国立音楽大学募集要項

2、国立音楽大学
1)学年暦
2011年
4月 1日(金)
4月 1日(金)~ 4月9日(土)
4月11日(月)
4月29日(金、祝)
5月28日(土)
6月18日(土)
7月 2日(土)
7月21日(木)
7月22日(金)~ 7月26日(火)
7月27日(水)~ 7月30日(土)
7月27日(水)~ 8月 5日(金)
8月29日(月)~ 9月 3日(土)
9月 7日(水)
9月23日(金、祝)
10月 1日(土)
10月10日(月、祝)
10月22日(土)
10月26日(水)~10月31日(月)
11月 1日(火)
11月 3日(木、祝)
11月12日(土)
12月21日(水)
入学式
オリエンテーション
前期授業開始
祝日授業日
補講日
補講日
補講日
前期授業終了
前期学科試験
集中講義期間
夏期音楽講習会
集中講義期間
後期授業開始
祝日授業日
補講日
祝日授業日
補講日
芸術祭期間(通常授業はありません)
臨時振替授業日(月曜日分の授業を行います)
祝日授業日
補講日
後期授業終了
2012年
1月10日(火)~ 1月14日(土)
3月19日(月)
後期学科試験
卒業式
2)事務手続等
①TAC 単位互換申請受付日
2011年4月2日(土)・4日(月)・5日(火)・6日(水)
②受講許可学生発表日(学生の所属大学を通して発表)
2011年4月8日(金)
-1-
3)事務取扱時間
<担当部課>
学務部教務課
平日
8:50~16:50
土曜
8:50~12:30
4)単位互換履修生証の
単位互換履修生証の発行
TAC 単位互換履修生のための学生証を発行しますので、受講許可後、4月15日(金)までに申請時
に渡した学生台帳に写真2枚(タテ3㎝×ヨコ3㎝)を貼って、教務課窓口に提出してください。
5)その他
その他
①グレード科目の履修について
科目名にローマ数字(Ⅰ、Ⅱ…)が付いた科目は、Ⅰから順番に履修しなければなりません。したがって、Ⅱの
みを履修登録することはできませんので注意して下さい。また、前期にⅠの単位を落としてしまった場合は、自動
的に後期のⅡは「失格」となります。
②休講等の伝達は、本部棟北側の掲示板に掲示します。休講情報は学外からもパソコン・携帯電話で大学のホーム
ページにアクセスして見ることができます。
パソコンからのアドレス http://www.kunitachi.ac.jp/kyuko/
ユーザー名確認画面で、ユーザー名に kunitachi 、 パスワードに
kyuko と入力して下さい。
携帯電話からのアドレス http://www.kunitachi.ac.jp/k/
③交通ストライキ、電車妨害、自然災害等に伴う交通機関の混乱の場合の授業実施については、本学発行の
「Campus2011」で確認してください。学外からもパソコン・携帯電話で大学のホームページにアクセスして「緊急
情報」を知ることができます。
パソコンからのアドレス
http://www.kunitachi.ac.jp/
携帯電話からのアドレス http://www.kunitachi.ac.jp/k/
6)受付窓口
国立音楽大学
所在地
電話
ホームページ
交通
学務部教務課(本部棟1階)
〒190-8520 東京都立川市柏町5-5-1
TEL 042-535-9510 FAX 042-537-6291
http://www.kunitachi.ac.jp/
①多摩モノレール・西武新宿(拝島)線玉川上水駅下車 徒歩8分
②JR中央線立川駅下車。多摩モノレール立川北駅より玉川上水駅下車 徒歩8分
-2-
2.国立音楽大学
<国立音楽大学―2011年度「指定科目1」>
「演奏論A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Performance Practice A)
2単位
前期 開講
准教授 久元 祐子(ひさもと ゆうこ)
火曜日 10:40~12:10(3・4時限)
1号館225
1.講義要項
1)講義題目
講義題目
ピアノ演奏論
2)授業目標
作曲家の意図をどのように演奏に反映させるかという観点からのピアノ演奏論を試みる。その
上で、それぞれの演奏者のインスピレーションを反映した個性的な演奏に進化していってほし
い。作品としては、大バッハ、その二人の息子、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シ
ューマン、ショパン、リストを取り上げる。それぞれの時代の楽器の特性と作品への反映、作曲
家の美学と演奏観、テンポ感や即興演奏法など作曲家の演奏法、作曲家の心象風景などを考
察する。それぞれの演奏者がより芸術的に深みのある演奏を追い求める上での一助としたい。
3)授業内容・
授業内容・計画
第 1 回(解題)、大バッハの宇宙世界
第 2 回 バッハの息子たちから古典派の音楽へ(バロックから古典派への転換)
第 3 回「モーツァルトと『クラヴィーア』」(楽器の急速な変化と作品への反映)
第 4 回「モーツァルトの形式感」(ソナタ形式、ロンド形式、ロンド・ソナタ形式)
第 5 回「モーツァルトの即興演奏」(残されたスコアからの想像を交えて)
第 6 回「モーツァルトからベートーヴェンへ」
第 7 回「ベートーヴェンの語法」
第 8 回「シューベルトの歌とピアノ音楽」
第 9 回「メンデルスゾーンの世界」(無言歌など)
第 10 回「シューマンの世界」(『子供の情景』『子供のためのアルバム』など)
第 11 回「ショパン演奏へのアプローチⅠ」(『葬送ソナタ』『幻想曲』、ポロネーズなど)
第 12 回「ショパン演奏へのアプローチⅡ」(ノクターン、マズルカ、ワルツなど)
第 13 回「リストの語法」
第 14 回 筆記試験
2.成績評価の
成績評価の方法
出席(30%)、筆記試験(40%)、学習意欲(公開演奏への参加、講義におけるディスカッション
など)(30%)とし、到達度(公開演奏の内容)に応じ加点する。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
スコアは各自が適当と思われるエディションを用意すること。
久元 祐子《作曲者別演奏法‐シューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ショパン‐》(ショパ
ン)
久元 祐子《作曲家別演奏法 II モーツァルト》(ショパン)
-3-
4.参考図書
礒山雅《モーツァルト=翼を得た時間》(講談社学術文庫)
久元 祐子《モーツァルトのピアノ音楽研究》(音楽之友社)
5.留意事項
とりあげる作品のスコアを用意して受講すること。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目2」>
「演奏論B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Performance Practice B)
2単位
後期 開講
講師 渡邊 順生(わたなべ よしお)
月曜日 10:40~12:10(3・4時限)
1号館225
1.講義要項
1)授業目標
バッハの作品の原題楽器による演奏のあり方について考察する。考察の中心はクラヴィーア作
品(特に、協奏曲および組曲形式の作品群)であるが、弦楽器専攻の受講者の有無によっては、
弦楽器作品にも重点を置く。特に、バロック期に一般的であった楽曲の形式、各種の舞曲など
の様式、テンポやリズム、アーティキュレーション、装飾音等をはじめとするバロック期の演奏
習慣に関する理解を深めることにより、それを個々の楽曲の演奏にどう生かすかを考える。
2)授業内容・
授業内容・計画
初回の授業において、受講者との打ち合わせを行い、受講者に演奏して貰う曲の分担を決める。
授業は、受講者の演奏に対するコメント(マスタークラス方式)と講義がほぼ半分ずつになるよう、
配分して行う。
バッハの時代の楽器~鍵盤楽器と弦楽器を中心に~
楽譜の問題~「原典版」は如何にして作られるか~
バッハ作品における組曲の位置
フランス様式とイタリア様式
リュート様式とヴァイオリン様式
バッハの組曲に占めるクラヴィーア組曲の位置と意義
管弦楽組曲と室内楽における組曲
無伴奏弦楽器のための組曲とクラヴィーア組曲の比較
協奏曲原理の「組曲」形式への導入
二大管弦楽様式-「協奏曲」と「序曲」
ヴィヴァルディの協奏曲のクラヴィーア編曲
各舞曲の性格と様式
主要舞曲:アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグ
その他の舞曲:メヌエット、パスピエ、ガヴォット、ブレ、ルール等
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バッハ演奏のための基礎知識
テンポ、アーティキュレーション、装飾音、
18 世紀の演奏習慣
作品各論
《イギリス組曲》と《フランス組曲》
《6つのパルティータ》
《イタリア協奏曲》と《フランス風序曲》
《無伴奏ヴァイオリン・パルティータ》
《無伴奏チェロ組曲》
2.成績評価の
成績評価の方法
平常点(出席および演奏の評価)および授業内試験
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
授業で取り上げる作品の楽譜(原則として、ベーレンライター版を使用する)
・・・受講者が各自用意すること
4.参考図書
『ヨハン・ゼバスティアン・バッハ』 マルティン・ゲック著(東京書籍)
『ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 学識ある音楽家』 クリストフ・ヴォルフ著(春秋社)
『バッハ全集』[全15巻](小学館)
『バッハの鍵盤音楽』 デイヴィッド・シューレンバーグ著(小学館)
『チェンバロ・フォルテピアノ』 渡邊順生著(東京書籍)
その他、授業内に適宜紹介
<国立音楽大学―2011年度「指定科目3」>
「作品研究A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Seminar in Musical Style A)
2単位
後期 開講
准教授 友利 修(ともり おさむ)
木曜日 13:00〜14:30(5・6時限)
1号館321
1.講義要項
1)講義題目
リスト 《巡礼の年 – 第 1 年: スイス》
2)授業目標
フランツ・リスト(1811 - 1886)のピアノ曲集《巡礼の年 – 第 1 年: スイス》を題材とし、一曲一曲
の具体的な「読み」を通して、ロマン派のピアノ曲を多角的に捉えていく方法を学ぶ。
3)授業内容・
授業内容・計画
曲集《巡礼の年》についての基礎的な事実・諸背景を学んだあと、《第 1 年: スイス》の楽曲を具
体的に、様々な角度 - 伝記的・文化的・文学的・音楽史的背景、リストの他作品・他の作曲家の
-5-
作品との関係、曲の構造、語法、演奏解釈上の問題等々 - から、近年の研究の紹介をも交え
て読み解いていく。
1 リストの音楽創作と《巡礼の年》という曲集
2 《巡礼の年 – 第 1 年:スイス》の成立、版の問題
3 第 1 曲 〈ウィリアム・テルの礼拝堂〉
4 第 2 曲 〈ワレンシュタット湖のほとりで〉
5 第 3 曲 〈田園曲〉
6 第 4 曲 〈泉のほとりで〉
7 第 5 曲 〈嵐〉
8 – 9 第 6 曲 〈オーベルマンの谷〉
10 第 7 曲 〈牧歌〉
11 第 8 曲 〈郷愁〉
12 第 9 曲 〈ジュネーヴの鐘〉
13 全曲の概観による再考
14 受容と影響
2.成績評価の
成績評価の方法
各授業後に提出するリアクションペーパー(50%)と、期末レポート(50%)
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
各回ごとにハンドアウトを配布するが、各自この曲集の楽譜を持参すること。版は問わないが、
演奏するなどこの曲を専門的に学んでいる者、学びたい者は Editio Musica Budapest 版、ある
いは Henle 版を用意することが望ましい。必ずしも専門的に学ばないものは、パブリックドメイ
ンの版を Web サイト imslp.org から各自ダウンロード、印刷して持参するという方法もある。
4.留意事項
授業の各回の前に、とりあげる曲の楽譜に目を通し、録音を聴くなど予習しておくこと。また第 1
回目の授業の前までには全曲を録音で聴いておくこと。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目4」>
「作品研究B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Seminar in Musical Style B)
2単位
前期 開講
准教授 沼口 隆(ぬまぐち たかし)
月曜日 13:00~14:30(5・6時限)
5号館318
1.講義要項
1)講義題目
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番 Op.58 をめぐって
2)授業目標
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を取り上げ、作品の構造・形式、作曲の背景、伝記的事実
との関わりなどについて考察する。同時に、ベートーヴェンの協奏曲全般や、協奏曲の歴史に
も目を向けてゆく。
-6-
3)授業内容・
授業内容・計画
○各回の概要(予定)
第1回 導入、協奏曲の歴史概観(1)
第2回 協奏曲の歴史概観(2)
第3回 ベートーヴェンと協奏曲、第4番以前(1)
第4回 ベートーヴェンと協奏曲、第4番以前(2)
第5回 作品成立とその背景
第6回 第1楽章分析(1)
第7回 第1楽章分析(2)
第8回 第2楽章分析
第9回 第3楽章分析(1)
第 10 回 第3楽章分析(2)
第 11 回 分析のまとめと解釈
第 12 回 演奏史および室内楽版について
第 13 回 ベートーヴェンと協奏曲、第4番以後
第 14 回 まとめ
2.成績評価の
成績評価の方法
平常点(出席回数、受講態度など)、期末レポート。
レポートの課題は、講義中に指示する。提出期限は、教務課が指定する後期のレポート類の〆
切日とする。教務課が指定する期日と方法にしたがうこと。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
各自スコアを用意すること。適宜プリントを配付する。
4.参考図書
適宜、紹介する。
5.留意事項
私語や講義中の出入りは厳しく処分する場合があるので注意すること。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目5」>
「作品研究 C」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Seminar in Musical Style C)
2単位
後期 開講
講師 安川 智子(やすかわ ともこ)
水曜日 13:00~14:30(5・6時限)
5号館206
1.講義要項
1)講義題目
ドビュッシー《ペレアスとメリザンド》研究
-7-
2)授業目標
ドビュッシーの完成した唯一のオペラ《ペレアスとメリザンド》は、なぜ時代を代表する重要なオ
ペラとなったのか。当時の評価・視点と現代の研究成果を交錯させながら、《ペレアス》を総合的
に理解・解釈することを目指します。また、この作品を「オペラ」としてのみ眺めるのではなく、フ
ランスの管弦楽曲の系譜の中に位置づけることで、難解で扱いにくい作品という印象の《ペレア
ス》を新鮮に聴き直すきっかけとしたいと思います。
3)授業内容・
授業内容・計画
第 1 回:導入~日本における《ペレアスとメリザンド》
第 2 回:メーテルランクの『ペレアス』と様々な《ペレアス》
第 3 回:ドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》概要
第 4 回:同時代の「ペレアス」研究―シャルル・ケックランとモーリス・エマニュエル
第 5 回:批評と書簡からたどる当時の「ペレアス」評価
第 6 回:音楽とテキスト分析 第 1 幕
第 7 回:音楽とテキスト分析 第 2 幕
第 8 回:音楽とテキスト分析 第 3 幕
第 9 回:音楽とテキスト分析 第 4 幕
第 10 回:音楽とテキスト分析 第 5 幕
第 11 回:検証 1 ワーグナーのオペラからの影響
第 12 回:検証 2 様々な暗示と象徴 髪、泉、指輪、森、アルモンド王国
第 13 回:検証 3 調性と旋法性その音楽語法
第 14 回:検証 4 管弦楽とオペラの関係
2.成績評価の
成績評価の方法
平常点(出席態度、授業内の課題)と学期末レポートで総合的に評価します。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
プリントを配布します。
4.参考図書
メーテルランク『対訳ペレアスとメリザンド』杉本秀太郎訳、岩波文庫 1988 年。
その他は授業中に適宜紹介します。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目6」>
「作品研究D」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Seminar in Musical Style D)
2単位
前期 開講
教授 礒山 雅(いそやま ただし)
火曜日 13:00~14:30(5・6時限)
5号館311
1.講義要項
1)講義題目
クラウディオ・モンテヴェルディの音楽
-8-
2)授業目標
イタリア初期バロックの大作曲家、モンテヴェルディの世界を究める。一般にまだ親しまれてい
るとはいえないモンテヴェルディであるが、彼の作品を知ることによって、音楽の世界は大きく
広がるはずである。モンテヴェルディの名作に比べればさすがのバッハも色あせると、私は日
頃から実感している。その比類ないすばらしさをぜひお伝えしたい。
3)授業内容・
授業内容・計画
オペラ、マドリガーレ、宗教音楽の順に名作を鑑賞し、そこで展開されている世界観や、音楽技
法について論ずる。オペラの演出や演奏法の変化についても考える。各回は次のような内容を
予定している。
第1回 歌劇《オルフェオ》(1)/「音楽」による導入
第2回 歌劇《オルフェオ》(2)/冥界の音楽表現
第3回 歌劇《ウリッセの帰還》(1)/トロイア戦争と人間の儚さ
第4回 歌劇《ウリッセの帰還》(2)/後期のオペラ作法
第5回 歌劇《ポッペアの戴冠》(1)/愛の悪と美の残酷
第6回 歌劇《ポッペアの戴冠》(2)/勧善懲悪を拒んで
第7回 マドリガーレ集の発展/ルネサンスとの別れ
第8回 アリアンナの嘆きとラメント/悲嘆の修辞表現
第9回 後期マドリガーレの世界/戦いと愛
第10回 聖母マリアの夕べの祈り(1)/壮大な詩篇曲
第11回 聖母マリアの夕べの祈り(2)/雅なるコンチェルト
第12回 聖母マリアの夕べの祈り(3)/讃歌とマニフィカト
第13回 倫理的・宗教的森/聖の諸相
第14回 受講生コンサート
2.成績評価の
成績評価の方法
出席とレポートによる。受講生コンサートの出演者には、一定の点数を与える。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
資料は授業中に配布する。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目7」>
「音楽美学概論 A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Aesthetics of Music (General) A)
2単位
前期 開講
講師 大愛 崇晴(おおあい たかはる)
木曜日 14:40~16:10(7・8時限)
5号館122
1.講義要項
1)講義題目
バロック音楽と様式概念
-9-
2)授業目標
音楽だけでなく、すべての芸術ジャンルにおいて「様式」はその芸術を理解するための重要な
鍵となる概念です。この授業では、バロック音楽を一つのケースとして取り上げ、様式という観
点を手掛かりに、様々な角度から 17~18 世紀の音楽の捉え方を検証してみたいと思います。
3)授業内容・
授業内容・計画
おおよそ以下のような計画に従って授業を進める予定です。19 世紀後半から 20 世紀初頭の芸
術学成立時における時代様式論から現在の「バロック音楽」の概念が成立していく過程を確認し
た後、1600 年前後のイタリアにおける新旧の音楽様式の対立、17・18 世紀に盛んに議論された
音楽の国民様式論などにスポットを当て、バロック時代当時の音楽様式論を詳細に見ていきた
いと思います。録音・映像資料を利用して、作品にできるだけ触れる機会を作りたいと考えてい
ます。
1.導入:様式とは何か
2.芸術学の成立と様式
3.美術史家ヴェルフリンの様式観
4.「バロック音楽」の概念の成立
5.17 世紀初頭のイタリアにおける新旧の音楽様式①
6.17 世紀初頭のイタリアにおける新旧の音楽様式②
7.キルヒャーによる音楽の国民様式論
8.イタリア‐フランス音楽論争①
9.イタリア‐フランス音楽論争②
10.「混合趣味」とドイツ音楽①
11.「混合趣味」とドイツ音楽②
12.古典派音楽と国民様式論
13.ロマン主義とバロック音楽
14.まとめ
2.成績評価の
成績評価の方法
期末に課すレポートによる。出席回数が規定に達しない場合は、レポートの提出資格を失うこと
があるので注意すること。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
なし。
4.参考図書
なし。
5.留意事項
なし。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目8」>
「音楽美学概論B」
科目名
単位数
期
担当教員
(Aesthetics of Music (General) B)
2単位
後期 開講
教授 礒山 雅(いそやま ただし)
- 10 -
授業時間
教室
金曜日 10:40~12:10(3・4時限)
1号館308
1.講義要項
1)講義題目
バロック音楽と様式概念
2)授業目標
音楽だけでなく、すべての芸術ジャンルにおいて「様式」はその芸術を理解するための重要な
鍵となる概念です。この授業では、バロック音楽を一つのケースとして取り上げ、様式という観
点を手掛かりに、様々な角度から 17~18 世紀の音楽の捉え方を検証してみたいと思います。
3)授業内容・
授業内容・計画
おおよそ以下のような計画に従って授業を進める予定です。
19 世紀後半から 20 世紀初頭の芸術学成立時における時代様式論から現在の「バロック音楽」
の概念が成立していく過程を確認した後、1600 年前後のイタリアにおける新旧の音楽様式の対
立、17・18 世紀に盛んに議論された音楽の国民様式論などにスポットを当て、バロック時代当時
の音楽様式論を詳細に見ていきたいと思います。
録音・映像資料を利用して、作品にできるだけ触れる機会を作りたいと考えています。
1.導入:様式とは何か
2.芸術学の成立と様式
3.美術史家ヴェルフリンの様式観
4.「バロック音楽」の概念の成立
5.17 世紀初頭のイタリアにおける新旧の音楽様式①
6.17 世紀初頭のイタリアにおける新旧の音楽様式②
7.キルヒャーによる音楽の国民様式論
8.イタリア‐フランス音楽論争①
9.イタリア‐フランス音楽論争②
10.「混合趣味」とドイツ音楽①
11.「混合趣味」とドイツ音楽②
12.古典派音楽と国民様式論
13.ロマン主義とバロック音楽
14.まとめ
2.成績評価の
成績評価の方法
期末に課すレポートによる。出席回数が規定に達しない場合は、レポートの提出資格を失うこと
があるので注意すること。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
なし。
4.参考図書
なし。
5.留意事項
なし。
- 11 -
<国立音楽大学―2011年度「指定科目9」>
「音楽美学特殊講義A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Aesthetics of Music(Specific Theme) A)
2単位
前期 開講
講師 大愛 崇晴(おおあい たかはる)
木曜日 13:00~14:30(5・6時限)
5号館218
1.講義要項
1)講義題目
西洋の音楽観の流れ(1)
2)授業目標
西洋の音楽観の流れを概観します。前半にあたるこの授業では、古代ギリシャからルネサンス
時代(16世紀)までのヨーロッパで、音楽がどのように捉えられていたかを見ていく予定です。
近代以前の音楽観が、現代の私たちの音楽観とどのように違い、どのような共通点があるのか
を確認することが授業の大きな目標となります。
3)授業内容・
授業内容・計画
音楽美学という科目の性格上、思想史的な内容が中心になると思いますが、具体的な音楽作品
や社会の動きとの関わり合いについても積極的に取り上げていきたいと考えています。授業は
おおよそ以下のような流れで進めていく予定です。
1)導入
2)ピュタゴラス派の世界観・音楽観
3)古代ギリシャの音楽教育論①(プラトン)
4)古代ギリシャの音楽教育論②(アリストテレス)
5)古代後期の音楽論
6)中世の音楽観①(ボエティウス)
7)中世の音楽観②(アウグスティヌス)
8)中世の音楽観③(グロケイオ)
9)初期近代の音楽論と宇宙論①(ザルリーノ)
10)初期近代の音楽論と宇宙論②(ケプラー)
11)ルネサンス人文主義とオペラの誕生①
12)ルネサンス人文主義とオペラの誕生②
13)まとめ
14)期末試験
2.成績評価の
成績評価の方法
期末試験による。毎回出席を取るが、出席回数は試験の受験資格を確認するものであって、評
価にはあまり影響しない。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
なし。
4.参考図書
国安洋『音楽美学入門』、春秋社、1981 年。
ジェイミー・ジェイムズ(黒川孝文訳)『天球の音楽』、白揚社、1998 年。
- 12 -
中村雄二郎『精神のフーガ』、小学館、2000 年。
根岸一美・三浦信一郎(編)『音楽学を学ぶ人のために』、世界思想社、2004 年(第Ⅰ部)。
5.留意事項
留意事項
後期(音楽美学特殊講義 B)を続けて受講することが望ましい。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目10」>
「音楽美学特殊講義B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Aesthetics of Music(Specific Theme) B)
2単位
後期 開講
講師 大愛 崇晴(おおあい たかはる)
木曜日 13:00~14:30(5・6時限)
5号館218
1.講義要項
1)講義題目
西洋の音楽観の流れ(2)
2)授業目標
西洋の音楽観の流れを概観します。後半にあたるこの授業では、バロック時代(17世紀)から20
世紀初頭までを扱います。近代的な音楽観がどのように形成されてきたのかを、とくに音楽の
表現対象の変遷に注目して見ていきたいと思います。
3)授業内容・
授業内容・計画
音楽美学という科目の性格上、思想史的な内容が中心になると思いますが、具体的な音楽作品
や社会の動きとの関わり合いについても積極的に取り上げていきたいと考えています。授業は
おおよそ以下のような流れで進めていく予定です。
1)導入
2)モンテヴェルディと「第二の作法(さくほう)」
3)ドイツ・バロックにおける音楽と修辞学
4)啓蒙主義時代のドイツの音楽観
5)ルソーの音楽観①
6)ルソーの音楽観②
7)ロマン主義と音楽①
8)ロマン主義と音楽②
9)ヘーゲルの芸術論と音楽
10)ハンスリックと自律的音楽美学
11)近代音楽学の成立
12)20 世紀初頭のモダニズム運動と音楽
13)まとめ
14)期末試験
2.成績評価の
成績評価の方法
期末試験による。毎回出席を取るが、出席回数は試験の受験資格を確認するものであって、評
価にはあまり影響しない。
- 13 -
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
なし。
4.参考図書
国安洋『音楽美学入門』、春秋社、1981 年。
中村雄二郎『精神のフーガ』、小学館、2000 年。
根岸一美・三浦信一郎(編)『音楽学を学ぶ人のために』、世界思想社、2004 年(第Ⅰ部)。
三浦信一郎『西洋音楽思想の近代』、三元社、2005 年。
5.留意事項
前期(音楽美学特殊講義 A)から続けて受講することが望ましい。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目11」>
「グレゴリオ聖歌A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Gregorian Chant A)
2単位
前期 開講
講師 小田 賢二(おだ けんじ)
水曜日 10:40~12:10(3・4時限)
SPC-B
1.講義要項
1)授業目標
グレゴリオ聖歌の史的研究と歌唱法の習得を通して、聖歌の宗教性・精神性・芸術性の根源に
触れる。
2)授業内容・
授業内容・計画
【実施予定回数14 回】
序:グレゴリオ聖歌の精神性と音楽性①
[1]グレゴリオ聖歌史の概要②
ディアステマ譜とアディアステマ譜の解読練習③④
[2]ヴァティカン版現行記譜法:四線譜表の読譜練習⑤⑥
[3]詩編唱と旋法:教会旋法と調性音楽⑦⑧
[4]グレゴリオ聖歌はラテン語聖書と常に一体である⑨
[5]ことばのアクセントと旋律形成⑩
[6]聖歌のリズム分析⑪
[7]ラテン語アクセントとグレゴリオ聖歌⑫
・ミサ曲と詩編唱の歌唱法を紹介し、実習を重ねる⑬⑭
2.成績評価の
成績評価の方法
出席日数。四線譜表の読譜に必要な樂理の筆記試験
あらかじめ提示されたミサ賛歌と詩編唱の歌唱試験
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
『グレゴリオ聖歌選集』十枝正子編著(サン・パウロ出版)
- 14 -
現代聖歌学に基づく『グレゴリオ聖歌の歌唱法』E.カルディーヌ著・水嶋良雄/高橋正道共訳(音
楽の友社)
講義プリント(Gregorianische Choral:Musik im Gottesdienst からの翻訳抜粋)
4.参考図書
『グレゴリオ聖歌入門』ドム・ソルニエ著/渡辺宏子訳(サンパウロ)、ソレム樂派による『グレゴリ
オ聖歌の歌い方』テ・ラローシュ著・岳野慶作訳(音楽之友社)、『グレゴリオ聖歌の世界』リチャ
ード・L・クロッカー著/吉川文訳(音楽之友社)
5.留意事項
グレゴリオ聖歌習得のために歌唱実習を多く取り入れます。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目12」>
「グレゴリオ聖歌B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Gregorian Chant B)
2単位
後期 開講
講師 小田 賢二(おだ けんじ)
水曜日 10:40~12:10(3・4時限)
SPC-B
1.講義要項
1)授業目標
前期で学んだ聖歌歌唱法を前提に、更に高度な歌唱法習得を目指してグレゴリオ聖歌の宗教
性・精神性・芸術性の史的研究に取り組みます。
2)授業内容・
授業内容・計画
【実施予定回数 14 回】
[1]グラドゥアーレ・トリプレックス《三種楽譜》によるグレゴリオ聖歌の学びを、年間主日ミサ、聖
母賛歌とレクイエムの聖歌実習①②③
[2]詩編と朗誦の実際:アクセント音節と韻律抑揚によるラテン語テキストの朗誦法研究と実習④
⑤
[3]多様なミサ聖歌にあたって教会旋法の実習する⑥⑦
[4]グレゴリオ聖歌のレパートリ:ミサ聖歌と聖務日課⑧⑨
[5]待降節・クリスマス聖歌の実習と指揮法の学びと実習⑩⑪
[6]グレゴリオ聖歌のオルガン伴奏法の学び⑫
[7]グレゴリオ聖歌史と現代聖歌学(典礼聖歌&賛美歌 21)、その動向を紹介⑬
[8]合同歌唱試験
2.成績評価の
成績評価の方法
(1)提示される課題聖歌についての筆記試験
(2)試験一週間前に提示された一曲と、すでに実習した幾つかの聖歌の中から任意に一曲選
んで公開歌唱(オルガン伴奏も可能)する
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
『グレゴリオ聖歌選集』十枝正子編著(サンパウロ出版)
- 15 -
現代聖歌学に基づく『グレゴリオ聖歌の歌唱法』E.カルディーヌ著・水嶋良雄/高橋正道共著(音
楽の友社)
講義プリント
4.参考図書
『グレゴリオ聖歌入門』ドム・ダニエル・ソルニエ著/渡辺宏子訳(サンパウロ出版)、『グレゴリオ
聖歌の歌い方』ソレム樂派による テ・ラローシュ著/岳野慶作訳(音楽之友社)、『グレゴリオ聖
歌の世界』リチャード・L・クロッカー著/吉田文訳(音楽之友社)
5.留意事項
グレゴリオ聖歌 A を修了した者が履修することができる。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目13」>
「アジア音楽史A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(History of Asian Music A)
2単位
前期 開講
講師 小日向 英俊(こびなた ひでとし)
木曜日 10:40~12:10(3・4時限)
5号館202
1.講義要項
1)講義題目
南アジア・西アジアの音楽文化とその歴史
2)授業目標
南アジア、西アジア諸国の音楽文化について、楽器、音楽様式、社会的意味、歴史などの基本
的事項を理解する。ある国(地域)の音楽を聴いた時に、楽器の種類が分かる、演奏している人
の姿が思い浮かぶ、音楽ジャンルが分かる、分析的に聴き取れる、歴史的視点で理解できるこ
とを目標とする。
3)授業内容・
授業内容・計画
アジア諸地域の音楽については、近年 TV、CD、DVD、インターネットなどを通じて身近に触れ
る機会も多くなっている。しかし、これらの音楽について体系的に知る機会は少ないのが実情で
ある。インドの芸術音楽を聴いて、これをストリートで演奏する音楽と誤解する、また逆に、伝統
音楽を固定的にとらえ、古くからその演奏が変化していないと考えるなど、様々な誤解・曲解も
存在するようである。
本講義では、南アジアおよび西アジア地域の音楽を芸術音楽、ポピュラー音楽、民俗音楽、宗
教音楽などに分類整理し、その「歴史」にも目を配りながら概観する。
第 01 回:導入-世界音楽、西洋音楽、民族音楽
第 02 回:アジアの様々な音楽と日本
第 03 回:南アジア地域 1 全体像
第 04 回:南アジア地域 2 楽器論 1
第 05 回:南アジア地域 3 楽器論 2
第 06 回:南アジア地域 4 音楽理論
第 07 回:南アジア地域 5 歴史
第 08 回:南アジア地域 6 現代の姿
- 16 -
第 09 回:西アジア地域 1
第 10 回:西アジア地域 2
第 11 回:西アジア地域 3
第 12 回:西アジア地域 4
第 13 回:西アジア地域 5
第 14 回:総括
全体像
楽器論 1
楽器論 2
音楽理論
歴史
2.成績評価の
成績評価の方法
レポート提出による評価
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
なし
4.参考図書
『アジア音楽史』柘植元一等編(音楽之友社)
『イラン音楽 ; 声の文化と即興』谷正人著(青土社)
『インド音楽序説』B.C.デーヴァ著(東方出版)
『世界音楽文化図鑑』アラン・ブラックウッド著(東洋書林)
『人間と音楽の歴史:イスラム』H.G.ファーマー著(音楽之友社)
『人間と音楽の歴史:古代インド』ウォルター・カウフマン著(音楽之友社)
『人間と音楽の歴史:南アジア インドの音楽とその伝統』A.ダニエルー著(音楽之友社)
5.留意事項
アジア地域の音楽の生演奏に触れるチャンスを増やし、講義で得た知識を確実にすることを望
む。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目14」>
「アジア音楽史B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(History of Asian Music B)
2単位
後期 開講
講師 小日向 英俊(こびなた ひでとし)
木曜日 10:40~12:10(3・4時限)
5号館202
1.講義要項
1)講義題目
東南アジア・東アジアの音楽文化とその歴史
2)授業目標
東南アジア、東アジア諸国の音楽文化について、楽器、音楽様式、社会的意味、歴史などの基
本的事項を理解する。ある国(地域)の音楽を聴いた時に、楽器の種類が分かる、演奏している
人の姿が思い浮かぶ、音楽ジャンルが分かる、分析的に聴き取れる、歴史的視点で理解できる
ことを目標とする。
- 17 -
3)授業内容・
授業内容・計画
アジア諸地域の音楽については、近年 TV、CD、DVD、インターネットなどを通じて身近に触れ
る機会も多くなっている。しかし、これらの音楽について体系的に知る機会は少ないのが実情で
ある。韓国のポピュラー音楽 K-POP の女性グループの情報に触れるチャンスは多いが、伝統
音楽や民謡などについてはなかなか情報がない。我々が接しているこれらの地域の音楽情報
には偏りがあり、一定のフィルターをかけられた状態なのである。
本講義では、東南アジアおよび東アジア地域の音楽を芸術音楽、ポピュラー音楽、民俗音楽、
宗教音楽などに分類整理し、その「歴史」にも目を配りながら概観する。
第 01 回:導入-世界音楽、西洋音楽、民族音楽
第 02 回:アジアの様々な音楽と日本
第 03 回:東南アジア地域 1 全体像
第 04 回:東南アジア地域 2 楽器論 1
第 05 回:東南アジア地域 3 楽器論 2
第 06 回:東南アジア地域 4 音楽理論
第 07 回:東南アジア地域 5 歴史
第 08 回:東南アジア地域 6 現代の姿
第 09 回:東アジア地域 1 全体像
第 10 回:東アジア地域 2 楽器論 1
第 11 回:東アジア地域 3 楽器論 2
第 12 回:東アジア地域 4 音楽理論
第 13 回:東アジア地域 5 歴史
第 14 回:東アジア地域 6 現代の姿
2.成績評価の
成績評価の方法
レポート提出による評価
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
なし
4.参考図書
『アジア音楽史』柘植元一等編(音楽之友社)
『韓国音楽探検』植村幸生著(音楽之友社)
『中国音楽の現在:伝統音楽から流行音楽まで』増山賢治著(東京書籍)
『インドネシア芸能への招待:音楽・舞踊・演劇の世界』皆川厚一編(東京堂出版)
『世界音楽文化図鑑』アラン・ブラックウッド著(東洋書林)
『人間と音楽の歴史:東南アジア』ポール・コラール著(音楽之友社)
5.留意事項
アジア地域の音楽の生演奏に触れるチャンスを増やし、講義で得た知識を確実にすることを望
む。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目15」>
「日本音楽史概説A」
科目名
単位数
(Introduction to the History of Japanese Music A)
2単位
- 18 -
期
担当教員
授業時間
教室
前期 開講
講師 三浦 裕子(みうら ひろこ)
火曜日 13:00~14:30(5・6時限)
5号館302
1.講義要項
1)講義題目
日本音楽の美を探る
2)授業目標
日本音楽の歴史を概観し、個々のジャンルの特徴や美を理解する。さらに、日本音楽全体に見
られる共通概念を追究し、現代における日本音楽の在り方を探る。
本講義では古代から中世にいたる日本音楽を取り上げる予定である。
3)授業内容・
授業内容・計画
1 導入・概説
2 日本における「音楽」とは何か
3 日本の音階
4 雅楽の概要と特徴①
5 雅楽の概要と特徴②
6 声明の概要と特徴①
7 声明の概要と特徴②
8 琵琶楽の概要と特徴①
9 琵琶楽の概要と特徴②
10 琵琶楽の概要と特徴③
11 能の概要と特徴①
12 能の概要と特徴②
13 まとめ①
14 まとめ②
2.成績評価
成績評価の方法
定期試験により評価するが、平常点(出席および授業の集中度)および講義時に課すアンケー
ト・感想文なども参考とする。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
『日本音楽基礎用語辞典』音楽之友社、1890 円
4.参考図書
小島美子監修『日本の伝統芸能講座 音楽』淡交社、3990 円
5.留意事項
集中して講義に臨むこと。日本音楽の演奏会など、なるべく実際の演奏に触れる機会を積極的
に作ってほしい。講義時などに、演奏会の情報など提供したい。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目16」>
「日本音楽史概説B」
科目名
(Introduction to the History of Japanese Music B)
- 19 -
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
2単位
後期 開講
講師 三浦 裕子(みうら ひろこ)
火曜日 13:00~14:30(5・6時限)
5号館302
1.講義要項
1)講義題目
日本音楽の特徴を探る
2)授業目標
日本音楽の歴史を概観し、個々のジャンルの特徴や美を理解する。さらに、日本音楽全体に見
られる共通概念を追究し、現代における日本音楽の在り方を探る。本講義では日本音楽史概説
Aの続きとして、近世から現代にいたる日本音楽を取り上げる予定。
3)授業内容・
授業内容・計画
1 導入・概説
2 日本音楽における楽譜の意味
3 間、序破急などの音楽用語を考える
4 狂言の歌謡
5 三味線の伝来
6 三味線音楽の広がり
7 歌舞伎音楽の概要と特徴①
8 歌舞伎音楽の概要と特徴②
9 人形浄瑠璃の概要と特徴
10 地歌箏曲の概要と特徴
11 尺八楽の概要と特徴
12 近代・現代の日本音楽
13 まとめ①
14 まとめ②
2.成績評価の
成績評価の方法
定期試験により評価するが、平常点(出席および授業の集中度)および講義時に課すアンケー
ト・感想文なども参考とする。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
『日本音楽基礎用語辞典』音楽之友社、1890 円
4.参考図書
小島美子監修『日本の伝統芸能講座 音楽』淡交社、3990 円
5.留意事項
集中して講義に臨むこと。日本音楽の演奏会など、なるべく実際の演奏に触れる機会を積極的
に作ってほしい。講義時などに、演奏会の情報など提供したい。
- 20 -
<国立音楽大学―2011年度「指定科目17」>
「日本音楽(雅楽)A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(History of Japanese Music (Gagaku) A)
2単位
前期 開講
客員教授 宮田 まゆみ(みやた まゆみ)
火曜日 10:40〜12:10(3・4時限)
4号館302
1.講義要項
1)講義題目
雅楽
2)授業目標
日本の音楽の中で1300年を越える長い伝承を保つ「雅楽」は、現代においても多くの人々に
愛好されている。映像を見る、実演を聴く、実際に歌ってみる、本物の楽器や装束に触れるなど
の機会を多く設けることでその魅力を知り、古代の音楽が、自分たちの音楽としていっそう身近
に感じられるようになるだろう。いろいろな時代の音楽の在り方を知ることで、自分自身にとって
音楽がいかに重要か、あらためて認識してほしい。
3)授業内容・
授業内容・計画
1.雅楽はどんな音楽か(1)
2.雅楽はどんな音楽か(2)
3.古事記・日本書紀に記された神話時代の音楽(1)
4.古事記・日本書紀に記された神話時代の音楽(2)
5.古代の祭り「神楽歌」(1)
6.古代の祭り「神楽歌」(2)
7.古代の大音楽会『東大寺大仏開眼供養会』
8.正倉院に残された楽器
9.漢代・唐代の国際都市長安と音楽(1)
10.漢代・唐代の国際都市長安と音楽(2)
11.大陸からの贈物「唐楽」・長安から奈良へ(1)
12.大陸からの贈物「唐楽」・長安から奈良へ(2)
13.古代中国・漢字のはじまりに見られる音楽の風景(1)
14.古代中国・漢字のはじまりに見られる音楽の風景(2)
2.成績評価の
成績評価の方法
出席率と学習の積極性重視。期末に筆記テストあり。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
授業の都度プリントを配付する。「古事記」「日本書紀」を持参すると授業の理解が深まる。
(講談社学術文庫を薦める)
4.参考図書
『古事記』上中下
次田真幸訳注
講談社学術文庫
『日本書紀』上下
宇治谷孟現代語訳 講談社学術文庫
『中国古代の民俗』 白川 静
講談社学術文庫
『中国古代の文化』 白川 静
講談社学術文庫
- 21 -
5.留意事項
日本音楽(雅楽)ABは続けて履修することが望ましい。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目18」>
「日本音楽(雅楽)B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(History of Japanese Music (Gagaku) B)
2単位
後期 開講
客員教授 宮田 まゆみ(みやた まゆみ)
火曜日 10:40〜12:10(3・4時限)
4号館302
1.講義要項
1)講義題目
雅楽
2)授業目標
日本音楽Aに続き、奈良時代、平安時代の日本人が、渡来音楽をどのように消化して自分たち
の音楽としていったか、どのように音楽を受けとめ、どのように楽しんでいたかを考察する。
また現代に生き続ける雅楽の姿を紹介する。
3)授業内容・
授業内容・計画
1.古代の国際交流が育んだ日本の伝統音楽「雅楽」
2.朝鮮半島からの贈物「高麗楽」(1)
3.朝鮮半島からの贈物「高麗楽」(2)
4.舞楽の楽しみ 舞いぶりと装束(1)
5.舞楽の楽しみ 舞いぶりと装束(2)
6.雅楽の楽器(1)
7.雅楽の楽器(2)
8.『源氏物語』『平家物語』に見られる雅楽の風景(1)
9.『源氏物語』『平家物語』に見られる雅楽の風景(2)
10.歌ってみよう「催馬楽」「朗詠」
11.雅楽の楽器による現代作品 芝祐靖 武満徹
12.雅楽の楽器による現代作品 ジョン・ケ-ジ ほか
13.古代中国 紀元前の音楽と日本の雅楽(1)
14.古代中国 紀元前の音楽と日本の雅楽(2)
2.成績評価の
成績評価の方法
出席率と学習の積極性重視。期末に筆記テストあり。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
授業の都度プリントを配付する。
4.参考図書
『源氏物語』1~8紫式部 石田穣二・清水好子校注 新潮日本古典集成
- 22 -
『平家物語』上中下 水原一校注 新潮日本古典集成
5.留意事項
日本音楽(雅楽)ABは続けて履修することが望ましい。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目19」>
「日本音楽(能楽)A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(History of Japanese Music (Noh)A)
2単位
後期 開講
講師 三浦 裕子(みうら ひろこ)
火曜日 14:40〜16:10(7・8時限)
5号館309
1.講義要項
1)講義題目
能・狂言(能楽)を知る
2)授業目標
能楽(能・狂言)は、室町時代に芸術的基礎を固めた古典芸能である。音楽・舞踊・演劇・美術・
文学が融合した総合芸術ともいえるが、とくにその音楽が重要な要素となっている。この講義で
は、能・狂言の音楽的特徴を知り、その美に触れることを目標とする。具体的には謡(うたい)と
いう声楽と、囃子(はやし)という楽器の音楽性を理解し、舞踊・演劇とのかかわり合いを考える。
また、先行芸能および後代の芸能との影響関係を通して、日本音楽史における価値・意味を考
えたい。
3)授業内容・
授業内容・計画
1 能の概説① 役籍・流儀・約束事・舞台など
2 能の概説② 能の諸作品の概観など
3 能の音楽性 「玉ノ段」の特徴をみる
4 能の謡① 発声法
5 能の謡② 旋律
6 能の謡③ リズム法
7 能の謡④ 世阿弥の伝書を読む
8 能の囃子① 小鼓・大鼓・太鼓の特性と役割
9 能の囃子② 笛の特性と役割
10 能の囃子③ 謡とのかかわり合いについて
11 能の道具 能面・装束・作リ物など
12 狂言の音楽
13 まとめ①
14 まとめ②
2.成績評価の
成績評価の方法
定期試験により評価するが、平常点(出席および授業の集中度)および講義時に課すアンケー
ト・感想文なども参考とする。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
- 23 -
三浦裕子『学校で教えない教科書 能・狂言』日本文芸社、1470 円
4.留意事項
積極的に講義に参加すること。学生が鑑賞するにふさわしい公演を紹介するので、なるべく実
際の能・狂言に触れる機会を設けてほしい。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目20」>
「日本音楽(近世邦楽)B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(History of Japanese Music (Modern Age) B)
2単位
後期 開講
講師 吉野 雪子(よしの ゆきこ)
木曜日 13:00〜14:30(5・6時限)
5号館202
1.講義要項
1)講義題目
江戸の三味線音楽
2)授業目標
16 世紀半ばに琉球から日本に伝来した三味線は、「うた」や「語り」の伴奏として江戸庶民に広く
受け入れられた。特に歌舞伎や人形浄瑠璃(文楽)と結びついた「三味線音楽」は、演劇や文学と
も深い繋がりを持ちながら発展した。この授業では、様々な三味線音楽を取り上げ、映像や音
楽資料を用いて、その特色や魅力について考えたい。
3)授業内容・
授業内容・計画
(1) 三味線の伝来
(2) 「うた」と「語り」
(3) 文楽と義太夫節① (概説)
(4) 文楽と義太夫節② (時代物と世話物)
(5) 歌舞伎 (概説、下座音楽)
(6) 歌舞伎舞踊① (長唄)
(7) 歌舞伎舞踊② (浄瑠璃所作事)
(8) 歌舞伎の義太夫狂言
(9) 劇場以外の三味線音楽
(10) 同じ題材を扱った作品①
(11) 同じ題材を扱った作品②
(12) 三味線音楽の資料 (錦絵、正本など)
(13) 新しい三味線音楽の展開
(14) まとめ
2.成績評価の
成績評価の方法
期末レポートと出席状況。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
- 24 -
授業内でプリントを配布する。
4.参考図書
『図解雑学 よくわかる歌舞伎』石橋健一郎編著(ナツメ社)
『歌舞伎入門』古井戸秀夫(岩波ジュニア新書)
『まるとご三味線の本』(青弓社)
『日本の伝統芸能講座 音楽』小島美子監修、国立劇場企画編集(淡交社)
『日本の伝統芸能講座 舞踊 演劇』服部幸雄監修、国立劇場企画編集(淡交社)
『日本音楽基本用語辞典』(音楽之友社)
『江戸演劇史 上下』渡辺保 (講談社)
この他にも、授業時に随時紹介する。
5.留意事項
授業には積極的に参加してほしい。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目21」>
「日本音楽(近世邦楽)C」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(History of Japanese Music (Modern Age) C)
2単位
前期 開講
講師 野川 美穂子(のがわ みほこ)
水曜日 9:00〜10:30(1・2時限)
4号館311
1.講義要項
1)講義題目
地歌・箏曲の魅力を探る
2)授業目標
三味線の繊細な音色と艶やかな声を特徴とする地歌、箏の澄んだ響きと表現の多様性を持ち
味とする箏曲は、近世邦楽を代表する種目である。どちらも本来は別の種目であるが、密接に
結びついて発展してきた。この授業では、地歌と箏曲がどのように誕生し、どのような人々によ
って楽しまれてきたのか、両者の結びつきがどのように形成されてきたのかを概観する。また、
それぞれの種目が伝える多彩なレパートリーの特徴と魅力を、多くの視聴覚資料を通して感じ
取ることを目標とする。
3)授業内容・
授業内容・計画
以下の内容で行う。
(1)ガイダンス。地歌・箏曲に使われる楽器①
(2)地歌・箏曲に使われる楽器②
(3)地歌のレパートリーの広がり①
(4)地歌のレパートリーの広がり②
(5)地歌のレパートリーの広がり③
(6)地歌のレパートリーの広がり④
(7)箏曲のレパートリーの広がり①
(8)箏曲のレパートリーの広がり②
(9)箏曲のレパートリーの広がり③
- 25 -
(10)三味線と箏の製作方法
(11)同じ題材で作られた楽曲群
(12)文楽や歌舞伎に登場する地歌・箏曲
(13)新しい地歌・箏曲の展開①(明治時代)
(14)新しい地歌・箏曲の展開②(大正時代以降)
2.成績評価の
成績評価の方法
出席状況と期末レポート
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
毎授業時にプリントを配布する。
4.参考図書
『三味線と箏の組歌』平野健次(白水社)
『箏曲・地歌の歌謡~その表象文化論~』平野健次(邦楽社)
『箏三味線音楽』平野健次監修(白水社)
『三曲の手びき』日本三曲協会編(講談社)
『よくわかる箏曲地歌の基礎知識』久保田敏子(白水社)
『箏の基礎知識』津田道子(音楽之友社)
『地歌における曲種の生成』野川美穂子(第一書房)
『箏と箏曲を知る事典』宮崎まゆみ(東京堂出版)
以上のほか、『箏曲地歌大系』平野健次監修(ビクター・エンタテインメント株式会社)など、AV 資
料にも重要なものがある。授業時に随時紹介する。
5.留意事項
授業で紹介する地歌・箏曲の名曲にじっくりと耳を傾ける姿勢、これが最も大切です。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目22」>
「民族音楽学A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Ethnomusicology A)
2単位
前期 開講
講師 増野 亜子(ましの あこ)
木曜日 9:00〜10:30(1・2時限)
5号館311
1.講義要項
1)講義題目
バリ島のガムラン・アンクルン
2)授業目標
バリ島の伝統的な器楽アンサンブルの一つであるガムラン・アンクルンの音楽構造とアンサン
ブルを主に実践を通して体験的に理解することを目標とする
3)授業内容・
授業内容・計画
- 26 -
実際に楽器に触れ、その演奏方法を体験的に習得することから合奏の仕組み、音楽形式、美学
などを学ぶ。また伝統的なバリ島の学習方法と同様、テキストや楽譜を使用せず、目・耳・手を
使ってその場で音楽を理解し、覚えることを重視する。
(1-2)ガムラン・アンクルンのガンサの基本的演奏方法
(3-5)「ギラ」の鍵盤楽器パートの演奏法
(6-7)「ギラ」のレヨンの演奏法
(8-10)「アンジュラン・アリット」のガンサの演奏方法
(11-13)「アンジュラン・アリット」のレヨンの演奏方法
(14)合奏の仕上げ
受講者は交代で複数の楽器を経験し、アンサンブルをしながら授業を進める。履修者の人数や
能力により授業の進行が大きく変更する可能性がある。
2.成績評価の
成績評価の方法
授業内評価。授業期間中に、2-3 回、技術習得と理解の確認をチェックする小テストを行う。
3.参考図書
授業中はテキストや楽譜は使用しないが、ガムランの文化的背景を知るために下記の図書を
推薦する。
皆川厚一「ガムランを楽しもう」音楽之友社
皆川厚一編「インドネシア芸能への招待」東京堂出版
4.留意事項
(1)受講生が楽器数より多い場合もあるが、他の受講生が演奏している様子を観察することも
重要な学習方法であることを念頭に置いてほしい。
(2)演奏技術習得の達成度だけでなく、積極的・能動的な学習姿勢を評価する。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目23」>
「民族音楽学B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Ethnomusicology B)
2単位
後期 開講
教授 横井 雅子(よこい まさこ)
火曜日 13:00〜14:30(5・6時限)
5号館122
1.講義要項
1)講義題目
世界の人びとの音楽的営みを考察する
2)授業目標
世界の多くの人びとにとって、音楽は単に鑑賞したり、娯楽として享受されるものではありませ
ん。この授業では、音楽がまさに生活の一部として機能し、人びとの価値観と深く関わり、また
現代社会の中で変化する様子を、世界各地の多様な音楽的事象を通して理解することを目指し
ます。
- 27 -
3)授業内容・
授業内容・計画
最初の5回で基本的な発想、共通する事項を扱い、残りの回を特定の地域やテーマによるケー
ススタディにあてる。
1)世界音楽を学ぶとはどういうことなのか
2)音、構造を通してみる音楽
3)楽器を通してみる音楽
4)音楽家を考察する
5)人は音楽を通して何を伝えるのか
6)地域研究①南西諸島その1
7)
②南西諸島その2
8)
③東南アジアその1
9)
④東南アジアその2
10)
⑤西アジアその1
11)
⑥西アジアその2
12)
⑦ブラック・アフリカその1
13)
⑧ブラック・アフリカその2
14)
⑨中央アメリカ
2.成績評価の
成績評価の方法
授業時に不定期に課す数回の小レポート、学期末の中レポート、および出席点で総合的に評価
する。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
授業担当者が作成した配布資料に基づく。
4.参考図書
その都度、必要に応じて紹介する(配布資料の中にも言及する)
5.留意事項
音源・映像を多用するので、私語はもちろんのこと、授業中の出入りも控えること。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目24」>
「現代音楽研究A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Study of Modern Music A)
2単位
前期 開講
講師 白石 美雪(しらいし みゆき)
火曜日 13:00~14:30(5・6時限)
5号館205
1.講義要項
1)講義題目
20世紀の音楽(第二次世界大戦まで)
- 28 -
2)授業目標
音楽の意味を根本から問い直した20世紀の音楽を学ぶ。20世紀はあらゆる芸術の分野でモ
ダニズムの思潮が高まり、新しい美学による作品を生み出してきた。クラシック音楽の作曲家た
ちも未来を導く新しい音楽の姿を求めて、伝統と革新の間で揺れ動き、様々な問題にぶつかっ
ていった。モダニズムの動きは欧米を中心に1970年頃まで続く。「現代音楽」というと、感覚的
に受けつけない、あるいは、良さがわからないといった印象をもつ学生が増えている。授業で
はなぜ、前衛音楽は「むずかしい」と感じるのかという素朴な疑問からはじめて、重要な作曲家
と作品に触れながら、歴史の大きな流れをたどる。
3)授業内容・
授業内容・計画
以下は予定。進行の具合により、変更することがある。
第1週 授業の内容説明/20世紀音楽における伝統と革新
第2週 調性の崩壊/後期ロマン派、フランス印象派
第3週 無調音楽の誕生/新ウィーン楽派(1)
第4週 12音音楽の発明/新ウィーン楽派(2)
第5週 ロシアの原始主義/ディアギレフとロシアバレエ団
第6週 ロシアの原始主義/ストラヴィンスキー
第7週 ハンガリーの原始主義/バルトーク
第8週 イタリア未来派/ルッソロと騒音の音楽
第9週 電子楽器/テルミンとオンド・マルトノ
第10週 家具の音楽/サティ(1)
第11週 音楽におけるダダイズム/サティ(2)
第12週 新古典主義/サティとフランス六人組
第13週 アメリカ実験主義の萌芽/アイヴズとカウエル
第14週 アメリカ実験主義の旗手/ケージとその仲間たち
2.成績評価の
成績評価の方法
学期末試験と出席によって評価する。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
とくになし。
4.参考図書
久保田慶一編『はじめての音楽史』音楽之友社
ボスール『現代音楽の読み解く88のキーワード』音楽之友社
<国立音楽大学―2011年度「指定科目25」>
「現代音楽研究B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Study of Modern Music B)
2単位
後期 開講
講師 白石 美雪(しらいし みゆき)
火曜日 13:00~14:30(5・6時限)
5号館205
- 29 -
1.講義要項
1)講義題目
20世紀の音楽(第二次世界大戦から)
2)授業目標
音楽の意味を根本から問い直した20世紀の音楽を学ぶ。20世紀はあらゆる芸術の分野でモ
ダニズムの思潮が高まり、新しい美学による作品を生み出してきた。クラシック音楽の作曲家た
ちも同様だったが、この動きは欧米を中心に1970年頃まで続き、それ以降は新たな価値観が
芽生えてくる。講義は「現代音楽研究 A」の続編として、第二次世界大戦以降の動きからはじめ
て21世紀にいたる半世紀あまりの動きを、重要な作曲家と作品に触れながら紹介し、歴史の大
きな動向をさぐる。近年の20世紀音楽史の読みなおしについても、適宜、触れたい。
3)授業内容・
授業内容・計画
以下は予定。進行の具合により、変更することがある。
第1週 授業の内容説明/音楽における伝統と革新 20世紀音楽史の課題
第2週 トータル・セリー音楽/メシアンとブーレーズ
第3週 偶然性の音楽/ケージ(1)
第4週 行為としての音楽/ケージ(2)
第5週 パフォーマンス/ハプニングからフルクサスへ
第6週 電子音楽/テープ音楽からコンピュータ音楽へ
第7週 音群作法(クラスター)/リゲティとペンデレツキ
第8週 社会主義リアリズム/プロコフィエフとショスタコーヴィチ
第9週 ミニマル・ミュージックの誕生/4人の創始者たち
第10週 ミニマル・ミュージックの展開/ライヒとグラス
第11週 引用の音楽と多様式主義/ベリオとロシアの三羽烏
第12週 新簡素主義と新複雑主義/スペクトル楽派など
第13週 世紀末音楽の諸相/ペルトとグレツキ
第14週 物語性の復権/イギリスとフィンランドの作曲家
2.成績評価
成績評価の
評価の方法
学期末試験と出席で評価する。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
とくになし。
4.参考図書
久保田慶一編『はじめての音楽史』音楽之友社
ボスール『現代音楽の読み解く88のキーワード』音楽之友社
<国立音楽大学―2011年度「指定科目26」>
「ポピュラー音楽研究A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
(Study of Popular Music A)
2単位
前期 開講
講師 野中 映(のなか えい)
火曜日 16:20〜17:50(9・10時限)
- 30 -
教室
1 号館308
1.講義要項
講義要項
1)講義題目
ポップ・オルタナティヴ
2)授業目標
ちまたでは、オルタナティヴということばがやたらめったらつかわれています。「べつの」とか
「もうひとつの」とかいう意味ですが、ちょっとかっこいいことばで「傍流」なんて訳されたりもしま
す。「主流」に対する「傍流」。それじゃあポピュラー音楽の主流ってなんだろうなって考えるとな
やんでしまうのですが、フランク・シナトラあたりは自分のことを主流だって思ってたかもしれま
せん。そんなわけで、この授業ではシナトラのうたう《マイ・ウェイ》はきけませんが、セックス・ピ
ストルズのシド・ヴィシャスがうたったヨレヨレの《マイ・ウェイ》はきけます。そういう授業です。
3)授業内容・
授業内容・計画
・レイト・シックスティーズ
・ハード・ロックの先駆
・プログレッシヴ・ロック
・グラム・ロック
・ニューヨーク・パンク
・ロンドン・パンク
・ニュー・ウェイヴ
・ヘヴィ・メタル
・ジャーマン・ロック
・ノー・ウェイヴ
・グランジ~オルタナティヴ
・ポスト・ロック
授業はロックに偏っていますが、あわせて授業開始時にテクノ、ハウス、ドラムンベース、トラン
スなんかも流します。
2.成績評価の
成績評価の方法
学期末レポート(文章だけでなく絵や図などを盛り込んだフリ-ペーパーのようなものを作成し、
最終授業日に提出してもらいます。)
3.留意事項
この授業は、轟音とか目のチカチカする映像とかが苦手な方にはおすすめできません。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目27」>
「ポピュラー音楽研究B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Study of Popular Music B)
2単位
後期 開講
講師 野中 映(のなか えい)
火曜日 16:20〜17:50(9・10時限)
1 号館308
- 31 -
1.講義要項
1)講義題目
J-ポップ・オルタナティヴ
2)授業目標
ちまたでは、オルタナティヴということばがやたらめったらつかわれています。「べつの」とか
「もうひとつの」とかいう意味ですが、ちょっとかっこいいことばで「傍流」なんて訳されたりもしま
す。「主流」に対する「傍流」。それじゃあポピュラー音楽の主流ってなんだろうなって考えるとな
やんでしまうのですが、フランク・シナトラあたりは自分のことを主流だって思ってたかもしれま
せん。そんなわけで、この授業ではシナトラのうたう《マイ・ウェイ》はきけませんが、『スワロウ
テイル』で Chara がうたった《マイ・ウェイ》はきけます。そういう授業です。
3)授業内容・
授業内容・計画
・B級GS
・J-ロック黎明期
・YMO 現象と日本のテクノポップ
・東京ロッカーズ
・日本の初期インディーズ・シーン
・1980 年代J-ロックの名脇役たち
・1990 年代J-ポップ・オルタナティヴ
・2000 年代J-ポップ・オルタナティヴ
・フィメール・J-ポップ・オルタナティヴ
・日本のポジティヴ・パンクとヴィジュアル系
・日本のロックと映画(20 世紀編)
・日本のロックと映画(21 世紀編)
・椎名林檎まるかじり
2.成績評価の
成績評価の方法
学期末レポート(文章だけでなく絵や図などを盛り込んだフリ-ペーパーのようなものを作成し、
最終授業日に提出してもらいます。)
3.留意事項
この授業は、轟音とか目のチカチカする映像とか変なバンドとかが苦手な方にはおすすめでき
ません。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目28」>
「ポピュラー音楽研究 F」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Study of Popular Music F)
2単位
後期 開講
教授 吉成 順(よしなり じゅん)
木曜日 13:00~14:30(5・6時限)
1号館225
1.講義要項
- 32 -
1)講義題目
ミュージカルの歴史
2)授業目標
20 世紀以降の劇場音楽としてもっとも重要なジャンルであるミュージカルについて、主に歴史的
角度から理解する。
3)授業内容・
授業内容・計画
適宜概説的な話題を織り交ぜつつ、主な作曲家や作品に注目しながらミュージカルの歴史的な
流れを追う。全 14 回の内容としては次のようなものを予定しているが、進行の都合でその一部
に集中する可能性もある。
1 ルーツ:オペレッタとヴォードビル・ショー
2 ジャズ、ティンパンアレイとブロードウェイ
3 「ショー・ボート」とロジャース&ハマースタイン
4 映画とミュージカル
5 ディズニー
6 バーンスタイン
7 ソンドハイム
8 ロック・ミュージカル
9 ロイド=ウェッバー
10 ヨーロッパ系ミュージカル
11 日本のミュージカル
12 宝塚
13 ジュークボックス・ミュージカル
14 ミュージカルの明日
2.成績評価の
成績評価の方法
期末レポート(予定)
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
適宜プリント配布
<国立音楽大学―2011年度「指定科目29」>
「宗教音楽史A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(History of Religious Music A)
2単位
前期 開講
教授 藤本 一子(ふじもと いつこ)
金曜日 10:40~12:10(3・4時限)
1号館209
1.講義要項
1)講義題目
オラトリオの名作にみる宗教音楽のリアリティ
2)授業目標
西洋音楽史の一環としてキリスト教音楽と文化を展望し、「オラトリオ」を軸に、劇的な表現に託
した宗教音楽の世界を学ぶ。
- 33 -
3)授業内容・
授業内容・計画
【内容】中世から20世紀までの「オラトリオ」から名作をとりあげ、時代と社会と文化のありように
照らしながら、宗教と音楽の関連を考察する。
【すすめ方】14 回を通して以下の時代と作曲家の作品をとりあげる予定。
(1) 中世以降のキリスト教文化と音楽の歴史的概観
(2)~(4);19 世紀初頭まで(ヘンデル、J.S.バッハ、J.ハイドンほか)
(5)~(10);19 世紀末まで(ベルリオーズ、メンデルスゾーン、シューマンほか)
(11)~(14);20 世紀(ストラヴィンスキー、オネゲル、シェーンベルク ほか)
2.成績評価の
成績評価の方法
出席・授業内ミニ・レポート(1 回)・期末レポート
3.教科書
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
なし
4.参考図書
『聖書』新共同訳(日本聖書協会)
『キリスト教史』(1)~(12)(著者多数、上智大学中世思想研究所訳)平凡社ライブラリー。
音楽関係の参考図書については授業内で提示。
5.留意事項
授業ではできるだけ映像を通して作品にふれるので欠席しないこと。
相談がある場合は随時 4-310 室(音楽学教員控室)へ。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目30」>
「宗教音楽史B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(History of Religious Music B)
2単位
後期 開講
教授 藤本 一子(ふじもと いつこ)
金曜日 10:40~12:10(3・4時限)
1号館209
1.講義要項
1)講義題目
「レクイエム」;死をめぐる祈りと省察の音楽
2)授業目標
西洋音楽史の一環としてキリスト教音楽と文化を展望し、「レクイエム」を軸に、死をめぐる祈りと
省察の音楽表現を考察する。20 世紀の作品を多くとりあげる予定である。
3)授業内容・
授業内容・計画
【内容】「レクイエム」またはこれに類する音楽をとりあげる。とくに 19 世紀中葉以降に重点を置
き、近代社会における宗教音楽のリアリティを探っていく。
【すすめ方】14 回を通して以下の時代と作曲家の「レクイエム」または死をめぐる作品をとりあげ
る予定。
(1)宗教音楽と死の表現についての概観
- 34 -
(2)~(4);18 世紀末まで。モーツァルトほか。
(5)~(9);19 世紀。シューマン、ブラームス、ヴェルディ、ドヴォルジャク、フォーレほか。
(10)~(14);20 世紀。ブリテン、ペンデレツキ、メシアン、リゲティ ほか
2.成績評価の
成績評価の方法
出席状況・授業内ミニ・レポート(1 回)・期末レポート
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
なし
4.参考図書
『聖書』新共同訳(日本聖書協会)
『キリスト教史』(1)~(12)(著者多数、上智大学中世思想研究所訳)平凡社ライブラリー
音楽関係の参考図書は授業内で提示する。
5.留意事項
授業ではできるだけ映像を通して演奏にふれるので、欠席しないこと。映像の都合で作品を変
更することもある。質問がある場合は随時 4-310 室(音楽学教員控室)へ。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目31」>
「鍵盤音楽史A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(History of Keyboard Music A)
2単位
前期 開講
教授 久保田 慶一(くぼた けいいち)
水曜日 10:40~12:10(3・4時限)
5号館113
1.講義要項
1)授業目標
ルネサンスから古典派までの鍵盤音楽について、作品の成立背景や作品の構造を学ぶ。さら
に様式の変遷や作曲家による相違を理解する。
2)授業内容・
授業内容・計画
第1回:鍵盤楽器と鍵盤音楽
第2回:J.S.バッハ(インヴェンション、シンフォニア)
第3回:J.S.バッハ(平均律クラヴィーア曲集 I,II)
第4回:J.S.バッハ(クラヴィーア組曲)
第5回:J.S.バッハ(変奏曲)
第6回:J.S.バッハ(オルガン作品)
第7回:J.S.バッハ以前のフーガ
第8回:J.S.バッハ以前の組曲
第9回:J.S.バッハ以前の変奏曲
第 10回:J.S.バッハ以前のオルガン音楽
第 11回:C.P.E.バッハ
第 12回:J.Chr.バッハ
- 35 -
第 13回:モーツァルト
第 14回:ハイドン
2.成績評価の
成績評価の方法
出席状況ならびにレポートを総合的に評価する。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
使用しない。
4.参考図書
久保田慶一他:はじめての音楽史(音楽之友社)
久保田慶一編著:キーワード150音楽通論(アルテスパブリッシング)
5.留意事項
特になし。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目32」>
「鍵盤音楽史B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(History of Keyboard Music B)
2単位
後期 開講
教授 久保田 慶一(くぼた けいいち)
水曜日 10:40~12:10(3・4時限)
5号館113
1.講義要項
1)授業目標
ベートーヴェンから現代までの鍵盤音楽について、作品の成立背景や構造を学ぶ。また様式の
変遷や作曲家によるし相違を理解する。
2)授業内容・
授業内容・計画
第1回:古典派以前の鍵盤音楽
第2回:L.v.ベ-トーヴェン(前期ソナタ)
第3回:L.v.ベ-トーヴェン(中期ソナタ)
第4回:L.v.ベ-トーヴェン(後期ソナタ)
第5回:L.v.ベ-トーヴェン(変奏曲)
第6回:Fr.シューベルト
第7回:F.メンデルスゾーンと R.シューマン
第8回:Fr.ショパン(ソナタ)
第9回:Fr.ショパン(バラードなど)
第 10回:J.ブラームスなど
第 11回:Cl.ドビュッシーと M.ラヴェル
第 12回:20世紀前半の鍵盤音楽(1)
第 13回:20世紀前半の鍵盤音楽(2)
第 14回:20世紀後半の鍵盤音楽
- 36 -
2.成績評価の
成績評価の方法
出席状況とプログラムノートを総合的に評価する。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
使用しない。
4.参考図書
前期と同じ。
5.留意事項
特になし。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目33」>
「室内楽史A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(History of Chamber Music A)
2単位
前期 開講
准教授 友利 修(ともり おさむ)
水曜日 13:00~14:30(5・6時限)
5号館113
1.講義要項
1)授業目標
西洋音楽におけるルネサンスから現代までの室内楽の歴史的概観を、代表的レパートリーの
編成、成立事情、様式観察などを通じて、西洋音楽史全体の流れの中で習得する。
2)授業内容・
授業内容・計画
実施予定回数 14 回
・第 1 回 総説
・第 2-3 回 ルネサンス・バロック
・第 4-6 回 古典派
・第 7-10 回 ロマン派
・第 11-13 回 近現代
・第 14 回 21 世紀の室内楽とその未来
第 1 回目の講義の際、暫定的なレパートリーリストを提示するが、受講者とくに演奏にたずさわ
る学生の興味・必要に応じてとりあげる曲目を調整するので、積極的に要望を告げてほしい。
2.成績評価の
成績評価の方法
出席と期末レポート。授業内で随時行うディスカッションへの積極的参加も重視する。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
特になし。授業内で資料を配付。
- 37 -
<国立音楽大学―2011年度「指定科目34」>
「室内楽史B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(History of Chamber Music B)
2単位
後期 開講
准教授 友利 修(ともり おさむ)
水曜日 13:00~14:30(5・6時限)
5号館113
1.講義要項
1)授業目標
室内楽というジャンルをめぐる社会的条件、演奏習慣、室内楽に固有の作曲上の問題などにつ
いて個別の観点から、室内楽におきた歴史的変遷を認識し、現代における室内楽の可能性に
ついて考える材料とする。
2)授業内容・
授業内容・計画
実施予定回数 14 回。以下のテーマの枠組みの中から、音楽史記述、楽譜、図像資料、文学史
料、演奏会資料、音響・演奏資料などの多様な資料を活用し、さまざまな具体例を受講者による
発表をまじえながら勉強していく。受講者の発表課題は、それぞれの興味に応じて、第1回目の
講義の際、相談のうえ決定する。
・「室内楽」とは何か ― ジャンルとしての「室内楽」の変遷
・室内楽の社会的条件、演奏の場、演奏者と聴き手
・社会的・文化的地位、室内楽とジェンダー
・演奏習慣、楽譜と即興
・編曲の問題
・室内楽の「語り口」
・現代社会・現代音楽文化の中の室内楽
2.成績評価の
成績評価の方法
出席、授業内発表と期末レポート。授業内で随時行うディスカッションへの積極的参加も重視す
る。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
特になし。授業内で資料を配付。
4.留意事項
前期に行われる室内楽史Aとは別個に組み立てられた講義ではあるが、室内楽史Aで得た、幅
広いレパートリーに対する知識を活用するので、連続して履修することを推奨する。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目35」>
「管弦楽史A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
(History of Orchestral Music A)
2単位
前期 開講
教授 吉成 順(よしなり じゅん)
火曜日 10:40~12:10(3・4時限)
- 38 -
教室
1号館321
1.講義要項
1)講義題目
交響曲の歴史(1)
2)授業目標
祝祭の開幕音楽でしかなかった交響曲がいかにして「器楽最高のジャンル」とさえ呼ばれるま
でに変容していったかを、社会的・文化的背景や創作の背後にある思想を踏まえながら眺め
る。
3)授業内容・
授業内容・計画
全 14 回の予定はおよそ次の通り(変更の余地あり)
1) 導入:交響曲とは何か
2) 前史:交響曲のルーツ
3) 前古典派:交響曲の成立
4) ハイドン
5) モーツァルト
6) ベートーヴェン(1)
7) ベートーヴェン(2)、シューベルト
8) メンデルスゾーンとシューマン
9) ベルリオーズおよびフランスの交響曲
10)リスト、ラフ、ルービンシュタイン
11)ブラームス
12)ブルックナー
13)ドヴォルザークとチャイコフスキー
14)その他
2.成績評価の
成績評価の方法
期末試験またはレポート
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
適宜プリント配付
<国立音楽大学―2011年度「指定科目36」>
「管弦楽史B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(History of Orchestral Music B)
2単位
後期 開講
教授 吉成 順(よしなり じゅん)
火曜日 10:40~12:10(3・4時限)
1号館321
1.講義要項
1)講義題目
交響曲の歴史(2)
- 39 -
2)授業目標
20 世紀初頭で交響曲の歴史は終わったという見方もあったが、どうしてどうしてその後も優れた
交響曲が作られ続けている。ここでは創作活動の中で交響曲を重視したいわゆるシンフォニス
トたちの仕事を中心に、20 世紀以降の交響曲の多様な展開をたどる。
3)授業内容・
授業内容・計画
全 14 回の予定はおよそ次の通り(変更の余地あり)
1) 世紀転換期の交響曲(マーラー)
2) 世紀転換期の交響曲(R.シュトラウス)
3) 世紀転換期の交響曲(シベリウスとニールセン)
4) 交響曲概念の再検討(シェーンベルク、ウェーベルン、ストラヴィンスキー)
5) イギリス(エルガー、ヴォーン=ウィリアムズほか)
6) フランス(オネゲル、メシアンほか) イタリア(マリピエロ、ベリオほか)
7) ドイツ(ヒンデミット、ハルトマン、ヘンツェほか)
8) 東欧(マルティヌー、ペンデレツキ、グレツキほか) 北欧(アッテルベリ、ローセンベリほか)
9) ロシア/ソヴィエト 1(スクリャービン、ラフマニノフ、プロコフィエフ、ミャスコフスキーほか)
10)ロシア/ソヴィエト 2(ショスタコーヴィチほか)
11)アメリカ(アイヴス、シューマン、ホヴァネスほか)
12)アジアと日本の交響曲(山田、諸井、矢代、黛、尹ほか)
13)現代の交響曲(コリリャーノ、ラウタヴァーラ、タン・ドゥン、吉松ほか)
14)交響曲の未来
2.成績評価の
成績評価の方法
期末試験またはレポート
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
適宜プリント配付
<国立音楽大学―2011年度「指定科目37」>
「楽曲分析Ⅰ」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Seminar in Music Analysis Ⅰ)
1単位
前期 開講
講師 川島 素晴(かわしま もとはる)
火曜日 13:00~14:30(5・6時限)
2号館11
1.講義要項
1)授業目標
2011 年度より、楽曲分析 I~IV を連続的に担当することになった。従って、2 年間の連続的な授
業を計画している。履修については自由だが、できるだけ、I~IV の連続履修を推奨する。
本講義では西洋音楽史を歴時的に辿りつつ、各授業で 1~2 曲の楽曲分析を行う。(楽曲分析 I
では古典派まで、楽曲分析 II では 19 世紀、楽曲分析 III では 20 世紀前半、楽曲分析 IV では 20
世紀後半を扱う。なお、2011 年度の楽曲分析 III~IV は、これに該当しない。)
本来、楽曲分析とは、1 曲をじっくり数回に分けて分析していく手法が主流だが、ここでは、1 回
につき 1~2 曲を扱う。それは、今日の音楽家にとって、様々な時代の様々な音楽、それぞれの
- 40 -
分析の視点を理解することが不可欠であるとの配慮からであり、それを実現するには 1 曲に数
回を割くのは不合理だからである。当然、大規模な楽曲は、全体を見ることはできない。授業で
示せるのは、全体を見るためのヒントにとどまることもある。従って、受講者には、事前の楽曲
への習熟と、事後の個人的探求が、授業時間内以外に求められる。
全14 回の計画のうち、最初の 9 回は、講義形式となる。そこまでで得た分析の方法、視点をもと
に、残る 5 回では、受講者自らが当該時期の楽曲を選出し、分析発表を行う、演習形式となる。
3)授業内容・
授業内容・計画
「楽曲分析 I」では、西洋音楽史の黎明から中世、ルネッサンス、バロックを経て古典派に至るま
での各時期から、代表的な音楽を分析する。
(1)民族音楽、グレゴリオ聖歌とおらしょ、カノン『夏は来たりぬ』
(2)中世の様々な音楽技法~ルネッサンスの様々な実験
(3)パッヘルベル『カノン』、ヴィヴァルディ『四季』
(4)J.S.バッハ『平均律クラヴィア曲集』
(5)クレメンティ『ソナチネ』、モーツァルト『トルコ行進曲付』
(6)モーツァルト『交響曲第 40 番(第 1 楽章)&41 番(終楽章)』
(7)ベートーヴェン『ピアノソナタ第 1 番』ベートーヴェン『ピアノソナタ第8番』
(8)ハイドンの交響曲(『告別』『驚愕』『90 番』『時計』)
(9)ベートーヴェン『交響曲第 9 番』
(10~14)古典派までの時代から、受講者自らが選曲し、分析発表する。
2.成績評価の
成績評価の方法
受講態度、及び授業内の分析発表。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目38」>
「楽曲分析Ⅱ」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Seminar in Music Analysis Ⅱ)
1単位
後期 開講
講師 川島 素晴(かわしま もとはる)
火曜日 13:00~14:30(5・6時限)
2号館11
1.講義要項
1)授業目標
2011 年度より、楽曲分析 I~IV を連続的に担当することになった。従って、2 年間の連続的な授
業を計画している。履修については自由だが、できるだけ、I~IV の連続履修を推奨する。
本講義では西洋音楽史を歴時的に辿りつつ、各授業で 1~2 曲の楽曲分析を行う。(楽曲分析 I
では古典派まで、楽曲分析 II では 19 世紀、楽曲分析 III では 20 世紀前半、楽曲分析 IV では 20
世紀後半を扱う。なお、2011 年度の楽曲分析 III~IV は、これに該当しない。)
本来、楽曲分析とは、1 曲をじっくり数回に分けて分析していく手法が主流だが、ここでは、1 回
につき 1~2 曲を扱う。それは、今日の音楽家にとって、様々な時代の様々な音楽、それぞれの
分析の視点を理解することが不可欠であるとの配慮からであり、それを実現するには 1 曲に数
回を割くのは不合理だからである。当然、大規模な楽曲は、全体を見ることはできない。授業で
示せるのは、全体を見るためのヒントにとどまることもある。従って、受講者には、事前の楽曲
への習熟と、事後の個人的探求が、授業時間内以外に求められる。
- 41 -
全14 回の計画のうち、最初の 9 回は、講義形式となる。そこまでで得た分析の方法、視点をもと
に、残る 5 回では、受講者自らが当該時期の楽曲を選出し、分析発表を行う、演習形式となる。
2)授業内容・
授業内容・計画
「楽曲分析 II」では、19 世紀の音楽(ロマン派から国民楽派等)から、代表的な音楽を分析する。
(1)シューベルト『セレナード』、『弦楽四重奏曲第 14 番 死と乙女』
(2)シューマン『トロイメライ』、ショパン『革命のエチュード』
(3)ショパン補遺、リスト『ピアノ・ソナタ』とその後
(4)メンデルスゾーン『結婚行進曲』、ヴァーグナー『トリスタンとイゾルデ前奏曲』
(5)ブラームス『交響曲第1番』、『交響曲第4番』
(6)ドヴォルザーク『交響曲 新世界より』、国民楽派の諸傾向
(7)チャイコフスキー『第 6 交響曲 悲愴』、ムソルグスキー『展覧会の絵』
(8)フランス国民音楽協会、サティ
(9)ドビュッシー『牧神の午後への前奏曲』
(10~14)19 世紀の音楽から、受講者自らが選曲し、分析発表する。
2.成績評価の
成績評価の方法
受講態度、及び授業内の分析発表。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目39」>
「コンピュータ音楽概論C」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Introduction to Computer Music C)
2単位
前期 集中講義
講師 莱 孝之(らい たかゆき)
日程未定 後日、所属大学へ連絡
1号館225
1.講義要項
1)講義題目
電子音楽の歴史
2)授業目標
授業目標
すでに音楽史の一部になろうとしている電子音楽、コンピュータ音楽の発展について作品視聴
を通して考察し、新しい時代の音楽や音環境への理解を深める。
3)授業内容・
授業内容・計画
このクラスでは以下のサブジェクトを採り上げる。
音楽とテクノロジーの歴史的結びつき/第 2 次世界大戦前の電気楽器/20 世紀前における作
曲家の音色拡張の試み/ミュージック・コンクレート/電子音楽/電子音楽(テープ作品)/電
子音楽(テープと楽器のための作品)/ライブ電子音楽/アナログ・シンセサイザー/シンセサ
イザーとポピュラー音楽
2.成績評価の
成績評価の方法
出席、レポート
3.留意事項
コンピュータ音楽概論 D「コンピュータ音楽の歴史」も履修することが望ましい。
- 42 -
3 年次からコンピュータ音楽コース進学を希望する学生は必ず履修しておくこと。
コンピュータ応用コアを選択しない学生もこのコンピュータ音楽概論 C を単独で履修することが
できる。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目40」>
「コンピュータ音楽概論D」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Introduction to Computer Music D)
2単位
後期 集中講義
講師 莱 孝之(らい たかゆき)
日程未定 後日、所属大学へ連絡
6号館110
1.講義要項
1)講義題目
コンピュータ音楽の歴史
2)授業目標
音楽史の一部となろうとしている電子音楽、コンピュータ音楽の発展に着いて作品視聴を通して
考察し、新しい時代の音楽や音環境への理解を深める。
3)授業内容・
授業内容・計画
このクラスでは以下のサブジェクトを採り上げる。
コンピュータと音楽 / Computer Aided Composition(コンピュータ支援作曲)/ コンピュータ音合
成技術について / デジタル・オシレータを用いたコンピュータ音楽 / コンピュータを利用して
制作されたテープと楽器のための作品について / インタラクティブ・コンピュータ音楽 / セン
サーを使ったコンピュータ音楽パフォーマンス・システム / コンピュータ音楽からマルチ・メディ
ア・アートへ
2.成績評価の
成績評価の方法
出席、レポート
3.留意事項
コンピュータ音楽概論 C「電子音楽の歴史」も履修することが望ましい。
3 年次からコンピュータ音楽コース進学を希望する学生は必ず履修しておくこと。
コンピュータ応用コアを選択しない学生もこのコンピュータ音楽概論 D を単独で履修することが
できる。
<国立音楽大学―2011年度「指定科目41」>
「音楽教育史 A」
科目名
単位数
期
担当教員
(History of Music Education A)
2単位
前期 開講
准教授 江﨑 公子(えざき きみこ)
- 43 -
授業時間
教室
月曜日 13:00~14:30(5・6時限)
1号館209
1.講義要項
1)講義題目
童謡論1
2)授業目標
日本人にとって「うた」とは何であったろうか?人々の日常や教育の場における「うた」の数々を
知り、それぞれを生み出した時代背景を知る。前期は作曲家に焦点をあてる。明治以降、日本
語に問い続けられている音や響き、あるいはその響きの表記や表現を模索した先達の思いを
追体験する。
3)授業内容・
授業内容・計画
1.わらべ唄、唱歌、童謡という用語。2回
2.作曲家の試みを作品を通して知る。各1回
瀧廉太郎 田村虎蔵 成田為三 広田龍太郎 中山晋平 本居長世 中田喜直 團伊玖磨
大中恩 現代の童謡
2.成績評価の
成績評価の方法
フィールドワークによる調査。採集したものを採譜し、レポートを添付し提出する。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
講義時にプリント配布。
4.留意事項
特になし
<国立音楽大学―2011年度「指定科目42」>
「音楽教育史 B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(History of Music Education B)
2単位
後期 開講
准教授 江﨑 公子(えざき きみこ)
月曜日 13:00~14:30(5・6時限)
1号館209
1.講義要項
1)講義題目
童謡論2
2)授業目標
日本人にとって「うた」とは何であったろうか。後期は、日本の童謡運動の発端ともなったイギリ
スのナーサリーライムの検討から始める。そして、これらに多大な影響を受けた日本の作詞者
たちの作品を扱う。さらにメディアの発達に伴って童謡が変貌してゆく過程を辿る。
3)授業内容・
授業内容・計画
1.イギリスのナーサリーライム
2.童謡雑誌『赤い鳥』・『金の船』・『金の星』
- 44 -
3.北原白秋の童謡論
4.作詞者の試み 北原白秋、野口雨情、金子みすず、まどみちお等
5.レコード童謡と少女歌手
6.ラジオとテレビにみる童謡
7.セラピーの立場から
2.成績評価の
成績評価の方法
童謡コンサートを企画し、演奏する。企画書を作成し、演奏会の趣旨やプログラム作成の意図を
明記し、リポートとして提出する。
3.教科書(
教科書(使用テキスト
使用テキスト)
テキスト)
プリント配布、及び講義中に指示。
4.留意事項
特になし
<国立音楽大学―2011年度「指定科目43」>
「リトミックⅠ」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Eurhythmics I)
1単位
前期 開講
准教授 井上 恵理(いのうえ えり)
木曜日 10:40~12:10(3・4時限)
6号館201
1.講義要項
1)授業目標
リトミックは 20 世紀初、スイスの音楽教育家エミール・ジャック=ダルクローズが創案した「音
(聴覚)と動き(筋肉運動感覚)を関連づけた総合的な音楽教育」である。「動きから音、音から動
き」という両方のプロセスを通し、人と響き会える心と身体をつくることを目標とする。教育者、音
楽家としての感性を深め、「身体は楽器」であることを実感、理解する。
2)授業内容・
授業内容・計画
(1)ガイダンス ダルクローズリトミックについて
(2)五感をつかう・聴覚とは? 自分のまわりの空間を意識する。サウンドスケープ
(3)呼吸 音楽的な身体づくり 呼吸から声へ 緊張と弛緩
(4)身体のなかのリズム 自分の身体を基軸として、時間、テンポをとらえる。
(5)歩行 様々な足音 足音について発見する。
(6)クラッピング 手をたたくことについて発見する。
(7)身体は楽器 グループでの即興表現 リズムアンサンブル
(8)身体は楽器 グループでの即興表現 リズムアンサンブル
(9)ことばから音楽へ ことばのもつリズム、旋律
(10)ピアノであそぼう イメージ即興、対話
(11)ピアノであそぼう 動きに音をつける
(12)音と動き 音になる 音を動く
(13)音と動き 音になる 音を動く
- 45 -
(14)ふりかえりとまとめ
2.成績評価の
成績評価の方法
毎回の授業への取り組み、課題の発表、定期試験、レポートなどを総合的に評価する。
3.参考図書
「ダルクローズのリトミック」 エリザベス・バンドゥレスパー著 石丸由理訳 (ドレミ出版社)
「体を楽器にした表現 リズム&ゲームにどっぷり!リトミック 77 選」 神原雅之編著 (明治図
書)
「窓際のトットちゃん」 黒柳徹子 (講談社)
「リズム・インサイド」 神原雅之編著
その他、授業内で伝える
4.留意事項
動きやすい服装、底の薄い靴(素足が望ましい)で参加すること
<国立音楽大学―2011年度「指定科目44」>
「リトミックⅡ」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Eurhythmics Ⅱ)
1単位
後期 開講
准教授 井上 恵理(いのうえ えり)
木曜日 10:40~12:10(3・4時限)
6号館201
1.講義要項
1)授業目標
リトミック I で学んだことをさらに深める。音楽(聴覚)と動き(筋肉運動感覚)の関連性に着目し、
独自の教育法を創案したダルクローズは、「即興」を音楽教育、人間教育の大切な要素として位
置づけている。コミュニケーションツールとしての音楽を「即興」をとおして楽しむ。楽譜にたよら
ず、自らが音楽になる。楽譜は自分の心、他者の心や動き、絵本や詩などのイメージである。
動き、リズム、歌、楽器、ピアノを用いて展開する。
3)授業内容・
授業内容・計画
(1)鳴り響く楽器としての身体
(2)他者の呼吸、リズムを感じる
(3)他者と音をあわせる 横の繋がり~メロディー~
(4)他者と音をあわせる 縦の繋がり~ハーモニー~
(5)即興 ~声をつかって~
(6)即興 ~打楽器やトーンチャイムをつかって~
(7)即興 ~打楽器やトーンチャイムをつかって~
(8)即興 ~ピアノをつかって~
(9)即興 ~ピアノをつかって~
(10)動きに音をつける
(11)音から動き 動きから音 グループ創作
(12)音から動き 動きから音 グループ創作
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(13)音から動き 動きから音
(14)まとめ
グループ創作
2.成績評価の
成績評価の方法
毎回の授業への取り組み、課題の発表、定期試験、レポートなどから総合的に評価する。
3.参考図書
リトミック I 参照
4.留意事項
動きやすい服装、底の薄い靴(素足可)で受講すること
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