4.タンポポT-1の不妊治療への意義 - たんぽぽ茶ショウキT-1

ショウキT-1【不妊】
4.タンポポT-1の不妊治療への意義
健康科学関西 2004 第 4 回学術大会講演集 P24
徳潤有限会社 野崎利晃,神戸東洋医療学院 邵輝
【目的】
タンポポ T-1 はたんぽぽの成分であり、現在
清涼飲料水として製品化されている。主成分で
あるたんぽぽの葉は、利尿薬 1) として用いられ、
体内の水分を減らすことによって高血圧を改善
する効果、また肺炎、気管支炎及び上気道感染
に対する効果 1)、抗ウイルス作用、下垂体前葉
における LH-RH 分泌促進作用 2) などが報告さ
れている。特に不妊治療に対する改善効果が多
く報告されている。タンポポ T-1 による脳内で
の神経伝達物質の変化について検討した。
今回我々は、脳内におけるタンポポ T-1 の作
用機序を特定するためシナプス間隙の nicotine
acetylcholine receptors(nAChR) の変化の測定、CA( カ
テコールアミン ) 生合成に及ぼす影響について
交感神経系のモデル実験である副腎髄質培養細
胞を用いて検討した。
またタンポポ T-1 は不妊症やアトピー性皮膚
炎など精神的ストレスによると考えられる疾患
を改善するという報告がある。ストレス、精神
的興奮により中枢及び末梢の交感神経や副腎髄
質において CA が生合成・分泌されているが、
この過程においてタンポポ T-1 が何らかの重要
な役割を果たしていることが推察される。
【結果】
生後 29,32 日目とも、タンポポ T-1 とニコチ
ンを投与した群は各単独投与群より著明に脳内
nAChR が増加し、生後 29 日で対照群に比べ 4.7 倍、
生後 32 日で 3.9 倍を示した。ニコチン投与によ
り、タンポポ T-1 の効果が増大されているので、
タンポポ T-1 の作用対照が nAChR であることが
判明した。
29日齢
32日齢
対照
145(fM mg)
187(fM mg)
タンポポT-1
290(fM mg)
504.6(fM mg)
NIC
190(fM mg)
196(fM mg)
タンポポ+NIC 681.7(fM mg) 729.2(fM mg)
タンポポ T-1 はチロシン水酸化酵素活性を促進
した。
【考察】
ストレスが原因で大脳皮質から視床下部、脳
下垂体に至る神経伝達の流れに異常が起きる
が、今回の実験から性ホルモンの分泌促進作用
以外にも、感受性が低下しているレセプターの
改善、またドーパミンの合成促進作用による不
妊治療への応用が期待できる。
タンポポ T-1 は脳、交感神経、副腎髄質での
CA の生合成を促進することにより、中枢神経系
の興奮作用や末梢での交感神経系を亢進するこ
とが確認された。
タンポポ T-1 には高プロラクチン血症、パー
キンソン症候群による症例や、利尿作用などの
症例が報告されていたが、これらはタンポポ
T-1 がドーパミン合成を促進することによって
起こるものと考えられる。
今後、タンポポ T-1 の副腎髄質における CA
生合成促進作用による、腎動脈血流量促進作用
を期待することが出来る。また尿量を増加させ
るので、泌尿器疾患への応用が期待できる。
またうつ病でみられるような、シナプス間隙
でのレセプターの感受性低下、神経伝達物質の
合成・分泌低下の改善が期待できる。
【参考文献】
1)James A.Duke, 訳 星合 和夫 デュークグリーン
ファーマシィ―薬用植物の宝典
2)邵輝 佐藤道夫 1997 年 11 月第 15 回ライフ
サイエンス
「エビデンス~徳潤商品十五年学術研究集」 9 ページより掲載
発行元 : 株式会社徳潤
ショウキT-1【不妊】
【考察とコメント】
不妊治療を受けた患者は、タンポポ T-1 を併用してから排卵誘発剤による体の不快感がなくなり、
高温期の体温が高くなり、高温期の期間が長くなった、排卵期のおりものも増えた、などの声を頂
いております。
タンポポT-1を使用
(12人)
タンポポT-1を使用
しない(3人)
生理の周期
排卵誘発剤
高温期の体温
による不快感
規則的にな
る傾向
少ない
生理遅れ
かなりつらい
排卵期の
おりもの
平均的に体温が0.15度
上昇し、高温期の期間も
増加
0.76日に伸長する。
減少
【医師からの症例】
卵胞の質及び数が改善されました
シンキレディスクリニック、西山産婦人科、
漢方の野崎薬局、艸木園カサイ薬局等(敬称略)
から得た 34 人の患者のデータをまとめた結果、
タンポポ T-1 を服用している患者からは高いラ
ンクの卵子が取れ、数量も増えた。
従来治療法
タンポポT-1を併用
治療期間
18ヶ月
14ヶ月
排卵周期
10ヶ月
8ヶ月
妊娠率(%)
50%
70%
従来の治療法を採用した者 12 名、タンポポ
T-1 を併用した者 32 名を比較すると、治療期間
は 4 ヶ月、採卵期間は 2 ヶ月それぞれ短縮され、
妊娠率は 20%も増加しました。
一般社団法人子宝カウンセラーの会抄録集参照
「エビデンス~徳潤商品十五年学術研究集」 10 ページより掲載
発行元 : 株式会社徳潤