ネイティブなみの発音ができるようにすると

日本創造学会全国大会 2011-10-9 にて発表
多くの聴衆者からこれからの文科省の全国展開のプロジェクトになるでああろうと評価されたもの
ネイティブ並みの発音と読文の能力を付ける 2 画面ビデオによる創造的初期英語教育の方法
Creative method for initial English Language Education using a two-screen video to
attain the pronunciation and reading abilities of native English learners
西浜クリス、江崎通彦
Chris Nishihama, Michihiko Esaki
[概要] このページと同じものは
http://dtcn-wisdom.jp/nishihama/2gamenn-eigo%20kyouiku.pdf
よりダウンロードできます。
一般的に日本の学校の英語教育には、以下の問題点とニーズがある。
中学から大学までの生徒たちはコミュニケーション、ヒアリング、発音、およびスペルに苦労し
ている現状がある。なぜなら、学校での英語教育はコミュニケーションのための教育ではなく、
主に受験のための教育だからである。そのため、大学を卒業して英語は読めても発音が悪いため、
相手にこちらの言っていることやこちらの意思が伝わらないので、いつまでたっても充分な英語
を使った活躍が出来ない。
アルファベットの発音や母音の組み合わせ、英語の言語にある一般的なルールに注目すれば、発
音の改善をかなり期待できる。それはまたヒアリング、コミュニケーション、スペリング力の向
上につながるとともに英語の理解にも役立つ。小学校(場合によっては幼稚園)で本稿にあるよ
うな教育を2画面ビデオ(文献 1)によって、最初に行なっておくと、教育効果があがることが
期待できる。
本稿は、この問題点とニーズに応えるための英語の初期教育において効果を挙げ始めているので
それを報告する。
[Abstract]
English education in Japanese schools conventionally has the following issues and needs.
Students from junior high schools to universities have difficulty in communication,
listening comprehension, pronunciation and spelling. These problems stem from the
initial English lesson and continue to the end of their education as it is not geared for
communication, but for examination purposes. Therefore, university graduates may be
able to read English, but conveying their wishes to others and actively using English
becomes difficult. Concentrating on the pronunciation of alphabets and vowel pairs and
learning some common rules in the English language, students can hope to vastly excel
their pronunciation which in turn will develop their listening, communicative and
spelling skills as well as their understanding of English. This paper reports on the
achievements made in the initial English education that satisfies the problems and needs
facing the present education curriculum.
キーワード:創造的なネイティブ英語の発音、正確なヒヤリング、正確な読み書き
KEY WORD: Creative native English pronunciation, accurate listening, reading and
writing skills
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日本創造学会全国大会 2011-10-9 にて発表
多くの聴衆者からこれからの文科省の全国展開のプロジェクトになるでああろうと評価されたもの
1. 初期の英語教育においてなすべき3項目
(1) ネイティブ英語を聞き取れ、ネイティブスピーカー並みに正しい発音で読めて、理解でき
るようになると、ネイティブスピーカーと同じように話し、読み、かつ書くことができる。
また、ネイティブスピーカーが発音する英語を的確に聞きとることができるようになりま
す。 そのために、初期の英語教育においてなすべき3項目は要するに(文献 2)、次の通
りです。
① l と r の発音、v と b の発音、s と th の発音
② サイレント E による発音
例:mate は、最後に e があるので、mate は t の前にくる母音「a」が「エイ」(ア
ルファベット発音)と発音されるようになる。
③
正しい母音の発音(海外でこのことを Polite Vowels(礼儀正しい母音)という言
葉で認識されています。
)
下記の 11 個の 2 文字の組合せでは、前の文字をアルファベット読みの発音をし、後
の文字は発音しない。
ea,
ee,
ey
ai
ay
(2)
ie
oa,
oe,
ow
ue,
ui
このための基礎となる教育を 2 画面ビデオによりはじめて効果を挙げているので、
その報告をします。
2. 具体的な方法の説明
初期英 語教室 2画 面ビデオ
概念は、図
F IS H
F IS H
D OG
表 1 の 2
画面に示
D OG
すように
左側には
ポインタ ー
図表1 2画面ビデオの画面
できる先生、右側にはそのとき使うテキストの画面を映します。
その 2 画面ビデオの作成の要領は図表 2 に示すような方法で作成します。
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ネイティ
ブ発音の
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多くの聴衆者からこれからの文科省の全国展開のプロジェクトになるでああろうと評価されたもの
3. この 2 画面ビデオの使い方
図表 2 で示す方法で作った 2 画面ビデオ図表 3 のよ
うにして使います。
これを、次に示すように、二つの使い方をします)
自分用の個別テキスト
メモなどを記入できる
図表3 2画面ビデオの使い方
(この図は生徒側から見たシーン)
テ キス ト
(1)
2 画面ビデオを使って
A.
一つの大画面しか映すことし
かできな
い教室では、図表 4 のようにして使い
ます。
生徒
先 生は 生徒 の方 を見 て、 ビ デオ を走 らせ たり 、止 め たり して 解説 をす る
図 表4 ビデ オ画 面が 一つ のみ の 場合
B.
生徒の机一つ一つに 2 画面ビデオスクリーンが置ける場
合
図 表5 ビ デ オ 画 面 が 机 の 上 に 一 つ づ 置 け る 場 合
いずれにしても、ネイティブスピーキングのできる先生、もしくはネイティブスピーキ
ングのできない先生がビデオの操作をして、必要に応じ、ビデオを流したりとめたりし
て授業をします。また、ネイティブスピーキングのできる先生がいないと、繰り返しによ
る自習もできるようになります。
(2)「l」と「r」の発音の違いを説明するときのビデオ画面は、
あらかじめ先生が発音をしながら(画面で正面から口の開き方などが見える)
① 「l」を発音するときは、前歯の裏側に舌をくっつけてはなすという説
明を、先生が両手で形作りながらその発音をして、
② 「r」の発音をするときは上腔部に舌をくっつけないで発音をする。
という説明を先生が両手でモデルを作って説明をする。
といった説明を、あらかじめネイティブスピーカーの先生の顔を撮っておきま
す。
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日本創造学会全国大会 2011-10-9 にて発表
多くの聴衆者からこれからの文科省の全国展開のプロジェクトになるでああろうと評価されたもの
(このネイティブスピーカーの先生は、英語も日本語も流暢に話せる先生の場
合が望ましいのですが、日本語をあまりうまく話せないネイティブスピーカー
と日本人の先生の二人で、この画面を撮っておく方法もあります)
。
(vとb)の発音の
違いについても同じ様な説明をします。
4. この 2 画面ビデオを使って得られる効果
(1) 先生の側において
一度ビデオを撮って 2 画面ビデオを撮っておくことにより、
a. 毎度の授業ごとにビデオを止めたり走らせたりしながら重要なことは繰り返し回わ
して、生徒に練習をさせる。
b. ビデオを再生しているときは、生徒の個人個人に対してきめの細かい指導のできる時
間がとれる。
(2) 生徒の側において
a. 一度に同じ方向を向いて、先生の顔や手による説明とテキストのどの部分が
その説明に対応しているかを一度に見ることができるので、先生に説明しても
らっていることが頭に入りやすい。かつ、自分の目の前に置いてあるテキスト
にメモなどを書き入れておくことができる。
b.まだ充分に頭のなかに入れたり、同じ発音ができないときは、繰り返し再生して
勉強が繰り返しできます。
[参考文献]
(1) 江崎通彦:2 画面と片面刷りのテキストによる教育とその学習効果、日本創造学会誌(2002)、
http://dtcn-wisdom.jp/J-education/2gamenn-bideoniyoru%20kyouiku.pdf
(2) 江崎通彦:課題を実現する革命的なもん・システムつくりの方法―知識を知恵にかえる方
法-、日本資材管理社協会(2008)http://dtcn-wisdom.jp/00001-R3.pdf
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