IV.食品科学科

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Ⅳ
食品科学科
分野: 有機化学
1『役に立つ天然色素』(担当:田上)
私達の身の回りの物には、ほとんど色が着いていて、その色が重要な役割を
果たしている場合が多いのです。例えば、食べ物、服、食器、自動車など枚挙
にいとまがありません。この色を見たり、考える際に、簡単な化学的な知識を
持っていれば、役に立つと共に、また楽しくもなったりします。演者が携わっ
てきました紫色素を中心にエピソードを交えながら、講演したいと考えていま
す。
1)色とは?
2)水産動植物の色
3)食品添加物の色
4)漢方薬や口紅に用いられる植物の紫色素
5)服の染色に用いられる貝紫色素(クレオパトラを虜にした色素です)
6)その他
分野: 微生物
2『海の微生物』(担当:古下)
一滴の海水には、おおよそ 100 万細胞の微生物がいるといわれています。と
ころが私達が培養で観察できるのはこの1千分の1の数の微生物でしかありま
せん。いったい他の微生物はどうしているのでしょうか?こうした微生物の生
理状態や観察方法について紹介します。
3『微生物から食べ物を守れ!!(食中毒の話)』(担当:古下)
食中毒って何でしょう?食中毒の多くは、微生物によって引き起こされます。
でも微生物は、私たちの身の回りに数限りなくいます。こんな微生物からどう
やって食品を守ったらいいのでしょうか?簡単な実験を通して、微生物と食中
毒についての話をします。
4『お刺身の美味しさと鮮度について』(担当 前田)
お刺身の美味しさとは何でしょうか?お魚の鮮度と美味しさの関係や鮮度を
保つ魚の取り扱い方法等について解説します。
分野: 食品化学
5『アレルギーとからだのしくみ(免疫)』(担当:臼井)
今や国民病とまで言われるようになったアレルギー。食物アレルギーや花粉
症など身近に存在するアレルギーは、どうしておこるのでしょうか。なぜ増え
てきたのでしょうか。食べ物が悪いの?からだにも原因はあるの?アレルギー
にならないために気をつけることは?などの疑問について、わかりやすく説明
します。
6『食品成分の吸収と作用について』(担当:宮田)
食品中には様々な成分が含まれており、からだの中に取り込まれて、からだ
のために良い作用を発揮します。これらの成分はどのようにからだの中に取り
込まれ、どのような作用を持っているのかについて、わかりやすく解説します。
分野: 食品安全性
7『うまいものには毒もある』(担当:山下)
マグロ類やキンメダイの筋肉には微量のメチル水銀が含まれています。イカ
類やアワビ類などの肝膵臓のカドミウム,ヒジキやアカモクの無機ヒ素,かに
みそのダイオキシン類など海洋生態系で生物濃縮によって蓄積した有害化学物
質の含有実態と毒性,健康影響について最新の知見をわかりやすく報告します。
分野: 機能性物質
8『クロマグロ血液の抗酸化物質セレノネイン』(担当:山下)
マグロ類やサバ類,ブリ類など回遊魚の細胞組織には新規のセレン化合物セ
レノネインが含まれることがわかりました。ヘム鉄の酸化を抑制する作用が認
められました。内臓や血合肉など低未利用な加工残滓を原料としてセレノネイ
ンを抽出し、抗酸化能を持つ機能性食品の開発を進めています。