授業科目名 ヨーロッパ文化論(経済学部・専門科 目) (Study of

授業科目名
ヨーロッパ文化論(経済学部・専門科
目) (Study of European Cultures)
必修の区分
※
単位数
2.0
開講年次
1
講師名
木下 誠
所属
経済学部
オフィスアワー・場所
※
連絡先
※
講義目的及び到達目標
先端産業と古くからの豊かな民族文化、優れた芸術と雑多な民衆文化、高度な市民社
会と宗教衝突など、さまざまな矛盾が同居しながら、世界中の人々を惹きつけるヨー
ロッパ文化の多様性を歴史横断的に考察すること通して、ふくすうのヨーロッパ文化
をあきらかにしたい。
世界中の現代社会のモデルであり、経済と政治にも大きな影響を与えているヨーロッ
パを真に理解するため、ヨーロッパ文化の多様性を構成する諸要素をその成り立ちか
らその後の変遷を通して考えることで、「ヨーロッパとは何か」について表面的では
ない深い理解を得ることを到達目標とする。
講義内容・授業計画
「ヨーロッパ文化」は存在するのか? 存在するとすれば、それは一つなのか複数なの
か? その問いに答えるために、現在のヨーロッパ文化を形成するいくつかの主要な要
素が、それぞれ古代から中世、現代にいたる過程でどのような変遷を経て形成されて
きたのかをたどりつつ、ヨーロッパ的なものと非ヨーロッパ的なものとの関連につい
て理解することによって、ヨーロッパ文化と言われるものの基にあるもの、その複数
の層をさぐりたい。
授業は、以下の各テーマについてそれぞれ2回から3回の授業を充てて進める予定で
ある。
また、それぞれのテーマに関連するヨーロッパの芸術(美術・音楽)についても紹介
する。
1. ヨーロッパとは何か----その空間と時間
2. ヨーロッパの言語・民族・国家
3. 文化の基底(ケルト・中世)
4. キリスト教とイスラーム
5. 複数のルネサンス
6. 人権の誕生
7. 市民社会と民主主義
8. 芸術と社会
テキスト
プリントを使用
参考文献
クシシトフ・ポミアン『ヨーロッパとは何か--分裂と統合の1500年』平凡社ライブ
ラリー。
フレデリック・ドルーシュ編『ヨーロッパの歴史--欧州共通教科書』東京書籍。
その他、授業中に適宜、紹介する。
成績評価の基準
平常点(出席・課題)30%、期末試験70%で評価する。
履修上の注意・履修要件
専門関連科目ですが、特別の知識がなくても理解できる内容です。1回生からの履修
も歓迎します。
備考