悲しい人生

第11号
2015.3.13 (金 )
Str.Erou Iancu Nicolae nr.91E
Voluntari Jud.ILFOV
TEL:222-1985 FAX:222-1986
http://www.jpschool.ro/
感謝・・・、そしていろいろな別れ・・・。
校長
水本
奉文
「マルチショールの声聞けば、希望の春がやって来る」校歌にあるようにマルチショ
ールが過ぎ、春らしい暖かな陽気が春本番を感じさせる日々が続いております。保護者
の皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日は心温まるホットランチ・送別会、お忙しい中本当にありがとうございました。
心より厚くお礼申し上げます。子ども達、先生にとっても心に残るイベントになったと
思 い ま す 。 ま た 3 月 1 0 日 (火 )の ル ー マ ニ ア 語 発 表 会 、 そ れ に 続 く 保 護 者 会 へ の ご 参 加
ありがとうございました。
い よ い よ 1 3 日 (金 )は 修 了 式 、 卒 業 式 、 離 任 式 と 今 年 度 の 最 終 日 を 迎 え ま す 。 ま た そ
れは別れの日でもあります。小学部6年を卒業する岸波実君、堀昂太郎君、結城あやな
さん、中学部3年を卒業するオプリシャン・マルヴィナさん、ミハイレスク・アルベル
ト 君 、竹 島 一 志 君 、西 川 怜 君 卒 業 お め で と う ご ざ い ま す 。卒 業 生 の 皆 さ ん が こ れ か ら 先 、
それぞれの希望や夢に向かって大きく羽ばたくことを、在校生・教職員一同心から楽し
みにしております。
また、この3月末を持って本校を去る子ども達もいます。日本に戻る小学部4年の若
槻成通君・吏矩君、中学部1年の倉地咲帆さん、中学部2年の林京奈さんです。4人の
皆さんが、それぞれの新しい環境で、新しい友達を作り、元気いっぱい学校生活を送っ
て成長してくれることを期待しています。
さらに、教職員では私と山口教諭が帰国します。3年間お世話になりありがとうござ
いました。厚く感謝申し上げます。
人生には、悲しい永遠の別れや希望に満ちた明るい別れなど、いろいろな別れがあり
ます。卒業生の皆さんや本校を去るお友達との別れは、一抹の悲しさ・寂しさを含みな
がら、新しい出発に向かって、希望に満ちた明るい別れです。
長い人生、色々な人との「出会い」があれは必ず「別れ」があります。同じ状況で居
続けることはできません。出会いと別れの中で多くの人と交わり、学び、吸収し続け成
長していくのだと思います。お別れする皆さんの新しい門出に元気よく大きな声で「お
めでとう、頑張って!」の言葉を送りたいと思います。そしてこれから先、ここにいる
すべての皆さんが世界の各地でますます勉学に励み、大きく成長されることを期待して
おります。
最後になりましたが、この1年間子ども達や学校、われわれ教職員を励まし、支えて
くださいました皆様方に心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
今後とも引き続き本校に対するご支援・ご協力をお願い申し上げて、最後のご挨拶と
させていただきます。
ルーマニア語発表会
3 月 1 0 日( 火 )に ル ー マ ニ ア 語 発 表 会 が あ り ま し た 。お 越 し い た だ い た 保 護 者 の 皆 様 、
ありがとうございました。子どもたちは毎週2回ル―マニア語会話を学習してきました。
こ の 日 は 一 年 間 の 成 果 を 発 表 す る 場 で 、子 ど も た ち は と て も 緊 張 し て い ま し た 。ア レ ク サ
ン ド ラ 先 生 の ク ラ ス は「 春 が 来 ま し た 」と い う 劇 を し ま し た 。春 の 詩 を 上 手 に 詠 ん で お り 、
春 の 訪 れ を 感 じ さ せ る 劇 で し た 。ミ ハ イ 先 生 の ク ラ ス は「 二 人 の 卒 業 旅 行 」と い う 劇 で し
た 。4 人 で 習 っ た こ と か ら 台 本 を 作 り 、日 常 で 使 え る 病 院 や タ ク シ ー の シ ー ン を 演 じ 切 り
ま し た 。カ ル メ ン 先 生 の ク ラ ス は ル ー マ ニ ア 語 会 話 を 振 り 返 っ て 、そ れ ぞ れ が 思 い 出 を ス
ピ ー チ し ま し た 。最 後 に は ル ー マ ニ ア 語 で 校 歌 を 歌 い ル ー マ ニ ア の 方 に も 歌 詞 を 伝 え る こ
とができました。子どもたちは他のクラスの発表を見てそれぞれが刺激を受けていまし
た 。「 ス ラ ス ラ と 話 せ て す ご か っ た 。」「 も っ と ル ー マ ニ ア 語 を 話 せ る よ う に な り た い 。」
な ど の 感 想 を 持 っ て い ま し た 。言 葉 を 学 ぶ こ と は そ の 国 の 人 や 文 化 や 習 慣 を 知 る こ と に も
つながります。これからもルーマニア語に親しんでいってほしいです。
お別れ集会
3月をもってブカレスト日本人学校を去ることになる子ども達のお別れ集会が、保健
集会委員会の主催で3月9日(月)6・7校時に行われました。今年度、本校を去るの
は卒業生・帰国生を含め8名にもなり、たくさんの友達とのお別れは やはり子ども達に
とって寂しく悲しい気持ちが大きいようです。しかし、これから始まるそれぞれの新天
地での生活がより輝いてほしいという願いを込めて、一人ひとりが感謝の気持ちとエー
ルを送りました。また、みんなの思いのこもったメッセージを集めた色紙のプレゼント
もしました。
同じ週の木曜日には、
「 何 で も バ ス ケ ッ ト 」を 全 員 で し ま し た 。こ う し て 、こ の メ ン バ
ーと遊べるのもこれが最後だと思うと、いつもとは少し違った 気分でのみんな遊びとな
りましたが、いつものようにとても盛り上がりました。そして最後に、海援隊の『贈る
言葉』を全員で心を込めて歌いました。これから始まるそれぞれの新生活で、ブカレス
ト日本人学校で学んだことを活かして益々輝いていくことを願っています。
後期 児童生徒会役員退任挨拶
後期児童生徒会会長をさせていただいたオプリ
シ ャ ン・マ ル ヴ ィ ナ で す 。後 期 の 目 標 と し て い た「 あ
い さ つ 」「 助 け 合 い 」 は 目 標 で は な く 、 当 た り 前 の
こ と に す る こ と が で き ま し た 。来 年 度 は ブ カ レ ス ト
日 本 人 学 校 の 人 数 は 減 っ て し ま い ま す が 、お 互 い 協
力 し 合 っ て 学 校 の 伝 統 を 引 き 継 ぎ 、ま す ま す 素 晴 ら
しい学校にしていってほしいです。
副会長の穴原 勇気です。役員の人や委
後期児童生徒会書記だった岸波 実で
員 長 の 人 た ち の 助 け が あ っ た の で 、み ん な
す。ぼくは今回、初めて役員を務めさせ
の絆を深めることができました。後期に
ていただきました。しかし、ぼくは自分
は 、新 年 の 抱 負 を 皆 さ ん に 書 い て も ら う 企
からお互いを頼りにできるものを企画で
画 を し 、み な さ ん の ご 協 力 の お か げ で お 互
きませんでした。これは失敗でした。み
いのことをもっと知ることができました。
なさんには申し訳ないことをしたと思う
半 年 間 、児 童 生 徒 会 を 支 え て く だ さ り あ り
ので、この経験を生かしてまた来年度も
がとうございました。
児童生徒会の仕事をしたいです。
離任者の挨拶
思 い 返 せ ば 、 ブ カ レ ス ト の 地 へ 降 り 立 っ た 3 年 前 、『 ル ー マ ニ ア 』 と い う 名 前 も 知 ら な い
土 地 、初 め て の 海 外 生 活 に 不 安 で い っ ぱ い だ っ た 私 を 当 時 の 派 遣 教 員 の 先 生 方 と そ の ご 家 族
は温かく出迎えてくださいました。
4 月 、ヘ ン リ コ ア ン ダ 空 港 へ 到 着 し 、莫 大 な 量 の 荷 物 を カ ー ト に 乗 せ 、到 着 ゲ ー ト の 自 動
ド ア か ら 恐 る 恐 る 出 る( 他 の 人 に は そ ん な 風 に 見 え な か っ た か も し れ ま せ ん が )ひ と り ぼ っ
ち の 私 に 、天 使 達 の 出 迎 え が 待 っ て い ま し た 。到 着 ゲ ー ト の 自 動 ド ア か ら 出 た 私 の 胸 に 、当
時の派遣教員の子供達が「わぁ~!!山口先生~!」と駆け寄って飛びついてきたのです。
私 は 、ま る で 天 使 た ち に 出 会 っ た か の よ う な 錯 覚 を 覚 え ま し た 。そ し て 、そ の 後 ろ に は 先 生
方 の 優 し い 笑 顔 。こ の 出 迎 え に 、ど れ だ け 心 が 安 心 し た か 、新 し い 家 族 が で き た よ う な 気 が
して本当に嬉しかったこと、きっと一生忘れることはできない思い出だと思います。
そ し て 、入 学 式 。そ ん な 温 か い 先 生 方 に 見 守 ら れ て す く す く と 育 っ た 子 ど も た ち と の 初 対
面 。初 め て ブ カ レ ス ト 日 本 人 学 校 の 子 ど も た ち が 歌 っ て く れ た 校 歌 。そ の 歌 声 に 、私 の 胸 は
ぎ ゅ っ と 鷲 掴 み に さ れ ま し た 。1 3 人 の 大 き な 自 信 満 々 の 歌 声 、一 生 懸 命 な 顔 、本 当 に 感 動
し ま し た 。・・・あ れ か ら 、3 年 。音 楽 科 と し て 、私 に ど れ だ け の こ と が で き た の か 。ま た 、
少 人 数 な が ら も 2 0 名 余 り の 子 ど も た ち と 過 ご し た 時 間 、私 は 子 ど も た ち に た く さ ん の 事 を
伝えられたでしょうか。音楽が大好きな子どもたちとともに
過ごす時間は私にとってかけがえのない贅沢で、これ以上な
い幸せだったように思います。これまで共に過ごした子ども
たち一人ひとりの音楽に対する前向きな姿勢、元気な歌声は
私にとって本当に宝物です。そして、それを共に支えてくだ
さった保護者の皆様、先生方、本当にありがとうございまし
た。皆様のおかげで、ブカレスト日本人学校で過ごした時間
は、本当に『幸せ』そのものでした。3年間、大変お世話に
なりました。皆様のお幸せを心よりお祈り申し上げます。
山口
晶子
4月
14日
(火) 着任式・始業式・入学式
15日
(水) 身体計測①
児童会オリエンテーション⑥
16日
(木) 避難訓練(火災)③
縦割りオリエンテーション④
17日
(金) 授業参観
保護者会Ⅰ
20日
(月) 個別懇談Ⅰ
21日
(火) 個別懇談Ⅰ
22日
(水) 委員会⑥
23日
(木) 遠足オリエンテーション④
24日
(金) 朝会(全体)
写生会①~③
学年末・学年始休業(春休み)
<3月14日(土)~4月13日(月)>
◎学校開放日(土日を除く)
3月16日(月)~3月27日(金)
3月31日(火)
9:00~10:30 自習
10:30~12:00 自由時間
暖かいお天気が続き、ブカレストの街の様子も春めいてきました。この1年
間、子どもたちは勉強に運動に、本当によく頑張りました。子どもたちの来年
度のさらなる活躍に期待しています。4月からの学校だよりもよろしくお願い
い た し ま す 。( 担 当 )