事業報告書 - 日本郵船

122期
第
事業報告書
平成20年4月 1 日から
平成21年3月31日まで
第122期定時株主総会
招集ご通知添付書類を含む
01
目次
ページ
社長ご挨拶
主要財務ハイライト
2
1.連結業績の推移
2.セグメント別業績
3
4
事業報告
1.当社グループの現況に関する事項
2.株式に関する事項
3.新株予約権等に関する事項
4.会社役員に関する事項
5.会計監査人に関する事項
6.業務の適正を確保するための体制
7.会社の支配に関する基本方針
5
12
12
13
15
16
16
1.連結貸借対照表
2.連結損益計算書
3.連結株主資本等変動計算書
4.連結キャッシュ・フロー計算書の要旨(ご参考)
5.連結注記表
23
24
25
25
26
1.貸借対照表
2.損益計算書
3.株主資本等変動計算書
4.個別注記表
31
32
33
34
連結計算書類
計算書類
監査報告
1.連結計算書類に係る会計監査人の監査報告書 謄本
2.会計監査人の監査報告書 謄本
3.監査役会の監査報告書 謄本
株主メモ
お知らせ
37
38
39
裏表紙
裏表紙
(注1)この報告書の業績予想や将来の予測等に関する記述は、現時点で入手された情報に基づき合理
的と判断した予想であり、潜在的なリスクや不確実性その他の要因が内包されています。した
がいまして、実際の業績は見通しと大きく異なる結果となる可能性があります。
(注2)
「当社グループ」とは、当社及びその子会社から成る企業集団を意味しています。
(注3)記載金額及び株式数は、表示単位未満を切り捨てて表示しています。
(注4)△印はマイナスを示しています。
(注5)従来「その他の事業」に含めて表示していました旅行業を当連結会計年度から「物流事業」に
含めて表示することとしました。なお、この事業区分の変更がセグメント情報に与える影響は
軽微です。
※表紙デザインに使用している窓は、横浜市の山下公園に繋留している当社氷川丸の舷窓です。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
社長ご挨拶
私は本年4月に代表取締役社長に就任いたしました工藤泰三
です。株主の皆様には、日頃より当社グループの活動にご理
解とご支援をいただき、感謝申し上げます。
02
本年4月に同計画の数値目標の見直しを行うに至りました。
また、厳しい経済情勢に対応すべく、当社グループは本年
(注)
(ようそろ)
1月に2年間の緊急構造改革プロジェクト「宜候」
を策定し実施しています。本プロジェクトを通じ船隊規模の
適正化、コスト削減、収益構造及び営業体制の抜本的見直し
による大胆な構造改革を行い、外部環境の激変に対応する体
制を整えるとともに、景気回復後の飛躍に備えます。具体的
には、総合物流では定期船事業の収益性回復や物流事業との
連携強化、バルク・エネルギー輸送ではグローバルな産業動
向の分析に基づく船隊構成の再編、航空運送では、コスト構
造の刷新を図り、より一層お客様本位の事業運営を行い日本
貨物航空㈱の事業改善を目指します。そのほかIT・ファイナ
ンス・船舶の建造と管理等において競争力を高める体制の構
築などの改革に取り組んでまいります。
(注)
「宜候」とは船長が掛ける号令で、ここからは真直ぐに進め、と言うとき
に発するものです。当社グループは、現在の難局を切り抜け、目標に向か
って直進するという思いから名づけたものです。
当期(平成20年度)の連結業績は売上高2兆4,299億円、
営業利益1,449億円、経常利益1,408億円、当期純利益561
億円と前期比減収減益となりました。昨年秋の世界的な金融
危機以降経済情勢が悪化の一途をたどり、海運業部門(定期
船事業・不定期専用船事業)は、海上荷動き量の減少、運賃
の低迷及び急激な円高の進行に苦しみました。非海運業部門
においても、物流事業・ターミナル関連事業・客船事業・航
空運送事業は、同様に経済減速の影響を大きく受けました。
当社グループは昨年3月、平成20年度から3ヵ年の中期経
営計画“New Horizon 2010”を発表いたしました。本計画
は「成長」
「安定」
「環境」の3つをキーワードとして、
『モノ運び』
グローバル企業グループとなることを目指すものです。この
目標達成のため努力を重ねてまいりましたが、100年に一度
当社グループの基本戦略のもと、緊急構造改革プロジェクト
を着実に遂行し、中期経営計画の達成に向けて、グループ一
丸となって努力してまいります。
現在の厳しい事業環境等を踏まえ、当期の期末配当金につ
きましては、1株2円とすることをご提案させていただくこと
としています。また、来期(平成21年度)の配当金につきま
しては、連結当期純利益180億円の予想を前提として、中間
及び期末とも1株2円、年間4円(連結配当性向27.3%)を予
定しております。株主の皆様には、今後とも一層のご理解と
ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
平成21年6月
代表取締役社長
と言われる未曾有の経済情勢の中、基本戦略は堅持しつつ、
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
主要財務ハイライト
03
1.連結業績の推移
(1)売上高
(単位:億円)
中間期 通期
30,000
25,000
20,000
(2)経常利益・売上高経常利益率
(単位:億円)
中間期
2,500
通期
(3)当期(中間)純利益
売上高経常利益率(単位:%) (単位:億円)
12.5
2,000
10.0
1,500
7.5
1,000
5.0
500
2.5
10,000
5,000
第119期
平成17年度
第120期
平成18年度
0
第121期 第122期(当期)
平成19年度 平成20年度
(4)
総資産
(単位:億円)
中間期 通期
25,000
第119期
平成17年度
第120期
平成18年度
第121期 第122期(当期)
平成19年度 平成20年度
0.0
(5)
株主資本・自己資本比率
(単位:億円)
中間期
7,000
35
5,000
25
15,000
4,000
20
10,000
3,000
15
2,000
10
1,000
5
5,000
第119期
平成17年度
第120期
平成18年度
0
第121期 第122期(当期)
平成19年度 平成20年度
第119期
平成17年度
第120期
平成18年度
110
0
第119期
平成17年度
第120期
平成18年度
第121期 第122期(当期)
平成19年度 平成20年度
0
3.00
1.60
2.00
1.33
98.2
115.4
100.2
103.6
∼
∼
0
平成17年
平成18年
平成19年
平成20年
平成21年
4月
10月
4月
10月
4月
10月
4月
10月
4月
400
0.00
第119期
平成17年度
第120期
平成18年度
第121期 第122期(当期)
平成19年度 平成20年度
300
324
396
319
314
624
285
300
200
∼
∼ 224
0
平成17年
平成18年
平成19年
平成20年
平成21年
4月
10月
4月
10月
4月
10月
4月
10月 3月
(注)為替レート・消費燃料油価格とも、当社社内値(表示単位未満を四捨五入)です。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
1.36
501
500
118.1
90
1.98
1.00
600
100
第121期 第122期(当期)
平成19年度 平成20年度
700
113.2 117.5 117.9
107.4
250
(8)
消費燃料油価格の推移(単位:US$/MT)
(7)
為替レートの推移(単位:円/US$)
120
500
有利子負債比率(D/E Ratio)
(6)
30
130
1,000
自己資本比率(単位:%) (単位:%)
通期
6,000
20,000
0
1,250
750
15,000
0
中間期 通期
1,500
04
2.セグメント別業績
(1)定期船事業
<売上高構成比>
第122期(当期) 第121期
(単位:億円)
平成20年度 平成19年度
売 上 高
5,953
6,664
営業利益
△243
115
経常利益
△258
114
(2)不定期専用船事業
(単位:億円)
その他の事業 8.0%
不動産業 0.5%
航空運送事業 3.0%
客船事業 1.7%
ターミナル関連事業
5.1%
第122期(当期) 第121期
平成20年度 平成19年度
1,727
1,784
経常利益
1,689
1,741
(3)物流事業
物流事業
17.2%
不定期専用船事業
41.7%
売 上 高 10,870 10,391
営業利益
定期船事業
22.8%
(6)航空運送事業
第122期(当期) 第121期
(単位:億円)
平成20年度 平成19年度
(単位:億円)
第122期(当期) 第121期
平成20年度 平成19年度
売 上 高
4,481
5,269
売 上 高
794
1,026
営業利益
48
160
営業利益
△179
△220
経常利益
51
171
経常利益
△188
△232
(4)ターミナル関連事業
(7)不動産業
第122期(当期) 第121期
(単位:億円)
平成20年度 平成19年度
(単位:億円)
第122期(当期) 第121期
平成20年度 平成19年度
売 上 高
1,320
1,513
売 上 高
117
115
営業利益
60
110
営業利益
36
34
経常利益
51
94
経常利益
43
41
(5)客船事業
(8)その他の事業
第122期(当期) 第121期
(単位:億円)
平成20年度 平成19年度
(単位:億円)
第122期(当期) 第121期
平成20年度 平成19年度
売 上 高
442
467
売 上 高
2,078
2,050
営業利益
13
52
営業利益
△15
△18
経常利益
11
50
経常利益
6
2
(注)セグメント間の内部売上高消去前の数字です。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
05
第122期 定時株主総会招集ご通知添付書類
事業報告(平成20年4月1日から平成21年3月31日まで)
1.当社グループの現況に関する事項
⑴当社グループの事業の経過及びその成果
①当期の業績
当期の世界経済は、昨年9月の米大手金融機関の破綻
を契機に金融危機が深刻化し、これが実体経済にも急速
に波及したことから、未曾有の不況に陥りました。昨年
10月から12月の経済成長率は、多くの先進国が年率6~
12%のマイナスになり、中国など新興国も大きく下がり
ました。世界的規模で工業製品や一次産品の需要が後退
し、貿易量は急速に落ち込みました。
このような厳しい事業環境のもと、当社グループはコ
スト削減などに努めましたが、燃料油高と円高の影響も
あり、当期の連結業績は、売上高2兆4,299億円(前期
比6.0%減)
、営業利益1,449億円(同28.3%減)
、経常
利益1,408億円(同29.1%減)
、当期純利益561億円(同
50.8%減)となりました。
②各事業部門の概況
(i)定期船事業
高騰していた燃料油価格は期中に低下しましたが、
世界経済の低迷により、荷動きは急激に減退し、前期
比減収減益となりました。
太平洋、大西洋、欧州、オセアニア、中南米及び東
京船舶㈱が運営するアジアの各コンテナ航路とも概ね、
上期は燃料油価格の高騰が業績を圧迫し、下期は荷況
の悪化に伴う積高の減少と円高に苦しみました。太平
洋、大西洋、中南米及びアジア航路では一部に運賃水
準の良化局面もありましたが、通期の航路業績は大西
洋航路を除き減収減益となりました。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
日之出郵船㈱が運営する在来船航路は、下期に荷況
が急激に悪化したものの、通期の航路業績は減収増益
となりました。
(ii)不定期専用船事業
自動車輸送部門
自動車船部門では、経済危機の影響により下期に荷況
が急激に落ち込みました。当期に新造船が17隻竣工す
る一方、老朽船を中心に14隻のスクラップ売船と4隻の
係船を実施し保有船腹量抑制に努め、利益率は低下し
たものの概ね前期並の業績となりました。自動車関連物
流事業のうち、中国での内航輸送、自動車部品及び完成
車陸送、完成車ターミナル事業は堅調に推移しました。
また、欧州、シンガポール及びインドにおいても、ター
ミナル及び周辺事業を積極的に拡張しました。
バルク・エネルギー輸送部門
【撒積船】高水準で推移していたドライバルク市況は、
06
昨年5月に歴史的な最高値を記録した後、調整局面を経
て、世界的な景気後退の影響により急落しました。こ
のような市況のもと、ハンディバルカー事業を行う
NYKグローバル バルク㈱を含む撒積船の業績は、老朽
船のスクラップ、借船の期前返船を行うなどの対策を
講じましたが、前期比増収減益となりました。
【エネルギー船】上期に高水準を維持した原油タンカ
ー市況はその後軟化し、年明け以降大幅に下落しまし
た。石油製品タンカー市況も、上期は高水準で推移し
ましたが、本年3月には記録的な低水準となりました。
このような市況のもと、長期契約船を主力とする原油
タンカーや新規プロジェクトにより船隊規模が拡大し
たLNG船は概ね順調に稼働し、エネルギー船の業績は
前期比増収増益となりました。
(iii)物流事業
NYK Logistics 部門(航空フォワーダー部門を除く
物流部門)は、製造業や流通業など主要顧客の荷動き
が下期から大幅に減少しました。この急激な環境変化
に対応するため、あらゆるコスト削減やオペレーショ
ンの効率化に努めました。航空フォワーダー部門の郵
船航空サービス㈱も、世界的な航空貨物輸送需要の大
幅な減少に直面しました。このため、物流事業の業績
は前期比減収減益となりました。
(iv)ターミナル関連事業
当期のコンテナターミナル取扱い総量は前期より減
少し、曳船事業を含むターミナル関連事業の業績は前
期比減収減益となりました。
(v)客船事業
世界的な景気後退の中、北米市場のクリスタル・ク
ルーズ、日本市場の飛鳥クルーズとも販売が減少しま
した。加えて、燃料油価格の高騰、保険関係費用の増加
などもあり、業績は前期比減収減益となりました。
(vi)航空運送事業
当期の日本貨物航空㈱は、運航管理・整備・IT体制を
自立させ、新鋭のB747-400Fで機材を統一し事業運営
を行いました。しかし、夏以降、未曾有の市況低迷によ
る荷動きの急減に直面し、業績は前期比減収となったも
のの、継続的な燃料消費節減や運航・整備費用の削減に
努めた結果、経常損益の赤字幅は縮小しました。
(vii)不動産業
不動産業は、高い稼働率を維持し賃料の値上げに努
め、前期比増収増益となりました。
なお、本年4月1日付で当社を貸主とする主要な不動
産賃貸借契約を完全子会社である郵船不動産㈱に承継さ
せ、本年3月開催の取締役会決議により、一部事業につい
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
07
ては本年6月1日を効力発生日として同社を承継会社と
③安全と環境への取組み
する吸収分割を行うことにより、本事業の運営主体を同
船舶の安全運航の継続が当社経営の原点です。当社
社に集約し更なる効率化を進めています。
独自の安全管理システムNAV9000と改善を目的とした
(viii)その他の事業
その他の事業では、商事業及び製造加工業は前期比
増収増益となりました。レストラン事業及び船舶代理
店事業は、前期並みの業績となりました。
あわせて、4ページに記載のセグメント別業績をご参
照ください。
(ⅸ)特別損失の計上
当期は、航空運送事業における航空機等固定資産の
減損損失、定期船事業ソフトウエア開発費用の損失処
理、独占禁止法関連の引当金、傭船解約金及び投資有
価証券評価損等により、連結業績に842億円の特別損
失を計上しました。なお、個別業績においては1,148億
円の特別損失を計上しました。
ニアミス3000を安全活動の核と位置づけ、安全・確実
な海上輸送を実現していきます。この船舶の安全運航
を基本とし、環境先進企業グループを目指し、運航船
のCO2排出量削減への取組みを始め、従業員への環境教
育の実施など、経営上の最重要課題のひとつである環
境問題に積極的に取り組んでいます。
また、環境技術開発にも取り組み、㈱MTI(Monohakobi
Technology Institute)とともに、環境負荷を50%削
減する省エネ自動車専用船の開発に着手し、太陽光発
電システムの実証実験を開始しました。他社に先駆け、
バラスト水処理装置の実証実験を開始するとともに、
独自の発想による船舶エンジン制御方式を開発し導入
しました。
こうしたグループ全体での環境保全活動が評価され、
「第18回地球環境大賞」において「地球環境会議が選ぶ
優秀企業賞」を受賞しました。
⑵当社グループの資金調達及び設備投資の状況
当社グループの当期の所要資金は、主に自己資金、
金融機関からの借入及びコマーシャル・ペーパーの発
行で賄いました。当期末の借入金残高(社債、コマー
シャル・ペーパーを含む)は、前期末比458億円増加
し、1兆680億円となりました。
当社グループは、定期船事業及び不定期専用船事業
を中心に全体で4,175億円の設備投資を実施しました。
両事業において、船舶建造を中心にそれぞれ1,176億円
及び2,345億円の設備投資を実施しました。それ以外の
事業は、物流事業において倉庫建設などに51億円、ター
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
08
中部空港への寄航、ニューヨーク線の再開等により、
より一層お客様本位の事業運営に努めます。
(注)
「宜候」とは船長が掛ける号令で、ここからは真直ぐに進め、と言
うときに発するものです。当社グループは、現在の難局を切り抜
け、目標に向かって直進するという思いから名づけたものです。
②環境問題への取組み
当社グループは、環境保全を経営上の最重要課題の
ひとつとして捉え、環境先進企業グループとなること
を 目 指 し、 昨 年 環 境 特 命 プ ロ ジ ェ ク ト“NYK Cool
Earth Project”を発足しました。本プロジェクトでは
平成25年度までに平成18年度比原単位で最低10%の
CO2削減を目標として、革新的な環境技術の開発や燃料
油消費量の削減、また減速航行など環境にやさしいビ
ミナル関連事業においてターミナル機器などに75億円、
航空運送事業において航空機などに471億円、また、客
船事業において21億円、不動産業において7億円、その
他の事業において25億円の設備投資を実施しました。
⑶当社グループの対処すべき課題
①激変する外部環境への対応
昨秋以降の経済環境の激変に対応するため、本年1月
(注)
(ようそ
に2年間の緊急構造改革プロジェクト「宜候」
ろ)を策定し実施しています。本プロジェクトでは船
隊規模の適正化及び徹底したコスト削減に取り組みま
す。具体的には、定期船事業では、不採算船の処分・
返船による船費の削減、世界各地における一般管理費
の削減、本船・内陸貨物費など変動費の削減等を実施
ジネスモデルへの変革に取り組んでいます。
③CSR経営の強化
CSR(企業の社会的責任)経営は中期経営計画の基
本戦略を支える基盤です。CSRの第1の柱は「健全で透
明性の高い企業経営」であり、内部統制及びコンプラ
イアンス遵守体制の構築に努めます。第2は最重要課題
である「安全の確保と環境活動」であり、安全運航の
ための意識向上及び事故防止手順の徹底や地球温暖化
ガス排出削減に取り組みます。第3は「誇りを持って働
ける職場づくり」であり、当社グループ企業理念を支え
る「NYKグループ・バリュー」
(誠意・創意・熱意)の
実践を通じ、ステークホルダーの皆様との良好な関係
の構築及びサービスの向上に努めます。
します。日本貨物航空㈱については、継続的な燃料節
減活動による燃料費の削減に加え、固定費を含むあら
ゆる分野でのコスト削減を行い、聖域なきコスト構造
の変革を実施します。あわせて、欧米深夜便の就航や、
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
09
⑷当社グループ及び当社の財産及び損益の状況
①当社グループの財産及び損益の状況
(単位:百万円)
②当社の財産及び損益の状況
(単位:百万円)
区 分
第119期
第120期
第121期 第122期(当期)
平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度
売 上 高 1,929,302 2,164,279 2,584,626 2,429,972
営 業 収 益
962,857 1,070,180 1,312,566 1,240,421
経 常 利 益
140,814
経 常 利 益
区 分
第119期
第120期
第121期 第122期(当期)
平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度
140,451
107,534
198,480
82,018
52,430
106,135
113,190
当期純利益
92,058
65,037
114,139
56,151
当期純利益
53,458
38,172
75,920
16,076
1株当たり当期純利益
75.04円
52.99円
92.93円
45.73円
1株当たり当期純利益
43.64円
31.10円
61.81円
13.09円
総 資 産 1,877,440 2,135,441 2,286,013 2,071,270
総 資 産 1,101,991 1,237,635 1,301,423 1,138,526
純 資 産
575,366
700,717
679,036
581,237
純 資 産
462,891
494,085
497,154
408,989
1株当たり純資産
471.05円
534.90円
519.51円
443.16円
1株当たり純資産
379.11円
402.20円
404.83円
333.09円
(注1)1株当たり当期純利益は期中平均発行済株式の総数により算出していま
す。また、1株当たり純資産は期末発行済株式の総数より算出していま
す。なお、発行済株式の総数については、自己株式を除いています。
(注2)第120期から「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準」
(企
業会計基準第5号)及び「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計
基準等の適用指針」
(企業会計基準適用指針第8号)を適用しています。
(注1)1株当たり当期純利益は期中平均発行済株式の総数により算出していま
す。また、1株当たり純資産は期末発行済株式の総数より算出していま
す。なお、発行済株式の総数については、自己株式を除いています。
(注2)第120期から「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準」(企
業会計基準第5号)及び「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計
基準等の適用指針」
(企業会計基準適用指針第8号)を適用しています。
第119期 定 期船事業は、荷動きは堅調に推移しました
が、燃料油価格の高騰や北米内陸輸送コスト
の増加などの影響により前期比増収減益とな
りました。その他海運事業は、船隊規模拡大
により増収増益、物流、ターミナル関連、客
船の各事業でも目標を上回る業績改善を果た
し、全体として、経常利益は減益となったも
のの、売上高と当期純利益は前期を上回り過
去最高を更新しました。
第119期 堅 調な海運市況に支えられ、前期比増収とな
りましたが、引き続き高騰した燃料油価格の
影響などにより、経常利益は前期に及びませ
んでした。
第120期 海 運業部門では、堅調な荷動きと船隊規模拡
大などにより増収となったものの、主要定期
船航路における運賃の下落、燃料油価格の高
騰やその他の運航コストの増加により減益と
なりました。物流事業を中心に非海運業の主
要3部門は増収増益基調を維持しましたが、通
期連結した日本貨物航空㈱の影響により、非
海運業部門全体では増収減益となりました。
第121期 コ ンテナ船の運賃修復の一定の成果、船隊規
模拡大による取扱量の増加、高水準で推移し
たドライバルク市況により、海運業部門が大
幅な増収増益となりました。非海運業の主要3
部門も取扱量の増加などにより、前期実績を
上回りました。航空運送事業は経年機材の修
繕費の増加と燃料油価格の上昇を吸収できず
赤字幅が前期比拡大しました。各段階損益に
おいて過去最高を更新しました。
第122期 当 期の状況につきましては、前述(5〜7ペー
(当期) ジ)の「当社グループの事業の経過及びその
成果」に記載のとおりです。なお、当期末純
資産が前期末比で減少しているのは、評価・
換算差額等の減少によるものです。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
第120期 定 期船事業及びその他海運事業とも荷動きは
引き続き堅調で売上高は過去最高となりまし
たが、高水準に留まった燃料油価格やその他
の運航コストの増加などにより減益となりま
した。
第121期 定 期船事業では積高増加と一定の運賃修復を
達成したこと、不定期専用船事業ではドライバ
ルク船の市況が高水準で推移したことに加え、
各事業でコスト削減を進めた結果、燃料油価
格のさらなる高騰と円高進行にもかかわらず、
前期に比べ大幅な増収増益となりました。
第122期 コ ンテナ船の運賃修復が一定の成果をあげ、
(当期) ドライバルク市況は5月に歴史的な最高値を記
録しましたが、米国発の金融危機を発端とす
る世界的な景気後退で状況は一変しました。
市況の急落、荷動きの鈍化と運賃の低下によ
り、経常利益を除き前期比減収減益となりま
した。なお、当期末純資産が前期末比で減少
しているのは、評価・換算差額等の減少によ
るものです。
10
⑸当社グループの主要な事業内容(平成21年3月31日現在)
定期船事業、不定期専用船事業、物流事業、ターミナル関
連事業、客船事業、航空運送事業、不動産業、その他の
事業
⑹当社グループの主要な営業所(平成21年3月31日現在)
①当社
区 分
本
所 在 地
店 東京都千代田区丸の内二丁目3番2号(郵船ビル)
札幌支店(札幌市)、横浜支店(横浜市)、
支
店 名古屋支店(名古屋市)、関西支店(神戸市)、
九州支店(福岡市)、台北支店(台湾)
出
張
所 苫小牧、室蘭、釧路
海 外 在 勤
・ 駐
在
ブエノスアイレス、ヨハネスブルグ、デュバイ、
ドーハ、ジェダ、ハノイ、北京、モスクワ、
サンクトペテルブルグ
②重要な子会社
会 社 名
本店所在地又は国名
N Y K グ ロ ー バ ル バ ル ク 株 式 会 社 東京都千代田区
東
京
船
舶
株
式
会
社 東京都千代田区
日 本 貨 物 航 空 株 式 会 社 東京都港区
八
日
馬
之
汽
出
船
郵
株
船
株
式
式
会
会
社 神戸市
社 東京都千代田区
郵 船 ク ル ー ズ 株 式 会 社 東京都千代田区
郵 船 航 空 サ ー ビ ス 株 式 会 社 東京都中央区
郵
船
商
事
株
式
会
社 東京都港区
株 式 会 社 ユ ニ エ ツ ク ス 東京都品川区
NYK GROUP AMERICAS INC.
米国
NYK GROUP EUROPE LTD.
英国
NYK GROUP SOUTH ASIA PTE. LTD.
シンガポール
NYK GROUP OCEANIA PTY. LTD.
オーストラリア
⑺当社の主要な借入先及び借入額(平成21年3月31日現在)
借 入 先
借入残高(百万円)
日 本 生 命 保 険 相 互 会 社
明 治 安 田 生 命 保 険 相 互 会 社
住 友 生 命 保 険 相 互 会 社
シ ン ジ ケ - ト ロ - ン
第 一 生 命 保 険 相 互 会 社
株 式 会 社 千 葉 銀 行
株 式 会 社 日 本 政 策 投 資 銀 行
全 国 共 済 農 業 協 同 組 合 連 合 会
株 式 会 社 三 井 住 友 銀 行
株式会社みずほコ-ポレ-ト銀行
78,429
49,186
38,740
31,800
21,035
17,795
17,578
13,270
11,351
10,851
(注1)シンジケートローンは、株式会社三菱東京UFJ銀行を主幹事とする33社
の協調融資によるものです。
(注2)日本政策投資銀行は、平成20年10月1日付で民営化し、
「株式会社日本
政策投資銀行」となりました。
⑻当社グループ及び当社の従業員の状況(平成21年3月31日現在)
①当社グループの従業員の状況
事 業 部 門
従業員数(名)
前期末比(名)
定
期
船
事
業
不 定 期 専 用 船 事 業
物
流
事
業
タ ー ミ ナ ル 関 連 事 業
客
船
事
業
航 空 運 送 事 業
不
動
産
業
そ の 他 の 事 業
全
社
(共
通)
合 計
4,081
1,915
15,504
5,053
347
672
52
1,926
284
29,834
71
384
△1,372
△276
△6
△40
△2
△283
△11
△1,535
(注)
「全社(共通)
」として記載されている従業員は、特定のセグメントに区
分できない管理部門に所属しているものです。
②当社の従業員の状況
区 分
陸
上
従
業
員
( う ち 、 陸 勤 船 員 )
海
上
従
業
員
合 計
従業員数(名)
前期末比(名)
1,251
(245)
368
1,619
△17
(△16)
△7
△24
(注)従業員数は、他社出向在籍者等の数を含み、当社への出向者数及び特定
派遣契約者数等を除いています。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
11
⑼当社グループの船舶の状況(平成21年3月31日現在)
⑽重要な企業結合の状況(平成21年3月31日現在)
①運航船舶の明細
①企業結合の経過及び成果
船 種
隻 数(隻)
重量屯(K/T)
コンテナ船(セミコンテナ船を含む)
154
5,948,165
撒積船(ケープサイズ)
81
14,524,086
撒積船(パナマックスサイズ)
74
6,020,957
撒 積 船( ハ ン デ ィ サ イ ズ )
134
5,575,388
当社グループは、中核となる定期船事業及び不定期専用船
事業をはじめ、物流事業、ターミナル関連事業、客船事業、
航空運送事業、不動産業、その他の事業の8部門に属する事
業を行っています。
平成21年3月31日現在の連結子会社は693社、持分法適用
会社は78社です。企業結合の経過及び成果につきましては、
前述の「当社グループの事業の経過及びその成果」(5~7ペ
ージ)及び「当社グループ及び当社の財産及び損益の状況」(9
ページ)をご参照ください。
チ
ッ
プ
船
57
2,786,678
自
動
車
船
112
1,861,587
船
80
12,502,058
G
船
33
2,412,307
船
3
21,577
他
51
586,890
NYKグローバル バルク株式会社
計
779
52,239,693
東京船舶株式会社
油
L
槽
N
客
そ
の
合
船 種
コンテナ船(セミコンテナ船を含む)
撒積船(ケープサイズ)
撒積船(パナマックスサイズ)
隻数(隻)
重量屯(K/T)
所有
30
1,062,165
共有
1
21,813
所有
28
5,117,075
共有
4
164,889
所有
28
2,343,988
共有
4
199,987
撒積船(ハンディサイズ)
所有
46
1,832,189
チ
所有
13
574,285
所有
33
541,910
共有
2
12,942
所有
31
5,912,154
共有
14
944,116
所有
3
248,842
共有
27
884,071
船
所有
2
13,417
他
所有
27
353,589
所有
241
17,999,614
共有
52
2,227,818
自
動
油
L
プ
車
槽
N
客
そ
合
の
船
船
船
G
会 社 名
日本貨物航空株式会社
②所有船舶の明細
ッ
②重要な子会社の状況
船
計
(注)共有船の重量屯は当該船舶における当社及び当社連結子会社の持
分合計です。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
八馬汽船株式会社
日之出郵船株式会社
郵船クルーズ株式会社
郵船航空サービス株式会社
郵船商事株式会社
株式会社ユニエツクス
NYK GROUP AMERICAS INC.
NYK GROUP EUROPE LTD.
NYK GROUP SOUTH ASIA PTE. LTD.
NYK GROUP OCEANIA PTY. LTD.
ADAGIO MARITIMA S.A.
他船舶保有会社431社
資本金
4,150
百万円
1,899
百万円
50,574
百万円
500
百万円
2,100
百万円
2,000
百万円
4,301
百万円
1,246
百万円
934
百万円
4,000
千米ドル
81,490
千ポンド
12,800
千シンガポールドル
8,400
千豪ドル
89,761
千米ドル(119社合計)
23,578
百万円(313社合計)
議決権
主 要 な 事 業 内 容
比率(%)
100.00 海上運送業
100.00 海上運送業
84.07 航空運送業
68.80 海上運送業
100.00 海上運送業
100.00 客船保有・運航業
59.80 利用航空運送業等
78.19 石油製品類販売等
78.50 港湾運送業
100.00
100.00
100.00
100.00
北米・南米地域における海上運送業、
総合物流事業等を営む会社の統轄
欧 州 地 域 に お け る 海 上 運 送 業、
総合物流事業等を営む会社の統轄
南アジア地域における海上運送業、
総合物流事業等を営む会社の統轄
大 洋 州 地 域 に お け る 海 上 運 送 業、
総合物流事業等を営む会社の統轄
100.00
船舶貸渡業
(全社)
(注1)議決権比率は間接保有を含んでいます。
(注2)ADAGIO MARITIMA S.A.他船舶保有会社431社は船舶の保有・
貸渡を行うために当社グループの全額出資によりパナマ、シンガ
ポール、リベリアなどに設立した連結子会社であり、当社グルー
プがこれらの会社より定期傭船して運航している船舶は、当社グ
ループが運航する船隊の主要な一部分を構成しています。
③主要な関連会社の状況
会 社 名
共栄タンカー株式会社
新和海運株式会社
太平洋海運株式会社
資本金
2,850
百万円
8,100
議決権
主要な事業内容
比率(%)
30.01 海上運送業
百万円
27.00 海上運送業
百万円
22.81 海上運送業
2,750
(注)議決権比率は間接保有を含んでいます。
12
⑾その他当社グループの現況に関する重要な事項
①連結子会社の日本貨物航空㈱は、航空貨物輸送に係る価格
カルテル等に関し米欧当局などの調査を受け、また米国に
おいては金額を特定しないまま損害賠償請求訴訟を提起さ
れています。これらのうち、米国・太平洋線での国際航空
貨物輸送に係る価格カルテル容疑に関し、本年4月に米国
司法省と司法取引を行い、有罪答弁を行うこと及び罰金45
百万米ドルを支払うことなどに同意する答弁合意書を締結
いたしました。
②連結子会社の郵船航空サービス㈱は、国際航空貨物利用
運送に関し、本年3月、公正取引委員会から独占禁止法第
3条(不当な取引制限の禁止)に違反する行為があったと
して、排除措置命令及び課徴金納付命令を受けました。
同社は本年4月、公正取引委員会に対し両命令を不服とし
て審判手続の開始を請求しています。
2.株式に関する事項(平成21年3月31日現在)
⑴発行可能株式総数
⑵発行済株式の総数
2,983,550,000株
1,227,851,483株
⑸自己株式
前期末における保有自己株式
普通株式
2,142,238株
普通株式
421,446株
当期における取得株式
単元未満株式の買受け
取得価額の総額
処分価額の総額
当期における失効株式
普通株式
82,059
6.68
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
79,543
6.48
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口4G)
74,067
6.03
東京海上日動火災保険株式会社
日本マスタートラスト信託銀行株式会社
(三菱重工業株式会社口・退職給付信託口)
明治安田生命保険相互会社
57,275
4.66
54,717
4.46
38,899
3.17
株 式 会 社 三 菱 東 京UFJ銀 行
36,978
3.01
株式会社みずほコーポレート銀行
22,867
1.86
資産管理サービス信託銀行株式会社(証券投資信託口)
18,324
1.49
全国共済農業協同組合連合会
16,692
1.36
2,336,590株
3.新株予約権等に関する事項(平成21年3月31日現在)
会社法に基づき発行した新株予約権付社債の状況は、次
のとおりです。
2026年満期ユーロ円建現
金決済条項及び転換制限
名 称
条項付転換社債型新株予
当社への出資状況
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
123,356,772円
なし
当期末における保有自己株式
(自己株式2,336,590株を除く)
所有株式数(千株) 出資比率(%)
227,094株
普通株式
単元未満株式の売渡し
⑶株主数
124,576名(前期末比10,586名増)
⑷大株主(上位10名)
株 主 名
300,892,012円
当期における処分株式
約権付社債
発
行
決
発
新
議
の
行
株
予
約
日 平成18年8月31日
日 平成18年9月20日
権
の
数 11,000個
新株予約権の目的となる株式の 当社普通株式
種
類
及
び
数 65,243,179株
新株予約権行使時の払込額
(行
使
価
額)
1株当たり 843円
新株予約権行使時の資本組入額 1株当たり 422円
新 株 予 約 権 の 行 使 期 間
平成18年10月4日から
平成38年9月10日まで
(注)出資比率は自己株式(2,336,590株)を控除して計算しています。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
13
4.会社役員に関する事項
⑴取締役及び監査役の状況(平成20年6月25日から平成21年3月31日までの期間の在任者)
地 位
氏 名
代表取締役会長・会長経営委員
草刈 隆郎
代表取締役副会長・副会長経営委員
山脇 康
代表取締役社長・社長経営委員
宮原 耕治
CSRマネジメント本部長、バルク・エネルギー輸送戦略会議議長、
環境特命プロジェクト総責任者、日本貨物航空㈱取締役会長
倉本 博光
バルク・エネルギー輸送本部長、人事、TATA NYK SHIPPING PTE. LTD. 会長
工藤 泰三
総合物流本部長、IT戦略会議議長
杉浦 哲
グループ経営本部長、チーフコンプライアンスオフィサー、
チーフガバナンスオフィサー、総務、法務、客船
清水 裕幸
定期船部門、物流部門
小林 進二
技術本部長、上級環境管理責任者、環境特命プロジェクト、日之出郵船㈱社長
五十嵐 誠
チーフファイナンシャルオフィサー、主計・財務部門、企画部門、IR、広報、
太平洋汽船㈱取締役、三菱鉱石輸送㈱監査役
諸岡 正道
欧州地域
加藤 正博
自動車船部門、NYKCOS CAR CARRIER CO., LTD. 副菫事長
寶納 英紀
バルク・エネルギー輸送部門(撒積船)、三菱鉱石輸送㈱取締役
服部 浩
物流部門、港湾部門
内藤 忠顕
バルク・エネルギー輸送部門(エネルギー船)
岡本 行夫
㈱岡本アソシエイツ 代表取締役、三菱マテリアル㈱社外取締役、
三菱自動車㈱社外監査役
翁 百合
㈱日本総合研究所 理事
代表取締役・副社長経営委員
代表取締役・専務経営委員
取 締 役 ・ 専 務 経 営 委 員
取 締 役 ・ 常 務 経 営 委 員
取締役
( 非 常 勤、 社 外 取 締 役 )
監
査
役 (
常
勤
)
監査役
( 非 常 勤、 社 外 監 査 役 )
担当又は他の法人等の代表状況等(重要な兼職の状況を含む)
規制改革会議 議長
清水 繁
小澤 幸夫
春 英彦
新日本石油㈱社外監査役
國松 孝次
丸紅㈱社外取締役、特定非営利活動法人救急ヘリ病院ネットワーク 理事長
(注1)取締役のうち、岡本行夫及び翁 百合の両氏は、会社法第2条第15号に定める社外取締役です。 (注3)監査役小澤幸夫氏は、当社の財務担当取締役を経験しており、財務及び会計に関する
(注2)監査役のうち、春 英彦及び國松孝次の両氏は、会社法第2条第16号に定める社外監査役です。
相当程度の知見を有しています。また、監査役春 英彦氏は、長年他の上場企業の経
理担当取締役を経験しており、財務及び会計に関する相当程度の知見を有しています。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
14
(注4)当期中の退任取締役及び新任取締役は次のとおりです。
(注5)平成21年4月1日付で、次のとおり代表取締役・取締役兼務の役付経営委員が異動しました。
〈退任〉
〈 平 成 21年 3 月 31 日 現 在 〉
〈 異動後 〉
取 締 役 佐 藤 実(平成20年6月24日任期満了により退任)
代表取締役会長・会長経営委員 草 刈 隆 郎 取締役・相談役
取 締 役 萬 治 隆 生(平成20年6月24日辞任により退任)
代表取締役社長・社長経営委員 宮 原 耕 治 代表取締役会長・会長経営委員
取 締 役 高 畑 尚 紀(平成20年6月24日辞任により退任)
代表取締役・副社長経営委員 工 藤 泰 三 代表取締役社長・社長経営委員
代表取締役・専務経営委員 清 水 裕 幸(平成20年8月30日死去により退任)
代表取締役・専務経営委員 小 林 進 二 代表取締役・副社長経営委員
〈新任〉
取締役・常務経営委員 加 藤 正 博 代表取締役・専務経営委員
取締役・常務経営委員 寶 納 英 紀(平成20年6月24日就任)
取締役・常務経営委員 寶 納 英 紀 代表取締役・専務経営委員
取締役・常務経営委員 服 部 浩(平成20年6月24日就任)
取締役・常務経営委員 内 藤 忠 顕 代表取締役・専務経営委員
取締役・常務経営委員 内 藤 忠 顕(平成20年6月24日就任)
代表取締役・副社長経営委員 杉 浦 哲 取締役
取 締 役 岡 本 行 夫(平成20年6月24日就任)
代表取締役・専務経営委員 五 十 嵐 誠 取締役
取 締 役 翁 百 合(平成20年6月24日就任)
⑵経営委員の状況(ご参考)(平成21年4月1日現在)
地 位
氏 名
代表取締役会長・会長経営委員
宮原 耕治
田澤 直哉
代表取締役副会長・副会長経営委員
山脇 康
平松 宏
代表取締役社長・社長経営委員
工藤 泰三
水島 健二
倉本 博光
地 位
常務経営委員
氏 名
地 位
氏 名
山下 俊憲
代表取締役・副社長経営委員
小林 進二
野崎 哲一
加藤 正博
坂本 深
寶納 英紀
長澤 仁志
経
代 表 取 締 役 ・ 専 務 経 営 委 員
内藤 忠顕
取 締 役 ・ 専 務 経 営 委 員
諸岡 正道
取 締 役 ・ 常 務 経 営 委 員
服部 浩
営
委
員
大槻 哲史
※ 阿部 隆
楢岡 孝武
※ 和崎 揚子
碓井 康之
※ 田中 康夫
甲斐 幹敏
※ 大野 直幸
村上 章二
※ 左光 真啓
赤木 聰之
※ 力石 晃一
イアン・ヴィーチ
(Ian Veitch) ※ 三好 邦彦
湯川 毅
※ 磯田 裕治
高田 泰
※ 楠瀬 俊一
赤峯 浩一
※ 三木 賢一
土屋 廣明
※ 大鹿 仁史
中井 拓志
※ 小笠原和夫
丸山 英聡
※ チャック・クォック・ワイ
(Chak Kwok Wai)
伊藤 隆夫
(注1)伊藤隆夫氏は平成20年9月1日付で新たに選任された経営委員です。
(注2)平成21年3月31日をもって退任した経営委員は次の各氏です。
草刈隆郎、杉浦 哲、五十嵐誠、仙波雄二、松永武士、松原知之、関根 博、片山真人、明野 進、中前 渉、ピーター・ケラー(Peter Keller)
(注3)※は平成21年4月1日付で新たに選任された経営委員です。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
15
⑸社外役員の責任限定契約に関する事項
⑶役員の報酬等の総額
区 分
人 数(名)
支給額(百万円)
取 締 役
(うち、社外取締役)
19
(2)
611
(28)
監 査 役
(うち、社外監査役)
4
(2)
90
(24)
合 計
(うち、社外役員)
23
(4)
701
(52)
(注1)取締役(社外取締役を除く。)への支給額には、当事業年度に退
任した取締役4名に対する支給額を含めています。
(注2)取締役(社外取締役を除く。)への支給額には、第122期定時株
主総会において付議予定の取締役賞与金127百万円を含めてい
ます。
(注3)当社は、平成17年6月28日開催の第118期定時株主総会におい
て、役員退職慰労金制度の廃止に伴う打切り支給についてご承
認いただきました。この決議に基づき、上記支給額のほか、当
事業年度に退任した取締役2名に対し退職慰労金108百万円を打
切り支給いたしました。
当社は、各社外役員との間に、会社法第423条第1項の賠
償責任を限定する契約を締結しており、当該契約に基づく
賠償責任の限度額は、2,000万円以上であらかじめ定めた
額と法令の定める最低責任限度額とのいずれか高い額とな
ります。
5.会計監査人に関する事項
⑴会計監査人の名称
監査法人トーマツ
⑵当期に係る会計監査人の報酬等の額
区 分
⑷社外役員の主な活動状況
地 位 及 び 氏 名
主 な 活 動 状 況
就任後、当事業年度開催の取締役会
13回すべてに出席し、必要に応じ、
主に国際情勢に精通する専門家とし
岡本 行夫
(平成20年6月24日就任) ての幅広い知識と見識から発言を行
いました。
取締役
(非常勤、社外取締役)
就任後、当事業年度開催の取締役会
13回すべてに出席し、必要に応じ、
主に経済・金融情勢に精通する専門
翁 百合
(平成20年6月24日就任) 家としての幅広い知識と見識から発
言を行いました。
取締役
(非常勤、社外取締役)
当事業年度開催の取締役会18回すべ
て及び監査役会15回すべてに出席
し、必要に応じ、主に企業経営及び
春 英彦
(平成19年6月27日就任) 金融政策等の豊富な経験を通じて培
われた見識から発言を行いました。
監査役
(非常勤、社外監査役)
監査役
(非常勤、社外監査役)
当事業年度開催の取締役会18回す
べて及び監査役会15回すべてに出
席し、必要に応じ、主に官界におけ
國松 孝次
(平成20年3月13日就任) る豊富な経験を通じて培われた見識
から発言を行いました。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
報酬等の額(百万円)
報酬等の額
176
当社及び当社子会社が支払うべき金銭
その他の財産上の利益の合計額
326
(注1)当 社と会計監査人との間の監査契約においては、会社法に基づ
く監査報酬と金融商品取引法に基づく監査報酬の額を区分して
いませんので、上記の金額には金融商品取引法に基づく監査の
報酬等を含めています。
(注2)当社は、会計監査人に対して、公認会計士法第2条第1項の業務以
外の業務(非監査業務)である、内部統制プロジェクト コンサル
ティング契約を締結し、その費用は上記金額に含まれています。
(注3)当 社の重要な子会社のうち、日之出郵船㈱、㈱ユニエツクス、
NYK GROUP AMERICAS INC.、NYK GROUP EUROPE LTD.、
NYK GROUP SOUTH ASIA PTE. LTD.、NYK GROUP
OCEANIA PTY. LTD.は、当社の会計監査人以外の公認会計士又
は監査法人(外国におけるこれらの資格に相当する資格を有する
者を含む。
)の計算関係書類の監査(会社法又は金融商品取引法(こ
れらの法律に相当する外国の法令を含む。
)の規定によるものに限
る。
)を受けています。
⑶会計監査人の解任又は不再任の決定の方針
当社は、会社法第340条に定める監査役会による会計監
査人の解任のほか、原則として、会計監査人が職務を適切
に遂行することが困難と認められる場合には、監査役会の
同意を得て又は請求により、会計監査人の解任又は不再任
に関する議題を株主総会に提案します。
16
6.業務の適正を確保するための体制
当社は、平成21年3月26日開催の取締役会において、会社
法に基づく業務の適正を確保するための体制を次のとおり再
決議しました。
<取締役会決議の概要>
⑴当社取締役は、社内規程に基づいた明確な権限配分及び
手続きにより、法令及び定款に適合した職務執行を行っ
ている。当社は、社会的責任の遂行が経営の根幹と認識
し、グループ企業理念、企業行動憲章及び行動規準を定
め、それらを実践するための行動指針としてグループ・
バリューを制定している。取締役はこれら行動指針を率
先して遵守する。また、取締役による法令等の遵守及び
その業務の適正を確保するため、内部統制委員会及びコ
ンプライアンス委員会等の社内体制を整備している。
⑵当社取締役の職務の執行に係る文書その他情報を、社内
規程により適切に保存・管理している。
⑶損失の危険の管理について、全社的なリスクを把握する
専任部署を設置しており、ITツールを利用し定期的にリ
スクの洗い出しと評価を行い、適切な対応策を実施して
いる。当社は、大規模災害に際する事業継続基本計画書
及び実施要領を制定した。また船舶の安全運航と環境保
全に係るリスク管理を徹底している。
⑷当社取締役は明確な権限配分と意思決定ルール及び電子
決裁システムの活用により効率的な職務執行を行ってい
る。
⑸当社従業員の職務の法令等への適合性を確保するため、
コンプライアンス委員会の定期開催、コンプライアンス
総点検月間の実施、相談窓口と内部通報窓口の設置及び
コンプライアンス研修を行っている。
⑹当社は、グループ全体にグループ企業理念及びグルー
プ・バリューを適用している。当社グループの業務の適
正を確保するため、グループ各社に一層の内部統制体制
の整備を指導する。グループ経営本部を設置し、グルー
プ各社の健全性の確保及び効率性の向上を目指している。
また、内部監査部門を設置し、当社及びグループ各社に
対し内部監査を行っている。
⑺当社は、監査役の補助者として監査役室を設置し、専任
スタッフを配置している。専任スタッフの人事評価は常
勤監査役によって行われている。
⑻取締役会は、監査役が有効な監査ができる環境の整備を
行っている。監査役は、取締役会その他主要な会議への
出席及び業務執行に係る重要な書類の閲覧と調査を行い、
的確な監査を実施している。
⑼監査役は、会計監査人及び内部監査部門と情報交換を行
い、監査の連携に努め、それぞれの監査の実効性及び効
率性を向上させる体制を確保している。
⑽当社は、金融商品取引法に基づく財務諸表の適正性を確
保するために必要な内部統制体制を構築し、整備・運用
状況の有効性評価を実施している。
⑾当社は、反社会的勢力の排除に向けた体制を整備し、反
社会的勢力との関係を遮断するための取組みを強化する。
社内に相談担当窓口を設置しており、外部専門機関との
連携を日常より緊密に行い、反社会的勢力に関する情報
収集に努め適宜周知している。また、コンプライアンス
上の重要事項としても位置付け、継続的な教育・啓蒙活
動を実施していく。
7.会社の支配に関する基本方針
当社は、平成20年3月27日開催の取締役会において、
「当
社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関
する基本方針」
(以下「基本方針」といいます。
)を決定す
るとともに、同年6月24日開催の当社第121期定時株主総
会(以下「第121期定時株主総会」といいます。
)において、
基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事
業の方針の決定が支配されることを防止するための取組み
として、当社株券等の大規模買付等に対する企業価値及び
株主共同の利益の確保及び向上のための対応策(以下「本
プラン」といいます。
)を導入しています。
その概要等は以下のとおりです。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
17
⑴基本方針の内容
当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者
は、以下に述べます当社グループの企業理念に鑑み、当社
グループがその企業価値及び株主共同の利益を確保し向上
させていくことを可能とする者である必要があると考えて
います。
①当社グループの企業理念
当社グループは、
「海・陸・空にまたがるグローバルな総
合物流企業グループとして、安全・確実な『モノ運び』を
通じ、人々の生活を支えます。
」を当社グループ企業理念の
基本として、日々の企業活動を行っています。当社グルー
プが標榜するグローバルな総合物流とは、海上運送事業に、
陸上運送事業及び倉庫事業等の陸上物流事業、航空運送事
業、並びにターミナル事業等を、世界的な規模で有機的か
つ複合的に結合させてそのシナジー効果を追求するととも
に、海運市況変動の経営に与える影響を極力小さくするこ
とを目的とする事業形態です。当社は、このような事業形
態を採用することにより、当社グループの企業価値及び株
主共同の利益を最大化することができると考え、従来より
この考え方を当社グループの経営戦略の根幹に据え、その
発展及び進化に努めてきました。
また、当社グループは、企業は株主・投資家の皆様をは
じめ、ステークホルダーなしには存在しえない社会的存在
であり、社会に対する責任(CSR)こそが経営の基本であり、
かつ当社グループの企業価値の源泉でもあると考えていま
す。そこで、当社グループは、当社の有する経営資源及び
利益の社会への還元に努めるとともに、総合物流の基盤を
なす環境対策及び安全対策に積極的な施策を講じるなど、
CSR経営を深化させてきました。当社グループは、今後と
もCSR経営への強い意識を有するグローバルな総合物流企
業グループとして発展することにより、その企業価値及び
株主共同の利益を確保し向上させることを目指しています。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
②当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り
方に関する基本方針
当社は、上場企業として、特定の者による株券等の大規
模な買付行為を受け入れるか否かは、当社株主の皆様に十
分な情報が提供されたうえで、最終的には株主の皆様の判
断に委ねられるべきものであると考え、当社グループの企
業価値及び株主共同の利益の確保及び向上に資する当社株
券等の大規模な買付行為がなされることを否定するもので
はありません。
しかし、株券等の大規模な買付行為の中には、株主の皆
様が株券等の大規模な買付行為の内容等について検討し、
当社取締役会が意見を取りまとめ、必要に応じ代替案を提
示するために必要な時間や情報を提供しないもの、当社グ
ループの企業価値及び株主共同の利益を顧みずに当該買付
者自身の利益のみを図る濫用的なもの又は買付等の条件が
当社グループの本源的価値に鑑み不十分若しくは不適当な
買付等である場合等当社グループの企業価値及び株主共同
の利益を毀損するおそれがあるものがあることを、否定す
ることができません。
当社は、かかる買付行為を行う者は、①で述べました当
社グループの企業理念に鑑み、当社グループがその企業価
値及び株主共同の利益を確保し向上させていくことを可能
とする者とはいえず、当社の財務及び事業の方針の決定を
支配する者として不適切と考えます。したがって、かかる
買付行為に対しては、法令及び当社定款等の許容する限度
において、相当な対抗措置を講じることとしました。
⑵基本方針の実現に資する特別な取組み
当社は、基本方針の実現に資する特別な取組みとして、
以下に述べます、中期経営計画及び緊急構造改革プロジェ
クトの策定及び実施、コーポレート・ガバナンスの強化、
並びに投資資金需要とのバランスを踏まえた株主の皆様に
対する安定的な利益還元を進めています。
18
①中期経営計画“New Horizon 2010”及び緊急構造改
革プロジェクト「宜候」
(ようそろ)の策定及び実施
②企業価値及び株主共同の利益の確保及び向上の基盤と
してのコーポレート・ガバナンスの強化
当社は、平成20年3月27日、同年4月から平成23年3月
までを対象期間とする中期経営計画“New Horizon2010”
を策定し発表しました。“New Horizon 2010”では、従
前の中期経営計画“New Horizon 2007”を受け、
「成長
する『モノ運び』グローバル企業へ」の実現を目指し、総
合 的 な 収 支 の 拡 充 を 目 指 し て い ま す。 ま た、
“New
Horizon 2010”では、以下の3つの経営戦略の柱を掲げ、
持続的な企業価値及び株主共同の利益の向上を図るべく努
力しています。
当社は、当社グループの企業価値及び株主共同の利益の
確保及び向上を目指し、透明性の高い経営体制の構築を目
指しています。その中でコーポレート・ガバナンスの整備
は重要な課題であり絶えず見直しを進めています。
当社は、平成14年より経営委員制度を導入し、取締役の
人数を削減することで取締役会の活性化を図ってきました。
また、株主総会招集通知を原則的に総会開催の3週間前に発
送し、株主の皆様が余裕を持って議案をご検討いただける
ように努めてきました。さらに当社は、一層の経営の透明
性確保のためと取締役会による経営監督機能の強化を図る
ため、第121期定時株主総会において、独立性の高い社外
取締役2名の選任及び取締役任期を1年とする定款変更を株
主の皆様にご承認いただき、これを実施しています。
<“New Horizon 2010”基本戦略3つの柱>
(i)成長
・総合物流戦略の深化 ・資源・エネルギー輸送の拡大
・BRICs等成長地域での事業拡大
(ii)安定
・お客様本位のサービス強化 ・長期契約獲得による収益安定化
・財務健全性の維持強化
(iii)環境
・安全の徹底
・環境先進企業グループに
・環境技術開発への積極投資
③投資資金需要とのバランスを踏まえた株主の皆様に対
する安定的な利益還元
当社は、海上運送事業はもとより他の事業の拡充など将
来の事業展開と市況の変動に耐えうる内部留保の水準とに
留意しつつ、配当性向や当社の業績の見通し等を総合的に
勘案しながら、安定した配当を継続的に実施していくこと
を基本方針としています。
なお、当社は、従来連結配当性向20%以上を目標として
掲げていましたが、
“New Horizon 2010”において連結
配当性向の目安を25%に引き上げています。
なお、昨年秋以降の経営環境の激変に伴い、当社は、本
年4月に“New Horizon 2010”の見直しを行いましたが、
上記の基本戦略に変更はありません。
⑶基 本方針に照らして不適切な者によって当社の
財務及び事業の方針の決定が支配されることを
防止するための取組み
さらに、この激変に対処するため、本事業報告1.⑶①
(8
ページ)で述べましたとおり本年1月に2年間の緊急構造改
革プロジェクト「宜候」(ようそろ)を策定し実施していま
す。
当社は、基本方針に照らして不適切な者によって当社の
財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するた
めの取組みとして、第121期定時株主総会において株主の
皆様にご承認いただき、本プランを導入しました。
本プランは、当社株券等に大規模な買付行為が行われた
際に、当該買付に応じるか否かを株主の皆様が判断するた
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
19
め、又は当社取締役会が株主の皆様に代替案を提示するた
めに必要な情報や時間を確保し、株主の皆様のために当該
買付者と協議・交渉等を行い、当該買付行為が不適切なも
のである場合にはそれを防止することを可能とするもので
す。
①対象となる大規模買付等
本プランに定める手続きは、当社取締役会の同意を得な
いで行われる買付等のうち次のいずれかに該当するもの(以
下「大規模買付等」といい、かかる買付等を行う者を以下「大
規模買付者」といいます。)に適用されます。
a. 当社が発行者である株券等(以下「当社株券等」といい
ます。)について、保有者及びその共同保有者等の株券
等保有割合が20%以上となる買付等
b. 当社株券等について、公開買付けを行う者の株券等の株
券等所有割合及びその特別関係者等の株券等所有割合の
合計が20%以上となる公開買付け
②大規模買付者に対する情報等の提供の請求
大規模買付者には、大規模買付等に着手する前に当社代
表取締役に対し、提案する大規模買付等の概要等を明示し、
本プランに定める手続きを遵守する旨記載した当社所定の
書式による「意向表明書」を日本語にて提出していただき
ます。それを受けて、当社取締役会は、大規模買付者に対
し、株主の皆様の判断並びに当社取締役会及び独立委員会
の意見形成のために必要かつ十分な情報(以下「大規模買
付情報」といいます。
)を所定の期間内に提供するよう請求
し、それを記載した書面(以下「買付説明書」といいます。
)
を提出していただきます。
なお、大規模買付情報の概要は以下のとおりです。
a. 大規模買付者及び大規模買付等に関し大規模買付者と意
思の連絡のある者の概要
b. 大規模買付等の目的、方法及び内容
c. 大規模買付等の対価の価額の算定根拠
d. 大規模買付等のための資金の調達方法
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
e. 大 規模買付等の後の当社グループの経営方針、経営体
制、事業計画、資本政策、配当政策、資産運用計画及び
それらを具体的に実現するための施策(以下「事業施策
等」といいます。
)
f. 大規模買付者の事業と当社グループの営む事業との統合
及び連携等に関する事項並びに大規模買付者と当社との
利益相反を回避するための具体的施策
g. 大規模買付等の後の当社の従業員、顧客及び取引先その
他の当社の利害関係者に対する対応方針
h. 大規模買付等の後の当社グループの持続的かつ継続的な
企業価値向上のための施策及びそれにより企業価値が向
上される根拠
i. 当 社の他の株主との間に利益相反が生ずる場合、それを
回避するための具体的施策
j. そ の他当社取締役会又は独立委員会が合理的に必要であ
ると認める事項
③独立委員会への諮問
当社取締役会は、大規模買付者より買付説明書の提出を
受けたときは、これを遅滞なく社外取締役及び社外有識者
等合計3名以上で構成される独立委員会に送付し、当該大規
模買付者による大規模買付等に対する対抗措置の発動の是
非その他当社グループの企業価値及び株主共同の利益の確
保及び向上に関連する事項について諮問します。
なお、独立委員会は、会社の経営、経済又は法令に通暁
した3名以上の委員によって構成されます。現在当社は、岡
本行夫(当社社外取締役)
、翁 百合(同)及び平山正剛(弁
護士・元日本弁護士連合会会長)の3氏を委員に任命してい
ます。
④独立委員会による調査、協議及び答申
独立委員会は、大規模買付者から提出された買付説明書
について調査し、必要に応じて、大規模買付者に対し買付
説明書の補足説明又は追加提出を求め、当社取締役会に対
し意見、資料提出等を求め、さらに当社取締役会又は大規
模買付者と協議をすることができます。そして、独立委員
会は、調査及び協議の結果に基づいて審議し、買付説明書
20
の提出完了日から60営業日(ただし、やむを得ないと独立
委員会が判断するときは30営業日を限度として延長できま
す。)以内に答申書を作成して、当社取締役会に提出します。
独立委員会は、当該大規模買付者が本プランが定める手
続を遵守しない大規模買付者(以下「手続不遵守買付者」
といいます。)に該当する場合、当該大規模買付者が濫用的
買付者に該当する場合、又は当該大規模買付等が当社グル
ープの企業価値及び株主共同の利益を毀損するおそれがあ
ると認めた場合には、
「対抗措置を発動することを勧告す
る。」との答申(以下「発動勧告」といいます。
)を行い、
当該大規模買付等は当社グループの企業価値及び株主共同
の利益を毀損するおそれがないと認めた場合には、
「対抗措
置を発動しないことを勧告する。
」との答申(以下「不発動
勧告」といいます。
)を行うこととします。また、独立委員
会は、発動勧告又は不発動勧告のいずれも行わず、委員会
が相当と認めるその他の答申を行うことができます。当社
取締役会は、上記各答申をいずれも最大限尊重するものと
します。
なお、濫用的買付者とは、大規模買付者のうち、次のい
ずれかに該当する者を意味します。
a. 株価を高騰させて高値で当社及びその関係者に引取らせ
ることを主たる目的として、大規模買付等を行う者
b. 当社が事業を行うために必要な資産を当該大規模買付者
又はその関係者に取得させることを主たる目的として、
大規模買付等を行う者
c. 当社の資産を当該大規模買付者又はその関係者等の債務
の担保として供すること又はその弁済の原資として用い
ることを主たる目的として、大規模買付等を行う者
d. 当面当社の積極的な事業の用に供されていない不動産及
び有価証券等の高額資産を処分させ、その処分利益をも
って一時的な高配当を行わせること又は一時的な高配当
によって株価を急上昇させて当社株券等の高値売り抜け
をすることを主たる目的として、大規模買付等を行う者
e. 強圧的二段階買付(最初の買付条件よりも二段階目の買
付条件を不利に設定して公開買付等による株券等の大規
模買付等を行うことをいいます。)その他当社株券等の
保有者にその売却を事実上強要するおそれのある大規模
買付等を行う者
また、当該大規模買付等が当社グループの企業価値及び
株主共同の利益を毀損するおそれがある場合としては、例
えば以下が挙げられます。
a. 買付等の条件が、当社の本源的価値に鑑み著しく不十分
又は不適当な買付等である場合
b. (1)の基本方針に述べた当社グループの企業理念に鑑み、
買付者の経営方針及び事業計画等が、総合物流企業グル
ープとしての発展を中長期的に阻害する可能性がある、
又は、当社グループの企業価値の源泉である株主・投資
家の皆様をはじめとしたステークホルダーとの関係を破
壊し、当社グループの企業価値及び株主共同の利益を著
しく毀損する事態をもたらすおそれのある買付等の場合
⑤取締役会による決議
当社取締役会は、
a. 当該大規模買付者が手続不遵守買付者に該当すると認め
たときは、独立委員会の発動勧告を経たうえで、対抗措
置の発動を決議することができます。
b. 独立委員会が当該大規模買付者は濫用的買付者に該当す
ると認めて発動勧告をした場合は、原則として株主総会
の決議を経ることなく、対抗措置の発動を決議すること
ができます。また、かかる場合であっても、大規模買付
等の内容、対抗措置を発動するか否かの判断が必要とな
る状況などを勘案したうえで、当社取締役会が相当と認
めるときは株主総会の決議を経たうえで、対抗措置の発
動を決議することができます。
c. 独立委員会が当該大規模買付等は当社グループの企業価
値及び株主共同の利益を毀損するおそれがあると認めて
発動勧告をしたときは、株主総会を招集し、対抗措置を
発動する旨の決議を経て当該大規模買付等に対し対抗措
置の発動を決議することができるものとします。
d. 必要があると認めたときは、大規模買付者に対し対抗措
置を発動しないことを決議することができます。なお、
独立委員会が不発動勧告をしたときは、当該勧告を最大
限尊重しなければならないものとします。
e. 独立委員会からの答申書を受領後10営業日以内に、対抗
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
21
措置を発動する旨、対抗措置を発動しない旨又は株主総
会を招集する旨決議しなければならないものとします。
⑥株主総会
当社取締役会は、独立委員会が当該大規模買付者は濫用
的買付者に該当すると認めて発動勧告をしたときであって
も、当該大規模買付等に対し対抗措置を発動するか否かに
ついて、当社株主の皆様の意思の確認を行うために株主総
会を開催することもできるものとします。このほか、株主
総会の開催は、大規模買付等の内容、対抗措置を発動する
か否かの判断が必要となる状況などを勘案したうえで、当
社取締役会が株主の皆様の意思の確認を行うことが相当で
あると判断した場合に、行うものとします。また、当社取
締役会は、独立委員会が当該大規模買付等は当社グループ
の企業価値及び株主共同の利益を毀損するおそれがあると
認めて発動勧告したときは、当該大規模買付等に対し対抗
措置を発動するか否かについて、当社株主の皆様の意思の
確認を行うために株主総会を開催するものとします。
⑦対抗措置
当社取締役会は、対抗措置として、当社グループの企業
価値及び株主共同の利益の確保及び向上を図り、その他こ
れを防衛するために必要かつ相当な、新株予約権の株主無
償割当て、その他独立委員会の意見を踏まえてその時点で
最も適切と当社取締役会が判断した方法を選択するものと
します。
⑧本プランの有効期間、廃止及び修正・変更
本プランの有効期間は、第121期定時株主総会終結後3年
以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株
主総会終結の時までとされています。ただし、本プランの
有効期間中であっても、当社株主総会において本プランを
廃止する旨の決議が行われた場合等には、本プランはその
時点で廃止されます。また、当社取締役会は、本プランの
有効期間中であっても、本プランに関する法令等の新設若
しくは改廃が行われ、又は重要な裁判所の判断が示され、
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
当該新設、改廃又は判断を反映するのが適切である場合等
には、独立委員会の承認を得たうえで、株主総会決議の主
旨の範囲内で本プランを修正・変更することができます。
⑷⑵ の取組みに関する当社取締役会の判断及びそ
の理由
当社取締役会は、⑵の取組みは、何れも当社グループの
企業価値及び株主共同の利益の確保及び向上を目的とする
ものであることから、⑴で述べた基本方針に沿い、株主共
同の利益を損なうものでなく、また、当社役員の地位の維
持を目的とするものでないと判断しています。
⑸⑶ の取組みに関する当社取締役会の判断及びそ
の理由
当社取締役会は、以下に述べる理由から、⑶の取組み即
ち本プランは、⑴で述べた基本方針に沿い、株主共同の利
益を損なうものでなく、また、当社役員の地位の維持を目
的とするものでないと判断しています。
a. 当社グループの企業価値及び株主共同の利益の確保及び
向上を目的として導入されているものであること
b. 経 済産業省及び法務省が平成17年5月27日に発表した
「企業価値・株主共同の利益の確保又は向上のための買
収防衛策に関する指針」の定める諸原則を全て充足して
いること
c. 第121期定時株主総会における株主の皆様のご承認に基
づき導入されているなど、株主意思を重視するものであ
ること
d. 大規模買付等に対する対抗措置の発動の是非等について
審議し、当社取締役会に勧告その他の答申を行う機関と
して独立委員会を設置し、当社取締役会は独立委員会の
勧告を最大限尊重するものとしていること
e. 大 規模買付者からの意向表明書又は買付説明書の提出、
独立委員会の答申書の内容等のうち開示が相当と認めら
れるものについて適切な時期に公表することとし、本プ
ランの運営の透明性を確保する仕組みを用意していること
f. 対抗措置発動の要件が、⑶④ないし⑥のとおり、合理的
で、明確かつ厳格であること
22
g. 所謂デッドハンド型買収防衛策(取締役会の構成員の過
半数を交替させてもなお、発動を阻止できない買収防衛
策)又はスローハンド型買収防衛策(取締役会の構成員
の交替を一度に行うことができないため、その発動を阻
止するのに時間を要する買収防衛策)でないこと
(注)以上の詳細は、インターネット上の当社ウェブサイト
の「IR情報」の中にございます「株式・株価・格付」
内の、
「適時開示情報」の「2008年適時開示情報」ペ
ージに掲載された「2008.3.27 当社株券等の大規
模買付等に対する企業価値及び株主共同の利益の確保
及び向上のための対応策(買収防衛策)の導入について」
( h t t p : / / w w w . n y k . c o m / i r / d i s c l o s u r e /
20080327/20080327_03.pdf)をご参照ください。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
23
連結計算書類
1.連結貸借対照表(平成21年3月31日現在)
科 目
(単位:百万円)
金 額
資産の部
流動資産
490,588
現金及び預金
135,770
受取手形及び営業未収入金
172,458
有価証券
779
たな卸資産
32,856
繰延及び前払費用
42,401
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
5,130
104,208
△3,015
固定資産
1,579,063
有形固定資産
1,167,656
船舶
建物及び構築物
航空機
機械装置及び運搬具
器具及び備品
土地
建設仮勘定
その他
無形固定資産
借地権
688,860
76,163
5,222
29,566
6,499
59,952
295,423
5,968
36,482
1,502
ソフトウエア
10,834
のれん
20,043
その他
4,102
投資その他の資産
374,925
投資有価証券
253,879
長期貸付金
13,520
繰延税金資産
31,698
その他
79,438
貸倒引当金
△3,612
繰延資産
1,618
資産合計
2,071,270
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
科 目
負債の部
流動負債
支払手形及び営業未払金
1年内償還予定の社債
短期借入金
コマーシャル・ペ-パー
未払法人税等
繰延税金負債
前受金
賞与引当金
役員賞与引当金
独禁法関連引当金
その他
固定負債
社債
長期借入金
繰延税金負債
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
特別修繕引当金
独禁法関連引当金
その他
負債合計
純資産の部
株主資本
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
繰延ヘッジ損益
為替換算調整勘定
少数株主持分
純資産合計
負債純資産合計
金 額
574,988
145,087
20,000
239,163
4,000
12,399
367
36,953
8,043
469
8,518
99,983
915,045
191,197
613,640
10,504
16,060
2,571
13,498
1,728
65,844
1,490,033
610,444
88,531
97,189
426,217
△1,493
△66,323
10,935
△37,889
△39,369
37,116
581,237
2,071,270
24
2.連結損益計算書(平成20年4月1日から平成21年3月31日まで)
(単位:百万円)
科 目
金 額
売上高
売上原価
2,429,972
2,054,595
売上総利益
375,377
販売費及び一般管理費
230,463
営業利益
144,914
営業外収益
受取利息
4,574
受取配当金
6,758
為替差益
358
持分法による投資利益
4,204
その他
5,343
21,240
営業外費用
支払利息
その他
22,366
2,974
経常利益
25,340
140,814
特別利益
固定資産売却益
8,569
投資有価証券売却益
2,972
関係会社株式売却益
4,092
その他
5,455
21,090
特別損失
固定資産売却損
3,075
減損損失
27,050
ソフトウエア開発費用
14,411
独禁法関連引当金繰入額
10,246
傭船解約金
投資有価証券評価損
その他
8,872
8,675
11,913
税金等調整前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
少数株主利益
当期純利益
84,244
77,660
30,996
△11,968
19,028
2,480
56,151
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
25
3.連結株主資本等変動計算書(平成20年4月1日から平成21年3月31日まで)
株主資本
資本金
平成20年3月31日残高
資本
剰余金
88,531
97,212
利益
剰余金
401,044
(単位:百万円)
評価・換算差額等
自己
株式
△1,339
その他
繰延
株主資本 有価証券 ヘッジ
合計
評価差額金 損益
585,449
85,668
△20,712
評価・
為替換算 換算差額等 少数株主
持分
調整勘定
合計
52,513
△12,442
41,074
純資産
合計
679,036
当連結会計年度中の変動額
△30,698
剰余金の配当
当期純利益
△30,698
56,151
56,151
△300
△300
△300
146
56,151
自己株式の取得
△30,698
123
123
在外子会社の会計処理の変更に伴う増減
161
161
161
連結子会社の決算期変更に伴う増減
186
186
186
連結範囲の変動
△5
△5
△5
自己株式の処分
△22
持分法の適用範囲の変動
その他
482
482
482
△1,104
△1,104
△1,104
△74,732
△17,177
△26,926 △118,836
△3,958 △122,794
—
△22
25,172
△154
24,995
△74,732
△17,177
△26,926 △118,836
△3,958
△97,799
88,531
97,189
426,217
△1,493
610,444
10,935
△37,889
△39,369
△66,323
37,116
581,237
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
当連結会計年度中の変動額合計
平成21年3月31日残高
4.連結キャッシュ・フロー計算書の要旨(ご参考)(平成20年4月1日から平成21年3月31日まで)
科 目
(単位:百万円)
金 額
営業活動によるキャッシュ・フロー
150,474
投資活動によるキャッシュ・フロー
△170,253
財務活動によるキャッシュ・フロー
29,571
現金及び現金同等物に係る換算差額
△2,477
現金及び現金同等物の増減額
現金及び現金同等物の期首残高
連結の範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増減額
連結子会社の決算期変更に伴う現金及び現金同等物の期首残高増減額
現金及び現金同等物の期末残高
(注)本計算書は監査報告書の対象外です。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
7,314
115,963
3,475
13
126,768
26
5.連結注記表
⑴連結計算書類の作成のための基本となる重要な事項
①連結の範囲に関する事項
(i) 連結子会社の数:693社
主要な連結子会社の名称
NYKグローバル バルク㈱、東京船舶㈱、日本貨物航空㈱、八
馬汽船㈱、日之出郵船㈱、郵船クルーズ㈱、郵船航空サービス
㈱、郵船商事㈱、㈱ユニエツクス、NYK GROUP AMERICAS
INC.、NYK GROUP EUROPE LTD.、NYK GROUP SOUTH
ASIA PTE. LTD.、NYK GROUP OCEANIA PTY. LTD.、
ADAGIO MARITIMA S.A. 他船舶保有会社431社
(ii)
主要な非連結子会社の名称
特記すべき主要な非連結子会社はありません。
(iii)
非連結子会社について連結の範囲から除いた理由
非連結子会社の総資産の合計額、売上高の合計額、純利益の額
のうち持分の合計額及び利益剰余金の額のうち持分の合計額等
は、連結会社の総資産の合計額、売上高の合計額及び純利益、
利益剰余金の額のうち持分の合計額等に比していずれも少額で
あり、全体としても連結計算書類に重要な影響を及ぼしていな
いため除外しています。
(iv)
他の会社等の議決権の過半数を自己の計算において所有してい
るにもかかわらず、子会社としなかった当該他の会社等の名称
NYK ARMATEUR S.A.S.
(v)
子会社としなかった理由
当社は、NYK ARMATEUR S.A.S.の議決権の過半数を自己の
計算において所有していますが、重要な財務及び営業又は事業
の方針の決定に関する契約等の存在により、意思決定機関を実
質的に支配していないため、子会社とせず、持分法適用の関連
会社としています。
②持分法の適用に関する事項
(i) 持分法適用会社の数
非連結子会社:21社
関連会社:57社
主要な持分法適用会社の名称
共栄タンカー㈱、新和海運㈱、太平洋海運㈱
(ii)
持分法を適用していない非連結子会社及び関連会社
特記すべき主要な非連結子会社及び関連会社はありません。
(iii) 持分法非適用会社について持分法適用の範囲から除いた理由
持分法非適用の非連結子会社及び関連会社の純利益の額及び利
益剰余金の額のうち持分の合計額等は、連結会社及び持分法適
用会社の純利益の額のうち持分の合計額に比して少額であり、
また利益剰余金等に及ぼす影響も軽微であり、全体としても連
結計算書類に重要な影響を及ぼしていないため除外しています。
③連結の範囲及び持分法の適用の範囲の変更
(i) 連 結
(新規):33社
以下の会社は当連結会計年度において新規設立、重要性の増加
等により、連結の範囲に含めています。
近郵船舶管理㈱
ACX PEARL CORPORATION
AGASSI SHIPHOLDING S.A.
AMADEUS SHIPHOLDING S.A.
BLANCMANGE SHIPHOLDING S.A.
BLASTOISE MARITIMA S.A.
BOOPS MARITIMA S.A.
BRAHMS SHIPHOLDING S.A.
CHAMOMILE SHIPPING PTE. LTD.
EKANS MARITIMA S.A.
FEAROW MARITIMA S.A.
GRAF SHIPHOLDING S.A.
MARJORAM SHIPHOLDING S.A.
MOET SHIPHOLDING S.A.
NEROLI SHIPHOLDING S.A.
NYK LNG TRANSPORT UK 3 LTD.
NYK ORPHEUS CORPORATION
NYK TERMINALS NETHERLANDS B.V.
NYK TERRA CORPORATION
NYK THEMIS CORPORATION
NYK THESEUS CORPORATION
NYK TRITON CORPORATION
PENNE SHIPHOLDING S.A.
RAJA MARITIMA S.A.
SALMO MARITIMA S.A.
SOUFFLE SHIPHOLDING S.A.
SPEAROW MARITIMA S.A.
SQUIRTLE MARITIMA S.A.
その他5社
(持分法適用非連結子会社からの異動):10社
NYKCOOL AB
その他9社
(持分法適用関連会社への異動):3社
AMSTERDAM PORT HOLDINGS B.V.
その他2社
(除外):34社
以下の会社は当連結会計年度において清算、合併等により、連
結の範囲から除外しています。
㈱サンヨーナブテック
大東工業㈱
東洋リーファー㈱
郵船航空物流浜松㈱
ユナイテッド・マリタイム㈱
ALBIREX MARITIMA S.A.
AVISPA MARITIMA S.A.
BELLMARE MARITIMA S.A.
BENZAITEN MARITIMA S.A.
BRYANT MARITIMA S.A.
CORNA SHIPHOLDING S.A.
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
27
DIGNITY SHIPHOLDING S.A.
DOUGLAS SHIPHOLDING S.A.
GRAMPUS MARITIMA S.A.
HARDAWAY MARITIMA S.A
HOTEI MARITIMA S.A.
LARY MARITIMA S.A.
MERINA MARITIMA S.A.
NEW WAVE LOGISTICS (USA) INC.
OLEA SHIPHOLDING S.A.
PALMA SHIPHOLDING S.A.
PINA SHIPHOLDING S.A.
RUTA SHIPHOLDING S.A.
SALICA SHIPHOLDING S.A.
SILVER SHIPHOLDING S.A.
SOLANA SHIPHOLDING S.A.
SUNSHIP TANKERS INC.
TRINITA SHIPPING S.A.
UNIVERSE SHIPHOLDING S.A.
VERDY MARITIMA S.A.
VISSEL MARITIMA S.A.
VITA SHIPHOLDING S.A.
その他2社
(ii) 持分法
(新規):12社
以下の会社は当連結会計年度において純利益及び利益剰余金等
とも重要性が生じたことにより、持分法適用の範囲に含めてい
ます。
AMSTERDAM PORT INVESTMENTS B.V.
ICO BLG AUTOMOBILE LOGISTICS ITALIA S.P.A.
J5 NAKILAT NO.1 LTD.
J5 NAKILAT NO.2 LTD.
J5 NAKILAT NO.3 LTD.
J5 NAKILAT NO.4 LTD.
J5 NAKILAT NO.5 LTD.
J5 NAKILAT NO.6 LTD.
J5 NAKILAT NO.7 LTD.
J5 NAKILAT NO.8 LTD.
NYKCOS CAR CARRIER CO., LTD.
YUSHIP CO.,LTD.
(連結子会社からの異動):3社
AMSTERDAM PORT HOLDINGS B.V.
その他2社
(連結子会社への異動):10社
NYKCOOL AB
その他9社
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
(除外):1社
以下の会社は当連結会計年度において清算により、持分法適用
の範囲から除外しています。
NYK STAR REEFERS LTD.
④連結子会社の決算日等に関する事項
決算日が12月31日の会社59社及び2月28日の会社1社は、同日現
在の財務諸表を使用していますが、連結決算日との間に生じた重
要な取引については連結上必要な調整を行っています。また、決
算日が12月31日の会社1社については、連結決算日現在で実施し
た仮決算に基づく財務諸表を使用しています。
⑤会計処理基準に関する事項
(i) 重要な資産の評価基準及び評価方法
有 価 証 券
満期保有目的の債券 償却原価法(主として定額法)
その他有価証券
時価のあるもの 主として決算日前1ヶ月の市場価格の平均
等に基づく時価法(評価差額は全部純資産
直入法により処理し、売却原価は主として
移動平均法により算定)
時価のないもの 主として移動平均法による原価法
デ リ バ テ ィ ブ 時価法
た な 卸 資 産
主として移動平均法による原価法(収益性
の低下による簿価切下げの方法)
(ii) 重要な減価償却資産の減価償却の方法
有 形 固 定 資 産(リース資産を除く)
主として法人税法の規定に基づく定額法
無 形 固 定 資 産(リース資産を除く)
ソ フ ト ウ エ ア 主として社内における利用可能期間(5年)
に基づく定額法
そ の 他 主として法人税法の規定に基づく定額法
リ ー ス 資 産
所有権移転ファイナンス・リース取引に係るリース資産
自己所有の固定資産に適用する減価償却方
法と同一の方法
所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産
リース期間を耐用年数とし、残存価額をゼ
ロとする定額法
なお、所有権移転外ファイナンス・リース取引のうち、リース
取引開始日が平成20年3月31日以前のものについては、通常の
賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理によっています。
(iii) 重要な繰延資産の処理方法
社 債 発 行 費
当社の社債発行費は社債償還期間にわたり
月割償却しています。
(iv) 重要な引当金の計上基準
貸 倒 引 当 金
売上債権、貸付金等の貸倒損失に備えるた
め、一般債権については貸倒実績率によ
り、貸倒懸念債権等特定の債権については
個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込
28
賞 与 引 当 金
役員賞与引当金
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
特別修繕引当金
独禁法関連引当金
額を計上しています。
従業員に支給する賞与に充てるため、将来
の支給見込額のうち当連結会計年度の負担
額を計上しています。
役員に支給する賞与に充てるため、将来の
支給見込額のうち当連結会計年度の負担額
を計上しています。
従業員の退職給付に備えるため、当連結会
計年度末における退職給付債務及び年金資
産の見込額に基づき計上しています。
過去勤務債務は、主としてその発生時の従
業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数
(8年)による定額法により費用処理するこ
ととしています。
数理計算上の差異は、主として各連結会計
年度の発生時における従業員の平均残存勤
務期間以内の一定の年数(8年)による定
額法により按分した額をそれぞれ発生の翌
連結会計年度から費用処理することとして
います。
役員の退職慰労金の支出に備えるため、連
結子会社56社は内規に基づく期末要支給
額を計上しています。
船舶の特別修繕に要する費用の支出に備え
るため、船舶の将来の見積修繕額に基づい
て計上しています。
1)世界各国の主要航空会社は航空貨物輸
送に関わる価格カルテル等に関連して米欧
当局などの調査を受けています。連結子会
社である日本貨物航空㈱も平成18年2月よ
り米国当局の、同年12月より欧州委員会
の調査を受けており、これら調査に協力し
ています。欧州においては、平成19年12
月に、欧州委員会より異議告知書を受領し
ました。これらのうち米国当局の調査につ
いては、平成21年4月、米国司法省と罰金
を支払うことに同意したこと等を受け、相
当額を計上し、また欧州委員会の調査につ
いては、将来発生しうる損失の現時点での
見積り額を計上しています。
2)連結子会社である郵船航空サービス㈱
を含む国内主要国際航空貨物利用運送事業
者は、公正取引委員会から国際航空貨物利
用運送に関し、独占禁止法第3条(不当な
取引制限の禁止)の規定に違反する行為を
行っていたとして、平成21年3月18日に
排除措置命令及び課徴金納付命令を受けま
した。その後、郵船航空サービス㈱では本
命令の内容を精査、確認し、慎重に検討を
重ねてまいりましたが、その内容には承服
できないものがあるため、平成21年4月
17日開催の臨時取締役会にて、公正取引
委員会に対し審判手続の開始を請求する等
の手続きをとることを決議しました。然し
ながら、当連結会計年度において、公正取
引委員会からの命令に基づいた課徴金納付
額を引当金として計上しています。
(v)
重要なヘッジ会計の方法
債権及び債務における金利変動リスク、為替変動リスクある
いはキャッシュ・フロー変動リスクを相殺するためのデリバ
ティブ取引等に対し、ヘッジ会計を適用しています。また、
燃料油購入等における価格変動リスクに備えるためのデリバ
ティブ取引についても、同様にヘッジ会計を適用していま
す。その方法は、繰延ヘッジを採用していますが、通貨スワ
ップ・為替予約のうち所定の要件を満たすものについては振
当処理を、金利スワップ・金利キャップのうち所定の要件を
満たすものについては特例処理を行っています。なお、借入
金・社債等の金利変動リスクに対しては金利スワップ等を、
金銭債権債務・予定取引等の外貨建取引の為替変動リスクに
対しては通貨スワップ・為替予約・外貨建金銭債権債務等
を、燃料油等の価格変動リスクに対してはスワップ等をヘッ
ジ手段としています。ヘッジ有効性の評価は、毎期末及び中
間期末にヘッジ対象とヘッジ手段の相場変動又はキャッシ
ュ・フロー変動の累計の比率分析を行う方法によっています。
ただし、特例処理によっている金利スワップ及び金利キャッ
プについては、有効性の評価を省略しています。
(vi)
消費税等の会計処理は、税抜方式によっています。
⑥連結子会社の資産及び負債の評価に関する事項
連結子会社の資産及び負債の評価については、全面時価評価法を
採用しています。
⑦のれんの償却に関する事項
のれんの償却については、5年間〜20年間の均等償却を行ってい
ます。
⑵会計処理方法の変更
①「棚卸資産の評価に関する会計基準」(企業会計基準委員会 平成
18年7月5日 企業会計基準第9号)を当連結会計年度から適用し
ています。この変更による損益への影響は軽微です。
②「リース取引に関する会計基準」(企業会計基準委員会 平成5年6
月17日 最終改正平成19年3月30日 企業会計基準第13号)及
び「リース取引に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準委員
会 平成6年1月18日 最終改正平成19年3月30日 企業会計基
準適用指針第16号)を当連結会計年度から適用し、所有権移転外
ファイナンス・リース取引については、通常の賃貸借取引に係る
方法に準じた会計処理から通常の売買取引に係る方法に準じた会
計処理に変更しています。なお、所有権移転外ファイナンス・リ
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
29
ース取引のうち、リース取引開始日が平成20年3月31日以前のも
のについては、通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理に
よっています。これらによる損益への影響は軽微です。
③「連結財務諸表作成における在外子会社の会計処理に関する当面の
取扱い」(企業会計基準委員会 平成18年5月17日 実務対応報
告第18号)を当連結会計年度から適用し、連結決算上必要な修正
を行っています。なお、この変更による損益への影響は軽微です。
⑶連結貸借対照表に関する注記
①たな卸資産の内訳
商品及び製品
原材料及び貯蔵品
仕掛品
②担保に供している資産及び担保に係る債務
(i) 担保に供している資産
現金及び預金
有価証券
流動資産の「その他」
船舶
建物及び構築物
航空機
機械装置及び運搬具
器具及び備品
土地
有形固定資産の「その他」
ソフトウエア
投資有価証券
投資その他の資産の「その他」
計
(ii) 担保に係る債務
支払手形及び営業未払金
短期借入金
流動負債の「その他」
長期借入金
固定負債の「その他」 計
③有形固定資産の減価償却累計額
4,006百万円
28,135百万円
714百万円
172百万円
40百万円
1,146百万円
51,098百万円
4,965百万円
1,897百万円
369百万円
186百万円
5,375百万円
23百万円
7百万円
7,094百万円
2,219百万円
74,596百万円
41百万円
12,195百万円
98百万円
21,433百万円
100百万円
33,868百万円
834,084百万円
④偶発債務
(i) 受取手形割引高及び裏書譲渡高
7百万円
(ii)
保証債務等
104,755百万円
(iii)
連帯債務のうち他の連帯債務者負担額
11,701百万円
(iv) 以下に示す連結子会社がそれぞれ船舶に関して締結しているオ
ペレーティング・リース契約には残価保証の条項が含まれてい
ます。残価保証による潜在的な最大支払額及びその支払月は以
下の通りであり、当該オペレーティング・リース契約の購入選
択権を行使せずにリース資産を返却することを選択した場合に
支払いを実行する可能性があります。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
連結子会社
NYK ORION CORPORATION
NYK TERRA CORPORATION
RAJA MARITIMA S.A.
NYK THESEUS CORPORATION
NYK TRITON CORPORATION
MOET SHIPHOLDING S.A.
最大支払額
2,549百万円
3,375百万円
811百万円
2,089百万円
2,125百万円
5,041百万円
残価支払月
2018年 3月
2018年 7月
2018年 9月
2018年11月
2018年12月
2014年 3月
(v) 連結子会社である日本貨物航空㈱が航空機に関して締結してい
るオペレーティング・リース契約の一部には残価保証の条項が
含 ま れ て い ま す。 残 価 保 証 に よ る 潜 在 的 な 最 大 支 払 額 は
17,100百万円であり、リース期間終了後に当該リース資産を
返却することを選択した場合に支払いを実行する可能性があり
ます。なお、当該オペレーティング・リース契約は2013年12
月までの間に終了します。
(vi) 世界各国の主要航空会社は航空貨物輸送に関わる価格カルテル
等に関連して米欧当局などの調査を受けており、連結子会社で
ある日本貨物航空㈱も、米国、欧州委員会及び韓国の各当局の
調査を受けています。また、上記に関連して、米国において、
日本貨物航空㈱は、請求金額を特定しないまま損害賠償請求訴
訟(集団訴訟)を提起されています。
このうち米欧当局の調査については、当連結会計年度より引当
金を計上しています。その他の調査及び訴訟の結果は、日本貨
物航空㈱の経営成績に影響を及ぼす可能性もありますが、現在
においても調査が進行中であり、それらの結果を合理的に予測
することは困難です。
⑷連結損益計算書に関する注記
①減損損失
当社及び連結子会社は、原則として事業資産においては管理会計
上の区分であり、かつ投資の意思決定を行う事業ごとにグルーピ
ングを行い、賃貸不動産、売却予定資産及び遊休資産等において
は個別物件ごとにグルーピングを行っています。
当連結会計年度において、売却予定資産については売却予定価額
が帳簿価額を下回ることにより、また賃貸不動産及び遊休資産等
については地価の下落等により、事業資産については業績の低迷
等により、収益性が著しく悪化した資産グループについて、帳簿
価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失(27,050
百万円)として特別損失に計上しています。その内訳は以下のと
おりです。
場 所
千葉県成田市他
その他
合 計
用 途
種 類
貨物運送、
建物、航空機、
遊休資産
機械装置、のれん等
主に貨物輸送、
売却予定資産 船舶、建物等
減損損失
(百万円)
25,745
1,304
27,050
30
※場所ごとの減損損失の内訳
・千 葉 県 25,745百万円
成田市他
(うち、建物2,396百万円、航空機7,835百 万 円、 機 械 装 置
2,833百万円、のれん6,889百万円、その他5,791百万円)
・そ の 他 1,304百万円
(うち、船舶831百万円、建物230百万円、その他242百万円)
な
お、当資産グループの回収可能価額は正味売却価額と使用価値
のいずれか高い価額としています。正味売却価額は不動産鑑定士
による鑑定評価額等により評価し、使用価値は将来キャッシュ・
フローを主として3.1%で割り引いて算定しています。
②ソフトウエア開発費用
当社定期船事業の業務システム“OSCAR” は平成20年11月の北
米航路への導入をもって全世界展開が完了しましたが、展開の完
了に伴い費用削減効果をあらためて確認したところ、当初見込ん
でいた費用削減効果はないと認められるに至りましたので、当該
ソフトウエア開発費用を損失処理しています。
⑸連結株主資本等変動計算書に関する注記
①当連結会計年度末における発行済株式の種類及び総数
普通株式
1,230,188,073株
②配当に関する事項
(i) 配当金支払額
配当金の総額 1株当たり
決 議 株式の種類 (百万円) 配当額(円) 基準日 効力発生日
平成20年6月24日
12
平成20年3月31日 平成20年6月25日
定時株主総会 普通株式 14,736
平成20年10月27日
普通株式 15,962
13
平成20年9月30日 平成20年11月25日
取締役会
合 計
30,698
(ii)
基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生
日が翌連結会計年度となるもの
平成21年6月23日開催の定時株主総会の議案として、普通株
式の配当に関する事項を次のとおり提案しています。
配当の総額
2,455百万円
1株当たり配当額
2円
基準日
平成21年3月31日
効力発生日
平成21年6月24日
なお、配当原資については、利益剰余金とすることを予定して
います。
⑹1株当たり情報に関する注記
①1株当たり純資産額
②1株当たり当期純利益
443円16銭
45円73銭
⑺その他の注記
①有価証券関係
その他有価証券で時価のあるものが、企業集団の事業の運営にお
いて重要なものとなっており、かつ当該有価証券の当連結会計年
度末貸借対照表計上額その他の金額に前連結会計年度の末日に比
べて著しい変動が認められます。
当連結会計年度
(平成21年3月31日)
連結決算日に
区分
差額
取得原価 おける連結貸借
(百万円) 対照表計上額 (百万円)
(百万円)
連結貸借対照表計上額が
取得原価を超えるもの
株式
67,204
102,093
34,888
債券
国債・地方債等
57
58
0
社債
—
—
—
その他
—
—
—
その他
—
—
—
小計
67,262
102,151
34,889
連結貸借対照表計上額が
取得原価を超えないもの
株式
60,134
43,475 △ 16,659
債券
国債・地方債等
—
—
—
社債
—
—
—
その他
—
—
—
その他
118
81
△ 37
小計
60,253
43,556 △ 16,697
合計
127,516
145,708
18,192
②記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しています。 ⑻重要な後発事象に関する注記
該当事項はありません。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
31
計算書類
1.貸借対照表(平成21年3月31日現在)
科 目
資産の部
流動資産
現金及び預金
営業未収金
短期貸付金
貯蔵品
繰延及び前払費用
代理店債権
繰延税金資産
未収還付法人税等
その他
貸倒引当金
固定資産
有形固定資産
船舶
建物
構築物
機械及び装置
車両運搬具
器具及び備品
土地
建設仮勘定
無形固定資産
借地権
ソフトウエア
その他
投資その他の資産
投資有価証券
関係会社株式及び出資金
長期貸付金
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
繰延資産
社債発行費
資産合計
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
(単位:百万円)
金 額
331,451
12,487
59,256
159,712
16,574
31,940
7,821
744
27,396
19,130
△ 3,613
805,523
156,568
69,882
23,642
756
836
43
1,180
27,606
32,620
7,580
511
6,960
108
641,374
151,873
233,601
210,904
9,128
45,605
△ 9,738
1,551
1,551
1,138,526
科 目
負債の部
流動負債
営業未払金
1年内償還予定の社債
短期借入金
コマーシャル・ペーパー
リース債務
未払金
未払法人税等
前受金
預り金
代理店債務
賞与引当金
役員賞与引当金
その他
固定負債
社債
長期借入金
リース債務
特別修繕引当金
その他
負債合計
純資産の部
株主資本
資本金
資本剰余金
資本準備金
その他資本剰余金
利益剰余金
利益準備金
その他利益剰余金
配当準備積立金
特別償却積立金
海外投資等損失準備金
圧縮記帳積立金
別途積立金
繰越利益剰余金
自己株式
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
繰延ヘッジ損益
純資産合計
負債純資産合計
金 額
191,024
52,027
20,000
27,939
4,000
4
5,241
37
16,175
52,998
1,902
2,523
127
8,045
538,513
191,197
330,795
52
2,135
14,331
729,537
398,571
88,531
95,960
93,198
2,762
215,565
13,146
202,418
50
221
0
5,223
118,324
78,599
△ 1,485
10,417
10,081
336
408,989
1,138,526
32
2.損益計算書(平成20年4月1日から平成21年3月31日まで)
(単位:百万円)
科 目
海運業収益
海運業費用
金 額
1,232,104
1,125,360
海運業利益
106,744
その他事業収益
8,316
その他事業費用
5,719
2,597
その他事業利益
営業総利益
109,341
一般管理費
53,085
営業利益
56,256
営業外収益
受取利息及び配当金
その他
営業外費用
62,554
4,169
支払利息
8,384
その他
1,405
経常利益
66,724
9,790
113,190
特別利益
固定資産売却益
358
投資有価証券売却益
2,178
貸倒引当金戻入額
1,879
関係会社清算益
7,165
関係会社株式売却益
3,309
1,988
その他
特別損失
固定資産処分損
関係会社株式評価損
投資有価証券評価損
ソフトウエア開発費用
972
80,109
7,906
14,411
傭船解約金
7,374
その他
4,087
税引前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
当期純利益
16,880
114,863
15,207
△ 366
△ 502
△ 869
16,076
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
33
3.株主資本等変動計算書(平成20年4月1日から平成21年3月31日まで)
株主資本
利益剰余金
その他利益剰余金
資本剰余金
資本
資本金
準備金
平成20年3月31日残高
88,531
93,198
その他
資本
剰余金
2,784
(単位:百万円)
評価・換算差額等
利益
配当準備 特別償却 海外投資等 圧縮記帳 別途 繰越利益
準備金
積立金 積立金 損失準備金 積立金 積立金 剰余金
13,146
50
314
0
6,982
108,324
101,368
自己
株式
△1,330
その他
繰延
純資産
株主資本 有価証券
ヘッジ
合計
評価
合計
損益
差額金
413,371
79,644
4,138
497,154
当期中の変動額
剰余金の配当
特別償却積立金の取崩
△93
海外投資等損失準備金の取崩
△0
圧縮記帳積立金の取崩
△3,246
圧縮記帳積立金の積立
1,486
別途積立金の積立 △30,698
△30,698
93
—
—
0
—
—
3,246
—
—
△1,486
—
—
10,000 △10,000
—
—
当期純利益
16,076
16,076
△300
△300
△300
146
123
16,076
自己株式の取得
自己株式の処分
△22
平成21年3月31日残高
—
—
△22
—
—
△93
△0
△ 1,759
88,531
93,198
2,762
13,146
50
221
0
5,223
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
10,000 △22,769
118,324
78,599
123
△69,563
△3,802 △73,365
△154 △14,799
△69,563
△3,802 △88,165
398,571
10,081
株主資本以外の項目の当期中の変動額(純額)
当期中の変動額合計
△30,698
△1,485
336
408,989
34
4.個別注記表
⑴重要な会計方針に係る事項に関する注記
①有価証券の評価基準及び評価方法
子会社及び関連会社株式 移動平均法による原価法
そ の 他 有 価 証 券
時 価 の あ る も の 期 末前1ヶ月の市場価格の平均等に基づ
く時価法(評価差額は全部純資産直入法
により処理し、売却原価は移動平均法に
より算定)
時 価 の な い も の 移動平均法による原価法
②デリバティブ取引の評価基準
時価法
③たな卸資産の評価基準及び評価方法
燃 料 油 移動平均法による原価法(収益性の低下
による簿価切下げの方法)
船 用 品 そ の 他 先入先出法による原価法(収益性の低下
による簿価切下げの方法)
④固定資産の減価償却の方法
有 形 固 定 資 産(リース資産を除く)
船 舶 及 び 建 物 法人税法の規定に基づく定額法
そ の 他 法人税法の規定に基づく定率法
無 形 固 定 資 産(リース資産を除く)
ソ フ ト ウ エ ア 社 内における利用可能期間(5年)に基
づく定額法
そ の 他 法人税法の規定に基づく定額法
リ ー ス 資 産
所有権移転ファイナンス・リース取引に係るリース資産
自己所有の固定資産に適用する減価償却
方法と同一の方法
所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産
リース期間を耐用年数とし、残存価額を
ゼロとする定額法
なお、所有権移転外ファイナンス・リース取引のうち、リース
取引開始日が平成20年3月31日以前のものについては、通常の
賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理によっています。
⑤繰延資産の処理方法
社 債 発 行 費 社
債償還期間にわたり月割償却していま
す。
⑥引当金の計上基準
貸 倒 引 当 金 売
上債権、貸付金等の貸倒損失に備える
ため、一般債権については貸倒実績率に
より、貸倒懸念債権等特定の債権につい
ては個別に回収可能性を勘案し、回収不
能見込額を計上しています。
賞 与 引 当 金 従業員に支給する賞与に充てるため、将
来の支給見込額のうち当期の負担額を計
上しています。
役 員 賞 与 引 当 金 役員に支給する賞与に充てるため、将来
の支給見込額のうち当期の負担額を計上
しています。
退 職 給 付 引 当 金 従業員の退職給付に備えるため、当期末
における退職給付債務及び年金資産の見
込額に基づき計上しています。
過去勤務債務は、その発生時の従業員の
平均残存勤務期間以内の一定の年数(8
年)による定額法により費用処理するこ
ととしています。
数理計算上の差異は、各期の発生時の従
業員の平均残存勤務期間以内の一定の年
数(8年)による定額法により按分した
額をそれぞれ発生の翌期から費用処理す
ることとしています。
特 別 修 繕 引 当 金 船舶の特別修繕に要する費用の支出に備
えるため、船舶の将来の見積修繕額に基
づいて計上しています。
⑦収益及び費用の計上基準
コ ン テ ナ 船 貨物運賃及び運航費については、個々の
貨物の輸送期間の経過に応じて計上する
複合輸送進行基準を採用しています。
コ ン テ ナ 船 以 外 貨物運賃、運航費、運航船に係る船費及
び借船料並びにこれらに対応する貸船料
については、発港地から帰港地を一単位
とする航海完了基準を採用しています。
⑧ヘッジ会計の方法
債権及び債務における金利変動リスク、為替変動リスクあるいは
キャッシュ・フロー変動リスクを相殺するためのデリバティブ取
引等に対し、ヘッジ会計を適用しています。また、燃料油購入等
における価格変動リスクに備えるためのデリバティブ取引につい
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
35
ても、同様にヘッジ会計を適用しています。その方法は、繰延ヘ (ii)
担保に係る債務
ッジを採用していますが、通貨スワップ・為替予約のうち所定の
短期借入金
3,583百万円
要件を満たすものについては振当処理を、金利スワップのうち所
長期借入金 5,826百万円
定の要件を満たすものについては特例処理を行っています。なお、 計
9,410百万円
借入金・社債等の金利変動リスクに対しては金利スワップを、金
②有形固定資産の減価償却累計額
344,398百万円
銭債権債務・在外子会社等への投資・予定取引等の外貨建取引の
為替変動リスクに対しては通貨スワップ・為替予約・外貨建金銭
③偶発債務
債権債務等を、燃料油等の価格変動リスクに対してはスワップ等
保証債務等
1,291,302百万円
をヘッジ手段としています。ヘッジ有効性の評価は、毎期末及び
連帯債務のうち他の連帯債務者負担額
13,612百万円
中間期末にヘッジ対象とヘッジ手段の相場変動又はキャッシュ・
フロー変動の累計の比率分析を行う方法によります。ただし、特
④関係会社に対する金銭債権及び金銭債務(区分表示したものを除く)
例処理によっている金利スワップについては、有効性の評価を省
短期金銭債権
169,625百万円
略しています。
長期金銭債権
216,556百万円
短期金銭債務
57,950百万円
⑨消費税等の会計処理は、税抜方式によっています。
長期金銭債務
371百万円
⑵会計処理方法の変更
⑷損益計算書に関する注記
①「棚卸資産の評価に関する会計基準」(企業会計基準委員会 平成
18年7月5日 企業会計基準第9号)を当期から適用しています。 ①関係会社との取引高
営業取引による取引高
この変更による損益への影響はありません。
営業収益(海運業収益、その他事業収益)
33,825百万円
②「リース取引に関する会計基準」(企業会計基準委員会 平成5年6
営業費用(海運業費用、その他事業費用、一般管理費)
月17日 最終改正平成19年3月30日 企業会計基準第13号)及
239,812百万円
び「リース取引に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準委員
営業取引以外の取引高
78,653百万円
会 平成6年1月18日 最終改正平成19年3月30日 企業会計基
②ソフトウエア開発費用
準適用指針第16号)を当期から適用し、所有権移転外ファイナン
定期船事業の業務システム“OSCAR” は平成20年11月の北米航
ス・リース取引については、通常の賃貸借取引に係る方法に準じ
路への導入をもって全世界展開が完了しましたが、展開の完了に伴
た会計処理から通常の売買取引に係る方法に準じた会計処理に変
い費用削減効果をあらためて確認したところ、当初見込んでいた費
更しています。なお、所有権移転外ファイナンス・リース取引の
用削減効果はないと認められるに至りましたので、当該ソフトウエ
うち、リース取引開始日が平成20年3月31日以前のものについて
ア開発費用を損失処理しています。
は、通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理によっていま
す。これらによる損益への影響はありません。
⑸株主資本等変動計算書に関する注記
⑶貸借対照表に関する注記
当期末における自己株式の種類及び株式数
①担保に供している資産及び担保に係る債務
普通株式
2,336,590株
(i) 担保に供している資産
⑹税効果会計に関する注記
現金及び預金
100百万円
船舶
37,458百万円
繰延税金資産の発生の主な原因は、税務上の繰越欠損金、固定資産
投資有価証券
1,054百万円
評価損、貸倒引当金の損金算入繰入限度超過額等であり、繰延税金
関係会社株式及び出資金 13,090百万円
負債の発生の主な原因は、その他有価証券評価差額金です。
計
51,704百万円
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
36
⑺リースにより使用する固定資産に関する注記
貸借対照表に計上した固定資産のほか、所有権移転外ファイナンス・リース契約に
より使用している主要な固定資産としてコンテナが208千本あります。
⑼1株当たり情報に関する注記
⑻関連当事者との取引に関する注記
①子会社及び関連会社等
議決権等
の所有
(被所有)割合
子会社 NYKグローバル バルク株式会社 所有 直接 100%
子会社 日本貨物航空株式会社 所有 直接83.87%
間接 0.20%
子会社 NYK FTC(SINGAPORE) 所有 PTE. LTD.
直接 100%
属 性
会社等の名称
(単位:百万円)
関連当事者
との関係
資金の援助
役員の兼任
資金の援助
役員の兼任
債務保証等
資金の援助
債務保証等
子会社 NYK BULKSHIP
(ATLANTIC) N.V.
所有
資金の援助
間接 100%
子会社 LNG VANGUARD 1 LTD.
所有 資金の援助
直接 100%
子会社 日之出郵船株式会社
所有 直接 100%
所有 間接 100%
所有 直接 100%
所有 直接 100%
所有 直接 100%
所有 直接 95%
所有 間接 100%
所有 間接 100%
所有 直接 100%
(345社)
間接 100%
(13社)
所有 間接 60%
子会社 SAGA SHIPHOLDING
(NORWAY)AS
子会社 CRYSTAL SHIP THREE
(BAHAMAS)LTD.
子会社 NYK LNG FINANCE
CO., LTD.
子会社 NYK US FINANCE, LTD.
子会社 CAYMAN LNG
TRANSPORT(NO.1)LTD.
子会社 INTERNATIONAL CAR
OPERATORS(BENELUX)N.V.
子会社 CERESCORP COMPANY
子会社 船舶保有・貸渡関係会社
ADAGIO MARITIMA S.A.
他357社
関連会社 NYK ARMATEUR S.A.S.
②会社役員又は支配株主との間の利益が相反する取引
の明細
重要なものはありません。
取引の内容
取引金額
利息の支払
配当金の受取
資金の貸付(注1)
利息の受取
債務保証等(注2)
資金の貸付(注1)
利息の受取
債務保証等(注2)
資金の貸付(注1)
246
25,685
17,364
538
121,965
29,435
32
136,385
11,888
利息の受取
利息の受取
科 目
期末残高
預り金
23,247
—
—
短期貸付金
71,386
その他流動資産
16
(単位:百万円)
—
—
短期貸付金
30,758
その他流動資産
13
—
—
短期貸付金
2,065
長期貸付金
9,823
6 その他流動資産
8
289 短期貸付金
1,300
長期貸付金
12,869
その他流動資産
49
7,803
—
—
役員の兼任
配当金の受取
債務保証等
債務保証等(注2)
24,174
—
—
債務保証等
債務保証等(注2)
24,140
—
—
債務保証等
債務保証等(注2)
22,412
—
—
債務保証等
債務保証等(注2)
13,993
—
—
債務保証等
債務保証等(注2)
13,822
—
—
債務保証等
債務保証等(注2)
12,745
—
—
債務保証等
債務保証等(注2)
11,638
—
—
資金の援助
資金の貸付(注1)
債務保証等
傭船契約
債務保証等(注2)
傭船料の支払(注3)
債務保証等
債務保証等(注2)
①1株当たり純資産額
②1株当たり当期純利益
333円09銭
13円09銭
⑽その他の注記
記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しています。
⑾重要な後発事象に関する注記
該当事項はありません。
16,319 短期貸付金
35,218
長期貸付金 162,993
665,112
—
—
148,394
—
—
33,908
—
—
取引条件及び取引条件の決定方針等
(注1)資金の貸付条件については、市場金利を勘案して決定しています。なお、担保は受け入れていません。
(注2)債務保証等については、保証形態を勘案して保証料を設定しています。
(注3)子会社で発生したコスト相当額を借船料として支払っています。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
監査報告
37
1.連結計算書類に係る会計監査人の監査報告書 謄本
独立監査人の監査報告書
平成21年5月8日
日 本 郵 船 株 式 会 社
取 締 役 会 御 中
監査法人 トーマツ
指 定 社 員
業務執行社員
公認会計士 永田 高士 ㊞
指 定 社 員
業務執行社員
公認会計士 板垣 雄士 ㊞
指 定 社 員
業務執行社員
公認会計士 松浦 利治 ㊞
指 定 社 員
業務執行社員
公認会計士 五十嵐 徹 ㊞
当監査法人は、会社法第444条第4項の規定に基づき、日本郵船株式会社の平成20年4月1日から平成21年3月31日ま
での連結会計年度の連結計算書類、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結株主資本等変動計算書及び連結
注記表について監査を行った。この連結計算書類の作成責任は経営者にあり、当監査法人の責任は独立の立場から連結
計算書類に対する意見を表明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準は、当
監査法人に連結計算書類に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を得ることを求めている。監査は、試査を
基礎として行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見積りの評価も含め全
体としての連結計算書類の表示を検討することを含んでいる。当監査法人は、監査の結果として意見表明のための合理
的な基礎を得たと判断している。
当監査法人は、上記の連結計算書類が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、日
本郵船株式会社及び連結子会社から成る企業集団の当該連結計算書類に係る期間の財産及び損益の状況をすべての重要
な点において適正に表示しているものと認める。
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
以 上
38
2.会計監査人の監査報告書 謄本
独立監査人の監査報告書
平成21年5月8日
日 本 郵 船 株 式 会 社
取 締 役 会 御 中
監査法人 トーマツ
指 定 社 員
業務執行社員
公認会計士 永田 高士 ㊞
指 定 社 員
業務執行社員
公認会計士 板垣 雄士 ㊞
指 定 社 員
業務執行社員
公認会計士 松浦 利治 ㊞
指 定 社 員
業務執行社員
公認会計士 五十嵐 徹 ㊞
当監査法人は、会社法第436条第2項第1号の規定に基づき、日本郵船株式会社の平成20年4月1日から平成21年3月
31日までの第122期事業年度の計算書類、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書及び個別注記表
並びにその附属明細書について監査を行った。この計算書類及びその附属明細書の作成責任は経営者にあり、当監査法
人の責任は独立の立場から計算書類及びその附属明細書に対する意見を表明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準は、当
監査法人に計算書類及びその附属明細書に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を得ることを求めている。
監査は、試査を基礎として行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見積り
の評価も含め全体としての計算書類及びその附属明細書の表示を検討することを含んでいる。当監査法人は、監査の結
果として意見表明のための合理的な基礎を得たと判断している。
当監査法人は、上記の計算書類及びその附属明細書が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準
に準拠して、当該計算書類及びその附属明細書に係る期間の財産及び損益の状況をすべての重要な点において適正に表
示しているものと認める。
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
39
3.監査役会の監査報告書 謄本
監査報告書
当監査役会は、平成20年4月1日から平成21年3月31日までの第122期事業年度の取締役の職務の執行に関して、各
監査役が作成した監査報告書に基づき、審議の上、本監査報告書を作成し、以下のとおり報告いたします。
1. 監査役及び監査役会の監査の方法及びその内容
監査役会は、監査の方針を定め、各監査役から監査の実施状況及び結果について報告を受けるほか、取締役、使用人
等及び会計監査人からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求めました。
各監査役は、監査役会が定めた監査役監査基準に準拠し、当期の監査の方針と職務の分担等に従い、取締役、内部監
査部門その他の使用人等と意思疎通を図り、情報の収集及び監査の環境の整備に努めるとともに、取締役会その他重要
な会議に出席するほか、取締役及び使用人等からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求め、
重要な決裁書類等を閲覧し、本店等において業務及び財産の状況を調査いたしました。また、取締役の職務の執行が法
令及び定款に適合することを確保するための体制その他株式会社の業務の適正を確保するために必要なものとして会社
法施行規則第100条第1項及び第3項に定める体制の整備に関する取締役会決議の内容及び当該決議に基づき整備されて
いる体制(内部統制システム)の状況を監視及び検証いたしました。なお、財務報告に係る内部統制については、取締役、
使用人等及び監査法人トーマツから当該内部統制の評価及び監査の状況について報告を受け、必要に応じて説明を求め
ました。事業報告に記載されている会社法施行規則第118条第3号(旧第127条)に規定する事項については、その内容
について検討を加えました。子会社については、子会社の取締役及び監査役等と意思疎通及び情報の交換を図り、必要
に応じて子会社から事業の報告を受けるとともに、子会社に赴き業務及び財産の状況を調査いたしました。以上の方法
に基づき、当該事業年度に係る事業報告及びその附属明細書について検討いたしました。
さらに、会計監査人が独立の立場を保持し、かつ、適正な監査を実施しているかを監視及び検証するとともに、会計
監査人からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求めました。また、会計監査人から「職務の
遂行が適正に行われることを確保するための体制」(会社計算規則第131条各号に掲げる事項)を「監査に関する品質管
理基準」(平成17年10月28日企業会計審議会)等に従って、整備している旨の通知を受け、必要に応じて説明を求めま
した。以上の方法に基づき、当該事業年度に係る計算書類(貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書及び個別
注記表)及びその附属明細書並びに連結計算書類(連結貸借対照表、連結損益計算書、連結株主資本等変動計算書及び
連結注記表)について検討いたしました。
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
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2. 監査の結果
(1)事業報告等の監査結果
一 事業報告及びその附属明細書は、法令及び定款に従い、会社の状況を正しく示しているものと認めます。
二 取締役の職務の遂行に関する不正の行為又は法令若しくは定款に違反する重大な事実は認められません。
三 内部統制システムの整備に関する取締役会決議の内容は相当であると認めます。また、当該内部統制システムに
関する取締役の職務の遂行についても、指摘すべき事項は認められません。
四 事業報告に記載されている会社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針(会社法施
行規則第118条第3号に規定する事項)については、指摘すべき事項は認められません。
(2)計算書類及びその附属明細書の監査結果
会計監査人監査法人トーマツの監査の方法及び結果は相当であると認めます。
(3)連結計算書類の監査結果
会計監査人監査法人トーマツの監査の方法及び結果は相当であると認めます。
平成21年5月13日
日本郵船株式会社 監査役会
常 勤 監 査 役 清水 繁 ㊞
常 勤 監 査 役 小澤 幸夫 ㊞
社 外 監 査 役 春 英彦 ㊞
社 外 監 査 役 國松 孝次 ㊞
以 上
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
41
MEMO
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
42
日本郵船株式会社 第122期事業報告書
株主メモ
(1)商号
お知らせ
日本郵船株式会社
Nippon Yusen Kabushiki Kaisha(NYK Line)
(2)創立
明治18年(1885年)9月29日
(創業:同年10月1日)
(3)資本金
88,531,033,730円
(4)事業年度
4月1日から翌年3月31日まで
(5)定時株主総会
6月下旬
(6)同総会権利行使株主確定日 3月31日
(7)期末配当金受領株主確定日 3月31日
(8)中間配当金受領株主確定日 9月30日
(9)単元株式数
1,000株
(10)基準日
上記確定日のほか、必要あるときはあらかじめ公告のうえ基
準日を定めます。
(11)公告方法
電子公告により行い、次の当社ウェブサイトに掲載します。
http://www.nyk.com/koukoku/
ただし、事故その他やむを得ない事由によって電子公告がで
きない場合は、日本経済新聞に掲載する方法で行います。
(12)株主名簿管理人(特別口座の口座管理機関)
三菱UFJ信託銀行株式会社
東京都千代田区丸の内一丁目4番5号
【事務取扱場所】
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
東京都千代田区丸の内一丁目4番5号
【お問合せ・郵便物送付先】
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
〒137-8081 東京都江東区東砂七丁目10番11号
a0120-232-711
(1)株式に関するお手続きのご案内
株券電子化に伴い、下に記載の株式に関する各種お手続きに
つきましては次のとおりとなっております。
①証券会社等に口座を開設されている株主様
口座を開設されている口座管理機関(お取引の証券会社等)
にお問合せください。
②特別口座に記録された株式を所有の株主様
特 別口座の口座管理機関である三菱UFJ信託銀行株式会社
にお問合せください。
◦株式の口座振替のご請求
◦株式の相続お手続き
◦単元未満株式の買取り・買増しのご請求
◦住所変更、住居表示変更のお届け
◦改姓、改名のお届け
◦配当金の口座振込のご指定、変更のお届け など
③未 払配当金のお支払いに関しましては、いずれの株主様も
株主名簿管理人である三菱UFJ信託銀行株式会社にお問合
せください。
三菱UFJ信託銀行株式会社
a0120-244-479(用紙ご請求専用、24時間自動音声応答)
a0120-232-711(オペレーター対応)
ウェブサイト http://www.tr.mufg.jp/daikou/
(2)株主優待制度のご案内
株主の皆様に飛鳥クルーズのご優待割引券を発行しておりま
す。ご請求はがきは定時株主総会後にお送りする配当金関係
書類に同封いたします。ご請求はがき受領後、ご優待割引券
を普通郵便で発送いたします。
3月31日現在のご所有株式数
1,000株以上
5,000株未満
5,000株以上
10,000株未満
10,000株以上
ご優待割引券数
3枚
6枚
10枚
(有効期限:7月1日から翌年の7月31日まで)
〒100-0005 東京都千代田区丸の内二丁目3番2号
☎ 03-3284-5151(代表)
http://www.nyk.com
◦ご優待割引券1枚につき、1クルーズ(対象外もあり)1名様
10%の料金を割引いたします(1名様1枚限り有効)
。
◦他の割引、早期申込割引等と重複してご利用にはなれません。
◦飛鳥クルーズにつきましては、次の郵船クルーズ株式会社のウ
ェブサイトをご覧ください。http://www.asukacruise.co.jp
☎03-3284-6001(クルーズデスク)