5月号 『猫、馬頭観音坐像の前でサキソフォンを吹く』

月刊
全国のどらねこ愛好家にお届けするステキな新聞
どらねこ新聞
じん 20060520
MAY
編集 : どらねこ屋本店
〒10
5-0
01
4 港区芝313
-1 MK501
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言。猫、しばらく待つが観音答へる様子もなし。猫、観音に背を
向けサキソフォンを取り出しプップと音を鳴らす。観音無言。猫
続けて曲を吹いてみる。サキソフォンの音色に潮風がひゅうと合
いの手をはさむ。 おわり
灰 塵 抄
かい 遊びのためならがんばれる。遊びだか
らがんばれる。遊びじゃないぞ、と言
われたらガッカリする。なんだかやる
気がおきなくなる。この世の事柄はす
べて遊び。販売も経営もデザインも音
楽もイラストも、お金儲けはすべて遊
び。遊びだからがんばれる。
じょう
猫、馬頭観音坐像の前でサキソフォンを吹く
一六〇六年、ボロートニコフは農民を組織しモスクワに迫ろう
としたが同盟者の貴族シューイスキーがツァーリ側に寝返ったた
めモスクワ近郊で敗北した。いわゆるロシア農民戦争である。囚
われの身となったボロートニコフは目を潰されカルゴポリに流刑
となり、やがてその地で死することとなる。
ある吹雪の夜、一匹の猫がこの盲人の前に来て問うた。「敗軍
の王、農民の王。あなたの描いた理想郷とはいかなるものにや」
盲人答へて曰く「すなわち無」。吹雪はびゅうびゅうと建物の屋
根に吹きつけ室内のわずかばかりの温度をさらに奪い去る。猫、
さらに問うて曰く「敗軍の王、あなたの望む無とはいかなるもの
にや?」盲人答へて曰く「すなわち虚。なれどあるいはそれとて
突き詰めて思考すれば存在するものやも知れず、我が脳内にてそ
の実のところを知る術はなし。猫よ。もしそなたが、その虚ある
いは無に関して知ることを強く望むならば、今すぐ若狭湾に向か
うがよかろう。そこに一体の観音像あり。曰く馬頭観音坐像。聖
武天皇の勅願により泰澄が創建したその像が、あるいはそなたの
望む回答を持っているやもしれぬ」猫、ボロートニコフのもとを
出で、雪のシベリアを去る。
青葉山の中腹に一体の観音あり。すなわち馬頭観音坐像。猫、
問うて曰く、「憤怒の観音、三面八臂の観音、ポロートニコフの
描いた無とはいかなるものにや?」潮風がひゅうとふく。観音無
馬頭観音坐像(B
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) 画:雲井呆斎
どらねこ屋の野望
5月の
live menu
① どらねこ屋のテーマ
② ベルリンの壁にもたれて
③ ジャンクサウンド
④ 水銀灯 あるいは品川の流民
⑤ ミステリアスな隣人
⑥ GoO
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⑦ 地獄の女神
ライブ・イベント
どらねこ屋
3つ目は恋人をつくって公園でいちゃいちゃすること。 哲学だなぁ。とかなんとか、話もだいぶこんがらかってき
あと上野動物園に行くってのもいいかも。「ねえ君ごらん ましたので、これにて失礼つかまつる。
あれがアフリカゾウだよ」「まあステキ!」なんて、ロマン
チックな会話! いいですねえ。あと、恋人は・・・できる
ことなら人間の女の子がいいなぁ。
4つ目はトランペットが吹けるようになること。
あと、ウッ
ドベースとドラムとピアノを練習して、ひとりコンボ・・・な
かなかいいかも・
・
・
5つ目はアマゾン川流域の冒険。出来れば人類未踏の
人外魔境でホモ・
モルクスやら有翼人やらを探して。とに
かくジャングルってワクワクするから好きなんです。だか
らデユーク・
エリントンも好きなんです。
6つ目は世界中のあらゆる知識を手に入れること。こ
れはきっといろんな人が欲しいと思っているとおもうけ
れど、きっと手に入らないものなんですよね。人は何かを
理解したと思ったらその理解したものは理解された途端、
本来のそれそのものではなく理解した人の理解の中にお
いてのそれに変換されるわけでありますから・・・うーん
野望に燃えるどらねこ屋
友達はオメルカ人
人はやっぱり野望をもって生きなければいけません。
マキャベリは『君主論』の中で使命感を持つ人よりも野
望を持つ人を信じる云々というような記述をしていたか
と思いますが、まったく私といたしましても同感なわけで
ございまして、やっぱり人は野望を持ってナンボですよ。
というわけで、不肖どらねこ屋も今年から野望を持って
生きることにいたしました。
まず最初の野望は世界征服! といきたいところです
が、これではなんとなく話が終わっちゃいますので、とり
あえずメキシコ征服くらいにしておきませう。なんでメキ
シコなのかは秘密です。
ふふふ。
2つ目の野望は無人島の購入。シバウラアイランドじゃ
なくてもちろん本物の島。
そこにツリーハウスを建てて地
下室を作って、地下室にはもちろん完全防音のスタジオ
を作って、これで隣近所に迷惑かけずに音楽の練習がで
きますね。やったね。と思い外に出れば、なんだここは無
人島じゃないか! ・
・
・
なかなかいいかも。
これを毎日繰
り返しひとりケラケラと笑う。
どらねこ屋 (ピアノ弾き語り) LI
VE
2006年5月14日 13:
30∼ 渋谷アピア
2006年6月3日 13:
30∼ 渋谷アピア
鈴木 政利 (ギター弾き語り) LI
VE
2006年5月23日 18:
30∼ 渋谷アピア
THEGUNDONS LI
VE
未定
音楽サークル 東京ざつおん倶楽部
2006年5月18日 20:
00∼ 大塚バックビート
2006年6月15日 20:
00∼ 大塚バックビート