2007年02月14日のプレスリリースをダウンロード

報道関係者各位
2007 年 2 月 19 日
このプレスリリースはサノフィパスツール(本社:フランス リヨン)がフランス現地時間 2007 年 2 月 14
日に発表した仏文および英文プレスリリースを参考和訳として日本で翻訳し、報道関係者の皆様にお送りす
るものです。
したがいまして表現や内容については仏文および英文プレスリリースが優先されますことをご留意ください
ますようお願い申し上げます。
英語版はwww.sanofipasteur.comでご覧になれます。
アカンビス(Acambis)社の単回接種日本脳炎ワクチンに関する
ライセンス契約締結について
本ワクチンにより日本脳炎流行国の公衆衛生を改善へ
フランス・リヨン発- 2006 年 2 月 14 日- サノフィ・アベンティスグループのワクチン事業部門であるサ
ノフィパスツールは、タイ、フィリピン、マレーシア、インドネシア、中国、日本、オーストラリア
の一部を含むアジア太平洋地域の日本脳炎(JE)流行国の公衆衛生の向上に貢献することを目的とし、
アカンビス社の日本脳炎単回接種ワクチン キメリバックス-JE (ChimeriVax™-JE)に関するライセンス契
約を締結したことを本日発表いたしました。
アジアを中心に毎年約 3 万人から 5 万人が日本脳炎に罹患しています (1)。インド北部とネパールにお
ける最近の流行により、1000 人以上の人々が死亡し、その大部分を小児が占めています(2)。
サノフィパスツールのデイブ・ウィリアムズ(Dave Williams)社長兼 CEO は「サノフィパスツールは流
行国に画期的な日本脳炎ワクチンを導入することにより、破壊的な威力を持つ疾患との戦いにさらに
貢献します。数十億人が住んでいる地域の予防接種プログラムにおいて単回接種の日本脳炎ワクチン
を接種することは非常に有意義であると考えております。」と述べています。
2006 年 10 月にアカンビス社はピボタル第三相安全性試験のポジティブなデータを公表しました。臨床
試験の結果では既存の日本脳炎ワクチンが 2-3 回の接種を必要とするのに対して、キメリバックス-JE
ワクチンは単回接種で日本脳炎を適切に予防することが明らかになっています。
アカンビス社のゴードン・キャメロン(Gordon Cameron)最高経営責任者(CEO)は「キメリバックスJE は日本脳炎ワクチンの接種に変化をもたらす可能性があります。サノフィパスツールはワクチンの
世界的なリーダーであり、我々にとってキメリバックス-JE の最高のパートナーです。サノフィパスツ
ールと共に協力をし、このワクチンが必要とする人のもとへ届けられることを期待しています。」と
話しています。
アカンビス社は米国ミシシッピー州カントンの敷地内に大規模な製造施設を有し、ここからサノフィ
パスツールに原液供給されます。
今回の契約により、アカンビス社からインド、インド亜大陸、およびサノフィパスツールが権利を保
留している米国を除く全世界において、キメリバックス-JE の販売権および製造権の一部がサノフィパ
スツールに譲渡されました。サノフィパスツールはタイ、中国など大規模な流行のある国々を中心に、
本ワクチンをアジア太平洋の全地域に導入することを検討しています。アカンビス社は主な流行国と
欧州連合(EU)におけるキメリバックス-JE の販売承認に対して、総額 3000 万ユーロの初期一時金と
マイルストーン契約金を受け取ることになっています。さらに同社はロイヤリティとキメリバックスJE のバルク製品供給に対する支払いを受ける予定です。
日本脳炎について
日本脳炎は脳の髄膜に炎症を起こすフラビウイルスが原因の疾患です。大部分の日本脳炎ウイルスに
よる感染症は軽度(発熱、頭痛)であるか、もしくは顕著な症状が現れませんが、感染者の約 200 人
に 1 人は急激な高熱、頭痛、項部硬直、意識障害、昏睡、発作、けいれん性麻痺、死亡といった重症
に至ります。死亡率は症状を呈する感染者の 60%に達する可能性があり、生存した患者の 30%は中枢
神経系に後遺症が残ります。日本脳炎ウイルスが広く分布している地域では主に小児に脳炎が発生し
ています (1)。
サノフィ・アベンティスについて
サノフィ・アベンティスは製薬業界における世界のリーディング・カンパニーです。
ワールドクラスの研究開発組織に支えられ、循環器疾患、血栓症、がん、代謝性疾患、中枢神経系疾
患、内科系疾患、ワクチンの主要7治療分野で主導的な地位を占めています。サノフィ・アベンティス
は、パリ(Euronext:SAN)およびニューヨーク(NYSE:SNY)に上場しています。
サノフィパスツールはサノフィ・アベンティスグループのワクチン事業部門で、2004 年には 10 億ドー
ズ分(10 億接種分)以上のワクチンを販売しました。これは世界中で 5 億人以上の人々をワクチンで
予防できる疾患から守ったことに相当します。また弊社は 20 種におよぶ細菌性、ウイルス性疾患から
人々を守る多くのワクチンを提供しています。より詳しくは www.sanofipasteur.com もご覧ください。
References:
(1) WHO, Water Related Disease, Japanese Encephalitis
http://www.who.int/water_sanitation_health/diseases/encephalitis/en/
(2) WHO, Regional Office for South-East Asia, Immunization and Vaccine Development, Japanese
Encephalitis http://www.searo.who.int/en/section12262073.asp