リリースはこちら - Travel Mine Japan

Press Release
2016 年 9 月 23 日
「Travel Mine Japan」運営事務局(株式会社リヴァンプ)
(経済産業省補助事業)
地域資源を活用したインバウンド観光プロジェクト
「Travel Mine Japan(トラベル・マイン・ジャパン)」
最終審査を経て採択 9 事業者を決定
「Travel Mine Japan」運営事務局(株式会社リヴァンプ)は、地域経済の活性化を目的として、地域の中小企業等が外部人材を活用、
し訪日外国人による消費拡大を目指す取組に対して、当該費用の一部補助やアドバイザー派遣等の各種支援を、経済産業省補助
事業である「Travel Mine Japan」を通じて行います。
訪日外国人旅行者が急増する中、地域をプロデュースしようという取組、組織が増えてはいるものの、海外市場のニーズ等を理解
し、訪日外国人の誘客や消費拡大を図るには様々な困難があります。
「Travel Mine Japan」では、地域の中小企業等が外部人材を活用し訪日外国人による消費拡大を目指して、「魅力ある地域資源の
磨き上げ、地域ブランディング、海外での誘客プロモーション・セールス等」をプロデュースする取組に対して、その費用負担を軽減
するため当該費用の一部を補助します。また、その効果を高めるため、株式会社リヴァンプが地域の中小企業等へのアドバイザー
派遣、プロモーション・セールス支援、ネットワーク構築支援等を行います。
本事業は本年 5 月より全国 7 地域で説明会を開催し、広く PR 及び募集をしたところ、全国各地の中小企業等から 73 件の応募が
ありました。外部の有識者による公正な審査の結果、下記の 9 事業者のプロジェクトが採択されましたのでお知らせします。
記
1.雪国ガストロノミーツーリズム(新潟県/湯沢町):一般社団法人雪国観光圏
2.古民家・歴史的建築物を活用したインバウンドプロジェクト(兵庫県/篠山市):一般社団法人ノオト
3.会津エクスペリエンス・デザイン・プロジェクト(福島県/会津若松市):一般財団法人会津若松観光ビューロー
4.北海道リゾートウェディングブランド化プロジェクト(北海道/全域):株式会社 KITABA
5.健康半島、知多半島を創造する(愛知県/知多半島全域):株式会社知多半島ナビ
6.“Rural-Retreat”としての祖谷茅葺民家ステイ(徳島県/三好市):株式会社ちいおりアライアンス
7.城崎リデザインプロジェクト(兵庫県/豊岡市):一般社団法人豊岡観光イノベーション
8.東京を起点とした一泊で楽しめるアートツーリズム(群馬県/高崎市、静岡県/伊豆エリア、神奈川県/箱根町):
エートーキョー株式会社
9.宇治茶のプレミアムブランド化プロジェクト(京都府/宇治市):公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー
<本件に関する報道関係からのお問い合わせ先>
「Travel Mine Japan」運営事務局
広報担当: 株式会社ノエル・コミュニケーション 鈴木・後藤・清水
Tel:03-3760-9690 / Fax:03-5408-8433 / Email:[email protected]
参考資料
【9 事業者の概要および採択理由】
1.雪国ガストロノミーツーリズム(新潟県/湯沢町):一般社団法人雪国観光圏 http://snow-country.jp
雪国ならではの食文化を世界に愛されるガストロノミーへ
越後湯沢エリアは世界有数の多雪地帯です。当地を訪れたある海外メディアは、「深い雪の中、これほど多くの人が暮らす地域は
世界でも類を見ない」と驚嘆しました。こうした長く厳しい冬を越すための知恵は、食文化に象徴的にあらわれています。発酵、乾燥、
塩漬けなどの越冬食はその結晶であり、冬ごもりの準備は、既に春に山菜が芽吹く時期から始まります。こうした地元に根づく食文化
を、「雪国ガストロノミー」というコンセプトのもと、“採って作って食べる”という、自然体験プログラムとしてサービス化し、魚沼産
コシヒカリのような地元食材とともに海外の観光客にブランディングしていきます。本プロジェクトでは越後湯沢を中心に 3 県 7 市町村
が連携した地域ネットワーク「雪国観光圏」において、主に米国富裕層をターゲットとし、収穫体験と料理体験を組み合わせた着地型
ツアーを展開します。ゆくゆくは越後湯沢エリアを世界に知られるガストロノミー先進地へと育てることを目指します。
<採択理由>雪国ガストロノミーというコンセプトは、地元の自然環境を最大限に活用し、かつ他にはない尖った価値を創出できて
います。また、地元の食文化を体験プログラム化しており、多くの地元の飲食業や宿泊施設への波及効果が期待できます。
2.古民家・歴史的建築物を活用したインバウンドプロジェクト(兵庫県/篠山市):一般社団法人ノオト http://plus-note.jp
土地に、歴史に、とけこむように泊まる古民家体験
約 400 年の歴史をもつ篠山城下町。篠山市郊外にあり古き良き日本の農村の風情を今に残す丸山集落。「NIPPONIA(ニッポニア)」
プロジェクトは、このような地に残る 100 年以上の歴史をもつ古民家を宿泊施設としてリノベーションし、“土地に、歴史にとけこむよう
に泊まる”宿泊体験を提供しています。古民家宿泊はその地方の風土や暮らし、文化によって一つ一つ異なる趣を持つ、ディープな
体験コンテンツです。また、「NIPPONIA」では地元の食や文化との触れ合えるアクティビティを多数用意し、訪問客に Only One の
体験を提供します。本プロジェクトでは、兵庫県内の 4 地域の古民家を改装したホテルへの宿泊を中心に、各地の文化体験を盛り
込んだツアーを主に欧州の富裕層に提供します。現在、国内客に対して提供しているサービスを、高単価・高付加価値なまま、外国人
旅行者に向けてアレンジし提供していくことで、地元の消費拡大に繋げ、プロジェクトのゴールである、「日本における歴史地区観光の
創生」を更に推進していきます。
<採択理由>単なる古民家宿泊ではなく、“土地に、歴史にとけこむように泊まる”というコンセプト・サービス設計の独自性が評価
されました。また、地元事業者の巻き込み、地元人材の雇用をはじめ、地域経済を活性化させることを明確な事業目標としている点も
評価されました。
3.会津エクスペリエンス・デザイン・プロジェクト(福島県/会津若松市):
一般財団法人会津若松観光ビューロー http://www.tsurugajo.com
極上の歴史・文化・自然体験「Extra Ordinary AIZU」を世界へ発信
会津地域には、鶴ヶ城とその城下町、そして大内宿を中心とした、歴史・文化・伝統産品などを楽しめる会津若松エリア、手つかずの
自然がそのままに残る奥会津エリア、スキー・カヤック・マウンテンバイク・パラグライダーなど四季を通じたアウトドアスポーツを豊富
に味わえる裏磐梯・猪苗代エリアなど、豊富な観光資源を有します。訪日観光を楽しんだ外国人は、次回へのリピート意向として、
歴史体験や、四季や奥深い山林・農村等での自然体験、アウトドアスポーツに高い関心を示すという傾向があり、会津はまさにこう
した訪日リピーターの期待に応え、充実した体験コンテンツを用意できる環境が整っているのです。本プロジェクトでは、欧米の訪日
リピート客をターゲットとし、会津エリア 17 都市の魅力を、会津若松を中心として歴史・文化、裏磐梯・猪苗代のアウトドアスポーツ、
奥会津の自然体験として、映像等を駆使した効果的なブランディングを行い、集客し、宿泊・体験における消費拡大を図ります。
© Red Bull Content Pool
<採択理由>会津エリアの奥深い自然を活かしつつ、X スポーツやグランピング等、ハイクラス層のリピーターに徹底的にフォーカス
したコンテンツ開発・ブランディングを目指しており、戦略性が高いことが評価されました。また、地元 DMO 等の先進企業、海外クリエ
イター等、幅広く適材適所なチーム組成を目指しており、商材やプロモーションの質に期待できます。
4.北海道リゾートウェディングブランド化プロジェクト(北海道/全域):株式会社 KITABA http://www.kitaba.co.jp
北海道の自然の魅力を活かしフォトウェディングの先進地へ
北海道の美しい自然、まさに絶景と言えるような四季折々の大自然の景観が、近年、フォトウェディングのロケーションとして注目され
ています。フォトウェディングとは、結婚式前にカップルが様々な場所に旅行し記念撮影を行うイベントで、リゾート地など特別な場所
で撮影し、その地で式を挙げるスタイルがアジアの富裕層の間で流行しています。一般的にビーチリゾートや高原リゾートで行われる
ことが多いのですが、近年、北海道へのニーズが高まっており、雄大な自然を背景に撮影、挙式だけでなく、食や体験観光をセットで
楽しんで頂くツアーを、北海道の様々な事業者がネットワークを組み実施しはじめています。本プロジェクトでは、既にある 2 つの
団体(札幌ロケーションフォトウェディング協議会、北海道リゾートウェディング協会)を中心に、オール北海道体制にて、主に台湾・
香港の富裕層をターゲットとし、フォトウェディングと、それに付随する様々な観光プランを旅行商品として企画・販売することで、業界
や地元の消費拡大を図っていきます。
<採択理由>富裕層においてニーズの高まるフォトウェディングに着目していること、北海道の自然を活かした独自性の高い
サービス設計を目指していることが評価されました。また、旅行関係者のみならず、地元ウェディング業界、フォトスタジオ等、幅広い
事業者の収益拡大に貢献しており、かつこうした地元プレイヤーを積極的に巻き込めている点が評価されました。
5.健康半島、知多半島を創造する(愛知県/知多半島全域):株式会社知多半島ナビ http://www.tac-net.jp/chita
知多半島の豊富な魅力を活かしサイクルツーリズムの先進地へ
知多半島は、外周道は景観に優れ、中央道はアップダウンに富み、サイクルスポーツには格好のエリアです。さらに、豊富や食材や、
常滑焼をはじめとする物産、弘法大師ゆかりの知多四国八十八箇所など、様々な地域資源に恵まれています。アジア圏では
スポーツや健康への関心が高まっており、サイクリングが流行しています。こうした流れを取り込み、知多半島に様々なサイクリング
コースを展開し、知多の豊かな魅力を食・スポーツ・健康をキーワードとしたサイクルツーリズムを通して訪日観光客に提供しようと
いう動きが地元で盛り上がりつつあります。本プロジェクトでは、知多半島の事業者がネットワークを組み、外国人観光客向けに
サイクリングツアーやロゲイニング※1 イベントを展開することで、知多半島をサイクルツーリズムの先進地として海外に PR して行く
ことを目指します。
※1
支給された地図とコンパスを使用して制限時間内にできるだけ多くの記録地点を通過し、地点ごとに割り当てられた点数の合計を競う野外
運動競技。
<採択理由>観光資源や二次交通の整備において必ずしも競争力が高い訳ではない知多半島エリアを、半島全体を巻き込んだ
サイクリングツーリズム・ロゲイニングを展開することで、魅力ある観光エリアへ成長させようというビジョンや企画力が評価され
ました。また、地元観光協会や関連事業者のネットワークを構築できており、実現性も期待できます。
6.“Rural-Retreat”としての祖谷茅葺民家ステイ(徳島県/三好市):株式会社ちいおりアライアンス http://www.chiiori.org
祖谷の “何もない”山里を世界が憧れる Retreat へ
祖谷地方は日本の三大秘境の一つと言われ、なかでも東祖谷は険しい渓谷の奥に茅葺民家の集落が点在しています。東京から
約 6 時間、最寄りの JR 大歩危駅からも車で 1 時間はかかる「奥地」には名勝も施設もありませんが、昔ながらの日本の原風景や
伝統的な生活習慣が残り、訪れる人はその魅力を思い思いに感じ、発見しながら、ゆっくりと時を過ごします。喧騒から離れ、自分
だけの時間や親しい人間関係に浸りながら自らを見つめ直すことのできる、まさに Retreat※2 と言うべき祖谷渓の茅葺民家ステイは、
画一化された観光地に飽きた旅慣れた外国人客たちの間で、徐々に話題となりつつあります。本プロジェクトでは、欧米から訪日し
長期滞在を希望する外国人旅行者をターゲットとし、“Rural‐Retreat”という祖谷茅葺民家ステイの魅力をプロモーションし一層の集客
を図るとともに、地元食材を使ったメニュー開発等による消費拡大に取組ます。
※2
日常生活から離れ、自分だけの時間や人間関係に浸ることで自分を見つめなおす場所。
<採択理由>美しい祖谷渓の風景を最大限に活かし、「何もない・何もしない」贅沢さ、時間価値をしっかりと宿泊サービスに落とし
込めている点が評価されました。応募プロジェクトの中でも最も交通の不便な奥地のエリアにあり、インバウンド地方誘客の可能性を
問う案件として期待されます。
7.城崎リデザインプロジェクト(兵庫県/豊岡市):一般社団法人豊岡観光イノベーション http://toyooka-tourism.com
1,300 年の歴史をもつ温泉街の魅力を世界へ発信
開湯 1,300 年の歴史を持つ日本随一の名湯地、城崎温泉。石造りの太鼓橋がかかる小さな川と柳並木、木造三階建ての建物が軒を
連ねる風景は、誰もが想像する「日本の温泉街」の雰囲気をそのまま今に残しています。温泉街には 7 軒もの外湯が点在し、それ
ぞれ趣の違う温泉浴を楽しむことができます。昔ながらの温泉宿での宿泊体験、浴衣姿での外湯めぐり等は、洗練された異国体験と
して必ずやハイクラスな外国人客層を魅了すると思われます。本プロジェクトでは、主に欧米をターゲットとし、温泉街の体験価値を
積極的にプロモーションしていくとともに、多言語対応(英・仏)のウェブサイト「Visit Kinosaki」を通して宿泊プランや着地型ツアーを
販売します。城崎から周辺の海、高原、城下町等へも周遊できるツアーを企画販売し、長期滞在や滞在中の消費拡大へと繋げていき
ます。
<採択理由>
伝統ある温泉街の風情・趣が保全されており、コンテンツの魅力が大きいことが評価されました。また、ターゲットを海外のハイクラス
層に絞って、DMO を中心に宿泊や着地型ツアーの販売までを地元主導で達成しようとしている点に、他地域の温泉エリアの先進
事例となる可能性が期待されます。
8.東京を起点とした一泊で楽しめるアートツーリズム(群馬県/高崎市、静岡県/伊豆エリア、神奈川県/箱根町):
エートーキョー株式会社 https://artfairtokyo.com
『アート』の力で地方都市に外国人富裕層を呼び込む
近年、外国人観光客の目的地として、国内に展開される様々なアートイベントが話題になっています。アートは知的好奇心の強い
富裕層客にとってキラーコンテンツとなりうる分野であり、今、インバウンドの世界でも注目されています。本プロジェクトは、東京など
の都市圏に滞在が集中している、富裕層の訪日観光客に対して、アートを切り口とした郊外都市への一泊旅行を提案します。アートを
切り口としてその地域にある観光資源を新しい形で発掘し、今までに無いアプローチで各地方都市の魅力を紹介します。アートと
聞いてまず思う浮かぶ絵画や彫刻だけではなく、幅広い芸術領域としての文化、その歴史的、風土的背景を知ることで、現代に結び
つくストーリーを体験できるよう、モデルケースを作り出します。まずはモデルケースとして、歴史に名を残す有名建築家が愛した街、
群馬県高崎エリア、明治以降、多くの文化人が訪れ滞在した伊豆、箱根エリアを中心に取組ながら、全国の地方都市に展開できる
アートツーリズムのあり方を研究していきます。
<採択理由>アートという切り口で地方都市の魅力を掘り起こし、東京都心の宿泊者を郊外へ送客するという事業コンセプトは質が
高く、また実現性も期待できます。更に、事業者が「アート東京」を主催しており、ノウハウや顧客基盤をしっかりと持てている点が評価
されました。
9.宇治茶のプレミアムブランド化プロジェクト(京都府/宇治市):
公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー http://hellokcb.or.jp
日本茶発祥の地、宇治のストーリーを通して高級茶葉を世界へ
京都は 800 年の歴史を誇る「日本茶発祥の地」です。特に京都府南部の宇治・山城地域では「抹茶・玉露」という高級茶が発明され、
長年にわたり日本茶の発展に貢献するとともに、栽培のみならず、禅や茶華道、和食、陶芸、建築などあらゆる日本文化に影響を
与えてきました。国内ではペットボトル入り緑茶飲料の増加に伴い高級茶の販売量が減少し、価格低下、生産者の減少等にも繋がり、
宇治茶の伝統は危機に瀕しています。一方で、海外では日本茶の価値が評価されつつあり、特に京都市を訪れる欧米からの観光客
の中には、文化的背景も含めて日本茶に関心を持つ人が多くいます。本プロジェクトでは、宇治茶のプレミアムブランド化を図り、高級
茶葉の消費拡大を目指します。そのために、外国人観光客に宇治の茶畑の景観や、800 年の伝統を守る栽培法、茶を中心とする
様々な文化遺産を体感してもらい、こうしたストーリーを活かしつつ、インバウンドを契機とした高級宇治茶の消費拡大を推進します。
また一方で、京都市に集中している外国人観光客を宇治エリアに送客することで、京都府域全体の観光促進にも寄与します。
<採択理由>高級茶葉をインバウンド客に体験してもらい売り込むことで、海外への消費拡大に繋げていくというプランは、京都
ならではのものであり、事業性も高く、地元経済への貢献も期待されることから、高く評価されました。また、府・市・生産者はじめ地元
関係者をネットワークできており、実現性も期待されます。
※詳細は、「Travel Mine Japan」公式 Website にてご紹介いたします。
https://travelminejapan.com
【今後のスケジュール】
・2016 年 12 月 9 日(金)~10 日(土):「まちてん」(渋谷ヒカリエ 9F ヒカリエホール)にて中間報告会を実施予定。
http://machiten.com
・2017 年 2 月:海外旅行博、最終報告会を実施予定。
その他、専門家によるアドバイザー派遣、プロモーション・セールス支援等事務局からの支援を随時実施予定。
【「Travel Mine Japan」運営事務局ついて】
本事業は、経済産業省補助事業です。株式会社リヴァンプが補助事業者(運営事務局)として事業を執行します。