前「政府・与党合意」と県境分離による鉄道の安全・利便性

検証! 前「政府・与党」合意と県境
分離による鉄道の安全・利便性
(1)JR経営から分離した
第3セクター
(1)JR経営から分離した第
鉄道のかかえる課題と県境
問題
鉄道のかかえる課題と県境問題
①JR経営分離会社の運賃は?
JR経営分離会社の運賃は?
JR経営分離会社で確実に運賃値上げが
JR経営分離会社で確実に運賃値上げが
運賃
信越本線 関山・二本木間で
直江津駅・煉瓦造りの機関車庫
JR経営から分離した第
JR経営から分離した第
3セクター鉄道のかか
える課題と県境問題
JR経営から切り離す
、
JR経営から切り離す、
その根拠は
新政権のもとで、並行
新政権のもとで、並行
在来線は どうなる どう
する
①JR経営分離会社の運賃は
?
JR経営分離会社の運賃は?
②県境などは、
どうなっているか?
っているか?
県境などは、どうな
③列車の運行と安全
は、どうなる!
列車の運行と安全は
どうなる!
2009.11.1 公共交通をよくする富山の会・渡辺眞一
しなの
鉄道
いわて
銀河
青い森
鉄道
肥薩お
れんじ
れんじ
営業
区間
01年
01年10%
軽井沢
07年
07年12.5%
12.5% ~篠ノ井
営業
キロ
輸送
出資
資本金
密度
割合
65.1
7767
23億
23億
県75%
市町村15%
市町村15%
民間10%
民間10%
17億
17億
県50
市町村35
市町村35
民間15
民間15
平均
1.5倍
1.5倍
盛岡~
目時
82
3917
平均
1.49倍
1.49倍
目時~
八戸
26
1377
平均
1.3倍
1.3倍
八代~
川内
116.9
6億
(発足時、現
在29億円)
29億円)
1113 15.6億
15.6億
県50
市町村25
市町村25
民間25
民間25
熊本・鹿児
島85
市町村15
市町村15
(注)輸送密度2004
年、肥薩おれんじは
じは2005
2005年(人/日)
年(人/日)
(注)輸送密度2004年、肥薩おれん
県境分離でさらに運賃アップ
現状
利便性と安定経営
切符はJR
といっしょに買える?
切符はJRといっしょに買える?
各3セクの経常
損益
各3セクの経常損益
富山~青森~八戸間
JR切符は買えるが
JR切符は買えるが
八戸~盛岡間・・・?
←県境の駅
県境の駅
しなの鉄
道
いわて銀河
鉄道
青い森鉄
道
(単位:千円)
肥薩おれん
じ鉄道
▲5,403 ▲118,360 ▲4,762 ▲76,668
(青森県は下を保有しており▲
青森県は下を保有しており▲267,557)
267,557)
(2006年数字で見る鉄道統計・運輸政策機構より)
2006年数字で見る鉄道統計・運輸政策機構より)
新駅の設置
しなの鉄道・篠ノ井駅
しなの鉄道のアテンダ ント
年 月撮らせて頂いた
公共交通をよくする富山の会・富山高
専教員岡本勝規氏作成資料より
つばめ・おれんじぐるりん
つばめ・おれんじぐるりん
きっぷ(熊本・鹿児島
ぐる
きっぷ(熊本・鹿児島ぐる
りんきっぷ)
りんきっぷ)
4枚つづりのJR
と肥薩お
枚つづりのJRと肥薩お
れんじの共
通切符
れんじの共通切符
20
04
7
いわて 250円
250円
青い森 190円
190円
しなの 160円
160円
IGRいわて銀河鉄道路線図
IGRいわて銀河鉄道路線図
ホームページより
1
②県境などは どうなっているか?
特急が停車しなくなると?
盛岡駅
③列車の運行と安全は どうなる
特急が停車しなくなった
阿久根市は
(人口約2
(人口約2万4千人)
03年
03年 44万人
44万人
06年
06年 31万
31万2千人
阿久根駅
商店街が衰退
八戸駅
IGRいわて銀河鉄道
IGRいわて銀河鉄道
盛岡駅の
盛岡駅の駅構内は
駅構内は
ホームが
ホームが分断
鉄道事業の根幹は運行管理
車両基地の役割
運転指令
肥薩おれんじ鉄道ホームページより
検査内容
検査期間
検査期間
1970年頃は
1970年頃は
仕業検査
各機器の機能確認、消
耗品の補充取替など
一日あたり500
キロ以下・6日以
内
48時間以
内
交番検査
各部の劣化度等測定、
車両の機能、絶縁状態な
ど
90日
60日・3万
キロ以内
重要部検査
動力・走行・ブレーキ装
置など解体し検査
48ヵ月・60万キ
ロ(新) 48ヵ
24ヵ月・40
月・40万キロ以 万キロ以内
内(旧)
全般検査
機器・装置を解体し、細
部まで全般の検査
48ヵ月・80
万キロ以内
臨時検査
必要に応じ、臨時に検査
車両検査
システムの分離
新潟県並行在来線開業準備協議会 H21.6.30 車両基地の現状
長い年月をかけて形成されたシステ
ムを強制的に分離=
ムを強制的に分離=JR経営分離、
JR経営分離、
県境問題
川内駅からJR
鹿児島
川内駅からJR鹿児島
中央駅へ。八代から
中央駅へ。八代から
JR熊本駅へ
。
JR熊本駅へ。
しかし、逆は?
しかし、逆は?
96ヶ月以内
しなの鉄道
IGRいわて銀河
IGRいわて銀河
鉄道
いわて銀河鉄道、青い
森鉄道、しなの鉄道は
電車
青い森鉄道は運行だけ
青い森鉄道
肥薩おれんじ
肥薩おれんじ
鉄道
肥薩おれんじ
肥薩おれんじ鉄道は
ディーゼル列車
長崎は、普通も特急も
ディーゼル列車
県境分離で安全と事故の対応は
県試算は富山県
部門別
職員の
割合
人身事故、踏切事故、信号機のトラブル、車両事故、
雨・風など天候などにより、運転の規制・抑止
北陸本線の場合、金沢の輸送指令と連絡をとり、そ
の支持で対応。各県別々の対応になれば・・・
安全で正確な対応、利便性と公共性は・・・
2
(2)JR
経営から切り離す、その根拠
、その根拠は
は
(2)JR経営から切り離す
整備新幹線開業と同時に
JR経営分離という前政権と
JR経営分離という前政権と
与党の「合意」
有明海沿岸を走る白いかもめ
長崎本線はJR
経営
長崎本線はJR経営
しかし、住民は
しかし、住民は
名ばかり新幹線
ディーゼル列車
特急は54
本が10
10本
本
特急は54本が
JR経営は
20年間
年間
JR経営は20
下は佐賀・長崎県
JRが
JRが並行在来線を運営できない
並行在来線を運営できない
理由は、どこに・・・?
長野~福井間の収支改善効果
JR北陸本線
富山県内区間の
下の維持管理費は
開業10
年経過
開業10年経過
約300~
300~350億円
350億円
開業20
年経過
開業20年経過
約400~
400~450億円
450億円
複線・貨物動脈
18.8億円/年(試算)
JRが経営するからと喜んでいられない
JRに、どのような役割を果たさせるか
「長崎」ルート
経営分離は「JR
の採算性保障」
経営分離は「JRの採算性保障」
長野~福井まで
北陸新幹線が開業した
場合の収支見通しは
開業10
年目
開業10年目
開業15
年目
開業15年目
富山まで
129億円
175億円
金沢まで
229億円
306億円
福井まで
398億円
523億円
JRの役割は社会的
投資責任を
責任を
JRの役割は社会的投資
1886年
1886年8月直江
津・関山間開通
1888年
1888年5月長野
まで開業
1913年
1913年4月北陸
線と結ぶ
限りなき便益を
運んできた信
越・北陸本線
100年目のいま
100年目のいま
JRは、社会的投
JRは、社会的投
資責任を
JR東日本の態度は
JRは、負担するのは
JRは、負担するのは
新幹線開業後に支払
う貸付料のみ
並行在来線を経営分
離すること
北陸新幹線建設促進同盟会ホームページより
(注)税引き後で、並行在来線
の受益を含んでいない
JR東日本社長は「在来線の経営が
JRから分離される現行方式に変更
はない」(9月3日東奥日報)
JR東日本・西日本の業績
×2でも37.6億円
2017年開業
2017年開業
九州新幹線
1998年10月政府与党新幹線整備検討委員会
JRが維持管理費を持ても
運行を続けても・・・経営は
売上げ
経常利益
東日本
2,703,563
336,573
西日本
1,290,190
108,857
単位:百万円。連結決算、2008年3月決算より
(3)新政権のもとで並行在来線は
どうなる どうする
2010年度概算要求
整備新幹線建設費は
本年度と同額
着工中の整備新幹線
は計画通り開業
未着工区間(金沢以
西)は白紙
地元負担はそのまま
前原国土交通大臣の記者会見より(2009年10月)
新政権のもとでは
並行在来線のJR
経営
並行在来線のJR経営
分離などの扱いについ
ては語られず
「政府・与党一元化」の
方針のもと、政府・与党
の協議機関は設けない
並行在来線のシミレー
ションという報道あるが
新潟県並行在来線開業準備協議会資料より
3
民主党マニフェストと交通基本法(案)から
「移動の権利」の明確化
自動車中心の街から環
境重視、モーダルシフト
「総合交通」という考え方
を示す
国民、地域住民の参加
を求める
運賃・料金の負担軽減、
交通施設・輸送サービス
の「質を確保」
脇野田駅からみる北陸新幹線建設現場
(09.7.29)
新政権は前政権の
「合意」引き継ぐ ?
まとめⅠ
まとめⅠ
まとめⅡ
まとめⅡ
いまより、より便利な鉄道のために
列車本数を増やす。
所要時間の短縮。
駅のバリアフリー化と
利便性の向上。駅員
がいる駅、車掌がいる
電車。
駅とバスなど公共交通
機関とのシームレスな
運行。
地元負担の軽減。
前政権の「政府・与党合意」
見直しへ、JR
の社会的責任を求め
見直しへ、JRの社会的責任を求め
「暮らし」「地域経済」「文化」「環境」をキーワードに
鉄道は安心して
暮らせる、仕組み
市振駅
運賃を高くしない。
電車の維持。
複線・電化を維持。
安全の確保。事故・災害へ
国の制度・補助の充実。
経営基盤が強い経営。
まちの社会構造は、鉄
道を軸に形成
鉄道をいかし、未来に
向けた地域づくり
JRの社会的責任=社
会的投資責任を求めて
共同の輪を大きく
まとめⅢ
まとめⅢ
二本木駅
明治44年5月開業 スイッチバック式の駅
関山駅
明治19年8月直江津・関山間開業、
昭和60年移設
北陸新幹線は都市間輸送
信越本線・北陸本線は
地域経済を支える+
暮らしを支える
を支えるシステム
システム
地域経済を支える+暮らし
(北陸本線は貨物の動脈)
役割の異なる鉄道を同列に置いて、採算だけで
生活に安心のシステムを取り去って良いのか
ご清聴ありがとうございました
(ヨーロッパでは並行在来線の経営分離はない)
JRに社会的投資責任を果たさせるためにも、前
JRに社会的投資責任を果たさせるためにも、前
政権と与党の合意は転換を
高田駅
明治19年8月開業 駅正面は東京駅をモチーフに
脇野田駅
大正10年11月信号場として開設
4