文学の中のパリ パリの美術界(1) —バルザック —

文学の中のパリ パリの美術界(1)
—バルザック —
Jean Béraud, Boulevard des Capucines, Collection privée
画家たちのアトリエと女性
• 『鞠打つ猫の店』(La Maison du Chatqui-pelote, 1830) とソメルヴィユー
• 『ラ・ヴェンデッタ』(La Vendetta, 1830)
とジネヴラ
• 『財布』(La Bourse, 1830)とシネール
• 『ピエール・グラス—』(Pierre Grassou,
1839)とグラス—)
テオドール・ド・ソメルヴィユーの
アトリエ:トロワ=フレール街の邸
シネールのアトリエ
スュレーヌ通り
La Barrière de Clichy
マドレーヌ寺院の地区
Raffaello SANTI, dit RAPHAËL
(Urbino, 1483 - Rome, 1520)
La Belle Jardinière
Girodet, Pygmalion et
Galathée
サロン(官展)Le Salon
Charles X distribuant des récompenses aux
artistes, à la fin du Salon de 1824 au Louvre
『鞠打つ猫の店』の中の官展 (1)
このありがたい意見にもかかわらず、二枚の絵
は出品された。[…]しかしながら、ギヨーム夫人を
訪れたあの公証人の妻は、展覧会のことをオギュ
スティーヌの前で話した。彼女はオギュスティーヌ
を気に入っており、展覧会というものの意図は何
かを説明した。ロガン夫人のおしゃべりのために、
当然のことながらオギュスティーヌはその二枚の
絵を見たいという気持が生じ、大胆にも従姉に
ルーヴル宮についていってもらいたいとこっそり頼
んだのである。 (38-39)
『鞠打つ猫の店』の中の官展 (2)
そういうわけでこの若い娘は、群衆をかき分け、
栄冠を得た絵のところまでやって来た。すると自
分が描かれているのだとわかり、戦慄を覚えて彼
女は白樺の葉のように震えた。彼女は恐ろしくな
り、辺りを見回した。大勢の人波のために離され
たロガン夫人を見つけたかったのである。その時、
彼女のおびえた目に若き画家の情熱に燃え立つ
ような表情が飛び込んできた。彼女は突然一人の
散歩をしていた人の顔立ちを思い出した。好奇心
からしばしば目にとまり、新しいご近所の人だろう
と思い込んでいた人だった。(39)
François-Auguste Biard
QUATRE HEURES, AU SALON
FERMETURE DU SALON ANNUEL DE PEINTURE
ALORS PARTIELLEMENT INSTALLE DANS LA
GRANDE
GALERIE DU
LOUVRE