「いわき市動物の愛護と管理に関する基本的な方針(素案)」に対する

「いわき市動物の愛護と管理に関する基本的な方針(素案)」に対する
市民意見の内容及び意見に対する市の考え方について(概要)
1 趣旨
「いわき市動物の愛護と管理に関する基本的な方針(素案)」の策定にあ
たり、広く市民の皆様の意見を反映させるため、当該素案に対する市民意見
募集(パブリックコメント)を次のとおり実施しました。
2 意見募集期間
平成26年2月12日~2月25日(14日間)
郵送での応募については当日消印のものまで有効
3 資料公開方法
⑴ 市ホームページへの掲載
⑵ 担当課(保健所生活衛生課)における提供
⑶ 市役所本庁舎1階市民ホール及び各支所情報公開コーナーへの備え付け
4 意見提出方法
住所、氏名、電話番号の他「いわき市動物の愛護と管理に関する基本的な
方針(素案)」に関する意見を記入した任意の様式について、担当課あて郵
送、FAX、電子メール及び開庁時間における直接持参
5 意見募集の結果等
⑴ 件数等:14 件(3名)
⑵ 内容及び意見に対する考え方
ア
素案の内容に関するもの:
イ
具体的な事業の提案に関するもの:4件
※
詳細は別紙のとおり
10 件
いわき市動物の愛護と管理に関する基本的な方針(素案)に対する
市民意見の内容及び意見に対する市の考え方
№
市民意見の内容
意見に対する市の考え方
(具体的な国名について)
3ページのコラムにある、狂
平成 25 年 7 月現在における狂犬病の清浄
1 犬病の流行のみられるアジア諸 国・地域はわずか7地域であり、この中で
国について、具体的な国名を記 アジア圏の国は日本のみであることから、
載してはどうか。
具体的な国名を記載していません。
(写真の掲載について)
3ページのコラムについて、
広く市民に、狂犬病に関する適正な知識
2 狂犬病に感染した場合の犬の写 を持っていただく必要があることから、ご
真等を掲載してはどうか。
指摘のとおり、当該コラム内に狂犬病を発
症した犬の写真を追加することとします。
(表記の統一について)
素案内に記載のある狂犬病予
10 ページの 22~23 行目及び 13 ページの
防法に基づく飼い主の義務を、 4~5行目については、犬の飼い主の義務
3ページのコラム内にある「飼 として同様の内容であることから、できる
い犬の生涯1回の登録と飼い犬 だけ表記を統一することとしますが、本方
3 への毎年1回の狂犬病予防注射 針には、ご指摘の部分以外にも重要な内容
を飼い主に義務付けています。」 が多数あり、特定の語句のみを強調するこ
と表記を統一し、「生涯1回」 とは適当ではないと考えます。
と「毎年1回」の部分にアンダ
なお、ご指摘いただいた部分も含め、重
ーラインを施して強調してはど 要な内容については、今後、広報等を通し
うか。
て啓発していきます。
(動物ごとの対応の記載について)
犬・猫以外の家庭動物に関す
本方針は、動物愛護施策の展開にあたり
る詳細(どのような動物が市内 定めたガイドラインと位置づけており、個
にいるのか)やその飼養につい 別具体的な内容について対応方法等の作成
て、動物毎にどのような対応を を想定していませんが、今後の施策の展開
4 行 うべきかを記載してはどう にあたって参考とさせていただきたいと考
か。
えています。
№
市民意見の内容
意見に対する市の考え方
(行政処分等の記載について)
家庭動物の飼養について問
5
本方針は、動物愛護施策の展開にあたり定
題があった場合の行政処分等 めたガイドラインと位置づけており、家庭動
を記載してはどうか。
物の飼養に関する問題について、措置命令や
罰金・過料等の行政処分に関する具体的な記
載は適当ではないと考えています。
(住所の記載について)
ペット保護センターについ
ペット保護センターに収容されている犬・
て、字程度までは住所を記載 猫の多くが、所有者のいる飼い犬・飼い猫で
してもよいのではないか。
あり、見学者など不特定多数の人間の出入り
等により感染症が蔓延したり、施設の性格か
ら、安易に動物が持ち込まれたり、遺棄され
6
る恐れが高まることが懸念されることから、
当該施設の住所の記載は適当ではないと考え
ています。
なお、現在、施設の利用等に関する受付、
支援物資の受入れ等については、当該施設で
はなく、事務局である保健所生活衛生課にお
いて一元管理しております。
(表記の語句について)
9ページの 26 行目及び 28
当該語句の含まれる文章の内容から、「行
7 行目にある「行程」は「工程」 程」は誤りであり、「工程」が相応しいこと
と記載すべきではないか。
から、ご指摘のとおり、表記を改めることと
します。
(語句の送り仮名について)
12 ページの 18 行目、17 ペ
送り仮名のつけ方のよりどころを定めた内
ージの 15 行目及び 21 ページ 閣告示に基づき、活用のある語から転じた名
の5、6、10 行目にある「取 詞を含み、読み間違えるおそれのない複合の
り組み」は、4ページの5行 名詞については、送り仮名を省いています。
8 目をはじめとして記載されて
このことから、ご指摘のうち、12 ページの
いる「取組み」に語句を統一 18 行目についてのみ「取組み」と改めること
すべきではないか。
とします。
№
市民意見の内容
意見に対する市の考え方
(所有者明示の推進対象動物について)
13 ページの 20 行目にある「特
9
飼い犬の所有者明示については、同ペー
に、」に続いて「小型犬及び」 ジの 13~16 行目にある「ア」内に記載して
と追記すべきではないか。
いる「犬鑑札等の装着」により、その目的
が達成されることから、ご指摘の部分への
追記は不要であると考えています。
(不妊去勢手術費助成事業の対象について)
本市では、猫をペットショッ
当該事業は「いわき市動物愛護行政のあ
プなどで入手する人が少ない反 り方検討懇談会」からの提言に基づき、関
面、純血種の犬においては、ほ 係団体が助成対象としていない飼い犬・飼
とんどがペットショップからの い猫を対象としたものであり、主の目的が、
入手であり、数万円~数十万円 飼い主の経済的負担の軽減ではなく、飼い
の購入費用を準備できる飼い主 主が繁殖制限措置を行うための動機づけで
に、不妊去勢手術費を助成する あることから、ご指摘のような細分化は適
10
必要があるのか。
また、殺処分数の減少等を図
当ではないと考えています。
なお、本方針は、動物愛護施策の展開に
るうえで最大の問題である、野 あたり定めたガイドラインと位置づけてお
良猫の数を減らす方策を検討す り、個別具体的な内容について対応方法等
べきである。
の作成を想定していませんが、本市におい
これらのことから、飼い犬・ ても、既に存在している所有者不明猫の対
飼い猫不妊去勢手術費助成事業 策は重要であると認識しておりますので、
を継続するのであれば、今後は、 今後の施策の展開にあたって参考とさせて
入手経路によって助成対象の細 いただきたいと考えています。
分化を図るべきではないか。
(実施事業の広報について)
市役所からいわき駅前までの
動物の愛護と適切な管理についての関心
ペット動物大行進など、市民の と理解を深めてもらうため、動物愛護ふれ
目に触れる場所で、もっと動物 あいフェスティバルを開催するなど、動物
愛護事業をアピールすべきでは 愛護事業に取り組んでいますが、ご提案い
11 ないか。
ただいた事業についても、今後の施策の展
開にあたって参考とさせていただきたいと
考えています。
№
市民意見の内容
意見に対する市の考え方
(殺処分の方法について)
19 ページの図内にある
ご指摘の図は、これから本市が整備を目指す「動
「(安楽死処分)」とい 物愛護センター」の有する機能イメージであり、
う表現は、犬・猫の引取 殺処分方法についても今後検討していくこととな
り希望者が、都合よく自 りますので、決定していない現段階で「(炭酸ガ
12
分を納得させる言葉とな スでの処分)」と表記することはありません。
りうることから、炭酸ガ
しかし、「安楽死」という言葉から抱くイメー
スで殺処分している現状 ジに個人差があることも踏まえ、ご指摘の部分に
を引取り希望者が認識す ついては、「(安楽死処分)」との記載を削除す
るためにも、「(炭酸ガ ることとします。
スでの処分)」と表記す
べきではないか。
(殺処分施設設備について)
近年、殺処分施設を整
本方針に記載したとおり、収容した犬・猫が生
備しない動物愛護センタ きる機会を確保するために譲渡等の取組みを推進
ーもみられることから、 した上で、それでもなお殺処分せざるを得ないと
全国的な動物愛護の方向 判断される場合には、できるかぎりその犬・猫が
性も視野に入れながら、 恐怖や苦痛を感じることなく、業務に従事する職
殺処分施設設備を検討す 員にとっては、安全かつ衛生面でも不安なく対応
べきではないか。
できることが必要であると考えています。
しかし、一部の犬・猫にあっては、処分にかか
る苦痛を感じる前に、人間が近づいたり接触する
こと自体に恐怖を感じる場合もあり、また、人獣
13
共通感染症に罹患している場合もあるため、それ
らの犬・猫と従事者が接触しない方法により殺処
分を実施する必要もあるものと考えています。
このことから、本市においては、工程を自動化
した殺処分施設設備の整備が必要であると考えて
おりますが、ご意見については、今後の施設整備
にあたって参考とさせていただきます。
№
市民意見の内容
意見に対する市の考え方
(動物愛護センターの整備について)
殺処分するための施設ではなく、
本方針に記載したように、動物愛護
新たに生きていけるようにするた センターについては、
めのセンターにすべきではないか。 1
犬・猫とのふれあいの場の提供
・いろいろな市民が気軽に立ち寄れ 2
犬・猫の殺処分数を極力減らすた
るように、市街地に近い立地に整
備する。
めの機能
3
・トリマー、獣医師、トレーニング
犬・猫の適正な飼い方を啓発する
士をスタッフとして配置する。
機能
4
・保護した犬の性格等を踏まえて、
動物愛護ボランティア等の関係
タイプ別に管理する。
者・団体との連携の場
5
災害対応機能
・譲渡候補となる犬には、なるべく 6
放浪犬等の保護収容・管理機能
人目につかせながらトレーニン 7
狂犬病等の感染症予防対策機能
グ士がしつけをする。
を基本として、今後、検討を進めてい
・利用されるのを待つのではなく、 くこととなりますので、ご提案いただ
小中学校へ出向いて啓発を実施す いたご意見についても参考とさせてい
る。
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ただきたいと考えています。