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ウイメンズ
第49号 1993年 11月 25日
ブックス
ウイメンズ
ブックス 電
『
11月 25日 発行
Womenb Book3
・ウイメンズブック友中
ウイメンズブ ックス トア
発行所 有 限 会 社 松 香 堂 書 店
〒 α 涼 都 市 上京区 卜立売通西洞院西入 る
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ウ イ メ ンズ ブ ック 最 新 刊
[女 性問題 とは ?]
『女 と男の経済学一暮 らしとエ ロス [増 補改訂版 ]』
深江誠子 社会評論社 1993年 10月 1700円
85年 の初版本 の増補改訂版。 8年 の間に世界 の大状況
は激変 したが、女の小状況はちっとも変わってい ない。
家族す ることか らの 自由にた ど りついた深江 さんの心
意気 に喝榮。
『旗 を掲 げた女たち一 ドイツ女性考』
石川康子 北斗出版 1993年 9月 1900円
メリハ リの きいた明快 な文章で ドイツと日本の女性考
を語 る。 ドイツ刑法218条 (中 絶禁止法)を め ぐる闘
い、 ドイツ女性の 日常 の暮 らし、旧東独女性 との比較、
ドイツの母性 などについて、著者の視点が冴 える。 タ
イ トル と表紙絵 も内容 にぴった りだ。
『現代女性図鑑―福 岡か らのメ ッセージJ
福 岡市市民局女性部
海鳥社
1993年 3月 2300円
福岡市 で暮 らす女性の現状 を、全国や世界のデー タと
並べ て解説。豊富 な資料 と的確 な コメン トに、福 岡市
市民局 の意気込みが感 じられる。
『両性 の新 しい秩序 の世紀ヘー女性 ・家族 。開発』
伊藤 セツ 自石書店 1993年 9月 1854円
ファミリー主義"を
著者は「イデオ ロギー としての “
撃つ」安川悦子や水田珠枝 を批判 し、抑圧の場か ら脱
却 しつつ ある「家族」 の擁護が、 フェミニズム思想 の
強化 に役 立つ と主張す る。 1994年 は国際家族年 だ とい
う。NGOさ え相乗 りす る来年 の 家族 フイーバ ー に う
んざ りする思 いだ。
『対話
女子教育問題入門』別冊女子教育問題
奥 山えみ子編著 労働教育 セ ンター
1993年 8月
1200円
女子教育 は古 くて新 しい問題 だ。 国や企業の方針 に左
右 されて きた女性教育 を、 どうやって女たちの手 に取
りもどせ るか。教育現場で実践す る教師の対談集。
『フ ェミニズム・ コレクション I一 制度 と達成J
加藤秀一 坂本佳鶴恵 瀬地山 角編
勁草書房 1993年 8月 3296円
ウーマ ン・ リブ後に登場 したフェ ミニズムの言説 を、
テーマ別 に収集 。選定。 コンパ ク トな入門書 となって
いる。第 I巻 に含 まれているテーマ は「 アグネス論争」、
「均等法 を見直す」「中絶 と女性 の権利」等。続 いて
第 Ⅱ巻 「性 。身体 ・母性」、第 Ⅲ巻「理論」 が発行 さ
れる予定。
『フェミニズム と表現の 自由』
キ ャサ リン・ A・ マ ッキノン
奥 田暁子 加藤春恵子 鈴木み どり 山崎美佳子訳
明石書店 1993年 8月 5500円
本書 はアメ リカの法学者であるマ ッキノンの講演録。
性 の平等 とは何か (現 実 に性が どの よ うに不平等化 さ
れてい るか)と い う視点 か ら表現 の 自由を話す姿勢 は、
とて もラデ イカル。法学的実践に根 ざ した言葉は力強
く、変革へ の意志 には説得力がある。
ウイメンズ ブックス
『フェミニズムの 困難
― どうい う社会が平等 な社会か』
吉澤夏子 勁草書房 1993年 9月 2369円
フェ ミニズムがなぜ 「平等」志向 と「差異」志向の二
つの流れを生み出 したか。そ こに著者 は「平等性 の困
「性愛 とい う問題」の章 は、ラデ イカルフェ
難」をみる。
ミニス ト、ドウオー キ ンの「イ ンター コース」をめ ぐっ
て、 さらに「欲望 とい う名 の電車」 のプランチの狂気
の分析 に力が こ もる。それにして も、果た して 日本 に
本 当の フェ ミニス トはいるのかなあ。
『婦人自書 199← 高齢化社会 と家族・福祉』
日本婦人団体連合会編
ほるぶ出版 1993年 9月 2800円
高齢化社会 と福祉、女性労働者 の実態 の最新 のデー タ
とその分析。93年 6月 公布 のパー ト労働法 も付記 され
´
て い る。
『変容する男性社会―労働 、ジェ ンダーの 日独比較』
原ひろ子 大沢真理編 新曜社 1993年 7月 3296円
「女性 と労働」 日独 シンポジウム論集 の第一弾。 ドイ
ツ統 一後 の女性労働 の現実 と、 日本型男性社会 を浮 き
彫 りにす る。 ジェ ンダーバ イアス (男 性 中心 の偏 り)
を変容 させ るには何が必要かを示唆す る好論文が並ぶ。
『母権綸 2』
河上倫逸監訳
J・ J。 バ ツハ オー フェン 岡 道男
みすず書房 1993年 7月 7200円
バ ッハ オー フェンの母権論パー トⅡ。続 エ ジプ トか ら
イ ン ド、中央アジア、エー リスの古代世界 を支配す る
母権制 の発見は、何 とうるわ しい理論であることか。
父権制 とは全 く異質 の秩序が生 きてい た とい う予言 は、
古代女性 の溌刺 としたイメー ジを彿彿 させ る。
[女 性 と仕事]
『女が外国で働 くとき』
田辺厚子 文藝春秋 1993年 6月 1600円
現在、 メキシヨの大学で教鞭 をとってい る著者の人生
は、試行錯誤 の連続。本書はその体験談 と、外国で働
く女性 たちへ のア ドバ イスの書。 どこで働 くにして も、
“ きる こと」 を分か ちあ う姿勢 を忘 れ
周 りの人 と 「生
ないで"と い う言葉が印象的。
『
「女 が働 くこと」 をもういちど考 えるJ
中島通子 労働教育 セ ンター 1993年 8月 1200円
1975年 に「 国際婦 人年 をきっかけ として行動 を起 こす
「わた し作 る人、僕食べ る人」
女 たちの会」 をつ くり、
第49号 1993年 11月 25日
マー シヤル)を 告発す るなど、徹底 して性別役割
分担 にこだわつてきた著者。均等法 の 問題点、女性解
放論 の中の労働論、女性 の労働 をめ ぐる現状 と課題を、
弁護士 としての体験 をもとにまとめて いる。
(コ
『女 のグル ープ 活動資金 づ くりの本』
財団法人・ 横浜女性協会編
女 のネッ トワー ク・ プ ロ ジェク ト製作
学陽書房 1993年 9月 1800円
出日のみ える女たちのグルー プ活動の一つ として生ま
れた本。女 のグルー プの悩みは、志 はあっても活動資
金がないこと。そのや りくりや工夫、 ノウハ ウを取材
した。
女 のネ ッ トワー クか ら生 まれた会社、フェミネッ
ト企画 (松 香堂2F)も 載 ってます。
『企業中心社会 を越 えて
一現代 日本 を 〈ジェンダー〉 で読 むJ
大沢真理 時事通信社 1993年 8月 1700円
「 80年 代 の社会保障制度改革が企業 中心社会の確立を
支 え、かつ促進 し」 (本 書)、 福祉 の恩恵 は大企業 と男
性が受け るもの とい う仕組 みが強化 した。だから女が
福祉制度 のお こぼれにあずか ろうとす るな ら、結婚す
るしかない │'日 本女性が 自分 で食べ て い く困難さを、
ジェンダー を切 り口に立証。お先真 っ暗 とい う感 じだ
が、著者の明確 な批判精神 に勇気づ け られる。
『自分の人生を最高傑作 にする方法
一生 きがい さが しは女 を変 える』
宮西直子 &グ ループな ごん KKベ ス トセラーズ
1993年 10月 1100円
「いつだって、 どんな立場 にいて も、私 の人生は自分
でつ くる」。そんなパ ワー にあふれた女性 たちのイ ン
タビュー集。 自分にあ った仕事 に出会 うまでの道程や、
働 くことについて、生活 について語 る彼女 たちは、 ま
さに人生 の主役 を生 きてい る。
『働 くママは天 から花束 をもらう』
沖藤典子 徳 間書店 1993年 8月 1300円
ことと
子 どもを愛す る著者が書 いた、ちよっぴ り
働く
苦 くて、 で もとて も幸せ な子育ての記。現代 を生 きる
ヮーキ ングマザーヘの、素敵な応援歌 に もなってい る。
『ワーキングマザー
ー子 どもがいて
しごとをして
平田圭子
私が いるJ
国土社 1993年 9月 1700円
働 くママ はみんな頑張 り屋。頑張 りなが ら、力の抜 き
方 まで も工夫する。 ワー キ ングマザ ーヘ の取材を通 し
て、保育所 の利用方法や仕事 と子育ての距離のと り方
など、ア ドバ イスを満載。それに して も、頑張る女性
の傍 らで男 は何 をして いるのか、不思議。
第49号 1993年 11月 25日
ウイメンズ ブックス
『私が銀行 を辞め られた理由J
秋葉ふ きこ WAVE出 版 1993年 8月 1400円
“日本の会社 って、そこで働 く人に共通 の価値観 を持
つ ことを強制す る。で も本当に大切 なのは、お互 い を
理解 しようとす る コ ミュニケー ション能力 を持つ こと
『黒髪 と化粧の昭和 史』
廣澤 榮
岩波書店 1993年 10月 1100円
銀座 を歩 くハ イ ヒールの女たちを見 た少年の 日の カル
チ ャーショックか ら60年 。街 をゆ く女性 の装 いを綴 る
風俗史。映画脚本家 の著者の観察眼が光 る。服装や髪
の方 なん じゃないの ?"と 著者は問いかける。 11年 間
の銀行勤 めで身 につ けた知恵 と、冷めた 日で見つめた
会社 論。人生 を豊 か に過 ご した い書 き手 の思 いが伝
型 は時代背景に左右 され、また、女 たちの時代 に抗す
る 自己主張で もあった。
わって くる。
『人生を三度生 きた女
一 “
魂のプルース"ア ルバー タ 。ハ ンターの生涯』
フランク・C・ テイラー ヤ ンソン由実子訳
[女 性論・ エ ッセイ]
筑摩書房 1993年 9月 2800円
12歳 でデビュー、 トップシンガー か ら60歳 で看護婦 に。
82歳 で再デ ビュー した黒人 ブルー ス シ ンガー、 アル
バ ‐ 夕・ハ ンターの生涯。ネバー・ ギブアップの精神、
『老 いの楽 しみ』
沢村貞子 岩波書店 1993年 9月 1300円
無理 は しない、 自然が いちばん と、83歳 の夫 と85歳 の
妻 の老い を楽 しむ毎 日。 シャキ ッとした語 り口で、 さ
らりと余韻を残す名 エ ッセイ。
『冴子の苺桑筆』
氷室冴子 集英社 1993年 7月 1000円
「あなたがケ ッコン しなければ、私は じあわせ になれ
ない」 と娘に迫 る母。そんな母にたちむか う娘・ 氷室
冴子。冴子 さんの母親分析と、母 とのデスマ ッチには
「知 らず知 らずの フェ ミニス ト感覚」が溢れ ている。
母 の病につ きあわない 自立 した娘のエ ッセイ集。
『純愛 コンプ レックス』
上村 くに こ 大和書房 1993年 9月 1300円
のフェ
ミニス ト」 と称 される上村 くに こさん
「男好 き
エ
の最新 ッセイ。抜群 の比喩 の うまさ と軽妙 な語 り口
か ら、 くに こさんの正直 さが浮かび上がる。涙の河 を
渡 ったあ との心の軽 さを味わうような、絶妙の ショー
ト・ ショー ト。おすすめの一冊。
[女 性史]
『女の歴史 と民俗 』
赤松啓介 明石書店 1993年 8月 2575円
本書 の初版 (1950年 )タ イ トルは『結婚 と恋愛の歴史』。
人の歴史は階級闘争 をへ て
赤松啓介 の思想的基盤は “
解放へ むか う"と い う教条的唯物史観。 しか し彼 は現
実 に生 きる人 々の前 で、その思想 を押 しつ けた りは し
ない。人 を上か ら見おろすのではな く、民衆 に魅せ ら
れた民俗学者。赤松啓介の魅力はその柔軟 さにあるこ
とが、本書 を通 して伝 わって くる。
男 に媚びない誇 り高 い生 き方、死 を迎えるまで今 を輝
いて生 きる姿勢 に胸打 たれる ドキ ュメンタリー。
『 日本女性の歴史― 女 のはた らき』
総合女性史研究会編 角川書店 1993年 3月 1400円
誰 に も読みやす く、わか りやす い女性史の通史を編 む
試 み。古代か ら現代 まで、さまざまな女性が歴史 に登
場 す る。女の働 きを身近な角度で とらえた コラムが楽
しセヽ
。
『評伝 長谷川時雨』
岩橋邦江 筑摩書房 1993年 9月 2200円
「女 人芸術」か らデ ビュー した女性 の作家は数 しれな
い。その主宰者、長谷川時雨 を丹念 に掘 り起 こ し、再
発見する評伝。同性 のために力 をつ くす時雨 の心 意気
に賞賛を惜 しまない著者の、熱 の こ もった力作。
r遊 女 と天皇』
大和岩雄 自水社 1993年 7月 2400円
日本人の性観念 を多 くの民俗事例 か らたどる書。性行
為 が「神あそび」 であ り、遊男の代表者が天皇であっ
た こと、神あそび (豊 穣儀礼)が やがて農民 の生活意
識 におお らかに具象化 されてい く様が、説得的に記 さ
れて いる。
『若 き日の宮本百合子一早春 の巣 立 ち [増 補版]』
大森寿恵子 新 日本出版社 1993年 7月 3800円
30年以上にわたる宮本百合子研究 の書。 自ら成長す る
知性 と、豊かな愛情 を求め続けた百合子の足跡 を、小
説 と書簡集か らた どる。数年 を要 した前夫 との離婚、
それ を決意させた湯浅芳子 との出会 い。彼女 との友情
の深 まりの中か ら名作「伸子」が誕生 した。
ウイメンズ ブックス
(4)
[か らだ・ こころ・ セクシ ュア リテ ィ]
『男 ふ た り暮 らし― ぼ くのゲイ・ プライ ド宣言』
伊藤 悟 太郎次郎社 1993年 8月 1800円
「ぼ くは同性愛者 である」 と書 ける ようになるまで39
年かか つた とい う著者 の ライフ・ス トー リー。 自らを
正直に生 きる楽 しさを得 るまでの過程、パー
受け入れ、
第49号 1993年 11月 25日
『沈黙 の季節一更年期 をどう生 きるか』
ゲイル・ シーヒー 樋 口恵子訳 堀 口雅子医療監修
飛鳥新社 1993年 7月 1600円
マーガ レッ ト・ ミー ドは「閉経後の女性 のパ ワーほど
大 きい ものはない」 と言 った。 もう一つの人生の始 ま
りだ。沈黙 を強い られて きたテーマ 。更年期が今 よう
や く語 り始め られた。 アメリカのホルモ ン補充療法 に
ついては、論議を呼 ぶか もしれない。
トナ ー との出会 いなど、あ りの ままの自分 を語 る。
『か らだを躙ろう 女 から女 ヘ
ー性 ・仕事 。子育 て 。私の居場所』
丸本百合子
廣済堂出版 1993年 9月 1300円
著者 は産婦人科の医師 として、様 々な女性 にふれて き
た。本書 はその経験か ら語 る、か らだを通 しての女性
“医療 もまた商品」、だか ら賢 い消費者 に
の 自立論。 「
"と
い う言葉 には、説得力がある。
なって
『恋愛 の基礎』
キ ム ミョンガ ン 小学館 1993年 7月 1200円
の「セ
ックスにおける性欲 と本能 と行動のややこ
人間
しい三角関係」 にい どむ著者。著者は「敵は本能にあ
り !」 とい うけれ ど、「本能」 とは一体何 なのか。説
明 してほ しかった。
[家 族・ 家庭・ パー トナ ー シ ップ]
rサ フ ィス トリー
ー レス ビアン・ セクシャリテイの手び き』
パ ッ ト・ カリフイア 原 美奈子訳
太陽社 1993年 7月 2200円
“
愛 しあつている恋人同士 な ら自動的にいいセ ックス
がで きる"な んて、 ロマ ンテ ィック・ フアンタジーに
過 ぎない。 自分 のセクシャル・ フアンタジー に罪悪感
を持 つ ことな く、お互 い気持 ちよくセ ックスで きるっ
て素敵 な こと。本書 は レズ ビア ンである著者が レズ ビ
ア ンの ため に書 い た もの。 女性 が 自らのセ ク シャ リ
テイを肯定す るのに必要 な知識 とセ ンスが詰 まってい
『家族法改正を考 えるJ
二宮周平 日本評論社 1993年 9月 1545円
しのための検討作業が進み、法
と離婚法の見直
婚姻法
の
制審議会 中間報告 も発表 されている。 しか しそれが
多様 なあ り方を求めている人 々の意見 を どれだけ反映
した もの とな りうるのか ? 著者 は92年 12月 に出され
た中間報告 をもとに、家族法を考える素材 を提示。法
改正 に国民の意見が反映することを願 っている。
『性・ 家族・ 社会』
マ リノフスキー 梶原景昭訳
る。
『性 と生―素敵に コ ミュニケー ション』
赤松彰子 か もがわ出版 1993年 8月 550円
性 は生 き方その ものに関わる こと。本書 は「女 と男の
関係」 とい うス タンスか ら性 をとらえ、や さしく書か
れたブ ックレッ ト。著者 の保健婦 としての経験が生か
されて いる。
『そ して僕 らはエ イズにな つた』
石 田吉明 小西熱子 晩葬社 1993年 10月 1545円
「 みんなのぶん も証言 したる」 との思いで石 田吉明 さ
んは「 大阪HIV薬 害訴訟」 の原告 に立つ。血液行政 の
怠慢 を突 き、HIV感 染者 として生 きることか ら逃げな
い石 田 さんの、聞 き書 きで綴 る ドキュメンタリー。
r胎 児 への まなざし一 生命 イデオロギー を読み解 く』
バーバ ラ 。ドウーデ ン 田村雲供訳
阿畔社 1993年 10月 2060円
詳 し くは「あなたの情報 。私 の情報」欄 をご覧下 さい。
人文書院 1993年 8月 3296円
トロプ リア ンド島の フイール ドワー クで文化人類学 の
基礎 を築 いたマ リノフスキーの論考 の翻訳書。原書 は
1962年 だが、なお論 旨は新 しく刺激的。性 や家族をめ
ぐって揺れ動 く現代社会 にマ リノフスキー再考は、あ
る示唆 を与えるだろ う。
『わが子がかわい く思 えない』
金沢佳子
斉藤 学監修
日本放送出版協会 1993年 9月 1300円
「児童虐待」は単に育児不安の問題 ではない。本書 は
「 わが子 を愛せない」 と悩 み、有形無形 の暴力を子 ど
もに向ける大人たち (こ こでは主に母親)を レポー ト。
追 いつめ られた母親 の背景 を探ってい る。
[高 齢化社 会 を考 える]
『女・ 老 い を しあわせ に
一 第 11回 女性 に よる高 齢 化社 会 シ ンポ ジ ウムの 記録
』
共につ くろう幸齢化社会》
《
第49号 1993年 11月 25日
ウイメンズ
ブ ックス
高齢化社会 をよくす る女性の会老 い を拓 くみちの く
シンポジウム実行委員会編
樋 回恵子監修 ミネルヴァ書房 1993年 9月 1700円
高齢イヒ率20%を 越 える農村 はザ ラ。その解決は、樋 回
恵子 さんが い う「女 の側か ら農村 を どこまで変え られ
るか」 にか力)っ てい る。
『女 たちの本屋― 「表現 としての書店」 を実践 して』
多田淳子 他 アルメデ イア 1993年 9月 2266円
女性 が経営 してい る書店 ばか りを10店 舗選 んで取材。
いず れ も経営者 たちのライフ・ ス トー リー抜 きには語
『高齢者 と家族一新 しいつ なが りを求めてJ
直井道子 サ イエ ンス社 1993年 6月 1700円
日本 の家族 とい うのは、 どうして血縁 のみを重視す る
のだろ う。今、高齢 を迎 えてい る人たちは、経済的に
は自立、身体的には依存が大筋 とか。 もっと家族 の枠
を広げて、結縁の家族の老後を迎 え られない ものか。
そ うすれば、外か らの風が家の中にさわやかに吹いて
『 コ ッコロか ら』
佐野洋子 マ ガジンハ ウス 1993年 7月 1200円
「 人生の主人公か ら降 りない とい うことは、 自分 の心
に正直であ りつづ ける こと」。 で も、それって結構 ム
ズ カシイ。 “
超二
清 く正 しい女 の子"亜 子ちゃんと、 “
れ ない本屋 さんばか り。書店 を仕事 に選んだ女たちの
息 づ かいが伝 わって くる。松香堂書店 も載ってい ます。
枚 目おぼっちゃん"マ サノリくんの出会 いか ら恋の入
り口までを描 いた、元気の出る恋愛小説。
くるのに。
『高齢者のすまい デ ータブック
ー弁護士 と建築家か らのア ドバ イス』
高木佳子 高橋儀平 有斐閣 1993年 10月 2400円
日本の高齢者問題で一番遅れているのは住環境だ。在
宅であれ、共同住宅 であれ、快適 で安全 な老後の住 ま
バ リアフリー
い方 のための、
専門家か らのア ドバ イス。
『存在の耐 えられない軽 さ』
ミラ ン・ クンデ ラ 千野栄一訳
集英社
1993年 9月
2200円
トマーシュとサ ビーナの屹立 した性愛的友情、 トマー
シュ とテレザの依存 的愛情 の対比一繰 り返 し見た映画
の シー ンと重ねて読 む楽 しさを満喫。プラハ の春 を背
景 に した、哲学的恋愛小説。
(障 害者や高齢者 の生 活 に障害にな らない こと)の 住
宅づ くりに、国や行政はもっとお金 を出すべ きだ。
r坂 本廣子 のがんばれひ とりのごはん… 1
-ひ と りで も安心手料理
』
I炎 の ない調理 のすすめ】
坂本廣子 農文協 1993年 3月 1300円
ひ とり暮 らしの ビギナーの中で も、特 に高齢者向けに
書かれたお料理の入門書。炎を使わず に調理する方法
に重点 をお き、台所用品の選び方か ら使 い方 まで、大
きな文字 とイラス トでア ドバ イス。 自分 のために食事
をつ くる楽 しさが伝 わって くる。
『誰 が老いを看 とるのか―女手だけでは支えきれない』
沖藤典子 ミネルヴァ書房 1993年 9月 1500円
女 に女の老 いの不幸 を再生産させた くない と著者はい
う。介護休業 を女性 だけが とった とした ら…在宅介護
に外か らの風 をどん どん入れよう。老 いの身一つ、老
人ホームで 自立 して生 きる老人たち。 これか らの老 い
のモデルを具体例で紹介す る。
[女 性 と芸術]
文庫版『岡本 かの子全集 全12巻 』
岡本かの子 筑摩書房 1993年 6月 か ら月一 回配本
3巻
第
950円 母子叙性、過去世、 ほか
金魚僚乱、やが て五月に、ほか
第 4巻 950円
東海道五十三次、老妓抄、ほか
第 5巻 950円
第 6巻 10∞ 円
第 7巻 1100円
河明 り、食魔、雛妓、ほか
生 々流転
『ジ ョージア・ オキ ーフ 人生 と作品』
チャールズ 。C。 エル ドリッジ 道下匡子訳
河出書房新社 1993年 9月 4900円
ー
オキ フは生前、「私が どこで生 まれ、 どこで どうい
うふ うに生 きたか とい うことなど、少 しも重要ではな
い。大切なことは、私が暮 らした場所で、私がや り遂
げた ことだ」 と記 していた とい う。本書 はオキー フが
成 し遂げた ことに重 点をお きなが ら、彼女の連作 を年
代順 に並べ、解説 した作品集。
『新藤兼人の足跡一 青春』
新藤兼人 岩波書店 1993年 10月 2400円
で
古風 律儀な愛 のかたちと、独立 プロの足跡 を克明に
語 る書。極私的音羽信子論で 自分 の心 を書 く新藤兼人
は、やは り気迫 の人だ。
『ズボンがはきたかつたのに』
ラー ラ・ カルデ ッラ 千種
堅訳
1300円
早川書房
主人公は16歳 の女 の子・ ア ンネ ッタ。冒頭「わた しは
王子様 と結婚す る夢 なんて見 たこともない」 と豪語す
「ズ
る。シチ リアの田舎 町で自由を夢み る彼女 の思いは
1993年 8月
ボ ンがはきたい」。本書 は著者が19歳 の時のデ ビュー作。
こわい ものなしの文体 は元気 いっぱいだけれ ど、ア ン
ネ ッタは結局ボー イフレン ドと結婚することで しか家
を出 られない。
ウイメンズ
[男 性問題 ]
『インタビュー 男たちの生む生 まない』
ぐる―ぷ 。ア ミ編 新水社 1993年 10月 1500円
“
生 む 。生 まない"に は男だって深 く関わっている。
子 どもに関係す ることは女 とワ ンセ ッ トとい う常識 を
はず して、 “
男 たちの子 どもを持 つ 。持たない"に つ
いて イ ンタビュー。パー トナー と共に、人生 を自分 ら
しく生 きてい る男性の姿が伝 わって くる。
『く
男 らしさ)の ゆくえ』
伊藤公雄 新曜社 1993年 9月 1751円
世の 中には頭 で割 り切 ろ うとして も、 うまくいかない
ことが た くさんある。「男 らしさ」 だってそ う。抑圧
の源 といわれる「男 らしさ」 を再考するとは、学問検
証す るよ り正直 に自分 を語 ることか ら始 まるのでは ?
とい う読後感 を持 った。
男の 出番
―「`い と考 えが若ければ」青春人生』
森 茂 ミネルヴァ書房 1993年 9月 1500円
65歳 か ら 5年 間の一人暮 らしは
「不便だが、自由があ っ
た」。今 は 3世 代 同居で暮 らす70歳 男性 の生活 と意見。
柔軟 に 自己主張 しなが ら老後 を生 きるスマー トさが、
「七十歳
著者 の 身上。
ブックス
第49号 1993年 11月 25日
『豊軍慰安所 の女たち』
川田文子 筑摩書房 1993年 8月 1600円
男が書 く「慰安婦」 をめ ぐる本 は、読後、 いつ も違和
感が残 る。その性描写 に 日本軍将兵が彼女 たちを蹂躙
したの と同質の視線 を感 じるか らだ。女 はこんなふ う
には決 して書かない。『赤瓦 の家』 でぺ 。ポ ンギ さん
を書 い た川田文子 さんは、今回もまた彼女たちに優 し
い。生 き残 った在 日元「慰安婦」宋神道 さんは、今、
実名で裁判 を闘っている。
『従軍慰安婦 と十五年戦争
一 ビルマ慰安所経営者の証言』
西野留美子 明石書店 1993年 5月 2060円
田村泰 次郎 の『春婦伝』『蛙』 で描かれ る朝鮮人慰安
婦には、ある鮮烈なメ ッセー ジがあった。 日本の下級
兵士 に供 された朝鮮人慰安婦、高lyt将 校 には日本人慰
安婦、そ の兵士を送 り出す 日本の女たち― その構図ヘ
の批 判が小説の中に貫徹 していたか らだ。だが本書の
ような衝撃のルポル ター ジュは、慰安婦 や兵士たちの
イメー ジを結 ばない。 しか も、時 として残虐性を描 く
だけに止 まる恐れ もあるのではないか。
『従軍慰安婦 のはな し
― 十代 のあなたへ の メ ッセージ』
西野留美子 明石書店 1993年 8月 1300円
十代 の若 い人たちにこそ、従軍慰安婦 の事実 を知って
は しい と語 りかけるメ ッセー ジ。知 らされなかった彼
らに罪 はない。今後 の教育 の中での位置づ けが待たれ
る。
『わた しは忘れない』
馬場広信 河出書房新社 1993年 8月 1400円
男が 自らの性幻想 に向 き合 う困難 さを、 リアル タイム
な言文 一致体 で描 いた小説。ポルノグラフイを否定 し、
ポル ノに染 まっている 自分 を否定 した ら、 自己を取 り
戻せ るだろ うなんて、甘い。その甘 さと、 自分 を否定
した ら何 とかなると思 う男 の傲慢 さは、
表裏一体 ?「 女
と男 のデ イス コ ミニケー シ ョン」 を書 いた秀作。
[女 性 と社会]
『イ ン ドの コールガールー高級売春婦 の生活 と世界』
プロ ミラ・ カプール 鳥居千代香訳
新宿書房
1993年 9月
2800円
著者 は「なぜ彼女たちが セ ックスを売る生活 をす るよ
うになったか」知 りた くて150人 の コール ガール にイ
ンタビュー し、その結果彼女たちが「普通 の女性 たち
だ とい うことを知 るようになった」とい う。しか しセ ッ
クス産業 を問題 にするとき、 なぜそ こで働 く女性が第
一 に注 目されなければな らないのか。疑間に思 う。
『
「従軍慰安婦」問題 と性暴力』
鈴木裕子 未来社 1993年 10月 2060円
在 日の元「従軍慰安婦」宋神道さんは、 10月 末、 日弁
連人権擁護大会戦後補償 のシンポジウムでアピール し
た。その後、彼女を迎 えた集会には若 い学 生たちが大
勢参加 した。天皇制 と民族差別、 とりわけ性暴力の視
点か ら「慰安婦」問題 を問い続ける鈴木 さんの活動 を
まとめた書。問われてい るのは日本人の心性なのだ。
『銃後史 ノー ト7 戦後篇 1965.1∼ 1967.12
-ベ トナム戦争の時代女 たちは』
女たちの現在 を問 う会編 イ ンパ ク ト出版会
1993年 8月 1900円
時代 の大状況の影で、女 たちが何 に踊 らされ、闘い、
暮 らして きたか―それを読み解 く試みが、銃後史 ノー
トのね らい だったはず。 しか し今回は、膨大な資料 に
追われて、消化 しきれ なかったので は ? 65年 、「 日
韓条約粉砕」 とデモ しつつ、在 日朝鮮 人の指紋押捺 も、
戦後補償 もみえなか った 当時の私を思 い 出す。
ウイメンズ
第49号 1993年 11月 25日
ブックス
新装版 『性 と優略
一「従軍慰安所」84カ 所 元 日本兵 らの証言』
1992京 都「お しえて ください !『 慰安婦』情報電話」
報告集編集委員会編
社会評論社 1993年 8月 4120円
。
の「お
しえて くだ さい !『 慰安婦』
1992年 3月 京都
情報電話」 に寄せ られた83件 の情報 を細か く分析 し、
まとめた書.元 兵士 たちの生の声が伝 えるものは、侵
略戦争へ の加害 を認識 しない無責任 さと、 アジアの女
性へ の性 の蹂躙 を得 々 と語る感性 の貧 しさだ。それが
日本人の総体 なのか もしれない。
[資 料]
『 日米女性 ジ ャー ナ ル No.141993』
日米女性 セ ンター 1993年 8月 2000円
企業 における男 と女 :数 の原理― 少 数派 と多数派
Rosabeth Moss Kanter
ア メ リカにお ける 日本女性 文学研 究 の動 向
Midori Yamamoto Mckeon
黒 人 フェ ミニ ズム :労 働、家族 、黒 人女性 の抑圧
PatHcia Hlll Collins
『戦争 と性的奴隷
許せない
一清水澄子「従 軍慰安婦問題」国会議事録集』
清水澄子事務所発行 1993年 5月 700円
従軍慰安婦問題 を、国会で取 り上げ続 けて きた清水澄
子 さんの議事録集。 日本 と韓国、朝鮮民主主義人民共
和国の女性 たちをつ なぎ、ア ジアの平和 と女性の役割
について、東奔西走する清水 さんの活躍 が記 されてい
る。「慰安婦」 問題 は、今やつ と謝罪 と補償の緒 につ
日本 の貧 困な る性風 土
:仏 教 と日本 の性 文化 につ いての一 考 察
源
『女性学年報第 14号 1993。 10J
特 集 :表 現 す る女 たち
日本 女性 学研 究会 1993年 10月 1600円
[雑 誌]
いたばか りだ。
『売春―性労働 の社会構造 と国際経済』
タン・ ダム・ トゥルン 中山紀子
淳子
1993 Vd.44
-特 集 レイプ 性 と暴力 の深層』
『イマーゴ
山下明子訳
明石書店 1993年 7月 4500円
ベ トナムで「売春」
ベ
ム
人。青春時代に南
は
ト
ナ
著者
い
い
と
の
した
う。本書 は まず、
って
を
目撃
く
が広が
で
ど
う位置づ け られて き
「売春」力'社 会科学や政治学
たかを検証。次 にタイを例に「売春」 においてジエ ン
ダー、セクシユア リテイ、経済が どう関係 しているか
青土社 1993年 4月 980円
掛札悠子
不可視 の (現 実〉
フェ ミニス ト・ カウ ンセ リングの現場か ら
レイプ神話 の解体
ほか
河野貴代美
岸田 秀
落合恵子
を探 っている。
[詳 細 は次号で]
[子
締切後 にた くさんの新刊入荷があ り、紹介が追 いつ
きませ んで した。 申 しわけあ りませんで した。
どもの本]
『魔女の宅急便その② キキと新しい魔法』
1993年 6月
1500円
角野栄子 福音館書店
女 の子の 自立 をさわやかに描 いた物語 の 2作 目。 ラス
トで書かれている、キキとコキ リさん (キ キのお母 さ
ん)の 母娘会話 がステキ。女 の子が大人 に成長 してい
く上で大切 に したい鍵 をみる思 いが した。
rYA(ヤ ングアダル ト)読 書案内』
赤木か ん子
金原瑞人
佐藤涼子
『愛、 まさにその名のもとに』
落合恵子 岩波書店 1993年 10月 1500円
『京舞井上流家元 三世井上八千代―祇 園の女風 土』
遠藤保子 リプ ロポー ト 1993年 8月 1957円
『グ リーン・ ク リスマス』
野中 棒 福武書店 1993年 8月 12∞ 円
半田雄 二
晶文社 1993年 9月 2900円
い
い
、そ して人 と出会 う楽 しさ
と出会
と出会
、
自分
本
600冊 の本 を紹介。 テー
たちが、
に味 を しめた書 き手
マ も「 自分探 し」か ら「恋」、「戦争」 などバ ラエ テ イ
に富み、優 しい人生案内の書 にもなっている。
『三軒 目の ドラキ ュラ』
上野 瞭 新潮社 1993年 10月 1700円
「主人」 とい うことば一女か らみた男の呼 び方』
『
福田真弓編著 明石書店 1993年 10月 2060円
ウイメンズ ブックス
(8)
『女子高生の ための仕事の本』
森 絹江 ユ ック舎 1993年 9月 1545円
『女子割礼』
第49号 1993年 11月 25日
『フ ァザ ー ファッカー』
フラン 。P・ ホスケ ン 鳥居千代香訳
明石書店 1993年 10月 220Kl円
『フ ァッシ ョンー蝶は国境 をこえるJ
岩波書店 1993年 10月
森 英恵
『世紀末の フ ェミニズム』
スーザ ン・バス ネ ット 田畑書店
福 島瑞穂
『性差 と文化 ―東京大学公 開講座 57』
千葉景子
日本社会党機関紙局
19931「 8月 500円
『マー トブー 自由を求めて550日 /上 下』
ベ テイ・マーム デ ィ ウィリアム・ホファー
有馬朗人著者代表 東京大学出版会
1993年 10月 2266円
内海 舶訳 三 田公美子監訳
ジャンニ・ コ ミュニケー シ ョンズ発行 星雲社発売
『楽 しくやろ うよ、国際交流』
1993年 10月
各1800円
朝 日カルチ ャーセ ンター
『水バ イプの傍 らの幸福
―現代 エ ジプ ト人女性の仕事 ・結婚 。子育て』
足立恵子 近代 文藝社 1993年 9月 1200円
1200F3
19931「 10月
『都市 と女性 の社会学―性役割 の揺 らぎを超 えて』
矢澤澄子編 サイエ ンス社 1993年 11月 1957円
『みん なの 自伝』
ガー トルー ト・ ス タイン マ ガジンハ ウス
『 ドロテア・ タニ ング
― マ ックス・ エ ル ンス 卜との生涯』
ドロテア・ ‐
タニ ング 彩樹社 1993年 9月 2200円
9月
19931「
2500円
『も う「女」 はやって られない』
田嶋陽子 講談社 1993年 10月 1800円
『ノーベル平和費受費者 リゴベル タ 。メンチ ュウ
上野清士
620円
『夫婦別姓―家族をここか らかえる』
1993年 8月 2400円
永井由美子
1500R
文藝春秋 1993年 9月
内田春菊
ー先住民族の誇 りと希望』
日本社会党機関紙局 1993年 7月 500円
『ラヴェンダー・ スク リーン』
ポ ーゼ・ハ ドリー
『買春王国の女 たち―娼婦 と産婦 による近代史』
奥 田祐士訳
白夜書房 1993年 8月 2400円
森崎和江 宝島社 1993年 9月 1600円
『老親 とともに生 きる」
『ひ とを愛するとい うこと』
増田れ い子 労働旬報社 1993年 9月 1300円
晶文社 1993年 9月 1800円
向井承子
‐
―
容
響
容
響
響
多
―
全琳 資‖ 日本 ウ ー
リ フ史
漱
講口明代・佐1
ζ還ご 基 多
・リブ史資料大集成 /
日本初のウーマン
1969年 から1985年 までのウーマン・ リブ運動の記録 (ビ ラ・ バ ンフ・ ミニ コ ミ )と 解説 。
女性問題、女性学の研究資料としても貴重 /図 書館必携 /
第 1巻 (1969年 ∼72年 5月 )
第 2巻 (1972年 6月 ∼74年 )
A4判
第
3巻
(1975年 ∼85年 )
斗 /お ん な メ トロパ リチ ェ ン
行動する女たちの会
関西 リブ連 絡 会議
政治を変えた い女たちの会
リブ合宿
ウル フの 会
私たちの雇用平等法をつくる会
5月 リブ大会
魔 女 コ ンサ ー ト
東京強姦救援セ ンター
女・ エ ロス
82優 生保護法改悪阻止連絡会
ぐる― .:t闘 う女
1リ
ブ FUKUOKA
女 か ら女 た ちへ
400頁
ほか
定価 12,000円
(本
体価格 11,650円
)
380頁
ほか
定価 11,∞ 0円
(本 体価格 :0,680円
)
4∞ 頁
定価
ほか
11,000円
(本 体価格 10,680円
)
ウイメンズ
第49号 1993年 11月 25日
==海
ブックス
外 だより==
ドイツ統 一後 のフェミニズムの危機
姫
岡
●
ζ
・
と し子
″
独立女性 同盟。 1989年 の壁 の崩壊 によって誕生 した
が訴 え られた。 これ までの東西 の フェミニズム は とか
旧東 ドイツの フェ ミニス トの組織 である。結成当初 は
く違 いが 目立ったが、過去20年 の フェミニズム運動 の
わが国のマス コ ミで も何度か取 り上げ られたが、今そ
総括 と、 クオー タ制 などアクチ ヤルな問題 を扱 った今
の名前 を記憶 にとどめている人はほ とん どい ないだろ
大会 では、各 テーマ にそれぞれ東 と西の報告者 をたて、
う。
双方 の経験か ら学 ぶ とい う姿勢 を全面に押 し出 した。
危機意識 も手伝 つてか、双方の参加者 ともフェ ミニズ
結成当時 の熱気 は消え去 り、同盟 に集 まる女性 の数
も非常 に少 な くなった。だが独立女性同盟 の組織そ の
ムの共通基盤を固めることに熱心 で、壁の崩壊 か ら 3
ものは健在 で、東 のフェミニズムの 中核的位置 を占め
年半 を経て、は じめて東西 のフェ ミニズムの融合 の機
ている。その同盟 の年次大会 が さる 6月 4日 か ら 6日
運 を経験で きた とい うコメン トす ら出た くらいで ある。
大会では次の決議が可決された。
までベ ル リンで開かれた。
独立女性 同盟は、 フェミニズムの現状 を多様化 の域
を越 えた個別分散傾向の進展 ととらえていた。具体 的
には、東 と西 のフェミニズムの溝、個別 プロジエク ト
ドイツ全土 の女性 の連帯 と政治的に有効 な活動
1、
形態 を作 り、
2、
連邦憲法裁判所 の判決 は民主的に関い とった女
ヘ の埋 没、各政党 の利害対立 な どで、フェ ミニズムの
性 の権利 に対す る攻撃であ り、外国人排斥 に もつ なが
運動体 としての社会的パ ワー は弱 まっている と認識 さ
る ものゆえに絶対 に受け入れ られない、中絶条項 の全
れた。 この大会 の 目的は、 こ う した趨勢に抗 して フェ
面削 除、中絶判決 に対す る闘争の組織化、
3、 地域か ら全 国 レベ ル までの選挙闘争へ の積極的
ミニズムの政治的影響力を強め ることにあ り、テーマ
は「個別化 の進行 に抗 して
!」
と設定 された。
折 しも、 この大会の 1週 間前 に中絶に関す る ドイツ
憲法裁判所 の判決が下った。女性 に事前 カウ ンセ リン
グを義務 づ けた ものの、 3カ 月以内の中絶 の最終決定
参加 、
4、
94年 の国際女性 デー (3月 8日 )に 女性 ス トラ
イキ を実施、
5、
ドイツ在住外 国人へ の二重国籍の認定。経済不
権 は当事者 である女性 にあると定めた92年 6月 の 国会
況や ドイツ統一 コス トの増大 を理由に強まる女性や外
決定に対 し、裁判所は胎児 の生命尊重 の観点 か ら中絶
国人へ の攻撃 に対 し、女性 は連帯 して反撃 しなければ
を違憲 と判定。 カウンセリングを受けていれば刑 の対
な らないことが確認 されたのだ。
象 とはな らないが、中絶は違法 であ り、 したが つて医
東 中心 のフェ ミニズムに西 も参加す るとい うこの大
学的な理 由な ど特別な場合 を除 いて健康保険 は中絶 に
は適応 されない、 と。女性 に中絶 の権利 はないが、そ
会では、東西 の歩み寄 りが顕著だったが、他 の場 では
まだ まだ相互理解 の難 しさが 日立 っている。 フェ ミニ
の意志が固い な ら大 目にみ てや ろ う とい う内容 だ。
ズムをめ ぐる環境 は厳 しさを増 し、逆風 にあお られて
この女性 に厳 しい判決を、独 立女性 同盟 はフェ ミニ
ズムに対す る挑戦 と受けとめ、危機意識 を強めた。そ
れゆえ、大会では しきりに女性 の連帯 と組織化 の必 要
い る。 この状況 を東西 のフェ ミニズムはどう切 りひら
いてい くのだろ うか。
(在 ドイツ)
ウイメンズ
第49号 1993年 11月 25日
ブックス
本 は世 に連れ、女 に連 れ
一 〈
世界 よ り私が大事〉簡潔にただ端的に本音を言 えば―
道浦母都子
これは『〔
同時代〕 としての女性短歌』 (河 出書房新社、 1500円 )で
出会った歌 だが、 団塊 の世代 の歌人である彼女 は自作 を評 して、「か
つ てはこんな風 ではなかった。 自分 を『べ し』 の生 き方で縛 り、小 さ
く貧 しく自己規制 して いた。 自由な自分、本 当の 自分。それ を臆面 も
な く晒す ことがで きるようになって、ず い分 と楽になった。肩か らカ
が抜けて い くような、胸 の 中を一 陣の風が通 り抜 けてい くよ うな、 さ
や さや とした私 となった」 と語 っている。
さらに『風 の婚』 (河 出書房新社、 1200円 )に は失恋を詠 んだ、
一 ポシェ ッ トは肩か ら腰 へ すべ り落ち
フェ ミニズム さえわれを救 えず―
とい う歌があ る。 ここで なぜ、「 フェミニズ ム」 なのか唐 突 な気がす
るが、言 わん とす ることはわか るような気 もす る。確か にフェ ミニズ
ムは現在 とい う同時代 を生 きる女性たちの生 き方の思想 であ り、「男
女平等 の社会」 の実現 を目指す「女性が初めて提 出した社会問題」で
あることは疑 う余地 はない。
しか し、『 フェ ミニズムの 困難』 (吉 澤夏子著、勁草書房、 2369円 、
93年 9月 刊 )に よれば、「女性 が参政権 をもって い る社会が 男女平等
な社会であることがあ きらかだった時代」か らは想像 もつ かない くら
い「男性 と女性が平等 である社会 とはどうい う社会か ?」 とい う問 い
は、今や答 える ことの もっ とも困難な問い となっていると言 う。同書
は80年 代以降 の 日本のフェ ミニ ズムが直面 して い る問題点 を明 らかに
しようと、若 い女性 たちの生 き方、 と りわけ恋愛や結婚 をめ ぐるジレ
ンマの問題、 さらにフェ ミニ ス トたちが「 アグネス擁護」 にまわった
ことの意味 な どを振 り返って い る。
そ して 『資料 日本 ウーマ ン・ リブ史』 (全 3巻 、松香 堂、既刊第 I
巻 12,000円 )以 降、80年 代 の重要 なフェ ミニ ズム文献 を集成する仕事
も始 まって い る。その 第一 弾 『フェ ミニズム・ コ レクシ ョン I制 度
と達成』 (瀬 地 山 角他編、勁草書房、3296円 、93年 8月 刊 )は 、
「ア
グネス論争」「均等法」「育児休業」「夫婦別姓」 などに関す る基本的、
あるいは代表的な論文が収録 されてい る。 これ らの資料、文献 の蓄積
は感慨深 い ものがある。森端子 が若 い女性 たちのために書 いたエ ッセ
イ 『非常識 の 美学』 (マ ガジ ンハ ウス、 1200円 、92年 )に 「三十代 ま
でにあ りとあ らゆる本 を読み、四十代でそれ を私 自身の言葉 に、苦 し
みなが ら変 えて きた」 との言葉が あるが、女性 の本 との付 き合 い は自
己変革 を促す。
フェ ミニズムの言葉 とい えば、私事で恐縮 だが、この度 『女 の言葉
が男 を変 える― フェ ミニ ズム名言集』 (講 談社、 11月 下旬発刊予定)
を上梓 した。 これは私が本 の 中 で 日のウロ コを落 とした言葉、勇気 づ
け られた言葉、 これは と思 う言葉 など150語 に私のメッセ ー ジを添 え
た もので ある。女性 の 自立、生 き方 のセ ンス、恋愛 。結婚、母 と娘の
関係、夫 との 関係、男性 に関す る もの など六章か らなる。 プ ロパガン
ダ的ではない血の通 ったフレーズ集 となるよ う、山田詠美、吉本 ばな
な、橋本治な どの格好 いい フ レー ズ もいっぱ い収録 して い る。
私は今、 “
本 は世 に連れ、女 に連れ"と い う言葉 を実感 じつつ、ジャ
。
ンヌ モ ローの 「私 はおそ らく死 ぬ まで自分の中でいろんなことを修
正 しなが ら生 きて い くので しょうね。それ は物事 を正確 に把握 したい
からなの」 とい う言葉を思い出している。
(お
わ り)
(プ ックア ドバ イザー、 コラムニス ト)
ウイ メンズ
第49号 1993年 11月 25日
ブックス
ミニ コ ミの女 たち
婦人通信〉
〈
田 辺 久 子
「『婦人通信』 はず いぶん変 わったなあ。『婦 人Jな
して、女たちが いかに差別分断 されて きたか を思 い知
んて古 いん じゃない。中身 はず いぶん変化 しているの
らされ ました。その教訓 を踏 まえ、現実 の差別構造が
に」 なんて、 よく言われます。 さまざまな フェ ミニズ
強制 している女 たちの分断 を許 さないで女か ら女へつ
ムが叫ばれ、古 い言葉 も見直 されている時代 にち よっ
なが りあうために何が必要 なのか一 を考 えて い ます。
と遅れて いるかなとも思い ます。 で も、71年 か ら23年
その方法 と関係の模索 は「 フェ ミニズム」 に とって重
にも及ぶ「私 たちの歴史」 は、そ う簡単 に「婦 人」 を
要なテーマではないで しようか。
「女性」 に変 えるだけの呼称変更 ではす まない重みが
女同士 の対等 な関係 は どうつ くることがで きるのか。
あるんです。私 たちの経験 を生か し、その中身 を もう
「女だけの組織」 の中で も存在 している対立や分断 を
少 し深めてい くことを通 して脱皮 してい きたい と考 え
乗 り越 えるために何が必要 なのか―私たちはそれまで
てい ます。
の組織 のイニ シアチプとして存在 していた「中央常任
「婦人通信」 は、71年 5月 、婦人通信編集委員会 に
より創刊 、78年 より新 たに結成 された「社会主義婦人
会議」 の機関誌 と位置づ け、月 1回 発行 を し、 93年 10
月号 で通算 258号 を数えるに至 りました。
「対等 な関係」へ の試
委員会」全員 の辞任 を受 けて、
行 と模索 を開始 してい ます。
「婦 人通信」 はその よ うな私 たちのあ り方 を反映 し
て大 きな変貌 を遂げて きました。 この10年 間の道の り
私 た ちは70年 代 の新左 翼運動 を土台 に、第 4イ ン
はあ ま りに剤の道で したが、80年 代 フェ ミニ ズムに出
ターナシ ョナル 日本支部 (革 共同)系 の「女性 の組織」
会 い、 さまざまな経験 をす ることで新 しい 自己を発見
として出発 しましたが、その後、運動 と男組織 の 中に
し「効果的に生 き延 びること」 を学んで きました。そ
ある性差別 に直面 し、その現実 を乗 り越 えるために、
して「私 の フェ ミニ ズム」 を見つ め、「私 た ちの フェ
自分たちを見直す作業 を進めてい ます。
ミニ ズム」 を創 り出 してい きたいと願って い ます。誌
結成 当初 の 私 たちの「女性 解 放 闘争」 の 中 身 は、
上 はさまざまな視点で表現 されてい ます。 この多様性
「女性差別」
「プロレタリア階級の一翼」とい うもので、
が私たちの可能性 を前向 きに捉 えること、違いを違 い
の捉 え方が皮相的であったことを反省 し、その 中身を
として認め合 うこと、相手 を「論破す る」 とい うので
深化 しようとしてい ます。た とえば「強姦神話」か ら
はないや り方で主張 しあ う、そんな共同討論 の場 とし
自立 して い なかった私たちの現実 をみつめるこ と、そ
て「婦人通信」 を位置づ けてい きたい と考 えてい ます。
して個 々の感性 を大切に し、言葉化することも含 めて
そ して、女か ら女たちへ と手 をつ なぐための討論 をし
ひとりひ と りの「革命」が深 い傷 の「癒 し」 として行
なが ら、その運動 にふ さわ しい「関係 のあ り方」や新
われて きました。わた したちはその過程 を通 じて、80
しい「名称」 を創 り出 してい きたい と思 ってい ます。
年代 フェ ミニズムと出会 い、多 くを学 び、生 き延 びる
申込先 :東 京都豊島区 日自2-23-25
糧 として きました。
また82年 か ら 5年 間の男組織 内差別糾弾 の 関 い を通
第一親和 ハ ウス202号
Tel.03-3984-5105 Fax.03-3984-5210
ウイメンズ
シェイプアップの本を出しました
『キャラネティクス・エクササイズ』
!
キ ヤラ ン・ ピンクニー著 2266円
『ダイナバ ン ド・ トレーニ ング』
H。 ア トキ ンソン、A・ デ ィー ン著 3090円
大修館書店編集部 小高みどリ
またシェイプア ップの本か と思われそ うですが、な
ぜ この本が出されたか も含めて読んで下 されば、それ
だけで気持ちは愉快 に体 も軽 く感 じて いただけるので
はないか と思います。
前書 の著者は、 アメ リカきっての名家 に生 まれなが
ら、パーティで トイ レを覗 き見 しているホス トの男性
を見て 自国を情けな く思 った後、世界 を10年 間放浪 し、
自らの腰痛 をいたわる中で、深筋活性化 による独 自の
エ クササイズ法 を開発 した人。
後書 の著者は、3人 の子 を持つ イギ リスのフツーの
主婦。数 々のフィッ トネスを遍歴する中で、良質のダ
イナバ ン ドに巡 り合 い、周 りの協力 を得 てこれを事業
にまで発展 させた もの。家族の中で最後 までいい顔 を
しなかったのが、 (や は り)夫 であ った とのこと。
で、効果のほどは ? と開かれた ら、そ うした気概
と実行力をもつ彼女 たちが、 自らも含めて現代人のた
めに考案 した ものですか ら、十分納得 い くものです。
外形 だけでな く、内臓 や心 にまで思 いがけぬ変化がみ
られる とのこと。欧米 では、 どちらも既 にかな りの人
気が集 まってい ます。
『胎 児 へ の まな ざ し一生命イデオロギーを読み解 く』
バーバ ラ・ ドウーデ ン著 田村雲供訳
阿咋社 1993年 刊 定価2060円
翻訳者 田村雲供
「あなたのお腹 には新 しい “
生命"が 宿 っています」
と宣告 された女は、それぞれの面 もちで、ある種の感
慨 を覚 えるであろ う。それは身に覚 えのあることの帰
結であ り、事の成 りゆ きである。帰結 を一人わが身に
生命 "と い うこと
引 き受けることになる女に、 この “
ばは、あ らがいがたい重み と力での しかか り、絶対譲
らなければならない人 間を思 い描 く。そ して、胎児の
ために詩 をよみ、音 楽 をひびかせて、 自らが “
生命"
を育む環境 システム となってい く。 この、受胎 。胎芽
の段 階での人間化 は、生命擁護のイデオロギー となっ
てわた したちの頭上 をはい徊 してい る。 ここにいたる
までに幾多の技術や言説が投入 され、説かれてきたこ
とか !こ のプロセス を ドゥーデ ンは18世 紀 の女たちの
妊娠経験 を対置 させ ることによって、今 日的状況の特
異性 を浮 き彫 りに した。それはとりもなお さず「産む
性」 としての女の 身体感覚 の喪失であ り、身体 と意識
の亀裂である。是非 ご一読 を。
ブックス
第49号 1993年 11月 25日
地 方都 市 で働 く「 ジ ャパ ゆ き さん 」 とそ の周辺 を
∼マ イマ イ族24号 が完 成 しま した∼
紹介 !
鈴木共和子
緊急企画「 日本 の夜 の世界 に生 きるタイ人女性たち」
は、二部構成 になってい ます。
① 「タイ人留学生が新潟県で出会った『ジャパゅき
さん』」 は警察で通訳 を した ことが きっか けで義憤 に
か られ、 この問題に本気で取 り組んでいる25歳 のタイ
人男性が語 る貴重 な情報です。 また②「地域 の暮 らし
か ら見 える買春 の周辺」では、摘発 された「 ジャパ ゆ
きさん」 の裁判 を傍聴 した 日本人女性が、男性の性に
寛容 な地域社会、そ して女性 自身につい て考察 します。
その他、「 主婦 って何'93」 と題 した巻頭特集は、 7
人の体験手記 と100人 のア ンケー トで構成 しました。
B5版 /50ペ ー ジ/1部 300円 (送 料込540円 )
連絡先 :〒 201東 京都狛江市東野川4-26-14
TEL.03-3489-3979(0933FAX.)鈴 木美和子
ビデ オ 『私 の え らぶ乳 ガ ン治療』 を作 りま した
グル ープKAYAKO 渡辺優子
西暦2000年 頃には女性 のかかるがんの 1位 になると
予想 されてい る乳 ガン。治療 の選択肢が増 えているの
に、十分 な説明のない まま治療 を受けてい る女性が大
勢 い ます。女性 は診察室 で、患者 として女性 として二
重の弱 い立場 におかれてい ます。現状 をか えるために
わた したちは、何がで きるで しょうか ?
この ビデオは働横浜女性協会が企画 した ビデオとテ
キス トの シリーズの新作です。ある女性記者 による、
体験者 の女性 たちや医師たちへ の取材 を通 し、ひとつ
の病気 の情報 のみ ならず、あす の医療 をか えてい く
「イ
ンフ ォーム ド・ コンセ ン ト」 (医 師か らの十分 な説明
と患 者の同意、選択)に ついて追いました。
VHS 27分 (テ キス ト付)15,000円 (消 費税込み)
テキス トは 1部 300円 で別売 り可
問い合わせ先 :グ ループKAYAK0
!
Tel. &Fax. 045-335-4873
ドキ ュメ ン タ リー ビデ オ 『離 婚 を選 ん だ女 たち』
下之坊修子
13人 の女性 の言葉をイ ンタビューで綴 った ビデオで
す。離婚 した理由、 日常生活の中での体験 、そ して感
じたことを女性 自らの言葉で語 り出 した初 めてのビデ
オ。離婚 を選んだ女たちは、 自分の生 き方 を考える中
で、今、 とて も生 き生 きと自分 らしく暮 らしてい ます。
この ビデオが、結婚について、離婚 につ いて、人と
人 との良い関係 について、考 えるきっかけづ くりにな
れば と思い ます。
VHS18分 ビデオエ房AKAME自 主制作 ビデオ 7000円
連絡先 :〒 567茨 木市北春 日丘 1丁 目26-4
ビデオエ房AKAME Tel.0726-24-4311(夜 )
ウイメンズ
第49号 1993年 11月 25日
女性 の情報 をさまざまな形 で伝 えます。
『姉妹 た ち よ 女 の層 1994』 と『ス ケ ジ ュ ール ノ ー
トブ ック 1994』 が で きま した
『女たちの便利帳 1994∼ 1995』 も近 日発売 します
ジ ョジ ョ企画 林 和 子
女性 の先駆者 を写真 とともに紹介 して好評の 『姉妹
たちよ 女 の暦』 (1600円 )。 1994年 版は『女人芸術J
の女性 たちの特集です。女性 の手 による女性 の雑誌 と
して、女 たちの表現の場 とな り、女 のネッ トワー クの
拠点 ともな りました。長谷川時雨 さん、生田花代 さん、
円地文子 さん ら14人 の女性 たちの足跡を辿 ります。
女性 情 報 年 間手帳 『ス ケ ジユール ノー トブ ック』
(1500円 )。 特 集 は女性 を地元 の議会 に送 り出 した グ
ループの、い きい きした体験談 です。政治の場 を身近
にひきよせ、爽やか に選挙活動 を繰 り広げてい ます。
各週 には季節 によつて変化す る「か らだ」 についての
ち ょっ とした知恵 を紹介 してい ます。
ジ ョジ ョ企画は女性へ のメ ッセー ジをこめて、 いろ
いろな もの を製作 してい ます。月経 についてのア ドバ
イスつ きママメ リスカー ド(600円 )、 各国の女性 グルー
プのイラス トをデザイ ンした手紙 セ ッ ト (400円 )、 メ
キシヨの女性彫刻家が描 いた リズ ミカルな女 たちのイ
ラス トのムヘ レスカー ド葉書 セツ ト (700円 )、 飛 び立
つ 鳥 た ち の 絵 が楽 しい麻 鳥澄 江 の イラ ス ト自由帳
(2500円 )な ど。そ して この冬発売の『女 たちの便利
帳』 は、 1400件 もの女性 の情報 で溢れてい ます。 さら
に充実の一冊 です。
!
!
饗‐ ‐ 辞
^場
‐ 伴 饗 猜 ≒‐ ド ‐ ‐ ‐ ‐ ヽ ‐ 善
∼
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%‐
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い
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ブックス
『おば さんたちの トイ レ見て歩配』
‖本 ミハル
トイ レ探検隊 り
これ まで公衆 トイ レは、 男性 の手 で設計 され、
建 て られて きました。女性 のことを知 らない男性
たちの手 で…。「公衆 トイ レは女性 問題 だ」 と思
い続 け て数年、やっ と仲 間 7人 を得 て活動開始、
約 一 年 間大阪 と神戸の間を往 った り来 た り、 トイ
レウォッチ ングを実行 しました。
近 ごろ とい うよ り、 もうず いぶん前 か ら女性が
外 に 出 る よ う に な りま した。仕 事 は もち ろ ん
シ ョッピング、スポー ツ、 カルチ ャー、 etc.。 人
が街 に出かける とつい て まわるのが生理現象。急
を告 げ て トイ レを探 しまわ り、飛 びこんだ トイ レ
は汚 れて いるわ、臭 い わで「 ウー ッ」 と息 をつ め
て用 を足 し、急 いで外 に出ると男 の影 が ! こわ
い 。くらい 。きたない 。くさいの 4Kに 、 こわれ
て いるの 5K。
劇場、高速道路 での トイ レ休息 、女子用 の長 い
行列風景 は見慣れた ものにな りましたが、が まん
な らぬおばさまが隣の ガラ空 き男子 トイ レを借用
「 オバ タリア ン !」 。
すれ ば、同性か らも冷 た い視線、
これは個人 の問題 ではあ りません。女性 の所用時
間は男性 の 2∼ 3倍 。 ど うぞ女子 用 は男子用 の 2
∼ 3倍 のスペースを用意 してほ しい ものです。
生活者 と女のキヤリア X10年 。 この二 つ を武器
に調 べ に調べ た 163カ 所 の トイ レ。女 。子供・ 老
人が安心 して気持 ち よ く人間の基 本的な行為 がで
きるよう、願 い を込め ました。
B5版 60ペ ー ジ 1000円
い を ■
※以上のものは松香堂 でも扱 つています。
ミニ コ ミ「 CHOIS:R(シ ヨワ ジ ール )」
色川 奈緒
赤裸 々にセクシユア リテ イを語 る ミニコ ミです。抽
象的な論文調 の もの も掲載 しますが、 自分 の言葉 で 自
分 を語 ることを基本に してい ます。職場 の雇用差別や
セクシュアル・ハ ラスメン ト、性別役割分業、産 む 。
産 まない、育児、家事 、家族、セ ックス、マス ターベー
シ ョンな どなどを、 自分 の体験 はもとより、映画、漫
画、小説、 ドラマ なども取 り上げます。誰 の もので も
ある、や わ らかいフェ ミニ ズム、 とい うところかな。
31号 の特集 は
「セ ッ
30号 の特集 は
「働 くとい うこと」、
クス・ セ ックス レス」。 この他、 ここ一年 ほ ど「やお
い論争」 なるものを連載中。 ゲイ・ステ レオ タイプ表
現 と、女性 に生 まれた ことを肯定できない女 の子たち
の「病」 について考 えます。差別 と表現、異性愛 シス
テム と女性の精神 的 自立について、意見交換 を続けて
い ます。投稿大歓迎。年齢 。性別不間です。
年間購読代3000円 一部300円
振込先 :東 京0-24408(シ ョワジール)
問い合 わせ先 は〒167東 京都杉並区天沼2-8-7-103
色川奈緒
饗 ‐ ‐ ‐
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響 翡 ‐ ‐
案 ‐ ‐ ‐ 恭 竹 ‐
平 弓凸
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国際女性デー第9回 あなたがつ くる女のフェスティパル
参加 申込 受付 中
女 の フ ェステ ィパ ル 準備会 事務 局 池 嶋田子
3月 8日 の国際女性 デー を記念 して開かれる ように
なった “
女 のフェステ イバル"。 来年は 3月 6日 (日 )、
京都 アスニー にて開催 します。
あなた もこのフェステ イバルで思 い きり声 を上げ、
体 を動か し、みんなで楽 しく国際女性 デー を盛 り上げ
ませんか。バザ ー、 シンポジウム、デ ィスカツシヨン、
ビデオ上映、 ダ ンス、 ワー クシ ヨツプ、作 品展示、 ほ
か何 で もOKで す。参加 はグループ、個人 どち らも大
歓迎。 ただ今、参加 申込受付中です。 申込用紙 を以下
の連絡先 まで請求 して下 さい。締切 は12月 20日 です。
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婆
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「
奪
連絡先 :〒 602京 都 市 上京 区下 立売通西洞 院西入
フェ ミネ ッ ト企画 内「 女 の フェステ イバ ル準備会」
Tel.075-414-2238 Fax.075-414-2070
ウイメンズ ブックス
(14)
第49号 1993年 11月 25日
コ
二
ヽヽヽ
ミ情 報
(松 香堂で扱 っている ミニコ ミの最新情報です)
「 れ組通信 No.76-本 当の「私」 を求めて一 レズビア
ンイメーン考ほか」
れ組 ス タジオ東京 1993年 7月 400円
「れ組通信 No.77-隠 す ことはなにもない ナ ブラチ
ロワインタビュー ほか」
1993年 8月 400円
「れ組通信No.78-個 人的なことは社会的 〈
日本の社
会保障制度を考える〉ほか」
1993年 9月 400円
「婦 人通信 9月 号一 老 いた親 たちの住 むふ るさとへ ほ
′
P」
日本婦人団体連合会 1993年 9月 300円
11月
「婦人通信
号―私の名前、子どもの名前、孫の名
11月 300円
前 ほか」
1993年
「 日町 :Fitt Vo:・ 21-特 集 女 と男の対関係 」
Click 1993年 8月 330円
「婦 人通信 No.257-「 イエロ キャプを考 える会」
「
のお話 を聞いてほか」
「Voice第 44号 一落合 さん証人尋間報告ほか」
住民票続柄裁判交流会 1993年
9月
150円
「Voice第 45号 ―規約人権 委員会 の役割 と審臓状況
ほ か」
1993年 10月 150円
「あごらNo.187-緊 急発信 :汚 職隠 しの “
政治改革"
ほか」
BOC出 版部 1993年 7月 206円
「 あご らNo.188-地 域 で開いたフェミニズ ム講座 ほ
か」
1993年 8月 948円
「 あご らNo.189-女 性 と税制 高齢社 会 と女性の選
択」
1993年 9月 1545円
「行動する女 No。 76-集 会報告 女子 マ ネ、ああ花 の
雑用係ほか」 行動する女たちの会 1993年 7月 200円
「行動する女 No.77-パ ワー発揮の女性達 だけど世
界 の情報 と運動から遠い 日本の女性」1993年 4月 200円
「月刊家族 No。 90-男 子高校生 と家事 再生産 される
社会主義婦人会議 1993年 4月 400円
「 プ ロ シューム8月 号―特 集 あ したの あなたはワー
キングウーマ ン」
わ市民生協 1993年 8月 330円
大阪 よど力`
性役割意識ほか」
家族社 1993年 8月 300円
「 月刊家族 No.91-夫 婦別姓が法制化 される日ほか」
「 プ ロシューム9月 号―特集
め る ときほ か」
お しよせる輸入食品」
1993年 9月 330円
1993年 9月 300円
「月刊家族 No.92-幼 児が男 らしさ、女 ら しさに 目覚
「 Wo8。 9月 号哺
1993年 7月 300円
集
「プロシューム10月 号―特集 姜たちの年金」
1993年 10月 330円
「プ ロシューム‖月号一特集 優 せないエンジ ェル係
11月 330円
数」
1993年
ニ
ニュース
の
ためのク
リ ック
No.100-女 の ため
「女
のク リニ ック「今」 と「これから」 ほか」
ウィメンズセ ンター大阪 1993年 8月 300円
「女 の ための ク リニ ックニュースNo.101-月 経前緊
1993年 9月 300円
張症 って どんなこと ?ほ か」
「女 の ための ク リニ ックニュースNo.102-フ ェミニ
ス トカウンセ リング全国大会ほか」 1993年 10月 300円
「 月刊 む すぶ一 自治・ ひ と・ くら しNo.272-特 集
政治 (な がれ)を かえよ う」
ロシナ ンテ社 1993年 8月 700円
「月刊 むすぶ No.273-特 集
やつば り石 鹸がいい一
アムウェイ恐るるに足らず」
1993年 9月 700円
「月刊むすぶNo.274-特 集 老いて活きる暮らしを
考 える」
1993年 10月 700円
「 月刊 むすぶ No.275-特 集 農 に吹 く風
く風」
農 か ら吹
1993年 11月 700円
「We10月 号哺
集
地球 を救 うために」
Weの 会 1993年 8月 600円
創 る一共修の家庭科」
1993年 10月 600円
「シングル ズ 。ネッ トVol.17-例 会報 告 私 のカム
アウ トほか」
確信犯 ?シ ングルの会 1993年 7月 200円
「 シ ン グ ル ズ 。ネッ トVol.18-例 会 報 告 フ リー
トー ク シングルのネッ トワーク」 1993年 9月 200円
「パ ヮーア ップ ニュー スVOL.7-健 康 特 集 インタ
ビューほか」
パ ワー ア ッププランニ ング 1993年 9月 250円
「WiFE No.2お ―私の転職物躙ほか」
グルー プわいふ 1993年 9月 460円
「WiFE No.2“ 一特集 私が燃 えているもの」
19934「 11月 460円
「 マ イマイ族第24号 ―特集
主婦 つて何 '93」
鈴木美和子 1993年 10月 300円
「教 会 と女性第六集―女性 が 自分 を と りも どす 日ほ
か」
神奈川教区婦人委員会 1993年 9月 600円
「おんなの飯逆 No.41-特 集 元慰安婦 と性暴力」
久野綾子 1993年 9月 300円
第49号 1993年 11月 25日
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ウイ メンズ
ブックス
t:kn f― SHOυ KADOυ
◎原稿募集 !!
わがウィメンズブックスも皆様のお陰をもちまして、次号で第50号 をむかえます。50号 記念誌は特集「わた し
の出会 つた本・ スペ シヤル」 と題して皆様より原稿を募集します。
50号 記念 にふ さわ しい、 この本、あの一冊 をあなたの気合 いの入 った原稿で ご紹介 ください。
600字 以内で住所、氏名 を明記 の上、ふるって ご応募 ください。た だ しお礼 は差 し上げ られません。す み ません。
〆切 りは'94年 1月 10日 です。
◎取扱 い ビデオのご案内― NEW!一
15000円 (税 込)
「私のえらぶ乳 ガン治療」
キス
ト
別売可300円 )
VHS27分 テキス ト付 (テ
・
企画・0横 浜市女性協会 制作 グループKAYAKO
乳 ガ ン体験 者や医師たちへ の取材 を通 し、一つの病気
の情報 のみ な らず医療 をか えて い く「 イ ンフ ォーム
7000円 (税 込)
「離婚 を選んだ女 たち」
。
VHS18分 制作 ビデオエ房AKAME
離婚 した女たちへ のインタビュー。女性 自身の声 で離
婚 を語 ったビデオ。
ド・ コンセ ン ト」 について知 る。
。
以上 の ビデオの詳細 については「あなたの情報 私 の情報」相 をご覧 ください。
◎会費納 入のお願い
い
にお断 りの
本年度 も残す ところあ とわずか とな りました。本年度会費未納 の方 はお早 目に納入お願 します。特
い
つづ
ご
。
き 購読 くださ
ない方は次年度 も継続会員 とさせていただ きます。ぜ ひひき
◎お知 らせ
に
ま
「資料 日本 ウーマ ン・ リブ史」第 I巻 が遂に出ます !長 らくお待たせしましたが、12月 初旬 刊行し
すのでどうぞご予約ください。また、今までにご予約・カンパいただきました方には、大変、ご迷惑をおかけしま
した。今しばらくお待ちください。(11000円 税込
)
女 の手帳・ カ レンダーのご
★ スケジ ュールノー トブ ック'94
ジョジョ企画 1500円 葉書大 厚 さ l clll
ジヨジヨ企画 1600円
★女の暦・姉妹たちよ
「女人芸術」の女たちの肖像が月ごとに
25clll× 25cm プレゼ ントにどうぞ。
相をご覧 ください。
「あなたの情報 。私の情報」
詳細は
★」00ダ イアリー'94 ミクロ・スタジオ 927円
付録・家族制度 と取 り組 んでいるグループ特集
表紙の色 赤・黒・紺・紫・メタルロゼ・トルコプルー
「 な くそ う婚外 子 差 別 認 め させ よ う多様 な生 き
住民票続柄裁判交流会 1993年 10月 1000円
方 !」
「シネ マ 。ジャーナ ル Vol.26-特 集 最 近映 画 に関
す る面 白い本読 みま したか」
テス企画 1993年 8月 500円
「東京強姦救援 センターニ ュース第25号 ― レイプ トラ
ウマ症候群ほ か」
東京強姦救援 セ ンター 1993年 9月 100円
づ
「女性 まち くり通信 No.20-ダ ムで地域振興 はどこ
安東 尚美 1993年 100円
まで可能 かほ か」
「大阪子連 れパワーア ツプ情報Voi.2」
ミズ・ プランニ ング 1993年 8月 900円
「別冊鳥賊 No.42■赤木 かん子の1992年 の仕事」
烏賊 の会 1993年 7月 300円
「別冊鳥賊No.43-鳥 賊版青年の主張」
19934F7ナ ]
300Fl
「別冊鳥賊No.44-特 集 すぐれた図書館員になるた
めに」
1993年 7月 300円
「CHOiSiR(シ ヨワジール)Vo:。 30-特 集 働 くと
シヨワジール 1993年 9月 300円
い うこと」
「CHOISIR Voi.31-特 集 SEX・ SEXLESS」
1993年 10月 300円
「現代社会 と女性 :開 発 と女性」
大野光子・ 國信潤子 1993年 9月 1500円
「 おば さんたちの トイレ見て歩記」
トイ レ探検隊 1993年 4月 1000円
ウイメンズ ブックス
第49号 1993年 11月 25日
――書 評 ――
『 日本 女性人名辞典 』
祖田浩一 中蔦 邦 一番 ヶ瀬康子 芳賀 登監修
日本図書 セ ンター 26,780円
今年 6月 、待望の『日本女性人名辞典』が刊行 された。
本辞典 の特色 は、 まず、 日本古代か ら現代 までの物故者 7,000人 を収録 してい ることで
ある。既存 の人名事 。辞典 は男性中心 の収録 であったため、女性は非常 に限 られてい た。
本辞典では これまで収録 されなかった「内助 の功」 の妻、架空 の女性、名 のみ知 られてい
る女性、地域 の活躍者 まであげてい る。特 に明治以後では、男性執筆者が軽視 して歴史の
なかに埋没 していた女性や、戦後では、芸能、 タレン トを載せている。 また、係 累関係 を
明記 してい るのはたいへ んユニー クであ り、女性人名辞典 の特色 をなす もの と評価す る。
まさに歴史のなかで女性が果た してきた業績 の全 領域 にわたって網羅 した企画である。人
物叢書や人名録、各種人名辞典 を手が けて きた 日本図書 セ ンターの有意 の企画 とたたえた
い。1936年 (昭 和 11年 )、 高群逸枝が女性史研究に入って最初 にした仕事 は、『大 日本女性
人名辞典』 の刊行であった。 しか し西暦 表示 ではなかったために使 いに くかった。その後、
本辞典は夫・ 橋本憲三 との共著であった ことが判明 し、 冒頭「刊行にあたって」で「高群
逸枝夫妻編」 と訂正 してい る。『日本女性人名辞典』中の項「高群逸枝」 には、『火 の国の
女 の 日記』 は後半は夫が書 い た共著 であるに もかかわ らず、
「絶筆 は 自叙伝 『火 の 国 の女
・」 と叙述 してい る。 この項に限 らず、 もし個 々の人物研究者が担当 していた ら、
の 日記』 …
表現上の細部 の誤 りが くい止め られたのではないか、 と思われる箇所が散見 された。
1985年 、『大 日本女性人名辞典』 の復刻版が出版 された とき、 その帯 に推 薦 の言葉 をよ
せた谷川健 一氏 は、「その先駆 者 を受けつ ぐ辞書 はまだあ らわれていない」 と書かれた。
本辞典は収録数において高群共著 をはるかに越 えている。共著は既にその役 目を果た した
といえよう。それかあ らぬか、最寄 りの図書館 に出かけてみると、高群共著は開架か ら閉
架 に移 されてい たのである。
時代は変転 きわまりな く新 しく作 り変えられてゆ く。現代 にふ さわしい女性人名辞典の
刊行が待望 されていた。あ らゆる分野に女性が進出 しつつ ある現代、女性史研究の発展、
未分野の新 しい発掘が進んで い る今、新たな物故者の追加 を望むものである。
棚 網 晴子 (日 本女性 学研 究会 )
=
上記の書評欄へ の投稿 をお待ち しています。女
性 の 日で見直 した鋭 い批評や、視点 を変えたユ
ニークなものをお寄せ ください。 400字 詰原稿用
原
稿
紙に約2枚 、900字 前後です。掲載 させて頂いた方
には薄々謝、進呈致 します。
「あなたの情報・私の情報」は知って欲 しい本、
ご意見・情報交換等に御利用 ください。400字 以
内でお願い します。第50号 記念特集「わたしの出
会った本・ スペ シャル」 は600字 以内。但 しこれ
らの欄は申しわけあ りませんが、 薄 々謝 も差 し上
げられません。 ごめんなさい。
尚、 ご投稿は会員に限らせていただきます。
宛先は〒 602京 都市上京区下立売通西洞院西入
松香堂書店「ウイメ ンズ ブックス係」です。
次号の締切 は 1994年 1月 20日 。
但 し特集のみ 1994年 1月 10日 締切です。
たくさんのご投稿 をお待ちしています。
編 集 室 か ら
☆書 くことのインパク トか、書かないことの勇気か。
ドキュメンタリーの本を読むとき、 とりわけ「慰安
募
婦」問題をめ ぐって、表現の難 しさを思 う。比喩を
理解する力、行間を読み とる豊かな想像力を、今、
問われているのは読者の方ではないだろ うか。
集=
(や ぎ みね)
☆新刊 をや ぎさんと分担 (山 分け)し て読みは じめて
一年近 くな ります。初対面の本を ドキ ドキしなが ら
開けて、出会い 。出会えない を日々楽 しんでます。
「読む ビタミン」になる本をみつけたとき、 とても
ハ ッピー な気持 ちにな りますが、 “
書評屋 さん"の
仕事はそ こか ら先が肝心 !と 思 う今 日この頃です。
(池 嶋
☆次号は1994年 2月 25日 発行の予定です。
陽子)