1 更新日:2007 年 8 月 3 日 週間情報、2007 年第 11 号(2007 年 8 月

更新日:2007 年 8 月 3 日
週間情報、2007 年第 11 号(2007 年 8 月 3 日)
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【国際】
●英国:国際開発省(DFID)
、水政策に関する電子フォーラム開催
水と公衆衛生に関する政策を更新するための協議の一環として、英国国際開発省は 2007
年 7 月 16 日から 8 月 6 日まで、公開電子フォーラムを開催した。国際開発省はこのフォ
ーラムにおいて、現在および将来の政策の優先順位、多国間の協調、国および国際レベ
ルでの優先課題、脆弱な基盤の国々に関する具体的な質問を挙げ、意見を求めている。
●開発目標:ミレニアム開発目標(MDG)の進展を阻む援助システム、ウォーターエイドが指摘
ミレニアム開発目標(MDG)達成スケジュールの中間点を確認するために、福祉団体ウ
ォーターエイドは、援助国に対し、健康、教育、水、公衆衛生など基本サービスへの投
資にバランスを求める報告書を発表した。
●公衆衛生:国連報告書、MDG ターゲット達成には特段の努力が必要と指摘
国連報告書によると、2015 年までに基本的な公衆衛生が保障されない人々の割合を半減
するという MDG ターゲットは、特段の努力がなければ、6 億人がその対象から洩れるこ
とになり、最も配慮が必要な地域は、サハラ以南のアフリカである。
【今週の発言】
●ナミビア、Omaheke 州教育局長、Theofilus Kamupingene 博士
水がなければ、小学校で学ぶ子どもは増えず、上級カリキュラムへの進学も望めない。
【サハラ以南のアフリカ】
●レソト、モザンビーク:ミレニアム挑戦公社(MCC)、大規模水プロジェクト援助
ミレニアム挑戦公社(MCC)は、持続可能な経済成長による貧困の解決を目指し、レソ
ト政府との協定に調印した。モザンビークと同様、水部門が当該プロジェクトの大部分
を占める。
●ガーナ:MDG 達成に向けて、衛生施設の格差是正
国レベルでの関連資源の配分による公衆衛生事業の最優先化、衛生関連法の施行、入手
可能である技術とそれを選ぶ自由、衛生に関する教育課程の見直し、民間団体の関与の
強化、一貫した監視と報告などが、第 18 回モレ会議での 15 の行動計画に盛り込まれた。
●アンゴラ、ナミビア:クネネ州国境地域水供給プロジェクト
ドイツ開発銀行の援助を得て、ナミビア、アンゴラ両政府が進めるクネネ州国境地域水
供給プロジェクトは、国境を挟んだナミビアの中部および北部ならびにアンゴラ南部に
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おける、飲料水インフラの構築を目指している。
●スーダン:地下湖では、水に対する大きな需要はまかなえないと批判
地質学者は、雑誌ネイチャーにおいて、週間情報前号記載の「
“ダルフールに 1,000 個の
井戸”計画の発足」の記事を批判している。ダルフールに関する別の記事では、キャン
プや村によって得られる水の量に大きな違いがあることが指摘されている。
【中東および北アフリカ地域】
●地方の水ガバナンスに関するアンマン原則(Amman Principles)
地方の水ガバナンスに関する地域フォーラムは、7 条からなるアンマン原則(Amman
Principles)を採択した。この原則は、その地方に適した解決法を探ることと特に社会的
弱者を対象に含めることに重点を置いている。
【アジア・太平洋地域】
●ネパール:コレラの大流行を抑制する緊急措置
ネパールはコレラの大流行を抑制する緊急措置を導入した。カトマンズのほぼ 4 分の 3
の水が飲用には不適当と言われている。
●アフガニスタン:下痢大流行の原因は洪水
全国での下痢の大流行は、飲料水の水源を汚染した洪水に一因がある。10 万人以上(大
部分は子供)が、病院での治療を受けた。
●パキスタン:パンジャブ州の水は危険
パキスタン都市部の水質は、特に人口密度の最も高いパンジャブ州で、危険なレベルま
で悪化している。
●中国:汚染データの公開は物議を醸す
世界銀行は、中国の汚染コストについての報告書の約 3 分の 1 を削除したことで、圧力
に屈したと非難されている。世銀によると、中国による調査への協力は継続している。
【ラテンアメリカおよびカリブ海地域】
●ドミニカ共和国:最低賃金のほぼ半分が水に消える
Davir Toribio 国営水供給浄水組合長によると、
最低月収のほぼ半分が水を手に入れるため
に消えるとのことである。
●ラテンアメリカ:気候変化が水供給を脅かす
世界銀行の調査によると、地球温暖化により、アンデス山脈の山間部の湖と湿地は徐々
に枯渇しつつあり、ラ・パズ、ボゴタ、キトなどの南米主要都市への水供給が脅かされ
ている。
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●ブラジル:ルラ大統領、スラム街への投資はギャング追放のため
ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領によると、ブラジ
ル政府は、リオデジャネイロのスラム街への水道などの公共サービスの供給に、13 億ユ
ーロを投じる予定で、その目的は、多くの貧困地域を支配するドラッグ関係のギャング
の追放である。
【著名人関連】
●アジア開発銀行とオランダ水パートナーシップが戦略的提携を結ぶ
オランダ水パートナーシップ(NWP)とアジア開発銀行(ADB)の協定により、アジア
太平洋地域に住む 200 万人が安全な水と衛生施設を得られる。
●アジア開発銀行とシンガポール公益事業局、ユネスコ国際水教育研究所と提携
アジア開発銀行とシンガポール公益事業局(PUB)は、知識の共有とネットワーク形成
を推進するため、ユネスコ国際水教育研究所(UNESCO-IHE)との協定に調印した。
●ユネスコ、Olcay Ünver 氏を WWAP のコーディネーターに指名
Olcay Ünver ケント州立大学水資源学教授は、ユネスコの世界水アセスメント計画
(WWAP)の新しいコーディネーターに就任した。
●Reza Ardakanian 博士:UN-WADOC の新しい所長に
国際機関での豊富な経験を有する、Reza Ardakanian 前イラン水担当副大臣は、ボンにあ
る能力開発に関する国連水問題 10 年事務所(UN-WADOC)の所長に任命された。
●Mariana Sell ブラジルで飛行機事故により死亡
水と環境法の専門家で、Cap-Net Brasil(キャップネット・ブラジル)と Freshwater Action
(フレッシュウォーター・アクション・ネットワーク)の推進役であった、Mariana Suzuki
Sell が、飛行機事故のため死亡した。彼女は 2007 年 7 月 17 日、サンパウロ空港の滑走
路で衝突事故を起こした飛行機の乗客だった。
【欠員募集】
●水政策アドバイザー、コンゴ民主共和国、キンシャサ市(Kishasa)
組織:オックスフォード飢餓救済委員会(Oxfam)、英国オックスフォード市
応募は 2007 年 8 月 5 日(日)前日まで。
●プログラム・マネージャー、ケニア、ナイロビ市
組織:キリスト教系開発援助団体ティアファンド(Tearfund)
、英国テディントン市
応募は 2007 年 8 月 6 日(月)前日まで。
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●政策・活動部長、英国、ロンドン市、ボクソール
組織:ウォーターエイド、英国、ロンドン市、ボクソール
応募は 2007 年 8 月 16 日(木)前日まで。
●水・環境・公衆衛生(WES)専門官、インド、ブバネスワル市
組織:UNICEF 南アジア地域事務所(ROSA)ネパール、カトマンズ市
応募は 2007 年 8 月 13 日(月)前日まで。
●地球水イニチアチブ・地域プログラム・ディレクター、エチオピア、アジスアベバ市
組織:Care USA(ケア USA)
、米国、アトランタ市
応募は 2007 年 8 月 13 日(月)前日まで。
【研修】
●バイオサンド濾過計画の実施者、ワークショップ
カナダ、カルガリー市、2007 年 8 月 24 日~27 日、2007 年 10 月 1 日~5 日、2007 年 11
月 13 日~16 日
参加者に対する、途上国における水と公衆衛生の問題と解決についての導入、およびバ
イオサンド濾過計画実施のための技術の向上を目的とする。参加者の、技術面での経験
よりやる気を重視。
●家庭用バイオサンド濾過
ケニア、マチャコス市(Machakos)
、2007 年 9 月 17 日~21 日
この入門コースでは、バイオサンド濾過の理論面についての大まかな説明と、実践のた
めのセッションを行なう。このコースは実際にバイオサンド濾過が実施され、成功して
いる現場で行なう。
●世界銀行:研修モジュール
世界銀行は、その蓄積した知識を、研修モジュールとして提供している。2 つのモジュ
ールが、ダウンロード可能で自宅での研究に自由に利用できる。一つは Attributes of
Well-Performing Water Utilities
(水利用の成功例の属性)
で、
もう一つは Aggregation of Water
Supply and Sanitation Providers(水供給と衛生施設の集約)である。
【研究】
●手洗い:母親の手洗いの理由に関する調査、ガーナ
ガーナで実施された関連する 2 つの研究によると、母親が石けんで手を洗うのは、病気
予防のためではなく、子供の世話に関係する理由と消臭のためであることが判明した。
●排水の再利用:インドの都市近郊農業による健康被害リスク
インド、バラナシ市近郊で排水を利用して作物を栽培している小規模農家は、土壌と作
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物の汚染レベルが高く、また、農家自身と他の人々を危険にさらしている可能性がある。
【新たに得られた教訓】
●貧困アセスメント:インドの貧困層は水供給重視
2 万人を調査した PPA(参加型貧困アセスメント)によると、インドの貧困層にとって、
プライバシーのあるトイレのための場所は大きな懸案ではあるが、安全な飲料水の優先
順位の方が高い。
●HIV/AIDS:水、公衆衛生、健康に関するコミュニケーションの重要性、インド
HIV 感染者または AIDS 患者は、安全な水、適切な衛生施設、健康のための習慣の必要
性を認識しているが、実行には困難を生じる。安全な水や公衆衛生に関する認識は、必
ずしも一貫性があるとは限らない。
【資料・新規刊行物】
●Integrated water resource management plan guidelines for local authorities(地方自治体のための水資
源管理計画における統一指針)
この指針は、地方自治体が、持続可能な開発、社会経済的発展および安全で健全な環境
についての憲法上の義務を果たしつつ、開発と環境保護のバランスという課題を達成す
るために必要な方法を提供する。
●Aqua 2003(アクア 2003):生活と持続可能な開発のための水の多様な利用法に関する国際会議
2003 年 10 月、コロンビア、カルタヘナ市で開催されたアクア 2003 国際会議において発
表された論文のセレクション。
●Institutional governance and regulation of water services: the essential elements(水供給に関する制度
面でのガバナンスと規制:基本事項)
持続可能な水と公衆衛生サービスに必要な、政策、ガバナンスおよび規制に関する、基
本事項を示す。
【新着ネット情報】
●小規模独立系プロバイダー(SSIP)によるインターネット資源の総合サイト
水、公衆衛生、電気に関する小規模独立系プロバイダー(SSIP)のサイト。
●変化のための記録文書
地域レベルで行なわれる現場での活動の記録文書が保存されていないことが、以前より
大きな問題の一つとなっている。このサイトは、記録を残そうとする世界中の取り組み
を概観する。
●サークル・オブ・ブルー(Circle of blue)
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地球規模の淡水危機の課題と解決に関する、ニュース、記事、特集記事、写真、ビデオ
を集めたマルチメディア・サイト。
●youtube.com に投稿されたパキスタンのヒ素関連ビデオ
都市開発・環境研究センター(Urban Development and Environmental Research Center:
UDERC)により You Tube に投稿されたヒ素等に関するビデオ集。
【会議およびイベント】
●AfricaWRM 2008、第 2 回 IASTED(International Association of Science and Technology for
Development)水資源管理アフリカ会議
2007 年 9 月 8 日~10 日、ボツワナ、ガボローネ市
テーマ:水供給と持続可能な利用、排水と雨水管理、流域の統合管理、工業分野での汚
染の防止・削減、環境に配慮した技術を利用する際の問題点。
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