スライドショー資料の配布

バリューコマース株式会社
“アフィリエイトマーケティングのパイオニア“
バリューコマースの現状と成長戦略
代表取締役社長 飯塚 洋一
2011年7月12日
今日、お話ししたいこと
1. 成果報酬型インターネット広告のパイオニア
2. ヤフー株式会社との業務提携により取引関係を強化
3. 権限委譲、迅速な意思決定を行う新組織体制
4. Eコマース市場の成長と連動
5. 加速化するスマートフォン市場での広告需要取り込み
6. バリューコマースの社会貢献活動
7. 株主還元を含めた現金の有効活用を検討
2
当社の概要
3
会社紹介、沿革
アフィリエイトのパイオニア、バリューコマース
- 1999年、日本で初めてアフィリエイトマーケティングサービスの提供を開始
- 2005年、ヤフー株式会社と資本・業務提携、取引関係を強化
- 2006年、東証マザーズ市場に上場
- 2007年、技術開発拠点をモスクワからマニラに移転
- 2007年、メディア事業を営む株式会社JP21に出資し、持分法適用会社化
- 2010年、業績は過去最高を更新
- 2011年、成果捕捉に関する基本特許を取得
- 2,800のECサイト、820千のメディアパートナーサイトを抱えるアフィリエイト広告ネットワーク
- マーケットシェアは約10%
- 従業員数 256名(マニラ支店を含む。8ヵ国以上のグローバル人材が在籍)
ヤフー株式会社との資本・業務提携
4
経営陣の紹介
代表取締役社長 兼 最高経営責任者
飯塚 洋一
主な略歴
1973年4月
住友商事株式会社入社
1994年9月
同社 ジェッダ事務所長
1996年6月
同社 プロジェクト金融部次長
2000年6月
株式会社日本サテライトシステムズ(現 スカパーJSAT株式会社)
執行役員財務経理部長
2003年6月
同社取締役上級執行役員管理本部長
2008年6月
株式会社スカパーJSATホールディングス取締役
2008年10月
スカパーJSAT株式会社取締役執行役員副社長企画管理部門長
2011年3月
当社代表取締役社長 兼 最高経営責任者就任
取締役 最高財務責任者
藤村 義雄
主な略歴
1966年4月
住友商事株式会社入社
1996年5月
同社 サンフランシスコ支店次長
2005年5月
ユナイテッドシネマ株式会社取締役管理本部長
2009年6月
ランセルジャパン株式会社監査役
2009年7月
マークジェイコブスジャパン株式会社監査役
2011年3月
当社取締役 最高財務責任者就任
5
新組織体制 (2011年7月1日~)
 部門制、本部制を採用して権限委譲を行い、迅速な意思決定が可能な体制にする。
 取締役、各部門長で経営会議を構成し、業務執行の意思決定を迅速に行う。
代表取締役
CEO
取締役CFO
経営管理部門
マニラ支店
代表取締役
CEO
営業部門
技術部門
6
アフィリエイト・マーケティングと
収益モデル
7
アフィリエイトとは
「成果報酬型のインターネット広告」
ECサイト(広告主)がホームページ・ブログの運営者(メディアパートナー)にバナー広告などを貼り、それを閲覧した人
(インターネットユーザー)がその広告を経由して当該ECサイトで商品を購入したり、会員登録などをすることによって、
ECサイトからバリューコマース経由メディアパートナーに報酬が支払われるという広告の仕組みをアフィリエイトと言います。
8
バリューコマース アフィリエイト収益モデル
当社独自のバリューコマース・プログラムを通して、広告主であるECサイトとパートナーサイトが
提携ネットワークを構築し、パートナーサイトが成果報酬を得る機会を提供する。
基本収益構造
パートナー報酬(成果報酬)
(獲得単価 x トランザクション数)
+
当社コミッション
(パートナー報酬 x 30%)
+
基本料金
(月額管理費等)
* iTarget 広告主が自らの基準でパートナーサイトをグループ化し、グループ毎に異なる提携条件を設定できる機能
* iTrack
広告主が獲得した広告効果の発生経路を常時追跡し、広告主に提供できるようにする機能
9
アフィリエイト主要2サービスとその内容
ASPサービス
コンサルティングサービス
サービスの考え方
広告主自前運用
Do it yourself
バリューコマースお任せ
Leave-it-to ValueCommerce
運用者
広告主
バリューコマース
(例外:バリューコマースによる運用代行)
管理画面開放
開放
非開放(例外あり)
成果承認
広告主
広告主
料金体系
月額固定費、成果報酬にかかる当社
コミッション
業務委託契約次第
(例 毎月定額プラス成果コミッション)
ネット計上
グロス計上
成果報酬を売上高・売上原価に含めない
成果報酬を売上高・売上原価に含む
当社売上高計上基準
バリューコマース・プログラム
技術開発、サービス機能改善(東京、マニラ)
10
ヤフー株式会社との業務提携
+
Yahoo! JAPANのパートナーネットワークの拡大に貢献
- Yahoo!ブログ、Yahoo!ジオシティズの参加ブロガーがアフィリエイトを簡単に利用できる
Yahoo! JAPANの各プロパティでの購買、見込み客誘導を成果とするアフィリエイト
ストアマッチ Yahoo!ショッピング内でのインターネット広告配信サービス
- ストアのイチオシ (出店ストア向け検索連動型広告サービス)
- アイテムマッチ(出店ストア向け商品表示広告サービス)
11
ストアマッチサービス
Yahoo!ショッピングに出店するストア向けインターネット広告配信サービス
Yahoo!ショッピング 掲載イメージ
アイテムマッチ
ストアのイチオシ
Yahoo!ショッピング出店ストア向け
リスティング広告サービス
Yahoo!ショッピング出店ストア向け
商品表示広告サービス
アイテムマッチ
ストアのイチオシ
共通点
相違点
アイテムマッチ
広告出稿者
Yahoo!ショッピング出店ストアマーチャント
課金
クリック課金
広告種類
検索連動型広告
商品表示型広告
入札単価決定
キーワードオークション方式
商品カテゴリオークション方式*
広告文の作成
必要
不要
キーワードから関連商品を選
択するユーザーへの訴求
商品カテゴリから商品を選択
するユーザーへの訴求
期待される広告効果
* 商品カテゴリオークション方式 商品は24カテゴリに分類され、出店ストアは24カテゴリから出稿し
たい商品が属するカテゴリを選択してそのカテゴリの入札単価を設定する。広告はカテゴリ入札単価
の上位から表示される。
アイテムマッチ
ストアのイチオシ
12
市場環境と当社の強み
13
アフィリエイトマーケティング市場規模 (矢野経済研究所)
 市場は向こう5年で平均6%成長。2010年には1,000億円を突破。
 PCアフィリエイトは、物販系を中心に拡大傾向。
 従来の携帯アフィリエイトは広告出稿減少により市場縮小。(フィーチャーフォン= 従来型携帯 )
PCアフィリエイト
292
(億円)
携帯アフィリエイト
339
320
522
603
689
2008
2009
2010
294
297
307
758
795
819
2011予
2012予
2013予
2008
2009
2010
2011予
2012予
2013予
年複利成長率
PCアフィリエイト
522
603
689
758
795
819
9.4%
携帯アフィリエイト
292
339
320
294
297
307
1.0%
合 計
813
942
1,009
1,052
1,093
1,125
6.3%
出所: 矢野経済研究所 “アフィリエイト市場に関する調査結果 2011” (2011年4月)
14
流通総額から捉えたアフィリエイトマーケティングの市場規模
 経産省は、電子商取引の実態調査を行い、EC市場規模を毎年公表。
 アフィリエイト流通市場規模は、経産省が2007年に5,510億円の市場規模と初めて公表。
 同流通市場規模の2008年以降は、EC市場規模の伸び率を掛け、2010年は8,100億円と推定。
広告媒体から捉えた市場規模
流通総額から捉えた市場規模
国内広告費市場規模
約6兆円
国内消費者向けEC市場規模
約8兆円
インターネット広告市場
約7,800億円
アフィリエイト流通市場
8,100億円(推定)
アフィリエイト広告市場
約1,000億円
(億円)
2006
2007
2008
2009
2010
年複利成長率
EC市場規模 (B to C)
44,000
53,000
61,000
67,000
78,000
15.4%
アフィリエイト流通市場規模
-
5,510
6,340
6,960
8,100
13.7%
出所: EC市場規模- 経済産業省電子商取引実態調査。アフィリエイト流通市場規模 2007年のみ経済産業省電子商取引実態調査、
2008年以降はEC市場規模の伸び率を適用して当社が推定。
15
国内スマートフォン市場規模
スマートフォン販売台数
2,500
加速化するスマートフォン市場。
2010年は5百万台。2015年には2,500万台を超えると予想。
(万台)
2,000
1,500
1,000
500
0
2009
2010
2012予
2013予
2014予
2015予
2015年には50%の普及率。実際の普及率はもっと高いだろう。
スマートフォン契約数
6,000
2011予
(万件)
5,000
契約数(左目盛)
(%)
60
50
普及率(右目盛)
4,000
40
3,000
30
2,000
20
1,000
10
0
0
2009
2010
2011予
2012予
2013予
2014予
2015予
出所: 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 (2011年4月)
16
バリューコマースの社会貢献活動
「東日本大震災 復興支援プログラム」(ヤフーとの共同プロモーション)
 ヤフーが運営する復興支援サイトにリンクするバナーをパートナーサイトが掲載。
 バナー1クリックあたり1円が日本赤十字社経由被災地の復興支援に活用される。
東日本大震災 復興支援
売って買って参加してみんなでつなげよう
チャリティーオークション
月刊 節電ガイド
その他の社会貢献活動
エコロギフト- 環境保全関連。サイトでの購入金額の一部が植樹費などに充てられる。
イーココロ! – サイトに登録して購入等をするとポイントが貯まり、貯まったポイントを
換算してNGOに寄付できる。
セーブザチルドレン – 世界的に活動している国際援助団体の募金活動を支援。
17
フィナンシャル・ハイライト
18
連結業績推移
9,000
8,000
2010年は過去最高を更新。
(百万円)
900
売上高(左目盛)
営業利益(右目盛)
6,786
7,000
6,000
5,331
5,000
4,000
3,000
経常利益(右目盛)
当期純利益(右目盛)
6,610
6,976
7,397
800
700
5,871
600
500
4,049
400
2,837
300
2,000
200
1,000
100
0
0
-1,000
-100
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011予
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011予
売上高
2,837
4,049
5,331
5,871
6,786
6,610
6,976
7,397
営業利益
175
233
541
200
146
246
553
566
経常利益
180
231
507
214
93
208
589
584
当期純利益
209
173
547
12
(95)
23
558
355
EPS
¥2,742.05
¥2,093.64
¥6,169.09
¥66.48
(¥502.66)
¥121.08
¥2,915.75
¥1,841.05
(百万円)
19
サービス別売上高・構成比率推移
売上高年次推移
(百万円)
6,786
1,052
サービス別構成比年次推移
6,976
6,610
931
168
543
2,369
2,510
3,293
3,527
3,534
2008
2009
2010
コンサルティングサービス
ストアマッチ
2.5%
8.2%
15.5%
13.3%
2.9%
193
2,240
不採算の子会社Sozonを2009年に清算。
ASPサービス
SOZON
35.9%
36.0%
33.1%
48.5%
53.4%
50.7%
2009
2010
2008
コンサルティングサービス
ASPサービス
ストアマッチサービス
SOZON
20
売上高、売上総利益、営業利益、マージンの推移
利益率は改善。売上高営業利益率は大幅に改善。
(百万円)
6,786
6,976
6,610
39.7%
37.6%
36.6%
2,485
2,769
2,483
7.9%
3.7%
2.2%
146
売上高
粗利益
営業利益
売上総利益率
営業利益率
553
246
2008
2009
2010
6,786
2,485
146
36.6%
2.2%
6,610
2,483
246
37.6%
3.7%
6,976
2,769
553
39.7%
7.9%
21
連結貸借対照表 (2011年3月末)
(百万円)
流動負債
1,961
現金
3,823
(約60%)
固定負債 173
純資産
4,268
(約67%)
その他流動資産
1,935
固定資産
645
資産
6,403百万円
負債、純資産
22
連結キャッシュフローの推移
営業キャッシュフロー、(債権者、投資家・株主に分配可能な)フリーキャッシュフローともに
大きく増加。
(百万円)
840
営業活動によるキャッシュフロー
投資活動によるキャッシュフロー
765
フリーキャッシュフロー (FCF)
301
199
12
(187)
2008
238
(75)
(75)
2009
2010
23
今後の事業戦略
24
中期ロードマップ
「選択と集中」を通じて成長へ
外部要因
 経済環境の悪化
内部要因
 広告出稿予算拡大の不確実性
 子会社の清算
 関係会社減損
電子商取引、Eコマースにおける
アフィリエイトマーケティングの
持続的成長
2008.12期
2009.12期
2010.12期
2011~
 低成長時代にマッチした広告手法として、アフィリエイトマーケティングに経営資源を集中
 新機能、新サービスを継続的に開発する
 スマートフォン対応を強化する
 利益水準を安定化させ、堅実な業績と配当原資を確保する
25
経営方針
1
トップライン拡大に向けて

高収益顧客の選別と集中、重点カテゴリの強化

代理店、外部リソースの効率的活用

ストアマッチ アイテムマッチ拡販

スマートフォンでの広告需要取り込み

新サービスの開発(新料金モデル等の検討)
2
事業基盤の強化(プロダクト開発)

アフィリエイト提携率の向上

アフィリエイト・プラットフォームの利用簡単化

新機能の開発促進
26
株主還元を含めた現金の有効活用
1. 株主還元の充実
 今期目標ROE 10%
 連結配当性向(現状10%)の引き上げ検討
 自社株式取得の検討
2. キャッシュの使途
 企業価値向上に資する投資(設備投資、M&A)
 手元流動性の確保
27
参考資料
28
会社概要
会社名
:
バリューコマース株式会社
設立
:
1999年11月(創業1996年)
本社所在地
:
東京都港区赤坂8-1-19 日本生命赤坂ビル5,6F
代表者
:
代表取締役社長 飯塚 洋一
事業内容
:
アフィリエイトマーケティングサービス
(成果報酬型インターネット広告)
検索エンジンマーケティング
持分法関連会社
:
株式会社ジェーピーツーワン(自社メディア運営)
ミッション
:
高品質で効果的なサービスを提供すること
ビジョン
:
インターネットによる販売とマーケティングサービスで
グローバルリーダーになること
投資家情報:
http://www.valuecommerce.co.jp/
問合せ:
Phone: 03 4590 3600 (3#)
Fax:
03 4590 3888
E-mail: investor_relations@valuecommerce.co.jp
本説明資料に記載した業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現時点で入手可能な情報及び合理的であると判断する一定の
前提に基づいて記載しておりますが、実際の業績は様々な不確定要因により、これら記述内容と異なる場合があります。
29
成果捕捉に関する基本特許の取得
2011年1月13日、当社のアフィリエイトプラットフォームである「バリューコマース・プログラム」の成果
捕捉に関する基本特許* を取得。
アフィリエイトマーケティングの根幹である成果の捕捉・追跡にかかる技術を保護することが可能と
なり、競合他社に対して優越的な地位を構築。
iTrack: ECサイトが獲得した広告効果がどの
パートナーサイト経由で発生したかを追跡し、
ECサイトにその情報を提供する機能。
このiTrackに関する特許
* 「電子商取引においてユーザのアクティビティをトラッキングするシステム」(システム名: iTrack、特許第4647439号、4647717号)
30
株式概要、株価、株価指標
証券コード
2491
市場
東証マザーズ
ヤフー株式会社
43.6%
売買単位
1株
創業者
14.0%
発行済株式総数
193,120株
機関、個人他
約27%
その他
信用銘柄、貸借銘柄
浮動株
約15%
40000
株主構成
18000
出来高(右目盛)
終値(左目盛)
30000
13500
20
1.6
16
1.2
12
20000
0.8
9000
8
10000
4500
0
0
11/1/4
11/2/3
11/3/5
11/4/4
11/5/4
11/6/3
11/7/3
PER(左目盛)
PBR(右目盛)
0.4
4
0
11/1/4
0
11/2/3
11/3/5
11/4/4
11/5/4
11/6/3
11/7/3
 3.11震災前水準には回復していないが、株価・出来高ともに改善基調にある。時価総額は50億円の手前。
 2011年初来の平均PERは約13倍、平均PBRは約1.1倍。アフィリエイト業界の平均値と同水準。
31
バリューコマースの強み
 アフィリエイトマーケティング(成果報酬型
インターネット広告)のパイオニア
 Eコマース市場の高い成長性と連動
 多国籍人材によるグローバル展開を目指す
32