求人サイト利用についての自主調査

求人サイト利用についての自主調査
雇用形態や制度の変化が急激に進む中、求人産業が大きく成長し、求人サイトの利用が高まってい
ます。
正社員、派遣、アルバイトといった雇用形態によって、求人サイトの利用状況や、サイトに期待さ
れる機能は異なっているのでしょうか。
また、求職者はモバイルサイトと PC サイトをどう使い分けているのでしょうか。
ネットエイジア株式会社は、15 歳から 49 歳の首都圏在住男女を対象に、求人サイト利用につい
てのモバイル調査を行いました。
1.
求職経験
全体の約半数が 2 年以内に求職活動をしている。
職業別では、派遣社員(80.0%)
、パートアルバイト(74.7%)
、無職(72.7%)で求職率が高い。
会社員、自営業では低かった。
Q. あなたは 2 年以内に求人情報を探したことがありますか。
0%
10%
20%
全体
30%
40%
50%
学生
70%
90%
100%
51.6
38.7
自営業
80%
50.7
48.4
会社員・公務員
61.3
29.6
70.4
パート・アルバイト
74.7
派遣社員
25.3
80.0
専業主婦
20.0
54.8
45.2
無職
72.7
その他
27.3
64.5
35.5
探したことがある
2.
60%
49.3
探したことはない
求職経験者が探した雇用のタイプ
求職経験者が探した雇用のタイプは、アルバイト 48.9%が最も多く、正社員が 34.2%、派遣・契
約社員が 11.9%、その他(パートなど)が 5.0%であった。
Q. あなたが 2 年以内に探した求人の就業形態を以下の中からお選びください。
その他
5.0%
正社員
34.2%
アルバイ
ト
48.9%
派遣・契
約社員
11.9%
求職タイプ別の年齢構成を見ると、
正社員、派遣・契約社員は 20 代と 30 代で 8 割程度。アルバイトは 10 代と 20 代で 8 割程度を
占める。
Q. あなたが 2 年以内に探した求人の就業形態を以下の中からお選びください。
0%
正社員
10%
20%
4.6
40%
50%
60%
41.4
派遣・契約社員 1.9
27.2
9.1
59.1
10代
1
80%
90%
20代
13.2
13.8
11.1
22.7
30代
40代
100%
18.4
47.2
47.9
9.1
70%
35.5
37.7
アルバイト
その他
30%
求職タイプ別に見ると、
正社員の求職経験者の約 7 割が正社員、それ以外の職業はどれも 10%以下であった。
アルバイトの求職経験者は 6 割近くが学生、パート・アルバイトが 2 割だった。
派遣・契約社員の求職経験者は、現職の派遣社員が 30.2%。24.5%が会社員・公務員だった。ま
た、パート・アルバイト、主婦も 10%以上ある。派遣・契約社員は、さまざまな職業で求職対象
と考えられているようだ。
その他(パートなど)は、専業主婦、パート・アルバイトが多かった。
Q. あなたが 2 年以内に探した求人の就業形態を以下の中からお選びください。
0%
正社員
派遣・契約社員
20%
40%
6.6
80%
69.7
3.8
24.5
3.8
アルバイト
1.3 7.2
11.3
30.2
56.7
その他 0.04.50.0
学生
3.
60%
4.5
会社員・公務員
自営業
18.0
派遣社員
専業主婦
3.8
0.9
45.5
パート・アルバイト
3.3 4.6 4.6 2.6
17.0
6.0 1.8
27.3
100%
9.2
5.7
3.2 4.1
0.0
18.2
無職
その他
求職活動の方法
求職活動の内容は、
「求人サイト」が最も高く 61.3%、
「フリーペーパー」58.1%、
「新聞や広告の
求人案内」35.8%が続く。
Q. どのような経路で求人情報を探しましたか。当てはまるものを全てお選びください。
(いくつでも)
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
60.0
求人サイト
70.0
61.3
有料求人情報誌
9.5
フリーペーパー
58.1
ハローワーク
17.3
人材紹介会社
7.4
企業のHPの採用案内
11.3
新聞や広告の求人案内
35.8
メールマガジンの求人情報
8.3
就職イベント(企業説明会、集団面接会)
4.5
知人・友人などの紹介
13.5
その他
1.6
求職タイプ別に見ると、
正社員求職者の1位は「求人サイト」
、2 位が「フリーペーパー」だった。
「求人サイト」
、
「有料求人誌」
、
「新聞や広告の求人案内」
「企業の HP の採用案内」
「就職イベント」
の利用が他のタイプに比べて高い。
派遣・契約社員求職者の1位は「求人サイト」
、2 位が「フリーペーパー」だった。
「人材紹介会社」の利用が他のタイプに比べて高い。
アルバイト求職者の 1 位は「フリーペーパー」
、2 位が「求人サイト」だった。
「フリーペーパー」の利用が他のタイプに比べて高い。
その他(パートなど)の 1 位は「フリーペーパー」
、
「求人サイト」
「新聞や広告の求人案内」が同
率で 2 位だった。
Q. どのような経路で求人情報を探しましたか。当てはまるものを全てお選びください。
(いくつでも)
90.0
正社員
77.3
80.0
派遣・契約社員
アルバイト
その他
71.7
68.2
70.0
60.4
60.0
54.8 54.5
54.5
49.1
50.0
44.1
39.5
40.0
32.1 32.3
28.9
30.0
20.0
21.7
18.9
16.4
7.5
10.0
28.3
9.1
18.2
8.8
5.1
2.8
0.0
求人サイト
有料求人情報誌
18.2
11.8
7.9
フリーペーパー
ハローワーク
5.7 6.0 4.5
13.2
15.2
9.1
4.6
0.0
人材紹介会社
11.8 13.2
9.4
0.0 0.0 0.0
企業のHPの
採用案内
2
新聞や広告の
求人案内
メールマガジンの
求人情報
就職イベント 知人・友人などの紹介
(企業説明会、
集団面接会)
2.6
0.0 1.4 0.0
その他
年代別に見ると、
10 代は「フリーペーパー」の利用が高いのが特徴的。
20 代では「求人サイト」の利用が 72.9%と、4 世代中最も高い。
「新聞や広告の求人案内」の利用は 30 代、40 代で高かった。
Q. どのような経路で求人情報を探しましたか。当てはまるものを全てお選びください。
(いくつでも)
80.0
72.9
67.5
70.0
60.0
54.4
59.4
54.9
10代
20代
55.655.7
51.6
30代
40代
53.3
46.9
50.0
40.0
30.0
26.2
20.0
16.7
14.8
10.9
9.7
10.0
25.7
23.7
18.8
17.2
11.512.5
8.8
6.3
2.6
14.6
13.1
9.8 10.9
8.8
4.7
4.4
1.8
4.
有料求人情報誌
フリーペーパー
ハローワーク
人材紹介会社
企業のHPの
採用案内
新聞や広告の
求人案内
メールマガジンの
求人情報
2.6 2.1
0.8 0.0
1.6 0.0
0.9
0.0
求人サイト
13.912.3
11.4
11.8
9.0
就職イベント 知人・友人などの紹介
(企業説明会、
集団面接会)
その他
求人サイトの利用サービス
求人サイトで最も利用されているサービスは「求人情報検索」の 88.5%。次いで「求人への応募」
28.6%、
「メールマガジン登録」19.4%が続く。
Q. 求人サイト内で利用したことのあるサービスを全てお選びください。
(いくつでも)
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
60.0
70.0
80.0
90.0
求人情報検索
100.0
88.5
求人への応募
28.6
マイページ(カスタマイズ)機能
15.3
スカウト登録
9.5
19.4
メールマガジン登録
転職・就職支援情報(お役立ち情報)
13.5
4.7
セミナー情報
適職(キャリア)診断
18.2
その他
2.7
求職タイプ別に見ると、
正社員は多くのサービスを活発に利用している。
「スカウト登録」
「転職・就職支援情報」
「セミナー
情報」
「適職診断」は正社員の利用度が非常に高い。
派遣社員は「求人情報検索」
「求人への応募」
「メールマガジン登録」などのサービス利用度が高い。
Q. 求人サイト内で利用したことのあるサービスを全てお選びください。
(いくつでも)
100.0
90.0
88.8 90.6 88.5
正社員
派遣・契約社員
アルバイト
その他
81.8
80.0
70.0
60.0
50.0
40.0
30.9 32.1
18.2
20.0
22.4 20.8
0.0
求人情報検索
求人への応募
18.9
12.4 13.6
9.4
10.0
0.0
24.5
21.1
10.6
マイページ
(カスタマイズ)機能
31.6
30.3
28.3
27.2
30.0
2.3
スカウト登録
13.6
5.7
3.7
0.0
メールマガジン登録
3
転職・就職支援
情報(お役立ち情報)
13.6
12.5
9.2
1.9
0.5
セミナー情報
9.1
2.6
0.0
適職(キャリア)診断
0.0
2.8
その他
5.
携帯サイトと PC サイトの使い分け
携帯サイトと PC サイトの使い分けでは、
「携帯電話のみ」
「パソコンのみ」
「両方」ほぼ同率だった。
求職タイプ別に見ると、正社員ではパソコンの比率が高く、正社員以外は携帯電話の比率が高い。
Q.あなたは求人サイトを見る際、携帯電話とパソコン、どちらを利用しますか。
0%
10%
全体
正社員
20%
30%
40%
50%
33.3
22.4
70%
80%
24.5
37.8
35.8
25.3
36.9
50.0
その他
18.2
携帯電話のみ
100%
33.6
39.6
アルバイト
90%
35.4
44.1
派遣・契約社員
6.
60%
31.3
パソコンのみ
31.8
両方利用
利用目的による携帯サイトと PC サイトの使い分け
携帯電話とパソコンの両方を利用する人を対象に、目的による使い分けを調べたところ、
「すぐに求人を見つけたいとき」は 49.0%が携帯電話を利用するが、
「すぐにではないが求人を見
つけたいとき」は 57.3%がパソコンを利用する。
「候補企業の情報や詳細な求人情報の探索」はパソコン中心で、携帯電話の利用は非常に少ない。
Q. 以下にあげた状況でパソコンサイトと携帯サイトのどちらを利用しますか。当てはまるものをそれぞれお選びくださ
い。
0%
10%
すぐに求人を見つけたい
30%
40%
50%
49.0
80%
90%
27.4
18.5
87.9
実際に求人に応募したい
20.4
8.3
52.2
11.5
27.4
52.2
携帯電話サイト
100%
22.3
74.5
詳細に求人情報を探したい 3.8
7.
70%
57.3
7.0
転職・就職支援情報を得たいとき
60%
28.7
15.3
すぐではないが求人を見つけたい
候補企業の情報を得たい
20%
36.3
パソコンサイト
どちらともいえない
最も印象に残る求人サイト
最も印象に残っている求人サイトの認知経路を調べたところ、
「検索エンジンからキーワード検索」が 23.0%と最も高く、次いで「TVCM 広告」が 14.9%、
「メ
ールの広告」が 11.9%、
「新聞・折込チラシ広告」が 11.2%であった。
Q. 最も印象に残っている求人サイトをどのようにして知りましたか。当てはまるものを全てお選びください。
(い
くつでも)
0.0
5.0
10.0
15.0
検索エンジンからキーワード検索で
20.0
25.0
23.0
公式メニューやポータルサイトをたどって
10.0
14.9
TVCM広告
新聞・折込チラシ広告
11.2
6.8
駅や車輌の広告
サイトのバナー広告
8.9
メールの広告
11.9
クチコミ
5.3
その他
14.4
年代別に見ると、
10 代は「TVCM」が高い。
20 代では「検索エンジンから」と「公式メニューやポータルサイト」といったパソコン経由が高
い。他の年代に比べ「検索エンジンからキーワード検索」と「クチコミ」の比率が高いのが特徴的。
4
Q. 最も印象に残っている求人サイトをどのようにして知りましたか。当てはまるものを全てお選びください。
(い
くつでも)
35.0
10代
29.6
30.0
20代
30代
30.1
40代
25.3
25.0
21.6
20.0
22.1
22.0
21.4
20.6
14.4
15.0
11.0
7.6
8.6 9.2
17.8
14.8
13.6 14.1
12.8 12.8
10.0
19.1
18.4
17.8
11.3
9.7
8.9
8.2
5.8
7.0
6.8
9.9
8.5 7.8
4.9
5.0
11.4
11.1
9.8
7.8
3.9
2.5
3.1
0.0
検索エンジンから
公式メニューや
キーワード検索で ポータルサイトをたどって
TVCM広告
新聞・折込
チラシ広告
駅や車輌の広告
サイトのバナー広告
メールの広告
クチコミ
その他
覚えていない
求職タイプ別に見ると、
正社員は「公式メニューやポータル、サイト」が他のタイプに比べて高いのが特徴的。
アルバイトでは「TVCM」が他のタイプに比べて高いのが特徴的。
Q. 最も印象に残っている求人サイトをどのようにして知りましたか。当てはまるものを全てお選びください。
(い
くつでも)
60.0
正社員
派遣・契約社員
アルバイト
その他
49.1
50.0
44.1
40.0
36.4
33.2
30.0
23.7
20.0
17.1
9.1
10.0
9.9
11.2
9.4
13.2
13.6
11.5
11.8
11.3
13.2
9.2
11.1
14.3
12.5
11.8
9.1
0.0
検索エンジンから
キーワード検索で
公式メニューや
ポータルサイトをたどって
TVCM広告
9.9
7.5
6.5
0.0
8.
18.2
17.0
13.8
11.3
5.5
0.0
新聞・折込チラシ広告
駅や車輌の広告
7.8
9.1
3.8
0.0
サイトのバナー広告
メールの広告
クチコミ
その他
求人サイトで充実させてほしいサービス
求人サイトで充実させて欲しいサービスの上位5つは、
「豊富な情報量」61.1%、
「検索の使いやす
さ」54.3%、
「分類がわかりやすい」44.2%、
「就職支援情報の充実」26.9%、
「企業紹介などの
情報が豊富」25.1%だった。
「情報の充実」と「使いやすさ」についてのニーズが上位に挙げられている。
Q. 求人サイトで充実させて欲しいサービスを以下の中から全てお選びください。
(いくつでも)
0.0
10.0
スカウトシステムがある
企業紹介などの情報が豊富
キャリアアドバイザーにメールで相談できる
新着情報お知らせメール
イベント開催
その他
20.0
30.0
50.0
60.0
54.3
44.2
23.7
23.1
26.9
8.8
25.1
10.1
12.0
8.0
3.3
求職タイプ別に見ると、
「就業支援情報の充実」は正社員のニーズが高い。
「登録が簡単」
「サイトの知名度・信頼度」は派遣・契約社員で高い。
「スカウトシステム」は正社員と派遣・契約社員でニーズが高かった。
5
40.0
61.1
豊富な情報量
検索の使いやすさ
分類がわかりやすい
登録が簡単
サイトの知名度、信頼感
履歴書の書き方、面接のポイントなどの就業支援情報の充実
70.0
Q. 求人サイトで充実させて欲しいサービスを以下の中から全てお選びください。
(いくつでも)
90.0
80.0
79.2
76.3
70.0
正社員
64.1
60.0
派遣・契約社員
アルバイト
その他
69.8
68.2
63.6
63.2
55.956.6
54.5
52.5
54.5
50.0
40.9
40.0
35.8
22.1
38.8
23.7
32.1
28.6
26.4
28.3
30.0
42.8
34.0
31.8
23.0
18.2
20.0
20.4
10.0
20.4
17.8
15.1
16.1
15.1
7.5 6.5 9.1
5.1
13.6
10.1
0.0
0.0
豊富な情報量
9.
31.8
13.6
8.6
6.0
9.1
1.3 0.0 1.8
0.0
検索の使いやすさ分類がわかりやすい 登録が簡単 サイトの知名度、信頼感履歴書の書き方、 スカウトシステムがある 企業紹介などの キャリアアドバイザーに
面接のポイントなどの
情報が豊富
メールで相談できる
就業支援情報の充実
新着情報
お知らせメール
イベント開催
調査概要
調査期間:2007 年 5 月 10 日∼14 日
調査対象:全国/女性/15∼49 歳
サンプル数:900 サンプル
調査方法:モバイルリサーチ
実施機関:ネットエイジア株式会社
10. サンプル構成
性別
年代
職業
専業主婦
9.3%
40代
18.1%
10代
26.3%
男性
38.9%
女性
61.1%
30代
28.6%
20代
27.0%
6
無職
2.4%
その他
3.4%
派遣社員
3.3%
学生
31.0%
パート・アル
バイト
9.2%
自営業
3.0%
会社員・
公務員
38.2%
その他