アジア電子情報通信基盤整備に向けた情報収集・整備報告書

平成 21 年度
アジア電子情報通信基盤整備に向けた情報収集・整備報告書
(目次)
序
1.事業の概要 .............................................................
1
1-1.背景と目的........................................................
1
1-2.事業概要 .........................................................
1
2.アジア各国への調査員の派遣..............................................
3
3.アジア各国 IT 関連ニュース速報...........................................
5
4.現地コレスポンダントの配置.............................................. 47
4-1.中国 ............................................................. 49
4-2.インドネシア...................................................... 79
4-3.フィリピン........................................................ 131
4-4.タイ ............................................................. 179
5.CICC からの海外向け情報発信「東京便り」 ................................. 217
序
コンピュータを中心とする情報化は、社会、経済をはじめ広範な分野の高度化に寄与し、
ますます重要となっている。しかしながら、情報化を推進している諸国は、この意欲を持
ちながらも現状はまだ多くの課題を抱えており、加速度的に高度化が進んでいる国々との
ギャップはますます大きなものとなっている。
これらの実情に鑑み、財団法人 国際情報化協力センター(略称 CICC)では、情報化を
促進しようとするアジア諸国に対して、その促進を支援、協力することを目的として、各
種の情報化協力事業を実施している。
この報告書は、協力事業の一環として実施したアジア電子情報通信基盤整備に向けた情
報収集・整備について報告するものである。
事業の実施にあたってご支援、ご協力を頂いた関係官庁、関係会員ならびに直接に労を
賜った専門家各位に深く感謝の意を表するとともに、この報告書が関係方面に利用され、
情報化協力事業の円滑な推進をはかるための資となれば幸いである。
平成 22 年 3 月
財団法人
国際情報化協力センター
理事長
佐々木
元
1.事業の概要
1-1.背景と目的
21 世紀に入り、情報技術(IT)はますます社会活動に浸透し、今や経済活動の基幹的位
置付けとなっている。情報通信技術の発達やインターネットの爆発的普及により、時間的・
地理的障害を克服した情報の入手、人とのコミュニケーション、ビジネスの展開が可能と
なり、より多彩な可能性と機会が創出される環境になってきた。
一方で、急速に発展を続ける情報化は、それに対応できるものとできないものとの間に
深い溝を生じさせる。いわゆるデジタル・デバイドである。デジタル・デバイドから生じ
る経済格差は、域内の安定した平和な発展を阻害する重大な要因となる。
こうした中、日本政府は一連の e-Japan 戦略・e-Japan 重点計画、そして最新のアジア等
と協働するオープンな経済システムの構築において、アジア各国との連携強化を前面に打
ち出し、積極的にアジアとの情報化協力の促進に取り組む姿勢を示している。
このような状況下、アジアを中心とする国・地域に対し、設立以来、情報の提供、IT 人
材育成、二国間情報化協力会議の開催、共同研究開発事業等、相手国の実情に応じた堅実
な情報化協力を行ってきた実績と信頼のある当財団は、アジアにおける電子情報通信基盤
整備に向けた情報収集・整備を行うこととし、本事業に取組むものである。
1-2.事業概要
(1)アジア各国への調査員の派遣
専門性が高く経験豊富な調査員をアジア各国へ派遣し、技術指導及び情報交換、IT
動向調査等を行った。
(2)アジア各国関連 IT ニュース速報
情報化途上国に対し適切な情報化協力を実施するため、対象国における情報化関連の
動向を迅速且つ的確に把握し、またそれらの情報を新鮮なうちに国内関係者に提供し、
時機を捉えた事業の企画立案と実施に繋げていく必要がある。そのため当財団では、対
象国における情報化関連の最新情報を随時収集し、「アジア各国 IT 関連ニュース速報」
(以下、IT ニュース)としてとりまとめ、毎月 2 回発信した。
(3)現地コレスポンダントの配置
各国における情報収集力強化及び相手国ニーズを的確に把握するため、必要性の高
い国を対象に、現地コレスポンダントを配置し、定常的な情報収集による最新情報、
-1-
相手国ニーズ把握に資する情報を入手した。特に英語での情報収集な困難な国は英
語での情報を入手した。
(4)CICC からの海外(主にアジア諸国)向け情報発信「東京便り」
これまで CICC の各種事業により構築したアジア諸国とネットワーク等の維持し、アジ
ア諸国の関係機関に対する IT 推進上で有益な日本の IT に関わる情報提供の強化のため
に 2 ヵ月に 1 回、英文メルマガ「東京便り」を海外関係者へ送付した。
-2-
2.アジア各国への調査員の派遣
平成 21 年は、7 ヵ国へ述べ 12 名の調査員を派遣した。
2-1 ラオス
・派遣国(都市)ラオス(ビエンチャン)
・派遣期間
平成21 年6月14日~6月20日
・人
2名
数
・派遣先
国家科学技術省(NAST)、Lao Telecom Company, 国家郵便電気通信庁
(NAST)、ラオス国立大学等
・内
2-2
容
ラオス情報セキュリティ調査及びセミナー開催
モンゴル
・派遣国(都市)モンゴル(ウランバートル)
・派遣期間
平成21 年9月7日~9月12日
・人
1名
数
・派遣先
National Information Technology Park(NITP)、MonCERT 等
・内
モンゴル情報セキュリティ調査及びセミナー開催
2-3
容
ラオス、タイ
・派遣国(都市)ラオス(ビエンチャン、ルアンプラバン)、タイ(バンコク)
・派遣期間
平成21 年10月3日~10月9日
・人
1名
数
・派遣先
日本大使館、JICA(ビエンチャン)、ダム視察(ルアンプラバン)等
・内
ラオス及びタイの IT インフラ動向調査
2-4
容
インドネシア
・派遣国(都市)インドネシア(ジャカルタ)
・派遣期間
平成20年10月25日~29日
・人
1名
数
・派遣先
シャングリラホテル
・内
Global Conference on Open Source 聴講及びAOSS
容
ジャカルタ(会場)
Meeting 出席
2-5
中国
-3-
Centers
・派遣国(都市)中国(北京、南京)
・派遣期間
平成20年11月4日~8日
・人
3名
数
・派遣先
CSIP、南京徐庄ソフトウェア産業基地、南京大学仙山キャンパス
・内
中国の情報化産業のアウトソーシング開発、人材の状況調査
2-6
容
インドネシア、ベトナム
・派遣国(都市)インドネシア(ジャカルタ)
、シンガポール、ベトナム(ハノイ)
・派遣期間
平成21年1月21日~23日
・人
1名
数
・派遣先
ERIA WG2 会儀(インターネット普及や電子商取引等に関するIT関連
の法制度について)出席(インドネシア・ジャカルタ)、
ベトナムソフトウェア協会(VINASA)主催会議出席
・内
2-7
容
アジアの IT 政策とベトナムの IT 人材調査
ベトナム
・派遣国(都市)ベトナム(ハノイ)
・派遣期間
平成21年1月20日~23日
・人
1名
数
・派遣先
ベトナムソフトウェア協会(VINASA)主催会議出席
・内
ベトナムの情報化産業のオフショア開発、人材の状況調査
2-8
容
台湾、タイ
・派遣国(都市)台湾(台北)、タイ(バンコク)
・派遣期間
平成21年3月2日~6日
・人
1名
数
・派遣先
アカデミアシニカ(台北)、NECTEC(バンコク)
・内
台湾とタイにおける IT 標準化調査および NECTEC 主催標準化セミナへ
容
の出席
2-9
タイ
・派遣国(都市)タイ(バンコク)
・派遣期間
平成21年3月4日~6日
・人
1名
数
・派遣先
NECTEC(バンコク)
・内
タイにおける IT 標準化調査および NECTEC 主催標準化セミナへの出席
容
-4-
3.アジア各国 IT 関連ニュース速報
平成 21 年度は、232 号から 255 号まで 24 回ニュースを発行した。各号の国別ヘッドライ
ンは以下のとおりである。
4月8日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.232)配信
【中国】
◆[IT インフラ/企業動向:中国移動、純利益が 3 割近く増加]
◆[IT インフラ/企業動向:韓国の 3G 携帯 25 種類が中国進出、三大 3G 標準を全面的にカバ]
◆[市場動向/電子商取引:中小企業のネットマーケティング、取引成立は訪問者の 1%]
◆[標準化:BDA、中国の BD 技術を承認]
◆[企業動向:デル、2009 年度中国での出荷台数を激増]
◆[市場動向:1 月と 2 月の電子製造業の生産と輸出、引き続き大幅に減少]
◆[IT 推進:電信・インターネット・放送のネットワーク融合を推進へ]
【韓国】
◆[電子政府:各種証明書発行、2010 年までに 100%オンライン化]
◆[IT 政策:中小パソコン業者、公共市場での競争力強化支援]
◆[セキュリティ/IT 政策:韓国のセキュリティサーバ普及率世界 16 位に]
◆[国際連携:韓国製 ATM 機、インドを目指す]
【マレーシア】
◆[IT 振興:PIKOM が政府に ICT とバイオ技術の役割見直しを要求]
◆[IT インフラ:P1 社、WiMAX をペナンに拡大]
【ブルネイ】
◆[電子政府:2,588 万ブルネイドルのオンラインサービス構築に調印]
【タイ】
◆[IT 人材:世界のトップクラスを目指す BPO センタ構想]
◆[企業動向:タイにおけるマイクロソフト活動状況]
◆[IT 政策:タイ政府が民間と協力し「ソフトウェア知的財産権保護キャンペーン 2009」
を実施中]
-5-
【フィリピン】
◆[市場動向:フィリピンのブロードバンドサービス加入数は 2008 年末で合計 123 万件]
◆[市場動向:アジア太平洋地区でのグリーン IT の動機は社会的責任よりもコスト]
◆[IT 振興/企業動向:マイクロソフトと教育省(DOED)、Partner in Learning の契約を更
新]
◆[市場動向:セブの BPO 産業は堅調]
【インドネシア】
◆[企業動向:HP、2008 年第 3 四半期における同国のワークステーション市場 75%を占める]
◆[企業動向:NEC、インドネシア-香港間の光海底ケーブルシステム建設契約に調印]
【ベトナム】
◆[国際連携/電子政府:シンガポール ICT 業界団体が越電子政府構築支援]
◆[企業動向:NTT コムの合弁会社、ハノイにデータセンタを開設]
◆[企業動向:星、泰、馬、越の企業がデータセンタ連合創設へ]
◆[電子商取引:Smartlink と MasterCard、オンライン決済ポータル開設へ]
◆[IT 振興:ベトナム研究教育ネットワークの評価会合開催]
◆[市場動向:ベトナム、ソフトウェアのアウトソーシングでトップ 10 位内]
◆[市場動向:ベトナム携帯普及率、中国・インドを越える]
◆[企業動向:IBM が携帯電話の GTEL 社に協力]
◆[セキュリティ:ウイルス被害は 30 兆ドン]
◆[企業動向:Softbank China & India Holdings 他が地場検索エンジンに投資]
◆[IT 政策:プリペイド式携帯、政府管理の厳格化]
◆[企業動向:FPT とイスラエル企業が統計総局と契約]
◆[市場動向:国際通信連合の ICT 発展指標、ベトナムは 92 位]
◆[その他:インドがベトナム製 CD-R に反ダンピング課税]
◆[その他:日本政府、832 億円の円借款供与]
【カンボジア】
◆[電子政府:通関システムの整備始まる]
◆[IT インフラ/国際連携:カンボジア-ラオス間の光ファイバーケーブル接続、始動]
【スリランカ】
◆[IT インフラ:ITU と共催で、4 月 7 日-10 日に世界通信フォーラムを開催]
-6-
【パキスタン】
◆[電子政府:イスラマバード市民向けウェブ行政サービスを開始]
4 月 22 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.233)配信
【中国】
◆[企業動向:グーグルが無料音楽検索サービスを開始、百度に対抗]
◆[市場動向:電子ペーパが年末に大量生産に入る見通し]
◆[市場動向:液晶パネルの輸出入額が 4 割以上減少]
◆[企業動向:中国電信の年間利益は中国移動の 3 日分に過ぎず]
◆[IT 政策:3G の三ヵ年計画、投資額 4,000 億元、加入者 1.5 億人]
◆[市場動向:電子業界は生産・輸出とも下降、通信業界は3G 頼み]
◆[法制度:ネット上の動画配信の規制強化]
◆[IT インフラ:“3G 元年”ソフト人材ニーズは 20 万人]
◆[企業動向:中国移動、G3 ネットブックで TD 加入者獲得へ]
【台湾】
◆[セキュリティ:台湾での 2009 年第 1 四半期における悪性ソフトウェア攻撃 3400 万件]
◆[市場動向:2009 年台湾ノートパソコン市場の 37%をネットブックが占める]
◆[市場動向:台湾ノートパソコン製造業ランキングはたぶん入れ替わる]
【韓国】
◆[電子政府:電子政府モジュールに韓国製ソフトウェアの採択が急増]
◆[国際連携/企業動向:シスコ、韓国へ 20 億ドル投資]
◆[セキュリティ:知識経済部サイト、ハッキング攻撃に遭う]
◆[企業動向:今年の IT 設備投資は昨年の半分]
◆[企業動向:ソフトウェア業界での下請け悲哀]
【マレーシア】
◆[IT 振興:マレーシアの 2008 年海賊版撲滅活動は低調]
【タイ】
◆[IT 政策:IPD(タイ工業省産業推進局)と TOT 株式会社(タイ最大の固定電話事業者)
は「IT を通じた中小企業競争力強化プロジェクト」をスタート]
◆[企業動向:True Online 社はタイ最速のブロードバンドサービスを開始]
◆[IT インフラ:TOT 株式会社(タイ最大の固定電話事業者)の IP ネットワーク敷設事業
-7-
者入札結果]
【フィリピン】
◆[セキュリティ:外務省のコンピュータ、ハッキングされる]
◆[市場動向:世界金融危機でパソコン売上げが減少]
◆[市場動向:WiMAX の実用化が始まる]
【インドネシア】
◆[IT 振興:OSS、20 の政府機関に導入予定]
◆[国際連携:日本政府の対インドネシア円借款供与、総額約 712 億円]
【ベトナム】
◆[企業動向:台湾の中華電信、通信キャリアへの出資を検討]
◆[市場動向:ネットワーク化準備度指数でベトナムは 70 位]
◆[企業動向:NEC が GTEL 社から通信システム受注]
◆[企業動向:情報通信省が 3G 事業者免許の審査結果を公表]
◆[電子政府:首相が 2010 年までの電子政府計画承認]
◆[IT 政策:ソフトウェア・コンテンツ発展計画の予算額発表]
◆[企業動向:携帯電話サービス事業、8 社目が申請]
◆[市場動向:インターネット利用時間が 2006 年比で倍増]
◆[IT 政策:政策諮問機関が IT 強国に向けた政策提言策定へ]
◆[企業動向/セキュリティ:米 SonicWall、ベトナム展開]
◆[企業動向/IT 人材:インテル、低価格パソコンを教員や学生に供与]
◆[IT 人材:情報通信省がオンライン IT 学校開校]
◆[IT 振興:災害対策で衛星利用の情報網]
◆[IT 人材/企業動向:Sun Microsystems、Java 関連技術をベトナム学術機関と共有]
◆[IT 振興:低価格コンピュータの普及推進の動きが活発化]
◆[企業動向:HT Mobile 社、社名変更し事業再スタート]
【カンボジア】
◆[IT 人材:IT 技術者には、もっと実践的な体験が必要]
【パキスタン】
◆[電子政府:なかなか進まないシンド州の電子政府]
-8-
5 月 13 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.234)配信
【中国】
◆[電子商取引:アリババがインド・日本の B2B 事業拡大を計画]
◆[企業動向:百度は日本でモバイル検索に進出]
◆[IT インフラ:世界最大規模の IPv6 網、端末不足がネック]
◆[企業動向:中国移動が台湾 Far Easton Telecom に出資]
◆[法制度:電子商取引上の紛争はオンラインで仲裁が可能に]
◆[市場動向:グーグルやマイクロソフトが中国モバイル検索市場への攻勢を強める]
◆[企業動向:中国聯通 UPhone VS 中国移動 OPhone]
◆[企業動向:広電総局と中国移動が CMMB+TD 端末で提携]
【台湾】
◆[企業動向:Yahoo! 台湾、利益のない 9 サービスを終了]
◆[市場動向:台湾ネットワーク部品メーカは 2009 年第 2 四半期を楽観]
【韓国】
◆[セキュリティ:豚インフルエンザに関連した悪性コード、オンライン上で流行]
◆[IT 政策/OSS:OSS 基盤のデジタル教科書事業拡大]
【マレーシア】
◆[IT 振興:科学技術改革省に ICT 案件対応のタスクフォースを設置]
◆[セキュリティ:悪質なコードが 2008 年に記録的な増加]
◆[IT 振興:小規模補正予算で ICT 業界にかすかな微笑み]
【タイ】
◆[IT 政策:MICT は「e-Government ロードマップ」を策定中]
◆[IT 政策:「タイ ICT 委員会(ICT Council of Thailand)」の設立準備状況]
◆[IT 政策:「コミュニティと国民のためのコンピュータプロジェクト」について]
【フィリピン】
◆[IT 動向:主要都市でのインターネット利用状況]
◆[IT 振興:「世界経済フォーラム」による Network Readiness Indicator(NRI で)、フィリ
ピンは 2 年連続で順位を落とし 85 位]
◆[市場動向/企業動向:インドの BPO 企業がフィリピン国内での事業拡大]
-9-
【インドネシア】
◆[企業動向:IBM、e-office ソリューション売上げ増加]
【ベトナム】
◆[企業動向:Samsung Electronics が携帯電話端末生産開始]
◆[電子商取引:EcomViet が電子商取引ポータルサイト新設]
◆[企業動向/人材育成:パナソニックが企業内大学を設立]
◆[IT 人材育成:Binh Duong 省に大学を建設、IT 学部も]
◆[IT 振興/IT 政策:農村地域でインターネット普及プロジェクト、ビル・ゲーツ財団が支
援]
◆[企業動向/国際連携:Viettel、カンボジアのネット接続を支援]
◆[IT 振興:「越日裾野産業団地」が着工]
◆[企業動向:日-越企業が共同で携帯ゲームソフト配信事業開始]
【カンボジア】
◆[IT 振興:ソフト海賊版と戦って得る成果]
◆[国際連携:日本政府、ICT 支援を約束]
【スリランカ】
◆[IT 振興/企業動向:Microsoft、無料ソフトウェアを全ての国立大学へ]
【ネパール】
◆[IT インフラ:Nepal Telecom、ブロードバンドインターネット接続を拡張]
【パキスタン】
◆[IT 振興:パンジャーブ州首相、IT 化に重点を]
【バングラデシュ】
◆[IT 人材:IT を Secondary School(中等教育)の必修科目に]
◆[IT インフラ:国家 IP バックボーンプロジェクトを開始]
5 月 27 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.235)配信
【中国】
◆[企業動向:中国移動、SNS に進出し、ネット業務でも拡大]
◆[IT インフラ:2012 年北京一般家庭のブロードバンドは 20M 以上に]
-10-
◆[企業動向:中国移動の台湾 Far Easton 出資の内幕]
◆[企業動向:華為とエリクソンがインドで対決]
◆[企業動向:百度が世界ブランドトップ 20 入り、中国企業初]
◆[電子商取引/業界動向:電子商取引の信用システム、年内にも発表]
◆[IT 政策:国務院が家電・自動車の買換え促進を決定]
【台湾】
◆[国際連携:中国企業、台湾へ調達相談続々]
◆[企業動向:Foxconn 社、中国語 iPhone アプリケーションに進出]
◆[IT 政策/市場動向:台湾の 2G 通信業者、政府のライセンスプランに抵抗]
【韓国】
◆[企業動向:PC 購入で、エネルギー節約料金 1 万ウォンをキャッシュバック]
◆[技術動向:韓国のソフトウェア不正コピー率は OECD 加盟国中 23 位]
◆[国際連携:韓国政府発、グリーン IT 関連の技術協力外交が始動]
◆[情報化機関:韓国スマートグリッド協会、正式発足]
◆[OSS/標準化:モバイルプラットフォームで日韓戦]
【マレーシア】
◆[企業動向:Wi-Net 社 10 億リンギットを無線ブロードバンドサービスに投資]
◆[企業動向:日立 GST がウェスタンディジタルのサラワク工場を買収]
【タイ】
◆[IT 政策:MICT 事務次官、2010 年度の MICT 予算を語る]
◆[IT 政策:TOT 株式会社(タイ最大の固定電話事業者)の3G サービスの入札日程]
◆[IT 人材:労働省は Microsoft(Thailand)、Kenan 研究所との協力による人材育成プロジ
ェクトを公表した]
【フィリピン】
◆[企業動向:アヤラ財閥のアウトソーシング事業部門は不況下でも強気]
◆[IT 振興:科学技術省(DOST)が科学高校(サイエンス・ハイスクール)によるロボットコン
ペティション開催検討]
【インドネシア】
◆[IT インフラ:Telkom 社、CDMA 事業者へ名乗り出る]
◆[企業動向:富士通インドネシア、生産管理システム販売で、現地アストラグラフィアイ
-11-
ンフォメーションテクノロジー社と提携]
【ベトナム】
◆[企業動向:Ericsson がダナンに事務所設立]
◆[電子政府:ホーチミンシティで電子税関ソフトウェア販売詐欺が横行]
◆[企業動向:Intel の低価格パソコン Nettop、ベトナムでの売上げ好調]
◆[市場動向:携帯電話での農産物売買システム開発]
◆[電子政府:行政手続き資料のネット公開を義務付け]
◆[企業動向:米 GES 社がホーチミンシティに半導体技術センタ]
◆[電子政府:首相が全閣僚にコンピュータの使用を指示]
◆[市場動向:100 世帯に対し 105 台の電話が普及]
◆[企業動向:ハイフォンで IPTV サービスを開始]
◆[市場動向:2008 年の海賊版使用率 85%、昨年と同じ]
◆[情報セキュリティ:97%のコンピュータにウィルス感染経験]
◆[IT 人材:FPT 大学建設案件が認可]
【カンボジア】
◆[IT インフラ:光ファイバーケーブルプロジェクトの遅延]
◆[IT 振興:新しい ICT サブワーキンググループを政府が設置]
【バングラデシュ】
◆[企業動向:Microsoft Bangladesh、農村地域の IT リテラシー改善へ]
◆[IT インフラ:第 3 世代携帯電話技術は digital Bangladesh の推進を後押し]
6 月 10 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.236)配信
【中国】
◆[市場動向:中国 3G“鼎立時代”が本格的にスタート]
◆[市場動向/電子商取引:インターネットが販売チャネルとして威力を発揮]
◆[企業動向:中国ソフト大手の NEUSOFT、日本市場へ人的資源の投入拡大]
◆[IT 政策/IT 振興:中国初の IT サービス基準が制定へ]
◆[企業動向:サムソンが中国で液晶モジュール工場建設を計画]
◆[企業動向:華為、中興が世界トップ5入り、エリクソンが首位]
◆[IT 振興:CMMB 産業連盟、年内にも設立、200 社以上が加盟へ]
◆[IT 政策:TD 規格の 4G 化がスタート、来年には大規模試験へ]
◆[市場動向:携帯電話利用者が 6 億 7,900 万人に、固定電話の 2 倍]
-12-
【韓国】
◆[国際連携:2015 年までにアセアン援助を 4 億ドル]
◆[標準化:ETRI、次世代インターネット国際標準を主導]
◆[IT 政策:全省庁の物品管理の電子化]
【マレーシア】
◆[OSS:MDeC がオープンソース活動に 1,000 万リンギットの基金を供給]
◆[市場動向:海賊版、降参させるには程遠い]
◆[市場動向:マレーシアは世界第 3 位のアウトソーシングサービス拠点]
【ブルネイ】
◆[電子政府:ブルネイ、電子政府戦略計画 2009-2014 を発表]
【タイ】
◆[IT 政策:SIPA は regional research center 投資に関し IBM、マイクロソフトと交渉中]
◆[IT 振興:タイと ASEAN の ICT ハブとしてのカオヤイ開発]
◆[電子政府:NSO(統計局)のオンラインサーベイの導入計画]
◆[企業動向:Internet Thailand(Inet)社のクラウドによるセキュリティサービス]
◆[電子政府:GITS 社のクラウドプラットフォームによる e-Government 対応]
【フィリピン】
◆[市場動向:第一四半期の経済成長率は低迷して 0.4%]
◆[情報化機関:上院、ICT 省設立法案の承認を急がされる]
◆[市場動向:ソフトウェア違法コピー率 69%]
【インドネシア】
◆[企業動向/電子政府:インド TCS 社、インドネシア電子政府市場を見据える]
◆[IT インフラ/電子政府:政府、デジタル TV キャンペーン開始]
【ベトナム】
◆[IT 振興:ホアラックハイテクパークに FPT 大キャンパス他設立へ]
◆[企業動向:VinaPhone、8 月 15 日から 3G 事業開始へ]
◆[企業動向:IBM がホーチミンシティに Innovation Center 開設]
◆[IT インフラ/企業動向:アジア海底光ケーブル事業に VNPT が参加]
◆[IT 政策:政府が著作権保護徹底へ、企業にも通達]
◆[IT 政策:2015 年までの IT 人材開発計画発表]
-13-
◆[企業動向:MobiFone と VinaPhone の携帯料金が優勢に]
◆[市場動向:ベトナムがソフトウェア開発における魅力的なアウトソーシング先の第 10
位]
【カンボジア】
◆[IT インフラ:低いインターネット普及率の要因]
◆[IT インフラ:ロシアの VimpelCom 社、9 番目の携帯電話事業者に]
【ネパール】
◆[IT インフラ:2008 年度新規通信回線数、1 日あたり 5,000 回線増加]
【バングラデシュ】
◆[IT インフラ:インターネット普及プロジェクト始動]
6 月 24 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.237)配信
【中国】
◆[法制度:携帯電話の実名登録制、国務院に申請]
◆[企業動向:グーグル、マイクロソフト“Bing”に対抗]
◆[企業動向:グーグルがショッピング検索サービスを発表]
◆[企業動向:中国移動、4G 見据えて LTE 体験テストを実施]
◆[企業動向:iPhone 中国進出の行方、5 年間の販売許可を取得]
◆[法制度:国内販売の全 PC にフィルタリングソフト導入へ]
【台湾】
◆[国際連携:台湾企業、韓国パソコンベンダによる増産で一時的に恩恵]
◆[企業動向:中華テレコム(CHT)はアップル iPhone 3G の販売を 8 月に開始]
【韓国】
◆[国際連携:韓国・米国・日本合同サイバーテロ対応訓練推進]
◆[国際連携:韓国産業財産権法学会、「知的財産政策国際セミナ」開催]
【マレーシア】
◆[セキュリティ:情報セキュリティ製品の国際標準認証取得を強く要請]
◆[企業動向:インテル、操業時のグリーンテクノロジー適用に努力]
-14-
【タイ】
◆[IT 振興:タイ国産ソフトウェア使用奨励キャンペーン]
◆[IT 政策:政府の景気刺激策に、教育省、情報通信技術省(MICT)、科学技術省の3大臣
が IT プロジェクト予算増額要求]
【フィリピン】
◆[企業動向:PLDT がイノベーション・ラボをダバオ市に開設]
◆[IT インフラ/企業動向:PLDT が FTTH でのブロードバンドサービス提供を今年後半から
開始]
◆[企業動向:IBM が中小企業の IT 面の課題についてのコンテスト開催、優勝賞品は 3 万ド
ル相当の IBM 製品とコンサルサービス ]
◆[企業動向:フィリピンのスマートフォン市場に台湾の ACER が参入]
【インドネシア】
◆[企業動向:Telkom 社、2009 年第一四半期の純利益 23.4%減]
◆[IT 振興:バリ島、クリエイティブ産業強化拠点へ]
◆[IT インフラ:ジャカルタ周辺都市部、Wi-Fi ホットスポット増加]
◆[市場動向:オンラインゲームの深刻なビジネス状況]
【ベトナム】
◆[電子政府/企業動向:マイクロソフト幹部が、政府間ネットワーク構築の必要性強調]
◆[電子政府/技術動向:ハノイで GIS を利用した都市管理情報システム建設プロジェクト
実施へ]
◆[企業動向:APTICA 2009 で Viettel 社が受賞]
◆[電子商取引:電子お財布サービス]
◆[企業動向:パナソニックが年末までに 1,000 人の現地従業員採用予定]
◆[法制度:商工省が知財ハンドブックを発行]
◆[企業動向:携帯通信価格値下げ競争に Vietnamobile も参戦]
◆[国際連携/企業動向:ブルネイの地場企業が連携、Internet New City 建設へ]
◆[企業動向:Viettel が Mobifone の比較広告を告発]
【カンボジア】
◆[電子商取引:つながらない e-Commerce]
◆[IT 振興/企業動向:IDG 社、クメール語で PC World などの雑誌を発行予定]
-15-
【ネパール】
◆[IT インフラ:Nepal Telecom 社、システムアップグレードの入札]
【パキスタン】
◆[国際協力/企業動向:通信分野で中国との協力を強化]
【バングラデシュ】
◆[IT インフラ:アジアで最も高額なブロードバンド料金]
7月8日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.238)配信
【中国】
◆[企業動向:ハイアルが 3G ネットブック 1 万台海外受注]
◆[市場動向/企業動向:中国内初の WAPI 携帯、WCDMA もサポート]
◆[技術動向:モバイルインターネットが中国語の時代に]
◆[市場動向:中国の BB 利用者が世界トップ、日本は 3 位]
◆[IT インフラ/電子商取引:上海の都市光ネットワークが e コマースの発展を支援]
◆[企業動向/電子商取引:アリババ、インドでの登録会員数 100 万社を突破]
◆[企業動向:三大通信キャリア、来年末には 3G インフラ構築完了]
【台湾】
◆[市場動向:DELL は価格表示ミスの埋め合わせに 1,000 台湾元のクーポン券を配布]
【韓国】
◆[企業動向:海外進出中小企業、技術流出の被害続出]
◆[IT 政策:次世代電子貿易システムを 2012 年までに構築]
◆[情報化機関:ソフトウェア受発注時の法的問題対処法を指導]
【マレーシア】
◆[セキュリティ/法制度:個人データ保護法の審議を開始予定]
◆[環境・リサイクル:IT 幹部はグリーン IT 戦略に関心]
【タイ】
◆[IT 政策:ソフトウェア関連プロジェクト 4 千万バーツ予算獲得]
◆[IT 振興:2015 年スタート予定の ASEAN 経済共同体に備える産学の動き]
◆[IT インフラ:3G ライセンス発行が遅れているタイ]
-16-
◆[IT インフラ:タイ政府によるブロードバンド料金値下げ交渉]
【フィリピン】
◆[企業動向:IPVG がプルデンシャル・ベトナム・ファイナンスから業務受託]
◆[IT 振興:BPA/P が 2011 年までのフィリピン O&O 産業の売上見通しを下方修正]
◆[環境・リサイクル:Smart 社が燃料電池技術を採用]
◆[IT 振興:フィリピン 2010 年総選挙のコンピュータ化は白紙化の危機?]
【インドネシア】
◆[国際連携:世界銀行、地方の固定電話回線とインターネットアクセスに無償援助]
【ベトナム】
◆[市場動向:中国のノンブランド携帯端末が人気]
◆[企業動向:携帯電話サービス3社の、サービス品質はほぼ同じとの評価]
◆[ITインフラ:通信インフラの再構築に課題]
◆[企業動向:G-Telが来月からサービス開始]
◆[企業動向/電子商取引:サイバーエージェント、eコマース企業に出資]
◆[市場動向:6 月に新規電話加入が急増]
◆[IT 政策:プリペイド式 SIM カード、1 キャリアにつき 1 人 3 枚まで]
【カンボジア】
◆[企業動向:銀行勘定系システム Flexcube を National Bank of Cambodia などが採用]
【スリランカ】
◆[IT 振興/国際連携:IT 分野への投資奨励活動を開始]
◆[IT 人材:Open University、ソフトウェアエンジニアリング学部を設置]
7 月 22 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.239)配信
【中国】
◆[IT インフラ:地デジ、今年 100 都市で放送開始]
◆[企業動向:エリクソンと中国キャリア、総額 116 億元の協議書]
◆[市場動向:通信設備投資のピーク、下半期には終りに近づく]
◆[企業動向/電子商取引:支付宝が PayPal を超え世界最大の電子決済企業に]
◆[企業動向:2009 年電子情報企業トップ 100 社を発表]
◆[企業動向:華為が LTE の商用を発表]
-17-
【台湾】
◆[IT 政策:台湾当局、小売業者向け e-オペレーション補助金を準備]
【韓国】
◆[セキュリティ:DDos 攻撃、「情報化大国」をふらふらに、政府は無策]
◆[セキュリティ:事態の終結、9 個の寄生サイトを遮断]
◆[法制度:国家ネッワークの乱開発を憂慮、国が地方の通信網構築管理を放棄]
◆[IT 政策:情報化予算、3 年連続減額]
【マレーシア】
◆[セキュリティ/法制度:個人情報保護法の適用は民間部門のみ]
【タイ】
◆[IT 振興:タイソフトウェア輸出推進協会、アジア大洋州地域への輸出強化]
◆[企業動向:TRUE 社オンラインゲーム事業の最新情報]
◆[IT インフラ:教育省 SchoolNet アップグレードプロジェクトの紹介]
◆[IT 振興:中小ソフトウェア企業の政府事業への参画支援プロジェクト]
【インドネシア】
◆[電子商取引:電子マネーに関する規則発効、利用者増加に期待]
◆[その他:ユドヨノ大統領、再選確実に]
【ベトナム】
◆[市場動向/企業動向:電話加入件数 1 億 170 万件 1 人当たり 1.1 件]
◆[技術動向/国際連携:初の衛星画像受信施設まもなく稼動]
◆[企業動向:インテルと FPT、低料金でサーバ貸し出しサービス]
◆[市場動向/IT 振興:ICT 開発度、低所得国ではベトナムがトップ]
◆[企業動向:FPT Telecom、同社最大のデータセンタの運用を開始]
◆[IT 振興:ホーチミンシティで IT 展示会開催]
◆[IT 振興:世界情報技術フォーラムがハノイで開催]
◆[企業動向/電子政府:Microsoft Vietnam が外務省に協力]
◆[市場動向:地場の低価格携帯電話端末の殆どが中国製]
◆[企業動向:サムスン電子、LCD テレビで市場シェア 38%獲得]
◆[企業動向:ブラザー工業、ホーチミンシティに販社設立]
◆[電子政府:電子税関のネットワーク拡充へ]
-18-
【カンボジア】
◆[IT インフラ/国際連携:大メコン圏情報ハイウェイプロジェクト Phase1、終了]
【スリランカ】
◆[IT 振興/企業動向:大統領、現地語インターフェースを高く評価]
【パキスタン】
◆[電子政府:大統領、電子政府は全ての省庁に必要と述べる]
【バングラデシュ】
◆[国際連携:米国、Digital Bangladesh 支援に意欲]
8月5日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.240)配信
【中国】
◆[企業動向:インテルの大連工場、来年下半期に生産開始]
◆[市場動向/技術動向:3G で苦戦の中国移動、目標は 4G に]
◆[IT インフラ:北京、年内にも「無線 LAN 都市」が完成]
◆[市場動向:ネット利用者 3 億 3,800 万人に、半年で 4,000 万人増]
◆[電子商取引:メーカが B2C で直販を開始、量販店に対抗]
◆[企業動向:LG の液晶パネル工場 広州に建設の見通し]
◆[企業動向/IT インフラ:キャリア 3 社、上半期の 3G 投資は 800 億元]
◆[企業動向/電子商取引:中国銀行、アリババの海外進出を支援]
◆[法制度:中央テレビが動画サイト 6 社を権利侵害で訴える]
【台湾】
◆[市場動向:2009 年台湾 WiMAX CPE【注】出荷台数は増加]
【韓国】
◆[企業動向:三星電子、中国 3G 携帯電話市場を攻略]
◆[IT 政策:グリーン IT 政策に事前調整不足で大反発]
◆[IT 政策:RFID リーダ内臓携帯電話、実用化に向けて]
◆[セキュリティ:行政安全部、9 月に国際ハッキング大会を開催]
◆[IT 政策:IT とソフトウェア融合製品の商用化支援事業に 71 分野を選定]
-19-
【マレーシア】
◆[電子政府:トレンガヌ州、InfiNet Wireless 社の高速無線ネットを敷設]
【ブルネイ】
◆[IT 政策:IT 産業庁支援による IT 企業振興]
【タイ】
◆[IT 振興:SIPA(ソフトウェア産業振興庁)とフランス INRETS との ITS 協同研究]
◆[IT 振興:観光産業への IT 導入]
【フィリピン】
◆[企業動向:スマート社が MiMAX トライアルサービス開始]
◆[セキュリティ/電子政府:電子署名が正式制度化]
◆[企業動向:スマート社と NTT ドコモがアイルランド船舶携帯通信企業に追加出資]
◆[情報化機関:国家情報通信技術委員会 CICT に新コミッショナ任命]
【インドネシア】
◆[市場動向:2009 年インドネシア PC 市場、ノンブランドデスクトップ PC 売上の割合が低
下]
◆[IT 人材:インドネシアの通信と IT セクタ、2009 年給与調査]
【ベトナム】
◆[セキュリティ:企業の 40%がファイアウォールを未設置]
◆[企業動向:G-TEL Mobile がサービスを開始、ブランド名 Beeline]
◆[電子政府:ドンナイ省とビンズオン省で電子通関手続き開始へ]
◆[企業動向:FPT グループ、中間決算で前年同期 22%増]
◆[IT 振興/企業動向:CMMI-5 普及に FPT Software が協力]
◆[市場動向:今年のソフトウェア産業の成長率、予測は 10%]
◆[市場動向:携帯電話加入者数、ベトナムはアジア第 6 位]
◆[企業動向:Nokia Siemens Networks、Viettel から 3G 無線通信網受注]
◆[電子政府:利用率が低い国家公務員の電子メール]
◆[電子商取引:B2B サイト「アリババ」に 10 万社以上のベトナム企業]
◆[IT 政策:デジタル放送への移行、2020 年までの完了が目標]
◆[IT 政策:通信網整備のガイドラインを首相が承認]
◆[セキュリティ:クリック詐欺発生件数で世界ワースト 1 位]
◆[セキュリティ:刑法改正、ハイテク犯罪の罰則強化]
-20-
【カンボジア】
◆[IT 振興/国際連携:証券取引所、IT 機材に少なくとも 900 万ドルが必要]
【スリランカ】
◆[市場動向:IT と IT 活用サービス産業の輸出高に占める割合、5 位に上昇]
【パキスタン】
◆[OSS/国際連携/IT 人材:大学における OSS を使った新ソフトウェア工学教育]
◆[電子政府:刑務所情報システム、指紋認証技術を導入して改良]
8 月 19 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.241)配信
【中国】
◆[企業動向:ソニーエリクソン、来年 TD-SCDMA 携帯電話発売へ]
◆[企業動向:大唐移動、11 省の TD-SCDMA ネットワーク構築へ]
◆[市場動向:携帯電話の普及率、100 人あたり 52.5 台に]
◆[市場動向/企業動向:百度、ネット広告でシェア 1 位 新浪・捜狐はダウン]
◆[市場動向/電子商取引:ネット上で家電の販売好調]
◆[市場動向/企業動向:検索エンジンの百度、シェアが世界 2 位に]
【台湾】
◆[市場動向:2010 年台湾からのノートブックパソコン出荷台数は 13-26%増]
【韓国】
◆[IT 政策:教育行政情報システム(NEIS)全面改訂]
◆[セキュリティ:IT セキュリティ業界、無料ワクチン配布競争激化]
◆[IT 政策:国家情報化計画、毎年 4 月 30 日までに提出のこと]
◆[国際連携:第 4 回韓中電波会議が済州島で開催]
【モンゴル】
◆[IT 振興:CRC が IT 用語を統一]
◆[IT 振興:ナショナルデータセンタ(NDC)の設立]
【マレーシア】
◆[セキュリティ:ナジブ首相が、政府はインターネット検閲を行うつもりはないと表明]
◆[IT インフラ:情報通信・文化大臣、WiMAX 免許事業者に早期展開を指示]
-21-
【タイ】
◆[IT 振興:ICT 業界が地域連携を深める MOU を締結]
◆[IT 振興:商務省の e-Marketing の振興策]
◆[IT 振興:タイソフトウェア産業への資金支援]
◆[IT 振興:MICT の e-Government 促進予算]
◆[企業動向:IBM のファイナンシングはタイにも恩恵]
【フィリピン】
◆[情報インフラ:携帯電話の通話料金課金単位が 12 月から 6 秒毎に]
◆[情報化機関:大統領が施政方針演説で情報通信技術省(DICT)設立の必要性に言及]
【インドネシア】
◆[企業動向:中小企業向けサーバの販売開始]
◆[IT インフラ:国家 WiMAX 入札が開始]
◆[IT インフラ:Telkom 社、固定無線アクセス公衆電話を敷設]
【ベトナム】
◆[IT 振興:Internet New City ビルが 2011 年 6 月に完成]
◆[企業動向:VNPT とインテルが提携]
◆[企業動向/電子政府:日本の GMO グローバルサイン社とベトナムの V-SIGN 社が提携]
◆[国際連携:Business Software Alliance(BSA)に 2 組織が加盟]
【カンボジア】
◆[IT インフラ: Millicom 社、カンボジアの携帯電話事業を売却]
【スリランカ】
◆[市場動向:IT アウトソーシングサービスで 16 位に]
【パキスタン】
◆[IT 政策:政府は IT 産業を発展させる政策を検討]
◆[電子政府:農業従事者データベースを開発]
【バングラデシュ】
◆[IT 政策:Digital Bangladesh 政策では、政府の電子化が必要]
-22-
9月2日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.242)配信
【中国】
◆[IT 政策/市場動向:3G ユーザ数 3 年で 2 億 4 千万人目指す]
◆[法制度/セキュリティ:国内初の「インターネット管理・法律研究センタ」創立]
◆[企業動向:中国のネット企業、金融危機下でも急成長]
◆[企業動向:中国移動の 3G ユーザ数、依然として 100 万人足らず]
◆[電子商取引:ネットショッピング、内需拡大の重要な牽引役に]
【韓国】
◆[国際連携/標準化:2010 年から 2 年間、韓国が ISO 理事国として活動]
◆[IT 政策:国家情報化戦略委員会、民間委員を 9 月始めに確定]
◆[情報化機関:情報通信産業振興院(NIPA)の設立]
【マレーシア】
◆[セキュリティ:政府はインターネットの悪影響を継続研究]
◆[市場動向:アウトソーシング産業の収入は今年 11 億米ドルに上昇と期待]
◆[電子政府:企業番号で政府とのビジネスを効率化]
【タイ】
◆[IT 政策:次期 ICT マスタプラン内閣承認]
【フィリピン】
◆[IT 人材:技術者・科学者の育成強化へ]
◆[IT 振興:CICT がフィリピン各地で ICT 振興イベントを開催]
◆[IT 振興:科学技術省がラグナにテクノロジー・インキュベーション施設計画]
【インドネシア】
◆[市場動向:2009 年の PC 売上台数、前年比 15%増の見込み]
◆[企業動向:NEC インドネシア社、Bakrie Telecom 社より IP ネットワーク拡張プロジェ
クトを受注]
【ベトナム】
◆[企業動向:通信 4 社に 3G 事業権]
◆[IT 人材:FPT 大学着工、日本企業が設計]
-23-
【カンボジア】
◆[電子政府:電子政府ガイドラインの発表]
【スリランカ】
◆[IT インフラ:紛争地域となった北部、東部の通信事業に 3,000 万ドルを投資]
【パキスタン】
◆[セキュリティ:Microsoft、ソフトウェア著作権侵害のワークショップ開催]
【バングラデシュ】
◆[人材育成/国際連携:史上初の ICT 大学設立]
9 月 16 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.243)配信
【中国】
◆[IT インフラ:中国電信、インドとの光伝送システムを開通]
◆[企業動向:ソニーエリクソン、中国を開発と生産の中心に]
◆[企業動向:中国電信の上期純利益、中国移動の 1/6 にも満たず]
◆[企業動向:中国移動、携帯 OS を発表]
◆[市場動向:中国、IPv6 の普及を促進 2 年以内に商用化へ]
◆[市場動向:北京で、デジタルテレビ産業パークが起工]
【台湾】
◆[企業動向:中国電信公司、台湾企業との強力なパートナーシップを望む]
◆[企業動向:Yahoo 台湾、グローバルニュースプラットフォームを構築]
【韓国】
◆[IT 政策:e-learning 産業発展法の全面改訂]
◆[国際連携:調達庁の「ナラジャントー」ベトナム進出]
◆[市場動向:8 月の韓国携帯電話販売市場、三星が優勢]
◆[IT 政策:李大統領、「IT Korea 5 大未来戦略」を発表]
◆[IT 政策:「IT Korea 5 大未来戦略」を産業界はどう見ているか]
【マレーシア】
◆[IT 振興:政府は IT 投資を進めるべき]
◆[セキュリティ:ウェブサイトオーナはハッカー攻撃から自身を守れ]
-24-
【タイ】
◆[IT 政策:予算 180 億バーツ「Creative Thailand」戦略]
【フィリピン】
◆[電子政府:フィリピンで e パスポート導入]
◆[情報化機関:国家通信委員会(NTC)新委員長任命]
◆[国際連携:NASSCOM と BPA/P が協力関係をさらに強化で合意]
【インドネシア】
◆[IT インフラ:国家 WiMAX 入札業者決定、最低落札総価格の 9 倍に]
◆[IT インフラ:国際線バックボーンが依然不十分]
【ベトナム】
◆[IT インフラ/IT 政策:民間企業の通信インフラへの投資が認可]
◆[電子政府:オンラインの税申告システム、年末まで試験導入]
◆[IT 人材:ホーチミンシティで女性向け IT 就職展]
◆[企業動向:海賊版ソフト使用で外資系摘発]
◆[IT 振興:Le Doan Hop 情報通信相「ベトナムは ICT 大国を目指す」]
◆[市場動向:ソフトウェア産業、人材育成を通じた生産性向上が不可欠]
◆[IT 政策:SIM 所有枚数の制限を延期]
◆[企業動向:ソフトウェア産業、潜在力はあるが課題も山積み]
◆[IT インフラ:仮想通信の 3G サービス、来年 3 月までに]
◆[企業動向:韓国 SK Telecom と SPT、協力関係解消の見通し]
◆[企業動向:日本企業のソフト開発外部委託先、ベトナムは 3 位]
◆[IT 振興:途上国のための IT 会議 WITFOR が閉会]
◆[その他:日越経済連携協定
きょう交換公文調印]
【カンボジア】
◆[IT インフラ:激化する携帯電話の価格競争]
【バングラデシュ】
◆[IT インフラ:第 3 世代携帯電話事業の認可を追加発行]
◆[IT インフラ:インド大手通信事業者が光ファイバー網敷設を提案]
-25-
10 月 7 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.244)配信
【中国】
◆[企業動向:華為、LTE 特許 147 件で世界 4 位]
◆[市場動向:世界初の 3G 対応電子書籍リーダが発売へ]
◆[企業動向:レノボ、中国移動と開発した OPhone を発表]
◆[技術動向:中国、センサネットワークの標準化へ]
◆[技術動向:次世代ディスク規格 CBHD、急速な発展段階に]
【台湾】
◆[市場動向:グローバルモバイル社、2010 年に台湾で WiMAX 開始]
【韓国】
◆[市場動向:インターネット電話へ番号移動が加速]
◆[IT 政策:IT 未来戦略討論会で政府、大企業に対する多様な質疑応答]
【マレーシア】
◆[電子政府:MAMPU、マッキンゼーレポートに異議あり]
◆[電子政府/セキュリティ:被雇用者積立基金オンラインと e-サービス]
【タイ】
◆[IT 政策:creative economy 創出のための知的財産保護政策]
◆[IT 振興:オープンソースソフトウェアに係る新推進団体設立]
◆[市場動向:IT 市場に対する IT 産業界のコメント]
【フィリピン】
◆[企業動向/市場動向:グローブ・テレコム社の WiMAX、年内にフィリピン全国規模へ]
◆[市場動向:フィリピンのインターネットユーザ数は 2012 年に 3,000 万人に]
◆[IT 振興/企業動向:16 億ペソの生体認証プロジェクトを日系ジョイントベンチャが落札]
◆[IT 振興:公立学校のインターネット接続推進に 11 億ペソ]
◆[IT 振興:フィリピン、世界の IT 競争力ランキングでの順位後退]
【インドネシア】
◆[企業動向:Acer 社、インドネシアのノートブック市場で急成長]
◆[その他:EIU の IT 産業競争力インデックス、インドネシアは 66 ヵ国中 59 位]
-26-
【ベトナム】
◆[企業動向/市場動向:ベトナム通信市場に外国企業が関心]
◆[電子政府:インターネット入札の試行始まる]
◆[e-Learning:ベトナム、教育用電子図書館を構築へ]
◆[企業動向:固定通信サービス会社、新たに正式認可]
◆[企業動向/電子商取引:FPT Software、ニッセンと過去最大規模のアウトソーシング契
約]
◆[環境/リサイクル:環境に優しい産業構造転換を発表]
◆[法制度:携帯利用者の情報登録 12 月末までに]
◆[技術動向:VNPT、デジタル署名サービスの提供開始]
◆[IT 政策:携帯電話など中古 IT 製品の輸入禁止へ?]
◆[企業動向:2 社が仮想移動体サービス事業者として認可]
【スリランカ】
◆[企業動向:Millennium IT 社、ロンドン証券取引所の証券取引システムを受注]
【ネパール】
◆[OSS:FOSS ネパール、ソフトウェアフリーダムデイ 2009 を開催]
【パキスタン】
◆[IT 振興/国際連携:ソフトウェアテクノロジーパーク、中国の協力で建設中]
【バングラデシュ】
◆[IT 政策:Telecommunication Law の改正法案がまとまる]
◆[IT 振興/国際連携:Viettel 社、学校、政府のインターネット無料利用へ協力]
10 月 23 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.245)配信
【中国】
◆[市場動向:モバイル TV 端末の販売台数 19 万台に]
◆[IT 政策:外資系企業のオンラインゲーム投資を禁止]
◆[企業動向:韓国 LG、中国初の次世代液晶パネル工場を広州に建設]
◆[市場動向/企業動向:Windows 7、低価格戦略でも正規版購入者は少数]
◆[企業動向:サムスン、蘇州をノートパソコン開発の中心に]
◆[企業動向:グーグルが中国語の携帯電話音声検索を発表]
◆[IT インフラ:上海で 2012 年に FTTH を普及]
-27-
【台湾】
◆[企業動向:三星電子、メモリーカードを台湾で販売開始]
◆[国際連携:台湾の WiMAX 装備事業者、
「ブロードバンド台湾 2009」にて潜在顧客と商談]
【韓国】
◆[IT 政策:2010 年度情報化予算 5.5%の増額]
◆[標準化:ソフトウェア国際標準を強化、韓国企業に素早い対応を要求]
◆[国際連携:李大統領、FTA 締結も目標に「新アジア外交」展開]
◆[IT 政策:「国家情報化戦略委員会」来週にも具体化]
◆[市場動向:LG 電子の製品、日本製を抜いて豪州市場で高い評価]
◆[電子政府/セキュリティ:行政安全部、電子政府用ソフトウェアセキュリティ規格を策
定予定]
【タイ】
◆[IT 振興:第 3 回 Asia Oceania Regional Software Park Forum 開催]
◆[IT 振興:タイソフトウェア産業を先導する全国 6 ヵ所のソフトウェアパーク]
【フィリピン】
◆[企業動向/市場動向:韓国の教育企業がフィリピンのオンライン英語教育子会社に 1 億
ペソの投資]
◆[市場動向:まだまだ多くの学校がコンピュータなし]
◆[企業動向/電子商取引:スマートコミュニケーションズ社がモバイル e コマース推進の
ための資金援助を獲得]
【ベトナム】
◆[企業動向:VIETTEL が世界通信事業者賞 2 部門で最終候補に]
◆[企業動向:NEC、Vinaphone から無線通信システム受注]
◆[企業動向:ERICCSON と Motorola が VinaPhone を 3G で支援]
◆[企業動向:Vietinbank が国内初の電子送金サービス]
◆[IT 人材:2009 年の CIO トップ 10 発表される]
◆[OSS:OSS イベント、ホーチミンシティで開催]
◆[企業動向:Viettel、カンボジアでの事業が好調]
◆[IT 振興:違法コピーによる損害額が年間約 250 億円]
◆[企業動向:SaigonTEL、Thu Thiem Software Park 建設続行へ]
◆[企業動向:SNS のユーザ数、国産 Zing Me が Facebook を越える]
◆[その他:ジェトロハノイセンター内に中小企業支援センター開設]
-28-
【カンボジア】
◆[企業動向:Lenovo 社、ノート PC を販売開始]
【ネパール】
◆[企業動向/国際連携:IT 技術者の日本における就労への取組み]
【パキスタン】
◆[市場動向:パキスタン IT 産業の縮小]
【バングラデシュ】
◆[IT 振興:バングラデシュの情報化に向けて]
◆[セキュリティ/企業動向:Bangladesh Computer Council、Microsoft 社の Security
Cooperation Program を締結]
11 月 11 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.246)配信
【中国】
◆[企業動向:中国移動、モバイルキャリアで営業収入が世界一]
◆[企業動向:「優酷網」携帯に動画アプリ、iPhone にも対応]
◆[技術動向:インターネットテレビの国家標準制定へ]
◆[企業動向:「人人網」がノキアと戦略提携]
◆[IT インフラ:工業情報化部 3G への投資額、今年 961 億元に]
【台湾】
◆[企業動向:IBM チャイナリサーチラボ(CRL)台湾市場にクラウドサービスを台湾へ導入]
【韓国】
◆[電子政府:電子調達システム「ナラジャントー」経済効果は年 8 兆ウォン]
◆[電子政府:オンライン申請一貫サービスの意味と展望]
◆[電子政府:仁川市、「グリーンデータセンター」構築]
◆[企業動向:三星電子、第 3 四半期営業利益が 4 兆ウォン]
◆[IT 政策:大統領 IT 特別補佐官、「韓国政府の IT 政策の目標は IT 強国名誉挽回」]
◆[市場動向:情報化で生活の質が向上 73%回答]
◆[セキュリティ:KT の「クリーンゾーン」を使えば、DDos 攻撃を防げる]
◆[法制度:紙無き電子訴訟制度の時代の到来]
◆[情報化機関:IT で先進韓国を牽引するシンクタンクが発足]
-29-
【タイ】
◆[IT 振興:新知的財産保護法]
【フィリピン】
◆[企業動向:SCS コンピュータシステムズ社、アヤラ・システムズ・テクノロジー社の持
ち株比率を 51%に]
◆[企業動向/市場動向:グローブ社、ワイヤレスブロードバンド売上げ好調で基地増設]
◆[IT 振興:世界のアウトソーシング拠点都市ランキング、マニラが 4 位、セブも新興都市
として 2 年連続トップ]
【インドネシア】
◆[電子政府:投資のための国家シングルウインドー構築へ]
◆[市場動向:インドネシアのストレージ市場拡大]
◆[企業動向:Telkom 社、2010 年第一四半期より同国初の WiMAX サービス開始]
【ベトナム】
◆[企業動向:大和コンピューターのベトナム拠点解散へ]
◆[IT 政策:政府が携帯電話会社の販促キャンペーン合戦に歯止め]
◆[企業動向:VIETTEL、バングラ進出に意欲]
◆[IT 政策:ICT 立国政策草案に関する意見聴取会合開催]
◆[IT 振興:IT 競争力指数 56 位、昨年から 5 ランクアップ]
◆[企業動向:NTT コムと VNPT がデータセンタ開所]
◆[企業動向:VIETTEL が 12 月に 3G サービス開始へ]
◆[市場動向:パソコン周辺機器や携帯電話の価格が高騰]
【カンボジア】
◆[企業動向:携帯電話による支払いサービス WING を Mfone が採用]
◆[IT インフラ:急成長の携帯電話]
【ラオス】
◆[企業動向:Lao Telecom 社、SEA Games に向けた通信インフラを整備]
◆[IT 振興:ビエンチャンで情報通信大臣会合開催]
◆[企業動向: Unitel Mobile が携帯電話サービススタート]
【スリランカ】
◆[IT 政策:e-Sri Lanka プロジェクト、称賛を受ける]
-30-
【パキスタン】
◆[IT インフラ:通信分野拡大のための総合計画を準備中]
【バングラデシュ】
◆[電子商取引:オンライン取引、支払いシステムの導入始まる]
11 月 25 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.247)配信
【中国】
◆[電子商取引:卓越アマゾン、総合 B2C オンラインショップに]
◆[電子商取引/IT インフラ:アリババ、インターネット基礎インフラに 3 億元投資]
◆[IT インフラ:上海万博、来場客は無料で 4G 体験]
◆[企業動向/IT インフラ:北京移動、TD-SCDMA 無線 LAN 対応の固定電話機を無償提供]
◆[電子政府/IT インフラ:北京、世界最大の無線電子政府網完成]
◆[電子商取引:携帯書籍、今年売上が 5,898 万元に]
◆[企業動向/環境:中国移動、3 年以内に電気使用量 20%削減]
【台湾】
◆[市場動向:ネットブックが台湾ノートパソコン市場の 40%以上を占める]
◆[IT 政策:2010 年にスマートグリット施策発表]
【韓国】
◆[情報化機関:グリーン投資韓国フォーラム 11 月 19 日発足]
◆[セキュリティ/IT 政策:国家情報化予算の 15%を情報セキュリティに]
◆[企業動向:KEPKO、スマートグリッド研究センタ設立]
【タイ】
◆[IT 振興:教育省 PC 入札案件]
【フィリピン】
◆[市場動向:フィリピンの世界アウトソーシング市場シェアは将来落ち込むか?]
◆[企業動向/市場動向:米国ネットスイート社がクラウドコンピューティングのフィリピ
ン事業拡充]
◆[IT 振興:科学技術省(DoST)ナノテクロードマップを発表]
-31-
【インドネシア】
◆[電子政府:政府、ICT セキュリティラボ設置を検討]
◆[その他:通信情報大臣に Tifatul Sembiring 氏が任命]
【ベトナム】
◆[企業動向:Saigon Hi-tech Park、7 周年]
◆[IT 振興/国際協力:ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団、コンピュータを贈呈]
◆[市場動向:ハノイ市内のインターネットカフェ、違法コピーの検査実施]
◆[企業動向:パソナテック、日系企業向けの給与計算ソフト販売]
◆[電子政府:行政手続きに関する国家データベース公開]
◆[電子政府:国会議員と意見交換サイト、英国企業が技術支援]
◆[セキュリティ:ベトナムがクリック詐欺のターゲットに]
◆[市場動向:道路の自動料金収受システム(ETC)計画]
◆[IT 政策:ハノイ市、ネットゲーム規制のためのソフトウェア導入検討]
◆[企業動向:Samsung の携帯電話生産工場が正式稼動]
◆[その他:海外 NGO の援助金に関する規則が公布]
【カンボジア】
◆[IT インフラ:政府、携帯電話の最低料金を設定か]
【ラオス】
◆[企業動向:通信 TIGO 社、奨学金給付を開始]
【スリランカ】
◆[IT 人材:農村地域の学生に JAVA 研修を実施]
【ネパール】
◆[IT 人材:学生 2,000 人にコンピュータの利用機会を提供]
【バングラデシュ】
◆[IT インフラ/企業動向/国際連携:KDDI、通信市場へ参入]
◆[市場動向/IT 振興:「Way to Digital Bangladesh」イベントの開催]
-32-
12 月 16 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.248)配信
【中国】
◆[企業動向:デル、中国でスマートフォン発売]
◆[市場動向/企業動向:華為、移動通信機器で世界第 2 位に]
◆[市場動向/企業動向:華為、欧米の LTE 市場に進出]
◆[電子商取引: オンラインサイト、携帯・パソコン販売数が激増]
◆[市場動向:携帯ニュースの閲覧者 5 千万人を突破]
◆[市場動向:中国の携帯インターネットユーザ数、2 億人突破目前]
◆[市場動向:台湾に TD-SCDMA 試験網が開通]
◆[市場動向:シンガポールのネット企業 30 社が一斉に中国進出]
【台湾】
◆[国際連携:Chaiwan(中国と台湾)が電子ブックで協力]
◆[市場動向:2009 年第 3 四半期、台湾のスマートフォン IC チップ出荷 30%増]
【韓国】
◆[国際連携:モンゴルの上級公務員 15 人、行政安全部で研修]
◆[法制度:電子税金計算書の全面義務化、1 年延期]
◆[市場動向:韓国内のインターネットショップ数が 7 万突破]
【タイ】
◆[IT 振興:ナショナルシングルウィンドー(National Single Window, NSW) プロジェ
クト]
◆[IT 振興:SIPA(ソフトウェア産業振興庁)の来年度政策]
【フィリピン】
◆[企業動向/市場動向:フィリピンのモバイルブロードバンド利用、近隣諸国より遅れ気
味]
◆[企業動向/市場動向:フィリピン BPO 企業が米国企業を買収]
◆[IT 動向/企業動向:フィリピン公共部門の IT 支出は 2011 年に 5.8 億ドルへ]
【インドネシア】
◆[電子政府:ジャカルタ市納税電子申告システム、2010 年まで延期]
◆[IT 政策:情報及び電子商取引法に関するセミナ開催]
◆[IT 市場:2008 年の ICT 支出、100 兆ルピアに達す]
-33-
◆[市場動向:HP、インドネシアの PC 市場をリード]
【ベトナム】
◆[企業動向:IBS 社、オフショア開発センタを開設]
◆[OSS:2010 年中に教育・訓練施設で OSS 利活用]
◆[企業動向:日本工営の子会社 DSI、即戦力の人材供給]
◆[企業動向:SK Telecom と Saigon Postel、事業形態を JV へ]
◆[電子政府/IT 振興:省庁の ICT 利活用度、商工省が第一位]
【ラオス】
◆[企業動向:たちかわ IT 交流会、ビーラオ社と支部契約]
【パキスタン】
◆[IT 政策:ICT タスクフォース、IT 政策最終案を提出]
◆[IT 政策/IT 振興:パンジャーブ州、公立校にコンピュータ教室を設置]
【バングラデシュ】
◆[市場動向:画像、アニメの輸出を今後 5 年で 300 万ドルへ]
12 月 24 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.249)配信
【中国】
◆[企業動向:中興通信、ボーダフォンとの LTE 提携を推進]
◆[市場動向:3G 携帯の販売競争激化、市場は 2 極分化へ]
◆[市場動向:PC 大手
携帯端末市場に一斉進出]
◆[技術動向:センシングネット技術産業連盟の発足準備グループが北京で成立]
◆[企業動向:携帯メーカ「dopod」、来年 TD 携帯を 6 機種発売]
◆[市場動向: 3G 元年の今年、通信市場の爆発的な成長は無し]
◆[技術動向:インターネットテレビの規格
来年にも登場]
【韓国】
◆[IT 政策:3,000 億ウォンの投入の「教科・教室制」が暗礁]
◆[企業動向:Microsoft 社は Daum 社と共同で韓国内検索市場へ進出]
◆[IT 政策:ソフトウェアサービスモデル事業化が難航]
◆[市場動向:専門家対象アンケートで「2010 年韓国内のスマートフォンは 100 万台以上」]
◆[情報化機関:政府傘下機関、RFID/USN 機器リース会社を設立]
-34-
【タイ】
◆[IT 振興:タイソフトウェア輸出振興協会の活動]
【フィリピン】
◆[企業動向/電子商取引:フィリピン企業がマスターカードの M-Commerce アプリを開発]
◆[企業動向/市場動向:アヤラグループの BPO 企業買収]
◆[企業動向:オンラインゲームの Philweb 社が好調]
【インドネシア】
◆[電子政府:パラパ・リングプロジェクトが正式に建設着工へ]
◆[電子商取引:携帯電話による電子商取引が増加]
【カンボジア】
◆[IT インフラ:政府、携帯電話料金に最低料金を導入]
【スリランカ】
◆[IT 政策:2010 年、学校 6,000 校に IT センタを設置]
【パキスタン】
◆[セキュリティ/企業動向:海賊版ソフトウェア撲滅のために]
【バングラデシュ】
◆[国際連携:デンマーク政府、IT アウトソーシング産業を支援]
1 月 13 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.250)配信
◆[企業動向:ノキア 中国で「Ovi」プラットフォームの展開へ]
◆[企業動向:IBM 北京工業大学とクラウドを構築へ]
◆[市場動向:中国 3G ユーザ数
10 ヵ月で 977 万人に]
◆[企業動向/市場動向:百度 09 年第 3 四半期、中国検索市場シェア 77%]
◆[企業動向:中国移動 1 千元以下の 3G 携帯を 5 機種発売へ]
◆[企業動向:中国電信がブラックベリーの社内テストを実施]
◆[企業動向:中国アマゾン、 モバイルショッピングをスタート]
◆[IT 政策:2010 年情報産業の 3 大発展目標を発表]
◆[ITインフラ/市場動向:「小霊通」PHS ユーザ数 5 千万人以下に]
◆[IT インフラ:中国「央視網」、「インターネットテレビ局」にバトンタッチ]
-35-
◆[IT インフラ:工業情報化部 TD-LTE のフィールド試験を開始]
◆[電子商取引:09 年ネットショッピング取引額規模 2,500 億元に]
◆[セキュリティ:中国サイト、海外ドメイン取得に動く]
【台湾】
◆[企業動向:Fitel 社 Motorola に WiMAX 基地局を発注]
◆[市場動向:2010 年台湾ブランドノート PC、世界ランキング上昇を期待]
◆[企業動向:2010 年台湾 Arima 社の携帯電話出荷 2,000~2,500 万台]
◆[市場動向:ネットワーク機器メーカ、クラウドコンピューティング向けに生産能力を拡
大]
◆[企業動向:LGE が台湾 ODM メーカに携帯電話を発注]
【韓国】
◆[IT 政策:知識経済部は済州テクノパークを承認]
◆[IT 政策:国家情報化予算、3 兆 4,000 憶ウォン]
◆[電子商取引:豪雪が招いた「反作用」でネットショッピング注文増加]
◆[IT 人材:サイバー大学の定員数増やせず「狭き門」]
◆[企業動向:三星 SDS、グローバルトップ 10 企業を目指す]
◆[国際連携:KOTRA の海外地域本部長らの展望「韓国輸出景気」]
◆[企業動向:三星電子、2009 年売り上げで世界最大の IT 企業に]
【マレーシア】
◆[法制度、電子商取引:消費者保護のために電子商取引法を改正予定]
◆[IT 政策:MAMPU、ICT 戦略計画策定コンサル・サービスを手頃な価格で提供]
◆[市場動向:ブロードバンド化率は 2009 年目標を上回り 31.4%]
【タイ】
◆[IT 振興:NECTEC による「Smart Service」プロジェクト]
◆[IT 振興:True グループによる QR code 採用]
【フィリピン】
◆[電子商取引:フィリピン Yehey 社の CEO、同国での E-Commerce の拡大に期待]
◆[電子商取引:Globe Telecom、モバイルマネーサミットで GCASH をアピール]
◆[IT インフラ: KDDI、Globe Telecom、Google など、4 億ドルで東南アジアー日本間光海
底ケーブル共同建設]
◆[企業動向:日立 GST が Axis Global Solution と提携してフィリピンでの販売網を強化]
-36-
【インドネシア】
◆[IT インフラ:IPv6 アドレス取得企業に対し、政府のインセンティブが期待される]
◆[市場動向:2010 年のハードウェア市場動向予測]
◆[電子政府:電子 ID カード 2010 年までに導入へ]
【ベトナム】
◆[市場動向:急成長のゲーム産業、政府の支援・法整備が課題]
◆[企業動向:3G サービス、各社続々と提供開始]
◆[企業動向:首相が Viettel Group の設立を承認]
◆[市場動向:ブロードバンド契約数、人口のわずか 3.4%]
◆[企業動向:Vietnamobile と Beeline の品質検査実施へ]
◆[市場動向:ニュースサイト VietNamNet が選ぶ 2009 年ベトナムの ICT 分野 10 大ニュー
ス]
1 月 27 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.251)配信
【中国】
◆[企業動向:華為、移動無線基地局の出荷量世界一]
◆[企業動向:グーグル、中国市場から全面撤退の可能性]
◆[企業動向/セキュリティ:百度網、ハッカー攻撃に見舞われる]
◆[IT インフラ:中国、電気通信建設のスピード世界新記録]
◆[IT 政策:国務院、2015 年までに電信網、放送網、インターネットの 3 網を融合]
【台湾】
◆[企業動向:Gemtek 及び Quanta の WiMAX CPE 端末の出荷、2009 年第 4 四半期がピーク]
◆[市場動向:2010 年台湾 IT 支出 4.3%増(IDC 予測)]
◆[市場動向:2010 年、台湾の無線 LAN 及び WiMAX モジュールの出荷が顕著に伸びる]
◆[企業動向:広達、中国に第三のノート PC 生産拠点]
◆[企業動向:Lite-On IT 社、中国に第二工場開設]
◆[企業動向:HP、小型プロジェクター搭載ノート PC を発売]
◆[企業動向:中華電信、電子書籍サービスを拡張]
◆[企業動向:HSPA ネットワークアップグレードのため台湾 FET 社、エリクソンと協業]
【韓国】
◆[企業動向:台湾 ITRI、三星電子に対し数兆ウォン台の特許訴訟]
◆[電子政府:韓国、国連電子政府評価で初めて世界 1 位]
-37-
◆[市場動向:韓国 PC 業界、2010 年型 PC で新需要を掘り起こしへ]
◆[企業動向/国際連携:中国のネット利用者が選んだブランドは三星電子]
◆[IT 政策:300 億ウォンの国家データベース構築事業で雇用創出目指す]
◆[OSS:NIPA、韓国産 OSS 代表 4 種類を初めて選定]
◆[市場動向:韓国、インターネットの平均速度 14.6Mbps で世界 1 位]
【マレーシア】
◆[IT インフラ:P1 社 4G ネットワークの拡大に 5 千万リンギットのローン]
◆[市場動向:2010 年度の ICT 支出は 8%の増加を期待-PIKOM]
【タイ】
◆[IT 振興:Software Park Thailand による 2010 年「IT DNA」ミッション]
◆[IT 振興:科学技術省、工業相、マイクロソフト 3 者協業による WebsiteSpark という施
策]
【フィリピン】
◆[市場動向:ビサヤ地方のイロイロ州、BPO 関連企業向けのオフィススペース枯渇が成長
の妨げに]
◆[IT 政策:政府関連の電子決済ルールが近く設定されることに]
◆[OSS:カビテ州でオープンソース会議開催]
◆[標準化:デジタルテレビの標準決定にはもう少し時間がかかる見込み]
【インドネシア】
◆[IT 政策:「情報及び電子商取引法」の一部改定を政府に要求]
◆[IT インフラ:2009 年における通信関連の主だった動き]
【ベトナム】
◆[市場動向:2009 年の IT 産業の売上高は 62 億 6,000 万ドル]
◆[企業動向:Viettel と台湾 Accton が合弁で携帯電話生産へ]]
◆[企業動向:韓国 SK Telecom、S-Phone 事業から撤退]
◆[企業動向:Viettel が中米ハイチで光ケーブル敷設]
◆[企業動向:日系 3 社、クラウドサービスの検証ラボを設立]
◆[市場動向:電話加入件数 1 億 3,040 万件、携帯が 85.4%]
◆[IT 政策:国家デジタル情報の安全対策に 7,650 億ドン必要]
◆[市場動向:ベトナムのドメインネーム「.vn」の登録数が 100,000 に]
◆[企業動向:NEC、Vinafone から無線通信システム受注]
-38-
◆[企業動向:携帯キャリア大手 3 社、iPhone の販売代理店に]
◆[セキュリティ/IT 政策:ウィルス拡大、改正刑法適用で禁固刑も]
【カンボジア】
◆[電子政府:政府、クメール語を収録したユニコード(Unicode)を採用]
【パキスタン】
◆[市場動向:コンピュータと情報サービス分野は貿易黒字]
【バングラデシュ】
◆[IT インフラ:インターネット利用者数、2020 年までに 2,000 万人に]
2 月 10 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.252)配信
【中国】
◆[企業動向/IT インフラ:中国移動、世界最大の 3G ネットワークを建設]
◆[市場動向: 2009 年インターネット経済の規模 743 億元に]
◆[電子商取引: 百度、B2C 市場に巨額投資
◆[市場動向: 2009 年は「3G 元年」
楽天中国と合弁]
携帯電話 500 万台売上げ]
◆[IT インフラ:中国、世界最大のモバイル TV ネットワークを建設]
◆[IT インフラ:IPv6 アドレス 中国の割当量は世界第 18 位]
【台湾】
◆[市場動向:Compal 社、Asustek 社 向け all-in-one PC を生産]
◆[企業動向:MSI、2010 年後半に US$500 のタブレット PC の投入を計画]
◆[企業動向:ノキア台湾幹部、2010 年第 3 四半期 Symbian OS Ver.2 を飛び越えて V3 を採
用すると発言]
◆[市場動向:2009 年第 4 四半期、HP、Acer との PC 出荷台数の差を広げる]
◆[企業動向:Compal 社、2010 年第 1 四半期に 1,200~1,300 万台のノート PC を出荷見込
み]
◆[市場動向:台湾における Android、スマートフォン市場シェア 10%]
◆[企業動向:2010 年後半、Acer、中国ノート PC 市場の 10%を目標]
◆[企業動向:Asusteck 社、2010 年のノート PC 出荷 2,000 万台を目標]
◆[企業動向:IBM、台湾で PaaS を活用し ISV の SaaS 運用を支援]
-39-
【韓国】
◆[標準化:韓国次世代放送規格案、国際標準に採択]
◆[情報化機関:産学協力団、予算執行の透明性の向上を]
◆[情報技術:地下鉄で e-BOOK 貸し出し、下半期に実現]
◆[企業動向:三星電子、オリンピックを利用したマーケティングに積極的]
◆[企業動向/国際連携:LG 電子、世界の最貧国の飢餓救済プロジェクトを開始]
◆[企業動向:e-Learning B2B 業界、韓国市場停滞で海外活路]
◆[人材育成/IT 政策:政府、IT 人材育成策を改定]
【マレーシア】
◆[電子政府:住宅・地方政府省、オンライン・ワンストップセンターを開設]
◆[市場動向:Iris 社 JV がバングラディシュで 2.6 億リンギットの機械読取り式パスポー
トを落札]
【タイ】
◆[企業動向:タイソフトウェア開発業界のアライアンス]
◆[IT 振興:MICT(情報通信技術省)ICT Professional Institute 設立計画]
◆[IT 振興:タイ ICT 業界によるタイ ICT 政策に対する意見書]
【フィリピン】
◆[IT 市場:PEZA への IT 関連投資、2009 年は対前年比 29.4%増]
◆[市場動向:フィリピン国家統計局、情報経済セクタによる ICT 利用状況に関する調査結
果発表]
◆[IT インフラ:スマート、2009 年末の携帯電話加入者 4 千万人に]
◆[企業動向:NTT コム、オンライン英会話企業ゴー・フルーエントに資本参加]
◆[IT 政策:情報通信技術委員会(CICT)、サイバー犯罪法の下院通過を歓迎]
【インドネシア】
◆[市場動向:ソフトウェア違法コピー損害額、前年度の 5.44 億ドルを上回る予測]
◆[企業動向:Telkom 社、約 1 億ドルを投資し ASP 企業を買収予定]
◆[その他:ユドヨノ大統領、百日プログラムは順調]
【ベトナム】
◆[企業動向/電子商取引:Viettel が電子決済サービス開始]
◆[IT 政策:販売目的の中古カメラや携帯等、2 月から輸入禁止]
◆[市場動向:ホーチミンシティのバスでスマートカード実験]
-40-
◆[市場動向:インテルがベトナムパソコン市場 25%成長を予測]
◆[電子政府:国連電子政府ランキング、ベトナムは 90 位]
◆[市場動向:ホーチミンシティでホームページを開設している企業は 31.7%]
◆[セキュリティ:情報セキュリティ強化、専門家 1,000 人育成計画]
◆[企業動向:CMC 社が Saigon Hi-Tech Park 通信インフラ構築]
◆[IT 政策/企業動向:Samsung の携帯事業支援のため部品の輸入税免除検討]
◆[企業動向:米半導体 Skyworks Solutions がベトナム視察]
◆[電子商取引:ネットショッピング普及率、11%と低い水準]
◆[IT 政策:ナンバーポータビリティを検討]
◆[IT 振興:Intel と VNPT、教員のパソコン所有を推進]
◆[市場動向:モバイル端末でのウェブ閲覧急増]
◆[企業動向:台湾 Foxconn Technology、越投資の続行を表明]
◆[市場動向:ベトナムのインターネット普及率 26%、タイと同率]
◆[市場動向/IT 政策:個人情報未登録のプリペイド携帯を凍結]
【ラオス】
◆[IT 振興:Lao ICT Expo 2010 が開催]
◆[企業動向:Lao Telecom が ISO9001:2008 を取得]
【スリランカ】
◆[IT 政策:内閣、e-Government Policy を承認]
◆[IT 政策:IT 産業界、e-Government Policy を評価]
◆[市場動向:2013 年までに IT 市場は 5 億米ドルへ]
【ネパール】
◆[IT 振興:ICT 展示会 CAN InfoTech 2010 の開催]
【バングラデシュ】
◆[社会経済:オンライン求人案内が 1 年間で 2 倍に増加]
2 月 24 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.253)配信
【中国】
◆[市場動向:中国移動と中広伝播、2 月からモバイル TV 業務開始]
◆[市場動向/企業動向:中国の 3G 設備市場 華為がシェアトップ]
◆[電子商取引:北京市、電子商取引の実名制度の導入へ]
-41-
◆[市場動向: カラーTV パネル産業で内外企業が激しい競争]
【台湾】
◆[市場動向:台湾ネットワークデバイス供給者、WiMAX 人気に沸く]
◆[市場動向:台湾企業、中国の増加する IT 投資を享受]
◆[市場動向:台湾通信キャリア 3 社、アプリケーションサービスをクラウドコンピューテ
ングで提供]
◆[企業動向:Quanta Computer 社、大量のクラウドコンピューティングデバイスを受注]
◆[市場動向:2010 年、Quanta 社と Compal 社のノート PC 出荷、HP と Acer の出荷を超える]
◆[企業動向:Acer 社、WiMAX ノート PC を投入]
◆[企業動向:中国電信、NT$30 億プロジェクトを台湾政府より受注]
【韓国】
◆[企業動向:韓国企業の 22%が知的財産権の被害]
◆[企業動向:三星電子、米国デジタル TV 市場で日本企業を圧し『天下統一』]
◆[セキュリティ/人材育成:大学コンピュータ工学科、情報セキュリティ講義が手薄]
◆[企業動向/国際連携:韓国放送通信委員会、インドの WiBro 化に全方位外交]
【マレーシア】
◆[IT 振興:接続性スコアーカードでマレーシアは新興国中首位]
◆[市場動向:スマートカードで学生のずる休みを監視]
【タイ】
◆[市場動向:オンライン市場動向]
◆[市場動向:ブロードバンド市場動向]
【フィリピン】
◆[市場動向:BPO 産業、2010 年は 2009 年を上回る勢いで成長か]
◆[企業動向/IT インフラ:比グローブテレコム社が 3G 及び WiMAX 向けに中継基地を 2,000
ヵ所増設/強化]
◆[企業動向:IBM がセブにグローバルデリバリーセンタを開設]
【インドネシア】
◆[企業動向/IT インフラ:インドネシア通信キャリア各社、インフラとサービスに多額の
支出]
-42-
【スリランカ】
◆[IT 振興:北部ジャフナで ICT 展示会、研修を実施]
【パキスタン】
◆[IT 振興/企業動向:パンジャーブ州と Microsoft 社、契約締結]
【バングラデシュ】
◆[IT 人材:有望な IT アウトソーシング産業(KPMG 調査報告)]
◆[法制度:“Hi-Teck Park Authority Bill 2010”、国会に提出]
3 月 12 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.254)配信
【中国】
◆[企業動向:中国移動の OPhone、iPhone と BlackBerry に対抗]
◆[IT インフラ:工業情報化部、「三網融合」試験 10 都市を指定]
◆[企業動向/技術動向:中国電信が GSM 協会に正式加入]
◆[IT 政策:李毅中部長、モバイルネットワーク実名制度を研究中]
【台湾】
◆[市場情報:2009 年、サーバ出荷がアジア・パシフィックで減少、第 4 四半期は増加]
◆[企業情報:台湾ノート PC コンポーネントメーカ、サムスンからの受注増に期待]
◆[市場情報:台湾通信設備産業、2010 年に 15%の収入増]
◆[企業情報:台湾中華電信、大陸中国に投資]
【韓国】
◆[企業動向:三星電子、グローバル 3DTV 市場攻略を開始]
◆[市場動向:3D TV 世界市場で日韓戦開幕]
◆[IT 政策:国家情報化の 10 課題を発表]
【タイ】
◆[市場動向:タイ ICT 市場の 2009 年実績と 2010 年動向]
【フィリピン】
◆[市場動向:比 IT 支出、US$25 億(2010 年)から US$40 億(2014 年)に増加予測]
◆[企業動向:富士電機、半導体事業フィリピン等へのシフト加速]
◆[IT 振興:第 10 回 eServices 2010 が開催]
-43-
【インドネシア】
◆[IT インフラ:インドネシア Biznet 社、Biznet Techno Village 建設へ]
◆[企業動向:インドネシアローカルの EC ショッピングサイト Kemana.com が開設]
【ベトナム】
◆[企業動向:VTC がカンボジアでサービス開始]
◆[企業動向/国際連携:FPT や Viettel の海外ビジネスが好調]
◆[企業動向:VTC Telecom の通信事業権はく奪]
◆[電子政府:政府調達オンラインシステムの試験稼動]
◆[市場動向/IT 政策:ナンバーポータビリティの導入は 2011 年以降の見込み]
◆[企業動向/国際連携:台湾の Foxconn、合弁でハイテク工業団地建設]
◆[企業動向:サイバーエージェント、ベトナムオンラインゲーム企業に投資]
◆[IT 人材:公立大学 2 校の新設案が承認]
◆[その他:日本政府、ベトナムに 258 億円の円借款]
【ミャンマー】
◆[市場動向:ワンフロア全てで ICT 関連機器を扱うショッビングモールが登場]
【ラオス】
◆[IT インフラ/国際連携:ラオスと中国が通信衛星事業で協力]
◆[その他:ラオス国家主席来日]
【スリランカ】
◆[IT 人材:行政サービス担当の政府職員の ICT 研修]
【ネパール】
◆[IT インフラ:Nepal Telecom 社、事業拡大計画を発表]
【パキスタン】
◆[IT 振興:政府、中小企業に会計ソフトを助成]
◆[電子政府:Tarin 元財務大臣による電子政府提案]
【バングラデシュ】
◆[IT インフラ:人工衛星打ち上げの協力を ITU に依頼]
◆[IT 振興:Hasina 首相、ICT で国民が利用しやすい行政サービスを]
-44-
3 月 24 日
CICC アジア各国 IT 関連ニュース速報(vol.255)配信
【中国】
◆[技術動向:中国の 4G が国際標準の候補入り]
◆[市場動向:中国に CDMA 携帯電話の産業連盟が設立]
◆[市場動向:中国、サーチエンジンのユーザ、2 億 8 千万人に]
◆[技術動向:モノのインターネット標準化に向けた連合作業グループが成立]
【台湾】
◆[企業情報:ソニー、台湾 Foxconn 社に 2010 年ノート PC200 万台発注]
◆[企業情報:GEMTEK、2010 年に WiMAX CPE(家庭用通信端末)120 万台の出荷見込
み]
◆[企業情報:台湾 Inventec 社、中国で CDMA10%の市場シェアを目標]
◆[企業情報:ソニーエリクソン、2010 年は多機能電話の台湾パートナーへの発注を大きく
削減する見込み]
【韓国】
◆[セキュリティ:2,000 万件の顧客情報流出、中国人ハッカーの仕業]
◆[標準化:日米韓で 3D ヒューマンファクター標準化作業協力]
◆[国際連携/電子政府:日韓電子政府、協力を加速]
◆[IT 政策:ソフトウェア海外進出支援のため、KOTRA と貿易協会を前面に]
【ブルネイ】
◆[その他:2010/2011 年度の国家予算は 49 億ブルネイドルに決定]
◆[IT 振興:ブルネイはアセアン・シングル・ウィンドウに専門知識を提供]
【タイ】
◆[市場動向:インターネット市場動向]
【フィリピン】
◆[情報化機関:情報通信委員会(CICT)の存続が微妙な状況に]
◆[市場動向:フィリピンの BPO 産業、2009 年の売上げは 72 億ドル]
◆[市場動向:2009 年の ICT 関連投資認可額は 3%増の 148 億ペソ]
◆[企業動向:インドのインフォシスがフィリピン拠点拡大の見通し]
-45-
【ベトナム】
◆[企業動向:三井物産他がコールセンタ事業に日系初進出]
◆[企業動向:Viettel、自社ブランドの携帯電話生産へ]
◆[市場動向:携帯電話キャリアに関する評価で Mobifone が 1 位]
◆[企業動向:シンガポール企業、VNPT Global の株式 10%を取得]
◆[IT 政策/企業動向:携帯キャリア 7 社、BTS を共同使用へ]
◆[企業動向:三井物産他がコールセンタ事業に日系初進出]
【カンボジア】
◆[IT 人材:UN-APICT、政府職員の ICT 利活用ワークショップを実施]
【スリランカ】
◆[IT 政策:Vision Ahead で更に ICT 化を推進]
◆[IT 人材/電子政府:e-Government Policy のワークショップを開催]
【パキスタン】
◆[情報化機関:Gilani 首相、政府機関の IT 化のため委員会を組織]
◆[IT 政策:情報通信技術 5 ヵ年計画の内訳]
【バングラデシュ】
◆[IT インフラ:政府、4,500 地区に ICT ネットワークを導入]
-46-
4.現地コレスポンダントの配置
平成 21 年度は、国別担当の意見、事業遂行上の必要性を加味して、必要性の高い国から、
役割を明確にし、フィリピン、タイ、インドネシア、中国の 4 カ国にコレスポンダントを
配置した。
次ページより、各国コレスポンダントの月次報告を国別に纏めた。
-47-
4-1.中国
中国の IT 状況(09 年 8 月号)
2009 年 8 月 25 日
2009 年上半期における工業経済運営の全体状況
工業情報化部運行局はこのほど、2009 年上半期における工業経済運営の全体状況を発
表した。
上半期における「規模以上企業」(※全国有工業企業と年間売上高 500 万元以上の非国
有工業企業を指す)の工業増加値(※≒日本の「売上げ高総利益」)は、前年同期比で 7%
増だった。最初の 2 ヵ月における「規模以上企業」の工業増加值は 3.8%増であり、低調
期に落ち込んだ後、3 月から 6 月までの 4 ヵ月の成長率は、それぞれ 8.3%、7.3%、8.9%、
10.7%に回復した。
重工業生産の回復が加速。
上半期における軽・重工業の工業増加値は、前年同期比でそれぞれ 8.2%、6.6%増加
した。第一四半期に比べ、軽工業は 1.4 ポイント、重工業は 2.1 ポイント加速している。
工業製品の輸出大幅減が緩和。
税関の統計によると、上半期における中国の対外貿易輸出額は前年同期比 21.8%減、
うち 6 月の下げ幅は 21.4%に達したが、5 月に比べ 5 ポイント縮小した。
製品販売率は依然やや低水準。
上半期の全国工業製品販売率は 97.2%、前年同期比で 0.5 ポイント反落した。軽・重
工業の製品販売率は、それぞれ 97.1%、97.2%だった。
工業全体の収益状況に一定の変化。
1 月から 5 月における「規模以上企業」の実行ベースの利益額は、前年同期比で 22.9%
減少し、下げ幅は 1 月、2 月と比べ 14.4 ポイント縮小した。うち、黒字企業の収益額は
17%下落、赤字企業の損失額は 14.3%上昇し、赤字企業の比率は 23%であった。
輸出時の税還付率の調整や、
「家電下郷(※農村への家電普及プロジェクト)」等の政策が
総合的に作用する中、電子製造業の成長率が回復。
上半期における電子製造業の工業増加値は前年同期比で 0.6%減。うち 5 月、6 月の成
長率は、それぞれ 4.3%、6.5%に達した。コンピュータ生産量は同 10.9%増で、うちノ
ート型パソコンは 25.5%増。3G 建設(※第 3 世代携帯電話ネットワーク建設)政策によ
る波及効果で、移動通信の基地局数が 1.94 倍に増加した。輸出の下落幅が緩和した。5
月、6 月の 2 ヵ月における電子製造業の輸出納品額は、前年同期比でそれぞれ 7.1%、5.8%
下がったが、下げ幅は第一四半期よりそれぞれ 8.4 ポイント、9.7 ポイント縮小した。1
-51-
月から 5 月の電子業界の実行ベースの利益額は 281 億元(昨年同期は 521 億元)で、46%下
がったが、下げ幅は 1 月、2 月より 50.3 ポイント縮小した。
全国情報分類・コーディング標準化技術委員会の発足
全国情報分類・コーディング標準化技術委員会(SAC/TC353)は 2009 年 7 月 21 日、発
足記念大会を開催した。この委員会は中国の情報化建設のため、より効果的な情報の分類
やコーディングに関する国家標準の制定を目的としている。
中国は 20 世紀 80 年代初頭にはすでに、情報の分類やコーディングに関する標準化作
業を行っていた。中国は二十数年来、情報の分類やコーディングに関する基礎理論体系を
確立するとともに、その応用をめぐる新分野を開拓、社会、経済、科学技術等分野におけ
る情報の分類・コーディング標準体系の科学化と実用化を徐々に実現し、比較的整った国
家標準体系を形成してきた。現在、中国にはこの分野の国家標準が合わせて 200 項目以上
ある。
委員会は主に、情報の分類とコーディング分野の国家標準の制定と改訂業務を所掌する。
対象となるのは、区域、場所、地点、人的資源、自然資源と環境、時間と計量単位、言語、
文字、符号、経済構造と経済指標、社会福祉、社会保障、公共衛生と労動安全、行政管理、
文献、特許、規格、個人履歴ファイル等である。その一方、製品、サービス、機関に関す
る情報の分類・コーディングや、バーコード形式の区域、場所、地点標識に関する国家標
準の制定と修訂は、所掌業務に含まれない。
2009 年上半期の中国電気通信市場の特徴
中国政府は 2008 年、通信キャリア市場を三大総合キャリアに分割再編した。政府は 2009
年 1 月、これら三大キャリアに 3G(第三世代移動通信)の営業許可証を交付、三大キャ
リアによる本格的な市場競争が始まった。
中国電信(チャイナテレコム)は固定電話市場で最大手の地位を占めているが、中国聯
通(チャイナユニコム)の CDMA 通信網を買収したことで、移動通信網と利用者を獲得、
2009 年には移動通信サービス「天翼(Surfing)」をスタートさせた。多彩なメディアを
通じた宣伝攻勢により、「天翼」のブランドイメージは急速に高まり、利用者が急増して
いる。2009 年上半期における同社の移動電話サービス利用者は、2008 年末の 2800 万人か
ら、2009 年 6 月には 3691 万人へ増加した。中国電信の目標は、移動電話サービスの市場
シェアを、2008 年末の 4%から 2011 年末に 15%へ引き上げ、利用者数 1 億人を突破する
ことである。
中国移動(チャイナモバイル)は、中国が知的財産権をもつ 3G 通信規格の TD-SCDMA
-52-
の運営を行っており、3G の産業チェーンが整備途上にある中、同社の 3G 発展に向け「3
+1」戦略を打ち出している。
「3」とは TD インターネットカード、TDインターネットカ
ード内蔵のノートパソコン、TD 無線情報端末を指し、
「1」とは TD 携帯端末を指す。これ
は TD 携帯電話事業が発展途上な中で採った戦略である。同社はTDインターネットカー
ド内蔵のノートパソコンの普及に積極的に取り組んでいるが、見込んでいた市場売上を得
られていない。中国移動は、膨大な数の 2G(第二世代移動通信)利用者と、発展途上の
3G 通信網の中で揺れ動いている。2009 年 6 月末現在、中国移動の利用者は約 4 億 9300
万人に達している。
中国聯通(チャイナユニコム)は、最も成熟した 3G ネットワーク技術である WCMDA の
運営資格を獲得し、3G 事業の新サービス“沃”をリリースした。また中国聯通とアップ
ル社は、中国への iPhone 3G の導入について基本的な合意に達した。
2009 年上半期、中国電気通信市場の全体情況は、通信キャリアが巨額の営業費用を投
入して 3G 利用を推進し、3G ネットワーク建設へ投入を強化していると総括できる。特徴
として、主に次のような点が挙げられる。
①中国の電気通信業は低成長段階を迎え、国民経済の発展に遅れをとっており、GDP に対
する貢献度ではマイナス成長となっている。
2009 年上半期における中国の電気通信業の総事業規模は、1 兆 2240 億 3000 万元(前年
同期比 11.8%増)であり、電気通信業の主要業務收入は累計 4055 億 9000 万元(同 2.3%
増)である。(同時期の GDP 成長率は 7.1%)
②移動電話利用者数の増加は上半期の市場における唯一の好材料となったが、市場の成長
率は明らかに減速。
6 月における全国の移動電話利用者は 825 万件の純増。上半期の移動電話利用者の累計
純増数は 5395 万 4000 件で、総計 6 億 9519 万 9000 件に達した。昨年同時期には月平均で
約 1000 万件の利用者増だったことと比べると、大幅な減速である。
③インターネット市場は急速に発展しているが、純増率は明らかに低下
2009 年 3 月より、中国のブロードバンド利用者の増加率は明らかに減速しているが、
移動通信のインターネット市場は徐々に高度成長期を迎えている。
④三大キャリアによる新規市場の構図に明らかな変化
中国移動の利用者増の勢いは減速しつつあり、2009 年 6 月の同社の新規契約総数は 501
万 9000 件で、ここ 2 年で最低となった。2009 年初頭には新規契約者市場の 80%強を占め
ていたが、その比重も 6 割にまで減少した。
-53-
⑤3G 営業に巨額投資
2009 年上半期、各主要キャリアは大量の営業資源を投入して、3G サービスの宣伝や
ネットワーク建設を進めたため、下半期の営業コストが大きく圧迫されている。推計によ
ると、2009 年上半期における三大通信キャリアの広告投入費は、100 億人民元を超えたと
みられる。
中国の IT 状況(09 年 9 月号)
2009 年 9 月 25 日
家電買い換え政策
中国国務院は 2009 年 5 月 19 日、補助金方式で自動車や家電の買い換えを促すことを決
定し、今年 20 億元(人民元、以下同じ)を家電「以旧換新(※買い換え)」政策の補助金
として支出する。財政部等七つの部・委員会(※省庁に相当)は 6 月 29 日、
「家電買い換
え実施規則」を制定した。
この規則に基づき、北京市、天津市、上海市、江蘇省、浙江省、山東省、広東省、福州
市、長沙市の 9 つの試行省市で、法人格または現地戸籍を有する事業所や個人は、2009
年 6 月 1 日から 2010 年 5 月 31 日の期間中に、古い家電を下取りに出し、家電を新規購入
した場合、購入価格の 10%の補助金を受け取ることができる。
補助対象製品は次の通り。
テレビ、冷蔵庫(冷凍庫を含む)、洗濯機、エアコン、パソコンの 5 品目
補助上限額:テレビ 400 元/台、冷蔵庫(冷凍庫を含む)300 元/台、洗濯機 250 元/
台、エアコン 350 元/台、パソコン 400 元/台
政策登場の背景
(1)内需とりわけ消費需要の拡大。工業化、都市化の進展に伴い、中国では自動車、
家電が急速に普及、所有台数も大幅に増加し、潜在的な切り替え需要が大きい。予測では、
2009 年における家電 5 品目(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、パソコン)の廃棄台
数は 9000 万台近くに達するとみられ、切り替えスピードが速まれば、家電産業の安定成
長をもたらす。
(2)省エネ、排出削減の推進。旧型家電の電力消費量は、新型家電より 20~30%高い
ため、買い換えは家電のエネルギー効率を高め、環境汚染を減らす。
(3)資源の有効利用。家電には大量のリサイクル可能な鉄、非鉄金属、プラスチック、
ゴム等が含まれ、買い換えにより家電リサイクル処理システムの整備が加速し、資源の充
分な有効利用ができ、循環型社会の発展を促すことができる。
(4)雇用の安定的な拡大。廃家電のリサイクル処理業は労働集約型産業に属すため、
大量の雇用を生むことができる。
-54-
家電の買い換え手続き
(1)実施主体の指定。入札方式で家電販売業者と家電回収業者を指定する。解体処理
業者は、試行省市が既存の解体業者の中から指定するものとし、試行期間中は原則として
各省ごとに 1~2 社、各市ごとに 1 社選定する。
(2)廃家電の買い取り。消費者はインターネットまたは電話で、回収業者に買い取り
の申し込みを行い、回収業者は消費者に国が一括作製した「家電買い換え証」を渡す。
(3)新しい家電の購入。消費者は「家電買い換え証」をもとに、指定の家電販売業者
で家電を購入する。家電販売業者は、販売価格から補助金額を差し引いた価格で販売する。
財政当局は関連記録と「家電買い換え証」をもとに、販売業者に補助金を交付する。
(4)廃家電の解体処理。回収業者が買い取った廃家電は、解体処理業者に売却し解体
される。輸送費については補助される。
(5)補助金の申請と受給。家電販売業者は「家電買い換え証」と家電販売領収書の控
えをもとに、現地の財政当局で補助金の申請、受給を行う。廃家電解体処理業者は買い取
り領収書の控えと関連記録をもとに、現地の財政当局で補助金の申請、受給を行う。
「家電下郷(※家電を農村に)」等政策との整合
(1)家電買い換え政策に関する補助基準は、
「家電下郷」政策の補助基準を上回らない。
(2)家電買い換え政策は都市部、農村部共に適用される。
「家電下郷」政策のように農
村部に限定されるものではない。
2011 年に施行される「廃棄電器電子製品回収処理管理条例」との整合
2009 年 2 月 25 日に公布された「廃棄電器電子製品回収処理管理条例」
(国務院令第 551
号)には、廃電器電子製品の多ルート回収、集中解体処理の実施のほか、国に廃棄電器電
子製品処理資格の許可制度の実施や、廃棄電器電子製品の回収処理費用の補助金に利用す
るよう廃棄電器電子製品処理基金の設立について規定している。この条例は 2011 年 1 月
1 日に施行される。条例の実施に先立つ「実施案」は、条例の制度設計と一致させるよう
充分に考慮されている。一点目は、全国の廃家電回収処理システムが構築されていないこ
とに鑑み、家電の買い換え政策には一定の下地を持つ省市で先行試験を行う必要があると
している点である。二点目は廃家電の回収処理費用補償システムがまだ構築されていない
ため、回収補助範囲内の廃家電に財政資金を支出し、かつ解体処理企業までの輸送費に補
助を行う点である。
買い換えに多くの支持
中国青年報社会調査センターがインターネットで全国 31 の省・自治区・直轄市の
-55-
14,947 名にアンケート調査を行ったところ、82.6%の人が買い換えをしたいと答えたと
いう。また 82.3%の人が値引き後の製品価格が妥当であるならば、高効率の省エネ製品
を選びたいと答えた。67.0%の人は旧家電に公正な見積もりを行い、監督システムを導入
すべきだと考えている。61.7%の人は買い換える電器製品の最終成約価格はできるだけ公
開し、透明化を図ってほしいと考えている。57.0%の人は旧家電の領収書が見つからない
場合、業者は顧客に柔軟な対応をすべきだと考えている。50.0%の人は、買い換え対象家
電は全型番が買い換え可能であるべきだと考えている。49.2%の人は、買い換え政策の指
定業者は顧客に廃家電の解体協力をしてほしいと考えている。
アンケート回答者に共通するのは、家電買い換え政策は内需を拡大するだけでなく、環
境保護にも役立つと考えていることだ。「どんな製品に買い換えたいと思いますか」とい
う質問では、回答は多い順にテレビ(74.2%)、パソコン(69.2%)、冷蔵庫(64.4%)、
洗濯機(63.4%)、エアコン(56.1%)となった。さらに 68.9%の人が携帯電話も買い換
え補助対象にしてほしいと答えた。
中国電子商会の陸刃波副秘書長はこう予測する。
「補助率 10%として試算すると、家電
に支出された補助金 20 億元は、少なくとも 200 億元の家電新規購入を直接引き出すこと
だろう。」
買い換え政策の効果、徐々に表われる
工業情報化部電子司が発表したデータによると、9 月 3 日午前 9 時時点で、各試行省市
で回収された旧家電 5 品目は計 81,299 台となった。内訳はテレビ 46,450 台、冷蔵庫 14,051
台、洗濯機 12,548 台、エアコン 2,777 台、パソコン 5,473 台。新規販売された家電 5 品
目は計 53,164 台で、内訳はテレビ 26,840 台、冷蔵庫 10,746 台、洗濯機 7,635 台、エア
コン 4,905 台、パソコン 3,038 台で、売上額は 2 億 30 万元に達した。ウェブサイト「中
国家電網」の呂盛華編集長は、家電買い換えブームはメーカー、販売店の積極的な取り組
みがあるからこそと指摘する。「買い換え補助金の他、一部のメーカーは独自の販促資金
を投入している。また『家電下郷』政策と比べ、買い換え政策の手続きは消費者にとって
簡便で、積極的に利用されている。
」
「現在の試行状況から見て、買い換え政策による都市
部の家電消費の後押し、製品の世代交代の促進効果は徐々に表われ始めている。
」
中国の IT 状況(09 年 10 月号)
2009 年 10 月 27 日
中国がセキュリティホールデーターベースを導入
中国情報セキュリティ評価センターは 2009 年 10 月 18 日、中国の情報セキュリティ「国
家セキュリティホールデーターベース」を本格的に導入し、対外的なセキュリティホール
-56-
分析とリスク評価に乗り出すことを発表した。
「国家セキュリティホールデーターベース」には国の特別資金が拠出され、中国情報セキ
ュリティ評価センターというセキュリティホール分析とリスク評価を担当する専門機関
により設立された。本格的に導入後は、セキュリティホール収集、分析、通報、応用に向
けた作業メカニズムが構築され、政府部門や産業界、社会への情報セキュリティ分析やリ
スク評価を開始し、国の情報セキュリティへの攻撃に対応し、リスク管理の能力や水準を
高める。
「国家セキュリティホールデーターベース」の構築は、情報セキュリティの保障業務の中
でも極めて重要な基礎的かつ長期的な業務である。多くの機密漏えい事件や情報セキュリ
ティ問題はすべてキュリティホールと関係している。西側の先進国はいずれも情報セキュ
リティホールの管理と対策を高度に重視し、米国やEUは独自の「国家セキュリティホー
ルデーターベース」の構築に巨額を投資し力を入れている。
七大政策で LED 産業の発展をサポート
中国国家発展改革委員会、中国科学技術部、工業情報化部、財政部、住宅都市農村建設部
等の 6 部門は 10 月 12 日、「半導体照明の省エネ産業発展に関する意見」を発表し、2015
年までに、LED 照明省エネ産業の年平均成長率を 30%に引き上げる方針を打ち出した。今
後、製品シェアを年々伸ばし、機能性照明は約 20%、液晶 LED は 50%以上、装飾用照明
は 70%以上を目指す。
LED 照明は白熱灯、蛍光灯に続く画期的な照明光源であり、世界中の照明産業が転換を図
っている。現在、多くの国が白熱灯を淘汰し、省エネ照明を普及させる計画を定めており、
LED 照明省エネ産業を、将来の新たな成長分野と位置付けている。中国の産業構造の調整、
発展方式の転換が加速するにつれ、LED 照明省エネ産業は省エネ・排出削減の有力な方策
として新たな発展のチャンスを迎えている。昨年中国の LED 照明の生産額は 700 億元近く
にのぼり、内訳はチップが 19 億元、パッケージが 185 億元、アプリケーション製品が 450
億元だった。
同「意見」は、全国各地が積極的にエコ照明プロジェクトを実施するよう求めるとともに、
自主刷新能力の強化とエコ消費需要の拡大を基調とし、将来の競争でトップを制すること
を目標とし、市場を道しるべとし、企業を主体とし、モデルプロジェクトを拠り所とし、
産業発展を阻害する環境の改善を手段とし、独自の知的財産権、著名ブランド、強固な市
場競争力をもった基幹企業の育成するよう求めている。
その他、LED 照明省エネ産業の発展に向けた七大政策――▽統一計画▽産業の健全な発展
▽LED 照明技術の革新に向けたサポートの継続的な拡大▽LED 照明省エネ産業発展を促進
するためのインセンティブ政策の積極実施――等が明らかになった。
-57-
百度と中国聯通、ワイヤレス検索で協力へ
中国検索サービス最大手の百度(バイドゥ)と通信キャリアの中国聯通(チャイナユニコ
ム)は 2009 年 10 月 19 日、検索事業をめぐる戦略的パートナーシップを正式に締結した。
今後、百度は中国聯通に WAP(ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル)検索、イン
ターネット検索などを含めたあらゆるワイヤレス検索技術を提供する一方、中国聯通は同
社のモバイルサイト上で両社の共同運営による検索サービスを行い、中国聯通の携帯ユー
ザーに個性的なワイヤレス検索サービスを提供する。今後、百度と中国聯通は 3G 時代に
おけるワイヤレス検索技術、製品の刷新、ブランドの普及、産業の標準化に向けた研究開
発などの面で、緊密な協力を行う方針。
百度は中国のワイヤレス検索分野における最大手で、半分以上のシェアを占めている。
百度の全主力検索製品は、モバイルインターネットへのシームレスな移行が完了している
ほか、新たな検索プラットフォーム「アラジン(阿拉丁平台)」に基づいたワイヤレス検
索ツール「パーム・バイドゥ(掌上百度)」が投入されている。百度はすでにノキア、サ
ムスン、聯想(レノボ)、聯発科技(メディアテック)ら大手の携帯電話、チップメーカ
ーと協力関係を結んでいる。今回の百度と中国聯通との協力により、自社のワイヤレス検
索に関する産業チェーンがさらに最適化し、聯通の第三世代(3G)携帯ユーザーのモバイ
ルインターネットの操作性がさらにレベルアップするとみられる。
淘宝が独自の検索エンジンを公開試行
中国最大手のネットショップ淘宝網(タオバオ)は 2009 年 10 月 20 日、独自の検索エン
ジン (search.taobao.com)を正式にアップロードし、公開試行を始めた。これは淘宝網が
百度からの検索アクセスを遮断した後に行った重要な対策の 1 つである。この独自検索サ
イトは、グーグルや百度に似たシンプルな画面構成で、目下のところ淘宝網のデータに基
づいた検索結果を提供しているが、将来的にはインターネット全体を検索対象とするとと
もに、淘宝と協力パートナーに関連サービスを提供していく方針。
この独自の検索サイトは結果表示ページも簡潔で、店舗情報、写真、所在地、価格、安
全性の保障といった基本情報の他、販売数や信用情報が加えられており、数値の大小によ
って順に並べられている。
淘宝網は 2008 年 9 月に、百度からの検索アクセスの遮断を正式に宣言したが、その前か
ら、淘宝がグーグル等と共同で検索サイトを開設するのではとの噂も流れていた。しかし
淘宝は独自検索エンジンの開発を明らかにし、これは同社のプラットフォーム開放戦略の
一環であり、全て自前の検索技術を採用すると表明した。この独自検索エンジンプロジェ
クトは、すでに 1 年前から開発が進められており、大量の人材募集があった。網易有道や
グーグルも、それぞれショッピング検索サイトを開設している。
-58-
消費モデルが激変
E コマースがネット小売市場を動かす
市場調査会社の北京正望咨詢(CIC)が 2009 年 10 月 20 日に発表した「2009 年中国デジ
タル製品インターネット販売統計報告」によると、今年の中国のインターネット市場規模
は 2680 億元に達する見込みで、2010 年にはさらに 4640 億元に増加、インターネットを
通じた販売額は社会全体の小売り総額の 3%以上を占めるとの予測を明らかにした。今年
上半期には、携帯電話、ノート型パソコン、デジタルカメラの 3 品目だけでも、インター
ネットを通じた購入額が 200 億元に達しており、これは国美電器(GOME)の今年上半期の
売上高(家電を含む)に相当する額である。
北京正望咨詢の調査結果によると、
2008 年のデジタル製品のネット取引額は 380 億元で、
ネット取引額全体の 27%を占め、最も大きな比率を占める製品だった。淘宝網のデータ
によると、淘宝では毎日、携帯電話が 2 万 3 千台、ノート型パソコンが 3 千台、デジタル
カメラが 5 千台売れているという。既存の小売業の発展スピードには遠く及ばないものの、
インターネットを利用した小売販売は将来、主要販売ルートの 1 つとなると見られる。
インターネット販売に付随する支払、物流、広告等システムも徐々に成熟しており、第
三者決済機関「支付宝(アリペイ)」の「担保取引モデル」はインターネット購入の障害
を取り除き、販売主と消費者の間からの信頼を集めた。現在、毎日 400 万回以上の取引や
振込み行為が支付宝で行われており、1 日あたりの平均取引額は 7 億元を超える支付宝は
1 日あたりの平均取引額は 7 億元を超える。統計によると、現在、当当網を除く中国の 10
大ネットショップは、全て支付宝を協力パートナーとしている。支付宝という中国最大の
電子決済機関のサポートの下、淘宝網、京東商城、新蛋網、緑森数碼、戴爾中国等の B2C
オンラインショップが、インターネットにおけるデジタル製品の主な販売ルートとなって
いる。
中国の IT 状況(09 年 11 月号)
2009 年 11 月 27 日
富士通が中国にデータセンターを設立
富士通は 2009 年 11 月、広東省仏山市南海区人民政府傘下の広東デジタル証書認証センタ
ーと共同出資し、合弁企業を設立することを発表した。出資比率は富士通が 75%、広東
デジタル証書認証センターが 25%。富士通にとって初の中国における本格的なデータセ
ンター(DC)となる。
富士通は世界 3 大 IT サービス企業の 1 社として、データセンターの設立や運用サービス
管理面でリードしている。センターはオーストラリアや日本での成功経験をもとに、あら
ゆる面で国際基準に達しており、富士通にとって世界最先端のデータセンターの 1 つとな
る見込み。
センターの総投資額は約 2,950 万ドルで、建築面積は約 10,000 平米、約 1,000 台のサー
-59-
バーラックが設置され、アウトソーシングを請け負う形で、システム・アプリケーション
の管理や保守、IT サポート管理、銀行向けバックオフィスサービス、データ処理等の IT
サービスを行う。
データセンター全体で 2011 年初めの稼働をめざす。完成後は政府機関、銀行・金融業、
製造業、運輸・物流業向けにサービスを提供していく。
ブロードバンド契約数が 1 億件突破
中国工業情報化部が 2009 年 11 月 20 日に発表した統計によると、2009 年 1‐10 月の全国
電気通信事業の業務規模は累計で 2 兆 1083 億 5000 万元(前年同期比 13.7%増)
、電気通
信主要業務の収益は累計で 6989 億 1000 万元(同 3.4%増)となったことが分かった。
電話契約数では、1‐10 月の全国電話契約数は累計で 6931 万件の純増、総契約数は 10 億
5091 万 4000 件となった。うち、固定电话の契約数は累計で 1898 万 2000 件減少したが、
携帯電話の契約数は累計で 8829 万 2000 件の純増となり、7 億 2953 万 7000 件となった。
インターネット契約数では、1‐10 月におけるブロードバンド接続契約数は 1800 万 8000
件の純増で、1 億 88 万 7000 件となった。
また、1‐10 月の移動通信収益とデータ通信収益は、前年同期比でそれぞれ 12.4%、0.5%
増加し、長距離電話業務収益と固定同一地域電話業務収益は、前年同期比でそれぞれ 6.9%、
13.1%減少した。
競争力ランキングで中国の IT 産業が上昇
中国商業ソフト連盟(BSA)が 2009 年 11 月 6 日に発表した「2009・IT 産業競争力基準報告」
によると、中国本土の IT 産業の競争力は過去 2 年と比べ大きく進歩し、調査研究対象と
なった 66 の国と地域のうち、中国本土は総合ランキングで 39 位、アジア太平洋地域の中
では 8 位をマークした。世界トップ 20 には、アジア太平洋地域の 5 つの経済体がランク
インしており、その内訳はオーストラリアが 7 位、シンガポールが 9 位、日本が 12 位、
中国台湾が 15 位、韓国が 16 位だった。
中国が 4 兆元を投じた景気刺激策は、中国の IT 産業にとって大きな後押しとなり、パソ
コン、携帯電話の所有率が伸び、インターネットへのアクセス利便性も高まった。中国の
ブロードバンド普及率、R&Dへの政府の支援、知的財産保護等の面でも明らかな向上が
みられた。
中国はR&D環境や人的資源の面で優れており、これが今回世界ランキングで順位を伸ば
した主な理由である。報告書によると、中国は人的資源指標への得点が最も高く、4 位に
ランクインしており、IT 分野の人的資源における大きな優位性が見て取れる。R&D環
境では、中国は 26 位と中上位圏にいるが、これは 30 年にわたり中国政府が科学技術の振
興に力を入れ、R&D環境が持続的に改善してきたことを反映している。しかし商業環境、
法律環境、情報インフラ産業の発展面では、相対的に下位圏(それぞれ 60 位、40 位、59
位)に属しており、これが総合得点で下位となった主要因である。
-60-
2009 年のネットバンキング取引額が 450 兆元に
中国金融認証センター(CFCA)の副総経理は、中国でインターネットバンキング事業が急速
に発展しており、回数で計算した取引数は毎年倍増していると述べた。2007 年のインタ
ーネットバンキング年間取引額は 225 兆元、2008 年は 317 兆元で、2009 年には 450 兆元
に達するだろうとの見通しを示した。
IT リサーチ会社の易観国際(Analysys International)の調査データによると、2009 年
第2四半期末現在、中国のインターネットバンキング登録件数は 1 億 7200 万件で、うち
当該四半期のアクティブ利用件数は 9496 万件だった。
(注:登録件数とはネットバンキン
グに登録、開設した口座の累計数であり、アクティブ利用件数とは当該四半期に 1 回以上、
ネットバンキングにログインした口座数を指す。)
ネットバンキング事業の急速な発展に伴い、犯罪防止対策や、資金の保護、口座の安全確
保がネットバンキング発展の障害となっている。現在、動態パスワード器(※パスワード
生成ツール)
、デジタル証書の他、各銀行から「U 盾」、
「UKey」、
「U 宝」、
「陽光網盾」とい
ったネットバンキングの安全管理のためのハードメディアが提供されている。
中国、ネットゲームの内容を監督管理へ
近年、ネットゲームにはまり、不幸な結果を招く社会事件が頻発していることから、中国
政府はネットゲーム産業への監督管理を強化している。政府主管部門は、わずか一年のう
ちに立て続けに▽ゲームでのバーチャルマネーに対する規制▽海外のゲームに対する審
査許可の強化▽前期、後期に分割した審査許可方式の採用▽ゲームにおける低俗な内容の
取り締まりを通知▽ネットゲーム企業に対するゲーム設計手法の変更要請――を行った。
政府関係機関は、今後も新たな監督管理政策を発表するとみられる。
中国文化部は 2009 年 11 月、ネットゲーム管理に関する通知を行い、各地の文化主管部門
と法執行部門に対し、ネットゲームの内容に関する管理業務の改善、強化を求めた。ネッ
トゲーム企業に対しては、自主規制システムを構築するよう求めたほか、これら企業が技
術的な対策を講じ、未成年プレイヤーに対する登録・指導やゲームの時間制限を強化する
よう求めた。
通知文ではネットゲーム企業に対し、製品構造を調整し、「敵を倒しレベルアップ」する
ことがメインのゲーム手法を変更し、プレイヤー間の「PK システム(プレイヤー同士の
戦闘)」
、「恋愛・結婚システム」等に対しより厳しい制限を行うよう求めている。
ゲームに対する監督管理政策が、インターネット製品の設計内容について踏み込んだのは
初めて。これを受け、ゲーム企業はゲームの構成・手法について調整を行わなくてはなら
ない。
-61-
中国の IT 状況(09 年 12 月号)
2009 年 12 月 24 日
「バイオメトリクス認証基準作業グループ」設立準備会議を開催
中国電子技術基準化研究所は 2009 年 12 月 9 日、中国バイオメトリクス認証産業のさらな
る発展を推進し、バイオメトリクス認証の基準化を急ぐため、北京でバイオメトリクス認
証基準作業グループの設立準備会議を開催した。会議では、バイオメトリクス認証基準作
業グループの設立に関する事項について協議が行われた。最初に、今回の会議の開催者で
ある袁理氏より、バイオメトリクス認証分野全体の国内外の基準状況や、発展の展望につ
いて詳しい紹介が行われた他、作業グループ設立の背景や意義について分析がなされた。
今回の会議で参加企業は、設立案について細部にわたって討論を行ったほか、バイオメ
トリクス認証基準作業グループの作業計画や基準制定・修正方法について解釈を行い、同
作業グループの下に、下記の 4 つのサブグループを設置することを確認した。
1)銀行支払い分野における利用に関するサブグループ――筆頭単位は中国銀聯。
2)建設事業における利用に関するサブグループ――筆頭単位は建設部 IC カード応用サー
ビスセンター。
3)安全保障における利用に関するサブグループ――筆頭単位は中国航天科工集団 706 所。
4)電子旅行証明書における利用に関するサブグループ――筆頭単位は中鈔諾君安公司。
その後、参加企業は「バイオメトリクス認証基準作業グループ定款(案)
」、「バイオメ
トリクス認証基準作業グループ知的財産権規約」、
「バイオメトリクス認証基準作業グルー
プ作業規則(案)」の審査、閲覧を行い、疑問点について意見を交換した。会議の最後に
は、作業グループ秘書処より、バイオメトリクス認証基準作業グループ会員申込書、登録
書等の関連書類を、会議終了後に各企業に配布すること、近日中に設立大会を開催するこ
ととし、開催日が決まり次第、速やかに各企業に通知することを決定した。
会議に出席した主な企業、各高等教育機関、研究所は次の通り。
建設部 IC カード利用サービスセンター、航天科工 706 所、北京諾君安情報技術有限公
司、漢王科技股份有限公司、北京普賽、北京天誠盛業、浙江維尓識別、国筆科技、北京中
星微電子有限公司、上海銀晨、杭州中正、北京握奇、清華大学、北京航空航天大学、北京
郵電大学、中科院計算所、中科院蘇州納米(ナノ)所、中科院自動化所、中国自動識別技
術協会
-62-
電子書籍フォーマットの業界基凖を制定へ
工業情報化部ソフトサービス業司の趙小凡司長は、大手ポータルサイトの新浪科技の取
材に対し、業界の規範化を進めるため、デジタルフォーマット技術の業界基凖の制定が進
められていると述べた。方正(FOUNDER)等の業界内企業が基凖の制定作業に加わっており、
まず業界基凖として普及を図る方針。
方正 Apabi 社の湯幟首席技術官によると、方正は業界内の上下流メーカーと共同で、フ
ォーマット技術産業応用連盟(DIAA)を設立し、新フォーマット技術の各産業への応用を推
進しており、今では業界内計 30 数社の関係企業が加入しているという。方正 Apabi は、
方正グループ傘下でデジタル出版技術とトータルソリューションプランを提供する企業。
湯首席技術官によると、方正 Apabi は目下、独自知的財産権を備えた次世代型の統一フ
ォーマット文書技術(CEBX)を開発中であり、CEBX v1.0 は開発を終えている。現在、CEBX
のサブセットである CEBX/A-1 は、ほぼ DIAA の承認を得ており、まもなく DIAA のファル
書式基準となる。
また同氏によると、新しい統一フォーマット基準により、読書の利便度と汎用性が高ま
り、パソコンと携帯電話それぞれに異なる書式の電子書籍を用意する必要がなくなり、各
種端末で統一書式の電子書籍を共有できるようになるという。
2009 年中国情報産業経済年次会を北京で開催
2009 年中国情報産業経済年次会が 12 月 4 日、北京で開催された。工業情報化部の婁勤
倹副部長は、年次会の「成功企業経営者の夕べ」に出席し、挨拶を述べた。
婁副部長は挨拶の中で、「現在の情報技術と産業発展における基本的状況ならびに長期
的な好調局面は変化しておらず、情報技術は今後もデジタル化、集約化、インテリジェン
ト化、ネットワーク化の方向に進む。そして新しい画期的進展を育み、新しい情報製品、
サービスニーズが派生し、情報技術製品の世代交代スピードは加速するだろう。長期的に
見ると、経済社会の発展に対して、とりわけ中国の産業構造調整と経済発展方式の転換、
省エネ・排出削減の推進、循環型経済とグリーン経済の発展、持続可能な発展の促進に対
し、情報産業が持つ大きな推進作用がさらに明確になっていく」と語った。
婁副部長は、今や経済の下げ止まりと回復傾向はすでに確実であるものの、基盤がまだ
弱いため、次のステップとして、情報産業の発展には、次の点を着実に実施することが必
要だと述べた。
(1)産業政策の着実な整備。
「電子情報産業の調整・振興計画」の目標任務と政策措置
を実行し、政策支援を強化し、積極的に内需を拡大していく。構造調整を強化し、優良企
業の合併再編、資源の統合、大規模化を奨励、支援する。投融資環境を整備し、企業によ
る資本、技術、市場等での相互協力の推進を奨励する。企業の「走出去(海外進出)
」戦
略の実施を奨励し、国際競争力を引き上げる。
(2)独自イノベーションの着実な強化。科学技術における重要な専門プロジェクトの
-63-
実施を急ぎ、集積回路、ソフト、新型ディスプレイ等の分野での主要技術の発展をいっそ
う支援する。規格や知的財産権戦略を実施し、AVS(※画像圧縮の新規格)、インターネッ
トテレビ等規格の産業化を進め、産業の持続的発展能力を高める。産学研の協力を強化し、
企業を主体とし、産学研が結び付いたイノベーションシステムを構築する。
(3)両化融合(※工業化、情報化の融合)の着実な推進。工業ソフトを大いに発展さ
せ、情報技術と既存工業の結合を推進する。製品の研究開発設計、生産プロセス制御、企
業管理、マーケティング、人的資源開発、新型業態の育成、技術改造などの分野をめぐり、
情報技術の研究開発と応用に力を入れ、情報サービス業と製造業の融合と発展を促す。
(4)新興産業の着実な育成。3G(※第 3 世代の携帯電話方式)、LED 照明、省エネ環境
保護、電子コマース、ソフトアウトソーシング、ネットアニメ等の新興産業の発展を急ぎ、
ソーラー発電と LED 照明の普及と利用を奨励する。センサーネットワーク、クラウドコン
ピューティング、次世代ネットワーク等の新技術の発展を積極的に進め、ソフトのネット
ワーク化サービスを拡大する。
工業情報化部による 2009 年度電子情報産業発展基金入札事業の落札結果
工業情報化部は 12 月 2 日、「2009 年度電子情報産業発展基金入札事業の落札企業に関
する通告」を発表した。落札企業は次の通り。
番号
1
落札企業
1
リアルタイム・デー
北京和利时系统工程有限公司
タベースの研究開
南京南瑞集団公司
発と産業化
サース(SaaS)品質
2
2
テストシステム
上海麦杰科技株式有限公司
南京中兴软創科技株式有限公司
工業信息化部第五研究所
北京斯福泰克科技株式有限公司、中国電子技術標
準化研究所
3
3
情報技術サービス
北京赛迪时代信息産業株式有限公司、北京赛迪信
事業の管理ソフト
息工程监理有限公司
システム開発
太極計算机株式有限公司
泛太领时科技(北京)有限公司
ハルピン亿时代デジタル科技開発有限公司、上海
信息投资諮問有限公司
-64-
番号
落札企業
北京中科红旗软件技術有限公司、新疆大学、新疆
虹聨信息技術有限責任公司
新疆熙菱信息技術有限公司、新疆大学
中電通信科技有限責任公司、新疆天择デジタル科
技有限責任公司、新疆大学、深セン市全智達科技
有限公司
上海中标软件有限公司、新疆大学信息科学与工程
学院
无锡永中科技有限公司、新疆西北星信息技術有限
責任公司
新疆西北星信息技術有限責任公司、新疆露水網絡
科技有限公司
新疆新能信息通信有限責任公司、新疆大学、乌鲁
木齐市安卡维文软件開発有限公司、新疆信息産業
有限責任公司
新疆公衆信息産業株式有限公司、新疆大学信息科
ウイグル、カザフ、
4
4
キルギス文字のソ
フト開発と産業化
学与工程学院、新疆师范大学、塔城市强国科技有
限責任公司
漢王科技株式有限公司、广東国筆科技株式有限公
司、北京赛西科技発展有限責任公司
北京赛 西科技発展有限責任公司、新疆大学
中科院新疆理化技術研究所、中国電子技術標準化
研究所
新疆熙菱信息技術有限公司、新疆西北星信息技術
有限責任公司、新疆ウイグル自治区伊犁哈萨 克自
治州、新疆ウイグル自治区喀什地区、新疆ウイグ
ル自治区克孜勒蘇柯尔 克孜自治州電子政府弁公室
新疆虹聨信息技術有限責任公司、巴音郭楞蒙古自
治州信息弁公室、伊犁哈萨 克自治州信息办 、新疆
师 范大学、新疆生産建设 兵团 一师 信息办 、新疆生
産建设 兵团 五师 信息管理服務中心
潍 坊北大青鸟 華光照排有限公司、中国電子技術標
準化研究所
北大方正集団有限公司
-65-
番号
5
落札企業
5
情報安全製品の検
中国信息安全測评 中心
査評価システムと
中国软 件评 測中心
リソースデータベ
ースの開発
北京信安華寧信息技術有限公司、中国信息安全認
証中心、華北計算技術研究所
北京啓明星辰信息安全技術有限公司、国家計算机
網絡応急技術処理調整中心
6
6
情報安全一体化集
西安交大捷普網絡科技有限公司
中管理システム
東软 集団株式有限公司
(SOC)の研究開発
北京天融信科技有限公司、中国信息安全測评 中心
北京神州泰岳软 件株式有限公司
网御神州科技(北京)有限公司
7
7
3DCAD ソフトの
北京デジタル大方科技有限公司
研究開発と産業化
北京艾克斯特信息技術有限公司
(機械、ライン)
北京中科辅 辅 計算机技術株式有限公司
山東中創软 件工程株式有限公司
成都高新投资 集団有限公司
8
8
アウトソーシング
工業信息化部软 件与集成電路促进 中心
基地都市のソフ
長沙ソフトウェアパーク有限公司
ト・情報アウトソー
北京市信源電子信息技術公司、北京市鑫海威信息
シング公共支援プ
中心
ラットフォームの
合肥市科技創新公共服務中心
設立
南昌金庐 ソフトウェアパーク有限公司、思創デジ
タル科技株式有限公司
无锡 软 件産業発展有限公司
高性能デジタル移
北京君正集成電路有限公司
動端末マルチメデ
9
9
ィア応用処理器チ
ップの開発と産業
福州瑞芯微電子有限公司
化
1 10
LED 照明器具の研
アモイ市三安光電科技有限公司
究開発と産業化
同輝電子科技株式有限公司
杭州士蘭明芯科技有限公司
-66-
番号
落札企業
山東華光光電子有限公司
武漢迪源光電科技有限公司
上海藍光科技有限公司
東莞勤上光電株式有限公司
アモイ華聨電子有限公司
寧波昇譜光電半導体有限公司
佛山市国星光電株式有限公司
有研稀土新材料株式有限公司
大連路明発光科技株式有限公司
杭州浙大三色機器有限公司
合肥工大高科信息技術有限責任公司
1
11
RFID 製品の研究開
長春当代信息産業集団有限公司
発と産業応用モデ
武漢華工画像技術開発有限公司等
ル
太極計算机株式有限公司
四川省普什集団有限公司
貴州茅台酒株式有限公司
12
モバイルパソコン
深セン市頂星デジタル網絡技術有限公司
の設計研究開発と
聨想(北京)有限公司
産業化
中安科技集団有限公司
深セン市神舟電脳株式有限公司
13
14
自動車車載安全シ
浙江海康集団有限公司
ステム製品の研究
安徽科力信息産業有限責任公司
開発と産業化
中国南方工業自動車株式有限公司
ブロードバンド無
北京信威通信技術株式有限公司
線アクセス応用モ
艾维 通信集団有限公司
デル事業
北京民航中天科技有限責任公司
(エネルギー、交
四川九洲電器集団有限責任公司
通、公共事業分野)
電信科学技術第一研究所
15
16
フラットテレビ一
青岛 海信電器株式有限公司
体化モジュールの
康佳集団株式有限公司
研究開発と産業化
ハイビジョンビデ
深セン創维 -RGB 電子有限公司
江蘇新科デジタル技術株式有限公司
-67-
番号
落札企業
オディスクプレイ
TCL 集団株式有限公司
ヤーの研究開発と
産業化
武漢高科国有持株集団有限公司
DTMB と独自コーデ
上海广電通信網絡有限公司等
ィ ッ ク (AVS 、 DRA)
17
18
に基づいた地デジ
四川長虹電器株式有限公司等
システムモデル事
業
南京熊猫電子株式有限公司等
静電容量式タッチ
南京華睿川電子科技有限公司
パネルの研究開発
深セン莱宝高科技株式有限公司
と産業化
广東汕頭超声電子株式有限公司
上海天馬微電子有限公司
19
リン酸鉄リチウム
江蘇双登集団有限公司
イオン電池及びシ
万向電動自動車有限公司
ステムインテグレ
ハルピン光宇電源株式有限公司
ーション技術の研
究開発と産業化
天津力神電池株式有限公司
中国の IT 状況(10 年 1 月号)
2010 年 1 月 24 日
2009 年 IT と情報セキュリティー規格の制定改訂状況を振り返る
計算機業界標準化ネットワーク(アドレス:http://www.jhbw.org)10 年 1 月発表の情報
による、2009 年中国 IT と情報セキュリティー規格の制定改訂状況は以下のとおり。
一.国家規格
1. 制定改訂計画
2009 年、国家標準化管理委員会は二つの国家規格制定改訂計画を通達した。この二つの
-68-
計画は 2504 項目から成り立っており、IT と情報セキュリティーにおける規格はそのうち
の 63 となる。具体的内容について詳しくは、計算機業界標準化ネットワークインターネ
ットサイトの「規格制定改訂」(“标 准制修订 ”
)欄関連条項を参照のこと。
2. 規格公布状況
2009 年に公布された IT と情報セキュリティーにおける国家規格は全 18 項目となり、そ
の内 10 項目が改訂となっている。公布された規格の詳細については、計算機業界標準化
ネットワークインターネットサイトの「規格リスト」(“标 准目录 ”)欄関連条項を参照の
こと。
3. 現在制定改訂中の規格
ここで言う現在制定改訂中の規格とはすでに計画が通達されているが、まだ完成していな
いもの、審査批准中のものであるものを指す。これらの項目は何百とあるが、すべてが完
成するとは限らない。
二. 電子業界規格
1. 制定改訂計画
2009 年は電子業界(SJ)規格の制定改訂計画が正式通達されることはなかった。
2. 規格公布状況
2009 年 IT の電子業界規格が登録されることはなかった。4 年連続の「0」公布記録となる。
三. 国際規格
1.規格公布状況
IT(情報セキュリティーを含む)関連の国際規格とは、国際標準化機構(ISO)と国際電
気標準会議(IEC)の「インフォメーションテクノロジー」連合技術委員会、すなわち
ISO/IEC JTC1 が制定した規格を指す。2009 年に公布された IT 規格は全 112 項目であり、
そのうち改訂は 30 項目となる。詳しくは、計算機業界標準化ネットワークのインターネ
ットサイトの「規格リスト」(“标 准目录 ”)欄関連条項を参照のこと。
2.再審査
国際規格の再審査作業と中国における規格の再審査作業は多少異なる。規格は 5 年に一度
再審査が必要と言われるが、中国では「不定期で短期決戦的」再審査となっている。国際
規格ではそれぞれの規格に対して 5 年に一度の再審査となっている。
2009 年、再審査で継続有効とされたのは 20 項目、廃止されたのは 181 項目となっている。
通信網、ラジオテレビ網、インターネットの融合を推進
国務院総理 温家宝は 10 年 1 月 13 日国務院常務会議を開き、通信網、ラジオテレビ
網、インターネットの3つのネットワークの融合化の推進をスピードアップすることを決
定した。
-69-
本会議において、通信網、ラジオテレビ網とインターネットの融合発展を推進し、3
ネットワークの相互接続、リソースのシェアを実現し、音声、データとラジオテレビなど
の多くのサービスをユーザーに提供することは、情報産業、文化産業の発展にとって、国
民経済と社会情報化レベルの向上、日に日に増す多種多様の生産生活における国民のサー
ビス要求を満たすことができ、国内消費を刺激し、新たな経済成長領域を形成するという
意味で重要な意義がある、とされた。現在、中国における 3 ネットワーク融合をさらに押
し広げる為の技術条件、ネットワークインフラ並びに市場規模は基本的に整っているとし、
3 ネット融合本格化への推進活動のスピードアップを行うこととなった。長期的視野を備
えた計画を一元的に策定し、合理的で進歩的かつ適切な技術方針を確定、ネットワーク敷
設、応用サービス、産業の発展、監督管理など各作業の協調発展を促し、中国の国情に適
した 3 ネット融合モデルの研究確立を行う。
本会議では、3 ネット融合推進の段階的目標が示された。2010 年から 2012 年までは
ラジオテレビ網と電信網の相互接続試行地点を重点展開し、3 ネットの規律ある融合を保
証する政策システムと体制づくりを研究することとなる。
2013 年から 2015 年にかけては、
試行地点での経験を総括、3 ネットの融合発展を全面的に実現し、融合応用サービスの普
及を行い、適切な競争を持つネットワーク産業の布陣を基本的に形成する。また、3 ネッ
ト融合に順応した体制機構と職責並びに明確かつスムーズに協調可能で科学的で効率良
く管理ができる新しい監督システムを基本的に確立することとなる。
また本会議において、3 ネット融合での重点作業を以下のように明確化した。
(一)
やさしいものから着手し、試行地点を先行させる原則。条件が揃っている地区を選び、相
互接続試行地点とする。条件に合致したラジオテレビ企業は付加価値電信業務(公衆網イ
ンフラ設備を利用して電信・情報サービスを提供する事業)と基礎電信業務の一部、イン
ターネット業務を経営範囲に加えることができる。また、条件に合致した電信企業も一部
の放送テレビ番組の制作と放送業務に携わることができる。放送企業と電信企業が協力を
強化し、お互いを補い、共同発展することを奨励する。(二)ネットワーク敷設・改造の
強化を行う。全面的にケーブルテレビ網のデジタル化、双方向通信化へのアップグレード
を推進し、それらの容量とサポート能力を高める。ケーブルテレビネットワークの整理統
合を行い、市場主体の育成を行う。電信ブロードバンドネットワークの敷設をスピードア
ップし、都市部では FTTH(光ファイバーによる家庭向け高速通信サービス)の普及促進
を、農村地区ではブロードバンドネットワークのカバーエリアの拡大を行う。また既存の
情報インフラ設備の利用を十分行い、ネットワークの統一的計画と共同建設、シェアリン
グを積極推進する。(三)産業発展のスピードアップ。3 ネットが融合することの優位性
を十分に利用し、新しい産業形態を創造する。モバイルマルチメディアラジオテレビ、携
帯電話でのテレビの視聴、デジタルテレビブロードバンドインターネットアクセスなどの
応用サービスを推進し、文化産業、情報産業、その他現代サービス業の発展を促進する。
また、3ネット融合に適した国家規格体系を素早く確立する。(四)ネットワーク管理の強
-70-
化。確立した管理責任範囲、健全な管理体系、ネットワーク情報のセキュリティと文化面
での安全性を保証する。(五)政策でのサポート強化。関連産業政策の制定を行い、3ネ
ット融合における共通テクノロジー、キーテクノロジー、基礎テクノロジーとキーとなる
ソフト/ハードウェアの研究開発と産業化を行う。3 ネットの融合に係る商品開発、ネッ
ト敷設、応用サービス、農村での普及活動については、金融、財政、税収などのサポート
を行う。3 ネット融合関連商品とサービスについては政府調達の範囲とする。
会議では組織・リーダーの強化、体制機構改革、細心を払った各タスクの完了、3 ネ
ットの融合作業の推進がスムーズに行うことの確保が求められた。
2010 年中国情報産業三大成長目標を確定
工業と情報化部部長、李穀中は 09 年 12 月 21 日、来年における中国の情報産業の三
大成長目標を確定させ、情報産業のサービス力と経済力を更に増強するとした。
一つ目は 3G と TD(TD-SCDMA:中国独自3G 規格)の発展を契機とし、通信業の業種
転換型成長の推進のスピードアップを行うことである。3G ネットワークの敷設を引き続
きサポートし、TD と次世代技術の研究開発、規格研究、産業化を行う。また、付加価値
電信業務への政策サポートも強化し、融合型技術とサービスの発展を促進し、融合化、マ
ルチメディア化、統合化された総合情報サービスへの衣替えを進めていく。3 ネット融合
が実質的発展を遂げるように推進し、電信とラジオテレビサービスの相互接続を促進する。
二つ目は、計画に沿った形での次世代ネットワークの発展である。
「物聯網」
(中国版
ユビキタスネットワーク)産業育成のスピードアップを行い、技術産業発展計画と応用サ
ービスの推進計画を制定し、キーとなるセンサー機器、設備、システムとサービスを発展
させる。また、国家センサー情報センターの建設を推し進め、「物聯網」とインターネッ
ト、モバイルインターネットの融合発展を促進する。
三つ目は、集積回路、新型ディスプレイ機器、専用電子機器と材料、基本ソフトウェ
アに対するサポートの強化を行い、コア技術を自らのものとすることである。電子情報製
造業の製品構造を調整し、国内市場の拡大に努力する。チップセット設計企業と機器組立
販売メーカーとの協力強化を指導し、国産基本ソフトウェアと国産チップとの相互発展を
促進し、液晶、プラズマの産業化の促進のスピードアップと次世代ディスプレイテクノロ
ジーの研究開発を行い、カラーテレビ工業の転換型アップグレードのスピードアップを行
う。
-71-
中国の IT 状況(09 年 2 月号)
2009 年 2 月 25 日
LG
LG は、電子、化学、情報サービスの三大事業をメインとし、LG エレクトロニクスは世
界に研究開発センター30 ヶ所と、設計センター6 ヶ所(ソウル、ニュージャージー州、北
京、東京、ニューデリー、ロンドン)を抱える。LG エレクトロニクス(中国)は 1995 年
に北京で設立され、2002 年には中国研究開発センターが設立された。2009 年末現在、LG
は中国の恵州、天津等に工場 14 ヶ所、営業支社 6 ヶ所、技術サービスセンター5 ヶ所、
研究開発センター3 ヶ所、設計センター1 ヶ所を有し、中国人従業員数は約 36,000 人で、
ホームエンターテイメント、家電、移動通信、クーラー、ビジネスソリューションプラン
の五大事業部に分かれている。
同社は中国でのローカル化に全力を挙げており、LG エレクトロニクス(中国)に新し
く着任した孫晋邦総裁は 2009 年 1 月、次の三点の基本戦略を打ち出した。
(1)製品の市場地位の強化。LG エレクトロニクスの全ラインナップ製品の三強入りを
果たし、三強入りしている製品のうち、戦略製品は短期間で中国市場のトップの座を確保
し、第一線の営業組織を拡大、全力で販売力の支援と強化を行う。
(2)効率的かつ集約型の経営策略を推進し、現場を中心としたあらゆる経営活動を展開
する。経営陣は随時視察を行い、第一線の競争、経営状況を理解し、迅速に問題解決を図
っていく。
(3)協力パートナーとの提携範囲を拡大し、提携を強化。
2009 年の金融危機の下、LG エレクトロニクスは中国で事業を縮小しなかったばかりか、
逆にブランド PR への投資やコア製品の営業力を強化し、中国での影響力を高めた。携帯
電話を例に取ると、同社は中国の携帯電話市場に対する投資を強化し、
「3 つの 2 倍(Triple
~double)」という市場戦略を採択した。これはすなわち、2009 年の携帯電話の営業費用
投資、新製品販売数、流通チャネルの店舗数をいずれも 2008 年の 2 倍にするというもの
である。 2009 年のマーケティング費は 10 億元を超え、2009 年にはこれまでの約 7,000
の店舗を約 13,000 店に拡大した。2009 年には中国で 60 種以上の新製品を発表したが、
これは 2008 年に売り出した新製品数の 2 倍である。これらの経営戦略により、2009 年の
LG の携帯電話市場シェアは 2008 年の 2 倍に拡大した。2009 年には、中国の携帯電話市場
で出貨量、売上高共に 2008 年の 2 倍となり、市場シェアは 4%弱、市場ランキングは第 4
位に上昇した。計画に従い、2010 年の出貨量と売上高はさらに倍増し、市場シェアは 6%
に上昇、中国市場で第 3 位の携帯電話販売業者となる見込みである。また第 3 世代(3G)
携帯電話や、流通チャネルの提携拡大、キャリアの提携強化は、LG エレクトロニクスが
中国市場で生まれ変わる重要な手段となるだろう。
-72-
LG エレクトロニクスは 2009 年、低迷する市場環境の中で成功を収め、世界での売上高
は 12.5%の急成長で 434 億ドルに達し、同社の最高記録を塗り替えるとともに、営業利
益は 23 億ドルに達した。2009 年における中国での売上高は約 110 億ドルで、売り上げ利
益も増加しており、2010 年は中国市場で売り上げ利益の二桁増の達成を目指している。
ASUS
ASUS(華碩:アスーステック コンピュータ)は 1989 年に台湾で設立、わずか 20 年で世
界的な 3C(※コンピュータ、コミュニケーション、コンシューマー・エレクトロニクス)
メーカとなった。同社はノートパソコン、マザーボード、ビデオカード、サーバー、光学
記憶装置、ADSL/ケーブルモデム LCD、PDA モバイルコンピューター、携帯電話等の製品を
生産しており、そのうち、マザーボード、ビデオカード、ADSL/ケーブルモデム LCD の出
荷量は世界第1位、ゲーム機の ODM、OEM 製品は世界第2位、ノートパソコンは第6位、
光学記憶装置製品は第4位である。また、世界初のネットブックである EeePC を発表して
いる。ASUS は世界 40 以上の国と地域に拠点があり、年間収入は 230 億ドル、従業員数は
10 万人を超える。
ASUS は中国で累計 13 億ドルを超える投資を行っている。16 の子会社があり、蘇州と上
海に研究開発生産拠点を持つ。2009 年には、ASUS の 20 以上のコンピュータ関連製品が、
政府の「家電下郷(家電の農村普及)」、「家電以旧換新(家電買い換え)」キャンペー
ンの対象商品になった。中国国内の熾烈な価格競争の中で市場優位を保つため、2009 年
に同社は市場同調戦略をとり、製品価格を下方修正した。
ノートパソコンは ASUS の中国における最大の主力製品群で、コストパフォーマンスの
高さで知られている。ASUS は 2009 年 10 月にさらに強力な演算性能、バッテリー駆動時
間の長さ、1インチの薄さを実現した4モデルを含む第2世代 CULV(消費者向け超低電圧
CPU)採用のスリムノートパソコンを発表した。このほか、2009 年 8 月には中国のデスク
トップパソコン市場にも進出することを明らかにした。ホームユースやミドルエンド及び
ハイエンドユーザーをターゲットとして、中国のデスクトップパソコンシェアで主要な位
置を保つことを目標としている1。同社のデスクトップパソコンは、躯体デザイン、性能、
カスタマイズに重点を置いている。
2009 年、ASUS は初めて IT 市場から家電分野へと乗り出した。傘下の子会社の凌海科技
を通じて「AGAiT」のブランドで自社開発した「ロボット掃除機」を販売する予定で、こ
の製品は 2010 年初頭に台湾と中国本土で発売される。
ASUS は 2009 年 5 月、組織の再編を行い、システム、部品、ハンディ機器の3大事業部
1
IDC のデータによると、2009 年のノートパソコンのシェアは中国のパソコン市場の約 40%を占め、残り
約 60%はデスクトップパソコンが占めている。
-73-
に統合した2。それに応じて 2009 年末には中国事業の再編も行い、システム事業部、オー
プンプラットフォーム事業部、ハンディ機器事業部に分割された。そのうちハンディ機器
事業部はスマートフォンに重点を置いている。2010 年 1 月には第1弾となる中国市場向
けスマートフォンを発表、本格的に中国の携帯電話市場へと進出した。
2009 年後半、ASUS は「巨獅計画」の第2段階に進むことを決定し、コア事業の成長目
標を次のように定めた。
ノートパソコン分野:
「三三計画」に基づき、2011 年までにこの分野で世界トップ3と
なる。
マザーボード分野:「五五計画」に基づき、2007 年から 5 年以内、すなわち 2012 年ま
でにマザーボード事業で世界シェアの 50%を獲得する。
ASUS は 2009 年に世界のノートパソコン市場で第6位の位置につけている3。同社は 2010
年にはレノボ、東芝を上回り、世界第4位のノートパソコンメーカーを目指すとしている
が、東芝を上回ることは可能かもしれないが、レノボを超えることは容易ではないと思わ
れる。同社の 2009 年におけるノートパソコン出荷量はおよそ 1,220 万台で、2010 年のノ
ートパソコンの売上予想を 30%増の 1,600 万台と見込んでいる。
2010 年に ASUS が市場で重視しているのは、電子ブック端末、スマートブック、タブレ
ット PC である。
TSMC
TSMC(台積電:台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング)は、1987 年に台湾の
新竹で設立された世界最大の集積回路製造専門メーカーである。同社は最先端の 12 イン
チウェハ工場2ヶ所、8 インチウェハ工場 5 ヶ所、6 インチウェハ工場 1 ヶ所を有してい
る。TSMC の収入は、世界のウェハ ODM、OEM 市場の約 60%を占めている。TSMC の技術は他
社に先んじており、2009 年末現在、0.13 ミクロン以下のチップの製造比率は 70%に達し、
そのうち 90 ナノメーターチップの比率は 16%、65 ナノメーターチップは 30%、40 ナノメ
ーターチップは 9%強となっている。
金融危機によって TSMC の受注数は激減し、各地の工場の中には操業を一時停止し、人
員削減を行ったところもあった。しかし 2009 年後半には状況は好転し、2009 年の同社の
総収入は 2,957 億 4,000 万台湾ドル(92 億ドル)となり、前年比 11.2%の減少であったもの
の、税引後の純利益は 892 億 2,000 万台湾ドル(28 億ドル)となった。TSMC は 2010 年初頭
2
システム事業の製品ラインナップには、ノートパソコン及び EeePC を含む。部品事業には、マザーボ
ード、ビデオカード、光学記憶装置など 3C 製品のパーツを含む。ハンディ機器事業は、携帯電話、PDA
等を含む。
3
世界のノートパソコン市場における 2009 年のシェアベスト5は、
ヒューレットパッカード、エイサー、
デル、レノボ、東芝。
-74-
に、すでにフル生産体制で稼働していると発表した。同社は、2010 年には生産が追いつ
かなくなり、最新型チップは市場で供給不足となると見ており、48 億ドルを生産能力拡
大のために投資、そのうち 94%は最新型チップの生産能力拡充と製造技術の開発に充てる
としている。
TSMC は 2003 年 8 月、中国の上海に初の単独資本となる中国生産工場を設立した。現在
は約 1,000 人の従業員を抱える。同社は 2010 年 2 月、上海工場の生産技術レベルを 0.18
ミクロンから 0.13 ミクロンに引き上げると発表した。しかし引き上げ後も上海工場と台
湾工場の生産技術には大きな格差がある。台湾工場はすでに 12 インチウェハを大量に使
用し、40 ナノメーターの製品を生産しており、2010 年末には 28 ナノメーターの製品も発
売できる見込みである。
TSMC と SMIC(中芯国際)は 2009 年末、8 年にわたり争った企業機密侵害事件で和解合意
に達し、TSMC の勝訴が確定した。SMIC は TSMC に対し 2 億ドルの賠償金支払の他、無償で
SMIC 株の 8%を譲渡し、また TSMC は 3 年以内に 1 株 1.3 香港ドルで SMIC 株の 2%を購入で
きることを取り決め、これにより TSMC は SMIC の第 3 位の株主となった4。
SMIC はもともと中国本土最大の半導体チップメーカーであり、政府の援助のもと上海、
北京、天津、成都、武漢、深センに工場を有していた。TSMC は SMIC との和解後、中国本
土のユーザーや市場に対する勢力を拡大した。TSMC は 2009 年 7 月、北京 IC 設計パーク、
上海 IC 技術・産業促進センター、西安 IC 設計・専業インキュベーションセンター、厦門
IC 設計公共サービスプラットフォーム、香港科技パーク、香港応用科学技術研究院とい
った 6 つの中国 IC 産業化基地や技術センターと協力関係を結んだ。そして 2010 年 2 月に
は、協力計画の更なる拡大を発表し、国家 IC 設計深セン産業化基地、天津市 IC 設計セン
ター、濱海新区 IC 設計サービスセンターとの技術協力の合意書を締結した。
中国政府は IC 産業に対して一貫して積極的な奨励策を採っており、中国本土において
TSMC の地位はさらに上昇し、IC 市場において最も重要な企業の一つとなり、めざましい
勢いで成長すると見られる。
中国の IT 状況(10 年 3 月号)
2010 年 3 月 25 日
IOT(物聯網:Internet of Things)、三網融合(三つのネットワークの融合)が今年の情
報産業成長における焦点に
閉会したばかりの 2010 年中国「両会」
(全国人民代表大会と政治協商会議を指す。中国
の「国会」に相当)において、温家宝総理は「政府工作報告」にて、
「新エネルギー自動
4
SMIC の株主上位 2 位は大唐電信と上海実業で、株式保有比率はそれぞれ 16%と 10%である。TSMC は 2010
年 2 月に株式の 8%を獲得した。
-75-
車、三網融合(三つのネットワークの融合)の具体的進展、IOT(物聯網)の研究実用サ
ービス化のスピードアップ」を積極的に推進することをあげた。「両会」にて 3 つのネッ
トワークの融合並びに IOT の発展に強く注力するという明確なシグナルを発したことと
なる。
三網融合(三つのネットワークの融合)
「三網」融合とは、電信網、ラジオテレビ網、インターネットの 3 つのネットワーク(三
網)の統合を意味し、また各ネットワーク間の相互乗り入れ、リソースシェアリングを実
現し、ユーザーへの通話、データ通信、ラジオテレビ等の各種サービスを提供することを
指す。三網融合促進のスピードアップは、国民経済の情報化レベルの向上に寄与し、日増
しに多様化する生産、生活サービスにおける需要を満たし、新たな経済成長領域を創造す
るという重要な意義を持つ。2009 年の「政府工作報告」においても、
「新エネルギー、バ
イオ、医薬、第三世代モバイル通信、三網融合、省エネエコロジー等の技術研究開発と産
業化」とすでにあげられており、今年 1 月温家宝が主催した国務院常務会議においても、
三網融合の促進スピードアップを決定、その実施の流れとタイムテーブルが明確化された。
それによると、2010 年から 2012 年においてはラジオテレビ、電信業務の双方向接続試行
地点の重点展開を実施し、2013 年から 2015 年にかけて、試行地点での経験を総括し全面
的な三網融合を実現することとなる。今年の温総理の「政府工作報告」においても、三網
融合は再び強調され、国務院によって三網融合が推進されることを示しており、年初の常
務会議での強い意志が具体化され、推進のスピードと効率が一段と高まった。
三網融合はすでに始動段階に突入しており、工業情報化部部長李毅中が「両会」期間に
明らかにしたところによると、工業情報化部とラジオテレビ総局は現在三網融合による相
互接続試行方案を制定中である。4月末を目処に方案を提出し、5月には批准を受けるこ
とができれば実施したいとしている。方案確定後、試行地点の選考を行うが、全ての省に
おいていくつかの都市をピックアップし試行地点としたいとした。
IOT(物聯網)
「政府工作報告」にて IOT(物聯網)は「情報センサー設備を通じて、決められたプロト
コルにより、あらゆるモノとネットワークを結び、情報交換と通信を行い、インテリジェ
ントな識別、ポジショニング、トラッキング、監視と管理を実現するインターネットを拡
張したネットワーク」と解釈されている。
中国の「政府工作報告」に初めて IOT が登場、多くの人民代表と政協委員も IOT に関す
る提案と議案を提出した。IOT の敷設を国家戦略レベルに引き上げることや、IOT の規格
体系の研究のスピードアップ、IOT に関する監視管理体制の構築などの提案が行われた。
-76-
IOT は今まさに一種の概念から具体的実現化への一歩を踏み出そうとしている段階で
ある。1月江蘇省無錫ハイテク・ニューテクノロジー産業開発区が IOT のモデル基地とし
て批准され、2月には上海 IOT センターが嘉定に設立された。また「両会」期間中、中国
IOT 標準連合作業グループ準備会議が北京にて開催された。その目的は国内 IOT 関連の標
準化リソースの整合、各産業間での IOT の共同技術研究の取りまとめである。その一方、
問題点を指摘する専門家も存在する。問題点の例としては、全体プランの考慮不足、部門、
地区、業界による縦割りの状況、上層設計の欠如、リソースのシェアが不十分といったも
のがあげられる。もし無秩序に IOT が重複敷設されかねないというこの問題を解決できな
いのならば、産業での優位性創出はさらに難しくなる。
HP(ヒューレットパッカード)の品質スキャンダル
HP(ヒューレットパッカード)社のノートパソコンに存在する品質問題が遅々として解
決しないことによる多くの消費者の強い不満から 2009 年 12 月に「HP パソコン集団権益
保護事件」公益弁護士団が結成された。2010 年 3 月 8 日、170 名強の HP ノートパソコン
ユーザーが権益保護弁護士団を通じて国家品質監査総局に行政訴訟書を提出、正式に訴訟
行動に踏み切った。CCTV は、2010 年消費者権益保護日「3.15」特別番組において、HP の
一部型番のノートパソコンに品質問題が存在することを暴露、瞬く間に HP 社は「品質ス
キャンダル」の世論の渦の中に巻き込まれることとなった。
世論の圧力に押され、HP 中国は 3 月 16 日に緊急記者会見を実施、HP 中国(香港も含む)
情報プロダクトグループ総経理張永利は一部のノートパソコンにおける品質問題を中国
消費者に謝罪し、今後 30 日以内に総合的な整備を行うこと、三包(中国の修理、交換、
返品を保証するアフターサービス規定)の関連規定に基づき、修理返品期間を延長するこ
とを約束した。張永利が示した総合整備計画には、1.サービススタッフのトレーニング
強化、2.ユーザーサービス
トラッキングシステムの改善、3.修理範囲の識別制度の
改善、4.パートナー企業審査制度の改善、5.有効かつ優れた奨励計画の設立、の 5
大措置が含まれている。張永利は同時に、HP の施策は国家の三包規定に合致していたが、
実際の実施作業中にこのような問題が生じたとも強調した。
2010 年 3 月 18 日、質検総局(国家品質監督検査検疫総局)は問題の HP ノートパソコ
ンについての調査結果を公表、一部の HP ノートパソコンのグラフィックカードとモニタ
ーに品質問題があるとした。グラフィックカードの問題は HP Pavilion DV2000 と Compaq
Presario v3000 シリーズを含む多くの型番に及び、画面のブラックアウト、フリーズ、
過熱や無線ネットワークが発見できない等の異常が確認された。モニターの品質問題は
HP541 等の 6 種の型番を含み、モニターに線が表示される(液晶のフラッシング)などの
異常が確認された。
-77-
質検総局はまた HP 社がパソコン製品「三包」規定に厳格に従わずユーザーからのクレ
ーム解決を行ってこなかったと指摘、質検総局は HP 社に中国の関連法律法規に厳格に従
うよう命令し、中国の消費者への誠実な態度に基づき、「マイクロコンピューター商品修
理交換返品責任規定」の確実な施行、消費者に対しての承諾、アフターサービスの改善、
一部ノートパソコンにおける品質問題の責任ある解決、を実行し、中国の多くの消費者を
納得させることを要求した。
国家質検総局はすでに調査結果を国家工業情報化部、国家工商総局に報告しており、三
つの部門は緊密に連携し事件の進捗を注視、然るべき時に然るべき措置を行い、HP 社が
「三包」規定を遵守するよう監督することとなる。
質検総局が公表した結果と HP 社に対する要求と、クレームをした消費者との要求には
まだ大きな隔たりがある。消費者の要求は HP 社が問題のノートパソコンをリコールする
ことであるが、品質検査総局、HP 社は、
「三包」の範囲での解決を望んでいる。中国には
ノートパソコン製品に対するリコール制度はまだないが、中国の消費者は今回の事件を通
じて、パソコン製品のリコール制度が成立することを望んでいる。
新浪科技は今回の事件についてネット調査を実施、回答者は 6 万人を超えた。そのうち、
95%以上の回答者が、今回の HP「品質スキャンダル」事件が HP ブランドに影響すると答
え、97%以上の回答者がノートパソコンリコール制度を設立すべきだと答えた。
3 月 20 日の最新情報によると、HP 社は「品質スキャンダル」問題への最新の解決案を
発表した。新しい案には問題のあるノートパソコン型番と故障の種類、無料修理、保障期
間の延長を含む問題解決方法のリストが含まれており、一部のパソコンは直接返品が可能
としている。
-78-
4-2.インドネシア
v CENTER OF THE INTERNATIONAL COOPERATION FOR COMPUTERIZATION May Report on Indonesia Information and Communication Technology Chief Editor Agus Wicaksono Contributor Antonius Mardjuki Purwanto Makbul Aug 2009 This report summarizes monthly developments, updates, and events on information and communication technology in Indonesia. The information is sourced and processed from various contact points, publication media, online news, and other authoritative sources. CICC INDONESIAN ALUMNI CHAPTER -81-
PUBLIC POLICY AND GOVERNMENT IPTV License is Open to Consortium The Government is opening up opportunities for a consortium of companies (not limited to a single company entity only) to provide IP‐
based (internet protocol) TV services. Gatot S. Dewa Broto, Head of Information Center and Public Affair, Ministry of Communication and Information, stated that a consortium of companies is OK to obtain IPTV license as it meets the requirements. The consortium is at least consisting of two business entities legally‐
registered in Indonesia. Ministry Degree of Communication and Information No. 30/2009 about IPTV stipulates that a consortium must be consisting of companies already having licenses required to run IPTV services such as: local fixed network, multimedia services, internet access services, and broadcasting services. As for shares owned by overseas companies in the consortium, it shall comply with the existing related regulations on foreign ownership. One of the consortiums to proceed and ready with the network is PT Telkom and PT Indonusa Telemedia (TelkomVision) that is scheduling to offer IPTV by October 2009. Projection on Supporting Network of IPTV Providers Network Lines Telkom Group 8‐10 million
Other Operators
More than 2 million Source: Depkominfo (Source: Bisnis Indonesia, 26th August 2009) -82-
Page
Rahadi Arsyad, President Director TelkomVision, is preparing for connecting IPTV for 400,000 customers this year. It is 50% of the existing Internet Speedy customers. 1 INFORMATION TECHNOLOGY INDUSTRY Acer is Growing Fast in Indonesia Notebook Market Acer is one of the biggest notebook market share‐holders in Indonesia. During the first quarter this year, it managed to sell 116,086 units of portable computers. With this achievement, Acer has booked a market growth by 30.5% from the same period last year, which brings to current notebook Acer Group market share growth to 43.2%. According to data issued by Gartner research institute, in recent first quarter Acer Indonesia sales recorded 134,386 unit PC products consists of desktop and notebook with year‐to‐year growth reaches 23.6%. While in last year 2008 total Acer sales was 491,657 unit or growth by 20.1% from previous 2007. (Source: www.detik.com, 9th August 2009) INFRASTRUCTURE Alcatel­Lucent is Finalizing SJJK Submarine Cables -83-
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Etienne Lafougere, President of Submarine Cable Network Alcatel‐
Lucent, said that it has laid out 554 km submarine cable, constructed under a project for the 4 (four) telecom operators: PT Execlcomindo 2 Alcatel‐Lucent is in the process of completing the laying out of submarine cable underneath the connecting sea of Sumatra‐Java‐Java‐
Kalimantan (SJJK) that links the outer remote islands of Indonesia. Pratama Tbk, PT PGAS Telekomunikasi Nusantara, PT Bakrie Telekom Tbk, and PT Mora Telematika Indonesia. This is a turnkey project to expand connectivity and provide broadband services to areas currently not being well served. It is to serve the needs of volume traffic growth for more than 4 (four) million customers. It also is intended to minimize the gap of information technology access for the region / areas covered. (Source: Bisnis Indonesia 26th August 2009) Internet Bandwidth in IIX Reaches 20 GB Currently, internet traffic going thru Indonesia Internet eXchange (IIX) is reaching a 20 GB bandwidth. Coming both from in‐country traffic and international traffic, the increase is triggered by both the growing of streaming applications and the increasing number of users. According to Roy Rahajasa, Chaiman of Association of Indonesia Internet Service Providers (APJII), the internet users have been growing from 25 million at the beginning of the year to become 30 million now. Cost of bandwidth is contributing up to 50% of the overall cost of an internet service provider. According APJII data, 1 MB bandwidth costs US$ 800 to US$ 1,200. With 20 GB bandwidth in IIX, the business value would become US$ 16 million to US$ 24 million. Of the total internet traffic, about 30% growth is contributed by online games. Meanwhile, 80% traffic is coming from overseas. IT industry analyst and practitioner, Onno W. Purbo estimated that until the end of 2009, cost spend for internet bandwidth would reach Rp. 500 billion (~US$ 50 million) per month. (Source: Bisnis Indonesia 11th August 2009) Page
3 -84-
SYSTEMS AND APPLICATIONS Anti­Hacking Applications for BlackBerry PT Hermis Consulting, a subsidiary of Blue Bird Group, is developing applications called SpyDetect to detect hacking on BackBerry. Redmer Schukken, Managing Director PT Hermis Consulting, said that the threat to hacking of BlackBerry content is increasing in line with the growing of various applications for BlackBerry. Various reports predict that users of BlackBerry in Indonesia would exceed one million by 2010. Development of SpyDetect was triggered by a case in United Arab Emirates in July 2009 whereby a user reported a serious battery drain‐
out. It was then found that a spyware was active (after downloading an application) that send out email from inside BlackBerry (outgoing) to a designated server. (Source: Bisnis Indonesia, 5th August 2009) COMMUNITY ULV Notebook is Becoming a Life­style Trend -85-
Page
Many predict that it would become a trend in the market. Local vendors, such as Zyrex and Axio, have been launching their ULV notebooks. It is targeted for those with high mobility such as professionals and students. 4 Ultra Light Voltage (ULV) technology has been making possible for notebooks to consume less energy for power and to have very light battery yet last longer. Physically, it’s becoming thin, weighting in between netbook and notebook. Currently, netbook is contributing to 22% of all computer shipment to Indonesia. The potential market for ULV notebook is yet to be evaluated for next six months to see the actual market absorption. Ari Kunwidodo, Director OEM Microsoft Indonesia, and Singgih M. Adwiarto, Channel Business Director Intel Indonesia, are seeing that ULV notebook would be a future trend. Toward the end of the year, more vendors would be following Zyrex and Axio to introduce their ULV notebook. Page
5 (Source: Bisnis Indonesia, 31st August 2009) -86-
v CENTER OF THE INTERNATIONAL COOPERATION FOR COMPUTERIZATION May Report on Indonesia Information and Communication Technology Chief Editor Agus Wicaksono Contributor Antonius Mardjuki Purwanto Makbul Sep 2009 This report summarizes monthly developments, updates, and events on information and communication technology in Indonesia. The information is sourced and processed from various contact points, publication media, online news, and other authoritative sources. CICC INDONESIAN ALUMNI CHAPTER -87-
PUBLIC POLICY AND GOVERNMENT NSWI is to be Implemented Nation Wide The Government is continuing pushing toward ‘deregulation’ and ‘de‐
bureaucratization’ on stuffs related to government permit requirements in order to improve investment climate by implementing the so‐called NSWI – National Single Windows for Investment. NSWI is a one‐door integrated service to be implemented to 524 towns or cities nation‐wide. As for early adoption, it would be put in place to 5 (five) cities as pilot project: Sidoarjo, Banten, Batam, Jakarta and at the central office of BKPM (Badan Koordinasi Penananamn Modal – the Coordinating Agency for Investment). According to Deputy for Trade and Industry, Coordinating Ministry of Economics, Edy Putra, the system to be implemented is similar to the NSW – National Single Windows that is already operational. That is why it’s called NSWI. NSWI is a computerized system connecting all technical agencies in all regions that issue a government permit. It is integrated into one network that would be constructed and arranged under Presidential Regulation No. 27, 2009 on June 23, 2009 about one‐door integrated service. It is aimed at improving the investment climate in regional areas in a way that would attract and make it easy for investors to get the required government permits for doing business in 524 towns and cities. Investors would be required to visit one place/center/counter only to get all required permits. -88-
Page
(Source: http://Jakarta.wartaegov.com 15th September 2009) 1 Bureaucracy would get simpler and efficient as many government agencies in regions are required to be incorporated into this single network: National Land Agency, Trade Agency, Health Agency, Immigration Office, and some others. Although NSWI would not eliminate the existing fees, it would strip off the ‘personal cost’ that could be higher than the official 8% of the total initial business cost. INFORMATION TECHNOLOGY INDUSTRY Storage Market is Growing in Indonesia In light of world‐wide sales decline, as projected by global research institutions, by 3.2% in 2009, storage sales in Indonesia are recording a growth trend. Sales growth is also recorded by IBM, claiming as still dominating external disk storage market. Fetra Syahbana, Country Manager – System and Technology Group, Market for Entry External Disk stated that IBM is leading the Storage market for entry external disk Vendor Market Share storage with a market share of 45.3%, an increase from the IBM 45%
previous period of 40.2%. IBM is refocusing on its storage business Hewlett‐Packard 37%
with a long term target for Dell 8%
government, telecommunication, and financial market. Strategy Sun 3%
being pursued is by matching IT infrastructure with policy and Others 1%
needs from government sectors, Total 100%
providing innovative solution to telecommunications operators, Source: IBM, Bisnis Indonesia and best utilizing IT to modernize infrastructure for efficiency and flexibility with risk mitigation in financial sectors. 2 (Source: Bisnis Indonesia, 14th September 2009) Page
Ming Sunadi, Country manager PT Hitachi Data Systems Indonesia, records a 15% revenue growth in Q1 2009 for HDS compared to previous quarter. It is contributed by a double revenue increase of HDS storage, higher than market projection. HDS provides also software and services as a complete business solution to storage market. Software sales increase is triggered by the needs from customer to better manage the fast growing of data. -89-
INFRASTRUCTURE Palapa­D Satellite is Successfully Launched Palapa‐D is successfully launched from Xichiang, China for PT Indosat on August 31, 2009 at 16:28 Indonesia Western Time. Harry Sasongko, President Director PT Indosat, is not yet detailing out the use and allocation of Palapa‐D. He just outlined that the satellite telecommunication services and technology would ensure inter‐region connectivity all over Indonesia and across the world. Palapa‐D Satellite is produced by Thales Alenia Space France (TAS‐F) that is guaranteed to operate for 15 years with capacity bigger than Palapa‐C2. It has 40 transponders consisting of 24 C‐Band standard, 11 extended C‐band and 5 Ku‐Band. The coverage encompasses Indonesia, ASEAN countries, Asia Pacific, Middle East, and Australia. At the time of launch, Palapa‐D weighs 4,100 kgs with payload power of 6 kW. As with Palapa C‐2, Palapa‐D would be serving as the network backbone to support other Indosat services such as cellular, fixed phone, and data network. Palapa‐D services offered by Indosat include, among other things, transponder lease for broadcasting and cellular backhaul as basic services, VSAT, DigiBouquet and Telecast Service as added value aimed at satisfying corporate needs for data communication and broadcasting. This satellite service is to complement and provide more added values to the existing terrestrial network services, telephone and data communication that Indosat is now running. -90-
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(Source: Bisnis Indonesia 1st and 2nd September 2009) 3 Palapa‐D is replacing Palapa C‐2 (made by Hugh Spacecraft) that would end its services by mid 2010 after operating for 14 years since its launch on May 1996. Internet Telkom Set to Launch WiMAX Service in Q1 2010 The Indonesian telecommunications industry will enter a new phase in the first quarter of next year with the deployment of the country's first WiMAX wireless services by PT Telekomunikasi Indonesia (Telkom). Telkom Consumer Director, Ermady Dahlan, said that the company is in the middle of completing the administrative requirements needed in order to obtain the operational licenses. The Ministry of Communications and Information would issue WiMAX operational licenses by the end of October after a series of operational feasibility tests based on the completion of the administrative requirements. WiMAX is an advanced telecommunications technology providing wireless transmission of data using portable and fully mobile Internet access. It provides high‐throughput broadband connections over long distances without having to build costly infrastructure and large numbers of transmission towers. The technology, which provides an alternative to cable and digital subscriber lines (DSL), has coverage of some 50 kilometers in radius from each base station, and has relatively low‐investment costs compared to existing 3G technologies. Ermady said the company had been carrying out surveys and procurement arrangements for the infrastructure, which would be set up after the company received the operational license. He added that Telkom was ready to comply with the required minimum of 40 percent local content in the products to be used for setting up the necessary infrastructure. (Source: Jakarta Post 25th September 2009) Page
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SYSTEMS AND APPLICATIONS Banks are Upgrading Their Core IT Systems In the wave of growing mergers and acquisitions, national banks are considering upgrading their IT core systems to support a more complex requirement and environment, in conjunction with reaching out and expanding the customer base and service lines. Suryo Suwignyo, President Director PT IBM Indonesia, considered this upgrade is natural as replacing the old obsolete systems, and projected to last for the next 1‐2 years. Panin Bank recently announced the transformation of its infrastructure for the core retail banking system, in cooperation with IBM Indonesia and Fiserv. It is targeted to go live by 1st July 2010, according to ken Ng, Director Retail Banking PT Bank Panin within a budget of more than US$ 20 million. (Source: Bisnis Indonesia, 2nd September 2009) e­Proc is Officially Implemented at East Kalimantan Government The government of East Kalimantan province officially kicked off the use of e‐Procurement on 15th September 2009. e‐Proc is operated in cooperation with the Agency for Government Service and Procurement Policy (LKPP ‐ Lembaga Kebijakan Pengadaan Barang dan Jasa). -92-
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(Source: http://jakarta.wartaegov.com , 26th September 2009) 5 Up to now, projects with a total value of Rp. 3.3 trillion (~US$ 330 million) have been having its procurement done electronically. The project is implemented to help building a good, clean, and credible government and bureaucracy. East Kalimantan is targeting to be free of IT Illiteracy by 1st January 2010. COMMUNITY Internet Sehat Blog Award 2009 Center for New Media and Policy Studies (CNMPS), initiated by Indonesia ICT Partnership (ICT Watch – http://ictwatch.com), is campaigning for a healthy internet program (Internet Sehat). The program has been launched since 2002 by ICT Watch to introduce and encourage the healthy and beneficial use of internet for individuals, families, and education. Supported by Techscape Indonesia, detikNET, Asia Blogging Network, and IlmuKomputer.com, Internet Sehat is running a regular contest for awarding a blog. Internet Sehat Blog Award 2009 is an appreciation award given to bloggers that put in their ideas, creativity, and thoughts in writing in a blog. It shall inspire the readers to act positively and beneficially to themselves or society. The award is given on weekly basis with the following category (and the winners for the September 2009 weekly contest): Gado‐gado blog is to cater for a mixed of topics, various articles. In addition, one blog is selected on quarterly basis for Best of the Best Blog (Q1: http://marsudiyanto.info, Q2: http://www.jonru.net ) and one is selected at the end of the year for Super Blog. (Source: www.detiknet.com 29th September 2009, www.ictwatch.com) -93-
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Education Blog (http://andyoctavian.com) Family Blog (http://lajangdanmenikah.com) Student Blog (http://fontzfhontie.co.cc) Travel & Culinary Blog(http://dunialaut.com , http://aweaceh.blogspot.com) Techno Blog (http://eshabe.wordpress.com, http://rivermaya.wordpress.com, http://patembe.com, http://adhamsomantrie.com) Citizen Journalist (http://taselamedia.wordpress.com) Lifestyle Blog (http://mygoldmachine.wordpress.com) Gado‐gado Blog (http://eriktapan.blogspot.com, http://masdiisya.wordpress.com) Inspiring Blog ( http://www.magician‐zone.co.cc, http://kepakgaruda.wordpress.com) Page
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v CENTER OF THE INTERNATIONAL COOPERATION FOR COMPUTERIZATION May Report on Indonesia Information and Communication Technology Chief Editor Agus Wicaksono Contributor Antonius Mardjuki Purwanto Makbul Oct 2009 This report summarizes monthly developments, updates, and events on information and communication technology in Indonesia. The information is sourced and processed from various contact points, publication media, online news, and other authoritative sources. CICC INDONESIAN ALUMNI CHAPTER -94-
PUBLIC POLICY AND GOVERNMENT Jakarta Tax Online Is Delayed Until 2010 Online Tax System for Jakarta, previously scheduled to be in place by October 2009, is delayed until 2010. This system is expected to be able to increase regional income to provincial government of Jakarta. It is to be implemented by installing small devices to computers at cashier desks in hotels, restaurants, and entertainment centers. All transactions thru cashier are then connected thru Internet to the Tax Office The delay is due to incompletion of tender process for procuring the required equipment and technology for supporting the system. In addition, there are some rejections from some business owners to have a computerized monitoring put in place. Secretary of Jakarta Regional Government, Muhayat, could not yet assert the implementation timing of this Online Tax system. Jakarta Government office is targeting for the majority of hotels, restaurants, and entertainment business to go online by 2010. Previously, it was planned for 800 businesses to adopt the system starting May 2009 that was then postponed to October 2009. Now, it is on a second delay. Budget for hardware and supporting system has been allocated for IDR 8 billion (~US$ 800,000). Currently, there are 5,061 restaurants and 800 hotels that are becoming tax objects. With the online system, taxes on business transactions can be paid and registered directly to the respected tax office. Up to now, all taxes are calculated by the business on its own without proper controls in place. By implementing the system, it is estimated that the government income would increase by 20% or more. In 2009, the Jakarta Government is targeting tax revenue from hotels IDR 708 billion (~US$ 70 million), restaurants IDR 670 billion (~US$ 67 million), and entertainments IDR 300 billion (~US$ 30 million). (Source: http://megapolitan.kompas.com/read/xml/2009/10/10/06563687/) -95-
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1 INFORMATION TECHNOLOGY INDUSTRY Cellular Customer and Broadband are Growing Fast The October 2009 report from International Telecommunication Union (ITU) indicates that there would be 4.6 billion cellular users in the world. In the past 4 (four) years, there have been additional connection of 2 (two) billion. The growing cellular users trigger a significant boost of mobile broadband, while fixed broadband is still expected to grow. In Indonesia, customers of fixed broadband are much less than those of mobile broadband, but with faster increase from 2007to 2008. (Source: Bisnis Indonesia 14th Oct 2009) -96-
Telkomsel
CDMA Total
76.01 13.49 89.5
28.9 0.57 29.47
24.67 24.67
5 5
6.4 6.4
Esia
8.90 8.9
Mobile‐8 (Hepi) 0.3 0.3
Mobile‐8 (Fren) 2.7 2.7
Smart
2 2
Ceria
0.78 0.78
140.98 14.68 169.72
Indosat
XL
Axis
Tri
Total
2007 2008
Fixed Broadband 241,000 600,000
Mobile Broadband 7,300,000 10,756,880
Source: Depkominfo 2 Based on Q1 2009 data from Telkom, the distribution of cellular customer reaches a total of 169.72 million users. They are grouped into GSM (global system for mobile communication) and CDMA (code division multiple access). GSM Page
The growing potential for new customers is widely open in developing countries like Indonesia. Indonesia Teledensity is estimated at 60%, leaving a 40% of population not covered yet by cellular services, mostly in rural areas. It would be addressed to by USO (Universal Service Obligation) program that the government is pursuing to build more connection reaching rural areas. Indonesia Cellular Customer – Million (Q1 2009) INFRASTRUCTURE Indonesia Ranks 65th on EIU e­Readiness On its annual report of e‐Readiness Rankings 2009 for 70 countries, Economist Intelligence Unit (EIU) puts Indonesia on 65th, a slight improvement from 2008 rank of 68. E‐Readiness is a measure of the quality of a country’s ICT infrastructure and the ability of its consumers, businesses and governments to use ICT to their benefits. Over 100 separate criteria, both qualitative and quantitative, are evaluated for each country by the EIU’s team of analysts. The low ranking (of Indonesia) is a result of lack of infrastructure and connectivity, said Head of Telematics Society Setyanto P. Santosa. Indonesia has likely been late in providing broadband access and penetration of Internet, PC, cell phone, and WI‐FI, Internet security and electronic IDs are the true challenges in the future. EIU e‐Readiness ranking is based on 6 (six) groups of category: Connectivity and technology infrastructure (25%), Business environment (15%), Social and cultural environment (15%), legal environment (10%), Government policy and vision (15%), and Consumer and business adoption (25%). EIU e‐Readiness Rankings 2009 – ASEAN & Some Countries Rank Country 1 Denmark 5 United States
7 Singapore 22 Japan 38 Malaysia 49 Thailand 54 Philippines 56 China 64 Vietnam 65 Indonesia 70 Azerbaijan -97-
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(Source: www.eiu.com, http://en.vivanews.com/news/read/104927) 3 Source: processed Indonesia is home for 170.5 million of from EIU telecommunication users of which 30.05 million of them are fixed line telephone users. As regards to mobile device utilization, including cell phones and wireless modems, a figure of 140.5 million users is recorded. SYSTEMS AND APPLICATIONS Indofire Launched to Monitor Forest Fires thru Satellite Indonesia and Australia is collaborating to develop a system called IndoFire under The FireWatch Indonesia Project in order to help fighting forest fire. It is a web‐based system accessible thru Internet that could monitor fires in forest and on land in near real time. IndoFire is officially launched on 29 th October 2009 in Jakarta. Monitoring of active fires are done using MODIS satellite sensor on board the Terra and Aqua satellites. It would complete information on hotspots currently available and captured thru NOAA (National Ocean Atmospheric Administration) satellite. Data capture, distribution, and processing is made thru virtual private network (VPN), connecting all servers in Forest Control department of Ministry of Forestry, LAPAN (Institute of Aeronautics and Space), LAPAN Earth Station in Rumpin‐
Bogor, Pare‐pare, Natural Conservation Agency in Riau and Central Kalimantan. The system will provide free and open access to all stakeholder groups, including public and private sector agencies at all levels. It is being designed to integrate with Indonesia’s developing Forest Monitoring Systems (FRIS). The information generated will enable early detection of fires leading to their suppression and minimizing the spread of fires into Indonesia’s forest and peat land habitats. Australia is spending AUS$ 1.5 million or IDR 12.9 billion (~US$ 1.3 million) to build Indofire that would be granted to Indonesia. It includes system development and software for training, according to Mike Bradford, CEO Australian Land Information Authority, Government of Western Australia (Landgate). (Source: www.detikinet.com , 29th October 2009, www.lapan.gi.id) -98-
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4 COMMUNITY Seminar on ITE Law – Gather Input from People The Electronic Transaction and Information Law (UU ITE – Undang­
Undang Informasi danTtransaksi Elektronik) has been put in place for some time, yet controversy and some rejections are still around in public. As to address this issue, the Ministry of Information and Communication (R & D of Telematics Applications department) is conducting a study on the ‘Assessment on People Perceptions towards UU ITE’. On October 30, 2009, a seminar was conducted in Jakarta to gather feedbacks, inputs, critics, and suggestions to the research study. The seminar was attended by around 50 people coming from various institutions and community. Among the speakers were expert from LIPI (Indonesia Science Institute) Prof. Ris. Rusdi Muchtar, and representatives from Kompas daily, from Ministry of Information and Communication, and from BPPT. Page
5 (Source: http://balitbang.depkominfo.go.id/) -99-
v CENTER OF THE INTERNATIONAL COOPERATION FOR COMPUTERIZATION May Report on Indonesia Information and Communication Technology Chief Editor Agus Wicaksono Contributor Antonius Mardjuki Purwanto Makbul Nov 2009 This report summarizes monthly developments, updates, and events on information and communication technology in Indonesia. The information is sourced and processed from various contact points, publication media, online news, and other authoritative sources. CICC INDONESIAN ALUMNI CHAPTER -100-
PUBLIC POLICY AND GOVERNMENT Palapa Ring Officially Starts Developing and Constructing Finally, physical construction of Palapa Ring project is officially started on November 30, 2009 after several delays. The kick‐off inauguration is marked with interactive teleconference dialog between President Susilo Bambang Yudhoyono at State Palace in Jakarta with chiefs of villages in West Nusa Tenggara (NTB) and West Kalimantan. PT Telkom was starting laying out the fiber optic infrastructure on the 1,041 km Mataram‐Kupang route with 40 Gbps capacity, consisting of inland cable and submarine cable. Telkom is investing Rp. 500 billion (~US$ 50 million) for this initial stage of Palapa Ring development The project was initially addressed in a working meeting on January 24, 2009 between the then Minister of Information and Communication, Sofyan Djalil, and Commission I DPR (parliament). The whole program would connect 440 cities/counties all over Indonesia thru fiber optic backbone development in eastern part, integrating it with the existing one in western part of Indonesia. Thru “public‐private partnership” scheme, the total fiber optic to build is 35,280 km for submarine cable, and 20,737 km for inland cable. Total investment is estimated at US$ 1,517 billion. -101-
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(Source: http://www.antaranews.com , Bisnis Indonesia, 30th Nov 2009) 1 MoU with a consortium of companies to build Palapa Ring was signed on November 10, 2007. Initially, it consisted of 7 (seven) companies, and now there are 3 (three) companies remaining: PT Telkom, PT Indosat, and PT Bakrie Telecom. PT XL Axiata (previously PT Excelcomindo Pratama) is temporarily off, and would be joining the consortium as soon as the company condition makes it possible to do so. INFORMATION TECHNOLOGY INDUSTRY IT Spend Reached Rp. 100 Trillion IT spend in Indonesia during 2008 reached Rp. 100 trillion (~US$ 10 billion), that was still dominated by payment for foreign products. Tifatul Sembiring, Minister of Information and Communication, said that the government is continuing pushing for an increase of ‘local contents’ in software and hardware products. Policy and regulations would be established to support local manufacturing industry. In 3G cellular network and WiMax or broadband wireless provisioning, government is already putting local contents as requirements. While developing local IT manufacturing, the government is also pushing for the Indonesia Inter‐connection 2014 to synergize, integrate and connect infrastructure and telecommunication services for the whole country. Currently, IT and telecommunication penetration is still low. According to Depkominfo record (Ministry of Information and Communication), computer penetration is still 1.4% of the whole population. Meanwhile, Internet penetration is about 16% (data from Mastel, Indonesia Telematics Society, indicates a lower 7.18% penetration). (Source: Bisnis Indonesia , 5th Nov 2009) HP Leads PC Market in Indonesia Meanwhile, notebook market is still dominated by Acer. Overall, the market for PC, traditional notebook, and mini notebook is growing on quarterly basis. 2 (Source: Bisnis Indonesia , 30th Nov 2009) Page
According to IDC data, HP is dominating the PC market in Indonesia by 20.37%, leading in three out of four categories up to Q3 2009: consumer desktop, commercial desktop, and commercial portable PC. The remaining one is consumer portable PC of which Acer is still leading. -102-
INFRASTRUCTURE Government is Urged to Actively Develop Fiber Optic Broadband The Indonesia Telematics Sociatey (Mastel – Masyarakat Telematika Indonesia) is urging the government to actively develop high‐speed communication access thru fiber optic based broadband. Setyanto P. Santosa, Chairman of Mastel, asserted that it is time for the government to take the lead and initiatives for developing broadband infrastructure, when the business sector is not interested to do so. With the lack of broadband infrastructure, Internet traffic relies upon cellular telecommunication network that has been causing bottlenecks on the network. Majority of Internet users is utilizing the cellular network the same way as fixed telephone network. It has been causing network congestion, as mobile devices are actually designed for low traffic. Indonesia Telecommunication Market Quantity (million) Fixed Telephone 8.65 Fixed Wireless Access Telephone 21.40 Cellular Telephone 140.50 Total Telecommunication 170.55
Internet 30 Penetration 3.8%
61.72%
7.18%
PC 1.47%
Broadband 0.05%
3 Source: Mastel, November 2009 Basuki Y. Iskandar, Secretary General Ministry of Information and Communication, said that it’s time for the current (telecommunication) service to be expanded to include data, video, and others and be supported by flexible regulation. (Source: Bisnis Indonesia, 13th Nov 2009) -103-
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Services / Penetration Broadband technology, enabling digital transportation in high speed, is not yet much enjoyed by consumers requiring high‐
speed Internet access. Broadband penetration is at 0.05 per 100 Internet users. SYSTEMS AND APPLICATIONS M­Commerce Services are Starting to Grow By 2010, mobile commerce services, especially mobile wallet, would take its momentum to grow as supported by regulation and marketing campaigns being pushed forward by telecommunication operators and banks. T­Cash, m‐commerce services from Telkomsel, was launched in 2007. However, there is no aggressive marketing campaign up to now to promote this m‐commerce application, according to Bambang Supriogo, VP T‐Cash Management, PT Telkomsel. Dompetku, m‐commerce services from Indosat, is being extended and promoted to middle and lower class income segments. Indosat is expanding the service of topping up (to increase cash balance) thru ATM network of Bank Permata linking to other 30 banks, and thru sending SMS / text message to short code 789. Services T‐Cash Telkomsel #Customers 600,000
Dompetku Indosat Source: Indosat and Telkomsel data 3,000
T‐Cash customer is growing from around 100,000 early this year to become 600,000 now and estimated to be close to 1 million at the end of the year, accepted by 50 merchants with 4,000 shops in Bali, Sumatra, and Java. Indosat is partnering with more than 10 merchants, including Alfamart having a 3,000‐shop network. (Source: Bisnis Indonesia , 20th November 2009) -104-
4 Distribution As newly regulated by Bank of Indonesia, these two operators are allowed to increase the allocated balance limit to a maximum of Rp. 5 million (~US$ 500) from previously Rp. 1 million (~US$ 100) for each service. They both are also finalizing administrative requirements to be permitted to provide remittance service or money transfer. Page
M‐Commerce Consumer COMMUNITY Jakarta was Hosting Yahoo! Open Hack Day Yahoo! was conducting Open Hack Day in Jakarta on November 21‐22, 2009. According to Michael Smith Jr., Head of Yahoo! Developer Network, Southeast Asia, there were more than 300 people registered to participate in the event, some were coming from ASEAN countries. Open Hack Day is a regular event Yahoo! is running to improve their services. Programmers and web developers were invited to develop a variety of applications on Yahoo! platform. Indonesia is the first country in Southeast Asia to host the event. This was the 11 th Open Hack Day that Yahoo! has been conducting globally. The event covered a technology discussion, followed by hacking sessions with product and services from Yahoo! for developers. The mission is to make Yahoo! become an open platform for some external developers, providing them with the scale and infrastructure they can only get from Yahoo! Yahoo! conducts Hack Day internally on quarterly basis to display products, platforms, and API (Application User Interface) for employees so that they could develop programs with Yahoo! User Interface libraries. This is intended to enrich Yahoo! with new great ideas. Page
5 (Source: http://www.detiknet.com/ , 6th, 21st Nov 2009) -105-
v CENTER OF THE INTERNATIONAL COOPERATION FOR COMPUTERIZATION May Report on Indonesia Information and Communication Technology Chief Editor Agus Wicaksono Contributor Antonius Mardjuki Purwanto Makbul Dec 2009 This report summarizes monthly developments, updates, and events on information and communication technology in Indonesia. The information is sourced and processed from various contact points, publication media, online news, and other authoritative sources. CICC INDONESIAN ALUMNI CHAPTER -106-
PUBLIC POLICY AND GOVERNMENT Government Incentives Are Expected for IPv6 Adoption The government is expected to provide incentives to encourage the migration from IP (Internet Protocol) address from version 4 (IPv4) to IPv6. IPv4, an addressing system used all over the world since 1983, is reaching its maximum capacity limit of 4.3 billion (4.3 x 10 9 in 32 bit binary format). Recently, IANA (Internet Assigned Numbers Authority) recorded the remaining numbers to use Growing Use of IPv6 in Asia Pacific is less than 10% of the initial capacity Rank Country
V A VP %
or around 400 million addresses. 90 168 11.46
2 Australia
38 109 4.84
3 Korea
12 58 1.53
4 China
20 50 2.55
5 New Zealand 21 48 2.68
6 Taiwan
19 33 2.42
7 Indonesia
16 31 2.04
8 Singapore
9 31 1.15
9 Malaysia
13 30 1.66
10 India 5 27 0.64
According to Gatot S. Dewa Broto, Head of Information Center and Public Affairs, Ministry of Information and Communication, IPv4 would be no longer sufficient to support the growing of Internet users in Indonesia. The remaining allocated IPv4 in IANA would be used up by 2010‐2012. Source: www.sixxs.net V = visible (IP prefix used), A = allocated IP prefix for the country), VP = visible percentage (IP prefix compared to the world total IP prefix) In government roadmap, according to Sapto Anggoro from APJII (Association of Internet Service Providers), there would be an incentive for ISP that is already with IPv6. Insofar, none is given. As in other countries, many can be done by government to encourage IPv6 adoption, such as tax discount. IPv6 is configured with 128 bit binary format providing more numbers, 340 x 1036 addresses. IPv6 adoption has been discussed since 1998. Technically and resource wise, ISP is ready with the migration, yet is constrained with the financial aspect as the cost is not cheap. (Source: Bisnis Indonesia, 2nd, 30th Dec 2009) -107-
1 Japan
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1 INFORMATION TECHNOLOGY INDUSTRY Market Outlook for Hardware in 2010 According to IDC, sales volume for hardware – PC desktop, notebook, and server – is forecasted to grow by 16.6% in 2010 for commercial sectors. Next year 2010, according to Arif Darmawan, Marketing Manager Dell Indonesia, would be a growth year for commercial sector that covers SMB (small, medium business) and enterprise. SMB is categorized as business with less than 500 employees. Market potentials for SMB in 2013 are more promising, estimated to be double the market for enterprise. By 2013, a projected 2.6 million units would be absorbed by commercial market, of which a total of estimated 861,000 units are for enterprise and the rest is for SMB. (Source: Bisnis Indonesia , 4th December 2009) -108-
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Meanwhile, on storage market, IDC is projecting a decrease in revenue. Market push for storage by next year could be supported by a number of efficiency initiatives, growth of unstructured data, and storage management software including performance report solution for server and storage. 2 Hardware Market Growth in Peter Lydian, Country Manager Dell 2010 for Commercial Sector Indonesia, suggested that a number of factors that could serve as a further (Desktop, Notebook, Server) push to commercial market in 2010. Segment 2009 2010 They are, among other things, a healthy macro economics structure Enterprise ‐9% 21.3%
and Internet infrastructure available SMB 1.3% 15.5% with more affordable tariffs. Others include a growing implementation of Commercial ‐1.4% 16.6% IT concepts such as virtualization, cloud computing, and various Source: IDC, Bisnis Indonesia enterprise solutions. INFRASTRUCTURE Chronological Development of Telco Infrastructure in 2009 Key business events and development of telecommunication infrastructure were occurring during 2009 with the following chronology. February 16: Fund budgeted by a consortium for Palapa Ring development (PT Telekomunikasi Indonesia, PT Exelcomindo Pratama, PT Bakrie Telecom, and P Indosat) was in shortage of US$ 30 million due to a weakened, depreciation of rupiah against US dollar. April 24: Pre‐qualification process was started again for prospective participants to bid for Universal Service Obligation (USO) project (rural telecommunication program) Package 1 and 2 for 7,773 villages. April 27: Tender was started for BWA/WiMax (broadband wireless access) project for 15 zones at 2.3 GHz frequency within 2 blocks of 30 Mhz. The technology is on 802.16d standard with devices that shall meet local content requirements. May 25: PT Excelcomindo Pratama withdrew from Palapa Ring consortium (for first year development) due to internal financial concerns. June 27: The route for Palapa Ring was adjusted to be within the remaining budget of US 150 million as funded by the consortium. -109-
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July 16: A total of 6 (six) companies and 2 (two) consortiums won the BWA/WiMax tender. The government is predicted to be able to obtain Rp. 438.64 billion (~US$ 44 million) from up­front fee, excluding frequency license use (BHP) fee. Berca is becoming a major player by winning 14 out of 30 blocks offered in 15 zones. 3 Early July: Icon+ won USO tender Package 1 and 2 for Rp 730.1 billion (~US$ 73 million). Not many interested in the tender. Telkom and Telkomsel did not submit their quotations. Early August: Ministry of Information and Communication was requesting Palapa Ring consortium to speed up the project construction to start by October 2009. The consortium was only able to commit starting the development by 2010. August 5: Telkomsel and Indosat obtained an additional one‐block (5 MHz uplink downlink) of 3G frequency. They agreed to the price offered by the government for Rp 160 billion (~US$ 16 million) per block. The three other operators considered it too expensive. August 13: While waiting for the Palapa Ring consortium readiness, PT Telkom proposed to construct the project earlier by developing network infrastructure of Mataram‐Kupang by October 2009. October 11: Construction of Telkom Palapa Ring was delayed due to some technical issues in government bureaucracy. October 21: A total of 25 Internet Service Providers were qualifying for Smart Village project tender. Eight of them were after the whole package of 5,738 counties (kecamatan) with a first year budget of Rp 370.5 billion (~US$ 37 million). A total of 6 ISP were then disqualified. November 6: The government gave a ‘principal permit’ for the BWA winner. The readiness of equipments delivery was under discussions. November 17: Out of 6 non‐consortium BWA tender winner, only PT Telkom and Indosat Mega Media (IM2) that already paid the frequency use license (BHP) for the first year and up­front fee. November 30: Construction of Telkom Palapa Ring for Mataram‐
Kupang route was started, officially inaugurated by the President and Minister of Information and Communication. December 22: After some delays, tender for USO county Internet or Smart Village was continued to proceed. -110-
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(Source: Bisnis Indonesia, 31st Dec 2009) 4 December 27: License of PT Internux, one of the BWA/WiMax tender winners, was to be revoked as it does not yet paid the required fees to government. Other winners are still holding their order for equipments. SYSTEMS AND APPLICATIONS Electronic ID Is To Be Implemented by 2012 By 2012, all Indonesian citizens would be using electronic ID with biometric fingerprints stored in an electronic chip. According to Head of BPPT, Marzan A. Iskandar, the e‐ID would be based on Bill no. 26, 2006 and is intended to easily support various activities that require the presence of people identity. . The e‐ID is developed by using a combination of technology developed by Indonesia and from overseas. Physically, it would be like an ATM card, equipped with Automated Fingerprint Identification System (AFIS). There would be a single identity number for people, so that e‐ID can be used anywhere in Indonesia. Policy on e‐ID is handled by Ministry of Home Affairs, while BPPT would be contributing in developing the supporting software, including card reader, chipset, and database development. The project would be started in 2010 and is expected to complete by 2012 with a funded cost of IDR 6 trillion (~US$ 600 million). Currently, this e‐ID is on trial test in 6 areas/cities – Padang, Denpasar, Makassar, Yogyakarta, Jambrana, and Cirebon. The e‐ID is for people of 17 years and older, and is to be updated every 5 (five) years. For children under 17 years old, there would be a NIK – Nomor Induk Kependudukan (Mater Demographic Number). Since birth‐date, they would have a NIK until end of life, one people one number. -111-
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(Source: Republika , 30th December 2009) 5 This e‐ID is also expected to be used for things related to general election activities for people having presented their e‐ID (as a single valid ID) to be able to exercise their right to vote. COMMUNITY People is Urging Government to Revise UU ITE The launch of Electronic Transaction and Information Act (UU ITE – Undang­undang Informasi dan Transaksi Elektronik) was quite a milestone to cyber world Indonesia. Agreed by Parliament on 25th March 2008, it was officially signed‐off by the President on 21 st April 2008 to become UU No. 11/2008, still known as UU ITE. A variety of information exchanges in virtual world were then equally treated in the same way as written documents. It could become valid evidence before the court, both for criminal and commercial cases. In its early life of 21 months, some people are becoming a victim of UU ITE that many consider as not an appropriately wise implementation as against freedom of expression and valid complaints to improved public services. Discussions in emails, blogs, websites, and/or social networks could be brought to court under the charge of Article 27 for ‘insulting’, ‘disgracing some people’, and/or ‘creating some bad reputation’. There are key cases under serious concerns of many people (the first two are already brought into the court, charges under Article 27): 1. City Major of Kotamubagu (North Sulawesi) against Indra Sutiadi Pipii. Indra uploaded his complaints to Internet about some civil service inauguration activities done by the Major that were late / delayed. Indra considered it as corruption of time. 2. Omni International Hospital (Jakarta) against Prita Mulyasari. Prita was sending personal emails to friends about unprofessional medical treatment she was experiencing. This email was further circulating and a send‐and‐forward to many more people. -112-
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3. Infotainment Media against actress Luna Maya. She was complaining with bad words in her Twitter account after having ‘brutally’ been chased out for interview (she then deleted her Twitter entry). (Source: Bisnis Indonesia, 31st Dec 2009) 6 v CENTER OF THE INTERNATIONAL COOPERATION FOR COMPUTERIZATION May Report on Indonesia Information and Communication Technology Chief Editor Agus Wicaksono Contributor Antonius Mardjuki Purwanto Makbul Jan 2010 This report summarizes monthly developments, updates, and events on information and communication technology in Indonesia. The information is sourced and processed from various contact points, publication media, online news, and other authoritative sources. CICC INDONESIAN ALUMNI CHAPTER -113-
PUBLIC POLICY AND GOVERNMENT Concerns over Regulations on the Use of Israeli Products There have been some concerns with regard to the use of telecommunications products coming from Israel. It is estimated that about 30% of equipments for telecommunications network and technology in Indonesia is using products from Israel. The government is addressing the issues and pushing the industry as not to use products from Israel. The industry is waiting for further clarity and detailed guidelines to deal with it. Government Regulation No. 52/2002 on Telecommunication Provision and Telecommunication Bill No. 36/1999 do not specifically ban products from particular countries. However, doing business with countries having no diplomatic relation is against Bill No. 36/1999 Article 21. Based on the above Bill, Minister of Information and Communication was warning to revoke the license of telecommunication operators that are doing business with Israel. Gatot S. Dewa Broto, Head of Information Center, Ministry of Information and Communication, admitted that it is very difficult to control the inflows of Israeli products. In the era of globalization, equipments belong to a vendor from a particular country do not necessarily be produced by the country. Operators are advised to use sense of crisis as not to cause any possible public anger or social unrest. (Source: www.detikinet.com , 19th January 2010) -114-
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Shiron and Ghilat are among those Israeli products used for VSAT, and Convergys is software for telecommunication billing. A local company collaborated with an Israel‐based Alvarion for 3.3 GHz Wimax, that was then cancelled out later on. 1 Head of Telematics Commission, Indonesia Chambers of Commerce, Sylvia Sumarlin, is demanding the government to provide further detailed guidelines as she considered there is no clear reference now as to what extent the ban applies. INFORMATION TECHNOLOGY INDUSTRY Biznet Builds Techno Village at Gunung Putri In light of economic recovery starting early this year, following post‐
crisis of IT businesses, Biznet plans to expand its services. Expanding beyond its high‐speed Internet access business, Biznet is establishing technology‐based office complex called Biznet Information Techno Village. Biznet Techno village will occupy a 3‐ha land in the area of Gunung Putri, West Java, about 30 km east of Jakarta. This suburban location is considered suitable for the purpose and easily accessible, close to Riverside Golf & Country Club, Cibubur, West Java, about 3 km from the highway Jakarta Outer Ring Road (JORR) The complex would host data centers and office buildings. A three‐floor data center building would be built in the complex and be equipped with a 24‐hour security system, RFID access card and PIN, and CCTV. The data center is an area of 6,000 square meters. It could serve as the primary data center and back up as well. The office buildings would occupy an area of 9,000 square meters. By having office buildings close to the data centers and fiber‐optic based internet infrastructure, this complex is ideal for back office operations, call centers, digital studio, and disaster recovery office, or R & D Lab. It is also designed as green village ‐ about 30 percent of the area is a green open space, and located by a natural lake with fresh air. Conference facilities will be built in the green open space so that business meetings can be conducted more comfortably. -115-
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(Source: www.tekno.kompas.com, 11th January 2010) 2 The construction will start early this year and would be ready for service by next October. INFRASTRUCTURE Big Money to Spend for Expanding Telco Infrastructure & Services Telecommunication operators are planning to spend more on capital expenditure to increase capacity and quality of network infrastructure, to broaden the coverage, and to expand the services. PT Telkomsel is investing Rp. 13 trillion (~US$ 1.42 billion) working capital for the above plan to get up to 100 million customers this year. It would improve and expand its infrastructure for mobile broadband services in 24 big cities. Telkomsel is the number one cellular operator in Indonesia, while PT Indosat and PT XL Aviata are competing for the second position. Indosat, controlled by Qatar Telecom, is to maintain its second position by doing more aggressive promotion and improvement on network quality with bigger Capex to spend. Meanwhile, XL keeps on expanding its network by adding more BTS 1,000‐1,500 units this year. Based on data researched by PT Danareksa Securities, along with the projection for 2010, the performance of top 3 (three) operators is illustrated in the following table. Performance of Top 3 Cellular Operators Indosat XL
Capex 2010 (US$ million)
2,000
600‐700 400‐450
Customer (million – Sep 2009)
79.77
28.70 26.64
47%
18% 15%
30,000
17,618 18,790
Market Share (Sep 2009)
# BTS (Sep 2009) (Source: Bisnis Indonesia, 13th , 25th January 2010) -116-
3 Telkomsel
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SYSTEMS AND APPLICATIONS Shopping Portal kemana.com is to Transact 40,000 Items A shopping portal site, kemana.com, claimed to be the first in Indonesia is to be launched in Bali by end of January 2010, offering about 40,000 items to transact. CEO kemana.com, Christopher Benz, said that the site would serve and offer customers with variety of shopping items, from books to electronic goods, from household items to Bali’s handicraft. It supports purchase from and delivery to all areas within Indonesia. He mentioned that he has a solid network and works together with credible distribution companies. In addition to wide variety of merchandise to offer, as compared to other on‐line shops, kemana.com system integrates with credit card network under a secured transaction standard. Other on‐line shops are administering transactions thru ATM payment. Benz is confident that kemana.com would be much welcomed in Indonesia as more people are now starting to use Internet as part of their daily life. Besides, there are 4‐5 millions Indonesians living overseas that could send gifts and purchased merchandise to families with an easy way. (Source: Bisnis Indonesia, 12th January 2010) -117-
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4 COMMUNITY Indonesia Contributes 10% of Friendster Traffics About 10% of total daily traffics of the social network media Friendster are coming from accounts in Indonesia. Jeff Roberto, Director Global Products Friendster Inc., said that Indonesia’s position is quite significant in Asia where Friendster users reach about 90 million in this region. Based on customer’s loyalty and growth rate, Friendster comes up with the top 15 accounts distribution by country. Ten countries are from Asia: China, Hong Kong, India, Indonesia, Japan, Malaysia, Philippines, Singapore, South Korea, and Taiwan. The remaining five countries are Australia, Canada, UAE, UK, and USA. South East Asia is the region with the highest traffics in Asia. As such, Friendster is establishing partnership with Yahoo! South East Asia to increase more market penetration in the region. Asia contributes around 65% of the overall world traffics. Similar to Facebook, Friendster integrates its portal to Yahoo! South East Asia so that the link is available in Yahoo! version of Indonesia, Singapore, Philippines, and Malaysia. Page
5 (Source: Bisnis Indonesia, 13th January 2009) -118-
v CENTER OF THE INTERNATIONAL COOPERATION FOR COMPUTERIZATION May Report on Indonesia Information and Communication Technology Chief Editor Agus Wicaksono Contributor Antonius Mardjuki Purwanto Makbul Feb 2010 This report summarizes monthly developments, updates, and events on information and communication technology in Indonesia. The information is sourced and processed from various contact points, publication media, online news, and other authoritative sources. CICC INDONESIAN ALUMNI CHAPTER -119-
PUBLIC POLICY AND GOVERNMENT Regulation on Multi Media Content Needs Major Revisions There has been an intense public polemic and controversy over draft regulation of Minister of Information and Communication (RPM – Rancangan Peraturan Menteri) on multimedia content. APJII (Indonesia Association of Internet Service Providers) considers it required major overhaul if it has to be implemented. The regulation is aimed at filtering Internet contents, such as pornography, gambling, hoaxes, threats, and racial matters. It binds not only Internet users, but also the multimedia providers prohibited from distributing, transmitting, and making accessible such contents. According to Sammy Pangerapan, Vice Chairman APJII, the regulation is against Constitution (UUD 1945) Article 28 (freedom of expression), and Telecommunication Regulation UU No. 36/1999 Article 40, and UU ITE (electronic information and transaction) No. 11/2008 Article 31 that prohibit Internet service providers from tapping information (content). The regulation implicates binding obligations for multimedia service providers to control their content. This polemic has come to the attention of President Susilo Bambang Yudhoyono. The President reminded his ministers as to check with people and report to him before making it into public domain. He asserted that the government is not intending to limit people of expressing their opinion thru Internet media. (Source: http://analisis.vivanews.com/, Bisnis Indonesia, 13th, 19th January 2010) -120-
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APJII supports the campaign on healthy Internet program; however, this shall not be achieved thru repressive ways. 1 The RPM gives the power to decide the ban on content the team of 30 people, half of them are members of governmental institutions and the rest are experts or professionals. A director general of the Ministry of the Information and Communications leads the team. Sanctions for violators include written warning, administrative fines, business restrictions, and license revocation according to the law. INFORMATION TECHNOLOGY INDUSTRY Storage Market is Growing by 5%in Indonesia Storage solution system in Indonesia is estimated to grow by 5% this year as compared to 2009 performance. According to Ming Sunadi, Country Manager Hitachi Data Systems (HDS) Indonesia, IDC predicted that external storage capacity in terabyte (TB) would increase by 40%. This year would be a recovery period as last year IDC predicted a decline of external market storage by 12%. The increase of storage solutions market this year is triggered by, among other things, implementation of data center virtualization, could computing storage, automated storage system, data security, and adoption of the so‐called dynamic provisioning. With provisioning, the ability to utilize storage is much better by enabling the system easily allocate capacity and service to the servers. Last year, Hitachi was successfully growing fast, higher than average market growth. HDS comes with 3 key strategies: increase market share, strengthen partner and customer loyalty, and develop internal team. US Commercial Service predicted that Asia Pacific region, including Indonesia, would have a 40% gain in data storage products. American brands such as EMC, HP, IBM, Dell, and Netapp are leading players in the data storage market, followed by Hitachi of Japan. (Source: 10th February 2010, http://www.buyusa.gov/indonesia/en/computerperipherals.html ) -121-
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2 INFRASTRUCTURE Telkom is Integrating its Submarine Cable to Japan and USA PT Telkom Tbk is integrating its domestic and international SKKL (sistem komunikasi kabel laut – submarine cable communication system) to South‐East Asia Japan Cable System (SJC) to provide more bandwidths. Telkom is investing US$ 40 million to participate in a consortium for building SJC in Honolulu, USA. The need for international bandwidth is anticipated to significantly surge by 2010‐2014 period. International Backbone Network ‐ Indonesia Capacity (Gbps) Landing
Bakrie Telecom 2.5 Singapore
NAP Info 10 Singapore
Moratel 240 Singapore
10 Malaysia
To get connect up to North America, SJC would be linked to other SKKL having Fangbian Iskan 40 Hong Kong
Japan‐US routes such as Unity, Japan‐US Corp and TGN. SJC would be having the Telkom (cons. 40 Singapore largest bandwidth capacity for AAG) & Malaysia
submarine cable, connecting Singapore, Telkom (cons. 960 Singapore, Hong Kong, Japan, and other Asian SJC) Hong Kong, countries. SJC is managed by a Japan consortium with 9 (nine) members, and Source: Depkominfo, operators, Bisnis would be built by NEC and Tyco. The Indonesia consortium membership is to grow to become 11 from other countries so that it would have landing points in strategic positions within member countries. Indosat (cons. SMW‐3) 10 Singapore
(Source: Bisnis Indonesia, 18th February 2010) -122-
3 XL Page
Operator The domestic SKKL covers Java‐
Sumatra‐Kalimantan, Surabaya‐Ujung Pandang‐Banjarmasin, and Java‐
Kalimantan‐Sulawesi‐Denpasar‐
Makassar. The international SKKL connects Asia America Gateway (AAG), Batam Singapore Cable System (BSCS), Thailand Indonesia Singapore Cable System (TIS), and Dumai Melaka Cable System (DMCS). SYSTEMS AND APPLICATIONS Growing Interests on Cloud Computing Services Applications of cloud computing concept are on the rise in Indonesia, and are considered of giving benefits such as increasing the utilization of IT infrastructure to efficient use of energy and space. Vice President of Product Strategy and Business Development Oracle Corporation, Sushil Kumar, stated that the interest on adopting cloud computing is on equal degree across business sectors. Cloud computing model enables easily access to computing resources and network on demand. Based on various implementation of this service, Sushil calculated that utilization of IT infrastructure increases by 10 fold while cost efficiency on electrical energy is up to 40%, spaces are reduced by up to 50%. In the meantime, according to Indar Atmanto, Director PT Indosat Mega Media (Internet service provider), the demand on bigger bandwidths is increasing in light of growing interest on cloud computing services. There have been paradigm shifts of doing business by moving away from capital expenditure into operating expenditure. This is further enabled by cloud computing services. (Source: Bisnis Indonesia, 10th February 2010, www.acumatica.com, www.ag‐it.com) -123-
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Others are joining the club for cloud computing services. Acumatica offers cloud ERP software. Fujitsu unveiled Primergy series servers for cloud environment setting new standards in datacenter economics. AGIT (an IT service integrator entered cloud computing services by completing business agreement as Microsoft provider License Agreement (SPLA) since late last year. 4 Microsoft Indonesia, according to Tony Seno Hartono – National Technology Officer, is planning to offer cloud computing services for its Office 2010. The application can be used from anywhere remotely, possibly be downloaded free, while the revenue stream would be secured from new sources. COMMUNITY Android Community is Establishing in Indonesia Android‐based cell phones are being introduced to Indonesia and are welcomed with some enthusiasm. Android is a mobile operating system that uses a modified version of the Linux kernel. It was initially developed by Android Inc., a firm later purchased by Google (http://en.wikipedia.org). It allows developers to write managed code in the Java language, controlling the device via Google‐developed Java libraries HTC, a Taiwan‐based cell phone manufacturer, is establishing Android community in Indonesia. According to Agus Sugiharto, Country Manager HTC Indonesia, Google provided HTC with its Google Mobile Service as the first license holder in Indonesia. HTC is allocating 70% of its cell phone with Android base that would be introduced to the market this year. HTC is the first vendor introducing Android‐based cell phone in Indonesia, cooperating with Telkomsel. A further Android ecosystem is being pushed as PT Indosat Tbk (telecommunication operator) committer to build the community and market with 6 (six) cell phone manufacturers – HTC, Motorola, Samsung, LG, Huawei, and Sony Ericsson. This is in light of the existing dominant market leaders of Windows Mobile and Symbian. -124-
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Some even considers the growing popularity of Android would be a threat to Blackberry and iPhone. (Source: Bisnis Indonesia, 15th , 27th February 2009, http://android‐indonesia.com/ ) 5 Android user community (id Android) was just established with more than 1,000 mail list members, headed by Agus Hamonangan. As the ecosystem is becoming mature, the community is believed to be growing fast. v CENTER OF THE INTERNATIONAL COOPERATION FOR COMPUTERIZATION May Report on Indonesia Information and Communication Technology Chief Editor Agus Wicaksono Contributor Antonius Mardjuki Purwanto Makbul Mar 2010 This report summarizes monthly developments, updates, and events on information and communication technology in Indonesia. The information is sourced and processed from various contact points, publication media, online news, and other authoritative sources. CICC INDONESIAN ALUMNI CHAPTER -125-
PUBLIC POLICY AND GOVERNMENT Telecommunication Tower is Closed to Foreign Investment Revision on Presidential Decree No. 111/2007 on Negative Investment List has been finalized that regulate, among other things, about foreign ownership. Hatta Rajasa, Coordinating Minister of Economy, asserted that telecommunication tower (as the last item on the revision) is closed to foreign investment. It is in line with previous decree from Minister of Information and Communication (Menkominfo) outlining that telecommunication tower shall be owned wholly by domestic business. Menkominfo Tifatul Sembiring wanted to delay opening up telecommunication tower business to foreign ownership. Currently, 92% of capital expenditure (capex) on ICT is for foreign products and services. Local business contributes to 2% only of capex for cellular BTS (base transceiver system) towers. Projected Use, Providers, and Needs of Tifatul would like to grow local Telecommunication Towers businesses to take a share on the Rp. Indicator 2010 Post‐2010
300 trillion (~US$ 30 billion) of ICT business. Telco Operators 10 5‐6
65,000 40,000**
Annual Tower Needs – Unit/year 31,000* 1,000**
Funding Need / year Rp. 34 Rp. 1 trillion* trillion** Source: Bisnis Indonesia *Citigroup research, **local operators & players Previously, Head of Coordinating Agency for Investment (BKKPM), Gita Wirjawan, would like to open the tower business to foreign fund, as domestic fund capacity is not yet sufficient. He predicted that an annual investment of Rp. 70‐80 trillion (~US$ 7‐8 billion) is required for telecommunication. Aspimtel (Association of Telecommunication Tower Infrastructure Developers) is much welcoming this cancellation of the plan to give foreign investment license to telecommunication tower business. (Source: Bisnis Indonesia, 17th, 23rd March 2010) -126-
1 No of Towers 54 54
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Tower Providers INFORMATION TECHNOLOGY INDUSTRY Spend for SMB IT is to Increase by 22% The growth of ICT (information and communication technology) in SMB (small medium business) is predicted to reach 22%. This is triggered by the growing needs for business efficiency enabled thru ICT application and the increasing availability of ICT solutions offered in the market. Telkom (PT Telekomunikasi Indonesia) is participating actively in growing SMB in Indonesia by providing a total funding of Rp. 153.6 billion (~US$ 15 million) in 2009 as financial aid for about 6,800 SMB partners. According to Eddy Kurnia, VP Public and Marketing Communication Telkom, a total amount close to Rp. 1 trillion (~US$ 100 million) has been distributed to SMB from 2001 to 2009, with more than 60,000 SMB enjoyed the benefits. Telkom is creating Business Services Division (DBS), specifically aimed at managing SMB business customers. An array of ICT solutions is being launched to improve SMB business management: cloud computing with various applications (platform as a service), e‐UKM, e‐commerce facility, and applications to manage cooperatives. Business competitiveness is expected to be much improved so that they could compete in global market, especially in the post C‐AFTA period (China‐Asean Free Trade Agreement), as explained by Slamet Riyadi, Executive General Manager DBS Telkom. SME (small medium enterprises) centers are being built as educational facility in various cities: Jakarta, Surabaya, Bandung, and Medan. They are functioning as consulting services, applications demo, and ICT clinic. -127-
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(Source: www.detikinet.com , 17th March 2010, Bisnis Indonesia, 25th March 2010) 2 Meanwhile, IDC predicted a 5.5% growth of IT spend of SMB worldwide in 2010‐2014. It would be dominated by spending for PC, network devices, software, and other IT services. North America, Western Europe, and Japan represents 70% of SMB IT spend worldwide. INFRASTRUCTURE Telecommunication Inter­Connection: Development & Concerns PT Bakrie Telecom Tbk and PT Indonesia Comnets Plus (Icon+) agreed to developing inter‐connection in the eastern Indonesia that would allow customers of both are connected. Icon+ sees this as a stepping‐stone to have an open inter‐connection with all other operators for providing telecommunication access in rural areas, especially within eastern Indonesia region. Inter‐connection is connectivity among different network and telecommunication providers. Making inter‐connection is an obligation for all Telco operators as mandated by Telecommunication Bill. Meanwhile, text messaging (SMS) exchange between operators is still becoming concerns with regard to tariff mechanism. Currently, it is under the so‐called sender­keep­all (SKA) system: revenue on SMS would go wholly to the sending operator with no inter‐connection cost, although the receiving operator experiences the burden of the traffic. This even becomes worse for the receiving operator when the sending operator offers free SMS service to customers. BRTI (Regulating Body for Indonesia Telecommunication) is still addressing the inter‐connection SMS tariff, a possible lower than previously decided Rp. 26 / SMS (~US 0.3 cent) based on Long Run Incremental Cost calculation approach. BRTI is also re‐calculating long‐
distance voice tariff. BRTI is concerns about some operators still offering free SMS, violating previous agreement of no free SMS by February 2010. Page
3 (Source: Bisnis Indonesia, 11th , 18th , 29th, 31st March 2010) -128-
SYSTEMS AND APPLICATIONS Microsoft­Primagama is Partnering for e­Learning Microsoft Indonesia is collaborating with Primagama to develop online e‐learning contents. Primagama is a leading provider of education services that prepare students for admission tests to enroll to universities and high schools. On this partnership, Microsoft would provide systems and applications to establish e‐Learning Portal while Primagama is responsible for providing and managing the contents. According to Ananta Gondomono, Academic Program Manager Partners in Learning Microsoft Indonesia, further development of this e‐Learning facility would be a try‐out for the national examination in counties, provinces, and at national level. All students, from elementary schools to senior high schools, would be able to access online contents at www.primagamaplus.com. It offers tutorial videos from Primagama instructors that would allow students chose and study materials they do not understand yet. (Source: Bisnis Indonesia, 8th March 2010) Seamolec is Partnering for Mobile Learning and Applications Better‐B is a developer of Blackberry applications, while Nusantara Online is a producer of online games in Indonesia. The partnership would result in creation of 100 new applications and (mobile) educational games within one‐month period. Seamolec is responsible for providing services to all South East Asian countries in developing education sectors. 4 (Source: Bisnis Indonesia, 10th March 2010) Page
Seamolec (Southeast Asian Minister of Education Organization Regional Open Learning Center) – a non‐profit organization in open education services – is partnering with Better‐B and Nusantara Online to develop online application contents in Indonesia. -129-
COMMUNITY Indonesia is Potential to be the Biggest Open Source Community The government keeps pushing and encouraging the implementation of open source software. Fund allocated to support this program is amounted to Rp. 5 billion (~US$ 500 thousand) this year. At about the same amount as previous year, this fund would also cover more‐ intensive socialization, in addition to development. In line with IGOS program (Indonesia Go Open Source), government tender for the “Internet Kecamatan” program (county service center to provide Internet to community – PLIK Pusat Layanan Internet Kecamatan) demands for open source software (OSS) as preferred solutions. According to Santoso Serad, Head of Telecommunication Agency for Rural Internet, Ministry of Information and Communication, the OSS would dominate 5,748 pints of PLIK. It would make Indonesia as the Open Source Software Users in Indonesia biggest users of open source in the world. Items Total Numbers Engkos K. Natakusuma, Expert Staff to Minister of Research & Development, OSS Early Adopters 10,000 users
said that OSS is being University Users 150 universities
continued and pushed for implementation in various High School 70 schools regions in Indonesia. One of Source: compiled from many sources by Bisnis Indonesia
the breakthrough programs is a plan for publishing reference books on open source for students of high schools and vocational schools. OSS Java‐Sun Community >15,000 users
Page
5 (Source: Bisnis Indonesia, 18th March 2010) -130-
4-3.フィリピン
CICC フィリピンコレスポンダント月次報告
2009 年 08月
Tae Abe-Abion
1. ドイツの ATM メーカー、Wincor
Nixdorf 社がフィリピン子会社設
立
2009 年 8 月 6 日付けのインクワイヤラー紙より
ドイツの ATM メーカー、Wincor Nixdorf 社は、フィリピンに自社子会社を
設立し、銀行及び小売業界向けのハードウェア及びソフトウェア販売事業に
参入する。
同社は、フィリピンにおける販売パートナーであったシーメンスフィリピン
社の情報技術製品・サービス部門を 6 月に買収し、自社拠点を設立した。
同社のフィリピンでのこれまでの導入実績は、主に銀行の ATM である。今
後は、小売業界への POS ソフトウェア販売もターゲットとする。4 月、同
社は、フィリピン国内の小売店(スーパー)チェーンであるショップワイズ
が、同社の Linux ベースの POS システムを導入することになったと発表し
た。Wincor Nixdorf 社のフィリピンカントリーマネージャの Ariel Gumabao
氏は、最大手の小売事業社 SM がバンコデオロ銀行を買収した代表的な事例
に言及し、「フィリピンの大手小売企業は、銀行事業へも参入しており、銀
行業界と小売業界という 2 つの市場を狙うことには大きなシナジーが期待
できる。」としている。
フィリピンの子会社設立は、Wincor Nixdorf 社のアジア太平洋地区での成長
戦略とも一貫性のある動きである。同社では、インドやオーストラリアでも
子会社を設立することを明らかにしている。
ATM は、単純な現金預入れ・支払いのための機械から進化し、顧客のプロ
ファイルに応じたサービスを表示するなど、マーケティングツールとしても
使われるようになってきている。
また、Wincor Nixdorf 社は、顧客が買った商品を自らスキャンし、購入でき
るセルフ・チェックアウトカウンターを市場に投入する。「従来は、ATM
といえば銀行の支店に設置されているものだったが、今はいたるところにあ
る。銀行は、顧客満足を追及し、ATM ネットワーククを拡大している。」
と Gumabao 氏は述べている。
2. IPVG がシンガポール子会社を香
港 PCCW テレサービスへ売却
2009 年 8 月 6 日のフィリピン証券取引所回覧 5320-2009 号を基にしたフィ
リピン経済金融情報より
インターネット・データセンター(IDC)やオンラインゲーム配信などの事業
を幅広く展開する IT 関連持ち株会社 IPVG (PSE 上場)は、シンガポール
投資子会社 IP BPO ホールディングスの株式 100%を売却する意向。この
ほど買い手の PCCW テレサービス(香港)との間で売却条件等が合意され
た。
合意によると、PCCW テレサービス(香港)は 2200 万米ドル以上を IPVG
に支払う。支払いは 2 段階方式で行われる。まず、1000 万米ドルが既に 8
月 4 日に支払われた。残金は 2010 年 8 月までに支払われる予定である。
3. IDC、オープンソース市場の将来
に明るい見通し
調査会社 IDC は、オープンソースソフトウェアの世界市場での売上げは、
今後年率 22.4%で拡大し、2013 年の売上高は 81 億ドルに達するという見
通しを発表した。同社は、2008 と比較して売上高拡大の見通しが大きく上
方修正された理由として以下の 3 つの理由を挙げている。
1)
2)
3)
より多くのプロジェクトを含めるよう、売上高見通しを計算するための
集計リストが拡張されたこと
過去 12 ヶ月間の間に、それまでの想定以上に高いレベルでオープンソ
ースソフトウェアが支持を集めたこと
2008 年の終盤の月に、オープンソースソフトウェアの採用が加速した
こと
1
-133-
IDC のソフトウェアビジネスソリューション部長のマイケル・フォーセット
氏は、「昨今の経済危機は、オープンソースソフトウェア市場にとってかな
りの追い風となった。」としている。同氏はまた、「OSS は主要企業にお
いてもエンタープライズソフトウェア戦略の一部であり、主要な分野におけ
る採用が好調である。再編が進むソフトウェア業界において、スタンドアロ
ンの事業を継続するためには、OSS ベンダーは規模の拡大が重要な鍵を握
る。」とも述べている。
IDC の調査報告では、IBM、Sun、Dell、HP、Oracle 等の大手企業も、OCC
に関わる事業から間接的な売上げを相当得ているとしている。こうした事実
は、OSS の採用拡大に大きな影響を与えたと IDC は指摘している。
また、ハイブリッド(混合)ビジネスモデルも増加しているという。IDC の
レポートでは、「ハイブリッドモデルが、今後最も広まる可能性が高い。従
来のオンプレミス型のソフトウェアベンダーが SaaS も提供し、SaaS ベン
ダーがオンプレミス型も提供するようになり、OSS ベンダーが変形版(バ
リアント)を販売し、クローズドソースのベンダーがより多くの OSS を提
供するようになる・・・というような具合に」としている。
最後に、IDC は、競争優位性を高めるために OSS を活用する事業機会は増
えており、OSS の採用と OSS ベンダーの成長の追い風となるだろうとして
いる。
4. 2009 年第 1 四半期の ICT 投資認
可額は前年同期比 54.3%減
2009 年 8 月 10 日のフィリピン国家統計調整委員会発表より
2009 年第 1 四半期の政府 4 投資機関による情報通信技術(ICT)部門の投
資認可合計額は、前年同期比 54.3%減の 25 億ペソ。 そのうち、国内資本
投資認可額は同 73.0%減の 3 億ペソ(シェア 13.8%)、外資投資(FDI)認
可額が同 48.6%減の 22 億ペソ(シェア 86.2%)だった。
投資認可合計額 25 億ペソの、投資機関別の内訳は以下の通り。
♦ PEZA:前年同期比 44.7%減の 22 億ペソ
♦ BOI 及び CDC:それぞれ、同 83.0%減、同 74.0%減で計約 2.8 億ペソ
♦ SBMA:同 173.9%増の 1,890 万ペソ
5. フィリピンで e パスポート導入
2009 年 8 月 11 日のフィリピン報道長官室発表などを基にしたフィリピン
経済金融情報より
フィリピン政府が国際民間航空機関(ICAO)の設定した国際基準を満たせ
る IC チップを搭載したパスポート「e パスポート」システムがこのほど導
入され、アロヨ大統領が e パスポート受給者第 1 号となった。
ロムロ外相は 8 月 11 日午前外務省(DFA)講堂で行われた外務省創立 111
年周年記念日の式典で大統領に「e パスポート」を手渡した。大統領の e パ
ス ポートのシリアル番号は EA0000001 で、IC チップには大統領の氏名、
生年月日、出身地など基本情報のほかに、デジタル署名、顔画像などの生体
情報 も記録されている。
e パスポート導入は外務省とフィリピン中央銀行(BSP)の共同プロジェク
トで、導入 1 年目で 400 万冊超の IC パスポートの発行を目指す。外務省に
よると、パスポート IC 化は、日本、米国、シンガポール、香港、欧州連合
加盟国、マレーシア、タイ、カンボジアなどを含む世界 60 カ国以上の国々
で旅券発行の際の世界標準規格となっている。
パスポートの IC 化でパスポートの盗難や偽造を防止するとともに、チェッ
クインカウンターや出入国審査などの手続きを安全かつ迅速に行うことが
可能。e-パスポートは、IT の活用による空港・港湾等におけるテロ対策や治
安対策、国 際標準に準拠したパスポートの IC 化とそれを活用した出入国管
理の強化を目的とした施策である。
2
-134-
6. フィリピンの通信事業者は SaaS
市場参入に消極的
2009 年 8 月 13 日付けのマニラブレティン紙より
ロンドンの調査会社オーバム社によると、各国・各地の通信事業者の多くが、
各々の市場向けにローカライズされたアプリケーションに手を出し始めて
いるという。こうした動きの背景には、グローバルな SaaS プロバイダーと
の差別化を図り、既存の中小企業顧客との関係を強化したいという思惑があ
る。
オーバム社のシニアアナリスト、クラウディオ・カステリ氏は、「通信事業
者たちが目指しているのは、各地のローカルベンダーとグローバルベンダー
のアプリケーションやサービスを組合わせることにより、中小企業向けの
ICT サービスイのワンストップショップとなることである。ただし、ゆくゆ
くはこうしたパートナー企業も競合することになる場合がある。」と話して
いる。
海外の通信企業が始めているこうした動きは、フィリピンの通信事業者の間
ではまだ出てきていない。最近開催された記者会見では、PLDT 系の SMART
Communications 社のスポークスマン、ラモン・イスベルト氏が、同社では
ソフトウェアをオンラインで提供する事業の計画は今のところないと述べ
たほか、アヤラ系の Globe Telecom 社も同社の顧客向けに SaaS を提供す
る計画があるかどうか明らかにしなかった。
オーバム社の報告では、ソフトウェアをオンラインでどこからでも提供でき
ることになる SaaS 事業に参入する通信企業は、グローバル企業との競合に
さらされることになってきていると指摘している。カステリ氏は、「(訳者
注:グローバルな SaaS 企業と比較して)規模が小さい通信事業者は、差別
化のための知恵を絞らなければならない。ただ単に接続事業者で終わってし
まわず、バリューチェーンの中でより大きな役割を果たしていくためには、
通信事業者は既存の顧客との関係と、これら顧客のニーズへの深い理解がカ
ギである。」と述べている。
同報告書によると、中小企業の各国でのニーズに対応したサービスの提供に
的を絞ったサービスの提供を始める通信事業者が増えてきている。たとえば、
テルストラ社が 4 月に提供開始した SaaS サービスでは、オーストラリアの
中小企業がコンプライアンスを遵守した雇用契約を作成することができる
Workforce Guardian という人事サービスなどが含まれている。また最近同
社は、Xero という SaaS 会計ツールを発表した。これら 2 つのケースは、
オーストラリアのニーズに対応している。オーバム社では、こうした点がグ
ローバルな SaaS ベンダーに対する競合優位点になるとしている。
中小企業は通常、ICT 関連のニーズに全て対応してくれる 1 社と取引するこ
とを好む傾向がある。これは、通信事業者にとっては好都合である。オーバ
ム社の調査では、中小企業の 65%が、固定電話と携帯電話サービスを同じ
プロバイダーと契約することを好むという結果が出ている。オーバム社のレ
ポートでは、通信事業者は、こうした中小企業のニーズに耳を傾けていると
いう。「通信事業者が提供できる重要な付加価値とは、複数のサービスを統
合してエンド・トゥ・エンドのソリューションにすることである。彼らは、
通常大半の中小企業を顧客に持っており、顧客との関係は単に通信料金の請
求にとどまらない場合が多い。通信事業者がもつ中小企業という顧客ベース
や、中小企業の課題への理解といった強みは、ISV 企業がパートナーとして
関心をもつ可能性がある。」とオーバム社は指摘している。
オーバム社がもう一つの事例として紹介したのは、SingTel 社によるシンガ
ポールの中小企業向けのエンド・トゥ・エンドの ICT サービスへの取組み
である。SingTel 社では、中小企業向けの様々な ICT パッケージを市場投入
しており、最近では Innovation Exchange というプログラムで、同社の SaaS
メニューを強化するためのアプリケーション開発ベンダー集めている。この
目的は、マイクロソフト、グーグル、セールスフォースなどのグローバルな
ベンダーのソリューションと、国内の ISV のソリューションを組み合わせ
て顧客に提供することである。たとえば、人事アプリケーションなどは、ロ
ーカルベンダーのものを取り入れている。
3
-135-
7. グローブ社の WiMax は年内には
フィリピン全国規模へ
2009 年 8 月 17 日付けのマニラタイムス紙より
フィリピンの大手通信事業者グローブ・テレコム社による WiMax サービス
は、2009 年中にルソン島からミンダナオ島までフィリピン国内各地で利用
可能になる。これは、グローブ・テレコム社のコンシューマ・ブロードバン
ドグループを率いるボン・ゴンザレス氏が最近報道陣との会合で明らかにし
たもので、2009 年中に同社は東南アジアで最大規模の WiMAX ネットワー
クを運営する事業者となるだろうとしている。
ゴンザレス氏が明らかにした、WiMAX が利用可能となる地域とは、マニラ
首都圏全域、ルソン島ではリサール州、ベンゲット州、ヌエバエシハ州、タ
ーラック州、パンパンガ州、ブラカン州、バタアン州、及び南部ルソン. ビ
サヤ地方では、セブ州、ボホール州、イロイロ州、レイテ州、ギマラス州、
カピス州、ネグロス島。ミンダナオ地方では、カガヤンデオロ、サンボアン
ガ、コンポステラバレー、アグサン地域、ラナオ、スリガオ州、コタバト州、
ゼネラルサントスなどである。
利用料金は月額 795 ペソから 2,029 ペソで、スピードは 512Kbps からであ
る。フィリピン国土は多くの島々からなり、山岳地帯も多いという地形の特
徴から、インターネットの普及には無線技術が重要であるとされている。
8. JICA 補正予算活用で危機対応技
術協力実施へ - フィリピンで高
度 IT 人材育成など多くのプロジ
ェクト –
2009 年 8 月 18 日の JICA 発表より
JICA は、平成 21 年度補正予算として措置された予算を活用し、金融・経済
危機対応に関する技術協力を実施予定である。このうち、現在、業務実施契
約 による実施を検討している案件は以下のとおりであり、一部ファスト・
トラック制度の適用を検討中である。
なお、ファスト・トラック制度は、緊急性の高い事業を、簡素化された手
続きなどにより、迅速に計画・実施することを目指している。ファスト・ト
ラック制 度にて実施することが認定された案件などにおいては、プロジェ
クト形成、事前評価等意思決定、実施準備、調達等に関わるプロセスにおい
て、通例の場合とは 異なる簡略化された手続きを取ることとなる。
業務実施契約による実施を検討している案件のうち、フィリピンのものは
以下の通り。
国名
9. 国家通信委員会(NTC)新委員長
任命
案件名
フィリピン
高度 IT 人材育成プロジェクト
フィリピン
包装改善による地方中小企業の競争力向上プロジェ
クト
フィリピン
内国歳入局人材育成開発プロジェクト
フィリピン
ミンダナオ北部貧困削減(バランガイガバナンス)プ
ロジェクト
フィリピン
ダバオ産業クラスター開発プロジェクト
フィリピン
DTI-SME カウンセラー人材育成(中小企業診断制度
導入)プロジェクト
フィリピン
イロイロ州地域活性化(中小企業対策)
2009 年 8 月 26 日のフィリピン報道長官室発表より
アロヨ大統領は国家通信委員会(NTC)委員長にガマリエル・コルドバ弁護
士を任命した。7 月に妻の病気を理由に辞任したルエル・カノバス氏の後任
人事。
コルドバ氏はカノバス氏同様これまでに大統領府運営部部長、官房長官室補
佐官、次官等官邸内の様々な役職を歴任。2006 年に大統領面会担当秘書に
就任。その他、フィリピン国鉄理事、海運業局理事、フィリピン娯楽ゲーム
公社理事等も兼任した。
4
-136-
10. フィリピンのインターネット
ユーザー数は 2012 年に 3,000
万人
2009 年 8 月 25 日付けインクワイヤラー紙より
調査会社ニールセンが明らかにしたところによると、同社では 2012 年まで
にフィリピンのインターネットユーザー数は 3,000 万人になると見込んで
いる。接続コストの低下と接続のための機器の普及などが、ユーザー数拡大
の背景にある。
Internet and Mobile Marketing Summit 2009(筆者注:2009 年 8 月 25,26 日
にマニラで開催)において、ニールセンフィリピンの顧客サービスディレク
ターのエリック・バレラ氏は、現時点でのフィリピンのインターネットユー
ザー数は約 2,400 万人で、そのうちの 81%は 10 歳から 39 歳であると述べ
た。ただし、この数値はフィリピンの主要都市 21 ヶ所に限定した統計であ
り、同社の統計にはその他の地域は含まれていない。バレラ氏は、フィリピ
ンのインターネットユーザーの大半は都市部に集中しており、地方にもイン
ターネットユーザーはいるものの、数は少ないとしている。
バレラ氏は、これらのユーザーがインターネットを利用する時間も徐々に長
くなってきているという。2008 年には、フィリピン人のインターネットユ
ーザーは 1 日に平均約 3.8 時間インターネットを利用しており、これはテレ
ビを観る時間とほぼ同じとのことだ。同氏は、
「2012 年にかけて、1 人あた
りのユーザーが 1 日にインターネットを利用する時間はそれほど変化がな
いが、より多くの人たちがインターネットを利用するようになると見込まれ、
サービス提供者にとっての事業機会が増えるだろう。
」と話した。また、フ
ィリピンでは、テレビは今後も重要な情報プラットフォームであり続けるだ
ろうとも話している。
11. NASSCOM と BPA/P が協力関
係をさらに強化で合意
2009 年 8 月 27 日付
各紙より
インドの全国ソフトウェア・サービス協会(NASSCOM)と、フィリピンのビ
ジネスプロセッシング協会(BPA/P)は 8 月 26 日、両協会がアウトソーシン
グ&オフショアリング産業における一層の協力関係を推進するという覚書
に調印した。
この覚書の調印式は、インド側がムンバイにあるタタ・コミュニケーション
ズのテレプレゼンスサービスを、フィリピン側がマニラの PLDT(フィリピ
ン最大手の通信事業者)が設立したばかりのテレプレゼンスサービスを利用
して行われた。
NASSCOM 会長のソム・ミタル氏は「インドとフィリピンのアウトソーシ
ング&オフショアリング産業における協力関係が一層強化されることを期
待する。フィリピンには、インド企業が次々に拠点を開設している。テレプ
レゼンスが活用できれば、フィリピンとインドの IT 企業、BPO 企業のバー
チャルなビジネスミーティングも便利になる。」と述べた。
一方、BPA/P の CEO であるオスカー・サニェス氏も、
「NASSCOM とのコ
ラボレーションができることを非常にうれしく思う。」とのべている。
今回の合意は、欧州連合や米国の保護主義の台頭に両国が協力して対応して
いくことを目指している。また両業界団体は、双方向の投資、人材管理、両
国での事業開発などにおいて計画を策定する。
NASSCOM の副会長で、国際貿易を担当するアミート・ニブサルカル氏は、
「いくつかの国における保護主義にインドとフィリピンが協力して対応す
ることや、両国の協力関係をより高めること、両国共通のプロジェクトを検
討することなどを目指して覚書に調印する。両国の業界団体が抱える課題に
は共通するものもあり、これらを整理したい。」と話している。
インドへの拠点開設を検討するフィリピン企業も複数あるほか、インド企業
もフィリピン進出を検討している。既に、25 社ほどの BPO 企業がフィリピ
ンに拠点を開設済みであり、またフィリピンへの新規投資の 40%がインド
資本のグローバル企業である。
5
-137-
NASSCOM と BPA/P は、2006 年にも協力関係の構築で合意している。ま
た、NASSCOM は、チリやコロンビアの業界団体とも、同様の合意を締結
している。
写真:www.telecomtiger.com/fullstory.aspx?passfrom=enterprisestory&storyid=6993
2009 年 8 月 27 日付のコンピュータワールドフィリピンより
12. 中央選挙管理委員会が 16 億ペ
ソの生体認証プロジェクト落
札業者決定へ(日本の NEC が
参加する合弁企業が落札)
予算 16 億ペソの 2013 年の “Cleanse the Voters’ List” (CVL) プロジェクトの入
札後、中央選挙管理委員会(COELEC)は、最も低い入札価格(12 億ペソ)を提示
した SAHI Tiger IT 社を一旦落札業者として発表したが、これを取り消し、入札
価格 15 億ペソの Unison Joint Venture が落札することになる。
COMELEC のスポークスマン、ジェームス・ヒメネス氏によると、CVL プロジェクト
は以下の 4 つのシステムから成る。()内は予算額
♦ 生体認証とデータキャプチャシステムによる既存の登録データの確認(3 億
ペソ)
♦ オンラインでのデータ提出・統合システム(5,000 万ペソ)
♦ 自動指紋認証システム(AFIS)照合と AFIS サーバーアプリケーション (10
億ペソ)
♦ 有権者 ID カード生成 (2.5 億ペソ)
26 日夜に行われた記者会見において、COMELEC の入札委員会(BAC)は、8
月 18 日に行われた技術作業グループによる入札後評価の結果、Unison が落
札資格があるとして、COMELEC に対し Unison を落札業者とするように提言す
ると発表した。
Unison は、Joint Computer Systems Inc. 社と日本の NEC による合弁企業で
ある。(注:Joint Computer Systems Inc. 社については、本報告書提出の 8 月
31 日時点で、ホームページ等インターネット上の情報が確認できていない。)
COMELEC は、7 月 29 日に SAHI-Tiger IT が落札したと発表したものの、その
後技術面、法律面での要件を満たさなかったとして同社の落札を取り消した。
SAHI-Tiger IT のコンソーシアムは、Strategic Alliance Holding Inc. と、Tiger
IT Bangladesh Limited 社によるものである。COMELEC の技術作業グループ
は、Tiger IT 社の自動指紋認証システム(AFIS)は、過去に CVL プロジェクトと類
似の案件を受注したことがあるという条件を満たせなかったとしている。同社の
AFIS は、2009 年 6 月に完成したばかりであるにもかかわらず、同社が提出した
資料では、AFIS を採用した過去の同様プロジェクトの実績が 2007 年 11 月の契
約だったという。SAHI-Tiger IT コンソーシアムが条件を満たせなかったため、入
札委員会では直ちに Unison コンソーシアムに必要書類等の提出を求めた。
しかしながら、COMELEC 内の一部には Unison 社への「えこひいき」という批判
も出ていることも事実である。
以上
6
-138-
CICC フィリピンコレスポンダント月次報告
2009 年 9 月
Tae Abe-Abion
1. アヤラ傘下のイー・テレケアが額
面変更へ
2009 年 9 月 3 日のフィリピン証券取引所回覧 5955-2009 号などより
アヤラ・グループの BPO 企業、イーテレケア・グローバル・ソリューショ
ンズ(eTELECARE=イー・テレケア)は、ニューヨーク証券取引所上場の
BP 企業ストリーム・グローバル・サービスと実質合併する。実際には、イ
ー・テレケアの親会社 EGS とトリーム・グローバル・サービスが株式交換
により統合する。イー・テレケアとストリーム・グローバル・サービスとの
合併新会社の 2010 年収入は約 10 億ドルに達すると試算されている。これ
は、BPO 企業としては世界第 5 位の規模である。そして、従業員数は 3 万
人、サービス拠点は 20 カ国、50 センターとなる。
なお、イーテレケアは 2000 年 2 月に設立され、2007 年 3 月 28 日に米国ナ
スダック市場に ADR を公開、2007 年 11 月 20 日にフィリピン証券取引所
(PSE)に普通株式を上場した。米国に 7 つのコールセンター、フィリピン
に 5 つのコールセンターを有しており、アメリカン・エクスプレス、デル、
ス プリント NEXTEL、AOL などの有力顧客を有している。アヤラコープは
2008 年に、米国の投資ファンド「プロビデンス・エクイティー・パートナ
ー」 と協力して、このイー・テレケアを買収した。
2. PLDT 系列の SPi がラグナの医
療関連企業を買収
2009 年 9 月 3 日付けのマニラブレティン紙より
オバマ大統領が推進する医療保険制度改革に関連し、成長著しい米国の医療
関連市場(250 億ドル規模といわれる)での事業機会に着目したフィリピン
通信事業最大手の PLDT 社系列の BPO 企業 SPi 社は、ラグナ・メディカル
システム社(LMS)を 825 万ドルで今週買収した。
SPi の医療関連サービスポートフォリオに、LMS 社のサービスを統合する
ことにより、400 以上に上る SPi 社の顧客(病院、複数の専門科をもつクリ
ニック、医師など)との関係を強化していく考えだ。
また、今回の買収により、SPi 社の医療関連サービスに従事する従業員数は、
世界中で 2,000 人を超えることになる。設立 22 年の LMS 社では、200 ヶ
所以上の病院を顧客にもち、50 名強のコンサルタントがコーディングや請
求、払戻し清算などの業務を支援している。
LMS 社は、医療従事者が Recovery Audit Contractor (RAC) による監査に対
応するための支援サービスも提供している。
SPI 社の社長兼 CEO のピーター・マクエラ氏は、「当社は、医療コーディングの
分野において、われわれの社風に会う買収対象企業を探してきたが、LMS 社が
条件を満たした。」と述べた。同氏は更に、米国の医療(ヘルスケア)市場は米国
の GDP の 16%規模であり、米国経済における最大の産業分野であると説明し
た。
米国政府は、医療コーディングにおける 95%以上の精度達成を医療機関に求め
てきており、経験不足の医療機関は、これを満たすのに苦労することが予想され
る。十分な資金力のあるマネージド・サービスプロバイダーにとって、これは大き
なビジネスチャンスだとマクエラ氏は述べた。更に、米国政府の RAC 制度は、今
後病院だけでなく全ての州の医師にまで適用範囲が広げられることも、医療コー
ディング事業参入の理由の一つだという。
SPI の 100%子会社で、医療請求と回収サイクル管理に従事するスプリングフィ
ールドサービス社(SSC)は、LMS 社のサービスを統合していくことになる。
1
-139-
3. 公立学校のインターネット接続
推進に 11 億ペソ
2009 年 9 月 6 日付けのインクワイヤラー紙より
カタンドゥアネス州選出の下院議員で、下院情報通信技術委員会議長のジョ
セフ・サンチアゴ氏(元国家通信委員会-NTC の委員長)によると、総額 1
兆 5410 億ペソの来年度フィリピン国家予算に、フィリピン全国の公立小学
校と高校 9,048 校をインターネットに接続するための予算 11 億ペソが組み
込まれることになった。さらに、577 校の公立高校にコンピュータを追加設
置も、この予算からまかなわれるという。
同氏は、「基礎教育におけるテクノロジー、インターネットの重要性は増す
一方である。わが国の公立学校をこれ以上の遅れをとることを放置すること
は出来ない。わが国の生徒や教師たちに、インターネット上で得ることが可
能な知識や情報にアクセスできる手段を提供することは必要不可欠である。
われわれが生きる現代は、インターネットは必要なツールであり、贅沢品で
はない。全ての公立高校卒業生がコンピュータリテラシーをもって卒業する
ことを確実にしなければならない」と述べている。
2009 年 4 月時点で、民間や非政府団体の協力のもと、教育省(DepEd)は全
国の高校 4,019 校にコンピュータを導入済みで、そのうちの約半数がインタ
ーネットに接続しているという。
来年度の新予算 11 億ペソを待たず、フィリピン政府は今年末までに全国
6,650 の公立学校にコンピュータとインターネット接続を完備する予定で
ある。
民間からの最も大きく寄与しているのは、アヤラ財団が主導し、企業や非営
利団体等が参画する Gearing up Internet Literacy and Access for Students
(GILAS)プロジェクトである。
4. インターネットを介した看護サ
ービスを提供する KPO 企業登場
2009 年 9 月 10 日付けのインクワイヤラー紙より
フィリピン国内に登場した世界初の医療 KPO により、労働ビザなどがない
ために海外での雇用機会が得られない看護士たちでも、国内にいながらにし
て外国の患者へのサービスが提供できるようになる。
昨日行われた記者会見において、FlyFreeForHealth 社創設者であるウェイ・
シャン・ユー博士は、フィリピンに 2 箇所の KPO センターを設立するため、
200 万~400 万ドルを投資すると発表した。統計によると、フィリピンでは
毎年 2 万人が新たに看護士資格を取得しているが、2008 年時点で失業中の
看護士は 40 万人に上るという。
同社の 2 つのセンターは、パサイ市とダバオに設立される予定で、ウェイ博
士は「フィリピンは当社にとって主要な拠点となる」としている。今後 6
ヶ月以内に、ダバオで 100 人、パサイで 50 人の看護士を採用する予定であ
り、現在セントルークス病院やアジアンホスピタルなどを含む国内の主要な
5 つの病院と緊密に調整しているという。
ウェイ博士によると、看護士は、医療アシスタント(バトラー)として、世
界中の患者のニーズにインターネットを介して対応するという。同社のサー
ビスの 50%はフィリピンから提供されるということだ。
5. 韓国の教育企業がフィリピンの
オンライン英語教育子会社に 1
億ペソの投資
2009 年 9 月 13 日付けのインクワイヤラー紙より
韓国の大手英語学校の 1 つである AVALON ENGLISH+は、フィリピンにオ
ンライン英語教育を提供する 100%子会社 Ubiquitous English Network of
Avalon International Inc. (U-Enai)を設立した。U-Enai は、IT を活用した e
ラーニング教育企業としてフィリピン輸出区庁(PEZA)に登録されている。
Avalon 社の教育事業には、米国、カナダ、英国、オーストラリアや、世界
各国にある Emersion English Campus などへの留学サービスも含まれる。
2
-140-
U-Enai の CEO、リチャード・ホン氏は、「当社のグローバル市場への事業
拡大において、フィリピンは非常に重要な拠点である。有能な英語教師と、
テクニカルスキルをもった労働力、経済環境、ビジネスフレンドリーな政策
などを考慮し、フィリピンを当社のグローバル拠点とすることに決めた。」
と述べている。
Avalon 社は、全世界で 100 万人の利用者を目指している。現時点では約 5
万人で、ほとんどが韓国から利用しているという。同社は、フィリピンから
の e ラーニング事業において、非ネイティブスピーカーの英語能力を飛躍的
に向上させるように設計された先端的な技術を導入するということだ。
6. まだまだ多くの学校がコンピュ
ータなし
2009 年 9 月 14 日付けのインクワイヤラー紙より
Filed Under: Technology (general), Education, Internet
フィリピン教育省(DepEd)は、フィリピンの情報技術(IT)によって教育シス
テムを強化することへのより多くの民間支援の必要性を強く訴えている。
教育省のジェスリ・ラプス長官は、最近行われた公立学校へのコンピュータ
の引渡し式において、児童の教育に必須のツールとなってきているコンピュ
ータを必要としている学校がまだまだ数多くあることを強調した。
同長官は、民間企業や個人が学校の IT 設備の整備において財政支援を行う
教育省のプログラムである、”Adopt-A-School program”へのより多くの企業
の参加を求めた。2006 年以降、教育省はこのプログラムのもとで 120 億ペ
ソ相当の支援を得た。参加企業には、150%の税制優遇措置が与えられる。
ラプス長官は、「教育こそが解決策だ (Education is the Solution)であり、
より多くの企業に教育への投資を呼びかけたい。われわれの取組みは、民間
企業の支援なしには成り立たない。」と述べた。
7. 第 2 四半期の ICT 関連投資認可
額 221%増の 65 億ペソ - 外資
247%増の 64 億ペソと大幅増加
-
2009 年 9 月 18 日のフィリピン国家統計調整委員会発表を基にしたフィリ
ピン経済金融情報より
2009 年第 2 四半期の政府 4 投資機関による情報通信技術(ICT)部門の投
資認可合計額は、前年同期比 220.9%増の 65 億ペソで、5 四半期ぶりに増加
した。そのうち、外資投資(FDI)認可額が同 246.6%増の 64 億ペソ(シェ
ア 98.3%)、国内資本投資認可額は同 40.1%減 の 1 億ペソ(シェア 1.7%)
だった。投資認可合計額 65 億ペソのうち、PEZA が同 230.1%増の 64 億ペ
ソで大部分(98.6%)を占めた。ICT 部門投資認可による推定雇用創出数は
前年同期比 41.6%増の 1 万 7,974 人。
一方、2009 年上半期(1-6 月)は前年同期比 19.7%増の 90 億ペソと増加し
た。そのうち外資投資が 94.9%。機関別では、フィリピン経済区庁(PEZA)
が前年同期比 44.6%増の 86 億ペソで、シェア 95.8%と大部分を占めた。ま
た、推定雇用創出数は前年同期比 27.6%増の 3 万 2,260 人。
8. クラークで 11 月に第 2 回全国
ICT サミット
2009 年 9 月 22 日のクラーク開発公社発表を基にしたフィリピン経済金融
情報より
クラーク自由港クラーク・エキスポのミレニアム・ホールで第 2 回全国情報
通信技術(ICT)サミット 2009 が 11 月 5-7 日の 3 日間開催され、アロヨ 大
統領が出席する予定。今日、国内外で拡大を続けるビジネス活動における
ICT の果たす重要な役割が広く認識されている。
主催はメトロ・クラーク ICT 評議会(議長:ソリオ・サイバーシティ副社
長)。クラーク開発公社(CDC)と BPO 大手サイバーシティ・テレサービ
シズ がサミットの陣頭指揮を執る。ICT 産業においてフィリピンを国際的
に優位にするのが狙い。主催者グループには貿易産業省(DTI)、国家経済
開発庁 (NEDA)、クラーク投資家・進出企業連合、フィリピン情報技術社
会・教育者団体、情報通信技術委員会、ペレグリン・グローバル・ゲートウ
3
-141-
ェイズ、コム クラークなども含まれている。
また、クラークに関連しては、2009 年 9 月 25 日付けフィリピンスター紙
に以下の記事がある。
クラーク開発公社(CDC)の事業開発部副社長補のバーナード・アンヘレス氏
によると、少なくとも 14 社の BPO 企業が、3,225 人の雇用を約束している
ということだ。その大半は、顧客サービスやコールセンターエージェントで
ある。
NCO Philippines
Sutherland Philippines
Cyber City Teleservices
Texas Instrument Philippines
UPS Clark Philippines
Apex Intec Philippines
その他
1,000 人
1,000 人
500 人
50 人(カスタマーサービス)
320 人(見習社員)
300 人(正社員の技術者、製造スタッフ)
50 人(カスタマーサービス)
41 人 (製造スタッフ)
クラーク自由港地域では、米国空軍が駐留していた 2001 年までの雇用者数
約 20,000 人に対し、現在では約 55,000 人が雇用されている。クラーク開
発公社のフィカフォルテ社長は、2007 年以来の懸案となっている、クラー
ク地域での建物の高さ制限が解除されれば、40 億ペソ相当の投資が見込ま
れると話している。
9. フィリピン、世界の IT 競争力ラ
ンキングでの順位後退
2009 年 9 月 24 日付けのコンピュータワールドフィリピンより
Economist Intelligence Unit (EIU)が世界 66 ヶ国を対象に行った IT 産業競争
力評価において、フィリピンは昨年 2008 年の 47 位から今年 2009 年は 51
位に後退した。ただし、この評価報告書作成を後援した BSA(Business
Software Alliance)によると、この順位後退は、いくつかの国に関して、評価
に使われるデータの出所が変わったことが主な原因であるとしている。
BSA アジア太平洋地域のソフトウェア政策ディレクター、Carlo Parlade 氏
によると、「インドと中国の人材に関するデータの出所が今年から変わり、
両国の順位が大きく上がった。過去の評価では、EIU は両国の人材数につい
て過小評価していた。」「生データは公開されていないが、フィリピンのス
コア自体は、インフラが改善し、その他は前年までのスコアを維持してい
た。」と述べている。
EIU では、調査対象国の IT 競争力を事業環境、IT インフラ、IT 人材、研究
開発環境、法的環境、IT 産業支援という 6 つの側面から評価している。
フィリピンが今後順位を上げる可能性について同氏は、「下院で審議中のデ
ータプライバシー法案と著作権法修正法案があることを考えれば、法的環境
面の改善でポイントを大きく上げるのが最も早く効果が出せる分野だろ
う。」とコメントした。また、「人材の規模はあるのだから、スキルを向上
させるシステムを確立できればここの順位もまだあがるはずだ。」とした。
これら 6 つの評価基準のうちフィリピンが最も高い順位にあったのは事業
環境の 42 位、もっとも低く評価されたのは研究開発環境で、66 か国中 61
位であった。
EIU の調査は、金融危機の影響を受けた 2009 年は、IT 業界にとっては 2000
年のドットコムバブル崩壊以来最も厳しい事業環境であったとしている。ま
た、EIU のレポートでは、IT 分野、特にブロードバンドの浸透が国家経済に
与える影響の重要性についても言及している。そこでは、国家のブロードバ
ンド浸透率が 10%上がると GDP が 1.3%増えるという世界銀行の調査結果
にふれている。
(本レポート最終ページに EIU 報告書から抜粋した 66 カ国の IT 産業競争
力評価ランキング表を添付)
4
-142-
10. スマート社がモバイル e コマ
ース推進のための資金援助を
獲得
2009 年 9 月 24 日付インクワイヤラー紙より
フィリピンの携帯通信事業者、スマートコミュニケーションズ社がは、通信
事業者の国際団体、GSM 協会による、銀行口座を持たない人々のためのモ
バイルマネー(Mobile Money for the Unbanked: MMU)基金が提供する電
子・モバイルマネーの推進のための資金援助を受けることになった。
この資金援助は、銀行口座を持たない人々が生活する地域で電子・モバイル
マネーが使えるようにするスキームを作るために行われる。MMU 基金では、
各国の通信事業者が開発したアプリケーションを使うことも検討している。
GSM 協会の声明によると、MMF 基金は、2,000 万人の銀行口座を持たない
人々が e コマースによる決済可能にすることを目標としている。MMU 基金
には、ビル・ゲーツ夫妻の財団からも 1,250 万ドルが提供されている。
フィリピンのスマートコミュニケーションズ社は、インドネシアの Axis 社、
ブラジルの Oi 社、アフガニスタンの Roshan 社とともに、この基金から初
めての資金提供を受ける 4 社のうちの 1 社となった。スマート社では、こ
の基金を、マイクロファイナンス機関に対して、モバイル・ペイメントとモ
バイルバンキングを可能にするシステムを提供するアイランド・アクテベー
ション・プログラムの拡大に充てるという。
11. NTT コムがフィリピン現地法
人を開設
2009 年 9 月 29 日 NTT コミュニケーションズ株式会社プレスリリースより
NTT コミュニケーションズ(NTT コム)は 9 月 29 日に、「フィリピンにおけ
る現地法人 NTT コミュニケーションズ フィリピン(英語名:NTT
Communications Philippines Corporation :以下、NTT コム・フィリピン)
を設立し、10 月 1 日より営業を開始する」と発表した。
NTT コムは 2000 年より、フィリピンの戦略パートナーである同国最大手通
信企業の PLDT 社(フィリピン長距離電話)と協業にて「Arcstar グローバル
IP-VPN」など顧客企業向けネットワークを中心にサービス提供をしてきた。
近頃は、日系企業をはじめとした多国籍企業においては、システムインテグ
レーションやセキュリティソリューションへのニーズなど、顧客が必要とす
る ICT 環境の多様化に伴い、より幅広いサービスの提供が求められるよう
になっている。
したがって、今般の NTT コム・フィリピンの設立により、NTT コムがグロ
ーバルで培ったノウハウを展開し、現地における顧客の通信システムや ICT
環境を、グローバルスタンダードの品質で、設計から構築、保守運用までワ
ンストップで提供する。また、柔軟できめ細やかな日本品質のサービスやサ
ポート体制も充実させていく方針である。
なお、PLDT 社とは、従来のネットワーク事業をはじめとした協業体制を今
後も更に強化していく。
NTT コム・フィリピン
•
住所: 17th Floor Philamlife Tower, 8767 Paseo de Roxas, 1226, Makati
City, Philippines
•
代表者:飯田秀樹氏
•
当初従業員数:10 名
•
業務内容は
z システム・コンサルティング
z LAN、サーバー、PBX などの構築
z セキュリティ教育、情報漏洩対策などのセキュリティ関連サー
ビス
以上
5
-143-
6
-144-
CICC フィリピンコレスポンダント月次報告
2009 年 10 月
Tae Abe-Abion
1.
2009 年末までに、世界のモ
バイル通信加入者数は 46
億人、モバイルブロードバ
ンド加入者は 6 億人に
2009 年 10 月 18 日付けインクワイヤラー紙より
国際通信連合(ITU)は、世界のモバイル通信加入者数は、2009 年中に 46 億
人に達するとしている。また、ITU は、モバイルブロードバンドの加入者
数は 2009 年中に 6 億人を超え、2008 年時点での固定ブロードバンド加入
者数を上回るだろうと予測している。(固定ブロードバンド加入者数は、
2004 年が 1.5 億人、2009 年は 5 億人との予測)
しかしながら、高速インターネットの普及事情は、先進国と途上国とのあ
いだで大きなギャップがある。たとえばアフリカでは、居住者 1,000 人あ
たりの固定ブロードバンド加入者数はわずか 1 人である。ヨーロッパでは、
居住者 1,000 人あたり 200 人以上が加入者となっている。所得の低いアフ
リカでは、ICT サービス、特にブロードバンドの相対的コストが最も高く
なっている。
ITU の報告によると、2008 末時点での固定ブロードバンド市場規模は中国
が最大で、続いて米国となっている。
2.
世界のアウトソーシング拠
点都市ランキング、セブが
新興都市として 2 年連続ト
ップ
2009 年 10 月発表の Cybermedia と Tholon の報告書より
Tholons 社の調査による世界のアウトソーシング拠点都市ランキングの
2009 年版が 10 月中旬に発表された。これによると、マニラ首都圏(マニラ
NCR)は、上位 1 位から 3 位を占めたインドのバンガロール、デリー首都
圏、ムンバイに続いて第 4 位となり、5 位から 8 位まではアイルランドの
ダブリン、インドのチェンナイ、ハイデラバード、プネが続いた。
新興都市のランキングでは、昨年に続いてフィリピンのセブ市が第 1 位と
なり、中国の上海と北京がそれぞれ 2 位,3 位、ポーランドのクラコウが 4
位、ベトナムのホーチミン市が第 5 位となった。新興都市ランキングの上
位 5 都市では、1 位から 3 位までは昨年と変わらず、一方ポーランドのク
ラコウとベトナムのホーチミンは、それぞれ昨年から 1 位上昇した。
報告書の冒頭で Tholons 社のアビナシュ・バシスタ氏は、「今年のランキ
ングは、昨年と比較して差ほど大きな動きはない。
」とし、さらには、似通
ったサービスを提供するベンダー間での競争が激しくなってきており、ベ
ンダーの差別化やカテゴリー分けが困難になってきているという。こうし
たことから、ロケーションの評価もますます複雑化する一方で、重要性も
増しているという。
世界のアウトソーシング拠点としてのトップ 8 都市
世界のアウトソーシング拠点としての新興都市上位 10 箇所
1
-145-
フィリピンについての紹介部分では、主に次のようなポイントが述べられ
ている。
♦
フィリピンでは、マニラ首都圏(Manila NCR)がアウトソーシング拠
点として発展してきた
♦
主要な強みは英語人材の豊富さと北米文化になじみがあること
♦
マニラの 270 の高等教育機関から、毎年 9 万人以上の卒業生がでる。
うち 22,000 人は技術系、75,000 人が非技術系
♦
マニラでは、コンタクトセンターが圧倒的に多く、続いてバックオ
フィス、財務会計、ソフトウェア開発、エンジニアリングデザイン、
トランスクリプション、アニメーションやグラフィックデザインな
どのサービスを提供している。
♦
ノンボイス系のサービスはボイスサービスに比べると規模が小さい
ものの、2004 年から 2007 年にかけては年率 41%で成長するなど、
力強い伸びを示している。
♦
フィリピンにアウトソーシングセンターを持つ主要企業としては、
HSBC、Citi、Convergys、JPMorgan、Accenture、PeopleSupport、
IBM、Fujitsu、Sykes、Dell、TeteTech、Teleperformance、Unisys、
Trend Micro などがある。
♦
BPO 業界の雇用数の 70%程度がマニラ首都圏に集中しているが、
政府は BPO 産業の地方都市への誘致による雇用促進と経済活性化
を推進している。
♦
フィリピンでは、IT アウトソーシング従事者の初任給が 1 ヶ月$320
~$340 で、BPO 従事者の初任給が$240~$260 である。
♦
多くの大手外資企業の進出により、マニラ首都圏での転職率が上昇
しているほか、人材供給も逼迫感がある。
♦
また、BPA/P と政府が協調し、コンタクトセンター集中構造から、
より高い付加価値のサービス提供を可能とするための人材育成への
取組みを始めている。
3.
ネットスイート社がフィリ
ピン事業拡充
2009 年 10 月 23 日付けのビジネスワールド紙より
クラウドコンピューティングをベースとするビジネスソフトウェア事業を
展開するネットスイート社のザック・ネルソン CEO は、昨日行われた記
者会見において、フィリピン拠点の従業員規模を現在の 300 名から 2 倍に
増やし、研究開発業務の一部をフィリピンで実施する計画を明らかにした。
ネルソン氏は、
「フィリピン事業は非常にうまくいっており、お客様からの
反応もよい。」と述べた。さらに、品質保証チームの人員も来年 2 倍にす
る計画だとしている。
同社は、2007 年にフィリピンに進出し、拡大を続けてきた。顧客には、大
手テレビ放送局の ABS-CBN やファストフードチェーンのジョリビーなど
がある。
2009 年の第 2 四半期、フィリピンでの売上げは 4,004 万ドルだった。2008
年の年間売上げは 1 億 5,200 万ドルだった。ネットスイートでは、フィリ
ピンの税務当局の要件を満たしたローカライズ版を開発済みである。フィ
リピンのネットスイート拠点は、米国カリフォルニア以外の拠点としては
最大規模の拠点のひとつであるという。
4.
今後、フィリピンの世界ア
ウトソーシング市場シェア
は落ち込む?
2009 年 10 月 23 日付のビジネスワールド紙より
国連貿易開発会議(UNCTAD)が最近発表した報告書は、業務プロセスアウ
トソーシング(BPO)の世界市場において、多国展開・地理的な分散が進行
していることから、フィリピンの世界市場シェアが落込む可能性があると
指摘している。
フィリピンの世界市場シェアは 2004 年の 9%から翌年には 12%、2006 年
には 14%と順調に伸び、今年も 15%を保っている。
2
-146-
UNCTAD の報告書は、
「市場分析によると、IT 及び ICT を活用したサービ
スの世界市場は 2008 年時点で約 900 億ドルの規模で、そのうち 60%が IT
サービスである。」としている。
同報告書はまた、「データを更に分析すると、少なくとも ICT 活用サービ
スの分野で、地理的な分散が進行していることが確認できる。2004 年には、
上位 5 カ国(カナダ、中国、インド、アイルランド、フィリピン)が BPO
世界市場の 95%を占めていたが、2008 年にはこれら 5 カ国の世界市場シ
ェアの合計は 80%になっている。背景には、これらの 5 カ国以外にもアウ
トソーシング先として魅力のある場所が増えてきていることがあげられ
る。」と指摘しており、これらの新たなアウトソーシング先として揚がって
いるのはマレーシア、シンガポール、チェコ共和国、ハンガリー、ポーラ
ンド、ルーマニア、アルゼンチン、ブラジル、メキシコなである。
フィリピンビジネスプロセッシング協会(BPAP)のオスカー・サニェス
CEO は、「市場自体の規模が大きく拡大しており、業者の新規参入は、こ
の業界がいかに活気ある業界かを示すものである。」とコメントしている。
UNCTAD の報告書では、フィリピンは ICT 関連製品の取引高が減少してい
る国の一つであるとしている。同報告書によると、フィリピンにおける
2007 年の ICT 関連製品の取引高は 1460 万ドルで、2003 年の 2420 万ドル
から大きく減っており、1998 年の 1940 万ドルよりも少ないとしている。
また、デジタル格差は解消に向かっているものの、ブロードバンドへのア
クセスができるかどうかは、先進国と途上国との間のギャップが広がる傾
向にあるという。
UNCTAD は、通信事業者はバックボーン基盤を共有することによって、無
駄や帯域が細分化されたバラバラなネットワークになってしまう事態を避
けるべきだとしている。また、適切な価格で十分な供給を確保するには、
政府としても通信事業者の競争環境を確保する必要があると指摘している。
「ブロードバンドバックボーンの設置の拡大と、人口が少ない僻地でのネ
ットワークアクセスを実現するには、政府はユニバーサルアクセスサービ
ス資金を活用して公的なインターネットアクセスポイントの設立を推進す
ることができる。」
UNCTAD の報告書では、フィリピンのブロードバンド加入者数は 111 万人
で、ブロードバンド浸透率は 1.17%とされている。
5.
ワイヤレスブロードバンド
売上げ好調のグローブ社が
基地増設中
2009 年 10 月 27 日付のビジネスワールド紙より
フィリピンの通信事業者グローブ社は、ワイヤレスブロードバンドサービ
ス「タトゥー」の売上げが順調なため、あらたな通信基地を追加している
最中であることを明らかにした。
グローブ社のチーフ・マーケティング・オフィサー、メンチ・オーリナ氏
は、今年 2 月に市場投入した同サービスのキットの売上げが、2 月以降 4
倍に増えていることを挙げ、需要増に対応するためにモバイル通信基地を
増設していることを明らかにした。ただ、「タトゥー」の売上げについて、
販売数や金額については明らかにされなかった。
グローブ社の携帯電話サービス化入社は 1,600 万人で、ブロードバンド加
入者数は 14,000 程度とのことだ。オーリナ氏は、
「タトゥー」の順調な伸
びは、低コストによるものだと述べている。また、
「タトゥー」ブランドの
一層の強化のため、PC メーカーとの協業も検討しているという。
6.
SCS コンピュータシステ
ムズ、アヤラ・システムズ・
テクノロジーの持ち株比率
を 51%に
2009 年 10 月 28 日のフィリピン証券取引所回覧 6955-2009 号、その他の
報道より
シンガポール・テレコム(シングテル)の 100%子会社 NCS 社の子会社、
SCS コンピューター・システムズが、フィリピンの IT サービス企業アヤ
ラ・システムズ・ テクノロジーズ(ASTI)の発行済み株式の 21%分を追加
3
-147-
取得し、出資比率をこれまでの 30%から 51%に引き上げた。この追加取得
費用は約 720 万ペソ。
SCS コンピューター・システムズの追加取得株式は、アヤラ・コープの
100%出資 IT 子会社アザレア、BPI コンピュータ・システムズ、及び三菱
商事から取得した。これにより、アザレアの ASTI 株式保有比率はこれま
での 59%から 49%へと低下した。
なお、シンガポール・テレコムは、アヤラ・グループの有力通信企業グロ
ーブ・テレコムにも出資しており、株式の 47.3%を保有している。
7.
科 学 技 術 省 (DoST) ナ ノ テ
クロードマップを発表
2009 年 10 月 29 日付けインクワイヤラー紙より
今年 6 月、科学技術省の先端科学技術研究開発委員会(PCASTRD)は、今後
10 年のロードマップを発表した。このロードマップでは、IT 及び半導体、
エネルギー、農業、薬品、環境と食料という 5 つの産業に焦点を当ててい
る。このロードマップが特にナノテクノロジーを重視している背景には、
フィリピンにおける半導体・電子製品の製造業の重要性がある。
PCASTRD のナノテクノロジー・テクニカルパネルのファビアン・ダイリ
ト博士は、ナノテクノロジーは機能性、スピード、コンピューティング能
力、ポータビリティ、電力効率などを向上する製品の開発に使われると話
した。また、ナノテクをベースとした基盤を採用した企業にサービスを提
供するなどの新たな裾野産業を作り出すことにつながる。
PCASTRD は初期のいくつかのプロジェクト実施に 5,000 万ペソの資金を
確保している。少なくとも、毎年 25 億ペソが投入される。米国や日本は、
ナノテクノロジーの研究開発に年間 10 億ドル以上の投資をしており、フ
ィリピンの予算はこれらと比べると非常に小額であるが、DoST としては
ナノテクノロジーへの投資による将来の経済効果に期待している。
以上
4
-148-
CICC フィリピンコレスポンダント月次報告
2009 年 11 月
Tae Abe-Abion
1.
フィリピンの BPO 企業上
位 29 社の 2008 年売上高は
20 億ドル
2009 年 11 月 1 日付けのインクワイヤラー紙より
カタンドゥアネス州選出のジョセフ・サンチアゴ下院議員は、フィリピン
国内の BPO サービスプロバイダー大手 29 社の 2008 年の売上高合計は 20
億ドルであることを発表した。これらの企業の殆どはコンタクトセンター
サービスを提供しているもので、ペソ建てでの売上高の合計は 944 億ペソ、
ドルへの換算レート US$1:Php47.63 で計算して約 20 億ドルに相当する。
2008 年の売上高に基づく上位 29 社は下記の通りである。
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
TeleTech Customer Care Management Philippines Inc. (P8.1 billion)
Convergys Philippines Services Corp. (P8 billion)
eTelecare Global Solutions Inc. (P7.9 billion)
Sykes Asia Inc. (P7.5 billion)
Aegis PeopleSupport Inc. (P5.7 billion)
ICT Marketing Services Inc. (P4.3 billion)
Telus International Philippines Inc. (P4.2 billion)
HSBC Electronic Data Processing Philippines Inc. (P4.1 billion)
Sitel Philippines Corp. (P3.7 billion)
Telephilippines Inc. (P3.6 billion)
11.
12.
13.
14.
15.
16.
17.
18.
19.
20.
Deutsche Knowledge Services Pte. Ltd. (P3.2 billion)
IBM Daksh Business Process Services Philippines Inc. (P3.2 billion)
IBM Business Services Inc. (P2.9 billion)
Sutherland Global Services Philippines Inc. (P2.5 billion)
JP Morgan Chase Bank N.A. Philippine Customer Care Center (P2.4
billion)
Dell International Services Philippines Inc. (P2.4 billion)
SPI Technologies Inc. (P2.3 billion)
Advanced Contact Solutions Inc. (P2.2 billion)
ePLDT Inc. (P2.1 billion)
Apac Customer Services Inc. (P2.1 billion)
21.
22.
23.
24.
25.
26.
27.
28.
29.
Cyber City Teleservices Philippines Inc. (P1.8 billion)
Sitel Customer Care Philippines Inc. (P1.8 billion)
Parlance Systems Inc. (P1.7 billion)
ePerformax Contact Centers Corp. (P1.6 billion)
Synnex-Concentrix Corp. (P1.4 billion)
West Contact Services Inc. (P1.2 billion)
Vision-X Philippines Inc. (P1.1 billion)
Genpact Services LLC (P1 billion)
ePLDT Ventus Inc. (P1 billion).
ただし、下記の大手プロバイダーの売上高データが未入手のため、上記ラ
ンキングには含まれていない。
1. Accenture Ltd.
2. Affiliated Computer Services Inc.
3. Citigroup Business Process Solutions Pte. Ltd.
4. INFONXX Philippines Inc.
5. Hinduja TMT Ltd.
6.
Vocativ Systems Inc.
2.
モバイルブロードバンド利
用、フィリピンは近隣諸国
より遅れ気味
2009 年 11 月 9 日付けのフィリピンスター紙より
全世界 219 カ国のモバイルコミュニケーション事業者 800 社が加盟する業
界団体である GSM 協会のシニアディレクターであるジャイキシャン・ラ
ジャラマン氏によると、フィリピンにおけるモバイルブロードバンド利用
は、近隣諸国と比べて遅れているということだ。同氏は、報道関係者への
ブリーフィングにおいて、フィリピンの携帯電話利用者数は大きいものの、
HSPA でのモバイルブロードバンド利用者の数はまだ低い水準にとどまっ
1
-149-
ていると指摘した。
モバイルブロードバンドは、ポータブルモデムや電話などの機器を使って
高速インターネットにアクセスするものである。一方、HSPA (High Speed
Packet Access)は、インターネットへの高速アクセスや動画、高品質の画
像転送などを可能にする第 3 世代携帯電話技術である WCDMA(Wideband
Code Division Multiple Access)プロトコルの性能を向上させる技術である。
ラジャラマン氏は、フィリピンではモバイルブロードバンドに関する認知
も低く、またモバイル・ブロードバンドサービスを使えるのは特定の人々
だけであるという先入観も存在しているとした。
同氏は、オーストラリアでは山火事の消火にあたる消防士が風向きに関す
る情報を HSPA 経由でダウンロードし、延焼の食止めや消火活動に役立て
ている例を挙げ、他国ではモバイルブロードバンドが社会に役立つ活用が
なされていると話した。
ラジャイマン氏は 2012 年には全世界のモバイルブロードバンド加入者数
を 10 億人に拡大するという目標の達成を楽観視しているとした。
3.
アヤラ系の BPO 企業が米
国企業を買収
2009 年 11 月 11 日付の GMA ニュースより
フィリピン最大の財閥企業グループであるアヤラは、BPO 事業に特化した
同社の投資子会社傘下の企業が、
「戦略的調査と意思決定支援」を行う米国
企業グレイル(Grail)社を買収したと発表した。
アヤラの投資子会社 LiveIt が所有する Integreon 社が、米国マセチューセ
ッツ州ケンブリッジに本社を置く Grail 社を親会社である Monitor Group
から買収したものである。買収条件の詳細は明らかにされていない。
Grail 社の顧客にはマイクロソフト社や、化粧品大手のエスティ・ローダー
をはじめ、大手製薬会社などが名を連ねる。
「こうした顧客企業に対し、Grail は新製品の市場投入や、ブランドの確率、
新しいビジネスチャンスの発掘、M&A や協業に関わる案件、競合・脅威へ
の対応、規制環境の理解といった事業課題への取組みを支援する情報を提
供している。」とアヤラは話している。
Grail 社は、ケンブリッジの他にも北米、中国(北京)、インド(デリー)、
南アフリカ(ヨハネスブルグ)に拠点を持ち、従業員数は約 200 人である。
Integeron 社の CEO であるリアム・ブラウン氏は、「この買収により、ハ
イエンド市場を狙った当社のビジネスインテリジェンス、調査分析に関わ
る事業の拡大が加速する。」と述べている。
また Integreon Managed Solution (Philippines)のエリック・タブエナ社長
は、「Grail を買収したことにより、当社の顧客である世界的な投資銀行や
法律事務所をはじめとする企業の高いレベル難しい要求にも対応すること
が可能になる。」と話している。
更に、LiveIt の CEO であるフレッド・アヤラ氏は、
「Grail により、Integreon
は更にバリューチェーンの上流に行くことが出来、トップレベルの KPO
企業としての地位を強化できる。」と述べている。
4.
フィリピン公共部門の IT
支出は 2011 年に 5.8 億ドル
へ
2009 年 11 月 12 日付のインクワイヤラー紙より
IT 調査会社 Springboard Research は、フィリピンの公共部門による 2011
年の IT 関連支出は 5.8 億ドルと予測している。同社のソフトウェア及びア
ジア太平洋調査部門の副社長、マイケル・バーンズ氏が記者会見で述べた
ところによると、2007 年の IT 関連支出は約 3.5 億ドル、2008 年は 3.9 億
ドルであった。今後 2 年間も、年率 12%から 13%での増加を見込んでい
る。特に、国家レベルでの IT インフラ関連の支出が牽引し、増加傾向が続
くとのことである。
2
-150-
同氏は、「フィリピンにおいて、より一層の IT 支出増を促す要素を挙げる
ならば、一層のブロードバンド利用の浸透、クラウドコンピューティング、
サービス・オリエンテッド・アーキテクチャ(SOA)と、成長著しいオフシ
ョアアウトソーシング産業だろう。」と話している。
一方で同氏は、現時点での IT 支出の大半が保守に向けられていることも指
摘した。この点に関しては、来年政権交代があり、その後の新たなプロジ
ェクトの開始なども予想されることから、変わっていくだろうという見通
しを示した。
また、バーンズ氏は、政府による IT プログラムへの投資の増加は、透明性
の向上にもつながり、政府関係者とテクノロジーサプライヤの間での贈収
「賄賂という習慣はフィリピンに限
賄の削減にもつながるだろうと話した。
ったことではなく、どこの国にもあることだ。IT インフラの導入により、
こうしたことがなぜ起きるのかを明らかにし、関係者の責任を明確にする
ことにつながる。」
これまで、フィリピン政府による IT プロジェクトは様々な理由から厳しい
追求にさらされてきた。その殆どが、疑わしい入札や導入に関するもので
ある。世間を騒がせた国家ブロードバンドネットワーク(NBN)の一件以外
にも、教育省のサイバー・エデュケーション・プロジェクトや、現在進行
中の 2010 年の選挙自動化システムなどがある。
フィリピンの政府機関による IT 支出市場を狙っている企業の 1 つが HP で
ある。IBM とそのパートナー企業の牙城といってもいい現在、フィリピン
の公共 IT 市場における HP はまだ比較的新しいプレーヤーであるが、政府
系の IT プロジェクトを狙っている。
HP のアジア太平洋・日本 公共セクター担当ディレクターのポー・グアン・
タン氏は、政府プロジェクトに採用されてきている新しい技術としてクラ
ウドコンピューティングがあると話した。背景には、IT インフラ管理の合
理化への需要があるという。タン氏によると、HP では、医療、セキュリ
ティ、生命科学、社会サービス、緊急事態管理、ウェブサービスなど、幅
広い公共 IT サービスに対応している。
入札過程での違法取引が横行していることについて、HP の公共部門営業
ディレクターのジェリー・リム氏は、同社では政府プロジェクトにおいて
も厳格に法律を遵守していると話した。
5.
スマート社が Chikka.com
を 100%子会社化
2009 年 11 月 13 日付のインクワイヤラー紙より
フィリピン最大手の携帯電話サービス事業者、スマート・コミュニケーシ
ョンズは、ワイヤレス・アプリケーション・サービス・プロバイダーの
Chikka 社の株式を 100%買い取ることで合意した。買収手続きは 12 月中
にも完了する見込みである。スマート社は、フィリピン最大の通信事業者
PLDT の携帯電話部門である。
Chikka では、米国、英国、日本、インドネシア、マレーシア、シンガポー
ル、ホンコン、インドなどを含む 17 カ国の 30 社を超える携帯電話事業者
に様々なワイヤレス・アプリケーションを提供している。Chikka.com によ
るインスタント・メッセンジャーサービスは、登録ユーザ数が 3,800 万人
に達する。この中には、世界各国の携帯電話ネットワークを利用している
モバイル加入者も含まれる。
Chikka によると、同社では現在、34 件の特許を取得済み、40 件以上が認
可待ち、その他にも 11 件の申請中の特許があるという。こうした特許は、
全てモバイル・コミュニケーション技術に関連するもので、24 の国に関係
する。同社の幹部は、「Chikka では、革新的かつ商業的にも潜在価値があ
ると考えられる手法やプロセスに関して特許を取得することに投資してき
た。」と話している。
3
-151-
6.
フィリピン企業がマスター
カ ー ド の M - Commerce
アプリを開発
2009 年 11 月 17 日付インクワイヤラー紙より
クレジットカード最大手のマスターカード社は、まずブラジルから導入予
定の携帯電話による決済システムの開発に、フィリピンの企業を選んだ。
モバイル決済サービス、MasterCard Mobile Payments Gateway は、フィ
リピンの携帯電話事業者大手、スマート社の子会社である Smart Hub 社が
開発した。このサービスは、ブラジルの Itau Unibanco と Redecard という
2 つの銀行で採用され、ブラジルの通信会社 Vivo 経由で提供する。
このサービスにより、クレジットカードの発行者(イシュアー)、加盟店
獲得者(アクワイヤラー)、加盟店(マーチャント)、携帯電話ネットワーク事
業者が、モバイル決済サービスを提供することが可能になる。
また、このサービスのエンドユーザは、携帯電話を利用して様々なサービ
スや製品が利用できるようになる。たとえば、請求書への支払い、振替、
振込み、個人間の資金移動、給与、ATM 取引、携帯電話のポイントのロー
ディングなどである。
パイロット期間終了後、MasterCard では、他の国へもこのサービスを導入
する計画である。
7.
グローブ社、スマート社の
転送スピード広告に対抗
2009 年 11 月 16 日付けのインクワイヤラー紙より
携帯電話大手のグローブ社とスマート社の間でのモバイル・ブロードバン
ド戦争が激化している。どちらがより高速のモバイル・ブロードバンドサ
ービスを提供しているか、をめぐる戦いである。
スマート社は、Philippine Survey and Research Center 社に委託して行っ
た公開フィールドテストの結果として、同社の SmartBro ワイヤレス・ブ
ロードバンドサービスが最も速いとするテレビ CM を放送し始めた。この
テレビ CM では、人気芸能人が SpeetTest.net のツールを使って SmartBro
の機器と競合他社の機器(ぼかしがかかっているものの、あきらかにグロ
ーブのもの)をテストし、SmartBro が速いと結論付けるもの。
これに対し、Globe Tatoo というブランドでワイヤレス・ブロードバンド
サービスを展開するグローブ社は、1 つのウェブサイトを使っただけの試
験の信憑性を疑問視している。記者会見でグローブ社の技術者は、
SpeedTest.net は一定期間の最速のスピードだけをみており、より長い時
間を使ってみての総合的なスピードを測るものではないとした。同社のブ
ロードバンド及びランドライングループのマーケティングヘッドであるマ
リ・リトンフア氏は、第三者による評価を実施するため、Globe Tattoo と
SmartBro を使った一連のテストを通信関連のシステムインテグレータ企
業 NESIC フィリピン社に委託したと話した。
このテストでは、SpeedTest.net だけに依存するのではなく、Netpersec
というソフトウェアと、もう一つのスピードテスト用ウェブサイト、
2Wire.com も使った。また、複数個所でテストを実施したという。この
NESIC の結果によると、Globe Tattoo が全ての側面で SmartBro よりも優
れていたという。Sun Cellular 社のワイヤレス・ブロードバンドも Globe
Tatoo に近いスピードで、これも SmartBro よりも速かったという結果が
出た。ただ、NESIC のテストでは、長時間にわたるテストは実施されてい
なかった。
NESIC が実施したテスト結果に対するグローブの発表に関して、スマート
社はまだコメントしていない。
8.
アヤラ、更なる BPO 企業
買収も・・・
フィリピン最古で最大の財閥企業アヤラグループでは、新たな産業に進出
するための資金も潤沢にあるようだが、時間をかけて慎重に次の買収機会
を評価している。
アヤラの当面の目標は、フィリピン国内で展開する各種事業の国内トップ
クラスの座を守りつつ、同社の BPO 事業の世界トップ5入りを実現させ
4
-152-
ることである。
アヤラの企業戦略担当のマネージング・ディレクター、エリック・フラン
シア氏によるとアヤラでは 9 月末時点で 264 億ペソの現金があり、そのう
ち約半分は新事業への投資に使えるという。同氏は、「新事業への投資に
関して厳密なスケジュールはないが、新たな価値を創造できる機会があれ
ば捉えていく。」としている。
アヤラグループには、不動産業界第 1 位の Ayala Land 社、銀行業界 トッ
プ3の BPI、通信業界トップ 2 のグローブなどの主要企業があり、水道事
業においても Manila Water 社が順調に伸びている。
BPO 産業においては、傘下の投資会社 LiveIt Investment 社が活発に企業
買収によって事業を拡大しており、世界のトップ5入りを目指している。
最近では、傘下のコンタクトセンター eTelecare Global Solutions,と米国
の Stream Global を合併させている。この合併により、従業員数約 3 万人、
22 カ国に 50 ヶ所の拠点をもち、売上高約 8 億ドルのコンタクトセンター
が誕生した。LiveIt は合併後の新会社の株式を 25.5% 保有している。
eTelecare と Stream の合併に続いては、アヤラ傘下の KPO (knowledge
process outsourcing)企業、Integreon Managed Solutions がアメリカの
Grail Research を買収した。Grail は、世界的に経営コンサルティング事業
を展開する Monitor Group の子会社である。LiveIt の CEO、アフフレッド・
アヤラ氏は、「この買収により、Integreon は一層強くなり、法務、調査分
析関連の KPO では世界トップ3入りを果たす。」と述べている。
アヤラ氏によると、3 年前の LiveIt 設立年は売上高が 1,000 万ドル程度だ
ったが、今年は 1.1 億ドルに上る勢いで急速に拡大してきていると述べた。
今日まで、アヤラは BPO 関連の M&A に 2 億ドルを投資してきている。前
述の eTelecare と Integreon の他、LiveIt が投資する BPO 事業には、メデ
ィア・デザインサービスを提供する Affinity Express と、人事関連サービ
スに特化する HRMall がある。
9.
アジア・モバイルアワード
の最終選考にフィリピン企
業、スマート社が 3 部門で
最優秀
2009 年 11 月 16 日及び 19 日付けのインクワイヤラー紙より
100 以上のエントリーがあった 2009 年アジア・モバイル・アワードで、
フィリピンの携帯電話企業 2 社とフィリピンのソフトウェア開発者のチー
ム 1 つが最終選考に駒を進めた。
“unbanked”(銀行口座を持たない人々)向けのモバイルマネー部門では、最
終選考に残った企業 4 社のうちの 1 社がフィリピンのソフトウェア開発企
業 MPAY Solutions(www.mpay.ph)である。同社のエントリーは、m-bux
というサービスで、携帯電話を使った決済システムである。電話用のポイ
ントのローディング、振替、海外からの入金などができる。現在、フィリ
ピン国内で複数の農業協同組合がこのシステムを使っている。
MPAY の CEO、マネル・プヤワン氏によると、「MPAY は、銀行口座を
持たない多くの人々が求めている基本的な金融サービスを提供するために、
携帯電話はもっとも便利でコスト効率の高い手段であり、プリペイド方式
は広く受け入れられている、という事実のもとに開発された。」とのこと
である。
MPAY は、最大手の携帯電話事業者スマート・コミュニケーションズ社の
「Smart Island Activation Program」と同じ部門で競うことになる。
今年のアジア・モバイル・アワードは 11 部門あるが、スマート社は、そ
の他にも 3 つの部門 (モバイル広告・マーケティング部門、グリーンモバ
イル部門、モバイル・マネーサービス部門)でもノミネートされた。
5
-153-
このほか、グローブ・テレコム社の GCash というサービスは、モバイル
マネーサービス分野にノミネートされた。
なお、11 月 18 日、19 日に香港で行われた最優秀賞の発表では、スマート
社が以下の 3 部門で最優秀賞を獲得した。
モバイル広告・マーケティング部門 (Uniliver の AXE のモバイル広告)
モバイル・マネーサービス部門 (Smart Money のモバイルセキュリ
ティ機能強化)
“unbanked”(銀行口座を持たない人々)向けのモバイルマネー部門
(Smart Island Activation Program)
アジア・モバイル・アワードの受賞者は、来年 2 月にスペインのバルセロ
ナで開催されるモバイル・ワールド・コングレスに出場し、グローバル・
モバイル・アワードを目指す。
10. フィリピンの IPTV 普及は
アジア太平洋の他国と比べ
て遅れている
2009 年 11 月 27 日付けのコンピュータワールドフィリピンより
調査会社フロスト・アンド・サリバンは 24 日、アジア太平洋地区におけ
る IPTV サービス開始に関して、フィリピンは最後になるだろうという見
通しを示した。
同社のアナリストによると、フィリピンにおける IPTV サービスの開始は
2011 年になる見込みで、今後 12 ヶ月以内にサービスを開始するマレーシ
ア、インドネシア、ニュージーランド、オーストラリアなどに遅れをとる
としている。
アジア太平洋のその他の 8 地域(中国、韓国、香港、台湾、日本、タイ、
シンガポール、インド)は、既に IPTV サービスを開始しており、あわせ
て 627 万人の加入者となっている。
フロスト・アンド・サリバンでは、フィリピンではまだ有料 TV のプレゼ
ンスが低いことやブロードバンドの普及率など、IPTV の成功に不可欠な条
件面で好材料もあり、潜在的な成長市場であるとしている。
アジア太平洋地区においても、光ファイバーの設置がすすみ、ブロードバ
ンドの利用も伸びてきていることから、IPTV も今後拡大するものと見てい
る。フロスト・アンド・サリバンのアナリスト、アディール・ナジャム氏
は、
「光ファイバーが敷設された後は、潜在的な売上げを最大化させ、投資
回収を向上させるためにも IPTV のようなサービスの提供が不可欠であ
る。」と話している。
IPTV 事業者の差別化要因としては、コンテンツが重要となってくる。「香
港の IPTV プロバイダーである PCCW 社は、正しいコンテンツ戦略があた
り、競合の激しい有料 TV 市場で 30%を超える高いシェアを獲得したばか
りでなく、ユーザ 1 人あたりからの売上高を 3 倍に伸ばし、加入者の離脱
率も 1%未満に抑えている。」とナジャム氏は述べている。
フロスト・アンド・サリバンでは、IPTV の加入者はことし 51%増加し、
全世界の IPTV 加入者数は 940 万人に達すると予測している。アジア太平
洋地区は、西ヨーロッパに続いて 2 番目に高いの IPTV 採用が見込まれる
としている。IPTV 採用の年平均成長率は、2009 年から 2014 年までで
24.6%と高い数値を予測している。他では見られないコンテンツを提供で
きるかどうかが競合のポイントだという。
11. オンラインゲームの
Philweb 社が好調
2009 年 11 月 24 日のフィリピン証券取引所回覧 7597-2009 号よりを基に
した、フィリピン経済金融情報より
PLDT 関連会社であり有力 IT・オンラインゲーム企業である PhilWeb の業
績が非常に好調に推移している。2009 年 9 ヶ月間(1 月 ~9 月)の純利
益は前年同期比 76%増の 3 億 7240 万ペソに達した。第 3 四半期(7 月~9
月)の純利益は同 133%増の 1 億 4480 万ペソへと急増した。
6
-154-
第 4 四半期も好調が続きそうであり、2009 年年間純利益は前年同期比倍
増の 5 億 8400 万ペソ程度に達する見込み
このフィルウェブが、海外でのゲーム事業展開のために、フィルウェブ・
インターナショナル・ゲーミング社(PIGC)を設立しつつある。当初出資
は 10 億ペソ。
12. オンラインゲームのフィル
ウェブ社が来年にも海外進
出
2009 年 11 月 24 日付けのインクワイヤラー紙より
フィリピン最大のオンラインテクノロジー企業フィルウェブは、政府から
フランチャイズされたゲーム事業を海外で運営するため、来年早々にも海
外進出する計画を発表した。
同社は、海外への事業拡大のため、100%出資の子会社 Philweb
International Gaming Corp.(資本金 10 億ペソ)を設立した。
報道発表の中で Philweb 社のデニス・バルデス社長は、「PAGCOR (フィ
リピン娯楽・ゲーム公社)という政府機関との協業でテクノロジーを駆使し
たゲームを開発・運営して成功した我々のビジネスモデルが海外でも同じ
ように成功するということを実証したい。」と述べている。さらに同氏は、
「当社が得た売上は、国の発展にも大きく寄与した。これに他国の政府も
気づいている。当社に開発、導入、運営を一任できるというモデルは、政
府が資本投下する必要はなく、財政的なリスクも低いので魅力があるはず
だ。」と説明している。また、Philweb 社のテクノロジーベースのゲーム
は、違法賭博にとっても脅威であるとした。
以上
7
-155-
CICC フィリピンコレスポンダント月次報告
2009 年 12 月
Tae Abe-Abion
1.
Yehey の CEO、フィリピ
ンでの eCommerce の拡大
に期待
2009 年 12 月2日付けのマニラブレティン紙より
9,000 万人を超えるフィリピンの総人口のうち、クレジットカードを所有
するフィリピン人はわずか 500 万から 600 万人にすぎない。フィリピン発
祥の最大の検索エンジン、インターネットポータル企業である Yehey のド
ナルド・パトリック・リム CEO は、今後より多くの消費者が電子ウォレ
ットを使うようになってくれば、フィリピンの eCommerce は大きく進展
するだろうと話している。
今日、殆どの eCommerce サイトはクレジットカードによる決済が主流で
ある。安全な決済ポータルが不足していることもフィリピンにおける
eCommerce 普及の課題である。携帯電話でもインターネットにアクセス
可能となった今日、フィリピンにおける PC 普及率の低さ(約 2,400 万)は
eCommerce の拡大にとって大きな障害ではない。フィリピンの携帯電話
加入者は 7,000 万を超えている。(ただし、インターネットへもアクセス
ができるのはいまのところ 200 万程度である)
世界銀行の Consultative Group to Assist the Poor (CGAP)と GSMA 協会に
よると、2012年、世界中で40億にのぼる携帯電話利用者の中で、銀
行口座を持つのはわずか 10 億から17億程度だという。
従って、銀行口座を持たない層の人々が eCommerce に参加できるように
なれば、経済活動への参加機会の平等化という面でのインパクトは大きい。
2008 年、フィリピンの小売業売上げは 240 億ドルだったが、2013 年には
360 億ドルに拡大すると見込まれている。また、2008 年の消費者1人あた
りの年間支出額は 1,556 ドルで、2013 年には 2,131 ドルになる見込みだ。
年間平均所得については、2008 年で約 1,900 ドルであり、海外就労する家
族からの送金が大きな役割を果たしている。
2.
グローブ社モバイルマネー
サミットで GCASH をアピ
ール
2009 年 12 月2日付けのマニラブレティン紙より
グローブテレコム社は、来週開催されるモバイルマネートランスファー
アジア太平洋サミットにおいて、同社のモバイルマネーである GCASH を
アピールする。
グローブの 100%子会社である G-Xchange 社は、世界的にみても早い時
期にモバイルマネーを発行した会社である。グローブの携帯電話を電子ウ
ォレットとして使う同社の少額決済サービス Globe GCASH は、120 万人
の登録加入者があり、毎月の取引額は50億ペソにのぼる。
支払いの用途は、海外送金、国内送金、公共料金支払い、学校の授業料支
払い、小額貸付の返済などがある。
3.
フィルインベスト社の
IT&BPO ハブ拡張計画
2009 年 12 月2日付けのマニラブレティン紙より
好調な伸びを続けるフィリピンの BPO 産業の地方進出の波に乗り、不動
産開発事業のフィルインベスト社では、マニラ首都圏南部ムンティンルパ
市にあるノースゲートサイバーゾーンの事業拡大を計画している。
18.7 ヘクタールの同サイバーゾーンには現在、HSBC、Genpact、Convergys、
eTelecare、APAC という BPO 大手5社のほか、全 20 社が入居しており、
約 13,500 人が働いている。
1
-156-
フィリピンビジネスプロセッシング協会(BPAP)と貿易産業省(DTI)は先頃、
人材豊富なマニラ南方のラグナ州とカビテ州を有望な BPO 立地拠点とし
た。
こうした状況を事業機会ととらえ(訳者注:ムンティンルパ市は、ラグナ
州、カビテ州ではないが、近接している)、フィルインベスト社が所有す
るノースゲートサイバーゾーン(PEZA 登録 IT パーク)では総床面積4万
平米のビル(2 棟)を建築中であるほか、7棟の建築計画がある。同社で
は、「需要にはかげりがみられない」と強気の見通しを示している。
4.
KDDI、グローブ・テレコム、
グーグルなど、4 億ドルで
東南アジアー日本間光海底
ケーブル共同建設
2009 年 12 月 10 日の KDDI 株式会社プレスリリースより)
KDDI は、12 月 10 日、フィリピン・マニラ市において、グローブ・テレ
コム (フィリピン)、グーグル (米国)、ネットワーク i2i (インド)、リライ
アンス・グローバルコム (バミューダ)、およびテレメディア・パシフィッ
ク(香港/インドネシア) と、日本とシンガポールの間を接続する光海底ケー
ブル「South-East Asia Japan Cable」(SJC) を共同で建設することに合意
し、建設保守協定を締結した。
SJC は、総建設費約 4 億米ドル (約 360 億円)、日本とシンガポールを直
接接続し、香港、フィリピン、インドネシアに分岐する、総延長約 8,300km
の光海底ケーブルである。最新の DWDM(高密度波長分割多重方式)技術
を利用し、初期の設計容量は 17Tbps (テラビットパーセコンド)、最大
23Tbps (電話回線換算で約 2 億 7800 万回線) までの容量拡張が可能であ
る。運用開始は、2012 年を予定している。
SJS は、日本をハブとして、シンガポール、香港のデータセンターと米国
のデータセンターとの間をシームレスに接続することができるように、シ
ンガポールと香港においてケーブル陸揚げ局からデータセンターまでを直
接接続する予定である。
今回、建設保守協定を締結した 6 社に加えて、複数アジア域の主要な通信
事業者が、今後、建設保守協定に署名する予定である。
KDDI は、SJC への出資を通じて、今後ますます増加することが予想され
るアジア、太平洋域における通信需要に対応し、これまで以上に信頼性の
高い通信サービスを提供していく方針である。
5.
アヤラのエレクトロニクス
企業 IMI、新年上場へ(IPO
なしの紹介方式で、SEC に
続き PSE も承認)
2009年12月14日付けのフィリピン経済金融情報より
アヤラグループのエレクトロニクス企業インテグレィティッド・マイクロ
エレクトロニクス(IMI)が、2010年1月にもフィリピン証券取引所
(PSE)に上場する意向。上場方法はイントロダクション(紹介)方式とな
る。イントロダクション(紹介)方式での上場とは、新規公募(IPO)を行
わないで上場する方式である。ただし、上場後1年以内に公募実施の義務
がある。
12月14日付け各紙ネット版によると、フィリピン証券取引委員会(PSE)
は、IMIのイントロダクション(紹介)方式でのPSE上場を承認したとのこ
とである。フィリピン証券取引委員会(SEC)は承認済み。これにより、IMI
の株式約12億8000万株が、早ければ2010年1月にも上場されることになる。
IMIは総合電子機器受託製造サービス(EMS)プロバイダーで、コンピュ
ーティング、通信、自動車、工業、医療エレクトロニクス市場の有力なグ
ローバルOEM(相手先商標製品の製造会社)を対象にしている。中国と
シンガポールの製造工場と設計センターを有する子会社(Speedy-Tech
Electronics Ltd.)、米国内の最先端製造エンジニアリング・新製品導入セ
ンター、日本と欧州を本拠地とする設計チームを含め、フィリピンでの同
社事業を世界的なネットワークに変容させた。IMIは米国マニュファク
チャリング・マーケット・インサイダー誌のEMS企業トップ50社のリ
ストで27位にランクされた。
2
-157-
6.
日立 GST が Axis Global
Solution と提携してフィリ
ピンでの販売網を強化
2009 年 12 月 16 日付けのマニラブレティン紙より
日立 GST は先頃、同社のハードディスクドライブ(HDD)や外部記憶装置製
品のフィリピン国内での販売について、Axis Global Solution と提携して強
化をはかることを発表した。
日立 GST のアジア太平洋南部販売担当ディレクターのデビッド・チュア
氏は、「消費者、IT 業界、その他の産業界からも、HDD や外部記憶装置
への需要は順調にのびてきている。Axis 社のような経験と実績のあるパー
トナーを得て、当社製品がフィリピン国内市場に一層浸透していくことを
確信している。」と述べている。
Axis Global Solution 社は、フィリピンや東南アジア地区において世界のト
ップブランドの製品の販売事業を展開している。同社は、日立 GST の製
品の全ての販売を行う。
7.
ビサヤ地方のイロイロ州、
BPO 関連企業向けのオフ
ィススペース枯渇が成長の
妨げに
2009年12月20日付けのマニラブレティン紙より
フィリピンのBPO産業の新たなロケーション、Next Wave Citiesの1つと
して注目されているビサヤ地方パナイ島のイロイロ州では、既に12社が進
出ずみで、2010年にはさらに2社が新たに進出する見込みだが、オフィス
スペース不足が障害になっている。
イロイロ情報技術連合(IFIT)の会長代行、ジェスラフ・パルマレス氏は、情
報通信技術委員会(CICT)主催のイベント、Convergence 2009会場において、
「BPO企業が入れるオフィススペースがもうない」と認めた。「現在、操
業中のBPO企業が入居している場所はショッピングモールで、最上階を
BPOオフィスに作り替えたものだ」という。現地の不動産開発事業者は、
「入居が確実なテナントがいることがわかってから建築する」という態度
を変えておらず、すぐに使えるスペースはないということだ。
2010年には、大手2社が既にイロイロへの進出を計画している。アメリカ
のトランスコム社は1,000席から2,000席に拡張可能な規模の事業を1月か
ら開始予定である。メキシコのクアルフォン社は1,000席規模の事業を第2
四半期から開始予定としている。これらを合わせると、イロイロでのBPO
産業全体の規模は7,000〜8,000席規模となる。
IFIT会長代行によると、土地は有るがビルが建設されていないということ
だ。イロイロの強みは人材で、人口100万人のイロイロでは毎年20,000人
が卒業し、新たな労働力となる。IT関連の卒業生はこのうち約5,000人とい
う。イロイロがBPO産業の誘致を始めたのはわずか4年前だ。現在は約
5,000席の規模で、このうち30%はメディカルトランスクリプション、リー
ガルトランスクリプション、ソフトウェア開発などのノンボイスサービス
を提供している。
8.
政府関連の電子決済ルール
が近く設定されることに
2009年12月24日付けのマニラブレティン紙より
eCommerce法の成立から10年近くを経て、フィリピンではようやく政府
による電子決済の実施細則 (Implementing Rules and Regulations)の作成
が間近となっている。
細則の草案は、現在貿易産業省(DTI)が取りまとめている。DTIでは12月
22日火曜日に業界の利害関係者からの公聴会を実施したところである。
草案のとりまとめが完了すると、DTIと財務省(DoF)の合同省令 (Joint
Department Order:JADO)として発行される。
この実施細則の目的は、政府関連の取引における決済方法として、より効
率的かつ効果的な方法を実現し、また政府への支払いを行う側の者へも決
済手段としてのオプションを増やすことである。フィリピンでは、多くの
政府機関がオンラインでのサービス提供を行っているものの、いまのとこ
ろ支払いは全てオフラインである。例えば、事業登記をする際、オンライ
ンで申請は可能だが、支払いを行うためには銀行に行かなければならない。
3
-158-
現在議論されているJADOでは、電子決済システムをもつ政府機関は、電
子決済を行うことによる利便性に対する料金(Convenience Fee)を課する
ことが認められている。DTIの電子商取引局 (E-Commerce Office)の
supervising directorであるマリア・ローデス・ヤプティンチャイ氏は、
「細
則の発行後は、政府機関がクレジットカード、モバイルウォレットなどを
含む電子決済による入金を受付ける際に従うべき正規の指針ができること
になる。」と話している。また、完成時期については、当初年内を目指して
いたが、1月にずれ込む見込みだという。
公聴会では、ビザやマスターカードなどのクレジットカード大手の代表者
の出席がなかったが、ヤプティンチャイ氏は「政府を無視するわけにはい
かないはず」と、全ての利害関係者が参画していくことに希望を示した。
細則は、政府機関が電子決済による支払いを受付けることを推奨するもの
だが、先立つ資金がなければ電子決済のゲートウェイを用意することは難
しいという現実もある。
共和国法8792(別名:2000年 e-Commerce法)はエストラダ大統領が2000
年に署名して成立した法律だが、電子決済に関する具体的なルールの制定
はいまになってやっと行われているところである。
9.
アジア15カ国からの参加
者得て、カビテ州でオープ
ンソース会議開催
2009 年 12 月 27 日付けのマニラブレティン紙より
2009 年 11 月 9 日から 12 日にかけて、マニラ首都圏に近いカビテ州のシ
ラン町でアジア・ソース3カンファレンスが開催された。アジアの 15 カ
国から 150 名の参加者が集まり、カジュアルかつインフォーマルな雰囲気
の中でオープンソースに関する様々な議論が行われた。
このイベントは、International Open Source Network (IOSN) ASEAN +3 と
ドイツの InWEnt Capability Building International が、ドイツ連邦経済協力
開発省(BMZ)や ASEAN Foundation などの支援を得て開催した。Free and
Open Source Software (FOSS)への認知を高め、FOSS 採用を推進しよう
という目的のイベントである。
2005 年のバンガロール(インド)、2007 年のスカブミ(インドネシア)で
の開催に続いて、今回が3回目のアジア・ソース会議となった。テクノロ
ジ ー 関 連 の コ ン サ ル テ ィ ン グ を 提 供 す る NGO 、 Tactical Technology
Collective による、ソースキャンプの枠組みを適用したイベントとなって
いる。
フィリピンのほか、バングラデシュ、ミャンマー、カンボジア、中国、イ
ンド、インドネシア、キルギスタン、ラオス、モンゴル、パキスタン、ス
リランカ、タイ、東ティモール、ベトナムからの参加者が集まった。
10. デジタルテレビの標準決定
にはもう少し時間がかかる
見込み
2009 年 12 月 28 日のビジネスワールド紙より
情報通信技術委員会(CICT)のアンソニー・ロハス・チュア長官は、デジタ
ルテレビ放送への移行に関して、フィリピンとしてはどの標準を採用する
かの選択がなされておらず、政策策定にはまだ時間がかかりそうだとの見
通しを示した。
チュア長官は「ヨーロッパ方式と日本方式のどちらを採用すべきか、評価
検討段階にある。テクノロジーとしてどちらが優れているかという面では
両方とも大差ない。フィリピンのシステムや標準に照らしてどちらがよい
かということが評価のポイントだ。」と述べている。
当初、デジタル放送は2006年にも開始を予定していた。フィリピン政
府は、ヨーロッパ方式の採用を一旦決定したものの、その後この決定が取
り消され、再考されることになった。アナログ放送は、2015 年までに終了
予定である。
4
-159-
放送各社は、デジタルシステム上でのテスト放送を開始しているが、デジ
タルテレビ放送に関する申請は全てが認可された訳ではない。大手テレビ
局 GMA 社の CEO、フェリペ・ゴソン氏は、同社の機器はデジタル放送へ
の移行準備ができており、いつでも移行可能であると話している。
CICT のチュア長官は、2010 年 6 月の政権交代前には標準に関する評価と
決定を完了させると話している。
(筆者注:フィリピンでは、2010 年 5 月に大統領選挙が予定されており、
憲法上現職のアロヨ大統領の再選は認められないため、政権交代が確実と
なっている。)
以上
5
-160-
CICC フィリピンコレスポンダント月次報告
2009 年 1 月
Tae Abe-Abion
1.
PEZAへのIT関連投資、2009年は対前年比29.4%増
2009年12月29日付けのマニラブレティン紙より
フィリピン輸出区庁(PEZA)の闘鶏によると、2009 年のフィリピン輸出特別区への IT 関連投資は対前
年比 29.35%増の 143 億ペソとなった。(2008年の IT 関連投資額は 111 億ペソ。) その他の産業も
含む PEZA 地区全体への投資は 1,754 億ペシで、2008 年の 1,548 億ペソから 13.3%増で、世界金融危
機の影響下にあっても、成長目標としていた 10%を上回った。
PEZA のリリア・デリマ長官によると、IT 関連投資は、PEZA に登録されている 160 社の IT 企業のプ
ロジェクト投資金額の合計であるという。前年同期と比較して、PEZA 登録の IT 企業数は 143 社から
160 社へと約 12%増加した。
PEZA 地区での新たな IT 投資は、約 48,000 人の新たな雇用を創出し、年間 8.8 億ドルの輸出売上げそ
生み出すと期待されている。
なお 2010 年に関しては、2009 年比 15%増の PEZA 投資を目標とすると貿易産業省長官に報告済みで
あるという。デリマ長官はまた、新規投資を牽引するのは電子産業関連の投資だろうと話し、
「来年は
よりよい年になるだろう」と付け加えた。
2009 年の投資のうち 60%は進出済みの既存企業によるもので、主に電子産業分野からであった。プロ
ジェクトの数の面では、2008 年の 513 件から 502 件へと微減であった。輸出額と雇用については、前
年比 5%増という目標の達成にはいたらなかった
2.
フィリピン国家統計局、情報経済セクターによる ICT 利用状況に関する調査結果発表
2009年12月29日のフィリピン国家統計局発表をもとにしたフィリピン経済金融情報より
フィリピン国家統計局は12月29日、2009年4月に実施された2008年フィリピン・ビジネス&産業年次
調査(ASPBI)の一部として情報通信技術(ICT)に関する調査(SICT)の結果(速報値)を発表した。
調査企業数は全体で9,711社、回答率は93.7%。そのうち、情報経済セクター(調査企業数3,333社)の
回答率は67.1%だった。
情報経済セクター(ICT産業、コンテンツ&メディア産業)全体での営業活動におけるコンピューター
利用率は約90.2%(ICT部門企業90.2%、コンテンツ&メディア部門90.1%)。
ICT部門のうち最もコンピューター利用率の高かったのはICT製造業の97.8%、次いでICT卸売業界の
94.3%、ICTサービス業の87.9%。一方、コンテンツ&メディア部門では、出版業界が93.4%、映画、ビ
デオ、テレビ番組制作・音楽業界が89.0%と上位を占めた。
また、営業活動におけるインターネット利用率は79.5%(ICT部門80.4%、コンテツ&メディア部門
77.8%)。そのうち上位はICT製造業95.0%、ICT卸売業86.0%、出版業85.4%。また、コンピューター
を職場で日常的に利用している従業員は43.0%(ICT部門41.6%、コンテンツ&メディア部門54.8%)。
情報経済セクター全体で電子商取引(受注、発注など)を利用している企業は 32.4%、そのうちコン
ピューター・プログラミング、コンサルタント、及び関連産業の利用率が最も高く 48.4%。次いで ICT
製造業 44.2%。しかし、コンピューター、通信機器修理業では最も低い 21.3%
3.
スマート、09 年末の携帯電話加入者 4 千万人に
2009 年1月4日付けのフィリピン経済金融情報より
PLDT の 2009 年第 3 四半期決算速報では、2009 年 9 月末の PLDT 傘下の携帯電話子会社スマート・
コミュニケーションズ(スマート)とピルテル合計の携帯電話加入者総数は前年同期末比 15%増の
3910 万人に達したと発表されている。
1 月 4 日付け各紙ネット版によると、PLDT グループの携帯電話加入者総数はその後も増加し、2009
年末では 4000 万人に達したとのこと。スマートがピルテルの携帯電話事業を吸収しており、スマー
1
-161-
トの携帯電話加入者が 4000 万人に達したともいえる。フィリピン総人口 9245 万人(GDP 統計より)
の 43%がスマート携帯加入者ということになる。
なお、アヤラグループのグローブ・テレコムの 2009 年 9 月末の携帯電話加入者総数(SIM ベース)は
2313 万人と発表されている。
4.
シンガポールの Stairwey がパシフィック・ゲーミングに 750 万ドルを投資
2010 年 1 月 5 日付けのフィリピンスター紙より
シンガポール企業 Stairwey 社は、パシフィックゲーミングインベストメンツ社(PGI)に 750 万ドルを
投資する。この資金は、フィリピンのゲーム産業への投資に使うものである。Stairwey 社は、Japan
Gaming Development Organization (JGDO)の 100%子会社で、ゲーム産業への投資を行っている。
PGI 社への投資は、現在フィリピンゲーム・娯楽公社(PAGCOR)のもとでオンラインゲーム事業を運
営している Interactive Entertainment Solutions Technologies Inc (IEST)社への出資を増やすための資
金の一部として使うほか、PGI 社の運転資金、ゲーム産業でのその他の投資にも使われる。
IEST はスポーツ賭博企業向けのソフトウェアや IT ソリューションを提供している。PGI 社と IEST
社はいずれも上場企業 DFNN 社(IT ソリューションプロバイダー企業)の子会社である。
5. NTT コム、オンライン英会話企業ゴー・フルーエントに資本参加
2010 年 1 月 7 日の NTT コミュニケーションズ株式会社プレスリリースより
NTT コミュニケーションズ(NTT コム)は、欧州を中心に電話と Web サービスを使ったオンライン英会
話レッスンを提供する goFLUENT Group S.A. (ゴー・フルーエント、本社:スイス ジュネーブ)の株式
29.7%を取得することで合意した。これにより、アジア展開を目指す goFLUENT と、ネット教育事業
参入を目指す NTT Com は、共同で日本での事業検討を進めていく。
企業のグローバル化の進展や小学校での英語学習必修化に伴い、英会話教育の需要は新たな局面に入る
と想定されている。また、ネットワークのブロードバンド化や TV 会議サービスの普及により、今後 ICT
を活用したネット教育は更なる成長が見込まれている。
今回の出資先である goFLUENT は、アメリカ・カナダ・フィリピンに約 300 名の講師を擁しており、
欧州を中心に各国でオンライン英会話事業を展開し、高度な運営ノウハウを保有している企業である。
NTT Com は goFLUENT と資本提携することにより、以下のとおりネット教育事業を推進していく。
(1)NTT Com の映像サービスを含む ICT ソリューションと goFLUENT グループのオンライン英
会話事業を組み合わせた新たな教育サービスの提供
(2)企業向け社員教育用サービスの提供
(3)OCN など NTT コムグループのネットサービス利用者をはじめ、個人を対象にしたオンライ
ン英会話サービスの提供
(4)NTT グループ内のネット教育事業関連の取組みと連携した顧客の拡大
2000 年 5 月ジュネーブに設立された goFLUENT は、主に企業顧客向けの電話・Web を通じたオンラ
イン英会話事業を展開している。現在、フィリピン、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、
スペイン、スイス、米国に拠点を有している。2009 年売上高予想は約 15 億円、受講者数は約 3 万人
(法人顧客約 2,000 社)、講師数は約 300 人(フィリピン、米国、カナダ)である。
6.
マンパワー、東南アジアのIT技術者を日本で研修(第1弾としてフィリピン人研修開始:日経新聞
1月11日付け日本経済新聞ネット版に基づくフィリピン経済金融情報より
総合人材サービスのマンパワー・ジャパン(神奈川県横浜市)は東南アジアのIT(情報技術)技術者
の養成を開始する。現地の技術者を日本に呼び、日本語と実際の業務を研修した上で送り返す。IT関
連のコールセンターなどで、日本企業からの業務を請け負う人材として活用する。第1弾としてフィリ
ピン人の研修を開始する。マンパワーが受託しているIT関連業務に実際に参加させながら、実務の研
修を進めるとのことである。
7. グローブテレコム、2基目の光ファイバーバックボーンネットワークが稼働
2010年1月19日付マニラブレティン紙より
2
-162-
グローブテレコム社のアーネスト・クー CEOは、同社が7千万ドルを投資した2基目の光ファイバー
バックボーンネットワーク(FOBN2)がフル稼働状態になったと発表した。FOBN2システムは全長1,900
キロにおよぶ陸上及び海底ケーブルで、ルソン地方、ビサヤ地方、ミンダナオ地方のほとんどを網羅し、
同社のサービスの質と障害回復力の向上につながると期待される。
FOBN2の容量は400ギガビット/秒(Gbps)だが、将来のトラフィック増に対応する拡張性も備えている。
基本的には、2000年に構築された現行のFOBN1 (DWDM : Dense Wavelength Division Multiplexの通
信システム)上のトラフィックを保護するルートとして使われる。さらにFOBN2は、ブロードバンドサ
ービスや、グローブの企業顧客のネットワーク要求に対応する通信容量も提供する。
8. 情報通信技術委員会(CICT)、サイバー犯罪法の下院通過を歓迎
2010 年 1 月 20 日付けのコンピュータワールドフィリピンより
情報通信産業省(DICT)設立法案を今期中に上院で承認するには残された時間がなくなりつつあるなか、
1月19日にサイバー犯罪法(下院法案6794号)が下院を通過し、情報通信技術委員会(CICT)は安堵の溜
息が漏れた。同法案は、インターネットを介して犯される犯罪(自動ポルノ、ウネブサイトハッキング、
フィッシング、データ詐欺、など)への罰則が規定されている。法律として成立すれば、大統領府直属
でサーバー犯罪捜査調整センターが設立される。
情報通信技術委員会のレイ・アンソニー・ロハス・チュア長官は、「サイバー犯罪法案の下院通過を歓
迎する。サイバー犯罪への対策の重要性を下院が理解してくれたことをうれしく思う。」と話した。
この後は、上院が同法案を承認すれば法律として成立する準備が整う。
チュア長官は、インターネットのソーシャルネットワークサイトFacebookを通じてサイバー犯罪法案
と情報通信技術省(DICT)設立を定める上院法案2536号への支持を広く訴えた。
2月5日までの今回の上院会期中にDICT設立法案が上院を通過しなければ、5月の総選挙前、つまり
チュア長官任期中の法案通過はあり得なくなり、6月に新政権発足後また最初から審議のやり直しとな
る。
9. BPO産業、2010年は2009年を上回る勢いで成長か
2010年1月20日付けのビジネスワールド紙より
情報通信(CICT)のモンチト・イブラヒム コミッショナーは、アムステルダム大学とフィリピン大学が
共催したフォーラムで講演し、2010年のITO/BPO産業は、売上高、雇用ともに2009年よりも高い成長
が期待されると話した。
イブラヒム氏は、「2010年は、雇用規模が60万人から65万人に達すると見込んでいる。また、より多
くの大手がフィリピンに進出することを期待している。」と述べた。同氏によると、フィリピンの
ITO/BPO産業の雇用規模は、2008年が372,000人、2009年が446,000人である。売上高では、2008年が
約61億ドル、2009年が約73億ドルである。また、セクター別にみてみると、成長率が最も高いのはボ
イスサービスではなく、ソフトウェア及びITセクターで、続いてエンジニアリング、バックオフィスサ
ービスとなっているということだ。
アムステル大学講師のニールズ・ビーレプート氏は、「より付加価値の高い活動へのシフトが必要であ
ることに対する認識が高いことはよいことで、見通しも明るいようだが、インドや中国だけでなく、そ
の他数多くの国との競合が激化していることも十分に認識が必要だ。」と話した。
イブラヒム氏は、この産業がマニラ首都圏外へも拡大が進んでいることにも触れた。現在、ITO/BPO
産業の約30%は首都圏外であり、2010年中には35%に達するだろうとの見通しを示した。
10. グローブテレコムが3G及びWiMax向けに中継基地を2,000カ所増設または強化
2010年1月26日付けのビジネスワールド紙より
グローブテレコムの企業向けサービス責任者で、子会社のInnove Communications社のCEOでもあるヒ
ル・ヘニョ氏は、グローブが第3世代携帯電話サービス及びWiMaxサービスの全世界との相互運用性
のため、中継地を2,000カ所増設または強化すると発表した。
2009年末時点では、通常の携帯電話網用の中継地点6万カ所のほかに3,000カ所の3G中継基地と900の
WiMax中継基地があったが、3GとWiMaxの基地をそれぞれ1,000カ所ずつ増やすということだ。
3
-163-
ヘニョ氏は、グローブ社のWiMax事業はデータ転送需要の大きい都市部を中心に展開し、データだけ
でなく音声やテキストメッセージなどにも使われる3Gは都市部と地方の両方で展開すると話した。
現時点では、フィリピン国内でWiMaxサービスを事業化しているのはグローブとスマートだけである。
グローブ社では、ブロードバンドの強化のため、東南アジア日本ケーブル(SJC)システムに6千万ドル
を投資した。
「SCJの容量は、まず40ギガバイト/秒である。昨年、グローブとしては昨年時点で21ギガバイト/秒あ
ったが、SCJによりより多くのキャパシティを得ることができる。」これにより、大容量を必要とする
BPO企業顧客のニーズに応えるとしている。
SJCシステムは、東南アジアと太平洋地区の通信企業コンソーシアムが所有する。コンソーシアム参加
企業は、グローブテレコム、グーグル、KDDIジャパン、インドのネットワークi2i、バミューダのリラ
イアンス・グローバルコム、香港のテレメディアパシフィック、シンガポールのシンテル、インドネシ
アのPTテレコムニカシ・インターナショナルである。
グローブテレコムは、2009年1月から9月までの9ヶ月間の経常利益を前年同期の88億ペソから12%増
の99億ペソと発表している。携帯電話サービスの加入者数は、2370万人から2310万人に微減した。
昨年11月、グローブ社のブロードバンドサービス加入者数は 32 万人に達し、モバイルブロードバン
ドサービス Taboo の伸びが全体を牽引した。
11. デルモンテ・フィリピン IBM と5年間 310 万ドルの IT サービス契約
2010年1月25日付のフィリピンスター紙より
デルモンテ・フィリピンは、情報システム運用コスト削減と効率向上をめざし、IBM のスマート IT・
アンド・データセンター・アウトソーシング・ソリューションを採用した。契約は、トータル IT 基盤
サービスのアウトソーシング契約と、SAP 用基盤管理のアウトソーシングの2本建てで、2つを合わ
せた契約金額は5年間で 310 万ドルである。
トータル IT 基盤サービスのアウトソーシングでは、IBM がデータセンタ管理、サーバ及びストレージ
管理、ネットワーク管理、DMS、ヘルプデスク、IT 資産及びベンダーの管理を引き受ける。
SAP 用基盤管理のアウトソーシングでは、デルモンテ社の SAP ECC 6.0 への移行にあたり、基盤(サ
ーバ、ストレージ、データセンター、災害復旧用サイト)の管理を行う。
12. IBM がセブにグローバルデリバリーセンターを開設
2010年1月25日付けのビジネスワールド紙より
IBM は、来週セブにフィリピンで2カ所目のグローバルデリバリーセンターを開設する。セブのセンタ
ーは、アルゼンチン、ブラジル、中国、エジプト、インド、ルーマニア、ベトナム等にもある同社のグ
ローバルネットワークの一部である。フィリピン国内での1カ所目はマニラ首都圏ケソン市のイースト
ウッド地区にある。IBM グローバルデリバリーセンターは、ビジネスコンサルティング、インフォメー
ションアンドデータマネジメント、アプリケーション開発、テスト、パッケージソフトウェアソリュー
ション、非英語への翻訳などを行う。
これまでの同社のセブでのオペレーションは、アジアタウン IT パーク内の営業事務所だった。
13. Amazon クラウドサービスで実績のある Morph Labs、日本市場に進出
2010年1月29日付けの japan.internet.comより
(筆者注:Morph Labsの開発拠点はフィリピン、セブのアジアタウITパークにある。また、文中の
Winston Damarillo氏はフィリピン人。)
クラウドコンピューティングのプラットフォームを開発、販売する Morph Labs は2010年1月29日、
クラウド環境の構築・管理、およびアプリケーション配布を自動化する低価格ハードウェアアプライア
ンス「mCloud」シリーズの販売を2月1日から開始する、と発表した。
Morph Labs は、元米国 Intel のベンチャーキャピタリスト Winston Damarillo 氏が立ち上げた企業。
Damarillo 氏は、個人起業家として IBM に買収された GlueCode など、多くの企業を立ち上げ、IPO や
企業買収に導いた実績を持つ。現在は、Morph Labs を含む3社から成る G2iX グループの CEO でも
ある。Damarillo 氏は、Eclipse Fondation のボードメンバーでもある。
4
-164-
また、mCloud シリーズは、過去3年間、Amazon AWS で4,000顧客以上にサービスを行った実績があ
る。Amazon AWS API と互換性のあるオープンな標準 API を採用するなど、クラウドの移植性を意
識した設計なので、アプリケーションを他のクラウド環境に移植することもできる。仮想化環境や DB、
運用監視ツールにも OSS(Eucalyptus、Nagios、Puppet など)を活用、標準的な運用環境となって
いる。
Morph Labs が日本で製品発表を行うのは初めてのことで、パートナー企業でデータセンター事業会社
のブロードバンドタワーからは代表取締役執行役員社長大和敏彦氏、SIer の CSK システムからは技
術開発部副部長の八島徳生氏が出席した。
同社は、100%子会社の日本法人「モーフ・ラボ」を近日中に設立する予定。
mCloud シリーズには、「mCloud Server」「mCloud Controller」「mCloud On Demand」の3製品が
ある。
mCloud Server は、中・小規模プライベートクラウド向けアプライアンスで、クラウド環境に必要な
仮想サーバーと制御機能、自動管理機能などを1つのシャーシにパッケージしたもの。1仮想サーバー
当たりのコストはパブリッククラウドと同等程度だが、PaaS 機能を備えたセキュアなプライベートク
ラウドにもできる。
システム構築所用時間は10分以下。Amazon AWS(Amazon Web Service)よりも短時間でシステムの
稼動を開始できるそうだ。
mCloud Controller は、データセンターや企業の大規模クラウドを対象にした制御用アプライアンス。
サーバーの設定やシステム管理の自動運用を前提とした、クラウド環境を短期間で実現する機能を網羅
している。アプライアンスの冗長化で無停止クラウドを実現できる。また、仮想リソースサーバーには、
既存サーバーのほか、Amazon AWS などのパブリッククラウドも利用できる。
mCloud On Demand はパートナー企業経由で行うサービスで、リソースを社外に置ける顧客が対象。
アプライアンスは必要ない。Amazon AWS などのパブリッククラウドを活用、して必要な時に必要な
リソースだけのシステムを構築できる。
価格は、mCloud Server が月額70万円から。ハードウェアはブレードサーバーが「IBM BladeCenter」
HS シリーズ、シャーシが「IBM BladeCenter S」。
mCloud Controller は月額20万円から。ハードウェアはx86 サーバー「IBM System x3550 M2」。
また、月額 10 万円からの mCloud Server スタータキットもある。ハードウェアは Shuttle 製システ
ム。
以上
5
-165-
CICC フィリピンコレスポンダント月次報告
2010 年 2 月
Tae Abe-Abion
1. フィリピンのIT支出は、2010年のUS$25億から2014年にはUS$40億に増加との予測
Business Monitor International が2010年1月22日に発表したレポート” Philippines Information
Technology Report Q1 2010” より
我々は、フィリピンにおけるIT市場では、IT支出額が2010年の25億ドルから2014年には40億ドルに成長
する(年平均成長率は約12%)と見込んでいる。フィリピンは、他のアジア諸国と較べてまだPCの浸透
率が低く、今後の成長の余地がある。
フィリピンの人口1人あたりのIT支出額は2009年にはわずか26ドルで、マレーシアや中国などのアジア
諸国と比較して大きく水をあけられた状態である。2014年には、41ドルになると見込まれる。海外送金
が好調なことや、2010年に見込まれる公務員の昇給等が一般消費者によるIT支出を支えることになろう。
IT支出の30%は、成長を続けるBPO産業分野からである。昨年行われた調査では、BPO産業幹部の多く
は経済危機によって成長が妨げられてはいないと感じている。
2009年の主な動き(政府関連)
2009年7月、情報通信技術委員会(CICT)は、フィリピン政府のICTプログラムと深く関連した新しい低価
格デスクトップPCを発表した。インテルと共同開発された “Nettop ng Bayan”というこのPCは、ワイド
スクリーンのLCDモニターとセットになって10,800ペソであり、価格に敏感な消費者を惹き付けるだろ
うと期待されている。(インターネット接続やソフトウェアは含まれない)
2009年には、経済危機にもかかわらず、多くの政府機関が電子的なサービス提供を実現するための様々
な取り組みを実施した。例えば、関税局(Bureau of Custom)は、2009年9月に輸入取引に関する書類の処
理をペーパーレスで実現するためのElectronic to Mobile (e2m)プロジェクトを、フィリピン国内の9ヶ
所の港で年内に導入すると発表している。フィリピンの税収入の約25%を扱う同局におけるこのプロジ
ェクトは、同局が取り組んでいる総額5億ペソにのぼるコンピュータ化のごく一部である。
政府にとっての大きな課題の一つがITスキルを備えた人材供給を継続することである。アロヨ大統領は、
2009年の施政方針演説において低価格のデスクトップPCを公立高校に提供し、教員や学生が使えるよ
うにすることがアロヨ政権の6つの政策優先分野の1つであるとした。
企業ニュース
フィリピンのPC市場におけるリーディングブランドはHPとAcerである。全体的に、多国籍PCベンダー
企業は2009年のフィリピン市場に関しては楽観視する傾向が高かった。Acerは、フィリピン市場におい
ては世界経済危機の影響を免れ、デスクトップ、ノートブック両方のセグメントにおいて新製品をリリ
ースし、市場でのプレゼンスを高めることができたと話している。一方レノボは、2009年中盤から回復
の兆しが見えはじめ、特に中小企業市場での商機に焦点をしぼっているという。
2009年、マイクロソフトは新OS Windows 7の市場投入準備を続けていた。同社では、主要なPCメーカ
ーからのサポートがこの新OSの成功を支えると考えている。しかしながら、Windows Vistaの問題など
があったために市場からの疑念を克服しなければならない状況にある。マイクロソフトフィリピンは、
フィリピンで登録された企業の9割以上を占める中小企業がもっとも成長している市場セグメントだと
している。IBMフィリピンも、大きな潜在性を持つ中小企業がフィリピンにおける重点市場セグメント
の1つであるとしている。IBMは、IBM Global Financingを通じて中小企業に財政的な支援策を提供する
戦略で臨んでいる。一方Oracleでも、プラットフォームからの独立性をうたい文句に、eBusinessスイー
トアプリケーションを中小企業向けに売り出している。
ハードウェア市場
フィリピンにおけるコンピュータ(ハードウェア)への投資額は、2010年が約16億ドル、2014年が約
25億ドルと見込まれる。2009年、コンピュータに対するフィリピンの一般消費者の需要は当初予測を上
回った。Windows 7が発表されたことも、ハードウェアのアップグレード需要への追い風となると考え
1
-166-
られる。2009年、インテル社はフィリピンの家庭で使われているPCの約35%は購入後3年以上経過し
ており、買い替え時期が来ていると推定している。
BPO産業分野での雇用は20%から25%増えることが見込まれているが、これもハードウェアへの需要を
押し上げる要素である。また、電子政府関連のプロジェクトなどもあり、政府調達によるハードウェア
需要も好条件の一つである。
ソフトウェア市場
フィリピンのソフトウェア市場は、2010年が2.78億ドルで、2014年にかけて年平均12%で成長すると見
込まれる。2009年のIT支出の約11%はソフトウェアであった。PC所有者増やインターネット浸透率向上
などから、ソフトウェアへの需要も増えると見込まれる。Salesforce.comや、インテルとPLDTの提携に
よる取り組みなどに見られるように、中小企業市場顧客獲得のための新しいチャネル開拓の試みがなさ
れている。ソフトウェアの売上高は、不正コピー対策の成否によるところも大きい。BSAによると、フ
ィリピンのソフトウェア不正コピー率(2008年)は69%であった。最近は、PC4ALLプログラムな
どのように、オープンソースソフトウェアをプレインストールしたPCなども提供されている。
サービス市場
ITサービス市場の伸びを牽引しているのは、BPOやコールセンターなどのIT活用サービスセクターの成
長である。フィリピンのITサービス市場規模は、2009年の6.08億ドルから2010年には6.57億ドルになる
と見込まれる。顧客の要求は進化しており、ベンダーは付加価値の高いサービス(テクニカルサポート、
製品の問題解決、基本的なITコンサルやハードウェアコンサル)に注意を払わなければならない。ITサ
ービスプロバイダーにとってもコールセンター顧客がITサービスベンダーにとっても最も大きな顧客セ
グメントで、市場規模の約25%はこの分野である。続いて、通信、金融、製造などが需要な顧客セグメ
ントとなっている。
E-Readiness
フィリピンのインターネットユーザ数は、過去5年間順調に増加している。市場の競合によるPCの価格
やインターネット加入料金の下落などがユーザ数の増加の背景にある。しかしながら、まだ低い状態に
あるPCやインターネットの浸透状況や、電話の浸透状況、セキュリティ上の不安などから、e-Commerce
の発展が妨げられている。
http://www.companiesandmarkets.com/Summary-Market-Report/philippines-information-technology-rep
ort-q1-2010-264539.asp
2. 国家通信委員会(NTC)ジャミング機器の禁止も視野に
2010年2月1日付けのインクワイヤラー紙より
フィリピンの国家通信委員会(NTC)では、今年実施される総選挙の妨害に使用される恐れがあることか
ら、電子信号の電波障害を起こさせるジャミング機器の輸入を禁止することも検討している。
中央選挙管理委員会からの情報で1月に発覚した5,000台のジャミング機器の輸入に関して、NTCでは通
知を受けてもおらず、許可も発行していないということだ。インクワイヤラーがNTCから入手した通達
の草案によると「GSM携帯電話のジャミング機器を販売または使用したものは、法の下でさばかれる」
という記述がある。
ジャミング機器は、教会、コンサートホール、刑務所などの施設においては非常に有益な機器といえる。
協会やコンサートホールでは、携帯電話の呼び出し音による雑音を最小化したり、刑務所では携帯電話
を利用した違法行為を防止するためなどに効果がある。
3. シンガポールの企業が、DFNN社に500万ドルを投資
2010年2月5日付けのフィリピンスター紙より
フィリピン証券取引所上場のDFNN社が株式の過半数を所有するパシフィック・ゲーミング・インベス
トメンツ社(PGI)は、PGI社の優先株500万ドル相当分をシンガポールのストレイトウェイ社が引受ける
ことで同社と合意に達した。
2
-167-
ストレイトウェイ社は、ジャパン・ゲーミング・ディベロップメント・オーガニゼーション(JGDO)の100%
子会社で、ゲーム業界への投資を行っている。同社は、PGIに合計700万ドル(1株あたり255.98ドル)
を投資する予定があるという。
約200万ドル分のPGI株は、現在の株主から買取るという。DFNNによると、PGIへの投資による資金は、
主にフィリピンゲーム娯楽公社(PAGCOR)の認可を受けてオンラインゲーム事業を運営しているインタ
ラクティブ・エンターテイメント・ソリューションズ・テクノロジーズ(IEST)社への増資、PGIの運転
資金、その他のゲーム業界における投資などにあてられるということだ。
IEST社は、スポーツ賭博企業向けのソフトウェアや情報技術ソリューションを提供している。同社では、
PAGCORへの機器提供契約も結んでいる。
4. 富士電機、半導体事業フィリピン等へのシフト加速 - 国内パワー半導体の生産子会社合併へ
2010年2月5日の富士電機ホールディングス株式会社発表をもとにしたフィリピン経済金融情報より
富士電機ホールディングス(本社:東京都品川区)傘下の中核事業会社である富士電機システムズは、2
月5日に、「事業構造改革の一環として2010年4月1日付をもって、連結子会社である株式会社大町富士
(本社:長野県大町市)、株式会社北陸富士(本社:富山県滑川市)、株式会社飯山富士(本社:長野
県飯山市)の3社を合併し、パワー半導体を生産する新会社として発足することを決定した」と発表した。
富士電機グループのパワー半導体事業は、電源分野と産業分野向けを基盤分野と位置付ける一方、世界
的にも市場の拡大が見込まれる自動車分野(HV/EV分野、カーエレクトロニクス分野など)と新エネル
ギー分野を注力分野と位置づけ、事業ポートフォリオの変革とグローバル最適地生産体制の構築に取り
組んでいる。
この中で、昨年から後工程の生産拠点の再編に取り組み、電源分野と産業分野向けの半導体については、
原価低減や為替リスクなどに対応するために海外拠点(フィリピン、マレーシア)への生産シフトを加
速している。
更に今回国内生産子会社3社の合併により、経営の効率化を加速させながら、高品質・少量多品種に対応
できる生産体制を構築し、顧客の要望にタイムリーに応えていく方針である。
フィリピンなどに生産の一部がシフトされる半導体に関しては、ポートフォリオの変革により成長分野
の売上を拡大させる方針。具体的には、風力発電・太陽光発電・電鉄分野への売上拡大、ハイブリッド車・
電気自動車向けIGBTのシェア拡大を目標とする。また、次世代半導体デバイス(炭化ケイ素、窒化
ガリウムSなどの開発加速、ソリューションビジネスの戦略的展開も盛り込まれている。
なお、富士電機グループのフィリピン拠点はラグナ州カンルーバンに立地するフジ・エレクトリック・
フィリピンズ(フィリピン富士電機)で、富士電機デバイステクノロジーが100%出資している。2008
年時点の従業員数は約450名で、業種内容は半導体素子製造とされている。
5. eServices 2010でPSIAがソフトウェア開発者向けイベントDEVCONを開催
PSIAの発表その他の資料より
2010年2月9日、フィリピンソフトウェア開発協会(PSIA)は、今年記念すべき第10回目を迎えたeServices
Philippines 2010 (Center for International Trade Exhibitions and Missions-CITEM主催)において、ソ
フトウェア開発者向けのイベントDEVCON(Developer Connect)Luzon を開催した。昨年のビサヤ地
方やミンダナオ地方での開催に続いて行われた今回のDEVCON Luzonには、ソフトウェア開発に携わる
若手技術者やITを学ぶ学生、ベンチャーキャピタリストなど150人が参加した。
DEVCON(Developers Connect)とは、IT技術スキルの向上とプロとしての能力向上を図る上で世界で
も最善とされる方法を取り入れた「ITの達人」達の集いの場。開放的な雰囲気の中で開発技術者達と学
3
-168-
生達がITを楽しく熱く語り合うことにより、お互いに提携、交流、指導し合えるような関係を築くため
の、いわばタレント発掘系番組のフィリピンIT版ともいえるイベントである。
Accenture, Oracle, Microsoft, and G2iX等の企業がDEVCON Luzonのスポンサーとして名を連ねた。
DEVCONでは、その道のプロ達が速いペースで最新技術を紹介する電撃トーク「Lightning Talks」、お
互いに興味を持った話題に関する気の会った者同士の和やかな話し合い/妥協を許さない熱い議論に参
加することができる「Birds of a Feather」、そして現役のプログラマー達による熟練技の競い合い/共同
作業が楽しめるコーディング・マラソン「Hackathon」の3つのオリジナルイベントで構成された。
IT技術者の「量」と「質」を高めてフィリピン国内のIT産業を世界レベルにまで押し上げることを目的
として、フィリピンソフトウェア産業協会(PSIA: Philippine Software Industry Association)のマーケ
ティング委員会で産声を上げたDEVCON。2009年6月に記念すべき第1弾「DEVCON Visayas」をセブ
にて開催、初回から大きな反響を呼びました。続くミンダナオ島でも大成功を収め、多くの支持に支え
られて今回のルソン島での開催の運びとなった。
DEVCONは主要都市はもちろん、「次世代のIT都市」(Next Wave Cities)に目されているサンタロサ、
カビテ、リパ、ダバオ、バコロド、クラーク、カガヤン・デ・オロ、マロロス、イロイロの10都市で開
催された、フィリピン政府情報通信技術委員会(CICT)と業界団体Business Processing Association of
the Philippines(BPAP)主催のイベントでも紹介され、1年も経たないうちに国内のIT業界の注目を浴
びるようになった。
今年6月には、セブビジネス月間、フィリピンICT月間に合わせ、セブでのDEVCON開催が予定されて
いる。
6. 情報通信委員会(CICT)の存続が微妙な状況に?
2010年2月7日付けのマニラブレティン紙より
フィリピン上院が、現政権下で最後の会期中に情報通信技術省(DICT)創設法案を通過させることができ
なかったことを受け、フィリピンの情報通信技術委員会(CICT)は廃止されるかもしれない危機下にある。
CICTは、DICTが創設されるまでの一時的な組織という位置づけである。CICTの役人の任期も、他の政
府機関の役人と同様に、大統領の任期終了と同時に終了するが、CICTと省とが異なるのは、2004年の大
統領令によって設立された委員会に過ぎないCICTは、今年6月に政権が変われば簡単に廃止されてしま
う可能性もあるという点だ。
DICT法案は、サイバー犯罪法案と同様に、先週まで行われていた上院の主要議題に含まれていた。しか
し、主要幹線道路(C5)の建設を巡る大統領選の候補者が関わる汚職疑惑に多くの時間を費やした結果、
両法案とも「緊急」という指定がされていたにもかかわらず、上院通過に至らなかった。
CICTのチュア長官は、BPAPの幹部などとともに1週間半にわたって上院につめてDICT法案成立を求め
たが、思いは通じなかった。
7. フィリピンのBPO産業、2009年の売上げは72億ドル
2010年2月9日付けのフィリピンスター紙より
フィリピンビジネスプロセッシング協会(BPAP)によると、フィリピンのBPO産業の2009年の売上高は前
年比19%増の72億ドルであった。
BPAPのエクゼクティブディレクターで、情報・リサーチ担当のジジ・ヴィラタ氏は、2月8日に行われ
た記者会見において、
「2009年は、特に下期から回復傾向が顕著になり、全体としてよい1年だった」
とまとめた。
フィリピンのBPO産業の世界市場シェアは、約15%となった。
4
-169-
フィリピン政府情報通信技術委員会(CICT)のモンチト・イブラヒム コミッショナーは、BPO産業の成
長を今後も維持していくために政府としても可能な限り支援すると述べている。また同氏は、情報通信
技術省の創設とデータブライバシー法案の成立は、フィリピンのBPO産業の成長にとって重要な要素で
あると述べた。
2009年のフィリピンBPO産業売上げ(セグメント別内訳)
セグメント
2009 売上高
(百万ドル)
対前年比
(%)
5,000.0
1,118.0
568.0
228.0
186.8
120.0
4.5
22.0
35.0
-5.5
0.0
3.0
0.0
50.0
7,225.3
19.0
Contact Center (voice BPO)
Back-office/KPO (non-voice BPO)
IT outsourcing
ESO and design process delivery
Transcription (non-voice BPO)
Animation
Game development
TOTAL Philippine IT-BPO
(export)
出所:BPAP, ACPI, CCAP, GDAP, MTIPI, PSIA
2009年のフィリピンBPO産業雇用数(セグメント別内訳)
セグメント
2009 雇用数
(人)
対前年比
(%)
280,000
86,000
35,300
12,000
20,224
8,000
640
23
25
0
0
0
0
28
442,164
19
Contact Center (voice BPO)
Back-office/KPO (non-voice BPO)
IT outsourcing
ESO and design process delivery
Transcription (non-voice BPO)
Animation
Game development
TOTAL Philippine IT-BPO
(export)
出所:BPAP, ACPI, CCAP, GDAP, MTIPI, PSIA
7. アヤラ系KPO企業インテグレオンへの5千万ドル投資
有力新興市場ファンド「アクティス」が優先株取得
2010年2月17日のフィリピン証券取引所回覧1142-2010号より
アヤラコープは、現在の通信、不動産、銀行など既存の主力事業に加え、BPO(ビジネス プロセス ア
ウトソーシング=業務外部委託)関連ビジネスに注力しつつある。アヤラコープは、BPOビシネス投資
のための持株会社であるLiveIt社を中心に、BPOビジネス分野での事業基盤拡大、M&Aなどを進めてお
り、新たな収益源構築を進展しつつあるといえよう。既に、LiveIt社は、2006年10月に米国ニューヨー
クの有力KPO(知的業務外部委託関連ビジネス)企業であるインテグレオンを買収するなど活発な動き
を見せてきた。
2月16日に、国際的有力新興市場ファンドのアクティスが、上記のLiveIt社傘下のインテグレオンの新規
発行優先株式を5,000万ドル分取得と発表した。これにより、LiveIt社のインテグレオン株式保有比率は
これまでの86%から56%へ低下するが、経営支配権は維持している。
5
-170-
8. 日系8社、比でIT投資機会を模索
2010年2月11日付けのNNAより
東南アジア諸国連合貿易投資観光促進センター(国際機関日本アセアンセンター)と、在日フィリピン
大使館率いる投資視察ミッションが現在、フィリピンを訪れている。昨年に続き、主に情報技術(IT)
分野を対象にした今回は、8社の代表が参加。具体的な事業計画を示す企業もあり、一定の成果を挙げて
いるもようだ。
ミッション参加企業のうち、情報セキュリティー対策支援などを手掛けるアークン(本社・東京都千代
田区)は、既に具体的なフィリピン投資計画を示している。蛭間久季専務は、NNAに対し、インターネ
ットウイルスの分析・解析を手掛ける事業所をビサヤ地方に設立する方針と明かした。
フィリピンが投資先に浮上した理由について蛭間専務は、
「中国、台湾よりも英語力があり、イレギュラ
ーな事態への対応を考慮した場合、インドは日本から遠すぎると判断した」と説明。また、ビサヤ地方
は競合の進出がマニラ首都圏に比べて少なく、優秀な人材を確保しやすいとも指摘した。
ただ、フィリピン人の英語力を生かし、将来的にはアジア太平洋地域にサービスを提供したい考えを示
す一方で、
「電力や通信インフラ面が不十分で、データストレージ分野では不安も残る」とコメントして
いる。
奨学金制度に注目
このほか、神奈川県を拠点に、回路やプリント基板の設計などを手掛ける企業の幹部は、フィリピンの
日系企業向けに販売している製品のサポート会社を現地に設置したい考えを示した。この幹部は、国際
協力機構(JICA)の支援を通じて、マニラ首都圏ケソン市のフィリピン大学(UP)内に2003年に開設
されたITトレーニングセンター(UPITTC)で日本語の授業などを視察後、「日本サイドとのやり取りの
際に必要な日本語の能力を心配していたが、教育環境が予想以上に整っている」と指摘。また、支援企
業での一定期間の就労を義務付けた同施設の奨学金制度にも強い関心を示していた。
一方、金融系として唯一参加したある証券会社の社長は、
「バックオフィスではなく、証券のフロント業
務の事業候補地として検討している」と説明。人材をコスト面だけでみた場合、将来的により安価な労
働力を供給する国に取って代わられる可能性があると指摘し、単純な業務委託ではなく、より高スキル
の職種に対応できるかどうかを調査していると話した。
ワークショップも開催
ミッションはマニラ首都圏とセブを訪れ、首都圏ではフィリピン投資委員会(BOI)日本デスクや日本
貿易振興機構(ジェトロ)の担当者らを講師にIT投資ワークショップを開催。IT企業に対する優遇税制、
労働者の特徴、現地日系企業の動向などが紹介された。すでにフィリピンに進出している日系を含むIT
関連企業の視察も実施。対象企業は、 アストラ・フィリピン アヤラ・システムズ・テクノロジー AWS
(以上マニラ首都圏) サイバーテック キンセ・テクノロジー(以上セブ)――の5社で、今後の事業
展望や労務面での情報などを提供していた。
9. 2009 年の ICT 関連投資認可額 3%増の 148 億ペソ(PEZA 認可 143 億ペソ、外資 5%増の 133 億ペソ)
2010 年 2 月 18 日のフィリピン国家統計調整委員会発表をもとにしたフィリピン経済金融情報より
2009 年第 4 四半期の政府 4 投資機関による情報通信技術(ICT)部門の全投資認可総額(国内・外国資
本合計)は前年同期比 29.7%減の 30 億ペソ。そのうち、外資投資(FDI)認可額は同 41.5%減の 24 億
ペソ(シェア 80.0%)、国内資本投資認可額は同 259.4%増の 6 億ペソ(シェア 20.0%)だった。ICT 部
門の FDI 認可の 99.5%が経済区庁(PEZA)経由だった。2009 年第 4 四半期の ICT 関連投資認可による
推定雇用創出数は前年同期比 7.0%増の 1 万 3,199 人。
情報通信技術(ICT)部門の投資認可額(単位;億ペソ) —
出所:国家統計調整委員会資料
08 年第 4 四半期
09 年第 4 四半期
国内資本
2
6
20
259.4
外国資本
41
24
80
-41.5
合計
43
30
100
-29.7
種類
シェア(%)
伸び率(%)
6
-171-
2009 年年間の政府 4 投資機関による情報通信技術(ICT)部門の全投資認可総額(国内・外国資本合計)
は前年同期比 2.6%増の 148 億ペソ。そのうち、外資投資(FDI)認可額は同 4.6%増の 133 億ペソ(シ
ェア 89.4%)で年間 FDI 認可総額 1,218 億ペソの 10.9%を占めた。ICT 部門の全投資認可総額の大部分
を PEZA(143 億ペソ、シェア 96.4%)が占めた。残り 3.6%は、投資委員会(BOI)4 億 1,790 万ペソ、
クラーク開発庁(CDC)5,730 万ペソ、スービック湾広域庁(SBMA)5,650 万ペソ。2009 年間の ICT
関連投資認可による推定雇用創出数は前年同期比 18.1%増の 5 万 3,701 人。
10. ゲーム企業 IP E ゲーム・ベンチャーが新規上場 - 初日株価ストップ高(50%上昇)の 75 ペソに
(フィリピン証券取引所新規上場メモをもとにした 2010 年2月18日付けフィリピン経済金融情報より)
2 月 17 日に、PSE 上場の IT・オンライゲーム企業 IPVG のゲーミング子会社 IP E ゲーム・ベンチャー社
が、PSE に新規上場された。
IP E ゲーム・ベンチャー社の上場方法はイントロダクション(紹介)方式である。イントロダクション(紹
介)方式での上場とは、新規公募(IPO)を行わないで上場する方式である。ただし、上場後 1 年以内に公
募実施の義務がある。新規公募が行われないため、上場初日始値の参考気配基準株価は 1 株 50 ペソと決
定されていた。PSE 取引コードは EG である。
上場初日の IP E ゲーム・ベンチャー社の始値は 75 ペソとなり、いきなり参考気配基準株価 50 ペソを 50%
上回るストップ高となった。それ以降も、薄商いのなか 75 ペソに貼りついままであった。すなわち、上
場初日はストップ高の 75 ペソという一本値であった。これは、上場株式数が約 3354 万株と少ないうえ、
既存株式の多くがロックアップ期間条項で売却できず、流通株式数が極めて少ないということが背景とな
っている。なお、PSE では 1 日当たりの上昇率上限(ストップ高)は 50%と定められている。
なお、今年 1 月 21 日に、アヤラグループのエレクトロニクス企業インテグレイティッド・マイクロエレ
クトロニクス(IMI)がイントロダクション方式で上場されており、IP E ゲーム・ベンチャー社は今年
2 社目の新規上場となるが、IPO は実施されていない。
11. インドのインフォシスがフィリピン拠点拡大の見通し
2010 年 2 月 20 日付けのマニラタイムス電子版及び 22 日付けのビジネスワールド紙より
NASDAQ 上場企業、インドのインフォシスが、フィリピン国内のデリバリーセンターを拡大している。
インフォシス BPO フィリピンズ社の COO、リテシュ・イドナミ氏は、フィリピンのデリバリーセンタ
ーの規模を現在の 1,100 席から 3,000 席に拡大する意向を明らかにした。
同社では、現在フィリピン国内のデリバリーセンターとしてマニラ首都圏タギッグ市にあるマーケット
マーケットというショッピングモール内の拠点を2007年から運営している。インフォシス BPO フ
ィリピンのセンター長であるマドフスダン・メノン氏によると、同社ではさらに3ヶ所の拠点開設を計
画しているということだ。候補地としては、パンパンガ州のクラーク地区やケソン市などがあげられた。
メノン氏は「現在のところ、マニラ首都圏近郊で3ヶ所の候補地にしぼった。今年の下期にはまず1ヶ
所、そして年内にさらに1ヶ所と立ち上げたい。」と話している。
同社の今年度(3月決算)の売上高は約2,300万ドルを見込んでいる。
インフォシスBPO社では、銀行、保険、メディア、小売、製造、自動車などの幅広い産業向けのサービ
スを提供しており、主にカスタマーサービス、コンタクトセンター、集金、営業、税務会計、法務など
のアウトソーシングに対応している。
イドナニ氏は、「法務アウトソーシングは現在急速に伸びている分野であり、当社では法律の専門家700
人の求人がある。」と述べた。
イドナミ氏は、フィリピン拠点の売上げが、今後18ヶ月から24ヶ月の間にインフォシス社の売上げ
の8%から10%に貢献することを期待しているという。現時点では、約6%程度であるという。(2008年
度のインフォシス社の売上高は約3.16億ドル)フィリピンの他、インフォシス社ではインド、チェコ共
和国、中国、ポーランド、タイ、メキシコ、米国、ブラジルなどに拠点を持ち、17,400人を雇用してい
る。
7
-172-
12. スマートコミュニケーション テレビ端末からのインターネットアクセスサービスを発表
2010年2月23日付けのコンピュータワールドフィリピンズ、24日付けのビジネスワールド紙などより
フィリピンの無線通信サービス事業者スマートコミュニケーションズは、世界で初めてのテレビ端末を
使ったインターネットサービス Smart Bro SurfTVを発表した。
SurfTVは、小さな箱形の機器で、フィリピン全土をカバーするスマート社のブロードバンドインターネ
トサービスSmart Bro(2009年末時点での加入者数は約100万人)を使って、テレビからインターネット
へのアクセスを可能にする。SurfTVキットには、接続用の機器の他にキーボード、マウス、リモコン、
USBスティックタウプのモデム、100ペソのプリペイドロード付きのSIMが含まれていて4,500ペソであ
る。インターネットへのアクセス料金は30分毎に10ペソとなっている。
フィリピンでは、PCを所有する世帯数は全体の18%に過ぎないが、テレビは93%の世帯が所有している。
このテレビをインターネット接続端末とするサービスがSurfTVである。
PCやラップトップの価格は近年大幅に下落してきているものの、安いモデルでも15,000ペソから20,000
ペソはするため、平均的なフィリピン仮定の月収にも相当する金額である。
フィリピンでも、インターネットを取り巻く環境はここ10年で大きく版化してきている。フィリピン人
は、ソーシャルネットワーキング、教育、ビジネス、娯楽、マルチメディア視聴などの目的でインター
ネトを利用している。
特に、ソーシャルネットワーキングサイトFacebook利用者が急激に増えている。(ビジネスワールド記
事によると、2009年10月から12月までの2ヶ月間で、Facebookを利用するフィリピン人の数は700
万人から900百万人に増加したということである。)
スマート社がSurfTVのパイロットテストを実施したバタアンやカリボ、その他の地方では、子供がイン
ターネットを使うなら、インターネットカフェよりも自宅で使ってほしいという親の声が寄せられたと
いう結果がある。
13. 台湾企業がフィリピンのITセクターに関心
2010年2月19日付けのフィリピンスター紙より
今月マニラのSMXコンベンションセンターで行われた第1回目のe-Services and Global Sourceing
Conference and Exhibition(e-Services 2010)には、台湾からも視察団が参加し、フィリピンのIT及び電子
産業への投資に関心を示していた。フィリピン企業との面談などは、CITEMとManila Economic and
Cultural Office (MECO)の協力の下にアレンジされた。
MECOによると、フィリピン政府の貿易産業省(DTI)とMECOは、今年最終四半期に共同で台湾にフィリ
ピンICTミッションを派遣する予定で、エンタープライズアプリケーションソフトウェア、デジタルコ
ンテンツ開発、カスタマーリレーションズマネジメント、組込システムの設計開発、半導体のテストや
組立サービスなどを売り込みたい考えだ。
eServices 2010視察団に参加した台湾企業は、
z
TECO Smart Card Division:台湾の健康保険ICカードの提供企業
z
Industrade:パワーエレクトロニクス及びサーマルプロダクション機器の台湾における独占販売代
理店
z
Infomatics,:ITサービス、情報セキュリティ管理
z
Dewey International Educational Consultants, Ltd.:留学を推進する研修企業
z
Empyrean International Techno Devices Inc., :GPS製品メーカー
台湾企業との面談に参加したフィリピン企業は、
z
Global Gateway Information Exchange
z
Primesoft Philippines
z
Mannasoft Technologies,
8
-173-
z
z
z
z
z
z
z
z
z
z
Davao Software Industry (represented by Segworks),
Pointwest,
Suspended Animation Media (SAM),
Cheq Systems
Davao ICT
Segworks Technology Corp.
Jupiter Systems Inc.
Netsuite
BlastAsia
Bank of the Philippine Islands.
以上
9
-174-
CICC フィリピンコレスポンダント月次報告
2010 年 3 月
Tae Abe-Abion
1. アヤラランドがビサヤ地方パナイ島のイロイロにBPOビル建設
2010 年 3 月 8 日付けのフィリピンスター紙より
不動産開発大手のアヤラランド社は、フィリピン中部ビサヤ地方パナイ島南部のイロイロ市において、ピ
ソングループから約 2 ヘクタールの土地を 35 年リースで開発することに合意した。所在地はイロイロ市
マンドゥリアオ地区のバランガイ・サンラファエルにあるスモールビルのリバーサイド・ボードウォーク
である。
この開発が完成すると、BPO 向けのビル3棟、合計床面積約 19,000 平米のオフィススペースが提供可能
となる。第1棟目は床面積が約 9,500 平米で、今年第2四半期には工事が開始され、来年 2011 年の第1
四半期に完成予定とのことだ。
イロイロ市は、フィリピンビジネスプロセッシング協会(BPA/P)が次世代の BPO 産業拠点(Next Wave
Cities)の上位10ヶ所の1つとして挙げている都市の一つである。アヤラランド社による BPO ビル建設
により、その後事業者が入居してくると約 8,000 人の雇用創出が見込まれる。
2. グローブがソーシャルネットワーキングブームを利用し、たモバイルコマースを発表
2010 年 3 月 17 日付けのビジネスワールド紙より
フィリピンにけるモバイルコマースが始まった 2000 年代初頭は、携帯電話を使った少額決済の主流は送
金サービスだった。このたび携帯電話サービス大手のグローブは、ソーシャルネットワーキング、特に
Facebook の人気の高さ利用してモバイルコンピューティング事業の拡大につなげようと、新しいサービ
スを発表した。
グローブ社の 100%子会社で、モバイルコマースに特化している G-Xchange 社は、米国カリフォルニア
のサンフランシスコにある BOKU 社との提携を発表した。BOKU 社は、現在世界 60 カ国で 190 社の通
信事業社と提携しているということだ。
BOKU 社との提携により、
グローブ社の電子マネーである G−cash
の利用者は、BOKU のサービスに加盟する世界 1,000 社以上のウェブ上のマーチャントで G-cash を利用
した支払いが可能になる。これらのマーチャントには、Farmville や Restaurant City といった世界中で人
気の高い Facebook のアプリケーションも含まれる。
BOKU 社の Paymo という携帯電話による決済システムを利用するこうしたサービスをフィリピン国内に
持ち込むのはグローブ社が初である。2週間以内に使えるようになるということだ。
BOKU 社によるフィリピン市場への参入は、オンラインゲームに関わる仮想商品(Virtual Good)の購入や、
将来は e-book の購入に際しての支払いをより早く、より便利に行えるようにするためである。.
BOKU のビジネス開発のシニア・バイスプレジデントのポール.マクガイア氏は、
「多くの国でクレジッ
トカードを持たない若者が非常にたくさんいるが、彼らでも携帯電話は持っている。彼らにオンライン決
済の手段が十分に提供されていない。
」と話している。同氏によると、Facebook だけでも 1,000 万人の
フィリピン人ユーザーがいるということだ。
グローブ社にとっては、BOKU 社との提携により G-cash の電子マネーとしての付加価値を高め、ウェブ
上での存在感を高める狙いがある。グローブ社によると、現在約 120 万人の G-cash ユーザーがおり、毎
月のトランザクション金額は 36 億から 40 億ペソだという。
フィリピンにおける電子マネーサービスには、G-cash の他、スマート社の Smart Money がある。スマ
ート社によると、BOKU 社はスマート社にも提携を打診してきており、より大きなユーザー数に適したサ
ービスについて交渉中だという。スマート社では、Smart Money 利用者は 800 万人いるとしている。
1
-175-
3. グローブがセブ州で WiMax 中継局を増設(既設の 200 ヶ所に 85 ヶ所追加)
2010 年 3 月 18 日のフィリピンスター紙より
グローブテレコム社は 17 日、セブ州において WiMax 中継局を 85 ヶ所増やし、サービスを拡大していく
ことを発表した。現時点では、主にセブの都市部を中心に南はダナオから北はカルカルまで 200 ヶ所の
中継局がある。
同社では、昨年半ばにセブや中部・東部ビサヤ地方における WiMax サービスを開始したが、現在約 4,000
人の加入者がおり、その 9 割はセブの都市部だという。
グローブ社では、WiMax サービスの試験運用を 2005 年に開始し、2008 年に本格的市場投入を開始した。
現在、ボホール島やレイテ島でも WiMax サービス提供を開始しつつある。今後数ヶ月間で、その他の州
二も拡大していくことになっており、フィリピン全国に展開予定ある。
4. NTT コム・フィリピン、オープニングセミナー開催 - グローバル仮想オフィスホスティングなど紹介
2010 年 2 月 22 日付けのフィリピン経済金融情報より
NTT コミュニケーションズ(NTT コム)は 2009 年 6 月に、フィリピンにおける現地法人「NTT コミュニケ
ーションズ フィリピン(英語名:NTT Communications Philippines Corporation :以下、NTT コム・フ
ィリピン)の設立登記を完了、2009 年 10 月より本格営業を開始した。
NTT コムは 2000 年より、フィリピンの戦略パートナーである最大手通信企業の PLDT 社(フィリピン長
距離電話)と協業にて「Arcstar グローバル IP-VPN」など顧客企業向けネットワークを中心にサービス提
供をしてきた。
近頃は、日系企業をはじめとした多国籍企業においては、システムインテグレーションやセキュリティソ
リューションへのニーズなど、顧客が必要とする ICT 環境の多様化に伴い、より幅広いサービスの提供が
求められるようになっている。
したがって、NTT コム・フィリピンの設立により、NTT コムがグローバルで培ったノウハウを展開し、
現地における顧客の通信システムや ICT 環境を、グローバルスタンダードの品質で、設計から構築、保守
運用までワンストップで提供する方針。また、柔軟できめ細やかな日本品質のサービスやサポート体制も
充実させていく方針である。なお、PLDT 社とは、従来のネットワーク事業をはじめとした協業体制を今
後も更に強化していく。
NTT コム・フィリピンの資本金は 1 億 5 千万ペソ、所在地はマカティ市パセオ・デ・ロハス 8767、フィ
ーラムライフ・タワー17 階、代表者は飯田秀樹氏である。当初従業員数は 10 名、業務内容は 1.システム・
コンサルティング、2.LAN、サーバー、PBX などの構築、3.セキュリティ教育、情報漏洩対策などのセキ
ュリティ関連サービスとなっている。
2 月 19 日に NTT コム・フィリピンのオープニングセミナーがマカティ・シャングリラにおいて開始され
た。このセミナーでは、有馬彰 NTT コム副社長のオープニングスピーチに次いで、飯田秀樹 NTT コム・
フィリピン社長のセミナー「NTT コムのセキュリティマネジメント実践事例の紹介」が行われた。わか
りやすい身近な事例を交えながら、「情報資産の多様化による脅威の増大」
、「社会的関心の増大」、「ビジ
ネス継続上の致命的な損害の防止」という 3 つの視点から「情報セキュリティを考える必要がある」こと
や NTT コムの対応策などが説明された。
引き続いて、中田勝己 NTT コムグローバル事業本部副本部長のセミナー「TCO 削減のための ICT ソリュ
ーションの紹介」が行われた。このセミナーでは、
『グロ—バルメッセージ』の「サーバ統合によるコス
ト削減」、「集中管理による IT ガバナンスの強化」
、
「デ—タセンタでの運用による稼働率の向上」などの
導入効果が説明された。さらに、
『グローバル仮想オフィスホスティング』の「国内外での USP キーのみ
による簡単なオフィス自席環境実現」、
「既存のファイアウオールや PC 設定変更を変えずに安全な利用が
2
-176-
可能」、「ノート PC 盗難や Winny などによる情報ファイル流出不安解放」などの導入効果等が紹介され
た。
5. 日本、地上デジタル TV での日本方式売り込み強化
報道 (1400 万個以上の需要、雇用創出に貢献)
—
フィリピンで受信チューナボックス製造提案との
2010 年 2 月 24 日付けのフィリピン経済金融情報より
日本は、フィリピンにおける地上デジタルテレビ(地デジ)放送方式の規格として、日本の地上波デジタ
ル放送技術方式(ISDB−T方式)採用を懸命に働きかけている。
地デジの技術方式には、日・米・欧の3方式があるが、標準化に出遅れた日本方式はブラジル、ペルー、
アルゼンチンしか採用例がなく、30カ国以上で採用されている欧州方式、北米の大市場を制した米国方
式に比べ、大きく出遅れている。地デジで最も多くが採用する欧州方式は、欧州の大半の国に加えインド
やオーストラリア、アジア各国が採用。米国方式は米国、カナダと韓国にとどまるが、いずれも巨大市場
である
日本方式はスタートが遅れた分、性能は上がった。欧米方式に比べて障害物の影響を受けにくく、送受信
の安定性や信頼性が高く各国の評判は良い。しかし、時期が遅すぎたという状況である
そのような状況下で、フィリピンがまもなく地デジの技術方式を決定する見通し。3 月 24 日付けフィリ
ピン・スター紙ネット版によると、日本政府は日本方式採用働きかけを強めており、フィリピンが日本方
式を採用した場合、フィリピンにセットトップボックス(チューナボックス)生産工場を建設すると提案
したとのことである。
セットトップボックスは、地上波テレビ放送(デジタル、アナログ)、ケーブルテレビ放送、衛星放送な
どのテレビ放送信号を受信し、従来のアナログテレビでも視聴可能な信号に変換する装置(チューナボッ
クス)である。
特に、地上波デジタル放送(地デジ)用のセットトップボックスは、アナログテレビ放送終了に向けて、
アナログテレビを買い換えずに地デジテレビ放送の受信に対応する需要から、市場が伸びることが予想さ
れている。セットトップボックスの購入動機はテレビを買い換えずに安価に地デジ対応をしたい点である
ため、多様な信号処理に対応しつつ、構成部品のコストダウンを実現することが重要なポイントである。
フィリピン国家通信委員会のマリリン副委員長は「地上波デジタル放送への移行に伴い、1400 万以上の
世帯がセットトップボックスを必要とするであろう。そのセットトップボックス工場が建設されれば、フ
ィリピン人の雇用増加に寄与することになろう」とコメントした。さらに、「日本政府はセットトップボ
ックスのコストを 40 ドルから 11 ドルにまで引き下げることに成功、ヨーロッパの 13〜14 ドルよりも安
くなっており、フィリピンで一個 500 ペソ程度で販売可能となった」と説明したとのことである。
6. 経済区庁のIT投資63%の大幅ダウン(2010年1月、2月)
今年中盤から持ち直す見通し
2010年3月29日付けのビジネスワールド紙より
今年始めの2ヶ月間でPEZA登録のITパークへの投資額は約3.9億ペソで、前年同期比で63.4%の大幅な減
少であったことが、PEZAの広報責任者への電話インタビューであきらかになった。業界関係者は、昨年
設備拡張投資をおこなった企業が、過大な需要予測に基づいていたことを認識し、新たな投資を見送って
いることが主な原因と考えられるとしている。
アウトソーシングの業界団体、フィリピンビジネスプロセッシング協会(BPA/P)によると、昨年、2009年
のBPO産業の売上高は72億ドルで、対前年成長率は19%だった。2007年から2008年にかけての成長率
24%と比べて減速した。
3
-177-
PEZAのITパークの入居企業は、BPO産業全体の売上げの55.5%を占めているが、昨年は投資案件が例年
よりも少なかった。
BPA/P役員のダニロ・レイエス氏は、今年の第2、3四半期からは投資も上向いてくるだろうという見通
しを示した。また、PEZAの広報、エルマー・サンパスクアル氏も、今年半ばから持ちなおすと見ている。
2009年全体では、PEZAへのITプロジェクト投資額は2008年から23.4%増えて143億ペソとなっている。
以上
4
-178-
4-4.タイ
2009 August Report
Technology Collaboration
Thailand forms regional links
The Nation
Published on August 11, 2009
Partnership, collaboration with other markets
The information and communication technology industries in Thailand, Malaysia, Vietnam, Bangladesh and Burma
have forged a formal link to encourage business collaboration and cross-border trade.
The arrangement, coming in the form of a memorandum of understanding between the Association of Thai
Information and Communication Technology Industry (ATCI) and the ICT associations of the other four countries, is
expected to help Thailand's ICT industries to expand across the Asia-Oceania region.
The memorandum covers a period of two years. As well as the Thai association, the other signatories are Bangladesh
Computer Samity, the Association of the Computer and Multimedia Industry of Malaysia, the Myanmar Computer
Federation and the Vietnam Software Association.
This collaboration is a move by the Asian-Oceanian Computing Industry Organisation (ASOCIO) to strengthen the
ICT and real-sector industries of its member countries.
ATCI president Bunrak Saraggananda said the business engagement was supported by industry associations in each
country.
"It is not only to create relationships between the firms [in each country] but also to create stronger relationships
between the associations," he said.
The associations plan to encourage private companies in their ICT industries to more regularly take part in activities
such as conferences, exhibitions, business matching and seminars.
Already, during a Bangkok Business Visit Programme last week, the local association arranged business partners from
ASOCIO member countries for five Thai firms.
"Five Thai companies, including Magic Software Thailand (MST), GlobalWeb, NetBay, ACT and Advance Application
Service Provider, are now engaged with five companies from four neighbouring countries," Bunrak said.
Further business matching arrangements involving the association's members are expected during trade visits to
nearby countries. The partnerships will allow collaboration in research and development by sharing and exchanging
projects involving best ICT practices.
He said that in creating the partnerships, the association had in mind four of the best-practices projects of Thai
companies, including NetBay's e-logistic g ateway, Summit Computer's individual income tax system, MFEC's stock
trading system and MST's Internet and mobile payment gateway.
The moves will help these firms to expand their markets into other countries instead of serving only the domestic
market, which is affected by the economic downturn and is offering only slight growth this year.
"With strong relationships among ASOCIO members, we hope we can help the Thai ICT industry to expand
throughout the region, especially into nearby countries. For example, the ICT industry in Bangladesh has grown by 50
per cent this year, while that in Thailand has grown by only 5 per cent. There are a lot of opportunities out there, and
enabling Thai companies to take them efficiently is our role," Bunrak said.
-181-
As well, the ATCI is planning to increase its membership. At present, it represents 120 member companies that
together make up 80 per cent of the value of Thailand's ICT industry. It is aiming to lift that membership to 200 by
the end of this year.
ASOCIO secretary-general Lucas Lim said the new collaboration was an "initial concrete move" by his organisation. It
planned to encourage more such collaboration among its 21 member countries, which had a combined force of more
than 10,000 ICT companies contributing to an ICT market in the Asia-Oceania region valued at about US$300 billion
(Bt10.2 trillion).
Meanwhile, the organisation is compiling a report detailing the ICT scenario in all of its member countries, including
convergence technologies, IT enterprise systems, business process outsourcing (BPO), green IT, electronic
government and IT workforces.
"We hope the report will affect the whole industry in the region, by giving an entire, real picture of the region's ICT
situation. The report will also make suggestions to governments in member countries about driving their ICT
industries forward by giving them the current status of industries of other countries. We will try to provide a map to
government bodies so they can understand and invest more in this industry, in order not only to drive the ICT
industry itself, but also to help accelerate the real business sectors in their countries," Lim said.
Nectec helps overcome language
barriers
The Nation
Published on August 4, 2009
Asian-language translations to follow Thai-English
Language barriers - particularly those between Thai and English speakers - may soon cease to be a major problem in
Thailand, following the development of automatic speech translation technology by the National Electronics and
Computer Technology Centre (Nectec).
The director of Nectec's Human Language Technology Laboratory, Chai Wutiwiwatchai, said a Speech Translation
Project at the centre had set out to solve the problem of poor English skills in the Thai workforce.
Services developed by the project will now allow speech-to-speech translation of Thai to English or English to Thai via
the Internet.
"We started the project to support the tourism industry, since translation will help people to communicate better and
create understanding between Thais and foreigners. The tourism industry has an important role because it can
generate revenue from international tourism of around US$10 billion (Bt340.54 billion) a year," Chai said.
Since it began in 2007, the project has successfully developed Thai-English translation for tourism operators. The
technology can be either network-based, or a standalone application. At the same time, the project has developed
technologies related to automatic speech recognition (ASR), statistical machine translation (SMT), text-to-speech
synthesis (TTS) and speech-to-speech translation (S2S).
The Thai-English communication aids for the tourism industry have an accuracy rate of 40 per cent. They recognise
more than 100,000 travel expressions and about 14,000 Thai and 21,000 English words.
The project plans to offer Thai-English speech-to-speech translation services for the public via the Internet next year.
Meanwhile, Nectec is also working with the Border Patrol Police Bureau to research and develop text-to-speech and
speech-to-speech translation technologies in Thai and the Pattani Malay dialect. This is aimed at giving Thai police an
ability to better understand and communicate with people living in the southernmost provinces. Similarly, current
research and development aims to provide translation technologies between Thai and the Karen language, to help
relations on Thailand's northern borders.
Chai said the project's next step would be developing technologies to support communication at international
conferences and business negotiations.
-182-
"The system [now completed] is very useful for people to learn and understand Thai and English, so as to reduce
communication barriers. It takes only five seconds per exchange to achieve the translation," he said.
Nectec has also joined the Asian Speech Translation Advanced Research Consortium (A-Star), which has eight
member countries using nine languages, and is collaborating in a network-based speech-translation communication
initiative. The nine languages are Chinese, Japanese, Korean, Indonesian, Malay, Vietnamese, Hindi, English and
Thai. The proposed speech-to-speech translation systems network will allow people in the Asian region to share
knowledge and resources, including research exchanges, large multilingual travel-expression databases and system
components. Moreover, the consortium plans to develop Speech Translation Marked-up Language (STML), with
international Web-service standardisation.
The consortium is working collaboratively to gather collections of written or spoken Asian-language material in
machine-readable form, create common speech-recognition and translation dictionaries, develop Web-service
speech-translation modules for Asian languages and standardise interfaces and data formats for connecting speech
translation modules internationally.
Last week, the consortium announced the prototype of the first Asian network-based speech-to-speech translation
system. The system can provide real-time, location-free, multi-party communication between speakers of different
Asian languages.
Chai said the centre expected that the system would provide language translation between up to four parties at the
same time. There are nine possible languages, giving rise to a possible 246 different multiparty speech-to-speech
language combinations. These will be developed and offered to the public over the next several years.
Four organisations push cloud
computing
The Nation
Published on August 6, 2009
Breakthrough technology will create new
efficiencies - Sipa boss
The Software Industry Promotion Agency (Sipa) is to join with TOT, the Asian Institute of Technology and IBM to
develop a creative cloud computing technology program.
Sipa director Rungrueng Limchupatipa said the project would involve the use of new technology to produce the Asian
creative cloud computing and transfer program, bringing overseas knowledge to help local researchers and developers.
Under the cooperative agreement, the Asian Institute of Technology will develop business applications related to
research and development, especially digital content to support creative technology and industry. The AIT will also
support human resource development.
Meanwhile, TOT will take care of laying down the infrastructure to support the program.
Rungrueng said his agency would sign a memorandum of understanding with IBM within the next few months. It was
expected that IBM and Sipa would collaborate on future research and development.
"Cloud computing is breakthough technology - like the Internet, which changed the world ten years ago. It will create
new efficiencies, human resources and business processes," he said.
TOT's senior executive vice president Kittipong Tameyapradit said his organisation's role in the project involved
overseeing back office arrangements and taking care of the infrastructure. It will implement cloud computing based
on the government information network (GIN), to support e-government services and to ensure that government
agencies are able to reach IT services such as software as a service or application services such enterprise resource
planning (ERP) and SAP applications.
-183-
As result, government agencies will be able to reduce their IT investments, pool resources and create human-resource
efficiencies.
"I think that cloud computing will enable TOT to provide e-service applications for government agencies and it will fill
the role of a utility service for the government in the near future," Kittipong said.
IBM Cloud Labs vice president Willy Chiu said that cloud computing was a model for network-delivered services, in
which a user saw only the service and did not view the implementation or infrastructure required for its delivery. It
can help clients not only renovate their IT infrastructure but also innovate for the future.
IBM, for one, is pulling parts of its own organisation together in a single and organised response to the need for a
more dynamic data centre, he said. The company has also announced CloudBurst - pre-integrated systems that clients
can use to build a cloud of their own, or even smart business public and private clouds.
According to market intelligence firm IDC, the market for technology needed to manage converged digital and
physical infrastructures will be worth US$122 billion (Bt4.14 trillion) by 2012.
"Cloud computing can leverage new business opportunities. Companies can now respond faster to rapidly changing
business conditions, driving value from their existing systems and from existing and new processes in the direct
control of the business. It allows them to achieve true alignment of business and IT," Chiu said.
Technology to enhance culture
The Nation
Published on September 1, 2009
The Culture and Science and Technology
Ministries have agreed on collaboration to adopt
new technologies to enhance Thai art and culture
tourism.
Over the next two years the two ministries will work together to enhance access to Thai art and culture by using
technologies researched and developed by the National Electronics and Computer Technology Centre (Nectec)'s
Information and Mobile Application (IMA) programme.
The Culture Ministry will provide expertise on Thai cultural matters, while the Science and Technology Ministry will
provide the technologies.
IMA programme manager Virach Sornlertlamvanich said the project would focus on six tasks: history strategy,
archeology and museums, local wisdom, Thai classical dance and music, the national archive and contemporary art
and culture.
IMA will provide support in the form of six pilot projects, including museum management with radio frequency
identification (RFID), management of an Ayutthaya tourism map, a cultural-tourism assistant system, a chintz-design
programme and a Thai Khon drama database.
"In each pilot project, we will work with universities. For example, for the Thai Khon drama database, we will work
with Chulalongkorn University to research and develop digital information for Khon. And, to enhance local wisdom,
Nectec is working with Rajamangala University of Technology Lanna to develop a local chintz-designing program to
help people to create and design chintz and to develop a whole Thai-chintz database," Virach said.
He said IMA currently had 60 research and development projects. Some are still in prototype stage and others have
progressed further. Normally, IMA receives Bt20 million per year for research and development.
-184-
2009 September Report
Economic Stimulus Package 2 related
Articles
OPEN SOURCE PROVIDERS
Plan to accelerate open source usage
The Bangkok Post
Published on September 23, 2009
The next three years will be a golden time for open source providers while users will have viable applications and
certified Linux-Open Office users will help create an economic impact by reducing imported software with local
related business worth at least 1.5 billion baht.
With the approval of economic stimulus package 2 to open source worth 180 million baht over the next three
years, this will help to accelerate open source usage in Thailand, contributing between 1.2 to 1.5 billion baht,
representing an increase of four to five times from the average 300 million baht each year, according to Dr Virach
Sornlertlamvanich, Assistant Executive Director of the National Electronics and Computer Technology Centre.
The agency will push more aggressive mode expanding adoption of "Ecolonux" modification Linux operating system
from Ubuntu in Thai context for bundling in local brand PCs which currently includes five companies - D Computer,
SVOA, Synnex, IT Bakery and Powell.
Moreover, there is a plan to target some user groups through joint partnerships with education institutions. Starting
with Silpakorn University which has expertise in open source 2D and 3D animation to train local businesses such as
printing service companies, Maejo University in Chiang Mai will offer Learn Square, an open source learning system
from Nectec.
Prince of Songkla University will focus on open source mobile development like Android and iPhone.
In addition, the agency will encourage more flagship open source business solutions. Apart from healthcare solution
"Hospital OS", financial solutions also have potential.
Meanwhile, Nectec will develop local certified Linux operating system at administerial and users levels for both
advanced and standard degrees and certified Open Office users to create open source career paths and reduce
expenses from international certified as well as increase confidence from businesses for available human resources
who can support open source usage.
It expects to have 4,000 local certified users within three years from the overall 27,000 participating trainees and 60
open source providers.
Paitoon Butri, Software Industry Promotion Agency's open-source software manager, said this Government fiscal year
which started in September, the agency will get a 35 million baht budget to promote open source - up from 26 million
baht last year.
-185-
The agency will allocate 25 million baht funding to develop Opensource in Enterprise Resource Planning by select
Kernel from Compiere, Open ERP and Apache Open For Business (OFBiz) to customise for Thailand.
"This is not redundancy with existing market because it will address companies which have 50-100 million baht
revenue per year but local Thai ERP today address companies with revenue less than 50 million baht and global ERP
vendor focus customers who has revenue of one billion baht."
However, SIPA still not finalise whether it will use bidding or joint-venture model to allow local open source
providers to develop this open source ERP as a National ERP to help small medium sized to use ERP solution to
improve business productivity and open more opportunity in implementation service for open source providers.
SIPA also promotes Open Office and graphic tools like Inkscape, GIMP, Blender to specific user groups like the Thai
Printing Association and the Federation of Thai Industries.
LOCAL COMPUTER MANUFACTURERS
More opportunities for Thai companies
The Bangkok Post
Published on September 2, 2009
The next government fiscal year 2011 starting in September will be the biggest year for local computer manufacturers
taking part in the government's desktop bidding project worth more than 2 billion baht, according to Panuwat
Khantamoleekul, President of the Thai Computer Manufacturers (TCM) which is comprised of four local firms - SVOA,
MPP, Ploenchit Computer and Supreme Computer.
Most of the budget will come from economic stimulus package 2, especially the Office of the Basic Education
Commission under the education ministry which has approved a three-year project to increase the number of
computers in schools.
In one year, the agency will spend more than a billion baht on 100,000 desktop units with an average of 17,000 baht
per set. Meanwhile, there are big projects from the Provincial Electricity Authority (PEA) worth around 200 million
baht for 8,000 units and the Court of Justice has purchased 2,700 units worth 70 million baht.
Moreover, there was a recent cabinet resolution in April to command its agencies to follow the Regulation of the
Office of the Prime Minister on Procurement 1992 to purchase products certified with the Thai Industrial Standard in
order to encourage Thai businesses.
This will open opportunities for Thai computer manufacturers to get computer related certifications TIS 1956 and
1961. At least a fifth of computer companies are already certified.
Over the past few months, government agencies and state enterprises especially the PEA and the Court of Justice have
defined their Terms of Reference or TOR to use only Thai Industrial Standard-approved products. This is a good
opportunity for local computer manufacturers to gain a bigger market share from international brands.
Prateep Uersukcharoenkul, another member of the TCM, added that the Thai Industrial Standard allows local brands
to gain more competitive advantage because it will provide more flexibility in reaching smaller bidding projects,
especially those under 100 units.
If local brands can win more government projects then they can increase their share from 20 percent to 30 percent
while international brands will gain at least 50 percent of the total market with DIY or white boxes forming the rest of
the market.
Government spending will drive desktop growth 10 percent this year based on early forecasts.
-186-
Vira Intanate, Managing Director of SVOA and former TCM president, added that this is not trade discrimination
because the Thai Industrial Standard is also open to international brands if they assemble or hire original design
manufacturers in Thailand which benefits local brands who have factories based here.
"Only Acer has an assembly line here. In the past, HP used to manufacture in Thailand but it has already moved to
other countries. If Thailand can exercise this cabinet resolution to use the Thai Industrial Standard only FCC/UL will
force international brands to certify and assemble here which will help bring more investment to the local content
supply chain," Vira said.
He continued that in the next few months TCM will consolidate procurement of barebone notebooks in order to get a
better price discount for the big volume which has to order more than 10,000 units each time to gain more
competitive advantage.
The group sees there is demand from the government's project for notebooks, especially mega projects from the Office
of the Basic Education Commission under the education ministry which allows schools to buy notebooks as an
alternative to desktops.
"This is the first in-depth collaboration of its four members. If local brands can get stronger in the domestic market it
will help to expand outside like China and India with local brands expanding into the world market," Vira said.
Somkiat Ungaree, President of the Association of Thai Software Industry (ATSI), said there is a better situation for
Thai software businesses even in the economic downturn because the government's policy to support local businesses
though economic stimulus 2 will help to increase corporate confidence to spend after the freeze of the past eight
months.
The Office of Small and Medium Enterprise Promotion (OSMEP) recently provided 10 million baht to support the
software industry by allowing ATSI members to use this money to subsidise or give discounts to business customers
who buy Thai software.
The ATSI expects government spending and corporate confidence will drive software industry growth this year by 8
percent. The association also hopes to increase the market share of Thai software to 35 percent by 2010.
IT markets encouraged despite low GDP
growth
Thai consumers retain purchasing power
The Bangkok Post
Published on September 30, 2009
Although Thailand's slumping economy means it is currently experiencing the lowest GDP growth in the Asean region,
its purchasing power remains strong, with the kingdom ranking second behind only Malaysia, according to GFK
Retail and Technology (Thailand) Country Manager Chaiyarit Piyabootr.
Chaiyarit said Thai consumer spending on IT remains strong because of the market size and quick adoption of new
technology.
However consumers remain cautious about spending while they wait to see if the economy will improve. This is
expected to begin in this year's fourth quarter and the government's stimulus package should boost consumer
spending confidence.
In the first seven months of this year, compared with 2009, sales of IT products in the retail channel declined 13
percent, while prices have increased 9.5 percent. The price rises have failed to offset the dip in sales, leading to a sales
value decrease of 4.7 percent.
-187-
But in the same time frame, the notebook in retail market did enjoy growth - the only IT product to do so. Sales
increased 14.9 percent in January to July of this year, compared to the same period in 2008, although the sales value
growth was just 3.2 percent, due to a 10.1 percent price drop as a result of fierce competition.
Veerasak Chaiyaroj, Division Manager, IT Division at GFK, added that this year, for the overall Mobile PC market
(Retail + B to B+ Event sale) is about 800,000 units. This is a growth of 7 percent in unit terms and 5percent in value
terms, with the best-selling low-end models retailing for 20,000-22,000 baht.
Last year, the mobile computer market grew 20 percent, which shows the extent of the economic decline.
The situation, while unpredictable, is expected to see a modest improvement next year, with a projected 10 percent
growth in unit sales.
Veerasak continued that in the first six months of 2010, netbooks should make up 20 percent of the overall mobile
computer market.
However unit prices for netbooks are now overlapping with budget notebook models, at around 13,000 to 14,000
baht, which is expected to reduce the overall market share of mobile computers to 15 percent.
The desktop market, meanwhile, remains stable.
Unit sales are expected to grow 1 percent next year, with a negative sales value growth of 2 to 3 percent.
In January-July in retail outlets, compared with the same period in 2008, desktop sales value declined 5.9 percent,
while units sales dropped 5.3 percent and prices reduced 0.5 percent.
The price plunge was due to fierce competition, with some models available for as little as 5,900 to 6,900 baht
without monitors. However the average selling price was 15,000 baht.
For the total Desktop PC market demand 2009 (Retail + B to B + Event sale) is about 1,010,000 units. Growth 1
percent in unit terms and -2 percent in value terms.
Veerasak said: "We believe there is still a demand for desktops from upcountry users and in schools.
"Furthermore, new technology and developments such as Windows 7 will help create momentum, leading to market
growth in the first quarter of 2010."
-188-
2009 October Report
Software Industry
Eight-year tax break for software investors
The Nation
Published on October 6, 2009
The Board of Investment has established a policy of strong support for investment in Thailand's
software industry, with a broad package of incentives to attract investors.
Government promotion packages are among the major considerations for investors when looking for a
new business location, and BOI secretary-general
Atchaka Sibunruang Brimble acknowledges that software is playing an important role in Thailand as a
strategic industry.
To attract more investment to the industry, the BOI has amended the conditions for promotion of
software development activities.
Atchaka said that in order to clarify the types of activity eligible for promotional support, the BOI had
focused on measures that it believed would stimulate innovation. The specific activities and conditions
for promotion fall under three main software categories: enterprise software, digital content and
embedded software.
Successful projects will be classified as a priority activity and will receive exemption from machineryimport duties and corporate-income tax, with no upper limit, for a period of eight years.
The maximum privileges apply regardless of the location within Thailand for software investment.
However, software-production processes must be performed according to criteria set by the Software
Industry Promotion Agency (Sipa), and projects with total investment of more than Bt10 million
(excluding the cost of land and working capital) must obtain a standard certificate from Sipa, or obtain
Capability Maturity Model (CMM) certification or another equivalent certification approved by Sipa.
Atchaka said foreign software investors would also be illegible for the BOI's support services, including
its One-Stop Service Centre, which was designed to provide visas and work permits and to facilitate the
processing of immigration documents.
The newly-approved measures target investors in motion-picture production and support services or
multimedia services. As well as feature-film production, these include developers of animation,
commercials and documentaries, provided that the scope of business and the machinery or equipment
used in each operation complies with criteria prescribed by the BOI.
Industry observers say the incentive package offered by the BOI, coupled with the facilities available to
software businesses, should make Thailand an attractive destination for overseas investors and
software-business settlement.
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Local parks geared up to boost industry
The Nation
Published on October 6, 2009
Thailand's software industry is well prepared to welcome new investment and to give new software
businesses a "soft landing" in the Thai market.
The preparations, aimed at making Thailand a prime destination for software businesses from around
the world, have been pursued by the country's six software parks in support of the Asian Oceanian
Regional Software Park Alliance's "local link, global reach" approach to expansion.
As well as Software Park Thailand, the parks are the E-Saan Software Park, Samui Software Park,
Software Park Phuket, Korat Software Park and Chiang Mai Software Technology and Outsourcing
Centre.
All are working in close collaboration under the Local Software Park Alliance, to share and exchange
expertise and to transfer technology to build up Thailand's strengths in software development.
E-Saan Software Park:
Director Panupong Wanjantuk said that E-Saan Software Park was formed five years ago by
collaboration between Khon Kaen University, Khon Kaen Chamber of Commerce and the Federation of
Thai Industries' Khon Kaen chapter.
Currently, it is being developed as a new digital content and testing centre with the aim of presenting
the strengths of software development in the northeastern part of Thailand.
The park is currently doubling the size of its facilities at Khon Kaen University, from 500 to 1,000
square metres, while planning a new facility with 3,600 square metres of floor space in the centre of
Khon Kaen, Panupong said.
"The extended phase at Khon Kaen University will be completed in December this year. It will provide
more services, including rental space, an incubation centre, training services and software business
matching through to consulting services. It will also house a new animation and multimedia lab to
support the development of digital content-based applications," he said.
The new park building in central Khon Kaen is under construction and is expected to be complete in the
middle of next year.
Samui Software Park:
Samui Software Park was the first private software park in Thailand, set up in 2003. It plans to launch a
second phase of its software-park services, called "IT Complex Samui II", by early next year.
Sudthawan Thaosakul, chief information officer and IT manager of Web Sawadee, owner and operator
of Samui Software Park, said the park's original IT Complex Samui I, covering 3,000 square metres, was
now full. It has nine tenants.
The new IT Complex Samui II will add 9,600 square metres of floor space, offering rental space for up
to 15 companies, a seminar and training centre and software-development-tool facilities.
"With good infrastructure and comfortable transportation facilities around the island, the park aims to
attract overseas investment, especially in Web development and software for the real-estate and
tourism businesses. We hope to turn Koh Samui into a top-ranked destination for software development
in Asia," Sudthawan said.
-190-
Software Park Phuket:
Officially launched in late 2007, Software Park Phuket has the ambitious aim of making Phuket a hub
for software development in Southeast Asia.
Director Kongkiat Kespechara said the park aimed to encourage local software firms to develop plug-in
software applications under service-oriented architecture (SOA), mainly to serve the tourism and
hospitality industries.
Located in a 1,250-square-metre, three-storey building, the park offers three main facilities: rental
space, an incubation centre and a research and development centre. Its rental space accommodates
seven tenants and is currently full. Four of the tenants are Phuket-based software firms and three are
foreign software entrepreneurs. A further six companies are on the park's waiting list for rental space.
The park is spending Bt120 million on a new phase, which will have 2,500 square metres of rental space
in a five-storey building. Future development will include a 43-unit serviced-apartment block and a
400-seat meeting hall. It plans eventually to expand its facilities to cover 10-rai of land.
Korat Software Park:
Korat Software Park is a newcomer to the country's software-park infrastructure.
Its head, Phadet Jinda, said the park had been under construction for three years and would be
officially launched in January next year.
The park occupies a six-storey building in the vicinity of the Nakhon Ratchasima Provincial
Administration. It aims to be a new IT-outsourcing centre in the country's Northeast, providing rental
space, a software-business matching service and software-development laboratories.
"Our goal is to make our province a key centre of professional IT resources serving not only local
software-development jobs, but also software-outsourcing projects from aboard," Phadet said.
The new park also plans to turn out more than 5,000 software developers with international
certification within three years. They will cover four key technologies: database systems, mobile
applications, animation and digital content and embedded software.
Chiang Mai Software Technology and Outsourcing Centre:
This centre is due to be launched in 2011 with all its facilities in a 23-storey building located in the
300-rai (48-hectare) Chiang Mai Business Park.
Chiang Mai Business Centre development director Akarapong Phongsuwan said that the organisation
aimed to make Chiang Mai the technology-development centre of northern Thailand.
The Chiang Mai Software Technology and Outsourcing Centre will offer three main facilities: Chiang Mai
Software Park, an animation and multimedia centre and an outsourcing centre.
'We hope to generate economic value of at least Bt3 billion in the first stage of its operation, together
with at least 5,000 job opportunities," Akarapong said.
COPYRIGHT VIOLATION
Clampdown on illegal software use
The Bangkok Post
Published on October 14, 2009
At least 1,000 companies are being monitored for potential software copyright infringement by the
Thai police in a nationwide drive to reduce license violations by corporate end-users.
-191-
Officers from the Economic and Cyber Crime Division said the 1,000 investigations are being conducted
based on information suggesting companies have violated the Thai Copyright Act. This information has
come from a collection of tips, some anonymous, typically from sources within the targeted companies.
Leads are also being shared by the Business Software Alliance, which runs a toll-free hotline number
and a website for informants to report the use of pirated and unlicensed software in businesses. Other
software developers also provide police officials with leads and tips about potential offenders.
Police then review and verify any evidence received. If they believe they have a case, police officials
then obtain search warrants and conduct raids of company premises.
"Business organisations will have to ensure that they are compliant with the Thai Copyright Act," said
Police Colonel Sarayuth Pooltanya, deputy commander of the Economic and Cyber Crime Division (ECD).
"On October 26 we will begin raiding companies based on our information about software piracy taking
place."
August marked one of the ECD's most successful months, with 15 raids netting 54.5 million baht worth
of bootleg software. Raided companies came from a wide variety of industries, including manufacturing,
real estate, automotive, shipping, design and engineering.
-192-
2009 November Report
E-LOGISTICS GOALS
National Single Window nears reality
The Nation
Published on November 5, 2009
The government has set a new goal for the improvement of documentation for import and export under
its e-logistics scheme called the National Single Window project.
It aims within three years to cut the time taken for export and import from the present 14 days to 10
days, thereby saving between Bt20 million and Bt30 million in logistics costs.
Information and Communications Technology Ministry deputy permanent secretary Thanirat Siripachana
said implementation of the National Single Window (NSW) project began in 2007 and over the past
three years had cost Bt1.25 billion.
The project aims to gather all documentation and formalities for import and export into a single IT
"window". In supporting the initiative, the ICT Ministry has improved human resources to provide the
ICT literacy needed to operate the NSW and create productivity and efficiency in import and export,
Thanirat said.
"I think the NSW will benefit importers and exporters, reducing the complexity of information and
documentation between government agencies, saving time and saving on the cost of logistics," he said.
The ministry is currently developing product, health and digital certificates to support NSW.
Somnuk Keretho, a member of the advisory committee to the National Single Window E-logistics
Initiative said there were now 18 government and facilitation agencies, out of a total of 30 such
agencies, that had implemented a back-office ability to connect with the National Single Window.
The ministry expects that within the next few years all 30 government and facilitation agencies will
able to connect their back-office systems with the NSW. When that is achieved, time taken in
importing and exporting will fall to 10 days and the saving in logistics costs will be about Bt30 billion
per year, he said.
In a step beyond that, Thailand's NSW will support a regional drive to simplify import and export called
the Asean Single Window.
According to the International Finance Corporation, Thailand requires four documents for exports, the
time spent in managing the process is 14 days and the cost of exporting is US$625 (Bt20,937) per
container per shipment. The country requires three documents for imports, the time spent in managing
the process is 13 days and the cost of importing is $795 per container per shipment.
Meanwhile, the National Science Technology and Innovation Policy Office plans to set up a Logistics
Excellence Centre by the end of this year and create a Thailand Logistics Framework over the next
three years to enable the local logistics industry to increase its productivity.
-193-
National Electronics and Computer Technology Centre researcher Chayakrit Charoensiriwath said the
Logistics Excellence Centre would aim to promote and facilitate the local logistics industry and reduce
the costs of managing logistics for businesses and the country as a whole.
Creation of the Thailand Logistics Framework by 2012 will cost Bt950 million and will apply to three
areas: human resources, knowledge management and research and development and technology.
SOFTWARE INDUSTRY
Sipa to shift focus next Year
Bangkok Post
Published on November 25, 2009
The Software Industry Promotion Agency (Sipa) board will revisit flagship projects to promote the
software industry that have not yet made progress while revamping the organisation to deliver project
results, said Jeerasak Pongpisanupichit, Board of Directors at Sipa.
For the 2010 fiscal year, Sipa will get a budget of 320 million baht, 60 million baht down from the 380
million baht from the previous year because it still has some money that was not spent during the last
fiscal year. Due to the reduced budget, the board will revise all announced national flagship projects
which have still not progressed and consider its impact more on the industry.
Moreover Sipa will shift its focus more in Digital Media Asia 2010 or DMA 2010 to promote digital
content and the animation industry, which received an approved budget of around 200 million baht
under the Thailand Creative Economy initiative under Strength to Strength 2012.
This will be done in parallel during the suspension of Sipa president, Dr Rungruang Limchoopatipa, to
evaluate the performance of the special working group and increase the confidence of its staff to give
information.
The process and results of the evaluation are expected to be finalised within this month and all
evaluation will be assessed by key performance indicators and processed under contract.
Suwimol Taewasillachaikul, vice president for Sipa's business promotion and development, said the
agency's execution plan will continue as usual, driving the software industry to grow especially in
enterprise and embedded software which play important roles in enabling real sectors to increase their
competitiveness.
The official announcement forecast that enterprise software contributed 62 billion baht in 2009 and
embedded software contributed over 4 billion baht. While digital content combining animation and
games was worth 10 billion baht.
Moreover, Sipa will gather all award and competition related ICT ranging from Thailand ICT Award,
programming, animation and game contests as well as new categories of award software marketing
plan contest and embedded product award into one big event called Thailand Excellence Software
Contest and Award (TESCA2009) which will held on November 26.
The event will announce more than 190 awards and will showcase some interesting mock-ups of how
innovative award-winning software can be used in real situations and to solve business problems.
-194-
Thailand's IT Industry ranks 49th, in terms of competitiveness,
on a list of 66 countries around the world.
The Nation
Published on October 22, 2009
A study by the Economist Intelligence Unit that was sponsored by the Business Software Alliance (BSA)
found that Thailand ranked a lowly 49th after an assessment that compared the information-technology
industry environments in various countries to determine the extent to which they enabled IT-sector
competitiveness. The study is now in its third consecutive year.
BSA's vice president and regional director for Asia-Pacific, Jeffrey Hardee, said the study examined six
key criteria for IT-industry competitiveness, including the business environment, IT infrastructure,
human capital, the legal environment, the research and development environment and support for the
IT industry.
In being placed 49th in the 2009 IT Industry Competitiveness Index, Thailand fell sharply from 42nd
place last year.
The quality of Thailand's overall business environment is ranked 30th in the world, a slight drop from
28th last year. The country is ranked 50th in IT infrastructure, a slight drop from last year's 49th
ranking, and is ranked 43rd in IT human capital, an improvement over last year's 46th position. Its R&D
environment is ranked 58th, a slight rise over 59th last year. For the legal environment, the country is
ranked 57th, a drop from 56th ranking in 2008, while support for IT industry development is ranked
29th.
"The study is intended to provide a roadmap for governments in addressing their strengths and
weakness when it comes to supporting a strong domestic IT sector," Hardee said.
There are five countries in the Asia-Pacific region that are ranked among the top 20 in the world for
competitive IT industries. They are Australia, Singapore, Japan, Taiwan and South Korea. The
Philippines and Vietnam are ranked 51st and 56th, respectively.
Reacting to the report, CDG Group chief executive Nart Liuchareon said the government should be
continuing action or working on an IT Master Plan to develop and support human resources, provide IT
infrastructure such as 3G and Internet broadband and expand research and development, as well as
education to enable continuous development of the IT industry and the country as a whole.
Moreover, government agencies should be coordinating their activities and working together to improve
productivity and support the private sector.
Nart said the government should be providing support "from the top down" and continually evaluating
the country's IT competitiveness in order to fine tune its IT Master Plan.
-195-
2009 December Report
Nasa to use Thai system
The Bangkok Post
Published on December 2, 2009
Prestigious customer for local design house
After spending more than 10 years in embedded business in Thailand, a local pioneer has gained Nasa
as customer by providing Serial ATA IPcore for high-speed applications, highlighting Thailand's
capabilities.
Dr Wiwat Wongwarawipat, Managing Director at Design Gateway, a fabless semiconductor integrated
circuit design house and embedded system, told Database that Nasa Goddard Space Flight Center will
use Design Gateway's product in their spacecrafts.
The company provides Serial ATA IPcore (SATA IP) for FPGA, an integrated circuit in FPGA enabling
high-speed read-write data on a Serial ATA hard disk drive with a maximum reading data speed of 280
MB/s, and 220 MB/s for writing data.
And as one FPGA chip can install eight SATA IP, this enables the system to read and write data faster,
at 1.76 GB per second (220 MB/s x 8), making it suitable for high-speed interface applications such as
spacecrafts, airplanes, high-definition video and digital cinema, or high-speed communication and
high-resolution picture storage. All these applications require a high-speed controller.
"This is a very niche area and Thailand is one of the few countries that can provide products such as
this. We have price comparative advantage and previous customers in Europe, Japan and the US, which
allowed Nasa to have confidence in us," Dr Wiwat explained.
He continued that in the past, the company has only focused on design by customer order.
This new Serial ATA IPcore is the first product under the company brand in global standard products
and the high-end market.
With its niche and high value-added products, the company expects to at least break even next year.
Further to the individual company's success, this will also help showcase Thailand's skills and
capabilities in this area. Dr Wiwat sees that if Thailand can build its skilled IC design and embedded
system labour force, it can be exported, especially to Japan, which has a demand in this field of 90,000
people each year. At present, only 5,000 Thai students graduate in such disciplines each year.
He also believes that embedded system development will bring a new source of revenue to the country
especially in the automotive, agriculture and health-care industries.
IT to boost localisation services
The Bangkok Post
Published on December 4, 2009
-196-
Diversity of people in a friendly environment and cost-effective workers combined with advanced
machine translation technologies are bringing new ambition for Thailand to become a language hub of
Asia.
"There are many cities in the world like Dalian in China and Dublin in Ireland which have become
attractive for localisation services to their countries," said Dr Rom Hiranpruk, Executive Board Member,
Software Park Thailand.
"This service will bring more new job opportunities in language translation and IT services because of
increasing demand for localisation," he added.
Currently, there are many regulations governing localisation, especially in Europe, in order to increase
safety and security to the users such as contracts, users' documents or other important documents like
medical records and patents even in training and e-learning businesses across the countries in various
vertical sectors.
"Moreover machine translation technology is becoming more accurate and helps speed up translation.
For example, a human translator can translate 2,000 words per day but combined with machine
translation can do it 100 times faster. The content cannot be used immediately since there is a need to
revise and approve the content by translators and native speakers.
"While new content which require localisation has increased, it's still limited by manpower, time and
cost limitations. The technology helps to improve and expand this service market overall."
He continued that if Thailand can boost its attractiveness in these areas it will be easier because it just
can utilise its friendly environment which lots of long-stay expats, who speak 18 European languages as
well as Asian languages like Chinese, Japanese and Korean.
Meanwhile there are plenty of localisation activities in Thailand without government support like Asia
Online, Associated Press, Microsoft Thailand, Reuters Software and other small translation service
providers. This will accelerate new opportunities in business process outsourcing in language services in
Thailand as a hub in Asia if the kingdom has the right incentives and encouragement in this category.
Between December 3-4, Software Park Thailand will hold an international conference entitled
"Localization and Translation: Bridging Asia with the World".
INCREASING INTERNET PENETRATION
Study spells out Net benefits
The Bangkok Post
Published on December 9, 2009
Increasing Internet penetration not only accelerates economic growth but also improves social welfare
while poor technology readiness will affect Thailand's competitiveness and attractiveness to foreign
direct investment according to a study entitled "Towards A Connected World - Socio-Economic Impact
of Internet in Emerging Economies" by the Boston Consulting Group which was commissioned by Telenor.
The study, which covers Thailand, Bangladesh and Serbia, indicated that under the right conditions and
with the right regulatory environment, Thailand could have 17.9 million Internet subscribers by 2020,
approximately 26 subscribers per 100 inhabitants. At the household level, 70 percent could have at
least one Internet subscription, whilst business adoption could lie around 91 percent in 2020.
-197-
Overall contribution to GDP from the Internet in Thailand is expected to be 3.8 percent per annum in
2020. The key driver of this is the productivity gains experienced by business users in all industries,
which reaches 4.9 percent for service firms and 2.4 percent for manufacturing firms. This allows them
to contribute 1.9 percent and 1.2 percent to GDP, respectively.
The Internet could potentially increase the number of new businesses created each year by up to
52,000 in 2020, which corresponds to 114,000 new jobs, of which only 11,000 are projected to be
created within the Internet value chain.
This economic activity will also generate revenues for the government, expected to amount to 4.2
percent of total government revenue during the 10 year period 2010-2020. Almost 90 percent of this
tax is expected to come from corporate taxes on the users of the Internet, while only 13 percent will
come from taxes and fees paid by the providers themselves.
This highlights that the Internet is a capital good that enables increased production across the economy.
High taxes on the provision of such services, although they might seem lucrative in the short term, will
ultimately stifle development of the Thai economy.
Raising social welfare
Nevertheless, the Internet can enhance education, healthcare, support rural development and offer
telework options in Thailand.
The Internet can enable lectures and lessons to be conducted via video conferencing, and by providing
affordable access to a range of online basic and advanced degrees this helps raise the quality of the
educational system, addressing the shortage of qualified specialist subject teachers, and increasing
tertiary enrolment rates.
Moreover, those who have been to Bangkok cannot have missed the traffic congestion that dominates
its streets almost any time of day. In Bangkok alone, up to 192 billion baht is spent on fuel for
passenger cars, emitting a total of 20 million tons of carbon dioxide, all in one year.
By enabling home offices and online transactions, the Internet can reduce both of these by reducing
the need for car trips. It is conceivable that the number of car trips could fall by up at least 10 percent,
triggering significant savings on fuel costs and improving the environment by reducing emissions.
Mitigating potential downsides
While seeking to maximise all the upsides from the Internet, care should also be taken to mitigate the
potential downsides like undesirable content from widespread Internet usage.
This risk can be minimised by blocking selected websites, using parental control applications and
initiating education and awareness building activities. Education is the key to reducing this and other
risks on the Internet, such as identity theft or violation of intellectual property.
Less political interference
The study also mentioned that political uncertainty has afflicted Thailand over the last few years, and
there are concerns that the current regulatory regime is deterring investment due to a lack of ability to
act swiftly and decisively when necessary.
This stems from a combination of concerns around the regulatory capability to analyse complex issues,
and perceived political "interference". There is also the perception that clear rules and implementation
guidelines have not been laid out for critical issues, such as competition regulation, and this concern is
-198-
exacerbated by the tendency for legal disputes to drag on, tensions between the current concession
system and the licensing regime that is expected to go forward.
There is a strong need to ensure a level playing field for all market participants during the transition
process. It is a key priority that these concerns be addressed in order to realise the maximum benefits
from investment in Internet infrastructure.
The study also sees that over the last eight years, Thailand has experienced rapid growth in Internet
usage. However, penetration continues to lag behind regional peers such as Malaysia and Vietnam.
The result is poor technology readiness, affecting Thailand's overall competitiveness and making it a
less attractive investment destination compared to Malaysia and Vietnam
Research has suggested a 10 percent point increase in Internet users is correlated with 0.4-2 percent
point increase in FDI flow.
Nectec targets 'smart services'
Four sectors set up to conduct research
The Bangkok Post
Published on December 23, 2009
The National Electronics and Computer Technology Centre (Nectec) has teamed up with stake-holders
building special interest groups to do research and innovation to boost value added to the service
sector.
With the goal to reach what they called "smart services", four sectors that have been set up to do
research and innovation are healthcare, agriculture, tourism and education.
Science and Technology Minister Khunying Kalaya Sophonpanich noted that the service sector plays a
crucial role in the Thai economy, with a contribution to GDP of around 47 percent, accounting for 3.73
trillion baht. "The employment rate in the service sector is the highest compared to others," she said.
According to Nectec director Pansak Siriruchatapong, Thailand has a potential base to do services in
many aspects. Initially four sectors have been determined to study how innovation and research can
boost the smart services in those four areas based on limited resources.
"The next generation of services must be extended to the global base, so we have to think about the
services delivered in the world of cyberspace," he said, noting that the difficulty is that what is the
problem and technology assumption. Nectec will carry out the research aspect by setting up special
interest groups to address the significant issues then will combine the four groups into one to deliver
services.
"Nectec is considering how IT can serve the service sector and create more value added to the
business," Pansak said, adding that the world has now adopted the service improvement by adding
innovation and research.
"Thailand can learn from the foreign countries and create our own prominence," he said.
Thailand has to join the global stage and apply IT to serve the service sector to make it smart.
According to Manoo Ordeedolchest, president of Software Park Thailand's Executive Board, the smart
service is applicable to any sector, not only the service itself. IT and software also play an important
-199-
role in the service industry because IT itself is a service, so it is involved both vertically and
horizontally.
He pointed out that the IT service is now driving the new world economy, it is extensive beyond the
service industry because non-service groups are likely to have more service-related content and this
will lead to the business transformation.
Manoo cited the example of Bridgestone which produces rubber, a totally non-service industry. Today
the company has changed its business model, it no longer sells rubber, but charges transport companies
based on mileage. The new business model has lead to "co-creation" between business owners and
drivers, the drivers have to be careful not to exceed the speed limit because Bridgestone monitors the
driving speed and charges the service by speed. The business owners, meanwhile, have to encourage
the drivers to be good drivers because they will get an incentive.
The matter of service is the "co-creation" between customers and suppliers and this leads to the value
proposition, Manoo said, noting that smart service will be able to take place once there is a balance of
value proposition between service receivers and providers.
"Software that we have delivered is a service because it is customisation and from now on, customers
will use software as a service," he said.
To have smart service, they need to rely on technology in three aspects - digitisation, connect, and
scale. By using ICT, they can digitise business processes to provide service in digitisation, then they
have to connect the society so that there is a co-creation among a large group and this is the research
that need to do in different areas, then it has to be scalable because customers required good
customer experience, and providers need to have cost optimisation.
" Smart service applies not only to the service industry, but any industry that leads to business
transformation," Manoo said.
-200-
2010 January Report
ICT minister tells TOT to improve 3G
service quality in Bangkok in 90 days
The Nation
Published on January 3, 2010
Information and Communications Technology Minister Ranongruk Suwanchawee said Sunday
that she had instructed the TOT Plc to improve the network and quality of 3G wireless
broadband service in 90 days.
Ranongruk said the TOT must ensure that the signals of its 3G 1900 MHz will work well in
Bangkok in three months.
She said the TOT would also have to rush to expand its customer base to meet the target of
500,000 numbers.
She said the TOT is now drafting a business plan to launch its service in major provinces, which
are tourist destinations, in the second phase expansion.
The business plan will be submitted to the National Economic and Social Development Board for
approval by the middle of this year.
Campaign to survive and improve in
2010
The Nation
Published on January 14, 2010
Software Park Thailand has initiated an "IT DNA" strategy and mission which aims to create
differentiation between businesses in the software industry and to support IT innovation
through the nationwide Software Park Alliance.
Software Park Thailand director Suvipa Wannasatop said the park would focus this year on
enabling local software companies to develop a wider variety of different products and services
and to market them, in order that they can survive.
-201-
The park believes that its IT DNA mission will stimulate IT innovation under a "BEST" concept,
standing for various platforms labelled Business, Empowering People and Processing, Social and
Knowledge and Technologies Enabling.
On the Business platform, the park has set up various projects such as business matching,
entering international markets, open-house research and development and Software Park
tenants and clusters.
On the Empowering People and Processing platform, the park has developed a structured
software-development process called personal software process (PSP). It is claimed the process
will help software engineers to improve their performance.
The Social and Knowledge platform will feature a know-how portal to share knowledge,
information and consulting. A software-process statistics repository portal will also be developed
for businesses and members.
Finally, on the Technologies Enabling platform, Software Park Thailand will provide cloud
computing and develop WebsiteSpark to distribute knowledge and information to businesses. It
also plans to launch a virtual IT classroom in April.
Moreover, the park is also encouraging the establishment of private-sector business alliances to
set up software parks in various locations, such as in the Cyber World building on
Ratchadaphisek Road in Bangkok and Korat Software City, in Nakhon Ratchasima province.
Suvipa said Software Park Thailand aimed to promote the use of locally-developed software
and technology to increase productivity in the tourism, healthcare and foods industries. It will
also urge businesses using locally-developed products to adopt digital marketing and Green IT,
helping to create what it sees as a "win-win supply chain" and a "smart IT ecosystem".
To help local software firms to enter international markets, the park will cooperate with the
Office of Small and Medium Enterprises Promotion (OSMEP) to support a delegation from 16
local software companies on a visit to Korea to promote their digital content and mobile
applications. It will also create networking activities between Thai software companies and
Korea's National IT Industry Promotion Agency (NIPA).
Suvipa said growth in Thailand's digital-content industry was crucial, especially in the areas of
e-learning, animation, games, Web-based applications, computer graphics, interactive
applications and visual effects.
The global digital-content industry was worth US$1,700 billion (Bt56.2 trillion) in 2009, and the
United States, England, Japan and Korea are the major players in the global market, she said.
-202-
TOT board to mull broadband
network-expansion project
The Nation
Published on January 6, 2010
The TOT board on Friday will consider whether the state agency should go
ahead with the controversial broadband network-expansion project worth
about Bt3 billion.
TOT chairman Teravuti Boonyasopon yesterday said the board would call in the committee
tasked with holding the e-auction to procure the network, following an allegation that one of
the bid winners had failed to submit all the necessary documents within the deadline.
The board will also examine the committee's videotape of the bidders' document-submission
process, as well as ask the panel why the winning bids were slightly lower than the median
price.
"We will ask the committee whether the e-auction results should be cancelled. We will also
consult the legal department on whether, should we decide to cancel the auction results, this
will prompt a lawsuit against TOT from any parties that might be affected by the decision," he
added.
TOT president Varut Suvakorn recently said the Information and Communications Technology
Ministry had written to Teravuti, stating that TOT should handle the project with the utmost
transparency and good governance.
The ministry added that whether or not TOT decided to proceed with the project, it would have
to come up with a valid explanation for its decision.
TFM, JRT-JRW and Hi-tech Marubeni all won the TOT's e-auction in November to supply multiservice access node equipment for 577,000 broadband Internet and fibre-optic network ports to
be installed nationwide.
Companies disqualified from participating reportedly alleged that the process lacked
transparency.
TOT has earmarked Bt3.04 billion for the project, which is divided into four zones, the first two
of which are in greater Bangkok.
Five consortia purchased bidding documents, but only JRT-JRW, TFM and Hi-Tech Marubeni
qualified to participate in the e-auction.
-203-
Hi-Tech Marubeni won Zones 1 and 2. For Zone 1, it quoted Bt570 million, less than the median
price of Bt573 million, while for Zone 2 it quoted Bt552 million, below the median price of Bt554
million.
JRT-JRW won Zone 3, quoting Bt832.5 million, less than the median price of Bt834.9 million.
TFM won Zone 4, quoting Bt1.076 billion, below the median price of Bt1.078 billion.
ICT Minister Ranongruk Suwanchawee yesterday said the Cabinet had approved an
extension of the period in which TOT could use the broadband network project's budget by
another year. The budget was originally earmarked for 2008-09.
She said TOT now had to submit its decision on the project to Prime Minister Abhisit Vejjajiva
within a month.
Data-interception technology sparks privacy vs
safety arguments
Bangkok Post
Published on January 27, 2010
Experts have raised concerns over whether using Sniffer software to resolve suspicious internet
activity violates the Computer-related Crime Act B.E. 2550.
The ICT Ministry considers Sniffer to be one method in the cabinet's resolution to reduce the
piracy of intellectual property in Thailand. Currently, the working group is comprised of the ICT
Ministry, National Telecommunication Commission of Thailand, Department of Intellectual
Property, Department of Special Investigation, Royal Thai Police and Thai e-Commerce
Association.
However, there are objections to Sniffer in the cyber community to due to concerns it will
violate their privacy, including an official "Thailand No Sniffer" Facebook group.
Ajin Jirachiefpattana, Executive Director, ICT Industry Promotion Bureau, said there is a plan to
ask internet service providers to implement Sniffer to intercept all data traffic for analysing the
transfer of potentially suspicious data.
Using Sniffer to intercept data in the public internet is similar to CCTV in public areas in that it
aids the police in their attempts to create and maintain safer environments. Sniffer offers a
proactive way to identify and monitor suspicious websites showing unusual traffic patterns.
Under the current system, the authority has to ask for court approval to take down suspicious
sites, which it more of a reactive approach.
-204-
However, using this technology requires co-operation from ISPs to set up Sniffer at their
gateway, and the ICT Ministry has to ask the NTC for help in issue policy mandates to compel
ISPs under their license to act on this.
"The ICT Ministry has a 120-million-baht budget for technology investment to correctly and
analyse internet data which may harm national security, but this money cannot be put to use if
we cannot use Sniffer," said Ajin.
Morakot Kulathamyotin, chair of the Thai Internet Association, said the association still has not
been formally acknowledged by the ICT Minister, although as a commercial company they do
everything to comply with the law.
In terms of technical perspective, there is a big barrier to establishing sufficient machine
capacity to monitor and store all data traffic without slowing down network speed.
"You could think of using Sniffer as similar to setting up police checkpoints on the roads, which
makes traffic slow down," said Morakot.
She continued that normal procedure is for police to apply for search warrants once they
suspect a website of publishing illegal content, although logistically it is impossible to search
every suspect's address. They must also obtain court orders before they can block websites.
ISPs do already co-operate in these efforts under the Computer-related Crime Act and
Securities and Exchange Act.
Sujate Jantarang, President, Mahanakorn University of Technology, who is a law and technology
expert who previously worked in revising the Computer-related Crime Act law, said if the ICT
Ministry used Sniffer or other data-interception technology, the government would be in
violation of the Computer Related Crime Act B.E. 2550, section 8.
This is because if data which is not for public use is intercepted and sent into the computer
system, the government action will be deemed to have acted illegally.
"There needs to be a balance of freedom and duty. If we are comparing Sniffer with CCTV, then
consider that CCTV should only be used in front of the house and is now allowed to zoom inside
the house, as that would violate privacy," said Sujate.
"Any misuse of private data, especially banking information, could damage Thailand reputation
and economy.
"Today's process is already quick to enforce, because the court can issue warrants in 24 hours,"
he emphasised.
A security expert source said other countries the United States also uses the lawful interception
model in its Communications Assistance for Law Enforcement Act (CALEA) , and makes clear
that telecommunications carriers have a duty to co-operate in the interception of
communications for law enforcement purposes.
-205-
CALEA's purpose is to enhance the ability of law enforcement and intelligence agencies to
conduct electronic surveillance by requiring that telecommunications carriers and manufacturers
of telecommunications equipment modify and design their equipment, facilities, and services to
ensure that they have built-in surveillance capabilities.
However, use of technology which can see details of all data inside the network should only be
done on a case-by-case basis because misuse of this technology will violate data privacy. This is
especially a concern for personal financial transactions.
For example, in the physical world, if police suspect a criminal is residing in a condominium, the
police need a search warrant to target that specific resident because cannot search everybody
in the building. Similarly, in the cyber world, police can ask to intercept only the data required
to collect evidence against a particular suspect.
"In the wrong hands, this technology could be dangerous, as businesses and political parties
could use it to monitor their rivals," the source said.
Meanwhile Prasit Prapinmongkolkarn, Commissioner, National Telecommunications Commission,
said the proposal to compel ISPs to implement Sniffer is outside of the NTC's authority.
"This does not involve the NTC because if we do something that is later overruled, there is the
possibility that the NTC could be sued for using improper power," he concluded.
-206-
2010 February Report
Ministry to set up professional institute
The Nation
Published on February 4, 2010
Asean-wide standards to be set for ICT workers
An ICT Professional Institute is to be set up by the Information and Communications Technology Ministry and the
Office of the Civil Service Commission, with the aim of enhancing and developing professional standards in the local
industry.
It is hoped that by promoting international standards of professionalism and expertise, the institute will serve the
human resources needs of the ICT industry in both the government and private sectors.
The executive director of the ICT Ministry's Policy and Strategy Bureau, Methini Thepmani, said the ministry would
submit draft plans for the ICT Professional Institute for Cabinet approval before the end of this year.
"The ICT Professional Institute project is part of the Second Thailand Information and Communications Technology
Master Plan for 2009 to 2013. It is related to the development of ICT personal to transform Thailand into a
knowledge- and innovation-based society with an economy that is sustainable and stable," she said.
Methini said the ministry would fix ICT professional skills standards within an Asean framework, enabling the transfer
of human resources between member countries of the region. It aimed to raise local standards to international level,
allowing an interchange of personnel at the same levels within Asean, within five years.
"The ICT-skills standards will benefit all Asean member countries because all ICT workforces in the region will have
the same qualifications up to international standards and ICT industries will have personnel qualified for national and
worldwide competitiveness," she said.
The framework will provide for the establishment of a regional mechanism for promoting ICT certification programmes
and cross-certification. Mutual Recognition Arrangements will be made for qualification in IT professional skills.
In its first step, Thailand plans to develop the skills standards of ICT professionals in three areas: systems analysis
specialists, IT security and ICT project managers. As a result, these professionals will have skills and qualifications
comparable with those of ICT professionals anywhere in the world, and certification able to be used and recognised
in the pursuit of business or professional advancement.
Methini said her bureau was also working with the TOT Academy to develop pilot courses in network security, ICT
security and network engineering to help train government officers.
"Thailand's professional standards in ICT skills will be comparable with those anywhere in the world. These standards
will also help the education sector to provide training courses for specialists whose training will measure up to the
requirements of business and industry," she said.
Meanwhile, the bureau is planning to set up an ICT Council that will represent the private sector in policy coordination
and collaboration with the public sector in advancing ICT policies and measures. The council will provide ICT
certificates to developers and experts who achieve the new professional standards. It will also provide IT security
tests for officers working on the Government Information Network (GIN). The network will need about 4,000 officers
with IT-security standards and certification around the country.
-207-
Methini said the new ICT skills standards would also serve as guidelines to help companies adopt a strategic
approach to the hiring and training of professionals within their organisations.
She said the international professional standards currently being developed by her bureau would enhance
Thailand's competitiveness in outsourcing software and services and exporting software to international
markets.
Digital-content scheme launched
The Nation
Published on February 16, 2010
The Digital Media Asia 2010 (DMA 2010) scheme was launched last week with the aim of
driving Thailand to become the hub of the digital-content industry in the Asia-Pacific region
within the next three years.
Speaking at the launch, Prime Minister Abhisit Vejjajiva said the scheme was part of the government's creativeeconomy policy and a vital project to drive Thailand's digital content into overseas markets and to attract foreign
investment to the country.
"Digital content is an important industry and the government is concern about it. As a flagship project, DMA 2010 is
supported by a grant of Bt200 million from the government's Thai Khemkhaeng stimulus package. We hope that
Thailand will become the hub of digital-content development in this region within the next three years," he said.
Thailand's digital-content industry is quite small when compared to the global market. But with the readiness of
government support, the engagement of the private sector and the creativity of Thai people, it will not be too difficult
to encourage Thailand to gain a greater market share in the global digital-content industry, Abhisit said.
Software Industry Promotion Agency (Sipa) president Jeerasak Pongpisanupichit said there were 10 main projects
under the DMA 2010 scheme, in four main categories: animation, games, movies and music. These will be kicked off
throughout this year.
Sipa's role is to develop the country's software technology and human resources for information-technology industries,
enabling Thailand to become the regional hub of an Asia-wide creative economy in three to five years, he said.
Activities under DMA 2010 include Cyber Games Asia 2010, Toy and Comic Expo Asia 2010, Animation Youth
Festival Asia, Asian Business Matching for a Creative Economy, Film Expo Asia, Asia Music Festival 2010,
Asia Animation Awards; Asia Game Awards, Asia Music Awards, Venture-Capital Forum Asia, Animation and
Computer Graphics ASIA Expo, Professional Game Training Asia and Professional Animation Training Asia.
Data law draft raises fears over user privacy
Legal experts warn against abuse of power
Bangkok Post
Published on February 24, 2010
Law experts have raised criticisms of Thailand's Data Protection Law draft, saying that there are several
issues requiring amendment, especially concerns over abuse of power.
As it stands, the draft does not allow for citizens to sue the Government, and critics also contend that the
data privacy committee should be an independent body, not comprised of members of Government
authorities.
-208-
Thailand is in the final stages of consultation on its draft privacy legislation which has already approved
by the Council of State and is being processed to the congress. Also, as an Asean member country,
Thailand shares a commitment to harmonise its data protection laws by 2015.
Dhiraphol Suwanprateep, partner at Baker & McKenzie, said Section 5 (2) of the draft makes exception in
cases that collect data for personal use, but there is a need to seek approval from data owners when
collecting data and to inform them of the purpose of usage.
Furthermore, the law should ensure that data is collected in an appropriate manner, otherwise it would
be inadmissible as evidence in court.
However, while there may still be some concerns over this law, it is still necessary as there are numerous
data privacy threats in existence, such as the sale of personal information to businesses or criminals.
But the harmonisation of the law is essential for international business, as multinational companies would
be unlikely to send transfer data if the destination country does not have equal privacy standards to their
own. This would result in Thailand losing business opportunities in business process outsourcing.
Citizens versus Government
Paiboon Amonpinyokeat, founder of the Bangkok-based P&P Law Firm, said there are many concerns
with this draft, especially as it does not allow citizens to sue the Government if their privacy is violated.
Paiboon compared this with the UK, US and EU laws, which allow citizens to take legal action if
Governments use, reveal or amend their data without permission.
Section 5 of the draft indicates that the law does not cover the Government under the Official
Information Act (OIA), which might cover inappropriate use of personal data. This, he said, is contrary to
international standards.
In addition, the draft also indicates exceptions for individuals or commercial businesses to collect data for
private use or internal business use only. This also contrasts with international principle. And there is no
enforcement in the case that violate the Code of Ethics, which also differs from international law.
The law concept refers to other countries' laws, such as PIPEDA (Personal Information Protection and
Electronic Document Act) from Canada.
Paiboon suggests that the Government should consider following the model of the UK's Data Protection
Act of 1998 or The First Amendment of the USA.
The UK's model covers data privacy from all angles, ranging from daily life to business and Internet use,
for example protection from spammers
Call for independent committee
Paiboon continued that in principle, the data privacy committee should be independent and separate from
Government control, as Section 7 of the draft allows the Prime Minister to regulate the committee.
Furthermore, it is suggested that committee members should comprise of law and judgement figures or
members of the Office of the Attorney General, and representative from the Human Rights Commission
contend this help to protect the abuse of power.
-209-
Dhiraphol added that the data privacy committee should be comprised of independent representatives to
protect against government abuse of power and help them to use personal data more easily and legally.
This is similar to the view expressed by Sawatree Suksri, of the Criminal Information Law Faculty of
Thammasat University, who hosted a seminar titled "Online Watching: What is Random, Who is at Risk?"
in conjunction with iLaw and ThaiNetizen.
The concern is that a data privacy committee dominated by Government representatives would focus
more on control than protection.
Paiboon continued that, according to Section 19 (4), there can be exceptions to the requirement to
secure approval from the data owner to allow for the investigation of a crime. The same section (6), also
empowers the data protection committee to announce exceptions in cases when a business cannot audit
its data usage.
Section 25-30 relates to further exceptions but Paiboon warns against granting powers that are too broad
to the data protection committee in case they are used in an inappropriate manner or result in abuse of
power.
Moreover, the power of the data privacy committee in the enforcement of fines or other legal action, as
in Section 53 , under normal practice would only be ruled by the court.
Paiboon also raised concerns over problems with the enforcement of this law, because normally other
data privacy laws do not allow for the signing of contract agreements, but Section 16 of this draft makes
exceptions to this.
Section 30 mentions a "wide range" for Cross Border Data Transfer, but under normal practice this range
should be more clearly defined in terms of minimum measurements of data that can be revealed and
what can be transmitted on the Internet.
Sniffer increases privacy awareness
Sawatree continued that the ICT ministry plans to use Sniffer to help reduce Internet piracy by identifying
suspects through data-interception techniques; although this brings with it worries about the violation of
Internet privacy for ordinary users.
There are already many existing threats to data privacy, such as cookies, web trackers, viruses, and so
on.
"The important thing is that Thai people are still not aware of how important data privacy is, because
when it is compromised, it is not a tangible event like when someone breaks into your house or opens
the door without your permission."
Sawatree added that with current overwhelming amounts of data transfer, it is perhaps inevitable that
users expose themselves to privacy risks. This can be difficult to control but users should never be
complacent because there is a black market to sell personal data.
Unfortunately, Thailand still does not have a data privacy law which at the same time protects against
Government abuse of power. A balance needs to be found between identifying threats and intervening
against them, while at the same time continuing to protect data privacy.
Raise concerns with Human Rights
-210-
Sarinee Achavanuntakul, a Thai-Netizen committee member, said the group will co-ordinate with iLaw to
discuss their concerns with National Human Rights Commission of Thailand about the data privacy act
draft. Their aim is to create a more independent data privacy committee.
Sarinee says that if there is to be exceptions in this law for national security issues, the Government
should clearly define its data-interception policy and clarify which Government agencies are allowed to
intervene.
Thongchai Sangsiri, Director, Center for Computer Forensics at the Information Communication
Technology ministry, said the in the same seminar that normally, the data privacy law will be issued
before the Computer-related Crime Act.
However, in Thailand, the Computer-related Crime Act does not cover enforcement so as not to violate
personal data online.
He added: "There is no concrete plan to use Sniffer right now. Only Internet service providers keep log
files, as directed by the Computer-related Crime Act."
Surpasorn Rungrojwutikul, Legal Manager at True Corporation, said the National Telecommunication
Commission (NTC) licence illustrates the role of the service provider in protecting personal data.
"Currently, when the Government needs us to co-operate in blocking or closing a website, or when it
needs the IP address of a user, we will wait for a court order to take action,"she said.
IDC issues positive figures
Data services drive telecom market
Bangkok Post
Published on February 17, 2010
Fierce competition and concern over costs will drive enterprises to continue spending on IT, pushing
single-digit market growth. Data services as well as social media for smart phones will drive the telecom
market, which is expected to grow if 3G is fully implemented, according to the top 10 ICT trend
predictions for Thailand from IDC.
-211-
Attaphon Satidkanitkul, Asean Senior Analyst for IT and Business Services, said in 2010 the IT market,
which covers hardware, software and services, will grow at a rate of 6.8 percent, compared to 1 percent
growth in 2009.
This year should show a rebound of the market pushed by the country's economic recovery and fuelled
by vertical sectors such as financial markets and communications, which are all highly competitive, while
the government will be the key IT spender. Moreover, the consumer sector will contribute up to 35
percent of Thailand's overall spending.
"The economic crisis in 2009 brought several challenges to the business world, resulting in both
enterprises and consumers having concerns about IT spending. This resulted in Thailand's IT spending
growing by only a single digit for the first time and will continue until 2011, when it is expected to grow
by 9.5 percent and the local political situation still plays a significant role in Thailand's economic
recovery," Attaphon said.
He said that this year will see continuing cost-cutting and cost-controls by many organisations that has
made IDC see both operators and enterprises transform their spending orientation from being capital
expenditure (Capex)-intensive to operational expenditure (Opex)-intensive.
This will lead enterprises to use more outsourcing services, especially in managed niche or specialised
services, especially in financial banking, insurance and manufacturing. This will also drive the IT service
segment to grow by two digits, compared with hardware and software which will see single-digit growth.
In addition, telecom service providers (TSPs) will actively expand services offered in the IT services arena
and compete with IT service providers (ITSPs) directly. TSPs are becoming better equipped at providing
managed services, various hosting services and outsourcing for networks and desktops as well as
business processes. In 2010, IDC expects TSPs to see major wins related to provisioning of managed IT
services.
Moreover, the need to lower Capex but continuously improve business services will push enterprises to
seriously consider adopting cloud computing. The lower risk of in-house infrastructure investment and
flexible pricing models will attract the enterprise segment. Most of the projects will be initiated for private
clouds, such as email and collaborations and sales.
The readiness of telecommunication service providers' infrastructure and intent to find new sources of
revenue will push service providers to offer this service to enterprises.
Attaphon added that security was one of the areas least affected by the financial turmoil in 2009, as
enterprises continued to give high priority to protecting data and possible weak links across the
organisation. IDC believes that 2010 will see a bigger traction of security as a service among enterprises
and SMBs, given that the country is still on the up-trend when it comes to compliance directives to
increase competitiveness.
There will be significant inroads in security and vulnerability management (SVM) and fundamental
investments in secure content and threat-management. In addition, with the ever increasing adoption
and popularity of social networking sites like Facebook and Twitter in 2009, security concerns will
continue to rise in order to protect the privacy of users.
Moreover, IDC also sees that social-media marketing has become a key medium to target a wider
audience through existing social networking sites and online communities. In Thailand, the impact of this
concept is positive, drawing attention from banking, retail and the hospitality industries, allowing straight
communication with consumers for service enhancements.
-212-
In 2010 it will attract more businesses to social-media technology as a marketing tool to interact with
respective audiences. Social networks like Twitter and Facebook as well as sites like YouTube, Flickr and
Wayn will become prominent channels for this.
Negative growth for telecom spending
Worajate Chareoennish, analyst at IDC, said that in the telecom sector, Thailand is the only country in
Southeast Asia that still hasn't issued 3G commercial licenses. The market will grow at conservative levels
without 3G.
In 2010, Thailand's telecom revenue will be worth $5.6 billion, which is still negative growth at 0.7
percent but better than the previous year's growth, which was minus 2 percent.
The industry experienced minus growth over the past three years due to the decline of voice revenue for
operators from high competition and voice revenue still remains a large source of revenue for carriers.
However, data services are helping to drive the growth of the industry. IDC sees the growth of data
service revenue at 12.7 percent compared to 2009.
There is a similar trend throughout the Southeast Asian region, where mobile data will lead to a projected
13 percent revenue expansion, fuelled by aggressive competition, wider services selection and strong
demand for services such as mobile Internet and a host of applications. Growth will be highest for
Vietnam and Indonesia at 15 percent and 13 percent year-on-year, respectively.
Moreover, IDC also sees that mobile broadband adoption growth in Southeast Asia will reach its highest
point at close to 80 percent in 2010 due to declining service rates from service providers revamping
contract plans and making pre-paid options available in some markets. The falling price of devices that
support mobility such as notebooks, mini-notebooks and smart phones and the continued roll-out of
HSDPA/HSPA and WiMAX-based stations in Southeast Asian countries will drive new subscriptions.
Universal serial bus (USB) dongle-based broadband services operating on 3G/HSDPA technology will be
the prevailing mobile broadband flavour in the region.
-213-
2010 March Report
FIRST WIMAX TRIALS
Wireless broadband comes to Mae Hong Son
The Nation
Published on March 22, 2010
Remote province enters the IT mainstream
Within the next few months, the digital divide will disappear in one of Thailand's most remote provinces, Mae Hong
Son.
The small, tranquil province, all but cut off behind the mountains of northern Thailand, is about to get one of the
country's first WiMax wireless broadband services, giving local access to the Internet, online learning and video
conferencing with quality equaling that of fibre-optic connections in Bangkok.
The so-called WiMax IT Valley Project is a collaborative effort involving the National Electronics and Computer
Technology Centre (Nectec) and the Japan International Cooperation Agency (Jica).
It is not a commercial WiMax service, but one of two current trials of the technology in Thailand. The other involves
the deployment of a Cisco WiMax network by private telecom company TT&T at Mae Fah Luang University, also in
the mountainous North.
WiMax stands for Worldwide Interoperability for Microwave Access. Although the National Telecommunication
Commission (NTC) has authorised the trials, it has not yet issued licences for commercial WiMax operations.
The Mae Hong Son project involves the installation of four WiMax base stations and WiMax Clients, or points of
access - called customer-premises equipment (CPEs) - at 45 sites throughout three main districts: Pai, Muang Mae
Hong Son and Mae Sariang.
The network and all its equipment will be ready for use in May. However, the project will be officially kicked off on
Sunday by Her Royal Highness Princess Maha Chakri Sirindhorn at NAC2010 - the annual conference of Nectec's
parent body, the National Science and Technology Development Agency (NSTDA). The project's official opening will
be broadcast live through the WiMax network in Mae Hong Son.
The IT Valley Project has its origins in commemorations of His Majesty the King's 80th birthday. It is a humanresources development scheme involving the use of information technology to vitalise rural communities.
Project leader Kitti Wongthavarawat, a Nectec researcher, said the main purpose was to bring high-speed Internet
access to people and students in Mae Hong Son, where the mountainous topography rules out fibre-optic networks.
"As a first step, we have installed the WiMax equipment supplied by Jica in Muang district. This will be ready for use
in May, with one base station and two WiMax clients - one at the Provincial Administration office and the other at Mae
Hong Son Suksa School. We will install more and more until we complete the whole project by the end of this year,"
Kitti said.
Jica has provided all the WiMax equipment for the project, worth Bt90 million. It has also arranged for the transfer of
WiMax technologies to Nectec in order to help Thailand develop its own WiMax equipment.
Kitti said that as well as implementing the WiMax network, Nectec would deploy applications to run on WiMax,
including e-learning for students and video conferencing for government officials.
"The mountains of Mae Hong Son are an obstacle for students and people, making it difficult to travel for studies and
meetings. They waste a lot of time and travel expenses performing their daily activities. WiMax technology will make
their routine activities easier," he said.
Following the installation of the network in Muang Mae Hong Son, Nectec will proceed to install equipment in the
remaining districts.
At the same time, it is developing its own WiMax Client - the equipment installed in customers' premises to provide
points of access to the network. A prototype is being refined and a new version is expected to be ready by the end of
this year.
-214-
"We want to increase the number of access points to more than the 45 that are provided under the project." Kitti said.
"WiMax in this project is under the IEEE 802.16e standard, and although there are WiMax Clients commercially
available with this standard, they are not available in Thailand."
As well as implementing the network and developing hardware, Kitti also said that Nectec, as Jica's local partner,
would train people in Mae Hong Son to maintain the system and train teachers to develop and distribute courseware
through e-learning platforms over the WiMax network.
"Eventually, local people have to maintain and utilize this technology on their own. That is our aim," Kitti said. "In the
future, they might add on a Wi-Fi service for tourists, because Mae Hong Son is one of the most attractive tourist
places in Thailand."
SOFTWARE INDUSTRY
SME campaign to boost local IT firms
The Nation
Published on March 26, 2010
Successful delegation to Korea, Japan
Government agencies have begun a drive to encourage small- and medium-sized enterprises (SMEs) throughout
Thailand to adopt information technology to improve their businesses processes, lift productivity and expand their
trade both locally and overseas.
The campaign lends simultaneous support to the local software industry, with trade missions seeking overseas
business and local opportunities to develop software as a service to SMEs.
The Office of Small and Medium Enterprise Promotion (Osmep) aims to create a new business ecosystem for SMEs
this year that will boost their capacity to support the government's Thai Khemkhaeng project. At the same time, it is
promoting the local IT industry in domestic and international markets.
The director of Osmep's SME Promotional Scheme Development Department, Wachira Kaewkor, said the state
agency had created a strategy for helping SMEs to enter international markets. It was called SME Capacity Building:
Win for International Markets.
Moreover, Osmep has joined Software Park Thailand in promoting local IT and software companies in Korea and
Japan over the past few months, and an IT-industry business delegation to those countries has found outsourcing
orders and business matches with which to expand.
"I think the cooperative effort that took local IT and software companies to Korea and Japan was very successful for
business, because the companies have been able to create potential opportunities in these markets through business
matching and finding business partners and outsourcing work," Wachira said.
Software Park Thailand's director Suwipa Wanasathop confirmed the success of the business development
delegation to Korea and Japan. The 16 Thai IT and software companies and three universities that joined the
delegation have been able to negotiate partnerships among themselves as well as finding international business
partners. They have been able to make 58 business matches, creating potential revenue of about Bt29.6 million and
adding value during negotiation of about Bt64 million.
Jirapas Daomanop, marketing manager of Jasumedia, one of the companies taking part in the delegation to Korea
and Japan, said support from government agencies had been very useful to local software and IT companies in
looking for business partners and business matches in international markets. The company is negotiating with
international business partners to distribute its software in Korea, Japan, China and Vietnam. It expects to conclude a
global distribution deal before the end of this year.
The director of the Industry Ministry's Industrial Promotion Department, Vatee Phiravaranuphong, said his department
was working through the existing Enhancing SMEs Competitiveness through IT (ECIT) project to create business
opportunities and raise the productivity of SMEs. The project emphasizes the use of IT to improve performance,
develop new products and services and create opportunities.
"The ECIT project will encourage SMEs to use local software and information technology to manage their business
processes through Web-based applications accessed via the Internet at affordable costs," Vatee said.
-215-
The department is also developing an e-marketplace so that SMEs are able to market their products via an online
channel at www.thaitechno.net. It expected that 1,000 SMEs will be selling their products via this website before the
end of this year.
Meanwhile, the department is urging local software companies to develop enterprise resource planning (ERP)
software to support SMEs by offering software as a service or cloud-computing applications so that SMEs will be able
to access management and business-process software over the Internet and pay for these services according to
demand. The department is also offering to help pay for SMEs using software and IT services to support and manage
their business processes.
Vatee said there were now nine software companies in Thailand developing ERP software to support SMEs. Last
year, more than 90 per cent of SMEs were using IT to manage their business processes and reduce costs. The
department believes that the three-year ECIT project will lead 400 SMEs to use IT and software services via cloud
computing and individual software packages, encouraging them to use local software and boost the software industry
as a whole, he said.
Osmep said recently that Thailand had 2.85 million SMEs, up from 2.79 million last year. They were expected to
generate revenue of Bt6.41 trillion in 2010, a 3.29-per-cent increase over Bt6.21 trillion in 2009.
Online ad spending grows sharply
The Nation
Published on March 30, 2010
The boom in online social media is expected to lead to an increase of more than 30 per cent in onlineadvertising spending this year.
The increasing number of people engaged in the social networks and more time being spent online by Internet users
are two main factors being used to convince marketers to spend more on online advertising, according to marketing
agencies.
The managing director of online advertising agency TopSpace, Kasamart Neerapatama, forecast a 30-per-cent
increase in spending on online advertising in 2010. He named three factors responsible for this: the increasing
number of social-media users; the increasing total number of Internet users; and the Fifa World Cup.
TopSpace, which oversees online media for top websites including Sanook.com, Hi5.com, Mcot.net and Yahoo.com,
claims a 25- to 30-per-cent share of the total online-advertising market.
However, online advertising currently claims only 1 or 2 per cent of total advertising spending.
"Seventy-five per cent of our revenue comes from online advertising, while 25 per cent comes from our consumers,"
Kasamart said. "This year, TopSpace's revenue is expected to increase by 30 per cent. Last year, Hi5's revenue had
flat growth because Facebook.com was so popular that it pulled online-advertising spending away from our
customer's websites. This year, we think the online-adverting market as the whole will be vigorous."
The chief executive of interactive agency ThomasIdea, Uraiporn Cholsirirungskul, offered a similar opinion.
ThomasIdea provides online strategy consultancy and digital marketing services.
Uraiporn said the popularity of social media and the increasing time being spent online by Internet users was
attracting increased spending on online advertising. However, although online-advertising spending is growing rapidly,
it is still only about 2 per cent of total advertising spending, she said.
She admitted that the social-media phenomenon was one of the key factors attracting marketing spending. However,
she advised that digital marketing should cover every touch point, and not only social media.
Complete digital marketing should meet three main concerns: the brand on the corporate website, playing as the
company's virtual head office; the brand in an interactive campaign, as a tool to engage customers; and the brand on
the social media, as a viral-marketing tool.
"The social media in Thailand are currently in an initial stage, with many companies learning to adopt them as
marketing tools," Uraiporn said. "The social media seem to help companies to spend less for online advertising, but
they require dedicated time and effort, and that becomes a company operational cost as well."
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5.CICC からの海外向け情報発信「東京便り」
平成 20 年度より、送信を開始した「東京便り」であるが、これまで CICC の各種事業に
より構築したアジア諸国とネットワーク等の維持し、アジア諸国の関係機関に対する IT 推
進上で有益な日本の IT に関わる情報提供の強化を目的としている。
IT に関するトピックスに関する新聞、IT 関連雑誌の内容を冒頭で紹介し、続けて、海外
IT 関係者にとって日本の最新 IT 状況がわかる英文サイトの URL を掲載した。
平成 21 年度も、2 ヵ月に 1 回の頻度で第 5 号から第 10 号まで海外へ送信した。
第 5 号送信
平成 21 年 4 月 10 日
第 6 号送信
平成 21 年 6 月 5 日
第 7 号送信
平成 21 年 8 月 7 日
第 8 号送信
平成 21 年 10 月 9 日
第 9 号送信
平成 21 年 12 月 4 日
第 10 号送信
平成 21 年 2 月 5 日
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―非 売 品―
禁無断転載
平成21年度
アジア電子情報通信基盤整備に向けた
情報収集・整備報告書
発 行 平成 22 年 3 月
編集・発行 財団法人 国際情報化協力センター
〒112-0002
東京都文京区小石川 2-22-2 和順ビル2F
電話 03-5805-1711
印 刷 株式会社 三州社
〒105-0012
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