平成24年度 「税に関する高校生の作文」 入選者名簿 平成24年度

平成24年度 「税に関する高校生の作文」 入選者名簿
作 品 名
人に寄り添う
学 校 名
新潟県立長岡高等学校
税金のおかげ
新潟県立長岡商業高等学校
学年
3
お 名 前
いとう
ゆり
な
伊藤 友里奈
受 賞 区 分
関東信越国税局長賞
3
こばやし
みさき
新潟県租税教育推進協議会長賞 佳作
なぎ さ
長岡税務署長賞
小林 美咲
納税の義務
新潟県立長岡高等学校
3
さとう
夢を応援する税金
新潟県立長岡商業高等学校
3
ただ
いくみ
長岡税務署長賞
3
にらさわ
なお
長岡地区租税教育推進協議会長賞
3
しま みね
さおり
長岡税務署管内税務団体連絡協議会長賞
税という存在
新潟県立長岡商業高等学校
信頼できる関係
新潟県立長岡高等学校
佐藤 凪沙
多田 郁美
韮澤 奈緒
島峯 沙織
平成24年度 中学生の「税についての作文」 入選者名簿
作 品 名
社会のために、自分のために
日本のために
明るい未来のためにできること
「税」の大切さ
学 校 名
学年
新潟大学教育学部附属長岡中学校
3
かつやま
まど か
関東信越国税局長賞
3
あらき
かほ
新潟県納税貯蓄組合総連合会 優秀賞
3
かたやま
ま
ゆ
新潟県納税貯蓄組合総連合会 優秀賞
3
こばやし
とも や
新潟県納税貯蓄組合総連合会 優秀賞
さ
新潟県納税貯蓄組合総連合会 優秀賞
長岡市立刈谷田中学校
新潟大学教育学部附属長岡中学校
長岡市立秋葉中学校
お 名 前
勝山 円佳
荒木 果歩
片山 茉由
小林 朋也
税金のありがたさ
長岡市立山古志中学校
3
ながしま
税金について考える
長岡市立南中学校
3
しみず
きぬ よ
長岡税務署長賞
3
たなか
だいご
長岡税務署長賞
3
いそだ
ゆ
新潟県長岡地域振興局長賞
みき
ハンディを持っている人達にとっての『税金』 長岡市立青葉台中学校
託された未来
新潟大学教育学部附属長岡中学校
ほ
受 賞 区 分
長島 沙保
清水 絹予
田中 大悟
か
磯田 裕香
今は魅力的に感じる税
長岡市立東中学校
3
も
大震災からの復興
出雲崎町立出雲崎中学校
3
たかはし
さ
3
こばやし
さえ
長岡地区納税貯蓄組合連合会長賞
優秀
3
せきや
ひかり
長岡地区納税貯蓄組合連合会長賞
優秀
めぐみ
長岡地区納税貯蓄組合連合会長賞
優秀
しょうこ
長岡地区租税教育推進協議会長賞
優秀
日本のために私たちにできること
見方を変えて
長岡市立秋葉中学校
長岡市立北中学校
ざわ
茂澤 未樹
わ
髙橋 沙和
小林 紗恵
関谷 光里
税金と笑顔
長岡市立堤岡中学校
3
やまだ
税金のありがたさ
長岡市立青葉台中学校
3
かすが
山田 恵実
春日 祥子
長岡市長賞
出雲崎町長賞
関東信越国税局長賞
人に寄り添う
新潟県立長岡高等学校
3年
伊藤友里奈
高校一年生の秋、母が入院した。
それまで家族六人全員が健康でいることを当たり前の様に思ってい
た私にとって、それは衝撃的な出来事だった。母は本当に大丈夫なの
だろうか、命に関わるのではないかと心配事は絶えなかったが、幸い
手術も上手く行き母は五日間で退院することができた。
退院からしばらくして、母は医療費について少し話をしてくれた。
母が教えてくれた金額は決して安いものではなかったが、医療費が三
割負担で良かったとも言っていた。幼い頃から病院嫌いだった私は母
の 入 院 が き っ か け と な り 、医 療 費 に つ い て 少 し 考 え て み よ う と 思 っ た 。
現在日本の医療費は原則として小児は二割、高齢者は一割、三歳か
ら六十九歳までは三割の負担となっている。国民医療費の公費負担総
額は十三兆四千九百三十三億円(平成二十一年度)でこれは国民一人
あたり約十万五千八百二十二円を私たちの税金で負担しているという
こ と に な る 。こ れ ほ ど の 金 額 を 税 金 で 負 担 し て い る と い う こ と を 知 り 、
驚いたのと同時にあと何年かすれば自分も税を納める立場になりきち
んと義務を果たしていかなくてはならないのだという責任を感じた。
母のお見舞いへ父と二人で行ったとき、ふと父がこんな事を口にし
た。
「 家 族 が 全 員 健 康 で い ら れ る の は 本 当 に 幸 せ な 事 な ん だ よ 。」
母は現在定期的に通院しているが、それ以外では以前と変わらない
生活を続けている。一度病気をした後でも、再び以前と変わらない生
活ができるのは国民の税金という心強い支えがあるからなのだと感じ
た。
最近増税という言葉をよく耳にする。増税することというよりも問
題は増税した分がどれほど必要な人へ行き渡っているかなのだと思う。
税金は本来疎まれるものではなくて、日々の生活の不足を補い、不安
を取り除くというのがあるべき姿なのだ。それなのに、税金と聞くと
「誰かに払わされているもの」というイメージがあるのは税金を自分
とは関係のないどこかに使っていると感じるからではないだろうか。
自分自身も以前はそのように感じていた。しかし、身の回りをよく見
てみると実にたくさんの税金で作られた(あるいは税金のおかげで利
用できる)ものがあることに気が付いた。その中には医療などの自分
たちの命に直接関わるものもある。私たちは税金とのつながりを意識
することで「社会の一員」であるという責任感と誇りを持つことがで
きるはずだ。
私は苦しんでいる人の直接の力になることはできないかもしれない
が、税金をしっかり納めることで、たとえそれが見ず知らずの人であ
ってもほんのわずかでも寄り添うことができると思っている。
税金は人にそっと寄り添う、そういうものであってほしい。
新潟県租税教育推進協議会長賞
佳作
税金のおかげ
新潟県立長岡商業高校
3年
小林美咲
「 住 民 税 上 が り す ぎ で し ょ 。」と 母 は 溜 息 ま じ り に 言 い ま し た 。こ の
言葉を聞いて、以前の私だったら、ますます税に対して負のイメージ
を持ってしまっていたと思います。
最近では、消費税の引上げについても騒がれています。きっと、ほ
とんどの人が税に対して負のイメージを持っていると思います。です
から、
「 税 金 を 取 ら れ た 」と い う よ う な 言 葉 に は 、正 当 性 が あ る か も 知
れません。
し か し 、こ れ ら の こ と は 、私 た ち の 税 金 に 関 す る 知 識 が な か っ た り 、
関心がなかったりするのが原因にあるのではないかと思いました。ま
た、街にあふれる「税金のおかげ」をそれがあって当り前と感じてし
まっているのかもしれません。
私は、十歳の時に入院という経験をしたことがあります。二週間程
で退院することができましたが、その後一年くらいは、再発を防ぐた
めに通院して、その度に薬を処方してもらうという生活が続いていま
した。私には幼いながらも、あることが心配でした。それは医療費の
こ と で す 。家 族 は 子 供 の 私 に 気 に さ せ な い よ う に し て く れ て い た け ど 、
きっと、家計は苦しかったはずです。成長した今となって、医療費は
国や地方公共団体が社会保障関係費の内から七割も負担しているとい
う こ と を 知 り ま し た 。こ の 時 、私 は 税 金 の 有 難 さ が よ く 分 か り ま し た 。
もしも、このような制度がなかったら、私たち家族はどうなっていた
のか、とても怖くなります。そして、税金があったからこそ今、こう
して幸せに過ごすことができているのだと強く実感しました。
これに限らず、道路で普通に車が走れること、ゴミが普通に回収し
てもらえること。少し周りを見渡すだけで、私たちの暮らしが、形を
変えた税金によって支えられているのだということが分かります。私
た ち は 多 く の 場 面 で「 税 金 の お か げ 」に 出 会 っ て い る の で す 。だ か ら 、
私たちはこのような税制度を守り、向上していくために協力し合って
いかなければいけません。
そのためにも、納税者一人一人が税金にもっと関心を持ち、理解を
深め、積極的に考えていくことが大きな課題になってくると私は思い
ます。高校生の私たちはまだ税金を直接納める立場ではなく、税金を
使わせてもらう立場です。しかし、両親や国民の人々が自分のために
かけてくれた気持ちや費用をよく活用し、意味のあるものにすること
は精一杯できるはずです。これができたら、税金を納める日がきたと
き、税金の無駄な使い道を減らし、より有効な使い道を選択すること
ができると思います。こうして、日本には明るい未来がつくり上げら
れ、税金に対する負のイメージはなくなっていくと思います。
私は、この国に生まれて良かったと誰もが思える日本を実現できる
ように、今自分にできることを精一杯したいです。そして、社会に貢
献できる納税者になりたいです。
長岡税務署長賞
納税の義務
新潟県立長岡高等学校
3年
佐藤凪沙
「国民は法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ」と言われ
てみて、私が抱く税金のイメージを整理してみた。私には、学校や公
園、図書館などの公共施設、国、地方公共団体が行う福祉などの公共
サ ー ビ ス と い っ た「 公 共 」の た め と い う 良 い イ メ ー ジ が あ る 一 方 、
「税
金を取られる」という表現を耳にしたことがあるため、やはり悪い印
象を持つ人も中にはいるそうだ。近々、私達にとっていちばん身近な
税金である消費税の税率が上がるだろうと言われている。商品の価格
が高騰しつつある中、税金の負担が重くなれば、国民から不満の声が
上がって間違いないだろう。
私は特に「社会保障関係費」に注目してみた。我が国は、少子高齢
社会とよく言われるように、高齢化の進展が急速に進んでいる。よっ
て、この「社会保障関係費」はかなり重要になってくる。国の歳出額
の 内 訳 を 調 べ て み る と 、最 も 多 く の 割 合 を 占 め て い た の が こ れ だ っ た 。
私たちが生活していくために必要な医療、年金、介護、生活保護、そ
して社会福祉。これらが十分に保障されてこそ、私達の生活の質はよ
りよいものになる。普段意識せずに私達が納めている税金の力で、自
らの生活を支えているのだと思うと、増税反対の声との間に矛盾を感
じてしまう。
一方、諸外国で税率が最も高い国はデンマークやスウェーデンで二
十五パーセントだ。現在の日本の税金の五倍にも及ぶが、デンマーク
の国民の中で払う税金について不満に思う者は少ないようだ。なぜな
ら、彼らは政治に対する関心が強く、集まった税金の使い道を公開し
ており、
「 税 金 が 必 要 な と こ ろ へ 必 要 な 分 だ け 行 き 届 く 」と い う こ と を
理解しているからだ。これは、社会保障や医療の充実に繋がるので、
デンマークの国民は国の政治を信頼し、喜んで多くの税金を払うので
あろう。だから今、世界の国々の中で「福祉大国家」として認められ
るのも納得がいく。
先ほども述べたが、私達の生活を支えるための歳出である「社会保
障関係費」が最も大きく割合を占めている。それなのに、デンマーク
のように「福祉大国家」として注目されないのはなぜだろう。私は、
日本の国民が税金に対する関心が低いからだと思う。自分たちの納め
た税金が自らの生活を充実させるのだという事実。これを皆で理解す
るよう務める必要がある。そうすれば、増税反対者も考えを入れ替え
てくれるだろう。
「 国 民 は 、法 律 の 定 め る と こ ろ に よ り 、納 税 の 義 務 を 負 ふ 。」納 税 の
義務は、私達日本国民の三大義務の一つである。この規定に一度立ち
返って、
「 納 税 」と い う 私 達 の 責 任 あ る 行 為 と 税 金 の 果 た す 役 割 を 今 一
度、考え直してみたい。なぜ義務化されているのかを確実に理解し、
「税金を取られる」という表現をなくせたらいいなと私は思う。
長岡税務署長賞
夢を応援する税金
新潟県立長岡商業高校
3年
多田郁美
高校に入学するまで私は、税金のありがたみを知りませんでした。
だ か ら「 ど う し て そ の よ う な も の を 払 う の か 。」と 只 の 費 用 の よ う に 思
っていました。ですが、私が高校に入学する時にちょうど、公立高校
の授業料が無料になりました。
高校生になった私は、ソフトボール部に入部しようと思いました。
入部をするためには親の許可が必要なのですが、家はあまり裕福では
ありません。だから、部活をするためのお金が家計に負担をかけると
いうことで親はなかなか許してくれませんでした。ですが、何回か親
に頼むうちに、
「 高 校 の 授 業 料 が 無 料 に な っ た し 、そ の 分 で 部 活 を し て
も い い 。」と 言 っ て く れ る よ う に な り ま し た 。そ の 時 の ま だ 何 も 知 ら な
かった私は単純にこの制度に感謝をしていました。後々になってテレ
ビのニュースでその制度のことについてふれている特集を私は見るこ
ととなりました。その制度を行うためには、自分や自分の親、他の日
本の人達が払っている税金が必要で、その税金で私たち高校生は授業
料を払ってもらっているという事実を知ることができました。そのこ
とを知った私は、自分の意識の中で初めて税金のありがたみを感じ、
感謝をしました。
そんなこともあり私は、ソフトボール部に入部することができまし
た。入部した頃の私の目標は、インターハイに出場することでした。
その目標に向けて、ソフトボール初心者である私は経験者に負けない
ように、毎日、一生懸命に練習をしました。私の二才上である三年生
が引退し、新チームでの初めての練習試合で私は、サードと6番バッ
ターを先生から任せられました。その時はすごくうれしかったのを今
でも覚えています。うれしさのあまり、さらに毎日練習をするように
なりました。それから約一年がたち、先輩たちのチームで負けたら先
輩は引退という試合で私は、ショートと4番を任されました。その時
はさすがにうれしさよりも緊張する気持ちの方が勝りました。一年間
このチームで頑張ってきたことを思い出し、精一杯に試合に臨みまし
た。試合ではたくさん打つこともできたし、エラーもあまりなく守備
をすることができました。結果は三位で、北信越大会出場でした。惜
しくもインターハイは逃がしましたが上の大会に出場することができ、
今までの頑張りが報われた気がしました。
そんな気持ちや達成感を味わうことができたのも、夢や目標を持ち
それに近づこうと努力をすることができたのも、高校の授業料が無料
になったおかげでもあります。だから、税金は人の夢を応援するため
にもある素晴しいものであるということに気付くことができました。
私は税金に対してとても感謝をしています。
ありがとう。
長岡税務署管内税務団体連絡協議会長賞
信頼できる関係
新潟県立長岡高等学校
3年
島峯沙織
「 消 費 税 引 き 上 げ 反 対 ! 」と い う 大 き な 幕 を 掲 げ て 街 を 練 り 歩 く 人 々
を目の前で見た時、私は、私達の生活と税金とがいかに密接に関わっ
ているかをあらためて認識した。
消費税の税率が上がることに対して、私は今まで特に関心を持って
いなかった。例えば五パーセントから十パーセントに税率が上がると
して、百円の商品は今まで税込みで百五円であったのが百十円に変わ
るだけであり、私達の生活に大きな変化や支障を来すとは思わなかっ
た。
しかし、そのような反対運動を目の前で見て、増税は私が考えてい
るような簡単な問題ではないと分かった。どうして、あの時私が見た
人々は増税に反対なのだろう。そこには、税金を「払わされている」
「とられている」という感覚があるのと同時に、税金の使われて行く
先が不明瞭で且つ有効的でない場合が多い、という事実が関係してい
ると思う。
日本の社会保障は先進国の中でも低水準で比較的「小さな政府」で
あるにもかかわらず、予算規模は大きく、巨額な財政赤字を抱える事
態に陥っている。その原因としては、飛行場や道路を各地に建設する
などの公共事業に国の予算が多く使われていることであり、それが社
会にとって直接有用であるかどうかが問題視されている。この状況が
解決されない限り、消費税を上げたところで財政の赤字は変わらず、
人々にとって直接有用な社会保障の水準も変わらない。
現在の日本の借金は九百兆という莫大な量であり、このままこの財
政赤字を放置し続けたら、近い将来、ギリシアでおきたような財政破
綻が日本でもおきてしまう可能性は避けられない。財政の状況を改善
し、日本の社会保障が現在低水準であるといえども今後充実させてい
くためには、やはり増税を行い、税収を増やすことが不可欠であると
言えるだろう。
では、税金を「とられている」という感覚はなぜ生まれるのか。
税金が高いと言われる国々と比較してみると、気付く点がいくつか
ある。スウェーデンやデンマークは消費税が二十五パーセントと日本
よりはるかに高い。しかしその分大学院までの教育費は国の負担で、
医療費も無料とされている。デンマークが「福祉先進国」と呼ばれる
のはこの為だろう。自分が払った税金の恩恵を直接うけられ、社会全
体に有用な形で使われていることを感じられるからこそ国民は高い税
金でも安心して払うことができるのである。
日本はどうだろう。政府と国民の間に「安心」を見つけることはま
だ難しい。しかし不可能ではない。政府も国民も、より幸せな国に、
より幸せな未来になることを願う心は同じである。政府と国民が信頼
し合い、高い税金でも安心して払えるような国に一刻でもはやくなる
ことを心から願う。
長岡地区租税教育推進協議会長賞
税という存在
新潟県立長岡商業高校
3年
韮澤奈緒
日本の社会保障制度は税金で支えられている。税金のことを調べて
いるうちにこの事実を知り、私はとても驚いた。それは今まで私の頭
の中に持っていた税金に対するあまり良くないイメージと本当の税金
の姿が、まるっきり違っていたからである。その事実を知るまでのイ
メージでは税金は国に納めているというより国に取られているという
のに近かった。しかし、事実では、税金は私たちの生活を安心して暮
らせるための医療、年金、介護、生活保護などの社会保障関係費の大
部分をまかなっているということだった。つまり、私たちの安心の影
にはいつも税金の支えがあるということになるのだ。
思えば、私も小さい頃から税金に支えられてきた。私は、二歳から
ひどいぜんそくを持っていた。入退院を繰り返し、季節の変わり目ほ
ど、発作の出やすい時期は毎晩のように病院の緊急外来に駆け込んで
いた。また、小学校三年生の時には、ぜんそくの発作が原因で救急車
で運ばれたこともある。私は病院とは安心して寝ることができるベッ
ドと発作の苦しさを取り除いてくれる適切な医療サービスを与えてく
れるのが当たり前な場所だと思っていた。しかし、税金が無ければ、
点滴や処方薬といった一つ一つの治療に莫大なお金がかかる。救急車
も同様に、税金が無かったら呼ぶだけで多額の費用がかかり、どんな
に急を要する場合でも安易に呼ぶことができなくなる。つまり、私が
充実した医療を受けることができ、ぜんそくと上手く付き合うことが
できたのは家族や医療関係者の支えの他に税金の支えがあったからこ
そなのだ。
私たちは「社会保障制度」により、病気になれば医療サービスが受
けることができ、老後は年金を給付され、体が動かなくなれば介護を
受けることができる。このような充実した保障にはしっかりとした税
金の支えが必要不可欠だ。しかし、最近では、この支えが揺らがされ
つつある。それは、年々少子高齢化が進み、税金を納めるべき働き盛
りの若者が減っているからである。このまま、少子高齢化が進み続け
れば、増大に膨らむ社会保障費を税金は支えきれなくなる。支えが無
くなれば、社会保障制度は崩壊の一途を辿ることになる。それを防ぐ
ためには、制度自体を改革していく必要がある。年々減り続けていく
であろう若者たちに大きな負担がかかるものでは、いつかは支えきれ
なくなり潰れてしまう。これからは、国民が一人一人無理なく税金を
負担して互いに支え合える仕組みを作り上げていくことが大切だ。私
たちが安心して快適に暮らせる生活を保障してもらえるのも、税金と
いう存在があってこそだということを決して忘れてはいけない。
私 た ち が 、当 た り 前 の よ う に 健 康 に 安 心 し て 暮 ら し て い ら れ る の は 、
税金という存在の支えがあってこそである。目には見えない、縁の下
の力持ちである税金にもっと感謝して毎日を過ごしていきたい。
関東信越国税局長賞
社会のために、自分のために
新潟大学教育学部附属長岡中学校 3年 勝山 円佳
午後四時半。私が自転車で家に帰宅する頃、祖母は休耕田で畑仕事をしてい
る。
「おばあちゃん、ただいま!」
精一杯の大きな声で言うと、祖母はこちらを向いて手を振ってくれる。その笑
顔を見ると私は嬉しい。
祖母の趣味は農作業だ。昨年までは具合が悪くてできなかったが、今年は元
気になったので、晴れの日は一時間程太陽の下で頑張っている。
家に帰ったら、深い青の割烹着を着て汗を流している祖母が帰ってきた。
「暑
い…」といいながらも、何か嬉しそうな顔をしている。手には、小さな赤いも
のが握られている。
「あっ、とれたんだ。」
「うん、2つもとれたよ。それからきゅうりと、トマトはまだまだこんなにち
っちゃいのもなってた。」
「よかったね。」
祖母は、休耕田が本当に好きなようだ。休耕田にある花は七十種類知ってい
るし、自分で草をとり土を耕しているし、毎朝米のとぎ汁を野菜にあげている
からだ。たまに、私を休耕田に連れていって、植物の名前を教えてくれる。植
物の名前は頭に入ってこないけれど、植物の名前を教えている祖母の顔はいき
いきとしている。青空の下にいるからか、もともとだからなのか、祖母の目も
青っぽくきらきらと輝く。それが誇らしげに見える。
今日、祖母は朝から身仕度を整えていた。
「どっかいくの。」
「うん、税金納めてくる。留守番しててね。」
私は少し驚いた。現在、税金は口座から引き落とす人が多いのに、祖母は自分
の足で納めに行っているからだ。祖母曰く、自分の足で納めに行くと、
「納めた
んだ。」という実感がわくという。
「税金は高いけど、きっと、めぐりめぐって自分のためにもなるんだよ。おば
あちゃんがこうして元気でいられるのも、税金があるからかもしれないね。」
祖母はその優しい少し青色がかったような目をきらきらさせて話してくれた。
「おばあちゃんこれからも元気にね。」
「はいよー!」
私が笑顔で言うと祖母は私の倍元気に返してくれた。
私は今は成人していないので、税は納めていない。しかし、成人したら税を
納める義務を負わなくてはいけなくなる。それだけ聞くと、大変そうにもきこ
える。しかし、祖母が言ったように納めた税はめぐりめぐって自分のためにな
る。また、みんなで納めるから、一人のお金ではできないような、教育、医療、
福祉や消防、警察など、たくさんの設備を整えられる。社会のため、自分のた
めになる税を、大人になったらきちんと納めたい。
「いってくるねー!」
祖母の明るい声が家に響いた。
新潟県納税貯蓄組合総連合会
優秀賞
日本のために
長岡市立刈谷田中学校
3年
荒木
果歩
「 税 金 な ん て 良 く 分 か ら な い 。」
これが私の正直な気持ちだった。子供には関係のない、大人が考え
ればいい事。そんな風に思っていた。
今回税の作文を書くために、母や周りの大人に「税金って何?誰が
はらっているの?」と聞いてみた。みんな、何も知らないのかと言い
ながらいろんな事を教えてくれた。
毎日もらう給料の中から税金がひかれていて、自動的におさめてい
る事、車を持っていると毎年、自動車税を払わないといけない事、タ
バコやガソリンの代金の多くの部分は税金だったり、温泉に入浴する
時にも税金を支払っている事、まだまだ、いろんな場面で税金を支払
っているらしく、家族の話は、なかなかおわらなかった。
「そんなにたくさん税金を気づかないうちに払っていたり、せっか
く働いてもらったお給料から税金をひかれるって嫌だなぁ。税金って
大 変 だ ね ー 。」
なんだかすごくたくさん税金って払わないといけない気がして、つ
い私はそんな事を口にしていた。その言葉を聞いて、新聞を読みなが
ら話を聞いていた祖母が、
「果歩、給料から税金を払えるっていうのは、一人前になった証拠
だよ。おばあちゃんは、はやく税金を払えるような、稼ぎをしたいと
思 っ て い た よ 。」 と 話 し は じ め た 。
祖母の話によると、
「 税 金 は み ん な の 暮 ら し を 良 く す る た め に 、使 わ
れていて、中学生に身近なところだと、学校の教科書のお金は、税金
から支払ってもらっているし、学校の授業料も無料、子供を育てる時
期は大変だからと、児童手当てや医療の補助までしてもらっている。
ゴミを集め、処理するお金や、道路やトンネル、橋なども税金で作ら
れている。そんな風に、一人ではお金がかかりすぎてできない事や、
お年寄りや、子供、仕事がなくて生活に困っている人などの生活の手
助けにもつかわれている。税金を払うという事はそれだけ人の役に立
て て い る 事 な ん だ よ 。」
私は、祖母の話を聞いて正直びっくりした。そして、よりよい国で
みんなが幸せに生きていくために税金は使われているんだ。と少しホ
ッとしたような気持ちにもなった。
これから私達は、大人になって働くようになると、税金を支払う側
になる。でもその間に、自分の払った税金が誰かを笑顔にしたり、生
活を便利にしたりしている。そんな風に考えると、少し誇らしい。大
人になった時、栃尾を、新潟を日本を少しでも良くするために、税金
をしっかり払える大人になりたいと思う。
新潟県納税貯蓄組合総連合会
優秀賞
「税」の大切さ
長岡市立秋葉中学校
3年
小林
朋也
「 税 に つ い て 簡 潔 に 説 明 を し な さ い 」こ ん な 質 問 を さ れ た と き 、昔 の
僕だったらこう答えていました。
「社会の一員として納めなければなら
な い も の 。」
「 納 め な け れ ば な ら な い 」の 上 に 、
「 仕 方 な く 」と い う 言 葉
が入ってもいいかもしれません。税は僕にとって都合のいいことでは
ないと思っていました。しかしそう思っていたのは、この作文を書く
前です。僕にとって「税」とはどこか遠い存在のような気がしていま
した。僕は毎日きれいな通学路を通り、毎年新しい教科書をたくさん
もらっています。毎日を安全で安心して暮らしていること、学校でも
楽しく過ごしていること、そんな当たり前の日常が「税」のおかげだ
ったなんて僕は考えたことがありませんでした。僕は「税」によって
今があることの実感と、
「 税 」を 納 め て く だ さ っ て い る 方 へ の 感 謝 の 気
持ちが込みあげてきました。
「 人 が 税 を 納 め て 、人 が 税 で 救 わ れ る 」
「税」
はただ「納めるもの」ではなく、人と人とを繋いでくれる「絆」のよ
うな役割を果たしているのだと思います。今この瞬間も誰かが納めた
税できっと人が救われていると思います。そう思うと「税」がとても
良い物に思えてきます。もしもこの世に「税」という仕組みがなかっ
たら、僕達の「あたりまえ」は成り立っていなかったと思います。僕
は14年間生きていて幸いにも、大きな事故にあったり事件に巻き込
まれたりしたことがありません。そんな「あたりまえ」も「税」とい
う仕組みなしで成り立っていたでしょうか。きっと違うと思います。
道路や橋が整備されていなかったら安心して人や車は通行できません。
きちんと整備されていなかったら外で遊ぶことも危ないです。先日テ
レビで「増税」という言葉を見ました。確かに生活に苦しい人々は厳
し い か も し れ ま せ ん 。し か し「 増 税 」と 聞 い て 嫌 な 思 い を し た り「 嫌 」
の一点張りではなく、協力の心を持ちもっと一人一人が「税」につい
て考えなければなりません。
僕は「税」が人と人とを繋いでいるということを感じました。これ
から大人になるにつれ納める税がどんどん増えると思っています。そ
んなときも人のことを思いながら納税したいです。
「税について簡潔に説明しなさい」こんな質問をされたとき、今の
僕だったらこう答えています。
「 税 と は 人 と 人 と を 繋 ぐ 絆 で す 。」
新潟県納税貯蓄組合総連合会
優秀賞
税金のありがたさ
長岡市立山古志中学校 3 年 長島 沙保
私は、大自然に囲まれ、錦鯉や牛の角突きといった伝統文化のある
山古志にくらしています。
山 古 志 は 、 8 年 前 の 10 月 23 日 午 後 5 時 56 分 に 中 越 大 震 災 に お そ
わ れ ま し た 。当 時 小 学 1 年 生 だ っ た 私 は 、何 が 起 こ っ た の か 分 か ら ず 、
ただぼろぼろになった池や田や道路を見つめていました。もう帰って
これないのかなあと不安に思っていました。山古志の人達は全村避難
してきました。数日間長岡の高校で避難生活をした後、仮設住宅に移
動 し ま し た 。1 世 帯 に 1 つ の 家 を く だ さ っ た の で と て も 暮 ら し や す く 、
友達も近くにいて安心して過ごすことができました。当時はまだ何も
しりませんでしたが、この仮設住宅は税金で建てられていることが分
かりました。山古志はたくさんの人が避難してきたのにたくさんの仮
設住宅を作ってくれたのは、とてもありがたいなと思いました。
そして、誰もいなくなった山古志は、山はくずれたまま、道路は車
の走れないままでとても帰れる状況ではありませんでした。しかし、
そんな山古志の山や道路も翌年には修復されており、一時帰宅ができ
る よ う に な っ て い ま し た 。こ れ も 全 て 税 金 で 直 し て く れ て い る の で す 。
これを知って私は、もし税金がなかったら、誰も山古志を直してくれ
ず、一生山古志には帰ってこれなかったのだと思います。税金があっ
たからこそ山古志に帰ってこれたのだと、私は改めて感謝の気持ちで
いっぱいです。
今、私は山古志小・中学校で学校生活を送っています。この学校は
中越大震災後に新しく建てられた学校です。これも税金で建てられて
い ま す 。1 校 あ た り の 平 均 建 設 費 は 約 13 億 円 だ そ う で す 。こ ん な に も
たくさんの税金を使って学校が建てられるからこそ私達が毎日快適に
学校生活を送れるのです。学校だけではありません。私達が学校で使
っている教科書や机、イスの購入、学校の修理も多くの人が納めた税
金によりまかなわれているそうです。
このような物にも税金が使われていると知って私は、今までよりも
さらに物を大切にして壊したりしないようにしなければいけないと思
いました。
今 、日 本 は 、大 震 災 や 雨 な ど の 被 害 が た く さ ん 出 て い ま す 。き っ と 、
多くの人が納めたたくさんの税金が使われていることだと思います。
このような自然災害は今後もたくさん出てくるでしょう。
私も近い将来、大人になって働くときが来ます。
そのときは、社会の一員として税金の納期内納付をしっかりとでき
る大人になり、少しでも困っている人の力になりたいと思いました。
新潟県納税貯蓄組合総連合会
優秀賞
明るい未来のためにできること
新潟大学教育学部附属長岡中学校
3年
片山
茉由
税金とは、国民が様々な方法で国や各市町村へ納め、私たちの教育
や公共施設の整備、健康診断や予防接種などの費用として使われてい
るものです。私たちは、物を買う時にいつも消費税を払っています。
最近、ニュースなどを見ると消費税増税についての問題が多く取り
上げられています。政府は、物を買う時にかかる消費税というものを
増やそうとしているのです。それでは、なぜこのような政策が行われ
なければならないのでしょうか。
調べてみたところ、それは、現在急速に進んでいる少子高齢化にお
いて年金制度の維持が不安視されてきていることや、病気や出産、老
化、失業などの生活上の問題に対して医療や介護などのサービスを給
付する費用である社会保障費の増加が問題となっているからだという
ことが分かりました。
私は、これらを受けて政府が行おうとしている消費税増税の政策に
賛成です。なぜなら、東北の東日本大震災からの復興が少しでも早く
で き る よ う に 協 力 し た い と い う 思 い や 、国 の 財 政 悪 化 が 改 善 さ れ た り 、
公的サービスの質の低下の歯止めをすることができるというメリット
があると考えたからです。しかし、一方ではこの政策に反対の人たち
も多くいるようです。反対意見を持っている人たちは、消費税が増税
することで自分たちの負担が重くなることに不満があったり、消費税
率が上がると国内の消費意欲が減退してデフレーションが進行する可
能性があると考えているそうです。確かに、私もよく買う文具や雑誌
などの値段が上がったら買う意欲が以前より少なくなってしまうかも
しれません。けれども、税金は巡り巡って私たちの身近なところで豊
かな暮らしができるように活用されているのです。税金を払うという
ことは、私たち国民が一員として国の維持やさらなる発展のために協
力することのできる一つの手段なのです。
私は、これから自分たちが生きていくこの日本がさらに発展し、持
続可能な社会となることを願っています。また、少子高齢化に対して
も高齢者が老後に安定した生活ができるようになってほしいです。私
たちがまずできることは、国民の一員として税金を払うことだと思い
ます。そして、税金を払うということから国の役に立っていきたいで
す。将来の自分のためにも、国のためにも、進んで税金を払っていく
ことが大切だと思いました。また、自分たちの暮らしている国にもっ
と関心を持ち、真剣に向き合っていくことで明るい未来へとつなげて
いきたいです。
長岡市長賞
今は魅力的に感じる税
長岡市立東中学校
3年
茂澤
未樹
私は去年、中学二年生のときに市の国際交流事業の一つである中学
生海外体験フォートワース訪問事業に参加させていただきました。そ
して長岡市の姉妹都市であるアメリカのフォートワースに行き、現地
の中学生や小学生と交流したりしてきました。私はそこでとても貴重
な体験をすることができてとても良い経験になりました。その時の費
用は一部負担で両親に払ってもらっていました。
そして中学三年生になり、租税教室に参加させていただきました。
その時に、それまで何も考えていませんでしたが、私がフォートワー
スに訪問した費用にも税金が使われていたことに気が付きました。そ
れまで私は、中学生だし、税金とのかかわりはほとんどなく、消費税
くらいしかかかわっていないだろうと思っていました。しかし実は小
学校から今までの教科書、校舎、通学路、除雪など、多くのことを税
金によって行っていただいたり、たくさんの教育費をかけていただい
ていることに気付きました。そして税にかかわらせていただいてると
いうことを知りました。
また、思い返してみれば私は税金によって助けられた大きな事があ
りました。あるとき私の住む家の近くで連続放火がありました。私の
家のとなりのアパートが放火されてしまい、夜中に母親に起こされた
ら、私の部屋のとなりが真っ赤に燃えていました。とても怖くて、私
の家にも火が燃え移るのではないかと、とても不安でした。しかし、
消防署の方がすぐに来てくださり、一人も死者は出ませんでした。そ
の後も警察の方が一生懸命に犯人をさがしてくださいました。放火は
だれが被害にあうかわからないし、命の危険もあるので、税金を国民
が平等に払い、消防署、警察署などの機関にお金を使うのは安心した
生活を送るのにとても大切なことだと思いました。
私は今、税金によって充実した教育を受けることができます。安心
して暮らすことができます。それはとてもありがたいことだと思いま
す。そして私もいつか大人になり、税金を納める立場になります。そ
の時は今、充実した教育を受けさせていただいたことを忘れずに、次
の世代のための税金を払ったり、立派な大人になって、税金を払って
くださった方に恩返しをしたいと思います。
私は、学校で租税教室があり、税についての作文がなかったらこん
なに税金について考えませんでした。しかし国民全員が安心して豊か
な生活を送るためにもしっかり払うことが大切だと強く感じることが
でき、税が国民全員にとって大切なことに使われていると知ることが
できたので良かったです。将来、子供や国民のために税金を払うこと
はとても有益で魅力的だと思うようになりました。
長岡税務署長賞
税金について考える
長岡市立南学校
3年
清水絹予
最 近 、 ニ ュ ー ス で は 「増 税 」と い う 言 葉 を よ く 聞 く が 、 税 金 が 増 え る
こ と に よ る メ ッ リ ト が い ま い ち 分 か ら な い 。そ こ で 、
「 増 税 」の メ リ ッ
トを考えると共に、税についての理解を深めることにした。
私は、税は国のためのお金、という、あいまいな感じ方しかしてい
なっかった。しかし、調べると、税金は私達国民のためのものと分か
ってきた。税金の使い道は実に様々で、医療やサービス事業、秩序の
維 持 を す る 仕 事 、公 共 施 設 の 建 設 な ど 。そ う 、一 人 だ け の も の で な く 、
国民全員のものなのだ。
しかし、一人ずつのためには使われていないのか、と言われると、
そうでもない。例を挙げるならば、教育だ。教科書の裏表紙に「この
教科書は、これからの日本を担うみなさんへの期待をこめ、税金によ
っ て 無 償 で 支 給 さ れ て い ま す 。」と あ る の を 、皆 さ ん は 見 た こ と が あ る
だろうか。私たちの将来のために国や地域をあげて、私たちに投資を
してくれているのだ。机やイス、校舎の建設費だってそうだ。多くの
方々から支援があり、学校に通えている。そう思うと、感謝の気持ち
がこみあげてくる。
日本は今、少子高齢化社会であるが、二つ問題点があり、一つは社
会保障の費用が増えること、もう一つはその費用を負担する働き手が
減っていくことだ。高齢者の急増により、特に年金と医療のための費
用が増えることが予想されている。しかし、働き手の減少によって一
人ひとりの負担が大きくなる。そこで、老後の安心できる社会実現の
ために増税をする。これが、増税の一番大きな要因だと私は思ってい
る。正直に言えば、増税は嫌だ。たくさん払わねばならないからだ。
しかし、私達の納める税によって助かる人が一人でもいるならば、そ
れはしかたのないことだと感じた。私も老後を考えれば、助けがほし
いと思うのは当然かもしれない。また。諸外国と比較をしても日本の
消 費 税 は 低 い そ う で 、10 パ ー セ ン ト 以 上 が 当 た り 前 の 世 界 に 対 し 、税
率の低さが決定づけられる。日本のさらなる発展のためにも、増税は
必要なのだ。
今私達の暮らしている日本は、表面は安定しているように見える。
しかし、その背景では国債に依存し、将来に不安や負担を多く残して
しまう。日本の財政を良くするためにも、一人ひとりが税を納め、ま
た、税金によって得られたものを大切に扱わなければならない。そし
て、今だけでなく将来のためになる行動を起こさねばならない。その
た め に 、国 民 の 意 志 を 一 つ に し 、増 税 も 受 け 入 れ ね ば い け な い と 思 う 。
私たちの安全を確保するために。大切な、生命を守るためにも。
長岡税務署長賞
ハンディを持っている人達にとっての『税金』
長岡市立青葉台中学校
3年
田中
大悟
私は手足が不自由で車いすに乗って生活をしています。そこで今回
はハンディを背負っている者という立場から税金について書いてみた
いと思います。
ハンディのある私たちは税金に随分とお世話になっています。
例えば私達のために働いてくれているヘルパーさんを始めとした、
介護に携わってくれている人達の給料は税金からも出ています。他に
も福祉サービスの費用に当てられたりなど様々です。
しかしそれだけ税金にお世話になっているにも関わらず、私達の大
半は安定した仕事に就くことができないでいるため、税金をあまり納
められずに社会に貢献したいと思っていても、できないでいるという
人が多いのが現状です。普通の人達にとっては税金を払う事は嫌な事
である場合が多いでしょうが、私達にとっては税金を払えるという事
は、自分達が社会に貢献できていると自覚できる何よりの証拠です。
そうして社会に貢献できて安定した生活を手に入れて、平和に生活で
きるようになるというのは私達人間誰もが願ってやまない事でしょう。
そしてその理想を現実のものとするために、私は自分にできる事を
探している最中です。例え自分にできる事が少ししかなかったとして
も、それに向けて頑張っていこうと思っています。とりあえず今頑張
っている事は、学校の勉強以外では、世界的な言語である英語と中国
語を習得するべく努力しています。特に英語は努力の甲斐があって今
年英語検定の準一級に合格する事ができました。
この調子で次の級の一級に合格することができれば、通勤が不要な
通訳などといった英語を使う仕事に就いて引いては自力で生活を営み
ながら税金を納められるようになる…かもしれません。
何年か前に、鳩山元首相が障がい者と税金について言及され、私達
の事をチャレンジドとおっしゃっていた事が記憶に残っています。最
近は消費税増税について議論になっています。消費税が上がれば私達
はより多額の税金を払うことになりますが、普段から税金の大切さが
身に染みている私は賛成です。
このように税金を払えるようになれるという事は私の様な人達にと
っての「夢」であると言っても過言ではないでしょう!皆さんにとっ
ては税金はできればあまり払いたくない代物であるかもしれませんが、
多数のハンディを背負っている人達の中には、
『税金を払おうと思っていても払えない状態にある人達』
もいるという事を忘れないでください。
そういった人達の分まで社会の一員として私は社会を支えられる様
になるため、税金を安定して納められるようになるため、これからも
頑張っていきたいと思っています!
新潟県長岡地域振興局長賞
託された未来
新潟大学教育学部附属長岡中学校
3年
磯田
裕香
「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、税
金によって無償で支給されています。大切に使いましょう」
この言葉は、日本中の教科書の片隅に小さく示されている言葉だ。
教 科 書 は 、全 国 の 中 学 生 が 絶 対 手 に と る も の で あ り 、全 国 共 通 な の だ 。
税金で私たちの生活が成り立っている中で、税金によって支給された
と目に見えるように表している。それはなぜか?
私がこの言葉に気づいたのは、小学生の頃である。小学生の教科書
も、中学生と全く同じ言葉で示されていた。当時は、あまり漢字が読
めず、税金という意味も分からなかったが、無償という言葉が目に留
ま っ た 。あ の 頃 の 私 は 、
「 お 金 を 払 わ な く て も 、使 っ て い い ん だ ー 」く
らいにしか考えていなかったと思う。教科書が税金で支給されている
ことが全然分かっていなかったのだ。
しかし、ある授業をきっかけに、教科書に大きな思いが込められて
いると知った。
小学校六年生のとき。公民の授業で、初めて税金について学んだ。
それまで何度か耳にしたことはあったが、その授業でこんなにも税金
と関わって生活していることを知った。私はもう一度、教科書の片隅
にある言葉を見た。税金という言葉の意味を知った今、明らかに感じ
た。私たちは未来を託されている、これからの日本を担うのは、私た
ちだということを。教科書に載っているあの言葉で、大人からの大き
なメッセージを感じた。
昨年、私の住んでいる新潟県南魚沼地域は大きな豪雨に襲われまし
た。幸い、私の家がある通りは大きな被害がなかったが、少し車で町
の方へ行ってみると、川は氾濫し、道路や橋は通れなくなり、床下浸
水している家も見られた。大きな豪雨のせいで、町全体の活気が失わ
れたように思えた。
しかし、災害があってすぐに助け合いの輪が広がっていった。自分
の家も大きな被害にあっているのに、お互いが町に活気を取り戻すた
めに助け合っていた。この年は、豪雨以外にも、東日本大震災や記録
的な豪雪が日本を襲った。大きなピンチがあり、助け合うたびに日本
の絆はどんどん深まっていき、笑顔が溢れていた。
今の日本は、助け合い精神で一つになることができる社会である。
日本中で助けあって創り上げてきた社会は、中学生である私も大きな
刺激を受けた。私たちが幸せに生活できるのは、素敵な社会を創り上
げてくれた大人の方々、また大人の方々が納めてくれた税金のおかげ
である。
近い将来、今と同じような生活を送るためには、私たち世代が、助
け合って頑張らなくてはならない。そして私自身も、社会の一員とし
て一生懸命働いて、一人前の納税者にならなくてはならない。日本に
恩返しができるくらいになったら、私も次の世代に、未来を託したい
と思う。
長岡地区租税教育推進協議会長賞
優秀
税金のありがたさ
長岡市立青葉台中学校
3年
春日
祥子
ニュースを見ていると、増税について議論しているところや、いつ
ごろに消費税率が十パーセントに引き上げられるのかなど、税金につ
いてよく報道されています。以前は税金というと消費税くらいしか頭
になかった私も少しずつですが考えるようになりました。
国の予算の使い方の中で最も多いのが社会保障です。そして、社会
保障の中心となっているのが社会保険です。社会保険には何があるの
かと思い、調べてみると、年金保険、健康保険、雇用保険、労働災害
保険、介護保険などがありました。この中で健康保険について、少し
思いあたることがありました。私はつい先日まで、足のけがを治療し
ていました。病院に行くと、保険証を見せることが度々ありました。
今まで保険証を提示する意味を考えたこともありませんでしたが、今
思えば、この保険のおかげで、治療費の負担が減ったりしていたんだ
と、思います。そして、この保険料には、加入している人が支払う料
金以外にも、税金も使われていることが分かりました。こんな風に、
自分の身近なところで税金が使われていることに、私たちはもっと感
謝しなければいけないと思います。私達子供は働いて税を納めていな
いのにも関わらず、税金を使う事ができる、本当にありがたいです。
しかし、今、報道では、所得税を納めない人が増えていると言って
います。社会保険の中の年金保険。これは高齢になった時に給付を受
けることができる、というものです。高齢化も進む中、所得税を納め
ない人が増加すれば、高齢者の方に給付する年金が足りなくなってし
まいます。今まで、高齢者の方々は日本を支えるため、日本の国民と
して働いてきて下さったのに、そして何より、私達が暮らしていける
ようにたくさんお世話になったのに、その方たちを裏切るようなこと
をするのはどうなのかと思います。それ以前に、税を納めるのは国民
の義務でもあります。自分で所得額を税務署に申告し納税しなければ
いけない人はもっと責任をもってやるべきだと思うし、政府も、きち
んと税を納めるように対処すべきだと思いました。そして、今はまだ
子どもである私達は、税金によってできている教科書や机、イス、学
校、健康でいられるためにある医療費、安全に暮らせるまちがあるこ
とに感謝し、税金にどれだけお世話になっているのかということを忘
れずに、生きていかなければいけないのかなと思いました。
私は、大人になった時、国民の義務として、きちんと税を納めてい
こうと思います。
長岡地区納税貯蓄組合連合会長賞
優秀
見方を変えて
長岡市立北中学校
3年
関谷
光里
「 百 五 円 で す 。」
私の税金への関心は、この一言から始まりました。なぜ、百円ショ
ップなのに五円がつくのだろう…。そこで、一緒に買い物に行ってい
た祖母に聞いてみました。
「どうして百円ショップなのに百五円で、五円がつくの?五円、損し
て る じ ゃ ん 。」
と言いました。すると、祖母は
「 五 円 が つ く の は 税 金 が 、 か か っ て い る か ら だ よ 。」
と教えてくれました。
私は、なぜ税金というお金を商品以外に払わなければならないのか
と怒りがこみあげてきて税金について調べてみることにしました。
私が知っている税金は、消費税くらいしかありませんでしたが、そ
うではなくいくつかの種類がありました。そして、その税金は目的に
応じさまざまな形で効率良く使われていました。
その使い道は、今こうして勉強する時に使用している教科書、みん
なが毎日安全に通学できるようにするための道路修理、そして清潔で
気持ちよく生活するためのゴミ処理。まだまだたくさんありますが、
必ず私生活に役に立っていることが、わかりました。もし、税金とい
う物が存在しなかったら、私達は教科書を高いお金で買わなければな
らなくなり、毎日の通学で歩くのが不便になります。そしてゴミが放
置されてしまい、きれいな町作りが出来なくなってしまうのです。
そう考えると税金というのは、まだ中学生の私は関係ない。ではな
く、中学生の私だからこそ、関係してくると思いました。
さて今、日本中で問題になっている「少子高齢化」高齢者になって
くると、どうしても体が弱ってしまいます。そして、多くの高齢者は
病 院 へ 通 い ま す 。そ の 時 に 払 う 医 療 費 も 私 達 の 税 金 が 使 わ れ て い ま す 。
今、どうして他人の医療費を私たちが払うんだ。と思った人が、い
るかもしれません。ですが、今、机の上に置かれている教科書、今こ
うして何の不便もなく勉強していられる事。それは、日本中のみなさ
ん、つまり、あの高齢者の方々の税金も使われているから、出来てい
ることなのです。
そう考えると税金とは、日本中の一人一人が、日本全体を支える大
切な物ということになります。
これからの私達は、日本中の一人一人が税金に関心を持ち、もう一
度税金というものを良く知ることが大切なんだと思いました。
日本中の一人一人が、進んで税金を納めることによってお互いがお
互いを支えあってゆく世の中を作っていけば、平和にそして、日本中
の人々の笑顔が一つでも多く咲くと思っています。
私は税金という物は、とてもすばらしい物だと今回を通じて学びま
した。
長岡地区納税貯蓄組合連合会長賞
優秀
税金と笑顔
長岡市立堤岡中学校
3年
山田
恵実
私は中学三年生の夏、この作文をきっかけとして、私達が健康にそ
して安全に暮らしていくための、税金について深く学べることができ
ました。
私にとって今通っている中学校はとても大切な場所です。友達との
時間を楽しく過ごせる他、それぞれの教科を学ぶことができたり、社
会へ出るために必要な常識を日々身につけることができています。そ
んな中学校の校舎や体育館、またほぼ毎日使っている机やイスや教科
書は国民が納めた税金でまかなわれていることを知りました。普段何
気なく使っているけど、すごく大切に使おうという気持ちがよりいっ
そう増しました。また、税金は学生の教育に使われている他、ゴミの
処理費用にも使われていました。同様に、警察や消防、除雪等にも使
われています。もし税金がなければ火事になったとしても火は消えな
い。事故が起きたら、警察も来ないし救急車も来ない。…日本はどう
なるでしょう?きっと人口は今よりもはるかに少なくなることは確実
だと思います。そして整備がなされていない道は歩く人も少なくなり
日本は暗くなってしまうのではないかと考えるととても怖いです。だ
から私は、国民が納めている税金は明るく笑顔な日本をつくる基とな
っているのではないかと強く思っています。
平 成 23 年 3 月 11 日 金 曜 日 、 こ の 日 は 一 生 忘 れ る こ と の で き な い 東
日本大震災が起きた日です。この震災の復興にも本当にたくさんの税
金が使われました。瓦礫撤去や、学校、市役所、警察署などの建て直
しに使われた他、医療などにも使われました。たくさんの建て物が税
金で直されましたが、あの時期税金は震災にあわれた方々の笑顔づく
りにも使われたと思います。私は画面を通して被災地を目の当たりに
しましたが、あのままだったらとてもじゃないけど震災にあわれた
方々が立ち直ることはできなかったと思います。税金があったから今
の日本はあるのだと、すごく実感しました。
このように税金は建て物などをつくっているだけでなく、健やかな
生活と笑顔と明るさをもつくっているのです。また今この日本では、
「 増 税 」と い う 言 葉 を 耳 に し ま す 。払 う の を 嫌 が る 人 も 当 然 い ま す が 、
私は税を勉強したことで嫌ではなくなりました。私が払う税金が日本
のためとなり、国民の笑顔の基となるのならば、税金を払うことに、
払えることに、誇りを持って払いたいと思います。
長岡地区納税貯蓄組合連合会長賞
優秀
日本のために私たちにできること
長岡市立秋葉中学校
3年
小林
紗恵
今 回 、私 た ち の 生 活 に 身 近 な「 税 」に つ い て の 作 文 を 書 く に あ た り 、
普段私たちが支払っている様々な税について調べてみました。様々な
税について調べてみると今まで知らなかったことが、たくさんありま
した。その中で私は「消費税」について興味をもちました。
今 、何 か と 騒 が れ て い る「 消 費 税 」。
「 消 費 税 増 税 法 案 」が 可 決 さ れ 、
党内だけでなく日本中が騒いでいます。私は消費税が8%になる、と
知 っ た 時「 1 0 0 円 シ ョ ッ プ は 1 0 5 円 か ら 1 0 8 円 に な る の か な ∼ 」
と、その程度しか考えていませんでした。しかし消費税が上がってし
まうと、ほとんどの物が値段も上がってしまうため、私たちの生活に
も影響してしまいます。そのため日本中から増税反対の声も出ていま
す 。「 じ ゃ あ 増 税 や め ち ゃ え ば い い じ ゃ ん 。」 そ れ が 税 金 が 私 た ち に と
って重要な役割を果たしていることを知らなかった、私の単純な考え
でした。
税について何に使われているのかを調べてみたところ、意外なこと
に 使 わ れ て い る こ と が 分 か り ま し た 。税 金 は 、
「個人ではできない仕事
の費用」として使われていて、その費用として私たちが税金という形
で負担していました。そのため、税がなければゴミの処理もされない
ことを知り、驚きました。また、警察や消防、冬の除雪、そのほかに
も教育費、医療費にも税金が使われていました。どれも私たちの生活
に深く関係していて、なくてはならないものだと実感しました。
今の日本は国債、つまり国の借金が約709兆円あり、これからも
増えていくことが予想されます。さらに震災による「復興債」も発行
されたため日本の財政は苦しいと思います。私たち国民はそのことに
ついて総理大臣などに直接意見する場はありません。私たち国民が国
のためにできることも数少ないです。しかし私たちが国のためにでき
ること、それは「納税」だと思います。自分で働いて得たお金で物を
買ったことがない私だから言えることなのだと思いますが、消費税が
増えてしまうことは悪いことだとは思いません。もちろん増税すれば
私 た ち の 負 担 額 が 増 え 、経 済 的 に も 苦 し く な る こ と で し ょ う 。し か し 、
「納税」は日本国民の義務です。税金がなければ日本中が大変なこと
になる、と今回税について調べて、考えてみてよく分かりました。そ
して普段私たちが払っている様々な税の大切さを、また、私たちがち
ゃんと税を払わなければならない、という重要性に改めて気付かされ
たような気がします。
これからは今回調べて得ることのできた知識・情報を何らかの形で
生活に生かしていきたいです。そして将来はしっかりと働き、日本国
民 と し て 様 々 な「 税 」を き ち ん と 払 え る 人 に な り た い で す 。ま た 、
「税
金をしっかり払おう」と考える人が日本にもっと増えますように。
出雲崎町長賞
大震災からの復興
出雲崎町立出雲崎中学校
3年
橋
沙和
三月十一日のあの日から約二年の月日が流れた。その時の被害はは
かりしれないものだった。今でもがれきの山はたくさんある。そんな
被害を受けた所に、税によって復興支援がある。これは、がれきの山
を処理するお金であったり、学校の復旧、道路や河川の整備等に使わ
れる。この税金があることによって震災を受けた人々は暮らしていけ
て、今でも復興をしようと頑張っている。この震災だけでなく、日本
にはたくさんの被害を受けた所がたくさんある。今回の地震による被
害、津波、水害。新潟も同じような被害を受けていた。
新潟県中越地震。一回目の新潟で起こった地震。この時には今回の
ような津波は無かったけれど、道路のひび割れ、土砂くずれが起き、
家が半壊、全壊するなど被害がたくさんあった。この出雲崎町でも震
度五強を観測するほどだった。家では棚がくずれ、外では道路のかん
ぼつ。本当に被害が大きかった。そんな時に税金のおかげで道路が直
ったり、土砂くずれを直したりしてもらったおかげで今の生活に戻れ
た。本当に税金があって良かった。税金が無ければ道路もひび割れた
まま。土砂くずれしたまま。病気になって、たとえ救急車が来たとし
てもその場でたくさんのお金を払わなければいけない。そんな事のな
い日常が当たり前になっているのは税金があるからだ。ただ税金を毎
回毎回払うのではなく、人々のために役に立っていると考えれば見方
も変わるだろう。
私たちは震災を通して税について知った。税はどこに使われている
のか。また、何の役に立っているのか。今までそんな事を考えなかっ
た私は消費税が高い。その前に、なぜ消費税があるのか。という事を
思 い な が ら 生 活 し て き た 。税 金 が あ る も の だ と 当 た り 前 に な っ て お り 、
無い時なんて考えもしなかった。でも、今考えてみると税金が無いと
生活に困る事が多い。そんな事を思い、将来はきちんと税金を納めら
れる大人になり、常に人々の役に立っているようになること。それが
大切だと思った。
今でも税金について分かっていない人がたくさんいる。つい最近ま
で私もそうだった。でも、少しでも知ると税金についての見方が変わ
る。
「 税 金 に は こ ん な に 良 い 所 が あ る ん だ 。」と い う の を 知 っ て も ら い 、
税金は人々の役に立ってほしいと思った。また、自分が将来大人にな
り、自分が税金を納めて社会にこうけんし、少しでも今の世の中が変
わり、人々のため、街のため、地球のためになってくれたら良くなる
のではないかと思う。こんな事をしている今でも世の中には地震が起
こったり、戦争が起こっている。こんな事がなくなり、壊れてしまっ
た世の中を改善し、人々が笑顔で暮らせる。そんな世の中になってほ
しいと思う。