2010年度 ITEC年次報告書 - Institute for Technology, Enterprise and

2010年度 ITEC年次報告書
ITEC Annual Report 2010
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC)2010 年度年次報告書
目
次
2010 年度活動報告出版にあたり
2010 年度の主な活動(活動日誌)
3
4
Ⅰ.研究活動
1.研究プロジェクト
(1) 研究領域概要
5
(2) 各研究プロジェクト及び 2010 年度の主な研究成果
1) イノベーション戦略の研究(ユニット長:山口栄一)
A 環境ナノテク分野におけるイノベーション戦略の研究
(研究代表者:山口栄一教授)
7
2) イノベーションを生み出す人と組織の研究(ユニット長:藤本哲史)
11
A 持続的イノベーションを可能とする人の研究(私学戦略テーマⅠ)
(研究代表者:藤本哲史教授)
B 持続的イノベーションを可能とする組織の研究(私学戦略テーマⅡ)
(研究代表者:三好博昭教授)
C 京都先端技術企業における持続的イノベーションの研究(私学戦略テーマⅢ)
(研究代表者:北寿郎教授)
D 京都老舗企業における持続的イノベーションの研究(私学戦略テーマⅣ)
(研究代表者:中田喜文教授)
3) ナショナル・イノベーション・システムの研究(ユニット長:中田喜文)
A パテント生産性の国際比較:産業及び企業レベルでの検討
(研究代表者:中田喜文教授)
B イノベイティブなマーケットプレイスを軸とした都市再開発
(研究代表者:八木匡教授)
22
4) イノベーションと社会(ユニット長:三好博昭)
A 自動車の安全・燃料技術の普及政策に関する研究
(研究代表者:三好博昭教授)
27
2.研究交流
(1) 頭脳循環を活性化させる若手研究者海外派遣プログラム
30
(2) 嘱託研究員の招聘
41
(3) 国際研究交流
1) 海外渡航
2) 海外からの来訪者
43
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3.出版物
(1) 研究成果出版物
45
(2) ワーキングペーパー
46
(3) Asian Business & Management (編集出版支援)
47
4.講演会等
開催状況一覧
49
(1) ITEC セミナー
50
(2) カンファレンス
53
(3) シンポジウム等
55
Ⅱ.教育研修活動
1.大学院総合政策科学研究科 技術・革新的経営(TIM)専攻
58
2.第 6 回国際 Ph.D.ワークショップ
59
3.第 7 回技術起業家養成プログラム
(7th Science & Technology EntrepreneurshipProgram (STEP 2010))
64
4.TBI技術経営セミナー2010
65
Ⅲ. 組織とスタッフ
1.組織運営
68
2.研究員、スタッフ一覧
69
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2010 年度活動報告出版にあたり
本年度は、日本学術振興会よりの 5 カ年間の研究助成プログラム私立大学戦略的研究
基盤形成支援事業「持続的イノベーションを可能とする人と組織の研究」の第 2 年度に
あたる。また、本年度はこれに続いて日本学術振興会の「頭脳循環を活性化する若手研
究者戦略的海外派遣プログラム」に採択されるという幸運に恵まれた。
2007 年度に文部科学省 21 世紀 COE プログラムが終了し、その後にこのような2つ
の大きな支援を得たことは、ITEC の次なる発展と継続的成長にとって極めて大きな意
義を持つことと思う。現在、前者の研究助成プログラムでは、これを構成する 4 つの研
究テーマ間での連携が着実に展開しており、学術的にも、社会的にもインパクトのある
研究に発展しつつある。また、後者のプログラムにおいては、今年度が第 1 年度である
が、すでに若手研究者による海外との交流が活発に進められている。今後は、この両プ
ログラムが ITEC の活動の両輪となり、ITEC の広範囲の活動が更に充実することを念
願している。
ITEC の活動の質と量は、ひとえに ITEC に集うメンバーの活躍に依存している。こ
の 1 年を振り返ると、セミナー活動やワーキングペーパー出版が昨年度に比べても更に
活発になり、研究アクティビティの水準が更に高まるのを実感している。これは、ITEC
に集う多くのメンバーの貢献によるところが大である。また、様々な形で研究の連携が
存在する国内外の研究機関との共同研究も軌道に乗りつつある。この活動によって、研
究活動のアクティビティ水準の上昇を着実なものとしていきたい。
このような本年度の活動が、次年度以降も継続的に拡大・充実することを願うととも
に、この充実した活動を支えて頂いている同志社大学及び日本学術振興会をはじめとす
る多くの支援機関に対し、心から感謝の意を表したい。
同志社大学
技術・企業・国際競争力研究センター
(ITEC)
センター長
中 田
喜 文
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2010 年度の主な活動(活動日誌)
4月
5月
7月
9月
2010年
10月
11月
12月
1月
2月
2011年
3月
4日
21日
12日
18日
28日
5日
7日
16日
1日
29日
7日
13日
15日
17日
20日~
23日
26日
1日
15日
17日
12日
16日
未来研究会ワークショップ 「物理学者が見通す未来」
第1回ITEC-MC
第2回ITEC-MC
ITECセミナー
ITECセミナー
創造都市研究PJ国際セミナー
第3回ITEC-MC
ITECセミナー
事業承継セミナー
第4回ITEC-MC
ITECセミナー
第5回ITEC-MC
ITECセミナー
第6回ITEC-MC
TBI 技術経営セミナー
ITECセミナー
ITECセミナー
第7回ITEC-MC
ITECセミナー
第8回ITEC-MC
第9回ITEC-MC
ITEC 6th International Ph.D. Workshop at Beijing on "Innovations in
27日~
Public Policy and Business Management: A New Path to Public-Private
28日
Collaboration"
ITEC International Conference 2011 「2つの『終焉』のあとに何が来るの
4日
か?」
6日 創造都市研究PJシンポジウム
16日 第10回ITEC-MC
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Ⅰ.研究活動
1.研究プロジェクト
(1)
研究領域概要
ITEC の研究は、3つの目標を持っている。第1の目標は、企業等におけるイノベー
ション創造のメカニズムを解明し、その持続的実現を可能とする人と組織のあり方を探
求することである。第2の目標は、科学技術政策など、企業のイノベーション戦略に大
きな影響を与える国のイノベーション推進支援システム(ナショナルイノベーションシ
ステム)に関する理論基盤を構築し、そのあり方について政策研究を行うことである。
そして、第3の目標は、地球環境と共存し得る持続可能な社会経済システムを構築する
とともに、そのシステムが人々の生活の質を高めていくような、イノベーション成果の
活用方策について研究を行うことである。
ITEC は、この目標を実現するため、さまざまな研究機関と目標と研究リソースを共
有し、学内外、国内外に開かれた組織(Openness)として運用している。また、その成
果 は 、学 術 的 に 優 れた ( Excellence) も の で あ る こと に 留 ま ら ず、 社 会 との 関 連 性
(Relevance)を可能な限り追求し、公共政策の策定や産業活動に貢献していくことを
目指している。そして、とりわけ、京都の企業や行政との連携を強化し、京都企業なら
びに京都の活性化に貢献していくことを重視している。
ITEC の研究は、
「研究理念」で掲げた研究目標の下に、4つの研究ユニットで構成さ
れている。それぞれのユニットは、ITEC のフェローを中核メンバーとし、博士課程学
生を含め文理横断的に学内外から研究者を招聘して研究を進めている。
1)イノベーション戦略の研究(ユニット長:山口栄一)
新しい産業を起こしうる技術を 10 年超のスパンで「目利き」し、その逸早い産業創
成の戦略を構想することは、わが国における技術・イノベーション経営研究の重要なテ
ーマといえる。これに関し、技術戦略の構想にかかわる1つの方法は、ロードマップ型、
つまり既存技術から出発して、その延長線上にあるものを、技術の改善的革新を推定し
ながら描くという方法である。そして、もう1つの方法は、科学的知見の細部を熟知し、
パラダイム破壊型技術をも考慮した Exemplar を設定する仕方、すなわち「未来に点を
打つ」仕方で産業予測を行い、未来から現在に向かって戦略線を引く逆ロードマップ型
の方法である。この研究ユニットでは、ナノテクノロジーのうち環境負荷を劇的に最小
化しうる次世代半導体技術にフォーカスして、第 2 の立場に立ちながら、イノベーショ
ン戦略を研究している。
2)イノベーションを生み出す人と組織の研究(ユニット長:藤本哲史)
この研究ユニットは、企業においてイノベーションの「持続的」創出を可能とする人
と組織のあり方を探求している。人と組織の研究は、多くの研究者が取り組んでいるが、
ITEC の研究の独自性は、イノベーションの「持続的」創出という観点を重視している
ところにある。この問題意識から、バブル崩壊後の不況下においても高い利益率を持続
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させてきた京都の先端技術企業や、数百年にわたりその事業の承継に成功してきた京都
の老舗企業などの企業群の事例研究を特に重視し、これらを通じて、イノベーションの
「持続的」創出の必要条件の抽出と理論化を目指している。
3)ナショナル・イノベーション・システムの研究(ユニット長:中田喜文)
企業はイノベーションの主役である。が、イノベーション創出においては、企業と大
学・公的研究機関等との相互作用が重要になってきている。また、教育政策や科学技術
政策などの国の政策は、国家としてのイノベーションの生産性に大きな影響を与えてい
る。この研究ユニットは、企業のイノベーション活動に大きな影響を与える国のイノベ
ーション推進支援システム(ナショナル・イノベーション・システム)に関する理論基
盤を構築し、そのあり方について政策研究を行っている。
4)イノベーションと社会(ユニット長:三好博昭)
私たちは 20 世紀において、さまざまな革新的技術を、物質的な欲求の充足に活用す
ることに大成功を納めた。しかし、今日、地球環境問題に代表されるように、20 世紀の
技術利用による負の遺産が、人類、さらには地球環境の存続までも脅かす問題になり始
めている。また一方で、私たちは、物質的な充足を超えた、生活の内実、突き詰めるな
らば生活の質の向上を求め始めている。この研究ユニットは、このような時代認識の下、
地球環境と共存し得る持続可能な社会経済システムを構築するとともに、そのシステム
が人々の生活の質を高めていくべく、イノベーション成果の活用方策について研究して
いる。
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(2)
各研究プロジェクト及び 2010 年度の主な研究成果
1)イノベーション戦略の研究(ユニット長:山口栄一)
A 環境ナノテク分野におけるイノベーション戦略の研究
(研究代表者:山口栄一教授)
【プロジェクト名】 環境ナノテク分野におけるイノベーション戦略の研究
【 研 究 期 間 】 2008 年 4 月-2011 年 3 月
【 リ ー ダ ー 】
山口 栄一 (同志社大学 ITEC 副センター長、大学院ビジネス研究科・総合政策科学
研究科教授)
【 メ ン バ ー 】
井上 寛康 (同志社大学 ITEC リサーチアソシエイト(嘱託研究員)、大阪産業大学
専任講師)
大谷 泰清 (同志社大学 ITEC リサーチアソシエイト(嘱託研究員)、元松下電器産
業理事)
早崎 道人 (同志社大学ITECリサーチアソシエイト(嘱託研究員)、HMS 代表)
人羅 俊実 (ALGAN 株式会社代表取締役)
更田 誠
(ALGAN 株式会社取締役、ASTEM 部長)
【 研 究 概 要 】
①
研究の目的・内容
新しい産業をおこしうる技術を 10 年超のスパンで「目利き」し、その逸早い産業創
成の戦略を構想することは、わが国における技術・イノベーション経営研究の重要なテ
ーマである。
この技術戦略の構想にかかわる1つの方法は、ロードマップ型、つまり既存技術から
出発して、その延長線上にあるものを、技術の改善的革新を推定しながら描くという仕
方であって広く行なわれている。もう1つの方法は、パラダイム破壊型技術をも考慮し
た Exemplar を設定する仕方、すなわち「未来に点を打つ」仕方で産業予測を行なう方
法である。未来にあるべき「点」は、環境負荷を最短時間で最小化するという「エコ・
イノベーション」にプライオリティを置かなければならないから、既存産業の経済制約
に捉われずに地球環境にとって理想的な目標を設定できるこの第2の戦略構想の方法は、
今後、第1の方法に取って代わるべき方法である。未来から現在に向かって戦略線を引
くという意味で、逆ロードマップ型と呼ぶことができる。
本研究では、この第2の立場に立ち、ナノテクノロジーのうち環境負荷を劇的に最小
化しうる次世代半導体(定義は後述)技術にフォーカスしてこの技術が波及する次の3
つの新産業をゴールとしておき、その創成にいたる戦略構想を研究することを目的とす
る。その新産業とは、(1) 照明産業、(2) 無線通信産業、(3) エネルギー産業である。
「エコ・イノベーション」に最大の力点を置くと、Ⅲ族窒化物半導体を、もっとも有望
な次世代半導体と定義することができる。本研究の学術的な特徴は、この次世代半導体
技術にフォーカスして、そのパラダイム破壊型技術が切り開く新産業創成について逆ロ
ードマップ型で国際競争戦略の具体的なプロセスを見出すことである。
2009 年度の主な研究実績
2009 年度においては、次世代半導体技術が(1) 照明産業、(2) 無線通信産業、(3) エ
ネルギー産業のそれぞれにもたらす Exemplar の妥当性および潜在的な Exemplar の可
②
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能性を見つけ出し、
「あるべき未来」のビジョンを描き出すとともに、既存の産業(とく
にサプライ・チェーン)の課題を洗い出した。とくに、
(a) 学術文献データベースによって、次世代半導体研究の最前線をつねに観測し続ける
とともに、論文を読み込んで、この領域におけるトップ拠点がどこであるかを分析した。
(b) Ⅲ族窒化物半導体の物理学・応用物理学にかかわる国際会議および国内学会に出席
し、研究の最先端の動向を調査するとともに、学会参加者にインタビューして Exemplar
を詳細に見出し、かつその事業化までの距離の観測を集約した。
(c) 次世代半導体研究と開発は、世界のトップ拠点研究機関における主要なテーマであ
るとともに、いまベンチャー企業が活発に事業化を行なっているビジネス領域である。
しかも、上流の結晶成長がコモディティ化していないので、下流のデバイス産業がリス
クを感じて事業化に踏み切れないでいる。そこで、世界の主要なトップ拠点、世界のベ
ンチャー企業、下流のデバイス企業へのインタビューを実施し、律速プロセスの微細構
造を明らかにすることに着手した。
③ 2010 年度の主な研究実績
1. ブレークスルーのイノベーション理論の体系化
日本は、グローバル化の速い潮流の中で、産業と雇用の担い手が「大企業」から「ク
リエイティブ企業のネットワーク統合体」になったことに気づくことなく、古い産業モ
デルの上を足踏みし続けている。しかも 21 世紀に入って、リスク挑戦への具体的な戦
略を見失った結果、研究・開発で創造してきた多くの新技術を経済価値に変えることに
失敗してきた。その結果、日本の産業力はつるべ落としに落ち、ついに 2011 年 3 月に
おきた福島原発事故によって「技術経営力の不在」が一気に露呈した。はたして日本は、
古い産業モデルから脱皮できるのか。それを探るために、ブレークスルーの源泉を明ら
かにした。
すなわち、すでに定式化したイノベーション・ダイヤグラムの方法にもとづいて、す
べてのイノベーションは、「知の創造」と「知の具現化」の連鎖として表現できること、
そしてその交差点としての「共鳴場」が成就に重要な役割を演ずることを見出した。こ
の方法により、ブレークスルーの第 1 のタイプに他ならない「パラダイム破壊型イノベ
ーション」を導くとともに、ブレークスルーにはさらに 2 つのタイプがあることを発見
した。この議論を通じて、未来を見抜くには科学パラダイムの地平に下りる能力ととも
に、さまざまな評価次元や学問分野に飛び移ることのできる「回遊」が重要であること
を論じた。
2. 未来研究
上述の方法論を実践に移すために、2010 年度、「未来研究会」を発足した。本研究会
はすべての人に開かれており、毎月1回、約 20 名~30 名が一堂に会して、SCAN を行
なった。SCAN とは、米国 SRI が開発した未来予見の方法で、公開情報などから既存の
状況とは異なる非連続ないしジャンプを感じた事柄を見出し、その感じた内容を報告し
て、それらをクラスタリングすることにより、未来の予兆を見出す方法である。
2010 年度に 12 回実施し、2011 年度にはこれをまとめて出版する。
3. ベンチャー企業創業
京都大学大学院・学部生 6 名および同志社ビジネススクール GMBA 生 2 名を一堂に
結集させ、RO ではなくセラミックを用いた海水淡水化技術を開発して、ROCA 株式会
社(Research Organization for Catharsis of Aqua)を発足。そのビジネスプランを構
築 し 、 日 本 代 表 と し て 2010 年 11 月 に IBTEC ( Intel-Berkeley Technology
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
8
Entrepreneurship Challenge)に出場させた。その結果、IBTEC の歴史上初めて日本
代表として決勝進出を果たした(もう一つの日本代表である東大チームは、予選敗退)。
2011 年 3 月、ROCA 社は京都発ベンチャー企業として正式に登記。現在、京都大学に
おいて FS を行なっている。
4. 東京電力福島第 1 原子力発電所事故の本質
2011 年 3 月 11 日に発生した東電原発事故の本質が、技術経営にあることを証明。そ
の技術経営の不作為責任の所在が官邸(政府)にある可能性もあることから、国および
さまざまな利益団体から完全に独立する形で事故調査委員会(FUKUSHIMA プロジェ
クト)を発足。委員長として、現在事故の本質を研究している。
【2009 年度の主な研究成果】
① 論文
山口栄一「技術の目利きの育て方 - ブレークスルーのイノベーション理論 - 」
(Method for Developing the Eyes Forseeing Technologies - Innovation Theory
toward Breakthrough - ) 研究開発リーダー 2009 年 08 月号 p.118-125
山口栄一「ブレークスルーを生み出す“技術の目利き”の育成法」(Method for Developing
the Eyes Forseeing Technologies to Create Breakthrough) 企業と人材 2010 年 3 月号
Vol.43, No.964 p.4-9
② 学会発表
山口栄一「ケンブリッジの変容から学ぶブレークスルーのイノベーション理論 (invited)
2009/04/17」日本総研 技術価値創造戦略セミナー、大手町サンケイ・プラザ
山口栄一「ケンブリッジの変容から何を学ぶか? (invited) 2009/05/14」京都大学工学部
セミナー、 京都大学桂キャンパス
山 口 栄 一 「 目 利 き 力 の 本 質 - ブ レ ー ク ス ル ー の イ ノ ベ ー シ ョ ン 理 論 - (invited)
2009/06/17」 JMAC第13回 開発・技術マネジメント革新大会、東京
山口栄一「イノベーション 破壊と共鳴 (invited) 2009/08/04」情報コミュニケーショ
ン学会 2009、京都ASTEM
山 口 栄 一 「 目 利 き 力 の 本 質 - ブ レ ー ク ス ル ー の イ ノ ベ ー シ ョ ン 理 論 - (invited)
2009/08/18」TEL Advanced Technology Forum 2009、山梨
山口栄一「目利き力の本質 - ブレークスルーのイノベーション理論、半導体ベンチャ
ーを立ち上げて - (invited) 2009/08/26」平成 21 年度半導体ネットおかやま 第1回
例会、岡山理科大学
山口栄一「イノベーションと技術経営 (invited) 2009/10/16」東北大学プロジェクト研
究会、東北大学
山口栄一「ブレークスルーのイノベーション理論 - 半導体ベンチャーを立ち上げて -
(invited) 2009 / 11/ 06」岩手大学特別シンポジウム、岩手大学
山口栄一「環境イノベーションのブレークスルー (invited) 2010/01/08」第8回先進技
術とビジネス 研究会、京都(山崎)
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山口栄一「ブレークスルーのイノベーション理論 (invited) 2010/01/22」応用物理学会
第15回ゲートスタック研究会、三島
山口栄一「ブレークスルーのイノベーション理論 (invited) 2010/03/16」日本機械学会
85期関西支部総会、神戸大学
③ その他
対談 山口栄一×椙山知子「クオリアと芸術、科学」(invited) 2009/07/25、京都流議定
書リレーシンポジウム、京都ハイヤットリージェンシー
【2010 年度の主な研究成果】
① 論文
山口栄一, “ブレークスルーのイノベーション理論 -メモリーデバイス産業は「ムーア
以後」にどう立ち向かうか?”, 応用物理 Vol.79, No.12, p.1077-1083
②
図書
なし
③ 学会発表等
国際会議 (計 3 件)
E. Yamaguchi, "Innovation Model toward Breakthroughs” (invited) , The 6th
International Nanotechnology Conference on Communication and Co-operation,
Grenoble-France, May 17-20, 2010.
E. Yamaguchi,
"GaN --Paradigm Disruptive Innovation Creating New
Semiconductor Industries” (invited),
International Symposium "Developing
Innovative Gallium Nitride Technology & Devices for a Green Future", Industrial
Technology Research Institute, Hsinchu, Taiwan, January 11, 2011.
Eiichi Yamaguchi, "How will we accomplish breakthrough innovations?", The 8th
ITEC International Conference 'Overcoming Two "Ends"', Kyoto, 04 March 2011.
国内学会(計 7 件)
山 口 栄 一 , " ブ レ ー ク ス ル ー の イ ノ ベ ー シ ョ ン 理 論 -Innovation Theory for
Breakthroughs", 日本機械学会 85 期関西支部総会, 神戸大学, 16 March 2010.
山口栄一, "人材育成の観点から-共鳴場とは何か?", つくばナノテク拠点特別講演, 産
学独連携人材育成プログラム, 筑波大学, 2 April 2010.
山口栄一, “物理学者が見通す未来”, 未来研究会フォーラム, 同志社大学, 4 April 2010.
山口栄一, "ブレークスルーのイノベーション理論", 東京大学イブニングセミナー, 東京
大学工学部, 13 July 2010.
山口栄一, "ブレークスルーのイノベーション理論‐未来を目利きする", 電子材料・デバ
イス先端技術動向調査報告会特別講演, TKP 大手町カンファレンスセンター, 15 July
2010.
山口栄一, "青色発光デバイス開発史~いったん科学の地平におりて素朴に考える", 京
都市産業技術研究所講演会, 03 February 2011.
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山口栄一, "ブレークスルーのイノベーション理論", SEAJ 講演会, 日本半導体製造装置
協会, 六番町 SK ビル, 21 February 2011.
2)イノベーションを生み出す人と組織の研究(ユニット長:藤本哲史)
A 持続的イノベーションを可能とする人の研究(私学戦略テーマⅠ)
(研究代表者:藤本哲史教授)
【プロジェクト名】持続的イノベーションを可能とする人の研究
【 研 究 期 間 】2009 年 4 月-2014 年 3 月
【 リ ー ダ ー 】
藤本 哲史 (同志社大学 ITEC 副センター長、大学院総合政策科学研究科教授)
【 メ ン バ ー 】
中田 喜文 (同志社大学 ITEC センター長、大学院総合政策科学研究科教授)
八木 匡
(同志社大学 ITEC 兼担研究員、大学院経済学研究科教授)
川口 章
(同志社大学 ITEC 兼担研究員、大学院総合政策科学研究科教授)
James Lincoln(University of California, Berkeley 教授)
宮﨑 悟
(同志社大学 ITEC 特別研究員)
竇 少杰
(同志社大学 ITEC 特別研究員)
【 研 究 概 要 】
①
研究の目的・内容
本研究は、継続的にイノベーションを創出する人材の特性を明らかにし、イノベーシ
ョンを持続する力を持つ企業に必要な人材マネジメントに関する提言を目的としている。
特に、
「能力開発」と「ワーク・ライフ・バランス」という、従来独立的に扱われてきた
研究分野を融合させ、また、能力と仕事のマッチングの持つ多様な効果に着目し、これ
らが持続的イノベーションの創出に持つ効果を探る。
本研究の特色は、従業者の「能力」
「意欲」
「仕事」と、これらを取り巻く「組織環境」
「企業環境」を因果ループとして有機的に構造化し、その中で企業のイノベーション力
とその持続性がどのように規定されるかを解明する点にある。まず「能力開発」につい
ては、企業人材、とりわけ革新的な職務成果を期待される技術者等の専門職ホワイトカ
ラーが、どのようにその職務能力を獲得しているかを明らかにし、能力評価、選抜採用、
職務配分、教育・訓練等の長期のキャリアマネジメントが従業者のイノベーション生成
に及ぼす効果を明らかにする。また、獲得された能力の発揮は何によって規定されるの
か、とりわけモチベーション、仕事と能力のマッチング、及び職場の環境要因と人的資
源管理制度が能力の発揮にどのような影響を与え、いかに革新的な職務成果に結びつく
かを明らかにする。「ワーク・ライフ・バランス」については、「生活」の質が、長期的
な能力向上やモチベーションの持続とどのように関連しながらイノベーション生成に結
びつくかを明らかにし、キャリア全体の時間フレームの中で、
「仕事」と「生活」の質を
高める人材マネジメントとは何かを明らかにする。
2009 年度の主な研究実績
2009 年度は、日本および中国の製造企業における技術者の人的資源管理の実態を把握
するために聞き取り調査を実施した。日本企業については以下の海外現地法人を訪問し、
人事および技術担当者に対して聞き取りを行った:Horiba Instruments(米国カリフォ
ルニア州アーバイン市)、Panasonic Avionics(米国カリフォルニア州レイクフォレスト
市)、Hitachi Global Storage Technologies(米国カリフォルニア州サンノゼ市)、およ
②
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
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び Hitachi Cambridge Laboratory(英国ケンブリッジ市)。また中国企業については、
海信電器(本社工会、本社人的資源部、エアコン R&D センター技術管理所)を訪問し、
聞き取り調査を行った。また、技術者の人材マネジメントに精通する大学研究者(Dr.
Robert Silverstein, U.C.L.A.; Dr. William Ouchi, U.C.L.A.; Dr. Charles Corbett,
U.C.L.A.; Dr. Greg Linden, U.C. Berkeley; Dr. Alan Hughes, Cambridge University;
Dr. Uschi Backes-Gellner, University of Zurich ほか)に対するヒアリングも行った。
これらの聞き取りにより、グローバル化を進める日本企業や中国企業の技術者の人的資
源管理の現状や今後の課題に関する重要な示唆が得られた。
2010 年度の主な研究実績
2010 年度は主に、R&D 技術者の創造性に関する分析モデルの構築、日本企業との比
較を念頭においた中国製造企業におけるヒアリング調査、および 2011 年度以降の質問
紙調査のための調査フィールドの検討を行った。第一の分析モデルの構築に関しては、
技術者の創造性を高める人的資源管理モデルとして、Deci の内発的動機づけモデルと
Amabile による創造性のコンポーネントモデルを統合し、技術者の能力開発とワーク・
ライフ・バランスが創造的成果を創出するプロセスを説明する概念モデルを構築した。
第二の中国におけるヒアリング調査に関しては、中国企業 3 社(電機メーカー、ディー
ゼルエンジンメーカー、およびトラックメーカー)において R&D 技術者の仕事管理と
人的資源管理に関する聞き取りを行った。調査の結果、研究開発職の仕事管理について、
電機メーカーでは高い頻度で仕事の進捗管理が行われているのに対し、ディーゼルエン
ジンおよびトラックのメーカーにおいては四半期あるいは半年ごとなど、より長期的な
間隔をおいた仕事の進捗管理が行われていることが明らかになった。第三の国内調査フ
ィールドの検討に関しては、医薬品産業の R&D 技術者を調査対象として含める可能性
を探るために、医薬品の研究開発に関する概要を整理した。その結果、医薬品の研究開
発には、創薬→非臨床試験→臨床試験→承認→発売・データ収集→育薬といった流れが
あることが示された。しかし、新たな価値を創造する部分は創薬のみで、非臨床・臨床
試験以降についてはガイドラインに沿った自由度の低いプロセスとなっており、非臨
床・臨床試験以降の部分を「研究開発」として認めるべきかの検討課題が残された。
③
2011 年度の活動概要
2011 年度は、年度後半に国内自動車メーカーにおいて質問紙調査の実施を検討してい
る。また国内外の製造業において R&D 技術者の人的資源管理に関するヒアリング調査
を継続して実施する予定である。また、国際比較研究への展開を念頭に、アメリカやイ
ギリスにおける調査実施のフィージビリティの検討を行う。
③
【2009 年度の主な研究成果】
① 論文
Nakata, Yoshi-fumi and Miyazaki, Satoru. (2009). “Sustainability of Engineers' High
Performance.” University of California, Berkeley IRLE (Institute for Research on
Labor and Employment) Working Paper No. 193-09.
竇少杰 「技術者の賃金管理の日中比較研究―日本の T 社と中国の W 社―」、『評論・
社会科学』、No.89、pp.89-109、同志社大学社会学会、2009 年 10 月.
② 学会発表
Fujimoto, Tetsushi. “Determinants of Active Effort and Creative Work Outputs of
Japanese R&D Engineers.” 26th The Euro-Asia Management Studies Association
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
12
(EAMSA) at Ecole Polytechnique Fédérale de Lausanne (EPFL), Switzerland,
(October 23, 2009).
Nakata, Yoshi-fumi and Miyazaki, Satoru. “Sustainability of Engineers' High
Performance.” The 26th Euro-Asia Management Studies Association (EAMSA) at
Ecole Polytechnique Fédérale de Lausanne (EPFL), Switzerland, (October 23, 2009).
竇少杰「技術者の賃金管理の日中比較」、日本労務学会第 39 回全国大会・自由論題、2009
年 8 月 1 日、東北福祉大学.
【2010 年度の主な研究成果】
① 論文
中田 喜文・宮﨑 悟 「日本の技術者―技術者を取り巻く環境にどの様な変化が起こり、
その中で彼らはどの様に変わったのか」、
『日本労働研究雑誌』No.606、pp.30-41、2011
年1月
竇 少杰 「中国製造企業の R&D 技術者管理に関する一考察~中国家電メーカーA 社の事
例を中心に~」、『ITEC Working Paper 2010-6』、2010 年 6 月
竇 少杰 「中国製造企業の R&D 技術者管理に関する史的展開~大手家電メーカーA 社
の事例を中心に~」、『ITEC Working Paper 2010-8』、2010 年 8 月
藤本 哲史 「論文 Today-仕事と私的生活のポジティブな関係性」日本労働研究雑誌、
Vol.53、No.606、 pp.117-118、 2011 年 1 月
② 図書
Yoshifumi Nakata, Satoru Miyazaki “Have Japanese engineers changed?” In H.
Miyoshi and Y. Nakata (eds.) Have Japanese Firms Changed? Palgrave Macmillan,
Chapter 5, pp.88-108, 2010 年 11 月
③ 学会発表等
竇少杰 「中国企業における技術者の仕事管理―家電メーカーA 社の事例を中心に―」、
日本労務学会第 40 回全国大会、神戸大学、2010 年 8 月
B 持続的イノベーションを可能とする組織の研究(私学戦略テーマ II)
(研究代表者:三好博昭教授)
【プロジェクト名】 持続的イノベーションを可能とする組織の研究
【共同研究機関】 (株)NTT データシステム科学研究所
【 研 究 期 間 】 2009 年 4 月-2014 年 3 月
【 リ ー ダ ー 】
三好 博昭 (同志社大学 ITEC ディレクター、大学院総合政策科学研究科教授)
【 メ ン バ ー 】
紺野 登
(多摩大学大学院経営情報学科教授)
岡部 曜子 (京都産業大学経営学部教授)
小豆川 裕子((株)NTT データシステム科学研究所主幹研究員)
金光 淳
(京都産業大学経営学部准教授)
井戸田 博樹(追手門学院大学 経営学部 マーケティング学科教授)
宮﨑 悟
(同志社大学ITEC特別研究員)
【 研 究 概 要 】
①
研究の目的・内容
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
13
本研究は、「持続的イノベーションを可能とする人の研究」、「京都先端技術企業にお
ける持続的イノベーションの研究」、
「京都老舗企業における持続的イノベーションの研
究」との密接な連携のもとに、「組織」の側面からイノベーションの持続性の要件を抽
出することを目的としている。
イノベーションの「持続」のためには、次の 2 つの要件が必要である。まず第 1 に、
当該企業には、移転不可能なケイパビリティが存在しなければならない。なぜなら、移
転可能なケイパビリティによるイノベーションは、取引によって他社に移転してしまい
持続性を持ちにくいからである。第2に、持続のためには、ケイパビリティを諸環境の
変化に適応させ変化させていく変態能力、すなわち、「動学的ケイパビリティ」が必要
である。なぜなら、ケイパビリティは企業の習慣的な活動パターンを規定し、企業の諸
活動がこれにロックインされるために、長期的な発展の阻害要因ともなってしまうから
である。
本研究では、持続的イノベーションの源泉を、組織の持つ「取引不可能な動学的なケ
イパビリティ」と仮定した上で、人やグループの間の信頼・規範・ネットワーク、すな
わちコーポレート・ソーシャル・キャピタル(以下 CSC)の中にそれを見出す立場か
ら研究を行う。
2009 年度の主な研究実績
2009 年度は、本 PJ の立ち上げ年度であり、本テーマに関係する経済学・経営学・社
会学をはじめ様々な領域の内外の先行研究を幅広くレビューするとともに、研究メンバ
ーとの議論を通じて、本研究の研究仮説や、学術上の独自性と社会的意義の確認を行っ
た。こうした議論を通じて、2010 年度以降、本研究プロジェクトは、次の 3 つの個別
研究テーマに分割して研究を進めることとした。
②
1) 企業のソーシャル・キャピタルの指標化と生産性:企業内部のソーシャル・キ
ャピル、人的ネットワーク構造を指標化するとともに、企業の生産性との間の関
連性を分析する。
2) 企業のネットワーク・ポジションと生産性:ネットワーク分析の手法を用いて、
企業の企業間ネットワークでのポジションを分析すると共に、企業業績との関係
性を明らかにする。また、京都企業が、ネットワーク・ポジションにおいて、如
何なる特徴を持つのかを、明らかにする。
3) ソーシャル・キャピタルとインセンティブ:報酬制度と結束型ソーシャル・キ
ャピタルの蓄積との関係性を表す理論モデルを構築し、均等報酬原理、インセン
ティブ強度原理等、エージェンシー理論のフレームワークから導出される一般原
理の理論的な見直しを行う。
2010 年度の主な研究実績
本研究は、1)アンケート調査による日本企業の CSC 分析、2)役員ネットワーク分析、
3) CSC に関する経済理論モデルの構築、という 3 つの研究から構成される。
まず、1)について、2010 年度は、先行研究をサーベイしながらアンケート調査を行う
上での仮説を設定し、その成果を、ITEC ワーキングペーパー「持続的イノベーション
を実現するコーポレート・ソーシャル・キャピタル研究序説」として取り纏めた。
2) については、役員の派遣・兼任を同時に扱える一般的なモデルを考案し、業種、
地域分類を加えた個票データを用いて、日本企業における役員派遣・兼任が時系列的に
どのように変化しているのかを分析した。
②
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
14
3) については、主な先行研究のサーベイを終了した。
上記 3 研究の他、本研究の一環として、情報システム活用の発展段階が、企業パーフ
ォーマンスに如何なる影響を与えるかに関し実証分析を行った。この成果は、Corporate
Productivity and the Stages of ICT Development として、Information Technology
and Management に採択された。
2011 年度の活動概要
1) アンケート調査による日本企業の CSC 分析については、2010 年度に設定した仮説
を検証すべく、企業に対してアンケート調査を実施する。
また、2)役員ネットワーク分析については、各企業の役員報酬ネットワークにおける
ポジションが、企業の生産性にどのような影響を与えているのかを分析する、また京都
企業のネットワークの特殊性を他の地域クラスターとの比較によって明らかにする。
さらに、3) CSC に関する理論モデルの構築については、従業員に対する報酬インセン
ティブと CSC の蓄積との関連性に着目した理論モデルを構築する。
③
【2009 年度の主な研究成果】
① 論文
Masatsugu Tsuji, Teruyuki Bunno, Hiroki Idota, Hiroaki Miyoshi, Masaru Ogawa,
Yasushi Ueki, ‘An Empirical Analysis of Indices and Factors of ICT Use by Smalland Medium-Sized Enterprises in Japan’ in Muhammed Karatas, Mustafa Zihni
Tunca (eds.) Sustainable Economic Development and the Influence of Information
Technologies: Dynamics of Knowledge Society Transformation, Information Science
Publishing , 2010, pp.161-174.
宮﨑悟、井戸田博樹、三好博昭「ICT 活用の発展段階と企業の生産性」同志社大学IT
ECワーキングペーパーシリーズ 10-03、2010 年 3 月
② 学会発表
Miyoshi, H., Nakao, T., "Determinants of Stock Option Introduction in Japan:
Theory of Shareholder Sovereignty versus Theory of Managerial Sovereignty", The
26th Euro-Asia Management Studies Association (EAMSA) at Ecole Polytechnique
Fédérale de Lausanne (EPFL)
【2010 年度の主な研究成果】
① 論文
Satoru Miyazaki, Hiroki Idota, and Hiroaki Miyoshi, ‘Corporate Productivity and
the Stages of ICT Development’, Information Technology and Management , p10,
Springer (Accepted, Forthcoming)
井戸田 博樹, 小豆川 裕子, 三好 博昭 「持続的イノベーションを実現するコーポレ
ート・ソーシャル・キャピタル研究序説」同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センタ
ーワーキングペーパー11-03, 2011, p.21,
② 図書
Miyoshi, H., and T. Nakao, ‘Why Do Japanese Companies Issue Stock Options?:
Behind the Introduction of Stock Options in Japan: Theory of Shareholder
Sovereignty vs. Theory of Managerial Sovereignty’ in H. Miyoshi and Y. Nakata
(eds.), Have Japanese Firms Changed ?: The Lost Decade , Basingstoke: Palgrave
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
15
Macmillan, 2010 pp. 247-272
③ 学会発表等
Jun Kanamitsu, ‘Modeling Japanese Inter-corporate Network in View of Executive
Dispatch’, International Sunbelt Network Conference XXVI, 2011, February 10, St.
Petersburgh, Florida, USA.
C 京都先端技術企業における持続的イノベーションの研究(私学戦略テーマⅢ)
(研究代表者:北寿郎教授)
【プロジェクト名】 京都先端技術企業における持続的イノベーションの研究
【 研 究 期 間 】 2009 年 4 月-2014 年 3 月
【 リ ー ダ ー 】
北 寿郎 (同志社大学ITEC兼担研究員、大学院ビジネス研究科・総合政策科学
研究科教授)
【 メ ン バ ー 】
D. Hugh Whittaker(同志社大学ITEC客員フェロー、オークランド大学ビジネス
スクール教授)
大塚 雅生 (シャープ 電化商品・開発センター)
柿原 正郎 (Yahoo 研究所)
金田 哲也 (株式会社 創知)
更田 誠
(京都高度技術研究所 産学連携事業部・次長)
鈴木 頼多 (株式会社竹中工務店)
田中 優臣 (パナソニック株式会社)
永井 靖浩 (京都大学学術情報メディアセンター教授)
中川 優
(同志社大学大学院商学研究科教授)
西口 泰夫 (同志社大学大学院ビジネス研究科客員教授)
芳賀 博英 (同志社大学大学院工学研究科教授)
山本 秀男 (中央大学ビジネススクール教授)
吉居 雅治 (同志社大学大学院総合政策科学研究科)
大井 良晃 (同志社大学大学院総合政策科学研究科)
【 研 究 概 要 】
①
研究の目的・内容
本研究は、
「持続的イノベーションを可能とする人の研究」、
「持続的イノベーションを
可能とする組織の研究」、「京都老舗企業における持続的イノベーションの研究」との密
接な連携のもとに、京都先端技術企業における持続的イノベーションの要件を抽出する
ことを目的としている。
2009 年度の主な研究実績
2009 年度は、本研究プロジェクトの立ち上げ年度であり、本テーマに関係する経済
学・経営学・社会学をはじめ様々な領域の内外の先行研究を幅広くレビューするととも
に、研究メンバーとの議論を通して、本研究の研究仮説や、学術上の独自性と社会的意
義の確認を行った。こうした議論を通して、2010 年度以降、本研究プロジェクトは以下
の考え方に沿って推進することとする。
②
③ 2010 年度の主な研究実績
京都上場企業のオープンイノベーション度と収益性に関する分析
京セラ、日本電産、オムロン、島津製作所、堀場製作所等の京都先端技術企業のオープ
ンイノベーションに関する取り組みを調査分析した。得られた知見は以下のとおりであ
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
16
る。
・ 大学や公的研究機関との共同研究を積極的に実施している企業が多い
・ M&Aには意欲的であり、それが収益性の向上につながっている例が多い
・ 部品、製造装置系の企業が多いこともあり、他企業との共同開発を行う企業が多
い
京都ベンチャー企業に関する調査
2000 年以降起業した京都のベンチャー企業 15 社に関し、調査を実施し、これらの企業は
下記の観点からのユニークな価値創造を行っているという知見を得た。
(A)地域経済の活性化
(B)新しい市場の創造
(C)次世代のベンチャー育成の土壌づくり(バトンの受け渡しといった意識)
(D)既存の評価にとらわれない、若い個性派人材の雇用創出
(E)シリコンバレーのようなクリエイティブな環境づくり(集積による市場形成、価
値の再生産)
2011 年度の活動概要
テーマ 2 研究グループと連携して京都の先端技術企業(ベンチャー含む)におけるオ
ープンイノベーションに関する取り組みや価値創造とに関する調査を進めるとともに、
3.11 後の京都企業のビジネスモデルの変化についても調査分析を行う。なお、3.11 後の
ビジネスモデルの変化に関する調査は、ビジネスモデル学会と連携して実施する。
④
【2009 年度の主な研究成果】
① 学会発表等
北寿郎「クラウド化時代のプロジェクトマネジメント - PM に要求される新たな戦略
的視点とは - 」、PMI 日本、月例セミナー講演(2009.8.4)東京・日本橋ホール
北寿郎「再生のための戦略とマネジメント - リソースとポジショニング、そして組織
能力の視点からの考察 - 」、MOT フォーラム講演(2009.9.21)同志社大学
北寿郎「クラウド化時代の“共創”の戦略」、ビジネスモデル学会 2009 年秋季研究発表
会(2009.10.3)東京大学
北寿郎「緊急危機下における事業撤退」、ビジネスモデル学会 2009 年秋季研究発表会
(2009.10.3)東京大学
北寿郎「Web サービス業界における競争戦略 ― 資源ベース競争戦略枠組みの提案
― 」、ビジネスモデル学会 2010 年春季研究発表会(2010.3.27)東京大学
北寿郎「長寿企業の活力度の違いをもたらす戦略の分析」、ビジネスモデル学会 2010 年
春季研究発表会(2010.3.27)東京大学
北寿郎「創造的技術者に関する一考察 ― 創造的技術者の定義とそのモデル化 ― 」、ビ
ジネスモデル学会 2010 年春季研究発表会(2010.3.27)東京大学
【2010 年度の主な研究成果】
① 論文
なし
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
17
② 図書
ケースブック 京都モデル そのダイナミズムとイノベーションマネジメント、北
郎、西口泰夫(編著)、白桃書房、平成 21 年
寿
ビジネスモデル論 ― 持続的成長のビジネス設計図 ―、北 寿郎他、発行:ビジネ
スモデル学会、販売:イーブックジャパンイニシャティブ社、平成22 年
③ 学会発表等
Describing Knowledge Integration in Innovation Processes, Toshiro Kita and Masaki
Ohtsuka, IEEE International Technology Management Conference 2011, San Jose 平
成 23 年 6 月
D 京都老舗企業における持続的イノベーションの研究(私学戦略テーマ IV)
(研究代表者:中田喜文教授)
【プロジェクト名】京都老舗企業における持続的イノベーションの研究
【 研 究 期 間 】2009 年 4 月-2014 年 3 月
【 リ ー ダ ー 】
中田 喜文 (同志社大学ITECセンター長、大学院総合政策科学研究科教授)
【 メ ン バ ー 】
末永 國紀 (同志社大学ITEC兼担研究員、大学院経済学研究科教授)
林 廣茂
(同志社大学ITEC兼担研究員、大学院ビジネス研究科教授)
村山 裕三 (同志社大学大学院ビジネス研究科教授)
河口 充勇 (同志社大学ITEC特定任用研究員・助手)
桑木 小恵子(同志社大学ITEC共同研究員)
中野 淑夫 (中野公認会計士事務所所長)
長谷川 佐喜男(長谷川公認会計士事務所代表社員)
【 研 究 概 要 】
①
研究の目的・内容
本研究は、
「持続的イノベーションを可能とする人の研究」、
「持続的イノベーションを
可能とする組織の研究」
「京都先端技術企業における持続的イノベーションの研究」、」と
の密接な連携のもとに、京都老舗企業のケーススタディを通してのイノベーションの持
続性の要件を抽出することを目的としている。
京都老舗企業は、時代の流れに合わせて柔軟に自己革新を繰り返すことで、事業承継
に成功してきた企業であり、伝統と革新の循環ダイナミズムを創出する装置・システム
を最も顕著に体現する企業群である。こうした老舗企業にあって事業承継は折々のイノ
ベーションが世代を越えて持続するかどうかの分岐点であるとともに、新たなイノベー
ションの契機でもある。それゆえ、老舗企業には、事業承継のノウハウが文書や伝聞な
ど様々な形で豊富に蓄積され、活用されている。
本研究は、老舗企業を持続的イノベーションの産物(成功例)とみなしたうえで、京
都老舗企業の事例研究を通して、それが具体的にどのような条件の下で達成されてきた
のかを明らかにする。まずは、パイロット調査を行ない、代表性のある企業事例を選定
したうえで、対象企業それぞれにおいて持続的イノベーション成功の大きな鍵を握る事
業承継がどのように行われてきたのか、そのノウハウがどのように構築され、世代間で
伝えられたのかを、調査対象企業に残る文書資料(家訓など)を体系的に収集し、さら
には現役及び先代当主から提供される伝承のオーラルヒストリーを加えて、時代軸と事
業継承機能軸で体系化した、データアーカイブを構築する。このアーカイブから、各世
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
18
代間の承継における所有、事業、人の個別承継の形とその形を規定した要因を特定化し
て、共通な承継実現要因を抽出する。
2009 年度の主な研究実績
2009 年度は、本 PJ の立ち上げ年度であり、経済学、経営学、社会学、経営史、産業
技術史など様々な領域の先行研究について幅広く文献レビューを行ない、本研究の学説
史上の位置づけと有意性の明確化に努めた。
京都老舗企業 6 社、および大阪・名古屋の老舗企業各 1 社を対象に事業承継経験に焦
点を置いたヒアリング調査を行ない、老舗企業の事業承継経験における共通項の抽出に
努めた。
近年における国の事業承継支援制度の批判的検討を行ない、それが意図された機能を
果たせていないことの背景要因を明らかにした。
②
【2009 年度の主な研究成果】
① 出版物
事業承継研究会編、
『事業承継 ― 2008 年度研究成果報告書』、同志社大学 ITEC、2009
年8月
桑木小恵子、高嶋博之「中小企業経営承継円滑化法の適用における問題点の整理」、
『 ITEC
Working Series』09-02、2009 年 12 月
河口充勇、「経営理念の継承 ― 経営人類学者の視点(8)堀金箔粉株式会社」、『PHP
Business Review』第 60 号、2010 年 3 月
② 学会発表等
桑木小恵子、
「事業承継制度はなぜ使われないのか」、日本 FP 学会第 10 回大会パネルデ
ィスカッション、2009 年 9 月
E Management Based on Technology(MBT)の研究
(研究代表者:西口泰夫客員教授)
【プロジェクト名】 Management Based on Technology(MBT)の研究
【 研 究 期 間 】 2010 年 4 月-2012 年 3 月
【 リ ー ダ ー 】
西口 泰夫 (同志社大学 ITEC シニアフェロー,大学院ビジネス研究科客員教授)
【 メ ン バ ー 】
出口 貫通
パナソニック株式会社
藤本 眞
加賀電子株式会社
津崎 耕太郎 株式会社アイさぽーと
合田 泰規
株式会社アイさぽーと
宮田 秀典
株式会社キュービック
長谷川 裕也 パナソニック電工株式会社
和田 重吉
大日本スクリーン株式会社 吉居 雅治
日本IBM株式会社
和田 好史
株式会社村田製作所
戸田 文雄
日本電気株式会社
今井 伸行
日本電気株式会社
山田 敬嗣
日本電気株式会社
稲本 和弘
TOWA株式会社
加賀山 貢平 日本新薬株式会社
久保 真澄
シャープ株式会社
永峯 英行
シャープ株式会社
牧野 成将
フューチャーベンチャーキャピタル株式会社
丸山 信彦
日本メカテクノ株式会社
小森 佳範
株式会社イシダ
竹村 陽子
日本インフォーメーション株式会社
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
19
佐藤 安弘
加藤 幹之
中田 喜文
山口 栄一
北 寿郎
近藤 まり
戸谷 圭子
高井 紳二
宮崎 悟
竇 少杰
藤原 雅俊
青山 惇
難波 正憲
有本 建男
岡村 麻子
杉田 定大
オムロン株式会社
挽地 智志
オムロン株式会社
Intellectual Ventures
村島 一彌
有限会社EMクオリティ
同志社大学大学院総合政策科学研究科
同志社大学大学院総合政策科学研究科
同志社大学大学院ビジネス研究科
同志社大学大学院ビジネス研究科
同志社大学大学院ビジネス研究科
同志社大学商学部
東 正志
同志社大学大学院博士課程
同志社大学ITEC
田中 秀樹 同志社大学ITEC
同志社大学ITEC
原 拓志
神戸大学大学院経営学研究科
京都産業大学経済学部
皆川 健多郎 大阪工業大学
立命館大学MOT大学院テクノロジーマネジメント研究科
立命館アジアパシフィック大学
科学技術振興機構社会技術研究開発センター
科学技術振興機構研究開発戦略センター
早稲田大学(元経済産業省)
【 研 究 概 要 】
①
研究の目的・内容
情報化時代に入り日本の特に電気機器産業のパフォーマンスの低下が著しい。この要
因として研究開発効率、より具体的には研究開発投資による利益面への貢献の低下が考
えられ、技術経営に課題があると考えられる。この現状を踏まえて、以下の方向性から
研究を進める。
(1)電気機器産業各企業における技術経営の現状・問題点を産業間比較及び国際比較も含
めて明らかにする。
(2)通時的な技術経営の変化を情報化時代及びポスト情報化時代が持つ特質の面から明
確にする。
(3)以上で明らかにした内容を踏まえ、現状に適した研究開発効率を高める技術経営を研
究する。特に機能性組織の部分最適追求力を肯定しながら、組織全体の全体最適を創出
するアーキテクチュアー、仕組みを見出し新たな技術経営を議論する。この際、新たな
技 術 経 営 を 「 革 新 的 技 術 を 基 本 と し た 経 営 」 、 す な わ ち Management based on
Technology(MBT)を議論の中心とする。
以上の側面からみた研究結果については、2011 年度末をメドに出版物などの成果と
して取りまとめ、広く公表することを目標とする。
研究方法としては,産業界・学界・官界の幅広い研究者の連携による共同研究を行う。
この産官学の連携による共同研究により、より広範囲な視野に基づいた議論が可能とな
り、特に企業の現実をとらえた研究が可能となると考える。基本的には、参加者が個々
の課題を持って研究を進めるが、定期的に研究会を開催することによって情報共有をは
かる。
予想される成果は,つぎのとおりである。
イ) あらたな技術経営(MBT)の学術的理論化および提唱
ロ) 書籍出版及びjournal 投稿
ハ) 研究会を通じた各界研究者の研究課題の社会科学的認識の共有を図り、研究会
を越えた個々の研究者の発見が期待できる
ニ) 産学官の人材交流による今後の個々の連携が期待できる
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
20
2010 年度の主な研究実績
2010 年度はこの研究の初年度として、2010 年 4 月から 2011 年 3 月までに 9 回の研
究会と 3 回の分科会を開催し、研究会には延べ約 180 名が参加して積極的な討議を行っ
た。
第一回、第二回の研究会では、集中討議としてこれまでの MOT がカバーしている領
域と、日本企業の課題である「なぜ研究開発が収益に結びつかないのか」に焦点をあて
て討議を行った。その結果として、日本の企業経営や行政においては、その研究開発投
資を収益、成果に結びつけるアーキテクチャー、仕組みが不十分であるとの認識に至っ
た。また、ここにまさに技術経営に課題があり、その解決にはMBTの概念とその具体
像が必要であることを認識した。
その後の研究会においては、多くの識者からの講演、意見発表と討議を通して、様々
な視点からこの課題に対する理解と認識を深めると共に、その課題解決に至る道筋につ
いての議論を行った。
年度後半には、この課題解決に至る道筋を更に明確にするために、
「研究のシマ(島)」
の設定に注力した。
「研究のシマ」は、この研究会の分科会的な存在で、具体的な課題を
設定して、その課題解決を目指すものである。研究会メンバーから幾つかのシマの提案
があり、討議の結果、以下の 3 つのシマに集約することとした。
(a)「日本企業の振興市場へのビジネス展開の課題」(高井先生(同志社大))
(b)「サービス化による製造業イノベーションの可能性」(戸谷先生(同志社大))
(c)「技術を活かす経営の仕組みの探究」(宮田(事務局))
(注:テーマ名のあとのカッコ内はリーダーを示す)
以上の活動により、上記①の研究の内容・目的にある(1)~(3)の具体的な課題を浮かび
上がらせ、その課題解決に至る道筋を議論する場の設定をすることができた。
②
2011 年度の活動概要
2011 年度は研究会の第二年度であり、また、最終年度であることを意識して、これま
でに設定した3つの研究のシマでの討議を中心として、この研究会のテーマである「研
究開発投資が高度に企業の収益、行政の成果に結びつく技術経営の探究」を更に掘り下
げ、現在の日本企業・行政の抱える課題の解決に至る道筋の議論を深めていく。具体的
には、(a)~(c)の研究のシマでの議論を充実させ、各テーマ(シマ)毎に課題解決の方策
を模索する。また、必要に応じて、技術経営に特色のある内外企業へのインタビューに
よる企業研究や、著名な識者との意見交換と討議などを通して、研究内容を深める。こ
れらにより、当初の研究計画にある(1)~(3)の内容の具体化を図る。
年度後半には、上記に計画した成果内容をベースに、新たな技術経営のフレームワー
クである MBT への認識を広めることを目的として、シンポジウムの開催を計画したい。
この研究会は、産官学の識者によって構成されていることが特色である。この特色を生
かしたシンポジウムにしていく予定である。
これらにより、当初の計画で目指した下記のイ)~ニ)以下の成果の具体化を図る。
イ) あらたな技術経営(MBT)の学術的理論化および提唱
ロ) 書籍出版及び journal 投稿
ハ) 研究会を通じた各界研究者の研究課題の社会科学的認識の共有を図り、研究会
を越えた個々の研究者の発見が期待できる
ニ) 産学官の人材交流による今後の個々の連携が期待できる
但し、上記のロ)については、時間的な問題もあることより、ITEC ワーキング・ペーパ
ーなどでの公表に代える予定である。
③
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
21
【主な研究成果】
① 論文
西口泰夫 『「市場有用性ある技術」を創出する技術経営』映像情報メディア学会誌 Vol.65、
No.8、pp1137~1143(2011)
西口泰夫 『企業の収益性と新たな技術経営』日本経営工学会経営システム誌 2011 年 8
月度掲載予定
宮田秀典 『エレクトロニクス産業の研究開発投資と収益性』日本経営工学会経営システ
ム誌 2011 年 8 月度掲載予定
② 図書
西口泰夫 『二一世紀ポスト情報化時代のおける論理的経営の必要性-技術を活かす経
営』独立行政法人科学技術振興機構社会技術研究開発センター編『科学技術と知の精神
文化Ⅱ』pp112(2011)丸善プラネット
③ 学会発表等
宮田秀典 『企業の研究開発投資と収益性について』日本経営工学会平成 22 年度秋季研
究大会(福岡工業大学)2010 年 10 月(予稿集 pp299)
西口泰夫 『技術を活かす経営-新たな技術経営の取り組み-』日本経営工学会関西支部
事例研究会(大阪市内)2010 年 12 月
3)ナショナル・イノベーションシステムの研究(ユニット長:中田喜文)
A パテント生産性の国際比較:産業及び企業レベルでの検討
(研究代表者:中田喜文教授)
【プロジェクト名】 パテント生産性の国際比較:産業及び企業レベルでの検討
【 共 同 研 究 機 関 】 ケンブリッジ大学ビジネス研究所
【 研 究 期 間 】 2009 年 4 月-2011 年 3 月
【 リ ー ダ ー 】
中田 喜文 (同志社大学 ITEC センター長、大学院総合政策科学研究科教授)
【 メ ン バ ー 】
張 星源( 同志社大学 ITEC 客員フェロー、岡山大学大学院社会文化科学研究科教授
八木 匡(同志社大学 ITEC 兼坦研究員、大学院経済学研究科教授)
長岡 貞男( 同志社大学 ITEC 客員フェロー、
一橋大学イノベーション研究センター教授)
北山 忍( 同志社大学 ITEC 客員フェロー、 ミシガン大学心理学部教授)
Tim Minshall(同志社大学 ITEC 客員フェロー、
ケンブリッジ大学技術経営センター上級講師)
杉田 定大(経済産業省内閣官房審議官)
【 研 究 概 要 】
①
研究の目的・内容
日本以外に、英米豪中台韓インド等の海外主要国のパテント生産性の差異とその差異
を生んでいる要因及びその相対的重要性を明らかにする。要因の1つとして、各国のパ
テント政策、科学技術政策の差異とパテント生産性の関係について考察する。また、マ
イクロレベルの要因(仮説)としては、パテント生産における「チーム生産度」の国別差
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
22
異を明らかにし、各国の文化・社会特性との関係を検討する。(「チーム生産度」は、パ
テント生産に同一組織内の複数のメンバーが参加した割合をいう。)
また、上記の「チーム生産度」については、可能な国について、企業別の「「チーム生
産度」」を計測し、パテント生産性との関係を検討する。
2009 年度の主な研究実績
日本企業の技術者評価システムの変化等が日本企業の出願戦略にどのような影響を与
えるかについて分析を行い、その成果の一部を”A Survival Analysis of Patent
Examination Requests by Japanese Electrical and Electronic Manufactures ”にまと
め、米国 UC Berkeley の Haas Business School の定例セミナー及びヨーロッパ特許
庁の EPIP2009 年大会で報告を行った。また、原稿を国際専門誌 Economics of
Innovation and New Technology に投稿し、改定中である。
パテント生産の国際比較を行うために、世界数十カ国の特許データを含めた大型デー
タベース PATSTAT を購入し、データベースサーバーへのデータインストール及び遠隔
操作の環境整備を行った。
②
【2009 年度の主な研究成果】
① 学会発表
中田喜文・張星源、A Survival Analysis of Patent Examination Requests by Japanese
Electrical and Electronic Manufactures、2009 年 9 月 25 日、定例セミナー Haas
Business School at UC Berkeley
中田喜文・張星源、A Survival Analysis of Patent Examination Requests by Japanese
Electrical and Electronic Manufactures 、2009 年 9 月 25 日、EPIP2009 年大会
Bologna University
B イノベイティブなマーケットプレイスを軸とした都市再開発
(研究代表者:八木匡教授)
【プロジェクト名】イノベイティブなマーケットプレイスを軸とした都市再開発
【 研 究 期 間 】2008 年 4 月-2012 年 3 月
【 リ ー ダ ー 】
八木 匡
(同志社大学 ITEC 兼担研究員、大学院経済学研究科教授)
【 メ ン バ ー 】
山口 栄一 (同志社大学 ITEC 副センター長、大学院総合政策科学研究科教授)
西口 泰夫 (同志社大学 ITEC シニアフェロー、大学院ビジネス研究科客員教授)
【 研 究 概 要 】
①
研究の目的・内容
創造都市の自律的発展を可能にするためには、21 世紀における成長産業が都市の産業
構造の中で大きな比重を占める必要がある。21 世紀型産業は、環境、バイオ、クリーン
エネルギーといった第2次産業に含まれるものと、コンテンツ産業、観光産業といった
第3次産業に含まれるものがある。京都はこれらの産業の基盤と資源の賦存状態におい
て優位性を持っており、相対的に強い競争力を発揮する条件を備えているといえよう。
特に、コンテンツ産業、観光産業に関しては、産業基盤となる芸術・文化、知名度、ブ
ランド、景観、伝統、歴史遺産等において、他地域に比して圧倒的な優位性を有してお
り、京都が日本における重要な核となることが可能であると考えられる。このような京
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
23
都経済の持つ潜在力を十分に発揮することは、創造的都市戦略無くして不可能であり、
経済競争力の強化と都市における戦略的投資との好循環を生み出していく必要がある。
経済競争力の強化は、固定資産価格の上昇をもたらし、安定的な都市財政基盤の構築と
グローバルレベルでの投資資金の流入を可能にし、更なる戦略的投資を可能にする。
現在、京都市においては、梅小路公園を中心とした京都駅周辺地区、岩倉地区にある
国立京都国際会館の大規模増築構想、岡崎地区の再開発といった3地域の再開発が検討
されている。これらの3地域の開発を有機的に結びつけ、相乗効果を生み出すことが、
長期的な都市成長と都市財政の均衡化を可能にするものと考えられ、そのための具体的
戦略の策定が必要と考えられる。この戦略の核となるのが、いかに3地域の再開発によ
ってキャッシュ・フローを生み出すかである。キャッシュ・フローを生み出す仕組み作
り無くして、投資資金の調達は不可能であり、長期的な経済発展に結びつけることが困
難となる。逆に、キャッシュ・フローを生み出す仕組みを明確化し、投資の収益性に対
する信頼性を高めることにより、グローバルレベルでの資金調達を可能にすると考えら
れる。
本研究では、京都市再開発に対する市場調査を基に、京都市の長期的成長を可能にす
る成長戦略を組み込んだ創造都市戦略を提言し、産業競争力強化と都市財政基盤の改善
のための政策を検討する。
2009 年度までの主な研究実績
本研究では、京都市再開発に対する意識調査を行った。この調査の目的は、開発プラ
ンに対して、人々がどのような意識を有しているのかを明らかにすると共に、人々のタ
イプによって、再開発に対する意識がどのように異なるかを明らかにすることにある。
このタイプ別の意識の違いを明確にすることにより、開発理念が支持タイプとの関係を
明確にすることが可能となる。そのため、本調査では、回答者の属性(性別、学歴、職
業、所得、地域、趣味等)に関して詳細な質問をしており、タイプ別に再開発に対して
どのような選好を有しているかを、重回帰分析等の統計的手法を用いて明らかにした。
調査は、2010 年 3 月 2 日~8 日にかけて実施され、11,650 の配布数で 3,305 の回収を
得ている。回収率は 28.4%である。モニター母集団情報は、性別、年代は無作為で、関
西圏の回収率を高めるために、「京都府または大阪府在住」に対して 3,050 配布し、「そ
の他の地域」に 8,600 配布している。
分析の結果、ポストモダン的な再開発を志向している人々は、関西圏に在住している
人々に多く、海外生活経験が長い人ほど、ポストモダン的な志向をしていることが示さ
れている。また、コンテンポラリーアートのデザインを用いた橋と標準的な橋と比較す
ると、訪問客を惹きつける力は、圧倒的にコンテンポラリーアートのデザインを持った
橋であることが示された。
②
2010 年度の主な研究実績
本年度は、2009 年度に実施した調査を基に、都市の発展のために芸術をどのような形
で活かし、京都から新しいコンセプトの芸術をどのような仕組みの中で発信できるかを
分析した。
分析の結果、次のような結果を得た。
(1) 京都駅周辺再開発のコンセプトとして、ポストモダン型再開発を支持する人々がど
のような属性を持った者であるかをロジット分析によって明らかにした。その結果、京
都が好きでしばしば訪問する京都愛好者は、ポストモダン的な再開発を選択しない傾向
にあることが示されたが、専門技術職のように社会の先端的な動きを相対的により的確
に把握している者は、京都駅周辺の再開発をポストモダン的なコンセプトで進めるべき
③
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
24
と判断していることが示された。また、京都を良く知る者ほどポストモダン的再開発を
選択していることが示されており、京都の本質的特徴が必ずしも伝統と歴史のみにある
わけでなく、現代的革新性を持った街であることを認識していることを示唆していると
言えよう。
(2)芸術性の少ない標準的な橋においては男女間における選好の差異が存在していない
のに対して、芸術性がある場合には明確な男女間差異が生じている。そして、幾何学的
な芸術デザインは男性、ファンタジー性の強いデザインは女性がより強く選好している
傾向を見ることができる。また、京都在住者ほど、伝統とは無縁な大胆な先進的デザイ
ンを求めている点も注目される。また、標準デザイン橋の場合、高所得層の京都への吸
引効果が弱く、近距離に住む者も渡橋意欲が生まれていない。それに対し、芸術性の強
い橋の場合、所得水準と渡橋意欲に関係が見られないことが示されている。これは、好
きであれば、経済的な余裕の有無に関わらず、また距離に関係なく渡橋意欲が強くなる
ことを意味している。 以上のことより、芸術性の高いインフラを整備することにより、
所得水準に関係なく、遠方からも訪問客を吸引できることが示されたと言えよう。
(3)現代芸術センターの意義の選択が、どのようなタイプの個人によって、どのように
行われたかを明らかにするために分析を行った。結果を整理すると以下のようになる。
① 高所得者で海外在住経験が長い人ほど、都市ブランド形成を目的とした建設を支持
する傾向が強い。
② 関西在住の高学歴者ほど芸術創造の国際拠点を目的とした建設を支持する傾向が強
い。
③ 高所得の男性ほど R&D 拠点を目的とした建設を支持する傾向が強い。
④ 関西在住で大都市居住の人ほど、一般市民の芸術享受を目的とした建設を支持する
傾向が強い。
⑤ 若年層ほど、デザイナー等の人材吸引育成を目的とした建設を支持する傾向が強い。
⑥ 関西在住の高学歴者ほど、市民の感性と創造性育成を目的とした建設を支持する傾
向が強い。
以上の結果は、創造都市戦略を策定する上での重要な情報となっていると言えよう。
(4)本調査では、京都駅周辺の再開発に際して、どのような商業施設が必要と考えるか
について設問を設けている。結果として、地元商店街が第 1 番目に必要であるとの回答
が最も多く 36.3%となっている。次に大型ショッピングモール、コンテンツ系商業施設、
レストラン街、高級ブランドショップと続いている。この結果は、京都で商業施設を誘
致する場合には、京都の歴史と伝統をもった京都らしい商業施設が、必要であることを
示唆している。どのようなタイプの個人が、どのような商業施設を選択しているかにつ
いて分析を行っている。この結果は、次のように整理できる。
① 高級ブランドショップは、若年層ほど選択確率が高くなっている。世帯年収が上が
ると選択確率が高くなる。京都からの距離は、選択確率に影響を与えていない。こ
れは、遠方に住む人々にとっても、高級ブランドショップを訪問する意志があるこ
とを示唆している。
② 地元商店街に関して興味深い点は、京都からの距離と選択確率が正の関係にあるこ
とである。これは、京都からの距離が遠い人々の方が、京都らしい、歴史と伝統を
反映した商店街があれば、訪問したいと考えていることを示唆している。
③ 大型ショッピングモールに関しては、年齢が下がるほど選択確率が高まり、海外在
住年数が高まるほど選択確率が低くなり、京都からの距離が遠くなるほど選択確率
が低くなる。この結果から見ると、遠距離からの訪問客を長期的に惹きつける力は
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
25
比較的弱いと判断できよう。
コンテンツ系商業施設に関しては、京都からの距離が遠くになるにしたがって、選択
確率が低くなり、男性が高い選択確率を持っていることが示されている。
以上の研究成果を、2011 年 3 月 6 日、同志社大学寒梅館ハーディーホールにてシン
ポジウム「京都における創造都市戦略のあり方」を開催して一般にも公開した。
【2009 年度の主な研究成果】
① 論文
八木 匡・浦坂純子・西村和雄・平田純一「数学教育と人的資本蓄積 - 日本における実
証分析- 」、Quality Education(近刊)
八木 匡「少子高齢か社会の都市と社会資本」『個人金融』Vol.4, No.4, 2010 年 2 月号
八木 匡・杉尾武志、余語真夫、赤間健一、東宏治、”The Role of Art in a Creative
Economy”, 同志社大学 ITEC ワーキングペーパー09-03, 2009 年 12 月
八木 匡「クリエイティブ経済における人材育成」季刊イズミヤ総研 Vol.79, 2009.7.1
24-32
八木 匡「ソーシャルキャピタルとしての祭り ― 京都三大祭りの経済的評価を中心に
―(伊多波良雄との共著)同志社大学ライフリスク研究センター Discussion Paper
No.2009-02
八木 匡「パブリック・パーチェスのビジュアルアーティストインキュベーター機能」同
志社大学ライフリスク研究センター Discussion Paper No.2009-01
② 書籍
橘木俊詔・八木匡『教育と格差』、2009 年
日本評論社
③ 学会発表
八木 匡「格差社会におけるコミュニティ機能と機会の公平」、日本NPO学会第 12 回
年次大会(2010 年 3 月 12 日~14 日)、立命館大学衣笠キャンパス
【2010 年度の主な研究成果】
① 論文
八木 匡(2011) 『ITEC 創造都市研究プロジェクト報告書「創造都市形成戦略-京都市
再開発プランの意識調査-」』http://yagi.doshisha.ac.jp/にて公開
八木 匡(2010)「芸術作品の公的購入と助成金の創作活動に与える影響分析」文化経済学、
Vol.7. No.2,31-40.2010 年 9 月
八木 匡、浦坂純子、西村和雄、平田純一(2011)、「理系学部出身者と文系学部出身者の
年収比較-日本家計パネル調査(JHPS)データに基づく分析結果」(との共著)、瀬古
美喜・照山博司・山本勲・樋口美雄・慶應-京大連携グローバル COE 編『日本の家計
行動のダイナミズム7:経済危機後の家計行動』, 189-210, 慶應義塾大学出版会
八木 匡、浦坂純子、西村和雄、平田純一(2010)、「ゆとり教育政策による格差拡大効果
と企業による雇用可能性」(浦坂純子、西村和雄、平田純一との共著)、西村和雄・大森
不二雄・倉本直樹・木村拓哉編『シリーズ・日本の教育を問い直す1―拡大する社会格
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
26
差に挑む教育』第 3 章,2010,35-48.
② 図書
八木 匡、伊多波良雄、横山勝彦、伊吹勇亮共編著 (2011)、『スポーツの経済と政策』、
晃洋書房
③ 学会発表等
ITEC 主催シンポジウム「京都における創造都市戦略のあり方」2011 年 3 月 6 日、同志
社大学寒梅館ハーディーホール
Tadashi Yagi,: The Role of Art in a Creative Economy: Testing the Relations between
Emotional Intelligence and Creativity (joint paper with Takeo Sugio, Masao Yogo,
Kennich Akama, and Koji Azuma), 16th International Conference on Cultural
Economics by the Association of Cultural Economics International, Copenhagen, 9 12 June 2010
Tadashi Yagi,: The Role of Art in a Creative Economy: Testing the Relations between
Emotional Intelligence and Creativity (joint paper with Takeo Sugio, Masao Yogo,
Kennich Akama, and Koji Azuma),、文化経済学会<日本>兵庫県立大学大会、2010 年
7月4日
4)イノベーションと社会(ユニット長:三好博昭)
A 自動車の安全・燃料技術の普及政策に関する研究(研究代表者:三好博昭教授)
【プロジェクト名】 自動車の安全・燃費技術の普及政策に関する研究
【 研 究 期 間 】 2009 年 4 月-2013 年 3 月
【 リ ー ダ ー 】
三好 博昭(同志社大学ITECディレクター、大学院総合政策科学研究科教授)
【 メ ン バ ー 】
金田 重郎(同志社大学ITEC兼担研究員、大学院工学研究科教授)
芳賀 博英(同志社大学ITEC兼担研究員、大学院工学研究科教授)
紀伊 雅敦(香川大学工学部准教授、同志社大学大学院総合政策科学研究科嘱託講師)
孫
林 (上海社会科学院部門経済研究所副研究員、
同志社大学大学院総合政策科学研究科客員教授)
【 研 究 概 要 】
① 研究の目的・内容
本研究は、自動車の技術革新の成果を、消費者の経済厚生水準の向上や交通事故・地
球温暖化問題の解決に結びつけていくための政策を、厚生経済学的観点から分析するも
のであり、同志社大学の文部科学省 21 世紀 COE プログラム『技術・企業・国際競争力
の総合研究』における研究 PJ『自動車の技術革新と政府の政策』
(リーダー:三好博昭)
の延長線上に位置づけられるものである、具体的には、自動車の安全性と燃費に関わる
最新技術を研究対象とし、次の 2 つの政策研究を行う。
テーマ1:安全 ITS の普及政策の研究
安全 ITS(Intelligent Transport System)とは、車両周辺の交通や路面の情報を各
種センサや情報通信装置を用いて収集し、収集した情報を基にドライバーの安全運転を
支援するシステムの総称である。本研究では、安全 ITS のうち、現在、開発・実験の途
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
27
上にある「路側情報利用型運転支援システム」(路車間通信)、「情報交換型運転支援シ
ステム」
(車々間通信)、
「歩車協調安全システム」
(車と歩行者との通信)の3つのシス
テムを分析対象とし、市場普及のための政策の研究を行う。
テーマ2:燃費に関する規制政策の研究
日本では、2015 年度を目標とする新燃費基準が策定され、乗用車で 2004 年度実績に
比べ 23.5%の改善が自動車メーカに義務付けられている。燃費規制は、メーカの技術開
発と市場投入を促進するが、その規制方式によって、メーカの行動、消費者の行動、経
済厚生等水準は異なる。ここでは、これらを評価し得る規制インパクト分析モデルを構
築し、各種燃費規制方式の比較検討を行う。
②
2009 年度の主な研究実績
テーマ1:安全 ITS の普及政策の研究については、a)車両相互事故回避システムとし
ての「路側情報利用型運転支援システム」と「情報交換型運転支援システム」の費用対
効果の比較検討、b)「歩車協調安全システム」における端末の装着義務化政策の効果に
関する研究、という2つの研究から構成されるが、平成21年度は、これらの分析モデ
ルのスペックの作成を行うと共に、a)については、市場普及モデルを実際に構築し、
「路
側情報利用型運転支援システム」、
「情報交換型運転支援システム」、両者を統合した「メ
ディアフリー型システム」という3つのシステムの市場普及プロセス、市場均衡普及水
準、ユーザー便益を、都市交通属性による違いに配慮しながら、比較分析した。この成
果は、同志社大学 ITEC ワーキングペーパーシリーズに発表した。
テーマ2:燃費に関する規制政策の研究については、2009 年度は、燃費規制方式を評価
するための規制インパクトモデルの分析スペックを作成した。なお、この研究は、将来
的に中国への応用を念頭において進めている。この観点から、研究協力者の孫林が、中
国における新エネ車に関する政策を取り纏め、ITEC ワーキングペーパーシリーズに発表
した。
なお、本研究 PJ の一環として、同志社大学技術・企業・国際競争力研究センター、
京都大学上海センター、上海社会科学院共催シンポジウム「自動車の技術革新と都市交
通政策」を 2010 年 1 月に同志社大学寒梅館で開催した。詳細については、セミナーの頁
を参照されたい。
③ 2010 年度の主な研究実績
「1. 安全 ITS の普及政策の研究」については、(1)車両相互事故回避システムとしての「路
側情報利用型運転支援システム」と「情報交換型運転支援システム」の費用対効果の比
較検討、(2)「歩車協調安全システム」における端末の装着義務化政策の効果に関する研
究、という2つの研究から構成される。平成 22 年度は、(1)について、各システムの市
場普及水準と経済厚生水準の分析モデルを構築するとともに、これまでの研究成果を国
内外の学会で発表した。
(2)については、歩車協調安全システムの市場普及に関する論文
を作成し、国際ジャーナルに投稿した。
さらに、自動車の安全・燃費技術の普及政策に関するこれまでの研究の成果を 、
Palgrave Macmillan 社から上梓することが正式に決まり、この書籍の執筆・編集作業に
集中的に取り組んだ。この書籍(Hiroaki Miyoshi and Masanobu Kii (eds.) Technological
Innovation and Public Policy: The Automotive Industry) は本年 9 後に上梓の予定である。
また、本研究活動の一環として、京都・滋賀サステネビリティ・イニシアティブ(以
下 KSI)に参画することとした。KSI は、学問の枠を超えたサステイナビリティ学の研
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
28
究者と、持続可能な成長を目指す企業、市民のコミュニティであり、
「人類の持続可能な
発展を目指すサステイナビリティ学の研究と構築」、「サステイナビリティ学の実践と持
続可能社会を目指した啓発活動決定」を主な活動内容とする組織である。同志社大学技
術・企業・国際競争力研究センター、同志社大学エネルギー変換研究センター、KSI の
共催で、「KSI 発足記念シンポジウム:持続可能な都市交通システムの構築にむけて」
を 2011 年 3 月 14 日に開催すべく準備を進めたが、東日本大震災の発生により中止せざ
るを得なかった。
2011 年度の活動概要
2011 年度は、
「燃費に関する規制政策の研究」に集中的に取り組み、消費者の行動(新
車購入行動、車種選択行動、走行行動等)とメーカの行動(価格政策、販売車種選択、
技術選択等)を内包した規制インパクト分析モデルを構築する。
④
【2009 年度の主な研究成果】
① 論文
Kii, M., Miyoshi, H. “Economic Features of Safety-related Intelligent Transport
Systems and Their Diffusion Dynamics in Urban Spaces”, ITEC Working Paper
Series, 10-04, March, 2010
Sun Lin, “China’s Development and Policies of New Energy Auto Industry”, ITEC
Working Paper Series, 10-02, March, 2010
Kii, M., Miyoshi, H., Sano, M., “Automotive Technology Policy in Japan” in Miyoshi,
H. and Nakata., Y. (eds.), Have Japanese Firms Changed : The Lost Decade
(Forthcoming, Palgrave Macmillan).
② 学会発表
紀伊雅敦・三好博昭「安全ITS技術とその普及のための政策」同志社大学技術・企業・
国際競争力研究センター、京都大学上海センター、上海社会科学院共催シンポジウム『自
動車の技術革新と都市交通政策』2010 年 1 月 22 日 於 同志社大学寒梅館
孫 林「中国における新エネルギー自動車の現状と政策」同志社大学技術・企業・国際競
争力研究センター、京都大学上海センター、上海社会科学院共催シンポジウム『自動車
の技術革新と都市交通政策』2010 年 1 月 22 日 於 同志社大学寒梅館
【2010 年度の主な研究成果】
① 論文
Masanobu Kii and Hiroaki Miyoshi, ‘Projections and Sensitivity Analysis for the
Spread Use of Electric Vehicles’, ITEC Working Paper Series, Dec., 2010, p. 12
② 図書
Hiroaki Miyoshi and Masanobu Kii (eds.), Technological Innovation and Public
Policy: Automotive Industry, Palgrave Macmillan, 2011, p 208 (Forthcoming)
Masanobu Kii, Hiroaki Miyoshi and Masayuki Sano, ‘Automotive Technology Policy
in Japan’, in Hiroaki Miyoshi and Yoshifumi Nakata (eds.) Have Japanese Firms
Changed? : The Lost Decade , Palgrave Macmillan, 2010, pp. 273-291
③ 学会発表等
Hiroaki Miyoshi and Masanobu Kii, ‘Economic Features of Intelligent Transport
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
29
Systems and Associated Public Policies (invited)’, International Conference on Social
Science 2010, October 9, 2010, Hotel Pine Bay, Izmir, Turkey
Masanobu Kii and Hiroaki Miyoshi, ‘Projections and Sensitivity Analysis for the
Spread of Electric Vehicles’, International Conference on Social Science 2010,
October 9, 2010, Hotel Pine Bay, Izmir, Turkey
Masanobu Kii and Hiroaki Miyoshi, ‘Economic Features of Safety-Related
Intelligent Transport Systems and Their Diffusion Dynamics in Urban Spaces’, ITS
World Congress 2010, October 29, Busan Exhibition & Convention Center, Busan,
Korea
三好博昭・紀伊雅敦「安全 ITS の経済的特質と最適普及水準」第 9 回
ウム 2010, 2010 年 12 月 10 日, 京都大学百周年時計台記念館
ITS シンポジ
2.研究交流
(1)頭脳循環を活性化する若手研究者海外派遣プログラム
平成22年度最先端研究開発戦略的強化費補助金による「グローバルイノベーション研
究・教育ネットワークによる若手研究者の頭脳循環力の涵養」プログラム(平成22年10
月15日~平成23年3月31日)の初年度事業を、下記のように実施した。
1.事業実施体制
主担当研究者
中田喜文(同志社大学大学院総合政策科学研究科教授、ITEC センター長、
専門分野:人的資源管理論)
担当研究者
藤本哲史(同志社大学大学院総合政策科学研究科教授、ITEC 副センター長、
専門分野:組織心理学)
山口栄一(同志社大学大学院総合政策科学研究科教授、ITEC 副センター長、
専門分野:イノベーション論)
三好博昭(同志社大学大学院総合政策科学研究科教授、ITEC ディレクター、
専門分野:公共経済学)
八木 匡(同志社大学大学院経済学研究科教授、ITEC 兼担研究員、
専門分野:教育経済学)
張 星源(同志社 ITEC 客員フェロー、専門分野:知財戦略)
2.事業の目的・概要
(若手研究者の人材育成と国際共同研究の有機的連携による事業の推進)
1)今日までの本研究機関の国際協力関係の実態と本プログラムの位置付け
本プログラムの実施主体である技術・企業・国際競争力研究センター(略称 ITEC)
は、2003 年の設立以来、その研究体制は、海外のパートナー研究者を含めた国際共同チ
ームによる、国際比較研究を基本形として、今日まで研究実績を蓄積して来た。これら
の活動は、2008 年秋に公表された 21 世紀 COE プログラムの事後評価においても、本
センターの特徴として高く評価されている。今回、本プログラムで我々の国際パートナ
ーとして提案する海外研究・教育機関は、今日までそれら組織に所属する研究員が、客
員教授、あるいは客員フェローと言う形で、本センターの研究・教育活動への多大な貢
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
30
献を行ってきた。その意味で、今般のプログラム提案は、個人間の国際連携に依存した
協力関係を、組織間の国際連携・協力関係に転換することで、これまでの協力関係を、
より組織的、永続的なグローバル頭脳循環ネットワークへ発展させる提案である。
2)本プログラムで提案するグローバルネットワークの構成要素と形態
本プログラムによって国際共同研究の実態を、個別研究者間の人的ネットワークに基
づく国際共同研究から、組織間ネットワークに基づく国際共同研究に、質的転換を図る。
具体的には、A)本センターと海外パートナー組織の間で、バイラテラルな包括的相互
共同研究・教育協力協定を締結する(一部とは締結済)。 B)その様な相互協定を前提
に、本センターと相互協力協定を締結するすべての組織を包含する、本国際共同研究に
関する「グローバルイノベーション研究・教育ネットワーク協定」を全組織で調印する。
C)本国際共同研究は、この協定に沿って実施し、ネットワーク構成組織のメンバーで
構成される、対象企業別の2つの国際共同研究チームを組織し、担当する。その活動の
評価は、これらグローバルネットワーク構成組織の代表者で構成されるグローバルリエ
ゾンを組織し、評価、アドバイス、実施検証を行うとともに最終成果物に対する責任を
負う。D)本研究プログラムの終了時点での学術的成果としては、個別研究者による成
果の国際学術雑誌等での発表とは別に、リエゾンの統一成果報告として、国際的に高い
評価を受けている国際学術出版社からの2つのチームの成果に対応する 2 冊の単行本を
リエゾンの名前で発行する。また、本プログラムの実績を外部委員も招いて評価を行い、
本グローバルネットワークの発展のための指針を示し、永続的なネットワークへの努力
を継続する。
3)若手研究者派遣と将来の頭脳循環への効果
上記のようなグローバルネットワークは、若手研究者派遣と将来の頭脳循環にたいし
ては、以下の効果が期待できる。①若手研究者は、ある一時点を見れば、海外の単独組
織への派遣の形態を取るものの、グローバルネットワークの活動としての国際共同研究
であり、そのグローバルな執行形態から、プログラム全期間では、複数地域のメンバー
組織での研究活動を行うことになる。その結果、若手派遣研究者は、関連しながらも異
なる学問分野で世界的に秀でた組織での研究経験を獲得出来る。②そのようなマルテ
ィ・ディシプリンな環境での研究経験を通して、研究者として若い時期に、研究領域と
方法論の広がりを取得できる。③そのようなマルティ・ディシプリン、且つ多様な地域
での共同研究経験をとおして、文化や価値観の多様性に対する理解が深まり、世界の頭
脳循環のネットワークに参加するための必須要件である多様性に対する共生力と受容力
を獲得できる。
4)国際共同研究内容と若手研究者派遣の相互有機性と戦略性
本提案で実施する研究は、企業のグローバルな研究開発マネジメントの国際比較研究
である。それゆえ、世界的に鳥瞰すれば企業の研究開発が、日本、中国、西ヨーロッパ
及び北米でもっぱら行われていることを考慮し、今回のグローバルネットワークの構成
組織を、それら 4 地域で実績ある組織を戦略的に選択した。また、本国際共同研究に関
連する学問的ディシプリンが、経営戦略、人と組織のマネジメント、科学技術政策、国
際関係、比較文化論、マクロ経済分析と多面的である。その点からも、本グローバルネ
ットワークを構成する組織とその参加者が、これらの分野において、世界的に高い評価
を得ており、グローバル且つ学際的な研究に必要な研究エクスパティーを、相互補完的・
包括的にこのネットワークを通して動員できる。その意味で、若手研究者は、このネッ
トワークへの参加を通して、国際共同研究に必要な現地調査と一次データの取得のみな
らず、データ分析に必要な学際的研究エクスパティーについても獲得が期待できる。
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
31
3.国際共同研究
(1)本事業で行う国際共同研究課題の計画概要
① 国際共同研究課題の計画概要
国際共同研究課題
「持続的イノベーションが可能な企業のグローバル研究開発マネジメントの国際比較研
究」
本国際共同研究は、企業がグローバルに行う研究開発活動の理念、企画・計画、遂行、
そしてその成果の検証に関する研究、とりわけ研究開発活動を行う人と組織に注目した
研究である。研究手法の特徴としては、1)組織については、大企業群と中小企業群に
対象を 2 分して分析すること、2)其々の企業群について、経営層、管理層、研究・開
発者層の三層に対するヒアリングとアンケートを用いた、組織重層的データ収集とその
分析を通した企業の研究開発活動の立体的分析を行うこと、3)そしてこれらの 2 企業
群、3 層構造調査を、同一分析フレームワークに基づき、日本、中国、アメリカ、オセ
アニア、西ヨーロッパの 5 地域で行い、グローバルにデータベースを構築すること、4)
これら 5 地域データを、5 地域のグローバルパートナー組織の研究者が、企業群別に2
つの国際共同研究チームを形成し、地域の文化、社会、経済環境の差異を明示的に取り
込んだ分析を行う。
② 当該研究課題を設定した理由
近代日本社会のみならず、20 世紀の人類世界が経験した目覚ましい経済厚生の向上が、
その多くをイノベーションに頼ってきたように、21 世紀の現代社会が高い社会的アメニ
ティーと地球環境との共生を同時に達成するためには、この社会が持続的にイノベーシ
ョンを創出していかねばならない。(1) そして、そのようなイノベーションは、今日まで
もっぱら企業によって生み出され、今世紀においてもそのような企業の役割は一層高ま
ると推察されている。このような企業によるイノベーション創出活動は、今日まではア
メリカ、西ヨーロッパ、そして日本と言う、20 世紀高度産業国でその大半が行われてき
た。それゆえ、現在までのイノベーション研究は、これら 3 地域に特有な企業環境や経
済社会環境を織り込んだ地域限定型イノベーションモデルの構築とその実証研究が中心
であった。 (2)
しかし、近年このような地域限定性を持つイノベーション研究手法の限界が明らかと
なっている。理由の1つは、研究対象である企業活動が急速にグローバル化し、それに
伴い研究開発活動の拠点も世界の多様な地域に分散し始めたことである。理由の2つめ
は、研究開発に必要な人的、物的、知的資産の国境を越えた移動が瞬時に少ない費用で
もって可能となり、その結果世界の異なる地域間の研究開発を規定する組織環境・外部
環境が類似性を高めていることである。それゆえに、今日、企業における研究開発マネ
ジメントを研究する場合、必然的に研究の視野をグローバルに広げ、地域間の差異とと
もに類似性にも注目する必要がある。それゆえ、持続的にイノベーションを創出してい
る企業の研究開発マネジメントの特性とその規定要因を、グローバルな枠組みで抽出す
る。それが本研究課題である。日本、アメリカ、西ヨーロッパとその文化圏のみならず、
近年成長目覚ましい中国等の急成長国においても、これらの国々の経済的厚生と社会の
環境共生力が、これら企業の研究開発活動とその成果に大きく依存する。それゆえアメ
リカ、西ヨーロッパ、そして中国において、世界的に高い学術的評価を得ている組織が、
本研究課題への参加を決定したと推察する。
(注)
(1) 知的財産推進本部「知的財産推進計画 2007」
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
32
(2) Henry Chesbrough, Open Innovation , 2003, Harvard University Press,
伊丹敬之他『イノベーションと技術蓄積』1998 年、有斐閣
Mark Dodgson et al, The Management of Technological Innovation ,2008, Oxford
University Press.
③ 到達目標の達成内容
本国際共同研究の最終的な分析フェイズとして第 3 年次には、2 つの企業群の分析結
果を比較検討し、持続的イノベーションを生み出す企業の人と組織の特性の企業群間の
差異と類似を抽出する。この作業を通して、グローバルに研究開発活動を行う企業が、
世界の地域横断的に共通に保有すべき、人と組織マネジメントの構成要素と、それぞれ
の地域において対応すべき地域変数を本研究の成果として提言できる。学術的な意味で
の新規性に留まらない、実践的な研究成果を本国際共同研究は目指す。
このように到達目標を設定する中、初年度である平成 22 年度は、○○を達成した日本、
米国、英国、および中国において少数の企業を抽出し、持続的イノベーションの現状に
ついて聞き取りをおこなった。また、これらの聞き取り結果を検討し、持続的イノベー
ションの人と組織モデルの改善をおこなった。
(2)本事業による国際共同研究の目的を達成するための計画概要・方法
【全体計画】
①
研究スケジュール
平成 22 年度から 3 カ年計画で本提案の国際共同研究を実施し、企業群別に組織する
国際共同研究チームは、研究実施工程として、以下の共通スケジュールに基づき研究を
進める。
平成 22 年度:5 地域の持続的イノベーションの実績を持つ少数の企業に対し聞取りを実
施し、先行研究も参照しながら、それぞれの企業群に当てはまる、持続的イノベーショ
ンの人と組織のモデル(持続的イノベーションを生み出す主要な要因とその相互関係に
関する仮説)を構築する。
平成 23 年度:上記仮説を検証するにために、電機機械、自動車、バイオ製薬の 3 業種
を対象に、2 つの企業群それぞれについて、5 地域の代表的企業を抽出し、企業聞取りと
3 層アンケート調査を実施し、包括的なデータベースを構築する。モデル(仮説)につい
ても必要な修正を行う。
平成 24 年度:前年度構築したデータベースを用いたモデル(仮説)の検証を行う。検証
結果は、2 つの企業群別チーム間で共有し、群間での検証結果の差異と類似性を確認し、
その結果を各チームの分析の改善に反映させる。グローバルリエゾンがこれら 2 チーム
の結果を総括する形で、最終成果を出版する。
② 主担当研究者及び担当研究者の役割
主担当研究者:中田喜文
共同国際研究全体の統括、中小企業群国際研究チームの統括、グローバルリエゾンの
運営
担当研究者:藤本哲史
大企業群国際研究チームの統括、「人」研究のコーディネート、「人」と「組織」の心
理側面の分析
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
33
担当研究者:山口栄一
「人」・「組織」と科学、及び技術とのインタフェイスの分析、研究開発活動の科学的
側面の分析
担当研究者:三好博昭
「組織」研究のコーディネート、「人」と「組織」の経済的側面の分析
担当研究者:八木 匡
「人」と「組織」の文化的・教育的側面の分析
担当研究者:張 星源
「人」と「組織」の研究開発成果の計測と分析
③
研究計画・方法の実現性・優位性
今回採用する企業群別の 3 層構造研究手法は、中田を中心に過去 3 カ年行ってきた日
本の電機産業のイノベーションモデル研究で用いた手法である。その成果は、国際的な
学術雑誌への英文論文 3 篇の投稿・出版、および Palgrave Macmillan 社からの単行本
の本年出版と、国際的にも優れた研究手法であることがこれらの成果物の出版で実証さ
れている。特に、この手法が評価された点は、企業のイノベーション活動を、企業戦略
の策定者、その実施責任者、そして実施者である研究開発者の 3 者を、同一組織で働く、
しかし異なる機能を担当する者の相互有機的関係の中で分析出来る点が、極めてユニー
クで、他の同種な研究に比して高い優位性を持つ所以である。
また、5 地域6組織の研究者による国際チームでの共同研究方式については、
A:これら6組織の内カリフォルニア大学バークレーCWTS、北京大学行政管理学院政
治経済学部、ケンブリッジ大学ビジネス研究センター、及びオークランド大学ニュー
ジーランドアジア研究所の4組織からは、ITEC-COE 研究に対して研究員が参加した経
緯があり、今回の国際共同研究においてもこれら組織との間の人的、組織的交流の経
験が有効に生かされることが期待できる。また、ミシガン大学文化認知プログラム、
及び台北芸術大学文化資源学院についても、それぞれの研究代表者が ITEC の研究員と
継続的に研究を進めており、前者4組織と同様な期待が持てる。
B:さらに、今回の 6 名の主・担当研究者の内 4 名が、COE 研究で十分国際共同研究の
経験を積んでおり、残りの 2 名についても、極めて長期の海外における研究教育経験
を持つため、今日までに涵養した国際共同研究力が今回も十分に発揮されることが期
待できる。
【本年度の実施内容及び成果】
5 地域の其々において、持続的イノベーションの実績のある少数の企業を選択し、そ
れら企業への聞取り(一次調査)を実施し、また本テーマに関する先行研究、とりわけ中
田・電機総研(2009)で検証されたモデルも参照しながら、大規模、及び中小規模それぞ
れの企業群に当てはまる、持続的イノベーションの人と組織のモデル(持続的イノベーシ
ョンを生み出す主要な要因とその相互関係に関する仮説)を構築した。大企業群調査の内、
日本国内での聞取り調査については、本センターと研究協力関係にある、連合総研と合
同で調査委員会を設置し、電機機械、自動車、バイオ製薬(ないしは一般機械、あるいは
製鉄金属)の 3 業種を対象に、第一次調査の対象企業の選定、調査依頼、そして調査を実
施した。日本以外の米国、英国、および中国の 34 地域カ国については、大企業群国際
共同研究チームが、各地域のパートナー組織と協議の上、対象企業を選定し、聞取り依
頼とその実施を行った。
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
34
他方、日本国内の中小企業群一次調査については、本センター内に事務局を置く、社
歴の長い中小企業を主たる会員とする社団法人事業承継学会と連携して、対象企業選定、
依頼、調査実施を行った。日本以外の 4 地域については、中小企業群国際共同研究チー
ムが、事業承継学会の海外のパートナー学会や各地域の本研究パートナー6 組織と協議
し、対象企業を選定し、英国と台湾において聞取り調査を依頼とその実施した。
4.相手側となる海外の研究機関等の研究環境
(1)相手側研究機関の研究機関等・研究環境の状況
・カリフォルニア大学バークレー労働・技術・社会研究センター
当該センターより、本プロジェクトへの資金提供有。当該センターが所属する労働・
雇用研究所内にセンター客員研究員スペース及び関連図書室を保有。
・北京大学行政管理学院政治経済学部
当該学部より、本プロジェクトへの資金提供有。当該学部が所属する行政管理学院内
に客員研究員スペース及び関連図書室を保有。
・ケンブリッジ大学ビジネス研究センター
当該研究センターより、本プロジェクトへの資金提供有。当該センターは、独自の客
員研究員スペース及び関連図書室を保有。また、英国中小企業調査を定期的に実施。
・ミシガン大学文化・認知プログラム
当該プログラムより、本プロジェクトへの資金提供有。当該プログラムが所属する社
会科学研究所内に客員研究員スペース及び関連図書室を保有。
・オークランド大学ニュージーランドアジア研究所
当該研究所より、本プロジェクトの第一フェイズに対し、NZ25000 ドルの資金提供有。
当該研究所は、独自の客員研究員スペース及び関連図書室を保有。また、本年、第一回
ニュージーランド中小企業調査を実施済。
・台北芸術大学文化資源学院
当該学院(陳基南教授)より本プロジェクトへの資金提供有。当該学院内に客員研究
員スペース及び関連図書室を保有。
(2)相手側研究者の所属、役職、氏名、これまでの研究活動の状況及びその者が果た
した役割
・カリフォルニア大学バークレー労働・技術・社会研究センター
センター所長 Clair Brown 教授が参加。Brown 教授は、アメリカの Hi-tech 企業戦略
研究の第一人者。2009 年 MIT Press より Chips and Change を出版。本プログラムに
おいては、当該センターの代表として、若手派遣研究者の受け入れとその研究活動を監
督する。また、教授の専門性を生かして、アメリカにおいて実施する 2 つのサーベイの
企画、実施、結果分析の最終責任を負う。
・北京大学行政管理学院政治経済学部
当該学部長 Song Lei 教授が参加。Lei 教授は、名古屋大学で経済学博士学位取得後、
京都大学経済学部を経て 2004 年より北京大学で日本企業の戦略と政府の産業政策論を
担当。また、当該学部の代表者として、若手派遣研究者の受け入れとその研究活動を監
督するとともに、日中企業研究の経験と知見を用いて、中国におけるアンケートと聞き
取り調査の責任を負う。
・ケンブリッジ大学ビジネス研究センター
当該センター長 Alan Hughes 教授、及び副センター長 Simon Deakin 教授が参加。
Hughes 教授は英国の中小企業研究とイノベーション研究の第一人者であり、本プログ
ラムにおいても、5 つの地域別中小企業調査の全体統括を行うとともに、若手派遣研究
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
35
者の受け入れとその研究活動の監督を担当する。
・ミシガン大学文化・認知プログラム
当該プログラム代表者の北山忍教授が参加。北山教授は、異なる文化の持つ心理特性
への影響における研究の先駆者。本プログラムにおいても、5 つの異なる地域において
行う2つのサーベイ調査に用いる比較文化的分析枠組みの設計と 5 地域統合サーベイデ
ータの分析において、心理的側面の比較文化的研究を担当する。
・オークランド大学ニュージーランドアジア研究所
当該研究所長の Hugh Whittaker 教授が参加。Whittaker 教授は、日英米の中小企業
経 営 の 比 較 研 究 で あ る Comparative Entrepreneurship: The UK, Japan and the
Shadow of Silicon Valley を 2009 年に Oxford Univ. Press から出版。本プログラムに
おいては、氏の得意とする比較企業分析の経験と知識を、5 つの地域で行う中小企業調
査の設計と実施責任者として、発揮していただく。
・台北芸術大学文化資源学院
当該学院の陳其南教授が参加する。陳教授は中華圏を代表する文化人類学者。1990
年代半ば~2000 年代半ばに台湾政府の文教政策担当閣僚ポストを歴任。地域産業や中小
企業を巡る法制度や各種政策への造詣も深い。本プログラムにおいては、当該学院を代
表して、若手派遣研究者の受け入れとその研究活動を監督するとともに、教授の専門性
を活かした中小企業調査を実施いただく。
5.若手研究者の選抜方針・基準、選抜方法
(1)選抜方針・基準
本提案のプログラムを通して派遣する若手研究者は、海外の複数地域の共同研究パー
トナー機関間を定期的に移動しながら研究活動を行うことになる。そのため、派遣候補
者には、ひとりの研究者としての高い研究能力はもちろんのこと、マルティ・ディシプ
リンな環境での研究に対する積極性や協調性も要求される。さらに候補者には、グロー
バルな文化や価値観の多様性についての興味や好奇心、受容的な態度、さらに適応能力
が求められる。
このようなプログラムの特徴を鑑みて、選抜にあたっては、まず以下のような研究者
の基本的資質を重視した。
1. 高度な研究の遂行に必要な論理的思考力、学術的な方法論に基づく分析力、また
その基盤となる独創性および知的素養があること。
2. 若手研究者に相応しい質と量の研究業績を有すること。研究者としての将来性が
あること。
3. 国際社会に通用するコミュニケーション力などの応用的な能力を持つこと。特に、
英語の運用能力に関して、共同研究パートナー機関の多くが英語圏にあるため、
論文が読める、書けるだけの能力ではなく、オーラルコミュニケーションの十分
な運用能力があること。
4. グローバルな文化の中で、価値観の異なる人々と協調的に研究活動をすることが
できること。また、異文化状況におけるソーシャルスキルを有すること。
5. チーム連携的な研究活動の遂行に対する責任感および使命感を有すること。また、
チームプレーヤーとして行動できること。
(2)選抜方法
以上のような選抜方針のもと、具体的には以下のような方法によって選抜を行った。
1.書類審査
履歴書、研究履歴書、および研究業績リストの提出を求め、学歴、職歴および研究
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
36
歴に関する総合的な審査を行う。研究履歴書については、これまでの研究経過や研究
内容、研究プロジェクトへの参加経験などを 3000 字程度でまとめたものの提出を求
める。
2.研究計画概要
海外派遣プログラムを通して、本提案の国際共同研究テーマと関連させてどのよう
な研究を計画しているのか、研究テーマ、研究動機、研究方法、成果の活用等につい
て 3000 字程度でまとめたものの提出を求める。
3.日本語による面接
提出書類および研究計画の内容に関して、複数の面接担当者による面接審査を行う。
特に、海外での研究活動に関する適性など、候補者の能力や素養等についても可能な
限り確認を行う。また、海外派遣終了後に予定する進路や将来展望等について説明を
求め、本プログラムと候補者のキャリアプランとの整合性を確認する。
4.英語による面接
日本語の面接内容のいくつかに関して英語で面接を行い、候補者の英語運用能力に
関して審査を行う。特に、研究計画概要の内容に関しては英語によるプレゼンテーシ
ョンを求め、研究内容を的確に伝え、質問に対して適切に応答できるか等、英語を用
いたアカデミックコミュニケーションの基本能力について確認する。
選抜ではこれらの審査内容を総合的に判断する。
6.若手研究者の派遣実績(計画)
【海外派遣実績(計画)】
年度
平成 22 年度
派遣人数
平成 23 年度
4人
平成 24 年度
4 人
(
4人)
4 人
(
合計
4人
4人)
【本年度の海外派遣実績】
派遣者の氏名・職名(身分)
:マリン レヴァース(博士後期課程学生(リサーチ・アシスタント))
(当該若手研究者の国際共同研究における役割を含めた具体的な研究活動)
アメリカ、中国、英国、ニュージーランドにおいて、イノベーションおよび特許と競
争力との関係について、また技術変化、国際貿易政策、先端技術におけるジョイント
ベンチャー関連の技術政策についての研究を進める。さらに、平成 23 年度に予定す
る国際共同アンケート調査と包括的なデータベースの構築に向けて、各研究機関の受
入関係者と意見交換を行い、平成 24 年度にはこれらの研究成果をとりまとめる。
(具体的な成果)
本年度マリン・レヴァース氏は、米国カリフォルニア大学バークレーにおいて、クレ
ア・ブラウン教授の指導のもと、サンフランシスコ郊外に拠点を置く複数のベンチャ
ー企業の関係者に対して聞き取り調査を行い、仮説の検証を開始した。この聞き取り
調査を通して獲得した人的ネットワークをもとに、今後さらに調査を拡大する予定で
ある。また、レヴァース氏の研究領域に関連するカリフォルニア大学バークレーの複
数の教授と面会し、現在の研究に対するアドバイスを受けるとともに、今後の研究の
進め方および課題に関して意見交換を行った。
派遣先
(国・地域名、機関名、部局名、受入研究者)
派遣期間
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
合計
37
アメリカ、カリフォルニア大学バークレー、労
働・技術・社会研究センター、Prof. Clair Brown
32 日
90 日
日
122 日
アメリカ、ミシガン大学文化・認知プログラム、
Prof. Shinobu Kitayama
日
60 日
日
60 日
中国、北京大学行政管理学 院政治経済学部、
Prof. Song Lei
日
日
50 日
50 日
英国、ケンブリッジ大学ビジネス研究所、Prof.
Alan Hughes
日
20 日
90 日
110 日
ニュージーランド、オークランド大学ニュージ
ーランドアジア研究所、Prof. Hugh Whittaker
日
日
60 日
60 日
派遣者の氏名・職名(身分): 清水 秀樹(博士後期課程学生(リサーチ・アシスタント))
(当該若手研究者の国際共同研究における役割を含めた具体的な研究活動)
ニュージーランド、アメリカ、英国、中国に進出する日系企業のオペレーションサイ
トを訪問し、現地の研究開発技術者の人材マネジメントをテーマにヒアリングおよび
サーベイ調査を行う。特に、技術者の能力開発やモチベーション管理の現状および課
題に焦点をあて、国際比較の視点から、社会、文化、経済的風土と人的資源管理がど
のように相互作用しながら技術者の創造的職務成果に影響を与えるかを探る。平成 22
年度はヒアリング調査の結果を足がかりにサーベイ調査の項目内容の検討を行った。
そして、平成 23 年度にはサーベイ調査を展開し、平成 24 年度にこれらの研究成果を
とりまとめる。
(具体的な成果)
本年度清水秀樹氏は、ニュージーランドのオークランド大学において、ヒュー・ウィ
ッタカー教授の指導のもと、ニュージーランドの産業構造と研究開発技術者の職種カ
テゴリーに関する資料収集を中心に行い、技術者の人材マネジメントに関する国際サ
ーベイ調査の基礎となる情報の整理を開始した。また清水氏の研究関心である戦略的
人的資源管理を専門とするオークランド大学の研究者を訪問し、現在の研究テーマに
関するアドバイスを受けるとともに、今後の研究課題に関する意見交換を行った。
派遣先
派遣期間
(国・地域名、機関名、部局名、受入研究者)
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
合計
ニュージーランド、オークランド大学ニュージ
ーランドアジア研究所、Prof. Hugh Whittaker
31 日
日
日
31 日
アメリカ、カリフォルニア大学バークレー、労
働・技術・社会研究センター、Prof. Clair Brown
日
150 日
日
150 日
英国、ケンブリッジ大学ビジネス研究所、Prof.
Alan Hughes
日
150 日
日
150 日
中国、北京大学行政管理学 院政治経済学部、
Prof. Song Lei
日
日
150 日
150 日
アメリカ、ミシガン大学文化・認知プログラム、
Prof. Shinobu Kitayama
日
日
180 日
180 日
派遣者の氏名・職名(身分):
河口
充勇(助手(同志社大学特定任用研究員)
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
38
(当該若手研究者の国際共同研究における役割を含めた具体的な研究活動)
台湾、中国、ニュージーランドにおいて中小企業調査を行なう。具体的には、これま
でに日本国内で行なってきた中小企業の事業承継と持続的イノベーションに関する
調査の成果を踏まえつつ、それぞれの地域において、世代を越えてイノベーティブな
経営体制を持続させてきた中小企業、あるいは事業承継を契機としたイノベーション
を実現した中小企業のケーススタディを行なうとともに、関連制度・スキームに関す
るサーベイ調査も合わせて行なう。平成 22~23 年度に現地調査を行ない、平成 24 年
度に研究成果をとりまとめる。なお、平成 22 年度は台湾への派遣中、数日間中国で
のフィールドワークを実施した。
(具体的な成果)
本年度河口充勇氏は、台北芸術大学資源学院、陳其南教授の指導の下、台湾の中小企
業に関する先行研究の収集・整理、官庁統計データをはじめとする関連基礎資料の収
集・整理、中小企業 2 社(ともに台北に所在)への予備的なヒアリング調査を行った。
派遣先
(国・地域名、機関名、部局名、受入研究者)
派遣期間
平成 22 年度
合計
平成 23 年度
平成 24 年度
18 日
120 日
45 日
183 日
ニュージーランド、オークランド大学ニュージ
ーランドアジア研究所、Prof. Hugh Whittaker
日
60 日
日
60 日
中国、北京大学行政管理学 院政治経済学部、
Prof. Song Lei
日
60 日
45 日
105 日
台湾、台北芸術大学文化資源学院、陳基南教授
派遣者の氏名・職名(身分): 竇 少杰(ポスドク(同志社大学特別研究員(PD))
(当該若手研究者の国際共同研究における役割を含めた具体的な研究活動)
中国に進出する日系企業のオペレーションサイトを訪問し、現地の研究開発技術者の
人材マネジメントをテーマにヒアリングおよびサーベイ調査を行う。特に、技術者の
能力開発やモチベーション管理の現状および課題に焦点をあて、国際比較の視点か
ら、社会、文化、経済的風土と人的資源管理がどのように相互作用しながら技術者の
創造的職務成果に影響を与えるかを探る。平成 22 年度はヒアリング調査の結果を足
がかりにサーベイ調査の項目内容の検討を行った。そして、平成 23 年度にはサーベ
イ調査を展開し、平成 24 年度には英国での比較研究をもふまえ、これらの研究成果
をとりまとめる。
(具体的な成果)
本年度竇少杰氏は、中国の北京大学政府管理学院において、Song Lei 教授の指導のも
と、山東省に位置する大手トラック工場、大手電機メーカーと大手ディーゼルエンジ
ンメーカー、この 3 社の人事部門と研究開発部門を訪問し、初段階のインタビュー調
査を行った。今回のインタビュー調査は主に研究開発技術者の仕事管理と人的資源管
理をめぐった内容であった。今後竇少杰氏は人脈を生かし、調査をさらに拡大する予
定である。また、竇少杰氏は北京大学や清華大学、中国科学院の複数の人的資源管理
の専門家と面会し、現在の研究テーマに対するアドバイスを受けるとともに、今後の
研究の進め方と研究協力に関する意見交換を行った。
派遣先
(国・地域名、機関名、部局名、受入研究者)
中国、北京大学行政管理学院政治経済学部、
Prof. Song Lei
派遣期間
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
62 日
270 日
日
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
合計
332 日
39
英国、ケンブリッジ大学ビジネス研究所、Prof.
Alan Hughes
日
日
90 日
90 日
7.若手研究者海外派遣時の支援体制
(1)若手研究者の派遣先での研究活動を支援する体制
若手研究者の派遣先での研究活動を支援する体制として、主担当及び担当研究者、さ
らには、海外の派遣受け入れ先組織の研究者によって、それぞれの派遣者に対し、アド
バイザリーチームを4つ組織した。それぞれのアドバイザリーチームは、Chief advisor、
Co-advisor、そして Specialist advisor の 3 名と、さらに海外派遣中は受け入れ先組織
に所属する海外の共同研究員 1 名が加わり、4 名の体制で、研究活動を支援する。それ
ぞれ のチ ーム は、Chief advisor が統 括 し、 最 終的 な責 任を 負う 。 Co-advisor は、
Chief-advisor が不在の場合、変わって統括と責任を負い、通常は、Chief advisor を補
佐し、アドバイザリーチームが十全に機能することを助ける。また、Specialist advisor
は、各派遣対象者の具体的な分担研究テーマと課題を考慮し、理論モデルの構築、デー
タの統計分析、あるいは科学技術的知見等の専門家が担当する。
対象者
RA 1
RA 2
SA
PD
Chief
advisor
藤本哲史
藤本哲史
中田喜文
中田喜文
Co-advisor
中田喜文
中田喜文
藤本哲史
藤本哲史
Specialist
advisor
八木 匡
三好博昭
山口栄一
張 星源
International advisor
H22
H23
H24
北山忍 Hughes
Brown
Whittaker Brown 北山 忍
陳
陳
Whittaker
Lei
Lei
Hughes
(2)派遣者の安全確保と危機管理のバックアップ体制
本学では、犯罪、感染症、国際テロ、自然災害、病気等のあらゆる不測の事態に備え
る管理体制を整備するとともに、学生および教職員の安全確保について、最大限の支援
を行なうこととしている。
準備段階では、外務省の海外安全ホームページ・渡航関連情報や本学の国際センター
を通じて、派遣先の国や地域の状況等を掌握し、危険度を把握することを求め、派遣者
に滞在の目的に合わせた安全対策を行った。また、派遣前には、危機管理についてオリ
エンテーションや説明会を開催して注意喚起を行うとともに、派遣中の注意事項を記載
した「留学の手引き」等の印刷物や国際センターの窓口による注意喚起も活用した。さ
らに、出国前には「出国届」を提出させ、滞在先の情報(住所、電話番号等)を把握す
るとともに、
「海外留学保険」、
「海外旅行傷害保険」への加入だけではなく、後述の危機
管理サービスに加入することを求めた。なお、健康状態については、健康診断を受診さ
せ、健康診断証明書を提出させた。
派遣期間中については、本学は危機管理サービス(OSSMA、日本エマージェンシー
アシスタンス株式会社)に加入している。このサービスでは、本学の派遣者の滞在状況
は常に把握されており、当該地域において、自然災害やテロ等が発生した場合には、本
学の国際センターに連絡が入り、必要に応じ、安否確認を行なうことになっている。ま
た、留学先で病気や怪我等に遭った場合には、現地医療機関の紹介や予約手配、医療時
の通訳手配、医療搬送等を行なうとともに、病院と支払いについての事前の協議を行い、
治療を最優先で受けられるよう病院に依頼することになっている。さらに、現地で事故、
災害、テロ、その他のトラブルに巻き込まれた場合には、現地へ人員を派遣、ネゴシエ
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
40
ータの手配等行い、解決への適切な対応を期待することができるものである。
なお、本学の国際交流の基盤整備の一つとして、海外事務所の設置も進めており、台
湾、ロンドン、ハノイ、北京、イスタンブールの事務所において危機管理の対応が可能
な体制を整えている。
(2) 嘱託研究員の招聘
企業や政府、他の大学や研究機関との研究連携を進めるため、これら機関に従事する
研究者、専門家・実務家を、ITEC嘱託研究員として、8名任用し、様々な形で研究
に参加いただいた。
嘱託研究員は、運用上、特別顧問(嘱託研究員)、シニアフェロー(嘱託研究員)、共
同研究員(嘱託研究員)及びリサーチアソシエイト(嘱託研究員)の4種類に分けて委
嘱。
4種類の区別は以下のとおり。区別は任用時に推薦者(プロジェクトリーダー)が判
断する。
【特 別 顧 問】
ITEC の研究活動に協力またはアドバイスいただける方(学界や産業界等で長年の経
験と卓越した実績を有するもの)
【シニアフェロー】
ITEC の共同研究者や研究協力者として活動していただける方(学界や産業界等で長
年の経験と卓越した実績を有するもの)
【共同研究員】
ITEC の共同研究者や研究協力者として活動していただける方
【リサーチアソシエイト】
ITEC の研究活動に協力またはアドバイスいただける方
なお、共同研究員、リサーチアソシエイト、シニアフェロー及び特別顧問の名称は、
技術・企業・国際競争力研究センターにおける嘱託研究員制度運用上の呼称である。
嘱託研究員の所属及び氏名は次の通り。
【2010 年度 ITEC 嘱託研究員】
シニアフェロー(1 名)
西口 泰夫
(同志社大学大学院ビジネス研究科
客員教授)
共同研究員(8 名)
Robert Cole(カリフォルニア大学バークレー校ハースビジネススクール 名誉教授)
桑木 小恵子 (株式会社 SAE マネジメント 代表取締役)
小豆川 裕子 (株式会社 NTT データ システム科学研究所 主幹研究員)
井戸田 博樹 (追手門学院大学経営学部 教授)
岡部 曜子
(京都産業大学 教授)
紀伊 雅敦
(香川大学工学部 准教授)
金光 淳
(京都産業大学経営学部 准教授)
佐野 雅之
(株式会社リベルタス・テラ 代表取締役)
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
41
リサーチアソシエイト(3 名)
大谷 泰清
(前 松下電器産業株式会社 照明社理事)
井上 寛康
(大阪産業大学 講師)
佐伯 崇
(SDN コーポレーション 代表)
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
42
(3)
国際研究交流
1) 海外渡航
年
2010
月
氏名
4、5 Philippe Byosiere
目的
主な渡航地
研究調査及び研究会議
米国 アナーバー、フォートローダデール
5 山口 栄一
5/13-5/27
研究調査及び研究会議
フランス グルノーブル
6 張 星源
6/3-6/5
研究調査
米国 ボストン
6 中田 喜文
6/1-6/8
研究調査
米国 ロサンジェルス、ボストン、バークレー
6 中田 喜文
6/27-6/29
研究会議
中国 上海
6 藤本 哲史
6/1-6/8
研究調査
米国 ロサンジェルス、ボストン、バークレー
6/5-7/2
研究調査及び研究会議
米国 アナーバー、ドイツ ベルリン他
8/10-8/23
研究調査及び研究会議
台湾
8/23-8/27
研究会議
英国 ロンドン、ケンブリッジ
8、9 三好 博昭
8/12-9/2
研究調査及び研究会議
ニュージーランド オークランド
8、9 長谷川 治清
9/2-9/13
国際学会出席及び国際ジャーナル編集会議
英国 シェフィールド、ロンドン
9 山口 栄一
9/8-9/27
研究調査及び国際セミナー開催
英国 ケンブリッジ
9 早崎 道人
9 北 寿郎
9/8/-9/21
国際セミナー開催支援
英国 ケンブリッジ
9/5-9/10
国際学会出席
スイス チューリッヒ
9 中田 喜文
9 藤本 哲史
9/23-9/24
研究会議
中国 北京
9/23-9/24
研究会議
中国 北京
9 竇 少杰
9/23-9/25
研究会議
中国 北京
10 北 寿郎
10 三好 博昭
10/26-10/31
研究調査
米国 パロアルト
10/5-10/11
国際学会基調講演
トルコ イズミール
10 紀伊 雅敦
10/5-10/11
国際学会発表
トルコ イズミール
10 Philippe Byosiere
10 三好 博昭
10/7-10/31
研究調査及び研究会議
米国 アナーバー
10/28-10/29
国際会議出席
韓国 釜山
10 紀伊 雅敦
11 中田 喜文
10/28-10/29
国際会議出席
韓国 釜山
11/1-11/4
研究会議
フランス パリ、英国 ケンブリッジ
11 長谷川 治清
11/9-11/15
国際会議開催
インド ニューデリー
11 河口 充勇
11/22-11/24
研究調査及び研究会議
中国 上海
12 中田 喜文
12/15-12/17
研究会議
台湾 台北
12 河口 充勇
12 夏 世明
12/15-12/18
研究調査及び研究会議
台湾 台北
12/13-12/18
研究調査及び研究会議
台湾 台北
12、1 竇 少杰
12/25-1/5
研究調査
中国 北京、青島
1 山口 栄一
1、2、3 竇 少杰
1/10-1/12
国際学会基調講演
台湾 新竹
1/26-3/28
研究調査
中国 北京、青島
1、2、3 高 明珠
1/16-3/1
国際ワークショップ準備及び発表
中国 北京
2 金光 淳
2 河口 充勇
2/4-2/15
国際会議出席及び発表
米国 マイアミ
2/16-2/28
研究調査及び研究会議
台湾 台北
2
2 北 寿郎
2/15-2/28
研究調査及び研究会議
台湾 台北
2/26-2/28
国際ワークショップ指導
中国 北京
2 鈴木 不二一
2/26-2/28
国際ワークショップ開催支援
中国 北京
2、3 中田 喜文
2、3 藤本 哲史
2/26-3/1
研究会議及び国際ワークショップ指導
中国 北京
2/26-3/1
研究会議及び国際ワークショップ指導
中国 北京
2、3 田中 秀樹
2/17-3/19
研究調査及び国際ワークショップ発表
ニュージーランド オークランド、中国 北京
2、3 Merlin S. Levirs
3 中田 喜文
2/1-3/23
研究調査
米国 バークレー
3/8-3/12
研究調査及び研究会議
米国 シカゴ、アナーバー
3 Philippe Byosiere
3 北 寿郎
3/4-3/29
研究調査及び研究会議
米国 アナーバー
3/7-3/13
研究調査
米国 サンフランシスコ、サンノゼ
3 Paul Emhoff
3/7-3/17
研究調査
米国 サンフランシスコ、サンノゼ、シアトル
3 張 星源
3/20-3/27
研究調査
中国 上海、北京
6、7 Philippe Byosiere
8 河口 充勇
8 中田 喜文
2011
出張日程
4/19-5/10
夏 世明
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
43
2) 海外からの来訪者
年
月
2010
4
4/4-4/7 Bruce Belzowski
ミシガン大学 交通研究所(UMTRI)
研究調査及び研究会議
5
5/18-6/14 James R. Lincoln
UCバークレー ハースビジネススクール
研究調査及び研究会議
5/18-6/14 James R. Lincoln
UCバークレー ハースビジネススクール
研究調査及び研究会議 (5月より継続滞在)
ミシガン大学
研究調査及び研究会議
上海社会科学院 部門経済研究所
研究調査及び研究会議
7/27-8/3 Robert E. Cole
UCバークレー ハースビジネススクール
研究調査及び企業向けMOTエグゼクティブセミナー
7/27-8/1
UCバークレー ハースビジネススクール
研究調査及び企業向けMOTエグゼクティブセミナー
オークランド大学 ビジネススクール
研究調査及び研究会議
上海社会科学院 部門経済研究所
研究調査及び研究会議 (6月より継続滞在)
7/5-7/10 Henry Shi
オークランド大学 ビジネススクール
研究調査及び研究発表
7/27-8/3 Robert E. Cole
UCバークレー ハースビジネススクール
MOTエグゼクティブセミナー (7月より継続滞在)
7/27-8/1 Andrew M. Isaacs
UCバークレー ハースビジネススクール
MOTエグゼクティブセミナー (7月より継続滞在)
9/7-9/14
デンバー大学 ビジネススクール
研究調査及び研究会議
9/18-10/3 Tim Minshall
ケンブリッジ大学 センターフォーテクノロジーマネジメント
研究調査及び研究会議
9/18-10/3 Tim Minshall
ケンブリッジ大学 センターフォーテクノロジーマネジメント
研究調査及び研究会議 (9月より継続滞在)
10/5-10/8 David Cope
英国議会科学技術室
研究会議及び講演
11/19-11/22 D. Hugh Whittaker
オークランド大学 ビジネススクール
研究会議及び企業向けMOTエグゼクティブセミナー
11/19-11/23 Robert E. Cole
UCバークレー ハースビジネススクール
研究調査及び企業向けMOTエグゼクティブセミナー
Alan Hughes
ケンブリッジ大学 センターフォービジネスリサーチ
研究調査及び講演
12/1-3 Andrea Mina
ケンブリッジ大学 センターフォービジネスリサーチ
研究調査及び講演
12/1-3 David Connel
ケンブリッジ大学 センターフォービジネスリサーチ
研究調査及び講演
1/7-1/18 Simon Deakin
ケンブリッジ大学 ジャッジビジネススクール
研究調査及び研究会議
2/3-2/20 Sanford Jacoby
UCLA アンダーソンマネジメントスクール
研究調査及び研究会議
UCバークレー ITEC国際会議
6
氏 名
6/3-6/20 北山 忍
6/30-7/27 孫 林
7
Andrew M. Isaacs
7/1-7/18 D. Hugh Whittaker
6/30-7/27 孫 林
8
9
10
11
12/1-3
12
2011
1
2
Cynthia Fukami
3/2-3/7 Clair Brown
所 属
目 的 (参加イベント名等)
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
44
3.出版物
(1)研究成果出版物
書名・論文名
出版社・掲載誌
Hiroaki Miyoshi, Yoshifumi Nakata (eds)
Have Japanese Firms
Palgrave Macmillan
Changed?: The Lost Decade
Yoshifumi Nakata/Xingyuan Zhang,“Why Do Japanese
Companies File Patents in China?”
発行年月
Dec-10
Hiroaki Miyoshi, Yoshifumi Nakata (eds)
Have Japanese Firms Changed?: The LostDec-10
Decade, pp.191-217, Palgrave Macmillan.
Hiroaki Miyoshi, Yoshifumi Nakata (eds)
Yoshifumi Nakata, Satoru Miyazaki,“Have Japanese Engineers
Have Japanese Firms Changed?: The LostDec-10
Changed?”
Decade, pp.88-108, Palgrave Macmillan.
Brown/Eichengreen/Reich (eds)
Labor in the
Yoshifumi Nakata, Satoru Miyazaki,“Increasing Labor Flexibility
Era of Globalization, pp.191-210,
Nov-09
during the Recession in Japan”
Cambridge University Press.
Nakata, Y., Miyazaki, S. “Nurses’ pay in Japan: market forcesJournal
vs.
of Clinical Nursing
, Vol.20,
institutional constraints.”
No.1&2, pp4-11
Jan-11
James Buchan, Yoshifumi Nakata,"Paying Nurses: a cross-country
Journal of Clinical Nursing
, Vol.20,
comparison"
No.1&2, pp.1-3
Jan-11
Hiroaki Miyoshi, Yoshifumi Nakata (eds)
Hiroaki Miyoshi, Takeo Nakao, “Why Do Japanese Companies
Have Japanese Firms Changed?: The LostDec-10
Issue Stock Options?”
Decade, pp.247-272, Palgrave Macmillan.
Hiroaki Miyoshi, Yoshifumi Nakata (eds)
Masanobu Kii, Hiroaki Miyoshi, Masayuki Sano, “Automotive
Have Japanese Firms Changed?: The LostDec-10
Technology Policy in Japan”
Decade, pp.273-291, Palgrave Macmillan.
北寿郎他 ビジネスモデル学会 論考集編纂委員会編上 発 行 : ビ ジ ネ ス モ デ ル 学 会 、 販 売 :
石幸拓監修『ビジネスモデル論―持続的成長のビジネス イーブックジャパンイニシャティブ社 2010年12月
(電子書籍)
設計図―』
Toshiro Kita and Masaki Ohtsuka, “Describing Knowledge
Integration in Innovation Processes”
IEEE International Technology
Management Conference 2011,July27-30
2011
Jul-11
金田重郎 「実社会連携型PBLの実践と課題」
情報システム学会・論文誌・解説論文
2010年9月
Takuma Ikesue, Kousuke Miyamura, Hirohide Haga, Shigeo JCKBSE'10 (Joint Conference on
Kaneda, Kimio Shintani, Aki Kono, “A Development Record Knowledge Based Software Engineering
System That Can Deal with Multiple Development Stage”
2010), Kauna, Lithuania, August 25-27
Aug-10
Yu Okada, Shigeo Kaneda and Hirohide Haga, “Information JCKBSE'10 (Joint Conference on
System Implementation Approach Using Conceptual Data
Knowledge Based Software Engineering
Modeling and Responsibility-Driven Design”
2010), Kauna, Lithuania, August 25-27
Aug-10
八木匡「芸術作品の公的購入と助成金の創作活動に与え 『 文 化 経 済 学 』 Vol.7. No.2, pp.31- 文化経済学会、
る影響分析」
40.
2010年9月
瀬古美喜・照山博司・山本勲・樋口美
八木匡「理系学部出身者と文系学部出身者の年収比較-
慶應-京大連携
雄・ 慶應 -京 大連 携グ ロー バル COE編
日本家計パネル調査(JHPS)データに基づく分析結果」
グ ロ ー バ ル
『経済危機後の家計行動:日本の家計
(浦坂純子、西村和雄、平田純一との共著)
COE、2011年4月
行動のダイナミズム7』, pp.191-213
西村和雄・大森不二雄・倉本直樹・木
八木匡「ゆとり教育政策による格差拡大効果と企業によ
村拓哉編『シリーズ・日本の教育を問 東 信 堂 2010年 8
る雇用可能性」(浦坂純子、西村和雄、平田純一との共
い直す1―拡大する社会格差に挑む教 月
著)
育』第3章,pp.35-48.
16th International Conference on Cultural
Tadashi Yagi, “The Role of Art in a Creative Economy: TestingEconomics
the
by the Association of Cultural
Jun-10
Relations between Emotional Intelligence and Creativity”
Economics International,Copenhagen, pp.9
- 12
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
45
(2)ワーキングペーパー
ITEC ワーキングペーパーシリーズは、ITEC の推進する研究プロジェクト及び関連す
る ITEC 内外の研究者による研究の成果を、主にホームページ上にて発信するものであ
る(http://www.itec.doshisha-u.jp/j/05_result_03_workingpaper_stand.html )。ITEC
では、直面する課題に関連した、質の高い研究の実施を目指している。本シリーズは、
学術研究者に限らず、実業家、政策立案者等幅広い読者層を想定しているため、過度に
専門的な内容にはならないよう配慮している。なお、ITEC リサーチペーパーシリーズ
は、2005 年 9 月号から、「ITEC ワーキングペーパーシリーズ」と改称した。
2010 年度も、引き続き三好博昭(ITEC ディレクター)、藤本哲史(ITEC 副センター
長)、河口充勇(ITEC 嘱託研究員)、宮崎悟(ITEC 特別研究員)が編集委員を務め、合
計 6 編(和文 5 編、英文 2 編)のワーキングペーパーを公開した。著者、タイトルは以
下の通り。
2010 年度 ITEC ワーキングペーパーシリーズ発刊一覧
発行年
発行月
No.
6月
10-06
竇 少杰
中国製造企業のR&D技術者管理に関する一考察
~中国家電メーカーA社の事例を中心に~
10-07
桑木 小恵子/
高嶋 博之
中小企業におけるイノベーションの可能性
~証券化による資金調達の考究
10-08
竇 少杰
中国製造企業のR&D技術者管理に関する史的展開
~大手家電メーカーA社の事例を中心に~
10-09
中田 喜文
Empirical Analysis of Japanese MNEs Patenting Behavior in China
10-10
中尾 武雄/
中嶌 剛
経営者が企業価値に与える影響と経営者報酬の関係
10-11
紀伊 雅敦/
三好 博昭
Projections and Sensitivity Analysis for the Spread Use of Electric
Vehicles
11-01
宮﨑 悟
医師・看護師の労働移動パターンの一考察
9月
著者
タイトル
2010年
12月
2011年
3月
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
46
(3)Asian Business & Management
(編集出版支援)
Asian Business & Management は、アジアのビジネス、経営についての論文を中心
に、英国の出版社 Palgrave Macmillan から年4回、英文で発行されている国際的な学
術論文雑誌である。
世界経済におけるアジアの躍進が学術的な注目を集めていることを反映し、創刊7年
目にもかかわらず、当分野の貴重な情報源としての地位を確立してきた。これまでも、
Pro Quest や Emerald Management Reviews 等の文献検索ウェブサイトに登録されて
きたが、2007年12月より Thomson Scientific Social Sciences Citation Index
(SSCI)にも登録されることとなった。
現時点での本誌の文献検索データベース等への登録状況は下記のとおりである。

ABI/INFORM from ProQuest

Association of Business Schools’ Academic Journal Quality Guide
(www.the-abs.org.uk)

Bibliography of Asian Studies

EconLit (www.econlit.org)

Emerald Management Reviews (as of 2004)

Glocom Platform (Japan)

INSPEC (IEE)

International Bibliography of Social Sciences

IBZ International Bibliography of Periodical Literature

IBR International Bibliography of Book Reviews of Scholarly Literature on
the Humanities and Social Sciences

Social Sciences Citation Index

Social Scisearch
国際色の豊かさは著者及び読者の国籍、所属、また論文の内容にとどまらず、論文の
編集、査読システムにも及ぶ。引き続き、長谷川治清編集長(シェフィールド大学名誉
教授/同志社大学大学院ビジネス研究科教授)のもと、投稿、編集管理は同志社大学I
TECを拠点にとり行われている。査読プロセスには、英国、仏国、米国、カナダ、ス
イス、中国、インド、シンガポール、マレーシア、韓国、ドイツ、オーストラリア、ス
ペイン、日本等幅広いネットワークを基に多数の研究者の協力を得ている。ITECか
らは、センター長の中田喜文、客員フェローの D. Hugh Whittaker(オークランド大学
教授)が編集委員として活動し、事務局は編集プロセスの進捗管理を支援している。
本雑誌に掲載される論文の内容は、企業の競争力や利益についてのみに限定されず、
政治経済学や文化、倫理、環境、労働、社会の安定等に代表される、アジアの地域及び
世界における社会的な要素も含む独自のものとなっている。
投稿論文数の増加に伴い、編集協力者および査読者数を増やすことで編集体制を強化
してきたが、今後さらに国際的な学術雑誌として成長し、より有益な情報を広く発信し
ていくことを目標にしている。また、学術的な交流の場を提供するために下記学会から
の支援を得ている。このネットワークの強化と拡大をもう一つの目標としている。


Euro-Asia Management Studies Association(EAMSA、ヨーロッパ・アジア経営
学会)
Japan Academy of Labor and Management(JALM、日本労務理論学会)
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
47
Japan Society of Business Administration(JSBA、日本経営学会)
Association of Japanese Business Management(AJBS、日本ビジネス研究学会)
2009 年度は、編集出版支援に留まらず、ITEC のこれまでの研究成果を The Palgrave
Macmillan Asian Business Series (Series Editor: Harukiyo Hasegawa)の単行本として編
纂・発行する取り組みを行い、下記のタイトルで 2010 年 12 月に単行本を刊行した。


Have Japanese Firms Changed? : The Lost Decade
Edited by Hiroaki Miyoshi and Yoshifumi Nakata
(The Palgrave Macmillan Asian Business Series)
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
48
3.講演会等
開催状況一覧
開催日
講演会名称
場所
参加
人数
1
2010年4月23日(金)
17:30~19:00
【ITEC医療センター共催セミナー】 医師不足問題の本質を抉 同志社大学寒梅館3階
る・・・日本医療システムの崩壊から再構築へ
セミナールーム
2
2010年5月18日(火)
15:30~17:00
【ITECセミナー】 企業の持続性の条件とは?
同志社大学 寧静館5階
会議室
76
3
2010年5月28日(金)
13:30~15:00
【ITECセミナー】 情報通信の過去と未来
-行きつく先はステルス・インフラかダムパイプか?
同志社大学 寒梅館 3階
プレゼンテーションホール
40
4
2010年6月25日(金)
17:30~19:30
【事業承継オープンフォーラム】 日本の事業承継:先達から学 同志社大学 寒梅館2階
ぶ21世紀の姿
KMB208教室
78
5
2010年7月5日(月)
13:00~16:00
【文化経済学国際セミナー】 創造性と都市戦略
同志社大学 寒梅館6階
大会議室
50
6
2010年7月16日(金)
13:30~15:00
【ITECセミナー】 オープンイノベーションと知財戦略
同志社大学 寒梅館2階
KMB 211 教室
68
7
2010年9月13日(月)
~17日(金)
【技術起業家養成プログラム】 7th Science & Technology
Entrepreneurship Program (STEP2010)
英国ケンブリッジ市
20
8
2010年10月7日(木)
17: 00~18 : 30
【ITECセミナー】 British Political Futures after the 2010
General Election - and a Look at Science Policy
同志社大学 寒梅館2階
KMB211教室
35
9
2010年10月15日(金)
15: 00~16 : 30
同志社大学 至誠館3階
【ITECセミナー】 日本経済の長期展望 ―2050年を見通して 会議室
東京田町CIC会場
66
10
2010年11月20日(土)
14:00~15:30
【ITECセミナー】 放送の行方 –行政から見るパラダイムシフト 同志社大学 寒梅館6階
の景色大会議室
18
11
2010年11月23日(火・祝)
14:00~17:30
【文化経済学国際セミナー】 創造性とコンテンツ産業政策
同志社大学 寒梅館2階
KMB213教室
24
12
2010年11月26日(金)
14:00~15:30
【ITECセミナー】 喫煙の行動経済学 –行動経済学は競争政 同志社大学 寒梅館6階
策を変えるか大会議室
24
13
2010年12月1日(水)
17:00~18:30
【ITECセミナー】 University-Industry Links and Science
Innovation Policy in the U.K.
同志社大学 寒梅館2階
KMB211教室
47
14
2010年12月17日(金)
10:30~12:00
【ITECセミナー】 テクノ・パブリックの時代 - 科学技術倫理学
の論点 -
同志社大学 寧静館5階
会議室
同志社大学東京オフィス
20
15
2011年2月27日(月)
~28日(火)
【PhDワークショップ】 Innovations in Public Policy and
Business Management: A New Path to Public-Private
Collaboration
Beijing, CHINA
23
16
2011年3月4日(金)
13:00~17:00
【ITEC国際会議】 二つの「終焉」の超克をめざして
Overcoming Two “Ends”
同志社大学 寒梅館2階
KMB211教室
79
17
2011年3月6日(日)
13:00~18:00
【ITEC創造都市シンポジウム】 京都における創造都市戦略の 同志社大学 寒梅館ハー
あり方
ディホール
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
23
200
49
(1)ITEC セミナー
年
月
日
曜
時間
講師(敬称略)
テーマ
備考
「企業の持続性の条件とは?」
実施済。今出川寧静館-同志社
東京オフィスを結ぶ遠隔セミ
ナー。
18日 (火) 15:30~17:00 紺野登
多摩大学大学院教授
28日 (金) 13:30~15:00 神野新
「情報通信の過去と未来:行きつ
(株)情報通信総合研究
く先はステルス・インフラかダム 実施済
所主席研究員
パイプか?」
9日
(金) 13:30~15:00 杉田定大
早稲田大学教授
7日
(木) 17:00~18:30
David Cope
Director,
British Political Futures after
Parliamentary Office
the 2010 General Election- and 実施済
of Science and
a Look at Science Policy
Technology (POST)
林敏彦
同志社大学大学院総合
確定。今出川至誠館-東京CI
日本経済の長期展望―2050年を見
政策科学研究科教授,
C多目的室を結ぶ遠隔セミ
通して
大阪大学名誉教授
ナー。
5月
7月
「オープンイノベーションと知財
実施済
戦略」
9月
10月
15日 (金) 15:00~16:30
2010年
20 (土) 14:00~15:30
大橋秀行
26 (金) 14:00~15:30
依田高典
放送の行方
総務省情報流通行政局 -行政から見るパラダイムシフトの
寒梅館6階大会議室
総務課長
景色-
11月
1 (水) 17:00~18:30
Allan Hughs
12月
17 (金) 10:30~12:00
本田康二郎
京都大学大学院経済学 喫煙の行動経済学:行動経済学は
寒梅館6階大会議室
研究科教授
競争政策を変えるか
Margaret Thatcher
Professor of
Enterprise Studies,
Judge Business
School, University
University-Industry Links
of Cambridge
Science Innovation
Director, Centre for
Policy in the U.K.
Business Research
(CBR),
Director, UK
Innovation Research
Centre (UK~IRC)
and
寒梅館2階KMB211教室
京都会場:同志社大学 寧静館
5階会議室 (定員:118名)/
東京会場:田町CIC6階606号室
テクノ・パブリックの時代―科学
同志社大学商学部講師
同志社大学東京リエゾンフィス
技術倫理学の論点―
(遠隔会議システムによる中
継)(定員: 6名)
ITEC セミナーは、1)研究の質の向上、2)メンバー間並びに関連分野の専門家と
の連携強化、3)研究成果の社会還元、の3つを目的に、公開を原則とし、次の 2 つの
形態で開催することとした。
1)ITEC の研究ユニットまたは研究プロジェクトが、研究の成果を定期的に発表し、
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
50
討論を行う。
2)ITEC の研究に関連する分野の専門家を講師として招聘し、講演と討論を行う。
2010 年度は合計 9 回の ITEC セミナーを開催し、延べ 218 名の研究者、専門家、学
生、一般市民の参加を得た。その具体的内容は以下の通りである。
第 1 回 2010 年 5 月 18 日(火)15:30~17:00 同志社大学寧静館5階 会議室
【 テ ー マ 】企業の持続性の条件とは?
【 報 告 者 】紺野 登 氏(多摩大学大学院経営情報学科 教授)
【参加人数】76 名
第 2 回 2010 年 5 月 28 日(金)13:30~15:00 同志社大学 寒梅館 3 階 プレゼンテーシ
ョンホール
【 テ ー マ 】情報通信の過去と未来
-行きつく先はステルス・インフラかダムパイプか?-
【 報 告 者 】神野 新 氏(株式会社情報通信総合研究所 主席研究員)
【 概 要 】
電気通信、放送、コンピュータから構成される ICT 産業は、半世紀前には全く別個の
世界を形成していました。しかし、現在はそれらの融合のみならず、Apple、Amazon、Google
など、機器ベンダー、コンテンツ事業者も巻き込み、同一領域内でビッグバン的な拡張
を続けています。この混沌はどこへ向かうのでしょうか。最近、ICT に関連して語られ
る事の多い「ダムパイプ化」、「フリー経済」、「マルチプルプレイ競争」、「ネットワーク
中立性」、「知識情報社会」などのキーワードを中心に、そのヒントを探ってみた。
【参加人数】40 名
第 3 回 2010 年 7 月 16 日(金)13:30~15:00 同志社大学 寒梅館 2 階 KMB211 教室
【 テ ー マ 】オープンイノベーションと知財戦略
【 報 告 者 】杉田 定大 氏(早稲田大学・同志社大学客員教授、
前経済産業省大臣官房審議官)
松本 毅 氏(大阪ガス株式会社 技術戦略部オープンイノベーション室長)
【 概 要 】
オープン・イノベーションでは、外部の優れた技術を積極的に導入して 企業の研究
開発を効率的に推進したり、社内に休眠している特許を外部の企業にライセンスするな
どして、利益を得ることにより外部の企業との知識・技術の流通が大事な要素になって
いる。
企業においては、競争環境や技術の類別に応じてクローズド型の戦略をとるか、オー
プン型の戦略をとるか、両者を融合させた戦略をとるか、それぞれの特色を生かして、
戦略的な研究開発体制を選択することが重要である。
オープン・イノベーションの下での知的財産権は、知識・技術の流動化を促進するた
め、クローズド・イノベーションの考え方の下での技術を独占的に利用する手段として
の役割ではなく、知識・技術の流通を円滑化するためのインフラとしての役割が近年求
められている。オープン・イノベーションの考え方を取り入れる場合において、他社と
の差別化を図る上で、プロパテント政策をベースとして、独自技術についての知的財産
権を獲得することが肝要である。
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
51
以上のような観点につき、杉田氏のプレゼンでオープン・イノベーションと知財の関
係を解説し、松本氏のプレゼンでは、企業としての具体例に関する報告を受け、議論を
行った。
【参加人数】68 名
第 4 回 2010 年 10 月 7 日(木)17:00~18:30 同志社大学 寒梅館 2 階 KMB211 教室
【 テ ー マ 】British Political Futures after the 2010 General Election - and a Look
at Science Policy
【 報 告 者 】David COPE 氏(英国議会科学技術室 ディレクター)
【 概 要 】
英国における科学技術政策の今後について様々な角度から議論した。
【参加人数】35 名
第 5 回 2010 年 10 月 15 日(金)15:00~16:30 同志社大学 至誠館 3 階会議室、
東京田町 CIC 会場
【 テ ー マ 】日本経済の長期展望 ―2050 年を見通して
【 報 告 者 】 林 敏彦 氏
(同志社大学大学院総合政策科学研究科教授、大阪大学名誉教授)
【 概 要 】
日本経済については、直近の将来についても不透明感がただよっている。しかし長期
的視点から最も重要な要因は人口である。日本の人口は、2050年頃には9千万人に
なると言われる。そうすれば、日本の一人当たり GDP は58%減少して、日本人は「三
丁目の夕日」の時代へ帰って行く。それでも、ニューズウィーク誌が人口五千万人以上
の国ではナンバーワンという日本の達成度を維持するには、どうすればよいのかについ
て検討した。
【参加人数】66 名(京都会場 50 名、東京会場 16 名)
第 6 回 2010 年 11 月 20 日(土)14:00~15:30 同志社大学 寒梅館 6 階 大会議室
【 テ ー マ 】放送の行方 -行政から見るパラダイムシフトの景色-
【 報 告 者 】大橋 秀行 氏(総務省情報流通行政局総務課長)
【 概 要 】
インターネットの進化には衰えが見えない。研究者間のメール利用から、ホームペー
ジ、検索、音楽ダウンロード、コミュニケーションメディアへと、その利用のすそ野は
野火の如く広がり、新聞や出版の旧来メディアの地位をも脅すかのよう。不確かで形も
定かでないアメーバのような生き物が、研究室を出て、あらゆるメディアを呑み込み始
めた様子にも映る。―来年 7 月完全デジタル化する放送の行方を、透かし、鳥瞰するこ
ととした。
【参加人数】18 名
第 7 回 2010 年 11 月 26 日(金)14:00~15:30 同志社大学寒梅館 6 階 大会議室
【 テ ー マ 】喫煙の行動経済学 -行動経済学は競争政策を変えるか-
【 報 告 者 】依田 高典 氏(京都大学大学院経済学研究科教授)
【 概 要 】
近年、注目される行動経済学の概要を分かりやすく説明し、自身の研究に基づいて、
行動経済学的知見を喫煙行動に応用する。行動経済学は、たばこ税引き上げの政策的帰
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
52
結についても、様々な含意を与える。さらに、今後、行動経済学が競争政策論に与える
影響についても考察した。
【参加人数】24 名
第 8 回 2010 年 12 月 1 日(水)17:00~18:30 同志社大学 寒梅館 2 階 KMB211 教室
【 テ ー マ 】University-Industry Links and Science Innovation Policy in the U.K.
【 報 告 者 】Alan HUGHES 氏(ケンブリッジ大学ジャッジビジネススクール教授)
【 概 要 】
英国における産学連携及び科学イノベーション政策について
【参加人数】47 名
第 9 回 2010 年 12 月 17 日(金)10:30~12:00 同志社大学 寧静館 5 階会議室、
同志社大学東京オフィス(大手町) スモール・セミナールーム
【 テ ー マ 】テクノ・パブリックの時代 -科学技術倫理学の論点-
【 報 告 者 】本田 康二郎 氏(同志社大学商学部講師)
【 概 要 】
20 世紀にはじまった自動車の一般家庭への普及を嚆矢として、「便利な機械」が商品
として市場に出回る時代がはじまった。以来、我々は自動車だけでなく、様々な機械(家
庭用電気製品)を生活に取りこんできた。我々は科学技術の産物から便利さを享受して
きたわけだが、その一方で多くのリスクに曝されるようにもなった。技術の成功は、そ
の失敗のリスクを伴って生活に浸透してくるのである。本講演では、このような時代に
生きる我々と科学技術の関係を改めてとらえ返し、科学技術の倫理学の可能性を問うこ
ととした。
【参加人数】20 名(京都会場 17 名、東京会場 3 名)
(2)カンファレンス
1) ITEC International Conference
【 テ ー マ 】二つの「終焉」の超克をめざして Overcoming Two “Ends”
【 日 時 】2011 年 3 月 4 日(金)13:00~17:00
【 場 所 】同志社大学寒梅館 2 階 KMB211 教室
【参加人数】79 名
【 概 要 】
ITEC は、2003 年の創設以来、持続的イノベーションの実現と、その成果が人と社会
の well-being(いかによく生きるか)の改善につながるための理論的・実証的研究と、
その担い手としての研究者の育成を進めてきた。2010 年度は、ITEC の理念である「社
会へ開かれた組織」の一環として、2011 年 3 月 4 日、ITEC International Conference
「二つの「終焉」の超克をめざして Overcoming Two “Ends”」を同志社大学寒梅館 2
階 KMB211 教室で開催した。
日本は、2 つの終焉を迎えようとしている。
第 1 の終焉は、日本的産業モデルの終焉である。日本は、グローバル化の速い潮流の
中で、産業と雇用の担い手が「大企業」から「クリエイティブ企業のネットワーク統合
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
53
体」になったことに気づくことなく、古い産業モデルの上を足踏みし続けている。しか
もここ 10 年来、リスク挑戦への具体的な戦略を見失った結果、研究・開発で創造して
きた多くの新技術を経済価値に変えることに失敗してきた。
第 2 の終焉は、
「ムーアの法則」の終焉である。あと 10 年後、人類はムーアの法則の
限界に辿り着き、半導体チップがポテトチップのようなコモディティになることが、夙
に分かっている。その限界を超える技術への取り組みが、日米欧で始まりつつあるもの
の、日本では古い産業モデルがイノベーションのエンジンの登場を妨げている。
これら 2 つの「終焉」の先に何があるのか。はたして日本は、古い産業モデルから脱
皮できるのか。さらには「ムーアの法則」終焉以後、だれが如何にサイエンス型産業の
イニシアティブを発揮するのか。本国際会議では、未来への方向を議論するとともに、
2 つの「終焉」の危機を打開する新しい方法を導くことによって、さまざまな壁を乗り
越えるべき「共鳴場」を提供することをめざし、議論を行った。
<プログラム>
13:00~13:05 開会にあたって
中田 喜文(同志社大学大学院教授、ITEC センター長)
13:05~14:25 Session 1
未来を予見する新しい方法
山口 栄一(同志社大学大学院 総合政策科学研究科教授)
「ブレークスルーを如何にして実現するか?」
藤村 修三(東京工業大学大学院 イノベーションマネジメント研究科教授)
「基礎研究は、なぜ必要か?」
14:40~15:40 Session 2
日本の周回遅れを取り戻せるか?
中馬 宏之(一橋大学 イノベーション研究センター教授)
「半導体産業の国際競争力低下要因を探る:R&D ネットワークの視点から」
コメンテーター:クレア・ブラウン(カリフォルニア大学バークレー校教授)
15:55~16:55 Session 3
半導体産業は「ムーア以降」にどう立ち向かうのか?
大野 英男(東北大学 電気通信研究所教授)
「『ムーア以後』の半導体 LSI の新たなパラダイムをめざして」
コメンテーター:丹羽 正昭(筑波大学大学院 物理物質学研究科教授)
16:55~17:00 閉会にあたって
山口 栄一(同志社大学大学院教授、ITEC 副センター長)
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
54
(3)シンポジウム等
1)2010 年度 第 1 回教育・研究ワークショップ
「医師不足問題の本質を抉る・・・日本医療システムの崩壊から再構築へ」
【日
時 】2010 年 4 月 23 日(金)17:30~19:00
【場
所 】同志社大学寒梅館 3 階 セミナールーム
【参加人数】23 名
【講
師】
講
師:長谷川 敏彦 先生(日本医科大学 医療管理学教室 主任教授)
コメンテータ:竹中 洋 先生(大阪医科大学 学長)
2)一般社団法人事業承継学会、同志社大学 ITEC 研究センター共催
事業承継オープンフォーラム
「日本の事業承継:先達から学ぶ 21 世紀の姿」
【日
時 】2010 年 6 月 25 日(金)17:30~19:30
【場
所 】同志社大学 寒梅館2階 KMB208 教室
【参加人数】78 名
【講
師】
石田隆一氏(株式会社イシダ会長、本学会理事)
小林林之助氏(株式会社あみだ池大黒代表取締役会長)
横澤利昌氏(亜細亜大学教授、本学会理事)
【概
要】
同志社大学技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC)では 2008 年度より事業承継
に関する研究プロジェクトを実施してきた。この研究会が母体となり、今春、一般社団
法人事業承継学会(The Japan Society for Business Succession:JSBS)が設立された。
その活動第一弾として、同志社大学 ITEC との共催により、第 1 回事業承継オープンフ
ォーラムを開催した。
<プログラム>
17:30~17:35
17:35~18:05
18:05~18:15
18:15~18:45
18:45~18:55
18:55~19:30
19:30~19:35
開会の辞 (桑木 同志社大学)
中田喜文(本学会代表理事、同志社大学教授)
基調講演Ⅰ(30 分)
石田隆一氏(株式会社イシダ会長、本学会理事)
質疑応答(10 分)
基調講演Ⅱ(30 分)
横澤利昌氏(亜細亜大学教授、本学会理事)
質疑応答(10 分)
「先達に聞く事業承継の知恵」(35 分)
小林林之助氏(株式会社あみだ池大黒代表取締役会長)
聞き手:河口充勇氏(同志社大学 ITEC 研究員、本学会理事)
閉会の辞 (桑木 同志社大学)
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
55
3)同志社大学 ITEC 創造都市研究プロジェクト、ライフリスク研究センター、
経済学会共催
文化経済学国際セミナー
「創造性と都市戦略」
【日
時 】2010 年 7 月 5 日(月)
13:00~16:00
【場
所 】同志社大学寒梅館 6 階 大会議室
【参加人数】50 名
【概
要】
創造性を核としたまちづくりの必要がわが国でも強く訴えられるようになってきた。
本セミナーでは、文化経済学、文化社会学研究の最先端を走る二人の海外研究者から、
文化的アントレプレナーの役割、文化システムと都市政策に関する報告を受け、議論す
るした。
<プログラム>
・報告者1:Prof. Arjo Klamer(The Erasmus University Rotterdam)
題目:The Role of the Cultural Entrepreneur in Promoting Culture
・報告者2:Prof. Justin O’Connor (Queensland University of Technology)
題目:Making Creative Ecosystems: Some Challenges for Policy Makers at
the Urban Space
モデレーター:後藤和子(埼玉大学教授)、河島伸子(同志社大学教授)
4)同志社大学 ITEC 創造都市研究プロジェクト、ライフリスク研究センター、
経済学会共催
文化経済学国際セミナー
「創造性とコンテンツ産業政策」
【日
時 】2010 年 11 月 23 日(火・祝) 14:00~17:30
【場
所 】同志社大学 寒梅館2階 KMB213 教室
【参加人数】24 名
【概
要】
創造性を核としたまちづくりの必要がわが国でも強く訴えられるようになってきた。
本セミナーでは、文化経済学、国際私法の最先端を走る二人の研究者から、創造都市の
中で重要な役割を果たすコンテンツ産業に関する報告を受け、議論した。
<プログラム>
14:00-15:30 河野俊行氏(九州大学法学研究院教授)
“Tradition, Creation and the Limits of Law?”
16:00-17:30 Prof. Françoise Benhamou (パリ大学 13 教授)
“Topics in Contents Industry”
モデレーター:後藤和子(埼玉大学教授)、河島伸子(同志社大学教授)
5)同志社大学 ITEC、大阪市立大学都市研究プラザ共催 (後援:文化経済学会、
京都市、同志社大学経済学部、同志社大学ライフリスク研究センター)
創造都市シンポジウム「京都における創造都市戦略のあり方」
【日
時 】2011 年 3 月 6 日(日) 13:00~18:00
【場
所 】同志社大学 寒梅館 ハーディーホール
【参加人数】200 名
【概
要】
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
56
創造都市の概念が 1990 年代から 2000 年代にかけて発展し、世界の多くの都市が創造
都市の概念に立脚した都市形成を進め、数多くの成功をもたらしてきた。
新しい芸術概念を世界に発信できる都市が、世界の中で強い影響力と吸引力を持つと
考えられる。本シンポジウムでは、歴史・伝統都市である京都から新しい芸術を創造し、
世界に発信するための創造都市戦略を議論した。
<プログラム>
13:00-13:20 問題提起フィルム1 [in motion]
(1972 年 NHK 制作/“音と映像のための作品”)
13:30 -14:30 黒田アキ(画家)×小林康夫(東京大学教授) 対談
黒田アキ氏の作品制作
14:45 -15:07 問題提起フィルム 2 [Go ロックの旅1]
(1978 年 NHK 制作/ジョージ・ルーカス他とツトム・ヤマシタとの対談)
15:07 - 15:45 パネルディスカッション1
15:45 -16:05 問題提起フィルム 3 [Go ロックの旅 2]
(1978 年 NHK 制作/ミックジャガー、パティースミス他とツトム・ヤマシタ
との対談)
16:05 -16:45 パネルディスカッション2
16:45 -17:07 問題提起フィルム 3 [Walking on sound]
(2009 年 / Les Films d’ Ich, ARTE 制作/ツトム・ヤマシタのドキュメンタ
リー)
17:07-18:00 パネルディスカッション3
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
57
Ⅱ.教育研修活動
1.大学院総合政策科学研究科 技術・革新的経営(TIM)専攻
(1) 教育理念
総合政策科学研究科技術・革新的経営専攻(一貫制博士課程)は、自然科学、現代科
学、人文・社会科学の文理融合型教育を通して、技術とイノベーションのマネジメント、
及びそのための人と組織のあり方について、広い視野に基づく政策科学的な対処を可能
にする能力を涵養する。そして、科学・技術を社会の well-being の向上に結びつけてい
くことを理念として、教育研究者はもとより、企業において技術及びそれに広く関連す
る戦略の策定と実施に従事する人材、およびイノベーションシステムの構築に携わる人
材を養成することを目的としている。
(2) 教育課程の内容
技術・革新的経営専攻は、幅広い文理の学問分野の融合を通して、科学・技術の本質
を正しく理解し、広い視野に基づく政策科学的な対処を可能にする、高度な知識や能力
を付与する教育活動を展開している。課程前半の 2 ヵ年間では、自然科学と人文・社会
科学の諸課題に的確に対応するために必要となる基礎的な知識、技術、研究能力を養成
している。また後半の 3 ヵ年間では、博士論文作成に関わる様々な研究課題の遂行を通
じて、前半 2 ヵ年で修得した知識と技術を量質ともに深め、現代社会における科学技術
の諸問題を多様な視点から解析することにより、新たな学問分野を開拓する国際社会で
活躍できる人材の養成を目指している。
技術・革新的経営専攻では、専攻の全専任教員および他研究科の関係教員の参加によ
る合同演習(TIM 特殊研究 S)を春秋両学期に開催し、多様な専門分野の教員による研
究指導の機会を設けている。なお、入学生の多くが社会人であり、これまでの実務経験
や研究業績を踏まえ研究指導を行うとともに、勤務状況等の事情を考慮し、利便に配慮
した指導を行っている。
(3) 施設・設備
総合政策科学研究科では、大学院生共同研究室 15 室および大学院生用ラウンジ 6 室
を配置している。大学院生用共同研究室には、大学院生用の机、椅子、ロッカー、書棚
等 114 名分を備え付けており、技術・革新的経営専攻の大学院生もこれらを有効に活用
している。図書については、今出川校地の大学図書館、京田辺校地のラーネッド記念図
書館以外に大学院共同図書室・情報処理室を、さらに本研究科独自に図書室を設け、学
生の利用に供している。技術・革新的経営専攻の学生の教育に資するために、文理両領
域にわたる専門図書を取り揃え、学生の研究関心に対応した図書の利用機会提供を進め
ている。
2.第 6 回国際 Ph.D.ワークショップ
【 テ ー マ 】Innovations in Public Policy and Business Management:
A New Path to Public-Private Collaboration
【日
時 】2011 年 2 月 27 日(日)~28 日(月)
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
58
【場
所 】Room 436, Leo KoGuan Building, School of Government
【参加人数】23 名
ITEC 国際 Ph.D.ワークショップは、国内外の TIM 研究博士後期課程大学院生を対
象に、博士論文の作成を指導するものである。
2005 年 3 月に同志社大学で第1回が開催されて以来、同志社大学と北京大学を交互
に開催地としながら、毎年 1 回定期的に開催されてきた。2010 年度は、2011 年 2 月 27
日(日)~28 日(月)に、School of Government において、“Innovations in Public Policy
and Business Management: A New Path to Public-Private Collaboration” をテーマと
する第 6 回国際 Ph.D.ワークショップを開催した。
発表者は、国内外の TIM に関する博士後期課程の大学院生 9 名(同志社大学:2 名、
北京大学:1 名、ケンブリッジ大学:3 名、オークランド大学:1 名、カリフォルニア
大学バークレー校:1 名、シンガポール国立大学:1 名)であり、発表者 1 人につき 2
人のコメンテーターから、発表論文へのコメントとあわせて、学位論文執筆や今後の研
究へのアドバイスが寄せられると同時に、参加者全員による討論では、国境や学問分野
の境界を横断した視点で議論がなされた。
【プログラム】別記参照
【 発 表 者 】9 人(日本 1 人、欧米 3 人、アジア 5 人)
<参加大学・機関>
同志社大学大学院総合政策科学研究科 TIM 専攻
北京大学
北京外国語大学
中国科学院
ケンブリッジ大学
オークランド大学
カリフォルニア大学バークレー校
シンガポール国立大学
<論文発表者一覧>
Harald Overholm, (Ph.D. Student, Centre for Technology Management, Institute for
Manufacturing, University of Cambridge)
Mingzhu Gao (Ph.D. Student, Graduate School of Policy and Management, Doshisha
University)
Chao Chen (Ph.D. Student, Department of Political Science, National University of
Singapore)
田中秀樹(同志社大学総合政策科学研究科 TIM 専攻博士課程)
Jiakang Zhang (Ph.D. Student, Department of Political Economy, School of
Government, Peking University)
Antje Fielder (Ph.D. Student, University of Auckland)
Julia Fan Li (Ph.D. Student, Department of Engineering, St. Jones College,
University of Cambridge)
Juan Carlos Suarez Serrato (Ph.D. Student, Department of Economics, University of
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
59
California, Berkeley)
Chen Li (Ph.D. Student, Jesus College, University of Cambridge)
<各セッション座長、コメンテーター>
中田 喜文 (同志社大学 ITEC センター長、大学院総合政策科学研究科教授)
藤本 哲史 (同志社大学 ITEC 副センター長、大学院総合政策科学研究科教授)
北 寿郎
(同志社大学 ITEC 兼担研究員、大学院ビジネス研究科教授)
鈴木不二一(同志社大学 ITEC アシスタントディレクター)
Tim Minshall(ケンブリッジ大学技術経営センター上級講師)
Tianbiao ZHU(北京大学政府管理学院副院長)
Clair Brown(カリフォルニア大学バークレー校教授)
Jiang Yu (Associate Professor, Institute of Policy and Management, Chinese
Academy of Sciences)
Song Lei (Chairman, Department of Political Economy, School of Government,
Peking University)
Ge Dongsheng (Assistant Professor, Center for Japanese Studies, Beijing Foreign
Study University)
【参加者合計】23 名
<参加者所属内訳>
北京大学 4 名
北京外国語大学 1 名
中国科学院 3 名
ケンブリッジ大学 4 名
オークランド大学 1 名
カリフォルニア大学バークレー校 2 名
シンガポール国立大学 1 名
同志社大学 7 名(教授 3 名、総合政策科学研究科学生 2 名、ITEC 事務室 2 名)
<別記:第 6 回国際 Ph.D.ワークショップ
プログラム>
6th ITEC International PhD Workshop
“Innovations in Public Policy and Business Management:
A New Path to Public-Private Collaboration”
Organized by Institute of Technology, Enterprise, and Competitiveness (ITEC),
Doshisha University, Japan and School of Government, Peking University,
China
Time: Sunday and Monday, February 27-28, 2011
Venue: Room 436, Leo KoGuan Building, School of Government
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
60
Day 1 -- February 27, 2011 (Sunday)
09:00
Opening addresses:
Yoshifumi Nakata, Director-General, ITEC, Doshisha University
Tianbiao Zhu, Associate Dean, School of Government, Peking University
09:10 – 12:05
Session 1
Chaired by Yoshifumi Nakata, Director-General, ITEC, Doshisha University
Each presentation is 20 minutes long, followed by two commentators’ comments and replies by the presenter
(total 10 minutes each) and comments from the floor and replies by the presenter (total 10 minutes).
1
Harald Overholm, Ph.D. Student, Centre for Technology Management, Institute for
Manufacturing, University of Cambridge
“A Research Agenda on the Creation of Product-Service Systems (PSS) by
Start-Ups – Exploring How Business Model Innovation can Stimulate Industrial
Sustainability and Environmental Innovation Diffusion”
Commentators:
Ge Dongsheng, Assistant Professor, Center for Japanese Studies, Beijing Foreign Study
University
Jiang Yu, Associate Professor, Institute of Policy and Management, Chinese Academy
of
Sciences
10:05 - 10:15
2
Break
Mingzhu Gao, Ph.D. Student, Graduate School of Policy and Management, Doshisha
University
“Japan's International Student Policy and its Effect on Chinese Students”
Commentators:
Tianbiao Zhu, Associate Dean, School of Government, Peking University
Tetsushi Fujimoto, Deputy Director, ITEC, Doshisha University
11:05 – 11:15
3
Break
Chao Chen, Ph.D. Student, Department of Political Science, National University
of Singapore
“Solo Dance on the International Stage: Rethinking the Public-Private Relation in
Singapore”
Commentators:
Song Lei, Chairman, Department of Political Economy, School of Government, Peking
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
61
University
Tim Minshall, Senior Lecturer, Centre for Technology Management, University of
Cambridge
12:05 - 13:10
Lunch Break
13:10 - 15:45
Session 2
Chaired by Tetsushi Fujimoto, Deputy Director, ITEC, Doshisha University
Each presentation is 20 minutes long, followed by two commentators’ comments and replies by the presenter
(total 10 minutes each) and comments from the floor and replies by the presenter (total 10 minutes).
4
Hideki Tanaka, Ph.D. Student, Graduate School of Policy and Management, Doshisha
University
“Strategy, Human Resource Management in Technology Development Divisions”
Commentators:
Song Lei, Chairman, Department of Political Economy, School of Government, Peking
University
Ge Dongsheng, Assistant Professor, Center for Japanese Studies, Beijing Foreign
Study University
14:05 - 14:15
5
Break
Jiakang Zhang , Ph.D. Student, Department of Political Economy, School of
Government, Peking University
“The Corporate Governance Model: Past, Now and the Future”
Commentators:
Fujikazu Suzuki, Assistant Director, ITEC, Doshisha University
Yoshifumi Nakata, Director-General, ITEC, Doshisha University
15:05 - 15:25
15:25 - 17:20
Break
Session 3
Chaired by Yoshifumi Nakata, Director-General, ITEC, Doshisha University
Each presentation is 20 minutes long, followed by two commentators’ comments and replies by the presenter
(total 10 minutes each) and comments from the floor and replies by the presenter (total 10 minutes).
6
Antje Fielder, Ph.D. Student, University of Auckland
“Strategic Choice, Organisational Culture and Worker-Initiated Innovation –
Evidence from the Liberalised German Airport Industry”
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
62
Commentators:
Tim Minshall, Senior Lecturer, Centre for Technology Management, University of
Cambridge
Tetsushi Fujimoto, Deputy Director, ITEC, Doshisha University
16:20 - 16:30
7
Break
Julia Fan Li, Ph.D. Student, Department of Engineering, St. Jones College, University
of Cambridge
“Public-Private Partnerships and Global Health: Harnessing the Power of the
Innovation Value Chain to Fight Meningitis A”
Commentators:
Toshiro Kita, Professor, Graduate School of Business, Doshisha University
Clair Brown, Director, Center for Work, Technology and Society, University of
California, Berkeley
18:30 - 20:00
Welcome Dinner
Day 2 -- February 28, 2011 (Monday)
09:00 - 11:20
Session 4
Chaired by Tim Minshall, Senior Lecturer, Centre for Technology Management, University
of Cambridge
Each presentation is 20 minutes long, followed by two commentators’ comments and replies by the presenter
(total 10 minutes each) and comments from the floor and replies by the presenter (total 10 minutes).
8
Juan Carlos Suarez Serrato, Ph.D. Student, Department of Economics, University of
California, Berkeley
“Taxation, Entrepreneurship, and the Choice of Organizational Form”
Commentators:
Clair Brown, Director, Center for Work, Technology and Society, University of
California, Berkeley
Jiang Yu, Associate Professor, Institute of Policy and Management, Chinese Academy
of Sciences
09:55 – 10:05
9
Break
Chen Li, Ph.D. Student, Jesus College, University of Cambridge
“The Making of China’s National Champions: Organizational Transformation and
the Strategic Construction of Public-Private Relationship in China’s Industrial
Restructuring”
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
63
Commentators:
Clair Brown, Director, Center for Work, Technology and Society, University of
California, Berkeley
Toshiro Kita, Professor, Graduate School of Business, Doshisha University
10:30-10:40
Break
Closing Comments:
Toshiro Kita, Tim Minshall, Jiang Yu, Ge Dongsheng, and Clair Brown
Closing Addresses:
Tetsushi Fujimoto and Song Lei
11:40 -13:00
Farewell Lunch
Complimentary Tour of Beijing City after the Lunch
3.第7回技術起業家養成プログラム
(7th Science & Technology Entrepreneurship Program(STEP 2010))
【主催団体】同志社大学 ITEC、京都高度技術研究所(ASTEM)
【開催期間】2010 年 9 月 13 日(月)~9 月 17 日(金)
【開催場所】英国ケンブリッジ市
【参加人数】8 名
本プログラムは、同志社大学 ITEC が、独創的イノベーションによる創業の担い手と
しての技術起業家の養成を目的として、2004 年から米欧の大学・ビジネススクールと連
携しながら実施してきたものである。これまでに、次の 6 回のプログラムを開講してき
た実績がある。
第 1 回 2004 年度= 米国 UCLA, USC, UCI
第 2 回 2005 年度= フランス EDHEC
第 3 回 2006 年度= 英国 University of Cambridge
第 4 回 2007 年度= 米国 UC Berkeley & Silicon Valley
第 5 回 2008 年度= 英国 University of Cambridge
第 6 回 2009 年度= 米国 UC Berkeley & Silicon Valley
今年度(第 7 回)は、三度目のケンブリッジ訪問。Cambridge 大学 IfM(Institute for
Manufacturing)にてオープンイノベーション等についての講義を受講した。また、ケ
ンブリッジの企業や St. John’s Innovation Centre などを見学してその所長等と討論
し 、 現 地 で 活 躍 す る 日 本 人 と 議 論 し た 。 さ ら に は IfM 主 催 の CTM ( Cambridge
Technology Management)Symposium に参加し、世界が直面する問題に Innovation
や Technology はどのように貢献できるのかについて議論した。Lecture の合間には
Cambridge 大学の college ツアー、ニュートンの生家の訪問なども実施した。
2010 年 9 月 13 日から 17 日にかけての 5 日間にわたる本プログラムには、関西地域
の社会人、学生、京都大学の研究者および主催者の同志社大学 ITEC と京都高度技術研
究所(ASTEM)の研究者・スタッフを加え、合計 18 人が参加した。
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
64
【カリキュラム】
<講師> Tim Minshall 教授
Senior Lecturer, Centre for Technology Management, University of Cambridge
time
9/13
Mon
9/14
Tue
9/15
Wed
9/16
Thurs
9/17
Fri
8:3010:00
Intro to
Cambridge
Phenomenon
(IfM)
Open
innovation:
Implementation
(IfM)
Japanese
network
meeting (IfM)
Coordinator:
E. Yamaguchi
CTM
Symposiu
m (Møller
Centre)
CTM
Symposium
(Møller
Centre)
Coffee
Coffee
Coffee
Coffee
Coffee
10:1512:00
Cambridge
entrepreneurs
and innovation
supporters
(IfM)
Open
innovation:
Technology
intelligence
(IfM)
Japanese
network
meeting (IfM)
CTM
Symposiu
m (Møller
Centre)
CTM
Symposium
(Møller
Centre)
12:0013:00
Lunch
Lunch
Lunch
Lunch
Lunch
13:0014:00
college tour
(King's
College)
college tour
(Trinity College)
college tour
(St John’s
College)
CTM
Symposiu
m
CTM
Symposium
or
Sightseeing
(Newton's
House)
Wrap-up of
IfM sessions
and visits (TM)
CTM
Symposiu
m Dinner
(Christ's
College)
Wrap-up from
week (EY)
18
17
17
14:0018:00
Visits (TBC)
18:0020:00
Welcome
Party
(Coordinator:
E. Yamaguchi)
number
of
people
18
Visits (TBC)
18
Visit (St
John's
Innovation
Centre)
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
65
4.TBI技術経営セミナー2010
【 テ ー マ 】技術からの価値実現戦略-日本の周回遅れをどうするか-
【日
時 】2010 年 11 月 20 日(土)~11 月 23 日(火)
【場
所 】同志社大学 寒梅館3階 プレゼンテーションホール
【参加人数】19 名
参加企業:16 社(申し込み順)バンドー化学株式会社、花王株式会社、コニカミノ
ルタテクノロジーセンター株式会社、東京エレクトロン九州株式会社、株式会社神
戸製鋼所、オリンパス株式会社、富士フイルム株式会社、オムロン株式会社、岩谷
産業株式会社、ブラザー工業株式会社、株式会社島津製作所、ローム株式会社、ダ
イキン工業株式会社、関西電力株式会社、シャープ株式会社
【 概 要 】
失われつつあるダイナミズムとリスク挑戦とに活力を与えることを狙いとし、これま
での TBI 技術経営セミナーの良さを変えることなく、エクセレント・カンパニーの上級
マネージャーが一同に会して技術経営の新しい日本モデルを導き、かつ危機を打開する
具体的な方法を議論することによって、これまでダイナミズムを阻害してきたさまざま
な壁を乗り越えるべき「共鳴場」を提供する。
<講師>
・ロバート・コール(Robert E. Cole )
カリフォルニア大学バークレー校 ハーススクールオブビジネス 名誉教授、
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 客員研究員
・ヒュー・ウイッタカー(D. Hugh Whittaker )
同志社大学 客員教授、オークランド大学ビジネススクール 教授、
オークランド大学マネジメント&インターナショナルビジネス 学部長
・藤本 隆宏
東京大学大学院 経済学研究科 教授、ハーバード大学ビジネススクール 上級研究員
・浜
矩子
ゲストスピーカー
同志社大学大学院 ビジネス研究科 教授
・高井 紳二
TBI2010 コーディネータ
同志社大学 商学部 教授
・中田 喜文
同志社大学大学院 総合政策科学研究科(技術・革新的経営(TIM)専攻) 教授、
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC)センター長
・西口 泰夫
ゲストスピーカー
同志社大学大学院 ビジネス研究科 客員教授、
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) シニアフェロー
・山口 栄一
TBI2010 コーディネータ
同志社大学大学院 総合政策科学研究科(技術・革新的経営(TIM)専攻) 教授、
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 副センター長
・北
寿郎
同志社大学大学院 ビジネス研究科 教授
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
66
<プログラム>
○11 月 20 日(土)
9:00-10:00
オリエンテーション、参加者自己紹介【山口】
10:00-12:00
Session 1 MOT とビジネスモデル【コール】
13:00-15:00
Session 1 (続)【コール】
15:15-19:15
Session 2 組織の活性化と起業家精神【ウイッタカー】
19:30-22:00
Session 3 グループ討議【山口、高井、ウイッタカー、藤本】
○11 月 21 日(日)
9:00-12:00
Session 4 ものづくり現場発のグローバル戦略論【藤本】
13:00-15:30
Session 4 (続)【藤本】
15:45-17:45
Session 5 自動車の品質問題【コール】
コメンテータ【藤本】
○11 月 22 日(月)
9:00-12:00
Session 7 起業家精神向上と技術マネジメント:
−事業成功のためのコアテク経営とイノベーションの進展【高井】
13:00-15:00
Session 7 (続)【高井】
15:15-16:45
Session 8
研究開発エンジニアのイノベーション力の涵養と発揮【中田】
17:00-19:00
Session 9 ゲストスピーカーセッション1
明日からの問いかけにどう応えるか:−今日の日本とその主役たち【浜】
○11 月 23 日(火)
9:00-12:00
Session 11 ブレークスルーイノベーションと未来技術の目利き【山口】
12:45-14:00
Session 11(続)【山口】
14:15-15:15
Session 12 ゲストスピーカーセッション 2 技術を生かす経営【西口】
15:30-17:30
Session 13 パネルディスカッション
ファシリテータ【北】 【北、石田、山口、西口、高井】
17:30-18:00
Session 14 クロージング【中田、山口、高井】
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
67
Ⅲ.組織とスタッフ
1.組織運営
ITEC は、同志社大学研究開発推進機構に所属していたが、2007 年 12 月に学長を機
構長とする高等研究教育機構のひとつの研究センターに指定された。この高等研究教育
機構は、研究人材インターンシップ、若手研究者の国際連携推進プログラム、国内外の
博士候補生に対するオープンレクチャーなど、研究科横断的な共通教育プログラムを実
施し、国際的な拠点形成を推進する主体であり、2013 年度を目処に学位(Ph.D.)授与
が可能な大学院相当の教育研究組織への転換をはかることを目指している。この指定に
より、ITEC は大学の全面的なバックアップのもと、本学の大学院改革のトリガーの役
割を担うこととなり、COE プログラムで蓄積した研究教育成果を土台としながら 2008
年度以降は、長期の大学の拠点形成戦略に基づき活動を行うことになった。
ITEC のほとんどの政策事項や運営に関する事柄は、高等研究教育機構との協議のも
と、ITEC マネジメント・コミティーで決定される。このマネジメント・コミティーは、
センター長、ディレクター、副センター長の他、センター長が本学教員の中から委嘱す
る若干名で構成されている。
マネジメント・コミティー
【議長】中田 喜文(ITEC センター長)
所 属
大学院総合政策科学研究科
大学院総合政策科学研究科
大学院総合政策科学研究科
大学院総合政策科学研究科
大学院工学研究科
大学院ビジネス研究科
大学院経済学研究科
職 名
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
氏 名
中田 喜文
三好 博昭
山口 栄一
藤本 哲史
金田 重郎
北 寿郎
八木 匡
備 考
センター長
ディレクター
副センター長
副センター長
兼担研究員
兼担研究員
兼担研究員
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
68
2.研究員、スタッフ一覧
研究員
ITECにおける役割
センター長
ディレクター
副センター長
副センター長
兼担研究員
兼担研究員
兼担研究員
兼担研究員
兼担研究員
兼担研究員
兼担研究員
兼担研究員
客員フェロー
(シニアフェロー)
客員フェロー
客員フェロー
客員フェロー
所 属
大学院総合政策科学研究科
大学院総合政策科学研究科
大学院総合政策科学研究科
大学院総合政策科学研究科
大学院ビジネス研究科
大学院ビジネス研究科
大学院ビジネス研究科
大学院経済学研究科
大学院経済学研究科
大学院総合政策科学研究科
大学院工学研究科
大学院工学研究科
大学院ビジネス研究科
客員フェロー
ミシガン大学心理学部
京都大学大学院経済学研究科
岡山大学大学院社会文化科学研究科
ケンブリッジ大学センターフォテクノロ
ジーマネジメント
ケンブリッジ大学ジャッジビ ジネ スス
クール
カリフォルニア大学ロサンゼルス校アン
ダーソンマネジメントスクール
カリフォルニア大学バークレー校ハース
ビジネススクール
オークランド大学ビジネススクール
客員フェロー
中国上海社会科学院部門経済研究所
客員フェロー
客員フェロー
客員フェロー
客員フェロー
客員フェロー
客員フェロー
客員フェロー
物質・材料研究機構データベースステー
ション
株式会社キュービック
多摩大学大学院経営情報学研究科
職 名
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
客員教授
教授
准教授
教授
氏 名
中田 喜文
三好 博昭
山口 栄一
藤本 哲史
北 寿郎
林 廣茂
Philippe Byosiere
末永 國紀
八木 匡
川口 章
金田 重郎
芳賀 博英
西口 泰夫
北山 忍
曳野 孝
張 星源
教授
Tim Minshall
教授
Simon Deakin
教授
Sanford Jacoby
教授
James R. Lincoln
教授
D. Hugh Whittaker
副研究員(副
孫 林
教授)
特別研究員
井下 猛
代表取締役
教授
宮田 秀典
紺野 登
嘱託研究員(共同研究員)
カリフォルニア大学バークレー校ハース
名誉教授
ビジネススクール
Robert Cole
特別研究員(PD)
高等研究教育機構 技術・企業・国際競
争力研究センター
宮﨑 悟
特定任用研究員(助手)
高等研究教育機構 技術・企業・国際競 特定任用研究
河口 充勇
争力研究センター
員(助手)
特別研究員
(PD)
嘱託研究員(共同研究員)
高等研究教育機構 技術・企業・国際競 特別研究員
竇 少杰
争力研究センター
(PD)
嘱託研究員(リ
高等研究教育機構 技術・企業・国際競
サーチアソシ 大谷 泰清
争力研究センター
エイト)
株式会社 SAEマネジメント
代表取締役
桑木 小恵子
嘱託研究員(共同研究員)
株式会社NTTデータ システム科学研究所 主幹研究員
小豆川 裕子
嘱託研究員(リサーチアソシエイト)
大阪産業大学
講師
井上 寛康
嘱託研究員(リサーチアソシエイト)
SDNコーポレーション
代表
佐伯 崇
嘱託研究員(共同研究員)
嘱託研究員(共同研究員)
嘱託研究員(共同研究員)
嘱託研究員(共同研究員)
嘱託研究員(共同研究員)
追手門学院大学経営学部
京都産業大学
香川大学工学部
京都産業大学経営学部
株式会社リベルタス・テラ
教授
教授
准教授
准教授
代表取締役
井戸田 博樹
岡部 曜子
紀伊 雅敦
金光 淳
佐野 雅之
リサーチ・アシスタント
総合政策科学研究科
特別研究員(PD)
嘱託研究員(リサーチアソシエイト)
博士後期課程 Merlin Scott Levirs
院生研究員(リサーチ・アシスタント) 総合政策科学研究科
博士後期課程 高 明珠
院生研究員(リサーチ・アシスタント) 総合政策科学研究科
博士後期課程 田中 秀樹
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
69
IT ECにおける役割
所 属
職 名
氏 名
23 特別研究員(PD)
高等研究教育機構 技術・企業・国際
特別研究員(PD) 宮﨑 悟
競争力研究センター
24 特定任用研究員(助手)
高等研究教育機構 技術・企業・国際 特定任用研究員
河口 充勇
競争力研究センター
(助手)
25 特別研究員(PD)
高等研究教育機構 技術・企業・国際
特別研究員(PD) 竇 少杰
競争力研究センター
26
嘱託研究員(共同研究
員)
カリフォルニア大学バークレー校ハース
名誉教授
ビジネススクール
R obert Cole
27
嘱託研究員(共同研究
員)
株式会社 SA Eマネジメント
代表取締役
桑木 小恵子
28
嘱託研究員(共同研究
員)
株式会社N T T データ システム科学研
主幹研究員
究所
小豆川 裕子
29
嘱託研究員(共同研究
員)
株式会社N T T データ システム科学研
副主任研究員
究所
高木 聡一郎
30
嘱託研究員(リサーチアソシエイ 高等研究教育機構 技術・企業・国際 嘱託研究員(リサー
大谷 泰清
ト)
競争力研究センター
チアソシエイト)
31
嘱託研究員(リサーチアソシエイ
大阪産業大学
ト)
講師
井上 寛康
32
嘱託研究員(リサーチアソシエイ
HMS
ト)
代表
早崎 道人
事務スタッフ
所 属
高等研究教育機構 技術・企業・国際競争力研究
1 アシスタントディレクター
センター
プロジェクト支援事務補佐 高等研究教育機構 技術・企業・国際競争力研究
2
センター
員
高等研究教育機構 技術・企業・国際競争力研究
フォーラムコーディネー
3
センター
ター
高等研究教育機構 技術・企業・国際競争力研究
4 リサーチコーディネーター
センター
ITECにおける役割
氏 名
鈴木 不二一
森 久子
早崎 道人
田中 道代
同志社大学 技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC) 2010 年度 年次報告書
70
June 2011