6月6日(月)から 函館国際交流センターの吉岡幹人さんのワークショップ

6月6日(月)から 函館国際交流センターの吉岡幹人さんのワークショップが始まりました。3年生選択科目『国
際際教養』を選択している12名の生徒たちは、これから約2ヶ月間講義や実習、課題研究を通して、開発途上国の
現状や国際協力についての理解を深めます。
吉岡さんは環境教育の指導者として、3年間ネパールで青年海外協力隊員として勤務していました。近年ゴミの
ずさんな廃棄が問題になっているネパールで、ゴミのポイ捨てがあたりまえだったり、掃除をする習慣のないこども
たちに、住む場所や故郷を自分たちできれいにすることの大切さを伝えてきました。『環境教育』と聞いて生徒は「な
にをしてきたのだろう?」と初めはイメージができない様子でしたが、吉岡さんの話を聞くうちにそのような仕事の分
野もあることを知り、JICA の事業や青年海外協力隊の仕事に関心を持った様子でした。
授業に臨む姿勢はまだまだ「お客さん」の生徒たち。全6回のワークショップを通して、ネパールという未知の国が
彼らにとって少し近いものになるように、また、『違う』文化を受け入れ自分たちのものと『同じ』くらい尊重できるよう
な態度が養われるように、期待しています。
ネパールの小学校で環境についてお話しする
吉岡さん。(左)
ネパールと日本と小学校の間に友好のかけはしを
築きました。
ネパールの美しい町並み。神様をいつもそばに
感じられる信仰に厚い国です。
赤色のサリーは、ネパールの女性が普段よく
着ている民族衣装です。
(写真提供 吉岡 幹人氏)
じぶんたちで、じぶんたちの住む場所をきれいにすることの大切さを訴えてきた吉岡さんですが、言葉も壁もあり
最初はなかなか理解されなかったそうです。そんなとき、中学生の頃から続けてきた大好きなギターと歌で、『環境
ソング』を唄うことを思いつきました。ネパール語と日本語とで作曲されたその歌は、ネパールの子供たちに広く歌
われたそうです。
七飯高校の生徒たちの前でも唄っていただけました!力強く、よくとおる歌声に、皆ただじっと聴き入っていまし
た。
ユーモアも交えながらのネパールの話。やはり
お国の「トイレ事情」は生徒も興味しんしん。
ネパールの女性が昔は宗教的な意味で、現在はおしゃれ
としてつけている「ティカ」をいただいて女子は大喜び。
おしゃれしたい気持ちは、世界共通ですね。
『Timro Shahar~君の好きな街~』
作詞作曲
編曲
吉岡 みきと
樅田
泰明
君はどんな街が好きですか?
キレイな川、キレイな道、キレイな空のある街?
でも、昨日、今日、明日、誰かが道にゴミを捨てている
「気づいているかい?」道に捨てて無くなって消えたゴミが
「気づいているかい?」 君の街を汚しているんだよ
山を、川を、街を、道を、
汚しているのは僕らだから今日から僕らでキレイにしようよ
【生徒の声】
君の愛する人も見ているよ
○日本人によって世界で不自由にしている人々が少
君もキレイな街が好きでしょ?
しでも便利に生活できていることが誇らしい。
○歌を聴いて言葉で言われるよりももっと深く吉岡
君はどんな街が好きですか?
さんのメッセージが入ってきた。感動しました。
静かでキレイなゴミのない街?
○ネパールの言葉がキレイ。
でも、昨日、今日、明日、誰かが道にゴミを捨てている
○日本とは違うことが多くてびっくりした。神様が身
近の存在だと思えるって、すごい。
「気づいているかい?」誰かがキレイにすると思ってるゴミが
○日本では電気や水をあたりまえに使っているけど、
「気づいているかい?」 僕らの街を汚しているんだよ
世界には当たり前ではない国もあることがわかった。
山を、川を、街を、道を、
○自分も何かできることを見つけて協力隊で活動し
汚しているのは僕らだから今日から僕らでキレイにしようよ
たいと思いました。
君の愛する人も見ているよ
君もキレイな街が好きでしょ?