尿の色調に影響する薬剤

あじさい Vol.15,No.2,2006
Oct.2006 Vol.15 No.2
★シリーズ 医薬品副作用解説−9
『尿の色調に影響する薬剤』
要旨:尿の異常着色の原因としては、大きくわけて尿の濃度変化(水分摂取不足、熱性疾患時、運動時など
の脱水時など)
によるものと、尿中への異常物質(
薬剤、食物の色素等)
の混入によるものとに分けられます。医
薬品による尿の色調変化は、薬剤そのものの色や濃い色をもつ代謝物が尿中に排泄されるために起こる一次
的なものです。通常は使用を止めた時点で正常に戻ります。尿の色調に影響を与える主な薬剤には、ビタミン B、
下剤(
センノサイド)
、ダイオウ末、エパルレスタット、鉄剤、アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤、リファンピシン、サ
ントニン、フェノールフタレイン、腎機能、肝機能検査薬等がありました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
◎尿1)
◎はじめに
1. 成分
約 98%が水分で、約 2%が尿素、その他微量の塩素、
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、リン酸、クレアチニ
ン、尿酸、アンモニア、ホルモンを含む。閉経した女
性の場合は、女性ホルモンも含みます。
健康成人の尿量は通常 1 日 1-2L で有り、pH5-8、
浸透圧 50-1500mOsm/kgH2O、比重 1.005-1.030 で、
糖や蛋白を含みません。
一般的に臭いものと思われがちだが、腎臓が健康
な場合は無菌・無臭です。色は水分比率によります
が、おおむね黄色です。排出して時間が経つと、尿
素が細菌によって分解されアンモニアが発生、臭い
を放ちます。
体調に問題がある場合は、尿にタンパク質、糖、血
液、ウイルス、細菌が混じる事があります。また最近は
測定技術の進歩により、尿を通じて様々な臨床検査
(表1)が可能となっています。その一つに、尿による
妊娠の確認があります。
医薬品の中には、排泄物(
尿、便、汗等)
の色調に
変化をきたすものがあります。
薬剤師はこれらの色調の変化により患者が不安を
抱かないように、色調変化に関する情報を提供する
必要があります。
尿の色の変化は、一刻も早く治療を必要とする全
身性疾患や泌尿器疾患の始まりであることが多い症
状です。しかし、①ビタミン剤の常用や検査試薬の静
注などで尿が着色、②健康な人で脱水状態であれ
ば、尿は濃くなり、水分摂取が過剰になれば尿は薄く
なるなどのことがあり、尿の色調異常をすぐに病気と
結びつけることはできません。
今回のあじさいでは、尿色調に影響を及ぼす主な
薬剤の例を以下にまとめてみたいと思います
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あじさい Vol.15,No.2,2006
表1 尿試験紙による定性試験項目2)
項目
生理的変動
pH
↑菜食
↓運動、発熱
蛋白
+激しい運動、ストレ +糸球体腎炎、ネフローゼ、
ス
腎盂腎炎、膀胱炎
糖
+過食、妊娠
ウロビリノー ↑激しい運動、
ゲン
ストレス
想定されます。
① 尿への血液成分の混入
② 代謝異常の産物による着色
③ 投与された薬剤による着色
④ 摂取した食物中の色素による着色
尿の色調に異常がある場合は、その異常が一時的
なものか継続的なものかを観察することが重要です。
一時的な着色尿は、薬剤や色素などによる外因的
要素によることが多く、逆に 24 時間以上続く着色尿
の場合は器質的疾患の存在が疑われます。外因的
要素が疑われるときは、異常尿出現前の摂取食物や
飲料、内服薬等が重要となってきます。
尿の色調の強さは比重とほぼ並行しており、食物、
運動、発汗などの影響を受けて変化します。また、食
事の影響で、動物性食品を多食すると尿は酸性にな
り色が濃く、植物性食品を多食するとアルカリ性に傾
き色は薄くなります。
尿色調の変化は、病気によっても起こり、次の報告
がされています。表2に尿の色の変化とその原因を示
します。
病的変動
↑尿路感染、アルカローシス
↓アシドーシス
+糖尿病
↑肝炎、肝硬変
↓総胆管閉塞
ビリルビン
+新生児、
体質性黄疸
+黄疸、肝細胞障害、胆道閉
塞、溶血性疾患
潜血
+激し運動、
月経血の混入
+血尿、尿路系の出血、腎炎血
色素尿:
突発性血色素尿症、不
適合輸血
ケトン体
+薬剤
+糖尿病、自家中毒、妊娠中毒
症
比重
↑脱水症状
多量の水分摂取
↑糖尿病、下痢、嘔吐、発熱
↓尿崩症、腎不全
表2 尿の色調異常
色
+尿路感染症,ウイルス感染,膠
原病,薬物中毒,尿路結石,腫瘍
白血球
水
濃
亜硝酸塩
+薬剤
様
い
透
茶
褐
赤
+尿路感染症,(
特にグラム陰性
桿菌)
調原
因
明多
尿
色脱
水
色血
尿
ミ オ
ヘ
3)
赤
ブ
ド
ウ
酒
色ポ
グ
ロ ビ ン 尿
モ グ
ロ ビ ン 尿
ル
フ ィ リ ン 尿
2. 色調
褐
色メ トヘ モ グ ロ ビ ン 尿
正常な新鮮尿の色調は、胆汁の代謝により生じる
ア ル カ プ ト ン 尿
ウロビリン、ウロビリノーゲン、ウロクロム、ウロエリスリン、
メ
ラ
ニ
ン
尿
ウロセインなどの物質により藁黄色∼淡黄褐色を呈し
黄
褐
色ビ リ ル ビ ン 尿
ています。特にウロクロムとの関連は大きく、これは健
常者では腎においてのみ産生され、24 時間に排泄さ
(放 置 す る と 黒 褐 色 )ウ ロ ビ リ ン 尿
れるウロクロム量はほぼ一定しています。よって、健
乳
白
色乳
び
尿
康な人でも1日尿量が減れば(たとえば夏戸外で水
分を補給しないで、激しい運動をしたとき)
、尿の色は
◎疾病が原因とされる尿色調変化3)
濃くなり、1日の尿量が増えれば(たとえば冬ビール
1) 濃縮尿と希釈尿
を沢山飲んだ後)
、尿の色は薄くなります。
健康人でも生理的に濃縮尿と希釈尿を排泄します
が、
これは一過性の現象であり、濃縮尿は水分を十
◎尿の着色 6)
分補給することにより、希釈尿は水分を制限するか、
尿の異常着色の原因としては、大きく分けて尿の
普通に水分摂取をしていれば、まもなく自然に正常
濃度変化によるものと尿中への異常物質の混入によ
の尿の色に戻ります。ところが、水分摂取が数日間極
るものとの 2 つに分けられます。
度に制限されて脱水状態が続くと、腎臓に行く血流
濃黄色や褐色調の尿で潜血やビリルビン反応が
量が減り、腎臓の機能障害が起こり、急性腎不全に
陰性であれば、一般には水分摂取不足時、熱性疾
なり、透析治療が必要な状態になります。とくに高齢
患時、運動後などの脱水時に濃縮尿として認められ
者では腎機能が加齢そのものによって低下している
ます。
ので、ひとり暮らしの老人で高熱や下痢が続き、水分
単なる濃縮尿とは考えにくい場合は、尿中への異
補給が充分にできない状態が続くと、脱水によって尿
常物質混入による可能性が大きく以下のようなことが
は濃縮し、急性腎不全に陥ることが少なくありません。
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濃縮尿がみられた初期の段階で、十分に水分補給
をすれば腎不全発症という重大な事態を未然に防ぐ
ことが可能です。一方、水分摂取が過剰でないのに、
水のような薄い尿の大量排泄が続くことがあります。こ
のような状態を生じる主な原因は次の3つです。
① 腎性腎不全保存期:
慢性腎炎など腎臓の慢
性の病気で腎臓の機能が段々低下してくる
と、薄色をした尿をとくに夜間に沢山排泄す
るようになります(
夜間頻尿)
。腎機能低下が
さらに進むと、尿の色は薄いままに、尿量が
減少し、早晩透析治療の導入が必要となり
ます。
② 血糖値が高い糖尿病:コントロール不良の
重症糖尿病で、血糖値が高く、大量のブド
ウ糖が尿に排泄されていると、尿が高浸透
圧となり、水分が大量に排泄され(
浸透圧利
尿)
、尿が薄くなります。
③ 尿崩症:
脳下垂体の病気で、抗利尿ホルモ
ン(ADH)が欠乏すると、腎尿細管で水を再
吸収する機能が弱くなり、1日に3∼5L もの
薄い尿が大量に排泄されます。
①は非可逆的なことが多いようですが、②はインスリ
ンによる血糖のコントロールにより、③は ADH の補充
療法によって是正可能であり、治療が成功すれば、
尿量と尿の色は普通に戻ります。
表 3 2 杯分尿法
第1杯
第2杯
出血部位の判定
血尿
透明
下部尿路
透明
血尿
上部尿路
血尿
血尿
尿管∼腎臓
② 内科的血尿
ⅰ)全身性疾患
血友病、血小板減少症などの出血しやすい全身性
疾患で肉眼的血尿が認められられることがあります。
ⅱ)腎疾患
成人に比べて、小児と若年者の腎疾患で肉眼的血
尿を認める頻度が高いといわれています。次の 3 つ
が代表的な疾患です。
a) IgA 腎症
腎糸球体のメサンギウムに IgA が沈着することを特
長とする疾患です。この病気の血尿は上気道の感染
症と同時に肉眼的血尿発作が4∼5日続くが、特別
の処置をせず自然に正常の色をした尿となります。
(この状態になっても、尿沈渣を顕微鏡で調べると、
赤血球の排泄が存在します。)なた、上気道感染を
起こすと、肉眼的血尿がおこることを年2∼3回繰り返
すことが多いようです。IgA 腎症は初期には血尿のみ
を呈し、蛋白尿はあってもわずか、腎機能も正常な例
が多いのですが、進行すると蛋白尿が出現し、高血
圧を呈し、ネフローゼ症候群や慢性腎不全に進展し
ます。わが国の小児や若年者に極めて多い腎疾患
で、約 20%が数年から数十年の経過で末期腎不全に
陥ります。IgA腎症の確定診断は腎生検をして糸球
体メサンギウムに IgAの沈着のあることを証明しないと
いけません。組織所見をみると、将来進行していくタ
イプか否かおよその見当をつけることができます。
b) 急性糸球体腎炎やその他の腎炎
肉眼的血尿を呈することがありますが、その頻度は
IgA 腎症に比べて低いといわれています。
c) ナットクラッカー(nutcracker)
ナットクラッカーとはくるみ割り器のことです。左腎静
脈が下降大動脈と上腸管動脈の間に挟まれて左腎
静脈圧が上昇し、そのために上部尿路から出血が起
こって肉眼的血尿を呈する病態をいいます。成人に
もみられますが、小児・
若年者に多いので、IgA 腎症
と間違われることもあります。IgA 腎症は両側腎からの
出血です。ナットクラッカー現象は腎の超音波検査で
診断をつけることができるし、条件によって泌尿器科
的手術によって治すことができます。
2) 血尿
尿1L に血液1∼2ml が混じると、尿は鮮紅色ないし
赤色を呈し、尿をコップにとって放置すると暗赤色と
なり、血液が底に沈んで層を形成します。このような
正常の尿を肉眼的血尿といいます。肉眼的血尿を呈
する疾患は沢山ありますが、泌尿器科的疾患と内科
的疾患に分けられます。頻度としては前者が約7割を
占めます。
① 泌尿器科的疾患
成人、高齢者で肉眼的血尿を見たならば、腎癌、
膀胱癌を代表とする腎・尿路系の悪性腫瘍をまず考
える必要があります。腎泌尿器の悪性腫瘍の初期に
は血尿が続いた後、しばらく正常の色の尿が排泄さ
れるという「間歇的血尿」
を呈することが多いといわれ
てます。間歇的血尿が持続的血尿に変わったときに
は、病変はかなり進行したと判断できます。出血部位
のおよその推定には2杯分尿法が参考となります。排
尿する際に、採尿コップを2つ用意して排尿の前後に
2つに分けて採取して尿の色を見ると表3に示すよう
に、腎、上部尿路、下部尿路のいずれの部位からの
出血か見当がつきます。正確に診断するには超音波、 3) ミオグロビン尿とヘモグロビン尿
CT 検査などの画像診断が必要です。泌尿器科的な
ミオグロビン(
Mb)
は心筋、骨格筋に含まれるヘム蛋
病気としては、外傷、結石、腎尿路感染症、多発嚢
白(分子量 17,200)、ヘモグロビン(Hb)
は赤血球に
胞腎なども時に肉眼的血尿を呈します。
含まれるヘム蛋白(分子量(64,500)で、筋肉と赤血
球の赤色はいずれもヘムに由来します。いずれも細
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胞外へ容易に逸脱し、血中に入り、その値が一定の
4) ポルフィリン尿
閾値を越すと尿中に排泄されて、尿は鮮紅色を呈し
ポルフィリン症とはヘムの合成系の酵素異常によっ
ます。Mb 尿もHb 尿も放置しておくと、暗赤色に変化
てポルフィリンやその前駆物質が体内に蓄積したり、
します。
尿中に異常に排泄増加が起こる疾患です。尿中にポ
ⅰ)Mb 尿
ルフィリンの排泄が増えると、尿は独特な赤ブドウ酒
筋肉の壊死融解(ラブドミオリーシス注1))によって
色を呈します。この尿を紫外線にあてると、赤紫色の
Mb が血中に出て、さらに尿中に排泄されます。ラブ
蛍光を発します。ポルフィリン症には種々の病型があ
ドミオリーシスが高度に起こり、腎への Mb 排泄が多
りますが、急性型は高血圧、頻脈、赤ブドウ酒色尿の
量になると、尿細管が障害されて急性腎不全となりま
3つを特徴とします。
す。脱水が同時に存在することが腎不全誘発の危険
因子です。激しい運動が慣れていない若年者が水分
5) メトヘモグロビン尿、アルカプトン尿、メラニン尿
を補給しないで炎天下の長距離マラソンをしたり、サ
いずれも排尿直後には暗褐色を呈し、放置すると
ッカーなどの激しい運動をすると、ラブドミオリーシス
黒色が増強するという病的な尿の色を呈します。
が起こり、さらに急性腎不全になる例があります。また、
尿の着色の機序はそれぞれの疾患で異なります。
悪性症候群といって、抗精神病薬のハロペリドール
ⅰ)
メトヘモグロビン尿
服用後に高熱、脱水、筋肉融解によって Mb 尿を呈
赤血球内の Hb は絶えず酸化されているメトヘモグ
し、腎不全となる例もあります。
ロビン(Met
Hb)が産生されますが、すぐに還元され
注1)ラブドミオリーシス:横紋筋融解症
るので、全 Hb の 1%を占めるにすぎません。還元機構
ⅱ)Hb 尿
の異常で MetHb が増えると、チアノーゼ、赤血球増
赤血球の崩壊(
溶血、その他)
によって Hb が、血中
多症をおこし、尿は暗褐色を呈します。MetHb 尿症
に移行し、さらに尿中に排泄されると、Hb 尿を生じま
は還元酵素の異常により生じる遺伝性 MetHb 尿症と
す。ただし、Mb と異なって血液中の遊離型酸化 Hb
酸化作用をもつ薬剤(フェナセチン、サルファ剤、ア
は血中のハプトグロビンと結合して処理されるので、
セトアミノフェンなど)の服 用により生 じる後 天 性
腎に排泄されることが少なく、また Mb よりもHb は分
MetHb 血症とがあります。MetHb 尿症はアスコルビン
子量が大きいので、糸球体を濾過しにくく、Mb 尿に
酸投与で速やかに改善します。
比べて腎不全を起こす頻度は低いといわれています。
ⅱ)
アルカプトン尿症
Hb 尿を生じる原因として不適合輸血、発作性夜間
フェニルアラニン代謝系の酵素欠乏に生じる先天
Hb 尿症、発作性寒冷 Hb 尿症、外傷、長距離マラソ
性疾患です。尿中に大量のホモゲンチジン酸が排泄
ンによる溶血などがあります。このなかで、発作性夜
され、尿は暗褐色を呈します。尿がアルカリ性のとき
間 Hb 尿症は夜間睡眠中に血管内溶血をおこし、起
は黒褐色となります。
床時に暗赤色の Hb 尿が見られることを特徴とし、発
ⅲ)
メラニン尿
作性寒冷 Hb 尿症は寒冷暴露によって溶血が起こり、
悪性黒色腫(悪性メラノーマ)で全身性転移がある
Hb 尿症を起こすことを特徴とする疾患です。慣れな
ようなとき、大量の黒色のメラニン色素が尿中に排泄
い人が長い行進やマラソンをすると、溶血を起こして
されて、尿は暗褐色を呈します。
Hb 尿症をおこすことがあり、行軍性尿 Hb 尿症
(
march hemoglobinuria)
との名称もあります。
6) ビリルビン尿(ウロビリン尿)
血尿、Mb 尿、Hb 尿は同じように赤色ないし暗赤色
ⅰ)
ビリルビン尿
を呈するので、尿の色のみから三者を鑑別することは
直接型ビリルビン(
抱合型ビリルビン)
が尿中に排泄
できません。それぞれの特徴と相違点を表4に示しま
されると、尿は黄褐色ないし赤褐色を呈します。長く
す。
空気中に放置すると、酸化されて黄緑色にかわりま
す。ビリルビン尿は別名黄疸尿とも呼ばれ、血清ビリ
ルビン値は正常値が 1mg/dl 以下ですが、2∼3mg/dl
以上に増加すると、皮膚や眼瞼結膜が黄染してくると
同時に、尿も黄褐色を呈してきます。皮膚が黄色くな
るより先に、尿の色が黄色くなることに気がつくことが
多いようです。赤血球の老化や溶血によって血中に
でた Hb や細胞内ヘム蛋白の分解によってヘムが開
環した間接型ビリルビン(非抱合型ビリルビン)は肝
臓に運ばれて酵素作用でグルクロン酸抱合を受けて
直接型ビリルビンとなり、胆汁中に排泄されます。間
接型ビリルビンはほとんどがアルブミンと結合している
表 4 血尿、Hb 尿、Mb 尿の鑑別
血尿
Hb尿
Mb尿
赤色
赤色
赤色
尿潜血反応
+
+
+
尿沈渣の赤血球
+
−
−
血漿の色調
正常
赤色
黄色
血漿ヘモグロビン濃度
正常
増加
正常
血漿ミオグロビン濃度
正常
正常
増加
尿の色調
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ので、腎糸球体を濾過できないので、尿中に出現し
ません。これに反して直接型ビリルビンの大部分はア
ルブミンと結合していないので、閾値を越えると尿中
に排泄されます。
ビリルビン尿を生じる疾患は
① 肝内胆汁うっ滞:肝細胞性黄疸、急性肝
炎、薬剤性肝障害、原発性胆汁性肝硬変
症
② 肝外胆汁うっ滞:
閉塞性黄疸、胆嚢癌、胆
石症、肝臓癌、先天性胆道閉塞症
などが主なものです。
ⅱ)
ウロビリン尿
尿中ウロビリノーゲンは無色ですが、放置すると酸
化されてすぐ褐色のウロビリンとなります(
両者を合わ
せてウロビリン体という)。ウロビリノーゲンは肝臓から
胆汁に排泄された直接型ビリルビンが腸内細菌によ
って脱抱合と還元をうけて生成されます。その 80%は
便に排泄されますが、20%は吸収されて門脈から肝臓
へ戻り、胆汁中へ排泄され、一部は肝臓を通過して
血中から腎に行き、尿中に排泄されます。ウロビリノ
ーゲンは生理的に尿中排泄量の変動が大きいため
に、健康人でもときにウロビリノーゲンの排泄が増え
て尿がウロビリンになる褐色を呈することがあります。
このため、ウロビリノーゲンの排泄量が著しく亢進した
場合と排泄が欠如した場合にのみ臨床的に意義づ
けることができます。ビリルビン尿とウロビリン尿の関
係を表5に示します。
◎尿に着色を生じる薬剤 6)7)8)
医薬品の中には、尿の色調に変化を来すものがあ
ります。これは使用薬剤そのものの色や濃い色を持
つ代謝物が尿中に排泄されるために起こる一時的な
もので、通常は使用を止めた時点で正常に戻りま
す。
種々の薬剤の投与は、その薬剤の尿中への直接の
排泄ないしは代謝産物によって尿の色調に影響しま
す。
アントラキノン系薬剤は尿に着色を示すことが知ら
れており、アルカリ尿で黄褐色∼赤色を呈します。
尿を着色させる薬剤には、アントラキノン系薬剤
(塩酸エピルビシン、塩酸ダウノルビシン等)のように
原薬に濃い色がついているものが多く、ヒベンズ酸チ
ペピジンやフルタミドのように代謝体による呈色や、
セフジニルのように鉄イオンとキレートを作成すること
によって呈色する機序となっているものがあります。
アントラキノン類を含む生薬として大黄、何首烏があり、
これらを含む漢方製剤により尿が着色する可能性が
あります。
山梔子に含有されるイリドイド配糖体のゲニポシド
は、腸内細菌で加水分解されてアグリコンのゲニピン
となります。このゲニピンが体内に吸収された後、蛋
白質やアミノ酸と結合して青色、緑色を呈することか
ら、山梔子を含む漢方製剤にも尿の着色の可能性が
あります。
リファンピシンで唾液・痰・汗・涙液・血清、がクロフ
ァミジンで汗・痰・毛髪・皮膚が、レボドパで汗・唾液
表5 ビリルビン尿とウロビリン尿の関係
が、サラゾスルファピリジンでソフトコンタクトレンズが
ビリルビン尿
ウロビリン尿
主な原因
着色することがそれぞれ報告されており、注意が必要
(+)
(+++)
肝細胞障害
です。
尿の着色は発生してもほとんど臨床報告されない
(+)
(−)
肝内外胆汁うっ滞
ため、着色の発生条件については明確でないことが
(−)
(+++)
溶血性貧血
多いようです。
排泄物の色調変化で注意しなければならないのは、
7) 乳び尿
特に赤色尿です。尿の色調変化により患者が不安を
牛乳様の白色を呈する尿のことをいいます。原因は
抱かないように、投薬の際は色調変化に関する情報
骨盤腔内のリンパ管が悪性腫瘍の浸潤やフィラリア
を患者に提供する必要があります。
原虫の侵入によって尿路と交通を生じ、脂肪分と蛋
また、その色調が臨床検査に影響を与える場合も
白成分から成り立っている乳白色のリンパ液が尿に
あり、臨床検査を行う上でも欠かせない情報です。
混入することによって生じます。とくに脂肪に富んだ
尿の色調に影響する薬剤について、表6にまとめ
食物を摂取したあとの尿が著明に乳白色を呈します。 ました。薬効順に分類しています。
最近わが国にはフィラリア感染が殆どなくなったので
(アフリカでは地域によってはかなりの患者がいる)、
フィラリア感染による乳び尿をみることはほとんどなく
なりました。
100
5)
6)
7)
8)
9)
表6 薬剤・
診断薬による尿の着色(薬効分類順)
薬効分類
製品名
一般名
原体の色
変化
全身麻酔剤
ディプリバン
プロポフォール
無色∼微黄色澄明の液
白濁又は緑色
抗てんかん剤
アレビアチン
フェニトイン
白色結晶性粉末または粒
ピンクまたは赤∼赤褐色
ミグレニン
アンチピリン
無色∼白色結晶あるいは白色結
赤色
晶性粉末
ヨシピリン
イソプロピルアンチピリン
白色結晶または結晶性粉末
赤色
インダシン
インドメタシン
白色∼淡黄色
緑色
クリノリル
スリンダク
黄色の結晶性の粉末
黄赤色
スルピリン
スルピリン
白色∼淡黄色結晶または結晶性
赤色
粉末
抗パーキンソン剤
ドパストン
レボドパ
白色∼微帯灰白色結晶または結
黒色
晶性粉末
精神安定剤
コントミン
塩酸クロルプロマジン
白色∼微黄色
三環系抗うつ剤
トリプタノール
塩酸アミトリプチリン
無色結晶または白∼微黄色結晶 青緑色
フラメンコ
クロルゾキサゾン
白色∼淡黄色結晶又は結晶性
粉末
橙色
ダントリウム
ダントロレンナトリウム
帯黄橙色∼濃橙色
ビンク(アルカリ性)
ロバキシン
メトカルバモール
白色結晶性粉末
放置すると暗色化して
褐色・黒色または緑色
鎮痙剤
セスデン
臭化チメピジウム
白色結晶または結晶性粉末
赤色
強心剤
ネオフィリン
アミノフィリン
無色∼白色結晶性粉末
赤色
利尿剤
トリテレン
トリアムテレン
黄色結晶性粉末
帯青色(青白い蛍光を発する)
血圧降下剤
アルドメット
メチルドパ
鎮咳去たん剤
アスベリン
解熱鎮痛消炎剤
筋弛緩剤
下剤
添付文書 臨床報告
患者への
呈色機序
情報提供
代謝体
発現機序
尿酸結晶の析出による白濁尿が、フェノール基を有する代謝物(本剤は
アルキルフェノール系の麻酔剤)による緑色尿が海外で報告されてい
る。
立証する情報は得られていない
内服により酸性尿の場合
市販後調査において黄赤色尿が1例報告されており、添付文書に尿の
変色が記載されている。詳細については不明。PDRには、黄色、橙色、
青緑色尿の記載がある。
▲
アミノピリン同様ピラゾロン誘導体
血尿
●
あり
○
代謝体
本剤の代謝産物による。汗・唾液も黒変することがある。尿、汗又は唾
液の黒色化とともに副作用欄に記載。
ビンク∼赤褐色
FDAに1例が報告されたといわれるが、立証されていない
◎
なし
○
代謝体
代謝産物による。フェノール性の代謝産物が関与。代謝産物により尿が
橙色に変化。
▲
消化管出血
立証する情報は得られていない
本剤の代謝産物の尿中排泄による。本剤の代謝産物により、赤味が
かった着色尿があらわれることがあるので、ウロビリノーゲン等の尿検
査は注意。
◎
なし
○
☆
なし
○
白色∼わずかに灰色を帯びた白
黒色(放置で暗色化)
色結晶性粉末
◎
あり
○
分解
ヒベンズ酸チペピジン
白色∼淡黄色結晶性粉末
赤色
●
あり
○
代謝体
カスカラサグラダ
カスカラサグラダ流エキス
−
黄褐色∼赤色
未変化体 褐色に変化。アントラキノンは、尿色調を紫赤∼赤(褐色)に変化。
アジャストAコーワ
センナエキス
黄褐色∼褐色の粉末
アルカリ性尿:黄褐色
酸性尿:赤色
未変化体 とアルカリ尿の反応によるもの。
プルゼニド
センノシド
淡褐色(Ca塩)
黄褐色∼赤色
添付文書の記載項目:使用上の注意(●副作用 ○臨床検査値に及ぼす影響 ◆適用上の注意 ◎その他)
▲添付文書に着色に関連する事項(尿素・便器・消化管出血)の記載のあるもの ☆インタビューフォームのみに着色の記載あるもの
代謝体
未変化体
立証する情報は得られていない
及び
代謝体
メチルドパ又はその代謝産物が分解されることに起因する。本剤投与
中の患者尿が、次亜塩素酸漂白剤と混ざると赤味を帯び、更に褐色に
変化し、やがて黒変することがある
本剤の代謝産物の尿中排泄に起因する。
アントラキノン誘導体。一般にこの系に特有の色調として尿を赤色ー赤
主成分であるアントラキノンに特有の色である。主成分のアントラキノン
◎
なし
○
未変化体 アントラキノン配糖体に特有の色
5)
6)
7)
8)
9)
表6 薬剤・
診断薬による尿の着色(薬効分類順)
薬効分類
製品名
一般名
原体の色
変化
添付文書 臨床報告
患者への
呈色機序
情報提供
発現機序
センナ葉・実等の配合剤の主成分であるアントラキノンは、アルカリ性
尿を赤変させることがある
下剤
アローゼン
センナ・センナ実
−
黄色∼赤色
殺菌消毒剤
クレオソート
クレオソート
無色∼微黄色澄明液
暗緑褐色 放置し
アルカリ性尿で黒色
外用鎮痛消炎剤
タンニン酸
タンニン酸
黄白色∼淡褐色、無晶形粉末ま
たは光沢ある小葉片あるいは海 赤色∼褐色
面状の塊
フラビタン
フラビンアデニンジヌクレオチド 橙黄色∼淡黄褐色の粉末
黄色
○
なし
○
未変化体 に尿を着色する。
ハイボン
酪酸リボフラビン
橙黄色結晶または結晶性粉末
黄色
○
なし
○
未変化体 リボフラビンの大量は、尿を黄変させる。
ビタミンB2
リボフラビン
黄色∼橙黄色結晶
黄色
止血剤
アドナ
カルバゾクロムスルホン酸ナトリ だいだい黄色の結晶又は結晶性
橙黄色
ウム
の粉末
抗凝固剤
ワーファリン
ワルファリンカリウム
白色結晶性粉末
橙色
解毒剤
デスフェラール
メシル酸デフェロキサミン
白色∼微黄色粉末
赤褐色
ビタミンB剤
その他代謝用剤
抗腫瘍性抗生物質製剤
未変化体
フェノール類の混合物であり、主成分の一つ
代謝体
尿中代謝産物としてピロガロール。アルカリ性尿で赤∼赤褐色に変化
するとされている。
本剤の尿中排泄により、尿を黄変させる。ビタミンB2を含む製剤も同様
配合剤中に含まれるリボフラビンに起因する。大量のリボフラビンは尿
未変化体 の黄変を起こすといわれる。
○
あり
○
原薬(橙黄色)の未変化体の排泄により、橙黄色がかった着色尿があら
未変化体 われることがある。
立証する情報は得られていない
◎
なし
メシル酸デフェロキサミンは、生体内において三価の鉄イオンに特異的
○
錯体形成 に結合し、安定な化合物フェリオキサミンB(赤褐色)を形成し、殆ど代
謝されず尿中に排泄
本品の原末は「黄色∼橙色」であるが、これは本剤の有する五員環が
ロダニン色素と同一の構造であるため。本品は体内で代謝されても、五
員環を開環しないため(=SSM結合に影響が無いため)、原末の色調が
そのまま尿中に排泄される。
キネダック
エパルレスタット
黄色∼橙色結晶又は結晶性粉
末
黄褐色∼赤色
○
なし
○
未変化体
及び
代謝体
ダウノマイシン
塩酸ダウノルビシン
赤色結晶性粉末
赤色
◎
なし
○
未変化体 本剤はアントラサイクリン系の抗悪性腫瘍剤
アドリアシン
塩酸ドキソルビシン
赤橙色結晶性粉末または粉末
赤色
◎
なし
○
未変化体 尿中排泄による尿色調変化と考えられている。本剤はアントラサイクリ
尿中に排泄される本剤は殆ど未変化体であり、そのため赤色尿となる、
尿中排泄物から未だ代謝産物は確認されておらず、本剤の未変化体の
ン系の抗悪性腫瘍剤。
テラルビシン
塩酸ピラルビシン
赤だいだい色の結晶性の粉末
赤色
ファルモルビシン
塩酸エピルビシン
微帯黄赤色∼帯褐赤色の粉末
赤色
イダマイシン
塩酸イダルビシン
黄赤色の粉末
赤色
オダイン
フルタミド
淡黄色の結晶性の粉末。
琥珀色または黄緑色
◎
あり
○
代謝体
ノバントロン
塩酸ミトキサントロン
暗青色の結晶
青色∼緑色
◎
あり
○
不明
抗ヒスタミン剤
ヒベルナ
塩酸プロメタジン
白色∼淡黄色の粉末
桃色∼赤色または赤褐色
抗アレルギー剤
リザベン
トラニラスト
淡黄色の結晶又は結晶性の粉末 緑色
不明
緑色尿については、3例の報告有。機序は不明。いずれも10歳未満の
小児、幼児で報告、オムツの着色から判明。
生薬
ウワウルシ
ウワウルシ
−
分解
主成分のアルブチン配糖体が尿中で分解、hydroquinoneとなることに起
因。
未変化体 原薬が赤橙色であるため、赤色尿となる
◎
なし
○
本剤の尿中排泄により尿が着色する。塩酸ドキソルビシン同様 アント
未変化体 ラサイクリン系の抗悪性腫瘍剤。
本剤の尿中排泄(2.04%)により尿赤色化。本剤はanthracycline系の抗
未変化体 悪性腫瘍剤。投与後1∼2日間尿が赤色を呈することがある。
その他の腫瘍用薬
添付文書の記載項目:使用上の注意(●副作用 ○臨床検査値に及ぼす影響 ◆適用上の注意 ◎その他)
▲添付文書に着色に関連する事項(尿素・便器・消化管出血)の記載のあるもの ☆インタビューフォームのみに着色の記載あるもの
赤色∼褐色
尿の変色はフルタミドの代謝物によって起こる
本剤はアントラキノン系の抗がん剤。本剤の未変化体の尿中排泄に起
因すると考えられている。
立証する情報は得られていない
5)
6)
7)
8)
9)
表6 薬剤・
診断薬による尿の着色(薬効分類順)
薬効分類
製品名
一般名
原体の色
変化
サフラン
サフラン
暗褐色∼赤褐色
黄色
ダイオウ
ダイオウ
褐色
赤色・帯赤黄色
添付文書 臨床報告
患者への
呈色機序
情報提供
発現機序
色素成分crocinは水に溶け易く、唾液を黄色に染める。尿の着色は
crocinに起因
生薬
○
未変化体 有効成分のセンノサイドAに関連し、アントラキノン配糖体に起因する。
アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す。/山梔子に含有さ
れるイリドイド配糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水分解されてアグ
茵ちん蒿湯
茵ちん蒿湯
淡い褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
未変化体 リコンのゲニピンとなる。ゲニピンが体内に吸収された後、蛋白質やアミ
ノ酸と結合して青色∼緑色を呈する。/山梔子に含有されるイリドイド配
及び
代謝体 糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水分解されてアグリコンのゲニピン
となる。ゲニピンが体内に吸収された後、蛋白質やアミノ酸と結合して
青色∼緑色を呈する。
温清飲
温清飲
黄褐色
青色∼緑色
山梔子に含有されるイリドイド配糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水
分解されてアグリコンのゲニピンとなる。ゲニピンが体内に吸収された
後、蛋白質やアミノ酸と結合して青色∼緑色を呈する。
黄連解毒湯
黄連解毒湯
黄褐色
青色∼緑色
山梔子に含有されるイリドイド配糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水
分解されてアグリコンのゲニピンとなる。ゲニピンが体内に吸収された
後、蛋白質やアミノ酸と結合して青色∼緑色を呈する。
乙字湯
乙字湯
淡黄褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
加味帰脾湯
加味帰脾湯
淡黄褐色
青色∼緑色
山梔子に含有されるイリドイド配糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水
分解されてアグリコンのゲニピンとなる。ゲニピンが体内に吸収された
後、蛋白質やアミノ酸と結合して青色∼緑色を呈する。
加味逍遙散
加味逍遙散
黄褐色
青色∼緑色
山梔子に含有されるイリドイド配糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水
分解されてアグリコンのゲニピンとなる。ゲニピンが体内に吸収された
後、蛋白質やアミノ酸と結合して青色∼緑色を呈する。
荊芥連翹湯
荊芥連翹湯
黄褐色
青色∼緑色
山梔子に含有されるイリドイド配糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水
分解されてアグリコンのゲニピンとなる。ゲニピンが体内に吸収された
後、蛋白質やアミノ酸と結合して青色∼緑色を呈する。
桂枝加芍薬大黄湯
桂枝加芍薬大黄湯
黄褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
五淋散
五淋散
黄褐色
青色∼緑色
柴胡加竜骨牡蛎湯
柴胡加竜骨牡蛎湯
黄褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
柴胡清肝湯
柴胡清肝湯
黄褐色
青色∼緑色
三黄瀉心湯
三黄瀉心湯
黄褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
未変化体 アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す
潤腸湯
潤腸湯
暗黄褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
未変化体 アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す
辛夷清肺湯
辛夷清肺湯
黄褐色
青色∼緑色
山梔子に含有されるイリドイド配糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水
分解されてアグリコンのゲニピンとなる。ゲニピンが体内に吸収された
後、蛋白質やアミノ酸と結合して青色∼緑色を呈する。
清上防風湯
清上防風湯
黄褐色
青色∼緑色
山梔子に含有されるイリドイド配糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水
分解されてアグリコンのゲニピンとなる。ゲニピンが体内に吸収された
後、蛋白質やアミノ酸と結合して青色∼緑色を呈する。
漢方製剤
添付文書の記載項目:使用上の注意(●副作用 ○臨床検査値に及ぼす影響 ◆適用上の注意 ◎その他)
▲添付文書に着色に関連する事項(尿素・便器・消化管出血)の記載のあるもの ☆インタビューフォームのみに着色の記載あるもの
未変化体 アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す
未変化体 アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す
山梔子に含有されるイリドイド配糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水
分解されてアグリコンのゲニピンとなる。ゲニピンが体内に吸収された
後、蛋白質やアミノ酸と結合して青色∼緑色を呈する。
未変化体 アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す
山梔子に含有されるイリドイド配糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水
分解されてアグリコンのゲニピンとなる。ゲニピンが体内に吸収された
後、蛋白質やアミノ酸と結合して青色∼緑色を呈する。
5)
6)
7)
8)
9)
表6 薬剤・
診断薬による尿の着色(薬効分類順)
薬効分類
漢方製剤
製品名
一般名
原体の色
変化
添付文書 臨床報告
患者への
呈色機序
情報提供
発現機序
清肺湯
清肺湯
黄褐色
青色∼緑色
山梔子に含有されるイリドイド配糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水
分解されてアグリコンのゲニピンとなる。ゲニピンが体内に吸収された
後、蛋白質やアミノ酸と結合して青色∼緑色を呈する。
大黄甘草湯
大黄甘草湯
黄褐色
青色∼緑色
山梔子に含有されるイリドイド配糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水
分解されてアグリコンのゲニピンとなる。ゲニピンが体内に吸収された
後、蛋白質やアミノ酸と結合して青色∼緑色を呈する。
大黄牡丹皮湯
大黄牡丹皮湯
黄褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
未変化体 アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す
大柴胡湯
大柴胡湯
淡黄褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
未変化体 アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す
大承気湯
大承気湯
黄褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
未変化体 アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す
治打撲一方
治打撲一方
灰褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
未変化体 アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す
治頭瘡一方
治頭瘡一方
黄褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
未変化体 アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す
調胃承気湯
調胃承気湯
淡黄褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
未変化体 アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す
通導散
通導散
黄褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
未変化体 アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す
桃核承気湯
桃核承気湯
黄褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
未変化体 アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す
当帰飲子
当帰飲子
灰褐色
青色∼緑色
防風通聖散
防風通聖散
黄褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
山梔子に含有されるイリドイド配糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水
分解されてアグリコンのゲニピンとなる。ゲニピンが体内に吸収された
後、蛋白質やアミノ酸と結合して青色∼緑色を呈する。
アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す。/山梔子に含有さ
れるイリドイド配糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水分解されてアグ
未変化体 リコンのゲニピンとなる。ゲニピンが体内に吸収された後、蛋白質やアミ
ノ酸と結合して青色∼緑色を呈する。
麻子仁丸
麻子仁丸
黄褐色
アルカリ尿:黄褐色∼赤色
竜胆瀉肝湯
竜胆瀉肝湯
灰褐色
青色∼緑色
未変化体 アントラキノン系薬剤(ダイオウ)は尿に着色を示す
山梔子に含有されるイリドイド配糖体のゲニポシドは、腸内細菌で加水
分解されてアグリコンのゲニピンとなる。ゲニピンが体内に吸収された
後、蛋白質やアミノ酸と結合して青色∼緑色を呈する。
◎
○
セフゾン
セフジニル
白色∼淡黄色の結晶性粉末
赤色
ファーストシン
塩酸セフォゾプラン
白色∼微黄色結晶又は結晶性
粉末
赤色
チエナム
イミペネム・シラスタチン
imipenam:白色∼淡 黄色結晶性
粉末
赤褐色
cilastatin:白色∼微帯黄白色粉末
◎
あり
○
カルベニン
パニペネム・ベタミプロン
P:白色∼淡黄色の粉末又は 塊
B:白色の結晶又は結晶性の粉 茶色
末
◎
あり
○
あり
①赤色調を呈する原因として細粒に着色剤として添加されている赤色
102号、又はセフジニール鉄錯体の存在が考えられる。但し採集尿から
錯体形成 検出されておらず、現在発症機序は不明。②鉄の存在で本剤と腸管内
において錯体を形成し、赤色便の報告。尿の赤色化も同様の機序によ
ると考えられる。
臨床試験で2例に赤色尿が見られたが、いずれも投与中あるいは投与
終了後に消失した。原因物質は同定されていない。
セフェム系
添付文書の記載項目:使用上の注意(●副作用 ○臨床検査値に及ぼす影響 ◆適用上の注意 ◎その他)
▲添付文書に着色に関連する事項(尿素・便器・消化管出血)の記載のあるもの ☆インタビューフォームのみに着色の記載あるもの
分解、酸化 イミペネムが分解されることに起因して発現する
代謝体
パニペネムが分解され、尿が茶色を呈することがある。また、本剤が採
尿後時間の経過とともに茶色に着色しウロビリノーゲンの測定に影響
及ぼす可能性があるので3時間以内に測定する。
5)
6)
7)
8)
9)
表6 薬剤・
診断薬による尿の着色(薬効分類順)
薬効分類
製品名
一般名
原体の色
変化
テトラサイクリン系
ミノマイシン
塩酸ミノサイクリン
黄色の結晶性の粉末
黄褐∼茶褐色、緑、青色尿
抗結核剤
リファジン
リファンピシン
橙赤色結晶性粉末
橙赤色
抗真菌剤
ポンシル
グリセオフルビン
白色の結晶又は結晶性の粉末
赤色
サルファ剤
サラゾピリン
サラゾスルファピリジン
帯褐黄色微細結晶
黄赤色(アルカリ尿)
抗結核剤
ニッパスカルシウム
パラアミノサリチル酸カルシウム 白色∼わずかに着色した粉末
赤色
抗ハンセン病剤
ランプレン
クロファジミン
赤色∼茶褐色
赤褐色結晶性粉末
抗マラリア・
キナアルカロイ
キニーネ
ド
塩酸キニーネ
白色
褐∼黒色
抗原虫剤
フラジール
メトロニダゾール
白色∼微黄白色結晶性粉末
暗赤色
チモール
チモール
無色結晶または白色結晶性
緑色、放置で黒色
サントニン
サントニン
無色結晶または白色結晶性粉末
酸性尿:淡黄∼橙色
アルカリ性尿:紫赤色
診断薬
インジゴカルミン
インジゴカルミン
青色∼暗青色の粉末または粒
緑色
その他の診断用薬
フルオレサイト
フルオレセイン
橙色粉末
黄褐色。草緑色→酸によってこの
色はなくなる
駆虫剤
腎機能検査用薬
フェノールスルホンフタレイン フェノールスルホンフタレイン
鮮赤色∼暗赤色
酸性側:黄色、
アルカリ性側:赤色
肝機能検査用薬
インドシアニングリーン
インドシアニングリーン
緑色∼青色
リンパ管造影
エバンスブルー
エバンスブルー
緑色∼青色
消毒
メチレンブルー
メチレンブルー
緑色∼青色
消毒
クリスタルバイオレット
クリスタルバイオレット
緑色∼青色
消毒
ゲンチアナバイオレット
ゲンチアナバイオレット
緑色∼青色
添付文書の記載項目:使用上の注意(●副作用 ○臨床検査値に及ぼす影響 ◆適用上の注意 ◎その他)
▲添付文書に着色に関連する事項(尿素・便器・消化管出血)の記載のあるもの ☆インタビューフォームのみに着色の記載あるもの
添付文書 臨床報告
◎
あり
患者への
呈色機序
情報提供
○
発現機序
不明
黄褐∼茶褐色、緑、青色尿の報告があるが、原因については不明。剤
形によって次のような報告がある。
錠剤:緑∼青色尿
顆粒:茶褐∼赤褐色尿
注射:緑∼灰緑色尿
未変化体
及び
代謝体
汗、痰、唾液、涙液も着色。本剤及びそお代謝産物による。尿、糞、唾
液、痰、涙液がリファンピシン及びその代謝産物により橙赤色に着色。
血清も同様の着色を示す。又、ソフトコンタクトレンズが着色することも
ある。
立証する情報は得られていない
◎
なし
○
尿中に排泄されたsalicyl-azosulphapyridineによる。酸性尿では着色し
未変化体 ない。尿がアルカリ性の場合、黄赤色に着色することがある。又、ソフト
コンタクトレンズが着色することがある。
PASを含む尿は、次亜塩素、酸系漂白剤で清拭した便器に触れて変
化。40℃以上になると脱Co2を起こしてm-aminophenolから一種の
quinone体となって褐色に変化する。酸性条件で特に変化し易い。
●
あり
○
本剤はイミノフェナジン系の染料で、当初抗結核剤として開発。皮膚着
色(暗赤色から黒褐色;赤色化→投与1∼4週間後、皮膚病変部の黒褐
未変化体 色→投与2∼3ヶ月変化)→投与中止により消失するが数ヶ月∼数年必
要。毛髪の着色。涙液の着色。角膜上皮の色素沈着。汗・痰・尿・便等
の着色。
▲
血尿
●
あり
○
代謝体
腸内細菌に含まれるニトロ基が還元され、それがメトロニダゾールとア
ゾキシ化合物を形成したたあめと考えられる。添付文書は副作用欄に
記載。
thimol hydroxyquinoneとなり尿中に排泄。放置すると酸化により変化
する
酸化
●
なし
サントニンの酸化生成物に由来する
本品はピロニン核を有するフルオレセイン色素であり、本品の未変化体
○
未変化体 の尿中排泄により着色するものと思われる。エタノール又は水に溶けて
○
未変化体 性側で黄色、アルカリ性側で赤色を呈するため、腎機能検査には、この
緑色の蛍光を発する。
本剤は静注又は筋注後、体内で酸化分解を受けず、大部分が腎臓の
近位尿細管から尿中に排泄される。フェノールスルホンフタレインは、酸
赤色を比色定量する。
あじさい Vol.15,No.2,2006
◎尿検査に影響を与える薬剤10)
1. 尿試験紙定性反応への影響
尿試験紙定性検査は、pH、比重、蛋白、ブドウ糖、
ケトン体、潜血、ビリルビン、ウロビリノーゲン、亜硝酸
塩(
細菌尿)
、白血球の 10 項目で、さまざまな組合せ
の製品が市販されています。試験紙による定性反応
は、偽反応が高率にみられる検査ですが、その機序
は、①直色による呈色、比色の妨害、②反応過程の
直接妨害、の二つに大別できます。
1) 呈色の異常による妨害
薬物やその代謝産物、食物中の物質が尿中に着
色成分として排泄され、呈色判定を妨害したり、本来
の反応とまったく異なる色調(異常発色)
を示す場合
です。着色尿の原因となる主な成分を表5に示しまし
たが、ビタミン剤、緩下剤など、OTC 薬として繁用さ
れる薬物や食品添加物の着色尿の原因となるものが
あり注意が必要です。これらの成分には発色がpH 依
存性で、尿の肉眼的観察で異常がなくても、試験紙
中の成分と反応することによってパッド上でのみ強く
発色する例もあります。
呈色の妨害は、すべての項目で観察されますが、
日常検査ではケトン体、ビリルビン、ウロビリノーゲン、
亜硝酸塩、は血球などの項目が偽陽性(
本来は判定
不能)となる例が多いようです。とくに機器判定で病
態に一致しない陽性反応がみられた場合には着色
尿や異常発色の可能性をまず考慮し、試験紙と尿自
体の色調をあらためて肉眼で確認することが望まれ
ます。
2) 反応過程の直接妨害
尿試験紙の呈色反応の多くは、酸化還元反応や
カップリング反応など非特異的な化学反応を用いま
す。
従って、尿中に類似の反応を示す物質や、反応を
阻害する成分が存在すれば、直接偽反応の原因とな
ります。表7に尿試験紙の原理と、偽陽性、偽陰性を
呈する物質をまとめました。
このうち、日常検査で最も問題となるのは、アスコル
ビン酸(
ビタミン C)
による尿糖、尿潜血反応の偽陰性
化です。この二つの項目は、いずれもペルオキシダ
ーゼ反応によって酸性された活性酸素が色原体を酸
化して呈色することを利用しています。しかし、尿中
に強力な還元物質であるアスコルビン酸が存在する
と、これが色原体より先に活性酸素と反応し、本来観
察されるべき呈色が減弱し、著しい場合は偽陰性化
します。
2. その他の尿検査への影響
1) 尿比重(屈折率計)
ヨード造影剤、デキストラン尿中排泄(
正誤差)。
2) 尿クレアチニン
安価な Jaff 法では薬剤による非特異反応による性
誤差を認めます(
セフェム系抗生物質等)
。
3) PSP 試験
アルカリ下の赤色呈色を定量する検査であり、類似
の発色を示す場合で正誤差を示します(
センナ、アロ
エ、ラキサトール、サントニン等)
。
4) 尿中カテコールアミン類(蛍光法)
バナナ、バニラ、チョコレートなどの成分が著明な正
誤差を与えます。又、メチルドパ、テトラサイクリン、エ
リスロマイシンなどの薬剤も正誤差の原因となります。
表7 尿試験紙法の原理と偽陽性・
偽陰性の原因物質
項目
原理、方法等
偽陽性
偽陰性
pH
pH指示薬
著明な酸性尿:
塩酸蓄尿の提出
蛋白
pH指示薬の蛋白誤差、pH3で反応
硫酸キニーネ、第四級アンモニウム塩、ベリ
塩酸蓄尿の提出
チーム、クロルヘキシジン*1
糖
酵素反応(
GOD/POD)
→HO・
→色素体の酸化
過酸化水素水、次亜塩素酸塩*1
ウロビリノーゲン
アゾカップリング反応またはエーリッヒ反応(酸性下)フェナゾピリジン*3
ホルマリン*2
ビリルビン
アゾカップリング反応(酸性下)
クロルプロマジン、フェナゾピリジン*3
アスコルビン酸*2、4
潜血
HbのPOD様作用→HO・
→色原体の酸化
過酸化水素水、次亜塩素酸塩*1
アスコルビン酸、レボドパ、カプトプリル*2
ケトン体
ニトロプルシド反応(
アルカリ下)
レボドパ、セフェム系抗生物質の一部、SH基
特になし
を含む薬物、アルドース還元酵素阻害薬
比重
陽イオンの検出→H+、→pH指示薬で検出
特になし
特になし
白血球
エステラーゼ反応、→カップリング反応
PSPなど*3、ホルマリン*1
セフェム系・
テトラサイクリン系抗生物質の大
量投与時
亜硝酸塩
グリス反応、ジアゾニウム塩→カップリング反応
フェナゾピリジン*3
アスコルビン酸*2
101
特になし
アスコルビン酸、レボドパ*2
あじさい Vol.15,No.2,2006
♪♪♪♪♪まとめ♪♪♪♪♪
今日の医療において、病気の診断や経過のチェッ
クには臨床検査は必要不可欠です。検査の場合、薬
物や食物によって尿が着色されていると診断を誤る
ケースもあり得ますので、着色の原因となる可能性の
ある薬物や食物についての情報を持っておくことは
非常に重要です。
また、尿の着色の可能性のある薬剤については、
患者に不安を抱かせぬよう服薬指導する必要があり
ます。
今回は、ビタミン剤や下剤などの治療薬の投与、検
査のために色素を体内に注入した場合等のように色
の変化に限って特集しましたが、色のほかに混濁(
細
菌尿、膿尿、結晶などの析出など)、泡立ち(大量の
蛋白尿、大量のビリルビン排泄)など尿の肉眼的症
状は千変万化です。蛋白尿や血尿などの詳しい検
査を行う前に、まず目でみてわかる尿の異常に注意
したいものです。
<参考文献>
1) 医学大事典.南山堂
2) 巽ら.検査値診断ハンドブック 第四版
3) 長澤ら.Ⅱ.「
色」
の変化と疑われる病気 ①「
尿」
の色の変化;
日本薬剤師会雑誌 51:3.91,1999
4) 佐藤ら.Ⅲ.薬が原因と思われる色の変化①
「尿」と「便」の色の変化;日 本 薬 剤 師 会 雑 誌
51:9.89,1999
5) 中村.尿に着色を生じる薬剤;日本医事新報:
4192.95,2004
6) 鈴木ら.摂取食品・
薬品と尿の着色;
日本医事新
報:
3791.113,1996
7) 中村.漢方製剤による尿の着色;
日本医事新報:
4124.100,2003
8) 中村ら.医薬品による排泄物(尿・便)の着色に
関する情報の評価;
医療薬学 28:3.244,2002
9) 国立病院医療センター薬剤部医薬品情報管理
室―編.医薬品情報 Q&A(
2) p278∼p283
10) 三宅.薬物・食物に影響を受けるものー尿・
便検
査;
臨床と薬物治療 20:11.11149,2001
<お詫びと訂正>
前回のあじさいで誤りがありましたのでここに訂正
しお詫び申し上げます。
P15
1) 抗うつ薬 17行目
誤)
前立腺肥大のある患者では禁忌となっています。
↓
正)
尿閉(前立腺疾患等)のある患者では禁忌となって
います。
<編集後記>
排泄物を観察することは、自分の体調を知る
上で非常に良い指標になります。薬剤による尿
の色調変化の原因は、服用した薬剤そのものの
色であったり、薬剤が体内で代謝され変化する
ために起こることが殆どです。薬剤師も、薬剤に
よる尿の着色については把握し、患者に不安を
抱かせないよう服薬指導していきたいものです。
先生方の参考資料として使用して頂ければ幸
いです。
発行者:
富田薬品(
株)
医薬営業本部
池川登紀子
お問い合わせに関しては当社の社員又は、下記ま
でご連絡下さい。
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