先生、各社販売元よりSGLT2阻害薬の市販直後調査 第3回 中間報告が

Keyword:市販直後調査 第三回 中間報告 2014/10/05
先生、各社販売元よりSGLT2阻害薬の市販直後調査 第3回
中間報告が発表されました!
販売名
一般的名称
調査実施期間
スーグラ®錠
25mg/50mg
フォシーガ®錠
5mg/10mg
ダパグリフロジンプロピレン
イプラグリフロジン L-プロリン
グリコール水和物
ルセフィ®錠
2.5mg/5mg
デベルザ®錠 20mg
アプルウェイ®錠 20mg
ルセオグリフロジン水和物
トホグリフロジン水和物
製造承認〜2014/04/30
製造承認〜2014/08/22
製造承認〜2014/08/14
製造承認〜2014/08/22
副作用収集症例数(件数)
133例
214例(296件)
197例(271件)
126例(167件)
重篤な副作用収集症例(件数)
21例
記載なし
8例(9件)
17例(18件)
各社より7月下旬〜8月下旬期間を含む夏場の市販直後調査 第3回中間報告が発表されました。
(スーグラ錠は第1回中間報告を記載しています。)
第3回中間報告において新たな副作用として、感染症および寄生虫症では「腎盂腎炎」や「急性腎盂
腎炎」の重篤例や、皮膚および皮下組織障害では「脱毛症」が報告されています。
第2回中間報告で循環動態の変化に基づく副作用「脱水」や「脳梗塞」が話題になりましたが、第3回
中間報告において「頻尿」の報告件数が増加しています。また、性器感染症について第2回と同様に
「陰部そう痒症」の報告件数が増加していますので、当初から懸念されていた「脱水」や「性器感染症」
については引き続き注意喚起が必要と考えられます。
各販売元 「市販直後調査 第三回中間報告」より
Keyword:市販直後調査 第三回 中間報告 2014/10/05
先生、各社販売元よりSGLT2阻害薬の市販直後調査 第3回
中間報告が発表されました!
n  秋になると汗をあまりかかなくなり、患者さん自身も水分補給へ
の意識が低下する可能性が考えられます。
SGLT2阻害薬を服用中の患者さんには水分補給の指導を引き
続きお願い申し上げます。
市販直後調査 第2回中間報告に続き、各社より第3回中間報告が発表されまし
たので、製品別一覧表を作成しました。
対象患者、投与患者数が異なる為に副作用発現率の比較はできませんが、重
篤の「腎盂腎炎」や「脱毛症」などの新たな副作用も報告されています。自社製品
以外にどのような副作用が発現しているのか?先生はどのような副作用に対して
懸念があるのか?など、市販直後調査活動の一環としてご活用下さい。
Recommendation
1.  インスリンやSU 薬等インスリン分泌促進薬と併用する場合には、低血糖に十分留意し
て、それらの用量を減じる(方法については下記参照)。インスリンとの併用は治験で安
全性が検討されていないことから特に注意が必要である。患者にも低血糖に関する教
育を十分行うこと。
2.  高齢者への投与は、慎重に適応を考えたうえで開始する。発売から3ヶ月間に65歳以
上の患者に投与する場合には、全例登録すること。
3.  脱水防止について患者への説明も含めて十分に対策を講じること。利尿薬との併用は
推奨されない。
4.  発熱・下痢・嘔吐などがあるときないしは食思不振で食事が十分摂れないような場合
(シックデイ)には必ず休薬する。
5.  本剤投与後、薬疹を疑わせる紅斑などの皮膚症状が認められた場合には速やかに投
与を中止し、皮膚科にコンサルテーションすること。また、必ず副作用報告を行うこと。
6.  尿路感染・性器感染については、適宜問診・検査を行って、発見に努めること。問診で
は質問紙の活用も推奨される。発見時には、泌尿器科、婦人科にコンサルテーション
すること。
7.  原則として、本剤は当面他に2剤程度までの併用が推奨される。
改訂:2014年8月29日 「SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」