HELI-X Ver 4.0 ユーザーガイド

 HELI-X Ver 4.0
ユーザーガイド
http://blog.goo.ne.jp/mirai_mirai 第 1 版 (2012 年 3 月 2 日)
Copyright © 2008-2012 by Michael Schreiner
Licence
HELI-X R/C Helicopter Flight Simulator. Copyright © 2008-2012 by Michael Schreiner ([email protected]). All rights reserved.
HELI-X はフリーウェアではありません。www.heli-x.net から、HELI-X のテスト用デモバ
ージョンとフルバージョンの両方をダウンロードできます。いずれのバージョンでも個
人利用以外の目的での使用は認められません。
許可無く HELI-X をネット上で公開・配布することは認められません。また HELI-X の貸
し出しや譲渡、内容の変更、リバースエンジニアリング、派生版の作成も認められませ
ん。
HELI-X を www.heli-x.net での正式なレジストレーション無しに利用することは違法行為
とみなします。もし自分の HELI-X が正式なものか不明な場合は [email protected] までご連
絡ください。
また、商用利用を行う場合には、必ず [email protected] までご連絡ください。
このソフトウェアは Java で記述され、以下のライブラリを利用しています:Xith3d, Jogl,
Joal, LWJGL, Jdom, the java networking library, Jama, Jagatoo, Gluegen and JInput。各プロジ
ェクトの開発者へ敬意を表します。各プロジェクトのライセンスは同一ディレクトリ内
のテキストファイルをご参照下さい。
保障条項と責任制限
HELI-X 及び付属する全てのソフトウェア、ファイル、データ、資料は「現状のまま」に
て提供され、かついかなる明示または黙示を問わず、一切の保証を行いません。あなた
は HELI-X を含む全てのソフトウェアについて、自己の責任で事前に十分動作確認を行
い、このソフトウェアの利用によるいかなる種類の損害についても保証されないことを
承認したとみなします。また実際のラジコンヘリを飛行させた結果生ずるいかなる種類
の損害についても自己の責任となることを承認したとみなします。この保障の免責条項
はこのライセンスの本質的な部分を構成しており、HELI-X の開発者はいかなる責任も保
障しません。またいかなる場合においても、HELI-X の開発者は HELI-X の利用に関する
間接的又は付随的な損害、懲罰的損害賠償に関して責任を負いません。
注意:ラジコンヘリの飛行は非常に危険なものです。おもちゃではありません。
それでは、HELI-X をお楽しみ下さい!
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1
Release
Notes(リリースノート)
Version 4.0 New in Version 4.0 compared to 3.0:
・自動 DL&インストール機能(ヘリ、エアポート、シーン、ビデオ)
・同軸反転ヘリのシミュレーション
・コントローラカーブのデッドゾーン
(貧弱なコントローラ用にセンターポジション近くの値をゼロにする)
・リアクショントレーニング
(ランダムな姿勢から安定姿勢に持っていくトレーニング)
・位置固定トレーニング
(3D スタントをするときにヘリの姿勢を確認したいときに使うらしいです)
・プロムナードトレーニング(遊覧飛行:Scene3d のみ)
(基本的にホバリングの練習ですが、カメラがヘリの回りを回転します)
・ファンネルトレーニング
・風情報ディスプレイ
(風向きや風量が分かります)
・レジストレーション方法の改善
・ローターの反射の改善
・弾性ブレード、弾性パドルの表示ロジック
・多数のヘリモデル改善
・言語の追加
・キーボード、ボタン機能の改善
・その他の細かい修正
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2
Version 3.0 New in Version 3.0 compared to 2.0:
・クラッシュオブジェクトの対応
・3D シーンの追加 (建造物を含む立体的なシーン)
・パイロットの位置指定 (3D シーンのみ)
・パイロット視点での飛行機能 (3D シーンのみ)
・スモーク (エンジンヘリのみ)
・テールローターのサウンド
・環境音
・マルチプレーヤー機能での色やテクスチャ情報の共有
・バスケットトレーニング (風船をバスケットから別のバスケットまで移動させるトレーニング)
・ロープトレーニング (リボン切りのトレーニング)
・故障対応トレーニング
・ヘリの高度の表示?
・オブジェクトズーム機能
・パフォーマンスの改善
・履歴機能 (ヘリ、エアポート)
・ヘリ選択画面でのフィルター機能
・プラグイン機能の追加
・統計表示機能の追加 (クラッシュ回数、トータルの利用時間など)
・オンラインニュースの表示
・新しいヘリモデルの追加
・言語対応:チェコ・ノルウェー
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3
Version 2.0
New in Version 2.0 in contrast to 1.1:
・シミュレーションロジックの改善
・3軸ジャイロのシミュレーション
・ダイナミックオブジェクト (ボックス、ボールなど)
・バルーントレーニング (風船割り)
・カーゴトレーニング
・ケージトレーニング (小さな空間内で安定飛行させるトレーニング)
・VStabi 設定のインポート
・ポジションマーカーの表示 (地面にヘリの位置を示すマーカーが表示されます)
・スロットルカーブとピッチカーブの保存機能
・スローモーション (シミュレーション速度を 30%から 130%まで調整できます)
・ゲームサーバ機能??
・パフォーマンス調整機能 (貧弱なグラフィックカード向け)
・新しいヘリの追加、半透明なテクスチャ対応
・ヘリの色の即時変更
・言語対応:フランス語
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4
Version 1.1
New in Version 1.1 in contrast to 1.0:
・32 ビットの Mac 対応(MacOS-X10.4 以上と Java が必須)
・ピッチカーブ、スロットルカーブ設定機能
・ジャイロ設定機能
・ジャイロアルゴリズムの改善(テールサーボのシミュレーション)
・オートローテーショントレーニング (空中での動力停止対応)
・テールトレーニング (常にヘリを進行方向に向かせるトレーニング)
・ストールメーター (スロットルや下降速度の表示)
・スリップメーター (ヘリの進行方向とヘリの姿勢のギャップをリアルタイムに表示)
※テールトレーニングで使用します
・不安定なローターヘッドのシミュレーション
・ホバリングトレーニングの改善
・新しいキーボード機能
・スクリーンセーバを自動で無効化
・回転パーツ表示の改善
・マルチプレーヤーモードでのカメラ視点変更方法の改善
(パイロットウィンドウでも視点変更が可能になりました)
・新しいヘリの追加: T-Rex 600, Honey Bee King V2, Dragonus
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Index(目次)
目次
1 はじめに
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2 インストール
2.1 ディレクトリ構造 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.2 Windows ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.3 Linux ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.4 Mac OS-X ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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9
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10
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3 メニュー
3.1 シミュレーション ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.1.1 背景 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.1.2 ユーティリティ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.1.3 シーン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.1.4 VStabi4 設定のインポート ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.1.5 ヘリの色 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.1.6 ヘリのテクスチャ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.1.7 ヘリの履歴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.1.8 背景の履歴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.2 プラグイン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.2.1 HELI‒X の終了 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.3 設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.3.1 コントローラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.3.2 スティック表示 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.3.3 カメラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.3.4 フライトモード ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.3.5 風/明るさ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.3.6 スローモーション ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.3.7 パフォーマンス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.3.8 サウンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.3.9 影 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.3.10 ウィンドウサイズ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.3.11 ビデオサイズ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.4 フライトレコーダー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.5 マルチプレーヤー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.5.1 セッションを作成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.5.2 セッションに参加 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.5.3 他のウィンドウ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.5.4 その他の機能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.5.5 参考情報 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.6 トレーニング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・.
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Index(目次)
3.7
3.8
3.9
3.10
ビュー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ショートカット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
画面設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヘルプ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4 機能一覧
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7
1 Getting Started
1 Getting Started
1 Getting Started(はじめに)
HELI-X の操作は直感的なので、このユーザガイドを完全に読まなくても操作できると思いますが、以下
の点については注意してください。
• コントローラは HELI-X の起動前に接続してください。
• 最初にコントローラの設定をしてください。(⇒Section 3.3.1.)
• アイドルアップ1とアイドルアップ2の機能をコントローラのボタンかキーボードのいずれか
に設定する必要があります。(でなければエンジンスタートできません)
• 次に背景を選んで下さい。色んな種類の背景が用意されています。
SkyBox1024 は低い解像度用(グラフィックカードが貧弱な場合など)、
SkyBox は通常の解像度、SkyBoxHD は HD クラスの最高の解像度です。
• 3D-Scenes はパイロット視点での飛行が可能です。
• 最後にヘリコプターを選んでトレーニングを開始してください。
• HELI-X の様々な機能をコントローラのボタンやキーボードに割り当てることができます。
(⇒Section 4.)
それでは HELI-X の世界を存分にお楽しみ下さい!
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2 Installation
2 Installation
2 Installation(インストール)
HELI-X は Java ベースで開発されており、様々な OS 上で動作します。この互換性を維持するため、特定
の OS に依存する機能は利用していません。重要なデータは全てファイルに保存しているため、HELI-X の
ディレクトリ構造を絶対に変更しないで下さい。
2.1 Directory Structure(ディレクトリ構造)
HELI-X のディレクトリ構造は下記のようになっています。
(HELI-X のルートディレクトリ配下)
+
|
|
|
|
+
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
+
+
files ------+
+ Application
+ controller
+ screenshots
resources --+
+
|
|
+
+
+
+
|
+
+
+
libs
Java
environments --+
+ SkyBox
+ SkyBox1024
flights
help
miscellaneous
models --------+
+ helicopter
Rotor
scenes
utils
注意事項
• files ディレクトリには HELI-X の設定情報が格納されます。また、
screenshots ディレクトリにはスクリーンショットが保存されます。
• 背景、ヘリコプター、ユーティリティは resources ディレクトリに
格納されます。
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2 Installation
2.2 Windows
• モデルは随時変更されるため、files ディレクトリと resources ディレクトリ
の書き込み権限を付与してください。
• 全てのライブラリは libs に保存されます。
• Windows 版では Java のランタイムが含まれますが、Linux と Mac OS-X
では Java があらかじめインストールされている必要があります。
• Mac OS-X 版を dmg からインストールする場合は files と resources
ディレクトリは自動的にプライベートディレクトリに保存されます。
スキルのある方は下記のようにパラメータ設定することで files と resources ディレクト
リを直接指定することができます。
• -DheliX.path.home=absolute path
HELI-X のルートディレクトリを直接指定します。
• -DheliX.path.resources=absolute path
resources ディレクトリを直接指定します。
• -DheliX.path.files=absolute path
files ディレクトリを直接指定します。
• files ディレクトリと resources ディレクトリの両方が直接指定された場合、
-DheliX.path.home オプションは無視されます。
2.2 Windows
HELI-X を Windows にインストールするには、setup プログラムを実行してください。
標準のインストールディレクトリは C:\HELI-X\となります。
ディレクトリに書き込み権限を必ず付与してください。また、Windows のコントロールパ
ネルのゲームコントローラからコントローラのキャリブレーションを実行してください。
2.3 Linux
Linux の場合は特定のディレクトリに解凍してください。システムに応じて(32 ビッ
ト/64 ビット)スタートスクリプトを実行してください。HELI-X は Java のバージョン
5以降に対応しています。システムの設定でコントローラのキャリブレーションを実行
してください。
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2 Installation
2.4 Mac OS-X
2.4 Mac OS-X
Mac OS-X では Mac OS-X 10.4 以上のバージョンが必要です。インストールは dmg パ
ッケージをプログラムディレクトリに移動させるのみです。そして他のソフトと同様に
実行してください。コントローラのキャリブレーションは不要です。初めて実行する場
合は、files と resources ディレクトリが自動的に作成されます。
(例 /Users/name/library/Heli-X)
ファイル権限は自動で付与されるので自分のモデルや背景を追加できます。初回の起
動には多少時間がかかります。
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3 The Menu
3 The Menu
3 The Menu(メニュー)
ほとんどの機能はメニューバーからアクセスできます。
• Simulation(シミュレーション) 背景やヘリコプター、ユーティリティをロードできます。また、
シーン(背景、ヘリ、ユーティリティのセット)のセーブとロードも行えます。
• Configration(設定) 様々な設定を行えます。コントローラ、スティック表示、カメラ、ビュー、
サウンド、陰など。また、デュアルレートやエクスポネンシャル、更に画面の明るさや風の
設定まで行えます。
• Record/Play(フライト) フライトデータの記録/再生が行えます。
• Multi Player(マルチプレーヤー) ネット上で他のユーザと一緒に飛行できます。
• Training(トレーニング) 様々なトレーニングで練習できます。
• View(ビュー) スティック表示などのウィンドウ表示のオン/オフを制御できます。
• Shortcuts(ショートカット) 様々な機能を直接実行できます。各機能はキーやボタンから呼
び出すように設定することも可能です。
• Settings(表示設定) 言語の設定とルック&フィールの設定が行えます。
• Help(ヘルプ) ヘルプに関する機能です。背景やヘリコプターのアップデート、ライセンス
のレジストレーションはここで行えます。
3.1 Simulation(シミュレーション)
背景やヘリ、ユーティリティ、シーンなどを選択できます。
以下のウィンドウが表示されます。
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3 The Menu
3.1 Simulation
Airport Selection(背景を選択)から好きな背景を選択して OK を押して下さい。Edit(編
集)ボタンを押すと下記のようなパラメータ設定画面が現われます。
上記で内容を変更した場合、HELI-X を再起動してから有効になります。また、背景選択
時に以下のようなコンボボックスが表示されます。
このボックスによって、次に説明するように背景をフィルタリングできます。
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3 The Menu
3.1 Simulation
3.1.1 Airports(背景)
HELI-X には複数の種類の背景があります。SkyBox、SkyBox1024、SkyBoxHD、
Scene3D の4つです。1 つ目は 2048×2048 ピクセルの 6 枚の画像からなる背景です。
2 番目は 1024×1024 の解像度になります。貧弱なグラフィックカードではこれを
選択してください。
ヒント:マルチプレーヤーで飛行時は、全てのユーザが同じ背景を利用する
必 要 が あ り ま す 。 他 の プ レ ー ヤ ー の PC 環 境 が わ か ら な い 場 合 は 、
SkyBox1024 を選択することをお勧めします。
バージョン 3 からは Scene3D というタイプが追加されました。このタイプでは
カメラの詳細な設定や、パイロット視点での飛行などが行えます。
3.1.2 Utilities(ユーティリティ)
現時点では 3 種類のユーティリティがあります:Box(ボックス:着陸練習用)、
Pylon (パイロン:障害物)、Heliport(ヘリポート)。位置の指定はxとzの座標系で
地面の場所を指定し、y方向で高さを指定します。位置指定の助けとして Matrix View
(マトリックス表示)が利用できます。マトリックス表示は Key Assignments(キー割り
当て)の Toggle Matrix Display で利用できます。ユーティリティは個別に削除できません。
全部をまとめて削除するには Shortcuts(ショートカット)の Remove Utilities(ユーティ
リティの削除)を実行してください。
3.1.3 Scenes(シーン)
Scene(シーン)では背景とユーティリティ、ヘリをセットにして保存できます。
3.1.4 Import VStabi 4 configuration(VStabi4 設定のインポート)
選択したヘリが3軸ジャイロに対応している場合、VStabi 設定情報を HELI-X 付属の
VStabi ソフトからインポートできます。必要であれば、現在利用中のヘリの設定情報と
して固定的に保存することも可能です。
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3 The Menu
3.2 Plugins
3.1.5 Helicopter Colors(ヘリの色)
色を選択できるヘリを選択した場合、このメニューから色を変更できます。デフォル
トの色はランダムに決定されます。
3.1.6 Helicopter Textures(ヘリのテクスチャ)
テクスチャを選択できるヘリの場合、このメニューでテクスチャを変更できます。デ
フォルトはランダムに選択されます。
3.1.7 Recent Helicopters(ヘリの履歴)
最近使用したヘリの履歴の中から使用するヘリを選択できます。
3.1.8 Recent Airports(背景の履歴)
最近使用した背景の履歴の中から使用する背景を選択できます。
3.2 Plugins(プラグイン)
このメニューから外部プラグインを使用できます。
3.2.1 Quit HELI–X(HELI-X の終了)
HELI-X を終了します。終了時に各種設定を保存しますので、終了時は必ずこのメニュ
ーから終了してください。
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3 The Menu
3.3 Configuration
3.3 Configuration(設定)
3.3.1 Controller(コントローラ)
このメニューは特に重要な設定です。フライト前に必ず実施してください。
以下の順に設定してください(左から右へ)
• Sticks(コントローラのスティックの設定)
• Buttons(コントローラのボタンやスイッチの設定)
• Keyboard(キーボードの設定)
スティックの設定は以下の通りです。
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3 The Menu
3.3 Configuration
まず、各スティックをセンターポジションにしてから下記の各ステップに従って
操作してください。(Next ボタンで次のステップに進みます。)
1.両方のスティックを全方向に最大・最小まで動かし、センターに戻す。
2.ピッチ(上昇)を最高まで上げてセンターに戻す。
3.右エルロン(右傾)の最高まで動かしてセンターに戻す。
4.エレベータを前方(前傾)に最高まで動かしてセンターに戻す。
5.左ラダー(左旋回)の最高まで動かしてセンターに戻す。
6.Finish ボタンを押して終了。
※ もしプロポ側でトリム調整した場合には上記を再度実行して調整してください。
※ また、プロポのスワッシュプレートタイプが CCPM になっている場合には MPM に変更
してください。
次に Buttons ボタンを押して表示されるウィンドウでコントローラのボタンに機能を
割り当てます。
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3 The Menu
3.3 Configuration
Invert チェックボックスで各機能のオン・オフを入れ替えます。
(チェックすると通常とは逆にボタンを押すとオフ、離すとオンになります)
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3 The Menu
3.3 Configuration
残りの機能はキーボードに割り当てることが可能です。Keyboard ボタンを押すと
以下のウィンドウが表示されます。
各機能の説明は後ろのページを参照して下さい。Idle Up 1 と Idle Up 2 は必ずボタン
かキーのいずれかに設定して下さい。(でなければエンジンがスタートしません!)
ここで設定した情報は各コントローラ毎に自動的に保存されます。
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3 The Menu
3.3 Configuration
3.3.2 Stick Display(スティック表示)
以下のようにパイロットのスティック操作を表示することが可能です。
スティック表示の設定は以下のウィンドウで行います。
以下の順で対応する方向にチェックを入れてください。
ピッチ(上昇)⇒右エルロン(右傾)⇒前方エレベータ(前傾)⇒左ラダー(左旋回)
最後に Finish ボタンを押して下さい。
3.3.3 Camera(カメラ)
カメラ設定用のウィンドウが表示されます。
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3 The Menu
3.3 Configuration
View Angle(ビューアングル)では、デフォルト/最小/最大の視線角度を設定しま
す。2 種類のオートズームがあり、Global Auto Zoom(グローバルオートズーム)はヘリ
と背景の両方に有効となる一方で、Object Auto Zoom(オブジェクトオートズーム)はオ
ブジェクトに対してしか有効でないので若干リアルさに欠けます。もし後者を利用する
場合は Reference Distance(参照距離)を大きめにとってください。
オートズームは一番上のチェックボックスでそれぞれオン/オフできます。オートズ
ーム機能によって、ヘリが遠く離れた場合にもズームして見ることができます。スライ
ダーバーで対応パラメータを設定できます。1.0 でヘリのサイズは画面内で一定となり、
0.0 は全くズームしません。推奨値は 0.2 です。Reference Distance(参照距離)はオート
ズームが働き始める距離を設定します。Auto zoom in inner area(インナーエリアのオー
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3 The Menu
3.3 Configuration
トズーム)は、Reference Distance(参照距離)よりも距離が近い場合にもオートズーム
を有効にします。
ヒント:現実にはオートズームはありませんので、飛行に慣れてくればこの
スイッチをオフにして視界の届く範囲での飛行にチャレンジして下さい。
以降では、Soft Camera Mode(ソフトカメラモード)の設定を行います。設定は水平方
向と垂直方向で別々に設定できます。ソフトカメラモードではヘリは画面の中央に固定
されないかわりにカメラがスムーズに移動しますが、即時性には欠けます。設定内容に
は下記のような項目があります。
• Maximum Angular Velocity(最大角速度:単位は回転角度/秒)
• Time Constant(継続時間)ヘリの動きにどの程度敏感に反応するかを設定します。
この値が大きいほどカメラの反応が鈍くなります。
• Inner Area(インナーエリア:単位%)カメラが反応しない範囲を設定します。
First Person View(パイロットビュー)では指定した方法でカメラが自由に動き回れま
す。パイロットビュー機能は Scene3D タイプの背景でのみ利用できます。この機能に関
し、以下のような Mode(モード)があります。
• Pilot’s view
• rigid
ヘリのパイロットの視点です。
ヘリの後ろを一定の距離を空けて動く。
• flexible
指定した距離でヘリの回りをまわります。
• On ground flexible メニューと似ていますが、このモードではカメラの高さが目の
高さに固定されます。
注意:マルチプレーヤーモードのヘリや、ビデオのヘリに対しても上記の
設定が有効になります。ビューを切り替えたい場合にはパイロットウィンド
ウのパイロット名をクリックするか、Function を利用してください。
更に詳細なカメラ設定は View(ビュー)メニューから行えます。
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3 The Menu
3.3 Configuration
3.3.4 Flight mode(フライトモード)
このウィンドウでは、デュアルレートやエクスポネンシャル、ピッチカーブ、スロッ
トルカーブ等の設定が行えます。更に、ジャイロゲインやヘッドロックゲインもここで
設定できます。設定内容の保存方法は 2 種類あります。OK/Save(OK&保存)ボタンを
押すと、現在のヘリの設定として保存されます。OK ボタンを押すと、設定は変更され
ますが保存はされません。従って、一度 OK ボタンを押して設定を確認してから、
OK/Save(OK&保存)ボタンでヘリの設定として保存することをお勧めします。
また、エクスポネンシャルやデュアルレートの設定はファイルへの保存や読み込みが
可能です。ただし、ジャイロの設定は保存されません。
バージョン4からは新たに Dead band(デッドバンド)の設定が追加になりました。こ
の機能によって、コントローラでゼロ信号が正しく出ない場合にもうまく対処できます。
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3 The Menu
3.3 Configuration
3.3.5 Wind/Brightness(風と明るさ)
風の設定には自然界と同様に 2 種類があります。
• Steady Wind
風速と方向が一定の安定風。
• Turbulent Wind 風速と方向がランダムに変わる突風。Time Constant(継続時間)
は風の変化速度を指定します。値が小さいほど不安定な風になります。Set wind
active(風を有効にする)のチェックボックスで風の有無を指定できます。必要で
あれば特定のキーにこの機能を割り当てることも可能です。
一番下のスライダーバーでシーンの明るさを指定できます。この機能によって夜間飛
行などを体験できますが、照明つきのヘリを選択する必要があります。初期設定では
90%の明るさになっています。
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3 The Menu
3.3 Configuration
3.3.6 Slow Motion(スローモーション)
シミュレーション速度を指定できます。
3.3.7 Performance(パフォーマンス)
PC 環境に応じて HELI-X の機能を制限して負荷を軽減することができます。
Performance タブでは、スモークの設定が行えます。他には Visual Blade Configuration
では実際のローターピッチに応じて画面表示を行うか指定できます。
一部のヘリではブレードとパドルに弾力性や可動性を表現できます。必要に応じてこ
れらの設定をオンにしてください。初期設定はオンになっていますが、PC への負荷状況
に応じて無効にしてください。
一部の背景では環境音がセットになっています。Use ambient sound のチェックボックス
で環境音のオンオフが指定できます。
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3 The Menu
3.3 Configuration
Cage Training(檻トレーニング)のタイマーはかなり PC リソースを消費するので、動
作が遅くなる場合にはタイマーをオフにして下さい。
さらに、セイフティゾーンやクラッシュシミュレーションをオフにすることでクラッ
シュしてもすぐに再開できます。マルチプレーヤーモードでお互いのヘリの衝突判定も
オフにすることができます。
OpenGL タブでは OpenGL に関する調整が行えます。
Antialiasing(アンチエリアシング)ではエッジを滑らかにして見た目を良くします。
これらの設定は非力な PC ではパフォーマンスが悪くなる場合があります。VSync(ビデ
オシンク)ではフレームレートをモニターに合わせます。 Maximum FPS では最大のフレ
ームレートを制限します。Unlimited を選択すれば、HELI-X はパフォーマンスの許す限
り最大のフレームレートで表示します。
既 存 の 機 能 で 物 足 り な い 上 級 者 は ApplicationSetting.xml と い う フ ァ イ ル の
ShowAllOptions を true にすると更に詳細な設定が表示されます。
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3 The Menu
3.4 Flight Recorder
3.3.8 Sound(サウンド)
サウンドのオン/オフや音量を調整できます。Doppler factor(ドップラー効
果)ではヘリの速度に応じた音程にすることが可能です。また、Ambient Sound
(環境音)については一部の背景でのみ利用可能です。
3.3.9 Shadow configuration(影)
影の計算(特に複数のユーティリティを利用中の場合)は非力な PC ではパフォーマ
ンスが悪くなります。ここではどの影を有効にするかを設定して下さい。
3.3.10 Window size(ウィンドウサイズ)
ウィンドウサイズをワンクリックで変更できます。
3.3.11 Video size(ビデオサイズ)
スクリーンショット(画面キャプチャ)やビデオ(フライトレコーダー)の画像サイ
ズを指定します。
3.4 Flight Recorder(フライトレコーダー)
フライトレコーダーでは以下のような機能があります。
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3 The Menu
3.4 Flight Recorder
• Record/Stop を選択してフライトの記録と停止が行えます。記録時間はステータスバ
ーに表示されます。クラッシュした場合には記録は自動的に停止されます。記録後、
ビデオは内部メモリに格納され、すぐに再生が可能です。
• ビデオを再生するには Play/Stop を選択すると下記のダイアログボックスが表示さ
れます。
• ビデオのヘリと同時に飛行することも可能です。View(ビュー)の Look at(視
線)で自分のヘリとビデオのヘリのどちらを見るかを指定できます。
• 内部メモリには1つのビデオしか保存できませんので、別の記録を撮った場合には
以前の記録は消えてしまいます。
• ビデオを保存するには Save Flight を選択してください。自動的にビデオを保存する
ディレクトリを作成します。
• ビデオを友人と共有したい場合には該当ディレクトリを丸ごと Zip で圧縮し
てください。保存先ディレクトリは resources/flights になります。
• ビデオを保存する際にタイトルとコメントを記入できます。
• ディレクトリに preview.jpg という名前で画像ファイルを置くと、ビデオ選択時にサ
ムネイルとしてひょうじされます。
• 保存されたビデオは Load flight(フライトの読み込み)から読み込めます。
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3 The Menu
3.5 Multi Player
3.5 Multi Player(マルチプレーヤー)
マルチプレーヤー機能は、クライアント/サーバー型で実現されています。つまり、
誰か 1 人がサーバ役となり、セッションを開始して背景やユーティリティを選択します。
他のパイロットはクライアントとしてそのセッションに参加することになります。全て
の通信はサーバを介して行われます。したがって、サーバ役の PC は高速なアクセス回
線に接続されていることが望ましいです。マルチプレーヤー機能のメニューを選択する
と下記のように表示されます。
ここから、サーバとして新規にセッションを開始する(Start as Server)か、既存のセ
ッションに参加するか(Join Session)を選択できます。
3.5.1 Create session as server(セッションを作成)
サーバの起動を選択すると新規セッションを開始するため、以下のウィンドウが表示
されます。
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3.5 Multi Player
• セッションを作成する前に背景とユーティリティを選択してください。
• PC の グ ラ ラ フ ィ ッ ク 性 能 が 高 く な い ユ ー ザ の た め に 、 背 景 は で き る だ け
SkyBox1024 タイプから選択してください。
• 一番上のコンボボックスではインターネットかローカルネットかを選択します。こ
の選択によって、最適な IP アドレスが払い出されます。
• Session name にこのセッションの名前を入力して下さい。
• 次に通信タイプを選択できますが、通常は変更の必要はありません。
• Port にはクライアント接続用に公開するポート番号を入力します。
• もし必要であれば、パスワードを設定することも可能です。(パスワードを知らな
い人はそのセッションに参加できなくなります)
• My name には他のユーザに公開する名前を入力して下さい。
• My port で送信用ポート番号を指定できますが、通常は空欄のままで問題ありません。
• Create Session ボタンでセッションが作成され、他のユーザが接続可能な状態に
なります。
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3 The Menu
3.5 Multi Player
3.5.2 Connecting with a running session(セッションに参加)
セッション参加を選択すると以下のウィンドウが表示されます。
• 一番上のエリアで HELI-X で認識している全てのセッションが表示されます。
Update List ボタンで内容を更新できます。
• いずれかのセッションをクリックすると接続に必要な情報が自動でセットされます。
• ローカルネットなどリストにないセッションでは接続タイプと IP アドレス、
ポート番号を手動で入力する必要があります。
• 次に My name に自分の名前を入力します。
(必要に応じてポート番号を指定してください。通常は空欄で問題ありません)
• Private のカラムが true になっているセッションでは正しいパスワードを指定する
必要があります。
• Connect ボタンを押すとセッションに参加できます。
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3 The Menu
3.5 Multi Player
3.5.3 Other windows(他のウィンドウ)
セッションに接続後、下記の通り他のメニューが選択可能になります。
Show Pilot Info では下記のウィンドウが表示されます。
• セッションに参加している全てのパイロットとヘリのリストが表示されます。もし
他のパイロットが選択したヘリのモデルがローカルに無い場合には、適切なメッセ
ージが表示されます。
• 特定のパイロットを選択するとカメラの視線は該当するヘリに変更されます。
• Show on changes にチェックされていると、何か変更があるたびにウィンドウが
他のウィンドウの最前面に表示されます。セッションに誰が参加しているかを
常に把握できますが、逆にフライトの邪魔になる場合はチェックを外して
ください。
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3 The Menu
3.5 Multi Player
• サーバーとしてセッションに参加している場合、特定のプレーヤーを切断する
ボタンが表示されます。間違えて他のユーザを切断しないよう気をつけて下さい。
他にも Show Chat Window メニューから下記のようなチャットウィンドウを表示させる
こともできます。
メッセージを入力して Send ボタンを押すか、リターンキーを押すとメッセージが送信
されます。セッションに接続していなければメッセージは何も表示されません。
3.5.4 Other functions(他の機能)
Reload Remote Helicopters メニューは、セッションが切れた場合や、ヘリのライブラリ
を更新してリモートパイロットに新しいヘリを利用したい場合に利用します。すべての
リモートヘリは一旦削除されて再度読み込まれます。Disconnect メニューはセッション
から切断するために利用します。サーバとして起動している場合には全てのセッション
は切断されます。
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3.6 Training
3.5.5 Requirements for the communication(参考情報)
マルチプレーヤー機能による通信は TCP と UDP というプロトコルで行います。通信
に関して何か問題がある場合は、以下のヒントを参考にしてください。
• クライアント側は外部への接続を許可する必要があります。場合によってはルータ
の設定変更が必要です。指定したポートから連続する 3 ポートを利用します。
(例:1025∼1027)
• 通信ポートは TCP と UDP の両方に対応している必要があります。
• サーバ側は外部からのポート接続を許可する必要があります。
• ファイアウォールがある場合、設定の確認が必要な場合があります。Windows の場
合にはファイアウォールはオフにして下さい。
• ルータのポートマッピング機能を利用する場合、設定に誤りが無いか十分注意
してください。
• 詳細な設定方法はハードウェア環境にも左右されるので、質問があれば
HELI-X forum http://forum.heli-x.info
で確認してください。
3.6 Training(トレーニング)
ここではトレーニングの設定方法と利用方法を説明します。一番トップの Start/Stop
Training(トレーニングの開始/停止)メニューからトレーニングの開始や停止が行えま
す。
Hover Training(ホバリング)
ホバリングメニューでは、下記のウィンドウが表示されます。
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3 The Menu
3.6 Training
• 左側のチェックボックスは各操作を自分で行うか自動制御するかを選択できます。
上から順にピッチ、エレベータ、エルロン、ラダーになります。
• 右側では更に詳細に設定することができます:
– Inverted 背面飛行の練習
– Height ホバリングの高さ
– View Direction ホバリング中の視線の向き
– Rotation Speed
ヘリの旋回速度(単位:回転/分)
– Reverse 旋回方向の変更
• HELI-X の自動制御はトレーナーとしてユーザの代わりに操作します。ヘリの位置
が不自然になる場合がありますが、このコントロールアルゴリズムはスライダーバ
ーによって高速または粗い設定に調整できます。ヘリが振動する場合には低い値に、
ヘリの位置が安定しない場合には大きい値に設定してください。
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3.6 Training
• Start Training(トレーニング開始)ボタンでトレーニングを開始します。
• トレーニング中にも背景やヘリを変更できます。
Promenade Training(遊覧ホバリング)
遊覧ホバリングはホバリングとほぼ同様のトレーニングですが、カメラがヘリの回り
を回転します。ヘリは常に同じ方向を向いている必要があります。また、このトレーニ
ングは Scene3D タイプの背景でのみ有効になります。
Reaction Training(リアクション)
このトレーニングでは、様々な姿勢からヘリを安全に地面に着地させる練習を行いま
す。
Tail Training(ラダー操作)
このトレーニングでは、進行方向にヘリをまっすぐ向かせ続けるラダー操作の練習を
行います。下記のように slip meter(スリップメーター)でヘリの方向と進行方向のずれ
を認識できます。赤いラインが常に中央に来るようにラダー操作してください。
Tail Training(ラダー操作)を開始すると一旦説明ダイアログが表示されてから、スリ
ップメーターが自動で有効になります。
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3 The Menu
3.6 Training
Funnel Training(ファンネル)
Funnel Training(ファンネル)は Tail Training(ラダー操作)と似ていますが、ここで
は進行方向と垂直にヘリを向かせ続けます。トレーニングを開始すると、side slip meter
(サイドスリップメーター)が表示され、ずれを認識できます。
Autorotation Training(オートローテーション:動力カット)
このトレーニングでは下記のウィンドウが表示されます。
Inverted(背面飛行)をチェックすると背面飛行状態になります。他に Height(高さ)
や Horizontal Speed(水平方向の速度)、Time to AR(動力カットまでの時間)、View
Direction(視線の方向)が設定できます。このトレーニングの目的は空中で動力がカッ
トされてからできるだけ降下速度を遅くして安全に着地させることです。
後で説明する stall meter(ストールメーター)によってヘリの降下状況を把握できます。
Balloon Training(バルーン)
バルーントレーニングの設定では以下のウィンドウを用います。
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3 The Menu
3.6 Training
バルーンについては上から順に、バルーンの数、バルーンの配置エリアの広さ、バル
ーンのサイズを設定します。次にロープの設定ではロープの長さ、ロープの解像度を設
定します。
Start Training(トレーニング開始)ボタンでトレーニングを開始します。
Cargo Training(貨物運び)
Cargo Training(貨物運び)は以下のウィンドウで設定します:
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3 The Menu
3.6 Training
設定はバルーンとほぼ同様ですが、貨物をヘリポートまで運ぶ必要があります。アク
ティブなヘリポートに着地すると貨物は自動的に降ろされます。
Basket Training(バスケット)
バスケットトレーニングは Cargo Training(貨物運び)と似ていますが、
ボールはバスケットの中に入っています。
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3 The Menu
3.6 Training
Lasso Training(なわ)
このトレーニングではなわと一緒に飛行します。なわはローターでカットできますが、
カットするためには後ろ向きに飛行する必要があります。
Cage Training(檻)
このトレーニングではできる限り檻の中で飛行し続ける訓練です。レベルに応じて檻
は移動します。タイマーを表示することでレスポンスが悪くなる場合には設定メニュー
からオフにすることができます。
No Collective Training(ピッチ固定)
このトレーニングでは高さと位置を固定して操作することができます。この訓練によ
って基本的なスティック操作を覚えたり、上級者は Piroflip(パイロフリップ)のトレー
ニングなどができます。
Failure Training(故障)
このトレーニングではヘリのパーツの一部が突然故障した場合の対処の訓練ができま
す。トレーニング内容は下記のウィンドウで設定します。
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3 The Menu
3.7 View
Show Statistics(統計)
あなたの HELI-X の様々な利用状況を統計として表示します。
3.7 View(ビュー)
このメニューでは、ビュー(画面表示)に関する詳細設定が行えます。 • Zoom In / Zoom Out はそれぞれ F11 キー(ズームイン)と F12 キー(ズームアウ
ト)に割り当てられています。
• Freeze View (固定ビュー)は視線を固定し、カメラがヘリを追随しません。視線
の向きはカーソルキーで変更できます。
• Heli on Screen(ヘリの高さ)は画面中のヘリの高さを設定します。
Center、High、Higher の順に高くなります。
• Show Position Pointer(ポジションポインタ)はヘリの位置を地面上に円で表示
します。選択する度に表示・非表示が切り替わります。
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3 The Menu
3.7 View
残りの 5 つの機能は、スティック表示、ストールメーター、スリップメーター、再度
スリップメーター、風情報ウィンドウのオン・オフを制御できます。
stall meter(ストールメーター)は 3 本のバーから成ります。赤い垂直バーはメインロ
ーターの回転が何%まで落ちているかを示し、緑の垂直バーはメインローターの回転速
度を示します。赤く小さい水平バーはテールローターのピッチを示します。
• YoShow Status Line ではステータスバーの表示・非表示を切り替えられます。
• Look at(視線の向き)ではカメラがどのヘリを追従するかを指定できます。
自分のヘリ、もしくは再生中のビデオのヘリ、もしくはマルチプレーヤーモードで
他人のヘリのいずれかを指定できます。
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3 The Menu
3.8 Shortcuts
カメラで追随するヘリは Pilot Information(パイロット一覧)ウィンドウからも選択
できます。
3.8 Shortcuts(ショートカット)
ショートカットでは重要な機能が含まれます。全ての機能はキーボードかコントロー
ラのボタンのいずれかに割り当てることが可能です。
• Pause / Resume 自分のヘリのフライトを一時的にストップまたは再開します。リモ
ートヘリやビデオの減りはフライトを継続します。
• Reset Helicopter ヘリをスタートポジションに戻します。
• Remove Helicopter ヘリを削除します。ビデオ再生やマルチプレーヤーモードで使用
します。
• Remove Utilities 全てのユーティリティ(ボックス、ヘリポート等)を削除します。
• Reset Scene ヘリと全てのユーティリティを削除します。
• Enlarge / Shrink Stick Display
スティックディスプレイを拡大/縮小します。
• Enlarge / Shrink Stall Meter
ストールメーターを拡大/縮小します。
• Enlarge / Shrink Slip Meter.
スリップメーターを拡大/縮小します。
• Enlarge / Shrink Side Slip Meter.
http://www.heli-x.net
サイドスリップメーターを拡大/縮小します。
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3 The Menu
3.10 Help
• Enlarge / Shrink Window Display
風情報ウィンドウを拡大/縮小します。
3.9 Settings(画面設定)
言語設定とルック&フィールを変更できます。ルック&フィールは HELI-X の再起動
後に有効になります。
3.10 Help(ヘルプ)
ヘルプとアップデートに関するメニューがあります。
• User’s Manual
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オンラインの最新のマニュアルを表示します。
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3 The Menu
3.10 Help
• HELI-X Homepage
HELI-X のホームページを表示します。
• HELI-X Forum HELI-X のオンラインフォーラムを表示します。
以下は、最新データへの更新メニューです。更新可能なデータ一覧が表示されるので、
更新したいデータをチェックして Update(更新)ボタンを押して下さい。
※更新するためにはインターネット接続環境が必要です。
• Look for New Helicopters
• Look for New AirPorts
• Look for New Scenes
• Look for New Utilities
• Look for New Flights
ヘリコプターを最新データに更新します。
背景を最新データに更新します。
シーンを最新データに更新します。
ユーティリティを最新データに更新します。
フライトを最新データに更新します。
以下のメニューで現在の HELI-X が最新かどうか確認します。
• Update HELI-X
HELI-X のアップデートを実行します。
もし更新データがあった場合には、レジストレーションキーを入力して認証に成功する
と自動で最新版にアップデートされます。アップデート後は一度 HELI-X を終了する必要
があります。
• News
HELI-X の最新情報を表示します。
• About…
HELI-X の注意事項等を表示します。
更 に 詳 細 な 情 報 が 必 要 な 場 合 に は 、 HELI–X–Forum (http://forum.helix.info)にアクセスして下さい。
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4 Functions
4 Functions
4 Functions(機能一覧)
ここでは、キーボードやコントローラのボタンに割り当てられる機能について説明し
ます。HELI-X には多くの便利な機能がありますので、良く読んで理解することをお勧め
します。
• Idle Up 1 (start the engine).
低い回転率でエンジンを始動/停止させます。
• Idle Up 2.
高い回転率でローターを回転させます。
• Autorotation.
オートローテーションを開始します。
背景を選択します。
• Airport Selection.
• Helicopter Selection.
ヘリを選択します。
• Utility Selection.
ユーティリティを選択します。
• Scene Selection.
シーンを選択します。
• Pause.
フライトを一時停止します。
• Resume.
フライトを再開します。
• Toggle pause and resume.
フライトの一時停止/再開を切り替えます。
• Reload Helicopter. ヘリのデータを再読み込みします。この機能はヘリのデータを
専用ツールで編集するた場合に有効です。
• Reset scene (and delete boxes etc.)
シーンをリセットします。
• Zoom in/Zoom out.
ズームイン/ズームアウト機能です。
• Freeze and unfreeze view.
カメラ視線の固定/可動を切り替えます。
• Switch view from heli to heli. カメラの向き先を切り替えます。ビデオのヘリコプ
ターやリモートのヘリコプターにも切り替えられます。
• Toggle Heli position on screen.
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画面上のヘリの高さを切り替えます。
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4 Functions
4 Functions
• Take Screenshot.
画面のスクリーンショットを撮ります。
• Play/Pause Video.
ビデオ再生を開始/停止します。
• Record/Stop Video.
ビデオ録画を開始/停止します。
• Use current position as start position. 現在のポジションをデフォルトポジション
にします。次回のクラッシュまたはヘリのリセット時点から有効になります。
• Simulate crash of tail rotor. ヘリがクラッシュあるいはリロードしない限り、テー
ルローターが交換されません。
• Show/Hide/Toggle Sticks. スティックディスプレイについて表示/非表示/表示⇔
非表示切り替えを行います。
• Enlarge/shrink Stick Display. スティックディスプレイのサイズを拡大/縮小します。
• Show/Hide/Toggle Stall Meter.
非表示切り替えを行います。
ストールメーターについて表示/非表示/表示⇔
• Enlarge/shrink Stall Meter. ストールメーターのサイズを拡大/縮小します。
この設定は HELI-X 終了時に保存されます。
• Show/Hide/Toggle Slip Meter.
表示切り替えを行います。
スリップメーターについて表示/非表示/表示⇔非
• Enlarge/shrink Slip Meter.
スリップメーターのサイズを拡大/縮小します。
この設定は HELI-X 終了時に保存されます。
• Show/Hide/Toggle Side Slip Meter. サイドスリップメーターについて表示/非表
示/表示⇔非表示切り替えを行います。
• Enlarge/shrink Side Slip Meter. サイドスリップメーターのサイズを拡大/縮小
します。この設定は HELI-X 終了時に保存されます。
• Show/Hide/Toggle Wind Display. 風情報ウィンドウについて表示/非表示/
表示⇔非表示切り替えを行います。
• Enlarge/shrink Wind Display. サイドスリップメーターのサイズを拡大/縮小
します。この設定は HELI-X 終了時に保存されます。
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4 Functions
4 Functions
• Toggle Position Pointer.
地面にポジションポインターを表示/非表示します。
• More light/Less Light.
画面の明るさを制御します。
• Toggle wind on/off.
風の効果を有効/無効にします。
選択中のトレーニングを開始/終了します。
• Start/Stop Training.
• Unload Cargo.
貨物運びトレーニング中に強制的に貨物を降ろします。
• Toggle matrix display.
マトリックス表示を有効/無効にします。(下図参照)
• Toggle menu on/off. メニューバーを表示/非表示にします。Mac ユーザではウィ
ンドウのトップにメニューバーがくるので非表示にしても効果がありません。
• Status line on/off.
ステータスラインを表示/非表示にします。
• Toggle status line. ステータスラインの内容を切り替えます。ステータスラインに
は 3 種類あります。1 つ目は標準のもの、2 番目にヘリの位置を表示するもの、3
番目に日光の方向を表示するものです。3 番目のモードではカーソルキーで光の方
向を変更できます。
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48
4 Functions
4 Functions
• Toggle Sound on/off.
サウンドのオン/オフを切り替えます。
• Switch to next texture.
ヘリのテクスチャを変更します。
• Switch to next color.
ヘリの色を変更します。
• Toggle topography shape. クラッシュオブジェクトを作成した場合に、この機能
でそれらを表示できます。
• Reload topography.
この機能でクラッシュオブジェクトをアップデートできます。
• Instant Zoom In/Out この機能はキーボードのみで有効です。ノーマルのズーム
機能とは対照的に、対応するキーが押されると即座に反応します。標準のインス
トール時には F11(ズームイン)と F12 キー(ズームアウト)に割り当てられてい
ます。
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