仙台大会報告書④ - 宮城県高等学校 PTA連合会

1 第 65 回東北地区高等学校PTA連合会仙台大会 参加者数一覧
県 名
一般参加者
受賞者
合 計
情報交換会
青森県
186
8
194
129
岩手県
218
7
225
43
秋田県
100
5
105
83
山形県
117
2
119
91
福島県
128
4
132
85
宮城県
637
8
645
182
12
11
1, 432
624
来 賓
合 計
1, 386
34
2 研修視察参加数(県別は省略)
第1班
96
第2班
3 熊本地震義援金
20,247円
7月 15 日に七十七銀行幸町支店から全国高P連の口座に入金
第
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
65
34
91
研究協議
「子どもたちの夢を応援するPTA活動」
~子どもたちの未来に向けて私たちができること~
同窓生故佐藤初女さんと歩むPTA活動
~「食はいのち」に支えられて~
青森明の星高等学校 前PTA副会長 三 橋 美由紀
里山整備とPTA活動
~子どもたちの夢を育む家庭・学校・地域連携~
岩手県立大野高等学校 PTA会長 長 川 敏 彦
つなげ !! 親の気持ち、思い。
~パネルディスカッションを通じた情報伝承~
秋田県立秋田高等学校 PTA会長 佐 藤 裕 之
子ども達と共に楽しむ学校行事
~笑顔の文化祭、そして創立記念行事へ~
福島県立福島明成高等学校 PTA会長 二階堂 美由紀
PTA活動の継承
~創立 100 年に向かって~
宮城県石巻高等学校 PTA会長 阿 部 勝 浩
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
山形県立谷地高等学校 PTA会長 三 澤 光 年
第
子どもを理解し応援するPTA活動
~親子・地域座談会を通じて~
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35
同窓生故佐藤初女さんと歩む
PTA活動
~「食はいのち」に支えられて ~
青森明の星高等学校
前PTA副会長 三 橋 美由紀
第
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
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36
まず学校を紹介します。本校はカナダケベック州ニコレット市に本部を置く聖母被昇天修道会
が「キリスト教に基づく女子教育」を目的として創立したカトリックミッションスクールです。
1934 年にカナダから派遣された5人の修道女によって教育活動が始まりました。1937 年「青森
技芸学院」としてスタートし、のちに校名が「青森明の星高等学校」となりました。「青森技芸
学院」時代の卒業生が、あとでお話する佐藤初女さんです。昨年 2015 年に 77 年間続いた女子校
から男女共学校となりました。来年 2017 年には創立 80 周年を迎えます。
次にPTA活動についてご紹介します。女子校であった本校は昔から文化祭のバザーが有名でし
た。現在もPTAのお母さんたちが中心になって手作りの手芸品やお菓子を心を込めて準備して
販売しています。
その他、父親が活躍する「おやじの会」ではいか焼やほたて焼などを卒業生のお父さん達も参
加し、暑い中楽しみながら頑張っています。
これは昨年の文化祭にPTAが生徒の活動を応援するために販売した、名づけて「明の星応援
菓」です。校章の焼き印を押したどら焼きと校章入りのパッケージに入ったミニアップルクグロ
フはあっという間に完売しました。
それでは私たちPTAの心の支えである同窓生故佐藤初女さんについてお話させていただきま
す。佐藤初女さんは48年間という長きにわたって同窓会会長を務めました。自分の人生を振り
返る時「明の星との出会い」なくしては語れないと著書に書いています。ひとりでは解決できな
い悩みを抱えた時は、必ず母校を訪ねたそうです。
初女さんは「食の大切さ」を通して、多くの人々を救いました。岩木山麓の「森のイスキア」
で、悩み苦しむ人を素朴な手料理でもてなし、話に耳を傾けたのです。私たちPTAは1年に1
回、同窓会の方々と共に訪問するチャンスがありましたが、貴重な体験でした。
1995 年に公開された、映画「ガイアシンフォニー第二番」に出演したことで、初女さんは脚
光を浴び、一躍有名になりました。この映画の中で初女さんの「おむすび」が多くの人の心に響
き、初女さんと言えば「おむすび」と言われるようになったのです。
これは同じく、映画「ガイアシンフォニー第二番」に出演したダライ・ラマと日本であった時
の写真です。この時初女さんは、“おむすび”を作って差し上げたそうです。
さて、本校での初女さんの「おむすび講習会」についてご紹介します。本校では 2007 年から
3回実施しました。これは最後の 2013 年の時の写真です。この講習会に参加してみて、初女さ
んが伝えたいのはおむすびの作り方ではなく、心を込めて作ることの大切さだと実感しました。
食べる人のことを思って作ることが“心に残る食”になるのです。この講習会に感動した生徒た
ちが、後日、「森のイスキア」のトレードマークになっている“にんじんの白和え”にチャレン
ジしました。そして、丁寧に作るとにんじんのにおいがおいしさに変わることに気づいたそうで
す。
初女さんは亡くなりましたが、初女さんが多くの著書に残してくれたことばは、いつでも親で
ある私たちを励ましたくれます。
“子育てを支えてくれる初女さんの言葉”。
・私、“面倒くさい”っていうのが一番嫌なんです。
・食材を「命」と思うことは人を大事にすることに通じます。
・“おいしい”と感じたとき、生きる力が湧いてきます。
・食事は人を変える大きな力を持っています。
・子育てに迷っても毎日の食事に心を尽くしていれば大丈夫。
・正しい食があるところに問題は起こりません。
子どもたちがいろいろな悩みを抱えて迷った時に、自分が食べて育った手料理の味が、深く愛
された記憶として、生涯子どもの支えとなってくれると信じます。
私たち青森明の星高等学校PTAは、これからも佐藤初女さんの教えに寄り添い、食の大切さ
を心に留めて、子どもたちを支える活動を続けたいと思います。今後は、初女さんのレシピでお
むすびを作る講習会を続けていきたいと思います。
質疑応答
山形県立北村山高等学校副会長・齊藤 栄司:
山形県立北村山高等学校PTA副会長の齊藤です。青森明の星高校の三橋さんにお伺いします。
初女さんとおむすびについて、確か以前、テレビ番組でも放映されたと思いますが、その内容を
ちょっと私忘れてしまいましたので、おむすびにどういう気持ちが宿っているのか、何故こうい
う活動を始めたのか、あるいはその活動がどういう事をもたらしたのか、教えていただきたいと
思います。
青森明の星高等学校前PTA副会長・三橋美由紀:
NHK で初女さんの番組をやったと思うのですが、初女さんは体が弱く、それで明の星に救わ
れたという事を著書に書いております。ご飯を作ることによって、そして悩める人たちのお話を
聞いて、その人たちに元気を出してもらいたいという事で、岩木山の山麓に「森のイスキア」を
立ち上げました。DV の夫から逃げてきた女性とか、就職に失敗して自殺を考える学生など、悩
める人々がいつの間にか「森のイスキア」を訪れ、その訪れた人たちに、おにぎりと温かい味噌
汁を提供して、黙って(その人たちの)お話を聞く。それがいつの間にか「いのちのおにぎり」
と呼ばれるようになりました。余談なのですが、清原さんという元野球選手の奥様も4月のブロ
グに、目標とする女性にやっと会えたという形で、佐藤初女さんの事をアップしているそうです。
初女さんは、そういう、自分を犠牲にして他人を救うことによって、自分もまた救われるという
事でその活動を始めたそうです。以上でよろしいでしょうか。
第
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
山形県立北村山高等学校副会長・齊藤 栄司:
はい、どうもありがとうございました。
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里山整備とPTA活動
~ 子どもたちの夢を育む
家庭・学校・地域連携 ~
岩手県立大野高等学校
PTA会長 長 川 敏 彦
1 学校紹介
洋野町大野地区は、岩手県北沿岸部の山間部に位置しており、牛を放牧する牧場が広がり、酪
農や肉用牛生産、椎茸栽培や大野木工、裂き織りなどの工芸品で有名な、風光明媚で緑豊かな高
原地帯です。大野高校は、ここに昭和 23 年岩手県立久慈農業高等学校大野分校定時制課程(夜
間部)として創立し、本年度で創立 68 年目の学校です。全校生徒は 155 名、男女比ほぼ同数、
各学年普通科2学級、全校で6学級の小規模校です。校是「誠意、進取、創造」のもと、誠実で
純朴な生徒達が地域の人たちと共に地域社会を支えるための活動に積極的に関わっている学校で
す。
第
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
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2 本校のPTA組織およびPTA活動について
PTAの組織は、交通安全員会・研修委員会・広報委員会の3つからなっており、それぞれの
委員会が補い合いながら活動を行っています。
まず、交通安全委員会による交通安全街頭指導について紹介します。バイク通学について、本
校では「乗せて指導する」ことを実践してきた学校であり、特にも交通安全への指導に力を注い
でいます。4月には、警察署の協力を得て、二輪車安全運転特別指導員、洋野町交通安全指導員
の方々に直接バイク運転の講習をしていただきました。また、例年PTA交通安全委員会では、
5月と9月の年2回、学校の近隣地域4カ所に分かれ、生徒の登校時間に合わせて、交通安全街
頭指導を行っています。
次に、研修員会が中心となって活動する体育祭での豚汁作りを紹介します。6月中旬に実施さ
れる体育祭の2日目には、PTA研修委員会が中心となり生徒達に豚汁をふるまっています。体
育祭前日は夕方より担当者が集合し事前準備を行い、当日は、昼休みに生徒達に提供できるよう
調理します。本校の体育祭は地域の方々の参観者も多く、参観者の方にも豚汁をふるまうことに
より、地域と生徒、PTAの距離を縮める一端を担う活動でもあります。では、当日の様子を動
画にてご覧ください。
3番目として、地区懇談会の様子について紹介します。大野地区を2地区に分けて、地域や、
中学生の保護者に高校のアピールをすることがこれまでの地区懇談会の目的です。しかし近年は、
参加者も少なく存続が危ぶまれる状況にあったので、高校の説明だけでなく、広く高校に興味や
関心を持ってもらうような内容に変更しました。一つは、「本校教員による出前授業」の実施で
す。昨年度は、理科教員による実験を行い、特にも帯島地区ではスポーツ少年団の小学生も参加
し、大好評でした。もう一つは、校長による大野高校の現状報告です。中学生の人数減少と共に
本校入学希望者も減少傾向にあり、高校の存続が地域の大きな関心事でもありました。この地区
懇談会の案内については、チラシを全戸配付し、研修委員会でも呼びかけた結果、例年の地区懇
談会の出席者の 40%増となりました。では、当日の動画をご覧ください。
4番目に「里山整備」を紹介します。この里山整備は、今年度で 11 年目を迎える本校独自の
行事です。生徒が地元の里山を整備し、その恵みに触れることによって豊かな人間性を育むとと
もに地域の自然の保全に貢献しているとの自己肯定感を得ることが目的です。また、講師を招い
て講演会を開催し、里山整備の重要性や自然との共生、松茸の生育メカニズムなどについても学
んでいます。事前整備として、5月、生徒による里山の整備のための事前整備を行います。参加
者は、保護者・大野高校を守る会・教職員です。昨年度の収穫祭以来、手がついていない里山は、
大雪のため枯れ草や折れた枝などがたくさんありましたが、枯れ木、枯れ枝を取り除き、下草を
刈るなど、手際よく作業が進められました。また、子どもたちが作業するのに危険はないかなど
の安全確認も行われました。次の里山整備では、6月に全校生徒が山に入ります。生徒達は、枯
葉や枯れ枝を取り除き、松茸に栄養が行き渡るように環境を整えるのです。そして、いよいよ収
穫祭です。今年度も 10 月初旬に予定されています。整備した里山に入り、全校生徒で松茸を採
取します。生徒自身が実際に採取を行うことで、里山整備の恩恵を実感し、豊かな自然観の育成
を図ることができます。収穫した松茸は、PTA研修委員会が中心となって調理しますが、松茸
は年ごとに採れる量が変化するため、地域の方のご協力により、松茸や野菜を差し入れていただ
くことも多く、松茸ご飯の他に、舞茸ご飯やジャガイモのホイル焼きなどもふるまわれます。で
は、収穫祭前日の仕込み中の様子からご覧ください。
3 おわりに
少子化で学校規模の縮小が話題となる昨今ですが、これらの活動を通じ、学校や地域に
ついて、家庭で共通の話題を話し合うことでコミュニケーションを図り、大野という地域
の特色を活かした地域興しに取り組み、将来へとつながる子どもたちの夢を育む活動を、
これからも家庭・学校・地域が一体となって進めていきたいと思います。
第
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
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つなげ!!親の気持ち、思い。
~ パネルディスカッションを
通じた情報伝承 ~
秋田県立秋田高等学校
PTA会長 佐 藤 裕 之
第
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
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こんにちは、秋田県立秋田高等学校PTA会長の佐藤裕之です。このたびはこのような発表の
栄を賜り、大変光栄に思っております。それでは、「つなげ !! 親の気持ち、思い。~パネルディ
スカッションを通じた情報伝達」と題しまして、本校におけるPTA活動の一部をご紹介したい
と思います。
今回発表する内容を、次のように3つにまとめてみました。まずはじめに「1 伝統を受け継ぐ」
として、本校の伝統の一端についてお話しいたしたいと思います。次に「2 PTA活動」とし
て本校PTAの活動についてお話しいたします。最後に、今回のメインテーマとなる、「3 親
の思いを伝えたい」として、今後本校PTAが伝統を受け継ぎ伝えていくという試みについてお
話をいたします。
さて、本校は秋田市の北部にある通称手形山、春には桜とツツジに彩られるうぐいす坂を登り
詰めた高台に位置しています。本校は明治6年、秋田市の日新学校内に洋学科が増設され洋学校
と称されたことにはじまって以来、143 年の長きにわたる歴史と伝統があります。
大正 11 年に制定された本校の校歌に「わが生わが世の天職いかに」、「おのれを修めて世のた
めつくす」という一節がありますが、ご覧のように校舎の内外に高く掲げられています。日本の
教育現場で大きなテーマとなっている「キャリア教育」の精神をさきがけたものであると言える
でしょう。
さて、スライドの数字(109.8%)は何だと思われるでしょうか。
これは部活動の参加率を表したものなのです。本校には 19 の運動部、17 の文化部、10 の同好
会があり、生徒は勉強だけではなく課外活動にも熱心に取り組んでいます。事情が許す限り兼部
が許されていますので、実に生徒数を上回る数の部活動参加者がおり、部活動がいかに盛んかお
分かりになるかと思います。
昨年夏に第 100 回を迎えた甲子園大会において、「YADOME」と胸に記した往時のユニ
フォームを着て、主将が入場行進しました。これは、大正4年に行われた、現在の甲子園大会の
前身である、第1回全国中等学校野球大会に出場したことを記念したものです。
昭和 39 年にサンケイ新聞に連載された「高校青春史『伝統は生きている』秋田高校編」の第
13 回に明治 30 年に新校長として赴任された武田安之助先生が「文武両道」を説いたとあります。
このように、文武両道の精神は、精神的支柱として現在でも秋田高校生を支えています。「子ど
もの夢」とは、進路の目標だけではなく、課外活動を通して実現されるものも少なくありません
し、課外活動が進路目標の実現に大きな役割を担っているとわれわれは考えています。なお、近
年の進学状況について、大会要項に記載しておりますので、ここでは省略させていただきます。
さて、秋田高校は県内では唯一、東北でも数少ない、制服の着用を義務づけていない学校でもあ
ります。これは(着装自由化のスライド)、当時の生徒会誌から転載したものです。昭和 46 年に『お
仕着せへの反発の中で、真の自由とは何かを真剣に考えなければならない』として始まった着装
の自由化をめぐる運動はやがて実を結びますが、いまだに実証期間であるとして、当時の思いを
今につないでいます。
本校のPTA活動は、PTA総会、学年PTA、クラス懇談会、高P連交流会への参加等の活
動が中心で、他に生徒指導部所属のPTA役員を中心とした登下校時の声かけ運動を行う「敬天
週間」が年に4回あります。このスライドは今年の「敬天週刊」の様子です。これ以外には目立っ
た活動は活発ではなく、PTAに関していうと秋田高校の伝統が受け継がれているとは言い難い
のが現状です。
そこで昨年、PTAで卒業生の親が在校生の親たちに3年間の親たちの思いや気持ちを伝える
場としてパネルディスカッションを企画しました。
テーマは昨年に引き続き、次の3つを設定しました。
まずはじめに、「子の希望と親が望むこと」として、子の進路志望と、親の望みとのギャップ
をどのように埋めていったのか、あるいは埋められなかったのかという点について経験談を語っ
てもらいました。内容については、要項に記載していますので、後ほどご覧下さい。2つめに部
活動と学習の両立について、親としてどのようなフォローをしていたのかという点などについて
お話しいただきました。3つめに、親と学校の役割分担についてお考えになっていたことなどに
ついてお話しいただきました。
スライドは、第2回目となった今年のパネルディスカッションの様子です。パネラーとして3
人の卒業生の親と3年部職員をお招きし、コーディネーターは私が勤めさせていただきました。
今年もPTA総会にあわせて行い、800 人の会員に対して半数を超える参加をいただきました。
参加者アンケートでいただいた感想をいくつかご紹介します。
ご覧の通り、大変好評をいただきました。来年度以降もパネルディスカッションは継続してい
きたいと考えています。長い歴史の中で秋田高校が受け継ぎ、つないできた伝統を、親の立場か
ら参画していくことで子どもの夢を応援になればと思っています。
質疑応答
青森県三沢商業PTA副会長・橋本聖一:
青森県三沢商業高校でPTA副会長をしています、橋本と言います。どうぞよろしくお願いし
ます。
各県、各校、たくさんの取り組みと言いますか、いろいろな事を子どもたちのために一生懸命
されている事を、今聞かせていただきました。たくさんの参考になることがありました。その中
で、秋田高校の佐藤会長にお伺いしたいことがあるのですが、よろしいですか。
親の気持ちをつなげたいということで、パネルディスカッションを始められたと伺いました。
そのパネルディスカッションを終えられての会長さんの率直な感想をお伺いしたい。また参加さ
れる方の意識というか、他のPTA行事と比べて参加率はどうだったのか。今後続けられるに当
たって、どんな課題があるかなど、具体的なところを少し、お聞かせ願えないでしょうか。
第
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
秋田県立秋田高等学校 PTA会長 佐藤裕之:
先ほどプレゼンの中でもお話を差し上げましたが、当校の場合、PTA活動についてはこれま
で極めて後方支援的というか、子どもの自主性に任せるようなところがあり、派手な活動はなかっ
たと思います。ただそうなって参りますと、先ほど、家庭での親と子どもの会話の少なさなど、
皆さんも実感されているところもあると思うのですが、親としては、学校における子どもたちの
有りようとか、気持ちとか、そういったものがブラックボックス化しているのではないか、とい
う反省もあったと思います。
実はこれは私の前の会長さんの時からスタートした取り組みなのですが、やってみますと学校
での子どもたちの様子や気持ちの持ちよう等、他のお子さんとか他の家庭の事もよくわかったと
いう事で、非常に好評でした。もっと積極的にやっていらっしゃる学校もたくさんあると思うの
ですが、そういった意味で、私どもの学校にとっては大変新鮮な取り組みでありました。先ほど
のアンケートにもありましたが、そこからそれぞれの親御さんが、自分と子どもたちとの関わり
のヒントを得たり、またある意味、学校でちゃんとやっているという事でほっとしたり、「文武
両道」とありますが、例えば部活ばかりやっているとか、勉強ばかりやっていると思っていたけ
れども、実はそうではない子どものリアルな姿が見えたという事で、そういう意味ではブラック
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ボックスが開かれたという事で、価値があったのかと思います。
参加率という観点でいきますと、比較的、私どもとしては満足できる参加率になっております。
その率をキープしながら、毎年続けていきたいと思っております。ちょっと雑駁ですが、よろし
いでしょうか。
青森県三沢商業PTA副会長・橋本聖一:
具体的なお話をありがとうございました。私達のPTAの中でも解決していかなければならな
い事が多い中で、そういった取り組みを取り入れていきたいと思いました。ありがとうございま
した。
第
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
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子どもを理解し応援する
PTA活動
~ 親子・地域座談会を通じて ~
山形県立谷地高等学校
PTA会長 三 澤 光 年
第
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
谷地高等学校は霊峰葉山のふところに抱かれ山形県のほぼ中央部、最上川と寒河江川にはさま
れた河北町にあります。古くより紅花の交易など舟運によって栄えた町であり現在でも紅花の生
産やスリッパの生産が日本一の町です。本校は大正 10 年、西村山郡立谷地高等女学校として創
立し、大正 14 年に県立に移管し昭和 23 年の学制改革により現校名に改称し、男女共学校となり
ました。現在は1学年3クラス普通科定員 120 名で本年創立 95 周年を迎えました。校訓「知性・
克己・進取」のもと、生徒一人一人の個性を伸ばし、進学希望を達成できる学力を養うとととも
に、地域社会との連携を強め、地域の文化と伝統の継承・発展に寄与することを目指しています。
進学面では、昨年度は国公立大5名を含め四年制大学進学 47 名、短大 23 名、専門学校(医療看
護含)27 名、就職公務員も 100% の進路決定率を保っています。部活動では、カヌー部が毎年イ
ンターハイ、国体の頂点に立つ活躍を見せており、卒業生がアテネ五輪、北京五輪に出場し入賞
を果たすなど全国の強豪校として知られています。また弓道部も全国大会常連校であり昨年もイ
ンターハイ7位入賞を果たしました。文化部活動も盛んで、美術部は全国高文祭への出展作品が
文化連盟賞を受賞、メディア部は全国高校放送コンテストに2部門で出場しています。校名にち
なんだ「『や』るぞ『ち』からの限り」が学校の合言葉です。
次に谷地高校生徒の地域貢献活動について紹介します。400 年の伝統をもつ谷地八幡宮の例大
祭「谷地どんが祭り」に毎年参加しています。提灯屋台の引き役として地域の伝統文化を支えて
います。
若い力をフルに躍動させて提灯屋台を引く姿は町内外から訪れた皆様からも好評を得ていま
す。
そして、毎年2月の豪雪期に1、2学年全生徒約 240 名が町内に繰り出し、希望のあった高齢
者の住宅を中心に除雪作業を行っています。このボランティアを通じて地域とのつながりと住民
との絆を築いています。町民の皆様からは毎年お礼の手紙や連絡が入るなど生徒たちのひたむき
な姿に感謝の声を頂いています。また、河北町と友好都市の宮城県石巻市へ東日本大震災により
被災し仮設住宅暮らしを余儀なくされた皆様のもとにボランティアとして年間2回訪問していま
す。子ども達や高齢者に除草作業の奉仕活動や吹奏楽部のミニコンサートをおこない、山形名物
「いも煮」の振る舞いなどを行っています。
次に子どもたちとの関わりとPTA活動について紹介します。
谷地高校のPTA専門委員会活動として教育環境の改善、家庭教育の推進、交通安全の推進を
柱とした健全育成委員会と、年間2回のPTAだよりの発刊、PTA活動報告、広報調査に関す
る事項を柱とした広報調査委員会を設置し、PTA活動の充実推進に努めています。
1. 15day(いい高校の日)への取り組み
谷地高校PTAでは春、秋のマナーアップ交通安全街頭指導への協力と、更に毎月1日、15
日をいい高校の日として各クラスのPTA評議員と学校の全職員の先生方、生徒会の生徒達が
8年前から登校時の挨拶運動を実施しています。
学校祭への保護者模擬店出店
毎年8月下旬に行われる谷地高祭での子どもたちのステージ発表や制作に接し、その成果に
ついて常に称賛を贈りたい気持ちです。PTAとしても一般公開日に合せて屋外ブースを作り
近年は桃の販売を行い 450 個の桃が午前中に売り切れてしまうほど好評を頂いています。
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第
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
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親子・地域座談会への取り組み
本校の特色あるPTA活動として 10 年前より保護者と生徒がざっくばらんに意見を出し合
い子どもの考えや学校、家庭生活での様子、親の考えや期待をお互いに理解し合える場として
親子座談会を企画しています。地域の町内会からもご協力をいただき生徒、保護者、地域の三
者が堅苦しくない和やかな雰囲気で座談会が行われており、その内容について以下に紹介した
いと思います。
昨年の座談会には、谷地高校生徒会の 36 名、PTAから 12 名、地域町内会から4名の方が
参加して下さいました。そして4つの分科会に分かれていただき、いくつかのテーマに関して
意見を交換していただきます。テーマの内容は1. 谷地高をもっと良い学校にするために2. 高
校生活について3. いじめについて4. スマートフォン・携帯電話の利用について5. その他と
して・学校生活全般、等々
最後に全体会として各分科会よりテーマに沿って出された意見や課題について生徒達から報告
して頂きます。ここでは抜粋になりますが、参加者の声を発表したいと思います。
(1)座談会の様子について
参加した生徒の中には普段家庭でもあまり父親との会話が少ないという生徒もおり、始めは緊
張し中々発言しづらい様子もありましたが、担当PTAの保護者がうまくコーディネイトし開始
半ばには沢山の意見が出るようになりました。町内会の方からは谷地高への期待が多く語られ、
生徒、保護者共に心温まる言葉を頂きました。
(2)参加者の感想
◎PTA保護者感想
・親と地域と生徒が一緒になって谷地高校を良くしようと言うムードが感じられました。
・日頃学校生活で感じていることや地域の方々から見守られている点など改めて知ることがで
きました。
・先生方がいない場所での素直な意見には私達も考え方を改める必要があると思われました。
・親、地域、生徒それぞれの目線を結び付けるこの事業は学校の成長に大きく寄与すると考え
ます。
◎地域の方の感想
・町内会に隣接して県立の高校があることは地域にとって有難いことだと思います。
・生徒さんのいきいきとした毎日に接することで元気を頂いています。
・部活動など活躍している姿を見て地元町内会も我が事のように嬉しく、誇らしく感じていま
す。
・これからも自信をもって伸びのびと勉学と部活に励んでほしいです。
◎生徒の感想
・社会で必要な人間の事を仕事を踏まえて体験談を話して頂き今まで以上に考えることができ
た。
・改善点も見つかったので少しずつでも変えていけたらと思った。
・地域からみられている谷地高は自分たちが思っている以上に良い学校だと思われているのだ
なと思いました。
・嬉しく感じたことは地域からみて明るくあいさつをしてくれる生徒が多いということです。
今の子ども達を取り巻く環境は、都市部や地方の差も無く様々な面で変化しつつあります。
そんな中、我々PTAが子どもを守り、人、地域、自然などの関わりの中で現代社会の大きな
変化に対応できる力を身につけることができるよう将来へのパスウェイとしての役割を果たすこ
とが大切であると感じています。その上で子ども達を理解し情報をできる限り共有できるよう共
に学びながら、これからも応援していきたいと思います。
質疑応答
宮城県古川高校副会長・田代欣也:
宮城県古川高校の田代と申します。山形県立谷地高校の三澤さんにお伺いしたいのですが、座
談会の開催時期と、第1分科会から第4分科会まで4つに分けているというお話でしたが、これ
は同じ日にやっているのか、それとも4日に分けてやっているのか、教えていただきたいと思い
ます。
山形県立谷地高等学校 PTA会長 三澤光年:
ありがとうございます。この座談会は、年によって若干ずれがあるのですが、年末年始休みが
明けた 12 月か1月に行われております。4分科会に分けている理由は、あくまでもコーディネー
ターをやってくださるPTAの方の都合もあるのですが、地域の方々のお話を伺いたいというこ
ともあって、4名と若干少ないのですが、谷地高校を取り囲む地域の方々の区長さんに来ていた
だいて、意見をいただいています。なるべく参加してくださった地域の方が谷地高のことをどの
ように考えてくださっているのかを伺う、また逆に地域の方々がいつも谷地高校から力をいただ
いている事を伝えたいという事もあって、同日に、4分科会に分かれて5つのテーマで座談会を
進めさせていただいています。よろしいでしょうか。
宮城県古川高校副会長・田代欣也:
大変参考になりました。ありがとうございました。
司会:
ありがとうございました。私もお話を聞いておりまして、座談会で、親子の話まではしないけ
れども、お父さんが息子さんの新たな一面を見ることができたとおっしゃっていましたが、家に
帰った後というのは、会話が増えたとか、意識が変わったという事はあったのでしょうか。
山形県立谷地高等学校 PTA会長 三澤光年:
息子に関しては、部活動を一生懸命して、頑張ってくれている子なので、部活の話はするので
すが、学校でどういうことが起きたというのは、なかなか話をしてくれませんでした。ただこの
座談会で、自分が、谷地高校が好きだとか、どういう風に考えているのかがわかったのは、とて
も良い経験をさせてもらったと思います。相変わらず、勉強の話はしないのですが(笑)。
山形県立谷地高等学校 PTA会長 三澤光年:
まず「谷地どんが祭り」のボランティアに関してですが、実は地域の若い人が、ほとんどお祭
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
青森県八戸学院光星高等学校副会長・新山 勉:
青森県八戸学院光星高校で副会長を務めております新山と申します。よろしくお願いいたしま
す。6人の皆様、発表、大変ご苦労様でした。
山形県立谷地高等学校のPTA会長さん、三澤さんにお話を伺いたいと思います。PTA活動
を通じて親が地域の皆さんと関わるというのは結構あるかと思うのですが、発表の中で「谷地ど
んが祭り」への参加、町内の除雪のボランティアに生徒さんが参加するというお話がありました。
その際のご父兄の皆さんの意識とか、生徒さんがボランティア活動をして子どもさんたちの意識
もかなり変わると思うのですが、その時のご苦労のお話とか、これからどのようなことをそれに
つなげていけば、もっとボランティアに対する生徒の皆さんの気持ちが向上してくるということ
も含めて、お話を伺えないかと思います。
第
司会:
そういった交流の機会が持てるというのは、非常に良いと思いますね。
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りに出てしまう事もあって、「谷地高校の生徒さん、協力してもらえないだろうか」、という町か
らの要請がありました。地元から(当校に)入っている生徒は、当然、自分たちの地区(として
お祭り)に出なければならないし、祭りには山車が出るのですが、(山車まで)人員をさけない
状態だったので、谷地高校に入学した生徒さんの中で、地元ではない、町内外からの参加という
ことで、「どんが祭り」(の山車等)に協力しています。河北町の文化に理解を深めてもらうとい
う事もあります。お祭りなので、父兄の方も楽しみにして見に来てくださるという事で、相乗効
果も生んでいるのではないかと感じています。
除雪に関しては、最初の頃の事は実は私はあまり分からなかったのです。冬場のトレーニング
ということでもないのですが。実は谷地高校は男子が若干少ない、女子が3分の2、男子が3分
の1で、男女に関係なく皆でそういうボランティアに参加しようという事で取り組んでいます。
(除雪の依頼に)来てくださる方も、どうしても一人暮らしの老人の方が多いので、そういう方
からは、逆に子どもたちと接することが出来てとても楽しかったと、おまけに除雪もちゃんとし
てくださるという事で、(ボランティアを)行った子どもたちも、自分で良いことをしたという
感じになってくれているので、お互いに Win-Win な関係になって良かったのではないかと思っ
ています。すみません。ちょっと答えになっているか微妙なのですが、よろしくお願いします。
青森県八戸学院光星高等学校副会長・新山 勉:
ありがとうございます。八戸市にも「山車祭り」がございまして、やはり「谷地どんが祭り」
のような 400 年の伝統を持つようなお祭りにしていきたいと考えています。小さなお子さんから
高校生、そして地域の皆さんが、どんどんそのお祭りに関わり、交流を深めることによって、さ
らに私どものPTA活動も盛んになるような気持ちを抱きました。どうもありがとうございまし
た。
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回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
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子ども達と共に楽しむ学校行事
~ 笑顔の文化祭、そして創立記念行事へ ~
福島県立福島明成高等学校
PTA会長 二階堂 美由紀
第
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
本校の公開文化祭は、3年に一度『大暁雲祭』という名で開催されております。
内容は、農業高校の特色を生かしたものから、生徒・保護者はもちろんの事、地域の方々との
親交を深めるものまで盛りだくさんです。
生徒たちは、それぞれのクラスや部活動・委員会ブースに加え、生物生産科は自分たちが作っ
た農作物の販売、また食品科学科では食堂の運営など、来校してくださった皆様が楽しんで頂け
る内容のものがありますので、一人三役以上をこなしている生徒もいます。
PTAブースは、恒例になっている餅の販売と豚汁の販売をいたしました。
準備の際には、前日から生徒たちと調理室を共有しております。
それぞれの準備などが手一杯なので、手伝い合うという事はございませんが、場所や備品の使
用など、譲り合いながら和気あいあいと作業することが出来、挨拶や声掛けなどが自然に生まれ、
室内全体が和やかな雰囲気の中で活動しておりました。
文化祭後半には、生徒たちから、出し物で提供しているメニューを食べてみられますか、と声
をかけてもらい『エッグベネディクト』と『パンケーキ』を頂きました。
また、テントやテーブル、椅子などの搬入・搬出は、手が空いている生徒が手伝ってくれる場
面もあり大変助かりました。
この文化祭に参加してみて、学校と地域、生徒・先生方・保護者が本当に結びついている、と
感じることができました。
文化祭当日は好天に恵まれ地元の方や保護者、他校生徒など総計約 1000 人以上の来校者があ
りました。他校の生徒以外の来校者は、比較的年配の方が多く、地域にある農業高校として期待
して頂いているのがわかり、大きな役割を果たしていると感じることができる機会でもありまし
た。
こちらの写真は、球技大会の様子と、暁雲祭の野菜販売の様子を取り上げた広報誌です。
広報誌は調査広報委員の保護者の方々が製作してくださっております。
調査広報委員会は、会報誌を製作するにあたり学校行事の取材などで、生徒や時にはお客様と
関わる事もあると聞いております。
そして本年は、明治 29 年福島県蚕業高校として創立されてから 120 周年の年になります。
現在、記念式典に向け学校・PTA・同窓会が一体となり会議を進めている所でございます。
11 月5日 120 周年記念式典の折りには、生徒達と共に大きな節目をお祝いしたいと考えており
ます。
スライドは、さる3月1日、平成 27 年度卒業式の日に校歌を刻んだ歌碑の贈呈・除幕式を行
いました折りの写真です。この2つの大きな行事の他に、毎年学校が開催してくださっている保
護者向けのワークショップが年5回ほどあります。講師は担当の先生になりますが、生徒たちも
助手として参加しております。
東洋ランの培養、手作りあんぱん作り、室内インテリアの製作、初心者のためのパソコン教室
など、場合によっては生徒が先生役として教えてくれる事もあります。
最後になりますが、創立から現在まで 120 年と言う歴史の中で今なお 70 代、80 代の農業に従
事している先輩方がいるという事が、自分のまわりの小さな世界の中で悩んだり、将来への漠然
とした不安を持ってしまいがちな、青年期のまっただ中にいる高校生には大きな励みになると考
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えられます。
私達、親世代の高校時代とは違い、今は子どもの頃からSNSなどの情報があふれています。
しかし、心を育むのはデジタルではなくアナログである事は、昔から変わらないものです。我々
PTAとして、生徒たちに関われる行事を共に楽しみ祝う事が、生徒の心の豊かさや安定に結び
つき、健全な育成への手助けになると思っております。
親業に終わりはありませんが、PTAとして活動することは期間限定です。
今、世の中が忙しくなり何かと言うとPTA不要論なども語られていますが皆さま、とにかく
大きな愛を持って活動してまいりましょう!!
そして子供たちと楽しみましょう!!
それが子供たちの夢を応援する事になると信じております。
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回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
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PTA活動の継承
~ 創立100年に向かって ~
宮城県石巻高等学校
PTA会長 阿 部 勝 浩
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回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
初めに今回のPTA連合会仙台大会にご参加いただき誠にありがとうございます。開催県の発
表校代表といたしまして御礼申し上げます。せっかくの機会ですので、仙台の、宮城の見処や美
味しいものをぜひ楽しんでいってください。
それでは本校「宮城県石巻高等学校のPTA活動」についてご説明させていただきます。
まず初めに本校PTAの構成についてご説明いたします。
本部役員は会長1名、各学年協議会委員長も兼ねる副会長が3名、参与1名、会計2名、監事
3名、事務局長1名、事務局次長1名、学年協議会副委員長、専門部委員長・副委員長及び事務
局で構成され、すべて4月下旬に開催の総会で選出されます。組織は本部役員会を中心として、
各学年協議会と、総務部・教養部・保健部の3つの専門部で構成され、積極的に活動しています。
総会において、前年度の行事報告、決算報告、今年度の行事計画、会計予算案、役員改選につ
いて承認をいただきます。会員の意見は、総会の他に保護者アンケートをもとにして、役員と教
職員合同で行われる学年協議会委員懇談会でも取り上げられ、話し合われた内容はPTA会報で
報告をしています。
アンケート要望に対する改善の一例として、生徒の送迎時など車で学校敷地から道路に出る際
に見通しが悪く危険であったため、門柱にカーブミラーが設置されるなど、安全性の向上が図ら
れました。
PTAの事務処理は、PTA会長が学校に業務を委任し、学校事務次長が実際の会計処理を行
い、年度末にPTAの会計監査員が監査をして本部役員会及び総会で報告します。
広報活動は、教養部が年2回のPTA会報を発行しています。全面カラー版で生徒と保護者の
寄稿により、学校行事や部活動、PTA活動の状況についてまとめられています。
学年協議会委員懇談会は、総務部主催で、
「学習面」「進路面」「生活面」「その他」の4つのテー
マに沿って、各学年協議会委員と教員で話し合いを行います。保護者からのアンケート結果を見
ながら、前半は学年毎、その後は全体での討議とし、家庭と学校の相互理解と情報共有を図って
います。
また、総務部が中心となって参加保護者を募り、夏休み中に指導者のもとで練習会を行い、文
化祭で合唱を披露しています。
交通安全指導への取り組みとしまして、強歩大会の生徒の集合場所である石巻市総合運動公園
までの交通安全指導を、PTA役員も道路脇に立って生徒の安全を見守っています。残念な出来
事ですが、平成 20 年の9月と 12 月に交通事故で3名の生徒を亡くしました。その教訓を風化さ
せることなく、再発防止に努めるとともに、9月 18 日を学校安全の日と定め、交通安全に対す
る啓蒙を図っております。
また、マナーアップキャンペーンと題しまして、JR線の乗車マナーアップの啓蒙のため、石
巻駅構内において市内他行の高校生・保護者・教職員が公共交通における利用マナーを記したポ
ケットティッシュを配ります。
ここまで本校のPTA活動についてお話しさせていただきましたが、石巻地域では、本校を含
め 10 校によって宮城県高等学校PTA連合会石巻支部を構成して、学校の垣根を越えた交流を
行っています。東北大会と同様に毎年持ち回り制によって、各校の活動について事例発表を行い
ます。
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最後に本校の同窓会や先輩保護者とのつながりを持つための工夫についてお話しさせていただき
ます。PTA役員として同窓会組織にも参画し、同窓生の方々への情報提供と交流を図っており
ます。
また、PTA会長の任期は 1 年限りであるため、PTAの運営や活動のノウハウを引き継ぐべ
く、歴代会長や先輩保護者との懇親会を開催し親睦を深めています。先輩皆様からのアドバイス
はとても心強く感じます。
本校はもうすぐ創立 100 周年を迎えます。PTAといたしましても、伝統を引き継ぐとともに、
時代の変化に合わせながら、充実した活動を展開して参りたいと思います。
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回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
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指導助言
宮城教育大学 教授 田 端 健 人 氏
第
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
よろしくお願いします。
ご発表、どうもありがとうござい
ました。それぞれに魅力ある活動を
展開されていると思いました。まず
は青森明の星高等学校さんですが、
実は私昨年の 11 月ぐらいに明の星
さんに行ったことがありまして、中
高一貫ですよね。中学生がオースト
ラリアにホームスティをして、留学
をする経験をされていて、その振り
返りの時にお邪魔させていただきました。その活動を見まして、青森というローカルな所で、グ
ローバルに活動している、そういう場(を拝見して)、いわゆるグローカルな活動をしていると
いう所で、大変優れた学校だと思った次第です。
本日のご発表ですけれども、辰己さんの「いのちのスープ」ならぬ、初女さんの「いのちのお
むすび」ですね。この初女さんの言葉、「美味しいと感じた時に、生きる力が湧いてきます」は、
やはり生命の源の重要な事をご指摘されているのだと思いました。ちょっと余談になりますが、
うちの家内もたまに野心的なものをインターネットのレシピから引っ張って来て、作っています。
それがヒットする時は良いのですが、あまり美味しくない時には、こちらのバイオリズムのレベ
ルがちょっと下がる気持ちがします。そして美味しい時には上がるというのは、まさに生命の根
源自然な動きだと思います。そして今は、食生活が乱れている家庭が少なくないと聞きます。「コ
ンビニ弁当、全部食べたよ」とか、「ファミレスのメニュー、全部食べたよ」という子どもが結
構いると聞きます。そういった時代の中で、心のこもったシンプルなおむすびを含め、心のこもっ
たものを作っていくというのは、本当に大事なメッセージであると思いました。そして他のご発
表の中にも通じていく、「心のこもった食」は、大きなキーワードだったように思います。
続きまして大野高等学校ですが、こちらは何と松茸という超高級食材を作っておられるという
事でした。それをふるまっていくということで、やはり「食は地方にあり」と思った次第です。
そして裏山の手入れをするというのは、その土地を慈しむという、まさに大切な活動を生徒さん
たちと一緒にやっているというところに、今後考える重要なメッセージがあろうかと思います。
四国の祖谷(いや)で、古民家を再建したアレックス・カーさんという人がいるのですが、アレッ
クス・カーさんは 40 年か 50 年前の日本を若い頃に渡り歩いて、コンクリートばかりになって日
本は美しさを失っているのではないかということで、祖谷の平家の落人の町に辿り着きます。そ
して何もないところが良いのだと言って、そこを美しく再建することで、外国人観光客がたくさ
ん訪れ、今でも民泊のようなところが 90%の稼働率で、京都よりも稼働率が高いとおっしゃっ
ています。そして、これからは美しい所が経済的に栄えていくのではないかと指摘しています。
そういった土地の美しさ、人の美しさがない所には、なかなか人も集まってこないし、経済も成
り立っていかないのではないかというメッセージを出していますが、まさに、村山を整備して、
そこで松茸、舞茸など、さまざまな食材を手に入れていくという体験も大変、大切だと思いました。
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回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
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それから秋田県の県立秋田高等学校さんです。こちら、質問にもありましたが、パネルディス
カッションですか、親から親へのディスカッション、対話というのもひとつの今回の発表のキー
ワードだと思います。親から親へ対話をしていくことによって、そのギャップ、子の進路志望と
親の望みのギャップということを考えていくという事でした。ギャップというと普通は埋めるも
のだと思われがちですが、実はギャップがあるからこそ、面白い。その違いの部分を楽しんでい
いのではないかと思いました。ギャップがあるからこそ、そこに波乱万丈、いろいろな事が起こ
り、そこから新しい創造的なことが起こってくるという事で、違った立場、ギャップのある立場
で話し合い、お互いが別の立場というものを理解していく。この事だけで、大きな前進だと思い
ます。自分の立場だけではなく、相手の立場、親の立場、或いは別の先輩の親の立場に立って見
る、そして自分とのギャップを感じてみる、これだけで大きな変化が起こると思います。埋める
とか、どうこう言う以前に。そういう意味で、この対話の試みというのは、今後尚一層、重要に
なってくると思います。
それから谷地高等学校さんですけれども、いろいろな活動に取り組んでおられて、インターハ
イに出場するなど、大変な成果も出されています。ここでも子どもと親御さんと地域を含めた対
話というものが重要だったと思います。そしてお話の中で、実は家庭であまり対話がないという
ことでした。PTAの会長さんのお宅ですので、一般に言う「対話がない」というのとはまた違
うかと思うのですが、SNS だとか、スマホだとか、インターネット、或いはテレビゲーム等によっ
て、子どもたちが自分たちのバーチャル世界に引き込もっていくという時代的な問題も、一方で
はあろうかと思います。ただもう一方では、家庭という場所というのは、話し合ったり、対話を
する場では、実はない、という性格を持っています。家庭内で「話し合いをするよ」、となった
時には、結構、事が荒立っていることが多いのです。そうしたシリアスな話し合いというのは、
基本的には家庭ではせずに、家庭では無言のうちにお互いに斟酌しあって、スムーズに進んでい
るというのが、ちょっといざこざがあったとしても、大体、阿吽の呼吸で進むのが、平穏な家庭
の状況ではないかと思います。あとは、おしゃべりと対話というのは違ってきます。おしゃべり
は、いろいろなところであります。これはプライベートな場とパブリックな場の違いになろうか
と思います。おしゃべりとか、無言のうちに進むのが、やはりプライベートな場、仲間内でもプ
ライベートな仲間内、そして話し合ったり、考えて議論が必要になってくる、或いは自分の意見
を述べるという、話し合いとか対話が必要になってくるのは、パブリックな場所です。そして立
場の違う人間同士が、膝を突き合わせるような場所です。そしてパブリックと言いましても、国
家的なパブリックな場だけではなく、学校だとか、地域コミュニティーといった小さなコミュニ
ティーのパブリックもあります。こういったパブリックな場で、自分たちの考えを交換するとい
う事が、尚一層重要な時代に入ってきているのではないかと思います。それぞれのPTAさんの
ほうで、ぜひ、それぞれの場所に合った仕方で取り組んでいただきたいと思います。
それから5番目に発表されました福島明成高等学校さんですが、こちらも豚汁を作って、美味
しそうな絵が出ていました。蚕業高校、蚕の高校としてスタートしたのでしょうかね。蚕の高校
として、高校がスタートした時代があるのだという事に、歴史を感じました。いかに蚕、養蚕業
が日本の基幹産業を形成していたかを、この 120 年の歴史のある学校のおかげで知ることが出来
ました。そしてまた 70 代、80 代の農業に従事されている方が先輩だという事ですね。普通、高
齢者の方というのは、どういう背景を持たれているかという事は、なかなか都市部ではわからな
い訳ですが、こういうコミュニティーの中で、その高齢者の方が自分の高校の卒業生であり、先
輩であり、その歴史が高校に残っている、そういう地域で子どもたちが育つという事の地域の厚
みというものを、非常に強く考えさせられました。そして今の人間関係の薄さというものを改め
て見直し、多面的なネットワークを作っていく、或いは積極的にコミュニケーションを取ってい
く必要性を感じました。それから、立派なメロンが出ていましたね。
そして石巻高等学校さんです。交通事故を契機に、ずっと交通安全に取り組んでいて、学校の
安全の日に決めている。忘れないぞ、という取り組みが、大変重要だと思いました。そしてミラー
ひとつ付けるという、そういう事がまた、危機を回避することになると、つくづく感じさせられ
ました。そして家庭と学校の相互理解を図るという、学年協議会、委員懇談会を拝見しながら、
いろいろとまた考えさせられました。昨今の親御さんはPTAに熱心な親御さんもおられますけ
れども、やはり温度差がありまして、あまり熱心でない方は、親御さんとして孤立化していく。
そして孤立化してしまうと、何かトラブルがあった時に、学校と直でやり合う。そして学校の方が、
自分が思ったように受け止めてくれないと、教育委員会に言うと。或いは何も言えないまま、問
題が改善されないまま、よろしくない結末を迎えていくという事もあろうかと思います。やはり
親御さんがコミュニティーとか、PTAを含めた親のコミュニティーに、もうひとつそこに入り
込めないで孤立化するという問題、これもひとつ大きな現代的な問題ではないかと思います。そ
ういう孤立化を防ぐために、PTAが一種の真綿と言いますか、クッション材になって、いろい
ろな親御さんがいられますけれども、熱心でない親御さんにも寛容になって、またいろいろな場
を設定して呼び込んで、そして一緒になって相談に乗ってあげたりする事で、大問題にならずに
(済むこともあります)。これは他の親御さんも感じていた事なのだと、私だけではなかったのだ、
或いは私だけここの所は違うかもしれないということで、親御さんの間で話し合うことで解決す
る問題もあろうかと思います。そういう意味では、親を孤立化させないPTAの取り組みという
事もまた、今後考えていっても良い課題ではないかと思いました。
6発表がありまして、どれも多様な取り組みだったと思います。
後は、挨拶、或いは列車の乗車マナーを含めて挨拶運動をしたり、元気な子どもたちの挨拶、
それから公共の機関での子どもたちの振る舞いというものが、地域の人々を気持ち良くし、その
地域が良い地域だなと思わせる、そしてそこを訪れた外部の人間が、そういう高校生と触れ合う
ことで、ああ、良い町なんだと思う。そのようにして高校生、或いはPTA、そして学校が、地
域を良くするために大きな力を持っていると感じる事が出来ました。
今回の発表にあったように、それぞれの土地というもの、自然を活かし、特産物を活かし、そ
の地域にしか出来ない、或いはその地域の歴史を活かした取り組みがなされていたと思います。
そして聞いてくださった皆様も、それぞれの学校の地域を活かして、ぜひ多様な取り組みに、取
り組んでいただきたいと思います。そして次の機会には、また今回とは違った多様な取り組みを
聞くことによって、またアイディアをもらって、多様性を豊かにすることが、今後の日本を元気
にする事だと思います。一方で都市化の流れがあり、都市化によって元気になる学校もあります。
これはこれで良いと思います。しかし過疎化が進む中、地方の多様性が奪われてしまう傾向にあ
ります。これは本当に日本にとって由々しき問題だと思います。言語、文化、歴史の多様性、そ
れから食の多様性を、今後も守りぬくために、ぜひPTAとしても力を発揮していただきたいと
思います。
本日は、本当に貴重なご発表を、どうもありがとうございました。
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回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
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閉会行事
次期開催県挨拶
岩手県高等学校PTA連合会会長 渡 辺 正 和
皆さん、こんにちは。岩手県高P連会長の渡辺正和です。昨年、岩手県高P連は、「未来圏か
ら風をつかめ」をメインテーマとして、全国高P連・岩手大会を主催いたしました。岩手大会に
おきましては、東北各地の皆様から多大なご支援を頂戴しました。そして多数ご参加いただきま
した。本当にありがとうございました。改めて御礼申し上げます。ありがとうございます。そし
て今年、岩手では希望郷岩手国体、そして希望郷岩手大会が開催されます。復興のシンボルとな
る大会とするよう、岩手県民全員で、オール岩手で取り組んでいますので、そちらにもぜひ足を
運んでいただければと思います。そして来年、東北地区高 P 連盛岡大会が盛岡で開催されます。
ここにいる工藤優子実行委員長を中心に準備をスタートさせていますので、実行委員長のほうか
らあいさつを申し上げます。
岩手県立盛岡第二高等学校会長 工 藤 優 子
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皆様、こんにちは。盛岡第二高等学校PTA会長の工藤優子と申します。来年の盛岡大会には、
たくさんの皆様に来ていただけるように、今いろいろな企画を検討中でございます。どうぞ、ご
期待ください。そして、この 10 月には、希望郷岩手国体、岩手大会が開催されますが、わんこ
きょうだい5人のうち、今日は「とふっち」と「こくっち」が、忙しい中、駆けつけてくれました。
どうぞ、岩手国体の応援のほうも、宜しくお願いいたします。そして、来年の7月6日・7日の
盛岡大会には、美味しい地酒と地ビールにワイン、そして盛岡三大麺のじゃじゃ麺、冷麺、わん
こそば、その他、美味しいお料理をたくさん取り揃えまして、皆様の多数のご参加を、心よりお
待ち申し上げております。どうぞ、宜しくお願いいたします。盛岡におでってくなんせ。それで
は、来年、お待ち申し上げております。宜しくお願いいたします。以上で、終わります。ありが
とうございます。
みやぎ総文祭2017
南東北インターハイ2017 第
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
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編集後記
宮城県高P連顧問(元仙台向山高校PTA会長)
野田もと子
宮城県高 P 連に関わらせていただくようになって、早 4 年。
平成 25 年度の理事、26 年度の県連会長、そして 27 年度~ 28 年度は顧問として仙台大会の一員に加
えていただきました。
特に 28 年度は、東北地区各県から参加される皆さまに喜んでいただけるよう、仙台大会の成功とい
う同じ目標に向かって、スタッフと心ひとつに頑張った一年でした。
素晴らしいメンバーに恵まれ、楽しく充実した時間を過ごすことができました。
本来であれば顧問は 1 年で卒業ですが、前事務局長の花井先生が退職される時に、仙台大会まで残っ
てくださいとのお声がけがありました。
そのお陰で、色んな経験をさせていただき、たくさんの方と素敵な御縁をいただけたことに、心より
感謝を申し上げます。皆さま、ありがとうございました。
仙台高校PTA監事 三浦 康江
初めて東北大会に参加したのは、東日本大震災が起きた5年前の仙台大会でした。
昨年、娘が仙台高校に入学しPTA役員となり、平成 28 年度に仙台で開催される東北大会の実行委
員校であることを知りました。かつて色々学ばせていただいた東北大会の総務委員を引き受け、運営の
お手伝いをさせていただくことにしました。仙台高校は主に情報交換会を担当し、事務局長と会長を中
心に出演者やホテルとの打合わせをおこない、当日は総括として受付やタイムスケジュール調整など担
当しました。参加された皆様の笑顔に接し、思い出に残る経験を積むことができました。
総務委員としては準備期間を含め約一年の月日でしたが、とても素敵な方々と出会い、楽しく活動す
ることができました。
最後になりますが、ご多用の中、仙台大会にご参加いただいたすべての方々に感謝申し上げます。
仙台南高校PTA第2学年委員長 北島 一浩
仙台大会に携わることができ、またその機会を与えてくださったすべての関係者に心から感謝申し上
第
回 東北地区高等学校PTA連合会 仙台大会報告書
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げます。
仙台大会に御来場いただいたすべてのPTA会員の皆様に厚く御礼申し上げます。
仙台大会に御尽力いただいたすべての実行委員の皆様に深く感謝いたします。
熱く、真剣に、涙する程に仙台大会に関わることができたこと、かけがえのない心許せる仲間を得た
ことを、私たちの愛してやまない子どもたちに胸を張って語れます。本当にありがとうございました。
仙台向山高校PTA会長 山岸 智子
東日本大震災より5年。復興が十分でない中、多く
の参加者を迎え仙台大会が開催されました。
「復興から創生へ~子どもたちの未来を応援するPT
A活動~」をテーマに準備してきました。研修視察では、
多くの方々に被災地を見ていただきました。情報交換会
はいかがでしたか?基調講演、研究協議は今後のPTA
活動の参考になったと思います。
報告書を編集しながら、改めて皆様に支えられ、大会
が終了できたことに感謝するとともに、次回の盛岡大会
の成功をお祈り申し上げます。ありがとうごさいました。
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仙台南高校PTA副会長 霜山 清
仙台大会開催から早3ヶ月余り。今振り返ると、仙台大会はとても前のようにも感じられます。それ
だけ、大会に向けての準備の時間が濃かったということなのかもしれません。
昨年の夏に総務委員として関わらせていただくことになってから大会まで約1年間。開催2ヶ月前く
らいからは仕事を終えて家に帰れば仙台大会の資料作りという毎日でした。そして、東北各県からの参
加者の皆様に満足していただけるだろうかと心配しながら迎えた当日、終わってみれば皆様に満足して
いただけた大会だったと感じています。
あらためて大会写真を眺めてみると、一緒に準備を進めてきた総務委員をはじめとした“チーム仙台
大会”の皆の力で作り上げた素晴らしい大会でした。
“チーム仙台大会”最高!そして、ありがとう!
編集長 仙台高校PTA副会長 佐藤よし子
仙台大会で燃え尽きた暑い熱い夏は過ぎ、鈴虫が鳴いている。視察を兼ねての青森大会が懐かしい。
情報交換会担当と決まり、7日の夜が笑顔で終わらなければ、大会成功はない・・・と想いを強くす
る。おもてなしの心を大切に、細部までの気配りに知恵を絞った。当日は、アトラクションの3団体が
会場を盛り上げた。笑顔いっぱいに帰られた皆さんから大会の成功を確信!
大会はみんなの頑張りで無事終了!
報告書の編集をしながら、笑顔いっぱいの写真、真剣な眼差しの写真に心が熱くなる。
多くの皆さんのご協力で、大会が成功できたこと、深く感謝いたします。
そして、情報交換会の司会ができたことは、私の財産!
熱い夏をありがとう!!!
これにて、総務委員の任務終了とす。
感謝の気持ちでいっぱいです。
第65回東北地区高等学校PTA連合会仙台大会報告書
編集 第65回東北地区高等学校PTA連合会
仙台大会事務局
〒 983-0836 仙台市宮城野区幸町 4-5-1
宮城県青年会館内
TEL / 022-299-4621 FAX / 022-299-4621
E-mail / [email protected]
印刷 創文印刷出版株式会社
〒 980-0821 仙台市青葉区春日町 8-34 TEL / 022-222-0181 FAX / 022-266-4246
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第65回
東 北 地 区 高 等 学 校 P T A 連合 会
୵రఱٛ༭࣬੥