データの分析 - Salesforce.com

データの分析
ユーザガイド, Spring ’16
@salesforcedocs
最終更新日: 2016/03/31
本書の英語版と翻訳版で相違がある場合は英語版を優先するものとします。
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目次
分析 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1
Wave Analytics . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1
レポートとダッシュボード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 252
分析
Wave Analytics
Salesforce Wave Analytics は、複数ソースからのデータの接続、そのデータの対話ビューの作成、ダッシュボード
でのそれらのビューの共有を行うためのクラウドベースのプラットフォームです。ビジネスユーザへのインサ
イトの配布をより容易にし、ユーザが変化する情報を理解してアクションを実行できるようにします。
• Trailhead を使用した Wave Analytics の学習
• Wave Analytics 用語集
• Wave Analytics の制限
• Wave Analytics の制限事項
Wave Analytics の設定
• Wave Platform の設定 (ページ 5) | PDF
• Wave Analytics セキュリティ実装ガイド PDF
Salesforce データと外部データの統合
• データインテグレーション | PDF
• Getting Started with Wave Replication (Pilot) Tipsheet PDF (Wave Replication (パイロット) の使用開始のヒント集 PDF)
• <xref href="https://developer.salesforce.com/docs/atlas.en-us.bi_dev_guide_ext_data.meta/bi_dev_guide_ext_data"
scope="external" format="html">Wave Analytics 外部データ API 開発者ガイド</xref> | <xref href="bi_dev_guide_ext_data.pdf"
format="pdf" scope="external" otherprops="on_server" type="new-window:PDF">PDF</xref>
• <xref href="https://developer.salesforce.com/docs/atlas.en-us.bi_dev_guide_ext_data_format.meta/bi_dev_guide_ext_data_format"
scope="external" format="html">Wave Analytics 外部データ形式リファレンス</xref> | <xref
href="bi_dev_guide_ext_data_format.pdf" format="pdf" scope="external" otherprops="on_server"
type="new-window:PDF">PDF</xref>
データの探索と共有
• Wave ダッシュボードの主要な要素
• データの探索と視覚化
• Wave Analytics ダッシュボードを使用した意思決定支援
1
分析
Trailhead を使用した Wave Analytics の学習
• ビジネス全体での Wave Analytics の活用
Wave Analytics アプリケーション
• Wave Analytics アプリケーションの操作
• Sales Wave Analytics アプリケーション
• Admin Analytics アプリケーション (パイロット)
Wave Analytics のカスタマイズ
• Dashboard JSON Guide | PDF
• <xref href="https://developer.salesforce.com/docs/atlas.en-us.bi_dev_guide_saql.meta/bi_dev_guide_saql" scope="external"
format="html"><ph>Wave Analytics SAQL リファレンス</ph></xref> | <xref href="bi_dev_guide_saql.pdf" scope="external"
format="pdf" otherprops="on_server" type="new-window:PDF">PDF</xref>
• <xref href="https://developer.salesforce.com/docs/atlas.en-us.bi_dev_guide_xmd.meta/bi_dev_guide_xmd" scope="external"
format="html"><ph>Wave Analytics 拡張メタデータ (XMD) リファレンス</ph></xref> | <xref href="bi_dev_guide_xmd.pdf"
scope="external" format="pdf" otherprops="on_server" type="new-window:PDF">PDF</xref>
Wave Analytics Mobile
• Salesforce Analytics for iOS ヘルプ
Wave REST API
• <xref href="https://developer.salesforce.com/docs/atlas.en-us.bi_dev_guide_rest.meta/bi_dev_guide_rest" scope="external"
format="html">『<ph>Wave Analytics Wave REST API</ph> 開発者ガイド』</xref> | <xref href="bi_dev_guide_rest.pdf"
format="pdf" scope="external" otherprops="on_server" type="new-window:PDF">PDF</xref>
Trailhead を使用した Wave Analytics の学習
Trailhead を使用すれば、Salesforce を無料で楽しく学習できます。Trailhead により、Wave が有効になっている特
殊な Developer Edition 組織を使用して Wave Analytics を学習できるようになりました。
2
分析
Wave Analytics 用語集
Wave Analytics トレイルでは、古い Developer Edition 組織を使用できません。制限された Analytics Cloud Wave Platform
ライセンスが付属し、Wave トレイルで必要なサンプルデータが含まれる特殊な Developer Edition にサインアッ
プする必要があります。
すべての Wave Analytics トレイルにアクセスするには、https://developer.salesforce.com/trailhead/trail/wave_analytics_explorer
から開始してください。「Wave Analytics の基本」トレイルに特殊な Developer Edition 組織へのサインアップがあ
ります。
関連トピック:
Wave Analytics の制限
Wave Analytics 用語集
よく使用される Wave Analytics 用語を理解しておきましょう。
アプリケーション
アプリケーションには、ダッシュボード、レンズ、およびデータセットが、データ分析を同僚と共有する
ために妥当な任意の組み合わせで含まれます。アプリケーションはフォルダに似ています。アプリケーショ
ンを使用して、ユーザのデータプロジェクト (非公開と共有の両方) を整理して共有を制御できます。
ダッシュボード
ダッシュボードは、1 つ以上のレンズでデータに基づいて選ばれたグラフ、総計値、テーブルのセットで
す。
ダッシュボード JSON ファイル
ダッシュボード JSON ファイルでは、ダッシュボードに含まれるコンポーネントを定義し、それらの接続方
法を記述します。
データ監視
データ監視ツールでは、データフローとシステムジョブを監視できます。データフローの開始、停止、再
スケジュール、ダウンロード、アップロードにも使用できます。
データフロー
データフローとは、Salesforce オブジェクトまたはデータセットから抽出するデータ、データセットを変換
する方法、およびクエリで使用可能にするデータセットを指定する一連の指示です。
データフロー定義ファイル
データフロー定義ファイルは、データフローロジックを表す変換が含まれる JSON ファイルです。
データフロージョブ
データフロージョブは、データフローのロジックを処理します。
データセット
データセットには、対話型の探索ができるように特別に形式が設定され、最適化されたソースデータのセッ
トが含まれます。
データセットビルダー
データセットビルダーでは、ポイント & クリックユーザインターフェースで、関連する Salesforce オブジェ
クトから容易にデータを選択および抽出して、1 つのデータセットを作成できます。
3
分析
Wave Analytics 用語集
日付
日付は、日、月、年、必要に応じて時刻として表されます。日付に基づいたグループ化、絞り込み、およ
び算術処理ができます。
デザイナ
デザイナは、ダッシュボードを作成するためのインターフェースです。
ディメンション
ディメンションは、地域、製品名、モデル番号など、定性的な値です。ディメンションは、データのグルー
プ化や絞り込みに便利です。基準と異なり、ディメンションで計算を行うことはできません。
エクスプローラ
エクスプローラは、データセットとレンズを探索するためのインターフェースです。
拡張メタデータ (XMD)
拡張メタデータ (XMD) を使用すると、Wave Analytics の多くのダッシュボード要素の形式をカスタマイズでき
ます。
外部データ
外部データは、外部のアプリケーションやスプレッドシートのデータなど、Salesforce 以外に存在するデー
タです。
外部データ API
外部データ API を使用すると、外部データファイルを Wave Analytics にアップロードしてデータセットを作成
できます。
Lens
レンズは、データセットのデータの特定のビューです。ここで探索の分析と視覚化を行います。
基準
基準は、収益や換算レートなど、定量的な値です。総収益や最小換算レートの計算など、基準に対して算
術処理ができます。
メタデータファイル
メタデータファイルとは、外部データファイルの構造を説明する JSON ファイルです。
述語
述語とは、データセットのレコードへの行レベルアクセス権を定義する絞り込み条件です。
Salesforce Analytics Query Language (SAQL)
SAQL を使用すると、Wave Analytics データセットのデータにアクセスして分析できます。
変換
変換とは、データを操作することです。変換をデータフローに追加して、Salesforce オブジェクトやデータ
セットからデータを抽出したり、Salesforce データや外部データが含まれるデータセットを変換したり、デー
タセットを登録したりすることができます。
視覚化
視覚化とは、一般的に棒グラフ、ドーナツグラフ、時系列図、ヒートマップなどのチャートやグラフです。
比較表やピボットテーブルなど、表形式のデータにすることもできます。どの視覚化にも基礎となるクエ
リがあり、Wave Analytics はこれらのクエリを使用してソースデータから情報を取得します。
4
分析
Wave プラットフォームの設定
Wave プラットフォームの設定
組織で Salesforce Wave Analytics プラットフォームを使用するように設定するため
に、Wave Analyticsプラットフォームのライセンスと権限について学習します。次
に、他の Salesforce 製品と同じ基本プロセスを実行します。
重要: 2015 年 10 月 20 日より前に Analytics Cloud Builder または Analytics Cloud
Explorer 権限セットライセンスと共に Wave Analytics Platform ライセンスを購入
している場合は、「2015 年 10 月 20 日より前に購入されたライセンスによる
Wave Analyticsプラットフォームの設定」を参照してください。Builder または
Explorer ライセンスから新しい Analytics Cloud - Wave Analytics Platform ライセン
スにユーザを移行する場合は、ユーザの設定プロセスを開始する前に「2015
年 10 月 20 日より前に購入された Wave ライセンスから新しい Wave Platform
ライセンスへの移行」を参照してください。
メモ: Sales Wave アプリケーションユーザは、アプリケーションの使用を開
始するにあたって、「Sales Wave Analytics アプリケーション」を参照してく
ださい。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
各 Analytics Cloud - Wave Analytics Platform ライセンスは、Salesforce Wave Analytics クラウドへのアクセス権が提供され
るシングルユーザライセンスです。1 つの Analytics Cloud - Sales Wave Analytics アプリケーションシングルユーザラ
イセンスが含まれます。次の表に、各ライセンスのデータストレージ制限を示します。より多くのデータが必
要な場合、1 億行を追加できる Analytics Cloud - Additional Data Rows を購入できます。
ライセンス
制限
Analytics Cloud - Wave Analytics Platform
1 億行
Analytics Cloud - Sales Wave Analytics アプリケーション
Analytics Cloud - Wave Analytics Platform ライセンスなしで
使用する場合は 2,500 万行。Sales Wave アプリケーショ
ンライセンスを使用しても、プラットフォームライセ
ンスのデータの上限は増えません。
Analytics Cloud - Additional Data Rows
1 億行
重要: Wave Analytics ライセンスのデータストレージ制限は、契約上の制限であり、技術的な制限ではあり
ません。ライセンシーは、データ行の合計数を厳密に監視することに同意しています。
Wave プラットフォームの設定プロセス
Wave を有効化し、権限セットライセンスをユーザに割り当てます。Wave を設定するための最初のステップ
は、単に有効化するだけです。次に、Analytics Cloud - Wave Analytics Platform 権限セットライセンスを各ユーザに
割り当てます。各権限セットライセンスは、1 人のユーザにのみ割り当てることができます。また、ユーザプ
ロファイルに関連付けられたユーザライセンスは、Analytics Cloud - Wave Analytics Platform 権限セットライセンス
をサポートしている必要があります。Wave Platform 権限セットライセンスをサポートしていないユーザライセ
ンスもあります。
5
分析
Wave プラットフォームの設定
ユーザ種別を定義し、権限セットを作成して割り当てます。次に、組織のメインユーザ種別を定義し、各ユー
ザ種別のニーズに合わせて関連するユーザ権限をグループ化する権限セットを作成します。権限セットを作成
したら、ユーザに割り当てます。権限セットは個々のユーザに割り当てることができますが、効率化するため
にユーザのグループに割り当てることもできます。1 人のユーザに複数の権限セットを割り当てることができ
ます。
段階的な手順: 権限セットを作成、編集、割り当てる
Wave 権限セットライセンスは、次の Salesforce ユーザライセンスと共に割り当てることができます。
• Force.com (App Subscription)
• Force.com (One App)
• Full CRM
• Salesforce Platform
• Salesforce Platform One
メモ: Wave Analyticsを無効にすると、ユーザ権限は定義された各権限セットから削除されます。Wave Analytics
を後で再度有効にする場合は、権限セットを再定義する必要があります。
ヒント: 最適な結果を得るには、Wave Analytics プラットフォームの設定手順をここに示された順序どおり
に実行します。
このセクションの内容:
1. Analytics Cloud 権限セットライセンスとユーザ権限の詳細
Analytics Cloud - Wave Analytics Platform 権限セットライセンスによって、Salesforce Wave Analytics のデータ探索と
管理に必要なすべてのユーザ権限が有効になります。
2. Wave Analytics プラットフォームのユーザ種別の特定
Wave ユーザの種別と実行する必要があるタスクを特定すると、設定プロセスでほとんどのチームメンバー
の分析ニーズを満たせるようになります。
3. Wave Analytics の有効化と Analytics Cloud - Wave Analytics Platform 権限セットライセンスの選択
Salesforce によって Wave Analytics Platform ライセンスがプロビジョニングされたら、Wave を有効化し、Wave
Analytics 権限セットライセンスを選択してユーザに割り当てる必要があります。
4. Wave Analytics 権限セットの作成
組織のユーザに Wave 機能へのアクセス権を付与するには、ユーザが必要な分析機能のレベルに基づいて 1
つ以上の権限セットを作成し、割り当てます。
5. Wave Analytics 権限セットのユーザへの割り当て
権限セットを 1 人以上のユーザに割り当てて (1 人ずつまたは一括で)、Wave 機能へのアクセス権を付与しま
す。
6
分析
Wave プラットフォームの設定
6. Wave Analytics プラットフォームの設定の完了
Wave プラットフォームのユーザ環境を強化し、追加の設定手順で Salesforce データへの Wave アクセスを細
かく調整します。
関連トピック:
2015 年 10 月 20 日より前に購入されたライセンスによる Wave Analytics プラットフォームの設定
2015 年 10 月 20 日より前に購入された Wave ライセンスから新しい Wave Platform ライセンスへの移行
Analytics Cloud 権限セットライセンスとユーザ権限の詳細
Analytics Cloud - Wave Analytics Platform 権限セットライセンスによって、Salesforce Wave Analytics のデータ探索と管理
に必要なすべてのユーザ権限が有効になります。
Wave プラットフォームユーザが Wave を使用するには、ユーザごとに 1 つの Analytics Cloud - Wave Analytics Platform
権限セットライセンスが必要です。Analytics Cloud - Wave Analytics Platform 権限セットライセンスによって、次の
権限が有効になります。
ユーザ権限
可能になる機能
「Wave Analytics の使用」
Wave Analytics へのアクセス。データセットの表示および探索。
レンズとダッシュボードの表示および共有。
「Wave Analytics ダッシュボードの作成および Wave Analytics ダッシュボードの作成、編集、削除。
編集」
「Wave Analytics アプリケーションの作成」
Wave Analytics アプリケーションの作成、編集、削除、共有。
「外部データを Wave Analytics にアップロー
ド」
外部データを Wave Analytics にアップロードしてデータセットを
作成。データ監視でデータフローとシステムジョブを監視。
「Wave Analytics データフローの編集」
データフローの編集、開始、停止、再スケジュール。データ監
視でデータフローとシステムジョブを監視。このユーザ権限に
より、インテグレーションユーザにアクセス権がある Salesforce
オブジェクトデータのすべてにユーザがアクセスできるように
なるため、割り当てるときには慎重に判断してください。詳細
は、「Salesforce データアクセス」を参照してください。
「Wave Analytics の管理」
すべてのWave Analytics機能にアクセス可能。Wave システム管理
者レベルの機能を使用できます。
メモ: Wave ユーザ用に権限セットを作成するとき、いずれかの Wave Analytics 権限を選択すると自動的に
「Wave Analyticsの使用」権限も有効になります。さらに、アプリケーションに対して付与されたアクセス
権の種類によって、そのデータセット、レンズ、およびダッシュボードに対してユーザが実行できるア
クションが制御されます。たとえば、ユーザに「Wave Analyticsの使用」権限がある場合、ユーザにはアプ
リケーションに対する閲覧者アクセス権もあり、そのデータセット、レンズ、ダッシュボードを表示で
きます。
7
分析
Wave プラットフォームの設定
Wave Analytics プラットフォームのユーザ種別の特定
Wave ユーザの種別と実行する必要があるタスクを特定すると、設定プロセスで
ほとんどのチームメンバーの分析ニーズを満たせるようになります。
エディション
Wave Analytics Platform ライセンスには、組織のユーザが Wave の管理に必要とする
権限と、データのインポート、使用、および探索に必要とする権限が含まれま
す。Wave を最も使いやすく設定するには、ユーザが Wave 機能へのアクセスに必
要とするさまざまな方法を検討し、それらの方法をユーザ種別ごとに分類しま
す。次は、その例です。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
ほとんどの場合、Wave の設定では、チームの 2 つの基本的な種別のユーザのニー
ズを満たす必要があります。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
• ユーザ。Wave ダッシュボード、レンズ、およびデータセットの表示機能と、
場合によってはデータを Wave にインポートする機能が必要です。
• システム管理者またはマネージャ。アプリケーション、ダッシュボード、レ
ンズ、データセットの作成、データの編集や、Wave 操作環境のカスタマイズ
を行うために、すべての Wave 機能へのアクセス権が必要です。
使用可能なエディション:
Developer Edition
したがって、Wave プラットフォームを設定するときには、2 つの基本的な権限セットを作成することで組織の
ほとんどのユーザのニーズを満たせる可能性があります。
• 「参照」権限セット。ほとんどの基本レベルのユーザが Wave にアクセスするときに必要とする権限が含ま
れます。
• 一部のシステム管理者とマネージャ用に予約された「管理」権限セット。すべての Wave 機能を使用する権
限が含まれます。
ただし、Wave Analytics は必要に応じて自由に設定でき、上記以外のユーザ種別や権限セットを組織のユーザの
ニーズに基づいて定義できます。たとえば、アプリケーションとダッシュボードを作成および共有する機能が
必要なユーザ向けの「スーパーユーザ」権限セットや、データセットを詳細に操作するユーザ向けの「データ
ウィザード」権限セットなどの作成が必要になることがあります。
権限セットの例では、主要な 2 つのチームメンバー種別であるユーザとシステム管理者に重点を置き、作成と
割り当ての詳細な設定手順を説明します。
Wave Analytics の有効化と Analytics Cloud - Wave Analytics Platform 権限セット
ライセンスの選択
Salesforce によって Wave Analytics Platform ライセンスがプロビジョニングされたら、Wave を有効化し、Wave Analytics
権限セットライセンスを選択してユーザに割り当てる必要があります。
1. Salesforce の [設定] メニューの [管理] で、[Analytics Cloud] | [始めましょう] をクリックします。
2. [Analytics の有効化] をクリックします。
3. [設定] メニューで、[ユーザの管理] | [ユーザ] をクリックします。
4. Wave へのアクセス権を付与するユーザの名前をクリックします。最初は、ユーザ、システム管理者、また
はシステム管理者に指定したその他の名前を選択するとよいでしょう。
5. カーソルを [権限セットライセンスの割り当て] に置き、[割り当ての編集] をクリックします。
8
分析
Wave プラットフォームの設定
6. Analytics Cloud - Wave Analytics Platform 権限セットライセンスを選択し、[保存] をクリックします。
7. Wave にアクセスする必要がある組織内のすべてのユーザについて上記の手順を繰り返します。
メモ: Wave Analytics にデータを読み込むまで、クエリで使用できるデータはありません。
Wave Analytics 権限セットの作成
組織のユーザに Wave 機能へのアクセス権を付与するには、ユーザが必要な分析
機能のレベルに基づいて 1 つ以上の権限セットを作成し、割り当てます。
ユーザ権限
ユーザに権限セットライセンスを割り当てたら、設定プロセスの次のステップ
として Wave ユーザ権限で構成される権限セットを作成し、その権限セットを
ユーザに割り当てます。ユーザのニーズを満たす必要がある権限セットを作成
できます。2 つの権限セットの作成方法を次に示します。
権限セットを作成する
• 「プロファイルと権限
セットの管理」
• 「Wave Analytics の管理」権限セットは、Wave Analytics を管理し、すべての Wave Analytics 機能へのアクセスが
必要なユーザ向けです。
• 「Wave Analytics の表示」権限セットは、データを探索して時々新しいデータを Wave Analytics にアップロード
し、限られた Wave Analytics 機能へのアクセスが必要なユーザ向けです。
メモ: 2015 年 10 月 20 日より前に Wave を購入した場合は、次の手順を実行する前に「2015 年 10 月 20 日よ
り前に購入したライセンスによる Wave Analytics プラットフォームの設定」を参照してください。
段階的な手順: 権限セットを作成、編集、および割り当てる
1.
メモ: 「Wave Analytics の管理」権限セットでは、以前の Wave Analytics ビルダーライセンス (2015 年 10 月
20 日より前に購入) で提供される機能と同等の機能が有効になります。ビルダーライセンスがある場
合、または新しい Wave Analytics Platform ライセンスに移行する場合は、次の手順に従って同じ機能を含
む権限セットを作成します。
ユーザにすべての Wave 機能へのアクセス権を付与する、「Wave Analytics の管理」権限セットを作成します。
a. [設定] メニューで、[管理] の [ユーザの管理] | [権限セット] をクリックし、[新規] をクリックします。
b. [表示ラベル] 項目にManage Wave Analyticsと入力します。これにより API 参照名も自動的に作成さ
れます。この参照名は必要に応じて変更できます。API 名には、スペースは使用しない、最後にアンダー
スコアを使用しない、2 つ続けてアンダースコアを使用しないという制約があります。
c.
警告: このステップを正確に実行しないと、組織の一部のユーザが Wave にアクセスできなくなる
可能性があります。
[ユーザライセンス] 項目をデフォルト値の --None-- のままにします。ユーザライセンスは選択しない
でください。
d. [保存] をクリックします。権限セットの詳細ページに新しい権限セットが表示されます。次に、ユーザ
権限を権限セットに追加します。
e. 権限セットの詳細ページの最下部までスクロールし、[システム権限] をクリックします。次に、[編集]
をクリックします。
f. 「Wave Analyticsの管理」ユーザ権限を選択して、[保存] をクリックします。ユーザがすべての Wave 機能
にアクセスできる権限セットが正常に作成されました。これで、この権限セットをユーザに割り当てる
9
分析
Wave プラットフォームの設定
ことができます。この割り当てについては、「Wave Analytics 権限セットのユーザへの割り当て」を参照
してください。「Wave Analytics の管理」権限セットではすべての Wave 機能へのアクセス権が付与される
ため、この権限セットの割り当ては慎重に行ってください。この機能の多くは大半の分析ユーザには適
していません。
2.
メモ: 「Wave Analytics の表示」権限セットでは、以前の Wave Analytics Explorer ライセンス (2015 年 10 月 20
日より前に購入) で提供される機能と同等の機能が有効になります。Explorer ライセンスがある場合、
または新しい Wave Analytics Platform ライセンスに移行する場合は、次の手順に従って同じ機能を含む権
限セットを作成します。
ユーザが Wave のレンズ、ダッシュボード、データセットの表示、および Wave へのデータのインポートを
実行できる、「Wave Analytics の表示」権限セットを作成します。
a. [設定] メニューで、[管理] の [ユーザの管理] | [権限セット] をクリックし、[新規] をクリックします。
b. [表示ラベル] 項目にView Wave Analyticsと入力します。これにより API 参照名も自動的に作成されま
す。この参照名は必要に応じて変更できます。API 名には、スペースは使用しない、最後にアンダース
コアを使用しない、2 つ続けてアンダースコアを使用しないという制約があります。
c.
警告: このステップを正確に実行しないと、組織の一部のユーザが Wave にアクセスできなくなる
可能性があります。
[ユーザライセンス] 項目をデフォルト値の --None-- のままにします。ユーザライセンスは選択しない
でください。
d. [保存] をクリックします。権限セットの詳細ページに新しい権限セットが表示されます。次に、ユーザ
権限を権限セットに追加します。
e. 権限セットの詳細ページの最下部までスクロールし、[システム権限] をクリックします。次に、[編集]
をクリックします。
f. 「Wave Analytics Cloud の使用」または「外部データを Wave Analytics にアップロード」ユーザ権限を選択し
て、[保存] をクリックします。ユーザが Salesforce の外部からアップロードデータファイルを参照する権
限がある、すべての Wave のデータセット、レンズ、ダッシュボードを表示できる権限セットが正常に
作成されました。これで、この権限セットをユーザに割り当てることができます。この割り当てについ
ては、「Wave Analytics 権限セットのユーザへの割り当て」を参照してください。
Wave Analytics 権限セットのユーザへの割り当て
権限セットを 1 人以上のユーザに割り当てて (1 人ずつまたは一括で)、Wave 機能
へのアクセス権を付与します。
ユーザ権限
1.
ユーザに権限セットを割
り当てる
• 「権限セットの割り当
て」
段階的な手順: 権限セットを割り当てる
2. [設定] メニューで、[管理] の[ユーザの管理] | [権限セット]をクリックします。
3.
警告: 「Wave Analytics の管理」権限セットではすべての Wave 機能へのア
クセス権が付与されるため、この権限セットの割り当ては慎重に行って
ください。Wave プラットフォームを管理するユーザにのみ割り当てる
ようにします。
10
分析
Wave プラットフォームの設定
ユーザに割り当てる権限セットをクリックします。「Wave Analytics 権限セットの作成」 (ページ 9)の手順
に従っている場合は、「Wave Analytics の管理」または「Wave Analytics の表示」権限セットを選択します。
4. [割り当ての管理] をクリックし、[割り当てを追加] をクリックします。
5. Wave にアクセスする必要があるユーザを選択し、[完了] をクリックします。
Wave Analytics プラットフォームの設定の完了
Wave プラットフォームのユーザ環境を強化し、追加の設定手順で Salesforce データへの Wave アクセスを細かく
調整します。
このセクションの内容:
すべてのレンズおよびダッシュボードのプレビューサムネールの有効化
ユーザがホームページやアプリケーションページのレンズおよびダッシュボードを検索しやすくなります。
汎用アイコンを、すべてのレンズおよびダッシュボード (行レベルのセキュリティ制限が設定されているア
セットを含む) のコンテンツのプレビューサムネールに置き換えます。
コミュニティの Wave Analytics の有効化
Wave Analytics アプリケーションをコミュニティパートナーやカスタマーユーザと安全に共有できます。
Flex ダッシュボードデザイナへのユーザアクセス権の付与
ユーザに Flex ダッシュボードデザイナへのアクセス権を付与するには、機能を有効化し、「Wave Analytics
ダッシュボードの作成および編集」ユーザ権限をユーザに割り当てます。権限を割り当てても機能を有効
にしていない場合、ユーザは新しいデザイナにはアクセスできませんが、以前のデザイナにはアクセスで
きまます。
Wave REST API の有効化
Wave REST API を使用して、Wave Analytics のデータセットとレンズにプログラムでアクセスできます。このオ
プションを選択すると、個々のユーザの「API の有効化」権限が上書きされ、すべての Wave ユーザ (コミュ
ニティユーザを含む) に Wave API へのアクセス権が付与されます。
Wave Analytics for iOS の接続アプリケーション
Analytics for iOS 接続アプリケーションをインストールして、モバイルクライアントが容易に組織に接続でき
るようにします。この接続アプリケーションにより、ログインするユーザや、モバイルクライアントによ
る画像とリンクの共有方法を制御できます。
Wave Analytics セキュリティ実装ガイド
Wave Analytics を使用すると、適切なユーザが適切なデータにアクセスできるように、組織にさまざまなレ
ベルのセキュリティを実装できます。
Salesforce データアクセス
Wave Analytics には、データを抽出するときに加え、データが行レベルセキュリティの一部として使用され
るときにも、Salesforce データへのアクセス権が必要です。Wave Analytics は、2 つの Wave Analytics 内部ユーザ
であるインテグレーションユーザとセキュリティユーザの権限に基づいて Salesforce データにアクセスでき
ます。
11
分析
Wave プラットフォームの設定
すべてのレンズおよびダッシュボードのプレビューサムネールの有効化
ユーザがホームページやアプリケーションページのレンズおよびダッシュボー
ドを検索しやすくなります。汎用アイコンを、すべてのレンズおよびダッシュ
ボード (行レベルのセキュリティ制限が設定されているアセットを含む) のコン
テンツのプレビューサムネールに置き換えます。
データセットにセキュリティ述語が定義されていない場合は、プレビューサム
ネールが常に表示されます。セキュリティ述語が定義されている場合は、この
設定を有効にしない限りプレビューサムネールは表示されません。この設定が
有効になっている場合は、すべてのアセットのプレビューサムネールが表示さ
れます。
重要: レンズまたはダッシュボードが使用するデータセットに行レベルの
セキュリティが適用される場合でも、制限対象の行のデータがプレビュー
サムネールに表示される場合があります。行レベルのセキュリティ制限は、
レンズまたはダッシュボードまでクリックした場合にのみ有効になります。
1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「Wave Analytics」と入力し、[設
定] を選択します。
2. [行レベルのセキュリティを有効にして レンズとダッシュボードのプレビュー
サムネイルを表示] を選択します。
3. [保存] をクリックします。
12
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
設定を変更する
• 「Wave Analytics の管
理」
分析
Wave プラットフォームの設定
コミュニティの Wave Analytics の有効化
Wave Analyticsアプリケーションをコミュニティパートナーやカスタマーユーザと
安全に共有できます。
メモ: カスタマーコミュニティプラスまたはパートナーコミュニティライ
センスを所有するユーザのみがこの機能を使用できます。この機能はコミュ
ニティでサポートされますが、ポータルではサポートされません。
Wave Analytics をコミュニティと共有するように設定する手順は、次のとおりで
す。
1. 「Wave プラットフォームの設定」セクションに示された手順に従って、
Salesforce 組織を設定します。
2. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「Wave Analytics」と入力し、[設
定] を選択します。[コミュニティの Wave Analytics を有効化] を選択し
ます。
3. コミュニティメンバーに「Analytics Cloud - Wave コミュニティユーザ」権限セッ
トライセンスを割り当てます。
4. 「コミュニティページでの Wave Analytics の表示」権限を含む権限セットを作
成し、コミュニティメンバーに割り当てます。
5. Wave で、ダッシュボードを作成して Wave アプリケーションに保存します。
コミュニティとの共有にそのアプリケーションを指定します。
6. コミュニティサイトの Visualforce ページに Wave ダッシュボードを埋め込みま
す。詳細は、「Wave Analytics ダッシュボードの Visualforce ページへの追加 」を
参照してください。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
設定を変更する
• 「Wave Analytics の管
理」
Wave ダッシュボードおよ
びレンズを参照する
• 「コミュニティページ
での Wave Analytics の
表示」
7. ダッシュボードが含まれるアプリケーションから、[共有] を選択してコミュニティメンバーにアクセス権
を付与します。
13
分析
Wave プラットフォームの設定
8. アプリケーションを共有するコミュニティパートナーや顧客を招待します。これらのユーザは外部ユーザ
として区別するためにオレンジ色で強調表示され、閲覧者アクセス権のみが使用可能です。
コミュニティの作成についての詳細は、『Salesforce Communites 実装ガイド』を参照してください。
14
分析
Wave プラットフォームの設定
Flex ダッシュボードデザイナへのユーザアクセス権の付与
ユーザに Flex ダッシュボードデザイナへのアクセス権を付与するには、機能を
有効化し、「Wave Analyticsダッシュボードの作成および編集」ユーザ権限をユー
ザに割り当てます。権限を割り当てても機能を有効にしていない場合、ユーザ
は新しいデザイナにはアクセスできませんが、以前のデザイナにはアクセスで
きまます。
エディション
1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「Wave Analytics」と入力し、[設
定] を選択します。
使用可能なエディション:
Developer Edition
2. [Flex ダッシュボードデザイナを有効化 (ベータ)] を選択し、[保存] をクリック
します。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
3. ダッシュボードを作成するユーザごとに、「Wave Analytics ダッシュボードの
作成および編集」ユーザ権限を割り当てます。
各ユーザは、ダッシュボードごとに新旧どちらのデザイナを使用するかを選
択できます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
ユーザ権限
新旧いずれかのデザイナ
にアクセスする
• 「Wave Analytics ダッ
シュボードの作成およ
び編集」
Wave REST API の有効化
Wave REST API を使用して、Wave Analytics のデータセットとレンズにプログラムで
アクセスできます。このオプションを選択すると、個々のユーザの「API の有効
化」権限が上書きされ、すべての Wave ユーザ (コミュニティユーザを含む) に
Wave API へのアクセス権が付与されます。
1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「Wave Analytics」と入力し、[設
定] を選択します。
2. [すべての Wave ユーザの Wave API を有効化] を選択します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
3. [保存] をクリックします。
ユーザ権限
設定を変更する
• 「Wave Analytics の管
理」
15
分析
Wave プラットフォームの設定
Wave Analytics for iOS の接続アプリケーション
Analytics for iOS 接続アプリケーションをインストールして、モバイルクライアン
トが容易に組織に接続できるようにします。この接続アプリケーションにより、
ログインするユーザや、モバイルクライアントによる画像とリンクの共有方法
を制御できます。
1. システム管理者としてログインし、
https://login.salesforce.com/packaging/installPackage.apexp?p0=04tB0000000DKTAに移動
します。
2. [すべてのユーザのインストール] を選択します。
特定のロールに対してのみ接続アプリケーションをインストールする場合
は、それらのクライアントにのみポリシーが適用されます。
3. [完了] をクリックしたら、Salesforce Insights for iOS パッケージを開きます。
4. ポリシーやその他の設定を行うには、[編集]をクリックします。完了したら、
変更を保存します。
接続アプリケーション設定についての詳細は、「接続アプリケーションの編
集」を参照してください。
5. モバイルユーザの共有オプションを無効にする場合は、[カスタム属性] セク
ションで [新規] をクリックします。
デフォルトで、すべての共有オプションが有効になっています。オプション
を無効にするには、その属性キーを追加して、属性値に “false” と入力し
ます。サポートされる属性キーは、次の表を参照してください。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
接続アプリケーションを
インストールおよび設定
する
• 「Wave Analytics の管
理」
属性キー
モバイルクライアントが共有可能
SHARE_IMAGE_AIRDROP
AirDrop 経由の画像
SHARE_IMAGE_ CAMERAROLL
カメラロールからの画像
SHARE_IMAGE_ OPEN
モバイルデバイスで現在開いている画像
SHARE_IMAGE_ S1
Salesforce1 の画像
SHARE_IMAGE_ EMAIL
メール経由の画像
SHARE_LINK_AIRDROP
AirDrop 経由のリンク
SHARE_LINK_ CLIPBOARD
現在モバイルデバイスのクリップボードにあるリン
ク
SHARE_LINK_ S1
Salesforce1 のリンク
SHARE_LINK_EMAIL
メール経由のリンク
SPOTLIGHT_SEARCH
モバイルクライアントの Spotlight 検索結果に Wave
Analytics アセットを表示可能
16
分析
Wave プラットフォームの設定
メモ: 接続されたユーザにカスタム属性を適用するには、それらのユーザを取り消した後、ユーザに
再接続するように依頼します。
6. Wave が有効な組織にモバイルクライアントが接続する方法を表示および制御するには、[設定] から、[ク
イック検索] ボックスに「接続アプリケーション」と入力し、[接続アプリケーションの OAuth の利用状況]
を選択します。
ユーザセッションのブロック、個々のユーザの取り消し、ユーザ詳細へのドリルインができます。詳細は、
「接続アプリケーションの使用状況の監視」を参照してください。
メモ: 証明書ベースの認証の場合、ユーザはデスクトップブラウザで Cookie を許可するように設定す
る必要があります。
Wave Analytics セキュリティ実装ガイド
Wave Analytics を使用すると、適切なユーザが適切なデータにアクセスできるように、組織にさまざまなレベル
のセキュリティを実装できます。
• システム管理者は、オブジェクトレベルセキュリティと項目レベルセキュリティを実装して、Salesforce デー
タへのアクセスを制御できます。たとえば、システム管理者は、データフローが機密の Salesforce データを
データセットに読み込まないように、アクセスを制限することができます。このドキュメントでは、Wave
Analyticsでの Salesforce データに対するオブジェクトレベルセキュリティと項目レベルセキュリティの使用方
法と、Salesforce オブジェクトおよび項目に対する権限の設定方法について説明します。
• データセット所有者は、作成した各データセットに行レベルセキュリティを実装し、そのレコードへのア
クセスを制限できます。データセットに行レベルセキュリティがない場合、そのデータセットへのアクセ
ス権を持つユーザはすべてのレコードを表示できます。このドキュメントでは、データセットに対する行
レベルセキュリティの設定方法を説明し、Salesforce データおよび外部データから作成されたデータセット
に基づいたサンプル実装をいくつか紹介します。
• アプリケーションへのマネージャアクセス権が付与されたアプリケーション所有者、システム管理者、お
よびユーザによって、アプリケーション内のデータセット、レンズ、ダッシュボードへのアクセスが制御
されます。このドキュメントでは、アプリケーションのさまざまなアクセスレベルと、アプリケーション
のデータセット、レンズ、ダッシュボードを他のユーザと共有する方法について説明します。
17
分析
Wave プラットフォームの設定
メモ: Wave Analytics は、Salesforce で設定されている共有とは同期しません。代わりに、Wave Analytics に
は別個にセキュリティを設定する必要があります。Wave Analytics では、堅牢な行レベルセキュリティ
機能により、データセットに対して多くの異なる種別のアクセス制御をモデル化できます。
Wave Analytics セキュリティの実装についての詳細は、『Wave Analytics セキュリティ実装ガイド』を参照してく
ださい。
Salesforce データアクセス
Wave Analytics には、データを抽出するときに加え、データが行レベルセキュリティの一部として使用されると
きにも、Salesforce データへのアクセス権が必要です。Wave Analytics は、2 つの Wave Analytics 内部ユーザであるイ
ンテグレーションユーザとセキュリティユーザの権限に基づいて Salesforce データにアクセスできます。
データフロージョブを実行するとき、Wave Analytics はインテグレーションユーザの権限を使用してデータを
Salesforce オブジェクトおよび項目から抽出します。インテグレーションユーザには「すべてのデータの参照」
アクセス権があるため、機密データが含まれる特定のオブジェクトや項目に対してはアクセスを制限する場合
があります。インテグレーションユーザに権限のないオブジェクトまたは項目からデータを抽出するように
データフローが設定されている場合、データフロージョブは失敗します。
User オブジェクトに基づく行レベルセキュリティが適用されたデータセットをユーザがクエリするとき、Wave
Analyticsはセキュリティユーザの権限を使用して User オブジェクトとその項目にアクセスします。セキュリティ
ユーザには、少なくとも述語に含まれる各 User オブジェクト項目に対する参照権限が必要です。述語とは、
データセットの行レベルセキュリティを定義する絞り込み条件です。デフォルトでは、セキュリティユーザに
は User オブジェクトのすべての標準項目への参照アクセス権があります。述語がカスタム項目に基づいている
場合、セキュリティユーザに項目への参照アクセス権を付与する必要があります。述語式に含まれる User オブ
ジェクト項目への参照アクセス権がセキュリティユーザにない場合、述語が適用されているデータセットを
ユーザがクエリしようとするとエラーが表示されます。
このセクションの内容:
Salesforce オブジェクトおよび項目へのアクセス制御
Wave Analytics には、データを抽出するときに加え、データが行レベルセキュリティの一部として使用され
るときにも、Salesforce データへのアクセス権が必要です。Salesforce データへのデータフローのアクセスを
制御するには、Salesforce オブジェクトおよび項目に対するインテグレーションユーザの権限を設定します。
User オブジェクトのカスタム項目に基づいた行レベルセキュリティを有効化するには、セキュリティユー
ザの権限を設定します。
関連トピック:
Salesforce オブジェクトおよび項目へのアクセス制御
18
分析
Wave プラットフォームの設定
Salesforce オブジェクトおよび項目へのアクセス制御
Wave Analytics には、データを抽出するときに加え、データが行レベルセキュリ
ティの一部として使用されるときにも、Salesforce データへのアクセス権が必要
です。Salesforce データへのデータフローのアクセスを制御するには、Salesforce オ
ブジェクトおよび項目に対するインテグレーションユーザの権限を設定します。
User オブジェクトのカスタム項目に基づいた行レベルセキュリティを有効化す
るには、セキュリティユーザの権限を設定します。
インテグレーションユーザまたはセキュリティユーザの権限を設定する場合、
ユーザプロファイルのコピーバージョンを変更します。
1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「プロファイル」と入力し、[プロファ
イル] を選択して、ユーザプロファイルを選択します。
インテグレーションユーザの場合、Analytics Cloud インテグレーションユーザ
プロファイルを選択します。セキュリティユーザの場合、Analytics Cloud セキュ
リティユーザプロファイルを選択します。
ユーザ権限
ユーザプロファイルをコ
ピーする
•
「プロファイルと権限
セットの管理」
オブジェクト権限を編集
する
•
「プロファイルと権限
セットの管理」
および
「アプリケーションの
カスタマイズ」
2. ユーザプロファイルをコピーするには、[コピー] をクリックします。
3. コピーしたユーザプロファイルに名前を付けて保存します。
4. [オブジェクト設定]をクリックします。
5. Salesforce オブジェクトの名前をクリックします。
6. [編集] をクリックします。
a. オブジェクトに対する権限を有効にするには、[オブジェクト権限] セクションで [参照] を選択します。
b. オブジェクトの項目に対する権限を有効にするには、[項目権限] セクションで項目の [参照] を選択しま
す。
メモ: User オブジェクトの標準項目に対する権限は変更できません。
7. オブジェクト設定を保存します。
8. コピーしたユーザプロファイルをインテグレーションユーザまたはセキュリティユーザに割り当てます。
a. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「ユーザ」と入力し、[ユーザ] を選択します。
b. ユーザプロファイルを割り当てるユーザを選択します。
c. [編集] をクリックします。
d. [プロファイル] 項目でユーザプロファイルを選択します。
e. [保存] をクリックします。
9. インテグレーションユーザまたはセキュリティユーザにオブジェクトの項目に対する適切な権限があるこ
とを確認します。
19
分析
2015 年 10 月 20 日より前に購入されたライセンスによ
る Wave Analytics プラットフォームの設定
2015 年 10 月 20 日より前に購入されたライセンスによる Wave Analytics
プラットフォームの設定
2015 年 10 月 20 日より前に Wave Analytics Builder または Explorer ライセンスを購入した場合、引き続きそのライセ
ンスを使用して組織のユーザに Wave プラットフォームを設定できます。または、新しいシングルユーザの
Wave Analytics Platform ライセンスに移行することもできます。
メモ: この情報は、2015 年 10 月 20 日より前に Wave Analytics ライセンスを購入し、新しい Analytics Cloud Wave
Platform ライセンスに移行せずに、Analytics Cloud Builder または Analytics Cloud Explorer 権限セットライセンス
を引き続き使用するお客様に適用されます。2015 年 10 月 20 日以降に Wave を購入した場合は、「Wave プ
ラットフォームの設定」に進んでください。
重要: 以前の Analytics Cloud Builder または Analytics Cloud Explorer プラットフォームライセンスからシングル
ユーザの Wave Analytics Platform ライセンスに移行する場合は、「2015 年 10 月 20 日より前に購入された Wave
ライセンスから新しい Wave Platform ライセンスへの移行」を参照してください。
Analytics Cloud Wave Platform ライセンス
2015 年 10 月 20 日より前に購入した Analytics Cloud Wave Platform ライセンスで、組織の Wave Analytics を有効化でき
ます。契約上、以前の Wave Platform ライセンスあたりのユーザ数は最大 400 に制限されています。ユーザ数が
400 を超える場合は、追加の Wave Platform ライセンスを購入できます。
以前の Wave Platform ライセンスごとに次の機能を利用できます。
• 最終的な登録済みデータセットに最大 2 億 5,000 万行を保存する。
• Wave Analytics で最大 50 のクエリを同時実行する。
Analytics Cloud 権限セットライセンス
ユーザが Analytics Cloud を使用するには、ユーザごとに 1 つの Analytics Cloud 権限セットライセンスが必要です。
この権限セットライセンスによって、ユーザに割り当て可能なユーザ権限が定義されます。システム管理者が
権限セットライセンスをユーザに割り当てます。
2015 年 10 月 20 日より前に販売された Wave Analytics Platform ライセンスの一部として、次の権限セットライセン
スが提供されます。
• Analytics Cloud Builder 権限セットライセンスでは、ユーザがすべての Wave Analytics 機能にアクセスできます。
• Analytics Cloud Explorer 権限セットライセンスでは、ユーザが外部データを Wave Analytics にアップロードして
データを探索できます。
各権限セットライセンスには、次の Wave Analytics ユーザ権限が含まれます。
ユーザ権限
Explorer または Builder 権限セット 可能になる機能
ライセンスに含まれていたか?
「Wave Analytics ダッシュボードの作 Builder のみ
成および編集」
Wave Analytics ダッシュボードの作成
および編集。
20
分析
2015 年 10 月 20 日より前に購入されたライセンスによ
る Wave Analytics プラットフォームの設定
ユーザ権限
Explorer または Builder 権限セット 可能になる機能
ライセンスに含まれていたか?
「Wave Analytics アプリケーションの Builder のみ
作成」
Wave Analytics アプリケーションの作
成および共有。
「Wave Analytics データフローの編
集」
Builder のみ
データフローのダウンロード、アッ
プロード、開始、停止、再スケ
ジュール。データ監視でデータフ
ローとシステムジョブを表示しま
す。
「Wave Analytics の管理」
Builder のみ
すべての Wave Analytics 機能へのアク
セス。Wave システム管理者レベル
の機能を使用できます。
「外部データを Wave Analytics にアッ Builder と Explorer
プロード」
外部データを Wave Analytics にアップ
ロードしてデータセットを作成。
データ監視でデータフローとシス
テムジョブを表示します。
「Wave Analyticsの使用」
Wave Analytics を使用して、ユーザに
参照権限があるデータセット、レ
ンズ、ダッシュボードを表示。他
の Wave 権限を選択すると自動的に
有効化されます。
Builder と Explorer
メモ: Wave ユーザ用に権限セットを作成するとき、他のいずれかの Wave Analytics 権限セットを選択すると
自動的に「Wave Analytics」権限が有効化されます。
以前の Wave Analytics 権限セットライセンスを次の Salesforce ユーザライセンスと一緒に割り当てることができま
す。
• Force.com (App Subscription)
• Force.com (One App)
• Full CRM
• Salesforce Platform
• Salesforce Platform One
関連トピック:
2015 年 10 月 20 日より前に購入された Wave ライセンスから新しい Wave Platform ライセンスへの移行
21
分析
2015 年 10 月 20 日より前に購入された Wave ライセンス
から新しい Wave Platform ライセンスへの移行
2015 年 10 月 20 日より前に購入された Wave ライセンスから新しい
Wave Platform ライセンスへの移行
2015 年 10 月 20 日より前に購入された以前の Analytics Cloud Builder および Analytics
Cloud Explorer ライセンスから、新しい Analytics Cloud - Wave Analytics Platform ライセ
ンスに完全に移行するために、組織の Wave ユーザに新しい権限セットを設定す
る必要が生じる場合があります。
Salesforce が組織に新しい Analytics Cloud - Wave Analytics Platform ライセンスをプロビ
ジョニングすると、一部のユーザに新しいライセンスを設定する必要が生じる
ことがあります。
• Builder ライセンスユーザ。Analytics Cloud Builder 権限セットライセンスで Wave
にアクセスするユーザは、通常、追加の設定なしで引き続き Wave Analytics プ
ラットフォームを使用できます。Builder ライセンスの名前が Analytics Cloud Wave Analytics Platform に変更されただけなので、Salesforce の [設定] にその権限
セットライセンスが表示されます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
• Explorer ライセンスユーザ。新しいライセンスのプロビジョニングプロセス
で、Salesforce が Analytics Cloud Explorer ライセンスを組織から削除する場合があ
ります。その場合は、Explorer ライセンスの代わりに新しい Analytics Cloud - Wave Platform ライセンスが表示さ
れ、ユーザにそのライセンスを設定する必要があります。Explorer 権限セットライセンスがまだ表示される
場合は、Explorer ユーザに設定プロセスを繰り返す必要はありません。
組織のユーザから新しい Analytics Cloud - Wave Platform ライセンスの設定を要求された場合は、それらのユーザが
以前のライセンスで Wave を使用していても、「Wave プラットフォームの設定」 (ページ 5)の手順に従ってく
ださい。それらのユーザに新しい権限セットライセンスを割り当て、1 つ以上の新しい権限セットを作成し、
その権限セットをユーザに割り当てる必要があります。
Sales Wave アプリケーションの Quota (Target) データセットの更新
ビジネスでユーザレベルの目標を追跡するかどうか、という設定ウィザードの
質問に対する回答が「はい」であれば、アプリケーションにチームの目標デー
タが含まれるようにSales Waveの Quota データセットを更新する必要があります。
Sales Wave アプリケーションを作成すると、Quota (Target) データセットが一緒に作
成されます。Sales Wave でチームメンバーの月次、四半期、または年間の目標に
対する追跡状況を調べるには、次の手順を実行して Quota データセットを更新す
る必要があります。また、ここに記載されている手順が説明されている動画
「Create the Sales Wave App, Part 2: Upload the Quota CSV File and Schedule a Dataflow」 (Sales
Wave アプリケーションの作成、第 2 部: 目標の CSV ファイルのアップロードとデー
タフローのスケジュール) を閲覧することもできます。
ユーザ権限
Wave アプリケーションを
作成および管理する
• 「Wave Analytics テン
プレートアプリケー
ションの管理」
•
「Wave Analytics デー
タフローの編集」
メモ: .CSV ファイルを Sales Wave にインポートして使用する場合は、必ず UTF-8 に準拠しているテキストエ
ディタを使用してファイルを作成したり開いたりしてください。これらのファイルを Microsoft Excel などの
スプレッドシートソフトウェアで開くと、.CSV ファイルに書式が再設定され、Sales Wave で使用できなく
なります。
22
分析
Sales Wave アプリケーションの Quota (Target) データセッ
トの更新
メモ: ビジネスでユーザレベルの目標を追跡しない場合は、このステップを省略できます。これは、ビジ
ネスでユーザレベルの目標を追跡するかどうか、という設定ウィザードの質問に対する回答が「はい」
であれば、実行する必要があります。
1. 目標金額、開始日 (yyyy-mm-dd 形式)、所有者 氏名、ユーザ名の各項目をこの順番で含む .CSV ファイルを作
成します。「Sales Wave アプリケーションの .CSV ファイルの例」の例を参照してください。
2. 覚えやすい場所にファイルを保存します。
3. Salesforce で、Wave Analytics ホームページに移動し、Quota (Target) データセットを見つけます。
4. データセットにマウスポインタを置き、[編集] をクリックします。
5. Salesforce に Quota データセットのデータセット編集画面が表示されます。[データを更新] セクションから、
[ファイルを選択するか、ここにファイルをドラッグしてください...] を選択します。
6. 開いたダイアログボックスで、ステップ 1 で作成した .CSV ファイルに移動し、ファイルをダブルクリック
します。
7. [データセットを更新] をクリックします。
8. 会計期間がカレンダー期間と異なる場合 (開始日が 1 月 1 日以外の場合)、Quota メタデータファイルも更新
する必要があります。
a. Sales Wave の Quota データセットの JSON ファイルから JSON をコピーして、任意のテキストエディタに貼
り付けます。
b. "fiscalMonthOffset" の値を 4 から、各自の会計期間の開始月を表す数値に変更します。Sales Wave
メタデータでは、数値の「0」は 1 月、「1」は 2 月を表します (12 月を表す「11」まで以下同様)。
23
分析
Sales Wave アプリケーションの Quota (Target) データセッ
トの更新
c. ファイルをデスクトップに保存し、データセット編集画面の [メタデータファイル (JSON) を追加] セク
ションの [ファイルを選択するか、ここにファイルをドラッグしてください...] にドラッグして Sales Wave
にアップロードします。
d. [データセットを更新] をクリックします。
9. 目標データをアップロードしたら、データフローを再実行してダッシュボードを更新します。
a. Sales Wave 画面の右上にあるギアメニューをクリックし、[データ監視] を選択します。
b. [データ監視] 画面の左上にあるメニューから [データフロービュー] を選択します。
c. アプリケーションを見つけます。ページをスクロールダウンすることが必要になる場合もあります。ア
プリケーションのアイコンと名前の横にある画面右端のメニューを開き、[開始] をクリックします。
24
分析
Sales Wave アプリケーション の .CSV ファイルの例
完成です。このデータフローにより、Sales Wave に自社の最新のセールスデータが表示されるようにな
ります。データフローの詳細は、「Sales Wave アプリケーションの日次データフローのスケジュール」
を参照してください。
Sales Wave アプリケーション の .CSV ファイルの例
以下は、Sales Wave アプリケーションの Quota (Target) データセットを更新するために作成された .CSV ファイルの
例です。
メモ: このファイルは、例示のみを目的としています。チームメンバーの目標データを使用して、次の項
目を含む独自の .CSV ファイルを作成してください。
• 目標金額
• 開始日
• 所有者 氏名
• ユーザ名
ファイルの作成にはUTF-8 に準拠しているテキストエディタを使用し、またMicrosoft Excel などのスプレッ
ドシートアプリケーションでファイルを開かないでください。
「Sales Wave アプリケーションの Quota (Target) データセットの更新」 (ページ 230)を参照してください。
例:
QuotaAmount,StartDate,OwnerName,Username
5000000,2014-01-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-02-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-03-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-04-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-05-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-06-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-07-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-08-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-09-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-10-01,Priya Anand,[email protected]
25
分析
Sales Wave の Quota データセットの JSON ファイル
5000000,2014-11-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-12-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-01-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-02-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-03-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-04-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-05-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-06-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-07-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-08-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-09-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-10-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-11-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-12-01,Nathan Sinha,[email protected]
Sales Wave の Quota データセットの JSON ファイル
会計年度の開始日が 1 月 1 日でない場合、このファイルを使用して、各自の会計年度の開始日で Sales Wave の
Quota データセットを更新します。
このファイルのコンテンツを任意のエディタにコピーし、“fiscalMonthOffset” の値 (太字で表示) を各自の
会計期間の開始月に変更します。Sales Wave メタデータでは、数値の「0」は 1 月、「1」は 2 月を表します (12
月を表す「11」まで以下同様)。下のコードでは、5 月を表す「4」に数値が設定されています。各自の会計期
間の開始月を表す数値を使用します。次に、「Sales Wave アプリケーションの Quota (Target) データセットの更
新」の手順に従って、ファイルを保存して Sales Wave にアップロードします。
{
"objects": [
{
"connector": "CSV",
"fullyQualifiedName": "Quota_csv",
"label": "Quota.csv",
"name": "Quota_csv",
"fields": [
{
"fullyQualifiedName": "QuotaAmount",
"name": "QuotaAmount",
"type": "Numeric",
"label": "QuotaAmount",
"precision": 18,
"defaultValue": "0",
"scale": 0
},
{
"fullyQualifiedName": "StartDate",
"name": "StartDate",
"type": "Date",
"label": "StartDate",
"format": "yyyy-MM-dd",
"fiscalMonthOffset": 4,
"isYearEndFiscalYear": true
26
分析
データインテグレーション
},
{
"fullyQualifiedName": "OwnerName",
"name": "OwnerName",
"type": "Text",
"label": "OwnerName"
},
{
"fullyQualifiedName": "Username",
"name": "Username",
"type": "Text",
"label": "Username"
}
]
}
]
}
データインテグレーション
Salesforce データと外部データを Wave Analytics に統合することで、ユーザはエクスプローラとデザイナでその
データを探索および視覚化できます。外部データは、外部のアプリケーションやスプレッドシートのデータな
ど、Salesforce 以外に存在するデータです。
データを Wave Analytics に読み込むとき、データはデータセットに読み込まれます。データセットとは、非正規
化され、高度に圧縮された形式で保存された関連データのコレクションです。
Wave Analytics では次の方法でデータセットを作成できます。
データフロー
JSON
データセットビ
ルダー
アップロード
ユーザインター
フェース
外部データ API
Wave Connector
Salesforce オブ
ジェクト、既存
のデータセット
Salesforce オブ
ジェクト
外部データ
外部データ
Microsoft Excel
外部データと
可
Salesforce データ
の結合
不可
不可
不可
不可
グラフィカル
ユーザインター
フェース
不可 (JSON)
可
可
不可 (プログラム 可
によるアクセス)
複数データセッ
トの同時作成
可
不可
不可
不可
不可
増分抽出のサ
ポート
可
不可
不可
可
不可
データ更新方法
自動
自動
手動
手動
手動
データソース
27
分析
データインテグレーション
データフロー
JSON
データセットビ
ルダー
アップロード
ユーザインター
フェース
外部データ API
Wave Connector
レコードの絞り
込み
可
不可
不可
不可
不可
データセット作
成時の列の新規
生成
可 (デルタ列およ 不可
びディメンショ
ン列)
不可
不可
不可
メタデータの上
書き
可
可
可
不可
不可
このセクションの内容:
データセット
データセットとは、非正規化され、高度に圧縮された形式で保存された関連データのコレクションです。
プラットフォームライセンスごとに、組織は登録済みの全データセットで合わせて最大 2 億 5,000 万行の
データを保存できます。
データフローを使用したデータセットの作成
データフローを使用し、Salesforce オブジェクトまたは既存のデータセットのデータに基づいて 1 つ以上の
データセットを作成できます。
変換
変換とは、データを操作することです。変換をデータフローに追加して、Salesforce オブジェクトやデータ
セットからデータを抽出したり、Salesforce データや外部データが含まれるデータセットを変換したり、デー
タセットを登録したりすることができます。
データセットビルダーを使用したデータセットの作成
データセットビルダーを使用して、1 つ以上の Salesforce オブジェクトのデータに基づく単一のデータセッ
トを作成できます。データセットビルダーによって、関連する JSON が生成され、データフロー定義ファイ
ルに追加されます。データフローが次回実行されるときに、データセットが作成されます。データセット
のデータは、データフローの実行時に毎回更新されます。データフロー定義ファイルを編集して、データ
セットを操作する変換を追加することもできます。
Excel データ用の Wave Connector
Salesforce Wave Connector を使用すると、容易に Microsoft Excel 2013 から Wave Analytics にデータをインポートで
きます。
外部データを使用したデータセットの作成
ユーザインターフェースから外部データファイルをアップロードするか、外部データ API を使用してデータ
セットを作成できます。外部データファイル (.csv、.gz、または .zip 形式) をアップロードするときに、メタ
データファイルも提供できます。メタデータファイルには、外部データファイルのデータ構造を記述する
メタデータ属性が含まれています。ユーザインターフェースから .csv をアップロードすると、Wave Analytics
が自動的にメタデータファイルを生成します。このファイルをプレビューして変更できます。メタデータ
ファイルを提供しない場合は、Wave Analytics がすべての外部データファイル列をディメンションとしてイ
ンポートします。
28
分析
データインテグレーション
データセットの編集
データセットを編集して、データセット名、アプリケーション、セキュリティ述語、またはデータセット
に関連付けられた拡張メタデータ (XMD) ファイルを変更できます。外部データファイルから作成されたデー
タセットについては、新しい外部データファイルまたはメタデータファイルをアップロードして、データ
またはメタデータを更新することもできます。
データセットの削除
少なくともエディタアクセス権があれば、[私の非公開アプリケーション] または共有アプリケーションか
ら不要なデータセットを削除できます。データセットを削除することで使用していないデータを減らし、
組織の登録済みデータセット全体の行制限への到達を回避できます。
データセットの行レベルセキュリティ
データセットへのアクセス権を持つ Wave Analytics ユーザには、デフォルトでデータセット内のすべてのレ
コードへのアクセス権があります。ただし、データセットに行レベルセキュリティを実装してレコードへ
のアクセスを制限できます。レコードに機密データが含まれている場合など、アクセスの制限が必要にな
ることがあります。
述語式の構文
述語式を定義するときには有効な構文を使用する必要があります。
データセット
データセットとは、非正規化され、高度に圧縮された形式で保存された関連データのコレクションです。プ
ラットフォームライセンスごとに、組織は登録済みの全データセットで合わせて最大 2 億 5,000 万行のデータ
を保存できます。
Wave Analytics では、次のいずれかのデータ型が各データセット項目に適用されます。
日付
日付は、日、月、年、必要に応じて時刻として表されます。日付に基づいたグループ化、絞り込み、およ
び算術処理ができます。
ディメンション
ディメンションは、地域、製品名、モデル番号など、定性的な値です。ディメンションは、データのグルー
プ化や絞り込みに便利です。基準と異なり、ディメンションで計算を行うことはできません。クエリのパ
フォーマンス向上のため、Wave Analytics ではデータセットのすべてのディメンション項目にインデックス
が付けられます。
基準
基準は、収益や換算レートなど、定量的な値です。総収益や最小換算レートの計算など、基準に対して算
術処理ができます。
作成するデータセットごとに、行レベルセキュリティを適用して、データセット内のレコードへのアクセスを
制限できます。
注意: データセットを作成する前に、ソースデータの各列に少なくとも 1 つの値が含まれていることを確
認します。すべてが null 値の列は、データセット内に作成されず、データフロー、レンズ、ダッシュボー
ドで参照できません。null 値の場合、「n/a」や「空」のようなデフォルト値を入力することを検討してく
ださい。
29
分析
データインテグレーション
このセクションの内容:
データセットの数値処理
Wave Analytics では、内部的に数値を Long 型の値としてデータセットに保存します。たとえば、スケールが
2 の数値「3,200.99」は、「320099」として保存されます。ユーザインターフェースが保存された値を変換し
て 10 進数表記に戻し、数値を「3200.99」として表示します。
データセットの日付処理
Wave Analyticsで日付をデータセットに読み込むとき、各日付はカレンダー年に基づいて複数の項目 (日、週、
月、四半期、年など) に分割されます。たとえば、CreateDate 項目から日付を抽出すると、Wave Analytics
は CreateDate_Day や CreateDate_Week などの日付項目を生成します。会計年度がカレンダー年と異
なる場合は、Wave Analytics が会計日付項目も生成できるように設定できます。
データフロー JSON
データフローを使用し、Salesforce オブジェクトまたは既存のデータセットのデータに基づいて 1 つ以上の
データセットを作成できます。データフローとは、Salesforce オブジェクトまたはデータセットから抽出す
るデータ、データセットを変換する方法、およびクエリで使用可能にするデータセットを指定する一連の
指示です。データフローでは、抽出したデータを操作し、そのデータをデータセットに読み込む前にメタ
データを上書きできます。データフローは、日次スケジュールに従って実行され、継続的にデータが更新
されます。
データセットビルダー
データセットビルダーを使用すると、1 つ以上の関連 Salesforce オブジェクトからのデータに基づいて 1 つの
データセットを作成できます。データセットビルダーでは、ポイント & クリックで容易に関連 Salesforce オ
ブジェクトを識別および選択できます。
Excel データ用の Wave Connector
Salesforce Wave Connector を使用すると、容易に Microsoft Excel 2013 から Wave Analytics にデータをインポートで
きます。
外部データのアップロードユーザインターフェース
アップロードユーザインターフェースを使用して、外部データに基づいて 1 つのデータセットを作成でき
ます。.csv、.gz、または .zip 形式の外部データファイルをアップロードできます。データを更新するには、
新しい外部データファイルをアップロードしてデータセット内のデータを上書きします。
外部データ API
外部データ API を使用して、.csv 形式の外部データに基づいて 1 つのデータセットを作成できます。API を使
用して .csv ファイルをアップロードし、データセットを編集することもできます。データセットを編集す
る場合、すべてのレコードの上書き、レコードの追加、レコードの更新、またはレコードの削除を選択で
きます。
データセットの数値処理
Wave Analytics では、内部的に数値を Long 型の値としてデータセットに保存します。たとえば、スケールが 2 の
数値「3,200.99」は、「320099」として保存されます。ユーザインターフェースが保存された値を変換して 10 進
数表記に戻し、数値を「3200.99」として表示します。
データセットに保存可能な最大数値は 36,028,797,018,963,967、最小数値は -36,028,797,018,963,968 です。
30
分析
データインテグレーション
警告: 数値がこの範囲外の場合、予期しない結果が生じる可能性があります。たとえば、スケールが 16
の値 3.7E-16 をデータセットに読み込もうとすると、Wave Analytics は値を 37000000000000000 として保存しよ
うとします。ただし、この値は最大値を超えているため、Wave Analyticsはレコード全体の読み込みに失敗
します。さらに、基準を集計するクエリ (sum や group by など) を実行し、結果の値が最大値を超えた場合、
値はオーバーフローして Wave Analytics は不正確な結果を返します。
データセットの日付処理
Wave Analytics で日付をデータセットに読み込むとき、各日付はカレンダー年に基づいて複数の項目 (日、週、
月、四半期、年など) に分割されます。たとえば、CreateDate 項目から日付を抽出すると、Wave Analytics は
CreateDate_Day や CreateDate_Week などの日付項目を生成します。会計年度がカレンダー年と異なる場
合は、Wave Analytics が会計日付項目も生成できるように設定できます。
Wave Analytics では次の日付項目が生成されます。
項目名
データ型
説明
<日付項目名>_Second
テキスト
秒数。日付に秒がない場合、値は
「0」になります。
<日付項目名>_Minute
テキスト
分数。日付に分がない場合、値は
「0」になります。
<日付項目名>_Hour
テキスト
時間数。日付に時間がない場合、
値は「0」になります。
<日付項目名>_Day
テキスト
日にち。
<日付項目名>_Week
テキスト
カレンダー年の週番号。
<日付項目名>_Month
テキスト
カレンダー年の月番号。
<日付項目名>_Quarter
テキスト
カレンダー年の四半期番号。
<日付項目名>_Year
テキスト
カレンダー年。
<日付項目名>_Week_Fiscal
テキスト
会計年度の週番号。
<日付項目名>_Month_Fiscal
テキスト
会計年度の月番号。
<日付項目名>_Quarter_Fiscal
テキスト
会計年度の四半期番号。
<日付項目名>_Year_Fiscal
テキスト
会計年度。
<日付項目名>_sec_epoch
数値
1970 年 1 月 1 日 (深夜 UTC/GMT) から
の経過秒数。
<日付項目名>_day_epoch
数値
1970 年 1 月 1 日 (深夜 UTC/GMT) から
の経過日数。
31
分析
データインテグレーション
メタデータ属性を設定して、日付がデータセットに読み込まれる方法を制御し、Wave Analytics で会計日付項目
を生成できるようにすることができます。メタデータ属性は、Salesforce データの sfdcDigest 変換パラメータまた
は外部データのメタデータファイルに設定します。
メモ: 外部データファイルから日付を読み込む前に、こちらで日付形式要件を確認してください。また、
外部データファイルの列名が生成される日付項目名と競合しないようにしてください。たとえば、列
Create_Date を含む CSV を読み込むと、Wave Analytics でデータセット内に Create_Date_Year 項目が
生成されます。CSV に Create_Date_Year という名前の項目もある場合、名前が競合するため、Wave
Analytics でエラーが発生します。
Wave Analytics の会計期間
カレンダー年と会計年度が異なる場合、Wave Analytics がデータセットにカレンダー日付項目だけでなく会計日
付項目も生成できるようにすることができます。Wave Analytics が会計日付項目を生成できるようにするには、
fiscalMonthOffset 属性を「0」以外の値に設定します。会計日付項目を生成する日付列ごとに、この属性
を設定します。オフセットを「0」に設定するか、値を指定しないと、Wave Analytics は会計日付項目を生成し
ません。
さらに、会計期間を設定するには、各日付列に次のメタデータ属性を設定します。
fiscalMonthOffset
会計日付項目の生成の有効化に加え、この属性によって会計年度の開始月も決まります。
fiscalMonthOffset に、会計年度の開始月とカレンダー年の開始月 (1月) の差を指定します。たとえば、
会計年度が 4 月に開始する場合、fiscalMonthOffset を「3」に設定します。
isYearEndFiscalYear
会計年度は、あるカレンダー年で開始し、別のカレンダー年で終了する可能性があるため、会計年度に使
用する年を指定する必要があります。isYearEndFiscalYear 属性は、会計年度が、会計年度の終了年と
開始年のどちらであるかを示します。
このしくみを確認するために、いくつか例を見てみましょう。isYearEndFiscalYear = true の場合 (また
はこの属性を指定しない場合)、会計年度は、会計年度の終了年です。次の図に示すように、会計年度は
2016 年に終了するため、2015 年 4 月 1 日~ 2016 年 3 月 31 日の日付はすべて会計年度 2016 年に含まれます。
isYearEndFiscalYear = false の場合、会計年度は、会計年度の開始年です。次の図に示すように、会計
年度は 2015 年に開始するため、2015 年 4 月 1 日~ 2016 年 3 月 31 日の日付はすべて会計年度 2015 年に含まれ
ます。
32
分析
データインテグレーション
Wave Analytics の週番号
データセットに読み込まれる日付ごとに、Wave Analytics は、カレンダー年と会計年度 (該当する場合) の対応す
る週番号を生成します。SOQL 関数の WEEK_IN_YEAR と同様に、Wave Analytics の週 1 は 1 月 1 日~ 1 月 7 日です
(これは UTC の week() 計算とは異なります)。
必要に応じて、firstDayOfWeek 属性を設定し、週の開始を特定の曜日に設定できます。たとえば、1 月 1 日
が土曜日で、週の開始を月曜日に設定した場合、週 1 は 1 月 1 日~ 2 日になります。週 2 は、月曜日の 1 月 3 日
に開始します。週 3 は、次の月曜日の 1 月 10 日に開始します。後続の週を指定された曜日で開始するため、週
1 は短くなる可能性があります。
データフロー JSON
データフローを使用し、Salesforce オブジェクトまたは既存のデータセットのデータに基づいて 1 つ以上のデー
タセットを作成できます。データフローとは、Salesforce オブジェクトまたはデータセットから抽出するデー
タ、データセットを変換する方法、およびクエリで使用可能にするデータセットを指定する一連の指示です。
データフローでは、抽出したデータを操作し、そのデータをデータセットに読み込む前にメタデータを上書き
できます。データフローは、日次スケジュールに従って実行され、継続的にデータが更新されます。
Wave Analytics には、変換ロジックのサンプルが含まれているデフォルトのデータフローが用意されています。
このデータフローは、ただのサンプルであるため、実行する前に設定する必要があります。
データフローを設定するには、変換をデータフロー定義ファイルに追加します。データフロー定義ファイル
は、データフローロジックを表す変換が含まれる JSON ファイルです。変換を追加して、抽出するデータ、デー
タセットの変換方法、およびクエリで使用可能にするために登録するデータセットを決定することができま
す。
データフローを設定したら、新しいデータフロー定義ファイルを Wave Analytics にアップロードします。
デフォルトでは、データフローは自動的には実行されません。スケジュールに基づいてデータフローの実行を
開始するには、最初にデータフローを手動で開始する必要があります。最初のジョブの実行後、データフロー
ジョブは日次スケジュールに従って実行されます。データフローは、日次スケジュールで実行されて、Salesforce
データへの最新の変更とデータフローロジックの変更を収集します。
データフロージョブを停止、再スケジュール、および監視することもできます。
関連トピック:
データフローを使用したデータセットの作成
33
分析
データインテグレーション
データセットビルダー
データセットビルダーを使用すると、1 つ以上の関連 Salesforce オブジェクトからのデータに基づいて 1 つのデー
タセットを作成できます。データセットビルダーでは、ポイント & クリックで容易に関連 Salesforce オブジェク
トを識別および選択できます。
データセットに含めるデータを選択すると、データセットビルダーにより、関連付けられた JSON が生成され、
データフロー定義ファイルに追加されます。データフローが次回実行されるときに、データセットが作成され
ます。データセットのデータは、データフローの実行時に毎回更新されます。
関連トピック:
データセットビルダーを使用したデータセットの作成
Excel データ用の Wave Connector
Salesforce Wave Connector を使用すると、容易に Microsoft Excel 2013 から Wave Analytics にデータをインポートできま
す。
Wave Connector は、デスクトップ版 Excel 2013 および Office 365 の Excel Online 用のアプリケーションとして使用で
きます。Connectorは、Microsoft Office 用アプリストアから、または組織の非公開アプリケーションカタログから
アプリケーションとして入手できます。Connectorをインストールしたら、ポイント & クリックでデータを Excel
から Salesforce にインポートできます。
このセクションの内容:
Wave Connector Excel アプリケーションのインストール
Wave Connector アプリケーションを使用すると、ユーザはすばやく簡単に Excel 2013 から Salesforce Wave Analytics
にデータをインポートできます。
外部データのアップロードユーザインターフェース
アップロードユーザインターフェースを使用して、外部データに基づいて 1 つのデータセットを作成できま
す。.csv、.gz、または .zip 形式の外部データファイルをアップロードできます。データを更新するには、新しい
外部データファイルをアップロードしてデータセット内のデータを上書きします。
Wave Analytics はデータセットにデータを読み込むときに、データの各列に関するメタデータも追加します。た
とえば、メタデータにはデータ型、精度、スケール、デフォルト値を含めることができます。
外部データの場合、メタデータファイルで異なるメタデータ属性を指定しない限り、Wave Analytics は外部デー
タファイル内のデータの各列に関するメタデータを推測します。メタデータファイルとは、外部データファイ
ルの構造を説明する JSON ファイルです。たとえば、メタデータファイルを使用して、外部データの特定の列
のデータ型とデフォルト値を明示的に設定できます。外部データをアップロードするときにメタデータファイ
ルが提供されていない場合、Wave Analytics はすべての列をディメンションとして扱い、データ型を「テキス
ト」に設定します。この場合、テキストデータ型のデータセット列では数学的計算を実行できないため、デー
タセットに適用可能なクエリの種類に影響します。数学的計算は、数値データ型のデータセット列でのみ実行
できます。
外部データファイルに基づいてデータセットを作成したら、データセットを編集して新しいメタデータファイ
ルを適用できます。これにより、各列のメタデータ属性を変更できます。
34
分析
データインテグレーション
メモ: Wave は、アップロードされた CSV とメタデータファイルを、処理のみを目的として一時的に保存し
ます。データセットが作成されると、Wave はファイルを消去します。
関連トピック:
外部データを使用したデータセットの作成
外部データ API
外部データ API を使用して、.csv 形式の外部データに基づいて 1 つのデータセットを作成できます。API を使用
して .csv ファイルをアップロードし、データセットを編集することもできます。データセットを編集する場
合、すべてのレコードの上書き、レコードの追加、レコードの更新、またはレコードの削除を選択できます。
外部データ API についての詳細は、『Wave Analytics 外部データ API 開発者ガイド』を参照してください。
データフローを使用したデータセットの作成
データフローを使用し、Salesforce オブジェクトまたは既存のデータセットのデータに基づいて 1 つ以上のデー
タセットを作成できます。
このセクションの内容:
1. データフローの設計
.json 形式でデータフロー定義の作成を開始する前に、データフローの設計について検討します。クエリに
使用可能なデータ、データの抽出元、必要なデータを得るために抽出したデータの変換が必要かどうかを
考慮します。
2. データフローの設定
データフロー設計に基づいてデータフローを設定します。データの抽出、ビジネス要件に基づいたデータ
セットの変換、およびクエリで使用可能にするためのデータセットの登録を行うようにデータフローを設
定できます。データフローを設定するには、変換をデータフロー定義ファイルに追加します。
3. データフローの開始
手動でデータフロージョブを開始して、すぐにデータをデータセットに読み込むことができます。実行中
のジョブを停止することもできます。24 時間のサイクル内で最大 24 件のデータフロージョブを実行できま
す。
4. データフロージョブの監視
データ監視を使用してデータフロージョブを監視し、正常に完了したことを確認したり、失敗した場合は
トラブルシューティングしたりできます。
5. データフローの再スケジュール
データフロージョブは、日次スケジュールに従って実行されます。データフロージョブが実行される時刻
を変更できます。時刻を変更して、特定の時刻までにデータを使用できるようにしたり、ジョブを営業時
間外に実行したりできます。
35
分析
データインテグレーション
データフローの設計
.json 形式でデータフロー定義の作成を開始する前に、データフローの設計について検討します。クエリに使用
可能なデータ、データの抽出元、必要なデータを得るために抽出したデータの変換が必要かどうかを考慮しま
す。
設計上重要ないくつかの決定事項を明らかにするために、例を挙げて考えてみましょう。この例では、目標は
「Won Opportunities」(成立した商談) というデータセットを作成することです。データセットには、各商談の取
引先など、商談の詳細が含まれます。
このデータセットを作成するには、次のデータフローを設計します。
このデータフローでは、Opportunity オブジェクトから商談データが抽出され、Account オブジェクトから取引先
名が抽出されます。抽出したオブジェクトごとに、データフローによって新しいデータセットが作成されま
す。
続いて、抽出したデータから作成されたデータセットが変換されます。最初に、商談データと取引先データが
新しいデータセットに結合されます。次に、データセットに成立した商談のみが含まれるように、商談フェー
ズに基づいてレコードが絞り込まれます。データフローでは、データセットが変換されるたびに新しいデータ
セットが作成されます。
最後に、ユーザが成立した商談のみをクエリできるようにするため、最終的なデータセットのみが登録される
ようにデータフローを設定します。ただし、必要な場合は、データフローで作成されたどのデータセットでも
必要な数だけ登録できます。
次の理由から、登録するデータセットは慎重に選択してください。
• すべての登録済みデータセットの総行数は、プラットフォームライセンスあたり最大 2 億 5,000 万行に制限
されています。
• 登録済みデータセットへのアクセス権を持つユーザは、データをクエリできます。ただし、データセット
に行レベルセキュリティを適用してレコードへのアクセスを制限できます。
36
分析
データインテグレーション
データフローの設定
データフロー設計に基づいてデータフローを設定します。データの抽出、ビジ
ネス要件に基づいたデータセットの変換、およびクエリで使用可能にするため
のデータセットの登録を行うようにデータフローを設定できます。データフロー
を設定するには、変換をデータフロー定義ファイルに追加します。
エディション
データフロー定義ファイルは、データフローロジックを表す変換が含まれる JSON
ファイルです。データフロー定義ファイルは、UTF-8 文字コードで保存する必要
があります。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
外部データを処理できるようにデータフローを設定する前に、外部データをWave
Analytics にアップロードする必要があります。
使用可能なエディション:
Developer Edition
1. Wave Analytics で、ギアアイコン (
) をクリックし、[データ監視] をクリック
してデータ監視を開きます。
データ監視のジョブビューがデフォルトで表示されます。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
2. [データフロービュー] を選択します。
ユーザ権限
3. データフロー定義ファイルをダウンロードするには、アクションリスト (1)
の [ダウンロード] をクリックします。
データフロー定義ファイ
ルを編集する
• 「Wave Analytics デー
タフローの編集」
4. データフロー定義ファイルを変更する前に、バックアップコピーを作成します。
Wave Analyticsには以前のバージョンのファイルは保持されません。間違えた場合は、前のバージョンをアッ
プロードして変更をロールバックできます。
5. データフロー定義ファイルに変換を追加します。
たとえば、以前のステップの設計に基づいて、次の変換を追加できます。
{
"Extract_Opportunities": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
37
分析
データインテグレーション
"fields": [
{ "name":
{ "name":
{ "name":
{ "name":
{ "name":
{ "name":
{ "name":
]
"Id" },
"Name" },
"Amount" },
"StageName" },
"CloseDate" },
"AccountId" },
"OwnerId" }
}
},
"Extract_AccountDetails": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Account",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" }
]
}
},
"Transform_Augment_OpportunitiesWithAccountDetails": {
"action": "augment",
"parameters": {
"left": "Extract_Opportunities",
"left_key": [ "AccountId" ],
"relationship": "OpptyAcct",
"right": "Extract_AccountDetails",
"right_key": [ "Id" ],
"right_select": [
"Name"
]
}
},
"Transform_Filter_Opportunities": {
"action": "filter",
"parameters": {
"filter": "StageName:EQ:Closed Won",
"source": "Transform_Augment_OpportunitiesWithAccountDetails"
}
},
"Register_Dataset_WonOpportunities": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "WonOpportunities",
"name": "WonOpportunities",
"source": "Transform_Filter_Opportunities"
}
}
}
メモ: JSON のキーと値では、大文字と小文字が区別されます。前の JSON の例で太字のキーにはそれぞ
れ、変換種別を識別する 1 つのアクションが含まれます。どのような順序で変換をデータフロー定義
38
分析
データインテグレーション
ファイルに追加してもかまいません。Wave Analytics がデータフローをトラバースして互いの依存関係
を判別し、変換を処理する順序を決定します。
6. データフロー定義ファイルを保存する前に、JSON 検証ツールを使用して JSON が有効であることを検証しま
す。
無効な JSON が含まれるデータフロー定義ファイルをアップロードしようとするとエラーになります。JSON
検証ツールはインターネットで見つけることができます。
7. データフロー定義ファイルを UTF-8 文字コードで保存し、ファイルを閉じます。
8. データ監視のデータフロービューで、アクションリスト (1) の [アップロード] をクリックし、更新したデー
タフロー定義ファイルをアップロードします。
メモ: データフロー定義ファイルをアップロードしても実行中のデータフロージョブには影響はなく、
データフロージョブが自動的に開始することはありません。
これで、データフローを必要に応じて開始することも、スケジュールに従って実行されるまで待機することも
できます。ユーザは、データフローが実行されるまで、登録したデータセットをクエリすることはできませ
ん。
データフローの開始
手動でデータフロージョブを開始して、すぐにデータをデータセットに読み込
むことができます。実行中のジョブを停止することもできます。24 時間のサイ
クル内で最大 24 件のデータフロージョブを実行できます。
メモ: デフォルトでは、データフローは自動的には実行されません。スケ
ジュールに基づいてデータフローの実行を開始するには、最初にデータフ
ローを手動で開始する必要があります。最初のジョブの実行後、データフ
ロージョブは日次スケジュールに従って実行されます。
1. Wave Analytics で、ギアアイコン (
) をクリックし、[データ監視] をクリック
してデータ監視を開きます。
データ監視のジョブビューがデフォルトで表示されます。
2. [データフロービュー] を選択します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
データフロージョブを開
始する
• 「Wave Analytics デー
タフローの編集」
39
分析
データインテグレーション
3. アクションリスト (1) で [開始] をクリックしてデータフロージョブを開始します。
データフロージョブがジョブキューに追加されます。データフロージョブの実行中、[開始]ボタンはグレー
表示されます。
4. ジョブが完了すると、Wave Analytics から、最後にデータフロー定義ファイルを変更したユーザにメール通
知が送信されます。
メール通知は、ジョブが正常に完了したかどうかを示します。また、開始時刻、終了時刻、所要時間、処
理された行数などのジョブの詳細も記載されます。ジョブが失敗した場合、通知には失敗理由が記載され
ます。
データ監視でデータフロージョブを監視し、いつデータフローが完了するかを判別できます。データフローが
正常に完了した後、ホームページを更新すると、登録されたデータセットが表示されます。
40
分析
データインテグレーション
データフロージョブの監視
データ監視を使用してデータフロージョブを監視し、正常に完了したことを確
認したり、失敗した場合はトラブルシューティングしたりできます。
エディション
データ監視のデータフロービューには、最近 10 件のデータフロージョブの状
況、開始時刻、および所要時間が表示され、過去 7 日分の履歴が保持されます。
失敗したジョブのトラブルシューティングに役立つように、ジョブに関するエ
ラーメッセージと、処理されたすべての変換に関する実行時の詳細を表示でき
ます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
データ監視にアクセスす
る
• 「Wave Analytics デー
タフローの編集」、
「外部データを Wave
Analytics にアップロー
ド」、または「Wave
Analytics の管理」
1. Wave Analytics で、ギアボタン (
) をクリックし、[データ監視] をクリックしてデータ監視を開きます。
ジョブビューがデフォルトで開きます。
2. [データフロービュー] (1) を選択します。
41
分析
データインテグレーション
3. ジョブの最新の状況を表示するには、[ジョブを更新] ボタン (
) をクリックします。
各ジョブの状況は、次のいずれかになります。
状況
説明
実行中
ジョブは実行中です。
失敗
ジョブは失敗しました。
成功
ジョブは正常に完了しました。
4. データフロージョブが失敗した場合、ジョブノード (3) を展開し、処理されたすべての変換の実行時の詳細
を確認します。
5. データフローのロジックに問題がある場合は、データフロー定義ファイルを編集し、アップロードしてか
ら、再度データフローを実行します。
データフローの再スケジュール
データフロージョブは、日次スケジュールに従って実行されます。データフロー
ジョブが実行される時刻を変更できます。時刻を変更して、特定の時刻までに
データを使用できるようにしたり、ジョブを営業時間外に実行したりできます。
1. Wave Analytics で、ギアアイコン (
) をクリックし、[データ監視] をクリック
してデータ監視を開きます。
ジョブビューがデフォルトで開きます。
2. [データフロービュー] を選択します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
データフロージョブを開
始する
• 「Wave Analytics デー
タフローの編集」
42
分析
データインテグレーション
3. アクションリスト (1) で [スケジュール] をクリックしてデータフロージョブを再スケジュールします。
[データフロースケジュール] ダイアログボックスが表示されます。
4. データフローを実行する時刻を選択します。
5. [保存] をクリックします。
6. [完了] をクリックします。
変換
変換とは、データを操作することです。変換をデータフローに追加して、Salesforce オブジェクトやデータセッ
トからデータを抽出したり、Salesforce データや外部データが含まれるデータセットを変換したり、データセッ
トを登録したりすることができます。
たとえば、変換を使用して 2 つの関連するデータセットからデータを結合し、作成されたデータセットをクエ
リで使用できるように登録することができます。
このセクションの内容:
append 変換
append 変換では、複数のデータセットからレコードを 1 つのデータセットに結合します。
augment 変換
augment 変換では、別の関連データセットから列を結合して、入力データセットに追加します。作成され
た、追加後のデータセットでは、関連する両方の入力データセットを対象にクエリを実行できます。たと
えば、Account データセットに User データセットを追加してクエリが取引先レコードと取引先所有者のフル
ネームを返せるようにすることができます。
computeExpression 変換
computeExpression変換を使用すると、派生項目をデータセットに追加できます。派生項目の値は、入力デー
タソースから抽出されません。代わりに、WaveはSAQL式を使用して値を生成します。この式は、入力デー
タの 1 つ以上の項目または他の派生項目を基に計算できます。たとえば、式を使用して、値を項目に追加
すること、テキスト項目を連結すること、数値項目で数学的計算を実行することなどができます。
43
分析
データインテグレーション
computeRelative 変換
computeRelative変換を使用すると、他の行の値に基づく派生項目をデータセットに追加して、データのトレ
ンドを分析することができます。たとえば、販売パイプラインのトレンドを分析するために、商談が各
フェーズに滞在した日数を計算する派生項目を作成できます。また、商談のフェーズを通じて商談金額の
変化を計算することもできます。
delta 変換
delta 変換では、経時に伴うデータセットの基準列の値の変化を計算します。delta 変換では、データセット
の出力列を生成して各レコードのデルタを保存します。デルタを作成することで、ビジネスアナリストが
クエリでデルタを利用しやすくなります。
dim2mea 変換
dim2mea 変換では、ディメンションに基づいて新しい基準を作成します。この変換では、データセットに
新しい基準列を追加します。また、ディメンションを保持して、そのディメンションを使用する既存のレ
ンズとダッシュボードがリンク切れにならないようにします。
edgemart 変換
edgemart 変換では、Salesforce データ、外部データ、またはこれら 2 つの組み合わせが含まれる既存の登録済
みデータセットへのアクセス権をデータフローに付与できます。この変換を使用すると、データセットを
参照してそのデータをデータフロー内の後続の変換で使用できます。この変換と augment 変換を併用して、
既存のデータセットを新規データセットと結合できます。
filter 変換
filter 変換では、既存のデータセットからレコードを削除します。データセットに保持されるレコードを指
定する絞り込み条件を定義します。
flatten 変換
flatten変換では階層データをフラット化します。たとえば、Salesforce ロール階層をフラット化し、ロール階
層に基づいてデータセットに行レベルセキュリティを実装できます。
sfdcDigest 変換
sfdcDigest変換では、Salesforce オブジェクトから抽出したデータに基づいてデータセットを生成します。ユー
ザは、データの抽出元にする Salesforce オブジェクトおよび項目を指定する必要があります。また、機密情
報が含まれる項目や分析との関連性がない項目など、特定の項目を除外することもできます。
sfdcRegister 変換
sfdcRegister変換では、データセットをクエリで使用できるように登録します。未登録のデータセットに対し
てユーザが表示やクエリの実行を行うことはできません。
update 変換
update 変換は、参照データセットと呼ばれる別のデータセットのデータに基づいて、既存のデータセット
で指定された項目値を更新します。変換では、参照データセット内の対応する項目にある新しい値が参照
されます。その結果が新しいデータセットに保存されます。
44
分析
データインテグレーション
変換で生成されるメタデータの上書き
必要に応じて、変換で生成されるメタデータを上書きできます。オブジェクトおよび項目属性を上書きで
きます。たとえば、Salesforce オブジェクトから抽出された項目名を変更して、データセットには異なって
表示されるようにすることができます。メタデータを上書きするには、データフロー定義ファイルの変換
のスキーマセクションに上書きする内容を追加します。
関連トピック:
データフローを使用したデータセットの作成
append 変換
append 変換では、複数のデータセットからレコードを 1 つのデータセットに結合します。
この変換を使用する場合は、次のルールに留意してください。
• この変換では、重複レコードは削除されません。
• すべての入力データセットの構造は同じである必要があります。つまり、対応する列は同じ順序で並び、
名前とデータ型が同じである必要があります。
例: 例を見てみましょう。毎月、その月の販売目標が含まれるデータセットを作成しています。すべての
月の販売目標を全体的に把握する必要があります。そのために、次のデータフロー定義ファイルを作成
して既存のデータセットを 1 つのデータセットにマージします。
{
"Extract_SalesTargets_2014Jan": {
"action": "edgemart",
"parameters": { "alias": "SalesTargets_2014Jan" }
},
"Extract_SalesTargets_2014Feb": {
"action": "edgemart",
"parameters": { "alias": "SalesTargets_2014Feb" }
},
"Extract_SalesTargets_2014Mar": {
"action": "edgemart",
"parameters": { "alias": "SalesTargets_2014Mar" }
},
"Append_SalesTargets_2014Quarter1": {
"action": "append",
"parameters": {
"sources": [
"Extract_SalesTargets_2014Jan",
"Extract_SalesTargets_2014Feb",
"Extract_SalesTargets_2014Mar"
]
}
},
45
分析
データインテグレーション
"Register_AllSalesTargets": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "AllSalesTargets",
"name": "AllSalesTargets",
"source": "Append_SalesTargets_2014Quarter1"
}
}
}
1 つのデータセットを作成したら、データ検索条件を使用して月別、四半期別、または年別で販売目標を
分析できます。
このセクションの内容:
append パラメータ
append 変換を定義する場合は、アクション属性を append に設定してパラメータを指定します。
append パラメータ
append 変換を定義する場合は、アクション属性を append に設定してパラメータを指定します。
次の表では、入力パラメータについて説明します。
パラメータ
必須項目
値
sources
はい
マージするデータセットを識別す
る、データフロー定義ファイル内
のノード。
関連トピック:
append 変換
augment 変換
augment 変換では、別の関連データセットから列を結合して、入力データセットに追加します。作成された、
追加後のデータセットでは、関連する両方の入力データセットを対象にクエリを実行できます。たとえば、
Account データセットに User データセットを追加してクエリが取引先レコードと取引先所有者のフルネームを
返せるようにすることができます。
変換を作成する場合、各入力データセットを左または右のデータセットとして識別し、そのデータセット間の
リレーションを指定します。Wave Analytics は、左のデータセットのすべての列を、右のデータセットの指定さ
れた列のみと結合します (各データセットに 5,000 を超える列を含めることはできません)。Wave Analytics によ
り、右のデータセットから列名にリレーションが追加されます。これは左右のデータセットに同じ名前の列が
ある場合に役立ちます。
46
分析
データインテグレーション
augment 変換では、左のデータセットのレコードごとにルックアップを実行して右のデータセットから一致す
るレコードを見つけます。関連レコードを照合する場合、augment 変換では一致条件を使用します。一致条件
は、各データセットのキーに基づいて指定します。次に例を示します。
"left_key": [ "Id" ],"right_key": [ "Prod_ID" ]
キーは、単一列のキーまたは複合キーにすることができます。複合キーに基づく一致条件の場合、両方のデー
タセットのキーには、同じ数の列が同じ順序で指定されている必要があります。
ヒント: 複数のデータセットを追加する場合は、一度に 2 つのデータセットを追加します。たとえば、3
つのデータセットを追加するには、最初の 2 つのデータセットを追加し、次に作成されたデータセットに
3 つ目のデータセットを追加します。
例: augment 変換の例を見てみましょう。次の例では、Opportunity オブジェクトと Accounts オブジェクトか
らデータを抽出し、取引先 ID 項目に基づいてデータを照合します。
次のデータフロー定義ファイルを作成します。
{
"Extract_Opportunity": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "Amount" },
{ "name": "StageName" },
{ "name": "CloseDate" },
{ "name": "AccountId" },
{ "name": "OwnerId" }
]
}
},
"Extract_AccountDetails": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Account",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" }
]
47
分析
データインテグレーション
}
},
"Augment_OpportunitiesWithAccountDetails": {
"action": "augment",
"parameters": {
"operation": "LookupSingleValue",
"left": "Extract_Opportunity",
"left_key": [
"AccountId"
],
"relationship": "OpptyAcct",
"right": "Extract_AccountDetails",
"right_key": [
"Id"
],
"right_select": [ "Name" ]
}
},
"Register_OpportunityDetails": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "Opportunity_Account",
"name": "Opportunity_Account",
"source": "Augment_OpportunitiesWithAccountDetails" }
}
}
データフローが実行された後、Wave Analytics は Opportunity_Account データセットを作成して登録します。
さらに、右のデータセットのすべての列にプレフィックスとしてリレーションも追加します。
このセクションの内容:
augment 変換を使用したレコード照合時の特殊なケース
augment 変換では、左のデータセットのレコードごとにルックアップを実行して右のデータセットから一致
するレコードを見つけます。ただし、augment変換がレコード照合時に特殊なケースをどう処理するかを理
解しておくことは非常に重要です。
48
分析
データインテグレーション
augment パラメータ
augment 変換を定義する場合は、アクション属性を augment に設定してパラメータを指定します。
augment 変換を使用したレコード照合時の特殊なケース
augment 変換では、左のデータセットのレコードごとにルックアップを実行して右のデータセットから一致す
るレコードを見つけます。ただし、augment 変換がレコード照合時に特殊なケースをどう処理するかを理解し
ておくことは非常に重要です。
特殊なケースを示す例をいくつか見てみましょう。
null のキーの処理
左のデータセットのレコードに null のキーが含まれていると、Wave Analytics はレコードを照合するためのルッ
クアップを実行しません。代わりに、Wave Analytics は右の列を付加し、ディメンション (日付を含む) に null、
基準に「0」を挿入します。
例を見てみましょう。augment 変換を次のデータセットに適用し、リレーションを「Price」に設定して、Id お
よび ProdId 項目に基づいてレコードを照合したとします。
Wave Analytics は、商品 ID が null であるため、最後のレコードを照合しません。代わりに、Wave Analytics は
Price.Pricebook ディメンションに null、Price.UnitPrice 基準に「0」を挿入します。augment 後に作成
されるデータセットは次のようになります。
空のキーの処理
Wave Analytics は、空の値を持つ左のキーと空の値を持つ右のキーを照合します。
例を見てみましょう。augment 変換を次のデータセットに適用し、リレーションを「Price」に設定して、Id お
よび ProdId 項目に基づいてレコードを照合したとします。
49
分析
データインテグレーション
Wave Analytics は、どちらも空の値 ("") を持つ、Product データセットの最後のレコードと Price データセットの 3
番目のレコードを一致とします。augment 後に作成されるデータセットは次のようになります。
一意ではないキーの処理
推奨されてはいますが、左のキーが一意である必要はありません。複数のレコードに同じ左のキーがある場
合、Wave Analytics は追加した列に同じ値を作成します。
例を見てみましょう。augment 変換を次のデータセットに適用し、リレーションを「Price」に設定して、Id お
よび ProdId 項目に基づいてレコードを照合したとします。
Wave Analytics は、Product データセットのレコードと Price データセットのレコードを照合します。augment 後に
作成されるデータセットは次のようになります。
一致なしの処理
右のデータセットに左のキーとの一致がない場合、Wave Analytics は右の列を付加し、ディメンション (日付を
含む) に null、基準に「0」を挿入します。
例を見てみましょう。augment 変換を次のデータセットに適用し、リレーションを「Price」に設定して、Id お
よび ProdId 項目に基づいてレコードを照合したとします。
50
分析
データインテグレーション
キーの一致がないため、Wave Analytics は Product データセットのレコードと Price データセットのレコードを照
合しません。augment 後に作成されるデータセットは次のようになります。
複数一致の処理
左のデータセットが右のデータセットと 1 対多のリレーションにある場合、Wave Analytics で左のレコードに対
して複数一致が見つかることがあります。Wave Analytics が複数一致を処理する方法は、指定された augment 操
作に応じて異なります。複数一致のケースを処理するために、次のいずれかの操作を指定できます。
LookupSingleValue
augment 変換は、1 行から結果を返します。Wave Analytics は、一致行のリストからランダムに 1 行を選択し
ます。
メモ: データフローを実行するたびに、返された行に応じて Wave Analytics が異なる結果を返す可能性
があります。
例を見てみましょう。augment 変換を次のデータセットに適用し、リレーションを「Price」に、操作を
LookupSingleValue に設定し、Id 項目と ProdId 項目に基づいてレコードを照合します。
Price データセットに Prod3 の行は複数ありますが、Wave Analytics はランダムにいずれかの一致行を選択し、
その行に基づいて値を返します。Wave Analytics が最初の Prod3 行を選択した場合、augment 後に作成された
データセットは次のようになります。
LookupMultiValue
Wave Analytics はすべての一致行から結果を返します。
51
分析
データインテグレーション
例を見てみましょう。augment 変換を次のデータセットに適用し、リレーションを「Price」に、操作を
LookupMultiValue に設定し、Id 項目と ProdId 項目に基づいてレコードを照合します。
ルックアップでは複数の Prod3 行を返すため、作成されるデータセット内のディメンション
Price.Pricebook 項目は複数値項目になり、すべてのディメンション値が表示されます。基準項目
Price.UnitPrice には、1500 (800 と 700 の合計) が含まれます。augment 後に作成されるデータセットは次
のようになります。
関連トピック:
augment 変換
augment パラメータ
augment 変換を定義する場合は、アクション属性を augment に設定してパラメータを指定します。
次の表では、入力パラメータについて説明します。
パラメータ
必須項目
値
operation
いいえ
右のデータセットの複数行が左の
データセットの 1 行と一致した場合
の変換の処理を示します。有効な
値は次のとおりです。
• LookupSingleValue。いずれ
かの一致行から値を返します。
operation パラメータを指定し
ない場合、変換はこの操作を使
用します。
• LookupMultiValue。すべての
一致行から値を返します。
各操作についての詳細は、
「augment 変換を使用したレコード
52
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
照合時の特殊なケース」を参照し
てください。
left
はい
左のデータセットを識別する、デー
タフロー定義ファイル内のノード。
これは、この変換に対する 2 つの入
力ソースの 1 つです。
left_key
はい
データセットの augment に使用され
る左のデータセットのキー列。複
合キーを使用する場合、左と右の
キーには、同じ数の列が同じ順序
で含まれている必要があります。
複合キーの場合は、次の構文を使
用します。
[ "Key Column1", "Key
Column2", …, "Key ColumnN" ]
メモ: 左または右のキーを複
数値項目にすることはできま
せん。
right
はい
右のデータセットを識別する、デー
タフロー定義ファイル内のノード。
これは、この変換に対する 2 つの入
力ソースの 1 つです。
relationship
はい
左と右のデータセット間のリレー
ション。データフローでは、出力
データセットの右の列名の先頭に
リレーションを追加して、列名を
一意でわかりやすくします。
right_select
はい
出力データセットに含める右のデー
タセットの列名の配列。データフ
ローでは、列名のプレフィックス
としてリレーションを追加して、
出力データセットの右列の名前を
判別できるようにします。
right_key
はい
データセットの augment に使用され
る右のデータセットのキー列。複
合キーを使用する場合、左と右の
53
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
キーには、同じ数の列が同じ順序
で含まれている必要があります。
関連トピック:
augment 変換
computeExpression 変換
computeExpression 変換を使用すると、派生項目をデータセットに追加できます。派生項目の値は、入力データ
ソースから抽出されません。代わりに、Wave は SAQL 式を使用して値を生成します。この式は、入力データの
1 つ以上の項目または他の派生項目を基に計算できます。たとえば、式を使用して、値を項目に追加するこ
と、テキスト項目を連結すること、数値項目で数学的計算を実行することなどができます。
メモ: computeExpression 変換と computeRelative 変換は似ていますが、重要な違いがあります。computeExpression
変換では同じ行内の他の項目に基づいて計算が実行されます。computeRelative 変換では、他の行の同じ項
目の前の値および次の値に基づいて計算が実行されます。
computeExpression 変換を作成するときは、次のガイドラインに従ってください。
• 式には次の SAQL 演算子と関数のみを含めることができます。
– 算術演算子
– case 演算子
– 文字列演算子
– 日付関数
• 派生項目の値は、その指定された型に一致する必要があります。たとえば、値が文字列の場合、派生項目
の型を「Text」に設定します。
• Wave は、JSON でリストされている順序で派生項目の値を計算します。したがって、同じ computeExpression
変換内の他の派生項目に基づいて派生項目を作成する場合、入力派生項目は最初にリストされている必要
があります。たとえば、次の computeExpression 変換の JSON スニペットでは、Derived_A が Derived_B より前に
リストされている必要があります。
"CreateDerivedFields": {
"action": "computeExpression",
"parameters": {
"source": "sourceNode",
"mergeWithSource": false,
"computedFields": [
{
"name": "Derived_A",
"type": "Text",
"label": "Derived Field A",
"saqlExpression": "\"hello \""},
{
"name": "Derived_B",
"type": "Text",
54
分析
データインテグレーション
"label": "Derived Field B Dependent on Field A",
"saqlExpression": "Derived_A + \"world\""}
]
}
}
• 作成されるデータセットに派生項目のみを含めるか、入力項目と派生項目を含めるかを選択できます。
例: 例を見てみましょう。Salesforce 商談データに基づいてデータセットを作成します。Opportunity オブジェ
クトから ID 項目と Amount 項目を抽出するデータフローを作成します。さらに、データセットに ModifiedId、
SalesTax、FinalPrice、ValueCategory 派生項目も追加します。派生項目で、次の操作を実行します。
• 各商談 ID に「SFDC」を追加し、新しい更新 ID を取得する。
• 8% の税率に基づいて消費税を計算する。
• 金額と消費税を追加して最終価格を計算する。
• 計算された最終価格に基づいて商談を Low、Medium、High 値のバケットに分類する。
次のデータフロー定義を作成します。
{
"salesData": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{"name": "Amount"},
{"name": "Id"}]}},
"Derived_Fields": {
"action": "computeExpression",
"parameters": {
"source": "salesData",
"mergeWithSource": true,
"computedFields": [
{
"name": "ModifiedId",
"type": "Text",
"saqlExpression": "\"SFDC\" + Id"},
{
"name": "SalesTax",
"type": "Numeric",
"precision": 18,
"defaultValue": "0",
"scale": 5,
"saqlExpression": "Amount * 0.08"},
{
"name": "FinalPrice",
"type": "Numeric",
"precision": 18,
"defaultValue": "0",
"scale": 5,
"saqlExpression": "Amount + SalesTax"},
{
"name": "ValueCategory",
55
分析
データインテグレーション
"type": "Text",
"saqlExpression": "
case
when FinalPrice < 1000 then \"Low\"
when FinalPrice >= 1000 and FinalPrice < 2000 then \"Medium\"
else \"High\"
end"}
]
}
},
"Register_CategorizedSales": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "Categorized_Sales",
"name": "Categorized_Sales",
"source": "Derived_Fields" }
}
}
このセクションの内容:
computeExpression パラメータ
computeExpression 変換を定義する場合は、アクション属性を computeExpression に設定します。値の生
成に使用される入力ソースと式のパラメータも指定します。
computeExpression パラメータ
computeExpression 変換を定義する場合は、アクション属性を computeExpression に設定します。値の生成に
使用される入力ソースと式のパラメータも指定します。
パラメータは、computeExpression ノードの parameters および computedFields セクションで指定できます。
Parameters
次の表では、parameters セクションのパラメータについて説明します。
パラメータ
必須項目
値
source
はい
この変換の入力ソースを識別する、
データフロー定義ファイル内のノー
ド。
mergeWithSource
いいえ
作成されるデータセットで入力項
目が派生項目と共に含まれるかど
うかを示します。true の場合、作成
されるデータセットには、ソース
からのすべての入力項目と新しく
生成された派生項目が含まれます。
false の場合、作成されるデータセッ
56
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
トには派生項目のみが含まれます。
デフォルトは true です。
computedFields
はい
データセットの派生項目を生成す
るために使用される、属性と式。
「computedFields」を参照してくださ
い。
computedFields
次の表では、computedFields セクションの属性について説明します。項目メタデータを上書きするために
指定できる、省略可能な属性についても説明します。これにより、データセットに異なるデータが表示される
ようになります。たとえば、Wave は項目の null 値をデフォルト値で置き換えることができます。
パラメータ
必須項目
値
name
はい
生成された項目の API 名。
メモ: API 名は一意にする必要
があります。一意でない場
合、データフローの実行は失
敗します。
type
はい
項目と関連付けられた Wave Analytics
データ型。有効な型は、Text、
Numeric、または Date です。
例:
"type": "Text"
label
いいえ
Wave ユーザインターフェースに表
示される、生成された項目の表示
名。255 文字まで入力できます。指
定されていない場合、デフォルト
の入力項目名に設定されます。
saqlExpression
はい
派生項目の値を計算するために使
用する SAQL 式。式は、変換の入力
項目または他の派生項目を基に計
算できます。
例:
"saqlExpression":"toDate(birth_day,
\"yyyy-M-d\")"
57
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
format
はい (日付項目のみが対象)
派生日付項目の形式。形式につい
ての詳細は、「外部データのメタ
データ形式リファレンス」を参照
してください。
precision
はい (数値項目のみが対象)
数値の最大桁数、またはテキスト
値の長さ。数値の場合、小数点の
右側と左側の両方をあわせたすべ
ての桁数 (ただし小数点自体は含ま
ない) が含まれます。値は 1 ~ 18 (こ
の値は範囲に含まれる) である必要
があります。テキスト値の場合、
デフォルト値は 255 文字です。1 ~
32,000 (この値は範囲に含まれる) 文
字である必要があります。
例:
"precision": 10
scale
はい (数値項目のみが対象)
数値の小数点の右側の桁数。
precision の値より小さくします。値
は 0 ~ 17 (この値は範囲に含まれる)
文字である必要があります。
例:
"scale": 2
defaultValue
いいえ
null が有効なテキスト項目および数
値項目が対象。指定された項目の
null 値と置き換えるデフォルト値で
す。
関連トピック:
computeExpression 変換
computeRelative 変換
computeRelative 変換を使用すると、他の行の値に基づく派生項目をデータセットに追加して、データのトレン
ドを分析することができます。たとえば、販売パイプラインのトレンドを分析するために、商談が各フェーズ
に滞在した日数を計算する派生項目を作成できます。また、商談のフェーズを通じて商談金額の変化を計算す
ることもできます。
58
分析
データインテグレーション
メモ: computeExpression 変換と computeRelative 変換は似ていますが、computeExpression 変換では同じ行内の
項目に基づいて計算が実行されます。computeRelative変換では、他の行 (特に、現在の行、最初の行、前の
行、または次の行) の同じ項目に基づいて計算が実行されます。
computeRelative 変換を定義する場合は、入力として sfdcDigest を指定し、レコードをパーティションに分け、各
パーティション内のレコードを並び替えます。たとえば、sfdcDigest を使用して商談履歴レコードを抽出し、
computeRelative を使用して各商談の経時的な変化を計算できます。商談レコードを商談 ID ごとのパーティショ
ンに分け、各パーティション内のレコードを時系列で並び替えて、前の値と次の値を正しく識別できます。
Wave では、computeRelative 変換は他の変換とは処理が異なります。この変換のロジックは、関連する sfdcDigest
変換にマージされます。そのため、最終的なデータセットに派生項目を追加するために computeRelative 変換を
登録する必要はありません。つまり、sfdcDigest変換のみを登録すれば、登録されたデータセットに両方の変換
からの項目が含まれます。たとえば、sfdcDigest 変換では 3 つの項目 (Id、CloseDate、Amount) からデータが抽出
され、computeRelative 変換では 2 つの派生項目 (PreviousCloseDate と PreviousAmount) が生成されるとすると、結果
のデータセットには 5 つの列すべてが含まれます。
computeRelative 変換を作成するときは、次のガイドラインに従ってください。
• この変換で入力としてサポートされているのは sfdcDigest ノードのみです。その他の変換ノードは入力とし
て使用できません。
• データフロー JSON 内で、この変換は、関連する入力 sfdcDigest 変換の直後に指定します。
• この変換を使用して Salesforce データのトレンドを分析できますが、外部データのトレンドは分析できませ
ん。
• この変換は、複製データフローで使用できます。複製の詳細は、『Getting Started with Wave Replication Tipsheet』
を参照してください。
例: 例を見てみましょう。販売パイプラインのトレンド分析を実行するために、次の変換を含むデータフ
ローを作成します。
sfdcDigest 変換
OpportunityHistory オブジェクトから次のデータを抽出します。
computeRelative 変換
次のタスクを実行します。
• 抽出したレコードを商談 ID ごとのパーティションに分ける。
• 各パーティション内で、抽出したレコードを CreatedDate の昇順に並び替える。CreatedDate によって
並び替えることにより、各商談の変化が時系列に表示されます。
59
分析
データインテグレーション
• 最終的なデータセットに次の派生項目を追加する。
OpportunityCreatedDate
商談が最初に作成された日付を決定します。この日付と実際の完了日を併せて使用して、商談
の成立に要した日数を判断できます。目標は、収益を認識するまでの販売サイクルを短縮する
ことです。
ValidToDate
商談の状態の有効期限を決定します。この項目を使用して、各レコードの商談の詳細が有効な
期間を判断できます。
AmountPrev
商談の以前の金額を決定します。この項目を使用して、商談の価値が増加しているか減少して
いるかを判断できます。これは、販売目標を達成できるかどうかに影響を与えます。
CloseDatePrev
商談の以前の完了予定日を決定します。この項目を使用して、商談の販売サイクルを通じて、
完了予定日がどのように変化するかを分析できます。完了予定日の延期が続いている場合は、
販売サイクルが長引く原因となっている問題を特定する必要があります。
sfdcRegister 変換
sfdcDigest 変換で抽出された項目と computeRelative 変換の派生項目が含まれる最終的なデータセットを
登録します。sfdcRegister を sfdcDigest に適用すると、両方の変換からの項目が取得されます。
次のデータフロー定義を作成します。
{
"extractOppHistory": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "OpportunityHistory",
"fields": [
{"name": "OpportunityId"},
{"name": "CreatedDate"},
{"name": "StageName"},
{"name": "Amount"},
{"name": "CloseDate"}
]
}
},
"computeTrending": {
"action": "computeRelative",
"parameters": {
"partitionBy": ["OpportunityId"],
"orderBy": [
{
"name":"CreatedDate",
"direction":"asc"
}
],
"computedFields": [
{
"name": "OpportunityCreatedDate",
"expression": {
60
分析
データインテグレーション
"sourceField": "CreatedDate",
"offset": "first()",
"default": "current()"
}
},
{
"name": "ValidToDate",
"expression": {
"sourceField": "CreatedDate",
"offset": "next()",
"default": "3000-01-01T00:00:00.000Z"
}
},
{
"name": "AmountPrev",
"expression": {
"sourceField": "Amount",
"offset": "previous()",
"default": "0"
}
},
{
"name": "CloseDatePrev",
"expression": {
"sourceField": "CloseDate",
"offset": "previous()",
"default": "01/01/1970"
}
}
],
"source": "extractOppHistory"
}
},
"Register_OppportunityHistory_Dataset": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "SalesPipelineTrending",
"name": "Sales Pipeline Trending",
"source": "extractOppHistory"
}
}
}
データフローが実行され、次のデータセットが作成されます。
61
分析
データインテグレーション
レコードは、商談 ID ごとにパーティションに分けられ、各パーティション内で CreatedDate 項目に基づく
昇順に並び替えられています。Wave では、各パーティション内の前の行や次の行を使用して、データセッ
ト内の項目値の変化を調べられるようになりました。
このセクションの内容:
computeRelative のパラメータ
computeRelative 変換を定義する場合は、アクション属性を computeRelative に設定します。入力ソース、
パーティション基準項目、並び替え項目、および派生項目を定義するパラメータも指定します。
computeRelative のパラメータ
computeRelative変換を定義する場合は、アクション属性を computeRelative に設定します。入力ソース、パー
ティション基準項目、並び替え項目、および派生項目を定義するパラメータも指定します。
パラメータは、computeRelative ノードの次のセクションで指定できます。
パラメータ
次の表では、parameters セクションのパラメータについて説明します。
パラメータ
必須項目
値
source
はい
この変換の入力ソースを識別する、データフロー定義ファイル
内の sfdcDigest ノード。
partitionBy
はい
データセット内のレコードをパーティションに分けるために使
用される項目の API 名。パーティション基準項目は 1 つだけ指定
します。
orderBy
はい
各パーティション内のレコードの並び替えに使用される項目、
および昇順 (asc) または降順 (dsc) の並び替え順。並び替え項目
は 1 つだけ指定します。
例:
"orderBy": [
{
"name":"CreatedDate",
62
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
"direction":"asc"
}
]
computedFields
はい
派生項目の定義のリスト。
例:
"computedFields": [
{
"name": "OpportunityCreatedDate",
"expression": {
"sourceField": "CreatedDate",
"offset": "first()",
"default": "current()"
}
},
{
"name": "AmountPrev",
"expression": {
"sourceField": "Amount",
"offset": "previous()",
"default": "0"
}
}
]
「computedFields」を参照してください。
computedFields
次の表では、computedFields セクションの属性について説明します。
パラメータ
必須項目
値
name
はい
データセットに追加する派生項目のAPI 名。この名前は、データ
セット内で一意の名前にします。
メモ: 名前が一意でない場合、データフローの実行に失敗
します。
expression
はい
派生項目の値を計算するために使用される式の属性。式は、変
換の入力項目または他の派生項目を基に計算できます。
例:
"expression": {
"sourceField": "CloseDate",
63
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
"offset": "previous()",
"default": "01/01/1970"
「expression」を参照してください。
expression
次の表では、expression セクションの属性について説明します。
パラメータ
必須項目
値
sourceField
はい
式で使用される sfdcDigest 変換からの入力項目の API 名。
offset
はい
式に使用される関数。次の関数を使用できます。
current()
現在のレコードから値を取得します。
例:
"offset": "current()"
first()
パーティション内の最初のレコード (商談の最初の CreateDate
など) から値を取得します。
例:
"offset": "first()"
next()
次のレコードから値を取得します。
例:
"offset": "next()"
previous()
前のレコードから値を取得します。
例:
"offset": "previous()"
メモ: 派生項目は定義された順に計算されます。派生項目
の計算は、別の派生項目の値に基づいて行うこともできま
すが、その派生項目が定義済みである必要があります。た
とえば、next() は、次の行の派生項目の値にアクセスす
ることはできません。
64
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
ヒント: computeRelative 変換では、previous() 関数および
next() 関数を使用するときに正しい結果を得るには、レ
コードを並び替える必要があります。
デフォルト
はい (数値項目のみ
が対象)
値を計算できない場合のデフォルト値。たとえば、前の値また
は次の値が存在しない場合のデフォルト値を指定できます。デ
フォルト値として定数値または current() を挿入できます。
例:
"default": "3000-01-01T00:00:00.000Z"
"default": "current()"
delta 変換
delta変換では、経時に伴うデータセットの基準列の値の変化を計算します。delta変換では、データセットの出
力列を生成して各レコードのデルタを保存します。デルタを作成することで、ビジネスアナリストがクエリで
デルタを利用しやすくなります。
delta変換では、各レコードの値を以前のレコードの値と比較して各デルタ値を計算します。レコードが一定順
序に並んでいるとは限らないため、delta変換では、デルタ値を計算する前にレコードを並び替えます。このた
めに、変換はデータを指定されたディメンション、続いてエポック日付列で並び替えます。
メモ: Wave Analyticsでは、日付を処理するとき、処理された日付ごとに次のエポック日付列を作成します。
エポック時間列
説明
<date_column_name>_sec_epoch
たとえば、日付列が CloseDate の場合、生成される
エポック秒列は CloseDate_sec_epoch になります。こ
の列では、1970 年 1 月 1 日 (深夜 UTC/GMT) からの経
過秒数が提供されます。
<date_column_name>_day_epoch
たとえば、日付列が CloseDate の場合、生成される
エポック日列は CloseDate_day_epoch になります。こ
の列では、1970 年 1 月 1 日 (深夜 UTC/GMT) からの経
過日数が提供されます。
例: 例を見てみましょう。OpportunityHistory オブジェクトの商談履歴が含まれる OppHistoryDelta データセッ
トを作成し、商談金額のデルタも計算します。
OpportunityHistory オブジェクトには次のデータが含まれます。
65
分析
データインテグレーション
OpportunityId
CloseDate
StageName
Amount (金額)
1
2014 年 1 月 1 日
New
100
2
2014 年 1 月 1 日
New
100
2
2014 年 2 月 1 日
ClosedWon
200
1
2014 年 3 月 1 日
ClosedWon
100
次のデータフロー定義を作成します。
{
"Extract_Opportunities": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "OpportunityHistory",
"fields": [
{ "name": "OpportunityId" },
{ "name": "CloseDate" },
{ "name": "StageName" },
{ "name": "Amount" }
]
}
},
"Calculate_Delta": {
"action": "delta",
"parameters": {
"dimension": "OpportunityId",
"epoch": "CloseDate_day_epoch",
"inputMeasure": "Amount",
"outputMeasure": "DeltaAmount",
"source": "Extract_Opportunities"
}
},
"Register_Dataset": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "OppHistoryDelta",
"name": "OppHistoryDelta",
"source": "Calculate_Delta"
}
}
}
商談金額ごとにデルタ値を計算するには、delta変換でレコードをディメンション (OpportunityId)、続いて時
間 (CloseDate_day_epoch) で次のように並び替えます。
OpportunityID
CloseDate
StageName
Amount (金額)
1
2014 年 1 月 1 日
New
100
1
2014 年 3 月 1 日
ClosedWon
100
66
分析
データインテグレーション
OpportunityID
CloseDate
StageName
Amount (金額)
2
2014 年 1 月 1 日
New
100
2
2014 年 2 月 1 日
ClosedWon
200
変換では、レコードの並び替え後、ディメンション (OpportunityId) ごとに前の値と次の値が比較されて各
レコードのデルタ値が求められます。さらに次のデータセットが作成されます。
OpportunityId
CloseDate
StageName
Amount (金額)
DeltaAmount
1
2014 年 1 月 1 日
New
100
0
1
2014 年 3 月 1 日
ClosedWon
100
0
2
2014 年 1 月 1 日
New
100
0
2
2014 年 2 月 1 日
ClosedWon
200
100
変換では、各ディメンションの最初のレコードに、デルタ値として「0」が挿入されます。
メモ: 商談に同じ日に行われた複数の変更が含まれている場合は、レコードをより詳細な時間単位で
並び替える必要があります。この場合は、CloseDate_sec_epoch 列で並び替えます。そうしないとレ
コードが正確に並ばず、誤ったデルタ値が求められる場合があります。
このセクションの内容:
delta パラメータ
delta 変換を定義する場合は、アクション属性を delta に設定してパラメータを指定します。
delta パラメータ
delta 変換を定義する場合は、アクション属性を delta に設定してパラメータを指定します。
次の表では、入力パラメータについて説明します。
パラメータ
必須項目
値
dimension
はい
デルタ値の計算時にレコードの並
び替えに使用するデータセット内
のディメンション列。
epoch
はい
デルタ値の計算時にレコードの並
び替えに使用するデータセット内
のエポック日付列。
inputMeasure
はい
デルタ計算の基準項目。
outputMeasure
はい
デルタ値が含まれる出力列の名前。
67
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
source
はい
デルタ列の追加先となるデータセッ
トが含まれる、データフロー定義
ファイル内のノード。
関連トピック:
delta 変換
dim2mea 変換
dim2mea 変換では、ディメンションに基づいて新しい基準を作成します。この変換では、データセットに新し
い基準列を追加します。また、ディメンションを保持して、そのディメンションを使用する既存のレンズと
ダッシュボードがリンク切れにならないようにします。
変換でディメンションから基準を作成できない場合、指定されたデフォルト値が基準に入力されます。デフォ
ルト値が指定されていない場合は、「0」が挿入されます。
例: 例を見てみましょう。Opportunity オブジェクトにはカスタムテキスト項目 StageVal__c が含まれます。
この項目には特定のフェーズの商談金額が含まれます。これはテキスト項目であるため、Wave Analyticsで
はこのデータがディメンションとして読み込まれます。ただし、このディメンションから基準を作成す
ることで、ユーザがフェーズ金額に基づいて計算を実行できるようになります。
次のデータフロー定義を作成します。
{
"Extract_Opportunities": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "Amount" },
{ "name": "StageName" },
{ "name": "CloseDate" },
{ "name": "AccountId" },
{ "name": "StageVal__c" }
]
}
},
"Create_Measure_From_Dimension": {
"action": "dim2mea",
"parameters": {
"dimension": "StageVal__c",
"measure": "StageValue",
"measureDefault": "0",
"measureType": "long",
"source": "Extract_Opportunities"
}
},
68
分析
データインテグレーション
"Register_The_Dataset": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "OpportunitiesWithConvertedMeasure",
"name": "OpportunitiesWithConvertedMeasure",
"source": "Create_Measure_From_Dimension"
}
}
}
このセクションの内容:
dim2mea パラメータ
dim2mea 変換を定義する場合は、アクション属性を dim2mea に設定してパラメータを指定します。
dim2mea パラメータ
dim2mea 変換を定義する場合は、アクション属性を dim2mea に設定してパラメータを指定します。
次の表では、入力パラメータについて説明します。
パラメータ
必須項目
値
dimension
はい
基準の作成元であるデータセット
のディメンション列。
measure
はい
出力基準の名前。この列名は、デー
タセット内で一意にする必要があ
ります。変換ではデータセット内
のディメンションが保持されるた
め、ディメンションと同じ名前を
使用しないでください。
measureDefault
はい
変更がディメンションから基準を
作成できない場合の基準のデフォ
ルト値。
measureType
はい
基準のデータ型。有効値:“long”
source
はい
基準の追加先となるデータセット
が含まれる、データフロー定義ファ
イル内のノード。
関連トピック:
dim2mea 変換
69
分析
データインテグレーション
edgemart 変換
edgemart 変換では、Salesforce データ、外部データ、またはこれら 2 つの組み合わせが含まれる既存の登録済み
データセットへのアクセス権をデータフローに付与できます。この変換を使用すると、データセットを参照し
てそのデータをデータフロー内の後続の変換で使用できます。この変換と augment 変換を併用して、既存の
データセットを新規データセットと結合できます。
例: 例を見てみましょう。最終的な売上金額を商談金額と比較して、商談を成立させるために多額の割引
が行われたかどうかを判別します。FinalSales データセットは以前作成し、登録済みです。FinalSales データ
セットには、完了して成立した商談ごとに最終売上金額が含まれています。
表 1 : FinalSales データセット
OppID
UpdateDate
StageName
SaleAmount
1
2014 年 1 月 1 日
ClosedWon
100,000
2
2013 年 11 月 1 日
ClosedWon
150,000
3
2014 年 2 月 1 日
ClosedWon
200,000
次に、Opportunity オブジェクトの商談情報が含まれるデータセットを作成します。その後で、既存の
FinalSales データセットのデータを Opportunity データセットと結合します。
次のデータフロー定義を作成します。
{
"Extract_Opportunities": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "Amount" }
]
}
},
"Extract_Final_Sales_Data": {
"action": "edgemart",
"parameters": { "alias": "FinalSales" }
},
"Combine_Opportunities_FinalSales": {
"action": "augment",
"parameters": {
"left": "Extract_Opportunities",
"left_key": [ "Id" ],
"relationship": "Opportunity",
"right": "Extract_Final_Sales_Data",
"right_key": [ "OppID" ],
"right_select": [ "SaleAmount" ]
}
},
"Register_Opportunity_FinalSales_Dataset": {
70
分析
データインテグレーション
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "OpportunityVersusFinalSales",
"name": "OpporunityVersusFinalSales",
"source": "Combine_Opportunities_FinalSales"
}
}
}
このセクションの内容:
edgemart パラメータ
edgemart 変換を定義する場合は、アクション属性を edgemart に設定してパラメータを指定します。
edgemart パラメータ
edgemart 変換を定義する場合は、アクション属性を edgemart に設定してパラメータを指定します。
次の表では、入力パラメータについて説明します。
パラメータ
必須項目
値
alias
はい
データの抽出元であるデータセッ
トの API 名。データセットの API 名
を判別するには、データセットを
編集してシステム名を表示します。
関連トピック:
edgemart 変換
filter 変換
filter変換では、既存のデータセットからレコードを削除します。データセットに保持されるレコードを指定す
る絞り込み条件を定義します。
例: 例を見てみましょう。「Closed Won」(商談成立) の商談のみが含まれるデータセットを作成します。ま
ず、Opportunity オブジェクトからすべての商談を抽出します。次に、フェーズ名が Closed Won の商談のみ
が含まれるようにレコードを絞り込みます。
次のデータフロー定義を作成します。
{
"Extract_Opportunities": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
71
分析
データインテグレーション
{
{
{
{
{
"name":
"name":
"name":
"name":
"name":
"Amount" },
"StageName" },
"CloseDate" },
"AccountId" },
"OwnerId" }
]
}
},
"Filter_Opportunities": {
"action": "filter",
"parameters": {
"filter": "StageName:EQ:Closed Won",
"source": "Extract_Opportunities"
}
},
"Register_My_Won_Oppportunities_Dataset": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "MyWonOpportunities",
"name": "MyWonOpportunities",
"source": "Filter_Opportunities"
}
}
}
このセクションの内容:
filter パラメータ
filter 変換を定義する場合は、アクション属性を filter に設定してパラメータを指定します。
filter 式の構文
データセット内の 1 つ以上のディメンションに基づいて filter 変換の filter 式を作成できます。
filter パラメータ
filter 変換を定義する場合は、アクション属性を filter に設定してパラメータを指定します。
次の表では、入力パラメータについて説明します。
パラメータ
必須項目
値
filter
はい
新しいデータセットに含めるレコー
ドを指定する filter 式。「filter 式の構
文」を参照してください。
72
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
source
はい
絞り込むデータセットが含まれる、
データフロー定義ファイル内のノー
ド。
関連トピック:
filter 変換
filter 式の構文
データセット内の 1 つ以上のディメンションに基づいて filter 変換の filter 式を作成できます。
メモ: filter 式での文字列比較では、大文字と小文字が区別されます。
次の種別の filter 式を使用できます。
filter 式の構文
説明
dim:EQ:value
ディメンションと値が等しい場合は true。
例: "filter": "StageName:EQ:Closed Won"
dim:R:val0:val1
左のディメンションが val0 から val1 までの指定範囲内
にある場合は true。
例: "filter": "EmployeeId:R:100:1000"
dim:R:val
バイナリの並び順に基づいてディメンションが値以上
の場合は true。たとえば、ディメンションが「City」、
値が「Anderson」の場合は、「City」>「Anderson」であ
るため true になります。
例: "filter": "LastName:R:Li"
dim:R::val
バイナリの並び順に基づいてディメンションが値以下
の場合は true。
例: "filter": "LastName:R::Levy"
dim:N:val
ディメンションと値が等しくない場合は true
例: "filter": "RoleName:N:Manager"
dim:EQ:val1|val2
ディメンションが値 val1 または val2 と等しい場合は
true。この filter 式では論理 OR 演算子 ( | ) を使用します。
ディメンション値は、複数の値と比較できます。たと
73
分析
データインテグレーション
filter 式の構文
説明
えば、3 つの値と比較するには、構文
dim1:EQ:val1|val2|val3 を使用します。
例: "filter": "Lead
Status:EQ:Open|Contacted"
dim1:EQ:val1,dim2:EQ:val2
ディメンション dim1 と値 val1 が等しく、かつディメ
ンション dim2 と値 val2 が等しい場合は true。この filter
式では論理 AND 演算子 (,) を使用します。3 つ以上の
ディメンションを比較できます。たとえば、3 つの
ディメンションを比較するには、構文
dim1:EQ:val1,dim2:EQ:val2,dim3:EQ:val3 を使用します。
例: "filter": "Lead
Status:EQ:Qualified,Rating:EQ:Hot"
関連トピック:
filter 変換
flatten 変換
flatten 変換では階層データをフラット化します。たとえば、Salesforce ロール階層をフラット化し、ロール階層
に基づいてデータセットに行レベルセキュリティを実装できます。
flatten 変換を設定して階層をフラット化する場合は、階層内のすべてのノードが含まれる項目と、階層に基づ
いてそれらに対応する親が含まれる項目を指定します。flatten 変換では、階層内のノードごとに 1 件のレコー
ドが生成されます。各レコードには、ノードごとに階層チェーン内のすべての上位ロールが含まれます。
flatten 変換では、作成されたデータセット内に 2 つの形式で上位ロールのリストが保存されます。一方の列に
は、階層内のノードごとにすべての上位ロールのカンマ区切りリストが含まれます。もう一方の列には、階層
パスが含まれます。
上位ロールがどのように保存されるかは、次のフラット化されたデータセットのロール (Roles) 列とロールパス
(RolePath) 列を参照してください。
ロール
RolePath
Salesperson 1 (営業担当 10
者 1)
10,20,30
\10\20\30
2
Salesperson 2 (営業担当 10
者 2)
10,20,30
\10\20\30
3
Salesperson 3 (営業担当 11
者 3)
11,20,30
\11\20\30
ロール ID
ロール名
1
親ロール ID
74
分析
データインテグレーション
ロール ID
ロール名
親ロール ID
ロール
RolePath
10
Regional Manager 1 (地
域マネージャ 1)
20
20,30
\20\30
11
Regional Manager 2 (地
域マネージャ 2)
20
20,30
\20\30
20
Vice President 1 (副社長 30
1)
30
\30
21
Vice President 2 (副社長 30
2)
30
\30
30
CEO
該当なし
該当なし
該当なし
例: 例を見てみましょう。この例では、すべての商談が含まれるデータセットを作成します。商談ごと
に、商談所有者に関するユーザおよびロール情報を含めます。また、ロール階層に基づいて行レベルセ
キュリティを実装するために、各商談レコードにはロール階層に基づいて各商談所有者のすべての上位
ロールも含める必要があります。上位ロールのリストを生成するには、flatten変換を使用してロール階層
をフラット化します。
次のデータフロー定義ファイルを作成します。
{
"Extract_Opportunity": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "Amount" },
{ "name": "StageName" },
{ "name": "AccountId" },
{ "name": "OwnerId" }
]
}
},
"Extract_User": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "User",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "Department" },
{ "name": "UserRoleId" }
]
}
},
75
分析
データインテグレーション
"Extract_UserRole": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "UserRole",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "ParentRoleId" }
]
}
},
"Flatten_UserRole": {
"action": "flatten",
"parameters": {
"source": "Extract_UserRole",
"self_field": "Id",
"parent_field": "ParentRoleId",
"multi_field": "Roles",
"path_field": "RolePath"
}
},
"Augment_User_FlattenUserRole": {
"action": "augment",
"parameters": {
"left": "Extract_User",
"left_key": [ "UserRoleId" ],
"relationship": "Role",
"right": "Flatten_UserRole",
"right_key": [ "Id" ],
"right_select": [
"Id",
"Name",
"Roles",
"RolePath"
]
}
},
"Augment_Opportunity_UserWithRoles": {
"action": "augment",
"parameters": {
"left": "Extract_Opportunity",
"left_key": [ "OwnerId" ],
"right": "Augment_User_FlattenUserRole",
"relationship": "Owner",
"right_select": [
"Name",
"Department",
"Role.Id",
"Role.Name",
"Role.Roles",
"Role.RolePath"
],
"right_key": [ "Id" ]
}
76
分析
データインテグレーション
},
"Register_OpportunityWithRoles_Dataset": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "OppRoles",
"name": "OppRoles",
"source": "Augment_Opportunity_UserWithRoles",
"rowLevelSecurityFilter": "'Owner.Role.Roles' == \"$User.UserRoleId\" || 'OwnerId'
== \"$User.Id\""
}
}
}
Salesforce ロール階層をフラット化するために、flatten 変換では UserRole オブジェクトから次の入力項目を
使用します。
Id
Id は Salesforce ロール階層の各ノードを識別します。
ParentRoleId
ParentRoleId は、ロール階層の定義に従い親を識別します。
flatten 変換では、UserRole オブジェクトで各親-子リレーションをトラバースした後、ロール ID ごとに 1 件
のレコードを生成します。各レコードには、階層内のロールごとにすべての上位ロールが含まれます。
flatten 変換では、Roles と RolePath の 2 つの出力列を生成して、ロールごとのすべての上位ロールを保存し
ます。
このセクションの内容:
flatten パラメータ
flatten 変換を定義する場合は、アクション属性を flatten に設定してパラメータを指定します。
flatten パラメータ
flatten 変換を定義する場合は、アクション属性を flatten に設定してパラメータを指定します。
次の表では、入力パラメータについて説明します。
パラメータ
必須項目
値
self_field
はい
階層内の各ノードを識別する入力項目の名前。
parent_field
はい
階層の各ノードの直接の親を識別する入力項目の名
前。たとえば、ロール階層内では Regional Manager 1 (地
域マネージャ 1) ロールが、Salesperson 1 (営業担当者 1)
ロールの親です。
multi_field
はい
階層内のレベルの低い順ですべての上位ロールのリス
トが含まれる複数値出力項目の名前。flatten変換では、
階層内のノードごとにこの項目を生成し、上位ロール
のリストを生成します。たとえば、Salesperson 1 ロー
77
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
ルの場合、上位ロールの階層は Sales Manager 1,
Regional Manager 1, Vice President 1, CEO
になります。
path_field
はい
バックスラッシュで区切られた複数項目が含まれる項
目の文字列表現。この出力項目には、レベルの低い順
に階層内のすべての上位ロールの階層パスが含まれま
す。flatten 変換は、階層内のノードごとにこの項目を
生成し、上位ロールのパスを生成します。たとえば、
ロール階層内の salesperson (営業担当者) ノードの場合、
値は Sales Manager 1\Regional Manager 1\Vice
President 1\CEO になります。
source
はい
フラット化する階層データが含まれる、データフロー
定義ファイル内のノード。このノードは、この変換の
入力ソースであり、self_field および parent_field に対応
付けられる入力項目が含まれている必要があります。
メモ: デフォルトでは、multi_field および path_field 項目は、ユーザインターフェースには表示されないシ
ステム項目として作成されます。これらの項目をユーザインターフェースに表示するには、flatten変換の
項目ごとに IsSystemField メタデータ属性を false に設定します。メタデータ属性についての詳細
は、「変換で生成されるメタデータの上書き」を参照してください。
関連トピック:
flatten 変換
sfdcDigest 変換
sfdcDigest変換では、Salesforce オブジェクトから抽出したデータに基づいてデータセットを生成します。ユーザ
は、データの抽出元にする Salesforce オブジェクトおよび項目を指定する必要があります。また、機密情報が含
まれる項目や分析との関連性がない項目など、特定の項目を除外することもできます。
データフロー定義ファイルをアップロードするとき、Wave Analytics が、ファイルをアップロードしたユーザの
ユーザプロファイルに基づいて Salesforce オブジェクトおよび項目へのアクセス権を検証します。ユーザプロ
ファイルに項目またはオブジェクトへの参照アクセス権がない場合、アップロードは失敗します。
実行時、Wave Analytics はデータフローをインテグレーションユーザとして実行します。また、インテグレー
ションユーザのユーザプロファイルに基づいて Salesforce オブジェクトおよび項目へのアクセス権を検証しま
す。たとえば、インテグレーションユーザには参照アクセス権のないカスタム項目からデータフローがデータ
を抽出しようとすると、データフロージョブは失敗します。
メモ: インテグレーションユーザは、Wave Analytics が組織で有効化されるときに作成される事前設定され
たユーザです。ユーザまたはインテグレーションユーザに Salesforce オブジェクトまたは項目への権限が
必要な場合は、アクセス権を付与するようにシステム管理者に依頼してください。
78
分析
データインテグレーション
Wave Analytics の事前設定ユーザについての詳細は、『Wave Analytics セキュリティ実装ガイド』を参照してくだ
さい。
例: 例を見てみましょう。Opportunity オブジェクトのすべての商談情報が含まれるデータセットを作成し
ます。
次のデータフロー定義を作成します。
{
"Extract_Opportunities": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "Amount" },
{ "name": "StageName" },
{ "name": "CloseDate" },
{ "name": "AccountId" },
{ "name": "OwnerId" },
{ "name": "OpportunitySupportTeamMembers__c" }
]
}
},
"Register_Opportunities_Dataset": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "Opportunities",
"name": "Opportunities",
"source": "Extract_Opportunities"
}
}
}
sfdcDigest 変換使用のヒント
• データセット内の項目数は最大5,000に制限されているため、項目を選択するときは注意して選択してくだ
さい。
• Salesforce オブジェクトからデータを抽出するには、sfdcDigest 変換で SOQL クエリを実行します。SOQL クエリ
の長さは、20,000 文字以下にする必要があります。SOQL クエリが最大長を超えると、結果が返されません。
SOQL クエリの長さを短くするには、抽出を複数の sfdcDigest 変換に分割し、augment 変換を使用して結果を
結合します。たとえば、1 つの sfdcDigest 変換を作成して項目の半分を抽出し、もう 1 つの sfdcDigest 変換を
作成して残りの項目を抽出します。
このセクションの内容:
Salesforce オブジェクトから抽出されるレコードの絞り込み
Salesforce オブジェクトからすべてのレコードのサブセットを抽出するには、検索条件を sfdcDigest 変換に追
加します。レコードを絞り込むと、抽出および処理されるレコード数を減らし、無関係なデータまたは機
密データを含むレコードを除外して、データフローのパフォーマンスを向上できます。
79
分析
データインテグレーション
Salesforce 項目メタデータの上書き
sfdcDigest 変換で Salesforce オブジェクトから抽出される項目メタデータを上書きして、データセットに異な
るデータが表示されるようにすることができます。たとえば、Wave Analytics では、項目値がないレコード
にデフォルト値を追加できます。
サポート対象外の Salesforce オブジェクトおよび項目
sfdcDigest 変換では、すべての Salesforce オブジェクトおよび項目からデータを抽出できるわけではありませ
ん。Salesforce オブジェクトの抽出を設定する前に、次の制限を考慮してください。
sfdcDigest パラメータ
sfdcDigest 変換を定義する場合は、アクション属性を sfdcDigest に設定し、抽出するオブジェクトおよび
項目のパラメータを指定します。必要に応じて、Salesforce オブジェクトから抽出するレコードを絞り込む
パラメータを指定することもできます。
Salesforce オブジェクトから抽出されるレコードの絞り込み
Salesforce オブジェクトからすべてのレコードのサブセットを抽出するには、検索条件を sfdcDigest 変換に追加し
ます。レコードを絞り込むと、抽出および処理されるレコード数を減らし、無関係なデータまたは機密データ
を含むレコードを除外して、データフローのパフォーマンスを向上できます。
検索条件は 1 つ以上の検索条件で構成され、各検索条件で項目値が値と比較されます。たとえば、「Amount
>= 1000000」などです。また、検索条件の項目値に CALENDAR_YEAR(CreatedDate) = 2011 のような SOQL
関数を適用することもできます。論理演算子 AND、OR、NOT を使用して、複数の検索条件を追加できます。ま
た、バックスラッシュ (\) を使用して、文字列に含まれる二重引用符をエスケープすることもできます。
sfdcDigest 変換では、検索条件が true となるすべてのレコードが抽出されます。増分抽出に sfdcDigest 変換を設定
した場合は、増分実行時に抽出されたデータに対してのみ検索条件が適用され、データセットに以前に読み込
まれたレコードには検索条件は適用されません。無効な検索条件を追加すると、データフローが実行時に失敗
します。
sfdcDigest のインスタンスごとに、次のいずれかの種類の検索条件を使用できます。
• 構造化された検索条件
• 高度な検索条件
ヒント: sfdcDigest 変換での検索条件、または検索条件変換のどちらを使用するかを決定する必要がある場
合、データフローの任意の時点でレコードを絞り込むには検索条件変換を使用します。たとえば、デー
タフローで 2 つのデータセットを結合した後で検索条件を追加できます。ただし、データフローで処理さ
れる行数を減らし、データフローのパフォーマンスを最適化し、レコードの抽出点に最も近いところに
検索条件を追加する (可能な場合) には、sfdcDigest 変換で検索条件を追加します。
このセクションの内容:
sfdcDigest 変換の構造化された検索条件
JSON 構文を使用して、構造化された検索条件を定義します。
80
分析
データインテグレーション
sfdcDigest 変換の高度な検索条件
高度な検索条件は、Salesforce Object Query Language (SOQL) の WHERE 句式を使用して定義します。高度な検索条
件は、SOQL に習熟している場合にのみ使用します。
関連トピック:
sfdcDigest 変換
sfdcDigest 変換の構造化された検索条件
JSON 構文を使用して、構造化された検索条件を定義します。
構造化された検索条件では、検索条件ごとに次の JSON 構文を使用します。
{
"field": "<field name>",
"operator": "<operator>",
"value": "<value>"|"["<value 1>", "<value 2>"]",
"isQuoted": true|false}
値には、数値、日付、文字列、文字列リスト、日付リテラルを使用できます。isQuoted を true に設定して文
字列が引用符ですでに囲まれていることを示さない限り、Wave Analytics により文字列が自動的に引用符で囲ま
れます。
検索条件では、次のいずれかの演算子を使用できます。
演算子
コメント
=
項目の値が指定した値に一致する場合、検索条件は
true になります。「= (次の文字列と一致する)」演算子
を使用する文字列比較では、大文字と小文字は区別さ
れません。
例:
"filterConditions": [
{
"field": "OwnerId",
"operator": "=",
"value": "a07B00000012HYu"
}
]
!=
項目の値が指定した値に一致しない場合、検索条件は
true になります。
例 (バックスラッシュを使用して文字列値に含まれる
二重引用符をエスケープ):
"filterConditions": [
{
"field": "Nickname__c",
81
分析
データインテグレーション
演算子
コメント
"operator": "!=",
"value": "\"Sammy\""
}
]
>
項目の値が指定した値より大きい場合、検索条件は
true になります。
例:
"filterConditions": [
{
"field": "Amount",
"operator": ">",
"value": "100000"
}
]
<
項目の値が指定した値より小さい場合、検索条件は
true になります。
例 (日付リテラルを使用):
"filterConditions": [
{
"field": "CloseDate",
"operator": "<",
"value": "THIS_MONTH",
"isQuoted": false
}
]
>=
項目の値が指定した値以上の場合、検索条件は true に
なります。
例:
"filterConditions": [
{
"field": "Amount",
"operator": ">=",
"value": "100000"
}
]
<=
項目の値が指定した値以下の場合、検索条件は true に
なります。
82
分析
データインテグレーション
演算子
コメント
例 (SOQL 関数を使用):
"filterConditions": [
{
"field": "CALENDAR_YEAR (CreatedDate)",
"operator": "<=",
"value": "2015",
"isQuoted": true
}
]
LIKE
項目の値が指定した値に一致する場合、検索条件は
true になります。LIKE 演算子は、SQL の LIKE 演算子と似
ています。部分的なテキスト文字列を照合するメカニ
ズムを提供し、ワイルドカードをサポートします。
• LIKE 演算子では、% と _ のワイルドカードがサポー
トされます。
• % ワイルドカードは、0 個以上の文字に一致しま
す。
• _ ワイルドカードは、1 文字のみに一致します。
• LIKE 演算子は、文字列項目でのみサポートされま
す。
• LIKE 演算子では、大文字と小文字を区別しない照
合が実行されます。
• LIKE 演算子では、特殊文字 % または _ のエスケー
プがサポートされます。特殊文字をエスケープす
るには、バックスラッシュ (\) を使用します。
例:
"filterConditions": [
{
"field": "FirstName",
"operator": "LIKE",
"value": "Chris%"
}
]
IN
項目の値が指定したリストに含まれるいずれかの値と
一致する場合、検索条件は true になります。値のリス
トは、引用符で囲んでも囲まなくてもかまいません。
リストが引用符で囲まれている場合は、isQuoted を
true に設定します。
83
分析
データインテグレーション
演算子
コメント
例:
"filterConditions": [
{
"field": "StageName",
"operator": "IN",
"value": ["Closed Won", "Closed Lost"]
}
]
NOT IN
項目の値が指定したリストに含まれるどの値にも一致
しない場合、検索条件は true になります。
例:
"filterConditions": [
{
"field": "BillingState",
"operator": "NOT IN",
"value": ["California", "New York"]
}
]
INCLUDES
選択リストおよび複数選択リストの項目にのみ使用で
きます。選択リスト項目の値に指定した値が含まれる
場合、検索条件は true になります。
例:
"filterConditions": [
{
"field": "BillingState",
"operator": "INCLUDES",
"value": ["California"]
}
]
EXCLUDES
選択リストおよび複数選択リストの項目にのみ使用で
きます。選択リスト項目の値に指定した値が含まれな
い場合、検索条件は true になります。
例:
"filterConditions": [
{
"field": "BillingState",
"operator": "EXCLUDES",
"value": ["California", "New York"]
}
]
84
分析
データインテグレーション
構造化された検索条件の例をいくつか見てみましょう。
例: 構造化された基本的な検索条件の例を見てみましょう。2015 会計年度の会計四半期 2 の商談でパイプ
ライン分析を実行するには、次のデータフロー定義ファイルを作成して、関連するデータセットを作成
します。
{
"Extract_Filtered_Opportunities": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "AccountId" },
{ "name": "Amount" },
{ "name": "StageName" },
{ "name": "CloseDate" },
{ "name": "OwnerId" },
{ "name": "FiscalYear" },
{ "name": "FiscalQuarter" },
{ "name": "SystemModstamp" }
],
"filterConditions": [
{
"field": "FiscalYear",
"operator": "=",
"value": "2015"
},
{
"field": "FiscalQuarter",
"operator": "=",
"value": "2"
}
]
}
},
"Register_Opportunities_Dataset": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "Opportunities_2015Q2",
"name": "Opportunities_2015Q2",
"source": "Extract_Filtered_Opportunities"
}
}
}
メモ: (この例のように) 複数の検索条件に論理演算子を指定しないと、Wave Analytics により条件間に
AND が適用されます。
85
分析
データインテグレーション
例: 論理演算子を使用する構造化された検索条件の例を見てみましょう。期待収益を予測するには、次の
データフローを作成して、成立した商談または成立する可能性が 90% を超える商談をすべて表示します。
{
"Extract_Opportunities": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "AccountId" },
{ "name": "Amount" },
{ "name": "StageName" },
{ "name": "CloseDate" },
{ "name": "OwnerId" },
{ "name": "Probability" },
{ "name": "FiscalYear" },
{ "name": "FiscalQuarter" }
],
"filterConditions": [
{
"operator": "OR",
"conditions": [
{
"field": "StageName",
"operator": "=",
"value": "Closed Won"
},
{
"field": "Probability",
"operator": ">=",
"value": "90"
}
]
}
]
}
},
"Register_Opportunities_Dataset": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "OpportunitiesExpectedToWin",
"name": "OpportunitiesExpectedToWin",
"source": "Extract_Opportunities"
}
}
}
86
分析
データインテグレーション
例: 最後に、ネストした論理演算子を使用する構造化された検索条件の例を見てみましょう。次のデータ
フローを作成して、当会計四半期で成立した商談および 2 人のうちいずれかの直属部下が所有する商談を
すべて表示します。
{
"Extract_Opportunities": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "AccountId" },
{ "name": "Amount" },
{ "name": "StageName" },
{ "name": "CloseDate" },
{ "name": "OwnerId" },
{ "name": "FiscalYear" },
{ "name": "FiscalQuarter" }
],
"filterConditions": [
{
"operator": "AND",
"conditions": [
{
"field": "CloseDate",
"operator": "=",
"value": "THIS_FISCAL_QUARTER",
"isQuoted": false
},
{
"operator": "OR",
"conditions": [
{
"field": "OwnerId",
"operator": "=",
"value": "00540000000HfUz"
},
{
"field": "OwnerId",
"operator": "=",
"value": "00540000000HfV4"
}
]
}
]
}
]
}
},
"Register_Opportunities_Dataset": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "DirectReport_Opportunities",
87
分析
データインテグレーション
"name": "DirectReport_Opportunities",
"source": "Extract_Opportunities"
}
}
}
sfdcDigest 変換の高度な検索条件
高度な検索条件は、Salesforce Object Query Language (SOQL) の WHERE 句式を使用して定義します。高度な検索条件
は、SOQL に習熟している場合にのみ使用します。
例: 高度な検索条件の例を見てみましょう。特定のユーザが所有し、金額が大きいか、成立する見込みの
高い商談レコードのみを抽出するとします。その場合は次のデータフローを作成します。
{
"Extract_Filtered_Opportunities": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "AccountId" },
{ "name": "Amount" },
{ "name": "StageName" },
{ "name": "CloseDate" },
{ "name": "Probability" },
{ "name": "OwnerId" }
],
"complexFilterConditions": "OwnerId = '00540000000HfUz' AND (Amount > 100000
OR Probability > 75)"
}
},
"Register_Opportunities_Dataset": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "FilteredOpportunities",
"name": "FilteredOpportunities",
"source": "Extract_Filtered_Opportunities"
}
}
}
Salesforce 項目メタデータの上書き
sfdcDigest 変換で Salesforce オブジェクトから抽出される項目メタデータを上書きして、データセットに異なる
データが表示されるようにすることができます。たとえば、Wave Analytics では、項目値がないレコードにデ
フォルト値を追加できます。
次の fields パラメータを sfdcDigest 変換に追加して、項目メタデータを上書きできます。
• defaultValue
88
分析
データインテグレーション
• type
• fiscalMonthOffset
• isYearEndFiscalYear
• firstDayOfWeek
• isMultiValue
• multiValueSeparator
• precision
• scale
各 fields パラメータについての詳細は、「項目属性」を参照してください。メタデータ属性を使用した日付の
設定方法についての詳細は、「データセットの日付処理」を参照してください。
例: 例を見てみましょう。Opportunity オブジェクトから抽出されるメタデータを上書きします。
次のデータフロー定義で太字テキストを追加して、Opportunity オブジェクトの項目メタデータを上書きし
ます。
{
"Extract_Opportunities": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{
"name": "Amount",
"defaultValue":0
"precision":18
"scale":2
},
{ "name": "StageName" },
{
"name": "CloseDate",
"fiscalMonthOffset":9,
"firstDayOfWeek":"2",
"isYearEndFiscalYear":true
},
{ "name":"AccountId" },
{ "name":"OwnerId" },
{
"name": "OpportunitySupportTeamMembers__c",
"type":"Text",
"isMultiValue":true,
"multiValueSeparator":","
"precision":255
}
]
}
},
"Register_Opportunities_Dataset":{
"action":"sfdcRegister",
89
分析
データインテグレーション
"parameters":{
"alias":"Opportunities",
"name":"Opportunities",
"source":"Extract_Opportunities"
}
}
}
関連トピック:
sfdcDigest 変換
サポート対象外の Salesforce オブジェクトおよび項目
sfdcDigest 変換では、すべての Salesforce オブジェクトおよび項目からデータを抽出できるわけではありません。
Salesforce オブジェクトの抽出を設定する前に、次の制限を考慮してください。
すべての Salesforce オブジェクトおよび項目についての詳細は、『Salesforce および Force.com のオブジェクトリ
ファレンス』を参照してください。
サポート対象外のオブジェクト
sfdcDigest 変換では、次の Salesforce オブジェクトからデータを抽出できません。
• AuthProvider
• BrandTemplate
• ChatterConversation
• ChatterConversationMember
• ChatterMessage
• ConnectedApplication
• ContentFolderLink
• ContentWorkspace
• ContentWorkspaceDoc
• CorsWhitelistEntry
• CustomNotDeployed__OwnerSharingRule
• EmailDomainKey
• EmailServicesAddress
• EmailServicesFunction
• EmailStreamMessage
• EmailStreamShareOption
• EmailStreamShareOptionHistory
• EmailStreamShareOptionOwnerSharingRule
• EmailStreamShareOptionShare
• EmailTemplate
• EventType
90
分析
データインテグレーション
• EventTypeParameter
• EnvironmentHub
• EnvironmentHubInvitation
• EnvironmentHubMemberRel
• FeedPollChoice
• FeedPollVote
• KnowledgeArticleVersion
• LoginGeo
• LoginHistory
• NetworkActivityAudit
• NewsArticleFeed
• NetworkModeration
• OrganizationProperty
• OrgWideEmailAddress
• OutboundField
• PackageLicense
• PackageMemberOwnerSharingRule
• PartnerNetworkSyncLog
• PermissionSet
• PermissionSetLicense
• Profile
• ReputationLevel
• ReputationLevelLocalization
• ReputationPointsRule
• SearchPromotionRule
• SelfServiceUser
• SessionPermSetAssignment
• SetupAssistantAnswer
• SetupAssistantProgress
• SsoUserMapping
• TenantSecret
• Territory2ModelHistory
• TwoFactorInfo
• UserLogin
• UserPackageLicense
• UserProvAccount
• UserProvAccountStaging
• UserProvisioningConfig
• UserProvisioningLog
• UserProvisioningRequest
91
分析
データインテグレーション
• UserProvisioningRequestOwnerSharingRule
• UserProvisioningRequestShare
• UserProvMockTarget
• UserRecordAccess
• VerificationHistory
• WebLink
• WebLinkLocalization
sfdcDigest変換では、Salesforce で作成された外部オブジェクトからデータを抽出できません。外部オブジェクト
はカスタムオブジェクトと似ていますが、Salesforce の外部にあるデータに対応付けられるという点が異なりま
す。
sfdcDigest変換にサポート対象外またはアクセス不可能のオブジェクトを含めると、実行時にデータフローが失
敗し、エラーメッセージが表示されます。
サポート対象外の項目
sfdcDigest 変換では、次の項目からデータを抽出できません。
オブジェクト
サポート対象外の項目
Account
CleanStatus
ActionPlanItem
ItemId
AuthSession
• LoginGeoId
• LoginHistoryId
CaseArticle
KnowledgeArticleId
Contact
• CanAllowPortalSelfReg
• CleanStatus
ContentDocument
ParentId
ContentFolderLink
ParentEntityId
CustomPerson__p
Title
DocumentAttachmentMap
ParentId
EmailMessage
ActivityId
EmailRoutingAddress
EmailServicesAddressId
EnvironmentHubMember
EnvironmentHubId
ExternalEventMapping
EventId
InstalledMobileApp
ConnectedApplicationId
Lead
CleanStatus
92
分析
データインテグレーション
オブジェクト
サポート対象外の項目
KnowledgeArticle
MasterLanguage
KnowledgeArticleVersion
• IsOutOfDate
• TranslationCompletedDate
• TranslationExportedDate
• TranslationImportedDate
Network
• CaseCommentEmailTemplateId
• ChangePasswordEmailTemplateId
• ForgotPasswordEmailTemplateId
• WelcomeEmailTemplateId
Organization
• SelfServiceEmailUserOnCaseCreationTemplateId
• SelfServiceNewCommentTemplateId
• SelfServiceNewPassTemplateId
• SelfServiceNewUserTemplateId
• WebToCaseAssignedEmailTemplateId
• WebToCaseCreatedEmailTemplateId
• WebToCaseEmailTemplateId
• WebToLeadEmailTemplateId
PermissionSet
• PermissionsEditEvent
• PermissionsEditTask
PermissionSetLicense
• MaximumPermissionsEditEvent
• MaximumPermissionsEditTask
Profile
• PermissionsEditEvent
• PermissionsEditTask
ThirdPartyAccountLink
SsoProviderId
User
• LastPasswordChangeDate
• UserPreferencesEnableVoicePilot
WorkBadge
RewardId
WorkBadgeDefinition
RewardFundId
sfdcDigest 変換にサポート対象外の項目を持つ項目を含めると、データフローでその項目が無視されます。
93
分析
データインテグレーション
また、Salesforce では、Account オブジェクトの MayEdit 項目からデータを抽出しないことをお勧めします。この
項目からデータを抽出すると、パフォーマンスが著しく低下し、データフローが失敗するおそれがあります。
サポート対象外の項目種別
sfdcDigest 変換では、次のデータ型を持つ項目からデータを抽出できません。
• base64
• 複合 (住所と場所など)
• データカテゴリグループの参照
• 暗号化された文字列
sfdcDigest変換にサポート対象外のデータ型を持つ項目を含めると、データフローでその項目が無視されます。
関連トピック:
sfdcDigest 変換
sfdcDigest パラメータ
sfdcDigest 変換を定義する場合は、アクション属性を sfdcDigest に設定し、抽出するオブジェクトおよび項
目のパラメータを指定します。必要に応じて、Salesforce オブジェクトから抽出するレコードを絞り込むパラ
メータを指定することもできます。
パラメータは、sfdcDigest ノードの parameters、fields、filterConditions セクションで指定できます。
parameters パラメータ
次の表では、parameters セクションのパラメータについて説明します。
パラメータ
必須項目
値
object
はい
データの抽出元である Salesforce オ
ブジェクトの API 名。このオブジェ
クトは、この変換に対する入力ソー
スです。sfdcDigest 変換で抽出元と
してサポートされない Salesforce オ
ブジェクトもあります。
incremental
いいえ
最後のデータフロー実行以降に
Salesforce オブジェクトに加えられた
変更のみを抽出する、増分抽出を
実行します。有効値: true または
false。
fullRefreshToken
いいえ
データセット内のデータを Salesforce
オブジェクトのデータと同期する、
一括フル抽出を実行します。この
94
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
パラメータには、任意の値を指定
します。
フル抽出後は、fullRefreshToken
パラメータがデータフロー定義に
含まれていても、データフローで
増分抽出が毎回実行されます。フ
ル抽出を再度実行するには、
fullRefreshToken の値を異なる
値に変更します。
fields
はい
指定された Salesforce オブジェクト
の項目のうち、データの抽出元に
なる項目すべての名前の配列。
sfdcDigest変換で抽出元としてサポー
トされない項目種別もあります。
「項目属性」を参照してください。
filterConditions
いいえ
指定された Salesforce オブジェクト
から抽出するレコードを制限する
ための検索条件。sfdcDigest 変換で
は、検索条件が true となるすべての
レコードが Salesforce オブジェクト
から抽出されます。構造化された
検索条件または高度な検索条件を
指定できます。
「filterConditions パラメータ」を参照
してください。
complexFilterConditions
いいえ
高度な検索条件のみが対象。指定
された Salesforce オブジェクトから
抽出するレコードを絞り込むため
に使用する SOQL WHERE 句です。
項目属性
次の表では、fields セクションの属性について説明します。項目メタデータを上書きするために指定でき
る、省略可能な属性についても説明します。sfdcDigest 変換で Salesforce オブジェクトから抽出されるメタデータ
を上書きして、データセットに異なるデータが表示されるようにすることができます。たとえば、Wave Analytics
では、項目値がないレコードにデフォルト値を追加できます。値を上書きしない場合、Wave Analyticsは Salesforce
から値を取得します。
95
分析
データインテグレーション
属性
必須項目
値
name
はい
データセットに含める Salesforce オ
ブジェクトの項目の API 名。複数の
項目を指定できます。
defaultValue
いいえ
null が有効なテキスト項目および数
値項目が対象。指定された項目の
null 値と置き換えるデフォルト値で
す。
type
いいえ
指定された項目と関連付けられた
Wave Analytics データ型。有効な型
は、Text、Numeric、または Date で
す。数値を含め、どの値も Text 型に
することができます。たとえば、
デフォルトでは、Salesforce オブジェ
クトの会計四半期は Number です。
ただし、それを Text に変更できま
す。Wave Analytics で決定された型を
上書きするデータ型を指定します。
例:
"type": "Text"
fiscalMonthOffset
いいえ
日付項目のみが対象。会計年度の
開始月とカレンダー年の開始月 (1
月) の差を月数で指定します。たと
えば、会計年度が 1 月に開始する場
合、オフセットは 0 です。会計年度
が 10 月に開始する場合、オフセッ
トは 9 です。
例:
"fiscalMonthOffset": 9
メモ: この属性によって、
Wave Analytics が会計日付項目
を生成するかどうかも制御さ
れます。会計日付項目を生成
するには、
fiscalMonthOffset を「0」
以外の値に設定します。
詳細は、「データセットの日付処
理」を参照してください。
96
分析
データインテグレーション
属性
必須項目
値
isYearEndFiscalYear
いいえ
日付項目のみが対象。会計年度が、
会計年度の終了年と開始年のどち
らであるかを示します。会計年度
は、あるカレンダー年で開始し、
別のカレンダー年で終了する可能
性があるため、会計年度に使用す
る年を指定する必要があります。
• true の場合、会計年度は、会計
年度の終了年です。デフォルト
値は true です。
• false の場合、会計年度は、会計
年度の開始年です。
例:
"isYearEndFiscalYear": true
この項目は、fiscalMonthOffset
が 0 より大きい場合にのみ関連しま
す。
詳細は、「データセットの日付処
理」を参照してください。
firstDayOfWeek
いいえ
日付項目のみが対象。カレンダー
年と会計年度 (該当する場合) の週の
開始曜日です。開始曜日を日曜日
に設定するには 0、月曜日に設定す
るには 1 などのように使用します。
1 月 1 日を開始日に設定するには、
-1 を使用します。デフォルト値は
-1 です。
例:
"firstDayOfWeek": "0"
詳細は、「データセットの日付処
理」を参照してください。
isMultiValue
いいえ
テキスト項目のみが対象。指定さ
れた項目に複数値があるかどうか
を示します。
例:
"isMultiValue": false
97
分析
データインテグレーション
属性
必須項目
値
multiValueSeparator
いいえ
テキスト項目のみが対象。
isMultiValue が true の場合、指定され
た項目の複数値の区切りに使用す
る文字です。isMultiValue が true で値
を指定しない場合、この値はデフォ
ルトのセミコロン (;) になります。
isMultiValue が false の場合は null に設
定します。
例:
"multiValueSeparator": ";"
precision
いいえ
数値の最大桁数、またはテキスト
値の長さ。数値の場合、小数点の
右側と左側の両方をあわせたすべ
ての桁数 (ただし小数点自体は含ま
ない) が含まれます。値は 1 ~ 18 (こ
の値は範囲に含まれる) である必要
があります。テキスト値の場合、
デフォルト値は 255 文字です。1 ~
32,000 (この値は範囲に含まれる) 文
字である必要があります。
例:
"precision": 10
scale
いいえ
数値の小数点の右側の桁数。
precision の値より小さくします。値
は 0 ~ 17 (この値は範囲に含まれる)
文字である必要があります。
例:
"scale": 2
filterConditions パラメータ
次の表では、filterConditions セクションの構造化された検索条件のパラメータについて説明します。こ
れらのパラメータは、高度な検索条件には適用されません。
98
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
field
いいえ
検索条件を適用する Salesforce オブ
ジェクトの項目。構造化された検
索条件の各検索条件では、次の構
文を使用します。
{
"field": "<field name>",
"operator": "<operator>",
"value": "<value>",
"isQuoted": true|false}
operator
いいえ
目的は、コンテキストによって異
なります。
• operator は、項目値を定数値
と比較する比較演算子 (like、=、
<、IN) として使用できます。
• また、operator は、複数の検
索条件を結合する論理演算子
(AND、OR、NOT) としても使用で
きます。
次の例では、太字の operator は
論理演算子です。operator の他の
インスタンスは比較演算子です。
"filterConditions": [
{
"operator": "OR",
"conditions": [
{
"field":
"StageName",
"operator": "=",
"value": "Closed
Won"
},
{
"field":
"Probability",
"operator":
">=",
"value": "90"
}
]
}
]
99
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
value
いいえ
検索条件に使用される値。
isQuoted
いいえ
検索条件の文字列値を引用符で囲
むかどうかを示します。
値を引用符で囲む例:
"filterConditions": [
{
"field": "StageName",
"operator": "IN",
"value": "('Closed Won',
'Closed Lost')",
"isQuoted": true
}
]
値を引用符で囲まない例:
"filterConditions": [
{
"field": "StageName",
"operator": "IN",
"value": ["Closed Won",
"Closed Lost"],
"isQuoted": false
}
]
文字列値で検索条件に isQuoted を含
めないと、文字列値が引用符で囲
まれないと想定され、引用符が追
加されます。
conditions
いいえ
複数の検索条件を結合する論理演
算子を指定するために使用します。
関連トピック:
sfdcDigest 変換
Salesforce オブジェクトから抽出されるレコードの絞り込み
sfdcRegister 変換
sfdcRegister 変換では、データセットをクエリで使用できるように登録します。未登録のデータセットに対して
ユーザが表示やクエリの実行を行うことはできません。
すべてのデータセットを登録する必要はありません。たとえば、別のデータセットの作成に使用する、クエリ
が不要な中間データセットを登録する必要はありません。また、外部データをアップロードするときに作成さ
れるデータセットは、Wave Analytics で自動的に登録されるため、登録する必要がありません。
100
分析
データインテグレーション
次の理由から、登録するデータセットは慎重に選択してください。
• すべての登録済みデータセットの総行数は、プラットフォームライセンスあたり最大 2 億 5,000 万行に制限
されています。
• 登録済みデータセットへのアクセス権を持つユーザは、データをクエリできます。ただし、データセット
に行レベルセキュリティを適用してレコードへのアクセスを制限できます。
例: 例を見てみましょう。Opportunity オブジェクトから商談を抽出するデータフローを作成します。デー
タセットを登録し、「Opportunities」という名前を付けて、行レベルセキュリティを適用するには、次の
データフロー定義ファイルのように sfdcRegister 変換を追加する必要があります。
{
"Extract_Opportunities": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "Amount" },
{ "name": "StageName" },
{ "name": "CloseDate" },
{ "name": "AccountId" },
{ "name": "OwnerId" }
]
}
},
"Register_Oppportunities_Dataset": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "Opportunities",
"name": "Opportunities",
"source": "Extract_Opportunities",
"rowLevelSecurityFilter": "'OwnerId' == \"$User.Id\""
}
}
}
このセクションの内容:
sfdcRegister パラメータ
sfdcRegister変換を定義する場合は、アクション属性を sfdcRegister に設定してパラメータを指定します。
sfdcRegister パラメータ
sfdcRegister 変換を定義する場合は、アクション属性を sfdcRegister に設定してパラメータを指定します。
次の表では、入力パラメータについて説明します。
101
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
alias
はい
登録済みデータセットの API 名。こ
の名前は、アンダースコアと英数
字のみを含み、組織内のデータセッ
ト別名間で一意にする必要があり
ます。最初は文字であること、ス
ペースは使用しない、最後にアン
ダースコアを使用しない、2 つ続け
てアンダースコアを使用しないと
いう制約があります。また、80 文
字を超えてはいけません。
name
はい
登録されるデータセットの表示名。
名前は、80 文字を超えてはいけま
せん。
メモ: データセットの作成後
に名前を変更するには、デー
タセットを編集する必要があ
ります。
source
はい
登録するデータセットを識別する、
データフロー定義ファイル内のノー
ド。これは、この変換に対する入
力ソースです。
rowLevelSecurityFilter
いいえ
データセットの初期作成時にデー
タセットに行レベルセキュリティ
を適用するために使用する述語。
例: "rowLevelSecurityFilter": "'OwnerId' ==
"$User.Id""
メモ: データセットの作成後
に述語を変更するには、デー
タセットを編集する必要があ
ります。
データフロー JSON の Register
変換に述語を入力するとき
は、文字列値を囲む二重引用
符をエスケープする必要があ
ります。
データセットの作成後、Wave
Analytics ではデータフロー内でその
セキュリティ述語設定が無視され
102
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
ます。既存のデータセットのセキュ
リティ述語を変更するには、ユー
ザインターフェースでデータセッ
トを編集します。
関連トピック:
sfdcRegister 変換
update 変換
update変換は、参照データセットと呼ばれる別のデータセットのデータに基づいて、既存のデータセットで指
定された項目値を更新します。変換では、参照データセット内の対応する項目にある新しい値が参照されま
す。その結果が新しいデータセットに保存されます。
変換を作成する場合、2 つのデータセット間でレコードを照合するために使用するキーを指定します。参照
データセット内のどの項目でソースデータセット内の項目が更新されるかを決定するため、両方のデータセッ
トの対応する項目の対応付けも行います。
例: 例を見てみましょう。取引先情報 (Id、Name、AnnualRevenue) を含む既存の Accounts データセットがあ
ります。このデータセット内の一部の取引先名は、一連の合併と買収が原因で不正確になっています。
データセット内の取引先名をすばやく更新するには、次のタスクを実行します。
1. 名前が変更された取引先の新しい取引先名および関連付けられた取引先 ID を含む .csv ファイルを作成
します。
2. .csv ファイルをアップロードし、UpdatedAccountNames というデータセットを作成します。
3. UpdatedAccountNames データセット内の新しい取引先名を参照して Accounts データセット内の取引先名
を更新する、データフロー定義ファイルを作成します。
次のデータフロー定義ファイルを作成します。
{
"Extract_AccountDetails": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Account",
"fields": [
{ "name": "Id" },
103
分析
データインテグレーション
{ "name": "Name" },
{ "name": "AnnualRevenue" }
]
}
},
"Extract_UpdatedAccountNames": {
"action": "edgemart",
"parameters": { "alias": "UpdatedAccountNames" }
},
"Update_AccountRecords": {
"action": "update",
"parameters": {
"left": "Extract_AccountDetails",
"right": "Extract_UpdatedAccountNames",
"left_key": [ "Id" ],
"right_key": [ "AccountID" ],
"update_columns": { "Name": "NewAccountName" }
}
},
"Register_UpdatedAccountRecords": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "Accounts",
"name": "Accounts",
"source": "Update_AccountRecords"
}
}
}
例: 両方のデータセット間のレコードの照合に複合キーが使用される別の例を見てみましょう。この場
合、取引先 ID 項目と取引先名項目を使用してレコードを照合します。
次のデータフロー定義ファイルを作成します。
{
"Extract_AccountDetails": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Account",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "AnnualRevenue" }
]
}
},
"Extract_UpdatedAccountNames": {
"action": "edgemart",
"parameters": { "alias": "UpdatedAccountNames" }
},
"Update_AccountRecords": {
"action": "update",
"parameters": {
"left": "Extract_AccountDetails",
104
分析
データインテグレーション
"right": "Extract_UpdatedAccountNames",
"left_key": ["Id","Name"],
"right_key": ["AccountId","NewAccountName"],
"update_columns": {
"Name": "NewAccountName",
"CreatedDate":"NewCreatedDate",
"AnnualRevenue":"NewAnnualRevenue"
}
},
"Register_UpdatedAccountRecords": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "Accounts",
"name": "Accounts",
"source": "Update_AccountRecords"
}
}
}
このセクションの内容:
update パラメータ
update 変換を定義する場合は、アクション属性を update に設定してパラメータを指定します。
update パラメータ
update 変換を定義する場合は、アクション属性を update に設定してパラメータを指定します。
次の表では、入力パラメータについて説明します。
パラメータ
必須項目
値
left
はい
更新するレコードを含むデータセッ
トを識別する、データフロー定義
ファイル内のノード。
right
はい
新しい値を含む参照データセット
を識別する、データフロー定義ファ
イル内のノード。
left_key
はい
他のデータセット内のレコードと
照合するために使用する左のデー
タセットのキー列。複合キーを使
用する場合、左と右のキーには、
同じ数の列が同じ順序で含まれて
いる必要があります。「update 変
換」 (ページ 103)の例を参照してく
ださい。
105
分析
データインテグレーション
パラメータ
必須項目
値
right_key
はい
他のデータセット内のレコードと
照合するために使用する右のデー
タセットのキー列。複合キーを使
用する場合、左と右のキーには、
同じ数の列が同じ順序で含まれて
いる必要があります。
update_columns
いいえ
左と右のデータセット間の対応す
る列の配列。"update_columns":
{ "LeftColumn1":
"RightColumn1",
"LeftColumn2":
"RightColumn2",...
"LeftColumnN":
"RightColumnN" } 構文を使用し
ます。右の列の値によって、対応
する左の列の値が置き換えられま
す。左と右の列のデータ型は一致
する必要があります。
メモ: 存在しない列名を指定
すると、データフローは失敗
します。
このパラメータを指定しない場合
は、右のデータセットのすべての
列が左のデータセットのすべての
列と一致するように、変換によっ
て左のデータセットが更新されま
す。この場合、右の列名は左の列
名に完全に一致する必要がありま
す。一致しない場合は、エラーが
発生する可能性があります。
関連トピック:
update 変換
106
分析
データインテグレーション
変換で生成されるメタデータの上書き
必要に応じて、変換で生成されるメタデータを上書きできます。オブジェクト
および項目属性を上書きできます。たとえば、Salesforce オブジェクトから抽出
された項目名を変更して、データセットには異なって表示されるようにするこ
とができます。メタデータを上書きするには、データフロー定義ファイルの変
換のスキーマセクションに上書きする内容を追加します。
エディション
スキーマセクションでは、1 つのオブジェクトのメタデータ属性のみを上書きで
きます。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
次のサンプル sfdcDigest 変換のスキーマセクションには、メタデータの上書きが
含まれています。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
"Extract_Opportunities": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Name" },
{ "name": "Amount" }
]
},
"schema": {
"objects": [
{
"label":"Sales Opportunities",
"fields": [
{
"name": "Amount",
"label": "Opportunity Amount"
}
]
}
]
}
}
オブジェクト属性
次のオブジェクト属性を上書きできます。
オブジェクト属性
型
説明
label
String
オブジェクトの表示名。40 文字まで入力できます。
例:
"label": "Sales Data"
description
String
オブジェクトの説明。1,000 文字未満である必要があります。
107
分析
データインテグレーション
オブジェクト属性
型
説明
データフロー定義ファイルでオブジェクトにアノテーションを
付加するための説明を追加します。この説明は、Wave Analytics
ユーザインターフェースではユーザに表示されません。
例:
"description": "The SalesData object tracks basic
sales data."
Array
fields
このオブジェクトの項目の配列。
項目属性
指定された各データセット項目の属性を上書きできます。
項目属性
型
説明
name
String
データセットの項目の名前。上書きする項目を示します。
例:
"name": "Amount"
"name": "Role.Name"
label
String
項目の表示名。255 文字まで入力できます。
例:
"label": "Opportunity Amount"
description
String
項目の説明。1,000 文字未満である必要があります。
データフロー定義ファイルで項目にアノテーションを付加するための説明を追
加します。この説明は、Wave Analytics ユーザインターフェースではユーザに表
示されません。
例:
"description": "The Amount field contains the opportunity
amount."
isSystemField
Boolean
この項目がシステム項目でクエリ結果から除外する必要があるかどうかを示し
ます。
例:
"isSystemField": false
format
String
数値の表示形式。
例:
"format": "$#,##0.00" (Numeric)
108
分析
データインテグレーション
項目属性
型
説明
有効な形式についての詳細は、「数値形式」を参照してください。
数値形式
たとえば、典型的な数値として、$1,000,000.99 は $#,##0.00 として表されます。数値の精度と桁数を指定する必要
があります。形式は、次の記号を使用して指定します。
記号
意味
0
1桁
#
0 または 1 桁
.
この記号はデフォルトの小数点です。小数点を別の記号に設定するには、
decimalSeparator 項目を使用します。
-
マイナス記号
,
桁区切り文字
$
通貨記号
メモ: 数値の形式はデータ取得には使用されません。UI で表示されるときの数値の形式を指定するために
のみ使用されます。また、日付形式を上書きすることはできません。
例: sfdcDigest 変換で Opportunity オブジェクトから抽出した次のオブジェクト属性と項目属性を上書きする
例を考えてみましょう。
オブジェクト/項目
属性の変更
Opportunity オブジェクト
• オブジェクトの表示ラベルを「Sales Opportunities」
(営業商談) に変更
• オブジェクトの説明を追加
ID 項目
• 項目の表示ラベルを「Opportunity Id」(商談 ID) に
変更
• クエリで項目を非表示
Amount 項目
• 項目の表示ラベルを「Opportunity Amount」(商談
金額) に変更
• 形式を $#,##0.00 に変更
CloseDate 項目
• 項目の表示ラベルを「Closing Date」(完了日) に変
更
109
分析
データインテグレーション
属性を上書きするには、データフロー定義ファイル内の sfdcDigest に上書き値を含むスキーマセクション
を追加します。
{
"Extract_Opportunities": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "Amount" },
{ "name": "StageName" },
{ "name": "CloseDate" },
{ "name": "AccountId" },
{ "name": "OwnerId" }
]
},
"schema": {
"objects": [
{
"label":"Sales Opportunities",
"description": "These are all sales opportunities.",
"fields": [
{
"name": "Id",
"label": "Opportunity Id",
"isSystemField": true
},
{
"name": "Amount",
"label": "Opportunity Amount",
"format": "$#,##0.00"
},
{
"name": "CloseDate",
"label": "Closing Date"
}
]
}
]
}
},
"Register_Dataset_Opportunities": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"source": "Extract_Opportunities",
"alias": "Opportunities",
"name": "Opportunities"
}
}
}
110
分析
データインテグレーション
データセットビルダーを使用したデータセットの作成
データセットビルダーを使用して、1 つ以上の Salesforce オブジェクトのデータに
基づく単一のデータセットを作成できます。データセットビルダーによって、
関連する JSON が生成され、データフロー定義ファイルに追加されます。データ
フローが次回実行されるときに、データセットが作成されます。データセット
のデータは、データフローの実行時に毎回更新されます。データフロー定義ファ
イルを編集して、データセットを操作する変換を追加することもできます。
1. ホームページまたはアプリケーションページで、[作成] > [データセット] を
クリックします。
2. [Salesforce] をクリックします。
[データセットビルダー] タブにデータセットビルダーが開きます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
データセットビルダーに
アクセスする
• 「Wave Analytics デー
タフローの編集」
3. ルートオブジェクトを選択します。
ルートオブジェクトとは、キャンバスに追加可能な最下位レベルの子オブジェクトです。ルートオブジェ
クトを選択したら、ルートオブジェクトの親オブジェクトのみを追加できます。その子オブジェクトは追
加できません。ルートオブジェクトを変更するには、ページを更新してやり直します。
4. ルートオブジェクトにマウスポインタを置いて、 をクリックします。
[項目の選択] ダイアログボックスが表示されます。デフォルトでは、[項目] タブが表示され、データの抽出
元になるオブジェクト項目で使用可能なものがすべて表示されます。
111
分析
データインテグレーション
メモ: キャンバスに含まれるどのオブジェクトでも、このダイアログボックスを表示できます。
5. [項目] タブで、データを抽出する項目を選択します。
項目をすばやく見つけるには、その項目を検索するか、名前または種別ごとに並び替えます。
重要: キャンバスに追加するオブジェクトごとに少なくとも 1 つの項目を選択する必要があります。
追加したオブジェクトに項目を 1 つも追加しなければ、データフローの実行時に失敗します。
6. [リレーション] タブで、[参加] をクリックして関連オブジェクトをキャンバスに追加します。
追加した関連オブジェクトがキャンバスに表示されます。
112
分析
データインテグレーション
7. 関連オブジェクトを削除するには、[削除] をクリックします。
警告: 関連オブジェクトを削除すると、ダイアグラムでその関連オブジェクトの後に続くオブジェク
トもすべて削除されます。たとえば、下図の [取引先] を削除すると、[取引先] と [ユーザ] からなるブ
ランチが削除されます。
8. 関連オブジェクトごとに、データの抽出元となる項目を選択します。
9. ダイアグラム全体を移動するには、キャンバスの空白部分を選択してドラッグします。
ダイアグラムの他のセクションを表示するために、ダイアグラムを移動する必要が生じる場合があります。
10. キャンバスに含まれるすべてのオブジェクトを表示するには、
をクリックします。
[選択されたオブジェクト] ダイアログボックスに、キャンバスに含まれるすべてのオブジェクトのツリー
構造が表示されます。ツリーの最上位にルートオブジェクトが表示されます。
113
分析
データインテグレーション
オブジェクトの 1 つを選択すると、データセットビルダーによってそのオブジェクトがキャンバスの中央
に配置され、見やすくなります。
11. 関連付けられた JSON を表示するには、
をクリックします。
データセットを作成する場合は、データセットビルダーによって JSON がデータフロー定義ファイルに追加
されます。
12. [データセットを作成] をクリックします。
13. データセットの名前を入力し、データセットを含めるアプリケーションがまだ選択されていなければ選択
します。
メモ: データセットの作成時にすでに使用されているデータセット名を入力すると、データセットビ
ルダーによってデータセット名に数字が追加されます。たとえば、MyOpportunities と入力すると、デー
タセットビルダーによって MyOpportunities1 が作成されます。データセット名は、80 文字以下にする必
要があります。
14. [作成] をクリックします。
データセットビルダーによって、基盤となる JSON がデータフロー定義ファイルに追加されます。データフ
ローが次回実行されるときに、データセットが作成されます。データフローを手動で実行すると、データ
セットをすぐに作成できます。
Excel データ用の Wave Connector
Salesforce Wave Connector を使用すると、容易に Microsoft Excel 2013 から Wave Analytics にデータをインポートできま
す。
Wave Connector は、デスクトップ版 Excel 2013 および Office 365 の Excel Online 用のアプリケーションとして使用で
きます。Connectorは、Microsoft Office 用アプリストアから、または組織の非公開アプリケーションカタログから
アプリケーションとして入手できます。Connectorをインストールしたら、ポイント & クリックでデータを Excel
から Salesforce にインポートできます。
114
分析
データインテグレーション
このセクションの内容:
Wave Connector Excel アプリケーションのインストール
Wave Connector アプリケーションを使用すると、ユーザはすばやく簡単に Excel 2013 から Salesforce Wave Analytics
にデータをインポートできます。
Wave Connector Excel アプリケーションのインストール
Wave Connector アプリケーションを使用すると、ユーザはすばやく簡単に Excel
2013 から Salesforce Wave Analytics にデータをインポートできます。
ユーザ権限
Excel 2013 から Wave
Analytics にデータをイン
ポートする
• 「外部データを Wave
Analytics にアップロー
ド」
115
分析
データインテグレーション
デスクトップ版 Excel 2013、または Office 365 の Office Online 版 Excel を使用している場合、Wave Connector を使用す
ると、容易にデータを Salesforce Wave Analytics にインポートできます。Connector をインストールした後、Excel か
らデータを選択し、[送信] をクリックすると、Connector が動作し、データを Wave Analytics にインポートして
データセットを作成します。
ここでは、Connector のインストール手順を説明します。
1. デスクトップまたは Office Online で Excel を開きます。
2. [挿入] タブを開きます。
3. [Office 用アプリ] をクリックします。
4. Wave Connector を検索し、クリックしてインストールします。
5. Salesforce ログイン情報を入力して Connector を開きます。
116
分析
データインテグレーション
Connector をインストールしたら、Connector ウィンドウの指示に従い、Excel データに基づいてデータセットを
作成します。Connector を開くと自動的に Salesforce Wave Analytics にログインされます。アプリケーションの使用
方法についての詳細は、Connector ヘルプアイコンをクリックして参照してください。
外部データを使用したデータセットの作成
ユーザインターフェースから外部データファイルをアップロードするか、外部
データ API を使用してデータセットを作成できます。外部データファイル
(.csv、.gz、または .zip 形式) をアップロードするときに、メタデータファイルも提
供できます。メタデータファイルには、外部データファイルのデータ構造を記
述するメタデータ属性が含まれています。ユーザインターフェースから .csv を
アップロードすると、Wave Analytics が自動的にメタデータファイルを生成しま
す。このファイルをプレビューして変更できます。メタデータファイルを提供
しない場合は、Wave Analyticsがすべての外部データファイル列をディメンション
としてインポートします。
ヒント: Wave は、アップロードされた CSV とメタデータファイルを、処理
のみを目的として一時的に保存します。データセットが作成されると、Wave
はファイルを消去します。このファイルを後で再利用する場合は、コピー
を保持してください。
外部データファイルをアップロードする前に、『外部データ形式リファレンス』
で形式要件および .csv ファイルとメタデータファイルの例を確認します。
メモ: 外部データ API を使用して外部データファイルをアップロードするこ
ともできます。API を使用すると、増分抽出の実行や、追加、削除、および
更新/挿入操作の実行など、追加の機能を利用できます。外部データ API に
ついての詳細は、『External Data API Developer’s Guide』を参照してください。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
外部データをアップロー
ドする
• 「外部データを Wave
Analytics にアップロー
ド」
1. ホームページまたはアプリケーションページで、[作成] > [データセット] を
クリックします。
2. [データセット名] 項目に、データセットの名前を入力します。
名前は、80 文字を超えてはいけません。
3. 異なるアプリケーションでデータセットを作成する場合、[アプリケーション] ドロップダウンリストでア
プリケーションを変更します。
4. [CSV] をクリックします。
5. .csv ファイルを追加します。
.csv ファイルを追加すると、Wave Analytics が対応するメタデータファイルを自動的に生成して追加します。
117
分析
データインテグレーション
メモ: 必要に応じて、生成されたメタデータファイルを使用するのではなく、まったく新しく作成し
た別のメタデータファイルをアップロードできます。独自のメタデータファイルをアップロードする
場合、[データをプレビュー] ボタンは無効になります。
6. 生成されたメタデータファイルのメタデータ属性を変更するには、次の手順を実行します。
a. 必須メタデータ属性を表示して変更するには、[データをプレビュー] をクリックします。
b. 列名を変更するには、列名をクリックします。列名は、データセット内での表示名です。列名は、40文
字を超えてはいけません。
118
分析
データインテグレーション
c. 列のその他の属性を変更するには、列ヘッダーをクリックします。
属性を変更できるのは、基準列と日付列のみです。
d. 同じデータ型の他のすべての列に変更を適用するには、[すべての <データ型> 列に適用] をクリックし
ます。
e. メタデータの変更をメタデータファイルに保存するには、[登録] をクリックします。
メモ: エラーが発生した場合、[登録] ボタンはグレー表示されます。
f. [OK] をクリックして確認メッセージを閉じます。
g. 省略可能なメタデータ属性を変更するには、 をクリックしてメタデータファイルをダウンロードし、
ファイルを編集してからアップロードします。
7. [データセットを作成] をクリックします。
119
分析
データインテグレーション
データファイルのアップロードがスケジュールされます。データアップロードジョブの処理には少し時間
がかかる場合があります。状況はデータモニタで監視できます。アップロードが成功すると、ホームペー
ジまたはアプリケーションページから新しいデータセットを使用できるようになります。
8. [次へ] をクリックして確認メッセージを消します。
このセクションの内容:
メタデータファイル自動生成のルール
ユーザインターフェースから CSV ファイルをアップロードするとき、CSV ファイルが特定の要件に適合する
場合に限り、Wave Analytics で自動的にメタデータファイルが生成されます。
外部データアップロードの監視
外部データファイルをアップロードするとき、Wave Analytics は、指定されたデータセットにデータをアッ
プロードするジョブを起動します。データ監視を使用してアップロードジョブを監視およびトラブルシュー
ティングできます。
メタデータファイル自動生成のルール
ユーザインターフェースから CSV ファイルをアップロードするとき、CSV ファイルが特定の要件に適合する場
合に限り、Wave Analytics で自動的にメタデータファイルが生成されます。
Wave Analytics でメタデータファイルを生成できるようにするには、CSV ファイルが次の要件に適合する必要が
あります。
• ファイルの種別が .csv であり、.gz または .zip ではない。
• ファイルに列ヘッダーが 1 行と少なくとも 1 件のレコードが含まれている。
• CSV ファイルは、『外部データ形式リファレンス』に記載されたすべての Wave Analytics 要件を満たさなけれ
ばならない。
Wave Analytics では、CSV ファイルの最初の 100 行に基づいて CSV の列ごとにメタデータ属性が生成されます。
Wave Analytics では、次のルールを使用して CSV の列名が項目表示ラベルに変換されます。
• 特殊文字と空白をアンダースコアに置換する。たとえば、「Stage Name」は「Stage_Name」になります。
• 連続するアンダースコアを 1 つのアンダースコアに置換する。ただし、「__c」で終わる列名は除きます。
たとえば、「stage*&name」は「stage_name」になります。
• 列名の先頭文字が数値の場合、項目表示ラベルに「X」というプレフィックスを付ける。たとえば、「30Day」
は「X30Day」になります。
• 列名に英数字文字がまったく含まれていない場合、項目名を「Column」+ 列番号で置換する。たとえば、4
番目の列名「*&^*(&*(%」は「Column4」になります。
• 項目表示ラベルの先頭と末尾にあるアンダースコアを削除して、表示ラベルがアンダースコアで開始また
は終了しないようにする。
• 派生した項目表示ラベルが既存の表示ラベルと同じ場合は、数値を増分する。たとえば、「X2」がすでに
存在する場合は、「X21」、「X22」、「X23」を使用します。
ヒント: 生成されたメタデータファイルをダウンロードして、メタデータ設定を変更し、アップロードし
て変更を適用できます。メタデータファイルは、データセットの作成または編集時にダウンロードでき
ます。
120
分析
データインテグレーション
外部データアップロードの監視
外部データファイルをアップロードするとき、Wave Analyticsは、指定されたデー
タセットにデータをアップロードするジョブを起動します。データ監視を使用
してアップロードジョブを監視およびトラブルシューティングできます。
データ監視のジョブビュー (1) には、各データフロージョブと外部データアップ
ロードジョブの状況、開始時刻、および所要時間が表示されます。過去 7 日間
のジョブが表示され、ログが 30 日間保持されます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
データ監視にアクセスす
る
• 「Wave Analytics デー
タフローの編集」、
「外部データを Wave
Analytics にアップロー
ド」、または「Wave
Analytics の管理」
1. Wave Analytics で、ギアボタン (
) をクリックし、[データ監視] をクリックしてデータ監視を開きます。
121
分析
データインテグレーション
ジョブビューがデフォルトで開きます。ジョブビューには、データフロージョブおよびアップロードジョ
ブが表示されます。ジョブビューには、各アップロードジョブ名が <dataset_name upload flow> とし
て表示されます。ジョブの上にマウスポインタを置くと、名前全体を表示できます。
メモ: 外部データアップロードジョブをジョブビューに表示するには、[ファイルのアップロード] 項目
(2) の [表示] が選択されている必要があります。デフォルトでは選択されています。
2. ジョブの最新の状況を表示するには、[ジョブを更新] ボタン (
) をクリックします。
各ジョブの状況は、次のいずれかになります。
状況
説明
キュー
ジョブは、開始待ちのキューに入っています。
実行中
ジョブは実行中です。
失敗
ジョブは失敗しました。
成功
ジョブは正常に完了しました。
警告
ジョブは正常に完了しましたが、一部の行が失敗し
ました。
3. ジョブの実行時の詳細を表示するには、ジョブノード (3) を展開します。
実行時の詳細は、ジョブの下に表示されます。実行時の詳細セクションで右にスクロールし、処理された
行に関する情報を表示します。
4. 失敗した行のあるジョブをトラブルシューティングするには、エラーメッセージを確認します。また、実
行時の詳細セクションでダウンロードボタン (1) をクリックしてエラーログをダウンロードします。
メモ: ダウンロードボタンは、外部データファイルをアップロードしたユーザにのみ表示されます。
122
分析
データインテグレーション
エラーログには失敗した行のリストが含まれます。
5. 失敗したジョブをトラブルシューティングするには、エラーメッセージと実行時の詳細を確認します。
データセットの編集
データセットを編集して、データセット名、アプリケーション、セキュリティ
述語、またはデータセットに関連付けられた拡張メタデータ (XMD) ファイルを変
更できます。外部データファイルから作成されたデータセットについては、新
しい外部データファイルまたはメタデータファイルをアップロードして、デー
タまたはメタデータを更新することもできます。
エディション
外部データファイルを追加すると、Wave Analyticsが対応するメタデータファイル
を生成して追加します。メタデータをさらに変更するには、[データをプレビュー]
をクリックするか、生成されたメタデータファイルをダウンロードして編集で
きます。独自のメタデータファイルをアップロードして生成されたファイルを
上書きすることもできます。
使用可能なエディション:
Developer Edition
1. ホームページまたはアプリケーションページで、[データセット]タブをクリッ
クします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
2. 編集するデータセットにマウスポインタを置いて、[編集]をクリックします。
ユーザ権限
3. 必要に応じて次のオプションを設定します。
オプション
説明
データセット名
データセットの名前を変更する場合
は、新しい名前を入力します。名前
は、80 文字を超えてはいけません。
アプリケーション
データセットを別のアプリケーショ
ンに移動する場合は、新しいアプリ
ケーションを選択します。
拡張メタデータファイル (JSON) の追
加
データセットに関連付けられたダッ
シュボードの形式をカスタマイズす
る場合は、拡張メタデータファイル
を指定します。
123
データセットを編集する
• 「Wave Analytics デー
タフローの編集」
分析
データインテグレーション
オプション
説明
拡張メタデータファイルについての詳細は、『拡張
メタデータ (XMD) リファレンス』を参照してくださ
い。
外部データファイル (CSV) の追加
データセット内の既存のデータを外部データファイ
ルのデータに置き換える場合は、外部データファイ
ルを指定します。最大ファイルサイズは 500 MB で
す。.CSV、.GZ、または .ZIP ファイルをアップロード
できます。
外部データファイルとメタデータファイルについて
の詳細は、『外部データ形式リファレンス』を参照
してください。
メタデータファイル (JSON) の追加
外部データファイルの構造を再定義する場合は、メ
タデータファイルを指定します。新しいメタデータ
ファイルをアップロードする場合、対応する外部
データファイルもアップロードする必要がありま
す。
メタデータファイルについての詳細は、『外部デー
タ形式リファレンス』を参照してください。
セキュリティ述語
データセットに行レベルのセキュリティを適用する
場合は、セキュリティ述語を追加します。
述語についての詳細は、「データセットの行レベル
セキュリティ」を参照してください。
4. 新しい .csv ファイルをアップロードした場合、必須メタデータ属性を表示して変更するには、[データをプ
レビュー] をクリックします。
省略可能なメタデータは後で変更できます。
メモ: 独自のメタデータファイルをアップロードした場合、[データをプレビュー]ボタンは無効になり
ます。
[データをプレビュー] をクリックすると、プレビューページが表示されます。
124
分析
データインテグレーション
5. 列ごとに、次の手順を実行します。
a. 列名を変更するには、列名をクリックします。列名は、データセット内での表示名です。列名は、40文
字を超えてはいけません。
b. 列のその他の必須属性を変更するには、列ヘッダーをクリックします。
属性を変更できるのは、基準列と日付列のみです。
125
分析
データインテグレーション
c. 同じデータ型の他のすべての列に変更を適用するには、[すべての <データ型> 列に適用] をクリックし
ます。
6. プレビューページでのメタデータの変更をメタデータファイルに保存するには、[登録]をクリックします。
メモ: エラーがある場合、[実行] ボタンはグレー表示されます。
7. [OK] をクリックして確認メッセージを閉じます。
8. プレビューページには表示されない省略可能なメタデータ属性を変更するには、
をクリックしてメタ
データファイルをダウンロードし、ファイルを編集してからアップロードします。
9. [データセットを更新] をクリックします。
10. [次へ] をクリックして確認メッセージを消します。
126
分析
データインテグレーション
データセットの削除
少なくともエディタアクセス権があれば、[私の非公開アプリケーション] または
共有アプリケーションから不要なデータセットを削除できます。データセット
を削除することで使用していないデータを減らし、組織の登録済みデータセッ
ト全体の行制限への到達を回避できます。
データセットを削除すると、Wave Analytics はデータセットを完全に削除します
が、そのデータセットを参照している、対応するレンズまたはダッシュボード
は削除しません。削除されたデータセットを参照するレンズとダッシュボード
は使用できなくなります。そのため、データセットを削除する前に関連付けら
れたレンズとダッシュボードを削除することをお勧めします。
データフロー変換 (edgemart や sfdcRegister など) でデータセットを参照している場
合、データセットを削除するには、事前に参照を削除する必要があります。た
とえば、「Opportunities」データセットを削除するには、次のデータフロースニ
ペットから sfdcRegister 変換を削除する必要があります。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
データセットを削除する
• 「Wave Analytics デー
タフローの編集」
{
...
"Register_Dataset": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "Opportunities",
"name": "Opportunities",
"source": "Extract_Opportunities"
}
},
...}
警告: 削除されたデータセットは元に戻せません。
1. ホームページまたはアプリケーションページで、[データセット] タブをクリックします。
2. 削除するデータセットにマウスポインタを置いて、[編集] をクリックします。
3. [データセットを削除] をクリックします。
該当する場合は、Wave Analytics に、そのデータセットを参照し、ユーザに参照アクセス権のあるすべての
レンズとダッシュボードのリストが表示されます。データセットの削除後、そのデータセットを参照する
レンズまたはダッシュボードは使用できなくなります。
4. [完全に削除] をクリックして確認します。
127
分析
データインテグレーション
データセットの行レベルセキュリティ
データセットへのアクセス権を持つ Wave Analytics ユーザには、デフォルトでデータセット内のすべてのレコー
ドへのアクセス権があります。ただし、データセットに行レベルセキュリティを実装してレコードへのアクセ
スを制限できます。レコードに機密データが含まれている場合など、アクセスの制限が必要になることがあり
ます。
行レベルセキュリティを実装するには、レコードへのアクセスを制限するデータセットごとに述語を定義しま
す。述語とは、データセットのレコードへの行レベルアクセス権を定義する絞り込み条件です。
述語が適用されたデータセットに対してユーザがクエリを送信すると、Wave Analytics は述語をチェックして
ユーザにアクセス権があるレコードを判別します。ユーザにレコードへのアクセス権がない場合、Wave Analytics
はそのレコードを返しません。
述語は柔軟性があり、さまざまな種類のセキュリティポリシーをモデル化できます。たとえば、次のような条
件に基づいて述語を作成できます。
• レコード所有権。各ユーザは自分が所有するレコードのみを表示できます。
• 管理者による表示。各ユーザは、ロール階層に基づいて自分の部下が所有または共有するレコードを表示
できます。
• チームまたは取引先のコラボレーション。商談チームなど、チームの全メンバーは、チームと共有されて
いるレコードを表示できます。
• 複数のセキュリティ要件の組み合わせ。たとえば、Salesforce ロール階層、チーム、レコード所有権に基づ
いて述語の定義が必要な場合があります。
実装するセキュリティポリシーの種類は、データセットのレコードへのアクセスを制限する方法に応じて異な
ります。
警告: 行レベルセキュリティがデータセットに適用されていないと、データセットへのアクセス権があれ
ばどのユーザでもデータセット内のすべてのレコードを表示できます。
このセクションの内容:
データセットの述語定義時の考慮事項
データセットに述語を適用する場合、述語式の定義以外にも考慮が必要です。述語がデータセットの情報
にどう依存するか、およびどこに述語式を定義するかを考慮する必要があります。
レコード所有権に基づく行レベルセキュリティの例
CSV ファイルに基づいてデータセットを作成し、レコード所有権に基づいて行レベルセキュリティを実装す
る例を見てみましょう。この例では、取引先所有者の販売目標を含むデータセットを作成します。データ
セットの各レコードへのアクセス権を制限するには、各ユーザが自分の所有する取引先の販売目標のみを
表示できるセキュリティポリシーを作成します。このプロセスには、以降のセクションで説明する複数の
ステップが必要です。
商談チームに基づく行レベルセキュリティの例
Salesforce データに基づいてデータセットを作成し、商談チームに基づいて行レベルセキュリティを実装す
る例を見てみましょう。この例では、商談チームに関連付けられた商談のみが含まれるデータセットを作
成します。データセットの各レコードへのアクセス権を制限するには、商談チームのメンバーのみが自分
たちの商談を表示できるセキュリティポリシーを作成します。このプロセスには、以降のセクションで説
明する複数のステップが必要です。
128
分析
データインテグレーション
ロール階層とレコード所有権に基づく行レベルセキュリティの例
Salesforce データに基づいてデータセットを作成し、Salesforce ロール階層とレコード所有権に基づいて行レ
ベルセキュリティを実装する例を見てみましょう。この例では、すべての商談が含まれるデータセットを
作成します。データセットの各レコードへのアクセス権を制限するには、Salesforce ロール階層に基づいて
各ユーザが自分または自分の部下が所有する商談のみを表示できるセキュリティポリシーを作成します。
このプロセスには、以降のセクションで説明する複数のステップが必要です。
関連トピック:
sfdcRegister 変換
sfdcRegister パラメータ
データセットの述語定義時の考慮事項
データセットに述語を適用する場合、述語式の定義以外にも考慮が必要です。述語がデータセットの情報にど
う依存するか、およびどこに述語式を定義するかを考慮する必要があります。
述語式はデータセットの情報に基づいて作成できます。たとえば、各ユーザが自分の所有するデータセットレ
コードのみを表示できるようにする場合は、各レコードの所有者が含まれるデータセット列に基づいて述語を
作成できます。必要な場合は、述語で要求されるデータセットに追加のデータを読み込むことができます。
述語を定義する場所は、場合によって異なります。
• データフローから作成されたデータセットに述語を適用するには、Register 変換の [rowLevelSecurityFilter] 項
目に述語を追加します。次回データフローが実行されると、Wave Analytics によって述語が適用されます。
• 外部データファイルから作成されたデータセットに述語を適用するには、外部データファイルに関連付け
られたメタデータファイルの [rowLevelSecurityFilter] 項目に述語を定義します。メタデータファイルと外部
データファイルをアップロードするときに、Wave Analytics によって述語が適用されます。外部データファ
イルからすでにデータセットを作成している場合は、データセットを編集して述語を適用または変更でき
ます。
レコード所有権に基づく行レベルセキュリティの例
CSV ファイルに基づいてデータセットを作成し、レコード所有権に基づいて行レベルセキュリティを実装する
例を見てみましょう。この例では、取引先所有者の販売目標を含むデータセットを作成します。データセット
の各レコードへのアクセス権を制限するには、各ユーザが自分の所有する取引先の販売目標のみを表示できる
セキュリティポリシーを作成します。このプロセスには、以降のセクションで説明する複数のステップが必要
です。
メモ: これは、CSV ファイルから作成されたデータセットに述語を適用する例ですが、この手順は Salesforce
データから作成されたデータセットにも適用できます。
このセクションの内容:
1. データセットに含めるデータの決定
最初に、データセットに含めるデータを決定します。この例では、すべての販売目標が含まれる Targets デー
タセットを作成します。
129
分析
データインテグレーション
2. データセットの行レベルセキュリティの決定
ここでは行レベルセキュリティについて検討しましょう。このデータセットの各レコードへのアクセス権
をどのように制限するかを決定します。
3. メタデータファイルへの述語の追加
CSV ファイルから作成されたデータセットの場合、CSV ファイルに関連付けられているメタデータファイル
で述語を指定するか、データセットの編集時に述語を指定します。
4. データセットの作成
述語でメタデータを更新したので、データセットを作成できます。
5. データセットの行レベルセキュリティのテスト
熟語が適切に適用され、各ユーザが自分自身の販売目標を表示できることを確認する必要があります。
データセットに含めるデータの決定
最初に、データセットに含めるデータを決定します。この例では、すべての販売目標が含まれる Targets データ
セットを作成します。
次の CSV ファイルから販売目標を取得します。
AccountOwner
地域
目標
目標日
Tony Santos
中西部
10000
2011 年 1 月 1 日
Lucy Timmer
北東部
50000
2011 年 1 月 1 日
Lucy Timmer
北東部
0
2013 年 12 月 1 日
Bill Rolley
中西部
15000
2011 年 1 月 1 日
Keith Laz
南西部
35000
2011 年 1 月 1 日
Lucy Timmer
南東部
40000
2011 年 1 月 1 日
行レベルセキュリティを実装せずにデータセットを作成した場合、データセットへのアクセス権があればどの
ユーザでもすべての取引先所有者の販売目標を表示できます。たとえば、Keith は次のようにすべての取引先所
有者の販売目標を表示できます。
130
分析
データインテグレーション
このデータセットのレコードへのアクセス権を制限するには、行レベルセキュリティを適用する必要がありま
す。
データセットの行レベルセキュリティの決定
ここでは行レベルセキュリティについて検討しましょう。このデータセットの各レコードへのアクセス権をど
のように制限するかを決定します。
データセットに次の述語を実装することを決定します。
'AccountOwner' == "$User.Name"
メモ: このドキュメントでは、すべての述語の例で二重引用符がエスケープされています。これは、Register
変換またはメタデータファイルに述語を入力する場合にエスケープする必要があるためです。この述語
では、レコード所有権に基づいて行レベルセキュリティを実装します。述語に基づいて、データセット
に対するクエリを送信するユーザが取引先所有者である場合、Wave Analyticsは販売目標レコードを返しま
す。
述語式を詳しく見てみましょう。
• AccountOwner は、販売目標ごとに取引先所有者の氏名が保存されるデータセット列です。
• $User.Name は、各ユーザの氏名が保存される User オブジェクトの Name 列です。Wave Analytics はルックアッ
プを実行して、各クエリを送信したユーザの氏名を取得します。
メモ: ルックアップでは、AccountOwner の名前と $User.Name が大文字と小文字も含めて完全一致した場合
に一致結果を返します。
メタデータファイルへの述語の追加
CSV ファイルから作成されたデータセットの場合、CSV ファイルに関連付けられているメタデータファイルで
述語を指定するか、データセットの編集時に述語を指定します。
メタデータファイルに述語を入力するときに、文字列値を囲む二重引用符をエスケープする必要があります。
131
分析
データインテグレーション
この例では、次のように述語をメタデータファイルに追加します。
{
"fileFormat": {
"charsetName": "UTF-8",
"fieldsDelimitedBy": ",",
"fieldsEnclosedBy": "\"",
"numberOfLinesToIgnore": 1 },
"objects": [
{
"name": "Targets",
"fullyQualifiedName": "Targets",
"label": "Targets",
"rowLevelSecurityFilter": "'AccountOwner' == \"$User.Name\"",
"fields": [
{
"name": "AccountOwner",
"fullyQualifiedName": "Targets.AccountOwner",
"label": "Account Owner",
"type": "Text"
},
{
"name": "Region",
"fullyQualifiedName": "Targets.Region",
"label": "Region",
"type": "Text"
},
{
"name": "Target",
"fullyQualifiedName": "Targets.Target",
"label": "Target",
"type": "Numeric",
"precision": 16,
"scale": 0,
"defaultValue": "0",
"format": null
},
{
"name": "TargetDate",
"fullyQualifiedName": "Targets.TargetDate",
"label": "TargetDate",
"description": "",
"type": "Date",
"format": "dd/MM/yy HH:mm:ss",
"isSystemField": false,
"fiscalMonthOffset": 0
}
]
}
]
}
132
分析
データインテグレーション
データセットの作成
述語でメタデータを更新したので、データセットを作成できます。
警告: このサンプル実装の手順を実行する場合は、本番以外の環境で実行
してください。すでに作成した他のデータセットにこれらの変更が影響を
与えないようにしてください。
データセットを作成するには、次の手順を実行します。
1. Wave Analytics でホームページに移動します。
2. [作成] > [データセット] をクリックします。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
3. [CSV] をクリックします。
次の画面が表示されます。
ユーザ権限
CSV ファイルとメタデータ
ファイルをアップロード
する
• 「外部データを Wave
Analytics にアップロー
ド」
4. CSV ファイルとメタデータ (スキーマ) ファイルを選択します。
5. [データセット名] 項目に、データセット名として「SalesTarget」と入力します。
6. 必要に応じて、データセットを保存する別のアプリケーションを選択します。
133
分析
データインテグレーション
7. [データセットを作成] をクリックします。
Wave Analytics は、アップロードが成功したことを確認してから、データセットを作成するジョブを作成し
ます。ジョブが正常に完了すると、SalesTarget データセットを表示できます。
8. ジョブが正常に完了したことを確認するには、次の手順を実行します。
a. ギアアイコン (
) をクリックし、[データ監視] を選択してデータ監視を開きます。
デフォルトでは、データ監視のジョブビューが表示されます。ジョブビューには、データフロージョブ
と外部データアップロードジョブの状況が表示されます。
b. ジョブの最新の状況を表示するには、[ジョブを更新] ボタン (
) をクリックします。
データセットの行レベルセキュリティのテスト
熟語が適切に適用され、各ユーザが自分自身の販売目標を表示できることを確
認する必要があります。
エディション
1. Wave Analytics に Keith としてログインします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
2. SalesTargets データセットを開きます。
次のレンズのように、Keith は自分の販売目標のみを表示できます。
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
134
分析
データインテグレーション
商談チームに基づく行レベルセキュリティの例
Salesforce データに基づいてデータセットを作成し、商談チームに基づいて行レベルセキュリティを実装する例
を見てみましょう。この例では、商談チームに関連付けられた商談のみが含まれるデータセットを作成しま
す。データセットの各レコードへのアクセス権を制限するには、商談チームのメンバーのみが自分たちの商談
を表示できるセキュリティポリシーを作成します。このプロセスには、以降のセクションで説明する複数のス
テップが必要です。
このセクションの内容:
1. データセットに含めるデータの決定
最初に、データセットに含めるデータを決定します。この例では、商談チームに関連付けられた商談のみ
が含まれる OppTeamMember データセットを作成します。
2. データを読み込むデータフローの設計
ここでは、データフローが Salesforce データを抽出してデータセットに読み込む方法を説明します。最初に、
データフローの概要レベルの設計を作成します。
3. データセットの行レベルセキュリティの決定
ここでは行レベルセキュリティについて検討しましょう。このデータセットの各レコードへのアクセス権
をどのように制限するかを決定します。
4. 行レベルセキュリティに基づいたデータフローの変更
ここでは、述語をデータフロー定義ファイルに追加します。
5. データセットの作成
最終的なデータフロー定義ファイルができたので、データセットを作成できます。
6. データセットの行レベルセキュリティのテスト
熟語が適切に適用され、各ユーザが適切な商談を表示できることを確認する必要があります。
データセットに含めるデータの決定
最初に、データセットに含めるデータを決定します。この例では、商談チーム
に関連付けられた商談のみが含まれる OppTeamMember データセットを作成しま
す。
Opportunity オブジェクトから商談、OpportunityTeamMember オブジェクトから商談
チームを取得します。両方とも Salesforce のオブジェクトです。
この例では、Salesforce 組織に次の商談チームとユーザが含まれます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
135
分析
データインテグレーション
組織には次の商談も含まれます。これらのほとんどは Keith が所有しています。
Acc - 1000 Widgets は、商談チームが共有している唯一の商談です。Bill はこの商談の営業マネージャです。Tony
は商談所有者です。
データを読み込むデータフローの設計
ここでは、データフローが Salesforce データを抽出してデータセットに読み込む
方法を説明します。最初に、データフローの概要レベルの設計を作成します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
データフローは Opportunity および OpportunityTeamMember オブジェクトからデー
タを抽出し、データを結合してから、OppTeamMember データセットに読み込み
ます。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
次に、その設計をデータフロー定義ファイルの形式である JSON で実装しましょ
う。データフロー定義ファイルには、データを抽出し、変換してデータセットに読み込む変換が含まれます。
設計に基づいて、次の JSON を作成します。
{
"Extract_OpportunityTeamMember": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "OpportunityTeamMember",
"fields": [
{ "name": "Name" },
{ "name": "OpportunityId" },
{ "name": "UserId" }
]
136
分析
データインテグレーション
}
},
"Extract_Opportunity": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "Amount" },
{ "name": "StageName" },
{ "name": "AccountId" },
{ "name": "OwnerId" }
]
}
},
"Augment_OpportunityTeamMember_Opportunity": {
"action": "augment",
"parameters": {
"left": "Extract_OpportunityTeamMember",
"left_key": [
"OpportunityId"
],
"relationship": "TeamMember",
"right": "Extract_Opportunity",
"right_key": [
"Id"
],
"right_select": [
"Name","Amount"
]
}
},
"Register_Dataset": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "OppTeamMember",
"name": "OppTeamMember",
"source": "Augment_OpportunityTeamMember_Opportunity",
"rowLevelSecurityFilter": ""
}
}
}
このデータフローを実行すると、Wave Analytics は行レベルセキュリティなしでデータセットを生成します。そ
の結果、データセットへのアクセス権があればどのユーザでも商談チームが共有する商談を表示できます。
たとえば、Lucy は次のようにメンバーではない商談チームに属する商談を表示できます。
137
分析
データインテグレーション
このデータセットのレコードへのアクセス権を制限するには、行レベルセキュリティを適用する必要がありま
す。
データセットの行レベルセキュリティの決定
ここでは行レベルセキュリティについて検討しましょう。このデータセットの
各レコードへのアクセス権をどのように制限するかを決定します。
エディション
データセットに次の述語を実装することを決定します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
'UserId' == "$User.Id"
この述語は、データセットの UserId 列を、データセットに対してクエリを実行しているユーザの ID と比較しま
す。データセットの UserId 列には、各商談に関連付けられたチームメンバーのユーザ ID が含まれます。クエリ
を実行しているユーザの ID を判別するために、Wave Analytics は、そのユーザの ID を User オブジェクトでルック
アップします。
一致するたびに、Wave Analytics はレコードをユーザに返します。
138
分析
データインテグレーション
行レベルセキュリティに基づいたデータフローの変更
ここでは、述語をデータフロー定義ファイルに追加します。
OppTeamMember データセットを登録する Register 変換に次のように述語を追加し
ます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
{
"Extract_OpportunityTeamMember": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "OpportunityTeamMember",
"fields": [
{ "name": "Name" },
{ "name": "OpportunityId" },
{ "name": "UserId" }
]
}
},
"Extract_Opportunity": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "Amount" },
{ "name": "StageName" },
{ "name": "AccountId" },
{ "name": "OwnerId" }
]
}
},
"Augment_OpportunityTeamMember_Opportunity": {
"action": "augment",
"parameters": {
"left": "Extract_OpportunityTeamMember",
"left_key": [
"OpportunityId"
],
"relationship": "TeamMember",
"right": "Extract_Opportunity",
139
分析
データインテグレーション
"right_key": [
"Id"
],
"right_select": [
"Name","Amount"
]
}
},
"Register_Dataset": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "OppTeamMember",
"name": "OppTeamMember",
"source": "105_Augment_OpportunityTeamMember_Opportunity",
"rowLevelSecurityFilter": "'UserId' == \"$User.Id\""
}
}
}
データセットの作成
最終的なデータフロー定義ファイルができたので、データセットを作成できま
す。
警告: このサンプル実装の手順を実行する場合、必要な Salesforce オブジェ
クトおよび項目がすべてあることを確認し、本番以外の環境で手順を実行
してください。すでに作成した他のデータセットにこれらの変更が影響を
与えないようにしてください。また、既存のデータフロー定義ファイルの
古いバージョンは取得できないため、ファイルは変更前に必ずバックアッ
プしてください。
データセットを作成するには、次の手順を実行します。
1. Wave Analytics で、ギアアイコン (
) をクリックし、[データ監視] を選択して
データ監視を開きます。
データ監視のジョブビューがデフォルトで表示されます。
2. [データフロービュー] を選択します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
3. データフローのアクションリスト (1) をクリックし、[ダウンロード]を選択し
て既存のデータフロー定義ファイルをダウンロードします。
140
データフローをダウン
ロード、アップロード、
実行、監視する
• 「Wave Analytics デー
タフローの編集」
分析
データインテグレーション
4. JSON またはテキストエディタでデータフロー定義ファイルを開きます。
5. 前のステップで決定された JSON を追加します。
6. データフロー定義ファイルを保存する前に、JSON 検証ツールを使用して JSON が有効であることを検証しま
す。
無効な JSON が含まれるデータフロー定義ファイルをアップロードしようとするとエラーになります。JSON
検証ツールはインターネットで見つけることができます。
7. データフロー定義ファイルを保存して閉じます。
8. データ監視のデータフロービューで、データフローのアクションリストをクリックして [アップロード] を
選択します。
9. 更新したデータフロー定義ファイルを選択して [アップロード] をクリックします。
10. データ監視のデータフロービューで、データフローのアクションリストをクリックして [実行] を選択し、
データフロージョブを実行します。
11. データフロージョブの最新の状況を表示するには、[ジョブを更新] ボタン (
) をクリックします。
データフロージョブが正常に完了すると、OppTeamMember データセットを表示できます。
メモ: 以前に作成されたデータセットに述語を追加する場合、述語を有効にするには各ユーザがログアウ
トしてから再度ログインする必要があります。
141
分析
データインテグレーション
データセットの行レベルセキュリティのテスト
熟語が適切に適用され、各ユーザが適切な商談を表示できることを確認する必
要があります。
エディション
1. Wave Analytics に Lucy としてログインします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
2. OppTeamMember 商談を開きます。
Lucy は商談チームのメンバーではないため、商談チームに関連付けられた商
談をもう表示できません。
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
3. ログアウトし、今度は Bill としてログインします。
Bill は、メンバーとして属している商談チームが共有している商談を表示できます。
142
分析
データインテグレーション
ロール階層とレコード所有権に基づく行レベルセキュリティの例
Salesforce データに基づいてデータセットを作成し、Salesforce ロール階層とレコード所有権に基づいて行レベル
セキュリティを実装する例を見てみましょう。この例では、すべての商談が含まれるデータセットを作成しま
す。データセットの各レコードへのアクセス権を制限するには、Salesforce ロール階層に基づいて各ユーザが自
分または自分の部下が所有する商談のみを表示できるセキュリティポリシーを作成します。このプロセスに
は、以降のセクションで説明する複数のステップが必要です。
このセクションの内容:
1. データセットに含めるデータの決定
最初に、データセットに含めるデータを決定します。この例では、すべての商談と、各商談所有者に関す
るユーザ詳細 (氏名、ディビジョン、役職など) が含まれる OppRoles データセットを作成します。
2. データを読み込むデータフローの設計
ここでは、データフローがデータを抽出してデータセットに読み込む方法を説明します。最初に、データ
フローの概要レベルの設計を作成します。
3. データセットの行レベルセキュリティの決定
ここでは行レベルセキュリティについて検討しましょう。このデータセットの各レコードへのアクセス権
をどのように制限するかを決定します。
4. 行レベルセキュリティに基づいたデータフローの変更
ここでは、述語を考慮してデータフロー定義ファイルを変更します。
5. データセットの作成
最終的なデータフロー定義ファイルができたので、データセットを作成できます。
6. データセットの行レベルセキュリティのテスト
熟語が適切に適用され、各ユーザが適切な商談を表示できることを確認する必要があります。
関連トピック:
flatten パラメータ
データセットに含めるデータの決定
最初に、データセットに含めるデータを決定します。この例では、すべての商
談と、各商談所有者に関するユーザ詳細 (氏名、ディビジョン、役職など) が含
まれる OppRoles データセットを作成します。
Opportunity オブジェクトから商談、User オブジェクトからユーザ詳細を取得しま
す。両方とも Salesforce のオブジェクトです。
この例では、Salesforce 組織には次のロール階層とユーザがあります。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
143
分析
データインテグレーション
また、組織には次の商談が含まれます。これらのほとんどは Keith が所有しています。
データを読み込むデータフローの設計
ここでは、データフローがデータを抽出してデータセットに読み込む方法を説
明します。最初に、データフローの概要レベルの設計を作成します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
データフローは Opportunity および User オブジェクトからデータを抽出し、デー
タを結合してから、OppRoles データセットに読み込みます。
次に、その設計をデータフロー定義ファイルの形式である JSON で実装しましょ
う。データフロー定義ファイルには、データを抽出し、変換してデータセット
に読み込む変換が含まれます。
144
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
分析
データインテグレーション
設計に基づいて、次の JSON を作成します。
{
"Extract_Opportunity": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "Amount" },
{ "name": "StageName" },
{ "name": "AccountId" },
{ "name": "OwnerId" }
]
}
},
"Extract_User": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "User",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Username" },
{ "name": "LastName" },
{ "name": "FirstName" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "CompanyName" },
{ "name": "Division" },
{ "name": "Department" },
{ "name": "Title" },
{ "name": "Alias" },
{ "name": "CommunityNickname" },
{ "name": "UserType" },
{ "name": "UserRoleId" }
]
}
},
"Augment_Opportunity_User": {
"action": "augment",
"parameters": {
"left": "Extract_Opportunity",
"left_key": [
"OwnerId"
],
"right": "Extract_User",
"relationship": "Owner",
"right_select": [
"Name"
],
"right_key": [
"Id"
]
}
},
145
分析
データインテグレーション
"Register": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "OppRoles",
"name": "OppRoles",
"source": "Augment_Opportunity_User",
"rowLevelSecurityFilter": ""
}
}
}
このデータフローを実行すると、Wave Analytics は行レベルセキュリティなしでデータセットを生成します。そ
の結果、データセットへのアクセス権があればどのユーザでもすべての商談を表示できます。たとえば、Bill
は次のようにマネージャの Keith が所有する商談を含む、すべての商談を表示できます。
このデータセットのレコードへのアクセス権を制限するには、行レベルセキュリティを適用する必要がありま
す。
146
分析
データインテグレーション
データセットの行レベルセキュリティの決定
ここでは行レベルセキュリティについて検討しましょう。このデータセットの
各レコードへのアクセス権をどのように制限するかを決定します。
エディション
データセットに次の述語を実装することを決定します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
'ParentRoleIDs' == "$User.UserRoleId" || 'OwnerId' == "$User.Id"
メモ: 現在のデータフローには、「ParentRoleIDs」という名前のデータセット列を作成するロジックが含ま
れていません。ParentRoleIDs は、この情報が含まれる列の名前のプレースホルダです。次のステップでは、
データフローを変更してこの列をデータセットに追加します。この列名は、データフローの設計方法に
基づいて変更されます。
述語に基づいて、Wave Analytics は次のいずれかの場合に商談レコードを返します。
• クエリを送信するユーザが Salesforce ロール階層では商談所有者の親である。Wave Analytics はこれをロール
ID とロール階層に基づいて判別します。
• データセットに対してクエリを送信するユーザが商談所有者である。
この述語の両方の部分を調べてみましょう。
述語の部分
説明
'ParentRoleIDs' == "$User.UserRoleId"
• ParentRoleIDs は、ロール階層で商談所有者の上位に
いるすべてのユーザのロール ID のカンマ区切りリ
ストが含まれるデータセット列です。このデータ
セット列は次のセクションで作成します。
• $User.UserRoleId は、User オブジェクトの UserRoleId 列
です。Wave Analytics は、クエリを送信するユーザ
のユーザロール ID を User オブジェクトからルック
アップします。
'OwnerId' == "$User.Id"
• OwnerId は、各商談の所有者のユーザ ID が含まれる
データセット列です。
• $User.Id は、User オブジェクトの Id 列です。Wave
Analyticsは、クエリを送信したユーザのユーザ ID を
User オブジェクトからルックアップします。
147
分析
データインテグレーション
行レベルセキュリティに基づいたデータフローの変更
ここでは、述語を考慮してデータフロー定義ファイルを変更します。
エディション
このシナリオでは、述語に基づいてデータフローを変更する必要があります。
• 商談所有者ごとにすべての親のロール ID のカンマ区切りリストを保存する
データセットの列を追加します。前のステップで述語を定義したとき、この
列は一時的に「ParentRoleIDs」と呼ばれていました。この列を追加して、次の
図のようにデータフローを再設計します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
新しいデータフロー設計には次の変更が含まれます。
– UserRole オブジェクトからロール ID を抽出します。
– flatten 変換を使用して、ユーザごとにすべての親のロール ID のカンマ区切りリストを保存する列を生成
します。前のステップで述語を決定したとき、この列は一時的に「ParentRoleIDs」と呼ばれていました。
– 新しい列を OppRoles データセットにリンクします。
• OppRoles データセットを登録する Register 変換に述語を追加します。
次のようにデータフローを変更します。
{
"Extract_Opportunity": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "Opportunity",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "Amount" },
{ "name": "StageName" },
{ "name": "AccountId" },
{ "name": "OwnerId" }
148
分析
データインテグレーション
]
}
},
"Extract_User": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "User",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "Username" },
{ "name": "LastName" },
{ "name": "FirstName" },
{ "name": "Name" },
{ "name": "CompanyName" },
{ "name": "Division" },
{ "name": "Department" },
{ "name": "Title" },
{ "name": "Alias" },
{ "name": "CommunityNickname" },
{ "name": "UserType" },
{ "name": "UserRoleId" }
]
}
},
"Extract_UserRole": {
"action": "sfdcDigest",
"parameters": {
"object": "UserRole",
"fields": [
{ "name": "Id" },
{ "name": "ParentRoleId" },
{ "name": "RollupDescription" },
{ "name": "OpportunityAccessForAccountOwner" },
{ "name": "CaseAccessForAccountOwner" },
{ "name": "ContactAccessForAccountOwner" },
{ "name": "ForecastUserId" },
{ "name": "MayForecastManagerShare" },
{ "name": "LastModifiedDate" },
{ "name": "LastModifiedById" },
{ "name": "SystemModstamp" },
{ "name": "DeveloperName" },
{ "name": "PortalAccountId" },
{ "name": "PortalType" },
{ "name": "PortalAccountOwnerId" }
]
}
},
"Flatten_UserRole": {
"action": "flatten",
"parameters": {
"multi_field": "Roles",
"parent_field": "ParentRoleId",
"path_field": "RolePath",
"self_field": "Id",
149
分析
データインテグレーション
"source": "Extract_UserRole"
}
},
"Augment_User_FlattenUserRole": {
"action": "augment",
"parameters": {
"left": "Extract_User",
"left_key": [
"UserRoleId"
],
"relationship": "Role",
"right": "Flatten_UserRole",
"right_key": [
"Id"
],
"right_select": [
"Roles",
"RolePath"
]
}
},
"Augment_Opportunity_UserWithRoles": {
"action": "augment",
"parameters": {
"left": "Extract_Opportunity",
"left_key": [
"OwnerId"
],
"right": "Augment_User_FlattenUserRole",
"relationship": "Owner",
"right_select": [
"Name",
"Role.Roles",
"Role.RolePath"
],
"right_key": [
"Id"
]
}
},
"Register": {
"action": "sfdcRegister",
"parameters": {
"alias": "OppRoles",
"name": "OppRoles",
"source": "Augment_Opportunity_UserWithRoles",
"rowLevelSecurityFilter": "'Owner.Role.Roles' == \"$User.UserRoleId\" || 'OwnerId'
== \"$User.Id\""
}
}
}
メモ: この例では、データセットには Owner.Role.Roles および OwnerId という列があります。ユーザは、ア
クセス権を持つ各レコードでこれらの列の値を表示できます。
150
分析
データインテグレーション
データセットの作成
最終的なデータフロー定義ファイルができたので、データセットを作成できま
す。
警告: このサンプル実装の手順を実行する場合、必要な Salesforce オブジェ
クトおよび項目がすべてあることを確認し、本番以外の環境で手順を実行
してください。すでに作成した他のデータセットにこれらの変更が影響を
与えないようにしてください。また、既存のデータフロー定義ファイルの
古いバージョンは取得できないため、ファイルは変更前に必ずバックアッ
プしてください。
データセットを作成するには、次の手順を実行します。
1. Wave Analytics で、ギアアイコン (
) をクリックし、[データ監視] を選択して
データ監視を開きます。
データ監視のジョブビューがデフォルトで表示されます。
2. [データフロービュー] を選択します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
3. データフローのアクションリスト (1) をクリックし、[ダウンロード]を選択し
て既存のデータフロー定義ファイルをダウンロードします。
データフローをダウン
ロード、アップロード、
実行、監視する
• 「Wave Analytics デー
タフローの編集」
4. JSON またはテキストエディタでデータフロー定義ファイルを開きます。
5. 前のステップで決定された JSON を追加します。
6. データフロー定義ファイルを保存する前に、JSON 検証ツールを使用して JSON が有効であることを検証しま
す。
無効な JSON が含まれるデータフロー定義ファイルをアップロードしようとするとエラーになります。JSON
検証ツールはインターネットで見つけることができます。
7. データフロー定義ファイルを保存して閉じます。
151
分析
データインテグレーション
8. データ監視のデータフロービューで、データフローのアクションリストをクリックして [アップロード] を
選択します。
9. 更新したデータフロー定義ファイルを選択して [アップロード] をクリックします。
10. データ監視のデータフロービューで、データフローのアクションリストをクリックして [実行] を選択し、
データフロージョブを実行します。
11. データフロージョブの最新の状況を表示するには、[ジョブを更新] ボタン (
) をクリックします。
データフロージョブが正常に完了すると、OppRoles データセットを表示できます。
メモ: 以前に作成されたデータセットに述語を追加する場合、述語を有効にするには各ユーザがログアウ
トしてから再度ログインする必要があります。
データセットの行レベルセキュリティのテスト
熟語が適切に適用され、各ユーザが適切な商談を表示できることを確認する必
要があります。
エディション
1. Wave Analytics に Bill としてログインします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
2. OppRoles の商談を開きます。
Bill はマネージャである Keith の商談をもう表示できません。現在 Bill が表示で
きるのは、自分の商談と部下の Tony の商談のみです。
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
152
•
“”
•
“”
分析
データインテグレーション
3. ログアウトし、今度は Keith としてログインします。
予想どおり、Keith は引き続きすべての商談を表示できます。
述語式の構文
述語式を定義するときには有効な構文を使用する必要があります。
述語式には次の構文を使用する必要があります。
<dataset column> <operator> <value>
たとえば、データセットに対して次の述語式を定義できます。
'UserId' == "$User.Id"
次のように、より複雑な述語式を作成できます。
(‘Expected_Revenue’ > 4000 || ‘Stage Name’ == "Closed Won") && ‘isDeleted’ != "False"
述語式では次の要件を考慮します。
• 式では大文字と小文字を区別します。
• 式は 1,000 文字以下にする必要があります。
153
分析
データインテグレーション
• データセット列と演算子の間、演算子と値の間、および論理演算子の前後には 1 文字以上の空白が必要で
す。式 ‘Revenue’>100 は無効です。‘Revenue’ > 100 のように空白が必要です。
データセットに述語を適用しようとして述語が無効な場合、ユーザがデータセットへのクエリを試みるとエ
ラーが表示されます。
このセクションの内容:
述語式のデータセット列
述語式の一部として少なくとも 1 つのデータセット列を含める必要があります。
述語式の値
述語式内の値は文字列リテラルまたは数値リテラルにできます。Salesforce の User オブジェクトの項目値に
することもできます。
エスケープシーケンス
バックスラッシュ文字 (\) を使用して、述語式内の列名と文字列値の文字をエスケープできます。
文字セットのサポート
Wave Analytics は、述語式のデータセット列名と値で UTF-8 文字をサポートしています。Wave Analytics では、
非 UTF-8 文字が UTF-8 記号 (
) に置き換えられます。Wave Analytics で述語式の非 UTF-8 文字を置き換える必
要がある場合、ユーザに予期しないクエリ結果が返されることがあります。
特殊文字
Wave Analytics では特定の文字に特殊な意味があります。
演算子
述語式には比較演算子と論理演算子を使用できます。
述語式の例
サンプルで述語式を作成する方法を確認してください。
述語式のデータセット列
述語式の一部として少なくとも 1 つのデータセット列を含める必要があります。
述語式のデータセット列については、次の要件を考慮します。
• 列名では大文字と小文字が区別されます。
• 列名は単一引用符 (') で囲む必要があります。たとえば、'Region' == "South" のようにします。
メモ: 二重引用符で囲まれた一連の文字は、列名ではなく文字列として扱われます。
• 列名内の単一引用付はエスケープする必要があります。たとえば、'Team\'s Name' == "West Region
Accounts" のようにします。
述語式の値
述語式内の値は文字列リテラルまたは数値リテラルにできます。Salesforce の User オブジェクトの項目値にする
こともできます。
値の種別ごとに次の要件を考慮します。
154
分析
データインテグレーション
値の種別
要件
述語式の例
文字列リテラル
二重引用符で囲み、二重引用符を
エスケープします。
• 'Owner' == "Amber"
• 'Stage Name' == "Closed
Won"
数値リテラル
float または long データ型を使用でき • 'Expected_Revenue' >=
ます。引用符で囲まないでくださ
2000.00
い。
• 'NetLoss' < -10000
項目値
User オブジェクトから項目を参照す • 'Owner.Role' ==
る場合は、$User.[field] という構文を
"$User.UserRoleId"
使用します。項目の API 名を使用し • 'GroupID' ==
ます。
"$User.UserGroupId__c"
標準項目またはカスタム項目を指
定できます。
データセットの述語を定義する場
合は、述語式の作成に使用する User
オブジェクトの項目への参照アク
セス権が必要です。
ただし、User オブジェクトに基づく
述語を持つデータセットをユーザ
がクエリする場合、Wave Analytics は
Insights セキュリティユーザのアク
セス権を使用し、User オブジェクト
に基づいて述語式を評価します。
メモ: デフォルトでは、セ
キュリティユーザには User オ
ブジェクトのカスタム項目に
対するアクセス権はありませ
ん。
セキュリティユーザに項目へ
の参照アクセス権を付与する
には、セキュリティユーザの
ユーザプロファイルでその項
目に項目レベルセキュリティ
を設定します。
エスケープシーケンス
バックスラッシュ文字 (\) を使用して、述語式内の列名と文字列値の文字をエスケープできます。
155
分析
データインテグレーション
\' エスケープシーケンスを使用して、列名内の単一引用付をエスケープできます。以下に例を示します。
‘Team\’s Name’ == "West Region Accounts"
文字列値内の特殊文字には、次のエスケープシーケンスを使用できます。
シーケンス
意味
\b
1 つのバックスペース文字
\n
改行
\r
行頭復帰
\t
タブ
\Z
Ctrl+Z (ASCII 26)
\”
1 つの二重引用符文字
\\
1 つのバックスラッシュ文字
\0
1 つの ASCII null 文字
文字セットのサポート
Wave Analytics は、述語式のデータセット列名と値で UTF-8 文字をサポートしています。Wave Analytics では、非
UTF-8 文字が UTF-8 記号 (
) に置き換えられます。Wave Analytics で述語式の非 UTF-8 文字を置き換える必要があ
る場合、ユーザに予期しないクエリ結果が返されることがあります。
特殊文字
Wave Analytics では特定の文字に特殊な意味があります。
文字
名前
説明
'
単一引用符
述語式内のデータセット列名を囲
みます。
述語式の例:
'Expected_Revenue' >=
2000.00
"
二重引用符
述語式内の文字列値または項目値
を囲みます。
述語式の例: 'OpportunityOwner'
== "Michael Vesti"
156
分析
データインテグレーション
文字
名前
説明
()
括弧
述語式を評価する順序を適用しま
す。
述語式の例:
('Expected_Revenue' > 4000
|| 'Stage Name' == "Closed
Won") && 'isDeleted' !=
"False"
$
ドル記号
述語式内の Salesforce オブジェクト
を識別します。
メモ: 述語式では User オブ
ジェクトのみ使用できます。
述語式の例:
'Owner.Role' ==
"$User.UserRoleId"
ピリオド
.
述語式内のオブジェクト名と項目
名を区切ります。
述語式の例:
'Owner' == "$User.UserId"
演算子
述語式には比較演算子と論理演算子を使用できます。
このセクションの内容:
比較演算子
比較演算子は true または false を返します。
論理演算子
論理演算子は true または false を返します。
比較演算子
比較演算子は true または false を返します。
Wave Analytics では、次の比較演算子を使用できます。
157
分析
データインテグレーション
演算子
名前
説明
==
Equals
オペランドが等しい場合は true。「== (次の文字列と一致する)」演算子を使用
する文字列比較では、大文字と小文字が区別されます。
述語式の例:
'Stage Name' == "Closed Won"
!=
Not equals
オペランドが等しくない場合は true。「!= (次の文字列と一致しない)」演算子
を使用する文字列比較では、大文字と小文字が区別されます。
述語式の例:
'isDeleted' != "False"
<
Less than
左のオペランドが右のオペランドより小さい場合は true。
述語式の例:
'Revenue' < 100
<=
Less or equal
左のオペランドが右のオペランド以下の場合は true。
>
Greater than
左のオペランドが右のオペランドより大きい場合は true。
>=
Greater or equal
左のオペランドが右のオペランド以上の場合は true。
in
複数値リストの検 複数値選択リストに代入される文字列 (項目値) のリストに左のオペランドが存
索条件
在する場合は true。
述語式の例:
'Demog' in ["$User.Demographic__c"]
この例では、Demographic__c は multiPicklistField 型です。評価時に、
複数値選択リスト項目は、ユーザ選択項目ごとに 1 つの文字列で構成される文
字列リストで置き換えられます。
メモ: 角括弧内では、カンマ区切りのリストはサポートされていません。
<、<=、>、および >= 演算子は基準列でのみ使用できます。
論理演算子
論理演算子は true または false を返します。
Wave Analytics では、次の論理演算子を使用できます。
158
分析
データインテグレーション
演算子
名前
説明
&&
論理 AND
両方のオペランドが true の場合は
true。
述語式の例:
'Stage Name' == "Closed Won" &&
'isDeleted' != "False"
論理 OR
||
いずれかのオペランドが true の場合
は true。
述語式の例:
'Expected_Revenue' > 4000 || 'Stage Name'
== "Closed Won"
述語式の例
サンプルで述語式を作成する方法を確認してください。
サンプルは次の Opportunity データセットに基づいています。
Opportunity
Expected_Rev
所有者
OwnerRoleID
Stage_Name
IsDeleted
OppA
2000.00
Bill
20
コンタクト
True
OppB
3000.00
Joe
22
商談成立
False
OppC
1000.00
可爱的花
36
商談成立
False
OppD
5000.00
O'Fallon
18
コンタクト
True
Joe
22
商談成立
True
OppE
述語式の作成方法を理解するために、いくつか例を見てみましょう。
述語式
詳細
'OwnerRoleID' == "$User.UserRoleId"
User オブジェクトの列値をチェックします。
'Expected_Rev' > 1000 && 'Expected_Rev' <=
3000
'Owner' = "Joe" || 'Owner' = "Bill"
('Expected_Rev' > 4000 || 'Stage Name' == 括弧で操作の順序を指定します。
"Closed Won") && 'isDeleted' != "False"
'Stage Name' == "Closed Won" &&
'Expected_Rev' > 70000
159
分析
データセット
述語式
詳細
'Owner' == "可爱的花"
文字列に Unicode 文字が含まれています。
'Owner' == "O\’Fallon"
文字列内の単一引用符にはエスケープ文字が必要で
す。
'Stage Name' == ""
空の文字列がないかチェックします。
データセット
データセットとは、非正規化され、高度に圧縮された形式で保存された関連データのコレクションです。デー
タセットの作成には複数の方法があります。作成したデータセットを編集することもできます。
ヒント: すべての登録済みデータセットで最大行数の制限 (2 億 5,000万) に達しないようにするには、使用
していないデータセットを削除してください。
関連トピック:
外部データを使用したデータセットの作成
データセットの編集
データセットの削除
データフロージョブの開始、停止、および再スケジュール
データフロージョブは、日次スケジュールに従って実行されます。ジョブが実
行される時刻を再スケジュールできます。スケジュールされた実行まで待たず
に、すぐにジョブを開始してデータを読み込むことができます。また、ジョブ
を停止できます。
メモ: 一度に複数のデータフローインスタンスを実行することはできませ
ん。
1. Wave Analytics で、ギアアイコン (
) をクリックし、[データ監視] をクリック
してデータ監視を開きます。
データ監視には、データフロービューとジョブビューの 2 つのビューがあり
ます。デフォルトでは、データフロービューが表示されます。
2. データフローのタスクを実行するには、データフローのアクションリスト (1)
をクリックします。
160
ユーザ権限
データ監視にアクセスす
る
• 「Wave Analytics デー
タフローの編集」また
は「Wave Analytics の
管理」
データフロージョブを開
始する
• 「Wave Analytics デー
タフローの編集」
分析
データ監視
アクションリストには、オプションとして [ダウンロード]、[アップロード]、[開始]、[スケジュール] が表
示されます。
3. アクションリストで [開始] をクリックしてデータフロージョブをすぐに実行できます。
データフロージョブがジョブキューに追加されます。データフロージョブの実行中、[開始]ボタンはグレー
表示されます。
4.
現在実行中のデータフロージョブを停止するには、ジョブの状況の横にある
をクリックします。
停止しているデータフローを [開始] をクリックして再開始する場合、データフロージョブは最初から実行
され、ジョブが停止したところから再開することはありません。
5. アクションリストで [スケジュール] をクリックして、データフロージョブの実行がスケジュールされてい
る時刻を変更できます。
データ監視
データ監視では、ジョブを管理するためのオプションを利用できます。
関連トピック:
データフローの開始
データフローの再スケジュール
データフロージョブの監視
外部データアップロードの監視
外部データ
外部データを Wave Analytics に統合すると、エクスプローラやデザイナからデータをクエリできるようになりま
す。
161
分析
データの探索と視覚化
外部データ API を使用すると、外部データファイルを Wave Analytics にアップロードできます。外部データ API で
は、.csv ファイルをアップロードできます。また、必要に応じて、JSON 形式でメタデータを定義することで
データの構造を指定できます。
外部データ API は、API バージョン 31 以降で使用できます。
API を使用して外部データをアップロードする概要手順は、次のとおりです。
1. CSV 形式でデータを準備し、メタデータファイルを作成してデータの構造を指定します。
2. Salesforce 組織にプログラムで接続します。
3. InsightsExternalData オブジェクトに 1 行を挿入し、データセットの名前、データの形式、データに対して実行
する操作などの入力値を定義して、アップロードを設定します。
4. データを 10 MB のチャンクに分割し、チャンクを InsightsExternalDataPart オブジェクトにアップロードします。
5. アップロードを開始するには、InsightsExternalData オブジェクトの Action 項目を更新します。
6. InsightsExternalData オブジェクトの状況の更新を監視し、ファイルのアップロードが正常に行われたことを確
認します。
データの探索と視覚化
膨大なビジネスデータを取捨選択するとき、自分が探しているものがはっきりとわかっている場合がありま
す。わからない場合でも、探しているものを見れば見分けることができます。Salesforce Wave Analytics では、高
速かつ柔軟な方法でデータから説得力のあるストーリーを発見し、適切に視覚化することでストーリーを伝え
ることができます。
データがアップロードされたら、自由に探索します。対話型の視覚化インターフェースを使用してデータをド
リルスルーします。ビジネスを変革する可能性がある、思いもよらない洞察が浮かび上がることがあります。
そこで Wave Analytics を使用し、洗練されたデザインで多彩な情報を伝える動的なグラフを作成します。
このセクションの内容:
データの対話型の探索と視覚化
データの探索は反復プロセスです。通常は、表示、探索、絞り込み、保存、共有というステップが含まれ
ます。
Wave Analytics の操作の開始
Salesforce ヘッダーの Force.com アプリケーションメニューを開き、[Wave Analytics] をクリックして Wave Analytics
に移動します。
162
分析
データの探索と視覚化
Wave Analytics のデータのコレクション
ホームページから複数種類のデータコレクションを使用できます。データセット、レンズ、ダッシュボー
ド、アプリケーションは、ソースシステムでアップロードされた未加工データから、厳選されパッケージ
化されたデータビューに至るまで、さまざまなレベルで絞り込まれたデータのコレクションを表します。
データ探索の概念
データの探索および視覚化方法を習得するときには、併せて視覚化、基準、ディメンションのような主要
な概念を確認すると役に立ちます。
データの探索
エクスプローラツールを使用し、対話型でデータを探索および視覚化して、思いもよらない洞察を明らか
にできるかを確認してみましょう。
視覚化のコピー
視覚化を新しいタブにコピーして作成することで、元の視覚化は元のタブに保存し、新しいタブで探索を
続行できます。
視覚化の保存
視覚化をレンズとして保存します。
視覚化の共有
視覚化を同僚と共有する方法には、Chatterへの投稿、一意の URL の取得、スクリーンショットのダウンロー
ドがあります。Chatter 投稿では、画像と、Wave Analytics のアセット (レンズ、ダッシュボード、アプリケー
ション) へのリンクが提供されます。同僚は、アセットへのリンクとアクセス権があれば、表示される情報
をドリルダウンして探索できます。アセットへのアクセス権を付与せずに共有するには、スクリーンショッ
トをダウンロードして使用します。
視覚化の画像ファイルとしてのエクスポート
現在の視覚化をエクスポートし、画像ファイルとして保存できるようにします。
データの対話型の探索と視覚化
データの探索は反復プロセスです。通常は、表示、探索、絞り込み、保存、共有というステップが含まれま
す。
• 表示 — データセットを表示します。
163
分析
データの探索と視覚化
• 探索 — データの境界と全体像を把握します。さまざまなビューを試したり、ズームイン/アウトしたり、
多様なグラフオプションでどのような情報が得られるかを確認したりできます。
• 絞り込み — ビューを最も重要なデータに絞り込みます。同僚が最も理解しやすい詳細レベルとカテゴリを
決定します。最も適切なグラフの視覚化を選択します。
• 保存 — 作業結果を保存します。
• 共有 — ビューを他のユーザと共有します。よりパッケージ化した表示にするために、視覚化を使用して
ダッシュボードを作成します。
Wave Analytics の操作の開始
Salesforce ヘッダーの Force.com アプリケーションメニューを開き、[Wave Analytics]
をクリックして Wave Analytics に移動します。
エディション
1. Wave Analytics を開きます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ホームページを起点として、アクセス権のあるすべてのデータを探索できま
す。
Wave Analytics のデータのコレクション
ホームページから複数種類のデータコレクションを使用できます。データセッ
ト、レンズ、ダッシュボード、アプリケーションは、ソースシステムでアップ
ロードされた未加工データから、厳選されパッケージ化されたデータビューに
至るまで、さまざまなレベルで絞り込まれたデータのコレクションを表します。
ユーザ権限
Wave Analytics にアクセス
する
• 「Wave Analyticsの使
用」
• データセットには、対話型の探索ができるように特別に形式が設定され、最適化されたソースデータのセッ
トが含まれます。
• レンズは、データセットのデータの特定のビューです。ここで探索の分析と視覚化を行います。
• ダッシュボードは、1 つ以上のレンズでデータに基づいて選ばれたグラフ、総計値、テーブルのセットで
す。
• アプリケーションには、ダッシュボード、レンズ、およびデータセットが、データ分析を同僚と共有する
ために妥当な任意の組み合わせで含まれます。アプリケーションでは、フォルダのように、ユーザのデー
タプロジェクト (非公開と共有の両方) を整理して共有を制御できます。
164
分析
データの探索と視覚化
データ探索の概念
データの探索および視覚化方法を習得するときには、併せて視覚化、基準、ディメンションのような主要な概
念を確認すると役に立ちます。
視覚化とは、一般的に棒グラフ、ドーナツグラフ、時系列図、ヒートマップなどのチャートやグラフです。比
較表やピボットテーブルなど、表形式のデータにすることもできます。どの視覚化にも基礎となるクエリがあ
り、Wave Analytics はこれらのクエリを使用してソースデータから情報を取得します。
基準は、収益や換算レートなど、定量的な値です。総収益や最小換算レートの計算など、基準に対して算術処
理ができます。基準には名前 (収益) と値 (100 万ドル) があります。Wave Analytics でグラフの視覚化を表示してい
るときには、次の点に注意してください。
• グラフに表示されるのは、何らかの数または金額に基づいたデータのスライスか、表形式データです。
• 基準は通常、何らかの方法で集計されます。つまり、何らかの計算がすでに適用された状態で表示されま
す。たとえば、最初にデータセットを表示するときには、行数のカウントなど、単純な集計が表示される
ことがよくあります。探索し、基準を変更または追加しながら別の方法 (合計、平均、最大値など) で集計
ができますが、集計方法は基準を選択するときに常に指定します。
• 基準は、その位置 (レンズの左上隅の左端にある項目) と集計方法を示すテキスト (「収益合計」など) で識
別できます。
警告: 基準を集計するクエリ (sum や group by など) を実行し、結果の値が数値項目の最大数
(36,028,797,018,963,967) を超えた場合、値はオーバーフローして Wave Analytics は不正確な結果を返します。
ディメンションは、地域、製品名、モデル番号など、定性的な値です。ディメンションは、データのグループ
化や絞り込みに便利です。基準と異なり、ディメンションで計算を行うことはできません。基準と同様、ディ
メンションにも名前 (地域) と値 (北東) があります。通常、時間は基準ではなくディメンションとみなされま
す。
165
分析
データの探索と視覚化
データの探索
エクスプローラツールを使用し、対話型でデータを探索および視覚化して、思
いもよらない洞察を明らかにできるかを確認してみましょう。
エディション
このセクションの内容:
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
レンズ内のデータの表示
探索モードでは、データはレンズで表示されます。レンズは、データセット
のデータの表示方法であり、データをグラフィカルに探索する場所であり、
ダッシュボードを作成するための基礎でもあります。
データのカテゴリへのグループ化
データをグループ化して整理し、扱いやすいカテゴリ別に表示されるように
します。たとえば、営業サイクルの季節パターンを見つけるために、商談
データを成立した月でグループ化します。
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
データの絞り込み
レンズで条件を適用してグラフを整理し、事業単位、プロジェクト、または
経営陣にとって最も関連性のあるデータのサブセットに焦点を絞ります。た
とえば、特定の会計年度に限定して視覚化します。
並び替え順の変更
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
グラフ視覚化のデータの並び替え順として昇順、降順、並び替えなしのいず
れかを選択します。
グラフの種類の変更
グラフの種類を切り替えて、どの視覚化オプションがデータについて最も説得力のあるストーリーを伝え
るかを確認します。
基準の変更
選択した基準によって視覚化全体が定義され、探索範囲が決まります。たとえば、基準と集計方法を「商
談数」から「金額合計」に変更します。次に、2 つ目の基準を追加し、2 つの視覚化を横に並べて表示しま
す。
グラフのスケールの変更
グラフのスケールを変更します。たとえば、対数スケールを適用します。使用可能なオプションは、グラ
フの種類に応じて異なります。
比較テーブルを使用した計算列の作成
比較テーブルを使用して、データの列でカスタム数式を定義できます。基準を横に並べて表示し、テーブ
ルの列と行を対象に計算を実行できます。
履歴を使用した前の表示への復帰
データを探索していくと、多くのパスにつながる場合があります。すべてのパスが有益であるとは限りま
せんが、それでも問題ありません。エクスプローラは、レンズにユーザの活動の全履歴を保持しています。
レンズを不適切な方法で変更した場合や、その効果的なアニメーションをもう一度見るだけの場合は、履
歴を使用してすぐに以前の状態の視覚化まで戻すことができます。
166
分析
データの探索と視覚化
ブラウザのクリップボードを使用したコピーおよび貼り付けによるグループと条件の適用
データセットの探索中、異なるグルーピングを試したり、別の角度で焦点を絞ったりと、複数の方向に進
むことがあります。レンズ内を直線的に探索し、履歴ツールを使用して過去に戻ってから新しい方向に分
岐するのではなく、同じデータセットを複数の Wave Analytics タブで開くことで、同時に複数の方向を探索
できます。その後、エクスプローラのコピーと貼り付けツールを使用して、特定のグルーピングと条件を
タブ間で複製できます。
レンズのバックグラウンドでのクエリの表示
Wave Analytics は、レンズおよびダッシュボードのバックグラウンドで Salesforce Analytics Query Language (SAQL)
を使用して視覚化のためのデータを収集します。SAQL ビューアを開き、探索時に記述される基礎の SAQL ク
エリを参照したり、そのクエリをコピーして他で使用したりできます。
レンズ内のデータの表示
探索モードでは、データはレンズで表示されます。レンズは、データセットの
データの表示方法であり、データをグラフィカルに探索する場所であり、ダッ
シュボードを作成するための基礎でもあります。
1. ホームページから、データセットまたはレンズをクリックします。
新しいタブでレンズが開きます。たとえば、次のレンズは、商談データセッ
トの行数を表示する棒グラフとして開きます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
167
分析
データの探索と視覚化
データのカテゴリへのグループ化
データをグループ化して整理し、扱いやすいカテゴリ別に表示されるようにし
ます。たとえば、営業サイクルの季節パターンを見つけるために、商談データ
を成立した月でグループ化します。
1. [グループ] ボタンをクリックします。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
2. 検索ボックスを使用して、グループ化単位にする次元 (「完了予定日」など)
の最初の数文字を入力します。
データの次元によってグループ化単位として使用できるカテゴリが決まりま
す。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
3. [完了予定日] 行にマウスポインタを置きます。右側に表示される [スケール] ボタンをクリックします。
4. [カレンダー日付のスケール] リストで、[月] をクリックします。
棒グラフの棒が 1 つから複数に変わり、成立年月で別個にグループ化されたデータが表示されます。
168
分析
データの探索と視覚化
5. 積み上げグルーピングという 2 次グルーピングを追加するには、[グループ]ボタンをクリックします。検索
ボックスを使用して [StageName] 次元を見つけ、選択します。
この時点では、グループを追加するだけです。[絞り込み条件] ボタンをクリックした場合は、グループと
条件が追加されています。
視覚化が変更されて、両方の次元でグループ化されたデータが表示されます。最後のサブグループのエン
トリにカテゴリごとの色が割り当てられ、色の凡例が右側に表示されます。レンズには最大 4 個のグルー
ピングを設定できます。
169
分析
データの探索と視覚化
データの絞り込み
レンズで条件を適用してグラフを整理し、事業単位、プロジェクト、または経
営陣にとって最も関連性のあるデータのサブセットに焦点を絞ります。たとえ
ば、特定の会計年度に限定して視覚化します。
1. [絞り込み条件] をクリックします。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
[条件を追加] ダイアログボックスの上部に、基準、次元の順でリストされま
す。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
2. [会計年度] 次元を選択します。
会計年度の値が表示されます。
170
分析
データの探索と視覚化
3. [2012] と [2013] を選択し、[追加] をクリックします。検索ボックスを使用して条件に適用する値を見つける
場合、大文字と小文字が区別されることに留意してください。
適用した条件が [絞り込み条件] ボタンの横に表示されます。
グラフの視覚化が変更されて 2012 および 2013 会計年度のデータが表示されます。
171
分析
データの探索と視覚化
並び替え順の変更
グラフ視覚化のデータの並び替え順として昇順、降順、並び替えなしのいずれ
かを選択します。
エディション
1. [オプション] ボタンをクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
2. ダイアログボックスで、[昇順] (昇順に並び替え済み)、[降順] (降順に並び替え
済み)、[オフ] (並び替えなし) のいずれかを選択します。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
グラフの種類の変更
グラフの種類を切り替えて、どの視覚化オプションがデータについて最も説得
力のあるストーリーを伝えるかを確認します。
エディション
1. [グラフの種類を変更] ボタンをクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
このレンズで使用できる各種グラフのギャラリーが表示されます。基本とな
るクエリで有効な視覚化オプションのみが表示されます。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
172
分析
データの探索と視覚化
2. グラフの種類上にマウスポインタを置き、その種類の視覚化に適している基準と次元の数を確認します。
たとえば、円グラフでは 1 つの基準と 1 つか 2 つの次元を使用できます。
3. グラフの種類 (積み上げ横棒グラフなど) をクリックします。
グラフの視覚化が変わります。
173
分析
データの探索と視覚化
基準の変更
選択した基準によって視覚化全体が定義され、探索範囲が決まります。たとえ
ば、基準と集計方法を「商談数」から「金額合計」に変更します。次に、2 つ目
の基準を追加し、2 つの視覚化を横に並べて表示します。
1. 集計方法として [合計] をクリックし、基準として [金額 (毎月発生、USD)] をク
リックします。
視覚化が変わり、[金額合計] が表示されます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
2. 2 つ目の基準を追加するには、[基準] ボタンをクリックします。
3. 集計方法として [平均] をクリックし、基準として [オープン期間 (日数)] をクリックします。
174
分析
データの探索と視覚化
新しい基準は右側に表示されます。
4. 新しい基準を左に移動するには、[オープン期間の平均 (日数)] をクリックし、[< 左に移動] をクリックしま
す。
2 つの視覚化の位置が交換されます。
175
分析
データの探索と視覚化
5. 別の基準を追加するには、[基準] ボタンを再度クリックします。
レンズには最大 4 個の基準を設定できます。
グラフのスケールの変更
グラフのスケールを変更します。たとえば、対数スケールを適用します。使用
可能なオプションは、グラフの種類に応じて異なります。
エディション
1. [オプション] ボタンをクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
2. ダイアログボックスで、スケールを選択します。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
176
分析
データの探索と視覚化
比較テーブルを使用した計算列の作成
比較テーブルを使用して、データの列でカスタム数式を定義できます。基準を
横に並べて表示し、テーブルの列と行を対象に計算を実行できます。
エディション
1. グラフタイプギャラリーから [テーブル比較] を選択します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
2. [グループ] をクリックしてディメンションを追加します。
3. [セル] 選択をクリックして、最初の基準を変更します (「Count of Rows」)。さ
らに基準を追加するには、基準列のヘッダーにある矢印をクリックし、[列を
追加] を選択します。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
新しい列が選択された状態で、[セル] 選択をクリックして基準を変更します。基準列のヘッダーをクリッ
クして選択し、[検索条件] をクリックして検索条件を適用することもできます。
177
分析
データの探索と視覚化
ディメンション列は左側、基準列は右側にあります。基準列は、数式で A、B、C などで識別されます (A が
左端の基準列を示します)。
4. カスタム数式を保持する基準列を追加し、ドロップダウンメニューから[数式と形式を編集]を選択します。
[数式] 項目で、このテーブルの演算子を使用して数式を作成します。
メモ: 基準列は、左から右の順に英大文字で識別されます。
記号
例
計算
+
A+B、A+100
加算、行ごとに適用。
-
A-B、A-100
減算、行ごとに適用。
/
A/B、A/100
除算、行ごとに適用。
178
分析
データの探索と視覚化
記号
例
計算
*
A*B、A*100
乗算、行ごとに適用。
()
(B-A)/(A*100)
括弧による演算のグループ化。
ヒント: 比較テーブルは、単純な 1 回限りの計算に使用します。特定の計算値が頻繁に必要な場合や、
より複雑な場合、ソースデータレベルで計算を行うことを検討してください。
履歴を使用した前の表示への復帰
データを探索していくと、多くのパスにつながる場合があります。すべてのパ
スが有益であるとは限りませんが、それでも問題ありません。エクスプローラ
は、レンズにユーザの活動の全履歴を保持しています。レンズを不適切な方法
で変更した場合や、その効果的なアニメーションをもう一度見るだけの場合は、
履歴を使用してすぐに以前の状態の視覚化まで戻すことができます。
エディション
1.
使用可能なエディション:
Developer Edition
ヘッダーの [履歴を表示] ボタン
をクリックします。
サイドバーに、レンズで実行したすべてのアクションの履歴が表示されま
す。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
2. リスト内の項目を選択してその時点に移動します。または [戻る] ボタン
と [進む] ボタン
を使用してリスト内を前後に移動します。
179
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
分析
データの探索と視覚化
ブラウザのクリップボードを使用したコピーおよび貼り付けによるグループと条件の適用
データセットの探索中、異なるグルーピングを試したり、別の角度で焦点を絞っ
たりと、複数の方向に進むことがあります。レンズ内を直線的に探索し、履歴
ツールを使用して過去に戻ってから新しい方向に分岐するのではなく、同じデー
タセットを複数の Wave Analytics タブで開くことで、同時に複数の方向を探索で
きます。その後、エクスプローラのコピーと貼り付けツールを使用して、特定
のグルーピングと条件をタブ間で複製できます。
ホームページでは、データセットをクリックするたびに、データセットが新し
いタブで開きます。エクスプローラのコピーと貼り付けツールは、複数のタブ
に同じデータセットがある場合に使用できるように設計されています。
1. 表示中のグラフの種類でデータのサブセットを選択できる場合、グラフ内で
クリックするか、クリックしてドラッグすることでデータを選択します。
選択したデータ以外は使用できません。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
2. [アクション] ボタンをクリックします。
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
3. 選択内容をブラウザのクリップボードにコピーします。[コピー] をクリック
して、選択した項目をクリップボードに収集します。後で選択内容をグルー
プまたは条件のどちらとして貼り付けるかを決定できます。[フォーカス] を
クリックすると、選択した項目がクリップボードに収集されて現在のグラフの条件として適用されます。
4. 同じデータセットを持つ別の Wave Analytics タブに切り替えます。
5. [アクション] ボタンをクリックします。
6. クリップボードから現在のグラフに選択内容を適用します。[グループとして貼り付け]をクリックすると、
選択した次元でグループ化されたデータが表示されます。[条件として貼り付け] をクリックすると、選択
内容が条件として適用されたデータが表示されます。
グラフを完全なデータセットに復元するには、
、[クリア]の順にクリックして、選択を解除します。
180
分析
データの探索と視覚化
レンズのバックグラウンドでのクエリの表示
Wave Analytics は、レンズおよびダッシュボードのバックグラウンドで Salesforce
Analytics Query Language (SAQL) を使用して視覚化のためのデータを収集します。
SAQL ビューアを開き、探索時に記述される基礎の SAQL クエリを参照したり、そ
のクエリをコピーして他で使用したりできます。
1. [オプション] メニュー (
ます。
) を開き、[SAQL を表示] コントロールにアクセスし
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
2. [オン] を選択します。
[SAQL クエリ] ペインが開きます。探索を続け、SAQL で表される作業を確認し
ます。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
SAQL についての詳細は、『Wave Analytics SAQL リファレンス』を参照してください。
181
分析
データの探索と視覚化
視覚化のコピー
視覚化を新しいタブにコピーして作成することで、元の視覚化は元のタブに保
存し、新しいタブで探索を続行できます。
エディション
1. [新規タブにコピー] アイコンをクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
2. 視覚化が作成された新しいタブで探索を続行します。次に保持する必要があ
るビューが現れたら、[保存]をクリックし、[新規タブにコピー]を再度クリッ
クします。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
視覚化の保存
視覚化をレンズとして保存します。
エディション
1. [保存] アイコンをクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
2. レンズのタイトルと説明を入力し、保存先のアプリケーションを選択しま
す。
使用可能なエディション:
Developer Edition
3. [保存] をクリックします。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
182
分析
データの探索と視覚化
視覚化の共有
視覚化を同僚と共有する方法には、Chatter への投稿、一意の URL の取得、スク
リーンショットのダウンロードがあります。Chatter 投稿では、画像と、Wave
Analytics のアセット (レンズ、ダッシュボード、アプリケーション) へのリンクが
提供されます。同僚は、アセットへのリンクとアクセス権があれば、表示され
る情報をドリルダウンして探索できます。アセットへのアクセス権を付与せず
に共有するには、スクリーンショットをダウンロードして使用します。
1. [共有] をクリックします。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
2. 使用する共有方法のタブをクリックします。
a. [フィードに投稿]では、Chatterに画像と、レンズ、ダッシュボード、アプ
リケーション へのリンクが投稿されます。[ユーザ] または [グループ]
フィードを選択し、名前を入力して、コメントを入力します。また、投
稿から画像を削除するには、画像にマウスポインタを置いて [x] をクリッ
クします。投稿された画像は公開されていることに留意してください。
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
b. [URL を取得] では、アセットへの一意の URL が提供されます。リンクをコ
ピーし、共有する場所に貼り付けます。
c. [スクリーンショットを取得] では、アクセス権を付与せずに共有するための静的画像が提供されます。
画像をクリックして .png ファイルとしてダウンロードします。
3. 該当する場合は、[アクセス権を付与] をクリックして共有アクセス権のレベルを設定します。
4. [完了] をクリックします。
メモ: 視覚化を共有するには、視覚化が含まれるアプリケーションへのアクセス権を付与する必要が
あります。デフォルトの共有アプリケーション内のレンズ、データセット、ダッシュボードには、シ
ステム管理者がアクセスを制限していない限り、すべての Wave Analytics ユーザがアクセスできます。
その他すべてのアプリケーションは、アプリケーションへのマネージャアクセス権を持つユーザが特
定のユーザ、グループ、またはロールと共有しない限り非公開です。
183
分析
Wave ダッシュボードの主要な要素
視覚化の画像ファイルとしてのエクスポート
現在の視覚化をエクスポートし、画像ファイルとして保存できるようにします。
エディション
1. [アクション] ボタンをクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
2. [画像としてエクスポート] をクリックします。
新しいブラウザウィンドウが開き、.png 画像ファイルの視覚化が表示されま
す。
3. 画像を右クリックし、[画像を別名で保存...] を選択します。
4. ファイル名を入力し、[保存] をクリックします。
Wave ダッシュボードの主要な要素
ダッシュボードは、参照するだけのものではありません。会社にとって重要な
1 つ以上のデータセットに基づいて、話し合いを続けるためのものです。画像を
参照するだけではなく、ダッシュボードの各ツールを使用して関心のあるデー
タを深く掘り下げてください。さまざまな場所をクリックして探索してみましょ
う。
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
Salesforce Waveダッシュボードを対話型で参照するには、表示されている要素をクリックします。すべての要素
は、条件が設定されたライブデータベースクエリが視覚的に表現されたものです。
セレクタ
セレクタでは、関心のある特定の値への絞り込みを行うことができます。たとえば、範囲セレクタの最大
スライダと最小スライダを設定して、ダッシュボードに特定範囲内の金額のみを表示できます。スライダ
を設定した場合に、ページ上のグラフと数値がどう変化するかを確認してみましょう。セレクタは多くの
場合、順序に従って互いに関連付けられているため、徐々に深くドリルダウンできます。たとえば、ある
184
分析
Wave ダッシュボードの作成
セレクタを使用して商品の売上を参照してから、次のセレクタを使用してその売上を地域で絞り込み、さ
らに次のセレクタを使用してその地域を取引先で絞り込むことができます。リスト、セレクタ、切り替え、
日付、範囲セレクタなど、さまざまな種類のセレクタがあります。
重要業績評価指標
情報には、単一の数値で表すのが最も適しているものがあります。また一部の要素は、グラフやセレクタ
に対して実行した検索条件アクションによる影響を受けることがあります。たとえば、個々の営業担当者
のパイプラインを表示する棒グラフで特定の棒をクリックすると、数値要素が変更されて、合計値ではな
くその棒の値が反映される場合があります。
グラフ
多種多様なグラフには、複数の観点からのデータが表示されます。グラフの多くの部分は対話型です。た
とえば、棒グラフの棒をクリックしてどうなるか見てみましょう。棒をクリックすることで、棒グラフで
表されるクエリが絞り込まれます。この操作で、このグラフの他の値、他のグラフの値、および数値の表
示が変更されます。
Wave ダッシュボードの作成
データを探索し、便利なテーマとパターンを選択しました。また、1 つ以上のレ
ンズを作成しました。これで、ダッシュボードを設計して、利用者のデータに
基づく意思決定を支援できます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
185
分析
Wave ダッシュボードの作成
完成したダッシュボードの外観は上記のようになります。これから、ダッシュボードの作成を始めるための基
本的な概念のいくつかをステップごとに説明します。その中で、いくつかのベストプラクティスや設計ヒント
も紹介します。
まったく同じダッシュボードは 2 つとしてありません。それぞれのダッシュボードが独自のストーリーを伝え
ます。ダッシュボードに表示できる情報の世界は無限です。そのため、ここでは操作手順を事細かには説明い
たしません。
ヒント: 手順は順序に沿って説明されていますが、この順序に正確に従う必要はありません。一部の手順
はスキップできます。
このセクションの内容:
1. ダッシュボードの計画
ダッシュボードを作成して現在の実際の値を提供するには、計画と選択が必要です。ダッシュボードを計
画するときには、利用者の焦点を管理可能な質問のセットに絞り込み、それに基づいてアクションを実行
できるようにすること、また、時間が経過しても首尾一貫した全体像を利用者が把握できるようにする必
要があります。
2. ダッシュボードの概要図の作成
通常ダッシュボードの作成を開始する前に、紙やホワイトボードにその概要図を作成することをお勧めし
ます。概要図を作成することで、利用者がダッシュボードをどのように使用するかを予測し、認識のずれ
があれば対処できます。
3. ダッシュボードの構築
ダッシュボードの目的と設計の検討が終わったら、ダッシュボードを作成してその部品を組み合わせます。
関連トピック:
ダッシュボードとは?
ダッシュボードから Flex デザイナ (ベータ) への変換
ダッシュボードの計画
ダッシュボードを作成して現在の実際の値を提供するには、計画と選択が必要です。ダッシュボードを計画す
るときには、利用者の焦点を管理可能な質問のセットに絞り込み、それに基づいてアクションを実行できるよ
うにすること、また、時間が経過しても首尾一貫した全体像を利用者が把握できるようにする必要がありま
す。
ダッシュボードの計画はドキュメント化から開始することをお勧めします。計画に基づいてダッシュボードの
焦点を事前に定義し、それに沿って作業を進めます。ダッシュボードがサポートする具体的な質問、ビジネス
プロセス、またはユーザグループを識別し、それらをサポートしないものはすべて除外します。
1. 対象利用者
ダッシュボードの使用者が、役員、マーケティング、営業、またはその他のチームの場合、各ダッシュボー
ドには、単一の利用者に固有のデータが表示されるようにすることが重要です。
たとえば、営業マネージャが週次の営業チームミーティング用のダッシュボードを計画している場合、利
用者はそのミーティングの出席者です。
186
分析
Wave ダッシュボードの作成
2. 利用者が必要な基準
利用者は目標を達成するために、どのような質問への答えを必要としているでしょうか。この営業マネー
ジャの例では、利用者は各営業担当者のパイプラインの概要と、パイプライン全体の状況を知る必要があ
ると想定しています。
3. 利用者が必要な情報更新頻度
役員チームが四半期の財務状況を必要としていたり、マーケティングチームが毎日のリード生成数を監視
する必要があることがあります。
ダッシュボードの作成に関連するいくつかの主要な作業を理解するために、次のセクションでは、営業チー
ムが週次ミーティングで商談パイプラインの状況を確認できるダッシュボードを作成します。
関連トピック:
作成するダッシュボードの種類
ダッシュボードの概要図の作成
通常ダッシュボードの作成を開始する前に、紙やホワイトボードにその概要図を作成することをお勧めしま
す。概要図を作成することで、利用者がダッシュボードをどのように使用するかを予測し、認識のずれがあれ
ば対処できます。
Wave Analytics のグラフは、基本的には質問をするための手段であり、結論を示すものではありません。優れた
ダッシュボードは、ドリルダウンしてより焦点を絞った有益な情報を探すように利用者を導きます。
ダッシュボードの概要図を作成するときには、次の広く認められているベストプラクティスを考慮してくださ
い。
1. 左上から右下へと要素に優先度を付ける。
左から右に読む言語の場合、利用者は左上隅から見始めて下へと向かいます。利用者の言語を考慮して設
計します。利用者の時間や注意力が限られている場合は、重要な要素を目に付きやすい場所に配置します。
a. グラフのより一般的で実効性のある情報を左上近くに置き、補足情報のグラフは下の方に置きます。
b. 検索条件は、すぐに見つけられるように上部または左側にまとめてグループ化します。
c. 一目で把握できる情報は左上に置き、詳細な情報は下に置きます。
たとえば、当四半期の収益など、単一の基準を示す数値は左上に置きます。
利用者が一目で知りたい情報を強調します。
2. 外観や種類の豊富さではなく、データの特性に基づいてグラフの種類を選択する。
たとえば、ほとんどのグラフに時系列の値の変化が表示される場合、すべてを線グラフにしても問題あり
ません。
3. コンテナを使用してダッシュボードの関連要素をまとめて整理する。
187
分析
Wave ダッシュボードの作成
4. セクションとグラフに表示ラベルを適用してダッシュボードに注釈を付ける。
5. セクションの定義に色を使用する。
6. ダッシュボードにグラフや表を詰め込みすぎず、少し空いたスペースを残す。
グラフに長い説明文や表題が必要と思われる場合は、そのグラフが意味あるものかどうかを再検討してく
ださい。適切に選択されたデータは、見ればわかるものです。
ダッシュボードの構築
ダッシュボードの目的と設計の検討が終わったら、ダッシュボードを作成してその部品を組み合わせます。
Wave ダッシュボードは、連動してさまざまな角度からデータのストーリーを語るウィジェットのコレクショ
ンです。ウィジェットは、利用者に表示する情報が含まれるユニットです。クエリ、テーブル、検索条件、画
像に基づく視覚化など、さまざまなタイプのウィジェットがあります。
次のセクションでは、異なるタイプのウィジェットが表示される Sales Pipeline ダッシュボードの作成方法を示
す例を見ていきます。
188
分析
Wave ダッシュボードの作成
このセクションの内容:
1. ダッシュボードの作成
ダッシュボードを作成する場合、あらかじめパッケージに含まれているレイアウトを適用することも、空
白のキャンバスから独自のレイアウトを作成することもできます。元のダッシュボードデザイナまたは新
しい Flex ダッシュボードデザイナ (組織で有効になっている場合) を使用して、ダッシュボードを作成でき
ます。この例では、元のデザイナを使用します。
2. ダッシュボードへの重要業績評価指標の追加
1 つの数値でビジネスの迅速かつ重要な測定を提供できる場合があります。たとえば、未解決のサポート
ケースの合計数や今週新たにオープンしたサポートケースの数は、サービスマネージャにとって非常に便
利な主要総計値です。重要指標を表示する数値ウィジェットをダッシュボードに追加します。
3. ダッシュボードへの視覚化の追加
データの視覚化および操作を行うためのグラフを追加して、データに関するストーリーを伝えます。各グ
ラフは、レンズの基礎となるクエリに基づいています。
4. さまざまな観点からデータを表示するためのウィジェットへの facet の設定
同じデータセットから作成された各ウィジェットには、デフォルトで facet が設定されます。facet とは、1
つのウィジェットを絞り込むと、関連するすべてのウィジェットが同じ方法で絞り込まれることを示しま
す。ウィジェットごとに facet を有効または無効にできます。
5. ダッシュボードへの画像の追加
ダッシュボードに画像を追加して利用者にコンテキストを提供し、ダッシュボードを読みやすくします。
たとえば、ダッシュボードが複数の商品の売り上げを追跡するように設計されている場合は、商品をロゴ
で区別することを検討します。
6. レンズおよび他のダッシュボードへのリンク
リンクを使用して、ダッシュボードを関連するレンズおよびダッシュボードに関連付けます。このウィ
ジェットは、すべてを 1 つのダッシュボードにまとめるのではなく、複数のアセットで分析を分割する場
合に便利です。また、データの分析経路を作成する場合にも役立ちます。
7. ダッシュボードの改良
視覚的なグルーピング、色、表示ラベル、リンクを使用してダッシュボードをクリーンアップし、利用者
の注意を引き付けます。
8. ウィジェットのレンズに関する詳細の表示
ウィジェットに正しいデータが表示されていることを確認するには、ウィジェットのレンズに関する詳細
を表示します。
9. ダッシュボードのクリップされたレンズの絞り込みまたは削除
ダッシュボードのクリップされたレンズを選定して、乱雑さを軽減します。クリップされたレンズのリス
トを絞り込んで、使用されていないレンズを表示し、ダッシュボードから削除できます。
関連トピック:
Wave のキーボードショートカット
189
分析
Wave ダッシュボードの作成
ダッシュボードの作成
ダッシュボードを作成する場合、あらかじめパッケージに含まれているレイアウトを適用することも、空白の
キャンバスから独自のレイアウトを作成することもできます。元のダッシュボードデザイナまたは新しい Flex
ダッシュボードデザイナ (組織で有効になっている場合) を使用して、ダッシュボードを作成できます。この例
では、元のデザイナを使用します。
このトピックでは、Wave Analytics のダッシュボードの作成について説明します。レポートのダッシュボードの
作成については、「Salesforce Classic ダッシュボードの作成」の記事を参照してください。
メモ: 元のデザイナと新しい Flex ダッシュボードデザイナの相違点については、Spring '16 リリースノート
を参照してください。
1. ホームページから、[作成] > [ダッシュボード] をクリックします。
レイアウトテンプレートが表示されます。
2. 元のダッシュボードデザイナまたは新しいダッシュボードデザイナで、レイアウトテンプレートを選択す
るか、空白のダッシュボードを作成するオプションを選択します。この例では、元のデザイナを使用して
空白のダッシュボードを作成します。
3. [ダッシュボードデザイナの空白のダッシュボード] を選択し、[続行] をクリックします。
デザイナが開きます。
190
分析
Wave ダッシュボードの作成
4. [保存] ボタン (
) をクリックして、ダッシュボードをアプリケーションに保存します。
5. [保存] をクリックします。
ダッシュボードへの重要業績評価指標の追加
1 つの数値でビジネスの迅速かつ重要な測定を提供できる場合があります。たと
えば、未解決のサポートケースの合計数や今週新たにオープンしたサポートケー
スの数は、サービスマネージャにとって非常に便利な主要総計値です。重要指
標を表示する数値ウィジェットをダッシュボードに追加します。
1.
Opportunity データセットを開き、
のすべての商談の合計値を計算します。
をクリックして、パイプライン
a. 基準ピッカーで、左の列から [合計] を選択します。
b. 集計するデータセット項目を右列から選択します。この場合、[金額] を
選択します。
191
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
分析
Wave ダッシュボードの作成
メモ: グルーピングは追加しないでください。本質的に、1 つの数値は 1 つのグループのみで構成され
ます。後で、各種グルーピングの値を表示するグラフを追加します。
2. この画面で続けて別の種類の基準を追加し、このダッシュボードで伝えるストーリーにもっと多くのコン
テキストを加えましょう。たとえば、isWon の [計数] を選択して、成立した商談数を取得することもで
きます。
3.
をクリックして、このレンズをデザイナにクリップします。
ヒント: ダッシュボードが複数ある場合、レンズは、最後に開いたダッシュボードにクリップされま
す。
4. ダッシュボードデザイナで、数値ウィジェット (
) をクリックして空の数値ウィジェットを作成し、最
初にクリップしたレンズ (金額合計が含まれるレンズ) を開きます。
数値ウィジェットに表示される数値は、レンズで指定した最初 (左端) の基準です。
5. レンズから別の基準を選択したり、別の便利なプロパティを設定したりするには、数値ウィジェットを選
択して、[ウィジェットのプロパティ] セクションでプロパティを設定します。
a. ウィジェットにタイトルを付けます。項目名を引用したデフォルトのタイトルは、利用者にはわかりづ
らい場合があります。
b. 大きな数字の場合、[数値を短縮] を選択して表示される長さを短くします。これにより、2,148,352
のような数字が読みやすい 2M になります。
6. 同じ手順を使用して、2 番目にクリップしたレンズ (成立した商談数を提供するレンズ) に基づいて別の数値
ウィジェットを追加します。
これで、ダッシュボードに 2 つの数値ウィジェットが表示されるようになりました。
192
分析
Wave ダッシュボードの作成
ダッシュボードへの視覚化の追加
データの視覚化および操作を行うためのグラフを追加して、データに関するス
トーリーを伝えます。各グラフは、レンズの基礎となるクエリに基づいていま
す。
次の手順で、利用者が商談パイプラインを分析できる 2 つの対話型グラフを作
成します。最初の対話型グラフでは、取引先所有者ごとにパイプラインを分析
します。2 番目の対話型グラフでは、フェーズごとにパイプラインを分析しま
す。どちらのグラフも、商談数のカウントが含まれていてグルーピングのない
[商談] レンズに基づいています。
1. Sales Pipeline ダッシュボードが開いていることを確認します。
レンズをクリップするには、ダッシュボードを開いておく必要があります。
メモ: 開いているダッシュボードがない場合、Wave は新しいダッシュ
ボードを作成します。
2. ホームページから、[商談] レンズを開きます。
3. データを取引先所有者でグループ化します。
4.
をクリックして、レンズをダッシュボードにクリップします。
5. [取引先所有者] グルーピングを [フェーズ名] グルーピングに変更します。
193
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
分析
Wave ダッシュボードの作成
グルーピングを変更するには、グルーピングをクリックして新しいグルーピングを選択します。
6. レンズをデザイナにクリップします。
両方のレンズをダッシュボードにクリップしたので、それらのレンズに基づいてグラフを作成しましょう。
7. デザイナで Sales Pipeline ダッシュボードを表示します。
8. ダッシュボードデザイナでグラフウィジェットをクリックして、最初にクリップしたレンズ (取引先所有者
でグループ化された商談数が含まれるレンズ) を選択します。
グラフには、クリップされたレンズの基礎となるクエリの結果が表示されます。
9. クリップされたもう一方のレンズ (フェーズ名でグループ化されるレンズ) に基づいて別のグラフを作成し
ます。
新しいグラフウィジェットには、フェーズごとの商談数が表示されます。
194
分析
Wave ダッシュボードの作成
10.
をクリックして、プレゼンテーションモードでダッシュボードを表示します。
ダッシュボードに利用者のビューが表示されています。これで質問をする準備ができました。
195
分析
Wave ダッシュボードの作成
さまざまな観点からデータを表示するためのウィジェットへの facet の設定
同じデータセットから作成された各ウィジェットには、デフォルトで facet が設
定されます。facet とは、1 つのウィジェットを絞り込むと、関連するすべての
ウィジェットが同じ方法で絞り込まれることを示します。ウィジェットごとに
facet を有効または無効にできます。
ダッシュボードに追加した数値ウィジェットとグラフウィジェットを使用して、
facet がどのように動作するのかを見ていきます。
1. Sales Pipeline ダッシュボードで、取引先所有者でグループ化された商談数が表
示されるグラフの最初の棒をクリックします。
最初の棒が強調表示され、その他のウィジェットの結果が変わります。facet
により、数値ウィジェットともう一方のグラフに、選択した取引先所有者の
みの結果が表示されます。各ウィジェットには、異なる観点から見た同じ
データセットが表示されます。同じデータセットから作成された各ウィジェッ
トには、デフォルトで facet が設定されます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
2. 最初の棒を再度クリックし、取引先所有者に基づく絞り込みを削除します。
すべての取引先所有者の結果が表示されます。
3. フェーズ名でグループ化された商談数が表示されるグラフで、最初の棒をクリックします。
取引先所有者グラフが変更され、選択したフェーズで各営業担当者が担当する商談の金額が表示されます。
このフェーズで商談を担当しているのは Mark しかいないので、取引先所有者グラフには Mark のみが表示さ
れます。
196
分析
Wave ダッシュボードの作成
4. 特定のウィジェットの facet を無効にするには、レンズのプロパティの [このレンズをファセット] オプショ
ンをクリアします。
ヒント: バインドを使用して、さまざまなデータセットから作成されたウィジェットに facet を設定できま
す。詳細は、『Wave Analytics ダッシュボード JSON ガイド』を参照してください。
ダッシュボードへの画像の追加
ダッシュボードに画像を追加して利用者にコンテキストを提供し、ダッシュボー
ドを読みやすくします。たとえば、ダッシュボードが複数の商品の売り上げを
追跡するように設計されている場合は、商品をロゴで区別することを検討しま
す。
1. 使用する画像を [ドキュメント] にアップロードし、[外部参照可] オプション
を選択します。
このオプションを選択しないと、画像がダッシュボードに表示されません。
2. アドレスバーの URL からドキュメントのレコード ID をコピーします。
3. ダッシュボードで、ボックスウィジェットをクリックして、レコード ID を
ウィジェットのプロパティの [画像ドキュメント ID] 項目に貼り付けます。
メモ: また、ボックスウィジェットを使用して、ダッシュボードのセクショ
ンを網掛けにしたり、ダッシュボードに背景色を追加したりすることもで
きます。たとえば、色付きの領域を使用して、主要な総計値と検索条件を
強調表示できます。
197
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
分析
Wave ダッシュボードの作成
これを行うには、画像を含めずに、ウィジェットのプロパティの [背景色] 項目で背景色を設定します。
関連トピック:
https://help.salesforce.com/apex/HTViewHelpDoc?id=docs_upload.htm
レンズおよび他のダッシュボードへのリンク
リンクを使用して、ダッシュボードを関連するレンズおよびダッシュボードに
関連付けます。このウィジェットは、すべてを 1 つのダッシュボードにまとめ
るのではなく、複数のアセットで分析を分割する場合に便利です。また、デー
タの分析経路を作成する場合にも役立ちます。
エディション
1. ダッシュボードで、リンクアイコンをクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
2. ウィジェットのプロパティで、下記のようなリンクのプロパティを指定しま
す。
使用可能なエディション:
Developer Edition
対象種別
リンクウィジェットが保存済みレンズ、保存済みダッシュボード、新規
レンズのいずれにリンクされるかを指定します。
対象
リンク先のレンズまたはダッシュボードのアセットを指定します。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
メモ: まだ Spring '16 で保存されていないダッシュボードでリンクウィ
ジェットを作成しようとしたときに、選択リストにアセットが表示
されていない場合、アセットを開いてから選択リストでアセットを
探します。
ダッシュボードの状態を含める
有効にすると、ダッシュボード閲覧者によって適用された選択および検索条件がリンク先のレンズまた
はダッシュボードに転送されます。
メモ: 状態の転送時に、Wave Analytics はソースダッシュボードのレンズと互換性のあるレンズがリ
ンク先に存在することを確認します。
レンズごとに、次の条件によってダッシュボード状態の転送が回避されます。
• 対象レンズがソースレンズとは異なるデータセットを使用している。
198
分析
Wave ダッシュボードの作成
• 別のダッシュボードにリンクしている場合、対象レンズがソースレンズとは異なるグルーピン
グを使用している。リンク先がレンズの場合、グルーピングによってダッシュボード状態の転
送が回避されることはありません。
テキスト
リンクのクリック可能な部分を構成するメッセージ。
ダッシュボードの改良
視覚的なグルーピング、色、表示ラベル、リンクを使用してダッシュボードを
クリーンアップし、利用者の注意を引き付けます。
エディション
ダッシュボードのデザインを強化するには、次のヒントを参考にします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
• 元のデザイナのボックスウィジェットまたは Flex ダッシュボードデザイナの
コンテナウィジェットを使用して、背景色やバナーを追加したり、ダッシュ
ボードに会社のロゴを追加したりします。境界線を使用して、ダッシュボー
ドの関連ウィジェットをグループ化することもできます。
• テキストウィジェットを使用して、グラフ、セクション、検索条件の表示ラ
ベルの追加など、ダッシュボードに明確な注釈を付けます。
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ウィジェットのレンズに関する詳細の表示
ウィジェットに正しいデータが表示されていることを確認するには、ウィジェッ
トのレンズに関する詳細を表示します。
エディション
1. 編集モードではなくプレゼンテーションモードでダッシュボードを表示して
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
いるときに、ウィジェットにマウスポインタを置き、[
す。
] をクリックしま
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
レンズの詳細が表示されます。
199
分析
Wave ダッシュボードの作成
2. データセット、適用される次元、基準、検索条件、ウィジェットのレンズに関するその他の詳細を確認し
ます。
ダッシュボードのクリップされたレンズの絞り込みまたは削除
ダッシュボードのクリップされたレンズを選定して、乱雑さを軽減します。ク
リップされたレンズのリストを絞り込んで、使用されていないレンズを表示し、
ダッシュボードから削除できます。
1. クリップされたレンズメニューから、[すべてのレンズ]、[有効なレンズ]、ま
たは [未使用のレンズ] で絞り込みます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
2. レンズが使用されていない場合は、必要に応じて[
きます。
]をクリックし、ダッシュボードからレンズを削除で
レンズがWave Analyticsに保存されている場合、ダッシュボードから削除された後でもレンズは使用可能で、
[レンズ] から開くことができます。
ダッシュボードから Flex デザイナ (ベータ) への変換
Flex ダッシュボードデザイナには、視覚的に美しいダッシュボードをすばやく作成するためのグリッドへのス
ナップ機能や、デザイナキャンバスにウィジェットを配置するための改善されたドラッグアンドドロップ機能
があります。ブラウザのサイズを変更すると、相互の相対サイズを維持したまま列幅が自動的に調整されま
す。ワークスペースを増やすには、ダッシュボードの編集時にレンズやプロパティパネルを非表示にします。
Flex デザイナには、デザイナ内でレンズを作成するための統合ツールも用意されています。
Wave Analytics 設定で [Flex ダッシュボードデザイナを有効化 (ベータ)] を選択すると、ダッシュボードの作成ま
たは編集時に新しいデザイナを使用することを選択できます。また、ダッシュボードの編集時に[Flex ダッシュ
ボードデザイナ (ベータ)] ボタンをクリックしていつでも切り替えることができます。
Flex デザイナで既存のダッシュボードを初めて開いたときに、Wave によって Flex デザイナ用にダッシュボード
のコピーが作成されます。変換されたダッシュボードは、元のデザイナで開けなくなります。ただし、2 つの
コピーがあれば、どちらのデザイナでも作業できます。
200
分析
Wave ダッシュボードの作成
Flex デザイナでコピーを開くと、グリッドが新しくなるため、デザイナキャンバス内のウィジェットがずれる
ことがあります。必要に応じて、位置を合わせ直してください。グリッドへのスナップ機能を使用するとすば
やく簡単にできます。変換時に発生する可能性のある既知の問題は他にも 2 つあります。
• ボックスウィジェットが削除される。回避策: コンテナウィジェットを追加します。
• YouTube ウィジェットが削除される。回避策: リンクウィジェットを使用して YouTube 動画にリンクします。
元のデザイナと Flex デザイナ (ベータ) の主要な相違点
Flex ダッシュボードデザイナには元のデザイナにはなかった次の機能があります。
• Flex デザイナでダッシュボードをレンズに追加するには、ダッシュボードの[新規レンズを作成]ボタンをク
リックします。詳細は、「Flex デザイナでのレンズの作成」を参照してください。
• Flex デザイナでは、グリッドへのスナップ機能を使用してすばやく位置合わせをし、ウィジェットのサイズ
を変更できます。
• Flex デザイナでは、ダッシュボードの設計時に、レンズとプロパティを非表示にしてワークスペースを広げ
ることができます。
• ウィジェットを Flex デザイナに追加するには、ウィジェットをキャンバスにドラッグし、レンズを上部で
ドロップします。レンズをキャンバスに直接ドラッグすることもできます。ウィジェットでは、レンズに
指定されたグラフの種類が使用されます。
• コンテナウィジェットは、Flex デザイナではボックスウィジェットに代わりました。コンテナウィジェット
ではボックスウィジェットの動作が拡張され、ウィジェットをコンテナ内にグループ化し、それらすべて
を一度で移動できるようになりました。既存のダッシュボードを Flex デザイナで開くと、ボックスウィ
ジェットはダッシュボードから削除されます。必要に応じて、コンテナウィジェットを追加できます。
Flex デザイナ (ベータ) へ変換する前の考慮事項
Flex ダッシュボードデザイナはベータ版です。ダッシュボードを Flex デザイナ (ベータ) に変換する前に、次の
制限事項に留意してください。
• Flex デザイナではグリッドが使用されているため、ダッシュボードの横方向に追加できるウィジェット数が
限られます。ダッシュボードの長さには制限はありません。
• Flex デザイナの YouTube ウィジェットおよびボックスウィジェットは廃止される予定です。既存のダッシュ
ボードを Flex デザイナで開くと、これらのウィジェットはダッシュボードから削除されます。必要に応じ
て、リンクウィジェットを使用して YouTube 動画にリンクできます。ボックスウィジェットに代わってコ
ンテナウィジェットを使用できます。
• Flex デザイナでは、コンテナウィジェット内のウィジェットを除いて、ウィジェットを重ねることはできま
せん。既存のダッシュボードを Flex デザイナで開くと、ウィジェットがわずかにずれることがありますが、
これはグリッドへのスナップ機能を使用して簡単に修正できます。
• Flex デザイナのベータリリースでは、カレンダーヒートマップ、ヒートマップ、平行座標、横方向のドット
マトリックス、縦方向のドットマトリックス、ピボットテーブルのグラフの種類のウィジェットはサポー
トされていません。サポートされていないグラフを使用したレンズをキャンバスにドラッグすることはで
きますが、比較テーブルに変換されるピボットテーブルを除き、グラフは横棒グラフに変換されます。
201
分析
Wave ダッシュボードの作成
• Flex ダッシュボードデザイナ (ベータ) は、モバイルレイアウトをサポートしていません。Wave Analytics for iOS
は、Flex ダッシュボードデザイナで作成または保存されたダッシュボードをベータとしてサポートしていま
す。
Flex デザイナでのレンズの作成
Flex ダッシュボードデザイナ (ベータ) では、デザイナ内のツールを使用してレンズをダッシュボードに追加で
きます。比較テーブルの計算列を視覚化に変換したり、SAQL エディタでクエリをカスタマイズしたりします。
どちらの方法でも、表示する基準と表示順序を指定して簡単にグラフを設定できます。
Flex デザイナでレンズを作成する手順は、次のとおりです。
1.
[レンズを表示] (
) をクリックし、レンズパネルを開きます。
2. [新規レンズを作成] をクリックします。
3. データセットを選択します。データセットは、最近使用した順に表示されます。データセットを見つける
のが難しい場合は、検索ボックスに入力します。
4. 視覚化を探索して作成します。
ここからは、3 つの選択肢があります。
a. レンズが比較テーブルでない場合、[保存] をクリックするだけで、レンズがデザイナの使用可能なレン
ズに追加されます。
b.
数式項目を使用するには、グラフギャラリーから [比較テーブル] (
す。
) を選択して計算列を作成しま
保存すると、基準を含む列の視覚化での表示方法を確認または変更するように要求されます。
202
分析
Wave ダッシュボードの作成
基準をスライドして順序を変更します。基準をクリックして、基準を表示または非表示にすることもで
きます。順序は、視覚化でどのように基準が使用されるのかに影響します。たとえば、散布図の場合、
最初の基準が X 軸、2 番目の基準が Y 軸、3 番目の基準がバブルのサイズとして使用されます。
そこから [保存] をクリックすると、レンズがデザイナの使用可能なレンズに追加されます。
c.
クエリを絞り込むには、[オプション] メニュー (
をクリックします。
203
) で [SAQL を表示] を選択し、[編集] アイコン (
)
分析
Wave ダッシュボードの作成
SAQL エディタには、コンテキスト依存オートコンプリートの提案が表示されます。SAQL エディタで変
更を加えると、[クエリを実行] を選択してエディタでクエリが有効であることが検証されるまで [次へ]
ボタンが無効になります。
204
分析
Wave ダッシュボードの作成
[次へ] をクリックすると、ドラッグアンドドロップダイアログボックスが表示されるので、視覚化での
グループと基準の表示方法を確認または変更します。そこから[保存]をクリックすると、レンズがデザ
イナの使用可能なレンズに追加されます。
ダッシュボードに関する背景情報
ここでは、ダッシュボードの計画、概要図の作成、および構築手順を補足する、Wave Analytics ダッシュボード
に関する概要情報を説明します。
このセクションの内容:
ダッシュボードとは?
ダッシュボードは、データセットに関して具体的な焦点を絞ったストーリーを伝え、利用者がそこからア
クションを実行できるようにする手段です。ダッシュボードは、レンズのデータに基づいて選ばれたグラ
フ、総計値、および表で構成されます。
作成するダッシュボードの種類
ダッシュボードによって、業務、戦略、分析といったさまざまな種類の知識探求をサポートできます。ダッ
シュボードに複合的な目的がある場合もありますが、その目的を 1 つに絞ることをお勧めします。
Wave のキーボードショートカット
キーボードから、いくつかの基本的なアクションを実行できます。ダッシュボードデザイナのショートカッ
トは、使用しているダッシュボードデザイナ (元のダッシュボードデザイナまたは Flex ダッシュボードデザ
イナ) によって異なります。
ダッシュボードとは?
ダッシュボードは、データセットに関して具体的な焦点を絞ったストーリーを伝え、利用者がそこからアク
ションを実行できるようにする手段です。ダッシュボードは、レンズのデータに基づいて選ばれたグラフ、総
計値、および表で構成されます。
Wave Analytics データをダッシュボード経由で共有すると、データセット全体を解放せずに利用者自身が探索を
実行できるようになります。
ダッシュボードの用途の 1 つは、利用者の焦点を絞り込むことです。データセットには、大量のデータが含ま
れる可能性があります。そのデータの中には、利用者の特定の質問に関連性があるものもあれば、関連性のな
い不要なデータもあります。ある質問のセットにとっては重要なデータでも、別の質問のセットに関しては不
要な場合があります。
ダッシュボードと呼ばれていますが、実際、このインターフェースには、従来の自動車のダッシュボードより
もはるかに多くの機能が搭載されています。このダッシュボードは、何が変更されたかを伝えるだけではな
く、基本データまで深く掘り下げるようにユーザを導きます。自動車のスピードメーターが単に走行速度を伝
えるだけでなく、移動中のさまざまな地点で速度がどう変化したか、これから先の交通状況がどのように変化
するか、それらの変化が到着時刻にどう影響するかを教えてくれるようなものです。
関連トピック:
Wave ダッシュボードの作成
205
分析
Wave ダッシュボードの作成
作成するダッシュボードの種類
ダッシュボードによって、業務、戦略、分析といったさまざまな種類の知識探求をサポートできます。ダッ
シュボードに複合的な目的がある場合もありますが、その目的を 1 つに絞ることをお勧めします。
ヒント: その目的が何であれ、最適なダッシュボードは自己完結型で全体像が示されるため、利用者が他
のリソースをスクロールしたりクリックしたりする必要がありません。
業務ダッシュボード
業務ダッシュボードは、急速に変化するデータを追跡して日々の業務を改善できるようにします。業務ダッ
シュボードは、24 時間 365 日利用されます。利用者は、リアルタイムまたはニアリアルタイムのデータを期待
します。
たとえば、サーバのアップタイムと利用状況を監視したり、コールセンターが 1 週間に受けるサポートケース
の数を追跡したりするには、業務ダッシュボードが最も適したソリューションです。
戦略ダッシュボード
戦略ダッシュボードは、事業開発の概要を示します。役員は戦略ダッシュボードを使用して重要業績評価指標
を追跡し、全体的な方向性に関する意思決定の裏付けにします。利用者が戦略ダッシュボードに期待するの
は、問題を挙げてすぐに解決できるようにすることではなく、懸案事項と商機を明らかにすることです。
たとえば、営業担当役員の戦略ダッシュボードに、地域別の総売上高、四半期の総収益、部門別の人員数を表
示することが考えられます。
分析ダッシュボード
分析ダッシュボードでは、業務または戦略データを深く掘り下げてトレンドを見つけ、予測を行えるようにし
ます。利用者は大量のデータを調べ、what-if シナリオを実行し、考えもしなかった新しい質問を発見します。
利用者が分析ダッシュボードを使用する頻度は通常、月または四半期に一度で、年に一回という場合もありま
す。業務ダッシュボードや戦略ダッシュボードとは異なり、日々の最新情報へのアクセスはそれほど重要では
ありません。
関連トピック:
ダッシュボードの計画
Wave のキーボードショートカット
キーボードから、いくつかの基本的なアクションを実行できます。ダッシュボードデザイナのショートカット
は、使用しているダッシュボードデザイナ (元のダッシュボードデザイナまたは Flex ダッシュボードデザイナ)
によって異なります。
レンズのキーボードショートカット
説明
l
デザイナにクリップ
s
保存
206
分析
Wave ダッシュボードの作成
レンズのキーボードショートカット
説明
n
新規タブにコピー
d
削除
CRTL+E (Windows); CMD+E (Mac)
エキスパートエディタモード (JSON エディタ) を開く
元のダッシュボードデザイナのキーボードショート
カット
説明
矢印キー
選択した項目を移動します。
x
キャンバスから選択した項目を削除します。
[
選択した項目を他の項目の下に配置します。
]
選択した項目を他の項目の上に配置します。
Flex ダッシュボードデザイナのキーボードショート
カット
説明
矢印キー
選択した項目を移動します。
c
ダッシュボードを共有します。
d
ダッシュボードを削除します。
e
ダッシュボードのプレビューと編集を切り替えます。
q
クリップされたレンズを表示したり、ダッシュボード
のレンズを作成したりします。
r
ダッシュボードを最後に保存した状態にリセットしま
す。
s
ダッシュボードを保存します。
x
変更をやり直します。
z
最後の変更を元に戻します。
JSON エディタのキーボードショートカット
説明
CRTL+E (Windows); CMD+E (Mac)
ランタイムに切り替える
CRTL+3 (Windows); CMD+3 (Mac)
ランタイムから JSON を再度読み込む
207
分析
ビジネス全体での Wave Analytics の活用
JSON エディタのキーボードショートカット
説明
CRTL+F (Windows); CMD+F (Mac)
検索 (正規表現の検索、大文字と小文字を区別する検
索、単語単位の検索を使用可能)
関連トピック:
ダッシュボードの構築
ビジネス全体での Wave Analytics の活用
優れた Wave Analytics の視覚化を作成したら、カスタムページ、Visualforce ページ、コミュニティサイトなどに統
合して Salesforce 環境全体で共有することで、より大きな効果が得られます。さらに、レンズとダッシュボード
のカスタムメニューにより、よく使用する Salesforce アクションを Wave から直接実行できます。
このセクションの内容:
Salesforce ページへのダッシュボードの埋め込み
Wave Analytics ダッシュボードを詳細なページレイアウトに追加できます。たとえば、取引先の詳細ページ
で、取引先に関連付けられたサービスの問題に関するダッシュボードをユーザに表示できます。ユーザは、
Wave Analytics ウィンドウで表示しているかのように、ダッシュボードでドリルイン、検索条件の適用、探
索ができます。
Wave Analytics ダッシュボードの Visualforce ページへの追加
Wave ダッシュボードをVisualforceページに埋め込むことで、データの対話型のプレゼンテーションが可能に
なります。ユーザは Visualforce ページのフレーム内または Wave Analytics の新しいウィンドウ内でダッシュ
ボードのドリルダウンや探索を行うことができます。
Wave ダッシュボードの Lightning ページへの埋め込み (パイロット)
Wave Analytics ダッシュボードコンポーネントを Lightning ホームまたはレコードページに追加すると、データ
の対話型の視覚化が可能になります。ユーザは Lightning ページまたは Wave Analytics のウィンドウのフレー
ム内でダッシュボードのドリルダウンや探索を行うことができます。
コミュニティとの Wave の共有
コミュニティ用の Wave Analytics を使用すると、外部ユーザが各自のコミュニティの Visualforce ページに埋め
込まれた Wave ダッシュボードで共有されたアプリケーションを参照できます。
カスタムアクションメニューを使用したアクションとリンクの有効化
Wave Analytics のレンズおよびダッシュボードのカスタムメニューを使用して、ユーザは Salesforce のアクショ
ンを実行したり、Salesforce またはその他の Web サイトのレコードを開いたりできます。
Chatter 投稿および共有リンクによる視覚化の組み込み
視覚化を同僚と共有するには、Chatterに投稿したり、一意の URL を取得したりします。Chatter 投稿では、画
像と、Wave Analyticsのアセット (レンズ、ダッシュボード、アプリケーション) へのリンクが提供されます。
同僚は、アセットへのリンクとアクセス権があれば、表示される情報をドリルダウンして探索できます。
208
分析
ビジネス全体での Wave Analytics の活用
Salesforce ページへのダッシュボードの埋め込み
Wave Analytics ダッシュボードを詳細なページレイアウトに追加できます。たとえば、取引先の詳細ページで、
取引先に関連付けられたサービスの問題に関するダッシュボードをユーザに表示できます。ユーザは、Wave
Analytics ウィンドウで表示しているかのように、ダッシュボードでドリルイン、検索条件の適用、探索ができ
ます。
1. 高度なページレイアウトエディタのパレットの左列で、[Wave Analytics アセット] を選択します。
2. 選択可能なダッシュボードのリストから項目をページレイアウトの詳細セクションにドラッグします。
3. レイアウトでダッシュボードの位置を決めたら、要素をダブルクリックするか、要素の横にあるレンチア
イコン (
) をクリックして、高さと幅などのプロパティを変更できます。
項目の対応付けを使用して、ダッシュボードのデータ項目をオブジェクトの項目に対応付け、表示されて
いるレコードに関連するデータのみがダッシュボードに表示されるようにします。複数のデータセットの
項目を指定できます。各データセットは、データセットの編集ページに表示されているシステム名で識別
します。データ項目は行で識別し、値については Salesforce オブジェクトの項目名または特定の値のいずれ
かを指定します。JSON の項目対応付けは、次の形式に従います。
{
"dataset1_system_name": {
"row_name": ["$field_name"],
"row_name”: ["$field_name"]
},
"dataset2_system_name": {
"row_name": ["$field_name"],
209
分析
ビジネス全体での Wave Analytics の活用
"row_name”: ["$field_name"]
}
}
たとえば、ダッシュボードに「Service」という名前のデータセットのデータが表示され、取引先と業種の
ディメンションがある場合、項目対応付けは次のように定義されます。
{
"service": {
"account": ["$Name"],
"industry”: ["$Industry"]
}
}
Wave Analytics アセットには、その他に次のプロパティがあります。
• [タイトルを表示] チェックボックスでは、ダッシュボードタイトルの表示を制御できます。
• [エラー時に非表示] チェックボックスでは、エラーがある場合 (ダッシュボードが見つからないなど)
に、Wave Analytics アセットを表示するかどうかを制御できます。
• ダッシュボードに、最終更新日時が追加されます。
メモ: ディメンションで絞り込むには、ダッシュボード内にディメンション用のリストウィジェット
を必ず作成します。filter 属性 JSON に含めることができるのは、ダッシュボード上にリストセレク
タのあるディメンションのみです。
次の制限に注意してください。
• 追加できるダッシュボードはページレイアウトごとに 1 つです。
• Wave Analyticsダッシュボードは、従来のページレイアウトエディタではサポートされません。従来のペー
ジレイアウトエディタを使用して高度なページレイアウトエディタで作成したページレイアウトを開く
と、従来のページレイアウトエディタでのレイアウト保存後すぐに、すべての Wave Analytics ダッシュ
ボードが削除されます。
高度なページレイアウトエディタの使用方法についての詳細は、「高度なページレイアウトエディタを使
用したページレイアウトのカスタマイズ」を参照してください。
210
分析
ビジネス全体での Wave Analytics の活用
Wave Analytics ダッシュボードの Visualforce ページへの追加
Wave ダッシュボードを Visualforce ページに埋め込むことで、データの対話型のプ
レゼンテーションが可能になります。ユーザは Visualforce ページのフレーム内ま
たは Wave Analytics の新しいウィンドウ内でダッシュボードのドリルダウンや探
索を行うことができます。
追加できるダッシュボードはVisualforceページごとに 1 つです。ただし、ダッシュ
ボードには他のダッシュボードや Wave Analytics アセットへのリンクを含めるこ
とができます。実行時に適用する検索条件の設定、ダッシュボードのタイトル
表示の制御、エラーが発生した場合にダッシュボードをページに表示するかど
うかの指定を行うこともできます。
ダッシュボードを Visualforce ページに追加するには、<wave:dashboard> コン
ポーネントを設定します。filter 属性では、JSON を使用して実行時にデータ
セット項目を絞り込むことができます。openLinksInNewWindow 属性では、
ダッシュボードから他のアセットへのリンクをどこで開くかを指定できます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
次に、2 つの例を示します。ダッシュボードは、dashboardId (0FK で始まる 18 文字のコード) で識別されま
す。dashboardId は、ダッシュボード表示時の URL の末尾にあります。
<apex:page sidebar="true" standardController="account">
<wave:dashboard dashboardId="0FKB000000006Y7OAI"
showTitle="true"
height="475px"
openLinksInNewWindow="true"
filter="{'opportunities': {'Id': ['{!Account.Id}']}}" />
</apex:page>
<apex:page sidebar="true" standardController="account">
<wave:dashboard dashboardId="0FKB000000006Y7OAI"
showTitle="true"
height="1500px"
openLinksInNewWindow="false"
filter="{'service': {'account': ['{!Account.Name}'],'industry':
['{!Account.Name}']}}" />
</apex:page>
メモ: ディメンションで絞り込むには、ダッシュボード内にディメンション用のリストウィジェットを必
ず作成します。filter 属性 JSON に含めることができるのは、ダッシュボード上にリストセレクタのあ
るディメンションのみです。
Wave Analytics の埋め込みについての詳細は、『Visualforce 開発者ガイド』の「標準のコンポーネントの参照」で
wave:dashboard コンポーネントを参照してください。
211
分析
ビジネス全体での Wave Analytics の活用
Wave ダッシュボードの Lightning ページへの埋め込み (パイロット)
Wave Analytics ダッシュボードコンポーネントを Lightning ホームまたはレコードページに追加すると、データの
対話型の視覚化が可能になります。ユーザは Lightning ページまたは Wave Analytics のウィンドウのフレーム内で
ダッシュボードのドリルダウンや探索を行うことができます。
メモ: Lightning アプリケーションビルダー用の Wave Analytics はパイロット機能です。この機能を有効にす
る場合は、Salesforce アカウントエグゼクティブにお問い合わせください。
ダッシュボードを Lightning ページに追加するには、[Wave ダッシュボード] コンポーネントを選択してから表
示するダッシュボードを選択します。ダッシュボードのタイトルの表示を制御したり、エラーが発生した場合
にダッシュボードをページに表示するかどうかを指定したりできます。[リンクを新規ウィンドウで開く]属性
では、ダッシュボードから他のアセットへのリンクをどこで開くかを指定できます。
[検索条件]属性では、JSON を使用して実行時にデータセット項目を絞り込むことができます。次に例を示しま
す。
{datasetDeveloperName1:{field1:[value]},datasetDeveloperName1:{field1:[value1,value2],field2:["value3,
with comma"]}}
メモ: ディメンションで絞り込むには、ダッシュボード内にディメンション用のリストウィジェットを必
ず作成します。filter 属性 JSON に含めることができるのは、ダッシュボード上にリストセレクタのあ
るディメンションのみです。
212
分析
ビジネス全体での Wave Analytics の活用
コミュニティとの Wave の共有
コミュニティ用の Wave Analytics を使用すると、外部ユーザが各自のコミュニティ
の Visualforce ページに埋め込まれた Wave ダッシュボードで共有されたアプリケー
ションを参照できます。
メモ: カスタマーコミュニティプラスまたはパートナーコミュニティライ
センスを所有するユーザのみがこの機能を使用できます。この機能はコミュ
ニティでサポートされますが、ポータルではサポートされません。
パートナーおよびカスタマーユーザには、Analytics Cloud - Wave コミュニティユー
ザ権限セットライセンス、および「コミュニティページでの Wave Analytics の表
示」権限を含む権限セットが必要です。セットアップについての詳細は、「コ
ミュニティの Wave Analytics の有効化」を参照してください。
エディション
使用可能なインター
フェース: Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ダッシュボードまたはそのアプリケーションから [共有] を選択して、ダッシュ
ボードを表示するためのアクセス権をコミュニティユーザに付与します。各自
のコミュニティでダッシュボードのドリルインや探索を行うことができますが、Wave のそれ以外の領域はす
べてアクセスできないままになっています。セキュリティ述語により、データの表示を詳細に制御できます。
コミュニティユーザはコミュニティの Visualforce ページに埋め込まれたダッシュボードを表示でき、埋め込ま
れたダッシュボードでレンズ、ファセット、リンクを探索できます。コミュニティユーザが Wave Analytics ホー
ムページにアクセスすることや、Wave アセットを作成、更新、共有、削除することはできません。また、デー
タをアップロードすることもできません。次の表には、内部の Wave ユーザと外部のコミュニティユーザの違
いがまとめられています。
Wave ユーザ
ダッシュボードおよびレンズ (Visualforce ページ
に埋め込み) のアクセス、探索、およびファセッ
ト
ダッシュボードおよびレンズの作成、更新、ま
たは削除
ダッシュボードおよびレンズの共有
Wave ホームページへのアクセス
Wave テンプレートアプリケーション (Sales Wave
など) へのアクセス
大量のデータセットの分析
セキュリティ述語によるメリット
カスタムアクションメニューの使用
モバイルデバイスから Wave へのアクセス
213
コミュニティユーザ
分析
ビジネス全体での Wave Analytics の活用
カスタムアクションメニューを使用したアクションとリンクの有効化
Wave Analytics のレンズおよびダッシュボードのカスタムメニューを使用して、
ユーザは Salesforce のアクションを実行したり、Salesforce またはその他の Web サ
イトのレコードを開いたりできます。
Wave レンズおよびダッシュボードのカスタムアクションメニューを使用すると、
チームが Salesforce オブジェクトに対してクイックアクションを使用したり、
Salesforce や Web のその他の場所にあるレコードを開いたりできます。開発者と
システム管理者は、データセットの拡張メタデータ (XMD)ファイルを編集して、
次の Wave グラフおよびテーブルインターフェース要素の一部であるメニューを
作成します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
データセットの拡張メタ
データ (XMD) ファイルを
編集する
• 「Wave Analytics デー
タフローの編集」
214
分析
ビジネス全体での Wave Analytics の活用
• グラフの値の表示ラベル (上記画像の「Opportunity for Sanders」など)。
• テーブルセル内の凡例値の表示ラベル。
• テーブルセル内の値。
215
分析
ビジネス全体での Wave Analytics の活用
表示ラベルにマウスポインタを置くと、アクションメニューを使用できるかどうかが表示されます。値、セ
ル、または凡例をクリックするとメニューが表示され、ユーザは使用可能なアクションを選択したり、レコー
ドを開いたりできます。
アクションメニューのアクション
アクションは、以前に Salesforce オブジェクトに追加したオブジェクト固有アクションやグローバルアクション
から使用されます。Salesforce アクションにより、ユーザは他のレコードと自動的に関連付けられるレコードの
作成、特定のレコードの変更と更新、定義した方法によるレコードの操作を行うことができます。たとえば、
ユーザが新規ケース、行動、取引先、グループなどを作成できるようにするアクションを追加できます。現在
のリリースでサポートされる Salesforce オブジェクトとアクションについての詳細は、下記の「アクションメ
ニューでのオブジェクトとアクションのサポート」セクションを参照してください。
クイックアクションメニューの [レコードを開く] リンク
リンクでは、特定のデータ (Salesforce 取引先 ID など) をレンズまたはダッシュボードからレコードに渡すことが
できます。たとえば、ダッシュボードの取引先名からのリンクを設定して関連取引先 ID を Salesforce に渡し、
ユーザが [レコードを開く] リンクをクリックしたら、該当する取引先レコードを新しいタブで開くことができ
ます。カスタムリンクでは、Workday® の従業員や Concur® の経費レポートのレコードをルックアップすることも
できます。Web サイトは、HTTP または HTTPS プロトコルを使用していればリンクできます。
アクションメニューでのオブジェクトとアクションのサポート
現在のアクションメニュー実装では、Salesforce オブジェクトおよびアクションのサポートが制限されていま
す。
現在、カスタムオブジェクト、sObject、および次の Salesforce 標準オブジェクトについて Wave クイックアクショ
ンメニューを作成できます。
• 取引先
• ケース
• リード
• 商談
取引先責任者、ユーザ、またはユーザプロファイルのページレイアウトのアクションはサポートされていませ
ん。
現在のアクションメニューの実装では、Chatter アクション ([投稿]、[ファイル]、[感謝]、[リンク]、[アンケー
ト]、[質問])、オブジェクト固有のアクション、およびグローバルアクションがサポートされます。Salesforce1
アクションはサポートされません。
その他のオブジェクトとアクションは、今後のリリースでサポートされます。
アクションメニューの開発
開発チームは、データセットの拡張メタデータ (XMD) ファイルを編集することでアクションメニューを作成で
きます。詳細については、『拡張メタデータ (XMD) リファレンス』の「Dimensions Section」(Dimensions セクショ
ン) を参照してください。
216
分析
Wave Analytics アプリケーションの操作
複数の Salesforce 組織インスタンスからのレコードを含むデータセットのアクションメニューに [レコードを開
く] リンクを作成するには、organizations セクションを XMD ファイルに追加する必要があります。organizations セ
クションにより、組織 ID を、データセットで参照されている各組織インスタンスの URL に対応付けることがで
きます。『拡張メタデータ (XMD) リファレンス』の「Organizations セクション」を参照してください。
Chatter 投稿および共有リンクによる視覚化の組み込み
視覚化を同僚と共有するには、Chatterに投稿したり、一意の URL を取得したりし
ます。Chatter 投稿では、画像と、Wave Analyticsのアセット (レンズ、ダッシュボー
ド、アプリケーション) へのリンクが提供されます。同僚は、アセットへのリン
クとアクセス権があれば、表示される情報をドリルダウンして探索できます。
1. [共有] をクリックします。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
2. 目的の共有方法のタブをクリックします。[フィードに投稿] (画像と、レン
ズ、ダッシュボード、またはアプリケーションへのリンクをChatterに投稿す
る) または [URL を取得] (アセットへの一意の URL を取得する) のいずれかにな
ります。
a. Chatter に投稿する場合、[ユーザ] または [グループ] フィードを選択し、名
前を入力して、コメントを入力します。また、投稿から画像を削除する
には、画像にマウスポインタを置いて [x] をクリックします。投稿された
画像は公開されていることに留意してください。
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
視覚化を表示する
• 「Wave Analyticsの使
用」
b. 一意の URL を取得する場合は、リンクをコピーし、共有する場所に貼り付
けます。
3. 該当する場合は、[アクセス権を付与] をクリックして共有アクセス権のレベルを設定します。
4. [完了] をクリックします。
メモ: 視覚化を共有するには、視覚化が含まれるアプリケーションへのアクセス権を付与する必要が
あります。デフォルトの共有アプリケーション内のレンズ、データセット、ダッシュボードには、シ
ステム管理者がアクセスを制限していない限り、すべての Wave Analytics ユーザがアクセスできます。
その他すべてのアプリケーションは、アプリケーションへのマネージャアクセス権を持つユーザが特
定のユーザ、グループ、またはロールと共有しない限り非公開です。
Wave Analytics アプリケーションの操作
Wave Analytics アプリケーションは、データセット、レンズ、ダッシュボードが含まれるフォルダです。
独自のアプリケーションを作成して、データプロジェクトを整理し、Wave Analytics アセットの共有を制御でき
ます。
217
分析
Wave Analytics アプリケーションの操作
また、既製の Sales Wave Analytics アプリケーション (ページ 226)を利用することもできます。このアプリケーショ
ンには、事前作成済みのデータセット、レンズ、およびダッシュボードが含まれており、用意された方法で簡
単に Sales Cloud データを探索し、迅速に Wave の使用を開始できます。
このセクションの内容:
アプリケーションレベルの共有
Wave Analytics アプリケーションでは、フォルダのように、ユーザが独自のデータプロジェクト (非公開と共
有の両方) を整理し、データセット、レンズ、ダッシュボードの共有を制御できます。
アプリケーションの作成
アプリケーションを作成し、レンズ、ダッシュボード、データセットの組み合わせを整理して、含めるこ
とができます。
アプリケーションの共有
他のユーザがレンズ、ダッシュボード、またはデータセットを表示できるようにする方法の 1 つは、それ
らが含まれるアプリケーションを共有することです。
アプリケーションの削除
アプリケーションへのマネージャアクセス権があれば、そのアプリケーションを削除できます。アプリケー
ションを完全に削除すると、そのレンズ、ダッシュボード、およびデータセットがすべて Wave Analytics か
ら削除されます。
アプリケーションレベルの共有
Wave Analytics アプリケーションでは、フォルダのように、ユーザが独自のデータプロジェクト (非公開と共有
の両方) を整理し、データセット、レンズ、ダッシュボードの共有を制御できます。
すべての Wave Analytics ユーザには最初に、標準搭載されたデフォルトの共有アプリケーションへの閲覧者アク
セス権が付与されます。システム管理者はこのデフォルト設定を変更してアクセス権を制限または拡張できま
す。各ユーザには、処理中の個人のプロジェクトを対象とする、標準のデフォルトアプリケーションである
[私の非公開アプリケーション] へのアクセス権も付与されます。各ユーザの [私の非公開アプリケーション] の
コンテンツはシステム管理者には表示されず、このアプリケーションは共有できません。ユーザは、非公開ア
プリケーションから項目を共有する準備ができたら、その項目を共有アプリケーションに保存できます。
個々のユーザが作成する他のすべてのアプリケーションはデフォルトで非公開です。アプリケーション所有者
とシステム管理者にはマネージャアクセス権があり、アクセス権を他のユーザ、グループ、またはロールに拡
張できます。
閲覧者、エディタ、マネージャアクセス権で実行できる操作の概要を次に示します。
アクション
閲覧者
エディタ
マネージャ
アプリケーションでダッシュボード、レンズ、およびデータ
セットを表示する
X
X
X
アプリケーションへのアクセス権を持つユーザを表示する
X
X
X
218
分析
Wave Analytics アプリケーションの操作
アクション
アプリケーションのコンテンツを、ユーザがエディタまたは
マネージャアクセス権を持つ別のアプリケーションに保存す
る
閲覧者
エディタ
マネージャ
X
X
X
X
X
既存のダッシュボード、レンズ、データセットへの変更をア
プリケーションに保存する (ダッシュボードを保存するには適
切な権限セットライセンスおよび権限が必要)
アプリケーションの共有設定を変更する
X
アプリケーションの名前を変更する
X
アプリケーションを削除する
X
アプリケーションの作成
アプリケーションを作成し、レンズ、ダッシュボード、データセットの組み合
わせを整理して、含めることができます。
エディション
1. ホームページで、[作成] をクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
2. [アプリケーション] をクリックします。
3. アプリケーションの名前を入力します。
4. [作成] をクリックします。
アプリケーションが作成され、新しいタブに表示されます。これで、レン
ズ、ダッシュボード、データセットをアプリケーションに追加できます。
5. アプリケーションの目的とコンテンツの説明を追加して、同僚がデータの使
用方法を理解できるようにします。
a. アプリケーション名の下にある説明ボックス内をクリックします。
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
b. 説明を入力します。
c. チェックマーク
をクリックして保存します。
6. 必要に応じて、アプリケーションのデフォルトアイコンを変更して他のアプ
リケーションと区別しやすくします。
a. デフォルトのアイコンにマウスポインタを置きます。
b. [アイコン変更] をクリックします。
c. ギャラリーからアイコンをクリックします。
219
ユーザ権限
アプリケーションを作成
する
• 「Wave Analytics アプ
リケーションの作成」
分析
Wave Analytics アプリケーションの操作
アプリケーションの共有
他のユーザがレンズ、ダッシュボード、またはデータセットを表示できるよう
にする方法の 1 つは、それらが含まれるアプリケーションを共有することです。
エディション
1. アプリケーションページで、[共有] ボタンをクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
2. [アクセス権を付与] タブで、次の手順を実行します。
a. アプリケーションをユーザ、グループ、またはロールと共有するかどう
かを選択します。
b. 名前の入力を開始し、推奨される一致から選択します。
c. 共有アクセス権のレベルを閲覧者、エディタ、マネージャから選択しま
す。
d. [追加] をクリックします。
e. [保存] をクリックし、[完了] をクリックします。
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
アプリケーションを共有
する
• 「Wave Analytics の使
用」とアプリケーショ
ンへのマネージャアク
セス権
220
分析
Wave Analytics アプリケーションの操作
アプリケーションの削除
アプリケーションへのマネージャアクセス権があれば、そのアプリケーション
を削除できます。アプリケーションを完全に削除すると、そのレンズ、ダッシュ
ボード、およびデータセットがすべて Wave Analytics から削除されます。
1. アプリケーションを開き、[削除] をクリックします。
警告: 削除されたアプリケーションは元に戻せません。
該当する場合、Wave Analytics には、アプリケーション以外で影響を受けるレ
ンズとダッシュボードのリストが表示されます。アプリケーションに属する
データセットが削除されると、それらのデータセットを参照するレンズまた
はダッシュボードは使用できなくなります。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
アプリケーションを削除
する
• 「Wave Analytics の使
用」とアプリケーショ
ンへのマネージャアク
セス権
重要: リストには、アクセス権のあるレンズとダッシュボードのみが表
示されます。アクセス権がない場合、レンズとダッシュボードがアプリ
ケーション内のデータセットを参照していてもリストには表示されませ
ん。
2. [納入商品を削除] をクリックします。
221
分析
Admin Analytics アプリケーション (パイロット)
Admin Analytics アプリケーション (パイロット)
Admin Analytics アプリケーションは、イベント監視を統合し、監査履歴データを
設定することにより、ユーザや組織の動作に関するインサイトを提供します。
エディション
Admin Analytics アプリケーションは、Salesforce で監視データを探索するために初
めて組み込まれた方法です。アプリケーションの作成は簡単で、事前作成済み
のダッシュボードやデータセットが付属しているため、すぐに探索を開始でき
ます。このアプリケーションを使用することにより、組織のデータの詳細を調
べ、不審な行動、ページのパフォーマンスの低下、ユーザ導入の低下などをす
ばやく特定できます。
使用可能なインター
フェース: Salesforce Classic
および Lightning Experience
メモ: Admin Analytics アプリケーションは現在、パイロットプログラムで使
用可能です。このドキュメント、プレスリリース、または公式声明で参照
されている未リリースのサービスまたは機能は現在利用できず、提供が遅
れたり中止されたりする可能性があります。サービスのご購入をご検討中
のお客様は、現在利用可能な機能に基づいて購入をご決定ください。この
パイロットについての詳細は、Salesforce にお問い合わせください。
このセクションの内容:
Admin Analytics アプリケーションの Salesforce 権限の設定
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
Admin Analytics アプリケー
ションを使用する
• 「Wave Analytics テン
プレートアプリケー
ションの使用」
•
ライセンスを選択し、権限セットを作成し割り当てて、システム管理者と
ユーザが Admin Analytics アプリケーションにアクセスできるようにします。
Admin Analytics アプリケーションの作成と共有
正しい権限さえ有効にすれば、Admin Analytics アプリケーションの設定は簡単
です。
Admin Analytics アプリケーションの事前作成済みダッシュボードについて
Admin Analytics アプリケーションには、事前作成済みのダッシュボードのセッ
トが付属しているため、データの探索をすぐに開始できます。組織からの
データは、生成時に自動的にAdmin Analytics アプリケーションデータセットに
読み込まれます。
「Admin Analytics テン
プレートおよびアプリ
ケーションへのアクセ
ス」
Wave アプリケーションを
作成および管理する
• 「Wave Analytics テン
プレートアプリケー
ションの管理」
•
「Wave Analytics デー
タフローの編集」
Admin Analytics アプリケーションの用語の概要
Admin Analytics アプリケーションで使用される総計値と用語を理解すると、このアプリケーションを最大限
に活用する上で役立ちます。
Admin Analytics アプリケーションの Salesforce 権限の設定
ライセンスを選択し、権限セットを作成し割り当てて、システム管理者とユー
ザが Admin Analytics アプリケーションにアクセスできるようにします。
権限
機能
「Wave Analyticsテンプレートアプリケー すべての Wave テンプレートアプリケー
ションの使用」
ションへのアクセス権が有効になりま
す。
222
ユーザ権限
権限セットを作成および
編集する
• 「プロファイルと権限
セットの管理」
分析
Admin Analytics アプリケーション (パイロット)
権限
機能
「Admin Analytics テンプレートおよびアプリケーショ
ンへのアクセス」
Admin Analytics およびそれに含まれるデータと事前作
成済みダッシュボードへの特定のアクセス権が付与さ
れます。
「Wave Analytics テンプレートアプリケーションの管
理」
システム管理者は、組織のユーザ向けに Wave アプリ
ケーション (この場合は Admin Analytics アプリケーショ
ン) を作成できます。
「Wave Analytics データフローの編集」
システム管理者は、既存のデータフローの JSON をアッ
プロードおよびダウンロードできます。
他のSalesforce権限セットと同じ方法で、これらの権限を使用して権限セットを作成します。権限セットライセ
ンスを選択し、そのライセンスで有効になる権限に基づいて権限セットを作成してから、ユーザまたはプロ
ファイルにその権限セットを割り当てます。通常は、ユーザ向けとシステム管理者向けの 2 種類の権限セット
を作成します。
1. Admin Analytics アプリケーション権限セットライセンスを選択します。組織のすべての Admin Analytics ユー
ザは Admin Analytics アプリケーション権限セットライセンスが必要です。他の Salesforce 権限セットライセン
スと同じ方法で、このライセンスを選択してユーザに割り当てます。
2. ユーザが Admin Analytics アプリケーションにアクセスできる権限セットを作成して割り当てます。組織の
ほとんどのユーザにとって、必要なのは Admin Analytics アプリケーションを表示するための権限のみです。
それらのユーザには、「Wave Analytics テンプレートアプリケーションの使用」と「Admin Analytics テンプレー
トおよびアプリケーションへのアクセス」が含まれる権限セットを作成します。これらの権限によって、
ユーザは Admin Analytics のすべてを表示し、ダッシュボードの作成と編集を行うことができます。この権限
セットを適切なユーザまたはプロファイルに割り当てます。
3. システム管理者と一部のユーザが Admin Analytics アプリケーションにアクセスして管理できる権限セット
を作成して割り当てます。システム管理者と一部のユーザには、Admin Analytics アプリケーションを作成し、
他のユーザと共有する権限が必要です。Admin Analytics ライセンスが含まれる権限セットを作成し、システ
ム管理者とユーザに割り当てます。これらの権限によって、ユーザは Admin Analytics のすべてを表示し、
ダッシュボードの作成と編集を行うことができます。さらに、ユーザはアプリケーションの作成、共有、
削除、データフローのスケジュール設定と操作、外部データのアップロードなども行うことができます。
Admin Analytics アプリケーションの作成と共有
ユーザ権限
Admin Analytics アプリケーションを使用する
「Wave Analytics テンプレートアプリケーションの使用」
「Admin Analytics テンプレートおよびアプリケーション
へのアクセス」
Wave アプリケーションを作成および管理する
「Wave Analytics テンプレートアプリケーションの管理」
「Wave Analytics データフローの編集」
223
分析
Admin Analytics アプリケーション (パイロット)
正しい権限さえ有効にすれば、Admin Analytics アプリケーションの設定は簡単です。
メモ: イベントログファイルには 24 時間の生成期間があるため、作成した最初の日にはアプリケーショ
ンにデータが表示されません。その間は、アプリケーションに含まれているサンプルデータを使用して、
ダッシュボードをプレビューすることができます。
1. Salesforce にログインします。
2. アプリケーションピッカーから Wave Analytics を選択します。
3. [アプリケーション] をクリックし、[管理者による分析] を選択してから、[Continue.] をクリックします。
4. アプリケーションに名前を付けます。
5. [作成]をクリックします。アプリケーション作成プロセスには時間がかかる場合があります。ページ上部の
ギアメニューから [データ監視] を選択すると、進行状況を確認できます。アプリケーション作成の一部が
失敗した場合は、アプリケーションを再作成する必要があります。
6. アプリケーションの使用準備が整うと、組織内の他のユーザと共有できます。アプリケーションを参照で
きるのは、「Wave Analytics テンプレートアプリケーションの管理」および「Admin Analytics テンプレートお
よびアプリケーションへのアクセス」権限を持つユーザのみです。アプリケーションを共有するには、Wave
Analytics ホーム画面のアプリケーションタイルにマウスポインタを置き、[共有] をクリックします。アプリ
ケーション自体から共有することもできます。
Admin Analytics アプリケーションの事前作成済みダッシュボードについて
Admin Analytics アプリケーションには、事前作成済みのダッシュボードのセットが付属しているため、データ
の探索をすぐに開始できます。組織からのデータは、生成時に自動的に Admin Analytics アプリケーションデー
タセットに読み込まれます。
ほとんどのダッシュボードは、EventLogFile オブジェクトの 1 つのイベント種別を表しています。EventLogFile オ
ブジェクトリファレンスには、各イベント種別の詳細な情報が含まれています。My Trust と Setup Audit Trail の 2
つのダッシュボードはイベント種別に対応していません。各ダッシュボードの機能を見ていきましょう。
Apex Executions
Apex の実行イベント種別に対応しています。このダッシュボードでは、Apex コードの実行とパフォーマン
スのトレンドを追跡できます。
API
API イベントのイベント種別に対応しています。API ダッシュボードでは、組織のユーザの API 使用状況およ
び API パフォーマンスの両方についての情報が得られます。各オブジェクトの使用頻度、各オブジェクトの
処理速度、およびそのオブジェクトで呼び出されるメソッドを確認できます。
ダッシュボード
ダッシュボードイベント種別に対応しています。Dashboard ダッシュボードでは、ダッシュボードの導入と
パフォーマンスを追跡できます。
Visualforce Requests
Visualforce要求イベント種別に対応しています。このダッシュボードでは、Visualforceの導入とページパフォー
マンスのトレンドを確認できます。
224
分析
Admin Analytics アプリケーション (パイロット)
ファイル
コンテンツ転送イベント種別に対応しています。組織内のユーザがコンテンツ転送 (ダウンロード、アップ
ロード、またはプレビュー) を実行すると、このダッシュボードに表示されます。ファイルの導入状況も追
跡できます。
Lightning
UI 追跡イベント種別に対応しています。このダッシュボードには、ユーザが Lightning Experience または
Salesforce1 でアクセスしているページが表示されます。
Login-As
別名でログインイベント種別に対応しています。このダッシュボードでは、どのシステム管理者がどのユー
ザアカウントで別名でログイン機能を使用しているかを確認できます。
My Trust
My Trust ダッシュボードでは、組織内で時間の経過に伴ってどのようなイベントが発生しているかを全体的
に把握できます。また、これらのトランザクションの平均速度も表示されます。
Page Views (URIs)
URI イベント種別に対応しています。Page Views ダッシュボードでは、Salesforce Classic デスクトップアプリ
ケーションでユーザがアクセスしているページを確認できます。
Report Downloads
レポートのエクスポートイベント種別に対応しています。このダッシュボードでは、レポートをダウンロー
ドしているユーザとダウンロード元を確認できます。
Reports
レポートイベント種別に対応しています。Reports ダッシュボードには、レポートのトレンドに加え、特定
のレポートを実行しているユーザが表示されます。また、パフォーマンスの問題があるレポートを確認す
ることもできます。
REST API
REST API イベント種別に対応しています。このダッシュボードには、REST API 使用状況のトレンドおよび最
もトラフィックが多いエンドポイントが表示されます。また、要求を発行している IP 範囲とコールされて
いるメソッドについての情報も参照できます。
Setup Audit Trail
[設定] の [設定変更履歴] ページに対応しています。ユーザが [設定] 領域でどのような変更を行っているかが
表示されます。
User Logins
ログインイベント種別に対応しています。User Logins ダッシュボードには、ユーザによるログインのトレン
ドと、ユーザが組織にアクセスしている場所と方法についての情報が表示されます。
Admin Analytics アプリケーションの用語の概要
Admin Analytics アプリケーションで使用される総計値と用語を理解すると、このアプリケーションを最大限に
活用する上で役立ちます。
用語
説明
APT
平均ページ時間。複数のトランザクションにまたがっ
て集計した総計値です。
225
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
用語
説明
EPT
体験ページ時間。ユーザから見たページトランザク
ションのタイミングです。
イベント
Salesforceでユーザが開始したインタラクション。たと
えば、ログイン、API コールの起動、またはレポート
のダウンロードなどです。イベントは、EventLogFile
sObject に関連付けられます。
Sales Wave Analytics アプリケーション
Salesforce が提供する第一弾の Wave アプリケーションである Sales Wave アプリケーションを使用すると、迅速に
Wave Analytics の使用を開始し、デバイス上の Sales Cloud データを簡単に探索できます。必要なすべての情報を
一元的に取得して、ビジネスの成長に役立つ重要なインサイトを明らかにすることができます。
ヒント: Sales Wave の使用を開始するには、次の手順に従います。初めて Wave を使用する場合は、詳細を
「Wave Analytics ライブラリ」で確認してください。
このセクションの内容:
1. Sales Wave アプリケーションについて
アプリケーションを作成および使用して Sales Cloud データを探索する前に、Sales Wave の利点について学習
します。
2. Sales Wave アプリケーションの Salesforce 権限の設定
Sales Wave 権限セットライセンスを選択し、権限セットを作成し割り当てて、システム管理者とユーザが
Sales Wave アプリケーションにアクセスできるようにします。
3. Sales Wave アプリケーションの作成と共有
Sales Wave アプリケーションのシンプルなコンフィグレータを使用して、アプリケーションを作成し、Sales
Wave データの価値をすばやく明らかにすることができます。
4. Sales Wave アプリケーションの Quota (Target) データセットの更新
ビジネスでユーザレベルの目標を追跡するかどうか、という設定ウィザードの質問に対する回答が「はい」
であれば、アプリケーションにチームの目標データが含まれるように Sales Wave の Quota データセットを更
新する必要があります。
5. Sales Wave アプリケーションの日次データフローのスケジュール
Sales Wave で探索を開始する前に、日次データフローを通常の営業時間外に再スケジュールします。
6. Sales Wave と Salesforce の統合
必要に応じて各種インテグレーションおよびカスタマイズを実行することで、Sales Wave をさらに使いやす
くします。
7. Sales Wave アプリケーションの制限事項について
Sales Wave では、Salesforce オブジェクトおよびデータの次のサポートが提供されます。
226
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
8. Sales Wave アプリケーションの事前作成済みダッシュボードおよびデータセットについて
Sales Wave アプリケーションには、Sales Wave データを容易に探索できるように、事前作成済みダッシュボー
ドおよびデータセットが含まれています。
9. Sales Wave アプリケーションのデータ用語の概要
Sales Wave アプリケーションで使用される総計値と用語を理解すると、このアプリケーションを最大限に活
用する上で役立ちます。
Sales Wave アプリケーションについて
ユーザ権限
エディション
Wave テンプレートアプリケーションを
使用する
「Wave Analytics テンプレートアプリケー
ションの使用」
Sales Wave を使用する
「Sales Cloud Analytics テンプレートおよ
びアプリケーションへのアクセス」
Wave アプリケーションを作成および管
理する
「Wave Analytics テンプレートアプリケー
ションの管理」
「Wave Analytics データフローの編集」
アプリケーションを作成および使用して Sales Cloud データを探索する前に、Sales
Wave の利点について学習します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
Sales Wave アプリケーションは、Sales Cloud データを容易に分析できるように作成されています。
227
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
アプリケーションは簡単に作成できます。組み込みのコンフィグレータを使用して、希望するデータ表示方法
に関するいくつかの質問に答えると、あとは Wave が行います。アプリケーションを作成したら、事前作成済
みのデータセット、ダッシュボード、およびレンズを使用して、Wave をサポートするデバイスから Sales Cloud
データを探索します。
直観的な Wave インターフェースを使用して、アクションにつながるインサイトをセールスデータから迅速に
取得できます。また、ビジネスニーズに合わせて Sales Wave をカスタマイズすることで、ビジネスの主要な側
面をさらに掘り下げることができます。
メモ: Sales Wave ライセンスを購入すると、Salesforce Wave Analytics プラットフォームの有無に関係なく、組
織で Sales Wave アプリケーションを使用できます。
Sales Wave アプリケーションの Salesforce 権限の設定
Sales Wave 権限セットライセンスを選択し、権限セットを作成し割り当てて、シ
ステム管理者とユーザが Sales Wave アプリケーションにアクセスできるようにし
ます。
Sales Wave ライセンスを購入すると、Salesforce Wave Analytics プラットフォームの
有無に関係なく、組織で Sales Wave アプリケーションを使用できます。Sales Wave
ライセンスでは、次の権限が有効になります。
• 「Wave Analytics テンプレートアプリケーションの使用」によりすべての Wave
テンプレートアプリケーションへのアクセス権が有効になります。Sales Wave
は、こうしたアプリケーションの第一弾です。
ユーザ権限
Wave アプリケーションを
作成および管理する
• 「Wave Analytics テン
プレートアプリケー
ションの管理」
•
「Wave Analytics デー
タフローの編集」
• 「Sales Cloud 分析テンプレートおよびアプリケーションにアクセス」により、
Sales Wave およびそれに含まれるデータと事前作成済みダッシュボードへの特定のアクセス権が付与されま
す。
• 「Wave Analytics テンプレートアプリケーションの管理」により、システム管理者は、組織のユーザ向けに
Wave アプリケーション (この場合は Sales Wave アプリケーション) を作成できます。
• 「Wave Analytics データフローの編集」により、システム管理者が既存のデータフローの JSON をダウンロー
ドおよびアップロードできます。
他の Salesforce 権限セットと同じ方法で、これらの権限を使用して権限セットを作成します。権限セットライセ
ンスを選択し、そのライセンスで有効になる権限に基づいて権限セットを作成してから、ユーザにその権限
セットを割り当てます。Sales Wave Analytics アプリケーション権限セットライセンスで有効になる権限を使用す
る以外は、Wave Analyticsプラットフォーム権限の設定と同じプロセスを使用します。「Wave プラットフォーム
の設定」 (ページ 5)を参照してください。通常は、ユーザ向けとシステム管理者向けの 2 種類の Sales Wave 権
限セットを作成します。
1. Sales Wave Analytics アプリケーション権限セットライセンスを選択します。組織のすべての Sales Wave ユー
ザは、Sales Analytics アプリケーション権限セットライセンスが必要です。他の Salesforce 権限セットライセン
スと同様に、このライセンスを選択してユーザに割り当てます。
2. ユーザが Sales Wave アプリケーションにアクセスできる権限セットを作成して割り当てます。組織のほと
んどのユーザにとって、必要なのは Sales Wave アプリケーションを表示するための権限のみです。それらの
ユーザには、上記の権限のうち、「Wave Analytics テンプレートアプリケーションの使用」と「Sales Cloud 分
析テンプレートおよびアプリケーションにアクセス」の 2 つが含まれる権限セットを作成します。これら
228
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
の権限によって、ユーザは Sales Wave のすべてを表示し、ダッシュボードの作成と編集を行うことができま
す。権限セットを作成したら、ユーザに割り当てることができます。
3. システム管理者と一部のユーザが Sales Wave アプリケーションにアクセスして管理できる権限セットを作
成して割り当てます。組織のシステム管理者と一部のユーザには、Sales Wave アプリケーションを作成し、
他のユーザと共有する権限が必要です。Sales Wave ライセンスに付属するすべての権限が含まれる権限セッ
トを作成して、割り当てます。これらの権限によって、ユーザは Sales Wave のすべてを表示してダッシュ
ボードの作成と編集を行うだけでなく、アプリケーションの作成、共有、削除、データフローの操作とス
ケジュール設定、および外部データ (Quotas データセットの更新に必要な CSV ファイルを含む) のアップロー
ドも行うことができます。これらの権限があるユーザは、ダッシュボードとレンズの編集と作成、あらゆ
る Salesforce データ (カスタムオブジェクトを含む) によるデータセットの編集と作成、および Quota データ
セットの CSV ファイルのアップロードを行うことができます。
Sales Wave アプリケーションの作成と共有
Sales Wave アプリケーションのシンプルなコンフィグレータを使用して、アプリ
ケーションを作成し、Sales Wave データの価値をすばやく明らかにすることがで
きます。
Sales Wave アプリケーションを作成するには、次の手順を実行します。結果に問
題がある場合は、アプリケーションを削除してすぐに再作成できます。ここで
説明する手順については、動画 「Create the Sales Wave App, Part 1: Using the
Configuration Wizard」(Sales Wave アプリケーションの作成、第 1 部: 設定ウィザード
の使用) でも説明しています。
ユーザ権限
Wave アプリケーションを
作成および管理する
• 「Wave Analytics テン
プレートアプリケー
ションの管理」
•
「Wave Analytics デー
タフローの編集」
1. Salesforce にログインします。
2. Force.com メニュー (Salesforce ウィンドウの右上) から [Wave Analytics] を選択し
ます。
3. [作成] をクリックし、[アプリケーション]、[Sales Wave] の順に選択し、[次へ] をクリックします。
4. Salesforce で Sales Wave 設定ウィザードが開き、アプリケーションの操作性をカスタマイズできます。ウィ
ザードに一連の画面が表示され、それぞれに質問のセットと、回答の選択肢のプルダウンメニューが示さ
れます。会社でデータをどう表示するかに従って質問に回答します。これらの質問への回答方法について
の詳細は、「設定ウィザードを使用した Sales Wave のカスタマイズ」を参照してください。Sales Wave は、
[Sales Wave Analytics のカスタマイズ] ダッシュボードに回答を保存します。このダッシュボードはアプリケー
ションと共に作成されます。
229
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
5. 会社の他のユーザにわかりやすい名前をアプリケーションに付けます。
6. [作成] をクリックします。アプリケーションとそのアセット (データフロー定義ファイル、データセット、
ダッシュボードなど) を作成するデータフローが起動されます。
7. アプリケーション作成プロセスには数分かかる場合があります。データフローの状況を確認できます。確
認する場合は、Wave ホームページを開き、ページの右上にあるギアメニューをクリックして、[データ監視]
を選択します。次に、左上にあるプルダウンで [データフロービュー] を選択し、目的のアプリケーション
を探します。
8. ダッシュボードを確認した後で回答を変更する場合は、アプリケーションを削除して、ここに記載の手順
を繰り返します。削除するには、作成したアプリケーションのアイコンの上にカーソルを置いて、[削除]
をクリックします。次に、[はい] をクリックして、アプリケーションに関連付けられたアセットをすべて
削除することを確認します。アプリケーションを削除する前に、[Sales Wave Analytics のカスタマイズ] ダッ
シュボードのスクリーンショットを取得して、アプリケーションを再度作成するときに以前に選択した内
容を確認できるようにします。
9. アプリケーションを作成したら、次は組織のユーザと共有します。アプリケーションを共有できるのは、
「Wave Analytics テンプレートアプリケーションの使用」および「Sales Cloud Analytics テンプレートおよびアプ
リケーションへのアクセス」権限を持つユーザのみです (Sales Wave アプリケーションの権限についての詳
細は、「Sales Wave アプリケーションの Salesforce 権限の設定」を参照してください)。アプリケーションを共
有するには、アプリケーションのアイコンの上にカーソルを置いて、[共有]をクリックします。次に、チー
ムメンバーの名前を入力して [追加] をクリックし、[保存] をクリックします。
ビジネスでユーザレベルの目標を追跡する場合は、データの探索を開始する前にアプリケーションと共に作成
された Quota (Target) データセットを更新します。「Sales Wave アプリケーションの Quota (Target) データセットの
更新」を参照してください。
初めてアプリケーションを作成すると、Sales Wave ダッシュボードに階層内のロール名に関連付けられた番号
が表示されます。そのロールの担当者の名前を表示するには、対応するデータセットの拡張メタデータ (XMD)
ファイルを編集することによって、ロール値を更新できます。詳細は、「Sales Wave と Salesforce の統合」を参
照してください。
関連トピック:
設定ウィザードを使用した Sales Wave のカスタマイズ
設定ウィザードを使用した Sales Wave のカスタマイズ
Sales Wave アプリケーションの Quota (Target) データセットの更新
ビジネスでユーザレベルの目標を追跡するかどうか、という設定ウィザードの
質問に対する回答が「はい」であれば、アプリケーションにチームの目標デー
タが含まれるようにSales Waveの Quota データセットを更新する必要があります。
Sales Wave アプリケーションを作成すると、Quota (Target) データセットが一緒に作
成されます。Sales Wave でチームメンバーの月次、四半期、または年間の目標に
対する追跡状況を調べるには、次の手順を実行して Quota データセットを更新す
る必要があります。また、ここに記載されている手順が説明されている動画
「Create the Sales Wave App, Part 2: Upload the Quota CSV File and Schedule a Dataflow」 (Sales
230
ユーザ権限
Wave アプリケーションを
作成および管理する
• 「Wave Analytics テン
プレートアプリケー
ションの管理」
•
「Wave Analytics デー
タフローの編集」
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
Wave アプリケーションの作成、第 2 部: 目標の CSV ファイルのアップロードとデータフローのスケジュール) を
閲覧することもできます。
メモ: .CSV ファイルを Sales Wave にインポートして使用する場合は、必ず UTF-8 に準拠しているテキストエ
ディタを使用してファイルを作成したり開いたりしてください。これらのファイルを Microsoft Excel などの
スプレッドシートソフトウェアで開くと、.CSV ファイルに書式が再設定され、Sales Wave で使用できなく
なります。
メモ: ビジネスでユーザレベルの目標を追跡しない場合は、このステップを省略できます。これは、ビジ
ネスでユーザレベルの目標を追跡するかどうか、という設定ウィザードの質問に対する回答が「はい」
であれば、実行する必要があります。
1. 目標金額、開始日 (yyyy-mm-dd 形式)、所有者 氏名、ユーザ名の各項目をこの順番で含む .CSV ファイルを作
成します。「Sales Wave アプリケーションの .CSV ファイルの例」の例を参照してください。
2. 覚えやすい場所にファイルを保存します。
3. Salesforce で、Wave Analytics ホームページに移動し、Quota (Target) データセットを見つけます。
4. データセットにマウスポインタを置き、[編集] をクリックします。
5. Salesforce に Quota データセットのデータセット編集画面が表示されます。[データを更新] セクションから、
[ファイルを選択するか、ここにファイルをドラッグしてください...] を選択します。
6. 開いたダイアログボックスで、ステップ 1 で作成した .CSV ファイルに移動し、ファイルをダブルクリック
します。
7. [データセットを更新] をクリックします。
231
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
8. 会計期間がカレンダー期間と異なる場合 (開始日が 1 月 1 日以外の場合)、Quota メタデータファイルも更新
する必要があります。
a. Sales Wave の Quota データセットの JSON ファイルから JSON をコピーして、任意のテキストエディタに貼
り付けます。
b. "fiscalMonthOffset" の値を 4 から、各自の会計期間の開始月を表す数値に変更します。Sales Wave
メタデータでは、数値の「0」は 1 月、「1」は 2 月を表します (12 月を表す「11」まで以下同様)。
c. ファイルをデスクトップに保存し、データセット編集画面の [メタデータファイル (JSON) を追加] セク
ションの [ファイルを選択するか、ここにファイルをドラッグしてください...] にドラッグして Sales Wave
にアップロードします。
d. [データセットを更新] をクリックします。
9. 目標データをアップロードしたら、データフローを再実行してダッシュボードを更新します。
a. Sales Wave 画面の右上にあるギアメニューをクリックし、[データ監視] を選択します。
b. [データ監視] 画面の左上にあるメニューから [データフロービュー] を選択します。
232
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
c. アプリケーションを見つけます。ページをスクロールダウンすることが必要になる場合もあります。ア
プリケーションのアイコンと名前の横にある画面右端のメニューを開き、[開始] をクリックします。
完成です。このデータフローにより、Sales Wave に自社の最新のセールスデータが表示されるようにな
ります。データフローの詳細は、「Sales Wave アプリケーションの日次データフローのスケジュール」
を参照してください。
Sales Wave アプリケーションの日次データフローのスケジュール
Sales Wave で探索を開始する前に、日次データフローを通常の営業時間外に再ス
ケジュールします。
ユーザ権限
Sales Wave を作成する場合、その作成プロセスには、アプリケーションの作成時
刻に毎日繰り返されるデータフローが含まれます。これにより、最新の Salesforce
データが表示されるようになります。データフローによってアプリケーション
の使用が妨げられないように、通常の営業時間外にデータフローが実行される
ように再スケジュールします。
Wave アプリケーションを
作成および管理する
• 「Wave Analytics テン
プレートアプリケー
ションの管理」
また、ここに記載されている手順が説明されている動画 「Create the Sales Wave
App, Part 2: Upload the Quota CSV File and Schedule a Dataflow」 (Sales Wave アプリケーショ
ンの作成、第 2 部: 目標の CSV ファイルのアップロードとデータフローのスケ
ジュール) を閲覧することもできます。
•
「Wave Analytics デー
タフローの編集」
1. Salesforce ウィンドウの右上にある Force.com メニューで Wave Analytics に移動します (まだ移動していない場
合)。画面の右上にあるギアアイコンをクリックし、[データ監視] を開きます。
233
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
2. [データ監視] 画面の左上にあるメニューから [データフロービュー] を選択します。
3. 作成したアプリケーションを見つけます。ページをスクロールダウンすることが必要になる場合もありま
す。アプリケーションのアイコンと名前の横にある画面右端のメニューを開きます。[スケジュール] を選
択し、データフローの時刻を設定します。データフローによって業務が妨げられないように、通常の勤務
時間外を選択します。[保存] をクリックします。
234
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
Sales Wave と Salesforce の統合
ユーザ権限
エディション
Wave テンプレートアプリケーションを
使用する
「Wave Analytics テンプレートアプリケー
ションの使用」
Sales Wave を使用する
「Sales Cloud Analytics テンプレートおよ
びアプリケーションへのアクセス」
Wave アプリケーションを作成および管
理する
「Wave Analytics テンプレートアプリケー
ションの管理」
「Wave Analytics データフローの編集」
データセットの拡張メタデータ (XMD)
ファイルを編集する
「Wave Analytics データフローの編集」
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Developer Edition
有料オプションで使用可
能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
必要に応じて各種インテグレーションおよびカスタマイズを実行することで、Sales Wave をさらに使いやすく
します。
データセットのロール名を上書きして、Salesforce の [取引先] ページに「Sales Wave - Account Overview」ダッシュ
ボードを埋め込み、Sales Wave を Salesforce Classic のタブとして公開すると、チームでアプリケーションを使いや
すくなります。
Sales Wave ダッシュボードへのアクションの追加
Sales Wave ダッシュボードでは、取引先および商談ページレイアウトで有効になっているアクションが使用さ
れます。アクションを追加するには、これらのオブジェクトのページレイアウトを編集します。
Salesforce で、[取引先] または [商談] タブに移動し、取引先または商談のページを開いて、ページの右上にある
[レイアウトのリンクを編集する] をクリックします。
[パブリッシャーのクイックアクション] セクションで、[グローバルパブリッシャーレイアウトを上書きする]
をクリックします。組織のいずれかのユーザがすでにこの作業を行っている場合、リンクは表示されません。
このセクションの名前は、使用している組織によっては若干異なる可能性があります ([Salesforce Classic のパブ
リッシャーのクイックアクション] など)。
アクションを追加するオブジェクトに応じて、ページ上部にある [取引先レイアウト] パネルまたは [商談レイ
アウト] パネルで、左側の [クイックアクション] をクリックします。「新規」という単語で始まるアクション
([新規 ToDo] や [新規メモ] など) を [パブリッシャーのクイックアクション] セクションにドラッグします。
235
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
[保存] をクリックして、変更を保存します。これでレイアウトに追加したアクションが、Sales Wave ダッシュ
ボードのグラフおよびテーブルから使用できるようになります。
データセットのロール名の上書き
Sales Wave では、会社の営業パフォーマンスがわかりやすくなるように Salesforce ロール階層が使用されます。
初めてアプリケーションを作成したときには、Sales Wave ダッシュボードには、階層内のロール名に関連付け
られた番号が表示されます。これでは、ロールを参照するのに不便です。そのロールの担当者の名前を表示す
るには、対応するデータセットの拡張メタデータ (XMD) ファイルを編集することによって、ロール値を更新で
きます。
次のようなロール階層があるとします。
CEO (Manager: Paul)
Sales_WW (Manager: Yves)
Sales_WEST
Sales_EAST
マネージャの名前がSales Waveダッシュボードに表示されるようにするには、次の内容で Opportunity データセッ
トの XMD ファイルを更新します。
{"labels": {
"keys": {
"RoleName": {
"CEO": "Paul",
"Sales_WW": "Yves"
},
}
}}
詳細は、『Wave Analytics 拡張メタデータ (XMD) リファレンス』を参照してください。
取引先ページレイアウトへの「Account Overview」ダッシュボードの埋め込み
Salesforce 取引先ページレイアウトに埋め込まれる「Sales Wave – Account Overview」ダッシュボードが最適化され
ました。これを行うには、「Salesforce ページへのダッシュボードの埋め込み」の手順を実行します。
236
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
表示している取引先に基づいてダッシュボードを絞り込むことができるようにするには、次の文字列を検索条
件として使用します。
{
"opportunity1": {
"AccountId": ["$Id"]
}
}
opportunity1 は、Opportunity データセットのシステム名に対応します。この名前は、組織によって異なる可
能性があります。
Salesforce Classic タブでの Sales Wave の有効化
Sales Wave にアクセスするには、Force.com メニューで Wave Analytics に移動して、Wave ホームページからアプリ
ケーションを選択します。チームがアプリケーションにアクセスしやすくなるように、Salesforce Classic のタブ
として公開できます。これを行うには、「Sales Wave - Overview」ダッシュボードを含む Visualforce ページを指し
示す新しいタブを作成します。完全な手順は、「Wave Analytics ダッシュボードの Visualforce ページへの追加」を
参照してください。
Sales Wave アプリケーションの制限事項について
Sales Wave では、Salesforce オブジェクトおよびデータの次のサポートが提供されます。
Sales Wave アプリケーションの Salesforce オブジェクトおよび項目のサポート
Sales Wave では、すべての Salesforce 標準/カスタムオブジェクトおよびデータがサポートされます。ただし、ア
プリケーションの初回作成時は、デフォルトで定義済みのオブジェクトおよび項目のセットのみが含まれま
す。
Sales Waveでは、次の標準 Salesforce オブジェクトから選択された項目を公開するデータフローが作成されます。
• 取引先
• ユーザ
• ロール
• 商談
• 商品 (商談品目)
• ToDo
• 行動
Sales Wave は、標準 Salesforce オブジェクトの標準およびカスタム項目をサポートしています。提供される項目
は、組み込みの設定ウィザードを使用してアプリケーションを作成したときの回答によって決まります。
メモ: Sales Wave でサポートされるカスタムオブジェクトには制限があり、Sales Wave を実装する組織ごと
に 10 個までとなっています。これは契約上の制限であり、技術的な制限ではありません。
237
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
アプリケーションの初回作成時に含まれていなかったカスタムオブジェクトまたは項目を追加するには、Sales
Wave データフローを更新する必要があります。詳細は、「データフローを使用したデータセットの作成」を
参照してください。
Sales Wave アプリケーションの Salesforce 以外のデータのサポート
Sales Waveは、ユーザレベルの目標データが含まれるCSV ファイルを除き、外部データソースをサポートしてい
ません。他の外部データをインポートするには、追加ライセンスが必要です。詳細は、Salesforce の担当者にお
問い合わせください。
メモ: 目標に関するデータを Sales Wave に追加するには、詳細が記載された CSV ファイルをアップロード
する必要があります。詳細は、「Sales Wave アプリケーションの Quota (Target) データセットの更新」を参
照してください。
Sales Wave アプリケーションの事前作成済みダッシュボードおよびデータセッ
トについて
ユーザ権限
Wave アプリケーションを使用する
「Wave Analytics テンプレートアプリケーションの使用」
Sales Wave を使用する
「Sales Cloud Analytics テンプレートおよびアプリケー
ションへのアクセス」
Wave アプリケーションを作成および管理する
「Wave Analytics テンプレートアプリケーションの管理」
「Wave Analytics データフローの編集」
Sales Wave アプリケーションには、Sales Wave データを容易に探索できるように、事前作成済みダッシュボード
およびデータセットが含まれています。
メモ: Sales Wave のインスタンスに含まれるダッシュボードやデータセットは、アプリケーション作成時
の設定ウィザードの質問への回答によって異なります。
Sales Wave ダッシュボード
Sales Wave アプリケーションの事前作成済みダッシュボードには、Salesforce データから迅速に価値を得るため
に役立つベストプラクティスが含まれています。ダッシュボードでは、パイプラインと売上予測の管理、主要
な業績促進要因の理解、トレンドの視覚化、アクションの割り当てなどを実行できます。また、ビジネスの成
果に関する疑問の答えをすぐに見つけることができます。
238
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
次の表では、各 Sales Wave ダッシュボードについて説明します。これらのダッシュボードを使用することで、
ビジネスの現状を即座に把握できます。また、任意の時点で独自にデータを掘り下げることもできます。Wave
でのデータの探索についての詳細は、「データの探索と視覚化」 (ページ 162)を参照してください。
メモ: Sales Wave では、Salesforce のロール階層を使用してユーザがアクセスできるデータのセキュリティレ
ベルを決定します。ユーザは、自分のロールレベルとそのレベルより下位のすべてのロールのデータの
みを参照できます。ロール階層は、一部の Sales Wave ダッシュボードでマネージャ積み上げ構造を決定す
るためにも使用されます。たとえば、階層をドリルダウンして他のチームや個人のパフォーマンスを確
認するには、[Owner Role View as (次のユーザとしての所有者ロールビュー)] 選択リストを使用します。
表 2 : Sales Wave ダッシュボード
ダッシュボード名
内容
カスタマイズに必要な労
力*
Sales Wave–Overview
ここから操作を開始しま 高
す。売上予測およびパイ
プの管理、チームのパ
フォーマンス、ビジネス
の成立履歴、活動の管理
などビジネス全般の状況
をすばやく把握できます。
なし
Sales Wave–Pipeline Trending
パイプライン内の商談の 高
変化 (商談成立/不成立、転
なし
239
マネージャ積み上げの有
無**
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
ダッシュボード名
内容
カスタマイズに必要な労
力*
マネージャ積み上げの有
無**
入/転出、金額削減/増加な
ど) を追跡します。
Sales Wave–Forecast Review
成立した商談と成立見込
みの商談を表示して、目
標に達するかどうかを調
べることができます。
高
あり
Sales Wave–Pipe Review
パイプラインにあるすべ 低
ての進行中の商談を表示
し、複数の主要ディメン
ションで整理できるため、
最も重要な進行中の商談
をすぐに識別できます。
Salesforce で ToDo や行動の
作成などのアクションを
実行することもできます。
なし
Sales Wave–Productivity
営業チームの各メンバー 高
が完了した ToDo と行動を
監視します。
あり
Sales Wave–Business Review
所有者、顧客、場所、商
品、ソースなどの主要な
ディメンション別に成立
したビジネスの履歴を表
示します。上記の画像を
参照してください。
低
なし
Sales Wave–By Customer
顧客ベース内のトレンド 低
を視覚化して表示します。
なし
Sales Wave–By Geo
地理的領域別にトレンド 低
を視覚化して表示します。
なし
Sales Wave–By Source
ソース別にトレンドを視
覚化して表示します。
低
なし
Sales Wave–By Product
商品別にトレンドを視覚
化して表示します。
低
なし
Sales Wave–Leaderboard
期間別で主要なパフォー 高
マンスカテゴリを対象に、
ランキングの上位または
下位の担当者を表示しま
す。
あり
240
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
ダッシュボード名
内容
カスタマイズに必要な労
力*
マネージャ積み上げの有
無**
Sales Wave–Player Stats
チームの担当者ごとの詳
細を表示します。
高
あり
Sales Wave-Pipe Activity
進行中の商談と成立した
商談をベンチマークし、
商談成立の迅速化に向け
たベストプラクティスを
判断します。また、活動
を監視することで進行中
の商談を常に把握できま
す。
高
なし
Sales Wave-Account Summary
選択した取引先の平均成 中
立率、平均営業サイクル、
進行中の商談数および成
立した商談数を場所、ソー
ス、商品別に示します。
Salesforce 取引先ページレイ
アウトに組み込むことが
できます。
なし
Sales Wave-Personalized App
Setup
アプリケーションの作成
時に設定ウィザードの質
問に対して選択した回答
が示されます。
該当なし
カスタマイズは推奨され
ません。
* ダッシュボードを編集する場合の難易度を示します。「高」になっている場合は、パートナーまたは Salesforce
サービス担当者に相談することをお勧めします。ダッシュボードの作成に使用するクエリは複雑なため、Wave
プラットフォームの専門知識が必要です。
** ダッシュボードでチーム構造によってドリルダウンできるかどうかを示します。現在、Sales Waveでは、ロー
ル階層のみがサポートされています。
Sales Wave データセット
次の表は、設定ウィザードの質問への回答に基づいて、アプリケーション作成時に Sales Wave に含まれる可能
性のあるすべてのデータセットの一覧です。
表 3 : Sales Wave データセット
データセット名
内容
Opportunities
商談、取引先、ユーザに関する情報。
Opportunity Products
商談、取引先、ユーザに関する商品情報。
241
分析
Sales Wave Analytics アプリケーション
データセット名
内容
Tasks
電話、メール、または ToDo などの Todo 情報。
Events
ミーティングなどの行動情報。
Quota
目標情報。Sales Wave を使用する前に目標データが含
まれるCSV ファイルをアップロード (ページ230)してこ
のデータセットを更新する必要があります。
Opportunity History
商談の完了予定日、フェーズ、金額の変更を追跡しま
す。
Pipeline Trending
パイプライン滝グラフの変更タイプ (商談成立/不成
立、転入/転出、金額削減/増加など) を作成します。
User Role
ユーザに関する基本情報。
User Manager
マネージャ積み上げに使用されるユーザのロール階層
情報。
Quota User Manager
マネージャ積み上げに使用される目標データにロール
階層情報を適用します。
Sales Wave アプリケーションのデータ用語の概要
Sales Wave アプリケーションで使用される総計値と用語を理解すると、このアプリケーションを最大限に活用
する上で役立ちます。
表 4 : Sales Wave ダッシュボード
総計値/用語
数式
説明/メモ
商談成立
完了して成立した商談の金額。
不成立
完了して不成立となった商談の金
額。
完了合計
商談成立 + 不成立
目標
完了した商談の総額。
特定期間に対して計画/達成予測/目
標設定された金額。
目標達成率
商談成立/目標
目標の達成率。
完了見込み
多数
算出に売上予測カテゴリまたは
フェーズ名を使用可能。
売上予測
商談成立 + 完了見込み
期間中に完了が期待される金額。
売上予測対目標比
売上予測/目標
目標に占める売上予測の比率。
要完了
目標-商談成立
目標達成に必要な金額。
242
分析
設定ウィザードを使用した Sales Wave のカスタマイズ
総計値/用語
数式
説明/メモ
要検索
目標-売上予測
今後完了見込みの商談を計上した
後、目標達成に必要な金額。
進行中のパイプ
進行中のパイプカバー率
パイプライン内にある進行中の商
談の総額 (売上予測分類が「完了」
または「売上予測から除外」と等
しくない場合)
進行中のパイプ/要完了
契約
要完了金額のうち、パイプ内の金
額でカバーされる割合。
新規ビジネスの商談成立額。
差
当年-前年
2 つの項目間の差。
前年比
(当年/前年) - 1
前年比成長率。
平均販売価格
総額 ($)/合計件数 (#)
商談、商品などの平均販売価格。
平均成立率 (金額)
商談成立/完了合計
金額 ($) に基づく、完了した商談の
成功率。
平均成立率 (件数)
商談成立/完了合計
件数 (#) に基づく、完了した商談の
成功率。
平均営業サイクル
完了日-作成日
商談の完了までにかかった期間。
平均割引率
ABS ((売上額/リスト価格)- 1)
リスト価格からの割引率。
設定ウィザードを使用した Sales Wave のカスタマイズ
Sales Wave 設定ウィザードを使用すると、Sales Wave アプリケーションを会社の
データの表示方法に合わせて作成できます。
ユーザ権限
Sales Wave アプリケーションを作成するときに、組み込みの設定ウィザードに一
連の質問が表示されます。各自の回答に応じて、Sales Wave のダッシュボードに
販売データがどのように表示されるかが決まります。組織での Sales Cloud データ
の利用方法に基づいて、ダッシュボードができるだけ有意義かつ有用となるよ
うに、これらの質問に回答してください。
Wave アプリケーションを
作成および管理する
• 「Wave Analytics テン
プレートアプリケー
ションの管理」
•
「Wave Analytics デー
たとえば、地理的位置に基づいて顧客を表示するために使用するプライマリ項
タフローの編集」
目とセカンダリ項目の両方を指定するように求められたとします。まず顧客の
国、次に都道府県に基づいて顧客を表示する場合は、地理別表示のプライマリ
項目として [国]、セカンダリ項目として [都道府県] を選択します。あるいは、まず地域、次に国で並び替える
場合は、プライマリ項目として [地域]、セカンダリ項目として [国] を選択します。Sales Wave を作成すると、選
択したプライマリ項目とセカンダリ項目を切り替えるスイッチがダッシュボードに表示されます。顧客、ソー
ス、商品別にデータを表示する方法や、Salesforce を使用してビジネスを追跡するその他の方法についても同様
の選択を行うように求められます。
243
分析
Sales Wave アプリケーション の .CSV ファイルの例
Sales Wave は、[Sales Wave Analytics のカスタマイズ] ダッシュボードに回答を保存します。このダッシュボードは
他のダッシュボードとともにアプリケーションで作成されます。将来このアプリケーションを再度作成すると
きのために、このダッシュボードのスクリーンショットを保存しておくことをお勧めします。
表示される質問にはよく検討した上で回答してください。回答は、Sales Wave のダッシュボードの数とコンテ
ンツの両方と、アプリケーションでのユーザへの販売データの表示方法に影響します。アプリケーションを作
成した後に、ダッシュボードをさらにカスタマイズできます。当初の回答に問題があった場合は、Sales Wave
を削除して簡単に作成し直すことができます。
関連トピック:
Sales Wave アプリケーションの作成と共有
Sales Wave アプリケーションの作成と共有
Sales Wave アプリケーション の .CSV ファイルの例
以下は、Sales Wave アプリケーションの Quota (Target) データセットを更新するために作成された .CSV ファイルの
例です。
メモ: このファイルは、例示のみを目的としています。チームメンバーの目標データを使用して、次の項
目を含む独自の .CSV ファイルを作成してください。
• 目標金額
• 開始日
244
分析
Sales Wave の Quota データセットの JSON ファイル
• 所有者 氏名
• ユーザ名
ファイルの作成にはUTF-8 に準拠しているテキストエディタを使用し、またMicrosoft Excel などのスプレッ
ドシートアプリケーションでファイルを開かないでください。
「Sales Wave アプリケーションの Quota (Target) データセットの更新」 (ページ 230)を参照してください。
例:
QuotaAmount,StartDate,OwnerName,Username
5000000,2014-01-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-02-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-03-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-04-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-05-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-06-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-07-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-08-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-09-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-10-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-11-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-12-01,Priya Anand,[email protected]
5000000,2014-01-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-02-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-03-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-04-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-05-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-06-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-07-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-08-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-09-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-10-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-11-01,Nathan Sinha,[email protected]
5000000,2014-12-01,Nathan Sinha,[email protected]
Sales Wave の Quota データセットの JSON ファイル
会計年度の開始日が 1 月 1 日でない場合、このファイルを使用して、各自の会計年度の開始日で Sales Wave の
Quota データセットを更新します。
このファイルのコンテンツを任意のエディタにコピーし、“fiscalMonthOffset” の値 (太字で表示) を各自の
会計期間の開始月に変更します。Sales Wave メタデータでは、数値の「0」は 1 月、「1」は 2 月を表します (12
月を表す「11」まで以下同様)。下のコードでは、5 月を表す「4」に数値が設定されています。各自の会計期
間の開始月を表す数値を使用します。次に、「Sales Wave アプリケーションの Quota (Target) データセットの更
新」の手順に従って、ファイルを保存して Sales Wave にアップロードします。
{
"objects": [
{
"connector": "CSV",
"fullyQualifiedName": "Quota_csv",
245
分析
Wave Analytics の制限
"label": "Quota.csv",
"name": "Quota_csv",
"fields": [
{
"fullyQualifiedName": "QuotaAmount",
"name": "QuotaAmount",
"type": "Numeric",
"label": "QuotaAmount",
"precision": 18,
"defaultValue": "0",
"scale": 0
},
{
"fullyQualifiedName": "StartDate",
"name": "StartDate",
"type": "Date",
"label": "StartDate",
"format": "yyyy-MM-dd",
"fiscalMonthOffset": 4,
"isYearEndFiscalYear": true
},
{
"fullyQualifiedName": "OwnerName",
"name": "OwnerName",
"type": "Text",
"label": "OwnerName"
},
{
"fullyQualifiedName": "Username",
"name": "Username",
"type": "Text",
"label": "Username"
}
]
}
]
}
Wave Analytics の制限
このセクションでは、Wave Analytics の制限について説明します。
すべてのサポート対象のエディションに次の制限が適用されます。制限を拡張する場合は、salesforce.com にお
問い合わせください。
API コールの制限
制限
値
組織あたりの最大同時 Wave Analytics API コール数
100
1 時間あたりのユーザごとの最大 Wave Analytics API コール数
5,000
246
分析
Wave Analytics の制限
Wave Analytics ライセンスのデータストレージ制限
メモ: 次の表に示すデータ制限は、2015 年 10 月 20 日以降に購入された Analytics Cloud - Wave Analytics
Platform および Analytics Cloud - Sales Wave Analytics アプリケーションライセンスにのみ適用されます。
ライセンス
制限。Wave Analytics ライセンスのデータストレー
ジ制限は、契約上の制限であり、技術的な制限では
ありません。ライセンシーは、データ行の合計数を
厳密に監視することに同意しています。
Analytics Cloud - Wave Analytics Platform
1 億行
Sales Wave Analytics アプリケーション
Analytics Cloud - Wave Analytics Platform ライセンスなしで
使用する場合は 2,500 万行。Sales Wave アプリケーショ
ンライセンスを使用しても、プラットフォームライ
センスのデータの上限は増えません。
Analytics Cloud - Additional Data Rows
1 億行
データセットのストレージ制限
制限
値
登録された全データセットを組み合わせた最大行数 2015 年 10 月 20 日より前に購入されたプラットフォー
ムライセンスあたり 2 億 5,000 万
メモ: 最高のパフォーマンスを得るために、
データセットは 1 億レコードの範囲内にする
ことをお勧めします。レコードのサイズや基
準の基数など、一部の項目は、パフォーマン
スに大きな影響または悪影響を及ぼすことが
あります。
データセットの最大項目数
5,000 (最大 1,000 個の日付項目を含む)
データセット内の各数値項目の最大値
36,028,797,018,963,967
データセット内の各数値項目の最小値
-36,028,797,018,963,968
データフローの制限
制限
値
24 時間周期の最大データフロー実行数
24
メモ: Wave は Bulk API を使用し、Salesforce Bulk API の制限の対象となります。データフローで個別の Bulk
API コールが送信され、各 Salesforce オブジェクトからデータが抽出されます。データフローと Bulk API
247
分析
Wave Analytics の制限
のどちらがデータをチャンクに分割するかに応じて、100K ~ 250K のバッチサイズが使用されます。結
果として、オブジェクトから 100 万行が抽出され、データフローで 4 ~ 10 バッチが作成されます。
Sales Wave アプリケーションの制限
Sales Wave でサポートされるカスタムオブジェクトには制限があり、アプリケーションを実装する組織ごと
に 10 個まで、データフローは 1 つのみとなっています。これらは契約上の制限であり、技術的制限ではあ
りません。
外部データの制限
制限
値
外部データアップロード 1 回あたりの最大ファイル 外部データ API を使用する場合は 40 GB。
サイズ
ユーザインターフェースを使用する場合は 512 MB。
24 時間周期の全外部データアップロードの最大ファ 50 GB
イルサイズ
24 時間周期でアップロードできる外部データファイ 50
ルの最大数
1 項目の最大文字数
32,000
1 レコードの最大項目数
5,000 (最大 1,000 個の日付項目を含む)
1 レコードの全項目の最大総文字数
400,000
クエリの制限
制限
値
組織あたりの最大同時クエリ数
プラットフォームライセンスあたり 50
ユーザあたりの最大同時クエリ数
10
クエリあたりの返される最大行数
10,000
デフォルト値は、10,000 です。異なる値を設定する
には、SAQL limit ステートメントを使用します。
クエリタイムアウト
2分
Wave が有効な Developer Edition には次の制限が適用されます。
Developer Edition の制限
制限
値
データの最大行数
250,000
248
分析
Wave Analytics の制限事項
制限
値
最大同時クエリ数
5
メモ: Wave は Force.com プラットフォーム上に構築されており、Force.com プラットフォームの制限が適用
されます。たとえば、SOQL クエリ制限 (20,000 文字) によって、sfdcDigest 変換がデータを抽出できる項目の
数が制御されます。Force.com の制限を超過すると、エラーが発生します。「Force.com プラットフォーム
の制限」を参照してください。
Wave Analytics の制限事項
Wave Analytics は、いくつかの点で他の Salesforce 機能とは異なります。
リリースは同時に行われる
インスタンスに関わらず、すべてのユーザが同じスケジュールで Wave Analytics 更新を受け取ります。関連する
主要更新は、分散されたスケジュールでインスタンスごとに行われます。
ローカライズ
Wave Analytics は、次の例外を除きローカライズ済みです。
• アラビア語やヘブライ語など、右から左へ記述される言語はサポートされません。
• エラーメッセージのサブセットは英語でのみ表示される可能性があります。
• モバイル iOS アプリケーションには、英語バージョンのサンプルデータセットとダッシュボードのみが含ま
れます。
制限付き国際化サポート
Wave Analytics では、次の制限付きで国際化サポートが提供されます。
• 翻訳された表示ラベルを表示するには、ロケールと言語の両方を設定する必要があります。
• データセット内のデータはローカライズされません。
• データセット内のデータの並び替えは期待どおりに動作しない場合があります。
• 各データセットには、メタデータで指定された 1 つのロケールを使用できます。独自のロケールと言語が
設定されていても、そのデータセットを参照する全員に対して同じ日付、時刻、数値形式、およびディメ
ンション名が表示されます。
• 検索条件による検索では、大文字と小文字が区別され、アクセントも区別されます。たとえば、検索条件
「Andre」の検索結果では、「André」は返されません。
• マルチ通貨はサポートされません。Wave Analytics が組織のデフォルト通貨を抽出すると、金額の値にその
通貨が使用され、別の通貨には変換されません。
249
分析
Wave Analytics の制限事項
アクセシビリティ機能がサポートされない
Wave Analytics はアクセシビリティ機能に対応していません。
パッケージ化とメタデータ API はサポートされない
Wave Analytics ではメタデータ API の使用はサポートされません。Wave Analytics アプリケーションのパッケージ化
とバージョン管理はできません。Wave Analytics のデータ、オブジェクト、およびアプリケーションを Sandbox
から本番組織に移行する場合は、手動で行う必要があります。組織を複製するためのデフォルト組織テンプ
レート (DOT) はサポートされません。
項目レベルセキュリティが制限される
ファイル経由でアップロードされる外部データに項目レベルセキュリティを使用できません。元のデータベー
スまたは Salesforce オブジェクトに実装されている項目レベルセキュリティは、データが Wave Analytics データ
セットに読み込まれると保持されません。詳細は、『Wave Analytics セキュリティ実装ガイド』を参照してくだ
さい。
Sales Wave アプリケーションの Salesforce オブジェクトおよび項目のサポート
Sales Wave では、すべての Salesforce 標準/カスタムオブジェクトおよびデータがサポートされます。ただし、ア
プリケーションの初回作成時は、デフォルトで定義済みのオブジェクトおよび項目のセットのみが含まれま
す。
Sales Waveでは、次の標準 Salesforce オブジェクトから選択された項目を公開するデータフローが作成されます。
• 取引先
• ユーザ
• ロール
• 商談
• 商品 (商談品目)
• ToDo
• 行動
Sales Wave は、標準 Salesforce オブジェクトの標準およびカスタム項目をサポートしています。提供される項目
は、組み込みの設定ウィザードを使用してアプリケーションを作成したときの回答によって決まります。
メモ: Sales Wave でサポートされるカスタムオブジェクトには制限があり、Sales Wave を実装する組織ごと
に 10 個までとなっています。これは契約上の制限であり、技術的な制限ではありません。
アプリケーションの初回作成時に含まれていなかったカスタムオブジェクトまたは項目を追加するには、Sales
Wave データフローを更新する必要があります。詳細は、「データフローを使用したデータセットの作成」を
参照してください。
250
分析
レポートとダッシュボード
Sales Wave アプリケーションの Salesforce 以外のデータのサポート
Sales Waveは、ユーザレベルの目標データが含まれるCSV ファイルを除き、外部データソースをサポートしてい
ません。他の外部データをインポートするには、追加ライセンスが必要です。詳細は、Salesforce の担当者にお
問い合わせください。
メモ: 目標に関するデータを Sales Wave に追加するには、詳細が記載された CSV ファイルをアップロード
する必要があります。詳細は、「Sales Wave アプリケーションの Quota (Target) データセットの更新」を参
照してください。
アクションメニューでのオブジェクトとアクションのサポート
現在のアクションメニュー実装では、Salesforce オブジェクトおよびアクションのサポートが制限されていま
す。
現在、カスタムオブジェクト、sObject、および次の Salesforce 標準オブジェクトについて Wave クイックアクショ
ンメニューを作成できます。
• 取引先
• ケース
• リード
• 商談
取引先責任者、ユーザ、またはユーザプロファイルのページレイアウトのアクションはサポートされていませ
ん。
現在のアクションメニューの実装では、Chatter アクション ([投稿]、[ファイル]、[感謝]、[リンク]、[アンケー
ト]、[質問])、オブジェクト固有のアクション、およびグローバルアクションがサポートされます。Salesforce1
アクションはサポートされません。
その他のオブジェクトとアクションは、今後のリリースでサポートされます。
レポートとダッシュボード
Salesforceには、連動機能を備えた強力なレポートツールが揃っており、データの理解と操作に役立てることが
できます。
レポートによるデータの収集
レポートによって、ある期間にわたって組織に蓄積されたデータにアクセスし、十分な情報に基づいて意
思決定を行うことができます。組織のデータをほとんど無限の組み合わせで調査して理解しやすい形式で
表示し、その結果として得られる洞察をダッシュボードを介して他のユーザと共有できます。
ダッシュボードを使用した洞察の共有
ダッシュボードを使用すると、変化するビジネスの状況を視覚的に把握し、レポートで収集したリアルタ
イムのデータに基づいて意思決定を行うことができます。ダッシュボードを使用して、ユーザがトレンド
を把握し、数量を解明し、活動の影響を測定できるようにします。
251
分析
レポートとダッシュボード
レポートとダッシュボード
レポート
レポートについて
レポートを使用すると、Salesforceデータにアクセスできます。レポートの作成、
参照、共有を行う前に、次のレポートの基本を確認してください。
エディション
Salesforce データに関するレポートの準備をするときには、次のヒントに留意し
てください。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
• 優れた設計のレポートは実行時間が短くなります。
• レポートを作成する前に、レポートで回答する必要のある各質問を書き留め
ることを検討します。これにより、必要なすべてのデータをレポートで確実
に返すことができます。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
• レポートはフォルダで共有されます。レポートの保存先フォルダへの権限が
あれば、誰でもレポートにアクセスできます。適切なフォルダにレポートを保存してください。
最初のレポートを作成する前に、次の機能と概念についてよく理解してください。
レポートビルダー
レポートビルダーは視覚的なドラッグアンドドロップツールで、レポートの作成や既存のレポートの編集
を行います。また、レポートタイプ、レポート形式、およびレポートを構成する項目の選択も行います。
レポートビルダーを起動するには、[新規レポート] をクリックします。
項目
1 つ以上の項目で各レポート結果が示されます。レポートを情報のテーブルだとすると、各行が結果で各列
が項目になります。
たとえば、人事マネージャが従業員に関するレポートを作成します。各結果は従業員で、各項目は従業員
に関する各種情報 (名、姓、役職、開始日など) です。
レポートを作成または編集するときに、レポートに含める項目を選択します。レポートの実行時間を短縮
するために、必要な項目のみを含めることをお勧めします。
条件
条件を使用して、レポートで返されるデータを制限します。条件は、レポートで特定のデータに焦点を絞っ
たり、レポートの実行時間を短縮したりするなど、多くの理由で役立ちます。
たとえば、レポートでは社内のすべてのケースが返されるが、自分に割り当てられている進行中のケース
のみが必要だとします。[所有者] 項目と [状況] 項目でレポートを絞り込みます。
レポートビルダーで条件を追加します。Lightning Experience でも、レポートの参照中に条件を追加、編集、
または削除できます。
レポートタイプ
レポートタイプによって、レポートで使用可能な項目が決まります。たとえば、[ファイルおよびコンテン
ツレポート] には、[ファイル ID]、[ファイル名]、および [合計ダウンロード数] などの項目があります。
取引先レポートには、[取引先 ID]、[取引先名]、および [電話] などの項目があります。
252
分析
レポート
レポートを作成する場合、まずレポートタイプを選択します。
レポート形式
レポート形式で、レポート結果のレイアウトを指定します。使用可能な形式は、表形式、サマリー形式、
マトリックス形式、結合形式です。結合レポートは、Lightning Experience では使用できません。
レポートの作成
Salesforce データに関する質問がある場合、レポートを作成して回答を得ること
ができます。
エディション
このセクションの内容:
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
1. 新規レポートの作成
レポートビルダーは、データにすばやく包括的にアクセスするためのドラッ
グアンドドロップツールです。レポートビルダーを使用して、新規レポート
および既存のレポートを設定します。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
2. 変更履歴のレポート
ビジネスの現在の状態に関する最新の標準レポートに加えて、商談、ケース、売上予測、カスタムオブジェ
クトの日単位および週単位の変化を分析できます。
3. レポート作成スナップショットを使用した履歴データのレポート
レポート作成スナップショットにより、履歴データに関するレポートを作成できます。承認されたユーザ
は、表形式のレポートやサマリーレポートの結果をカスタムオブジェクトの項目に保存することができ、
それらの項目を対象オブジェクト上の対応する項目に割り当てることができます。その上で、レポートを
いつ実行してそのカスタムオブジェクトの項目にレポートのデータを読み込むかをスケジューリングでき
ます。レポート作成スナップショットでは、Salesforce での他のレコード操作と同様にレポートデータを操
作できます。
4. バケットを使用したデータの迅速な分類
バケットを使用することで、数式またはカスタム項目を作成せずに、レポートレコードをすばやく分類で
きます。バケット項目の作成時に、レポートの値をグループ化するために使用する複数のカテゴリ (バケッ
ト) を定義します。
5. 異なるタイプの情報を結合レポートに集約
結合レポート形式では、さまざまな種類の情報を 1 つのレポートに表示できます。結合レポートには、複
数の標準またはカスタムのレポートタイプのデータを含めることができます。
6. レポートデータのグラフィカル表示
ユーザがデータをすばやく簡単に理解できるように、データをグラフフォームで表示します。グラフはレ
ポートテーブルのすぐ上に表示されます。これにより、詳細を徹底的に調べる前に、データの雰囲気をつ
かむことができます。折れ線グラフを使用して経時変化を追跡したり、棒グラフや円グラフを使用して一
定時点の値を比較したりします。グラフは、ダッシュボードコンポーネントにも表示できます。
7. テーブルへのレポートデータの表示
ユーザがデータを簡単にスキャンできるように、詳細や範囲は非表示にし、表示する結果の数を制限し、
色を付けて強調表示します。テーブルをダッシュボードコンポーネントに表示することもできます。
253
分析
レポート
8. Excel を使用した Salesforce データのレポート
Connect for Office には、Excel アドインが含まれています。これを使用すると、Microsoft® Excel® から Salesforce レ
ポートに安全にアクセスできます。必要なレポートを Salesforce で作成して Excel のワークシートに取り込
み、Excel の数式、図、ピボットテーブルを使用してデータをカスタマイズ、分析します。Salesforceで TLS 1.0
が無効化されると、Connect for Office のサポートは終了します。
9. レポートウィザードのアップグレード
強力なドラッグアンドドロップエディタであるレポートビルダーは、レポートを作成、編集するための標
準のツールです。組織でまだ従来のレポートウィザードを使用している場合は、レポートビルダーにアッ
プグレードしてください。
新規レポートの作成
レポートビルダーは、データにすばやく包括的にアクセスするためのドラッグ
アンドドロップツールです。レポートビルダーを使用して、新規レポートおよ
び既存のレポートを設定します。
レポートビルダーを使用して既存のレポートをカスタマイズするには、レポー
ト名をクリックして[カスタマイズ]をクリックします。レポートビルダーでは、
画面スペースを最大限に利用するため、圧縮ページヘッダーを使用します。ア
プリケーションタブを表示するには、単にビルダーを閉じるか、Salesforce ロゴ
をクリックします。
このセクションの内容:
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
1. レポートタイプの選択
レポートタイプは、レポートに表示するレコードと項目を決定する一連の
ルールです。使用可能ないずれかの標準レポートタイプを使用するか、シス
テム管理者から提供されたカスタムレポートタイプを使用できます。
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
AND
2. レポート形式の選択
レポートには、表形式、サマリー、マトリックス、または結合形式を使用で
きます。表示するデータを取得できる複雑さと、効果的に伝達できる簡潔さ
を備えた形式を選択します。
「レポートビルダー」
3. レポートの作成
顧客、商談、サポートケースその他の状況など、ビジネスのある側面の最新動向を把握するレポートを作
成します。
4. カスタムレポートの作成
標準レポートをカスタマイズしたり、自分の組織の要求をすべて満たすカスタムレポートを最初から作成
したりできます。
5. アクセシビリティモードでのカスタムレポートの作成
254
分析
レポート
6. レポートデータのグループ化
サマリーレポート、マトリックスレポート、結合レポートで列または行のデータをグループ化して、有意
義な情報を表示します。たとえば、完了予定日別に商談をグループ化して完了した商談を確認したり、商
品別にケースをグループ化して、各商品のケース数を確認したりします。グルーピング内にグルーピング
を設定することもできます。
7. 操作を続行しながらレポートのプレビューを読み込む
ほとんどのアクションでは、レポートの操作を続けながらプレビューを読み込むことができます。たとえ
ば、レポートを編集しながら複数の項目をレポートにドラッグした後、グルーピングを作成しながら、そ
れらの列を読み込めます。
8. レポートのカスタマイズ
レポートビルダーは、レポートのビジュアルエディタです。レポートビルダー画面では、レポート項目お
よびレポート検索条件を使用し、一部のデータのみでレポートをプレビューできます。
9. レポート項目
[項目] ペインには、選択したレポートタイプの項目がフォルダごとに分類されて表示されます。また、ユー
ザが作成、編集、削除できるカスタム集計項目のリストも表示されます。
10. レポートデータの集計
集計項目には、合計、平均、最大値または最小値を示す数値が含まれます。集計項目は、すべてのグルー
ピングレベルで表示されます。サマリーレポートおよびマトリックスレポートでは、総計レベルでも表示
されます。
11. レポートの結果の小計
レポートを小計すると、データの動向を分析するツールが表示されます。情報セットをグループ化して、
そのグルーピングを並び替えて、各セットの小計を総計と比較できます。サマリーレポートと結合レポー
トでは、複数の項目で小計し、情報セットをカスケード表示することもできます。
12. レポートのスマート合計
「スマート」合計とは、重複データが小計または合計で一度のみカウントされることを意味します。Salesforce
では、集計または平均化の対象として選択した列に重複データが含まれているレポートを実行するときに、
「スマート」合計を使用します。
13. レポートの数式の使用
数式では、レポートデータを使用して計算した値に基づいてカスタム集計を作成できます。その後、これ
らの数式をレポートで列として使用できます。
255
分析
レポート
14. レポートの保存
既存のレポートを最新の変更で更新する場合は [保存] をクリックします。また、元のレポートを変更せず
にコピーする場合は [別名で保存] をクリックします。Lightning Experience で、[コピー] をクリックし、レポー
トをコピーします。
関連トピック:
操作を続行しながらレポートのプレビューを読み込む
レポートの作成
レポートの作成
レポート項目
レポートタイプの選択
レポートのカスタマイズ
レポート形式の選択
カスタムレポートの作成
異なるタイプの情報を結合レポートに集約
レポートタイプの選択
レポートタイプは、レポートに表示するレコードと項目を決定する一連のルー
ルです。使用可能ないずれかの標準レポートタイプを使用するか、システム管
理者から提供されたカスタムレポートタイプを使用できます。
適切なレポートタイプを選択することは、レポートの作成における最も重要な
ステップの 1 つです。
1. [レポート] タブから、[新規レポート] をクリックします。
2. レポートタイプを選択し、[作成] をクリックします。
メモ: レポートの作成後にレポートタイプを変更することはできませ
ん。
詳細は、標準レポートタイプとカスタムレポートタイプに関する情報を参照し
てください。
このセクションの内容:
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
AND
標準レポートタイプ
Salesforce には、固有の要件に合わせてカスタマイズ可能な、標準レポートタ
イプが豊富に用意されています。新規レポートを作成する必要はほとんどあ
りません。
256
「レポートビルダー」
分析
レポート
事前に設計されたカスタムレポートタイプ
一部の Salesforce には、事前に設計されたカスタムレポートタイプが用意されているため、新しいレポート
を作成する必要はありません。
関連トピック:
私のレポートに期待するデータが返されない理由は?
標準レポートタイプ
Salesforce には、固有の要件に合わせてカスタマイズ可能な、標準レポートタイ
プが豊富に用意されています。新規レポートを作成する必要はほとんどありま
せん。
ヒント: 管理者が [レポート] タブフォルダの表示をカスタマイズしている
場合には、表示できないフォルダがあります。
レポートを検索して独自にニーズに合わせてカスタマイズできない場合、新し
いカスタムレポートを作成して、適切な情報に確実にアクセスすることもでき
ます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
(Edition によって表示され
るレポートが決まります)
このセクションの内容:
1. 取引先/取引先責任者レポート
ユーザ権限
取引先/取引先責任者レポートは、活動中、未活動、または新しい取引先、お
よび取引先所有者やパートナー別の取引先を確認する場合に使用します。2
つの標準取引先責任者レポートにより、取引先責任者のメーリングリストを
作成したり、取引先責任者の役割別に商談を追跡したりすることができま
す。
2. 活動レポート
活動レポートは、活動予定、完了した活動、複数個人の行動、または自分が
代理承認者である未承認の承認申請に関する情報を収集するのに便利です。
3. 管理レポート
管理レポートは、Salesforce ユーザ、ドキュメント、および未承認の申請を分
析するのに役立ちます。有効なSalesforceユーザについてレポートし、ログイ
ンしている人を確認することができます。
レポートを実行する
• 「レポート実行」
レポートをスケジュール
する
• 「レポートのスケ
ジュール」
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
4. キャンペーンレポート
キャンペーンレポートは、マーケティング活動を分析する場合に使用しま
す。自分のキャンペーンの ROI についてレポートしたり、キャンペーンの対象となったユーザや反応があっ
たユーザを追跡したり、キャンペーンから生じた商談を分析したりすることができます。
5. ファイルおよびコンテンツのレポート
ファイルおよびコンテンツのレポートを実行して、ユーザがどのようにファイルや Salesforce CRM Content と
関わっているのかを分析します。
6. 売上予測レポート
売上予測レポートには、カスタマイザブル売上予測データに関する情報が表示されます。
257
分析
レポート
7. リードレポート
リードレポートを使用して、リードのソースおよび状況、リードへの応答に要した時間、未活動のリード、
およびリード項目の履歴に関する情報を表示します。
8. 商談レポート
商談レポートには、所有者、取引先、フェーズ、金額など、商談に関する情報が表示されます。デフォル
トの設定では、最も使用頻度の高い各オブジェクトの情報が表示されますが、主キャンペーンソース、売
上予測分類、同期見積など、他の情報が表示されるようにレポートをカスタマイズできます。
9. 商品/納入商品レポート
商品/納入商品レポートは、ユーザに現在納入している商品に関する情報を表示する場合に使用します。顧
客が所有している納入商品を確認したり、特定の納入商品のケースをリストしたり、商品と関連付けられ
ていない納入商品を特定したります。
10. セルフサービスレポート
セルフサービスレポートは、セルフサービスポータルの有効性を分析する上で役立ちます。表示されてい
るケース数、ログインしている顧客数、または提案しているソリューションを顧客がどのように考えてい
るのかを確認します。
11. サポート活動のレポート
サポートレポートは、作成されたケースの数、ケースコメント、ケースメール、ケース所有者、ケース取
引先責任者の役割、ソリューションが関連するケース、ケース状況または所有者が最後に変更されてから
の時間、およびケースの履歴を追跡します。
関連トピック:
レポートの検索
レポート実行ページ
カスタムレポートの作成
レポートによるデータへのアクセス
取引先/取引先責任者レポート
取引先/取引先責任者レポートは、活動中、未活動、または新しい取引先、およ
び取引先所有者やパートナー別の取引先を確認する場合に使用します。2 つの標
準取引先責任者レポートにより、取引先責任者のメーリングリストを作成した
り、取引先責任者の役割別に商談を追跡したりすることができます。
標準レポート: 項目履歴
組織で取引先または取引先責任者の項目の履歴を管理している場合は、取引
先または取引先責任者の履歴を使用してレポートを作成することができま
す。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
(Edition によって表示され
るレポートが決まります)
標準レポート: 個人取引先
組織で個人取引先を使用している場合は、個人取引先に固有の項目を使用で
きます。その場合、取引先レポートでは、項目の先頭が [個人取引先:] にな
ります。また、取引先および取引先責任者レポートの両方に [個人取引先] 項目を含めることもできます。
システム管理者は、[個人取引先] に異なる表示ラベルを付けることもあります。
258
分析
レポート
一括差し込み印刷
また、取引先責任者情報のレポートを作成し、そのデータを Microsoft® Excel® にエクスポートした上で、
Microsoft® Word® を使用して、一括差し込み印刷を行うこともできます。
最終活動日
活動関連リストおよびレポートの [最終活動日] は、会社の誰かが取引先または取引先責任者に対して最後
に活動した日を表します。この日付は、最新の行動の日時か、最後に完了した関連 ToDo の期日のいずれか
になります。
取引先レポートの [参照] 検索条件
取引先レポートの標準 [参照] 検索条件により、次のオプションに従って取引先データを絞り込むことが
できます。これらのオプションは、組織のエディションや設定によって異なります。
• 私の取引先: 自分が所有する取引先が表示されます。
• 私の取引先チームの取引先: 自分が所属する取引先チームの取引先が表示されます。
• 私の取引先チームと私の取引先: 自分が所有する取引先と、自分が所属する取引先チームの取引先が表
示されます。
• 私のチームの取引先: ロール階層内で自分の下位ロールのユーザ全員が所有する取引先が表示されます。
• 私のテリトリー: テリトリー管理を使用している組織では、このオプションを選択すると、自分が割り
当てられているテリトリーに属する取引先が表示されます。
• 私のテリトリーチームの取引先: テリトリー管理を使用している組織では、このオプションを選択する
と、自分のテリトリーとその下位テリトリーに属する取引先が表示されます。
• 私のチームの取引先チームと各自が所有する取引先: ロール階層内で自分の下位ロールのユーザが所有
する取引先、または自分が所属するチームの取引先が表示されます。
• すべての表示可能な取引先: 自身の共有モデルの判断に従って、表示可能なすべての取引先が表示され
ます。
• テリトリー: テリトリー管理を使用している組織では、追加で [テリトリー] 検索条件を、[すべて]、[複
数のテリトリー]、または [テリトリーなし] に設定できます。テリトリーを含む [テリトリー] 検索条件
を使用したカスタムレポートタイプのレポート結果には、[複数のテリトリー] または [テリトリーなし]
は表示されません。
• カスタマーポータル: 組織で、Salesforce カスタマーポータルを使用している場合は、取引先レポートに
[カスタマーポータル取引先] 項目を追加して、どの取引先にポータルを使用できる取引先責任者がいる
かを表示できるようにしてください。
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
259
分析
レポート
活動レポート
活動レポートは、活動予定、完了した活動、複数個人の行動、または自分が代
理承認者である未承認の承認申請に関する情報を収集するのに便利です。
エディション
標準活動レポートでは、対象とする活動の日付の範囲と状況を選択できます。
標準活動レポートには、選択した日付範囲または行動に該当する被招集者全員
の行動一覧が表示されます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
また、[レポート] タブ、[新規レポート]をクリックし、レポートするデータの種
別として [活動] を選択すると、活動のカスタムレポートを作成することもでき
ます。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
(Edition によって表示され
るレポートが決まります)
メモ: 組織のロール階層をレポート結果の上に表示するには、[階層を表示]
をクリックします。ロール階層を使用して、階層内のさまざまなレベルの
ユーザとレポートデータを共有できます。たとえば、[CEO] > [グローバル営
業の統括責任者] > [営業担当責任者] のように表示されている場合は、[営業
担当責任者] ロールのデータが表示されていることになります。表示する任
意のロール名をクリックし、そのロールのユーザに表示されるデータを共
有します。
活動レポートの特殊機能
活動レポートを実行するときは、次の点に留意してください。
標準レポート
• HTML メール追跡を有効にしている場合は、HTML メール状況レポートを選択します。自分のリードおよ
び取引先責任者の [HTML メール状況] 関連リストに記載されている情報が表示されます。
• レポートに記録されている複数個人の行動だけを対象とするには、[被招集者が関連する行動] レポート
を選択します。被招集者が関連する行動の標準条件は次のとおりです。
– 任命先... — 自分が所有する複数個人の行動だけが表示されます。
– 任命先が...のチーム — 自分のチームのメンバーが所有する複数個人の行動が表示されます。
– 被招集者が... — 自分を被招集者として表示する複数個人の行動だけが表示されます。
– 被招集が...のチーム — チームのメンバーが被招集者として表示されている複数個人の行動が表示さ
れます。
• [私の代理承認申請一覧] レポートには、自分が代理承認申請者であるすべての承認申請が表示されま
す。[未承認申請一覧] レポートは、活動レポートフォルダに表示されます。
• Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Edition、および Developer Edition の組織で、
部下にあたるユーザの活動を表示するには、[ToDo と予定] レポートに記載されている [階層] リンクを使
用します。表示できるのは、自分が所有する活動と、ロール階層内で自分よりも下位のユーザが所有す
る活動だけです。
• 組織で Shared Activities を使用している場合は、レポート (カスタムレポートタイプおよび ToDo と行動レ
ポートを含む) 結果の表示が権限によって異なります。たとえば、行動に関するレポートを作成する場
合で、レポート結果に、2 人以上の取引先責任者に関連し、招待者も存在する行動が含まれているとし
ます。システム管理者の場合は、主取引先責任者の行動と招待者ごとの別個の行動がレポート結果に示
されます。システム管理者でない場合は、主取引先責任者の 1 つの行動のみが表示されます。
260
分析
レポート
レポートタイプ
• レポートビルダーを使用して、他のレコードタイプに関連する活動を表示する活動レポートを作成でき
ます。たとえば、リードが関連する活動レポートには、リードと関連付けられている活動が表示されま
す。
• リードが関連する活動レポートでは、[町名・番地 1]、[町名・番地 2]、および [町名・番地 3] 項目
のデータが表示されません。
活動レポートのヒント
• ある複数個人の行動について、ユーザに送られるミーティングへの招集を抽出するには、「被招集行動
フラグが 0 に等しい」という検索条件を設定します。
• アーカイブ済みの活動はレポートに表示されません。1 年以上経過した行動や完了した ToDo はアーカイ
ブされます。ただし進行中の ToDo はアーカイブされません。レコードの詳細ページの [活動履歴] セク
ションにある [すべて表示] を選択して、レコードのアーカイブされた活動を表示できます。
• 非公開取引先責任者の活動は、取引先責任者の所有者のレポートにのみ表示されます。
• 活動レポートの標準検索条件により、次のオプションを使用してレポート結果を絞り込むことができま
す。これらのオプションの一部は、エディションによって表示されない場合があります。
– 私の活動 — 自分が所有する活動が表示されます。
– 私の任命した活動 — 自分が作成し、他のユーザ (ロール階層で自分と同じロールまたは自分より下
位のロール) が所有する活動が表示されます。
– 私のチームの活動 — ロール階層内で自分の上司にあたるユーザが所有する活動が表示されます。
– すべての活動 — 自身の共有モデルの判断に従って、表示可能なすべての活動が表示されます。
• 活動レポートの結果が多すぎるというエラーメッセージが表示された場合は、レポートをカスタマイズ
して、選択リスト、テキスト、または日付項目に条件を適用します。あるいは、[取引先が関連する活
動] または [商談が関連する活動] など、異なる活動データの種別を使用してレポートをもう一度実行し
ます。
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
261
分析
レポート
管理レポート
ユーザ権限
エディション
[管理レポート] フォルダを参照する
「設定・定義を参照する」
ユーザレポートを実行する
「レポート実行」
および
「設定・定義を参照する」
ユーザレポートを作成、編集、保存、お 「レポートの作成とカスタマイズ」
よび削除する
および
「設定・定義を参照する」
ドキュメント一覧レポートを実行する
「レポート実行」
ドキュメント一覧レポートを作成、編
集、保存、および削除する
「レポートの作成とカスタマイズ」
未承認の申請レポートを実行する
「レポート実行」
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Contact Manager Edition、
Group Edition、
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
および
「すべてのデータの参照」
管理レポートは、Salesforce ユーザ、ドキュメント、および未承認の申請を分析するのに役立ちます。有効な
Salesforce ユーザについてレポートし、ログインしている人を確認することができます。
メモ: [レポート] タブに [管理レポート] フォルダが表示されるのは、「設定・定義を参照する」権限を持
つユーザが参照した場合のみです。[管理レポート] レポートタイプを参照するには、この権限は必要あり
ません。すべてのユーザがレポートタイプを参照でき、そのタイプに関連付けられたドキュメントレポー
トを管理できます。このタイプに関連付けられた、ユーザレポートおよび承認申請レポートなどの他の
タイプのレポートを参照するには、権限が必要です。
管理レポートの特殊機能
管理レポートを実行するときは、次の点に留意してください。
標準レポート
• 有効ユーザ一覧レポートには、組織内で有効なユーザと、そのユーザの最終ログイン時刻が表示されま
す。
• 今週ログインしたユーザ一覧レポートには、過去 7 日に Salesforce にログインしたユーザ全員が表示され
ます。コミュニティが有効になっている場合、どのコミュニティユーザがログインしているのかも確認
できるように [コミュニティ] 列を追加できます。
• ドキュメントレポートには、各ドキュメントフォルダ内のドキュメントが表示されます。
• [未承認申請一覧] レポートには、各承認プロセスで未承認の申請が表示されます。[代理承認申請一覧]
レポートは、[活動レポート] フォルダに表示されます。
262
分析
レポート
• 組織でテリトリーを使用している場合は、[テリトリーレポート] フォルダの [ユーザのテリトリーレポー
ト] に各ユーザに割り当てられたテリトリーが表示されます。
レポートタイプ
• 組織のレポートと、各レポートを最後に使用した時間を表示するカスタムレポートを作成します。[管
理レポート] を選択し、レポートタイプとして [レポート] を選択します。
• 組織でコミュニティを使用している場合、コミュニティの外部メンバーのログイン履歴についてレポー
トできます。
1. カスタムレポートを作成します。
2. [管理レポート] を選択します。
3. レポートタイプとして [ユーザ] を選択します。
4. [コミュニティ] をレポート列に追加します。
5. コミュニティユーザのプロファイルが含まれる検索条件を追加します。
• 組織が Salesforce カスタマーポータルを使用している場合は、次の手順に従って、カスタマーポータル
ユーザに関するレポートを作成できます。
1. カスタムレポートを作成します。
2. [管理レポート] を選択します。
3. レポートタイプとして [ユーザ] を選択します。
4. [ライセンスの種類]、[プロファイル]、[ロール] をレポート列に追加します ロールを持たない大規
模ポータルユーザのロールに関するレポートは、作成できません。
メモ: 権限セットはサポートされません。
また、取引先レポートに [カスタマーポータル取引先] 項目を追加すると、どの取引先にポータルを使用
できる取引先責任者がいるかを表示できるようになります。
• カスタムレポートタイプを作成し、そのレポートタイプに基づいて、組織のレポートとダッシュボード
についてレポートできます。カスタムレポートタイプを定義するには、[新規カスタムレポートタイプ]
ページの [主オブジェクト] ドロップダウンリストから [レポート] または [ダッシュボード] を選択しま
す。
管理レポートのヒント
• 「内部ユーザの管理」権限を持つユーザは、ユーザのログインの詳細を表示するカスタムユーザレポー
トを作成できます。[ログイン日/時間]、[IP アドレス]、および [ログイン状況] などの関連項目は、
[表示する列を選択] ステップの [ログイン履歴] セクションにグループ化されます。[クライアントの種類]
項目には、ユーザが Web ブラウザからログインしたのか、Connect for Lotus Notes やパートナーポータルな
どの代替インターフェースからログインしたのかが表示されます。また、レポート条件を設定すること
263
分析
レポート
により、ログインしたことのないユーザを表示できます。そのためには、[ログイン日/時間] 項目と「次
の文字列と一致する」演算子を選択し、検索条件値を空白にしておきます。
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
キャンペーンレポート
キャンペーンレポートは、マーケティング活動を分析する場合に使用します。
自分のキャンペーンの ROI についてレポートしたり、キャンペーンの対象となっ
たユーザや反応があったユーザを追跡したり、キャンペーンから生じた商談を
分析したりすることができます。
キャンペーンレポートの特殊機能
キャンペーンレポートを実行するときは、次の点に留意してください。
標準レポート
• キャンペーン詳細カスタムレポートやキャンペーン ROI 分析レポートに、
キャンペーン階層統計項目を含めることができます。この項目は、階層
内の親キャンペーンとすべての下位キャンペーンの集計値を表示します。
キャンペーンに階層レベル (「戦略」、「プログラム」、「初期」など)
を表すカスタム選択リストが含まれる場合は、すべてのキャンペーンの
任意の階層レベルでデータを集計するレポートを実行できます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• キャンペーンリード一覧またはキャンペーン取引先責任者一覧は、自分のキャンペーンと関連付けられ
ているリードまたは取引先責任者を表示する場合に使用します。
• キャンペーン別のキャンペーンメンバーを一覧表示するには、[キャンペーンメンバーレポート (複数)]
を使用します。
• キャンペーンメンバー分析レポートは、キャンペーンに反応したユーザに関する情報をまとめる場合に
使用します。
• キャンペーン収益レポートは、キャンペーンから発生した商談を分析する場合に使用します。Enterprise
Edition、Unlimited Edition、Performance Edition、および Developer Edition では、商品、数量によるスケジュー
ル、および収益によるスケジュールもこのレポートで分析できます。
• キャンペーン ROI 分析レポートを使用して、キャンペーンの投資収益率 (ROI) と平均コストを計算しま
す。ROI は、純益 ([成立商談金額合計] - [実費]) を [実費] で除算して算出されます。算出された ROI は
パーセントで表します。
• 複数のキャンペーンに影響された商談を参照するには、[キャンペーンと影響を受ける商談] レポートを
使用します。
メモ: キャンペーンと影響を受ける商談のレポートには、取引先、取引先責任者、およびキャン
ペーンの共有ルールが反映されます。非公開に設定されている共有ルールを持つオブジェクトは、
レポートには表示されません。
264
分析
レポート
レポートタイプ
• キャンペーンメンバーに関連するキャンペーンのカスタムレポートタイプは、複数のキャンペーンにお
けるリードおよび取引先責任者に関するレポートを作成する場合に使用します。キャンペーンメンバー
レポートは、特定のキャンペーンにおける取引先責任者およびリードに関するレポートを表示する場合
に使用します。これらのレポートは、取引先責任者とリードの両方に対して「参照」権限を持っている
ユーザのみ使用できます。
• [リードと取引開始済みリード情報が関連するキャンペーン] レポートを使用すると、リードのライフサ
イクル情報がキャンペーン別に並び替えられて表示されます。
• 複数のキャンペーンに影響された商談を参照するには、[キャンペーンと影響を受ける商談] レポートを
使用します。
キャンペーンレポートのヒント
• いくつかのレポートでは、ルックアップアイコンを使用してキャンペーンを選択し、データを 1 つの
キャンペーンに絞り込むことができます。レポートを実行しているユーザに、選択したキャンペーンの
参照権限がない場合、レポートの結果は表示されません。このレポートの動作は、キャンペーンが削除
された場合と似ています。
• [メンバーの状況] は、キャンペーンを参照しているリードまたは取引先責任者の状況を表します。キャ
ンペーンの所有者は、メンバー状況値を最大 50 まで作成できます。サンプルのメンバー状況の値には、
「計画済み」、「送信済み」と「出席」があります。さらに、[メンバー追加日]、[レスポンスあり]、
および [初回レスポンス日] 項目をキャンペーンレポートに追加できます。これらの項目により、メン
バーがキャンペーンに追加された日付、そのメンバーがキャンペーンに応答したかどうか、およびメン
バーがキャンペーンに最初に応答した日付を表示できます。
• キャンペーンの [最終活動日] は、レコードに記録されている活動の最新の日付を表します。次に示す
過去または未来の活動がこの日付を設定します。
– 任意の行動
– 完了した ToDo
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
265
分析
レポート
ファイルおよびコンテンツのレポート
ファイルおよびコンテンツのレポートを実行して、ユーザがどのようにファイ
ルや Salesforce CRM Content と関わっているのかを分析します。
エディション
ファイルおよびコンテンツの標準レポート
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
事前に作成された、ファイルおよびコンテンツに関する次のレポートを実行し
ます。
著者別コンテンツ
各著者がSalesforce CRM Contentに公開したファイル、コンテンツパック、Google
ドキュメント、および Web リンクの数を参照します。
期間内に公開したコンテンツ
特定の期間にライブラリに公開されたファイル、コンテンツパック、Google
ドキュメント、および Web リンクの数を確認します。
使用可能なエディション:
Contact Manager Edition、
Group Edition、
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ファイルおよびコンテンツのダウンロード
どのユーザがどのファイルをいつダウンロードしたかを確認します。
ファイルおよびコンテンツのエンゲージメント
ファイルがダウンロードされた回数、共有された回数、いいね! と言われた回数、およびコメントされた回
数を参照します。
ファイルおよびコンテンツのリンク
コンテンツ配信または [リンクを使用した共有] を使用して、ユーザがどのファイルを共有しているかを確
認します。各リンクがいつ作成されたか、有効期限がいつ切れるか、最後にアクセスされたのはいつか、
パスワードで保護されているかどうか、およびリンクの合計アクセス回数を確認します。このレポートの
各リンクは、組織外のユーザでもアクセスできます。
ライブラリ管理者
各ライブラリにあるファイル、コンテンツパック、Google ドキュメント、および Web リンクの数のほか、
各ライブラリで使用されるファイルのディスク使用量の合計を参照します。
ライブラリコンテンツ
各ライブラリにあるファイル、コンテンツパック、Google ドキュメント、および Web リンクの数のほか、
各ライブラリで使用されるファイルのディスク使用量の合計を参照します。
最もダウンロードされたコンテンツ
最も頻繁にダウンロードされたファイルとコンテンツパック、および最も頻繁に開かれた Web リンクと
Google ドキュメントを確認します。
最も登録者の多いコンテンツ
最も登録者の多いファイル、コンテンツパック、Google ドキュメント、および Web リンクを確認します。
古いコンテンツ
最近ダウンロードまたは修正されていないファイルを確認します。
ファイルおよびコンテンツのレポートタイプ
ファイルおよびコンテンツに関する標準レポートを作成します。
コンテンツレポート
Salesforce CRM Content に関するレポートを生成します。
266
分析
レポート
項目
説明
アーカイブ済み
ファイルがアーカイブされたかどうかを示すフラグ。ファイルをアーカイ
ブすると、ライブラリからそのファイルが削除されますが、Salesforce CRM
Contentから完全に削除されるわけではありません。アーカイブされたファ
イルは、必要に応じて復元できます。
コンテンツ作成者
ファイル、コンテンツパック、Google ドキュメント、または Web リンクを
公開した寄稿者。
コンテンツ ID
バージョンではなく、ファイルによるグループ化を可能にする識別子。同
一ファイルで複数バージョンがある場合に異なるタイトルを設定すること
ができるため、[コンテンツのタイトル] は必ずしも一意ではありません。
コンテンツ公開日
ファイル、コンテンツパック、Google ドキュメント、または Web リンクが
最初に公開された日付。
コンテンツのタイトル
ファイル、コンテンツパック、Google ドキュメント、または Web リンクの
タイトル。
レコードタイプ
ファイル、コンテンツパック、Google ドキュメント、または Web リンクに
関連付けられたレコードタイプのタイトル。
主要コンテンツ
コンテンツに主要マークが付けられているかどうかを示すフラグ。
個々のコンテンツサイズ(MB) 同じファイルの別バージョンを除いた個々のファイルのサイズ。
最終登録日
コンテンツが最後に登録された日付。
ダウンロード数
ファイルがダウンロードされた回数、またはライブラリでの合計ダウン
ロード数。Google ドキュメントまたは Web リンクが開かれた回数もこの数
に含まれます。
ヒント: 特定のファイルをダウンロードしたユーザを表示するには、
ファイルのコンテンツの詳細ページに移動して [ダウンロード] タブを
クリックします。
否定的評価数
反対投票数。
肯定的評価数
賛成投票数。
登録数
ファイル、コンテンツパック、Google ドキュメント、または Web リンクを
登録しているユーザの数、またはライブラリでの合計登録数。
バージョン番号
ファイルの新バージョンが公開された回数。
総合評価
プラス票からマイナス票を差し引いた数。たとえば、ファイルに 2 件のプ
ラス票がありマイナス票がない場合は、[総合評価]は 2 となります。
タグ
ファイル、コンテンツパック、Google ドキュメント、または Web リンクに
割り当てられている Salesforce CRM Content タグ。
267
分析
レポート
項目
説明
合計コンテンツサイズ (MB)
ファイルの全バージョンを含めたファイルのサイズ。
バージョン修正日
ファイルの新バージョンが公開された日時。
バージョン修正者
そのバージョンのファイルを公開した寄稿者。
ライブラリ名
ライブラリの名前。
ライブラリ作成日
ライブラリが作成された日時。
ライブラリおよびユーザのレポート
ライブラリに割り当てられているユーザのリストを生成します。
項目
説明
管理者
ユーザがライブラリ管理者かどうかを示すフラグ。
グループ
ライブラリメンバーが単一ユーザなのか、公開グループなのかを示すフラ
グ。
ライブラリ作成
ライブラリが作成された日時。
ライブラリ名
ライブラリの名前。
メンバーの名前
ライブラリメンバーの名と姓。
ファイルおよびコンテンツのレポート
組織にアップロードされたファイルに関するレポートを生成します。
項目
説明
アーカイブ済み
ファイルがアーカイブされたかどうかを示すフラグ。ファイルをアーカイ
ブすると、ライブラリからそのファイルが削除されますが、Salesforce CRM
Contentから完全に削除されるわけではありません。アーカイブされたファ
イルは、必要に応じて復元できます。
役職
ファイル、コンテンツパック、Google ドキュメント、または Web リンクの
タイトル。
作成者
ファイル、コンテンツパック、Google ドキュメント、または Web リンクを
アップロードしたユーザ。
ダウンロード日
ファイルを最初にダウンロードした日付。
ダウンロードユーザ
ファイルをダウンロードしたユーザ。
ダウンロードユーザ種別
ファイルをダウンロードしたユーザのプロファイル種別。
ファイルの種類
アップロードしたファイルの MIME タイプ。
268
分析
レポート
項目
説明
ID
バージョンではなく、ファイルによるグループ化を可能にする識別子。同
一ファイルで複数バージョンがある場合に異なるタイトルを設定すること
ができるため、[タイトル] は必ずしも一意ではありません。
最終修正者
ファイルの新しいバージョンを最後に編集またはアップロードしたユー
ザ。
最終修正日
ファイルが最後に修正された日付。
いいね!
ファイル投稿がいいね! と言われた回数。この数値には、ファイル投稿のコ
メントに適用されたいいね! は含まれません。
リンク
生成された外部ファイルリンクの数。外部リンクは、ユーザが [リンクを
使用した共有] を使用してファイルを共有したり、コンテンツ配信を使用
してライブラリのコンテンツを共有したりしたときに生成されます。
コメント投稿
フィードのファイル投稿に対して行われたコメントの数。
投稿
ファイルがフィードに投稿された回数。この数値には、ファイルが投稿の
コメントに添付された回数は含まれません。
公開日
ファイル、コンテンツパック、Google ドキュメント、または Web リンクが
最初に公開またはアップロードされた日付。
共有
ファイルがユーザのフィードに投稿された回数、[別の人と共有] を使用し
てファイルが共有された回数、および [グループと共有] を使用してファイ
ルが共有された回数。
サイズ (MB)
最新バージョンのファイルのサイズ (MB)。
合計ダウンロード数
ファイルがダウンロードされた回数。
合計サイズ (MB)
アップロードされたすべてのバージョンのファイルの合計サイズ。
バージョン
アップロードされたファイルのバージョンの数。
ファイルおよびコンテンツのレポートを使用する場合のヒント
• ライブラリ権限の [コンテンツの管理] オプションをオンにしている Salesforce CRM Content ユーザは、自分が
アクセス権を持っているライブラリ ([私のライブラリ]) や、組織内のすべてのライブラリ ([すべてのライブ
ラリ]) によってレポートデータを並び替えることができます。[コンテンツの管理] オプションを持たない
ユーザは、自分がアクセス権を持っているライブラリでしかデータを並び替えることができません。
• 総ディスク容量や総ダウンロード数などのライブラリの集計結果と共に個々のファイルのデータを参照す
るには、[ライブラリ名] でカスタムレポートを集計します。
• 特定のドキュメントのデータを参照するには、[コンテンツ ID] に従って並べ替えます。
269
分析
レポート
• 「ライブラリの作成」ユーザ権限を持つカスタマーポータルユーザまたはパートナーポータルユーザが存
在する場合は、ライブラリ管理者レポートを実行して、ポータルユーザが作成した新しいライブラリを確
認します。
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
売上予測レポート
売上予測レポートには、カスタマイザブル売上予測データに関する情報が表示
されます。
メモ: この情報は、[カスタマイザブル売上予測] に適用され、[コラボレー
ション売上予測] には適用されません。
メモ: 売上予測レポートフォルダが表示されていない場合は、組織のカス
タマイザブル売上予測が有効になっていない可能性があります。カスタマ
イザブル売上予測には 5 つの標準レポートタイプが含まれます。カスタマ
イザブル売上予測では、カスタムレポートタイプを作成できません。
カスタマイザブル売上予測レポートの特殊機能
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
カスタマイザブル売上予測レポートを実行するときは、次の点に留意してくだ
さい。
標準レポート
登録した売上予測情報を含めたレポート表示する場合は、売上予測履歴レポートを作成します。[すべての
売上予測] を選択すると、各更新後の売上予測の状態が表示されます。[最新の売上予測] を選択すると、
売上予測の現在の状態のみが表示されます。
レポートタイプ
• カスタム売上予測レポートを作成するときに、自分の売上予測に貢献する商談に関する情報を含める場
合は、レポートタイプで [カスタマイザブル売上予測: 商談売上予測] を選択します。
• カスタム売上予測レポートに、列および列の値としてカスタムユーザ項目を含めることができます。カ
スタムユーザ項目は、商談所有者または取引先所有者のカスタム情報として使用できます。カスタム項
目ラベルは、商談所有者または取引先所有者の情報として使用できます。そのため、両方が同じレポー
トにあり、項目ラベルが類似していると混乱が生じる可能性があります。
• 「すべての売上予測の参照」権限を持っている場合には、売上予測概要と売上予測履歴に、売上予測マ
ネージャを持たない売上予測階層の分岐に属するユーザなど、選択した売上予測階層のユーザのデータ
がすべて表示されます。
カスタマイザブル売上予測レポートのヒント
• 会計年度または日付単位でレポート間隔を指定する必要があります。
• 売上予測レポートには、非公開の商談が含まれます。
• 商談が売上予測期間内に完了するように設定されていれば、商談金額が売上予測レポートに表示されま
す。
270
分析
レポート
• 売上予測レポートには、売上予測期間内に完了するように設定されている商談のみが表示されます。た
だし、売上予測分類として「売上予測から除外」に割り当てられている商談を除きます。
• 自分の売上予測に貢献する商談に関する情報を含めず、売上予測金額情報のみ表示したい場合は、売上
予測サマリーレポートを作成します。
• 組織でテリトリーを使用している場合は、テリトリー名ごとに情報を集計したカスタム売上予測レポー
トを作成できます。
• 売上予測階層を掘り下げることにより、売上予測階層に基づいて商談売上予測レポートを表示できま
す。
1. [階層] リンクから、希望のロールまたはテリトリーを選択します。
2. レポートの最上部にある[次の所有者の商談を表示]または[次の所有者の売上予測を表示]範囲から、
適切な売上予測ユーザまたはチームを選択します。
3. 選択したパラメータのレポートデータを更新するには、[レポート実行] をクリックします。
たとえば、自分が上書きした商談金額や数量、売上予測階層で自分より下位のユーザによる上書きな
ど、商談情報を参照するには、[階層] リンクを自分の売上予測ロールに設定します。売上予測階層で自
分より下位に属するユーザ商談情報を参照するには、そのロールを掘り下げます。
警告: [直属部下] ビューに、複数の階層レベルにまたがる売上予測が表示されます。その結果、部
下の売上予測合計と売上予測マネージャの売上予測合計に値が入っている場合があります。部下に
よる金額が合計の中で複数回加算されているため、列の合計が期待値を上回る場合があります。
メモ: 組織のロール階層をレポート結果の上に表示するには、[階層を表示] をクリックします。ロール階
層を使用して、階層内のさまざまなレベルのユーザとレポートデータを共有できます。たとえば、[CEO]
> [グローバル営業の統括責任者] > [営業担当責任者] のように表示されている場合は、[営業担当責任者]
ロールのデータが表示されていることになります。表示する任意のロール名をクリックし、そのロール
のユーザに表示されるデータを共有します。
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
271
分析
レポート
リードレポート
リードレポートを使用して、リードのソースおよび状況、リードへの応答に要
した時間、未活動のリード、およびリード項目の履歴に関する情報を表示しま
す。
リードレポートの特殊機能
リードレポートを実行するときは、次の点に留意してください。
標準レポート
項目履歴管理が設定されているリードの標準項目とカスタム項目の履歴を追跡
するには、データの種類で [リード履歴] を選択します。元の値と新しい値を参
照できます。
ヒント: 「レポートの作成とカスタマイズ」権限を持っている場合は、リー
ド履歴レポートの [参照] ドロップダウンで [私のリード]、[私のチームの
リード]、[ユーザ所有のリード]、[キュー所有のリード]、および [すべての
リード] からリード履歴データを参照できます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience
使用可能なエディション:
Group Edition、
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
リードレポートのヒント
• ロール階層内で自分の部下にあたるユーザが所有するリードを参照するには、レポートビューを「私のチー
ムのリード」に絞り込みます。
• リードレポートは、取引開始済みおよび開始前のリードをすべて表示できます。レポートを取引開始前の
リードだけに制限するには、検索条件として、「取引開始済み 次の文字列と一致する 0」と入力します。
• リードの [最終活動日] は、レコードに記録されている活動の最新の期日を表します。次に示す過去または
未来の活動がこの日付を設定します。
– 任意の行動
– 完了した ToDo
• また、リード情報のレポートを作成し、そのデータを Excel にエクスポートした上で、Microsoft® Word を使用
して、一括差し込み印刷を行うこともできます。
リードレポートの制限事項
•
[元の値] と [新しい値] は、検索条件の項目では使用できません。
•
[項目/行動] で絞り込む場合、検索条件ロジックは使用できません。
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
272
分析
レポート
商談レポート
商談レポートには、所有者、取引先、フェーズ、金額など、商談に関する情報
が表示されます。デフォルトの設定では、最も使用頻度の高い各オブジェクト
の情報が表示されますが、主キャンペーンソース、売上予測分類、同期見積な
ど、他の情報が表示されるようにレポートをカスタマイズできます。
このセクションの内容:
1. 商談レポートの使用のヒント
商談レポートには、商談項目のすべてに加えて、その他の詳細を提供する追
加の列を含めることができます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
2. 標準商談レポート
標準商談レポートを使用して、商談のパイプラインや履歴、商談ソース、商
談種別などに関するレポートを作成できます。
3. 商談のレポートタイプ
レポートタイプとは、レポートをゼロから作成することなく、求めている固有のデータを取得するために
カスタマイズ可能なレポートテンプレートです。商談のカスタムレポートタイプの多くには、商品、パー
トナー、見積など関連付けられたオブジェクトからの情報が含まれます。
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
商談レポートの使用のヒント
商談レポートには、商談項目のすべてに加えて、その他の詳細を提供する追加
の列を含めることができます。
• 次の列を使用して、その他の詳細を提供できます。
– 商談日数 — 進行中の商談の商談作成以降の日数を表します。完了した商
談の場合、商談日数は作成日から完了日までの日数を表します。
– フェーズ滞在期間 — [フェーズ] 列にあるそのフェーズに留まっていた商
談の日数を表します。商談フェーズ期間レポートを実行すると、商談が
各フェーズに留まっていた期間を確認できます。
– 最終活動日 — 商談行動、完了した ToDo など、商談レコードに記録されて
いる活動の最新の期日。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• 組織で売上予測またはカスタマイザブル売上予測を使用している場合は、標
準レポートフォルダとカスタムレポートウィザードには、売上予測レポートオプションと合わせて商談レ
ポートオプションが表示されます。組織の階層のロールが設定されていないユーザが所有する商談は、商
談、売上予測、および売上レポートから除外されます。Personal Edition または Group Edition にはロール階層が
ないため、これらのエディションを使用している組織にこの制限は適用されません。[パートナー] 列を含
むレポート (パートナー商談一覧レポートを除く) の場合は、その商談の主パートナーだけが表示されます。
• すべての商談商品項目をレポート検索条件に使用できるわけではありません。たとえば、[商品ファミリ]
項目は、価格表エントリオブジェクトでそのオブジェクトに関連するため、商談商品レポート検索条件に
273
分析
レポート
は使用できません。クロスセルまたはアップセルレポートについて、商談商品レポート検索条件で [商品
ファミリ] 項目を使用可能にするには、コンテンツを保存するカスタム数式項目を作成し、その数式項目
を検索条件に使用します。商談のオブジェクト管理設定から項目領域に移動して、種別が数式のカスタム
項目を作成し、数式の戻り値のデータ型に Text、数式に TEXT(PricebookEntry.Product2.Family)
を使用します。
• Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Edition、および Developer Edition の組織では、
[階層] リンクで、ロールまたはテリトリー階層に基づくレポート結果を参照できます。
• 組織でテリトリー管理を使用している場合は、商談レポートの階層条件を使用して、ロールまたはテリト
リー階層に従ってデータを参照できます。また、テリトリー条件を使用して、すべてのテリトリーの商談
または関連テリトリーを持たない商談を表示できます。
• すべての標準商談レポートに [主キャンペーンソース] 項目を入れることができます。この項目は、項目レ
ベルセキュリティにより制御されます。
• 参照条件を使用して、商談レポートの結果を絞り込みます。参照オプションは、組織のエディションと設
定によって異なります。
– 私の商談 — 自分の商談だけが表示されます。
– 私のチームセリング商談 — 自分が所属する商談チームの商談が表示されます。
– 私のチームセリングと私が所有する商談 — 自分の商談と、自分が所属する商談チームの商談が表示さ
れます。
– 私のチームの商談 — 自分の商談と、ロール階層内で自分の部下全員が所有する商談が表示されます。
組織でテリトリー管理を使用している場合、このオプションの影響は、上記の階層条件の値によって異
なります。[ロール] を選択すると、自分の商談と、そのロール階層内の自分の部下全員が所有する商
談が表示されます。[テリトリー] を選択すると、自分が所有する商談と自分のテリトリーの部下が所有
する商談が表示されます。
– 私のチームのチームセリングとチームが所有する商談 — ロール階層内で自分の下位ロールのユーザが
自ら所有する商談、または自分が所属する商談チームの商談が表示されます。
– 私のテリトリー — テリトリー管理を使用している組織では、このオプションを選択すると、自分が割
り当てられているテリトリーに属する商談が表示されます。
– すべての商談 — 表示可能なすべての商談が表示されます。
関連トピック:
商談レポート
商談のレポートタイプ
標準商談レポート
標準商談レポート
274
分析
レポート
標準商談レポートを使用して、商談のパイプラインや履歴、商談ソース、商談
種別などに関するレポートを作成できます。
エディション
1. [レポート] タブの [フォルダ] ペインで、[商談 レポート] を選択します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
2. 必要なレポートをクリックします。
レポート名
説明
完了した商談
成立した商談。
種別別商談
利用可能な商談の種別。
商談項目履歴
商談の項目履歴。組織でこの情報を
追跡している場合のみ、利用可能。
商談履歴
商談の状況変更。組織でこの情報を
追跡している場合のみ、利用可能。
商談パイプライントレンド
商談の履歴スナップショット。商談
金額は指定月の履歴フェーズ別にグ
ループ分けされます。このレポート
は、Professional Edition、Enterprise
Edition、Unlimited Edition、Performance
Edition、および Developer Edition の組織
でのみ使用できます。
商談パイプライン
フェーズ別の商談。
分割された商談パイプライン
割り当てられたユーザやパーセント
などの分割情報で集計された商談。
商談品目
月別および商品別の商談。
分割された商談商品レポート
各商品の分割割り当てと分割率。次
の項目で情報を集計することもでき
ます。
• [合計金額を分割] – 分割率 × 合計
金額
• [期待商品金額を分割] – 分割合計
金額 × 確度
分割された商談スケジュールレポー 商談チームの分割率を含む、月別の
ト
商談。このレポートにアクセスする
には、組織で商品のスケジュール設
定が有効化されている必要がありま
す。
次の項目で情報を集計することもで
きます。
275
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを実行する
• 「レポート実行」
レポートをスケジュール
する
• 「レポートのスケ
ジュール」
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
分析
レポート
レポート名
説明
• [合計金額を分割] – 分割率 × 合計金額
• [分割スケジュール金額] – 分割率 × スケジュール
金額
• [期待商品金額を分割] – 分割合計金額 × 確度
• [分割期待スケジュール金額] – 分割スケジュール
金額 × 確度
商談ソース
商談のソース。
商談フェーズ期間
各フェーズでの商談の期間。
商談チーム
商談および自分が所属する商談チームに関する情
報。
パートナー商談
商談に関連付けられたすべてのパートナーまたは主
パートナーのみ。結果を主パートナーに限定する場
合は、レポートをカスタマイズし、レポートウィ
ザードの条件ページで「主担当 次の文字列と一致す
る True」と入力します。
停滞商談
フェーズ別にグループ分けされ、商談日数で並び替
えられた進行中の商談。
3. レポートを実行します。
関連トピック:
商談レポート
商談のレポートタイプ
商談レポートの使用のヒント
商談のレポートタイプ
276
分析
レポート
レポートタイプとは、レポートをゼロから作成することなく、求めている固有
のデータを取得するためにカスタマイズ可能なレポートテンプレートです。商
談のカスタムレポートタイプの多くには、商品、パートナー、見積など関連付
けられたオブジェクトからの情報が含まれます。
このセクションの内容:
商談レポート
所有者、取引先、フェーズ、金額など、商談に関する標準情報を参照しま
す。デフォルトの設定では、最も使用頻度の高い各オブジェクトの情報が表
示されますが、主キャンペーンソース、売上予測分類、同期見積など、他の
情報が表示されるようにレポートをカスタマイズできます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
取引先責任者の役割が関連する商談レポート
名前、役職、役割など、商談に関連する取引先責任者に関する情報を参照し
ます。
レポートを実行する
• 「レポート実行」
取引先責任者の役割と商品が関連する商談レポート
レポートをスケジュール
する
• 「レポートのスケ
ジュール」
選択した商品に関連する取引先責任者と商談に関する情報を参照します。レ
ポートを実行するときに、商品を選択して結果を絞り込む必要があります。
競合が関連する商談レポート
強みや弱みなど、商談に関連する競合相手に関する情報を参照します。
履歴トレンドが関連する商談レポート
履歴トレンドが関連する商談レポートは、販売パイプラインの履歴トレンド
の分析に役立つよう設計されたカスタムレポートタイプです。
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
商談項目履歴レポート
変更前後の値、編集した日付など、主要な商談項目の変更履歴に関する情報
を参照します。
商談フェーズ履歴レポート
フェーズや完了日など、商談の履歴に関する情報を参照します。
商談チームが関連する商談レポート
商談別に、商談チームのメンバーとそのロールに関する情報を参照します。
商談チームと商品が関連する商談レポート
商談別に、商談チームのメンバーとその商品に関する情報を参照します。レポートを実行するときに、商
品または商談チームメンバーのいずれかを指定して結果を絞り込む必要があります。
パートナーが関連する商談レポート
商談名、金額、パートナーの役割など、商談でチームを組むパートナーに関する情報を参照します。
商品が関連する商談レポート
商品名や商談フェーズなど、商談に関連する商品に関する情報を参照します。
商談の動向レポート
パイプラインの商談間で共有する動向に関する情報を参照します。
277
分析
レポート
見積と見積 PDF が関連する商談レポート
商談に関連付けられている見積ごとに作成された見積 PDF の詳細が表示されます。デフォルトの設定では、
最も使用頻度の高い各オブジェクトの情報が表示されますが、リストの各見積 PDF の作成者や最終更新日
など、他の情報が表示されるようにレポートをカスタマイズできます。
見積と見積品目名が関連する商談レポート
商談に関連付けられている見積と、各見積の品目名の詳細が表示されます。デフォルトの設定では、最も
使用頻度の高い各オブジェクトの情報が表示されますが、任意の商談、見積、または見積品目名の項目が
表示されるようにレポートをカスタマイズできます。
関連トピック:
レポートタイプの選択
商談レポート
商談レポートの使用のヒント
商談レポート
所有者、取引先、フェーズ、金額など、商談に関する標準情報を参照します。
デフォルトの設定では、最も使用頻度の高い各オブジェクトの情報が表示され
ますが、主キャンペーンソース、売上予測分類、同期見積など、他の情報が表
示されるようにレポートをカスタマイズできます。
メモ: 組織のロール階層をレポート結果の上に表示するには、[階層を表示]
をクリックします。ロール階層を使用して、階層内のさまざまなレベルの
ユーザとレポートデータを共有できます。たとえば、[CEO] > [グローバル営
業の統括責任者] > [営業担当責任者] のように表示されている場合は、[営業
担当責任者] ロールのデータが表示されていることになります。表示する任
意のロール名をクリックし、そのロールのユーザに表示されるデータを共
有します。
このレポートのデフォルト設定は、次のとおりです。
表示形式
表形式
選択された列
オブジェクト情報種別
列
商談情報
•
商談名
•
金額
•
完了予定日
•
フェーズ
•
商談日数
•
種別
•
確度(%)
•
リードソース
278
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
分析
レポート
オブジェクト情報種別
列
商談 所有者の情報
取引先情報
•
会計期間
•
次のステップ
•
作成日
•
商談所有者
•
所有者 ロール
•
取引先名
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
商談レポート
取引先責任者の役割が関連する商談レポート
名前、役職、役割など、商談に関連する取引先責任者に関する情報を参照しま
す。
このレポートのデフォルト設定は、次のとおりです。
表示形式
表形式
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
選択された列
オブジェクト情報種別
列
商談情報
• 商談名
商談 所有者の情報
• 商談所有者
取引先: 一般情報
• 取引先名
取引先責任者の役割: 情報
• 役職
• 名
• 姓
取引先責任者の役割: 電話/Fax/メール • 電話
• メール
取引先責任者の役割: 住所
エディション
• 町名・番地(郵送先)
279
分析
レポート
オブジェクト情報種別
列
• 市区郡(郵送先)
• 都道府県(郵送先)
• 郵便番号(郵送先)
• 国(郵送先)
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
商談レポート
取引先責任者の役割と商品が関連する商談レポート
選択した商品に関連する取引先責任者と商談に関する情報を参照します。レポー
トを実行するときに、商品を選択して結果を絞り込む必要があります。
このレポートのデフォルト設定は、次のとおりです。
表示形式
表形式
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
選択された列
オブジェクト情報種別
列
商談: 情報
• 商談名
商品 情報
• 商品名
商談 所有者の情報
• 商談所有者
取引先: 一般情報
• 取引先名
取引先責任者の役割: 情報
• 役職
• 名
• 姓
取引先責任者の役割: 電話/Fax/メール • 電話
• メール
取引先責任者の役割: 住所
エディション
• 町名・番地(郵送先)
• 市区郡(郵送先)
• 都道府県(郵送先)
280
分析
レポート
オブジェクト情報種別
列
• 郵便番号(郵送先)
• 国(郵送先)
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
商談レポート
競合が関連する商談レポート
強みや弱みなど、商談に関連する競合相手に関する情報を参照します。
エディション
このレポートのデフォルト設定は、次のとおりです。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
表示形式
概要
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
選択された列
オブジェクト情報種別
列
商談情報
• 商談名
• 完了予定日
• 金額
競合の情報
• 会社名
• 強み
• 弱み
取引先: 一般情報
• 取引先名
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
商談レポート
履歴トレンドが関連する商談レポート
281
分析
レポート
履歴トレンドが関連する商談レポートは、販売パイプラインの履歴トレンドの
分析に役立つよう設計されたカスタムレポートタイプです。
エディション
次に、デフォルトレポートの最も有益な商談項目をいくつか示します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic と
Lightning Experience の両方
金額
売上の見積総額。マルチ通貨を使用している組織では、金額は個人設定の通
貨で表示されます (デフォルト)。他の通貨で金額を追跡するには、[商談 通
貨] 選択リストを変更します。
完了予定日
商談をクローズする予定の日付。日付を入力するか、項目にカーソルを移動
したときに表示されるカレンダーから日付を選択します。
フェーズ
見込み客や提案者など、定義済みリストから作成する選択に基づく商談の現
在のフェーズ。
確度
商談の受注に対する確度 (%)。
売上予測分類
レポート、商談の詳細および編集のページ、商談の検索、商談リストビュー
に表示される売上予測分類名。商談の設定は、その [フェーズ] に関連付け
られています。
メモ: このレポートタイプを編集すると、自動的に更新されなくなります。
このレポートタイプを削除すると、再生成されなくなります。
商談項目履歴レポート
変更前後の値、編集した日付など、主要な商談項目の変更履歴に関する情報を
参照します。
メモ: 項目履歴管理の有効化と設定を行い、項目履歴管理レポートを使用
するための項目を選択します。
このレポートのデフォルト設定は、次のとおりです。
表示形式
表形式
選択された列
オブジェクト情報種別
列
履歴データ
•
編集日
•
新しい値
•
編集者
•
項目 / 行動
•
元の値
282
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
および
「カスタムレポートタ
イプの管理」
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
分析
レポート
オブジェクト情報種別
列
商談の項目
•
商談名
商談 所有者の情報
•
商談所有者
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
商談レポート
商談フェーズ履歴レポート
フェーズや完了日など、商談の履歴に関する情報を参照します。
エディション
このレポートのデフォルト設定は、次のとおりです。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
表示形式
概要
使用可能なエディション:
すべてのエディション
選択された列
オブジェクト情報種別
列
商談情報
•
商談名
商談 所有者の情報
•
所有者
商談フェーズ履歴情報
•
フェーズ(変更前)
•
金額
•
最終更新日
•
フェーズ(変更後)
•
確度(%)
•
最終更新者
•
完了予定日
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
商談レポート
商談チームが関連する商談レポート
283
分析
レポート
商談別に、商談チームのメンバーとそのロールに関する情報を参照します。
メモ: 商談チームが関連する商談レポートを使用するには、チームセリン
グの有効化と設定を行う必要があります。
このレポートのデフォルト設定は、次のとおりです。
表示形式
表形式
選択された列
オブジェクト情報種別
列
商談情報
• 商談名
チームメンバー情報
• チームメンバーの名前
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• チーム内の役割
メモ: 管理者によってカスタム商談チーム項目が作成されている場合、商談チームが関連する商談レポー
トに組み込むことができます。
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
商談レポート
商談チームと商品が関連する商談レポート
商談別に、商談チームのメンバーとその商品に関する情報を参照します。レポー
トを実行するときに、商品または商談チームメンバーのいずれかを指定して結
果を絞り込む必要があります。
このレポートのデフォルト設定は、次のとおりです。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
表示形式
表形式
選択された列
オブジェクト情報種別
列
商談情報
• 商談名
商品 情報
• 商品名
チームメンバー情報
• チームメンバーの名前
284
分析
レポート
オブジェクト情報種別
列
• チーム内の役割
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
商談レポート
パートナーが関連する商談レポート
商談名、金額、パートナーの役割など、商談でチームを組むパートナーに関す
る情報を参照します。
このレポートのデフォルト設定は、次のとおりです。
表示形式
概要
列
商談情報
• 商談名
• 完了予定日
• 金額
商談 所有者の情報
• 商談所有者
パートナー情報
• パートナー 所有者
• パートナーの役割
• パートナー
取引先情報
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
選択された列
オブジェクト情報種別
エディション
• 取引先所有者
• 取引先名
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
商談レポート
商品が関連する商談レポート
285
分析
レポート
商品名や商談フェーズなど、商談に関連する商品に関する情報を参照します。
エディション
このレポートのデフォルト設定は、次のとおりです。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
表示形式
マトリックス
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
集計項目
[合計金額] (合計)
選択された列
オブジェクト情報種別
列
商談情報
• 商談名
• 金額
• 完了予定日
• フェーズ
• 商談日数
• 種別
• 確度
• 作成日
商品 情報
• 商品名
• 商品コード
• 数量
• 有効商品
• 販売価格
• 商品 提供日
• 商品説明
• 合計金額
• 商品: 月
• リスト価格
商談 所有者の情報
• 商談所有者
• 所有者 ロール
286
分析
レポート
オブジェクト情報種別
列
取引先: 一般情報
• 取引先名
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
商談レポート
商談の動向レポート
パイプラインの商談間で共有する動向に関する情報を参照します。
エディション
このレポートのデフォルト設定は、次のとおりです。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic と
Lightning Experience の両方
表示形式
マトリックス
グルーピング
デフォルトレポートには、[フェーズの履歴] でグループ化された行と [ある
時点] でグループ化された列が表示されます。
集計項目
[金額の履歴] (合計)
選択された列
オブジェクト情報種別
列
商談情報
•
商談名
商談動向情報
•
金額の履歴
•
ある時点
•
フェーズの履歴
•
商談 所有者(別名)
商談 所有者の情報
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
商談レポート
見積と見積 PDF が関連する商談レポート
287
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
分析
レポート
商談に関連付けられている見積ごとに作成された見積 PDF の詳細が表示されま
す。デフォルトの設定では、最も使用頻度の高い各オブジェクトの情報が表示
されますが、リストの各見積 PDF の作成者や最終更新日など、他の情報が表示
されるようにレポートをカスタマイズできます。
エディション
このレポートのデフォルト設定は、次のとおりです。
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
表示形式
概要
グルーピング
デフォルトレポートには、[商談名] でグループ化された見積と見積 PDF が表
示されます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
選択された列
オブジェクト情報種別
列
商談情報
• 商談名
見積情報
• 見積名
• 同期中
見積 PDF 情報
• 見積 PDF: 作成日
• 見積 PDF: 名前
• 見積 PDF: 割引
• 見積 PDF: 総計
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
商談レポート
見積と見積品目名が関連する商談レポート
商談に関連付けられている見積と、各見積の品目名の詳細が表示されます。デ
フォルトの設定では、最も使用頻度の高い各オブジェクトの情報が表示されま
すが、任意の商談、見積、または見積品目名の項目が表示されるようにレポー
トをカスタマイズできます。
組織がマルチ通貨または高度な通貨管理を使用している場合は、このレポート
をカスタマイズするための追加オプションがあります。レポートの列を選択す
るときに、別の通貨に変換した値を表示するため、「変換済み」の金額や合計
の列を選択できます。レポート条件を選択するときに、[高度な設定] で変換後の
通貨を選択します。
このレポートのデフォルト設定は、次のとおりです。
288
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
分析
レポート
表示形式
概要
集計項目
[金額] (合計)
[見積 割引] (合計)
グルーピング
デフォルトのレポートには、まず [商談名] でグループ化し、次に [見積名] でグループ化した結果が表示
されます。各見積品目名は、関連する見積の下に表示されます。
選択された列
オブジェクト情報種別
列
商談情報
• 商談名
• 金額
見積情報
• 見積名
• 割引
• 同期中
• 状況
見積品目名情報
• 見積品目名: 割引
• 商品: 商品名
• 品目番号
• 販売価格
• リスト価格
• 見積品目名: 小計
• 見積品目名: 合計金額
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
商談レポート
289
分析
レポート
商品/納入商品レポート
商品/納入商品レポートは、ユーザに現在納入している商品に関する情報を表示
する場合に使用します。顧客が所有している納入商品を確認したり、特定の納
入商品のケースをリストしたり、商品と関連付けられていない納入商品を特定
したります。
商品/納入商品レポートの特殊機能
商品/納入商品レポートを実行するときは、次の点に留意してください。
標準レポート
未登録商品の納入商品一覧は、商品と関連付けられていない納入商品を表示
する場合に使用します。[商品/納入商品レポート] フォルダから表示できま
す。納入商品の使用方法によっては、これらの納入商品が競合の製品を表す
場合があります。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
レポートタイプ
• 顧客が所有している納入商品を表示するカスタムレポートを作成するには、[レポート] タブから[新規レ
ポート] をクリックし、レポートタイプカテゴリの [取引先と取引先責任者] から [取引先と納入商品] ま
たは [納入商品が関連する取引先責任者レポート] を選択します。
• 特定の納入商品についてまとめたケースのリストを表示するには、[レポート] タブから [新規レポート]
をクリックし、データの種類の [価格表と商品] オプションで [ケースが関連する納入商品] を選択しま
す。
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
セルフサービスレポート
セルフサービスレポートは、セルフサービスポータルの有効性を分析する上で
役立ちます。表示されているケース数、ログインしている顧客数、または提案
しているソリューションを顧客がどのように考えているのかを確認します。
メモ: Spring '12 リリース以降、新しい組織ではセルフサービスポータルを利
用できません。既存の組織は、引き続きセルフサービスポータルを使用で
きます。
標準レポート
• セルフサービス利用状況レポートには、ケースが表示またはログに記録
された回数、コメントが追加された回数、およびセルフサービスユーザ
が検索を実行した回数に関する情報が表示されます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• セルフサービスセルフサービスユーザ一覧には、関連する取引先や最終
ログイン日など、セルフサービスポータルにログインした顧客に関する情報が表示されます。カスタム
取引先責任者レポートには、セルフサービス項目を含めることもできます。
• 有用ソリューション一覧には、ソリューションを表示するセルフサービスポータルからの統計情報が表
示されます。各セルフサービスソリューションページで、顧客はソリューションが有用かどうかを示す
290
分析
レポート
ことができます。セルフサービスホームページの Top 5 ソリューションを選択する場合や、顧客が必要
なソリューションを見つけられるかどうかを検証する場合に、この調査結果を使用します。
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
サポート活動のレポート
サポートレポートは、作成されたケースの数、ケースコメント、ケースメール、
ケース所有者、ケース取引先責任者の役割、ソリューションが関連するケース、
ケース状況または所有者が最後に変更されてからの時間、およびケースの履歴
を追跡します。
また、ソリューション履歴、ソリューションが記述された言語、翻訳ソリュー
ションの変更フラグの有無など、ソリューションのレポートも作成できます。
セルフサービスポータルを有効にしている場合は、セルフサービスポータルの
使用状況を追跡するレポートを実行できます。
関連トピック:
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
(Edition によって表示され
るレポートが決まります)
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
事前に設計されたカスタムレポートタイプ
一部の Salesforce には、事前に設計されたカスタムレポートタイプが用意されて
いるため、新しいレポートを作成する必要はありません。
メモ: 事前に設計されたカスタムレポートタイプは、標準レポートタイプ
とは異なります。
このセクションの内容:
1. テリトリーレポート
テリトリーレポートは、営業テリトリーを分析する場合に使用します。どの
ユーザがどのテリトリーに割り当てられているのか、どのユーザが複数のテ
リトリーに割り当てられているのか、どのユーザがテリトリーに割り当てら
れていないのかを特定します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
(Edition によって表示され
るレポートが決まります)
ユーザ権限
2. アンサーのレポート
ユーザが質問、返信、および投票を分析できるようにカスタムレポートタイ
プを作成します。
3. Salesforce CRM Call Center レポート
コールセンターレポートは、自分または自分のチームが扱った Salesforce CRM
Call Center 通話の解析に役立ちます。
291
レポートを実行する
• 「レポート実行」
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
分析
レポート
4. 承認履歴のカスタムレポートタイプの作成
完了済みおよび進行中の承認プロセスとそのステップに関するレポートを実行する前に、承認プロセスイ
ンスタンスにカスタムレポートタイプを作成する必要があります。
5. 活動に対して実行可能なレポート
標準またはカスタムレポートを実行して、ToDo または行動に関する詳細と関連する取引先責任者、取引先、
商談、その他の関連レコードを表示することができます。
6. 営業担当と顧客のミーティングのレポート
自分の営業チームが時間配分の優先順位をどのように設定しているか洞察を得ることができます。そのよ
うな場合、営業担当がどの顧客に時間を費やしているかを示すカスタムレポートを作成します。
7. 売上予測カスタムレポートタイプの作成
8. カスタムレポートタイプの売上予測
レポートタイプは、主オブジェクトとその関連オブジェクトとの関係に基づいて、レポートで使用するレ
コードと項目のセットを定義するものです。レポートには、レポートタイプで定義された条件を満たすレ
コードのみが表示されます。
9. アイデアレポート
カスタムレポートタイプを作成して、ユーザがアイデア、アイデアコメント、および投票に関するレポー
トを作成できるようにします。
10. Salesforce ナレッジ記事に関するレポート
Salesforce ナレッジカスタムレポートを使用して、記事の作成、メンテナンス、および配信状況を追跡でき
ます。
11. Live Agent セッションレポート
Live Agent セッションレポートは、顧客とチャットをしているときのエージェントの活動に関するデータ
(エージェントのオンライン時間やエージェントに割り当てられているチャット要求数など) を統合する場
合に使用します。
12. パートナーに関するレポート
一部の商談にはパートナー関係が関与します。このレポートを使用して、パートナー関係を特定および分
析します。
13. リレーショングループに関するレポート
システム管理者がリレーショングループおよびリレーショングループメンバーのカスタムオブジェクトの
カスタムレポートタイプを有効にしている場合は、リレーショングループおよびリレーショングループメ
ンバーに関するレポートを作成することができます。
14. 取引先所有者レポートの有効化
取引先所有者レポートには、すべての取引先とその所有者が表示されます。
15. ファイル検索活動に関するレポート
レポートを使用して、ファイル検索での上位 300 個の検索語を特定し、ユーザの検索語とクリック順位に
基づいて、不足しているコンテンツや名前を変更する必要があるコンテンツを識別します。
292
分析
レポート
テリトリーレポート
テリトリーレポートは、営業テリトリーを分析する場合に使用します。どのユー
ザがどのテリトリーに割り当てられているのか、どのユーザが複数のテリトリー
に割り当てられているのか、どのユーザがテリトリーに割り当てられていない
のかを特定します。
エディション
テリトリーレポートの特別な機能
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
テリトリーレポートを実行するときは、次の点に留意してください。
標準レポート
• テリトリーレポートには、組織のすべてのテリトリーが一覧表示されま
す。[ユーザ] ドロップダウンリストから [ユーザなし] を選択し、[レポー
ト実行] をクリックして、割り当てられたユーザのいない組織のテリト
リーを確認できます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
• ユーザのテリトリーレポート、複数テリトリーのユーザレポート、テリトリー未割り当てのユーザレ
ポートでは、それぞれ、テリトリーに割り当てられたユーザ、複数のテリトリーに割り当てられたユー
ザ、割り当てられたテリトリーがないユーザの一覧が表示されます。
• 取引先のテリトリーレポート、複数テリトリーの取引先レポート、テリトリー未割り当ての取引先レ
ポートでは、それぞれ、テリトリーに割り当てられた取引先、複数のテリトリーに割り当てられた取引
先、割り当てられたテリトリーがない取引先の一覧が表示されます。
• 商談のテリトリーレポートでは、テリトリー内の商談の一覧が表示されます。商談のテリトリーで現在
有効でないユーザが所有する商談を表示するには、商談のテリトリーレポートをカスタマイズして、
「[テリトリーで有効] 次の文字列と一致する False」という検索条件を指定します。テリトリー未割り当
ての商談レポートでは、テリトリーがない取引先に関連する商談の一覧が表示されます。
• テリトリーを含むカスタムレポートタイプで実行するレポートの結果は、テリトリーを含む標準レポー
トの結果とは異なる場合があります。これは、カスタムレポートタイプでは、テリトリーが存在する取
引先などの存在するテリトリー結果のみが表示されるのに対し、標準レポートでは、存在しないテリト
リー結果が表示される場合もあるためです。たとえば、取引先テリトリーレポートを選択すると、テリ
トリーのない取引先が表示されます。テリトリーを含む [テリトリー] 検索条件を使用したカスタムレ
ポートタイプのレポート結果には、[複数のテリトリー] または [テリトリーなし] は表示されません。
テリトリーレポートのヒント
• 標準およびカスタムテリトリー項目は、テリトリーレポートにあります。また、取引先レポート、取引
先を含む活動レポート、商談レポート、およびユーザレポートにもあります。
関連トピック:
レポート実行ページ
レポートの結果の制限
293
分析
レポート
アンサーのレポート
ユーザが質問、返信、および投票を分析できるようにカスタムレポートタイプ
を作成します。
メモ: Summer '13 リリース以降、新しい組織ではアンサーを使用できませ
ん。Chatter アンサーを使用できるようになりました。これは、ユーザが質
問を投稿して他のユーザやサポートエージェントから回答やコメントを受
け取れる、セルフサービスのサポートコミュニティです。Chatter アンサー
は、ケース、質問と回答、およびSalesforce ナレッジの記事を一元化します。
既存の組織は、Summer '13 より前のリリースで有効化されていればアンサー
に引き続きアクセスできます。
システム管理者は、カスタムレポートタイプを作成できます。これによりユー
ザは、質問、回答、および投票に関するレポートを作成できます。カスタムレ
ポートタイプによってのみ、アンサーコミュニティに関するレポートを使用で
きます。サンプルアンサーレポートや、アンサーの標準レポートフォルダは提
供されません。
アンサーレポートのフォルダを作成する手順は、次のとおりです。
1. アンサーのカスタムレポートタイプを設定します。
• レポートのプライマリオブジェクトは質問です。
• アンサーの特定のレポートカテゴリがないため、[その他のレポート] カテ
ゴリまたは [管理者レポート] カテゴリにレポートを保存する場合があり
ます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
アンサーを使用可能なエ
ディション: Enterprise
Edition、Performance
Edition、Unlimited Edition、
および Developer Edition
ユーザ権限
カスタムレポートタイプ
を作成または更新する
• 「カスタムレポートタ
イプの管理」
カスタムレポートタイプ
を削除する
• 「すべてのデータの編
集」
• オブジェクトリレーションを設定する場合、質問には回答とのリレーションが、回答には投票とのリ
レーションが割り当てられます。
2. アンサーレポート用の公開フォルダを新規作成します。作成するには、「公開レポートの管理」権限が必
要です。
3. 作成したカスタムレポートタイプを使用して、アンサーの新規カスタムレポートを作成します。そのレポー
トを、作成したアンサーレポートフォルダに格納します。
これらのステップを完了すると、ユーザはレポートのホームページでアンサーレポートのフォルダを使用でき
るようになります。
関連トピック:
レポートによるデータへのアクセス
294
分析
レポート
Salesforce CRM Call Center レポート
コールセンターレポートは、自分または自分のチームが扱った Salesforce CRM Call
Center 通話の解析に役立ちます。
エディション
コールセンターレポートの特別な機能
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
コールセンターレポートを実行するときには、次の点を考慮してください。
標準レポート
• [今週のチームの通話一覧] レポートでは、前週に自分のチームのコールセ
ンターユーザが扱った通話に関する情報が、関連レコードと各通話の結
果と共に表示されます。
• [今日の自分の通話一覧] レポートでは、前日に自分が発信または受信した
通話に関する情報が、関連レコードと各通話の結果と共に表示されます。
• [今週の自分の通話一覧] レポートでは、前週に自分が発信または受信した
通話に関する情報が、関連レコードと各通話の結果と共に表示されます。
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを実行する
• 「レポート実行」
および
レポートに表示されて
いるレコードに対する
「参照」
承認履歴のカスタムレポートタイプの作成
完了済みおよび進行中の承認プロセスとそのステップに関するレポートを実行
する前に、承認プロセスインスタンスにカスタムレポートタイプを作成する必
要があります。
1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「レポートタイプ」と入力し、[レポー
トタイプ] を選択します。
2. [新規カスタムレポートタイプ] をクリックします。
3. 項目に入力します。
項目
手順
主オブジェクト
プロセスインスタンスを選択します。
プロセスインスタンスとは、承認プ
ロセスの 1 つのインスタンスを表し
ます。レコードが承認申請されるた
びに、新しいプロセスインスタンス
が作成されます。
レポートタイプの表示ラベル
表示ラベルを入力します。この表示
ラベルは、ユーザがレポートを作成
するときに表示されます。
例: 承認プロセスインスタンス
295
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
カスタムレポートタイプ
を作成または更新する
• 「カスタムレポートタ
イプの管理」
カスタムレポートタイプ
を削除する
• 「すべてのデータの編
集」
分析
レポート
項目
手順
レポートタイプ名
レポートタイプに一意の名前を入力します。
説明
説明を入力します。この表示ラベルは、ユーザがレ
ポートを作成するときに表示されます。
カテゴリに格納
[管理レポート] を選択します。
必要に応じて、異なるカテゴリを選択できます。こ
のカテゴリにより、ユーザが承認履歴レポートを作
成するときにカスタムレポートタイプが表示される
フォルダが決まります。
すべてのユーザがレポートタイプにアクセスできる
準備ができたら、[リリース済み] を選択します。
リリース状況
4. [次へ] をクリックします。
5. 主オブジェクトの下のボックスをクリックします。
6. プロセスインスタンスノードを選択します。
プロセスインスタンスノードとは、承認ステップのインスタンスを表します。レコードが承認プロセスの
特定のステップに進むたびに、新しいプロセスインスタンスノードが作成されます。レコードがステップ
の条件を満たしていない場合、または承認プロセスがそのステップに進まずに完了した場合、プロセスイ
ンスタンスノードは作成されません。
7. A から B へのリレーションの場合、次のいずれかのオプションを選択します。
オプション
説明
各「A」レコードには関連する「B」レ 1 つ以上の承認ステップを入力してプロセスインスタンスノード
コードが 1 つ以上必要です。
を作成するプロセスインスタンスのみがレポートに含まれます。
承認用に送信されてもステップの条件を満たしていないレコード
のプロセスインスタンスは、レポートから除外されます。
「A」レコードには関連する「B」レコー すべてのプロセスインスタンスがレポートに含まれます。
ドの有無は問いません。
8. [保存] をクリックします。
レポートタイプがリリースされたら、該当するユーザにカテゴリフォルダとカスタムレポートタイプを通知し
て、承認履歴レポートの作成および実行をユーザが開始できるようにします。
296
分析
レポート
活動に対して実行可能なレポート
標準またはカスタムレポートを実行して、ToDo または行動に関する詳細と関連
する取引先責任者、取引先、商談、その他の関連レコードを表示することがで
きます。
表示する情報
使用するレポート
別のレコードタイ [レポート] タブで [新規カスタムレポート] をクリックし、
プ (商談など) に関 [活動] レポートタイプを選択します。
連する活動
活動に関連する取 活動レポート。レポートに [リレーション件数] 列を追加
引先責任者の数
します。
たとえば、5 件の取引先責任者がある ToDo があるとしま
す。ToDo と行動レポートを実行すると、ToDo に関連する
取引先責任者の数を示す「5」が表示されます。
各活動の取引先責 取引先責任者に関連する活動レポート。取引先責任者オブ
任者 1 人あたり 1 ジェクトから少なくとも 1 つの項目を選択します。
行
たとえば、レポートに 5 件の取引先責任者がある ToDo が
含まれるとします。[姓] 項目を取引先責任者オブジェク
トからレポートに追加すると、この活動に関連する 5 行
(取引先責任者ごとに 1 行) が表示されます。取引先責任者
オブジェクトから項目を追加しない場合、活動に対して 1
行のみが表示されます。
取引先責任者に関連する活動レポートは、次の操作が可能
な唯一のレポートです。
• 活動のすべての取引先責任者を表示する
• 主取引先責任者以外の取引先責任者の属性を使用して
条件検索できる
その他のレポートでは、活動の主取引先責任者と取引先責
任者の総数は表示されますが、その他の取引先責任者の詳
細は表示されません。
取引先責任者に関連する活動レポートでは、どの取引先責
任者が主取引先責任者か副取引先責任者かは表示されませ
ん。
ToDo と行動レポー
トおよびケースが
関連する活動レ
ポートの活動の主
取引先責任者。
ToDo と行動レポート、またはケースに関連する活動レポー
トのいずれか。
たとえば、ある ToDo の主取引先責任者が Ron Dean である
場合、これらのレポートの [取引先責任者] 項目にはその
名前が表示されます。
297
エディション
Lightning Experience で使用
可能なエディション:
Contact Manager Edition、
Personal Edition、Group
Edition、Professional
Edition、Enterprise
Edition、Performance
Edition、Unlimited Edition、
および Developer Edition
Salesforce Classic で使用可
能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
分析
レポート
表示する情報
使用するレポート
また、主取引先責任者は ToDo の詳細ページまたは行動の詳細ページの [名前]
項目にも表示されます。
営業担当と顧客のミーティングのレポート
自分の営業チームが時間配分の優先順位をどのように設定しているか洞察を得
ることができます。そのような場合、営業担当がどの顧客に時間を費やしてい
るかを示すカスタムレポートを作成します。
1. カスタムレポートタイプを作成します。
a. 主オブジェクトに [ユーザ] を選択します。
b. 残りの必須項目 ([表示ラベル]、[説明]、および [カテゴリ]) を完成させま
す。
c. [次へ] をクリックします。
2. 活動とユーザ間のリレーションを定義します。
a. 活動リレーションオブジェクトをユーザオブジェクトに関連付けます。
b. [保存] をクリックします。
3. このレポートタイプに表示される項目を定義します。
a. [レポートで選択可能な項目] セクションで、[レイアウトを編集する] をク
リックします。
b. [日付]、[件名]、[名前]、[関連先]、[リレーション件数] の [活動リレー
ション] 項目をこのレイアウトに追加します。
c. [名前] 項目の表示ラベルを [取引先責任者] に、[関連先] 項目の表示ラ
ベルを [商談] に変更します。
d. 項目ごとに、その項目をデフォルトで表示するためのオプションを選択
します。
e. [保存] をクリックします。
4. レポートを作成します。
a. [レポート] タブで、ステップ 1 ~ 3 で作成したレポートタイプを選択しま
す。
b. [概要形式] を選択し、完全名でグルーピングを作成します。
エディション
Lightning Experience で使用
可能なエディション:
Contact Manager Edition、
Personal Edition、Group
Edition、Professional
Edition、Enterprise
Edition、Performance
Edition、Unlimited Edition、
および Developer Edition
Salesforce Classic で使用可
能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
ロール階層内で自分と自
分より下位のユーザが所
有する活動を表示する
• 権限は必要ありません
すべての活動を表示する
• 「すべてのデータの参
照」
c. レポートを実行して保存します。
このレポートを使用して、営業チームが顧客に費やす時間を最適化できるようにサポートすることができま
す。
メモ: Shared Activities を有効にしていない場合、活動リレーションに基づくカスタムレポートには行動主催
者と招待者が含まれず、また誰も招待されていない行動は表示されません。
298
分析
レポート
売上予測カスタムレポートタイプの作成
メモ: この情報は、[コラボレーション売上予測] に適用され、[カスタマイ
ザブル売上予測] には適用されません。売上予測のカスタムレポートタイプ
を作成するには、コラボレーション売上予測を有効にする必要があります。
ユーザが売上予測レポートを使用できるようにするには、システム管理者はカ
スタムレポートタイプを作成する必要があります。レポートタイプは、主オブ
ジェクトとその関連オブジェクトとの関係に基づいて、レポートで使用するレ
コードと項目のセットを定義するものです。レポートには、レポートタイプで
定義された条件を満たすレコードのみが表示されます。
1. カスタムレポートタイプの作成を開始するには、[設定] から [クイック検索]
ボックスに「レポートタイプ」と入力し、[レポートタイプ] と [新規カスタム
レポートタイプ] を選択します。
2. [主オブジェクト] の場合、[売上予測データ] または [売上予測目標] などの [売
上予測] オブジェクトを選択します。
3. [カテゴリ] の [保存] の場合、[売上予測] を選択します。
レポートタイプをリリースしたら、その場所と名前をユーザに知らせます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition (カスタ
ム項目の売上予測を除
く)、Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
商談の分割を使用可能な
エディション:
Performance Edition および
Developer Edition と、Sales
Cloud が付属する
Enterprise Edition および
Unlimited Edition
ユーザ権限
カスタムレポートタイプ
を作成または更新する
• 「カスタムレポートタ
イプの管理」
カスタムレポートタイプ
を削除する
• 「すべてのデータの編
集」
299
分析
レポート
カスタムレポートタイプの売上予測
レポートタイプは、主オブジェクトとその関連オブジェクトとの関係に基づい
て、レポートで使用するレコードと項目のセットを定義するものです。レポー
トには、レポートタイプで定義された条件を満たすレコードのみが表示されま
す。
メモ: この情報は、[コラボレーション売上予測] に適用され、[カスタマイ
ザブル売上予測] には適用されません。売上予測のカスタムレポートタイプ
を作成するには、コラボレーション売上予測を有効にする必要があります。
この表を参照して、作成できる売上予測カスタムレポートタイプを確認してく
ださい。
主オブジェクト
レポートを作成する目的
売上予測データ
調整金額情報など、売上予測金額に関する情報を表示しま
す。収益ベースの売上予測種別を使用する場合は、レポー
トタイプに次のデフォルト項目を使用することをお勧めし
ます。
• [所有者のみの金額] — 調整なしの個人のすべての商談 (収
益ベース) の合計金額。たとえば、それぞれが 10,000 ドル
の価値がある 2 つの商談を所有している場合、[所有者の
みの金額] は 20,000 ドルになります。
• [調整なしの金額] — 個人が所有するすべての商談 (収益
ベース) およびその個人の部下の商談の調整なしの合計
金額。部下には、売上予測階層でそのユーザにレポート
を提出するすべてのユーザが含まれます。たとえば、あ
なたが所有するすべての商談の合計金額が 20,000 ドルで
あり、あなたの部下の合計金額が 55,000 ドルである場合、
[調整なしの金額] は 75,000 ドルになります。
• [マネージャによる調整なしの金額] — 売上予測の所有者
が表示する売上予測数。これは、所有者の商談 (収益ベー
ス) とその部下の商談 (売上予測所有者がその部下の売上
予測に行った調整を含む) の合計金額です。 これには、
売上予測階層でその所有者より上位の売上予測マネー
ジャによって行われる調整は含まれません。たとえば、
安藤さんの [調整なしの金額] が 75,000 ドルであり、内訳
は安藤さん自身の商談である 20,000 ドルと、安藤さんの
部下である佐藤さんが所有する商談の 55,000 ドルである
とします。さらに、安藤さんは、佐藤さんの合計金額
85,000 ドルを 65,000 ドルに調整しました。あなたが安藤
さんの数値を 85,000 ドルから 100,000 ドルに調整しても、
[マネージャによる調整なしの金額] には安藤さんに対す
る表示と同じように 85,000 ドルが表示されます (また、あ
なたは安藤さんのマネージャであるため、安藤さんには
あなたの調整は表示されません)。あなたが行った 100,000
300
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition (カスタ
ム項目の売上予測を除
く)、Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
商談の分割を使用可能な
エディション:
Performance Edition および
Developer Edition と、Sales
Cloud が付属する
Enterprise Edition および
Unlimited Edition
分析
レポート
主オブジェクト
レポートを作成する目的
ドルの調整が含まれた金額を確認するには、[売上予測 金額] を調べます。
• [売上予測 金額] — 売上予測マネージャの観点での収益売上予測、およびすべて
の売上予測の調整を含む所有者およびその部下の商談の合計金額。たとえば、
あなたは売上予測マネージャであり、あなたにレポートを提出する売上予測マ
ネージャがもう 1 人いて、そのマネージャの [マネージャによる調整なしの金額]
の合計が 85,000 ドルであるとします。売上予測を 100,000 ドルに調整すると、[売
上予測金額] は 100,000 ドルになります。
数量ベースの売上予測を使用する場合は、レポートタイプに次のデフォルト項目
を代わりに使用します。
• [所有者のみの数量]、[調整なしの数量]、[マネージャによる調整なしの数量]、
および [数量ベースの売上予測]。
売上予測が収益と数量のいずれに基づくかに関わらず、次の項目を追加します。
• 調整あり — 売上予測所有者の金額でマネージャによる調整が行われたかどうか
を示すチェックボックス。
• 所有者による調整あり — 売上予測ユーザの独自の売上予測金額に調整が行われ
たかどうかを示すチェックボックス。
組織で累積売上予測積み上げ集計を使用する場合は、次の項目をレポートに追加
します。
• ForecastingItemCategory — この項目は、各売上予測金額が、進行中のパイプラ
イン、最善達成予測、達成予測の売上予測、完了のみ、パイプライン、最善達
成、達成予測、完了のどれであるかを示します。組織で売上予測分類名を変更
すると、その変更が [ForecastingItemCategory] 値にも表示されます。
関連オブジェクトとして 特定の売上予測品目の商談情報を表示します。たとえば、調整情報と最終売上予
の[商談]が関連する[売 測金額と共に、売上予測データの商談名と最終活動日を含むサマリーレポートを、
部下ごとに作成することが必要になる場合があります。
上予測データ]
メモ: 商談商品が指定されていない商談の場合、このレポートタイプには [商
談 - 収益] 売上予測種別と [商品ファミリ] 売上予測種別の 2 つの売上予測デー
タが含まれます。これらの商品ファミリの売上予測データは、[商品ファミリ]
売上予測の [商品指定なし] 行に積み上げ集計されます。
関連オブジェクトとして 特定の売上予測品目の商談分割情報を表示します。たとえば、調整情報と最終売
の [商談の分割] が関連 上予測金額と共に、売上予測データの商談分割金額と分割率を含むサマリーレポー
する [売上予測データ] トを、部下ごとに作成することが必要になる場合があります。
301
分析
レポート
主オブジェクト
レポートを作成する目的
関連オブジェクトとして 特定の売上予測品目の商品ファミリ情報を表示します。たとえば、調整情報と最
の [商談商品] が関連す 終売上予測金額と共に、売上予測データの商品ファミリと合計金額を含むサマリー
レポートを、部下ごとに作成することが必要になる場合があります。
る [売上予測データ]
メモ: このレポートタイプには、[商品ファミリ - 収益] および [商品ファミリ 数量] の売上予測項目のみが表示されます。商談商品が指定されている商談
と指定されていない商談の両方が含まれます。
売上予測目標
個人の目標またはチームの目標に関するデータを表示します。レポートタイプに
は、すべてのデフォルト項目を含めることをお勧めします。たとえば、所有者の
フルネームなどの参照項目を組み込むことができます。レポートを実行するとき
に、自分の名前で絞り込みを行って、自分が作成した目標とそれらに関連する取
引先および所有者を表示できます。
関連オブジェクトとして 目標達成率を表示します。たとえば、[売上予測目標] と [売上予測データ] の両方
の[売上予測データ]が関 を使用して、カスタムレポートタイプを作成できます。その後、レポートを作成
するときに、チームの目標と予測収益を完了した売上予測に含め、目標達成率の
連する[売上予測目標]
割合を表示するための数式項目を作成します。
アイデアレポート
カスタムレポートタイプを作成して、ユーザがアイデア、アイデアコメント、
および投票に関するレポートを作成できるようにします。
エディション
システム管理者は、カスタムレポートタイプを作成できます。これによりユー
ザはアイデアの状況を分析できます。カスタムレポートタイプによってのみ、
アイデアレポートを使用できます。Salesforce では、サンプルアイデアレポート
や、アイデアの標準レポートフォルダは提供されません。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
アイデアレポートのフォルダを作成する手順は、次のとおりです。
1. アイデアのカスタムレポートタイプを作成します。
[アイデア] を主オブジェクトとし、[投票] を第 2 オブジェクトとして使用する
カスタムレポートタイプを作成する場合、[「A」レコードには、関連する「B」
レコードの有無は問われません。] を選択するまでは、子 (マージ済み) アイデ
アはレポートには表示されません。子アイデア対する投票はマスタアイデア
に移行されるため、子アイデアに投票はありません。これは、[投票] オブジェ
クトが要求された場合、子アイデアはレポートには表示されないということ
です。
2. アイデアレポート用の公開フォルダを新規作成します。作成するには、「公
開レポートの管理」権限が必要です。
3. 作成したカスタムレポートタイプを使用して、アイデアの新規カスタムレ
ポートを作成します。そのレポートを、作成したアイデアレポートフォルダ
に格納します。
302
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
カスタムレポートタイプ
を作成または更新する
• 「カスタムレポートタ
イプの管理」
カスタムレポートタイプ
を削除する
• 「すべてのデータの編
集」
分析
レポート
これらのステップを完了すると、ユーザはレポートのホームページでアイデアレポートのフォルダを使用でき
るようになります。
Salesforce ナレッジ記事に関するレポート
Salesforce ナレッジカスタムレポートを使用して、記事の作成、メンテナンス、
および配信状況を追跡できます。
エディション
システム管理者は、カスタムレポートタイプを作成できます。これによりエー
ジェントが、Salesforce ナレッジ記事に関するレポートを作成できます。カスタ
ムレポートタイプによってのみ、閲覧者が使用できる記事に関するレポートを
作成できます。Salesforce では、サンプル記事レポートや、記事の標準レポート
フォルダは提供されません。
使用可能なインター
フェース: Salesforce Classic
ヒント: 知識ベースのダッシュボードおよびレポート AppExchange パッケー
ジでは、知識ベースを監視し、利用状況総計値の分析に役立つ 20 数個のレ
ポートを提供します。
このセクションの内容:
1. 記事レポートのフォルダの作成
公開フォルダを作成し、ユーザ用の記事レポートを保管します。
Salesforce Knowledge を使
用可能なエディション:
Performance Edition、
Developer Edition、および
Unlimited Edition (Service
Cloud 付属)
有料オプションで
Salesforce ナレッジを使用
可能なエディション:
Enterprise Edition および
Unlimited Edition
2. 記事レポート
カスタムレポートタイプを作成して、Salesforce ナレッジ記事データに関して
レポートします。
3. 記事レポートの作成
Salesforce ナレッジ記事に関するカスタムレポートを実行して、記事レポート
フォルダに保存します。
4. Salesforce ナレッジレポートで使用可能な項目
ナレッジレポートで使用できる項目は、レポートに使用する情報の種別に
よって異なります。
記事レポートのフォルダの作成
303
ユーザ権限
カスタムレポートタイプ
を作成または更新する
• 「カスタムレポートタ
イプの管理」
公開レポートフォルダを
作成する
• 「公開レポートの管
理」
分析
レポート
公開フォルダを作成し、ユーザ用の記事レポートを保管します。
1. [レポート] タブの [レポートフォルダ] セクションで、[新規フォルダの作成]
をクリックします。
2. [フォルダ表示ラベル] 項目に「記事レポート」と入力します。
3. 必要に応じて、[グループの一意の名前] を変更します。
4. [公開フォルダのアクセス権] を選択します。
ユーザにレポートの追加と削除ができるようにするには、[参照・更新] を選
択します。
5. フォルダの利用者オプションを選択します。
6. [保存] をクリックします。
このフォルダに保存したレポートは、[レポート] タブに表示されます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
Salesforce Knowledge を使
用可能なエディション:
Performance Edition、
Developer Edition、および
Unlimited Edition (Service
Cloud 付属)
有料オプションで
Salesforce ナレッジを使用
可能なエディション:
Enterprise Edition および
Unlimited Edition
ユーザ権限
カスタムレポートタイプ
を作成または更新する
• 「カスタムレポートタ
イプの管理」
公開レポートフォルダを
作成する
• 「公開レポートの管
理」
記事レポート
304
分析
レポート
カスタムレポートタイプを作成して、Salesforce ナレッジ記事データに関してレ
ポートします。
エディション
カスタムレポートを作成する手順は、次のとおりです。
使用可能なインター
フェース: Salesforce Classic
1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「レポートタイプ」と入力し、[レポー
トタイプ] を選択して、[新規カスタムレポートタイプ] をクリックします。
「カスタムレポートタイプの作成」を参照してください。
2. [主オブジェクト] ドロップダウンリストで、レポートを作成する記事関連オ
ブジェクトを選択します。
主オブジェクト
説明
記事タイプおよび記事
バージョン履歴
作成日、公開チャネル、および FAQ のようなカス
タム記事タイプに関連するケースの数などの情報
を比較します。カスタム記事タイプの履歴項目や
カスタム項目にアクセスするには、記事タイプの
バージョンを第 2 オブジェクトとして追加しま
す。
ナレッジ記事
ナレッジ記事の検索
作成日、公開チャネル、関連ケース数など、各記
事に関する情報を比較します。このカスタムレ
ポートタイプを選択すると、記事の表示と投票に
関する統計情報も含めることができます。ナレッ
ジ記事の主オブジェクトを使用するレポートで
は、記事ごとに 5 つのレコード (行)、チャネル (す
べてのチャネル、内部アプリケーション、カスタ
マー、パートナー、公開知識ベース) ごとに 1 つ
のレコードが割り当てられています。
チャネルおよびロールごとに 1 日、1 か月、1 年の
単位で検索数を分析します。
ナレッジ記事のバージョ 作成日、公開チャネル、関連ケース数など、各翻
ン
訳に関する情報を比較します。このカスタムレ
ポートタイプを選択すると、記事の表示と投票に
関する統計情報も含めることができます。
ナレッジ記事ビュー
チャネルおよびロールごとに 1 日、1 か月、1 年の
単位で表示数を分析します。
ナレッジ記事の投票
チャネルおよびロールごとに 1 日、1 か月、1 年の
単位で投票数を分析します。
ナレッジのキーワード検 知識ベースの検索に使用されているキーワードを
索
表示します。
ナレッジ検索活動
• チャネルおよび言語ごとに 1 日、1 か月、また
は 1 年単位で検索数を分析します。
305
Salesforce Knowledge を使
用可能なエディション:
Performance Edition、
Developer Edition、および
Unlimited Edition (Service
Cloud 付属)
有料オプションで
Salesforce ナレッジを使用
可能なエディション:
Enterprise Edition および
Unlimited Edition
ユーザ権限
カスタムレポートタイプ
を作成または更新する
• 「カスタムレポートタ
イプの管理」
公開レポートフォルダを
作成する
• 「公開レポートの管
理」
分析
レポート
• 検索ごとに、次の内容が表示されます。
– 日付
– クリックされた記事の ID とタイトル
• 知識ベースの検索に使用されているキーワードを表示します。
• キーワードごとに、次の平均値が表示されます。
– 結果
– 検索結果に表示される記事
• 記事ごとに、次の平均値が表示されます。
– クリック数
– クリックしたユニークユーザ数
3. 必要な項目を入力して [保存] をクリックします。
[カテゴリ] ドロップダウンメニューの [保存] で、[カスタマーサポートレポート] または [その他のレポート]
を選択することをお勧めします。このカテゴリでは、[レポート] タブでカスタムレポートタイプを検索し
ます。
4. [レポートレコードセットを定義] ページで必要な選択を行います。
主オブジェクト
使用可能な第 2 オブジェクト
記事タイプおよび記事バージョン履歴
記事タイプのバージョン
ナレッジ記事
記事ビューの統計、記事投票の統計、ケース記事
ナレッジ記事の検索
なし
ナレッジ記事のバージョン
記事ビューの統計、記事投票の統計
ナレッジ記事ビュー
なし
ナレッジ記事の投票
なし
ナレッジのキーワード検索
なし
ナレッジ検索活動
なし
5. [保存] をクリックします。
6. 必要に応じて、レポートレイアウトから項目を削除し、並び替えます。
主オブジェクトで使用可能な項目についての詳細は、「Salesforce ナレッジレポートで使用可能な項目」
(ページ 307)を参照してください。
記事レポートの作成
306
分析
レポート
Salesforce ナレッジ記事に関するカスタムレポートを実行して、記事レポートフォ
ルダに保存します。
エディション
カスタムレポートタイプを使用して、記事レポートを作成し、それを記事レポー
トフォルダに保存します。
使用可能なインター
フェース: Salesforce Classic
1. [レポート] タブで、[新規レポート] をクリックします。
Salesforce Knowledge を使
用可能なエディション:
Performance Edition、
Developer Edition、および
Unlimited Edition (Service
Cloud 付属)
2. [カスタマーサポートレポート] または [その他のレポート] など、カスタムレ
ポートタイプを保存するカテゴリを選択します。
記事レポートがあるケースは、デフォルトでカスタマーサポートレポート
フォルダで使用可能です。
3. レポートタイプを検索し、[作成] をクリックします。
4. レポートを参照するとき、そのレポートを他のユーザにも使用可能にする場
合は、[別名で保存] をクリックし、レポートを新しい「記事レポート」フォ
ルダに保存します。
有料オプションで
Salesforce ナレッジを使用
可能なエディション:
Enterprise Edition および
Unlimited Edition
メモ:
• ナレッジ記事カスタムレポートタイプを使用するレポートでは、記事ご
とに 5 つの行が割り当てられています (「すべてのチャネル」を含む、
チャネルごとに 1 つの行)。
• 毎日の値は過去 90 日間、毎月の値は過去 18 か月間にわたって独立して
報告されます。この期間が経過したら、それぞれ毎月および毎年の集計
値を使用します。
• ナレッジ記事投票、ナレッジ記事ビュー、ナレッジ記事検索カスタムレ
ポートタイプを使用するレポートの、各レコード (行) は 1 日、チャネ
ル、ロールの組み合わせを表示します。たとえば、Kingmaker ロールを持
つ閲覧者が内部アプリケーションの記事を参照し、次の日同じ閲覧者が
内部アプリケーションでさらに記事を参照した場合、記事ビューレポー
トには、2 つの行が記載されます。それぞれ一意の日付を示します。
• ナレッジの記事バージョン履歴を除く、ナレッジの記事バージョン (KAV)
を使用するレポートでは、データカテゴリで絞り込むことができます。
最大 4 個の検索条件を追加し、ロジックを「AT」、「ABOVE」、
「BELOW」、「ABOVE OR BELOW」に設定できます。検索条件間のロジッ
クは、「OR」です。同じカテゴリグループを複数回使用できますが、毎
回同じ演算子を使用する必要があります。
• ナレッジ記事の承認プロセスについてレポートするには、カスタムレ
ポートタイプを作成するときに [プロセスインスタンス] および [プロセ
スインスタンスノード]を使用します。次に、記事タイプであるオブジェ
クト種別に関するレポートを絞り込みます。
Salesforce ナレッジレポートで使用可能な項目
307
ユーザ権限
カスタムレポートタイプ
を作成または更新する
• 「カスタムレポートタ
イプの管理」
公開レポートフォルダを
作成する
• 「公開レポートの管
理」
分析
レポート
ナレッジレポートで使用できる項目は、レポートに使用する情報の種別によっ
て異なります。
エディション
次の表には、Salesforce ナレッジレポートの主オブジェクトごとに使用可能な項
目が表示されています。
使用可能なインター
フェース: Salesforce Classic
記事タイプおよび記事バージョン履歴レポートで使用可能な項目
Salesforce Knowledge を使
用可能なエディション:
Performance Edition、
Developer Edition、および
Unlimited Edition (Service
Cloud 付属)
記事タイプの主オブジェクトを使用して、記事タイプバージョンの第 2 オブジェ
クトを追加できます。
表 5 : 記事タイプレポートの主オブジェクト項目
項目
説明
アーカイブ作成者
記事をアーカイブしたユーザ。
アーカイブ日
記事がアーカイブされた日付。
記事番号
記事に自動的に割り当てられる固有番号。
記事タイプ ID
記事タイプに関連付けられた ID。
ケース関連付け件数
記事に添付されたケース数。
作成者
記事を作成したユーザ。
作成日
現在の記事バージョンが作成された日付。記事が 2 回以
上公開された場合、これがドラフトの最新の日付にな
ります。記事バージョンの元の作成日を使用するレポー
トを作成するには、まず、ナレッジ記事バージョンレ
コードの作成日ではなく、ナレッジ記事オブジェクト
レコードの作成日を使用できるようにするため、特定
の記事タイプのナレッジ記事 (__ka) オブジェクトとナ
レッジ記事バージョン (__kav) オブジェクトを結合する
カスタムレポートタイプを作成します。
カスタム項目
記事タイプに作成されたカスタム項目。記事タイプの
バージョンを第 2 オブジェクトとして追加し、記事タイ
プのカスタム項目にアクセスします。
初公開日
記事が初めて公開された日付。
ナレッジの記事バー
記事のバージョン番号。
ジョン
最終更新者
最近記事を変更したユーザ。
最終更新日
記事が最後に変更された日付。ドラフト記事の最終更
新日は、ドラフトが保存された日付です。公開記事の
最終更新日は、記事が最後に公開された日付です。
最終公開日
記事が最後に公開された日付。
308
有料オプションで
Salesforce ナレッジを使用
可能なエディション:
Enterprise Edition および
Unlimited Edition
ユーザ権限
カスタムレポートタイプ
を作成または更新する
• 「カスタムレポートタ
イプの管理」
公開レポートフォルダを
作成する
• 「公開レポートの管
理」
分析
レポート
項目
説明
マスタ言語
記事の元の言語。
メモ: 現在、同じレポートで [ナレッジ記事のバージョン] と [最終更新日] を使用することはできません。
表 6 : 記事タイプレポートの第 2 オブジェクト項目
項目
説明
アーカイブ作成者
記事をアーカイブしたユーザ。
記事タイプ
記事に関連付けられた記事タイプ。
作成者
記事を作成したユーザ。
作成日
現在の記事バージョンが作成された日付。記事が 2 回以上公開された場合、
これがドラフトの最新の日付になります。記事バージョンの元の作成日を使
用するレポートを作成するには、まず、ナレッジ記事バージョンレコードの
作成日ではなく、ナレッジ記事オブジェクトレコードの作成日を使用できる
ようにするため、特定の記事タイプのナレッジ記事 (__ka) オブジェクトとナ
レッジ記事バージョン (__kav) オブジェクトを結合するカスタムレポートタイ
プを作成します。
カスタム項目
記事タイプに作成されたカスタム項目。記事タイプのバージョンを第 2 オブ
ジェクトとして追加し、記事タイプのカスタム項目にアクセスします。
最新バージョン
記事が最新バージョンであるかを示します。
マスタ言語
記事が翻訳ではなく、元の記事であることを示します。
ナレッジの記事バージョン ID 記事翻訳に自動的に割り当てられる一意の ID。
言語
記事の言語。
最終更新者
最近記事を変更したユーザ。
最終更新日
記事が最後に変更された日付。ドラフト記事の最終更新日は、ドラフトが保
存された日付です。公開記事の最終更新日は、記事が最後に公開された日付
です。
変更あり
この翻訳が公開された後にマスタ記事が更新されていることを示します。
公開状況
記事または翻訳が処理中 (ドラフト)、公開、またはアーカイブ済みであるこ
とを示します。
概要
著者が提供する記事の説明。
役職
記事のタイトル。
翻訳完了日
翻訳が完了した日付。
309
分析
レポート
項目
説明
翻訳エクスポート日
記事が翻訳用にエクスポートされた日付。
翻訳インポート日
翻訳がインポートされた日付。
URL 名
記事のハイパーリンクとして使用されるテキスト。
検証状況
記事が有効かどうかを示します。
バージョン番号
記事のバージョン番号。
カスタマーに公開
記事がカスタマーポータルに公開されていることを示します。
内部アプリケーションに公開
記事が内部アプリケーション ([記事] タブ) に公開されていることを示します。
パートナーに公開
記事がパートナーポータルに公開されていることを示します。
公開知識ベースに公開
記事が公開知識ベースに公開されていることを示します。
ナレッジ記事レポートで使用可能な項目
項目
説明
記事番号
記事に自動的に割り当てられる固有番号。
記事タイプ
記事に関連付けられた記事タイプ。
ケース関連付け件数
記事に添付されたケース数。
作成者
記事を作成したユーザ。
作成日
現在の記事バージョンが作成された日付。記事が 2 回以上公開された場合、
これがドラフトの最新の日付になります。記事バージョンの元の作成日を使
用するレポートを作成するには、まず、ナレッジ記事バージョンレコードの
作成日ではなく、ナレッジ記事オブジェクトレコードの作成日を使用できる
ようにするため、特定の記事タイプのナレッジ記事 (__ka) オブジェクトとナ
レッジ記事バージョン (__kav) オブジェクトを結合するカスタムレポートタイ
プを作成します。
初公開日
記事が初めて公開された日付。
最新バージョン
記事が最新バージョンであるかを示します。
ナレッジの記事バージョン ID 記事翻訳に自動的に割り当てられる一意の ID。
最終更新者
最近記事を変更したユーザ。
最終更新日
記事が最後に変更された日付。ドラフト記事の最終更新日は、ドラフトが保
存された日付です。公開記事の最終更新日は、記事が最後に公開された日付
です。
最終公開日
記事が最後に公開された日付。
310
分析
レポート
項目
説明
概要
著者が提供する記事の説明。
役職
記事のタイトル。
URL 名
記事のハイパーリンクとして使用されるテキスト。
検証状況
記事が有効かどうかを示します。
バージョン番号
記事のバージョン番号。
カスタマーに公開
記事がカスタマーポータルに公開されていることを示します。
内部アプリケーションに公開
記事が内部アプリケーション ([記事] タブ) に公開されていることを示します。
パートナーに公開
記事がパートナーポータルに公開されていることを示します。
公開知識ベースに公開
記事が公開知識ベースに公開されていることを示します。
ナレッジ記事の検索レポートで使用可能な項目
項目
説明
チャネル
記事に適用できるチャネル。使用できる値は、すべてのチャネル、内部アプリ
ケーション、顧客、パートナー、公開知識ベース です。
計
表示される期間 (日、月、年) に適用できる記事検索の数。
累計
レコードの履歴に対する記事検索の合計数。
日付
レコードに対して記事検索が実行された最終日。すべての行は、日付、チャ
ネル、およびロールの組み合わせを示します。
期間
検索カウントが適用される期間。使用できる値は、毎日、毎月、および 毎年
です。たとえば、[計] が「70」で [期間] が [毎月] のレコードは、過去の月で
70 の検索が実行されたことを意味します。合計は、当月分については毎日、
過去 1 か月 ~ 過去 1 年分については毎月、その後は毎年集計されます。
関連ロール
レコードに適用される役割名。レポート内の各行が、ロール、チャネルあた
りの検索を示しています。
ナレッジ記事のバージョンレポートで使用可能な項目
項目
説明
アーカイブ作成者
記事をアーカイブしたユーザ。
アーカイブ日
記事がアーカイブされた日付。
記事番号
記事に自動的に割り当てられる固有番号。
311
分析
レポート
項目
説明
記事タイプ
記事に関連付けられた記事タイプ。
ケース関連付け件数
記事に添付されたケース数。
作成者
記事を作成したユーザ。
作成日
現在の記事バージョンが作成された日付。記事が 2 回以上公開された場合、
これがドラフトの最新の日付になります。記事バージョンの元の作成日を使
用するレポートを作成するには、まず、ナレッジ記事バージョンレコードの
作成日ではなく、ナレッジ記事オブジェクトレコードの作成日を使用できる
ようにするため、特定の記事タイプのナレッジ記事 (__ka) オブジェクトとナ
レッジ記事バージョン (__kav) オブジェクトを結合するカスタムレポートタイ
プを作成します。
初公開日
記事が初めて公開された日付。
最新バージョン
記事が最新バージョンであるかを示します。
マスタ言語
記事が翻訳ではなく、元の記事であることを示します。
ナレッジの記事バージョン ID 記事翻訳に自動的に割り当てられる一意の ID。
言語
記事の言語。
最終更新者
最近記事を変更したユーザ。
最終更新日
記事が最後に変更された日付。ドラフト記事の最終更新日は、ドラフトが保
存された日付です。公開記事の最終更新日は、記事が最後に公開された日付
です。
記事が最後に公開された日
付。
記事が最後に公開された日付。
マスタ言語
記事の元の言語。
変更あり
この翻訳が公開された後にマスタ記事が更新されていることを示します。
公開状況
記事または翻訳が処理中 (ドラフト)、公開、またはアーカイブ済みであるこ
とを示します。
概要
著者が提供する記事の説明。
役職
記事のタイトル。
翻訳完了日
翻訳が完了した日付。
翻訳エクスポート日
記事が翻訳用にエクスポートされた日付。
翻訳インポート日
翻訳がインポートされた日付。
URL 名
記事のハイパーリンクとして使用されるテキスト。
312
分析
レポート
項目
説明
検証状況
記事が有効かどうかを示します。
バージョン番号
記事のバージョン番号。
カスタマーに公開
記事がカスタマーポータルに公開されていることを示します。
内部アプリケーションに公開
記事が内部アプリケーション ([記事] タブ) に公開されていることを示します。
パートナーに公開
記事がパートナーポータルに公開されていることを示します。
公開知識ベースに公開
記事が公開知識ベースに公開されていることを示します。
ナレッジ記事ビューレポートで使用可能な項目
以下の 8 個の項目のうち最大 6 個を追加できます。
項目
説明
チャネル
記事に適用できるチャネル。使用できる値は、すべてのチャネル、内部アプリ
ケーション、顧客、パートナー、公開知識ベース です。
計
表示される期間 (日、月、年) に適用できる記事ビューの数。
累計
レコードの履歴に対する記事ビューの合計数。
日付
レコードに対して記事ビューが実行された最終日。すべての行は、日付、
チャネル、およびロールの組み合わせを示します。
期間
検索カウントが適用される期間。使用できる値は、毎日、毎月、および 毎年
です。たとえば、[計] が「70」で [期間] が [毎月] のレコードは、過去の月で
70 の検索が実行されたことを意味します。合計は、当月分については毎日、
過去 1 か月 ~ 過去 1 年分については毎月、その後は毎年集計されます。
関連ロール
レコードに適用される役割名。
スコア
記事の平均ビュー評価。スコアには半減期が考慮されます。15 日ごとに、記
事が参照されなかった場合、平均評価は上下します。この計算は、長期間に
わたって古いまたは期限切れの記事が、より新しく頻繁に参照される記事に
比べて高評価または低評価を人為的に維持できないようにします。
ビューの合計数
公開済み記事が表示された回数。
ナレッジ記事の投票レポートで使用可能な項目
項目
説明
チャネル
記事に適用できるチャネル。使用できる値は、すべてのチャネル、内部アプリ
ケーション、顧客、パートナー、公開知識ベース です。
313
分析
レポート
項目
説明
計
表示される期間 (日、月、年) に適用できる記事投票の数。
累計
レコードの履歴に対する記事投票の合計数。
日付
レコードに対して記事投票が実行された最終日。すべての行は、日付、チャ
ネル、およびロールの組み合わせを示します。
期間
検索カウントが適用される期間。使用できる値は、毎日、毎月、および 毎年
です。たとえば、[計] が「70」で [期間] が [毎月] のレコードは、過去の月で
70 の検索が実行されたことを意味します。合計は、当月分については毎日、
過去 1 か月 ~ 過去 1 年分については毎月、その後は毎年集計されます。
関連ロール
レコードに適用される役割名。
ナレッジのキーワード検索レポートで使用可能な項目
項目
説明
チャネル
記事に適用できるチャネル。使用できる値は、すべてのチャネル、内部アプリ
ケーション、顧客、パートナー、公開知識ベース です。
計
表示される期間 (日、月、年) に適用できるキーワード検索の数。
日付
レコードに対してキーワード検索が実行された最終日。すべての行は、日
付、チャネル、およびロールの組み合わせを示します。
期間
検索カウントが適用される期間。使用できる値は、毎日、毎月、および 毎年
です。たとえば、[計] が「70」で [期間] が [毎月] のレコードは、過去の月で
70 の検索が実行されたことを意味します。合計は、当月分については毎日、
過去 1 か月 ~ 過去 1 年分については毎月、その後は毎年集計されます。
見つかりました
知識ベースの検索中に、表示したキーワードが見つかったかどうかを示しま
す。
キーワード
知識ベース内の公開記事の検索に使用する検索語。
ナレッジ検索活動レポートで使用可能な項目
項目
説明
Average Click Rank (平均 結果が関連性の順に並び替えられたとき、および閲覧者が検索結果のリスト
クリック順位)
で記事をクリックしたときに、検索結果に記事が表示される順序。
チャネル
記事に適用できるチャネル。使用できる値は、すべてのチャネル、内部アプリ
ケーション、顧客、パートナー、公開知識ベース です。
314
分析
レポート
項目
説明
閲覧者が検索結果を関連性の順に並べ替えたときに表示される、クリックさ
(クリックされた記事のタイト れた記事のタイトル。
Clicked Article Title
ル)
検索カウントが適用される期間。使用できる値は、毎日、毎月、および 毎年
です。たとえば、[計] が「70」で [期間] が [毎月] のレコードは、過去の月で
70 の検索が実行されたことを意味します。合計は、当月分については毎日、
過去 1 か月 ~ 過去 1 年分については毎月、その後は毎年集計されます。
期間
メモ: 活動合計は夜間に収集されるため、リアルタイムではありませ
ん。
言語
閲覧者の検索に適用される言語条件。
結果数
検索語に対して返された検索結果の数。[期間] も含めた場合は、指定した期
間に基づいてこの値が集計されます。
Number of Searches (検索 表示される期間 (日、月、年) の検索数。
数)
Number of Users (ユーザ
記事をクリックした個々のユーザ数。
数)
Search Date (検索の日付)
検索の日付。
Search Term (検索語)
知識ベース内の公開記事の検索に使用された検索語の最初の 100 文字。
Live Agent セッションレポート
Live Agent セッションレポートは、顧客とチャットをしているときのエージェン
トの活動に関するデータ (エージェントのオンライン時間やエージェントに割り
当てられているチャット要求数など) を統合する場合に使用します。
レポートタイプは、主オブジェクトとその関連オブジェクトとの関係に基づい
て、レポートで使用するレコードと項目のセットを定義するものです。レポー
トには、レポートタイプで定義された条件を満たすレコードのみが表示されま
す。Live Agent セッションのカスタムレポートタイプを作成し、顧客をサポート
しているときのエージェントの活動に関するデータを集計できます。これらの
レポートには、特定の Live Agent セッション中に発生したすべてのチャットの
データが含まれます。
次のいずれかのカテゴリ、および Live Agent セッションに関連するカスタム項目
に関する情報の列を含めるように Live Agent セッションレポートをカスタマイズ
します。
列の名前
説明
エージェント: 氏名
セッションに関連付けられたエージェントの名前。
315
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
Live Agent を使用可能な組
織: 2012 年 6 月 14 日より
も後に作成された
Performance Edition および
Developer Edition の組織
Live Agent を使用可能なエ
ディション: Unlimited
Edition (Service Cloud 付属)
有料オプションで Live
Agent を使用可能なエディ
ション: Enterprise Edition
および Unlimited Edition
分析
レポート
支援フラグを無効化済み (エー
ジェント)
Live Agent セッション中にエージェントが支援フラグを無効化した回数。
支援フラグを無効化済み (スー
パーバイザ)
エージェントの Live Agent セッション中にスーパーバイザが支援フラグを
無効化した回数。
支援フラグを有効化済み
Live Agent セッション中にエージェントが支援フラグを有効化した回数。
割り当てられたチャット要求
エージェントに割り当てられたチャット要求の数。
拒否されたチャット要求 (手動)
エージェントによって、手動で却下されたチャット要求の数。
拒否されたチャット要求 (転送タ エージェントへの割り当て中にタイムアウトしたチャット要求の数。
イムアウト)
参加中のチャット要求
セッション中にエージェントが参加したチャットの数。
作成者: 氏名
セッションレコードの作成者の氏名。
作成日
セッションレコードが作成された日付。
最終更新者: 氏名
セッションレコードを最後に変更した人の氏名。
最終更新日
セッションレコードが最後に変更された日付。
Live Agent セッション ID
Live Agent セッションレコードの ID。
Live Agent セッション名
自動的に生成された Live Agent セッション ID。
ログイン時刻
エージェントがセッションにログインした日時。
ログアウト時刻
エージェントがセッションからログアウトした日時。
アイドル時間
セッション中にエージェントがチャットに参加した合計時間 (秒単位)。
エージェントのアイドル時間は、「(オンライン経過時間 + 退席中経過時
間) - チャット経過時間 = アイドル時間」という式で計算されます。
参加可能人数での経過時間
エージェントのキューが満杯であった合計時間 (秒単位)。
退席中経過時間
エージェントが「退席中」状況で経過した合計時間 (秒単位)。
チャット経過時間
エージェントがチャットに参加した合計時間 (秒単位)。
オンライン経過時間
エージェントがオンラインであった合計時間 (秒単位)。
316
分析
レポート
パートナーに関するレポート
一部の商談にはパートナー関係が関与します。このレポートを使用して、パー
トナー関係を特定および分析します。
エディション
商談にかかわっているすべてのパートナーまたは主パートナーに関するレポー
トを作成する手順は、次のとおりです。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
1. [レポート] タブで、[パートナー商談一覧] レポートを選択します。
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
2. レポートを変更し、主パートナー関係だけを表示するには、[カスタマイズ]
を選択します。「主」「次の文字列と一致する」「1」 となる検索条件項目を
追加します。
その他の商談レポートでは、[パートナー] 列が表示されるようにレポートをカス
タマイズすると、主パートナーだけが表示されます。
取引先パートナー一覧レポートを作成して、取引先とのパートナー関係を分析
することもできます。
ユーザ権限
パートナーについてレ
ポートする
• 取引先または商談に対
する「参照」
および
「レポート実行」
リレーショングループに関するレポート
システム管理者がリレーショングループおよびリレーショングループメンバー
のカスタムオブジェクトのカスタムレポートタイプを有効にしている場合は、
リレーショングループおよびリレーショングループメンバーに関するレポート
を作成することができます。
エディション
カスタムレポートタイプによってのみ、リレーショングループレポートを使用
できます。Salesforce では、サンプルリレーショングループレポートや、リレー
ショングループの標準レポートフォルダを提供していません。
使用可能なエディション:
Salesforce for Wealth
Management
システム管理者は、次の手順で、リレーショングループレポート用の公開フォ
ルダを作成できます。
ユーザ権限
1. リレーショングループオブジェクトのカスタムレポートタイプを作成しま
す。
ヒント: リレーショングループのメンバーに関するレポートタイプを作
成するには、主レポートタイプのオブジェクトとして [リレーショング
ループ] を選択し、オブジェクトリレーションとして [リレーショング
ループメンバー] を追加します。また、リレーショングループの主担当
である取引先に関するレポートタイプを作成するには、主レポートタイ
プオブジェクトとして [取引先] を選択し、オブジェクトリレーション
として [リレーショングループ (主取引先)] を追加します。
317
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
カスタムレポートタイプ
を作成または更新する
• 「カスタムレポートタ
イプの管理」
カスタムレポートタイプ
を削除する
• 「すべてのデータの編
集」
分析
レポート
2. リレーショングループレポート用の公開フォルダを新規作成します。作成するには、「公開レポートの管
理」権限が必要です。
3. 作成したカスタムレポートタイプを使用して、1 つ以上のリレーショングループの新規カスタムレポートを
作成します。そのレポートを、作成したリレーショングループレポートフォルダに格納します。
これらのステップを完了すると、ユーザはレポートのホームページでリレーショングループレポートのフォル
ダを使用できるようになります。
取引先所有者レポートの有効化
取引先所有者レポートには、すべての取引先とその所有者が表示されます。
組織全体の共有アクセス権で、取引先を非公開に設定している組織では、取引
先所有者レポートの実行を制限できます。
このレポートを表示または非表示にする手順は、次のとおりです。
1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「取引先所有者レポート」と入力し、
[取引先所有者レポート] を選択します。このオプションは、取引先を非公開
にする共有モデルを持つ組織でのみ使用できます。
2. すべてのユーザがこのレポートを実行できるようにするには、チェックボッ
クスをオンにします。チェックボックスをオンにしない場合は、システム管
理者と「すべてのデータの参照」権限を持つユーザのみがこのレポートを実
行できます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
3. [保存] をクリックします。
取引先所有者レポートを
表示または非表示にする
• 「アプリケーションの
カスタマイズ」
ファイル検索活動に関するレポート
レポートを使用して、ファイル検索での上位 300 個の検索語を特定し、ユーザの
検索語とクリック順位に基づいて、不足しているコンテンツや名前を変更する
必要があるコンテンツを識別します。
必要なユーザ権限
カスタムレポートタイプを作成または 「カスタムレポートタイプの管理」
更新する
公開レポートフォルダを作成する
「公開レポートの管理」
File Search Activity レポートを実行する
「レポート実行」および「すべての
データの参照」または「コンテンツ管
理者」ライブラリに対して「ライブラ
リの管理」権限を持っているユーザ
は、「すべてのデータの参照」または
318
エディション
使用可能なインター
フェース: Salesforce Classic
および Lightning Experience
の両方
Salesforce Files を使用可能
なエディション: カスタ
マーポータルを除くすべ
てのエディション
分析
レポート
必要なユーザ権限
「コンテンツ管理者」権限がなくてもレポートを実行
できます。
カスタムレポートタイプによってのみ、ファイル検索活動に関するレポートを使用できます。Salesforceでは、
サンプルのファイル検索活動レポートや標準レポートフォルダを提供していません。
メモ: 活動合計は夜間に収集されるため、リアルタイムではありません。
段階的な手順: ファイル検索活動のレポート
File Search Activity レポートの主オブジェクト
カスタムレポートタイプを作成する場合は、[主オブジェクト] に [ファイルの検索活動] を選択します。
File Search Activity レポートに使用できる項目
次の表に、File Search Activity レポートに使用できる項目を示します。
項目
説明
平均クリック順位
検索結果のリストでファイルをクリックしたときに
ファイルが表示される順序。
平均結果数
検索語に対して返された検索結果の数。[期間] も含め
た場合は、指定した期間に基づいてこの値が集計され
ます。
期間
検索カウントが適用される期間。使用できる値は、
[毎日]、[毎月]、[毎年] です。たとえば、[計] が「70」
で [期間] が [毎月] のレコードは、過去の月で 70 の検
索が実行されたことを意味します。合計は、当月分に
ついては毎日、過去 1 か月 ~ 過去 1 年分については
毎月、その後は毎年集計されます。
言語
ユーザの検索に適用される言語条件。
検索数
表示される期間 (日、月、年) の検索数。
ユーザ数
ファイルをクリックした個々のユーザ数。
検索の日付
検索の日付。
319
分析
レポート
項目
説明
検索語
公開ファイルの検索に使用された検索語の最初の 100
文字。
関連トピック:
レポートフォルダへのアクセス権
レポートの作成
レポート形式の選択
レポートには、表形式、サマリー、マトリックス、または結合形式を使用でき
ます。表示するデータを取得できる複雑さと、効果的に伝達できる簡潔さを備
えた形式を選択します。
レポートビルダーの [形式] メニューを使用して、次のレポート形式から 1 つ選
択します。デフォルトは表形式です。
表示形式
説明
表形式
表形式レポートは、データを最も簡単かつ迅速に表示できる方法
です。スプレッドシートと同様に、簡単に列に項目が並べられ、
行にそれぞれの一致するレコードが表示されます。表形式レポー
トは、レコードのリストまたは単一の総合計を含むリストを作成
する場合に最適です。データまたはグラフのグループの作成に使
用することはできません。また、行が制限されていない場合、
ダッシュボードで使用することはできません。例には、取引先責
任者のメーリングリストや活動レポートが含まれています。
サマリー
サマリーレポートは表形式レポートと似ていますが、ユーザによ
るデータ行のグルーピング、小計の表示、およびグラフの作成も
可能です。ダッシュボードコンポーネントのソースレポートとし
て使用できます。サマリーレポートは、特定の項目の値に基づい
て小計を表示する場合、または [フェーズ] および [所有者] に
よる小計の階層リスト (チームのすべての商談など) を作成する場
合に使用します。グルーピングのないサマリーレポートは、レ
ポート実行ページで表形式レポートとして表示されます。
マトリック マトリックスレポートは集計レポートと似ていますが、行および
ス
列ごとにデータをグループ化したり集計したりできます。ダッ
シュボードコンポーネントのソースレポートとして使用できま
す。マトリックスレポートを使用して、関連する合計値を比較し
ます。特に、集計するデータ量が多くさまざまな項目の値を比較
する必要がある場合、または日付および商品、個人、場所ごとに
データを表示する場合に役立ちます。行と列のグルーピングを 1
320
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
AND
「レポートビルダー」
分析
レポート
表示形式
説明
つも行っていないマトリックスレポートは、レポート実行ページでサマリーレポートとし
て表示されます。
結合
結合レポートを使用して、データの異なるビューを提供する複数のレポートブロックを作
成できます。各ブロックは「サブレポート」のように機能し、それぞれに項目、列、並び
順、および条件を設定できます。結合レポートには、異なるレポートタイプからのデータ
を含めることもできます。
結合レポートは、Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Edition、および Developer
Edition でのみ使用できます。
レポート形式の変更
形式を変更すると、次のように、条件とグルーピングに影響します。
変更状況
影響
表形式からサマリーまたはマトリッ [表示する行数] 条件が削除されます。
クスへ
サマリー、マトリックス、または
結合から表形式へ
すべてのグループ化、グラフ、およびカスタム集計項目は、レポートか
ら削除されます。グルーピング項目は表形式レポートの列には変換され
ません。結合レポートに複数のブロックが含まれる場合、表形式レポー
トには最初のブロックのみの列が含まれます。
サマリーからマトリックスへ
第 1 のサマリーグルーピングは、第 1 の行グルーピングになります。第
2 のサマリーグルーピングは、第 1 の列グルーピングになります。第 3
のサマリーグルーピングは、第 2 の行グルーピングになります。
レポートウィザードを使用している場合、第 3 のサマリーグルーピング
が削除されます。
マトリックスからサマリーへ
第 1 の行グルーピングは、第 1 のサマリーグルーピングになります。第
2 の行グルーピングは、第 3 のサマリーグルーピングになります。第 1
の列グルーピングは、第 2 のサマリーグルーピングになります。第 2 の
列グルーピングは削除されます。
レポートウィザードを使用している場合、第 2 の行グルーピングと第 2
の列グルーピングが両方とも削除されます。
表形式、サマリー、またはマトリッ 既存のレポートが結合レポートの最初のブロックになり、レポートタイ
クスから結合へ
プが結合レポートの主レポートタイプになります。
結合レポートブロックは、サマリーレポートと同様に書式設定されるた
め、サマリーレポートから結合レポートに切り替えた場合、グルーピン
グは変わりません。マトリックスレポートから結合レポートに切り替え
321
分析
レポート
変更状況
影響
た場合、グルーピングは、マトリックスレポートからサマリーレポート
に切り替えた場合と同様に変換されます。
次の項目は結合レポートではサポートされず、変換されません。
• バケット項目
• クロス条件
• [表示する行数] 条件
関連トピック:
新規レポートの作成
レポートの作成
顧客、商談、サポートケースその他の状況など、ビジネスのある側面の最新動
向を把握するレポートを作成します。
エディション
レポートを新規作成する手順は、次のとおりです。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
1. [レポート] タブから、[新規レポート] をクリックします。
2. レポートのレポートタイプを選択し、[作成] をクリックします。
3. レポートをカスタマイズし、保存または実行します。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
関連トピック:
ユーザ権限
レポートのカスタマイズ
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
AND
「レポートビルダー」
322
分析
レポート
カスタムレポートの作成
標準レポートをカスタマイズしたり、自分の組織の要求をすべて満たすカスタ
ムレポートを最初から作成したりできます。
エディション
「カスタムレポートタイプの管理」権限を持つユーザは、レポートのタイプを
拡張したカスタムレポートタイプを定義できます。これをもとに、組織内のす
べてのユーザはカスタムレポートを作成したり更新したりできます。レポート
タイプは、主オブジェクトとその関連オブジェクトとの関係に基づいて、レポー
トで使用するレコードと項目のセットを定義するものです。レポートには、レ
ポートタイプで定義された条件を満たすレコードのみが表示されます。Salesforce
には、定義済みの標準レポートタイプのセットが用意されています。管理者が
カスタムレポートタイプを作成することもできます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
「レポート作成スナップショットの管理」権限を持つユーザは、スナップショッ
トの作成とスケジューリングを行うことができます。レポート作成スナップ
ショットにより、履歴データに関するレポートを作成できます。承認されたユー
ザは、表形式のレポートやサマリーレポートの結果をカスタムオブジェクトの
項目に保存することができ、それらの項目を対象オブジェクト上の対応する項
目に割り当てることができます。その上で、レポートをいつ実行してそのカス
タムオブジェクトの項目にレポートのデータを読み込むかをスケジューリング
できます。レポート作成スナップショットでは、Salesforce での他のレコード操
作と同様にレポートデータを操作できます。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
レポートを実行する
• 「レポート実行」
レポートをスケジュール
する
• 「レポートのスケ
ジュール」
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
アクセシビリティモードでのカスタムレポートの作成
メモ: このトピックは、レポートビルダーを使用していない場合にのみ適
用されます。レポートビルダーは、レポートのビジュアルエディタです。
カスタムレポートウィザードを使用してカスタムレポートを新規作成する手順
は、次のとおりです。
1. [レポート] タブから、[新規カスタムレポート] ボタンを選択します。
2. 作成するレポートデータの種類を選択し、[次へ] をクリックします。
カスタムオブジェクトのレポートを作成する場合、カスタムオブジェクトが
標準オブジェクトと関連しない限り、レポートタイプカテゴリとして [その
他のレポート] を選択します。カスタムオブジェクトが標準オブジェクトと
主従関係になっている場合、または標準オブジェクトの参照オブジェクトに
なっている場合、レポートタイプカテゴリとして標準オブジェクトを選択し
ます。
3. レポート形式を選択します。
323
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
分析
レポート
4. [次へ] をクリックして、ウィザードの手順に従います。各レポートに対し、以下のようなカスタマイズを
します。
• 行と列のヘッダーの指定: サマリーレポートとマトリックスレポートの [グルーピングの選択] ページで
は、データをグループ化し小計を表示する項目を選択します。サマリーレポートでは、並び替え順を指
定できます。マトリックスレポートでは、行と列のヘッダーとなる集計グルーピング項目を選択しま
す。日付項目でグループ化する場合は、日、週、または月などの特定の期間を使用してデータをさらに
グループ化できます。
メモ: [グルーピングの選択] ページでは、[集計期間単位] を「カレンダー月」または「カレンダー
日」に設定すると、レポートまたはダッシュボードで日付のグループをドリルダウンできなくなり
ます。代わりに、ユーザはフィルタ処理されていないレポートに移動します。
• データの統計: [統計項目の選択] ページで、数値項目として表示する統計情報の種類を選択します。
• カスタム集計数式の作成: サマリーレポートとマトリックスレポートの [統計項目の選択] ページで、既
存のレポート集計項目を元にカスタム集計数式を作成し、カスタム集計項目を追加します。数式とは、
他の項目、式、または値から値を取得するアルゴリズムのことです。「カスタム集計項目の作成」 (ペー
ジ 334)を参照してください。
• 項目の選択: [項目の選択] ページで、レポートに表示する項目を選択します。ユーザのページレイアウト
設定と項目レベルセキュリティ設定で編集可能な項目のみを表示できます。[説明] 項目、またはその
他のロングテキストエリア項目を選択した場合は、先頭の 255 文字だけが表示されます。
• レポートには、リッチテキストエリアまたはロングテキストエリアの最初の 254 文字のみが表示されま
す。
• 項目の並び替え: [項目の並び替え] ページで、選択した項目を表示する順序を選択します。
• レポートの結果の制限: [条件の選択] ページで、ドロップダウンリストから適切な設定を選択し、検索条
件オプションを使用して、一定のデータを持つレコードのみをレポートに表示するよう制限します。
レポートウィザードは最大10個の検索条件をサポートします。レポートの検索条件が10個を上回ると、
余分な検索条件は削除され、レポートに検索条件ロジックのエラーが表示されます。
ヒント: ダッシュボードで表形式レポートを使用するには、まず [表示する行数] オプション、列
の並べ替え、レポートの [条件の選択] ページの順序を設定して行数を制限します。表形式レポート
を使用するダッシュボードのゲージまたは総計値コンポーネントを使用できません。
• グラフの設定:レポートウィザードの [グラフの種類と強調表示の選択] ステップで、グラフのプロパティ
を設定してレポートデータをグラフに表示します。グラフを表示できるレポートは、サマリーレポート
とマトリックスレポートだけです。
5. [レポート実行] をクリックしてレポートを参照するか、[詳細のエクスポート] をクリックしてレポートを
Excel ファイルまたはその他の形式で保存します。
ヒント: レポートをカスタマイズすると、レポートの検索条件や各オプションを適合するため、実行に
少々時間がかかります。レポートのカスタマイズが終了して保存する準備ができるまで、実行結果のサ
ンプルデータが少なくなるような条件を設定しておくことをお勧めします。
324
分析
レポート
レポートデータのグループ化
サマリーレポート、マトリックスレポート、結合レポートで列または行のデー
タをグループ化して、有意義な情報を表示します。たとえば、完了予定日別に
商談をグループ化して完了した商談を確認したり、商品別にケースをグループ
化して、各商品のケース数を確認したりします。グルーピング内にグルーピン
グを設定することもできます。
グループ化するデータ
[項目] ペインには、選択したレポートタイプの項目がフォルダごとに分類されて
表示されます。サマリーレポートでデータをグループ化する前に、少なくとも
数個の項目をプレビューペインにドラッグアンドドロップします。
グループの追加
項目をドロップゾーンにドロップしてグループを追加します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
[表示] > [ドロップゾーンを表示] をクリックして、参照可能にします。また、レポートの項目の列メニューを
クリックし、[この項目でグループ化] を選択することもできます。
ヒント: 日付項目でレポートをグループ化する場合、グループメニューをクリックして、[集計期間単位]
を選択し、日、週、月、四半期、年など、グループ化の期間条件を指定します。
異なるレポート形式でのデータのグループ化
サマリーレポートと結合レポートには、最大 3 個のグループ化レベルを含めることができます。マトリックス
レポートには 2 個の行グループ化と 2 個の列グループ化を含めることができます。マトリックスレポートで
は、行と列両方のグループ化に同一の項目を使用できません。結合レポートの場合、[項目] ペインの [共通項
目] カテゴリの項目を使用してすべてのレポートブロックを対象にグループ化ができます。
グループの削除
グループを削除するには、グループメニューをクリックして、[グループを削除]を選択します。グループをク
リックして、次の操作を実行することもできます。
• グループを列バーにドラッグして削除するが、レポートに列としてその項目を残す。
• グループをドラッグして [項目] ペインに戻して削除し、レポートからその項目を削除する。
325
分析
レポート
グループの順序の変更
グループの順序を変更するには、そのグループをドラッグするか、グループメニューをクリックして、列グ
ループ化では [グループを上に移動] または [グループを下に移動] を、行グループ化では [グループを左に移動]
または [グループを右に移動] を選択します。
関連トピック:
レポート項目
レポートの結果の小計
操作を続行しながらレポートのプレビューを読み込む
ほとんどのアクションでは、レポートの操作を続けながらプレビューを読み込むことができます。たとえば、
レポートを編集しながら複数の項目をレポートにドラッグした後、グルーピングを作成しながら、それらの列
を読み込めます。
[プレビュー] パネルに表示されるデータは実際のデータですが、レポートの実行時にどのように表示されるか
を示すために設計された、レポートデータのサブセットにすぎません。[プレビュー] パネルで行が欠落してい
たり、期待どおりに並び替えられていなくても、心配ありません。
ほとんどのアクションでは、レポートビルダーにより、レポートの操作を続けながらプレビューを読み込むこ
とができます。たとえば、レポートを編集しながら複数の項目をレポートにドラッグした後、グルーピングを
作成しながら、それらの列を読み込めます。
メモ: 非同期読み込みは、マトリックスレポートと結合レポートには使用できません。
次のアクションの実行中は、レポートプレビューの操作を続行できます。
• 項目の追加、削除、または並び替え
• 集計項目の追加または削除
• グループの追加、削除、または並び替え
• 数式の削除
メモ: グラフで使用している集計項目または数式を削除すると、グラフは再読み込みされますが、レポー
トプレビューは非同期で読み込まれます。
次のアクションの実行中は、レポートプレビューを操作できません。
• 数式の追加または編集
• レポートの唯一のグループの削除
• 表形式レポートで行数の制限に使用される列の削除
• グループまたは列によるレポートの並び替え
• 標準項目またはカスタム項目の更新
• レポート形式の変更
• レポートの詳細の表示または非表示
• グラフの追加または削除
• 条件付き強調表示の追加または削除
326
分析
レポート
• [集計期間単位] の変更
• 換算された通貨項目の変更
• レポートの保存
関連トピック:
新規レポートの作成
レポート項目
レポートのカスタマイズ
レポートビルダーは、レポートのビジュアルエディタです。レポートビルダー
画面では、レポート項目およびレポート検索条件を使用し、一部のデータのみ
でレポートをプレビューできます。
レポートビルダーでは、画面スペースを最大限に利用するため、圧縮ページヘッ
ダーを使用します。アプリケーションタブを表示するには、単にビルダーを閉
じるか、Salesforce ロゴをクリックします。
327
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
分析
レポート
[項目] ペイン (1)
[項目] ペインには、選択したレポートタイプの項目がフォルダごとに分類されて表示されます。[クイック
検索] 検索ボックスおよびデータ型の検索条件を使用して該当する項目を検索し、[プレビュー] パネルにド
ラッグしてレポートに追加します。
[項目] ペインでもカスタム集計項目およびバケット項目を作成、表示、編集、削除できます。
結合レポート形式では、[項目] ペインでレポートに追加されたすべてのレポートタイプの項目がレポート
タイプ別に編成されて、表示されます。
328
分析
レポート
[条件] ペイン (2)
ビュー、タイムフレーム、およびカスタム条件を設定して、レポートに表示されるデータを制限します。
[プレビュー] ペイン (3)
動的なプレビューを使用して、レポートを容易にカスタマイズできます。列、集計項目、数式、グループ
化、およびブロックの追加、並び替え、削除を行います。レポート形式と表示オプションを変更したり、
またはグラフを追加したりします。
プレビューでは、表示されるレコードが制限されます。レポートを実行してすべての結果を表示します。
関連トピック:
ダッシュボードによる複雑な情報の視覚化
レポートの作成
新規レポートの作成
レポート項目
[項目] ペインには、選択したレポートタイプの項目がフォルダごとに分類されて
表示されます。また、ユーザが作成、編集、削除できるカスタム集計項目のリ
ストも表示されます。
項目の絞り込みの追加
表形式レポート、サマリーレポート、およびマトリックスレポートでは、[項
目] ペインから [条件] ペインに項目をドラッグして、レポート検索条件を追
加できます。
項目の検索
項目名を [クイック検索] 検索ボックスに入力して項目を検索します。リスト
を種別で絞り込むこともできます。
• すべての項目種別およびカスタム集計項目を表示するには、
クします。
• テキスト項目のみを表示するには、
をクリックします。
• 数値項目 (数値、通貨、パーセントなど) のみを表示するには、
リックします。
• 日付項目のみを表示するには、
をクリッ
をクリックします。
をク
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
項目の追加と削除
項目を表形式レポート、サマリーレポート、マトリックスレポートに追加す
るには、項目をダブルクリックするか、[プレビュー] ペインにドラッグします。結合レポートに項目を追
加するには、[プレビュー] ペインにドラッグします。複数の項目を選択するには、[CTRL] キーを押します
フォルダのすべての項目を追加するには、フォルダ全体をドラッグします。表形式レポート、サマリーレ
ポート、またはマトリックスレポートにすでに項目が含まれている場合は、その項目を再度追加すること
はできません。結合レポートには、異なるブロックに追加する限り、同じ項目を複数回追加できます。[プ
レビュー] ペインで、[表示] > [詳細]をクリックしてレポート項目を確認します。[表示] > [詳細]が無効になっ
ているときは、集計項目のみを追加できます。
329
分析
レポート
項目を削除するには、その項目の列のヘッダーをクリックして [項目] ペインにドラッグします。表形式レ
ポート、サマリーレポート、およびマトリックスレポートでは、列メニューをクリックして、[列を削除]
を選択するか、または [列をすべて削除] をクリックできます。
複数項目の使用
複数の項目を選択して追加、削除、または並び替えできます。たとえば、[作成者]、[タイプ]、および [商
談名] を同時にレポートに追加できます。
複数の項目または列を選択するには、Ctrl (Windows) キーまたは Command (Mac) キーを押します。
メモ:
• 複数項目を追加する場合、項目は選択した順序でレポートに表示されます。
• 集計形式と表形式で複数の集計可能項目をレポートに追加する場合は、[表示] > [詳細] を無効にし
ます。[集計] ダイアログが自動的に表示され、すべての項目の集計を一度に選択できます。
• テキスト項目など、非集計項目をレポートに追加する場合は、[表示] > [詳細] を有効にします。
• 結合レポートを使用する場合、[共通項目] カテゴリおよび 1 つのレポートタイプから複数の項目を
選択できます。複数のレポートタイプから複数の項目を選択することはできません。
項目の並び替え
列のヘッダーを新しい場所にドラッグしてレポート列を並び替えます。複数の列を選択するには、[CTRL]
キーを押します。レポートを列ごとに並び替えるには、その列のヘッダーをクリックします。列のメニュー
をクリックし、ドロップダウンリストから[昇順に並び替え]または[降順に並び替え]を選択することもでき
ます。[表示] > [詳細] が選択されていない場合は、並び替えを行うことはできません。
表示通貨の変更
組織でマルチ通貨が有効な場合は、すべての通貨項目の表示通貨を変更できます。[表示] > [次の通貨で表
示する] をクリックしてから、表示する有効な通貨を選択します。
関連トピック:
レポートの数式の使用
レポートデータのグループ化
レポートデータの集計
データ範囲の強調表示
330
分析
レポート
レポートデータの集計
集計項目には、合計、平均、最大値または最小値を示す数値が含まれます。集
計項目は、すべてのグルーピングレベルで表示されます。サマリーレポートお
よびマトリックスレポートでは、総計レベルでも表示されます。
[項目] ペインには、選択したレポートタイプの項目がフォルダごとに分類されて
表示されます。
集計とは、数値項目の [合計]、[平均]、[最大]、または [最小] のことです (よ
り迅速にこれらの項目を見つけるには、
条件を使用します)。
集計項目を追加する手順は、次のとおりです。
• [項目] ペインの数値項目をダブルクリックします。
• 数値項目をプレビューまでドラッグします。複数の項目を選択するには、
[CTRL] キーを押します。マトリックスレポートには、集計項目セットの前、
間、および後にドロップゾーンがあります。たとえば、[年間売上] の合計、
平均、最大、最小は 1 つのセットであるため、新しい集計項目をこれらの間
にドロップすることはできません。
• すでにレポートにある項目の列メニューで [この項目を集計] を選択します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
AND
「レポートビルダー」
既存の集計項目を変更したり、同一の項目にその他の集計を追加するには、集
計項目の横にある
をクリックして、[この項目を集計] を選択します。
集計項目を削除する手順は、次のとおりです。
• メニューをクリックして [この項目を集計] を選択し、すべてのオプションを選択解除します。
• メニューをクリックして [集計を削除] を選択します。
• 集計のセットをドラッグして [項目] ペインに戻します。なお、その項目の集計項目はすべて削除されます。
複数の集計項目を選択するには、[CTRL] キーを押します
マトリックスレポートの集計項目のセットをドラッグして並び替えます。ドラッグすると、各項目の集計は一
緒に移動します。たとえば、レポートに [年間売上] の合計と平均および [確度] の最大および最小が含まれ
ている場合、[確度] の集計項目を [年間売上] 集計項目の前後にはドラッグできますが、集計項目の間にはド
ラッグできません。集計は、カスタム集計項目の後または [レコード件数] の後ろに配置することはできませ
ん。
関連トピック:
レポート項目
レポートの結果の小計
331
分析
レポート
レポートの結果の小計
レポートを小計すると、データの動向を分析するツールが表示されます。情報
セットをグループ化して、そのグルーピングを並び替えて、各セットの小計を
総計と比較できます。サマリーレポートと結合レポートでは、複数の項目で小
計し、情報セットをカスケード表示することもできます。
たとえば、サマリーレポートを商談所有者別に小計すると、レポートでは取引
先が商談所有者別にグループ化され、各ユーザが所有する商談数が一覧表示さ
れ、レポート内のすべての列で商談所有者別の小計が表示されます。さらに、
各ユーザの商談を商品別に小計できます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
1. 任意のレポートで [カスタマイズ] または [編集] をクリックします。
2. レポートビルダーで、レポートに集計項目を追加します。
集計は、グルーピングレベルごとに、または個々の行についても表示されま
す。
関連トピック:
ユーザ権限
レポートの結果を小計す
る
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
レポート実行ページ
カスタム集計項目の作成
新規レポートの作成
レポートの結果の小計
レポートのスマート合計
「スマート」合計とは、重複データが小計または合計で一度のみカウントされることを意味します。Salesforce
では、集計または平均化の対象として選択した列に重複データが含まれているレポートを実行するときに、
「スマート」合計を使用します。
たとえば、1 つの商談に 2 つの商品が関係しており、合計の計算対象列として合計商談金額を選択して商談品
目レポートを実行するとします。レポートの詳細には、この金額が二度 (商談に関係する商品ごとに一度ずつ)
表示されます。
この場合、「スマート」合計を実行すると、該当する商談金額が一度のみ加算され、小計、総計、平均が正確
に計算されます。
メモ: ダッシュボードコンポーネントの場合、「スマート」合計は使用されません。たとえば、ダッシュ
ボードテーブルでは、表示される合計はテーブルに一覧表示されている値の単純な合計です。
関連トピック:
レポートの結果の小計
レポートの結果の小計
332
分析
レポート
レポートの数式の使用
数式では、レポートデータを使用して計算した値に基づいてカスタム集計を作
成できます。その後、これらの数式をレポートで列として使用できます。
エディション
[項目] ペインには、選択したレポートタイプの項目がフォルダごとに分類されて
表示されます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
サマリーレポートまたはマトリックスレポートに新しい数式を追加するには、
[新規カスタム集計項目を追加]をダブルクリックします。数式を定義し、[OK]を
クリックすると、サマリーレポートの列およびマトリックスレポートの集計項
目としてプレビューに自動的に追加されます。結合レポートでは、クロスブロッ
クまたは標準カスタム集計項目のいずれかを追加できます。数式を編集するに
は、[項目] ペインの名前の上にカーソルを置き、 をクリックします。
プレビューから数式を削除するには、ヘッダーをクリックして [項目] ペインに
ドラッグするか、メニューをクリックして、[数式を削除]を選択します。複数の
数式を選択するには、[CTRL] キーを押します。プレビューから数式を削除して
も、数式は削除されません。数式を削除するには、名前の上にカーソルを置き、
をクリックするか、その項目のメニューから [数式を削除] をクリックしま
す。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
AND
「レポートビルダー」
ダッシュボードとレポートグラフでは、カスタム集計項目に表示される小数点
以下の値は、項目の設定ではなく、デフォルトの通貨設定を使用して表示され
ます。たとえば、集計項目の小数点以下の桁数を 0 に指定した場合、列には小数が表示されませんが、グラフ
の値にはデフォルト通貨に指定した小数点以下の桁数 (通常 2 桁) が示されます。これは、通貨、数字、パーセ
ントに適用されます。
このセクションの内容:
1. カスタム集計項目の作成
サマリーレポートとマトリックスレポートのカスタム集計項目を作成して、レポートで使用できる数値項
目に基づいた追加の合計を計算します。
2. カスタム集計項目の集計関数の使用
集計関数では、サマリーレポート、マトリックスレポート、および結合レポートのカスタム集計項目でグ
ルーピング値を使用できます。集計関数には PARENTGROUPVAL と PREVGROUPVAL の 2 種類があります。
3. PARENTGROUPVAL および PREVGROUPVAL
PARENTGROUPVAL は、親グルーピングに対する相対的な値の計算に使用します。PREVGROUPVAL は、同位
のグルーピングに対する相対的な値の計算に使用します。
4. カスタム集計項目を最大限に活用
カスタム集計項目は強力なレポート手法ですが、取り扱いには注意を要します。次に、カスタム集計項目
を使用する際に留意すべきヒントをいくつか示します。
関連トピック:
カスタム集計項目の作成
レポート項目
333
分析
レポート
カスタム集計項目の作成
サマリーレポートとマトリックスレポートのカスタム集計項目を作成して、レ
ポートで使用できる数値項目に基づいた追加の合計を計算します。
エディション
数式とは、他の項目、式、または値から値を取得するアルゴリズムのことです。
カスタム集計項目には、3,900 文字まで含めることができます。カスタム集計項
目は、サマリーレポート、マトリックスレポート、および結合レポートに使用
できます。複数のレポートで共有することはできません。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
1. レポートビルダーで、[項目] ペインの[新規カスタム集計項目を追加]をクリッ
クします。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
2. 数式の名前を入力します。それがそのままレポートに表示されます。一意の
ラベルを指定する必要があります。必要に応じて、説明を入力します。
ユーザ権限
3. [形式] ドロップダウンリストから、計算の出力に基づいて数式に適用する
データ型を選択します。
4. [小数点の位置] ドロップダウンから、通貨、数字、またはパーセントデータ
型の表示に適用する小数点以下の桁数を選択します。この設定は、マルチ通
貨組織の通貨項目では無視されます。代わりに、通貨設定の [小数点の位置]
が適用されます。
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
[小数点の位置] で [なし] を選択すると、有効な値は次のようになります。
• 通貨の場合、最大 18 桁、通貨用のデフォルトの小数点位置精度
• パーセントの場合、最大 18 桁、小数部の桁数なし
• 数値の場合、最大 18 桁、小数点位置精度の変更なし
5. [この数式をどこに表示しますか?] オプションを設定します。式の計算は、選択したレベルでレポートに表
示されます。[総計] など、すべてのレベルで数式の計算を表示するには、[すべての集計レベル] を選択し
ます。
6. 数式の作成:
a. [集計項目] ドロップダウンリストに表示されているいずれかの項目を選択します。この項目の値が数式
で使用されます。
b. 数式で使用する集計種別を選択します。このオプションは、[レコード件数] には使用できません。
集計種別
説明
合計
項目またはグルーピング項目のデータの合計値。
最大値
項目または項目グルーピングのデータの最大値。
最小値
項目または項目グルーピングのデータの最小値。
平均
項目または項目グルーピングのデータの平均。
c. [演算子] をクリックして、演算子を式に追加します。
334
分析
レポート
d. 関数のカテゴリ ([すべて]、[論理]、[計算]、または [概要]) を選択し、数式で使用する関数を選択して、
[挿入] をクリックします。
e. 必要に応じて上記の手順を繰り返します。
7. [構文を確認] をクリックして、数式にエラーがないかどうかを確認します。エラーは、カーソルにより強
調表示されます。
8. [OK] をクリックします。レポートを保存しなければ、数式も保存されません。
関連トピック:
新規レポートの作成
レポートの数式の使用
カスタム集計項目を最大限に活用
結合レポートのカスタム集計項目の作成
カスタム集計項目の集計関数の使用
集計関数では、サマリーレポート、マトリックスレポート、および結合レポー
トのカスタム集計項目でグルーピング値を使用できます。集計関数には
PARENTGROUPVAL と PREVGROUPVAL の 2 種類があります。
1. [項目] ペインの [新規カスタム集計項目を追加] をダブルクリックします。
2. [カスタム集計項目] ダイアログの [関数] の下の [サマリー] を選択します。
3. PARENTGROUPVAL または PREVGROUPVAL を選択します。
4. グルーピングレベルを選択し、[挿入] をクリックします。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
5. 表示する場所など、数式を定義します。
ユーザ権限
6. [OK] をクリックします。
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
関連トピック:
レポートの数式の使用
PARENTGROUPVAL および PREVGROUPVAL
AND
「レポートビルダー」
PARENTGROUPVAL および PREVGROUPVAL
PARENTGROUPVAL は、親グルーピングに対する相対的な値の計算に使用しま
す。PREVGROUPVAL は、同位のグルーピングに対する相対的な値の計算に使用します。
PARENTGROUPVAL
この関数は親グルーピングに対する相対的な値の計算に使用します。
説明:
この関数は、指定した親グルーピングの値を返します。「親」グルーピングと
は、数式が含まれるレベルよりも上にあるレベルです。この関数は、レポート
のカスタム集計項目でのみ使用できます。
335
分析
レポート
使用:
サマリーと結合: PARENTGROUPVAL(summary_field, grouping_level)
マトリックス: PARENTGROUPVAL(summary_field, parent_row_grouping,
parent_column_grouping)
summary_field には集計項目値、grouping_level には集計レポートの親レ
ベル、parent_row_level と parent_column_level にはマトリックスレポー
トの親レベルを指定します。
例:
TOTAL_PRICE:SUM/PARENTGROUPVAL(TOTAL_PRICE:SUM, GRAND_SUMMARY)
この数式では、各商品のサイズを総計に対する割合として計算します。この例
では、レポートは [商品名] 別にグループ化された商談とその商品の集計になり
ます。
PREVGROUPVAL
この関数は同位のグルーピングに対する相対的な値の計算に使用します。前のグルーピングがない場合は、
Null 値が返されます。
説明:
使用:
この関数は、指定した前のグルーピングの値を返します。「前の」グルーピン
グとは、レポートの現在のグルーピングより 1 つ前のグルーピングです。グルー
プレベルと増分値を選択します。増分値は、現在の集計の前の列数または行数
です。デフォルトは 1 で、最大値は 12 です。この関数は、レポートのカスタム
集計項目でのみ使用できます。
PREVGROUPVAL(summary_field, grouping_level [, increment])
summary_field にはグループ化された行または列の名前、grouping_level
には集計レベル、increment は以前の行または列の数を指定します。
例:
AMOUNT:SUM - PREVGROUPVAL(AMOUNT:SUM, CLOSE_DATE)
この数式は、月ごとに、レポートに表示された前月との金額の差を計算します。
この例では、レポートは [完了予定日] 別にグループ化された列と、[フェーズ]
別にグループ化された行による商談マトリックスになります。
336
分析
レポート
例: 3 週間の移動平均
商談金額の 3 週間の移動平均を計算するには、次のコードを使用します。
(OppProductTrends__c.Amount__c:SUM+ PREVGROUPVAL(OppProductTrends__c.Amount__c:SUM,
OppProductTrends__c.as_of_date__c) + PREVGROUPVAL(OppProductTrends__c.Amount__c:SUM,
OppProductTrends__c.as_of_date__c,2))/3
関連トピック:
カスタム集計項目の作成
レポートの数式の使用
結合レポートのカスタム集計項目の作成
カスタム集計項目を最大限に活用
カスタム集計項目は強力なレポート手法ですが、取り扱いには注意を要します。
次に、カスタム集計項目を使用する際に留意すべきヒントをいくつか示します。
エディション
カスタム集計項目で使用するための関数は、その関数カテゴリで使用できます。
関数を選択して [この関数に関するヘルプ] をクリックすると、情報が表示され
ます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
• 集計項目では、別の集計項目は参照できません。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
• 集計項目データ型に関係なく、集計項目には数字、通貨、パーセント、およ
びチェックボックス (チェックあり / チェックなし) など、さまざまなデータ
型の項目を含めることができます。たとえば、[商談とパートナー] レポート
内の集計項目では、商談の [金額] または [フェーズ滞在期間]、および取引先の [年間売上]を参照できま
す。
• ダッシュボードとレポートグラフでは、カスタム集計項目に表示される小数点以下の値は、項目の設定で
はなく、デフォルトの通貨設定を使用して表示されます。たとえば、集計項目の小数点以下の桁数を 0 に
指定した場合、列には小数が表示されませんが、グラフの値にはデフォルト通貨に指定した小数点以下の
桁数 (通常 2 桁) が示されます。これは、通貨、数字、パーセントに適用されます。
• 項目が削除されている場合、または使用できない場合 (項目レベルのセキュリティなど)、項目を含むすべ
てのカスタム集計項目はレポートから削除されます。
• 集計の種類 [合計]、[最大値]、[最小値]、および [平均] を、[レコード件数] 項目と同時に使用すること
はできません。
• 空白 (ヌル) 値またはゼロの値がレポートデータにある場合、集計の種類 [最小値] では、集計項目計算にこ
れらの値を含めます。
• 集計の種類 [最大値] には、レポートデータに存在する最大空白値 (非ヌル値) が含まれます。
• 集計項目では、パーセントは小数で表されます。20% は 0.20 で表されます。
• 演算子を使用すると、集計項目の項目に負の値を指定できます。例: {!EMPLOYEES:SUM} + - {!SALES:SUM}
• マトリックスレポートのカスタム集計項目の場合、[この数式をどこに表示しますか?] オプションが [すべ
ての集計レベル] に設定されていないすべての式の結果が計算されます。数式によって、返される値が決
まります。Null が返されると、そのセルは空になります。
337
分析
レポート
• 表形式レポート、サマリーレポート、およびマトリックスレポートの集計項目では、最大 21 桁まで表示で
きます。21 桁の集計値は正確に表示されますが、それを超える桁数は正確でない場合があります。レポー
トのセルに「# 大きすぎます!」が表示された場合、18 桁以上になる可能性がある計算の数式を確認してく
ださい。桁の大きな数字の掛け算、桁の大きな数字の累乗、または桁の小さな数字による割り算はしない
でください。
• 数式は、空白 (ヌル) のレポートセルをゼロ値として処理します。
• 数式の値の計算中にエラーが発生した場合、レポートセルに「#Error!」と表示されます。また、数式を
ゼロで割った場合にも「#Error!」と表示されます。エラーを解決するには、数式を調べてかわりの値を
指定します。
• クロスブロックカスタム集計項目は、結合レポートで使用できます。
関連トピック:
カスタム集計項目の作成
結合レポートのカスタム集計項目
結合レポートのカスタム集計項目の作成
レポートの保存
ユーザ権限
エディション
レポートを作成、編集、および削除する 「レポートの作成とカスタマイズ」
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
および
「レポートビルダー」
API で使用される一意のレポート名を入 「アプリケーションのカスタマイズ」
力する
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
公開レポートの保存先フォルダを選択す 「公開レポートの管理」
る
既存のレポートを最新の変更で更新する場合は[保存]をクリックします。また、元のレポートを変更せずにコ
ピーする場合は [別名で保存] をクリックします。Lightning Experience で、[コピー] をクリックし、レポートをコ
ピーします。
1. 名前、説明、フォルダを確認し、次に移動する場所を選択します。
• レポートを保存して [レポートのホーム] ページに移動するには、[保存] をクリックします。
• レポートを保存して [レポート実行] ページに戻るには、[保存してレポートに戻る] をクリックします。
メモ: レポートを、売上、売上予測、商談、活動レポートの特定ロール階層のドリルダウンレベルで
保存するには、[階層レベルの保存] を選択します。
ヒント: レポート名にコロンを付けると、レポートを表示するときに名前が 2 行に分けて表示されます。
これを利用してレポートを名前別に分類したり、長い名前をよりわかりやすく表示したりできます。た
338
分析
レポート
とえば、[レポート名] に「First Line: Second Line」と入力すると、実行ページには名前が次のよ
うに表示されます。
変更履歴のレポート
ビジネスの現在の状態に関する最新の標準レポートに加えて、商談、ケース、
売上予測、カスタムオブジェクトの日単位および週単位の変化を分析できます。
メモ: Lightning Experience では、グラフを含む履歴トレンドレポートはサポー
トされますが、履歴トレンドレポートの表形式ビューは使用できません。
このセクションの内容:
1. 商談パイプラインの変化の追跡
履歴レポートは、自社の商談パイプラインを監視して、現在および将来の売
上目標を達成できるだけの十分な活動が含まれていることを確認するのに役
立ちます。過去 3 か月に値が増加した商談、値が減少した商談、特定の対象
期間に含まれるようになった商談、特定の対象期間から除外された商談に焦
点を当てます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic と
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
2. 売上予測金額の変化の確認
チームメンバーが各売上予測分類に割り当てた金額に関するマトリックス形式の履歴レポートを作成しま
しょう。これらの金額の変化を確認することにより、チームの売上予測の精度がわかります。
3. ケースの履歴追跡
ケース全体の活動を監視し、ケースの有効期間の過去 3 か月に発生したケースの状況の変化を識別します。
4. 履歴トレンドレポートに関する説明
履歴トレンドレポートでは、5 営業日や 5 営業週など、5 つのスナップショット日付の間の変化を強調表示
するように設計された特別なカスタムレポートタイプを使用します。グラフおよびダッシュボードにデー
タの変化を視覚的に表示できます。
5. 履歴トレンドレポートに関する制限
Salesforce の履歴トレンドは、データを追跡するときの時間、データの行数、追跡可能な項目およびオブジェ
クトに関して特定の制限の対象になります。これらの制限は、レポートデータをすばやく返せるように設
けられた制限です。
339
分析
レポート
商談パイプラインの変化の追跡
履歴レポートは、自社の商談パイプラインを監視して、現在および将来の売上
目標を達成できるだけの十分な活動が含まれていることを確認するのに役立ち
ます。過去 3 か月に値が増加した商談、値が減少した商談、特定の対象期間に
含まれるようになった商談、特定の対象期間から除外された商談に焦点を当て
ます。
エディション
重要な商談属性 (日付、金額、および状況など) の履歴値と現在の値を比較して、
パイプラインが時間と共にどのように変化したかを確認する必要がある場合が
あります。たとえば、このサマリーレポートでは、昨日以降変化した商談金額
と完了予定日が示されています。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
使用可能なエディション:
Salesforce Classic と
Lightning Experience の両方
1. 最大 5 つの日付をスナップショットして、日単位または週単位のトレンドを追跡する。
2. 現在の値および履歴値が簡単に比較できるように横に並べて表示される。
3. 変更された日付と金額が赤または緑で強調表示される。
このセクションの内容:
1. パイプラインの経時的な変化の監視
今日と昨日のパイプラインの合計値を比較する方法を知りたいとします。2 つの日付を比較する簡単なレ
ポートを作成します。
2. 特定の値を超える履歴案件の識別
今日の変動を考慮せず、パイプラインで $5,000 を超える案件にのみ焦点を絞るとします。これには、昨日
は $5,000 未満であった案件を除外する履歴トレンドレポートが必要です。
3. 押し出された案件の検出
完了までに予想以上に時間を要する案件に焦点を絞るには、パイプラインで完了予定日が後の日付に変更
された案件を見つける履歴トレンドレポートを作成します。
4. 減少傾向にある案件の識別
履歴トレンドの分析は、リスクを含む可能性がある案件をすばやく識別して優先付けを行うのに役立ちま
す。たとえば、パイプラインで昨日から値が減少した案件を対象にするとします。これには、今日よりも
昨日の値のほうが大きい案件を示す履歴トレンドレポートが必要です。
340
分析
レポート
パイプラインの経時的な変化の監視
今日と昨日のパイプラインの合計値を比較する方法を知りたいとします。2 つの
日付を比較する簡単なレポートを作成します。
エディション
1. 商談履歴レポートを作成します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic と
Lightning Experience の両方
a. [レポート] タブで、[新規レポート] をクリックします。
b. [レポートタイプを選択] > [商談] で、[履歴トレンドが関連する商談] を選
択します。
c. [作成] をクリックします。
2. [表示] で、[すべての商談] を選択します。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
[履歴日] 項目のデフォルト値は [昨日] で、[金額 (履歴)] 項目には、昨日
の日付が表示されます。
ユーザ権限
ヒント: [昨日] は、可変の日付値で、今日の日付の相対日付を示します。
明日これと同じレポートを実行すると、[金額 (履歴)] には今日の日付
が表示されます。
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
3. [金額 (履歴)] および [金額—今日] 列のヘッダーの下向き矢印をクリックします。[この項目を集計] をク
リックし、[合計] を選択します。
総額が各列の下部に表示されます。
4. [金額] 列のヘッダーの下向き矢印をクリックし、[変更を表示] を選択します。
5. [レポート実行] をクリックします。
6. [変更] 列で、[金額 (履歴)] 列と [金額–今日] 列の合計値の差を確認します。
ヒント: 緑色または赤色の値を探すことで、一目で変更を確認できます。
パイプラインの動作の分析に役立つ簡単な履歴トレンドレポートを作成しました。
関連トピック:
履歴トレンドが関連する商談レポート
341
分析
レポート
特定の値を超える履歴案件の識別
今日の変動を考慮せず、パイプラインで $5,000 を超える案件にのみ焦点を絞る
とします。これには、昨日は $5,000 未満であった案件を除外する履歴トレンド
レポートが必要です。
1. 商談履歴レポートを作成します。
a. [レポート] タブで、[新規レポート] をクリックします。
b. [レポートタイプを選択] > [商談] で、[履歴トレンドが関連する商談] を選
択します。
c. [作成] をクリックします。
2. [表示] で、[すべての商談] を選択します。
3. $5,000 を超える履歴値に絞り込みます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic と
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
a. [追加] をクリックし、[履歴項目の絞り込み] を選択します。
b. [金額 (履歴)] を [昨日] に設定します。
c. 演算子に [>] を選択します。
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
d. 最後の項目に「5,000」と入力します。
および
e. [OK] をクリックします。
「レポートビルダー」
4. [レポート実行] をクリックします。
5. 完了したレポートで、[金額 — 履歴] 列のすべての案件が $5,000 を超えていることを確認します。
ヒント: [金額]、[完了予定日]、[フェーズ] 項目の値は緑色または赤色で表示され、変化の方向が示され
ます。列ヘッダーの下向き矢印をクリックすると、色が反転します。
342
分析
レポート
特定の履歴スナップショット日に特定の金額を超えるすべての案件を取得する、簡単なレポートが作成されま
した。
関連トピック:
履歴トレンドが関連する商談レポート
押し出された案件の検出
完了までに予想以上に時間を要する案件に焦点を絞るには、パイプラインで完
了予定日が後の日付に変更された案件を見つける履歴トレンドレポートを作成
します。
1. 商談履歴レポートを作成します。
a. [レポート] タブで、[新規レポート] をクリックします。
b. [レポートタイプを選択] > [商談] で、[履歴トレンドが関連する商談] を選
択します。
c. [作成] をクリックします。
2. [表示] で、[すべての商談] を選択します。
3. 以前より後の日付に変更された完了予定日に絞り込みます。
a. [追加] をクリックし、[履歴項目の絞り込み] を選択します。
b. [完了予定日 (履歴)] を 2013 年 2 月 1 日に設定します。
ヒント: [固定日] の下にあるカレンダーを使用して、日付を選択しま
す。
c. [OK] をクリックします。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic と
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
4. [完了予定日] 列のヘッダーの下向き矢印をクリックし、[変更を表示] を選
択します。
5. [レポート実行] をクリックします。
6. レポートの案件ごとに、[完了予定日 — 履歴] 列の日付と [完了予定日 — 今日] 列の日付を比較します。
ヒント: 緑色または赤色の値を探すことで、一目で変更を確認できます。
関連トピック:
履歴トレンドが関連する商談レポート
343
分析
レポート
減少傾向にある案件の識別
履歴トレンドの分析は、リスクを含む可能性がある案件をすばやく識別して優
先付けを行うのに役立ちます。たとえば、パイプラインで昨日から値が減少し
た案件を対象にするとします。これには、今日よりも昨日の値のほうが大きい
案件を示す履歴トレンドレポートが必要です。
1. 商談履歴レポートを作成します。
a. [レポート] タブで、[新規レポート] をクリックします。
b. [レポートタイプを選択] > [商談] で、[履歴トレンドが関連する商談] を選
択します。
c. [作成] をクリックします。
2. [表示] で、[すべての商談] を選択します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic と
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
3. 今日よりも昨日の値のほうが小さい案件をすべて除外します。
a. [追加] をクリックし、[履歴項目の絞り込み] を選択します。
b. [金額 (履歴)] を > に設定します。
c. 最後の項目を [項目] に設定します。
これで、履歴金額が、特定の金額ではなく [金額 — 今日] 列の金額と比
較されます。
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
d. [OK] をクリックします。
4. [レポート実行] をクリックします。
昨日から減少した案件にフラグ付けする簡単なレポートが作成されました。[金額 — 今日] 列のすべての結果
は赤色で表示され、値が減少したことを示します。
ヒント: 金額の変化を示す色を変更するには、[変更] 列の上にある下向き矢印をクリックし、[色を反転]
をクリックします。
関連トピック:
履歴トレンドが関連する商談レポート
344
分析
レポート
売上予測金額の変化の確認
チームメンバーが各売上予測分類に割り当てた金額に関するマトリックス形式
の履歴レポートを作成しましょう。これらの金額の変化を確認することにより、
チームの売上予測の精度がわかります。
この例では、当会計四半期に入ってから約 1 か月が経過していると想定してい
ます。
1. 売上予測履歴レポートを作成します。
a. [レポート] タブで、[新規レポート] をクリックします。
b. [レポートタイプを選択] > [売上予測] で、[履歴トレンドが関連する売上予
測データ] を選択します。このレコードタイプを選択する前に、組織で
[売上予測データ] の [履歴トレンド] を有効化しておく必要があります。レ
ポートタイプが表示されていない場合は、システム管理者にお問い合わ
せください。
c. [作成] をクリックします。
2. [条件] 領域で、[表示] > [すべての売上予測データ] を選択して、条件を設定し
ます。
a. [日付項目] に、[終了日] を選択します。[範囲] に、[当会計四半期] を選択
します。[開始]および[終了]日付項目には、当四半期の開始日と終了日が
自動的に設定されます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic と
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
b. [履歴日付] で、ドロップダウンメニューから [3 か月前]、[2 か月前]、
[1 か月前] を選択します。選択した各日付が項目に追加されます。
目的の履歴データを絞り込みます。
ヒント: [昨日] を項目の右側に移動するには、削除してからドロップダウンメニューで再度追加
します。
3. 過去の変化を確認するための監視対象データを選択します。この場合、変更されたカテゴリと、売上予測
金額がどのように変化したかに注目します。
a. [プレビュー] ペインで、[表形式] を [マトリックス形式] に変更します。
b. [所有者: 氏名] 項目を [項目] 領域から [プレビュー] ペインにドラッグして、行のグルーピングを作成し
ます。
c. [売上予測分類] 項目を [所有者: 氏名] の右側にドラッグして、別の行のグルーピングを作成します。
d. [売上予測金額 (履歴)] 項目を [プレビュー] ペインの黄色いバーの下にあるマトリックス領域にドラッ
グします。[集計] ダイアログで、[合計] を選択します。
345
分析
レポート
追跡するデータを含む項目を選択します。
レコードがある [条件] 領域で選択した履歴日付ごとに列が表示されます。
4. [レポート実行]をクリックして、これまで収集したデータを表示します。次に、[カスタマイズ]をクリック
し、必要に応じて条件と項目を継続的に調整します。
5. 追跡するデータを定義したら、そのデータをグラフィカルに表示するグラフを作成します。
a. [プレビュー] 領域で、[グラフを追加] をクリックして折れ線グラフアイコンを選択します。
b. [グラフデータ] タブで、[Y 軸] に [売上予測金額合計 (履歴)] を選択し、[X 軸] に [スナップショット日]
を選択します。
c. [グループ化単位] に [売上予測分類] を選択し、[累積折れ線] を選択します。
d. [OK] をクリックし、[レポート実行] を再度クリックします。
6. [別名で保存] をクリックします。レポートの名前とそのフォルダを選択し、[保存] をクリックします。
ケースの履歴追跡
ケース全体の活動を監視し、ケースの有効期間の過去 3 か月に発生したケース
の状況の変化を識別します。
エディション
1. コンタクトセンター運用を最適化する方法の 1 つは、長期にわたって [状況]
項目を監視し、前の状況に戻ったケースがないか注意することです。これに
より、より有効なケースの解決方法が明らかになる可能性があります。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic と
Lightning Experience の両方
2. 別の例として、[優先度] 項目の履歴値を分析し、オープン時に不適切に分類
された可能性のあるケースを識別することもできます。優先度に頻繁な変更
がないか監視することは、複雑なケースの処理の向上にもつながります。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
346
分析
レポート
履歴トレンドレポートに関する説明
履歴トレンドレポートでは、5 営業日や 5 営業週など、5 つのスナップショット
日付の間の変化を強調表示するように設計された特別なカスタムレポートタイ
プを使用します。グラフおよびダッシュボードにデータの変化を視覚的に表示
できます。
Winter '14 以降で作成された組織の場合、履歴トレンドレポートはデフォルトで
有効化されます。これよりも古い組織の場合、[設定] メニューで履歴トレンドレ
ポートを有効化する必要があります。
Salesforceでは、過去 3 か月と今月の履歴データが保持されます。実際に操作でき
る履歴データ量は、組織のデータ設計や使用パターンによって異なります。最
大 4 つの履歴条件を使用して、比較する対象期間のスナップショット日付を 5 つ
まで選択できます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic と
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
日または週よりも長い期間はお勧めできません。これよりも長い期間を使用すると、レポートがタイムアウト
になり返されない可能性があります。レコード数が限定された小規模な組織の場合は、月単位のトレンドレ
ポートが機能することもありますが、これは履歴トレンドレポートの設計目標ではありません。
ヒント: また、メタデータ API やレポートおよびダッシュボード REST API を使用して、履歴トレンドレポー
トを作成およびカスタマイズすることもできます。
履歴トレンドレポートに関する制限
Salesforce の履歴トレンドは、データを追跡するときの時間、データの行数、追
跡可能な項目およびオブジェクトに関して特定の制限の対象になります。これ
らの制限は、レポートデータをすばやく返せるように設けられた制限です。
• Salesforce では、過去 3 か月と今月の履歴データが保持されます。
• 各オブジェクトで最大 500 万行の履歴トレンドデータを保存できます。この
制限を超過すると、履歴データのキャプチャは停止します。オブジェクトが
制限の 70% に達した場合と、制限を超過した場合に管理者にメールで通知さ
れます。
• 各履歴トレンドレポートには、100 個まで項目を含めることができます。商
談レポートでは、履歴トレンドレポートに事前選択される標準項目が含まれ
ており、この項目は無効にできません。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic と
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• 数式項目はサポートされていません。
• 各履歴トレンドレポートで最大 5 つの履歴スナップショット日付を指定できます。
• 各履歴トレンドレポートで最大 4 つの履歴条件を使用できます。
• サポートされる項目種別は、数値、通貨、日付、選択リスト、参照項目です。
• 期間指定換算レートはサポートされません。履歴トレンドレポートを実行すると、最新の期間指定換算レー
トのみが使用されます。
• Internet Explorer 6 はサポートされていません。
• レポートウィザードはサポートされていません。履歴トレンドレポートは、レポートビルダーでのみ作成
できます。
347
分析
レポート
• Lightning Experience では、グラフを含む履歴トレンドレポートはサポートされますが、履歴トレンドレポー
トの表形式ビューは使用できません。
重要: 選択リスト項目が履歴トレンドデータ条件ですでに使用されている場合、よく考えてからその値を
変更してください。今後の履歴レポートでその項目の有用性が低下してしまう可能性があります。
レポート作成スナップショットを使用した履歴データのレポート
レポート作成スナップショットにより、履歴データに関するレポートを作成で
きます。承認されたユーザは、表形式のレポートやサマリーレポートの結果を
カスタムオブジェクトの項目に保存することができ、それらの項目を対象オブ
ジェクト上の対応する項目に割り当てることができます。その上で、レポート
をいつ実行してそのカスタムオブジェクトの項目にレポートのデータを読み込
むかをスケジューリングできます。レポート作成スナップショットでは、Salesforce
での他のレコード操作と同様にレポートデータを操作できます。
レポート作成スナップショットの設定後、次の操作ができるようになります。
• 対象オブジェクトのカスタムレポートを作成および実行する。
• ソースレポートのダッシュボードを作成する。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• 対象オブジェクトにカスタムタブを設定している場合に、対象オブジェクト
でリストビューを定義する。
たとえば、カスタマーサポートマネージャが、毎日 5:00 PM に自分のチームに割り当てられているオープンケー
スに関するレポートを作成するレポート作成スナップショットを設定し、カスタムオブジェクトにそのデータ
を保存してオープンケースに関する履歴を作成することが考えられます。このレポートによって、マネージャ
は動向を把握できます。そして、カスタムオブジェクトに保存されたある時点のデータや動向データのレポー
トを作成することや、そのレポートをダッシュボードコンポーネントのソースとして使用することができま
す。作成できるレポート作成スナップショットの総数については、「Salesforce の制限」を参照してください。
このセクションの内容:
1. レポート作成スナップショットの準備
レポート作成スナップショットを設定するには、ソースレポートと、ソースレポートのデータが読み込ま
れる項目を持つ対象オブジェクトが必要です。
2. レポート作成スナップショットの定義
ソースレポート、対象オブジェクト、対象オブジェクト項目を作成すると、レポート作成スナップショッ
トを定義できます。レポート作成スナップショットを定義するには、名前を付けてから、レポート作成ス
ナップショットの実行時に、レポート結果を指定の対象オブジェクトに読み込むソースレポートを選択し
ます。
3. レポート作成スナップショット項目の対応付け
ソースレポート、対象オブジェクト、対象オブジェクトの項目を作成し、レポート作成スナップショット
を定義した後に、ソースレポートの項目と対象オブジェクトの項目を対応付けることができます。それに
より、実行時にソースレポートの項目から対象オブジェクトの項目にデータを自動的に読み込みます。
348
分析
レポート
4. レポート作成スナップショットのスケジュールと実行
ソースレポート、対象オブジェクト、および対象オブジェクト項目を作成し、レポート作成スナップショッ
トを定義して、その項目を対応付けたら、レポート作成スナップショットの実行をスケジュールできます。
必要なソースレポートのデータが対象オブジェクトに読み込まれるように、レポート作成スナップショッ
トの実行スケジュールを、毎日、毎週、または毎月に設定します。
5. レポート作成スナップショットの管理
レポート作成スナップショットの設定後は、詳細の参照、編集、削除が可能です。[設定] から、[クイック
検索] ボックスに「レポート作成スナップショット」と入力し、[レポート作成スナップショット] を選択す
ると、[レポート作成スナップショット] ページが表示され、組織で定義されているレポート作成スナップ
ショットの一覧が表示されます。
6. レポート作成スナップショットのトラブルシューティング
レポート作成スナップショットの詳細ページにある [実行履歴] セクションには、レポート作成スナップ
ショットが正常に実行されたかどうかが表示されます。スケジュール実行中にレポート作成スナップショッ
トが失敗すると、その失敗が [結果] 列に記録されます。実行の詳細を参照するには、[実行開始時刻] 列
で実行日時をクリックします。
関連トピック:
Salesforce Classic ダッシュボードの作成
アクセシビリティモードでのカスタムレポートの作成
349
分析
レポート
レポート作成スナップショットの準備
レポート作成スナップショットを設定するには、ソースレポートと、ソースレ
ポートのデータが読み込まれる項目を持つ対象オブジェクトが必要です。
エディション
レポート作成スナップショットを設定する手順は、次のとおりです。
使用可能なインター
フェース: Salesforce Classic
および Lightning Experience
の両方
1. レコードとして対象オブジェクトに読み込む項目を含む新しいカスタムレ
ポートを作成します。
2. ソースレポートから読み込まれたレコードを保存する新しいカスタムオブ
ジェクトを作成します。
3. レポート作成スナップショットが実行されたときにソースレポートの結果を
受け取る対象オブジェクトの項目を作成します。
レポート作成スナップショットのソースレポートに関するヒント
• 詳細を非表示にして表形式ソースレポートを保存した場合、そのレポートを
レポート作成スナップショットで使用できなくなります。また、レポート作
成スナップショットに含まれる表形式ソースレポートの詳細を非表示にする
と、そのレポート作成スナップショットを実行したときに失敗します。表形
式ソースレポートの詳細が非表示でないことを確認するには、そのレポート
を表示して[詳細の表示]ボタンをクリックし、レポートを保存します。[詳細
の表示] ボタンは、レポートの詳細が非表示の場合にのみ表示されます。
• レポート作成スナップショットのソースレポートを作成するときは、レポー
トに追加した項目の名前をメモしておくと、レポート結果を保存する対象オ
ブジェクトの項目を作成するときに役立ちます。
• カスタムテーブル形式レポートまたは集計レポートを、過去の売上予測レ
ポート、予実対比表レポート、およびリードソースレポートを除いたソース
レポートとして選択できます。[ソースレポート] ドロップダウンリストに
は、標準レポートは表示されません。
• ソースレポートには、100 項目まで含めることができます。
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポート作成スナップ
ショットを作成、保存、
およびスケジュールする
• 「レポート作成スナッ
プショットの管理」
レポート作成スナップ
ショットを実行ユーザと
して実行し、結果をカス
タムオブジェクトに追加
する
• 「レポート実行」
および
対象オブジェクトに対
する「作成」
• レポート作成スナップショットを実行するときに、スケジュールを削除でき
ます。実行中のレポート作成スナップショットの停止や一時停止、ソースレ
ポートの削除はできません。ソースレポートを削除するには、まず [ソースレポート] ドロップダウンリス
トでレポートを変更して、レポート作成スナップショットからレポートを削除する必要があります。
• [ソースレポートの項目] 列で [読み込みデータ無し] を選択した場合は、レポート作成スナップショットを実
行したときに [対象オブジェクトの項目] 列の対応する項目にデータが読み込まれません。
• 対象オブジェクトの項目のデータ型と互換性のあるソースレポートの項目が存在しない場合は、[ソースレ
ポートの項目] 列に [(互換性のあるデータ型の項目がありません)] 項目が表示されます。
レポート作成スナップショットの対象オブジェクトに関するヒント
レポート作成スナップショットの対象オブジェクトを設定するときは、次の点に留意してください。
• Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Edition、および Developer Edition の場合は、項
目レベルセキュリティを使用して、該当するユーザが対象オブジェクトの項目を参照できるようにします。
350
分析
レポート
• カスタムオブジェクトがレポート作成スナップショットの対象オブジェクトである場合、そのオブジェク
トは削除できません。
• 対象オブジェクトの項目によって、項目の対応付けの可否が決まります。たとえば、ソースレポートに 10
項目あっても、対象オブジェクトに 1 項目しかない場合は、レポート作成スナップショットで対応付けら
れる項目は 1 つのみです。
• 対象オブジェクトには、100 項目まで追加できます。
• 対象オブジェクトに入力規則を設定したり、対象オブジェクトをワークフローに含めることはできません。
• レコードが新規作成されると Apex コードの実行をトリガする対象オブジェクトは、レポート作成スナップ
ショットに含めることができません。
• レポート作成スナップショットが実行されると、最大2,000件の新規レコードを対象オブジェクトに追加で
きます。ソースレポートで 2,000 件を超えるレコードが作成された場合は、[行作成の失敗] 関連リストにレ
コードが追加されたことを知らせるエラーメッセージが表示されます。レポート作成スナップショットの
詳細ページの [実行履歴] セクションから、[行作成の失敗] 関連リストにアクセスできます。
レポート作成スナップショットに関するヒント
• [実行ユーザ] が持つライセンスの種類を認識しておく必要があります。たとえば、レポート作成スナップ
ショットの [実行ユーザ] が Salesforce ライセンスユーザである場合、Force.com Platform または Salesforce Platform
One ライセンスを持つユーザは、そのレポート作成スナップショットを参照できません。逆に、[実行ユー
ザ] が Force.com Platform または Salesforce Platform One ライセンスを持つ場合、Salesforce ライセンスを持つユー
ザは、そのレポート作成スナップショットを参照できます。そのため、Force.com Platform または Salesforce
Platform One ライセンスユーザがいる場合は、Force.com Platform または Salesforce Platform One ユーザライセンス
を持つ [実行ユーザ] がいる場合のレポート作成スナップショットを別途作成することをお勧めします。
• 互換性のあるデータ型の項目のみを対応付けることができます。たとえば、通貨項目は数値項目と対応付
けることができます。
• すでに項目の対応付けをしているレポート作成スナップショットのソースレポートまたは対象オブジェク
トを変更すると、レポート作成スナップショットを保存したときに項目の対応付けが削除されます。[ソー
スレポートの集計項目] と [対象オブジェクトの項目] を参照して、それぞれ集計項目数および対象項目数を
確認できます。
• ソースレポートの項目を対象オブジェクトの項目に対応付けていない場合は、レポート作成スナップショッ
トが実行されたときにソースレポートから対象オブジェクトにデータが読み込まれません。
• レポート作成スナップショットが定義または削除されたり、ソースレポートまたは対象オブジェクトが変
更されたりすると、組織の設定変更履歴に記録されます。
• レポート作成スナップショットの詳細ページにある [実行履歴] セクションには、実行したレポート作成ス
ナップショットに関する詳細が表示されます。具体的な内容は次のとおりです。
– レポート作成スナップショットが実行された日時
– ソースレポート、対象オブジェクト、および実行ユーザの名前
– レポート作成スナップショットの実行に要した時間
– レポートタイプによって異なる、ソースレポートの [詳細] 行または [集計] 行数の合計
– 対象オブジェクトで作成されたレコード件数
351
分析
レポート
– レポート作成スナップショットが正常に実行されたかどうか
関連トピック:
レポート作成スナップショットを使用した履歴データのレポート
アクセシビリティモードでのカスタムレポートの作成
レポート作成スナップショットの定義
ソースレポート、対象オブジェクト、対象オブジェクト項目を作成すると、レ
ポート作成スナップショットを定義できます。レポート作成スナップショット
を定義するには、名前を付けてから、レポート作成スナップショットの実行時
に、レポート結果を指定の対象オブジェクトに読み込むソースレポートを選択
します。
エディション
1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「レポート作成スナップショット」
と入力し、[レポート作成スナップショット] を選択します。
3. レポート作成スナップショットの名前、一意の名前、および説明を入力しま
す。
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
4. ルックアップアイコンをクリックして、[実行ユーザ] 項目でユーザを選択し
ます。
ユーザ権限
2. [新規レポート作成スナップショット] をクリックします。
[実行ユーザ] 項目のユーザによって、ソースレポートのデータへのアクセス
権が決まります。これにより、セキュリティ設定に関係なく、対象オブジェ
クトのレコードを参照できるすべてのユーザが、対象オブジェクトに格納さ
れたソースレポートの結果を参照できることになります。
「すべてのデータの編集」権限を持つユーザのみ、自分以外の実行ユーザを
選択できます。
5. [ソースレポート] ドロップダウンリストからレポートを選択します。
ここで選択するレポートによって、レポート作成スナップショット実行時に
対象オブジェクトにレコードとして読み込まれるレポート結果が決まりま
す。
カスタムテーブル形式レポートまたは集計レポートを、過去の売上予測レ
ポート、予実対比表レポート、およびリードソースレポートを除いたソース
レポートとして選択できます。[ソースレポート] ドロップダウンリストに
は、標準レポートは表示されません。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
レポート作成スナップ
ショットを作成、保存、
およびスケジュールする
• 「レポート作成スナッ
プショットの管理」
レポート作成スナップ
ショットを実行ユーザと
して実行し、結果をカス
タムオブジェクトに追加
する
• 「レポート実行」
および
対象オブジェクトに対
する「作成」
6. [対象オブジェクト] ドロップダウンリストからカスタムオブジェクトを選択します。
選択したカスタムオブジェクトは、レポート作成スナップショット実行時にソースレポートの結果をレコー
ドとして受け取ります。
レポート作成スナップショットに使用されるレコードに関連付けられたレコードタイプがない場合、実行
ユーザのレコードタイプはデフォルトでレポート作成スナップショットに関連付けられます。
352
分析
レポート
7. [保存] をクリックしてレポート作成スナップショットの定義を保存するか、[保存 & 項目の対応付けの編集]
をクリックしてレポート作成スナップショットを保存し、その項目を対応付けます。
8. 対象オブジェクトの項目にソースレポートの項目を対応付けます。
関連トピック:
標準レポートタイプ
レポート作成スナップショット項目の対応付け
ソースレポート、対象オブジェクト、対象オブジェクトの項目を作成し、レポー
ト作成スナップショットを定義した後に、ソースレポートの項目と対象オブジェ
クトの項目を対応付けることができます。それにより、実行時にソースレポー
トの項目から対象オブジェクトの項目にデータを自動的に読み込みます。
1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「レポート作成スナップショット」と
入力し、[レポート作成スナップショット] を選択します。
2. 項目の対応付けを行うレポート作成スナップショットの名前を選択します。
3. [項目の対応付け] セクションで、[編集] をクリックします。
4. サマリーレポートの場合、ソースレポートからサマリーデータを抽出する
[グルーピングレベル] で指定できます。対象オブジェクトに読み込まれた
データは、指定したグルーピングレベルの集計項目から取得されます。[総
集計]は、すべてのグルーピングレベルの合計を集計します。
5. [ソースレポートの項目] 列の [読み込みデータ無し] ドロップダウンリストを
クリックし、[対象オブジェクトの項目] 列のカスタムオブジェクト項目に対
応付けるソースレポートの項目を選択します。サマリーレポートに基づいて
レポート作成スナップショットに対応付けることができるのは、集計項目だ
けです。サマリーレポートの項目は、選択したグルーピングレベルによって
異なります。
6. [適用] をクリックし、項目の対応付けを保存して引き続き項目を対応付ける
か、[保存] をクリックして項目の対応付けを保存し、レポート作成スナップ
ショットの詳細ページに戻ります。
7. 次に、レポート作成スナップショットの実行をスケジュールします。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポート作成スナップ
ショットを作成、保存、
およびスケジュールする
• 「レポート作成スナッ
プショットの管理」
レポート作成スナップ
ショットを実行ユーザと
して実行し、結果をカス
タムオブジェクトに追加
する
• 「レポート実行」
および
レポート作成スナップショット項目の対応付けでの考慮事項
• ソースレポートの項目を対象オブジェクトの項目に対応付けていない場合
は、レポート作成スナップショットが実行されたときにソースレポートから
対象オブジェクトにデータが読み込まれません。
対象オブジェクトに対
する「作成」
• 互換性のあるデータ型の項目のみを対応付けることができます。たとえば、通貨項目は数値項目と対応付
けることができます。
• カスタム集計項目は、レポート作成スナップショットのグルーピングレベルとカスタム集計項目のグルー
ピングレベルが一致する場合にのみ、対応付けることができます。
353
分析
レポート
• [ソースレポートの項目] 列で [読み込みデータ無し] を選択した場合は、レポート作成スナップショットを実
行したときに [対象オブジェクトの項目] 列の対応する項目にデータが読み込まれません。
• 対象オブジェクトの項目のデータ型と互換性のあるソースレポートの項目が存在しない場合は、[ソースレ
ポートの項目] 列に、[(互換性のあるデータ型の項目がありません)] と表示されます。
• 対象オブジェクトの項目によって、項目の対応付けの可否が決まります。たとえば、ソースレポートに 10
項目あっても、対象オブジェクトに 1 項目しかない場合は、レポート作成スナップショットで対応付けら
れる項目は 1 つのみです。
• ソースレポートの項目を、対象オブジェクトの[作成者]、[最終更新者]、[作成日]、[最終更新日] の項目
に対応付けることはできません。
• ソースレポートの項目を対象オブジェクトと対応付けると、対象オブジェクトに読み込まれるときに一部
のデータがそのコンテキストを失うことがあります。たとえば、ソースレポートの日付/時間項目を対象オ
ブジェクトのテキスト項目と対応付けると、対象オブジェクトにはタイムゾーン情報のない日時が読み込
まれます。
• レポート作成スナップショットを実行するときに、対象オブジェクト内の対応付けられた項目への「参照」
または「更新」アクセス権を実行ユーザが持っていない場合、その項目は対応付けから削除されますが、
実行が失敗することはありません。対象オブジェクトの必須項目が対応付けられていない場合、実行は失
敗します。項目が常に確実に対応付けられるようにするには、項目を必須にするか、項目にデフォルト値
を設定します。
• ソースレポートの項目を対象オブジェクトの参照項目に対応付けるには、参照先に関連付けられたオブジェ
クトの ID に対応付ける必要があります。たとえば、商談参照項目に対応付けるには、その[商談 ID] に対
応付ける必要があります。ソースレポートで[商談 ID] を取得するには、カスタムレポートタイプを使用
して ID およびその他の関連項目を含めることが必要な場合があります。
関連トピック:
レポート作成スナップショットを使用した履歴データのレポート
カスタム集計項目の作成
354
分析
レポート
レポート作成スナップショットのスケジュールと実行
ソースレポート、対象オブジェクト、および対象オブジェクト項目を作成し、
レポート作成スナップショットを定義して、その項目を対応付けたら、レポー
ト作成スナップショットの実行をスケジュールできます。必要なソースレポー
トのデータが対象オブジェクトに読み込まれるように、レポート作成スナップ
ショットの実行スケジュールを、毎日、毎週、または毎月に設定します。
エディション
実行をスケジュールできるレポート作成スナップショットの数は、エディショ
ンによって決まります。レポート作成スナップショットの実行が完了した後、
実行日時、実行結果が正常かどうか、ソースレポートから対象オブジェクトに
読み込まれたレコード件数など、レポート作成スナップショットの実行に関す
る詳細が記載されたメール通知を自分自身と他のユーザに送信できます。この
通知には、Salesforce のレポート作成スナップショットの詳細ページへのリンク
も記載されています。
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「レポート作成スナップショット」
と入力し、[レポート作成スナップショット] を選択します。
ユーザ権限
2. 実行をスケジュールするレポート作成スナップショットの名前を選択しま
す。
[実行ユーザ] 項目のユーザが、ソースレポートが保存されているフォルダに
対するアクセス権を持っていない場合、レポート作成スナップショットはス
ケジュールどおりに実行されません。
メモ: 実行ユーザが無効になると、レポートが実行されません。Salesforce
から、ユーザを有効にするか、レポートスケジュールを削除するか、ま
たは実行ユーザを有効な実行ユーザに変更するよう求めるメール通知が
送信されます。Salesforce からの通知は、「ユーザの管理」権限、「すべ
てのデータの編集」権限、および「請求情報の管理」権限を持つユーザ
に送信されます。これらのすべてのユーザ権限を持つユーザがいない場
合は、Salesforce から「ユーザの管理」権限と「すべてのデータの編集」
権限を持つユーザに通知が送信されます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
レポート作成スナップ
ショットを作成、保存、
およびスケジュールする
• 「レポート作成スナッ
プショットの管理」
レポート作成スナップ
ショットを実行ユーザと
して実行し、結果をカス
タムオブジェクトに追加
する
• 「レポート実行」
および
対象オブジェクトに対
する「作成」
3. [レポート作成スナップショットのスケジュール] セクションの [編集] をクリックします。
レポート作成スナップショットの詳細ページにある [レポート作成スナップショットのスケジュール] セク
ションには、レポート作成スナップショットの実行スケジュールに関する詳細が表示されます。
4. レポート作成スナップショットの実行終了時に送信するメールの通知設定を選択します。
• 自分の Salesforce ユーザレコードで指定しているメールアドレスに送信する場合は、[自分] をクリック
します。
• メールを他のユーザにも送信する場合は、[その他...] をクリックします。レポート作成スナップショッ
ト通知は、Salesforce ユーザレコードに記載されているメールアドレスにのみ送信できます。また、[検
索] ドロップダウンリストでは、[ユーザ] と [公開グループ] のみ選択できます。
5. レポート作成スナップショットの実行をスケジュールする手順は、次のとおりです。
355
分析
レポート
• [頻度] 項目で、レポート作成スナップショットが実行される頻度を選択します。[毎日]、[毎週]、ま
たは [毎月] 項目をクリックすると、頻度条件を細かく指定できるオプションが表示されます。
毎月特定の日にレポート作成スナップショットを実行するようにスケジュールした場合、そのレポート
作成スナップショットは、その日を含む月にのみ実行されます。たとえば、毎月 31 日にレポート作成
スナップショットを実行するようにスケジュールした場合、そのレポート作成スナップショットは、31
日まである月にのみ実行されます。毎月月末にレポート作成スナップショットを実行する場合は、[毎
月の指定日] ドロップダウンリストから [最終] を選択します。
• [開始] および [終了] 項目で、レポート作成スナップショットの実行をスケジュールする日付を指定し
ます。
• [希望開始時刻] ドロップダウンリストで、[選択可能なオプション...] リンクをクリックして、希望する
レポート作成スナップショット実行開始時刻を選択します。
– 他のユーザがすでにその時刻をレポート作成スナップショット実行時刻として選択している場合、
または組織のレポート作成スナップショット上限数に達している場合は、その希望開始時刻を選択
できない場合があります。
– レポート作成スナップショットは、実行をスケジュールしたユーザのタイムゾーンに基づいて実行
されます。たとえば、ユーザレコードの [タイムゾーン] 項目が太平洋標準時間に設定されており、
毎日 2:00 PM にレポート作成スナップショットを実行するようにスケジュールした場合は、太平洋標
準時間の毎日 2:00 PM にレポート作成スナップショットが実行されます。
– 以前スケジュールしたタイムゾーンとは別のタイムゾーンでスケジュールを表示し、保存する場合、
時間枠が変わる場合があります。
– [希望開始時刻] ドロップダウンリストで選択した時間内にレポート作成スナップショットが実行さ
れます。たとえば、希望開始時刻として 2:00 PM を選択した場合、そのレポート作成スナップショッ
トは、その時刻にスケジュールされている他のレポート作成スナップショットの数によって、2:00
PM から 2:59 PM の間に実行されます。
6. [保存] をクリックして、レポート作成スナップショットの実行をスケジュールします。
レポート作成スナップショットが実行されると、新規レコードが対象オブジェクトに追加されます。
レポート作成スナップショットの実行スケジュールを設定後、必要に応じて、レポート作成スナップショット
の詳細ページの [レポート作成スナップショットのスケジュール] セクションにある [編集] をクリックして次の
アクションを実行できます。
• [編集] をクリックして、レポート作成スナップショットの通知および頻度設定を更新する。
• [削除] をクリックして、レポート作成スナップショットの既存の実行スケジュールを完全に削除する。
次の場合は、レポート作成スナップショットをスケジュール実行したときに失敗します。
• ソースレポートの項目数が 100 を超えている
• ソースレポートは集計から表形式に変更された
• サマリーソースレポートに選択されたグルーピングレベルが無効である
• 実行ユーザが、ソースレポートへのアクセス権を持っていない
• 実行ユーザが、「レポートの実行」権限を持っていない
• 対象オブジェクトのカスタム項目数が 100 を超えている
356
分析
レポート
• 対象オブジェクトに入力規則が含まれている
• 対象オブジェクトがワークフローに含まれている
• 対象オブジェクトが主従関係の従オブジェクトである
• 対象オブジェクトでレコード新規作成時の Apex トリガが実行される
• 実行ユーザが、ターゲットオブジェクトに対する「作成」権限を持っていない。ターゲットオブジェクト
の状況が [開発中] である場合、実行ユーザは「アプリケーションのカスタマイズ」権限を持っている必要
があります。
レポート作成スナップショットの管理
レポート作成スナップショットの設定後は、詳細の参照、編集、削除が可能で
す。[設定] から、[クイック検索] ボックスに「レポート作成スナップショット」
と入力し、[レポート作成スナップショット]を選択すると、[レポート作成スナッ
プショット] ページが表示され、組織で定義されているレポート作成スナップ
ショットの一覧が表示されます。
エディション
[レポート作成スナップショット] ページから、次の操作が可能です。
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• [ビュー] ドロップダウンリストからリストビューを選択してそのリストペー
ジに直接移動するか、[新規ビューの作成] をクリックして自分専用のカスタ
ムビューを定義する。
• [新規レポート作成スナップショット] をクリックして、新規レポート作成ス
ナップショットを定義する。
• レポート作成スナップショットの名前の横にある [編集] をクリックして、レ
ポート作成スナップショットの名前、説明、実行ユーザ、ソースレポート、
対象オブジェクトを更新する。「すべてのデータの編集」権限を持つユーザ
のみ、自分以外の実行ユーザを選択できます。「アプリケーションのカスタ
マイズ」権限を持つユーザは、API および管理パッケージで使用する一意の
名前を入力します。
すでに項目の対応付けをしているレポート作成スナップショットのソースレ
ポートまたは対象オブジェクトを変更すると、レポート作成スナップショッ
トを保存したときに項目の対応付けが削除されます。[ソースレポートの集計
項目] と [対象オブジェクトの項目] を参照して、それぞれ集計項目数および
対象項目数を確認することもできます。
• レポート作成スナップショットの名前の横にある [削除] をクリックして、レ
ポート作成スナップショットを削除する。レポート作成スナップショットが
削除された後に、ごみ箱から復元することはできません。
重要: レポート作成スナップショットを削除しても、ソースレポートと
対象オブジェクトは削除されません。ただし、ソースレポートを実行し
ても、データは対象オブジェクトに読み込まれません。
レポート作成スナップショットを実行するときに、スケジュールを削除
できます。実行中のレポート作成スナップショットの停止や一時停止、
ソースレポートの削除はできません。ソースレポートを削除するには、
357
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
ユーザ権限
レポート作成スナップ
ショットを作成、保存、
およびスケジュールする
• 「レポート作成スナッ
プショットの管理」
レポート作成スナップ
ショットを実行ユーザと
して実行し、結果をカス
タムオブジェクトに追加
する
• 「レポート実行」
および
対象オブジェクトに対
する「作成」
分析
レポート
まず [ソースレポート] ドロップダウンリストでレポートを変更して、レポート作成スナップショット
からレポートを削除する必要があります。
• レポート作成スナップショットの名前をクリックして詳細情報を表示し、カスタマイズする。カスタマイ
ズ後、次の操作を実行できます。
– [ID] セクションのリンクをクリックして、レポート作成スナップショットの実行ユーザ、ソースレポー
ト、および対象オブジェクトの詳細を表示する。さらに、次のレポート作成スナップショットを実行す
る希望日時を [次の実行] 項目で参照し、レポート作成スナップショットを最後に実行した日時を [最
終実行] 項目で参照できます。
– [項目の対応付け] セクションで [編集] をクリックして、ソースレポートと対象オブジェクトの項目の対
応付けをカスタマイズする。
[レポート作成スナップショット項目の対応付け] セクションには、対応付けられているソースレポート
の項目と対象オブジェクトの項目が表示されます。[ソースレポートの列] 項目で対象オブジェクトへの
対応付けが可能なソースレポートの項目数を確認できます。さらに、[対象オブジェクトの項目] で、対
応付けが可能な対象オブジェクトの項目数も確認できます。
– [レポート作成スナップショットのスケジュール] セクションで [編集] をクリックして、レポート作成ス
ナップショットの実行スケジュールを設定する。
[レポート作成スナップショットのスケジュール] セクションには、レポート作成スナップショットの現
在の実行スケジュールの詳細が表示されます。
– [実行履歴] セクションには、レポート作成スナップショットが実行された時期に関する詳細が表示され
ます。具体的な内容は次のとおりです。
• レポート作成スナップショットが実行された日時
• ソースレポート、対象オブジェクト、および実行ユーザの名前
• レポート作成スナップショットの実行に要した時間
• レポートタイプによって異なる、ソースレポートの [詳細] 行または [集計] 行数の合計
• 対象オブジェクトで作成されたレコード件数
• レポート作成スナップショットが正常に実行されたかどうか
最大 200 件のレコードが [実行履歴] セクションに格納されます。200 件のレコードが格納されると、その
後は最も古いレコードが自動的に削除されます。ごみ箱から元に戻すことはできません。
関連トピック:
レポート作成スナップショットを使用した履歴データのレポート
358
分析
レポート
レポート作成スナップショットのトラブルシューティング
レポート作成スナップショットの詳細ページにある [実行履歴] セクションには、
レポート作成スナップショットが正常に実行されたかどうかが表示されます。
スケジュール実行中にレポート作成スナップショットが失敗すると、その失敗
が [結果] 列に記録されます。実行の詳細を参照するには、[実行開始時刻] 列
で実行日時をクリックします。
ヒント:
• [合計行数] が空白の場合、レポートが完了する前に実行が失敗してい
ます (レポートが無効だった、または実行ユーザが無効など)。
• レポート作成スナップショットが実行されると、最大 2000 件の新規レ
コードを対象オブジェクトに追加できます。2000 件を超えるレコード
は、[行作成の失敗] 関連リストに記録されます。[合計行数] が空白で実
行履歴に「一部の行で失敗」と表示されている場合、レポートにはおそ
らく 2000 件を超える集計が含まれています。
• 失敗した実行の詳細は、[行作成の失敗] 関連リストに 14 日間表示され、
その後自動的に削除されます。行作成の失敗に関する詳細をごみ箱から
元に戻すことはできません。
• 対象オブジェクトに固有項目があり、レポート内のレコードでその固有
項目に対応付けられた列に複数の同じ値がある場合、重複するレコード
は追加されません。実行履歴にはレコードがレポート作成スナップショッ
トに追加されなかった時期が表示されます。
• 項目の対応付けに失敗すると、スナップショットはそのまま実行されま
すが、実行履歴には部分エラーがあったことが示されます。
レポート作成スナップショットは、スケジュール実行中にさまざまな理由で失
敗することがあります。次の表に、実行に失敗した場合に表示されるエラー、
およびエラーを参考にしてレポート作成スナップショットの問題を解決し、正
常に実行する方法を記載します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポート作成スナップ
ショットを作成、保存、
およびスケジュールする
• 「レポート作成スナッ
プショットの管理」
レポート作成スナップ
ショットを実行ユーザと
して実行し、結果をカス
タムオブジェクトに追加
する
• 「レポート実行」
および
対象オブジェクトに対
する「作成」
実行ユーザには、レポートを実行する権限がありません。
[実行ユーザ] 項目のユーザが「レポートの実行」または「レポートの作成とカスタマイズ」権限を持って
いません。適切な権限を持つユーザを選択するか、実行ユーザの適切な権限を有効化します。
ソースレポートが削除されているため、レポート作成スナップショットを実行できません。
[ソースレポート] 項目のレポートが削除され、実行できなくなっています。別のレポート作成スナップ
ショット用ソースレポートを選択するか、削除されたレポートをごみ箱から復元します。
実行ユーザには、ソースレポートにアクセスする権限がありません。
[実行ユーザ] 項目のユーザが、ソースレポートが保存されているフォルダへのアクセス権を持っていませ
ん。アクセス権を持つユーザを選択するか、アクセス権を既存の実行ユーザに付与します。
ソースレポート定義が破棄されています。
[ソースレポート] 項目のレポートが、使用できなくなっているカスタムオブジェクトの項目を参照してい
るか、レポート内のオブジェクト間のリレーションが変更されています。
359
分析
レポート
ソースレポート定義が無効です。
[ソースレポート] 項目のレポートに無効な数式または検索条件が含まれているため、レポートを実行でき
ません。レポートを更新することにより、エラーを出さずに実行できるようになります。
実行ユーザには、レポートタイプにアクセスする権限がありません。
[実行ユーザ] 項目のユーザが、[ソースレポート] 項目のレポートのレポートタイプにアクセスする権限を
持っていません。適切な権限を持つ実行ユーザを選択するか、既存の実行ユーザに適切な権限を付与しま
す。
ソースレポートは表形式である必要があります。
[ソースレポート] 項目のレポートが表形式でなくなっています。新しいソースレポートを選択するか、既
存のソースレポートの形式を更新して表形式にします。
ソースレポートの最終保存時のレポート結果の詳細が非表示です。
[ソースレポート] 項目のレポートが、詳細を非表示にしたままで保存されています。ソースレポートの詳
細を表示するには、そのレポートを表示して [詳細の表示] ボタンをクリックし、レポートを保存します。
対象オブジェクトが削除されているか、実行ユーザに対象オブジェクトへのアクセス権限がありません。
[対象オブジェクト] 項目のカスタムオブジェクトが削除されたか、[実行ユーザ] 項目のユーザが対象オブ
ジェクトにアクセスする権限を持っていません。[対象オブジェクト] 項目で選択している削除されたカス
タムオブジェクトを復元するか、新しい対象オブジェクトを選択するか、またはカスタムオブジェクトに
対する「作成」権限を既存の実行ユーザに付与します。カスタムオブジェクトの状況が [開発中] である場
合、実行ユーザが対象オブジェクトにアクセスするには「アプリケーションのカスタマイズ」権限を持っ
ている必要があります。
実行ユーザには、対象オブジェクトを編集する権限がありません。
[実行ユーザ] 項目のユーザが、[対象オブジェクト] 項目のカスタムオブジェクトに対する「作成」権限を
持っていません。その権限を持つ実行ユーザを選択するか、[対象オブジェクト] 項目のカスタムオブジェ
クトに対する「作成」権限を既存の実行ユーザに付与します。
対象オブジェクトは主従関係の主オブジェクトである必要があります。
[対象オブジェクト] 項目のカスタムオブジェクトが、主従関係の従オブジェクトになっています。つまり、
対象オブジェクトのレコードに対する特定の動作が主オブジェクトによって制御されます。主従関係にな
い対象オブジェクトを選択します。
対象オブジェクトをワークフローに含めてはいけません。
[対象オブジェクト] 項目のカスタムオブジェクトがワークフローに含まれています。ワークフローに含ま
れていない対象オブジェクトを選択します。
対象オブジェクトに挿入トリガを含めてはいけません。
[対象オブジェクト] 項目のカスタムオブジェクトの新規レコード作成時に、Apex トリガが実行されます。
Apex トリガを削除するか、新しいレコードが作成されても Apex トリガが実行されない対象オブジェクトを
選択します。
対象オブジェクトに入力規則を含めてはいけません。
[対象オブジェクト] 項目のカスタムオブジェクトに入力規則が含まれています。入力規則を含まない対象
オブジェクトを選択するか、既存の対象オブジェクトから入力規則を削除します。
実行ユーザが無効です。
[実行ユーザ] 項目のユーザが無効になっています。有効なユーザを選択します。
360
分析
レポート
対象オブジェクトの必須項目が対応付けられていません。
対象オブジェクトの必須項目が対応付けされていません。対象オブジェクトのすべての必須項目をソース
レポートの項目に対応付けます。
ソースレポートの項目または条件が多すぎるか、関数の多すぎる数式項目を含んでいます。
[ソースレポート] 項目のレポートの項目または条件が多すぎるか、数式項目内の関数が多すぎます。不要
な項目か条件、または数式項目内の不要な関数をソースレポートから削除します。
ソースレポートで選択できる項目は 100 までです。
[ソースレポート] 項目のレポートに、100 を超える項目があります。ソースレポートから不要な項目を削除
します。
対象オブジェクトに含められるカスタム項目は 100 までです。
[対象オブジェクト] 項目のカスタムオブジェクトに 100 を超えるカスタム項目があります。対象オブジェ
クトから不要な項目を削除します。
レポートの処理中にタイムアウトエラーが発生しました。
[ソースレポート] 項目のレポートで、処理するデータが多すぎる可能性があります。レポートの日付範囲
を制限し、ソースレポートから不要な項目を削除して、実行時にレポートが処理するデータの量を減らし
ます。
このレポート作成スナップショットの一意の名前はすでに存在します。一意の名前を指定してください。
作成しようとしている新規スナップショットは既存のスナップショットと同じ名前です。
集計項目に有効な数字が返されませんでした。
結果の集計項目は有効な数値を返しませんでした。たとえば、項目で 0 で除算しようとした可能性があり
ます。数式を確認して、0 および「null」がデータに含まれる場合はテスト計算をしてください。
レポート作成スナップショットに問題が発生しました。ソースレポート形式が表形式から集計形式に変更されまし
た。レポート作成スナップショットにおける項目の対応付けが正しくありません。レポート形式を表形式に戻すか、
スナップショット定義における項目の対応付けを更新してください。
ソースレポート形式は表形式から集計形式に変更されました。そのためレポート作成スナップショットの
項目の対応付けは不正になっています。このエラーを修復するには、スナップショット定義でレポート形
式を表形式に戻すか、項目の対応付けを更新します。このエラーは、サマリーレポートのあるレポート作
成スナップショットにのみ適用されます。
レポート作成スナップショットに問題が発生しました。ソースレポートは表形式または集計形式である必要があり
ます。
ソースレポート形式は表形式または集計形式である必要があります。マトリックスレポートはレポート作
成スナップショットでは使用できません。
レポート作成スナップショットで指定したグルーピングレベルが無効になりました。実行ユーザが、その項目への
アクセス権がなくなったか、グルーピングレベルがソースレポートから削除されたか、または、グルーピングレベ
ルが設定されていなかった可能性があります。
このエラーの原因として、グルーピングレベルで指定された項目への実行ユーザのアクセス権がなくなっ
たか、グルーピングレベルがソースレポートから削除されたか、または、グルーピングレベルが設定され
361
分析
レポート
ていなかった可能性があります。このエラーは、サマリーレポートのあるレポート作成スナップショット
にのみ適用されます。実行ユーザにすべての必要な項目へのアクセス権があることを確認してください。
関連トピック:
カスタムレポートの作成
バケットを使用したデータの迅速な分類
バケットを使用することで、数式またはカスタム項目を作成せずに、レポート
レコードをすばやく分類できます。バケット項目の作成時に、レポートの値を
グループ化するために使用する複数のカテゴリ (バケット) を定義します。
バケットを使用することで、数式またはカスタム項目を作成せずに、レポート
レコードをすばやく分類できます。たとえば、[従業員数] 項目に基づく [サイ
ズ] というバケット項目を作成します。次に、定義する「大」、「中」、「小」
の範囲にレコードをグループ化するバケットを作成します。バケット項目は、
他の項目と同様に、レポートの並び替え、絞り込み、およびグループ化に使用
できます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
このセクションの内容:
1. バケット項目の追加
レポートデータを整理するバケットを入れるバケット項目を作成します。
2. バケット項目の編集
バケット項目に含めるバケットおよびバケットに含める値を指定して、バケット項目を設定します。
3. 数値バケット項目の編集
数値バケットは、数値で表すことのできるデータの並び替えに役立ちます。
4. 数値のバケット化の例: 取引の規模
取引の状況を把握するために、個別の取引を確認する代わりに、バケット化を使用して取引の規模別にグ
ループ化することができます。こうすることで、目標に最も影響する大規模な取引に集中して取り組むこ
とができます。
5. 選択リストバケット項目の編集
選択リストバケット項目には、リストから選択できる項目が含まれます。
6. 選択リストのバケット化の例: 業種
選択リストバケット項目を使用して、業種で取引先を並び替えます。
7. テキストバケット項目の編集
テキストバケットは、単語または語句で構成される値を並び替えるのに役立ちます。
8. テキストバケットの値の入力
テキストバケット項目には、内容を説明する名前とテキスト文字列を含む 2 つ以上のバケットが必要です。
9. テキストのバケット化の例: 戦略的な取引先
テキストバケットを使用して、処理できる一般的なカテゴリに取引先を並び替えます。
362
分析
レポート
バケット項目の追加
レポートデータを整理するバケットを入れるバケット項目を作成します。
レポートあたり最大 5 個のバケットを追加し、各バケットには最大 20 個のバケッ
トを定義できます。
1. レポートビルダーの [項目] ペインで [バケット項目の追加] をダブルクリック
するか、レポートプレビューにドラッグします。また、レポートの項目の列
メニューをクリックし、[この項目をバケット項目にする] を選択することも
できます。
2. データ型に応じてバケット項目を編集します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• 数値バケット項目の編集
ユーザ権限
• 選択リストバケット項目の編集
• テキストバケット項目の編集
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
他のデータ型の項目はサポートされていません。
および
「レポートビルダー」
バケット項目の編集
バケット項目に含めるバケットおよびバケットに含める値を指定して、バケッ
ト項目を設定します。
エディション
1. [バケット項目] の下にあるレポートビルダーの [項目] ペインで、バケット項
目にマウスポインタを置いて、 をクリックします。または、[プレビュー]
ペインで、バケット項目の列メニューをクリックして、[バケット項目を編
集] を選択します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
2. データ型に応じてバケット項目を編集します。
• 数値バケット項目の編集
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• 選択リストバケット項目の編集
• テキストバケット項目の編集
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
363
分析
レポート
数値バケット項目の編集
数値バケットは、数値で表すことのできるデータの並び替えに役立ちます。
エディション
数値項目の [バケット項目を編集] フロート表示で、次の操作を実行します。
1. [ソース列] で、バケット化する項目を選択します。
2. バケット項目の名前を入力します。これは、レポートの列名として表示され
ます。
バケット項目は項目内に複数のバケット (数値バケット項目では「範囲」と
呼ばれます) を含める目的で作成されるため、適切なバケット項目の名前は
範囲を説明したものになります。たとえば、「サイズ」という名前のバケッ
ト項目には、「小」、「中」、「大」の範囲があります。
3. 数字と名前を入力し、範囲を定義します。範囲名が新しい列に値として表示
されます。
各範囲は小さい数字より大きく、大きい数字を含む範囲までです。
すべての範囲を削除して、最初から開始するには、[選択解除] をクリックし
ます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
4. すべての空の値をゼロの値が含まれるバケットに移動するには、[レポート
の空のソース列値はゼロとして処理します。] を有効にします。
これを無効にすると、バケット化が解除された値が列でダッシュ (-) として表
示されます。
5. [OK] をクリックします。
レポートで、数値バケット列は範囲値で並び替えられます。
関連トピック:
数値のバケット化の例: 取引の規模
364
「レポートビルダー」
分析
レポート
数値のバケット化の例: 取引の規模
取引の状況を把握するために、個別の取引を確認する代わりに、バケット化を
使用して取引の規模別にグループ化することができます。こうすることで、目
標に最も影響する大規模な取引に集中して取り組むことができます。
1. 標準商談レポートを作成または編集します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
4. [バケット項目名] で、「取引の規模」と入力します。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
5. [範囲を定義] で、最初の行に「1000」と入力します。これは、小規模の取引
の最大数を表します。この範囲の名前を「小」にします。
ユーザ権限
2. レポートビルダーの [項目] ペインで [バケット項目の追加] をダブルクリック
するか、レポートにドラッグします。
3. [ソース列] で、[金額] を選択します。
6. [追加]をクリックして、2 番目の行に「25000」と入力します。これは、中規
模の取引の最大数を表します。この範囲の名前を「中」にします。
7. デフォルトでは、最後の範囲は前の範囲を超える金額になります。このペー
ジに数値の入力は不要です。この範囲の名前を「大」にします。
8. [OK] をクリックします。
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
数値バケット項目では、各範囲は小さい数字より大きく、大きい数字を含む範
囲までです。このバケット項目を設定すると、金額は以下のようにバケット化
されます。
金額
バケット
1000 以下
小
1001 ~ 25000
中
25001 以上
大
関連トピック:
数値バケット項目の編集
365
分析
レポート
選択リストバケット項目の編集
選択リストバケット項目には、リストから選択できる項目が含まれます。
メモ: 次のタイプの選択リストをバケット化することはできません。
• レコードタイプ
• ディビジョン
• 複数値選択リスト
• 活動レポートの [種類] 選択リスト
選択リスト項目の [バケット項目を編集] フロート表示で、次の操作を実行しま
す。
1. [ソース列] で、バケット化する項目を選択します。
2. バケット項目の名前を入力します。これは、レポートの列名として表示され
ます。
バケット項目は項目内に複数のバケットを含める目的で作成されるため、適
切なバケット項目の名前はバケットの範囲を説明したものになります。たと
えば、「優先度」という名前のバケット項目には、「高」、「中」、「低」
のバケットがあります。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
重要: 選択リストのバケット名には、1 つ以上の文字または記号を含め
る必要があります。選択リストバケット項目に含まれるバケットの名前
が数字のみである場合、そのバケット項目を保存することはできませ
ん。
3. バケットを作成するには、[新しいバケット] をクリックして、バケット名を入力します。レポートレコー
ドをグループ化するには、複数のバケットを作成します。
4. 値のリストで特定の値を検索するには、[クィック検索] ボックスで名前の最初の数文字を入力します。入
力すると、検索語に一致する項目がメニューに表示されます。
5. 値を選択して、バケットにドラッグします。または、値を選択して、[移動先] をクリックし、バケットを
選択するか、新しいバケット名を入力します。
値をバケット化する際は、必要に応じて次の機能を使用します。
• レポートの値をすべて表示するには、[すべての値] をクリックします。
• 特定のバケットの値を表示するには、バケット名をクリックします。
• バケットから値を削除するには、値を選択して、別のバケットにドラッグするか、[バケット項目でな
い値] にドラッグします。
メモ: バケット化できるのは有効な選択リストの値のみです。無効な選択リストの値は表示されませ
ん。
6. すべてのバケット項目でない値を「その他」という名前のバケットに移動するには、[バケット項目でない
値を「その他」として表示] を有効にします。これが無効になっていると、バケット化が解除された値が値
名のバケット列に表示されます。
7. [OK] をクリックします。
366
分析
レポート
[バケット項目を編集] ダイアログボックスに表示されるように、レポートでは選択リストのバケット列が、バ
ケットの位置に続いて「その他」([バケット項目でない値を「その他」として表示] が有効化されている場合)
または、バケット化が解除された選択リストの項目名 ([バケット項目でない値を「その他」として表示] が無効
になっている場合) で並び替えられます。
関連トピック:
選択リストのバケット化の例: 業種
選択リストのバケット化の例: 業種
選択リストバケット項目を使用して、業種で取引先を並び替えます。
1. 標準取引先レポートを作成または編集し、少なくとも数件のレポートがレ
ポートに表示されていることを確認します。
2. レポートビルダーの [項目] ペインで [バケット項目の追加] をダブルクリック
するか、レポートにドラッグします。
3. [ソース列] で、[業種] を選択します。
4. [バケット項目名] で、「業種」と入力します。
5. [新しいバケット] をクリックして、バケットに「IT」と名前を付けます。
6. [新しいバケット]をクリックして、バケットに「バイオ」と名前を付けます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
7. [新しいバケット] をクリックして、バケットに「通信」と名前を付けます。
8. 値を選択して、値を適切なバケットにドラッグします。
9. [バケット項目でない値を「その他」として表示] を有効にします。
10. [OK] をクリックします。
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
関連トピック:
選択リストバケット項目の編集
367
分析
レポート
テキストバケット項目の編集
テキストバケットは、単語または語句で構成される値を並び替えるのに役立ち
ます。
メモ: 次のタイプのテキストをバケット化することはできません。
• テキストエリア
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• テキストエリア — ロング
• テキストエリア — リッチ
• テキストエリア — 暗号化
• URL
• 日付
ユーザ権限
• 日付/時間
テキスト項目の [バケット項目を編集] フロート表示で、次の操作を実行します。
1. [ソース列] で、バケット化する項目を選択します。
2. バケット項目の名前を入力します。これは、レポートの列名として表示され
ます。
バケット項目は項目内に複数のバケットを含める目的で作成されるため、適
切なバケット項目の名前はバケットの範囲を説明したものになります。たと
えば、「地域」という名前のバケット項目には、「東」、「西」、「中央」
のバケットがあります。
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
3. バケットを作成するには、[新しいバケット] をクリックして、バケット名を入力します。レポートレコー
ドをグループ化するには、複数のバケットを作成します。
4. 値のリストで特定の値を検索するには、[値を検索...]ボックスでその名前の全部または一部を入力して、[検
索] をクリックするか、ボックスを空のままにして、[検索] をクリックします。
検索では最大 200 個の値が返されます。
5. 値を選択して、バケットにドラッグします。または、値を選択して、[移動先] をクリックし、バケットを
選択するか、新しいバケット名を入力します。
値をバケット化する際は、必要に応じて次の機能を使用します。
• バケット化する値の正確な名前を入力したり、後でレポートに表示できるように値をバケット化するに
は、[値を入力] を使用します。
• 特定のバケットの値を表示するには、バケット名をクリックします。
• バケットから値を削除するには、[移動先] を選択して、バケットを選択するか、新しいバケット名を入
力します。
6. すべてのバケット項目でない値を「その他」という名前のバケットに移動するには、[バケット項目でない
値を「その他」として表示] を有効にします。これが無効になっていると、バケット化が解除された値が値
名のバケット列に表示されます。
7. [OK] をクリックします。
368
分析
レポート
レポートで、テキストバケット列は英数字順に並び替えられます。
関連トピック:
テキストバケットの値の入力
テキストのバケット化の例: 戦略的な取引先
テキストバケットの値の入力
テキストバケット項目には、内容を説明する名前とテキスト文字列を含む 2 つ
以上のバケットが必要です。
エディション
バケット化する正確な値を把握している場合は、「値を入力」機能を使用する
と検索することなく迅速にバケット化できます。これは、レポートに (数百万な
ど) 多数の値が含まれており、1 つの値の検索に時間がかかる場合に役立ちます。
また、このメソッドを使用すると、後でレポートに表示できる値を入力して、
バケット化できます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
テキスト項目の [バケット項目を編集] フロート表示で、次の操作を実行します。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
1. [値を入力] をクリックします。
2. 値の移動先のバケットを選択します。[新しいバケット] を選択した場合は、
バケットの名前を入力します。
3. ボックスに 1 つ以上の値を入力します。複数の値は 1 行ごとに入力します。
4. [移動] をクリックします。
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
関連トピック:
「レポートビルダー」
テキストバケット項目の編集
369
分析
レポート
テキストのバケット化の例: 戦略的な取引先
テキストバケットを使用して、処理できる一般的なカテゴリに取引先を並び替
えます。
エディション
1. 標準取引先レポートを作成または編集し、少なくとも数件のレポートがレ
ポートに表示されていることを確認します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
2. レポートビルダーの [項目] ペインで [バケット項目の追加] をダブルクリック
するか、レポートにドラッグします。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
3. [ソース列] で、[取引先名] を選択します。
4. [バケット項目名] で、「戦略的」と入力します。
5. [新しいバケット] をクリックして、バケットに「IBM」と名前を付けます。
6. [新しいバケット]をクリックして、バケットに「Dell」と名前を付けます。
7. [新しいバケット] をクリックして、バケットに HP と名前を付けます。
8. 選択可能な値を表示するには、[値を検索...] ボックスを空のままにして、[検
索] をクリックします。
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
9. 値を選択して、値を適切なバケットにドラッグします。
および
10. [バケット項目でない値を「その他」として表示] を有効にします。
「レポートビルダー」
11. [OK] をクリックします。
関連トピック:
テキストバケット項目の編集
370
分析
レポート
異なるタイプの情報を結合レポートに集約
結合レポート形式では、さまざまな種類の情報を 1 つのレポートに表示できま
す。結合レポートには、複数の標準またはカスタムのレポートタイプのデータ
を含めることができます。
結合レポートを開始するには、レポートビルダーで新規レポートを作成または
既存のレポートを編集し、[形式] ドロップダウンをクリックして、[結合] を選
択します。
サマリーレポートまたはマトリックスレポートでできる操作の多くは、結合レ
ポートでも可能です。たとえば、項目の検索、追加、および削除、項目の集計、
およびレポートの実行と保存を実行できます。
ヒント: ダッシュボードにグラフを含む結合レポートを表示できます。結
合レポートダッシュボードコンポーネントを編集し、[ソースレポートで定
義したグラフを使用] を選択します。
このセクションの内容:
1. 結合レポートへのレポートタイプの追加
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
レポートタイプを追加することにより、結合レポートでの分析に利用できる
データのセットを拡張できます。
「レポートビルダー」
2. 主要レポートタイプの変更
主レポートタイプは、共通項目の命名方法を制御します。結合レポートには主レポートタイプが必要です。
主レポートタイプはいつでも変更できます。
3. 結合レポートのカスタム集計項目の作成
結合レポートの標準またはクロスブロックカスタム集計項目を追加して、レポートで使用できる数値項目
に基づいた集計項目を追加できます。
4. ブロックの使用
ブロックでは、さまざまなビューを作成して結合レポートに含まれる情報を表示できます。
5. 結合レポートの機能
結合レポートには、複数の標準またはカスタムのレポートタイプのデータを含めることができます。同じ
オブジェクトと関係があるレポートタイプを 1 つの結合レポートに追加できます。たとえば、商談レポー
トタイプが含まれる結合レポートがある場合、ケースレポートタイプも追加できます。これは、両方のレ
ポートタイプが Accounts オブジェクトと関係があるためです。
関連トピック:
新規レポートの作成
結合レポートの機能
371
分析
レポート
結合レポートへのレポートタイプの追加
レポートタイプを追加することにより、結合レポートでの分析に利用できるデー
タのセットを拡張できます。
エディション
1. レポート形式メニューから [結合] を選択します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
2. [レポートタイプを追加] をクリックします。
既存のレポートに追加できるレポートタイプを表示する [追加レポートタイ
プを選択] フロート表示が表示されます。
3. レポートタイプを選択します。
フロート表示には、選択したレポートタイプに共通のオブジェクト、および
レポートにすでに含まれている型を特定するメッセージが表示されます。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
4. [OK] をクリックします。
追加レポートタイプが追加されます。次のことに留意してください。
• 新しいブロックはレポートに表示されます。
• [項目] ペインでは、レポートタイプに一意の項目を含む新しい領域で更新さ
れます。すべてのレポートタイプに共通の項目は、[共通項目] 領域内にあり
ます。
関連トピック:
結合レポートのカスタム集計項目の作成
結合レポートの機能
異なるタイプの情報を結合レポートに集約
372
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
分析
レポート
主要レポートタイプの変更
主レポートタイプは、共通項目の命名方法を制御します。結合レポートには主
レポートタイプが必要です。主レポートタイプはいつでも変更できます。
エディション
デフォルトでは、レポートに最初に追加したレポートタイプが主要になります。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
主レポートタイプは、レポートに使用できるデータには影響しません。
主レポートタイプを変更するには、そのブロックを削除します。ブロックを削
除するには、[項目] ペインにドラッグします。主レポートタイプに基づくブロッ
クが複数ある場合、それらすべてを削除する必要があります。
主レポートタイプを削除する場合、新しいレポートタイプの選択方法はレポー
トに含まれるレポートタイプ数によって決まります。
• レポートに含まれるレポートタイプが 2 つのみの場合、もう一方のレポート
タイプが自動的に主要になります。
• レポートに含まれるレポートタイプが 3 つ以上の場合、ダイアログが表示さ
れ、新しい主レポートタイプとしていずれかを選択するように求められま
す。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
AND
関連トピック:
「レポートビルダー」
結合レポートへのブロックの追加
結合レポートへのレポートタイプの追加
結合レポートで実行できない操作は?
異なるタイプの情報を結合レポートに集約
結合レポートのカスタム集計項目の作成
結合レポートの標準またはクロスブロックカスタム集計項目を追加して、レポー
トで使用できる数値項目に基づいた集計項目を追加できます。
エディション
1. 次のいずれかのオプションを使用して、[項目] ペインから [集計項目を追加]
フロート表示にアクセスします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
オプション
説明
標準カスタム集計項目を作成する
レポートタイプカテゴリに移動し、
[新規カスタム集計項目を追加] をダ
ブルクリックします。
クロスブロックカスタム集計項目を [共通] カテゴリに移動し、[クロスブ
作成する
ロック数式を追加]をダブルクリック
します。
2. レポートに表示する数式名を入力し、必要に応じて説明を入力します。
名前は一意にする必要があります。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
AND
「レポートビルダー」
373
分析
レポート
3. [形式] ドロップダウンリストから、計算の出力に基づいて数式に適用するデータ型を選択します。
4. [小数点の位置] ドロップダウンから、通貨、数字、またはパーセントデータ型の表示に適用する小数点以
下の桁数を選択します。この設定は、マルチ通貨組織の通貨項目では無視されます。代わりに、通貨設定
の [小数点の位置] が適用されます。
5. [この数式をどこに表示しますか?] オプションを設定します。
計算された値が、選択に応じて、レポートブロックの [総計] またはグローバルグルーピングレベルに表示
されます。[総計] など、すべてのレベルで数式の計算を表示するには、[すべての集計レベル] を選択しま
す。必要に応じて、計算をグローバルグルーピングレベルで表示するように選択できます。結合レポート
には 3 つのグローバルグルーピングがあります。グルーピングは、すべてのブロックに適用されます。
6. 数式の作成:
a. [集計項目] ドロップダウンリストに表示されているいずれかの項目を選択します。この項目の値が数式
で使用されます。
クロスブロック数式を作成するとき、項目はブロックごとにグループ化されます。また、[クイック検
索] を使って、項目を検索できます。
単一レポートタイプの数式を作成する場合、リストにはそのレポートタイプで使用できる数値項目が表
示されます。
b. 数式で使用する集計種別を選択します。このオプションは、[レコード件数] には使用できません。
集計種別
説明
合計
項目またはグルーピング項目のデータの合計値。
最大値
項目または項目グルーピングのデータの最大値。
最小値
項目または項目グルーピングのデータの最小値。
平均
項目または項目グルーピングのデータの平均。
c. [演算子] をクリックして、演算子を式に追加します。
d. 関数のカテゴリ ([すべて]、[論理]、[計算]、または [概要]) を選択し、数式で使用する関数を選択して、
[挿入] をクリックします。
e. 必要に応じて上記の手順を繰り返します。
7. [構文を確認] をクリックして、数式にエラーがないかどうかを確認します。エラーは、カーソルにより強
調表示されます。
374
分析
レポート
8. [OK] をクリックします。レポートを保存しなければ、数式も保存されません。
関連トピック:
レポートの数式の使用
結合レポートのカスタム集計項目
カスタム集計項目を最大限に活用
結合レポートの例
ブロックの使用
ブロックでは、さまざまなビューを作成して結合レポートに含まれる情報を表
示できます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
このセクションの内容:
1. 結合レポートへのブロックの追加
結合レポートにブロックを追加すると、1 つのレポートに含まれるデータか
ら複数のビューを作成できます。
2. ブロックの並び替え
結合レポートでブロックを並び替えることができます。ブロックを並び替え
るとレポートの外観は変わりますが、ブロックのデータに影響はありませ
ん。
3. ブロック名の変更
ブロックが含む情報をよりわかりやすく示すために、ブロックの名前を変更
できます。
4. ブロックのレコード件数の表示および非表示
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
結合レポートのブロックごとのレコードの数、つまりレコード件数を表示す
るか、非表示にするかを選択できます。デフォルトでは、レポートビルダー
とレポート実行ページにブロックごとのレコード件数が表示されます。
5. ブロックの削除
375
「レポートビルダー」
分析
レポート
結合レポートへのブロックの追加
結合レポートにブロックを追加すると、1 つのレポートに含まれるデータから複
数のビューを作成できます。
エディション
1. [項目] ペインから項目をクリックして押したまま、[プレビュー] ペインの空
の領域にドラッグします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
2. 項目をドロップして、ブロックを作成します。
376
分析
レポート
なお、ブロックを追加すると、追加ブロックの標準の検索条件、項目の絞り込みが [条件] ペインに追加さ
れます (1)。また、[プレビュー] ペインに新規ブロックが表示されます (2)。
ブロックを削除するには、ブロックヘッダーの
をクリックしてから [ブロックを削除] をクリックします。
または、ブロックを [項目] ペインにドラッグします。
ブロックを使用する場合、次の点に注意してください。
• 新規レポートタイプを結合レポートに追加した場合も新規ブロックが追加されます。
• ブロックを作成するときは、レポートタイプのカテゴリから項目を選択する必要があります。共通カテゴ
リの項目を使用することはできません。たとえば、レポートに商談レポートタイプとケースレポートタイ
プの両方が含まれる場合、[商談] カテゴリから項目を選択すると新しい [商談] ブロックが作成され、[ケー
ス] カテゴリから項目を選択すると、新しい [ケース] ブロックが作成されます。
関連トピック:
結合レポートへのレポートタイプの追加
ブロックの削除
結合レポートのカスタム集計項目の作成
ブロックの使用
異なるタイプの情報を結合レポートに集約
377
分析
レポート
ブロックの並び替え
結合レポートでブロックを並び替えることができます。ブロックを並び替える
とレポートの外観は変わりますが、ブロックのデータに影響はありません。
エディション
ブロックを並び替えてもブロックの番号は変わりません。たとえば、3 つのブ
ロックが含まれるレポートがあり、ブロック 1 をブロック 3 の右側に移動した場
合、ブロックは、ブロック 2、ブロック 3、ブロック 1 として表示されます。混
乱を避けるために、ブロック名を変更してください。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
ブロックを並び替えるには、既存のブロックの左または右にそのブロックを移
動します。[プレビュー] ペインの空の領域にブロックをドラッグすることはでき
ません。
ブロックを並び替える手順は、次のとおりです。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
• [プレビュー] ペインで、既存のブロックの左側または右側にブロックをドラッ
グします。
ブロックの横に表示される青いバーは、ドロップ可能な場所を示します。
関連トピック:
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
ブロック名の変更
「レポートビルダー」
ブロックの使用
ブロック名の変更
ブロックが含む情報をよりわかりやすく示すために、ブロックの名前を変更で
きます。
エディション
ブロックを結合レポートに追加すると、レポートタイプとレポートのブロック
数を元に自動的に名前が付けられます。たとえば、レポートに 2 つのブロック
が含まれており、商談レポートタイプに基づく新しいブロックが追加されると、
「商談ブロック 3」として名前が付けられます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
1. ブロック名をクリックします。
名前が編集可能なテキストボックスに表示されます。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
378
分析
レポート
2. 新しい名前を入力します。
3. Enter をクリックするか、ブロックの外をクリックして名前を適用します。
関連トピック:
ブロックの使用
異なるタイプの情報を結合レポートに集約
ブロックのレコード件数の表示および非表示
結合レポートのブロックごとのレコードの数、つまりレコード件数を表示する
か、非表示にするかを選択できます。デフォルトでは、レポートビルダーとレ
ポート実行ページにブロックごとのレコード件数が表示されます。
レコード件数を表示または非表示にする方法は 2 つあります。
• ブロックヘッダーの矢印 ( ) をクリックしてブロックメニューを表示しま
す。[レコード件数] メニュー項目の横にあるチェックマークは、ブロックで
レコード件数が有効であることを示します。件数の表示と非表示を切り替え
るには、[レコード件数] をクリックします。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• レポートの詳細を非表示にし、カーソルを [レコード件数] 列の上に置くと、
矢印 ( ) が表示されます。矢印をクリックし、[列を削除] を選択します。レ
コード件数を再び表示するには、ブロックヘッダーの矢印をクリックし、[レ
コード件数] を選択します。
メモ: レポートブロックで行を集計しておらず、レポートの詳細とすべて
のブロックの行数も非表示にした場合、レポート実行ページでブロックは
非表示になります。ブロックを表示するには、レポート実行ページまたは
レポートビルダーから [詳細の表示] を選択します。
関連トピック:
レポートの詳細の表示と非表示
カスタム集計項目の集計関数の使用
379
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
分析
レポート
ブロックの削除
結合レポートからブロックを削除する方法には、次の 2 つがあります。
• ブロックヘッダーの矢印 ( ) をクリックしてブロックメニューを表示し、
[ブロックを削除] をクリックする。
• ブロックのヘッダーをクリックして押したまま、[項目] ペインにブロックを
ドラッグする。
関連トピック:
ブロックの使用
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
異なるタイプの情報を結合レポートに集約
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
結合レポートの機能
結合レポートには、複数の標準またはカスタムのレポートタイプのデータを含
めることができます。同じオブジェクトと関係があるレポートタイプを 1 つの
結合レポートに追加できます。たとえば、商談レポートタイプが含まれる結合
レポートがある場合、ケースレポートタイプも追加できます。これは、両方の
レポートタイプが Accounts オブジェクトと関係があるためです。
結合レポートは、最大 5 つのレポートブロックで構成されます。ブロックをレ
ポートに追加して、複数のデータビューを作成できます。ブロックごとに、標
準および集計項目の追加、標準およびクロスブロックカスタム集計項目の作成、
条件の適用、列の並び替えを実行できます。集計形式と同様、レポートのすべ
てのブロックにグループ化を適用して、ブロックに最大 3 つのグループ化を追
加できます。また、結合レポートにグラフを追加することもできます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
各結合レポートには主レポートタイプがあります。デフォルトでは、レポートに最初に追加したレポートタイ
プが主タイプになり、[項目] ペインでその名前の横には小さな点が付けられます。たとえば、商談レポートタ
イプを選択して結合レポートを作成し、その後でケースタイプを追加した場合、商談タイプが主レポートタイ
プになります。
主レポートタイプは、共通項目の命名方法を制御します。一部の共通項目は、名前が異なったり、異なるレ
ポートタイプの異なるセクションに表示されます。これらの項目では、 をクリックすると、他のレポート
タイプの項目名が表示されます。
結合レポートに複数のレポートタイプが含まれる場合、一部の項目は共通項目として識別されます。共通項目
とは、すべてのレポートタイプにより共有される項目、またはすべてのレポートタイプがその項目への参照関
380
分析
レポート
係を共有している項目です。これらの項目は、[項目] ペインの [共通項目] 領域に表示され、レポートブロック
のグループ化に使用できます。
このセクションの内容:
1. 結合レポートの例
結合レポートを使って実行できることの例として、営業担当パフォーマンススコアカードの作成、状況別
のサポートケースの確認、商談パイプラインの予測があります。
2. 結合レポートのカスタム集計項目
結合レポートでは、標準とクロスブロックという 2 種類のカスタム集計項目を使用できます。
3. 結合レポートで実行できない操作は?
サマリーレポートまたはマトリックスレポートでできる操作の多くは、結合レポートでも可能です。たと
えば、項目の検索、追加、削除、集計、およびレポートの実行と保存を実行できます。ただし、実行でき
ない操作もあります。
関連トピック:
結合レポートへのレポートタイプの追加
結合レポートのカスタム集計項目の作成
ブロックの使用
結合レポートの例
結合レポートを使って実行できることの例として、営業担当パフォーマンスス
コアカードの作成、状況別のサポートケースの確認、商談パイプラインの予測
があります。
エディション
営業担当パフォーマンススコアカードの作成
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
営業担当スコアカードを使用して、経営陣に組織の営業担当のパフォーマンス
とアクションを通知します。作成するには、ユーザ (主オブジェクト) と商談所
有者、商談作成者、活動所有者の 3 つのオブジェクトとの関係をそれぞれ作成
する 3 つの別々のカスタムレポートタイプが必要です。この例では、カスタム
レポートタイプに [ユーザと商談の所有者のカスタムレポート]、[ユーザと商談の
作成者のカスタムレポート]、[ユーザと活動の所有者のカスタムレポート] という
名前を設定しています。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
ユーザ権限
最初に、ユーザと商談所有者のカスタムレポートタイプに基づいた新規カスタ
ムレポートを作成してから、ユーザと商談作成者、ユーザと活動所有者のカスタムレポートタイプを追加ブ
ロックとして 2 つ追加します。次に、営業担当 (商談所有者) 別にグループ化し、手順に従って条件を設定しま
す。
レポートを作成する手順は、次のとおりです。
1. レポートタイプとして [ユーザと商談の所有者のカスタムレポート] を選択して、新規レポートを作成しま
す。
2. [形式] ドロップダウンから [結合] を選択します。
381
分析
レポート
3. [レポートタイプを追加] をクリックします。
4. [ユーザと商談の作成者のカスタムレポート] を選択します。
5. [レポートタイプを追加] を再度クリックして、[ユーザと活動の所有者のカスタムレポート] を選択します。
6. [氏名] 別にブロックをグループ化します。
7. 必要に応じてレポートに項目と条件を追加します。たとえば、特定期間内の営業パフォーマンスに焦点を
合わせるために日付条件を変更できます。また、商談所有者に営業担当者のみを含めるには、[ロール: 名
前] 条件で条件を作成して、ロールに「営業」が含まれるユーザに結果を限定することもできます。
8. 必要に応じて、ブロックの名前を入力します。
9. [保存] または [レポート実行] をクリックします。
状況別のサポートケースの確認
新規、完了、処理中のサポートケースの数を優先度別に比較するレポートを作成することもできます。レポー
トには、単一の標準のレポートタイプとしてケースを含めます。最初に、レポートを作成して 3 つのブロック
を追加し、各ブロックを該当する状況別に絞り込んでから、グループ化に [優先度] を使用します。
レポートを作成する手順は、次のとおりです。
1. レポートタイプとして [ケース] を選択して、新規レポートを作成します。
2. [形式] ドロップダウンから [結合] を選択します。
3. 不要な項目は [項目] ペインにドラッグして削除します。
4. 3 つのブロックを作成し、それぞれに [ケース番号] 項目、[状況] 項目、必要に応じて [ケース所有者] 項
目を含めます。
5. ブロックごとに、すべてのケースで絞り込みを行います。次のように [状況] 別に各ブロックを絞り込み
ます。
• ブロック 1: 「状況 次の文字列と一致する クローズ」
• ブロック 2: 「状況 次の文字列と一致する 新規」
• ブロック 3: 「状況 次の文字列と一致しない 新規, ポータルでクローズ, クローズ — 最初のコール」
6. [優先度] 別にブロックをグループ化します。
7. 必要に応じて、ブロックの名前を変更します。
8. [保存] または [レポート実行] をクリックします。
商談パイプラインの予測
クロスブロックカスタム集計項目を使って、営業担当者の過去の業績に基づく将来の商談の収益を予測するレ
ポートを作成できます。商談標準レポートタイプに基づいてレポートを作成し、3 つのブロックをレポートに
追加して、各ブロックを該当する状況で絞り込んでから、異なるブロックから項目を使用する集計項目を作成
します。
レポートを作成する手順は、次のとおりです。
1. レポートタイプとして [商談] を選択して新しい結合レポートを作成します。
382
分析
レポート
2. 不要な項目は [項目] ペインにドラッグして削除します。
3. 3 つのブロックを作成し、それぞれに [商談名] 項目、[取引先名] 項目、[金額] 項目を含めます。
4. ブロックごとに、[すべての商談] を表示します。次に、各ブロックを絞り込みます。
ブロック
検索条件
ブロック 1
商談 状況 次の文字列と一致する 完了
日付項目 次の文字列と一致する 完了予定日
範囲 次の文字列と一致する 当会計年度および前会計年度
フェーズ 次の文字列と一致する 不成立
ブロック 2
商談 状況 次の文字列と一致する 商談成立
日付項目 次の文字列と一致する 完了予定日
範囲 次の文字列と一致する 当会計年度および前会計年度
ブロック 3
日付項目 次の文字列と一致する 完了予定日
範囲 次の文字列と一致する 来月
商談 状況 次の文字列と一致する 進行中
5. [商談所有者] 別にブロックをグループ化します。
6. ブロックの名前を変更します。たとえば、「商談成立」、「商談不成立」、「来月クローズ」などにしま
す。
7. 営業担当者の過去の実績に基づいて今後の収益を予測するクロスブロックカスタム集計項目を作成します。
[Closing Next Month]AMOUNT:SUM*([Closed - Won]RowCount/([Closed Lost]RowCount+[Closed - Won]RowCount))
8. 集計項目を 1 つ以上のブロックに追加します。
9. 必要に応じて、各営業担当者の商談成立率を計算するクロスブロックカスタム集計項目を追加します。
[Closed - Won]RowCount/([Closed - Lost]RowCount+[Closed - Won]RowCount)
10. [保存] または [レポート実行] をクリックします。
商談パイプライン予測レポートへのグラフの追加
データを視覚的に表すために、結合レポートにグラフを含めることができます。たとえば、商談パイプライン
予測レポートに、実際の収益対予測される収益を示すグラフを追加できます。
グラフを追加する手順は、次のとおりです。
1. 商談パイプラインの予測レポートを作成します。
2. [グラフを追加] をクリックします。
383
分析
レポート
3. Y 軸に [商談成立 — 合計金額] を選択します。
4. [プロット追加値] を選択します。
5. [表示] オプションの [折れ線]、[値] として [予測収益] を選択します。
6. [書式設定] タブをクリックし、グラフタイトルとして「収益予実比較」と入力します。
7. [OK] をクリックします。
8. [保存] または [レポート実行] をクリックします。
関連トピック:
レポートへのグラフの追加
結合レポートのカスタム集計項目
結合レポートの機能
ブロックの使用
異なるタイプの情報を結合レポートに集約
結合レポートのカスタム集計項目
結合レポートでは、標準とクロスブロックという 2 種類のカスタム集計項目を
使用できます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
標準カスタム集計項目
標準カスタム集計項目は、1 つのレポートタイプに適用され、そのレポートタイ
プのみに基づくブロックに追加できます。たとえば、ケースレポートタイプに
作成された集計項目は、[ケース] ブロックにのみ適用できます。結合レポートの
カスタム集計項目は、サマリーレポートとマトリックスレポートと同じデータ
形式、数式オプション、関数、および計算の表示場所をサポートします。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
結合レポートでカスタム集計項目を使用する場合は、次のことに留意してくだ
さい。
• 数式は、作成時に自動的にレポートに追加されません。数式を追加するには、同じレポートタイプのブロッ
クにその数式をドラッグします。
• ブロックにカスタム集計項目を追加する場合、ブロックに追加した順に標準項目の右側に表示されます。
クロスブロックカスタム集計項目も追加する場合、標準項目の右側に表示されます。
• カスタム集計項目の結果は、それらが含まれるブロックに適用される検索条件オプションの影響を受けま
す。そのため、同じ数式の結果はブロックごとに異なります。
• 結合レポートの各ブロックには最大 10 個のカスタム集計項目を追加できます。結合レポートには、合計 50
個のカスタム集計項目を含めることができます。
• 各カスタム集計項目には一意の名前が必要です。ただし、標準カスタム集計項目とクロスブロックカスタ
ム集計項目には同じ名前を付けることができます。
• カスタム集計項目名に角括弧 ([ または ]) を使用することはできません。
384
分析
レポート
クロスブロックカスタム集計項目
クロスブロックカスタム集計項目を使用すると、結合レポートの複数のブロックにまたがって値を計算できま
す。たとえば、クロスブロック集計項目を使用して、取引先の完了した商談に対する進行中の商談の比率や、
販売目標に対する完了したパイプライン商談の比率を計算できます。
クロスブロック数式の作成は、標準数式の作成に似ています。同じデータ形式、数式オプション、関数、およ
び計算の表示場所を使用できます。ブロック情報が含まれる以外、数式構文も似ています。たとえば、各取引
先の商談対ケースの比率を計算する場合、数式には「[商談ブロック 1]行数 / [ケースブロック 2]行数」と
いうブロックのタイトルが含まれます。ブロックのタイトルを省略した場合、数式構文のチェックや数式の保
存を行うと、エラーメッセージが表示されます。
クロスブロックカスタム集計項目を使用するときには次の点に留意してください。
• クロスブロック集計項目はレポートのどのブロックにも追加できます。
• クロスブロック集計項目が作成時にレポートに自動追加されることはありません。集計項目を追加するに
は、ブロックにドラッグします。
• クロスブロック集計項目をブロックに追加すると、標準集計項目の右に、ブロックに追加した順序で表示
されます。
• クロスブロック集計項目の結果は、レポートのブロックに適用された検索条件オプションによって影響を
受けます。そのため、検索条件オプションを変更すると、クロスブロック集計項目の算出結果が変わるこ
とがあります。
• 結合レポートごとに最大 10 個のクロスブロックカスタム集計項目を設定できます。
• クロスブロック集計項目で使用されているブロックを削除すると、その集計項目も [項目] ペインとその集
計項目を含む残りのブロックの両方から削除されます。
• 各クロスブロック集計項目には、一意の名前を付ける必要があります。ただし、標準カスタム集計項目と
クロスブロックカスタム集計項目には同じ名前を付けることができます。
• クロスブロック集計項目の名前には、角かっこ ([ または ]) を含めることはできません。
関連トピック:
カスタム集計項目の作成
カスタム集計項目を最大限に活用
結合レポートの例
結合レポートのカスタム集計項目の作成
385
分析
レポート
結合レポートで実行できない操作は?
サマリーレポートまたはマトリックスレポートでできる操作の多くは、結合レ
ポートでも可能です。たとえば、項目の検索、追加、削除、集計、およびレポー
トの実行と保存を実行できます。ただし、実行できない操作もあります。
結合レポートでは、次の操作を実行できません。
• バケット項目を追加する。
• クロス条件を追加する。
• [項目] ペインから [条件] ペインへ項目をドラッグアンドドロップする。
• 条件付き強調表示を適用する。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• 商談レポートまたは活動レポートの階層を変更する。
• 結合レポートに基づいてレポート作成スナップショットを作成する。
メモ:
• ユーザが結合レポートを作成および編集できるようにするには、組織全体でレポートビルダーが有効
になっている必要があります。レポートビルダーが有効ではない場合、ユーザは結合レポートを実行
することはできますが、作成することはできません。
• 結合レポートでは、新しいユーザインターフェースのテーマが有効化されている必要があります。新
しいテーマのないユーザは、結合レポートの作成、編集、実行ができません。
• Internet Explorer 6 は、結合レポートではサポートされていません。
• ダッシュボードビューの結合レポートのデータを検索条件で絞り込んだり、結合レポートのみが含ま
れるダッシュボードに検索条件を追加することはできません。
結合レポートで使用できない標準レポートタイプ
• 取引先と取引先責任者
– 取引先履歴
– 取引先所有者*
– 取引先責任者履歴
• 活動
– 代理承認申請一覧*
• 管理
– 未承認申請一覧*
– 過去 7 日間の API 使用状況*
• キャンペーン
– キャンペーンメンバー*
– キャンペーンメンバー (複数)
– キャンペーンメンバー分析*
– キャンペーンと影響を受ける商談
386
分析
レポート
• 契約
– 契約履歴
– 注文履歴
• カスタマーサポート
– ケース履歴
– セルフサービス利用状況
– ソリューションの履歴
• ファイルおよびコンテンツ
– 著者別コンテンツ
– 期間内に公開したコンテンツ
– ファイルおよびコンテンツのダウンロード
– ファイルおよびコンテンツのエンゲージメント
– ファイルおよびコンテンツのリンク
– ライブラリ管理者
– ライブラリコンテンツ
– 最もダウンロードされたコンテンツ
– 最も登録者の多いコンテンツ
– 古いコンテンツ
• 売上予測
– カスタマイザブル売上予測: 売上予測履歴一覧
– カスタマイザブル売上予測: 売上予測概要
– カスタマイザブル売上予測: 商談売上予測一覧
– 売上予測履歴
– 売上予測
– 予実対比表*
• リード
– リードすべて
– リード履歴
– リード状況別リード一覧*
• 商談
– 取引先責任者のロールと商品が関連する商談
– 商談チームと商品が関連する商談
– 商談項目履歴
• 価格表と商品
– 未登録商品の納入商品一覧*
387
分析
レポート
メモ:
• ここにリストされるすべてのレポートタイプへのアクセス権がない場合があります。組織が有効化し
ている機能やシステム管理者によるレポートフォルダの表示の設定方法などの要因によって、表示さ
れるレポートタイプが異なります。表示されるはずのレポートタイプが表示されていない場合は、シ
ステム管理者に確認してください。
• 組織が標準オブジェクト名を変更した場合、標準レポートタイプの名前には、元の名前ではなく、変
更後の名前が含まれます。たとえば、組織が「商談」オブジェクトの名前を「案件」に変更している
場合、標準レポートタイプ「商談項目履歴」は「案件項目履歴」になります。
• このリストでアスタリスク (*) でマークされているレポートタイプは、新規レポートを作成する場合に
使用できません。代わりに、[レポート] タブのフォルダにある標準レポートをカスタマイズしてアク
セスします。
関連トピック:
レポートタイプの選択
主要レポートタイプの変更
異なるタイプの情報を結合レポートに集約
標準レポートタイプ
レポートデータのグラフィカル表示
ユーザがデータをすばやく簡単に理解できるように、データをグラフフォームで表示します。グラフはレポー
トテーブルのすぐ上に表示されます。これにより、詳細を徹底的に調べる前に、データの雰囲気をつかむこと
ができます。折れ線グラフを使用して経時変化を追跡したり、棒グラフや円グラフを使用して一定時点の値を
比較したりします。グラフは、ダッシュボードコンポーネントにも表示できます。
このセクションの内容:
1. レポートへのグラフの追加
グラフを追加して、レポートのデータを視覚的に理解できるようにします。
2. グラフのプロパティ
標準レポート、カスタム集計レポート、またはマトリックスレポートにグラフを追加できます。グラフの
プロパティでは、グラフに表示するデータ、ラベルと色、および適用する条件付き強調表示を指定します。
3. グラフを使用したデータの効果的な表示
レポートにグラフを追加する場合、負の値、大きすぎるまたは小さすぎる数値、カスタム集計項目、およ
び項目レベルセキュリティなどの要素はグラフの表示に影響する場合があります。レポート形式を切り替
えたり、グループ化およびブロックを変更したりすると、グラフにも影響があります。
4. 1 つのグラフに異なるデータセットを表示
組み合わせグラフでは、1 つのグラフ上に複数のデータセットが描画されます。各データセットは異なる項
目に基づいているため、簡単に値を比較できます。また、特定の種類のグラフを組み合わせて、1 つのグラ
フにさまざまな方法でデータを示すこともできます。
388
分析
レポート
5. 組み合わせグラフの例
組み合わせグラフを使用して、1 つの軸範囲に対して複数の値を表示したり、2 種類のグラフを組み合わせ
て表示したり、2 つの連続する集計値を比較したりします。
6. グラフフォーマッティングオプション
関連トピック:
グラフを使用したデータの効果的な表示
レポートへのグラフの追加
グラフのプロパティ
組み合わせグラフの例
1 つのグラフに異なるデータセットを表示
レポートへのグラフの追加
グラフを追加して、レポートのデータを視覚的に理解できるようにします。
メモ: グラフを追加するには、レポートに少なくとも 1 つのグルーピングが
ある必要があります。
グラフを追加または編集する手順は、次のとおりです。
1. レポートビルダーで [グラフを追加] をクリックします。既存のグラフでは、
[グラフを編集] をクリックします。
2. グラフの種類を選択します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
3. [グラフデータ] タブに、選択したグラフの種類に適した設定を入力します。
4. [フォーマッティング] タブに適切な設定を入力します。
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
5. [OK] をクリックします。
関連トピック:
グラフを使用したデータの効果的な表示
AND
新規レポートの作成
「レポートビルダー」
389
分析
レポート
グラフのプロパティ
標準レポート、カスタム集計レポート、またはマトリックスレポートにグラフ
を追加できます。グラフのプロパティでは、グラフに表示するデータ、ラベル
と色、および適用する条件付き強調表示を指定します。
メモ: このトピックは、レポートビルダーを使用していない場合にのみ適
用されます。レポートビルダーは、レポートのビジュアルエディタです。
グラフのプロパティをカスマイズするには、マトリックスレポートまたはサマ
リーレポートで [グラフを追加] または [グラフを編集] をクリックして、[グラフ
データ] タブおよび [フォーマッティング] タブの各項目を使用します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
制限、考慮事項、およびヒントは、「グラフを使用したデータの効果的な表示」
(ページ 393)を参照してください。
ユーザ権限
グラフデータの設定
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
次のオプションを使用して、グラフに表示されるデータを制御します。
項目
説明
グラフの種類
レポート内のデータを表現するグラフの種類を選択し
ます。選択したグラフの種類によって、設定に使用で
きるグラフのプロパティが決まります。
[X 軸] と [Y 軸]
グラフの軸上に表示する値を選択します。グラフの種
類に従って、軸の値は、レポート内で定義されている
レコード数、集計項目、またはグルーピングになりま
す。
メモ: [この数式をどこに表示しますか?] オプショ
ンが [すべての集計レベル] 以外のグルーピングレ
ベルに設定されているカスタム集計項目に Y 軸が
対応している場合、X 軸とグルーピング選択はカ
スタム集計項目のグルーピングレベルに対応する
必要があります。
組み合わせグラフ
対象のグラフに追加の値を描画するには、このオプショ
ンを使用します。選択したグラフの種類で組み合わせ
グラフが許可されている必要があります。
グルーピング
グラフで情報をグループ化する方法を選択します。レ
ポートで定義されているグルーピングの中からのみ選
択できます。横棒グラフと縦棒グラフの場合、アイコ
ンをクリックしてグルーピング表示を選択します。[横
並び]、[積み上げ]、または [100% 積み上げ] があります。
単独または集合の折れ線グラフの場合、[累積折れ線]
を選択できます。
390
分析
レポート
項目
説明
値
円グラフ、ドーナツグラフ、またはじょうごグラフに値として何を表示する
か選択します。
系列
円グラフまたはドーナツグラフに系列として何を表示するか選択します。
区分
じょうごグラフに区分として何を表示するか選択します。
グラフのプレゼンテーション
次のオプションを使用して、グラフの表示と動作を制御します。
項目
説明
グラフタイトル
グラフの名前を入力します。
タイトルの色
グラフタイトルのテキストの色を選択します。
タイトルサイズ
グラフタイトルのテキストのフォントサイズを選択します。最大サイズは 18 です。
18 より大きい値は 18 ポイントで表示されます。
テキストの色
グラフ内のすべてのテキストとラベルの色を選択します。
サイズ
グラフ内のすべてのテキストとラベルのフォントサイズを選択します。最大サイズ
は 18 です。18 より大きい値は 18 ポイントで表示されます。
背景のグラデーション
背景のグラデーション色の方向を選択します。また、グラデーションの [開始の色]
と [終了の色] を選択します。背景のデザインが必要ない場合は、両方に白を選択
します。
凡例の表示位置
グラフに対して、凡例を表示する位置を選択します。
小グループを「その他」 合計の 3% 以下のグループをすべて 1 つの「その他」系列または区分にまとめます。
グループと組み合わせる グラフにすべての値を個別に表示する場合は、この選択を解除します。円グラフ、
ドーナツグラフ、およびじょうごグラフのみに適用されます。このオプションは、
デフォルトで、円グラフ、ドーナツグラフの場合はオン、じょうごグラフの場合は
オフになります。
X 軸または Y 軸の範囲 棒グラフ、折れ線グラフ、または縦棒グラフの軸の範囲を手動、自動のどちらで設
定するかを選択します。手動で設定する場合は、表示する軸の最大値および最小値
を入力します。設定した範囲外にデータポイントがあると、グラフの生成時にそう
した値も含まれるように軸が自動的に拡張されます。
軸ラベルを表示する
グラフの各軸のラベルを表示します。このプロパティは、棒グラフと折れ線グラフ
にのみ適用されます。
表示ラベルを表示する
円グラフ、ドーナツグラフ、またはじょうごグラフのラベルを表示します。
グループの表示 (%)
グラフの各グループのパーセント値を表示します。
391
分析
レポート
項目
説明
X 軸値の表示または Y グラフの軸の個々のレコードまたはグループの値を表示します。このプロパティは、
軸値の表示
特定の横棒グラフと縦棒グラフにのみ適用されます。
値を表示
グラフの個々のレコードまたはグループの値を表示します。これは、特定のグラフ
の種類にのみ適用されます。
系列の表示 (%)
円グラフおよびドーナツグラフの各系列のパーセント値を表示します。
合計を表示
ドーナツグラフの合計値を表示します。
区分の表示 (%)
じょうごグラフの各区分のパーセント値を表示します。
詳細のフロート表示
グラフ上にマウスを置いたときに、値、ラベル、およびパーセントを表示します。
詳細のフロート表示はグラフの種類によって異なります。パーセントは、円グラフ、
ドーナツグラフ、およびじょうごグラフのみに適用されます。データポイントが 200
個を超えるグラフを表示する場合、フロート表示は無効になります。
グラフサイズ
グラフのサイズを選択します。[特小] から [特大] まであります。
グラフの位置
グラフをレポートの上か下に置きます。
条件付き強調表示
サマリーレポートやマトリックスレポートの項目値を、指定した範囲と色に従って強調表示します。条件付き
強調表示を有効化するには、レポートに集計項目またはカスタム集計項目が少なくとも 1 つ含まれている必要
があります。
項目
説明
概要
数値の範囲を色で表現する集計項目を選択します。
ローレンジの色
[下限ブレークポイント]値を下回るデータを表現する色を選択します。
下限ブレークポイント
[ローレンジの色]と[ミドルレンジの色]の間のしきい値として機能する数値。[下限
ブレークポイント]値とまったく同じ値は、[ミドルレンジの色]として表示されます。
ミドルレンジの色
[下限ブレークポイント]値と[上限ブレークポイント]値の間のデータを表現する色を
選択します。
上限ブレークポイント
[ミドルレンジの色]と[ハイレンジの色]の間のしきい値として機能する数値。[上限
ブレークポイント]値とまったく同じ値は、[ハイレンジの色]として表示されます。
ハイレンジの色
[上限ブレークポイント]値を上回るデータを表現する色を選択します。
関連トピック:
レポートのカスタマイズ
392
分析
レポート
グラフを使用したデータの効果的な表示
レポートにグラフを追加する場合、負の値、大きすぎるまたは小さすぎる数値、
カスタム集計項目、および項目レベルセキュリティなどの要素はグラフの表示
に影響する場合があります。レポート形式を切り替えたり、グループ化および
ブロックを変更したりすると、グラフにも影響があります。
• グラフには、250 を超えるグループまたは 4,000 を超える値を含めることはで
きません。グラフに描画するグループまたは値が多すぎるというエラーメッ
セージが表示された場合は、レポート検索条件を調整して、数を減らしてく
ださい。組み合わせグラフでは、すべてのグループおよび値が合計のカウン
ト対象となります。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
• グラフで使用されているアクセス権を失った場合、代わりに別の項目が使用
される場合があります。使用できる項目がない場合、レコード数が使用されます。
• グラフの小数点の位置の精度はカスタマイズできません。数値と通貨の値は小数点第 2 位に丸められます。
パーセント値は、小数点第 1 位に丸められます。
• 数値が大きすぎるか小さすぎる場合は、科学的記数法で表示されます。たとえば、5,750,000,000 は 5.75E9 と
表示され、-0.0000000061 は -6.1E-9 と表示されます。
• 負の値は、すべての折れ線グラフ、および積み上げ以外の横棒グラフと縦棒グラフに表示されます。円グ
ラフ、ドーナツグラフ、じょうごグラフ、および積み上げ縦棒グラフでは、負の値は表示されません。負
の値を含むグルーピングは凡例に表示され、負の値はすべての集計値の計算 (ドーナツグラフの合計を含む)
に反映されます。
• グラフを作成する場合、子オブジェクトの項目で分類した後に親オブジェクトの項目で合計しないでくだ
さい。これは良い方法ではありません。これをドーナツグラフで実行すると、表示される合計が系列の合
計と一致しない場合があります。
• ダッシュボードとレポートグラフでは、カスタム集計項目に表示される小数点以下の値は、項目の設定で
はなく、デフォルトの通貨設定を使用して表示されます。たとえば、集計項目の小数点以下の桁数を 0 に
指定した場合、列には小数が表示されませんが、グラフの値にはデフォルト通貨に指定した小数点以下の
桁数 (通常 2 桁) が示されます。これは、通貨、数字、パーセントに適用されます。
• 結合レポートでは、集計項目の名前に項目名とブロック名の両方が含まれます。たとえば、ブロック 1 の
[金額] 項目を集計した場合、グラフエディタでは [ブロック 1 — 合計金額] として表示されます。クロス
ブロックまたは標準カスタム集計項目が複数のブロックに含まれる場合、項目名にはブロック名が含まれ
ます。
• レポートにすでにグラフが含まれている場合は、レポート形式を変更したり、ブロック、グループ化また
は集計項目を削除したりすると、次の表に説明する影響があります。
変更内容...
影響...
レポート形式をサマリー、マト
レポートからグラフがすべて削除されます。
リックスまたは結合から表形式に
切り替える
レポート形式をサマリーからマト 第 1 のサマリーグルーピングは、第 1 の行グルーピングになります。
リックスに切り替える
第 2 のサマリーグルーピングは、第 1 の列グルーピングになります。
393
分析
レポート
変更内容...
影響...
第 3 のサマリーグルーピングは、第 2 の行グルーピングになります。
グラフは変更されません。
レポート形式をマトリックスから 第 1 の行グルーピングは、第 1 のサマリーグルーピングになります。
サマリーに切り替える
第 2 の行グルーピングは、第 3 のサマリーグルーピングになります。
第 1 の列グルーピングは、第 2 のサマリーグルーピングになります。
第 2 の列グルーピングは削除されます。そのグラフが 2 番目の列のグ
ループ化を使用していた場合、そのグループ化はグラフでまだ使用さ
れていない最初に使用可能な集計項目に置き換えられます。
レポート形式をサマリーまたはマ 既存のレポートが最初のブロックになり、グラフはレポートに保持さ
トリックスから結合に切り替える れます。
マトリックスレポートが 2 番目の列のグループ化を使用していた場
合、そのグループ化はグラフでまだ使用されていない最初に使用可能
な集計項目に置き換えられます。
サマリーレポートまたはマトリックスレポートがバケット項目のグ
ループ化を含んでいた場合、そのグループ化はグラフでまだ使用され
ていない次に使用可能なグループ化に置き換えられます。
レポート形式を結合からサマリー 最初のブロックはレポートになり、グループ化およびグラフは保持さ
またはマトリックスに切り替える れます。結合バージョンのグラフが最初のブロックの集計項目を含ん
でいた場合、それらはサマリーレポートのグラフで保持されます。そ
の他のブロックの集計はグラフから削除されます。
結合レポートから集計項目を含む 集計項目は次に使用可能な集計項目に置き換えられます。使用可能な
ブロックを削除する
追加の集計項目がない場合、元の項目は残りの最初のブロックのレ
コード件数に置き換えられます。レポートからすべてのブロックを削
除すると、グラフは完全に削除されます。
グラフで使用されているグループ グループ化は次に使用可能なグループ化に置き換えられます。すべて
化を削除する
のグループ化が削除されると、グラフも削除されます。結合レポート
にレポートタイプを追加した場合、または項目レベルセキュリティの
結果としてなど、項目が使用できなくなった場合、グループ化が自動
的に削除される可能性があります。
グラフで使用されている集計項目 集計項目は次に使用可能な集計項目に置き換えられます。使用可能な
を削除する (カスタムおよびクロス 追加の集計項目がない場合、その項目はレポートまたは最初のブロッ
ブロック集計を含む)
クのいずれかのレコード件数に置き換えられます。項目レベルセキュ
394
分析
レポート
変更内容...
影響...
リティの結果として、またはレポート形式が変更された場合に、集計
項目が自動的に削除される可能性があります。
関連トピック:
レポートへのグラフの追加
グラフフォーマッティングオプション
1 つのグラフに異なるデータセットを表示
1 つのグラフに異なるデータセットを表示
組み合わせグラフでは、1 つのグラフ上に複数のデータセットが描画されます。
各データセットは異なる項目に基づいているため、簡単に値を比較できます。
また、特定の種類のグラフを組み合わせて、1 つのグラフにさまざまな方法で
データを示すこともできます。
エディション
組み合わせグラフには、次の機能があります。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
• 既存の折れ線グラフ、縦棒グラフ、集合縦棒グラフ、または積み上げ縦棒グ
ラフに折れ線を追加する。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
• 既存の累積折れ線グラフに累積折れ線を追加する。
ユーザ権限
• 縦棒グラフに最大 3 つの縦棒を追加する。
• 横棒グラフに最大 3 つの横棒を追加する。
たとえば、営業マネージャが同じグラフ上に「パイプライン金額」は折れ線で、
「進行中の商談数」は縦棒で表示しようとしているとします。
1. 任意のサマリーレポートまたはマトリックスレポートを編集するか、サマ
リーレポートまたはマトリックスレポートを表示するダッシュボードコン
ポーネントを編集します。
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
AND
「レポートビルダー」
2. 組み合わせグラフを作成できるグラフの種類を選択します。
• 横棒グラフ
• 縦棒グラフ
• 集合縦棒グラフ
• 積み上げ縦棒グラフ
• 折れ線グラフ
• 累積折れ線グラフ
3. [プロット追加値] チェックボックスをオンにします。組み合わせグラフを設定すると、グラフプレビュー
が更新されます。
4. グラフにプロットするには、[値] を選択します。
395
分析
レポート
5. [表示] を選択します。利用できるオプションは、グラフの種類、およびグラフとダッシュボードコンポー
ネントのどちらを編集しているかによって異なります。
• 縦棒または横棒の場合は、[棒を追加] リンクまたは [列を追加] リンクをクリックして最大 3 つまで追加
できます。
• 縦棒グラフに折れ線を追加する場合は、[第 2 軸を使用] を選択して、追加する折れ線の軸を縦棒グラフ
の右側に個別に表示します。軸を別個に表示すると、2 つの値の範囲または単位が異なる場合に便利で
す。
メモ: [第 2 軸を使用] を選択すると、[値] ドロップダウンリストから選択できる値が多くなりま
す。このオプションを使用しないと、Y 主軸と同じ種類 (数値、通貨、パーセントなど) の値しか選
択できなくなります。このオプションは、特定の組み合わせグラフでのみ使用できます。
6. レポートを設定したら、[レポート実行] または [保存] をクリックします。
メモ:
• グラフで使用されているアクセス権を失った場合、代わりに別の項目が使用される場合があります。
使用できる項目がない場合、レコード数が使用されます。
• X 軸と Y 軸の両方を [自動] に設定することはできません。[自動] に設定されている場合は、グラフ
をプロットできません。
• 条件設定済みドリルダウンは、ダッシュボードの組み合わせグラフでは機能しません。
関連トピック:
レポートへのグラフの追加
組み合わせグラフの例
組み合わせグラフの例
組み合わせグラフを使用して、1 つの軸範囲に対して複数の値を表示したり、2 種類のグラフを組み合わせて
表示したり、2 つの連続する集計値を比較したりします。
組み合わせグラフでは、1 つのグラフ上に複数のデータセットが描画されます。
縦棒グラフに縦棒を追加
1 つの軸範囲に対して複数の値を表示する場合は、縦棒グラフに縦棒を追加します。
この例のグラフを作成するには、グラフの種類で縦棒を選択して商談総額を [Y 軸]、フェーズを [X 軸]
に設定し、[プロット追加値] オプションを使用して期待収益の合計を縦棒として追加します。
これで各フェーズの期待値に対する実績値をすばやく比較できます。
396
分析
レポート
縦棒グラフに折れ線を追加
2 種類のグラフを組み合わせて表示するには、縦棒グラフに折れ線を追加します。2 本目の軸を使用する
と、異なる種類の値をグラフに追加できます。
この例のグラフを作成するには、グラフの種類で縦棒を選択して商談総額を [Y 軸]、会計年度を [X 軸]
に設定し、[プロット追加値] オプションを使用して案件数を折れ線として追加します。[第 2 軸を使用] を選
択すると、[値] ドロップダウンリストから異なる種類の集計値を選択できるようになります。
このようにして、各年の総額と案件数の両方を 1 つのグラフに表示できます。
折れ線グラフに折れ線を追加
2 つの連続する集計値を比較するには、折れ線グラフに折れ線を追加します。
この例のグラフを作成するには、商談金額の 3 週間の移動平均を計算するカスタム集計項目を設定した後、
グラフの種類で折れ線を選択して商談総額を [Y 軸]、日付を [X 軸] に設定し、[プロット追加値] オプ
ションを使用して計算した 3 週間の移動平均を折れ線として追加します。
このようにして、この期間の売上と移動平均を比較できます。
397
分析
レポート
この例で使用したカスタム集計項目は次のとおりです。
(OppProductTrends__c.Amount__c:SUM+ PREVGROUPVAL(OppProductTrends__c.Amount__c:SUM,
OppProductTrends__c.as_of_date__c) + PREVGROUPVAL(OppProductTrends__c.Amount__c:SUM,
OppProductTrends__c.as_of_date__c,2))/3
関連トピック:
1 つのグラフに異なるデータセットを表示
グラフフォーマッティングオプション
次のオプションを使用して、グラフの表示と動作を制御します。
項目
説明
グラフタイトル
グラフの名前を入力します。
タイトルの色
グラフタイトルのテキストの色を選択します。
タイトルサイズ
グラフタイトルのテキストのフォントサイズを選択します。最大サイズは 18 です。
18 より大きい値は 18 ポイントで表示されます。
テキストの色
グラフ内のすべてのテキストとラベルの色を選択します。
サイズ
グラフ内のすべてのテキストとラベルのフォントサイズを選択します。最大サイズ
は 18 です。18 より大きい値は 18 ポイントで表示されます。
背景のグラデーション
背景のグラデーション色の方向を選択します。また、グラデーションの [開始の色]
と [終了の色] を選択します。背景のデザインが必要ない場合は、両方に白を選択
します。
凡例の表示位置
グラフに対して、凡例を表示する位置を選択します。
小グループを「その他」 合計の 3% 以下のグループをすべて 1 つの「その他」系列または区分にまとめます。
グループと組み合わせる グラフにすべての値を個別に表示する場合は、この選択を解除します。円グラフ、
ドーナツグラフ、およびじょうごグラフのみに適用されます。このオプションは、
398
分析
レポート
項目
説明
デフォルトで、円グラフ、ドーナツグラフの場合はオン、じょうごグラフの場合は
オフになります。
X 軸または Y 軸の範囲 棒グラフ、折れ線グラフ、または縦棒グラフの軸の範囲を手動、自動のどちらで設
定するかを選択します。手動で設定する場合は、表示する軸の最大値および最小値
を入力します。設定した範囲外にデータポイントがあると、グラフの生成時にそう
した値も含まれるように軸が自動的に拡張されます。
軸ラベルを表示する
グラフの各軸のラベルを表示します。このプロパティは、棒グラフと折れ線グラフ
にのみ適用されます。
表示ラベルを表示する
円グラフ、ドーナツグラフ、またはじょうごグラフのラベルを表示します。
グループの表示 (%)
グラフの各グループのパーセント値を表示します。
X 軸値の表示または Y グラフの軸の個々のレコードまたはグループの値を表示します。このプロパティは、
軸値の表示
特定の横棒グラフと縦棒グラフにのみ適用されます。
値を表示
グラフの個々のレコードまたはグループの値を表示します。これは、特定のグラフ
の種類にのみ適用されます。
系列の表示 (%)
円グラフおよびドーナツグラフの各系列のパーセント値を表示します。
合計を表示
ドーナツグラフの合計値を表示します。
区分の表示 (%)
じょうごグラフの各区分のパーセント値を表示します。
詳細のフロート表示
グラフ上にマウスを置いたときに、値、ラベル、およびパーセントを表示します。
詳細のフロート表示はグラフの種類によって異なります。パーセントは、円グラフ、
ドーナツグラフ、およびじょうごグラフのみに適用されます。データポイントが 200
個を超えるグラフを表示する場合、フロート表示は無効になります。
グラフサイズ
グラフのサイズを選択します。[特小] から [特大] まであります。
グラフの位置
グラフをレポートの上か下に置きます。
関連トピック:
レポートへのグラフの追加
テーブルへのレポートデータの表示
ユーザがデータを簡単にスキャンできるように、詳細や範囲は非表示にし、表示する結果の数を制限し、色を
付けて強調表示します。テーブルをダッシュボードコンポーネントに表示することもできます。
399
分析
レポート
このセクションの内容:
1. レポートの詳細の表示と非表示
レポート実行ページまたはレポートビルダーから、レポートの詳細を表示または非表示にできます。詳細
を非表示にすると、個別のレコードはレポートに表示されません。グループ化、集計項目、およびレコー
ド件数は、表示されたままです。
2. データ範囲の強調表示
サマリーレポートやマトリックスレポートの項目値を、指定した範囲と色に従って強調表示します。条件
付き強調表示を有効化するには、レポートに集計項目またはカスタム集計項目が少なくとも 1 つ含まれて
いる必要があります。
3. ダッシュボードでの表形式レポートの使用
表形式レポートが返す行数を制限すると、表形式レポートをダッシュボードテーブルコンポーネントまた
はグラフコンポーネントのソースレポートとして使用できます。
4. レポートの結果の制限
レポートの範囲に制限を設定して、多数のレコードが処理されるのを回避します。結果を制限するための
組み込みの選択肢は、レポートするオブジェクトによって異なります。
関連トピック:
データ範囲の強調表示
レポートの結果の制限
レポートの詳細の表示と非表示
ダッシュボードでの表形式レポートの使用
レポートの詳細の表示と非表示
レポート実行ページまたはレポートビルダーから、レポートの詳細を表示また
は非表示にできます。詳細を非表示にすると、個別のレコードはレポートに表
示されません。グループ化、集計項目、およびレコード件数は、表示されたま
まです。
エディション
• 個別のレコードを非表示にするには、レポート実行ページで、[詳細を非表
示]をクリックします。すべてのレコードを表示するには、[詳細の表示]をク
リックします。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
• レポートビルダーでは、[表示] > [詳細] をクリックします。[詳細] メニュー項
目の横にあるチェックマークは、詳細が表示されていることを示します。レ
コードの表示と非表示を切り替えるには、[詳細] をクリックします。
ユーザ権限
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
レポートを実行する
• 「レポート実行」
関連トピック:
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
ブロックのレコード件数の表示および非表示
新規レポートの作成
異なるタイプの情報を結合レポートに集約
および
「レポートビルダー」
400
分析
レポート
データ範囲の強調表示
サマリーレポートやマトリックスレポートの項目値を、指定した範囲と色に従っ
て強調表示します。条件付き強調表示を有効化するには、レポートに集計項目
またはカスタム集計項目が少なくとも 1 つ含まれている必要があります。
条件付き強調表示を設定するには、レポートビルダーで [表示] > [条件付き強調
表示] をクリックし、次のようにブレークポイント値とレンジの色を設定しま
す。
項目
説明
概要
数値の範囲を色で表現する集計項目を選択します。
ローレンジの色
[下限ブレークポイント]値を下回るデータを表現する色を選
択します。
下限ブレークポ
[ローレンジの色]と[ミドルレンジの色]の間のしきい値とし
イント
て機能する数値。[下限ブレークポイント]値とまったく同じ
値は、[ミドルレンジの色]として表示されます。
ミドルレンジの
[下限ブレークポイント]値と[上限ブレークポイント]値の間
色
のデータを表現する色を選択します。
上限ブレークポ
[ミドルレンジの色]と[ハイレンジの色]の間のしきい値とし
イント
て機能する数値。[上限ブレークポイント]値とまったく同じ
値は、[ハイレンジの色]として表示されます。
ハイレンジの色
[上限ブレークポイント]値を上回るデータを表現する色を選
択します。
関連トピック:
新規レポートの作成
401
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
AND
「レポートビルダー」
分析
レポート
ダッシュボードでの表形式レポートの使用
表形式レポートが返す行数を制限すると、表形式レポートをダッシュボードテー
ブルコンポーネントまたはグラフコンポーネントのソースレポートとして使用
できます。
1. [追加] > [行制限] をクリックします。
2. [行制限] を、[10]、[25]、または [カスタム] に設定します。[カスタム] を
選択する場合は、1 ~ 99 の数値を入力します。
3. [並び替え] および並び替え順オプションを設定します。列に [この項目で行
数を制限]を選択した場合、これらのオプションはすでに設定されています。
4. [OK] をクリックします。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
5. ツールバーで [ダッシュボードの設定] をクリックします。
6. ダッシュボードのテーブルおよびグラフで使用する [名前] と [値] を選択
します。テーブルに名前と値の両方が表示されます。グラフは名前ごとにグ
ループ化されます。
7. [OK]をクリックします。これで、この表形式レポートをダッシュボードコン
ポーネントのソースレポートとして使用できます。
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
AND
「レポートビルダー」
ヒント: 表形式レポートを表示するダッシュボードコンポーネントを作
成するとき、ダッシュボードコンポーネントエディタを使用して、[ダッ
シュボードの設定] で選択した設定を上書きできます。
レポートの結果の制限
レポートの範囲に制限を設定して、多数のレコードが処理されるのを回避しま
す。結果を制限するための組み込みの選択肢は、レポートするオブジェクトに
よって異なります。
• レポートビルダーでヘッダー、小計、合計のみが表示されるレポートを折り
たたみビューで表示するには、[表示] > [詳細] を選択解除します。
レポート実行ページで、レポート上部にある [詳細を非表示] または [詳細の
表示] をクリックします。
• 項目で絞り込むには、[追加] > [項目の絞り込み] をクリックします。表形式
レポート、サマリーレポート、およびマトリックスレポートでは、[項目] ペ
インから [条件] ペインに項目をドラッグして、レポート検索条件を追加でき
ます。
• クロス条件は、通常の条件と同様に機能します。ただし、クロス条件には独
自の特性がいくつかあります。クロス条件を追加するには、[追加] > [クロス
条件] をクリックします。
• Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Edition、および
Developer Edition の組織では、[階層] リンクで、ロールまたはテリトリー階層
に基づくレポート結果を参照できます。
402
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
分析
レポート
• 組織がディビジョンを使用してデータを分類しており、「ディビジョンの使用」権限を持っている場合は、
[ディビジョン] ドロップダウンリストを使用して、レコードを 1 つのディビジョンまたはすべてのディビ
ジョンに含めます。現在の所属ディビジョンのレコードを表示するには、[現在] を選択します。すでに対
象 (「私のケース」や「私のチームの取引先」など) が指定されているレポートには、すべてのディビジョ
ンのレコードが含まれており、特定のディビジョンに制限することはできません。「ディビジョンの使用」
権限を持っていない場合は、レポートに、全ディビジョンのレコードが表示さます。
• レポートビルダーで [追加] > [行制限] をクリックすると、表形式レポートに表示する最大レコード数を設定
できます。行数を設定してから、並び替えする項目と並び替え順を選択します。表形式レポートの行数を
制限することにより、レポートをダッシュボードテーブルやグラフコンポーネントのソースとして利用で
きます。
表形式レポートの [行制限] オプションは、オブジェクト A にオブジェクト B があるかどうかというカスタ
ムレポートタイプから作成されたレポートに主オブジェクトの項目のみを表示します。たとえば、取引先
責任者の有無に関係ない取引先のレポートの場合、取引先の項目のみが表示されます。カスタムレポート
タイプには、関連付けの有無に関係ないオブジェクトより後の項目は表示されません。たとえば、ケース
レポートの有無に関係なく取引先責任者を持つ取引先では、取引先と取引先責任者の項目のみを使用でき
ます。レポート形式を変更すると、[行制限] 設定は失われます。
メモ: カスタムテキスト項目の最初の 255 文字のみが、検索条件のためにカウントされます。たとえば、
項目の条件を追加して商談を検索する際、カスタムテキスト項目 顧客のメモ には「電話」という語が含
まれるが、「電話」は項目で 256 文字以降に出現する場合、条件でそのレコードは検索されません。標準
テキスト項目では、項目の長さに関係なく、すべての文字がカウントされます。
関連トピック:
レポート実行ページ
例: クロス条件を使用した関連オブジェクトのレポート
Excel を使用した Salesforce データのレポート
Connect for Office には、Excel アドインが含まれています。これを使用すると、
Microsoft® Excel® から Salesforce レポートに安全にアクセスできます。必要なレポー
トを Salesforce で作成して Excel のワークシートに取り込み、Excel の数式、図、ピ
ボットテーブルを使用してデータをカスタマイズ、分析します。Salesforce で TLS
1.0 が無効化されると、Connect for Office のサポートは終了します。
重要: Salesforce で TLS 1.0 が無効化されると、Connect for Office のサポートは終
了します。この変更があるため、Connect for Office が Salesforce と Microsoft® Word
または Excel 間の接続を確立できるという保証はありません。営業担当が接
続を確立できたとしても、Salesforce は問題が発生した場合のサポートやメ
ンテナンスは提供しません。
また、Excel アドインでのレポートや項目へアクセスは、通常の Salesforce での操
作と同様に実行できます。カスタマイズされた Excel ワークシートを [ドキュメン
ト] タブで配布します。すべてのユーザは、カスタマイズされた分析をリアルタ
イムで追跡できます。1 つのワークシートから複数のレポートにあるデータを参
照して、主要な総計値の概要を 1 ページに表示することもできます。
403
エディション
使用可能なインター
フェース: Salesforce Classic
使用可能なエディション:
すべてのエディション
ユーザ権限
Excel から Salesforce レ
ポートにアクセスする
• 「レポート実行」
および
「レポートのエクス
ポート」
分析
レポート
Excel と Salesforce 間の通信では、セキュリティで保護された HTTPS プロトコルを使用します。これは、Web ブラ
ウザからログインするときのプロトコルと同じものです。
このセクションの内容:
1. Connect for Office のインストール
Salesforce で TLS 1.0 が無効化されると、Connect for Office のサポートは終了します。
2. Connect for Office へのログイン
Salesforce のレポートのデータを要求するには、まず Salesforce にログインする必要があります。Salesforce で
TLS 1.0 が無効化されると、Connect for Office のサポートは終了します。
3. Connect for Office を使用したレポートの Excel へのインポート
Salesforce のカスタムレポートまたは標準レポートを Excel にインポートし、Excel の数式、グラフ、およびピ
ボットテーブルを使用して、データをさらに分析できます。Salesforce で TLS 1.0 が無効化されると、Connect
for Office のサポートは終了します。
4. Connect for Office でのデータの最新表示と更新
Excel の Salesforce レポートを最新に保つには、レポートのデータとピボットテーブル (作成した場合) を定期
的に最新表示します。Salesforce で TLS 1.0 が無効化されると、Connect for Office のサポートは終了します。
Connect for Office のインストール
Salesforce で TLS 1.0 が無効化されると、Connect for Office のサポートは終了します。
重要: Salesforce で TLS 1.0 が無効化されると、Connect for Office のサポートは終了します。この変更があるた
め、Connect for Office が Salesforce と Microsoft® Word または Excel 間の接続を確立できるという保証はありませ
ん。営業担当が接続を確立できたとしても、Salesforceは問題が発生した場合のサポートやメンテナンスは
提供しません。
Connect for Office のシステム要件は次のとおりです。
• Microsoft® Office 2007
• Microsoft® Windows Vista® (32 ビットのみ) - Salesforce が TLS 1.0 を無効化するまで。
1. Word、Excel®、および Outlook® など、すべての Microsoft® Office プログラムを閉じます。
2. 個人設定から、[クイック検索] ボックスに「Office」と入力し、[Connect for Office] を選択します。
ヒント: ダウンロードページが表示されない場合は、システム管理者にアクセス権を依頼してくださ
い。
3. [今すぐインストール] をクリックします。
4. Connect for Office をインストールするかどうかの確認メッセージが表示されたら、[はい] をクリックします。
Connect for Office を、インストーラが指定するデフォルトのフォルダにインストールすることをお勧めしま
す。
5. インストール完了後、Excel または Word を開き、[Salesforce] メニューを選択して Connect for Office の使用を開
始します。
6. Word を最初に開くと、Salesforce からマクロを有効にするよう要求されます。Word アドインを使用するに
は、必ずマクロを有効にして、Salesforce をマクロの公開者として承諾してください。
404
分析
レポート
メモ: Connect for Office のインストーラがコンピュータのレジストリを編集します。組織でレジストリの編
集を禁止するセキュリティが使用されている場合は、Connect for Officeをインストールする前にシステム管
理者としてコンピュータにログインするか、会社の IT 部門にお問い合わせください。
Connect for Office へのログイン
Salesforce のレポートのデータを要求するには、まず Salesforce にログインする必
要があります。Salesforce で TLS 1.0 が無効化されると、Connect for Office のサポート
は終了します。
重要: Salesforce で TLS 1.0 が無効化されると、Connect for Office のサポートは終
了します。この変更があるため、Connect for Office が Salesforce と Microsoft® Word
または Excel 間の接続を確立できるという保証はありません。営業担当が接
続を確立できたとしても、Salesforce は問題が発生した場合のサポートやメ
ンテナンスは提供しません。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
すべてのエディション
1. Excel を開きます。
2. Microsoft Office 2003 では、Excel ツールバーの [Salesforce] ツールバーから [ログイン] を選択します。Microsoft
Office 2007 では、リボンの Salesforce タブを選択し、[レポート] ドロップダウンメニューをクリックし、[ログ
イン] を選択します。
3. Salesforce のユーザ名とパスワードを入力します。
4. [ログイン] をクリックします。
メモ: 組織で IP アドレスを制限している場合、信頼されない IP からのログインはアクティベーションを行
うまでブロックされます。Salesforceにより自動でアクティベーションメールが送信され、ユーザはそれを
使用してログインできます。このメールには、パスワードの末尾に追加する必要のあるセキュリティトー
クンが記載されています。たとえば、パスワードが mypassword で、セキュリティトークンが XXXXXXXXXX
である場合、ログインするには mypasswordXXXXXXXXXX と入力する必要があります。
405
分析
レポート
Connect for Office を使用したレポートの Excel へのインポート
Salesforce のカスタムレポートまたは標準レポートを Excel にインポートし、Excel
の数式、グラフ、およびピボットテーブルを使用して、データをさらに分析で
きます。Salesforce で TLS 1.0 が無効化されると、Connect for Office のサポートは終了
します。
重要: Salesforce で TLS 1.0 が無効化されると、Connect for Office のサポートは終
了します。この変更があるため、Connect for Office が Salesforce と Microsoft® Word
または Excel 間の接続を確立できるという保証はありません。営業担当が接
続を確立できたとしても、Salesforce は問題が発生した場合のサポートやメ
ンテナンスは提供しません。
1. Salesforce でカスタムレポートを作成します。任意の標準レポートを使用する
こともできます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
すべてのエディション
ユーザ権限
Excel 内のレポートにアク
セスする
• 「レポート実行」
2. Excel で空のワークシートを開きます。
および
3. リボンの [Salesforce] タブを選択し、[レポート] ドロップダウンメニューをク
リックして、[レポートをインポート...] を選択します。
「レポートのエクス
ポート」
メモ: Microsoft Office 2003 では、Excel ツールバーの [Salesforce] ツールバー
から [レポートをインポート...] を選択します。
4. 使用可能な Salesforce の標準レポートおよびカスタムレポートからレポートを選択します。
5. レポートデータを Excel ファイルに取り込む場所を指定します。
a. [インポート先のワークシート] 項目に、Excel ワークシートの名前を入力します。
b. [携帯電話] 項目に、データの取り込みを開始する一番上のセルを入力します。
指定したワークシートとセルにレポートデータがすでに入っている場合、Connect for Office は、既存デー
タを移動させて、新規レポートデータ用の領域を確保します。
ヒント: インポートしたレポートを含むワークシートの名前は変更しないでください。名前を変更す
ると、ワークシートとレポート間の接続が失われます。データを更新するには、レポートを再度イン
ポートする必要があります。
6. [未加工データ] を選択すると、書式、集計、または総計を含まないデータがインポートされます。[フォー
マット済み] を選択すると、Salesforce のレポートに使用している色、フォント、集計、および総計が保持さ
れます。
これは、データが小規模なテーブルに集計済みの大きなマトリックスレポートをインポートする場合に便
利です。
ヒント:
• サマリーレポートまたはマトリックスレポートを Excel の数式やピボットテーブルで使用するため
にインポートしている場合は、[未加工データ] オプションが最適です。
• データが小規模なテーブルに集計済みの大きなマトリックスレポートをインポートしている場合
は、[フォーマット済み] オプションを使用します。
7. [OK] をクリックします。
406
分析
レポート
ヒント: Excel からデータをコピーし、他の Office アプリケーションに貼り付けることができます。Excel デー
タをワークシートオブジェクトとして参照するには、[貼り付け] ではなく [特殊データを貼り付け] オプ
ションを使用します。Excel でデータが変更された場合は、オブジェクトを右クリックして自動更新でき
ます。詳細は、Microsoft Word ヘルプを参照してください。
Connect for Office でのデータの最新表示と更新
Excel の Salesforce レポートを最新に保つには、レポートのデータとピボットテーブル (作成した場合) を定期的に
最新表示します。Salesforce で TLS 1.0 が無効化されると、Connect for Office のサポートは終了します。
重要: Salesforce で TLS 1.0 が無効化されると、Connect for Office のサポートは終了します。この変更があるた
め、Connect for Office が Salesforce と Microsoft® Word または Excel 間の接続を確立できるという保証はありませ
ん。営業担当が接続を確立できたとしても、Salesforceは問題が発生した場合のサポートやメンテナンスは
提供しません。
Salesforce へのログイン後、[Salesforce] [リボン] タブ (Office 2003 以前の場合はツールバー) から次のオプションの
いずれかを選択します。
• 既存レポート更新... - Excel で更新するレポートを選択できます。
1. インポートしたレポートのリストから、更新するレポートを選択します。
2. [ピボットテーブルの更新]を選択し、選択したレポートに Excel で作成したピボットテーブルを更新する
こともできます。[すべてのレポートの更新] メニューを選択すると、これは自動的に実行されます。
3. レポートデータを更新するには、[選択済みのものを更新] をクリックします。
このリストからレポートを削除するには、レポート名を選択し、[選択済みのものを削除] をクリックし
ます。レポートは、Excel ワークシートやSalesforceから削除されるわけではなく、更新可能なレポートの
リストから削除されるだけです。
• すべてのレポートの更新 - Excel ファイルにインポートしたすべてのレポートを最新表示します。レポート
で参照しているピボットテーブルも含めて更新します。
ヒント:
• レポートデータを更新すると、レポートの行数が変化する場合があるため、数式を作成する場合は、
セルの範囲ではなく、列全体を選択してください。たとえば、列 E の合計には
「=Sum(Sheet2!E1:E200)」ではなく「=Sum(Sheet2!E:E)」を使用します。
• Excel の VLOOKUP 関数および HLOOKUP 関数を使用して異なるセルの範囲におよぶデータを結合する場
合は、これらの関数はレポートレコード ID (15 文字の英数字で構成される ID) の大文字小文字を区別し
ます。レポートのレコードを識別する場合は、大文字と小文字を正しく指定してください。詳細は、
Microsoft Excel ヘルプを参照してください。
407
分析
レポート
レポートウィザードのアップグレード
強力なドラッグアンドドロップエディタであるレポートビルダーは、レポート
を作成、編集するための標準のツールです。組織でまだ従来のレポートウィザー
ドを使用している場合は、レポートビルダーにアップグレードしてください。
• すべてのプロファイルで、レポートビルダーをデフォルトで利用できます (権
限セットとプロファイル、および API の PermissionSet オブジェクと Profile オブ
ジェクトには引き続き「レポートビルダー」権限が表示されますが、アップ
グレードを行うと、これらの設定が上書きされます)。
• 従来のレポートウィザードは、アクセシビリティモードのユーザのみが使用
できます。
• Group Edition および Professional Edition を使用する組織がレポートビルダーを使
用できます。
• レポート用の新しいタイプのグラフである散布図を利用できます。
新しい組織では、レポートビルダーの最新バージョンが自動的に取得されます。
[ユーザインターフェース設定] ページに [レポートビルダーのアップグレード] セ
クションが表示されない場合、アップグレードはすでに組織で有効になってい
ます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
レポート設定およびダッ
シュボード設定を変更す
る
• 「アプリケーションの
カスタマイズ」
「レポートビルダー」権限をプロファイルまたは権限セットによってすべてのユーザに割り当てることと、組
織全体でレポートビルダーを有効にすることとは違います。組織でレポートビルダーを有効にするには、次の
手順に従ってください。
重要: アップグレードによる既存のレポートへの影響はありません。ただし、アップグレード後に古いレ
ポートウィザードに戻すことはできません。
1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「レポート」と入力し、[レポートおよびダッシュボードの設定] を
選択します。
2. ページの [レポートビルダーのアップグレード] セクションを確認して、[有効化] をクリックします。この
ボタンが表示されない場合、レポートビルダーはすでに組織全体で有効になっています。
3. 選択内容を確認して、[はい、すべてのユーザのレポートビルダーを有効化する] をクリックします。
レポートデータの絞り込み
ユーザ権限
条件を追加または編集する
エディション
「レポートの作成とカスタマイズ」
AND
「レポートビルダー」
ユーザが Lightning Experience でレポート 「レポートの作成とカスタマイズ」
を表示しているときに条件を編集できな および
いようにロックまたはロック解除する
「レポートビルダー」
408
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
分析
レポート
Lightning Experience でレポートを表示しているときに条 「レポート実行」
件を編集する
レポートにデータが必要以上に表示されている場合、レポートを絞り込んで、目的のデータのみが表示される
ようにします。
Salesforce Classic では、レポートの絞り込みはレポートビルダーで行います。
Lightning Experience では、レポートの絞り込みには 2 つの方法があり、レポートビルダーで絞り込むか、レポー
トを表示しているときに絞り込みます。条件を追加または編集するにはレポートビルダーを使用します。レ
ポートを参照中に、既存のロックされていないレポート条件を編集するには、レポートを実行してから、[条
件] ペイン (
) で条件を直接編集します。[条件] ペインでは既存の条件を編集できますが、新しい条件を追加
することはできません。
メモ: Lightning Experience では、これらの条件はレポートビルダーで使用できますが、レポートを表示する
ときに [条件] パネルには表示されません。検索条件が表示されなくても、レポートは引き続き絞り込まれ
ます。
• 行制限の検索条件
• クロス条件
• 履歴項目の絞り込み
• 標準の検索条件 (範囲および日付の検索条件は除く)
1. レポートビルダーで [追加] ドロップダウンメニューを開き、条件種別を選択します。
• 項目を絞り込むには、[項目の絞り込み] を選択します。たとえば、項目条件を使用して、[取引先名が
Acme である] によって項目を絞り込みます。
• 既存の条件をレポートに適用する方法をカスタマイズするには、[検索条件ロジック] を選択します。各
条件には番号が割り当てられています。レポートが、条件 1 を満たし、かつ条件 2 または条件 3 のいず
れかを満たすレコードを返すようにするには、次の条件ロジックを使用します: [Filter 1 AND (Filter
2 OR Filter 3)]。条件ロジックには少なくとも 1 つの項目条件が必要です。
• オブジェクトの別のオブジェクトに対する関係を絞り込むには、[クロス条件]を選択します。[商談のあ
る取引先] というクロス条件を適用すると、レポートによって商談がある取引先のみが返されます。ク
ロス条件にサブ条件を追加すると、2 つ目のオブジェクトによってさらに絞り込まれます。たとえば商
談サブ条件の [50000 より大きい金額] を使用すると、レポートによって、金額が 50,000 ドルを超える
商談がある取引先が返されます。
• 表形式レポートの結果数が制限するには、[行制限] を選択します。年間売上が上位 5 つの取引先を表示
するには、行制限を [年間売上上位 5 の取引先] に設定します。
日付条件などの標準条件は、デフォルトでほとんどのオブジェクトに適用されています。[追加] ドロップ
ダウンメニューの下にある標準条件を確認し、必要に応じてカスタマイズします。異なるオブジェクトに
は、異なる標準条件があります。
2. 絞り込み条件を入力します。
絞り込み条件の詳細については、「検索条件の演算子リファレンス」および「条件ロジックの追加」を参
照してください。
409
分析
レポート
3. 必要に応じて、ユーザが Lightning Experience でレポートを参照中に条件を編集できないようにするには、
[ロック] をオンにします。
4. [保存] をクリックします。
5. 絞り込まれたレポートを参照するには、[レポート実行] をクリックします。新しいレポートでは、レポー
トを保存するまでは [レポート実行] ボタンは表示されません。
メモ: Lightning Experience レポートビルダーでは、レポートを実行する前に保存します。保存しないと、
一部の変更が失われる危険があります。特に、次の項目や条件を追加したら、必ず保存してくださ
い。
• 行制限の検索条件
• クロス条件
• 数式項目
• バケット項目
例: カリフォルニア、アリゾナ、またはネバダにある従業員 100 名以上の会社の新しいリードに電話する
ようにチームに指示するとします。リードレポートがあり、[リード状況]、[従業員数]、[都道府県] な
どの項目が含まれています。このレポートには、会社全体のリードのすべての概要が含まれています。
カリフォルニアに所在し、従業員が 100 名以上の新しいリードのみを表示するには、次の条件をレポート
に適用します。
1. [リード状況] [次の文字列と一致する] [新規]
2. [従業員数] [>] 「100」
3. 州に「カリフォルニア」、「アリゾナ」、「ネバダ」が含まれる
これで、必要なリードのみがレポートで返されます。
このセクションの内容:
検索条件種別リファレンス
標準の検索条件、項目検索条件、クロス条件、行制限条件など、さまざまな種別の検索条件によって、レ
ポートデータの範囲を絞ることができます。検索条件種別ごとに異なる方法でレポートが絞り込まれます。
次の検索条件種別のリストを参考にして、レポートに適した検索条件を選択してください。
検索条件の演算子リファレンス
検索条件内の演算子はセンテンス内の動詞に似ています。演算子で、検索条件間の関係を指定します。リ
ストビュー、レポート、ダッシュボード、および一部のカスタム項目に検索条件を設定するときには、次
の検索条件演算子のリストを参照してください。
検索条件ロジックの追加
検索条件ロジックによって、いつどのように検索条件がレポートに適用されるかが制御されます。
項目と値の種別による条件検索に関する留意事項
テキスト項目、日付項目、数値、選択リスト値、空白または null 値で絞り込むときは、次のヒントを参考
にしてください。
マルチ通貨での検索のヒント
組織でマルチ通貨を使用している場合の通貨項目の検索のヒント
410
分析
レポート
検索条件種別リファレンス
標準の検索条件、項目検索条件、クロス条件、行制限条件など、さまざまな種別の検索条件によって、レポー
トデータの範囲を絞ることができます。検索条件種別ごとに異なる方法でレポートが絞り込まれます。次の検
索条件種別のリストを参考にして、レポートに適した検索条件を選択してください。
検索条件種別
説明
標準の検索条件
標準の検索条件は、ほとんどのオブジェクトにデフォルトで適用されます。
標準の検索条件はオブジェクトによって異なりますが、ほとんどのオブジェ
クトには標準の検索条件 [表示] と [日付項目] が含まれています。[表示]
は、オブジェクトを特定のグルーピングで絞り込みます (「私の取引先」、
「すべての取引先」など)。[日付項目] は項目 ([作成日]、[最終活動日] など)
と日付範囲 (「常時」、「先月」など) で絞り込みます。
項目の絞り込み
項目の絞り込みは、アプリケーションのレポート、リストビュー、ワークフ
ロールール、およびその他の領域で使用できます。各検索条件で、項目、演
算子、および値を設定します。表形式レポート、サマリーレポート、および
マトリックスレポートでは、[項目] ペインから [条件] ペインに項目をドラッ
グして、レポート検索条件を追加できます。
検索条件ロジック
Boolean 条件を追加し、項目の絞り込みをどう評価するか制御します。検索条
件ロジックを適用する前に、項目の絞り込みを少なくとも 1 つ追加する必要
があります。
クロス条件
「関連する」条件または「関連しない」条件を使用し、子オブジェクトでレ
ポートを絞り込みます。さらに子オブジェクトの項目で絞り込むには、サブ
条件を追加します。たとえば、クロス条件「取引先 関連する 商談」を指定
した場合、[商談の検索条件を追加] をクリックしてサブ条件「商談名 次の文
字列と一致する ACME」を作成し、条件に一致する商談のみを含めます。
行制限
表形式レポートでは、表示する行の最大数を選択してから、並び替えする項
目と並び替え順を選択します。表形式レポートが返す行数を制限すると、表
形式レポートをダッシュボードテーブルコンポーネントまたはグラフコン
ポーネントのソースレポートとして使用できます。
このセクションの内容:
例: クロス条件を使用した関連オブジェクトのレポート
クロス条件を使用して、関連するオブジェクトのレコードを含めたり除外したりすることで、式やコード
を記述しなくても結果を細かく調整できます。クロス条件は、クロス条件のみ、または項目検索条件と組
み合わせて適用できます。
例: レポート検索条件での行の制限の使用
これは、項目の絞り込み、検索条件ロジック、および行の制限を使用するレポート検索条件のサンプルで
す。
411
分析
レポート
例: クロス条件を使用した関連オブジェクトのレポート
クロス条件を使用して、関連するオブジェクトのレコードを含めたり除外した
りすることで、式やコードを記述しなくても結果を細かく調整できます。クロ
ス条件は、クロス条件のみ、または項目検索条件と組み合わせて適用できます。
レポートの検索条件を変更するには、マウスポインタを置いて [編集] または [削
除]をクリックします。レポートを実行すると検索条件が表示され、そのページ
で [編集] をクリックすると、さらに変更できます。
さらに子オブジェクトの項目で絞り込むには、サブ条件を追加します。たとえ
ば、クロス条件「取引先 関連する 商談」を指定した場合、[商談の検索条件を
追加]をクリックしてサブ条件「商談名 次の文字列と一致する ACME」を作成し、
条件に一致する商談のみ表示します。各クロス条件には、最大 5 つのサブ条件
を作成できます。
• 各レポートには、最大 3 つのクロス条件を設定できます。
• 各クロス条件には、最大 5 つのサブ条件を設定できます。
• 検索条件ロジックは、項目検索条件にのみ適用され、クロス条件には適用さ
れません。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
AND
「レポートビルダー」
このセクションの内容:
1. クロス条件の作成
レポート結果から関連するオブジェクトや項目に基づいてレコードを絞り込んだり除外したりするには、
クロス条件を使用してください。
2. 例: クロス条件での「関連する」の使用
クロス条件では、「関連する」条件を使用してオブジェクトの子オブジェクトでレポートを絞り込みます。
たとえば、ケースが関連する取引先のみ表示するようにレポートを絞り込みます。
3. 例: クロス条件での「関連しない」の使用
クロス条件では、「関連しない」条件を使用してオブジェクトの子オブジェクトでレポートを絞り込みま
す。たとえば、活動が関連しない取引先責任者のみ表示するようにレポートを絞り込みます。
4. 例: 複数のクロス条件の使用
クロス条件では、「関連する」条件と「関連しない」条件の両方を使用してオブジェクトの子オブジェク
トでレポートを絞り込みます。たとえば、ケースが指定されている取引先は表示するが、活動が指定され
ていない取引先は表示しないようにレポートを絞り込みます。
5. クロス条件の使用のヒント
クロス条件は、通常の条件と同様に機能します。ただし、クロス条件には独自の特性がいくつかあります。
412
分析
レポート
クロス条件の作成
レポート結果から関連するオブジェクトや項目に基づいてレコードを絞り込ん
だり除外したりするには、クロス条件を使用してください。
エディション
1. レポートビルダーの [条件] ペインで[追加] > [クロス条件]をクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
2. ドロップダウンリストから親オブジェクトを選択します。選択した親オブ
ジェクトによって、子オブジェクトリストに表示される関連オブジェクトが
決まります。
ヒント: キャンペーンに基づくレポートタイプでは、親オブジェクトに
レポートタイプの第 2 オブジェクトを指定できます。たとえば、「リー
ドが関連するキャンペーン」レポートでは、親オブジェクトに [キャン
ペーン] または [リード] を指定できます。
3. [関連する] または [関連しない] を選択します。
4. 子オブジェクトをドロップダウンから選択するか、名前で検索します。ド
ロップダウンリストには、選択した親オブジェクトに適合するすべての子オ
ブジェクトが含まれます。
5. 必要に応じて、次の手順でサブ条件を追加します。
a. [関連する子オブジェクトの検索条件を追加] をクリックします。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
b. 項目を選択します。項目は、クロス条件の子オブジェクトにより決定さ
れます。たとえば、クロス条件が「取引先 関連する ケース」の場合、サブ条件にケース項目を使用で
きます。
c. 検索条件の演算子を選択します。
d. 値を入力します。
6. [OK] をクリックします。
関連トピック:
例: 複数のクロス条件の使用
例: クロス条件での「関連する」の使用
例: クロス条件での「関連しない」の使用
413
分析
レポート
例: クロス条件での「関連する」の使用
クロス条件では、「関連する」条件を使用してオブジェクトの子オブジェクト
でレポートを絞り込みます。たとえば、ケースが関連する取引先のみ表示する
ようにレポートを絞り込みます。
カリフォルニアの最近のキャンペーンで数多くの新規顧客を獲得したとします。
これらの顧客のケースをすばやく解決する必要があります。現在ケースが指定
されている取引先を示すレポートを作成できます。
1. 新規レポートを作成します。レポートタイプでは、[取引先と取引先責任者]
をクリックして、[取引先] を選択し、[作成] をクリックします。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
2. レポートビルダーの [条件] ペインで、適切な標準検索条件を設定します。
3. 「都道府県(請求先) 次の文字列と一致する CA」を指定した検索条件項目を
作成して、[OK] をクリックします。
4. [追加] > [クロス条件] をクリックして、「取引先 関連する ケース」を指定し
ます。
[レポート実行]をクリックすると、関連付けられているケースがあるカリフォル
ニアの取引先のみが結果に含まれます。
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
AND
「レポートビルダー」
関連トピック:
クロス条件の作成
例: クロス条件での「関連しない」の使用
クロス条件では、「関連しない」条件を使用してオブジェクトの子オブジェク
トでレポートを絞り込みます。たとえば、活動が関連しない取引先責任者のみ
表示するようにレポートを絞り込みます。
カリフォルニアの取引先リストをインポートして、所有者を割り当てる前に取
引先責任者が設定されていない取引先を検索する必要があるとします。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
2. レポートビルダーの [条件] ペインで、適切な標準検索条件を設定します。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
3. 「都道府県(請求先) 次の文字列と一致する CA」を指定した検索条件項目を
作成して、[OK] をクリックします。
ユーザ権限
1. 新規レポートを作成します。レポートタイプでは、[取引先と取引先責任者]
をクリックして、[取引先] を選択し、[作成] をクリックします。
4. [追加] > [クロス条件] をクリックして、「取引先 関連しない 取引先責任者」
を指定します。
[レポート実行]をクリックすると、関連付けられている取引先責任者がないカリ
フォルニアの取引先のみが結果に含まれます。
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
AND
「レポートビルダー」
関連トピック:
クロス条件の作成
414
分析
レポート
例: 複数のクロス条件の使用
クロス条件では、「関連する」条件と「関連しない」条件の両方を使用してオ
ブジェクトの子オブジェクトでレポートを絞り込みます。たとえば、ケースが
指定されている取引先は表示するが、活動が指定されていない取引先は表示し
ないようにレポートを絞り込みます。
エディション
たとえば、あなたが営業担当者で、サポートチームにカスタマー取引先に確実
に対応してもらうため、未解決の問題のエスカレーションを含むカスタマー取
引先を確認する必要があるとします。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
1. 新規レポートを作成します。レポートタイプでは、[取引先と取引先責任者]
をクリックして、[取引先] を選択し、[作成] をクリックします。
2. レポートビルダーの [条件] ペインで、適切な標準検索条件を設定します。
3. レポートをカスタマー取引先に限定するには、[追加] > [項目の絞り込み] を
クリックして、「種別 次の文字列と一致する カスタマー」と指定します。
4. 取引先に活動がないことを確認するには、[追加] > [クロス条件] をクリック
して、「取引先 関連しない 活動」と指定します。
5. 完了した活動がない取引先のみを表示するには、クロス条件にサブ条件を追
加します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
AND
「レポートビルダー」
a. [活動の検索条件を追加]をクリックして、「状況 次の値に一致する 完了」
と指定します。
b. [OK] をクリックします。
6. 現在ケースがある取引先を含めるには、他のクロス条件を追加します。ただし、今回は「取引先 関連する
ケース」と指定します。
7. エスカレーションされなかったケースを除外するには、このクロス条件にサブ条件を追加します。
a. [ケースの検索条件を追加] をクリックして、「種別 次の文字列に一致する 問題」と指定します。
b. [ケースの検索条件を追加] を再度クリックして、今回は、「状況 次の文字列と一致する エスカレーショ
ン済」と指定します。
c. [OK] をクリックします。
レポートを実行すると、レポートには、エスカレーション済のケースを含み、完了した活動を含まないカスタ
マー取引先のみが含まれます。
関連トピック:
クロス条件の作成
415
分析
レポート
クロス条件の使用のヒント
クロス条件は、通常の条件と同様に機能します。ただし、クロス条件には独自
の特性がいくつかあります。
エディション
• クロス条件を追加すると、レポート作成に時間がかかる可能性があります。
レポートまたはプレビューのタイムアウトを回避するには、検索条件を設定
して、返されるデータを制限します。たとえば、全期間のすべての商談を表
示するのではなく、[表示] の [私の商談] と [範囲] の [当会計四半期] を選
択します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
• クロス条件で利用できるオブジェクトは、選択する親オブジェクトのレポー
トタイプに依存するため、レポートタイプを選択する前に関連する子オブ
ジェクトを検討します。たとえば、パートナーは取引先の子オブジェクトで
あるため、「取引先 関連する パートナー」で絞り込む取引先レポートタイ
プを選択します。
• クロス条件は、選択するレポートタイプと連動して機能します。クロス条件
は、選択するレポートタイプと AND の関係にあります。このため、パート
ナーが設定された取引先のレポートタイプを選択して、クロス条件「取引先
関連しない パートナー」を追加すると、結果には何も含まれません。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
「レポートビルダー」
関連トピック:
例: 複数のクロス条件の使用
クロス条件の作成
例: クロス条件での「関連する」の使用
例: クロス条件での「関連しない」の使用
416
分析
レポート
例: レポート検索条件での行の制限の使用
これは、項目の絞り込み、検索条件ロジック、および行の制限を使用するレポー
ト検索条件のサンプルです。
エディション
営業幹部が、現在収益を最も上げそうな東京都の取引先はどれであるかを知り
たいとします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
1. [レポート] タブで [新規レポート] をクリックします。
2. [取引先と取引先責任者]を開き、[取引先]を選択して、[作成]をクリックしま
す。
3. 売上高が 1000 万ドルを超えるか、上場している東京都の取引先を探すには、
[追加] > [項目の絞り込み] をクリックして、次の検索条件を追加します。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
a. 都道府県(請求先) が東京都
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
b. 年間売上が 10000000 より大きい
c. 所有権が株式会社
4. 結果に、年商が 1000 万ドルまたは上場している東京都の取引先がすべて含ま
れるようにするには、[追加] > [検索条件ロジック] をクリックして、「1 AND
(2 OR 3)」と入力します。
AND
「レポートビルダー」
5. 表形式レポートの結果数を 10 に制限するには、[追加] > [行制限] をクリック
して、「10」と入力します。並び替え項目と並び替え順を選択します。[OK] をクリックします。
[レポート実行]をクリックすると、結果として、10 行に売上高が 1000 万ドルを超える東京都の上場企業が表示
されます。
関連トピック:
検索条件種別リファレンス
レポートの結果の制限
検索条件の演算子リファレンス
検索条件内の演算子はセンテンス内の動詞に似ています。演算子で、検索条件間の関係を指定します。リスト
ビュー、レポート、ダッシュボード、および一部のカスタム項目に検索条件を設定するときには、次の検索条
件演算子のリストを参照してください。
演算子
使用方法
次の文字列と一致 完全一致を求める場合に使用します。例:「作成」「次の文字列と一致する」「今日」。
する
<
入力した値より小さい結果を求める場合に使用します。たとえば、「目標」「<」「20000」
と入力すると、目標項目が 0 ~ 19,999.99 の範囲に含まれるレコードが返されます。
>
入力した値を超える結果を求める場合に使用します。たとえば、「目標」「>」「20000」
と入力すると、目標額が 20,000.01 以上のレコードが返されます。
417
分析
レポート
演算子
使用方法
<=
入力した値に等しいかそれより小さい結果を求める場合に使用します。
>=
入力した値に等しいかそれより大きい結果を求める場合に使用します。
次の文字列と一致 入力した値を含まない結果を表示します。この演算子は、空の項目を除外する場合に役
しない
立ちます。例:「メール」「次の文字列と一致しない」「<空白>」。
次の文字列を含む 入力した検索文字列を含み、さらに他の情報を含んでいる場合もある結果を求める場合
に使用します。たとえば、「取引先」「次の文字列を含む」「カリフォルニア」と入力
すると、カリフォルニア旅行、カリフォルニアプロショップ、およびサーフカリフォル
ニアが表示されます。短い検索文字列を入力すると、より長い単語に一致する場合があ
ります。たとえば、「取引先」「次の文字列を含む」「プロ」と入力すると、カリフォ
ルニアプロショップやプロモーションコーポレーションが表示されます。この演算子で
は、大文字と小文字は区別されません。
次の文字列を含ま 入力した文字列を含まないレコードを除外します。例:「町名・番地 2(郵送先)」「次の文
ない
字列を含まない」「私書箱」。
メモ: 検索条件を積み上げ集計項目で指定すると、[次の文字列を含まない] はカン
マ区切り値で「OR」ロジックを使用します。リストビュー、レポート、およびダッ
シュボードでは、[次の文字列を含まない] は「AND」ロジックを使用します。
この演算子では、大文字と小文字は区別されません。
次の文字列で始ま 値の先頭の文字列がわかっていて、完全な文字列がわからない場合に使用します。この
る
演算子では、「次の文字列を含む」よりも検索結果が絞り込まれます。たとえば、「取
引先」「次の文字列で始まる」「カリフォルニア」と入力すると、カリフォルニア旅行、
カリフォルニアプロショップは表示されますが、サーフカリフォルニアは表示されませ
ん。
次の文字列を含む 複数選択リストを選択項目として選択する場合に使用できます。この演算子を使用して、
入力した 1 つ以上の値を含むレコードを検索します。
たとえば、「興味」「次の値を含む」「ホッケー」,「サッカー」,「野球」と入力した場
合、選択した「ホッケー」のみを持つレコード、および入力した 2 つまたは 3 つの値を持
つレコードが表示されます。値の部分一致は結果に含まれません。
次の値を含まない 複数選択リストを選択項目として選択する場合に使用できます。この演算子を使用して、
入力したどの値も含まないレコードを検索します。
たとえば、「興味」「次の値を含まない」「ワイン」,「ゴルフ」と入力した場合、選択
リスト値以外の値を含むレコード (空白レコードを含む) がレポートに表示されます。値
の部分一致は結果に含まれません。
次の値の間
ダッシュボード検索条件にのみ使用できます。値の範囲を絞り込むときに使用します。
各範囲に対して絞り込みを行い、最小値以上かつ最大値未満の結果を返します。
たとえば、「従業員数 次の値の間 100 と 500」と入力した場合、結果には、従業員が 100
人から 499 人の取引先が含まれます。従業員が 500 人の取引先は結果に含まれません。
418
分析
レポート
検索条件ロジックの追加
検索条件ロジックによって、いつどのように検索条件がレポートに適用される
かが制御されます。
ユーザ権限
検索条件をレポートに追加すると、その検索条件に番号が付記されます。最初
の検索条件は検索条件 1、2 番目の検索条件は検索条件 2 になります。検索条件
ロジックは、これらの番号付き検索条件に基づいて適用されます。
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
たとえば、[都道府県]、[年間売上]、[業種] などの項目を含む取引先のレポー
トがあるとします。レポートには次の検索条件があります。
1. 州に「カリフォルニア」、「アリゾナ」、「ネバダ」が含まれる
2. 業種が「銀行」と一致する
3. 年間売上が 1000000 より大きい
この 3 つの検索条件によって、レポートは、所在地がカリフォルニア、アリゾ
ナ、またはネバダ、業種が銀行、年間売上が 100 万ドル超の取引先を返します。
所在地がカリフォルニア、アリゾナ、またはネバダかつ業種が銀行の取引先か、
年間売上が 100 万ドル超の取引先のみが必要な場合はどうすればよいでしょう
か。検索条件ロジックをレポートに追加します。
1. [追加] > [検索条件ロジック] をクリックします。
および
「レポートビルダー」
カスタムリストビューを
作成する
• リストに表示されてい
るレコードタイプに対
する「参照」
公開リストビューを作
成、編集、または削除す
る
• 「公開リストビューの
管理」
2. 各検索条件の行番号を検索条件ロジック演算子で区切って入力します。
たとえば、(1 AND 2) OR 3 によって、検索条件 1 と 検索条件 2 の両方か、または検索条件 3 と一致するレコー
ドが検出されます。
次の表では、すべての検索条件ロジック演算子について説明します。
演算子
定義
AND
両方の値と一致するレコードを検索します。
1 AND 2
OR
いずれかの値と一致するレコードを検索します。
1 OR 2
NOT
値を除外するレコードを検索します。
たとえば、検索条件 1 が「業種 次の文字列と一致す
る "バイオテクノロジ"」であるとします。検索条件
ロジックは、NOT 1 と設定します。レポートでは、
バイオテクノロジと等しくないレコードが返されま
す。
3. [保存] をクリックします。
これでレポートに、所在地がカリフォルニア、アリゾナ、ネバダ、業種が銀行、売上金額が任意の取引先と、
年間売上が 100 万ドルを超える取引先が表示されます。
419
分析
レポート
メモ:
• 検索条件ロジックを使用できない検索条件もあります。たとえば、積み上げ集計項目には使用できま
せん。
• オブジェクト A がオブジェクト B の有無を問わないレポートでは、OR 条件を使って複数のオブジェク
トにまたがる検索条件を適用することはできません。たとえば、検索条件に「取引先名 次の文字列で
始まる M OR 取引先責任者名 次の文字列で始まる M」と入力すると、検索条件に誤りがあることを知
らせるエラーメッセージが表示されます。
• 参照項目に対する検索条件ロジックを除き、項目検索条件で次の項目の 1 つ以上を使用している場合、
検索条件ロジックを使用できません。
– トピック
– 説明
– [町名・番地 1]、[町名・番地 2]、および [町名・番地3] 項目の 1 つ以上
– 売上予測分類
– キャンペーン: メンバー種別
– ユーザ: プロファイル名
– ログイン状況
– カスタムロングテキストエリア項目
関連トピック:
項目と値の種別による条件検索に関する留意事項
項目と値の種別による条件検索に関する留意事項
テキスト項目、日付項目、数値、選択リスト値、空白または null 値で絞り込むときは、次のヒントを参考にし
てください。
テキスト項目による条件検索
• 複数の値で絞り込むには、検索条件をカンマで区切ります。たとえば、東京、大阪、愛知のいずれかにい
る取引先を検索する場合は、「都道府県 次の文字列を含む 東京, 大阪, 愛知」と入力します。
• 検索条件は大文字と小文字を区別しません。たとえば、「ID を含む州」を検索すると、「ID」に一致する
すべての結果が返されますが、「id」を名前に含む「フロリダ」や「アイダホ」なども返されます。
• [説明] や [ソリューション詳細] など、標準ロングテキストエリア項目で絞り込む場合は、項目の先頭の 1000
文字だけが検索に使用されます。カスタムロングテキストエリア項目でレポートを絞り込むことはできま
せん。リストビューのカスタムロングテキストエリア項目では、先頭の 255 文字だけが表示されます。
日付項目による条件検索
• 日付を入力する場合は、[ロケール] の設定で規定されている形式で入力します。[今日]、[来週]、[来年]、
[過去 N 日間] などの特別な日付値も使用できます。
420
分析
レポート
数値による条件検索
• カンマを含む数値やその他のデータは、引用符で囲みます。たとえば、「金額 次の文字列と一致する
"10,000"」と指定すると金額が $10,000 のレコードが返されますが、「金額 次の文字列と一致する 10,000」
と指定すると金額が $10,000、$10 および $0 のレコードが返されます。
• 電話番号を検索する場合は、「電話 次の文字列で始まる (561)」のように、電話番号の形式を正確に入力
します。
選択リスト値による条件検索
• 複数選択の選択リスト項目で検索する場合、値の間にセミコロンを入れて完全一致を指定します。
たとえば、「次の文字列と一致する」を選択し、2 つの値の間にセミコロンを入れると、指定した両方の値
を含み、その他の値は一切含まないレコードが検索されます。
• 組織でレコードタイプを使用している場合は、ルックアップダイアログに、すべてのレコードタイプに適
用される選択リスト値が表示されます。これらの検索条件に対して、「次の文字列と一致する」または「次
の文字列と一致しない」演算子を使用します。
メモ: 検索条件として使用する選択リスト値のラベルを変更すると、その選択リスト値は自動的に検
索条件から削除されます。たとえば、レポートに「[リードソース] [次の文字列と一致する] [Web]」
という検索条件がある場合に、選択リスト値「Web」を「参照元」に変更すると、レポートの検索条
件は「リードソース 次の文字列と一致する メール」に変わります。検索条件に選択値が 1 つしか指定
されていない場合にその値を変更すると、その値は引き続き検索条件に表示されますが、エラーメッ
セージが表示されます。
空白または null 値による条件検索
• 数値を持つ項目で「<」、「>」、「<=」、または「>=」演算子を使用するとき、値が空白または
「null」であるレコードは、値がゼロ (0) であるものとして返されます。たとえば、「年間売上 < 100000」
という条件を持つ取引先に対してワークフロールールまたはリードの割り当てルールを作成した場合、[年
間売上] が空白である取引先レコードは条件に一致します。
ただし、項目値が空白であるレコードは、レポート検索条件、カスタムリストビュー、および (取引先をテ
リトリーに割り当てている) 取引先割り当てルールの値が一致しているとはみなされません。
• 特定の項目が空白か、項目に「null」値が含まれているデータだけをレポートに表示する場合は、対象とな
る項目および「次の文字列と一致する」か「次の文字列と一致しない」演算子を選択し、検索条件値を空
白のままにします。たとえば、「金額 次の文字列と一致する」と指定すると、金額の項目が空白のレコー
ドが返されます。空白の値の検索と他の指定値の検索を、同時に実行することができます。たとえば、「金
額 次の文字列と一致する 1,,2」と指定すると、[金額] が空白か、値が「1」または「2」となっているレ
コードが返されます。
421
分析
レポート
マルチ通貨での検索のヒント
組織でマルチ通貨を使用している場合の通貨項目の検索のヒント
組織でマルチ通貨を使用している場合に、より効果的な条件を作成するには、
次の手順を実行します。
• 特定の通貨の項目を検索するには、[通貨] 項目を使用します。たとえば、
「商談通貨 次の文字列と一致する AUD」と入力すると、金額をオーストラリ
アドルで表示する商談が検索されます。
• 金額の前に通貨コードを付けて、「[年間売上] > [USD 50000000]」のよ
うに入力します。
通貨コードを指定しないと、すべての金額はユーザの通貨単位であるとみな
されます。たとえば、ユーザの通貨が米国ドルである場合、「年間売上 >
50000000」と入力した場合は、50,000,000 米国ドルを意味します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Group Edition、
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザの通貨が無効な場合、マスタ通貨が使用されます。
[設定] から、[クイック検索] ボックスに「通貨の管理」と入力し、[通貨の管理] を選択して、通貨コードを
取得します。
• すべての金額はマスタ通貨に変換されて比較されます。たとえば、「[年間売上] > [USD 50000000]」と
入力すると、売上金額が 5,000 万米国ドルより大きい取引先が検索されます。これには、売上金額が 1 億 4
千万オーストラリアドルの取引先が含まれます (変換レートを 1.9 と仮定すると、6 千万米国ドルに相当)。
• レポートの金額はそれぞれのオリジナルの通貨で表示され、レポートの合計金額は個人設定の通貨で表示
されます。[表示] > [通貨] をクリックして、レポートの合計に使用する通貨を変更できます。すべての金額
に対して、「換算値」列を表示するように選択できます (「年間売上 (換算値) 」など)。換算値列には、[次
の通貨で表示する] ドロップダウンリストから選択した通貨で金額が表示されます。
関連トピック:
項目と値の種別による条件検索に関する留意事項
レポートの実行および参照
レポートの名前をクリックして実行します。レポートを実行したら、情報を参
照するのに役立つ一連のツールを使用できます。
エディション
このセクションの内容:
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
1. レポートの検索
レポートを名前、説明、作成者、最終更新者で検索します。結果を絞り込む
には、選択したフォルダ内で条件設定、並び替え、検索を行います。
2. [レポート] タブのリストビューからの必要な情報の取得
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
レポートに関して表示する必要のある情報を表示するため、列のサイズ変
更、非表示、順序変更、並び替えを行い、[レポート] タブのリストビューに表示するレコード数を選択す
ることができます。
422
分析
レポート
3. レポートの印刷
ブラウザの印刷機能を使って、レポートの実行ページからレポートを印刷します。
レポートの検索
ユーザ権限
エディション
レポートを検索する
「レポート実行」
ダッシュボードを検索する
「レポート実行」とダッシュボードフォ
ルダへのアクセス権
レポートを名前、説明、作成者、最終更新者で検索します。結果を絞り込むに
は、選択したフォルダ内で条件設定、並び替え、検索を行います。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
1. [レポート] タブで、検索ボックスに入力します。
検索はすべてのフォルダで実行されます。条件は、フォルダのすべてのコンテンツを表示するように、[す
べての項目] および [すべてのタイプ] に設定されています。
Salesforce では次の項目を検索します: [名前]、[説明]、[最終更新者]、または [作成者]。結果は、これらの項
目を使った入力の完全一致に基づきます。
タグ付けが有効になっており、カスタムレポートまたはダッシュボードに追加されている場合、グローバ
ル検索ボックスでタグによって検索します。
2. 結果を絞り込むには、次のオプションを使用します。
結果の絞り込み基準
手順
種別
条件を選択します。
•
レポート
•
ダッシュボード
•
すべてのタイプ
タイプ条件は、標準レポートフォルダのレポートテンプレートには適用されま
せん。
ビュー
条件を選択します。
•
すべての項目
•
最近参照したデータ
•
自分が作成した項目
•
自分がフォローしている項目
条件を表示します。
選択済みフォルダ
フォルダを選択して、検索ボックスに入力します。
423
分析
レポート
結果の絞り込み基準
手順
条件は、フォルダのすべてのコンテンツを表示するように、[すべての項目] お
よび [すべてのタイプ] に設定されています。
並び替え
列の
をクリックし、[昇順に並び替え] または [降順に並び替え] を選択しま
す。並び替えは、後続ページにある項目を含む、リストビューのすべての項目
に適用されます。
関連トピック:
ダッシュボードによる複雑な情報の視覚化
ダッシュボードの使用開始
[レポート] タブのリストビューからの必要な情報の取得
ユーザ権限
エディション
[レポート] タブを参照する
「レポート実行」
レポートに関して表示する必要のある情報を表示するため、列のサイズ変更、
非表示、順序変更、並び替えを行い、[レポート] タブのリストビューに表示する
レコード数を選択することができます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
• リストビューは次のようにカスタマイズします。
オプション
説明
列をサイズ変更する
列の右端をクリックして適切なサイズになるまでドラッグします。
列を非表示にする
任意の列で [
す。
列を順序変更する
列を表示する位置にドラッグします。
列を並び替える
列の
をクリックし、[昇順に並び替え] または [降順に並び替え] を選択
します。並び替えは、後続ページにある項目を含む、リストビューのすべ
ての項目に適用されます。
] > [列] をクリックし、非表示にする列の選択を解除しま
424
分析
レポート
オプション
説明
1 ページに表示するレコード
数を変更する
リストの左下隅にある
をクリックし、必要な設定を選択します。一度
に表示できるレコード数は、10 件、25 件、50 件、100 件、または 200 件で
す。この設定を変更すると、リスト結果の最初のページを表示します。
ただし、設定後は、リストの最後まで同じ数ずつレコードが表示されま
す。[レポート] タブのレコード表示設定は、Salesforce の他のリストビュー
には影響を与えません。
関連トピック:
レポートによるデータへのアクセス
レポートの印刷
ブラウザの印刷機能を使って、レポートの実行ページからレポートを印刷しま
す。
エディション
• レポートの実行ページで [印刷用に表示] をクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
• ブラウザのダイアログで、次のいずれかを行います。
– ブラウザでレポートを開き、ブラウザの印刷機能を使用します。
– ファイルを Excel で保存し、Excel の印刷オプションを使用します。
関連トピック:
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
レポートのエクスポート
レポートを印刷する
• 「レポート実行」およ
び「レポートのエクス
ポート」
レポートの共有
レポートを同僚と共有し、全員で同じ情報を使用できるようにします。
メモ: フォルダを操作する場合、Lightning Experience の次の制限に留意してく
ださい。
Lightning Experience で使用できない機能
機能
Lightning Experience 機能に関する
留意事項
標準フォルダ (Salesforce にパッケー
ジ化されているデフォルトのレ
ポートとダッシュボードを含む)
425
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
分析
レポート
機能
Lightning Experience 機能に関する留意事項
フォルダ間でのレポートとダッシュボードの移動
レポートフォルダとダッシュボードフォルダの作 Salesforce Classic で作成されたフォルダとそのコン
成および削除
テンツは Lightning Experience で使用できます。レ
ポートやダッシュボードの作成またはコピー時、
ユーザはこれらのフォルダ内に保存することがで
きます。
レポートフォルダおよびダッシュボードフォルダ Salesforce Classic のフォルダに対する共有権限セッ
の共有
トは Lightning Experience でも有効ですが、共有権限
の設定や変更を行うことはできません。
レポートフォルダおよびダッシュボードフォルダ Lightning Experience では、ユーザはレポートフォル
の検索
ダとダッシュボードフォルダの検索ができませ
ん。グローバル検索の結果にはレポートとダッ
シュボードが含まれますが、レポートフォルダと
ダッシュボードフォルダは含まれません。
このセクションの内容:
1. レポートとダッシュボードの共有
レポートおよびダッシュボードは、フォルダから共有されます。共有するのはフォルダであり、レポート
またはダッシュボードそのものではありません。他のユーザにレポートまたはダッシュボードの作業を許
可するには、レポートまたはダッシュボードが格納されたフォルダへの閲覧者、エディタ、またはマネー
ジャとしてのアクセス権を付与します。
2. レポートの配信
レポートの情報を、それを必要とする人々に伝えるために、レポートの URL を共有し、Chatter フィードで
レポートを使用できるようにしたり、データを Excel などの別個のツールにエクスポートしたりできます。
また、利用者が常に最新の情報を入手できるように、スケジュールに従ってレポートを実行するように設
定できます。
3. 埋め込まれたレポートグラフの概要
通常、ユーザは [レポート] タブに移動して、データを見つける必要があります。ただし、頻繁にアクセス
するページで、貴重な情報をユーザに直接提供することもできます。そのためには、標準オブジェクトま
たはカスタムオブジェクトの詳細ページに、レポートグラフを埋め込みます。ページにグラフが表示され
ると、ユーザは、ページのコンテキストで表示されるデータに基づいて、他の場所を探さなくても意思決
定を行うことができます。たとえば、商談レコードでは、重要なデータが詳細ページに直接表示されます。
426
分析
レポート
レポートとダッシュボードの共有
レポートおよびダッシュボードは、フォルダから共有されます。共有するのは
フォルダであり、レポートまたはダッシュボードそのものではありません。他
のユーザにレポートまたはダッシュボードの作業を許可するには、レポートま
たはダッシュボードが格納されたフォルダへの閲覧者、エディタ、またはマネー
ジャとしてのアクセス権を付与します。
メモ: Lightning Experience では、ユーザはレポートフォルダおよびダッシュ
ボードフォルダの共有ができません。Salesforce Classic のフォルダに対する共
有権限セットはすべて Lightning Experience でも有効です。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
このセクションの内容:
1. レポートフォルダまたはダッシュボードフォルダの共有
他のユーザがレポートまたはダッシュボードを使用できるようにするには、それらが含まれるフォルダを
共有します。各ユーザ、公開グループ、またはロールに、それぞれフォルダへの妥当なアクセス権を付与
します。
2. レポートおよびダッシュボードフォルダのアクセス権
各ユーザ、グループ、またはロールには、それぞれ独自にレポートおよびダッシュボードフォルダへのア
クセス権があります。閲覧者はデータを表示でき、エディタは表示されるデータを決定し、マネージャは
アクセス権を制御できます。
3. レポートおよびダッシュボードフォルダのアクセス権の比較
このチャートは、閲覧者、エディタ、およびマネージャアクセス権によってユーザがレポートおよびダッ
シュボードフォルダに対して実行できる操作を概観するために使用します。
4. レポートおよびダッシュボードの共有に関するユーザ権限
レポートフォルダまたはダッシュボードフォルダへの各アクセスレベルは、特定のユーザ権限の組み合わ
せで構成されます。システム管理者は、1 つ以上の権限を割り当てるか削除することによって、ダッシュ
ボードおよびレポートへのユーザアクセスをさらに調整できます。
427
分析
レポート
レポートフォルダまたはダッシュボードフォルダの共有
他のユーザがレポートまたはダッシュボードを使用できるようにするには、そ
れらが含まれるフォルダを共有します。各ユーザ、公開グループ、またはロー
ルに、それぞれフォルダへの妥当なアクセス権を付与します。
メモ: 他のユーザにフォルダへのアクセス権を付与するには、そのフォル
ダへのマネージャアクセス権か、(そのレポートフォルダへの) 「公開フォ
ルダのレポートを管理」権限または (ダッシュボードフォルダへの) 「公開
フォルダのダッシュボードを管理」権限が必要です。
フォルダを作成すると、作成者がそのフォルダのマネージャになります。フォ
ルダを表示できるのは、作成者とシステム管理者権限を持つ他のユーザのみで
す。
フォルダにマネージャアクセス権がない場合、フォルダは公開されており、「公
開フォルダのレポートを参照」権限を持つユーザはそのフォルダを表示できま
す。ユーザは、そのオブジェクトアクセス権に応じて、レポートを実行するこ
ともできます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
レポートフォルダを共有
する
• 「マネージャ」フォル
ダアクセス権または
「公開フォルダのレ
ポートを管理」
ダッシュボードフォルダ
を共有する
• 「マネージャ」フォル
ダアクセス権または
「公開フォルダのダッ
シュボードを管理」
(1) ユーザ、ユーザグループ、またはロールによってフォルダを共有します。(2) 各ユーザ、グループ、または
ロールに付与するアクセス権を選択します。(3) ユーザ、グループ、またはロールとのフォルダ共有を停止し
ます。
このセクションの内容:
1. 個人ユーザとのレポートまたはダッシュボードの共有
レポートフォルダまたはダッシュボードフォルダを 1 人か 2 人のユーザのみと共有する場合、各ユーザに
個別にアクセス権を付与します。
428
分析
レポート
2. グループとのレポートまたはダッシュボードの共有
分析フォルダに複数のユーザがアクセスする必要がある場合、そのフォルダを公開グループと共有します。
それにより、共有先の個々のユーザを追跡する必要がなくなります。
3. ロールによるレポートまたはダッシュボードの共有
ユーザにそのロールによってレポートフォルダまたはダッシュボードフォルダへのアクセス権を付与する
と、ユーザまたはグループを追跡せずに、アクセス権を持つユーザを制御できます。
関連トピック:
レポートおよびダッシュボードフォルダのアクセス権
レポートおよびダッシュボードの共有に関するユーザ権限
個人ユーザとのレポートまたはダッシュボードの共有
レポートフォルダまたはダッシュボードフォルダを 1 人か 2 人のユーザのみと共
有する場合、各ユーザに個別にアクセス権を付与します。
エディション
1. [レポート] タブで、左ペインのレポートフォルダにマウスポインタを置き、
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
をクリックして、[共有] を選択します。
2. [内部ユーザ] を選択します。
メモ: 内部ユーザには、カスタマーポータルユーザとパートナーポータ
ルユーザは含まれません。
3. 必要なユーザを見つけ、[共有] をクリックし、アクセス権を選択します。
検索するには、名前の入力を開始します。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
内部ユーザとレポート
フォルダを共有する
• 「マネージャ」フォル
ダアクセス権または
「公開フォルダのレ
ポートを管理」
4. [完了] をクリックし、変更を確認して、[閉じる] をクリックします。
429
内部ユーザとダッシュ
ボードフォルダを共有す
る
• 「マネージャ」フォル
ダアクセス権または
「公開フォルダのダッ
シュボードを管理」
分析
レポート
グループとのレポートまたはダッシュボードの共有
分析フォルダに複数のユーザがアクセスする必要がある場合、そのフォルダを
公開グループと共有します。それにより、共有先の個々のユーザを追跡する必
要がなくなります。
1. [レポート] タブで、左ペインのレポートフォルダにマウスポインタを置き、
をクリックして、[共有] を選択します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
2. [公開グループ] を選択します。
3. 必要なグループを見つけ、[共有] をクリックします。
検索するには、名前の入力を開始します。
ユーザ権限
公開グループとレポート
フォルダを共有する
• 「マネージャ」フォル
ダアクセス権または
「公開フォルダのレ
ポートを管理」
4. このグループに付与する共有レベルを選択します。
メモ: ポータルユーザは、レポートに対する閲覧者アクセス権のみを持
つことができ、ダッシュボードは使用できません。
5. [完了] をクリックし、変更を確認して、[閉じる] をクリックします。
430
公開グループとダッシュ
ボードフォルダを共有す
る
• 「マネージャ」フォル
ダアクセス権または
「公開フォルダのダッ
シュボードを管理」
分析
レポート
ロールによるレポートまたはダッシュボードの共有
ユーザにそのロールによってレポートフォルダまたはダッシュボードフォルダ
へのアクセス権を付与すると、ユーザまたはグループを追跡せずに、アクセス
権を持つユーザを制御できます。
レポートフォルダまたはダッシュボードフォルダへのアクセス権を、あるロー
ルのユーザ、またはそれらのユーザとそのロールの下位ロールのユーザに付与
できます。
たとえば、販売の統括責任者ロールとその下位ロールにダッシュボードフォルダ
への閲覧者アクセス権があり、ロール自体 (販売の統括責任者) にはフォルダへ
のマネージャアクセス権があるとします。つまり、販売の統括責任者ロールの
ユーザには、ロール階層で下位にあるロールを持つユーザよりも高い権限があ
ります。販売の統括責任者が退職すると、そのロールを引き継いだ後任者がフォ
ルダのダッシュボードを管理できるようになります。
1. [レポート] タブで、左ペインのレポートフォルダにマウスポインタを置き、
をクリックして、[共有] を選択します。
2. [ロール] または [ロール & 下位ロール] を選択します。
• 該当するロールを持つすべてのユーザにアクセス権を付与する場合は[ロー
ル] を選択します。
• 該当するロールを持つユーザとロール階層でその下位にあるロールを持
つ全員にアクセス権を付与する場合は、[ロール & 下位ロール]を選択しま
す。
3. 必要なロールを見つけ、[共有] をクリックし、アクセス権を選択します。
検索するには、名前を入力します。
4. [完了] をクリックし、変更を確認して、[閉じる] をクリックします。
431
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
ロールまたはロールと下
位ロールでレポートフォ
ルダを共有する
• 「マネージャ」フォル
ダアクセス権または
「公開フォルダのレ
ポートを管理」
ロールまたはロールと下
位ロールでダッシュボー
ドフォルダを共有する
• 「マネージャ」フォル
ダアクセス権または
「公開フォルダのダッ
シュボードを管理」
分析
レポート
レポートおよびダッシュボードフォルダのアクセス権
各ユーザ、グループ、またはロールには、それぞれ独自にレポートおよびダッ
シュボードフォルダへのアクセス権があります。閲覧者はデータを表示でき、
エディタは表示されるデータを決定し、マネージャはアクセス権を制御できま
す。
ヒント: レポートやダッシュボードを共有する準備ができていない場合は、
自分だけがアクセスできる個人フォルダに保存しておきます。各ユーザ用
に「私の非公開カスタムレポート」フォルダと「私の非公開ダッシュボー
ド」フォルダがあらかじめ設定されています。必要に応じて他のフォルダ
を作成できます。作成したフォルダには、共有するまで、自分とシステム
管理者権限を持つユーザのみがアクセスできます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
このセクションの内容:
1. レポートおよびダッシュボードフォルダへの閲覧者アクセス権
閲覧者のアクセス権があると、レポートまたはダッシュボードのデータを表示することができますが、新
しいレポートまたはダッシュボードにコピーする以外の変更はできません。すべてのユーザは、共有され
ているレポートフォルダまたはダッシュボードフォルダについて少なくとも閲覧者としてのアクセス権を
持っています (一部のユーザが、より大きなアクセス権を与える管理者ユーザ権限を持っている可能性があ
ります)。
2. レポートおよびダッシュボードフォルダへのエディタアクセス権
フォルダのエディタは、そのフォルダのレポートおよびダッシュボードを表示して変更したり、エディタ
またはマネージャとしてのアクセス権を持つ任意の他のフォルダ間で移動したりすることができます。
3. レポートおよびダッシュボードフォルダへのマネージャアクセス権
マネージャのアクセス権がある場合は、閲覧者およびエディタができる操作に加えて、他のユーザによる
フォルダへのアクセスを制御したり、フォルダのプロパティを変更したり、フォルダを削除したりできま
す。
関連トピック:
レポートフォルダまたはダッシュボードフォルダの共有
レポートおよびダッシュボードフォルダのアクセス権の比較
レポートおよびダッシュボードフォルダへの閲覧者アクセス権
閲覧者のアクセス権があると、レポートまたはダッシュボードのデータを表示
することができますが、新しいレポートまたはダッシュボードにコピーする以
外の変更はできません。すべてのユーザは、共有されているレポートフォルダ
またはダッシュボードフォルダについて少なくとも閲覧者としてのアクセス権
を持っています (一部のユーザが、より大きなアクセス権を与える管理者ユーザ
権限を持っている可能性があります)。
たとえば、営業担当者のサミールは、Master Sales ダッシュボードに表示される営
業ランキング表で自分の順位をチェックするのが毎朝の日課です。最新の順位
を表示するにはダッシュボードを更新する必要があります。そのため、サミー
432
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
分析
レポート
ルは基本となるレポートのデータを参照できなければなりません。ただし、ダッシュボードのレポートを編集
することはありません。サミールに必要なのは、Master Sales ダッシュボードが含まれるフォルダへの閲覧者ア
クセス権のみです。
レポートおよびダッシュボードフォルダへのエディタアクセス権
フォルダのエディタは、そのフォルダのレポートおよびダッシュボードを表示
して変更したり、エディタまたはマネージャとしてのアクセス権を持つ任意の
他のフォルダ間で移動したりすることができます。
たとえば、営業マネージャのアリソンは、3 つの地域チームそれぞれに異なる
セールスダッシュボードを提供したいと考えています。アリソンには、基本と
なるレポートを適切なフォルダに移動して変更し、適切なデータを表示できる
ように、Master Sales ダッシュボードが含まれるフォルダへのエディタアクセス権
が必要です。また、「ダッシュボードの作成とカスタマイズ」ユーザ権限も必
要です。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
メモ: 標準レポートフォルダへのエディタアクセス権は付与できません。
すべてのユーザには、デフォルトでこれらのフォルダへの閲覧者アクセス
権があります。
レポートおよびダッシュボードフォルダへのマネージャアクセス権
マネージャのアクセス権がある場合は、閲覧者およびエディタができる操作に
加えて、他のユーザによるフォルダへのアクセスを制御したり、フォルダのプ
ロパティを変更したり、フォルダを削除したりできます。
たとえば、営業担当システム管理者のアランは、大量のレポートを管理してお
り、それらすべてに個別に注意を払わなければなりません。そこで、Regional
Reports というレポートフォルダを作成しました。作成者であるため、アランに
は自動的にフォルダへのマネージャ権限が付与されました。Sales Reps という公
開グループには、閲覧者アクセス権を付与しました。営業マネージャのアリソ
ンにも、フォルダへのマネージャ権限を付与しました。
メモ: 標準レポートフォルダへのマネージャアクセス権は付与できません。
すべてのユーザには、デフォルトでこれらのフォルダへの閲覧者アクセス
権があります。
433
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
分析
レポート
レポートおよびダッシュボードフォルダのアクセス権の比較
このチャートは、閲覧者、エディタ、およびマネージャアクセス権によってユー
ザがレポートおよびダッシュボードフォルダに対して実行できる操作を概観す
るために使用します。
閲覧者
エディタ
マネー
ジャ
フォルダ内のレポートまたはダッシュボー
ドを表示する
フォルダ内のレポートを実行する
エディション
使用可能なインター
フェース: Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
フォルダ内のダッシュボードを更新する
フォルダ内の自分のレポートまたはダッシュ
ボードを変更/移動/削除する
フォルダに対して誰がどのようなアクセス
権を持っているかを確認する
他のユーザが作成した、フォルダ内のレポー
トまたはダッシュボードを変更/移動/削除す
る
メモ: 組織で拡張フォルダ共有がオン
の場合、ダッシュボードを変更するに
は「すべてのデータの参照」権限も必
要です。
フォルダの名前を変更する
フォルダの共有設定を変更する
レポートおよびダッシュボードの共有に関するユーザ権限
レポートフォルダまたはダッシュボードフォルダへの各アクセスレベルは、特
定のユーザ権限の組み合わせで構成されます。システム管理者は、1 つ以上の権
限を割り当てるか削除することによって、ダッシュボードおよびレポートへの
ユーザアクセスをさらに調整できます。
分析フォルダ共有が有効であると、より高いシステム管理者権限を持つユーザ
を除き、レポートフォルダまたはダッシュボードフォルダへの閲覧者アクセス
権がすべてのユーザに付与されます。さらに広範囲の権限をユーザに付与する
には、必要に応じて [エディタ] フォルダまたは [マネージャ] フォルダへのアク
セス権を付与し、レポートおよびダッシュボードのユーザ権限を付与します。
ユーザ権限
説明
434
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
分析
レポート
ダッシュボードの作成とカスタマイズ
[私の非公開ダッシュボード]フォルダでダッシュボードを作成、
編集、削除します。共有権限が許可されている場合、任意の共
有フォルダでダッシュボードを作成および保存します。
レポートの作成とカスタマイズ
[私の非公開カスタムレポート] フォルダでレポートを作成、編
集、削除します。共有権限が許可されている場合、任意の共有
フォルダでレポートを作成および保存します。
ダッシュボードフォルダを作成
共有権限が許可されている場合、ダッシュボードフォルダを作
成および管理します。
レポートフォルダを作成
共有権限が許可されている場合、レポートフォルダを作成およ
び管理します。
私のダッシュボードを編集
共有フォルダで自分が作成したダッシュボードを編集、移動、
保存、削除します。
私のレポートを編集
共有フォルダで自分が作成したレポートを編集、移動、保存、
削除します。
公開フォルダのダッシュボードを管理
ダッシュボードを作成、編集、削除1し、その共有をすべての公
開ダッシュボードフォルダで管理します。これには他のユーザ
の個人フォルダは含まれません。この権限を持つユーザは、非
表示のフォルダも含め、すべてのフォルダでダッシュボードを
編集および共有できます。また、その権限も取得できます。
• ダッシュボードの作成とカスタマイズ
• ダッシュボードフォルダを作成
• 私のダッシュボードを編集
• 公開フォルダのダッシュボードを参照
(1 動的ダッシュボードを編集するには、[動的ダッシュボードの
管理] および [私のチームのダッシュボードの参照] も必要です。)
公開フォルダのレポートを管理
レポートを作成、編集、削除し、その共有をすべての公開レ
ポートフォルダで管理します。これには他のユーザの個人フォ
ルダは含まれません。この権限を持つユーザは、非表示のフォ
ルダも含め、すべてのフォルダでレポートを編集および共有で
きます。また、その権限も取得できます。
• レポートの作成とカスタマイズ
• レポートフォルダを作成
• 私のレポートを編集
• 公開フォルダのレポートを参照
公開フォルダのダッシュボードを参照
公開ダッシュボードフォルダでダッシュボードを参照します。
これには他のユーザの個人フォルダは含まれません。
435
分析
レポート
公開フォルダのレポートを参照
公開レポートフォルダでレポートを参照します。これには他の
ユーザの個人フォルダは含まれません。
関連トピック:
レポートフォルダまたはダッシュボードフォルダの共有
レポートおよびダッシュボードフォルダのアクセス権の比較
レポートの配信
レポートの情報を、それを必要とする人々に伝えるために、レポートの URL を共有し、Chatter フィードでレ
ポートを使用できるようにしたり、データを Excel などの別個のツールにエクスポートしたりできます。また、
利用者が常に最新の情報を入手できるように、スケジュールに従ってレポートを実行するように設定できま
す。
システム管理者、または「公開レポートの管理」権限および「レポートの作成とカスタマイズ」権限を持つ
ユーザは、すべてのユーザが表示できるカスタムレポートを作成できます。カスタムレポートフォルダを作成
したり、各フォルダにアクセスできるユーザグループを設定したりして、レポートを整理することもできま
す。
レポートを公開するには、レポートを実行し、[別名で保存]をクリックします。レポート名を指定し、公開レ
ポートフォルダを選択します。
このセクションの内容:
1. レポートデータのエクスポート
Microsoft Excel などの専用ツールで作業する必要がある場合、レポートデータを再利用可能な形式にエクス
ポートできます。
2. バックグラウンドでのレポートの実行
大規模なレポートをバックグラウンドで実行すると、結果が表示されるのを待たずに Salesforce で作業を続
行できます。これは、レポートの結果が多いことが原因でタイムアウトになる可能性のある、データ量の
多いレポートを実行する場合に適しています。
3. レポートのスケジュール
ログインしてレポートを開始することを覚えていなく済むように、毎日、毎週、または毎月、レポートが
自動的に実行され、その結果を参照する必要のあるユーザに自動的に送信されるように設定できます。
4. レポート通知の受信登録
関心のある総計値が特定の条件を満たすと、レポート通知を定期的に受信するレポートに登録します。通
知をトリガする条件を設定し、Salesforce1通知、Chatter、メールのいずれで通知を受信するかを指定します。
関連トピック:
レポートのエクスポート
レポートの更新のスケジュール設定
436
分析
レポート
レポートデータのエクスポート
Microsoft Excel などの専用ツールで作業する必要がある場合、レポートデータを再
利用可能な形式にエクスポートできます。
メモ: セキュリティ上の理由から、Salesforceは組織からデータをエクスポー
トするときに CAPTCHA ユーザ認証を要求することがあります。簡単なテキ
スト入力型のテストで、悪意のあるプログラムによる組織のデータへのア
クセスを回避します。このテストをパスするには、フロート表示される 2
語をテキストボックス項目に正確に入力する必要があります。テキストボッ
クス項目に入力する語は、スペースで区切る必要があります。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
このセクションの内容:
1. レポートのエクスポート
[レポート] タブから、選択されたレポートのデータを Excel またはカンマ区切
り形式にエクスポートできます。
レポートをエクスポート
する
• 「レポートのエクス
ポート」
2. レポートデータをエクスポートする場合のロケールの設定
レポートデータをエクスポートするときのカンマ区切り形式の使用と Excel での作業に関するヒントです。
レポートのエクスポート
[レポート] タブから、選択されたレポートのデータを Excel またはカンマ区切り
形式にエクスポートできます。
エディション
1. 選択されたレポートの [レポート] タブで、[
します。
] > [エクスポート] をクリック
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
• Internet Explorer で、[暗号化されたページをディスクに保存しない] オプショ
ンが設定されている場合、レポートをオンラインで Excel に開くことはで
きません。エクスポートしたレポートをコンピュータに保存してから、
Excel で開く必要があります。Internet Explorer でこの設定を変更するには、
インターネットオプションの [暗号化されたページをディスクに保存しな
い] を選択解除します。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
• 結合形式のレポートをエクスポートすることはできませんが、[印刷用に
表示] を選択することはできます。
2. 使用言語の [エクスポートファイルのエンコード] を設定します。
3. [エクスポートファイルの形式] で Excel 形式またはカンマ区切り形式を設定し
ます。
4. [エクスポート] をクリックします。
5. ブラウザのダイアログで、ファイルを保存するように選択します。
437
ユーザ権限
レポートをエクスポート
する
• 「レポートのエクス
ポート」
分析
レポート
1 つのレポートで最大 256 列、65,536 行のデータをエクスポートできます。
関連トピック:
バックグラウンドでのレポートの実行
レポートデータをエクスポートする場合のロケールの設定
レポートの印刷
レポートデータをエクスポートする場合のロケールの設定
レポートデータをエクスポートするときのカンマ区切り形式の使用と Excel での
作業に関するヒントです。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
カンマ区切り値形式でのエクスポート
使用可能なエディション:
カンマ区切り値 (.csv) 形式でレポートをエクスポートするときは、ユーザ詳細ペー
Database.com Edition を除
ジのロケールの設定によってエクスポートファイルに含まれる項目の区切り文
くすべてのエディション
字が決まります。たとえば、ロケール設定が英語 (米国) である場合は小数点は
ピリオド (「.」) となり、フランス語 (フランス) である場合はカンマ (「,」) とな
ります。[エクスポートファイルの形式] ドロップダウンリストから [カンマ区切
り形式 (非ロケール) ( .csv)] を選択すると、ロケールのデフォルトの区切り文字を上書きできます。
Excel は .csv 形式の項目区切り文字を表示しません。レポートを .csv 形式で Excel にエクスポートする場合は、
Salesforce のロケールの設定を Windows の [地域オプション] 設定と一致させることをお勧めします。
関連トピック:
レポートのエクスポート
レポートの印刷
バックグラウンドでのレポートの実行
ユーザ権限
バックグラウンドにレポートをエクス
ポートする
エディション
「レポートのバックグラウンドエクス
ポート」
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
他のユーザによってバックグランドにエ 「レポートのバックグラウンドエクス
クスポートされたレポートを参照する
ポート」
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
および
「すべてのデータの参照」
他のユーザによってバックグラウンドに 「レポートのバックグラウンドエクス
エクスポートされたレポートを管理する ポート」
および
「すべてのデータの編集」
438
分析
レポート
大規模なレポートをバックグラウンドで実行すると、結果が表示されるのを待たずにSalesforceで作業を続行で
きます。これは、レポートの結果が多いことが原因でタイムアウトになる可能性のある、データ量の多いレ
ポートを実行する場合に適しています。
組織でこの機能を有効化するには、Salesforce にお問い合わせください。
レポートのバックグラウンドエクスポートは、一度に 1 つずつ、連続して実行されます。そのため、レポート
の最終バックグラウンドエクスポートは、前のレポートのバックグラウンドエクスポートがすべて終了してか
ら実行されます。
バックグラウンドにエクスポートできるレポート数に制限はありません。
このセクションの内容:
1. バックグラウンドで実行するためのレポートのエクスポート
レポートをバックグラウンドで実行するように設定するには、特殊な方法でレポートをエクスポートする
必要があります。
2. バックグラウンドのレポートの表示および管理
レポートをバックグラウンドで実行するように設定したら、レポートのバックグラウンドエクスポート一
覧からレポートを表示および管理できます。
関連トピック:
レポート実行ページ
アクセシビリティモードでのカスタムレポートの作成
レポートの作成
レポートのカスタマイズ
レポート実行ページオプション
レポートのエクスポート
バックグラウンドで実行するためのレポートのエクスポート
ユーザ権限
バックグラウンドにレポートをエクス
ポートする
エディション
「レポートのバックグラウンドエクス
ポート」
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
他のユーザによってバックグランドにエ 「レポートのバックグラウンドエクス
クスポートされたレポートを参照する
ポート」
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
および
「すべてのデータの参照」
他のユーザによってバックグラウンドに 「レポートのバックグラウンドエクス
エクスポートされたレポートを管理する ポート」
および
「すべてのデータの編集」
439
分析
レポート
レポートをバックグラウンドで実行するように設定するには、特殊な方法でレポートをエクスポートする必要
があります。
1. レポートを作成または実行します。
2. [詳細のエクスポート] をクリックして、ドロップダウンボタンから [エクスポートをバックグラウンドで実
行] を選択します。
ヒント: 既存のレポートを実行する場合、このボタンをクリックすると、レポートの結果が表示され
るのを待たずに済みます。
3. ファイルの文字コード設定およびレポートをエクスポートするときのファイル形式を選択します。
4. レポートパラメータの保存方法を選択します。
• エクスポートする前にレポートに加えたパラメータ変更を保存するには、[修正を保存] をクリックしま
す。このオプションを選択すると、元のレポートのパラメータが上書きされます。
• エクスポートする前に新しいレポートを作成するには、[修正をコピーして保存] をクリックします。こ
のオプションを選択する場合は、レポートの名前と説明を入力し、レポートパラメータを保存するレ
ポートフォルダを選択してください。
メモ: パラメータのみが保存され、結果は保存されません。レポートの結果を表示するには、レポー
トのバックグラウンドエクスポート一覧からレポート詳細を表示する必要があります。
5. [バックグラウンドでエクスポートを開始] をクリックします。
レポートの実行が終了し、レポートの結果を表示する準備が整うと、レポートの詳細へのリンクがメールで送
信されます。レポートのエクスポート一覧からレポートの結果をダウンロードできます。ダウンロードできる
のは、参照権限を持つデータのみです。
メモ: カンマを使用しない地域の場合は、タブまたはその他の区切り文字を使用します。
レポートのバックグラウンドエクスポートに失敗した場合は、メール通知が送信されます。レポートのバック
グラウンドエクスポートは、さまざまな理由で実行できない場合があります。たとえば、レポートをエクス
ポートしてからエクスポートプロセスが開始されるまでの間に、レポートから項目が削除されたり、レポート
が削除されたり、カスタムレポートタイプの状況がレポート作成時の状況から [開発中] に変更されたりした場
合です。
バックグラウンドのレポートの表示および管理
レポートをバックグラウンドで実行するように設定したら、レポートのバックグラウンドエクスポート一覧か
らレポートを表示および管理できます。
1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「レポートのバックグラウンドエクスポート」と入力し、[レポート
のバックグラウンドエクスポート] を選択します。
レポートのバックグラウンドエクスポート一覧が表示されます。
2. [ジョブ名] 列のレポート名をクリックして、バックグラウンドにエクスポートされたレポートの詳細 (レ
ポートの名前、状況、場所など) を表示します。
メモ: セキュリティ上の理由から、Salesforce は組織からデータをエクスポートするときに CAPTCHA ユー
ザ認証を要求することがあります。簡単なテキスト入力型のテストで、悪意のあるプログラムによる
組織のデータへのアクセスを回避します。このテストをパスするには、フロート表示される 2 語をテ
440
分析
レポート
キストボックス項目に正確に入力する必要があります。テキストボックス項目に入力する語は、ス
ペースで区切る必要があります。
3. 待機中のエクスポートをキャンセルしたり、レポートのバックグラウンドエクスポート一覧からレポート
を削除したりするには、レポート名の横にある [キャンセル] または [削除] をクリックします。
レポートのバックグラウンドエクスポートの実行が終了すると、レポートのバックグラウンドエクスポー
ト一覧で 48 時間分のレポートを参照できます。レポートは、48 時間を過ぎると自動的に削除されます。
重要: レポートのバックグラウンドエクスポート一覧から削除されたレポートは、ごみ箱には格納さ
れず、完全に削除されます。
4. レポートのバックグラウンドエクスポート一覧の表示後にバックグラウンドにエクスポートされたレポー
トを表示するには、[リストを更新] をクリックします。
レポートのスケジュール
ログインしてレポートを開始することを覚えていなく済むように、毎日、毎週、
または毎月、レポートが自動的に実行され、その結果を参照する必要のあるユー
ザに自動的に送信されるように設定できます。
エディション
このセクションの内容:
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
1. レポートの更新のスケジュール設定
レポートを日、週、または月単位で実行するようにスケジュールします。レ
ポートの HTML バージョンを組織のユーザにメール送信できます。
2. レポートのスケジュールの表示
[スケジュールレポート] ページまたは [レポート] タブで、レポートのスケ
ジュールを表示します。[設定] で組織のすべてのレポートスケジュールを表
示します。
3. レポートのスケジュールの管理
[スケジュールレポート] ページで、スケジュール済みレポートを作成、変更、
表示、または削除します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
ユーザ権限
レポートをスケジュール
する
• 「レポートのスケ
ジュール」
4. レポートのスケジュールの変更
[スケジュールレポート] ページで、すでにスケジュールされたレポートに変
更を加えます。
5. レポートのスケジュールの削除
スケジュール済みレポートを選択し、スケジュールを解除して実行スケジュールを削除します。
441
分析
レポート
6. レポートのスケジュールのヒント
レポートをスケジュールするときに留意する、タイミング、制限、およびメール通知に関するいくつかの
ヒントです。
関連トピック:
レポートの更新のスケジュール設定
レポートのスケジュールの変更
レポートのスケジュールの削除
レポートのスケジュールの管理
レポートのスケジュールのヒント
レポートのスケジュールの表示
レポート通知の受信登録
レポートの更新のスケジュール設定
レポートを日、週、または月単位で実行するようにスケジュールします。レポー
トの HTML バージョンを組織のユーザにメール送信できます。
エディション
1. [レポート] タブで、レポート名をクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
2. [レポート実行] ドロップダウンメニューから [実行のスケジュール] をクリッ
クします。
新規レポートを作成する場合、スケジュールする前に、レポートをフォルダ
に保存するように求められます。レポートフォルダがグループで共有されて
いる場合、グループ全体でしかレポートをスケジュールできません。個々の
グループメンバーのレポートをスケジュールするには、レポートフォルダを
そのメンバーと共有します。
3. [スケジュールレポート] ページで、レポートが保存されているフォルダにア
クセスできる実行ユーザを指定します。
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートをスケジュール
実行ユーザのアクセス権によって、ポータルユーザを含む他のユーザがスケ
する
ジュールされたレポートの実行結果を受け取ったときに表示される内容が決
• 「レポートのスケ
定します。つまり、すべてのユーザが全項目を参照できるわけではなく、実
ジュール」
行ユーザは他のユーザが参照できない項目を参照できる場合があります。送
信されたレポートには、実行ユーザが参照できて、他のユーザが参照できな
い項目が示されます。自分以外の実行ユーザを指定するには、「すべてのデータの参照」権限が必要です。
メモ: 実行ユーザが無効になると、レポートが実行されません。Salesforce から、ユーザを有効にする
か、レポートスケジュールを削除するか、または実行ユーザを有効な実行ユーザに変更するよう求め
るメール通知が送信されます。Salesforce からの通知は、「ユーザの管理」権限、「すべてのデータの
編集」権限、および「請求情報の管理」権限を持つユーザに送信されます。これらのすべてのユーザ
権限を持つユーザがいない場合は、Salesforce から「ユーザの管理」権限と「すべてのデータの編集」
権限を持つユーザに通知が送信されます。
4. メール設定を選択します。
442
分析
レポート
選択
To
自分に送信
ユーザプロファイルで指定した自分のメールアドレスにレポー
トを送信します。
自分か他のユーザまたはその両方に送信
他のユーザにもレポートを送信します。
レポートは、Salesforceユーザレコードに記載されているメールアドレスにのみ送信できます。ポータルユー
ザがメールで送信されたレポートを受信すると、レポートスケジュールで設定された実行ユーザと同じデー
タが表示されます。共有したくない情報がある場合は、ポータルユーザを実行ユーザとして指定して、レ
ポートの実行をスケジュールします。
メモ: ポータルユーザは、[ポータルユーザへのレポートとダッシュボードの送信を許可] オプションが
有効な場合にのみ、レポートとダッシュボードの更新メール通知を受け取ります。
5. レポートを実行する頻度、期間、および時間を設定します。
• [頻度] 項目で、[毎日]、[毎週]、または [毎月] を選択して、頻度の条件を指定します。
• [開始] および [終了] 項目で、レポートのスケジュールの日付範囲を指定します。現在の日付を入力す
るには、日付を示すリンクをクリックします。
• [希望開始時刻] の横にある [選択可能なオプション] をクリックして、開始時刻を選択します。
他のユーザが、すでにその時刻をレポートスケジュール時刻として選択している場合には、その希望開始
時刻を選択できない場合があります。
6. [レポートスケジュールを保存] をクリックします。選択できるオプションは、次のとおりです。
選択
To
このスケジュールでレポートの変更を保存 レポートのスケジュールとレポートに行った変更を保存しま
す。
レポートの変更を破棄
スケジュールのみを保存します。レポートに行った変更は、
破棄されます。
レポート受信者は、メールで送信されたレポート上でレポート名をクリックして、Salesforceにログインし、レ
ポートを直接参照できます。
関連トピック:
レポートのスケジュールの管理
443
分析
レポート
レポートのスケジュールの表示
[スケジュールレポート] ページまたは [レポート] タブで、レポートのスケジュー
ルを表示します。[設定] で組織のすべてのレポートスケジュールを表示します。
エディション
• [レポート] タブでレポートのスケジュールを表示するには、スケジュール
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
列の
にマウスを合わせます。
そうすると、頻度と次の実行の日付が表示されます。
「レポートのスケジュール」権限を持たないユーザは、このアイコンと情報
を参照できません。
• [スケジュールレポート] ページでレポートの実行スケジュールを表示する手
順は、次のとおりです。
1. [レポート] タブでスケジュール済みレポート名をクリックします。
2. [レポート実行] ドロップダウンメニューから [実行のスケジュール] をク
リックします。
• 組織のすべてのスケジュール済みレポートを表示するには、[設定] から、[ク
イック検索] ボックスに「スケジュール済みジョブ」と入力し、[スケジュール
済みジョブ] を選択します。
「設定・定義を参照する」権限を持っているユーザのみがこの情報を参照で
きます。
関連トピック:
レポートのスケジュールの管理
444
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートをスケジュール
する
• 「レポートのスケ
ジュール」
組織にあるすべてのスケ
ジュール済みレポートを
表示する
• 「設定・定義を参照す
る」
分析
レポート
レポートのスケジュールの管理
[スケジュールレポート] ページで、スケジュール済みレポートを作成、変更、表
示、または削除します。
エディション
[スケジュールレポート] ページでは、次の操作を実行できます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
• 新規または既存のレポートの実行をスケジュールし、その結果を他のユーザ
に送信する。
• 以前にスケジュールされたレポートのスケジュールを変更する。
• 組織のすべてのレポートのスケジュール済みジョブを参照するか、選択され
た 1 つのレポートのスケジュールを参照する。
• 選択されたレポートの実行スケジュールを削除する。
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
追加のスケジュール済みレポートを購入できます。
ユーザ権限
関連トピック:
レポートをスケジュール
する
• 「レポートのスケ
ジュール」
レポートの更新のスケジュール設定
スケジュール済みレポー
トの実行を削除する
• 「すべてのデータの編
集」
レポートのスケジュールの変更
[スケジュールレポート] ページで、すでにスケジュールされたレポートに変更を
加えます。
エディション
1. [レポート] タブで、スケジュール済みのレポートの名前をクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
2. [レポート実行] ドロップダウンメニューから [実行のスケジュール] をクリッ
クします。
3. [スケジュールレポート] ページで必要な変更を加えます。
4. [レポートスケジュールを保存] をクリックします。
関連トピック:
レポートのスケジュールの管理
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
レポートをスケジュール
する
• 「レポートのスケ
ジュール」
445
分析
レポート
レポートのスケジュールの削除
スケジュール済みレポートを選択し、スケジュールを解除して実行スケジュー
ルを削除します。
エディション
1. [レポート] タブで、スケジュール済みのレポートの名前をクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
2. [レポート実行] ドロップダウンメニューから [実行のスケジュール] をクリッ
クします。
3. [レポートのスケジュールを解除] をクリックします。
レポートの実行スケジュールはキャンセルされますが、ごみ箱には送信され
ません。
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
関連トピック:
ユーザ権限
レポートのスケジュールの管理
レポートをスケジュール
する
• 「レポートのスケ
ジュール」
スケジュール済みレポー
トの実行を削除する
• 「すべてのデータの編
集」
レポートのスケジュールのヒント
レポートをスケジュールするときに留意する、タイミング、制限、およびメー
ル通知に関するいくつかのヒントです。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
レポート実行のスケジュール
•
エディション
[レポート] タブで、スケジュール列 ( ) の
にマウスを合わせ、レポー
トのスケジュールを表示します。「レポートのスケジュール」権限を持たな
いユーザは、このアイコンと情報を参照できます。
• 結合レポートにスケジュールを作成することはできません。
• 組織のスケジュール済みレポートは、200 個までに制限されています。毎日
の制限は、エディションによって異なります。追加のスケジュール済みレ
ポートを購入できます。
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• スケジュール済みレポートは、スケジュールを設定したユーザのタイムゾーンに基づいて実行されます。
たとえば、ユーザレコードの [タイムゾーン] 項目が太平洋標準時間に設定されている場合に、毎日 2:00 PM
にレポートを実行するようにスケジュールすると、レポートは、太平洋標準時間の毎日 2:00 PM から 2:29 PM
の間に更新されます。
• 以前スケジュールしたタイムゾーンとは別のタイムゾーンでスケジュールを表示し、保存する場合、時間
枠が変わる場合があります。
446
分析
レポート
• 毎月の特定の日にレポートを実行するようにスケジュールした場合、そのレポートは、その日を含む月に
のみ更新されます。たとえば、毎月 31 日にレポートを実行するようにスケジュールした場合、そのレポー
トは、31 日を含む月にのみ実行されます。毎月月末にレポートをスケジュールする場合には、[毎月の指定
日] ドロップダウンリストから [最終] を選択します。
• [希望開始時刻] で選択した時間から 30 分以内にレポートが実行されます。たとえば、希望開始時刻として
午後 2 時を選択した場合、そのレポートは、その時刻にスケジュールされている他のレポートの数に基づ
いて、午後 2 時から午後 2 時 29 分の間に実行されます。
• レポートのスケジュール設定は、監査履歴に記録されません。
スケジュール済みレポートのメール送信
• メールで送信されるレポートには、レポートグラフは含まれません。レポートのグラフをメールで送信す
るには、ダッシュボードを作成し、ダッシュボードの更新をスケジュールします。
• レポートには、ブラウザと同じように最初の 2,000 レコードのみが表示されます。
• Outlook 2007 の制限: 横 22 インチを超えるテーブルや、63 列を超えるテーブルを含むレポートメールは、正
しく表示されない場合があります。
• メールで送信されるレポートの最大サイズは 10 MB です。レポートのデータ量を減らすには、次の方法を
試してください。
– すべてのレコードではなく、所有するレコードに絞り込む。
– データを特定の日付範囲に限定する。
– レポートから不要な列を除外する。
– レポートの詳細を非表示にする。
関連トピック:
ダッシュボードの更新のスケジュール設定
レポートのスケジュールの管理
447
分析
レポート
レポート通知の受信登録
関心のある総計値が特定の条件を満たすと、レポート通知を定期的に受信する
レポートに登録します。通知をトリガする条件を設定し、Salesforce1通知、Chatter、
メールのいずれで通知を受信するかを指定します。
たとえば、未解決の問題のレポートを登録し、未解決の問題が 20 件を超えた場
合に毎朝通知を受信することができます。最大 5 個のレポートの通知を登録で
きます。
メモ: 保存されていないレポートの場合、レポート通知は使用可能なオプ
ションとして表示されません。登録する前にレポートを保存してください。
個人用レポート通知は、条件を指定せずにレポートを指定の時間にメール
で送信できる実行のスケジュール機能には関連していません。メールで送
信されるレポートをスケジュールするには、[レポート実行] ドロップダウ
ンメニューから [実行のスケジュール] を選択します。
1. [レポート実行] ページで、[登録] をクリックします。
2. [レポートの登録] ページで、条件が満たされるたびに通知を受信するか、初
回のみに通知を受信するかを選択します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
レポートを登録する
• 「レポート実行」
レポート通知登録を有効
化または無効化する
• 「アプリケーションの
カスタマイズ」
3. 各条件の集計、演算子、値の 3 つを指定します。
たとえば、合計金額が 100 万ドル未満の場合に通知がトリガされるようにします。
• 集計 – 条件の基本となる総計値。レコード件数、平均値、最小値、最大値、合計値のいずれかを使用で
きます。
• 演算子 – 比較の基本 (等号、不等号、より大きいなど)。
• 値 – 比較するために集計する数値。
レポートの実行時に条件が評価され、すべての条件に合致すると通知が送信されます (レポートあたり最大
5 つの条件)。
4. 条件を評価する頻度 (平日、毎日、毎週) と時間をスケジュールします。
たとえば、平日の午前 7 時にレポートを実行します。
5. 通知種別を 1 つ以上選択します。
• Salesforce1 アプリケーション内通知を送信する。
• Chatter に投稿する。
• メール通知を送信する。
• カスタム Apex アクション (ToDo の作成やケースのエスカレーションなど) を実行する。
カスタム Apex クラスの作成についての詳細は、『Apex 開発者ガイド』を参照してください。
6. 通知を受信する準備が完了したら、登録が有効であることを確認します。
7. [保存] をクリックして、通知をスケジュールします。
448
分析
レポート
例: レポートは、平日の午前 7 時に実行されるようにスケジュールされています。合計値が 1,000,000 より
も小さい場合、Salesforce1 通知が送信され、Chatter 投稿が作成されます。
関連トピック:
レポートのスケジュール
埋め込まれたレポートグラフの概要
通常、ユーザは [レポート] タブに移動して、データを見つける必要があります。ただし、頻繁にアクセスする
ページで、貴重な情報をユーザに直接提供することもできます。そのためには、標準オブジェクトまたはカス
タムオブジェクトの詳細ページに、レポートグラフを埋め込みます。ページにグラフが表示されると、ユーザ
は、ページのコンテキストで表示されるデータに基づいて、他の場所を探さなくても意思決定を行うことがで
きます。たとえば、商談レコードでは、重要なデータが詳細ページに直接表示されます。
449
分析
レポート
このセクションの内容:
1. 取引先ページのレポートグラフの例
次の例では、パイプラインにおける商談と取引先の未解決のサポートケースを示す 2 つのレポートグラフ
が、重要な取引先ページに埋め込まれています。アカウントエグゼクティブは、取引先の活動と健全度を
グラフからすばやく把握できます。
2. ページレイアウトへのレポートグラフの追加
標準オブジェクトページまたはカスタムオブジェクトページにレポートグラフを埋め込むには、高度なペー
ジレイアウトエディタを使用してオブジェクトのページレイアウトを編集してから、グラフを追加します。
3. ページレイアウトでのレポートグラフのカスタマイズ
レポートグラフをページに追加した後、ページレイアウトエディタの [グラフのプロパティ] ダイアログボッ
クスでレポートグラフをカスタマイズできます。
4. ページのレポートグラフに関する制限
詳細ページにグラフを埋め込む場合は、次の制限を考慮してください。
取引先ページのレポートグラフの例
次の例では、パイプラインにおける商談と取引先の未解決のサポートケースを
示す 2 つのレポートグラフが、重要な取引先ページに埋め込まれています。ア
カウントエグゼクティブは、取引先の活動と健全度をグラフからすばやく把握
できます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
450
分析
レポート
取引先ページのレポートグラフ
1. パイプライングラフには、成立した 2 つの商談を含む、さまざまなフェーズの取引先の商談が表示されて
います。アカウントエグゼクティブは、グラフにマウスポインタを置いて、各商談の値を表示できます
(ソースレポートグラフでフロート表示が有効になっていると、値が強調表示されます)。グラフをクリック
し、レポートに移動して、これらの商談の詳細を表示できます。
2. 進行中のケースのグラフから、取引先に未解決のサポート問題が 2 つあることがわかります。グラフをク
リックし、ケースの詳細レポートにドリルダウンして、クライアントとの重要な会議の前に、サポートエ
ンジニアと共にこれらの問題の解決に努めることができます。
451
分析
レポート
ページレイアウトへのレポートグラフの追加
標準オブジェクトページまたはカスタムオブジェクトページにレポートグラフ
を埋め込むには、高度なページレイアウトエディタを使用してオブジェクトの
ページレイアウトを編集してから、グラフを追加します。
グラフを追加する前に、次の点を確認します。
• アクセスする必要があるユーザと共有するフォルダにソースレポートがあ
る。個人レポートフォルダにあるレポートは、ページに追加できません。
• ソースレポート形式がサマリーまたはマトリックスである。
• ソースレポートにグラフがある。
1. グラフを追加するオブジェクトのページレイアウトエディタに移動します。
2. ページレイアウトの横にある [編集] をクリックします。
3. [レポートグラフ] をクリックします。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
ページレイアウトを参照
する
• 「設定を参照」
ページレイアウトを編集
する
• 「アプリケーションの
カスタマイズ」
4. [クイック検索] ボックスにレポート名を入力し、
す。
をクリックしてレポートグラフを検索および選択しま
[レポートグラフ] パレットで、グラフの種類別に最近参照した 200 個までのレポートを参照できます。
5. レイアウトの新規または既存のセクションにグラフをドラッグします。
6.
グラフで
をクリックしてカスタマイズします。
7. [保存] をクリックします。
[指定した形式でプレビュー] オプションは、レポートグラフには使用できません。
関連トピック:
ページレイアウトでのレポートグラフのカスタマイズ
取引先ページのレポートグラフの例
ページのレポートグラフに関する制限
452
分析
レポート
ページレイアウトでのレポートグラフのカスタマイズ
レポートグラフをページに追加した後、ページレイアウトエディタの [グラフの
プロパティ] ダイアログボックスでレポートグラフをカスタマイズできます。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
このセクションの内容:
1. エラーを含むレポートグラフの非表示
グラフには、何らかの理由でデータの代わりに詳細ページにエラーが表示さ
れることがあります。エラーを含むグラフは役に立たないため、閲覧者に対
して非表示にするオプションがあります。
2. ページに関係するデータを表示するためのレポートグラフの絞り込み
通常、グラフは絞り込まれ、取引先レコードの取引先 ID など、レコードに一
致する ID 項目がグラフのレポートタイプに存在する場合に、関連データが表
示されます。グラフには、データが絞り込まれずに表示されることもありま
す。ただし、一致する ID 項目のルックアップがレポートタイプに存在する場
合は、グラフを絞り込み可能に設定できます。
3. レポートグラフデータの更新
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
ページレイアウトを参照
する
• 「設定を参照」
ページレイアウトを編集
する
• 「アプリケーションの
カスタマイズ」
通常、グラフデータは 24 時間ごとに更新されます。しかし、グラフが含まれ
るページを開くたびに更新されるように変更することもできます。更新オプ
ションは、ページレイアウトエディタの [グラフのプロパティ] ダイアログボックスにあります。ただし、
オプションを選択すると、更新制限にすぐに達したり、更新が完了するまでグラフデータの表示を待機す
る必要があるため、毎日の更新をお勧めします。
エラーを含むレポートグラフの非表示
グラフには、何らかの理由でデータの代わりに詳細ページにエラーが表示されることがあります。エラーを含
むグラフは役に立たないため、閲覧者に対して非表示にするオプションがあります。
このようなグラフを非表示にするには、ページレイアウトエディタの [グラフのプロパティ] ダイアログボック
スで [エラーのあるグラフを非表示] を選択します。
次の 1 つ以上の理由により、グラフにエラーが表示されることがあります。
• 閲覧者が、絞り込みに使用される項目へのアクセス権を持っていない。
• 閲覧者が、レポートフォルダへのアクセス権を持っていない。
• レポートグラフがレポートから削除された。
453
分析
レポート
• レポート定義が変更された。
• レポート自体が使用できなくなった。
ページに関係するデータを表示するためのレポートグラフの絞り込み
通常、グラフは絞り込まれ、取引先レコードの取引先 ID など、レコードに一致する ID 項目がグラフのレポー
トタイプに存在する場合に、関連データが表示されます。グラフには、データが絞り込まれずに表示されるこ
ともあります。ただし、一致する ID 項目のルックアップがレポートタイプに存在する場合は、グラフを絞り
込み可能に設定できます。
グラフを絞り込み可能にする
レコードに一致する ID 項目がグラフのレポートタイプに存在しない場合、グラフは絞り込まれません。代わ
りに、すべてのデータが表示されます。
進行中のケースのレポートグラフには、取引先レコードのすべての取引先に関する情報が表示されます。グラ
フを絞り込み可能にするには、グラフのケースカスタムレポートタイプのレイアウトを編集し、ルックアップ
を使用して [取引先 ID] 項目を追加します。これで、取引先レコードを参照するときに、グラフが絞り込ま
れるようになります。
関連する絞り込みの選択
絞り込みに使用できる ID 項目が複数ある場合、グラフにデータがまったく表示されないことがあります。こ
のような場合には、[グラフのプロパティ] ダイアログボックスの [絞り込み条件] ドロップダウンで、最も関連
性の高い ID 項目を選択します。取引先レコードの進行中の商談に関するグラフは [パートナー取引先 ID] で
絞り込まれますが、これはあまり効果的ではありません。ただし、グラフのプロパティを編集し、ドロップダ
ウンから [取引先 ID] を選択して、取引先レコードで絞り込むことができます。
454
分析
レポート
メモ: ソースレポートの項目の絞り込み数が上限である 20 件に達すると、グラフで関連データの絞り込
みができなくなります。
レポートグラフデータの更新
通常、グラフデータは 24 時間ごとに更新されます。しかし、グラフが含まれるページを開くたびに更新され
るように変更することもできます。更新オプションは、ページレイアウトエディタの [グラフのプロパティ] ダ
イアログボックスにあります。ただし、オプションを選択すると、更新制限にすぐに達したり、更新が完了す
るまでグラフデータの表示を待機する必要があるため、毎日の更新をお勧めします。
毎日の更新
グラフデータは 24 時間ごとに更新されます。その期間内で最新のデータが必要な場合は、グラフで [更新] を
クリックします。
ユーザがページを開いたときに更新
グラフの通常の更新を変更するには、ページレイアウトエディタの [グラフのプロパティ] ダイアログボックス
で[ユーザがページを開くたびに更新]を選択します。このオプションでは、グラフが含まれるページを開くた
びにグラフの更新がトリガされます。次の 2 つの理由により、このオプションの選択は推奨されません。
• グラフの更新制限に早く達してしまう危険性がある。更新数は、ユーザおよび組織ごとに時間あたりの制
限にカウントされます。
• 実行所要時間が長いレポートでこのオプションを選択すると、グラフデータが表示されるまで待機しなけ
ればならないことがある。
ページのレポートグラフに関する制限
詳細ページにグラフを埋め込む場合は、次の制限を考慮してください。
エディション
• ページあたり 2 つのレポートグラフを使用できます。
• 高度なページレイアウトエディタからのみレポートグラフを追加できます。
ミニコンソールおよび従来のページレイアウトエディタはサポートされてい
ません。
• ユーザは、詳細ページで 60 分ごとに 100 個までのレポートグラフを更新でき
ます。
• 組織は、60 分ごとに 3,000 個までのレポートグラフを更新できます。
関連トピック:
ページレイアウトへのレポートグラフの追加
取引先ページのレポートグラフの例
455
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
分析
レポート
レポートの整理
レポートを簡単に使用できる状態に保つには、レポートをフォルダに分類し、
使用しないレポートを削除します。レポートが多数ある場合、検索項目を使用
して必要なレポートを検索できます。
このセクションの内容:
1. お気に入りのレポートフォルダの固定表示
必要なときに毎回下にスクロールしなくてすむように、最も使用するレポー
トフォルダやダッシュボードフォルダをフォルダリストの上部に固定しま
す。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
2. 未使用レポートタイプの非表示
ユーザが使用可能な標準レポートタイプのサブセットのみを使用している場合、必要のないレポートタイ
プを非表示にすることができます。
3. レポートまたはダッシュボードのフォルダ間移動
レポートおよびダッシュボードは、それらの機能と利用者を反映しているフォルダに整理して保持するこ
とをお勧めします。レポートおよびダッシュボードは、フォルダ間でドラッグアンドドロップすることが
できます。
4. レポートの削除
選択したレポートを [レポート] タブまたはその実行ページから削除できます。
お気に入りのレポートフォルダの固定表示
必要なときに毎回下にスクロールしなくてすむように、最も使用するレポート
フォルダやダッシュボードフォルダをフォルダリストの上部に固定します。
エディション
1. レポートフォルダやダッシュボードフォルダのリストで、任意のフォルダに
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
マウスポインタを置き、
をクリックします。
使用可能なエディション:
すべてのエディション
2. [最上部に固定] を選択します。
フォルダがフォルダリストの上部に移動します。
456
分析
レポート
新たに固定した各フォルダは、リストの上部 (すでに固定してあるフォルダの上) に移動します。固定された
フォルダを上部に移動するには、再度固定します。
未使用レポートタイプの非表示
ユーザが使用可能な標準レポートタイプのサブセットのみを使用している場合、
必要のないレポートタイプを非表示にすることができます。
エディション
1. [レポート] タブで、[新規レポート] をクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
2. [非表示にするレポートタイプを選択] を選択します。
レポートの横にある緑のチェックマークは、それが全員に表示されることを
示します。
3. レポートタイプを非表示にするには、チェックマークをクリックして [X] に
変更します。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
[新規レポートを作成] ページで検索ボックスを使用するときに、非表示のレポートタイプは表示されません。
フォルダ内のすべてのレポートタイプを非表示にすると、フォルダも非表示になります。ただし、後で [非表
示にするレポートタイプを選択] ダイアログボックスでレポートタイプを再表示すれば、ユーザはフォルダを
参照できるようになります。
457
分析
レポート
レポートまたはダッシュボードのフォルダ間移動
ユーザ権限
[レポート] タブを参照する
エディション
「レポート実行」
レポートおよびダッシュボードは、それらの機能と利用者を反映しているフォ
ルダに整理して保持することをお勧めします。レポートおよびダッシュボード
は、フォルダ間でドラッグアンドドロップすることができます。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
メモ: 項目をフォルダ間で移動する前に、フォルダへのアクセス権を編集
する必要があります。ドラッグアンドドロップによる項目の移動はアクセ
シビリティモードではサポートされていません。
フォルダ間でレポートまたはダッシュボードを移動するには、リストビューから [フォルダ] ペインのレポート
フォルダまたはダッシュボードフォルダにドラッグします。
1. [レポート] タブのリストビューで、項目をクリックして保持します。
2. 項目を [フォルダ] ペインの移動先フォルダにドラッグします。
フォルダ間で項目をドラッグするとき、緑のチェックマーク (1) は、項目を選択したフォルダに移動可能で
あることを示します。反対に、赤いアイコン ( ) は、項目を選択したフォルダに移動できないことを示し
ます。
項目を移動するときには、次の点に留意してください。
• 項目は一度に 1 つずつドラッグします。
• インストール済み AppExchange パッケージまたは標準レポートフォルダから他のフォルダに項目を移動
することはできません。
• レポートはレポートフォルダに、ダッシュボードはダッシュボードフォルダに移動します。
458
分析
レポート
レポートの削除
選択したレポートを [レポート] タブまたはその実行ページから削除できます。
エディション
1. 次のいずれかの方法でレポートを削除します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
オプション
説明
[レポート] タブから削除するには、
レポートの隣にある [
クリックします。
] > [削除] を
レポートの実行ページから削除するに [削除] をクリックします。
は、
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
ユーザ権限
2. [OK] をクリックします。
削除したレポートは、ごみ箱に移動されます。その他の個人用フォルダにあ
るレポートは削除できません。また、ダッシュボードコンポーネントまたは
レポート作成スナップショットを削除する前に、ダッシュボードコンポーネ
ントまたはレポート作成スナップショットで使用されているレポートを削除
することはできません。
関連トピック:
レポート実行ページ
[私の非公開カスタムレ
ポート] フォルダのレポー
トを削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
公開フォルダのレポート
を削除する
• 「公開レポートの管
理」
レポート制限
Salesforce データに関するレポートを作成する場合、次の制限および Lightning
Experience と Salesforce Classic のレポートの相違点に注意してください。
エディション
Salesforce レポートおよびダッシュボードの制限
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
機能
Personal Contact Group
Edition Manager Edition
Professional Enterprise Unlimited Developer
Edition Edition Edition Edition
と
Performance
Edition
レポートあたり 20
の項目の検索条
件数1
20
20
20
20
20
20
レポートあたり 5
の数式
5
5
5
5
5
5
スケジュール済 なし
みレポート
なし
なし
1 時間 1 時間 1 時間 1 時間
あたり あたり あたり あたり
2
22
12 (ピー 1
ク時間
459
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
分析
レポート
機能
Personal
Edition
Contact
Manager
Group
Edition
Professional Enterprise
Edition
Edition
Unlimited Developer
Edition と Edition
Performance
Edition
以外のみ3)
(メール送信するレポー
トの容量は最大 10
MB)。
12 (ピーク
時間以外
のみ3)
(希望開始
時刻は 3 個
に制限さ
れ、変更
はできな
い)
(希望開始
時刻は 3 個
に制限さ
れ、変更
はできな
い)
ダッシュボード検索条 なし
件
なし
なし
1 ダッシュ 1 ダッシュ 1 ダッシュ 1 ダッシュ
ボードに ボードに ボードに ボードに
つき 3 個
つき 3 個
つき 3 個
つき 3 個
動的ダッシュボード
なし
なし
なし
なし
組織あた
り最大 5
ダッシュボードの更新 なし
のスケジュール設定
なし
なし
なし
1 時間あた 1 時間あた なし
り 12
り 22
カスタムレポートタイ なし
プ
なし
なし
50
200
なし
なし
1 時間あた 1 時間あた 1 時間あた
り 12 (ピー り 12
り 22
ク時間以
外のみ3)
1 時間あた
り 12 (ピー
ク時間以
外のみ3)
(1 日あたり
希望開始
時刻は 1 個
に制限さ
れ、変更
はできな
い)
(1 日あたり
希望開始
時刻は 1 個
に制限さ
れ、変更
はできな
い)
組織あた
り最大 10
2,000
組織あた
り最大 3
400
(制限は、開発状況に関
係なく、すべてのカス
タムレポートタイプに
適用される)
レポート作成スナップ なし
ショット
460
分析
レポート
1
これらの制限はレポートビルダーに適用されます。レポートウィザードを使用している場合、制限は 10 で
す。
2
合計で 200 まで可能。
3
ピーク時以外の時間帯とは、ローカル時間の午後 6 時 ~ 午前 3 時です。
Salesforce では、過去 3 か月と今月の履歴データが保持されます。
すべてのサポート対象のエディションには、Salesforce レポートおよびダッシュボードについて次の制限が適用
されます。
レポート制限
• レポートビルダープレビューでは、サマリーおよびマトリックスレポートでは最大 20 行および表形式
では最大 50 行を表示します。
• グラフには、250 を超えるグループまたは 4,000 を超える値を含めることはできません。グラフに描画す
るグループまたは値が多すぎるというエラーメッセージが表示された場合は、レポート検索条件を調整
して、数を減らしてください。組み合わせグラフでは、すべてのグループおよび値が合計のカウント対
象となります。
• レポートでは、最大 2,000 行を表示します。すべての行を表示するには、Excel にレポートをエクスポー
トするか、表形式レポートおよびサマリーレポート用の印刷用ビューを使用します。結合レポートで
は、エクスポートは使用できず、印刷用ビューには最大 20,000 行を表示します。
– [詳細の表示] が無効な場合、サマリーおよびマトリックスレポートでは、最初の 2,000 個のグルーピ
ングが表示されます。
– マトリックスレポートでは、最大 400,000 個の集計値を表示します。
– [詳細の表示] が無効な場合、マトリックスレポートでは、横軸に最大 2,000 個のグルーピングを表示
します。400,000 個を超える集計値がある場合は、2,000 個のグルーピングの制限を満たすまで行が削
除され、集計値の数が 400,000 個を下回るまで列が削除されます。
• グルーピングがあるレポートを Salesforce1 で表示すると、表形式レポートに変換されます。
• デフォルトでは、レポートは 10 分後にタイムアウトします。
• 結合レポートでは、ブロックごとに最大 100 列を設定できます。結合レポートには、最大 5 ブロックを
設定できます。
• 結合レポートの各ブロックには最大 10 個のカスタム集計項目を追加できます。結合レポートには、合
計 50 個のカスタム集計項目を含めることができます。
• 結合レポートごとに最大 10 個のクロスブロックカスタム集計項目を設定できます。
• [説明] や [ソリューション詳細] など、標準ロングテキストエリア項目で絞り込む場合は、項目の先頭の
1000 文字だけが検索に使用されます。
• レポートには、リッチテキストエリアまたはロングテキストエリアの最初の 254 文字のみが表示されま
す。
• 表形式レポート、サマリーレポート、およびマトリックスレポートの集計項目では、最大 21 桁まで表
示できます。
• カスタムロングテキストエリア項目でレポートを絞り込むことはできません。
• 結合レポートでは、新しいユーザインターフェースのテーマが有効化されている必要があります。新し
いテーマのないユーザは、結合レポートの作成、編集、実行ができません。
461
分析
レポート
• 売上予測レポートには、売上予測期間内に完了するように設定されている商談のみが表示されます。た
だし、売上予測分類として「売上予測から除外」に割り当てられている商談を除きます。
• Internet Explorer 6 は、結合レポートではサポートされていません。
ダッシュボードの制限
• ダッシュボード検索条件には、最大 50 個のオプションを設定できます。デフォルトでは、10 個のオプ
ションが有効になっています。制限を引き上げる場合は、Salesforce にお問い合わせください。
• 各ダッシュボードには、最大 20 個のコンポーネントを持たせることができます。
• バケット項目を検索条件にした絞り込みはできません。ただし、ダッシュボードページのバケット項目
で絞り込んだレポートを使用することは可能です。
• ダッシュボードのテーブルまたはグラフは、最大 20 個の写真を表示できます。
• ダッシュボードを更新するときは、少なくとも 1 分間待つ必要があります。
レポートタイプの制限
• カスタムレポートタイプには、最大 60 個のオブジェクト参照を含めることができます。たとえば、4 つ
のレポートタイプのオブジェクトリレーションの最大限度を選択すると、参照によりその他に 56 オブ
ジェクトから項目を選択できることになります。ただし、カスタムレポートタイプでレポートを実行し
ているときに、そのレポートに 20 を超えるオブジェクトの列が含まれている場合は、エラーメッセー
ジが表示されます。
• カスタムレポートタイプには、それぞれ最大 1000 項目まで追加できます。
レポート作成スナップショットの制限
• カスタムオブジェクトに挿入できる行の最大数は、2,000 個です。
• 格納できる実行の最大数は、200 個です。
• 対象項目に対応付けできるソースレポートの列の最大数は、100 個です。
検索条件の制限
カスタムテキスト項目の最初の 255 文字のみが、検索条件のためにカウントされます。
埋め込まれたレポートグラフの制限
• ページあたり 2 つのレポートグラフを使用できます。
• 高度なページレイアウトエディタからのみレポートグラフを追加できます。ミニコンソールおよび従来
のページレイアウトエディタはサポートされていません。
• ユーザは、詳細ページで 60 分ごとに 100 個までのレポートグラフを更新できます。
• 組織は、60 分ごとに 3,000 個までのレポートグラフを更新できます。
リストビューの制限
• リストビューのカスタムロングテキストエリア項目では、先頭の 255 文字だけが表示されます。
バケットおよびバケット項目の制限
• 各レポートには、最大 5 個のバケット項目を含めることができます。
• 各バケット項目には、最大 20 個のバケットを含めることができます。
• 各バケットには、最大 20 個の値を含めることができます。
462
分析
レポート
• バケット項目は、バケット項目が生成されたレポートでのみ使用できます。バケットを複数のレポート
で使用するには、レポートごとに項目を作成するか、バケットに依存するオブジェクトに対して別個の
数式項目を作成します。
メモ: 以上の制限は、バケット項目の設定で許可されている [その他] の使用には適用されません。
値の許容範囲: 許容される最大値は、999999999999999 です。許容される最小値は、-99999999999999 です。
レポートおよびダッシュボード API の制限
次の制限は、レポートおよびダッシュボード REST API と Apex 経由のレポートおよびダッシュボード API の両方
に適用されます。
• クロス条件、標準レポート条件、行制限による絞り込みは、データを絞り込む場合には使用できません。
• 履歴トレンドレポートは、マトリックスレポートでのみサポートされています。
• API では、列として選択された 100 個までの項目を含むレポートのみ処理できます。
• 最近参照した 200 個までのレポートのリストが返されます。
• 1 時間あたり 500 回までのレポートの同期実行を組織で要求できます。
• API では、一度に 20 回までのレポートの同期実行の要求をサポートしています。
• 非同期に実行された 2,000 個までのレポートインスタンスのリストが返されます。
• API では、レポートの非同期実行の結果を取得するために、一度に 200 件までの要求をサポートしています。
• 1 時間あたり 1,200 回までの非同期要求を組織で要求できます。
• レポートの非同期実行の結果は、24 時間以内に使用できます。
• API では、レポートの最初の 2,000 行までが返されます。検索条件を使用して結果を絞り込むことができま
す。
• レポートの実行時にカスタム項目の検索条件を 20 件まで追加できます。
• 1 時間あたり 200 回までのダッシュボードの更新を組織で要求できます。
• 1 時間あたり最大 5,000 個のダッシュボードの結果を組織で要求できます。
レポートのトラブルシューティング
レポートの操作中に発生した問題を解決するには、次のヒントを使用してくだ
さい。
エディション
このセクションの内容:
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
1. グラフの表示ラベルが重なる原因は?
グラフの表示ラベルは、重なって読みにくくなることがあります。データが
多すぎて収まらないという場合もあれば、グラフの区分や系列が狭すぎる場
合もあります。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
2. 私のレポートにデータがまったく返されない理由は?
レポートしようとしているレコードへのアクセス権があることをシステム管理者に確認します。依然とし
てレポートに結果が表示されない場合は、次のように検索条件の範囲を広げます。
463
分析
レポート
3. レポートビルダーの数式オプションが表示されない理由は?
レポートビルダーの [項目] ペインに [新規カスタム集計項目を追加] オプションが表示されない場合は、
レポート形式をサマリー、マトリックス、または結合に変更します。表形式レポートには数式は表示され
ません。
4. 私のレポートに期待するデータが返されない理由は?
検索条件、グループ化、項目、レポートタイプ、およびロールまたはユーザの階層を確認して、データに
関する質問内容が正しいことを確認してください。
5. 共通のレポート制限とは?
共通のレポート制限は、次のとおりです。分析上の制限事項に関する完全なリストについては、『Salesforce
の制限』ガイドを参照してください。
6. 「無効なレポート」メッセージを受け取る理由は?
使用不可のデータに関してレポートしようとしている可能性があります。
7. レポートパフォーマンスの向上
レポートのパフォーマンスが悪かったり、タイムアウトしたりする原因には多くの要因があります。多く
の場合、適切な検索条件の演算子を使用する、適用する検索条件数を増やす、データ量を削減するなど、
簡単な変更を行うことで対処できます。
8. レポートの「ロール階層」の履歴に古いロール名が表示される理由は?
ロール名を変更しても、レポートは自動的には更新されません。最新のロール名を表示するには、ロール
レコードの [レポートに表示するロール名] 項目を変更してください。
グラフの表示ラベルが重なる原因は?
グラフの表示ラベルは、重なって読みにくくなることがあります。データが多すぎて収まらないという場合も
あれば、グラフの区分や系列が狭すぎる場合もあります。
表示ラベルが重ならないようにするには、次の処理を試してください。
• グラフを大きくする。レポート内のグラフのサイズを「大」または「特大」に変更するか、ダッシュボー
ドの列幅を広げます。
• 余分なグルーピングレベルを削除する。他の種類のグラフを使用してグルーピングレベル数を減らます。
たとえば、横棒グラフの方がグループ化した横棒グラフより値が少なくなります。
• 横棒グラフを使用する。横棒グラフは、縦棒グラフとは余白の使い方が異なります。横棒グラフの利点は、
幅は固定されるが、縦方向に拡張して多くのグルーピングを表示できるという点にあります。グラフの設
定に応じて、Chatter の写真も表示できます。
• スケールを変更する。グラフでより大きい単位を使用するように設定します。たとえば、値を 1000 または
1000000 単位で表します。
• 小さい値をグループピングする。円グラフ、ドーナツグラフ、じょうごグラフでは [他のものを組み合わせ
る] オプションを選択します。
私のレポートにデータがまったく返されない理由は?
レポートしようとしているレコードへのアクセス権があることをシステム管理者に確認します。依然としてレ
ポートに結果が表示されない場合は、次のように検索条件の範囲を広げます。
464
分析
レポート
• 自分のレコード以外のレコードを表示します。たとえば、[表示] > [すべての取引先] を選択します。
• 期間条件を広げます。たとえば、[範囲] の [常時] を選択するか、より広いカスタム範囲を選択します。
• 項目の絞り込みの演算子を慎重に選択します。「[取引先所有者] [次の文字列と一致する] [John James]」
を選択すると、得られる可能性のある結果は厳密に「John James」に限定されます。予測される結果が表示
されない場合は、代わりに「[取引先所有者] [次の文字列を含む] [James]」を使用して選択を広げるこ
とを検討してください。
• 条件検索ロジックを確認します。条件の組み合わせがすべてのデータを除外していないことを確認します。
レポートを制限することによりパフォーマンスが向上しますが、表示するデータが条件で除外されないことを
確認します。
レポートビルダーの数式オプションが表示されない理由は?
レポートビルダーの [項目] ペインに [新規カスタム集計項目を追加] オプションが表示されない場合は、レ
ポート形式をサマリー、マトリックス、または結合に変更します。表形式レポートには数式は表示されませ
ん。
私のレポートに期待するデータが返されない理由は?
検索条件、グループ化、項目、レポートタイプ、およびロールまたはユーザの階層を確認して、データに関す
る質問内容が正しいことを確認してください。
絞り込み
必要なすべてのデータが含まれていることを確認します。レポートの検索条件を変更するには、マウスポ
インタを置いて [編集] または [削除] をクリックします。レポートを実行すると検索条件が表示され、その
ページで [編集] をクリックすると、さらに変更できます。
グルーピング
項目別にグループ化すると、レポートの詳細から削除されます。レポートをエクスポートする場合、項目
が表示されますが、詳細領域には表示されません。
項目
グルーピングの確認後、項目を確認します。レポートに複数の関連レコード、たとえば、取引先、その商
談、およびその商品が含まれる場合、取引先レコード、商談レコード、および商品品目名の詳細ページを
検索して、項目にデータが含まれているようにします。データを必要な形式で利用できない場合は、Salesforce
システム管理者と協力してデータを取得するための数式項目を追加します。数式項目をオブジェクトに追
加すると、レコード詳細ページとレポートにデータが表示されます。
レポートタイプ
レポートタイプが適切ではない、または、期待するレコードがそのレポートタイプに必要なオブジェクト
間のリレーションを共有していない可能性があります。レポートを選択した場合、レポートタイプで利用
できる項目を確認してください。
レポートタイプに親と子の両方のオブジェクトが含まれる場合、子項目はレポートに使用されません。子
レコードがあるかどうかに関係なく、レポートには親レコードが示されます。
465
分析
レポート
階層
[階層]オプションでは、ロールまたはユーザ階層に基づいて異なるデータセットをドリルダウンできます。
選択した階層レベル、またはそのデフォルトロールが、表示されるデータに影響を与える可能性がありま
す。
メモ: 階層は、活動レポートと商談レポートに適用されます。
共通のレポート制限とは?
共通のレポート制限は、次のとおりです。分析上の制限事項に関する完全なリストについては、『Salesforce の
制限』ガイドを参照してください。
.
機能
制限
エディション情報
レポートあたりのバ
ケット項目
最大 5 個 (各バケット項目 Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Edition、およ
には 20 個のバケットを含 び Developer Edition で使用できます。
めることができます)
マトリックスレポート
最大 400,000 個の集計値。 すべてのエディションで使用可能。
この制限を超えるデータ
は表示されません。
組織あたりのスケ
ジュール済みレポート
エディションに基づい
使用可能なエディションは、Professional Edition、Enterprise
て、1 時間あたり 1 つまた Edition、Unlimited Edition、Performance Edition、および
は2つ
Developer Edition です。
レポートあたりの項目
の検索条件
最大 20 個
すべてのエディションで使用可能。
レポートあたりの数式
最大 5 個
すべてのエディションで使用可能。
レポートに表示される
行
最大 2,000 個。すべての行 すべてのエディションで使用可能。
を表示するには、Excel に
レポートをエクスポート
するか、表形式レポート
およびサマリーレポート
用の印刷用ビューを使用
します。結合レポートで
は、エクスポートは使用
できず、印刷用ビューに
は最大 20,000 行を表示し
ます。
レポートビルダーのプ
レビューに表示される
行
サマリーレポートおよび すべてのエディションで使用可能。
マトリックスレポートで
は最大 20 行、および表形
式では最大 50 行
466
分析
レポート
123
「無効なレポート」メッセージを受け取る理由は?
使用不可のデータに関してレポートしようとしている可能性があります。
次の理由で、データを使用できない可能性があります。
• レポート内のオブジェクトがレポートに対して有効になっていない。
• レポート内でオブジェクトによって使用されている参照関係が削除されたか、変更されている。
• レポート内のオブジェクトが削除されている。
• レポート内のオブジェクトに対する「表示」権限を持っていない。
レポートパフォーマンスの向上
レポートのパフォーマンスが悪かったり、タイムアウトしたりする原因には多
くの要因があります。多くの場合、適切な検索条件の演算子を使用する、適用
する検索条件数を増やす、データ量を削減するなど、簡単な変更を行うことで
対処できます。
レポートの実行には数秒から数分かかります。レポートが複雑でタイムアウト
制限を超過して、失敗することがあります。レポートの読み込みに時間がかか
る場合は通常、次の原因が考えられます。
• クエリ対象のオブジェクトの数が多すぎる
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
• 複雑なルックアップを処理している
• 項目数が多すぎる
たとえば、営業チームのレポートを実行する場合に、営業担当者ごとのリード数を表示するとします。会社内
のすべてのリードを返すレポートを作成します。これで、必要なデータはすべて取得されますが、不要なデー
タも含まれるため、レポートの実行に時間がかかります。レポートの実行時間を短縮するには、チームに割り
当てられたリードのみを返すようにレポートを絞り込みます。レポートをさらに迅速に実行するには、時間に
よって絞り込むことを検討してください。昨年またはそれ以前のリードが必要でない場合は、レポートの範囲
を今年に絞る 2 つ目の検索条件を追加します。これで、レポートの実行速度が大幅に短縮されます。
レポートを表示できず、タイムアウトを回避するためにレポートを編集する場合は、?edit=1 をレポートの
URL に追加します。このようにすると、編集モードになり条件を調整できます。次の方法を試して、レポート
がより効率的に実行されるようにしてください。
• 絞り込みを行う場合、[次の文字列を含む] または [次の文字列を含まない] ではなく、[次の文字列と一致す
る] または [次の文字列と一致しない] 演算子を使用します。たとえば、「取引先所有者 次の文字列を含む
John」ではなく、「取引先所有者 次の文字列と一致する John James」を使用します。検索条件ロジック
に、[OR] ではなく、[AND] を選択します。
• レポートの日付の範囲を絞り込むには、期間条件を使用します。たとえば、[当会計年度] ではなく [過去
30 日間] を使用します。
• 表示する [日付項目] と [範囲] を選択して、期間条件を設定します。その期間条件のレコードのみが表示
されます。
• 不要な列または項目を削除して、レポート内の項目数を減らします。
467
分析
レポート
• 活動レポートの結果が多すぎるというエラーメッセージが表示される場合は、選択リスト、テキスト、ま
たは日付項目で絞り込みます。あるいは、[取引先が関連する活動] または [商談が関連する活動] など、異な
る活動データの種別を使用してレポートをもう一度実行します。
• 時間条件、範囲条件、および検索条件を追加して、検索結果をさらに絞り込みます。
レポートの「ロール階層」の履歴に古いロール名が表示される理由は?
ロール名を変更しても、レポートは自動的には更新されません。最新のロール名を表示するには、ロールレ
コードの [レポートに表示するロール名] 項目を変更してください。
レポートへの正しいデータの入力
適切に設計されたレポートは、生データをユーザが操作できる情報に変換するのに役立ちます。値を集計して
意味のあるカテゴリにグループ化し、関連のないデータを除外して、複数のオブジェクトに関するデータを一
度に収集します。
レポートデータの効果的な伝達
レポートでは、情報がテーブル形式で生成されます。ユーザが必要な情報をすばやくスキャンできるように、
このテーブルを設定できます。また、ユーザが視覚的にデータを理解できるようにグラフを追加したり、レ
ポートのデータをダッシュボードに表示したりできます。
関連トピック:
レポートデータのグラフィカル表示
テーブルへのレポートデータの表示
468
分析
レポート
レポート実行ページ
レポート実行ページでは、レポート実行時にレポートに対して実行する内容を
制御できます。
エディション
レポート実行ページから、次の操作が可能です。
使用可能なインター
フェース: Salesforce Classic
および Lightning Experience
の両方
• レポートに関する更新および投稿の Chatter フィードを表示する。
• [レポート生成状況] を表示する。
• [階層] オプションを選択する。
• [期間条件] および [表示] オプションを変更する。
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
• [レポート実行] をクリックして、すぐにレポートの実行またはスケジュール
の設定を行う。
ユーザ権限
• [詳細の表示] をクリックしてすべてのデータを表示するか、[詳細を非表示]
をクリックして概要のみを表示する。
レポートを実行する
• 「レポート実行」
• [カスタマイズ] をクリックして、レポートビルダーでレポートを開く。
レポートをスケジュール
する
• 「レポートのスケ
ジュール」
• [集計情報] ドロップダウンを使用して最上位のグループ化を変更する。
• レポートを印刷またはエクスポートする。
• [登録] をクリックしてレポート通知を設定する。これにより、レポートの特
定の総計値が条件に一致すると常に通知されます。
• グラフの横にある[編集]をクリックしてプロパティを変更するか、[大]、[中]、
または [小] をクリックしてサイズを変更する。
• レポートの結果を並び替える。
• 適用した検索条件を編集またはクリアする。
レポートを作成、編集、
および削除する
• 「レポートの作成とカ
スタマイズ」
および
• サマリーレポートおよびマトリックスレポートについて、選択した行を特定
「レポートビルダー」
の項目で絞り込む。表示する行を選択し、グループ化する項目を選択してか
ら、[ドリルダウン] をクリックします。たとえば、案件を業種別に表示する
商談レポートを作成する場合、順調な業種を選択して [商品名] でグループ化し、その業種でどの商品が売
れているかを見ることができます。[クリア] をクリックすると、ドリルダウン検索条件が削除されます。
関連トピック:
レポート実行ページオプション
レポートの結果の制限
レポート実行ページオプション
レポート実行ページをカスタマイズすることにより、お客様のニーズに合わせて特定の情報をサポートするこ
とができます。
レポート実行ページでは、設定に応じて、次の項目とボタンが使用可能です。
オプション
説明
カスタマイズ
レポートビルダーを開いて、レポートのカスタマイズをサポートします。
469
分析
レポート
オプション
説明
日付項目
レコードに関する日付固有の情報 (作成日、最終更新日、最終活動日など) を
選択します。
削除
レポートを削除します。削除したレポートは、ごみ箱に移動されます。
次の通貨で表示する
あらゆる項目の [換算値] 列に表示されるレポート小計と金額の通貨種別を決
定します。マルチ通貨を使用する組織でのみ表示されます。
レポートの金額はそれぞれのオリジナルの通貨で表示され、レポートの合計
金額は個人設定の通貨で表示されます。通貨を変更するには、レポートビル
ダーに移動して [表示] > [使用する通貨] をクリックし、有効な通貨を選択し
ます。すべての金額に対して、[換算値] 列を表示することも選択できます ([年
間売上 (換算値)] など)。[換算値] 列には、選択した通貨で金額が表示されま
す。
ディビジョン
レポートに含めるレコードのディビジョンを決定します。現在の所属ディビ
ジョンのレコードを表示するには、[--現在--] を選択します。すでに対象が指
定されているレポート (「私のケース」、「私の商談チームの取引先」など)
には、すべてのディビジョンのレコードが含まれています。組織がディビ
ジョンを使用してデータを分類し、かつ「ディビジョンの使用」権限を持っ
ている場合にのみ使用できます。「ディビジョンの使用」権限を持っていな
い場合は、レポートに、全ディビジョンのレコードが表示さます。
ドリルダウン
サマリーレポートおよびマトリックスレポートについて、選択した行を特定
の項目で絞り込む。表示する行を選択し、グループ化する項目を選択してか
ら、[ドリルダウン] をクリックします。たとえば、案件を業種別に表示する
商談レポートを作成する場合、順調な業種を選択して [商品名] でグループ
化し、その業種でどの商品が売れているかを見ることができます。[クリア]
をクリックすると、ドリルダウン検索条件が削除されます。
詳細のエクスポート
レポートのデータを Microsoft® Excel スプレッドシートファイルまたは CSV (カン
マ区切り形式) ファイルにエクスポートします。
階層
ロールまたはテリトリーの階層に基づいて、レポートデータの表示のオプ
ションが表示されます。個人ユーザ、ロール、または組織全体のデータを表
示します。Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance
Edition、および Developer Edition でのみ使用できます。
印刷用に表示
簡単に印刷できるように Microsoft Excel 形式のレポートを表示します。
商談との関係
商談の所有者または商談チームに基づいて範囲を指定し、商談レポートに表
示するデータを制限します。
範囲
レポートの期間を指定します。レポートのレポート種別に対して定義された
標準またはカスタムの日付項目を使用して、データを特定の日付に制限でき
ます。[開始日] 項目と [終了日] 項目を使用します。
レポート実行
現在のレポート設定に基づいて、レポートデータを再生成します。
470
分析
レポート
オプション
説明
保存
既存のカスタムレポートのいずれかに変更を保存します。
別名で保存
カスタムレポート、標準レポート、または公開レポートに加えたパラメータ
変更を、元のレポートを変更することなく、新しい名前で保存します。
表示
レポートに含める項目 (所有するレコードのみ、またはアクセス可能なすべて
のレコード) を指定します。レポートにチームデータを表示するには、このオ
プションを使用します。
詳細の表示/詳細を非表示
すべての情報を表示するか、概要のみを表示するかを切り替えます。
登録
登録することで、特定の総計値が指定した条件を満たすたびにレポート通知
を受信できます。
集計情報
指定した項目の小計が示されます。
単位
ケースの対応期間を表示する単位 (日、時間、または分) を選択します。オー
プンケースの対応期間は、作成から現在までの経過時間を表します。クロー
ズケースの対応期間は、作成からクローズまでの経過時間を表します。
関連トピック:
レポート実行ページ
カスタムレポートの作成
レポートの使用開始
レポート環境を設定し、レポートビルダーを使用して基本レポートを作成し、必要なときに容易に情報を検索
できるようにレポートを整理します。ほとんどの場合、手始めに標準レポートを作成し、ニーズに応じてカス
タマイズします。
参照アクセス権または参照・更新アクセス権を持っているデータについてレポートを作成できます。使用可能
なデータは共有モデルによって異なりますが、ほとんどの場合、共有モデルに関係なく、ロール階層で自分よ
り下位のユーザが所有するデータまたはこれらのユーザと共有するデータについてレポートを作成できます
(特定の共有モデルでは、レポートの作成が許可されていない)。Salesforce では、次の 2 通りの方法で、自分と
自分より下位のユーザが所有する情報のレポートを作成できます。
• 一部のレポートには[表示]条件が設定されています。自分とロール階層内で自分よりも下位のユーザが所
有するデータを参照するには、[私のチームの商談] など、「私のチームの」が付くオプションを選択しま
す。
• 商談レポートや活動レポートなどの一部のレポートには、ロール階層またはユーザ階層に基づいてさまざ
まなデータセットにドリルダウンできる [階層] リンクがあります。組織がテリトリー管理を使用している
場合、一部のレポートでは、これらのリンクがテリトリー階層に基づきます。
471
分析
ダッシュボード
レポートをカスタマズするときに、レポートをレコード所有者またはロールで並び替えることができます。
関連トピック:
レポートパフォーマンスの向上
新規レポートの作成
レポートによるデータへのアクセス
標準レポートタイプ
レポートによるデータへのアクセス
ある期間にわたって組織に蓄積されたデータを活用するには、レポートを使用
します。組織のデータをほとんど無限の組み合わせで調査して理解しやすい形
式で表示し、その結果として得られる洞察をダッシュボードを介して他のユー
ザと共有できます。
レポートは、一定の条件を満たすレコードセットを返し、行と列に整理して表
示します。レポートデータは、条件で絞り込んだり、グループ化したり、グラ
フなどの図にして表示したりすることができます。レポートはフォルダに保存
され、フォルダごとに誰にアクセス権を与えるかを制御します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
関連トピック:
レポートのカスタマイズ
標準レポートタイプ
ダッシュボード
ダッシュボードについて
ダッシュボードでは、Salesforce データを包括的に表示できます。ダッシュボー
ドの作成、参照、共有を行う前に、次のダッシュボードの基本を確認してくだ
さい。
ダッシュボードを使用して Salesforce データの選定の準備をするときには、次の
ヒントに留意してください。
• ダッシュボードに表示されるすべてのデータはレポートから提供されます。
ダッシュボードには、複数のレポートのデータを表示できます。
• ダッシュボードを更新する場合、すべてのデータ提供元レポートを実行する
必要があります。レポートの実行に時間がかかる場合、ダッシュボードでも
時間がかかります。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
• ダッシュボードはフォルダで共有されます。ダッシュボードの保存先フォルダへの権限があれば、誰でも
ダッシュボードにアクセスできます。適切なフォルダにダッシュボードを保存してください。
ダッシュボードを作成または参照する前に、次の機能と概念についてよく理解してください。
472
分析
ダッシュボード
ダッシュボードエディタ
ダッシュボードエディタは視覚的なドラッグアンドドロップツールで、ダッシュボードの作成や既存のダッ
シュボードの編集を行います。また、ダッシュボードコンポーネントの追加、編集、および並び替えも行
います。
ダッシュボードエディタを起動するには、[新規ダッシュボード] をクリックします。
コンポーネント
ダッシュボードは、コンポーネントで構成されます。各コンポーネントには、1 つのレポートのデータを表
示するグラフや総計値が含まれます。コンポーネントごとに異なるレポートのデータが表示されます。
実行ユーザ ([次のユーザとして参照])
Salesforce では、ユーザごとに異なるデータアクセス権限が割り当てられます。ダッシュボードには、ダッ
シュボードの実行ユーザがアクセスできるデータのみが表示されます。
たとえば、リードを表すダッシュボードを表示しているとします。Emily はすべてのリードを参照する営業
担当マネージャで、Marcus は自分が所有するリードのみを参照する営業担当です。Emily がダッシュボード
の実行ユーザの場合、ダッシュボードには Salesforce のすべてのリードに関するデータが表示されます。
Marcus が実行ユーザの場合、ダッシュボードには Marcus が所有するリードに関するデータのみが表示され
ます。
ダッシュボードの作成
Salesforce データを同僚と共有する準備が整ったら、ダッシュボードを作成しま
す。ダッシュボードを使用すると、グラフ、テーブル、および総計値を使用し
てレポートのデータを選定できます。同僚が詳細な情報を必要とする場合、ダッ
シュボードのデータ提供元レポートを参照できます。
エディション
このセクションの内容:
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
1. Salesforce Classic ダッシュボードの作成
ダッシュボードを作成して、レポートのデータをグラフィカルに表示しま
す。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
3. AppExchange からの CRM サンプルダッシュボードのインストール
ビジネスニーズを満たすダッシュボードを作成するための開始点として、AppExchangeにあるこれらのダッ
シュボードを使用します。
473
分析
ダッシュボード
Salesforce Classic ダッシュボードの作成
ダッシュボードを作成して、レポートのデータをグラフィカルに表示します。
このトピックでは、Salesforce Classic でのレポートのダッシュボード作成について
説明します。Wave Analyticsのダッシュボード作成についての詳細は、記事「Wave
Analytics のダッシュボードの作成」 (ページ 193)を参照してください。
ヒント: ダッシュボードをコピーすると、表示しているダッシュボードと
同じプロパティとコンポーネントを使用して新しいダッシュボードをすば
やく作成できます。[コピー] をクリックして、ダッシュボード設定を変更
し、保存します。
1. 表示するデータを含むカスタムレポートを作成します。
重要: 対象とするダッシュボードビューアがアクセスできるフォルダに
これらのレポートを保存してください。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
2. [ダッシュボード] タブをクリックします。
3. [ダッシュボード一覧に戻る] をクリックします。
4. 新規ダッシュボードを作成するには、[新規ダッシュボード] をクリックしま
す。
既存のダッシュボードを変更するには、リストから名前をクリックします。
5. ダッシュボードをカスタマイズして、[保存] をクリックします。
関連トピック:
ダッシュボードの削除
AppExchange からの CRM サンプルダッシュボードのインストール
ダッシュボードを作成す
る
• 「レポート実行」およ
び「ダッシュボードの
管理」
自分が作成したダッシュ
ボードを編集および削除
する
• 「レポート実行」およ
び「ダッシュボードの
管理」
自分以外が作成したダッ
シュボードを編集および
削除する
• 「レポート実行」、
「ダッシュボードの管
理」および「すべての
データの参照」
動的ダッシュボードを作
成、編集、および削除す
る
• 「レポート実行」およ
び「動的ダッシュボー
ドの管理」
474
分析
ダッシュボード
AppExchange からの CRM サンプルダッシュボードのインストール
ビジネスニーズを満たすダッシュボードを作成するための開始点として、
AppExchange にあるこれらのダッシュボードを使用します。
エディション
AppExchange の CRM サンプルダッシュボードパッケージには、組織の標準オブ
ジェクトと項目に基づく基本レポートが含まれたベストプラクティスダッシュ
ボードが用意されています。これらの営業、マーケティング、サービス、およ
びサポート用の各ダッシュボードを使用して、ユーザ、ユーザのチーム、およ
びユーザの会社のビジネスプロセスと主要業績指標を追跡できます。このパッ
ケージには、次のダッシュボードが含まれています。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
• 営業およびマーケティングダッシュボード
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
– マーケティングエグゼクティブダッシュボード
– 営業エグゼクティブダッシュボード
ユーザ権限
– 営業マネージャダッシュボード
– 営業担当者ダッシュボード
• 顧客サービスダッシュボード
– エージェントスーパーバイザーの概要ダッシュボード
– サービスエグゼクティブの概要ダッシュボード
– サービス KPI ダッシュボード
1. AppExchange で、「Salesforce CRM ダッシュボード」を探して、[今すぐダウン
ロード] をクリックします。
2. サンプルダッシュボードをインストールするには、パッケージをインストー
ルします。
475
パッケージをインストー
ルする
• 「AppExchange パッ
ケージのダウンロー
ド」
ダッシュボードを作成す
る
• 「レポート実行」およ
び「ダッシュボードの
管理」
分析
ダッシュボード
ダッシュボードの絞り込み
ダッシュボード検索条件により、1 つのダッシュボードからさまざまなデータの
組み合わせを簡単に得られます。異なるユーザセットでダッシュボードを分け
る必要はありません。各グループに合った検索条件を指定するだけで済みます。
ダッシュボードで検索条件を使用すると、次にダッシュボードにアクセスする
ときに絞り込まれたビューが再度表示されます。
エディション
検索条件には名前、検索条件の演算子および 1 つ以上の値があります。各検索
条件には、最大 10 個のオプションを指定できます。各ダッシュボードには、最
大 3 個の検索条件を含めることができます。検索条件オプションの制限を増や
す場合は、Salesforce にお問い合わせください。最大 50 個の検索条件オプション
が追加可能です。
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
選択リスト、ルックアップ、チェックボックス、テキスト項目、数値項目、日
付項目、および日時項目に対して検索条件を設定できます。
ダッシュボードで条件を変更する場合、以前にキャッシュされたデータが存在
する場合はそのデータが表示されます。データが存在しない場合は、最新デー
タが取得されます。いずれの場合も、ダッシュボードの「最終更新」日付には
表示しているデータのタイムスタンプが表示されます。最新データを取得する
には、[更新] をクリックします。
メモ: ダッシュボード検索条件では、次の操作を実行できません。
• Visualforce または Sコントロールコンポーネントが含まれるダッシュボー
ドに検索条件を追加することはできません。
• バケット項目を検索条件にした絞り込みはできません。ただし、ダッ
シュボードページのバケット項目で絞り込んだレポートを使用すること
は可能です。
• ダッシュボードのスケジュール設定またはメール送信を行う場合、検索
条件は適用されません。
• ダッシュボードビューの結合レポートのデータを検索条件で絞り込んだ
り、結合レポートのみが含まれるダッシュボードに検索条件を追加する
ことはできません。
• ダッシュボード検索条件にカスタム数式項目を使用することはできませ
ん。
• Lightning Experience では、絞り込まれたダッシュボードは編集できませ
ん。つまり、新しいダッシュボード検索条件は追加できません (ただし、
ダッシュボードの表示中に既存の検索条件を変更することはできます)。
Salesforce Classic に切り替えて、絞り込まれたダッシュボードを編集しま
す。
476
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
ユーザ権限
ダッシュボードに検索条
件を追加する
• 「レポート実行」およ
び「ダッシュボードの
管理」
ダッシュボードの参照、
更新、絞り込みをする
• 「レポート実行」と
ダッシュボードフォル
ダへのアクセス権
分析
ダッシュボード
このセクションの内容:
1. ダッシュボード検索条件の追加
ダッシュボード検索条件を作成するには、絞り込みの条件となる情報の種類を含む項目を選択し、検索条
件によってデータがどのように返されるかを定義します。
2. ダッシュボード検索条件の適用
ダッシュボード検索条件を設定して、情報を対話形式で分析します。Salesforce Classicダッシュボードに検索
条件を設定すると、絞り込まれたビューが保存され、ダッシュボードを次回に表示するときに同じビュー
によってデータが絞り込まれます。Lightning Experience では、ダッシュボードは常に検索条件が適用されな
い状態で開きます。
3. ダッシュボード検索条件の例
ダッシュボードの絞り込みによって、異なるデータの参照を選択することができます。Salesforce Classicダッ
シュボードに検索条件を設定すると、絞り込まれたビューが保存され、ダッシュボードを次回に表示する
ときに同じビューによってデータが絞り込まれます。Lightning Experience では、ダッシュボードは常に検索
条件が適用されない状態で開きます。ダッシュボード検索条件を使用しないと、複数のダッシュボードを
作成して、ダッシュボードごとに条件設定済みレポートの固有セットが必要になります。
477
分析
ダッシュボード
ダッシュボード検索条件の追加
ダッシュボード検索条件を作成するには、絞り込みの条件となる情報の種類を
含む項目を選択し、検索条件によってデータがどのように返されるかを定義し
ます。
検索条件に選択した項目に同等の項目がある場合があります。同等の項目は、
検索条件に選択した項目と同じ基本オブジェクトを共有しています。同等の項
目を使用して、検索条件に選択した項目と完全に同じ項目が含まれていないコ
ンポーネントを絞り込んで除去したり、一部のコンポーネントを別の方法で絞
り込んだりすることができます。たとえば、[取引先所有者] 項目を絞り込む場
合、同等の項目に [商談所有者] または [商談の作成者] が含まれる場合があり
ますが、これは、これらの 3 つすべてがユーザオブジェクトの一部であるため
です。
ダッシュボードを編集するときに、[検索条件] によって各コンポーネントがど
のように絞り込まれるのかを確認できます。同等の項目がコンポーネントで使
用できる場合、別の項目を選択して、コンポーネントを絞り込むことができま
す。
1. ダッシュボードで[編集]をクリックし、[検索条件を追加]をクリックします。
Lightning Experience では、絞り込まれたダッシュボードは編集できません。つ
まり、新しいダッシュボード検索条件は追加できません (ただし、ダッシュ
ボードの表示中に既存の検索条件を変更することはできます)。Salesforce Classic
に切り替えて、絞り込まれたダッシュボードを編集します。
2. [項目] ドロップダウンから、絞り込む項目を選択します。ドロップダウン
には、すべてのコンポーネントの絞り込みに使用できる項目が表示されま
す。選択した項目の同等の項目を表示するには、 をクリックします。
3. 識別できるように検索条件に表示ラベルを付けます。検索条件に数多くの同
等項目を含める場合、すべてのコンポーネントに有効なラベルを使用するこ
とをお勧めします。
4. [検索条件オプション] の下で、演算子を選択し、検索条件となる 1 つ以上の
値を入力します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
ダッシュボードに検索条
件を追加する
• 「レポート実行」およ
び「ダッシュボードの
管理」
[グループ名] 項目を使用して、検索条件の名前を付けます。たとえば、営業
ダッシュボードで、商談の複数のフェーズを「初期」というグループにまとめることができます。これに
より、ユーザはダッシュボードをすばやく絞り込んで、開発の初期フェーズの商談に関連するデータのみ
を表示できます。
478
分析
ダッシュボード
メモ: 複数の値を持つオプションは、OR 条件として扱われます。
5. [OK] をクリックします。[OK] をクリックすると、各コンポーネントに検索条件がどのように適用されるか
が表示されます。同等の項目がコンポーネントで使用できる場合、コンポーネントの絞り込みに使用する
同等の項目を選択できます。
既存の検索条件を変更または削除するには、条件ドロップダウンから、[検索条件を編集] または [検索条件を
削除] を選択します。
ダッシュボード検索条件の適用
ダッシュボード検索条件を設定して、情報を対話形式で分析します。Salesforce
Classic ダッシュボードに検索条件を設定すると、絞り込まれたビューが保存さ
れ、ダッシュボードを次回に表示するときに同じビューによってデータが絞り
込まれます。Lightning Experience では、ダッシュボードは常に検索条件が適用さ
れない状態で開きます。
メモ: ダッシュボードのすべてのコンポーネントを同じ項目で絞り込む必
要はありません。ダッシュボードを作成または編集したユーザが、使用す
る項目を指定します。
1. ダッシュボードを開きます。
Salesforce Classic では、このダッシュボードを最後に使用したときに検索条件
を適用していた場合、その検索条件が引き続き選択されています。Lightning
Experienceでは、ダッシュボードは常に検索条件が適用されない状態で開きま
す。
2. 検索条件ドロップダウンからオプションを選択します。
各検索条件では、1 つ以上のオプションを選択して、選択をさらに絞り込む
ことができます。
479
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
ダッシュボードの参照、
更新、絞り込みをする
• 「レポート実行」と
ダッシュボードフォル
ダへのアクセス権
分析
ダッシュボード
3. データの絞り込みを解除するには、検索条件ドロップダウンから [条件をクリア] または [すべて] を選択し
ます。
ダッシュボード検索条件の例
ダッシュボードの絞り込みによって、異なるデータの参照を選択することがで
きます。Salesforce Classic ダッシュボードに検索条件を設定すると、絞り込まれた
ビューが保存され、ダッシュボードを次回に表示するときに同じビューによっ
てデータが絞り込まれます。Lightning Experience では、ダッシュボードは常に検
索条件が適用されない状態で開きます。ダッシュボード検索条件を使用しない
と、複数のダッシュボードを作成して、ダッシュボードごとに条件設定済みレ
ポートの固有セットが必要になります。
商品ごとの営業パフォーマンス
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
閲覧者が商品ごとの営業パフォーマンスを追跡できる営業ダッシュボードを作
成します。これを行うには、完了した収益など、重要業績評価指標を使用して
ダッシュボードを作成します。[商品名] 項目に検索条件を追加して、閲覧者が商品ごとにパフォーマンスを
表示できるようにします。
480
分析
ダッシュボード
異なる取引先セグメントの案件
2 つの検索条件を設定してダッシュボードを作成し、異なる種別の取引が異なる取引先セグメントにわたって
どのように実行されているかを表示します。組織セグメントがどのようにみなすかを反映したいくつかの範囲
を含む [年間売上] の検索条件を作成してから、商談 [種別] に検索条件を作成し、最後に [範囲] 別に案件を
表示する検索条件を追加します。これを動的ダッシュボードとして作成すると、営業組織全体がそれを使用で
きるようになるため、管理者はそれを使用してチームのパフォーマンスを表示し、担当者はそれを使用して自
分のパフォーマンスを監視できます。
ダッシュボードの個人別ビューの提供
動的ダッシュボードでは、各ユーザがアクセス権を持つデータを表示できます。
動的ダッシュボードでは、別個のダッシュボードを作成しなくても、実行ユー
ザとフォルダによって、データアクセスレベルごとにデータ表示を制御できま
す。
管理者は、ダッシュボードへのアクセスを管理するために、データを特定の表
示制限を設定したフォルダに保存します。ダッシュボードフォルダは、グルー
プ、ロール、またはテリトリーに対して公開、非表示、制限ありのいずれかに
設定できます。フォルダにアクセスできれば、そのダッシュボードを表示でき
ます。
ダッシュボードへのアクセスはフォルダによって制御されますが、データへの
アクセスは実行ユーザによって決まります。実行ユーザオプションは次のとお
りです。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• 指定したユーザとして実行: 特定の 1 人のユーザのセキュリティ設定を使用してダッシュボードが実行され
ます。個人のセキュリティ設定に関係なく、ダッシュボードへのアクセス権を持つすべてのユーザに同じ
データが表示されます。この方法は、階層の全体像を共有する場合や、各メンバーの業績をチーム内で公
481
分析
ダッシュボード
表してチームメンバーの意欲を喚起する場合に最適です。「すべてのデータの参照」権限がない場合は、
自分のみを選択できます。「私のチームのダッシュボードの参照」権限がある場合、ロール階層内で自分
より下位の任意のユーザを選択できます。
• ログインしたユーザとして実行:ダッシュボードを表示しているユーザのセキュリティ設定を使用して動的
ダッシュボードが実行されます。各ユーザのアクセス権に従って、ダッシュボードが表示されます。この
方法は、システム管理者が 1 つの共通のダッシュボードコンポーネントセットを、アクセス権の異なる各
ユーザに割り当てる場合に役立ちます。
動的ダッシュボードでは、別個のダッシュボードを作成しなくても、実行ユーザとフォルダによって、データ
アクセスレベルごとにデータ表示を制御できます。1 つの動的ダッシュボードで、組織のすべてのレベルに対
応する総計値の標準セットを表示できます。
動的ダッシュボードごとに最大 3 つの検索条件を作成できます。動的ダッシュボードの絞り込みにより、管理
者はより柔軟にダッシュボードを作成できるようになりました。たとえば、営業担当と商品の検索条件が含ま
れた組織全体の営業スコアカードを作成できます。これにより、各営業マネージャは部下の個々のパフォーマ
ンスを表示することも、全体の合計を表示することもできます。また、商品別に売上を表示できるため、特定
の営業担当が営業成績を上げている商品と上げていない商品を確認できます。
「私のチームのダッシュボードの参照」権限または「すべてのデータの参照」権限を持つマネージャは、ロー
ル階層内で自分より下位のユーザとしてダッシュボードをプレビューするオプションがあります。
組織内で使用できる動的ダッシュボードの最大数は、Enterprise Edition の場合は 5 個、Unlimited Edition および
Performance Edition の場合は 10 個、Developer Edition の場合は 3 個です。追加の動的ダッシュボードを購入できる
場合があります。
メモ:
• 動的ダッシュボードは、Salesforce Classic と Lightning Experience の両方で表示できますが、設定するには
Salesforce Classic に切り替える必要があります。
• 動的ダッシュボードではコンポーネントのフォローはサポートされていません。
• 動的ダッシュボードは個人フォルダには保存できません。
• 動的ダッシュボードの更新をスケジュール設定することはできません。動的ダッシュボードは手動で
更新する必要があります。
ビジネスシナリオの例
商談チームは、1 人の統括責任者、4 人の営業マネージャ、および 40 人の営業担当で構成されているとします。
つまり、営業マネージャ 1 人あたり 10 人の営業担当になります。ロールと階層で制限される次の総計値が表
示されるダッシュボードの作成を依頼されました。
ロール
合計契約数
競合会社の商談成立率
営業担当
営業マネージャ
販売の統括責任者
482
ミーティング種別ごとの
活動数
分析
ダッシュボード
表示されるデータは、営業担当の場合は各自のデータのみ、マネージャの場合は管理する営業担当のデータの
み、統括責任者の場合はチーム全体のデータとなる必要があります。このような場合、従来の方法ではそれぞ
れのユーザに対応する 45 個のダッシュボードを個別に作成する必要がありました。また、複数のフォルダを
作成してアクセス権を管理する必要もありました。
動的ダッシュボードでは、次のように 2 つのダッシュボードを作成して 1 つのフォルダに保存するだけで済み
ます。
• 次のコンポーネントがある営業担当用の動的ダッシュボードを作成します。
– 合計契約数のゲージ
– ミーティング種別ごとの活動数を示すテーブル
• 次のコンポーネントがあるマネージャおよび統括責任者用の動的ダッシュボードを作成します。
– 合計契約数のゲージ
– 競合会社の商談成立率の縦棒グラフ
• 必要に応じて、ダッシュボードの表示をさらに絞り込むことができる検索条件を作成します。たとえば、
主要な取引先に検索条件を作成して、閲覧者が取引先ごとの契約、活動、および競合の脅威に焦点を当て
ることができるようにします。
各ユーザには、そのユーザがアクセスできるデータのみが表示されます。営業担当には、自分の契約数と活動
数が表示されます。マネージャには、管理する営業担当の契約数と商談成立率が表示されます。統括責任者に
は、チーム全体の契約数と商談成立率が表示されます。総計値はマネージャも統括責任者も同じであるため、
両方のロールで同じ動的ダッシュボードを使用できます。動的ダッシュボード機能によって、必要なダッシュ
ボードの数が 45 個から 2 個に削減されます。
このセクションの内容:
1. 動的ダッシュボードの設定
動的ダッシュボードを設定するには、Salesforce Classicに切り替えます。ダッシュボードおよび基礎となるレ
ポートを保持するフォルダを作成してから、ダッシュボードを作成します。
関連トピック:
ダッシュボードの絞り込み
Salesforce Classic ダッシュボードの作成
動的ダッシュボードの設定
483
分析
ダッシュボード
動的ダッシュボードの設定
動的ダッシュボードを設定するには、Salesforce Classic に切り替えます。ダッシュ
ボードおよび基礎となるレポートを保持するフォルダを作成してから、ダッシュ
ボードを作成します。
組織内で使用できる動的ダッシュボードの最大数は、Enterprise Edition の場合は 5
個、Unlimited Edition および Performance Edition の場合は 10 個、Developer Edition の場
合は 3 個です。
メモ:
• 動的ダッシュボードは、Salesforce Classic と Lightning Experience の両方で表
示できますが、設定するには Salesforce Classic に切り替える必要がありま
す。
エディション
使用可能なインター
フェース: Salesforce Classic
および Lightning Experience
の両方
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• 動的ダッシュボードは個人フォルダには保存できません。
• 動的ダッシュボードの更新をスケジュール設定することはできません。
動的ダッシュボードは手動で更新する必要があります。
1. すべてのダッシュボード閲覧者がアクセスできるフォルダを作成します。こ
のフォルダには、動的ダッシュボードおよび対応するコンポーネントソース
レポートが保存されます。
2. [ダッシュボード] タブで、新しいダッシュボードを作成するか、既存のダッ
シュボードを編集します。
3. [次のユーザとしてダッシュボードを参照] 項目の横にある
クします。
ボタンをクリッ
メモ: 「動的ダッシュボードの管理」権限がない場合は、実行ユーザの
みを入力し、最終ステップに進んでください。指定可能なすべてのユー
ザを表示するには「*」を入力します。
ユーザ権限
動的ダッシュボードを作
成、編集、および削除す
る
• 「レポート実行」およ
び「動的ダッシュボー
ドの管理」
ダッシュボードで他の実
行ユーザを選択する
• 「私のチームのダッ
シュボードの参照」ま
たは「すべてのデータ
の参照」
4. [ログインしたユーザとして実行] を選択します。
5. 必要に応じて、[承認されたユーザが実行ユーザを変更] を選択し、権限を持つユーザがダッシュボードビュー
ページの実行ユーザを変更できるようにします。
• 「私のチームのダッシュボードの参照」権限を持つユーザは、ロール階層内で自分より下位のユーザと
してダッシュボードを表示できます。
• 「すべてのデータの参照」権限を持つユーザはダッシュボードを編集でき、組織のどのユーザとしても
ダッシュボードを表示できます。
• 実行ユーザではなく、「すべてのデータの参照」権限を持っていなくても、ダッシュボードへのアクセ
ス権があれば「他のユーザのダッシュボードの有効化」権限を持つユーザはダッシュボードを編集でき
ます。
6. [OK] をクリックします。
7. [次のユーザとしてダッシュボードを参照] 項目に実行ユーザを入力します。
8. ダッシュボードを保存します。
484
分析
ダッシュボード
9. [レポート実行] ページで、適切な [表示] オプションを設定します。
たとえば、[私のチームの商談] を選択すると、各動的ダッシュボード閲覧者はチームのすべての商談を表
示できます。
ヒント: ダッシュボードに表示されるデータを制限しないようにするには、次の点に注意してください。
• 詳細な検索条件に特定のレコードの所有者を含めないようにします (「商談所有者 次の文字列と一致す
る Frank Smith」など)。
• 商談レポートの保存時に [階層レベルの保存] をクリックしないようにします。
関連トピック:
ダッシュボード検索条件の追加
ダッシュボードの個人別ビューの提供
ダッシュボードの実行ユーザの選択
ダッシュボードの実行ユーザの選択
ユーザ権限
エディション
ダッシュボードを作成、編集、および削 「レポート実行」および「ダッシュボー
除する
ドの管理」
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
動的ダッシュボードを作成、編集、およ 「レポート実行」および「動的ダッシュ
び削除する
ボードの管理」
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ダッシュボードで他の実行ユーザを選択 「私のチームのダッシュボードの参照」
する
または「すべてのデータの参照」
実行ユーザを選択して、ダッシュボードに表示するデータを指定します。
各ダッシュボードには実行ユーザが指定され、そのユーザのセキュリティ設定によってダッシュボードに表示
されるデータが決まります。
メモ: 実行ユーザの選択に必要な「動的ダッシュボードの管理」権限は、Professional Edition では使用でき
ません。
「すべてのデータの参照」権限がある場合、ダッシュボードの実行ユーザとして組織の任意のユーザを選択で
きます。「私のチームのダッシュボードの参照」権限がある場合、ロール階層内で自分より下位の任意のユー
ザを選択できます。
メモ: Visualforceを使用するダッシュボードコンポーネントでは実行ユーザが無視され、コンテンツは参照
ユーザが Visualforce ページへのアクセス権がある場合にのみ表示されます。ダッシュボードのその他のコ
ンポーネントには影響ありません。
485
分析
ダッシュボード
Salesforce Platform または Salesforce Platform One ユーザライセンスを持つユーザは、ダッシュボードの実行ユーザ
も同じ種類のユーザライセンスを持っていれば、ダッシュボードの参照のみができます。さまざまなライセン
スの種類のユーザに、個別のダッシュボードを作成することを検討してください。
ダッシュボードの実行ユーザを選択するには、Salesforce Classic に切り替えてから、次の操作を実行します。
1. ダッシュボードを編集します。
2. [次のユーザとしてダッシュボードを参照] 項目の横にある
ボタンをクリックします。
メモ: 「動的ダッシュボードの管理」権限がない場合は、実行ユーザのみを入力し、最終ステップに
進んでください。指定可能なすべてのユーザを表示するには「*」を入力します。
3. 実行ユーザ設定を選択します。
• 指定したユーザとして実行: 特定の 1 人のユーザのセキュリティ設定を使用してダッシュボードが実行
されます。個人のセキュリティ設定に関係なく、ダッシュボードへのアクセス権を持つすべてのユーザ
に同じデータが表示されます。この方法は、階層の全体像を共有する場合や、各メンバーの業績をチー
ム内で公表してチームメンバーの意欲を喚起する場合に最適です。「すべてのデータの参照」権限がな
い場合は、自分のみを選択できます。「私のチームのダッシュボードの参照」権限がある場合、ロール
階層内で自分より下位の任意のユーザを選択できます。
• ログインしたユーザとして実行: ダッシュボードを表示しているユーザのセキュリティ設定を使用して
動的ダッシュボードが実行されます。各ユーザのアクセス権に従って、ダッシュボードが表示されま
す。この方法は、システム管理者が 1 つの共通のダッシュボードコンポーネントセットを、アクセス権
の異なる各ユーザに割り当てる場合に役立ちます。
4. 必要に応じて、[承認されたユーザが実行ユーザを変更] を選択し、権限を持つユーザがダッシュボードビュー
ページの実行ユーザを変更できるようにします。
• 「私のチームのダッシュボードの参照」権限を持つユーザは、ロール階層内で自分より下位のユーザと
してダッシュボードを表示できます。
• 「すべてのデータの参照」権限を持つユーザはダッシュボードを編集でき、組織のどのユーザとしても
ダッシュボードを表示できます。
• 実行ユーザではなく、「すべてのデータの参照」権限を持っていなくても、ダッシュボードへのアクセ
ス権があれば「他のユーザのダッシュボードの有効化」権限を持つユーザはダッシュボードを編集でき
ます。
メモ: 「すべてのデータの参照」または「私のチームのダッシュボードの参照」権限を持っている場
合、他のユーザとしてダッシュボード編集ページをプレビューできます。ただし、ダッシュボード表
示ページから実行ユーザを変更するには、[承認されたユーザが実行ユーザを変更] を選択する必要が
あります。
5. [OK] をクリックします。
6. [次のユーザとしてダッシュボードを参照] 項目に実行ユーザを入力します。
7. ダッシュボードを保存します。
486
分析
ダッシュボード
ダッシュボードの実行とその後の参照
ダッシュボードの名前をクリックして実行します。ダッシュボードグラフはイ
ンタラクティブであるため、ダッシュボードにマウスポインタを置いてクリッ
クし、詳細を確認してください。
このセクションの内容:
1. ダッシュボードデータの更新
ダッシュボードに最新データを読み込むには、[更新]をクリックします。デー
タは、ダッシュボードの右上隅に表示される [更新日...] の日時現在とな
ります。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
2. ダッシュボードの更新のスケジュール設定
Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Edition では、ダッシュボードを、日、週、または月単位で更新
するようにスケジュールできます。
ダッシュボードデータの更新
ダッシュボードに最新データを読み込むには、[更新]をクリックします。データ
は、ダッシュボードの右上隅に表示される [更新日...] の日時現在となりま
す。
1. ダッシュボードのデータに最新データを補充するには、[更新] をクリックし
ます。
ダッシュボードデータの更新中は、[更新] ボタンは [Refreshing...] に変わりま
す。データの更新中はダッシュボードから離れて、Salesforce で他の作業を実
行できます。ダッシュボードの更新が完了したら、Salesforce 1 の右側の通知
パネルでダッシュボードの準備ができたことが通知されます。ダッシュボー
ドの更新では転送通知は有効になっていないため、メールではなくアプリ
ケーション内でのみ通知されます。
ヒント: 10 分経過してもダッシュボードのデータが更新されない場合、
更新は自動的に停止します。必要に応じて、[更新] を改めてクリックし
ます。
ダッシュボードを更新するとき、ダッシュボードデータは、組織内でそのダッ
シュボードへのアクセス権を持つ他のユーザについても更新されます。更新中
にさらにデータの更新要求が送信されても、それが更新の完了から 1 分以内の
ものは無視されます。ユーザビューは最新データです。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Group Edition、
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
ダッシュボードデータを
更新する
• 「レポート実行」と
ダッシュボードフォル
ダへのアクセス権
ダッシュボードで条件を変更する場合、以前にキャッシュされたデータが存在
する場合はそのデータが表示されます。データが存在しない場合は、最新デー
タが取得されます。いずれの場合も、ダッシュボードの「最終更新」日付には表示しているデータのタイムス
タンプが表示されます。最新データを取得するには、[更新] をクリックします。
487
分析
ダッシュボード
ダッシュボードの更新のスケジュール設定
Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Edition では、ダッシュボードを、
日、週、または月単位で更新するようにスケジュールできます。
メモ: 「設定・定義を参照する」権限を持つユーザは、[すべてのスケジュー
ル済みジョブ] ページで、組織で更新スケジュール済みのすべてのダッシュ
ボードを参照できます。[すべてのスケジュール済みジョブ] ページを表示
するには、[設定] から [クイック検索] ボックスに「スケジュール済みジョ
ブ」と入力し、[スケジュール済みジョブ] を選択します。「すべてのデー
タの編集」権限を持つユーザは、更新スケジュール済みのダッシュボード
の横にある [削除] をクリックして、その更新スケジュールのインスタンス
をすべて完全に削除できます。
さらに、更新が完了したら、HTML 版のダッシュボードを含むメールを送信する
ように設定できます。HTML をサポートしていないメールアプリケーションの場
合、メールにはテキストとダッシュボードへのリンクが含まれます。
1. [ダッシュボード] タブで、[ダッシュボードの参照] 項目を使用してダッシュ
ボードを選択します。
2. [更新] をクリックし、[更新のスケジュール] を選択します。
ダッシュボードのスケジュール設定またはメール送信を行う場合、検索条件
は適用されません。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、およ
び Unlimited Edition
ユーザ権限
ダッシュボードの更新を
スケジュール設定し、
メールで送信する
• 「ダッシュボードのス
ケジュール設定」
ダッシュボード更新スケ
ジュールを削除する
• 「すべてのデータの編
集」
各ダッシュボードには実行ユーザが指定され、そのユーザのセキュリティ設
定によってダッシュボードに表示されるデータが決まります。
メモ: 実行ユーザが無効になると、ダッシュボードが実行されません。
3. 通知設定を選択します。
• メールを自分のユーザアドレスに送信する場合は、[自分に送信] をクリックします。
• メールを他の Salesforce ユーザに送信する場合は、[他のユーザに送信...] をクリックします。
メモ: ポータルユーザは、[ポータルユーザへのレポートとダッシュボードの送信を許可] オプション
が有効な場合にのみ、レポートとダッシュボードの更新メール通知を受け取ります。
• Outlook 2007 では、ダッシュボード更新通知が正しく表示されない場合があります。
• HTML 形式のダッシュボード更新通知では、ダッシュボード名をクリックして、Salesforceにログインし、
ダッシュボードを表示できます。
• 他のユーザにダッシュボード更新通知を送信するには、それらのユーザにアクセス権が付与されている
公開フォルダにダッシュボードを格納します。他のユーザは、個人用の非公開フォルダに格納したダッ
シュボードにアクセスできません。ダッシュボードを公開フォルダに追加するには、ダッシュボードの
プロパティを編集します。
• ダッシュボード更新通知のコンポーネントをクリックすると、Salesforceのソースレポートを表示できま
す。
• Visualforce ページおよび Sコントロールを含むダッシュボードコンポーネントは、ダッシュボード更新通
知に表示されない場合があります。ユーザは、Salesforceにソースレポートを表示する必要があります。
488
分析
ダッシュボード
• メールクライアントでは、ダッシュボード更新通知をオフラインで表示できます。
• ダッシュボードに検索条件がある場合、条件が設定されていないバージョンのみがメール送信されま
す。
• デフォルトで、Salesforce は、ダッシュボードメールの画像を Lotus Notes ではサポートされない .png
(Portable Network Graphic) ファイルとして送信します。[ダッシュボードメールで Lotus Notes と互換性
のある画像を使用] > オプションを有効にすると、Salesforce ではダッシュボードメールを送信するとき
に、Lotus Notes をサポートする .jpg 画像が使用されます。このオプションを表示するには、「ダッシュ
ボードのスケジュール」の権限が必要です。
メモ: Lotus Notes と互換性のある画像を含むダッシュボードメールは非常に大きいため、画質が低
くなる可能性があります。
4. 更新をスケジュール設定します。
a. [頻度] 項目を設定します。
[毎日]、[毎週]、または [毎月] 項目をクリックして、詳細なオプションを表示します。
スケジュールされたダッシュボードの更新の合計回数と頻度はSalesforceのエディションによって異なり
ます。Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Edition でスケジュールできるダッシュボードの更新
は最大 200 件です。Unlimited Edition および Performance Edition ユーザは、ダッシュボードの更新を各日 1 時
間に 2 件までスケジュールできます。Enterprise Edition ユーザは、ダッシュボードの更新を各日 1 時間に
1 件までスケジュールできます。追加のスケジュール済みダッシュボードを購入できる場合があります。
詳細は、Salesforce の担当者にお問い合わせください。
b. [開始] および [終了] 項目に日付を指定します。
ダッシュボードは、更新をスケジュールしたユーザのタイムゾーンに基づいて更新されます。たとえ
ば、ユーザレコードの [タイムゾーン] 項目が太平洋標準時間 (PST) に設定されている場合に、毎日 2:00
PM にダッシュボードを更新するようにスケジュールすると、ダッシュボードは、太平洋標準時間の毎
日 2:00 PM から 2:29 PM の間に更新されます。以前スケジュールしたタイムゾーンとは別のタイムゾーン
でスケジュールを表示し、保存する場合、時間枠が変わる場合があります。
c. [希望開始時刻] の下にある [選択可能なオプション...] をクリックして、時刻を選択します。
ダッシュボードの更新は、希望開始時刻から 30 分以内に実行されます。たとえば、2:00 PM を選択した
場合、そのダッシュボードは、2:00 PM から 2:29 PM の間の可能な時刻に更新されます。
メモ: 他のユーザがすでにその時刻を選択している場合には、その希望開始時刻を選択できないこ
とがあります。
• 毎月の特定の日にダッシュボードを更新するようにスケジュールした場合、そのダッシュボードは、そ
の日を含む月にのみ更新されます。たとえば、毎月 31 日にダッシュボードを更新するようにスケジュー
ルした場合、そのダッシュボードは、30 日しかない月には更新されません。毎月月末に更新するには、
[毎月の指定日] ドロップダウンリストから [最終] を選択します。
• 実行ユーザにダッシュボードフォルダへのアクセス権がない場合、ダッシュボードはスケジュールどお
りに実行されません。
• ダッシュボードに検索条件がある場合、条件が設定されていないバージョンのみが最新表示されます。
• 動的ダッシュボードの更新をスケジュール設定することはできません。動的ダッシュボードは手動で更
新する必要があります。
489
分析
ダッシュボード
5. [保存] をクリックします。
ダッシュボードの更新のスケジュールを削除するには、[更新] > [更新のスケジュール] > [ダッシュボードのス
ケジュールを解除] をクリックします。
ダッシュボードの更新のスケジュールはごみ箱には格納されず、完全に削除されます。更新のスケジュールを
削除しても、ダッシュボード自体に影響はありません。
関連トピック:
ダッシュボード検索条件の適用
ダッシュボードデータの更新
ダッシュボードの共有
ダッシュボードは、選定されたインタラクティブなデータセットを同僚と共有
する最適な方法です。
メモ: フォルダを操作する場合、Lightning Experience の次の制限に留意してく
ださい。
Lightning Experience で使用できない機能
機能
Lightning Experience 機能に関する
留意事項
標準フォルダ (Salesforce にパッケー
ジ化されているデフォルトのレ
ポートとダッシュボードを含む)
フォルダ間でのレポートとダッ
シュボードの移動
レポートフォルダとダッシュボー Salesforce Classic で作成されたフォル
ドフォルダの作成および削除
ダとそのコンテンツは Lightning
Experience で使用できます。レポー
トやダッシュボードの作成または
コピー時、ユーザはこれらのフォ
ルダ内に保存することができま
す。
レポートフォルダおよびダッシュ Salesforce Classic のフォルダに対する
ボードフォルダの共有
共有権限セットは Lightning
Experience でも有効ですが、共有権
限の設定や変更を行うことはでき
ません。
レポートフォルダおよびダッシュ Lightning Experience では、ユーザは
ボードフォルダの検索
レポートフォルダとダッシュボー
ドフォルダの検索ができません。
490
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
分析
ダッシュボード
機能
Lightning Experience 機能に関する留意事項
グローバル検索の結果にはレポートとダッシュ
ボードが含まれますが、レポートフォルダとダッ
シュボードフォルダは含まれません。
このセクションの内容:
1. レポートおよびダッシュボードへのアクセスの管理
レポートおよびダッシュボードへのアクセスは、それらが保存されているフォルダの設定によって制御さ
れます。レポートまたはダッシュボードへの自分のアクセス権を他のユーザに付与するには、レポートを
共有フォルダに置きます。自分のレポートに他のユーザがアクセスできないようにするには、自分のみが
アクセスできる個人フォルダにレポートを置きます。
2. ダッシュボードの印刷
ブラウザの印刷オプションを使用して、ダッシュボードを印刷します。
491
分析
ダッシュボード
レポートおよびダッシュボードへのアクセスの管理
レポートおよびダッシュボードへのアクセスは、それらが保存されているフォ
ルダの設定によって制御されます。レポートまたはダッシュボードへの自分の
アクセス権を他のユーザに付与するには、レポートを共有フォルダに置きます。
自分のレポートに他のユーザがアクセスできないようにするには、自分のみが
アクセスできる個人フォルダにレポートを置きます。
エディション
レポートまたはダッシュボードフォルダにアクセスするには、[レポート] タブに
移動します。[レポート] タブの [フォルダ] ペインで
をクリックし [新規レポー
トフォルダ] または [新規ダッシュボードフォルダ] を選択してフォルダを作成す
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
るか、フォルダの
レポートフォルダは、
Contact Manager Edition、
Group Edition、Personal
Edition では使用できませ
ん。
をクリックして編集します。
自分が作成しなかったレポートまたはダッシュボードを編集する場合、または
レポートを他のユーザと共有する場合には、次の点に留意してください。
• フォルダのアクセス権が「参照・更新」に設定されている場合にのみ、フォ
ルダの内容を変更できます。「公開レポートの管理」または「公開ダッシュ
ボードの管理」権限を持つユーザのみが、「参照のみ」フォルダを削除また
は変更できます。権限やフォルダの設定に関わらず、空のフォルダや他の
ユーザの個人フォルダは編集できません。
• システム管理者、または「公開レポートの管理」権限および「レポートの作
成とカスタマイズ」権限を持つユーザは、すべてのユーザが表示できるカス
タムレポートを作成できます。カスタムレポートフォルダを作成したり、各
フォルダにアクセスできるユーザグループを設定したりして、レポートを整
理することもできます。Personal Edition、Contact Manager Edition、Group Edition で
は、公開レポートとレポートフォルダは使用できません。
• レポートを公開するには、レポートを実行し、[別名で保存] をクリックしま
す。レポート名を指定し、公開レポートフォルダを選択します。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
ユーザ権限
公開レポートフォルダを
作成、編集、および削除
する
• 「公開レポートの管
理」
公開ダッシュボードフォ
ルダを作成、編集、およ
び削除する
• 「ダッシュボードの管
理」および「すべての
データの参照」
このセクションの内容:
1. レポートフォルダへのアクセス権
フォルダへのアクセスは権限によって制御されます。ユーザが公開レポートフォルダ、非表示レポートフォ
ルダ、または共有レポートフォルダにアクセスするには、特定の権限が必要です。
2. ダッシュボードフォルダへのアクセス権
フォルダへのアクセスは権限によって制御されます。ユーザが公開ダッシュボードフォルダ、非表示ダッ
シュボードフォルダ、または共有ダッシュボードフォルダにアクセスするには、特定の権限が必要です。
関連トピック:
ダッシュボードフォルダへのアクセス権
レポートフォルダへのアクセス権
492
分析
ダッシュボード
レポートフォルダへのアクセス権
フォルダへのアクセスは権限によって制御されます。ユーザが公開レポートフォ
ルダ、非表示レポートフォルダ、または共有レポートフォルダにアクセスする
には、特定の権限が必要です。
次の表は、公開、非表示、共有という 3 種類のレポートフォルダへのアクセス
に必要な権限を示しています。
メモ: 「公開フォルダのレポートを参照」権限は、レポートおよびダッシュ
ボードの拡張共有が有効な組織でのみ使用できます。レポートおよびダッ
シュボードの拡張共有が無効な組織では、「すべてのデータの参照」を使
用します。
公開フォルダ
次の権限は、次の表示設定が設定されているフォルダに適用されます。
• このフォルダは、ポータルユーザを含むすべてのユーザがアクセス可能です
• このフォルダは、ポータルユーザを除き、すべてのユーザがアクセス可能で
エディション
使用可能なインター
フェース: Salesforce Classic
および Lightning Experience
の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
レポートフォルダは、
Contact Manager Edition、
Group Edition、Personal
Edition では使用できませ
ん。
す
アクセスレベル
参照専用フォルダへのアクセス権限
参照/更新フォルダへのアクセス権限
参照
次のいずれかを実行できます。
次のいずれかを実行できます。
• 「公開フォルダのレポートを参照」
• 「レポート実行」
• 「レポート実行」
• 「公開レポートの管理」
• 「公開レポートの管理」
• 「すべてのデータの参照」
• 「すべてのデータの参照」
新規書き込み
「公開レポートの管理」
「レポートの作成とカスタマイズ」
変更/削除
「公開レポートの管理」
「公開レポートの管理」
非表示フォルダ
次の権限は、次の表示設定が設定されているフォルダに適用されます。
• このフォルダはすべてのユーザから非表示となります
アクセスレベル
参照専用フォルダへのアクセス権限
参照/更新フォルダへのアクセス権限
参照
次のいずれかを実行できます。
「すべてのデータの参照」
• 「公開フォルダのレポートを参照」
• 「すべてのデータの参照」
新規書き込み
「公開レポートの管理」
「公開レポートの管理」
変更/削除
「公開レポートの管理」
「公開レポートの管理」
493
分析
ダッシュボード
メモ: 非表示フォルダ設定は、レポートおよびダッシュボードの拡張共有が無効な組織でのみ使用で
きます。レポートおよびダッシュボードの拡張共有が有効な組織でこれに相当するのは、共有設定の
ないフォルダ、つまり、誰とも明示的に共有されていないフォルダです。
共有フォルダ
アクセスレベル
参照専用フォルダへのアクセス権限
参照/更新フォルダへのアクセス権限
参照
次のいずれかを実行できます。
次のいずれかを実行できます。
• 「公開フォルダのレポートを参照」
• 「レポート実行」(共有ユーザ)
• 「レポート実行」(共有ユーザ)
• 「公開レポートの管理」(共有ユーザ)
• 「公開レポートの管理」
• 「すべてのデータの参照」
• 「すべてのデータの参照」
新規書き込み
「公開レポートの管理」
「レポートの作成およびカスタマイズ」
(共有ユーザ)
変更/削除
「公開レポートの管理」
「公開レポートの管理」
ダッシュボードフォルダへのアクセス権
フォルダへのアクセスは権限によって制御されます。ユーザが公開ダッシュボー
ドフォルダ、非表示ダッシュボードフォルダ、または共有ダッシュボードフォ
ルダにアクセスするには、特定の権限が必要です。
次の表は、公開フォルダ、非表示フォルダ、共有フォルダという 3 種類のダッ
シュボードフォルダへのアクセスに必要な権限を示しています。
公開フォルダ
次の権限は、次の表示設定が設定されているフォルダに適用されます。
• このフォルダは、ポータルユーザを含むすべてのユーザがアクセス可能です
• このフォルダは、ポータルユーザを除き、すべてのユーザがアクセス可能で
す
アクセスレベ 参照専用フォルダへのアクセ 参照/更新フォルダへのアク
ル
ス権限
セス権限
参照
「レポート実行」
「レポート実行」
新規書き込み 次のすべてを実行できます。 次の両方を実行できます。
• 「レポート実行」
• 「レポート実行」
• 「ダッシュボードの管
理」
• 「ダッシュボードの管
理」
• 「すべてのデータの参
照」
494
エディション
使用可能なインター
フェース: Salesforce Classic
および Lightning Experience
の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
レポートフォルダは、
Contact Manager Edition、
Group Edition、Personal
Edition では使用できませ
ん。
分析
ダッシュボード
アクセスレベル
参照専用フォルダへのアクセス権限
参照/更新フォルダへのアクセス権限
変更/削除
次のすべてを実行できます。
次のすべてを実行できます。
• 「レポート実行」
• 「レポート実行」
• 「ダッシュボードの管理」
• 「ダッシュボードの管理」
• 「すべてのデータの参照」
• 「すべてのデータの参照」
非表示フォルダ
次の権限は、次の表示設定が設定されているフォルダに適用されます。
• このフォルダはすべてのユーザから非表示となります
アクセスレベル
参照専用フォルダへのアクセス権限
参照/更新フォルダへのアクセス権限
参照
次の両方を実行できます。
次の両方を実行できます。
• 「レポート実行」
• 「レポート実行」
• 「すべてのデータの参照」
• 「すべてのデータの参照」
次のすべてを実行できます。
次のすべてを実行できます。
• 「レポート実行」
• 「レポート実行」
• 「ダッシュボードの管理」
• 「ダッシュボードの管理」
• 「すべてのデータの参照」
• 「すべてのデータの参照」
次のすべてを実行できます。
次のすべてを実行できます。
• 「レポート実行」
• 「レポート実行」
• 「ダッシュボードの管理」
• 「ダッシュボードの管理」
• 「すべてのデータの参照」
• 「すべてのデータの参照」
アクセスレベル
参照専用フォルダへのアクセス権限
参照/更新フォルダへのアクセス権限
参照
「レポート実行」
「レポート実行」
新規書き込み
次のすべてを実行できます。
次の両方を実行できます。
• 「レポート実行」
• 「レポート実行」
• 「ダッシュボードの管理」
• 「ダッシュボードの管理」
新規書き込み
変更/削除
共有フォルダ
• 「すべてのデータの参照」
変更/削除
次のすべてを実行できます。
次のすべてを実行できます。
• 「レポート実行」
• 「レポート実行」
495
分析
ダッシュボード
アクセスレベル
参照専用フォルダへのアクセス権限
参照/更新フォルダへのアクセス権限
• 「ダッシュボードの管理」
• 「ダッシュボードの管理」
• 「すべてのデータの参照」
• 「すべてのデータの参照」
ダッシュボードの印刷
ブラウザの印刷オプションを使用して、ダッシュボードを印刷します。
• ダッシュボードコンポーネントの 3 列すべてが含まれるように、用紙の向き
を横に設定して印刷します。
• 必要に応じて、列のサイズを変更し、ブラウザが付加するヘッダーやフッ
ターを削除します。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Group Edition、
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
ダッシュボードを印刷す
る
• 「レポート実行」と
ダッシュボードフォル
ダへのアクセス権
ダッシュボードの整理
ダッシュボードを簡単に使用できる状態に保つには、ダッシュボードをフォル
ダに分類し、使用しないレポートを削除します。レポートが多数ある場合、検
索項目を使用して必要なレポートを検索できます。
このセクションの内容:
1. ダッシュボードの削除
必要なくなったダッシュボードは削除することをお勧めします。
496
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
分析
ダッシュボード
ダッシュボードの削除
必要なくなったダッシュボードは削除することをお勧めします。
エディション
ダッシュボードを削除すると、その中のダッシュボードコンポーネントも削除
されます。この操作によって、ダッシュボードコンポーネントで使用するカス
タムレポートは削除されません。
削除したダッシュボードは、ごみ箱に移動されます。
Lightning Experience でダッシュボードを削除するには、ダッシュボードを開いて
[削除] をクリックします。
Salesforce Classic でダッシュボードを削除する手順は、次のとおりです。
1. [ダッシュボード] タブをクリックします。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
2. [ダッシュボード一覧に戻る] をクリックします。
3. ダッシュボードが保存されているフォルダを選択します。
ユーザ権限
4. ダッシュボード名の横にある [削除] をクリックします。
ダッシュボードを削除す
る
• 「レポート実行」およ
び「ダッシュボードの
管理」
他のユーザが作成した
ダッシュボードを削除す
る
• 「ダッシュボードの管
理」および「すべての
データの編集」
ダッシュボードの制限
Salesforce データからダッシュボードを作成する場合、次の制限および Lightning
Experience と Salesforce Classic のダッシュボードの相違点に注意してください。
エディション
Salesforce レポートおよびダッシュボードの制限
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
機能
Personal Contact Group
Edition Manager Edition
Professional Enterprise Unlimited Developer
Edition Edition Edition Edition
と
Performance
Edition
レポートあたり 20
の項目の検索条
件数1
20
20
20
20
20
20
レポートあたり 5
の数式
5
5
5
5
5
5
497
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
分析
ダッシュボード
機能
Personal
Edition
Contact
Manager
Group
Edition
Professional Enterprise
Edition
Edition
スケジュール済みレ
ポート
なし
なし
なし
1 時間あた 1 時間あた 1 時間あた
り 12 (ピー り 12
り 22
ク時間以
外のみ3)
1 時間あた
り 12 (ピー
ク時間以
外のみ3)
(希望開始
時刻は 3 個
に制限さ
れ、変更
はできな
い)
(希望開始
時刻は 3 個
に制限さ
れ、変更
はできな
い)
(メール送信するレポー
トの容量は最大 10
MB)。
Unlimited Developer
Edition と Edition
Performance
Edition
ダッシュボード検索条 なし
件
なし
なし
1 ダッシュ 1 ダッシュ 1 ダッシュ 1 ダッシュ
ボードに ボードに ボードに ボードに
つき 3 個
つき 3 個
つき 3 個
つき 3 個
動的ダッシュボード
なし
なし
なし
なし
組織あた
り最大 5
ダッシュボードの更新 なし
のスケジュール設定
なし
なし
なし
1 時間あた 1 時間あた なし
り 12
り 22
カスタムレポートタイ なし
プ
なし
なし
50
200
なし
なし
1 時間あた 1 時間あた 1 時間あた
り 12 (ピー り 12
り 22
ク時間以
外のみ3)
1 時間あた
り 12 (ピー
ク時間以
外のみ3)
(1 日あたり
希望開始
時刻は 1 個
に制限さ
れ、変更
はできな
い)
(1 日あたり
希望開始
時刻は 1 個
に制限さ
れ、変更
はできな
い)
組織あた
り最大 10
2,000
組織あた
り最大 3
400
(制限は、開発状況に関
係なく、すべてのカス
タムレポートタイプに
適用される)
レポート作成スナップ なし
ショット
498
分析
ダッシュボード
1
これらの制限はレポートビルダーに適用されます。レポートウィザードを使用している場合、制限は 10 で
す。
2
合計で 200 まで可能。
3
ピーク時以外の時間帯とは、ローカル時間の午後 6 時 ~ 午前 3 時です。
Salesforce では、過去 3 か月と今月の履歴データが保持されます。
すべてのサポート対象のエディションには、Salesforce レポートおよびダッシュボードについて次の制限が適用
されます。
レポート制限
• レポートビルダープレビューでは、サマリーおよびマトリックスレポートでは最大 20 行および表形式
では最大 50 行を表示します。
• グラフには、250 を超えるグループまたは 4,000 を超える値を含めることはできません。グラフに描画す
るグループまたは値が多すぎるというエラーメッセージが表示された場合は、レポート検索条件を調整
して、数を減らしてください。組み合わせグラフでは、すべてのグループおよび値が合計のカウント対
象となります。
• レポートでは、最大 2,000 行を表示します。すべての行を表示するには、Excel にレポートをエクスポー
トするか、表形式レポートおよびサマリーレポート用の印刷用ビューを使用します。結合レポートで
は、エクスポートは使用できず、印刷用ビューには最大 20,000 行を表示します。
– [詳細の表示] が無効な場合、サマリーおよびマトリックスレポートでは、最初の 2,000 個のグルーピ
ングが表示されます。
– マトリックスレポートでは、最大 400,000 個の集計値を表示します。
– [詳細の表示] が無効な場合、マトリックスレポートでは、横軸に最大 2,000 個のグルーピングを表示
します。400,000 個を超える集計値がある場合は、2,000 個のグルーピングの制限を満たすまで行が削
除され、集計値の数が 400,000 個を下回るまで列が削除されます。
• グルーピングがあるレポートを Salesforce1 で表示すると、表形式レポートに変換されます。
• デフォルトでは、レポートは 10 分後にタイムアウトします。
• 結合レポートでは、ブロックごとに最大 100 列を設定できます。結合レポートには、最大 5 ブロックを
設定できます。
• 結合レポートの各ブロックには最大 10 個のカスタム集計項目を追加できます。結合レポートには、合
計 50 個のカスタム集計項目を含めることができます。
• 結合レポートごとに最大 10 個のクロスブロックカスタム集計項目を設定できます。
• [説明] や [ソリューション詳細] など、標準ロングテキストエリア項目で絞り込む場合は、項目の先頭の
1000 文字だけが検索に使用されます。
• レポートには、リッチテキストエリアまたはロングテキストエリアの最初の 254 文字のみが表示されま
す。
• 表形式レポート、サマリーレポート、およびマトリックスレポートの集計項目では、最大 21 桁まで表
示できます。
• カスタムロングテキストエリア項目でレポートを絞り込むことはできません。
• 結合レポートでは、新しいユーザインターフェースのテーマが有効化されている必要があります。新し
いテーマのないユーザは、結合レポートの作成、編集、実行ができません。
499
分析
ダッシュボード
• 売上予測レポートには、売上予測期間内に完了するように設定されている商談のみが表示されます。た
だし、売上予測分類として「売上予測から除外」に割り当てられている商談を除きます。
• Internet Explorer 6 は、結合レポートではサポートされていません。
ダッシュボードの制限
• ダッシュボード検索条件には、最大 50 個のオプションを設定できます。デフォルトでは、10 個のオプ
ションが有効になっています。制限を引き上げる場合は、Salesforce にお問い合わせください。
• 各ダッシュボードには、最大 20 個のコンポーネントを持たせることができます。
• バケット項目を検索条件にした絞り込みはできません。ただし、ダッシュボードページのバケット項目
で絞り込んだレポートを使用することは可能です。
• ダッシュボードのテーブルまたはグラフは、最大 20 個の写真を表示できます。
• ダッシュボードを更新するときは、少なくとも 1 分間待つ必要があります。
レポートタイプの制限
• カスタムレポートタイプには、最大 60 個のオブジェクト参照を含めることができます。たとえば、4 つ
のレポートタイプのオブジェクトリレーションの最大限度を選択すると、参照によりその他に 56 オブ
ジェクトから項目を選択できることになります。ただし、カスタムレポートタイプでレポートを実行し
ているときに、そのレポートに 20 を超えるオブジェクトの列が含まれている場合は、エラーメッセー
ジが表示されます。
• カスタムレポートタイプには、それぞれ最大 1000 項目まで追加できます。
レポート作成スナップショットの制限
• カスタムオブジェクトに挿入できる行の最大数は、2,000 個です。
• 格納できる実行の最大数は、200 個です。
• 対象項目に対応付けできるソースレポートの列の最大数は、100 個です。
検索条件の制限
カスタムテキスト項目の最初の 255 文字のみが、検索条件のためにカウントされます。
埋め込まれたレポートグラフの制限
• ページあたり 2 つのレポートグラフを使用できます。
• 高度なページレイアウトエディタからのみレポートグラフを追加できます。ミニコンソールおよび従来
のページレイアウトエディタはサポートされていません。
• ユーザは、詳細ページで 60 分ごとに 100 個までのレポートグラフを更新できます。
• 組織は、60 分ごとに 3,000 個までのレポートグラフを更新できます。
リストビューの制限
• リストビューのカスタムロングテキストエリア項目では、先頭の 255 文字だけが表示されます。
バケットおよびバケット項目の制限
• 各レポートには、最大 5 個のバケット項目を含めることができます。
• 各バケット項目には、最大 20 個のバケットを含めることができます。
• 各バケットには、最大 20 個の値を含めることができます。
500
分析
ダッシュボード
• バケット項目は、バケット項目が生成されたレポートでのみ使用できます。バケットを複数のレポート
で使用するには、レポートごとに項目を作成するか、バケットに依存するオブジェクトに対して別個の
数式項目を作成します。
メモ: 以上の制限は、バケット項目の設定で許可されている [その他] の使用には適用されません。
値の許容範囲: 許容される最大値は、999999999999999 です。許容される最小値は、-99999999999999 です。
レポートおよびダッシュボード API の制限
次の制限は、レポートおよびダッシュボード REST API と Apex 経由のレポートおよびダッシュボード API の両方
に適用されます。
• クロス条件、標準レポート条件、行制限による絞り込みは、データを絞り込む場合には使用できません。
• 履歴トレンドレポートは、マトリックスレポートでのみサポートされています。
• API では、列として選択された 100 個までの項目を含むレポートのみ処理できます。
• 最近参照した 200 個までのレポートのリストが返されます。
• 1 時間あたり 500 回までのレポートの同期実行を組織で要求できます。
• API では、一度に 20 回までのレポートの同期実行の要求をサポートしています。
• 非同期に実行された 2,000 個までのレポートインスタンスのリストが返されます。
• API では、レポートの非同期実行の結果を取得するために、一度に 200 件までの要求をサポートしています。
• 1 時間あたり 1,200 回までの非同期要求を組織で要求できます。
• レポートの非同期実行の結果は、24 時間以内に使用できます。
• API では、レポートの最初の 2,000 行までが返されます。検索条件を使用して結果を絞り込むことができま
す。
• レポートの実行時にカスタム項目の検索条件を 20 件まで追加できます。
• 1 時間あたり 200 回までのダッシュボードの更新を組織で要求できます。
• 1 時間あたり最大 5,000 個のダッシュボードの結果を組織で要求できます。
私のダッシュボードに期待するデータが表示されない理由は?
期待するデータが表示されない場合は、最新のデータに更新し、適切な実行ユーザが存在することをチェック
し、ダッシュボードのデータソースを確認します。
ダッシュボードデータが期待どおりではない場合、次の点を確認してください。
• 実行ユーザ。ユーザは実行ユーザの視点でダッシュボードを参照しています。参照している内容は、ユー
ザのアクセス権に基づいています。動的ダッシュボードでは、自分でアクセス可能な内容のみを参照でき
ます。
• ダッシュボードの更新。古いデータが表示される場合は、[更新] をクリックしてダッシュボードを更新し
ます。
• データソース。データソース (レポート、Sコントロール、または Visualforce ページ) にダッシュボードコン
ポーネントに表示する情報が含まれていることを確認します。
501
分析
ダッシュボード
ダッシュボードの実行ユーザとダッシュボードの更新についての詳細は、記事「ダッシュボードの実行ユーザ
の選択」 (ページ 485)と「ダッシュボードデータの更新」 (ページ 487)を参照してください。
ダッシュボードによる複雑な情報の視覚化
ダッシュボードを使用すると、レポートで収集したリアルタイムのデータに基
づいて意思決定を行うことができます。ダッシュボードを使用して、ユーザが
トレンドを把握し、数量を解明し、活動の影響を測定できるようにします。
メモ: Group Edition を使用している組織のダッシュボードは参照のみです。
このセクションの内容:
1. ダッシュボードの使用開始
必要なデータが判明したら、ダッシュボードを使用して、パターンを見つ
け、常に最新の変更を把握し、知識を共有して同僚と協力してリアルタイム
で対応できるようになります。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Group Edition、
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
2. iPad でのダッシュボードの使用
Salesforce Mobile Dashboards for the iPad は、Apple App Store で入手できます。これを使用して、外出先でも最近参
照したダッシュードやフォローしているダッシュボードにアクセスできます。
3. ダッシュボードの一覧表示
ダッシュボード一覧には、表示可能なすべてのダッシュボードが含まれます。
関連トピック:
ダッシュボードの絞り込み
Salesforce Classic ダッシュボードの作成
ダッシュボードの使用開始
ダッシュボードの個人別ビューの提供
ダッシュボードの使用開始
ユーザ権限
エディション
ダッシュボードを参照および更新する
「レポート実行」とダッシュボードフォ
ルダへのアクセス権
ダッシュボードを作成する
「レポート実行」および「ダッシュボー
ドの管理」
自分が作成したダッシュボードを編集お 「レポート実行」および「ダッシュボー
よび削除する
ドの管理」
自分以外が作成したダッシュボードを編 「レポート実行」、「ダッシュボードの
集および削除する
管理」および「すべてのデータの参照」
502
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Group Edition、
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
分析
ダッシュボード
必要なデータが判明したら、ダッシュボードを使用して、パターンを見つけ、常に最新の変更を把握し、知識
を共有して同僚と協力してリアルタイムで対応できるようになります。
• Salesforce Platform または Salesforce Platform One ユーザライセンスを持つユーザは、ダッシュボードの実行ユー
ザも同じ種類のユーザライセンスを持っていれば、ダッシュボードの参照のみができます。さまざまなラ
イセンスの種類のユーザに、個別のダッシュボードを作成することを検討してください。
• Group Edition を使用している組織のダッシュボードは参照のみです。
[ダッシュボード] タブをクリックすると、最後に表示したダッシュボードが表示されます。ページ上部には、
ダッシュボードの最終更新時刻と、ダッシュボードに表示されるデータを決定する権限を持つユーザが表示さ
れます。ダッシュボードにアクセスできない場合は、フォルダの権限を確認してください。
関連トピック:
ダッシュボードによる複雑な情報の視覚化
Salesforce Classic ダッシュボードの作成
ダッシュボードデータの更新
iPad でのダッシュボードの使用
Salesforce Mobile Dashboards for the iPad は、Apple App Store で入手できます。これを使
用して、外出先でも最近参照したダッシュードやフォローしているダッシュボー
ドにアクセスできます。
エディション
重要: Mobile Dashboards for iPad アプリケーションのサポートは Summer '15 を
もって終了しました。引き続きアプリケーションは使用できますが、発生
する問題に対するバグ修正や機能強化といった形で Salesforce がサポートを
提供することはありません。新しい Salesforce モバイル環境である Salesforce1
アプリケーションへの移行については、Salesforce 管理者にご相談ください。
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
モバイルダッシュボードアプリケーションを使用すると、オフラインや外出中
の場合も、組織のデータ、パフォーマンス、動向を常に把握できます。このア
プリケーションを使用すると、次の操作を実行できます。
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
• 最近参照したダッシュボードまたはフォローしているダッシュボードを参照する
• ダッシュボードを検索する
• 個々のダッシュボードコンポーネントを表示して、その値を強調表示し、それぞれのレポートをドリルダ
ウンする
• レポートビューを変更する
• 他の人にダッシュボードまたは個々のコンポーネントをメールで送信する
• ダッシュボードの Chatter フィードを参照する、およびそのフィードに投稿、コメントする
• オフラインのときに、アプリケーションで最近参照したダッシュボードおよびレポートの一部にアクセス
する
メモ: このアプリケーションでは動的ダッシュボードまたはダッシュボード検索条件をサポートしていま
せん。
503
分析
ダッシュボード
Apple App Store または AppExchange から無料でこのアプリケーションをダウンロードできます。iOS 5 以上を搭載
しているすべての iPad モデルではモバイルダッシュボードアプリケーションを使用できます。このアプリケー
ションは、Salesforce Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Edition、Developer Edition で使用可能です。ま
た、REST API を有効化しているすべての組織で使用可能です。
iPad から Salesforce 組織にアクセスできる場合は、モバイルダッシュボードアプリケーションを使用できます。
アプリケーションを開き、Salesforce のメールとパスワードを使用してログインします。Salesforce アカウントが
ない場合でも、[デモ] をタップしてアプリケーションを操作してみることができます。
メモ: iPad 用のダッシュボードダッシュボードアクセス権は、デフォルトで組織で利用できます。使用で
きない場合は、アプリケーションにログインできるようにするには、システム管理者がこのアクセス権
を有効化する必要があります。
Salesforce Classic Mobileクライアントアプリケーションでは、Salesforceシステム管理者がモバイル設定にタブを追
加した場合に、[ダッシュボード] タブが表示されます。
ダッシュボードの一覧表示
ユーザ権限
エディション
ダッシュボードを参照および更新する
「レポート実行」とダッシュボードフォ
ルダへのアクセス権
ダッシュボードを作成する
「レポート実行」および「ダッシュボー
ドの管理」
自分が作成したダッシュボードを編集お 「レポート実行」および「ダッシュボー
よび削除する
ドの管理」
自分以外が作成したダッシュボードを編 「レポート実行」、「ダッシュボードの
集および削除する
管理」および「すべてのデータの参照」
使用可能なエディション:
Salesforce Classic および
Lightning Experience の両方
使用可能なエディション:
Group Edition、
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ダッシュボード一覧には、表示可能なすべてのダッシュボードが含まれます。
1. [ダッシュボード] タブで、[ダッシュボード一覧に戻る] をクリックします。
機能強化された [レポート] タブでは、そのダッシュボードのフォルダで最近参照されたダッシュボードの
一覧が表示されます。
2. ダッシュボード一覧ページで、フォルダを選択してフォルダに保存されているダッシュボードの一覧を表
示するか、検索条件を使用して検索します。
3. ダッシュボード名をクリックしてダッシュボードを表示する。
4. Salesforce Classic で作業している場合は、ダッシュボード名の横にある
を編集または削除します。
をクリックして、ダッシュボード
メモ: Group Edition を使用している組織のダッシュボードは参照のみです。
504
分析
ダッシュボード
5. Chatter が有効な場合、
たは停止します。
または
をクリックして Chatter フィードでダッシュボードのフォローを開始ま
関連トピック:
ダッシュボードによる複雑な情報の視覚化
ダッシュボードの使用開始
iPad でのユーザへのダッシュボード表示
Mobile Dashboards for iPad アプリケーションは、組織で自動的に有効になるため、
管理者が設定をしなくてもユーザはアプリケーションにアクセスできます。
重要: Mobile Dashboards for iPad アプリケーションのサポートは Summer '15 を
もって終了しました。引き続きアプリケーションは使用できますが、発生
する問題に対するバグ修正や機能強化といった形で Salesforce がサポートを
提供することはありません。新しい Salesforce モバイル環境である Salesforce1
アプリケーションへの移行については、Salesforce 管理者にご相談ください。
ユーザにモバイルデバイスから Salesforce データにアクセスさせない場合は、ア
プリケーションを無効にできます。また、後で容易に再有効化できます。
Mobile Dashboards for iPad へのアクセスを設定する手順は、次のとおりです。
1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「モバイルダッシュボード」と入力
し、[モバイルダッシュボード設定] を選択します。
2. [すべてのユーザでモバイルダッシュボード iPad アプリケーションを有効化]
をオンまたはオフにします。
エディション
使用可能なエディション:
Salesforce Classic
使用可能なエディション:
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、および
Developer Edition
ユーザ権限
Mobile Dashboards for iPad
設定を表示する
• 「設定・定義を参照す
る」
Mobile Dashboards for iPad
設定を変更する
• 「アプリケーションの
カスタマイズ」
3. [保存] をクリックします。
505