図書館だより(PDF887KB

﹁さよなら紛争
∼武装解除人が見た
世界の現実∼﹂
伊勢崎賢治/著
「平和」をもっと広告しなければ、
1943 年に書かれたユダヤ人少女 満州事変、日中戦争、太平洋戦争 の日記が、2007 年に初めて公開さ
れた。ナチスの残虐行為への恐怖心
と、友情、恋、性の目覚め…。「普通
の 14 歳」だったルトゥカがアウシュ
ヴィッツに送られるまでの数カ月間
の記録。
著者のルトゥカ・ラスケルはポー
ランド人の少女。裕福な家庭に育つ
が、その後ゲットーで暮らし、日常
の様子や、ユダヤ人狩りへの恐怖を
日記に綴った。14 歳で死亡する。
…。悲惨な戦争にあけくれた昭和時 戦争は終わらない−。利用される少
代。それらの戦争の本質やその内実 年兵、悲惨な虐殺、国家の破綻。泥
をさぐりながら、日本人の国民性を 沼化した現場で紛争解決を指揮して
明らかにし、歴史から学ぶことの必 きた著者による、新しい平和構築法
要性を問いかける。
を紹介する。
著 者 は 1939 年 北 海 道 生 ま れ。 著 者 は 1957 年 東 京 都 生 ま れ。
同志社大学を卒業。ノンフィクショ
早稲田大学大学院を修了。東京外国
ン作家・評論家。個人誌「昭和史講
大学大学院教授。著書に「武装解除」
座」を中心にした一連の昭和史研究
「自衛隊の国際貢献は憲法九条で」
で菊池寛賞を受賞する。著書に「昭
などがある。
和史入門」などがある。
8月の催しもの
と き
その他の平和を見つめる本
催しもの
◆「「語り伝える空襲」1∼5
※第3巻で愛知空襲を紹介 安斎育郎/文・監修
1 日(日) 10:30 ∼ 夏休み工作教室
9 日(月)
15 日(日)
◆「いま、戦争と平和を考えてみる。」
(読書がたのしくなるニッポンの文学)太宰治/ほか作
10:30 ∼、
原爆のビデオ上映
14:30 ∼
11:00 ∼、
子どもこんちゅう教室
15:00 ∼
28 日(土) 10:30 ∼
11:00 ∼、
子どもビデオ劇場
14:00 ∼
毎週木曜日
10:00 ∼ あかちゃんクラブ
12:30 ラッコルーム
◆「地雷処理という仕事
∼カンボジアの村の復興記∼」 高山良二/著
俳句
明日ひらく蕾待たせて酔芙蓉
くは立ち上がるため雲の峰
躓
一才馬咥え引き寄す大夏野
荻野
青歩
市川
信子
岡
和子
扶桑川柳クラブ
飯田
秀水
丹羽
惠俊
山田志げ子
﹁太陽神 ﹂ ふそう短歌会
更新の免許に認知度も測る
有頂天なれるひと時まだ欲しい
微笑みの鏡の貌に母偲ぶ
短歌
北村
久子
鈴木
淑子
間宮佐和子
ー 22 ー
大槻盤渓
地に咲ける太陽神と向日葵の
眩しき昼をわがいつくしむ
蜀黍
ハーモニカ奏でるように玉
食める幼にみどり風吹く
◆「夕凪の街 桜の国」(マンガ) こうの史代/著
﹂ ふそう俳句会
﹁酔芙蓉 川柳
◆「戦場から生きのびて
∼ぼくは少年兵士だった∼」イシメール・ベア/著
タンポポの種ふうわりと旅立ちぬ
いづこ根づかん幼とながむ
世の豪華帝京に擬す
三
楼碧殿雲に接して長し
朱
今唯東山の月のみ有って
只
来り照らす当年の金色堂
正風流二代目家元
山内
正風
﹂ 東北本線平泉駅に近い平泉丘陵には、中尊寺あり、藤原
﹁意 奢も一場の夢となり、当年の唯一の遺物金色堂
三代の豪
を昔と変わらず月が照らすのみと、感慨を述べた。
「おはなし」と
14:00 ∼
「あそび」の広場
詩吟 ﹁平泉懐古 ﹂ 毎週土曜日
◆「もしも学校に行けたら
∼アフガニスタンの少女・マリアムの物語∼」 後藤健二/著
◆「戦争を止めたい
∼フォトジャーナリストの見る世界∼」 豊田直巳/著
のりくんのおじさん
29 日(日)
中・高校生が平和を見つめるための本
﹁ 若い人に語る
戦争と日本人﹂
保阪正康/著
歳の少女の手記∼﹂
た
14
扶桑町図書館 ☎ (93)8630 開館時間 午前 10 時∼午後 6 時
﹁ルトゥカのノート
∼ ナチスの犠牲になっ
ルトゥカ・ラスケル/著
From LIBRARY
広報ふそう 2010 年8月号