UAE主要内外政動向 (除、ドバイ・北部首長国) (2010年4月23日~4

UAE主要内外政動向
(除、ドバイ・北部首長国)
(2010年4月23日~4月29日分当地報道取り纏め)
平成22年4月29日
在アラブ首長国連邦日本国大使館
1.要人往来
(1)当国要人の外国訪問
21日~
スルターン・シャルジャ首長が、訪日し、三重大学や金沢大学を訪問。文化や
23日
文明間の対話促進などに関し、大学関係者と意見交換。
24日
アブダッラー外相が、エストニアで開かれたNATO外相級会合に出席し、ア
フガニスタン情勢について協議。
25日
アブダッラー外相が、ラマッラを訪問し、アッバース大統領と会談。最新のパ
レスチナ情勢やこの問題におけるアラブ諸国間での協調などについて協議。
26日
アブダッラー外相が、シリアを訪問し、バッシャール大統領と会談。二国間関
係に関するハリーファ大統領のメッセージを伝えたほか、地域内の安定と安全
のためのアラブの協調について意見交換。
26日
アブダッラー外相が、ルクセンブルグで開かれた欧州・アラブ外相級非公式会
合に出席。
27日~
アブダッラー外相が、アテネを訪問し、ギリシャのパプーリアス大統領と会談
28日
したほか、ギリシャの暫定外相と両外相間の政治協議に関する覚書に調印。ま
た、28日にはパパンドレウ首相と会談し、二国間関係について協議。
(2)外国要人の当国訪問
23日~
ピレー国連人権高等弁務官が、湾岸諸国訪問の一環として当地を訪問し、ハリ
ーファ大統領、サイフ副首相兼内相、ゴバーシュ労働相、ダーヒリー司法相ら
と会談。ハリーファ大統領は、UAEが人権保護において国連機関と協力して
いくと述べたのに対し、ピレー国連人権高等弁務官は、UAEが外国人労働者
や女性の権利保護において進歩を果たしたことを賞賛。
25日
ルメイシーUAE連邦軍参謀総長が、当地を訪問したスイスのゴランソン最高
司令官と会談し、軍事分野での協力について協議。
26日
ガルガーシュ外務担当国務相が、当地を訪問したケニアのウェタングラ外相と
会談し、二国間の領事関係について協議。
26日~
UNESCOのボコバ事務局長が、当地を訪問し、26日にドバイでムハンマ
27日
ド副大統領兼首相(ドバイ首長)、27日にアブダビでムハンマド・アブダビ
皇太子、ガルガーシュ外務担当国務相、ナヒヤーン高等教育・科学研究相らと
1
会談し、途上国での教育支援や文化財の保護などについて意見交換。
27日
グバーシュ労働相が、当地を訪問したケニアの労働相と会談し、共通の利益に
関する問題や両国間の協力の促進の方途について協議。
27日
ハッサン保健相が、アジュマン首長国で訪問中の南アフリカ保健相と会談し、
医療分野での協力について協議。
27日
ムハンマド皇太子が、当地を訪問したマレーシアのペラク州皇太子と会談し、
両国の経済、投資関係について協議。
28日
カーシミー対外貿易相が、当地を訪問したニュージーランドの貿易相と会談
し、両国間の経済・貿易関係及びGCC・ニュージーランド間の自由貿易協定
の交渉状況などについて協議。
2.アブダビ王族の動向(除、要人往来、外政)
22日
ナヒヤーン高等教育・科学研究相が、アメリカのカリキュラムをもとに国際的
な教育を提供しているザーイド女子私立アカデミーの開校10周年の式典に
出席。
22日、
ファーティマ故ザーイド大統領夫人が、当地を訪問したトンガのサロテ王女と
25日
会談し、夕食会を主催。25日には、昼食会を主催。
22日
ハムダーン西部州知事(故ザーイド4男)が、西部州のミルファでガルビーア・
ウォーター・スポーツ・フェスティバルの開会式に出席。
24日
ムハンマド・アブダビ皇太子(故ザーイド3男)が、ムハンマド副大統領兼首
相とともに、ドバイに新しく建設されたメイダン競馬場を視察。タハヌーン東
部州知事、マンスール副首相兼大統領官房相(同13男)らが同行。
26日
ハリーファ大統領が、アブダビのハリーファ病院に入院中のサクル・ラアス・
ル・ハイマ首長を見舞う。ムハンマド皇太子、サイフ副首相兼内相(故ザーイ
ド9男)
、マンスール副首相兼大統領官房相らが同行。
26日
ムハンマド皇太子が、当地で開かれたアブダビ首長国の学校による柔術の大会
に出席。
26日
ナヒヤーン高等教育・科学研究相が、当地で開かれた第2回アナシー・ドキュ
メンタリー映画賞の表彰式に出席。
27日
マンスール副首相兼大統領官房相が、教育に関するハリーファ賞の表彰式に出
席。
27日
ファーティマ夫人が、自身が会長を務める家族開発財団の本部を訪れ、同財団
の新しいプロジェクトについて説明を受ける。
29日
ハリーファ大統領の指導に基づき、ハムダーン西部州知事が西部州の町サラに
400戸の住居を建設し、住民に提供するよう指示。
29日
サイフ副首相兼内相が、アブダビ警察に導入される応急処置用の新たな移動式
野外病院施設を視察。
2
3.外政(除、要人往来)
22日
UAEが、カイロでエジプトと民間航空と航空サービスにおける協力に関する
覚書に調印し、両国間の航空機の座席数増加に合意。
22日
ムッリー経済担当外相補佐官が、在UAEトルコ大使、ギリシャ大使とそれぞ
れ個別に会談し、両国間の投資などについて協議。
22日
クリントン元大統領が、米ABCテレビとのインタビューで、UAEが外国人
労働者や女性の権利保護に進歩を見せたと賞賛したと、当地国営通信WAMが
報道。
23日
韓国の李明博大統領が、アジア・太平洋メディアの幹部との会見において、当
地国営通信WAMの質問に答え、韓国とUAEの良好な関係やUAEの将来を
見据えた原子力政策を賞賛する旨述べる。
24日
ハリーファ大統領が、エジプトのムバラク大統領と電話会談し、二国間関係や
地域、国際情勢の現状について協議。
26日
ルーミー社会問題相が、在UAEスーダン大使と会談し、社会開発分野での協
力について協議。
28日
UAE外務省で、UAE・ケニア合同領事委員会が開催され、スルターン・ヌ
アイミーUAE外務省領事局長と在UAEケニア大使が、領事分野の関係につ
いて協議。また、ヌアイミー局長は、UAE人3名がケニアで拘束されたが、
王族関係者は本件には巻き込まれていないと一部報道を否定し、本件がケニア
の空港職員による不適切な対応によるもので、ケニア政府は本件につき既に謝
罪を行った旨、また最近の査証制限措置は、当国の関係当局により査証発給調
整の目的で採られているものでメディアの報道とは関係なく、UAE・ケニア
両国は本件につき協議中であるとの見解を、国営通信WAMを通じて発表。
28日
UAE外務省が、自国民へタイへの渡航を控えるよう呼びかけ。
4.政令・人事・機構改編
22日
ハムダーン西部州知事(兼アブダビ環境庁会長)が、来月31日までの魚の繁
殖期にアブダビ首長国のバダー、アラブ・ビヤ、サフィの市場での魚の取引を
禁止する政令を公布。
22日
ムハンマド皇太子が、アブダビ首長国の金融政策及び予算局設立に関する決議
を公布。
26日
ラーシド環境・水資源相が、口蹄疫発生のためナミビアからの羊などの偶蹄類
の肉の輸入を禁止する省令を公布。
26日
サイフ副首相兼内相が、警察幹部で作る評議会の設立に関する省令を公布。
27日
内務省が、人身売買に関する被害者の支援や法整備などに関する関係機関との
協調のための人身売買撲滅パネルを設立。
3
29日
ハリーファ大統領が、アブダビ商工会議所の新たな理事会メンバーを任命する
首長令を公布。
5.連邦国民評議会(FNC)の動向
特になし
6.その他国内政府機関等の動き
22日
ハッサン保健相が、UAE保健評議会を開催し、関係機関と保健分野のルール
や規制のあり方について協議。
22日
アブダビ教育評議会が、アブダビ首長国内の全ての公立学校に子どもの保健、
安全に関する査察を実施中。
22日
連邦原子力エネルギー公社(ENEC)が、原子力発電所の建設予定地にアブ
ダビ西部州のサウジ国境からおよそ75キロのブラカ(Braka)を選定し、連邦
原子力規制局(FANR)に申請するとともに、サイト準備許可申請書及び原
子力安全関連機器製造許可申請書を提出したと発表。
25日
ナヒヤーン高等教育・科学研究相とハッサン保健相が、北部首長国での看護士
数を増やすため、北部首長国の3つの大学において看護分野の学部プログラム
設立に関する覚書に調印。
25日
サービスに関する定例閣議が開催され、3ヶ月分の食糧備蓄を確保し、海外で
の農業投資を推進するなどとした食糧安全保障戦略に関する提案を承認。
27日
アブダビ市政庁が、アブダビのミナ地区の商店の安全や衛生に関する査察を行
う。
27日
マンスーリー経済相が、第7回経済調整協力委員会を主催し、産業発展政策な
どについて協議。
27日
ムハンマド皇太子が、アブダビ執行評議会の会合を開催し、応用技術学校の今
年の予算などを承認。
28日
環境・水資源省が、世界動物保健機構の最新の報告書に基づき、スペインから
の鶏肉及び鶏製品の禁輸の解除を発表。
28日
ハーミド皇太子府長官が、アブダビ執行委員会を開催し、アブダビ市政庁提出
の地震危険評価・監視システムなどに関するプロジェクトを承認。
7.国内外における国内人道支援機関の活動
25日
UAE対外援助調整事務所(OCFA)による2000年から2008年まで
のUAE全体(政府及び各種援助団体)での対外援助総額集計結果(暫定値)
が870億ドルであったと、当地英字紙ナショナルが報道。
25日
ハムダーン西部州知事兼UAE赤新月社が、自然災害には十分な準備と十分に
訓練された援助従事者が必要であると発言。
4
28日
UAE対外援助調整室が、各国ドナーや慈善団体を対象に、対外援助の透明性
や財政的な説明責任に関するワークショップを開催。
28日
アブダッラー外相が、エミレーツ財団の理事会を開催し、同財団のプロジェク
トや将来的な社会サービス計画について協議。
8.労働政策
特になし
9.治安情勢
25日
内務省が、今年第1四半期でアブダビ首長国及びシャルジャ首長国において、
合わせて1,094人のスポンサーから逃走した家政婦を逮捕したと発表。
25日
アル・アインの北50キロの砂漠に気球が墜落し、乗っていたフランス人とイ
ンド人あわせて2名が死亡。
27日
連邦最高裁が、テロ活動を支援したとして起訴されていたUAE人7人、アフ
ガン人1人に対して、このうちタリバンに資金援助を行ったなどしてUAE人
5人とアフガン人1人に対して懲役3~4年の判決を下す一方、残り2人のU
AE人については無罪の判決を下したと、当地英字紙各紙が報道。
10.その他
23日
イッティハード航空のジェームス・ホーガンCEOが、アイスランドの火山噴
火の影響で乱れていた運航があと5日で完全に回復し、今回の同航空会社の損
害が3000万ドルに達する見通しであると、国営通信WAMに対し述べる。
23日~
労働状況の务悪さから大使館やNGOが運営するシェルターに逃げ込み、保護
24日
されていたフィリピン人家政婦が、湾岸地域からおよそ600人(うちUAE
から113人)が大量帰国したと、当地英字紙ナショナルが報道。
25日
ザーイド大学の学生が、プラスチックのゴミ拾い(8時間以内)のこれまでの
ギネス世界記録(298キロ)を塗り替える394キロのゴミの収集に成功。
(了)
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