議事概要5

平成 22 年度
番
号
⑤
市民参画による
事業仕分け
仕分け作業の概要
番
事 務 事 業 名
教員住宅管理事業
個 別 事 業 名
部
課
名
教育委員会
学校教育課
仕分け結果
担 当 名
不
学校教育担当
要
(仕分け作業の結果であり、市の最終判断ではないことにご留意下さい)
事 業 仕 分 け 作 業 の 概 要
担当者の説明
山梨県公立小中学校東部地区等教員人事交流要綱(昭和 42 年山梨県教育委員会制定)により
市外から勤務する教職員のために、遠方から通勤する負担をなくし学校の仕事に集中できる
環境をつくるため、都留市が建設した深田教員住宅と大幡教員住宅の2つの教員住宅を賃貸
し、その建物の維持管理に必要なもの(受水槽、浄化槽の点検費用や建物の総合損害賠償保険
料)並びに建物及び設備の不具合・故障による修理などを行っている。実際の業務としては、
教員住宅へ入居を希望する教職員に対する入居の決定、退去時における立会い、また、入居
中の管理としては、毎月1回、家賃の引落とし業務手続きと、建物などの突発的修繕におけ
る対応、設備保守点検への業者対応などを行っている。
仕
分
け
人
事 業 担 当 者
・教員住宅の建設費はどのくらいなのか。
・平成 2 年度に建設した深田教員住宅は総事
業費で 1 億 4,100 万円、平成 8 年度に建設
した大幡教育住宅は 2 億 300 万円である。
・毎年の財産貸付収入は約 550 万円で、経費 ・収入については、建築当時に家賃の決定を
が 60 万円とあり、一見すると黒字のように
しているが、既に 10 年以上経っており資料
思われるが、毎年の減価償却を考えると、
を探したが、算出根拠を突き止めることが
現実には黒字とはならないと思うのだがど
できなかった。建設する際には、県の補助
うか。
金も受けているが、当時の鉄筋コンクリー
ト構造物の耐用年数が 60 年であったこと
から、市単独費部分を 60 年で回収できるよ
うな金額(家賃)として考えられたものと
推察している。
・若干の空き部屋があるが、入居率を高める ・建設に県の補助金を受けているので、使用
ために何か対策を考えているのか。
方法についてもある程度の制約はあると思
う。しかし、平成 20 年において、国は補助
金の効果・効力期間は、概ね 10 年との見解
を示しており、深田教員住宅、大幡教員住
宅はともに 10 年以上経過していることか
1
ら、教員以外の入居も可能だと考えてい
る。条例でも(1)都留市教育委員会の所管
にかかる教職員 、
(2)その他市長が認める
場合となっており、実際にALT(外国人
教師)も入居している。今後、空き部屋に
ついては、例えば総数の 1 割など一定の制
限を設ける中で、保育園等教育に従事して
いる方の入居ができるようにしていきたい
と考えている。
・なぜ、教員だけが優遇されているのか、ま ・県が教員を任命し、市町村の公務員として
た、市民の理解が得られるものか。
派遣するわけだが、都留市近郊での教員確
保が少ない状況であることから、国中地区
からの教員を呼び込み、都留市の教育水準
を上げるためにも、教員確保に向けてとい
うことから教員住宅を建てたものと考えら
れる。
・都留市の教育水準を保つために、教員住宅 ・そのような趣旨により建てられたものであ
が建設されたということか。
ると考えられる。
・民間の住宅を斡旋するわけにはいかないの ・既に教員住宅があることから、それを有効
か。
に活用している。しかし、間取り等の関係
から、民間住宅に住んでいる教員もいる。
・家賃は建築当時に設定したままなのか。ま ・建築以来、家賃の変更はしていない。また、
た、近隣の民間住宅の家賃の相場などは把
近隣の民間住宅の家賃は、単身用が概ね 3
握しているのか。
万円、世帯用で概ね 5 万円である。
・教員に対する住宅手当は出ているのか。ま ・県が住宅手当を支給している。
た、家賃の設定については、県の関与が必
現状の家賃の算出根拠は残っていないが、
要となるのか。市の条例により、家賃を変
家賃の変更については、都留市の条例に基
えることができるのか。
づいて変更が可能となっている。
・都留市には都留文科大学があるが、教員が ・現在、約 5,300 人の教員がいるが、東部地
集まらないのか。
区を定住地としている教員は約 900 人であ
る。その中で、都留市を定住地としている
教員は 172 人であるが、その内には校長、
教頭等の管理職も含まれている。都留市で
必要な教員定員としては約 190 人となり、
実質的には教員数は不足している。
2
・教員が不足している状況について、昭和 42 ・当時よりは改善されてきているが、教員が
年と比べてみてどうか。
不足している事態には変わりはない。
・教員住宅への入居について、部屋が空いて ・入居を希望する部屋が重複していたり、設
いるにもかかわらず、平成 22 年度の対象教
備に不満があったり、間取りが合わなかっ
員 32 人に対し、10 人しか入居していない
たなどの理由が挙げられる。
のはどうしてか。
・昭和 42 年の交流要綱によって、その運用な ・要綱を定めた以上、義務行為である。県に
どが縛られているのではないか。
確認したところ、教員住宅を利用するよう
に促してはいるが、教員住宅への入居は義
務とはなっておらず、校長、教頭、県など
で聞き取りをして、妥当な理由があって教
員住宅を希望しない場合は、入居しなくて
も良いことになっている。
・県から教員住宅の家賃に対し住居手当が出 ・そのような考えもわかるが、今回の事業仕
ているのに加え、教員住宅の安い家賃とい
分けは教員住宅ありきのものである。教員
うダブルの補助になっている。民間住宅の
住宅の建て替えが必要となった場合には、
斡旋という方法でも良いのではないのか。
考えていきたいと思う。
・教職員以外の方の入居を許可するとして、 ・家賃は条例で定めている。また、教職員以
同じ安い家賃で貸し出すのか。低所得者よ
外の方であっても、市長が認める場合とい
りも安い家賃となると思うのだが。
う条文があり、その場合には、教育関係者
を予定していることから、教職員と同等の
家賃で入って頂くことになると考える。
・実際に、教職員以外で、入居を希望してい ・入居を希望している人はいる。
る人はいるのか。
・教員住宅は、実質的に 60 年間も都留市が所 ・補助金の効果・効力期間が 10 年であるとす
有していかなければならないものなのか。
ると、深田教員住宅及び大幡教員住宅とも
それとも売却することができるのか。
に 10 年以上経過しているので、必要があれ
ば、売却も可能であると考えている。
・2 棟とも 10 年以上築年数が経っているが、 ・3 年に 1 度、特殊建築物定期調査を受けて
これまで大規模修繕した事があるのか。
いるが、今まで指摘されたことはなく、大
規模改修を行ったことはない。
3
判
定
・仕分け人:・不
要
3人
・国・県(広域を含む) 2 人
・評価者
:・不
要
・市の仕事(見直し)
3人
2人
4