2−2 妻と夫のためのお金を抑え、子どものためにまわす

2.借入がある世帯とない世帯の間に大きなゆとりの差
2−2
妻と夫のためのお金を抑え、子どものためにまわす
調査対象世帯は子育てにお金がかかる時期にあり、1997 年から 2002 年にかけて、各
世帯の1ヶ月の「子ども費」(子どものための支出・貯蓄)は1〜2 万円増加している
(図表6)。これは主に、子ども数の増加や子どもの成長に伴う支出・貯蓄の増加によ
る。
「借入なし世帯」の子ども費は5年間に約 2 万円増加し 6 万 4600 円、
「借入継続世
帯」と「その他の世帯」の子ども費はそれぞれ 9000 円と 1 万 5000 円ずつ増加し、5 万
3900 円と 5 万 6300 円である。
「借入継続世帯」は、前項でもみたように夫妻収入の上昇率が低いため、子ども費が
増加すると、それをどう賄うかが問題になる。図表6をみると、このタイプの世帯では、
他のタイプにはみられない「夫費」(夫のための支出・貯蓄)の減少がみられ、1997 年
には 4 万円だったのが、2002 年には約 3000 円低下して 3 万 6900 円となっている。つ
まり、家計のなかで、夫費を削って増加する子ども費にまわしていることがわかる。
また、「妻費」
(妻のための支出・貯蓄)をみると、時期によらず、どのタイプの世帯
でも夫費の半分以下と非常に低くなっており、特に少ない「借入継続世帯」の場合では、
2002 年で 1 万 6500 円にとどまっている。
図表6
借入タイプ別
借入継続世帯
子ども費・夫費・妻費の変化
その他の世帯
借入なし世帯
70.0
70.0
70.0
60.0
60.0
60.0
(千円)
64.6
40.0
50.5
50.0
50.0
43.0
40.0
56.2
56.3
53.9
40.0
43.8
41.5
50.0
50.6
40.0
41.0
夫費
36.9
妻費
30.0
30.0
30.0
26.0
20.0
20.0
16.3
16.5
10.0
10.0
0.0
0.0
1997年
2002年
18.8
20.0
20.0
22.5
10.0
0.0
1997年
2002年
8
1997年 2002年
子ども
費