授業科目名 消費生活論 担当者 岩浅 敬由

授業科目名
消費生活論
(副題)
担当者
岩浅 敬由
期間
前期
単位
2
[ 授業の目的・ねらい ]
国際化・少子高齢化・高度情報化など激変する社会の影響を受けて発生している様々な消費者問題に迫るとともに、消費生活におけるルー
ルを正しく理解し、自らが生活の安全・安心を確保し、健康でより豊かな生活を考え、自立した消費者の育成を目的とします。
[ 授業全体の内容の概要 ]
若者をターゲットにしたマルチ商法、パソコンや携帯電話での架空請求や不当請求の被害のほか、欠陥商品による身体・生命・財産を脅かす
危険・危害の問題、食品の産地偽装や内容成分が不明な健康食品の不当表示の問題など、具体的な消費者被害の事例をもとに、その解決方
法と根拠となる消費者取引や商品の品質・安全性の関連法令について学びます。
[ 到達目標 ]
消費者問題が発生する背景や実態を知り、消費者として自立するために必要な知識・情報を得て、消費者としての確かな目を養い、適確に考
え行動できることを目指します。
[ 受講生の自主学習(授業前後) ]
日頃、新聞等で報道される欠陥商品や詐欺商法などの消費者問題について情報収集してください。
[ 成績評価方法 ]
授業態度(10%)、小レポート(20%)、確認テスト(70%)で評価します。
[ オフィスアワー(質問等の受付方法) ]
詳細は、KISSシステムにて確認して下さい。
[ テキスト(ISBN) ]
吉田良子・藤井昭子他共著『消費者問題入門』第3版 建帛社 (978-4-7679-1442-8)
[ 参考文献(ISBN) ]
適宜、印刷資料を配布します。
[ 受講生への要望、その他 ]
日常生活に生じている具体的な消費者問題を考えながら授業をしますので、マスコミ等で報道されている身近な出来事を常に意識して出席し
てください。
[ 授業計画 ]
1. 消費者問題とは?消費者間題の基礎知識
消費者と事業者の関係はどうなっているのか、消費者問題はなぜ起こるのかを考える
2. 消費者間題の変遷・歴史
消費者行政の必要性、消費者センターの役割、企業の消費者対応、消費者の権利を学ぶ
3. 消費生活と契約①
日常生活のなかでの契約行為と権利・義務、特殊販売(キャッチセールスなど)による契約の問題点を学ぶ
4. 消費生活と契約②
消費者関連法(特定商取引法、消費者契約法など)について学ぶ
5. 消費生活と契約③
若者に多く見られる消費者トラブル(マルチ商法、アポイントメントセールスなど)の対処法について学ぶ
6. 消費生活と契約④
サービス(金融、旅行など)の契約や約款、法規制を学ぶ
7. 食品の安全
食の安全や健康維持のための栄養バランスなどについて学ぶ
8.商品の安全と被害救済
電気・ガス用品、玩具、衣料品などの安全、表示などの法規制について学ぶ
9. 住生活と消費者問題
住宅の賃貸契約問題、シックハウス問題、欠陥住宅、バリアフリーなどの住環境について学ぶ
10.消費生活情報
商品・サービスの選択と表示や広告などの消費生活情報について学ぶ
11.消費者信用
消費者信用の種類と仕組みや消費者信用をめぐるトラブル事例を学ぶ
12. 消費者問題の実際
行政や企業の消費者窓口担当者を交え消費者問題の実際について学ぶ
13. くらしと物価問題
デフレ・インフレと消費者物価の関係、国際社会のなかでの経済問題について学ぶ
14. 消費生活と環境・資源問題
資源・環境問題の実態と循環型社会について学ぶ
15.多様化する消費者問題の課題と対応策
消費者問題に関する理解度の確認
J30100990
【2生】前期