ナノフォスナノテクノロジーのパイオニア安全データシート DeSalin® T １．製品及び会社情報製品名：DeSalin® T 用途：大理石、花崗岩の表面についた有機物汚れを落とす洗浄剤会社：ナノフォス SA ギリシャアッティカ 19500 ラヴリオラヴリオ・サイエンス・アンド・テクノロジー・パーク私書箱５１９ www.NanoPhos.com 連絡先： +30 22920 69312 +30 22920 69303 （ファックス）緊急時連絡先：+30 22920 [email protected] ２．危険有害性指令 67/548/EEC および 1999/45/EC に基づく分類：分類：Xn 有害危険有害性項目： R22: 飲み込んだ場合、有害性がある R41: 目に重篤な損傷の危険性がある安全性項目： S1/2:施錠して、子供の手の届かない場所に保管する S26: 眼に入った場合、直ちに多量の水で洗い流し、医師の診察を受ける S36/37：適切な保護服、保護手袋を着用する S39：適切な保護眼鏡/保護面を着用する３．組成及び成分情報化学特性：透明の過酸化水素溶液有害成分：名称 CAS 番号 EINECS 番号濃度分類過酸化水素４．応急措置目に入った場合：目に入った場合、直ちに 15 分以上、多量の水ですすぐこと。指先で瞼を軽く押し上げ、瞼の裏側もしっかりすすぐこと。直ちに医師の診察を受けること。皮膚に付着した場合：直ちに多量の水で洗うこと。製剤が付着した衣類を脱ぐこと。吸入した場合：空気の新鮮な場所へ移動し、休息すること。呼吸が困難な場合、医師の診察を受けること。飲み込んだ場合：多量の水を飲むこと。無理に吐かせないこと。直ちに医師の診察を受けること。５．火災時の措置適切な消火剤：二酸化炭素、泡、乾燥粉末、水噴霧。火気にさらされた容器の冷却のため水を使用できる。不適切な消火剤：情報なし消火作業中の危険性：過酸化水素の発熱分解により発生する酸素は、燃焼を促進する可能性がある。酸化混合物により燃料発火を引き起こす可能性がある。特別な防護用具と手順：自給式呼吸器と防護服を着用のこと。鎮火後も、放水により容器の温度を十分に下げること。現場の緊急時対策に応じて、避難や現場封鎖が必要かどうか判断のこと。有害燃焼生成物：情報なし６．漏出時の措置人体に対する注意事項：適切な保護具を着用すること。環境保護のための注意事項：砂、土など適切な障害物を使って、下水管、水路、河川への流出を阻止すること。除去方法：現場の緊急時対策に応じて、避難や現場封鎖が必要かどうか判断のこと。大量にこぼれた場合、帯状の物で囲うなどして、広がらないようにすること。モップや吸収材でふき取るか吸い取り、蓋つきの容器に回収する。７．取扱い及び保管上の注意安全な取扱いのための注意：皮膚に付着したり、目に入らないようにすること。ガス状、霧状の製剤を吸い込まないこと。全体・局所換気を推奨する。噴霧場所では適切な換気装置を使用すること。熱源に近付けないこと。保管上の注意：乾燥した冷所に保管すること。強塩基性物質、強酸化物質、有機物質の近くに保管しないこと。熱源に近付けないこと。包装に適していない材料：金属製容器８．暴露防止及び人体の保護工学的制御：換気については、第 7 項を参照のこと（「取扱い及び保管上の注意」）有害成分に対する暴露防止： TLV （ACGIH-USA） 2001 TWA = 1 ppm TWA = 1.4 mg/m3 人体のための防護用具：呼吸保護：製品を大量に使用する場合、あるいは、閉鎖空間など、OEL(職業暴露限度)に迫るか超える可能性のある状況で使用する場合、適切な呼吸保護具を着用すること。スプレーなどにより噴霧が発生する可能性のある状況で製品を使用する場合、適切な呼吸装置を着用すること。手の保護：化学防護手袋を着用のこと。目の保護：安全ゴーグルを着用のこと。皮膚の保護：著しい皮膚接触が生じる可能性のある状況では、不浸透性オーバーオールを着用のこと。衛生措置：適正な産業衛生措置を実施すること。取扱い後、特に飲食や喫煙の前に手洗いのこと。環境暴露防止：第 6 項（「漏出時の措置」）、第 12 項（環境影響情報）を参照のこと。追加推奨事項：以上、室温での取り扱いに関する注意事項である。高温では使用しないこと。９．物理的及び化学的性質物理的状態：液体色：無色から淡黄色臭い：なし pH： 3-4 沸点： 108℃ 引火点：＞100℃（クローズドカップ）自動発火温度：＞100℃ 爆発の危険性：可燃性液体との併用または極度の高熱時のみ、危険性あり比重： 25℃で~1.1 g/cm‐３粘性： ~1.07 mPa.s 酸化性：あり１０．安定性及び反応性安定性：ガスをゆっくり放出する通常使用条件下では安定。避けるべき条件：熱／熱源、汚染避けるべき材料：酸、塩基、金属、金属塩類、還元剤、有機物質、可燃性物質危険有害な分解生成物：酸素１１．有害性情報急性毒性：経口：半数致死量 LD50、ラット、1,232 mg/kg 経皮：半数致死量 LD50、ウサギ、> 2,000 mg/kg 吸入：半数致死濃度 LC50、4 時間、ラット、2,000 mg/m3 吸入：0%致死濃度 LC0、1 時間、マウス、2,170 mg/m3 刺激性：ウサギ：刺激性（皮膚）マウス：呼吸器刺激性（50%呼吸数抑制濃度 RD50）、665 mg/m3 目に入った場合：腐食性に関連する毒性作用皮膚に付着した場合：腐食性に関連する毒性作用吸入した場合：腐食性に関連する毒性作用飲み込んだ場合：腐食性に関連する毒性作用１２．環境影響情報環境動態及び環境分布：簡単に水で希釈できる製剤で、完全に生物分解される。魚類、ファットヘッドミノー、半数致死濃度 LC50、96 時間、16.4 mg/l 魚類、ファットヘッドミノー、最大無影響濃度 NOEC、96 時間、5 mg/l 甲殻類、ミジンコ、半数影響濃度 EC50、48 時間、2.4 mg/l 甲殻類、ミジンコ、最大無影響濃度 NOEC、48 時間、1 mg/l 藻類、半数影響濃度 EC50、72－96 時間、淡水で 3.7-160 mg/l 藻類、Nitzchia closterium、半数影響濃度 EC50、72－96 時間、海水で 0.85 mg/l 生態毒性効果：水生生物に有害。ただし、以下の製品特性により、環境への危険性は限定的。i)生物蓄積なし、ii)非生物・生物分解性高い、iii）分解生成物（H2O と O2）の毒性なし。生物蓄積：生物蓄積の可能性はない。微生物分解性：何ら悪影響は予測されない。水処理施設への影響：バクテリアへの悪影響は予測されない。１３．廃棄上の注意製品の廃棄処分：現地の規制に従って廃棄処分すること。欧州廃棄物目録（European Waste Catalogue）によれば、廃棄物コード（Waste Codes）は製品別ではなく、用途別である。廃棄物コードは、できれば廃棄物処分当局との協議の上、利用者が指定すること。容器及び包装の廃棄処分：容器は再利用してもよい。現地の規制に従って廃棄処分すること。欧州廃棄物目録（European Waste Catalogue）によれば、廃棄物コード（Waste Codes）は製品別ではなく、用途別である。廃棄物コードは、できれば廃棄物処分当局との協議の上、利用者が指定すること。１４．輸送上の注意道路・鉄道輸送（ADR/RID）： ADR v.2009 UN 番号 2014 名称：過酸化水素、水溶液説明：過酸化水素の比率は 20%以上、60%以下分類：5.1 容器グループ：II 海上輸送（IMDG） UN 番号 2014 名称：過酸化水素、水溶液説明：過酸化水素の比率は 20%以上、60%以下分類：5.1 容器グループ：II EmS：F-H, S-Q １５．適用法令本混合剤は、指令 67/548/EEC および 1999/45/EC に基づいて分類された。安全データシートは、指令 453/2010/EC に従って作成した。本製品は、指令 648/2004/EC および 907/2006/EC に基づいて洗浄剤に分類される。オゾン層破壊化学物質：本製品にはオゾン層破壊化学物質は含まれない。本製品の生産段階においても、オゾン層破壊化学物質は使用していない。化学品安全性評価：該当なし。１６．その他の情報本製品安全データシートの受領者の責任において、本製品の使用、取扱い、処分など本製品に接触する可能性のある全員が本書記載の内容を十分に読み、理解するようにしてください。本安全データシート（Safety Data Sheet: SDS）に記載される情報及び指示事項はすべて、本 SDS に示す日付における科学知識及び技術知識の現状に基づいています。本 SDS の製品に欠陥があり、それが科学知識及び技術知識の現状では検出できない場合、ナノフォス SA は当該欠陥について何ら責任を負わないものとします。上述のとおり、本 SDS は、該当する欧州の法律に準拠して作成されています。欧州以外の国で本製品を購入する場合、準拠法が異なる可能性がありますので、製品が販売され、使用される国で適用される SDS を現地ナノフォス SA 納入業者から受領してください。同じ製品であっても、各国の順守要件の違いから、SDS の外見や内容が異なる場合もありますので、ご注意ください。何か質問がありましたら、ナノフォス SA までお問い合わせください。