1 総合入門講座 - 1

1
科 目 名
学ぶ・働く[全員履修指定]
教 員 名
宮崎理枝・岩田夏穂
ほか
年次
1
総合入門講座
授業期間
4月
単位
1
(1)概要
履修科目の選択をはじめ授業を通じ大学で学ぶということ、ノートのとり方、レポートの書き方、
図書館や情報機器を活用した情報収集の方法などについては、入学後できるだけ早い段階で理解し
ておく必要がある。そうすれば、授業から多くのものを得ることができ、次第に自分の学習スタイ
ルができてくる。また、学習効果を高めることに間接的につながるような、豊かな学生生活を送る
ための知恵を伝える時間も設ける。この授業では、学習に関連する事項に加え、働くことの意義や
雇用環境の動向、職種や就職活動の実態も取り上げる。入学直後で働くことのイメージを十分に持
てないかもしれない。しかし、就職活動に出遅れることなく、自分の能力や適性に合った仕事や会
社を見つけるには、少しでも早い準備が大切である。
(2)目的
授業は、受講学生が 2 年間の短大生活を有意義に過ごすうえで知っておくべき事柄を広く取り上
げ、集中的に学ぶ機会を提供する。また、全ての学生が本学の環境に短期間になじみ、学習を含め
た生活全体を軌道に乗せるためのガイド役としての役割を果たす。そして、本学で多くのことを学
べるよう、学習や生活のスタイルを固め、将来の進路を常に考え毎日を計画的に過ごす姿勢を身に
つけることを目指す。
(3)授業内容
テーマ
短期大学の授業と生活 1
短期大学の授業と生活 2
短期大学の授業と生活 3
短期大学の授業と生活 4
短期大学の授業と生活 5
情報の収集 1
情報の収集 2
働くこと 1
働くこと 2
進路の決定
自分の将来
授 業 内 容
①「学ぶ・働く」の設置目的 ②短期大学での生活をどう送るか
①「学ぶ」とはどういうことか ②教養教育の意義
本や新聞とのつきあい方
授業について(1)ノートの取り方、ゼミでの学び方
授業について(2)レポートの書き方
図書館の利用法
大月短期大学の IT 環境とその活用法
産業と職業・職種―どのような働き方があるか
仕事に求められる能力
進路決定(編入学および就職)と進路支援室とのつきあい方
自分の将来―短大で学ぶことから人生をデザインする
(4)評価方法
①毎回の授業時に提出する小レポート(出席確認を兼ねる) ②全ての授業終了後に提出する課題
レポート、の 2 点をふまえて総合的に評価する。試験は行なわない。
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
教養演習、専門基礎演習、専門演習、課題研究
(8)その他
特になし
-1-
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
英語ⅠG Class1
教 員 名
三井 敏朗
年次
1
言語文化科目
授業期間
前期
単位
1
(1)概要
外国語としての英語を理解するために必要な知識の習得と訓練を行う。
1)外国語としての英語の文法的知識 / 日本語から見た英語構文と表現の特徴 / 語彙の基本的仕
組みの理解 ※この項目を重点的に学ぶ。
2)Speaking: 公式の場において意見、情報を交換出来る基礎力を培う。
3)Reading: Paragraph Reading(パラグラフの論理構成法)を学習し英文を早く、深く読む
ことを目標とする。多様な Reading にふれ語彙の増加をめざす。
4)Writing: 1 年次では、英文の論理構成を学び、例証、原因、結果、比較、叙述、のパラグラ
フを書くことにより、1年次終了時には3-5パラグラフ程度の英文が書けること。
5)Listening: Key Sentence, Target Sentence が理解出来る。
(2)目的
基礎英語の理解と使用:高等学校修了程度の文法、音韻の理解、辞書使用の理解、
数パラグラフ(1 ページ分)の英語を書けること。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
be 動詞
be 動詞の基本
一般動詞
一般動詞の現在形と過去形
進行形
進行形と現在形の違い
未来形
さまざまな未来表現
助動詞
基本的な助動詞の使い方
名詞・冠詞
単数形と複数形
前置詞
前置詞を含む慣用句
形容詞・副詞
形容詞と副詞の機能について
比較
比較級と最上級
接続詞
さまざまな接続詞の使い方
受動態
受動態と能動態との使い分け
現在完了形
継続、完了、経験を表す用法
関係代名詞
関係詞の主格、所有格、目的格
(4)評価方法
定期試験 30% 出席 30% classwork 40%
(5)教科書等
区分
書名
著者名
出版社
税込価格
教科書
Simply Grammar
Kikuji Saito,
南雲堂
1,800 円+税
(シンプルセンテンスで学 Michiko Joichi
ぶ基礎英文法)
参考書
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ、英語ⅠG2、L/R2 は連続して履修する。
(7)関連科目
特になし
(8)その他
進度、授業内容は受講生の構成により変更される可能性がある。
履修希望者は、有料のクラス分けテストを受けること。詳細は後日掲示する。
授業時間:週 2 回 各 60 分
-2-
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
英語ⅠL/R Class1
教 員 名
三井 敏朗
年次
1
言語文化科目
授業期間
後期
単位
1
(1)概要
外国語としての英語を理解するために必要な知識の習得と訓練を行う。
1)外国語としての英語の文法的知識 / 日本語から見た英語構文と表現の特徴 / 語彙の基本的仕
組みの理解 ※この項目を重点的に学ぶ。
2)Speaking: 公式の場において意見、情報を交換出来る基礎力を培う。
3)Reading: Paragraph Reading(パラグラフの論理構成法)を学習し英文を早く、深く読む
ことを目標とする。多様な Reading にふれ語彙の増加をめざす。
4)Writing: 1 年次では、英文の論理構成を学び、例証、原因、結果、比較、叙述、のパラグラ
フを書くことにより、1年次終了時には3-5パラグラフ程度の英文が書けること。
5)Listening: Key Sentence, Target Sentence が理解出来る。
(2)目的
基礎英語の理解と使用:高等学校修了程度の文法、音韻の理解、辞書使用の理解、
数パラグラフ(1 ページ分)の英語を書けること。
(3)授業内容
テーマ
授
主語(1)
主語(2)
時制
冠詞
名詞の加算性
名詞修飾
名詞構文
助動詞
不定詞・動名詞
否定
受動態
比較
代名詞
(4)評価方法
定期試験 30%
(5)教科書等
区分
教科書
業
内
容
基本構文「主語+述語」
無生物主語
過去・現在・未来の区分
新出情報と既知情報
物質名詞
名詞を修飾する 2 通りの方法
動詞を使うか名詞を使うか
よく使われる助動詞
1文の中で2つの動作を重ねる
部分否定とは
行為の主体はどちらか
同位・劣位・優位の表現
It の使い方
出席 30%
classwork 40%
書名
Communicative English Composition
(よくわかる英文法・英作文)
著者名
Shukei Funada
参考書
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ、英語Ⅰ G2は履修しかつ修得していること
(7)関連科目
特になし
(8)その他
進度、授業内容は受講生の構成により変更される可能性がある
授業時間:週 2 回 各 60 分
-3-
出版社
弓プレス
税込価格
1,700+税円
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
英語ⅠG Class2
教 員 名
三井 敏朗
年次
1
言語文化科目
授業期間
前期
単位
1
(1)概要
外国語としての英語を理解するために必要な知識の習得と訓練を行う。
1)外国語としての英語の文法的知識 / 日本語から見た英語構文と表現の特徴 / 語彙の基本的仕
組みの理解 ※この項目を重点的に学ぶ。
2)Speaking: 公式の場において意見、情報を交換出来る基礎力を培う。
3)Reading: Paragraph Reading(パラグラフの論理構成法)を学習し英文を早く、深く読む
ことを目標とする。多様な Reading にふれ語彙の増加をめざす。
4)Writing: 1 年次では、英文の論理構成を学び、例証、原因、結果、比較、叙述、のパラグラ
フを書くことにより、1年次終了時には3-5パラグラフ程度の英文が書けること。
5)Listening: Key Sentence, Target Sentence が理解出来る。
(2)目的
基礎英語の理解と使用:高等学校修了程度の文法、音韻の理解、辞書使用の理解、
数パラグラフ(1 ページ分)の英語を書けること。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
品詞
言葉の役割パーツ
肯定文・否定文他
話をする目的
時制・進行形
時間のとらえ方
基本 5 文型
文を作る基本
主語と動詞の一致
英語を読む第一歩
文接続詞
文をつなげる言葉
現在完了
過去の出来事と現在の関係
受身形
スル、とサレル
使役
「させる」、と「してもらう」
法助動詞
話し手の気持ちをこめる
仮定法
もしも、の話
関係節
名詞を文で修飾する
関係副詞
場所・時・理由なども文で修飾する
(4)評価方法
定期試験 30% 出席 30% classwork 40%
(5)教科書等
区分
書名
著者名
出版社
税込価格
教科書 Grammar Discoverly
Kaoru Fukutomi セ ン ゲ ー ジ ラ ー 2,000+税円
(そうだったんだ!英語のルー Chiharu Higuchi ニング
ル)
Yuki Ito
参考書
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ、英語ⅠG2、L/R2 は連続して履修する。
(7)関連科目
特になし
(8)その他
進度、授業内容は受講生の構成により変更される可能性がある。
履修希望者は、有料のクラス分けテストを受けること。詳細は後日掲示する。
授業時間:週 2 回 各 60 分
-4-
2
一般教育科目
科 目 名
英語ⅠL/R Class2
コミュニケーション科目群
言語文化科目
教 員 名
三井 敏朗
授業期間
後期
年次
1
単位
1
(1)概要
外国語としての英語を理解するために必要な知識の習得と訓練を行う。
1)外国語としての英語の文法的知識 / 日本語から見た英語構文と表現の特徴 / 語彙の基本的仕
組みの理解 ※この項目を重点的に学ぶ。
2)Speaking: 公式の場において意見、情報を交換出来る基礎力を培う。
3)Reading: Paragraph Reading(パラグラフの論理構成法)を学習し英文を早く、深く読む
ことを目標とする。多様な Reading にふれ語彙の増加をめざす。
4)Writing: 1 年次では、英文の論理構成を学び、例証、原因、結果、比較、叙述、のパラグラ
フを書くことにより、1年次終了時には3-5パラグラフ程度の英文が書けること。
5)Listening: Key Sentence, Target Sentence が理解出来る。
(2)目的
基礎英語の理解と使用:高等学校修了程度の文法、音韻の理解、辞書使用の理解、
数パラグラフ(1 ページ分)の英語を書けること。
(3)授業内容
テーマ
基本文型(1)
基本文型(2)
命令文
名詞
助動詞
疑問文
比較
進行形
完了形
不定詞/動名詞
受動態
接続詞
パラグラフ
(4)評価方法
定期試験 30%
(5)教科書等
区分
教科書
授
業
内
容
副詞の用法
知覚動詞と使役動詞
主語の扱い
可算名詞と不可算名詞
基本的な助動詞の用法
疑問詞の用法
原級・比較級・最上級
進行形で未来を表現する
現在完了・過去完了の基本
共通点と相違点
能動態との相違点
that の用法
段落構成の成り立ちについて
出席 30%
classwork 40%
書名
著者名
Useful English for Communication David E. Bramley
(自己表現力をつけるためのコミュ 河合忠仁
ニケーション英作文)
参考書
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ、英語Ⅰ G2は履修しかつ修得していること
(7)関連科目
特になし
(8)その他
進度、授業内容は受講生の構成により変更される可能性がある
授業時間:週 2 回 各 60 分
-5-
出版社
松柏社
税込価格
1,700+税円
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
英語ⅠG Class3
教 員 名
日裏 亜紀
年次
1
言語文化科目
授業期間
前期
単位
1
(1)概要
外国語としての英語を理解するために必要な知識の習得と訓練を行う。
1)外国語としての英語の文法的知識
2)日本語から見た英語構文と表現の特徴
3)語彙の基本的仕組みの理解
4)Speaking:公式の場において意見、情報を交換
5)Reading:Paragraph Reading(パラグラフの論理構成法)を学習し英文を早く、深く読
むことを目標とする。多様な Reading にふれ語彙の増加をめざす。
6)Writing:1 年次では、英文の論理構成を学び、例証、原因、結果、比較、叙述、のパラグ
ラフを書くことにより、1年次終了時には3-5パラグラフ程度の英文が書けること。
7)Listening: Key Sentence, Target Sentence が理解出来る。
8)1)、2)、3)を重点に学ぶ。
(2)目的
①基礎英語の理解と使用:高等学校修了程度の文法、音韻の理解、辞書使用の理解
②数パラグラフ(1 ページ分)の英語を書けること
(3)授業内容
テーマ
現在形と過去形
未来形
進行形
助動詞
名詞・冠詞・代名詞・前置詞
形容詞・副詞
比較
接続詞
受動態
不定詞
動名詞
分詞
完了形
(4)評価方法
①定期試験 60%
(5)教科書等
区分
教科書
授 業 内 容
be 動詞・一般動詞の現在形と過去形、様々な疑問文、特殊な文
will の用法と be going to~
現在進行形、過去進行形
can, may, must の用法, be going to~, have to~
それぞれの種類と用法
形容詞の用法と副詞の種類と用法
原級、比較級、最上級の意味と形
接続詞の種類(等位接続詞と従位接続詞)と働き
能動態と受動態、態の転換(能動態⇔受動態)
不定詞の 3 用法(名詞的、形容詞、副詞的用法)
主語・補語・目的語になる動名詞
現在分詞と過去分詞(その形と意味と位置)
現在完了の 3 用法(完了・結果、経験、継続用法)
②classwork20%
書名
Everyday English Grammar
〈Revised Edition〉
③出席 20%
著者名
出版社
水島 孝司/ ロジャー・パティ 南雲堂
モア
税込価格
1,995 円
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ、G3, L/R3 は連続して履修する。
(7)関連科目
特になし
(8)その他
①進度、授業内容は受講生の構成により変更される可能性がある。授業時間:週 2 回
②履修希望者は、有料のクラス分けテストを受けること。
-6-
各 60 分
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
英語ⅠL/R Class3
教 員 名
日裏 亜紀
年次
1
言語文化科目
授業期間
後期
単位
1
(1)概要
外国語としての英語を理解するために必要な知識の習得と訓練を行う。
1)外国語としての英語の文法的知識
2)日本語から見た英語構文と表現の特徴
3)語彙の基本的仕組みの理解
4)Speaking:公式の場において意見、情報を交換
5)Reading:Paragraph Reading(パラグラフの論理構成法)を学習し英文を早く、深
く読むことを目標とする。多様な Reading にふれ語彙の増加をめざす。
6)Writing:1 年次では、英文の論理構成を学び、例証、原因、結果、比較、叙述、のパラ
グラフを書くことにより、1年次終了時には3-5パラグラフ程度の英文が書けること。
7)Listening: Key Sentence, Target Sentence が理解出来る。
8)5)、6)、7)を重点に学ぶ。
(2)目的
①基礎英語の理解と使用:高等学校修了程度の文法、音韻の理解、辞書使用の理解
②数パラグラフ(1 ページ分)の英語を書けること
(3)授業内容
テーマ
英文の基本構造
英文を書く準備①
英文を書く準備②
英文を書く準備③
英文を書く①
英文を書く②
パラグラフを構成する①
パラグラフを構成する②
パラグラフを構成する③
パラグラフを構成する④
パラグラフを構成する⑤
パラグラフライティングのまと
め
Essay Writing
(4)評価方法
①定期試験 40%
(5)教科書等
区分
教科書
授
業
内
容
S+V を意識して書こう
アイデアをどんどん出し、その中から書く内容を絞り込もう
タイトルの書き方。文と文をつなぐ表現を学習しよう
パラグラフとその体裁
「ひとつのパラグラフにひとつのテーマ」というルールを理解しよう
動詞表現の時制は正確か
トピックセンテンスとは
Body を構成する
メジャーサポートセンテンスとは
マイナーサポートセンテンスとは
コンクル―ジョンについて
自分が書いたパラグラフは正しく構成されているか、それぞれの英文は
正しく書けているか確認しよう
パラグラフからエッセイへと発展させる
②classwork 40%
③出席 20%
書名
A Passage to Paragraph Writing
著者名
遠藤 功樹
出版社
センゲージラーニング
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ、G3 は履修しかつ単位を修得していること。
(7)関連科目
特になし
(8)その他
進度、授業内容は受講生の構成により変更される可能性がある。
-7-
税込価格
2,100 円
2
一般教育科目
科 目 名
英語ⅠG Class4
コミュニケーション科目群
教 員 名
日裏 亜紀
年次
1
言語文化科目
授業期間
前期
単位
1
(1)概要
外国語としての英語を理解するために必要な知識の習得と訓練を行う。
1)外国語としての英語の文法的知識
2)日本語から見た英語構文と表現の特徴
3)語彙の基本的仕組みの理解
4)Speaking:公式の場において意見、情報を交換
5)Reading:Paragraph Reading(パラグラフの論理構成法)を学習し英文を早く、深く読
むことを目標とする。多様な Reading にふれ語彙の増加をめざす。
6)Writing:1 年次では、英文の論理構成を学び、例証、原因、結果、比較、叙述、のパラグ
ラフを書くことにより、1年次終了時には3-5パラグラフ程度の英文が書けること。
7)Listening: Key Sentence, Target Sentence が理解出来る。
8)1)、2)、3)を重点に学ぶ。
(2)目的
①基礎英語の理解と使用:高等学校修了程度の文法、音韻の理解、辞書使用の理解
②数パラグラフ(1 ページ分)の英語を書けること
(3)授業内容
テーマ
現在形と過去形
代名詞、名詞、冠詞
前置詞、形容詞、副詞
進行形
助動詞
未来形
比較
不定詞と動名詞
接続詞
疑問文と付加疑問文
能動態と受動態
句と節
現在完了形
(4)評価方法
①定期試験 60%
(5)教科書等
区分
教科書
授 業 内 容
be 動詞と一般動詞を使い分け、時制に注意して英文を書く
品詞を見分け、適切に用いる
時や場所を表す前置詞。形容詞・副詞は何を修飾し、どこに置くべきか
さまざまな進行形。進行形の疑問文
助動詞の種類と機能
未来を表すさまざまな表現
原級、比較級、最上級
不定詞の 3 用法。不定詞と動名詞の違い
等位接続詞と従属接続詞の働きとその違い
疑問詞を使った疑問文。念押しや同意を求める表現
能動態から受動態への書き換え。助動詞のある受動態
句とは何か。節とは何か。その違いと用い方
継続、経験、結果・完了の表し方
②classwork20%
書名
Grammar Plus
③出席 20%
著者名
アンドルーE. ベネット/
小宮
徹
出版社
南雲堂
税込価格
2,100 円
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ、G4, L/R4 は連続して履修する。
(7)関連科目
特になし
(8)その他
①進度、授業内容は受講生の構成により変更される可能性がある。授業時間:週 2 回
②履修希望者は、有料のクラス分けテストを受けること。
-8-
各 60 分
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
英語ⅠL/R Class4
教 員 名
日裏 亜紀
年次
1
言語文化科目
授業期間
後期
単位
1
(1)概要
外国語としての英語を理解するために必要な知識の習得と訓練を行う。
1)外国語としての英語の文法的知識
2)日本語から見た英語構文と表現の特徴
3)語彙の基本的仕組みの理解
4)Speaking:公式の場において意見、情報を交換
5)Reading:Paragraph Reading(パラグラフの論理構成法)を学習し英文を早く、深
く読むことを目標とする。多様な Reading にふれ語彙の増加をめざす。
6)Writing:1 年次では、英文の論理構成を学び、例証、原因、結果、比較、叙述、のパラ
グラフを書くことにより、1年次終了時には3-5パラグラフ程度の英文が書けること。
7)Listening: Key Sentence, Target Sentence が理解出来る。
8)5)、6)、7)を重点に学ぶ。
(2)目的
①基礎英語の理解と使用:高等学校修了程度の文法、音韻の理解、辞書使用の理解
②数パラグラフ(1 ページ分)の英語を書けること
(3)授業内容
テーマ
Self Introduction
Past Memories
My Daily Life
My Beliefs
Future Profession
People I Respect
Things I Treasure
Looking Back
Various Ways to Write a Paragraph①
同上 ②
同上 ③
同上 ④
Essay Writing
(4)評価方法
①定期試験 40%
(5)教科書等
区分
教科書
②classwork 40%
授 業 内 容
英文の基本構造の考え方
時制の考え方
テーマをひとつに絞るということ
トピックセンテンスとは
メジャーサポートセンテンスとは
マイナーサポートセンテンスとは
コンクルージョンについて
パラグラフライティングのまとめ
描写パラグラフ
例示パラグラフ
物語パラグラフ、定義パラグラフ
分類パラグラフ、因果関係パラグラフ
パラグラフからエッセイへと発展させる
③出席 20%
書名
A Passage to Paragraph Writing
著者名
遠藤 功樹
出版社
センゲージラーニング
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ、G4 は履修しかつ単位を修得していること。
(7)関連科目
特になし
(8)その他
進度、授業内容は受講生の構成により変更される可能性がある。
-9-
税込価格
2,100 円
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
英語ⅠG Class5
教 員 名
山田 大介
年次
1
言語文化科目
授業期間
前期
単位
1
(1)概要
外国語としての英語を理解するために必要な知識の習得と訓練を行う。
1)外国語としての英語の文法的知識
2)日本語から見た英語構文と表現の特徴
3)語彙の基本的仕組みの理解
4)Speaking:公式の場において意見、情報を交換
5)Reading:Paragraph Reading(パラグラフの論理構成法)を学習し英文を早く、深く読
むことを目標とする。多様な Reading にふれ語彙の増加をめざす。
6)Writing:1 年次では、英文の論理構成を学び、例証、原因、結果、比較、叙述、のパラグ
ラフを書くことにより、1年次終了時には3-5パラグラフ程度の英文が書けること。
7)Listening: Key Sentence、Target Sentence が理解出来る。
8)本授業では1)、2)、3)を重点に学ぶ。
(2)目的
①基礎英語の理解と使用:高等学校修了程度の文法、音韻の理解、辞書使用の理解
②数パラグラフ(1ページ分)の英語を書けること
(3)授業内容
テーマ
文の成り立ち
句・節の構造
動詞の種類・働き
動詞の時制
未来形
相の表し方
1
文の仕組み○
2
文の仕組み○
3
文の仕組み○
1
文の種類○
2
文の種類○
無限な文を作る仕組み
1
パラグラフの読み方○
授 業 内 容
文の役割、主語・動詞・目的語・補語の理解と演習
句や節の種類・働きの理解と演習
be 動詞・一般動詞の区分け
現在・過去の理解と演習
助動詞の役割についての理解と演習
完了相・進行相の理解と演習
名詞、冠詞の理解と演習
形容詞、副詞、前置詞の理解と演習
代名詞、接続詞の理解と演習
単文、重文とは
複文とは
不定詞、動名詞、分詞構文、関係代名詞構文の理解と演習
主題文、支持文、まとめ文
(4)評価方法
①定期試験(中間・期末) 50%
(5)教科書等
区分
教科書
書名
English Ace
②Classwork 40%(Small Quiz を各項目毎に実施)
著者名
山本敦子他
出版社
成美堂
③出席 10%
税込価格
1,995 円
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ、G5、 L/R5は連続して履修する。
(7)関連科目
特になし
(8)その他
3 LL 教室使用の場合あり。
①進度、授業内容は受講生の構成により変更される可能性がある。○
②履修希望者は有料のクラス分けテストを受験のこと。
- 10 -
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
英語ⅠL/R Class5
教 員 名
山田 大介
年次
1
言語文化科目
授業期間
後期
単位
1
(1)概要
外国語としての英語を理解するために必要な知識の習得と訓練を行う。
1)外国語としての英語の文法的知識。
2)日本語から見た英語構文と表現の特徴。
3)語彙の基本的仕組みの理解。
4)Speaking:公式の場において意見、情報を交換。
5)Reading:Paragraph Reading(パラグラフの論理構成法)を学習し英文を早く、深
く読むことを目標とする。多様な Reading にふれ語彙の増加をめざす。
6)Writing:1 年次では、英文の論理構成を学び、例証、原因、結果、比較、叙述、のパラ
グラフを書くことにより、1年次終了時には3-5パラグラフ程度の英文が書けること。
7)Listening:Key Sentence、Target Sentence が理解出来る。
8)本授業では5)、6)、7)を重点に学ぶ。
(2)目的
①基礎英語の理解と使用:高等学校修了程度の文法、音韻の理解、辞書使用の理解。
②数パラグラフの英語パッセージを書けるようになること。
(3)授業内容
パラグラフの分析方法
テーマ
英文の分析方法
英語の読み方
英語パラグラフの構成
1
パラグラフの理解○
2
パラグラフの理解○
3
パラグラフの理解○
Summary
1
英語を書く○
2
英語を書く○
3
英語を書く○
4
英語を書く○
5
英語を書く○
6
英語を書く○
(4)評価方法
①定期試験 40%
(5)教科書等
区分
教科書
書名
Writing
授 業 内 容
文中での語句の品詞決定方法と、文構造決定方法。辞書の使用方法
Paragraph Reading,Scanning,Skimming の方法と理解と演習
主題文・支持文・まとめ文、「つなぎ語」の理解と演習
パラグラフ単位で英語を書き、英語の論理を理解と演習
描写表現の理解と演習
例示表現の理解と演習
英語資料の内容をまとめる方法の理解と演習
分析、のパラグラフを書く練習と演習
理由、のパラグラフを書く練習と演習
原因、結果、のパラグラフを書く練習と演習
比較、のパラグラフを書く練習と演習
叙述、のパラグラフを書く練習と演習
完成した英語を推敲する練習と演習
②Classwork
Frontiers
30%
③Thesis writing
著者名
熊本たま
他
20%
4 出席
○
出版社
金星堂
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ、G5 は履修し、かつ単位を修得していること。
(7)関連科目
特になし
(8)その他
1 進度、授業内容は受講生の構成により変更される可能性がある。
○
2 LL 教室使用のことあり。
○
- 11 -
10%
税込価格
2,050 円
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
英語ⅠG Class6
教 員 名
山田 大介
年次
1
言語文化科目
授業期間
前期
単位
1
(1)概要
外国語としての英語を理解するために必要な知識の習得と訓練を行う。
1)外国語としての英語の文法的知識
2)日本語から見た英語構文と表現の特徴
3)語彙の基本的仕組みの理解
4)Speaking:公式の場において意見、情報を交換
5)Reading:Paragraph Reading(パラグラフの論理構成法)を学習し英文を早く、深く読
むことを目標とする。多様な Reading にふれ語彙の増加をめざす。
6)Writing:1 年次では、英文の論理構成を学び、例証、原因、結果、比較、叙述、のパラグ
ラフを書くことにより、1年次終了時には3-5パラグラフ程度の英文が書けること。
7)Listening: Key Sentence、Target Sentence が理解出来る。
8)本授業では1)、2)、3)を重点に学ぶ。
(2)目的
①基礎英語の理解と使用:高等学校修了程度の文法、音韻の理解、辞書使用の理解
②数パラグラフ(1ページ分)の英語を書けること
(3)授業内容
テーマ
文の成り立ち
句・節の構造
動詞の種類・働き
動詞の時制
未来形
相の表し方
1
文の仕組み○
2
文の仕組み○
3
文の仕組み○
1
文の種類○
2
文の種類○
無限な文を作る仕組み
1
パラグラフの読み方○
授 業 内 容
文の役割、主語・動詞・目的語・補語の理解と演習
句や節の種類・働きの理解と演習
be 動詞・一般動詞の区分け
現在・過去の理解と演習
助動詞の役割についての理解と演習
完了相・進行相の理解と演習
名詞、冠詞の理解と演習
形容詞、副詞、前置詞の理解と演習
代名詞、接続詞の理解と演習
単文、重文とは
複文とは
不定詞、動名詞、分詞構文、関係代名詞構文の理解と演習
主題文、支持文、まとめ文
(4)評価方法
①定期試験(中間・期末) 50%
(5)教科書等
区分
教科書
書名
English Ace
②Classwork 40%(Small Quiz を各項目毎に実施)
著者名
山本敦子他
出版社
成美堂
③出席 10%
税込価格
1,995 円
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ、G5、 L/R5は連続して履修する。
(7)関連科目
特になし
(8)その他
3 LL 教室使用の場合あり。
①進度、授業内容は受講生の構成により変更される可能性がある。○
②履修希望者は有料のクラス分けテストを受験のこと。
- 12 -
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
英語ⅠL/R Class6
教 員 名
山田 大介
年次
1
言語文化科目
授業期間
後期
単位
1
(1)概要
外国語としての英語を理解するために必要な知識の習得と訓練を行う。
1)外国語としての英語の文法的知識。
2)日本語から見た英語構文と表現の特徴。
3)語彙の基本的仕組みの理解。
4)Speaking:公式の場において意見、情報を交換。
5)Reading:Paragraph Reading(パラグラフの論理構成法)を学習し英文を早く、深
く読むことを目標とする。多様な Reading にふれ語彙の増加をめざす。
6)Writing:1 年次では、英文の論理構成を学び、例証、原因、結果、比較、叙述、のパラ
グラフを書くことにより、1年次終了時には3-5パラグラフ程度の英文が書けること。
7)Listening:Key Sentence、Target Sentence が理解出来る。
8)本授業では5)、6)、7)を重点に学ぶ。
(2)目的
①基礎英語の理解と使用:高等学校修了程度の文法、音韻の理解、辞書使用の理解。
②数パラグラフの英語パッセージを書けるようになること。
(3)授業内容
パラグラフの分析方法
テーマ
英文の分析方法
英語の読み方
英語パラグラフの構成
1
パラグラフの理解○
2
パラグラフの理解○
3
パラグラフの理解○
Summary
1
英語を書く○
2
英語を書く○
3
英語を書く○
4
英語を書く○
5
英語を書く○
6
英語を書く○
(4)評価方法
①定期試験
(5)教科書等
区分
教科書
40%
書名
Writing
授 業 内 容
文中での語句の品詞決定方法と、文構造決定方法。辞書の使用方法
Paragraph Reading,Scanning,Skimming の方法と理解と演習
主題文・支持文・まとめ文、「つなぎ語」の理解と演習
パラグラフ単位で英語を書き、英語の論理を理解と演習
描写表現の理解と演習
例示表現の理解と演習
英語資料の内容をまとめる方法の理解と演習
分析のパラグラフを書く練習と演習
理由のパラグラフを書く練習と演習
原因・結果のパラグラフを書く練習と演習
比較のパラグラフを書く練習と演習
叙述のパラグラフを書く練習と演習
完成した英語を推敲する練習と演習
②Classwork
Frontiers
30%
③Thesis writing
著者名
熊本たま
他
20%
出版社
金星堂
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ、G5 は履修し、かつ単位を修得していること。
(7)関連科目
特になし
(8)その他
1 進度、授業内容は受講生の構成により変更される可能性がある。
○
2 LL 教室使用のことあり。
○
- 13 -
4 出席
○
10%
税込価格
2,050 円
2
科 目 名
英語Ⅱ Class1
一般教育科目
コミュニケーション科目群
教 員 名
三井 敏朗
年次
2
言語文化科目
授業期間
通年
単位
2
(1)概要
自分の意見を明確に英語で伝達し、他者の意見を理解した上で議論を構築する能力、すなわち、
自己表現と合意形成能力を養成する。
1)日本人特有の思考、意思伝達形態、合意形成の手順を理解し、異文化を背景とする人々との
デスカッション、ディベートに対応出来る能力を養成する。
2)Speaking:公式の場において意見、情報を交換出来る能力を培う。
3)Reading:高度な内容の英文を多読、精読し、専門分野の資料を理解出来るようにする。
4)Writing:2 年次では、5 パラグラフ程度の英文を書くことから始め、要約、定義、説得など
の文章の書き方、文献提示法を学び、最後にリサーチペーパーを書く。
5)Listening: Key Sentence, Target Sentence を理解出来るようにする。
(2)目的
英語ⅠG/LR の習得を前提に、専門課程において授業の内容について議論が可能となること。英語
ⅠG/LR を修得した履修希望者を、プレイスメントテストにより、自己の習熟度に合わせたクラスを
選択させる。3 クラス設定。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
Thinking about Writing
パラグラフの構造についての / アウトラインの作り方
Introducing
手紙の形式で自己紹介を書く
Completing Forms
さまざまな書類の記入方
Thanking
フォーマルな礼状の書き方
Requesting Information
E メールの書き方
Getting Details
さまざまな質問文の形式
Inviting and Arranging to Meet 友人を招待する文章
Giving Directions
問題解決法を提示したり、アドバイスを与えたりする文章を書く
Cause and Effect
原因と結果のパラグラフについて
Dealing with Problems
問題の指摘をする手紙
Resume Writing
フォーマルな手紙の書き方を学ぶ
Describing
場所やものの描写の仕方
Giving an Opinion
本や映画についてのレビュー
Drafting
自分の意見のまとめ方
Applying for a Job
履歴書の書き方
(4)評価方法
①定期試験 30% ②Thesis Writing(課題作文)30% ③出席 10%
④読む・書く・話す・聞く活動 30%
(5)教科書等
区分
書名
著者名
出版社
税込価格
教科書 New Friends – On the Way to
Hiroshi Ozono
南雲堂
1,995 円
Writing Fluency
Andrew Zitzmann
(手紙とメールの読解で学ぶライ
ティング・スキルズ入門)
参考書
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ 英語ⅠG 英語ⅠLR
(7)関連科目
特になし
(8)その他
英語ⅠG/LR は、履修だけでなく修得も必要である。進度、授業内容は、受講生の構成により変
更される可能性がある。授業時間: 週 2 回 各 60 分
- 14 -
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
英語Ⅱ Class2
教 員 名
日裏 亜紀
年次
2
言語文化科目
授業期間
通年
単位
2
(1)概要
自分の意見を明確に英語で伝達し、他者の意見を理解した上で議論を構築する能力、すなわち自
己表現と合意形成能力を養成する。このため LL 教室を使用する。
1)日本人特有の思考、意思伝達形態、合意形成の手順を理解し、異文化を背景とする人々と
のデスカッション、デイベートに対応出来る能力を養成する。
2)語彙の基本的仕組みの理解
3)Speaking:公式の場において意見、情報を交換出来る能力を培う。LL 教室使用
4)Reading:高度な内容の英文を多読、精読を行い専門分野の資料を理解出来る。
5)Writing:2 年次では、5 パラグラフ程度の英文を書くことから始め、要約、定義、説得、
の書き方、文献提示法を学び、最後にリサーチペーパを書く(3~5ページ分の英語で)
6)Listening: Key Sentence, Target Sentence が理解出来る。
(2)目的
英語ⅠG/LR の修得を前提に、専門課程に於いて授業の内容について議論が可能となる英語能力
の養成を目指す。履修希望者を、プレイスメントテストにより、自己の習熟度に合わせたクラスを
選択させる。3クラス設定。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
What Is a Paragraph?
パラグラフとは何か?その構造・書き方を確認する
Conclusion/ Reason
意見サポート型①―結論・理由を述べる
Analysis
意見サポート型②―分析して説明する
Theory/ Proof
意見サポート型③―理論の提示・証明を行う
Controversy
列挙比較型①―賛成と反対の意見の紹介する
Comparison/ Contrast
列挙比較型②―2 種類の比較方法
Classification
列挙比較型③―基準を設定し、分類を行う
Instructions
列挙比較型④―簡潔に要領よくアドバイスを与える
Chronological Order
順序直線型①―時間をおって記述する
Cause & Effect
順序直線型②―原因を探り結果を述べる
Process
順序直線型③―「つなぎ語」を使い、手順を説明する
Explanation
説明型①―整理された構成で説明する
Definition
説明型②―言葉を定義する
Statistics
説明型③―資料の分析を行い説明する
From a Paragraph to a Short 各自のエッセイに適した書き方を選び、パラグラフからエッ
Essay
セイへ展開する
(4)評価方法
①定期試験 40% ②Thesis Writing(課題作文)30% ③読む・書く・話す・聞く活動 20%
④出席 10%
(5)教科書等
区分
書名
著者名
出版社
税込価格
教科書 Skills for Better Reading
石谷 由美子ほか
南雲堂
1,785 円
教科書 Skills for Better Writing
石谷 由美子ほか
南雲堂
1,995 円
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ、英語ⅠG, LR
(7)関連科目
特になし
(8)その他
進度、授業内容は変更される可能性がある。英語ⅠG,LR は、履修だけでなく単位の修得も必要
である。
- 15 -
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
英語Ⅱ Class3
教 員 名
山田 大介
年次
2
言語文化科目
授業期間
通年
単位
2
(1)概要
自分の意見を明確に英語で伝達し、他者の意見を理解した上で議論を構築する能力、すなわち自
己表現と合意形成能力を養成する。このため LL 教室を使用する。
1)日本人特有の思考、意思伝達形態、合意形成の手順を理解し、異文化を背景とする人々と
のデスカッション、デイベートに対応出来る能力を養成する。
2)語彙の基本的仕組みの理解
3)Speaking:公式の場において意見、情報を交換出来る能力を培う。LL 教室使用。
4)Reading:高度な内容の英文を多読、精読を行い専門分野の資料を理解出来る。
5)Writing:2 年次では、5 パラグラフ程度の英文を書くことから始め、要約、定義、説得、
の書き方、文献提示法を学び、最後にリサーチペーパを書く(3 ~ 5 ページ分の英語で)
6)Listening: Key Sentence、Target Sentence が理解出来る。
前期は、自己表現能力養成のプレゼンテーションを学び、後期は、英語講義の聴取能力養成を行
う。
(2)目的
英語ⅠG/LRの修得を前提に、専門課程に於いて授業の内容について議論が可能となる英語能力
の養成を目指す。履修希望者を、プレイスメントテストにより、自己の習熟度に合わせたクラスを
選択させる。3クラス設定。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
Presentation とは
Presentation の目的と種類
Presentation の方法
2 種類の presentation
1
1
Presentation の準備○
資料を読み情報を探す○
2
2
Presentation の準備○
資料を読み情報を整理し、アウトラインを作る○
1
1
Presentation の実施○
資料の要約をもとに発表する○
2
2
Presentation の実施○
資料の要約をもとに発表する○
効果的な presentation
構成と表現、技術
1
英語の講義を聴きとる○
ヒントを探して聴きとる
2
英語の講義を聴きとる○
繰り返し・言い換えに注目する
ノートの取り方
略語・図表で表わす
数字の聴き取り
数字を含む講義の聴き取り
1
1
講義の構成を理解する○
全体理解の方法○
2
2
講義の構成を理解する○
全体理解の方法○
(4)評価方法
①定期試験 40% ②Thesis Writing(課題ペーパー)30% ③ Classwork 20% ④出席 10%
(5)教科書等
区分
書名
著者名
出版社
税込価格
教科書 Power Presentation
JASET
三修社
1,890 円
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ、英語ⅠG/LR
(7)関連科目
特になし
(8)その他
① 進度、授業内容は変更される可能性がある。英語ⅠG、LR は単位の修得も必要である。
② Presentation については、語学教室を使用する。
- 16 -
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
総合英語
教 員 名
山田 大介
年次
2
言語文化科目
授業期間
通年
単位
2
(1)概要
日本語話者の英語は、発話やライティングをアウトプットする時、文法的に正しくても「日本語らし
さ」が抜けない場合がある。この授業では「日本語らしさ」、「英語らしさ」を規定している原理を考え
る。具体的には、英語資料を正確に読み、各主題について議論をし、「~らしさ」とはどのようなものな
のか、「ことば」についての知識を深めることとする。これにより、「英語」を発する時に必要な理解を
深めていきながら、単なる文法的「規則」だけの理解だけではなく、日英語話者の心理や、多様な背景
の存在を理解してほしい。同時に、与えられたパッセージを時間内に的確に解釈する事で1年次より学
修してきたものをより発展・演習を行っていく。
(2)目的
① 1年次に履修した英語ⅠG、ⅠLR での学修を演習・発展していくことで、まとまった量の英語を
正確に読む能
力と、書く能力の養成を行う。
② (1)での「~らしさ」ということを基盤とした「ことば」についての知識を理解していく。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
会話における省略①
なぜ文中の要素が省略出来るのか?
会話における省略②
省略出来るものは、どのような働きをするのか?
指示語の示し方①
文中に指示語のない場合、指示対象をどう理解するのか?
指示語の示し方②
日本語の省略と、英語の代名詞の共通点は何か?
状況の捉え方①
状況中心か・人間中心か?
状況の捉え方②
日本語は省略的に、一般的に述べ、英語は、個別的で詳しく述べる
所有と存在の表し方①
There + be +X と、X + be + there との違いは?
所有と存在の表し方②
日本語は所有と存在を「ある」で表わすことへの英語学習の影響
所有表現
「所有表現」の表し方
日 ・英語動詞の違い①
日英語の文中での目的語の振る舞いの違い
日 ・英語動詞の違い②
日英語話者の、自動詞・他動詞への態度の違い
状況か行動か?
状況と人間
文の主語について
必要か否か?
責任 の概念の表し方
日本語と英語との違い
状況場面での省略
日本語の特徴?
(4)評価方法
3 出席 10%
① 前期・後期試験 50% ② 授業内での課題等 40% ○
(5)教科書等
区分
書名
著者名
出版社
税込価格
教科書 Situation vs. Person Focus
John Hinds
くろしお出版
1,470 円
(6)履修しておかなければならない科目
英語ⅠG、ⅠL/Rを履修していること。
(7)関連科目
言語と文化Ⅰ、Ⅱ、日本語 A・B
(8)その他
① 指定された予習、復習を行うこと。
② 授業進度・内容は、履修者の構成により変更される可能性がある。
③ 教科書以外にも関連する資料を授業内に積極的に取り入れていく。
④ LL 教室使用のことあり。
⑤ 英英辞典など英語の辞書を用意すること。
- 17 -
2
一般教育科目
科 目 名
初級英語コミュニケーション
コミュニケーション科目群
教 員 名
年次
ジョージ・トゥモロー 1
言語文化科目
授業期間
通年
単位
2
(1)概要
日本語と英語、両言語に重要なコミュニケーションの基礎知識を習得し、適切に応用できるよう
に進む。英語力は特に問わない。
(2)目的
あらゆる状況や場面で即座の応答ができるようなコミュニケーション能力を育成。
①一般知識の習得
②会話による言葉の省略や変化の聞き取り
③現代口語表現の理解
④人前で色々な立場での発話
⑤異国の文化の理解
(3)授業内容
テーマ
自己紹介
コミュニケーション原理
「我の把握と理解」I
「我の把握と理解」II
「我の把握と理解」III
「我の把握と理解」IV
「我の把握と理解」V
音声学と音韻論
「色」の概念
「無性別のもの」の概念
「夢と運」
“Doublespeak”
Onomatopoeia
Metaphors
Situational Awareness
推論とコミュニケーション
「印象」の現実
明確な説明の重要性 I
明確な説明の重要性 II:
No-Win Scenario
授
業
内
容
作文と発表
コミュニケーションの基本的知識
「和的」発想:「旧漢字」とその背景
「印象」について
視点と現実
「諺」の比較とその分析
和風のものを英語にすると。。。。。。
論理と応用
「色」に定着している西洋の概念について
無性別で在るはずなのに「性別」が定着している西洋の概念に
ついて
英語圏の国々の「夢」や「運」の概念
「二重語」と言われる西洋の婉曲表現について
英語圏の国々に在る様々な擬音語の理解
比喩等の理解
状況の把握について
推論の理解について
「印象」に関する実演
料理や道案内の説明の仕方
道案内の実施
No-Win Scenario の根本的な知識
(4)評価方法
出席、提出物、授業中の本人の努力や態度 50%、レポート 25%、試験 25%
(5)教科書等
毎回、担当教員が教室にて配布する。
(6)履修しておかなければならない科目
特になし。
(7)関連科目
中級英語コミュニケーション。
(8)その他
無断欠席は減点される。初級と中級とを同時に履修することはできない。
- 18 -
2
一般教育科目
科 目 名
中級英語コミュニケーション
コミュニケーション科目群
教 員 名
ジョージ・トゥモロー
年次
1
言語文化科目
授業期間
通年
単位
2
(1)概要
異文化に基づくコミュニケーションの知識を通じて、初級コースより深く理解し、幅広い応用の練
習を行う。
(2)目的
初級コースより高程度であらゆる状況や場面で即座の応答ができるようなコミュニケーション能
力を育成。或る程度の英語力を要求する。
① 一般知識の習得
② 会話による言葉の省略や変化の聞き取り
③ 現代口語表現の理解
④ 様々な状況や立場における会話の実践
⑤ 上の①~④に基づく強化学習
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
自己紹介
作文と発表
コミュニケーション原理
コミュニケーションの基本的知識
「我の把握と理解」I
「和的」発想:「旧漢字」とその背景を更に深く考える
「我の把握と理解」II
漢語と大和言葉
「我の把握と理解」III
前提から視点と現実
「我の把握と理解」IV
「諺」の比較とその分析をより深く考える
「我の把握と理解」V
和風と洋風の発想の異なる点と類似点
零和
コミュニケーションとの関係
No-Win Scenario
論理と影響
「名前」の概念
変わりつつ感覚
西洋の視点 I
英語圏の統一した「もの」
西洋の視点 II
英語圏の統一してない「もの」
Basic Figures of Speech I
修辞学の入門
Basic Figures of Speech II
修辞学の応用
日本人論 I
その歴史と背景
日本人論 II
コミュニケーションへの影響
Communication Theory
Shannon 定理の入門
Basic Speech Technique
西洋の情報の伝え方
Applied Speech Technique
その応用
Media Theory
メディアの原理
(4)評価方法
出席、提出物、授業中の本人の努力や態度 50%、レポート 25%、試験 25%。
(5)教科書等
担当教員が教室で毎回配る。
(6)履修しておかなければならない科目
特になし。
(7)関連科目
初級英語コミュニケーション。
(8)その他
無断欠席は減点される。初級と中級とを同時に履修することはできない。
- 19 -
2
一般教育科目
科 目 名
上級英語コミュニケーション
コミュニケーション科目群
教 員 名
年次
ジョージ・トゥモロー 2
言語文化科目
授業期間
通年
単位
2
(1)概要
一年次で身に付けたコミュニケーション知識をより細かい視点から検討して、思想や「心」の正
確な伝え方を活かせる機会を提供する。
(2)目的
更に深い異文化の理解を追及する。英語力そのものよりも英語に関しての好奇心を要求する。
(3)授業内容
テーマ
Syntax and Semantics
Syntax versus Semantics:
Examples and Applications
授 業 内 容
統語論と意味論:その関係
“Buffalo buffalo Buffalo buffalo buffalo buffalo Buffalo
buffalo” 等
統語論と意味論の「交差点」
Pragmatics
語用論の内容
Speech Communication
弁論術とその応用
Semiotics and Semiology
記号論と記号学の重要性
Propaganda
プロパガンダとその歴史上背景
Propaganda Today
現代のプロパガンダ:宣伝等に使われる洗脳手段
Media and Communication
マクルーハン式メディア論の歴史と背景、そして応用
From Pop Culture to IT and メディアの影響の分析、そして情報技術と情報量 ( シャノン
Communication Entropy
定理 )
Figures of Speech
修辞技法の基礎知識
Sophists and Sophism
詭弁者の存在と詭弁術の実演
Classical Rhetoric
古代修辞学について:キケロとクインテリアン
Oratory
雄弁術とその応用
Modern Rhetoric
近代の弁論法
Debate
議論・対論 ( ディベート ) の実演
(4)評価方法
出席率を考慮し、定期試験とレポートの総合点数による。
(5)教科書等
担当教員が毎回用意する。
(6)履修しておかなければならない科目
初級、或いは中級コミュニケーションが望ましい。理想として社会学、心理学、文化人類学等。
(7)関連科目
初級コミュニケーション、中級コミュニケーション。
(8)その他
教材は毎回配るので、毎回の出席は重要。
- 20 -
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
ドイツ語Ⅰ
教 員 名
三谷 泰正
年次
1
言語文化科目
授業期間
通年
単位
2
(1)概要
この科目では、ドイツ語の知識がゼロの学生を対象とし、1 年間を費やして「ドイツ語の基礎の
基礎」を学んでもらうことになる。
授業では、「ミニ会話」を中心に構成されているテキストを使用し、ドイツ語会話で実際に使え
る基本的な表現をどしどし覚えてもらうことになるが、その際、個々の表現を成り立たせている文
法事項を指摘し、それについての十分な解説を行なうと同時に、覚えた表現の「文法的に正しい」
バリエーションを組み立てる練習も時間の許す限り行なってゆく。
(2)目的
ドイツ語で用いる文字、発音のルールの学習からスタートして、基本の基本にあたるドイツ語表
現ならびにその背景をなす文法知識の蓄積をはかることで、さらに先に進むためのしっかりした土
台を築いてもらうことがこの授業の目的である。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
はじめに
方針説明、辞書等の紹介
文字と発音(1)
ドイツ語のアルファベート、発音の規則
文字と発音(2)
ドイツ語の簡単な挨拶、数詞
動詞の現在人称変化(1)
主語になる人称代名詞、不定詞、規則動詞の現在人称変化
疑問文
決定疑問文と補足疑問文
sein, haben, werden/主文 sein, haben, werden, wissen の現在人称変化、主文と定動詞
第2位
冠詞と名詞
名詞と冠詞の性・格
副文/名詞の複数
副文と定動詞後置、名詞の複数形、否定冠詞
動詞の現在人称変化(2)
不規則動詞の現在人称変化
冠詞類・人称代名詞
定冠詞類、不定冠詞類、非人称主語 es、不定代名詞 man
前置詞
前置詞、damit, darauf などの融合形
命令形
動詞の命令形
形容詞
形容詞の格変化、形容詞の名詞化
比較変化
形容詞と副詞の比較変化、序数詞
まとめ
「ドイツ語 II」への橋渡し
(4)評価方法
①定期試験(70%)②出席状況(30%)
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
CD 付き ドイツ語70 <ノイ>
※授業のなかで紹介します
著者名
出版社
Wolfgang Schlecht/三室次雄 三修社
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化 Ⅰ
(7)関連科目
特になし
(8)その他
特になし
- 21 -
税込価格
2,625 円
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
ドイツ語Ⅱ
教 員 名
三谷 泰正
年次
2
言語文化科目
授業期間
通年
単位
2
(1)概要
この科目の受講生として想定するのは、ドイツ語の初等文法に関する理解をすでにある程度持ち
合わせている学生、具体的には「ドイツ語 I」をすでに習得しているレベルの学生である。
「ドイツ語 II」では、「ドイツ語 I」で学んだ文法事項のなかでも特に重要な部分についての復習
を行うのと平行して、「ドイツ語 I」で扱い切れなかった初等文法項目のすべてを消化してしまうこ
とを目指す。さらに、これまで身につけてきた文法知識と辞書を最大限に活用しながら、ドイツ語
をもっと能動的に理解・運用するための演習も行ってゆく予定である。
(2)目的
ドイツ語の初等文法知識の完成を図ってもらうと同時に、実際にドイツ語を「読み、書き、話す」
場面で文法知識をさらに生かすための手がかりをつかんでもらうことがこの授業の目的である。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
文法の復習(1)
分離動詞・非分離動詞
再帰表現
話法の助動詞
zu 不定詞
動詞の過去人称変化
完了形
未来形
受動形・分詞
関係代名詞・指示代名詞
接続法
文法の復習(2)
読解・発音演習
まとめ
授 業 内 容
方針説明、参考書等の紹介
格変化する品詞、序数詞の用法
分離と非分離の接頭辞
再帰代名詞、再帰動詞、時刻の表現
話法の助動詞の意味と用法
zu 不定詞の用法、月・曜日・四季の表現
動詞の三基本形、過去人称変化
現在完了形、過去完了形
いわゆる「未来形」の意味、日付・西暦の表現
werden 受動、sein 受動、現在分詞と過去分詞
定関係代名詞、不定関係代名詞、関係副詞、指示代名詞
接続法 I 式、II 式
ドイツ語の全時制、主文と副文について
簡単なドイツ語テキスト読解
ドイツ語学習継続のすすめ
(4)評価方法
①
定期試験(70%)② 出席状況(30%)
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
)
書名
CD付き ドイツ語70<ノイ>
※授業のなかで紹介します
著者名
Wolfgang Schlecht/ 三室次雄
(6)履修しておかなければならない科目
「ドイツ語 I」
(7)関連科目
特になし
(8)その他
特になし
- 22 -
出版社
三修社
税込価格
2,625 円
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
中国語Ⅰ
教 員 名
上原 隆
年次
1
言語文化科目
授業期間
通年
単位
2
(1)概要
入門期の中国語の発音と文法知識の基礎を学ぶ。まず、ローマ字で表記された中国語の音節につ
いて、母音および子音の発音法を習得する。そのうえで漢字によって表記された単語や文を正確に
音読できるようにする。日本語母語話者にとって漢字で表記された中国語の単語や文はある程度わ
かりやすいが、あくまで音声言語として中国語を学習していくことに重点を置く。音節の構造を身
につけると同時に、初歩的な文法知識や構文を学び、日常会話などで使用される語彙や表現を中心
に習得していく。
(2)目的
中国語の基本的な段階での「聴く」「話す」「読む」「書く」の4技能を習得することを目標とする。
中国語の基本的な言語構造を体系的に理解し、ある程度応用、実践できる水準をめざす。
(3)授業内容
テーマ
中国語概説
ピンインと簡体字
音節の構造
声調について
基本母音の発音
複合母音の発音
子音の発音
発音の体系
あいさつ
形容詞述語文
是を用いる文
連体修飾
動詞述語文
疑問詞疑問文
有を用いる文(1)
授 業 内 容
中国で共通語として使われている「普通話」について
ローマ字表記と簡略化された漢字の仕組みについて
音節を構成する子音と母音の構造について
四声について
基本母音の発音の仕方について
二重・三重母音の発音の仕方について
子音の発音の仕方について
音節の発音法の体系的習得
日常会話で用いられるあいさつ
形容詞を述語とする文について
指示代名詞および是を用いる文について
的の使い方について
動詞を述語とする文について
疑問詞疑問文について
所有と存在の表現について
(4)評価方法
◎定期試験の成績を主に評価する。
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
新・中国語はじめました
各種中国語辞書・電子辞書等
著者名
瀬戸口律子
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
特になし
- 23 -
出版社
駿河台出版社
税込価格
2,415 円
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
中国語Ⅱ
教 員 名
上原 隆
年次
2
言語文化科目
授業期間
通年
単位
2
(1)概要
中国語の基本的な発音構造と文法知識を習得したうえで、さらに基礎固めをしていく。聴く、話
すことに重点を置く。また初歩的な中国語の会話や読解の力を身につける。中国語独特の文法表現
や発想の文化的差異などについても理解する。
(2)目的
中国語の「聴く」「話す」「読む」「書く」の4技能の水準をより高めることをめざす。特にリスニ
ングとスピーキングの能力向上をはかる。
(3)授業内容
テーマ
進行相
様態補語
方位詞
結果補語
主述述語文
経験相
助動詞
比較文
使役文
方向補語
関連詞
強調
受け身の文
可能補語
処置文
授 業 内 容
動作の進行を表現する方法について
動作がどのような様態でなされているかを表現する方法について
上下左右、前後内外、東西南北などを表す語彙について
動作の結果がどのようであったかを表現する方法について
述部が主語+述語で形成されている文について
過去の経験を表すアスペクト助詞「過」の用法について
可能を表す「能」「可以」と「会」の使い分けについて
比較を表現する方法について
使役表現について
動詞の方向性を表す方向補語について
文型・構文をつくる文法的要素について
動作の強調を表す「是…的」について
受け身を表す構文について
助動詞を使わずに可能・不可能を表す可能補語について
前置詞「把」を用いた構文について
(4)評価方法
◎定期試験の成績を主に評価する。
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
新・中国語はじめました
各種中国語辞書・電子辞書等
著者名
瀬戸口律子
(6)履修しておかなければならない科目
「中国語Ⅰ」
(7)関連科目
特になし
(8)その他
特になし
- 24 -
出版社
駿河台出版社
税込価格
2,415 円
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
韓国・朝鮮語Ⅰ
教
李
員
英
名
淑
年次
1
言語文化科目
授業期間
通年
単位
2
(1)概要
韓国語と日本語は語順がほとんど同じで、文法的構造も似ていることから、外国語を学ぶにあ
たっては最も入りやすい言語である。
前期の授業は主に文字と発音を中心に学び、後期の授業は基礎的文法を正確にマスターして
日常会話を中心に進めていく。
(2)目的
韓国語の読み書き、聴き取り、話すという総合的能力を身に付けていくこと。
(3)授業内容
テーマ
文字と発音
発音のルール
文法と会話
授
業
内
容
韓国語について
基本母音と基本子音
子音の激音と濃音
合成母音
パッチムについて
日本語のハングル表記
さまざまな発音の変化を学ぶ
あいさつ、自己紹介
名詞文
名詞文の否定形
疑問詞と代名詞
用言の基本形、丁寧形の作り方
用言の否定形
過去形、願望を表す表現
尊敬形
(4)評価方法
①定期試験(70%)、小テスト、出席日数(30%)
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
かんたん!韓国語
著者名
金殷模
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ
(7)関連科目
特になし
(8)その他
特になし
- 25 -
他3名
出版社
朝日出版社
税込価格
2,415 円
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
韓国・朝鮮語Ⅱ
教
李
員
英
名
淑
年次
2
言語文化科目
授業期間
通年
単位
2
(1)概要
一年次で学んだ韓国語の文字、発音の変化等をより深く理解し、さらに日常会話でよく
使用
する、打ち解けた丁寧形の言い方、用言の活用を学ぶことで表現を広げ、ヒアリングと実践会話
を中心に韓国語が確実に身に付くよう授業を進める。
(2)目的
韓国語の読み書き、聴き取り、話すと言う総合能力を身に付けていくこと。
(3)授業内容
テーマ
会話と文法
授 業 内
あいさつと指定詞
打ち解けた表現
名詞文の否定形
用言の丁寧形
代名詞、疑問詞
尊敬形、数詞
位置関係の表現、目的を表す表現
理由や根拠を表す表現
願望や不規則用言の活用
仮定形、現在進行形
過去形、意志を表す表現
推測の表現
連体形
引用形、提案の表現
勧誘、文中の疑問形
容
(4)評価方法
定期試験(70%)、小テスト、出席日数(30%)
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
アクティビティな韓国語
著者名
申昌鉉
(6)履修しておかなければならない科目
韓国・朝鮮語Ⅰ
(7)関連科目
特になし
(8)その他
特になし
- 26 -
出版社
朝日出版社
税込価格
2,940 円
2
一般教育科目
科 目 名
日本語A(論理的文章読解)
コミュニケーション科目群
言語文化科目
教 員 名
岩田夏穂・藤城浩子
授業期間
前期
年次
1
単位
2
(1)概要
学期の前半は、文章を読み、学生同士で話し合いながら、内容を把握し、内容に関する考えを深
める。後半は、内容把握に加え、文章を要約する作業を通して、要点をつかみ、文章理解をより確
かなものにしていく。また、出来上がった要約をお互いに読みあい、コメントを出し合って推敲す
ることで、「よい要約とは何か」を考えていく。扱う文章としては、新聞記事、論文、新書からの抜
粋など、論理的な文章を予定している。
(2)目的
複数のタイプの論理的文章に触れることで、書き言葉に慣れ、論理的な文章に対する抵抗感をな
くす。読んだ内容を自分の言葉で言い換える、文章を要約するなどの作業を通して、文章の要点を
おさえ、それを簡潔にまとめる力をつける。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
文章の読みと分析
文章の読みと分析
文章の読みと分析
文章の読みと分析
文章の読みと要約
文章の読みと要約
文章の読みと要約
文章の読みと要約
授 業 内 容
論理的文章とは何か
書き言葉特有の表現
段落のポイントを見つける
文章全体の構成(段落構成)を抜き出す
文章全体の要点を見つけ出す
文章を自分の言葉で言い換える(パラフレーズ)
課題文を要約する
人の要約を読み、コメントする
要約を推敲する(推敲のポイント、意見交換)
(4)評価方法
①出席・授業態度(20%)、提出物(40%)、学期末試験(40%)
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
特になし
授業の中で示す
著者名
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
日本語 B
(8)その他
特になし
- 27 -
出版社
税込価格
2
一般教育科目
科 目 名
日本語B(論理的文章作成)
コミュニケーション科目群
言語文化科目
教 員 名
岩田夏穂・藤城浩子
授業期間
後期
年次
1
単位
2
(1)概要
「小論文」とは異なる文章表現技術として、「レポート」の特徴と有用性を学ぶ。レポート特有の
構成や作成手順、日本語表現、引用の方法などを中心に、レポート作成に必要な知識と技術を学ぶ。
2000~3000 字程度のレポート作成を最終的な目標とし、半期の授業を通して受講学生自身が教室
内および教室外でさまざまな学習を行い、実践的に学んでいく。
(2)目的
大学での修学生活や社会生活において必要となるレポートに関する基本的知識を得る。レポート
の構成に注意し、適切な日本語表現を用いて意見や主張を論理的に文章化する技術を身につける。
(3)授業内容
テーマ
レポートに関する基礎知識1
レポートに関する基礎知識2
レポートの日本語表現1
レポートの日本語表現2
レポートの日本語表現3
レポート作成手順:引用1
レポート作成手順:引用2
レポート作成手順:本論1
レポート作成手順:本論2
レポート作成手順:本論3
レポート作成手順:序論1
レポート作成手順:序論2
レポート作成手順:結び
授 業 内 容
「レポート」とは何か/レポート作成の意義
レポートの基本構成(三段構成)/作成手順
事実と意見の書き方
論理的な文章の展開
客観的な日本語表現の使用
引用の方法
参考文献の書き方
本論に必要な要素
データの扱い方
主張と論拠
序論の構成、問題の背景の書き方
問題提起の仕方
結びの構成と書き方
(4)評価方法
①定期試験にかわるレポート(60%)
②出席状況(10%)
③授業への参加態度(30%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
日本語B、ビジネス文書
(8)その他
①授業内で教科書や参考書などを改めて提示する場合がある。
②受講者を制限する場合があるので初回授業に必ず出席すること。
③講義の順序・内容は、受講者と相談の上変更することがある。
- 28 -
2
科 目 名
ビジネス文書
一般教育科目
コミュニケーション科目群
教 員 名
岩田夏穂・藤城浩子
年次
1
言語文化科目
授業期間
前期または後期
単位
2
(1)概要
この授業では、就職活動で書く手紙や、就職後に書くこととなる社内文書・社外文書などのビジ
ネス文書の書き方を学習する。ビジネス文書で多用される表現や慣用句、尊敬語と謙譲語を中心と
した敬語の基本的ルールについて、テキストや文書例から学ぶ。さらに、社内文書や社外文書を実
際に書いてみることで、実践的な力を養う。
(2)目的
就職活動や就職後の事務的な仕事のために必要となる、文章作成の基礎的な知識と能力を身につ
ける。また、そのような文章作成に不可欠となる敬語の基礎知識を身につけ、適切な使い方ができ
るようにする。
(3)授業内容
テーマ
「ビジネス文書」の種類
ビジネス文書の基本構成
ビジネス文書特有の表現
就職後に書く文書 1
就職後に書く文書 2
ビジネス文書と敬語 1
ビジネス文書と敬語 2
ビジネス文書と敬語 3
文書の「わかりやすさ」1
文書の「わかりやすさ」2
就職活動で書く文書 1
就職活動で書く文書 2
就職活動で書く文書 3
授 業 内 容
ビジネス文書とは何か(種類・特徴・役割)
ビジネス文書の基本的な構成、パターン
ビジネス文書でよく使われる語句と表現
ビジネス場面で書く文書の種類
「社外文書」と「社外文書」の構成
敬語の基礎知識と使い分け 1
敬語の基礎知識と使い分け 2/敬意を表す表現
ビジネス文書や職場で使われる敬語
情報の提示順番と重み付け
わかりやすさを生み出す文章
就職活動で書く文書の種類/「依頼状」の書き方
「礼状」の書き方
「送付状」の書き方
(4)評価方法
①出席(30%)
②小テスト・課題(30%)
③定期試験(40%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
教養演習A
(8)その他
①授業内で教科書などを改めて提示する。
②受講者を制限する場合があるので初回授業に必ず出席すること。
③講義の順序・内容は、受講学生と相談のうえ変更することがある。
- 29 -
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
新聞で学ぶ経済日本語
教 員 名
岩田 夏穂
年次
1
言語文化科目
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
経済学や経営学、会計学など専門領域に関係する記事を仲間とともに読み、協力して内容を理解
する活動を行う。その際に、新聞記事特有の構成、レイアウト、文章展開、抽象的な語彙・表現を
確認する。並行して、内容を把握するために必要となる専門用語や背景知識を学ぶ。履修人数によ
っては、グループに分かれて関心のある記事を選び、その内容について調べ、発表する活動も行い
たい。
(2)目的
まず、さまざまな記事に触れることで、新聞を読むことに慣れることを目指す。授業では、経済・
経営に関する記事を精読し、ペア・グループで話し合いながら内容の要点をワークシートに記入す
る。その作業を通して、意味理解に必要な基本的概念や背景知識、経済・経営に特有の専門用語を
学ぶことで、内容を正確に把握する力を身につける。
(3)授業内容
テーマ
新聞記事の基礎知識
記事の構成
記事を読む1
記事を読む 2
記事を読む 3
記事を読む 4
記事を読む 5
記事を読む 6
記事を読む 7
記事を読む 8
授 業 内 容
新聞記事の特徴・紙面の構成
新聞記事特有の記事構成
景気に関する問題
経済成長に関する記事
インフレ・デフレに関する記事
金融市場に関する記事(日本銀行の役割)
国際金融市場に関する記事
企業・経営・決算に関する記事(企業戦略)
税金・予算に関する記事
国内の最近の経済・社会情勢に関する話題を扱った話題
(4)評価方法
①定期試験(50%)
②出席状況(20%)
③小テスト・授業への参加態度(30%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
講義で扱う内容や順序は、受講者の人数・要望を検討したうえで、変更することがある。
- 30 -
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
新聞で学ぶ経済日本語
教 員 名
藤城 浩子
言語文化科目
年次
2
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
新聞の経済記事を精読する。記事の構成、キーワード、関連事項などに注意を払いながら、記事
を読み込む。また、言葉の意味を複数のリソース(情報源)で調べる、背景知識を利用する、関連
事項を調べる、記事に関する設問に答えるなどの作業を通じて、記事をより深く読む。
(2)目的
新聞の経済記事の読解活動を通し、文章を読み込み、正確に内容理解ができるような読解力を身
につける。文章を深く理解するための鍵となる日本語表現(特に経済用語)を手がかりに、複数の
新聞記事を関連づけて読む力をつける。
(3)授業内容
テーマ
新聞記事の基礎知識
記事文章の構成
実際の新聞記事を読む 1
実際の新聞記事を読む 2
実際の新聞記事を読む 3
実際の新聞記事を読む 4
実際の新聞記事を読む 5
実際の新聞記事を読む 6
実際の新聞記事を読む 7
実際の新聞記事を読む 8
実際の新聞記事を読む 9
新聞記事を紹介する
授 業 内 容
新聞記事の特徴・構造と読むときの注意点
内容面から記事の構成を理解する
ニュースを結びつけて読む:同じトピックの記事
ニュースを結びつけて読む:似たトピックの記事
ニュースを結びつけて読む:バラバラに見える記事
予測しながら読む:接続詞を手がかりに記事の流れを予測する
予測しながら読む:文脈を手がかりに記事の流れを予測する
予測しながら読む:今後を予測する
世の中の流れを理解しながら読む:シリーズものを読む
世の中の流れを理解しながら読む:意見文を読む
世の中の流れを理解しながら読む:自分の意見を持ちつつ読む
新聞記事を、その背景を調べた上で紹介する
(4)評価方法
①定期試験(60%)
②出席状況(10%)
③授業への積極的な参加(30%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
①受講者の制限を行う場合があるので、初回の授業には必ず出席すること。
②講義の順序・内容は、受講学生と相談のうえ変更することがある。
- 31 -
2
科 目 名
情報リテラシー
一般教育科目
コミュニケーション科目群
教 員 名
C1:古田敏、C2:川路崇博、C3・C4・C5:勢見月隆文、C6:深澤克朗
情報処理科目
年次
1
授業期間
前期
単位
1
(1)概要
情報リテラシーでは、Office 製品に代表されるアプリケーション操作や機器の操作だけではなく、
情報を活用する能力が求められており、この能力は情報の収集・判断・評価そしてこれらのための
手段や技術の影響力理解までを含んでいる。本講では情報リテラシーの基礎スキル習得のため、特
にインターネットサービスを取り上げる。
(2)目的
インターネットサービスの周辺基礎知識と利用法を習得しながら、情報の正誤の判定を行う能力
を身につける。また多くの丈夫の中から必要かつ正確な情報を収集する能力を獲得する。
(3)授業内容
テーマ
学内システム
〃
電子メール
情報収集
検索エンジン 1
検索エンジン 2
〃
Web サービス
〃
情報倫理
個人情報
システム保全
〃
授 業 内 容
学内向け・学外向け Web ページ、図書館システム
学内個人ディスク領域、メールシステム
メールの仕組みと作法
情報獲得支援ツール
物理的なメディア(書籍)
主な検索エンジン、検索手法
専門検索エンジン
ソーシャルメディアネットワーク
動画共有サービスなど
法に基づいた情報の取り扱い
定義、事例とその対策
脅威の事例
脅威からの具体的な回避方法
(4)評価方法
①出席状況:30%
②授業の区切りに提出する課題:70%
(5)教科書等
区分
書名
教科書 ※ 講義内で紹介、またプリントを配布
ひと目でわかる最新情報モラル 第 2 版
参考書
参考書
著者名
出版社
大橋真也、森夏節、 日経 BP 社
立田ルミほか
キーワードで理解する最新情報リテラシ 久野靖、辰己丈夫、 日経 BP 社
ー 第4版
佐藤義弘(監修)
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
情報処理基礎演習、情報化と社会
(8)その他
- 32 -
税込価格
500 円
1,260 円
2
科 目 名
情報処理基礎演習
一般教育科目
コミュニケーション科目群
教 員 名
C1:古田敏、C2:川路崇博、C3:勢見月隆文、C4: 深澤克朗
年次
1
情報処理科目
授業期間
前期
単位
1
(1)概要
Windows (OS)の基礎的な操作、文書処理(ワープロソフト)、データ処理(表計算ソフト)、
通信の各分野について、各種アプリケーションを利用した演習を中心に学習する。
(2)目的
コンピュータの利用は、企業や組織での仕事に必ず必要なスキルであるが、それに留まらず個人
や家庭にまでその利用シーンは拡大している。さらにネットワーク接続を前提としたコンピュータ
利用はデータ処理から社会構築基盤としての性格を持つようになっている。このような社会動向に
対応するために、本演習ではコンピュータの基本的な利用形態に関する技術を習得し、情報処理活
用能力を身につけることを目的とする。
(3)授業内容
テーマ
コンピュータの操作
〃
基本アプリケーション
学内システム
ワープロ
〃
〃
表計算
〃
〃
〃
〃
〃
授 業 内 容
OS(Windows)の起動・終了・再起動
日本語の入力(IME の利用)、ファイルの概念
Web ブラウザ・テキストエディタ・ファイラーなどの操作法
学内システム、個人ディスク領域、メールシステム
起動・終了・ファイルの保存
文書の入力
ワープロまとめ
起動・終了・ファイルの保存
シートとブック
表の作成
データの入力(オートフィルなど)
基本的な関数の利用
表計算まとめ
(4)評価方法
①出席状況:30%
②授業の区切りに提出する課題:70%
(5)教科書等
区分
書名
教科書 ※ 講義内で紹介、またプリントを配布
著者名
出版社
税込価格
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
情報リテラシー、情報化と社会
(8)その他
本講義は、コンピュータ操作初心者むけであり、例えば高等学校で「普通教科
気・電子
情報 A」や「電
情報系科目」、「商業・情報処理系科目」などを学習していない者、日頃コンピュータを
利用して Office 製品を扱う業務に就いていない者を対象としている。
- 33 -
2
科 目 名
情報処理応用演習
一般教育科目
コミュニケーション科目群
教 員 名
C1:古田敏、C2:川路崇博、C3:深澤克朗
年次
1
情報処理科目
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
Word で作成する文書は、印刷したときの見栄えのほか、その後のメンテナンスにも考慮する必
要がある。そこで、近い将来必要となる長文を擬似的に作成する。
Excel では身近な情報をもとに、各種関数などを利用した計算やデータ操作による表作成、統計
処理の活用方法を理解した上で、データの加工ができるようにする。また複数の操作による計算処
理を、Excel マクロ機能を利用して処理することを実践する。
(2)目的
情報処理基礎演習の内容を発展させ、ワープロソフト Word での文章作成技術を習得する。また
表計算ソフト Excel ではデータの加工、検索・抽出、統計処理などの手法を習得することを目的と
する。
(3)授業内容
テーマ
Word
〃
〃
〃
〃
Excel
〃
〃
〃
〃
〃
〃
Word と Excel の連携
授 業 内 容
ラインエディット・スタイルの適用
ルーラー・脚注・引用文献管理
校閲・スペルチェック・文法チェック
文字数カウント・段組・ページ区切り
目次の生成・差し込み印刷・画像の扱い
シートとブックの概念、関数の概念
関数利用(演算・文字列)
関数利用(論理・統計・データベース)
フィルター
グラフの特性理解
グラフ作成
マクロ
異なるアプリケーションでのデータ連係
(4)評価方法
①出席状況:30%
②授業の区切りに提出する課題:70%
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
※ 講義内で紹介、またプリントを配布
著者名
出版社
税込価格
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
情報処理基礎演習、情報化と社会
(8)その他
機能を学ぶだけではなく、「自らの手でデータをどのように集めるか」からも本講義では要求す
る。高校の授業では機能を覚えることが中心になっていたと考えられるが、どこからもともとの
データを集め、そのデータをどのように加工し、そこからどうデータを読み取るかをも範疇とす
る。
- 34 -
2
一般教育科目
科 目 名
教養演習第1-A(口頭表現力)
コミュニケーション科目群
教 員 名
岩田 夏穂
年次
1
教養演習
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
口頭であれ、文章であれ、自分が考えていることを適切に表現する力、また受け手として相手が
伝えようとする内容を分析的に受け止め、より深く掘り下げていく力は、大学および社会生活のあ
らゆる場面で必要になる。
この演習では、主に口頭でのコミュニケーションを通して「自分自身を場面にふさわしい話し方
で適切に表現する・相手のことばを受け止める」ことができるようになることを目的とする。具体
的には、自分自身の過去、現在、未来をつなぐ作業を通して、将来の方向性を明確にしていく活動
を行う。ペア、グループでのディスカッション、口頭発表等に参加し、他者と協働してタスクに取
り組み、「言いたいことにぴったりした表現」「聞き手の理解に配慮した話し方」、「話し手をサポー
トする聞き方」を意識できるようになることを目指す。そのプロセスを振り返り、自身のコミュニ
ケーションにおける課題を見つける。最後にこれまで学んだことを踏まえ、「自分をプレゼンする」
をテーマに短い口頭発表、および質疑応答を行う。
(2)目的
実際のコミュニケーション活動を通して、アイディアや考えを伝えるための自分なりの表現を探
り当てるプロセスを身につける。また、聞き手になったときに、相手の話の要点をつかみ、内容を
深めていくための分析力を身につけることを目指す。
(3)授業内容
テーマ
話す・聞くことの意味
説明を聞く・する(1)
説明を聞く・する(2)
過去・現在・未来をつなぐ
過去・現在・未来をつなぐ
過去・現在・未来をつなぐ
伝える・受け止める(1)
伝える・受け止める(2)
伝える・受け止める(3)
発表する(1)
発表する(2)
意見交換をする
授 業 内 容
コミュニケーションを学ぶことの意味を考える
自分の好きなもの・好きなことの紹介の構想を練る
説明をする・説明を再生する
マップを作成し、ペアでの検討する
志望理由書や学習計画書作成のための情報を収集の方法を知る
志望理由書や学習計画書のアウトラインを考える
自分に関するまとまった内容を話し、聞き手は要約・再生する
グループ・ディスカッションを通して自分・相手の人間像を掴む
グループでスピーチの練習をする
口頭発表の準備・口頭発表のレジュメを作成する
口頭発表を行う・質疑応答をする
意見交換の際の質問の仕方を考える
(4)評価方法
①出席・授業への参加(30%)②課題への取り組み・提出(40%)③定期試験にかわる発表(30%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
教養演習第1-B
(8)その他
講義で扱う内容や順序は、受講者の人数・要望を検討したうえで、変更することがある。
- 35 -
2
一般教育科目
科 目 名
教養演習第1-B(文章表現力)
コミュニケーション科目群
教 員 名
岩田 夏穂
年次
1
教養演習
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
読み手として文章の内容を分析的に捉え、書き手の意図するところを正確に把握する力、そして、
読んだことを踏まえて自分の考えていることを適切に表現する力は、大学および社会生活のあらゆ
る場面で必要になる。この演習では、読むことと書くことに焦点を絞る。具体的には、主張の異な
る複数の新書を仲間と分担して読み、比較検討する「ブックトーク」の活動を行う。そして、その
分析から自分の意見を導きだし、文章化する。そして、さらに互いの文章をクラス全体で検討し合
う。
(2)目的
新書のブックトークによる読解と自分の意見の文章化を通して、他者が書いたものを踏まえて自
分の意見を書く力を身につける。並行して文の構造、接続表現、漢語と和語の使い分け等の言語的
知識を学び、実際に文章を書く際に使えるようになることを目指す。
(3)授業内容
テーマ
ブックレポート(個人活動)
ブックレポート(個人活動)
ブックレポート(個人活動)
ブックレポート(個人活動)
ブックレポート(個人活動)
ブックレポート(個人活動)
ブックトーク1(グループ)
ブックトーク2(グループ)
ブックトーク3(グループ)
ブックトーク4(グループ)
ブックトーク5(グループ)
ブックトーク6(グループ)
全体のまとめ
授 業 内 容
文献検索の方法を磨く:新書を吟味する
新書の概要を把握する。内容の紹介に必要な項目を検討する
書き手の主張を把握する
全体の構造を把握する
概要を紹介するための文章を書く
新書の概要を紹介する
グループでテーマに沿った新書を読む
分担した新書の内容をグループで共有する
書き手の主張内容を比較検討する。
比較した結果をレポートにまとめる
レポート内容を全体で共有し、質疑応答する
互いの本の内容の共通点、相違点を探り、図にまとめる
活動を振り返り、自分の課題が何かを考える
(4)評価方法
①出席・授業への参加(30%) ②課題への取り組み(40%) ③定期試験にかわるレポート(30%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
日本語A、教養演習第1-A
(8)その他
講義で扱う内容や順序は、受講者の人数・要望を検討したうえで、変更することがある。
- 36 -
2
一般教育科目
科 目 名
教養演習第3-A(文章表現技術)
コミュニケーション科目群
教 員 名
藤城 浩子
年次
1
教養演習
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
よりよい文章表現技術を獲得するためには、まず、様々な文章を読む必要がある。しかし、ただ
漫然と読んでいるだけでは、文章の構造や表現技術にまでは目が行きにくい。そこで、この演習で
は、新聞記事や、その文章がどのような構成で書かれているか、どのような点に説得力があり、ど
こが説得力に欠けるかを、分析的に捉える。そして、各自がそれぞれ説得力や魅力があると感じた
文章を選び、なぜその文章を選んだか、その文章のどこに説得力や魅力を感じたかを発表する。
(2)目的
文章を注意深く読み、その構成を知ることにより、読解力を養うとともに、分かりやすい文章を
書けるようにする。
(3)授業内容
テーマ
文章の紹介と選択理由の説明(教員)
文章の構成・特徴の分析(教員)
各自が文章を選択
文章の選択理由に関する活動
文章の特徴・魅力に関する活動
文章の紹介と話し合い
授 業 内 容
紹介したい文章を選び、なぜその文章を選んだかを説明
上記の文章の構成・特徴の分析
紹介したい文章を選ぶ
なぜその文章を選んだかを深く考え、説明しあう
文章の主張、特徴、構成、魅力の分析
文章の魅力・特徴について発表し、話し合う
(4)評価方法
①定期試験にかわるレポート(40%) ②出席状況(20%)
③授業への参加や課題への取り組み(40%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
日本語A、教養演習3-B
(8)その他
講義の順序・内容は、受講者と相談の上変更することがある。
- 37 -
2
一般教育科目
科 目 名
教養演習第3-B(文章表現技術)
コミュニケーション科目群
教 員 名
藤城 浩子
年次
1
教養演習
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
この演習では、学生がそれぞれ自分の関心のあるテーマを見つけ、自分の持ち時間1時間をフル
に使って発表を行う。その際、言いたいこと、伝えたいことが、きちんと伝わる発表となるよう、
発表を通して何を伝えたいのか、聞き手に何をどのような順番でどのように語るか、レジュメやパ
ワーポイントなどの補助的な資料をどのように使うか、各自で十分に考え、互いに意見交換をし、
発表の内容を深めていく。クラスの人数が多い場合、発表はグループごとに行う。
(2)目的
文章を読み込む力をつけると同時に、発表能力を養う。
(3)授業内容
テーマ
発表の概要説明
発表のテーマ探し
発表のサンプル
学生の発表
授 業 内 容
学生による発表の目的やゴールなど、概要を説明する
発表のテーマを持ち寄り、クラス内でコメントをもらいあう
発表のサンプルとして教師が発表する
その日の担当者(またはグループ)がそれぞれのテーマについて
発表し、質問、コメントを出し合う。
(4)評価方法
①定期試験にかわるレポート(40%)
②出席状況(20%)
③授業への参加や課題への取り組み(40%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
日本語A、日本語B、教養演習3-A
(8)その他
講義の順序・内容は、受講者と相談の上変更することがある。
- 38 -
2
一般教育科目
科 目 名
教養演習第4-A(正確な伝達能力の養成)
コミュニケーション科目群
教 員 名
山田 大介
年次
1
教養演習
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
大学での生活や学修だけでなく、社会に出ても、あらゆる場面で必要になってくることがある。
それは「書かれたものや話されたものを、受け手として分析的に捉え解釈する能力、また逆に自分
の考えている事を、(書かれている/いないに関わらず)ことばを通して的確に聞き手に表現する能
力」である。
本授業では、まず前者の必要とされる能力、つまり他者の発信した書かれたものや話されたもの
を、受け手として分析的に解釈する能力を養成することを基本とする。
最近では受け身の学生も多い。これらの能力は皆さんが社会で活躍するためには最低限必要なも
のであり、このようなスキルを元に大学での学修がより実りあるものになる。じっくりと訓練する
事で今後の皆さんの学修の一助となるようにしていきたい。
(2)目的
他者の発信したものを正確に理解し、自らの発言内容を相手に正しく伝達できる能力の養成
(3)授業内容
テーマ
スタデイ・スキルとは
ノート・テイキング
ノート・テイキングのスキル
理解を深めるノート
情報収集の方法
情報の整理と文献リスト
大学での読み
読解のスキル
精読の方法
要約の方法
クリテイカル・リーデング
書くスキル
説得力のある書き方
授 業 内 容
生徒から学生へ、大学での学修とは
話を聴いてまとめる(第1章)
接続詞、省略文字、配布資料の整理、不明点の確認(第1章)
ノートを視覚化する、情報倫理に配慮する(第1章)
図書館とインターネット(第2章)
情報の整理を行う(第2章)
様々な文章と読み方(第2章)
全体読み(第3章)
重要部分をマーク、疑問点をチェック(第3章)
構造把握、重要点の提示、文章を整える(第3章)
議論が確か確認して読む(第3章)
整理、筋道、明確さ(第4章)
論証文の書き方(第4章)
(4)評価方法
①定期試験にかわるレポート 40%
②Classwork 50%
3 出席 10%
○
(5)教科書等
区分
教科書
書名
知のナヴィゲーター
著者名
中澤務・森貴史・他
出版社
くろしお出版
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
日本語
(8)その他
① 進度、授業内容は受講生の構成により変更される可能性がある。
② 後半のリーディングの内容は別途指示する。
- 39 -
税込価格
1,800 円
2
一般教育科目
科 目 名
教養演習第4-B(正確な伝達能力の養成)
コミュニケーション科目群
教 員 名
山田 大介
年次
1
教養演習
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
大学での生活や学修だけでなく、社会に出ても、あらゆる場面で必要になってくることがある。
それは「書かれたものや話されたものを、受け手として分析的に捉え解釈する能力、また逆に自分
の考えている事を、(書かれている/いないに関わらず)ことばを通して的確に聞き手に表現する能
力」である。
本授業では前期に引き続き、後者の必要とされる能力、つまりプレゼンテーション、ディスカッ
ション、ディベートなどを通して、自身が調査・研究してきた内容を、他者に発信するスキルを養
成することを目的とする。自らが発信するにはしっかりとした準備が必要となる。そのため前期の
クラスで訓練したスキルも必要になってくる。前後期の総仕上げとしての課題も課す予定である。
(2)目的
他者の発言内容を正確に理解し、自らの発言内容を相手に正しく伝達出できる能力の養成。
(3)授業内容
テーマ
プレゼンテーションの基礎
プレゼンテーションの種類(1)
プレゼンテーションの種類(2)
「話す」プレゼンテーション
同上
「書く」プレゼンテーション
同上
簡単なデイベイト
1
ディベートの準備○
2
ディベートの準備○
1
ディベートの実施○
2
ディベートの実施○
まとめ
授 業 内 容
プレゼンテーションとは?(第5章)
「話す」プレゼンテーション(第5章)
「書く」プレゼンテーション(第5章)
1 全体計画、主張の決定、情報収集(第5章)
準備と練習○
2 全体計画、主張の決定、情報収集(第5章)
準備と練習○
1 全体計画、主張の決定、情報収集(第5章)
準備と練習○
2 全体計画、主張の決定、情報収集(第5章)
準備と練習○
ピンポン・ディベート、ワンマン・ディベート
論題の立て方
相手の発言をノートに取る練習
主張・質疑・反論・判定
問題点の整理と対処方法
改善点の提案
(4)評価方法
①定期試験にかわるレポート 40%
②Classwork 50%
3 出席 10%
○
(5)教科書等
区分
教科書
書名
知のナヴィゲーター
著者名
中澤務、森貴史・他
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
日本語
(8)その他
進度、授業内容は受講生の構成により変更される可能性がある。
- 40 -
出版社
くろしお出版
税込価格
1,800 円
2
一般教育科目
科 目 名
教養演習第6-A(ディベート)
コミュニケーション科目群
教 員 名
小山 常実
年次
1
教養演習
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
教養演習第6-Aでは、ディベート形式で授業を進めていきたいと考えている。「ディベート」とは、
受講者が関心を抱いている具体的な課題をめぐって論題を設定し、その論題を肯定するチームと否定す
るチームとで論争し合う「ゲーム」である。肯定チームと否定チーム以外の受講者は、審判となり、い
ずれのチームの議論が説得力をもっていたかを判定する。受講者には、遊びまたは「ゲーム」の感覚で、
「ディベート」に真剣に取り組んでもらえれば、と考えている。
「ディベート」の具体的な課題、日程等は受講者と相談しながら決めていく。「ディベート」を通じて、
意見の発表に慣れてもらえれば、本演習の一応の目的は達したことになると考えている。そして、半年
間の討論を通じて、到底賛成できないと思われる意見にもそれなりの根拠があること、自分一人の考え
は限界のあるものであること、他人との対立協力の中でよりよい考えが生まれる出るものであることを
感じてもらえれば、と思う。
(2)目的
教養演習第6Aでは、現代社会が直面している政治上、社会上、教育上その他の諸問題を取り扱い、
社会に対する関心を育て、以下のような能力を養成することを目的としている。このうち、1)2)
3)の能力を、教養演習第6の中心目標として設定する。
1)人の話を聞き(文章を読み)、要点をつかむ能力
2)人に自分の意見を簡潔にわかりやすく伝える能力
3)人と感情的にならずに議論する能力
4)人の意見を調整し、まとめていく能力(調整型リーダーシップ)
自分の意見を基に、人の意見を取り入れてまとめていく能力(提案型リーダーシップ)
5)資料収集調査能力
(3)授業内容
テーマ
本演習の案内
「ディベート」準備
「ディベート」1
「ディベート」準備
「ディベート」2
授 業 内 容
演習の方法の説明、資料調査の方法の説明……2時間
論題決定その他……2時間
「ディベート」実施1回り目……4時間
論題決定その他……2時間
「ディベート」実施2回り目……3~4時間
(4)評価方法
①出席、報告、討論等に基づく日常点(8割)
②通常レポート(2割)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
本演習の目的は変更しないが、人数等の理由により、演習の進め方の形態の変更はありうる。
- 41 -
2
一般教育科目
コミュニケーション科目群
科 目 名
教養演習7-A(自分を知って、アピールする)
教 員 名
宮崎 理枝
年次
1
教養演習
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
みなさんは自ら積極的に学んだ経験がありますか?
これまでみなさんが受けてきた教育の多くは、教師の一方的な講義を聞き、ノートを取り、テストを受
けるというような、受動的なもので占められていたのではないでしょうか?
無論、命じられた課題を的確にこなすことはとても重要です。しかし、社会に出てからは、自分で自分
の課題を設定し、解決すること、具体的には、問題点あるいはチャンスの所在を的確に掴む情報収集―
分析能力、なによりグローバル化が進む今日、社会の急速な変化に対応していくこと、すなわち世界が
どういう状況にあり、そのなかで自分はどこにいるのかを把握することが大変重要となります。
したがって本演習では、世界の主要メディアや研究機関によるニュースやレポートを読み、それにつ
いて議論する能力を養成するためのトレーニングを行います。この教養演習は、上記の能力を専門的に
養成する 1 年後期の専門基礎演習と2年次の専門演習の準備段階としての位置付けにあります。今年は、
日本の若年層に関わる文化と雇用、社会政策について、国際比較の視点から考えていきます。
(2)目的
テーマに沿って各自が研究課題を設定し、基本的に毎回、文献、情報収集と発表を行えるようになる。
参加者はその内容を理解し、テーマの総体的な把握ができるようになる。
(3)授業内容
テ ー マ
ガイダンス
1
情報収集の仕方
2
資料の輪読(翻訳)と内
3-13
容の議論
14
まとめ
授
業
内
容
本演習の目的、概要、進め方の説明
情報収集の仕方を学ぶ-インターネットの利用方法を習得
各自が選んできたレポート・記事を全員が分担して、訳し、その
内容をつかむ。その上で、自由議論を行う。
受講者が各自作成したレポートを発表し、みんなで議論する
(4)評価方法
毎回の授業における予習、参加、出席状況を総合評価(100%)。
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
授業の進め方、評価方法については第1回目の授業で説明するので、必ず出席して下さい。
好奇心と積極的な学習意欲のある者の参加を待っています。
講義テーマの順序と内容は前後することがあります。
- 42 -
2
一般教育科目
科 目 名
教養演習第8-A(情報の発見・収集)
コミュニケーション科目群
教 員 名
川路 崇博
年次
1
教養演習
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
おもにクリエイティブシンキングとロジカルシンキングを利用し、各人の関心・課題についての
情報発見と収集を行なう。得られた情報を、さらに調査・分析する。最終的にレポートを作成し、
発表をおこなう。思考法の基礎の習得では、教科書の輪読を行う。
(2)目的
情報収集の方法として、まず思考法を身につけて合わせて関心のある内容が書かれた新書を履修
者自身が選択できるようになる。情報収集のための思考法概要を理解し、実際に手法として完成さ
れているクリエイティブシンキングとロジカルシンキングを理解する。
(3)授業内容
テーマ
授業の進め方
思考法の学習
思考法の習得
〃
〃
〃
〃
新書会
中間発表・まとめ
授
業
内
容
授業の進め方の説明
思考の整理学輪読
クリエイティブシンキングの概要
ロジカルシンキングの概要
クリエイティブシンキングの利用
ロジカルシンキングの利用
クリエイティブシンキングとロジカルシンキングの相互性
毎回 3 名程度の新書要約発表と質疑
まとめの発表
(4)評価方法
①出席状況(10%)
②講義参加態度・課題提出状況(40%)
②定期試験にかわるレポート(50%)
(5)教科書等
区分
教科書
書名
思考の整理学
著者名
外山滋比古
出版社
筑摩書房
税込価格
520 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
情報化と社会、情報処理基礎演習、教養演習第 8-B
(8)その他
講義の順序・内容は、受講生と相談の上変更される可能性がある。二週に一冊の割合で読んでき
た新書の要約と感想を口頭発表する「新書会」を行う。また、アイデアマラソンに取り組み、毎週
アイデア数と一週間でのベストアイデアをレポートとして提出する。
※アイデアマラソンについてはあらかじめ次の Web サイトで自習しておくこと。
(http://www.idea-marathon.net/ja/)
- 43 -
2
一般教育科目
科 目 名
教養演習第8-B(知識創造・情報発信)
コミュニケーション科目群
教 員 名
川路 崇博
年次
1
教養演習
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
おもに創造技法における発散技法を利用し、各人の情報化社会に関する関心・課題についての情
報発見と収集を行なう。得られた情報を、さらに調査・分析する。最終的にレポートを作成し、発
表をおこなう。
創造技法は発散技法、収束技法、統合技法の三分類できる。このうち発散技法はアイデアをとに
かく出し続けるフェーズにあたる。アイデアを数多く得るためには日頃からの情報獲得(気づき)
が必要である。
(2)目的
情報の発見・収集の手段として創造技法を用い、これまで持ち得なかった視点の獲得を目指す。
その際、各種コンピュータ機器の利用も目指す。可能であれば、情報をまとめる収束技法にも触れ
る。
(3)授業内容
テーマ
授業の進め方
発想技法の習得
〃
〃
〃
〃
〃
新書会
中間発表・まとめ
授 業 内
授業の進め方の説明
発想技法とは何か
発散技法演習(机上科学)
発散技法演習(野外科学)
ブレインストーミング
ブレインライティング法
NM 法(類比を利用した発散技法)
毎回 3 名程度の新書要約発表と質疑
まとめの発表
容
(4)評価方法
①出席状況(10%)
②講義参加態度・課題提出状況(40%)
②定期試験にかわるレポート(50%)
(5)教科書等
区分
参考書
書名
新編創造力事典
著者名
高橋誠
出版社
日科技連出版社
税込価格
6,825 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
情報化と社会、情報処理基礎演習、教養演習第 8-A
(8)その他
講義の順序・内容は、受講生と相談の上変更される可能性がある。二週に一冊の割合で読んでき
た新書の要約と感想を口頭発表する「新書会」を行う。また、アイデアマラソンに取り組み、毎週
アイデア数と一週間でのベストアイデアをレポートとして提出する。
※アイデアマラソンについてはあらかじめ次の Web サイトで自習しておくこと。
(http://www.idea-marathon.net/ja/)
- 44 -
2
科 目 名
日本語演習(チュートリアル)
一般教育科目
コミュニケーション科目群
教 員 名
年次
小山常実・岩田夏穂・藤城浩子 1
教養演習
授業期間
後期
単位
1
(1)概要
人の意見を聞いて要点をつかむこと、自分の意見を正確に伝えることは、難しいものである。例
えば、自分の就職先や進学先について、志望理由を的確にわかりやすく表現することさえも、意外
に難しい。
そこで、本学では、日本語コミュニケーション能力を養成するために、「日本語 A、B」、「教養演
習」という講義を設置している。このうち、
「日本語 A、B」は文章によるコミュニケーション能力
養成に重点を置いており、「教養演習」は口頭によるコミュニケーション能力養成に重点を置いてい
る。そして、これらを補うために、「日本語演習(チュートリアル)」を設置している。
チュートリアルとは、学生一人と教員一人で行なうマンツーマンの授業で、2週間に1回、半期
で合計7回以上の授業が行なわれる。学習内容は各学生との相談の上で決めていくが、標準的な授
業内容は、(3)に示すとおりである。
(2)目的
「日本語演習」は、基礎的な日本語コミュニケーション能力の養成を目的にしている。受講学生
には、まず、自分が興味を持っている分野は何か、自分が勉強したい分野は何か、身につけたい日
本語力は何か、という点について自己認識を深めることを求め、次に、興味関心がある分野の学習
を通じて、受講学生の話す能力、聞く能力、読んで理解する能力、書く能力を向上させることを目
指す。
(3)授業内容
テーマ
オリエンテーション
文章の読解
文章作成指導
読書会形式での文章読解
レポート作成
授 業 内 容
授業の進め方と内容に関する打ち合わせ
個々の受講学生の興味関心に沿った書籍や新聞記事を読む
課題に応じて小論文などを作成する(教員による添削)
複数の受講学生で共通の書籍を輪読する(可能な場合)
最終課題となるレポートの作成(1500 字程度)
(4)評価方法
授業内での報告や課題の内容、学習態度、通常授業における課題提出などの総合評価
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
日本語A、教養演習
(8)その他
授業内で読む書籍などは、受講学生と教員が相談して決定する。
- 45 -
2
一般教育科目
科 目 名
特別日本語演習(チュートリアル)
コミュニケーション科目群
教 員 名
藤城 浩子
教養演習
年次
授業期間
1(留学生のみ)
前期
単位
2
(1)概要
授業の内容と進め方については、授業に参加する留学生の日本語レベルや希望する学習内容によ
って、柔軟に設定する。例としては、日本語の短い文章を読むこと、書くことを通じて、そこに出
てきた日本語の語彙や表現を学習していく、などの授業が考えられる。読むことについては、速読、
および、文中の語彙や表現を学びながらの精読を行う。また、書くことについては、読んだ文章に
ついての要約を行う、300 字程度で意見を書くなどの作業をする。さらに、文章に関する教員から
の質問に的確に答えるといったコミュニケーションを行うことで、口頭表現の学習も行う。
(2)目的
「日本語能力試験」1 級レベルから、大学の勉学で行う専門書の読解やレポート作成に必要なレ
ベルまで、より高いレベルの日本語力を身につける。
(3)授業内容
テーマ
オリエンテーション
日本語学習
日本語学習
日本語学習
授 業 内 容
日本語力や学習経験のチェック、学習内容の決定
学生が必要とする日本語力を、適した教材を用いて身につける
専門学習に関する日本語の補助
課題作成に関する日本語の補助
(4)評価方法
課題の提出状況(40%)、目標の達成度(40%)演習内での学習態度(20%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
特になし
- 46 -
2
科
目 名
健康論
一般教育科目
教 員 名
依田 武雄
教養科目群
年次
1
健康科目
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
近年、運動不足、食生活の乱れ等々、様々な健康問題が我々のライフスタイルに大きな影を落と
してきている。そこで、健康の概念、健康なライフスタイル、健康とストレスとの関わりや生活習
慣病の予防とその対策について考える。
(2)目的
生活の中で健康を保持するための人間の生理機能を理解し、改めて健康の意味を考え、将来にわ
たる有意義な人生を送るために自分の健康、そして社会人としての社会の健康、家庭人として家族
の健康にも留意できる基礎的知識を深める。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
健康の概念
人体生理①
人体生理②
人体生理③
健康なライフスタイル①
健康なライフスタイル②
健康なライフスタイル③
健康なライフスタイル④
こころと身体の健康①
こころと身体の健康②
現代の健康問題①
現代の健康問題②
まとめ
授
業
内
容
健康論の授業について
健康の定義-生命と健康
からだのしくみ 脳・骨格
からだのしくみ 心臓・循環器
からだのしくみ 消化器・筋肉
健康づくりと食生活
痩身と肥満 (拒食症と過食症)
飲酒・喫煙と健康
薬物乱用と健康
メンタルヘルス-身体的、心的緊張の緩和策
ストレスマネジメント-ストレスと精神障害
成人・老年期の健康 (生活習慣病と予防)
高齢化社会と介護予防
(4)評価方法
定期テストおよび授業の中での課題レポート(40%)、出席日数(40%)、授業に取り組む
姿勢・態度(20%)から総合的に判断し、評価する。
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
スポーツレクレーション実習
(8)その他
特になし
- 47 -
2
科 目 名
スポーツレクレーション実習
一般教育科目
教 員 名
依田 武雄
教養科目群
年次
1
健康科目
授業期間
前期
単位
1
(1)概要
各種運動(バレーボール、卓球、バスケットボール、フットサル等)の実践を通し、日頃の運動
不足を改善し、体力の向上と健全なる心身を育成する。
(2)目的
健康を保持増進するためには日常生活において、身体活動・運動を取り込んだライフスタイルの
形成が重要である。そこで、こころと身体を一つとしてとらえ、健康や身体活動・運動についての
理解と実践を通し、明るく豊かで活力ある生活を営むことのできる資質や能力を育てることを目的
とする。
(3)授業内容
テーマ
オリエンテーション
バレーボール
〃
〃
卓 球
〃
〃
バスケットボール
〃
〃
フットサル
〃
〃
授
業
内
容
授業の進め方について
アンダーハンド・オーバーハンドパス練習、ミニゲーム
アンダーサーブ・レシーブ練習、ミニゲーム
設定ルールによるリーグ戦形式のゲーム
フォアハンド・バックハンドストローク練習、ミニゲーム
サービス・レシーブ練習、ミニゲーム
シングルス・ダブルスゲーム
パス・ドリブル練習、ミニゲーム
各種シュートドリル、ミニゲーム
リーグ戦形式のゲーム
ドリブルの基本練習、ミニゲーム
トラップ・キック練習、ミニゲーム
設定ルールによるゲーム
(4)評価方法
出席日数(50%)、授業に取り組む姿勢・態度(50%)から総合的に判断し、評価する。
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
健康論
(8)その他
特になし
- 48 -
2
科 目 名
言語と文化Ⅰ(言語紹介)
一般教育科目
教養科目群
教 員 名
山田 大介 ほか
年次
1
人文系
授業期間
前期
単位
0.5
(1)概要
外国語というと英語を思い浮かべる学生が多いと思うが、その英語も世界中の言語の一つにすぎ
ない。外国語を学ぶことは、その言語の文化、歴史を学ぶことにもつながるので、創造的、自立的
判断が可能な人材育成のため、外国語=英語の発想をすて、言語が伝達メデイアであるという基本
認識にたち、どのような言語を学ぶかの選択は、私たちの思考を左右する可能性があると認識する
必要がある。この点から、本学に開設する5言語の紹介を行う(授業時間:それぞれ 60 分間)。
(2)目的
学生が自ら言語を学ぶ目的を発見し、各自の進路に合わせた言語選択が可能となる手助けをす
る。
(3)授業内容
テーマ
個別言語紹介
同上
同上
同上
同上
授 業 内 容
各言語の現状と、文化的、歴史的背景について:韓国・朝鮮語
同上
:ドイツ語
同上
:中国語
同上
:英語
同上
:日本語
(4)評価方法
①出席 80%
②Classwork 20%
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
中国語、韓国・朝鮮語、ドイツ語、英語、日本語A・B
(8)その他
①進度、授業内容は受講生の構成により変更される可能性がある。
②英語履修希望の学生は、クラス分け試験を受けること(有料)。
- 49 -
2
科 目 名
言語と文化Ⅱ(言語学習)
一般教育科目
教養科目群
教 員 名
山田 大介
年次
1
人文系
授業期間
前期
単位
1.5
(1)概要
母語の習得は、特に意識することなく可能である点で、外国語のそれと異なる。外国語の学習に
は、語彙、構造、音韻、意味、語用などをそれぞれ学習する必要があり、これらを意識的に学習し
ていきながら外国語学習を行うことで、より効果的な学習を行うことが出来る。それは、各言語を
特徴づける発想があり、しかも言語は社会の変化と共に変化していく。このような状況で、各学生
がその進路に沿い、各自の到達目標を設定し、そして実現可能となる手助けをしていくことを行っ
ていく (授業時間:90 分)。
(2)目的
言語紹介をもとに、各自の進路に合わせた言語選択が可能となる手助けをする。
(3)授業内容
テーマ
言語学習に必要な知識(1)
言語学習に必要な知識(2)
文化とメタファー
言語習得と言語学習(1)
言語習得と言語学習(2)
言語を学ぶ意味/目的(1)
言語を学ぶ意味/目的(2)
日本人と英語(1)
日本人と英語(2)
大学の外国語教育(1)
大学の外国語教育(2)
授
業
内
容
言語の語彙・構造・音韻
言語の意味・語用
個別言語での例、役割
習得と学習の違い
異文化との対応
母語と外国語
明治から昭和・平成での変化
日本人に合った学習法
時代の激変期と英語
新制大学の外国語教育
経済界への影響
(4)評価方法
① 定期試験 50%
② Classwork 40% (Essay を含む)
③ 出席 10%
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
言語と文化Ⅰ
(7)関連科目
中国語、韓国・朝鮮語、ドイツ語、英語、日本語A・B
(8)その他
授業の進度、内容は受講生の構成により変更される可能性がある。
- 50 -
2
科 目 名
文学A(日本文学「俳諧・俳句」鑑賞と句作)
一般教育科目
教 員 名
前田 智
教養科目群
年次
1
人文系
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
文学とは、言語による人間の内なる世界と、外なる世界を表現する芸術作品のことである。それ
は、詩歌、小説、物語、戯曲、評論、随筆等であり、文芸ともよばれている。日本文学は、古代の
「神話」や「伝説」から出発し、その後、和歌や短歌等を通して日本人の心情や美意識等を表現し
た。それが結実したのが天平時代の「万葉集」である。平安中期には、
「もののあはれ」を表現した
長編「源氏物語」が誕生する。近世においてもこうした日本文学の伝統は受け継がれていく。中で
も短詩型の代表である芭蕉を中心とする「わび」や「さび」等を表現した俳諧(明治以降は俳句と
称される)が誕生する。明治以降は、西欧の影響を受けた詩、小説等が従来の文芸とともに進展し
ていく。日本文学の特質としては特に個人的な心情や自然感情を表現したものが中心であり、西欧
文学における思想的表現を構築していく作品は少ない。講義では昨年度に引き続き、俳諧・俳句鑑
賞と句作が中心である。
(2)目的
① 文学を通して豊かな言語表現を身につけることができる。
② 文学を通して日本人の自然観を理解することができる。
③ 文学を通して日本人の心情を理解することができる。
④ 文学を通して自分自身の今後の生き方を見つめることができる。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
1. ガイダンス
講義の概要
2. 近世俳諧 (1)
俳諧鑑賞と句作 (1)
3. 近世俳諧 (2)
俳諧鑑賞と句作 (2)
4. 近世俳諧 (3)
俳諧鑑賞と句作 (3)
5. 近世俳諧 (4)
俳諧鑑賞と句作 (4)
6. 近世俳諧 (5)
俳諧鑑賞と句作 (5)
7. 近世俳諧 (6)
俳諧鑑賞と句作 (6)
8. 近世俳諧 (7)
俳諧鑑賞と句作 (7)
9. 近代俳句 (8)
俳句鑑賞と句作 (8)
10. 近代俳句 (9)
俳句鑑賞と句作 (9)
11. 近代俳句 (10)
俳句鑑賞と句作 (10)
12. 近代俳句 (11)
俳句鑑賞と句作 (11)
13. 前期のまとめ
授業のまとめと討論
(4)評価方法
① 期末テストに代わるレポート(自筆) (70%) ② 課題 (30%) ただし良好な出席を前提とす
る。
(5)教科書
税込価格
区分
書名
著者名
出版社
1,365 円
教科書
これからはじめる俳句入門
星野椿
ナツメ社
参考書
合本俳句歳時記第四版
編者:角川学芸出版
角川学芸出版 2,415 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし。
(7)関連科目
特になし。
(8)その他
国語辞典等必携のこと。講義中の私語、携帯電話等の機器の使用、無断退出、飲食は禁止。
- 51 -
2
科 目 名
文学B(ギリシア悲劇)
一般教育科目
教 員 名
宮崎 良久
教養科目群
年次
1
人文系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
紀元前 5 世紀に全盛を迎え、ルネサンス以降、様々な形で模倣されてきたギリシア悲劇について
理解する。特に三大悲劇詩人と称されるアイスキュロス・ソポクレス・エウリピデスを取り上げる。
導入として、ギリシアの歴史や神話、また悲劇が誕生する以前の叙事詩・抒情詩などを概観し、
その後ギリシア悲劇について概説する。劇場や俳優など、当時の社会や文化を背景としてどのよう
な形で悲劇が上演され、受容されていたのかを理解する。特に、悲劇をはじめとするギリシア文学
の源泉となっているギリシア神話については詳しく解説したい。また悲劇と同時に上演されていた
喜劇についても簡単に触れる。
授業の最後に、現在でもしばしば上演され、世界文学の最高峰の一つとされるソポクレス『オイ
ディプス王』を読解・鑑賞し、受講者にはレポートを提出してもらう。
(2)目的
ルネサンス以降、文芸の手本とされたギリシア悲劇を文学作品としてだけではなく、当時の上演
環境など、その時代の社会の中に位置づけて理解する。また、西洋文学の古典に接することで、西
洋思想の根底にあるものの考え方の一端に触れる。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
古代ギリシアの世界
ギリシア文学
ギリシア悲劇について①
ギリシア悲劇について②
ギリシア悲劇について③
ギリシア悲劇について④
ギリシア悲劇について⑤
ギリシア悲劇について⑥
ギリシア喜劇について
作品鑑賞①
作品鑑賞②
まとめ
授 業 内 容
講義の進め方・評価方法の説明
ギリシアの地理・歴史・神話
悲劇が誕生する以前のギリシアの文芸
悲劇の誕生
上演の行われた時期・場所・演者・パトロン・審判
ギリシア悲劇の構成・アリストテレス『詩学』
三大悲劇詩人-アイスキュロス
三大悲劇詩人-ソポクレス
三大悲劇詩人-エウリピデス
喜劇詩人アリストパネス・メナンドロス
オイディプス王』を読む
オイディプス王』を読む
ギリシア悲劇の魅力
(4)評価方法
①レポート(70 %)、②出席・授業態度(30%)
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
オイディプス王
※授業の中で随時指定
著者名
ソポクレス
(6)履修しておかなければならない科目
特になし。
(7)関連科目
特になし。
(8)その他
特になし。
- 52 -
出版社
岩波文庫
税込価格
504 円
2
科
目 名
哲学
一般教育科目
教 員 名
永野 潤
教養科目群
年次
2
人文系
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
この講義では、哲学の基本的問題について考えます。ただし、哲学は、問題に答を出すことをか
ならずしも目的にはしていません。むしろ、問題を見つけだし、 答の出ない問題について考えるそ
の過程が哲学だ、と言えます。この講義では、さまざまな問題について「哲学的に考える」という
ことがどういうことか知ってもらい、その「おもしろさ」を体験してもらいたいと思っています。
題材として、マンガ、映画などみなさんになじみの深いものをもちいる予定です。
(2)目的
哲学の基本的問題について知り、「哲学的に考える」ことの訓練をつうじて、柔軟な思考力、論理
的思考能力を身につけます。
(3)授業内容
テーマ
日常性の問題
外界の問題 1
外界の問題 2
私の問題
身体の問題 1
身体の問題 2
同一性の問題 1
同一性の問題 2
他人の問題 1
他人の問題 2
他人の問題 3
演技の問題 1
演技の問題 2
授
業
内
容
哲学とは何か
外界の認識の問題 ロックの第一性質・第二性質他
観念論 プラトンの洞窟の比ゆ他
デカルトの懐疑とコギト
心身二元論について
心身問題について 相互関係説・随伴現象説など
同一性について 数的同一性と質的同一性
人格の同一性について
他我問題について 逆転スペクトル他
独我論について
ロボットと人工知能について
私は私に「なる」
自由と社会の問題 フーコーの権力論
(4)評価方法
①期末テスト(80%)
②出席・授業態度(20%)
(5)教科書等
区分
教科書
書名
『哲学のモンダイ』
著者名
永野潤
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
倫理学
(8)その他
特になし
- 53 -
出版社
白澤社
税込価格
1,785 円
2
科
目 名
倫理学
一般教育科目
教 員 名
永野 潤
教養科目群
年次
2
人文系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
倫理学(りんりがく)とは、私と他者、私と社会との関係を考えることです。この授業では、さ
まざまな社会問題についてともに考えていくことをめざします。みなさんにとって身近な問題から
(一見)遠い問題まで、マンガや映画、小説などを題材に、かたくるしくない授業をめざしますが、
じっさいに自分の頭で考えながら授業に参加してほしいです。
(2)目的
倫理学の基本的考えかたについて知ると同時に、さまざまな社会の問題について、偏見や先入観
にとらわれず、じぶんの頭で創造的に思考する力を身につけます。また、抽象的な知識ではない、
社会人として生活するうえでのあたりまえの倫理意識、人権意識を身につけることもこの授業の目
的です。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
自己決定の問題
創造的に考える
功利主義とカント主義
言語と文化の問題
障害と社会の問題
性と生殖の問題
優生学とは何か
出生前診断の問題
安楽死の問題
格差と貧困の問題
移民・難民の問題
性的少数者の問題
授 業 内 容
倫理学とは何か
自分のことは自分できめる?
にせのジレンマにだまされるな
代表的な倫理学説について学ぶ
言語と文化にかかわる倫理問題
障害と社会にかかわる倫理問題
女性の権利と、性と生殖にかかわる倫理問題
優生学とはどのような考え方か
内なる優生学について考える
安楽死は死の自己決定?
格差拡大と新しい貧困にかかわる倫理問題
日本における移民・難民にかかわる倫理問題
性的少数者にかかわる倫理問題
(4)評価方法
①期末テスト(80%)②出席・授業態度(20%)
(5)教科書等
区分
参考書
書名
※授業のなかでそのつど指定
著者名
-
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
哲学
(8)その他
特になし
- 54 -
出版社
-
税込価格
-
2
科
目 名
美術史
一般教育科目
教 員 名
山盛 弥生
教養科目群
年次
2
人文系
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
美術作品には、それらを生み出した人々、現在まで伝えてきた人々の様々な思いやメッセージが込めら
れている。それらを読み解き、意味を考えることは、美術作品に対する理解を深めるだけでなく、それらを生
みだし、伝えてきた過去の社会についての理解を身につけることにもつながっていく。
授業では、毎回、できるだけ多くの作品の画像をパソコンのディスプレイ等で紹介し、細部まで丁寧に見な
がら、作品の造形的な特徴を解説する。また、それらが生み出された時代の社会や文化との関連を視野に
入れながら、作品の意味を多方面から考えていく。
(2)目的
江戸時代までの日本の代表的な美術作品を取りあげ、基礎的な知識を習得するとともに、作品の表現す
るもの(特徴、表現形式、デザインなど)について考え、その魅力を味わい、鑑賞する力を養う。また、美術作
品が、それらを生み出し伝えてきた時代や地域の歴史的・文化的な状況と密接に関わっていたことを理解
する。
(3)授業内容
テーマ
オリエンテーション
平安時代の美術Ⅰ
平安時代の美術Ⅱ
平安・鎌倉時代の美術
鎌倉・南北朝時代の美術Ⅰ
鎌倉・南北朝時代の美術Ⅱ
室町時代の美術Ⅰ
室町時代の美術Ⅱ
桃山時代の美術Ⅰ
桃山時代の美術Ⅱ
桃山・江戸時代の美術
江戸時代の美術Ⅰ
江戸時代の美術Ⅱ
授 業 内 容
授業の進め方、美術史を学ぶ意味、主な展覧会、美術館・博物館
仏画と絵巻1
仏画と絵巻2
平安時代の工芸・鎌倉時代の仏画
絵巻と神道美術
肖像画と水墨画
水墨画と狩野派
大和絵と工芸
狩野派と障壁画
風俗画
京都の文化と美術1
京都の文化と美術2
江戸の文化と美術
(4)評価方法
①定期試験に代わるレポート(70%)②出席・授業態度・小レポートなどの日常点(30%)
(5)教科書等
特になし。
(6)履修しておかなければならない科目
特になし。
(7)関連科目
特になし。
(8)その他
特になし。
- 55 -
2
科 目 名
心理学A(心理学で自分探し)
一般教育科目
教 員 名
川島 洋
教養科目群
年次
1
人文系
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
心理学は「こころの科学」としてマス・メディアなどでも頻繁に取り上げられ、どこか神秘的な
学問のように思われがちである。本講義では、とかく誤解されやすい心理学という学問の概要を学
び、心への興味・関心・理解を深め、心理学的に自分や他者の行動を理解する力を養うことを目的
とする。
科学としての心理学を正しく理解するために、心理学の基本的な理論・概念(方法、視点・発想)
や、「感覚・感情・記憶・学習・思考」「一次的欲求(動機)と二次的欲求(動機)」「欲求階層説」
「意識と無意識」「アイデンティティー」などといった、心理学の基礎的用語・理論を学ぶと共に、
心理学を「自分探し」の手掛かりとして正しく使用できるよう、「論理的思考能力」「論理的表現能
力」「情報収集能力」「客観的分析能力」の向上・発達を目指す。
(2)目的
1 性格について学び、
○
性格形成の要因について知り、自らの性格について客観視できるようになる。
2
○錯覚や思い込みからのミスなどを減らしたり、他者に対しての先入観を無くして自分として正し
い行動を選択することが出来るようにする。
3 こころの健康や社会的な行動の仕組みを科学的に学ぶことで、
○
自分自身の心身のケアに役立てる。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
知覚と認知Ⅰ
知覚と認知Ⅱ
感情と情動の心理Ⅰ
感情と情動の心理Ⅱ
動機と欲求Ⅰ
動機と欲求Ⅱ
学習と記憶の心理
性格分析と自己理解Ⅰ
性格分析と自己理解Ⅱ
性格分析と自己理解Ⅲ
ストレスと心の健康Ⅰ
発達と成長の心理
授 業 内 容
大学で心理学を学ぶということ、心理学とはなにか、心理学前史
心の世界―知覚の特性と認知のプロセス―
心の世界―知覚の特性と認知のプロセス―
情動の発生と無意識的・意識的感情について
情動に関わる神経伝達物質とホルモン
生理的欲求と心理的欲求
マズローの欲求階層説、「イド」「自我」「超自我」と無意識
学習のメカニズム、記憶のメカニズム
類型論と特性論、YG 性格検査法の実習
性格検査の種類と特徴、エゴグラム(交流分析)実習
血液型性格診断と心理学
うつ病の種類と症状、うつ病の治療法
人間の 8 つの発達段階とアイデンティティ
(4)評価方法
①定期テスト(70%)、②出席・授業態度(20%)、③授業での課題(10%)
(5)教科書等
区分
教科書
書名
講義時に紹介の予定
著者名
出版社
税込価格
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
心理学 B
(8)その他
心理学 A・B は連続して受講するのが望ましい。講義を受けるにあたっては、可能な限り自分のこ
れまでの先入観(思い込み・決め付け・固定観念)を排除して、今までに聞いたこともない、ある
いは考えたこともない心理学の視点や発想を受容し、ゆっくり・じっくりと考えていただきたい。
- 56 -
2
科 目 名
心理学B(常識を問い直す)
一般教育科目
教 員 名
川島 洋
教養科目群
年次
1
人文系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
「心理学 A 」では主に「個人の心理」に焦点を当て、個人の性格がどのように作られるか、そし
てその性格が行動や考え方にどのように影響をあたえているかということを理解することを目的と
しているが、「心理学 B」では、社会心理学とその応用分野の知識を深めることで、他者の存在(1
対 1 の関係、集団、社会・文化)が、人々の思考、感情、行動にどのような影響を与えているかとい
ったことを考え、理解することを目的とする。
社会心理学の基礎的用語、概念などを学び、身近な対人関係や現代日本社会における社会・文化
事象、セクシャリティの問題などの事例を通して、社会意識あるいは社会規範としての「常識と非
常識」についての分析・考察を行う。また、応用分野としては「恋愛(対人)心理学」「消費者心理学」
などを取り上げ、我々が日常生活を送る上で心理学がどのような関わりを持つかについて考える。
(2)目的
1 日常「当たり前」「普通」などと思っている現代日本社会における様々な偏見や常識(共通感覚)につ
○
いて再考し、自分自身のこころの成長、あるいは他者や現代社会について見直す手がかりにする。
2
○異文化や世代による価値観の違いを知ることで、多様な視点で物事を捉えられるようにする。
3 各自の生と性(セクシャリティ)を尊重し、生き方を模索できるようにする。
○
(3)授業内容
テーマ
はじめに
自己と社会心理
自己評価/心の理論
恋愛の心理学 Ⅰ
恋愛の心理学Ⅱ
対人行動と社会心理
集団と社会心理
ジェンダーと社会心理Ⅰ
ジェンダーと社会心理Ⅱ
ジェンダーと社会心理Ⅲ
文化と社会心理Ⅰ
文化と社会心理Ⅱ
消費者心理学
授 業 内 容
ガイダンス(講義内容、方針などの紹介)、社会心理学とは
社会心理学の 4 つのレベル、私的自己意識と公的自己意識
人間の社会性、アスペルガー症候群とは
対人魅力の心理的要因
相手の行動特徴、非言語的身体運動
自己の特性、ユング心理学
集団での意志決定がマイナスに働く心理的要因、社会実験実習
「伝統主義的性役割観」と「平等主義的性役割」
ジェンダーギャップ(男女格差)
セクシャリティの構造
日本人の価値観
日本人の価値観
流行と社会心理、色彩と心理
(4)評価方法
①定期テスト(70%)、②出席・授業態度(20%)、③授業での課題(10%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
心理学 A
(8)その他
講義を受けるにあたっては、可能な限り自分のこれまでの先入観(思い込み・決め付け・固定観
念)を排除して、今までに聞いたこともない、あるいは考えたこともない心理学、社会心理学の視
点や発想を受容し、ゆっくり・じっくりと考えていただきたい。
- 57 -
2
科 目 名
生涯発達論
一般教育科目
教 員 名
藤原 博道
教養科目群
年次
1
人文系
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
近年における発達にまつわる概念としては幼少期や青年期だけでなく、生涯にわたって発達し続
けるという見解が広まってきている。本講義ではこの「生涯発達とは何か?」を念頭に人間発達に
対するこれまでの視点をふまえて人生の基礎を築く乳幼児期から児童期にかけての発達から、青年
期、成人期、老年期に至る発達を概観し、現代社会における発達の特徴を検証する。そして青年期
にある若者たちの生涯にわたる他者とのつながりの重要性を再認識し、主体的に生きようとする理
想的な人間像の確立をめざす。講義では、単なる用語の説明にとどまらず、様々な資料を用いて、
現代生活と発達にかかわる幾多の問題点を検討する。
(2)目的
生涯にわたって変化し続ける現代人の生き方を多面的に考察し、社会における自己の確立とはど
うあるべきかを考察する能力を養う。そして社会や他者との「つながりを大切にする」ということ
はどういうことなのかを検証するために必要不可欠な基礎知識の拡充に努める。
(3)授業内容
テーマ
序・生涯発達論とは?
家族
仲間意識
遊び
自己
社会化
性役割
異性関係
結婚
性意識と性生活
離婚
教育
職業
授
業
内
容
母子関係と父親の役割
少子化が及ぼす多様な家族関係
友情と人気・不人気性の尺度
遊びの社会化としてのレジャー活動
自己意識・自己評価・自尊心
社会的適応と自制心・道徳心
性差と社会的・文化的発達特性
恋愛の類型化と独身の利点・不利点
配偶者選択と夫婦関係のあり方
性教育と性環境
原因・影響・適応
学校・教師・生涯学習
目的・満足度・ストレス・失業・ライフワーク
(4)評価方法
定期試験+レポートの内容+出席率を加味して評価する。
(5)教科書等
区分
教科書
書名
生涯発達論
著者名
藤原博道
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
心理学A・B
(8)その他
特になし
- 58 -
出版社
税込価格
自費出版(キクヤ書店扱い) 1,000 円
2
科
目 名
身体論
一般教育科目
教 員 名
柏木 陽
教養科目群
年次
1
人文系
授業期間
前期集中
単位
1
(1)概要
私たちは普段何気なく会話をしたり、自分の意志で行動をしているが、なぜそれが出来るのか、
なぜその行動が成り立つのかといった事に注意を向ける事は少ない。身体は発信器であり、受信機
である。身体が様々なシグナルを受け取り、身体を動かして送り出す事でそう言った行動は成り立
っている。
この講座では自ら動き考える事で、私たちが普段行っているコミュニケーションや行動をもう一度
意識下に置き、自分の行動を点検してみたいと考えている。
(2)目的
1)自分の頭と身体で考える。
2)呼吸している事に気づく。
(身体が自律システムであることに目を向ける)
3)身体運用とコミュニケーション作法
相手による、距離による話し方の区別など、相手をどう捉えてお互いの意志を伝え合うかを考える。
(3)授業内容
テーマ
自分の体を知る
自分の体を操る
他の人と関わってみる
言葉で関わってみる
授 業 内 容
意外と知らない自分の体を探ってみる
無意識に行っている自分の行動を意識的に捉え直す
一対一や複数での身体的コミュニケーションを行ってみる。
相手や、相手との距離などによって変わる話し方に気づく
(4)評価方法
①出席と授業内での参加意識で評価(100%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
身体を動かして行う授業です。動きやすい服装で来てください。
- 59 -
2
科 目 名
地球科学
一般教育科目
教養科目群
教 員 名
笠原 茂樹
年次
2
自然系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
私たちの住んでいる地球は各種の岩石や鉱物から構成されている。岩石や鉱物は地球の誕生
から現在までの地球の表層部や地下で起こった様々な物語が記録された書物のようなものであ
る。我々は、それを紐解き、中に秘められた情報を探り出すことにより地球の構造や生命の進化
の様子を知ることができる。
講義では、約 30 種類の岩石、鉱物、宝石をマイルストーンとして、ミクロの結晶の世界から
始まり、地球の深部や宇宙空間へ、さらには時空を越えた過去の地球へと、地球の謎を解く旅に
出る。DVD やスライドを用いて地球に関する諸現象を解りやすく紹介する。また、野外実習や
実験を通して自ら「石」に問いかけ、我々の身の回りの自然の成り立ちについて答えを読み取る
方法を学ぶ。
(2)目的
①地球は固体地球と生命が互いに影響しあい、46 億年かけて現在の姿となったことを理解する。
②地球の構成員の一人として自然との関わり方や、地球環境のあり方について考える。
(3)授業内容
テーマ
宇宙の中の地球
地球の歴史1
地球の歴史2
地球の歴史3
地球ダイナミクス1
地球ダイナミクス2
地球ダイナミクス3
地球ダイナミクス4
地球の構造1
地球の構造2
地球の構造3
山梨の自然と環境1
山梨の自然と環境2
授 業 内 容
宇宙の構造と太陽系の形成
地球の誕生と月の形成
大陸、海洋、大気の変遷
生命の誕生、絶滅と進化
プレートテクトニクス
プルームテクトニクス
地震と断層、火山の噴火
地震や火山による自然災害とその対策
地球の内部構造
地殻を形成する岩石と鉱物
地球表層部の物質循環と地球温暖化
日本列島の成り立ちと大月の地質(野外実習)
山梨の地質構造と鉱物資源(野外実習)
(4)評価方法
①定期試験(40%)、②出席状況(30%)、③授業への参加姿勢、提出物(30%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
特になし
- 60 -
2
科 目 名
生物学 biology
一般教育科目
教 員 名
鈴木 憲仁
教養科目群
年次
1
自然系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
生物学は、自然科学の立場から「生命とは何か」を研究する学問分野である。原始生命の誕生
から38億年、地球の大変動の中で、気の遠くなるような進化の過程を経て生命は生き続けてき
ている。その生命の設計図である DNA はどんな仕組みになっているのか、どのような再生をし
ていくのか、大腸菌、ミミズ、ヒト、植物などの DNA の構造は同じであることから生命の祖先
は同一のものなのか?最新科学で解明された生命の神秘さ、見事なまでの造りを理解し、生物学
への興味関心を掘り起こしていく。次に、動物は植物の光合成の生産物によって生きている。し
かしながら私達多くは身の回りに生育している木や草に余り関心をはらっていない。野外観察や
植物の生きる戦略などに触れながら植物の世界にも興味関心を向けていく。
この科目では、映像や実物、自然観察などを通して生命現象の特徴や様々な生物の姿、活動に
興味関心を向け、「生命とは何か」をミクロ、マクロの両方から CG を駆使した映像をふんだんに
使って楽しく学んでいく。
(2)目的
① 野外観察や身近な植物の実物・植物の世界に触れ、植物への興味関心を養う。
② 日進月歩の生命科学を基礎・基本から紐解き、最新生命科学が理解できるようにする。
③ ①、②の結果、生命のすばらしさ・神秘さに感動し,生物科学に興味関心を向け、生きること
の尊さ、大切さを感じ取ると共に如何に生きるか考える。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
生物雑学イエス・ノー
生物の知らざる知識に触れ、生物に興味関心を持つ
学校周辺の自然観察
身近な自然に触れ、親しみ、興味を持つ。標本作りをする
犬と猫では子は出来ない?
種とは何か、生物の多様性と共通性、種の命名法、生物の分類
落葉樹は冬何故葉を落とす
植物分布と環境要因、水平分布と垂直分布、日本・世界の植物分布
赤松林は何故一代で終わり
植物分布の移り変わりの要因、陽樹と陰樹、極相林
生命の発生と進化
地球の歴史と生命の誕生と進化、遺伝子(DNA)と進化
私たちの細胞は幾つかの生命の 生命の基本単位は細胞、細胞の構造、核・ミトコンドリア・葉緑体な
合体
ど最新科学
バクテリアもヒトも同じ DNA
DNA の二重らせん構造、ヌクレオチド、DNA の自己複製、塩基アデ
ニンとチミン・グアニンとシトシン
タンパク質合成
DNA の4種類の塩基でタンパク質合成、リボゾーム、コドン
遺伝子組み換え
バクテリアによるインシュリン合成、万能細胞、クーロンとは?
恐ろしいエイズ
ウイルスと細菌の違い、ウイルスは生物か?
ヒトの受精と誕生
子宮、卵巣・卵管、胎盤、精子、生命誕生の驚異のしくみ
生命とは何か
自己保存の法則、系統保存の法則、進化の法則
(4)評価方法
①出席と毎回の授業記録を主に評価、②定期テスト
(5)教科書等
区分
書名
著者名
出版社
税込価格
教科書
授業ごとにプリントを用意する
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
学校周辺の自然観察をする
- 61 -
2
科 目 名
基礎数学
一般教育科目
教養科目群
教 員 名
栁沢 幸治
年次
1
自然系
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
本講義では、最初に、小学校の算数および中学校数学全般の復習を行う。次いで、一次方程式・
一次関数・連立方程式の要点を説明し、市場のメカニズムをこれらツールで分析する。さらに二次
方程式・二次関数の要点を学習し、独占・寡占を二次関数との関係で説明する。この他に、より高
度な発展段階として、指数・対数と金利の問題も取り上げたい。
(2)目的
近代経済学、特に現在使用されている経済学は、ほとんど数学を理解していないと理解できるも
のではない。特に、方程式や図形的に意味が理解不能であると、経済学のより深い理解は不可能で
ある。このため、本講義では、中学校および高校1年次程度の数学を確認し、それをツールとして
経済学の数学的理解を深化することを目的とする。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
小学校の復習
中学校の復習
方程式
一次関数
連立方程式
一次関数と市場(1)
一次関数と市場(2)
二次方程式
二次関数
二次関数と寡占・独占(1)
二次関数と寡占・独占(2)
二次関数と寡占・独占(3)
指数・対数
指数・対数と金利
授
業
内
容
少数・分数、比、速さ・時間・距離、割合
式と計算、比例・反比例、平方根、多項式、因数分解
一次方程式、一次方程式の解き方、一次方程式の利用
一次関数とグラフ、方程式とグラフ、一次関数の利用
連立方程式とグラフ、連立方程式の解き方、連立方程式の利用
需要と供給、連立法的式と市場の均衡
グラフと剰余分析
二次方程式の解き方、二次方程式の利用
二次関数の特徴、二次関数とグラフ
寡占と独占、寡占のグラフ、独占のグラフ
ナッシュの均衡
最適反応係数とナッシュの均衡
指数・対数の意味、指数・対数の利用
常用対数と金利
(4)評価方法
①出席・授業態度(20%)
②宿題(20%)
③期末テスト(60%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
数学、統計学Ⅰ・Ⅱ、経済統計A・B
(8)その他
より細かい指導を希望する場合は、1年後期での専門基礎演習(チュートリアル)の履修を勧める。
- 62 -
2
科
目 名
数学
一般教育科目
教 員 名
芝原 信幸
教養科目群
年次
1
自然系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
一般に,教養科目としての数学では,数学全般を概説していく方法がとられている場合が多い。
しかし,「科学としての数学」を満喫するためには,狭く深い分野に絞り込む方が良いように思われ
る。また,経済学の中での「道具としての数学」ということを考慮に入れて,線形代数学,微積分
学を取り扱っていくことにする。
(2)目的
経済学を学ぶ上での,道具として,数学の重要性はますます増加してきている。しかし,道具と
しての数学ではなく,科学としての数学の面白さも棄て難い。
上記の「道具としての数学」,「科学としての数学」の両立を,本講座の目的としたい。
(3)授業内容
テーマ
経済学における数学
行列
連立方程式と行列
行列演算の基本性質
連立方程式の行列表示
固有値と固有ベクトル
微分係数と導関数
微分公式
偏微分
不定積分
定積分
微分方程式
授 業 内 容
経済学における数学概説と授業紹介
行列の意味とその基本性質について
連立方程式と行列の関係について
行列演算の基本性質とその演習
連立方程式の行列表示とその解法について
行列の固有値と固有ベクトルとその応用
微分係数の意味と導関数
微分公式とその応用
変数が 2 つ以上ある場合の微分について
不定積分の意味と積分法の演習
定積分の計算演習
微分方程式の意味と簡単な微分方程式の解法演習
(4)評価方法
①テスト,小テストを主として出席状況を加味して評価する。
(5)教科書等
教科書は使用せず,毎回授業レジュメを配布する。参考書は,必要に応じ,授業中に紹介する。
区分
教科書
参考書
書名
著者名
出版社
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
基礎数学,統計学Ⅰ,統計学Ⅱ,経済統計学 B
(8)その他
講義の順序・内容は,諸君の理解度を考慮し,変更する場合がある。
- 63 -
税込価格
2
科 目 名
統計学Ⅰ(統計データを整理してみよう)
一般教育科目
教 員 名
芝原 信幸
教養科目群
年次
1
自然系
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
数字の氾濫する現代において,情報の玉手箱としての統計数値を紐解くことは,現代人にとって
必要不可欠なものであろう。本講座は,統計解析の基本となる統計データの記述に関する内容(記述
統計学)を,基本事項(データの整理)から出発し,相関分析(複数の統計数値の関係分析)までを
講義する。講義に関しては,統計解析の背後にある,統計理論を学び取っていくことを主眼とする。
しかし,統計学は実践上の学問であり,統計理論に裏付けられた実践も,統計学に課せられた課題
でもあろう。
上記の点から,実践演習を取り入れた授業(コンピュータを用いた授業)を行う予定である。使
用するコンピュータソフトは Excel である。Excel の基本から簡単に解説するので,Excel の使用
経験のない人も受講可能である。
(2)目的
コンピュータ等を用い,データの基本統計量(データの特質を示す数値)等を算出し,そのデー
タの特質を把握する能力をつけることを目的とする。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
総論
統計学の意義と概要について
統計のための Excel 演習 1 Excel 入力等の基本の解説
統計のための Excel 演習 2 Excel 数式,グラフ等の解説
平均(算術平均)
統計データの中心を考える
平均(幾何平均)
前期比で示されたデータの平均
散布度
データの中心からの散らばりの大きさを考える
わい
せん
歪度と尖度
基本統計量算出演習
相関係数
相関分析
統計学Ⅰのまとめ
ひずみ
統計データの 歪 と集中の大きさを計測する
統計データを用いた基本統計量の算出と,その特質の読み取り
2 種類の統計量の変化の関連性を考える
相関係数を用いた統計分析
問題(ファイルで配布)の処理を用いた統計学Ⅰのまとめ
(4)評価方法
試験及び通常レポート(1 回)の結果を基本として,出席点を加味する。
(5)教科書等
講義内容のレジュメはファイルの形式で配布し,教科書は用いないが,参考書は必要に応じ授
業時に紹介する。
区分
教科書
参考書
書名
著者名
出版社
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
統計学Ⅱ
数学
(8)その他
講義の順序・内容は,諸君の理解度を考慮し,変更する場合がある。
- 64 -
税込価格
2
科 目 名
統計学Ⅱ(統計データから推理してみよう)
一般教育科目
教養科目群
教 員 名
芝原 信幸
年次
1
自然系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
統計学Ⅰから,さらに,1 歩進み,得られた統計情報から,確率を根底において,対象となる事
柄の推定,あるいは,検定,予測等の科学的判断のツールとしての統計手法に重点を置いた講義を
行う。
(2)目的
授業において,統計学の理論的側面をある程度満喫していくことになろう。しかし,統計学本来
の目的は実践的かつ実証的科学である。理論的側面を理論のみで終わらせないように,コンピュー
タを用いての実践演習を取り入れた授業となる。本講座は統計学の理解だけでなく,統計学を用い
た実践的応用力(コンピュータを用いた統計学の応用力)を身につけることを目的とする。
(3)授業内容
テーマ
推測統計学概論
標本理論 1
標本理論 2
標本理論 3
標本理論 4
標本理論 5
検定 1
検定 2
検定 3
検定 4
検定 5
授 業 内
推測統計学の紹介と授業概説
確率変数,期待値,分散について
標本平均の標本誤差
標本分散の標本誤差
標本分散比の標本誤差
標本比率の標本誤差
統計的検定の概説
標本平均を用いた検定
標本分散を用いた検定
標本分散比を用いた検定
標本比率をもちいた検定
容
(4)評価方法
①
試験,レポートを主として,出席状況を加味して評価する。
(5)教科書等
教科書は使用せず,授業レジュメをファイルの形式で配布する。
区分
教科書
参考書
書名
著者名
(6)履修しておかなければならない科目
統計学Ⅰ
(7)関連科目
統計学Ⅰ,経済統計学 A,経済統計学 B,数学
(8)その他
特になし
- 65 -
出版社
税込価格
2
一般教育科目
科 目 名
情報化と社会
教 員 名
川路 崇博
教養科目群
年次
1
自然社会系
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
情報の基本概念から、情報機器の発達の歴史、情報処理技術の変遷を理解したうえで、情報化社
会といわれる現在の理解をすすめる。さらに最新の情報処理技術とその応用分野の解説を行う。
(2)目的
過去の情報リテラシーは単純にアプリケーションの操作ができることを意味していた。これは技
術から社会へのアプローチと呼べる。加えて現在は社会から技術へのアプローチも情報リテラシー
の範囲と考えられる。
そこで、情報・コンピュータ(ソフト・ハード)に関する基礎的な知識に加え、社会からの視点
で情報技術を理解し、情報化社会の動向に対応できる素養を身につけることを目的とする。
(3)授業内容
テーマ
情報とはなにか
コンピュータ
生活とコンピュータ
〃
〃
企業とコンピュータ
〃
〃
インターネットと生活
〃
〃
〃
〃
授 業 内 容
人間・情報・コンピュータ
ハードウェアとソフトウェア
社会化されたコンピュータシステム
現在進行中のコンピュータシステムの社会化
社会から見たコンピュータシステム
コンピュータの普及
ネットワーク化
コンピュータの利用事例
インターネットの仕組み・メールの書き方基礎
メディアと表現・未来予測
ネットワーク基礎
インターネットによる情報収集、情報交換
ソーシャルネットワークシステム
(4)評価方法
①出席状況:10%
②受講態度:20%
③期末試験:70%
(5)教科書等
区分
参考書
書名
情報
著者名
川合 慧
出版社
東京大学出版会
税込価格
1,995 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
情報リテラシー、情報処理基礎演習、経営学入門
(8)その他
数学的な要素はなるべく取り入れないよう配慮するが、コンピュータ関連の事柄を説明するの
にはどうしても数学の力を借りる場合がある。
情報がカバーする範囲は分野横断的であるため、講義内で紹介する周辺分野の自学自習と講義
内容への積極的な質問が求められる。
- 66 -
2
科 目 名
アジアの自然と社会
一般教育科目
教 員 名
佐藤 いづみ
教養科目群
年次
1
自然社会系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
アメリカで「財政の崖」が叫ばれヨーロッパでユーロの不安が続き、世界経済に不安が広がって
いるが、アジア経済は鈍ってきたとはいえ依然として拡大を続けている。日本、中国、韓国の 3 か
国は、経済的相互依存を深めながら、「歴史問題」を解決できないまま領土問題にみられる対抗関係
を作り出している。そうしたなか、ASEAN10 を構成する東南アジア 10 か国が発揮する「ASEAN
外交」に注目が集まっている。私たちは、もっと ASEAN 諸国について知らなければならない。
講義は ASEAN 諸国の歴史の多方面に及ぶが、以下の 5 点を柱に構成される。
①東南アジア島嶼部と大陸部の自然、②港市国家の特質と中華帝国の冊封・朝貢体制、③植民地支
配の形成とその特質、④独立を目指す民族運動と日本軍政、⑤今日の問題
(2)目的
①高校で学ばなかった東南アジア社会の自然と社会の多様性を学ぶ。
②近現代史における東南アジアと日本とのかかわりを考える。
③今日の東南アジアを新聞記事などから読み取る。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
アジアの陸と海
港市国家の形成
中華帝国の華夷秩序
イスラムの伝播
“ビルマ世界”“タイ世界”
“ベトナム世界”
植民地経済
ベトナムのドンズー運動
大東亜共栄圏 その1
その2
“微笑みの国タイ”
ASEAN 外交
授 業 内 容
ASEAN10 と「東アジア共同体構想」
アジアのプレートテクトニクスとアジアに吹くモンスーン
港市国家の特質・・・インド化、中国化とは?
冊封・朝貢体制
イスラムと交易・・・マラッカ王国の場合
大陸デルタにおける領域国家と上座仏教世界の形成
ベトナム領域国家の「南進」と「小中華」の形成
モノカルチャー経済の形成とそれを補完した 3 大コメ輸出地帯
民族運動にあたえた日露戦争の衝撃とその結末
アウンサンとミャンマーの独立
シンガポールの教科書に書かれた軍政
王室と「半民主主義」・・・赤色派と黄路派の攻防を読み解く
南沙諸島領有権問題にみる今日の「ASEAN 外交」
(4)評価方法
①授業態度(出席と質疑応答)40% ②小テスト 20% ③期末テスト 40%
(5)教科書等
毎回プリントを配布。
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
毎日の新聞やテレビニュースで、東南アジアに関わる事柄に注目すること。
- 67 -
2
科 目 名
歴史学(「もの」をめぐる歴史)
一般教育科目
教 員 名
小山 常実
教養科目群
年次
1
人文社会系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
歴史学では、近代における「もの」をめぐる歴史を、西洋社会と非西洋社会との相互関係に焦点
をあてながら見ていく。まず、コーヒーやお茶等の具体的な「もの」の歴史をたどり、それらの「も
の」がどのように生産され、交易され、消費されてきたか、見ていく。それを通じて、第一に、市
民革命や民主主義の背景には、アルコールと異なり、人を「理性的」に議論させるコーヒーやお茶
などの非アルコール飲料の存在があったこと、第二に、西洋は非西洋世界から「もの」「労働力」「思
想」等々を取り入れ、それらから新たなものを創造して初めて、近代社会を作り出していくことが
出来たこと、等々を明らかにしていく。次いで、西洋と東アジアを中心にした非西洋との相互関係
史を、15 世紀から 19 世紀まで概観していく。そして、できれば、特に 16 世紀から 19 世紀半ばまで
の世界秩序について明確化していきたい。
(2)目的
本学には歴史学関係科目はかなり多く存在する。本科目は、歴史学全体の入門的科目であり、歴
史学という学問又は歴史というものに興味をもってもらうことを目的とする。そのために、政治史
や経済史に対比される社会史(村落共同体、家族、教育、衣食住、宗教・文化・思想その他の領域
を対象とする)を対象としている。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
香料の歴史
その1
香料の歴史
その2
コーヒーの歴史 その1
コーヒーの歴史 その2
砂糖の歴史
その1
砂糖の歴史
その2
茶の歴史
その1
茶の歴史
その2
綿の歴史
その1
綿の歴史
その2
コーヒー等と強制労働 その1
コーヒー等と強制労働 その2
西洋と非西洋の交渉史1
西洋と非西洋の交渉史2
授 業 内 容
歴史学とは何か、半年間の講義案内
香料とは、消費の仕方の歴史
オランダと香料、香料の時代の終わり
コーヒーとは、コーヒーの生産地、アラブ諸国とコーヒー
英国とコーヒー、フランスとコーヒー、ドイツとコーヒー
砂糖とは、砂糖の用途、生産の歴史、砂糖プランテーション
砂糖貿易、英国での消費の仕方、砂糖の世界史的意義
茶とは 日本における茶の普及 英国における茶の普及
英国で茶が普及した理由 茶とアヘン戦争 日本の開国と茶
綿とは、綿と英国、北米
綿と近世日本、綿工業と近代日本
近代奴隷制、奴隷貿易とアフリカ、奴隷労働に代わる強制労働
日本の戦国時代と奴隷売買、鎖国による奴隷売買の禁止
西洋による世界進出、非西洋社会から西洋社会への影響
西洋社会の覇権形成、国際法体制
(4)評価方法
①定期試験に代わるレポートを基本にして成績を付ける。
②出席などの日常点を加点又は減点する。
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
日本史A・B、日本経済史A・B、西洋経済史A・B
(8)その他
特になし
- 68 -
2
科 目 名
教育学A(学校教育論)
一般教育科目
教 員 名
小山 常実
教養科目群
年次
2
人文社会系
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
学校は、かつて西欧では「子供の牢獄」と言われていた。その後、近代国民国家の成立した 19 世紀半
ば以降、学校教育が著しく改善され、学校という空間はある程度子供にとって楽しいものになっていく。
しかし、1960~70 年代以降、再び世界的に学校教育はいきづまってきている。教育学Aでは、学校教育
とはどういうものなのか、考えていくこととする。
まず、学校はなにゆえにつくられたのか、なにゆえに義務教育制度と公教育体制が、近代国民国
家の形成とともに成立したのか、明らかにしていく。次いで、歴史上あるいは現代の特筆される学
校を、教育・管理運営その他に留意して紹介していく。そして、近現代における学校という場(シ
ステム)をどうとらえればよいか、考えていきたい。
(2)目的
現代人が多くの時間を過ごす学校教育について、広い視野から考えてもらうことを目的とする。同時
に、教育学というものに関心を持ってもらうことも目的である。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
学校の発生
義務教育、公教育1
義務教育、公教育2
歴史上又は現代の学校1
歴史上又は現代の学校2
歴史上又は現代の学校3
歴史上又は現代の学校4
歴史上又は現代の学校5
歴史上又は現代の学校6
歴史上又は現代の学校7
歴史上又は現代の学校8
学校という場のとらえ方1
学校という場のとらえ方2
学校という場のとらえ方3
授 業 内 容
教育学とは何か。半年間の授業案内
学校はなぜつくられたか--メソポタミア、西欧、日本において
義務教育、公教育とは何か、その成立理由
現代の義務教育、公教育の存在理由
助教法学校
パブリック・スクール
寺子屋
適塾
咸宜園
松下村塾
サマー・ヒル
シュタイナー学校
教室、机と椅子、黒板、時間割
学級というものについての考察
教育内容、教員と生徒・児童の関係、生徒・児童同志の関係を通して
(4)評価方法
①定期試験に代わるレポートを基本にして成績を付ける。
②出席などの日常点を加点又は減点する。
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
教育学B、日本史B
(8)その他
特になし
- 69 -
2
科 目 名
教育学B(教育と社会)
一般教育科目
教 員 名
小山 常実
教養科目群
年次
2
人文社会系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
教育という営みは、子供に社会で必要な能力、行動の仕方、知識・技術等(総じて文化)を伝え、
子供の中に内面化する役割、いわば社会化する役割を担ってきた。だが、前近代社会までは社会化
のほんの一部を担当しただけであった。近代国民国家が成立するとともに、教育は、子供の社会化
の役割を専門的に、半ば独占的に担うようになっていく。さらに、身分制の解体とともに、学校教
育が職業配分において大きな役割を果たすようになる。いわゆる学歴主義の成立である。
教育学Bでは、第一に、子供の社会化はどのように行われてきたか、教育は子供の社会化におい
てどういう役割を果たしてきたか、18 世紀から今日までの歴史的変化を概観する。第二に、近代国
民国家の中で、学歴主義がどのように成立展開し、どのようにいきづまってきたか、みていくこと
とする。最後に、いきづまりの打開策として提出された「生涯学習社会」の構想と実態について紹
介していく。
(2)目的
教育と社会がどういう関係にあるものなのか、広い視野から考えてもらうことを目的とする。同時に、
教育学又は教育社会学というものに関心を持ってもらうことも目的である。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
子供の社会化と教育1
子供の社会化と教育2
子供の社会化と教育3
子供の社会化と教育4
子供の社会化と教育5
子供の社会化と教育6
子供の社会化と教育7
学歴主義1
学歴主義2
学歴主義3
学歴主義4
学歴主義5
「生涯学習社会」1
「生涯学習社会」2
授 業 内 容
半年間の授業案内、近代の教育の二つの機能
江戸時代の子供――数え7歳まで
江戸時代の子供――7歳以降
近代の教育観、子供観
明治時代の子供
大正昭和初期の子供
昭和 20 年代、1960 年~1975 年、
1975 年~1990 年頃、1990 年代
江戸期身分制社会における職業と地位の配分
学歴主義の成立過程--実力主義の時代、分岐型学校体系の成立
受験競争の時代
単線型学校体系の成立、学歴主義の拡大と薄まり
学歴主義のいきづまり
「生涯学習社会」構想の理論--構想の体系と目的
「生涯学習社会」の実態、教育をめぐる今後の展望
(4)評価方法
①定期試験に代わるレポートを基本にして成績を付ける。
②出席などの日常点を加点又は減点する。
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
教育学A、社会学A、日本史B
(8)その他
特になし
- 70 -
2
科 目 名
日本史A(明治維新の意義)
一般教育科目
教 員 名
小山 常実
教養科目群
年次
1
人文社会系
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
日本社会は、明治維新及びそれ以後の改革によって、政治、経済、社会、教育、宗教、言語その他い
ろいろな面で、急激に変化していく。その後、日本社会は敗戦による戦後改革によっても大きく変貌す
るが、明治から今日までの日本社会の大枠をつくったものが明治維新であることにまちがいはない。そ
こで、日本史Aでは、明治維新とはどういうものだったのかということを主題にして、授業を進めてい
きたい。
まず、江戸期までの政治体制の変遷を概観したうえで、幕藩体制の構造的特色を明らかにしてい
く。次いで、身分、教育、学問及び思想などの諸点にも注意して、明治維新をもたらした国内的要
因をさぐっていきたい。そして最後に、幕末から明治初年にかけて行われた改革について概観し、
日本及び東アジア史における明治維新の意義、世界史における明治維新の意義について、考えてい
く。
(2)目的
受講者に日本歴史について興味関心をもってもらうことが第一の目的である。そして、日本歴史
を一貫した政治体制の論理・思想を明確化すること、江戸時代の政治体制の特徴を明確化すること
が第二の目的である。明治維新の政治過程を明らかにし、維新をもたらした要因を、日本歴史を一
貫した政治体制の論理・思想の中に探り当てることを第三の目的とする。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
はじめに
半年間の授業案内
日本歴史の特色1
東西対立、平地人と山人・海人、琉球とアイヌ
日本歴史の特色2
日本語、天皇
政治体制の変遷史1
太政官制、摂関政治、鎌倉幕府、
政治体制の変遷史2
室町幕府、戦国期、織豊政権
江戸期政治体制1
幕府と藩、将軍と天皇
江戸期政治体制2
将軍と老中・側用人、代官、その他
江戸期身分制1
「サムライ」とは何か
江戸期身分制2
百姓とは何か、
江戸期身分制3
町人とは何か、その他
明治維新の背景1
英国の対アジア策、「長崎」という窓
明治維新の背景2
天皇、下級武士、在村知識人、西南雄藩
明治維新の政治過程(1)
ペリー来航から桜田門外の変まで:条約調印問題と将軍継嗣問題
明治維新の政治過程(2)
薩長同盟まで:薩長の対立から協調へ
明治維新の政治過程(3)
薩長同盟以降:幕長戦争、大政奉還、王政復古、戊辰戦争
(4)評価方法
①定期試験に代わるレポートを基本にして成績を付ける。
②出席などの日常点を加点又は減点する。
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
日本史B、日本経済史A・B
(8)その他
特になし
- 71 -
2
科 目 名
日本史B(近代日本史)
一般教育科目
教養科目群
教 員 名
小山 常実
年次
1
人文社会系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
日本近代の歴史は、不平等条約によって英国主導の国際法体制の中に引き入れられて半独立国と
された日本が、独立国に上昇するために、プロシャと英国を基本的なモデルとして選択し、いろい
ろなことを試みた歴史として見ることができる。日本は、西欧にならって法典を整備し、アジア初
の立憲体制を構築し、工業化、資本主義化を達成するとともに、日清戦争と日露戦争、第一次世界
大戦を通じて、不平等条約を改正して独立国となる。しかし、維新期以来の目的を達した日本は、
徐々に自分の進路を指し示すモデルを失い「迷走」していく。外交は積極外交と消極外交との間で
揺れ動き、国内体制も軍と内閣との分裂など、各種の分裂対立状態を抱えていく。この分裂対立状
態の中で、戦争に入っていき、敗戦を迎えるのである。本授業では、日本近代の歴史を軍事、外交、
政治、教育の4点、特に政治体制の変遷に焦点を当てて、見ていくことにしたい。
(2)目的
近代日本の歴史は苦闘の歴史である。そして現代日本は、否応なく、近代日本の歩みに拘束され
ている。本講義の第一の目的は、その歴史にはどのような論理があったかを明確化することである。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
明治維新の意義1
明治維新の意義2
明治国家の政治体制
国民形成 その1
国民形成 その2
国民形成 その3
明治末年の変化 その1
明治末年の変化 その2
大正・昭和初期 その1
大正・昭和初期 その2
大正・昭和初期 その3
大正・昭和初期 その4
第2次世界大戦と日本1
第2次世界大戦と日本2
授
業
内
容
半年間の授業案内
華夷秩序体制、国際法体制と明治維新
欧化、中国化、武士化、公民国家化
大日本帝国憲法、教育に関する勅語
公教育体制
市郡町村議会→府県議会→帝国議会、選挙の仕組み
徴兵体制
日露戦争とその影響
大逆事件、南北朝正閏問題
日韓合邦
日米関係の推移
中国、台湾、満州
中国の内乱と幣原外交
世界経済のブロック化、戦争と敗戦
戦争の意義、戦争によって日本と世界はどう変わったか
(4)評価方法
①定期試験に代わるレポートを基本にして成績を付ける。
②出席などの日常点を加点又は減点する。
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
日本史A・C、日本経済史A・B、東洋史B、歴史学
(8)その他
特になし
- 72 -
2
科 目 名
日本史C(戦後日本)
一般教育科目
教 員 名
小山 常実
教養科目群
年次
2
人文社会系
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
第2次世界大戦に敗れて今年で 68 年経過する。この間、日本国は経済成長を遂げて生活の近代化
を達成し、民主主義も発達させていき、1980 年代以降には「経済大国」という自意識を持つように
なっていく。しかし、同時に、「顔のない国」「自分の意見を表明しない国」、あるいは「米国の言い
なりになる国」「政治小国」と言われ続けている。果ては、時に、米国の政府高官から「日本は米国
の保護国である」との発言が飛び出している。そして日本国は、政治的には 1980(昭和 55)年以降、
経済的には平成に入って以降、立ち尽くすとともに、いずこにか漂流しようとしているかに見える。
どのようにして、このような日本が生まれたのであろうか。敗戦から平成に入る頃までの歴史を、
政治、外交、生活などに焦点を合わせて見ていく中で、その理由を探っていきたい。
(2)目的
現代日本が危機的状況にあるということは、よく指摘されることである。だが、危機の根本原因
が何か、明確に指摘されることはない。本講義の第一目的は、戦後史について概観する中で、その
根本原因を明確化することである。そして、本講義を通じて、現代社会に対する問題意識を持って
もらうことも、一つの目的である。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
漂流する日本の現在
占領期1
占領期2
占領期3
占領期4
占領期5
国際社会への復帰1
国際社会への復帰2
高度成長期1
高度成長期2
経済大国への道1
経済大国への道2
経済大国と政治小国1
経済大国と政治小国2
授 業 内 容
大日本帝国とは何だったのか、半年間の授業案内
自己決定できぬ国、米中の狭間で
第二次世界大戦と日本、米ソ協調から米ソ対立へ
東京裁判の概要、その後の影響
日本歴史の否定、検閲体制
国連憲章と「日本国憲法」、
戦後改革―――農地改革、財閥解体、ポツダム民主主義その他
全面講和と単独講和、日米安保条約、自衛隊の設置
1955 年体制、国連加盟、日米安保条約の改定と 1960 年安保闘争
経済の時代の始まり、「所得倍増計画」、マンパワー養成
東京オリンピック、日韓条約、生活の近代化
日米繊維交渉、米中接近、日中国交回復
イデオロギーの終焉、ロッキード事件-田中角栄とは?
イラン・イラク戦争がつきつけたもの
第二次占領過程
(4)評価方法
①定期試験に代わるレポートを基本にして成績を付ける。
②出席などの日常点を加点又は減点する。
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
日本史B、日本経済論、戦後日本経済の歩み
(8)その他
特になし
- 73 -
2
科 目 名
東洋史A(東アジア世界の形成)
一般教育科目
教養科目群
教 員 名
赤城 隆治
年次
2
人文社会系
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
日本における「東洋」という語は、歴史分野では今日「アジア」という語と置き換え可能である。
しかし「東洋史」という場合には、中国・朝鮮、インドなどの諸地域の歴史的研究とその成果をさ
す場合が多いので、ここではそれを踏襲する。今日の東アジアはある面で激動期、ないしは過渡期
とみなすことができよう。現象だけみれば、各国におけるナショナリズムの高揚がみやすいが、実
はそれが世界全体の構造の変化、その中での東アジアにおけるいわば「プレート」移動やその衝突
が引き起こしたものだとみることもできる。それが将来、どのようなアジア像に帰結していくのは
なお未知数の部分がほとんどである。当科目では、中国や朝鮮などの地域がどのような文明を育み、
その上に歴史を重ねてきたかを確認してみたい。限られた時間数で歴史の総体を扱うことはできな
いので、政治や統合のスタイル、生産のシステム、国際関係の移り変わりなどを中心にみていこう。
(2)目的
次の三点を主軸に講義内容を構成する。
①中国古代文明とその東アジアへの波及。
②東アジアの自然条件と社会機構の関係。
③日本列島を含めた「東アジア世界」の形成と変容。
(3)授業内容
テーマ
東アジアの初期文明
東アジアの宗教と思想
東アジアの統治スタイル
古代の墳墓
東アジア古代の農業生産
古代商業と物流
東アジアの国際体制
隋唐帝国と東アジア世界
モンゴル帝国と東アジア
明清時代の国際関係
「中華」の動揺
アヘン戦争と西洋の進出
新国家像の模索
(4)評価方法
①期末における記述試験
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
授
業
内
容
古代文字の発生と用途。
儒教や道教、仏教の広がりと流れ。
法家思想や官僚制の発達。
始皇帝陵や漢・三国期の墳墓の資料的価値。
水利や治水の社会的意味。
貨幣使用やシルクロードが形成された背景。
漢代から三国までの国際関係。
遣隋使や遣唐使について。
「元」朝はモンゴル帝国のひとつの顔でしかない。
勘合貿易や朱印船、そして「南蛮貿易」の位置づけ。
爛熟した社会に危機はどのように忍び寄ったか。
アヘン戦争以後の「海から来た西洋人」の役割。
洋務や変法が何を体現していたか。
70%
②授業内レポート
書名
著者名
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
特になし
- 74 -
30%
出版社
税込価格
2
科 目 名
東洋史B(近代世界と変容するアジア)
一般教育科目
教 員 名
赤城 隆治
教養科目群
年次
2
人文社会系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
「領土問題」に端を発したようにみえる近年の東アジアにおける軋みは、その土台に近代以降の
日本と近隣諸国の関係の在り方と、それをどのように認識しているか、というそれぞれの歴史認識
ないし歴史意識の上に生じたものである。現象としては、ナショナリズムの「噴火」だが。どれが
「正しい」とかの独善的裁定や、自分たちの認識の正当性をのみ言い募るための「歴史像」では、
理解を土台とした相互関係の構築は全くみえてこないだろう。ここではいったん客観的に見た場合
の、アジア諸地域それぞれの歴史像・歴史認識がどのような条件に規定されているか、またそれゆ
えに、何をめざすものであったかをふりかえってみたい。今年度は少し視角を変えて、政治思想や
文学活動で知られる人々のそれを参照しつつ、日本を含めたアジア世界の将来を展望するための基
礎にしたい。
(2)目的
次の3点を主軸に講義内容を構成する。
①中国からみた近代日本。
②日本からみた中国・朝鮮。
③植民地支配と歴史像の相関。
(3)授業内容
テーマ
魏源と幕末の志士
康有為と日本書籍
黄遵憲と梁啓超
孫文と「民権」
福沢諭吉の中国・朝鮮観
マルクス主義と「アジア」
魯迅と日本
吉野作造とアジア
蔣介石と張学良
フィリピン独立運動
金日成と李承晩
毛沢東と冷戦
アジアのナショナリズム
(4)評価方法
①期末における記述試験
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
授 業 内 容
『海国図志』から何を読み取るか。
明治文化のカタログ、『日本書目志』。
『日本國志』とその再発見者。
孫文の教養と政治スタイルがもたらした影響。
「脱亜論」だけで福沢を論じる限界。
「アジア的」ということばの危うさ。
留学時代のできごとと彼のその後の歩み。
「民本主義」からみた東アジア世界。
「西安事件」と対日観の関係。
フィリピン国民にとっての英雄たち。
朝鮮戦争の「敗者たち」。
社会主義中国にとって「世界」はどうみえたか。
歴史とナショナリズムの相克。
70%
②授業内レポート
書名
著者名
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
特になし
- 75 -
30%
出版社
税込価格
2
科 目 名
法学A(日本国憲法)
一般教育科目
教 員 名
中路 喜之
教養科目群
年次
1
社会系
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
「法学」の対象は「法」である。では、「法」と聞いて何をイメージするだろうか?
法は、われわれが意識するとしないとにかかわらず、われわれの生活に大きく関わっている。身
近なことから、国の根幹に関わることまでもが、各種の「法」によって規定されている。
これから社会に出て行く準備として、自分たちを取り囲む「法」を知っておくべきである。「法学」
の対象を考えるときに、「法」には非常に多くのものがあること、また個々の内容以外にも、法とは
何か、法の解釈、法の種類なども射程範囲に含まれ非常に広範囲な学問である。
ここではまず法律全体に通じる基本的な知識についての基礎知識を学び、そのあとで学習の対象を
日本の法体系の中での基礎となる日本国憲法にしぼり、半期で日本国憲法全体を概観する。
(2)目的
① 法を学ぶ上での前提 (六法の使い方、条文の読み方、判例とは何かなど)を習得する。
② 「法」についての基本的な知識を理解する。
③ 日本国憲法の基本的人権の内容/日本の統治機構についての基礎知識を理解する。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
法学の基礎
日本国憲法(総論)
基本的人権(総論)
自由権
平等権、社会権
参政権、請求権
統治機構
国会
内閣
裁判所
地方自治
国際連合
授 業 内 容
講義の内容/評価方法の確認など
社会規範とは/法と道徳の関係/六法の使い方など
日本の法体系、日本国憲法の性格
総論、基本的人権の性質、基本的人権の享有主体など
精神的自由権、経済的自由権、身体の自由
法の下の平等、生存権など
選挙権、国家賠償請求権など
権力分立制、各国の政治制度など
両院制、衆議院の優越、国会議員の特権など
議院内閣制、内閣の構成、
司法権、裁判員制度など
地方自治の本旨、地方公共団体の種類、住民の権利など
国際社会の中での組織、主要機関、補助機関など
(4)評価方法
①定期試験・小テスト・レポート(あわせて 90%)、②出席状況(10%)
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
プライマリー法学憲法(第2版)
ポケット六法 平成 25 年度版
著者名
石川 明 ほか
西田典之 他 編
出版社
不磨書房
有斐閣
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
法学B、民法Ⅰ・Ⅱ、家族と法、商法
など
(8)その他
公務員試験受験希望者や法学系の進学、資格を目指す学生の履修を薦める。
皆勤の意欲のある学生の履修を希望する。
- 76 -
税込価格
3,045 円
1,890 円
2
科 目 名
法学B(各種法律を知る・使う・なれる)
一般教育科目
教 員 名
中路 喜之
教養科目群
年次
1
社会系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
法律はわれわれの身近に存在し、いろいろな働きをしている。時には自分たちの権利を実現する
役割を果たし、時にはわれわれに守らなければならない規範を示す。この講義ではできる限り具体
的にな事例を扱って、それを考える過程で、この社会において、どのような法律や制度があるのか、
それらはどのような目的をもっているのかを見ていく。
この科目では、受講人数により講義形態を変える。少人数の場合には班ごとに考える形態で、大
人数の場合には講義形式+レポートの形式で実施する。
(2)目的
この講義では、われわれの身近な出来事の考察などを通じて、問題(事例)についての分析、そ
れについて多様な利益のあること(多角的な見方)を学び、たとえば対立するような利益をどう調
整するか、あるいはどちらの側の利益を優先するかなど、妥当な解決方法を探ることまで扱う。同
時に、社会の中のいろいろな法律や制度の目的を学んでいく。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
刑法の基礎知識(1)
刑法の基礎知識(2)
刑法の基礎知識(3)
刑法の基礎知識(4)
民事訴訟法の基礎知識(1)
民事訴訟法の基礎知識(2)
民事訴訟法の基礎知識(3)
民事訴訟法の基礎知識(4)
民法の事例(1)
民法の事例(2)
民法の事例(3)
まとめ
授 業 内 容
授業の内容・評価などについて
刑法の意義・法益など
刑法総論~共犯・罪数など
刑法各論(1)~個人法益に関するもの
刑法各論(2)~社会法益・国家法益に関する犯罪
民事訴訟法の目的など
訴えの提起など
口頭弁論に関する基礎知識
判決に関する基礎意識
判例に現れた事例の考察
判例に現れた事例の考察
判例に現れた事例の考察
(4)評価方法
①定期試験・小テスト・レポート(あわせて 90%)、②出席状況(10%)
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
プライマリー法学憲法(第 2 版)
ポケット六法 平成 25 年度版
著者名
石川 明 他
西田典之 他 編
出版社
不磨書房
有斐閣
税込価格
3,045 円
1,890 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし。
(7)関連科目
法律系科目ほか
(8)その他
どちらの形態での講義にしても、毎回の課題を課すつもりである。皆勤の意欲はもちろんのこ
と、法律についての知識を深めるという積極的をもって臨める学生の履修を希望する。
授業内容などについては、変更することがある。
- 77 -
2
科 目 名
社会学A(社会学の基礎理論)
一般教育科目
教 員 名
堀越 直仁
教養科目群
年次
1
社会系
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
「社会」という言葉はあまりにも我々の生活に浸透し常用語として馴染みきってしまい、「社会と
は何か?」と問いを立てたり考えたりする機会が少なくなっている。ある意味ではそのような機会
を剥奪されているとも言える。しかし、もしも自分たちの社会について考えることを阻害するもの
が自分たちの社会そのものに由来するのだとしたら、あるいは自分たちの社会について誤ったイメ
ージを抱かせるフィルターのようなものが当の社会の作用だとしたら、我々は社会について一体何
を考え何を知ることができる(あるいは出来ない)のだろうか?
「社会学A」ではこうした困難だが刺激的でもある課題を、社会学の理論や先人の残した仕事な
どを通して根源的に考えることを目指す。
(2)目的
①社会学についての基礎知識を身につける。
②社会学にはどのような理論と方法があるのかを知る。
③物事を社会学的に捉えるとはどういうことかを学ぶ。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
社会学の黎明
テーマとしての近代
資本主義の欠陥
合理性の問題
問題解決の類型
「私」とは何か
コミュニケーション論
人々の集まり
集団のメカニズム
社会調査の方法1
社会調査の方法2
社会学の展望
授 業 内 容
授業の進め方などについての説明、および講義全体の概要紹介
社会学はどのように生まれたのか
自殺と分業を通した近代社会の分析
マルクスの資本主義分析
ヴェーバーによる社会理解
マートンとアノミーの理論
精神分析と社会心理学
コミュニケーション的行為の本質
集団の諸類型
人間集団の力学
量的調査とは何か
質的調査とは何か
授業のまとめ
(4)評価方法
①定期試験で評価する
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
なし
授業中に適宜紹介する
著者名
出版社
(6)履修しておかなければならない科目
特にないが、社会学Bを履修することが望ましい
(7)関連科目
社会学B
(8)その他
編入学で社会学、または社会科学系の学科を希望する学生は履修をすすめる。
- 78 -
税込価格
2
科 目 名
社会学B(社会学的視点)
一般教育科目
教 員 名
堀越 直仁
教養科目群
年次
1
社会系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
我々の暮らす社会には様々な物事や現象があり、中には「珍しい」「不思議な」という形容がされ
ながら、蓋を開けてみればごく自然なものがある。その一方で、「自然」で「あたりまえ」とみなさ
れながら、実際に詳しく見ていくと実に不自然に見えるものもある。そもそも、「自然/不自然」や
「普通の/変わった」という区別自体が何を含意するのかを考えなければならないとも言える。
「社会学B」ではいくつかのトピックについて社会学を主な道具として(もちろん社会学の周辺
領域の優れた道具も適宜利用しながら)考えていく。「当たり前」でごく「自然」なものについては
その「不思議さ」と「不自然さ」を、「不自然」で「珍しい」ものについてはその背景にある「自然
な」理路を解明していく。
(2)目的
①社会学を通して知的なものの見方を身につける。
②社会現象の背景に隠れた論理や構造や力に目を向け、物事を根本的に考える仕方を身につける。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
性と生
現代の家族
環境問題と地域
科学
医療
刑罰
秩序
法と個人
二重のルール1
二重のルール2
東洋とは何か
総括
授 業 内 容
授業の進め方などについての説明、および講義全体の概要紹介
性別とジェンダー、性は「生まれつき」のものなのか
家族のありかたをめぐる諸問題
環境保護をめぐる社会的ジレンマ
自然科学の非-自然科学的側面
医療の発展と病気の共犯関係
現代社会における死刑の含意するもの
秩序ある社会はどのようにして出来たのか
自分の身体の所有権に関する問題
ダブル・バインドとは何か
ダブル・バインドの帰結
東洋は絶対的なものなのか
社会を斜めから見る方法
(4)評価方法
①定期試験で評価する
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
なし
授業中に適宜紹介する
著者名
出版社
(6)履修しておかなければならない科目
特にないが、社会学Aを履修することが望ましい
(7)関連科目
社会学A
(8)その他
編入学で社会学、または社会科学系の学科を希望する学生は履修をすすめる。
- 79 -
税込価格
2
科 目 名
文化人類学
一般教育科目
教 員 名
安倍 宰
教養科目群
年次
2
社会系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
文化人類学は、世界各地の様々な生活実践を通じて、自分たちとは異なる価値観・世界観を考察
する学問である。
わが娘を幼児のうちに殺害してしまうことが最大の栄誉である文化、友人のもてなしの一環とし
て妻を一晩「貸して」あげる文化など、「なるほど」と思う人はほとんどいないだろう。しかし、こ
うした文化は「劣って」いたり「遅れて」いたりするわけではない。パソコンやスマホを扱えれば
文化として「えらい」わけでもない。こうした優越感や劣等感こそ、文化によって生み出された「結
果」にすぎない。
こうした先入観を可能な限り取り去り、人間を根源的に見直してゆくのが文化人類学の考え方で
ある。
(2)目的
この授業では、都市、身体、対立などをキーワードに、文化人類学の基礎的な考え方を理解する
ことを目的にする。情報や移動のもたらす文化変動は、世界規模で進行しているかに見える。何が
変わったのか、何が変わらないのか、この点を見定める手法の一つとして「文化」を考えることに
しよう。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
文化人類学の始まり
文化の考え方、文化人類学の研究対象
都市人類学
文化人類学にとっての都市
エスニシティ
民族境界のアイマイさ、当事者による民族認識
事例研究1
マレーシアにおけるエスニシティ
事例研究2
ナショナリズムの最新理論
身体の文化
心身2分法の不毛性、「身」の構造
シャーマニズム
プリーストとシャーマン、脱魂と憑霊
シャーマニズム2
事例研究(沖縄・宮古のシャーマン)
シャーマニズム3
夢見と身体
トランスジェンダー
ジェンダーと性、世界のトランスジェンダー
トランスジェンダー2
身体の自己管理、複数の身体
トランスジェンダー3
性の規律=訓練、特例法と文化
法と文化主体
法人類学、法に抗する社会
(4)評価方法
①レポート、②出席点、③受講の積極性(授業貢献度)
(5)教科書等
区分
書名
著者名
出版社
税込価格
教科書 ※特になし
-
-
参考書 「文化人類学」
波平恵美子(編)
医学書院
2,310 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
授業で扱うテーマを他人事(「ひとごと」と読めたかな)と考えないように。自分の身に引きつ
けながら打ち込む必要があるでしょう。
- 80 -
2
科 目 名
ジェンダー論
一般教育科目
教 員 名
宮崎 理枝
教養科目群
年次
1
社会系
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
生物学的な性としての男性と女性に対して、社会的な性としての男性と女性(ジェンダー)また
それ以外も領域(トランスジェンダー)のあり方は多様である。本論では、この生物学的な性と社
会的な性の双方の理解を目標に、できる限り、文化的多様性とデータを中心とする主観を排した見
方を主軸に、男女のあり方、家族のあり方、男女による役割分担などについてみていく。
学内外の専門家による講義、DVD 鑑賞、少人数のグループに分かれてのバズ・セッション(グ
ループ討議)、により、授業を進めていく。
(2)目的
①ジェンダーについての包括的に理解すること
② 毎回の講義内容の把握、それに対して自分の意見を持つこと
③ 自分の望む「ジェンダー」に関して、現実的な展望を描けること
(3)授業内容
テーマ
ジェンダーとは
生物学的な男女について
生物学的な男女について
バズ・セッション(1)
教育とジェンダー
教育とジェンダー
職場におけるジェンダー
職場におけるジェンダー
バズ・セッション(2)
家族とジェンダー(1)
家族とジェンダー(2)
地域とジェンダー
海外とジェンダー
まとめ
授 業 内 容
ガイダンス、ジェンダーの定義
性別の揺らぎ
恋のメカニズム
受講者の意見交換
教育における性区別
学校におけるジェンダーの問題
労働市場における性別分業とジェンダー・バイアス
職場でのジェンダー・コンフリクト
受講者の意見交換
家族形態の多様化とジェンダー
ケア(育児・介護)と男性
地域での男女共同参画の取り組み(外部講師)
海外におけるジェンダー多様性
まとめ
(4)評価方法
①毎回の授業における参加態度(発言の積極性など)②課題・レポート(提出物)で評価(100%)
(5)教科書等
区分
参考書
書名
必要に応じて指示する
著者名
-
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
とくになし
(8)その他
特になし
- 81 -
出版社
-
税込価格
3
経済学入門
専門教育科目
科 目 名
Class1(はじめての経済学)
経済系科目群
教 員 名
長谷川 義和
導入〔選択必修〕
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
経済学はまったく初めて、あまり興味がわかないという人を対象に、経済とは、経済学とはどの
ようなものかを示し、考える場とする。少しでも興味・関心を持ち、経済系の専門科目を積極的に
受講できるようになることを目指す。
一昨年の東日本大震災と福島原発事故は、経済成長を優先し原子力発電に依存してきたこれまで
の経済のあり方の問い直しを迫っている。また、リーマンショック以後の世界的な経済危機は、私
たちの生活が世界的な経済活動の中に不可分に組み込まれていることを如実に物語っている。この
ような、経済のあり方が私たちのくらしとつながっていることを理解することが、さしあたりの「到
達目標」。
授業は、誰にとっても身近な「お金」を取り上げて進める。「お金」は便利なものであるが、それ
にまつわる悲喜劇も生み出す。「お金」を軸にしながら、なるべく日々の出来事を取り上げて、皆で
考える。新聞やビデオなども教材にしながら、ゆっくりとともに考えてゆきたい。
(2)目的
①経済・経済学がどのようなものか、我々とどのような関わりを持つかを理解できるようになる。
②日々の新聞やテレビで経済関係のニュースについて興味を持って視聴できるようになる。
③積極的に経済系科目を学べるようになる。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
「お金」と生活①
「お金」と生活②
「お金」と生活③
「お金」と生活④
「お金」を稼ぐ①
「お金」を稼ぐ②
「お金」を稼ぐ③
「お金」を稼ぐ④
目を拡げてみる①
目を拡げてみる②
目を拡げてみる③
むすび
授 業 内 容
経済とは、経済学とは~東日本大震災と福島原発事故
「お金」で手に入れることができるもの
「お金」は、なぜ「お金」なの?
「お金」の拡がり
「お金」はどのようにして手に入れる?
「賃金」を手に入れる
働くということ
雇用と失業~非正規雇用の拡がりと雇用のあり方
働く場の拡大、経済成長
生活の場―地域
地球はどうなる―環境、脱原発と再生可能な自然エネルギー
21 世紀の世界~世界的経済危機を通して見えてくるもの
あらためて、経済とは、経済学とは?
(4)評価方法
①出席(70%)、②授業内レポート(30%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経済系科目全般
(8)その他
特になし
- 82 -
3
専門教育科目
科 目 名
Class2(経済学は役に立つのか?)
経済学入門
経済系科目群
教 員 名
伊藤 誠一郎
導入〔選択必修〕
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
アダム・スミスが経済学の基礎をつくってから、経済社会の現実がさまざまな困難にぶつかるた
びに、経済学も新しい理論装置を生み出し、新しい世界観を提示してきた。しかし、二十世紀末あ
たりになると、マルクスやケインズがつくった経済図式もゆきづまりをみせ、経済学そのものへの
信頼が失われてきた。ソビエト型社会主義が崩壊したあと、一見信頼を取り戻したかのように見え
た徹底した自由主義経済も、2008 年の世界金融危機や 2011 年のユーロ危機によって行き詰まりを
露呈してしまった。本当の八方ふさがりである。しかし、こうした事態を逆から見ると、いまこそ
経済に、そしてそれを理解する方法である経済学に、どのような問題があったのか考える絶好の機
会ともいえる。実際、さまざまな問題に突き当たって、政策的にも、理論的にもさまざまな解決策
が次々と示されてきている。本講義では、もはや経済学は役に立たない、とは考えず、いまこそ経
済学の視点から、どのような解決策が見出せるのか、探っていきたい。
(2)目的
・経済学的な思考方法を身につける。
・経済学の基本用語や基本的な知識を身につける。
・経済学の前提となる、社会全体に対する視点についても考える。
(3)授業内容
テーマ
生きるとは
働きすぎ(1)
働きすぎ(2)
資本主義のはじまり
資本主義のメリット
資本主義のメカニズム
労働市場
雇用政策とケインズ
貨幣市場
豊かさとはなにか
豊かさをもとめて
環境と経済
生活と経済
授 業 内 容
働くこと、遊ぶこと
労働は楽になっているのか
働いているのか、働かされているのか
資本主義の歴史はたかだか 200 年
自由競争のメリット
需要と供給
労働という商品、失業
ケインズ政策
カジノ資本主義
バブル経済の中身
住みやすい社会
環境問題は環境だけの問題ではない
新しいライフ・スタイルを求めて
(4)評価方法
①毎回の授業内レポート
②出席
(5)教科書等
区分
参考書
書名
授業のなかで随時指示
著者名
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
特になし
- 83 -
出版社
税込価格
3
経済学入門
専門教育科目
科 目 名
Class3(日常生活と経済学)
経済系科目群
教 員 名
比嘉 正茂
導入〔選択必修〕
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
経済学は、希少な財・資源を用いてどのように人間の福利を高め、経済社会の発展に結びつける
かを探求する学問です。人間の欲望は無限であるのに対して、利用できる財や資源は有限です。こ
うした“人間の欲望を満たすほどには存在しない財・資源”のことを、経済学では「希少な財・資
源」と呼びます。経済学では、この希少な財・資源を①どのように生産するか、②何をどれだけ生
産するか、③誰にどれだけ分配するかを考えていきます。
経済学の基礎理論は「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」に大別されます。本講義では、経済学
の入門編としてミクロ経済学、マクロ経済学それぞれの考え方を示しながら、経済学が我々の日常
生活にどのように関わっているのかを明らかにしていきます。本講義を通じて“経済学が実社会で
も役に立つ”ということを理解してもらいます。
(2)目的
講義のキーワードは「経済学的に考える」です。そのため、身近な話題と経済学の理論を関連さ
せながら講義を行います。身近な話題を通じて“経済学的な考え方”を習得し、習得した経済学的
な考え方を日常生活(日々の選択行動)に役立てることが講義の目的です。
(3)授業内容
テーマ
イントロダクション
日本経済概観
経済学とは何か?
市場を構成する主体
需要・供給と価格
需要・供給と価格弾力性
政府の役割①
政府の役割②
マクロ経済学と国内総生産
政府の政策を考える
日本経済の課題
講義のまとめ①
講義のまとめ②
授 業 内 容
講義の進め方、日常生活を経済学的に考える
データでみる日本の経済社会構造
経済学のキーワード:選択、インセンティブ、機会費用
家計、企業、政府はどのように行動しているのか?
需要と供給の法則:基本的な考え方
需要と供給の法則:キャベツが豊作になると農家は貧乏になる?
公共財とは何か?、A 地区が町内会費を徴収する理由。
社会保障、保険市場と逆選択
国内総生産(GDP)とは何か? 家事労働と GDP
政府はなぜ公共事業をするのか?
日本経済と労働市場
経済学を日常生活に生かす方法、経済学入門の要点整理
講義のまとめ、期末テストの説明
(4)評価方法
①レポート(70%)、小テスト(20%)、出席(10%)
(5)教科書等
区分
参考書
書名
著者名
出版社
税込価格
ス テ ィ グ リ ッ ツ 入 門 経 済 学 ジョセフ・E・スティグ 東 洋 経 済 新 報 3,675 円
(第 3 版)(日本語版)
リッツ(藪下史郎訳)
社
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
ミクロ経済学A
ミクロ経済学B
(8)その他
講義の終わりに小テスト(不定期)を実施することがあります。
- 84 -
3
専門教育科目
科 目 名
経営学入門 Class1・2・3
経済系科目群
教 員 名
佐藤茂幸・上笹恵
導入〔選択必修〕
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
経営とは、簡単に言うと「企業組織を運営する」ことである。そして、企業は、利益を上げ存続
していくことが、経済社会における基本的な使命となる。
企業が利益を獲得し生き残るためには、他社との競争に打ち勝つための戦略の立案と実行、計画
的で柔軟な組織づくりと運営、そして従業員の育成・管理など、多様な要素を考慮する必要がある。
「経営学」は、企業がそうした事業活動を継続する際により多くの成果が獲得できるような道筋を
示す学問である。科学としての経営学を最大限に活用すれば、事業の成功の確率を高めることが可
能になるのである。
そこで、「経営学入門」では、一連の経営学講義の出発点として、この分野を網羅的・体系的に押
えていく。初歩的理論を学習しながら、時事ニュース等で具体的な理解の定着も図っていく。
(2)目的
① 経営学の基礎を体系的・理論的に学習しながら、経営に興味を持ち、TVニュースや新聞から
企業行動の目的や意図が理解できるようになる。
② 企業や経営の仕組みを理解することで、将来の「働き方の構え」を培うことができる。
③ 道具としての経営学を身につけ、自分自身が生きていくための問題解決力を高める。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
企業とは
経営の基本要素をおさえる
経営戦略を立てる①
経営戦略を立てる②
経営組織をつくる①
経営組織をつくる②
従業員を管理する
マーケティングを考える
企業の力を測る
資金調達の方法を考える
事例研究①
事例研究②
授 業 内 容
経営学の定義と対象、授業の全体像の把握
会社法と株式会社、取締役・監査役、企業統治
経営資源、経営機能、マネジメント
経営理念、経営環境、経営戦略の類型、戦略立案の理論
成長戦略、競争戦略
組織とは何か、機能別組織、事業部制組織
持ち株会社制、M&A
採用、人事評価、賃金管理、能力開発
マーケティングミックス、市場細分化、新製品開発
決算書の読み方、経営指標の算出と評価
間接金融(銀行融資等)、直接金融(株式市場等)
新聞・TVニュースで理解する企業経営
注目の企業と経営者にみる経営の秘訣
(4)評価方法
①期末テスト(80%)
②小テスト(10%)
③出席・授業態度(10%)
(5)教科書等
区分
参考書
書名
※授業のなかで随時指定
著者名
-
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経営管理A、経営管理B
(8)その他
特になし
- 85 -
出版社
-
税込価格
-
3
科 目 名
簿記原理
専門教育科目
経済系科目群
教 員 名
山﨑真理子・永岩尊暢
導入〔選択必修〕
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
本講義では、一般教養としての簿記教育を行う。進路に関わらず、社会人として必要な簿記的な
考え方を身につけ、専門教育としての簿記教育の基礎とする。
また、簿記原理の習得によって、「ビジネスの言語」
としての会計理論の習得への一助としたい
と考えている。なお、本講義は簿記検定試験を念頭において進められる性格のものではないが、受
講後に、日本商工会議所主催簿記検定試験などの資格試験に興味・関心をもった学生には、後期よ
り「初級商業簿記及び演習B」の受講を勧めたい。
(2)目的
簿記が生み出された社会的背景を学び、簿記の意義を明らかにしていく。そして、ビジネスの経
済的諸活動を計数的に把握できる能力を育てることを目標としている。
(3)授業内容
テーマ
複式簿記の成立
報告機能の出現
わが国への導入
簿記と会計の関係
複式簿記と単式簿記
貨幣評価の前提
会計情報の様々な利用者
資産概念等
試算表の作成と決算手続き
減価償却と減損会計
引当金の会計
不正会計と会計改革
総括
授 業 内 容
経済の発展とともに帳簿組織の充実
産業革命以降の簿記の役割
福沢諭吉と『帳合の法』
記録・計算・報告技術と計算原理
地方自治体への複式簿記の導入・・・公会計について
貨幣価値に換算できないものとは・・・経営者の経営手腕等
株主・銀行・取引先・税務当局等・・・意思決定に有用な情報とは
財産価値を持つ資産と持たざる資産とにおける共通の属性
試算表の検算機能と簿記処理の締めくくり
新しい評価概念の登場「公正価値」とは
ポイント引当金をめぐる企業行動
会計情報に対する信頼性低下の問題・・・会計不信
授業のまとめ
(4)評価方法
①期末テスト(80%)
②授業態度等(20%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
会計学等
(8)その他
電卓を持参すること。
- 86 -
3
専門教育科目
科 目 名
経済データの読み方
経済系科目群
教 員 名
内藤 敦之
導入〔選択必修〕
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
経済データは、経済理論、経済政策において、基礎となっている。すなわち、経済データを元に理論や
政策は成り立っている。そこで、この講義では、基本的な経済データの内容と読み方を学習する。さら
に、経済データから現実の経済の動きを読み取り、関連する理論に関しても簡潔に学んでいく。講義で
はトピック毎に、日本経済の現状を簡潔に説明した上で、関連する理論を紹介し、講義の後半では、実
際の経済データを取り上げ、その読み方とデータについて検討していく。後期の講義と扱う項目は同じ
であるが、経済学に関する知識がない点を前提に講義を行い、また、経済及び経済学への関心を高める
点を重視したい。
(2)目的
①日本経済に関する経済データを通じて、経済的な現象への関心を持つこと
②様々なトピック毎に基本的な知識を身につけること
③経済データの読み方を学習すること
(3)授業内容
テーマ
所得
国民経済計算
景気
財政
金融
消費と貯蓄
生産と産業構造 1
生産と産業構造 2
雇用、人口、社会保障
物価
貿易と国際金融
食料、農業、環境
経済データの探し方
授 業 内 容
GDP とは何か、国民所得
国民経済計算の概要、GDP の意味
景気循環、景気動向指数、景気の分析
政府の予算、国債、地方財政
金利、マネーサプライ、資金循環
個人消費、貯蓄、消費動向
産業構造、鉱工業生産
法人企業統計、設備投資、運輸統計
失業率、賃金、労働時間、年金、人口の推移
物価指数、インフレーションとデフレーション、地価、株価
国際収支、貿易収支、外国為替、外貨準備
食糧自給率、環境統計
統計サイトの見方、データの取り扱い
(4)評価方法
①定期試験を中心とする。出席は毎回とり、若干、評価に加味する。
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
『経済データの読み方 新版』
『経済指標はこう読む』
著者名
鈴木正俊
永濱利廣著
出版社
岩波書店
平凡社
税込価格
819 円
861 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経済学入門
(8)その他
講義のサイト(http://anaito.web.fc2.com/)が存在する。レジュメ、過去の試験問題等がダウ
ンロード可能。
- 87 -
3
専門教育科目
科 目 名
経済データの読み方 Class1
経済系科目群
教 員 名
内藤 敦之
導入〔選択必修〕
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
経済データは、経済理論、経済政策において、基礎となっている。すなわち、経済データを元に理論や
政策は成り立っている。そこで、この講義では、基本的な経済データの内容と読み方を学習する。さら
に、経済データから現実の経済の動きを読み取り、関連する理論に関しても簡潔に学んでいく。講義で
はトピック毎に、日本経済の現状を簡潔に説明した上で、関連する理論を紹介し、講義の後半では、実
際の経済データを取り上げ、その読み方とデータについて検討していく。前期の講義と扱う項目はほぼ
同じであるが、経済および経済学に関する多少の知識があることを前提として講義を行い、また、経済
学の様々な分野への入門という点を重視したい。
(2)目的
①日本経済に関する経済データを通じて、経済的な現象への関心を持つこと
②様々なトピック毎に基本的な知識を身につけること
③経済データの読み方を学習すること
(3)授業内容
テーマ
所得
国民経済計算
景気
財政
金融
消費と貯蓄
生産と産業構造 1
生産と産業構造 2
雇用、人口、社会保障
物価
貿易と国際金融
食料、農業、環境
経済データの探し方
授 業 内 容
GDP とは何か、国民所得
国民経済計算の概要、GDP の意味
景気循環、景気動向指数、景気の分析
政府の予算、国債、地方財政
金利、マネーサプライ、資金循環
個人消費、貯蓄、消費動向
産業構造、鉱工業生産
法人企業統計、設備投資、運輸統計
失業率、賃金、労働時間、年金、人口の推移
物価指数、インフレーションとデフレーション、地価、株価
国際収支、貿易収支、外国為替、外貨準備
食糧自給率、環境統計
統計サイトの見方、データの取り扱い
(4)評価方法
①定期試験を中心とする。出席は毎回とり、若干、評価に加味する。
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
『経済データの読み方 新版』
『経済指標はこう読む』
著者名
鈴木正俊
永濱利廣著
出版社
岩波書店
平凡社
税込価格
819 円
861 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経済学入門、経済統計
(8)その他
講義のサイト(http://anaito.web.fc2.com/)が存在する。レジュメ、過去の試験問題等がダウ
ンロード可能。
- 88 -
3
専門教育科目
科 目 名
経済データの読み方 Class2
経済系科目群
教 員 名
栁沢 幸治
導入〔選択必修〕
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
経済データが読めるようになることは、経済を理解するためには必要不可欠である。また、経済
データが充分に読める能力があることは、就職に有利な資格となる。本講義では、生のデータを読
み、そこからどのような特徴が読めるのか、またその特徴はいかなるものであるのかを明らかにし
ていく。具体的には、GDP や GNI、日銀短観、マネー・サプライ、景気、生産、消費、労働、金、
貿易などを取り上げていく予定である。
(2)目的
日本経済のデータを読むことにより、現在の日本経済がどのような状況であるかを理解できるよ
うになることを第 1 の目的とする。これとともに、日本経済の将来を予測できるようになることを
目指す。これにより、学生諸君は、株などの投機的商品の理解(売買)も可能となる。第 2 の目的
は、経済理論の導入の入り口となることにある。このため、授業においては、若干の理論を説明し
ていく。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
国民所得(1)
国民所得(2)
国民所得(3)
景気(1)
景気(2)
生産
投資
消費
労働
金融
貿易
まとめ
授
業
内
容
日本の現状、GDP の概念、GNI の概念
GDP・NDP・NI の内容とその計算
三面等価の原則、GNE の計算
日銀短観、景気動向指数
景気縦貫、さまざまな景気循環とその理論
鉱工業生産・出荷・在庫・在庫率指数、法人企業統計、生産関数
機械受注統計、投資理論
消費動向調査、関数消費
毎月勤労統計
マネー・サプライ、マーシャルの K
貿易統計、国際収支
(4)評価方法
①出席・授業態度(10%)
②小テスト(20%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経済関連科目すべて
(8)その他
特になし
- 89 -
③期末テスト(70%)
3
専門教育科目
科 目 名
基礎経済学
経済系科目群
経済学を原理的に学ぶ
教 員 名
内藤 敦之
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
経済学は、様々な分野から構成されているが、最も基本的な部分は経済理論である。この講義では、
基本的な経済理論を学習する。具体的には、ある国全体の経済のあり方を分析するマクロ経済学と、
個人の立場から経済の具体的な仕組みを考察していくミクロ経済学の二つに分けて、学習する。ミ
クロ経済学では、最も重要な需要と供給の概念を中心に価格が市場においてどのように決まるのか
を検討する。マクロ経済学では、一国の経済の規模を表す GDP がどのように決定されるかを示す
国民所得の決定理論を中心に講義を行う。経済学には、数式は欠かせないものであるが、この講義
では、むしろ、数式だけではなく、理論の基本的な考え方を必ずしも、数式に頼らず、説明する。
(2)目的
基本的な経済理論の習得、特にその基本的な考え方を学ぶこと。
(3)授業内容
テーマ
ミクロ経済学とは何か
需要曲線
消費者の行動
供給曲線
余剰
市場の均衡
マクロ経済学とは何か
国民経済計算
国民所得
基礎的な分析
消費と投資
国民所得の決定理論
計算問題の演習
授 業 内 容
ミクロ経済学の概要、基本的な概念、需要と供給による分析
需要曲線とは何か、弾力性分析、需要曲線のシフト
需要と効用、需要曲線の傾き、需要と収入
供給曲線とは何か、生産と費用、供給曲線のシフト
余剰とは何か、余剰分析
市場における均衡、均衡とは何か、完全競争の意味
マクロ経済学の概要、基本的な概念、マクロ的な経済循環
国民経済計算、フローとストック、三面等価の原則
GDP と GNP、GDP の意味、IS バランス
総需要と総供給、有効需要の原理とセイ法則
消費性向、消費関数、資本の限界効率、投資関数
45 度線分析、国民所得の決定、乗数分析
計算問題の演習
(4)評価方法
①定期試験を中心とする。出席は毎回とり、若干、評価に加味する。
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
『入門経済学 第 3 版』
『入門マクロ経済学 第 5 版』
著者名
伊藤元重
中谷巌
出版社
日本評論社
日本評論社
税込価格
3,150 円
2,940 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経済学入門、経済データの読み方、マクロ経済学 A・B、ミクロ経済学 A・B
(8)その他
講義のサイト(http://anaito.web.fc2.com/)が存在する。レジュメ、過去の試験問題等がダウ
ンロード可能。
- 90 -
3
専門教育科目
科 目 名
マクロ経済学A(国民所得の決定理論と IS/LM 分析)
経済系科目群
経済学を原理的に学ぶ
教 員 名
内藤 敦之
年次
2
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
この講義では、マクロ経済学の基礎概念と標準的な理論の学習を目的とする。マクロ経済学は、あ
る国全体の経済のあり方を分析するものである。この講義では、特に、国民所得の決定理論として
のマクロ経済学を中心に取り扱う。第一に、マクロ経済学の基礎的な概念を重視する。第二に、基
本的なマクロ経済学を学習する。第三に、国民所得分析において無視されがちな貨幣及び金融的側
面を重視する。第四に、実際の経済現象との関わりを重視する。内容は基礎的な概念から、IS/LM
分析までを学ぶ。 また、理論だけでなく、実際の経済現象との関係についても、特に政策面を重視
したい。さらに高度な内容は、後期に開講されるマクロ経済学 B で取り扱う。なお、基礎経済学を
すでに履修していることが望ましいが、未履修者にも配慮して、マクロ経済学の基本的な概念から
説明を行う。
(2)目的
①マクロ経済学の標準的な理論を習得すること
②マクロ経済学の基礎的な概念を学ぶことにより、日本経済をはじめとするマクロ経済の概要を
理解すること
(3)授業内容
テーマ
マクロ経済学の概要
基礎的概念
国民経済計算
国民所得
基礎的な分析
消費と投資
国民所得の決定理論
貨幣とは何か
貨幣供給
IS/LM モデル
政策の効果
消費と投資の理論
計算問題の演習
授 業 内 容
マクロ経済学と国家、マクロ的な経済循環
マクロ経済学の対象、マクロとミクロ、フローとストック
GDP と GNP、国民経済計算とは何か、三面等価の原則
IS バランス、GDP の意味
総需要曲線と総供給曲線、有効需要の原理とセイ法則
消費性向、消費関数、資本の限界効率、投資関数
45 度線分析、乗数分析、ビルトインスタビライザー
貨幣の機能、ストック市場のワルラス法則、貨幣需要
貨幣の定義、金融政策、貨幣乗数
IS 曲線、LM 曲線、同時均衡
財政金融政策の効果、クラウディングアウト、流動性の罠
ライフサイクル仮説、恒常所得仮説、トービンの Q
計算問題の演習
(4)評価方法
①定期試験を中心とする。出席は毎回とり、若干、評価に加味する。
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
『入門マクロ経済学 第 5 版』
特になし
著者名
中谷巌
出版社
日本評論社
税込価格
2,940 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経済学入門、経済データの読み方、基礎経済学、マクロ経済学 B
(8)その他
講義のサイト(http://anaito.web.fc2.com/)が存在する。レジュメ、過去の試験問題等がダウ
ンロード可能。
- 91 -
3
専門教育科目
科 目 名
マクロ経済学B(総需要・総供給分析と経済の動態)
経済系科目群
経済学を原理的に学ぶ
教 員 名
内藤 敦之
年次
2
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
この講義では、マクロ経済学 A に引き続いて、マクロ経済学の基礎概念と標準的な理論の学習を目
的とする。特に、国民所得の決定理論としてのマクロ経済学を中心に取り扱う。第一に、マクロ経
済学の基礎的な概念を重視する。第二に、基本的なマクロ経済学を学習する。第三に、国民所得分
析において無視されがちな貨幣及び金融的側面を重視する。第四に、実際の経済現象との関わりを
重視する。内容は AD/AS 分析だけでなく、経済の動態、すなわち、物価変動の分析や経済成長論
までを学ぶ。理論だけでなく、実際の経済現象との関係についても、特に政策面を重視したい。ま
た、マクロ経済学 A を履修していることを前提として、講義を行うため、未履修者はその範囲を独
習することが望ましい。
(2)目的
①標準的なマクロ経済学を習得すること。
②マクロ経済のあり方について理解を深め、現実のマクロ経済政策等において、何が問題であるか
を分析しうる知識及び能力を習得すること
(3)授業内容
テーマ
経済成長 1
経済成長 2
長期モデル
貨幣数量説と利子率
総供給曲線
AD/AS 分析
インフレーション 1
インフレーション 2
インフレーション 3
インフレーション 4
国際収支と為替相場制度
国際マクロモデル
国際マクロにおける政策
授 業 内 容
ハロッド・ドーマー・モデル、新古典派成長理論
成長会計、内生的成長理論
長期均衡モデル、労働市場、長期の意味
貨幣数量説、古典派の二分法、名目利子率と実質利子率
総供給曲線、労働者錯覚モデル、硬直的価格モデル
物価水準の決定、政策の効果、実質残高効果
フィリップス曲線、オークンの法則
インフレーションの動学、物価水準の調整、均衡への調整過程
インフレーションと期待、スタグフレーション、合理的期待形成
インフレーションとデフレーションの社会的費用
国際収支、為替相場制度
マンデル=フレミングモデル
金融財政政策の効果と為替相場制度
(4)評価方法
①定期試験を中心とする。出席は毎回とり、若干、評価に加味する。
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
『入門マクロ経済学
特になし
著者名
第 5 版』 中谷巌
出版社
日本評論社
税込価格
2,940 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経済学入門、経済データの読み方、基礎経済学、マクロ経済学 A
(8)その他
講義のサイト(http://anaito.web.fc2.com/)が存在する。レジュメ、過去の試験問題等がダウ
ンロード可能。
- 92 -
3
専門教育科目
科 目 名
ミクロ経済学A(消費者行動の分析)
経済系科目群
教 員 名
比嘉 正茂
経済学を原理的に学ぶ
年次
2
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
経済学は、希少な財・資源を用いてどのように人間の福利を高め、経済社会の発展に結びつける
かを探求する学問です。人間の欲望は無限であるのに対して、利用できる財や資源は有限です。こ
うした“人間の欲望を満たすほどには存在しない財・資源”のことを、経済学では「希少な財・資
源」と呼びます。ミクロ経済学では、この希少な財・資源を①どのように生産するか、②何をどれ
だけ生産するか、③誰にどれだけ分配するかを考えていきます。
本講義では、ミクロ経済学の基礎理論として、消費者行動の理論について学びます。具体的には、
「消費者の合理的行動とは何か?」、「大学進学の機会費用とは?」「需要と供給はどのように決ま
るか?」、「白菜が豊作になると農家はなぜ貧乏になるのか?」、といったテーマを取り上げながら講
義を進めます。なお、講義の終わりに小テスト(不定期)を実施する場合があります。
(2)目的
身近な話題とミクロ経済学の理論を関連させながら講義を行います。身近な話題を通じて“経済
学的な考え方”を習得し、習得した経済学的な考え方を日常生活(日々の選択行動)に役立てるこ
とが講義の目的です。
(3)授業内容
テーマ
イントロダクション
ミクロ経済学とは
市場機構と需要・供給①
市場機構と需要・供給②
消費者行動の理論①
消費者行動の理論②
消費者行動の理論③
消費者行動の理論④
消費者行動の理論⑤
消費者行動の理論⑥
消費者行動の理論⑦
講義のまとめ①
講義のまとめ②
授 業 内 容
講義の進め方、日常生活を科学(経済学)する
ミクロ経済学とマクロ経済学、経済学の方法、機会費用
市場経済の効率性、需要と供給
価格弾力性(白菜が豊作になると貧乏になる?)
消費者とは?人は合理的に行動するか?「効用」と満足度
効用関数、無差別曲線、「限界」概念の説明
限界代替率と限界効用、限界効用の逓減
需要の決定、上級財と下級財
価格の変化と需要曲線 スルツキー分解①
スルツキー分解②
補完財と代替財、消費者余剰
ミクロ経済学 A の要点整理
本講義のまとめ、期末テスト説明
(4)評価方法
①期末試験(70%)、②小テスト(20%)、③出席(10%)で評価する。
(5)教科書等
区分
参考書
書名
スティグリッツミクロ経済学
(第 3 版)日本語訳
著者名
出版社
ジョセフ・E・スティグ 東洋経済新報社
リッツ(藪下史郎訳)
(6)履修しておかなければならない科目
ミクロ経済学Bを受講することが望ましい。
(7)関連科目
ミクロ経済学B
(8)その他
“経済学的な考え方”は社会人になっても必ず役に立ちます!
- 93 -
税込価格
5,040 円
3
専門教育科目
科 目 名
ミクロ経済学B(企業行動の分析)
経済系科目群
教 員 名
比嘉 正茂
経済学を原理的に学ぶ
年次
2
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
経済学は、希少な財・資源を用いてどのように人間の福利を高め、経済社会の発展に結びつける
かを探求する学問です。人間の欲望は無限であるのに対して、利用できる財や資源は有限です。こ
うした“人間の欲望を満たすほどには存在しない財・資源”のことを、経済学では「希少な財・資
源」と呼びます。ミクロ経済学では、この希少な財・資源を①どのように生産するか、②何をどれ
だけ生産するか、③誰にどれだけ分配するかを考えていきます。
本講義では、ミクロ経済学の基礎理論として、企業行動の理論について学びます。具体的には、
「企業の合理的行動とは何か?」、「生産関数とは何か?」、「費用関数とは何か?」といったテーマ
を取り上げながら講義を進めます。なお、講義の終わりに小テスト(不定期)を実施する場合があ
ります。
(2)目的
身近な話題とミクロ経済学の理論を関連させながら講義を行います。身近な話題を通じて経済学
的な考え方を習得し、習得した経済学的な考え方を日常生活(日々の選択行動)に役立てることが
講義の目的です。
(3)授業内容
テーマ
イントロダクション
消費者行動と企業行動
企業行動の理論①
企業行動の理論②
企業行動の理論③
企業行動の理論④
企業行動の理論⑤
企業行動の理論⑥
企業行動の理論⑦
企業行動の理論⑧
企業行動の理論⑨
講義のまとめ①
講義のまとめ②
授 業 内 容
講義の進め方、ミクロ経済学 A の要点整理
企業にとっての合理的行動とは?-効用最大化と利潤最大化-
生産関数とは?
生産要素、等量曲線、技術的限界代替率と限界生産物①
技術的限界代替率と限界生産物②、“限界”と“平均”の違い。
費用関数、等費用曲線の性質
費用関数、等量曲線と等費用曲線
費用曲線と費用の諸概念、費用最小化
短期と長期、短期総費用曲線と長期総費用曲線
短期:平均費用と限界費用、長期:平均費用と限界費用
利潤最大化行動:供給曲線、生産者余剰、総収入と総費用
ミクロ経済学Bの要点整理
本講義のまとめ、期末テスト説明
(4)評価方法
①期末試験(70%)、②小テスト(20%)、③出席(10%)で評価する。
(5)教科書等
区分
参考書
書名
著者名
出版社
スティグリッツミクロ経済学 ジョセフ・E・スティグ 東洋経済新報社
(第 3 版)日本語訳
リッツ(藪下史郎訳)
(6)履修しておかなければならない科目
ミクロ経済学A
(7)関連科目
ミクロ経済学A
(8)その他
“経済学的な考え方”は社会人になっても必ず役に立ちます!
- 94 -
税込価格
5,040 円
3
専門教育科目
科 目 名
日本経済史A(江戸時代~産業革命)
経済系科目群
教 員 名
栁沢 幸治
経済学を原理的に学ぶ
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
江戸時代の経済は、一般に考えられているよりも高いもであったことを理解した後、1850 年代の
世界状況を概観する。帝国主義に進行しようとするこの時期に開国を迫られた日本は、常時植民地
化の危機に見舞われていた。このようななか明治政府は、国を統一し、諸外国と対峙していかなけ
ればならなかった。そのあらわれが、廃藩置県以下の改革であった。このような状況下、産業化は
必然であり、産業革命はこのような目的で行われた。
(2)目的
戦前において、非西欧諸国のなかで産業革命に成功したのは日本だけであった。ではなぜ、日本
だけが成功したのであろうか。この問題を明らかにすることを目的とする。
(3)授業内容
テーマ
江戸の経済 1
江戸の経済 2
1850 年代の世界
1850 年代の世界
開国
明治維新
廃藩置県
地租改正
秩禄処分
大隈財政
松方財政
産業革命 1
産業革命 2
授
1
2
高い成長率
明治期における高発展の準備期
パックス・ブリタニカ
列強の帝国主義化
貿易の開始と日本経済
新政府の置かれた状況
政治的統一の開始
財政の統一
冗費の倹約、新資本の形成
インフレ財政
デフレの急進、日本銀行の設立
産業革命の概念、軽工業の産業化
重工業の発展
(4)評価方法
①テスト 70 点
業
出席および小テスト 30 点
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
戦後日本経済の歩み、日本史 A・B・C
(8)その他
特になし
- 95 -
内
容
3
専門教育科目
科 目 名
日本経済史B(日清・日露戦争~昭和 16 年)
経済系科目群
教 員 名
栁沢 幸治
経済学を原理的に学ぶ
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
産業革命を成功させた日本は、この時期、政治制度も確立し、新たな体制へ移行する。その後は、
国際収支の赤字に悩まされるが、第 1 次大戦の発生により、債権国へと転嫁する。しかし、バブル
に踊らされ、1920 年恐慌に見舞われる。その後は、金融恐慌、昭和恐慌と恐慌に見舞われる。これ
ら恐慌には、金本位制がかなりの影響を与えていたのである。さて、これらの恐慌は、最終的には
日本をファシズム化し、戦争への道を歩ませることになる。
(2)目的
日本経済の成功は、経済の質の変化かをもたらす。そのようななか恐慌が発生し、日本は戦争に
ひた走ることになる。この過程を、金本位性とのからみで明らかにしていく。
(3)授業内容
テーマ
天皇制国家の成立
日清・日露戦争後の経済
大正初期の経済
第 1 次世界大戦
1920 年恐慌
関東大震災前後
金融恐慌
金本位制
井上財政
昭和恐慌
ファシズムの発生
高橋財政
戦時経済
授 業 内 容
近代国家の形成、憲法および政治・経済体制の確立
経済の質の変化、独占の形成
貿易の発展、貿易収支の危機
大戦景気、バブルの発生
バブルの再燃、日本初の大恐慌
大不況、震災による影響、モラトリアム、
1920 年恐慌の決算、鈴木商店、台湾銀行
金本位制の概略、世界経済の動向
金本位制への復帰、デフレ経済
世界恐慌、商品・株の急落、農村不況
経済不況が生むテロとファシズム
不況からの脱出、軍費の抑制
軍事費の特出、公債の日銀引き受け
(4)評価方法
①テスト 70 点
出席および小テスト 30 点
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
戦後日本経済の歩み、日本史 A・B・C
(8)その他
特になし
- 96 -
3
専門教育科目
科 目 名
西洋経済史A(資本主義の生成)
経済系科目群
教 員 名
奥山 誠
経済学を原理的に学ぶ
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
本講義の課題は,西洋の経済の歴史について知見を深めることにある。西洋にその歴史的起源を
持ちながらも,世界的に拡延し,今なお存続する経済のシステムは多い。なかでも資本主義は,わ
れわれが生きる今日の経済社会の基軸となるシステムであり,その西洋における生成の過程を振り
返って見ることは,わが国の経済発展の歴史を知るうえでも, そしてまた現代のグローバル化され
た経済社会の成り立ちを理解するうえでも必要不可欠のことといえる。本「西洋経済史A」では,
この資本主義を中心とした西洋の社会経済システムが,いかなる歴史的な条件・状況のもとで生ま
れ,どのようにして確立していったのかを検討する。
(2)目的
①その成り立ちを振り返って見ることにより,現代の経済社会に対する理解を深める。
②歴史を学ぶことにより,過去と現在を比較し,現代の経済社会を客観的に見る力を培う。
③西洋を学ぶことにより,西洋と我が国を比較し,我が国の経済社会を客観的に見る力を培う。
④歴史的事実に基づき物事を説明する力を養う。
(3)授業内容
テーマ
経済史学の課題と方法
中世封建社会の経済(1)
中世封建社会の経済(2)
国際的商業活動の展開
近代化の歴史的起点
絶対王政と市民革命
資本主義起源論争(1)
資本主義起源論争(2)
イギリス重商主義
産業革命前夜のイギリス
産業革命(1)
産業革命(2)
産業革命(3)
授 業 内 容
経済史の分析対象, 課題, 方法について
村落共同体, 領主制, 荘園制
中世都市, ギルド
中世の世界経済, 地理上の発見, 商業革命
農村工業の台頭と局地的市場圏の形成
市民革命の経済的背景について
資本主義の「精神」の生成をめぐる論争について
「近代資本主義」の起源にかんする論争について
イギリスの貿易政策・植民政策について
産業革命の社会経済的背景
「最初の産業革命」としてのイギリス産業革命
産業革命の社会的・人間的諸結果
イギリス産業革命と世界経済
(4)評価方法
①期末テスト(50%),②出席状況・小テスト(50%)
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
指定しない
授業の中で随時指定する
著者名
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
西洋経済史B,歴史学,経済学説史,日本経済史
(8)その他
西洋経済史A・Bは連続して受講することが望ましい。
- 97 -
出版社
税込価格
3
専門教育科目
科 目 名
西洋経済史B(資本主義の展開)
経済系科目群
教 員 名
奥山 誠
経済学を原理的に学ぶ
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
資本主義的形態をとった世界で最初の工業化である「産業革命」を経たイギリスは,その圧倒的
な工業生産力をもって世界市場を席巻する。他の西洋諸国(フランス,アメリカ,ドイツ,など)
はこれに対抗するために自国の資本主義化と工業化を急速に推し進めることになる。これら西洋の
資本主義諸国を中心とした経済活動が,またこれら資本主義諸国の間の経済的な緊張・対抗関係が,
19 世紀後半から 20 世紀中葉の世界史に大きな影響を及ぼすことになる。本「西洋経済史B」では,
今日のグローバルな経済の直接的な起源ともいえる,この 19 世紀後半から 20 世紀中葉における資
本主義の世界的な展開とそこにおける資本主義の変容について,また,そうした「世界経済」の展
開と「国民経済」(一国の経済)との関係について検討する。
(2)目的
①その成り立ちを振り返って見ることにより,現代の経済社会に対する理解を深める。
②歴史を学ぶことにより,過去と現在を比較し,現代の経済社会を客観的に見る力を培う。
③西洋を学ぶことにより,西洋と我が国を比較し,我が国の経済社会を客観的に見る力を培う。
④歴史的事実に基づき物事を説明する力を養う。
(3)授業内容
テーマ
世界資本主義
産業革命の波及(1)
産業革命の波及(2)
イギリスの産業覇権
19 世紀末大不況
世界経済の再編成(1)
世界経済の再編成(2)
帝国主義と第一次大戦
戦間期経済(1)
戦間期経済(2)
戦間期経済(3)
ブロック経済と第二次大戦
戦後改革とアメリカ体制
授 業 内 容
世界経済,国際経済,国民経済について
英国産業革命の他の西洋諸国への波及
西洋諸国の産業革命の他の国々・地域への影響
「自由貿易帝国主義」について
19 世紀末の世界的長期不況について
イギリスの衰退とその経済的背景
アメリカ・ドイツの台頭とその経済的背景
第一次世界大戦の経済的背景
相対的安定期の欧米経済
世界恐慌とその背景
各国の不況克服策と資本主義の変容について
第二次世界大戦の経済的背景
第二次世界大戦後の世界経済の再編成について
(4)評価方法
①期末テスト(50%)
②出席状況・小テスト(50%)
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
指定しない
授業の中で随時指定する
著者名
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
西洋経済史B,歴史学,経済学説史,日本経済史
(8)その他
西洋経済史A・Bは連続して受講することが望ましい。
- 98 -
出版社
税込価格
3
専門教育科目
科 目 名
経済学説史A(経済学の生誕)
経済系科目群
教 員 名
伊藤 誠一郎
経済学を原理的に学ぶ
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
アダム・スミスが経済学を作ったということ、彼の描いた自由主義経済の理想は今日なお理想と
して追い求められていることは、21 世紀になった今になってすら実感できることである。しかし、
実際の経済・社会の歴史のプロセスは直線的なその理想の追求とはほど遠いこと、そしてなにより
もスミス自身がどのような「現実」のなかで彼の理想を語っていたのかにはあまり注意が払われて
こなかったのも事実である。アダム・スミスがいた社会はすでに今日と同じように、貨幣・金融、
貿易、貧困などの経済問題や政治についての諸問題が激しく議論されていた社会であり、スミスの
『国富論』はそれに対するひとつの解答でもあった。本講では、こうした視点から、まずスミスが
登場するまでのイギリス、そしてヨーロッパにおいて、なにが問題とされどのように議論されてい
たのかを示し、それに対してスミスが与えた新しい経済・社会像はどのようなものであったのかを
みていく。
(2)目的
・思想史の学び方について考える。
・17・18 世紀のヨーロッパ社会がどのような問題を抱えていたのかを知る。
・アダム・スミスにおける経済学の創造に至るプロセスおよび、その特徴を学ぶ。
(3)授業内容
テーマ
経済思想の過去と現在(1)
経済思想の過去と現在(2)
スミス以前の現実(1)
スミス以前の現実(2)
スミス以前の現実(3)
富と徳(1)
富と徳(2)
為政者と経済学(1)
為政者と経済学(2)
スミスと経済学の成立(1)
スミスと経済学の成立(2)
スミスと経済学の成立(3)
スミスと経済学の成立(4)
授 業 内 容
①経済学の生誕』、②スミスの理想=新しい社会像
③スミスの幻想、④スミスの前提としてのホッブズの政治哲学
①ホッブズと恐怖に満ちた社会
②国際社会と経済
③国際競争の中の貿易、利子、金融制度
①古典共和主義
②新しい富の台頭と徳の腐敗
①有能な為政者・徳による統治
②ジェームス・ステゥアート、為政者の経済学
①仁愛か正義か
②自然法学と経済学
③重商主義批判
④ミスの経済学、自由主義の理想と現実
(4)評価方法
基本的には定期試験だが、数回行う授業内テストを 10 パーセント前後考慮する。
(5)教科書等
区分
参考書
参考書
書名
啓蒙のエピステーメーと経済学の生誕
『経済学史』
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経済学説史B
(8)その他
特になし
- 99 -
著者名
田中秀夫編
水田他編
出版社
京都大学学術出版会
ミネルヴァ書房
税込価格
5,800 円
3,360 円
3
専門教育科目
科 目 名
経済学説史B(経済学の確立と多様な展開)
経済系科目群
教 員 名
髙橋 聡
経済学を原理的に学ぶ
年次
2
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
1835 年、ヨーロッパを周遊していたフランスの思想家トクヴィルは、イギリスで説明不能な光景
見てショックを受けたと日記に記した。最先進国イギリスでは街中に貧民があふれ、これは、遅れ
た封建制の残る貧しい国(ポルトガル)では見られない現象だと記したのである。なぜ、豊かな国に
貧民が大量発生するのか?スミスの自由主義経済の理想はどこで裏切られたのか?この謎を解くこ
とが 19 世紀の経済学者の課題となる。自由主義経済学と社会主義の両陣営からは貧困の改善策が
現われ、民衆の生活の中からは生活防衛の組織(共済、協同組合)が考案された。20 世紀に入ると、
政府が雇用政策や社会保険制度を担う。いわば、市場経済は、市場だけではうまく機能せず、様々
な下支えの組織や制度ができて何とか持続可能になったといえる。本講は、このような経済・社会
の問題と格闘した経済学者の思考を、今日の問題に引きつけて考える場としたい。
(2)目的
①市場経済(資本主義)の運動法則・メカニズムを経済学者がいかに解明したのかを学ぶ。
②市場・政府・社会制度の相互関係、公正と効率、社会の持続可能性の考え方を学ぶ。
③私たちがこれからどのような社会を生き、どのような社会を構想しうるのかを考える。
(3)授業内容
テーマ
A.スミス(1)
A.スミス(2)
マルサスとリカードウ
ベンサム
J.S.ミル
マルクス(1)
マルクス(2)
ワルラス
マーシャル
ケインズ(1)
ケインズ(2)
ハイエクとフリードマン
ロールズとセン
授 業 内 容
古典派経済学(1)社会哲学と分業・交換論
古典派経済学(2)資本蓄積論と政策論
古典派経済学(3)自由主義経済と貧困問題
古典派経済学(4)平等原理と最大幸福原理
古典派経済学(5)自由主義経済と政府干渉・社会改良
マルクス経済学(1)資本蓄積と相対的過剰人口(失業)
マルクス経済学(2)新しい社会(共産主義)の構想
新古典派経済学(1)完全競争市場と社会主義
新古典派経済学(2)人間・社会の進化と経済学
ケインズ経済学(1)失業発生のメカニズム
ケインズ経済学(2)経済と社会保障の相補関係
現代経済学(1)自由の条件と「小さな政府」の経済政策
現代経済学(2)正義の原理と潜在能力論
(4)評価方法
①期末テスト(70%)②中間レポートと出席点(30%)
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
『福祉の経済思想家たち』
著者名
小峯敦編
出版社
ナカニシヤ出版
(6)履修しておかなければならない科目
特になし。
(7)関連科目
経済学説史 A、西洋経済史 A・B、ミクロ経済学、マクロ経済学
(8)その他
特になし
- 100 -
税込価格
2,625 円
3
専門教育科目
科 目 名
経済統計学A(経済統計データから何がわかる?)
経済系科目群
教 員 名
芝原 信幸
経済学を原理的に学ぶ
年次
2
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
経済統計を取り扱う際に,必要と考えられる課題を中心とした講義と」なろう。経済データを用
いての,コンピュータを使用した実践演習形式の授業である。
(2)目的
経済を学ぶ上で,その実体的側面である経済データの意味,処理を学ぶことは必要なことであろ
う。経済統計学 A においては,経済データの意味の理解,及び,その加工法の習得を目的としてい
る。
(3)授業内容
テーマ
総論
統計の加工例 1
統計の加工例 2
指数について 1
指数について 2
指数について 3
経済時系列分析 1
経済時系列分析 2
経済時系列分析 3
経済時系列分析 4
産業連関分析 1
産業連関分析 2
授 業 内 容
経済統計学の意味と意義について
度数分布表からの加工について
不平等度の測定を考える
指数についての概論
総和物価指数と平均物価指数
ラスパイレスの物価指数とパーシェの物価指数
経済時系列を構成する変動要素について
傾向変動の算出法について
季節変動の算出法について
循環変動の算出法について
産業連関分析の意味について
産業連関分析の実際
(4)評価方法
①演習レポート,出席状況等を考慮に入れ総合的に評価する。
(5)教科書等
教科書は使用せず,授業ごとにファイルの形式でレジュメを配布する。参考書は必要に応じ,授業
時に紹介する。
区分
教科書
参考書
書名
著者名
出版社
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
統計学Ⅰ,統計学Ⅱ,数学,経済統計学 B
(8)その他
講義の順序・内容は,諸君の理解度を考慮し,変更する場合がある。
- 101 -
税込価格
3
専門教育科目
科 目 名
経済統計学B(経済データの分析法を考えよう)
経済系科目群
教 員 名
芝原 信幸
経済学を原理的に学ぶ
年次
2
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
回帰分析の経済学等への応用を中心とした講義になろう。データを用いた,コンピュータによる
実践的な解析作業を中心とした講座である。
(2)目的
本講座においては,計量経済学的側面から経済統計学を解説していくつもりである。回帰分析の
実践を中心として,その他の多変量解析を理解することを目標としたい。
(3)授業内容
テーマ
回帰分析 1
回帰方程式 1
回帰方程式 2
回帰方程式の評価 1
回帰方程式の評価 2
回帰方程式の評価 3
回帰分析 2
演習
主成分分析 1
主成分分析 2
主成分分析 3
授 業 内 容
回帰分析とその意味
正規方程式を用いた回帰方程式の算出
分散・共分散行列を用いた回帰方程式の算出
回帰統計を用いた回帰方程式の評価
分散分析表を用いた残差の検定
t 値を用いた係数の評価
ダミー変数を用いた回帰分析(アンケート分析)
回帰分析演習
主成分分析の概説
主成分分析の計算法について
主成分分析の演習
(4)評価方法
①レポート,出席状況から総合的に評価をする。
(5)教科書等
教科書は使用せず,授業レジュメをファイルの形式で配布する。参考書は,必要に応じ,授業時に
紹介する。
区分
教科書
参考書
書名
著者名
出版社
(6)履修しておかなければならない科目
統計学Ⅰ,統計学Ⅱ
(7)関連科目
統計学Ⅰ,統計学Ⅱ,数学,経済統計学 A
(8)その他
講義の順序・内容は,諸君の理解度を考慮し,変更する場合がある。
- 102 -
税込価格
3
専門教育科目 経済系科目群
日本経済・地域経済・国際経済を学ぶ
科 目 名
戦後日本経済の歩み Class1
教 員 名
内藤 敦之
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
この講義では、戦後の日本経済の歴史を扱う。戦後の日本経済の動きは、経済学を学ぶ上では、必
要な基礎知識であるだけでなく、分析の対象でもある。また、一般的な常識としても、役立つであ
ろう。この講義では、戦後の日本経済の流れを歴史的に学ぶだけでなく、例えば、高度経済成長は
何故、実現したか、あるいは、バブル経済は何故、発生したかといった点についても、検討を行う。。
また、戦後の日本経済が対象であるが、戦前に関しても二回ほど扱い、戦前との連続性を重視した
い。というのは、第一次大戦後の日本経済は、現在のシステムとはかなり異なっているが、戦時中
の変化は特に戦後に大きな影響を及ぼしているからである。
(2)目的
戦後の日本経済の歴史に関する基本的な知識を習得すること。
(3)授業内容
テーマ
戦前の日本経済 1
戦前の日本経済 2
戦後改革 1
戦後改革 2
高度経済成長 1
高度経済成長 2
高度経済成長 3
高度成長の終焉 1
高度成長の終焉 2
バブル経済 1
バブル経済 2
平成不況 1
平成不況 2
授 業 内 容
昭和恐慌、経済の軍事化、再建金本位制
戦時経済、国家総動員体制、大東亜共栄圏
占領下の暮らし、戦後改革、占領政策の特徴
傾斜生産方式、ドッジライン、朝鮮戦争
高度成長、日本的労使関係の成立、企業集団の成立
高度成長期の経済政策、貿易為替の自由化
大衆消費社会、長期好況、メインバンクシステムの成立
日本的労使関係の展開、地域開発政策、対外経済関係
ドル・ショック、石油危機、減量経営
日本的労使関係の変質、行政改革
バブルの発生、世界経済の影響
バブルの崩壊、金融システム不安、長期不況
構造改革、企業システムの変容、リーマン・ショック
(4)評価方法
①定期試験を中心とする。出席は毎回とり、若干、評価に加味する。
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
『現代日本経済史 新版』
『現代日本経済 第 3 版』
著者名
森他著
橋本他著
出版社
有斐閣
有斐閣
税込価格
2,310 円
2,730 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経済学入門、経済データの読み方、日本経済論、マクロ経済学 A・B
(8)その他
講義のサイト(http://anaito.web.fc2.com/)が存在する。レジュメ、過去の試験問題等がダウ
ンロード可能。
- 103 -
3
専門教育科目 経済系科目群
日本経済・地域経済・国際経済を学ぶ
科 目 名
戦後日本経済の歩み Class2
教 員 名
栁沢 幸治
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
現在の日本経済の現状を理解するには、過去の現実を理解しなければ十分理解は不可能である。
そこで本講義では、終戦から平成大不況(失われた15年)までの経済・政治・社会の中心的事象
をたどり、その歴史的意義を明らかにする。
(2)目的
戦後の日本経済の発展過程とその歴史的・経済史的意義を明らかにしていく。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
戦争の帰結
戦後改革(1)
戦後改革(2)
経済復興(1)
経済復興(2)
高度成長(1)
高度成長(2)
行動成長の終焉
1980年代の経済
バブルの発生
平成大不況
まとめ
授
業
内
容
経済的・人的損失、占領組織、GHQ
財閥解体、独占禁止法
農業改革、労働改革、改革の成果
インフレ、傾斜生産方式、占領政策の転換
経済安定9原則、ドッジライン、特需
神武景気、いざなぎ景気、技術革新
大衆消費社会、三種の神器、新三種の神器
ドルショック、オイルショック
新技術、ジャパン・アズ・ナンバーワン
プラザ合意、円高、平岩レポート
バブルの崩壊、金融システムの動揺、構造改革
(4)評価方法
①出席・授業態度(10%)
②小テスト(20%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
日本経済史A・B、日本史A・B・C、日本経済論
(8)その他
特になし
- 104 -
③期末テスト(70%)
3
専門教育科目 経済系科目群
日本経済・地域経済・国際経済を学ぶ
科 目 名
日本経済論
教 員 名
長谷川 義和
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
経済学入門を踏まえ、日本経済が直面する状況・問題を取り上げ、経済学学習への導入とするこ
とを目指す。とくに、現実の生活経験と経済学との結びつきの理解を重視する。
1985 年のプラザ合意を起点とする急激な円高の進行、80 年代後半のバブル景気、90 年以降のバ
ブル崩壊と平成不況・長期停滞。この 20 数年、日本経済は激動の連続であった。それらの事態を通
し戦後形成された日本経済・日本社会のあり方の転換が進んだ。2008 年のリーマンショック以来の
世界的な経済危機、一昨年の東日本大震災と福島原発事故は日本経済のあり方にさらなる転換を迫
っている。
日本経済論は、プラザ合意以降の 20 数年間の日本経済を中心に取り扱う。日本経済は現在大きな
転換期を迎えているが、この期間に日本経済が経験した事態を見ることにより、日本経済が直面す
る問題を考える。また、経済の動きがわれわれの生活にどのような影響を及ぼすかについても考え
る。
(2)目的
①現在の日本経済の動向に関心が持てるようになる。
②どのような歴史的経過を経て現在の日本社会が成立したかを理解する。
③日本経済が抱える課題を自分の問題として考えられるようになる。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
はじめに
東日本大震災と福島原発事故、日本経済が直面する諸問題
戦後日本経済の概観①
敗戦から高度成長へ
戦後日本経済の概観②
高度成長の終焉と「経済大国」の達成
プラザ合意と円高①
円高とは、日本経済へのインパクト
プラザ合意と円高②
円高不況と構造転換の提起
バブル経済①
バブル経済の発生
バブル経済②
バブル経済がもたらしたもの
バブル経済③
バブル崩壊とバブルの爪あと
平成不況と長期停滞①
平成不況の原因と結果
平成不況と長期停滞②
なぜ長期の停滞となったか
日本経済の課題①
経済のグローバル化・世界的経済危機と日本経済
日本経済の課題②
東日本大震災と福島原発事故、脱原発・人間と自然の調和の回復
むすび
日本経済の課題と展望
(4)評価方法
①出席(40%)、②定期試験(60%)
(5)教科書等
区分
書名
著者名
出版社
税込価格
教科書 ※特になし
-
-
参考書 「現代日本経済史[新版]」
森武麿他
有斐閣
2,205 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経済系科目全般
(8)その他
「戦後日本経済の歩み」を履修していることが望ましい。
- 105 -
3
専門教育科目 経済系科目群
日本経済・地域経済・国際経済を学ぶ
科 目 名
地域経済論(現状と課題・将来展望)
教 員 名
比嘉 正茂
年次
2
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
本講義では、地域経済に関する理論と実証を学ぶとともに、21 世紀における望ましい地域経済発
展の在り方について講義します。地域経済論とは、経済学に空間(地域)の要素を取り入れた学問
です。具体的にいえば、一国のある特定の地域(例えば大月市)を対象に、経済学の理論を用いて
分析を行いながら、当該地域が抱える様々な課題に対して解決策を提示していきます。
本講義の目標は、経済学の理論(および分析道具)を使って、自分達が住む地域の経済構造を理
解できるようになることです。したがって、講義の前半(第 2 回~第 5 回)では、「地域経済に関
する理論」ならびに「日本の地域開発政策の歴史」を学び、そのうえで講義の後半(第 6 回~第 10
回)では、山梨県および大月市の経済構造を分析します。なお、講義の終わりに小テスト(不定期)
を実施する場合があります。
(2)目的
講義の目的は、地域経済の理論や実際の経済データを使って、山梨県および大月市の経済を分析
できるようになることです。そのため、受講する学生には「山梨県(あるいは大月市)の経済」に
ついてレポートを提出してもらいます。
(3)授業内容
テーマ
イントロダクション
地域経済概観
地域成長の理論
産業集積の理論
日本の地域開発政策①
日本の地域開発政策②
日本の地域開発政策③
山梨県の経済構造①
山梨県の経済構造②
大月市の経済構造①
大月市の経済構造②
地域経済の諸課題
講義のまとめ
授 業 内 容
講義の進め方、地域経済学とは何か、
データでみる地域経済(日本の地域構造)
地域とは何か?、地域経済分析の方法、地域経済成長の理論
産業集積と地域経済の発展、産業立地の理論
全国総合開発計画、新全国総合開発計画
高度経済成長の終焉、3 全総と 4 全総
5 全総、地域開発政策の課題
山梨県経済の概況(県内総生産、失業率、産業構造、就業構造)
社会指標(医療、福祉、インフラ整備等)、山梨県の財政
大月市の経済社会構造:人口構造、産業構造、
社会指標(医療、福祉、インフラ整備等)、大月市の財政
人口減少と地域、地方分権と地域経済、少子高齢化と地域
地域経済論の論点整理、期末テスト説明
(4)評価方法
①期末試験(60%)、小テスト(10%)、レポート(20%)、出席(10%)で評価する。
(5)教科書等
区分
参考書
参考書
書名
地域経済学入門
グローカル財政論
著者名
山田浩之[編]
兼村高文・星野泉
(6)履修しておかなければならない科目
ミクロ経済学A、マクロ経済学A
(7)関連科目
大月学入門 経済データの読み方
(8)その他
地域問題に関心のある学生の受講を歓迎します。
- 106 -
出版社
有斐閣
税務経理協会
税込価格
1,995 円
2,940 円
3
専門教育科目 経済系科目群
日本経済・地域経済・国際経済を学ぶ
科 目 名
日本企業論
教 員 名
長谷川 義和
年次
2
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
現代の経済は企業の活動を抜きには理解できない。多くの人が企業に雇用されて働く。企業と労
働者の関係は人びとのくらしを左右する重要な要因となっている。とくに日本経済は企業の圧倒的
優位のもとで形成され、「企業社会」と特徴づけられている。バブルの崩壊・平成不況以降の長期停
滞のもとで、日本企業は厳しい転換を迫られた。リストラや生産拠点の海外移転は、国民生活に大
きな影響を及ぼした。その結果もたらされた経済格差の拡大や企業活動の荒廃は、日本企業のあり
方に再検討を迫り、2008 年のリーマンショック以来の世界的経済危機は、さらなる変革を迫ってい
る。
この授業では、企業とは何かを踏まえて、日本の企業の特徴を明らかにし、日本的経営を体現す
る大企業と多数の労働者が働く中小企業のそれぞれの実態を明らかにする。さらに、3.11 の東日本
大震災と福島原発事故が開示した課題と企業の新しい動向を探るとともに、企業と社会の新しい関
係の形成の条件も探る。
(2)目的
①近い将来に実際に働く場としての日本企業について、その特徴、抱える問題点、解決の方向な
どについて考える。
②企業と社会の関わりから、企業の課題について考える。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
企業とは何か①
企業とは何か②
企業とは何か③
日本企業の特徴と転換①
日本企業の特徴と転換②
日本企業の特徴と転換③
中小企業の諸問題①
中小企業の諸問題②
中小企業の諸問題③
企業と社会①
企業と社会②
むすび
授 業 内 容
世界的経済危機に直面する日本企業
現代の社会システムと企業①
現代の社会システムと企業②
株式会社・NPO・社会的企業
企業と従業員、雇用・賃金のあり方の転換
会社と株主の関係
企業間関係、企業と国家
大企業と中小企業
中小企業の存立基盤
中小企業の新たな動向
企業の公共性
企業の社会的責任
21 世紀の企業と社会
(4)評価方法
①定期試験(60%)、②授業内レポート(40%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
日本経済論、経済学入門、経営学入門
(8)その他
特になし
- 107 -
3
専門教育科目 経済系科目群
日本経済・地域経済・国際経済を学ぶ
科 目 名
財政学A(中央政府の財政)
教 員 名
嶋田 崇治
年次
2
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
日本は未曽有の累積債務を抱える国となり、近年、財政に関する報道を目や耳にすることが多く
なった。しかし学術的に財政に触れる機会は決して多くない。本講義では、日々、我々の身の回り
で起きている財政に関わる問題や論点について理解するための基礎となる財政制度の解説を行う。
こうした解説を行いながら、とりわけ、「なぜ日本はこれほどの規模の債務国家に陥ったのか」、「消
費税増税がこれほど困難であったのはなぜか」など日本が抱える構造的な問題について考える。必
要に応じて他の先進諸国の財政制度の特色などにも触れながら、国際比較の観点から日本財政の特
徴をより明確な形で炙り出していく。
(2)目的
本講義の目的は、財政に関する知識を豊富化し、最終的には財政問題に対して自身の見解を提示
し、生徒の間などで議論することのできる能力を高めることである。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
財政とは何か①
財政とは何か②
日本財政の歴史と現状
予算①
予算②
公的支出①
公的支出②
公的支出③
公的収入①
公的収入②
公的収入③
土建国家と福祉国家
財政と金融
まとめ
授 業 内 容
講義の内容、進め方、評価方法など
政府の必要性、財政の三機能
方法論的個人主義と方法論的全体主義、応益と応能
日本財政の歴史、政府の規模、財政状況
財政民主主義、予算編成制度、予算原則
予算原則と実態、予算過程の論理と実態
公的支出規模と構成、公共事業①
公共事業②、社会保障①
社会保障②
公的収入規模と構成、日本の税制①
日本の税制②
公債
土建国家と財政赤字
中央銀行の独立性、財政と金融の関係
復習
(4)評価方法
定期試験及び出席日数により総合的に評価する。
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
特に指定しない
日本財政 転換の指針
著者名
出版社
税込価格
井手英策
岩波書店
840 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
財政学B
(8)その他
特になし
- 108 -
3
専門教育科目 経済系科目群
日本経済・地域経済・国際経済を学ぶ
科 目 名
財政学B(地方政府の財政)
教 員 名
嶋田 崇治
年次
2
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
地方政府は中央政府より身近にあり、生活に関連した多くのサービスを供給していながら、メデ
ィアの注目は中央政府により強く向けられているように思われる。そこで本講義では地方財政が果
たす役割や機能といった基礎的な制度の解説を行いながら、主に「集権的分散システム」と呼ばれ
ていた従来の日本の政府間財政関係の構造、地方分権のあり方、といったトピックを取り扱うこと
を通じて、日本の地方財政の構造的特質について考える。
(2)目的
本講義の目的は、地方財政に関する知識を豊富化し、最終的には地方財政の問題に対して自身見
解を提示し、生徒の間などで議論することのできる能力を高めることである。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
日本の地方財政①
日本の地方財政②
地方財政の歴史
予算
歳出
歳入
地方税
国庫支出金
財政調整制度
地方債
トピック①
トピック②
トピック③
まとめ
授 業 内 容
講義の内容、進め方、評価方法など
世界と日本の地方財政
集権的分散システム
地方財政制度の変容
予算原則、予算編成
歳出規模と構成、地方政府のサービス
歳入規模と構成、財源調達手段
地方税原則と応益原則
国庫支出金の制度的枠組み
地方交付税の仕組み
地方債制度の概要
中央集権と地方分権
三位一体改革
地方の財源調達のあり方を考える
復習
(4)評価方法
定期試験及び出席日数により総合的に評価する。
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
特に指定しない
地方財政読本 第 5 版
地方に財源を
著者名
出版社
税込価格
林健久編
神野直彦・金子勝編
東洋経済新報社
東洋経済新報社
2,730 円
1,785 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
財政学A
(8)その他
特になし
- 109 -
3
専門教育科目 経済系科目群
日本経済・地域経済・国際経済を学ぶ
科 目 名
金融論A(銀行の歴史と制度)
教 員 名
伊藤 誠一郎
年次
2
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
資本主義という経済システムは、その始まりの時点においてすでに金融、とくに銀行の存在なし
にはありえなかった。そして同時に、それはつねに銀行みずからがつくりだした金融システムの不
安定性と脆弱性のなかで生き続けてきた。2011 年に露呈したギリシャの債務危機に端を発するユー
ロ危機は、ヨーロッパ中央銀行のあり方を問う問題であり、また広くいえば、銀行、通貨、国家の
あり方を論ずべき問題でもある。今回のユーロ圏の一連の騒動をみるまでもなく、とくに日本のバ
ブル崩壊以降立て続けに起きてきた数々の金融危機が示すように、そもそも今日われわれが生きて
いる貨幣社会の存立根拠は、人間が作り出した空想のなかにしかない非常に危ういものである。そ
して資本主義社会がその危うい貨幣制度なしでは発展できないのも事実である。本講では、そうし
た視点を持ちながら、そもそも銀行が、銀行券がどのようにつくられてきたのか、そしてそれがど
うして中央銀行というものをつくりだす必要があったのか、歴史の現実を参照しつつみていきたい。
(2)目的
・金融制度の生成と歴史についての知識を習得すること。
・とくに銀行制度の仕組みを学ぶ。
・中央銀行というものがどのような経緯で必要となってきたかを知る。
(3)授業内容
テーマ
金融システムと銀行
貨幣について(1)
〃
(2)
銀行券の誕生(1)
〃
(2)
〃
(3)
銀行制度の展開(1)
〃
(2)
〃
(3)
中央銀行の成立(1)
〃
(2)
中央銀行のあり方(1)
中央銀行のあり方(2)
授 業 内 容
金融システムにおける銀行の位置付け
銀行券と貨幣
貨幣の起源
アムステルダム銀行、金匠銀行
商業手形の流通とその限界
手形割引と信用創造
イングランド銀行と兌換停止
地金論争、通貨論争
ピール条例と発券の集中
中央銀行と準備金
中央銀行の金融政策
中央銀行の独立性
各国の中央銀行、およびその政策(EU、アメリカ、日本)
(4)評価方法
定期試験のみ。ただし、履修者の出席状況により出席や授業内に行う通常レポートを一割程度
考慮する場合がある。
(5)教科書等
区分
参考書
書名
講義のなかで随時指定
著者名
出版社
税込価格
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
専門特殊講義(長谷川他)第1・2、マクロ経済学AB
(8)その他
本講義では補いきれない理論的な部分は上記関連科目で行なうのでできるだけ履修すること。
- 110 -
3
専門教育科目 経済系科目群
日本経済・地域経済・国際経済を学ぶ
科 目 名
金融論B(金融の理論と現状)
教 員 名
伊藤 誠一郎
年次
2
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
金融システムの安定性、健全性が経済全体の行方にとっていかに重要なものであるか、そしてそ
れが国家の政策といかに深くかかわっているかは 2008 年、もしくはそれ以前からはじまる世界金
融危機のみならず、2011 年のユーロ危機の経緯を見ればよくわかる。金融システムは政治が、人間
がつくりだしたものであり、その設計の仕方によっては、金融のみならず経済全体に破滅的なダメ
ージを与えることになる。いつものことであるが、2008 年の世界金融恐慌も 2011 のユーロ危機も
金融のルールや枠組みの欠陥によってもたらされたことは、あとになって指摘された。しかし、い
つもそうした危機がおきるまではそれを正すことはできずに来てしまう。なぜなのだろうか。本講
ではこうした疑問への解答を探るために、金融システムのあり方を、日本の金融制度を具体例とし
てあげ、それを理論的に分析し、その上で現状がなぜそのようになってしまうのかを明らかにして
いきたい。
(2)目的
・今日の金融システム、現状、理論についての知識を習得する。
・貨幣数量説など、金融の基本的な分析手法を学ぶ。
・今日の日本の銀行システムや証券市場についての仕組み、基本的な知識を学ぶ。
(3)授業内容
テーマ
金融とは何か
貨幣と物価
わが国の貨幣
金融政策(1)
〃
(2)
〃
(3)
ケインズ政策(1)
〃
(2)
国際通貨の興亡
バブルと日本経済(1)
〃
(2)
〃
(3)
新しい金融のあり方
授
業
内
容
間接金融と直接金融
貨幣数量説
日本銀行券、その他
決済システムと中央銀行
準備預金制度
公定歩合操作と公開市場政策
ケインズの貨幣理論
長期不況と金融政策、財政政策
IMF 体制とその崩壊、金廃貨
高度成長期の日本の金融
低成長と資産インフレ
バブル崩壊と平成不況
不良債権処理とその後
(4)評価方法
定期試験のみ。ただし、履修者の出席状況により出席や授業内に行う通常レポートを一割程度
考慮する場合がある。
(5)教科書等
区分
参考書
書名
授業のなかで随時指定
著者名
出版社
税込価格
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
専門特殊講義(長谷川他)第1・2、マクロ経済学AB
(8)その他
本講義では補いきれない理論的な部分は上記関連科目で行なうのでできるだけ履修すること。
- 111 -
3
専門教育科目 経済系科目群
日本経済・地域経済・国際経済を学ぶ
科 目 名
欧米経済論
教 員 名
千原 則和
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
本講義は、グローバル化の進展する世界経済の中で、アメリカ経済と EU 経済を学習することに
よって、日本の経済社会を広い視野から理解することを目指す。世界の頂点に立つアメリカ経済の
実態と問題点を明らかにすること、そして超大国アメリカと対抗することを目指す EU 経済の実態
を明らかにすることが、本講義の最大の目標である。
この講義では、経済問題の因果関係を把握することに重点を置き、受講生が、欧米経済の諸問題
についての理解を深め(=インプット)、 その知識をプレゼンや各種試験などで有効に活用できる
(=アウトプット)ように、授業を展開していく。必要に応じて、映像などのメディアを利用した
授業も行う予定である。世界史や欧米経済にさほど触れてこなかった学生でも受講できるように、
基礎的な内容から学習を進めていく。
(2)目的
①欧米経済の歴史の大枠をつかむ(=インプット)
②経済問題の因果関係を理解し、それらを整理・文章化する(=アウトプット)
③独力で現在の欧米経済の問題を調べられるように、TV やネットを駆使した学習法を習得する
④編入・就職などの論文式試験で、出題者が望むような文章(答案)を作成できるようにする
(3)授業内容
テーマ
オリエンテーション
時事問題の検討 1
時事問題の検討 2
欧米経済の歴史 1
欧米経済の歴史 2
欧米経済の歴史 3
欧米経済の歴史 4
21 世紀の経済問題 1
21 世紀の経済問題 2
21 世紀の経済問題 3
授 業 内 容
20 世紀の欧米経済の歴史を学習する意義
テレビやインターネットを使って時事問題を調べる
政府刊行物や白書を使って時事問題を調べる
2 つの世界大戦と経済(資本主義、社会主義、全体主義)
第二次世界大戦後の経済(ケインズ主義的経済政策の展開)
IMF・GATT 体制の崩壊と新自由主義の台頭
冷戦構造の崩壊とグローバリゼーション
(アメリカン)グローバリズムの展開
リーマンショックとは何だったのか(世界金融危機の検証)
EU の構造的問題(欧州債務危機の検証)
(4)評価方法
①期末テスト(80%)
②レポート(20%)
(5)教科書等
教科書は特に指定しない。参考書は授業内で適宜紹介する。
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
西洋経済史 A、西洋経済史 B、日本経済論
(8)その他
受講者の理解度やニーズに合わせて、講義テーマを変更することもある。
各種論文式試験の対策を兼ねて、文章作成の機会を設ける(評価に加えることもある)。
- 112 -
3
専門教育科目 経済系科目群
日本経済・地域経済・国際経済を学ぶ
科 目 名
アジア経済論
教 員 名
大津 健登
年次
2
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
近年のアジア経済は、中国経済の飛躍によってダイナミックに動いており、日本や韓国はもちろ
ん、台湾、ASEAN、インドなどの経済パフォーマンスがアジア経済の活性化に大きく寄与してい
る。戦後、アジアは発展途上地域と捉えられていたが、その後の急速な経済発展によって、発展途
上国が経済成長できる「開発モデル」として、世界で注目される地域となっている。今日、グロー
バリゼーションやリージョナリゼーションが加速度的に進展しつづけているなかで、劇的に繰り広
げられているアジアの発展とは何を意味するのであろうか。本講義では、アジアの上記地域や一国
の現状について、その特徴や問題点を探りながら史的なアプローチを加え、戦後の世界経済におけ
る位置づけを視野にいれ考えていく。
(2)目的
経済は、われわれ一人ひとりの生活を示すものであるし、人との結びつきによって成り立つもの
である。本講義の主な目的は、①アジア経済の基本的な特徴や問題点を理解しながら経済の面白さ
を知ること、②「日本を含めた『アジア』という同じ地域に立って何を考えるべきなのか」を自身
の問題意識のひとつとしてもつこと、である。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
世界とアジア①
世界とアジア②
日本経済の実体①
日本経済の実体②
中国経済の実体①
中国経済の実体②
韓国経済の実体①
韓国経済の実体②
ASEAN の経済発展
NIEs の経済発展
インドの経済発展
講義のまとめ
授
業
内
容
講義の概要・進め方
世界におけるアジア経済の位置づけと現状
『東アジアの奇跡』とアジア通貨金融危機
日本経済の現状と問題点―「平成不況」と「失われた 20 年」
日本経済の発展過程と特徴―「高度成長」と「経済大国」化
中国経済の現状と問題点―進む「社会主義市場経済」
中国経済の発展過程と特徴―「改革・開放」への転換
韓国経済の現状と問題点―「V 字型回復」と「二極化」の社会
韓国経済の発展過程と特徴―「漢江の奇跡」と民主化
ASEAN 経済の発展過程と現状―深化する「地域統合」
NIEs 経済の発展過程と現状―輸出主導型工業化と「開発経済」
インド経済の発展過程と現状―輸入代替工業化と「開発経済」
アジア経済の展望
(4)評価方法
①定期テスト(60%) ②出席(30%) ③レポート(10%)
(5)教科書等
教科書は特に指定しない。随時、レジュメ・資料等を配布。
区分
参考書
参考書
書名
グローバリゼーションと国際貿易
東アジア地域協力の共同設計
著者名
出版社
福田邦夫・小林尚朗編 大月書店
平川均ほか編
西田書店
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
新聞やインターネットなどで、日ごろから国際的な話題に関心をもつことが望ましい。
- 113 -
税込価格
2,625 円
2,940 円
3
科 目 名
大月学入門
専門教育科目
経済系科目群
地域をフィールドに学ぶ
教 員 名
長谷川 義和ほか
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
2 年間を過ごす場となる大月地域の概要と、地域を支え再生をめざす諸活動について紹介する。
現在、多くの地域は産業の衰退や中心市街地の空洞化、少子高齢化と過疎化、財政難など深刻な
事態に直面している。他方で、地域の資源を活かして地域の再生・活性化を目指す活動も全国で試
みられている。この大月でも、少子高齢化と人口減少が進み、地域の産業の停滞など困難が続いて
いるが、地域再生をめざす試みも広がっている。そして、大月には素晴らしい地域資源も少なくな
い。
この授業では、実際に地域を支える事業に携わる方や、地域再生をめざす活動に携わる方に、そ
の事業や活動について紹介していただく。そこから、地域がどのような問題を抱え、解決への試み
がなされつつあるのかを学ぶ。大月の地域の現実の中から、問題を発見するとともに解決策を考え
てほしい。あわせて、短大の中からは知ることのできない大月の魅力についても知ってほしい。
(2)目的
①2 年間、短大での生活を過ごすことになる大月がどのような地域かを知る。
②大月で行われている、地域を支え再生をめざす活動を知り、地域の抱える問題点と解決策につ
いて考える。
③地域実習で参加したい活動を見つける。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
大月の概要①
大月の概要②
地域活動の事例紹介①
地域活動の事例紹介②
地域活動の事例紹介③
地域活動の事例紹介④
地域活動の事例紹介⑤
地域活動の事例紹介⑥
地域活動の事例紹介⑦
地域活動の事例紹介⑧
地域活動の事例紹介⑨
むすび
授
業
内
容
授業の進め方について
大月市の概要
大月の自然・歴史・文化
森林・農業再生①森つくり
森林・農業再生②エコビレッジ
森林・農業再生③シオジ森の学校
商店街・街づくり①大月商店街
商店街・街づくり②アートによる街づくり
商店街・街づくり③「軽トラック市」による地域活性化
大月の文化
元気な企業
大月の福祉
大月の現状と地域活性化の展望
(4)評価方法
①出席及び授業内レポート(70%)、②試験に代わるレポート(30%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
地域実習
(8)その他
地域実習の履修を希望する人は、ぜひ履修しておくこと。
授業は土曜日の午前中に行われる。
- 114 -
3
専門教育科目
科 目 名
地域実習A
経済系科目群
地域をフィールドに学ぶ
教 員 名
長谷川 義和ほか
年次
1
授業期間
後期
単位
1
(1)概要
地域実習は、大月で行われている地域再生・地域づくりの活動に参加することを通して、地域の
現状と抱える問題点を理解し、地域再生・地域づくりの活動の意義を理解することを目的とする。
さらに、実際の活動に参加することで、地域づくりに必要とされる基礎的な素養・能力の習得を目
指す。また、キャンパスを出て、地域づくりに携わる多様な年代の方々との交流の中から、地域社
会を支える担い手について知り考えることも、この授業の重要な意義である。
今年度の地域実習では、「大月森つくり会」「おおつきエコビレッジ」「大月商店街」の3つの活動
が予定されている。地域実習を履修する学生は、関心を持つ活動を選択し、それぞれの団体の指導
の下で活動に携わる。卒業後に、それぞれの地域社会の中で主体的に生きるため、地域の中で問題
を発見し解決する能力を身に着けようとする、積極的な意欲を持つ学生の参加を期待する。
(2)目的
①地域で行われている活動の実際に触れ、地域が抱える問題、地域再生の活動の意義を理解する。
②現場から、自分の頭で問題を発見し解決策を考える力を養う。
③異なる世代の人との交流を経験する。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
実習①
実習②
実習③
実習④
実習⑤
実習⑥
まとめ
授
業
内
容
実習の進め方の確認
地域の方との顔合わせ、活動の紹介
地域に出て活動に参加
・「森つくり会」は、笹子のフィールドで、植樹~間伐
・
「おおつきエコビレッジ」は、鳥沢のエコの里で古代米の栽培と
農業体験
・「大月商店街」は、「街やどり」で商店街の活性化の検討
実習の結果についてのまとめ
(4)評価方法
①出席(70%)、②まとめのレポート(30%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
大月学入門、経済学入門、経営学入門、地域経済論
(8)その他
大月学入門を履修しておくことが望ましい。
- 115 -
3
専門教育科目
科 目 名
地域実習B
経済系科目群
地域をフィールドに学ぶ
教 員 名
長谷川 義和ほか
年次
2
授業期間
前期
単位
1
(1)概要
地域実習は、大月で行われている地域再生・地域づくりの活動に参加することを通して、地域の
現状と抱える問題点を理解し、地域再生・地域づくりの活動の意義を理解することを目的とする。
さらに、実際の活動に参加することで、地域づくりに必要とされる基礎的な素養・能力の習得を目
指す。また、キャンパスを出て、地域づくりに携わる多様な年代の方々との交流の中から、地域社
会を支える担い手について知り考えることも、この授業の重要な意義である。
今年度の地域実習では、「大月森つくり会」「おおつきエコビレッジ」「大月商店街」の3つの活動
が予定されている。地域実習を履修する学生は、関心を持つ活動を選択し、それぞれの団体の指導
の下で活動に携わる。地域実習Bでは、Aの経験にもとづき、各自がテーマを持って活動に参加す
ることが望まれる。
(2)目的
①地域で行われている活動の実際に触れ、地域が抱える問題、地域再生の活動の意義を理解する。
②現場から、自分の頭で問題を発見し解決策を考える力を養う。
③異なる世代の人との交流を経験する。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
実習①
実習②
実習③
実習④
実習⑤
実習⑥
まとめ
授
業
内
容
実習の進め方の確認
地域の方との顔合わせ、活動の紹介
地域に出て活動に参加
・「森つくり会」は、笹子のフィールドで、植樹~間伐
・
「おおつきエコビレッジ」は、鳥沢のエコの里で古代米の栽培と
農業体験
・「大月商店街」は、「街やどり」で商店街の活性化の検討
実習の結果についてのまとめ
(4)評価方法
①出席(70%)、②まとめのレポート(30%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
大月学入門、経済学入門、経営学入門、地域経済論
(8)その他
大月学入門を履修しておくことが望ましい。
地域実習Aを履修していることが望ましいが、初めての参加も可。
- 116 -
3
専門教育科目
科 目 名
地域実習C
経済系科目群
地域をフィールドに学ぶ
教 員 名
長谷川 義和ほか
年次
2
授業期間
後期
単位
1
(1)概要
地域実習は、大月で行われている地域再生・地域づくりの活動に参加することを通して、地域の
現状と抱える問題点を理解し、地域再生・地域づくりの活動の意義を理解することを目的とする。
さらに、実際の活動に参加することで、地域づくりに必要とされる基礎的な素養・能力の習得を目
指す。また、キャンパスを出て、地域づくりに携わる多様な年代の方々との交流の中から、地域社
会を支える担い手について知り考えることも、この授業の重要な意義である。
今年度の地域実習では、「大月森つくり会」「おおつきエコビレッジ」「大月商店街」の3つの活動
が予定されている。地域実習を履修する学生は、関心を持つ活動を選択し、それぞれの団体の指導
の下で活動に携わる。地域実習 C は、「地域をフィールドにした学習」の総まとめに位置づけられる。
また 1 年生に対する指導的な役割の発揮も期待される。
(2)目的
①地域で行われている活動の実際に触れ、地域が抱える問題、地域再生の活動の意義を理解する。
②現場から、自分の頭で問題を発見し解決策を考える力を養う。
③異なる世代の人との交流を経験する。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
実習①
実習②
実習③
実習④
実習⑤
実習⑥
まとめ
授
業
内
容
実習の進め方の確認
地域の方との顔合わせ、活動の紹介
地域に出て活動に参加
・「森つくり会」は、笹子のフィールドで、植樹~間伐
・
「おおつきエコビレッジ」は、鳥沢のエコの里で古代米の栽培と
農業体験
・「大月商店街」は、「街やどり」で商店街の活性化の検討
地域実習についての総まとめ
(4)評価方法
①出席(70%)、②まとめのレポート(30%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
大月学入門、経済学入門、経営学入門、地域経済論
(8)その他
大月学入門を履修しておくことが望ましい。
地域実習A・B を履修していることが望ましいが、初めての参加も可。
- 117 -
3
専門教育科目
科 目 名
経済政策(市場における政府の役割)
経済系科目群
経済の公共性を考える
教 員 名
比嘉 正茂
年次
2
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
経済活動のグローバル化の進展や人口減少、少子高齢化など、わが国の経済社会を取り巻く環境
は大きく変化しています。こうした経済社会環境の変化は、同時に様々な経済問題を発生させます。
新聞やテレビ等でも経済問題が取り上げられない日はありません。経済政策論は、こうした現実に
起きている様々な経済問題に対して、課題解決のための政策のあり方を提示していく学問です。
本講義では「市場と政府」をキーワードに、政府が実施する経済政策の理論的根拠を学びながら、
実際の経済政策の効果を検証していきます。具体的には、①市場における政府の役割を考え、②経
済安定化のための政策を学び、その上で、③実際の経済政策の効果を検証していきます。政府の経
済政策に関心(問題意識)を持つ学生の受講を歓迎します。
(2)目的
本講義の目的は、政府が実施する政策(例えば「公共事業」や「減税」など)について、経済学
的な考え方に基づいた“しっかりとした議論”ができるようになることです。
(3)授業内容
テーマ
イントロダクション
日本経済概観
経済政策とは何か
経済活動と市場機構
市場における政府の役割①
市場における政府の役割②
経済安定化政策①
経済安定化政策②
経済安定化政策③
経済安定化政策④
経済政策の諸課題①
経済政策の諸課題②
講義のまとめ
授 業 内 容
講義の進め方、日常生活と経済政策、講義アンケート
データでみる日本の経済社会構造
経済政策の目標、経済政策を動かす主役-家計、企業、政府-
市場メカニズムのはなし-効率性と市場の失敗-
資源配分機能、公共財
所得再分配、経済安定化
財政政策
財政政策
金融政策
金融政策
その他の経済政策(産業政策、地域開発政策)
経済政策と政治、経済活動のグローバル化と経済政策
本講義のまとめ、期末テスト説明
(4)評価方法
①期末テスト(60%)
小テスト(10%)、レポート(20%)、出席(10%)
(5)教科書等
区分
参考書
参考書
書名
経済政策
グローカル財政論
著者名
井堀利宏
兼村高文・星野泉
出版社
新世社
税務経理協会
(6)履修しておかなければならない科目
マクロ経済学Aおよびミクロ経済学Aを履修することが望ましい。
(7)関連科目
マクロ経済学 A
マクロ経済学 B
(8)その他
講義の終わりに小テスト(不定期)を実施する場合があります。
- 118 -
税込価格
2,310 円
2,940 円
3
専門教育科目
科 目 名
環境経済学
経済系科目群
教 員 名
藤谷 岳
経済の公共性を考える
年次
2
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
本講義では、地球上、あるいは私たちの身の回りで起きている環境問題の経緯と現状を知り、そ
の問題をどのように解決していったらよいのかを考察する。その際、「経済学」の視点から問題を見
る。いま起きている環境問題は「経済学」的にみるとどのような問題なのか、その解決のために「経
済学」は何ができるのかということについて理解を深められる講義としたい。
環境問題について考えるためには、現実に何が起きているのかを知ることが極めて重要である。
そこで、写真やビデオなどを利用しながら、できるだけ問題を身近に感じられるようにしたい。
なお、授業スケジュールは下記(3)の通りだが、受講者の興味関心や世の中の動きに合わせて
順序や内容を若干変更する可能性があることを了承してもらいたい。
(2)目的
1)環境問題は誰にとってどのような問題なのかを考える。
2)環境問題は「経済学」から見るとどのような問題なのかを考える。
3)環境問題を解決するために「経済学」には何ができるのかを考える。
4)環境問題を解決するために誰が何をすべきかを考える。
(3)授業内容
テーマ
オリエンテーション
環境問題の広がり
環境問題と経済学
環境問題と経済学
公害・汚染問題
公害・汚染問題
地球温暖化問題
地球温暖化問題
廃棄物問題
廃棄物問題
自然・アメニティ問題
自然・アメニティ問題
まとめ
授 業 内 容
講義の概要、目的、成績評価等について
環境問題への様々な視角
環境問題への経済学的アプローチ
環境問題にかかわる費用とその負担
熊本水俣病事件の経緯
熊本水俣病事件の被害構造と費用負担
京都議定書以降の国際的な取り組み
グローバル&ローカルレベルの対策の評価と課題
「ゴミ問題」の実態
排出抑制のための経済的手法
環境の価値とその評価方法
保全の費用とその負担
全体のまとめ
(4)評価方法
平常点(約 40%、毎回リアクションペーパーに意見や感想を記入)、期末レポート(約 60%)。
(5)教科書等
教科書 特になし。毎回、資料を配付する。
参考書 毎回の講義の際に紹介する。
(6)履修しておかなければならない科目
特になし。
(7)関連科目
地域経済論、財政学、経済政策、社会政策など。
(8)その他
環境問題に関心をもつ熱心な受講生を希望する。受講者と講師との対話を重視したい。
授業中の私語は厳禁。迷惑と判断した場合は退室を命じ、以後の授業への参加を認めない。
- 119 -
3
専門教育科目
科 目 名
社会政策
経済系科目群
経済の公共性を考える
教 員 名
宮崎 理枝
年次
2
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
社会政策は、人々がよりよく生きること、すなわち「福祉(ウェルビーング)」が損なわれること
を予防したり、あるいは救済したりする政策です。もう少し具体的にいえば、いわゆる社会保障や
福祉のほかに、住宅や教育、雇用等の分野に関わる政策が含まれます。
上記の分野のほとんどは、他の科目(⑥関連科目を参照)でとりあげています。従ってこの社会政
策の講義では、今日、その中心的議論となっているケア、そして仕事と家庭(ケア)の両立、すなわ
ちワークライフバランス(WLB)を取り上げます。具体的に、当該領域に関しての現状と社会政策
に関わる先端的な政策的議論や研究状況を紹介し、皆さんと一緒に多様な考え方を学びます。
(2)目的
本講義の目的は、次の三点です。第一、社会政策に関する一般的理解を促すこと。第二、毎回の
講義内容の要点を的確に把握し、それに対する自分なりの考え方を養うこと。第三、ケア、そして
仕事と家庭(ケア)の両立に関わる研究や時事問題のトレンドを把握すること。
(3)授業内容
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
テ ー マ
社会政策とは
社会政策の歴史的展開
社会政策の歴史的展開
社会政策におけるケア
社会政策とケア(1)
社会政策とケア(2)
社会政策とケア(3)
社会政策とケア(4)
社会政策と WLB 理論(1)
社会政策と WLB 理論(2)
WLB 研究の先端-実証(1)
WLB 研究の先端-実証(2)
WLB 研究の先端-実証(3)
まとめ
授
業
内
容
授業の目的・概要、進め方とレポート作成に関するガイダンス
欧米の社会政策の成立と展開の概要
わが国の社会政策の成立と展開の概要
社会政策におけるケアの位置づけと歴史的展開
今日のわが国の社会政策におけるケア政策のあり方
今日のわが国の社会政策におけるケア政策のあり方
今日の諸外国の社会政策におけるケア政策のあり方
今日の諸外国の社会政策におけるケア政策のあり方
社会政策における中心的課題となったワークライフバランス
ワークライフバランスを社会政策の中心的課題とする理論的根拠
ワークライフバランスに関する実証研究の動向
ワークライフバランス研究の実証研究の動向
ワークライフバランス研究の実証研究の動向
まとめと補足的説明
(4)評価方法
毎回の授業中に作成した授業ノート(20%)と小論文(レポート)(80%)。比率は目安です。
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
労働経済論、社会保障論A、社会保障論B
(8)その他
授業の進め方、評価方法、小論文の必要条件については第1回目の授業で説明するので、必ず
出席してください。講義テーマの順序と内容は前後することがあります。
- 120 -
3
専門教育科目
科 目 名
労働経済論
経済系科目群
経済の公共性を考える
教 員 名
宮崎 理枝
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
みなさんには、将来就きたい職業についてさまざまな希望があると思います。その反面、思い通りの
就職ができるのか、また就職できても理想と現実とのギャップやリストラがあるのでは、といった不安
もあるのではないでしょうか。現在の我が国は、景気回復傾向が見られるとはいえ、雇用情勢は依然厳
しいといえます。また、労働市場のグローバル化や少子高齢化、女性の社会進出に伴い、働き方の多様
化が進んでいます。そうしたなかではまず、これから社会に出る皆さんが、今日の我が国の労働市場に
おいていかなるポジションに置かれているのかを理解することが重要です。
上記の点を踏まえ、この「労働経済論」では、現在の労働市場におけるトレンドや問題点に重点を置
き、皆さんに直接関連する事例、具体的には現在の労働市場の概観、若年層と女性をめぐる労働市場の
あり方を中心にとりあげていきます。
(2)目的
本講義の目的は、次の三点です。第一、現代日本の労働市場に関する一般的理解を促すこと。第二、
毎回の講義内容の要点を的確に把握し、それに対する自分なりの考え方を養うこと。第三、自分の望む
「働き方」に関して、現実的な展望を描けること。
(3)授業内容
テ ー マ
授
業
内
容
1 労働経済論について
授業の目的・概要、進め方の説明 労働経済論を学ぶことの意義
2 人口と労働力、産業構造 少子高齢社会における労働力と人口、産業別就業者の推移
3 労働時間と働き方
労働時間の規定と現状、推移と背景、正規労働と非正規労働
4 転職と失業
転職、失業、無業の定義
5 転職と失業
失業と無業の状況の推移
6 若年層と労働市場
学歴と雇用、賃金格差
7 若年層と労働市場
若年雇用悪化と各国の政策的対応
8 若年層と労働市場
若年層の非正規雇用(フリーター)をめぐって
9 ジェンダーと労働市場
女性と労働問題の概観-女性の就業実態、女性差別、男女共同参画
10 ジェンダーと労働市場
性別分業をめぐる意識、実態、政策の国際比較(1)
11 ジェンダーと労働市場
性別分業をめぐる意識、実態、政策の国際比較(2)
12 高齢者と労働市場
高齢者の雇用問題の概観
13 グローバル化と労働市場 外国人労働者と社会的包摂
14 まとめ
まとめとレポート作成に関するガイダンス
(4)評価方法
毎回の授業中に作成した授業ノート(30%)と小論文(レポート)(60%)。これに出席を若干加味
(10%)。比率は目安です。
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
社会政策、社会保障論A、社会保障論B
(8)その他
授業の進め方、評価方法、小論文の必要条件については第1回目の授業で説明するので、必ず
出席してください。講義テーマの順序と内容は前後することがあります。
- 121 -
3
専門教育科目
科 目 名
社会保障論A(総論)
経済系科目群
教 員 名
宮崎 理枝
経済の公共性を考える
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
社会保障とは、「社会の各員が人間らしい生存を全うする権利」の確保を目的とする国家的保障ですこ
れは、各種の保険、福祉サービス、公的扶助などの制度から構成されます。
こうした制度は、失業、怪我や病気、介護や子育てというような、私たちの生活の安定が損なわれるよ
うな事態について、これを救済、援助するための仕組みといえ、今日の私たちの生活になくてはならな
いものとなっています。しかし近年先進諸国では、労働市場のグローバル化や少子高齢化に伴い、これ
らの制度の現状維持が大いに危ぶまれるとともに、諸改革が進められています。
「社会保障論A」では、総論と現金給付主流の制度について論じます。
(2)目的
本講義の目的は、次の三点です。第一、社会保障制度について具体的に理解すること。第二、毎回の
講義内容の要点を的確に理解し、それに対する自分なりの考え方を養うこと。第三、多面的な思考を養
うこと。
(3)授業内容
1
2
3-5
6
7-10
11-12
13
14
テ ー マ
社会保障論について
社会保障とは何か
公的扶助制度
社会保険の理論
年金制度
失業保険制度
労働災害保険制度
新しい現金給付の可能性
授
業
内
容
授業の目的・概要、進め方の説明 社会保障制度の理念
社会保障定義、体系、類型化(租税・社会保険方式,現金・現物給付)
公的扶助と生活保護制度,当該制度の原則,保護基準,仕組み
諸原則,被保険者,保険者保険料,保険給付のあり方
原則,財政方式,給付水準,日本の当該制度の仕組み
原則と特徴,日本の当該制度の仕組み
原則と特徴,日本の当該制度の仕組み
社会手当,給付付き税額控除,BI 等
(4)評価方法
毎回の授業中に作成した授業ノート(50%)と小論文(レポート)(50%)。これに出席を若干加味。比
率は目安です。
(5)教科書等
区分
教科書
書名
『はじめての社会保障 (有斐閣アルマ) 』
※4月初頭時点での最新版
著者名
出版社
椋野美智子・ 有斐閣
田中耕太郎
税込価格
1,890 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
労働経済論、社会政策、社会保障論B
(8)その他
授業の進め方、評価方法、小論文の必要条件については第1回目の授業で説明するので、必ず出
席してください。
- 122 -
3
専門教育科目
科 目 名
社会保障論B(各論)
経済系科目群
経済の公共性を考える
教 員 名
宮崎 理枝
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
社会保障とは、「社会の各員が人間らしい生存を全うする権利」の確保を目的とする国家的保障ですこ
れは、各種の保険、福祉サービス、公的扶助などの制度から構成されます。
こうした制度は、失業、怪我や病気、介護や子育てというような、私たちの生活の安定が損なわれるよ
うな事態について、これを救済、援助するための仕組みといえ、今日の私たちの生活になくてはならな
いものとなっています。しかし近年先進諸国では、労働市場のグローバル化や少子高齢化に伴い、これ
らの制度の現状維持が大いに危ぶまれるとともに、諸改革が進められています。
「社会保障論 B」では、我が国の現行の社会保障制度の仕組みについて、現物給付主流の制度と成
立史を中心に論じます。その際、受講者の皆さんの生活領域に直接関連する事例をとりあげ、得られた
知識が今後、実際に活用可能なものとなるよう努めていきます。
(2)目的
本講義の目的は、次の三点です。第一、我が国の社会保障制度の具体的な仕組みについて理解す
ること。第二、毎回の講義内容の要点を的確に理解し、自分や自分の家族の現状及び将来的な展望
に応用できるようになること。第三、より良い社会保障制度の在り方について、自分なりの見解を
持てるようになること。
(3)授業内容
1
2
テ ー マ
社会保障論について
現物給付の社会保険
3-6
健康保険制度
7-10
介護保険制度
11
12―14
今後の社会保障の展望
社会保障制度の歴史
授
業
内
容
授業の目的・概要、進め方の説明 社会保障の理念、定義
(現金給付とのちがい,健康保険と介護保険の原則的なちがい)
健康・健康保険制度の原則,財政方式,給付の仕組みと決定プ
ロセス 25―26 回
制度創設の背景,当該制度の原則,財政方式,給付の仕組みと
決定プロセス
ワーク・ライフバランスと社会保障制度(範疇扶助と社会参加
の概念,税方式の現物給付)
日本と海外の障制度の成立史を中心に
(4)評価方法
毎回の授業中に作成した授業ノート(50%)とレポート(50%)。これに適宜実施する小テストを若
干加味。比率は目安です。
(5)教科書等
区分
教科書
書名
『はじめての社会保障 (有斐閣アルマ) 』
※4月初頭時点での最新版
著者名
出版社
椋野美智子・ 有斐閣
田中耕太郎
税込価格
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
できる限り社会保障論Aを履修することが望ましい
(7)関連科目
労働経済論、社会政策、社会保障論A(できる限り履修が望ましい)
(8)その他
授業の進め方、評価方法、小論文の必要条件については第1回目の授業で説明するので、必ず出
席してください。
- 123 -
3
専門教育科目
科 目 名
経営管理A Class1(経営組織と人的資源管理)
経済系科目群
教 員 名
上笹 恵
企業の経営について学ぶ
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
本講義では、企業内で生き生きとした職場づくりを進めるうえで知っておくべき重要度の高い理
論を示し、従業員の意欲を高める職場環境のあり方やリーダーシップの型、合理的な組織設計とそ
の運用方法を検討していく。また、理論の理解を助ける目的で企業の実例を紹介する。受講生は経
営学の理論と現実問題との接点を常に意識し、日々ニュースなどで取り上げられる経営問題を丁寧
に考えるよう心掛けると良い。
講義は知識を増やすこと以上に、経営の本質についてより深く考察する時間としたい。毎回の授
業を通じてやや分析的な物の見方を養うことに重点を置く。
(2)目的
①強い企業をつくるための理論を学びながら、経営学特有の考え方に慣れる。
②授業で学んだ理論を最大限に生かし、優良企業の強さの理由を発見できるようになる。
③企業内の人間関係の基本を理解する。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
組織の基本原則を理解する
組織設計の実際(1)
組織設計の実際(2)
リーダーシップの理論(1)
リーダーシップの理論(2)
組織の分化と統合(1)
組織の分化と統合(2)
組織のバランスをとる
従業員の管理(1)
従業員の管理(2)
知識経営を推進する
優良企業を探そう
授 業 内 容
組織づくりと従業員の管理、講義の進め方と全体像の紹介
最適な組織構造の原則
事業部制組織、プロダクト・マネジャー
マトリックス組織、大企業の事例研究
PM 理論、コンティンジェンシー理論、SL 理論
目標経路理論、制度的リーダーシップ
部門間の対立とその発生要因
組織統合の手続き
組織の外部環境適応モデル、強い組織とは何か
欲求階層説、動機づけ理論、中間管理職の役割
自己申告制度、目標管理制度、多面的人事評価システム
知識経営の考え方、個人の知識と集団の知識の統合
組織管理の理論を基礎とした優良企業の分析
(4)評価方法
①期末テスト(90%) ②出席(10%)
(5)教科書等
特に指定しないが、随時参考文献を紹介する
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経営学入門、経営管理 B、人間関係論
(8)その他
特になし
- 124 -
3
専門教育科目
科 目 名
経営管理A Class2(経営組織と人的資源管理)
経済系科目群
教 員 名
佐藤 茂幸
企業の経営について学ぶ
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
当科目は、企業経営における「人(ヒト)」がテーマとなる。具体的には、前半部分では効率的な
チーム作りとしての経営組織論、中盤においてはリーダーシップやモチベーションに関わる人間関
係論、後半部分で採用・人事評価・賃金管理に代表される人的資源管理論を扱う。これら理論には、
戦略目標の達成という「企業目的」と、従業員に関わる生活維持や自己実現などの「個人目的」と
を上手に適合させ、競争優位の源泉を築くことが根底に横たわる。
本講義の進め方は、経営学上の理論的な考え方を一通り抑えていく。そして、新聞記事やTV番
組等の教材を使って、企業の現場で起きている事象において学んだ理論の適用を試み、実践的な理
解も深める。
(2)目的
経営者の視点、従業員の視点、株主などの企業外部者の視点といった、さまざまな観点で「ヒト」
に関わる経営課題を考察する。整理すると次の3つのことをゴールとして講義を進める。
① 「組織の形態」から、興味ある企業の経営的特徴を読み取れることができる。
② 経営者の目線に立ったときに、「ヒトや組織を動かす手法」を体系的に理解できる。
③ 就職を考えたとき、自身の「自己実現できる職場」はどのような組織かをイメージできる。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
経営組織の基本原則
経営組織の形態①
経営組織の形態②
リーダーシップ
モチベーション
個人と組織の行動
人的資源管理の基本
人事制度①
人事制度①
組織変革
事例研究(1)
事例研究(2)
(4)評価方法
①期末テスト(90%)
(5)教科書等
区分
参考書
授 業 内 容
人的資源管理とは、講義の進め方と全体像の紹介
経営組織とは、組織設計の基本原則
機能別組織、事業部制組織、カンパニー制、持ち株会社制
官僚制、プロジェクト組織、ネットワーク型組織、
スタイル理論、行動理論、SL 理論、コーチング理論
コンテント理論、欲求段階モデル、動機付け・衛生理論
ホーソン実験、非公式組織、組織文化、コミュニケーション
HRM(ヒューマン・リソース・マネジメント)、雇用の多様化
採用、異動・昇進、退職、能力開発、CDP
人事評価(年功・能力・成果主義)、報償、労働時間、福利厚生
組織変革のプロセス、学習する組織、知識経営
新聞・TVニュースで理解する企業経営
テレビドラマで理解する企業経営
②出席・授業態度(10%)
書名
※授業のなかで随時指定
著者名
-
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経営学入門、経営管理B
(8)その他
「経営学検定 初級」の受験希望者は、履修することを薦める。
- 125 -
出版社
-
税込価格
-
3
専門教育科目
科 目 名
経営管理B Class1(経営戦略論)
経済系科目群
教 員 名
上笹 恵
企業の経営について学ぶ
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
経営戦略は企業の長期存続を実現するための大きな方向性を示すものであり、組織の将来あるべ
き姿を明確にしていく行為が、経営戦略を策定するということである。企業が利用できる経営資源
には制約があるため、他社にはない個性や強みに磨きをかけていくには、緻密な経営戦略を立案・
実行し、その結果の評価をふまえたうえで、次の戦略策定をより強力に手掛けていく必要がある。
企業が適切なプロセスにより経営戦略を策定しなければ、長期にわたって競争力を保つことは難し
い。
以上の認識に基づき、講義では経営戦略策定の基本的な流れを紹介する。経営理念の役割と設定
の仕方から始め、経営戦略の構成要素を検討し、数値目標を伴う計画へと展開させていく。また、
大企業の中期経営計画の事例を取り上げ、戦略の本質について考察する姿勢を重視する。
(2)目的
①企業の成長を加速する、経営理念と組織文化のあり方を学ぶ。
②経営学の主要理論を用い、環境変化に対応できる経営戦略の策定方法を理解する。
③企業が対外的に示す売上高や利益率などの数値目標の持つ意味を理解する。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
経営戦略とは何か
日本企業の経営戦略
経営理念と行動規範
経営戦略の策定プロセス
経営戦略策定の枠組み
経営戦略を類型化する
経営戦略から経営計画へ
経営計画の策定プロセス
経営計画の実際
数値目標を設定する
定性目標を設定する
強い組織をつくる
授 業 内 容
講義の進め方と全体像の紹介
経営戦略の定義、戦略と戦術の違い
戦略が無いといわれる日本企業、優良企業の戦略が持つ意味
戦略の基礎となる経営理念、従業員が共有すべき行動規範
戦略策定の流れ、事業単位の分類、戦略決定の尺度
外部・内部環境分析、成長ベクトル、PPM
競争戦略、成長戦略、撤退戦略
経営計画の定義とその本質、経営計画と意思決定
中長期経営計画と短期経営計画
中期経営計画の事例研究
企業の財務目標、利益目標の決め方
数量化できない強みの捉え方
経営戦略、経営計画の策定を通じた組織風土づくり
(4)評価方法
①期末テスト(90%) ②出席(10%)
(5)教科書等
特に指定しないが、随時参考文献を紹介する
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経営学入門、経営管理A
(8)その他
特になし
- 126 -
3
経営管理B
専門教育科目
科 目 名
Class2(経営戦略論)
経済系科目群
教 員 名
佐藤 茂幸
企業の経営について学ぶ
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
企業を存続・成長させるためには、企業が進むべき方向性を示し、自社の競争優位を持続させる
方策としての「経営戦略」を打ち出さなくてはならない。したがって、経営戦略は企業にとって、
もっとも重要な経営要素と言えるのである。
本講義では、経営戦略の基礎的理論の習得を大事にしつつ、実践的応用の領域まで広げていく。
具体的には、個別企業の事例研究や、擬似的・初歩的な経営戦略の検討・策定といったことを、講
義のなかで試みる。これは経営戦略の生きた知識が、学生が社会に出たとき実学として極めて有効
な道具(ツール)になるものと考えるからである。また、新聞記事やTV番組等の教材を使って、
企業の現場で起きている事象において、理論の適用を試み、実践的な理解も深めていく。
(2)目的
2つのことをゴールに本講義を進めていく。
① 経営戦略論を体系的に理解することで、興味のある企業の経営行動や、就職を希望する業界の
構造を分析する力を養う。
② 経営戦略論における枠組み(フレームワーク)を理解し、これを活用することで、「問題解決
力」を高める。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
講義の進め方と、経営戦略論の体系の紹介
経営戦略の定義、経営理念と戦略
戦略策定の流れ、問題解決手法、事業ドメイン、SWOT分析
マクロ・ミクロ環境、5つの競争要因
無形資産、バリューチェーン、VRIO分析
成長ベクトル、市場浸透、製品開発、市場開発
多角化、垂直統合、水平統合
競争戦略、コストリーダーシップ戦略、規模の経済、経験曲線、
差別化戦略、集中戦略
PPM、コア・コンピタンス経営
多角化戦略、シナジー効果、M&A、戦略的提携、グローバル戦略
新聞・TVニュースで理解する経営戦略
注目の企業の経営戦略
はじめに
経営戦略とは何か
経営戦略の策定プロセス
環境分析①~機会と脅威
環境分析②~強みと弱み
事業戦略①~成長戦略
事業戦略②~垂直統合戦略
事業戦略③~コスト戦略
事業戦略④~差別化戦略
全社戦略①~経営資源戦略
全社戦略②~多角化と連携
事例研究①
事例研究②
(4)評価方法
①期末テスト(90%) ②出席・授業態度(10%)
(5)教科書等
区分
参考書
書名
※授業のなかで随時指定
著者名
-
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経営学入門、経営管理A
(8)その他
「経営学検定 初級」の受験希望者は、履修することを薦める。
- 127 -
出版社
-
税込価格
-
3
専門教育科目
科 目 名
人間関係論
経済系科目群
教 員 名
上笹 恵
企業の経営について学ぶ
年次
2
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
企業の人的経営資源を強化するための各種方策を検討していく。従業員の心の状態をより良い方
向に導くこと、そして彼らに適切な教育訓練を施し、最適な配置を行うことが組織管理者の役割で
ある。そのためには、職場内の公式・非公式組織という構造の問題、リーダーシップの型、従業員
の動機づけの方策や職務開発計画などの事項を総合的に考える必要がある。
最終的にはそれぞれの従業員が自己統制によって仕事を創造し、企業や社会に貢献できる水準に
まで組織の活力を高めることが求められよう。将来勤務する会社の実態についてある程度イメージ
しながら、職場内の人間関係の理論と実際とをみていく。
(2)目的
①働く人間の欲求にはどのようなものがあるかを理解する。
②企業が従業員の意欲を高め、まとまりの良い組織をつくるための方法論を知る。
③組織の一員になることの本質を理解し、仕事を通じた社会への貢献を考える。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
科学的管理法の特徴
ホーソン実験の概要
人間関係論の芽生え
動機づけとは
モラールと生産性
モラールに関する研究
リーダーシップ
X 理論-Y 理論
動機づけ-衛生理論
人間はなぜ働くのか
組織の一員になる
モチベーション管理の手法
授 業 内 容
講義の進め方と全体像の紹介
時間研究、動作研究、テーラーシステム、フォードシステム
集団規律、職場の人間関係と生産性
公式組織と非公式組織、従業員のモラール
欲求階層説、働く人間の欲求、基本的な人事施策
モラールの規定要因、モラール調査、キャリアプラトー
モラールと雇用形態、早期選抜とモラール
PM 理論、マネジリアルグリッド、システム 4 理論
新しい人間観、ビジョナリーカンパニー、目標管理制度
動機づけ要因と衛生要因、強い組織を作る人的資源管理
大量生産システムにおける問題点、職務拡大と職務充実
所属集団と準拠集団、組織内での個人の自由
参加の心理学、キャリア開発、組織風土づくり
(4)評価方法
①期末テスト(90%) ②出席(10%)
(5)教科書等
特に指定しないが、随時参考文献を紹介する
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経営管理A
(8)その他
特になし
- 128 -
3
専門教育科目
科 目 名
経営分析
経済系科目群
教 員 名
上笹 恵
企業の経営について学ぶ
年次
2
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
企業の総合力を正確に把握するための手法を学ぶ。損益計算書や貸借対照表、キャッシュフロー
計算書などを丁寧に読み取ると、徐々に企業の実態が明らかになっていく。そうして分析した結果
を業界の平均値やライバル企業の指標と比較すれば、企業の強みや弱みを把握することが可能とな
る。しかしながら、企業の実力のすべてが財務諸表に反映されるわけではない。そこで、数値とな
って表れない要素にも着眼したうえで、企業の総合力を把握する姿勢が大切となる。
本講義は経営学関連科目の総括として、これまでに学んだ知識を総動員し、企業を客観的に見る
目を養う。
(2)目的
①企業の成長プロセスと組織設計やその運営方法を知る。
②企業が公表する財務諸表の基本的な読み方をマスターする。
③財務諸表から重要な経営指標を算出する方法を理解する。
④企業の力を客観的に把握できるようにする。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
経営分析とは
経営行動と会計
企業の成長過程
財務諸表の構造
流動性と安全性の分析
収益力の分析
活性度の分析
成長性の分析
キャッシュフローの分析
人的資源の分析
見えざる資産の分析
企業の総合力をみる
授 業 内 容
講義の進め方と全体像の紹介
経営分析の狙い、経営分析の手法
経営プロセスと会計、財務会計の基本的枠組み
企業の成長と組織づくり、株式公開の戦略
損益計算書、貸借対照表ほか
流動比率、当座比率、自己資本比率、固定比率
総資本経常利益率、自己資本当期利益率、売上高当期利益率
総資本回転率、棚卸資産回転率、設備投資効率
売上高と経常利益の伸び率、売上高研究開発費率
キャッシュフロー計算書の構造
従業員の平均年齢、従業員一人あたり付加価値
ブランド力、組織文化、経営者の資質
経営分析の枠組みを使った企業の分析、『会社四季報』の読み方
(4)評価方法
①期末テスト(90%) ②出席(10%)
(5)教科書等
特に指定しないが、随時参考文献を紹介する
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経営学入門、経営管理 A・B
(8)その他
特になし
- 129 -
3
専門教育科目
科 目 名
マーケティング論 Class1
経済系科目群
企業の経営について学ぶ
教 員 名
上笹 恵
年次
2
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
マーケティングとは、企業が消費者のニーズを満たすために実施するさまざまな創造的活動を指
す。ニーズの多様化と高度化とが進展する市場環境にあって、各企業には高度なマーケティング戦
略を立案し実行することが求められている。
講義ではマーケティングの基礎理論の習得に重点を置く。マーケティングに特有の科学的・分析
的な物の見方を学び、消費者の支持を得るための商品やサービスの開発手法への理解を深める。一
方、科学としてのマーケティングには、感性を重視すべき領域の課題も多く存在する。そのような
認識に基づき、成功確率を高めるためのマーケティングのあり方を提示する。受講者は、理性と感
性を最大限に活用し、自分の興味のある商品やサービスに注目しながら学習を進めると良い。
(2)目的
①マーケティング誕生の背景とその変遷について知る。
②消費者行動分析の枠組みを理解する。
③マーケティングの主要理論を学び、やや分析的な物の見方を養う。
④新しい市場を創出するための、科学と感性を融合したマーケティング戦略の実際を理解する。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
マーケティングの誕生
消費者行動分析
市場調査(1)
市場調査(2)
経営戦略とマーケティング
製品戦略(1)
製品戦略(2)
価格戦略
プロモーション戦略
ウェブ・マーケティング
サービス業マーケティング
顧客満足経営の推進
授 業 内 容
講義の進め方と全体像の紹介
マーケティング誕生の背景、マーケティング・ミックス
ハワード・シェスモデル、消費者情報処理研究
市場調査の手順、サンプリングの理論
市場調査の実際、分析ツールとその理論
PPM、アンゾフの成長ベクトル、SWOT 分析
製品の概念、プロダクト・ライフサイクル
市場細分化戦略、新製品開発の手順
価格競争と非価格競争、新製品の価格設定方法、ブランド開発
プッシュ戦略とプル戦略、広告の役割と効果測定、販売促進の手法
データベースの構築、ワントゥワン・マーケティング
サービスの特性、サービス・プロフィット・チェーン
顧客満足の定義、顧客満足経営と競争優位性
(4)評価方法
①期末テスト(90%) ②出席(10%)
(5)教科書等
区分
参考書
書名
現代のマーケティング戦略
著者名
小川雅人・上笹恵
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経営学入門
(8)その他
特になし
- 130 -
ほか
出版社
創風社
税込価格
2,520 円
3
専門教育科目
科 目 名
マーケティング論 Class2
経済系科目群
教 員 名
佐藤 茂幸
企業の経営について学ぶ
年次
2
授業期間 単位
前期
2
(1)概要
マーケティングとは、企業が行う「売れる仕組み」を構築するための活動である。言い換えるな
らば、企業の顧客や市場への創造的でかつ科学的な「コミュニケーション行動」ともいえる。消費
者ニーズの多様化・高度化など、経営環境がめまぐるしく変化するなか、企業は市場や社会に対す
るコミュニケーションのとり方に革新性が求められる。企業の成長には、高度なマーケティング戦
略の立案と実行が不可欠なのである。
本講義では、マーケティングの基礎理論の修得に重点をおく。そして、TVニュースや新聞記事
といった媒体を活用しながら、できる限り現在起きている企業のマーケティング活動の事象を扱い、
理論と実践を組み合わせた「生きた」講義内容にしていく工夫をする。
(2)目的
本講義の目指すところとして、次の3点を目的に行う。
① マーケティングの基礎を修得することで、「企業コミュニケーション」の本質を理解するとも
に、「賢く豊かな生活者」として生きる力を磨く。
② 就職を希望する業種・業界において、その市場構造と企業戦略を分析できる力を習得する。
③ 新商品・新サービス開発に関わる企画センスを体感し、社会人に求められる創造性を養う。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
講義の進め方と全体像の紹介
マーケティングの歴史、4つのP、社会とのコミュニケーション
SWOT分析、標的市場の設定、ポジショニング、競争地位の戦略
消費者行動モデル、AIDA・AISAS モデル、マーケティング調査
製品の概念、ライフサイクル理論、差別化戦略、ブランド戦略
価格設定方法、上層吸収価格と市場浸透価格、割引・リベート
流通機能の類型、VMS、物流戦略
広告、パブリシティ、人的販売、イベント、プル・プッシュ戦略
CRM、顧客生涯価値、顧客ロイヤルティ、RFM分析
SNSマーケティング
サービス・社会価値重視・非営利組織のマーケティング
新聞・TVニュースで理解する企業マーケティング
新聞・TVニュースで理解する企業マーケティング
はじめに
マーケティングとは
マーケティングの基本
消費者分析
4P:①製品戦略
4P:②価格戦略
4P:③チャネル戦略
4P:④販売促進戦略
関係性マーケティング①
関係性マーケティング②
応用マーケティング
事例研究①
事例研究②
(4)評価方法
①期末テスト(90%) ②出席・授業態度(10%)
(5)教科書等
区分
参考書
書名
※授業のなかで随時指定
著者名
-
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経営学入門、経営管理B
(8)その他
特になし
- 131 -
出版社
-
税込価格
-
3
専門教育科目
科 目 名
コンピュータ簿記
経済系科目群
企業の経営について学ぶ
教 員 名
髙橋 円香
年次
2
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
近年、大企業はもちろん小規模企業においても経理業務をコンピュータ化している。コンピュー
タによる経理の利点は必要な財務情報を迅速に入手することができる点にあるが、そのためには入
手された情報が正しいものであるかを判断する力も必要となる。したがって、実践の場では、コン
ピュータの操作能力とともに簿記会計の適切な知識が要求されている。
そこで、本講義では、小規模企業等で行われている経理システムを利用し、初期設定から実際の
取引の入力、各種決算書類が作成できる程度の簿記知識とコンピュータ操作方法の習得を目指す。
(2)目的
小規模企業等で行われている経理システムを利用して、初期設定から実際の取引の入力、各種決
算書が作成できる程度の知識を習得すること。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
コンピュータの操作
会計ソフトの操作
日常処理の方法①
日常処理の方法②
日常処理の方法③
日常処理の方法④
日常処理の方法⑤
決算①
決算②
決算③
まとめ
授 業 内 容
講義の進め方等・会計ソフトの紹介
コンピュータの基本操作について
会計ソフトの基本操作について
勘定の設定(資産・負債項目)
勘定の設定(収益・費用項目)
当座預金勘定と当座借越勘定の記帳操作
仕訳日記帳の作成
練習課題
決算整理仕訳の入力
貸借対照表の作成
損益計算書の作成
練習課題
(4)評価方法
①出席点(10%)
②授業時間内に作成した課題の提出(50%)
③試験(40%)
(5)教科書等
特になし。授業時に資料プリントを配布する。
(6)履修しておかなければならない科目
特になし。
(7)関連科目
簿記関連科目、情報処理関連科目。
(8)その他
①日商簿記検定3級程度の仕訳ができる者(資格を取得していなくても良い)、およびコンピュー
タの基本的操作ができる者を対象とする。
②講義の順序および内容については、履修者の理解度に照らして変更する場合がある。
③履修希望者が多数の場合、初回授業時に小テストおよびアンケートによって履修者を決定する
ので、履修希望者は必ず出席すること。
- 132 -
3
専門教育科目
科 目 名
初級商業簿記および演習
経済系科目群
教 員 名
永岩 尊暢
会計について学ぶ
年次 授業期間 単位
1 前期・後期 3
(1)概要
ほとんどの学生が近い将来就職し、企業の一員となることと思う。企業の一員となって会社業務
を行う際に何らかの形で簿記・会計に触れる機会があるだろう。企業で行われている様々な経済的
諸活動を貨幣数値すなわち金額で表し、企業の業績の良し悪しを表わす財務諸表にまとめあげるの
が簿記の役割であり、それを実行するのが経理業務と呼ばれる会社業務である。
(2)目的
本講義では企業の基本的な経理業務が一通りこなせる程度の簿記の知識と技術を習得し、11 月に
行われる日本商工会議所主催商簿記検定 3 級試験に合格することを目標とする。なお、前期・後期
ともに同一の内容で実施される。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
簿記の基礎①
簿記の基礎②
簿記の基礎③
簿記の基礎④
簿記の基礎⑤
期中取引の処理①
期中取引の処理②
期中取引の処理③
期中取引の処理④
決算整理と財務諸表①
決算整理と財務諸表②
総括
授
業
内
容
簿記とは何か
企業会計の意義、貸借対照表
損益計算書、勘定と取引
仕訳、転記、試算表
6桁精算表、決算①
演習①
現金・小口現金、当座預金
商品売買、売掛金・買掛金、その他の債権・債務
手形、有価証券と有形固定資産
演習②
売上原価の計算、貸倒引当金
有価証券の評価替えと減価償却、費用・収益の繰延と見越
授業のまとめ
(4)評価方法
①定期試験(80%)
②授業態度等(20%)
(5)教科書等
区分
教科書
書名
明解簿記講義
著者名
塩場一郎編
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
簿記原理、会計学
(8)その他
実際に問題を解いてもらうので、電卓を必ず持参すること。
- 133 -
出版社
創成社
税込価格
2,400 円
3
専門教育科目
科 目 名
中級商業簿記
経済系科目群
教 員 名
山﨑 真理子
会計について学ぶ
年次 授業期間 単位
1 前期・後期 4
(1)概要
みなさんの学ぶ簿記は、企業が行うさまざまな経済活動をとらえて、それを正確に記録する役割
を担っています。簿記により、企業は財政状態や経営成績を明らかにすることができ、それによっ
て経営者は将来の経営方針を立てることができます。さらに、簿記によって作成された資料は、企
業をとりまく利害関係者に有用な情報を提供し、正しい税務申告にも役立つものとなります。
中級商業簿記では、株式会社の会計に範囲を広げて、初級商業簿記よりもさらに複雑な取引につ
いて学習します。
(2)目的
商業簿記の基礎の学習者対象に、中級程度の商業簿記の知識と技術の習得を目指します。具体的
には、日商簿記検定 2 級程度のレベルの内容を習得することを目標とします。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
取引の仕訳①
取引の仕訳②
取引の仕訳③
取引の仕訳④
負債会計①
負債会計②
資本会計①
資本会計②
資本会計③
本支店会計
各種補助簿等
伝票会計
財務諸表の作成①
財務諸表の作成②
授 業 内 容
講義の進め方等
現金預金・有価証券・その他債権債務
手形取引(裏書・割引・不渡・荷為替・自己受為替手形・更改)
特殊商品売買取引
有形固定資産・無形固定資産
社債の発行・利払い・評価・社債発行費の償却・株式会社の税金
引当金(製品保証引当金・修繕引当金・退職給付引当金)
株式会社の設立
増資・合併
純損益の計上と繰越利益剰余金
本支店間・支店間取引・未達取引・内部利益の控除
帳簿組織(現金出納帳・当座預金出納帳・仕入帳・売上帳・普通仕訳帳)
伝票の集計・転記
決算整理・精算表
損益計算書・貸借対照表・株主資本等変動計算書
(4)評価方法
①定期試験 80%(期末試験、小テスト)②出席 20%
(5)教科書等
区分
教科書
書名
段階式日商簿記ワークブック2級
商業簿記
著者名
渡部裕亘・片山覚
出版社
税務経理協会
税込価格
950 円
参考書
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
簿記原理、初級商業簿記及び演習A・B、工業簿記、会計学A・B
(8)その他
講義の順序内容は理解度に照らして変更する場合がある。なお本講義は、日商簿記検定 3 級程
度の知識がある者を対象とする講義である。
- 134 -
3
科
専門教育科目
目
名
工業簿記
経済系科目群
教 員 名
髙橋 円香
会計について学ぶ
年次 授業期間 単位
1 前期・後期 4
(1)概要
工業簿記は製造業の経営活動を,複式簿記によって記録・計算し,その結果を明らかにすること
が中心となる。製造業では原材料を購入し,それに労働力や機械設備などを利用して製品を作り(加
工),製品を販売することによって利益を得る。工業簿記はこうした工業経営に適用される複式簿記
システムであり,商業簿記と違い,企業の内部活動としての製造活動から生じるいろいろな取引の
記録・計算が含まれる。そのため商業簿記にはなかった勘定科目や,原価計算への理解も必要とさ
れる。本講義では,講義+演習という形で授業を進め、工業簿記の基礎から応用までを修得するこ
とを目的としている。
(2)目的
工業簿記の基本的な考え方を身につけ,日商簿記検定2級の内容を取得できる内容の習得を目標
とする。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
1) 工業簿記の基礎
工業簿記の特質,工業簿記と原価計算
2) 原価
原価の意義,原価の分類
3) 費目別計算
材料費,労務費,経費
4) 個別原価計算
個別原価計算の意義,単純個別原価計算
5) 製造間接費の計算
製造間接費の実際配賦,製造間接費の予定配賦
6) 部門別計算
部門費の配賦(一次集計),補助部門費の配賦(二次集計)
7) 作業屑・仕損
作業屑の処理と記帳,仕損費の処理と記帳
8) 総合原価計算①
総合原価計算の意義,種類,計算方法
9) 総合原価計算②
単純総合原価計算,月末仕掛品原価
10) 総合原価計算③
等級別総合原価計算,組別総合原価計算
11) 工程別総合原価計算
減損・仕損,副産物・連産品
12) 標準原価計算
意義,計算プロセス,原価差異,勘定記入
13) 製造業の会計
勘定体系と帳簿組織,工業経営における財務諸表
14) 原価予測と CVP 分析
原価予測の方法,CVP(損益分岐点)分析の方法
15) 直接原価計算
意義と特徴,直接原価計算による損益計算
16) 本社工場会計
意義,本社工場間取引
(4)評価方法
①出席:15%,②不定期に行う授業内での小テスト:35%,③定期試験:50%
(5)教科書等
区分
書名
著者名
出版社
税込価格
教科書
「段階式日商簿記 2 級工業簿記 廣 本 敏 郎 ( 監 修 ), 税務経理協会 998 円
〔24年度受験用〕」
岡本 清
教科書
「段階式日商簿記ワークブック 廣 本 敏 郎 ( 監 修 ), 税務経理協会 998 円
2 級工業簿記」
岡本 清
参考書
『工業簿記・原価計算演習
上埜 進編著
税務経理教会 2,940 円
理論と計算【第3版】』
(6)履修しておかなければならない科目
特になし。
(7)関連科目
初級商業簿記,中級商業簿記。
(8)その他
①中級商業簿記と併せての履修が望ましい。履修にあたっては,すでに商業簿記(日商 3 級程度)
の内容を習得済みであることが望ましい。
②講義の順序および内容については,履修者の理解度に照らして変更する場合がある。
③授業に出席するのみで、内容の十分な習得は期待できない。履修者自身で予習復習(授業内で
指示)を徹底してほしい。
- 135 -
3
専門教育科目
科 目 名
会計学A
経済系科目群
教 員 名
永岩 尊暢
会計について学ぶ
年次
1
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
会計学は大きく分けて、財務会計と管理会計に分類される。財務会計は、株主や債権者などの企
業外部の利害関係者に会計情報を伝達する会計であり、管理会計は経営者などの企業内部の利害関
係者に会計情報を伝達する会計である。
本講義では、主に財務会計の基本原理を学び財務会計の果たしている役割や機能について検討し、
経済社会の仕組みを理解する糸口にしたいと考えている。
また、将来において、経営、管理、経理事務などの職種を目指す学生や、編入学をし、さらに会
計学領域の科目を学ぼうとする学生にも役立つ講義となるよう心がけたいと考えている。今日、会
計ビッグバンと言われるように、会計基準の新設や改定には目を見張るものがあるが、こうした新
たな動きも取り上げていく。
(2)目的
財務会計は経済システムに組み込まれ、社会に及ぼす影響力が大きくなったことから、現代にお
いては法律で規制されている。そこで、会計おける法規制の内容を明確にするとともに、財務会計
の様々なルールを理解してもらうことを目的としてる。
(3)授業内容
テーマ
会計とは何か①
会計とは何か②
会計の仕組み①
会計の仕組み②
財務諸表の作成原理①
財務諸表の作成原理②
棚卸資産の会計①
棚卸資産の会計②
固定資産の会計①
固定資産の会計②
固定資産の会計③
金融資産の会計①
金融資産の会計②
授
業
内
容
会計情報とは
会計規則の役割
複式簿記と会計
会計の基本的前提
財務諸表の体系
財務諸表作成のルール
売上原価の計算
棚卸資産の期末評価
有形固定資産
無形固定資産
繰延資産
有価証券、デリバティブ
キャッシュ・フロー計算書
(4)評価方法
①前期試験(80%)
②授業態度(20%)
(5)教科書等
区分
教科書
書名
財務会計通論
著者名
永岩尊暢ほか
出版社
創成社
(6)履修しておかなければならない科目
簿記関連科目を履修しておくことが望ましい。
(7)関連科目
経営学入門
経営分析
(8)その他
簡単な計算問題を解いてもらうことがあるので、電卓を必ず持参すること。
- 136 -
税込価格
3,150 円
3
専門教育科目
科 目 名
会計学B
経済系科目群
教 員 名
永岩 尊暢
会計について学ぶ
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
本講義では、「会計学Ⅰ」に引き続いて、財務会計領域の中の負債の会計、純資産の会計を学ぶ予
定である。負債の会計では、引当金や社債等について取り上げ、純資産の会計では株主資本と純資
産の関係等について学んでいく。
現代の企業においては親会社とその支配下にある子会社という形態で企業集団を形成することに
よって日々の経済活動を営んでいるケースも少なくない。そこで、1つの企業集団に属する企業の
個別財務諸表を総合して作成する連結財務諸表の作成についても取り上げてみたいと考えている。
(2)目的
企業活動の国際化にともなう会計の諸問題について学び、とりわけ外貨建取引を学ぶことによっ
て、受講者は、会計基準の国際的統合化の必要性を理解することができよう。
(3)授業内容
テーマ
負債の会計
負債の会計
負債の会計
純資産の会計
純資産の会計
純資産の会計
収益の会計
費用の会計
税効果会計
連結財務諸表
連結財務諸表
外貨換算会計
総括
授 業
負債の範囲と区分
引当金の本質と設定要件
社債、長期借入金
株主資本と純資産
払込資本
組織再編
収益の計上基準
費用の計上基準
繰延税金資産と繰延税金負債
連結財務諸表の必要異性
連結財務諸表の範囲
換算における会計問題
授業のまとめ
内
容
(4)評価方法
①期末試験(80%)
②授業態度等(20%)
(5)教科書等
区分
教科書
書名
財務会計通論
著者名
永岩尊暢等
出版社
創成社
(6)履修しておかなければならない科目
簿記を学習済みであること。
(7)関連科目
経営学入門、経営分析
(8)その他
簡単な計算をしてもらうことがあるので、電卓は必ず持参すること。
- 137 -
税込価格
3,150 円
3
科 目 名
情報処理総合演習A(情報の表現)
専門教育科目 経済系科目群
情報処理の応用処理能力を養う
教 員 名
川路 崇博
年次
2
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
情報処理基礎演習、情報処理応用演習では、コンピュータの基本的な利用方法を習得し、情報活
用能力の基本を身につけることを目的としたのに対し、これらを発展させ応用的な利用方法を身に
つける。とくに利用頻度が高い次の二手法の演習を行う。
(2)目的
応用的なアプリケーションの利用技術を習得し、インターネットの仕組みを理解することを目標
とする。
① プレゼンテーションソフトの利用
アイデア、計画、研究成果などを明確に相手に理解してもらうための一連の流れをプレゼ
ンテーションソフトで作成する
② ホームページ(HTML)
基本的な HTML 言語を理解し、簡単な HTML 文書の作成を行う
(3)授業内容
テーマ
プレゼンテーション
〃
〃
〃
〃
〃
ホームページ作成
〃
〃
〃
授 業 内 容
プレゼンテーションソフト概要
レイアウト、アウトライン、スライドの追加・削除
アニメーションとその効果的利用法
効果的なスライドの作成・画像の取り込み
プレゼンテーション手法
スライドショーによるプレゼンテーション(発表)
インターネットの仕組み(ホームページが見られる仕組み)
HTML 言語の概要説明
簡単な HTML 文書(ホームページ)の作成
作成した HTML 文書の説明(発表)
(4)評価方法
①出席状況:30%
②試験にかわるレポート(アプリケーションの区切りに提出する課題):70%
(5)教科書等
区分
参考書
書名
※授業中に紹介する
著者名
出版社
税込価格
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
情報化と社会、情報処理基礎演習、情報処理応用演習
(8)その他
機能を学ぶだけではなく、「データをどのように集めるか」も本講義では要求する。自らの手に
より、どこからもともとのデータを集め、そのデータをどのように加工するかをも範疇とする。
- 138 -
3
科 目 名
情報処理総合演習B(データベース)
専門教育科目 経済系科目群
情報処理の応用処理能力を養う
教 員 名
川路 崇博
年次
2
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
ワープロ、表計算、データベースの 3 つは、コンピュータの個人利用ソフトウェアの基本といえ
る。ワープロ、表計算は、主に文書作成を目的としたソフトウェアであるのに対し、データベース
コンピュータの本来の利用目的であるデータ処理を目的としたソフトウェアである。データベース
ソフトウェアを使い作成するのは文書などのデータそのものではなく、データを処理するための仕
組みである。この仕組みの理解のため、データベースの設計・データの投入・データ処理の実際の
演習を行う。
(2)目的
身近な情報を材料に、データベースシステムを構築する様々な要素の作成を行い、システム全体
を理解する。(テーブル・フォーム・レポート・クエリ)
最終的に、リレーションシップ・マクロの利用により、ある程度実用に耐えうるデータベースシ
ステムの作成ができるようになることを目標とする。
(3)授業内容
テーマ
概要
設計
テーブルの作成
〃
フォームの作成
〃
クエリ作成
〃
レポート作成
〃
まとめ
〃
〃
授 業 内 容
Access およびデータベースの概要。用語の説明
データベースの設計手順(正規化)
フィールド、レコードなどの理解
データ型、主キーなどの理解
フォーム機能の理解と設計手順
フォーム作成、データ入力
クエリ機能の理解
クエリの作成
レポート機能・種類の理解
レポートの作成
リレーショナルデータベースの設計、作成
〃
作成したデータベースの発表
(4)評価方法
①出席状況:30%
②試験に替わるレポート:70%
(5)教科書等
区分
参考書
書名
※授業のなかで紹介する
著者名
出版社
税込価格
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
情報処理基礎演習、情報処理応用演習
(8)その他
機能を学ぶだけではなく、「データをどのように集めるか」も本講義では要求する。自らの手に
より、どこからもともとのデータを集め、そのデータをどのように加工し、そこからどうデータ
を読み取るかをも範疇とする。
- 139 -
3
科 目
民法Ⅰ
名
専門教育科目
経済系以外の科目群
教 員 名
中路 喜之
年次
1
法学
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
われわれの生活の中には種々の法律が存在し、われわれは知らないうちに法律を使っている(守っ
ている)。その法律の中で、人と人とを結びつけ、その関係を定めた法律を私法という。その私法の
中で、もっとも一般的な法律が民法である。
民法は、5編からなる大部の法律である。民法はわれわれの毎日の生活に直接に関わる法律とい
ってよい。生活を営む上で、周囲との契約が不可欠である以上、それらについての知識を持つこと
が重要となってくる。そのような知識は、これからの社会生活の中でいろいろな問題にぶつかった
ときの「解決のヒント」となるだろう。
民法Ⅰでは、まず民法全体を概観し、次に民法全体のルールである民法総則と、物に対する権利(物
権)についてみていく。
(2)目的
① 民法全体の構成を知る。
② 第 1 編総則、第 2 編物権について、以下のテーマにつき理解する。
③ 具体的な事例問題での利益較量をし、バランス感覚を養う。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
民法の概観
能力(1)
能力(2)
意思表示(1)
意思表示(2)
代理(1)
代理(2)
時効(1)
時効(2)
物権(1)
物権(2)
物権(3)
授 業 内 容
授業内容、授業の進め方、評価方法について
民法の構成、射程範囲・基本原則など
権利能力、意思能力
行為能力/未成年者・成年被後見人など
意思表示概論、意思と表示の不一致
瑕疵ある意思表示、隔地者間の意思表示
代理の目的~種類、代理の3面関係
無権代理、表見代理
意義、時効学説、時効の成立要件
時効の存在理由、時効の停止/中断
物権とは、物権の意義と性質、物権変動
所有権、占有権
担保物権
(4)評価方法
①定期試験・小テスト・レポート(あわせて 90%)
②出席状況(10%)
(5)教科書等
区分
教科書
教科書
書名
著者名
「民事法入門 第5版」
野村 豊弘
「ポケット六法 平成 25 年度版」 西田典之 他 編
出版社
有斐閣
有斐閣
税込価格
1,680 円
1,890 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
法学A・B、家族と法、商法A・B
など
(8)その他
「公務員試験受験希望者」は履修を薦める。皆勤の意欲のある学生の履修を希望する。
- 140 -
3
科
専門教育科目
目 名
民法Ⅱ
教 員 名
中路 喜之
経済系以外の科目群
年次
1
法学
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
民法Ⅰにひきつづき、第3編債権をみていく。債権とは、ある人が、別のある人に対してお金の
支払い、目的物の引渡しなどの特定の要求をすることのできる権利をいう。債権法の対象はその中
心が契約である。人と人とがつながるのは、①それぞれの意思表示で何らかの約束をすることで関
係を持つ~当事者が「希望して」つながる~場合と、②不法行為による場合~当事者が「希望しな
いが」つながる~場合の2通りしかないのである。社会の中で生活していくわれわれは、意識する・
しないにかかわらず、他人との関係を持って生きているのである。
生活を営む上で、周囲との契約が不可欠である以上、それらについての知識を持つことが重要と
なってくる。そのような知識は、これからの社会生活の中でいろいろな問題にぶつかったときの「解
決のヒント」となるだろう。
(2)目的
① 債権についての基礎的理解(目的、効力)の習得
② 多数当事者の債権関係(可分/不可分債務、連帯債務、保証債務)等について理解
③ 債権の譲渡性/債権が消滅するのはどういう場合かを理解する
④ 契約についての大まかな知識の習得
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
債権概説
債権総論(1)
債権総論(2)
債権総論(3)
債権総論(4)
債権各論(1)
債権各論(2)
債権各論(3)
債権各論(4)
債権各論(5)
債権各論(6)
後期まとめ
授 業 内 容
授業の内容、授業の進め方、評価方法について
債権の意義、種類
債務不履行
債権の対外的効力
多数当事者の債権関係
債権の自由譲渡性、譲渡ができない場合
契約とは。契約自由の原則、契約の分類 など
典型契約の特徴
売買契約について
貸借契約について
贈与契約、請負契約、委任契約について
不法行為について
事例問題/まとめ
(4)評価方法
①定期試験・小テスト・レポート(あわせて 90%)
(5)教科書等
区分
教科書
教科書
②出席状況(10%)
書名
著者名
「民事法入門 第5版」
野村 豊弘
「ポケット六法 平成 25 年度版」 西田典之 他 編
出版社
有斐閣
有斐閣
税込価格
1,680 円
1,890 円
(6)履修しておかなければならない科目
民法Ⅰ(受講したことが必要)
(7)関連科目
法学A・B、家族と法、商法A・B など
(8)その他
「公務員試験受験希望者」は履修を薦める。皆勤の意欲のある学生の履修を希望する。
- 141 -
3
専門教育科目
科 目 名
家族と法
経済系以外の科目群
教 員 名
中路 喜之
年次
1
法学
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
われわれの社会生活のもっとも身近な単位である「家族」は、どうやって構成されるのか。たと
えば、自分の親族という場合、誰を想起するであろうか?結婚による関係(姻族)や血のつながり
(血族)をその根拠と考えるとしても、それは無限に広がるのか。
ここでは、家族に関して法はどのような制度を設けているのか、その目的は何か、など基本的な
仕組みを学んでいく。これらについての知識を持つことは意味のあることだと思われる。
家族に関しては、その中心は民法第4編親族、第5編相続に規定されている~この部分を一般に
「家族法」と呼ぶ(第1編から第3編は「財産法」と呼ばれ、本学ではこれを「民法Ⅰ・Ⅱ」で扱っ
ている)。
「家族法」は、具体的には、①夫婦関係と法、②親子関係と法、③後見・扶養と法、④相続と法
の4部に大きく分けることができる。この講義では、それぞれにつき以下のテーマを中心にみてい
く。
(2)目的
① 日本の家族法の歴史、特色、問題点を概観する。
② 婚姻と離婚、親子(関係)
、氏・戸籍、相続などの家族に関する法の基礎的な理解を得ること。
③ そのことを通じて法的な考え方に親しむ。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
親族
夫婦関係と法(1)
夫婦関係と法(2)
夫婦関係と法(3)
親子関係と法(1)
親子関係と法(2)
親子関係と法(3)
後見・扶養と法
相続と法(1)
相続と法(2)
相続と法(3)
まとめ
授 業 内 容
授業の内容、授業の進め方、評価方法 など
その範囲、親等、家系図
婚姻~成立/要件
婚姻~身分上・財産上の効果
離婚~成立・種類・効果
嫡出子
非嫡出子、準正、認知
養子
成年被後見人など
相続について概論
法定相続
遺言
事例問題/まとめ
(4)評価方法
①定期試験・小テスト・課題(あわせて 90%)
(5)教科書等
区分
参考書
教科書
②出席状況(10%)
書名
著者名
「民事法入門 第5版」
野村豊弘
「ポケット六法 平成 25 年度版」 西田典之 他 編
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
法学A・B、民法Ⅰ・Ⅱ など
(8)その他
皆勤の意欲のある学生の履修を希望する。
- 142 -
出版社
有斐閣
有斐閣
税込価格
1,680 円
1,890 円
3
科 目 名
商法A(会社法)
専門教育科目
教 員 名
山崎 恭代
経済系以外の科目群
年次
2
法学
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
日本経済の担い手である企業の中で、特に株式会社の企業活動は、株主(投資家)、企業、労働者
をはじめ、国民生活全般に影響を及ぼす重要なものである。現在の格差拡大、雇用不安は、会社法
の基本理念と深く関係している。バブル崩壊後、規制緩和と自由競争が推進されたため、日本企業
は従来の日本的経営から、アメリカ型経営に移行した。そこでは、徹底的な経営の効率化と株価至
上主義が強調される。しかし、株価重視経営で、エンロン、ワールドコムは破綻し、日本でもライ
ブドア、村上ファンド事件が国民経済全体に大変な損失と不安を与えた。経営の効率化は、派遣労
働者を増やし、平均給与の下落と失業者増加、デフレの悪循環を生んだ。
そこで、本講義では、エンロンの粉飾決算事件、ライブドアやブルドックソース等の企業買収攻
防戦等を適宜取り上げて、株式会社の基本構造と問題点を検討していくこととする。
(2)目的
①近い将来、社会人として企業に関わる皆さんのために、会社企業の基本的な仕組みと運営につい
ての基本的知識の習得
②起業や株式投資に必要な株式制度の理解
③会社企業の法的仕組みの把握を通じて、経済、経営、会計学の理解を深める。
(3)授業内容
テーマ
会社の種類
株式会社の意義
会社の設立方法
株式の意義
株主の権利と義務
自己株式の取得
株式会社の資金調達手段
株主総会の権限
取締役の義務と責任
取締役会
監査役・会計参与
企業の再編成(M&A)
まとめ
授 業 内 容
合名・合資・合同・株式会社という4種類の会社の特色を把握する
特に株主有限責任の原則の概念について把握する
各種の会社はどのようにして設立されるのかを概観する
株式の内容と種類、株券電子化の意義を考察する
株主平等原則、株主の諸権利、単元株制度について考察する
自己株式を取得する意義と取得手続を把握する
新株発行の意義・形態と新株予約権付社債について考察する
株主総会で決議される事項について把握する
取締役、代表取締役の役割を学ぶ
取締役会設置会社と非設置会社との機関構成の差異を理解する
公開会社と譲渡制限会社におけるチェック体制の差異を理解する
経済状況の変化に対応したさまざまな企業の再編方法を概観する
前期講義のまとめ
(4)評価方法
①定期試験 70%
②出席及び受講態度 30%
(5)教科書等
区分
教科書
書名
現代商法入門〔第8版〕
著者名
近藤光男(編)
出版社
有斐閣
税込価格
1,995 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
商法B
(8)その他
遅刻や授業中の私語など他人に迷惑となる行為を慎み、真摯な態度で授業に臨むことを希望する。
- 143 -
3
科 目 名
商法B(手形・小切手法)
専門教育科目
経済系以外の科目群
教 員 名
山崎 恭代
年次
2
法学
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
今日の日本経済の繁栄が企業活動によってもたらされていることは疑う余地がない。そして、そ
の企業活動から生ずる生活関係を規制対象とする法律が商法であり、手形・小切手法は、会社法と
共に商法の中でも大きなウエイトを占めている分野である。
手形・小切手は、企業取引の決済、資金借入、企業間信用などの手段として広く利用されていて、
今日の経済生活において、重要な働きをしている。そのために、手形・小切手法は近い将来、企業
人として実社会で働く学生諸君にとって必要な知識であると言うことができる。
本授業では、法理論を深く掘り下げるのではなく、手形・小切手に関する専門用語、制度、仕組
みなどについて図を用いながら、できるだけわかりやすく解説していく。
(2)目的
①手形・小切手の取り扱いに必要な基本的知識の習得(特に小切手は、商人でなくても、高額の買
物をしたり、口座の預金を移動させる場合に関わる可能性がある。)
②銀行実務に対応した手形、小切手の振出し技術の習得(毎回、手形と小切手を振出す練習をする。
金額を漢字に変換する等、楽しみながら挑戦して欲しい。)
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
手形・小切手の概要
手形の振出し
白地手形
他人による手形行為
手形の譲渡(裏書)
善意譲受人の保護
特殊な裏書
手形の支払い
手形の事故
小切手①
小切手②
為替手形
まとめ
授 業 内 容
講義の進め方、評価方法の説明等
約束手形・為替手形・小切手の特徴と基本的な仕組みを学ぶ
手形の振出し方と振出人の責任について学ぶ
一部空欄で振出される手形の利用方法を考察する
無権代理、偽造の場合の法律関係について考察する
手形の譲渡方法と裏書の効力について学ぶ
人的効弁の切断、善意取得制度を学ぶ
無担保裏書、取立委任裏書の意義と効力を理解する
手形金取立の手続き、支払い拒絶(不渡)時の対応方法について学ぶ
手形訴訟、手形を喪失した場合の除権決定について学ぶ
小切手の基本的な性質と振出し方、支払を受ける方法を学ぶ
線引小切手、預金小切手、先日付小切手などについて理解する
振出人、支払人、引受人、受取人の関係を理解する
後期講義のまとめ
(4)評価方法
①定期試験 70%
②出席及び受講態度 30%
(5)教科書等
区分
教科書
書名
現代商法入門〔第8版〕
著者名
近藤光男(編)
出版社
有斐閣
税込価格
1,995 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
商法A
(8)その他
遅刻や授業中の私語など他人に迷惑となる行為を慎み、真摯な態度で授業に臨むことを希望する。
- 144 -
3
専門教育科目
科 目 名
労働と法
教 員 名
五味 和彦
経済系以外の科目群
年次
2
法学
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
新聞報道なども素材にし、教科書を基本とし、労働基準法、労働組合法等(比重は前者に置く)
の内容を知るとともに意見交換をする。
(2)目的
労働関係において直面すると思われる重要な問題を考え、解決する能力をたかめる。
(3)授業内容
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
テーマ
法とは何か
労働条件の基本原則
就業規則
均等待遇と男女の平等
労働契約
解雇
配置転換、出向、懲戒
賃金
労働時間
年次有給休暇
就業の形態(その1)
就業の形態(その2)
労働組合
不当労働行為
労働紛争の解決など
授 業 内 容
労働法、憲法などの授業のガイダンス
労働基準法1条、2条など
作成、内容、効力、不利益変更
雇用均等法、セクシャル・ハラスメントも
採用内定、試用期間なども
解雇制限、解雇権濫用など
ここでも労働組合についてふれたい
支払方法の原則、休業手当、割増賃金なども
労働時間とは、法定労働時間、変形労働時間も
休日、育児介護休業法にもふれる
パートタイム労働について
派遣労働について
労働組合の役割、その結成と運営など
不当労働行為とは、その救済など
個別労働紛争の解決、労働審判制度など
(4)評価方法
①
定期試験(90%)、②出席・授業態度(10%)。
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
労働法第4版
六法(手持ちのものを)
著者名
浅倉むつ子ほか
出版社
有斐閣
税込価格
2,520 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし。
(7)関連科目
民法(特に民法を履修あるいは独習してほしい)
(8)その他
講義内容を、社会の動き(立法、裁判例等)によって変更することがある。図書館で、新聞や労
働法の書籍を読んでほしい。
- 145 -
3
科
専門教育科目
目 名
政治学
経済系以外の科目群
教 員 名
長谷川 曾乃江
政治学・行政学
年次
2
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
我々の社会が採用している民主主義という政治システムは、一人一人が政治や国家に関する知識
や情報を身につけ、主体的な判断と選択を行っているという前提から成り立っている。それはちょ
うど、サッカーの試合に参加するからにはルールを知っていて当然、というのに似ている。しかし、
ふだん新聞やテレビを通して見る限り、現実の政治からはこうしたルールや仕組みが見えにくく、
全体的なイメージも判断の基準もなかなかつかめない。そこで、この授業では、政治に関わる基礎
知識を整理すると同時に、政治とはいったいどんなものかを受講生一人一人が理解する手助けをし
たいと考えている。
なお、現実の政治的問題をクローズアップして取り上げることもあるため、授業内容や進行は必
ずしも下記の通りとは限らない。
(2)目的
①自分たちの日常と政治がどのように関わっているのかを学ぶ。
②新聞・テレビの報道をより深く理解できるようにする。
③選挙権を持つ社会人としての政治的教養を身につける。
(3)授業内容
テーマ
政治(学)とは何か
国家と社会①
国家と社会②
民主主義の原理と制度①
民主主義の原理と制度②
現代国家と民主主義
現代国家の特色
政治過程①
政治過程②
政治参加と民主主義①
政治参加と民主主義②
授 業 内 容
政治学の対象領域(政治)とその考え方
国家の歴史的形成
国民国家とナショナリズム
民主主義の思想と発展、歴史など
議院内閣制と大統領制の特徴・比較など
大衆社会と大衆民主主義
行政国家と福祉国家
議会・政党・圧力団体とその政治的機能
行政と官僚制
選挙制度と政治的無関心
情報公開とマスメディア
(4)評価方法
①定期試験 70~80%(出席回数 2/3 以上で受験可)②授業内レポート 20~30%
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
改定新版 政治学入門
講義中に随時紹介
著者名
阿部斎他
出版社
放送大学教育振興会(2003 年)
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
法学、日本史、西洋史など
(8)その他
特になし
- 146 -
税込価格
2,415 円
3
科
専門教育科目
目 名
行政学
経済系以外の科目群
教 員 名
大前 俊一
政治学・行政学
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
行政学は,政府や政策を観察し研究する学問である。政府は,中央政府と地方政府に分けること
ができる。中央政府とは,ニュースでよく見る内閣や,そのもとで実務を行っている財務省や経済
産業省といった省庁のことである。地方政府とは,山梨県であれば山梨県庁のことであり,大月市
であれば大月市役所のことである。一方,政策とは,政府が社会に対して実施する戦略のことを言
う。内閣総理大臣が消費税を上げようと提案するのも政策であるし,国土交通省が高速道路を無料
化にするのも政策である。また,大月市役所がゴミの分別を提示するのも政策である。これら,中
央や地方の政府がいろいろな政策を使って社会を運営していくことを,一括して行政と呼ぶ。この
ように見ていけば,「政府」や「政策」や「行政」といった言葉は,私たちの生活にとても身近なも
のであることが分かる。本講義は,一見難しそうに見える行政を分解し,誰にでも理解できるよう
に解説する。
(2)目的
①日本の中央政府と地方政府の基本的な仕組みが理解できるようになる。
②現在の政治行政に関する新聞記事やニュースに興味をもち,内容が理解できるようになる。
③日本政治行政の何が問題であるのかを,自分の頭で考えられるようになる。
④就職試験や編入試験の時事対策として,現代社会の動きを整理することができるようになる。
(3)授業内容
テーマ
行政学序説
地方行政
国家公務員
内閣制度 1
内閣制度 2
中央省庁
財政状況
政策過程 1
政策過程 2
政策過程 3
中央地方間関係
政府企業間関係
現代政治行政の課題
授 業 内 容
行政とは何か,行政学とは何かを説明する。
地方行政の仕組みや地方公務員制度について説明する。
中央省庁に所属する国家公務員の制度と現状について説明する。
日本行政の中心に位置する内閣の仕組みを説明する。
日本の内閣総理大臣は,なぜすぐに変わるのかを説明する。
内閣のもとで実務を行う中央省庁の仕組みを説明する。
巨額の赤字を抱える国家財政の仕組みと現状について説明する。
どのようにして政策が作られているのかを説明する。
自民党政権はどのような政策過程だったのかを説明する。
自民党政権と民主党政権の政策過程の違いを説明する。
中央政府と地方政府の関係を整理し,地方分権の意義を検討する。
政府と企業の関係を整理し,CSR の意義を検討する。
現代日本の政治行政上の課題を整理し,講義の総まとめを行う。
(4)評価方法
①期末試験(70%),②小テスト・課題等(30%)
(5)教科書等
区分
参考書
書名
行政学案内
著者名
真渕 勝
出版社
慈学社
税込価格
1,800 円
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
行政学とあわせて政治学を履修すると,より理解が深まる。
(8)その他
企業に 16 年間勤務した経験を活かし,学生諸君が社会に出てからも役に立つ講義を行う。し
っかりと受講すれば,社会に対する分析能力が飛躍的に向上することを約束する。
- 147 -
3
科 目 名
専門基礎演習第1(経済学的な考え方を学ぶ)
専門教育科目
教 員 名
比嘉 正茂
専門演習科目群
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
本演習では、経済(経済学)に関する文献、新聞記事、雑誌等を講読することで「経済をみる眼」
を養っていきます。また、これらの文献を講読することを通じて、文章読解能力やプレゼンテーシ
ョン能力、日本語コミュニケーション能力の養成も目指します。演習の具体的な進め方は次のとお
りです。各自割り当てられた文献について、①要点整理、②報告(発表)をしてもらい、その報告
をもとに、③ディスカッション(議論)を行います。
本演習は、学生が主体的に学ぶ(調べる)ことが前提となります。
「課題をみつけ→課題に関係す
る情報を収集・整理し→課題解決のための方策を提案する」という作業は、社会のあらゆる場面で
要求されます。したがって、本演習においても“自分で調べること”、“自分の意見を述べること”
を要求します。
(2)目的
本演習の目的は次の 2 つです。①「経済をみる眼」を養うこと。②職業人(社会人)になったと
きに要求される様々な能力(文章読解能力、プレゼンテーション能力、日本語コミュニケーション
能力、問題解決能力など)を身につけること。
(3)授業内容
テーマ
イントロダクション
経済文献の紹介
経済文献の講読①
経済文献の講読②
経済文献の講読③
経済文献の講読④
報告レポートの作成①
報告レポートの作成②
報告レポートの作成③
報告レポートの作成④
レポート報告①
レポート報告②
専門基礎演習の総括
授 業 内
専門基礎演習の進め方、アンケート
担当箇所の割り当て、報告日の確定
担当者報告、文献解説、議論
担当者報告、文献解説、議論
担当者報告、文献解説、議論
担当者報告、文献解説、議論
レポート概要報告
レポート概要報告
レポート概要報告
レポート概要報告
プレゼンテーション
プレゼンテーション
演習のまとめ
(4)評価方法
①出席(50%)、提出物・レポート(50%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
演習科目のため、原則として皆出席を要求します。
- 148 -
容
3
科 目 名
専門基礎演習第2(古典を読む)
専門教育科目
教 員 名
伊藤 誠一郎
専門演習科目群
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
大学や短大などいわゆる高等教育機関で学ぶことの目的は、なによりも社会に出て有意義な社交
ができるための教養を身につけることと、より広い視点でものごとを見る観察力を養うことにある。
こうした能力はすぐに身につけられるものでもないし、またその成果がすぐ分かるものでもない。
むしろ、自分のやり方ややっていることが正しいのかどうかすら分からず、なにかに格闘し続ける
ことの中でこそみつかることもいえる。例えば、今から何十年も何百年も前に書かれたのになぜか
今でも読まれ続けるような本、いわゆる古典を読み、著者の意図を理解しようと試み、そのために
みんなで議論するような作業によって、気づかぬうちに自分の思考力や知識が何重にも鋼のように
しぶとくみにつけられる。本演習では、岩波文庫に収められているような定番の古典から一冊を選
び、読書ノートを作りながら、みんなでそれぞれの理解を発表し、それをめぐって議論をしていく。
何を読むかはガイダンスで発表するが、アダム・スミスの『国富論』や『道徳感情論』、ロバート・
マルサスの『人口論』など、経済思想にかかわる古典、または、古代ギリシャやローマの諸著作な
ど、今日の社会科学の形成において重要な起源となっているものの中から選ぶ。
(2)目的
・複数の人々との会話で自分の意見を、明確に伝え、会話が続けられるようにする。
・読書ノートや輪読用のレジメをつくり、研究の仕方の基礎訓練をする。
・より説得的な口頭の報告をし、適宜質疑応答ができるようにする。
(3)授業内容
テーマ
輪読
読書ノート
議論
レジメ
参考文献
自分の解釈明確にする
授 業 内 容
テキストをゼミのメンバーとともに読み、理解を深める。
輪読の準備として毎回各自読書ノートを作ってくる。
一つのテーマをめぐっての議論の仕方を身につける
輪読用のレジメをつくる
参考文献をさがす
他者や参考文献と比較して、自分の解釈の特徴を明確にする
(4)評価方法
①出席、授業内の活動、課題をやってくるか等から判断。とくに出席は重視。
(5)教科書等
授業内で適宜指示する。
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
欠席をしないこと。議論に積極的に参加すること。
- 149 -
3
科 目 名
専門基礎演習第3(国際社会を考える)
専門教育科目
教 員 名
宮崎 理枝
専門演習科目群
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
みなさんは自ら積極的に学んだ経験がありますか?
これまでみなさんが受けてきた教育の多くは、教師の一方的な講義を聞き、ノートを取り、テストを受
けるというような、受動的なもので占められていたのではないでしょうか?
無論、命じられた課題を的確にこなすことはとても重要です。しかし、社会に出てからは、自分で自分
の課題を設定し、解決すること、具体的には、問題点あるいはチャンスの所在を的確に掴む情報収集―
分析能力、なによりグローバル化が進む今日、社会の急速な変化に対応していくこと、すなわち世界が
どういう状況にあり、そのなかで自分はどこにいるのかを把握することが大変重要となります。
したがって本演習では、世界の主要メディアや研究機関によるニュースやレポートを読み、それについ
て議論する能力を養成するためのトレーニングを行います。この専門基礎演習は、上記の能力を専門的
に養成する2年次の専門演習の準備段階としての位置付けにあります。今年は、日本の若年層に関わる
文化と雇用、社会政策について、国際比較の視点から考えていきます。
(2)目的
テーマに沿って各自が研究課題を設定し、基本的に毎回、文献、情報収集と発表を行えるようになる。
参加者はその内容を理解し、テーマの総体的な把握ができるようになる。多様な手段を用いて英語の時
事的文献や報告がおおむね理解できるようになる。
(3)授業内容
テ ー マ
ガイダンス
1
情報収集の仕方
2
資料の輪読(翻訳)と内容
3-13
の議論
14
まとめ
授
業
内
容
本演習の目的、概要、進め方の説明
情報収集の仕方を学ぶ-インターネットの利用方法を習得
各自が選んできたレポート・記事を全員が分担して、訳し、そ
の内容をつかむ。その上で、自由議論を行う。
受講者が各自作成したレポートを発表し、みんなで議論する
(4)評価方法
毎回の授業における予習、参加、出席状況を総合評価(100%)。
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
社会保障A・B、社会政策、労働経済
(8)その他
授業の進め方、評価方法については第1回目の授業で説明するので、必ず出席して下さい。
好奇心と積極的な学習意欲のある者の参加を待っています。
講義テーマの順序と内容は前後することがあります。
- 150 -
3
科 目 名
専門基礎演習第4(ケースで学ぶ経営学)
専門教育科目
教 員 名
佐藤 茂幸
専門演習科目群
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
本演習は、経営学が内蔵する「問題解決力」を体験し習得することが第一の目的となる。そのた
めには、具体的な事例課題を前にして、学んだ経営知識を駆使し論理的に考えて、解決策を導き出
す訓練が有効である(=ケーススタディ)。分野は、経営学入門で扱った組織論と戦略論、そしてマ
ーケティング論が中心。講義で学んだ理論を使える知識として定着を図っていく。
ケーススタディで扱う業界・企業・経営課題は、私たちの身近で興味を示すようなテーマを予定。
演習スタイルは、設定したケーススタディに基づく課題を、基本的にグループ単位で検討していく
形態である。グループでまとめた分析レポートを発表し、全員で議論し理解の深まりを図る。
(2)目的
① 経営学講義で学んだ理論的知識をケーススタディにて活用し、この知識が実践的な問題解決力
として昇華されている。
② プレゼンテーション、コミュニケーションなどのビジネススキルが楽しく体験できている。
③ 就職の際の企業分析や、進学時の論理的思考など、キャリア形成に必要な力が養われている。
(3)授業内容
テーマ
オリエンテーション
経営学入門の復習
ケーススタディ(1)①
〃
②
〃
③
〃
④
〃
⑤
ケーススタディ(2)①
〃
②
〃
③
〃
④
〃
⑤
〃
⑥
振り返り
授 業 内 容
本演習の目的・概要・進め方、自己紹介
経営学入門の復習、経営組織、人的資源管理、経営戦略
例:「中小製造ベンチャー」企業の経営 ※注
事例の企業・業界の情報収集
事例の企業・業界の情報収集
事例企業の経営課題、経営戦略、組織形態等の検討
分析レポートの作成と発表
例:「中堅地域スーパーマーケット」企業の経営 ※注
事例企業の訪問、経営者ヒアリング
経営環境分析(業界動向等)
事例企業の経営戦略、組織形態、マーケティング等の検討
分析レポートの作成と発表①
分析レポートの作成と発表②
分析レポートの自己評価、グループ学習の成果確認
(4)評価方法
①レポート(60%)
②出席・授業態度(40%)
(5)教科書等
区分
参考書
書名
※授業のなかで随時指定
著者名
-
出版社
-
税込価格
-
(6)履修しておかなければならない科目
経営学入門
(7)関連科目
経営管理A、経営管理B
(8)その他
※注:ケーススタディ(1)(2)で例示したテーマは、変更する可能性がある。これらケーススタディ
の確定事項については、ガイダンスのときに改めて案内する。
- 151 -
3
科 目 名
専門基礎演習第5(ケースで学ぶ会計学)
専門教育科目
教 員 名
永岩 尊暢
専門演習科目群
年次
1
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
流動性という言葉がある。これは、会社における短期の支払能力を意味している。流動性の問題
は、ビジネス・チャンスを捉えられるか否か、買掛金や支払手形の返済ができずに倒産に追い込ま
れるのか否かといったことに関わる問題でもある。それゆえ、バランスシートにおいては、企業の
財務流動性(流動資産によって流動負債を返済する能力)を判断する際に有用であることから、流
動性配列法が採用されている(ただし、電力会社等を除く)。
本演習では、企業が所有している資産や経済的負担である負債をバランスシートにおいてどのよ
うな順序で配列表示しているのか等、様々な会計上の「決まり」を学んでいく。
(2)目的
会計の本質的な性格は、「事業の言語」(language of business)であると表現される。会計は、
大量で複雑な事象を抽象化し要約する表現能力を有する。この言語としての会計を習得するために
は、その語彙を増やしていくことが求められる。そしてその文法を理解することも必要である。本
演習の目的は、簿記原理で学んだ知識をさらに発展させ、財務比率を駆使して企業分析を試みるこ
とにある。
(3)授業内容
テーマ
会社分析とは
会社の財務安全性をみる
会社の収益力をみる
会社の発展性をみる
キャッシュフローをみる
会社をトータルでみる
事例研究
研究報告
授
業
内
容
一般的な財務分析手法
流動性と資本安定性
各種利益率と損益分疑点
成長性と将来への投資
資金の循環とフリーキャッシュフロー
会社の総合評価と見えない財産の価値
上場会社の財務諸表を調べる
履修者による発表
(4)評価方法
①最終報告(80%)②出席・授業態度(20%)
(5)教科書等
区分
参考書
参考書
書名
会計学
経営分析入門
著者名
永岩尊暢ほか
森田松太郎
(6)履修しておかなければならない科目
簿記原理を履修済であることが望ましい
(7)関連科目
簿記・会計関連科目
(8)その他
電卓を持参すること
- 152 -
出版社
森山書店
日本経済新聞出版社
税込価格
3,360 円
3
科 目 名
専門演習第1(地域経済分析)
専門教育科目
教 員 名
比嘉 正茂
専門演習科目群
年次
2
授業期間
通年
単位
4
(1)概要
本演習では、経済(経済学)に関する文献の講読を通じて、経済分野における基礎学力の向上を
図ります。また、これらの文献講読を通じて各自が問題意識を持ち、その問題意識をもとに論文を
作成することで“問題解決能力”を養成します。演習の具体的な進め方は次のとおりです。
■演習の前半(4 月~6 月)
■演習の中盤以降(7 月以降)
文献の輪読(①要点整理、②報告(発表)、③議論)
論文のテーマ(研究対象)を選定し、そのテーマに沿って研究
(論文作成作業)を進めていきます。
本演習は、学生が主体的に学ぶ(調べる)ことが前提となります。主体的に学ぶためには問題意
識を持つことが重要です。したがって、本演習では“問題意識を持つ”、“自分で調べる”、“自分の
意見を述べる”ということを重視します。
(2)目的
本演習の目的は次の 2 つです。①経済に関する基礎知識を身に付けること、②職業人(社会人)
になったときに要求される様々な能力(文章読解能力、プレゼンテーション能力など)を身につけ
ること。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
イントロダクション
専門基礎演習の進め方、アンケート
経済文献の紹介
担当箇所の割り当て、報告日の確定
経済文献の講読①
担当者報告、文献解説、議論
経済文献の講読②
担当者報告、文献解説、議論
経済文献の講読③
担当者報告、文献解説、議論
経済文献の講読④
担当者報告、文献解説、議論
論文作成の作法
論文の書き方説明
論文の作成①
論文概要報告
論文の作成②
論文概要報告
論文の作成③
論文概要報告
論文の作成④
論文概要報告 中間報告
論文の作成⑤
論文概要報告 中間報告
論文最終報告①
プレゼンテーション
論文最終報告②
プレゼンテーション
専門基礎演習の総括
演習のまとめ
(4)評価方法
①出席(50%)、提出物・論文(50%)。ただし、卒業論文を提出しない学生には単位を与えない。
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
特になし
(8)その他
演習科目のため、原則として皆出席を要求します。
- 153 -
3
科 目 名
専門演習第2(日本経済のマクロ的分析)
専門教育科目
教 員 名
内藤 敦之
専門演習科目群
年次
2
授業期間
通年
単位
4
(1)概要
本演習では、主に経済に関わる分野を学習した上で、最終的にレポートを完成させることを目標
とする。昨年度は、日本経済に関するテキストの輪読を前期に行い、後期は各自のテーマによる報
告を行った。また、レポートの書き方、文献の調べ方等についても、学習する。レポートのテーマ
は、学生の希望により、決定するが、基本的に経済に関わるものとする。参考までに、過去に受講
者が選択したテーマは、過労死、石油価格、携帯電話の市場、バブル経済、投資ファンド、スウェ
ーデンの社会扶助制度、消費税、廃棄物問題、日本の人口移動、中小企業と地域社会、排出量取引、
過労自殺、消費者心理、地域格差、非正規雇用、年金、金融政策、株式、サブプライム・ローン、
廃棄物問題、格差社会、地球温暖化問題、少子化、地方財政と分権化、日本の農業の再生、領土問
題、日本の税制、国債、円高、生活協同組合、食糧自給率などである。
(2)目的
①文章を読み、要約する能力を身につけること
②自分で選択したテーマにふさわしい参考文献を探し、レポートにまとめる能力を身につけるこ
と
③日本経済に関する基本的な知識を身につけること
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
レジュメの作成 1
レジュメとは何か、レジュメの作り方
レジュメの作成 2
レジュメとは何か、レジュメの作り方
レジュメの作成 3
レジュメとは何か、レジュメの作り方
テキストの輪読 1
毎回、レポーターにより、レジュメを報告してもらう
テキストの輪読 2
毎回、レポーターにより、レジュメを報告してもらう
テキストの輪読 3
毎回、レポーターにより、レジュメを報告してもらう
研究テーマについて 1
研究テーマの選び方、進め方
研究テーマについて 2
研究テーマの選び方、進め方
研究テーマについて 3
研究テーマの選び方、進め方
文献の探し方 1
文献の調べ方、図書館の使い方
文献の探し方 2
文献の調べ方、図書館の使い方
文献の探し方 3
文献の調べ方、図書館の使い方
研究発表1
各自の研究テーマに関して報告を行う
研究発表 2
各自の研究テーマに関して報告を行う
研究発表 3
各自の研究テーマに関して報告を行う
(4)評価方法
①毎回の報告内容と出席状況
(5)教科書等
区分
書名
著者名
出版社
税込価格
教科書
参考書
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
マクロ経済学A・B、戦後日本経済の歩み
(8)その他
特になし
- 154 -
3
科 目 名
専門演習第3(日本恐慌史)
専門教育科目
教 員 名
栁沢 幸治
専門演習科目群
年次
2
授業期間
通年
単位
4
(1)概要
2008 年 10 月に発生したリーマン・ショックにより、世界経済は後退を余儀なくされた。この不
況は 100 年に 1 度のものといわれる。これに相当するものが 1929 年 10 月のニューヨーク株式市
場大暴落を発端とする世界恐慌である。この世界恐慌は、日本においては昭和恐慌と呼ばれるもの
である。本講座では、この昭和恐慌をはじめ、1920 年恐慌、金融恐慌を対象とする日本の恐慌を分
析し、その原因をと結果を明確にし、2008 年以降の不況とどのような点が類似しているのか明らか
にしていきたい。
学生諸君の積極的で、明確な問題意識をもった参加を希望する。
(2)目的
勉学とは、与えられたものを暗記し、それを試験のペーパーに記述することではない。また、教
科書の内容を教員に教えてもらうことではない。本講座は、戦前の日本に起こった恐慌の歴史的実
像を理解し、それがいかなる歴史の流れのなかで発生したかを明らかに、自らの文章で明示してい
くことを目的とする。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
歴史的実の確認
原因の究明
類似性の究明
報告書の作成
授 業
本講座の目的と約束ことの確認
戦前日本の恐慌について
なぜ、恐慌が発生したか
各恐慌の特徴と類似性の確認
内
容
(4)評価方法
出席、毎回の報告、報告書
(5)教科書等
区分
教科書
教科書
書名
昭和金融恐慌史
昭和恐慌と経済政策
著者名
高橋亀吉
中村隆英
(6)履修しておかなければならない科目
日本経済史 A・B を受講していることが望ましい。
(7)関連科目
日本史 A・B・C
(8)その他
特になし
- 155 -
出版社
講談社学術文庫
講談社学術文庫
税込価格
1,050 円
882 円
3
科 目 名
専門演習第4(古典を通じて思想を学ぶ)
専門教育科目
教 員 名
伊藤 誠一郎
専門演習科目群
年次
2
授業期間
通年
単位
4
(1) 概要
社会の現実と、それにたいする人々の分析、つまり思想とはどのように関係あるのだろうか。人
間は言葉を持って以来、現実の中で日々生きることだけでなく、それに対するさまざまな思いを語
り、語り継ぎ、文字として記録してきた。歴史、文学、哲学、そして経済学にいたるまで、語られ
るもの、書き記されるものには、何らかの形で人間の思い=思想が表現されている。では、そうし
てできた思想は、逆に現実に対して何の関係もないたんなる感想や推測なのだろうか。この問に対
してはさまざまな答えがあるだろうが、長い歴史を考えるまでもなく、ここ数十年、あるいは数年
来の世界の出来事をみるだけでも、宗教、国内・国際政治、経済システムといったことについての
人々の思考が、そのまま現実における対立や解決策を生み出しているともいえる。本年度の本演習
では、17 世紀のイングランドで書かれたトマス・ホッブズの『リヴァイアサン』を取り上げ、これ
を輪読するなかで、現代から遠く離れた過去のテキストを内在的に、つまりなぜそのときそこでこ
のような本が書かれたのかということを、過去に埋没して理解しようと試みる。そしてあくまでも
過去に埋没した中で、自分が生きる現代の問題を考えたい。この本はイギリスの王制の存続をめぐ
る激しい動乱の時期に書かれたものであり、人間の社会の在り方を原理的に描き出そうとしている。
この本に書かれていることを直接現代にあてはめることは、決して歴史の正しい読み方ではないが、
この本の書かれた時期をできるだけ正確に再現しようと試みる中で、なにか今日へのメッセージが
読み取れてくる。こうした思考のなかにこそ、学問をすることの本当の意義があり、それを是非学
んでほしい。
(2)目的
・自ら考え、それを自発的に表現できる能力を養う。
・そのための手段である作文や報告の技術を身につける。
・資料などを使い、客観的に思考する能力を身につける。
・輪読を通じて、古典を読む力を養う。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
共通テーマの設定
議論を通じて共通の問題意識をもつ
プチ・テュートリアル
授業内に個人テーマについての話し合いを個別におこなう
個人テーマの設定
自分自身の関心、研究の対象を明確にする
資料収集・調査
研究発表のための資料収集・調査(各自)
共同研究
輪読をおこなう。ゼミ全体でテーマを決め、共同で研究をおこなう
報告
研究発表
選書ツアー
資料収集のための大型書店探索、選書
(4)評価方法
授業態度、報告、出席等を総合的に判断。とくに出席は重視する。
(5)教科書等
区分
書名
著者名
出版社
税込価格
参考書 授業のなかで随時指示
(6)履修しておかなければならない科目
特になし。
(7)関連科目
特になし。
(8)その他
欠席をせず、議論に積極的に参加できる学生を望む。私(伊藤)の講義をどれかひとつ履修するこ
と。
- 156 -
3
科 目 名
専門演習第5(経営戦略論・経営組織論)
専門教育科目
教 員 名
上笹 恵
専門演習科目群
年次
2
授業期間
通年
単位
4
(1)概要
専門書や新聞記事、視聴覚教材を使いながら、企業が成長するうえで有効な行動原理を分析・整
理していく。経営戦略論と経営組織論が主なテーマであるが、経営学全般について一定の知識や見
識を得るために、従業員の管理やマーケティング、財務管理なども学ぶ。授業はグループごとに発
表資料を作成し、報告と議論をする形で進める。学んだ内容が現場でどのように活用されているか
を知る目的で、企業人による講義の時間も設ける予定である。
また、教室外での活動として工場や施設の見学を実施する。ゼミ生同士の意思疎通を十分にはか
り、情報と理念とを共有するよう継続的な努力を重ねていきたい。
(2)目的
①経営学の理論を学び、経営戦略や組織運営の領域で一定の提案ができるようにする。
②発表資料の作成と報告の技法を身に付ける。
③それぞれのメンバーが強みを発揮し、グループ全体で価値を創出する知的活動の喜びを知る。
④常に理論と現場との整合性を確認し、物事を分析的に考えられるようにする。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
経営学の基礎知識
経営学の学び方
知的生産の技術
経営組織論を学ぶ 1
経営組織論を学ぶ 2
経営戦略論を学ぶ 1
経営戦略論を学ぶ 2
マーケティングを学ぶ
財務管理を学ぶ
新聞による事例研究
企業人による講義
工場・施設の見学
大切にしたい会社の研究
ビジネスゲーム
授 業 内 容
ゼミ活動 1 年間の流れの確認、自己紹介
経営学で習得すべき基礎理論の復習
専門書の選び方と読み方、卒業後に役立つ学習方法
発表資料の作成、報告の技術、レポートの書き方
経営理念、組織文化、組織活性化の方策
知識経営、腐敗する組織、優良組織の事例研究
経営戦略論の基本的枠組み
経営戦略論の最新理論
商品開発の手順、ヒット商品の分析
財務諸表の読み方、経営分析
日本経済新聞の読み方と活用方法
企業で活躍するビジネスパーソンを招く
山梨県内または都内の工場・施設の見学
卓越した組織風土をもつ会社を研究する
企業の価格戦略や出店計画などに関するゲーム
(4)評価方法
授業時の報告と態度、および前後期各 1 回のレポート
(5)教科書等
区分
教科書
書名
1 からの経営学〔第 2 版〕
著者名
加護野忠男、吉村典久
出版社
中央経済社
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
経営学入門、経営管理A・B、マーケティング論、人間関係論、経営分析
(8)その他
原則として 1 年間休まず出席・研究できる学生の参加を期待する。
- 157 -
税込価格
2,520 円
3
科 目 名
専門演習第6(持続可能な社会経済を考える)
専門教育科目
教 員 名
長谷川 義和
専門演習科目群
年次
2
授業期間
通年
単位
4
(1)概要
日本を含め、世界経済は 2008 年のリーマンショックにより、アメリカ金融主導で進められた新
自由主義的なグローバル化が破綻し、歴史的な転換点にたっている。さらに、一昨年の東日本大震
災と福島原発事故は、人間と自然の関係から根本的に現在の経済・社会のあり方を見直すことを迫
っている。核・原発に依存する世界、地球環境問題、テロと戦争、マネーの暴走と世界的な格差・
貧困問題、地域社会の衰退(過疎、森林・農地の放置、シャッター街、「無縁社会」)、人間自身の健
康破壊など、狭い意味の経済ばかりでなく人間社会の持続可能性が問われている。
本演習では、直面する人間社会の持続可能性の危機について、その実態・原因・意味について考
えるとともに、そこからの脱出口について、具体的に検討する。足元の大月市での取組みについて
も検討したい。その中で、求められる経済学のあり方についても考える。各自が自分の関心を持っ
たテーマを見出して検討することをめざす。ゼミでは、相互の討論を重視し、夏休みには合宿を行
い、最後にゼミ論文を書く。
(2)目的
①現代の社会経済が抱える問題点と解決の方向について、自分のこととして自分の頭で考える。
②自分の考えたことを他人に伝え、他人の意見を聞き理解し、討論することができるようになる。
③ゼミ論文を書き、考えたことをまとめ表現する力をつける。
(3)授業内容
テーマ
授 業 内 容
はじめに
ゼミの進め方
問題意識の交換
各自の問題意識を出し合う
共通の文献を読む
人間社会の持続可能性について、共通の文献を読み、現在の事態
について考える。
テーマ設定
各自が検討するテーマを定める。
テーマ検討の進め方
テーマを検討するための文献の収集等
グループ分け
テーマに応じて、グループをつくる
ゼミ合宿
合宿で集中的な討論、検討を行う
検討
各自の検討を進める
討論
検討をもとに討論する
報告
グループごとの報告と討論
ゼミ論文の作成①
ゼミ論文の概要書を作る
ゼミ論文の作成②
ゼミ論文を書く
ゼミ論文集の完成
ゼミ論文集を完成する
(4)評価方法
①出席と学習態度(70%)、②ゼミ論文(30%)
(5)教科書等
区分
書名
著者名
出版社
税込価格
教科書 ゼミで検討して決める
参考書
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
専門特殊講義第1・第2、地域実習、日本企業論など
(8)その他
地域実習、専門特殊講義を並行して受講することが望ましい。
- 158 -
3
科 目 名
専門演習第7(地域経営を企画する)
専門教育科目
教 員 名
佐藤 茂幸
専門演習科目群
年次
2
授業期間
通年
単位
4
(1)概要
本専門演習では、特定のテーマに基づき、学生自らが経営戦略やマーケティング戦略を立案し、
それをレポートまたは企画書にまとめてもらう。扱うテーマ例としては、「大月市の地域資源を活か
した地域経営戦略」を予定。教員側から事業案の骨子と素材を提供しつつも、受講生の主体性をも
った具体的な戦略立案を検討してもらうことになる。
本演習は、グループ形式での協働と個人による研究のバランスを図りながら進める。また、大月
市内の地域資源の視察や、アンケート調査等のフィールドワークなどの学外授業を積極的に取り入
れる予定である。創造性を発揮することの楽しさと、難しさを実感しながらも演習成果に対する達
成感を喜びとして味わえるのがこのゼミの信条としたい。
(2)目的
① 自らが社会の課題を見つけて、それを解決するための戦略を構想することで、革新や新しい価
値をもたらす「創造力」を養う。
② プレゼンテーション、コミュニケーションなどのビジネススキルが体験できている。
③ 第三者からの評価される企画書やレポートを作成し、短大での輝ける学業実績を作る。
(3)授業内容
テーマ
オリエンテーション
グループ演習について
経営理論の確認・復習
テーマの選定
レポートの書き方
情報の収集と分析
地域資源調査
戦略課題の設定
戦略の構築
実行計画の作成
マーケティング調査
プレゼンテーション
レポート・企画書の作成
振り返り
(4)評価方法
①レポート(60%)
(5)教科書等
区分
参考書
授 業 内 容
本演習の目的・概要、自己紹介
議論の進め方、成果資料(企画書・レポート)のまとめ方
経営戦略・マーケティング論のグループ学習
事業案の骨子の理解、立案するべき具体的課題の確認
論理的思考、レポート・企画書の書き方
業界動向や市場ニーズの分析、書籍選定・文献調査
県内・市内の地域資源調査
経営環境の分析、戦略課題の明確化、仮説の構築
マーケティング戦略、組織戦略、財務戦略
実現のための行動計画、関係機関への打診・提案
仮説検証のためのアンケート調査、実現可能性の検証
プレゼン手法の習得、外部への成果報告会
論文・レポートのまとめ
分析レポートの自己評価、グループ学習の成果確認
②出席・授業態度(40%)
書名
※授業のなかで随時指定
著者名
-
(6)履修しておかなければならない科目
経営学入門
(7)関連科目
経営管理A、経営管理B、マーケティング論
(8)その他
特になし
- 159 -
出版社
-
税込価格
-
3
科 目 名
専門演習第9(財務会計論)
専門教育科目
教 員 名
永岩 尊暢
専門演習科目群
年次
2
授業期間
通年
単位
4
(1)概要
企業会計とは、企業の経営活動をその目標達成度を表す利益に焦点を合わせて記録、計算、総括
し、その結果明らかにされた当該企業の経営成績及び財政状態などの情報を企業外部の利害関係者
に報告する企業の計算制度である。
企業の経営活動に関する計算結果は会計年度ごとに会計報告書に総括され、企業外部の利害関係
者に報告される。このように、企業の経営成績や財政状態を報告する手段としての会計報告書を財
務諸表という。
当演習では、企業が利害関係者に対して作成、公表する財務諸表の種類及び作成方法について学
んで行く。
(2)目的
財務会計知識の習得と、日商簿記検定 2 級の取得を目指す。
(3)授業内容
テーマ
総論
資産会計
繰延資産会計
負債会計
純資産会計
収益会計
費用会計
利益概念と損益区分
貸借対照表
損益計算書
キャッシュ・フロー計算書
リース会計
減損会計
外貨換算会計
発表
授 業 内 容
会計の意義・分類・機能
意義・分類・評価基準
意義と分類 臨時巨額の損失
意義と分類 社債 引当金
意義と分類 株主資本 新株予約権
意義と分類
意義と分類
営業利益 経常利益 純利益 包括利益
様式(会社法、金融商品取引法)
様式(会社法、金融商品取引法)
意義
事例研究
事例研究
事例研究
研究成果の報告
(4)評価方法
①レポート(80%)
②授業態度(20%)
(5)教科書等
区分
教科書
書名
財務会計通論
著者名
永岩尊暢ほか
出版社
創成社
(6)履修しておかなければならない科目
簿記関連科目
(7)関連科目
会計学
(8)その他
簡単な計算問題を解いてもらうことがあるので、電卓を必ず持参すること。
- 160 -
税込価格
3,150 円
3
科 目 名
専門演習第10(国際社会を考える)
専門教育科目
教 員 名
宮崎 理枝
専門演習科目群
年次
2
授業期間
通年
単位
4
(1)概要
今日では、グローバル化が進み、日本の経済状況も、いっそう困難になっています。そうしたなかで
は、自ら道を切り拓くこと、すなわち、自分で自分の課題を設定し、解決する能力の必要性が一層高ま
っています。具体的には、問題点あるいはチャンスの所在を的確に掴む情報収集―分析能力、またこれ
らを説得的に相手に伝えることのできるプレゼンテーション能力です。
この専門演習では、参加者が国際的・国内的な社会や文化かかわるトレンドについて、それぞれの関
心テーマを決め、前半では、これに関する英語資料収集を行い、全員で輪読します。後半は、参加者が
専門文献を読みその内容を発表し、これについて、全員で議論、討議を展開します。
担当可能なテーマ:国際社会(文化)、現代社会(文化)、福祉、介護、就労、家族、高齢者、女性等の領域
(2)目的
自分が決めたテーマに関して、英語文献収集ができ、その内容を多様な手段を用いて理解できるよう
になる。また専門的な研究・学習課題を明確に設定できるようになる。
(3)授業内容
テーマ
ガイダンス
テーマ設定(1)
テーマ設定(2)
情報・資料収集(1)
情報・資料収集(2)
情報・資料収集(3)
各自の発表と討議(1)
各自の発表と討議(2)
各自の発表と討議(3)
各自の発表と討議(4)
各自の発表と討議(5)
小論文作成にむけて(1)
小論文作成にむけて(2)
まとめ
授 業 内 容
本演習の、目的、概要、進め方の説明
参加者の関心テーマと共有テーマを協議、各自の発表内容の検討
参加者の関心テーマと共有テーマを協議、各自の発表内容の検討
各自が発表内容に関する英語資料・情報を収集、収集状況を報告1
各自が発表内容に関する英語資料・情報を収集、収集状況を報告2
各自が発表内容に関する英語資料・情報を収集、収集状況を報告3
各自が決めた文献の発表と参加者間での討議1
各自が決めた文献の発表と参加者間での討議2
各自が決めた文献の発表と参加者間での討議3
各自が決めた文献の発表と参加者間での討議4
各自が決めた文献の発表と参加者間での討議5
小論文作成に関する基本事項の検討と指導1
小論文作成に関する基本事項の検討と指導2
1 年間の参加者の発表の総括
(4)評価方法
毎回の授業における参加頻度と態度(50%)、各自の発表における作成物(50%)、
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
なし
なし
著者名
出版社
税込価格
(6)履修しておかなければならない科目
なし
(7)関連科目
なし
(8)その他
上記の担当可能なテーマのいずれかにに高い関心を持ち、意欲的に参加できる者の参加を希望
します。
- 161 -
3
科 目 名
課題研究A(チュートリアル)
専門教育科目
教 員 名
本学専任教員
専門演習科目群
年次
1
授業期間
後期
単位
1
(1)概要
現代社会では、自分の意見や考えを、文章や口頭で、他人に簡潔に伝えることが重要となってい
る。そのためには、日本語コミュニケーション能力すなわち、読む・書く・話す・聞くなどの能力
が必要であり、社会に出る前の総仕上げとして、そのような能力を身につけ、充実したものにして
おく必要がある。しかし通常は大人数での講義が多く、レポート類の添削等でも限界があり、学生
一人一人に対応することが難しいのが現状である。そこで、学生それぞれが自分の興味がある学問
分野(テーマ)について研究を行い、教員がこれに対し指導や助言を行うように設定されたもので
ある。1 年次後期の課題研究Aでは基本的な知識の養成を目指す。
編入希望者に対しては、志望学科等に応じた小論文指導を行う。そして、就職志望者に対しては
就職志望理由書、進学希望者に対しては、進学志望理由書の作成の指導を行う。
(2)目的
課題研究では、学生と教員が、原則として2週間に1度(半期で6~7回)、上記のような指導や助
言を通して個別に接することによって、それぞれの研究テーマについての知識を深めると同時に日
本語コミュニケーション能力を養成することを目標とする。
(3)授業内容
科目名
教員名
分野
専攻
研究テーマ
課題研究
地域経済学
地域構造の定量分析
比 嘉
経済
AC1
マクロ経済学、ポストケインジアンの貨幣・
経済理論、
金融的アプローチ、ケインズとその周辺の経
〃 AC2 内 藤
経済
経済思想史
済思想史的研究
日本経済史
戦前日本の経済発展と金融の関係
〃 AC3 栁 沢
経済
経済思想史
初期近代イギリスの経済思想
〃 AC4 伊 藤
経済
経営学
経営組織論、経営戦略論、経営哲学
〃 AC5 上 笹
経営
マーケティング論
地域密着企業の経営、流通業の経営、NPO
〃 AC6 佐 藤
経営
経営戦略論
マネジメント、ベンチャーマネジメント
ケア労働(介護、保育)、イタリア史、移民、社会
〃 AC10 宮 崎
経済
社会政策
保障
経済理論
マルクスの社会理論
〃 AC12 長谷川
経済
知識科学・
知的生産性向上のためのグループウェア
〃 AC13 川 路
知識科学
情報科学
(4)評価方法
最終的に、研究の成果を課題研究Aでは 5~10 枚程度のレポートにまとめてもらう予定である。
学習の態度、報告の内容及びまとめのレポート等で総合的に判断する。
(5)教科書等
授業の際に学生と教員が相談し決める(使わない場合もある)。
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
課題研究B、学生の選択したテーマについての関連科目
(8)その他
日程は学生と教員の相談で決定する。
- 162 -
3
科 目 名
課題研究B(チュートリアル)
専門教育科目
教 員 名
本学専任教員
専門演習科目群
年次
2
授業期間
前期
単位
1
1)概要
現代社会では、自分の意見や考えを、文章や口頭で、他人に簡潔に伝えることが重要となってい
る。そのためには、日本語コミュニケーション能力すなわち、読む・書く・話す・聞くなどの能力
が必要であり、社会に出る前の総仕上げとして、そのような能力を身につけ、充実したものにして
おく必要がある。しかし通常は大人数での講義が多く、レポート類の添削等でも限界があり、学生
一人一人に対応することが難しいのが現状である。そこで、学生それぞれが自分の興味がある学問
分野(テーマ)について研究を行い、教員がこれに対し指導や助言を行うように設定されたもので
ある。2 年次前期のBでは応用的な力を養う。
編入希望者に対しては、志望学科等に応じた小論文指導を行う。そして、就職志望者に対しては
就職志望理由書、進学希望者に対しては、進学志望理由書の作成の指導を行う。
(2)目的
課題研究では、学生と教員が、原則として2週間に1度(半期で6~7回)、上記のような指導や助
言を通して個別に接することによって、それぞれの研究テーマについての知識を深めると同時に日
本語コミュニケーション能力を養成することを目標とする。
(3)授業内容
科目名
教員名
分野
専攻
研究テーマ
課題研究
比 嘉
経済
地域経済学
地域構造の定量分析
BC1
マクロ経済学、ポストケインジアンの貨幣・
経済理論、
〃 BC2 内 藤
経済
金融的アプローチ、ケインズとその周辺の経
経済思想史
済思想史的研究
〃 BC3 栁 沢
経済
日本経済史
戦前日本の経済発展と金融の関係
〃 BC4 伊 藤
経済
経済思想史
初期近代イギリスの経済思想
〃 BC5 上 笹
経営
経営学
経営組織論、経営戦略論、経営哲学
マーケティング論
地域密着企業の経営、流通業の経営、NPO
〃 BC6 佐 藤
経営
経営戦略論
マネジメント、ベンチャーマネジメント
教育史・
「大日本帝国」「日本国」の思想史
〃 BC7 小 山
教育・歴史
政治思想史
〃 BC9 永 岩
簿記・会計 財務会計論
会計教育方法論
ケア労働(介護、保育)、イタリア史、移民、社会
〃 BC10 宮 崎
経済
社会政策
保障
言語学・
〃 BC11 山 田
英語
語用論、コミュニケーション理論、英語教育
英語学
〃 BC12 長谷川
経済
経済理論
マルクスの社会理論
知識科学・
〃 BC13 川 路
知識科学
知的生産性向上のためのグループウェア
情報科学
(4)評価方法
最終的に、研究の成果を 10 枚程度のレポートにまとめてもらう予定である。成績は、学習の態
度、報告の内容及びまとめのレポート等で総合的に判断する。
(5)教科書等
授業の際に学生と教員が相談し決める(使わない場合もある)。
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
課題研究A、学生の選択したテーマについての関連科目
(8)その他
日程は学生と教員の相談で決定する。
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3
科 目 名
専門特殊講義第1(マルクス経済学)
専門教育科目
教 員 名
長谷川 義和
専門特殊講義群
年次
2
授業期間
前期
単位
2
(1)概要
リーマンショック以降の世界的な経済危機と、一昨年の東日本大震災と福島原発事故は、現在の
社会経済システムへの根本的な見直しを迫っている。そのことを検討するためには、資本主義とい
う現代の社会経済システムのあり方に立ち戻って考えてみることが必要になっている。そこから、
脱原発・再生可能な自然エネルギーの追求や、オキュパイ(「ウォール街を占拠せよ」)運動、「反貧
困」の取組みなどを通した、新たな社会のあり方も見えてくるだろう。
経済学には、様々な考え方がある。それは、現実の経済が矛盾にもとづくものであることに根拠
を持つ。今回の経済危機は、この間主流の考え方であった新自由主義を動揺させている。この授業
では資本主義の社会経済システムをトータルに分析したマルクスの理論をベースにして考えていく。
前期は、マルクス経済学により資本主義という社会経済システムの基本的な仕組みについて学ぶ。
(2)目的
①現実をとらわれない目で理解する方法について学ぶ。
②現在の社会・経済が直面している事態について、根源から理解することを学ぶ。
③現在の危機を乗りこえる方向について考える。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
経済危機の実相と経済学
労働にもとづく社会把握
お金万能の経済①
お金万能の経済②
資本主義とは何か①
資本主義とは何か②
資本主義とは何か③
資本主義とは何か④
経済成長とその帰結①
経済成長とその帰結②
経済成長とその帰結③
資本主義の歴史的意義
授 業 内 容
授業の課題と、授業方法の確認
東日本大震災と福島原発事故から
Political Economy と Economics
あらゆるものが商品となる
お金の果たす役割
お金がお金を生む。資本と自由な個人の存在
もうけを増大する方法。労働時間の延長と生産力の発展
機械と大工業
賃金-労働の対価?
生産の繰り返しが明らかにすること、あらためて資本とは?
資本主義的人口法則
経済成長と失業・貧困
資本主義の歴史的達成と課題
(4)評価方法
①定期テスト(60%)、②授業内レポート(40%)
(5)教科書等
区分
教科書
参考書
書名
『資本論』を学ぶ人のために
図説社会経済学
著者名
平野喜一郎
大谷禎之介
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
日本企業論、専門特殊講義第2
(8)その他
特になし
- 164 -
出版社
新日本出版社
桜井書店
税込価格
3,150 円
3
科 目 名
専門特殊講義第2(現代の社会経済システム)
専門教育科目
教 員 名
長谷川 義和ほか
専門特殊講義群
年次
2
授業期間
後期
単位
2
(1)概要
20 世紀の資本主義は、生産力の飛躍的発展をもたらし「豊かな社会」を実現した。他方では、貧
富の格差、環境破壊をもたらし、2 度の世界大戦を含め戦争を繰り返すことになった。これらの問
題に対応して、20 世紀資本主義は社会保障制度、福祉国家などの公共的環境を整備してきた。しか
し、1970 年代に高度成長が終わるとともに進展した新自由主義的なグローバル化は、福祉国家を後
退させ市場競争至上主義の経済社会をもたらした。しかし、それはサブプライムローン問題を発端
にしたリーマンショックによる世界的金融危機、世界同時不況により破綻することになった。
後期は、前期に見た社会経済システムの基本的な仕組みから、現在の事態はどう捉えられるか、
どのような選択肢が考えられるのかについて、多様な側面から検討してみたい。そのため、複数の
経済専門の教員に登場してもらい、それぞれの視点からの見解を示してもらう。最後に、教員同士
での議論も試みたい。
(2)目的
①現代の世界を歴史的な視野から捉えることを学ぶ。
②現代の世界を固定した、変わりようのないものとする拘束された考え方から自由になる。
③多様な考え方の併存の中から自分の見解を見出す。
(3)授業内容
テーマ
はじめに
20 世紀資本主義①
20 世紀資本主義②
金融の視点から①
金融の視点から②
金融の視点から③
レジーム論と制度分析①
レジーム論と制度分析②
レギュラシオンの視点
福祉国家の視点から①
福祉国家の視点から②
福祉国家の視点から③
むすび
授 業 内 容
この授業の課題と、授業方法の概要
資本主義の社会経済システムの概要
資本主義の 20 世紀、達成と課題
マルクスがみた貨幣と金融
金融資本の肥大化の理論的説明
現代金融のかかえる諸問題とその本質
レジーム論とは何か、制度分析の概要、フォーディズム
様々な資本主義、アングロ・サクソン的システム、日本的システム
ポストフォーディズム、新たな労働と IT 技術、認知資本主義
福祉国家に至る歴史
福祉国家の多様性とその類型
福祉国家と個人の生き方・働き方
パネルディスカッション
(4)評価方法
①試験に代わるレポート(60%)、②授業内レポート(40%)
(5)教科書等
特になし
(6)履修しておかなければならない科目
特になし
(7)関連科目
専門特殊講義第 1
(8)その他
特になし
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