「中古賃貸物件を生き返らせる リフォームと管理の仕方」 (1)アパート

「中古賃貸物件を生き返らせる
リフォームと管理の仕方」
(1)アパート・収益物件にとって、一番重要なのは空室がないことです。
これからは人口が減少する時代になります。
ところが、
2008年以降、年間70万人ずつ人口が
減る、と言われています。 これは佐賀県や山梨県が毎年無くなるほどの減少です。
ですから、日本全体の流れとしては、今後はアパート・収益物件の空室が増えて来
る傾向になります。
しかし、人口が減れば、全部のアパートが空いてくるのではありません。
現実に
は「何時も入居者が待っている人気のある物件」と「空室ばかりの物件」とに二極
化することになります。
何故でしょうか?
魚が段々少なくなる」と考えてみて下さい。
ここで「日本という大きな池の中の
魚はどうするでしょうか?
・・・
今まで強い魚だけが美味しい餌を食べて、その他の魚は我慢してまずい餌を食べ、
住みにくい所に住んでいましたが、魚が少なくなった分、弱い魚も自分の食べたい
物を食べ、住みたい所に住むことができるようになります。 人も同じで、良い仕
事のある所に移動し、その近くの住みやすい地域の自分の住みたい部屋に住むので
すから、人気物件は何時もいっぱいで、人気のない物件は空きばかりになるのです。
しかもこれからも、駅から五分・南向き・最新の住宅設備機器ありの新築物件が
次々に建てられます。
これでは、駅遠し・西向き・古い住宅機器の中古物件は空
室の山になるのでしょうか?
何もしなければそうなってしまうでしょう。 では、
お金を掛けて、新築そっくりになるほどのリフォームをしなければならないのでし
ょうか?
あるいは、賃料を安くするしかないのでしょうか?
(2)空室を埋めるにはどうしたらいいか?
空室の物件を持つオーナー様が仲介業者やリフォーム業者に相談した場合、
「もう少し家賃を下げないと入居者は決まりませんね」「部屋の設備が時代遅れで
古いので、この際取り替えて綺麗にしましょう」と言われることが多いでしょう。
しかし、賃料を下げたり、設備を新品に替えたりすることが、入居者を呼び込む有
効な手段だとは思えません。
と言うのは、安易に賃料を下げては収支計画が崩れ
てしまいますし、例え設備を新品に替えたとしても、その部屋に根本的に魅力が欠
けている限り、入居者を呼び込むことはできないからです。
(1)確かに、空室を埋める一番簡単な方法の一つに「賃料を安くする」があります。
同じ条件の部屋なら、¥1,000円でも安い方を借りるでしょうから、確かに空室を
埋める為の一つの方法です。
但し、これを何度かやると、簡単に空室が決まるの
で、案内業者は次々に値下げ交渉をして来るようになり、値上げすべき時期が来て
も値上げすることはほとんど無くなり、段々に賃料が下がって行く危険があります。
これではオーナー様は損であり、不満でしょう。
は大きな問題があります。
しかも、賃料を安くするのに
何故なら、賃料をあまりに安くし過ぎると、入居者の
質がドンドン落ちて、いつの間にか普通の物件には入れない人ばかりの物件になっ
てしまい、ごく普通の人が入れない雰囲気まで落ちてしまいます。
さらに、建て
替えの時には、賃料が極端に安い為に、入居者が住み替える安い部屋が少ない為、
退去によけいな手間とお金が必要になってしまうからです。
(2)「リフォームで新築そっくりにする方法」があります。
お金を掛けて、外壁・外回りを綺麗にし、住宅設備を新しくしたりと、新築そっく
りのリフォームをやれば、空室が埋まる確率は上がります。
は空室が埋まるとは限りません。
※
しかし、それだけで
どうしてかって?
賃貸を借りようとするお客様は、新築や他の部屋といろいろ見比べてから借りる部
屋を決めますので、その地域周辺の他の部屋よりも「この部屋に住みたい!」と思
える差別化(リフォームや飾り付け)をしなければ意味がないのです。
例えば、和室を洋間にしたり、壁クロスを無難な白系統の新しいクロスに取り替
えたり、とリフォーム業者や管理業者の言うままに、大きなお金を掛けてリフォー
ムしただけでは、新築と比べた時、どう頑張っても間取りや住宅設備機器等々が見
劣りします。
さらに、リフォームした為に、逆になんだか全体のバランスが取れ
なくなることもあります。
また、新築そっくりにするのには、何より大きなお金
が必要になり、その割に賃料が上がるわけではないので、費用対効果が少ないので
す。
リフォームする時は、ただ新しくするのではなく、費用対効果を考えて、そ
の部屋に住みたくなるようにする為に何をするか、を考える必要があります。
中古収益物件を生き返らせる最善の方法は、「人がそこに住みたくなるような特徴
ある部屋になるように、リフォームと飾り付けをする!」ことです。
(3)
賃借人は、その部屋でこれから生活をする為に借りようとしているのですから、
「み
んなが駅近で・日当たりの良い・新築の部屋を探しているのではない」ことを知る
ことです。
ある人は「古くても落ち着ける和室のある部屋を」「昼まで眠れる静
かな部屋を」
「古里を偲べる川の見える部屋を」
「道行く人を眺められる部屋を」
「彼
女を呼べる広めの部屋を 」「バイクの置ける部屋を 」「部屋代を安くする為にルー
ムシェアを」等々といろいろの望みを持っているのです。
ですから、入居者に喜ばれるやり方は、ただ新しくすればいいのではなく、それぞ
れの部屋の特長を生かして、希望の生活ができる部屋を創り出し、それを目に見え
るようにして案内することなのです。
特に中古アパートの場合は、みんなに好か
れる部屋造りをするのではなく(どんなに頑張っても新築にはかなわないのですか
ら)、頭を使って、誰か1人でも「この部屋に住みたい!」と言って頂けるように、
「どんな人に住んで頂けば喜ばれるのか?」ターゲットにするお客様を絞り込み、
その為に必要最低限度のリフォームと飾り付けをすることが必要なのです。
(3)貴方の部屋に最適な入居者を見極める方法は?
(1)まず第一に、本当の入居者ニーズをつかむ
入居者が部屋を探す時に重視するものを上げれば、
「家賃が安い」
「広い」
「新しい」
「駅から5分以内 」「フローリング 」「充実した設備 」「安心のセキュリティー 」・
・・等々でしょう。
これらが全部揃っていれば、入居者は付きやすいでしょう。
それでは、中古物件の場合、この条件を満たす物が少ないので、空室の山になる
のでしょうか?
実際には、駅から近い新築でも空室はあるし、駅から遠い築数
十年の和室で、周辺相場と比べても決して安くないのに人気のある物もあります。
入居者は、それぞれの基準に沿って部屋を探しながら、「この部屋に住んだらどん
な暮らしができるか」イメージしているのです。 例えば、同じような条件の部屋
があるとすれば、体が弱い人は南向きの部屋を選び、友達を呼びたい人は音を出し
ても気にならない北向きの部屋を選びます。 入居者の本当のニーズとは、場所や
築年数、広さや設備と言った部屋の条件その物ではなく、入居者それぞれのライフ
スタイルによって決まるのです。
そこに中古でも、駅から遠くても、設備が古く
ても、和室でも、その特長を生かせば、入居者獲得のチャンスがあるのです。
ですから、これからは、通り一遍のリフォームや案内の仕方ではなく、入居者に好
かれる「暮らしそのもの」を提供していかなければならないのです。
何故なら、入居者にとっては、そこでどんな暮らしができるかが重要であり、部屋
を選ぶ時にも、「自分らしく楽しい暮らしがイメージできること」が部屋を決める
「決め手」になるからです。
(2)ところで、少子化が進んで人口減少時代に入りますので、賃貸に入居する若者は減
っていき 、「今後は賃貸需要そのものも減っていくのではないか? 」「今後はどん
な賃貸経営をすればいいのか?」との心配についてここで少し検討します。
①
浦安市は、05年の国勢調査の結果、全国の市町村の中で、過去5年間に一番人口が
増えた市でした(16.8%)ので、「浦安市の人口構成」を見ると20代・30代が全国
平均に比べて非常に多いことから見ても、今後も入居者の減少の心配は、他地域と
比べれば、少ないと思われます。
②
更に、05年の国勢調査の結果によると、男性の未婚率は30代前半で50%弱、30代後
半で30%を超えています。 女性の未婚率は30代前半で30%を超え、30代後半でも2
0%弱です。
晩婚化が少子化の原因であることが判りました。
また、親子二所
帯同居が20%以下になってしまいましたので、高齢所帯も一人暮らし、二人暮らし
が増えました。
その結果、核家族化が進み、3人以上の世帯が減少して、一人所
帯、二人所帯が増えていますので、人口減少時代ではありますが、賃貸需要はさほ
ど心配するほどの減少はないでしょう。
もちろんバブル期のような貸主優位の時
代はもう終わり、借主に選ばれる時代になりましたので 、「若者の減少 」「単身・
少人数所帯の増加 」「家族世帯の減少 」「積極賃貸派の増加」と言ったキーワード
から、常に将来の入居者像をイメージして、そのライフスタイルに合った「好かれ
る物件」を用意する必要が出てきたのです。
(3)今後予想される入居者像と賃貸需要
①
20㎡以下のワンルームについては、20代の若者が(減少するとは言え)中心になる
ターゲットです。
この人達は、「狭いワンルーム暮らしでも個性的な暮らしをし
たい!」のです。
物に溢れた時代に育ち、小学生の時から自分の個室を与えられ
た世代ですから、今後の居住空間にも自分らしさを取り入れたい思いが強いのです。
経済的に余裕がなく、家賃が安い20㎡前後のワンルームに暮らしていても、「個性
やこだわりの見える部屋造り」をしたいのです。
その他、「若者の減少」によって需要も減少していきますが、新たなターゲットと
して、「単身高齢者」「外国人留学生・就業者」「長期出張者」が考えられます。
この人達に合った部屋造りを考えなければなりません。
②
広めのワンルームや1LDKについては、「キャリアシングル」「DINKS(Double
me,No
Inco
Kids)」「アクティブシニア」と呼ばれる人達に対する「ゆとりの空間へ
の需要」が考えられる。
※
例えば、キャリアシングルの場合、欲しいのは「くつろぎの空間」と「ワーキング
スペース」です。
精力的に働く30代の単身男女は、経済的な余裕はあるが、時間
の余裕はあまりないのです。
プライベートでは、「心身共にゆったりとくつろげ
る空間」と「仕事や趣味に集中できるスペース」を求めています。
適した間取り
は、「大きめのワンルーム+α」や「1LDK+α」などです。
※
また、例えば、DINKSの場合、「二人の時でも、一人でも、落ち着ける空間が欲し
い!」人達です。
DINKSとは、共に収入があり、子供が居ない夫婦のことです。
暮らしの中では夫婦の時間やプライベートな時間も尊重したい為、適した間取りは、
「1LDK+α」で、αのスペースにはクローゼットや書斎、パウダールームがあると
喜ばれます。
※
アクティブシニアの場合、欲しいのは「広めの納戸」と「おもてなしスペース」で
す。
子供が社会人として独立したものの、子供に面倒見てもらうには未だ早い高
齢者世帯です。
趣味や旅行などで余暇を積極的に楽しみ、社会への参加意欲と旺
盛な消費意欲を持っています。
生活に中心は住まいで適した間取りは、「1LDK」
「1LDK+α」「2LDK」で、階段無しかエレベータあり、バリアフリーで、納戸、書
斎、畳コーナーを求めています。
③
3LDKや4LDKは、家族世帯数の減少により、ファミリー用の賃貸需要は減少傾向にな
るでしょう。 そこで、②の小所帯の人達向きに「広いリビングのある1LDKや2LDK
(ゆとりの空間)へのリフォームが必要になるでしょう。
(4)「入居者に好まれる部屋」の作り方と具体的な事例
(1)事例1・・・浦安駅から南に歩いて10分、築17年、鉄骨造4F建16.52㎡(5坪)の
ワンルーム(全14室)の空室が4室3ヶ月以上決まらないので何とかしてくれ、と。
①
壁クロスを張り替えて1面だけ青い色のアクセントカラークロスにする。
②
奥行き60cmの押入の扉を撤去して鉄パイプを上部に取付けてオープンクローゼッ
トにする。
③
壁に180cm・7cmと180cm・5cmの板2枚を7cmを上にして重ねて貼り付
けて、洋服掛けにする。上部の隙間はCDラックに使える。
④
壁の一部分にコルクタイルを貼り付けて、掲示板にした。
⑤
ミニキッチンを取り外し、飾り板をくり抜いて洗い場を取り付けて、下部はむき出
しのままで取り付ける。電気コンロをIHに取り替える。
⑥
洗い場の横に80cm・30cmのカウンタースペースを取りつけて、その上にスポッ
トライトを取りつけて、食器置場兼食事机兼読書机に利用できる。
⑦
白っぽいウットタイルで床を張り替えて、明るい部屋になった。
⑧
インターホンをテレビホンに付け替えて、来訪者の顔が見えるようにして、セキュ
リティーが計られるようにした。
※
結果・・・1ヶ月で賃料を¥5,000円上げて、全室に入居者が決まりました。
ターゲットは20代の若い人。
ワンルームに住む若い人は、子供の頃から個室を持
ち、自分のスタイルを大事にしているので、部屋全体を自己主張のできる場所にし
た。
クローゼットを作るスペースがないので、2枚の板を壁に貼り付けて壁を利
用した洋服掛けを造り、その板の上の隙間にCDをディスプレイできる場所を作った。
更に壁の一面にコルク版を張り付けて掲示場所にした。 天井にはスポットライト
レールを取りつけたので、自分の好きなライトを幾つでも付けられ、自分なりの部
屋の雰囲気を出せるでしょう。
玄関横の壁には姿見の鏡を取りつけたので出かけ
る前に自分の姿を見ることができます。
これで「ここで、あなたの部屋造りをし
ませんか」と案内すれば、若い人の目の色が変わるでしょう?
例えば上記のよう
な入居者が楽しんで住める工夫をすることが、オーナー様と管理業者とリフォーム
業者がやらなければならないことではないでしょうか。
(2)事例2・・・浦安駅から13分、築23年、木造2F建アパートで、和室のある1K23.14
㎡(7坪)6室中2部屋が空いたが、2ヶ月決まらない、と。
①
黒竹を天井に放射状に貼って、和紙調の照明を付けて、雰囲気を出した。
部屋の
土壁はそのまま残して、鴨居に平行に新しい杉板を3枚張り、その上に黒竹を互い
違いに縦に貼り付けて日本調の雰囲気を出し、その板の上に入居者が自由に釘やフ
ックを付けることができるようにした。
入居者は、自分の好みに合わせて洋服掛
けにしたり、バック等々の物掛けにしたり、CDをディスプレイしたりできる。
②
畳は新しく畳表を変えて、押入のフスマは壁の色と同系統の渋茶の和を感じさせる
色調の色に張り替えた。
③
キッチンとの間のフスマを半透明のポリカーボネートの扉に変えて、明るさと開放
感を出した。
④
キッチンセットはハウスクリーニングを掛け、コンロは清潔感のあるIHに取り替え
た。
⑤
インターホンをテレビホンに付け替えて、来訪者の顔が見えるようにして、セキュ
リティーが計られるようにした。
※
結果・・・ 和室を洋間に変えることも考えたが、地元の大工さんの建てた純日本
建築なので、全体の調和を欠くし、何より費用がかさむことも考えて、和風の良さ
を強調することにした。
和室は、畳の上にゴロンと寝転がることができてリラッ
クスできるので、実は若い人でもいざ住んでみると案外使い心地が良い物なのです。
フローリングは堅いし、カーペットは不潔ですので、それと比べて畳は清潔だし、
案外使い勝手が良い物なのです。
和室でも、壁にCDディスプレイや洋服掛けに使
えて便利になれば、その上、黒竹や和紙、和の色を使って「和を感じさせる住まい」
にして、それなりの雰囲気造りができるようになれば、落ち着いて住みたい人の心
を掴むことができるようになります。
その結果、1ヶ月で入居者が付きました。
(3)事例3・・・浦安駅から17分、築28年、鉄骨造4F建賃貸マンションで、和室が2
部屋ある2DK
、39.60㎡(12坪)16室中4部屋が空いたが、4ヶ月決まらない、何
とかならないか、と。
①
古い仕様の為、バランス釜の風呂と洗面化粧台とキッチンセットを外置き式のガス
給湯器にして、新しく取り替えた。
②
2つの和室の内の1つはDKとつないで12帖のLDKに変えて、1LDKとした。
収納が少ないので、LDKには壁一面に上部を飾り棚、下部をパソコンも置ける机
になるオープンス棚とカウンタースペースを作りつけ、天井にスポットライトレー
ルを取りつけた。
③
畳は新しく畳表を変えて、押入のフスマは壁の色と同系統の渋茶の和を感じさせる
色調の色に張り替えた。
④
和室は、黒竹を天井に放射状に貼って、和紙調の照明を付けて、雰囲気を出した。
部屋の壁は渋茶色の和風の壁紙を張り、鴨居に平行に新しい杉板を3枚張り、その
上に黒竹を互い違いに縦に貼り付けて日本調の雰囲気を出し、その板の上に入居者
が自由に釘やフックを付けることができるようにした。
入居者は、自分の好みに
合わせて洋服掛けにしたり、バック等々の物掛けにしたり、CDをディスプレイした
りできる。
⑤
キッチンセットはハウスクリーニングを掛け、コンロは清潔感のあるIHに取り替え
た。
⑥
インターホンをテレビホンに付け替えて、来訪者の顔が見えるようにして、セキュ
リティーが計られるようにした。
※
結果・・・新婚さん2カップルと30代の独身の男女に決まりました。
どんな部屋でも、その人にあったライフスタイルに合えば決まるものです。
※
以上はほんの一例です。
問題は、オーナー様と案内業者が、入居者のライフスタ
イルに興味を持ち、それに合わせる創意工夫をしようとしていないことです。
管理業者・案内業者は、一番入居者の気持ちがわかっているはずなのに、それをオ
ーナー様に伝える努力が足りません。
オーナー様も、自分で空室に行って、そこ
に住む人がどんな気持ちでそこに住みどんな生活をするのかを考えてみる必要があ
ります。 自分で判らなければ、娘さんや息子さんやお孫さんを連れて行って、
「ど
うしたらそこに住みたくなるか」その意見を聞いたらいいのです。
自分でやるべきことをやらないで、少子化のせいや業者のせいにしていませんか?
少し言い過ぎました。
お許し下さい。
その他いろいろの工夫は、具体例に従い、セミナーでお話しさせて頂きます。
(参考文献「勝ち組賃貸経営術」西村哲著
ソフトバンククリエイティブ版)
2007年6月12日記