「スーパー耐久」の理念

「スーパー耐久」の理念
スーパー耐久レース(S耐)は、1991年より市販量産車をベ
ースとした日本発祥の日本最大の参加型レースとしての歴史を重
ね、今日まで、プロドライバーからレースをライフスタイルの一
部とするアマチュアドライバーが共に協力し合い、覇を競いつつ
継承してきたチームスポーツである。
スーパー耐久に集うエントラントは、いつの時代もクルマやモ
ータースポーツ、そして人を愛する「仲間」であり、互いに絆を
深め合い、技術を向上させるなか、限りある資源を大切に使い、
環境に配慮しながら、安全にモータースポーツ社会の発展に寄与
していくことを目的としている。
永きにわたって作り上げてきたスーパー耐久独自の世界観をこ
れからも大切にし、開催するフィールドを保持していくためには、
安全を第一優先に、フェアな競技ができるように努力することが
とても重要である。
そして「耐久レース」ならではの面白さやチームスポーツによ
り育まれる健全な精神を大切にしながら、全員が心をひとつにで
きることなど、単に順位を競うだけではない魅力を大切にしてい
く。
また、スーパー耐久に参加するエントラントの知識やノウハウ
を生かした自動車用品や部品の開発・販売により、日本の自動車
産業、モータースポーツマーケットの発展に寄与していくことも
目指す。
スーパー耐久に関わる全ての人はこの理念を理解いただき、日
本最大の参加型レースに参加する「仲間」として、一丸となって
発展させていくことを目指していくものとする。
-1-
スーパー耐久シリーズ2014
スポーツ規則2014年版
目 次
「スーパー耐久」の理念… ……………………………………… 1
第 1 条 シリーズ… …………………………………………… 3
第 2 条 参加車両… …………………………………………… 3
第 3 条 参加申込… …………………………………………… 5
第 4 条 参加料… ……………………………………………… 7
第 5 条 参加車両に関する事項… …………………………… 7
第 6 条 ドライバーの参加資格、及び登録人数… ……… 10
第 7 条 タイヤ使用規定… ………………………………… 12
第 8 条 公式予選… ………………………………………… 14
第 9 条 決勝出走台数… …………………………………… 17
第10条 ドライバーの最大運転時間… …………………… 17
第11条 車両保管… ………………………………………… 17
第12条 ブリーフィング、および競技担当責任者会議…
(チームプリンシパルミーティング)…………… 17
第13条 スタート… ………………………………………… 18
第14条 レース中のドライバー交代を伴うピットストップ
義務… ……………………………………………… 20
第15条 ピット作業… ……………………………………… 21
第16条 レースの終了、及び順位認定… ………………… 25
第17条 セーフティカー… ………………………………… 25
第18条 レースの中断およびレースの再開… …………… 26
第19条 競技参加に対する遵守事項… …………………… 28
第20条 式典条項… ………………………………………… 30
第21条 記者会見… ………………………………………… 30
第22条 無線の使用… ……………………………………… 30
第23条 得点基準… ………………………………………… 30
第24条 出場奨励金の授与… ……………………………… 32
第25条 競技細則… ………………………………………… 32
第26条 ブルテン、公式通知… …………………………… 32
第27条 スーパー耐久機構… ……………………………… 33
附 則 決勝レース中のセーフティカー運用規定… …… 33
特認車両一覧… …………………………………… 39
大会主催者一覧… ………………………………… 41
プラチナドライバー一覧… ……………………… 42
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スーパー耐久シリーズ2014は、FIAの国際モータースポーツ
ST-2クラス:2001cc〜3500ccまでの4輪駆動車両
競技規則ならびにそれに準拠した日本自動車連盟(JAF)国内競
ST-3クラス:2001cc〜3500ccまでの2輪駆動車両
技規則、並びにスーパー耐久機構(STO)発行のスポーツ規則、
ST-4クラス:1501cc〜2000ccまでの車両
技術規則、及び各大会特別規則に基づいて開催される。
ST-5クラス:1500cc以下の車両
本年のスーパー耐久シリーズ2014「スポーツ規則」、及び「技
術規則」は、スーパー耐久機構(STO)にて制定された本書を
原文とする。
(2)クラスの成立台数
1)STOが特に認めた場合を除き、参加台数が7台未満で
あった場合、そのクラスは賞典対象外となる。ここで
第1条 スーパー耐久シリーズ2014各大会開催日程、及びレー
ス時間
言う参加台数とは、正式に参加受理された台数とする。
2)参加台数が7台未満であっても、クラスが賞典対象外
テストデー 3月中旬予定(ツインリンクもてぎ)
となるのみで、その参加者のレース参加を排除するも
第 1 戦 3月29日(土)・30日(日)
のではなく、シリーズポイントは順位に応じて与えら
ツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡) 5時間
れシリーズ賞の対象となる。
(エントリー申込及び登録変更期間 2月27日(木)〜3月9日(日))
(3)車両番号
車両番号は、原則として2〜999までとし、前年のシリ
第 2 戦 5月24日(土)・25日(日)
ーズで同一チームが5大会以上使用した車両番号は、翌一
スポーツランドSUGO(宮城県柴田郡) 3時間
年間に限り使用権が留保される。また、0番は欠番とされ、
(エントリー申込及び登録変更期間 4月17日(木)〜23日(金))
1番はST-Xクラスの前年チャンピオンに優先して使用が
留保される。
第 3 戦 7月26日(土)・27日(日)
(4)参加車両生産国
富士スピードウェイ(静岡県駿東郡) 7時間
参加車両の生産国が日本以外であり、かつその車両がJAF
(エントリー申込及び登録変更期間 6月19日(木)〜27日(金))
登録車両でない場合、参加者は事前に主催者へその参加車
両の公認書を参加申し込みと同時に提出しなければならな
第 4 戦 9月6日(土)・7日(日)
い。なお、参加車両の生産地に関係なくJAF登録車両、及
岡山国際サーキット(岡山県美作市) 3時間
びまたはJAF/FIA公認車両でもない場合、その車両での
(エントリー申込及び登録変更期間 7月28日(月)〜8月5日(火))
参加はSTOによって可否が決せられる。この場合、STO
の特認車両申請規定に基づいた特認車両申請手続きが必要
第 5 戦 10月25日(土)・26日(日)
鈴鹿サーキット/ WTCC併催(三重県鈴鹿市) 2時間※
とされる。
(5)排気音量
※未確定のため、変更になる場合有り。
大会特別規則によって特に定められている場合を除き、全
(エントリー申込及び登録変更期間 9月16日(火)〜9月26日(金))
ての車両は2014年JAF国内競技車両規則第1編レース車
両規定、第2章レース車両の排気音量規定に規定された排
第 6 戦 11月8日(土)・9日(日)
オートポリス(大分県日田市) 3時間
(エントリー申込及び登録変更期間 10月1日(水)〜10月7日(火))
気音量に適合していなければならない。
(6)スペアカー
スペアカーの使用は認められない。
(7)ST-5クラス車両参加年式制限
ST-5クラスの参加車両は、2009年時点において日本国
第2条 参加車両
(1)スーパー耐久機構(STO)発行の「スーパー耐久シリー
ズ2014技術規則」に従った車両とし、原則として、次の
条件と気筒容積等により、6種類のクラスに分ける。
ST-Xクラス:FIA GT3公認車両
ST-1クラス:3501cc以上の車両でSTOが認めた車両
-3-
内で新車販売されていた車両を最古型式とし、それ以降の
車両に限られる。
(8)その他
1 車両破損などやむを得ない理由で車両変更する場合
は、同一クラスに限り当該大会参加受付前まで嘆願書
-4-
をもって申請する事で受理される場合があるが、参加
受付後の車両変更やクラス変更は一切認められない。
る。
②年間エントリーチームには、STO発行の年間パスが
2 安全ベルトはワンタッチ式(ターンバックル式)フ
発行される。
ルハーネスタイプとし、その材質、取付け方法はJAF
③シードチーム
国内競技車両規則第4編付則「レース競技における安
前年のチャンピオンチーム及び上位入賞チームが同一
全ベルトに関する付則」に従うこと。安全ベルトは4
クラスに申し込む場合、STOが推薦枠として優先的
点式以上(5点式を強く推奨)とし、Yタイプ3点式
に受理し決勝スターティンググリッドが確保される。
ベルトは使用を認められない。
3 競技車両を公道で使用することは禁止される。
4 技術委員長が安全でない車両と判断した場合、その
指示に従うこと。
また、プロモーション貢献等によってSTOが推薦枠
(決勝スターティンググリッド)を確保する場合がある。
④参加台数が各サーキットの最大決勝出走台数を超えた
場合にもシードチームには、予選時から優先的にピッ
5 ST-Xクラスを除き、2座席車両での参加の場合、次
の条件に従って参加が認められる。
ト割当が受けられる(希望ピットを保証するものでは
無い)。
但し、販売された車両の座席数が4座席未満であって
2)年間エントリーチームが、参加申し込み内容を変更す
も、同一モノコックボディに4座席以上のモデルが設
る場合、変更して参加する大会の参加申し込み期間内
定されている場合は、4座席以上車両と扱われる。
にSTO事務局、及び当該主催者の双方の大会事務局へ
条件1:車両の生産台数が2.500台以上の場合は、
その変更部分を通知することとする。この場合、その
ST-4、及びST-5クラスを除き、第2条によ
変更内容は大会の公示物に反映される。大会の参加申
り該当するクラス区分での参加とする。
し込み期間を過ぎて変更をした場合、各大会の規則に
条件2:排気量2.000cc以下の車両は特に認められ
則った変更手数料が必要となり、かつ変更事項は大会
た場合を除きST-3クラスとする。
の公式通知として発表される。
条件3:車両の生産台数が2.500台未満の場合は、特
3)年間エントリーチームの大会欠場
に認められた場合を除き、全てST-1クラス
年間エントリーチームが、チームの事情により欠場大
での参加とする。
会が生じた場合、その欠場大会の主催者へ遅くとも15
条件4:車両の生産台数とは、連続する12 ヶ月間に
おける生産台数である。
日前までにリタイア届け(当該大会の大会事務局宛)
を提出しなければならない。
但し、欠場した場合も、一旦納付した参加料の払い戻
しは行わない。
第3条 参加申し込み
(3)スポットエントリーチーム(年間エントリー以外のエント
(1)受付台数、及び方法
年間エントリーの申込みは全て受理し、参加台数が各サー
リーチーム)
キットの最大決勝出走台数を超えた場合は、予選により決
各大会主催者が指定する参加申し込み期間に参加を申し込
勝出走台数の選抜を行う。
むことによって参加が受理される場合の参加をいう。参加
スポットエントリーの申込みについては、各大会特別規則
申し込み等の参加に関する書類は、参加者が直接大会の主
書に記す。なお、鈴鹿大会においては、年間エントリーチ
ームでキャンセルが出た場合のみ、STO、STELに認めら
れた参加者からエントリーを受付ける。
催者に要求し、参加申し込みの手続きをするものとする。
(4)STO運営負担金
①STOは、シリーズの運営にかかわる費用の一部を参加
者から運営負担金として収受することができる。
(2)年間エントリー
1)年間エントリーとは、シーズン前にシリーズ全戦に参
②シリーズに参加する全ての参加者は、参加1大会につき
加を表明する事を言い、年間エントリーしたチームに
¥20,000(税別)のSTO運営負担金を大会参加料と
は以下の特典が与えられる。
共に支払うものとする。年間エントリーチームの場合は
①年間エントリーチームには、STO指定期日までに全
戦分の参加料を一括納付する事で割引料金が適用され
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年間エントリーフィーに6大会分のSTO運営負担金が
加算される。
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(5)ST-5クラス(簡易燃料補給対象クラス)のピット配置は、
大会によっては1ピットを複数チームで使用する事とし、
詳細は公式通知に示すものとする。
また、大会によりピット数量が不足する場合は、他の方法
で調整する場合がある。
ルリストNo.25に記載された基準に適合したヘル
メット
・日本工業規格(JIS)乗用車用安全帽に合致したヘ
ルメット(旧規格(JIS T8133:1997)のC種適
合品を含む)
・製造後「10年」を経過したものを使用してはなら
ない。
第4条 参加料
各大会の参加料は次の通りである。※税込
②耐火炎レーシングスーツ
JAF/FIA(FIA基 準8856-2000) 公 認 の 耐 火 炎 レ
1)ST-Xクラス
SUGO/岡山/鈴鹿/オートポリス大会:¥405,000‌/1
台、 も て ぎ 大 会: ¥472,500/1台、 富 士 大 会:
ーシングスーツの着用が義務付けられる。
③耐火炎レーシングシューズ
JAF公 認/FIA(FIA基 準8856-2000) 認 定 の 耐 火
¥600,000‌/1台
炎レーシングシューズの着用が義務付けられる。
2)ST1〜5クラス
SUGO/岡山/鈴鹿/オートポリス大会:¥135,000/1
台、もてぎ大会:¥210,000/1台、富士大会(ST1
〜4):¥300,000/1台、(ST5)¥262,500/1台
④耐火炎レーシンググローブ
JAF公 認/FIA(FIA基 準8856-2000) 認 定 の 耐 火
炎レーシンググローブの着用が義務付けられる。
⑤耐火炎バラクラバス
第5条 参加車両に関する事項
JAF公 認/FIA(FIA基 準8856-2000) 認 定 の 耐 火
炎バラクラバスの着用が義務付けられる。
(1)公式車両検査等
※車両検査時に車両を提示する事は、当該車両が全ての規
則に適合している事を申告したものとみなされる。
1)公式車両検査は、公式通知で示されるタイムテーブル
に従って、所定の車両検査区域で行われる。
2)車両は、指定の時間内に所定の公式車両検査場所で、
公式車両検査を受けなければならない。
公式車両検査を受けない車両、検査の結果、参加が不
適当と判断された車両、また技術委員長による
改善命令に応じない車両は、競技に出場できない。
3)定められた時間に遅刻した車両に対する処置は、競技
長が競技会審査委員会に図って行うものとする。
⑥HANSデバイス
JAF公 認/FIA(FIA基 準8856-2000) 認 定 の 頭 部
及び頸部の保護装置の着用が義務付けられる。
⑦耐火炎アンダーウエアーおよびソックス
JAF公 認/FIA(FIA基 準8856-2000) 認 定 の 耐 火
炎アンダーウエアーおよびソックスの着用を推奨する。
6)公式車両検査に合格した車両には「STOテクニカルパ
スポート」が発行され、車両の交換が禁止される。
7)公式車両検査に合格した車両は、いかなる場合も当該
大会サーキットのパドック以外に持ち出してはならな
い。また、その車両に対する全ての作業は、自己のピ
4)公式車両検査を受ける車両に補助員を検査区域に同行
ット、または指定された車両整備場のみで行われなけ
する場合は、参加者、指名登録されたメカニックでな
ればならない。ただし、やむを得ず車両をパドック以
ければならない。
外に持ち出さなければならない場合は、公式予選終了
5)各ドライバーは、公式車両検査時に次のものを携帯も
後1時間以内に大会事務局へ持ち出しの申請をし、大
しくは着用して技術委員の点検を受けなければならな
会技術委員長、及び大会競技長の許可を得る事を条件
い。(指定時間内に全ドライバーの装備品の点検を受け
にパドック以外への持ち出しが可能となる。
る事)
この場合、参加車両が競技を継続するには指定された
時間内に再車両検査を受診し合格しなければならない。
①競技用ヘルメット
以下のいずれかに該当するヘルメットの着用が義務付
再車両検査を受診するには、事前に再車両検査手数料
けられる。
として¥20,000円(税別)を当該大会事務局に支払
・JAF公認競技用ヘルメット
わなければならない。再車両検査に不合格となった場
・国際モータースポーツ競技規則附則J項のテクニカ
合でも、この手数料は返還されない。
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8)競技中の車両保管は、決勝レース終了後のみ行われる。
ラス面に沿って10cmの幅で幻惑防止処置を施すこと
9)技術委員長は、公式車両検査の時間外であっても随時、
は許される。
参加車両の検査を行う権限を持ち、この検査に応じな
い参加者に対しては罰則が適用される。
(2)競技番号
第6条 ドライバーの参加資格、及び登録人数
(1)FIAグレードCにて参加する外国籍ドライバーを除き、国
1)参加車両は、STOによって定められた競技番号を参加
内ドライバーは当該年度に有効な運転免許証とJAFの発
者の責任において、公式車両検査、公式予選、決勝レ
給する国内競技運転者許可証A以上の所持者。ただし、国
ースを通じて保持されるように表示しなければならな
内競技運転者許可証A所持者については当該大会前24 ヶ
い。
月以内にJAF公認レースに3回以上完走しており、完走認
競技番号は、前席ドアの左右両側面とフロントフード
定を受けている事。もしくは過去の実績により上記同様の
上面および後方から確認できるリア部分の4 ヵ所に、
技量とSTOが認めたドライバー。
明確に数字が判読できる角度で表示されなければなら
※STOは、何らかの理由により、すべてのドライバーに
ない(リア部分の番号のタテの長さは30cm未満でも
対し参加申し込みの拒否を行うことができる。この拒否
よい。)
の決定は最終的なものであり、異議申し立ては認められ
また、当該車両の左右ドア部分にはSTOの指定するゼ
ッケンベースを貼付しなければならない。
①STOの指定するゼッケンベースは、天地380mm
×左右366mmの四角形である。
(STO無償配布)
a)STO指定ゼッケンベースは路面に対し並行に
貼付されていなければならない。
b)全 ての参加者は、STO指定ゼッケンベースの
貼付を考慮して車両のカラーリングを行うもの
とする。
ない。
(2)エントラントは、次の必要書類を参加受付時に提示しなけ
ればならない。ドライバーライセンス、およびエントラン
トライセンス、メディカルサーティフィケート(国際格式
大会)、開催地ASN以外のASNに所属するドライバーは
所属するASNの出場証明書等の書類。
(3)参加者は参加申込期間内に、1台の車両に対し2名以上3
名以内のドライバーをA・B・Cドライバーとして指名登
録しなければならない。
(もてぎ、富士大会はDドライバーの4名まで登録可能と
②STOは、すべてのクラスに専用色を設け、次の通
する。)
りの識別を行う。
また、ドライバー名や車両名変更など、プログラムに内容
また、参加車両にはSTO指定のゼッケンベース(ク
反映出来るのは、参加申込期間内までとする。(大会によ
ラス区分含)を指定位置に添付しなければならな
い。(STO無償配布)
って期間が前後する場合がある)
(4)参加申込み時の登録ドライバー(年間エントリー登録ドラ
配布クラス区分ステッカーのクラス別カラーは、
イバーも同じ)からの入替、ならびにA、B、C、Dの編
ST-Xクラス:YELLOW
成変更などを含めた変更手続きは、各大会の参加確認時(通
ST-1クラス:ORANGE
常は予選日の前日)までに所定の申請書をもって可能とす
ST-2クラス:PURPLE
るが、正式に参加が受理された(参加申込期間)後の変更
ST-3クラス:BLUE
ST-4クラス:RED
ST-5クラス:GREEN
③サイドウインドウ(後部)にSTO配布の「クラス
区分ステッカー(白色)」を貼付しなければならない。
2)フロント(車両前面)ガラスは合わせガラスを常に備
えていなければならない。
は、各大会事務局が定める所定の手数料が必要となる。
(5)参 加 申 込 み 時 に ド ラ イ バ ー が 確 定 し て い な い 場 合、
「T.B.N.」として登録出来るが、正式に参加受理された後
にドライバーの追加は受け付けられない。また「T.B.N.」
登録したドライバーは、参加確認時(通常は予選日の前日)
までに確定していなければならず、確定していない場合は
取消扱いとされる。
その外側表面には、1枚あるいは複数枚の無色透明な
(6)既に年間エントリー登録されているドライバーで、大会に
フィルムを取り付けることができる。また上端からガ
参加しない場合は、各大会の参加申込期間内に事前に事務
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局に欠場の連絡を行わなければならない。
(7)プラチナドライバー規定(ST-Xクラス専用規定)
の認定を受けなければならない。
(7)-4 プラチナドライバー規定に関する最終権限。
STOは、ST-Xクラスに参加するドライバーに対しプラチ
プラチナドライバー認定に関する最終的な権限
ナドライバー規定を設ける。プラチナドライバーとは、以
は、STOが有する。よって、プラチナドライ
下の各項に定義された認定基準に基づき、STOによりプ
バー規定に関する最終的な判断はSTOに委ね
ロドライバーと認定されたドライバーの総称で、このプラ
られる。
チナドライバーに認定されたドライバーは、参加車両1台
2014年プラチナドライバー認定一覧(日本人
に対し1名のみの登録に限られ、更に決勝レースでの運転
のみ)は、本規則書巻末に記載される。
距離(時間)が、当初の決勝レース距離(時間)の40%
を超えて乗車する事は許されない。
(7)-1 プラチナドライバーの認定基準
①過去にF1用スーパーライセンスを取得した
事がある。
②過去にルマン24時間レースで優勝した事が
ある。
第7条 タイヤ使用規定
(1)公式予選(CおよびDドライバー公式予選を除く)に使用
できるドライ用タイヤは、Aドライバー用4本、及びBド
ライバー用4本の計8本までとする。また、公式予選から
決勝レース・スタート時までにドライ用タイヤを使用する
場合は、公式予選で使用した最大8本の中から選定した4
③自動車メーカーのワークスドライバー / 開
発ドライバーを務めた事がある。
④国際F3000、CART/Champcar、IRL、ま
たはGP2の各選手権で年間ランキングのト
ップ10に入った事がある。
⑤上記基準に満たないものの、その経歴からプ
ロとみなされるドライバー。
⑥2013年 以 前 にSUPER GT GT500、
Formula Nippon参加実績のあるドライバー。
⑦STOが特にプラチナドライバーと認めた場
合。
本とする。ピットスタート車両におけるタイヤ規定の適用
は、レース・スタート後、先頭車両が1周回を終了した時
点で解除される。但し、タイヤ交換の一連の作業(ジャッ
キアップも含む)は前記時点の解除された後とする。
(2)これら8本のタイヤには技術委員によって指定のマーキン
グが施される。マーキングの方法は、Aドライバー予選用
は黄色で、Bドライバー予選用は空色でマーキングされる。
ただし、公式予選でA及びBドライバーとも同一4本のタ
イヤを使用する場合は、黄、空双方のマーキングがタイヤ
に並列に行われる。マーキングは、黄、空ともタイムスケ
ジュールに発表された公式予選前の公式車両検査時間内に
(7)-2 プラチナドライバー認定基準に対する例外規定
①前項(7)-1に該当する実績が、2001年以
前の実績の場合は、プラチナドライバーとは
認められない。
行われる。なお、前記公式予選用タイヤは、8本、または
4本以外の選択はできない。
(3)この公式車両検査時間以外のマーキングは、(4)の場合
を除き一切行われない。
②2013年12月31日以前に、満50歳以上の
(4)黄・空並列マーキングされたドライ用タイヤ使用チームに
ドライバーは、前項(7)-1に該当する実績
限り、その使用予選タイヤに1本または複数の交換の必要
にかかわらずプラチナドライバーとは認めら
性が生じた場合、公式予選終了後30分以内に限り、当該
れない。
エントラントの申請によりその交換が認められる。ただし、
③STOが特に認めた場合、前項(9)-1に拘
公式予選で達成された当該エントラントのスターティング
わらずプラチナドライバーと認められない場
グリッドが失われる事を条件とする(最後尾グリッドスタ
合がある。
ート、またはピットスタートが理由の如何を問わず条件と
(7)-3 外国籍ドライバーの参加に関する特別規定。
参加チームが外国籍ドライバーを登録する場合、
少なくとも参加大会の40日前までに当該外国
籍ドライバーのレース履歴をSTO事務局へ提
出し、場合によってはプラチナドライバー規定
- 11 -
される)。また、決勝スタート用4本全てを交換してスタ
ートする場合、決勝レースがスタートした後、3分間経過
後にピットスタートを許される。
(5)タイヤ交換チームの取り扱いは次の通りとする。
タイヤ交換を行ったチームは、公式予選にて獲得した自己
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のグリッドを失い、決勝レース各グループの最後尾グリッ
※レースウィーク時サービス・ガレージ対応にて以
ドからのスタート、またはピットスタートとする。タイヤ
下の料金を含みます。
交換を行ったチームが複数の場合、当初のグリッド順に従
1)新品タイヤ組換・バランス工賃代金(ガレー
い最終的なグリッドが指定されるものとする。
ジ出荷分のみ対象)
(6)タイヤの裏組み(左右を逆に組み直す)は認められない。
2)廃棄タイヤ代金
(7)本タイヤ使用規定は、A及びBドライバー公式予選及び決
3)タイヤ運搬費用
勝レース・スタート時に適用されるもので、CおよびDド
(8)-2 新しい車両で参加するエントラントは、少なく
ライバー公式予選、ウォームアップ走行、フリー走行には
とも出場大会の3か月前までに上記に記載した
適用されない。
ヨコハマ・モータースポーツ・インターナショ
(8)使用できるタイヤは、スーパー耐久シリーズ技術規則
ナル株式会社、S耐専用タイヤ担当者に連絡し、
2014年版に規定された横浜ゴム㈱製の指定タイヤに限
当該車両用タイヤの供給が可能である事を確認
られ、使用できるのは別途(ブルテン)発表されたタイヤ
してからでないと、当該大会への参加申し込み
に限る。また、参加エントラントは大会に参加するにあた
は受理されないことを承諾していなければなら
り、事前にケイツープラネット株式会社とタイヤ供給に関
する契約を済ませていなければならない。
タイヤ問い合わせ先:
ない。
(9)ウエットタイヤ(タイヤのトレッド面に溝を有するタイヤ
は全てウエットタイヤと分類される)は、決勝レース、及
〒105-8685 東京都港区新橋5-36-11
ヨコハマ・モータースポーツ・インターナショナル株
式会社 企画部
びフリー走行を除き、競技長により路面がウエットになっ
たことが宣言されている時のみ使用可能となる。
(10)タイヤウォーマー、ヒーターなど、一切の人工加熱装置
S耐専用タイヤ担当:湯瀬
の使用が禁止される。
TEL.03-5400-4603 FAX.03-3435-8448
タイヤ販売窓口:
第8条 公式予選
〒107-0061 東京都港区北青山1-4-5-302
(1)公式予選全体は、Aドライバー用の公式予選40分間と、B
ケイツープラネット株式会社(スーパー耐久機構事務
ドライバー用の公式予選40分間が、10〜15分間のイン
局)
ターバルを挟んで連続的に行われる。ただし、狭義の公式
S耐専用タイヤ販売担当:三村(みむら)
予選とは、出走が許される当該グループの公式予選時間を
TEL.03-5414-7235(直通)
指し、他のグループの公式予選、及びインターバルは公式
(8)-1 指定タイヤ販売価格(1本あたり)は次の通り
とする。※消費税別途
予選に含まれない。
また、CおよびDドライバー用の公式予選は、
(6)、及び(7)
に別途規定される。
インチ・サイズ
単価
20インチ・290以上
80,000
19インチ・300以上
50,000
19インチ・300未満
47,000
18インチ・300以上
42,500
18インチ・300未満
37,500
18インチ・280以上
37,500
2グループ:ST-4、ST-5を基本とする。
18インチ・280未満
35,000
ただし、公式予選グループ分けは、各大会の参加台数を考
17インチ
30,000
16インチ
27,000
15インチ
25,000
- 13 -
(2)Aドライバー用公式予選40分間と、Bドライバー用公式予
選40分間は、それぞれ2グループを10〜15分間で入れ
替える方式で行われる。この場合のグループ分けは、次の
通りとし、グループ分けの表示は1、及び2の数字ボード
表示で示される。
1グループ:ST-X、ST-1、ST-2、ST-3を基本とする。
慮し、各大会により最終決定され大会の公式通知にて発表
される。
- 14 -
(6)CおよびDドライバーが登録されている場合、そのドライ
バーはタイムスケジュールに定められたCおよびDドライ
公式予選全体図解
Aドライバー(40分間)
1グループ
Bドライバー(40分間)
2グループ インターバル 1グループ
(ST-4、5)
(ST-X、1、2、3)
20分間
20分間
2グループ
(ST-4、5)
(ST-X、1、2、3)
10〜15分間
20分間
20分間
バー用の公式予選に出走し、ラップタイムの計測を受けな
ければならない。
(7)CおよびDドライバーの公式予選通過基準ラップタイムは、
当該CおよびDドライバー公式予選で達成された当該クラ
スの上位3位までのタイムを平均し、その最大110%以内
公式予選開始と共に走行が可能なグループの表示が数字ボ
をCおよびDドライバー公式予選通過基準ラップタイムと
ードで示される。この当該数字ボード表示をもって自己の
する。また、CおよびDドライバーの公式予選結果は、決
ピットを離れることが許され、コースへ進入できるものと
勝レースのスターティンググリッドには何ら影響を与えな
する。また、公式予選走行中にグループが変わる場合も、
いものとする。
同様に当該表示が提示された時点で自己のピットを離れる
事が許され、コースへ進入できるものとする。
(3)A,及びBドライバーの公式予選通過基準ラップタイムは、
それぞれの40分間で達成された当該クラスの上位3位ま
(7)-1 公式車両検査合格台数が、決勝スターティング
グリッド台数を超えている場合、各クラスの決
勝出場台数は次の通りとする。
①大会の最大グリッド台数より、前年の各クラ
でのタイムを平均し、その最大110%以内を、それぞれA、
スチャンピオンチーム、およびSTOが指定
及びBドライバーの公式予選通過基準ラップタイムとする。
するチームを差し引いたグリッド残数に対し、
よって、登録されたA、及びBドライバー双方は、この公
各クラスの出走可能台数を算定する。
式予選通過基準ラップタイムを達成しなければならない。
②前記算定方法は、最大グリッド台数から前
(4)前記A、及びBドライバーの公式予選で、A、またはBドラ
年の各クラスチャンピオンチーム、および
イバーのいずれかが、或いはA、またはBドライバーの双
STOが指定するチームを除いたグリッド台
方が公式予選通過基準ラップタイムを達成できなかった場
数を基に、STOが独自に決めた按分比率に
合、公式予選不通過となり、決勝レースのスターティング
より、残りのクラス毎のグリッド台数を決定
グリッドは保留とされる。この場合、最終的なスターティ
ンググリッドは大会審査委員会に委ねられる。
(5)決勝レースのスターティンググリッドは、ポールポジシ
ョンからST-X、ST1、ST2、ST3を第1グループとし、
ST4、ST5を第2グループとして、2グループに分けてス
ターティンググリッドが配置される。
するものとする。
③前項により、STOが決定したクラス毎のグ
リッド台数に関しては、公式予選開始前まで
に発表され、全ての参加者はこれを受け入れ
るものとする。
④公式予選終了後、前記STOが決定した台数
各グループ内におけるグリッド順は、前記(3)の規定を
に満たないクラスが発生した場合は、大会審
満足していることを条件に、
(2)にて達成されたA、及び
査委員会の承認のもと、当該クラスの中で補
Bドライバーの公式予選達成ラップタイムを合算し、合計
ラップタイムが速い順に決勝スターティンググリッドが与
填を行うものとする。
⑤前項④を適用しても最終的に決勝グリッドに
えられる。
空白が生じた場合、公式予選で走行タイムが
決勝スターティンググリッド選抜の優先順位は、以下の順
計測されているチームの中から、その不足台
とする。
数まで補填を行う。但し、この補填は公式予
1:A・Bドライバー共に予選通過基準ラップタイムをク
選のラップタイム(A、及びBドライバーの
合算タイム)上位クラス順に不足台数まで補
リアできたチーム
2:A・Bドライバーのどちらかのみ予選通過基準ラップ
タイムをクリアできたチーム
3:A・Bドライバー共に予選通過基準ラップタイムをク
リアできなかったチーム
- 15 -
填するものとする。また、この場合の決勝グ
リッドは各グループの最後尾に形成されるも
のとする。
⑥公式予選通過基準タイムは満たしているが、
- 16 -
グリッド台数により決勝グリッドが与えられ
なかったチームの決勝待機(リザーブ)は、
る場合は、大会事務局に届け出なければならない。
(3)大会会場の施設の都合で、ブリーフィングがドライバー、
ピットの入れ替えなど物理的かつ時間的見地
及び競技担当責任者(チームプリンシパル)の全員が着席
より、スーパー耐久シリーズでは採用しない。
出来ない場合、競技長はブリーフィングもしくはプリンシ
(8)公式予選が行われない大会においては、その決勝スターテ
ィンググリッドの決定は大会特別規則書にて明記される。
(9)前項までの規定にかかわらず、公式予選、および決勝スタ
パルミーティングを分割して行う事が出来る。
(4)ブリーフィングに遅刻、欠席した場合は処罰の対象とな
る。この場合の罰則は、大会審査委員会に委ねられる。
ーティンググリッドに対する最終的な決定は、当該大会審
査委員会に委ねられる。
第13条 スタート
(10)予選中に中断の合図(赤旗)が出されたら、追い越しは
(1)各チームの競技担当責任者は、決勝日レース前に設定され
禁止され、全車直ちにピットに戻りエンジンを停止しオフ
た所定の時間に、各大会事務局宛に、所定の申請書をもっ
ィシャルからの指示を待つ。その間、ピット作業中の車両
も含め、一切の作業は禁止(中断)される。
てスタートドライバー名の申告を行わなければいけない。
(2)スタート方法はローリングスタート方式が採用される。
オーガナイザーはセーフティカーをローリングスタートの
第9条 決勝出走台数
オフィシャルカーとして使用することができる。
決勝出走台数は、それぞれの主催者が発行する特別規則書
決勝出走車両のST-X、ST1、ST2、ST3を第1グループ、
に定められた台数とする。
ST4、ST5を第2グループとして、2グループに分かれて
のローリングスタートとする。状況により第2グループの
第10条 ドライバーの最大運転時間
ST-Xクラスのプラチナドライバーを除き、一人のドライ
バーの合計最大運転時間は、当初のレース距離(時間)の
三分の二を超えてはならない。
この場合、距離レースの場合は周回数で、時間レースの場
合は時間で各大会ごとに公示される。
先頭に、オーガナイザーのオフィシャルカーが配置される
場合がある。
(3)フォーメーションラップ開始前オフィシャルの許可が出
てから関係者のグリッドへの入場が許される。
(4)グリッド上における作業は、「5分前ボード」が出される
までの間、給油を除き許される。
(5)スタート手順の進行は、5分前、3分前、1分前および30
秒前を示したボードにより表示される。これらのボードは
第11条 車両保管
公式予選終了後の車両保管は行われない。但し、公式車両
警告音と共に表示される。
検査を終了した車両に対する整備、調整等は、自チームに
(5)-1 5分前ボード:スタート秒読み開始。グリッド
与えられたピット、または指定された整備場所で行われる
への進入は締め切られる。コース上における全
ものとし、それ以外の場所に車両を持ち出すことは第5条
ての作業は禁止される。ドライバー、一部のチ
(1)-7)の場合を除き厳重に禁止される。
ームクルー、およびオフィシャルを除く全ての
者はコース上から退去する。
第12条 ブリーフィング、および競技担当責任者会議(チームプ
リンシパルミーティング)
(1)競技長は、タイムスケジュールに指定された時間に大会審
査委員会の出席を得てブリーフィングおよび競技担当責任
(5)-2 3分前ボード:ドライバー、オフィシャルを除
く全ての者はコース上から退去する。
(5)-3 1分前ボード:ドライバーは、車両に着座した
出走状態でエンジンを始動する。
者会議(チームプリンシパルミーティング)を開催する。
(5)-4 30秒前ボード:この合図の後、グリッド前方
(2)全てのドライバーはドライバーブリーフィングに出席し
で緑旗が振られ、同時にオーガナイザーのオフ
なければならない。また、各チームのチームプリンシパル
ィシャルカーを先頭に全競技車両は隊列を保ち、
は、プリンシパルミーティングに出席しなければならない。
フォーメーションラップを開始する。
エントラントは、競技会初日の参加確認時に、自チームの
各グループの間隔は各大会のドライバーブリー
競技担当責任者(チームプリンシパル)を変更(代行)す
フィングにて周知される。
- 17 -
- 18 -
(5)-5 フォーメーションラップ開始:この周回中にス
フォーメーションラップ終了と共にコースから退場する。
タートの練習を行う事、著しく隊列を乱す事や
その後、競技車両は、各グループの先頭車両の先導で、最
追い越しも禁止され、前車との間隔は出来る限
低速度70km/h、最高速度約90km/hにてそのまま走行
り詰めるものとし、これを守れない場合その当
を続ける。
該車両にはペナルティが課せられる場合がある。
スタート審判員は、各グループの先頭車両の速度とスター
オーガナイザーから指示があるまで1列縦隊で
ト時の追い越しを監視する。これらに違反があった場合、
走行することが許されるが、指示が出され、そ
れまでの隊列を2列縦隊に整えた後は、前車の
タイムペナルティーが課せられる。
(12)スタート信号は、競技長が管理するスタート信号灯(グ
走行ラインから左右にはみ出してはならない。
リーンランプ)により合図される。スタートラインの信号
違反があった場合には、罰則が課せられる。第
灯のレッドランプがグリーンランプに変わるとレースのス
2グループの後尾には、クロージングカーが付
タートとなるが、各車はスタートラインを通過するまでは
き追走する。フォーメーションラップは2周以
上実施する場合がある。
他車を追い越してはならない。
(13)フォーメーションラップ中に何らかの問題が生じた場合、
(6)指定グリッドに付けなかった車両ならびに正規にスター
スタート信号灯にはレッドランプが継続して点灯され、全
ト出来ずピットスタートする車両は、ピットロー ド出口
オブザベーションポストにおいては黄旗が提示されること
で待機し、全車がスタートし最後尾の競技車両がピットロ
により、全車はもう1周フォーメーションラップの継続を
ード出口を通過した後、ピットロード出口の信号にグリー
行う。(全車両の速度は維持される事)その後、オフィシ
ンライトが点灯することによりスタ―トが許される。
ャルカーが隊列の先頭に合流し、さらにもう1周フォーメ
(7)フォーメーションラップ開始時にスタートできなくなっ
ーションラップを行う。この場合のレース距離は、本来の
た場合、ドライバーはドライバー側の窓を開け(ネットが
周回数から2周回減算される。時間レースの場合、スター
ある場合は、ネットを外し)、手を出してオフィシャルに
ト信号灯(グリーンフラッグ)により合図されるまでのフ
合図するものとする。その列を監視しているオフィシャル
は、黄旗を振動表示する。
ォーメーションラップ継続中は、決勝時間に含まれない。
(14)例外的な状況下でのみ、国際モータースポーツ競技規則、
この場合、他の全車両がグリッドを離れた後、オフィシャ
付則H項に従い「セーフティカー」によるスタートが許さ
ルのみが当該車両をコース上で押し、エンジンを始動する
れる。
ことができる。この後、この車両はフォーメーションラッ
プに加われるものとするが、他の走行中の競技車両を追い
越してはならない。
第14条 レース中のドライバー交代を伴うピットストップ義務
(1)参加車両には、スプリントレースの場合を除き、レース中
(8)フォーメーションラップに出遅れた車両、およびフォーメ
少なくとも2回のドライバー交代を伴うピットストップが
ーションラップ途中でスタート順序の位置を保てなかった
義務付けられる。
車両は、他車を抜かずに各グループの最後尾を走行するも
この2回の義務ピットストップ時に、タイヤ交換とドライ
のとし、第1グループの車両がフォーメーションラップに
バー交代を同時に行うことは許される。ここでいうドライ
出遅れた場合は、当該車両は第1グループの最後尾に合流
バー交代とは、下車したドライバーと次に乗車するドライ
することが出来る。なお、クロージングカーの速度につい
バーが異なることを言う。
ていけない車両は自主的にクロージングカーの後ろに下が
ドライバー交代回数は、各大会のレース距離または時間を
り自己のピットに戻ること。
考慮し、各大会により最終決定され大会の特別規則書にて
(9)フォーメーションラップが開始された時点で、スタートラ
インの信号灯にレッドランプ(赤灯)が点灯され、全オブ
ザベーションポストにおいて黄旗は提示される。
(10)フォーメーションラップを先導するオフィシャルカーの
速度は最高約80km/hに保たれる。
(11)フォーメーションラップを先導するオフィシャルカーは、
- 19 -
発表される。
(2)レースが赤旗中断され、その赤旗中断をもってレース終了
とされた場合、前項(1)のピットストップ義務を終了し
ていないチームの取り扱いは次の通りとする。
1 終了していないピットストップ義務回数分のタイム
を競技結果に加算するものとする。
- 20 -
2 ここで言うピットストップ義務1回分の加算タイム
及びST-1ポルシェ車への燃料補給のためボンネット上に
は、各大会ごとに設定され、決勝レース開始前まで
乗り待機している人員は4名の中に含まれ、他のドライバ
に公式通知として公示される。
ーによるシート合わせ、およびシートベルトの調整は人員
3 前記2により指定されたピットストップ義務1回分
に含まれない。(ドライバーが行う運転座席調整、通信器
のタイムに関する抗議は、一切受け付けられない。
機との配線接続切断、およびシートベルト調整は作業とみ
なさない。ここで言うドライバーとは、直前に交代により
降車したドライバーとする。)タイヤ交換の一連の作業と
第15条 ピット作業
(1)シグナリングプラットフォームへ出られる人数は、ドライ
は、用意された交換用のタイヤと使用済みのタイヤとを交
バー以外に決められた2名までとする。
換する作業全般を指すもので、交換用タイヤの準備、およ
シグナリングプラットフォーム要員は、STOの指定した
び使用済みタイヤの後片付けは、一連の作業に含まれない。
「ピットサインマン腕章」を指定の場所に正しく着用表示
していなければならない。
また、一連の作業中での人員の交代は認められない。
ピット作業が長引く場合、ピット(ガレージ)内で作業が
(2)ピット内のいかなる停車の場合でもエンジンは停止させ
出来る。この場合、作業人数は規定しないが、ピット(ガ
なければならない。調整あるいは調節のためにエンジンを
レージ)から車両を出し入れする場合は規定の人数で行わ
始動させる場合は、補助エネルギー源を使用することが認
れなければならない。
められるが、再びレースに加わるために車両をスタートさ
(7)-1-1)タイヤ交換を行う2名の作業員は、外したタ
せる場合のエンジン始動は、運転席においてドライバーが
イヤを地面に平置きの状態にしなければならず、
その車両に装備されている始動装置によって行わなければ
他の者に手渡したり、放り投げる等の危険な行
為は許されない。
ならない。
この場合、当初(大会初日の公式車検時の状態)の車載バ
(7)-1-2)装着予定のタイヤは、他の物から援助を一切
ッテリーを補助するバッテリーの追加、及び補助動力源の
受けることなく装着されなければならない。
一時的接続などは一切認められない。
この場合、装着予定のタイヤを装着予定場所に
また、再びレースに加わるためのエンジン始動は、全ての
事前配置することは認められるが、装着タイヤ
ピット作業が終了した後に行われなければならない。ピッ
が自然移動しないよう、タイヤ交換を行う2名
トボックス内で作業中の場合は、エンジンを始動したまま
の作業員は事前配置されているタイヤを厳重に
ピット作業エリアに出てはならならない。ジャッキアップ
管理していなければならない。
中、またはジャッキダウン途中にエンジンを始動させる事
装着予定のタイヤを装着予定場所に事前配置す
は禁止される。
る場合も、タイヤは地面に平置き状態でなけれ
(3)ピット領域における後退ギアの使用は禁止され、違反に対
しては罰則が課せられる。
ばならない。
(7)-1-3)タイヤ交換の一連の作業中、事前配置されて
(4)ドライバーが自己のピットを通り過ぎて停車した場合、当
いる装着予定タイヤが自然移動してしまった場
該車両は自チームのピット要員によってのみ押し戻すこと
合、そのタイヤの交換を行う予定の作業員は直
ができる。
ちに全ての作業を中断し、そのタイヤに対する
(5)ピット作業終了ごとに、ピット要員は地上に置いてある全
ての備品を片付けなければならない。
(6)ピット作業エリアおよびピットロード上において、発火、
及び火花を伴う可能性のある装置、或いは高温を生じる装
置の使用は禁止される。
安全管理を行わなければならない。
(7)-1-4)タイヤ交換のために2名の作業員が交換する
タイヤを交換する場所の直前で待機する場合、
交換するタイヤをタイヤハウスの中(車両の輪
郭より内側)に入れての待機は禁止される。
(7)決勝レース中、車両がピットに停止した際、最大4名の登
(7)-1-5)平置き状態の外されたタイヤをピット作業エ
録されたピット要員が同時に車両の作業につくことが出来
リア外へ片付ける場合、手渡したり、放り投げ
る。ただし、タイヤ交換の一連の作業は、2名以下で行わ
れなければならない。窓拭き、アイスボックスの氷交換、
- 21 -
る等の危険な行為は許されない。
(7)-2 障害を持つドライバーが乗降する場合に限り、
- 22 -
それを介助する2名の人員が認められる。
(11)-2 ST-5クラスにおける簡易燃料補給方法による補給
この介助人員は、介助作業、フットペダルカバ
の場合、スーパー耐久シリーズ技術規則に定められた専用
ーの開閉、及び固定、障害者の使用する無線装
給油口からの場合を除き、燃料補給のため車両の開口部で
置配線の脱着以外を行わないことを条件に、作
あるリア・フード・ハッチを開けた時点で給油開始とみな
業人数に含まれない。ただし、燃料補給中に介
す。また、同様にリア・フード・ハッチを閉じた時点を給
助人員が介助作業に当たる場合は、耐火被服の
着用が義務づけられる。
(8)大会主催者から支給されたタイム計測用のトランスポン
ダー交換は、1名の専任トランスポンダー交換要員が認め
られ、車両が自己のピット前に停車中であれば、随時トラ
ンスポンダー交換作業に従事することができる。ただし、
燃料給油中にトランスポンダー交換作業を行う場合は、燃
料補給要員と同等の耐火被服でなければならない。
(9)公式予選(狭義の公式予選)、及び決勝レース中の車両へ
の燃料補給は、2014年JAF国内競技車両規則、第3章、
第10条、10、3)に規定されている燃料補給装置により
行われなければならない。
油終了とみなす。
(12)燃料補給は車両が停車している時のみ行うことができる。
また、燃料補給ホースを給油口に差し込んだ状態でのジャ
ッキ作動(ジャッキの上げ下げ)は禁止される。
(13)燃料補給はエンジンが停止され、アースが取り付けられ
てから行うものとする。また、アースは燃料補給が終了す
るまで確実に保持されていなければならない。
(14)燃料のピット内への持込は、20㍑以下の消防法に適合
した市販の金属携行缶により最大100㍑までとする。
また、燃料給油所よりピットまで燃料を運ぶ場合も同様の
容量の金属携行缶で行わなければならない。
(15)燃料をピット内に貯蔵する場合、参加者は各々内容量
ただし、ST-5クラスにおいては、同条10.4)に規定さ
3kg以上の消火器を2個以上配備しなければならず、また、
れた簡易燃料補給方法に限られる。この場合、1回のピッ
それらが正常に作動することを確認しておかなければなら
トストップで補給できる燃料は最大20㍑以下に限られる。
ない。
また、燃料補給装置の使用は、各大会の指定された時間に
(16)公式予選(狭義の公式予選)、及び決勝レース中、車両
技術委員により実施される燃料補給装置検査に合格したも
をピット内に格納して作業をしている場合であっても、燃
のに限られる。
料を車両に補給する場合は、一旦車両をピット内からピッ
(10)燃料補給中は、ドライバー交代(ドライバー同士で行わ
れるシート合わせ、シートベルト調整はドライバー交代に
含まれる)、及び前(8)項を除き全ての作業が禁止される。
窓拭き、アイスボックスの氷交換は作業とみなされる。タ
イヤチェックも禁止される。
ト作業エリアに出し、燃料補給装置検査に合格した燃料補
給装置で補給しなければならない。
(17)公式予選(狭義の公式予選)、及び決勝レース中のオイ
ル給油は自由。ただし、オイルを補給できるのは、ピット
内、またはピット作業エリアに限られる。
(11)-1 燃料補給は登録された燃料補給要員により行い、少
(18)参加者は、ピットインした車両から外した部品(特にハ
なくとも1名のピット要員が消火要員として消火器を持っ
ブナットなど)等が、作業中に自己のピット作業エリアか
て燃料補給作業が終了するまで待機しなければならない。
また、燃料補給要員および消火要員は全身に渡り耐火被服
ら外部へ飛散しないよう、厳重に管理する義務を負う。
(19)公式予選、決勝レース中(競技時間中)は、前項(11)
を着用し、更に頭部については目に対する火炎防護のため、
-1に該当しない人員であってもシグナリングプラットフ
バイザーにより外部と隔離されるフルフェイス型ヘルメッ
ォームの2名を除き、ピットボックスよりコース側に出る
トを着用していなければならない。
人員は、耐火性に富んだ長袖、長ズボン(くるぶしの隠れ
ヘルメットの代用として、耐火耐油繊維製バラクラバス
るもの)、ソックス、シューズを着用しなければならない。
(目だし帽)+ゴーグルの着用も認められる。給油開始とは、
シューズとは爪先から踵までを連続して覆う一般的な靴形
給油装置が給油口に向かいボディーラインから隠れた状態
状の履物であり、通気穴の多数あるものや発泡ポリエチレ
を給油開始とみなす。給油終了は、給油装置が給油口から
ン製、或いはサンダル状の履物の使用は禁止される。
外れボディーラインから出た状態を給油終了とみなす。
ただし、シグナリングプラットフォームの2名やドライバ
給油中はジャッキアップ用のエアホース、アース以外は車
ーも、公式予選や決勝レース中にピットボックスとシグナ
両にいかなる物も接触させてはならない。
リングプラットフォームを往復する場合は同様とする。
- 23 -
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(20)公式予選、決勝レース中(競技時間中)、前項(11)-1、
及び(19)の規定に基づく作業人員の服装は、少なくと
も大会初日の参加確認時までにSTOへ登録された統一化
された意匠(同一色も含む、複数登録も可)により、当該
必要が生じた場合、競技長は赤旗をすべての監視ポストで
提示することを命じ、レースを中断する。
1.レースの中断
1)中断の合図(赤旗)が出されたら、追い越しは禁止され、
チームの要員であることが容易に識別できるものを着用し
ピット出口は閉鎖される。
ていなければならない。
全車は、直ちに赤旗ライン後方のグリッドまでゆっく
りと進み、先頭車両の位置に関わらずスタッガードフ
第16条 レースの終了、及び順位認定
(1)レース終了の合図は、総合1位の車両(以下、先頭車両と
いう)が当初のレース距離、または時間を走破した時点で、
直ちに本コースのコントロールライン上で表示される。
ォーメーションで停止しなければならない。この時点
でのピットインは禁止される。
なお、レース再開時のグリッドは、赤旗ラインに停止
した順を基本とする。
ただし、時間レースの場合は、特に大会特別規則書にレー
2)コースが閉鎖されたこと等によりグリッドに戻ること
ス終了の表示方法が定められている場合を除き、所定のレ
ができなくなった車両がある場合、当該車両はコース
ース時間を終了し、最初に先頭車両がコントロールライン
が使用可能な状態になり次第それまでの順でグリッド
を通過する時点でレース終了が表示される。
に戻される。
(2)順位判定は、最終周回を完了し、本コースのコントロール
レース再開時のグリッドは、レースが中断される最終
ライン上でチェッカーフラッグを受けたものに対してのみ
のコントロールライン通過順に配列され審査委員会は
行われる。ただし、赤旗表示の場合は適用されない。
(3)先頭車両がコントロールラインを通過すると同時に、その
レースは終了したものとする。その他の車両の最終周回は、
公式予選中に達成されたポールポジションタイムの4倍以
内のタイムで走行しなければならない。
承認を行う。
3)レース中断中の処置は次の通りとする。
①計時システムは停止せず、ラップモニターの時間管
理はレース継続を表示している。
②レースが中断された後にピットレーンに進入した車
(4)先頭車両が所定の周回数を完了する前にレース終了の合
両、あるいはグリッドからピットレーンに押し出さ
図(チェッカーフラッグ)が出された場合、レースはその
れた車両には、レース再開後にペナルティが課せら
時点で終了したものとみなされる。また、レース終了の合
れる。レース中断の合図が出されたときに、すでに
図が遅れて表示された場合、レースは先頭車両が所定のレ
ピット入口あるいはピットレーンにいた車両につい
ース距離を本来完了するべきであった時点で終了したもの
ては、正規ピットイン車両として自己のピットに停
とみなされる。
止することが認められ、ペナルティを受けることは
(5)最終周回を完了した車両の中で、各クラスごとに走行周回
数が優勝車両の70%(端数切捨て)に達しない車両は順
位の認定を受けられない。
ない。
③コース・ピットのすべての場所で、作業中の作業を
含み、作業は一切禁止(中断)される。ただし、ド
ライバー交代の為にピットインしていた車両(正規
のピットイン車両)に関しては、交代後のドライバ
第17条 セーフティカー
競技長の決定により、レースを非競技化するためにセーフ
ティカーが使用される場合がある。セーフティカーは、ド
ライバーまたはオフィシャルが危険な状況であるが、レー
スを中断するほどではない場合に使用される。その運用は
本規則の付則1に定める。
ーの着座が認められる。
④グリッド上には、登録されたチーム要員と競技役員
のみが立ち入りを認められる。
⑤前項③の場合を除き、ドライバー交代は認められない。
2.レースの再開
赤旗によるレース中断後の処置は、大会競技長、大会組織
第18条 レースの中断およびレースの再開
委員会、及びSTOにて全体の状況把握に基づいて再開の
事故等によってコースが閉鎖されたり、天候またはその他
決定を為し、大会審査委員会の承認のもと、全競技関係者、
の事由で競技の継続が危険となり、決勝レースを中断する
及び大会入場者全員に然るべき方法で通達されるものとす
- 25 -
- 26 -
る。
10)レースが「時間レース」の場合、赤旗中断からレー
1)中断はできる限り短く保たれ、再開時刻の決定が為さ
ス再開までの時間は競技時間として数えられるが、ド
れると、直ちにチームにはピット放送等を通じて伝達
ライバー運転時間は、中断(秒は切り捨て)からセー
され、同時に全競技関係者、及び大会入場者全員にも
フティカーによる再開1周回終了時点(秒は切り上げ)
然るべき方法で通達されるものとする。
2)レースの再開が決断された時点で、再開「5分前」が
『パドック放送』及び『モニター表示』により合図され、
再スタートの進行が開始される。
までの時間は運転時間から差し引かれるものとする。
3.レースの終了
赤旗によるレース中断後、大会競技長、大会組織委員会、
及びSTOにて全体の状況把握に基づいてレース再開が不
3)再スタートの先導車であるセーフティカーは、赤旗ラ
能と決定された場合、大会審査委員会の承認のもと、全競
インの先頭車両ではなく、当初のレース順位の先頭車
技関係者、及び大会入場者全員に然るべき方法でレース終
両の前に配置される。これは、再スタート5分前の合
了の通達が為されるものとする。
図と共にオフィシャルの誘導により当初のレース順位
この場合の処置は、レース中断の合図が出された周回の1
の先頭車両より前にいる車両はエンジンを始動し、コ
つ前の周回が終了した時点の競技結果が採用される。
ースを1周して再スタートの隊列の後尾に着くことの
合図である。
第19条 競技参加に対する遵守事項
4)赤旗中断時点で正規にピットインしていた車両に限り、
「5分前」の合図が出された時点でピット出口に整列で
きた車両は前項3)による隊列の更に後尾に着くこと
が認められる。
1 . 競技参加者は、自己の参加に係わるすべての者に、すべて
の法規および規則を遵守させる責任を有する。
2 . 競技参加者は、競技会期間中の権限を委任した代理人を指
名することができる。ただし、スポーツ規則に係る権限に
5)レースはスタートシグナルのグリーンライトを合図に
ついては、競技担当責任者(チームプリンシパル)にのみ
セーフティカー先導により再開される。セーフティカ
委任しなければならない。
ーに後続するすべての車両はグリッドを離れ、非競技
委任は、事前に文書にて競技会事務局に提出しなければな
化された周回でレースが再開される。
隊列は、当初のレース先頭車両を先頭にした隊列の後
尾に5分前にコースを周回して隊列後尾に着いた車両、
更に正規ピットイン車両で5分前にピットアウトでき
た車両の順番で構成される。
6)セーフティカー先導による再スタート時に、グリッ
ドからスタートできずに遅れてしまったドライバーは、
セーフティカー後方の車両列の最後尾につかなければ
らない。
3 . 競技担当責任者(チームプリンシパル)は、競技会期間中、
自己の競技車両が競技車両規定および安全規定に適合して
いることを保証しなければならない。
4 . 競技会期間中、エントリーに関わるすべての関係者は、当
該競技参加者やその代理人およびチーム監督と同様に規則
を遵守しなければならない。
5 . 競技参加者、競技担当責任者(チームプリンシパル)、ド
ならない。2名以上のドライバーが関与した場合には、
ライバー、チームクルー、およびゲストは、発行されたク
グリッド順に、隊列の最後尾に整列するものとする。
レデンシャル等を常に正しく身に着けていなければならな
7)セーフティカーは、以下の場合を除き、少なくとも1
周回後にピットに入る。
①全ての車両がセーフティカー後方でまだ整列されて
いない場合。
い。
6 . ペット類(身体障害者補助犬法に基づく場合、およびそれ
と同等の使命を持った動物を除く)のパドック、ピットエ
リアへの入場は禁止され、16歳未満の者は競技中のピッ
②さらに介入が必要な状況が重ねて発生している場合。
8)レース再開のスタートシグナルのグリーンライト点灯
を合図に、ピットでのすべての作業再開が許される。
9)この周回の間は、FIA国際競技規則付則H項第2章9.
セーフティカー運用手順2,9,15、2,9,16、2,9,17、
および2,9,18、が適用される。
- 27 -
トレーンへの出入りは、禁止される。また、競技車両およ
びオーガナイザーが特に認めた車両を除き、レース場のい
かなる場所においても自動車登録番号標(ナンバー)を有
さない車両等の使用は禁止される。
7 . 競技参加者、競技担当責任者(チームプリンシパル)、お
よびドライバー等のチーム関係者は、競技長によって待機
- 28 -
の指示があった場合、もしくは事情聴取等を受けた場合は、
指示があるまでサーキットを離れてはならない。やむを得
ない事由により代理人を残す場合は、競技会審査委員会の
承認を得なければならない。
8 . 指定された場所以外での火気の使用および喫煙は禁止され
る。
る日から決勝レースが終了しパスコントロールが解除され
るまでを言う。
12 . 参加者、及び競技担当責任者(チームプリンシパル)は、
レース期間中自チーム使用しているキャンペーンガール
(通称レースクィーン)の衣装に関し、STOにて着用拒否
の判断が下されることがあることを承知していなければな
9 . 競技参加者、競技担当責任者(チームプリンシパル)、ド
らない。これにより衣装が拒否された場合、新たなる衣装
ライバーおよびチームクルーは信義に基づき誠実な行動が
に変更し承認を受けない限り、当該キャンペーンガール(通
求められる。
称レースクィーン)の活動は認められないものとする。
また、観客、参加者相互、或いは競技役員、その他関係者
に対して、攻撃的または侮辱的な言動を行うことは厳に慎
まなければならない。
第20条 式典条項
各大会のレース終了後に行われる暫定表彰式には、当該入
10 . 公式予選、及び決勝レース中にピットボックスよりコース
賞ドライバー全員の出席が義務付けられる。また、当該入
側に立ち入る場合、第15条、(19)によるシグナリング
賞ドライバーは、指定タイヤメーカー提供の帽子(キャッ
プラットフォームの人員を除き、次の各項に掲げる衣服規
プ)を正しく着用して式典に臨むことを拒否できない。
制の対象となり、違反した場合は罰則の対象となる。
ただし、第15条、(19)によるシグナリングプラットフ
第21条 記者会見
ォームの人員も、公式予選(インターバルは例外的に除く)、
各大会にて公式記者会見が実施される場合は、指定された
及び決勝レース中にシグナリングプラットフォームとピッ
者は出席しなければならない。
トボックスを往復する場合は、次の各項に掲げる衣服規制
の対象となり、違反した場合は罰則の対象となる。
1)耐火性、或いは耐火性に富んだ材質による長袖、長
第22条 無線の使用
大会期間中、サーキット内で無線設備(アンテナを含む)
ズボンの着用が義務付けられる。長袖、長ズボンとは、
を使用して通信を行う場合、日本の電波管理法に従った方
双方ともくるぶしが隠れる長さで、穴や亀裂の無い形
法で無線通信が行われなければならない。(大会特別規則
状のものを言い、当初の状態のままで着用する事を言う。
で特に規定されている場合は、大会特別規則が本条に優先
2)耐火性、或いは耐火性に富んだ材質によるソックスの
して適用される。)
着用が義務付けられる。ソックスとは、足の爪先から
また、モータースポーツ無線協会(MOSRA)の無線器機
踵を経てくるぶしの上5cm以上を覆うものを言う。
の使用が強く推奨される。
3)耐火性、或いは耐火性に富んだ材質による靴の着用が
なお、無線設備の使用は、事前にSTOを通じオーガナイ
義務付けられる。靴とは、爪先から踵までを連続して
ザーに無線の詳細を届け出て、許可を得なければならない。
覆う一般的な靴形状の履物であり、それを当初の形状
この届出内容に逸脱し、電波法違反で取締りを受けた競技
のまま履く事を言う。通気穴(網目状のものを含む)
参加者に対しては、失格までの罰則が課せられる。
のあるものや、発泡ポリエチレン製、踵がベルト形状
またSTOは、チームが使用している無線の周波数を把握
になったサンダル状の履物はここで言う靴とはみなさ
すると同時に、場合によっては興行の一部として無線内容
れない。
を観客に一部公開出来る権利を有するものとする。
11 . 参加者、及び競技担当責任者(チームプリンシパル)は、
レース期間中自チームが指定されたパドックを正しく使用
第23条 得点基準
していることに対する全ての責任を負う。大会主催者、及
(1)STOにあらかじめ登録され、正式に参加受理されたチー
び/或いはSTOの指定したパドック使用方法に従わない参
ム(STOに登録されたゼッケン番号を基準としたクラス
加者は、理由の如何を問わず処罰の対象となることを承知
別の競技車両単位)に対し、大会毎に定めた得点を与え、
しているものとする。
得点数に従って第2条に規定するクラス別にシリーズ順位
ここでいうレース期間中とは、最初の参加確認が実施され
を決定する。
- 29 -
- 30 -
1)クラス別ポールポジションポイント(グリッド表によ
る)
チームをシリーズチャンピオンとする。
②複数のチームが同点の場合、以下の方法で決定する。
各クラス共通、グリッド表ポールポジションチームに
②-1 1位の回数が一番多いもの。
対し1ポイント。
②-2 1位の回数が同数の場合、2位の回数が一番多い
但し、決勝レースが中止され、大会が不成立となった
ものとして、それでも決まらない場合、同様の方
場合は、予選ポイントは不成立とする。
法で差がつくまで続ける。
2)シリーズの一戦として認定された各レースにおいて、
完走し順位認定された上位チームに与える得点は次の
③以上の方法で順位決定が難しい場合は、最終戦の順位を
もとにスーパー耐久機構(STO)が決定する。
通りとする。
①当初のレース距離が3時間または300km以上の競
技会については、下記得点が与えられる。
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
20
15
12
10
8
6
4
3
(1)各大会の賞は、各大会の特別規則書、または公式通知に示
9位 10位
2
1
①-1 当初のレース距離が5時間または700km以上
の競技会については、下記得点が与えられる。
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
30 22.5 18
15
12
9
6
4.5
9位 10位
3
第24条 出場奨励金の授与
1.5
①-2 当初のレース距離が12時間または1400km
以上の競技会については、下記得点が与えら
される。
(2)シリーズ出場奨励金は、第19条の規定に従い、各クラス
上位3位までのチームに下記の出場奨励金がスーパー耐久
機構(STO)より授与される。
※出場奨励金(税込)は、各主催者からの分担金を以下の
配分でSTOから該当チームに授与される。
(3)シリーズ出場奨励金の授与対象条件は、第19条の規定に
従い、クラス上位3位までのチームであっても、シリーズ
において合計5大会以上の出場実績(決勝レースにスター
トした実績)が必要とされる。
れる。
ST-1 ~ 4
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
45
35
27
23
18
13
9
7
9位 10位
5
3
①-3 当初のレース距離が40分または100km以上
ST-5
ADVAN(ST-1〜5)
シリーズチャンピオンチーム ¥1,000,000 ¥500,000
¥300,000
シリーズ2位チーム
¥500,000
¥200,000
¥200,000
シリーズ3位チーム
¥300,000
¥100,000
¥100,000
のスプリントレースで開催される競技会につ
(4)ST-Xクラスにおいては、前条(5)に基づき上位3位まで
いては、各レース結果に基づきそれぞれ下記
のチームおよびドライバーに対しSTOカップが授与され
得点が与えられる。
る。
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
10
7.5
6
5
4
3
2
1.5
9位 10位
1
0.5
3)また、当初のレース距離および時間が上記に当てはま
らなくなった場合は、STOブルテンにより発表する。
(2)シリーズ順位の成立には、各クラスとも少なくとも5大会
※法令に基づき、出場奨励金には源泉税が課税される場合
があります。ご了承ください。
第25条 競技細則
各大会における競技細則については、各大会特別規則に基
づいて運営される。
が第2条(2)によるクラスの成立を必要とする。
(3)チームは年間の各レースを通じ、第2条に規定する車両で
第26条 ブルテン、公式通知
あればクラスに関係なく異なる車両で参加しても良いが、
シーズン途中における規則の制定、改定などは、「STOブ
得点はSTOに登録されたゼッケン番号を基準としたクラ
ルテン」として公表される。また、各大会での細則は公式
ス別の競技車両単位で集計される。
通知として公表される。
(4)シリーズ順位の決定は、次ぎの通りとする。
①全戦の獲得ポイントを集計し、最も獲得ポイントの多い
- 31 -
- 32 -
第27条 スーパー耐久機構(STO:Super Taikyu Organization)。
(1)STOは、2014年 に 開 催 さ れ る ス ー パ ー 耐 久 シ リ ー ズ
の全主催者、及びスーパー耐久・エントラント・リーグ
(STEL)代表により組織され、運営される。
(2)STOは、スーパー耐久シリーズ2014の運営の円滑化、
諸規則の統一をはかり、シリーズの育成、振興をその目的
とする。
減速したまま他の車両を追い越したりせず走行を続け、セー
フティカー後方の隊列につく。
8 . セーフティカーは、少なくとも先頭車両がその後方につき、
残りの全車両がさらにその後方に整列するまで活動を続ける。
セーフティカーの後方についたら、レース先頭車両は車両5
台分以内の車間距離で続く。(再スタートの状況下は除く)
残りの車両はできる限り詰めて隊列を保たなければならない。
(3)STOの指名するスポーティング(競技)コーディネーター、
9 . 一度セーフティカーの後方についた先頭車両がピットインし
テクニカル(技術)コーディネーターおよび、認定(アド
た場合、セーフティカーの直後を走行している車両を先頭車
バイザリー)ドライバーはスーパー耐久レース運営の標準
両と見做し、セーフティカーはピットインした先頭車両を再
化、判断基準の統一性の維持、安全性・公平性の向上を目
的とし、大会役員と協力してシリーズを推進する。
度後方につけることはない。
10.セーフティカーが活動中、競技車両はピットレーンに進入
できる。
ピットインした車両とセーフティカー導入時にピットにて作
[附則1]
決勝レース中のセーフティカー運用規定
(FIA国際モータースポーツ競技規則付則H項に基づく運用)
業中の車両は、ピットレーン出口にてグリーンライトが点灯
している時のみコースインすることができる。
(最終コーナーにセーフティカーが確認され、その隊列の最
1 . セーフティカーは、車体の両サイドおよびリアに「SAFETY
CAR」と表記されルーフにイエローまたはオレンジ回転灯
を、車体後部にグリーンライトを備えた車両を使用する。
2 . セーフティカー導入決定と同時にシグナルタワーを含む全て
の監視ポストにおいて、振動表示のイエローフラッグならび
に「SC」と書かれたボードが表示され、セーフティカーが
活動中は継続提示される。
3 . セーフティカーはオレンジ灯を点灯させて、ピットレーン出
後尾がピットレーン出口を通過するまではレッドライトが点
灯され、コースインはできない)
11.セーフティカーの呼び戻しが決定されると、セーフティカ
ーはオレンジ灯を消灯し、その周回が終了する時点でピット
ロードに入る。
12.この時点で、セーフティカー後方に位置する先頭車両が走
行ペースを決定することができ、必要であればセーフティカ
ーとの車間距離を車両5台分以上としても構わない。
口よりコースインする。
セーフティカーがピットに戻るまでの間、事故の可能性を回
コースインは先頭車両の位置に関係なく、即時行われる。
避するために、車上のライトが消灯された地点から、各ドラ
4 . 全ての車両は、セーフティカーの後方に車両5台分の距離で
隊列を作って、整列しなければならない。
5 . セーフティカーの隊列は、以下の例外を除いて、セーフティ
カーがピットに戻った後、車両がスタートラインに到達する
まで追い越しは禁止される。
イバーは、加速、減速、または他のドライバーを危険にさら
したり再スタートを妨げたりする戦術的操作といった異常な
行為を行ってはならない。全ての競技車両は追い越すことは
なく隊列を維持し一定の速度で走行しなければならない。
13.セーフティカーがピットインロードよりコースアウトした
①セーフティカーから合図された場合
と同時に全ての監視ポストでは、イエローフラッグと「SC」
②セーフティカーがピットレーンを使用している間、指定さ
ボードを撤去し、同時にグリーンフラッグが振動表示される。
れたガレージエリアに車両が停車している場合。
③明らかに問題を抱えて車両がスローダウンしている場合。
6 . セーフティカーが活動中、必要以上の減速走行、異常走行、
またはいつなんどき他のドライバーへ危険が及ぶかもしれな
い走行をしてはならない。
7 . 競技長から指示があった場合、セーフティカーはセーフティ
車両の隊列が、メインストレートを通過する際にグリーンラ
イトが提示される。
ただし、スタートライン(コースによっては、コントロール
ライン)を越えるまでは、追い越し厳禁となる。
14.セーフティカーが活動中の各周回は、レース周回として数
えられる。
カーと先頭車両の間にいる車両に対してグリーンライトを使
15.セーフティカーが活動中に決勝レースが終了した場合、セ
いセーフティカーの前に出るよう合図する。これらの車両は
ーフティカーは最終周回終了時にピットレーンに入り、競技
- 33 -
- 34 -
車両は追い越しすることなくトラック上を走行し、そのまま
の状態でチェッカーフラッグを受ける。
《ドライビングマナーに関するガイドライン》
スーパー耐久シリーズは6クラスが混走で成り立っている。各ク
ラスそれぞれの車両を尊重するとともにスポーツマンシップに則
セーフティカー後方からのレーススタート
り走行しなければならない。
特殊な状況の場合、レースがセーフティカー後方からスター
トする場合がある。この場合、1分前シグナルの前の何れか
1 ) ドライバーは定められたトラックのみを使用し、常にサーキ
の時点で、セーフティカーのオレンジ色のライトが点灯され
ットにおけるドライビングマナー(FIA付則L項 第4章「サ
る。これはレースがセーフティカーの後方からスタートする
ーキットにおけるドライブ行為の規律」を遵守しなければな
ことをドライバーに知らせる合図となる。グリーンのラ イ
トが点灯されると、セーフティカーはグリッドを離れ、すべ
ての車両はグリッド順と、車両5台分以下の距離を保ちなが
ら続く。フォーメーションラップは行われず、レースはグリ
ーンのライトが点灯した時点でスタートとなる。
追い越しが認められるのは初めの周回でのみ、ある車両がそ
のグリッドポジションから遅れた際に、他の残りの競技車両
が著しく遅れをとらないためにその後方の車両が抜かざるを
得ない場合にだけである。
セーフティカー後方の最後尾車両がピットレーン終端部を通
過した直後に、ピット出口のライトは第1周回終了後にグリ
ーンになり、その時点でピットレーンにいる車両はコースに
合流でき、セーフティカー後方の車両隊列の最後尾に加わる。
出遅れた車両、およびセーフティカーが先導している周回の
途中でスタート順序の位置を保てなかった車両は、その他の
らない。
2 ) 基本的に同一周回で競う車両は、先行する車両に優先権があ
る。
3 ) 方向指示器(フラッシャーランプ)の使用方法は、自分が行
きたい方向を示す。
4 ) 各クラスの車両は、常に速い車両が後方より急速に近づくこ
とを想定し、後方確認を怠らない。
5 ) 速い車両は、クラス違いの先行車両が避けてくれないことを
原則として走ること。
6 ) 基本的に同一周回車両同士で順位を争うこと(ピットイン・
タイミングにおける周回違いを除く)。
7 ) 同一周回で競う車両同士では、相手の前に位置する車両は、
急激な車線変更は慎むこと。
8 ) 競争相手や周回遅れの車両を接触によるスピンやコースアウ
ト、クラッシュに陥らせない。
走行中の車両を追い越すことはできず、セーフティカー後方
9)サイドバイサイドでコーナーに入った車両同士の場合、お互
の車両隊列の最後尾につかなければならない。2名以上のド
いの走行ラインを尊重し、車両の接触によりコース外に押し
ライバーが遅れた場合、それらはグリッドを離れた順に、隊
列の後尾に着かなければならない。
出してはならない。
10)先行車両を追い抜き直後、または追い抜き終了以前に、幅
寄せおよび当該追い抜いた車両の走行を妨害しない(追い越
して前に出た場合の割り込み行為による事故防止)。
11)威圧的、攻撃的意図をもつ接触行為はしてはならない。
12)予選およびテスト時、タイムアタックしている車両に対し
ては、積極的に進路を譲る(妨害行為の禁止)。
13)走行中の車両が重大なメカニカルトラブルを抱えた場合、
安全を確保しつつ直ちにトラックを離れなければならない。
特に、車両からのオイル漏れを認識した場合は、先ずレーシ
ングラインを外れ、次にトラックから離脱して安全な場所に
停止すること。決してピットに戻ろうとしてはならない。
14)車両をコース上に放置するドライバーは、可能な限りトラ
ックから離れたガードレール開口部付近にステアリングホイ
ールを装着した状態で停車しなければならない。
15)クラッシュした場合には先ずキルスイッチを切り、火災が
発生している場合には適切に消火器を作動させなければなら
- 35 -
- 36 -
ない。
スーパー耐久機構(STO)事務局
16)車両から降りた場合には速やかにバリヤの後ろに入り安全
を確保すること。また、それまではヘルメットを脱がないこと。
17)ドライバーはオフィシャルの許可なくトラックを横断しな
〒107-0061 東京都港区北青山1-4-5 ロジェ青山302
ケイツープラネット株式会社内
TEL.03-5414-7179 FAX.03-5414-7189
いこと。
18)赤旗が表示された場合は十分に減速しコントロールされた
スーパー耐久・エントラント・リーグ(STEL)事務局
速度で各車両のピットに戻らなければならない。この時追越
〒211-0012 神奈川県川崎市中原区中丸子586
しは禁止され、スピン、コースアウト等も厳禁。
19)走行セッションはチェッカー旗により終了となり、この旗
有限会社アールエーテック内
TEL.&FAX.044-422-7743
を見て2度以上コントロールラインを通過してはならない
(ダブルチェッカー禁止)。
20)フォーメーションラップでは前車両との間隔を10車身以
スーパー耐久機構(STO)公式WEBサイト
http://www.supertaikyu.com/
内、GRIDボード提示以降、ならびにSC導入時には5車身以
内で走行するように務めなければならない。
21)GRIDボード提示以降は”2x2フォーメーション”を形成し、
2014年3月1日
スーパー耐久機構(STO)制定、発行
隊列を乱すような加減速は禁止。
《危険な行為、行動の禁止》
1 ) 黄旗中や赤旗中の減速が不十分でスピン、接触、クラッシュ
する行為、またはそれらを誘引したり、誘発を引き起こす行
為、およびそれらを引き起こす恐れの高い行為をしてはなら
ない。
2 ) 報復行為、行動をしてはならない。
3 ) コースアウト後におけるコース復帰の安全確認を行わない行
為をしてはならない。
4 ) スピン・コースアウト等の後、現場をさらに危険な状況にす
る行為をしてはならない。
5 ) 不可抗力を除く、コース上での停止もしくは一時停止(コー
ス外への停車を遵守)。
6 ) ピットアウト直後の第1コーナー(第2コーナーを含む場合
もある)で、本コースを走行する車両の進路を妨害すること
をしてはならない。具体的には、ピットアウトした車両は本
コース走行車両を優先させ、かつ当該コーナーはピットロー
ド側をキープすること。
7)暴力行為をしてはならない。
《ドライバー同士の注意喚起》
1 ) 走行中のことが原因で他のドライバーに口頭で注意喚起する
場合、自チームのプリンシバル等の管理者やアドバイザリー
ドライバーを同道の上、注意喚起すること。
2 ) 暴力行為に対しては、本シリーズ規則によるペナルティのみ
ならず、出場停止、行政への告発等の処置も行う。
- 37 -
- 38 -
1 、 特認車両に対する有効期限は設けられない。
スーパー耐久シリーズ、参加特認車両一覧
2 、 特認車に関する特別規定は、シリーズ技術規則に規定され
スーパー耐久シリーズ規則、及び技術規則に基づき2014
年1月現在の参加が特認された車両は、次の通りです。
特認日
製造者
車種
形式・要件
SW20
(NAエンジン車)
1997 3 12 トヨタ MR2
クラス 付帯条件
4
なし
1999 6 18 マツダ RX-7
FD3S(2座席車両)
3
なし
1999 10 15 ホンダ S2000
AP-1
S
なし
2001 5
NA1、NA2
3
なし
2003 2 15 ニッサン フェアレディー Z
Z33
3
なし
フェアレディー Z
Type-E ST1
Z33
1
なし
2006 3 17 Chevrolet Corvette C6 Coupe C6
1
1470㎏
2006 4
GWS191-BEXQH
1
1550㎏
1
ホンダ NSX
2005 3 30 ニッサン
7
トヨタ LEXUS GS450h
2006 6 15 ニッサン
フェアレディー Z
Type-E ST1
Z33(3.8ℓENG、
Fホイル18×10JJ)
1
なし
2006 6 15
ランサーエボリュー
ション・ワゴン
CT9W(タイヤ:
235/40R18)
2
なし
フェアレディー Z
2007 1 24 ニッサン Ver.NISMO
Type380RS-C
Z33
1
なし
2007 1 24 BMW Z4 M Race
Z4
1
1290㎏
※1
1
タイヤF&R
280/680
R18
3
なし
三菱
フェアレディー Z
2008 4 22 ニッサン Ver.NISMO
Type380RS-C
2010 6 16 ニッサン
Z33
(ENG:VQ35HR、
3798㏄)
フェアレディ Z
Z34
2010-NISMO-Z34
2010 6 16 ニッサン GT-R
R35
1
1480㎏
FT120ℓ
2011 10 20 Alfa Romeo 147GTA cup
GH-937AXL
4
1,050㎏
2012 3 11 トヨタ レクサスGS 350
DBA-GRS191
3
なし
2013 4 19
FIAT
ABARTH 695
ASSETTO CORSE
2FA
4
なし
2013 4 19
FIAT
ABARTH 500
ASSETTO CORSE
2FA
4
なし
- 39 -
る。
3 、 付帯条件は、予告なしに設定、あるいは変更されることが
ある。但し、この場合はブルテンとして公示される。
※ 1 : BMW Z4 M Coupeの ホ イ ル サ イ ズ は、Front &
Rear 11J×18とする。
- 40 -
大会主催者連絡先一覧
第 1 戦 〒321-3597 栃木県芳賀郡茂木町大字桧山120-1
2014年プラチナドライバー認定者一覧(敬称略)
ア行
ツインリンクもてぎ レース事務局
荒 聖治 飯田 章 五十嵐勇大 井口 卓人
TEL.0285-64-0200 FAX.0285-64-0209
伊沢 拓也 石浦 宏明 井出 有治 伊藤 大輔
第 2 戦 〒989-1301 宮城県柴田郡村田町菅生6-1
スポーツランドSUGO レース事務局
TEL.0224-83-3111 FAX.0224-83-3697
第 3 戦 〒410-1307 静岡県駿東郡小山町中日向694
富士スピードウェイ レース事務局
TEL.0550-78-2340 FAX.0550-78-1278
第 4 戦 〒701-2612 岡山県美作市滝宮1210
岡山国際サーキット レース事務局
TEL.0868-74-3311 FAX.0868-74-2600
第 5 戦 〒510-0295 三重県鈴鹿市稲生町7992
鈴鹿サーキット SMSCレース事務局
TEL.0593-78-3405 FAX.0593-78-3625
第 6 戦 〒877-0312 大分県日田市上津江町上野田
1112-8
大嶋 和也 織戸 学 折目 遼
カ行
影山 正美 片岡 龍也 加藤 寬規 金石 勝智
金石 年弘 国本 京佑 国本 雄資 黒澤 治樹
木暮 卓史 小林可夢偉 小林 崇志
サ行
嵯峨 宏紀 佐藤 琢磨 関口 雄飛
タ行
高木虎之介 竹内 浩典 田嶋 栄一 立川 祐路
田中 哲也 谷口 信輝 塚越 広大 土屋 武士
ナ行
中嶋 一貴 中嶋 大祐 中野 信治 中山 友貴
野田 英樹
ハ行
オートポリス・レース事務局
TEL.0973-55-1111 FAX.0973-55-1113
服部 尚貴 平川 亮 平手 晃平 平中 克幸
福田 良 藤井 誠暢 星野 一樹 細川 慎弥
マ行
松浦 孝亮 松田 次生 道上 龍 光貞 秀俊
スーパー耐久機構(STO)事務局
C/O K2Planet co.,ltd. Loge Aoyama302 1-4-5
武藤 英紀 本山 哲
ヤ・ラ・ワ行
Kita-Aoyama
安田 裕信 柳田 真孝 山本 左近 山本 尚貴
Minato-Ku Tokyo JAPAN JP code 107-0061
横溝 直輝 脇阪 薫一 脇阪 寿一
東京都港区北青山1-4-5 ロジェ青山302
ケイツープラネット㈱内
以上
TEL.+81-(0)3-5414-7179
FAX.+81-(0)3-5414-7189
- 41 -
- 42 -
スーパー耐久シリーズ2014 技術規則2014年版
第1章 参加車両
本シリーズに参加する車両は、2014年JAF国内競技車両規
目 次
則、第1編、第2章(競技車両の排気音量規制)、第3章(一般規定)、
第 1 章 参加車両………………………………………………… 44
第4章(安全規定)に従い、更に以下に規定される「スーパー耐
第 2 章 スーパー耐久シリーズ・技術規則…………………… 44
久シリーズ・技術規則」に合致した車両とする。
第1条 参加車両の基本定義…………………………… 44
た だ し、ST-Xク ラ ス に 参 加 す る 車 両 は、FIA国 際 ス ポ ー ツ 規
第2条 最低重量………………………………………… 45
則[THE INTERNATIONAL SPORTING CODE] の 付 則J
第3条 エンジン………………………………………… 45
[APPENDIX -J]、257A項-2014[Article257A-2014]、
第4条 シャシー………………………………………… 49
GTカ ー カ ッ プ 技 術 規 則[Technical Regulation for Cup
第5条 車体……………………………………………… 55
Grand Touring Cars]、のグループGT3[Group GT3]の規
第6条 配管・他………………………………………… 58
定に準拠し、本規則第8章の規定に従った車両とする。
第7条 特認部品………………………………………… 59
これには、SRO、およびFIA GT Committeeの決定事項も含ま
第8条 ポルシェ 911 GT3 JGN 特別規定… … 60
れる。
第 3 章 STO 認定部品、空力部品(エアロパーツ)規定…… 62
第1条 STO 認定部品の定義… ……………………… 62
第2章 スーパー耐久シリーズ・技術規則
第2条 空力部品の基本定義…………………………… 63
第3条 空力部品………………………………………… 63
第4条 空力部品の指定登録規定……………………… 65
第 4 章 STO 認定クラッチ、フライホイール規定…………… 67
第 1 条 参加車両の基本定義
本基本定義には、ST-Xクラス参戦車両は含まれない。
特に認められたものを除き2座席以上を有する車両とする。
第1条 STO 認定クラッチ、フライホイールの定義…… 67
また車両はFIAグループN、A(、ただし、1992年まで
第2条 クラッチ、フライホイールに関する認定の定義…… 67
に公認されたスポーツ進化を除く)、JAF量産ツーリング
第3条 クラッチ、フライホイールの STO 認定部品申請…… 67
カーとして公認されているか、JAF登録車両又はSTOが
第4条 申請の期限、及び方法………………………… 68
認めた車両として登録されていなければならない。
第 5 章 STO 認定部品、ブレーキ規定………………………… 68
本規定によって許されていない全ての変更及び調整仕上げ
第1条 STO 認定ブレーキの定義… ………………… 68
は厳禁される。
第2条 ブレーキに関する認定の定義………………… 68
車両に対して行うことのできる作業は、通常の整備に必要
第3条 ブレーキの STO 認定部品申請……………… 68
な作業または使用による摩耗、事故によって損傷した、部
第4条 申請の期限、及び方法………………………… 69
品の交換に必要な作業のみである。許可されている変更及
第 6 章 ST-X クラス の車両規定… …………………………… 69
び付加物の制限については、後記で規定される。これら以
第1条 参加車両の基本定義…………………………… 69
外に、使用による摩耗、事故によって損傷した部品は、い
第2条 参加車両………………………………………… 69
ずれも、損傷した部品と全く同一の日本国内で販売されて
第3条 消音器の装着と触媒式排気ガス浄化装置の装着…… 71
いる部品によってのみ交換が許される。本車両は厳密に量
第 7 章 STO 特認車両規定……………………………………… 72
産車であり、基本車両(同一車両型式)の資料と同一でな
第1条 STO 特認車両の要件… ……………………… 72
ければならない。
第2条 特認車両申請…………………………………… 72
マニュアルミッションを搭載するために、同一車種のオー
第 8 章 STO 特認部品規定……………………………………… 72
トマチック車両の車体を使用することが許され、当該車体
第1条 STO 特認部品の定義… ……………………… 73
を最小限の範囲で改造してもよい。本規則に定めていない
第2条 STO 特認部品申請…………………………… 73
事項であっても一般規定、安全規定は守らなければならな
第3条 申請の期限、及び方法………………………… 73
い。
第 9 章 ハイブリッド車両に対する特別規定………………… 73
なお、自動車製造者から国土交通省認定番号のない車両用
第10章 インタープロト車輌に対する特別規定… …………… 74
の純正部品が販売、または追加された場合、事前にSTO
第11章 STO ブルテン… ……………………………………… 75
へ当該部品の使用に関する許諾申請をし、STOに承認さ
- 43 -
- 44 -
れた場合のみ、その部品は純正部品と同等の扱いで使用が
クスは当初のままでなければならない。
認められる。
フィルターボックス前部に位置するボルトあるいはバ
ンド等により装着されたパイプ、ダクト及びフィルタ
ーボックスとキャブレター、あるいはスロットルボデ
第 2 条 最低重量
ィ間のホースに補助的に取り付けられている装置(吸
2)-1 最低重量は、次の通りとする。
ST-1クラス
5,500㏄以上
1,550㎏以上
5,500㏄以下
1,480㎏以上
5,000㏄以下
1,410㎏以上
4,500㏄以下
1,340㎏以上
4,000㏄以下
1,260㎏以上
ST-2クラス
一律
1,260㎏以上
ST-3クラス
3,500㏄以下
1,180㎏以上
ST-4クラス
ST-5クラス
3,000㏄以下
1,100㎏以上
2,500㏄以下
1,020㎏以上
2,000㏄以下
940㎏以上
1,600㏄以下
850㎏以上
一律
850㎏以上
2)-1-1 ST-Xクラスの車両最低重量は、SRO/FIA GT
Committeeの指定する重量とする。
2)-2 2)-1の規定にかかわらず、車両別に最低重量を決定
気音防止レゾネーター、ブローバイガス循環ホース等)
を取り外すことができる。ただし、取り外した後の穴
は完全に塞がなくてはならない。又ラジエターアッパ
ーパネルエンジン側及び外側にダクトを取り付けるこ
とができる。
3-5 ) オイルポンプ
シム及びスペーサーによる油圧の調整機構に限り変更
が許される。
3-6 ) オイルフィルター
自由。ただし、取付け位置の著しい変更は許されない。
3-7 ) インジェクションシステム
オリジナルのインジェクションシステムが保持され、
機能していなければならない。ベンチュリーの直径あ
るいはスロットル開口部を変更することができない。
エンジンに供給される燃料の量を調整しているフュー
エルインジェクション装置の部品(ECU、インジェ
クター、コネクター、プレッシャーレギュレター、エ
アフロメーター等を含む)は流入する空気の量に影響
する。
車両別の最低重量は、ブルテンにて公示される。
2)-3 最低重量は、全クラスに渡りシーズン途中で加重、
なければ、改造又は交換することが許される。
3-8 ) 燃料ポンプ
軽減の見直しが行われる場合がある。
安全燃料タンクを装着した場合に限り、燃料ポンプを
ただし、軽減の場合は2014JAF国内競技車両規則、
電気式ポンプに変更することが認められ、もとのポン
第1編、第3章3-2)に規定された「N2」の最低重量
を下回ることはない。
2)-4 本規則発行以後に最低重量が変更された場合、ブル
テンにて通知される。
プを取り除くことが許される。
3-9 ) バルブスプリング
バルブスプリングは自動車製造者の定めた数と取付け
部を変更することなく取り付けられることを条件に他
のものと交換することができる。
3-10)バルブ及びバルブシート
第 3 条 エンジン
バルブガイド、バルブシートは基本車両に設定されて
3-1 )気筒容積
変更は許されない。
いる純正部品への変更は許される。
3-11)カムシャフト
3-2 )サーモスタット
基本車両に設定されている純正部品への変更は許され
自由。
3-3 )クーリングファンおよびファンシュラウド
取外し及び変更が許される。クーリングファンの変更
に伴うファンシュラウドの最小限の改造は許される。
る。
3-12)ピストン及びコンロッド
ピストン及びコンロッドはバランス調整のみ許される
が、それぞれ1個が未加工品であること。
3-4 )エアクリーナー
エアフィルターは自由。ただし、エアフィルターボッ
- 45 -
3-13)ヘッドガスケット
- 46 -
ヘッドガスケットの変更は許される。
3-17.2.1)排気口
排気口はホイールベースの中央を通る垂直面の後方
3-14)オイルパン
3-20)の場合を除きオイルパンの外観変更は許され
ない。ただし、エンジンオイルの片寄り防止、及び温
度センサー取り付けのための追加加工は許される。ま
た、エンジンへの取り付け位置及び取り付け方法/作
動原理を変えなければ、オイルストレーナーの位置を
変更することもできる。
なければならない。
3-17.2.2)消音器を取り付ける場合
ブラケットの取付けを除き、車体の改造は許されな
い。
3-17.2.2)-1 消音器の保持
当該大会の公式車検を通過した車両に取り付けられ
ている消音器は、当該大会が終了するまで同車両の
3-15)フライホイール
基本車両に設定されている純正部品への変更を除き、
元の位置で保持されていなければならい。このこと
変更は STO が認定した部品(スチール製)に限り自
は、競技中に脱落などが生じた場合、直ちに修復さ
由。STO の認定部品は本規則第5章に規定される。
れなければならない事を意味する。
3-17.2.3)触媒式排気ガス浄化装置
3-16)電気系統
●電気的に諸装置を調整できる調整装置(ECU等全
参加車両は、触媒式排気ガス浄化装置を装着しなけ
てのコンピューター類のコントローラーを含む)は
ればならない。排気ガスは常に触媒式排気ガス浄化
当初から装着されているものを除き車室内に設置さ
装置を通過しなければならない。取り付け位置は自
れてはならない。
由。ただし、取り付け位置は車体下部に着色マーキ
●点火装置は、装着ブラケットを含み、改造が許される。
ングにより明示されなければならない。
デイストリビューター方式を同時点火方式(マルチ
STOは、特に車両製造者などから競技用の触媒式
コイル方式等)に変更することは許される。
●取付け位置を除き、バッテリーは自由。
取付けブラケット、ボルトの変更も許される。
排気ガス浄化装置が販売されている場合を除き、藤
壺技研工業株式会社製の競技専用触媒(キャタライ
ザー・部品番号001176)の使用を推奨する。
3-17.2.3)-1 触媒式排気ガス浄化装置の保持
3-17)吸・排気系統
吸入・排気マニホールドは国内向けの当初の部品と同
当該大会の公式車検を通過した車両に取り付けられ
一な純正部品との交換が許される。
ている触媒式排気ガス浄化装置は、当該大会が終了
ただし、ポート内面に段付修正を行う場合、取付け面
するまで同車両の元の位置で保持されていなければ
より5mmの奥行の範囲に限り、シリンダーヘッド側
ならい。このことは、競技中に触媒、或いは触媒式
を含み許される。
排気ガス浄化装置本体に脱落などが生じた場合、直
ちに修復されなければならない事を意味する。
3-17.1)吸気系統
取付け位置について、取付け穴の修正によりポート
ただし、競技終了後の再車両検査にて、同装置が内
合わせを行うことも許される。インタークーラーの
蔵する触媒に当初の体積より明らかに減少が認めら
ホースの変更は許される。
れた場合、不可抗力と思われる場合を除き、その処
置は大会審査委員会に委ねられる。
3-17.2)排気系統
排気マニホールドは防熱措置を施すことは許される
3-18)ウォーターラジエター
が、確認作業のため全面的に覆うことはできない。
車体側取付け部の変更がなければ容量及びラジエタ
排気マニホールド後方(過給装置付の場合、過給装
ーキャップ圧力の変更が許される。ホース類の変更
置の後方)の部分は材質を除き自由とするが、取
は許される。ラジエターに空気を取り入れる為の導
り外した場合、2014JAF国内競技車両規則、第1
風板をグリルとラジエターとの間に取り付けること
編、第3章 “公認車両及び登録車両に関する一般
規定”4-6.1)
、4-6.2)に従って処理されていな
は許される。
3-19)エンジンオイルクーラー
ければならない。触媒装置装着に関しては、本条
オイルクーラーの取付け及び変更は許される。もと
3-17.2.3)、並びに3-17.2.3)-1に従うものとする。
のオイルクーラーを取り外すことも許される。ただ
- 47 -
- 48 -
し、車体外部への取付けは認められない。
3-20)オイルキャッチ装置
YEAR BOOK(タイヤ協会規格)に許容された範
囲におけるリムの幅が適用される。また、量産時に
オイルキャッチ装置は、2014JAF国内競技車両
設定されていた場合を除き、直径の異なるホイール
規則、第1編、第4章、第19条に従って備えられて
は同時に装着できない。
いなければならない。
ただし、ハブボルトは当初の材質を変えなければ著
3-20.1)複数のオイルキャッチ装置を併用する場合、少
なくとも1個のオイルキャッチ装置が前項の規定を
満たしていなければならない。
しく長いものを除き、長さは自由。ホイールの材
質は、スチール製以外のものはアルミ合金製とし、
JWL、又はJWL及びVIAマークのあるものとする。
3-20.2)オイルキャッチ装置に回収されたオイルを自然
4-3.2)タイヤ及びホイールは、いかなる場合も車両の他
重力によってオイルパンへ還流させる装置の取付け
の部分と接触してはならず、かつ、フェンダーから
は認められる。ただし、その為のホース、パイプ、
はみだしてはならない。ホイールのオフセットは自
金具類は確実な方法で取り付けられていなければな
らず、また、取付けの為のエンジンへの加工はヘッ
由。ただし、スペーサーは禁止される。
4-3.3)タイヤ交換の迅速化と安全性向上を目的として、
ドカバー、及びオイルパンのみとし、最小限に限り
ハブナットをホイールのハブボルト穴部分に固定す
認められる。
る装置の取り付ける場合、次の通り規定する。
3-21)オイルポンプ取り付け位置に関する特別事項
ニッサンFAIRLADY Z(Z33)のオイルポンプ取
1 ) ホイールにハブナットを固定する固定器具を、
「ハブナット固定装置」と言う。
り付け位置は、その搭載位置をボックス型遮蔽装置
2 ) ハブナット固定装置は、JWL又はJWL/VIA取
による外部との遮断を条件にトランクルーム内の搭
得ホイールに一切の加工なしに取り付けられてい
載を認める、これに伴う最小限の改造は認められる。
なければならない。当初からホイールにハブボル
ト用以外のボルト穴が開いている場合も、理由の
如何を問わずこのボルト穴を使用してハブナット
第 4 条 シャシー
固定装置を取り付けてはならない。
4-1)クラッチ
第5章の規定に基づきSTOが認定した部品に限り自
3 ) ハブナット固定装置の材質は、軽質量なプラス
由。ただし、ツインプレートを最大とする。なお、レ
チック、またはそれと同等の物とし、金属性のも
リーズアーム機構の変更取り付けは認められる。カー
のであってはならない。また、形状は鋭角な断面
ボンの使用は禁止される。
4-2)トランスミッション、ディファレンシャル
を持っていてはならない。
4 ) ハブナット固定装置は、ホイールのハブボルト
4-2.1)基本車両に設定されている純正部品への変更は許
穴1個に対し1個の取り付けが認められる。よっ
される。シフトレバーはボルトオンでのみ取り付け
て、ホイールのハブボルト穴全体、または一部を
られる変更及び改造が許される。
連結するような方式のハブナット固定装置は認め
リミテッドスリップデフは、いかなる改造も伴わず
ボルトオンでの取付けのみが許される。
4-2.2)オイルクーラー
られない。
5 ) ハブナット固定装置をホイールに取り付ける場
合は、当初のハブボルト穴に直接取り付けられる
空冷式オイルクーラー及び電動オイルポンプを取り
接着、圧入などの方法に限られる。よって、前記
付けることができる。ただし、車体外部への取り付
方法で取り付けが出来ない場合、或いは何らかの
けは認められない。オイルクーラーの導風板は前後
補助具を使用しないと取り付けが出来ない場合な
を含め20cm以内とする。
どは、ハブナット固定装置の使用は禁止される。
6 ) ハブナット固定装置を使用するチームは、自チ
4-3)ホイール
4-3.1)基本車両の資料に記載された以外への径の変更
ームのテクニカルパスポートに装置の構造を説明
は許されない。ただし、基本車両で使用が認めら
する構造図、機能を解説する原理図、及び装置の
れている当初のタイヤサイズを基準としてJATMA
材質を記載した「ハブナット固定装置説明書」を
- 49 -
- 50 -
自チームにて作成し、これを添付しなければなら
ックルアームのタイロッドとの連結点の座標及び材質
ない。
が保持されていることを条件に、ナックルアームの変
更が許される。
4-4 )タイヤ(ワンメイクタイヤ)
STOは、タイヤの供給先を1社、或いは特定の複数社
4-5,1)次の条件を満たすピロボール式アッパーマウント
部品は使用が認められる。
に限定する権限を有する。
2014年シーズンは、横浜ゴム株式会社を全クラス
条件1 、オートスポーツ・アンド・スペシャル・
エクイップメント・アソシエーション
に渡る独占的タイヤ供給先(ワンメイクタイヤ)とし、
(ASEA)基準の認定を受けた部品であ
同社がスーパー耐久シーズン2014向けに製造販売
ること。
したタイヤ(指定タイヤ)以外は、使用が禁止される。
4-4.1) 装着できるタイヤは、横浜ゴム株式会社の申請
条件2 、ASEA基準認定部品であることは、使用
に基づき、STOの発表する「車種別使用タイヤ一
するエントラントの責任で第3者に対し
常時証明できるものであること。
覧」に記載されたタイヤのみとする。また、ST-5
クラスの使用タイヤは、特に認められた場合を除き、
条件3 、フロント用、及びリア用を問わず、前記
条件1、及び2、を満たせた部品である
190/580R15のワンサイズとされる。
こと。
4-4.3 ) 指定タイヤは、STOより特に指定された場合を
除き、シーズンを通じて車種ごとにドライ用1種類、
本規則は、第8条、8-4)②項に対しても適用さ
ウェット用1種類とする。また、シーズン中に種類
れる。
の変更が生じた場合、その都度STOより発表される。
注:ASEA基準認定部品に関しては、次のASEA
4-4.4) 指定タイヤには、事前に指定タイヤであること
ホ ー ム ペ ー ジ 参 照。HYPERLINK"http://
を証明する刻印が各サーキットの横浜ゴム㈱タイヤ
www.asea-jp.org/"
ガレージにて施される。この刻印の無いタイヤは指
ASEA基準認定部品に関する詳細のお問い合
定タイヤとはみなされない。指定タイヤ刻印の無い
わせ先:NAPAC(ASEA)事務局
タイヤを使用した場合、本技術規則違反として相応
TEL.03-5487-8188
4-6 ) ストラットタワーバー
の罰則対象となる。
4-4.5) 横浜ゴム㈱指定刻印:使用タイヤサイドウォー
ストラットアッパー取付けボルト(或いは当初の取り
ルに、ブルーの文字で[YH]と刻印される。
付け部分)のみを利用して取り付けることを条件に材
タイヤには,いかなる場合もリグルーブを含み一切
質を含め自由。
4-7 ) スプリング
の加工も許されない。
4-4.6) 指定タイヤ導入に伴い、次図に示すステッカー
車体への取付け位置、取付け方法、主要な形式及び作
表示が参加各車に義務付けられる。
動原理を変えなければ変更は許される。補助スプリン
添付位置は、前後バンパーの右端、及び左端部分。
グの付加は許される。ただし、同一形式、同一中心で
直列に取り付けられていなければならない。車高調整
式への変更に伴うスプリングシート変更、及び挿入物
の追加も認められる。
幅:200mm
Front…view
Rear…view
4-8 ) スタビライザー及びスタビライザーブッシュ
スタビライザーは径の変更が許される。また、スタビ
リンクのみの変更も許される。ただし、取り付け位置
4-5 )ストラット及びショックアブソーバ
の変更は認められない。使用する材質に関しては、ス
車体の取付け位置と取付け方法、数及び作動原理を変
テンレス、またはスチール材、および純正と同等な材
えなければ変更は許される。走行中に減衰力を変更で
質とする。スタビライザーが当初から取り付けられて
きるシステムの搭載は許されない。ストラットとナッ
いない車両については、基本車両に設定されている場
クルアームが一体構造となっている場合は、当初のナ
合に限り、取付けが許される。スタビライザーブッシ
- 51 -
- 52 -
ュは、形状及び寸法の変更が無ければ、金属を除き他
トアップ機能(ステリングホイールが 90°以上の角
の材質に変更することが許される。スタビライザーの
度で上部に跳ねあげられる機能)を持たせなければな
径の変更にともなうブッシュ内径の変更は許される。
らない。クイックリリース機構は、ステアリングホイ
ただし、可変スタビライザーへの変更は認められない。
ール軸と同中心の黄色に着色されたフランジにより構
成され、ステアリングホイール裏側のステアリングコ
4-9 )ブレーキ
4-9.1)ブレーキシュー、ライニングパット、及びブレー
ラムに取り付けられていること。その操作は、ステア
キホースの交換、変更が許される。ただし、本規
リングの軸に沿ってフランジを引くことによりリリー
則第6章の規定に基づく場合は、ブレーキローター、
スが行われるものであること。また、チルトアップ装
ブレーキキャリパー、及びプロポーショニングバル
置の場合はボスとステアリングホイールの間に取り付
ブの変更も認められる。この場合、サイドブレーキ
けられていること。
の取り付けはレバーを含め任意とされる。
取り付けが認められるクイックリリース装置、或いは
4-9.2)ディスクブレーキのバックプレートの取り外しは
チルトアップ装置は、安全性の見地からASEA基準認
許される。サーボブレーキとの接続を外すことはで
定品であるか、それと同等以上の強度が実証された試
きるが、取り外してはならない。
験結果をSTO事務局に提出し、使用が許可されたも
4-9.3)アンチロック装置との接続を外すこと、及びアン
のに限られる。
チロック装置を取り外すことは許される。
ただし、身体障害者用のハンドドライブ装置の装着に
また、取外しに伴うパイプの修正及び変更は許され
より、クイックリリース装置、或いはチルトアップ装
る。
置の装着が不能とSTOに判断された場合、装着は任
4-9.4)ブレーキの冷却は空気による場合に限り認められ
意とされる。
る。ブレーキに冷却用の空気を送り込むフレキシブ
注:ASEA基準認定部品に関しては、下記ASEAホー
ルダクトを設置することはフロントブレーキに限り
ムページを参照。HYPERLINK "http://www.asea-
認められる。
jp.org/"
空気の取り入れ口は当初の車体形状を利用して(補
また、ASEA基準認定部品に関する詳細のお問い合わ
助ランプ穴等)空気を取り入れるものとするが、最
せ は、NAPAC(ASEA) 事 務 局 TEL.03-5487-
小限の範囲でフロントバンパー部に穴をあけること
が認められる。取付けに伴うボディへの改造は最小
8188
4-11)ペダル類
限とすること。
安全性、操作性を向上させる目的でペダルパッドを変
冷 却 用 ダ ク ト の断面は少なくともダクト全長の
更することは許される。
1/3が内径10cm以下で、左右それぞれ1本以下と
ペダル剛性向上のため、マスターシリンダーまたはマ
する。ただし、STO認定エアロパーツとして認め
スターバックに対してのみ、ロッド及びプレートをボ
られたものは、リアブレーキ用を含めこの限りでは
ディ構造部へ連結した簡易補強が許され、ストラット
タワーバーと一体化することも許される。
ない。
4-10)ステアリングホイール及びステアリング
4-12)ラバーマウント及びブッシュ類
ステアリングホイールとボスは自由。ただし、ステア
形状及び寸法を変えなければ、金属への変更を除き、
リングシャフトの変更又は改造を行うこと無く取り付
材質及び硬度の変更が許される。
けられなければならない。パワーステアリングのポン
また、スグリタイプのものをソリッドタイプに変更す
プと配管の接続を外すこと、及びそれらを取り外すこ
ることも許される。
4-13)ドライブシャフト
とは許される。
ステアリングホイールの上下位置の調整は許される。
ドライブシャフトのブーツの材質を変更する事が認め
ステアリングロックは機能を解除しなければならない。
られる。
なお、ドライバーの救出を容易にするため、ステアリ
ングホイールにはクイックリリースシステムか、チル
- 53 -
- 54 -
第 5 条 車体
変更は許されない。サイドウインドウに対し無色透明
5-1 )外観、形状
なフィルム等での飛散防止対策を施すことを推奨する。
車体の外観や形状は当初のままが保持されていなけれ
ただし、次に示す新型車両に関しては、フロントガラ
ばならない。ただし、安全燃料タンク及び漏出防止カ
スを除き他の軽量な材質のものに交換が認められる。
ップリングの取付けによるボディへの最小限の付加、
この場合、色は原形と同等か無色透明のいずれか、と
切除等は許される。
する。
アンダーカバーを取り外すことは許される。
交換が認められる新型車両:三菱ランサー・エボリュ
5-2 )板厚
ーションⅩ(CZ4A)
車両の全ての車体パネルは常に基本車両の当初の材質
ホンダシビックTYPE R(FD2)
と肉厚を含め同一でなければならない。また、当初の
スバル インプレッサWRX STI(GRB・GVB)
車両の材質と同一の厚さでなければならない、
(±10
LEXUS IS350
%の許容公差を認める。計測は平面もしくは大きな半
ホンダシビックTYPE R EURO(FN2)
径を有する部分で行われる)。
※1 , 上記以外の新型車両認定に関しては、その都
5-3 )座席
度ブルテンにて発表される。
ドライビングポジションを改善する目的で運転座席を
交換してもよい。シートを交換する場合、シートレー
ルの強度は当初のものと同等以上でなければならず、
※2 , 交換に際しては、材質交換申請書をSTO事
務局に提出し、使用の許可を得なければならない。
5-6 ) ドア
車体側の取付け部の変更は許されない。
防音材を取り外すことは許される。ただし、取り外す
シートレールは全体が「ロ」の字に固定され車体に取
ことにより、ドアの形状に変更をもたらすものであっ
り付けられていることが望ましい。
てはならない。ウェザーストリップ等の保護材を取り
また、シートスライドは、ドライバーの救出を容易に
除くことは許されない。衝撃緩衝装置であるドアビー
するため、外部から専用工具無しにスライドロックを
ムの取外しは認められない。ドア内部に衝撃吸収用の
解除できる構造になっていなければならない。
難燃性の衝撃吸収材を充填することが許される。電気
5-4 )材質
式巻き上げ装置を手動式巻き上げ装置に取り替えるこ
当初より取り付けられている場合、エキゾーストパイ
とが許される。取り付けのための最小限の改造は許さ
プ、ストラットタワーバーを除きチタニウ製部品、及
れる。
びマグネシウム製部品への変更は禁止される。また、
ただし、次に示す新型車両に関しては、運転席用ドア
車両に取り付けられているボルト、ナットは、アルミ
を除き、他のドアを軽量な材質のものに交換が認めら
ニウム材への変更を除き、当初の材質を変更してはな
れる。この場合、外観形状は原形と同一でなければな
らない。
らない。ドアビームの取り外しは認められる。また、
5-4.1)室内ミラー
トランクフードの材質も交換が認められる。
室内ミラーは、STOが特に認めた場合を除き、追
加を含め変更は許されない。
5-4.2)外部ミラー
交換が認められる新型車両:三菱ランサー・エボリュ
ーションⅩ(CZ4A)
ホンダシビックTYPE R(FD2)
外部の後方視界ミラーは自由。しかし、車両の両サ
ホンダシビックTYPE R EURO(FN2)
イドにそれぞれ1個、最大2個の後方視界用ミラー
※上記FN2+に限り、ガラス部分を除くリアハッチ
が取り付けられているものとする。室内冷却用の空
ゲート全体をトランクフードと看做す。
気取り入れ口の併設を除き他の機能を有してはな
スバルインプレッサWRX STI(GRB・GVB)
らない。各々の後方視界ミラーは、1個につき最低
※上記GRBに限り、ガラス部分を除くリアハッチ
90c㎡以上の反射面積を有していることが望まし
ゲート全体をトランクフードと看做す。
い。
LEXUS IS350
5-5 )窓ガラス
※1 , 上記以外の新型車両認定に関しては、その
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都度ブルテンにて発表される。
※2 , 交換に際しては、材質交換申請書を STO
事務局に提出し、使用の許可を得なければなら
ない。
きる。データロガーの搭載は認められる。ただし、取
付けに際しては安全性に十分留意し、必要最小限の改
造で取り付けられていなければならない。
5-10.1 ) エアコンディショニングシステムの取り付けに
5-7 )ライト
伴う、ボディへの改造は認められる。また、当該車
前照灯、尾灯、制動灯、方向指示灯は正常に作動しな
両用のエアコンディショニングシステムが、FIA/
ければならない。ガラス製のライト類は無色透明のガ
JAF公認部品として設定されている場合は、同公認
ラス飛散防止を必ず実施すること。
5-8 )補助前照灯
部品の使用が推奨される。
5-11)身体障害者の運転に伴う特殊装置の装着は認められ
補助前照灯は4個まで取付けが認められる。ただし、
る。ただし、事前にその特殊装置の機能と動作、操作
点灯は夜間競技を除き特に点灯許可が出ている場合に
方法を明記し、図面を添付してSTOに参加大会の1
限られる。この場合の取付け位置は、前照灯の中心を
カ月前までに申請され、許可されたものに限る。また、
含む水平面以下とし、車体の全幅を逸脱するものであ
この申請には障害者が運転している事を外部から確認
ってはならない。
できる装置の取り付けも含まれる。
補助前照灯の取付けに伴う車体の改造は、そのステー
5-12)エアジャッキ
取付け部のみ最小限に限り認められる。また、補助前
エアジャッキの使用は許される。ただし、圧搾気体の
照灯を点滅させる装置の取付けは禁止される。
容器を搭載することは許されない。
補助前照灯取付けの場合に限りオルタネーター容量の
変更が認められる。
5-9 )補強
第6条 配管・他
6-1 ) 配管
車体の補強は、使用される材料が当初の形状に沿い、
またそれと接触していれば許される。
複合材料による補強は下図のように、その厚さに関係
オイルキャッチタンク等の取付けに伴う最小限の変更
のみ許される。
6-2 ) 安全燃料タンク
なく、本条項に従って許される。また、車体(排気系
2014年JAF国内競技車両規則、第1編、第4章(公
を含み)、ならびにサイドシル・各メンバー等の空洞
認車両及び登録車両に関する安全規定)第12条に基
部を充填することにより補強することが出来る。補強
づく安全燃料タンクの装着が義務付けられる。取付け
によって標準部品の取付けに影響があってはならない。
に伴う燃料は配管の変更は許される。タンク下部の最
低地上高は10cm以上であること。
6-3)燃料搭載量
車両に搭載できる燃料の総容量を次の通りとする。
6-3.1)排気量1400ccを超える車両:95㍑
6-3.2)排気量1001cc以上、1400cc以下の車両:80
5-10)補助的付加物
必要ならば、補助的付加物の取外しは、その配線も含
み許される(例えば、マットガード、アンダーガード、
ストンガード、室内照明、ラジオ、ヒーター、エアコン、
㍑
6-3.3) 排 気 量701cc以 上、1000cc以 下 の 車 両:70
㍑
モール類、ホーン、リアワイパー等)。計器類の取付
6-3.4)排気量700cc以下の車両:60㍑
け、取り外しが認められる。絶縁材を車両の床下、エ
6-3.5)上記排気量に関係なく、ST-5クラスの参加車両
ンジン室、トランク内やホイール格納アーチから除去
することは許される。シャシー、車体部にあって、ボ
ルトオンで取り付けられてある使用していない支持体
は45㍑以下でなければならない。
6-4)燃料補給装置
6-4.1)競技中の燃料補給は、2014年JAF国内競技車両
は、それらが移動あるいは取り除くことのできない機
規則、第1編、第3章(一般規定)、第10条10-3)
械的な部品を支持していない限り、取り外すことがで
燃料補給装置、に従ったものでなければならない。
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6-4.2)燃料補給タンクは同条、10.3.2)に規定された
第3-2図に従ったものに限られる。
しては、左右1対で1部品とされる。
7-4)特認済みの特認部品は、ブルテンにて公示される。
6-4.3)燃料漏出防止カップリングは、車外より直接給油
できるよう取り付けられていなければならない。
6-4.4)組み合わせタイプの漏出防止カップリングを使用
する場合、車体側給油口(2個の並列したカップリ
ング)の総幅左右から下された垂直線の面の中に、
排気管があってはならない。
第 8 条 ポルシェ 911GT3 Club Sports(Japanese Group
N Version)に対する特別規定
8-1 ) 本 特 認 車 両 は、 ポ ル シ ェ 911GT3 Club Sport
(Japanese Group N Version)Type996MY2003、2004. Type997-MY2008として製造
6-4.5)ST-5クラスに関しては、上記規定にかかわらず
され、出荷された状態の仕様を保持した車両を基本車
2014JAF国内競技車両規則、第1編、第3章、第
両とし、同仕様として日本に輸入された車両に限られ
10条、10.4による簡易燃料補給方法に限られる。
る。ただし、ポルシェ 911GT3 Type997 2010
ただし、この場合の燃料補給量は1回の燃料補給に
に装着されている「フロントフェンダー・アーチモー
対し最大20リットルまでとされる。また、燃料給
ル」の使用は認められる。
油方法として、リアハッチを開放し安全燃料タンク
8-2 ) この基本車両への改造、改良、変更、交換、及び追加は、
に直接給油する以外に、当初の燃料給油口を使用す
次の各項に示されたものを除き、一切認められない。
ること、あるいは同様の場所に給油口を新たに最小
8-3 ) 改造、または追加が認められるのは、スーパー耐久シ
限の加工で設けることも認められる。ただし、この
リーズ・技術規則2014年版、第3章に規定された空
場合は燃料の流出防止策が施されていること。
力部品規定に合致したエアロパーツの取付け、及び第
6-5 )室内冷却用ダクト
2章、 第4条、4-9、4) に 規 定 さ れ たSTO認 定 ブ
ドライバー及び室内補機類のための冷却ダクトを設置
してもよい。ただし、外観形状の変更を伴うものは許
レーキダクトの取付けのみに限られる。
8-4 ) 交換が認められるのは、次の条件に従った部品交換の
されない。フレキシブルダクトをピラー等に簡易的に
みとする。
固定することなどは、外観形状の変更とは見なされな
①スタビライザー:径の異なるスタビライザーへの交
い。
換は認められる。また、これに伴うスタビライザー
ブッシュ内径の変更も認められる。ただし、可変ス
第7条 特認部品
タビライザーは認められない。
STO は、特認部品を次の規定に基づき認める。
本条に記載された特認部品は、STOが継続使用を認めた
特認部品を除き2014年をもって有効期限切れとし廃止
される。2014年以降の新規特認部品に関しては、第8章
に従って申請されるものとする。
7-1)認部品は、本技術規則に合致しない部品に対し、その
使用を認める場合に適用される。
7-2)特特認部品の使用は、STOに特認部品申請をし、認
められた場合に限られる。
7-3.1)特認部品申請は、参加エントラントによりSTO指
定申請書に基づき、部品ごとに申請されるものとする。
7-3.2)申請の期限は、使用希望大会の前まで1か月前まで
とする。
②スプリング、及びショックアブソーバ:車体への取
付け位置、取付け方法、主要な形式、及び作動原理
を変えなければ他の部品に交換が認められる。
③ステアリングホイール、シート、シートベルト、ペ
ダル、バッテリー、ブレーキパッド、及びブレーキ
ホース:他の部品に交換が認められる。
④排気管:他の部品に交換が認められる。ただし、当
初の長さと著しく異なるものは認められない。また、
当初の最終排気位置からの外部排気が保持されてい
ること。
⑤ホイール、及びタイヤ:スーパー耐久シリーズ・技
術規則2014年版、第2章、第4条の規定が適用さ
れる。
7-3.3) 申 請 料 は、 申 請 部 品1件(1部 品 ) に つ き ¥
⑥外部後方ミラーは、スーパー耐久シリーズ・技術規
10,500円とする。
則2014年版第2章、第5条、5-4,2)に従って交
ただし、軽量化部品で左右が対となっている部品に関
換が認められる。
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⑦ エ ア フ ィ ル タ ー ハ ウ ジ ン グ をPorsche Motor
N1改造(JAF国内競技車両規則、第1編、第5章に
Sports社製のエアフィルターハウジングに変更す
規定された範囲の改造)は認められる。また、その為
ることは認められる。
⑧ドアをPorsche Motor Sports社製のプラスチッ
クドアに変更することは認められる。
⑨サスペンションに関しPorsche Motor Sports社
に必要最小限でのボディの改造は認められる。
8-16.1)車両の主要部分とは、つぎの部分を指す。
補器類を含むエンジン。
リンケージ系統、及びデフ、ギアボッツクスアッセ
製996RSR車両用フロント・ロアーアーム、リア・
ンブリ(ギヤ比含む)。
アッパーアーム、リア・ロアーアームに変更するこ
サスペンション構成部分。
とは認められる。
8-5 )データロガーの搭載、室内冷却用ダクトの取付け、及
ロールケージ及びロールケージ取り付け箇所。
8-17)ウォーターラジエター
び夜間競技の場合に追加される補助前照灯の取付けは、
車体側取付け部の変更がなければ容量、及びラジエタ
スーパー耐久シリーズ・技術規則2014年版、第2章、
ーキャップ圧力の変更が許される。
第5条、及び6条の当該規定の範囲内で許される。
ホース類の変更は許される。ラジエターに空気を取り
8-6 )その他、使用による磨耗、変形、及び事故等により損
傷した部品は、いずれも当初の部品とのみ交換が認め
られる。ここでいう当初の部品とは、8-1)に定義し
た基本車両に使用されている部品を指す。
8-7 ) ポルシェのリアホイルは、11J×18を標準サイズと
入れる為の導風板をグリルとラジエターとの間に取り
付けることは許される。
8-18)クラッチ
Porsche Motor Sports純正部品、もしくはSTOが
認定したクラッチ関連部品への変更は(スチール製)
許される。
する。
8-8 )リアホイルを他のものと交換する(リム幅を変更する)
場合、リアタイヤサイズの285/30ZR18に適合す
るJATMAイヤーブック記載のリム幅までとする。
8-9 )よってポルシェの場合、標準リアホイルのリム幅が使
用可能最大幅となる。
8-10)燃料給油口の位置は変更できる。また、それに伴う
8-19)Type997のシーケンシャルトランスミッションは
市販車997GT3車両のHパターンギアボックスに変
更する事は許される。
8-20)Type996の最低重量は1,230kgとする。
Type997車両のシーケンシャルトランスミッション
搭載の最低重量は1,260kgとする。
配管の変更も必要最小限で認められる。
Type997車両のHパターン式トランスミッション搭
但し、搭載燃料タンクの本来の搭載位置、配管取付け
載の最低重量は1,260kgとする。
位置、及び他の配管類は変更してはならない。
8-11)搭載エアジャッキは他の物への交換を含み、変更、
及び改造が認められる。また、それに伴う配管も変更
第3章 STO認定部品、空力部品(エアロパーツ)規定
(STO Authorized Aero dynamics Parts)
が認められる。ただし、本来の取付け箇所は保持され
第 1 条 STO認定部品の定義
ていること。
8-12)車載消火器の搭載位置は、移動が認められる。
スーパー耐久機構(STO)は、次の規定の基づきSTO
8-13)前面ガラス用ワイパーは、擦動面積確保に限り必要
認定部品を規定する。認定は、
「スーパー耐久機構(STO)
最小限の範囲でボディの改造が認められる。ワイパー
部品認定委員会」にて行われる。認定部品はブルテンに
ブレードは自由。
て公表される。大会での使用は、承認後、最初の大会か
8-14)データロガー搭載に伴うメーターパネルの交換は認
ら使用が可能となる。
められる。
8-15)ブレーキダクトの取付けは、スーパー耐久シリーズ
第 2 条 空力部品の基本定義
2014 技術規則、第4条、4-9.4)に基づいて取付け
当初より設定されている空力部品を除き、本条項で新規
が認められる。
取付け、または交換が認められる空力部品(エアロパー
8-16)車両の主要部分を除き、安全性向上を目的とした
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ツ)は、公道走行の許される一般市販のカーアクセサリ
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ー部品(運輸省令道路運送車両法の保安基準に適合した、
走行中に可動させることのできる如何なる空力部品も
空気流調整用部品)とし、次の各項に適合したST Oの
禁止される。また、一個の空力部品に対し、交換式に
指定部品でなければならない。ST Oの指定に関する詳
より複数の角度及び形状を設定できるものは、その全
細は、別記される。
ての部品についてスーパー耐久協会の指定を取得しな
ければならない。
3-8 ) 外観形状
第 3 条 空力部品
本条項でいう空力部品とは、フロントエアースポイラー、
3-8.1)全ての空力部品は、基本車両の全長、全幅、車体
ボンネット、左右サイドスカート、リアエアースポイラ
高を逸脱するものであってはならない。また、車両
ー、リアスカート、ブレーキダクト、及び左右フロント
上部より投影された当初の外形投影形状から逸脱し
フェンダーの7種類とする。
ていてはならない。ただし、正しく取り付けている
3-1 )ロードクリアランス
ロードクリアランスは、如何なる状態でも確保されて
いなければならない。
場合に限り、一般公道使用に許されている範囲の誤
差は許される。
3-8.2)エアロパーツ装着後の車両全長は、基本車両全長
に対し±30mm以内を限度とする。
3-2 )バンバー
バンバーの外観・形状の変更は許されない。ただし、
3-8.3)基本車両におけるフロントホイルアーチ前端左右
エアロパーツがバンバーと一体式の場合は材質を含め
を結ぶ直線と、これにフロントバンパー最前端を
変更が認められる。また、この場合、形状は当初の外
通る平行直線までに形成される左右の三角形状空
観を大きく逸脱するものであってはならない。
間、及び同様にリアホイルアーチ後端を結ぶ直線
と、これにリアバンパー最後端を通る平行直線まで
3-3 )ラジエターグリル
ラジエターグリルの変更は認められない。ただし、バ
に形成される左右の三角形状空間に関しては、その
ンバーと一体式のフロントエアロパーツにラジエター
三角形状空間域を逸脱しない範囲で車体側から最大
グリルも組み込まれている場合、または、フロントエ
アロパーツとセット販売されているラジエターグリル
の場合は、材質を含め交換が認められる。
80mmまでの形状変更が認められる。
3-9 ) 空力部品(エアロパーツ)に関する特別規定
3-9.1)本規定で使用が認められている空力部品(エアロ
パーツ)は、一般市販品であることを条件に材質、
3-4 )ボンネット
空気整流を目的に、フードスクープ、ルーバー等を取
製造方法は自由とする。ただし、著しく高価な部品
り付けたボンネットは、当初の形状を大幅に逸脱しな
は一般市販品であっても、レースへの使用が認めら
い限り、材質の変更を含め認められる。
ただし、ボンネット裏面の処理は、ダクト形状(構
造)があってはならず、かつその裏面形状に沿って
50mm以上の突起があってはならない。
れない。
3-9.2) カ ナ ー ド は、 使 用 が 禁 止 さ れ る。 こ れ に は、
2011年以前に申請されたものも含まれる。
3-9.3)エアロパーツに大きな開口部がある場合、適切な
る網目構造を取り付けることにより、外部からの異
3-5 )灯火類の機能保持
前照灯、リアコンビネーションランプの変更はバルブ
を除き認められない。ただし、ハイマウントストップ
ランプの取外しは自由。
物の混入、或いは内部からの異物の放出を防ぐ構造
になっていなければならない。
3-10)エアロパーツに関する特認事項
3-10.1) ホ ン ダS2000用、 ㈱ 無 限 製 ハ ー ド ト ッ プ
3-6 )アンダーパネル
アンダーパネルの取付けは、本来取り付けられている
ものを除き禁止される。ただし、強度保持のため、フ
86000-XGS-K0S0、 ま た は86000-XGSK1S0のいずれかの使用は認められる。
ロント部分に限りフロントフェンダーホイルアーチ前
3-10.2) ホ ン ダS2000用、 ア メ リ カ ン レ ー シ ン グ 株
端左右を結ぶ直線より前の部分は、平面パネルで覆う
式会社製「チームスパルコハードトップ」(形式
ことが認められる。
AP-1)の使用は認められる。
3-10.3)ホンダS2000用、ムーン・クラフト株式会社
3-7 )可変式の部品
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製ハードトップ、部品番号MCSR-S2A-001の使
用は認められる。
3-10.4)ホンダNSXに設定されるエンジンフードは、色
き支払われるものとする。
③当委員会は、申請内容を審査し指定部品認定を行っ
た部品については申請書に認定証明の捺印を行い、
を含め後方の視界を確保し、外気を吸入する装置で
1部を申請者に返却する。ただし、認定の最終決定
はなく、かつ当初の開閉機構が保持されている場合
は大会現地にて申請された部品そのものを実測確認
に限りエアロパーツ(ボンネット扱い)として申請
されてからとなるので、レース参加者は申請中の部
が認められる。
品が認定却下されることを念頭において参加しなけ
ればならない。また、申請者は申請部品に対し修正
第 4 条 空力部品(エアロパーツ)指定登録規定
本指定登録規定は、スーパー耐久シリーズに使用される
空気力学部品(エアロパーツ)を、スーパー耐久シリ
ーズ技術規則、第3章に従い指定登録を行うものである。
の条件が付されることがある事を了承していなけれ
ばならない。
④申請が却下された場合は、申請料が返還される。
4-4 ) 申請書類
指定部品としての認定は、「スーパー耐久機構部品認定
スーパー耐久シリーズ・エアロパーツ指定登録申請書
委員会」によって行われる。同委員会は、指定部品認定
……3部(当委員会用、申請者返
取得に関する登録手続きを次の通りとする。
却用、及び競技会技術委員会用の3部を作成して申請
4-1 )申請に必要なエアロパーツの条件
スーパー耐久シリーズ技術規則2014年版、第3章の
要件に準拠した部品であること。
通常の国内流通手段により、一般消費者が常識的範囲
で平等に購入可能な商品であること。
販売価格が、上市された他の同種商品の平均価格に対
し、常識の範囲を超える大幅な価格差が無いこと。
車両量産時の特徴的車体形状が適度に保たれ、容易に
してください。)
4-5 ) 競技会での認定部品表示(認定シール)
①指定部品の認定を受けた部品には、指定部品を表す
表示物(認定シール)が当委員会より発行される。
②認定シールは、最初の認定時に20枚が発行される。
また、追加発行は1枚に付き¥500(税別)とし、
10枚単位で発行される。
③競技参加者は、競技会中いかなる場合も指定部品で
当初の車両は認識できること。
あることが示されるよう、その部品に表示していな
申請は、1車種に対しフロントスポイラー、ボンネ
ければならない。指定登録認定証明書のコピーを携
ット、両サイドスカート、リアウィング/スポイラー、
リアスカート、ブレーキダクト・フロントフェンダー
帯しいかなる時も照合できること。
4-6 ) 特別事項
の7種類までが、同時に申請することができる。1車
本申請に関する申請料は、ASEA会員団体一括申請の
種に対し複数の部品(セット)を申請する場合は、そ
場合、特別優遇措置として申請料1件¥31,500とさ
れぞれに申請が必要とされる。
れる。
4-7 ) 有効期限
4-2 )申請者の条件
申請者は、エアロパーツ製造者とする。ただし、競技
認定されたエアロパーツは、認定された年を含めて3
参加者が手続きを代行することは認められる。
年間を有効期限とする。有効期限が切れたエアロパー
ツを使用する場合、当該エアロパーツの製造者による
4-3 )申請の手続き
①所定の申請用紙に必要な写真、図面等を添付し、必
要事項を記入の上、申請書3部を使用される競技会
の16日前までにスーパー耐久機構(STO)事務局
内のスーパー耐久機構部品認定委員会宛に申請しな
ければならない。
②申請料は、1申請(1車種につき6種類まで)につ
き¥50,000(税別)とする。申請料は、申請部
再申請(新規扱いとなる)が必要となる。
※2014年シーズンは、2011年を含みそれ以前に
認定されたエアロパーツは有効期限切れとなる。
4-8 ) 本規定の施行
本スーパー耐久シリーズ・エアロパーツ指定登録規
定は、1997年3月1日制定、2014年2月25日改定、
施行される。
品が承認された後にSTO事務局よりの請求に基づ
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第4章 STO認定クラッチ、フライホイール規定
なお、申請料、及び登録料は申請部品が承認された後
にSTO事務局よりの請求に基づき支払われるものと
第 1 条 STO認定クラッチ、フライホイールの定義
する。
スーパー耐久機構(STO)は、次の規定の基づきクラ
ッチ、フライホイールのSTO認定部品を規定する。
第 4 条 申請の期限及び方法
認定は、「スーパー耐久機構(STO)部品認定委員会」
申請は、少なくとも使用希望大会の16日前までにスー
にて行われる。認定部品は本技術規則書、もしくはブル
パー耐久機構(STO)事務局へ申請料を添えて申し込
テンにて公表される。大会での使用は、公表後、最初の
まれるものとする。申請は専用の申請書に必要事項を記
大会から使用が可能となる。
入し、スーパー耐久機構(STO)事務局へ申請される
ものとする。(消印有効)
第 2 条 クラッチ、フライホイールに関する認定の定義
クラッチ、及びフライホイールは、製造者からの申請に
第5章 STO認定部品、ブレーキ規定
基づき、STOの認定を受ける事により純正部品以外の
部品の使用が認められる。ただし、STO認定を受ける
第 1 条 STO認定ブレーキの定義
には、「クラッチ(ツインプレートまで)」のみ、または
スーパー耐久機構(STO)は、次の規定の基づきブレ
「クラッチ(ツインプレートまで)+フライホイール(ス
ーキのSTO認定部品を規定する。認定は、「スーパー耐
チール製のみ)」のセット、の何れかで申請されること
久機構(STO)部品認定委員会」にて行われる。認定
を条件とする。フライホイール単独での申請は認められ
部品は STO 認定書が該当車両のテクニカルパスポート
ない。
に添付される事で有効となる。
第 3 条 クラッチ、フライホイールのSTO認定部品申請
3-1 )申請は、当該申請部品の製造者により申請されるもの
第 2 条 ブレーキに関する認定の定義
ブレーキの関するSTO認定は、ブレーキキャリパー(取
り付け用部品含む)、ブレーキローター(ベルハウジン
とする。
グ含む)、及びプロポーショニングバルブの3点とする。
3-2 )申請料及び登録料
①申請料:クラッチ&フライホイールの場合は、申請
1回につき¥20,000(税別)とする。
ただし、申請1回はクラッチ、またはクラッチ及び
フライホイールのセットが5件までとする。5件を
超える場合は、以後5件を単位に申請回数が増加さ
れ、増加申請料が追加される。
②登録料:クラッチ&フライホイールの場合は、登録
1件につき¥10,000(税別)とする。登録するク
申請する部品は、第2章、第4条4-9)に規定された要
件を満足していることが条件となる。
第 3 条 ブレーキのSTO認定部品申請
3-1 ) 申請は使用する車両ごとに、参加エントラントが行う
ものとする。
3-2 ) 申請料は、申請1件につき¥10,000円(税別)とす
る。この場合の1件とは、フロント用左右で1件、リ
ア用左右で1件とカウントされる。
ラッチ、またはクラッチ及びフライホイールのセッ
トが登録される数に対し1件あたりの登録料が加算
第 4 条 申請の期限及び方法
申請は、少なくとも使用希望大会の16日前までにスー
される。
パー耐久機構(STO)事務局へ申請料を添えて申し込
[例]
3種類のクラッチ、またはクラッチ及びフライホイ
まれるものとする。申請は専用の申請書に必要事項を記
ールのセットを認定部品申請する場合。
入し、申請料を添えて現金書留郵便にてスーパー耐久機
1)申請料:¥20,000(税別)(1回3件なので規
構(STO)事務局へ申請されるものとする。(消印有効)
定内申請料となります)
2 ) 登録料:¥30,000(税別)(登録が3件なの
で登録料は3件分となります)
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第6章 ST-Xクラス の車両規定
寸法及び現物写真を記載し、製造メーカーから
得たテスト結果を添付し、STO承認を受けた
物のみ使用が認められる)
第 1 条 参加車両の基本定義
FIA国 際 ス ポ ー ツ 規 則[THE INTERNATIONAL
③ストラットおよびサスペンション
SPORTING CODE] の 付 則J[APPENDIX-J]、
(車体への取付け位置、取付け方法、主要な形
257A項[Article257A-2014]GTカ ー カ ッ プ 技
式及び作動原理を変えない物で、書面に寸法及
術
則[Technical Regulation for Cup Grand
び現物写真を記載し、STO承認を受けた物の
Touring Cars]のグループGT3[Group GT3]の規
み使用が認められる。また、補助スプリングの
定に準拠し、本6章の各条項に従った車両とする。また、
付加は許されるが、走行中に減衰力を変更でき
規
シーズン前、或いはシーズン途中にてSRO(Stephane
Ratel Organization)、またはFIA GT Committeeに
おいて決定され公示された事項に関しても、随時車両規
るシステムの搭載は許されない。)
3. 参加車両には、STOが指定するデータロガーの搭
載が義務づけられる。
定として採択される。よって、本技術規則、第2章、第
①STOが指定するデータロガーは、「FIA GT3専
3章、第4章、第5章、第7章、および第8章は適用され
用SROデータロガー」であり、STOが各GT3
クラスチームに貸与するものとする。
ない。
②STOはSTO指定データロガー担当者を設け、
各大会に派遣する。よって、STOデータロガ
第 2 条 参加車両
1. 参加車両は、2011から2014年までのFIAにより
公表されたグループGT3ホモロゲーションリスト
ーの取り扱いは、STO指定データロガー担当
者の指示に従わなければならない。
に記載された車両に限られ、FIAまたはSROが公表
③STO指定データロガーにて抽出された各チー
したBOPを基に、STOが参加車種・モデルイヤー
ムのロガーデータは、STOによって適切に管
毎に決定した数値を適用しなければならない。
理されると共に、FIA、及び/或いはSROの要
また、当該参加車両が前記FIAグループGT3ホモロ
求がある場合は情報提供されることをエントラ
ゲーションリストに記載された車両である事は、モ
デルイヤーや仕様含め、参加者によって証明出来る
ントは承諾しているものとする。
④エントラントが、STO指定データロガー担当
ようにしておかなければばらない。
者の指示に従わなかった場合、或いは指示に反
ただし、SROがテスト参戦車両として参加を認め
した配線の創作、操作、およびデータ抽出等を
た車両は、前記に拘わらず参加が認められる。
行った場合、競技結果の抹消を含めた罰則の対
この場合の参加条件は、別途STOより発表される。
象となる。
2.1.で定める車両は、ホモロゲーションリストに記載
4. 車両の参加条件(BOP数値)はSTOによって設定
された指定部品を、指定外品に換装する事は認めら
され、変更があった場合にはブルテンによって発表
れないが、2011年および2012年の車両につい
ては、マニファクチャラーズからの部品供給が難し
いという事も鑑みて、以下の部品に関してはSTO
に申請・承認を受ける事で変更を認める。
される。
5. 車高が指定された場合、車検時に参加者の専用計測
用具にて数値を証明しなければならない場合がある。
6. BOP重量は車両重量に含めることができる。
7. 車室内には安全装備/装置、ドライバー装備品(ク
①ホイール
(FIAホ モ ロ ゲ ー シ ョ ン 公 認 品 と 比 較 し て 各
ールスーツ/ドリンクシステム)、計器/電装品/
寸法、材質が変わらず、重量は同等以上であ
無線システム等、性能に影響しない追加装備品を搭
り、書面に寸法、重量及び現物写真を記載し、
載、装着できる。
STO承認を受けた物のみ使用が認められる)
ただし、追加装備する内容は事前にSTOに申告、
②ブレーキキャリパーおよびローター
(耐久性において公認品と同等の物で、書面に
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認定され、STOテクニカルパスポートにその内容
を明示しなければならない。
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8. エアジャッキシステムは当初の差し込み口がドライ
第 1 条 STO特認車両の要件
バーより後方に位置する場合に限り、その位置を変
自動車製造者により製造され、一般市販された車両(モ
更することができる。
ータースポーツ専用車など)を原則とする。
ただし、変更する際は事前にSTOに申告、認定され、
よって、独自のフレーム構造などに他社製エンジンを換
指示された内容に沿って変更しなければならない。
装するなどで制作された車両は含まれない。
第 3 条 消音器の装着と触媒式排気ガス浄化装置の装着
参加車両は、2014国内競技車両規則、第4編 付則「レ
ース車両の排気音量測定に関する指導要綱」に則った方
第 2 条 特認車両申請
STO特認車両は、次の手続きにより特認申請がなされ、
STOによって承認されたものに限られる。
法で排気音量を計測した場合、各大会が指定する最大音
2-1 )STO指定の特認申請書に必要事項を記入し、必要な
量以下に音量を規制できる消音器を装着していなければ
る資料を添えて参加対象大会の少なくとも3か月前ま
ならない。また、各車両は触媒式排気ガス浄化装置を装
でにSTO事務局へ特認車両申請を行わなければなら
着しなければならない。車両が排出する全ての排気ガス
は、常に触媒式排気ガス浄化装置を通過しなければなら
ない。
2-2 ) ①新規申請料は、1件(1台)¥100,000(税別)
ない。
とする。
触媒式排気ガス浄化装置取り付け位置は自由。ただし、
②継続申請料は、1件(1台)¥70,000(税別)とする。
取り付け位置は車体下部に着色マーキングにより明示さ
③仕様変更申請料は、1件(1箇所)¥50,000(税別)
れなければならない。
とする。
2-3 ) STO特認車両の有効期限は3年間とする。ただし、継
3-1 )消音器の保持
当該大会の公式車検を通過した車両に取り付けられて
いる消音器は、当該大会が終了するまで同車両の元の
続申請をすることにより更に2年間の有効期限が延長
される。
位置で保持されていなければならい。このことは、競
2-4 ) 2013年を含み、それ以前に特認された車両の有効
技中に脱落などが生じた場合、直ちに修復されなけれ
期限は、少なくとも2014年の時点で過去2年間に渡
ばならない事を意味する。
り参戦休止された車両は有効期限切れとされる。ただ
3-2 )触媒式排気ガス浄化装置の保持
当該大会の公式車検を通過した車両に取り付けられて
し、参戦継続中の車両に関しては特に有効期限は設け
られない。
いる触媒式排気ガス浄化装置は、当該大会が終了する
まで同車両の元の位置で保持されていなければならい。
第8章 STO特認部品規定
このことは、競技中に触媒、或いは触媒式排気ガス浄
化装置本体に脱落などが生じた場合、直ちに修復され
スーパー耐久機構(STO)は、次の規定の基づきSTO特認部品
なければならない事を意味する。
を規定する。認定は、
「スーパー耐久機構(STO)部品認定委員会」
ただし、競技終了後の再車両検査にて、同装置が内蔵
にて行われる。特認部品はSTO特認書が該当車両のテクニカル
する触媒に当初の体積より明らかに減少が認められた
パスポートに添付される事で有効となる。
場合、不可抗力と思われる場合を除き、その処置は大
会審査委員会に委ねられる。
第 1 条 STO特認部品の定義
STO特認部品は、原則として2010年時点において日
第7章 STO特認車両規定
本国内で新車販売が行われていた車両を最古年式とし、
それ以降に販売された車両を対象に、レースに使用する
STOは、スーパー耐久シリーズに参加することを目的とする車
にあたり耐久性の向上、車両重量の軽減、及び整備性の
両を、次の各項にしたがってSTO特認車両として認めることが
向上等を目的に、当初より設定されている純正部品に替
できる。
えて、他の市販部品に交換する事を認めた、交換部品を
言う。
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また交換部品は、原則としてNAPAC・ASEA事業部に
排気量を合算し、換算総排気量数を求め、その換算総排
よる「ASEA基準」認定品であることが求められる。
気量数に対するN1重量を最低重量とする。ただし、この
N1重量が基本車両の量産重量を上回る場合、当初の量産
重量を最低重量とする。
第 2 条 STO特認部品申請
2-1 )申請は使用する車両ごとに、参加エントラントが行う
④ST-5クラス参加のハイブリッド車両に関しては、同クラ
ス専用の統一最低重量が適用される。
ものとする。
2-2 ) 申請料は、申請部品1件(1部品)につき¥10,000
円(税別)とする。
ただし、軽量化部品で左右が対となっている部品に関
しては、左右1対で1部品とされる。
4 ) 基本車両の参加クラスは、特に認められた場合を除き、前
項3)により求められた換算総排気量に従って求められる
該当クラスとする。
5 ) 基本車両の最低重量は、シーズン途中に見直しが行われる
場合がある。
6 ) 電気系統
第 3 条 申請の期限及び方法
申請は、少なくとも使用希望大会の30日前までにスー
当初から搭載されているエンジン、及びモーターを制御す
パー耐久機構(STO)事務局へ申請されるものとする。
る電子機器(センサー類を含む)は、当初の状態が保持さ
申請は専用の申請書に必要事項を記入し、原則としてE
れていなければならない。
メールでスーパー耐久機構(STO)事務局へ申請され
7 ) バッテリーは、当初から取り付けられている場合に限り、
るものとする。申請料は、特認申請部品が承認された後、
その搭載位置が車室内であっても認められる。ただし、当
STO事務局より請求され、20日以内に指定銀行口座へ
初の搭載位置に強固な方法で取り付けられ、有効な絶縁体
振込によって行われなければならない。
でカバーが施されていること。また、バッテリーのみを冷
却する目的での冷却装置の追加、及びオルタネーターの変
第9章 ハイブリッド車両に対する特別規定
更は認められる。
8 ) サスペンション
本特別規定は、スーパー耐久シリーズ2014に参戦するハイブリ
当初から搭載されている電子制御システムを一部、または
ッド車両に適用される規定である。以下に示す特別規定は、スー
全面的に解除することは認められる。
パー耐久シリーズ2014技術規則に付加して規定され、適用され
当初から搭載されている電子制可変式サスペンションシス
るものとする。
テムは、自動調整を除き走行中にドライバーが調整できる
ものであってはならない。
第 1 条 基本車両、及びその改造範囲
9 ) 高電圧発生装置(パワーコントロールユニット等)
1 ) 基本車両は、量産車両としてカーメーカーより製造販売さ
サーキットブレーカーを作動させた場合、パワーコントロ
れた車両であり、出荷された状態の仕様を保持した車両と
ールユニット、及び内蔵の昇圧コンバーターへの電力供給
する。
が即座に遮断できる機能であること。
2 ) 基本車両への改造、改良、変更、交換、及び追加は、第2
章スーパー耐久シリーズ・技術規則および以下の各項に示
されたものとする。基本車両に当初から搭載されている装
また、パワーコントロールユニットを確認しやすくするた
め、黄色で「高電圧」のマーキングを施しておく事。
10)窓ガラス
置、装備、パーツ等は電子制御を含み当初のままを保持す
フロイントウィンドウを除き、多機能なセンサー類を有す
ることを原則とする。
る窓ガラスは、当初のものと同等の透明度を保持できここ
3 ) 基本車両の換算総排気量は、次の換算方式にて算定される。
とを条件に、他の材質のものと交換が認められる。
①搭載されているガソリンエンジンの最大出力(kW)に基
づき、そのエンジン出力1kWあたりの排気量を算定する。
②搭載されているモーターの最大出力(kW)に対し、前項
第10章 インタープロト車輌に対する特別規定
別途、規定を定める。
で求められた数値を乗算しモーターの換算排気量を求める。
③当初のエンジン排気量と前項で求められたモーターの換算
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MEMO
第11章 STOブルテン(STO BULLETIN)
第 1 条 STOブルテン
STOは、シーズン途中における規則の追加、訂正、修
正などが生じた場合は、STOブルテンとして公示、発
布される。
ブルテンとして公示された内容は、翌年の規則に反映さ
れる。
また、 性 能 調 整 を する場合があり、その際も詳細を
STOブルテンとして、公示、発布される。
以上
2014年3月1日
スーパー耐久機構(STO)制定
スーパー耐久機構(STO)事務局発行
■触媒式排気ガス浄化装置推奨先
藤壺技研工業株式会社 裾野総合工場
技術部研究開発課 開発企画 担当 久野 修司
TEL.055-998-1600 FAX.055-998-1611
■ASEA基準認定クイックリリース、チルトアップステアリング
株式会社ワークスベル
担当 佐藤 純
TEL.0266-79-3761 FAX.0266-79-4706
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MEMO