食品の製造販売行商等衛生条例 (目的) 第1条 この条例は、食品衛生法

食品の製造販売行商等衛生条例
(目的)
第1条
この条例は、食品衛生法(昭和 22 年法律第 233 号)その他法令に定めがあるもののほか、食品
衛生上の危害の発生を防止するために必要な事項を定め、もって公衆の福祉の増進を図ることを目的と
する。
(用語の意義)
第2条
この条例で次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
(1) 行商
菓子類・アイスクリーム類・魚介類(食用に供する動物質の水産物で、生鮮のもの、その他
知事が定めるものをいう。以下同じ。)・豆腐及びその加工品・めん類(乾めんを除く。)・そう菜類・米
飯類を施設を設けないで販売する営業(魚介類にあっては、自己の店舗以外において販売する目的で運
搬する場合を含む。)をいう。
(2) 行商人
この条例により登録を受けて行商を営む者をいう。
(3) 販売業
施設を設けて菓子類(汚染防止の措置をとられているものを除く。)
・アイスクリーム類・
そう菜類・半乾魚及び塩蔵魚・魚肉ねり製品・めん類(乾めんを除く。)・米飯類・生あん・豆腐及びそ
の加工品・こんにゃく・はかり売するみそ・醤油及び酒類・食肉製品(かん詰及びびん詰にされている
ものを除く。
)を販売する営業及び食品添加物を卸売する営業をいう。
(4) 販売業者
(5) 製造業
この条例により登録を受けて販売業を営む者をいう。
施設を設けて水産加工品(もみじ子・塩から・いずし・ゆでだこ・すだこ・くんせい・そ
ぼろ・むしりたら・すじこ・みりん干・煮かに・生うに・生食用貝類のむき身(かきのむき身を除く。)・
その他知事の定めるものに限る。)
・豆腐の加工品・こんにゃく及びところてん・漬物・水あめ・菓子種・
こうじ・容器包装入食品(知事の定めるものに限る。)を製造する営業をいう。
(6) 製造業者
この条例により許可を受けて製造業を営む者をいう。
(施設の基準)
第3条
販売業者及び製造業者は、次の各号に掲げる営業の区分に応じ、当該各号に定める施設の基準
に従わなければならない。ただし、行事、祭り等に際して臨時又は仮設の施設により営業を行う場合そ
の他特別の理由により営業を行う場合で、衛生上支障がないと認められるときは、その範囲において、
当該基準の一部を適用しない。
(1) 販売業
別表第1に掲げる基準
(2) 製造業
別表第2に掲げる基準
(行商及び販売業の登録)
第4条
行商又は販売業を営もうとする者は、知事が定めるところにより、知事の登録を受けなければ
ならない。
2
知事は、行商又は販売業を営もうとする者が次の各号のいずれかに該当するときは、前項の登録を
拒否することができる。
(1) この条例又はこの条例に基づく処分に違反して刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受け
ることがなくなった日から起算して2年を経過しない者
(2) 第 11 条の規定により登録を取り消され、その取消しの日から起算して2年を経過しない者
(3) 法人であって、その業務を行う役員のうちに前2号のいずれかに該当する者があるもの
3
知事は、第1項の登録について、行商にあっては2年を、販売業にあっては5年を下らない有効期
間を定めるほか、行商の区域、取扱品目、取扱方法その他必要な条件を付けることができる。
4
知事は、第1項の規定により登録を受けた者には、登録票(行商人には登録票及び記章)を交付し
なければならない。
5
登録票及び記章の交付を受けた者がこれを紛失し、又は著しく損傷したときは、その再交付を申請
することができる。
(製造業の許可)
第5条
2
製造業を営もうとする者は、知事が定めるところにより、知事の許可を受けなければならない。
前項の場合において、知事は、その営業の施設が第3条第2号に掲げる基準に合うと認めるときは、
許可をしなければならない。ただし、製造業を営もうとする者が次の各号のいずれかに該当するときは、
同項の許可を与えないことができる。
(1) この条例又はこの条例に基づく処分に違反して刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受け
ることがなくなった日から起算して2年を経過しない者
(2) 第 11 条の規定により許可を取り消され、その取消しの日から起算して2年を経過しない者
(3) 法人であって、その業務を行う役員のうちに前2号のいずれかに該当する者があるもの
3
知事は、第1項の許可に5年を下らない有効期間その他の必要な条件を付けることができる。
(地位の承継)
第5条の2
第4条第1項の登録を受けた者(以下「登録営業者」という。)又は前条第1項の許可を受
けた者(以下「許可営業者」という。)について相続、合併又は分割(当該営業を承継させるものに限る。)
があったときは、相続人(相続人が2人以上ある場合において、その全員の同意により当該営業を承継
すべき相続人を選定したときは、その者)、合併後存続する法人若しくは合併により設立された法人又は
分割により当該営業を承継した法人は、登録営業者又は許可営業者の地位を承継する。
2
前項の規定により登録営業者又は許可営業者の地位を承継した者は、遅滞なく、その事実を証する
書面を添えて、その旨を知事に届け出なければならない。
(手数料)
第6条
第4条第1項又は第5条第1項の登録又は許可を受けようとする者は、次の手数料を、申請の
際、北海道収入証紙をもって納付しなければならない。
(1) 行商登録手数料
1件につき
2,450 円
(更新の場合にあっては、1,900 円)
(2) 販売業登録手数料
1件につき
5,000 円
(更新の場合にあっては、4,100 円)
(3) 製造業許可手数料
第2条第5号の品目の区分ごとに1件につき
7,350 円
(更新の場合にあっては、6,500 円)
2
前項の手数料は、知事が必要と認める場合は、減免することができる。
(廃業等の届出)
第7条
行商人、販売業者又は製造業者が営業を休止し、又は廃業したときは、直ちにその旨を知事に
届け出なければならない。
2
前項の場合において、廃業したときは、登録票、記章又は許可証を、届出の際、返納しなければな
らない。
3
販売業者若しくは製造業者からその営業の施設を相続、売買、譲渡その他の原因に基づき譲り受け、
又は営業所を移転し、引き続き当該営業を営もうとする者は、第5条の2第1項の規定により登録営業
者又は許可営業者の地位を承継する場合を除き、新たに登録又は許可を受けなければならない。
第8条
削除(登録票等の携帯及び掲示)
第9条
行商人が行商する場合には、登録票を携帯し、かつ、記章を身体の見やすい箇所に付けておか
なければならない。
2
販売業者は、登録票を営業施設の見やすい位置に掲示しておかなければならない。
3
行商人又は販売業者は、登録票若しくは記章を他人に貸与し、又は譲渡してはならない。
第 10 条
削除
(行政処分)
第 11 条
行商人、販売業者又は製造業者が次の各号のいずれかに該当するときは、知事は、食品衛生上
の危害を除去するために必要な処置をとることを命じ、又は営業の許可若しくは登録を取り消し、若し
くは期間を定めて営業の停止を命ずることができる。
(1) 第3条の規定又は第4条第3項若しくは第5条第3項の知事の定める条件に違反したとき。
(2)
第4条第2項第1号若しくは第3号又は第5条第2項第1号若しくは第3号に該当するに至った
とき。
(3) 第7条第1項の規定に違反したとき。
(4) 第9条の規定に違反したとき。
(罰則)
第 12 条
第4条第1項又は第5条第1項の規定に違反した者は、10 万円以下の罰金に処する。
(両罰規定)
第 13 条
法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務
に関して、前条の違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対しても、同条の刑
を科する。
(知事への委任)
第 14 条
この条例の施行について必要な事項は、知事が定める。
別表第1(第3条関係)
1
食品の自動販売機を設置して行う営業以外の営業
(1) 施設は、衛生上支障のある場所に設けないこと。ただし、衛生上十分な対策が講じられている場合
は、この限りでない。
(2) 施設には、販売場を設けること。
(3) 施設は、販売場とそれ以外の場所を壁その他衛生上支障のない方法によって区画すること。
(4) 販売場の内壁及び天井は、清掃しやすい構造であること。
(5) 施設には、従業員専用の手洗い設備を設けること。ただし、汚染防止の措置がとられている食品の
みを販売する場合にあっては、この限りでない。
(6) 食品に直接接触する部分が耐水性材料(モルタル、石等水により腐食しにくいものをいう。以下同
じ。)で造られ、かつ、洗浄しやすい器具及び容器を備えること。
(7) 食品、器具及び容器包装を衛生的に保管する設備を設けること。
2
食品の自動販売機を設置して行う営業
(1) 自動販売機は、衛生上支障のある場所に設けないこと。ただし、衛生上十分な対策が講じられてい
る場合は、この限りでない。
(2) 自動販売機は、屋内に設置すること。ただし、ひさし又は屋根を設ける等衛生上十分な対策が講じ
られている場合は、屋外に設置することができる。
別表第2(第3条関係)
1
位置、構造及び面積
(1) 施設は、衛生上支障のある場所に設けないこと。ただし、衛生上十分な対策が講じられている場合
は、この限りでない。
(2)
施設は、製造、加工又は貯蔵を行う場所(以下「作業場」という。)とそれ以外の場所を壁その他
衛生上支障のない方法によって区画すること。
(3) 施設は、食品及び添加物の取扱量に応じた十分な広さを有すること。
(4) 施設には、製造室を設けるほか、水あめの製造業にあっては充てん室、菓子種の製造業にあっては
前処理室及び充てん室、こうじの製造業にあってはこうじ室を設けること。
2
床、壁、天井、採光及び換気
(1) 作業場の床は、排水しやすい構造であること。
(2) 作業場の内壁及び天井は、清掃しやすく、かつ、ちり、ほこり等がたまりにくい構造であること。
(3) 作業上又は衛生上水を使用する作業場は、その内壁の汚染を受けやすい高さまで、耐水性材料又は
不浸透性材料(コンクリート、タイル、ステンレス鋼等水が浸透しないものをいう。以下同じ。)で腰張
りを造ること。
(4) 作業場には、採光又は照明により十分な明るさが得られる設備を設けること。
(5) 作業場の適当な位置に、蒸気、熱気、煙等を排出し、又は結露を防ぐために十分な能力を有する換
気設備を設けること。
3
防そ・防虫設備
作業場の窓、出入口等開閉する部分には、防そ・防虫設備を設けること。
4
洗浄設備等
(1) 作業場には、食品、機械器具及び容器を洗浄する設備を設けること。
(2) 施設には、従業員が使用しやすい場所に、専用の手洗い設備を設けること。
5
食品の取扱設備
(1) 機械器具、容器その他の設備の食品及び添加物に直接接触する部分は、耐水性材料又は不浸透性材
料で造られ、洗浄しやすく、かつ、殺菌しやすい構造であること。
(2) 移動し難い機械器具、容器その他の設備は、作業、清掃及び洗浄をしやすいように配置されている
こと。
(3) 原材料、半製品若しくは製品又は容器包装をその種類及び特性に応じて衛生的に保管できる設備を
設けること。
6
給水設備
飲用に適する水を供給できる設備を設けること。この場合において、水道法(昭和 32 年法律第 177 号)
第3条第2項に規定する水道事業により供給される水以外の水を使用するときは、除菌又は殺菌装置を
設けること。
7
排水設備
製造又は加工を行う作業場から排出される汚水等を処理するための設備を設けること。ただし、終末処
理場のある下水道に汚水等を直接流出させる場合は、この限りでない。
8
廃棄物処理及び便所
(1) 運搬しやすく、汚液及び汚臭の漏れない構造で、かつ、十分な容量の廃棄物を入れる容器を備える
こと。
(2) 施設には、衛生上支障のない場所に、利用者の数に応じた便所を設けること。
(3) 便所には、使いやすい位置に、流水式手洗い設備を設けること。