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千葉大学のマーク
国立大学法人
千葉大学
National University Corporation
Chiba University
文部科学省
特別経費(高度な専門職業人の養成や専門教育機能の充実)
医療安全教育のためのクリニカル・スキルズ・センターの設置と運
営
-医療安全を実践できる医療者の育成を目指して-
千葉大学大学院医学研究院附属
クリニカル・スキルズ・センター
平成 23 年度(2011 年度)年次報告書
2012 年 3 月
千葉大学大学院医学研究院
Chiba Medicine
第2号
- 1 -
巻頭言
千葉大学大学院医学研究院附属クリニカル・スキルズ・センター長
田邊政裕
医療過誤の 30%以上は治療・処置によるものであり、その多くが医師、看護師等の
医療専門職の未熟な診療技能に起因している。従来診療技能の修得は、患者を対象とす
る“learning by doing”方式で行われており、この過程で多くの医療過誤が発生して
いる。医師、看護師等を対象に系統だったシミュレーション診療技能教育を実施するこ
とで医療の安全性と患者満足度を高め、患者中心の医療を実現することが、このセンタ
ーの目的である。
経験の少ない学生、医師、看護師等は、それぞれに求められる診療技能が一定レベル
に達するまでは、シミュレータ等を利用して患者を対象としない研修を受けることが望
まれる。研修後もシミュレータを使って達成度を客観的に評価し、安全に実施できるレ
ベルに達していると判定された者のみが患者に対して診療を実践するような技能教育
システムを確立する必要がある。このようなプログラムを実践する場としてクリニカ
ル・スキルズ・センターをアカデミック・センターである大学医学部に設置・運営する
必要性、有用性が増している。
平成 24 年 2 月 1 日に千葉県の地域医療再生プログラムによる全県的な医師確保、研
修体制の構築の一環として千葉大学医学部に千葉大学大学院医学研究院附属クリニカ
ル・スキルズ・センターが設置された。床面積は 1,300 ㎡近くあり、全国的にも最大規
模のセンターとなった。講義室、スキルトレーニング室、シミュレーション室、ディブ
リーフィング室、診察シミュレーション室、コントロール室等が整備され、講義から始
まってトレーニング、ディブリーフィング、評価、フィードバックという一連の医療専
門職教育を全て実施できる施設となった。千葉県の地域医療再生プログラムで全県的な
医師確保、研修体制の構築の一環として千葉県医師キャリアアップ・就職支援センター
も併設され、地域医療の再生にも繋がるこの事業を関係者と共に協力して推進していき
たい。
平成 24 年 2 月 29 日
- 2 -
- 3 -
開所記念式典
平成 24 年 2 月 5 日(日)千葉県医師キャリアアップ就職支援センターおよび千葉大
学大学院医学研究院附属クリニカル・スキルズ・センターの開所記念式典が挙行された。
中谷千葉大学医学研究院長の開式の辞の後、主催者として千葉県知事代理川島千葉県
健康福祉部長及び齋藤千葉大学長が挨拶を行った。来賓の伊藤千葉県議会議長、藤森千
葉県医師会長、岩田千葉県町村会長からは祝辞をいただいた。続いてオープンを記念し
て来賓・主催者代表9名によるテープカットが行われ、宮崎千葉大学附属病院長の閉式
の辞をもって盛会にうちに式典が終了した。本式典には、来賓、病院関係者、協賛企業
等各社、千葉大学、主催者等、約 150 名の来場があった。
- 4 -
- 5 -
目次
巻頭言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・田邊政裕
1
千葉大学大学院医学研究院附属クリニカル・スキルズ・センターについて
1.CCSC とは
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
2.CCSC の組織及び構成員
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
業務実績
1.施設・組織整備
1)シミュレーション・ラボ・・・・・・・・・・・・・・・・・臼井いづみ
11
2)パフォーマンス・ラボ・・・・・・・・・・・・・・・・・朝比奈真由美
14
3)アナトミー・ラボ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鈴木崇根
15
4)アニマル・ラボ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・相田俊明
15
2.教育・研究
1)シミュレーション・ラボ・・・・・・・・・・・・・・・・・臼井いづみ
16
2)パフォーマンス・ラボ・・・・・・・・・・・・・・・・・朝比奈真由美
29
3)アナトミー・ラボ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鈴木崇根
31
4)アニマル・ラボ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・相田俊明
32
3.大学病院連携型高度医療人養成推進事業・・・・・・・・・・・・森野知樹
33
4.シミュレーション指導者及び SP 養成
1) シミュレーション教育導入のポイント 講演会報告・・・・臼井いづみ
36
2) FDシミュレーション教育
3)
MEDC との共催による医学教育ワークショップ SP 大交流会と
SP 大勉強会の開催・・・・・・・・・・朝比奈真由美
37
1) 模擬聴診器・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 中口俊哉
38
2) 模擬患者用スーツ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 田邊政裕
39
次年度計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
41
4) SP勉強会の開催
5.シミュレーターの開発
業績一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 51
1 千葉大学大学院医学研究院附属クリニカル・スキルズ・センター規程
2 千葉大学大学院医学研究院附属クリニカル・スキルズ・センター運営委員会規程
3 千葉大学大学院医学研究院附属クリニカル・スキルズ・センターにおけるアナト
ミー・ラボ及びアニマル・ラボの運営等に関する要項
4 機器一覧
5 数字で見る CCSC
- 6 -
- 7 -
千葉大学大学院医学研究院附属
クリニカル・スキルズ・センター(CCSC)について
1.CCSC とは
CCSC(Chiba university Clinical Skills Center)とは、平成22年度文部科学省特別経
費(プロジェクト分)「高度な専門職業人の養成や専門教育機能の充実」に選定された
「医療安全教育のためのクリニカル・スキルズ・センターの設置と運営-医療安全を実
践できる医療者の育成を目指して-」で千葉大学大学院医学研究院に設立された組織で
ある。当センターの目的は、全ての医療職者を対象に系統だったシミュレーション診療
技能教育を実施することで医療の安全性と患者満足度を高め、患者中心の医療を実現す
ることである。千葉大学医学部既存のシミュレーションセンター、動物実験施設、解剖
実習室を活用して、学生、医師、看護師等の医療専門職に卒前・卒後・専門・生涯を通
じて基本から高度医療までの系統だったシミュレーション教育を提供する。この目的を
達成するために、CCSCの専任スタッフ確保、施設整備、シミュレーション教育プログ
ラムやシミュレータ開発等を実施する。
千葉大学と千葉県で医療技術研修に関する協定が締結され(平成23年3月)、それに
基づいて千葉県地域医療再生プログラムによる補助金により千葉大学医学部附属病院旧
精神科病棟を改修し、医学部シミュレーションセンターと医学部附属病院看護部の看護
技術研修室を統合して、千葉大学大学院医学研究院附属クリニカル・スキルズ・センタ
ー(CCSC)を整備した。同時に協定に基づいて千葉県医師キャリアアップ就職支援セ
ンターも併設され、県内の医療従事者の育成・確保にも資することになった。この事業
はNPO法人千葉医師研修支援ネットワーク(NPO)に業務委託され、今後NPOと協働
して事業を展開していく。
CCSC規程(p.53 資料1)が、平成23年12月の教授会で承認され、大学院医学研究院
の組織として平成24年2月1日付けでスタートした。CCSCの円滑な運営を図るためCCS
C運営委員会が組織され、CCSC運営委員会規程(p.55 資料2)も策定された。ここで、
既存施設との名称の混同を避けるため、CCSCの各ラボの名称から「クリニカル」いう
用語が削除された。また、CCSCにおけるアナトミー・ラボ及びアニマル・ラボの運営
等に関する要項(p.56 資料3)が確認された。CCSC運営委員会は議決組織であり、事
業の企画、実施等を担うため、その下部組織としてCCSC部会が設置された。
NPOに加え附属病院総合医療教育研修センターの大学病院連携型高度医療人養成推
進事業(東関東・東京高度医療人養成ネットワーク)とも協働し、人的・経済的資源を
効率的に活用する。
- 8 -
2.CCSCの組織及び構成員
1)組織図
CCSC はシミュレータを使った教育・研修を行うシミュレーション・ラボ
、模擬
患者 Standardized Patient(SP)が参加して教育・研修を行うパフォーマンス・ラボ、
献体によるご遺体を利用して教育・研究を行うアナトミー・ラボと動物を使用して教
育・研修を行うアニマル・ラボからなる。
CCSC の運営は CCSC 運営委員会の議決によって行われ、CCSC の事業企画、実
施等は CCSC 部会が担う。
千葉大学大学院医学研究院附属
CCSC
クリニカル・スキルズ・センター
運営委員会
Chiba University Clinical Skills Center
(CCSC)
シミュレー
パフォーマン
アナトミー・
ション・ラボ
ス・ラボ
ラボ
ラボ
図1.CCSC 組織図
アニマル・
ラボ
ラボ
2)構成員
CCSC 運営委員会
委員長
田邊 政裕(CCSC センター長・医学教育研究室教授)
委員
岡本 美孝(病院医療安全管理部長・耳鼻咽喉科教授)
織田 成人(救急部集中治療部教授)
中山 俊憲(動物実験施設長・免疫発生学教授)
森 千里 (環境生命医学臨床領域教授)
- 9 -
CCSC 部会
CCSC 部会 メンバー
センター長
田邊政裕
(医学教育研究室
朝比奈真由美
(附属病院総合医療教育研修センター講師)
シミュレーション・ラボ 担当
臼井いづみ
(医学教育研究室
アナトミー・ラボ 担当
鈴木崇根
(環境生命医学 助教・整形外科)
アニマル・ラボ 担当
相田俊明
(医学教育研究室
特任助教・肝胆膵外科)
看護部
飯塚恵子
(附属病院看護部
副看護部長・教育)
江幡智栄
(附属病院看護部キャリア開発室 看護師長)
伊藤彰一
(医学教育研究室
井上雅仁
(NPO 法人千葉医師研修支援ネットワーク・参
副センター長
パフォーマンス・ラボ 担当
研修企画・協力
教授)
特任助教)
講師)
事、千葉県医師キャリアアップ就職支援センタ
ー・副センター長)
森野知樹
(附属病院特任助教・循環器内科、大学病院連携
型高度医療人養成推進事業(東関東・東京高度医
療人養成ネットワーク)コーディネーター)
高岡和美
(NPO 法人千葉医師研修支援ネットワーク事務
局長)
事務補佐員
松井美樹、石川祥子
3)亥鼻キャンパスにおける CCSC の配置図
シミュレーション・ラボ、パフォーマン
ス・ラボは教育研修棟に設置されている。
アナトミー・ラボは千葉大学大学院医学
研究院環境生命医学 地下実習室、アニマル・ラボは
千葉大学大学院医学研究院附属動物実験施設を利用する。
図2.亥鼻キャンパスにおける CCSC の配置図
- 10 -
- 11 -
業務実績
1.施設・組織整備
1)シミュレーション・ラボ
臼井いづみ
① 教育研修棟の改修と移転
平成 23 年度は、千葉県地域医療再生プログラムによる補助金を得て、千葉大学医
学部附属病院教育研修棟が改修され、およそ 120 ㎡であったシミュレーションセンタ
ーから、およそ 1,235 ㎡あるシミュレーション・ラボに引っ越した。
シミュレーション・ラボは、図3のとおりであり、各部屋の特徴は表1の通りである。
図3.シミュレーション・ラボ見取り図
- 12 -
表1.シミュレーション・ラボ各部屋の名称と特徴
部屋名
数
特徴
2
30 人程度の講義が行える
机、椅子、プロジェクター、スクリーン、マ
イク、スピーカー、ビデオモニタリングシス
テム端末を備えている
診察シミュレーション室
12
外来診察室を模して、診察机、医師用椅子、
患者用椅子、診察台、脱衣籠、耳鏡、眼底鏡、
血圧計、手洗い用洗面台(うち 8 室)を備え
ている
シミュレーション室
3
高機能シミュレータを配し分娩室、ICU など
を模している
コントロール室
3
高機能シミュレータ、ビデオモニタリングシ
ステムのカメラを操作する
ディブリーフィング・カンファレン
ス室
4
パフォーマンスを振り返り、学習する
ビデオモニタリングシステム端末、ホワイト
ボード、机、椅子を備えている
病室シミュレーション室
1
大学病院の病室を模している
3 床分のベッドを常設している
スキルトレーニング室
1
いくつかのシミュレータを常設し、手術用手
洗いや手洗い洗面台が設置されている
沐浴実習室
1
沐浴槽を2槽備えている
トイレ介助実習室
1
車いす用トイレを備え、実際に利用でき、介
助にも十分なスペースがある
更衣室
2
男女ともに 48 人分の鍵のかかるロッカーを
準備している
手洗い洗面台、大型の鏡を備えている
倉庫
1
多数のモデル、シミュレータ、衛生材料など
を保管する
物品準備室
1
流し、洗濯機、吸引器を備え、モデルやシミ
ュレータの準備、後片付けを行う
ビデオモニタリングシステム
コントロール室
1
画像音声データを管理・評価する
サーバー室
1
画像・音声データを保管するサーバーを設置
している
スタッフ室
1
副センター長、事務補佐員が駐在
事務室
1
特任助教、事務補佐員が駐在、受付・予約業
務、シミュレーション相談を行う
レクチャー室
- 13 -
② ビデオモニタリングシステムの導入
各診察シミュレーション室、シミュレーショ
ン室、病室シミュレーション室にはパフォーマ
ンスをモニターするためのカメラを設置した。
画像・音声データは専用サーバーに保存される。
専用に開発されたソフトを使用して、画像・音
声の検索、表示、コメント挿入等が可能で、教
員は画像を見ながら評価を行うことが出来る。
学生は、診察シミュレーション室、ディブリーフィ
モニタリングシステム
コントロール室
ング・カンファレンス室にて自分のパフォーマンス
のみ閲覧が可能となる。
③ シミュレータの修理及び整備と検査診断用機器の整備
導尿モデル、直腸診モデル、聴診シミュレータ Mr.ラング、ALS スキルトレーナー、
バーチャルリアリティ内視鏡シミュレータ
アキュタッチ、挿管用レサシアン、腹腔
鏡シミュレータ i-Sim の修理を行った。
分娩シミュレータ、吸引シミュレータ、CVC 穿刺挿入シミュレータ、静脈路確保困
難モデル、導尿・浣腸シミュレータ(男性・女性)、前立腺触診シミュレータ、腹腔
鏡トレーニングボックス、iPad、吸引器、血圧計を新たに購入した。
また、千葉県からの補助金にて、電子内視鏡システム、超音波診断装置、内視鏡用
人体モデル・大腸モデル、フェモララインマン(鼠径部CVカテーテル挿入モデル)
を購入した。
シミュレーション・ラボで管理する機器については資料4(p.57~p.59)の通りで
ある。
④ 利用細則案の作成
シミュレーション・ラボの円滑な運営・運用を目的に CCSC 部会で検討し、利用細
則案を作成した。
⑤ ホームページのリニューアル
シミュレーション・ラボの移転に伴い、ホームページの内容を変更、修正した。
⑥ 予約システムの変更
シミュレーション・ラボの移転に伴い、予約システムを修正した。
- 14 -
2)パフォーマンス・ラボ
朝比奈真由美
① 模擬患者用スペースの確保
医学部附属病院教育研修棟1階に模擬患者用スペ
ースとして SP 室を確保した。
ホワイトボード、机、椅子、ビデオモニタリングシ
ステム端末とモニター、ノートパソコン、DVD プレー
ヤー、書棚、ロッカーを備えている。
② セキュリティキーの発行
模擬患者に対しパフォーマンス・ラボ出入り口のセ
キュリティキーを発行した。
③ 千葉大学医学部 SP 会ガイドラインの作成
千葉大学医学部 SP 会として活動する SP のためのガ
イドラインを作成した。
「模擬患者とは何か? 」
「SP
とは」
「SP を使って何を学び、判断させようとしているのか」
「SP を使う利点と欠点」
「SP として気をつけること」
「演じている時に気をつけること」
「Feedback の時に気
をつけること」についてそれぞれ活動指針を定め、会員入会時には必ず説明し、従来
の会員も定期的に確認することとした。
④ SP 勉強会の開催
SP 新入会員を対象に、千葉大学医学部の模擬患者とフィードバックについて勉強
会を行った。
2011 年 11 月 18 日
対象 SP2 名
2012 年 1 月 10 日
対象 SP3 名
2012 年 1 月 20 日
対象 SP2 名
⑤ シナリオの作成とブラッシュアップ
既存のシナリオを授業の目的、学生の反応に合わせて改変するとともに、新規に
22 本のシナリオを作成した
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3)アナトミー・ラボ
鈴木崇根
① CCSC 担当者の千葉大学大学院医学研究院クリニカルアナトミーラボ(以下 CAL)
への利用責任者登録
CAL を利用するために必要な利用責任者登録
を CCSC 特任助教相田俊明、臼井いづみ両名が取
得した。
② CAL の設備
外科用 X 線テレビシステムを購入した。
外科用X線テレビシステム
C-ARM
4)アニマル・ラボ
相田俊明
① 動物実験および動物の飼養に関する説明会への参加
動物実験計画の責任者である田邊政裕教授及び実験従事者である相田俊明、井上雅
仁の3名が説明会に参加した。
② 動物実験計画書の提出
ブタを使用した外科手術手技セミナーに関する動物実験
計画書を提出し、承認を得た。
③ 動物実験施設の設備
手術室用無影灯(スカイルックス スタンド LED4灯式)
を購入した。
LED手術用無影灯
- 16 -
2.教育・研修
1)シミュレーション・ラボ
臼井いづみ
シミュレーション・ラボの 2011 年度年間利用日数は 303 日(昨年比 40.3%増)で、
年間利用件数は 1,233 件(昨年の 2.6 倍)であった。その内訳は個人のスキルトレーニ
ングが 774 件(62.7%、昨年の 3.3 倍)、学生の教育が 209 件(17.0%、昨年の 1.8 倍)
、
研修医・看護師等の研修が 110 件(8.9%、昨年の 1.7 倍)
、その他・イベント・会議な
どが 140 件(11.4%、昨年の 2.4 倍)であった。年間利用人数は延べ 8,872 人(昨年比
65.7%増、1.7 倍)であり、内訳は医学部生 3,870 人(43.6%、昨年比 54.2%増、1.5
倍)、医師 1,118 人(12.6%、昨年比 96.5%増、約 2 倍)
、看護職 1,076 人(12.1%、
昨年比 37.4%増、1.4 倍)
、教員 330 人(3.7%、昨年の 2.9 倍)
、研修医・後期研修医
313 人(3.5%、昨年比 46.9%増、1.5 倍)の順であった。稼働日数、利用件数、利用
者数ともに昨年に比べ増加し、
特に利用件数は 2.6 倍、延べ利用者数も 1.7 倍であった。
月別利用実績を昨年と比較したグラフを図4に示す。
(人)
(日・件)
2000
180
1800
160
1600
140
1400
120
1200
100
1000
80
800
60
600
40
400
20
200
0
2010年利用人数
(のべ)
2011年利用人数
(のべ)
2010年稼働日数
2010年利用件数
2011年稼働日数
2011年利用件数
0
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
図4
月別利用実績
2010 年度 2011 年度の比較
2011 年 11 月、2012 年 2 月、3 月で月の利用者数が 1000 人を超えた。11 月は 12 月の
3 日に OSCE を控えた医学部 4 年生が OSCE の練習のために連日、夜遅くまで利用してい
た。2 月は医学部 4 年生を対象に 4 月から始まる Clinical Clerkship(臨床実習)のた
めの導入研修(CC ベーシック)が連日 120 人単位で行われたためであり、医学部生だ
- 17 -
けで延べ 1,066 人の利用があった。3 月は附属病院看護部の新入職員早期研修が 2 週間
にわたり行われたこと、看護学生対象のスプリングインターンシップ(職場体験)が行
われたことで、利用者数が多かった。一方、2011 年 12 月はシミュレーションセンター
からシミュレーション・ラボへの移転を控え、引越し準備があったこと、引っ越し後も
すぐには全ての設備、備品の整備が整わなかったことを受けて、予約や利用を制限した
ため、利用者数、利用件数とも他の月に比べて少なくなっている。しかし、昨年度に比
べては増加している。
<個人のスキルトレーニング>
個人のスキルトレーニング 774 件のうち医師の利用が 509 件(65.8%)と最も多く、
次いで医学部生 199 件(25.7%)
、研修医・後期研修医 60 件(7.8%)
、看護職 6 件(0.8%)
であった。利用人数は 1,859 人中、医学部生が 1,217 人(65.5%)を占め、医師が 535
人(28.8%)
、研修医・後期研修医 76 人(4.1%)、看護職 31 人(1.7%)であった。
医師の個人のスキルトレーニングは主に腹腔鏡シミュレータ“i-Sim”と“Dry Box”の
利用で、509 件中 504 件、535 人中 530 人(99%)を占めていた。
医学部生の利用はサークル活動、OSCE 練習、BSL 自習であり、特に OSCE 練習のために
10 月・11 月で 123 件(昨年比 33.7%増)537 人(昨年比 25.2%増)が利用した。
研修医・後期研修医の利用は 8 月と 2 月・3 月に集中していた。特に1月末からバー
チャルリアリティ内視鏡シミュレータ“アキュタッチ”を使った研修医向けのトレーニ
ングプログラムが開始され、シミュレータによる自主練習が必須となったため、利用が
急増した。
<講義・研修・セミナー・講演会など>
● 学生の教育
学生の教育を目的とした年間利用件数は 209 件で医学部の講義の他、教育学部養護教
諭養成課程演習が行われた。利用人数は延べ 3197 人で内、医学部学生は 2493 人であっ
た。使用されたシミュレータは、蘇生人形、挿管人形、挿管モデル、直腸診モデル、導
尿モデル、呼吸音シミュレータ、生体シミュレータ、乳癌視触診モデル、婦人科診察モ
デル、採血モデル、耳の診察モデル、眼底診察モデル、超音波シミュレータ、内視鏡シ
ミュレータ、心臓カテーテルシミュレータ、腰椎穿刺シミュレータ、高度人体シミュレ
ータであった。
本年度の医学部講義は、昨年同様、年間を通じて 1 年次 BLS 演習、4 年次臨床入門、
5 年次 BSL 実習が実施された。また、来年度より新カリキュラムとして実施される CC
(Clinical Clerkship:臨床実習)の導入基礎演習となる CC ベーシックが 4 年次を対
象に実施された。5 年次 BSL 実習では、救急部・集中治療部、循環器内科、呼吸器内科、
神経内科、麻酔科、周産期母性科がシミュレーション・ラボでシミュレータを利用した。
- 18 -
表2-1.医学部講義実績
講義
1 年次
月日
参加人数
4 月 13 日
60 名
4 月 27 日
62名
4月19日
33名
4 月 26 日
34 名
5 月 10 日
35 名
4 月 19 日
34 名
4 月 26 日
35 名
5月10日
33名
5月24日
33名
5 月 31 日
35 名
6月7日
34 名
5 月 24 日
34 名
5月31日
33名
6月7日
35名
6 月 28 日
33 名
7月5日
35 名
7 月 12 日
34 名
6月28日
34名
7月5日
33 名
7 月 12 日
35 名
6 月 28 日
35 名
7月5日
34 名
7 月 12 日
33 名
OSCE
12 月 3 日
102 名
循環器内科(心音)
計19回
延べ103名
循環器内科(心カテ)
計19回
延べ110名
救急(気管挿管)
計 17 回
延べ 102 名
救急(外傷)
計 15 回
延べ 105 名
救急部(ACLS)
計9回
延べ 52 名
麻酔科(気道確保)
計 14 回
延べ 91 名
周産期母性(ウルトラSim)
計16回
延べ83名
神経内科(ルンバール)
計 20 回
延べ 120 名
計 12 回
延べ 52 名
BLS 演習
胸部診察(呼吸)
頭頸部診察
胸部診察(心音)
4年次臨床入門
採血・注射
乳腺
婦人科診察・導尿法
救急蘇生
4 年次
5年次BSL実習
呼吸器内科(アキュタッチ)
- 19 -
表2-2.医学部講義実績つづき
講義
月日
参加人数
2月7日
35 名
2 月 14 日
35 名
2 月 21 日
35 名
採血
2 月 14 日
108 名
内視鏡
2 月 14 日
51名
末梢静脈確保
2月15日
54名
動脈穿刺
2月15日
51名
末梢静脈確保
2 月 16 日
53 名
心電図
2 月 16 日
54 名
動脈穿刺
2 月 17 日
51 名
心電図
2 月 17 日
54 名
検査オーダー
2 月 17 日
53 名
内視鏡
2 月 21 日
51 名
筋注・皮下注
2 月 21 日
53 名
ME 機器・生体情報モニター
2 月 21 日
58 名
超音波
2 月 21 日
52 名
検査オーダー
2 月 22 日
52 名
ME 機器・生体情報モニター
2 月 22 日
58 名
筋注・皮下注
2 月 24 日
53 名
超音波
2 月 24 日
53 名
3年次臨床入門
4 年次CCベーシック
腹部診察
● 医学部附属病院職員研修
附属病院研修医オリエンテーション、各科による研修医研修、研修医勉強会、看護部
末梢静脈留置針穿刺技術研修、看護部新入職員早期研修、病棟患者急変対応セミナーを
実施した。研修対象ごとに実績を表3-1、表3-2、表4に示した。
表3-1.研修医研修の実績
対象
研修医オリエンテーション
採血
研修医
周産期母性科
麻酔科
- 20 -
月日
4月5日
4月6日
8月2日
8月5日
8月8日
4月4日
2 月 20 日
参加人数
8名
9名
3名
2名
3名
9名
3名
表3-2.研修医勉強会の実績
内容
対象
月日
CVC シミュレータ
心電図
気管挿管
内視鏡シミュレータ
AccuTouch
血ガスの読み方
外科基本手技
胸部・腹部レントゲン
研修医
参加人数
6 月 13 日
6名
7月5日
6名
7 月 13 日
9名
8月9日
6名
8 月 22 日
3名
9月5日
6名
9 月 21 日
6名
外科基本手技
9 月 27 日
2名
抗菌薬の正しい使い方
10 月 6 日
4名
上部消化管内視鏡
10 月 12 日
1名
心臓超音波
11 月 21 日
3名
なし(部屋のみ使用)
1 月 20 日
6名
医療面接
3 月 15 日
6名
表4.病院職員研修の実績
内容
末梢静脈留置針研修
プリセプター研修
認定看護師事例検討会
CCU看護師勉強会
新入職員早期研修
病棟患者急変対応セミナー
対象
日時
参加人数
平成 23 年 6 月 8 日
26 名
平成 23 年 6 月 15 日
27 名
平成 23 年 6 月 20 日
31 名
平成 23 年 6 月 22 日
28 名
平成 24 年 2 月 8 日
28 名
看護師
平成 24 年 3 月 19 日
40 名
認定看護師
平成 24 年 3 月 25 日
10 名
看護師
平成 24 年 3 月 30 日
26 名
平成 24 年 3 月 14 日
37 名
看護師
平成 24 年 3 月 15 日
36 名
看護師・新入職員・
平成 24 年 3 月 16 日
39 名
薬剤師
平成 24 年 3 月 26 日
59 名
平成 24 年 3 月 27 日
68 名
平成 24 年 3 月 28 日
平成 23 年 6 月 30 日
平成 23 年 9 月 26 日
平成 23 年 11 月 4 日
平成 24 年 1 月 23 日
平成 24 年 3 月 19 日
60 名
44 名
41 名
42 名
53 名
26 名
医師・看護師・研修
医等
- 21 -
● 筑波大学主催 5 大学連携
平成 24 年 3 月 3 日(日)
脳神経外科
VISTセミナー
受講者:初期研修医1名、後期研修医 5 名
筑波大学よりレンタルした脳血管造影バーチャルリアリティシミュレータ VIST を
使用。千葉大学脳神経外科の小林英一先生が講師となり実施した。
●NCPR(Bコース)講習会
平成 23 年 7 月 2 日(土)
参加者:26 名(講師他 4 名・受講者 22 名)
平成 24 年 3 月 24 日(土)
参加者:35 名(講師他 6 名・受講者 29 名)
● 産婦人科診療スキルアップセミナー・周産期急変対応セミナー

第7回産婦人科診療レベルアップセミナー
平成 23 年 5 月 15 日(日)10 時~17 時
参加者:35 名(研修医・助産師・医師・看護師)
「産科危機的出血への対応と CTG の読み方-基礎から応用まで-」
分娩シミュレータ“ノエル”を使ったシナリオシミュレーション

第 2 回周産期急変対応セミナー
平成 23 年 10 月 16 日(土)13 時~17 時 参加者:27 名(研修医・助産師・医師)
ALSO デモンストレーションコース、NCPR に準じたレクチャーと演習
- 22 -

第 3 回周産期急変対応セミナー
平成 24 年 2 月 26 日(日)10 時~17 時 参加者:31 名(研修医・助産師・医師)
ALSO デモンストレーションコース、グループ別シミュレーション学習、および解説講
演「千葉大学病院での産科危機的出血への対応」-“コードむらさき”プロジェクト」解説講演は一般公開で 70 名の参加があった。
●ALSO-Japan プロバイダーコース
平成 23 年 12 月 17 日~18 日(土・日)9 時~17 時
参加者:受講者 30 名(医師・助産師・初期研修医・後期研修医・医学生)
講師・アシスタント 17 名(医師・助産師・後期研修医)
- 23 -
● NPO 千葉医師研修支援ネットワーク主催各種セミナー
本年度は、年間 23 回のセミナーを実施した。本年度より、対象を医師、研修医、だ
けではなく、薬剤師、リハビリテーションセラピストにも広げセミナーを開催した。セ
ミナーの名称、開催日、対象、参加人数は表5のとおりである。
表5
NPO セミナーの開催実績
セミナータイトル
開催日
対象
受講者数
診察手技セミナー
H23.5.21(土)
薬剤師
16 名
上部消化管内視鏡ハンズオンセミナー(Step1)
H23.5.23(月)
医師・研修医
4名
大腸内視鏡ハンズオンセミナー(Step1)
H23.5.30(月)
医師・研修医
3名
診察(基本)セミナー
H23.6.4(土)
薬剤師
16 名
冠動脈カテーテルハンズオンセミナー
H23.6.18(土)
医師・研修医
5名
外科手術基本手技(ブタ)セミナー
H23.6.19(日)
医師・研修医
6名
心エコーハンズオンセミナー
H23.6.26(日)
医師・研修医
6名
鏡視下手術ハンズオンセミナー(ベーシック)
H23.7.19(火)
医師・研修医
2名
腹部エコーハンズオンセミナー
H23.7.23(土)
医師・研修医
5名
頸動脈エコーハンズオンセミナー
H23.8.4(木)
医師・研修医
9名
心臓血管外科手術(冠動脈バイパス術)
H23.8.7(日)
医師・研修医
2名
大腸内視鏡ハンズオンセミナー(Step2)
H23.8.8(月)
医師・研修医
2名
上部消化管内視鏡ハンズオンセミナー(Step1)
H23.9.3(土)
医師・研修医
2名
大腸内視鏡ハンズオンセミナー(Step1)
H23.9.3(土)
医師・研修医
2名
鏡視下手術ハンズオンセミナー(アプライド)
H23.9.20(火)
医師・研修医
4名
心臓血管外科手術(冠動脈バイパス術)
H23.11.6(日)
医師・研修医
5名
心エコーハンズオンセミナー
H24.1.29(日)
医師・研修医
5名
腹部エコーハンズオンセミナー
H24.2.11(土)
医師・研修医
4名
頸動脈エコーハンズオンセミナー
H24.2.22(水)
医師・研修医
9名
気管吸引セミナー
H24.2.25(土)
リハビリテー
ションスタッフ
23 名
鏡視下手術ハンズオンセミナー(アプライド)
H24.3.8(木)
医師・研修医
3名
基礎から学ぶ 上部消化管内視鏡セミナー
H24.3.10(土)
医師・研修医
5名
気管吸引セミナー
H24.3.11(日)
リハビリテー
ションスタッフ
24 名
- 24 -
● きみさらずICLS指導者養成講習会
平成 23 年 10 月 23 日(日)8 時半~18 時
参加者:51 名(講師他 28 名・受講者 23 名)
● 千葉大学ICLSコース
平成 24 年 3 月 4 日(日)8 時半~18 時
参加者:67 名(講師他 43 名・受講者 24 名)
<シミュレータの貸出を行った講義・研修・講習会等>
● 千葉大学普遍教育科目
救急蘇生法
平成 23 年 4 月 26 日(火)
千葉大学西千葉キャンパス
普遍教育科目で選択している学生 200 名対象
デモンストレーション用にレサシアン 1 体、AED トレーナー2
1台
● 看護学研究科講義
平成 23 年 11 月 7 日(月) 看護学部総合教育研究棟
看護学研究科大学院生
トリアージと心肺蘇生
20 名
AED トレーナー、ICLS セット
● 看護学部講義
平成 23 年 11 月 8 日(火)
看護学部 3 年生
レサシアン
附属病院第 3 講堂 成人看護学BSL演習
78 名
8 体、AED トレーナー2
8台
● 学生の実習準備
平成 23 年 7 月 25 日(月)~8 月 8 日(月) 附属病院検査部
採血・静注シミュレータ“シンジョーⅡ”
● 看護職員BLS研修
附属病院第 3 講堂
計 6 回 168 名が受講。
平成 23 年 5 月 12 日(木)
平成 23 年 5 月 13 日(金)
平成 23 年 5 月 19 日(木)
平成 23 年 5 月 20 日(金)
平成 23 年 5 月 24 日(火)
平成 23 年 5 月 27 日(金)
33 名
29 名
25 名
27 名
25 名
29 名
レサシアン 8 体、AED トレーナー2 8 台、バックバルブマスク 8 個
- 25 -
● 病院職員BLS研修
附属病院第 3 講堂
計 4 回 70 名が受講。
平成 23 年 7 月 6 日(水)
27 名
平成 23 年 7 月 7 日(木)
13 名
平成 23 年 7 月 11 日(月)
9名
平成 23 年 7 月 13 日(水)
21 名
レサシアン 9 体、AED トレーナー2
9 台、バックバルブマスク
● 看護部救急看護研修Ⅱ
平成 23 年 11 月 4 日(金)附属病院第 3 講堂 看護師 33 名が受講
レサシアン
● 院内防災訓練
平成 24 年 3 月 22 日(木)13:30~16:50 附属病院内各所 150 名参加
レサシアン 4 体
● 臓器提供シミュレーション
平成 24 年 1 月 13 日(金)11:00~17:00 附属病院第 1 会議室
50 名参加
ALS スキルマスター&ハートシム 4000 1 体
● 病棟でのスタッフ研修

平成 23 年 7 月 21 日 にし棟 10 階病棟
ディフィカルトエアウェイトレーナー 1 体、AED トレーナー2

平成 23 年 8 月~
心臓血管外科
OPCAB 吻合手技訓練装置

平成 23 年 10 月 27 日
ICU
レサシアン、AED トレーナー2

平成 23 年 11 月 15 日~11 月 21 日
にし棟 10 階病棟
男性導尿モデル


平成 23 年 11 月 17 日
ICU
エアウェイトレーニングシステム
AIRSIM
平成 24 年 2 月 3 日、16 日、23 日
手術部
レサシアン、バックバルブマスク

平成 24 年 2 月 8 日
外科外来
レサシアン
- 26 -
1台
● 千葉大学ICLSコース
平成 23 年 7 月 3 日(日)
附属病院第 3 講堂
参加者:74 名(講師他 50 名・受講者 24 名)
ALS スキルマスター&ハートシム 4000
3 体、レサシアン 6 体、アンブ気管挿管練
習モデル 2 台、ICLS セット 4 個、AED トレーナー2
● KCH
10 台、バックバルブマスク他
ICLSコース
JFE川鉄病院、千葉メディカルセンター(名称変更)
平成 23 年 6 月 5 日(日)
参加者:55 名(講師他 37 名・受講者 18 名)
平成 24 年 1 月 22 日(日)参加者:49 名(講師他 31 名・受講者 18 名)
ALS スキルマスター&ハートシム 4000
3 体、レサシアン 3 体、アンブ気管挿管練
習モデル 2 台、AIRSIM 1 台、AED トレーナー2
3 台、イリンゲルチューブ他
● きみさらずICLSコース
君津中央病院
平成 23 年 6 月 26 日(日)
参加者:65 名(講師他 41 名・受講者 24 名)
平成 23 年 12 月 4 日(日)
参加者:71 名(講師他 47 名・受講者 24 名)
ALS スキルマスター&ハートシム 4000
1 体、
レサシアン 3 体、AED トレーナー2 3 台
● 千葉市立青葉病院ICLSコース
千葉市立青葉病院
平成 23 年 10 月 2 日(日)
参加者:58 名(講師他 40 名・受講者 18 名)
平成 24 年 2 月 26 日(日)
参加者:61 名(講師他 43 名・受講者 18 名)
ALS スキルマスター&ハートシム 4000 3 体、レサシアン 9 体、アンブ気管挿管練
習モデル 2 台、AED トレーナー2
9 台、
● 成田赤十字病院ICLSコース
成田赤十字病院
平成 23 年 8 月 7 日(日)
参加者:53 名(講師他 35 名・受講者 18 名)
ALS スキルマスター&ハートシム 4000
1体
● 久喜総合病院
平成 23 年 7 月 職員研修
気管挿管練習モデル
平成 23 年 8 月 職員研修
レサシアン
2体
- 27 -
1台
● 市民公開講座
平成 23 年 6 月 3 日(金)
千葉大学医学部 一般市民 70 名
レサシアン 6 体、AED トレーナー 6 台
● 千葉大学亥鼻祭
平成 23 年 11 月 5 日~6 日(土・日) 千葉大学看護学部総合教育研究棟
人体解剖模型、腹腔鏡シミュレータ“Dry Box”2 台、
聴診シミュレータ“Mr.ラング”1 台、レサシアン 6 台、AED トレーナー2
6台
● 看護週間イベント
平成 23 年 5 月 13 日(金)
附属病院外来ホール
レサシアン、AED トレーナー2
<シミュレーションセンター/シミュレーション・ラボで行われたイベント・見学会>
●施設見学・視察・内覧会
研修医説明会や医学生の病院見学、看護師就職説明会、看護学生対象のサマーイン
ターンシップなど、研修施設の紹介としての施設見学があった。ドイツのライプツ
ィヒ大学からは、シミュレーション教育をしている教授がシミュレーションセンター
の HP を見て、見学させてほしいと訪問した。その他、附属病院の地域連携事業への
協力として、シミュレーションセンターでモデルやシミュレータの展示を行った。
12 月にシミュレーション・ラボに移転してからは、国内有数のシミュレーション
教育施設となった施設の、関係による内覧会、文部科学省の視察、千葉県の視察など
が行われた。日程、訪問者数は表 6 の通りである。
表6
施設見学・視察・内覧会
研修医説明会施設見学
平成 23 年 5 月 21 日(土)
12 名
ライプツィヒ大学見学
平成 23 年 7 月 13 日(水)
6名
都立小児総合医療センター
平成 23 年 8 月 2 日(火)
4名
看護部サマーインターンシ 平成 23 年 8 月 2 日(火)
18 名
ップ
平成 23 年 8 月 9 日(火)
17 名
地域連携の会 見学会
平成 23 年 8 月 3 日(水)
35 名
病院見学 筑波大学
平成 23 年 8 月 19 日(金)
2名
附属病院執行部内覧会
20 名
薬学部教員見学
1名
久喜総合病院
平成 23 年 12 月 12 日(月)
2名
上都賀病院
2名
千葉県内覧会
13 名
- 28 -
附属病院師長会見学会
平成 23 年 12 月 15 日(木)
20 名
平成 23 年 12 月 22 日(木)
15 名
文部科学省視察
平成 24 年 1 月 27 日(金)
11 名
開所式 施設見学会
平成 24 年 2 月 5 日(日)
150 名
ICU協議会見学会
平成 24 年 2 月 9 日(木)
15 名
公明党県議員団
平成 24 年 2 月 20 日(月)
7名
病院機能評価領域別視察
平成 24 年 2 月 29 日(水)
10 名
新潟大学視察
平成 24 年 3 月 8 日(木)
10 名
平成 24 年 3 月 8 日(木)
30 名
看護部スプリングインター 平成 24 年 3 月 9 日(金)
25 名
ンシップ
平成 24 年 3 月 12 日(月)
38 名
平成 24 年 3 月 13 日(火)
42 名
千葉県医療整備課
平成 24 年 3 月 12 日(月)
5名
医工学連携工学部教員
平成 24 年 3 月 15 日(木)
7名
広島大学 施設見学
平成 24 年 3 月 16 日(金)
1名
千葉県医師会・千葉県看護
協会内覧会
- 29 -
2)パフォーマンス・ラボ
朝比奈真由美
模擬患者が参加する教育プログラムの目的に即した内容のシナリオ開発を行い、学習
者のレベルに合わせたフィードバックを行った。また、模擬患者の意見が教員に反映さ
れる環境で、授業を行った。模擬患者の活動実績は表 7 の通りである。
表7.平成 23 年度模擬患者の活動実績
授業名・概要
対象・SP
年月日・場所
シナリオ
「附属病院医科・歯
科研修医ガイダン
ス」
附属病院研修
入院初日の設定。良
医、歯科研修医
2011/4/5,6
好な医師-患者関
14 名
病院第 2 講堂
係を築き必要な情
SP:7 名
山本佐知子(肺腺ガン)
田中春江(パーキンソン)
石田良子(胆石)
報収集、問題解決を
行う
内田邦子(胃痛)
、遠藤正子(結核)
「臨床入門:コミュ
医学部 4 年生 102
ニケーションⅢ」
名
初診面接
SP:13 名
2011/4/19,26,
辰野智子(パーキンソン)
、都築俊
5/10
夫(下痢)
病院第 2,第 3
岡本准一(咳)
、重見玄太(体重減)
講堂
真野温(発熱)
、福本佐知子(頭痛)
大隈恭子(血便)
渡辺貴理子(手痛い)、渡辺景子(む
くみ)
、山本葵(咳痰)、安部華子
「臨床入門:コミュ
ニケーションⅤ-1」
初診面接から診療
録記載
医学部 4 年生 102
名
SP:15 名
2011/10/18,
(ほてり)
、伊藤恵子(高血圧)
、
11/1
北野洋子(めまい)
、前田弘子(汗・
医学部第 1、第
手震え)、春野愛美(腹痛)、伊藤
3 講義室
恵治(高血圧)、渡辺貴志(手痛い)、
病院第 2、第 3
北野洋一(めまい)、山本卓也(咳
講堂
痰)、米田真由子(目かゆみ)、岡
崎宏正(耳鳴り)
佐竹駿斗(下痢)
「臨床入門:コミュ
医学部 4 年生 102
2011/10/25,
ニケーションⅤ-3」
名
11/8
悪い知らせの実践
SP:7 名
病院第 3 講堂
- 30 -
村井茂子、村井重雄
(悪い知らせ・腹痛)
「臨床入門:OSCE」
OSCE
「臨床入門 OSCE」
補
講
医学部 4 年生 102
名
SP:10 名
医学部 4 年生 9
名
SP:3 名
2011.12.3
病院精神科棟
2011/12/15,19
CCSC
佐藤花子
佐藤花子
伊藤恵子(高血圧)、北野洋子(め
まい)
、渡辺景子(むくみ)、春野
「臨床入門コミュ
ニケーションⅡ」
初診面接のイント
ロダクション
愛美(腹痛)、小野卓也(咳痰)
、
医学部 3 年生 105
2012/2/7, 14,
岡崎宏正(耳鳴り)、片山隆(顔面
名
21
けいれん)
、山際徳子(頭痛)、安
SP:14 名
CCSC
部華子(ほてり)、石田良子(腹痛)、
米田真由子(目かゆみ)、佐藤貴理
子(手痛い)、山本葵(咳痰)、前
田弘子(汗・手震え)
「医・薬・看護学部
IPE」
入院患者の全人的
評価を行い、退院計
画を作成
小沼茂子(脳梗塞)
、豊田貴洋
医学部・薬学
2011/9/20,22,
(HIV)
、
部・看護学部 4
27,29
大木和馬(食物アレルギー)
年生 計 220 名
医学教育研究
小林清子(急性心筋梗塞)
、日野昭
SP:11 名
棟
子(糖尿病)
伊丹綾子(大腸癌)
・必要な検査を受けることをかたく
共通研修セミナー
「医療面接(上級
編)
なに拒否
研修医 6 名
2012/3/15
・病院の各部署の対応が悪いことに
SP:3 名
CCSC
激高
・報道等から情報を得た一般的でな
い疾患について説明・実施を求める
「工学部コミュニ
ケーションワーク
工学部 1 年生 50
ショップ」
名
医療者として患者
SP:6 名
2011/7/30
工学部
病院で検査待ちをしている大人
の求めに対応
「MEDC WS-2 専
医師・看護師・
門職連携教育」
助産師・薬剤
亥鼻 IPE STEP4 の体
師・PT12 名
験
SP:2 名
2011/11/19
医学教育研究
棟
- 31 -
小林清子(急性心筋梗塞)
伊丹綾子(大腸癌)
3)アナトミー・ラボ
鈴木崇根
CAL における教育の実施。
<神経内視鏡経鼻手術における頭蓋底解剖>
平成 23 年7月2日-7月3日
医師:7名
主催:千葉大学 医学部 脳神経外科
教育目的(概要)
:
神経内視鏡経鼻手術における頭蓋底解剖に関して、特に当科の脳神経外科医局員に
解剖教育を行うことを目的とした。新鮮凍結屍体 2 体(4鼻腔)を各鼻腔からアプ
ローチし、蝶形骨洞、篩骨洞、上顎洞を経由し、前頭蓋底、翼口蓋窩、中頭蓋底、
斜台に至る各経路の構造物(脳神経、動静脈構造)を確認する。
<第5回 千葉神経内視鏡ハンズオンセミナー>
平成 23 年 12 月 10 日-12 月 11 日 医師:26 名
主催:千葉大学 医学部 脳神経外科
共催:第21回 日本間脳下垂体腫瘍学会
東関東・東京高度医療人育成ネットワーク
教育目的(概要)
:
神経内視鏡を使用した経鼻手術及び経脳室鏡手術における解剖に関して、神経内視
鏡技術認定を目標とした解剖教育を行うことを目的とした。献体4体を鼻腔及び
脳室からアプローチし、経蝶形骨洞手術に必要な鼻腔・蝶形骨洞解剖の習得と経脳
室鏡手術に必要な第三脳室・側脳室・第4脳室の解剖の習得及び内視鏡下血腫除去
術に必要な手術操作の習得を到達目標とする。各解剖実習間に講義を予定し、実習
者の理解を深めるようにした。本セミナーは日本神経内視鏡学会における認定講習
会に準ずる形式で行なった。
<神経内視鏡実習(レジデント対象)>
平成 24 年1月 22 日 医師3名
主催:脳神経外科学
教育目的(概要)
:
当科レジデントを対象に、神経内視鏡経鼻手術における頭蓋底解剖に関する解剖教
育を行うことを目的とした。
- 32 -
<顎変形症手術における頭頸部の解剖①>
平成 24 年2月3日
医師 11 名
主催:千葉大学医学部附属病院 歯科・顎・口腔外科
教育目的(概要)
:
顎変形症手術における頭頚部の解剖に関し、当科の医局員に解剖教育を行うことを
目的とした。
<頭頚部の解剖②(顎変形症手術、唇顎口蓋裂手術、顎関節疾患手術、頬骨骨折手術、
インプラント体顎骨埋入手術)>
平成 24 年3月9日
医師 16 名
主催:千葉大学医学部附属病院 歯科・顎・口腔外科
教育目的(概要)
:
顎変形症手術、唇顎口蓋裂手術、顎関節疾患手術、頬骨骨折手術、インプラント体
顎骨埋入手術における頭頚部の解剖に関し、当科の医局員に解剖教育を行うことを
目的とした。
4)アニマル・ラボ
本年度は医学部付属病院の大学病院連携型高度医療人養成推進事業と共同で3回の
外科手術基本手技セミナーを開催した。詳細については次章に記載した。
- 33 -
3.大学病院連携型高度医療人養成推進事業
東関東・東京高度医療人養成ネットワークコーディネーター
森野知樹
本事業は、筑波大学・東京大学・東京女子医科大学・自治医科大学と連携し、本学で
は総合医療教育研修センターが中心となって、若手医師における研修およびキャリアア
ップと地域医療の充実に資するため、専門医のみならず臨床研究者の育成も視野に入れ
た体系的な研修コースや、積極的な人事交流システム・指導医循環システムを構築する
ことが目的である。
今年度、本学では専門医療技術の習得を目的として CCSC を利用して以下のセミナ
ーを実施した。また4件の人事交流が実現した。
1)セミナー
● 外科基本手技セミナー
第3回 平成 23 年6月 19 日
開催
東京大学
1名
東京女子医科大学
1名
自治医科大学
1名
千葉大学
1名 参加
第4回 平成 24 年2月 12 日
開催
東京大学
3名
東京女子医科大学
1名 参加
第5回 平成 24 年2月 19 日
開催
東京大学
1名
東京女子医科大学
1名
自治医科大学
2名 参加
千葉大学 肝胆膵外科 相田俊明先生を講師とし、CCSC のアニマル・ラボにてミニ
ブタを用いた外科手術トレーニングを開催した。胃切除および再建・脾臓摘出・胆嚢摘
出・腎臓摘出・膵尾部切除・腸切除および再建などの基本手技だけでなく、全身麻酔の
導入・維持や、手術の直接介助・間接介助・器械出しなどの実習を行った。開催後のア
ンケートでは、「千葉大学の手術の手法を教えて頂くと同時に、その他のやり方のメリ
ット・デメリットを教えて頂けた」「人でやったことのない術式をやれたので勉強にな
った」といった感想が聞かれた。
- 34 -
● 内視鏡的胃粘膜下層剥離術(ESD)セミナー
平成 23 年9月4日
開催
東京女子医科大学 3名
千葉大学 光学医療診療部
参加
井上雅仁先生を講師として、CCSC のシュミレーション
センターにて内視鏡治療用胃モデルを用いたブタの切除胃に対して IT ナイフを使用し
た ESD トレーニングを開催した。ガイドラインの周知・デバイスの操作・安全な手技
などの講義ののち、病変を想定したマーキング・マーキング周囲の切開・粘膜下層剥離
などの実習を通して、早期胃癌の診断・治療の流れと、ESD に必要なレベルのスコー
プコントロール・デバイスの操作に関して実習を行った。
● 心臓血管外科手術セミナー(冠動脈バイパス術)
平成 23 年 11 月6日 開催
東京女子医科大学 2名
参加
千葉大学 心臓血管外科 石坂透先生・黄野皓木先生を講師として、CCSC のシミュ
レーションセンターにて心臓血管外科における冠動脈の血管吻合テクニックに関する
講義を行った後、実際にブタの心臓および血管を用いて、持針器の持ち方、運針(7/
0プローリン)の方法、血管の剥離(ビーバーメスを用いて血管を剥離する方法)、血
管吻合の手順(パラシュート吻合)、運針の方法など実際の血管吻合で注意すべき点を
ふまえたブタの冠動脈吻合、助手(前立ち)として血管吻合術の補助の仕方、などの項
目に関して実習を行った。
● 千葉神経内視鏡ハンズオンセミナー
平成 23 年 12 月 10 日
平成 23 年 12 月 11 日 開催
筑波大学 3名
東京大学 1名
千葉大学 1名 参加
千葉大学
脳神経外科
佐伯直勝教授らを
講師として、CCSC のアナトミー・ラボにて献
体を使用し耳鼻科と連携した数少ない神経内
視鏡ハンズオンセミナーであり、日本神経内視鏡技術認定委員会が公認する講習会を共
催した(今回の内視鏡下経鼻手術のハンズオンに関しては第21回日本間脳下垂体腫瘍
学会のハンズオン講習を兼ねて開催)。講義に加え、第3脳室底開窓術法を含めた脳室
35
内操作(硬性鏡、軟性鏡)
、血腫除去術のための基本手技(硬性鏡)
、経蝶形骨洞手術に
必要な鼻腔・頭蓋内解剖と基本・応用手技(硬性鏡)などを行った。本事業側の参加者
以外にも多数の参加者が日本全国から集まり、本セミナーへの関心の高さが伺えた。
● 頸動脈エコーハンズオンセミナー
平成 24 年2月 22 日 開催
筑波大学
1名
自治医科大学 1名 参加
千葉大学
脳神経外科
小林英一先生ら
を講師として、CCSC のシュミレーショ
ン・ラボにてスライドを用いた基本講義
の後、模擬患者3名の協力にて、実践に
即した頸動脈エコーの基本的な実習を行
った。正常頸動脈の理解などの基本的な
内容や、プローブの当て方のテクニック
など臨床に即した実技まで指導を行った。
2)人事交流
● 長期派遣
千葉大学→筑波大学 乳腺外科 1名(平成 22 年度からの継続で2年目)
千葉大学→筑波大学 歯科・口腔外科 1名
● 長期受入
筑波大学→千葉大学 医学研究院・臨床分子生物学領域 1名
● 短期受入
筑波大学→千葉大学 婦人科へ短期交流 1名(平成 23 年 11 月 14 日)
36
4.シミュレーション指導者および SP 養成
1)シミュレーション教育導入のポイント
講演会の実施
NPO 法人千葉医師研修支援ネットワークとの共催で、ハワイ大学シミュレーション
センター(SIM TIKI)ディレクターの Dr.ベンジャミン.W. バーグ教授を迎えて、
平成 24 年 2 月 21 日、
「千葉県医師キャリアアップ・就職支援センター」
・
「千葉大学クリ
ニカル・スキルズ・センター」開所記念セミナー《シミュレーション教育導入のポイント》
を開催した。シミュレーション教育の世界的第一人者であるバーグ教授の逐次通訳によ
る講義の中では、シミュレータを用いてのデモンストレーションも行われた。本セミナ
ーは、医療機関でのスタッフ研修に当センターをどのように活用するか等のアイディア
も含まれており、また、世界的第一人者によるまたとないセミナーであったことから、
県内からも医師、看護師、救急救命士等、47 名の参加があった。参加者の多くから「非
常に有意義であった」
、
「現在行っている又は今後予定しているシミュレーション教育で
大いに活用できる内容であった」
、
「非常に貴重な機会であった」との声が聞かれた。こ
のセミナーには、NPO 法人千葉医師研修支援ネットワークが千葉県・社団法人千葉県医
師会の後援、レールダ ル メディカル ジャパン株式会社の協賛を得た。
2)FDシミュレーション教育
平成 24 年 1 月 25 日 18:30~20:30
シミュレーション教育に関心のある教員および研修医・学
生を対象に、東京ベイ・浦安市川医療センター救急科の志賀
隆先生を講師に Human Patient Simulator(HPS) を用いる
シミュレーション教育についての説明とデモ という内容
で FD を実施した。米国ハーバード大学での学生、研修医教
育の様子や、HPS を用いたシミュレーション教育の方法につ
いてデモンストレーションを交えて紹介した。医学生 23 名、
教員 21 名、計 44 名が参加した。
37
3)MEDC と千葉大学医学部の共催による医学教育セミナーとワークショップ
2011 年 11 月 19 日~20 日、千葉大学亥鼻キャンパスで実施された医学教育セミナー
とワークショップにおいて、千葉大学 CCSC は「SP 大勉強会」
「専門職連携教育」を
担当した。
「SP 大勉強会」では、イリノイ大学方式のフィードバックについて報告し、
実際に医療面接実習で行っているフィードバックの様子をビデオで紹介した。
「専門職連携教育」では、ワークショップ参加者を対象に IPE_Step4 と同様の SP
模擬面談とフィードバックを行った。
また、「SP 大交流会」に模擬患者が参加し、パフォーマンス技術の向上に努めた。
模擬患者参加者:
「SP 大交流会」SP5 名、
「SP 大勉強会」SP6 名、
「専門職連携教育」
SP2 名
4)SP 勉強会の開催
SP 新入会員を対象に、千葉大学医学部の模擬患者とフィードバックについて勉強会
を行った。
平成 23 年 11 月 18 日
対象 SP2 名
平成 24 年 1 月 10 日
対象 SP3 名
平成 24 年 1 月 20 日
対象 SP2 名
38
5.シミュレータの開発
CCSC では、事業計画の中に効果的なシミュレーション教育を行うための新しいシミ
ュレータの開発をあげている。本年度は、千葉大学大学院工学研究科メディカルシステ
ムコースの中口研究室と協働で聴診シミュレータの開発を行ってきた。更に人体模型を
製作する企業と協働して、模擬患者用スーツの開発にも取組んだ。
1)模擬聴診器
中口俊哉
背景
医学部教育では客観的臨床能力試験である OSCE(Objective Structured Clinical
Examination)が実施されている。OSCE では SP(Standardized Patient, 模擬患者)が
用いられるが、SP は健康であるため再現可能な病態や身体的所見に制限がある。従っ
てこれまで聴診訓練用マネキンと併用されてきたが、医療面接と聴診を円滑に実施する
ことが不可能であるため訓練効果が低下する。そこでバーチャルリアリティと SP を用
いて医療面接と聴診を円滑に実施することができる模擬聴診器シミュレータを提案す
る。
概要
健常者である SP の体表に聴診器をあてることで、監督者が設定した異常生体音を再
現できる模擬聴診器を開発した。図5に提案する模擬聴診器シミュレータを使用した訓
練の様子を示す。開発した模擬聴診器の採音部には接触センサと赤外 LED が内蔵され
ている。接触センサで SP との接触判定を行い、接触した際に赤外 LED が点灯する。
さらに赤外カメラにより赤外光を聴診器位置として検出し、聴診位置に応じた生体音を
コンピュータから無線通信により聴診器に内蔵したスピーカーから再生する。また聴診
位置に応じた生体音の再現を実施するため音源マップ、及び呼吸音の可聴範囲マップを
作成した。訓練前に SP の体型をシステム内に設定した標準体型に変換するため SP の
上半身を自動検出することができる。
図5
模擬聴診器シミュレータを使用している様子
- 39 -
2)模擬患者用スーツ
田邊政裕
背景
医学生や看護学生が模擬患者に対して視診、聴診、触診などの身体診察トレーニング
を行う際に、躯幹を露出することに対する女性模擬患者の羞恥心を除き、模擬患者がよ
り自然に演技ができるようになることで、トレーニング効果を向上させることができる。
模擬患者は主訴や現病歴をシナリオに基づいて話し、症候を訴えることはできるが、腹
部腫瘤やリンパ節腫脹等の異常身体所見を再現することはできない。 CPX(Clinical
Performance Examination)などの患者の疾患を考え、診療計画を立てるような試験で
は、模擬患者は主訴や現病歴に加えて、異常な症候、身体所見を表現する必要がある。
腹部腫瘤やリンパ節腫脹などの異常所見を再現できるスーツも羞恥心への対応と同様
に有用性がある。
概要
当該スーツは模擬患者の少なくとも上半身の腹側を頸部から両上腕を含めて胸部、腹
部、骨盤部、両大腿部まで被うことができる大きさと形状を有し、外観及び質感が真正
の皮膚に近似しており、薄い不透明な弾性材料シートで構成されている。
模擬患者が肌の上に直接に着用せず、肌着、Tシャツ等の上に着用するものである。
模擬患者は当該スーツを着用し、診察着を着用して CPX 等の試験に臨む。
病変部を再現する模擬病変部を着脱可能に備えていることができる。模擬病変部として
は、(1)視診で診察することができる模擬病変、例えば皮疹、着色斑、手術瘢痕、皮
膚線条等、腹部膨満、(2)触診で診察することができる、リンパ節腫脹(頸部、鎖骨
上窩部、腋窩部、鼠蹊部)や“しこり”が挙げられる。“しこり”の例としては、乳癌
又はその前駆症状、腹部腫瘤、腫大した肝臓、腫大した脾臓、腫大した甲状腺などを模
したものが挙げられる。他に触診で診察することができる模擬病変としては、筋性防御
(筋緊張)や局所的又は広範な腹部硬直がある。
- 40 -
- 41 -
次年度計画
来年度は、平成 22 年度からスタートした概算要求事項(プロジェクト分)
(高度な専
門職業人養成や専門教育機能の充実)「医療安全教育のためのクリニカル・スキルズ・
センターの設置と運営―医療安全を実践できる医療者の育成を目指して-」が最終年度
となる。
3 年間の成果をまとめて翌年度以降の更なる発展のための基盤形成を行いたい。
1)シミュレーション・ラボ
組織・施設整備では、インターネットを用いた予約システムと受付案内表示の連動な
ど、施設利用者が使いやすい施設の整備を行う。また、劣化したモデルの買い替え、シ
ミュレータの保守・点検・修理を行うとともに新たに必要なシミュレータの購入を行う。
本年度と同様、各種セミナーを開催するほか、附属病院看護部の研修にシミュレーショ
ンを取り入れるなど、新たな取り組みも行う。県内の医療機関や医師会の勉強会などに
施設と備品を貸し出し、地域の医療技術向上に貢献する。
2)パフォーマンス・ラボ
本年度と同様、以下の研修、講義にて活動の予定である。

医学部臨床入門コミュニケーションⅢ:2012 年 4 月 24 日、5 月 1 日、8 日

医学部臨床入門コミュニケーションⅤ:2012 年 10 月 16 日、23 日

医学部臨床入門コミュニケーションⅦ:2012 年 10 月 30 日、11 月 6 日

医学部臨床入門コミュニケーションⅡ:2013 年 2 月

医学部臨床入門 OSCE:2012 年 12 月 15 日

医・薬・看護学部 IPE:2012 年 9 月 18 日、24 日

医学部 CPX:2012 年 12 月 21 日

附属病院研修医ガイダンス:2012 年 4 月 6 日

研修医勉強会:2 月、3 月

工学部コミュニケーションワークショップ:2012 年 8 月 4 日
3)アナトミー・ラボ
関係講座に CAL 運用マニュアルを周知し、利用方法の周知を図り、利用医師数の拡
大による利用実績の増加を目指す。利用の増加によるひずみを解消し、さらなる効率化
を図るための運用形態の見直しを行う。
4)アニマル・ラボ
本年度と同様、連携型高度医療人養成事業の一環として外科手術基本手技研修会の年
3回程度の開催を目指す。研修医向け、救急医向けのセミナーを企画する。
- 42 -
- 43 -
業績一覧
研究論文・総説
1
田邊政裕,朝比奈真由美,伊藤彰一,前田崇,野口穂高,白澤浩,田川まさみ.千葉大学医学部における学習
成果基盤型教育(Outcome-based Education)の実質化-順次性のあるカリキュラム編成の工夫.医学教育.
2011,42(5): 263-269
2
宮田靖志,野村英樹,尾藤誠司,河本慶子,朝比奈真由美,板井孝壱郎,浅井篤,天野隆弘,大生定義,後藤
栄司.提言 医師養成課程におけるプロフェッショナリズム教育の導入と具体化について.医学教育. 2011,42
(2): 123-126
3
朝比奈真由美,プロフェッショナルへの初期教育の実際 専門職連携教育(IPE)-質の高い専門職連携(IPW)
をめざす卒前教育―.日本内科学会雑誌.2011,100(10):3100-3105
4
伊藤彰一.反射のみかた.レジデントノート 2012,13(13):2416-2422
5
Yamamoto T, Kojima K, Koibuchi K, Ito S, Higuchi Y, Iwadate Y, Oide T, Kuwabara S. A case of primary central
nervous system lymphoma presenting diffuse infiltrative luekoencephalopathy. Intern Med. 2012;51(9):1103-6.
6
Asahina M, Fujinuma Y, Yamanaka Y, Fukushima T, Katagiri A, Ito S, Kuwabara S. Diminished emotional
sweating in patients with limbic encephalitis. J Neurol Sci. 2011 Jul 15;306(1-2):16-9.
7
Makino T, Ito S, Kuwabara S. Involvement of pontine transverse and longitudinal fibers in multiple system
atrophy: A tractography-based study. J Neurol Sci. 2011 Apr 15;303(1-2):61-6.
8.
Isose S, Mori M, Takahashi N, Ito S, Kuwabara S. Clumsy hand syndrome due to a localised cortical lesion in the
primary sensory cortex in neuromyelitis optica. J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2011 82(5):559-60
9.
臼井いづみ.全米看護連盟教育サミットに参加してーシミュレーションセンターの管理・運営,教育プログラムの
開発に携わる立場から.看護管理.2011,21(2),148-151
10
臼井いづみ,中村伸枝,松田直正,荒木暁子,市原真穂,奥朋子,添田百合子,細矢美紀,松岡真里.専門看
護師・専門看護師教育課程修了者および看護管理者の専門看護師教育課程へのニーズ.千葉看護学会誌.
2011,17(1):35-42
11.
中村伸枝,臼井いづみ,松田直正,荒木暁子,市原真穂,奥朋子,添田百合子,細矢美紀,松岡真里.専門看
護師として認定を受けていない専門看護師教育課程修了者の教育ニーズ,千葉大学大学院看護学研究科紀
要,2011,33.
- 44 -
12.
中村伸枝,臼井いづみ,松田直正,荒木暁子,市原真穂,奥朋子,添田百合子,細矢美紀,松岡真里.専門看
護師として認定を受けていない専門看護師教育課程修了者の認定審査に向けたサポートニーズ.千葉看護学
会誌,2011,17(1):17-24.
13.
荒木暁子,中村伸枝,臼井いづみ,渡辺尚子,松田直正.専門看護師のクリニカルラダー(臨床実践能力段階
別到達目標)および専門看護師育成ラダー(専門看護師の育成指標)試案の作成.千葉大学大学院看護学研
究科紀要.2012,34:1-6.
学会発表
1
田邊政裕,瀬尾宏美,石井誠一,植村和正,岡田唯男,日下隼人,下正宗,仁田善雄,吉田素文,研修開始時
に研修医が必要とするコンピテンスとコンピテンスレベル.第 43 回医学教育学会総会,広島.2011,7.22-23
2
田邊政裕.アウトカム基盤型教育-千葉大学の取組み-.第 43 回医学教育学会総会,広島.2011,7.22-23
3
朝比奈真由美,酒井郁子,宮﨑美砂子,石井伊都子,田邊政裕,伊藤彰一,前田崇,眞嶋朋子,石橋みゆき,
飯田貴映子,関根祐子,増田和司.専門職連携教育-多年次積み上げ式プログラム,4 年間の実践報告-.
第 43 回医学教育学会総会,広島. 2011, 7.22-23
4
朝比奈真由美,河本慶子,宮田靖志,野村英樹,尾藤誠司,板井孝壱郎,浅井篤,天野隆弘,大生定義,後藤
栄司.医師養成課程におけるプロフェッショナリズム教育の現状調査.第 43 回医学教育学会総会.第 43 回医学
教育学会総会,広島.2011,7.22-23
5
伊藤彰一,朝比奈真由美,前田崇,田邊政裕,臨床実習中のプロフェッショナリズム・ワークショップ.第 43 回医
学教育学会総会,広島. 2011, 7.22-23
6
臼井いづみ,朝比奈真由美,伊藤彰一,山森厚子,五十嵐共子,木村美知子,片岡淑江,田邊政裕,模擬患
者(SP)による学生へのフィードバックの効果.第 43 回医学教育学会総会,広島.2011,7.22-23
7
臼井いづみ,相田俊明,井上雅仁,鈴木崇根,朝比奈真由美,伊藤彰一,田邊政裕,千葉大学クリニカル・スキ
ルズ・センター(CCSC)の立ち上げ.第 43 回医学教育学会総会,広島.2011,7.22-23
8
前田崇,野口穂高,伊勢川直久,白澤浩,朝比奈真由美,伊藤彰一,田邊政裕,Moodle を利用したeポートフ
ォリオの効果―千葉大学医学部の試み-.第 43 回医学教育学会総会,広島.2011,7.22-23
9
仁田善雄,大西弘高,森本剛,田邊政裕,北村聖,福田康一郎.共用試験医学系 OSCE の 5 年間にわたる概略
評価の基礎的解析.第 43 回医学教育学会総会,広島.2011,7.22-23
10
森本剛,仁田善雄,大西弘高,田邊政裕,北村聖,福田康一郎.OSCE 身体診察ステーションにおける外部評
価者の影響.第 43 回日本医学教育学会総会,広島. 2011, 7.22-23
11
大西弘高,仁田善雄,森本剛,田邊政裕,北村聖,福田康一郎.共用試験医学系 OSCE の信頼性:4 年間の解
析.第 43 回医学教育学会総会,広島.2011,7.22-23
12
井上雅仁,相田俊明,臼井いづみ,鈴木崇根,朝比奈真由美,伊藤彰一,横須賀收,田邊政裕.Virtual
Reality 消化器内視鏡シミュレーターを用いた効果的な研修プログラムの構築.第 43 回医学教育学会総会,広
島.2011,7.22-23
- 45 -
13
浅野由美,村田淳,朝比奈真由美,山中義崇,八木昭男,鈴木亜矢,今井正太郎.終末期がんリハビリテーショ
ンの当院での状況とその問題点.第 48 回リハビリテーション医学会学術集会,千葉.2011,11.2-3
14
臼井いづみ,長田久夫,坂上明子.「周産期急変対応セミナー」の実施と評価.第 52 回日本母性衛生学会総
会,京都.2011,9.29-30.
15
高橋平徳,酒井郁子,山本武志,前田崇,国井由生子,朝比奈真由美,飯田貴映子,石井伊都子,伊藤彰一,
小河祥子,黒河内仙奈,関根祐子,田邊政裕,中村伸枝,眞嶋朋子,増田和司,宮﨑美砂子.Interprofessional
Work(IPW)実践能力評価尺度の開発と検証(第 1 報).第 4 回日本保健医療福祉連携教育学会学術集会,神
奈川.2011,11.5
16
山本武志,酒井郁子,高橋平徳,前田崇,国井由生子,黒河内仙奈,朝比奈真由美,石井伊都子,伊藤彰一,
小河祥子,関根祐子,相馬仁,田邊政裕,中村伸枝,増田和司,宮﨑美砂子.Interprofessional Work(IPW)実
践能力評価尺度の開発と検証(第 2 報).第 4 回日本保健医療福祉連携教育学会学術集会,神奈川.2011,
11.5
17
酒井郁子,宮崎美砂子,中村伸枝,石井伊都子,関根祐子,増田和司,朝比奈真由美,田邊政裕,伊藤彰一,
飯田貴映子,黒河内仙奈,前田崇,高橋平徳,小河祥子.多年次積み上げ型 IPE における IP パフォーマンス
および共同学習に関する自己評価の年次比較.第 4 回日本保健医療福祉連携教育学会学術集会,神奈川.
2011,11.5
学会特別講演・シンポジウム・座長
年月日
学会
内容
担当
今、なぜアウトカム基盤型医学教育?,シンポ
田邊
ジウムⅡ
(座長)
アウトカム基盤型教育―千葉大学の取組み,
田邊
シンポジウム
(シンポジスト)
日本保健医療福祉連携教育学会
専門職連携教育は医学教育のコア・カリキュラ
朝比奈
第 4 回学術集会
ムになるか?,シンポジウム
(シンポジスト)
第 43 回日本医学教育学会総会
プロフェッショナリズム教育.口演 24
2011.7.22.
第 43 回医学教育学会,広島
2011.7.22.
第 43 回医学教育学会,広島
2011.11.5
2011.7.22.
- 46 -
伊藤
(座長)
研究助成金等取得状況
1
科学研究費補助金(基盤研究(C))「医学部における革新的臨床実習(長期統合型臨床実習)の有用性の検討」
(研究代表者:伊藤彰一)2010~2012
2
大学病院連携型高度医療人養成推進事業「東関東・東京高度医療人養成ネットワーク」(連携大学)2008~
2012
3
地域医療再生基金(千葉県補助金)2009~
4
文部科学省特別経費(プロジェクト分)「高度な専門職業人の養成や専門教育機能の充実」に選定された「医療
安全教育のためのクリニカル・スキルズ・センターの設置と運営-医療安全を実践できる医療者の育成を目指し
て-」2010~2012
5
科学研究費補助金(基盤研究(C))「医学生における専門職連携教育の長期学習効果の評価とプログラムの有
用性の検討」(研究代表者:朝比奈真由美)2011~2013
学内・外活動記録
(1)講習会および講演会・シンポジウム
年月日
2011.6.15
主催・場所
内容
担当
千葉県循環器病センター・
リハビリテーションについて(講習会)
千葉
薬学実習生 2 名、薬剤部薬剤師 1 名、初期研修医 1 名
2011.7.30-31
金沢医科大学・石川
2011.10.11
仁済大学・韓国釜山
医学教育WSにおいて OBE について(基調講演およびW
Sタスクフォース)
Medical
education
joint
seminar
with
Inje
University in Korea(講演)
朝比奈
田邊
田邊
第 15 回東京医科大学医学
2011.10.15
教育アドバンストワークショッ
千葉大学医学部の取組み(講演)
田邊
プ・東京
2011.11.3
癒しの環境研究会・東京
医学教育開発研究センター
2011.11.19-20
第 42 回セミナーとワークショ
ップ・千葉
リハビリの癒し-リハビリテーションにおける専門職連携
教育-(講演)
アウトカム基盤型教育プログラムの構築(コーディネータ
ー)
- 47 -
朝比奈
田邊・伊
藤
医学教育開発研究センター
2011.11.19-20
第 42 回セミナーとワークショ
朝比奈
専門職連携教育(コーディネーター)
・前田
ップ・千葉
医学教育開発研究センター
2011.11.19-20
第 42 回セミナーとワークショ
朝比奈
SP大勉強会(コーディネーター)
・臼井
ップ・千葉
2011.11.30-11.5
2011.12.24
平成 23 年度プログラム責任者養成講習会(タスクフォー
臨床研修協議会
ス)
第 16 回京都大学医学教育
ワークショップ・京都
日本薬学会第1回薬学教育
2011.12.27
者のためのアドバンストワー
クショップ・東京
千葉大学医学部の取組み(講演)
伊藤
田邊
学習成果基盤型教育(Outcome-based Education)に基
づいて6年制薬学教育の学習成果を考える(講演)
田邊
2011.02.15
千葉大学周産期母性科
第 1 回周産期急変対応セミナー
臼井
2011.5.15
千葉大学周産期母性科
第 7 回産婦人科診療レベルアップセミナー
臼井
2011.10.13
千葉大学周産期母性科
第 2 回周産期急変対応セミナー
臼井
2011.11.1
自治医科大学
看護トピックス
臼井
2011.11.8
千葉大学看護学部
成人看護学救急蘇生演習
臼井
2011.11.28
船橋中央病院
ALSO-Japan デモンストレーションコース
臼井
2011.12.10
地域医療振興協会
ALSO-Japan プロバイダーコース
臼井
2011.12.17-18
千葉大学周産期母性科
ALSO-Japan プロバイダーコース
臼井
(2)学会・講習会参加
年月日
内容
参加者
2011.5.28
いまどきの医学教育ツールと医療安全教育,東京
臼井
2011.7.2
第 7 回 SUN ミーティング,東京
臼井
2011.7.8
日本外科代謝栄養学会
第 48 回学術集会 ,横浜
- 48 -
相田
田邊・朝比奈・
2011.7.22-23
第 43 回日本医学教育学会総会,広島
2011.8.27-31
AMEE(ヨーロッパ国際医学教育学会)
2011.9.29-30
第 52 回日本母性衛生学会総会学術集会,京都
臼井
2011.10.11
シミュレーションワークショップ,東京
臼井
2011.10.19
医療シミュレーション教育シンポジウム、東京
伊藤・臼井
朝比奈・伊藤
伊藤・臼井
医学系 OSCE 医療面接模擬患者標準化に関するワークショップ,東京大学医
2011.11.2
臼井・石川
学部,東京
2012.2.24
第 27 回日本静脈経腸栄養学会,神戸
相田
2012.3.23-25
iSIM-J,沖縄
臼井
(3)視察その他
年月日
内容
参加者
第 31 回国内医科大学視察と討論の会,医学教育振興財団,名古屋市立大学
伊藤
2011.9.19
カリフォルニア州立大学サクラメント校シミュレーションセンター視察
臼井
2011.9.21
マイアミ大学看護学部シミュレーションセンター&医学部ゴードンセンター視察
臼井
2011.11.3
トーマス・ジェファーソン大学クリニカル・クラーシップ指導視察
田邊
2011.9.15-9.16
2011.11.4-9
2011.11.10
2012.3.12-14
学会参加 AAMC2011 年次総会,デンバー,米国
イリノイ大学シカゴ校視察、交換留学生派遣に関する協議
イリノイ大学シカゴ校留学生に関するインタビュー、外部評価打合せ等
スウェーデンDanderyd
Hospital IPEプログラム視察
田邊
田邊
朝比奈
(4)報道
年月日
2011.8.9
内容
週刊医学界新聞 4 面 医学教育の多様な発展をにらむ 第 43 回日本医学教育学
会開催 アウトカム基盤型教育は学びをどう変えるか?
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担当者
田邊
2011.10.3 8-9
医療タイムス 教育改革 卒業時の学習成果を見据えた取組み 厳格な評価法で、
段階的に目標達成
田邊
2012.1.28
日本経済新聞 千葉版「県、千葉大と医師研修 来月に新施設 求人情報も紹介」
田邊
2012.2.6
朝日新聞 千葉版 「医師の研修・就職を支援 県、千葉大にセンター発足」
田邊
2012.2.6
産経新聞
田邊
2012.2.6
千葉版「国内最大の実習施設完成 千葉大医学部」
千葉日報 1 面「 高度医療研修と就職支援へ 医師不足の解消目指す 県と千葉
大が新センター」
田邊
2012.2.6
おはよう日本(NHK)で開所式及びインタビューを放映
田邊
2012.2.7
読売新聞 千葉版「医療研修拠点 就職支援も 県、千葉大病院内に開設」
田邊
2012.2.25
公明新聞「深刻化する医師不足の解消へ 国内最大規模の研修施設がオープン」
田邊
2012.3.24
千葉テレビで千葉県との協働による CCSC における医療人育成の紹介
田邊
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資料
資料 1
千葉大学大学院医学研究院附属クリニカル・スキルズ・センター規程
53-54
資料2
千葉大学大学院医学研究院附属クリニカル・スキルズ・センター運営委員会規程 55
資料3
千葉大学大学院医学研究院附属クリニカル・スキルズ・センターにおける
アナトミー・ラボ及びアニマル・ラボの運営等に関する要項
56
資料4
機器一覧
57-59
資料5
数字で見る CCSC
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