フリーソフトを活用する

いわて善隣塾
フリーソフトを活用する
フリーソフトを活用する
1.フリーソフトの概要
(1)フリーソフトとは?
「フリーウェア」と呼ばれるソフトウェアの1つで,利用者がその扱いを「自由」に
できるソフトウェアのことです.「自由」の内容は主に2つあり,「無償で利用できる」
という意味か「ソースコードが入手でき,改変・再配布が制限なく行える」という意味
で使われています.皆さんが,ご家庭のパソコンでフリーソフトを利用する場合は,「無
償で利用できるソフトウェア」という解釈で OK です.
また,「シェアウェア」と呼ばれるソフトウェアもあります.これは,一定の試用期間
の間は無料で利用できる,または機能限定で利用できる形になっていて,試用してみて
気に入ったら入金して利用者登録を行い,本利用する形のソフトウェアです.
(2)フリーソフトの入手方法
フリーソフトの入手先として,インターネット上のホームページがあげられます.ま
た,雑誌などで便利なフリーソフトを特集し,付録として CD や DVD でフリーソフト
を配布することもあります.
インターネット上のフリーソフトを集めたホームページとして,「Vector」や「窓の杜」
があります.大抵の有名なフリーソフトであれば,これらのホームページからダウンロ
ードして利用することができます.ダウンロードの操作方法については,後ほど演習 2
で行います.
これらのホームページでは,ソフトウェア名での検索,利用目的ごとにフリーソフト
を整理,および利用者の口コミ評価などもあり利用しやすくなっています.ただし,フ
リーソフトだけでなく,シェアウェアも紹介されているので気をつけてください.
:
(運営会社 株式会社ベクター)
窓の杜:http://www.forest.impress.co.jp/ (運営会社 株式会社 Impress Watch)
Vector http://www.vector.co.jp/
また,フリーソフトの中には,ソフト開発者自ら独自のホームページを設けて,配布
をしている場合もあります.この場合は,Yahoo や Google などの検索サイトからホーム
ページを見つけ出し,ダウンロードする必要があります.
1
いわて善隣塾
フリーソフトを活用する
(3)フリーソフトの紹介ホームページ
ベクターや窓の杜以外にも,フリーソフトを厳選して紹介してくれているホームペー
ジがあります.多くの場合は,ダウンロードする際には,ベクター,窓の杜や個人ホー
ムページへのリンクを利用して行うことになります.
今日の演習では,フリーソフトをジャンル分けして,わかりやすく解説付きで紹介し
てくれているホームページである「フリーソフト 100」を利用して,進めていきます.
このホームページでも一部シェアウェアもあるので,注意してください.
演習1 フリーソフト紹介ホームページ「フリーソフト 100」を閲覧する
①下記リンク(青文字)をクリックし,インターネットエクスプローラでフリーソフト
100 のホームページを閲覧します.
:
freesoft100 http://freesoft-100.com/
②下の方へスクロールし,「無料で便利!フリーソフトを使いこなそう」と記載されたフ
リーソフトを利用目的別に整理してある所を閲覧してください.
2
いわて善隣塾
フリーソフトを活用する
2.フリーソフトの利用・設定方法
(1)フリーソフトのインストール・設定方法
フリーソフトを入手した後,ご自宅のパソコンで利用するには,設定をする必要があ
ります.パソコンでソフトウェアを利用できるようにすることを「インストール」と呼
びます.インストールの方法は,各フリーソフトによって千差万別ですので,詳細はダ
ウンロードした際に添付されてくる説明書を読む,またはインストールや設定方法を解
説しているホームページを検索して閲覧する必要があります.また,利用しなくなった
ソフトウェアを削除することをアンインストールと呼びます.
パソコンへのソフトウェアを導入方法は,大きく分けて2種類があります.
1つは,ただファイルをパソコンにコピーして,コピーしたファイルをダブルクリッ
クするだけで利用できるタイプです.この場合には,アンインストールもファイル/フォ
ルダをゴミ箱へ移動するだけで行えます.
もう1つは,インストーラーというインストール専用のソフトウェアがあり,パソコ
ンの複雑などの設定を自動でやってくれるタイプです.この場合には,ソフトウェアを
起動する際などには,スタートボタンから行います.また,アンインストールする際に
は,第 3 回講義の「Windows を使いこなそう!」の「1.3 プログラムを削除する」で
行ったコントロールパネルを用いた「プログラムの追加と削除」から行う必要がありま
す.
(2)ファイルの圧縮・解凍
フリーソフトをホームページからダウンロードした場合,ファイルが圧縮されている
状態であることがあります.これは,ファイルの容量が大きいため,ダウンロードに時
間がかかるのを回避するためです.圧縮されたファイルは,解凍をおこなうことで元の
ファイルに戻ることができます.
WindowsXP,Windows Vista,Windows 7 には,代表的な圧縮の形式である ZIP,LZH
を解凍する機能が備わっています.より多くの圧縮の形式に対応するには,圧縮・解凍
を行うためのフリーソフトをインストールする必要があります.圧縮ファイルかどうか
は,第 3 回講義の「Windows を使いこなそう!」で行った拡張子を見るとわかります.
その他のインストールや圧縮・解凍に関する注意事項は,下記ホームページを閲覧してく
ださい.
(窓の杜)
失敗しない解凍とインストール:
http://www.forest.impress.co.jp/info/knowledge/2-4-2xp.html
3
いわて善隣塾
フリーソフトを活用する
3.便利なフリーソフトの紹介
「フリーソフト 100」で紹介されているソフトウェアを主観で紹介していきます.
(1)オフィスソフト
①OpenOffice.org(オープンオフィス ドット オルグ)
マイクロソフトオフィスのワープロソフト「Word」や表計算ソフト「Excel」などで作
成したファイルを利用できます.操作方法は,マイクロソフトオフィスとほぼ変わりま
せん.
マイクロソフトオフィスは 3 万 5 千円するため,「購入するほどではないけどワープロ
ソフトは必要」と言う方には是非お勧めのフリーソフトです.
(2)ウェブブラウザ
インターネットエクスプローラ以外にも多くのブラウザがあります.代表的な2つを
紹介します.
①Firefox(ファイアフォックス)
インターネットエクスプローラに次ぐ,2 番目に利用者の多いブラウザ(ホームページ
を見るためのソフト)です.個人的に,ホームページの閲覧で中心的に利用しています.
②Google Chrome(グーグル クローム)
グーグル社が開発しているウェブブラウザです.機能がシンプルで高速で動作します.
(3)メールソフト
WindowsXP では,
「Outlook Express」がインストールされていましたが,Windows
Vista では「Windows メール」になり,Windows7 では未インストールになっています.
今後は,自分で気に入ったメールソフトをインストールすることになりそうです.
①Windows Live メール
Outlook Express,Windows メールの後継としてあるのが,フリーソフトの Windows
Live メールになります.
(4)圧縮・解凍ソフト
WindowsXP 以降,簡易な解凍機能はありますが,様々な圧縮の種類のファイルに対応
できていると言えません.フリーソフトを入れておくことをお勧めします.
①+Lhaca デラックス版(ラカ)
+Lhaca をインストールしておけば圧縮・解凍で困ることはありません.本日利用のパ
ソコンではインストールできませんが,私の方でデモをします.
(5)タイピングソフト
ホームページでもタイピング練習はできますが,ご家庭のパソコンにインストールし
て利用することも可能です.インストーラーなしのフリーソフトが多いです.
①打打打2
初心者向けタイピングソフトです.
4
いわて善隣塾
フリーソフトを活用する
演習 2 「打打打 2」をダウンロードして利用して見る
①「フリーソフト 100」のホームページ上の「パソコンを便利にするフリーソフト」>「タ
イピングソフト」を選択します.
②「打打打2」のスクリーンショット(画面の写真)や評価レビューを閲覧します.
③「ダウンロード」をクリックします.
④数秒待つと,インターネットエクスプローラ上に「セキュリティ保護のため,****ブロ
ックされました」と表示されます.その表示の上を,左クリックし表示されるメニュー
から「ファイルのダウンロード」を選択します.
⑤下記メニューが表示されるので,「保存」を選択してください.
⑥保存する場所を「デスクトップ」,ファイル名はそのままで「保存」をクリックします.
⑦ファイル「ddd2.lzh」がダウンロードされます.
⑧解凍ソフトを使ってダウンロードしたファイル(LZH 圧縮)を解凍します.先ほど紹
介した「ラカ」などがインストールされていれば圧縮されているファイルをダブルクリ
ックすると解凍されフォルダが作成されます.
⑤ダウンロードされてできたフォルダの中にある「DADADA2.exe」をクリックします.
5
いわて善隣塾
フリーソフトを活用する
(5)ファイル復元ソフト
成功率は 100%ではありませんが,誤って消してしまったファイルを復元することがで
きるソフトです.ゴミ箱から消してしまってどうしようもなくなった時のために入れて
おくのもよいでしょう.
①Recuva
動作は多少重いものの,操作性など初心者にも直感的にわかるフリーソフトです.
(6)ウィルス対策ソフト
有償のウィルス対策ソフトとほぼ同等の機能を持ったフリーソフトもあります.しか
し,サービスレベルや責任の所在は保証されません.ただ,入れていないよりはよいの
で,有料のウィルス対策ソフトをインストールしていない方は,是非入れましょう.
①avast! Free Antivirus
フリーソフトのウィルス対策ソフトとしては,評判がよいです.ただ,30 日以上利用
をする場合は,無料の登録申請が必要となります.
4.便利な Web サービスの紹介
以前にもご紹介したものもありますが,「フリーソフト 100」で紹介されていた便利で
無料で利用できるホームページについて改めてご紹介します.
(1)電子辞書・辞典
専門用語などの検索ができるホームページです.Wikipedeia(ウィキペディア)や goo
辞書,Yahoo!辞書などがあります.
(2)翻訳
テキスト文章の翻訳からホームページの自動翻訳まで様々なサービスを提供していま
す.代表的なものに Excite 翻訳(エキサイト)があります.
(3)オンラインウィルススキャン
ウィルス対策ソフトをインストールしなくてもホームページ上でウィルススキャンを
行うことができるサービスです.ウィルスに感染している疑いがある場合などに,利用
して下さい.Trend Flex Security オンラインスキャンや Symantec Security Check(シ
マンテック セキュリティチェック)が有名です.
6