企業の経営内容を 数字でつかむ

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数字でつかむ
簿記検定のススメ
年間50万人の受験者
簿記検定試験の年間受験者数は、大学入試センター試験を
上回る規模で、ここ数年、受験者も増加し、平成23年度の受
験者が50万人を超える人気資格となっている。
一昔前は、「簿記の知識は
経理担当者が知っていればよ
を読む力、基礎的な経営管理
能力や分析力を身につけるこ
職・昇進などにも強い味方だ。
さらに、簿記検定試験の合格
い知識」との評価だった。最
近は、「ビジネスマンであれ
ば、業種、職種を問わず、必
須の知識」として、企業から
も高く評価されている。
簿記は、日々の経営活動を
記録・計算・整理して、経営
成績と財政状態を明らかにす
るスキルで、企業の経理事務
に必要な会計知識や財務諸表
とができる。費用や収益率を
意識した仕事ができ、取引先
の経営状況をも把握できる。
また、多くの企業が社員に
対して簿記の3級、2級の資
格取得を奨励しており、一部
の企業では、昇進・昇格の基
準に採用しているほか、入社
までに簿記の資格を義務付け
る企業もあるなど、就職・転
を、推薦入学の出願基準とす
る大学や、授業の単位として
認定する大学もある。
一方、1級の合格は、税理
士の受験資格となることから、
税理士や公認会計士等の税
務・会計の専門家を目指す場
合にも必須の資格であり、ス
テップアップできる級体系と
なっている。
各級の程度と能力
1級
公認会計士、税理士など国家資格への登竜門。1級に合格すると、税理士試験の受験資格
2級
株式会社の経営管理に役立つ。企業の財務担当者として必要な高校(商業高校)程度の商
3級
企業で働く者に必須の基礎知識が身につき、商店や中小企業の経理事務に役立つ。経理
4級
簿記入門レベル。小規模小売店の経理に役立つ。勘定科目に仕訳でき、複式簿記の仕組
が得られる。大学で専門に学ぶ程度の商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算を習得し、
財務諸表規則や企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析ができる。
業簿記、工業簿記を習得する。
財務諸表を読む力が身につき、自社や取引先の経営内容を数字から把握できる。
書類を読むことができ、青色申告などの書類作成もある程度できる。
経理・財務担当以外でも必要な知識として評価する企業が多い。
みを理解できる。
*「商業簿記」は、購買活動や販売活動など、企業外部との取引を記録・計算する技能で、企業を取
りまく関係者(経営監理者・取引先・出資者等)に対し、適切かつ正確な報告(決算書作成)を行
うための必須の知識です。
*「工業簿記」は、企業内部での部門別や製品別の材料・燃料・人力などの資源の投入を記録・計算
する技能で、経営管理に必須の知識です。
簿記検定の詳細情報は、ホームページをご覧下さい。 URL http://www.kentei.ne.jp/
【お問合せ・お申込先】諏訪商工会議所 検定試験係 TEL0266-52-2155