大槌町生きた証プロジェクト推進業務委託仕様書

大槌町生きた証プロジェクト推進業務委託仕様書
1 適用範囲
この仕様書は、大槌町が委託する「大槌町生きた証プロジェクト推進業務」
(以下「業務」
という。
)に適用する。
2 業務の目的
東日本大震災津波により生じた 1,284 名の町内犠牲者全員を対象に、
その人柄等を取材し、
記録として収集する「大槌町生きた証プロジェクト」を推進すること。
事業の目的は以下の3点
(1)忘 れ な い :東日本大震災津波により不条理に生を奪われた方々を“忘れない”意
志と生きた証を記録として示す。
(2)犠牲者の供養:(1)に加えて、犠牲者の方々を供養する。
(3)災害記録継承:津波被害を記録し、自然の驚異や防災に役立てられそうな事項の継承
を図る。
に集約され、(1)、(2)を主たる目的とする。
3 履行期間
契約締結日から平成 27 年3月 20 日まで
4 業務内容
(1)
業務実施体制の構築
ア 取材班、編集班の統括、指導及び事務局業務を下記のとおり実施すること。
(1) 取材班は、案内役(町が選定)
、取材者、記録者の3人一組を1班とし、必要数を
組織するものとする。ただし、案内役と取材者を兼務できる場合については2人一
組とすることを可能とする。
(2) 編集班は、取材内容の整合を図りつつ、編集を行う。人選については、記録者と
の兼務を可能とする。
イ 下記業務を実施し、町内の気運醸成を図ること。
(1) 取材開始前に、担当課が指定するテーマのシンポジウムを町内で開催すること。
(2) 上記のほか、必要あるいは望ましいと考えられる催事を開催することは妨げない。
ウ 実行委員会を、開催時期を的確に捉えて2回程度開催すること。
エ 上記における議事録を作成すること。
オ 上記の運営等に関し、必要な旅費等を負担すること。
カ 町内での活動に必要な事務所については、町から提供すること。ただし、光熱水費等
は受託者が負担すること。
(2)
取材の実施
ア 履行期間中に、650 人分の取材を行うことを基本とする。
イ 犠牲者1人につき、取材対象者は1人とすることを基本とする。
ウ 取材に当たっては、許可を得た上でインタビューを記録し、更に許可が得られた方に
ついては映像も撮影する。
エ 日程調整や訪問に当たっては、取材対象者の心情に十分に配慮するとともに、故人へ
の弔意を示すのに必要な措置を講ずることとする。
(3)
資料の収集
ア 町民の東日本大震災津波に係る証言等が記載された書籍等文献を可能な限り入手し、
証言者のリストを作成すること。
イ
取材に当たっては上記資料を活用し、取材対象が過去に証言した内容を事前に調査、
把握の上実施すること。
ウ 上記に関し、必要な購入費等を負担すること。
(4)
中間報告書のとりまとめ
上記をもとに「大槌町生きた証プロジェクト中間報告書」としてとりまとめを行うこと。
なお、中間報告書の構成イメージは、次のとおりとする。
【構成イメージ/A4 縦】
第1編 事業概要
第2編 調査状況(地区別、取材実施人数)
第3編 成果物案
第4編 課題等来年度に向けての検討事項
第5編 今後のスケジュール案
(5)
成果物
提出を求める成果品は、次のとおりとする。それぞれの規格・仕様等については、担当
課と協議を行うものとする。
また、成果品の一部について、履行期間内かつ完成前であっても、担当課の求めにより
提出すること。
本業務に使用するパソコンの OS は Windows とし、ワープロ・表計算・プレゼンテーシ
ョンソフトは Microsoft Office 2010 製品とすること。
ア 中間報告書 5部
イ 打合せ等記録簿
5部
ウ 取材記録(紙、音声、動画) 1式
エ
その他担当課と協議の上成果品としたもの
オ ア~エに係る電子データ(CD-R 等) 1部
5 留意事項
(1) 本業務の内容は、会計検査院の実地検査等の対象となること。
(2) 本業務内容に関し、担当課が必要に応じて適宜指名したアドバイザー等の意見を参考
とすることは妨げないこと。
(3) 町が保有するデータについては、受託者の求めに応じ提供するものとするが、それ以
外のデータについては、受託者の責により収集するものとすること。
6 契約に関する条件等
(1) 情報活用の制限について
受託者は、この契約により知り得た一切の情報及び知見について学術的その他の活用を
してはならないこと。
(2)
業務実施時の服装について
委託者が指定する名札を着用することとし、名札を除き、特定の所属と識別できる物を
着用してはならないこと。
(3)
個人情報の保護について
受託者は、この契約により知り得た個人情報について、委託者の承諾なしに第三者に提
供してはならないこと。
(4)
再委託の制限について
受託者が本業務の一部を第三者に再委託する場合には、あらかじめ担当課に対して、別
途委託業務契約書で定める方法により再委託の内容、再委託先、再委託先に対する管理方
法等必要事項を報告し、承諾を得なければならないこと。
(5)
資料及び成果の帰属について
本業務で得られた一切の資料及び成果は、原則として大槌町に帰属すること。
(6)
暴力団員等による不当介入を受けた場合の措置について
(ア) 業務の履行に際して、暴力団員等による不当要求又は業務妨害(以下「不当介入」
という。
)を受けた場合は、断固としてこれを拒否し、不当介入があった時点で速やか
に警察に通報するとともに、捜査上必要な協力を行うこと。
(イ)
(ア)により警察に通報を行うとともに、捜査上必要な協力を行った場合は、速やかに
その内容を記載した文書により担当課に報告すること。
(ウ) 暴力団員等による不当介入を受けたことにより、工程に遅れが生じる等の被害が生
じた場合は、担当課と協議を行うこと。
(7)
その他
その他、契約等に関する詳細については、必要に応じ適宜定めるものとする。