(第5章~参考資料)いわき市公共施設等総合管理計画(たたき台)

第5章
計画の進行管理
1.計画の進行管理
本計画の進行管理は、施設マネジメント課を中心とした横断的な体制のもとで、PDCAサイクル
を機能させて毎年度定期的に実施していきます。
[PDCAサイクルの概念]
本計画に基づき、施設ごとに個別管理計画等
を策定し、また、既に長寿命化計画やアセット
マネジメント計画を策定済みの類型についても
その適時適切な見直しを行い、それらを共有す
るとともに、それらの計画、及び本計画で定め
た検討の方向性に対する進捗・達成状況を上記
体制のもとで検証していきます。
2.進行管理情報の公開
毎年度、公共施設等の状況に関するデータを更新し、共有できる体制を整備するとともに、各時点
の状況及び計画の進行状況の評価結果等についての総括的情報を、市ホームページ等の手段を通じて
公開し、積極的情報発信に努めます。
3.計画の見直し
本計画は、2030 年度(平成 42 年度)までを展望したものでありますが、行財政運営に大きな影響
を及ぼす事象等が発生した場合や、人口動向等が大きく変動した場合、また、本計画に大きな関わり
を持つ総合計画や「いわき創生総合戦略」の改訂等の際には、必要に応じ見直しを行い、整合性を確
保していくこととします。
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参考資料
1.用語解説(五十音順)
あ
用語
解説
アセットマネジメント
一般的意味は資産の効率良い管理・運用ですが、公共施設等につい
ても、現在ある資産を適正に評価し、それを将来に渡って安全かつ
快適に維持するとともに、多様化するニーズに的確に応えるため限
られた財源等の資源を有効に活用しながら適切な公共サービスを提
供していくための資産管理という意味で使われます。
い
いわき市人口ビジョン
いわき創生総合戦略の中で、2015 年(平成 27 年)から 2060 年(平
成 72 年)までの人口の動向を見通したもので、
「2030 年(平成 42
年)で約 30 万人、2060 年(平成 72 年)で約 22 万人の人口維持」
を目標に掲げています。
いわき創生総合戦略
人口減少、少子高齢化、東京一極集中等の状況のもとで活力を維持
するため、国が策定した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基
づき、本市版の創生総合戦略として 2015 年度(平成 27 年度)に策
定したもので、市総合計画の重点施策として位置づけられます。
インキュベーションル
インキュベートとは「ふ卵器」の意味で、新しい産業への進出を目
ーム
指す中小企業や起業家に建物・設備を賃貸し、経営指導などを行い
ながら育成していくものです。いわき産業創造館では、インキュベ
ーションルームを用意して起業支援を行っています。
インフラ(インフラ施
道路や橋梁などの交通施設や公園、水道、下水道などの都市・地域
設)
生活の基盤となる施設の総称です。
インフラ長寿命化基本
2013 年(平成 25 年)11 月 29 日にインフラ老朽化対策の推進に関
計画
する関係省庁連絡会議で決定されたもので、あらゆるインフラを対
象に、維持管理や更新等にかかるトータルコストの縮減や予算の平
準化を図るとともに、維持管理・更新に係る産業の競争力を確保す
るための方向性を示すものです。
か
稼働率
ある期間のシステムの全運転時間に対する稼働時間の割合を稼働率
といいますが、施設においても、それが利用される時間の割合に用
いられます。
き
行政財産
市が所有する財産は「公有財産」のうち、公用又は公共用に供し、
又は供することを決定した財産をいいます。市が事務又は事業を執
行するために直接使用する公用財産と、住民の一般的共同利用に供
することを目的とする公共用財産があります。
け
減築
建物を改築する際に、床面積を減らすことをいいます。
こ
公共施設等
建築物としての公共施設と、道路や公園、上下水道等のインフラ施
設を合わせた概念として使用しています。
さ
更新
既存の建築物や構造物を取り壊し、新たなものに作り替えること。
災害公営住宅
災害で家屋を失い、自力での住宅確保が困難な被災者のために、地
方公共団体が国の補助を受けて供給する住宅で、本市では市内の津
波被災者等のために建設、提供しています。
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し
指定管理者制度
公共施設等の管理に民間の能力を広く活用し、住民サービスの向上、
経費の節減等を図る制度のひとつです。公共の施設の管理運営を包
括的に指定した民間事業者(財団法人や市民組織等を含む)に代行
させるものです。
社会純移動率
人口総数に対する一定期間の社会動態(転入・転出)による人口増
減数の率をいいます。
受益者負担
公共事業において、その事業により利益を受けるものが経費の一部
を負担し,事業に要する経費に充てることをいいます。
集約化
同一または類似の利用用途(機能)を有する複数の施設をひとつの
施設にまとめることをいいます。
出生率
ここでの出生率は「合計特殊出生率」のことです。15~49 歳の女性
の年齢別出生率を合計したもので、1 人の女性が生涯に産む子供の
平均数となります。人口を維持するための合計特殊出生率はおよそ
2.08 とされています。
す
スポーツコミッション
地域のスポーツ資源や観光資源を活用して、スポーツイベントや合
宿の誘致や開催支援を通じて観光や交流人口の拡大を図り、 スポー
ツの振興と地域活性化を目指す仕組み、またそのための団体をいい
ます。
た
多機能化
既存の施設において、新たに異なる種類の機能を加え、多目的化す
ることをいいます。
大規模改修
建築物や構造物について、その性能や機能を新たに要求されるもの
にまで改善するために行う規模の大きな改修をいいます。
ち
地方交付税
国が地方公共団体の財源偏在の調整を目的とした地方財政調整 制
度です。国税として国が代わって徴収し、一定の合理的な基準によ
って再配分する、いわば「国が地方に代わって徴収する地方税」と
いえます。
中核市
政令指定都市以外の人口 20 万人以上の市で、比較的大きな規模や能
力を持つ市の事務権限を強化するため政令で指定された都市を言い
ます。本市は 1999 年(平成 11 年)4月1日に中核市に移行しまし
た。
て
データベース
検索や蓄積が容易にできるように整理された多数の情報の集まりを
いいます。
の
延床面積
建物の各階の床面積の合計のことをいいます。
ふ
普通会計
一般会計(自治体の基本的な経費)と特別会計のうちの公営企業会
計以外の会計を総称したものです。
普通建設事業費
公共施設としての建築物や道路や公園などのインフラ施設など社会
資本の整備を行うために要する経費をいいます。
復興公営住宅
東日本大震災における原子力災害による避難者のために、福島県が
建設している公営住宅です。
複合化
利用用途(機能)が異なる複数の施設を、ひとつの施設にまとめる
ことをいいます。
ほ
包括委託
施設の運営方法等の詳細は民間事業者の自由裁量に任せ、複数年等
にわたり包括的に委託内容を定める契約で、民間能力の活用による
コスト縮減、業務の効率化等の効果が期待されるものです。
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放課後児童クラブ
保護者が就労等により昼間家庭にいない概ね 10 歳未満の小学生(放
課後児童)に対し、授業終了後に適切な遊び及び生活の場を提供し
て、その健全な育成を図るものです。
法定耐用年数
財務省令により定められた税法上の耐用年数で、種類・構造や用途
等の区分により定められており、減価償却費の計算に用いられます。
ま
マネジメント
辞書的には経営管理などの意味で使われますが、ここでは、公共施
設等を経営的視点から総合的かつ統括的に企画、管理、利用する仕
組みとして用いています。
め
メンテナンスサイクル
定期的な点検や診断により施設の状態を把握し、それに基づき必要
な対策を適切な時期に適切に実施するとともに、そこで得られた施
設の状態や対策履歴等の情報を記録し次の点検・診断等に活用する
一連の取組を継続的に実施することをいいます。
よ
予防保全
損傷が軽微である早期段階に予防的な修繕を実施することで、機能
の維持・回復を図る管理手法をいいます。
用途変更
既存の施設を、改修などによって、異なる利用用途(機能)の施設
として利用することをいいます。
ら
ライフサイクルコスト
建物が建設から解体されるまでの間に必要となる費用の合計のこと
で、建設費、修繕費、光熱水費、建物管理委託費などで構成されま
す。LCCとも略称されます。
り
リース
リース会社が、企業等が選択した機械設備や建物等を購入し、その
企業に対しその物件を比較的長期間賃貸する取引をいいます。
立地適正化計画
国土交通省が 2014 年(平成 26 年)8 月に施行した改正都市再生 特
別措置法に基づく計画で、居住機能や医療・福祉・商業、公共交通
等の各種都市機能の誘導により、都市全域を見渡したマスタープラ
ンとして位置づけられます。
P
PDCAサイクル
P(Plan-計画)、D(Do-実行)、C(Check-評価)
、A(Action-見
直し)のサイクルのことで、事業や活動を実施においてこのサイク
ルにより継続的に改善しながら進める手法を意味します。
PFI
プライベート・ファイナンス・イニシアチブ(Private Finance
Initiative)の略で、公共施設等の建設から維持管理、運営を民間の
資金、経営能力、技術的能力を活用して行うことで、効率化やサー
ビス向上を図る手法です。
PPP
パブリック・プライベート・パートナーシップ(Public Private
Partnership)の略で、官民連携全般を意味します。公共サービスに
民間が参画する手法を幅広く捉えた概念です。PFIもPPPの一
手法に位置づけられます。
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2.いわき市公共施設等総合管理計画策定検討市民委員会
(1)委員名簿
(敬称略)
委
員
名
団体名
委員長
上遠野 和村
いわき明星大学
副委員長
霜田 宜久
東日本国際大学
委員
高木 竜輔
福島工業高等専門学校
委員
立原 めぐみ
委員
鈴木 礼子
いわき地区商工会連絡協議会
委員
佐藤 良己
福島県建築士会いわき支部
委員
橘内 俊之
福島県いわき地方振興局
いわき商工会議所
(2)委員会開催経過
回数
開催年月日
内容
第1回
平成 28 年6月 29 日
計画趣旨、策定方針の共通理解等
第2回
平成 28 年8月 19 日
計画の構成、市民アンケート実施内容の検討
第3回
平成 28 年9月 30 日
第4回
第5回
(3)議事録
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