FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser 16.3

FUJITSU Storage
ETERNUS SF Storage Cruiser 16.3
運用ガイド
B1FW-6007-04Z0(00)
2015年10月
まえがき
本書の目的
本マニュアルは、以下の製品のうち、FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiserの操作方法について説明します。
・ FUJITSU Storage ETERNUS SF Express(以降、“Express”と略します)
・ FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser(以降、“Storage Cruiser”と略します)
・ FUJITSU Storage ETERNUS SF AdvancedCopy Manager(以降、“AdvancedCopy Manager”と略します)
本書の読者
本マニュアルは、Storage Cruiserを使用したシステムを導入する運用管理者を対象にしています。
また、システムを構築するにあたり、導入するサーバやストレージ、ネットワークの基本的な設定方法を理解しているこ
とを前提としています。
本書の構成
本書は、次の構成になっています。
第1章 概要
本製品の概要について記述します。
第2章 障害監視
ストレージシステムを構成する装置の障害監視方法と、障害が発生した時の対応方法について記述します。
第3章 運用設計
LAN 接続について記述します。
第4章 環境構築
管理対象装置に必要な各種設定や注意事項について記述します。
第5章 起動と設定
運用するために必要な装置の定義および運用の流れについて記述します。
第6章 運用
本製品の運用方法について記述します。
第7章 性能管理
性能管理機能について記述します。
第8章 レポーティング機能
レポーティング機能について記述します。
第9章 Storage Cluster機能
Storage Cluster機能について記述します。
第10章 管理対象装置の保守
装置で障害が発生した場合の画面表示とその対応方法について記述します。
第11章 運用管理環境の保守
データベースの保守方法や問題が発生した場合の対処方法について記述します。
第12章 他ソフトウェア連携
他ソフトウェアとの連携方法について記述します。
-i-
第13章 コマンドリファレンス
各種コマンドの使用方法について記述します。
付録A カスタマイズ
定義ファイルのカスタマイズ方法について記述します。
付録B トラブルシューティング
トラブルが発生した場合の対処方法、およびトラブル調査を依頼する場合のデータの採取方法について説明します。
付録C 製品のバージョン確認方法
製品のバージョンレベルを確認する方法について記述します。
付録D ETERNUS VX700 seriesの性能監視
Storage CruiserでETERNUS VX700 seriesの性能を管理するツールの使用方法について説明します。
付録E システム内のスイッチ以外をStorage Cruiserで管理する運用
未サポートのスイッチを含むシステム構成で、ストレージやサーバをStorage Cruiserで管理する場合の運用ポイントを説
明します。
付録F SNMPv3プロトコルにおける暗号アルゴリズムの設定
SNMPv3プロトコル使用時の暗号アルゴリズムの設定方法ついて説明します。
本書の表記について
本マニュアルでは、製品名、製品群およびマニュアル名を以下の略称で表記します。
オペレーティングシステム
正式名称
略称
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (32-bit)(64-bit)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard without Hyper-V(TM) (32-bit)
(64-bit)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (32-bit)(64-bit)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise without Hyper-V(TM) (32-bit)
(64-bit)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter (32-bit)(64-bit)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter without Hyper-V(TM) (32-bit)
(64-bit)
Windows Server 2008
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Foundation
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter
Windows Server 2008
R2
Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Standard
Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Datacenter
Windows Server 2012
Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Standard
Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Datacenter
Windows Server 2012
R2
Windows Vista(R) Home Basic
Windows Vista(R) Home Premium
Windows Vista(R) Business
Windows Vista(R) Enterprise
Windows Vista(R) Ultimate
Windows Vista
Windows(R) 7 Home Basic
Windows(R) 7 Home Premium
Windows(R) 7 Professional
Windows 7
- ii -
Windows
正式名称
略称
Windows(R) 7 Enterprise
Windows(R) 7 Ultimate
Windows(R) 8
Windows(R) 8 Pro
Windows 8
Windows(R) 8.1
Windows(R) 8.1 Pro
Windows 8.1
Windows(R) 10 Home
Windows(R) 10 Pro
Windows(R) 10 Mobile
Windows 10
Solaris(TM) 9 オペレーティングシステム
Solaris 9
Oracle Solaris 10
Solaris 10
Oracle Solaris 11
Solaris 11
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86)
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel64)
RHEL5
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for x86)
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for Intel64)
RHEL6
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 7 (for Intel64)
RHEL7
HP-UX 11i v1
HP-UX 11i v2
HP-UX 11i v3
HP-UX
AIX(R) V6.1
AIX(R) V7.1
AIX
VMware vSphere(R) 4
VMware vSphere 4
VMware vSphere(R) 5
VMware vSphere 5
VMware vSphere(R) 6
VMware vSphere 6
Solarisまたは
Solaris OS
Linux
VMware
Oracle SolarisはSolaris、Solaris Operating System、Solaris OSと記載することがあります。
FUJITSU Storage ETERNUS
正式名称
略称
FUJITSU Storage ETERNUS DX60
FUJITSU Storage ETERNUS DX80
FUJITSU Storage ETERNUS DX90
―
―
FUJITSU Storage ETERNUS DX410
FUJITSU Storage ETERNUS DX440
ETERNUS DX400 series
FUJITSU Storage ETERNUS DX8100
FUJITSU Storage ETERNUS DX8400
FUJITSU Storage ETERNUS DX8700
ETERNUS DX8000 series
FUJITSU Storage ETERNUS DX60 S2
FUJITSU Storage ETERNUS DX80 S2
FUJITSU Storage ETERNUS DX90 S2
―
FUJITSU Storage ETERNUS DX410 S2
FUJITSU Storage ETERNUS DX440 S2
ETERNUS DX400 S2 series
FUJITSU Storage ETERNUS DX8100 S2
FUJITSU Storage ETERNUS DX8700 S2
ETERNUS DX8000 S2 series
ETERNUS DX S2 series
- iii -
ETERNUS DX
seriesまたは
ETERNUS ディス
クアレイ
正式名称
略称
FUJITSU Storage ETERNUS DX60 S3
FUJITSU Storage ETERNUS DX100 S3
FUJITSU Storage ETERNUS DX200 S3
―
FUJITSU Storage ETERNUS DX500 S3
FUJITSU Storage ETERNUS DX600 S3
―
FUJITSU Storage ETERNUS DX8700 S3
FUJITSU Storage ETERNUS DX8900 S3
ETERNUS DX8000 S3 series
FUJITSU Storage ETERNUS DX200F
―
FUJITSU Storage ETERNUS VX710
FUJITSU Storage ETERNUS VX740
ETERNUS VX700 series
FUJITSU Storage ETERNUS LT20/LT20 S2
FUJITSU Storage ETERNUS LT40/LT40 S2
FUJITSU Storage ETERNUS LT60/LT60 S2
FUJITSU Storage ETERNUS LT200
FUJITSU Storage ETERNUS LT210
FUJITSU Storage ETERNUS LT220
FUJITSU Storage ETERNUS LT230
FUJITSU Storage ETERNUS LT250
FUJITSU Storage ETERNUS LT260
FUJITSU Storage ETERNUS LT270/LT270 S2
ETERNUS テープライブラリ
FUJITSU Storage ETERNUS NR1000F series (注)
FUJITSU Storage ETERNUS NR1000V series
ETERNUS NR1000 series
FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver
ETERNUS Multipath Driver
ETERNUS DX S3 series
文中における個々の装置の表記では、"FUJITSU Storage"を省略しています。
注: FUJITSU Storage ETERNUS NR1000F series (clustered Data ONTAP搭載)を含みます。
FUJITSU Storage ETERNUS NR1000F seriesに対しては、以下の略称で表記します。
ファームウェア版数
ファームウェアの名称に
含まれる文字列
Data ONTAP 6.x
Data ONTAP 7.x
(条件なし)
Data ONTAP 8~8.2.x
7-Mode
Data ONTAP 8~8.2.x
Cluster-Mode
Data ONTAP 8.3以降
(条件なし)
略称
ETERNUS NR1000F series
ETERNUS NR1000F series (clustered Data ONTAP搭載)
ソフトウェア製品
正式名称
略称
Windows(R) Internet Explorer(R)
Internet Explorer
Mozilla(R) Firefox(R)
Firefox
Microsoft(R) Windows Server(R) Failover Clustering
WSFC
Microsoft(R) Exchange Server
Exchange Server
Microsoft(R) SQL Server(R)
SQL Server
VMware(R) ESX(R)
VMware ESX
VMware(R) ESXi(TM)
VMware ESXi
- iv -
正式名称
略称
VMware(R) vCenter(TM) Server
VMware vCenter ServerまたはvCenter Server
FUJITSU Software PRIMECLUSTER Global Disk Services
GDS
FUJITSU Software PRIMECLUSTER Global File Services
GFS
Trend Micro Storage Security for FUJITSU Storage ETERNUS DX100 S3
Trend Micro Storage Security for FUJITSU Storage
ETERNUS DX S3 seriesまたはTMSS for ETERNUS
DX S3 series
Trend Micro Storage Security for FUJITSU Storage ETERNUS DX200 S3
Trend Micro Storage Security for FUJITSU Storage ETERNUS DX500 S3
Trend Micro Storage Security for FUJITSU Storage ETERNUS DX600 S3
マニュアル
正式名称
略称
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager
クイックリファレンス
ETERNUS SF クイックリファレンス
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager
リリース情報
ETERNUS SF リリース情報
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager
導入ガイド
ETERNUS SF 導入ガイド
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager
移行ガイド
ETERNUS SF 移行ガイド
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager
Webコンソール説明書
ETERNUS SF Webコンソール説明書
FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager クラスタ
適用ガイド
ETERNUS SF クラスタ適用ガイド
FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager 運用ガイ
ド VMware vSphere Virtual Volumes編
ETERNUS SF 運用ガイド VMware
vSphere Virtual Volumes編
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager
メッセージ説明書
ETERNUS SF メッセージ説明書
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser イベント説明書
ETERNUS SF イベント説明書
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager
用語集
ETERNUS SF 用語集
上記のほか、文中における個々のマニュアルの表記では、"FUJITSU Storage"を省略しています。
その他の表記
- 本マニュアルでは、Windowsで使用されている「フェールオーバー」の用語を「フェイルオーバ」に統一して表記し
ます。
- 本マニュアルでは、製品名で使用されている「ファイバチャネル」の用語を「ファイバーチャネル」に統一して表
記します。
- 本マニュアルで「ファイバーチャネルスイッチ」と表記している場合、「コンバージドスイッチ」を含みます。
- 本製品およびマニュアルは、Softek Storage Cruiser(SSC)を基に開発しています。このため、出力されるメッセージに、
「Softek Storage Cruiser」または「SSC」という表記が含まれる場合があります。
- 本マニュアルで「ETERNUS LT20(FC/SASモデル)」と表記している場合、ETERNUS LT20 S2(FC/SASモデル)を含みます。
- 本マニュアルで「ETERNUS LT40(FC/SASモデル)」と表記している場合、ETERNUS LT40 S2(FC/SASモデル)を含みます。
- 本マニュアルで「ETERNUS LT60(FC/SASモデル)」と表記している場合、ETERNUS LT60 S2(FC/SASモデル)を含みます。
-v-
- 本マニュアルで「ETERNUS CS800」と表記している場合、ETERNUS CS800 S2/CS800 S3を含みます。
- ETERNUS SF Webコンソールを、“Webコンソール”と表記します。
- 本マニュアルでは、以下の製品群をまとめて表す場合に“Windows Server 2012”と記載しています。
- Windows Server 2012
- Windows Server 2012 R2
- 本ドキュメントにおいて、特別な断り書きがない場合の「ETERNUS ディスクアレイ」には、ETERNUS DX200F オール
フラッシュアレイを含みます。
ただし、以下の機能は、ETERNUS DX200F オールフラッシュアレイを未サポートです。
- 装置の省電力運用
- 装置のNAS運用
- 複数階層(2階層以上)でのストレージ自動階層制御運用
輸出管理規制について
本ドキュメントを輸出または第三者へ提供する場合は、お客様が居住する国および米国輸出管理関連法規等の規制をご確
認のうえ、必要な手続きをおとりください。
商標について
・ Microsoft、Windows、Windows Server、Windows Vistaまたはその他のマイクロソフト製品の名称および製品名は、米国
Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
・ UNIXは、米国およびその他の国におけるThe Open Groupの登録商標です。
・ OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の
社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
・ Linuxは、Linus Torvalds氏の登録商標です。
・ Red Hat、RPMは、米国およびそのほかの国において登録されたRed Hat, Inc.の商標です。
・ HP-UXは、Hewlett-Packard Companyの米国およびその他の国における登録商標です。
・ AIXは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
・ VMware、VMwareロゴ、Virtual SMPおよびvMotionは、VMware, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標
です。
・ Trend Micro、Trend Micro Storage Securityは、Trend Micro, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
・ その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
出版年月および改版履歴
出版年月
版数
マニュアルコード
PDF形式
HTML形式
2013年12月
初版
B1FW-6007-01Z0(00)
B1FW-6007-01Z2(00)
2014年 3月
第1.1版
B1FW-6007-01Z0(01)
B1FW-6007-01Z2(01)
2014年 4月
第1.2版
B1FW-6007-01Z0(02)
B1FW-6007-01Z2(02)
2014年 5月
第1.3版
B1FW-6007-01Z0(03)
B1FW-6007-01Z2(03)
2014年 6月
第2版
B1FW-6007-02Z0(00)
B1FW-6007-02Z2(00)
2014年 7月
第2.1版
B1FW-6007-02Z0(01)
B1FW-6007-02Z2(01)
2015年 1月
第3版
B1FW-6007-03Z0(00)
B1FW-6007-03Z2(00)
- vi -
出版年月
マニュアルコード
版数
PDF形式
HTML形式
2015年 3月
第3.1版
B1FW-6007-03Z0(01)
B1FW-6007-03Z2(01)
2015年 7月
第3.2版
B1FW-6007-03Z0(02)
B1FW-6007-03Z2(02)
2015年 10月
第4版
B1FW-6007-04Z0(00)
B1FW-6007-04Z2(00)
お願い
・ 本マニュアルの内容を、無断でほかに転載しないようお願いします。
・ 本マニュアルは、予告なしに変更されることがあります。
著作権表示
Copyright 2013-2015 FUJITSU LIMITED
変更履歴
変更内容
変更箇所
版数
第1.1版
NASインターフェース作成時の注意を追加しました。
6.6.3.2
認証サーバ設定時の注意を追加しました。
6.6.3.3
CIFSプロトコルでのアクセス方法を変更しました。
6.6.4
動作環境を修正しました。
6.6.1.3
第1.2版
ETERNUS DX200Fについての情報を記載しました。
まえがきの「その他の表記」、
1.2.5、6.6、6.6.1.3、7.1.1、
13.1.1.6、13.1.2
第1.3版
Storage Cluster機能を追加しました。
1.1、1.2、1.3、3.1.1、4.1.2、第
9章、10.2.2、10.2.6、12.2.4、A.
1、A.6、A.12
第2版
エコモードの記述を修正しました。
1.2.5、6.1.6、7.1.1、12.1.1.7、
12.1.2.2
コンバージドファブリックに対応しました。
1.2.8、2.3、3.1.1、4.2.5、5.2.1、
5.2.2、10.2.4、12.1.1.2、
12.1.1.4、A.6
マネージャー通信が使用するポート番号を変更しました。
3.1.1
SSHログインを追加しました。
3.1.1、4.2.1.1、4.2.1.3、4.2.3.3、
5.2.2、6.2.6、10.2.4
ゾーニング設定例を削除しました。
4.2.1.2
ゾーニング設定を修正しました。
4.2.5.1
対処(FAQ)を追加しました。
4.2.5.3
ETERNUS装置のパスワード無効状態の記述を削除しました。
4.3.1.1、13.1.1.4、13.1.1.5、
13.1.1.7、13.1.2
IPv4アドレスだけでの装置検索となるOSを明記しました。
5.2.1
装置削除時の注意を追加しました。
5.2.3
注意を追加しました。
6.1.2、6.1.3、6.1.5
留意事項を追加しました。
6.2.3.1
- vii -
変更内容
変更箇所
Tierプールの容量管理を追加しました。
6.5、A.8
NAS管理の機能を追加しました。
6.6
RAIDGroupのtypeに"RAID6-FR"を追加しました。
8.4
ファイバーチャネルスイッチ装置の交換に対象装置を追加しました。
10.2.4
Windows/Solaris版マネージャーの、クラスタ環境でのバックアップ/リス
トア手順を変更しました。
11.1.1.2.2、11.1.1.2.6、
11.1.1.3.2、11.1.1.3.6
Windows版マネージャーのバックアップ/リストアを削除しました。
11.1.1.2.5、11.1.1.3.5
版数
運用管理サーバ/サーバノードのポート番号の変更方法を追加しました。 11.1.2.5、11.2.3.2、11.3.3.2、
11.4.2.2、11.5.2.2
コマンド名の誤記を訂正しました。
13.1.1.1
コマンドの出力結果を追加しました。
13.1.1.4
Solaris/Linux環境の使用例を変更しました。
13.1.1.6、13.1.1.8
Solaris環境で-dirオプション省略時の記述を変更しました。
13.2.3
クラスタ構成システムで調査資料を採取するときの注意を追加しまし
た。
B.1
注意を追加しました。
6.6
1台のETERNUS ディスクアレイに作成可能なNASボリュームおよびNAS
バックアップボリュームの本数を変更しました。
6.6.1.2.1
スナップショット内のデータ不整合を検出した場合の注意を追加しまし
た。
6.6.1.3.1、6.6.4.12
「NAS環境のクォータ管理」にポイントを追加しました。
6.6.1.4.1
「クォータ管理で通知されるイベント」にポイントを追加しました。
6.6.1.4.2
「ユーザー/グループの登録」に注意を追加しました。
6.6.2.2
クォータ管理機能/スナップショット機能を使用するときの注意を追加
しました。
「共有フォルダ作成先のNASボリュームの番号」を追加しました。
スナップショットを採取する時間の指定方法を追加しました。
ボリューム名のサフィックスを変更しました。また、ボリューム名の文
字数制限を削除しました。
第2.1版
6.6.2.4、6.6.3.1、6.6.4.10、
6.6.4.15
6.6.3.1
6.6.3.1、6.6.4.9
モード番号を追加しました。
「ポート結合」にポイントを追加しました。
「NASインターフェース(ネットワーク)」に注意を追加しました。
「VLAN ID」に注意を追加しました。
6.6.3.2
「認証サーバの削除」にポイントを追加しました。
6.6.4.21
ウイルス対策サーバを追加しました。
まえがきの「ソフトウェア製品」 第3版
ETERNUS DX200Fについての情報を修正/追加しました。
まえがきの「その他の表記」、
1.2.6~1.2.8、3.1、3.2、4.3.1、
4.3.1.1、4.3.1.2、5.2.1、5.2.2、
5.3、6.1.5、6.2.1、6.2.3、
6.2.3.1、6.6.1.5、7.1.1、7.2.3、
8.2、11.1.2.9、12.1.4.2、
12.1.4.3、13.1.1.5、13.1.1.6、
- viii -
変更内容
変更箇所
13.1.2、13.1.2.2~13.1.2.4、
13.1.2.7、A.5
ETERNUS DX60 S3についての情報を記載しました。
まえがきの「本書の表記につい
て」、1.2.5、1.2.6、3.1.1、
4.3.1.1、4.3.1.2、5.2.1、5.2.2、
6.1.5、6.2.3.1、7.1.1、7.2.3、
8.2、13.1.1.5、13.1.1.6、13.1.2、
13.1.2.2~13.1.2.4、13.1.2.7、A.
5
ETERNUS LT260についての情報を追加しました。
まえがきの「本書の表記につい
て」、1.2.9、4.7.2、12.1.4.2、A.
5
VMware Virtual Volumesの説明を追加しました。
1.1、1.2.8、4.1.7.1、6.2.1、
11.1.1.3.3~11.1.1.3.4、13.1.1.4、
13.1.1.9、13.1.2.3
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) AS v.4およびRed Hat(R) Enterprise Linux(R)
ES v.4の情報を削除しました。
3.2、5.2.1
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 7の情報を追加しました。
3.2、13.3.3.1、A.10
スイッチの管理を追加しました。
3.3、4.2.1.1、4.2.3.1、4.2.5.1、
5.2.2、付録E
SNMP(エージェント)環境設定のCommunity設定の説明を修正しました。 4.3.1.1
リソース管理に操作を追加しました。
6.1.2、6.1.3、6.1.9、13.1.2.2、
13.1.2.3、13.1.2.4、13.1.2.6
ホストグループおよびポートグループに関する注意事項を追加しまし
た。
6.2.1
Tierプールの平準化の開始/停止を追加しました。
6.5.1.4、6.5.1.5
NAS環境のウイルス対策を追加しました。
6.6.1.1.2、6.6.1.5、6.6.1.6、
6.6.2.4、6.6.4.18、6.6.4.19、
6.6.4.20、6.6.4.24
NASボリュームとNASシステムの性能管理を追加しました。
6.6.1.1.2、6.6.4.21、7.1.1、
7.2.6.6、13.1.1.6
「コピーテーブルサイズの設定」を追加しました。
6.6.2.5
データアクセスのSMB暗号化とアクセス許可設定に基づいた列挙を追加
しました。
6.6.3.1、6.6.4.2
「NFSプロトコルでのアクセス方法」を変更しました。
6.6.4.1
「共有フォルダの削除」に注意を追加しました。
6.6.4.24
ETERNUS ディスクアレイの場合の表を修正しました。
7.1.1
性能情報の表示について、注意を変更しました。
7.1.1
性能管理指示の監視ボリューム範囲の選択方法の説明を追加しました。 7.2.2、7.2.9
「Failoverモード」を追加しました。
TFOグループ名の入力条件を記述しました。
RECパスのインターフェースタイプの条件を記述しました。
Storage Cluster機能に操作を追加しました。
9.2
9.2、9.4.1、9.4.2.1、9.4.2.2、
9.4.2.4、9.4.2.6
- ix -
版数
変更内容
変更箇所
Storage Cluster機能の記述を修正しました。
9.4.1、9.4.2.1、9.4.2.6、9.4.3
業務ボリューム割当て時の設定の確認手順を修正しました。
アクセス状況データの同期についての参照を追加しました。
9.4.2.1
マネージャーのバックアップ・リストアの説明を修正しました。
11.1.1.2.1、11.1.1.2.5、
11.1.1.3.1、11.1.1.3.3
16進数の表記方法を追加しました。
第13章、付録A
setagtipコマンドの- ipaddrオプションの説明記事を変更しました。
13.2.1
VERSION情報の出力例を変更しました。
C.2、C.3
VMware社の表記に合わせ、VMware Virtual VolumesをVMware vSphere
Virtual Volumesに変更しました。
全体
VMware vSphere(R) 6についての情報を追加しました。
まえがきの「本書の表記につい
て」
「VMwareサーバノード」の説明を修正しました。
版数
第3.1版
4.1.7
環境変更時の対処方法を修正しました。
4.1.7.2
個別削除が必要なアクセスパスの説明を追加しました。
5.2.3
暗号化に関する対象機種の説明を削除しました。
6.1.2
「暗号化の管理」を追加しました。
6.1.9
「仮想マシンの管理」を追加しました。
6.1.10
VMware環境のアクセスパスの説明を修正しました。
6.2.1
VVOLメタデータ格納先のボリュームの説明を追加しました。
7.1、7.2.2
注意を修正しました。
7.2.2
マネージャーのバックアップ・リストアの手順を修正しました。
11.1.1.2.1、11.1.1.2.3、
11.1.1.3.1、11.1.1.3.3、
11.1.1.3.4
注意事項を追加しました。
A.4
ETERNUS DX8700 S3/DX8900 S3の情報を追加しました。
まえがきの「本書の表記につい 第3.2版
て」、1.2.5、3.1.1、7.1.1、7.2.3、
13.1.1.5、13.1.1.6、13.1.2.2、
13.1.2.7、付録A
ETERNUS NR1000 seriesの情報を追加/修正しました。
まえがきの「本書の表記につい
て」、1.2.9、2.3、3.1.1、4.4、
5.2.6、10.1、12.1.4.2、13.1.2.9、
A.5
Tierプールの設定の説明を修正しました。
6.5.1
ストレージ自動階層制御が管理できるTierプールの上限についての説明
を追加しました。
6.5.5
Systemwalker Service Quality Coordinatorが収集した性能情報からETERNUS
ディスクアレイのCMまたはCM CPUを特定する方法を記述しました。
12.2
Windows Server 2003についての情報を削除しました。
まえがきの「本書の表記につい
て」
Windows 10の情報を追加しました。
まえがきの「本書の表記につい
て」
-x-
第4版
変更内容
変更箇所
SNMPv3に関する説明を追加/修正しました。
1.2.9、第2章、2.1、3.1.1、
3.1.2、3.3.1、4.1.1~4.1.3、
4.2.1.1、4.2.1.3、4.2.3.1、
4.2.3.3、4.2.5.1、4.2.5.3、
4.3.1.1、4.3.1.2、4.9、5.2.1~
5.2.3、5.2.6、5.3、6.1、7.2.3、
11.1.2.6、11.1.2.10、13.1.1.1~
13.1.1.3、13.2.5、13.3.1.1、
13.3.3.1、A.5、付録F
Windowsに関する説明を修正しました。
3.2、5.2.1、6.2.3.2、11.3.1、C.1
「ディスクアレイの管理」を追加しました。
3.4
注意事項を追加/修正しました。
4.2.5.3、6.1.5、13.1.2.3、
13.1.2.4
シン・プロビジョニングに関する説明を記載しました。
6.1.3
Dashboardに関する説明を記載しました。
6.1.3、6.3、6.4.1、6.4.2、
6.4.2.1、6.5.1.6、6.5.2、6.5.2.1、
6.5.6、6.6.1.1.2、11.1.1.2.1、
11.1.1.3.1、11.1.1.3.3、A.8
指定できる項目の参照先を記載しました。
6.5.1.1、6.5.1.2、6.5.3.1
「1階層Tierプールのアクセス状況チャートの設定」を追加しました。
6.5.1.6
アクセス状況チャートに関する説明を追加しました。
6.5.5
図6.4を修正しました。
6.6.1.2.1
共有フォルダに関する説明を修正しました。
6.6.1.2.2、6.6.3.1
NASバックアップに関する説明を追加/修正しました。
6.6.4.9、6.6.4.23、6.6.4.24
性能管理の監視間隔についての説明を記載しました。
7.2.3
閾値設定情報の説明を記載しました。
7.3.4
レポート作成コマンド異常時の復旧手順を記載しました。
8.3.4.3、13.5.2
アクセスパス設定の説明を修正しました。
9.4.2.1
監視対象装置の設定の説明を修正しました。
9.5.2
不要記事を削除しました。
11.1.1.2.1、11.1.1.2.3、
11.1.1.3.1、11.1.1.3.3
エンジンID変更時の説明を記載しました。
11.1.2.6
サポート装置の構成変更に関する説明を修正しました。
11.1.2.8
ログファイルの格納場所を修正しました。
A.3
マニュアル体系と読み方
マニュアル体系
Express、Storage Cruiser、AdvancedCopy Managerのマニュアル体系は、以下のとおりです。
- xi -
版数
対象製品(注)
読む
時期
対象マニュアル
(略称)
EXP
SC
ACM
導入前
クイックリファレンス
○
○
○
製品共通マニュアルです。
リリース情報
○
○
○
製品共通マニュアルです。
概説書
-
-
○
製品固有マニュアルです。
導入ガイド
○
○
○
製品共通マニュアルです。
クラスタ適用ガイド
-
○
○
製品共通マニュアルです。
移行ガイド
○
○
○
製品共通マニュアルです。
運用ガイド
○
○
○
製品固有マニュアルです。以下のものがあります。
導入
運用
説明
・ Express 運用ガイド
・ Storage Cruiser 運用ガイド
・ Storage Cruiser 運用ガイド Optimization機能編
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Linux版)
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(HP-UX版)
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(AIX版)
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module
編
・ Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager 運 用 ガ イ ド
VMware vSphere Virtual Volumes編
随時
Webコンソール説明書
○
○
○
製品共通マニュアルです。
イベント説明書
○
○
-
製品共通マニュアルです。
メッセージ説明書
○
○
○
製品共通マニュアルです。
用語集
○
○
○
製品共通マニュアルです。
注: 「EXP」はExpressを、「SC」はStorage Cruiserを、「ACM」はAdvancedCopy Managerを指します。
マニュアルの読み方
Express、Storage Cruiser、AdvancedCopy Managerのマニュアルは、以下の表を参考に目的・用途に合わせてお読みください。
目的・用途
製品の概要、運
用・使用するう
えでの基礎知識
を得る。
マニュアル名称
クイックリファレンス
主な記載項目
・ 製品の概要
・ 導入判断基準
・ インストールから運用開
始までに必要な作業の概
要
AdvancedCopy Manager 概説書
・ 主な機能
・ 連携できるアプリケー
ション
- xii -
読み方
実際に製品を運用するた
めに、必要な基礎知識や
導入判断基準を知りたい
場合に、お読みくださ
い。
目的・用途
マニュアル名称
主な記載項目
読み方
・ ETERNUS ディスクアレイ
のアドバンスト・コピー
の処理概要
製品のバージョ
ンレベルアップ
の内容を知る。
リリース情報
製品のバージョ
ンレベルアップ
を判断する。
移行ガイド
・ 追加機能の概要
・ 互換に関する情報
・ プログラム修正一覧
・ バージョンレベルアップ
時の注意事項
・ バージョンレベルアップ
の作業の流れ
製品をインス
トールして、正
しく動作できる
ようにする。
導入目的に応じ
てシステム環境
を設定する。
導入ガイド
・ 動作環境
・ インストール手順
・ セットアップ手順
・ アンインストール手順
クラスタ適用ガイド
・ サポートしているクラス
タソフトウェア
・ クラスタシステムでのイ
以前のバージョンレベル
から追加された内容を知
りたい場合や、新バー
ジョンレベルに移行する
場合に、お読みくださ
い。
旧バージョンレベルから
バージョンレベルアップ
したい場合に、お読みく
ださい。
製品のインストール手
順、導入目的に応じた
セットアップ手順などを
知りたい場合に、お読み
ください。
製品をクラスタシステム
にインストールする場合
に、お読みください。
ンストール手順
・ クラスタシステムでの
セットアップ手順
・ クラスタシステムでのア
ンインストール手順
構築したシステ
ムを運用・操作
する。
Express 運用ガイド
・ ソフトウェアの起動・停
止方法
・ 装置の監視方法
・ ストレージ装置内のデー
タのバックアップ・リス
トア方法
・ システム構成変更時に必
要な作業と製品の保守方
法
Storage Cruiser 運用ガイド
・ ソフトウェアの起動・停
止方法
・ 装置の監視方法
・ システム構成変更時に必
要な作業と製品の保守方
法
・ コマンドリファレンス
Storage Cruiser 運用ガイド
Optimization機能編
・ 運用環境の構築方法
・ 運用状況の監視方法
- xiii -
システムの起動・停止、
運用状況の把握・監視操
作方法、バックアップ・
リストア方法などのシス
テムの運用方法を知りた
い場合に、お読みくださ
い。
目的・用途
マニュアル名称
主な記載項目
読み方
・ システム構成変更時に必
要な作業と製品の保守方
法
・ コマンドリファレンス
AdvancedCopy Manager 運用ガイド
(Windows版)
・ ソフトウェアの起動・停
AdvancedCopy Manager 運用ガイド
(Solaris版)
・ ストレージ装置内のデー
AdvancedCopy Manager 運用ガイド
(Linux版)
AdvancedCopy Manager 運用ガイド
(HP-UX版)
AdvancedCopy Manager 運用ガイド
(AIX版)
止方法
タのバックアップ・リス
トア方法
・ システム構成変更時に必
要な作業と製品の保守方
法
・ コマンドリファレンス
AdvancedCopy Manager 運用ガイド
Copy Control Module編
Storage Cruiser / AdvancedCopy
Manager 運用ガイド VMware vSphere
Virtual Volumes編
・ 運用環境の構築方法
・ Virtual Volumeを使用した
仮想マシンの運用方法
・ 仮想マシンのバックアッ
プ・リストア方法
・ システム構成変更時に必
要な作業と製品の保守方
法
Webコンソール説明書
・ 動作環境
・ 画面構成の説明
・ 画面の操作方法
出力されたメッ
メッセージ説明書
セージに対して、
対処する。
・ メッセージとその意味
・ パラメーター(可変情報)
の意味
Webコンソールを理解し
たい場合に、お読みくだ
さい。
出力されたメッセージに
対して、具体的な対処方
法を調べる場合に、お読
みください。
・ システムの処理
・ 対処方法
出力されたイベ
ントに対して、
対処する。
イベント説明書
重要な用語や、
製品固有の用語
を調べる。
用語集
・ イベントが発生した事象
・ 対処方法
・ 製品固有の用語とその説
明
・ マニュアルを読むときに
必要な専門用語とその説
明
・ 同義語および関連語
・ 略語の正式名称
- xiv -
出力されたイベントに対
して、具体的な対処方法
を調べる場合に、お読み
ください。
マニュアルを読むときに
必要な専門用語、製品固
有の用語の意味や略語の
正式名称がわからない場
合に、お読みください。
目 次
第1章 概要..........................................................................................................................................................................................1
1.1 製品の特長............................................................................................................................................................................... 1
1.2 各機能の概略........................................................................................................................................................................... 1
1.2.1 構成管理............................................................................................................................................................................ 2
1.2.2 障害管理............................................................................................................................................................................ 2
1.2.3 性能管理............................................................................................................................................................................ 3
1.2.4 レポーティング機能......................................................................................................................................................... 3
1.2.5 ストレージの省電力運用..................................................................................................................................................6
1.2.6 ストレージ容量の仮想化運用.......................................................................................................................................... 8
1.2.7 Storage Cluster機能............................................................................................................................................................ 9
1.2.8 VMware vSphere Virtual Volumes機能のサポート............................................................................................................. 9
1.2.9 サポートレベル............................................................................................................................................................... 10
1.3 Storage Cruiserの構成............................................................................................................................................................. 12
第2章 障害監視................................................................................................................................................................................ 14
2.1 SNMPトラップ受信................................................................................................................................................................ 14
2.2 SNMPトラップ解析................................................................................................................................................................ 16
2.3 装置ポーリング......................................................................................................................................................................16
2.4 イベントレベル設定.............................................................................................................................................................. 17
第3章 運用設計................................................................................................................................................................................ 19
3.1 LAN接続について................................................................................................................................................................... 19
3.1.1 ネットワーク条件........................................................................................................................................................... 19
3.1.2 SNMP通信の認証............................................................................................................................................................. 20
3.2 管理可能なサーバノードミドルウェア................................................................................................................................22
3.3 スイッチの管理......................................................................................................................................................................23
3.3.1 サポートレベルAおよびBのスイッチの管理................................................................................................................. 23
3.4 ディスクアレイの管理.......................................................................................................................................................... 24
第4章 環境構築................................................................................................................................................................................ 25
4.1 サーバノード......................................................................................................................................................................... 25
4.1.1 Solaris OSサーバノード................................................................................................................................................... 25
4.1.1.1 SNIA HBA APIライブラリの設定............................................................................................................................... 25
4.1.1.2 Nポートの設定......................................................................................................................................................... 25
4.1.1.3 SNMPトラップの送信設定....................................................................................................................................... 26
4.1.2 Windowsサーバノード.................................................................................................................................................... 26
4.1.2.1 SNIA HBA APIライブラリの設定............................................................................................................................... 26
4.1.2.2 Nポートの設定......................................................................................................................................................... 26
4.1.2.3 SNMPトラップの送信設定....................................................................................................................................... 27
4.1.3 Linuxサーバノード.......................................................................................................................................................... 27
4.1.3.1 SNIA HBA APIライブラリの設定............................................................................................................................... 27
4.1.3.2 udev機構の使用........................................................................................................................................................ 28
4.1.3.3 SNMPトラップの送信設定....................................................................................................................................... 28
4.1.4 HP-UXサーバノード.........................................................................................................................................................29
4.1.5 AIXサーバノード............................................................................................................................................................. 29
4.1.6 その他サーバノード(サポート対象のOS、またはエージェントなしSolaris OS、Windows、Linux、HP-UX、AIX)....30
4.1.7 VMwareサーバノード...................................................................................................................................................... 30
4.1.7.1 設定........................................................................................................................................................................... 30
4.1.7.2 対処(FAQ).................................................................................................................................................................. 31
4.2 ファイバーチャネルスイッチ............................................................................................................................................... 31
4.2.1 SN200(Brocade)ファイバーチャネルスイッチ.............................................................................................................. 31
4.2.1.1 設定........................................................................................................................................................................... 32
- xv -
4.2.1.2 ゾーニング................................................................................................................................................................34
4.2.1.3 対処(FAQ).................................................................................................................................................................. 35
4.2.2 PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード........................................................................................................ 37
4.2.3 Brocade VDX series........................................................................................................................................................... 37
4.2.3.1 設定........................................................................................................................................................................... 37
4.2.3.2 ゾーニング................................................................................................................................................................38
4.2.3.3 対処(FAQ).................................................................................................................................................................. 39
4.2.4 PRIMERGY コンバージドスイッチブレード................................................................................................................... 41
4.2.5 CFX2000 series.................................................................................................................................................................. 41
4.2.5.1 設定........................................................................................................................................................................... 41
4.2.5.2 ゾーニング................................................................................................................................................................43
4.2.5.3 対処(FAQ).................................................................................................................................................................. 43
4.2.6 PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2).................................................................. 45
4.3 ディスクアレイおよびオールフラッシュアレイ.................................................................................................................45
4.3.1 ETERNUS DX series, ETERNUS DX200F............................................................................................................................... 45
4.3.1.1 設定........................................................................................................................................................................... 45
4.3.1.2 対処(FAQ).................................................................................................................................................................. 48
4.4 ETERNUS NR1000 series ネットワークディスクアレイ.........................................................................................................49
4.5 ETERNUS VS850 バーチャライゼーションストレージ.......................................................................................................... 49
4.6 ETERNUS CS800 デデュープアプライアンス......................................................................................................................... 50
4.7 テープライブラリ装置.......................................................................................................................................................... 50
4.7.1 テープライブラリ装置 ETERNUS LT250/LT270................................................................................................................50
4.7.2 テープライブラリ装置 ETERNUS LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2/LT200/LT210/LT220/LT230/LT260/LT270 S2 51
4.7.3 仮想テープ装置 ETERNUS CS2000................................................................................................................................... 51
4.8 ETERNUS VX700 series 仮想化環境向けストレージ............................................................................................................... 52
4.9 ETERNUS TR series 仮想化環境専用ストレージ..................................................................................................................... 52
第5章 起動と設定............................................................................................................................................................................ 54
5.1 起動と終了............................................................................................................................................................................. 54
5.2 装置の登録............................................................................................................................................................................. 54
5.2.1 SNMPユーザー情報の登録.............................................................................................................................................. 54
5.2.2 装置の検索...................................................................................................................................................................... 54
5.2.3 装置の登録...................................................................................................................................................................... 56
5.2.4 装置の削除...................................................................................................................................................................... 58
5.2.5 イベント通知先設定機能................................................................................................................................................59
5.2.6 SNMPトラップ送信先の自動設定機能について............................................................................................................ 59
5.2.7 手動組込み装置の登録方法............................................................................................................................................ 60
5.3 管理状態確認テスト.............................................................................................................................................................. 60
第6章 運用........................................................................................................................................................................................63
6.1 リソース管理......................................................................................................................................................................... 63
6.1.1 RAIDグループ管理........................................................................................................................................................... 63
6.1.2 ボリューム管理............................................................................................................................................................... 63
6.1.3 シン・プロビジョニング管理........................................................................................................................................ 64
6.1.4 アドバンスト・コピー管理............................................................................................................................................ 64
6.1.5 接続性管理...................................................................................................................................................................... 65
6.1.6 エコモードの操作方法................................................................................................................................................... 66
6.1.7 End to Endリスト表示..................................................................................................................................................... 67
6.1.8 Extreme Cacheの管理.......................................................................................................................................................69
6.1.9 暗号化の管理...................................................................................................................................................................69
6.1.10 仮想マシンの管理......................................................................................................................................................... 70
6.1.11 SNMP設定の変更........................................................................................................................................................... 70
6.2 アクセスパス管理.................................................................................................................................................................. 71
6.2.1 アクセスパスとは........................................................................................................................................................... 71
- xvi -
6.2.2 アクセスパス表示(サーバノードとストレージの論理関係表示)................................................................................ 72
6.2.2.1 アクセスパスの状態表示......................................................................................................................................... 72
6.2.3 アクセスパスの設定....................................................................................................................................................... 74
6.2.3.1 前準備....................................................................................................................................................................... 76
6.2.3.2 実設定....................................................................................................................................................................... 77
6.2.4 アクセスパスの削除....................................................................................................................................................... 80
6.2.4.1 前準備....................................................................................................................................................................... 80
6.2.4.2 実設定....................................................................................................................................................................... 80
6.2.5 アクセスパスの継承....................................................................................................................................................... 82
6.2.6 すでにポートゾーニングで設定されているファイバーチャネルスイッチの対処について......................................82
6.3 イベント表示・連携.............................................................................................................................................................. 83
6.4 シン・プロビジョニング管理............................................................................................................................................... 86
6.4.1 閾値監視.......................................................................................................................................................................... 86
6.4.2 容量管理.......................................................................................................................................................................... 87
6.4.2.1 容量管理におけるグラフの種類..............................................................................................................................87
6.5 ストレージ自動階層制御管理............................................................................................................................................... 88
6.5.1 1階層Tierプールの設定................................................................................................................................................... 89
6.5.1.1 1階層Tierプールの作成............................................................................................................................................ 90
6.5.1.2 1階層Tierプールの変更............................................................................................................................................ 90
6.5.1.3 1階層Tierプールの削除............................................................................................................................................ 90
6.5.1.4 1階層Tierプールのサブプール容量拡張.................................................................................................................. 91
6.5.1.5 1階層Tierプールの平準化.........................................................................................................................................91
6.5.1.6 1階層Tierプールのアクセス状況チャートの設定................................................................................................... 92
6.5.2 1階層Tierプールの容量管理............................................................................................................................................93
6.5.2.1 容量管理におけるグラフの種類..............................................................................................................................94
6.5.3 FTVの設定.........................................................................................................................................................................94
6.5.3.1 FTVの作成..................................................................................................................................................................95
6.5.3.2 FTVの変更..................................................................................................................................................................95
6.5.3.3 FTVのフォーマット...................................................................................................................................................95
6.5.3.4 FTVの削除..................................................................................................................................................................95
6.5.4 管理対象装置でTierプールの構成を変更した場合の対処............................................................................................ 95
6.5.5 複数階層のストレージ自動階層制御への移行..............................................................................................................96
6.5.6 1階層Tierプールのアクセス状況チャートの確認..........................................................................................................96
6.6 NAS管理.................................................................................................................................................................................. 97
6.6.1 機能概要.......................................................................................................................................................................... 98
6.6.1.1 NAS管理について..................................................................................................................................................... 98
6.6.1.1.1 基本システム構成............................................................................................................................................. 98
6.6.1.1.2 サポート機能..................................................................................................................................................... 99
6.6.1.1.3 NASファイルシステムの設定項目.................................................................................................................. 100
6.6.1.2 NAS環境のバックアップについて......................................................................................................................... 103
6.6.1.2.1 NASボリュームのバックアップ/リストア......................................................................................................103
6.6.1.2.2 NASバックアップボリュームのマウント/アンマウント............................................................................... 104
6.6.1.3 NAS環境のスナップショットについて................................................................................................................. 105
6.6.1.3.1 NASスナップショット..................................................................................................................................... 105
6.6.1.3.2 スナップショット採取の停止/開始................................................................................................................ 107
6.6.1.4 NAS環境のクォータ管理について......................................................................................................................... 107
6.6.1.4.1 NAS環境のクォータ管理................................................................................................................................. 107
6.6.1.4.2 クォータ管理で通知されるイベント............................................................................................................. 108
6.6.1.5 NAS環境のウイルス対策について......................................................................................................................... 109
6.6.1.5.1 NAS環境のウイルス対策................................................................................................................................. 109
6.6.1.5.2 ウイルス対策で通知されるイベント............................................................................................................. 111
6.6.1.6 動作環境................................................................................................................................................................. 111
6.6.2 事前設定........................................................................................................................................................................ 112
- xvii -
6.6.2.1 ETERNUS ディスクアレイに対する事前設定.........................................................................................................112
6.6.2.2 認証サーバに対する事前設定............................................................................................................................... 112
6.6.2.3 DNSサーバに対する事前設定................................................................................................................................ 113
6.6.2.4 ウイルス対策サーバに対する事前設定................................................................................................................ 113
6.6.2.5 運用管理サーバに対する事前設定........................................................................................................................114
6.6.3 導入手順........................................................................................................................................................................ 116
6.6.3.1 共有フォルダの作成.............................................................................................................................................. 117
6.6.3.2 NASインターフェースの作成.................................................................................................................................121
6.6.3.3 NASファイルシステムの環境設定......................................................................................................................... 125
6.6.4 運用方法........................................................................................................................................................................ 125
6.6.4.1 共有フォルダへのアクセス................................................................................................................................... 126
6.6.4.2 共有フォルダの変更.............................................................................................................................................. 127
6.6.4.3 NASインターフェースの変更.................................................................................................................................128
6.6.4.4 NASサーバ名の変更................................................................................................................................................129
6.6.4.5 DNSサーバの変更................................................................................................................................................... 129
6.6.4.6 認証サーバの変更.................................................................................................................................................. 129
6.6.4.7 共有の開始..............................................................................................................................................................129
6.6.4.8 共有の停止..............................................................................................................................................................130
6.6.4.9 NASバックアップの設定........................................................................................................................................ 130
6.6.4.10 NASスナップショットの設定/変更/解除............................................................................................................. 131
6.6.4.11 スナップショットの参照..................................................................................................................................... 132
6.6.4.12 スナップショットからの復元............................................................................................................................. 132
6.6.4.13 スナップショットの採取の開始..........................................................................................................................133
6.6.4.14 スナップショットの採取の停止..........................................................................................................................133
6.6.4.15 クォータ設定の追加............................................................................................................................................ 133
6.6.4.16 クォータ設定の変更............................................................................................................................................ 134
6.6.4.17 クォータ設定の削除............................................................................................................................................ 134
6.6.4.18 ウイルス対策サーバの設定................................................................................................................................. 134
6.6.4.19 ウイルス対策機能の有効化................................................................................................................................. 134
6.6.4.20 ウイルス対策機能の無効化................................................................................................................................. 135
6.6.4.21 NASボリュームおよびNASシステムの性能管理..................................................................................................135
6.6.4.22 シン・プロビジョニングプールの容量管理.......................................................................................................135
6.6.4.23 NASファイルシステムの拡張...............................................................................................................................135
6.6.4.24 NAS環境の解体..................................................................................................................................................... 137
第7章 性能管理.............................................................................................................................................................................. 141
7.1 概要.......................................................................................................................................................................................141
7.1.1 性能情報の種類............................................................................................................................................................. 141
7.1.2 性能グラフの種類......................................................................................................................................................... 143
7.1.3 閾値監視の種類............................................................................................................................................................. 144
7.2 性能管理の流れ....................................................................................................................................................................144
7.2.1 運用管理サーバ側のディスク容量の確認................................................................................................................... 145
7.2.2 性能管理指示.................................................................................................................................................................145
7.2.3 監視間隔設定.................................................................................................................................................................146
7.2.4 選択した装置の性能表示方法...................................................................................................................................... 148
7.2.5 ファイバーチャネルスイッチの性能表示................................................................................................................... 148
7.2.6 ストレージ性能表示..................................................................................................................................................... 148
7.2.6.1 LogicalVolume、RAIDGroupの性能情報表示.......................................................................................................... 148
7.2.6.2 Disk(物理ドライブ)の性能情報表示......................................................................................................................149
7.2.6.3 CMの性能情報表示................................................................................................................................................. 149
7.2.6.4 CA、CM Portの性能情報表示.................................................................................................................................. 149
7.2.6.5 稼働Disk数・消費電力・温度の性能情報表示......................................................................................................149
7.2.6.6 NASボリューム、NASシステムの性能情報表示....................................................................................................149
7.2.7 性能管理使用例............................................................................................................................................................. 149
- xviii -
7.2.8 性能管理停止指示......................................................................................................................................................... 150
7.2.9 構成情報の更新............................................................................................................................................................. 150
7.2.10 性能データ格納場所................................................................................................................................................... 151
7.3 閾値監視の流れ....................................................................................................................................................................151
7.3.1 運用管理サーバ側のディスク容量の確認................................................................................................................... 151
7.3.2 閾値管理指示.................................................................................................................................................................151
7.3.3 閾値監視時間帯の設定................................................................................................................................................. 151
7.3.4 閾値監視情報の設定..................................................................................................................................................... 152
7.3.5 閾値監視停止指示......................................................................................................................................................... 153
7.4 閾値監視における各閾値の評価基準..................................................................................................................................153
7.5 定義ファイル....................................................................................................................................................................... 154
7.6 閾値監視の使用例................................................................................................................................................................ 154
第8章 レポーティング機能........................................................................................................................................................... 159
8.1 概要.......................................................................................................................................................................................159
8.1.1 ポリシーの設定............................................................................................................................................................. 160
8.1.2 レポート情報収集......................................................................................................................................................... 160
8.1.3 レポート作成.................................................................................................................................................................161
8.2 サポート装置....................................................................................................................................................................... 163
8.3 運用方法............................................................................................................................................................................... 163
8.3.1 設計................................................................................................................................................................................164
8.3.1.1 課金運用方針の決定.............................................................................................................................................. 164
8.3.1.2 ボリューム割当て期間の考え方............................................................................................................................165
8.3.1.3 レポート情報の保存期間の決定............................................................................................................................167
8.3.2 セットアップ.................................................................................................................................................................168
8.3.2.1 ライセンスの入手と設定....................................................................................................................................... 168
8.3.2.2 ポリシーの設定...................................................................................................................................................... 168
8.3.2.3 コマンド定期実行の設定....................................................................................................................................... 168
8.3.2.4 課金アプリケーションの作成............................................................................................................................... 169
8.3.3 運用................................................................................................................................................................................170
8.3.3.1 請求書の作成.......................................................................................................................................................... 170
8.3.4 保守................................................................................................................................................................................170
8.3.4.1 レポート関連ファイルのバックアップ/リストア................................................................................................ 170
8.3.4.2 情報収集コマンド実行時の異常............................................................................................................................171
8.3.4.3 レポート作成コマンド実行時の異常.................................................................................................................... 171
8.4 レポートファイルの構成.................................................................................................................................................... 171
第9章 Storage Cluster機能.............................................................................................................................................................. 178
9.1 概要.......................................................................................................................................................................................178
9.2 動作概要............................................................................................................................................................................... 179
9.3 作業の流れ........................................................................................................................................................................... 187
9.4 運用方法............................................................................................................................................................................... 190
9.4.1 導入................................................................................................................................................................................190
9.4.2 運用................................................................................................................................................................................196
9.4.2.1 業務ボリュームの割当て....................................................................................................................................... 196
9.4.2.2 TFOグループのステータス更新............................................................................................................................. 201
9.4.2.3 業務ボリュームの追加/削除.................................................................................................................................. 202
9.4.2.4 手動Failover/Failback.............................................................................................................................................. 202
9.4.2.5 強制Failover.............................................................................................................................................................203
9.4.2.6 TFOグループのステータス..................................................................................................................................... 203
9.4.3 保守................................................................................................................................................................................205
9.4.3.1 ETERNUS ディスクアレイの故障............................................................................................................................208
9.4.3.2 RAID故障................................................................................................................................................................. 209
9.4.3.3 RAID閉塞................................................................................................................................................................. 210
- xix -
9.4.3.4 不良セクタ..............................................................................................................................................................212
9.4.3.5 片系運用................................................................................................................................................................. 213
9.4.3.6 Storage Cluster環境の削除...................................................................................................................................... 214
9.5 Storage Clusterコントローラー............................................................................................................................................ 215
9.5.1 提供機能........................................................................................................................................................................ 215
9.5.2 導入手順........................................................................................................................................................................ 215
9.5.3 運用手順........................................................................................................................................................................ 216
9.5.3.1 監視対象装置の追加/削除......................................................................................................................................216
9.5.3.2 監視対象装置のIPアドレスの変更.........................................................................................................................216
第10章 管理対象装置の保守......................................................................................................................................................... 218
10.1 障害発生時の画面と対処方法........................................................................................................................................... 218
10.2 サポート装置の交換.......................................................................................................................................................... 220
10.2.1 サーバノードの交換................................................................................................................................................... 221
10.2.2 ETERNUS ディスクアレイの交換................................................................................................................................ 222
10.2.3 ETERNUS LT250/LT270の交換....................................................................................................................................... 223
10.2.4 ファイバーチャネルスイッチ装置の交換................................................................................................................. 224
10.2.5 手動組込み装置の交換............................................................................................................................................... 227
10.2.6 Storage Clusterコントローラーの交換........................................................................................................................ 229
10.3 サポート装置部品の交換.................................................................................................................................................. 229
10.3.1 サーバノードの部品交換............................................................................................................................................229
10.3.1.1 サーバノードのHBA交換......................................................................................................................................230
10.3.1.1.1 SolarisサーバノードのHBA交換.....................................................................................................................230
10.3.1.1.2 Solarisサーバノード以外のHBA交換............................................................................................................. 232
10.3.1.2 HBA交換後のアクセスパス継承.......................................................................................................................... 232
10.3.1.2.1 HBA交換後のHBA状態がChangedのとき.......................................................................................................233
10.3.1.2.2 HBA交換後のHBA状態がChangedでないとき............................................................................................... 233
10.3.2 ETERNUS ディスクアレイ、ETERNUS LT250/LT270の部品交換.................................................................................. 234
10.3.3 手動組込み装置の部品交換........................................................................................................................................ 234
10.4 サポート装置部品の増設.................................................................................................................................................. 237
10.4.1 ETERNUS LT270 S2拡張筐体の増設..............................................................................................................................237
第11章 運用管理環境の保守......................................................................................................................................................... 239
11.1 マネージャーの保守.......................................................................................................................................................... 239
11.1.1 マネージャーの保守................................................................................................................................................... 239
11.1.1.1 障害調査資料の採取方法..................................................................................................................................... 239
11.1.1.2 マネージャーのバックアップ............................................................................................................................. 239
11.1.1.2.1 Solaris OS版/Linux版マネージャーのバックアップ...................................................................................... 239
11.1.1.2.2 Solaris OS版/Linux版マネージャーのバックアップ(クラスタ環境の場合)................................................. 242
11.1.1.2.3 Windows版マネージャーのバックアップ.....................................................................................................243
11.1.1.2.4 Windows版マネージャーのバックアップ(クラスタ環境の場合)................................................................248
11.1.1.3 マネージャーのリストア..................................................................................................................................... 248
11.1.1.3.1 Solaris OS版/Linux版マネージャーのリストア............................................................................................. 248
11.1.1.3.2 Solaris OS版/Linux版マネージャーのリストア(クラスタ環境の場合).........................................................252
11.1.1.3.3 Windows版マネージャーのリストア............................................................................................................ 252
11.1.1.3.4 Windows版マネージャーのリストア(クラスタ環境の場合)....................................................................... 257
11.1.2 運用環境の変更........................................................................................................................................................... 258
11.1.2.1 運用管理サーバのIPアドレスの変更...................................................................................................................258
11.1.2.2 サーバノードのIPアドレスの変更.......................................................................................................................258
11.1.2.3 運用管理サーバのサーバ名の変更......................................................................................................................258
11.1.2.4 サーバノードのサーバノード名の変更.............................................................................................................. 258
11.1.2.5 運用管理サーバのポート番号の変更.................................................................................................................. 259
11.1.2.6 サポート装置のIPアドレス、SNMP設定、またはエンジンIDの変更................................................................ 260
11.1.2.7 クラスタシステム運用の変更(ノード名引継ぎ)................................................................................................ 260
- xx -
11.1.2.8 サポート装置の構成変更..................................................................................................................................... 260
11.1.2.9 サポート装置のパスワード変更..........................................................................................................................261
11.1.2.10 運用管理サーバのSNMP通信プロトコルの変更............................................................................................... 261
11.2 [Solaris OS版]エージェントの保守.................................................................................................................................... 262
11.2.1 エラー時の対処........................................................................................................................................................... 262
11.2.2 障害調査資料の採取方法............................................................................................................................................262
11.2.3 運用環境の変更........................................................................................................................................................... 262
11.2.3.1 サーバノードのIPアドレスの変更.......................................................................................................................262
11.2.3.2 サーバノードのポート番号の変更......................................................................................................................262
11.3 [Windows版]エージェントの保守..................................................................................................................................... 263
11.3.1 エラー時の対処........................................................................................................................................................... 263
11.3.2 障害調査資料の採取方法............................................................................................................................................263
11.3.3 運用環境の変更........................................................................................................................................................... 263
11.3.3.1 サーバノードのIPアドレスの変更.......................................................................................................................263
11.3.3.2 サーバノードのポート番号の変更......................................................................................................................263
11.4 [Linux版]エージェントの保守...........................................................................................................................................264
11.4.1 障害調査資料の採取方法............................................................................................................................................264
11.4.2 運用環境の変更........................................................................................................................................................... 264
11.4.2.1 サーバノードのIPアドレスの変更.......................................................................................................................264
11.4.2.2 サーバノードのポート番号の変更......................................................................................................................264
11.5 [HP-UX版]エージェントの保守......................................................................................................................................... 264
11.5.1 障害調査資料の採取方法............................................................................................................................................264
11.5.2 運用環境の変更........................................................................................................................................................... 264
11.5.2.1 サーバノードのIPアドレスの変更.......................................................................................................................264
11.5.2.2 サーバノードのポート番号の変更......................................................................................................................264
11.6 [AIX版]エージェントの保守.............................................................................................................................................. 264
11.6.1 障害調査資料の採取方法............................................................................................................................................264
11.6.2 運用環境の変更........................................................................................................................................................... 264
11.6.2.1 サーバノードのIPアドレスの変更.......................................................................................................................264
11.6.2.2 サーバノードのポート番号の変更......................................................................................................................264
第12章 他ソフトウェア連携......................................................................................................................................................... 265
12.1 Systemwalker Centric Managerとの連携.............................................................................................................................265
12.1.1 Systemwalker Centric Managerと連携機能.................................................................................................................. 265
12.1.2 前提バージョン........................................................................................................................................................... 266
12.1.3 事前準備...................................................................................................................................................................... 266
12.1.4 セットアップ手順....................................................................................................................................................... 266
12.1.4.1 Systemwalker Centric Manager運用管理クライアントでの設定......................................................................... 266
12.1.4.2 Systemwalker Centric Manager運用管理サーバと本製品の運用管理サーバが同一サーバの場合の対処......... 267
12.1.4.3 設定確認テスト.................................................................................................................................................... 271
12.2 Systemwalker Service Quality Coordinatorとの連携............................................................................................................ 271
12.3 そのほかの運用管理ソフトウェアとの連携.................................................................................................................... 273
第13章 コマンドリファレンス..................................................................................................................................................... 274
13.1 マネージャーのコマンド.................................................................................................................................................. 274
13.1.1 運用環境管理のコマンド............................................................................................................................................274
13.1.1.1 sanadmsh chtraprcvip (SNMPトラップ送信先IPアドレスの変更コマンド)........................................................ 274
13.1.1.2 swtraptest (ファイバーチャネルスイッチのSNMPトラップテストコマンド)...................................................275
13.1.1.3 grtraptest (ETERNUS ディスクアレイのSNMPトラップテストコマンド)........................................................... 276
13.1.1.4 storageadm zone (ホストアフィニティとゾーニングの操作コマンド)............................................................ 277
13.1.1.5 storageadm iscsizone (ホストアフィニティの操作コマンド)............................................................................ 284
13.1.1.6 storageadm perfdata (性能情報の操作コマンド)................................................................................................ 289
13.1.1.7 storageadm spindle (ディスク制御コマンド)......................................................................................................297
13.1.1.8 esfsnap (マネージャーの調査資料採取コマンド).............................................................................................. 303
- xxi -
13.1.1.9 esfadm esfdata (構成情報の操作コマンド)......................................................................................................... 304
13.1.2 ストレージ管理コマンド............................................................................................................................................305
13.1.2.1 storageadm disk (ディスクに関するコマンド)................................................................................................... 306
13.1.2.2 storageadm raid (RAIDグループに関するコマンド)............................................................................................ 307
13.1.2.3 storageadm volume (ボリュームに関するコマンド).......................................................................................... 313
13.1.2.4 storageadm affinity (アフィニティグループに関するコマンド)........................................................................318
13.1.2.5 storageadm ecomode (エコモードに関するコマンド)....................................................................................... 323
13.1.2.6 storageadm port (ポートに関するコマンド)....................................................................................................... 324
13.1.2.7 storageadm iscsiport (iSCSIポートに関するコマンド)......................................................................................... 326
13.1.2.8 storageadm progress (進捗に関するコマンド)....................................................................................................331
13.1.2.9 storageadm perfctl (性能監視に関するコマンド)................................................................................................333
13.1.2.10 storageadm device (装置に関するコマンド)..................................................................................................... 335
13.2 エージェントのコマンド.................................................................................................................................................. 336
13.2.1 setagtip (エージェント情報変更コマンド)................................................................................................................336
13.2.2 traptest (サーバノードエージェントのSNMPトラップテスト)................................................................................ 337
13.2.3 agentsnap (エージェントの調査資料採取コマンド)................................................................................................ 338
13.2.4 agtpatrol (監視状態表示コマンド)............................................................................................................................. 339
13.2.5 setagtsnmp (エージェントのSNMP設定コマンド).....................................................................................................341
13.3 マネージャーの起動と停止...............................................................................................................................................343
13.3.1 サービスの起動と停止(Windows環境)....................................................................................................................... 343
13.3.1.1 SNMPトラップ監視サービスの起動と停止......................................................................................................... 343
13.3.1.2 サービスの起動と停止.........................................................................................................................................345
13.3.2 デーモンの起動と停止(Solaris環境)...........................................................................................................................345
13.3.2.1 SNMPトラップ監視デーモンの起動と停止......................................................................................................... 345
13.3.2.2 デーモンの一括起動と停止................................................................................................................................. 346
13.3.3 デーモンの起動と停止(Linux環境)............................................................................................................................ 346
13.3.3.1 SNMPトラップ監視デーモンの起動と停止......................................................................................................... 346
13.3.3.2 デーモンの起動と停止.........................................................................................................................................348
13.4 エージェントの起動と停止...............................................................................................................................................348
13.4.1 サービスの起動と停止(Windows環境)....................................................................................................................... 349
13.4.2 デーモンの起動と停止(Solaris環境、Linux環境、HP-UX環境、AIX環境).................................................................349
13.5 レポーティング機能のコマンド....................................................................................................................................... 349
13.5.1 esfadm report collect (情報収集コマンド).................................................................................................................. 350
13.5.2 esfadm report create (レポート作成コマンド)........................................................................................................... 351
付録A カスタマイズ...................................................................................................................................................................... 355
A.1 概略...................................................................................................................................................................................... 355
A.2 sanma.confパラメーター説明............................................................................................................................................. 355
A.3 ssmgr.confパラメーター説明...............................................................................................................................................356
A.4 perf.confパラメーター説明..................................................................................................................................................358
A.5 SNMPトラップXML定義ファイル説明.................................................................................................................................359
A.6 Correlation.iniパラメーター説明......................................................................................................................................... 366
A.7 装置ポーリング設定ファイル説明..................................................................................................................................... 368
A.8 ポーリングサービス設定ファイル説明..............................................................................................................................371
A.9 構成情報設定ファイル説明.................................................................................................................................................374
A.10 snmptrapd.confファイル説明............................................................................................................................................ 376
A.11 policy.confパラメーター説明............................................................................................................................................. 378
A.12 TFOConfig.iniパラメーター説明......................................................................................................................................... 379
付録B トラブルシューティング................................................................................................................................................... 380
B.1 調査資料の採取................................................................................................................................................................... 380
B.2 初期調査資料の採取............................................................................................................................................................ 380
B.2.1 運用管理サーバ(Solaris OS)の場合............................................................................................................................... 381
B.2.2 運用管理サーバ(Linux)の場合......................................................................................................................................381
- xxii -
B.2.3 運用管理サーバ(Windows)の場合................................................................................................................................ 381
B.2.4 管理対象サーバノード(Solaris OS)の場合....................................................................................................................382
B.2.5 管理対象サーバノード(Windows)の場合..................................................................................................................... 382
B.2.6 管理対象サーバノード(Linux)の場合.......................................................................................................................... 382
B.2.7 管理対象サーバノード(HP-UX)の場合......................................................................................................................... 382
B.2.8 管理対象サーバノード(AIX)の場合.............................................................................................................................. 383
B.3 詳細調査資料の採取............................................................................................................................................................ 383
B.3.1 運用管理サーバ(Solaris OS)の場合............................................................................................................................... 383
B.3.2 運用管理サーバ(Linux)の場合......................................................................................................................................384
B.3.3 運用管理サーバ(Windows)の場合................................................................................................................................ 384
B.3.4 管理対象サーバノード(Solaris OS)の場合....................................................................................................................385
B.3.5 管理対象サーバノード(Windows)の場合..................................................................................................................... 385
B.3.6 管理対象サーバノード(Linux)の場合.......................................................................................................................... 385
B.3.7 管理対象サーバノード(HP-UX)の場合......................................................................................................................... 385
B.3.8 管理対象サーバノード(AIX)の場合.............................................................................................................................. 385
付録C 製品のバージョン確認方法................................................................................................................................................ 386
C.1 Windowsでのバージョン確認方法...................................................................................................................................... 386
C.2 Solaris OSでのバージョン確認方法..................................................................................................................................... 386
C.3 Linuxでのバージョン確認方法............................................................................................................................................ 386
C.4 HP-UXでのバージョン確認方法...........................................................................................................................................387
C.5 AIXでのバージョン確認方法............................................................................................................................................... 387
付録D ETERNUS VX700 seriesの性能監視....................................................................................................................................... 389
D.1 概要...................................................................................................................................................................................... 389
D.1.1 サポートする性能情報................................................................................................................................................. 389
D.1.2 システム構成................................................................................................................................................................ 390
D.1.3 動作条件........................................................................................................................................................................ 391
D.1.4 本ツールの利用における注意事項.............................................................................................................................. 392
D.2 セットアップ....................................................................................................................................................................... 393
D.2.1 インストール................................................................................................................................................................ 393
D.2.2 初期設定........................................................................................................................................................................ 393
D.2.2.1 監視対象装置の設定.............................................................................................................................................. 393
D.2.2.2 Systemwalker Service Quality Coordinatorの設定.................................................................................................... 394
D.2.2.3 タスクの登録......................................................................................................................................................... 395
D.2.3 起動............................................................................................................................................................................... 397
D.2.3.1 タスク スケジューラでの起動.............................................................................................................................. 397
D.2.4 停止............................................................................................................................................................................... 398
D.2.5 アンインストール.........................................................................................................................................................398
D.3 保守...................................................................................................................................................................................... 400
D.3.1 性能情報の確認............................................................................................................................................................ 400
D.3.2 監視間隔の変更............................................................................................................................................................ 401
D.3.3 監視装置の追加............................................................................................................................................................ 402
D.3.4 監視装置の削除............................................................................................................................................................ 402
D.3.5 監視装置の情報変更..................................................................................................................................................... 403
D.3.6 本ツールの動作状況の確認..........................................................................................................................................403
D.3.7 監視対象装置の確認..................................................................................................................................................... 404
D.3.8 装置登録/装置削除の確認............................................................................................................................................ 405
D.3.9 トラブルシューティング............................................................................................................................................. 405
D.4 設定ファイル....................................................................................................................................................................... 405
D.4.1 監視条件の設定(vxDevice.conf).................................................................................................................................... 405
D.5 コマンドリファレンス........................................................................................................................................................ 407
D.5.1 vxperf.bat (起動/停止コマンド).................................................................................................................................... 407
D.5.2 vxencrypt.bat (ユーザー情報暗号化コマンド).............................................................................................................408
- xxiii -
D.5.3 vxclistop.bat (ETERNUS VX700 series性能情報採取の停止コマンド)........................................................................... 409
D.5.4 vxcheck.bat (ユーザー定義チェックコマンド)............................................................................................................409
D.6 メッセージログ................................................................................................................................................................... 410
D.6.1 メッセージログ............................................................................................................................................................ 410
D.6.2 出力されるメッセージと対処方法.............................................................................................................................. 410
付録E システム内のスイッチ以外をStorage Cruiserで管理する運用.......................................................................................... 417
付録F SNMPv3プロトコルにおける暗号アルゴリズムの設定..................................................................................................... 418
- xxiv -
第1章 概要
1.1 製品の特長
本製品は、ストレージ関連資源を統合管理する構成管理、関係管理、障害管理、性能管理、およびレポーティング機能で、
SAN、DAS、NASなどのマルチベンダーストレージシステム環境の安定運用を支えます。
ストレージシステム全体の装置管理を実現する構成管理
現状のストレージシステム全体の各装置と装置間の物理接続の状態を、Webコンソールで表示します。このため、各装置の
どの部分(例えば、ファイバーチャネルスイッチのポート)がどこに接続されているかを詳細に把握できます。
各装置の細かなリソースも完全管理する関係管理
ストレージ装置内部の詳細構成の管理だけでなく、ディスクから物理経路、関連するサーバノードの構成情報を自動的に
取得し、それらを関連付けて表示します。
今までは、要素ごとに管理ツールがあり、表示形式が様々なために、要素間の関連付けを認識することは困難でした。本
製品では、同一画面かつ同一形式で要素の関連付けを表示できるため、全体構成を簡単に把握し、構成ミスがあっても問
題点を検出できます。
障害箇所・影響範囲の把握が容易な障害管理機能
装置で発生した障害内容を、適切に解読し、わかりやすく表示します。
障害情報は、総合運用管理ソフトウェアSystemwalkerや他社管理ソフトウェアへの自動通報も可能なため、システムを集中
監視できます。
性能情報管理による最適環境の提供
管理対象装置の性能情報を管理、表示できます。装置の性能情報を運用管理サーバに保管するため、リアルタイムの性能
情報だけでなく、過去の性能情報も参照できます。さらに、性能情報をグラフ形式で参照できるため、装置の動作状況や
負荷状況を容易に把握できます。
また、装置に閾値を設定して、設定した閾値を超えたときにアラーム通知させることができます。ボトルネックの原因と
場所を特定できるため、装置構成の改善を図って最適な環境での運用が可能です。
性能情報は、Systemwalker Service Quality Coordinatorのレポート画面などで参照できます。
レポーティング機能
サーバに接続されたボリュームに関する情報を収集して、容量情報や利用時間などをレポートします。このため、使用し
たボリュームに対して、課金に必要な情報を得られます。
Storage Cluster機能
サーバに接続された2台のストレージ装置間で、一方のストレージ装置が停止した際にもう一方のストレージ装置に透過的
に切り替えます。この機能により、業務を継続して運用できます。
VMware vSphere Virtual Volumes機能のサポート
VMware vSphere Virtual Volumes機能は、VMFS(Virtual Machine File System)を使って行っていたVMDK(VMディスク)ファイルの
操作を、ストレージ装置のボリューム操作で行えるようにした機能です。この機能により、ETERNUS ディスクアレイに対す
る性能設計や性能分析を簡素化できます。また、VMゲスト単位のバックアップを採取できます。同一装置内であれば、
ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能により、VMware標準のスナップショットやクローンの作成、および
Storage vMotionの処理の高速化を実現できます。
1.2 各機能の概略
この節では、当製品がストレージシステムに対して提供する機能の概要を説明します。
-1-
1.2.1 構成管理
接続状態の管理
装置間の物理接続の状態を、Webコンソールに表示します。各装置の部品(例えば、ファイバーチャネルスイッチのポート)
の接続先を把握できます。
また、ストレージ装置内とサーバの関係を関連付けてWebコンソールに表示することで、全体構成を把握できます。
Webコンソールは、Webブラウザを使用してStorage Cruiserを利用する機能です。
アクセスパスの管理
サーバノード側、ファイバーチャネルスイッチ側、ストレージ側が保持しているセキュリティ機能を統合管理し、自動管
理・自動設定を行います。
装置に設定されているバインディング/ゾーニング情報からアクセスパスの自動認識・表示も可能です。また、アクセスパ
スを各装置のセキュリティ情報を基に統合管理しているため、アクセスパスを形成しているSAN上の経路である物理ファイ
バーチャネルケーブルが切断されても、Error状態として表示できます。
本製品が管理しているアクセスパスに関しては、本製品からの自動構成定義変更だけでなく、手動での装置に対する構成
定義変更が可能です。この場合、この手動設定変更が正しく実施されたかどうかを本製品から確認できます。
ポイント
ストレージシステム管理の対象となる装置は、本製品に登録する必要があります。装置の登録には、装置のIPアドレスが必
要です。また、一部のストレージ装置およびファイバーチャネルスイッチに関しては、管理用のユーザーIDとパスワードが
必要です。
1.2.2 障害管理
本製品の障害管理機能には、以下の3つの特長があります。
障害管理機能は、対象装置をマネージャーに登録することで監視を開始し、マネージャー起動中は監視処理を継続します。
注意
障害監視は、LAN経由で行います。このため、LAN接続できない装置の障害監視はできません。
装置からのイベント通知による非同期障害イベント監視
本製品は、装置からのSNMPトラップやエージェントからの監視情報を、的確にデコードして非同期なイベントとして表示
します。表示するSNMPトラップの内容は、通常のSNMP MIBコンパイラでのデコードより詳細でわかりやすく、スムーズな
運用を支援します。
XMLファイルを用いて、表示するイベントの詳細なカスタマイズ(表示/非表示など)が可能です。したがって、環境に合わせ
て運用できます。また、XMLファイルを編集・追加することで、本製品がサポートしていない装置の障害管理も動的に可能
となります。
イベントはSystemwalker Centric Manager連携やユーザーが自由に編集できるShellファイルに連携できるため、環境に合わせ
た対応が容易です。
参照
カスタマイズ方法の詳細は、「A.5 SNMPトラップXML定義ファイル説明」を参照してください。
-2-
装置ポーリング機能による障害監視(マネージャーによる自動処理)
装置ポーリング機能は、LANに接続されている全装置について、本製品が定期的にSNMP、ping、または独自プロトコルを利
用して装置の状態を監視する機能です。本機能によって、装置からSNMPトラップを受信できなかった場合も装置状態の変
化を検知できるとともに、各装置と本製品運用管理サーバ間のネットワーク異常を検知できます。
状態変化は、イベントログと装置ステータスに反映されます。
本機能は、手動組込み装置に対しても有効です。
現時点の装置状態の確認による障害監視(ユーザーによる手動操作)
最新状態の取得操作で、現時点の各装置の状態によって装置ステータスが変化します。
障害が発生すると、装置ステータスが、状態に応じた表示に変化します。
1.2.3 性能管理
性能情報確保対象の装置に対して性能情報確保を指示すると、本製品の性能管理部が各装置に対して性能情報を獲得し、
この情報を運用管理サーバに格納します。この情報はWebコンソールから表示・管理できます。ファイバーチャネルスイッ
チおよびETERNUS ディスクアレイに対して性能管理機能をサポートします。この機能で、装置内の細かな動作状況や負荷状
況を把握できます。また、稼働Disk数を把握することで、ETERNUS ディスクアレイのエコモード機能の状況を確認できま
す。
さらに、特定の情報には閾値を設定できます。この機能によりボトルネックを事前に検出して対処することも可能です。
性能情報は、Systemwalker Service Quality Coordinatorで参照できます。詳細は、Systemwalker Service Quality Coordinatorのマ
ニュアルで確認してください。
参照
サポート装置は、「1.2.9 サポートレベル」を参照してください。
性能管理できる情報
性能管理できる情報は、ファイバーチャネルスイッチとETERNUS ディスクアレイで異なります。詳細は、「7.1.1 性能情報の
種類」を参照してください。
閾値監視できる情報
閾値監視できる情報は、ファイバーチャネルスイッチとETERNUS ディスクアレイで異なります。詳細は、「7.1.3 閾値監視の
種類」を参照してください。
1.2.4 レポーティング機能
レポーティング機能は、サーバに接続されたボリュームに関する情報を収集して、容量情報や利用時間など課金に必要な
情報を出力します。
課金に必要な情報とは
課金に必要な情報を収集する場合は、以下を明確にする必要があります。
・ 誰が使用したか?
・ 何をどのくらい使用したか?
・ どの期間使用したか?
-3-
レポーティング機能で採取できる情報
レポーティング機能で採取できる情報は、以下のとおりです。
表1.1 レポーティング機能で採取できる情報
レポーティング機能で採取できる情報
サーバの集計単位
物理サーバ
仮想サーバのホスト
ボリュームタイプと容量
Standard Volumeの物理容量
WSVの物理容量
SDVの論理容量
TPVの論理容量
FTVの論理容量
利用期間
利用開始日時
利用終了日時
-4-
レポーティング機能で採取できる情報
ボリューム情報
RAIDレベル
ディスクタイプ: SAS、SSD、SED-SAS
ボリューム暗号化
参考
以下の情報は、レポーティング機能で採取できません。
・ 仮想サーバのゲスト
・ SDVの物理容量
・ TPVの物理容量
・ FTVの物理容量
課金運用に必要な作業とは
センター管理者が請求書を作成するには、以下の作業が必要です。
1. 事前準備
課金項目、単価、請求期間、課金期間の最小単位を決定します。
2. レポート情報収集
課金に必要な情報を収集します。
3. レポートファイル作成
収集した情報を集計します。
-5-
4. 請求書作成
レポートファイルから課金アプリケーションを通じて請求書を作成します。
ポイント
センター管理者が課金アプリケーションを作成することで、レポートファイルから自由に課金項目や単価をカスタマ
イズできます。そのため、センター管理者の様々な課金運用に対応できます。
1.2.5 ストレージの省電力運用
ETERNUS ディスクアレイには、MAID(Massive Arrays of Idle Disks)を応用したエコモードを設定できます。
ディスクドライブにアクセスしない時間帯に以下のどちらかの制御を行うことで、電力消費量を削減して環境に対する負
荷を低減できます。
a. ディスクドライブのスピンドル回転制御
b. ディスクドライブ本体の電源制御
推奨はb.です。a.よりも効果的に電力消費量を削減できます。b.をサポートする装置は、「表1.2 ディスクドライブ本体の電
源制御をサポートする装置」のとおりです。
表1.2 ディスクドライブ本体の電源制御をサポートする装置
装置名
対応ファームウェアの版数
ETERNUS DX60 S3
全版数
ETERNUS DX100 S3/DX200 S3
ETERNUS DX500 S3/DX600 S3
V10L20以降
ETERNUS DX8700 S3/DX8900 S3
全版数
注意
ETERNUS DX200Fでは、エコモードの操作を実施できません。稼働Disk数・消費電力・温度の性能情報表示は可能です。
本製品では、ETERNUS ディスクアレイに対して、以下の機能を提供します。
エコモードの操作
Webコンソール、または運用管理サーバでのstorageadmコマンドの実行で、ETERNUS ディスクアレイのエコモードを操
作できます。
参照
詳細は、「6.1.6 エコモードの操作方法」を参照してください。
稼働Disk数の性能情報表示
ETERNUS ディスクアレイに搭載されているディスクドライブのうち、以下のディスクドライブ数を、「稼働Disk数」とし
て表示します。ETERNUS DX200Fの場合は、すべてのディスクドライブを「稼働Disk数」として表示します。
表1.3 稼働Disk数
ディスクドライブが所属するRAIDグループ
のエコモード設定
稼働Disk数
ディスクドライブのスピンドル回転制御
スピンドル回転が動作しているディスクドライブ数
ディスクドライブ本体の電源制御
電源が入っているディスクドライブ数
-6-
ディスクドライブが所属するRAIDグループ
のエコモード設定
エコモード未設定
稼働Disk数
電源が入っているディスクドライブ数 (注)
注: 以下のETERNUS ディスクアレイでは、スピンドル回転が動作しているディスクドライブ数を稼働Disk数として表示し
ます。
装置名
対応ファームウェアの版数
ETERNUS DX60/DX80/DX90
ETERNUS DX S2 series
全版数
ETERNUS DX100 S3/DX200 S3
ETERNUS DX500 S3/DX600 S3
V10L20未満
稼働Disk数の性能情報により、省電力運用の効果を容易に確認できます。
参照
詳細は、「7.2.6.5 稼働Disk数・消費電力・温度の性能情報表示」を参照してください。
消費電力、温度の性能情報表示(ETERNUS DX60/DX80/DX90, DX S2 series, DX S3 series, ETERNUS DX200Fだけ)
ETERNUS ディスクアレイの装置全体の使用電力を、「消費電力」として表示します。
ETERNUS ディスクアレイの周辺温度(ファンの吸気温度)を、「温度」として表示します。
消費電力の性能情報により、省電力運用の効果を容易に確認できます。
温度の性能情報により、装置周辺の空調効果が容易に確認できます。
参照
詳細は、「7.2.6.5 稼働Disk数・消費電力・温度の性能情報表示」を参照してください。
エコモードを使ったストレージ運用における留意事項
エコモードを使ったストレージ運用を行う場合は、事前に以下について把握しておく必要があります。
エコモードの制御単位
エコモードを制御できる単位は、RAIDグループです。このため、複数の異なる業務(種別、運用時間帯など)で1つのRAID
グループを使う場合、業務の運用形態によっては、そのRAIDグループのディスクドライブを停止できないことがありま
す。エコモードを使ったストレージ運用の設計では、RAIDグループと業務の関係を考慮してください。
エコモードの操作ができないRAIDグループ
以下のRAIDグループは、エコモードの操作ができません。
- システムディスクを含むRAIDグループ
- NAS用ディスク領域に設定したRAIDグループ
- メインフレームボリューム、MVVボリューム、またはMVV Concatenationボリュームが登録されているRAIDグループ
- ボリュームが登録されていないRAIDグループ
- SSDで構成されたRAIDグループ
- シン・プロビジョニングで使用されているRAIDグループ
- Flexible Tierで使用されているRAIDグループ
- REC Diskバッファーに属するRAIDグループ
-7-
- ロジカル・デバイス・エクスパンション実行中に作成される作業用RAIDグループ
ディスクドライブの停止
ETERNUS ディスクアレイ内では、ディスクドライブの停止処理は、ディスクドライブへのアクセスが一定時間(30分)な
いことを確認してから行われます。このため、本製品で“停止指示”してから実際にディスクドライブが停止するまで、
一定時間以上かかります。
ETERNUS ディスクアレイ側でRAIDグループやボリュームなどの構成変更中、またはディスクドライブへアクセスするア
ドバンスト・コピー機能動作中は、ディスクドライブの稼働を継続します。このため、本製品で“停止指示”していて
も、ディスクドライブが停止しないことがあります。ディスクドライブが停止するのは、ETERNUS ディスクアレイ内で
の一連の動作が完了したあとです。
ディスクドライブの起動
停止しているディスクドライブにアクセスした場合、ETERNUS ディスクアレイはそのディスクドライブを直ちに起動し
ますが、アクセスを受け付けられる状態になるまで、1~3分程度かかります。
ディスクドライブの継続稼働
ETERNUS ディスクアレイ内では、1日におけるディスクドライブの起動開始処理が一定回数(3回)を超えた場合は、その
ディスクドライブへのアクセス頻度が高いと判断し、ディスクドライブの稼働を継続します。このため、本製品で“停
止指示”をしても、ディスクドライブの状態が“停止状態”から“動作状態”に遷移したあと、アクセスがなくなって
も“停止状態”に遷移しないことがあります。
なお、1日におけるディスクドライブの起動開始処理の回数は、装置の時刻が0時0分になると0回にリセットされます。
1.2.6 ストレージ容量の仮想化運用
以下のETERNUS ディスクアレイでは、シン・プロビジョニング(Thin Provisioning)技術を利用したストレージ容量の仮想化機
能が搭載されています。
装置名
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く)
ETERNUS DX S3 series
ETERNUS DX200F
対応ファームウェアの版数
全版数
シン・プロビジョニングとは、ストレージ・リソースを仮想化して割り当てることで、ストレージの物理容量を削減でき
る技術です。シン・プロビジョニングが導入された環境では、物理ディスクは共有のディスクプールとして管理され、サー
バへは仮想ボリュームとして割り当てます。仮想ボリュームに書き込まれると、そのデータ量に応じてディスクプールか
ら物理ディスクが割り当てられます。ディスクプールの使用量に応じてサーバに影響を与えずに物理ディスクを増設でき
ます。これにより、少ない物理ディスク容量で大容量の仮想ディスクをサーバに割り当てて運用を開始できるため、初期
投資の抑制(スモールスタート)が可能です。
本製品では、シン・プロビジョニング機能を導入した上記のETERNUS ディスクアレイに対して、以下の機能を提供します。
構成管理
仮想ボリュームと物理ディスクとの関連付けを可視化します。Webコンソールにおいて、シン・プロビジョニングによっ
て仮想化された構成(ディスクプール、仮想ボリューム)と物理構成(RAIDグループ、物理ディスク)との関連を表示しま
す。物理ディスクの故障などの障害発生時に、影響箇所を簡単に確認できます。
閾値監視
ディスクプールの閾値監視を行います。物理容量を消費してディスクプールの容量不足を起こさないよう、閾値を設け
て物理ディスクプールを監視します。ディスク使用率が閾値に達すると、アラームで閾値超えを通知し、運用停止を防
ぎます。
参照
詳細は、「6.4 シン・プロビジョニング管理」を参照してください。
-8-
ストレージ容量の仮想化運用における留意事項
本製品を使用してストレージ容量の仮想化運用を管理する場合は、以下について事前に把握しておく必要があります。
実施できない操作
本製品では、シン・プロビジョニングおよびFlexible Tierに関する以下の操作を実施できません。
- ディスクプールの性能管理
1.2.7 Storage Cluster機能
Storage Cluster機能は、2台のストレージ装置間で、一方のストレージ装置が停止した際にもう一方のストレージ装置に透過
的に切り替えます。
Storage Clusterの設定と管理
透過的に切り替えるための設定や設定内容の把握は、Webコンソールから実施できます。
ストレージ装置の切替え方式には、以下の2つがあります。
・ 自動Failover
ストレージ装置の生存を監視して、ストレージ装置の故障時に自動的に切り替えます。
・ 手動Failover
Webコンソールから指示して、切り替えます。
1.2.8 VMware vSphere Virtual Volumes機能のサポート
VMware vSphere Virtual Volumes機能は、VMFS(Virtual Machine File System)を使って行っていたVMDK(VMディスク)ファイルの
操作を、ストレージ装置のボリューム操作で行えるようにした機能です。この機能により、ETERNUS ディスクアレイに対す
る性能設計や性能分析を簡素化できます。
本製品は、VMware vSphere Virtual Volumes機能を利用する運用環境に対して、以下の機能を提供します。
・ VVOLアクセスパス管理
VMホストとVVOLデータストア間のアクセスパスを管理できます。
・ VVOLデータストア構成管理
1つのTierプールで、または複数のTierプールを組み合わせて、1つのVVOLデータストアを構成できます。
・ 関係管理
End to Endビュー(VMware)において、仮想マシンからVirtual Volumeまでの関係性を表示し、関係する各装置の構成要素
の詳細情報を表示できます。
・ 性能管理
ETERNUS ディスクアレイからVirtual Volume単位の性能情報を取得してグラフ表示し、各仮想マシンの負荷状況や性能分
析を支援します。
・ 仮想マシンストレージポリシー
ストレージ自動階層制御、QoS自動化機能、仮想マシンバックアップ機能の各種設定をポリシーとして定義し、ポリシー
を満たすVVOLデータストアとTierプールの選択、生成されたVirtual Volumeや仮想マシンに対する一括制御を実施できま
す。
・ 仮想マシンバックアップ
VMゲスト単位のバックアップを採取できます。同一装置内であれば、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー
機能により、VMware標準のスナップショットやクローンの作成、およびStorage vMotionの処理の高速化を実現できま
す。
-9-
参照
本製品が提供する各機能の詳細は『ETERNUS SF 運用ガイド VMware vSphere Virtual Volumes編』を参照してください。
1.2.9 サポートレベル
本製品のストレージ管理機能を利用できる範囲は、ストレージ装置の機種によって異なります。
本製品では、機能の利用可能範囲を「サポートレベル」という設定値で表して、障害監視機能などの設定で使用します。
サポートレベルとして選択できるものは、以下のとおりです。
表1.4 サポートレベル
障害管理
サポート
レベル
代表装置名
装置
検出
A
ETERNUS DX series
ETERNUS DX200F
ETERNUS SN200(モデル250M除く)
PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルス
イッチブレード
Brocade series
Brocade VDX series(VDX 8770-4/VDX
8770-8除く) (注5、注8、注9)
PRIMERGY コンバージドスイッチブレー
ド (注5、注8)
管理画面
連携
性能管理
○
○
○
(注6)
○
○
○
-
○
○
-
-
○
-
手動
設定
○
(情報収
集だけ)
(注7)
○
-
手動
設定
-
SNMP
トラップ
監視(注1)
装置ポー
リング監
視 (注1)
装置状態
の取得
自動
(注2)
○
○
B
Storage Cruiserエージェントインストー
ル済みのSolaris OS、Windows、Linux、
HP-UX、AIXサーバノード
ETERNUS LT250/LT270 (注5)
Brocade VDX 8770-4/VDX 8770-8
CFX2000 series (注10)
PRIMERGY コンバージドファブリックス
イッチブレード(10Gbps 18/8+2) (注10)
自動
(注2)
○
C
VMware vSphere 4以降
自動
(注2)
-
D
ETERNUS NR1000F series
ETERNUS NR1000V series
手動
○
(注5)
E
ETERNUS LT20/LT20 S2
ETERNUS LT40/LT40 S2
ETERNUS LT60/LT60 S2
ETERNUS LT200
ETERNUS LT210
ETERNUS LT220
ETERNUS LT230
ETERNUS LT260
ETERNUS LT270 S2
ETERNUS VS850
ETERNUS VX700 series
ETERNUS NR1000F series (clustered Data
手動
○
(注5)
- 10 -
障害管理
サポート
レベル
代表装置名
装置
検出
SNMP
トラップ
監視(注1)
装置ポー
リング監
視 (注1)
装置状態
の取得
管理画面
連携
性能管理
ONTAP搭載)
ETERNUS TR series (注11)
ETERNUS CS800
ETERNUS CS2000
手動
○
(注5)
○
-
-
-
H
ETERNUS SN200 モデル250M
手動
○
(注5)
○
-
手動
設定
-
I
その他の手動組込み装置
手動
(注3)
(注4)
-
手動
設定
-
○: 装置内詳細表示が可能
注1: SNMPトラップ監視および装置ポーリング監視で利用するプロトコルは以下のとおりです。
プロトコル名
代表装置名
SNMPトラップ監視
装置ポーリング監視
ETERNUS DX S2 series(ETERNUS DX60 S2除く)
ETERNUS DX S3 series
ETERNUS DX200F
ETERNUS SN200(モデル250M除く) Fabric OS v6.3以降
PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード Fabric OS v6.3以降
Brocade series Fabric OS v6.3以降
Brocade VDX series
PRIMERGY コンバージドスイッチブレード
CFX2000 series
PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)
SNMP(SNMPv1またはSNMPv3)
ETERNUS DX60/DX80/DX90
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
ETERNUS DX60 S2
ETERNUS SN200(モデル250M除く) Fabric OS v6.2以前
PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード Fabric OS v6.2以前
Brocade series Fabric OS v6.2以前
ETERNUS NR1000F series
ETERNUS NR1000V series
SNMP(SNMPv1)
ETERNUS TR series
SNMP(SNMPv3)
ping
Storage Cruiserエージェントインストール済みサーバノード
SNMP(SNMPv1または
SNMPv3)
独自プロトコル
VMware vSphere 4以降
-
VMware専用プロトコ
ル
上記以外
SNMP(SNMPv1)
ping
注2: 下記の装置は「サブネット探索」機能に対応していません。IPアドレスを指定して登録してください。
・ ファームウェア版数がV20L20以降の以下の装置
ETERNUS DX400 series, DX8000 series
・ Storage Cruiserエージェントインストール済みのSolaris OS、Windows、Linux、HP-UX、AIXサーバノード
- 11 -
・ VMware サーバノード
・ ETERNUS LT250/LT270
・ 以下のスイッチはファームウェア版数などにより、サブネット探索ができない場合があります。
ETERNUS SN200 series、Brocade series、PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード、Brocade VDX series、
PRIMERGY コンバージドスイッチブレード
・ CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)
注3: SNMPトラップサポート装置の場合は、SNMPトラップXML定義ファイルを作成することで管理可能です。
注4: LANサポート装置の場合は、手動組込み時にIPアドレスを指定することで、pingによる監視が可能です。
注5: 装置のSNMPトラップ送信設定作業は個別に実施する必要があります(Storage Cruiserから自動設定できません)。
注6: 性能情報については留意事項があります。「7.1.1 性能情報の種類」の注意事項を参照してください。
注7: ETERNUS NR1000F seriesだけ。ETERNUS NR1000F seriesから採取した性能情報を参照するには、Systemwalker Service Quality
Coordinatorと連携する必要があります。詳細は、当社技術員(SE)までお問合せください。
注8: ファームウェア版数が3.0.1以上の装置だけ性能管理機能に対応しています。
注9: ファームウェア版数が4.0の装置は自動登録機能に対応していません。ファームウェア版数を改版するか、手動組込み
で登録してください。
注10: ファブリックモードの場合だけ、サポートレベルBに対応します。
注11: ETERNUS TR seriesを監視できるのは、運用管理サーバのOSがWindowsの場合だけです。
1.3 Storage Cruiserの構成
Storage Cruiserのプログラムは、マネージャー機能、エージェント機能から構成されます。
本書では、それぞれのプログラムをインストールした装置を、“運用管理サーバ”、“サーバノード”と呼びます。これらの
プログラムは、同一装置にすべてインストールして運用することも可能です。その場合、プログラムのインストールに順
序性はありません。
マネージャー機能(運用管理サーバ)は、LANに接続されたストレージシステムにかかわる装置の情報を獲得・設定するStorage
Cruiserの中央管理部です。制御に使用しているデータのうち、重要なデータはデータベースに格納します。
エージェント機能(サーバノード)は、ストレージを使用するサーバノード上でHBAやマルチパス制御ドライバなどのプラッ
トホームソフトウェアの情報を制御し、マネージャー機能と通信します。複数のサーバノードが存在する場合は、各サー
バノードにインストールします。
マネージャー機能には、Webコンソールを利用して接続します。複数のWebコンソールから接続可能です。
Storage Cluster機能の構成は、「図9.1 Storage Cluster機能:システム構成例」を参照してください。
- 12 -
図1.1 Storage Cruiserの運用構成
参考
マネージャーとサーバノード間でロケールが異なる場合でも管理可能です。このため、新たなロケールの追加は不要です。
- 13 -
第2章 障害監視
この章では、ストレージシステムを構成する装置の障害監視方法、障害発生時の画面表示内容と対応方法を説明します。
参照
本章の障害監視のレベル(内容)の対象は、「1.2.2 障害管理」を参照してください。
イベントの詳細内容は、『ETERNUS SF イベント説明書』を参照してください。
本章で記述しているサポートレベルは、「1.2.9 サポートレベル」を参照してください。
障害監視で利用可能なプロトコルは、装置で異なります。利用できるプロトコルは、「1.2.9 サポートレベル」を参照してく
ださい。
本製品は、以下の図のように、エージェントからの監視情報や各装置からのSNMPトラップによる非同期なイベント通知を
処理し、障害を監視します。SNMPトラップをサポートしている装置では、SNMPトラップに関する情報を正しく設定してお
く必要があります。
マネージャーのイベント処理機能は、マネージャー起動時(運用管理サーバ立ち上げ時)に常に起動され常駐します。このた
め、障害をSystemwalker Centric Manager連携やShell/Bat連携で通知するだけの運用では、Webコンソールの起動は不要です。
マネージャーは、エージェントからの監視イベント情報を、SNMPトラップと同様に扱い処理します。
2.1 SNMPトラップ受信
まず、装置がSNMPトラップを送信できる環境を作ります。
サーバノード
SNMPトラップ送信アドレスは、本製品で装置を登録するときにサーバノードのエージェントに自動設定されます。ただ
し、マネージャーのネットワークが複数ある場合は、本製品が正しいアドレスを設定できない場合があります。そのよ
うな場合は、SNMPトラップ送信アドレスがサーバノードのエージェントに正しく設定されているかを確認し、修正が必
要な場合は直接編集してください。なお、SNMPトラップ送信アドレスは、サーバノードの以下のファイルに記述されま
す。当ファイルの内容を反映するには、エージェントの再起動が必要です。
- 14 -
サーバノードのOS
ファイル格納場所
Windows
$TMP_DIR\ESC\Agent\var\sanm.ip
($TMP_DIRは、エージェントをインストールした時の「作業用ディレクトリ」です。)
Solaris OS、
Linux、
HP-UX、
AIX
/var/opt/FJSVssage/sanm.ip
注意
VMware vSphere 4以降では、SNMPトラップ受信による障害監視はサポートしません。
サポートレベルAおよびB
SNMPv1を使用する場合、SNMPトラップ送信アドレスは、本製品で装置を登録するときに各管理対象装置に自動設定さ
れます。
ただし、マネージャーのネットワークが複数ある場合は、本製品が正しいアドレスを各管理対象装置に設定できない場
合があります。このような場合は、管理対象装置に正しくSNMPトラップ送信アドレスが設定されているかを確認してく
ださい。
なお、SNMPトラップ送信アドレスを自動設定した場合、SNMPトラップ送信先通信のコミュニティー名はpublic固定とな
ります。
SNMPv3を使用する場合、装置に対してSNMPトラップ送信アドレスを手動で運用管理サーバあてに設定します。設定方
法は、装置の取扱説明書を参照してください。
サポートレベルEおよびI(SNMPトラップサポート装置)
装置に対してSNMPトラップ送信アドレスを手動で運用管理サーバあてに設定します。設定方法は、装置の取扱説明書を
参照してください。
サポートレベルI(SNMPトラップ未サポート装置)
装置側でSNMPトラップ機能をサポートしていないため、機構による障害監視はできません。
エージェントなしのSolaris OS、Windowsサーバノードを含むそのほかのサーバノードは、障害管理をサポートしていま
せん。
注意
・ SNMPトラップ監視サービス(デーモン)を起動できているか確認してください。
起動できていない場合は起動してください。確認/起動方法は、以下を参照してください。
- Windows環境の場合
「13.3.1.1 SNMPトラップ監視サービスの起動と停止」
- Solaris環境の場合
「13.3.2.1 SNMPトラップ監視デーモンの起動と停止」
- Linux環境の場合
「13.3.3.1 SNMPトラップ監視デーモンの起動と停止」
・ ETERNUS TR seriesを除き、SNMPv3のInform形式のSNMPトラップ受信には対応していません。このため、SNMPv3を利用
する場合は、Inform形式を有効にしないでください。
- 15 -
2.2 SNMPトラップ解析
運用管理サーバは、装置に対する機構側のサポートレベルに応じて、SNMPトラップを以下のように加工します。
・ サーバノードエージェント
SNMPトラップをデコードします。
・ サポートレベルA、B、およびE
SNMPトラップをデコードします。なお、イベント表示・連携が必要と判断されるSNMPトラップだけに対して処理しま
す。
・ サポートレベルI(SNMPトラップサポート装置)
装置固有のSNMPトラップをデコードしません。
ただし、SNMPトラップXML定義ファイルを作成することで、本製品が未サポートのSNMPトラップをデコードすること
も可能です。詳細は、「A.5 SNMPトラップXML定義ファイル説明」を参照してください。
参考
SNMPトラップのデコード方法は、カスタマイズ可能です。カスタマイズ方法は、「A.5 SNMPトラップXML定義ファイル説
明」を参照してください。
注意
異常または警告レベルのイベントを受信した場合は、ストレージシステムの構成要素のステータスを手動で更新してください。
また、ストレージシステムの状態が復旧した場合も、構成要素のステータスを手動で更新してください。
トラブルが発生した装置の代表ステータスは、自動的に更新されます。
操作の詳細は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイの設定情報の再読込み」を参照してくだ
さい。
2.3 装置ポーリング
マネージャーは、登録されている装置に対して、60秒間隔(初期設定)で状態を確認します。ポーリング方式は、以下のよう
に、装置によって異なります。
ポーリング方式
通信プロトコル
装置
装置状態確認
SNMP
ETERNUS ディスクアレイ
ETERNUS NR1000F series
ETERNUS NR1000V series
通信状況確認
SNMP
ETERNUS SN200 series
PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード
Brocade ファイバーチャネルスイッチ
Brocade VDX series
PRIMERGY コンバージドスイッチブレード
CFX2000 series
PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)
独自プロトコル
エージェント導入サーバノード
専用プロトコル
VMware vSphere 4以降
ping
上記以外の自動検出サポート装置
IPアドレスを設定した手動組込み装置
- 16 -
ポーリング方式は大きくわけて2種類あります。
・ 装置状態確認を行うポーリング方式
SNMPを利用する装置では、各ベンダープライベートMIBの装置ステータスを取得します。そして、マネージャーで保持
しているステータスに変化があった場合に、その変化に応じてイベントを表示します。
・ 通信状況確認を行うポーリング方式
装置ステータスの変化は検知しません。しかし、装置の異常、または装置とマネージャー間のネットワークに異常が発
生して、通信に対する応答がなくなると、イベントを表示し、装置ステータスを変更します(通信不可の状態)。次回の
ポーリングで再び応答があると、通信不可になる前のステータスに戻ります。
VMware vSphere 4以降については、VMware 専用のプロトコルを使用します。通信状況確認を行うポーリング方式で、ス
テータスの変化は検知せず、通信不可の状態を検知します。ポーリングの対象はVMホストだけで、VMゲストに対して
はポーリングしません。VMホストの通信不可を検出した場合、VMホストと、そのVMホストに含まれるすべてのVMゲス
トを通信不可と判断します。
どちらの方式でも、デフォルトでSystemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携が動作します。Systemwalker Centric Manager
に通知されるときのswsagコードは4822になります。連携動作は変更できます。詳細は、「A.7 装置ポーリング設定ファイル
説明」を参照してください。
装置ポーリング機能では、ポーリング間隔や動作の停止、ポーリング動作から除外したい装置の指定などをカスタマイズ
できます。詳細は、「A.7 装置ポーリング設定ファイル説明」を参照してください。
注意
・ 装置ポーリングによって通信状態や装置状態の変化を検出した場合、『ETERNUS SF イベント説明書』の「装置ポーリン
グイベント」に記載されているイベントが表示されます。しかし、[設定の再読み込み]処理によって状態変化を検出し
た場合は、イベントが表示されないため、Webコンソールで状態を確認してください。
・ 装置ポーリングの対象装置を数百台登録している大規模な環境では、60秒以内(初期設定)にすべての装置の確認ができ
ない場合があります。その場合、次のポーリングでは、前回のポーリングで状態を確認できなかった装置が優先されま
す。ポーリング間隔は変更できます。詳細は、「A.7 装置ポーリング設定ファイル説明」を参照してください。
2.4 イベントレベル設定
マネージャーが装置からSNMPトラップを受信した場合、装置に対する機構側のサポートレベルに応じて、Webコンソール
での装置のステータス表示は以下のようになります。
イベントのレベルには、Error、Warning、Informationの3種類があります。
・ サーバノードエージェント
装置ステータスは、変更されるものと変更されないものがあります。
HBAの障害、マルチパスドライバで検出された障害に関しては、イベントのレベルと同じステータスに変更されます。
マルチパスドライバ以外のミドルウェアで検出された障害については、イベントだけの表示で装置ステータスは反映し
ません。
・ サポートレベルA、B、およびE
イベントのレベルと同じステータスに変更されます。
その後に[設定の再読み込み]を実施した場合、サポートレベルAおよびBの装置ステータスは、装置から読み込んだス
テータスに変更されます。
・ サポートレベルI(SNMPトラップサポート装置)
ステータスは変更されません。
- 17 -
参考
SNMPトラップごとに、イベントレベルをカスタマイズできます。カスタマイズ方法は、「A.5 SNMPトラップXML定義ファイ
ル説明」を参照してください。
- 18 -
第3章 運用設計
3.1 LAN接続について
マネージャーは、管理対象装置のLANインターフェースを使用して、装置を管理します。
すべての管理対象装置に対して、管理用のLANを接続してください。管理用のLANと業務用のLANを分けると、管理による
業務影響を最小限に抑えられます。
3.1.1 ネットワーク条件
マネージャー通信
マネージャーと管理対象装置の間にファイアーウォールを設置する場合、ファイアーウォールを通過できるように、以下
のポート番号を設定してください。
通信先装置
ポート/
プロトコル
通信開始方向
機能
4917/tcp
マネージャー → 装置
構成管理、
ポーリング監視
162/udp
装置 → マネージャー
障害管理
Windows Server 2008 R2 (Hyper-V機能導入環境)
Windows Server 2012 (Hyper-V機能導入環境)
5985/tcp
マネージャー → 装置
構成管理
VMware vSphere 4以降
VMware vCenter Server 4以降
443/tcp
マネージャー → 装置
構成管理、
ポーリング監視
Fabric OS v6.2以前の、以下のファイバーチャネル
スイッチ
161/udp
マネージャー → 装置
構成管理、性能管理、
ポーリング監視
23/tcp
マネージャー → 装置
構成管理
162/udp
装置 → マネージャー
障害管理
161/udp
マネージャー → 装置
構成管理、性能管理、
ポーリング監視
22/tcp
マネージャー → 装置
構成管理
162/udp
装置 → マネージャー
障害管理
161/udp
マネージャー → 装置
構成管理、性能管理、
ポーリング監視
830/tcp
マネージャー → 装置
構成管理
162/udp
装置 → マネージャー
障害管理
161/udp
マネージャー → 装置
構成管理、
ポーリング監視
22/tcp
マネージャー → 装置
構成管理
162/udp
装置 → マネージャー
障害管理
161/udp
マネージャー → 装置
構成管理、性能管理、
ポーリング監視
22/tcp
マネージャー → 装置
構成管理、性能管理
1999/tcp (注1)
マネージャー → 装置
構成管理
サーバノード (エージェント)
ETERNUS SN200
Brocade ファイバーチャネルスイッチ
PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード
Fabric OS v6.3以降の、以下のファイバーチャネル
スイッチ
ETERNUS SN200
Brocade ファイバーチャネルスイッチ
PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード
Brocade VDX series
PRIMERGY コンバージドスイッチブレード
CFX2000 series
PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブ
レード(10Gbps 18/8+2)
ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く)
ETERNUS DX S3 series
ETERNUS DX200F
- 19 -
通信先装置
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
上記以外のディスクアレイ装置
ETERNUS LT250/LT270
ETERNUS NR1000F series
ETERNUS NR1000V series
ETERNUS TR series
手動組込み、その他
ポート/
プロトコル
通信開始方向
機能
1372/tcp (注2)
マネージャー → 装置
構成管理、性能管理
162/udp
装置 → マネージャー
障害管理
161/udp
マネージャー → 装置
構成管理、性能管理、
ポーリング監視
1999/tcp (注1)
マネージャー → 装置
構成管理
23/tcp
マネージャー → 装置
構成管理(ETERNUS
DX60/DX60 S2/DX80/
DX90の場合)
162/udp
装置 → マネージャー
障害管理
161/udp
マネージャー → 装置
構成管理、
ポーリング監視
80/tcp
マネージャー → 装置
構成管理
1999/tcp (注1)
マネージャー → 装置
構成管理
162/udp
装置 → マネージャー
障害管理
161/udp
マネージャー → 装置
構成管理
162/udp
装置 → マネージャー
障害管理
ping/icmp
マネージャー → 装置
ポーリング監視
162/udp
装置 → マネージャー
障害管理
161/udp
マネージャー → 装置
ポーリング監視
161/udp
マネージャー → 装置
障害管理
162/udp
装置 → マネージャー、
マネージャー → 装置
障害管理
ping/icmp
マネージャー → 装置
ポーリング監視
162/udp
装置 → マネージャー
障害管理
ping/icmp
マネージャー → 装置
ポーリング監視
注1: Maintenance接続用
注2: Maintenance-Secure接続用
エージェント通信
Storage Clusterコントローラーを構築する際、エージェントと管理対象装置の間にファイアーウォールを設置する場合は、
ファイアーウォールを通過できるように、以下のポート番号を設定してください。
通信先装置
ETERNUS DX200 S3
ETERNUS DX500 S3/DX600 S3
ETERNUS DX8700 S3/DX8900 S3
ETERNUS DX200F
ポート/
プロトコル
1372/tcp (注)
注: Maintenance-Secure接続用
3.1.2 SNMP通信の認証
- 20 -
通信開始方向
エージェント → 装置
機能
Storage Clusterコント
ローラーによる監視
SNMPv1
マネージャーと管理対象装置間のSNMPv1通信では、SNMPコミュニティーを利用して認証します。SNMPコミュニティー名
は、装置登録時に指定します。管理対象装置のSNMPコミュニティー名のデフォルトは以下のとおりです。
使用する
コミュニティー名の
デフォルト
通信先の装置
ファイバーチャネルスイッチ
ETERNUS SN200
Brocade ファイバーチャネルスイッチ
PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード
アクセス
設定方法
(参照先)
「4.2.1.1 設定」
public
read
private
read/write
Brocade VDX series
PRIMERGY コンバージドスイッチブレード
public
read
「4.2.3.1 設定」
CFX2000 series
PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレー
ド(10Gbps 18/8+2)
public
read
「4.2.5.1 設定」
ETERNUS DX series
ETERNUS DX200F
public
read
「4.3.1.1 設定」
参考
SNMPコミュニティー名は、Webコンソールから変更できます。
SNMPv3
マネージャーと管理対象装置間のSNMPv3通信では、管理対象装置に設定されているSNMPエンジンIDおよびSNMPv3用のユー
ザー情報を利用して認証します。SNMPv3用のユーザー情報には、MIBアクセス用とSNMPトラップ受信用があります(兼用も
可能)。SNMPv3用のユーザー情報は、装置登録前にWebコンソールから登録しておく必要があります。Webコンソールから
の登録は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「SNMPv3ユーザー設定の表示/追加/変更/削除」を参照してください。
SNMPエンジンIDは、装置登録時に製品が自動的に取得します。
本製品で利用可能な認証方式は以下のとおりです。SNMPv3を用いて本製品で管理する装置は、この認証方式の範囲で管理
対象装置に設定してください。
機能
サポート範囲
認証
有効、無効
認証アルゴリズム
MD5、SHA
暗号
有効、無効
暗号アルゴリズム
DES、AES、3DES、AES192、AES256
暗号アルゴリズムに"AES192"または"AES256"を使用する場合は、「付録F SNMPv3プロトコルにおける暗号アルゴリズムの設
定」の手順に従って、環境を設定してください。
サーバノードのSNMPv3用のユーザー情報には、あらかじめ、1つのユーザー(esfagent)が登録されています。
esfagentユーザーのデフォルト値は以下のとおりです。
機能
esfagentユーザーのデフォルト値
認証
無効
認証アルゴリズム
-
暗号
無効
- 21 -
機能
暗号アルゴリズム
esfagentユーザーのデフォルト値
-
運用に応じて、Webコンソールから、認証方式を変更してください。Webコンソールからの変更は、『ETERNUS SF Webコン
ソール説明書』の「SNMPv3ユーザー設定の表示/追加/変更/削除」を参照してください。
サーバノードごとに、異なる認証方式を利用する場合は、新たにSNMPv3用のユーザー情報を追加してください。
注意
SNMPv3用のユーザー情報の登録の際に指定するユーザー名、認証パスワード、暗号化パスワードに、ダブルクォーテーショ
ン(")およびシングルクォーテーション(')は指定できません。
3.2 管理可能なサーバノードミドルウェア
管理可能なサーバノードミドルウェアは、以下のとおりです。最新のサポート情報は、お問い合わせください。
OS種
Solaris 9
ミドルウェア種
2.0.1以降
○
ミラーディスクドライバ
PRIMECLUSTER Global Disk Services
全版数
○
ファイルシステム
UFS
-
×
ETERNUS Multipath Driver
2.0.1以降
○
MPxIO
-
○
PRIMECLUSTER Global Disk Services
4.1A40以降
○
UFS
-
×
ZFS
-
×
QFS
-
×
マルチパスドライバ
MPxIO
-
○
ミラーディスクドライバ
PRIMECLUSTER Global Disk Services
4.3A10以降
○
UFS
-
×
ZFS
-
×
ETERNUS Multipath Driver
V2.0L14以降
○
msdsm (注4)
6.0以降
○
NTFS
-
×
ETERNUS Multipath Driver
V2.0L19以降
○
msdsm (注4)
6.2以降
○
NTFS、ReFS
-
×
ETERNUS Multipath Driver
V2.0L11以降
○
Device-Mapper Multipath
-
○
ext2、ext3
-
×
ETERNUS Multipath Driver
V2.0L26以降
○
Device-Mapper Multipath
-
○
ミラーディスクドライバ
ファイルシステム
Windows Server 2008
マルチパスドライバ
ファイルシステム
Windows Server 2012
マルチパスドライバ
ファイルシステム
RHEL5
RHEL6
マルチパスドライバ
ファイルシステム
RHEL7
障害
監視
ETERNUS Multipath Driver
ファイルシステム
Solaris 11
(注1、注3)
版数
マルチパスドライバ
マルチパスドライバ
Solaris 10
(注1、注2)
製品名
マルチパスドライバ
- 22 -
ミドルウェア種
OS種
HP-UX 11i v1
HP-UX 11i v2
HP-UX 11i v3
AIX
製品名
版数
障害
監視
ファイルシステム
ext2、ext3
-
×
マルチパスドライバ
PV-LINK(LVMの機能) (注5)
-
○
ミラーディスク
LVM
-
×
PV-LINK(LVMの機能) (注5)
-
○
ネイティブマルチパス機能 (注5)
-
○
ミラーディスク
LVM
-
×
マルチパスドライバ
MPIO
-
○
ファイルシステム
JFS、JFS2
-
×
マルチパスドライバ
注1: Solaris 10またはSolaris 11でzoneを利用している場合、non-global zoneは障害監視のサポート対象外です。
注2: SUN製のHBAを使用している場合は、ファイルシステム(UFS、ZFS、QFS)およびマルチパスドライバ(MPxIO)だけがサ
ポートされます。
注3: SUN製のHBAを使用している場合は、ファイルシステム(UFS、ZFS)およびマルチパスドライバ(MPxIO)だけがサポー
トされます。
注4: Windows Server 2008以降のWindows operating systemに標準で組み込まれているマルチパスドライバです。
注5: [End to Endビュー]画面の[マウントポイント]項目に、ハイフン("-")が表示されます。
3.3 スイッチの管理
本製品では、ファイバーチャネルスイッチに対し、構成管理、障害管理、および性能管理の機能をサポートします。
3.3.1 サポートレベルAおよびBのスイッチの管理
スイッチを操作するユーザーのセキュリティレベルに応じて、利用できる機能範囲が異なります。システム運用管理の要
件に応じて、ユーザーを設定してください。
・ スイッチに対する構成設定・変更を含んだ管理をStorage Cruiserで行う運用の場合
本製品に装置登録する際に、管理者権限のセキュリティレベルを持つユーザーを指定してください。
・ スイッチに対する構成設定・変更の管理をStorage Cruiser以外で行い、障害管理などのスイッチの状態管理をStorage
Cruiserで行う運用の場合
本製品に装置登録する際に、権利者権限以外のセキュリティレベルを持つユーザーを指定してください。
指定したユーザーのセキュリティレベルによる利用できる機能の違いは、以下のとおりです。
機能
管理者権限のユーザー
(注1)
管理者権限以外のユーザー
(注1)
装置検出、自動登録、登録削除
利用可
利用可 (注2)
構成管理
物理接続の取得
利用可
利用可
アクセスパス管理(状態表示)
利用可
利用可
ビーコン操作
利用可 (注4)
利用不可
アクセスパス管理(設定/削除/継承)
利用可
利用不可 (注3)
SNMPトラップ監視
利用可
利用可
装置ポーリング監視
利用可
利用可
装置状態の取得
利用可
利用可
SNMPトラップ送信先アドレスの設定
利用可
利用不可
利用可
利用可
障害管理
性能管理
- 23 -
注1: サポートレベルに応じて利用できる機能が異なります。
注2: SNMPv1を利用する設定で装置登録を行った場合、装置登録後に、スイッチ情報の変更画面でSNMP Community名を変更
してください。
設定項目
設定内容
SNMPコミュニティー名(Write)
Write方向のSNMPコミュニティー名です。
装置登録時点では"private"が指定されていますが、"public"に変更してくだ
さい。
操作の詳細は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「FCスイッチ情報の変更」を参照してください。
注3: スイッチに対しては、ゾーニング情報を設定および削除できません。このため、本製品でアクセスパスを設定/削除、
継承を実施する場合、事前にスイッチに対しゾーニング情報を設定/削除してください。事前にゾーニング情報を設定/削除
していない場合、操作の結果がエラーとなります。事前にゾーニング情報の設定/削除を実施せずエラーとなった場合、ア
クセスパス経路上のスイッチに対しゾーニング情報を設定/削除し、対象スイッチに対し[設定の再読み込み]を実施してく
ださい。
注4: SNMPv1を利用する設定で装置登録を行った場合だけ。
3.4 ディスクアレイの管理
装置1台のボリューム数が18000を超えるETERNUS DX8000 S2/DX8000 S3 seriesを管理する場合は、運用管理サーバがETERNUS
SF Managerの動作に必要なCPUおよびメモリを満たしているかを確認してください。
動作に必要なCPUは、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」の「ハードウェア条件」を参照して
ください。
動作に必要なメモリは、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「大量ボリューム利用時のメモリ容量の見積り」を参照してくださ
い。
動作に必要なCPUおよびメモリを満たしていない場合は、運用管理サーバへコア数の追加およびメモリ追加が必要です。
なお、メモリ追加の場合は、ETERNUS SF Managerへのメモリ設定も必要です。設定方法は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「大
量ボリューム利用時のETERNUS SF Managerのメモリ設定」を参照してください。
- 24 -
第4章 環境構築
この章では、管理対象装置に必要な各種設定や注意事項を記述しています。
全体の流れ
新規にストレージシステムを構築する場合も、既存のストレージシステムに対して運用を実行する場合も、各機器へのソ
フトウェアインストールに対する順序や設定順序はありません。
なお、一度、本製品をインストールし、管理対象装置を登録すると、Webコンソールからの接続状態に関わらず運用管理
サーバ起動中は、登録した装置に対して障害監視/障害時の処理を実施します。また、性能管理を実施中の装置に対しても、
性能情報を確保し続けます。
4.1 サーバノード
4.1.1 Solaris OSサーバノード
Solaris OSサーバノードに対してエージェントをインストールして管理する方式とインストールしないで管理する方式の2種
類を提供します。
エージェントをインストールした場合とインストールしない(手動組込みで登録した)場合には、機能差があります。
参照
エージェントの監視できる対象製品は、「3.2 管理可能なサーバノードミドルウェア」を参照してください。
注意
Solaris OSサーバノードをエージェントで管理する場合の制限事項
・ 複数のコントローラ番号のデバイスファイルが生成される場合
1つのHBAから異なる種類のストレージをアクセスするため、複数種類のデバイスドライバを使用すると、1つのHBAに
対して2つ以上のコントローラ番号のデバイスファイルが生成される場合があります。本製品はこの状態をサポートし
ていません。
情報の確保や表示に問題がある場合は、手動組込み機能を用いてサーバノードを管理してください。手動組込み機能
は、「5.2.7 手動組込み装置の登録方法」を参照してください。
4.1.1.1
SNIA HBA APIライブラリの設定
Solaris OSサーバノードに搭載したHBAを管理するには、HBAベンダーが配布するSNIA HBA APIライブラリのインストールが
必要です。
HBA APIライブラリのインストール方法は、下記のURLの『SNIA HBA APIライブラリ インストールガイド』を参照してくださ
い。
http://storage-system.fujitsu.com/jp/eternus-sf/cruiser/download/
4.1.1.2
Nポートの設定
ファイバーチャネルスイッチに接続する場合は、HBA側にNポート設定が必要です。HBAのポートをNポートにする方法は、
HBAごとに異なります。それぞれの設定方法を以下に示します。
Solaris OS標準emlxsドライバ(対象HBA:XSEFC401AF、XSEFC402AF、SG-XPCIE2FC-EM4、SG-XPCIE2FC-EM8など)
/kernel/drv/emlxs.conf ファイルの emlxsX-topology パラメーターに、2 を指定します。
- 25 -
#
# +++ Fibre Channel specific parameters +++
#
# topology: link topology for initializing the Fibre Channel connection.
#
#
0 = attempt loop mode, if it fails attempt point-to-point mode
#
2 = attempt point-to-point mode only
#
4 = attempt loop mode only
#
6 = attempt point-to-point mode, if it fails attempt loop mode
#
# Set point-to-point mode if you want to run as an N_Port.
# Set loop mode if you want to run as an NL_Port.
#
# Range: Min:0 Max:6 Default:0
#
emlxs0-topology=2;
emlxs1-topology=2;
Solaris OS標準qlcドライバ(対象HBA: SE0X7F21F、SE0X7F22F、SG-XPCI1FC-QF4、SG-XPCIE2FC-QF8など)
Nポートの設定は不要です。
4.1.1.3
SNMPトラップの送信設定
エージェントをインストールして管理する方式では、サーバノードからのSNMPトラップは、SNMPv1またはSNMPv3で送信
されます。デフォルトは、SNMPv1です。SNMPv3を利用する場合は、サーバノード上でsetagtsnmpコマンドを使用してSNMPv3
の設定を実施してください。
4.1.2 Windowsサーバノード
本製品は、Windowsサーバノードに対してエージェントをインストールして管理する方式とインストールしないで管理する
方式の2種類を提供します。
エージェントをインストールした場合とインストールしない(手動組込みで登録した)場合には、機能差があります。
Storage Clusterコントローラーを構築するには、エージェントをインストールする必要があります。
参照
エージェントの監視できる対象製品は、「3.2 管理可能なサーバノードミドルウェア」を参照してください。
Storage Clusterコントローラーの詳細および運用方法は、「9.5 Storage Clusterコントローラー」を参照してください。
4.1.2.1
SNIA HBA APIライブラリの設定
Windowsサーバノードに搭載したHBAを管理するには、HBAベンダーが配布するSNIA HBA APIライブラリのインストールが必
要です。
HBA APIライブラリのインストール方法は、下記のURLの『SNIA HBA APIライブラリ インストールガイド』を参照してくださ
い。
http://storage-system.fujitsu.com/jp/eternus-sf/cruiser/download/
4.1.2.2
Nポートの設定
Emulex社LP7000,8000,9000,9002L,9802,1050,1050Exをファイバーチャネルスイッチに接続する場合、HBA側にNポート設定
が必要です。
Emulex社LP7000,8000,9000,9002L,9802,1050,1050Exをファイバーチャネルスイッチに接続してSANを形成する場合は、レジ
ストリのドライバパラメーターでトポロジがNポートであることを明示してください。ドライバパラメーターへのトポロジ
の設定手順は、以下のとおりです。
- 26 -
1. レジストリエディタを開く。
タスクバーの[スタート]-[ファイル名を指定して実行]で次を実行。
regedit.exe
2. 次のレジストリキーのキーワードを開き、Topology値を1に修正する。
HKEY_LOCAL_MACHINE\
System\
CurrentControlSet\
Services\
lpxnds\
Parameters\
Device\
"DriverParameter"
Topology=1
- DriverParameter値はドライバの版数に依存します。版数によって、Topologyワードのない場合があります。その場
合はTopologyワードの追加が必要です。詳細は、ドライバに付随するreadmeを参照するかHBA購入元にご確認くだ
さい。
- 複数のEmulex社製HBAを搭載し、異なるトポロジでファイバーチャネル接続する場合は、それぞれ本操作を実施
してください。詳細は、ドライバに付随するreadmeを参照するかHBA購入元にご確認ください。
- 本手順ではレジストリを修正します。操作ミスや指定操作以外の操作をしてレジストリ内容を破壊した場合は、
Windowsシステムを起動できなくなる可能性があります。操作には十分に注意してください。
4.1.2.3
SNMPトラップの送信設定
エージェントをインストールして管理する方式では、サーバノードからのSNMPトラップは、SNMPv1またはSNMPv3で送信
されます。デフォルトは、SNMPv1です。SNMPv3を利用する場合は、サーバノード上でsetagtsnmpコマンドを使用してSNMPv3
の設定を実施してください。
4.1.3 Linuxサーバノード
本製品は、Linuxサーバノードに対してエージェントをインストールして管理する方式とインストールしないで管理する方
式の2種類を提供します。
エージェントをインストールした場合とインストールしない(手動組込みで登録した)場合には、機能差があります。
参照
エージェントの監視できる対象製品は、「3.2 管理可能なサーバノードミドルウェア」を参照してください。
4.1.3.1
SNIA HBA APIライブラリの設定
Linuxサーバノードに搭載したHBAを管理するには、HBAベンダーが配布するHBA APIライブラリのインストールが必要です。
HBA APIライブラリのインストール方法は、下記のURLの『SNIA HBA APIライブラリ インストールガイド』を参照してくださ
い。
- 27 -
http://storage-system.fujitsu.com/jp/eternus-sf/cruiser/download/
4.1.3.2
udev機構の使用
参考
udev機構は、ハードウェア構成が変更されても、常に固定のデバイス名を割り当てるLinuxの機能です。
/dev/sdaなどの従来のデバイス名とは別に、/dev/diskから始まるデバイス名を割り当てます。
/dev/disk/by-path/xxxxxxxx xxxxxxxxは、ディスクの位置情報から生成される情報
/dev/disk/by-id/yyyyyyyy yyyyyyyyは、ディスクの識別情報から生成される情報
ここでは、/dev/disk/by-pathから始まるデバイス名をby-path名、/dev/disk/by-idから始まるデバイス名をby-id名と記述しま
す。また、/dev/sdaなどの従来のデバイス名を互換デバイス名と記述します。
Linuxのudev機能をStorage Cruiserが監視するデバイスに対して使用する場合は、by-id名を使用してください。
by-id名は/dev/sd?名へのシンボリックリンクのため、by-id名と本製品が表示する互換デバイス名との対応関係は、"ls -l /dev/
disk/by-id"コマンドで確認できます。
例
/dev/sdbのby-id名を確認する
# ls -l /dev/disk/by-id/
合計 0
lrwxrwxrwx 1 root root 9
lrwxrwxrwx 1 root root 10
lrwxrwxrwx 1 root root 10
lrwxrwxrwx 1 root root 10
lrwxrwxrwx 1 root root 10
lrwxrwxrwx 1 root root 9
lrwxrwxrwx 1 root root 10
lrwxrwxrwx 1 root root 10
lrwxrwxrwx 1 root root 10
lrwxrwxrwx 1 root root 10
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lrwxrwxrwx 1 root root 10
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lrwxrwxrwx 1 root root 10
#
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scsi-1FUJITSU_300000690000 -> ../../sdb
scsi-1FUJITSU_300000690000-part1 -> ../../sdb1
scsi-1FUJITSU_300000690000-part2 -> ../../sdb2
scsi-1FUJITSU_300000690000-part3 -> ../../sdb3
scsi-1FUJITSU_300000690000-part7 -> ../../sdb7
scsi-1FUJITSU_300000690001 -> ../../sdc
scsi-1FUJITSU_300000690001-part1 -> ../../sdc1
scsi-1FUJITSU_300000690001-part2 -> ../../sdc2
scsi-1FUJITSU_300000690001-part3 -> ../../sdc3
scsi-1FUJITSU_300000690001-part7 -> ../../sdc7
scsi-1FUJITSU_300000690002 -> ../../sdd
scsi-1FUJITSU_300000690002-part1 -> ../../sdd1
scsi-1FUJITSU_300000690002-part2 -> ../../sdd2
scsi-1FUJITSU_300000690002-part3 -> ../../sdd3
scsi-1FUJITSU_300000690002-part7 -> ../../sdd7
/dev/sdbのby-id名は、/dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000690000とわかります。
ポイント
・ ファイバーチャネルスイッチに接続されたデバイスはby-path名が変わってしまうことがあるため、by-id名を指定して
ください。
・ 本製品は、Linuxのデバイスノードを互換デバイス名sd?で表示します。by-id名、by-path名は表示しません。上記のとお
り、コマンドで対応関係を確認してください。
4.1.3.3
SNMPトラップの送信設定
エージェントをインストールして管理する方式では、サーバノードからのSNMPトラップは、SNMPv1またはSNMPv3で送信
されます。デフォルトは、SNMPv1です。SNMPv3を利用する場合は、サーバノード上でsetagtsnmpコマンドを使用してSNMPv3
の設定を実施してください。
- 28 -
4.1.4 HP-UXサーバノード
本製品は、HP-UXサーバノードに対してエージェントをインストールして管理する方式とインストールしないで管理する方
式の2種類を提供します。
エージェントをインストールした場合とインストールしない(手動組込みで登録した)場合には、機能差があります。
参照
エージェントの監視できる対象製品は、「3.2 管理可能なサーバノードミドルウェア」を参照してください。
HP-UXサーバノードに搭載したHBAを管理するには、HBA APIライブラリのインストールが必要です。不明な場合は、HBA購
入元にご確認ください。
4.1.5 AIXサーバノード
本製品は、AIXサーバノードに対してエージェントをインストールして管理する方式とインストールしないで管理する方式
の2種類を提供します。
エージェントをインストールした場合とインストールしない(手動組込みで登録した)場合には、機能差があります。
参照
エージェントの監視できる対象製品は、「3.2 管理可能なサーバノードミドルウェア」を参照してください。
AIXサーバノードに搭載したHBAを管理するには、OS標準のFCドライバに含まれるHBAAPIをインストールする必要がありま
す。詳細はAIXのドキュメントを参照してください。
HBAAPIがインストールされていることを確認するためには、以下のコマンドを実行します。
# /usr/bin/lslpp -l | /usr/bin/egrep -c "devices.common.IBM.fc.hba-api"
コマンド結果で"1"以上の数値が表示された場合は、HBAAPIがインストールされています。
注意
AIX版エージェントを導入したサーバに関して、以下のような現象が発生する場合があります。
・ サーバを登録する際に非常に時間がかかる。
・ 設定の再読み込みに非常に時間がかかる。
・ 当該サーバに関するHBAポート情報が正しく認識されない場合がある。
上記に該当する場合は、すべてのHBAポートについて、正しく結線されているか確認してください。結線していないHBA
ポートに対応するファイバーチャネルデバイスが存在する場合は、可能であれば削除してください。HBAポートとファイ
バーチャネルデバイスの対応の確認方法は、AIXのドキュメントを参照してください。なお、サーバを再起動すると、再度、
本操作が必要となる場合があります。
[未使用のファイバーチャネルデバイスfcs3を削除する場合の例]
# /usr/sbin/rmdev -Rdl fcs3
上記に該当しない場合は、「B.1 調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。
- 29 -
4.1.6 その他サーバノード(サポート対象のOS、またはエージェントなしSolaris
OS、Windows、Linux、HP-UX、AIX)
本製品は、エージェントがサポートしていないサーバノードや、エージェントをインストールしないSolaris OS、Windows、
Linux、HP-UX、およびAIX環境を、手動で管理する方式を提供します。
装置に対する自動構成読込みの状態監視はできませんが、手動で装置を本製品の画面上に表示させ、構成を編集できます。
参照
エージェントなしの管理対象サーバの登録手順は、「5.2.7 手動組込み装置の登録方法」を参照してください。
4.1.7 VMwareサーバノード
本製品は、VMware vSphere 4以降をサポートしています。
VMホスト(VMware ESXまたはVMware ESXi)をVMware vCenter Serverに登録することで、VMホストに含まれるVMゲスト(仮想マ
シンおよびゲストOS)とストレージ装置のEnd to End表示をサポートします。
エージェントは使用せず、VMware ESX、VMware ESXi、またはVMware vCenter Serverと直接通信し、VMホストとVMゲストの
情報を表示します。
4.1.7.1
設定
IPアドレス
VMホストと同じ形式(IPv4またはIPv6)のIPアドレスを設定することを推奨します。
VMホストと同じ形式(IPv4またはIPv6)のIPアドレスをVMゲストに設定していない場合、VMゲストのIPアドレスは表示さ
れません。
VMware Tools
VMware ToolsをゲストOSにインストールすることを推奨します。
ゲストOSの情報(IPアドレス、ホスト名、OS名、OSバージョン)を表示するには、ゲストOS上でVMware Toolsが動作して
いる必要があります。ゲストOSにVMware Toolsがインストールされていない場合の表示内容は、「4.1.7.2 対処(FAQ)」を
参照してください。
VMware vSphere Virtual Volumes機能を利用する場合は、VMware ToolsをゲストOSにインストールしてください。
VMゲスト環境でExchange Serverのデータベース可用性グループ(以降、"DAG"と記述します)を運用する場合
DAG用のIPアドレスとVMゲストの管理用IPアドレスをそれぞれ別のネットワークアダプターに設定し、VMゲストの管理
用IPアドレスを最も大きな番号のネットワークアダプターに割り当ててください。
VMゲストが単一ネットワークアダプター環境のときは、VMゲストに新規にネットワークアダプターを割り当て、ネッ
トワークアダプターをDAG用のIPアドレスとVMゲストの管理用IPアドレスに分けて運用してください。
VMゲストとストレージ装置とのEnd to Endリスト表示を行う場合、または、VMware vSphere Virtual Volumes環境の場合
VMホストを登録したVMware vCenter Serverの登録も必要です。VMware vCenter Serverの登録には、IPアドレス、ユーザー
名、およびパスワードが必要です。
VMware vCenter ServerにVMホストをIPアドレスで登録している場合は、本製品へのVMホスト登録時も、VMware vCenter
Serverに登録したIPアドレスを指定してください。
すでにVMware vCenter Serverが登録されている場合は、VMware vCenter Serverを再読込みしてください。
- 30 -
4.1.7.2
対処(FAQ)
VMホスト
- IPアドレスまたはホスト名を変更する場合
VMホストのIPアドレスまたはホスト名を変更したあと、Webコンソールで当該装置に対して[設定の再読み込み]を実
行してください。
- ユーザー名またはパスワードを変更する場合
ユーザー名またはパスワードを変更したあと、Webコンソールから、変更したユーザー名またはパスワードを本製品
に設定してください。
VMゲスト
- 仮想マシン名またはゲストOSのホスト名を変更する場合
VMゲストの仮想マシン名、または、ゲストOSのホスト名を変更したあと、Webコンソールで当該装置が存在するVM
ホストに対して[設定の再読み込み]を実行してください。
- ゲストOSのIPアドレスを変更する場合
ゲストOSのIPアドレスを変更したあと、Webコンソールで当該装置に対して[変更]を実行してください。
- ゲストOSのホスト名が表示されない場合
VMware Toolsが起動しているか確認してください。VMware Toolsが停止している場合、VMゲストの[名前]には仮想マ
シン名が表示されます。
- ゲストOSのOS情報が表示されない場合
VMware Toolsが起動しているか確認してください。VMware Toolsが動作している場合、[OS]にはゲストOSのOS名とOS
バージョンが表示されます([OSレベル]にOSバージョンは表示されません)。VMware Toolsが停止している場合、[OS]
と[OSレベル]には、VMwareのシステム名と版数が表示されます。
- ゲストOSが起動しているにもかかわらず、ゲストOSの状態が"Stop"と表示される場合
VMware Toolsが起動しているか確認してください。VMware Toolsが停止している場合、"Stop"が表示されます(本製品
は、ゲストOSが起動していてもVMware Toolsが停止している場合を"Stop"として扱います)。ゲストOSにVMware Tools
がインストールされていない場合は、ゲストOSの[状態]に関わらず、仮想マシンが動作しているときを"Normal"、仮
想マシンが停止しているときを"Stop"とします。
- ゲストOSの状態が"Warning"と表示される場合
ユーザー名やパスワードの不一致によってVMホストと通信できなくなっていないか確認してください。
- VMゲストのIPアドレスにDAG用のIPアドレスが表示される場合
VMゲストに新規のネットワークアダプターを追加し、追加したネットワークアダプターにVMゲストの管理用IPアド
レスを再設定してください。再設定後、Webコンソールで[設定の再読み込み]を実行してください。
注意
VMゲストに複数のネットワークアダプターが定義されている場合、VMゲストのIPアドレスは1つだけ表示されます。表示さ
れるIPアドレスは、VMゲストに定義されているプライマリIPアドレスです。プライマリIPアドレスとは、一般的にOSが最初
に認識したネットワークアダプターのIPアドレスを指します。
4.2 ファイバーチャネルスイッチ
4.2.1 SN200(Brocade)ファイバーチャネルスイッチ
本製品は、ETERNUS SN200 ファイバーチャネルスイッチ、Brocadeファイバーチャネルスイッチ、およびPRIMERGY ファイ
バーチャネルスイッチブレードをサポートしています。
本製品でこれらのファイバーチャネルスイッチ装置を管理するために、事前に装置側に直接設定が必要な項目について説
明します。これらの項目の詳細は、装置添付のマニュアルを参照してください。
- 31 -
4.2.1.1
設定
IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレス (必須)
LANのIPアドレス、サブネットマスク、およびゲートウェイアドレスを設定します。オペレーションパネルが搭載されて
いるファイバーチャネルスイッチでは、オペレーションパネルから設定できます。シリアルポートが搭載されているファ
イバーチャネルスイッチは、シリアルポートからipAddrSetコマンドで設定します。
ファイバーチャネルスイッチ制御用ユーザー名とパスワード
本製品は、ファイバーチャネルスイッチの制御のために、装置にtelnet/SSHログインします。システム運用管理の要件に
応じたセキュリティレベルを持つユーザーを設定してください。工場出荷設定では、管理者権限のセキュリティレベル
を持つユーザーは、ユーザー名が「admin」、パスワードが「password」になっています。
装置側でパスワードを変更した場合、Webコンソールで当該装置について[設定の再読み込み]を実行すると、本製品が
装置側のパスワード変更を認識し、装置ステータスがWarning表示となります。
装置側の設定変更に合わせるため、Webコンソールで装置管理用のアカウント情報を変更してください。
ただし、本製品で装置側のパスワード変更を自動的に認識できない装置があります。これらの装置でも、Webコンソー
ルで装置管理用のアカウント情報を変更してください。
カスケード接続されている場合は、パスワード変更を自動的に認識できない装置があります。この場合は、装置を一度
削除して、再登録してください。装置の削除と登録は、「5.2 装置の登録」を参照してください。
ファームウェア版数に応じて、装置との通信方法が変わります。本体設定から、対応する通信プロトコル機能を有効に
してください。
- Fabric OS v6.2以前: telnet
- Fabric OS v6.3以降: SSH
ドメイン名
ドメイン名は、ファイバーチャネルスイッチをカスケード接続(複数ファイバーチャネルスイッチ間を接続)する際に必
要な、ファイバーチャネルスイッチごとに定義されるSAN内で唯一の名前です。ファイバーチャネルの内蔵ファームウェ
アが自動定義するため、本製品を用いてアクセスパスを定義・管理する場合は意識不要です。
ただし、手動でポートゾーニングをする場合、ドメイン名は重要な要素になります。この場合は、カスケードするファ
イバーチャネルスイッチ内で重ならない値を設定してください。オペレーションパネルが設置されているファイバーチャ
ネルスイッチではオペレーションパネルから設定できます。シリアルポートが設置されているファイバーチャネルスイッ
チや、ネットワーク設定が済んでいるファイバーチャネルスイッチでは、ファイバーチャネルスイッチにログインして
configureコマンドで設定します。
SysName (推奨)
ファイバーチャネルスイッチ管理用のスイッチネームを登録してください。このスイッチネームは、本製品において
SysNameとして使用します。SysNameは、本製品でほかと重ならない名前を推奨します。オペレーションパネルが設置
されているファイバーチャネルスイッチではオペレーションパネルから設定できます。シリアルポートが設置されてい
るファイバーチャネルスイッチや、ネットワーク設定が済んでいるファイバーチャネルスイッチでは、ファイバーチャ
ネルスイッチにログインしてswitchNameコマンドで設定します。
ゾーニング設定
ゾーニングの設定を推奨します。
ファイバーチャネルスイッチは、ゾーニングが設定されていない場合があります。ゾーニングが設定されていないファ
イバーチャネルスイッチに、サーバノードおよびストレージを接続すると、セキュリティの定義がない(どのサーバノー
ドからも、すべてのファイバーチャネルスイッチが見える)状態になります。不用意なアクセスによるストレージ側の
データ破壊を防ぐために、以下のような仮ゾーニングの設定を推奨します。この設定により、ファイバーチャネルスイッ
チのすべてのアクセスパス経路を停止できます。この設定の実施後に、サーバノードやストレージをファイバーチャネ
ルスイッチに接続し、本製品でアクセスパスを設定してください。なお、ゾーニングがすでに設定されているファイバー
チャネルスイッチとカスケード接続する場合は、ゾーニング情報がコピーされるため、仮ゾーニングの設定は不要です。
また、ファイバーチャネルスイッチのDefault Zone機能において、デフォルトのゾーニングモードがNo Accessに設定され
ている場合も、仮ゾーニングの設定は不要です。
- 32 -
zoneCreate "SNM_0001","10:0B:00:00:0E:00:00:00;10:0C:00:00:0E:00:00:00"
cfgCreate "SNM_BCSI","SNM_0001"
cfgEnable "SNM_BCSI"
cfgSave
ファイバーチャネルスイッチをカスケード接続して運用する場合は、上記コマンド実行の前にカスケード接続しておい
てください。コマンドの実行は、カスケード接続されたすべてのファイバーチャネルスイッチのうち、最新ファームウェ
アを搭載した1台で実施してください。
注意
- 仮ゾーニングを作成した場合、すべてのアクセスが遮断されます。そのため、対象のファイバーチャネルスイッチ
環境の運用中は実施しないでください。ファイバーチャネルスイッチ環境導入後の運用開始前、または運用停止中
に実施してください。
- ゾーニングが設定されていないファイバーチャネルスイッチや、Default Zone機能でNo Accessに設定されていない
ファイバーチャネルスイッチに対しては、仮ゾーニングを設定してください。
SNMP設定
本製品は、ファイバーチャネルスイッチとSNMP通信を行います。プロトコルはSNMPv1またはSNMPv3を使用できます。
SNMPv1を使用する場合
本製品がSNMP通信で利用するSNMP Community名は、スイッチの登録時に指定します。SNMP Community設定がデフォ
ルトの場合、本製品はSNMP Community名publicおよびprivateで通信します。装置情報の読取り用にpublicを、設定用
にprivateを使用します。
SNMPv3を使用する場合
本製品がSNMP通信で利用するSNMPユーザー情報は、スイッチの登録時に指定します。
SNMPの設定を変更する場合は、装置側の設定を変更し、それに合わせて本製品の設定も変更してください。本製品の設
定の変更は、Webコンソールから実施できます。
SNMP-MIB設定
ファイバーチャネルスイッチ(SN200モデル250MおよびBrocade AP7420を除く)のSNMP-MIB設定について、"snmpConfig -set mibCapability"コマンドまたは"snmpMibCapSet"コマンドで下記を設定してください。FE-MIB、SW-MIB、FA-MIB、HAMIB、およびSW-TRAPには、"yes"を指定してください。そのほかは、変更せず、Enter キーを押してください。
sn200:admin> snmpConfig --set mibCapability
The SNMP Mib/Trap Capability has been set to support
(中略)
FE-MIB (yes, y, no, n): [yes] yes
SW-MIB (yes, y, no, n): [yes] yes
FA-MIB (yes, y, no, n): [yes] yes
FICON-MIB (yes, y, no, n): [yes]
HA-MIB (yes, y, no, n): [yes] yes
FCIP-MIB (yes, y, no, n): [no]
ISCSI-MIB (yes, y, no, n): [no]
SW-TRAP (yes, y, no, n): [yes] yes
swFCPortScn (yes, y, no, n): [yes]
swEventTrap (yes, y, no, n): [yes]
swFabricWatchTrap (yes, y, no, n): [yes]
swTrackChangesTrap (yes, y, no, n): [yes]
(中略)
sn200:admin>
上記コマンドの出力は、ファイバーチャネルスイッチのファームウェア版数で異なる場合がありますが、FE-MIB、SWMIB、FA-MIB、HA-MIB、およびSW-TRAPだけ設定変更してください。
なお、HA-MIBの項目が表示されない場合、HA-MIBの設定は不要です。
- 33 -
FE-MIBおよびSW-MIBが"yes"になっていない場合、装置検出および登録に失敗します。
FA-MIBが"yes"になっていない場合、ファイバーチャネルスイッチの各ポートの物理接続情報や、ポートゾーニング情報、
ポートスピード(転送レート)情報を誤認識してしまいます。
SW-TRAPが"yes"になっていない場合、障害監視機能が動作しなくなります。
HA-MIBが"yes"になっていない場合、ダイレクタの性能管理機能が動作しなくなります。
4.2.1.2
ゾーニング
本製品では、ファイバーチャネルスイッチの1対1のWWPNゾーニングを基本としてアクセスパス(論理パス)を設定/削除しま
すが、その他の種類のゾーニング設定に対してそれぞれのレベルでサポートしています。それぞれのゾーニング種に対す
る本製品の機能サポート内容は、以下のとおりです。
ゾーニング設定なし (本製品では、この状態を“No Security状態”と呼びます)
ゾーニング設定が全くない状態です。
ファイバーチャネルスイッチは、すべてのポート間のアクセスが許可された状態です。工場出荷時はこの状態です。た
だし、ゾーニング設定されているファイバーチャネルスイッチにカスケードで接続し、カスケード接続通信が確立する
と、ゾーニング設定がコピーされます。
本製品では、ゾーニングなしのファイバーチャネルスイッチに対して正常に管理できます。また、ファイバーチャネル
スイッチを本製品に登録する際に、以降の本製品からのアクセスパス設定時にゾーニングを設定するか否かを選択でき
ます。
ゾーニングを設定しない場合は、サーバノードやストレージのバインディングやアフィニティ機能にセキュリティ管理
を任せて運用を実施します。
WWPNゾーニング設定
WWPNゾーニング設定は、ファイバーチャネルポートのWWPNを基にゾーニングを定義する方式です。ファイバーチャ
ネルポートは、世界で唯一のWWPN値がポートごとに定義されます。ファイバーチャネルスイッチのポート接続場所を
変更した場合も、誤ったアクセスパスが作成されません。
本製品のアクセスパス制御機能は、1対1のWWPNゾーニング設定で定義されているアクセスパスに対して、すべての機
能が動作します。しかし、1対1以外のWWPNゾーニング設定で定義されているアクセスパスの読込み・画面への表示は
できますが、削除および継承はできません。ただし、ゾーニング設定だけの削除は可能です。
ポートゾーニング設定
ポートゾーニング設定とは、ファイバーチャネルスイッチのポートの場所指定でゾーニングを定義する方式です。ファ
イバーチャネルスイッチのポート接続位置が変更されてしまった場合、新たなポートゾーニングを設定する必要があり
ます。
本製品のアクセスパス制御機能は、ポートゾーニングで設定されているアクセスパスの読込み・画面への表示・状態管
理はできますが、削除および継承はできません。ただし、ゾーニング設定だけの削除は可能です。
WWNNゾーニング設定
WWNNゾーニング設定は、ファイバーチャネルポートのWWNNを基にゾーニングを定義する方式です。WWNNはいくつ
かのファイバーチャネルポートで共通の名前ですが、定義は各社によって異なります。
本製品のアクセスパス制御機能は、WWNNゾーニングで設定されているアクセスパスを表示および削除できません。た
だし、ファイバーチャネルスイッチの装置障害管理は可能です。
いろいろなゾーニング種をファイバーチャネルスイッチに設定できます。しかし、本製品では完全なゾーニングセキュ
リティ管理を実現するため、すでに設定されているゾーニング設定を1対1のWWPNゾーニング設定に変換して再設定す
ることを推奨します。
ゾーニング設定は、ファイバーチャネルスイッチのWEBTOOLSのゾーンアドミニストレーション画面で行えます。ただ
し、WEBTOOLSは、装置およびファームに依存します。
- 34 -
4.2.1.3
対処(FAQ)
装置を検出できない場合
- 装置側のSNMP設定と、本製品の設定が合っているか確認してください。詳細は「SNMP設定」を参照してください。
- 装置側のSNMP MIB設定と、本製品の設定が合っているか確認してください。詳細は「SNMP-MIB設定」を参照してく
ださい。
- 「1.2.9 サポートレベル」に記載の「サブネット探索」に対応していない装置の場合は、IPアドレス指定を使用してく
ださい。
- Ethernetポートの通信速度が、正しく設定されていることを確認してください。
- SNMP接続許可リストを設定している場合は、マネージャーからのアクセスが許可されていることを確認してくださ
い。
装置がWarning表示される場合
- ハード障害(FCポート、ファン、電源、温度)が発生しているか確認してください。
- 装置側でパスワードが変更されていないか確認してください。装置側でパスワードが変更されている場合、「ファイ
バーチャネルスイッチ制御用ユーザー名とパスワード」を参照して、本製品の登録情報を変更してください。
- 装置の電源投入時や再起動時は、装置内部で初期化処理が行われます。初期化処理の実行中にWebコンソールから当
該装置について[設定の再読み込み]を実行した場合、その装置がWarning表示されることがあります。
装置に異常が発生していなければ、装置の初期化処理完了後にWebコンソールから当該装置について[設定の再読み
込み]を再実行すると、Normal表示になります。
アクセスパスがWarning表示される場合
- そのアクセスパスを構成するゾーニング設定がありません。
- 装置がWarning表示されている場合は、「装置がWarning表示される場合」を参照してください。
アクセスパスがError表示される場合
- カスケード接続されたすべてのファイバーチャネルスイッチが、本製品に登録されているか確認してください。登
録されていない場合はすべて登録してください。
- アクセスパス経路上の装置について、電源が入っているか、LAN接続に問題がないか確認してください。
また、装置側のSNMP設定と、本製品の設定が合っているか確認してください。詳細は「SNMP設定」を参照してくだ
さい。
装置交換のメンテナンス時など、ネットワーク通信できなくなると、このようになります。
サーバノードがWarning表示される場合
- 「アクセスパスがError表示される場合」を参照してください。
装置のSNMP設定を変更する場合
- 「SNMP設定」を参照してください。
装置のパスワードを変更する場合
- 「ファイバーチャネルスイッチ制御用ユーザー名とパスワード」を参照してください。
PG-FCD101/PG-FCD102が表示されない場合
- PG-FCD101/PG-FCD102に接続されたファイバーチャネルスイッチにゾーニング設定があることを確認してください。
ゾーニング設定がない場合、「ゾーニング設定」を参照し、仮ゾーニングを作成してください。
注意
・ SN200、Brocadeファイバーチャネルスイッチは、装置に6つの監視装置アドレス(SNMPトラップ送信先)を設定でき、そ
れぞれ異なるSNMPトラップの設定が可能です。SNMPv1を使用する場合、本製品は、この中のpublicのSNMP Community
- 35 -
名が設定されているエントリーを上書きして使用します。装置側でpublicのSNMP Community名を変更し、本製品の設定
も合わせて変更している場合は、変更されたSNMP Community名のエントリーを使用します。
・ SN200、BrocadeファイバーチャネルスイッチにはFC-ALハブをエミュレートするQuickLoop機能がありますが、本製品は、
この機能を有効にしたファイバーチャネルスイッチをサポートしていません。
・ 本製品は、SNMPを用いてファイバーチャネルスイッチと通信します。
・ 本製品はtelnetまたはSSHを用いてファイバーチャネルスイッチと通信します。使用する通信プロトコルは、装置のファー
ムウェア版数によって異なります。
- Fabric OS v6.2以前: telnet
- Fabric OS v6.3以降: SSH
・ SN200、Brocadeファイバーチャネルスイッチは、SSH公開鍵認証によるパスワードレスによるログイン機能をサポート
しています。しかし、本製品ではこの機能を提供していません。
・ ファイバーチャネルスイッチの二重化(カスケード接続)を推奨します。
現在は、ファイバーチャネルスイッチのゾーニング情報を本製品のデータベースから復元できません。したがって、
ファイバーチャネルスイッチ内に記憶されているゾーニング情報が消去されないように、ファイバーチャネルスイッチ
を複数カスケード接続する必要があります。カスケードされたファイバーチャネルスイッチは、それぞれゾーニング情
報を保持するため、1台のファイバーチャネルスイッチが故障してもゾーニング情報は保持されます。
アクセスパス設定機能を利用することで、ファイバーチャネルスイッチのゾーニング設定が変更されます。カスケード
接続しない場合は、設定変更後に必ず装置の構成情報(configUploadファイル)を保存してください。保存方法は、装置添
付マニュアルを参照してください。
・ 本製品でファイバーチャネルスイッチを管理する場合、カスケード接続されたすべてのスイッチを本製品に登録してく
ださい。カスケード接続されているスイッチの中で、本製品に未登録のスイッチが存在する場合、本製品はSAN環境を
正しく管理できません。
・ 本製品は、ファイバーチャネルスイッチのファームウェアの非互換を考慮し、ファームウェア版数をチェックしていま
す。本製品が対応していないファームウェアを検出した場合は、構成管理機能など、すべての機能が制限されます。
イベントログには、以下のメッセージが出力されます。XXXXX は、検出したファームウェアの版数です。
"Unsupported Firmware Version XXXXX"
本製品にパッチを適用する必要があるため、当社技術員(CE、SE)に連絡してください。
・ FCルーティング機能はサポートしていません。
FCルーティング機能でカスケード接続している場合、そのカスケード接続線はWebコンソールに表示されません。この
ため、そのカスケード接続線を通るアクセスパスはエラー表示され、そのアクセスパスを構成するサーバノードはWarning
表示されます。
・ GbEポート(1Gbps)に対しては、SNMPトラップが通知されるまでに、時間がかかる場合があります。
短時間のうちに断線/結線が実施された場合は、以下のSNMPトラップだけがイベントログに表示されます。
- ケーブル断線時: [Link Down Trap]
- ケーブル結線時: [Link Up Trap]
このとき、イベントログの内容からは、障害が発生したポートを特定できません。そして、イベント連携機能が動作し
ません。障害が発生したポートを特定するには、ファイバーチャネルスイッチにログインして、VEポートとGbEポート
の状態を確認してください。
※ 通常は、上記のイベントログに加えて、以下のようなイベントログも表示されます。
- ケーブル断線時: [FC Port No.214 Offline]
- ケーブル結線時: [FC Port No.214 Online]
・ FCIPトンネリング機能で使用されるGbEポートは、装置によって以下のように仮想的なFCポートとしてWebコンソールに
表示されます。
- 36 -
装置
仮想的なFCポートの数
SN200 モデル450M
Brocade 7500
16個 (注)
Brocade 7800
8個
FCR/FCIP ブレード
(SN200 モデル540 に搭載)
16個 (注)
エクステンションブレード(FC 8Gbps)
(Brocade DCX series に搭載)
20個
注: v5.2.0より前のファームウェア版数の場合、FCIPトンネリング機能が有効になっていないFCポートは、Webコン
ソールではWarning表示されます。エラーの発生はSNMPトラップで監視してください。
・ VEポートの転送速度は[1Gbit/s]と表示されます。
・ 本製品は、Administrative Domain(Admin Domain)に対応していません。
4.2.2 PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード
環境構築方法は、「4.2.1 SN200(Brocade)ファイバーチャネルスイッチ」を参照してください。
4.2.3 Brocade VDX series
本製品は、Brocade VDX seriesをサポートしています。
以下に、本製品でBrocade VDX seriesを管理するために、事前に装置側に直接設定が必要な項目について説明します。これら
の項目の詳細は、装置添付のマニュアルを参照してください。
4.2.3.1
設定
ネットワークへの接続 (必須)
Brocade VDX seriesをネットワークに接続するための設定を行い、ネットワークに接続してください。
設定方法の詳細は、装置に付属のマニュアルを参照してください。
ファイバーチャネルスイッチ制御用ユーザー名とパスワード
本製品は、ファイバーチャネルスイッチの制御のために、装置にSSHログインします。システム運用管理の要件に応じ
たセキュリティレベルを持つユーザーを設定してください。工場出荷設定では、管理者権限のセキュリティレベルを持
つユーザーは、ユーザー名が「admin」、パスワードが「password」になっています。
装置側でパスワードを変更した場合、Webコンソールで当該装置について[設定の再読み込み]を実行すると、本製品が
装置側のパスワード変更を認識し、装置ステータスがWarning表示となります。装置側の設定変更に合わせるため、Web
コンソールで装置管理用のアカウント情報を変更してください。
SysName (推奨)
ファイバーチャネルスイッチ管理用のホスト名を登録してください。このホスト名は、本製品においてSysNameとして
使用します。SysNameは、本製品でほかと重ならない名前を推奨します。
設定方法の詳細は、装置に付属のマニュアルを参照してください。
ゾーニング設定
ゾーニングの設定を推奨します。
ファイバーチャネルスイッチは、ゾーニングが設定されていない場合があります。ゾーニングが設定されていないファ
イバーチャネルスイッチに、サーバノードおよびストレージを接続すると、セキュリティの定義がない(どのサーバノー
ドからも、すべてのファイバーチャネルスイッチが見える)状態になります。
不用意なアクセスによるストレージ側のデータ破壊を防ぐために、以下のような仮ゾーニングの設定を推奨します。
- 37 -
この設定により、ファイバーチャネルスイッチのすべてのアクセスパス経路を停止できます。この設定の実施後に、サー
バノードやストレージをファイバーチャネルスイッチに接続し、本製品でアクセスパスを設定してください。
なお、ゾーニングがすでに設定されているファイバーチャネルスイッチとカスケード接続する場合は、ゾーニング情報
がコピーされるため、仮ゾーニングの設定は不要です。
また、ファイバーチャネルスイッチのDefault Zone機能において、デフォルトのゾーニングモードがNo Accessに設定され
ている場合も、仮ゾーニングの設定は不要です。
VDX-Sw# configure terminal
Entering configuration mode terminal
VDX-Sw(config)# zoning defined-configuration zone SNM_0001
VDX-Sw(config-zone- SNM_0001)# member-entry 00:0B:00:00:0E:00:00:00
VDX-Sw(config-zone-SNM_0001)# member-entry 00:0C:00:00:0E:00:00:00
VDX-Sw(config-zone-SNM_0001)# exit
VDX-Sw(config)# zoning defined-configuration cfg SNM_BCSI
VDX-Sw(config-cfg-SNM_BCSI)# member-zone SNM_0001
VDX-Sw(config-cfg-SNM_BCSI)# exit
VDX-Sw(config)# zoning enabled-configuration cfg-name SNM_BCSI
VDX-Sw Updating flash ...
VDX-Sw(config)# end
VDX-Sw#
ファイバーチャネルスイッチをカスケード接続して運用する場合は、上記コマンド実行の前にカスケード接続しておい
てください。
注意
- 仮ゾーニングを作成した場合、すべてのアクセスが遮断されます。そのため、対象のファイバーチャネルスイッチ
環境の運用中は実施しないでください。ファイバーチャネルスイッチ環境導入後の運用開始前、または運用停止中
に実施してください。
- ゾーニングが設定されていないファイバーチャネルスイッチや、Default Zone機能でNo Accessに設定されていない
ファイバーチャネルスイッチに対しては、仮ゾーニングを設定してください。
SNMPトラップ設定
障害監視にはSNMPトラップを利用しますが、Brocade VDX seriesに対しては、SNMPトラップ送信先アドレスの自動設定
機能をサポートしていません。SNMPトラップが運用管理サーバに送信されるよう、装置にログインしたあと、装置のコ
マンド(SNMPv1はsnmp-server hostコマンド、SNMPv3はsnmp-server v3hostコマンド)を使用して、SNMPトラップ送信先ア
ドレスを設定してください。
運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、クラスタの論理IPアドレスを設定する必要があります。
設定方法の詳細は、装置に付属のマニュアルを参照してください。
SNMP設定
SNMPv1を使用する場合
SNMP Community設定がデフォルトの場合、本製品はSNMP Community名publicで通信します。
SNMPv3を使用する場合
本製品がSNMP通信で利用するSNMPユーザー情報は、スイッチの登録時に指定します。
SNMPの設定を変更する場合は、装置側の設定を変更し、それに合わせて本製品の設定も変更してください。本製品の設
定の変更は、Webコンソールから実施できます。
4.2.3.2
ゾーニング
本製品では、ファイバーチャネルスイッチの1対1のWWPNゾーニングを基本としてアクセスパス(論理パス)を設定/削除しま
すが、その他の種類のゾーニング設定に対してそれぞれのレベルでサポートしています。それぞれのゾーニング種に対す
る本製品の機能サポート内容は、以下のとおりです。
- 38 -
ゾーニング設定なし
ゾーニング設定が全くない状態です。
この状態の際に、Default Zone機能においてゾーニングモードをAll Accessに設定されている場合は、ファイバーチャネル
スイッチのすべてのポート間でアクセスが許可された状態となります。本製品では、この状態を“No Security状態”と
呼びます。
No Accessに設定されている場合は、ファイバーチャネルスイッチのすべてのポート間でアクセスが遮断された状態とな
ります。
All AccessまたはNo Accessの場合も、ゾーニング設定されているファイバーチャネルスイッチにカスケードで接続し、カ
スケード接続通信が確立すると、ゾーニング設定がコピーされます。
本製品では、ゾーニングなしのファイバーチャネルスイッチに対して正常に管理できます。また、ファイバーチャネル
スイッチを本製品に登録する際に、以降の本製品からのアクセスパス設定時にゾーニングを設定するか否かを選択でき
ます。ゾーニングを設定しない場合は、サーバノードやストレージのバインディングやアフィニティ機能にセキュリティ
管理を任せて運用を実施します。
WWPNゾーニング設定
WWPNゾーニング設定は、ファイバーチャネルポートのWWPNを基にゾーニングを定義する方式です。
ファイバーチャネルポートは、世界で唯一のWWPN値がポートごとに定義されます。
ファイバーチャネルスイッチのポート接続場所を変更した場合も、誤ったアクセスパスが作成されません。
本製品のアクセスパス制御機能は、1対1のWWPNゾーニング設定で定義されているアクセスパスに対して、すべての機
能が動作します。しかし、1対1以外のWWPNゾーニング設定で定義されているアクセスパスの読込み・画面への表示は
できますが、削除および継承はできません。ただし、ゾーニング設定だけの削除は可能です。
WWNNゾーニング設定
WWNNゾーニング設定は、ファイバーチャネルポートのWWNNを基にゾーニングを定義する方式です。WWNNはいくつ
かのファイバーチャネルポートで共通の名前ですが、定義は各社によって異なります。
本製品のアクセスパス制御機能は、WWNNゾーニングで設定されているアクセスパスを表示および削除できません。
ポイント
Brocade VDX seriesでは、WWNNゾーニングを設定できます。しかし、本製品では完全なゾーニングセキュリティ管理を
実現するため、すでに設定されているゾーニング設定を1対1のWWPNゾーニング設定に変換して再設定することを推奨
します。
4.2.3.3
対処(FAQ)
装置を検出できない場合
- 装置側のSNMP設定と、本製品の設定が合っているか確認してください。詳細は「SNMP設定」を参照してください。
- Ethernetポートの通信速度が、正しく設定されていることを確認してください。
装置がWarning表示される場合
- ハード障害(ポート、ファン、電源、温度)が発生しているか確認してください。
- 装置側でパスワードが変更されていないか確認してください。装置側でパスワードが変更されている場合、「ファイ
バーチャネルスイッチ制御用ユーザー名とパスワード」を参照して、本製品の登録情報を変更してください。
- 装置の電源投入時や再起動時は、装置内部で初期化処理が行われます。初期化処理の実行中にWebコンソールから当
該装置について[設定の再読み込み]を実行した場合、その装置がWarning表示されることがあります。
装置に異常が発生していなければ、装置の初期化処理完了後にWebコンソールから当該装置について[設定の再読み
込み]を再実行すると、Normal表示になります。
- 39 -
アクセスパスがWarning表示される場合
- そのアクセスパスを構成するゾーニング設定がありません。
- 装置がWarning表示されている場合は、「装置がWarning表示される場合」を参照してください。
アクセスパスがError表示される場合
- カスケード接続されたすべてのファイバーチャネルスイッチが、本製品に登録されているか確認してください。登
録されていない場合はすべて登録してください。
- アクセスパス経路上の装置について、電源が入っているか、LAN接続に問題がないか確認してください。
装置側のSNMP設定と、本製品の設定が合っているか確認してください。詳細は「SNMP設定」を参照してください。
登録時から装置のユーザー名、パスワードを変更していないか、確認してください。詳細は「ファイバーチャネル
スイッチ制御用ユーザー名とパスワード」を参照してください。
装置交換のメンテナンス時など、ネットワーク通信できなくなると、このようになります。
装置のSNMP設定を変更する場合
- 「SNMP設定」を参照してください。
装置のパスワードを変更する場合
- 「ファイバーチャネルスイッチ制御用ユーザー名とパスワード」を参照してください。
注意
・ 接続形態をサポートしていない装置の場合、接続情報は表示されません。
・ 本製品は、SNMP、NETCONFを使用して装置を管理します。
・ 本製品は、VCSモードの動作モードだけをサポートしています。Standaloneモードはサポートしていません。
・ 本製品で管理するスイッチはすべてファイバーチャネルスイッチとして管理します。
・ 本製品は、RBridgeIDをドメインIDとして管理します。
・ ファイバーチャネルスイッチの二重化(カスケード接続)を推奨します。
現在は、ファイバーチャネルスイッチのゾーニング情報を本製品のデータベースから復元できません。したがって、
ファイバーチャネルスイッチ内に記憶されているゾーニング情報が消去されないように、ファイバーチャネルスイッチ
を複数カスケード接続する必要があります。カスケードされたファイバーチャネルスイッチは、それぞれゾーニング情
報を保持するため、1台のファイバーチャネルスイッチが故障してもゾーニング情報は保持されます。
アクセスパス設定機能を利用することで、ファイバーチャネルスイッチのゾーニング設定が変更されます。カスケード
接続しない場合は、設定変更後に必ず装置の構成情報を保存してください。
保存方法は、装置添付マニュアルを参照してください。
・ 本製品でファイバーチャネルスイッチを管理する場合、カスケード接続されたすべてのスイッチを本製品に登録してく
ださい。カスケード接続されているスイッチの中で、本製品に未登録のスイッチが存在する場合、本製品は接続関係を
正しく管理できません。
・ ビーコン機能は、サポートしていません。
・ ファイバーチャネルスイッチにtelnet/sshでログインしている場合、ファイバーチャネルスイッチの情報取得および設定
を正しく行えません。
・ FCルーティング機能は、サポートしていません。
FCルーティング機能でカスケード接続している場合、そのカスケード接続線はWebコンソールに表示されません。この
ため、そのカスケード接続線を通るアクセスパスはエラー表示され、そのアクセスパスを構成するサーバノードはWarning
表示されます。
・ 本製品は、FCポートの転送速度をAuto negotiationで設定している場合、Auto negotiationで設定しているFCポートの最大
転送速度を表示します。
・ FCoEポートは、表示されません。
- 40 -
・ EthernetポートおよびFCポートのポート番号は、Brocade VDX seriesのshow fabric islportsコマンドで出力されるIndex値を
元に以下の値がWebコンソールに表示されます。
- Index値が0始まりの場合: Index値 + 1
- Index値が1始まりの場合: Index値
・ Brocade VDX seriesのファームウェア版数がv3.0.1以上の場合、ポート断線/結線が実施された際に、以下のSNMPトラップ
だけがイベントログに表示されます。
- ケーブル断線時: [Link Down Trap]
- ケーブル結線時: [Link Up Trap]
このとき、イベントログの内容からは、障害が発生したポートを特定できません。そして、イベント連携機能が動作し
ません。障害が発生したポートを特定するには、ファイバーチャネルスイッチにログインして、ポートの状態を確認し
てください。
・ 1GbE RJ45ポートは、表示されません。
・ Brocade VDX 6740/VDX 6740T/VDX 8770-4/VDX 8770-8でLC(Line Card)の移動やBreakout接続をした場合、対象が物理的に同
じスロットの同じポートであっても、作業の前後においてWebコンソール上から見えるポート番号とポート情報の組合
せが変更されるときがあります。対象が同じものであるかを確認するには、ファイバーチャネルスイッチにログインし
て、スロット番号、ポート番号、およびポートの接続状態を確認してください。
・ Access Gatewayモードが設定されている場合、FCポートのポートタイプは"F_Port"と表示されます。
・ 100GbE Line Cardには対応していません。
4.2.4 PRIMERGY コンバージドスイッチブレード
環境構築方法は、「4.2.3 Brocade VDX series」を参照してください。
4.2.5 CFX2000 series
本製品は、CFX2000 seriesで構成されたコンバージドファブリックをサポートしています。
以下に、本製品でCFX2000 seriesで構成されたコンバージドファブリックを管理するために、事前に装置側で直接設定が必
要な項目を説明します。各項目の詳細は、装置に付属のマニュアルを参照してください。
4.2.5.1
設定
ネットワークへの接続 (必須)
コンバージドファブリックをネットワークに接続するための設定を行い、ネットワークに接続してください。
ファイバーチャネルスイッチ制御用ユーザー名とパスワード
本製品は、コンバージドファブリックの制御のために、装置にSSHログインします。システム運用管理の要件に応じた
セキュリティレベルを持つユーザーを設定してください。工場出荷設定では、管理者権限のセキュリティレベルを持つ
ユーザーは、ユーザー名が「admin」、パスワードが「password」になっています。
装置側でパスワードを変更した場合、Webコンソールで当該装置について[設定の再読み込み]を実行すると、本製品が
装置側のパスワード変更を認識し、装置ステータスがWarning表示となります。Webコンソールで装置管理用のアカウン
ト情報を変更して、装置側の設定に合わせてください。
FCoEの設定 (必須)
FCoE機能を有効にしてください。また、SANモードを設定してください。
ゾーニング設定
ゾーニングの設定を推奨します。
- 41 -
コンバージドファブリックは、ゾーニングが設定されていない場合があります。ゾーニングが設定されていないコンバー
ジドファブリックに、サーバノードおよびストレージを接続すると、セキュリティの定義がない(どのサーバノードから
も、すべてのコンバージドファブリックが見える)状態になります。
不用意なアクセスによるストレージ側のデータ破壊を防ぐために、default-zone denyコマンドによるデフォルトゾーンの
通信拒否モード設定または以下のような仮ゾーニングの設定を推奨します。
これらの設定により、コンバージドファブリックのすべてのアクセスパス経路を停止できます。これらを設定したあと
に、サーバノードやストレージをコンバージドファブリックに接続し、本製品でアクセスパスを設定してください。
#configure
(config)# fcf a
(config-fcf)# zone SNM_0001
(config-fcf-zone)# member-port 00:0B:00:00:0E:00:00:00
(config-fcf-zone)# member-port 00:0C:00:00:0E:00:00:00
(config-fcf-zone)# exit
(config-fcf)# zoneset SNM_BCSI
(config-fcf-zoneset)# member-zone SNM_0001
(config-fcf-zoneset)# exit
(config-fcf)# active-zoneset SNM_BCSI
(config-fcf)# exit
(config)# fcf b
(config-fcf)# zone SNM_0001
(config-fcf-zone)# member-port 00:0B:00:00:0E:00:00:00
(config-fcf-zone)# member-port 00:0C:00:00:0E:00:00:00
(config-fcf)# zoneset SNM_BCSI
(config-fcf-zoneset)# member-zone SNM_0001
(config-fcf-zoneset)# exit
(config-fcf)# active-zoneset SNM_BCSI
(config-fcf)# exit
(config)#save
(config)#commit
注意
- default-zone denyコマンドの実施または仮ゾーニングを作成した場合、すべてのアクセスが遮断されます。そのた
め、対象のコンバージドファブリック環境の運用中に実施しないでください。コンバージドファブリック環境導入
後の運用開始前または運用停止中に実施してください。
- ゾーニングが設定されていないコンバージドファブリックに対しては、仮ゾーニングを設定してください。
SNMPトラップ設定 (必須)
障害監視にはSNMPトラップを利用しますが、CFX2000 seriesに対しては、SNMPトラップ送信先アドレスの自動設定機能
をサポートしていません。
SNMPトラップが運用管理サーバに送信されるよう、装置にログインしてから以下のコマンドを実行し、SNMPトラップ
送信先アドレスを設定してください。
運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、クラスタの論理IPアドレスを設定する必要があります。
SNMPv1の場合はsnmp managerコマンドを、SNMPv3の場合はsnmp userコマンドを使用して設定します。
設定方法の詳細は、装置に付属のマニュアルを参照してください。
SNMP設定
本製品は、コンバージドファブリックとSNMP通信を行います。
SNMPv1を使用する場合
本製品がSNMP通信で利用するSNMP Community名は、スイッチの登録時に指定します。SNMP Community設定がデフォ
ルトの場合、本製品はSNMP Community名publicで通信します。
- 42 -
SNMPv3を使用する場合
本製品がSNMP通信で利用するSNMPユーザー情報は、スイッチの登録時に指定します。
SNMPの設定を変更する場合は、装置側の設定を変更し、それに合わせて本製品の設定も変更してください。本製品の設
定の変更は、Webコンソールから実施できます。
4.2.5.2
ゾーニング
本製品では、1対1のWWPNゾーニングを基本としてアクセスパス(論理パス)を設定/削除します。
その他の種類のゾーニング設定に対しては、それぞれのレベルでサポートしています。それぞれのゾーニング種に対する
本製品の機能サポート内容は、以下のとおりです。
ゾーニング設定なし
ゾーニング設定が全くない状態です。
コンバージドファブリックのすべてのポート間で、アクセスが許可された状態です。本製品では、この状態を“No Security
状態”と呼びます。
本製品では、ゾーニングを設定していない場合も、正常に管理できます。また、本製品への装置登録時に、以降の本製
品からのアクセスパス設定時にゾーニングを設定するか否かを選択できます。ゾーニングを設定しない場合は、サーバ
ノードやストレージのバインディングやアフィニティ機能にセキュリティ管理を任せて運用を実施します。
WWPNゾーニング設定
WWPNゾーニング設定は、ポートごとに定義された世界で唯一のWWPN値を基にゾーニングを定義する方式です。スイッ
チのポート接続場所を変更した場合も、誤ったアクセスパスが作成されません。
本製品のアクセスパス制御機能は、1対1のWWPNゾーニング設定で定義されているアクセスパスに対して、すべての機
能が動作します。しかし、1対1以外のWWPNゾーニング設定で定義されているアクセスパスの読込み・画面への表示は
できますが、削除および継承はできません。ただし、ゾーニング設定だけの削除は可能です。
WWNNゾーニング設定
WWNNゾーニング設定は、コンバージドファブリックのWWNNを基にゾーニングを定義する方式です。WWNNはいくつ
かのファイバーチャネルポートで共通の名前ですが、定義は各社によって異なります。
本製品のアクセスパス制御機能は、WWNNゾーニングで設定されているアクセスパスを表示および削除できません。
ポイント
本製品では、完全なゾーニングセキュリティ管理を実現するため、すでに設定されているゾーニング設定を1対1のWWPN
ゾーニング設定に変換することを推奨します。
4.2.5.3
対処(FAQ)
装置を検出できない場合
・ 装置側のSNMP設定と、本製品の設定が合っているか確認してください。詳細は「SNMP設定」を参照してください。
・ IPアドレス指定で検索した場合、指定したIPアドレスがファブリック仮想代表IPであることを確認してください。
装置がError表示される場合
ファームウェアの更新中に、アクセスパスの設定などの装置の設定操作や、装置情報を取得する操作を実施していないか
確認してください。ファームウェアの更新完了を確認してから、[設定の再読み込み]を実施してください。
装置がWarning表示される場合
・ ハードウェア障害が発生しているか確認してください。
・ コンバージドファブリックを構成するスイッチが、縮退状態になっていないか確認してください。
- 43 -
・ コンバージドファブリックを構成するスイッチの電源が入っているか確認してください。
・ 装置側でパスワードが変更されていないか確認してください。装置側でパスワードが変更されている場合、「ファイバー
チャネルスイッチ制御用ユーザー名とパスワード」を参照して、本製品の登録情報を変更してください。
・ 装置の電源投入時や再起動時は、装置内部で初期化処理が行われます。初期化処理の実行中およびRootドメインMaster
スイッチの切替え中にWebコンソールから当該装置について[設定の再読み込み]を実行した場合、その装置がWarning表
示されることがあります。
装置に異常が発生していなければ、装置の初期化処理完了後にWebコンソールから当該装置について[設定の再読み込
み]を再実行すると、Normal表示になります。
アクセスパスがWarning表示される場合
・ そのアクセスパスを構成するゾーニング設定がありません。
・ 装置がWarning表示されている場合は、「装置がWarning表示される場合」を参照してください。
アクセスパスがError表示される場合
・ アクセスパス経路上の装置について、電源が入っているか、LAN接続に問題がないか確認してください。
・ 装置側のSNMP設定と、本製品の設定が合っているか確認してください。詳細は「SNMP設定」を参照してください。
装置交換のメンテナンス時など、ネットワーク通信できなくなると、このようになります。
・ アクセスパス経路上にあるサーバポート、ストレージポート、スイッチポートの状態を確認してください。
・ アクセスパス経路上にあるコンバージドファブリックのポートが、異なる仮想ファブリックに属していないか確認して
ください。
サーバノードがWarning表示される場合
「アクセスパスがError表示される場合」を参照してください。
ポートが表示されない場合
ポートの種別がClean Interface with RedundancyまたはEnd Pointのポートだけを管理します。以下に該当するポートは、管理
対象外です。
・ そのほかの種別に設定されたポート
・ Default VFABに属するポート
物理接続が表示されない場合
・ コンバージドファブリックとサーバの接続関係、およびコンバージドファブリック内の接続関係を管理しません。
・ アクセスパスの設定などの装置に対する構成変更操作は、適用完了までに時間がかかる場合があります。変更後の構成
を表示できない場合、しばらく待ってから[設定の再読込み]を再実施してください。
装置のSNMP設定を変更する場合
「SNMP設定」を参照してください。
装置のパスワードを変更する場合
「ファイバーチャネルスイッチ制御用ユーザー名とパスワード」を参照してください。
注意
・ 本製品は、SNMP、SSHを使用して装置を管理します。
・ 本製品は、SANモードが設定されている場合だけをサポートしています。
・ ビーコン機能は、サポートしていません。
- 44 -
・ コンバージドファブリックにtelnet/SSHでログインしている場合、コンバージドファブリックの情報取得および設定を
正しく行えません。
・ ポートの表示画面のWWPN欄には、MACアドレスが表示されます。
4.2.6 PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)
本製品は、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)の障害管理機能をサポートしています。
環境構築方法は、「4.2.5 CFX2000 series」を参照してください。
4.3 ディスクアレイおよびオールフラッシュアレイ
4.3.1 ETERNUS DX series, ETERNUS DX200F
4.3.1.1
設定
ETERNUS DX series, ETERNUS DX200Fを本製品で管理するために、以下の点に注意して装置側を設定してください。
参照
設定の詳細は、各装置の ETERNUS Web GUIのマニュアルを参照してください。
本製品は、SNMPv1またはSNMPv3を使用し、ETERNUS ディスクアレイとSNMP通信を行うことができます。
SNMPv3を使用する場合は、手順2から実施してください。
1. SNMPv1を使用する場合のSNMP(エージェント)環境設定
本製品がSNMP通信で利用するSNMP Community名は、ETERNUS ディスクアレイの登録時に指定します。SNMP Community
設定がデフォルトの場合、本製品はETERNUS ディスクアレイとcommunity名publicで通信します。したがって、ETERNUS
ディスクアレイ側のCommunity名は以下のaまたはbのどちらかの設定である必要があります。また、Community名は、
public以外にも変更できます。変更する場合は、以下のcおよび本製品の設定をWebコンソールで変更してください。
なお、ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series, ETERNUS DX200Fの場合、Community名のMIBビューは
「ViewALL」を設定してください。
a. Community設定なし(デフォルト)
この場合、初期値でpublic(access: readOnly、address: すべてのホスト、view: すべてのObject)が設定されます。
ただし、ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series, ETERNUS DX200Fの場合、Community設定なしでは、
初期値にpublicが設定されません。bまたはcのどちらかの設定を行ってください。
b. publicのCommunity名を明示的に設定する(注)
c. public以外のCommunity名を明示的に設定する(注)
注: Community名設定時のSNMPマネージャーとして、以下のどちらかの方法を選択してください。
- 運用管理サーバを指定または選択する
運用管理サーバからのアクセスだけを許容する場合に選択してください。
運用管理サーバをクラスタシステムで運用している場合、運用管理サーバはクラスタシステムの物理IPアド
レスを用いてETERNUS ディスクアレイとSNMP通信するため、物理IPアドレスの数だけSNMPマネージャーと
して追加してください。
- 0.0.0.0を指定する、または未選択とする
すべてのSNMPマネージャーからのアクセスを許容する場合に選択してください。
- 45 -
例
Community名"ssc"を明示し、運用管理サーバ(IPアドレス: 10.10.10.10)とSNMP通信する場合
community ssc 10.10.10.10
Community名"ssccom"を明示し、クラスタシステム運用(物理IPアドレス: 10.10.10.11と10.10.10.12)の運用管理
サーバとSNMP通信する場合
community ssccom 10.10.10.11
community ssccom 10.10.10.12
2. SNMPv3を使用する場合のSNMP(エージェント)環境設定
本製品がSNMP通信で利用するSNMPユーザー情報は、ETERNUS ディスクアレイの登録時に指定します。このため、
ETERNUS Web GUIの「SNMP ユーザー設定」画面で、あらかじめ、装置側のSNMPエージェントにアクセスするユーザー
を設定しておく必要があります。
なお、その際に設定したユーザーのMIBビューは、「ViewALL」を設定してください。設定方法の詳細は、装置に付属
のマニュアルを参照してください。
運用管理サーバをクラスタシステムで運用している場合は、運用管理サーバはクラスタシステムの物理IPアドレスを
用いてETERNUS ディスクアレイとSNMP通信するため、物理IPアドレスの数だけSNMPマネージャーとして追加してく
ださい。
3. SNMP(エージェント)環境設定のトラップの設定
SNMPv1のトラップを送信する場合
マネージャーのSNMPトラップ受信モジュールは、このCommunity名を判別していないため、運用管理サーバに送
信されたSNMPトラップをすべて受信しています。このため、SNMP Community名を明示している環境でも、本設定
のトラップ送信先通信のCommunity名は変更不要です。また、トラップ送信先通信のCommunity名は、セキュリ
ティの観点からも、SNMP Community名と合わせずにpublicで運用することを推奨します。
SNMPv3のトラップを送信する場合
SNMP(エージェント)環境設定のトラップの設定において、手順2で設定したユーザー名を指定することで、SNMPv3
でトラップを送信できます。
ETERNUS ディスクアレイでSNMPトラップ送信先が登録最大数に設定されていた場合は、新たにIPアドレスを追加でき
ないため、事前にSNMPトラップ送信先は「登録最大数-1」以下としておく必要があります。
4. SNMP(エージェント)環境設定の装置の名前(SysName)
ストレージ管理用のニックネームを登録してください。本製品は、この値をSysNameとして使用します。
AdvancedCopy Manager CCM運用中に装置の名前を変更する場合は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy
Control Module編』の「ETERNUS ディスクアレイの登録情報の変更」を参照して、登録情報を変更してください。
5. ネットワーク環境設定
IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、およびサブネットを越えた場所に運用管理サーバがある場合は、そ
の運用管理サーバのサブネットを接続先ネットワークアドレスに指定する必要があります。
ポイント
運用管理サーバがクラスタシステムの場合
接続先ネットワークアドレスとして運用管理サーバのIPアドレスを指定する場合、クラスタを構成する運用管理サー
バの各ノードの物理IPアドレスと、引き継ぎIPアドレスの両方を指定してください。
- 46 -
6. SSH サーバ鍵の生成(ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series, ETERNUS DX200Fだけ)
本製品と当該装置間をSSHで通信するために、SSHサーバ鍵を生成してください。
SSH サーバ鍵のbit数は任意です。
7. Softwareロールのアカウント作成(ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series, ETERNUS DX200Fだけ)
本製品が当該装置を管理するためのアカウントを作成してください。
当該アカウントには以下の注意事項があります。
- rootユーザーは、本製品での管理のためには利用できません。
- アカウントはSoftwareロールである必要があります。
作成の際に指定するユーザーレベルでSoftwareを選択してください。
- 当該装置を本製品に登録する際、本アカウント情報を指定してください。
本製品に登録後、装置側でユーザー名またはパスワードを変更した場合、本製品から装置の情報取得および設定を正
しく行えません。
装置側の設定変更に合わせるため、Webコンソールで装置管理用のアカウント情報を変更してください。
8. SSL証明書の生成または登録(ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series, ETERNUS DX200Fだけ)
本製品では、当該装置の管理ソフトウェア呼び出し時にHTTPS接続を利用します(デフォルト)。
当該装置でHTTPS接続を利用可能にするため、以下のどちらかを設定してください。
- 自己発行証明書生成
- SSLサーバ鍵/証明書の登録
9. ログオフ
ETERNUS Web GUIでの設定完了後は、必ずETERNUS Web GUIからログオフしてください。本製品への装置登録は、ETERNUS
Web GUIにログインしていないことが条件となります。
10. ETERNUS Web GUIのネットワーク設定(ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90, DX400 series, DX8000 seriesだけ)
- ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90の場合
ETERNUS Web GUIの[共通設定]タブから[ネットワーク設定]-[ネットワーク環境設定]をクリックし、以下の項目の
設定を確認してください。
- Maintenance接続について、「有効にする」が指定されていること
- Maintenance-Secure接続について、「無効にする」が指定されていること
- ETERNUS DX400 series, DX8000 seriesの場合
ETERNUS Web GUIのメインメニューから[各種設定]-[ネットワーク環境設定(USER ポート)]をクリックし、以下の
項目の設定を確認してください。
- Maintenance Portについて、「有効」が指定されていること
- Maintenance-Secure Portについて、「無効」が指定されていること
参考
本製品では、ETERNUS ディスクアレイのホストアクセス制御機能のことを“ホストアフィニティ機能”、ゾーン番号を“ア
フィニティグループ番号”と表記しています。
本製品でサーバノードとストレージのアクセスパスを設定(ファイバーチャネルスイッチを含めたSAN環境)する場合は、
「6.2.3.1 前準備」を参照してください。また、装置側に以下の設定が必要です。
以下の設定は、本製品から設定可能ですので、装置側での設定は不要です。
・ RAIDの設定
- 47 -
・ ストレージのアフィニティグループ/Zone設定
・ 接続形態設定
・ ホストインターフェース設定
・ HostWWN 定義
・ HostWWN-アフィニティグループ/Zone定義
日付時刻設定
装置に対する日付時刻の設定は、以下の手順で実施してください。また、性能監視中に装置に対して日付時刻を設定し
た場合は、性能監視を一度停止し再度開始してください。
1. 日付時刻を設定する装置の性能監視を停止する
2. 装置に対して、日付時刻を設定する
3. 日付時刻の設定完了後、装置の性能監視を再度開始する
装置の構成変更
装置の構成を変更する場合は、性能管理が保持する装置の構成情報を更新する必要があります。「7.2.9 構成情報の更新」
の手順に従い、構成情報を更新してください。
4.3.1.2
対処(FAQ)
ETERNUS DX series, ETERNUS DX200Fを検出できない
- 本製品は、SNMP通信で装置を検索します。そのためストレージ装置のSNMP機能が起動されていない場合、検出でき
ません。ストレージ装置のSNMP機能を起動させる必要があります。
- SNMPトラップの送信を特定のサーバに設定しており、マネージャーが動作しているサーバがSNMPトラップの送信先
に設定していない場合、自動検出できない場合があります。SNMPトラップの送信先の設定を確認してください。
- SNMPのコミュニティー名を変更し、かつマネージャーがクラスタ環境の場合、ストレージ装置側の設定が間違って
いる場合があります。「4.3.1.1 設定」の手順1を参照してください。
- ストレージとのネットワーク環境の設定に問題がないか確認してください。ネットワーク環境の設定、アクセス許
可の設定、通信モードの設定などが該当します。ネットワークの設定は、「4.3.1.1 設定」を参照してください。通信
モードの設定では、一方の通信モードが「Auto Negotiation」で他方の通信モードがFULL(全二重)固定で接続すると、
通信できなかったり通信速度が遅くなったりという問題が発生するため、正しく設定してください。
SNMP設定を変更する
- SNMP設定を変更する場合、ストレージ装置側の設定が必要です。
「4.3.1.1 設定」の手順1または手順2を参照してください。
ストレージとの通信でタイムアウトが発生する
- ストレージとのネットワーク環境における通信モードの設定に問題がないか確認してください。一方の通信モード
が「Auto Negotiation」で他方の通信モードがFULL(全二重)固定で接続すると、通信できなかったり通信速度が遅く
なったりという問題が発生するため、通信モードを正しく設定してください。
本製品上でのステータスと実際の装置のステータスが異なる
- 装置の保守作業が開始されている場合、本製品上でのステータスと実際の装置のステータスが異なる場合がありま
す。
- ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90でリダンダント・コピー機能が動作した場合、ETERNUS Web GUIの統合ステータス
は"Error"になりますが、本製品では"Warning"になります。
- 48 -
4.4 ETERNUS NR1000 series ネットワークディスクアレイ
本製品は、ETERNUS NR1000 seriesについて、障害管理と管理ソフトウェア連携をサポートします。「5.2.7 手動組込み装置の
登録方法」を参照して、装置を組み込み、装置のIPアドレスを登録してください。装置からの SNMPトラップをデコードし、
表示します。
1. ネットワークへの接続
ETERNUS NR1000 seriesに、ネットワークに接続するための設定を実施し、ネットワークに接続してください。
設定方法は、ETERNUS NR1000 seriesに付属のマニュアルを参照してください。
2. SNMPの起動
SNMPで装置情報を取得できるようにSNMP機能を有効にしてください。設定方法は、ETERNUS NR1000 seriesに付属の
マニュアルを参照してください。
ETERNUS NR1000F seriesおよびETERNUS NR1000V seriesの場合は、SNMPを利用した装置ポーリング機能で装置ステータ
スを取得します。SNMP Community設定がデフォルトの場合、本製品はCommunity名publicを使用しますが、任意名の
設定も可能です。本製品の設定の変更は、Webコンソールから実施できます。
3. SNMPトラップ設定
ETERNUS NR1000 seriesのSNMPトラップが運用管理サーバに送信されるように、ETERNUS NR1000 series側を設定してく
ださい。
運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、クラスタの論理IPアドレスを設定する必要があります。
4. 管理ソフトウェア連携
ETERNUS NR1000 seriesの詳細な装置状態の確認や各種の設定などの装置管理は、付属の管理ソフトウェアで実施して
ください。管理ソフトウェアは、Webコンソールから直接呼び出せます。事前にWebコンソールで管理ソフトウェア
として以下を設定してください。ipAddressは、装置のIPアドレスです。
http://ipAddress/na_admin/
4.5 ETERNUS VS850 バーチャライゼーションストレージ
本製品は、ETERNUS VS850について、障害管理をサポートします。「5.2.7 手動組込み装置の登録方法」を参照して、装置を
登録してください。
1. ネットワークへの設定
ETERNUS VS850に、ネットワークに接続するための設定を実施し、ネットワークに接続してください。設定方法は、
VS850に付属のマニュアルを参照してください。
2. Cluster Name設定
運用管理サーバは、ETERNUS VS850に設定されているCluster Nameを利用して装置を特定します。そのため、ETERNUS
VS850に設定するCluster Nameはリモートサイトも含めて一意になるように設定してください。運用管理サーバにVS850
を登録する際は、装置名にCluster Nameを入力してください。
3. SNMPトラップ設定
ETERNUS VS850のSNMPトラップが運用管理サーバに送信されるように、ETERNUS VS850側を設定してください。運用
管理サーバがクラスタ構成の場合は、運用管理サーバのクラスタの論理IPアドレスを設定する必要があります。
4. 管理ソフトウェア連携
ETERNUS VS850の詳細な装置状態の確認や、ボリュームの仮想化を含んだ各種の設定は、付属の管理ソフトウェアで
実施してください。管理ソフトウェアは、Webコンソールから直接呼び出せます。事前にWebコンソールで管理ソフ
トウェアとして以下を設定してください。svcConsoleIp は、管理ソフトウェアが実行されているサーバのIP アドレス
です。
http://svcConsoleIp:9080/ica
- 49 -
注意
・ ETERNUS VS850は、運用管理サーバ上ではサーバノードとして扱われます。アクセスパス操作を行う場合は、ETERNUS
VS850のファイバーチャネルポートを、サーバノードのHBAポートとみなして操作してください。
・ ETERNUS VS850は、VS850ノードから構成されるクラスタ単位で運用管理サーバに登録されます。運用管理サーバに登録
するIPアドレスは、VS850ノードから構成されるクラスタの論理IPアドレスを設定してください。
・ 装置登録時にIPアドレスを登録することで、装置ポーリングによる障害監視を行えます。IPアドレスは必ず登録してく
ださい。
・ ETERNUS VS850に設定したCluster Nameと、運用管理サーバに登録した装置名が異なると、SNMPトラップによる障害監
視を行えません。装置名とCluster Nameは、必ず一致させてください。
4.6 ETERNUS CS800 デデュープアプライアンス
本製品は、ETERNUS CS800に対して、障害管理(SNMPトラップ監視だけ)をサポートします。
1. ネットワークへの接続
ETERNUS CS800をネットワークに接続するための設定を実施し、ネットワークに接続してください。
設定方法の詳細は、装置に付属のマニュアルを参照してください。
2. SNMPトラップ設定
ETERNUS CS800のSNMPトラップが運用管理サーバに送信されるように、装置のSNMPトラップ送信先設定を実施してく
ださい。
運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、クラスタの論理IPアドレスを設定する必要があります。
3. 装置の登録
「5.2.7 手動組込み装置の登録方法」を参照して、装置を登録してください。
登録操作において、装置のIPアドレスを設定してください。
4.7 テープライブラリ装置
4.7.1 テープライブラリ装置 ETERNUS LT250/LT270
本製品は、ETERNUS LT250/LT270に対して、性能監視を除くすべての機能をサポートします。
ただし、装置自動検出機能はありません。ETERNUS LT250/LT270の装置検出は、装置検索で装置のIPアドレスを入力して実
行します。
1. ネットワークへの接続
ETERNUS LT250/LT270をネットワークに接続するための設定を実施し、ネットワークに接続してください。
その際に、SNMPエージェント機能を立ち上げてください。
設定方法の詳細は、ETERNUS LT250/LT270に付属のマニュアルを参照してください。
2. SNMP環境設定のCommunity設定
Community名(GET)をpublicに設定してください。
Community名は変更できます。本製品の設定変更は、Webコンソールから実施できます。
3. SNMP(エージェント)環境設定の装置の名前(SysName)
ETERNUS LT250/LT270管理用のニックネームをここに登録してください。
本製品は、この値をSysNameとして使用します。
- 50 -
4. SNMPトラップ設定
マネージャーは、装置登録時のSNMPトラップの送信先設定を装置に追加しません。
ETERNUS LT250/LT270の管理ソフトウェアを使用して、SNMPトラップの送信先を、本製品が起動している運用管理サー
バのIPアドレスに設定してください。
運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、クラスタの論理IPアドレスを設定する必要があります。
5. アクセスパス設定・表示
本製品は、ETERNUS LT250/LT270のファイバーチャネルインターフェースの設定を実施しません。
SwitchZoningやサーバノード側ストレージアフィニティによるアクセスパスの表示を実施します。
ファイバーチャネルインターフェースの設定をする場合は、ETERNUS LT250/LT270の管理ソフトウェアを使用してくだ
さい。
4.7.2 テープライブラリ装置 ETERNUS LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2/
LT200/LT210/LT220/LT230/LT260/LT270 S2
本製品は、ETERNUS LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2/LT200/LT210/LT220/LT230/LT260/LT270 S2に対して、障害管理と管
理ソフトウェア連携をサポートします。
1. ネットワークへの接続
テープライブラリ装置をネットワークに接続するための設定を実施し、ネットワークに接続してください。
設定方法の詳細は、それぞれの装置に付属のマニュアルを参照してください。
2. SNMPトラップ設定
テープライブラリ装置の管理ソフトウェアを使用して、SNMPトラップの送信先を、本製品が起動している運用管理
サーバのIPアドレスに設定してください。
運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、クラスタの論理IPアドレスを設定する必要があります。
設定後は、装置の再起動が必要です。
3. 管理ソフトウェア連携
テープライブラリ装置の状態の詳細確認、各種設定などの装置管理は、装置に付属の管理ソフトウェアを使用して実
施してください。
管理ソフトウェアは、Webコンソールから直接呼び出せます。事前にWebコンソールで管理ソフトウェアとして、以
下を設定してください。ipAddressは、装置のIPアドレスです。
http://ipAddress/
4. アクセスパス設定・表示
本製品は、ファイバーチャネルインターフェースの設定を実施しません。
SwitchZoningやサーバノード側ストレージアフィニティによるアクセスパスの表示を実施します。
ファイバーチャネルインターフェースの設定をする場合は、テープライブラリ装置の管理ソフトウェアを使用してく
ださい。
4.7.3 仮想テープ装置 ETERNUS CS2000
本製品は、仮想テープ装置に対して、障害管理(SNMPトラップ監視だけ)をサポートします。
1. ネットワークへの接続
仮想テープ装置をネットワークに接続するための設定を実施し、ネットワークに接続してください。
設定方法の詳細は、それぞれの装置に付属のマニュアルを参照してください。
2. SNMPトラップ設定
仮想テープ装置のSNMPトラップが運用管理サーバに送信されるように、CSコンソールでSNMPトラップ送信先設定を
実施してください。
運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、クラスタの論理IPアドレスを設定する必要があります。
- 51 -
3. 装置の登録
「5.2.7 手動組込み装置の登録方法」を参照して、仮想テープ装置を本製品に登録してください。
登録操作において、[IPアドレス]には仮想テープ装置のIPアドレスを設定してください。
4.8 ETERNUS VX700 series 仮想化環境向けストレージ
本製品は、ETERNUS VX700 seriesに対して、障害管理(SNMPトラップ監視だけ)をサポートします。
1. ネットワークへの接続
ETERNUS VX700 seriesをネットワークに接続するための設定を実施し、ネットワークに接続してください。設定方法の
詳細は、装置に付属のマニュアルを参照してください。
2. SNMPトラップ設定
ETERNUS VX700 seriesのSNMPトラップが運用管理サーバに送信されるように、装置のSNMPトラップ送信先設定を実施
してください。運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、クラスタの論理IPアドレスを設定する必要があります。
3. 装置の登録
「5.2.7 手動組込み装置の登録方法」を参照して、装置を登録してください。
登録操作において、装置のIPアドレスを設定してください。
注意
障害管理(SNMPトラップ監視)について、標準では、警告イベントおよびエラーイベントだけを対象としています。ETERNUS
VX700 seriesのテストSNMPトラップ機能では、情報イベントが通知されます。テストSNMPトラップ機能でイベントの動作
確認を行う場合など、情報イベントを対象とするためには、以下のようにSNMPトラップXML定義ファイルを編集してくだ
さい。
・ 編集ファイル
1_3_6_1_4_1_211_1_21_4_1_50.xml
・ 編集内容
編集前: <TrapType type="ST5" flag="0000000" level="I" msg="%s: %s: %s">
編集後: <TrapType type="ST5" flag="1001111" level="I" msg="%s: %s: %s">
SNMPトラップXML定義ファイルの編集方法は、「A.5 SNMPトラップXML定義ファイル説明」を参照してください。
4.9 ETERNUS TR series 仮想化環境専用ストレージ
本製品は、ETERNUS TR seriesに対して、障害管理(SNMPトラップ監視だけ)をサポートします。
ポイント
・ ETERNUS TR seriesを監視できるのは、運用管理サーバのOSがWindowsの場合だけです。
・ ETERNUS TR seriesの監視は、IPv4環境だけで利用できます。
・ ETERNUS TR seriesの監視は、SNMPv3プロトコルで行われます。
装置の設定手順
1. ネットワークへの接続
ETERNUS TR seriesをネットワークに接続するための設定を実施し、ネットワークに接続してください。設定方法の詳
細は、装置に付属のマニュアルを参照してください。
- 52 -
2. SNMPトラップ設定
ETERNUS TR seriesのSNMPトラップが運用管理サーバに送信されるように、装置のSNMPトラップ送信先設定を実施して
ください。運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、クラスタの論理IPアドレスを設定する必要があります。また、
Authenticationは無効となるように、ユーザー設定を行ってください。
本製品の設定手順
1. Storage Cruiserマネージャーを停止します。
停止方法は、「13.3.1 サービスの起動と停止(Windows環境)」を参照してください。
また、SNMPトラップ監視サービスも停止してください。
2. SNMPトラップ監視サービスの設定ファイルを作成します。設定ファイルは下記に従って作成してください。
ディレクトリ
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\bin
($INS_DIRは、Storage Cruiserマネージャーをインストールした時の「プログラムディ
レクトリ」です。)
ファイル名
MpWksttr.ini
記述内容
[EnableInformRequest]
IsEnableInformReq=1
ManagerUserName=userName
userName : 「装置の設定手順」の手順2で装置に設定したユーザー名を指定してください。
3. Storage Cruiserマネージャーを起動します。
起動方法は、「13.3.1 サービスの起動と停止(Windows環境)」を参照してください。
また、SNMPトラップ監視サービスも起動してください。
4. ETERNUS TR seriesのSNMPトラップを受信するための、SNMPv3のユーザーを作成します。ユーザー名は、装置に設定し
たユーザー名を使用して、MIBアクセス用のユーザーと、SNMPトラップ受信用のユーザーを作成してください。その
際、認証は無効に設定してください。
5. 装置の登録
『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイ以外のストレージ装置に関する操作」を参照して、
装置を登録してください。
登録の際、装置のIPアドレスと手順4で作成したユーザー名を設定してください。
ETERNUS TR series以外の装置やサーバノードを監視している場合
SNMPv3プロトコルを使用して監視している場合、SNMPトラップ監視サービスの設定ファイル(MpWksttr.ini)で設定したユー
ザー名を使用して、認証なしのSNMPトラップを送信するように装置やサーバノードを設定してください。
注意
・ ETERNUS TR seriesを監視する場合、Storage Cruiserマネージャーで使用可能なSNMPv3のSNMPトラップ受信ユーザーは1つ
になります。この場合、Storage Cruiserマネージャーが受信できるSNMPv3のSNMPトラップは、認証なし/暗号化なしの形
式のものだけです。
・ ETERNUS TR seriesの監視をやめて、認証や暗号化を使用したSNMPv3のSNMPトラップを受信できるようにするには、本
製品に登録済みのETERNUS TR seriesの装置削除およびSNMPトラップ監視サービスの設定ファイル(MpWksttr.ini)の削除を
実施したあと、「本製品の設定手順」の手順1および手順3を実施してください。
- 53 -
第5章 起動と設定
この章では、運用に必要な装置の定義および運用の流れについて説明します。
5.1 起動と終了
Storage Cruiserの機能はWebコンソールから操作します。
Webコンソールの起動/終了方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』を参照してください。
5.2 装置の登録
5.2.1 SNMPユーザー情報の登録
本製品でSNMPv3を使用して装置を管理する場合は、装置のMIBアクセスに使用するためのユーザー情報と、SNMPトラップ
を受信するためのユーザー情報を登録しておく必要があります。登録手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の
「SNMPv3ユーザー設定の表示/追加/変更/削除」を参照してください。
5.2.2 装置の検索
本製品で装置を管理する場合、はじめに装置を検出する必要があります。装置の検出方法には、以下の2つがあります。
・ サブネット内の装置の自動検出
・ IPアドレス指定による検出
参考
・ 以下の装置は、装置検出時に自動的に装置の登録が行われます。
- Storage Cruiserエージェント
- VMware vSphere 4以降の、VMホストとVMゲスト
・ サーバノードを検出した場合でも、ホスト名が解決できないことがあります。
このときは、“IP-IPアドレス”の形式でホスト名が表示されます。
・ 検索対象のサーバにIPv6アドレスが存在する場合でも、以下に示すOS上で動作するStorage CruiserエージェントはIPv4ア
ドレスでの検索だけをサポートします。
プラットフォーム
OS
Solaris
Solaris 9
HP-UX
全バージョン
AIX
全バージョン
- 54 -
サブネット内の装置の自動検出
サブネット内の装置の自動検出は、Webコンソール画面で対象のサブネットを指定します。
サブネット内の装置の検出により、マネージャーでサポートしている自動検出対応装置を画面に表示します。内部的に、
SNMPによるブロードキャスト処理を実施し、本製品でサポートしている装置について自動表示します。
IPv6アドレスの装置は検出対象外です。IPv6アドレスで登録している装置が存在する場合、本機能は実施できません。
IPv6アドレスの装置を管理する場合は、IPアドレス指定による検出を行ってください。
SNMPv3を使用する装置は検出対象外です。SNMPv3を使用する装置を管理する場合は、IPアドレス指定による検出を行っ
てください。
注意
- 運用管理サーバが直接つながっているサブネット内の装置は、サブネットの指定によらず、自動検出の対象となり
ます。
- 内部的にSNMPによるブロードキャスト処理を実施するため、対象とするサブネットに対してブロードキャスト処理
が通過する環境が必要です。
- サブネット内の装置の自動検出ができない場合は、「1.2.9 サポートレベル」を確認してください。「1.2.9 サポートレ
ベル」に記載されている“「サブネット内検出」に対応していない装置”は、後述の「IPアドレス指定による検出」
を行ってください。
- ETERNUS ディスクアレイでSlave CM側のIPアドレスを設定している場合は、当該装置がMaster CM側のIPアドレスおよ
びSlave CM側のIPアドレスのどちらも検出されます。「5.2.3 装置の登録」でMaster CM側のIPアドレスの装置を指定し
てください。Slave CM側のIPアドレスを指定した場合、アクセスパスを設定できません。
IPアドレス指定による検出
- Storage Cruiserエージェントを検出する場合
対象装置のIPアドレスを指定してください。
- VMware vSphere 4以降のVMホストとVMゲストを検出する場合
VMホストのIPアドレスを指定してください。また、VMホストにログインするときに使用するユーザー名とパスワー
ドを入力してください。
参考
- VMホストを指定して登録すると、そのVMホストに含まれるVMゲストも自動的に登録されます。
- VMホストの装置登録後に設定されたVMゲストを検出するには、Webコンソールで当該装置に対して[設定の再読
み込み]を実行してください。
注意
- VMホストおよびVMゲストを本製品に登録するには、VMホストのIPアドレス、ログイン名、およびパスワードが
必要です。
- VMゲストだけを指定して登録することはできません。
- CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)を検出する場合
SNMPv1を使用する場合は、ファブリック仮想代表IPおよびSNMPコミュニティー名を入力してください。
SNMPv3を使用する場合は、ファブリック仮想代表IPおよびSNMPv3のユーザー名を指定してください。
- 55 -
- 上記以外の装置を検出する場合
SNMPv1を使用する場合は、対象装置のIPアドレスおよびSNMPコミュニティー名を入力してください。
SNMPv3を使用する場合は、対象装置のIPアドレスおよびSNMPv3のユーザー名を指定してください。
注意
・ ETERNUS DX series, ETERNUS DX200Fの検索に失敗した場合、以下の対処を実施してください。
- 装置導入後にETERNUS Web GUIからSNMP環境設定を一度も実施していない場合
装置のSNMPエージェントが動作していません。「4.3.1 ETERNUS DX series, ETERNUS DX200F」を参照して SNMP 環境設
定を実施してください。
- ETERNUS DX60/DX80/DX90, DX S2 series, DX S3 series, ETERNUS DX200Fの場合
装置検出ではMaster CM側のIPアドレスを指定してください。Slave CM側のIPアドレスを指定して検出・登録した場
合、アクセスパスを設定できません。
・ Storage Cruiserエージェントの検索に失敗した場合、Storage Cruiserエージェントが起動しているか確認してください。
起動していない場合は、Storage Cruiserエージェントを起動してください。
・ ETERNUS SN200 ファイバーチャネルスイッチ、Brocadeファイバーチャネルスイッチ、およびPRIMERGY ファイバーチャ
ネルスイッチブレードの検索に失敗した場合、装置側のSNMP MIBの設定を確認してください。詳細は、「4.2.1
SN200(Brocade)ファイバーチャネルスイッチ」の「SNMP-MIB設定」を参照してください。
・ AIX版エージェントを導入したサーバに関して、以下のような現象が発生する場合があります。
- サーバを登録する際に非常に時間がかかる。
- 設定の再読み込みに非常に時間がかかる。
- 当該サーバに関するHBAポート情報が正しく認識されない場合がある。
上記に該当する場合は、すべてのHBAポートについて、正しく結線されているか確認してください。結線していないHBA
ポートに対応するファイバーチャネルデバイスが存在する場合は、可能であれば削除してください。HBAポートとファ
イバーチャネルデバイスの対応の確認方法は、AIXのドキュメントを参照してください。なお、サーバを再起動すると、
再度、本操作が必要となる場合があります。
[未使用のファイバーチャネルデバイスfcs3を削除する場合の例]
# /usr/sbin/rmdev -Rdl fcs3
上記に該当しない場合は、「B.1 調査資料の採取」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。
5.2.3 装置の登録
本製品の管理対象装置とするには、Webコンソールから検出済みの装置を登録する必要があります。
・ ユーザー名、パスワード
装置を管理するために、本製品に装置のユーザー名とパスワードを認識させる必要があります。
装置によって必要な情報が異なるため、表示される項目も変わります。
<必要な情報>
- SN200(Brocade)ファイバーチャネルスイッチ、PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード、Brocade VDX series、
PRIMERGY コンバージドスイッチブレード、CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード
(10Gbps 18/8+2)では、管理者権限のセキュリティレベルを持つユーザー名とパスワード
- ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series, ETERNUS DX200Fでは、Softwareロールのユーザー名とパスワード。
それ以外のETERNUS ディスクアレイでは管理者権限のユーザー名とパスワード
- 56 -
・ SNMPトラップ送信先アドレス自動設定機能有効のチェックボックス
本製品は、SNMPv1を使用した装置の登録時に、SNMPトラップを用いた障害監視を行えるように、装置に対してSNMPト
ラップ送信先アドレスの自動設定を行います。自動設定できる対象の装置種は、「1.2.9 サポートレベル」を参照してく
ださい。
参考
- 機能を抑止し装置登録をした後に、改めて当該装置の障害監視を実施する必要が生じた場合は、「5.2.5 イベント通
知先設定機能」を参照してください。自動設定に関する詳細は「5.2.6 SNMPトラップ送信先の自動設定機能につい
て」を参照してください。
- SNMPトラップ送信先アドレス自動設定機能をサポートしていない装置の場合、チェックボックスは無効になってい
ます。
注意
管理者権限以外のセキュリティレベルを持つユーザーでスイッチを登録する場合、チェックを外してください。
本製品での障害監視を希望する場合、SNMPトラップが運用管理サーバに送信されるよう、装置にログインし、SNMPト
ラップ送信先アドレスを設定してください。設定方法の詳細は、装置に付属のマニュアルを参照してください。
表5.1 SNMPトラップ送信先アドレスの設定内容
項目
設定内容
SNMPトラップ送信先
運用管理サーバのIPアドレスです。
運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、クラスタの論理IPアドレスを設定する必
要があります。
SNMPコミュニティー名
public
SNMPバージョン
1
ポート番号
162
レベル
Warning
・ ゾーニング設定機能有効のチェックボックス
本製品は、ファイバーチャネルスイッチ装置登録時に、ゾーニング設定を行えるように装置の設定を行います。本製品
からのアクセスパス設定を行う場合は選択してください。選択しない場合、ゾーニング設定をしていない(No Security状
態)ファイバーチャネルスイッチに対しては、セキュリティのないまま運用を開始します。
注意
管理者権限以外のセキュリティレベルを持つユーザーでスイッチを登録する場合、チェックを外してください。
・ 管理ソフトウェア
管理ソフトウェアを設定することで、別画面で装置管理ソフトと連携できます。
- CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)
登録画面で管理ソフトウェアのURLを入力します。
- 上記以外の装置
登録対象装置のIPアドレスを基に、自動で設定します。
注意
・ 対象装置にアクセスできない場合、装置登録できません。
- 57 -
・ 以下の状態の装置は、装置登録できない可能性があります。ログアウトしてから装置登録することを推奨します。
- ファイバーチャネルスイッチ
- 対象装置にtelnetまたはSSHでログインしている。
対策: ログアウトしてから実行してください。
- CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)
- 対象装置にSSHでログインしている。
対策: ログアウトしてから実行してください。
- 登録済みコンバージドファブリックと、ファブリックIDが同じである。
対策: ファブリックIDを変更してから実行してください。
- ETERNUS DX series, ETERNUS DX200F
- 対象装置のETERNUS Web GUIにログインしている。
対策: ログアウトしてから実行してください。
・ 装置登録時に、すでに手動組込みでBrocade VDX series、PRIMERGY コンバージドスイッチブレード、CFX2000 series、
PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)を登録していた場合、必ず手動組込み装置を削
除してから、登録を行ってください。手動組込み装置を登録している状態で、装置登録を行った場合、ファイバーチャ
ネルスイッチから情報を確保できません。この場合、該当の手動組込み装置を削除してください。
5.2.4 装置の削除
本製品の管理対象装置である装置の登録を削除し、管理対象外とします。管理装置の撤去時などに使用します。
参考
VMware vSphere 4以降のVMゲストを本製品の管理対象から削除するには、VMwareの管理ソフトでVMゲストを削除した後、
本手順でVMゲストを削除することにより、そのVMゲストだけを削除できます。VMホスト上にそのVMゲストが存在する場
合、自動的に再登録されます。
注意
・ AdvancedCopy Managerのバックアップ管理のボリューム定義、レプリケーション管理のレプリケーショングループ定義
が設定されているサーバは削除できません。そのため、サーバ削除の前にWebコンソールを使用して、サーバに定義さ
れているバックアップ管理/レプリケーション管理の定義を削除してください。
・ VMware vSphere 4以降のVMホストを削除するには、事前に削除対象のVMホストに所属するVMゲストを削除しておく必
要があります。
・ 本製品でSNMPトラップ送信先アドレスの自動設定を行っていない場合でも、装置削除時に対象装置のSNMPトラップ送
信先アドレスに運用管理サーバのIPアドレスが設定されていれば、その設定を削除します。
Webコンソールから装置の削除を実行します。ディスクアレイのコピーセッションは削除されません。
削除した装置は、本製品の自動装置検出で再検出した場合は再表示されます。
管理対象サーバと削除対象装置の間に存在するアクセスパスだけ削除することも可能です。
注意
装置の削除時の[アクセスパスの削除]の選択について
・ [アクセスパスの削除]を選択した場合
削除対象の装置に設定されているアクセスパスを削除します。
- 58 -
アクセスパスの経路上にあるスイッチからゾーニング情報が削除されるため、装置の削除後に、アクセスパスの経路上
にあるスイッチに対して[設定の再読み込み]を実施してください。スイッチに設定されたゾーニング情報が更新されま
す。
以下のアクセスパスは、装置削除時に[アクセスパスの削除]を指定しても、削除されません。
アクセスパスの削除が必要な場合は、装置の削除前にそれぞれのアクセスパスを削除してください。
- iSCSIポートのアクセスパス
- iSCSIポートのVVOLのアクセスパス
- SASポートのアクセスパス
- 仮想マシンが動作しているVVOLのアクセスパス
・ [アクセスパスの削除]を選択しない場合
削除対象の装置に設定されているアクセスパスを削除しません。
削除対象の装置を本製品の管理外として運用を継続したい場合など、アクセスパス設定を残す必要がある場合は、[ア
クセスパスの削除]を選択しないでください。
5.2.5 イベント通知先設定機能
装置の登録時にSNMPトラップ送信先アドレス自動設定機能を無効にした後、改めて当該装置の障害監視を実施する必要が
生じた場合は、Webコンソールから設定できます。
5.2.6 SNMPトラップ送信先の自動設定機能について
装置登録時に実施されるSNMPトラップ送信先の自動設定機能とその正確性について説明します。
運用管理サーバが1つのIPアドレスだけを保持している場合
本製品は運用管理サーバの「IPアドレスA」を自動的に判断し、各管理対象装置のSNMPトラップ送信先に「IPアドレス
A」を設定します。
運用管理サーバが複数のIPアドレスを保持している場合
運用管理サーバがクラスタ構成、冗長LAN構成、複数のサブネットに接続されている構成などで、複数のIPアドレスを保
持している場合です。
本製品は、運用管理サーバの複数のIPアドレスの中でもできるだけ送信IPアドレスとしてふさわしいものを各装置に設
定します。しかし、この論理は100%カバーできるものではありません。例えば、下図の環境で、「IPアドレスD」をSNMP
トラップ送信先として管理対象装置1に設定することがあります。これは、現在のLANの特性上、自動検出できないケー
スが存在するためです。このような環境では、装置登録後、各装置のSNMPトラップ送信先設定を確認し、必要があれば
- 59 -
装置側のSNMPトラップ設定を直接実施する必要があります。
下図の場合、管理対象装置1のSNMPトラップ送信先を「IPアドレスA」に、サーバノード2のSNMPトラップ送信アドレス
を「論理IPアドレスF」に設定します。サーバノードのSNMPトラップ送信アドレスの手動設定は、「2.1 SNMPトラップ受
信」を参照してください。
ポイント
サーバノードがSNMPトラップを送信するには、サーバノードにエージェントのインストールが必要です。
注意
本機能は、SNMPv3を使用して登録した、ストレージ装置やスイッチでは利用できません。SNMPv3を使用するストレージ装
置やスイッチのトラップ送信先設定は、手動で行う必要があります。
5.2.7 手動組込み装置の登録方法
装置検索で検索できない装置(エージェントなしの管理対象サーバ、テープ装置、NASなど)は、Webコンソールから手動で
本製品に登録します。
ETERNUS NR1000 seriesの場合
ファームウェア版数に応じて動作モードを指定してください。
登録した動作モードは、詳細画面のメインペインで確認できます。
ファームウェア版数
ファームウェアの名称に含まれる文字列
Data ONTAP 7.x
(条件なし)
Data ONTAP 8~8.2.x
7-Mode
Data ONTAP 8~8.2.x
Cluster-Mode
Data ONTAP 8.3以降
(条件なし)
動作モード
7-Mode
clustered Data ONTAP
5.3 管理状態確認テスト
各設定が正しくできているか確認します。以下の各方法を用いて確認してください。
【テスト1】各装置(サーバノードのエージェントを除く)からSNMPトラップを正しく受信できるかの確認
本製品ではVendorユニークではないSNMPトラップであるGeneric Trap 0-5を受信し、その内容をデコードしてイベントに
表示します(このイベントは、Systemwalker Centric Manager連携やShell/Bat連携は行いません)。Generic Trap 0-5のうち、
- 60 -
一般的な装置が発行するトラップにCOLD START Trapがあります。このトラップを使って正しくSNMPトラップを受信でき
るかテストします。
管理対象の装置のON/OFFや各種設定(ETERNUS ディスクアレイではSNMP環境の設定)などを行うことで、装置側がCOLD
START Trapなどを送信します。これに対して、このイベントが表示されるか確認してください。
なお、Generic Trap 0-5は通常は不要なため、テスト完了後は以下の方法で抑止することもできます。
以下の定義ファイルを編集します。
マネージャーのOS種別
絶対パス名
Windows
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\sanma.conf
($ENV_DIRは、マネージャーをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」
です。)
Solaris OS、
Linux
/etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf
DISPLAY_SNMP_STANDARD_EVENTを"0"に編集してください(0=非表示、1=表示)。
Webコンソールで設定ファイルの更新を実行して、定義ファイルをプログラムに取り込みます。
【テスト2】サーバノードエージェントからSNMPトラップを正しく受信できるかの確認
サーバノードエージェントは、テスト用のSNMPトラップを発行する以下のコマンドを提供しています。
エージェントのOS種別
コマンド名(絶対パス)
Windows
$INS_DIR\ESC\Agent\bin\traptest [ipAddress]
($INS_DIRは、エージェントをインストールした時の「プログラムディレクト
リ」です。)
Solaris OS、
Linux、
HP-UX、
AIX
/opt/FJSVssage/bin/traptest [ipAddress]
ipAddressには、サーバノードが複数IPアドレスを保持している環境時だけ、マネージャーが認識しているサーバノード
のIPアドレス(エージェント起動IPアドレス)を指定します。なお、テストの結果、イベントが正しく通知されない場合
は、IPアドレスを正しく指定しているか確認してください。
正常に装置が設定されている場合は、このコマンドを実行するとWebコンソールにイベントが通知されます。
このテスト用のSNMPトラップは、デフォルトではShell/Bat連携しません。必要に応じてSNMPトラップに対する振る舞
いを変更してください。
なお、このテスト用のSNMPトラップに対する振る舞いを変更したい場合は、エージェント用のSNMPトラップXML定義
ファイル(1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_2.xml)を変更します。このテスト用SNMPトラップではSpecific Trap Type番号とし
て1番を利用していますので、SNMPトラップXML定義ファイルに定義されているSpecific Trap Type番号が"1"の定義を変更
することで振る舞いを変更できます。SNMPトラップXML定義ファイルは、「A.5 SNMPトラップXML定義ファイル説明」を
参照してください。
参考
- VMware vSphere 4以降では、SNMPトラップ受信による障害監視が未サポートのため、確認テストは不要です。
- テスト用のSNMPトラップのコミュニティー名はpublic固定です。
- 61 -
【テスト3】イベントのSystemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携の確認
標準SNMPトラップでは、イベントをSystemwalker Centric Manager連携やShell/Bat連携させることができません。装置か
らのSNMPトラップのSystemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携のテストは、運用管理サーバ上に提供しているテ
スト用SNMPトラップ仮発行コマンドでテストします。このコマンドは、SNMPトラップがあたかも監視対象の装置から
送信されたようにSNMPトラップの内部情報を変更し、自分自身のSNMPトラップ受付ポートに送信します。イベントの
内容は、Systemwalker Centric Manager連携やShell/Bat連携されるレベルのため、Systemwalker Centric Manager連携、Shell/
Bat連携のテストが可能です。サーバノードエージェントのSNMPトラップのShell/Bat連携のテストは、【テスト2】の方
法でテストします。
引数のIPアドレスは本製品上で登録されている装置(ETERNUS ディスクアレイ、またはファイバーチャネルスイッチ)のIP
アドレスを使用してください。なお、この擬似SNMPトラップ内容はイベントログにも反映されます。
本製品登録済みのETERNUS DX series, ETERNUS DX200FのSNMPトラップを擬似的に発生させる場合、以下のコマンドを実行し
ます。このコマンドは、マネージャー自身で作成した擬似トラップを、マネージャー自身で受信し、イベント表示、Shell/Bat
連携が正しく動作するかのテストを確認するものです。擬似トラップ内容は、FANフォルトの障害をCommunity名publicで擬
似的に発行します。この擬似トラップ障害内容はテスト用の任意のものであり、実際とは異なります。
また、ETERNUS ディスクアレイは、ETERNUS Web GUIの「SNMPトラップ送信テスト」機能を使用して、装置からSNMPトラッ
プを発行できます。トラップ障害内容は擬似ですが、実際のETERNUS ディスクアレイからトラップが送信されるため、実動
作に等しいテストを実施できます。
マネージャーのOS種別
コマンド名(絶対パス)
Windows
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\grtraptest ipAddress
($INS_DIRは、マネージャーをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris OS、
Linux
/opt/FJSVssmgr/bin/grtraptest ip-address
本製品登録済みのファイバーチャネルスイッチのSNMPトラップを擬似的に発生させる場合、以下のコマンドを実行します
(ポートフォルトの障害を擬似的に発行します)。
マネージャーのOS種別
コマンド名(絶対パス)
Windows
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\swtraptest ipAddress
($INS_DIRは、マネージャーをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris OS、
Linux
/opt/FJSVssmgr/bin/swtraptest ip-address
注意
【テスト1】および【テスト3】は、SNMPv1を使用する装置に対して実施してください。SNMPv3を使用する装置からのSNMP
トラップ受信確認は、装置側の機能を利用してください。
- 62 -
第6章 運用
構成管理は、Webコンソールを用いて行います。この章では、画面の使用方法を記述します。
6.1 リソース管理
本製品に登録した装置は、Webコンソールで様々な機能を利用できます。
6.1.1 RAIDグループ管理
本製品では、ストレージ装置のRAIDグループを管理できます。ストレージ装置の機種やモデルによる制限を意識することな
く、同じ操作性で作業できます。
Webコンソールで対象装置を選択し、アクションペインから処理を選択します。
実行できる操作は以下のとおりです。
・ RAIDグループの状態表示
・ RAIDグループの作成/削除
・ RAIDグループのエコモード設定
6.1.2 ボリューム管理
本製品では、ストレージ装置のボリュームを管理できます。ストレージ装置の機種やモデルによる制限を意識することな
く、同じ操作性で作業できます。
Webコンソールで対象装置を選択し、アクションペインから処理を選択します。
実行できる操作は以下のとおりです。
・ ボリュームの作成/削除
・ ボリュームのフォーマット
・ シン・プロビジョニングボリューム容量拡張
・ Snap Data Pool Volume削除
・ ボリューム暗号化 (ボリューム作成時だけ)
・ シン・プロビジョニングボリューム平準化
・ Extreme Cache(Read)の有効/無効
・ シン・プロビジョニングボリュームのAllocationの有効/無効
・ FTVのAllocationの有効/無効
注意
・ 本製品で一度に作成できる最大ボリューム数は128個です。128個を超えるボリュームを作成する場合は、複数回に分け
て作成してください。
・ Webコンソールでは、以下の操作を実施できません。
- Snap Data Pool Volumeの予約削除
- LUNコンカチネーションのボリュームの作成/削除/フォーマット
- Wide Striping Volumeの作成/削除/フォーマット
これらの操作は、ETERNUS Web GUIで実施してください。
- 63 -
6.1.3 シン・プロビジョニング管理
本製品では、ストレージ装置のシン・プロビジョニングを管理できます。ストレージ装置の機種やモデルによる制限を意
識することなく、同じ操作性で作業できます。
Webコンソールで対象装置を選択し、アクションペインから処理を選択します。
実行できる操作は以下のとおりです。
・ シン・プロビジョニングプールの表示
・ シン・プロビジョニングプールの状態表示
・ シン・プロビジョニングプールの閾値の変更
・ シン・プロビジョニングプールの作成/削除
・ シン・プロビジョニングプールの容量グラフ表示
・ シン・プロビジョニングプールの容量拡張
・ シン・プロビジョニングプールのフォーマット
・ シン・プロビジョニングプールのDeduplicationの有効/無効
以下の情報は、Dashboardでもグラフ表示できます。詳細は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「容量に関する操作」
を参照してください。
・ シン・プロビジョニングプールの容量
・ TPVの容量
・ NASファイルシステムの容量
シン・プロビジョニングプールのDeduplicationを有効にすると、以下の2つのボリュームが自動で作成されます。
・ コンテナボリューム
・ ブロックマップボリューム
Deduplicationが有効になっているシン・プロビジョニングプールを削除する場合は、Deduplicationを無効にしてから削除し
てください。
シン・プロビジョニングプールのDeduplicationの機能は、ETERNUS ディスクアレイの以下のマニュアルを参照してくださ
い。
利用しているストレージ機種
ETERNUS DX S3 series (DX60 S3、DX100 S3を除く)
ETERNUS DX200F
マニュアル名
ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド(設定編)
注意
以下の装置のファームウェア版数がV10L20未満の場合、2TBを超えるシン・プロビジョニングプールの総容量を正しく表示
できません。2TBを超えるシン・プロビジョニングプールを利用する場合は、ファームウェア版数をV10L20以降にしてくだ
さい。
・ ETERNUS DX80 S2/DX90 S2
6.1.4 アドバンスト・コピー管理
本製品では、ストレージ装置のアドバンスト・コピーを管理できます。ストレージ装置の機種やモデルによる制限を意識
することなく、同じ操作性で作業できます。
Webコンソールで対象装置を選択し、アクションペインから処理を選択します。
実行できる操作は以下のとおりです。
- 64 -
・ アドバンスト・コピーの表示
・ コピーパラメーター設定
・ REC 経路設定
・ REC 経路情報採取
・ REC 装置情報採取
・ REC 応答遅延時間測定
・ REC 多重度設定
・ REC バッファー設定
6.1.5 接続性管理
本製品では、ストレージ装置の接続性を管理できます。ストレージ装置の機種やモデルによる制限を意識することなく、
同じ操作性で作業できます。
Webコンソールで対象装置を選択し、アクションペインから処理を選択します。
実行できる操作は以下のとおりです。
・ 接続性の状態表示(ホスト設定、ポート設定、リセットグループ)
・ ホストアフィニティ作成/削除
・ FCホスト/iSCSIホスト/SASホスト設定
・ FCポート/iSCSIポート/SASポート設定
・ アフィニティグループ設定
・ LUNマッピング(直結)表示
注意
・ Webコンソールでは、iSCSI-RAポートの転送速度を変更できません。
転送速度の変更は、ETERNUS Web GUIで実施してください。
・ iSCSIポートのIPアドレス、リンクローカルIPアドレス、コネクトIPアドレス、iSCSIネーム、iSCSIエイリアス名は、ほかの
iSCSIポート設定と重複して登録できない場合があります。
重複登録の可否については、以下を参照してください。
重複登録
ストレージ機種
IPアドレス
ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く)
ETERNUS DX S3 series
ETERNUS DX200F
不可
不可
不可
不可
不可
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
不可
-
-
不可
不可
リンクローカ コネクトIPア iSCSIネーム iSCSIエイリア
ルIPアドレス
ドレス
(注)
ス名
注: デフォルトのiSCSIネームを設定している場合、重複可能です。
・ iSCSIホストのIPアドレス、iSCSIネーム、iSCSIエイリアス名、iSCSIホスト名は、ほかのiSCSIホスト設定と重複して登録で
きない場合があります。
重複登録の可否については、以下を参照してください。
- 65 -
重複登録
ストレージ機種
IPアドレス
ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く)
ETERNUS DX S3 series
ETERNUS DX200F
可
(注)
可
(注)
不可
不可
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
不可
可
不可
不可
iSCSIネーム iSCSIエイリア iSCSIホスト名
ス名
注: IPアドレスとiSCSIネームの両方が重複している場合、不可となります。どちらか一方が重複していなければ、可
となります。
・ iSCSIポートのマルチVLAN機能は未サポートです。
Webコンソールでは、基本IPアドレス(#0)の設定/参照はできます。しかし、拡張された仮想IPアドレス(#1~#15)の設
定/参照はできません。拡張された仮想IPアドレスの設定情報の設定/参照は、ETERNUS Web GUIで実施してください。
・ サーバおよびストレージのiSCSIネームに英大文字を使用した場合、接続性を管理できません。
接続性を管理する場合は、iSCSIネームに英大文字を使用しないでください。
6.1.6 エコモードの操作方法
本製品では、ストレージ装置のエコモードを利用できます。サーバから使用されているRAIDグループを確認しながら、RAID
グループ単位でディスクドライブのスピンドル回転制御、およびディスクドライブ本体の電源制御ができます。
エコモードには「装置のエコモード」と「RAIDグループのエコモード」があり、「装置のエコモード」はON/OFFを設定で
き、「RAIDグループのエコモード」はON/ON(power off)/OFFを設定できます。
装置のエコモードをONに設定すると、RAIDグループのエコモードをON/OFF制御できます。
RAIDグループのエコモードをON、かつスケジュールをExternalに設定すると、そのRAIDグループを構成するディスクドライ
ブのスピンドル回転をON/OFF制御できます。また、RAIDグループのエコモードをON(power off)、かつスケジュールをExternal
に設定すると、そのRAIDグループを構成するディスクドライブの電源をON/OFF制御できます。ただし、「エコモードの操作
ができないRAIDグループ」に記載されているRAIDグループに対するエコモードの操作はできません。
エコモードの操作は、Webコンソールから対象装置を選択して実行します。
実行できる操作は以下のとおりです。
・ 装置のエコモードをONにする
・ 装置のエコモードをOFFにする
・ RAIDグループのエコモードをONにする
・ RAIDグループのエコモードをON(power off)にする
・ RAIDグループのエコモードをOFFにする
・ RAIDグループを構成するディスクドライブの起動
・ RAIDグループを構成するディスクドライブの停止
注意
RAIDグループが以下のどちらかの条件に該当する場合、Webコンソールからディスクドライブを停止できません。storageadm
spindle stopコマンドでディスクドライブを停止してください。
・ RAIDグループに、ボリュームタイプがWSVのボリュームが存在する
- 66 -
・ RAIDグループに属しているボリュームが、LUNコンカチネーション機能で異なるRAIDグループと連結されている
6.1.7 End to Endリスト表示
End to Endリスト表示は、ストレージからサーバまでの関連する情報をリスト表示します。Webコンソールで「関係管理」
を選択してください。
注意
・ End to Endリスト表示では、ホストアフィニティ機能を使用して接続されたボリュームだけが表示されます。
・ [マウントポイント]項目および[マルチパスドライバデバイス]項目は、[End to Endビュー]を選択した場合だけ表示され
ます。VMwareおよびHyper-Vの場合は未サポートです。
・ 管理対象サーバノードがWindowsで、かつ、インストールしているエージェントのバージョンが15.0の場合は、[マウン
トポイント]項目および[マルチパスドライバデバイス]項目にハイフン("-")が表示されます。
・ 対応しているマルチパスドライバが導入されていない場合は、[マウントポイント]項目にハイフン("-")が表示されます。
参照
対応しているマルチパスドライバとファイルシステムは、「3.2 管理可能なサーバノードミドルウェア」を参照してくださ
い。
VMwareの場合
VMwareのVMゲストとストレージ装置のEnd to Endリスト表示を行う場合は、VMホストを運用管理サーバに登録してくださ
い。また、運用管理サーバに登録したVMホストを管理している VMware vCenter Serverを本製品に登録する必要があります。
VMware vCenter Server登録には、以下を指定してください。
・ IPアドレス
・ ユーザー名
・ パスワード
・ VMware vCenter Serverの通信ポート番号(デフォルトは443)
注意
・ VMwareのEnd to Endリスト表示は、FC接続、iSCSI接続、およびFCoE接続でVMホストに接続されたストレージの情報をサ
ポートします。SAS接続、FC環境でのNPIV接続、およびVMゲストが直接iSCSI接続しているストレージについては未サポー
トです。
・ VMホストをホスト名でVMware vCenter Serverに登録している場合、本製品に登録しているVMホストについて運用管理
サーバ上で名前解決できるように設定してください。以下のどちらかの設定をします。
- VMware vCenter Serverに設定されているVMホストのIPアドレスとホスト名を、運用管理サーバが参照しているDNS
サーバに登録する
- VMware vCenter Serverに設定されているVMホストのIPアドレスとホスト名を、運用管理サーバの/etc/hostsファイルに
定義する
・ VMゲストの使用LUN表示は、VMFS形式のデータストアおよびRawDeviceMappingをサポートします。NFS形式のデータス
トアは未サポートです。
- 67 -
Hyper-Vの場合(Windows版マネージャーだけ)
Hyper-VホストのVMゲストのEnd to Endリスト表示を行う場合は、Hyper-Vホストにエージェントをインストールして運用管
理サーバに登録してください。
次に、End to Endビュー(Hyper-V)で、対象のHyper-Vホストを登録してください。
Hyper-Vホストの登録では、以下を指定してください。
・ ユーザー名
- ActiveDirectory環境に参加しているHyper-Vホストの場合
管理者権限を持つユーザーを、“ドメイン名\ユーザー名”の形式で指定してください。
- ActiveDirectory環境に参加していないHyper-Vホストの場合
管理者権限を持つユーザーを、“NetBIOSコンピュータ名\ユーザー名”の形式で指定してください。
上記の形式で指定していない場合、正しくない情報が表示されることがあります。
・ パスワード
また、Hyper-Vホストおよび運用管理サーバに対して、以下の設定を行ってください。
設定する場合は、管理者権限を持つユーザーでログインして実行してください。
・ Hyper-Vホストの設定
End to Endリスト表示を実行するHyper-Vホストにリモート管理を許可するために、以下の手順を実行します。
1. [スタート]-[管理ツール]-[サーバーマネージャー]の順にクリックし、サーバーマネージャーを実行します。
サーバーマネージャーの[コンピュータ情報]内の[サーバーマネージャーのリモート管理の構成]をクリックします。
[他のコンピューターからのこのサーバーのリモート管理を有効にする]のチェックボックスがチェックされていな
い場合は、チェックを入れて[OK]を実行します。
2. [スタート]-[ファイル名を指定して実行]の順にクリックします。cmd.exeと入力して、[OK]を実行します。
コマンドプロンプトから、以下のコマンドを実行します。
C:\Users\administrator> winrm quickconfig [Enter]
リモート管理の設定がされていない場合は、問合せに対して"y"を入力してください。
iSCSI接続でHyper-VのEnd to Endリスト表示をする場合、iSCSIイニシエーターのプロパティから検出されたターゲットと
接続するときに、接続の詳細設定を行います。詳細設定では、イニシエーターIPにiSCSI接続に使用するHyper-Vホストの
アダプターのIPアドレスを設定してください。正しく設定されていない場合は、Hyper-VのEnd to Endリストが正しく表
示されません。
・ 運用管理サーバの設定
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]の順にクリックし、cmd.exeと入力し、[OK]を実行します。
cmdのコンソール上で以下のwinrmコマンドを実行して、設定されているTrustedHostsの値を確認してください。
[実行例]
C:\Users\administrator> winrm get winrm/config/client
TrustedHostsに「*」または、VMゲストのEnd to End リスト表示をするHyper-VホストのIPアドレスが設定されていない場
合だけ、以下のwinrmコマンドを実行して、TrustedHostsの値を設定してください。
[実行例]
C:\Users\administrator> winrm set winrm/config/client @{TrustedHosts="ipAddr"} [Enter]
ipAddrには、事前に確認したTrustedHostsの値と、VMゲストのEnd to Endリスト表示をするHyper-VホストのIPアドレスを
指定します。複数のIPアドレスを指定する場合は、"ipAddr1,ipAddr2,…"のようにカンマで区切って指定してください。
IPv6形式の場合は、IPアドレスを"[]"で括ってください。
例) 192.168.1.10,fcde:555:444:333:222::1027,fcde:555:444:333:222::1154をTrusted Hostsに登録する場合、
- 68 -
TrustedHosts="192.168.1.10,[fcde:555:444:333:222::1027],[fcde:555:444:333:222::1154]"
と指定します。
注意
・ 本機能を利用するには、運用管理サーバ上に以下の機能がインストールされている必要があります。
- .NET Framework 2.0以降
- PowerShell 2.0以降
- WinRM2.0以降
また、サポート対象のHyper-Vのバージョンは2.0以降です。
・ Hyper-VのEnd to Endリスト表示は、FC接続、iSCSI接続、およびFCoE接続でVMホストに接続されたストレージの情報をサ
ポートします。SAS接続およびVMゲストが直接iSCSI接続しているストレージについては未サポートです。
・ マルチパス構成の場合、1つのパスだけが表示されます。
エージェントが検出したホスト名とHyper-VのEnd to Endリスト表示機能で表示されるHyper-Vホストのホスト名が異なる
場合があります。一致させる場合は、Hyper-Vホストの/etc/hostsファイルに、ホスト名をコンピューター名として定義し
てください。
・ Hyper-Vゲストの仮想HBAの情報は表示されません。
・ Hyper-Vホストと同じ形式(IPv4またはIPv6)のIPアドレスがVMゲストに設定されていない場合、VMゲストのIPアドレスは
表示されません。
6.1.8 Extreme Cacheの管理
本製品では、ストレージ装置のExtreme Cacheを管理できます。ストレージ装置の機種やモデルによる制限を意識すること
なく、同じ操作性で作業できます。
Extreme Cacheに関する操作は、装置またはボリュームに対して実行できます。本節では、装置に対する操作を説明します。
ボリュームに対する操作は、「6.1.2 ボリューム管理」を参照してください。
Webコンソールで対象装置を選択し、アクションペインから処理を選択します。
実行できる操作は以下のとおりです。
・ Extreme Cache設定
- 有効/無効
- 容量設定
注意
Extreme Cache機能を利用するには、装置に対する設定が有効となっている必要があります。
装置に対する設定が無効になっている場合は、ボリュームごとの有効/無効の設定に関わらず、Extreme Cache機能を利用で
きません。
6.1.9 暗号化の管理
本製品では、ストレージ装置の暗号化を管理できます。ストレージ装置の機種やモデルによる制限を意識することなく、
同じ操作性で作業できます。
暗号化に関する操作は、装置、Tierプール、またはボリュームに対して実行できます。本節では、装置に対する操作を説明
します。
- 69 -
Tierプールに対する操作は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド Optimization機能編』の「Tierプールの作成」を参照して
ください。ボリュームに対する操作は、「6.1.2 ボリューム管理」を参照してください。
Webコンソールで対象装置を選択し、アクションペインから処理を選択します。
実行できる操作は以下のとおりです。
・ 暗号化の設定
- 有効/無効
注意
・ 暗号化機能を利用するには、装置に対する設定が有効となっている必要があります。
装置に対する設定が無効になっている場合は、Tierプールまたはボリュームごとの有効/無効の設定に関わらず、暗号化
機能を利用できません。
・ 以下の機種は、本製品からボリューム暗号化の操作および暗号化モードの設定を実施できません。
- ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90
- ETERNUS DX400 series
- ETERNUS DX8000 series
6.1.10 仮想マシンの管理
仮想マシンの新規作成
新しいVMゲストを作成したときは、そのVMゲストが含まれるVMホストに対して[設定の再読み込み]を実行してください。
VMware vSphere Virtual Volumes環境において、VVOLデータストア上に作成したVMゲストの場合は、VMゲストの電源をONに
すると、そのVMゲストは自動的にETERNUS SFシステムに装置登録されます。このため、VMゲストに対する[設定の再読み込
み]の実行は不要です。
仮想マシンの移行
Storage vMotion機能やvSphere HA機能によるVMホスト間のVMゲストの移動について、本製品ではその移動を自動検出でき
ません。本製品では、移動したVMゲストを通信不可として扱います。このため、自動/手動に関わらずVMゲストを移動した
場合は、Webコンソールから以下の操作を実施してください。
1. VMゲストの移動元VMホストから、移動したVMゲストを削除
2. VMゲストの移動先VMホストに対して、[設定の再読み込み]を実行
VMゲストの移動元VMホストを本製品に登録していない場合、手順2だけを実施してください。
VMゲストの移動先VMホストを本製品に登録していない場合、手順1だけを実施してください。
VMware vSphere Virtual Volumes環境において、VVOLデータストアにVMゲストを移動した場合は、移動したことが自動的に
認識されます。VMゲストの電源をOFFの状態で移動した場合は、移動したVMゲストの電源をONにしたときに、移動したこ
とが自動的に認識されます。このため、移動したVMゲストに対する[設定の再読み込み]の実行は不要です。
6.1.11 SNMP設定の変更
Webコンソールで、グローバルナビゲーションタブの[システム]の「SNMP通信設定」から、以下の操作を実行できます。
・ ManagerエンジンIDの表示/変更
・ SNMP通信設定の変更
・ SNMPv3ユーザー設定の表示/追加/変更/削除
- 70 -
6.2 アクセスパス管理
6.2.1 アクセスパスとは
本製品では、サーバノードとストレージのデバイスの論理パスを“アクセスパス”と定義しています。
アクセスパスは、サーバノード、ファイバーチャネルスイッチ、ストレージの以下のアクセス制御機能によって生成され
ます。
ファイバーチャネルスイッチのゾーニング
スイッチメーカーが提供している機能で、サーバノード側のHBA(ホストバスアダプター)のファイバーチャネルのWWN/ポー
ト番号とストレージ側のCA(チャネルアダプター)のWWN/ポート番号などの情報をゾーンという単位で組み合わせ、そのゾー
ンで定義されたポート以外からのアクセスを制限します。
ストレージのホストアフィニティ
ストレージベンダーが提供している機能で、サーバノード側のHBAのWWPNをストレージ側が認識してアクセスを制限しま
す。HBAのWWPNとストレージ内エリア(アフィニティグループ/Zone)との対応付けの設定も可能です。
ETERNUS DX series, ETERNUS DX200Fでは、“アフィニティグループ設定”
、“ホストアフィニティグループ設定”という用語で
定義します。
統合アクセスパス制御
本製品は、これらの機能を統合的に管理することで、SANのセキュリティとそれぞれの機能の特長を生かした設定を容易に
行うことを可能としています。
本製品では、各機器の機能、設定状態に応じてアクセスパスを制御します。
VMware環境のアクセスパス
本製品は、VMゲストについて、HBAの管理を未サポートのため、アクセスパス管理も未サポートです。
VMware vSphere Virtual Volumes環境以外の環境で、VMホストについてアクセスパス設定を変更(設定/削除/継承)した場合は、
VMホストを再起動するか、VMware Infrastructure Clientから以下の操作を実行してください。
1. [Configuration]タブを選択します。
2. Hardwareリストから、"Storage Adapters"を選択します。
3. Storage Adaptersリストから、アクセスパス設定を変更したHBAに該当するデバイスを選択します。
Webコンソールに表示されている論理HBA番号と同じ名前のデバイスを選択してください。
4. ポップアップメニューより[Rescan]を実行します。
VMware vSphere Virtual Volumes環境におけるアクセスパス管理は、『ETERNUS SF 運用ガイド VMware vSphere Virtual Volumes
編』の「VVOLアクセスパス管理」を参照してください。
注意
ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series, ETERNUS DX200FのホストグループおよびCAポートグループを使用してい
る場合、以下の留意事項があります。
・ 本製品では、ホストグループおよびCAポートグループを意識する必要はありません。本製品のWebコンソール画面やコ
マンド実行結果には、ホストグループおよびCAポートグループが表示されません。
・ ホストグループおよびCAポートグループを指定して作成したホストアフィニティは、Webコンソールでアクセスパス情
報として表示されます。
・ 本製品のアクセスパス設定操作で作成したアクセスパスに対応するホストアフィニティが、ETERNUS Web GUIで表示さ
れます。
ただし、当該ホストアフィニティのホストグループおよびCAポートグループの欄は、"-"となります。
- 71 -
・ 本製品のアクセスパス削除操作で削除したアクセスパスに対応するホストがホストグループから削除されますが、動作
に影響はありません。
・ 当該ホストが削除されることによりホストグループに登録されているホストが存在しなくなる場合、当該ホストグルー
プも削除されますが、動作に影響はありません。
6.2.2 アクセスパス表示(サーバノードとストレージの論理関係表示)
各装置からの情報を集結し、サーバノードからアクセスできるパスまたは設定されている論理的なアクセスパスの状況を
表示します。この機能で、複雑なSAN環境において論理関係を容易に把握でき、システム構成設定の妥当性検証や、リソー
スの問題発生時の影響認識などに有効に利用できます。
また、サーバノードがSolaris OS環境でストレージがライブラリ、テープの場合にアクセスパス表示が可能なTape系ドライ
バは、以下のとおりです。
st、ftla、fsct、IBMtape、mt、lb、sg、sgen
注意
Solaris OSサーバノードでのWWPNバインディング情報確保は、/dev/rdsk/cXtX,/dev/rmtの特殊ファイルを利用しているため、
WWPNバインディング認識をするにはこの特殊ファイル(デバイスファイル)が作成されていることが必要です。また、/dev/
rdsk/,/dev/rmt配下に使用されていない特殊ファイルが存在する場合は、アクセスパス誤表示の原因となります。したがっ
て、本製品のアクセスパスの表示が実機と異なる場合は、以下の作業で定義されている特殊ファイルを明確にしてくださ
い。
・ Solaris OSでハードディスクドライバ(HDDV)を使用し、マルチパス制御(ETERNUS Multipath Driver、MPLB、MPHD)を使用
していない環境の場合
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (サーバノード再起動処理)
サーバノード再起動後
# format (HDDVドライバのカーネルへのローディング処理)
# disks -C
・ Solaris OSでハードディスクドライバ(HDDV)とマルチパス制御(ETERNUS Multipath Driver、MPLB、MPHD)の両方を使用し
ているか、マルチパス制御だけを使用しているか、または、両方とも使用していない環境の場合
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (サーバノード再起動処理)
サーバノード再起動後
# disks -C
6.2.2.1
アクセスパスの状態表示
ファイバーチャネルで接続されたアクセスパスの状態は、[アクセスパス]画面の[状態]欄で確認できます。
アクセスパスの状態は、以下のアイコンで表示されます。各状態をクリックすると、障害内容を示すメッセージを表示で
きます。
なお、アクセスパスの状態を確認する場合は、必ずアクセスパスの状態の[更新]ボタンをクリックして、状態を最新にして
ください。
アクセスパ
スの状態
意味
アクセスパスは正常な状態です。
Normal
対処
ありません。
ただし、以下のHBAの場合は、OSにLUNを認識させるための対処が
必要です。
- 72 -
アクセスパ
スの状態
意味
対処
・ HBA が XSEFC401AF 、 XSEFC402AF 、 SG-XPCIE2FC-EM4 、 SGXPCIE2FC-EM8の場合
1. ファイバーチャネルスイッチに接続する環境では、HBA
のNポート設定を実施します。
「4.1.1.2 Nポートの設定」を参照して、Nポート設定を確
認してください。正しく設定されていない場合は、Nポー
ト設定を実施してください。
2. cfgadm -alコマンドによってストレージのAp_idを確認し、
cfgadm -c configure Ap_idコマンドでLUNをOSに認識させま
す。
コマンドの詳細は、manコマンドで確認してください。
・ HBAがSE0X7F21F、SE0X7F22F、SG-XPCI1FCQF2、SG-XPCI2FC-QF2、
SGXPCI1FC-QL2 、 SG-XPCI2FCQF2-Z
SGXPCIE2FC-QF8 の場合
、
SG-XPCI1FC-QF4、
cfgadm -al コ マ ン ド に よ っ て ス ト レ ー ジ の Ap_id を 確 認 し、
cfgadm -c configure Ap_idコマンドでLUNをOSに認識させます。
コマンドの詳細は、manコマンドで確認してください。
以下の可能性があります。
Warning
・ アクセスパスの定義が矛盾し
ている
・ ファイバーチャネルスイッチ
が登録されていない
・ アクセスパスの定義が矛盾している場合
[状態]をクリックして、障害内容メッセージを表示します。
『ETERNUS SF メッセージ説明書』の「アクセスパス障害のメッ
セージ」を参照し、対応するメッセージの処置に従って対処し
てください。
・ ファイバーチャネルスイッチが登録されていない場合
ファイバーチャネルスイッチを登録してください。
以下の可能性があります。
Error
[状態]をクリックして、障害内容メッセージを表示します。
『ETERNUS SF メッセージ説明書』の「アクセスパス障害のメッセー
・ アクセスパスが、障害によっ
ジ」を参照し、対応するメッセージの処置に従って対処してくだ
て切り離されている
(マルチパス制御機構搭載時だ さい。
け)
なお、部品の故障が疑われる場合は、異常が発生していないか確
認するため、アクセスパスに定義されている装置に対して[設定の
・ 他の部品の障害によってアク
再読み込み]を実行してください。
セスパスにエラーが発生して
故障部品がある場合は、部品の交換とリカバリー処理を行ってく
いる
ださい。
(アクセスパス上のデバイスが
故障している場合、この状態 アクセスパスをオフラインに設定している場合は、必要に応じて
オンラインに設定してください。
になります)
・ 経路のファイバーチャネルケー
ブルが切断されている
・ アクセスパスをユーザーがオ
フラインに設定している
・ HBAが減設または交換された
HBAを減設した場合は、[アクセスパス]画面でアクセスパスの削除
操作を行ってください。操作方法は、『ETERNUS SF Webコンソール
説明書』の「アクセスパスの削除」を参照してください。
HBAを交換した場合は、[サーバ詳細]画面に表示されるHBAの状態
に応じた対処が必要です。交換したHBAが搭載されている装置に対
して[設定の再読み込み]を実行した後、以下を実施してください。
・ HBAの状態が"Changed"の場合
ア ク セ ス パ ス の 継 承 操 作 を 行 っ て く だ さ い 。 操 作 方 法 は、
「10.3.1.2.1 HBA交換後のHBA状態がChangedのとき」を参照して
ください。
・ HBAの状態が"Unknown"の場合
ア ク セ ス パ ス の 変 更 操 作 を 行 っ て く だ さ い 。 操 作 方 法 は、
- 73 -
アクセスパ
スの状態
意味
対処
「10.3.1.2.2 HBA交換後のHBA状態がChangedでないとき」を参照
してください。
以下の可能性があります。
Unknown
・ 最新の状態でない
・ 状態が取得できない構成であ
る
・ HBAが交換された
アクセスパスの状態の[更新]ボタンをクリックして、状態を最新に
してください。
なお、以下の構成の場合は、アクセスパスの状態が取得できない
ため、Unknownが表示されます。
・ サーバが運用管理サーバに登録されていない
・ Storage Cruiserエージェントがインストールされていないサーバ
(手動組込みのサーバ)である
アクセスパスの状態を表示する場合は、サーバにStorage Cruiserエー
ジェントをインストールし、運用管理サーバに、そのサーバを登
録してください。
HBAを交換した場合は、[サーバ詳細]画面に表示されるHBAの状態
に応じた対処が必要です。交換したHBAが搭載されている装置に対
して[設定の再読み込み]を実行した後、以下を実施してください。
・ HBAの状態が"Changed"の場合
ア ク セ ス パ ス の 継 承 操 作 を 行 っ て く だ さ い 。 操 作 方 法 は、
「10.3.1.2.1 HBA交換後のHBA状態がChangedのとき」を参照して
ください。
・ HBAの状態が"Unknown"の場合
ア ク セ ス パ ス の 変 更 操 作 を 行 っ て く だ さ い 。 操 作 方 法 は、
「10.3.1.2.2 HBA交換後のHBA状態がChangedでないとき」を参照
してください。
(-)
ハイフン
インターフェースタイプがiSCSIの
ため、表示できません。
ありません。
注意
・ アクセスパスの状態は、自動では更新されません。アクセスパスの状態を確認する場合は、アクセスパスの状態の「更
新」ボタンをクリックし、状態を最新にしてください。
・ ファイバーチャネルスイッチが接続されていない環境では、アクセスパスの状態は正しく表示されません。
・ アクセスパスの状態の更新には、数分かかる場合があります。処理完了は操作履歴画面で確認してください。
6.2.3 アクセスパスの設定
本製品は、サーバノードとストレージの間にファイバーチャネルスイッチが存在するストレージシステムにおいて、図の
ように各装置種がサポートしているセキュリティ設定を自動変更してアクセスパスを設定します。装置側にセキュリティ
機構がないなど設定できない場合は設定しません。しかし、ほかの装置のセキュリティ機構でアクセスパスは生成されま
す。アクセスパスを構成する機器のすべてにセキュリティ機能がない場合は、セキュリティ設定はできませんがサーバノー
ドからのアクセスは可能です。
ポイント
Webコンソールを使用して、サーバへのボリュームの割当てと同時にアクセスパスを一括で設定できます。操作の詳細は、
『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイのボリュームの割当て」を参照してください。
- 74 -
注意
各ストレージは、相互接続検証状況に応じて動作を保証するHBA種などの条件を限定しています。アクセスパスはこの条件
下で設定してください。条件は、各ストレージの販売元にご確認ください。
表6.1 本製品がアクセスパス設定時に各装置に設定するセキュリティ情報
装置種
本製品の設定内容
Solarisサーバノード
エージェントあり、なし
設定なし
Windowsサーバノード
エージェントあり、なし
設定なし
Linuxサーバノード
エージェントあり、なし
設定なし
HP-UXサーバノード
エージェントあり、なし
設定なし
AIXサーバノード
エージェントあり、なし
設定なし
他サーバノード
エージェントなし
設定なし
ゾーニング設定あり
WWPNの1対1ゾーニング設定
(ただし、ポートゾーニングなどですでにファイ
バーチャネルスイッチ側に十分なゾーニングが
形成されている場合は設定なし)
ファイバーチャネルスイッチ
- 75 -
装置種
ETERNUS DX series
ETERNUS DX200F
本製品の設定内容
ゾーニング設定なし
設定なし
セキュリティ設定
HBAのWWPNをセキュリティに設定
ホストアフィニティ(ゾーン)設
定
HBAのWWPNをアフィニティグループ(ゾーン)に
設定
セキュリティ設定なし
設定なし
そのほかのストレージ、テープ
6.2.3.1
設定なし
前準備
留意事項
・ アクセスパスを設定できるのは、システム管理者のアカウントだけです。
・ すでに設定されているアクセスパスのETERNUS ディスクアレイ側の指定アフィニティグループ/ゾーン名を変更する場合
は、アクセスパスを一度削除した後に新しいゾーンで再設定する必要があります。
・ アクセスパス設定に関連するファイバーチャネルスイッチにカスケードされているすべてのファイバーチャネルスイッ
チが正しく認識されていることを確認してください。一時的にカスケードから外れているファイバーチャネルスイッチ
が存在している状態でアクセスパスが変更されると、以前のカスケード接続を簡単に復旧できない状態となります。こ
のような状態に陥った場合は、一時的にカスケードから外れていたファイバーチャネルのゾーニング情報をファイバー
チャネルスイッチのcfgClearコマンドなどで削除することで、再度カスケード接続が可能となります。
・ FCルーティング機能のLSANゾーンで構成されているアクセスパスを本製品で設定する場合は、事前に、LSANゾーンを手
動で装置に設定しておいてください。
・ アクセスパス設定対象の経路上に存在するファイバーチャネルスイッチがNo Security状態の場合、ファイバーチャネル
スイッチに対してゾーニングを行いません。ファイバーチャネルスイッチに対してゾーニングを行う場合は、スイッチ
情報の変更画面で[SANゾーニング設定]を有効にしてください。画面の表示方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明
書』の「FCスイッチ情報の変更」を参照してください。
ファイバーチャネルスイッチのセキュリティ状態は、詳細情報画面で確認できます。画面の表示方法は、『ETERNUS SF
Webコンソール説明書』の「FCスイッチの表示」を参照してください。
ストレージの設定
アクセスパスを設定する前にストレージ側の以下の設定を確認してください。
・ ETERNUS DX series, ETERNUS DX200Fの場合
ゾーン(ホストアフィニティ)機能を設定することで、ストレージエリアネットワーク上で効率的にストレージ領域を利
用できます。このゾーン(ホストアフィニティ)機能を使用する場合は、アクセスパス設定の前にストレージ側に事前に
アフィニティグループ/ゾーンを設定する必要があります。
・ ETERNUS DX60/DX80/DX90, DX S2 series, DX S3 series, ETERNUS DX200Fの場合
連結アフィニティグループを使用する場合、事前に使用するサーバノードのWWN設定を実施する必要があります。
設定は、ETERNUS Web GUIを使用してください。設定の際に特定ホスト動作(Host Specific Mode)がHP-UX Modeのホストレ
スポンスを選択してください。
装置間のFCケーブルの接続状態
・ アクセスパスの設定時は、HBAとCAがファイバーチャネルスイッチ経由で物理的に接続されている必要があります。
装置の状態
・ HBAがファイバーチャネルスイッチに接続されており、NポートまたはNL publicで動作している必要があります。
・ HBA、サーバノード、CA、ストレージおよびアクセスパス設定予定の途中のファイバーチャネルスイッチすべてがError
状態でない必要があります。
- 76 -
6.2.3.2
実設定
ファイバーチャネルのアクセスパス設定を行います。
アクセスパスの設定手順
ストレージの増設、ファイバーチャネルケーブルの接続など、アクセスパスの環境を整えてください。
1. デバイスドライバ定義ファイルの前処理
- ETERNUS Multipath Driver 2.0.1以上を使用の場合
前処理はありません。
- Solaris 9の場合
- ハードディスクドライバ(以下、“hddv”と記述)で活性増設機能(hddvadm -M)を有効にして設定をする場合、
ディスクアレイ装置の制御ドライバをsdからhddvに切り替えるための作業を行います。
hddvの構成情報ファイルhddv.confが作成されているか確認します。
# ls /kernel/drv/hddv.conf
hddv.confが作成されていない場合、以下のコマンドを実行してhddv.confを作成してください。
# hddvadm -M
hddv.confが作成されている場合、hddv.confの内容がclass形式かparent形式かを確認します。
[例]
parent形式のhddv.conf例
name="hddv" parent="scsi" target=16 lun=0;
class形式のhddv.conf例
name="hddv" class="scsi" target=16 lun=0;
class形式の場合、前処理は不要です。(活性増設(hddvadm -M)コマンドで構築されるhddv.confファイルがこの
形式です。)
parent形式の場合、以下の手順で非活性増設環境を初期化して活性増設環境へと移行してください。このまま
非活性増設環境で運用する場合は、非活性増設設定(hddvamd -m)の手順を実施してください。
1. hddvadm -iを実施します。
2. /kernel/drv/hddv.confが消えていることを確認します。
3. sdの構成情報ファイルsd.confから、ディスクアレイ装置を認識させるために追加したエントリーを削除しま
す。
4. 以下のコマンドを実行して、hddvの構成情報ファイルhddv.confを作成します。
# hddvadm -M
- MPLB 2.0、MPLB 2.1環境で非活性増設設定(hddvadm -m)の場合、またはMPHD環境の場合、パスの増減設コマ
ンドがサポートされていません。そのため、マルチパスの構成を一度解除する必要があります。#iompadmの
destroyコマンドでマルチパスの構成を解除してください。
- マルチパスディスク制御(MPLB、MPHD、HDDV)環境で非活性増設設定(hddvadm -m)または通常設定環境
(hddvadm -m)の場合、対象サーバノード上で以下のコマンドを実行してください。
# hddvadm -i
上記コマンドで、hddv.confがsd.confに移動し、mphd.conf/mplb.confファイルも退避されます。ただし、活性増
設(hddvadm -M)環境では、そのまま増設できます。したがって、上記コマンド(hddvadm -i)の実行は不要です。
2. Webコンソールで対象サーバノードを選択し、アクセスパスの追加を実行してください。
- 77 -
3. [Solaris OSサーバノードで、マルチパスディスク制御(ETERNUS Multipath Driver 2.0.1以上)の場合] 対象サーバノード上
で以下のコマンドを実行して、対象サーバノードにストレージを認識させます。
- マルチパスデバイスを自動構築するため、grmpdautoconfコマンドを実行してください。コマンドの詳細は、ドラ
イバマニュアルを参照してください。
# /usr/sbin/grmpdautoconf
ETERNUS Multipath Driverを使用している、かつ複数台のファイバーチャネルスイッチを経由するパスを持つマルチ
パスデバイスを自動構築する場合は、パスの冗長性を確認し、-Xオプションを付けてコマンドを実行してくださ
い(grmpdautoconfコマンドでは、複数台ファイバーチャネルスイッチを経由するパスの冗長性確保の確認が不可能
であるためです)。
# /usr/sbin/grmpdautoconf -X
4. [Solaris OSサーバノードで、マルチパスディスク制御(MPLB、MPHD、HDDV 2.2以上)活性増設機能設定時(hddvadm -M
実行環境)の場合] 対象サーバノード上で以下のコマンドを実行して、対象サーバノードにストレージを認識させま
す。
- Solaris 9の場合、必要に応じてhddv.confを編集し(マルチパスディスク制御(MPLB、MPHD、HDD)の各種ドライバマ
ニュアルを参照)、対象サーバノード上で以下のコマンドを実行し、ストレージ装置を取り込みます。
# update_drv -f hddv
上記設定でストレージ論理ユニットをhddvドライバ認識できます。さらに、必要に応じて、マルチパスインスタンス
に増設パスを組み込むコマンド、またはマルチパスインスタンス構築するコマンドを実行してください。 コマンドの
詳細は、各種ドライバマニュアルを参照してください(mplbconfig/iompadm add/iompadm new)。
5. [Solaris OS サーバノードでマルチパスディスク制御(MPLB、MPHD、HDDV)非活性増設機能環境(hddvadm -m)、または
マルチパスディスク制御環境を使用していない環境の場合] 対象サーバノード上で以下のコマンドを実行して、サー
バノードに装置を認識させます。
項番
1
環境
実行するコマンド
以下のHBAを利用している場合
cfgadm -alコマンドによってストレージのAp_idを確認
し、cfgadm -c configure Ap_idコマンドでLUNをOSに認識
させます。コマンドの詳細は、manコマンドで確認し
てください。
・ SE0X7F21F
・ SE0X7F22F
・ XSEFC401AF
・ XSEFC402AF
・ SG-XPCI1FC-QF2
・ SG-XPCI2FC-QF2
・ SG-XPCI1FC-QL2
・ SG-XPCI2FC-QF2-Z
・ SG-XPCI1FC-QF4
・ SG-XPCIE2FC-QF8
・ SG-XPCIE2FC-EM4
・ SG-XPCIE2FC-EM8
2
項番1以外のHBAを利用している、かつ、マル
チパスディスク制御(MPLB、MPHD、HDDV)環
境ではない場合(テープ環境を含む)
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
- 78 -
項番
環境
実行するコマンド
3
項番1以外のHBAを利用している、かつ、マル
チパスディスク制御(MPLB、MPHD、HDDV)環
境(hddvadm -m)の場合
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
# hddvadm -m (sd.confの必要部がhddv.confに移動し、退避
したmphd.conf/mplb.confファイルが復活します)
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (定義ファイル復活によっ
て、各種ドライバの既存インスタンス(mplb/mphd/hddv)が構
築されます。新規インスタンスは、hddvインスタンスが構築
されます)
環境に応じて、各種マルチパスインスタンスに増設パスを組み込むコマンド、またはマルチパスインスタンス構築コ
マンドを実行してください。コマンドの詳細は、各種ドライバマニュアルを参照してください(mplbconfig/iompadm
add/iompadm new)。
6. [Solaris OSサーバノードの場合] # disks -Cコマンドで/dev/rdsk配下を整理してください。
7. [Windowsの場合] デバイス認識をさせるため装置を再起動してください。
8. [Linuxサーバノードの場合] デバイス認識をさせるため装置を再起動してください。
9. [HP-UXサーバノード場合] デバイス認識をさせるため装置を再起動してください。再起動後、#ioscan -funC diskコマン
ドでデバイス接続の確認およびデバイスファイル(例えば、/dev/dsk/c5t1d0)の確認を行います。もし、デバイスファイ
ルを確認できない場合は、デバイスファイルを確認できないH/Wパスに対して、以下のコマンドを実行してデバイス
ファイルを作成してください。
#insf -H <H/Wパス名> -e
10. [AIXサーバノードの場合] デバイス認識をさせるため装置を再起動してください。
11. [そのほかのサーバノードの場合] デバイス認識をさせるための作業を行ってください。
VMware vSphere 4以降の場合は、VMホストの再起動、またはVMware Infrastructure Clientからアクセスパスを設定した
HBAについて、Rescanを実行した後、本製品から当該サーバノードについて[設定の再読み込み]を実行してください。
VMware Infrastructure Clientの操作は、「6.2.1 アクセスパスとは」の「VMware環境のアクセスパス」を参照してくださ
い。
12. 本製品上からのアクセスパスの確認
- Solaris OSサーバノードの場合
サーバノード側に/dev/rdsk/cXtXdXが作成され、アクセスパスが表示されます。
- Windowsサーバノード、Linuxサーバノード、HP-UXサーバノード、およびAIXサーバノードの場合
サーバノード側にデバイスが生成され、アクセスパスが表示されます。
注意
サーバノード(HBA)-サーバノード(HBA)間、ストレージ(CA)-ストレージ(CA)間のアクセスパスの状態は、Webコンソールを
使ってファイバーチャネルスイッチのゾーニング情報を確認してください。削除は、Webコンソールでファイバーチャネル
スイッチのゾーニング情報を削除します。
ETERNUS VS850を運用する場合は、以下のゾーニングを設定します。これらは通常、ETERNUS VS850の導入時に設定します
が、運用管理サーバでの操作も可能です。
・ ホストゾーン(ホストとVS850間のゾーン)
・ ストレージゾーン(ETERNUS VS850とストレージ間のゾーン)
・ 入出力グループゾーン(ETERNUS VS850の入出力グループ内または入出力グループ間のノード間通信用ゾーン)
・ リモートゾーン(異なるETERNUS VS850クラスタ間の通信用ゾーン)
- 79 -
ストレージゾーンは、本製品のアクセスパス設定機能により、スイッチのゾーニングおよびストレージのホストアフィニ
ティを設定可能です。
ストレージゾーン以外のゾーンは、手動でスイッチのゾーニングを設定します。
6.2.4 アクセスパスの削除
本製品は、本製品で設定したアクセスパスおよびファイバーチャネルスイッチに対して、アクセスパスを削除できます。
サーバノード(HBA)-サーバノード(HBA)間、ストレージ(CA)-ストレージ(CA)間のファイバーチャネルスイッチの1対1のWWPN
ゾーニングによるアクセスパスの削除は、ファイバーチャネルスイッチのプロパティのゾーニング情報で削除を実施して
ください。
スイッチのゾーン状態をゾーニング設定なし(No Security)状態に変更する目的でのアクセスパスの削除はできません。本製
品は、ユーザーのアクセスパスの削除要求を処理する際にスイッチのゾーニング設定がすべて削除される場合、ダミーの
ゾーンを作成します。ゾーニングの削除によってゾーンセキュリティがなくなった場合、運用中のディスク領域に不用意
なアクセスが発生する恐れがありますが、作成されたダミーゾーンでデータ破壊が防止されます。
スイッチのゾーン状態をゾーニング設定なし(No Security)状態に変更する場合は、手動でスイッチをNo Security状態にして
ください。なお、作成されたダミーゾーンは、アクセスパスが追加されても削除されません。
6.2.4.1
前準備
留意事項
・ アクセスパスを削除できるのは、システム管理者のアカウントだけです。
・ ファイバーチャネルスイッチ内において、ポートゾーニングやWWNNゾーニング、複数ポートのWWPNゾーニングなど
の1対1のWWPNゾーニング設定以外で定義されているアクセスパスの削除はできません(本製品では、1対1のWWPNゾー
ニング設定だけを行います)。この場合は、Webコンソールでファイバーチャネルスイッチのゾーニングを削除するか、
直接ファイバーチャネルにログインし、設定を変更してください。
・ アクセスパス設定に関連するファイバーチャネルスイッチにカスケードされているすべてのファイバーチャネルスイッ
チが正しく認識されていることを確認してください。一時的にカスケードから外れているファイバーチャネルスイッチ
が存在している状態でアクセスパスが変更されると、以前のカスケード接続を簡単に復旧できない状態となります。こ
のような状態に陥った場合は、一時的にカスケードから外れていたファイバーチャネルのゾーニング情報をファイバー
チャネルスイッチのcfgClearコマンドなどで削除することで、再度カスケード接続が可能となります。
・ FCルーティング機能のLSANゾーンで構成されているアクセスパスを本製品で削除する場合は、事前に、LSANゾーンを手
動で装置から削除しておいてください。
サーバノードの設定
・ Windowsサーバノードで富士通製マルチパスディスク制御機構またはmsdsmを使用している場合は、アクセスパス削除
の前に必ずサーバノードのシャットダウンを実施してください。サーバノードを運用したまま削除をすると、Windows
のパス検出論理が働き、以後のシャットダウン時に膨大な時間が掛かってしまいます。
・ 運用管理サーバを兼ねているWindowsサーバノードで富士通製マルチパスディスク制御機構またはmsdsmのアクセスパ
スを本製品で削除する場合は、運用管理サーバをシャットダウンさせ、アクセスパス対象FCケーブルを切断後、運用管
理サーバを立ち上げ、アクセスパスの削除してください。
・ Unixの場合、アクセスパス削除の前に対象パスに対してumountを実施してください。
物理減設(Solaris OSだけ)
・ ETERNUS Multipath Driver 2.0.1以上を使用し、かつ削除するアクセスパスの物理接続が、ゾーン設定が1つも設定されて
いないファイバーチャネルスイッチに接続している場合、アクセスパス削除を実行するケーブルを抜くなどの方法で事
前に物理的に減設してください。
6.2.4.2
実設定
設定されているアクセスパスを削除します。
- 80 -
1. [Solaris OS(MPHD、MPLB環境)の場合] マルチパスの設定の解除を実施します。各コマンドのパラメーター仕様は、各
ドライバのマニュアルを参照してください。
- MPLB 2.2以上の場合
mplbconfigコマンドを-dオプション付きで実行して、マルチパスインスタンスからパスの削除を実施してくださ
い。
- MPLB 2.1以下、MPHDの場合
iompadmコマンドのdestroyを実行してください。
MPLB 2.1以下、MPHDの場合は、パスの増減設コマンドをサポートしていません。そのため、上記コマンドでマル
チパスインスタンスの削除を実施してください。
2. [Solaris OS(MPHD、MPLB、HDDV環境)の場合] HDDVの解放
非活性増設設定/通常設定(hddvadm -m)環境の場合、対象サーバノード上で以下のコマンドを実行してください。
# hddvadm -i
hddv.confがsd.confに移動し、mphd.conf/mplb.confファイルも退避されます。
3. [Windowsの場合] 富士通製マルチパスディスク制御機構またはmsdsmが設定されている場合は、Windowsサーバノー
ドをシャットダウンしてください。本製品は、この環境でWindowsサーバノードが起動中の場合、アクセスパス削除
を抑止します。
4. Webコンソールで対象アクセスパスの削除を実行してください。
5. [ETERNUS Multipath Driver 2.0.1以上の場合] grmpdautoconfコマンドを実行し、パス減設を実施します。コマンド仕様
の詳細は、『ETERNUS Multipath Driver ユーザーズガイド』を参照してください。
# /usr/sbin/grmpdautoconf -d
6. [Solaris OSの場合] 以下の作業でサーバノードにストレージを認識させます。
ETERNUS Multipath Driver 2.0.1以上、MPLB、MPHD、HDDVで活性増設(hddvadm -M)環境の場合、以下のコマンドを実行
してください。パスの減設後は、必ずサーバノードのファイバーチャネルカード定義を有効にするためにサーバを再
起動する必要があります。
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (サーバ再起動)
# disks -C
MPLB 2.2以上、MPHD、HDDVで、非活性増設・通常設定(hddvadm -m)環境の場合、以下のコマンドを実行してくださ
い。
- # touch /reconfigure
- # /usr/sbin/shutdown -y -i5 -g0
- シングルユーザーモードで立ち上げてください。
- # hddvadm -m (sd.confの必要部がhddv.confに移動し、退避したmphd.conf/mplb.confファイルが復活します)
- # touch /reconfigure
- # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (定義ファイル復活によって、各種ドライバのインスタンス(mplb/mphd/hddv)が構築
されます)
- # disks -C
MPLB 2.1以下の環境の場合
- # touch /reconfigure
- # /usr/sbin/shutdown -y -i5 -g0
- シングルユーザーモードで立ち上げてください。
- 81 -
- # hddvadm -m (sd.confの必要部がhddv.confに移動し、退避したmphd.conf/mplb.confファイルが復活します)
- # touch /reconfigure
- # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
- # disks -C
- #iompadmコマンドのnewコマンドでマルチパスを再度構築します。
ハードディスクドライバ(HDDV)とマルチパス制御(MPHD、MPLB)の両方とも使用していない環境の場合
- # touch /reconfigure
- # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
- # disks -C
7. 本製品上からのアクセスパスの確認をしてください。
8. [Windowsの場合] 装置を再起動してください。
9. [Linuxの場合] 装置を再起動してください。
10. [HP-UXの場合] 装置を再起動してください。
11. [AIXの場合] 装置を再起動してください。
12. [そのほかのサーバノードの場合] デバイス削除認識をさせるための作業を行ってください。
VMware vSphere 4以降の場合は、VMホストの再起動、またはVMware Infrastructure Clientからアクセスパスを設定した
HBAについて、Rescanを実行した後、本製品から当該サーバノードについて[設定の再読み込み]を実行してください。
VMware Infrastructure Clientの操作は、「6.2.1 アクセスパスとは」の「VMware環境のアクセスパス」を参照してくださ
い。
6.2.5 アクセスパスの継承
本製品は、WWPNを基本としたセキュリティを装置に設定しアクセスパスを形成しています。しかし、WWPNはユニークな
名前であり、アダプター(コントローラー)などの故障部品の交換によって変更される場合があります。
・ アダプター(コントローラー)などの故障部品の交換によってWWPNが変更される装置
HBAの全種類、ETERNUS LT230など
・ アダプター(コントローラー)などの故障部品の交換によってWWPNが変更されない装置
ETERNUS ディスクアレイ、ETERNUS LT250/LT270など
WWPNが変更されない場合はそのまま運用が可能ですが、交換によってWWPNが変更された場合、アクセスパスを形成して
いるWWPNのセキュリティ機能を新WWPNに変更する必要があります。この作業を「アクセスパスの継承」と定義し、本製
品で管理しているWWPNセキュリティ設定を変更する機能を提供しています。
故障部品を交換した後のアクセスパスの継承手順は、以下を参照してください。
・ 「10.3.1.2 HBA交換後のアクセスパス継承」
6.2.6 すでにポートゾーニングで設定されているファイバーチャネルスイッチの
対処について
ポートゾーニングでも運用可能ですが、「4.2.1 SN200(Brocade)ファイバーチャネルスイッチ」で記述しているように完全な
ゾーニングセキュリティ管理を実現するため、本製品では1対1のWWPNゾーニング設定を推奨します。1対1のWWPNゾーニ
ングへの変更方法は、以下のとおりです。
1. すべてのスイッチポートに監視対象の装置がすべて接続されていることを確認してください。
- 82 -
2. sanma.confファイルを変更します。「A.2 sanma.confパラメーター説明」を参照してSET_SW_ZONING_ALWAYSを"1"に設定
してください。
Webコンソールで設定ファイルの更新を実施するか、マネージャーを再起動して、当ファイルの内容を反映します。
3. Webコンソールでポートゾーニングに対応するアクセスパスを追加します。
4. アクセスパスの追加が完了した後、Webコンソールでポートゾーニングと同じ内容を示すWWPNゾーニングが表示さ
れていることを確認し、指定のポートゾーニングを削除します。
注意
複数ポートゾーニング設定の場合は、それぞれに対応するWWPNゾーニングを設定するまで複数ポートゾーニングを
削除しないように注意してください。
5. 手順3から手順4を繰り返してください。
6. 必要に応じて、手順2で設定した設定を元に戻してください。
ゾーニングの設定変更は、ファイバーチャネルスイッチのWEBTOOLSのゾーンアドミニストレーション画面やCLIでも
実施できます。
ポイント
ゾーニングの設定変更は、本プロパティ画面を開くときに選択したファイバーチャネルスイッチが属するファブリッ
ク内(カスケード接続しているすべてのファイバーチャネルスイッチ)で、最新ファームウェアを搭載するファイバー
チャネルスイッチに対して実施されます。
6.3 イベント表示・連携
本製品では、装置から送られるSNMPトラップを受信、解読して装置の状態変化をイベントとして扱い、装置の障害を管理
します。
イベントは、SNMPトラップの内容とユーザーの設定を基に作成されます。
作成されたイベントに対して以下のような処理を実行します。
・ イベントログ表示
・ Systemwalker Centric Manager連携
・ Shell/Bat連携
・ 外部スクリプト連携
・ メール通知
ただし、以下のイベントではイベントログ表示だけで、その他の処理は実行されません。
・ 装置共通トラップイベント(『ETERNUS SF イベント説明書』の「装置共通トラップに関する注意事項」の装置共通トラッ
プ)
・ 性能情報機能の再確保開始/再確保成功イベント(『ETERNUS SF イベント説明書』の「性能管理のトラップ」の性能情報
の再確保開始、再確保成功)
・ ポーリング機能の異常時イベント(『ETERNUS SF イベント説明書』の「装置ポーリングイベント」のポーリング機能に
異常があったとき)
参照
SNMPトラップの処理に対するカスタマイズ方法は、「付録A カスタマイズ」を参照してください。
- 83 -
イベントログ表示
作成されたイベントをWebコンソールのイベントログおよびDashboardに表示します。イベントの表示内容は、以下のと
おりです。
表示項目名
内容
タイプ
表示されたのイベントのレベルを表示します。
日付
イベントが発生した年月日時間を表示します。
装置
イベントが発生している装置名を表示します。
ユーザーオペレーションなどのイベントでは表示されない場合があります。
メッセージ
イベントIDとイベントの内容を表示します。
イベントIDは、イベントに関連するIDが存在する場合に示します。
このIDは、イベントを管理しているマネージャーで定義されています。
イベントの内容の詳細は、『ETERNUS SF イベント説明書』を参照してください。
注意
装置から同じ内容のSNMPトラップを同時刻に複数受信した場合、イベントログには最初に受信したSNMPトラップだけ
を表示します。
Systemwalker Centric Manager連携
作成されたイベントをSystemwalker Centric Managerに通知します。事前設定は、「12.1 Systemwalker Centric Managerとの
連携」を参照してください。イベントの重要度レベルも同等に通知されます。
注意
サーバノードエージェントのイベントはSystemwalker Centric Managerに通知されません(ただし、Shell/Bat連携は動作し
ます)。Systemwalker Centric Managerのメッセージ監視機能で障害監視を実施してください。
Shell/Bat連携
作成されたイベントを以下のようなShell/Batファイルの呼び出しの引数に設定し、呼び出します。
マネージャーのOS種別
ファイル名(絶対パス)
Windows
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\trapop.bat 引数1 引数2 引数
3 引数4 引数5 引数6
($ENV_DIRは、マネージャーをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」
です。)
Solaris OS、
Linux
/etc/opt/FJSVssmgr/current/trapop.sh 引数1 引数2 引数3 引数4 引数5 引数6
引数1には、障害内容が入ります。
引数2には、対象装置のIPアドレスが入ります。
引数3には、対象装置のサーバノード名(FQDN)が入ります(フルドメイン名が確保できない場合はIPアドレスが設定さ
れます)。
引数4には、1970年1月1日0時0分0秒 GMTをゼロとする現在時刻までのミリ秒数が入ります。
引数5には、障害レベル(INFO、WARNING、ERROR)が入ります。
引数6には、対象装置の名前が入ります。
これらの Shell/Batファイルの中身を書き換えることで、障害内容のE-mail連携/他管理ソフトウェア連携(管理ソフトウェ
アへのコマンドを発行して、管理ソフトウェアが管理しているログファイルに情報を書き込む定義など)を実現できま
す。
- 84 -
サンプルのShell/Batファイルが以下にインストールされています。このサンプルをコピーして連携用のShell/Batファイル
を作成してください。
マネージャーのOS種別
ファイル名(絶対パス)
Windows
$ENV_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\sample\trapop.bat
($ENV_DIRは、マネージャーをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」
です。)
Solaris OS、
Linux
/opt/FJSVssmgr/lib/sample/trapop.sh
Shell/Bat連携の機能を使用しない場合、Shell/Batファイルの作成は不要です。
以下に、イベント発生時にシステムログ/イベントログに出力するスクリプトとして作成した場合の例を示します。
Windowsの場合
@echo off
EVENTCREATE /L SYSTEM /ID 999
/SO StorageCruiser /T ERROR /D "%4 %5 %3 %2 %~1"
Solaris OSおよびLinuxの場合
#!/bin/sh
logger -- "$4 StorageCruiser $5 $3 $2 $1"
注意
- 対象装置のIPアドレスは、システムログ/イベントログに出力されたイベントのメッセージ内の情報となります。
- システムログ/イベントログへのイベント出力は、サーバノードエージェントと共存していないマネージャー環境で
実施してください。マネージャーとサーバノードエージェントの共存環境の場合、メッセージが繰り返し出力され
る可能性があります。
外部スクリプト連携
Shell/Bat連携のtrapop.sh/trapop.batのほかに、任意の外部スクリプトを実行できます。スクリプトはSNMPトラップXML定
義ファイルごとに2つまで定義できます。スクリプト呼び出しの引数はShell/Bat連携と同じです。
定義方法の詳細は、「A.5 SNMPトラップXML定義ファイル説明」を参照してください。
注意
- 外部スクリプト連携はSNMPトラップXML定義ファイルで定義します。したがって、XML定義ファイルが提供されて
いない装置では利用できません。
- Shell/Bat連携や外部スクリプト連携でのシェルスクリプトやバッチファイルでは、処理結果や処理経過などを画面に
出力しないでください(例えば、echoコマンドでメッセージを表示するような処理は行わないでください)。Windows
では、必ず、先頭に"@echo off"を記述してください。
メール通知
以下の形式で、作成されたイベントをメール通知します。
Subject: ETERNUS SF Event Mail
From: $1
To: $2
Severity: $3
Date: $4
Device IP: $5
- 85 -
Device Name: $6
Message: $7
$1: 送信元のメールアドレス(事前に設定します)
$2: 送信先のメールアドレス(事前に設定します)
$3: 障害レベル(Information、Warning、Error)
$4: イベントが発生した日時
$5: 対象装置のIPアドレス
$6: 対象装置の名前
$7: 障害内容
WarningイベントおよびErrorイベントは、すべて通知されます。Informationイベントは、シン・プロビジョニングプール
の使用割合の遷移と容量の枯渇が通知されます。その他のInformationイベントを通知させる場合は、「A.5 SNMPトラップ
XML定義ファイル説明」を参照してください。
SNMPトラップごとにイベント表示・連携内容をカスタマイズ可能です。「A.5 SNMPトラップXML定義ファイル説明」を参照
してください。
ポイント
Systemwalker Centric Manager連携、Shell連携、外部スクリプト連携を行う場合は、本製品に登録している装置の名前を解決
できるように、各装置のIPアドレスとホスト名の情報を、運用管理サーバが参照しているDNSサーバに登録するか、運用管
理サーバ上の/etc/hostsファイルに定義してください。
6.4 シン・プロビジョニング管理
本製品では、ETERNUS ディスクアレイのシン・プロビジョニング機能によるストレージ容量の仮想化運用を管理できます。
以下の機能を提供します。
閾値監視
シン・プロビジョニングプールの使用容量の閾値を監視します。閾値の変更も可能です。
容量管理
シン・プロビジョニングプールの使用容量の変化を、グラフで表示します。
6.4.1 閾値監視
シン・プロビジョニングプールの使用容量の閾値を監視します。
閾値と閾値監視状態
シン・プロビジョニングプールごとに設定されている「注意閾値」と「警告閾値」の値および閾値監視状態を表示しま
す。「注意閾値」と「警告閾値」は、ディスクアレイ装置で用意されている、シン・プロビジョニングプールの使用容量
の閾値です。
閾値の設定
シン・プロビジョニングプールの「注意閾値」と「警告閾値」には、シン・プロビジョニングプール作成時にディスク
アレイ装置によって初期値が設定されています。必要に応じて容量閾値の設定変更を行ってください。
閾値の設定手順
Webコンソールから設定を行ってください。
閾値超え発生時の対応
閾値超えが発生した場合の本製品による対応の流れは以下のとおりです。
- 86 -
- 状態変化の検出
閾値超えが発生した場合、本製品はディスクアレイ装置のシン・プロビジョニングプール状態の変化を通知するSNMP
トラップをWebコンソールのイベントログおよびDashboardに表示します。
- 最新の状態に更新
イベント表示を確認後、該当するディスクアレイ装置について[設定の再読み込み]を実行します。
- シン・プロビジョニングプールの状態確認
シン・プロビジョニングプールの状態を確認します。閾値超えの内容に応じてディスク増設などの対応を行います。
参照
パケット喪失などの理由でシン・プロビジョニングプール状態変化を通知するSNMPトラップを受信できなかった場合、
本製品からディスクアレイ装置に対するシン・プロビジョニングプール情報のポーリングにより、状態変化を検出しま
す。当該ポーリングは1時間間隔(デフォルト)のため、状態変化発生から検出までの時間は1時間以内となります。ポー
リングの間隔はポーリングサービス設定ファイルで変更可能です。「A.8 ポーリングサービス設定ファイル説明」を参照
してください。
参考
LogicalVolumeごとに設定されている「注意閾値」の閾値超えについてはSNMPトラップで通知されません。LogicalVolumeの
「注意閾値」は、ディスクアレイ装置で用意されている、LogicalVolumeの未割当て容量に関する閾値です。
6.4.2 容量管理
シン・プロビジョニングプールの使用容量の変化を把握するために、シン・プロビジョニングプールの容量および使用容
量の変化をグラフで表示します。
これにより、シン・プロビジョニングプールへの物理ディスク増設時期の把握や、使用状況に応じた閾値の設定の見直し
が簡単に行えます。
以下の情報は、Dashboardでもグラフ表示できます。詳細は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「容量に関する操作」
を参照してください。
・ シン・プロビジョニングプールの容量
・ TPVの容量
・ NASファイルシステムの容量
参考
グラフに表示されるシン・プロビジョニングプール、TPV、およびNASファイルシステムの、容量や使用容量の情報は、毎
日午前1時0分0秒に取得しています。
取得時刻は、ポーリングサービス設定ファイルで変更可能です。詳細は、「A.8 ポーリングサービス設定ファイル説明」を
参照してください。
6.4.2.1
容量管理におけるグラフの種類
以下のグラフが表示されます。
・ シン・プロビジョニングプールの容量グラフ
1か月グラフ
現在から1か月前まで(31日分)のデータが、折れ線グラフで表示されます。
プロット点は、1日単位で表示されます。
- 87 -
1年グラフ、10年グラフ
現在から1年前または10年前までのデータが、折れ線グラフで表示されます。
プロット点は、1か月単位で表示されます。
・ Dashboardの容量パネル
Dashboardでは、以下の3種類の容量パネルを表示できます。詳細は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「容量に
関する操作」を参照してください。
容量パネルの種類
容量ランキング
表示される情報
・ シン・プロビジョニングプールの容量
・ TPVの容量
・ NASファイルシステムの容量
容量の一覧
・ シン・プロビジョニングプールの容量
・ TPVの容量
・ NASファイルシステムの容量
容量サマリ
・ シン・プロビジョニングプールの容量
6.5 ストレージ自動階層制御管理
本製品では、オプションライセンス(ETERNUS SF Storage Cruiser Optimizationオプション)を登録することで、ETERNUS ディス
クアレイのストレージ自動階層制御機能を利用できます。これらの機能を使うボリュームはFTV(Flexible Tier Volume)です
が、本節で説明する1階層Tierプールの機能を使用することで、オプションライセンスを登録しなくてもFTVを作成/利用でき
ます。
将来的にオプションライセンスを登録して、ストレージ自動階層制御機能を利用する場合は、本節の内容に従ったFTVの運
用で作業手番を軽減できます。
オプションライセンスを登録するまでの間は、シン・プロビジョニングの機能を持つボリュームとしてFTVを利用できます。
参照
ストレージ自動階層制御機能の詳細は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド Optimization機能編』を参照してください。
ポイント
本節で説明する1階層運用の操作は、同一の運用管理サーバで行ってください。複数の運用管理サーバで操作した場合、正
しく動作しないときがあります。
1階層運用の有効化
1階層運用の状態(ストレージ自動階層制御の状態)を有効にします。有効にする方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説
明書』の「ストレージ自動階層制御の有効化/無効化」を参照してください。
注意
1階層運用の状態(ストレージ自動階層制御の状態)を無効にする場合は、すべてのTierプールを削除する必要があります。
Tierプール(1階層)の設定
1階層Tierプールを作成します。作成したTierプールに対しては、以下の操作が可能です。
- プールの警告閾値/注意閾値の変更
- 88 -
- サブプール名の変更
- サブプールの容量拡張
- Tierプールの削除
ポイント
1階層構成でTierプールを運用する場合、Optimizationオプションライセンスは不要です。
容量管理
作成した1階層Tierプールの容量および使用容量の変化をグラフで表示します。
FTVの設定
作成した1階層TierプールにFTVを作成します。作成したFTVに対しては、削除/変更/フォーマットが可能です。
6.5.1 1階層Tierプールの設定
1階層Tierプールは、ストレージ装置のFTRPとして登録されます。
WebコンソールからTierプールを作成すると、ストレージ装置にFTRPとFTSPの両方が作成されます。さらに、Webコンソー
ルから、ストレージ装置にFTVを作成することが可能になります。
CMの指定
以下の作業を実施するときに、CMを指定できます。
- 1階層Tierプールを作成するとき
- サブプールの容量を拡張するとき
CMは1つ以上指定可能とし、Tierプールに対して指定することでTierプール全体のCMを指定することが可能です。
Tierプールに複数のCMを指定した場合は、指定されたCMからラウンドロビン方式でCMを設定します。
Tierプールのサブプール作成時は、Tierプールに指定した複数のCMから指定することもできます。
サブプールの容量拡張時は、すでに作成している各サブプールに割当て済みのCMを考慮してラウンドロビン方式でCMを
割り当てます。CM一覧に表示されるCMから指定することもできます。
CMの指定を省略した場合は、装置側の実装により自動的に割り当てられます。
表6.2 2CM構成のストレージ装置における新規作成時のCM割当て論理
Tierプールの
指定
サブプールの
指定
設定される
CM
説明
CM#0
-
CM#0
プールの指定によりCM#0を設定
CM#0、CM#1
-
CM#0
Tierプールの指定を基に、ラウンドロビン方式でCM#0
を設定
CM#0、CM#1
CM#0
CM#0
サブプールの指定によりCM#0を設定
CM#0、CM#1
CM#1
CM#1
サブプールの指定によりCM#1を設定
表6.3 2CM構成のストレージ装置における容量追加時のCM割当て論理
Tierプールの
指定
設定済みの
CM
新たに割り当て
られるCM
説明
CM#0
CM#0
CM#0
Tierプールの指定によりCM#0を設定
CM#0、CM#1
CM#0
CM#1
未割当てのCM#1を設定
CM#0、CM#1
CM#1
CM#0
未割当てのCM#0を設定
- 89 -
ディスク自動選択
以下の作業を実施するときに、ディスクを自動選択できます。
- 1階層Tierプールを作成するとき
- サブプールの容量を拡張するとき
自動で選択する場合は、必要な物理容量を指定します。ディスクを手動で選択することも可能です。
6.5.1.1
1階層Tierプールの作成
1階層Tierプールを作成します。
1階層Tierプールに指定できる項目は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド Optimization機能編』の「Tierプールの作成」
を参照してください。
1階層Tierプールの作成方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「1階層Tierプールの作成」を参照してください。
6.5.1.2
1階層Tierプールの変更
1階層Tierプールの運用を変更する場合に、Tierプールの定義内容を変更します。
変更可能な項目は、以下のとおりです。項目の説明は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド Optimization機能編』の「Tier
プールの作成」を参照してください。
・ プールの警告閾値
・ プールの注意閾値
・ FTSP名
現在のTierプールの詳細情報の表示方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプールの表示」を参照してください。
Tierプールの変更方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプールの変更」を参照してください。
ポイント
・ 複数のTierプールの定義内容を一括して変更することはできません。複数のTierプールの定義内容を変更する場合は、複
数のTierプールを1つずつ変更してください。
・ ストレージ自動階層制御を開始しているTierプールの定義内容は、変更できません。
6.5.1.3
1階層Tierプールの削除
削除操作の前に、削除しようとしている1階層Tierプールの詳細情報を表示し、削除して問題ないことを確認してください。
Tierプールの詳細情報の表示方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプールの表示」を参照してください。
Tierプールの削除方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプールの削除」を参照してください。
ポイント
・ 複数のTierプールを一括して削除できます。
・ 以下のTierプールは削除できません。
- FTVが存在するTierプール
- Virtual Volumeが存在するTierプール
- ストレージ自動階層制御が開始されているTierプール
- VVOLデータストアを構成しているTierプール
- 90 -
- クローンバックアップ用VVOLデータストアを構成しているTierプール
6.5.1.4
1階層Tierプールのサブプール容量拡張
1階層Tierプールを構成するサブプールの容量は、拡張可能です。拡張方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tier
プールのサブプール容量拡張」を参照してください。
注意
・ サブプールの容量拡張を行うと、サブプール内でデータの偏りが発生し、アクセス性能に差が出ることがあります。
データの偏りを解消するには、Tierプール平準化を実施してください。サブプール容量拡張を行うときもTierプール平準
化を実施できます。設定方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプールのサブプール容量拡張」を参照し
てください。
・ サブプールの容量拡張を行った後でもTierプール平準化を開始できます。開始方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明
書』の「Tierプール平準化の開始/停止」を参照してください。
参照
Tierプールの平準化の詳細は、「6.5.1.5 1階層Tierプールの平準化」を参照してください。
6.5.1.5
1階層Tierプールの平準化
Tierプール平準化は、Tierプールを構成する各サブプール内のRAIDグループに対して、それぞれのRAIDグループの使用容量
が均等になるように物理割当て領域を再配置する機能です。このため、FTVへのI/Oアクセスが、FTSP内のRAIDグループにほ
ぼ均等に分散されます。
FTSP内のRAIDグループの使用容量を均等にしたい場合は、Tierプール平準化を実施してください。
Tierプール平準化は、平準化レベルに関係なく実施できます。通常、Tierプールの平準化レベルを"Middle"または"Low"か
ら"High"にする場合に、Tierプール平準化を実施します。
平準化レベルは、Webコンソールにおいて、ストレージ自動階層制御のTierプールのオーバービューに表示される[平準化]
の[レベル]で確認できます。
Tierプール平準化の処理は、停止させることが可能です。Tierプール平準化を開始/停止できるTierプールは、装置内で1つだ
けです。
参照
Tierプール平準化の開始/停止方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプール平準化の開始/停止」を参照して
ください。
Tierプール平準化を実施するには、対象の1階層Tierプールが以下のすべての条件を満たしている必要があります。
・ 対象Tierプールの「Tierプール状態」が、"Available"、"Partially Readying"、または"Exposed"である
・ 対象Tierプールに対するTierプール平準化処理が実施中でない
・ 対象Tierプールの「平準化:状態」が"Stop"である
Tierプール平準化の処理を停止するには、対象の1階層Tierプールが以下の条件を満たしている必要があります。
・ 対象Tierプールの「平準化:状態」が"Active"または"Error"である
- 91 -
ポイント
・ 1階層Tierプールへの業務I/Oが発生中のときでも、その1階層Tierプールに対するTierプール平準化を実施できます。
・ 1階層Tierプールの平準化レベル、サブプールの平準化レベル、および平準化の進捗状況は、Webコンソールで確認でき
ます。詳細は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド Optimization機能編』の「Tierプールの設定内容の確認」を参照し
てください。
注意
・ Tierプール平準化は、Tierプール内で平準化レベルが低いFTVを優先し、一度に最大32個のFTVを平準化します。このた
め、FTV数が多い場合、Tierプール平準化を実施しても平準化レベルが"High"にならないことがあります。平準化レベル
を"High"にするには、Tierプール平準化を再実施してください。
・ 平準化状態がErrorの場合は、その1階層Tierプールに対するTierプール平準化処理を停止してください。
・ Tierプール平準化を実施しても、FTVが物理割当てされているサブプールは変更されません。
・ 以下のどれかの条件を満たす場合は、Tierプール平準化を実施できません。
- 対象Tierプールの「ストレージ自動階層制御状態」が"Start"である
- 対象TierプールにFTVが存在しない
- ストレージ装置内に、Tierプール平準化を実施中のTierプールが存在する
- 装置に最大数のボリュームが登録されている
- ストレージ装置で、TPV平準化およびRAIDマイグレーションのセッション数を合わせて32件の処理を同時実行中であ
る
- ストレージ装置で、TPV平準化およびRAIDマイグレーションの移行容量を合わせて128TBの処理を同時実行中である
- ストレージ装置で、RAIDグループ診断を実行中である
- ストレージ装置で、ディスク診断を実行中である
- 対象Tierプールに存在するすべての平準化対象FTVで容量最適化中である
- 対象Tierプールに存在するすべての平準化対象FTVでODX実行中である
・ 以下の場合は、Tierプール平準化の処理を停止できません。
- Tierプール平準化を実施中のTierプールが存在しない
- Tierプール平準化がエラー停止中のTierプールが存在しない
- 対象Tierプールに対するTierプール平準化処理が完了している
・ FTVの作成、削除、または構成変更を実施した場合、平準化レベルは更新されません。平準化レベルを最新にするには、
ストレージ自動階層制御の状態更新を実行してください。
・ 以下のどちらかの条件に当てはまるFTVは、平準化処理の対象外です。
- FTVの容量が20GB以下
- FTVの使用容量が10GB以下
6.5.1.6
1階層Tierプールのアクセス状況チャートの設定
アクセス状況チャートは、TierプールまたはFTVに発生しているアクセス状況データ(IOPS値)をグラフ化したものです。 アク
セス状況チャートを参照し、IOPS値の傾向を確認することで、ストレージ自動階層制御の導入による性能向上やディスク利
用の最適化を期待できるかを判断できます。
- 92 -
ストレージ自動階層制御を開始することで、1階層Tierプールの情報をDashboardのアクセス状況チャートパネルに表示でき
ます。ストレージ自動階層制御の開始方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプールに対するストレージ自動
階層制御の開始/停止」を参照してください。
1階層Tierプールの情報をアクセス状況チャートパネルに表示すると、1日の間に発生したIOPS値の平均値がグラフで表示さ
れます。
1階層TierプールにおけるIOPS値の集計期間と評価基準を変更したい場合は、設定ファイルを修正してください。設定ファイ
ルは、運用管理サーバの以下に格納されています。
運用管理サーバのOS種別
Windows
Solaris、Linux
絶対パス名
$ENV_DIR\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data\astchart\astchart.properties
($ENV_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」
です。)
/etc/opt/FJSVssast/data/astchart/astchart.properties
設定ファイルの反映方法
変更した内容は、次回のIOPS値の集計時(翌日2:00)に自動的に反映されます。
カスタマイズ
DAY_UNIT
IOPS値の集計期間を、1~7の日単位で設定します。初期値には、1が設定されています。
指定範囲外の値を設定した場合は、初期値で動作します。
例:
DAY_UNIT = 1
EVALUATE_VALUE
IOPS値の評価基準を、1(平均値)または2(ピーク値)で設定します。初期値には、1が設定されています。
指定範囲外の値を設定した場合は、初期値で動作します。
例:
EVALUATE_VALUE = 1
DAY_OF_WEEK
IOPS値の評価期間を7日で設定している場合に、評価開始曜日を指定できます。
評価開始曜日に設定できるのは、"SUN"(日曜日)、"MON"(月曜日)、 "TUE"(火曜日)、"WED"(水曜日)、"THU"(木曜日)、"FRI"(金
曜日)、"SAT"(土曜日)、または""(曜日指定無し)です。初期値には、""が設定されています。
上記以外の文字列を設定した場合は、初期値で動作します。
例:
DAY_OF_WEEK = SUN
注意
本設定は、ETERNUS SF Managerが管理しているすべての1階層Tierプールで共通の設定です。このため、Tierプールごとに設
定を変えることはできません。
6.5.2 1階層Tierプールの容量管理
1階層Tierプールの総容量および使用容量の変化をグラフで表示すると、1階層Tierプールの使用容量の変化を把握できます。
これにより、1階層Tierプールへの物理ディスク増設時期の把握や、使用状況に応じた閾値の設定を簡単に見直しできます。
- 93 -
1階層Tierプールの容量グラフの表示方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプールの容量グラフ表示」を参
照してください。
以下の情報は、Dashboardでグラフ表示できます。詳細は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「容量に関する操作」を
参照してください。
・ Tierプールの容量
・ FTVの容量
参考
グラフに表示される1階層TierプールおよびFTVの、容量や使用容量の情報は、毎日午前1時30分0秒に取得しています。取得
時刻は、ポーリングサービス設定ファイルで変更可能です。詳細は、「A.8 ポーリングサービス設定ファイル説明」を参照
してください。
6.5.2.1
容量管理におけるグラフの種類
以下のグラフが表示されます。
・ Tierプールの容量グラフ
- 1か月グラフ
現在から1か月前まで(31日分)のデータが、折れ線グラフで表示されます。
プロット点は、1日単位で表示されます。
- 1年グラフ、10年グラフ
現在から1年前または10年前までのデータが、折れ線グラフで表示されます。
プロット点は、1か月単位で表示されます。
・ Dashboardの容量パネル
Dashboardでは、以下の3種類の容量パネルを表示できます。詳細は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「容量に
関する操作」を参照してください。
容量パネルの種類
容量ランキング
表示される情報
・ Tierプールの容量
・ FTVの容量
容量の一覧
・ Tierプールの容量
・ FTVの容量
容量サマリ
・ Tierプールの容量
6.5.3 FTVの設定
1階層Tierプールには、FTVだけを作成できます。
FTVの設定は、Webコンソールで行います。ETERNUS Web GUIでは行えません。
注意
FTVの変更/削除/フォーマットは、FTVの管理情報を最新にしたあとで、実施してください。
FTVの管理情報を最新にするには、IPアドレスを変更したETERNUS ディスクアレイに対して、『ETERNUS SF Webコンソール説
明書』の「ETERNUS ディスクアレイの設定情報の再読込み」に記載されている操作を実施してください。
- 94 -
6.5.3.1
FTVの作成
FTVを作成します。
FTVに指定できる項目は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド Optimization機能編』の「FTVの作成」を参照してくださ
い。
FTVの作成方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「FTVの作成」を参照してください。
6.5.3.2
FTVの変更
FTVの定義内容は、変更可能です。変更方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「FTVの変更」を参照してください。
ポイント
・ 現在のFTVの定義内容は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「FTVの表示」に記載されている手順で確認できます。
・ 複数のFTVの定義内容を一括して変更することはできません。
6.5.3.3
FTVのフォーマット
FTVのフォーマット方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「FTVのフォーマット」を参照してください。
なお、FTVを作成する時は自動的にフォーマットされるので、新規作成したFTVに対するフォーマットは不要です。
ポイント
・ 複数のFTVを一括してフォーマットすることはできません。
・ Virtual Volumeをフォーマットすることはできません。
6.5.3.4
FTVの削除
削除操作の前に、削除しようとしているFTVの詳細情報を表示し、削除して問題ないことを確認してください。FTVの詳細情
報の表示方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「FTVの表示」を参照してください。
FTVの削除方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「FTVの削除」を参照してください。
ポイント
・ 複数のFTVを一括して削除できます。
・ サーバに割当て済みのFTVは削除できません。
・ Virtual Volumeは削除できません。例外として、VVOLタイプが"Unknown"のVirtual Volumeだけは削除可能です。
なお、複数のVirtual Volumeを削除する場合、一括削除はできないため、1つずつ削除してください。
6.5.4 管理対象装置でTierプールの構成を変更した場合の対処
管理対象のTierプールの構成が変更されると、ETERNUS SF Managerに存在するTierプール情報と装置のTierプール情報に差異
が発生する可能性があります。差異がある状態でストレージ自動階層制御の状態更新を行うと、esast3101メッセージが操
作ログに出力されます。
esast3101メッセージが操作ログに出力された場合は、以下の対処を実施してください。
1. esfast tierpool deleteコマンドを実行して、esast3101メッセージの対象Tierプールの情報だけを削除します。
> esfast tierpool delete -name name -mode file -s
- 95 -
name には、esast3101メッセージの対象Tierプール名を指定してください。
2. Webコンソールで、[ストレージ自動階層制御]-[オーバービュー]をクリックし、アクションペインで[ストレージ自
動階層制御]の下にある[状態更新]を実行します。
esfast tierpool deleteコマンドの詳細は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド Optimization機能編』の「コマンドリファレ
ンス」を参照してください。
6.5.5 複数階層のストレージ自動階層制御への移行
ETERNUS SF Storage Cruiser Optimizationオプションライセンスを登録すると、1階層Tierプールを、2階層または3階層のTier
プールに変更して、ストレージ自動階層制御の運用を行うことができます。
手順は、以下のとおりです。
1. ETERNUS SF Storage Cruiser Optimizationオプションライセンスを登録します。
登録手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ライセンスの登録」を参照してください。
2. Tierプールの階層数を変更して、ストレージ自動階層制御の運用を行います。
作業手順は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド Optimization機能編』の「Tierプールの階層数の変更」を参照して
ください。
参考
アクセス状況チャートから、ストレージ自動階層制御の導入を検討できます。アクセス状況チャートの確認方法は、『ETERNUS
SF Storage Cruiser 運用ガイド Optimization機能編』の「1階層Tierプールのアクセス状況チャート」を参照してください。
参照
ストレージ自動階層制御が管理できるTierプール数、Tierプールの容量に上限があります。
詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ストレージ自動階層制御の上限」を参照してください。
6.5.6 1階層Tierプールのアクセス状況チャートの確認
Tierプールのアクセス状況チャートを参照し、IOPS値の傾向を確認することで、ストレージ自動階層制御の導入による性能
向上やディスク利用の最適化を期待できるかを判断できます。
グラフ領域をクリックすると、その位置で縦方向に補助線が表示され、パネル右上部の[容量]と[I/O割合]に、補助線より左
側の合計値が表示されます。[容量]から、複数階層(2階層以上)の移行に必要な、Highのサブプール容量を確認できます。
また、[I/O割合]から、階層レベルHighで処理可能なIOPS値の割合を確認できます。
IOPS値の高いFTRPEがグラフ領域の一部分に集中している状態のときは、ストレージ自動階層制御の導入による性能向上が
期待できます。
例
以下の例を用いて、複数階層の移行に必要な、Highのサブプール容量を算出する方法を説明します。
- 96 -
対象のTierプールに発生するIOPS値の90%を、Highのサブプールで処理できるように設計する場合
1. グラフ領域をクリックし、[I/O割合]が90%になる部分を探します。
2. [容量]に表示された値を確認します。その値が、Highのサブプールで必要な容量です。
注意
・ FTVのアクセス状況チャートでは、対象のFTVに発生しているIOPS値だけを確認できます。
・ アクセス状況チャートのグラフデータは、ストレージ自動階層制御開始後のAM 2:00に作成されます(左記以降は、IOPS
の集計期間間隔)。
ただし、以下の場合、アクセス状況チャートのデータは表示されません。
- データが一度も作成されていない場合
- IOPS値の集計期間において、アクセス状況データが存在しない場合
・ アクセス状況チャートは、I/Oが発生している領域のデータだけが表示されるため、横軸の容量の最大値と、プールまた
はFTVの使用容量が一致しない場合があります。
6.6 NAS管理
本製品は、ブロックアクセスインターフェース(SAN)とファイルアクセスインターフェース(NAS)が搭載されたマルチプロト
コルストレージであるETERNUS ディスクアレイを管理します。Webコンソールでは、NAS機能を搭載したETERNUS ディスク
アレイのNASファイルシステムを運用するための様々な機能を利用できます。
本節では、本製品でETERNUS ディスクアレイのNAS運用を行うために必要な以下の項目を説明します。
・ 機能概要
・ 事前設定
・ 導入手順
- 97 -
・ 運用方法
注意
・ ETERNUS DX200Fでは、本機能を利用できません。
・ NAS運用を行う上での注意事項は、ETERNUS ディスクアレイ付属のマニュアルを参照してください。
6.6.1 機能概要
6.6.1.1
NAS管理について
ETERNUS ディスクアレイのNAS管理を説明します。
6.6.1.1.1
基本システム構成
ETERNUS ディスクアレイのNASを運用する場合に必要な基本システム構成を説明します。
図6.1 基本システム構成図
- 98 -
NASの設定は、運用管理サーバから行います。
運用管理サーバとETERNUS ディスクアレイを管理LANで接続します。運用管理サーバへのアクセスは、運用管理サーバまた
は運用管理サーバとHTTPS通信が可能なネットワーク内にある端末のWebコンソールから行います。
NASの利用は業務LAN上のクライアントから行います。
NASの共有フォルダにアクセスするクライアントとETERNUS ディスクアレイは業務LANで接続します。また、NASアクセスに
対する認証管理を行うための「認証サーバ」と名前解決を行うための「DNSサーバ」を業務LAN上に設定します。
ポイント
NASファイルシステムに認証機構を構築しない場合は、システム上に認証サーバを設置する必要はありません。
認証機構を構築しない場合は、すべての業務LAN上のクライアントからNASファイルシステムにアクセスできます。その場
合、意図しないクライアントからのアクセスも可能になるため、認証サーバの設定をお勧めします。
6.6.1.1.2
サポート機能
本製品では、ETERNUS ディスクアレイのNAS運用を行うため、以下の機能を提供します。
・ ウィザードによるNASファイルシステムの簡単導入
・ 構成情報の表示および障害監視
・ ブロックレベルの容量監視
・ 性能管理
・ NASボリュームのバックアップ/リストア
・ NASボリュームのスナップショットの自動採取
・ ユーザー/グループ単位の使用量の上限値管理および使用量監視(クォータ管理)
・ NAS環境のウイルス対策
ウィザードによるNASファイルシステムの簡単導入
NASファイルシステムの導入時に必要な「共有フォルダの作成」と「NASインターフェースの作成」を、ウィザードを用
いて簡単に設定できます。
構成情報の表示および障害監視
ETERNUS ディスクアレイのNASとして使用するリソースの構成情報を、Webコンソールで確認できます。また、障害が発
生した場合は、WebコンソールのイベントログおよびDashboardに障害内容が表示されます。
ブロックレベルの容量監視
ETERNUS ディスクアレイのNASファイルシステムで使用している領域の容量監視を、ブロックボリュームと同等レベル
で実施できます。
性能管理
ETERNUS ディスクアレイの以下の資源に対する性能監視を実施できます。
- NASボリューム
- NASシステム
参考
- NASポートに対しては、性能監視および閾値監視機能を使用できません。
- NASボリュームおよびNASシステムに対しては、閾値監視機能を使用できません。
- 99 -
NASボリュームのバックアップ/リストア
NASボリュームからNASバックアップボリュームへのバックアップ/リストアをQuickOPCによって実現します。NASバック
アップボリュームを別Diskに作成することで、NASボリュームのDisk故障によるデータの消失を回避できます。また、NAS
バックアップボリュームをRead-Onlyで参照できるため、クライアントからファイル単位でNASボリュームへ書き戻すこ
とが可能です。
NASボリュームのスナップショットの自動採取
指定したスケジュールに従ってスナップショットを自動採取する機能です。NASボリュームのスナップショット採取を
SnapOPC+によって実現します。指定世代分のNASボリュームのスナップショットを保管でき、スナップショットからファ
イルやフォルダを管理者レスで復元できます。
ユーザー/グループ単位の使用量の上限値管理および使用量監視(クォータ管理)
ユーザーまたはグループの使用可能な容量の上限を管理する機能です。一部のユーザーまたはグループがディスク容量
を大量に浪費することによる全体資源の枯渇を未然に防ぎます。
NAS環境のウイルス対策
ウイルス対策セキュリティベンダーが提供するウイルス対策サーバを登録することで、共有フォルダ配下のファイルへ
のアクセスをチェックし、ウイルスの検出と対処を自動で実施します。NAS環境に存在するデータへのウイルス/不正プ
ログラムの感染を防ぎます。
6.6.1.1.3
NASファイルシステムの設定項目
ETERNUS ディスクアレイのNAS運用を行うため、Webコンソールで以下を設定します。
・ 共有フォルダ
・ NASインターフェース
・ NASファイルシステム環境
共有フォルダ
共有フォルダとは、NASファイルシステムとしてネットワーク上に公開されたフォルダを指します。本製品では、共有フォ
ルダを作成して、アクセス制御を設定することやバックアップやスナップショットを採取することが可能です。
Webコンソールから共有フォルダを作成する場合は、以下のリソースが同時に作成されます。
リソース
内容
NASボリューム
共有フォルダの作成先のボリュームです。
1つのNASボリュームに複数の共有フォルダを設定できます。
NASバックアップボリューム
NASボリュームのバックアップ用のボリュームです。
NASバックアップの設定を新規のNASバックアップボリュームで行う場合、1つの
NASボリュームに対して1つ作成されます。NASバックアップの設定は任意です。
NASスナップショットボリュー
ム
NASボリュームのスナップショット用のボリュームです。
NASスナップショットを使用する場合、世代数分作成されます。NASスナップ
ショットの設定は任意です。
NASシステムボリューム
NAS制御用の複数のボリュームです。
NASボリュームを新規に作成した場合に作成されます。作成先はNASボリューム
と同じシン・プロビジョニングプールとなります。
コピーグループ
NASボリュームをバックアップするときに使用するコピーグループです。
NASバックアップの設定を実施した場合だけ作成されます。
コピーペア
NASボリュームとNASバックアップボリュームのコピーペアです。
NASバックアップの設定を実施した場合だけ作成されます。
- 100 -
本製品で作成された共有フォルダへは以下のプロトコルを使用してアクセスできます。以下のプロトコルは同時利用が可
能なので、1つの共有フォルダに対してUNIX系とWindowsそれぞれのクライアントからアクセスできます。
・ CIFS
Windowsファイル共有で使用されるSMBを発展させたプロトコルです。
・ NFS
UNIX系のOS間で利用されるプロトコルです。
NASインターフェース
NASインターフェースとは、業務LAN上で共有フォルダにアクセスするための公開用のIPアドレスと、そのIPアドレスを割当
てるポートの情報を管理するネットワークインターフェースの定義情報を指します。VLAN機能を用いることで、1つのポー
トに対して複数のIPアドレスを割当てることが可能です。
参考
共有フォルダとNASインターフェースに関連はありません。どのNASインターフェースからでも同じ共有フォルダを参照可
能です。
NASインターフェースを割り当てたポートは、単体としてアクセスする方法と、2つのポートを組み合わせることによりア
クセスする方法があります。本製品から設定できる接続形態は、以下のとおりです。
・ Active-Active接続
2つのポートを用いて、それぞれにIPアドレスを設定する方法です。2つのポートは常に有効であり、どちらのポートか
らでも共有フォルダにアクセス可能です。また、クライアントには2通りのIPアドレスを公開でき、帯域の負荷分散が
可能です。片方のポートがダウンした際は、自動的にもう片方のポートにIPアドレス設定を引き継ぐことができるため、
ダウン後も同じIPアドレスで運用を継続できます。
参考
ポートダウン時は、片方のポートだけの運用となるため、2つのポートを用いた負荷分散はできなくなります。
・ Active-Standby接続
2つのポートを用いて、1つのIPアドレスを設定する方法です。2つのうち、片方のポートだけ有効(Activeポート)であり、
もう片方のポートは無効(Standbyポート)となります。Activeポートがダウンしたときは、自動的に有効になるStandby
ポートにIPアドレス設定を引き継ぐことができ、ダウン後も同じIPアドレスを用いて同じ帯域での運用を継続できます。
・ Single接続
1つのポートを用いて、1つのIPアドレスを設定する方法です。ポートがダウンしたときは、共有フォルダにアクセスで
きなくなります。
参考
ポートダウン時に運用を継続するために、冗長化されているActive-Active接続またはActive-Standby接続に設定することをお
勧めします。
また、通信速度と耐故障性の向上を目的として、複数の物理ポートを束ねて1つの論理ポートとして扱うことができます。
さらに、その論理ポートに対してNASインターフェースを割り当てます(結合ポート)。結合ポートの通信用のポートを決定
する方法として、動作モードとハッシュポリシーを選択します。
・ 通信速度向上
ネットワークを束ねて通信速度を向上させます。
- 101 -
「図6.2 通信速度向上」は、100Mbpsのネットワークを3本束ねているので、最大300Mbpsで通信します。
図6.2 通信速度向上
・ 耐故障性向上
束ねたネットワークのどれかで通信故障が発生しても、残りのネットワークで通信を継続します。
「図6.3 耐故障性向上」は、3本のネットワークのうち1本が故障しているので、残りの2本で最大200Mbpsの通信を継続
します。
図6.3 耐故障性向上
NASファイルシステム環境
・ NASサーバ名
NASサーバ名とは、ETERNUS ディスクアレイに設定される一意の名前です。
ETERNUS ディスクアレイに設定されるNASサーバ名をDNSサーバに登録することで、NASサーバ名を指定してCIFSプロト
コルの共有フォルダにアクセスできます。
・ DNSサーバ
NASを運用する場合に使用するDNSサーバを設定します。
IPv4とIPv6それぞれに対し、DNSサーバを最大2台まで設定できます。
・ 認証機構
本製品では、共有フォルダへのアクセス制御を行うために、ドメインコントローラーを用いた認証機構を提供します。
ドメインコントローラーは、ネットワーク上の個々のクライアントのアカウント情報を一元的に管理し、それぞれのク
ライアントに対する認証やアクセス許可を行います。
本製品のシステム環境では、認証サーバがダウンした場合の予備サーバとして、各認証方式について最大3台まで認証
サーバを登録できます。
本製品がサポートしている認証方式は、以下のとおりです。
- 102 -
- Active DirectoryによるKerberos認証方式
Kerberosとは、接続するクライアントを正しく設定するためのネットワーク認証プロトコルです。クライアントから
受け取るパスワードを認証してチケットを発行します。認証されたクライアントは、チケットを利用することでネッ
トワークサービスを利用できます。
CIFSプロトコルで共有フォルダにアクセスする場合、かつディレクトリやファイルに対してアクセス管理を行う場
合は、本認証方式を使用して認証やアクセス制御を行うために、Active Directoryを搭載した認証サーバを登録しま
す。
- LDAPを使用した認証方式
LDAPとは、ディレクトリサービスにアクセスするためのプロトコルです。ディレクトリサービスでは、ネットワー
ク機器やクライアントのアカウント情報を一元的に管理することで、検索などの機能を容易に使用できます。
NFSプロトコルで共有フォルダにアクセスする場合、かつディレクトリやファイルに対してアクセス管理を行う場合
は、本認証方式を使用して認証やアクセス制御を行うために、LDAPを搭載した認証サーバを登録します。
6.6.1.2
NAS環境のバックアップについて
ETERNUS ディスクアレイにおけるNAS環境のバックアップの概要を説明します。
参照
NAS環境のバックアップ運用は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「NAS環境のバッ
クアップ」を参照してください。
6.6.1.2.1
NASボリュームのバックアップ/リストア
Webコンソールで設定したNASボリューム全体を、NASバックアップボリュームへバックアップできます。また、NASバック
アップボリュームから、NASボリューム全体をリストアできます。
- 103 -
図6.4 NASボリュームのバックアップ/リストア
参考
・ NASボリュームのバックアップは、Webコンソールで実行または運用管理サーバからコマンドで実行できます。NASボ
リュームのリストアは、Webコンソールだけで実行できます。
・ NASバックアップボリュームからファイル単位にデータを復元する場合は、NASバックアップボリュームをマウントし、
手動でファイルを書き戻します。
・ 1台のETERNUS ディスクアレイに作成可能なNASボリュームおよびNASバックアップボリュームの本数は、装置のモデル
およびファームウェア版数によって異なります。詳細は、ETERNUS ディスクアレイ付属のマニュアルを参照してくださ
い。
6.6.1.2.2
NASバックアップボリュームのマウント/アンマウント
NASボリュームのバックアップ先であるNASバックアップボリュームを、NAS環境にRead-Onlyでマウントできます。NASバッ
クアップボリュームをマウントすることにより、クライアントからバックアップ時点の個々のファイルをユーザー自身で
NASボリュームに書き戻せます。また、マウントしたNASバックアップボリュームは、利用が終わった時点でアンマウント
できます。
- 104 -
図6.5 NASバックアップボリュームのマウント/アンマウント
参考
・ NASバックアップボリュームのマウント/アンマウントは、Webコンソールから操作できます。
・ NASバックアップボリュームのマウント中は、NASボリュームをバックアップ/リストアできません。
・ CIFSプロトコルでマウントしたあとのNASバックアップボリューム内の共有フォルダにアクセスする場合、共有フォル
ダ名は、バックアップ時の共有フォルダ名+"$bak"です。なお、NASバックアップボリュームの共有フォルダ名は、Web
コンソールに表示されません。
6.6.1.3
NAS環境のスナップショットについて
ETERNUS ディスクアレイにおけるNAS環境のスナップショット機能の概要を説明します。
6.6.1.3.1
NASスナップショット
NASスナップショットでは、任意のタイミングでの定期的なスナップショットの採取および採取したスナップショットをク
ライアントから参照できます。NASボリュームのスナップショットをSnapOPC+によって実現します。NASボリュームの世代
管理や操作ミスによるフォルダおよびファイルの削除に対する復元を目的として提供します。
NASスナップショット機能は、Webコンソールからスナップショットの設定を実行することで使用できます。
以下の項目を設定します。
- 105 -
・ スナップショット世代数
保持したいスナップショットの世代数を設定します。
設定可能な世代数は、装置のモデルおよびファームウェア版数によって異なります。ETERNUS ディスクアレイに付属の
マニュアルを参照してください。
・ スケジュール設定
スナップショットを採取するスケジュールの設定です。毎週の指定した曜日の時間または毎日の指定した時間にスナッ
プショットを採取します。
図6.6 NASスナップショットの概要
注意
アプリケーションからボリュームにアクセスしている最中にスナップショットを採取した場合、中途半端なデータがボ
リュームに書き込まれた時点のスナップショットが作成されることがあります。この場合、スナップショット内のデータ
の整合性は保証されず、スナップショットに含まれるファイルを操作できなくなったり、ファイル内容が不完全になった
りします。
一般的に、データの整合性があるスナップショットを採取するには、ボリュームにアクセスしているアプリケーションを
事前に停止しておく必要があります。
スナップショット内のデータ不整合を検出した場合に世代を遡って正しいデータを参照できるように、スナップショット
の採取スケジュールおよび世代数を設定してください。
- 106 -
6.6.1.3.2
スナップショット採取の停止/開始
装置の保守期間や長期休暇などによりNASボリュームの更新が一時的に行われない場合、スナップショットの採取を停止さ
せることで、過去のスナップショットが上書きされることを防ぎます。スナップショットの採取を再開する場合は、スナッ
プショットの採取の開始を実行します。停止前のスナップショットを引き継いだ状態で、スナップショットの採取を再開
できます。
図6.7 スナップショット採取の停止/開始
6.6.1.4
NAS環境のクォータ管理について
ETERNUS ディスクアレイにおけるNAS環境のクォータ管理の概要を説明します。
6.6.1.4.1
NAS環境のクォータ管理
クォータ管理では、リソースの使用可能量を制限できます。一部のユーザーがディスク容量を浪費することによる全体資
源の枯渇を未然に防ぐことができます。
共有フォルダの所有者であるユーザーやグループに対し、ディスク使用量とファイル数の制限を設定できます。以下の2つ
の値を設定できます。
・ 制限値
実際に使用できる上限値です。制限値を超えるデータ更新を実施した場合、更新がエラーとなります。
・ 警告値
制限値到達前の予兆通知を行うための値です。警告値を超えるデータ更新を実施した場合、運用管理サーバへSNMPト
ラップでイベントが通知されます。
ポイント
・ 制限値を超過して使用してもエラーにならない場合があります。そのときは、最大でディスク使用量制限値+2GBまで使
用されます。
・ クォータ設定済みのNASボリュームに対してバックアップを実行した場合、クォータ設定情報も同時にバックアップさ
れます。そのため、リストアした場合はバックアップ時点のクォータ設定が適用されます。
- 107 -
図6.8 クォータ管理の概要
参考
・ 「6.6.3.3 NASファイルシステムの環境設定」で設定した認証サーバに登録されているユーザーおよびグループに対し、
クォータ設定します。
・ メール通知やSystemwalker Centric Manager連携の機能を使用することでクォータ管理の制限値および警告値の超過をメー
ルで通知できます。詳細は「6.3 イベント表示・連携」を参照してください。
6.6.1.4.2
クォータ管理で通知されるイベント
クォータ管理では次の場合にSNMPトラップが運用管理サーバに通知されます。
・ 制限値に到達した状態で、データ更新またはファイル作成を行おうとしてエラーが発生した(制限値超過)
・ 警告値を超えた(予兆)
・ 警告値以下に戻った
- 108 -
通知されたイベントはWebコンソールのクォータ管理のログ画面で確認できます。ログの保持期間は30日です。
参照
クォータ管理のログ画面の表示手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「クォータ情報の表示」を参照してくださ
い。
ポイント
・ イベントは、種類(警告値超過、制限値超過、および警告値解除)ごとにまとめられ、10分間に1回通知されます。
・ 制限値超過のイベントは、制限値に到達した状態で、データ更新またはファイル作成を行おうとしてエラーになったと
きに通知されます。
6.6.1.5
NAS環境のウイルス対策について
ETERNUS ディスクアレイにおけるNAS環境のウイルス対策の概要を説明します。
6.6.1.5.1
NAS環境のウイルス対策
ウイルス対策機能は、ウイルス対策セキュリティベンダーが提供するウイルス対策サーバと連携し、NAS環境に存在する
データへのウイルス/不正プログラムの感染を防ぎます。
クライアントからファイルにアクセスすると、登録しているウイルス対策サーバが、対象ファイルをチェックします。
1. クライアントから、ETERNUS ディスクアレイの共有フォルダ内のファイルへアクセス
2. ETERNUS ディスクアレイからウイルス対策サーバへ、対象ファイルのウイルスチェックを指示
3. ウイルス対策サーバが、対象ファイルをチェック
- 109 -
4. ウイルス/不正プログラムを検出した場合、検出ログをログ用フォルダに出力
5. ウイルス/不正プログラムを検出した場合、検出結果をWebコンソールに通知
ポイント
・ ウイルス対策機能は、プロトコルがCIFSの共有フォルダだけを対象とします。
・ ウイルス対策サーバは、ETERNUS ディスクアレイの2つのCMから通信できるように、NASインターフェースを設定する
必要があります。
・ 複数台のウイルス対策サーバを設置することを推奨します。ETERNUS ディスクアレイがウイルス対策サーバと通信でき
ない場合、クライアントからNAS環境に存在するファイルへアクセスできなくなります。
登録できるウイルス対策サーバの台数は、ETERNUS ディスクアレイに付属のマニュアルを参照してください。
・ ウイルス対策サーバのアクティベーションコードは、ETERNUS ディスクアレイごとに用意してください。
・ ウイルス対策機能は、書込み権限がある共有フォルダを対象とします。
書込み権限がない共有フォルダはスキャンされません。
・ ウイルス対策サーバのIPアドレスには、IPv6リンクローカルアドレスを利用できません。IPv6を使用する場合は、IPv6グ
ローバルアドレスを設定してください。
FQDNを使用する場合は、IPv6リンクローカルアドレスに変換されないように設定してください。
ウイルス対策サーバがウイルスを検出すると、自動的に対処します。
ウイルス対策サーバが実施した対処を、以下の手順で確認してください。
1. 共有フォルダにアクセスし、ログを確認します。ログは、以下のフォルダに出力されます。
\\<NASインターフェースのIPアドレス>\<共有フォルダ名>\.evscan\log
ログファイル名は、以下のとおりです。
- 最新のログ
viruslog_YYYY_MM.txt
YYYY: 西暦年、MM: 月(1~12)
- 過去のログ
viruslog_YYYY_MM_partN.txt
YYYY: 西暦年、MM: 月(1~12)、N: 管理番号(1から始まる10進数)
参照
ログの詳細は、ログに出力されるメッセージを参照してください。対処は、ETERNUS ディスクアレイに付属のマニュ
アルを参照してください。
2. ログの内容から、ウイルス対策サーバで実施された対処を確認します。
検出した内容を詳しく確認したい場合は、ログと対象のファイルをベンダーに提示して確認します。
ウイルス対策サーバによって隔離されたファイルは、以下のフォルダにあります。
\\<NASインターフェースのIPアドレス>\<共有フォルダ名>\.evscan\quarantine
- 110 -
ポイント
ログ出力先の容量が不足した場合、SNMPトラップが通知されます。通知された場合、以下の対処をして容量を確保してく
ださい。
・ NASボリュームを拡張する
・ 不要になった過去のログや.evscan\quarantineフォルダ内のファイルを削除する
・ クォータ管理を設定している場合、制限値を上げる
.evscan\logフォルダ内のログの保持期間は、90日です。
6.6.1.5.2
ウイルス対策で通知されるイベント
ウイルス対策では、次の場合にSNMPトラップが運用管理サーバに通知されます。
・ ウイルスを検出した
・ パターンファイルが2日以上更新されていない
・ スキャンエンジンが最新ではない
・ パターンファイル/スキャンエンジンが更新された
・ ウイルス対策サーバと通信できない
・ ウイルス対策サーバとの通信が回復した
・ アクティベーションコードの有効期限まで30日になった
・ アクティベーションコードの有効期限が切れた
通知されたイベントは、Webコンソールのウイルス対策のログ画面で確認できます。ログの保持期間は90日です。
参照
ウイルス対策のログ画面の表示手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ウイルス対策情報の表示」を参照してく
ださい。
6.6.1.6
動作環境
ETERNUS ディスクアレイのNASオプションが持つ機能は、以下の環境で使用できます。
表6.4 動作環境
対象
環境
プラットフォーム
ETERNUS SF Managerが動作するプラットフォーム
必須ライセンス
(ソフトウェア)
・ ETERNUS SF Storage Cruiser Standard Edition (注1)
・ ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Standard Edition (注2)
ETERNUS ディスクアレイ
ETERNUS DX100 S3/DX200 S3/DX500 S3/DX600 S3
必須オプション
(ハードウェア)
NASオプション
エージェント
Storage Cruiserエージェントは不要
ドメインコントローラーによ
る認証方式 (注3)
[CIFSプロトコルでアクセスする場合] Active Directory
ウイルス対策サーバ
Trend Micro Storage Security for FUJITSU Storage ETERNUS DX S3 series
[NFSプロトコルでアクセスする場合] LDAP
- 111 -
注1: NASファイルシステムを構築するために必要です。
注2: NASボリュームをバックアップするために必要です。
注3: NASファイルシステムに対して認証サーバを用いたアクセス制御を行うときに必要です。認証サーバの設定がない
場合は、すべてのアクセスを許可します。
6.6.2 事前設定
本製品でETERNUS ディスクアレイのNAS管理を導入するための事前設定を説明します。
表6.5 事前設定
設定対象
ETERNUS ディスクアレイ
設定内容
・ NASオプションの追加適用
・ 本製品への登録準備
認証サーバ
・ ユーザー/グループの登録
・ 認証サーバの冗長化
DNSサーバ
・ NASサーバ名の登録
ウイルス対策サーバ
・ ウイルス対策サーバの準備
運用管理サーバ
・ 装置登録
・ ライセンス登録
・ シン・プロビジョニングプールの作成
・ アドバンスト・コピーの接続形態の設定
・ RAIDグループの作成
・ SDPの容量拡張
・ コピーテーブルサイズの設定
6.6.2.1
ETERNUS ディスクアレイに対する事前設定
ETERNUS ディスクアレイに対する事前設定について説明します。
設定項目は、以下のとおりです。
・ NASオプションの追加適用
・ 本製品への登録準備
NASオプションの追加適用
ETERNUS ディスクアレイに対してNASオプションを追加適用します。適用手順は、ETERNUS ディスクアレイに付属のマ
ニュアルを参照してください。
すでに対象のETERNUS ディスクアレイにNASオプションを適用している場合は、本作業をスキップしてください。
本製品への登録準備
本製品に登録するためにETERNUS ディスクアレイに対して登録準備を行ってください。設定内容は、「4.3.1.1 設定」を
参照してください。
すでに本製品に対象のETERNUS ディスクアレイを登録している場合は、本作業をスキップしてください。
6.6.2.2
認証サーバに対する事前設定
認証サーバに対する事前設定について説明します。
設定項目は、以下のとおりです。
- 112 -
・ ユーザー/グループの登録
・ 認証サーバの冗長化
ユーザー/グループの登録
ドメインコントローラーを搭載している認証サーバに対して共有フォルダにアクセスするユーザー/グループを登録しま
す。
登録方法は、各ドメインコントローラーのマニュアルを参照してください。
注意
CIFS/NFSの両方のプロトコルを利用する場合、Active Directory認証サーバとLDAP認証サーバ間でユーザー/グループ情報の
一意性を保証してください。
Windowsのセキュリティ識別子(SID)と、UNIXサーバのユーザーID(UID)とグループID(GID)をマッピングすることで、ユー
ザー/グループ情報を一意に固定できます。
ユーザー/グループ情報をマッピングするときは、Active Directory認証サーバのユーザーID/グループIDを基にLDAP認証サー
バのUID/GIDを設定してください。
LDAP認証サーバにユーザー/グループを登録する場合は、Active Directory認証サーバに登録されているユーザー/グループ
のSIDの末尾(例えば、SIDの値が「S-1-5-21-xxxx-yyyy-zzzz-nnnn」の場合はnnnnの部分)に10,000,000を加算した数をUID/GID
として登録してください。
認証サーバの冗長化
本製品では、冗長化された認証サーバを最大3台まで登録できます。複数台の認証サーバを登録する場合は、事前に冗長
化設定を行ってください。
冗長化方法は、各ドメインコントローラーのマニュアルを参照してください。
6.6.2.3
DNSサーバに対する事前設定
DNSサーバに対する事前設定について説明します。
設定項目は、以下のとおりです。
・ NASサーバ名の登録
NASサーバ名の登録
共有フォルダへのアクセス時にNASサーバ名を指定する場合は、ETERNUS ディスクアレイに設定される一意の名前で任
意のNASサーバ名をDNSサーバに登録します。
登録方法は、DNSサーバに付属のマニュアルを参照してください。
6.6.2.4
ウイルス対策サーバに対する事前設定
ウイルス対策サーバに対する事前設定について説明します。
設定項目は、以下のとおりです。
・ ウイルス対策サーバの準備
ウイルス対策サーバの準備
ウイルス対策サーバを用意します。詳細は各ベンダーのマニュアルを参照してください。
- 113 -
ベンダー名
事前設定
トレンドマイクロ社
Trend Micro Storage Security for FUJITSU Storage ETERNUS DX S3 seriesをインストールしてくだ
さい。詳細は、Trend Micro Storage Security for FUJITSU Storage ETERNUS DX S3 seriesに付属の
マニュアルを参照してください。
6.6.2.5
運用管理サーバに対する事前設定
運用管理サーバにインストールされている本製品に対する事前設定について説明します。
設定内容は、以下のとおりです。
・ 装置登録
・ ライセンス登録
・ シン・プロビジョニングプールの作成
・ アドバンスト・コピーの接続形態の設定
・ RAIDグループの作成
・ SDPの容量拡張
・ コピーテーブルサイズの設定
装置登録
本製品で管理するETERNUS ディスクアレイを登録します。装置の登録方法は「5.2 装置の登録」を参照してください。
すでに本製品に対象のETERNUS ディスクアレイを登録している場合、かつ「6.6.2.1 ETERNUS ディスクアレイに対する事
前設定」でNASオプションの追加適用を実施した場合は、ETERNUS ディスクアレイに対して[設定の再読み込み]を実行し
てください。
注意
スナップショット機能またはクォータ管理機能を使用する場合は、装置登録時にSNMPトラップ設定を有効にしてくださ
い。SNMPトラップ設定が有効でない場合は、スナップショットの採取結果やクォータの閾値超過時のアラームが通知さ
れません。
参照
[設定の再読み込み]の操作手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイの設定情報の再読
込み」を参照してください。
ライセンス登録
ETERNUS ディスクアレイのNAS運用を許可するためのライセンスを登録します。
登録対象のライセンスは「6.6.1.6 動作環境」の必須ライセンス(ソフトウェア)を参照してください。
すでに本製品に対象のライセンスが登録されている場合、本作業をスキップしてください。
参照
ライセンスの登録手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ライセンスの登録」を参照してください。
シン・プロビジョニングプールの作成
NAS用ボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールを作成します。
- 114 -
すでにNAS用ボリュームのシン・プロビジョニングプールが作成されている場合、本作業をスキップしてください。
参照
シン・プロビジョニングプールの作成手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「シン・プロビジョニングプール
の作成」を参照してください。
参考
業務用に使用するNASボリュームとバックアップ用に使用するNASバックアップボリュームは、冗長性を確保するために
別のシン・プロビジョニングプールに作成することをお勧めします。NASボリュームのバックアップ運用を行う場合は、
業務用とバックアップ用に2つのシン・プロビジョニングプールを作成してください。
アドバンスト・コピーの接続形態の設定
NASボリュームに対してバックアップの定義を行うために、アドバンスト・コピーの接続形態を設定します。
すでに接続形態の設定が行われている場合、またはNAS環境のバックアップを実施しない場合、本作業をスキップして
ください。
参照
接続形態の設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイの接続形態の設定」を参照し
てください。
参考
接続形態の設定では、「ボリュームからのアクセス」または「ネットワークからのアクセス」を選択してください。
RAIDグループの作成
NASスナップショットを使用する場合、NASスナップショットボリュームの作成先のRAIDグループを作成します。以下の
式で算出される容量がRAIDグループの空き容量として必要です。
RAIDグループの空き容量 = NASスナップショットの対象NASボリュームの総容量 × スナップショット世代数 × 0.001
NASスナップショットを使用しない場合、またはすでにNASスナップショットボリュームのRAIDグループが作成されてい
る場合、本作業をスキップしてください。
注意
以下のように、NASスナップショットボリュームの作成先RAIDグループを共用した場合は、スナップショットの世代数
を最大数まで設定できないことがあります。
- 「SDPの容量拡張」でSDPVを作成した場合
- ほかのNASボリューム用のNASスナップショットボリュームを作成した場合
- SAN用のボリュームを作成した場合
参照
RAIDグループの作成手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「RAIDグループの作成」を参照してください。
- 115 -
SDPの容量拡張
NASスナップショットを使用するために、SDPの容量を拡張します。
NASスナップショットを使用しない場合、本作業をスキップしてください。
NASスナップショットで採取したスナップショットに割り当てる物理容量をSDPVを作成することで確保します。SDPVの
容量の合計が以下で見積もった容量分となるように作成してください。
SDPの追加容量 = 各世代分のNASボリュームの更新量(注)の合計値
注: スナップショット採取後、次のスナップショットが採取されるまでのNASボリュームの更新量
更新量の見積もりが難しい場合、以下の容量を追加することを推奨します。推奨値なので、運用状況に合わせて変更が
必要です。
SDPの追加容量 = NASスナップショットの対象NASボリュームの総容量 × 0.3~0.5
ポイント
SDPV、SDPは、SANのアドバンスト・コピーと共有となります。
そのため、ETERNUS ディスクアレイで、SANのアドバンスト・コピーとNASスナップショットを同時に使用する場合、
SDPの容量は、SANおよびNASで見積もった容量の合計値を用意してください。
参照
SDPVの作成手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ボリュームの作成」を参照してください。
コピーテーブルサイズの設定
NASスナップショットを使用するために、コピーテーブルサイズと倍率を設定します。
参照
- コピーテーブルサイズと倍率に設定可能な値は、装置のモデルによって異なります。詳細は、ETERNUS ディスクア
レイ付属のマニュアルに記載されているコピーテーブルサイズの仕様を参照してください。
- コピーテーブルサイズの設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「アドバンスト・コピーのコピーテー
ブルサイズの設定」を参照してください。ただし、AdvancedCopy Managerのライセンスを購入していない場合は、
Webコンソールで設定できません。ETERNUS Web GUIで設定してください。
6.6.3 導入手順
本製品でETERNUS ディスクアレイのNAS運用を行うための導入手順を説明します。
導入は以下の順番で実施します。
表6.6 導入手順
順番
導入項目
Webコンソール説明書の記載箇所
任意/必須
(注)
1
共有フォルダの作成
共有フォルダの作成
必須
2
NASインターフェースの作成
NASインターフェースの作成
必須
3
NASファイルシステムの環境設定
DNSサーバの設定
任意
認証サーバの設定
任意
- 116 -
注: NASファイルシステムを運用するために必ず行う作業を必須、省略可能な作業を任意とします。
ポイント
認証機構を構築しない場合は、すべての業務LAN上のクライアントからNASファイルシステムにアクセスできます。その場
合、意図しないクライアントからのアクセスも可能になるため、認証サーバの設定をお勧めします。
6.6.3.1
共有フォルダの作成
NASファイルシステムのアクセス先のフォルダを設定するために、共有フォルダを作成します。
共有フォルダに対しては、以下を設定します。
表6.7 共有フォルダの作成
設定対象
共有フォルダ
設定内容
・ 共有フォルダ名
・ プロトコル
・ Oplocks設定
・ データアクセスのSMB暗号化
・ アクセス許可設定に基づいた列挙
・ 共有フォルダ作成先のNASボリューム
・ 共有フォルダ作成先のNASファイルシステムのブロックサイズ
・ 共有フォルダ作成先のNASボリュームの容量
・ 共有フォルダ作成先のNASボリュームの番号
NASバックアップ
・ NASバックアップボリューム
NASスナップショット
・ スナップショット世代数
・ スケジュール設定
アクセス設定
・ 共有フォルダのアクセス設定
・ 共有フォルダへのホストアクセス設定
共有フォルダ
共有フォルダ名
共有フォルダの名前です。
プロトコル
共有フォルダが使用するプロトコルです。
CIFS、NFSまたはその両方のプロトコルを選択できます。
Oplocks設定
ファイルの競合を回避するOplocks機能の設定です。
本設定は、CIFSのプロトコルを使用する場合だけ設定可能です。
Oplocks機能を有効にした場合、クライアントからのアクセス性能の向上が期待できますが、ADS(Alternate Data Stream)
は利用できなくなります。また、CIFS/NFSの両方のプロトコルを選択した場合、Oplocks機能を有効にすることはお勧め
しません。
- 117 -
データアクセスのSMB暗号化
SMB暗号化機能の設定です。
本設定は、CIFSのプロトコルを使用する場合だけ設定可能です。
SMB暗号化機能を有効にした場合、クライアントとETERNUS ディスクアレイ間の通信が暗号化されます。本機能を使用
するには、クライアントがSMB 3.0に対応している必要があります。
注意
データアクセスのSMB暗号化を有効にした場合、SMB 3.0に対応していないクライアントサーバは共有フォルダにアクセ
スできません。
アクセス許可設定に基づいた列挙
ABE(Access Based Enumeration)機能の設定です。
本設定は、CIFSのプロトコルを使用する場合だけ設定可能です。
ABE機能を有効にした場合、共有フォルダにアクセスしたユーザーが参照できないフォルダやファイルは、表示されま
せん。
共有フォルダ作成先のNASボリューム
共有フォルダを作成するボリュームです。
NASボリュームが存在しない場合は、新たに作成します。NASボリュームが存在する場合は、新たにNASボリュームを作
成するか、既存のNASボリュームを使用するかを選択します。
共有フォルダ作成先のNASファイルシステムのブロックサイズ
NASファイルシステムのブロックサイズです。
NASボリュームを新たに作成する場合だけ指定します。
参考
ブロックサイズを大きくすると、ボリュームの最大容量とファイルの最大サイズが増えますが、容量効率は低下します。
共有フォルダ作成先のNASボリュームの容量
NASボリュームの容量です。
NASボリュームを新たに作成する場合だけ指定します。
NASファイルシステムのブロックサイズによって、指定可能な容量が異なります。
詳細は、ETERNUSディスクアレイ付属のマニュアルに記載されている、NASファイルシステムの仕様を参照してくださ
い。
参考
NASボリュームには300GBのシステム領域が確保されます。したがって、ファイルシステムとして使用できる領域は、
NASボリュームとして指定した領域からシステム領域を除いた領域です。
例: 3TBのNASボリュームを作成した場合、ユーザー領域に2.7TB、システム領域に0.3TBが確保されます。
共有フォルダ作成先のNASボリュームの番号
NASボリュームの番号です。
- 118 -
NASボリュームの筐体間バックアップを使用する場合などに指定します。
バックアップ元/バックアップ先となるETERNUS ディスクアレイにおいて、NASボリュームのボリューム番号を一致させ
る必要があります。
NASバックアップ
NASボリュームのデータをバックアップするための設定です。
NASバックアップボリューム
NASバックアップボリュームが存在しない場合は、新たにNASバックアップボリュームを作成します。NASバックアップ
ボリュームが存在する場合は、新たにNASバックアップボリュームを作成するか、既存のNASバックアップボリュームを
使用するかを選択します。
NASバックアップボリュームは、以下の内容で作成されます。
ボリューム名
[NASボリューム名]$bak_[N] (注)
容量
バックアップ元のNASボリュームと同じ
ボリューム種別
バックアップ元のNASボリュームと同じ
作成先のシン・プロビジョニングプール
ユーザー選択
注: [N]は0からの連番です。桁数は変動します。
NASバックアップボリュームを作成した場合は、以下のコピーグループおよびコピーペアが自動的に作成されます。
- コピーグループ
コピーグループはコピー元のNASボリュームおよびコピー先のNASバックアップボリュームをペアとしたコピーペア
のグループ定義です。
コピーグループ名
NAS_QuickOPC_[NASボリューム名]_[N] (注1,2)
コピーグループタイプ
QuickOPC
注1: [N]は0からの連番です。桁数は変動します。
注2: [NASボリューム名]の以下の文字以外は、シャープ(#)に置換されます。
半角英数字、マイナス(-)、アンダースコア(_)、シャープ(#)、ピリオド(.)、プラス(+)
- コピーペア
コピーペアは、コピー元のNASボリュームおよびコピー先のNASバックアップボリュームの定義です。コピーグルー
プ内に定義されます。
また、NASバックアップの設定は、個別に行うことも可能です。作成手順は、「6.6.4.9 NASバックアップの設定」を参照
してください。
ポイント
- NASバックアップボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールは、障害発生時に復旧ができるように冗長性
を考慮して、NASボリュームとは別のシン・プロビジョニングプールにすることをお勧めします。
- NASバックアップ設定およびNASボリュームのバックアップを実施するには、ETERNUS SF AdvancedCopy Manager
Standard Editionライセンスが必要です。
NASスナップショット
NASスナップショットの保持する世代数およびスナップショットを採取するスケジュールを設定します。新規にNASスナッ
プショットを設定する場合だけ、設定可能です。すでにNASスナップショットを使用している場合、既存の設定が使用され
ます。変更することはできません。
- 119 -
スナップショット世代数
保持できるスナップショットの世代数を設定します。
ただし、設定可能な世代数は、装置のモデルおよびファームウェア版数によって異なります。ETERNUS ディスクアレイ
付属のマニュアルに記載されているNASスナップショットの仕様を参照してください。
スケジュール設定
スナップショットを採取するスケジュールの設定です。以下の項目を設定します。
項目名
説明
周期
スナップショットを採取する周期を選択します。
Daily: 毎日、選択した[時間]に、スナップショットを採取します。
Weekly: 毎週、選択した[曜日]の、選択した[時間]に、スナップショットを採取します。
曜日
スナップショットを採取する曜日を選択します。
[周期]にDailyを選択した場合は、選択できません。
スナップショットを採取する曜日のチェックボックスをチェックします。
時間
スナップショットを採取する時間を選択します。
スナップショットを採取する時間のチェックボックスをチェックします。
スナップショットの採取間隔を選択した場合、0時から選択した間隔ごとの時間が自動でチェッ
クされます。
新規にNASスナップショットを設定した場合は、採取したスナップショットのバックアップ先となるNASスナップショッ
トボリュームが自動で作成されます。NASスナップショットボリュームは以下の内容で作成されます。
ボリューム名
[NASボリューム名]$snap_[N] (注)
容量
バックアップ元のNASボリュームと同じ
ボリューム種別
SDV
作成先のRAIDグループ
ユーザー選択
注: [N]は0からの連番です。桁数は変動します。
ポイント
- スナップショットは、ETERNUS ディスクアレイに設定された時間を基準に採取されます。
- 新規にNASスナップショットを設定した場合、自動で開始状態になります。
注意
スナップショット機能を使用する場合は、SNMPトラップ設定を有効にしてください。SNMPトラップ設定が有効でない
場合は、スナップショットの採取結果が通知されません。WebコンソールによるSNMPトラップ設定の変更手順は、
『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイ情報の変更」を参照してください。
アクセス設定
共有フォルダのアクセス設定
共有フォルダに対するアクセス権を付与する所有者およびグループを設定します。所有者およびグループには、「6.6.3.3
NASファイルシステムの環境設定」で設定した認証サーバ上のユーザーおよびグループを設定してください。共有フォ
ルダのアクセス権として所有者およびグループにrootを設定した場合は、すべての業務LAN上のクライアントからアクセ
ス可能となります。
- 120 -
ポイント
- 共有フォルダの初回作成または認証サーバを未設定の場合は、所有者およびグループにrootを設定してください。認
証サーバの設定後に特定の所有者およびグループにアクセス権限を付与する場合の変更手順は、「6.6.4.2 共有フォル
ダの変更」を参照してください。
- 所有者以外の個々のユーザーに対してRead-Onlyなどの細かいアクセス制御を行う場合は、認証サーバに対して直接
設定してください。
共有フォルダへのホストアクセス設定
共有フォルダに対するホスト単位のアクセス許可およびアクセス拒否を設定します。許可するホストを指定しない場合、
すべてのホストからのアクセスが許可されます。なお、拒否するホストはプロトコルにCIFSを指定した場合だけ設定が
可能です。
また、共有フォルダ作成時には、以下が自動的に設定されます。
・ 共有フォルダの書込み権限
・ 共有フォルダの共有状態
共有フォルダの書込み権限
共有フォルダに対する書込みが、有効または無効である状態を示します。クライアントは書込み権限が有効となってい
る共有フォルダおよび配下のフォルダとファイルだけに書込みできます。
共有フォルダ作成時は、必ず書込み有効となります。
変更手順は、「6.6.4.2 共有フォルダの変更」を参照してください。
共有フォルダの共有状態
共有フォルダの共有が、開始(Online)または停止(Offline)している状態を示します。クライアントは、共有が開始されて
いるフォルダに対して、NASインターフェース経由でファイルをアクセスできます。
共有フォルダ作成時は、必ず共有が開始された状態となります。
変更手順は、「6.6.4.7 共有の開始」または「6.6.4.8 共有の停止」を参照してください。
共有フォルダは、1装置に対して最大256個作成できます。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「共有フォルダの作成」を参照してください。
6.6.3.2
NASインターフェースの作成
共有フォルダにアクセスする公開用のIPアドレスとポートを設定するために、NASインターフェースを作成します。
本機能で以下の設定ができます。
設定対象
NASインターフェース(ポート)
設定内容
・ RIP設定の有効/無効
・ アクセス用ポート
・ アクセス時の接続形態
・ ポート結合
- 121 -
設定対象
設定内容
・ アクセス用IPアドレス
NASインターフェース(ネットワーク)
・ VLAN ID
NASインターフェース(ポート)
RIP設定の有効/無効
RIP設定の有効/無効を設定します。
RIP設定を有効にした場合は、ポートに接続されたルーターからブロードキャストされたルーティングテーブルを基に自
身のルーティングテーブルを動的に生成して、NASインターフェースに設定されるアクセス経路を自動で選択できます。
RIP設定を無効にした場合、ルーティングテーブルの動的な生成を行いません。
ポイント
- RIP設定を有効にした場合は、NASインターフェースのルーティングテーブルを動的に生成するために、接続された
ルーターのRIP設定を有効にしてください。
- RIP設定を無効にした場合は、NASインターフェースが自身のアクセス経路を選択できません。ETERNUS ディスクア
レイのコマンドを使用してルーティングテーブルを手動で設定してください。
アクセス用ポート
NASインターフェースの割当て先ポートと冗長化ポートを設定します。割当て先ポートに設定したポートを経由して共
有フォルダにアクセスします。
割当て先ポートがダウンしたときは、冗長化ポートに設定したNASポートからアクセスできます。冗長化ポートを設定
しない単一ポートの運用形態も許可しています。
ポイント
- VLAN IDを設定することで、1つのポートに複数のNASインターフェースを割り当てることができます。
- 割当て先ポートに以下のポートを選択できません。
- 結合ポートのメンバーポート
- 冗長化ポートに以下のポートを選択できません。
- 割当て先ポートと同じCMのポート
- ほかのポートの冗長化ポート
- 結合ポートのメンバーポート
- 冗長化ポートを設定しない場合は、割当て先ポートがダウンした場合に共有フォルダへアクセスできなくなります。
そのため、冗長化ポートを設定されることをお勧めします。
アクセス時の接続形態
割当て先ポートと冗長化ポートの設定の組合せにより、共有フォルダにアクセスするときの接続形態を設定します。
接続形態の設定方法は、以下のとおりです。
接続設定
設定方法
Single接続
割当て先ポートだけを指定してNASインターフェースを作成します。
Active-Standby接続
割当て先ポートと冗長化ポートを指定してNASインターフェースを作成します。
Active-Active接続
以下の2通りの設定方法があります。
- 122 -
接続設定
設定方法
・ 方法1
1. Active-Standby接続のNASインターフェースを作成します。
2. 再び、NASインターフェースを作成します。このとき、手順1で作成した「NAS
インターフェースの冗長化ポート」をポートに指定します。
・ 方法2
1. Single接続のNASインターフェースを作成します。
2. 再び、NASインターフェースを作成します。このとき、手順1で作成した「NAS
インターフェースのポート」を冗長化ポートに指定します。
ポート結合
NASインターフェースの割当て先ポートおよび冗長化ポートをマスターポートとしてメンバーポートおよび結合ポート
の動作モードを設定します。
ポイント
以下のポートは、結合ポートに選択できません。
- マスターポートと異なるCMのポート
- NASインターフェース割当て済みのポート
- 冗長化されているポート
結合ポートから通信用のポートを決定する方法となる動作モードを以下から選択します。
モード
名称
説明
0
負荷分散(ラウンドロビン)
ラウンドロビンで負荷分散を行います。
1
アクティブバックアップ
1つのポートで通信を行い、通信できない場合にほかのポート
に切り替えます。負荷分散は行いません。
2
負荷分散(排他的論理和)
送信先/送信元の排他的論理和で負荷分散を行います。
4
IEEE802.3ad
IEEE802.3adの規格に従って負荷分散を行います。
Link Aggregation Control Protocolでスイッチと通信を行うので、
802.3adに対応したスイッチが必要です。
5
負荷分散(リンク速度[送信のみ])
送信はLink速度に合わせて負荷分散を行い、受信は1つのポー
トで行います。
6
負荷分散(リンク速度[送受信])
送信はLink速度に合わせて負荷分散を行い、受信は通信ポート
を通信相手ごとに適宜割り当てます。IPv6ではモード5と同じ
動作になります。
また、動作モードが、“負荷分散(排他的論理和)”または“IEEE802.3ad”の場合、ポートの決定方法としてハッシュポリ
シーを設定します。
名称
説明
MAC Address
送信元と送信先のMACアドレスの排他的論理和で決定する。
MAC Address and IP Address
送信元と送信先のMACアドレスとIPアドレスの排他的論理和で決定する。
IP Address and Port Number
送信元と送信先のIPアドレスとポート番号の排他的論理和で決定する。
- 123 -
ポイント
- スイッチの離脱ポート数制限に「1」を指定してください。デフォルトは「1」に設定されています。
離脱ポート数制限とは、結合ポートを構成するグループから離脱することを許容するポート数のことです。離脱ポー
ト数が制限値を下回ると、結合ポートが無効になります。例えば、離脱ポート数制限に「1」が設定されていて、4
ポートで結合ポートを構成した場合、4ポートとも使用できない状態になると結合ポートが無効になります。復旧時
は、すべてのポートが復旧した時点で結合ポートが有効になります。
- 結合ポートの動作モードにより、LANスイッチに必要な機能が異なります。
動作モードによるスイッチ側で必要な機能は、ETERNUS ディスクアレイに付属のマニュアルを参照してください。
NASインターフェース(ネットワーク)
アクセス用IPアドレス
NASインターフェースで使用するIPアドレスを設定します。IPv4アドレス、IPv6アドレス、またはその両方の設定ができ
ます。
VLAN ID
NASインターフェースに設定するタグVLANのIDを設定します。
NASインターフェースにVLAN IDを設定することで、ほかのNASインターフェースが割り当てられているポートに対して、
追加でNASインターフェースを割り当てることができます。
注意
- VLAN IDを用いて同一のポートに複数のNASインターフェースを割り当てる場合、NASインターフェースはすべて異な
るサブネットにする必要があります。
- ETERNUS ディスクアレイとスイッチ間の接続は、ポートVLANを未サポートです。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASインターフェースの作成」を参照してくだ
さい。
注意
・ 同一のサブネットを同一のCMに割り当てている場合、特定のポートだけを使用して通信するという動作になります。
・ Active-Active接続の形態でネットワークを割り当てる場合、CM間で同一のネットワークのアドレスを設定する必要があ
ります。
・ NASインターフェースの作成は、NASポートに対して新規にNASインターフェースを割り当てたあと、CIFSプロトコルで
アクセスするサービスを再起動します。再起動処理が完了するまでの間は、既存のNASインターフェースからCIFSプロ
トコルでアクセスできません。しばらく待ってから再度アクセスしてください。
・ NASポートに接続するLANスイッチにSTP(Spanning Tree Protocol)機能が搭載されている場合、STP機能が有効になってい
ると、共有フォルダへのアクセスに失敗することがあります。
以下の方法でSTP機能を無効にしてください。
- ネットワーク構成上、STP機能が不要な場合
LANスイッチのSTP機能を無効にしてください。
- 124 -
- ネットワーク構成上、STP機能が必要な場合
LANスイッチの接続ポートのうち、NASポートを接続する箇所だけ、STP機能を無効にするかPort-Fast設定を行ってく
ださい。
・ ウイルス対策機能を使用する場合、2つのCMにある各ポートにNASインターフェースを作成してください。
6.6.3.3
NASファイルシステムの環境設定
NASファイルシステムの環境設定を行います。
DNSサーバ
ETERNUS ディスクアレイのNASファイルシステムが、名前解決を行うDNSサーバを設定します。
DNSサーバには、IPv4形式とIPv6形式があります。それぞれ、プライマリDNSサーバとセカンダリDNSサーバを登録できま
す。
参考
DNS機能が有効となっているActive Directory認証サーバをETERNUS ディスクアレイに登録した場合、Active Directory認証サー
バ上のDNS機能を使用して名前解決できます。その場合、DNSサーバの情報は、Webコンソールに表示されません。
認証サーバ
NASファイルシステムに対するクライアントのアクセス制御を行うために、認証サーバを設定します。
認証方式にはアクセスするプロトコルの種別により、以下を指定します。
Active Directory
CIFSプロトコルを用いてNASファイルシステムにアクセスする場合に指定します。
LDAP
NFSプロトコルを用いてNASファイルシステムにアクセスする場合に指定します。
注意
・ プロトコルごとに動作する認証方式が異なります。そのため、対応していない認証方式で共有フォルダにアクセスした
場合は、認証機構は動作しません。
・ Active Directoryを使用した運用では、ETERNUS ディスクアレイとActive Directoryを搭載した認証サーバの間で時刻を同期
させる必要があります。NTP(Network Time Protocol)で時刻自動補正することを推奨します。
それぞれの認証方式で最大3台までの認証サーバを登録できます。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「認証サーバの設定」を参照してください。
認証サーバ設定後、「6.6.3.1 共有フォルダの作成」で作成した共有フォルダに対して、必要に応じて所有者およびグループ
にアクセス権限を設定してください。
6.6.4 運用方法
本製品でETERNUS ディスクアレイのNAS運用を行う場合の運用手順を説明します。
運用中に実行できる機能は、以下のとおりです。
- 125 -
・ 共有フォルダへのアクセス
・ 共有フォルダの変更
・ NASインターフェースの変更
・ NASサーバ名の変更
・ DNSサーバの変更
・ 認証サーバの変更
・ 共有の開始
・ 共有の停止
・ NASバックアップの設定
・ NASスナップショットの設定/変更/解除
・ スナップショットの参照
・ スナップショットからの復元
・ スナップショットの採取の開始
・ スナップショットの採取の停止
・ クォータ設定の追加
・ クォータ設定の変更
・ クォータ設定の削除
・ ウイルス対策サーバの設定
・ ウイルス対策機能の有効化
・ ウイルス対策機能の無効化
・ NASボリュームおよびNASシステムの性能管理
・ シン・プロビジョニングプールの容量管理
・ NASファイルシステムの拡張
・ NAS環境の解体
6.6.4.1
共有フォルダへのアクセス
共有フォルダへのアクセス方法は以下です。
・ CIFSプロトコルでのアクセス方法
・ NFSプロトコルでのアクセス方法
CIFSプロトコルでのアクセス方法
Windowsのファイル共有やネットワークドライブを割り当てることで、アクセスできます。
アドレスバーまたはネットワークドライブ割当て時に以下を入力してください。
\\<NASインターフェースのIPアドレス>\<共有フォルダ名>
Active Directoryによる認証を行う場合、認証サーバの設定の有無によって操作方法が異なります。
・ 認証サーバとしてActive Directoryを設定している場合
Active Directoryに登録済みのユーザー名/パスワードを入力してください。
Active Directoryに参加済みのクライアントから接続する場合、認証は不要です。
- 126 -
・ 認証サーバを設定していない場合
ETERNUS ディスクアレイ付属のマニュアルに記載されているユーザー名/パスワードを入力してください。
参考
アドレスバーにNASインターフェースのIPアドレスを入力すると、共有可能なフォルダを確認できます。
NFSプロトコルでのアクセス方法
UNIXサーバ上から以下の手順でNFSマウントすることで、アクセスできます。
LDAPによる認証を行う場合、認証サーバの設定の有無による操作方法の違いはありません。UNIXサーバをLDAPのドメイン
に参加させてから、NFSマウントしてください。
1. 共有フォルダのNFSエクスポートパスを確認します。
共有フォルダ詳細情報の[基本]タブで表示される「NFSエクスポートパス」が共有フォルダへのパスです。
共有フォルダ詳細情報の[基本]タブの参照手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「共有フォルダの表示」を
参照してください。
2. 管理者権限でUNIXサーバにログインします。
3. mountコマンドを実行し、共有フォルダをマウントします。
mountコマンド実行時、以下を指定してください。
Solarisの場合
mount -F nfs <NASインターフェースのIPアドレス>:<NFSエクスポートパス> <マウント先ディレクトリ>
Linuxの場合
mount -t nfs <NASインターフェースのIPアドレス>:<NFSエクスポートパス> <マウント先ディレクトリ>
参考
・ UNIXサーバ上でshowmountコマンドを実行すると、NFSマウント可能な共有フォルダを確認できます。
showmount -e <NASインターフェースのIPアドレス>
・ <NFSエクスポートパス>の形式は、以下のとおりです。
/mnt/nas/nv<NASボリューム番号>/data/<共有フォルダ名>
NFSマウント後、LDAPに登録済みのユーザーでUNIXサーバにログインすると、共有フォルダに設定した所有者/グループの
権限で、共有フォルダにアクセスできます。
LDAPによる認証を行わない場合は、UNIXサーバにログインすると、共有フォルダにアクセスできます。
6.6.4.2
共有フォルダの変更
共有フォルダの値を変更します。変更できる値は、以下のとおりです。
・ Oplocks設定(プロトコルがCIFS、CIFS/NFS共用の場合)
・ データアクセスのSMB暗号化(プロトコルがCIFS、CIFS/NFS共用の場合)
・ アクセス許可設定に基づいた列挙(プロトコルがCIFS、CIFS/NFS共用の場合)
・ 共有フォルダの所有者/グループ
・ 書込み権限
- 127 -
・ アクセスを許可するホスト
・ アクセスを拒否するホスト(プロトコルがCIFS、CIFS/NFS共用の場合)
注意
・ 共有フォルダの設定を変更すると、一時的に共有が停止するため、共有フォルダにアクセスできなくなります。共有
フォルダの変更が完了すると、自動的に共有が再開されます。
・ データアクセスのSMB暗号化を有効にした場合、SMB 3.0に対応していないクライアントは、共有フォルダにアクセスで
きません。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「共有フォルダの変更」を参照してください。
6.6.4.3
NASインターフェースの変更
NASインターフェースの値を変更します。
変更できる値は、以下のとおりです。
・ IPアドレス
・ RIP設定
・ ポート
・ 冗長化ポート
・ 結合ポートのメンバーポート
・ 結合ポートの動作モード
参考
・ ポートの設定が行われていないNASインターフェースに対して新たなポートを設定する場合だけ、ポートの設定を変更
できます。
・ ポートに、以下のポートは選択できません。
- 結合ポートのメンバーポート
・ 冗長化ポートに、以下のポートは選択できません。
- 割当て先ポートと同じCMのポート
- ほかのポートの冗長化ポート
- 結合ポートのメンバーポート
・ 結合ポートのメンバーポートに、以下のポートは選択できません。
- マスターポートと異なるCMのポート
- NASインターフェース割当て済みのポート
- 冗長化されているポート
- 結合ポートのマスターポート
・ すべてのメンバーポートを削除して、ポート結合を解除することはできません。
・ 冗長化が設定されているポートに割り当てられたNASインターフェースのIPアドレスは変更できません。
- 128 -
・ ETERNUS SFでは、ポートと冗長化ポートには同じ動作モードとハッシュポリシーが設定されます。ETERNUS ディスクア
レイのCLIなどを使用してポートと冗長化ポートに異なる動作モードを設定した場合、ETERNUS SFのNASインターフェー
スの操作を契機に、冗長化ポート側の動作モードがポート側の動作モードと同じ設定に変更されます。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASインターフェースの変更」を参照してくだ
さい。
注意
冗長化ポートの設定を変更すると、一時的にCIFSプロトコルで共有フォルダにアクセスできなくなります。
6.6.4.4
NASサーバ名の変更
NASサーバ名を変更します。ETERNUS ディスクアレイの出荷時の設定に戻すことも可能です。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASサーバ名の変更」を参照してください。
注意
Active Directory認証サーバが設定されている場合は、NASサーバ名を変更する前にActive Directory認証サーバを削除してくだ
さい。認証サーバの削除は、「認証サーバの削除」を参照してください。また、NASサーバ名の変更後にActive Directory認証
サーバを再登録してください。
6.6.4.5
DNSサーバの変更
DNSサーバの設定を変更します。変更手順および変更できる値は、DNSサーバの設定時と同じです。「DNSサーバ」を参照し
てください。
6.6.4.6
認証サーバの変更
認証サーバの設定を変更します。変更手順および変更できる値は、認証サーバの設定時と同じです。「6.6.3.3 NASファイル
システムの環境設定」を参照してください。
ポイント
認証サーバのドメイン管理者名を変更する場合は、ドメイン管理者のパスワードの再入力が必要です。ドメイン管理者名
以外を変更する場合は、ドメイン管理者のパスワードは不要です。
6.6.4.7
共有の開始
共有フォルダの共有状態を開始します。
共有が開始されると、NASインターフェースを経由して共有フォルダへアクセスできます。
- 129 -
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「共有の開始/停止」を参照してください。
6.6.4.8
共有の停止
共有フォルダの共有状態を停止します。
共有が停止されると、共有フォルダへアクセスできなくなります。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「共有の開始/停止」を参照してください。
6.6.4.9
NASバックアップの設定
NASボリュームのデータのバックアップを設定します。
NASバックアップ設定では、NASバックアップボリュームの作成のほかに、コピーグループおよびコピーペアを設定します。
本機能は、NASバックアップ設定が実施されていない場合に、NASボリュームのバックアップシステムを構築するために実
施します。
NASボリュームに対して、以下を設定します。
・ NASバックアップボリューム
・ コピーグループ
・ コピーペア
NASバックアップボリューム
NASボリュームのデータをバックアップするためのボリュームです。
NASバックアップボリュームが存在しない場合は、新たにNASバックアップボリュームを作成します。NASバックアップボ
リュームが存在する場合は、新たにNASバックアップボリュームを作成するか、既存のNASバックアップボリュームを使用
するかを選択します。
NASバックアップボリュームは、以下の内容で作成されます。
ボリューム名
[NASボリューム名]$bak_[N] (注)
容量
バックアップ元のNASボリュームと同じ
ボリューム種別
バックアップ元のNASボリュームと同じ
作成先のシン・プロビジョニングプール
ユーザー選択
注: [N]は0からの連番です。桁数は変動します。
ポイント
NASバックアップボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールは、障害発生時に復旧ができるように冗長性を考慮
して、NASボリュームとは別のシン・プロビジョニングプールにすることをお勧めします。
コピーグループ
NASボリュームとNASバックアップボリュームのコピーペアを定義するためのグループです。
バックアップ用のコピーグループ定義が存在しない場合は、以下の内容で自動的に作成されます。
- 130 -
コピーグループ名
NAS_QuickOPC_[NASボリューム名]_[N] (注1,2)
コピーグループタイプ
QuickOPC
注1: [N]は0からの連番です。桁数は変動します。
注2: [NASボリューム名]の以下の文字以外は、シャープ(#)に置換されます。
半角英数字、マイナス(-)、アンダースコア(_)、シャープ(#)、ピリオド(.)、プラス(+)
コピーペア
コピー元のNASボリュームとコピー先のNASバックアップボリュームのコピーペアです。
コピーグループを作成する場合に作成されます。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASバックアップの設定」を参照してくださ
い。
ポイント
・ Webコンソールから本機能を実行可能になっている場合は、NASバックアップ設定が実施されていない、またはNASバッ
クアップ設定が不完全な状態です。NASボリュームのバックアップシステムを構築する場合は、本作業を実施してくだ
さい。
・ NASバックアップ設定およびNASボリュームのバックアップを実施するには、ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Standard
Editionライセンスが必要です。
6.6.4.10
NASスナップショットの設定/変更/解除
NASスナップショットの設定をします。NASスナップショットを解除する場合も、本操作で設定します。設定できる値は以
下のとおりです。
・ NASスナップショットの使用有無
・ スナップショット世代数
・ スケジュール設定(周期、曜日、時間)
・ NASスナップショットボリュームの作成先RAIDグループ(新規に設定する場合だけ設定可能)
注意
・ NASスナップショットの設定を解除した場合、すでに採取されているスナップショットは破棄されます。また、NASス
ナップショットボリュームも削除されます。
・ スナップショット機能を使用する場合は、SNMPトラップ設定を有効にしてください。SNMPトラップ設定が有効でない
場合は、スナップショットの採取結果が通知されません。WebコンソールによるSNMPトラップ設定の変更手順は、
『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイ情報の変更」を参照してください。
ポイント
・ 新規にNASスナップショットを設定した場合、指定したRAIDグループにNASスナップショットボリュームが自動で作成
されます。
- 131 -
・ スナップショットは、ETERNUS ディスクアレイに設定された時間を基準に採取されます。
・ NASスナップショットを使用中にNASスナップショットボリュームの作成先RAIDグループは変更できません。NASスナッ
プショットの設定を解除後、再設定してください。
・ 新規にNASスナップショットを設定した場合、自動で開始状態になります。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASスナップショットの設定/変更/解除」を参
照してください。
6.6.4.11
スナップショットの参照
採取したスナップショットはクライアントから次のように参照します。
・ クライアントサーバがWindows環境の場合
WindowsのVSS機能で、「以前のバージョン」として採取したスナップショットを参照できます。
・ クライアントサーバがLinux/Solaris環境の場合
クライアント上にマウントされている共有フォルダ配下の「.snap」からスナップショットを採取した時点の共有フォル
ダのデータを参照できます。各スナップショットは次の名前のディレクトリです。
ディレクトリ名
(yyyy.mm.dd-hh.mmは、スナップショットを採取した時間(グリニッジ標準時)。秒は切捨
て)
ポイント
ユーザーは「.snap」ディレクトリにアクセスできますが、「.snap」は仮想的なディレクトリであるため、表示されませ
ん。lsコマンドで共有フォルダ配下および.snapディレクトリを表示した例を以下に示します。
6.6.4.12
スナップショットからの復元
操作ミスにより更新/削除してしまったファイルやフォルダを採取されたスナップショットから復元できます。復元の手順
は以下のとおりです。
・ クライアントサーバがWindows環境の場合
WindowsのVSS機能で、「以前のバージョンの復元」で復元したいスナップショットを指定して実行します。
・ クライアントサーバがLinux/Solaris環境の場合
共有フォルダ配下の「.snap」ディレクトリ内に各スナップショットのディレクトリがあります。復元したいファイルや
ディレクトリを、スナップショットから共有フォルダへOSの機能でコピーします。
注意
スナップショット内のデータ不整合を検出した場合は、世代を遡って参照してください。
- 132 -
6.6.4.13
スナップショットの採取の開始
スナップショットの採取を開始します。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「スナップショットの採取の開始/停止」を参照
してください。
6.6.4.14
スナップショットの採取の停止
スナップショットの採取を停止します。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「スナップショットの採取の開始/停止」を参照
してください。
6.6.4.15
クォータ設定の追加
ユーザー/グループに対するディスク使用量/ファイル数の制限を設定します。
以下の値を設定します。
・ NASボリューム
・ 制限するユーザー/グループ
・ ディスク使用量(警告値、制限値)
・ ファイル数(警告値、制限値)
ポイント
認証サーバに登録されているユーザーおよびグループに対してクォータを設定できます。
参照
Webコンソールによる手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「クォータ設定の追加」を参照してください。
注意
・ 1回のクォータ設定の追加で指定できるユーザー/グループは、以下のとおりです。
- ユーザー名の合計文字数が2048文字以内
- グループ名の合計文字数が2048文字以内
上記の文字数を超えて設定する場合は、クォータ設定の追加を複数回に分けて実施してください。
・ クォータ管理機能を使用する場合は、SNMPトラップ設定を有効にしてください。SNMPトラップ設定が有効でない場合
は、クォータの閾値超過時のアラームが通知されません。WebコンソールによるSNMPトラップ設定の変更手順は、
『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイ情報の変更」を参照してください。
- 133 -
6.6.4.16
クォータ設定の変更
ユーザー/グループに対するディスク使用量/ファイル数の制限を変更します。変更できる値は以下のとおりです。
・ ディスク使用量(警告値、制限値)
・ ファイル数(警告値、制限値)
参照
Webコンソールによる手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「クォータ設定の変更」を参照してください。
6.6.4.17
クォータ設定の削除
ユーザー/グループに対するディスク使用量/ファイル数の制限を解除します。
削除後は、対象ユーザー/グループのディスク使用量/ファイル数の制限は「無制限」になります。
参照
Webコンソールによる手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「クォータ設定の削除」を参照してください。
6.6.4.18
ウイルス対策サーバの設定
ウイルス対策サーバ/アクティベーションコードを設定します。
ポイント
・ ウイルス対策サーバは、ETERNUS ディスクアレイの2つのCMから通信できるように、NASインターフェースを設定する
必要があります。
・ 複数台のウイルス対策サーバをETERNUS SFシステムに登録することを推奨します。ETERNUS ディスクアレイがウイルス
対策サーバと通信できない場合、NAS環境に存在するファイルへアクセスできなくなります。
・ アクティベーションコードはETERNUS ディスクアレイごとに用意してください。
・ 新規にウイルス対策サーバを設定した場合、ウイルス対策機能が自動で有効になります。
・ 登録されているすべてのウイルス対策サーバを削除した場合やアクティベーションコードの登録を解除した場合、ウイ
ルス対策機能が自動で無効になります。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ウイルス対策サーバの追加/変更/削除」を参照
してください。
6.6.4.19
ウイルス対策機能の有効化
ウイルス対策機能を有効にします。
ウイルス対策機能が有効になると、NAS環境に存在するファイルに対し、自動でウイルス検出および対処が実施されます。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ウイルス対策機能の有効化/無効化」を参照し
てください。
- 134 -
6.6.4.20
ウイルス対策機能の無効化
ウイルス対策機能を無効にします。
ウイルス対策機能が無効になると、NAS環境に存在するファイルに対し、自動でのウイルス検出および対処が実施されなく
なります。
ポイント
ウイルス対策機能が有効で、ETERNUS ディスクアレイに登録されたすべてのウイルス対策サーバと通信できない場合は、ク
ライアントからNAS環境に存在するファイルへアクセスできなくなります。
この場合、ウイルス対策機能を無効にすることで、クライアントからNAS環境に存在するファイルへアクセスできます。た
だし、ウイルス対策機能を無効にするとセキュリティリスクが高くなるため、通信トラブルの復旧後はウイルス対策機能
を有効にしてください。
参照
Webコンソールによる設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ウイルス対策機能の有効化/無効化」を参照し
てください。
6.6.4.21
NASボリュームおよびNASシステムの性能管理
NASボリュームおよびNASシステムの性能管理が可能です。
詳細は「第7章 性能管理」を参照してください。
参照
Webコンソールによる手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ストレージ装置の性能管理に関する操作」を参照
してください。
参考
・ NASポートに対しては、性能監視および閾値監視機能を使用できません。
・ NASボリュームおよびNASシステムに対しては、閾値監視機能を使用できません。
6.6.4.22
シン・プロビジョニングプールの容量管理
NAS用ボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールに対する容量管理を実施します。
詳細は「6.4 シン・プロビジョニング管理」を参照してください。
参照
Webコンソールによる手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「シン・プロビジョニングに関する操作」を参照し
てください。
6.6.4.23
NASファイルシステムの拡張
NASファイルシステムの拡張を実施します。
・ NASボリュームの拡張
NASファイルシステムの作成先のNASボリュームの総空き容量が不足する可能性がある場合に実施します。
- 135 -
・ シン・プロビジョニングプールの拡張
NASボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールの使用容量が総容量を超過する可能性がある場合に実施しま
す。
NASボリュームの拡張
NASボリュームの拡張は、以下の手順で実施します。
1. NASボリュームの総空き容量を確認します。
WebコンソールからNASボリュームの総空き容量を確認します。
総空き容量の大きさに応じて、NASボリュームの容量を拡張してください。
参照
WebコンソールによるNASボリュームの総空き容量の表示手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「共有フォ
ルダの表示」を参照してください。
2. NASバックアップの設定を解除します。
拡張するNASボリュームにNASバックアップが設定済みの場合、NASバックアップの設定を解除します。
参照
解除手順は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「NASバックアップ設定の削
除」を参照してください。
3. NASスナップショットを解除します。
拡張するNASボリュームにNASスナップショットが設定済みの場合、NASスナップショットの設定を解除します。
参照
NASスナップショットの設定の解除については「6.6.4.10 NASスナップショットの設定/変更/解除」を参照してくださ
い。
4. NASボリュームの容量を拡張します。
Webコンソールからシン・プロビジョニングボリューム容量拡張機能を使用して、NASボリュームの容量を拡張しま
す。
参照
Webコンソールによる容量の拡張手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「シン・プロビジョニングボリュー
ムの容量拡張」を参照してください。
注意
- 以下の場合、NASボリュームの拡張はできません。
- NASボリュームにコピーセッションがある
- NASボリュームにNASスナップショットを設定している
- NASバックアップボリュームおよびNASシステムボリュームの拡張はできません。
- 136 -
- NASボリュームの拡張後にNASバックアップまたはNASスナップショットの運用を継続する場合は、拡張後に再設
定してください。
シン・プロビジョニングプールの拡張
NASボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールの拡張は、以下の手順で実施します。
1. シン・プロビジョニングプールの容量を確認します。
NASボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールの容量を確認します。
「6.6.4.22 シン・プロビジョニングプールの容量管理」を参照してください。
シン・プロビジョニングプールの空き容量の大きさに応じて、次の手順でシン・プロビジョニングプールの容量拡張
を行ってください。
2. シン・プロビジョニングプールの容量を拡張します。
Webコンソールからシン・プロビジョニングプールの容量拡張を行います。
参照
容量の拡張手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「シン・プロビジョニングプールの容量拡張/フォーマッ
ト/閾値変更/削除」を参照してください。
シン・プロビジョニングプールの容量拡張には、未使用のディスクが必要です。容量拡張を行う前に、必要に応じて
ディスクを増設してください。
ディスクの増設手順はETERNUS ディスクアレイに付属のマニュアルを参照してください。
6.6.4.24
NAS環境の解体
NAS環境の解体手順を説明します。
以下の手順で削除します。
表6.8 NAS環境の解体
順番
項目
Webコンソール説明書の記載箇所
1
NASスナップショットの解除
NASスナップショットの設定/変更/解除
2
認証サーバの削除
認証サーバの設定
3
DNSサーバの削除
DNSサーバの設定
4
ウイルス対策サーバの削除
ウイルス対策サーバの追加/変更/削除
5
NASインターフェースの削除
NASインターフェースの削除
6
NASバックアップ設定の削除
NASバックアップ設定の削除
7
共有フォルダの削除
共有フォルダの削除
8
NASボリュームの削除
ボリュームの削除
注意
本手順を実施してNAS環境を解体した場合、NASボリュームおよびNASバックアップボリュームに格納されたデータはすべ
て消去されます。本手順は、NAS環境を解体するとき以外は実施しないでください。
NASスナップショットの解除
NASスナップショットの設定を解除します。
- 137 -
NAS環境を解体する場合は、すべてのNASボリュームに対するNASスナップショットの設定を解除してください。NASスナッ
プショットの設定を個別に解除する場合は、対象のNASボリュームを指定して削除してください。
注意
NASスナップショットの設定を解除した場合、すでに採取されているスナップショットは破棄されます。また、NASスナッ
プショットボリュームも削除されます。
認証サーバの削除
認証サーバの設定を削除します。
NAS環境を解体する場合は、ドメイン情報とすべての認証サーバ情報を削除してください。
参照
削除手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「認証サーバの設定」を参照してください。
ポイント
認証サーバの削除後は、クォータを追加/変更/削除できません。
クォータ対象のNASボリュームを削除すると、クォータの設定も削除されます。
DNSサーバの削除
DNSサーバの設定を削除します。
NAS環境を解体する場合は、プライマリサーバとセカンダリサーバのすべての情報を削除してください。
参照
削除手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「DNSサーバの設定」を参照してください。
ウイルス対策サーバの削除
ウイルス対策サーバの設定を削除します。
NAS環境を解体する場合は、アクティベーションコードとすべてのウイルス対策サーバを削除してください。
参照
削除手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ウイルス対策サーバの追加/変更/削除」を参照してください。
NASインターフェースの削除
NASインターフェースを削除します。
NAS環境を解体する場合は、すべてのNASインターフェースを削除してください。NASインターフェースを個別に削除する
場合は、任意のNASインターフェースを指定して削除してください。
- 138 -
参照
削除手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASインターフェースの削除」を参照してください。
ポイント
以下の2つの条件を満たす場合、ポートの冗長化は解除されます。
・ 割当て先ポートからすべてのNASインターフェースが削除される
・ 割当て先ポートに冗長化ポートが設定されている
NASバックアップ設定の削除
NASバックアップ設定を削除します。
NASバックアップボリューム削除で"Yes"を選択し、コピーグループ、コピーペア、およびNASバックアップボリュームを削
除してください。
参照
削除手順は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「NASバックアップ設定の削除」を
参照してください。
参考
すべての共有フォルダを削除した場合でも、NASバックアップ設定は削除されません。NASファイルシステムの再構築を行
う場合など、NASバックアップ設定を削除するときは、Webコンソールから削除してください。
共有フォルダの削除
共有フォルダを削除します。
NAS環境を解体する場合は、すべての共有フォルダを削除してください。共有フォルダを個別に削除する場合は、任意の共
有フォルダを指定して削除してください。
参照
削除手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「共有フォルダの削除」を参照してください。
注意
・ 共有フォルダ配下に作成したファイルおよびフォルダを事前に削除してください。
共有フォルダ配下にファイルまたはフォルダが存在している場合、共有フォルダの削除がエラーになります。
・ クライアントからアクセス中の共有フォルダを削除できない場合があります。
共有フォルダへのアクセスを停止したあと、削除してください。
NASボリュームの削除
NASボリュームを削除します。
- 139 -
参照
削除手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ボリュームの削除」を参照してください。
参考
すべての共有フォルダを削除した場合でも、NASボリュームは削除されません。NASボリュームを削除する場合は、Webコ
ンソールから削除してください。
ポイント
以下の場合、WebコンソールからNAS用ボリュームを削除できません。
・ NASボリュームに共有フォルダが存在する場合
・ NASバックアップボリュームがマウントされている場合
・ NASシステムボリュームの場合
NASシステムボリュームは、ETERNUS ディスクアレイから削除してください。削除手順は、ETERNUS ディスクアレイに付属
のマニュアルを参照してください。
- 140 -
第7章 性能管理
7.1 概要
本製品は、ファイバーチャネルスイッチおよびETERNUS ディスクアレイに対して性能管理機能をサポートします。この機能
で、装置内の細かな動作状況や負荷状況を把握できます。
また、稼働Disk数を把握することで、ETERNUS ディスクアレイのエコモード機能の状況を確認できます。
VMware vSphere Virtual Volumesを使用している環境において、VVOLメタデータを格納しているFTV(ボリューム名は
"$VVOL_META")は性能管理の対象外です。
参照
サポート装置は、「1.2.9 サポートレベル」を参照してください。
注意
・ 複数の運用管理サーバから1台の装置に対して、同時に性能監視を実施しないでください。対象となる運用管理サーバ
は、Softek Storage Cruiser、ETERNUS SF Storage Cruiser、および Systemwalker Resource Coordinator の運用管理サーバも対
象となります。
・ 性能管理機能は運用管理サーバ起動時に常に起動し、性能管理設定を実施した装置に対して、バックグラウンドで性能
情報の採取を開始します。したがって、Webコンソールの起動・未起動にかかわらず、性能情報が採取されます。性能
情報の採取を終了する場合は、性能管理の停止処理を実施してください。
7.1.1 性能情報の種類
管理できる情報は、以下のとおりです。各装置で設定可能な性能監視間隔は、「7.2.3 監視間隔設定」を参照してください。
・ ファイバーチャネルスイッチの場合
性能情報(単位)
ポート
ファイバーチャネルスイッチ
送信および受信データ転送量(MB/s)
○
CRCエラー数
○
・ ETERNUS ディスクアレイの場合
ETERNUS DX400/DX400 S2 series,
ETERNUS DX500 S3/DX600 S3,
ETERNUS DX8000/DX8000 S2/
DX8000 S3 series
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX60 S3,
ETERNUS DX80/DX80 S2,
ETERNUS DX90/DX90 S2,
ETERNUS DX100 S3/DX200 S3,
ETERNUS DX200F
ReadおよびWrite回数
(IOPS)
○
○
ReadおよびWriteデータ
転送量(MB/s)
○
○
ReadおよびWriteのレス
ポンスタイム(msec)
○
○
性能情報
(単位)
LogicalVolume
RAIDGroup
- 141 -
ETERNUS DX400/DX400 S2 series,
ETERNUS DX500 S3/DX600 S3,
ETERNUS DX8000/DX8000 S2/
DX8000 S3 series
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX60 S3,
ETERNUS DX80/DX80 S2,
ETERNUS DX90/DX90 S2,
ETERNUS DX100 S3/DX200 S3,
ETERNUS DX200F
Read、Pre-fetchおよび
Writeキャッシュヒット
率(%)
○
○
Read(Extreme Cache)
キャッシュヒット率(%)
○
(ETERNUS DX500 S3/DX600 S3,
DX8000 S3 seriesだけ)
○
(ETERNUS DX100 S3/DX200 S3だ
け)
Read(DRAM、Extreme
Cache)キャッシュヒット
率(%)
○
(ETERNUS DX500 S3/DX600 S3,
DX8000 S3 seriesだけ)
○
(ETERNUS DX100 S3/DX200 S3だ
け)
Read QoSディレイタイム
(msec)
○
(ETERNUS DX500 S3/DX600 S3,
DX8000 S3 seriesだけ)
○
(ETERNUS DX60 S3/DX100 S3/
DX200 S3, ETERNUS DX200Fだけ)
Write QoSディレイタイム
(msec)
○
(ETERNUS DX500 S3/DX600 S3,
DX8000 S3 seriesだけ)
○
(ETERNUS DX60 S3/DX100 S3/
DX200 S3, ETERNUS DX200Fだけ)
NASボリュー
ム
(注)
ReadおよびWriteスルー
プット(MB/s)
○
(ETERNUS DX500 S3/DX600 S3だ
け)
○
(ETERNUS DX100 S3/DX200 S3だ
け)
ディスクドラ
イブ
ディスク使用(ビジー)率
(%)
○
○
負荷(CPU使用)率(%)
○
○
コピー残量(GB)
○
○
ReadおよびWrite回数
(IOPS)
○
×
ReadおよびWriteデータ
転送量(MB/s)
○
×
ReadおよびWrite回数
(IOPS)
×
○
ReadおよびWriteデータ
転送量(MB/s)
×
○
稼働Disk数(Disk)
○
○
消費電力(W)
○
(ETERNUS DX400 S2 series, DX500
S3/DX600 S3, DX8000 S2/DX8000
S3 seriesだけ)
○
温度(℃)
○
(ETERNUS DX400 S2 series, DX500
S3/DX600 S3, DX8000 S2/DX8000
S3 seriesだけ)
○
○
(ETERNUS DX500 S3/DX600 S3だ
け)
○
(ETERNUS DX100 S3/DX200 S3だ
け)
性能情報
(単位)
CM
CA
CM Port
装置
NASシステム
(注)
CPU使用率(%)
- 142 -
性能情報
(単位)
CIFS/NFS処理数(ops/s)
ETERNUS DX400/DX400 S2 series,
ETERNUS DX500 S3/DX600 S3,
ETERNUS DX8000/DX8000 S2/
DX8000 S3 series
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX60 S3,
ETERNUS DX80/DX80 S2,
ETERNUS DX90/DX90 S2,
ETERNUS DX100 S3/DX200 S3,
ETERNUS DX200F
○
(ETERNUS DX500 S3/DX600 S3だ
け)
○
(ETERNUS DX100 S3/DX200 S3だ
け)
注: 装置にNASオプションが適用されていて、ファームウェア版数がV10L21-0000以降の場合だけ、表示可能です。
注意
・ 複数の運用管理サーバから1台の装置に対して、同時に性能監視を実施しないでください。対象となる運用管理サーバ
は、Softek Storage Cruiser、ETERNUS SF Storage Cruiser、およびSystemwalker Resource Coordinatorの運用管理サーバになり
ます。
・ 運用管理サーバと監視対象装置において装置内時刻のずれによって性能グラフ上の時間がずれる現象を防止するため、
運用管理サーバと監視対象装置に対してNTP設定を有効にし、装置内時刻を同期させておくことを推奨します。
・ ETERNUS SF Storage Cruiserの性能情報をSystemwalker Service Quality Coordinatorで参照できます。ただし、一部サポート
していない性能情報があるため、詳細はSystemwalker Service Quality Coordinatorのマニュアルで確認してください。
・ 性能監視中に監視対象装置が再起動された場合、再起動直後に正しい性能情報を取得できない場合があります。監視対
象装置に対して再起動を伴う作業を行う場合は、作業前に性能監視を停止することを推奨します。
・ ETERNUS ディスクアレイのメインフレームボリュームおよびMVV、SDV、ODX Bufferボリュームに関する性能情報は未サ
ポートです。SDVを含むRAIDGroupの性能情報の値は保証できません。RAIDGroup(シン・プロビジョニング、Flexible Tier
を除く)の性能情報の値には、ODX Bufferボリュームは含まれません。
・ ETERNUS ディスクアレイのホストインターフェースであるSASポートおよびNASポートに関する性能情報は未サポートで
す。
・ LogicalVolume(LUN)が存在しないETERNUS ディスクアレイの性能監視は、実施できません。
・ 10GbE(XGE)ポートで利用されるVEポートの性能情報は未サポートであるため、表示される性能情報の値は保証できませ
ん。10GbE(XGE)ポートで利用されるVEポートは転送レートを0に設定し、性能監視および閾値監視しないことを推奨し
ます。設定方法は、「A.9 構成情報設定ファイル説明」を参照してください。
・ ETERNUS DX400/DX400 S2 series, DX8000/DX8000 S2 seriesに対するCM負荷(CPU使用)率では、CPUとROEの使用率を表示し
ます。その他のETERNUS ディスクアレイでは、ROE の使用率を表示できません。なお、ROEを搭載していないディスク
アレイ装置では、ROE が担当する暗号処理とRAID5、RAID6、およびRAID6-FRのパリティ生成処理をCMおよびCM CPUが実
施します。
・ REC Disk Buffered Consistency機能を利用している環境において、RDBの性能情報は表示できません。
7.1.2 性能グラフの種類
以下のグラフが表示できます。
1時間グラフ
選択した監視間隔内での平均値を基にした折れ線グラフを1時間分表示します。例えば、監視間隔が30秒の場合、30秒
間隔で取得した値を基にした折れ線グラフを1時間分表示します。
1日グラフ
10分間の平均値を基にした折れ線グラフを1日分表示します。
- 143 -
1週間グラフ
1時間の平均値を基にした折れ線グラフを1週間分表示します。
参考
・ 以下の性能値は、平均値ではなく、装置から取得した値をそのまま表示します。
- CM コピー残量
- 稼働Disk数
- 消費電力
- 温度
・ OS のサマータイム機能を有効にしている場合、サマータイム切り替え時刻前後のグラフは、正しく表示できない部分
があります。
・ 各性能グラフは、LAN トラフィックの状況またはサブネット越え(性能監視対象装置と運用管理サーバ間がゲートウェイ
をまたぐ)などの状況では、監視間隔ごと、10分ごと、60分ごとにデータを表示できないことがあります。
7.1.3 閾値監視の種類
性能情報を基に、ファイバーチャネルスイッチおよびETERNUS ディスクアレイに対して閾値監視機能をサポートします。
閾値監視とは、日々の業務運用において、ファイバーチャネルスイッチおよびETERNUS ディスクアレイの性能値が、ある条
件下で一定の値(閾値)に達した場合に、アラームを通知する機能です。
閾値監視を使うメリットは、日々の業務運用において、扱うデータ量の変化や業務処理量の変化に伴うファイバーチャネ
ルスイッチおよびETERNUS ディスクアレイの性能低下の兆候を、自動的かつ確実に検出できることです。
閾値監視機能で期待される効果は、ボトルネック箇所の早期発見および原因の特定、装置構成の改善を図って性能低下に
よる業務への影響を回避し、最適な環境での運用が可能となることです。
閾値監視機能で管理できる情報は、以下のとおりです。閾値は複数指定できます。
・ ファイバーチャネルスイッチの場合
- Portスループット(%)
※ Portスループット値(MB/s)に関して、最大転送能力(MB/s)に対する許容範囲の割合(%)として監視します。
・ ETERNUS ディスクアレイの場合
- LogicalVolume(OLU)のレスポンスタイム(msec)
- RAIDGroup(RLU、LUN_R)の平均使用(ビジー)率(%)
- CM負荷(CPU使用)率(%)
注意
・ 閾値監視機能は運用管理サーバ起動時に常に起動され、性能管理設定を実施した装置に対してバックグラウンドで性能
情報確保と同時に閾値監視を開始します。したがって、Webコンソールの起動・未起動にかかわらず、性能情報確保と
閾値監視がされます。閾値監視を終了する場合は、本製品で閾値監視の停止を実施してください。
・ CM負荷(CPU使用)率では、ROE使用率を監視対象としていません。
7.2 性能管理の流れ
Webコンソールで性能管理対象の装置に対して性能管理指示を行うと、本製品の性能管理部が各装置に対して装置の性能情
報を確保し、性能データとして運用管理サーバに格納していきます。この性能データをグラフに表示します。
- 144 -
7.2.1 運用管理サーバ側のディスク容量の確認
性能管理を実施するには、性能データ格納用に運用管理サーバに多くのディスク容量が必要です。『ETERNUS SF 導入ガイ
ド』を参照し、十分なディスク容量を確保できているか確認してください。
なお、保持期限の過ぎた性能データを削除する機能があります。標準では7日になっており、7日前以前のデータは自動的
に削除されます。保持期限は変更できます。保持期限の変更は、「7.5 定義ファイル」を参照してください。
7.2.2 性能管理指示
性能管理を実行する場合、Webコンソールで性能管理の設定と開始を実施してください。
ETERNUS ディスクアレイの場合は、性能情報確保対象となる LogicalVolume(LUN_V) の範囲を入力してください。必要以外
の LogicalVolume 確保を実施しないことで、性能データを格納するディスク領域への影響や、性能情報確保負荷の軽減があ
ります。したがって、性能データ確保が必要な必要最小限の LogicalVolume 範囲を入力することを推奨します。
性能管理を開始する際の監視ボリューム範囲の指定によって、以下のように動作します。
・ 監視ボリューム範囲に「すべて」を選択した場合
ボリュームの作成または削除を検知して、そのボリュームを性能管理の対象に含めます。
注意
- 監視間隔は、ETERNUS SFシステムによって、ボリューム数に応じて自動的に変更されます。ただし、性能管理を開
始したときに指定した監視間隔より短くなることはありません。ボリューム数と監視間隔の関係は、「7.2.3 監視間
隔設定」を参照してください。
なお、監視間隔の変更中は、一時的に性能管理が停止します。
- ボリュームを作成したとき、そのボリュームは性能情報確保対象となります。運用管理サーバに必要なディスク容
量を確保してください。
- 以下に示すETERNUS ディスクアレイでは、性能管理の開始時に装置に存在するボリュームを監視対象とします。開
始後に作成または削除されたボリュームは、監視対象に含まれません。
装置
ファームウェア版数
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
全版数
ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く)
V10L40未満
・ 監視ボリューム範囲に「部分」を選択した場合
指定した範囲のボリュームを性能管理の対象とします。ボリュームの作成または削除が実施されても、性能管理の対象
に含まれません。
作成または削除されたボリュームを性能管理の対象に含める場合は、「7.2.9 構成情報の更新」を参照して構成情報を更
新してください。
VMware vSphere Virtual Volumesを使用している環境において、監視ボリューム範囲にVVOLメタデータを格納している
FTV(ボリューム名は"$VVOL_META")が含まれていても、VVOLメタデータを格納しているFTVは性能管理の対象外です。ま
た、監視ボリューム範囲の指定時に、VVOLメタデータを格納しているFTVを除いて、実在するボリュームのボリューム
番号より大きな番号は指定できません。
参考
内部的には、64個の LogicalVolume 単位に性能情報を確保するため、入力した前後の LogicalVolume の性能情報も確保されます。
例えば、LogicalVolume(LUN_V) を 70 から 80 までの範囲で入力した場合、内部的には 64 から 127 までの LogicalVolume の
情報が確保されます。
- 145 -
このとき、性能管理の開始を指示した後に Web コンソールに表示される監視範囲は、開始時に指定した値ではなく、64個
単位で変換された値になります。
ポイント
ファイバーチャネルスイッチのVEポートの最大転送レートは、デフォルト1Gbpsで設定されています。
FCIPトランキング機能、またはFCIPデータ圧縮機能を有効にし、VEポートに対して1Gbps以上の転送量が発生する場合、VE
ポートの転送レートを変更してください。
設定方法は、「A.9 構成情報設定ファイル説明」を参照してください。
7.2.3 監視間隔設定
ETERNUS ディスクアレイ、ファイバーチャネルスイッチの共通設定として、性能情報を確保する間隔を入力します。指定で
きる間隔は、5秒、10秒、30秒、60秒、300秒、または 600秒です。ただし、装置および性能情報を確保する LogicalVolume
数によって、指定できる間隔は異なります。詳細は、以下の表を参照してください。
監視ボリューム範囲に「すべて」を指定した場合、本製品は、監視ボリューム数に応じて、監視間隔を自動的に変更します。
監視ボリュームの増加により、指定した監視間隔で監視ができなくなった場合は、自動的に監視間隔を長くします。その
後、監視ボリュームの減少により、長くした監視間隔を短くできる場合は、自動的に監視間隔を短くします。ただし、監
視間隔が、最初に指定した最小監視間隔より短くなることはありません。
監視条件
指定できる間隔
性能情報を確保する
LogicalVolume数
5秒
10秒
30秒
60秒
300秒
600秒
128以下
○
○
○
○
○
×
129~2048
×
×
○
○
○
×
2049以上
×
×
×
○
○
×
ETERNUS DX80 S2/DX90 S2
制限なし
×
×
○
○
○
×
ETERNUS DX60 S3/DX100 S3/DX200
S3
ETERNUS DX200F
1472以下
×
×
○
○
○
○
1473~3200
×
×
×
○
○
○
3201以上
×
×
×
×
○
○
256以下
×
×
○
○
○
○
257~1024
×
×
×
○
○
○
1025~8192
×
×
×
×
○
○
8193以上
×
×
×
×
×
○
ETERNUS DX400 S2 series
ETERNUS DX8100 S2
1024以下
×
×
○
○
○
○
1025以上
×
×
×
○
○
○
ETERNUS DX500 S3/DX600 S3
1024以下
×
×
○
○
○
○
1025~2752
×
×
×
○
○
○
2753~11072
×
×
×
×
○
○
11073以上
×
×
×
×
×
○
1024以下
×
×
×
○
○
○
1025~8192
×
×
×
×
○
○
8193~16384
×
×
×
×
×
○
3200以下
×
×
○
○
○
○
装置機種
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
ETERNUS DX8700 S2
ETERNUS DX8000 S3 series
- 146 -
監視条件
装置機種
ETERNUS SN200 series
Brocade series
指定できる間隔
性能情報を確保する
LogicalVolume数
5秒
10秒
30秒
60秒
300秒
600秒
3201~12416
×
×
×
○
○
○
12417以上
×
×
×
×
○
○
○
○
○
○
×
×
-
ポイント
LANトラフィックの状況またはサブネット越え(性能監視対象装置と運用管理サーバ間がゲートウェイをまたぐ)などの状況
では、設定した監視間隔内で性能情報を取得できない場合があります。性能情報の取得状況に応じて、監視間隔を設定し
てください。
注意
・ 以下のファイバーチャネルスイッチおよびファイバーチャネルスイッチブレードの場合、FC転送量に応じて監視間隔を
設定してください。設定が正しくない場合、装置から正しい性能値を取得できない可能性があります。
装置機種
監視間隔
転送量
ETERNUS SN200 series ファイバーチャネルスイッチ
5秒
1~25Gbps
Brocade ファイバーチャネルスイッチ (Brocade 6510、Brocade
DCX8510-8/8510-4、および Brocade 6505以外)
10秒
1~12Gbps
30秒
1~4Gbps
60秒
1~2Gbps
PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード
・ 稼働Disk数・消費電力・温度の性能情報は、性能監視間隔設定が60秒未満の場合、性能情報を確保する間隔が60秒とな
ります。
・ SNMPv3プロトコルで管理しているETERNUS SN200 seriesおよびBrocade seriesに対して性能管理を実施する場合は、管理
対象装置の台数に応じて、性能管理を実施するETERNUS SN200 seriesおよびBrocade seriesの監視間隔を変更する必要があ
ります。
以下の式で算出した値より大きい値を、監視間隔に設定してください。
算出値が60以上の場合、監視間隔には60秒を設定してください。
算出値 = a + b × 2
a: SNMPv3プロトコルで管理するディスクアレイ、オールフラッシュアレイ、ETERNUS SN200 series、およびBrocade series
の総台数
b: SNMPv3プロトコルで管理するETERNUS SN200 seriesおよびBrocade seriesのうち、性能管理を実施する台数
以下の例では算出値が7となるため、監視間隔には、10秒、30秒、または60秒を設定してください。
- SNMPv3プロトコルで管理するディスクアレイ、オールフラッシュアレイ、ETERNUS SN200 series、およびBrocade
seriesの総台数が3台
- SNMPv3プロトコルで管理するETERNUS SN200 seriesおよびBrocade seriesのうち、性能管理を実施する台数が2台
算出値 = 3 + 2 × 2
性能管理部は運用管理サーバのデーモンとして起動されるため、運用管理サーバ起動中はWebコンソールの起動なしに性能
情報を確保し続けます。
- 147 -
ETERNUS ディスクアレイに対しては、装置の論理構成を認識し性能情報確保を開始します。したがって、選択されたETERNUS
ディスクアレイに対して初めての性能情報確保開始時は、実際の性能情報確保まで論理構成確保時間(数十秒から数分)が掛
かります。
性能監視状態、意味、および対処方法は、以下のとおりです。
性能監視状態
意味
対処
Monitoring
性能監視が正常に動作している
ことを示します。
対処は不要です。
Recovering
性能監視がリカバリー状態であ
ることを示します。
運用管理サーバから装置に通信できていない状態です。ネット
ワークや装置の状態を確認してください。
ETERNUS Web GUIでログイン状態にある場合は、ログオフしてく
ださい。
Error
性能監視がエラー状態であるこ
とを示します。
性能情報ファイルの書込みに失敗している可能性があります。
ファイルの書込み権、ファイルシステムの容量を確認したあと、
以下の手順を実施してください。性能情報ファイルの格納場所
は、「7.2.10 性能データ格納場所」を参照してください。
1. 性能監視の設定内容を記録
《記録する設定内容》
- 性能情報を取得する間隔(秒)
- 性能監視対象(ETERNUS ディスクアレイの場合だけ。最
小 LUN_V、最大 LUN_V)
2. 性能監視を停止
「7.2.8 性能管理停止指示」を参照してください。
3. 手順1で記録した設定内容を基に、性能監視を開始
「7.2.2 性能管理指示」および「7.2.3 監視間隔設定」を参照
してください。
上記手順を実施しても性能監視のエラー状態が解決されない場
合、内部エラーが発生している可能性があります。当社技術員に
連絡してください。
7.2.4 選択した装置の性能表示方法
Webコンソールでグラフ表示することで確認できます。また、性能情報の操作コマンド(storageadm perfdata)を使用して、
CSVファイル形式で性能情報を出力できます。
7.2.5 ファイバーチャネルスイッチの性能表示
性能を表示させたいポートを選択してグラフを表示します。
7.2.6 ストレージ性能表示
7.2.6.1
LogicalVolume、RAIDGroupの性能情報表示
性能を表示させたいLogicalVolumeまたはRAIDGroup番号を選択してグラフを表示します。
- 148 -
注意
ETERNUS ディスクアレイのメインフレームボリュームおよびMVV、SDV、ODX Bufferボリュームに関する性能情報は未サポー
トです。SDV を含む RAIDGroup の性能情報の値は保証できません。RAIDGroup(シン・プロビジョニング、Flexible Tierを除
く)の性能情報の値には、ODX Bufferボリュームは含まれません。
7.2.6.2
Disk(物理ドライブ)の性能情報表示
性能を表示させたい Disk 番号を選択してグラフを表示します。
7.2.6.3
CMの性能情報表示
性能を表示したい CM、CM CPU を選択してグラフを表示します。
7.2.6.4
CA、CM Portの性能情報表示
ポート一覧から、性能を表示したい CA、CM Port を選択してグラフを表示します。
7.2.6.5
稼働Disk数・消費電力・温度の性能情報表示
表示したい性能情報を選択してグラフを表示します。
注意
ETERNUS ディスクアレイが本機能に対応していない場合は、稼働Disk数・消費電力・温度の性能情報を表示しません。対応
装置および対応ファームウェアは、「1.2.5 ストレージの省電力運用」を参照してください。
稼働Disk数・消費電力・温度の性能情報を表示するには、事前に、対応ファームウェアへの更新および性能監視を再開させ
る必要があります。
7.2.6.6
NASボリューム、NASシステムの性能情報表示
表示したい性能情報を選択してグラフを表示します。
注意
ETERNUS ディスクアレイがNAS機能に対応していない場合、NASボリュームおよびNASシステムの性能情報は表示されませ
ん。NAS機能に対応している場合でも、事前に対応ファームウェア(V10L21-0000以降)への更新および事前設定が必要です。
なお、性能情報を表示するには、事前設定を実施した後に、構成情報の更新および性能監視を再開する必要があります。
7.2.7 性能管理使用例
サーバノードからETERNUS ディスクアレイに対する I/O 遅延が発生した際、以下の方法で、ETERNUS ディスクアレイ内に要
因がないかを調査できます。なお、この方法は例であり、I/O 遅延を決定する要素を 100% 断定できるわけではありません。
1. I/O 処理遅延が発生した時間とアクセスパスを特定します。
2. 本製品で対象アクセスパスに定義されているアフィニティグループ番号、LogicalVolume 番号を確認します。
3. 性能管理で対象 LogicalVolume 性能を表示、確認します。
4. LogicalVolume のレスポンスタイムが悪い場合は、それが属している RAID Group の性能を確認します。その RAID Group
のレスポンスタイムも悪い場合は、RAID Group に属しているほかの LogicalVolume を、LogicalVolume 一覧から RAID
Group 名で検索します。これらの LogicalVolume の I/O 状況を確認し、RAID Group に対して高い負荷を与えていないか
を確認します。もし、高い負荷を与えていると判断した場合は、当該 LogicalVolume を他 RAID Group に移動させるな
どの処置を行います。
- 149 -
7.2.8 性能管理停止指示
Webコンソールで性能管理の停止を実施します。
停止処理の詳細は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の以下を参照してください。
・ ストレージ装置の場合
「ストレージ装置の性能管理に関する操作」の「性能管理の開始/設定変更/停止」
・ FCスイッチの場合
「ネットワークの性能管理に関する操作」の「性能管理の開始/設定変更/停止」
7.2.9 構成情報の更新
性能管理機能では、独自に装置の構成情報を保持しています。
ポイント
・ 性能管理の開始時に、監視ボリューム範囲に「すべて」を指定した場合、以下の手順による構成情報の更新は不要です。
詳細は、「7.2.2 性能管理指示」を参照してください。
・ 監視ボリューム範囲を変更した場合、変更に合わせて監視ボリューム範囲を設定してください。
装置の構成を変更する場合、以下の手順に従って性能管理機能が保持する装置の構成情報を更新してください。また、性
能監視および閾値監視を実施している装置に対し構成を変更した場合も、以下の手順で構成情報を更新してください。
性能監視および閾値監視を実施している装置に対し構成を変更した場合、性能監視および閾値監視は、更新前の構成情報
で監視を実施しています。以下の手順で、構成情報を更新するまでの性能情報および閾値監視は、保証できません。
《構成情報を更新する手順》
1. 性能監視の設定内容を記録します。(性能監視を実施している場合)
《記録する設定内容》
- 監視ボリューム範囲
- 最小監視ボリューム番号(ETERNUS ディスクアレイの場合だけ)
- 最大監視ボリューム番号(ETERNUS ディスクアレイの場合だけ)
- 監視間隔
2. 性能監視を停止します。(性能監視を実施している場合)
詳細は、「7.2.8 性能管理停止指示」を参照してください。
3. サポート装置の構成変更を実施します。
4. 手順1で記録した設定内容を基に、性能監視を開始します。(性能監視を実施している場合)
《設定内容》
- 監視ボリューム範囲(性能監視対象を指定する場合は「部分」を選択してください。)
- 最小監視ボリューム番号
- 最大監視ボリューム番号
- 監視間隔
- 構成情報ファイル作成(「はい」を選択してください。)
詳細は、「7.2.2 性能管理指示」、「7.2.3 監視間隔設定」を参照してください。
- 150 -
7.2.10 性能データ格納場所
性能データは、運用管理サーバの以下のディレクトリ配下に CSV ファイルで格納されます。
マネージャーのOS種別
格納ディレクトリ
Windows
$TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\perf
($TMP_DIR は、マネージャーをインストールした時の「作業用ディレクトリ」です。)
Solaris OS、
Linux
/var/opt/FJSVssmgr/current/perf
必要に応じて性能データをディレクトリごと保管し、必要時に同じ形式で復旧することで、以前の情報を表示できます。
ただし、性能データは自動削除機能が動作していますので、リストア時には、データ保持期限の日数を確認の上実行して
ください。データ保持期限は、「A.4 perf.confパラメーター説明」を参照してください。
例
Solaris OSの場合
・ バックアップ時
# cd /var/opt/FJSVssmgr/current/perf/
# tar -hcf - csv |compress -c > csv.backup.tar.Z
・ リストア時
# cd /var/opt/FJSVssmgr/current/perf/
# uncompress -c /var/opt/FJSVssmgr/current/perf /csv.backup.tar.Z | tar -xvf -
7.3 閾値監視の流れ
Webコンソールで性能管理対象の装置に対して閾値監視指示を行うと、本製品が各装置から確保した性能データを逐次、解
析します。
この結果、情報として問題を検出した場合に、アラームとして閾値監視アラームログに表示されます。
参考
アラームとして閾値監視アラームログに表示されるとき、イベントレベルは"Warning"となります。
7.3.1 運用管理サーバ側のディスク容量の確認
閾値監視を実施するには、運用管理サーバにディスク容量が必要です。約4MBを使用するので、ディスク容量を確保できる
か確認してください。
7.3.2 閾値管理指示
対象装置の閾値監視機能を有効にしてください。閾値監視の条件設定が可能となります。
ただし、対象装置がすでに性能管理で性能確保指示が行われている必要があります。
7.3.3 閾値監視時間帯の設定
閾値監視の時間帯を設定することで、閾値監視を実施する時間帯を設定できます。設定しない場合は、すべての時間帯で
の閾値監視およびアラームとして閾値監視アラームログに表示されます。
- 151 -
7.3.4 閾値監視情報の設定
対象装置の閾値設定情報を設定し、監視開始を指示します。
閾値設定情報は、各装置に複数設定できます。
閾値設定情報には、「閾値」、「最小閾値監視間隔」、「最小アラーム許容時間」、「アラーム許容レベル」、「下限値」がありま
す。これら5つを組み合わせて設定することで、性能データに問題があるかを判断できます。
・ 閾値
性能データに問題があるかを判断する値です。
・ 最小閾値監視間隔
性能データに問題があるかを評価する間隔です。1日1回評価したい場合は、1440を指定します。
・ 最小アラーム許容時間
「最小閾値監視間隔」の間で、性能データが閾値を超過したと判断する累積時間を指定します。
累積時間の考え方は、「アラーム許容レベル」に指定した値によって異なります。
・ アラーム許容レベル
"Total Time"または"Continuous Time"を指定します。
- "Total Time"を指定した場合
「最小アラーム許容時間」の累積時間は、最小閾値監視間隔の間で、性能データが閾値を超えたすべての時間を合計
した値となります。
- "Continuous Time"を指定した場合
「最小アラーム許容時間」の累積時間は、最小閾値監視間隔の間で、性能データが閾値を連続して超えた時間となり
ます。
・ 下限値
「アラーム許容レベル」に"Total Time"を指定した場合に、下限値を設定できます。
性能データがこの値以下になった場合、「最小アラーム許容時間」の累積時間がリセットされます。
設定の使用例は、「7.6 閾値監視の使用例」を参照してください。
閾値監視部は性能管理部とともに運用管理サーバのデーモンとして起動されるため、運用管理サーバ起動中は Webコンソー
ルからのアクセスに関わらず閾値監視を続けます。
注意
・ CM負荷(CPU使用)率では、ROE使用率を監視対象としていません。
・ 「最小アラーム許容時間」は、監視間隔以上、かつ最小閾値監視間隔以下の範囲で指定可能です。また、「最小閾値監視
間隔」は、「最小アラーム許容時間」以上、かつ1440分以下の範囲で指定可能です。このため、監視間隔が自動的に変
更されるように監視ボリューム範囲に「すべて」を指定していた場合は、アラーム許容時間および閾値監視間隔も自動
的に変更されます。ただし、アラーム許容時間が、最初に指定した「最小アラーム許容時間」より短くなることはあり
ません。同様に、閾値監視間隔が「最小閾値監視間隔」より短くなることもありません。
・ 新しく作成したボリュームに対して閾値を個別に設定するには、以下の手順を実施してください。
1. 性能監視の設定内容を記録します。
- 記録する設定内容
- 監視間隔
2. 性能監視を停止します。(性能監視を実施している場合)
詳細は、「7.2.8 性能管理停止指示」を参照してください。
3. 手順1で記録した設定内容を基に、性能監視を開始します。
- 設定内容
- 監視ボリューム範囲(「すべて」を選択してください。)
- 152 -
- 監視間隔
詳細は、「7.2.2 性能管理指示」、「7.2.3 監視間隔設定」を参照してください。
7.3.5 閾値監視停止指示
対象装置の閾値監視を停止します。運用管理サーバは、装置から性能データを確保し続けますが、閾値の監視は停止しま
す。
7.4 閾値監視における各閾値の評価基準
ストレージにおける閾値
ストレージにおける閾値の目安を以下に示します。
オンラインレスポンス重視シ バッチスループット重視シス
ステム
テム
LogicalVolumeレスポンス
30msec以下
-
RAIDGroupビジー率
60%以下
80%以下
CMビジー率
80%以下
90%以下
オンライン業務のようなレスポンス重視のシステムでは、LogicalVolumeレスポンスを30msec以内に収めることが、ストレー
ジを快適に使用する1つの目安になります。レスポンスを30msec以下にするには、RAIDGroupビジー率を60%以下、CMビジー
率を80%以下に抑えてください。
バッチ業務のようなスループット重視のシステムでは、シーケンシャルアクセスによってキャッシュヒット率が高くなる
ため、LogicalVolumeのレスポンスは数msecとなります。ただし、キャッシュヒット率はアプリケーションのアクセスに大
きく影響されるため値の変動が激しくなります。その結果レスポンスも数msec~50msec以上となることもあるので、バッ
チ業務の場合、LogicalVolumeレスポンスの閾値の目安はありません。
バッチ業務においてスループットを高くするには、ストレージの資源を最大限に使用することが必要ですが、上記の閾値
を超えた場合、急激な性能低下となる可能性があります。したがって、バッチ業務において、RAIDGroupビジー率80%以下、
CMビジー率90%以下を目安にしてください。
なお、アドバンスト・コピー実行中の時間帯では、アドバンスト・コピー処理自体の影響でCMビジー率が高くなります。
その場合は、アドバンスト・コピー実行も加味して、閾値を設定してください。
スイッチのポートにおける閾値
「閾値」
、「下限値」は対象スイッチのタイプ(1Gbps、2Gbpsなど)によって変わります。1Gbpsタイプでは「100MB/s」
、2Gbps
タイプでは「200MB/s」が最大値(使用率100%の値)となります。閾値には、最大値に対して使用を許容する範囲(割合)を指
定します。
例えば、2Gbpsタイプのスイッチの閾値として「90%」を指定した場合、
200MB/s×90%=180MB/s(受信・送信の合計)
これがスループットの閾値となります。スループットが180MB/sに達した場合にアラームが上がります。
スイッチポートの閾値監視は、サーバ側とストレージ側のパス数に差がある場合に有効です。
- 153 -
7.5 定義ファイル
性能管理に関する以下の項目を、perf.conf ファイルで設定できます。
・ 性能データの保持日数
・ ログファイル(perflog.*)の世代数
・ 稼働Disk数、消費電力、温度の性能管理の実施・未実施
・ iSCSIポートの性能管理の実施・未実施
参照
設定方法は、「A.4 perf.confパラメーター説明」を参照してください。
7.6 閾値監視の使用例
閾値監視の使用例を示します。閾値監視の参考にしてください。
ケース1: 架空A社様 オンライン業務システムの場合
資料 - システム運用規定および性能要件(抜粋)
1. オンライン業務の稼働時間帯は、毎日8時~18時です。
2. オンライン業務の繁忙時間帯は、毎日12時~15時です。
3. 当システムは、繁忙時間帯でもオペレーター端末操作がノンストレスであることを必須とします。
したがって、I/Oレスポンスの性能目標は、一般的な基準値の「30msec以下」とします。
なお、繁忙時間帯以外のI/Oレスポンスの性能目標は、業務量の比率(繁忙時間帯の業務量は、繁忙時間帯以
外の約3倍)から、30msecの1/3の「10msec以下」とします。
- 154 -
4. 繁忙時間帯は、データ参照・更新・追加処理の集中で、最大60分間連続実行するときがあります。
I/Oレスポンスに30msec以上かかる状態が当該連続実行中の10%相当(6分間)発生した場合、オペレーター端
末の操作にストレスを与える可能性があります。
したがって、この状態が発生したときは、アラームログを表示する設定にします。
5. 繁忙時間帯のI/Oレスポンスが繁忙時間帯以外の性能目標と同等の10msec以下になった場合は、それ以前に
発生していたI/Oレスポンス遅延は瞬間的な現象と判断します。
したがって、この状態が発生したときは、アラームログを表示しません。
6. アラームログを毎回表示する必要はありません。1日1回表示します。
図7.1 架空A社様 オンライン業務システムの稼働状況イメージ(LogicalVolumeレスポンスの変化)
架空A社様 オンライン業務システムの稼働状況イメージ(LogicalVolumeレスポンスの変化)
表7.1 [時間設定]閾値監視時間
資料に対応する番号
設定項目
設定値(設定内容)
1
開始時間
8:00
1
停止時間
18:00
表7.2 [時間設定]アラーム表示時間
資料に対応する番号
設定項目
設定値(設定内容)
1
開始時間
12:00
1
停止時間
15:00
5
頻度
Day by Day
表7.3 [ボリューム設定]閾値監視対象情報
資料に対応する番号
設定項目
設定値(設定内容)
2
閾値
30msec
4
下限値
10msec
5
アラーム許容レベル
Total Time
5
アラーム許容時間
360sec
5
閾値監視間隔
60min
ケース2: 架空B社様 オンラインショッピングシステムの場合
資料 - システム運用規定および性能要件(抜粋)
- 155 -
1. オンライン業務稼働時間帯は、24時間365日です。
2. オンライン業務繁忙時間帯は、特定できません。
3. 当システムは、本稼働を開始してから徐々に「ご利用会員数」が増加するのに伴い、アクセス数も増加しま
す。このため、ストレージに対する負荷も徐々に増大すると推測します。
したがって、ストレージのリソース(CM、ディスク)のビジー率が6~8割程度を超えた場合は、対策を講じる
必要があります。
4. 当システムでは、クレジット決済処理が5分間隔で発動するため、決済直前の5分間は商品の検索・注文の処
理をノンストレスで実行する必要があります。もし、ストレージのリソースのビジー状態(ビジー率6~8割
を超える状態)が5分間続く場合、取引に影響する可能性があります。
したがって、この状態が発生したときは、アラームログを表示する設定にします。
5. アラームログは毎回表示します。
図7.2 架空B社様 オンラインショッピングシステムの稼働状況イメージ(CMビジー率の変化)
架空B社様 オンラインショッピングシステムにおける閾値監視設定の例
表7.4 [時間設定]閾値監視時間
資料に対応する番号
設定項目
設定値(設定内容)
1
開始時間
0:00
1
停止時間
24:00
表7.5 [時間設定]アラーム表示時間
資料に対応する番号
設定項目
設定値(設定内容)
1
開始時間
0:00
1
停止時間
24:00
4
頻度
All
表7.6 [CM設定]閾値監視対象情報
資料に対応する番号
設定項目
設定値(設定内容)
2
閾値
60%
3
アラーム許容レベル
Continuous Time
3
アラーム許容時間
300sec
- 156 -
表7.7 [RAIDグループ設定]閾値監視対象情報
資料に対応する番号
設定項目
設定値(設定内容)
2
閾値
80%
3
アラーム許容レベル
Continuous Time
3
アラーム許容時間
300sec
ケース3: 架空C社様 複数DBサーバ(クラスタシステム)によるバッチ処理運用の場合
資料 - システム運用規定および性能要件
1. システム運用時間帯は、24時間365日です。
2. バッチ処理稼働時間帯は、毎日20時~23時です。
3. 当システムは、3ノードでOracle RACシステムを構築しています。現在はデータ量が少ないため、バッチ処理
の性能に問題はありません。しかし、将来はデータ量の増加に伴い、FCスイッチとストレージ間のFCパス転
送能力のネックが懸念されます。
もし、FCパスのボトルネックが発生した場合、速やかに対処する必要があります。
4. FCパスのボトルネックとして、Port スループットが最大転送能力の8割程度に達した状態を想定します。こ
の状態が30分間以上続くときは、アラームログを表示する設定にします。
5. アラームログを毎回表示する必要はありません。バッチ処理稼働時間帯に1回表示します。
図7.3 架空C社様 複数DBサーバ(クラスタシステム)でのバッチ処理状況イメージ(Portスループットの変化)
架空C社様 業務システムのバックアップ運用における閾値監視設定の例
表7.8 [時間設定]閾値監視時間
資料に対応する番号
設定項目
設定値(設定内容)
1
開始時間
0:00
1
停止時間
24:00
表7.9 [時間設定]アラーム表示時間
資料に対応する番号
設定項目
設定値(設定内容)
1
開始時間
20:00
1
停止時間
23:00
4
頻度
All
- 157 -
表7.10 [ポート設定]閾値監視対象情報
資料に対応する番号
設定項目
設定値(設定内容)
2
閾値
80%
3
アラーム許容レベル
Continuous Time
3
アラーム許容時間
1800sec
- 158 -
第8章 レポーティング機能
本章では、レポーティング機能について説明します。
8.1 概要
レポーティング機能は、課金に必要な情報のレポートを作成します。
レポーティング機能の概要は、以下のとおりです。
項目
説明
共通制御リポジトリ
ETERNUS SFシステムが管理する装置の構成情報を格納するデータベース
レポート情報
課金に必要な情報(ボリュームに関する構成情報)
情報蓄積ファイル
レポート情報を蓄積するファイル
ポリシーファイル
レポーティング機能の動作に関する設定ファイル
レポートファイル
レポート情報を出力したファイル
課金アプリケーション
レポートファイルから請求書を作成するためのアプリケーション
(センター管理者が作成)
1. ポリシーの設定
レポーティング機能の動作に関するポリシーファイルを設定します。
- 159 -
2. レポート情報収集
レポート情報収集コマンドを使用して、共通制御リポジトリからレポート情報を情報蓄積ファイルに格納します。
3. レポート作成
レポート作成コマンドを使用して、ポリシーファイルに基づき、情報蓄積ファイルのレポート情報を集計してレポー
トファイルを作成します。
8.1.1 ポリシーの設定
概要
レポーティング機能に対する要求項目を、ファイルに設定します。システム内で1つのポリシーとして扱われます。
ポリシーファイル
レポート作成コマンド実行時に読み込まれます。設定項目は、以下のとおりです。
- レポート情報のデータ保存期間
参照
ポリシーの設定は、「8.3.2.2 ポリシーの設定」を参照してください。
ポリシーの設定に関するパラメーターの説明は、
「A.11 policy.confパラメーター説明」を参照してください。
8.1.2 レポート情報収集
概要
レポート情報を収集するesfadm report collectコマンドを実行することで、共通制御リポジトリに格納されているレポー
ト情報を情報蓄積ファイルに蓄積します。
参照
レポーティング機能を有効にする方法は、「8.3.2.3 コマンド定期実行の設定」の「Webコンソールからの設定」を参照し
てください。
収集する情報
サーバと接続しているボリュームの構成情報を収集します。
収集対象
収集の対象は、以下のすべての条件を満たすボリュームです。
- ETERNUS SFシステムに登録されているサポート対象のストレージ装置内のボリューム
(詳細は、「8.2 サポート装置」を参照してください。)
- ETERNUS SFシステムに登録されているサーバと接続しているボリューム
(“サーバと接続している”とは、アクセスパスが設定されており、サーバのHBAがETERNUS SFシステムに登録され
ている状態を指します。以後、この状態を“サーバと接続している”と表します。)
- Webコンソールでレポーティング機能が有効に設定されているストレージ装置内のボリューム
注意
サーバと接続しているボリュームは、以下に注意してください。
- アクセスパスの定義で判断します。このため、サーバ上の利用状況、サーバ-ストレージ間の結線の状態や断線は考
慮されません。
- 仮想サーバゲストは、未サポートです。
- 160 -
8.1.3 レポート作成
概要
レポート作成を行うesfadm report createコマンドを実行することで、コマンドで指定した期間内のレポート情報を情報
蓄積ファイルから取得し、レポートファイルを作成します。
レポートファイルは、Webブラウザで表示できます。Webブラウザで表示させた場合は、レポート中の各種情報を色付
きの表形式で確認できます。
参照
レポーティング機能を有効にする方法は、「8.3.2.3 コマンド定期実行の設定」の「Webコンソールからの設定」を参照し
てください。
esfadm report createコマンドを定期実行した場合、作成するレポートファイルは、以下の場所に格納されます。格納場
所は変更できません。
- 格納ディレクトリ
Windows環境: $INS_DIR\Common\var\report\auto
($INS_DIRは、インストールディレクトリ)
Solaris/Linux環境: /var/opt/FJSVesfcm/report/auto
- ファイル名
esfreport_auto_month_YYYYMMDDhhmmss.xml
(YYYYMMDDhhmmssは、コマンドの実行日時でETERNUS SFシステムのローカルタイム)
esfadm report createコマンドを定期実行して作成されたレポートファイルは、12個まで保存されます。12個を超えて作
成された場合は、esfadm report createコマンド実行時に、最古のファイルから自動的に削除されます。
注意
レポートファイルを保存したい場合は、古いファイルが自動的に削除される前にバックアップしてください。
レポートファイル情報
作成されたレポートファイルは、サーバOSの管理者権限のあるユーザーが参照可能です。
出力される情報およびWebブラウザでのXMLファイルのHTML表示例は、以下のとおりです。
- 161 -
- 162 -
XMLファイルの文字コードはUTF-8で出力します。
(Windowsでは、出力先のディレクトリの権限が継承されます。)
対象
レポート作成コマンドは、情報蓄積ファイルのレポート情報からレポートファイルを作成します。以下のすべての条件
を満たすボリュームが、レポートの作成対象です。
- 情報蓄積ファイルに蓄積しているデータ
- レポート作成コマンドで指定した期間内に存在するボリューム
ETERNUS SFシステムに登録しているサーバと接続している数をレポート情報に出力します。課金の対象・単価は、セン
ター管理者の判断です。
8.2 サポート装置
レポーティング機能のサポート対象装置は、以下のとおりです。
装置
ファームウェア版数
ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く)
V10L40以降
ETERNUS DX S3 series
全版数
ETERNUS DX200F
全版数
8.3 運用方法
レポーティング機能を使用することで、センターの利用者に対して使用量に応じた課金請求を行うことができます。レポー
ティング機能を使用するには、運用環境に応じた前準備が必要です。本節では、課金業務を行うための設計、セットアッ
プ、運用と保守を含む具体的なレポーティング機能の使用方法を説明します。
センター管理者の課金業務の流れは、以下のとおりです。
- 163 -
1. 設計
課金運用方法とレポート情報の保存期間を決定します。
2. セットアップ
セットアップの内容は、以下のとおりです。
- 課金対象のストレージに対してライセンスを登録
- レポート情報保存期間を基にポリシーファイルを設定
- レポート情報収集とレポート作成を定期的に実行するように、Webコンソールでコマンドの定期実行を有効化
レポーティング機能を有効にする方法は、「8.3.2.3 コマンド定期実行の設定」の「Webコンソールからの設定」を
参照してください。
- 課金アプリケーションを作成
3. 運用
毎月作成されるレポートを基に課金アプリケーションで請求書を作成します。
4. バックアップ/リストア
必要に応じて定期的に情報蓄積ファイルをバックアップします。
8.3.1 設計
8.3.1.1
課金運用方針の決定
レポーティング機能を用いた課金業務の実現にあたって、課金の方針を検討します。検討する要件の例は、以下のとおり
です。
以下の要件を基に、レポーティング機能の各種設定と課金アプリケーションの作成を行います。
- 164 -
・ 課金対象となるサーバの範囲
- サーバ1台ごとに課金して請求書を送付
- 複数のサーバごとに課金して請求書を送付
・ 課金を行う時間の単位
- 1時間単位に課金
- 1日単位に課金
・ 料金の計算方法
- ボリュームの単位容量ごとに単価を設定し、割当て容量と利用期間から計算
- ボリュームに関する付加情報を基に割増/割引料金を設定
・ いつ、どの期間の請求書を作成するか
- 毎週月曜の午前3時に先週分の利用額を請求
- 毎月10日に先月分の利用額を請求
・ どのように請求書をセンター利用者に届けるか
- 利用額をメールで利用者に送付
- 集計結果を基に請求書を印刷して利用者に郵送
・ 課金情報の収集や請求書の作成に失敗した場合にどうするか
- ブザーを鳴らして警告
- センター管理者にメールを送付して通知
8.3.1.2
ボリューム割当て期間の考え方
ボリューム割当て期間の考え方
レポーティング機能は、定期的に収集した情報からボリューム割当て期間を算出するため、実際にセンター利用者が割り
当てたボリューム割当て期間とレポーティング機能が認識するボリューム割当て期間は異なります。基本的には、1つのボ
リュームの割当て期間は、サーバと接続してからサーバと切断するまでの期間とします。ただし、サーバと接続中のボ
リュームを構成する情報に変更があった場合は、別の新しいボリュームとして扱うため、この場合はボリュームが2つ出力
されます(“ボリュームを構成する情報に変更”とは、「表8.2 要素が保持している属性」に書かれたHeader情報以外のどれ
かの要素に変更があった場合を指します)。ボリュームの構成ごとに出力することで、ボリュームの構成に応じた課金が可
能です。
レポーティング機能が認識するボリューム割当て期間の利用開始日時・利用終了日時の定義は、以下のとおりです。
・ 利用開始日時
サーバ接続またはサーバ接続中のボリュームの構成情報が変更したあとに、情報収集コマンドが実行された日時です。
・ 利用終了日時
サーバ切断またはボリュームの構成情報が変更したあとに、情報収集コマンドが実行された日時です。
1日ごとに情報収集コマンドを実行した場合の例は、以下のとおりです。
- 165 -
レポーティング機能が認識するボリューム割当て期間は、以下のとおりです。
・ VOL1
1/2の0:00から1/4の0:00まで(計2日間)
・ VOL2
1/3の0:00から1/4の0:00までと1/4の0:00から1/6の0:00まで(計3日間)
この例は、収集間隔を1日にしているため、最大で23時59分の誤差が発生します。情報収集間隔と誤差の関係は、「表8.1 収
集間隔と収集される情報量による影響度」のとおりです。
表8.1 収集間隔と収集される情報量による影響度
情報収集間隔
蓄積情報量
レポート情報に反映される時間のずれ
長い
少ない
大きい
短い
多い
小さい
レポート出力期間内のボリューム割当て期間の考え方
レポートファイルには、レポート出力期間内のレポーティングが認識するボリューム割当て期間を基にレポート情報を出
力します。ユーザーがレポート作成時に指定するレポート出力期間とレポーティングが認識するボリューム割当て期間が
重なった箇所が、レポートファイルに出力されるボリューム割当て期間となります。
- 166 -
レポーティング機能が認識するボリューム割当て期間は、4/8~4/22です。以下のレポート出力期間の場合のレポートファ
イルに出力されるボリューム割当て期間は、以下のとおりです。
番号
レポート出力期間
1)
4/1~4/7
なし
レポート出力期間がボリューム割当て期間から
外れているため
2)
4/10~5/10
4/10~4/22
-
3)
4/1~5/1
4/8~4/22
-
8.3.1.3
レポートファイルに出力される
ボリューム割当て期間
備考
レポート情報の保存期間の決定
レポート作成コマンドは、あらかじめポリシーで設定された保存期間を基に、その期間を越えた古い情報を情報蓄積ファ
イルから削除します。
まず、レポート情報をどのくらい保存しておくかを決定します。レポート情報の保存期間は以下の要因を基に決定します。
・ 運用の目的から考えられる制約
- 内部統制による保存期間
- 情報蓄積ファイルのバックアップ間隔
- レポート作成間隔
- 情報収集間隔など
・ 想定するストレージシステムの構成を基にした、情報蓄積ファイルの容量の見積り
情報蓄積ファイルの容量の見積りは、『ETERNUS SF 導入ガイド』を参照してください。
決定した保存期間は、ポリシーファイルに設定することで有効となります。
参照
保存期間の設定方法は、「8.3.2.2 ポリシーの設定」を参照してください。
- 167 -
注意
レポート情報の削除は、レポート作成コマンドの実行時に、ポリシーに設定された保存期間を基に削除します。そのため、
情報蓄積ファイルのレポート情報が保存期間を過ぎてもレポート作成コマンドを実行しなければ、レポート情報は削除さ
れません。
8.3.2 セットアップ
8.3.2.1
ライセンスの入手と設定
レポーティング機能を利用するには、ETERNUS SF Storage Cruiser Standard Editionライセンスが必要です。
当該ライセンスを未登録のETERNUS ディスクアレイは、レポーティング対象になりません。レポーティングを行うETERNUS
ディスクアレイに当該ライセンスが登録されていない場合は、当該ライセンスを登録してください。
参考
ETERNUS ディスクアレイに対する当該ライセンスの確認は、情報収集コマンド実行時に行います。そのため、当該ライセン
スを運用中に削除しても、すでに収集済みの情報はレポートに出力されます。
8.3.2.2
ポリシーの設定
情報蓄積ファイルに蓄積するレポート情報の保存期間をポリシーで設定します。
参照
ポリシーの設定方法は、「A.11 policy.confパラメーター説明」を参照してください。
8.3.2.3
コマンド定期実行の設定
Webコンソールからの設定
Webコンソールからストレージを選択したあと、レポーティング機能を有効にします。
ストレージごとにレポーティング機能のコマンド定期実行の起動/停止ができます。レポーティング機能を有効にすると、
毎時5分に情報収集コマンド、毎月1日の午前6時30分にレポート作成コマンドが定期的に実行されます。定期実行により作
成されるレポートの対象期間は、前月1日の0時0分から当月1日の0時0分までの1か月です。
独自アプリケーションの作成によるコマンド定期実行の設定
Webコンソールからの設定で実行される実行間隔よりもきめ細かい設定でレポート作成コマンドを実行させたい場合は、以
下を行います。
・ OSの定期実行機能を利用
・ レポート作成コマンドを定期的に呼び出すアプリケーションを作成
注意
レポート作成コマンドのオプションに指定するレポート期間情報は、毎回適切な値を指定してください。
- 168 -
8.3.2.4
課金アプリケーションの作成
レポーティング機能が想定する一般的な課金方法は、レポートで出力する期間内にサーバが利用していたボリュームに対
する利用料の請求でサーバ毎に集計します。
レポートファイルを課金アプリケーションで参照するには、サーバOSの管理者権限が必要です。
ボリュームの課金額の計算式は、以下のとおりです。
ボリュームの課金額 = 単価(a) × ボリュームの割当て容量(b) × ボリュームの割当て時間(c)
例として、RAIDレベルごとの単価は、以下のとおりとします。
RAIDレベル
1MBかつ1時間あたりの単価
RAID0
1円
RAID1
2円
RAID1+0
3円
RAID5
4円
RAID6
5円
RAID5+0
6円
サーバの課金額 = ボリュームごとの課金額の総和
・ レポーティング機能が出力するレポートファイルの構造は、以下のとおりです。
サーバ情報
ETERNUS ディスクアレイ情報
割当てボリューム情報
ボリュームに関する情報(ディスクタイプ、RAIDレベルなど)
割当てボリューム情報
…
ETERNUS ディスクアレイ情報
…
サーバ情報
…
サーバ単位に割り当てたボリュームの課金額を計算するには、例として以下の処理を行う課金アプリケーションを作成し
ます(丸括弧内は要素名)。
foreach <サーバ情報(Servers)> {
サーバへの課金額 = 0
foreach <ETERNUS ディスクアレイ情報(DiskArrays)> {
foreach <割当てボリューム情報(Volumes)> {
RAID情報(RAIDGroup)からRAIDグループのタイプ(type)を取得
取得したRAIDグループのタイプに従い料金表から単価を取得 … a
ボリューム情報(Volume)からボリュームの割当て容量(capacity)を取得 … b
ボリューム割当てに関する情報(Allocation)からボリュームの割当て時間を(end-startの差分)を取得 … c
割当てボリュームの課金額 = a × b × c
サーバへの課金額 += 割当てボリュームの課金額 }
}
サーバへの課金額を出力
}
例
サーバ(ボリューム1とボリューム2が課金対象)の課金額を計算します。
ボリュームごとの条件は、以下のとおりです。
- ボリューム1
- RAIDレベル: RAID0(単価: 1円)
- 169 -
- ボリュームの割当て容量: 100MB
- ボリュームの割当て期間: 12/1 5:00~12/2 1:30 (計20.5時間)
- ボリューム2
- RAIDレベル: RAID6(単価: 5円)
- ボリュームの割当て容量: 500MB
- ボリュームの割当て期間: 12/10 11:00~12/10 14:00 (計3.0時間)
ボリュームごとの課金額は、以下のとおりです。
- ボリューム1の課金額
1(円) × 100(MB) × 21(時間) = 2,100(円)
- ボリューム2の課金額
5(円) × 500(MB) × 3(時間) = 7,500(円)
サーバの課金額は、以下のとおりです。
- サーバの課金額
2,100(円) + 7,500(円) = 9,600(円)
8.3.3 運用
8.3.3.1
請求書の作成
レポーティング機能は、レポート情報をレポートとして出力します。これ以降に例を挙げる課金の業務については、セン
ター管理者が実行する必要があります。
・ レポートファイルを課金アプリケーションの入力にして、請求書を作成
(レポートファイルの出力が完了したあとに、課金アプリケーションはレポートファイルを読み込む)
・ センター利用者へ請求書を送付
・ 請求書を基にした利用料金の徴収
参考
レポーティング機能では、ボリュームの容量と利用期間から課金情報を算出しています。また、ETERNUS SFシステムは、ス
トレージシステムの構成情報以外に、ストレージやスイッチの性能情報も取得しています。
各装置の性能情報を用いて課金情報を算出したい場合は、storageadm perfdataコマンドを使って、性能情報を求めます。
8.3.4 保守
8.3.4.1
レポート関連ファイルのバックアップ/リストア
レポーティング機能で使用するレポート関連ファイル(レポート情報蓄積ファイル、ポリシーファイルなど)は、定期的に
バックアップして、非常時にはリストアして業務を継続することをお勧めします。
参照
レポート関連ファイルのバックアップ/リストア手順は、「11.1.1.2 マネージャーのバックアップ」、「11.1.1.3 マネージャー
のリストア」を参照してください。
- 170 -
8.3.4.2
情報収集コマンド実行時の異常
情報収集コマンドの実行で異常が発生した場合、その時点のレポート情報は情報蓄積ファイルに格納されません。例えば、
ディスクアレイ装置Aに関する情報収集が完了したあとに異常が発生した場合は、収集済みのディスクアレイ装置Aの情報
を削除してから情報収集コマンドが異常終了します。コマンド側で[Ctrl]+[C]などで強制終了させた場合は、処理が継続され
る可能性があります。そのときは、ETERNUS SFシステムの操作履歴を確認します。
情報収集コマンドで異常を検出した場合は、その異常の原因を取り除いたうえで、情報収集コマンドを再実行してください。
情報収集コマンドは、異常を検出したときに、以下の方法で通知します。
・ コマンドの復帰値(異常終了のときは1以上の値を返します)
・ コマンドの出力メッセージ
・ ETERNUS SFシステムの操作履歴
情報収集コマンドを定期実行するように設定するときは、これらの値を読み取って異常が発生していないか確認する必要
があります。
異常が発生した場合は、その原因に応じた復帰値やメッセージが返されるため、それに応じた対処を実施してください。
8.3.4.3
レポート作成コマンド実行時の異常
レポート作成コマンドの実行で異常が発生した場合、レポートは作成されません。
レポート作成コマンドで異常を検出した場合は、その異常の原因を取り除いたうえで、レポート作成コマンドを再実行し
てください。
レポート作成コマンドは、異常を検出したときに、以下の方法で通知します。
・ コマンドの復帰値(異常終了のときは1以上の値を返します)
・ コマンドの出力メッセージ
・ ETERNUS SFシステムの操作履歴
レポート作成コマンドを定期実行するように設定するときは、これらの値を読み取って異常が発生していないか確認する
必要があります。
異常が発生した場合は、その原因に応じた復帰値やメッセージが返されるため、それに応じた対処を実施してください。
esfadm report createコマンド(レポート作成コマンド)実行中にETERNUS SF Managerが停止すると、それ以降、esfadm report
createコマンドがエラー終了する場合があります。この場合、以下の手順で、環境を復旧してください。
1. 運用管理サーバに、以下の管理者権限でログインします。
- Windows環境の場合
Administoratorsグループに所属するユーザー
- Solaris/Linux環境の場合
root、またはrootグループに所属するユーザー
2. 以下のディレクトリに移動します。
- Windows環境の場合
$INS_DIR\Common\var\report
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。)
- Solaris/Linux環境の場合
/var/opt/FJSVesfcm/var/report
3. retension_periodファイルを削除します。
8.4 レポートファイルの構成
出力概要
XMLのレポートの出力構成は、以下のとおりです。
- 171 -
- 172 -
出力詳細
ボリュームタイプごとの情報は、以下のとおりです。
・ Standard Volume、SDV、WSVの場合
<Volume name="SDV_Volume" number="2896" type="SDV" capacity="1024" encryption="No" multiPath="1"
connectServerNumber="1" concatenationNumber="-">
<Allocation start="2013-09-13T10:53:00+0900" end="2013-09-13T12:03:00+0900" />
<RAIDGroups>
<RAIDGroup name="RAID_GP_0" number="7" type="Striping (RAID0)">
<Disks>
<Disk number="12" enclosureNumber="0x00" slotNumber="12" diskType="SAS" speed="10000" />
<Disk number="13" enclosureNumber="0x00" slotNumber="13" diskType="SAS" speed="10000" />
</Disks>
</RAIDGroup>
</RAIDGroups>
</Volume>
・ TPVの場合
<Volume name="TPP_Volume" number="1" type="TPV" capacity="5120" encryption="No" multiPath="1"
connectServerNumber="1" concatenationNumber="-">
<Allocation start="2013-09-13T12:02:35+0900" end="2013-09-13T12:03:00+0900" />
<ThinProvisioningPool name="TPP_1" number="3">
<RAIDGroups>
<RAIDGroup name="RAID_GP_1" number="0" type="Mirroring (RAID1)">
<Disks>
<Disk number="1" enclosureNumber="0x00" slotNumber="1" diskType="SAS" speed="10000" />
<Disk number="257" enclosureNumber="0x01" slotNumber="1" diskType="SAS" speed="10000" />
</Disks>
</RAIDGroup>
</RAIDGroups>
</ThinProvisioningPool>
</Volume>
- 173 -
・ FTVの場合
<Volume name="FTV_Volume" number="158" type="FTV" capacity="204800" encryption="No" multiPath="1"
connectServerNumber="1" concatenationNumber="-">
<Allocation start="2013-09-13T10:53:00+0900" end="2013-09-13T11:42:02+0900" />
<TierPool name="TIER_1" number="0">
<SubPools>
<SubPool name="FTSP_NAME#0" number="0" level="Low">
<RAIDGroups>
<RAIDGroup name="FTSP_NAME#0_0" number="2" type="Mirroring (RAID1)">
<Disks>
<Disk number="23" enclosureNumber="0x00" slotNumber="23" diskType="SAS" speed="7200" />
<Disk number="279" enclosureNumber="0x01" slotNumber="23" diskType="SAS" speed="7200" />
</Disks>
</RAIDGroup>
</RAIDGroups>
</SubPool>
<SubPool name="FTSP_NAME#1" number="1" level="Middle">
<RAIDGroups>
<RAIDGroup name="FTSP_NAME#1_0" number="3" type="Mirroring (RAID1)">
<Disks>
<Disk number="0" enclosureNumber="0x00" slotNumber="0" diskType="SAS" speed="10000" />
<Disk number="256" enclosureNumber="0x01" slotNumber="0" diskType="SAS" speed="10000" />
</Disks>
</RAIDGroup>
</RAIDGroups>
</SubPool>
<SubPool name="FTSP_NAME#2" number="2" level="High">
<RAIDGroups>
<RAIDGroup name="FTSP_NAME#2_0" number="4" type="Mirroring (RAID1)">
<Disks>
<Disk number="12" enclosureNumber="0x00" slotNumber="12" diskType="SSD" speed="-" />
<Disk number="268" enclosureNumber="0x01" slotNumber="12" diskType="SSD" speed="-" />
</Disks>
</RAIDGroup>
</RAIDGroups>
</SubPool>
</SubPools>
</TierPool>
</Volume>
要素が保持している属性は、「表8.2 要素が保持している属性」のとおりです。
表8.2 要素が保持している属性
要素名
属性名
説明
(括弧内はデータサイズ)
ボリュームタイプ
ごとの出力差異
出現
回数
FTV
TPV
他
レポート自身を区別する情報
○
○
○
1
created
レポートを作成した日時(文字列: 24バイト) (注)
○
○
○
1
reportBegin
esfadm report createコマンドで指定した、レポート期間
の開始日時(文字列: 24バイト) (注)
○
○
○
1
reportEnd
esfadm report createコマンドで指定した、レポート期間
の終了日時(文字列: 24バイト) (注)
○
○
○
1
version
レポートフォーマットのバージョン情報。(文字列: 最大
8バイト)
○
○
○
1
すべてのServer要素を保持
(すべてのServer要素は本要素の子要素)
○
○
○
1
Header
Servers
- 174 -
要素名
属性名
説明
(括弧内はデータサイズ)
ボリュームタイプ
ごとの出力差異
出現
回数
FTV
TPV
他
ボリュームを接続しているサーバの数
○
○
○
1以上
name
サーバ名(文字列: 最大255バイト)
○
○
○
1
os
OS種別(文字列: 最大255バイト)
○
○
○
1
ipAddress
IPアドレス(文字列: 最大64バイト)
○
○
○
1
DiskArrays
サーバに関連するすべてのDiskArray要素を保持
(すべてのDiskArray要素は本要素の子要素)
○
○
○
1
DiskArray
サーバが接続するボリュームを含むディスクアレイの情
報
○
○
○
1以上
name
ディスクアレイ名(文字列: 最大255バイト)
○
○
○
1
serialNo
シリアル番号(文字列: 最大16バイト)
○
○
○
1
boxid
Box ID (文字列: 40バイト)
○
○
○
1
ec
エンタープライズコード(文字列: 最大255バイト)
○
○
○
1
Volumes
サーバに接続されている、あるDiskArrayに関するVolume
要素を保持
(すべてのVolume要素は本要素の子要素)
○
○
○
1
Volume
サーバと接続されているボリューム情報
○
○
○
1以上
name
ボリューム名(文字列: 最大16バイト)
○
○
○
1
number
ボリューム番号(数値: 10進表記、最大10バイト)
○
○
○
1
type
ボリュームタイプ(文字列: 最大16バイト)
Standard、WSV、SDV、TPV、またはFTV
○
○
○
1
capacity
ボリューム容量(MB)(数値: 10進表記、最大10バイト)
ボリュームタイプで意味が異なる
Standard/WSV: 物理容量
SDV/TPV/FTV: 論理容量
○
○
○
1
encryption
暗号化状態(文字列:最大255バイト)
Yes: 有効
No: 無効
○
○
○
1
multiPath
サーバとボリューム間のパスの本数(数値:10進表記、最
大10バイト)
○
○
○
1
connectServerNumber
サーバ接続数(数値: 10進表記、最大10バイト)
○
○
○
1
concatenationNumber
ボリュームがLUNコンカチネーションされている数(文字
列: 最大255バイト)
LUNコンカチネーションされていない場合は"-"(ハイフ
ン)を表示
○
○
○
1
ボリューム割当てに関する情報
○
○
○
1
start
ボリュームの割当て開始日時(文字列: 24バイト) (注)
○
○
○
1
end
ボリュームの割当て終了日時(文字列: 24バイト) (注)
○
○
○
1
Tierプールの情報
○
×
×
1以上
name
Tierプール名(文字列: 最大64バイト)
○
×
×
1
number
Tierプール番号(数値: 10進表記、最大10バイト)
○
×
×
1
Server
Allocation
TierPool
- 175 -
要素名
説明
(括弧内はデータサイズ)
属性名
ボリュームタイプ
ごとの出力差異
FTV
TPV
他
出現
回数
SubPools
SubPool要素を保持
(すべてのSubPool要素は本要素の子要素)
○
×
×
1
SubPool
サブプールの情報
○
×
×
1以上
name
サブプール名(文字列: 最大64バイト)
○
×
×
1
number
サブプール番号(数値: 10進表記、最大10バイト)
○
×
×
1
level
階層レベル(文字列: 最大32バイト)
Low: Lowサブプール
Middle: Middleサブプール
High: Highサブプール
1階層Tierプールの場合は"-"(ハイフン)を表示
○
×
×
1
シン・プロビジョニングプール情報
×
○
×
1以上
name
シン・プロビジョニングプール名(文字列: 最大16バイ
ト)
×
○
×
1
number
シン・プロビジョニングプール番号(数値: 10進表記、最
大10バイト)
×
○
×
1
RAIDGroups
RAIDグループ要素を保持
(すべてのRAIDグループ要素は、本要素の子要素)
○
○
○
1以上
RAIDGroup
RAID情報
○
○
○
1以上
name
RAIDグループ名(文字列: 最大16バイト)
○
○
○
1
number
RAIDグループ番号(数値: 10進表記、最大10バイト)
○
○
○
1
type
RAIDグループのタイプ(文字列: 最大64バイト)
○
○
○
1
ThinProvisioningPool
・ Striping (RAID0)
・ Mirroring (RAID1)
・ High Performance (RAID1+0)
・ High Capacity (RAID5)
・ High Reliability (RAID6)
・ High Reliability (RAID6-FR)
・ Reliability (RAID5+0)
・ Unknown
Disks
Disk要素を保持
(すべてのDisk要素は本要素の子要素)
○
○
○
1
Disk
ディスク情報
○
○
○
1以上
number
ディスク番号(数値: 10進表記、最大10バイト)
○
○
○
1
enclosureNumber
Enclosure番号(数値: 16進表記、4バイト)
Controller Enclosureに内包されたディスクの場合は"0x00"
を表示
○
○
○
1
slotNumber
スロット番号(数値: 10進表記、最大10バイト)
○
○
○
1
diskType
ディスクタイプ(文字列: 最大255バイト)
SAS、SSD、またはSED-SAS
○
○
○
1
- 176 -
要素名
属性名
speed
説明
(括弧内はデータサイズ)
ディスク回転数(rpm) (数値: 10進表記、最大10バイト)
回転数がない場合は"-"(ハイフン)を表示
注: 日時は、ETERNUS SFシステムのローカルタイムをISO8601形式で出力します。
- 177 -
ボリュームタイプ
ごとの出力差異
FTV
TPV
他
○
○
○
出現
回数
1
第9章 Storage Cluster機能
本章では、Storage Cluster機能について説明します。
本機能では、稼働系システムとして使用されるストレージを“Primaryストレージ”
、待機系システムとして使用されるスト
レージを“Secondaryストレージ”と呼びます。
注意
Storage Clusterの透過的な切替えをサポートするため、業務サーバのOSやドライバに制約があります。詳細は、当社技術員
(SE)までお問合せください。
9.1 概要
Storage Cluster機能は、稼働系システムの構成部品から待機系システムの構成部品への切替えを、外部の運用環境から透過
的に行う機能です。
従来の運用では、PrimaryストレージとSecondaryストレージの筐体間にREC経路を設定した環境でデータを等価性維持状態に
しておき、Primaryストレージが停止した場合は、以下の手順でSecondaryストレージへフェイルオーバする必要がありまし
た。
1. Secondaryストレージへの物理結線変更や、ゾーニングなどの設定変更
2. 業務サーバの再起動によるボリューム再認識
Storage Cluster機能を利用すると、これらの作業にかかる時間や手間を省いた、透過的なフェイルオーバを実現できます。
システム構成
Storage Cluster機能の利用に必要な基本システム構成を説明します。システム構成例は、「図9.1 Storage Cluster機能:システム
構成例」のとおりです。
- 178 -
図9.1 Storage Cluster機能:システム構成例
項目
説明
Primaryストレージ
稼働系システムとして使用されるストレージです。
Secondaryストレージ
待機系システムとして使用されるストレージです。
Storage Clusterコント
ローラー
PrimaryストレージおよびSecondaryストレージの監視を行うサーバです。
自動Failoverを利用する場合、Storage Clusterコントローラーの設置が必要です。
Storage Cluster機能の設定は、運用管理サーバで行います。運用管理サーバとPrimary/Secondaryストレージを管理LANで接続
します。
自動Failoverを利用するには、Storage ClusterコントローラーとPrimary/Secondaryストレージを管理LANで接続します。
参照
自動Failoverの詳細は、「自動Failover」を参照してください。
ポイント
・ 自動Failover機能を利用しない場合、Storage Clusterコントローラーの設置は不要です。
・ PrimaryストレージとSecondaryストレージの間は、RECパスでデータがコピーされます。
9.2 動作概要
本節では、Storage Cluster機能に必要な、以下の操作および概念について説明します。
- 179 -
・ TFOV
・ RECパス
・ Failoverモード
・ Failbackモード
・ スプリットモード
・ TFOグループ
・ CAポートのペア化
・ 自動Failover
・ 自動Failback
・ Storage Cluster環境の解体
・ Primary/SecondaryストレージのCAのLink状態制御
・ Storage Clusterコントローラー
TFOV
TFOVとは、フェイルオーバの対象となるボリュームです。
Primary/Secondaryストレージの両方に作成されたTFOVのうち、それぞれのHLU番号と容量が一致するTFOV同士が、データの
同期対象ボリュームになります。また、データの同期と併せて、Secondaryストレージのボリューム情報が、「表9.1 データ
同期前後のSecondaryストレージのボリューム情報の変化」のとおりに変更されます。
表9.1 データ同期前後のSecondaryストレージのボリューム情報の変化
変更されるボリューム情報
データ同期前
データ同期後
UID
Secondaryストレージのボリューム独
自のUID
ペアとなるPrimaryストレージのボリュームの
UID
Product ID
Secondaryストレージ独自のProduct ID
ペアとなるPrimaryストレージのProduct ID
注意
Secondaryストレージのボリュームは、データ同期後にTFOグループ削除などの操作により同期対象ボリュームから外れて
も、データ同期後のボリューム情報が引き継がれます。そのため、Secondaryストレージのボリュームを継続して利用する
場合は、ETERNUS CLIを利用してボリューム情報をデータ同期前の状態に戻してください。
利用するETERNUS CLIのコマンド名や書式は、ETERNUS ディスクアレイ付属のマニュアルを参照してください。
RECパス
TFOVのデータは、RECパスを使用して同期モードで転送します。
ETERNUS ディスクアレイは、Storage Cluster機能で使用するコピーセッションとアドバンスト・コピーのセッションを別に
管理しています。ETERNUS ディスクアレイが自動的にStorage Cluster機能で使用するコピーセッションを制御するため、本
製品でのコピーセッションおよびコピーグループの設定は不要です。
ポイント
REC経路のテンポラリ故障(通信途絶)が発生した場合は、REC経路が復旧すると差分コピーが行われて、自動的にデータが等
価状態に戻ります。REC経路が復旧するまでの間はフェイルオーバされないので、REC経路の二重化を推奨します。
- 180 -
Failoverモード
Failoverモードとは、PrimaryストレージからSecondaryストレージへフェイルオーバする方法に関するモードです。以下のど
ちらかを指定できます。
モード
説明
Auto
(デフォルト値)
Primaryストレージの障害を検知したときに、自動的にフェイルオーバするモードです。
業務を停止せず、継続して業務が行えます。
本モードで運用する場合は、Storage Clusterコントローラーが必要です。なお、本モードを設定
した場合でも、Webコンソールから手動でフェイルオーバできます。
Manual
手動でフェイルオーバするモードです。
本モードで運用する場合は、Storage Clusterコントローラーが不要です。
注意
RECパスのインターフェースタイプが"iSCSI"の場合は、"Manual"を指定してください。
Failbackモード
SecondaryストレージからPrimaryストレージへフェイルバックする方法に関するモードです。以下のどちらかを指定できま
す。
モード
説明
Auto
Primaryストレージの障害の復旧を検知したときに、自動的にフェイルバックするモードです。
Manual
(デフォルト値)
手動でフェイルバックするモードです。
Webコンソールからの操作で、任意のタイミングにフェイルバックできます。
スプリットモード
スプリットモードは、REC経路が切断された際のPrimaryストレージのボリュームに対して、業務の継続を優先し書込みを継
続するか、またはPrimaryストレージとSecondaryストレージのデータの等価状態を保証するかを指定します。
以下のどちらかを指定します。
・ "Read/Write"(デフォルト値)
業務の継続を優先し、Primaryストレージのボリュームに対して、データの書込みを継続します。
この場合、Primaryストレージのボリュームだけにデータを書き込むので、Secondaryストレージのデータと等価でない
状態になります。
・ "Read"
データの等価状態の維持を優先し、Primaryストレージのボリュームに対して、データの書込みを禁止します。
TFOグループ
TFOグループとは、1つの装置上でのフェイルオーバの動作単位であり、フェイルオーバするための接続構成、ポリシー、
状態、および保守を一元管理するグループです。TFOグループは、1つ以上のCAポートと、そのCAポートにアクセスが許可
されたボリュームを含みます。TFOグループの例は、「図9.2 TFOグループ例」のとおりです。
- 181 -
図9.2 TFOグループ例
TFOグループは、以下のTFOステータスを持ちます。フェイルオーバまたはフェイルバックを実行することにより、TFOス
テータスが変わります。
ポイント
TFOグループ名の入力条件は、以下のとおりです。
・ 1~16文字の、半角英数字「A~Z、a~z、0~9」および特殊文字です。ただし、「, ? " ' \ * %」は使用できません。
表9.2 TFOステータス
意味
TFOステータス
Active
運用側を意味します。管理対象サーバからアクセス可能な状態です。
Standby
待機側を意味します。管理対象サーバからアクセス不可能な状態です。
なお、環境構築時の初期のTFOステータスがActiveのTFOグループを“Primary TFOグループ”と呼び、StandbyのTFOグループ
を“Secondary TFOグループ”と呼びます。
CAポートのペア化
Storage Cluster機能は、WWPN/WWNNを2台のETERNUS ディスクアレイのCAポートで共有して、各CAポートのLink状態を制御
してフェイルオーバを実現します。
TFOグループに含まれるCAポートは、別のTFOグループに含まれるCAポートと、1つのWWPN/WWNNを筐体間で共有します。
この共有を行う操作を“CAポートのペア化”と呼びます。また、WWPN/WWNNを共有したCAポートの1組を“CAポートペ
ア”と呼びます。
CAポートのペア化を行うことで、SecondaryストレージのCAポートに論理WWPN/WWNNとして、PrimaryストレージのCAポー
トのWWPN/WWNNが設定され、SecondaryストレージのCAポートがLinkdownします。
CAポートペアのイメージは、「図9.3 CAポートペア例」のとおりです。
- 182 -
図9.3 CAポートペア例
自動Failover
自動Failoverとは、Primary TFOグループがあるETERNUS ディスクアレイの障害を検知したときに、Secondary TFOグループが
自動的にActiveになる機能です。
自動Failoverを行うには、管理LANで接続されたStorage Clusterコントローラーが必要です。また、RECパスのインターフェー
スタイプは"FC"である必要があります。
StorageA(Primaryストレージ)とStorageB(Secondaryストレージ)で運用している場合に、StorageAがダウンして、StorageBに
フェイルオーバする動作イメージは、「図9.4 自動Failoverの動作」のとおりです。
- 183 -
図9.4 自動Failoverの動作
各CAポートのLink状態の切替えに合わせて、自動的にTFOグループの状態も切り替えられ、Secondary TFOグループのボリュー
ムへのアクセスが可能になります。
自動Failback
自動Failbackとは、Primary TFOグループがあるETERNUS ディスクアレイの障害からの復旧を検知したときに、Primary TFOグ
ループが自動的にActiveになる機能です。
Storage Cluster環境の解体
装置交換が必要な故障が発生してETERNUS ディスクアレイを入れ替える場合などは、一旦、Storage Cluster環境を解体しま
す。
TFOグループを削除することで、構築したStorage Clusterの環境を解体します。
- 184 -
また、TFOグループを削除するときは、SecondaryストレージのCAポートのWWPN/WWNNの扱いについて、以下のどちらかを
選択できます。
a. SecondaryストレージのCAポートを本来のWWPN/WWNNに戻す
b. SecondaryストレージのCAポートを本来のWWPN/WWNNに戻さずに、論理WWPN/WWNNを継続して利用
手順aを選択した場合は、PrimaryストレージのCAポートのWWPN/WWNNとは競合しません。
手順bを選択した場合は、管理対象サーバからSecondaryストレージへのアクセスが可能なまま、Primaryストレージとして
運用していた装置を交換できます。
注意
PrimaryストレージのCAポートとSecondaryストレージのCAポートの両方がActiveになると、WWPN/WWNN競合してデータ破壊
などが発生する可能性があります。そのため、手順bを選択する場合は、以下を遵守してください。
・ PrimaryストレージのCAポートがSANから物理的に切断されていることを確認してから、TFOグループを削除すること
・ Primary TFOグループを削除したETERNUS ディスクアレイを、SANに接続しないこと
Primary/SecondaryストレージのCAのLink状態制御
CAポートのペア化やフェイルオーバにより、CAポートのWWPN/WWNNの値およびLink状態が推移します。Link状態がLinkup
の装置に対して、管理対象サーバからアクセスが可能です。
CAポートのペア化やフェイルオーバ/フェイルバックの動作時の、それぞれのCAポートのLink状態の遷移を「表9.3 CAポート
のLink状態の遷移」に示します。
表9.3 CAポートのLink状態の遷移
Primaryストレージ
WWPN/WWNN
Link状態
Linkup
タイミング
CAポートのペア化前
Secondaryストレージ
Link状態
WWPN/WWNN
Linkup
Secondaryストレー
ジ側のWWPN/
WWNN
CAポートのペア化後
Primaryストレージが停止
Linkdown
フェイルオーバ実施中
Primaryストレージ
側のWWPN/WWNN
Linkdown
フェイルオーバ完了後
Primaryストレージ復旧
Linkup
Primaryストレージ
側のWWPN/WWNN
フェイルバック起動
フェイルバック実施中
フェイルバック完了後
Linkup
Storage Cluster解体
(注)
Linkdown
Linkup
注: SecondaryストレージのCAポートのWWPN/WWNNを元に戻す場合
Storage Clusterコントローラー
自動Failoverを行うには、管理LANで接続されたStorage Clusterコントローラーが必要です。
- 185 -
Secondaryストレー
ジ側のWWPN/
WWNN
2台のETERNUS ディスクアレイ間では、RECパスを利用して生存確認を実施します。RECパスが断線した場合、2台のETERNUS
ディスクアレイが動作中にもかかわらず、誤判断で切り替える可能性があります。この誤判断を防ぐには、Primary/Secondary
ストレージの両方のETERNUS ディスクアレイのそれぞれに管理LANで通信するStorage Clusterコントローラーを設置します。
Primary/Secondaryストレージの両方のETERNUS ディスクアレイとStorage Clusterコントローラー間の構成例は、「図9.5 Storage
Clusterコントローラーを介した生存確認の構成例」のとおりです。この構成例で、通信と装置の状態と、自動Failoverを実
行する契機は、「表9.4 自動Failoverが動作する契機」のとおりです。
図9.5 Storage Clusterコントローラーを介した生存確認の構成例
表9.4 自動Failoverが動作する契機
通信状態
No.
装置状態
(1)
(2)
(3)
1
○
○
○
2
×
○
○
3
○
×
○
4
○
○
×
Primary
ストレージ
Secondary
ストレージ
生存
自動Failoverが動作する契機と状態遷移
なし
生存
あり
5
×
×
○
6
×
○
×
7
○
×
×
8
×
×
×
ダウン
生存
ダウン
Primaryストレージ: Active → Standby
Secondaryストレージ: Standby → Active
ダウン
生存
ダウン
なし
なし(全閉塞)
○: 通信可能状態
×: 通信不可能状態
注意
以下の場合は、自動Failoverが動作しません。
・ 「PrimaryストレージとStorage Clusterコントローラー間の経路(2)」が故障してから10秒経過したあとに、「Primaryスト
レージとSecondaryストレージ間の経路(1)」が故障した
・ 「PrimaryストレージとSecondaryストレージ間の経路(1)」が故障してから3秒経過したあとに、「Primaryストレージと
Storage Clusterコントローラー間の経路(2)」が故障した
- 186 -
Storage Clusterコントローラーの配置
Storage Clusterコントローラーと監視対象の各ETERNUS ディスクアレイは、相互に監視を行います。そのため、Storage
Clusterコントローラーと監視対象のETERNUS ディスクアレイが同じ建屋内に配置された場合、以下の問題が発生する可
能性があります。
- 建屋が被災した場合、すべての経路が閉塞し、フェイルオーバできなくなる
上記の問題の発生を防止するため、Storage Clusterコントローラーと監視対象の各ETERNUS ディスクアレイの建屋を分離
して配置することを推奨します。配置例は「図9.6 Storage Clusterコントローラーと監視対象のETERNUS ディスクアレイ
の配置例」のとおりです。
なお、Storage Clusterコントローラーは、運用管理サーバと同じサーバ上に配置することも可能です。
図9.6 Storage Clusterコントローラーと監視対象のETERNUS ディスクアレイの配置例
9.3 作業の流れ
Storage Clusterにおいて、ストレージで実施する操作を説明します。
Storage Cluster全体の環境構築手順は、「9.4 運用方法」を参照してください。
- 187 -
図9.7 Primary/Secondaryストレージともに新しく装置登録から行う場合
- 188 -
図9.8 Primaryストレージだけで運用していたところにSecondaryストレージを追加する場合
- 189 -
図9.9 ボリュームを追加する場合
9.4 運用方法
ここでは、Storage Cluster機能の運用方法を説明します。
9.4.1 導入
Storage Cluster機能を利用するには、以下の手順で事前設定を行ってください。
1. ETERNUS ディスクアレイの登録とライセンスの登録
2. サーバとFCスイッチの登録/設定
3. Storage Cluster構成の設定
ETERNUS ディスクアレイの登録とライセンスの登録
1. ETERNUS ディスクアレイの登録
Storage Cluster機能を使用する、すべてのETERNUS ディスクアレイを装置登録してください。
参照
ETERNUS ディスクアレイの登録手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイの登録」を
参照してください。
2. ライセンスの登録
手順1で登録したETERNUS ディスクアレイに、Storage Clusterオプションライセンスを登録してください。
なお、Storage Cluster機能を使用するすべてのETERNUS ディスクアレイに、ライセンス登録する必要があります。
参考
Storage Clusterオプションライセンスを登録するには、以下のライセンスが登録されている必要があります。
- ETERNUS SF Storage Cruiser Standard Editionライセンス
- ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Standard Editionライセンス
参照
ライセンスの登録手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ライセンスの登録」を参照してください。
- 190 -
サーバとFCスイッチの登録/設定
1. FCスイッチの登録
Storage Cluster機能を使用するすべてのFCスイッチを装置登録してください。
参照
FCスイッチの登録手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「FCスイッチの登録」を参照してください。
2. Storage Clusterコントローラーの設定
自動Failoverを使用する場合は、Storage Clusterコントローラーの設定が必要です。
Storage Clusterコントローラーの設定は、Webコンソールではなく、サーバにログインして操作および確認する必要が
あります。
参照
Storage Clusterコントローラーの設定手順は、「9.5 Storage Clusterコントローラー」を参照してください。
3. 業務サーバの登録
Storage Cluster機能で使用する業務サーバを、すべて登録してください。
参照
業務サーバの登録手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「サーバの登録」を参照してください。
Storage Cluster構成の設定
Storage Cluster機能に必要なETERNUS ディスクアレイの構成を設定します。構成例は「図9.10 Storage Cluster構成例(Primary
ストレージのETERNUS ディスクアレイがActiveな場合)」のとおりです。
- 191 -
図9.10 Storage Cluster構成例(PrimaryストレージのETERNUS ディスクアレイがActiveな場合)
以下の手順で設定してください。
1. ポートの設定
2. RECパスの設定
3. TFOグループの設定
ポートの設定
Storage Cluster機能では、ETERNUS ディスクアレイのポートを以下の2通りの用途で使用します。
・ RECパスのためのポート
・ 業務サーバに接続するためのポート
RECパスのためのポート
Storage Cluster機能では、同期転送方式を使用して、PrimaryストレージとSecondaryストレージの業務ボリュームの内容
を等価に保ちます。そのコピー経路となるRECパスを設定するための、PrimaryストレージとSecondaryストレージのETERNUS
ディスクアレイのポートが必要です。
Storage Cluster機能におけるRECパスを設定するためのポートには、以下の条件があります。
- ポートのインターフェースタイプは、"FC"または"iSCSI"である必要があります。"FCoE"は使用できません。
ただし、自動Failoverを行う場合、インターフェースタイプは"FC"である必要があります。
- ポートモードは"RA"または"CA/RA"である必要があります。
必要に応じて、それぞれのETERNUS ディスクアレイに対して、ポートモードを変更してください。
- 192 -
参照
ポートモードの変更手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「FCポート/iSCSIポート/SASポートの設定変更」を参
照してください。
業務サーバに接続するためのポート
Storage Cluster機能では、Primary/SecondaryストレージのETERNUS ディスクアレイ間で、業務サーバに接続するためのポー
トをペア化します。フェイルオーバ/フェイルバック時にアクセスするポートを自動的に切り替えることで、業務ボリュー
ムへのアクセスを継続します。
業務サーバに接続するポートには、以下の条件があります。
- ポートのインターフェースタイプは、"FC"である必要があります。"FCoE"は使用できません。
- ポートモードは"CA"である必要があります。"CA/RA"は使用できません。
- ペアに指定するポートのポートパラメーターは、すべて同じである必要があります。
- マルチパス接続を行う場合は、関連付けられたすべてのポートをペア化するために、Primary/Secondaryストレージの
それぞれのETERNUS ディスクアレイに、同じ数のポートを用意する必要があります。ポートは、2つ以上必要です。
必要に応じて、それぞれのETERNUS ディスクアレイに対して、ポートモードおよびポートパラメーターを変更してくだ
さい。
参照
ポートモードおよびポートパラメーターの変更手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「FCポート/iSCSIポー
ト/SASポートの設定変更」を参照してください。
RECパスの設定
「RECパスのためのポート」で設定したポートを使用し、Primary/SecondaryストレージのETERNUS ディスクアレイ間に、REC
パスを設定します。RECパスの設定は、PrimaryストレージまたはSecondaryストレージのETERNUS ディスクアレイから一度実
行するだけで、両方のETERNUS ディスクアレイに設定されます。Webコンソールで以下の手順を実施してください。
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
2. メインペインで、対象ETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
3. カテゴリーペインで、[Storage Cluster]をクリックします。
カテゴリーペインの項目が、Storage Cluster機能に関する項目に切り替わります。
4. カテゴリーペインで、[RECパス]をクリックします。
作成されているRECパスが、メインペインに表示されます。
5. アクションペインで、[ウィザード]の下にある[リモートコピー設定]をクリックします。
リモート・アドバンスト・コピー設定ウィザード画面が表示されるので、[次へ]ボタンをクリックします。
リモートパートナーを選択する画面が表示されます。
6. リモートコピーのコピー先となるETERNUS ディスクアレイを選択して、[次へ]ボタンをクリックします。
コピーテーブルサイズを設定する画面が表示されます。
7. コピー元とコピー先の両方のETERNUS ディスクアレイに対して、コピー・パラメーターを設定したあと、[次へ]ボタ
ンをクリックします。
RECパスを設定する画面が表示されます。
8. ETERNUS ディスクアレイ間のリモートコピー経路と接続タイプを選択して、[次へ]ボタンをクリックします。
RECバッファを設定する画面が表示されます。
- 193 -
9. Storage Cluster機能の運用にはRECバッファは必要ないため、[次へ]ボタンをクリックします。
設定の確認画面が表示されます。
10. 情報が正しければ、[閉じる]ボタンをクリックします。
注意
RECパスの回線速度および圧縮率の設定は、1つ以上のRECパスを追加した場合だけ有効です。既存のRECパスの削除だけを
実施する場合は、指定した回線速度および圧縮率は設定されません。
TFOグループの設定
「業務サーバに接続するためのポート」で設定したポートを使用し、Primary/SecondaryストレージのETERNUS ディスクアレ
イ間に、TFOグループを設定します。TFOグループの設定は、PrimaryストレージまたはSecondaryストレージのETERNUS ディ
スクアレイから一度実行するだけで、両方のETERNUS ディスクアレイに設定されます。Webコンソールで以下の手順を実施
してください。
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
2. メインペインで、対象ETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
3. カテゴリーペインで、[Storage Cluster]をクリックします。
カテゴリーペインの項目が、Storage Cluster機能に関する項目に切り替わります。作成されているTFOグループが、メ
インペインに表示されます。
4. アクションペインで、[TFOグループ]の下にある[設定]をクリックします。
TFOグループ設定ウィザード画面が表示されます。
5. ETERNUS ディスクアレイとオプションの選択画面が表示されます。
- TFOグループを新規作成する場合
リモートのETERNUS ディスクアレイを選択し、どちらのETERNUS ディスクアレイをPrimaryストレージとするかを
指定します。
- 既存のTFOグループを変更する場合
Primary/Secondaryストレージの指定は変更できません。
Failoverモードの初期値は[Auto]が選択されています。手動でフェイルオーバを行う場合は、[Manual]を選択してくだ
さい。
Failbackモードの初期値は[Manual]が選択されています。自動でフェイルバックを行う場合は、[Auto]を選択してくだ
さい。
入力が完了したら、[次へ]ボタンをクリックします。
TFOグループ設定画面が表示されます。
6. Primary/Secondaryストレージのポート一覧から、ペアにするポートをそれぞれ1つずつ選択して、[追加]ボタンをク
リックします。削除する場合は、[ポートペア一覧]テーブルから不要なペアを選択して、[削除]ボタンをクリックし
ます。
7. 必要な設定が完了したら、[次へ]ボタンをクリックします。
設定の確認画面が表示されます。
8. 情報が正しければ、[設定]ボタンをクリックします。
- 194 -
図9.11 双方向のStorage Cluster機能の運用を行う構成例
注意
・ 自動Failoverモードを使用するには、Storage Clusterコントローラーが必要です。Storage Clusterコントローラーの設定お
よび確認手順は、「9.5 Storage Clusterコントローラー」を参照してください。
・ 1対のETERNUS ディスクアレイに複数のTFOグループを作成する場合、1つのCAポートペアを複数のTFOグループで指定で
きません。
・ 1対のETERNUS ディスクアレイに作成できるTFOグループは、片方向につき1つずつの、2つまでです。「図9.11 双方向の
Storage Cluster機能の運用を行う構成例」のように双方向のStorage Cluster機能で運用する場合は、Primary/Secondaryスト
レージを入れ替えた2つのTFOグループを作成する必要があります。
・ マルチパス接続などの場合に、ある1つのLUN/アフィニティグループに対して、複数のアクセスパス(ホストアフィニ
ティ)が設定されていることがあります。このようなアクセスパス(ホストアフィニティ)に含まれるポートをTFOグルー
プのCAポートペアに指定する場合、対象のLUN/アフィニティグループと関連付けられたすべてのポートを同時に選択し
てください。
・ Secondaryストレージ側のCAポートに対するアクセスパス(ホストアフィニティ)の設定は、TFOグループの設定後に行っ
てください。TFOグループの設定前に、Secondaryストレージ側のCAポートに対するアクセスパス(ホストアフィニティ)
を設定すると、その時点でSecondaryストレージ側のボリュームが業務サーバに認識され、トラブルとなる可能性があり
ます。このため、ポートペアの選択画面では、アクセスパス(ホストアフィニティ)を設定済みのSecondaryストレージ側
のCAポートは選択できません。
- 195 -
・ TFOグループにCAポートを追加する場合は、PrimaryストレージのTFOステータスがActive、SecondaryストレージのTFOス
テータスがStandbyである必要があります。
9.4.2 運用
9.4.2.1
業務ボリュームの割当て
Storage Cluster機能の運用を開始/変更するため、以下の手順で設定します。
1. 業務ボリュームの準備
2. アクセスパスの設定
3. 設定の確認
業務ボリュームの割当てに関する構成例を「図9.12 Storage Cluster機能:業務ボリュームの割当て構成例」に示します。
図9.12 Storage Cluster機能:業務ボリュームの割当て構成例
業務ボリュームの準備
Storage Cluster機能で切替えを行うボリュームを用意します。この操作は、Primary/SecondaryストレージのそれぞれのETERNUS
ディスクアレイで実施してください。
Storage Clusterで切替えを行うボリュームは、以下のすべての条件を満たす必要があります。
・ Primary/SecondaryストレージのそれぞれのETERNUS ディスクアレイに、容量が同じボリュームが存在していること
- 196 -
・ ボリュームタイプが、"Standard"、"WSV"、"TPV"、または"FTV"のどれかである。かつ、Primary/Secondaryストレージの対
応するボリュームのボリュームタイプが同じであること
"SDV"および"SDPV"は未サポートです。"FTV"は、Storage Cluster機能を利用できます。ただし、フェイルオーバ/フェイル
バック後に、ストレージ自動階層制御の運用に必要となる性能情報、およびストレージ自動階層制御による再配置の状
態を引き継ぐには、アクセス状況データが同期している必要があります。
・ アドバンスト・コピーが実行されていないこと
注意
CAポートペアに属するボリュームは、Storage Cluster機能で使用しないポートからは共有できません。
参照
・ ボリュームを新規に作成する方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ボリュームの作成」または「FTVの作
成」を参照してください。
・ アクセス状況データを同期させる方法は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド Optimization機能編』の「アクセス状
況データの同期」を参照してください。
RAIDグループ、シン・プロビジョニングプール、またはTierプールに空き容量がない場合、『ETERNUS SF Webコンソール説明
書』の「RAIDグループに関する操作」、「シン・プロビジョニングに関する操作」、または「ストレージ自動階層制御に関す
る操作」を参照し、領域を確保してください。
すでにサーバに割り当てられているボリュームをStorage Cluster機能で使用する場合は、上記の条件を満たすようにSecondary
ストレージのETERNUS ディスクアレイにボリュームを作成してください。
また、アドバンスト・コピーが動作している場合は、停止してください。
参照
アドバンスト・コピーを停止する手順は、使用している機能に沿って、以下のどちらかを参照してください。
・ AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合
『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「[ストレージ]タブから始める操作」
・ AdvancedCopy Managerのバックアップ運用またはレプリケーション運用機能を使用している場合
『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「[サーバ]タブから始める操作」-「アドバンスト・コピーに関する操作」
アクセスパスの設定
Storage Cluster機能で切り替えるボリュームをサーバに接続します。この操作は、Primary/Secondaryストレージのそれぞれの
ETERNUS ディスクアレイで実施してください。
アクセスパス設定は、以下の作業を行う必要があります。
・ アフィニティ/LUNグループの作成
・ ホストアフィニティの設定(サーバHBA、ディスクアレイポート、アフィニティ/LUNグループの関連付け)
・ FCスイッチのゾーニング設定
アクセスパス設定は、上記の作業をまとめて実施でき、あるサーバとあるETERNUS ディスクアレイ間の複数のアクセスパス
を同時に設定できる、ボリューム割当て機能の使用を推奨します。
- 197 -
注意
ボリューム割当て機能では、1つのHBAから同一ETERNUSディスクアレイに対して、複数のアクセスパスを設定できません。
複数のアクセスパスを設定する場合は、アクセスパスの追加手順で、1つずつアクセスパスを設定してください。
参照
・ ボリューム割当ての手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイのボリュームの割当て」
を参照してください。
・ アクセスパスの追加手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイのアクセスパスの追加」
を参照してください。
アクセスパスの設定は、以下のとおりです。
・ サーバHBAとETERNUS ディスクアレイポートの選択について
TFOグループにおいてペアに指定した2つのポートは、同一のHBAと関連付けてください。
例えば、「図9.13 Storage Cluster機能:正しいアクセスパスの設定例」のようにHBAとポートを選択した場合は、Storage
Cluster機能の運用が可能です。
図9.13 Storage Cluster機能:正しいアクセスパスの設定例
- 198 -
「図9.14 Storage Cluster機能:誤ったアクセスパスの設定例」のようにHBAとポートを選択した場合は、Storage Cluster機能
の運用が不可能です。
図9.14 Storage Cluster機能:誤ったアクセスパスの設定例
・ アフィニティ/LUNグループの作成について
Storage Cluster機能の対象とするボリュームは、アフィニティ/LUNグループに以下の規則で定義する必要があります。
- Primary/Secondaryストレージの対応するホストLUN No.(HLU)が同じである
- Primary/Secondaryストレージの対応するボリュームの容量が同じである
- ボリュームタイプが、"Standard"、"WSV"、"TPV"、または"FTV"のどれかである。かつ、Primary/Secondaryストレージの
対応するボリュームのボリュームタイプが同じである
注意
・ アクセスパス設定が条件を満たしていない場合は、装置側でエラーとなり、オペレーションログを表示します。対処方
法は、『ETERNUS SF メッセージ説明書』を参照してください。
・ Primary/SecondaryストレージのLUNマッピング設定で、ホストLUNには同じ番号を設定してください。CAポートペアの2
つのポートにホストアフィニティ設定されたボリュームのうち、ホストLUN No.(HLU)とボリューム容量が一致するボ
リュームが、同期対象のボリュームになります。
設定の確認
Primary/SecondaryストレージのETERNUS ディスクアレイにアクセスパス設定を実施すると、Storage Cluster機能によるボリュー
ムの同期が開始されます。
指定したボリュームがStorage Cluster機能の対象ボリュームとして正しく設定されているかは、以下の手順で確認してくだ
さい。
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
2. メインペインで、対象ETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
- 199 -
3. カテゴリーペインで、[ボリューム]をクリックします。
作成されているボリュームが、メインペインに表示されます。[用途]カラムの値に、"/TFOV"の文字列が含まれている
場合、そのボリュームはStorage Clusterの対象ボリュームとして正しく設定されています。
なお、アクセスパスの設定完了からボリュームの同期がすべて完了してフェイルオーバを実行できるようになるまで
は、一定時間を要します。同期処理の進捗率は、TFOグループの詳細画面で確認してください。同期が完了し、フェ
イルオーバを実行できる状態かを確認するには、続けて手順4を実施してください。
4. カテゴリーペインで、[Storage Cluster]をクリックします。
カテゴリーペインの項目が、Storage Clusterに関する項目に切り替わり、作成されているTFOグループが、メインペイ
ンに表示されます。
TFOグループの[フェーズ]カラムの値を確認します。
- "Normal"の場合
TFOグループ内のボリュームの同期はすべて完了しており、フェイルオーバを実行できる状態です。
自動Failoverを使用する場合は、以下のことも確認してください。
- TFOグループの[Failoverモード]が"Auto"である。かつ、
- TFOグループの[状態]が"Normal"である。
- "Copying"の場合
PrimaryストレージからSecondaryストレージに向けてボリュームを同期しています。同期が完了するまで待ち合わ
せてください。
- 上記以外の場合
「9.4.2.6 TFOグループのステータス」を参照してください。
ポイント
以下の2つの条件を満たす場合、Primary/Secondaryストレージ間でアクセス状況データを同期できます。
・ FTV間でStorage Cluster機能によるボリュームの同期が開始できるように設定している
・ ETERNUS ディスクアレイのストレージ自動階層制御機能を利用している
アクセス状況データの同期手順は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド Optimization機能編』の「アクセス状況データの
同期」を参照してください。
注意
・ CAポートペアになっている2つのポートに対してホストアフィニティ設定されたボリュームのうち、HLU番号と容量が一
致するボリュームが同期対象のボリュームとなります。HLU番号と容量を一致させてください。
・ ボリュームの同期では、ペアとなったボリューム間でイニシャルコピーが行われます。イニシャルコピーの所要時間
は、転送時の回線速度、品質、圧縮率(データ内容依存)などの影響を受け、大きく変動します。
所要時間の目安は、以下のとおりです。
表9.5 イニシャルコピーの所要時間(物理容量が1TBのボリュームにおける目安値)
イニシャルコピーの条件
所要時間
FC-RAポート、IPネットワークは1回線(1Gbit/sec)接続、FCスイッチの典型的なスループット値
114MB/sec(=114,000,000byte/sec)圧縮率50%、遅延なし)
1.5時間
FC-RAポート、IPネットワークは1回線(100Mbit/sec)接続、FCスイッチの典型的なスループット
値12MB/sec(12,000,000byte/sec)(圧縮率50%、遅延なし)
13時間
iSCSI-RAポート、IPネットワークは1回線(1Gbit/sec)接続、iSCSI-RAでの典型的なスループット
値26MB/sec(圧縮なし、遅延30msec)
12時間
- 200 -
図9.15 Storage Cluster機能:同期対象例
上の図は、以下のことを表しています。
・ StorageAのVol#0とStorageBのVol#10のペアは、HLU番号と容量が一致するので、同期(フェイルオーバ)の対象ボリューム
です。
・ StorageAのVol#1とStorageBのVol#11のペアは、HLU番号が異なるため、同期の対象とはなりません。
・ StorageAのVol#2とStorageBのVol#12のペアは、容量が異なるため、同期の対象とはなりません。
HLU番号が一致しても、容量が異なるボリュームがひもづいているCAポート同士をペア化しようとした場合、処理は異常終
了します。
・ TFOグループのステータスは、「9.4.2.6 TFOグループのステータス」を参照してください。
9.4.2.2
TFOグループのステータス更新
TFOグループのステータスは、定期的に自動更新されます。
即時に最新の状態に更新したい場合は、以下の手順を実施してください。
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
2. メインペインで、対象ETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
3. カテゴリーペインで、[Storage Cluster]をクリックします。
カテゴリーペインの項目が、Storage Clusterに関する項目に切り替わり、作成されているTFOグループが、メインペイ
ンに表示されます。
4. アクションペインで、[TFOグループの状態]の下にある[更新]をクリックします。
ダイアログが表示されますので、[完了]をクリックします。
本操作を行うと、選択した装置とペアを構成している装置のTFOステータスも更新されます。
注意
- ペアを構成している装置と通信ができない場合、操作はエラー終了します。この場合でも、選択した装置は更新
されます。
- TFOグループのステータスは、「9.4.2.6 TFOグループのステータス」を参照してください。
- 201 -
9.4.2.3
業務ボリュームの追加/削除
Storage Cluster機能の対象となるボリュームを変更する場合、ボリュームの追加/削除を行ってください。具体的には、Primary/
SecondaryストレージのETERNUS ディスクアレイに対して、アフィニティ/LUNグループの変更を行う必要があります。どの
アフィニティ/LUNグループを変更するかを確認する手順は、以下のとおりです。
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
2. メインペインで、対象ETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
3. カテゴリーペインで、[接続性]をクリックします。
カテゴリーペインの項目が、接続性に関する項目に切り替わります。
4. カテゴリーペインで、[ホストアフィニティ]をクリックします。
ホストアフィニティの一覧が、メインペインに表示されます。
[ポート]列にTFOグループのペアに指定しているポートを含むホストアフィニティを確認してください。そのホストア
フィニティに設定されているアフィニティ/LUNグループを変更する必要があります。
参照
アフィニティ/LUNグループ変更の手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「アフィニティ/LUNグループの変更」を
参照してください。
変更を実施したあと、ボリュームの同期がすべて完了してフェイルオーバを実行できるようになるまでは一定時間を要し
ます。同期が完了し、フェイルオーバを実行できる状態になっているかを確認する手順は、「9.4.2.1 業務ボリュームの割当
て」の「設定の確認」を参照してください。
注意
・ 1つのアフィニティ/LUNグループに定義できるボリューム数には上限があります。上限は、使用されているETERNUS ディ
スクアレイのマニュアルを参照してください。
・ Storage Cluster機能の対象となるボリュームの容量拡張とフォーマットはサポートしていません。
・ アドバンスト・コピーが実行されていないこと
9.4.2.4
手動Failover/Failback
Storage Clusterコントローラーを設置し、TFOグループ設定で自動Failoverを設定している場合は、ETERNUS ディスクアレイの
故障を検知し自動的にフェイルオーバが実施されます。Storage Clusterコントローラーを設置しない場合や切替えのテスト
など、今すぐ切り替える必要がある場合に、手動でフェイルオーバを実行することも可能です。手動でフェイルオーバを
実行する場合は、通常モードと強制モードを選択できます。強制モードは「9.4.2.5 強制Failover」を参照してください。
TFOグループ設定で自動Failbackを設定している場合は、PrimaryストレージのETERNUS ディスクアレイが復旧したあと、フェ
イルバック可能な状態になったことを検知し、自動的にフェイルバックが実施されます。RAID故障から復旧した場合や任意
のタイミングで切り替えたい場合は、手動でフェイルバックを実行することも可能です。
手動でフェイルオーバ/フェイルバックを実行する手順は以下のとおりです。なお、フェイルオーバ/フェイルバックは、
Primary/Secondaryストレージのどちらからでも実施できます。
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
2. メインペインで、対象ETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
3. カテゴリーペインで、[Storage Cluster]をクリックします。
カテゴリーペインの項目が、Storage Clusterに関する項目に切り替わり、作成されているTFOグループがメインペイン
に表示されます。
- 202 -
4. メインペインで、フェイルオーバまたはフェイルバックしたいTFOグループを選択し、アクションペインの[Failover]
または[Failback]をクリックします。
警告のダイアログが表示されます。
5. フェイルオーバ/フェイルバックを実施する場合は、[OK]をクリックします。
ポイント
PrimaryストレージのETERNUS ディスクアレイの故障や撤去などによりETERNUS ディスクアレイと通信ができない場合は、
手動でフェイルオーバを実行できません。Primaryストレージのディスクアレイが停止していることを確認後、強制Failover
を実行してください。
9.4.2.5
強制Failover
PrimaryストレージのETERNUS ディスクアレイの故障や撤去などの理由により、業務サーバからアクセスできなくなった場
合だけ、強制Failoverしてください。
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
2. メインペインで、対象ETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
PrimaryストレージのETERNUS ディスクアレイを選択してください。
3. カテゴリーペインで、[Storage Cluster]をクリックします。
カテゴリーペインの項目が、Storage Clusterに関する項目に切り替わり、作成されているTFOグループが、メインペイ
ンに表示されます。
4. メインペインで、強制FailoverしたいTFOグループを選択し、アクションペインの[強制Failover]をクリックします。
警告のダイアログが表示されます。
5. 強制Failoverを実施する場合は、[OK]をクリックします。
注意
PrimaryストレージのETERNUS ディスクアレイが業務サーバに接続されている場合は、本機能を実行しないでください。
本機能を実行すると、SecondaryストレージのETERNUS ディスクアレイは、PrimaryストレージのETERNUS ディスクアレイの
状態を確認後、安全なフェイルオーバを試みますが、状態が確認できない場合には、SecondaryストレージのETERNUS ディ
スクアレイが強制的にActive状態になります。このとき、PrimaryストレージのETERNUS ディスクアレイがサーバに接続され
ていると、Primary/Secondaryストレージの両ストレージがActive状態となり、WWPN/WWNNの重複によるデータ破壊を起こ
す可能性があります。
9.4.2.6
TFOグループのステータス
TFOグループの各ステータスの意味は、以下のとおりです。
Active/Standby
そのディスクアレイがサーバに接続中(運用側)であるか、サーバに接続していない(待機側)かを示します。
ステータス
意味
Active
現在、そのディスクアレイがサーバに接続中(運用側)であることを示します。
Standby
現在、そのディスクアレイがサーバに接続していない(待機側)ことを示します。
Unknown (注)
ネットワークの問題などにより、ステータスの更新に失敗しています。
故障によって切り替えられたディスクアレイは、ステータス更新が必ず失敗するた
め、"Unknown"となります。
- 203 -
ステータス
意味
「9.4.2.2 TFOグループのステータス更新」を参照して、TFOグループのステータスの更新
を実行してください。
注: "Unknown"は、全ステータス共通の意味であるため、以降省略します。
フェーズ
TFOグループの動作状態を示します。TFOグループの設定、フェイルオーバ/フェイルバックなどの操作や、ボリュームの
同期状況などに応じて変化します。
ステータス
Initial
意味
TFOグループが設定されていますが、ボリュームが割り当てられていない状態です。
「9.4.1 導入」と「9.4.2 運用」を参照して、設定作業を続行してください。
Maintenance
TFOポートペアやボリューム間のコピーセッションが強制的に解除された状態です。「9.4.1
導入」と「9.4.2 運用」を参照して、設定状況を見直すか、再設定してください。
Primary/Secondaryストレージともにこのステータスのときは、フェイルオーバ/フェイル
バックを実行できる状態です。
Copying
PrimaryストレージからSecondaryストレージに向けてボリュームを同期しています。
同期が完了するまで待ち合わせてください。
Normal
ボリュームの同期が完了していて、フェイルオーバを実行できる状態です。
Failovered
フェイルオーバ完了直後の状態です。しばらくしてから更新してください。
Copying Back
Primaryストレージの復旧後、SecondaryストレージからPrimaryストレージに向けてボ
リュームを同期している状態です。
同期が完了するまで待ち合わせてください。
Failback Ready
Primaryストレージの復旧後、ボリュームの同期が完了していて、フェイルバックを実行
できる状態です。
Failbacked
フェイルバック完了直後の状態です。
しばらくしてから更新してください。
Failed
ETERNUS ディスクアレイがダウンしている。または、REC経路が切断されている状態です。
フェイルオーバ/フェイルバックのシーケンス中で、このフェーズが表示された場合は、
しばらくしてから更新してください。
Inconsistent (注)
Primary TFOグループとSecondary TFOグループでフェーズの不整合が発生しています。
Primary/SecondaryストレージのそれぞれのTFOグループ詳細画面で、[フェーズ]カラムの
値を確認したあと、この表の各指示に従ってください。
注: Storage Clusterのオーバービュー画面だけに表示されます。
状態
TFOグループが正常な状態か、異常な状態のどちらであるかを示します。
ステータス
意味
Halt
TFOグループが異常な状態です。「Halt要因」を参照して、対処してください。
Normal
TFOグループが正常な状態です。
Inconsistent (注)
Primary TFOグループとSecondary TFOグループで状態の不整合が発生しています。
Primary/SecondaryストレージのそれぞれのTFOグループ詳細画面で、[状態]カラムの値を
確認したあと、この表の各指示に従ってください。
注: Storage Clusterのオーバービュー画面だけに表示されます。
- 204 -
Halt要因
TFOグループが異常な場合、その原因を示します。
ステータス
意味
None
TFOグループが正常な状態です。対処は不要です。
TFO Group
Disconnected
接続先装置との経路が閉塞している、または起動されていない状態です。
経路閉塞の要因を取り除く、または接続先装置を起動してください。
Version
Mismatch
接続先装置がStorage Cluster機能をサポートしていないか、ファームウェアがStorage
Clusterをサポートしているバージョンではありません。ファームウェアが最新でない場
合は、ファームウェアの更新を行ってください。
TFO Group
Setting Missing
TFO Group
Setting
Mismatch
接続先装置のTFOグループの設定が存在しません。
「9.4.1 導入」と「9.4.2 運用」を参照して、設定状況を見直すか、再設定してください。
Secondaryストレージの全RAポートでStorage Clusterのデータ転送が無効化されているか、
接続元/先装置のTFOグループの設定に矛盾があります。以下のどちらかの対処を実施し
てください。
・ Secondaryストレージのポートパラメーターを見直す
・ 「9.4.1 導入」と「9.4.2 運用」を参照して、TFOグループ設定状況を見直すか、再設
定する
Monitoring
Server
Disconnected
Storage Clusterコントローラーへの経路が閉塞している、またはStorage Clusterコントロー
ラーが起動されていない状態です。この状態はStorage Clusterコントローラーが設定され
ている場合だけ表示されます。以下のどちらの対処を実施してください。
・ Storage ClusterコントローラーとETERNUS ディスクアレイとの通信経路を見直す
・ 「9.5 Storage Clusterコントローラー」を参照して、設定を見直すか、再設定する
注意
上記以外のステータスが表示されたときは、以下の操作を実行してください。
・ しばらくしてから「9.4.2.2 TFOグループのステータス更新」を実施する
・ 「9.4.1 導入」と「9.4.2 運用」を参照して、設定状況を見直すか、再設定する
問題が解決しない場合は、表示されたステータスを記録して、当社技術員(SE)に連絡してください。
9.4.3 保守
Storage Cluster環境の保守手順について説明します。
本項では、便宜上、以下の名称を定義して説明します。
本項の説明で利用する定義名
定義名の意味
ETERNUS-A
Primaryストレージ
ETERNUS-B
Secondaryストレージ
ETERNUS-C
PrimaryストレージまたはSecondaryストレージを撤去したあと、Storage
Cluster環境を再構築するために用意するETERNUS ディスクアレイ
- 205 -
ポイント
・ TFOグループのステータスは自動的に更新されます。手順と異なるステータスが表示されている場合は、しばらく待ち
合わせるか、「9.4.2.2 TFOグループのステータス更新」を参照してTFOグループのステータスを手動で更新してから、再
確認してください。
・ 手順の中で利用するETERNUS CLIのコマンド名や書式は、ETERNUS ディスクアレイに付属のマニュアルを参照してくださ
い。
・ AdvancedCopy Managerを運用している場合のアドバンスト・コピーの保守内容は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy
Control Module機能を使用している場合」および「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用して
いる場合」を参照してください。
- AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合、コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy
Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」を参照してください。
- AdvancedCopy Managerの レ プ リ ケ ー シ ョ ン 管 理 機 能 を 使 用 し て い る 場 合 、 コ マ ン ド の 詳 細 は 、『 ETERNUS SF
AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「コマンドリファレンス」を参照してください。
表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合
保守内容
実行中のコピー種別
OPC/QuickOPC
SnapOPC+
EC/REC
(a)コピーセッ
ションの停止
acopc queryコマンドでコ
ピーセッションを確認し、
acopc cancelコマンドでコ
ピーセッションを停止しま
す。
acsnap queryコマンドでコ
ピーセッションを確認し、
acsnap cancelコマンドでコ
ピーセッションを停止しま
す。
acec queryコマンドでコ
ピーセッションを確認し、
acec cancelコマンドでコ
ピーセッションを停止しま
す。
(b)TFOステータス
が"Standby"のコ
ピーセッションの
停止
accopy queryコマンドでTFOステータスが"Standby"のETERNUS ディスクアレイにあるコ
ピーセッションを確認し、accopy fcancelコマンドでコピーセッションを停止します。
(c)AdvancedCopy
Managerの環境設
定削除
acpair removeコマンドでコピーペアを削除します。
(d)AdvancedCopy
Managerの環境設
定
acpair addコマンドでコピーペアを追加します。
(e)コピーセッ
ションの開始
acopc startコマンドでコ
ピーセッションを開始しま
す。
acsnap startコマンドでコ
ピーセッションを開始しま
す。
acec startコマンドでコピー
セッションを開始します。
・ Storage Clusterコンティ
ニュアスコピー機能を
利 用 、 か つ 、 TFO ス
テ ー タ ス が "Active" の
ETERNUS ディスクアレ
イにコピーセッション
が存在する場合
acec suspendコマンド
で EC を 一 時 中 断
(Suspend) し 、 acec
resumeコマンドでECを
再開します。
- 206 -
保守内容
実行中のコピー種別
OPC/QuickOPC
SnapOPC+
EC/REC
(f)コピーセッショ 『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「Storage
ンの状態確認
Clusterコンティニュアスコピー機能を復旧する場合」を参照して、コピーセッション
の状態確認と復旧を行います。
(g)管理サービス
の停止
acservice stopコマンドで管理サービスを停止します。
表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合
保守内容
実行中のコピー種別
OPC/QuickOPC
SnapOPC+
EC/REC
(a)コピーセッ
ションの停止
swsrpstatコマンドでコピーセッションを確認し、swsrpcancelコマンドでコピーセッ
ションを停止します。
(b)TFOステータス
が"Standby"のコ
ピーセッションの
停止
運用管理サーバにおいて、accopy queryコマンドでコピーセッションを確認し、accopy
fcancelコマンドでコピーセッションを停止します。
(c)AdvancedCopy
Managerの環境設
定削除
swsrpdelvolコマンドで、複製ボリューム情報を削除します。
(d)AdvancedCopy
Managerの環境設
定
swsrpsetvolコマンドでAdvancedCopy Managerの環境を設定します。
(e)コピーセッ
ションの開始
・ OPCの場合
レプリケーション管理機能のコマンドでは、TFOステータスが"Standby"のストレージ
に対する操作を実行できません。このため、TFOステータスが"Standby"のストレージ
のコピーセッションだけを停止する場合は、AdvancedCopy ManagerのCopy Control
Module機能のコマンドを利用してください。
TFOステータスが"Active"のETERNUS ディスクアレイにコピーセッションが存在する場
合は、swsrpdelvolコマンドに-eオプションを指定して、複製ボリューム情報を削除し
ます。
swsrpmakeコマンドで
コピーセッションを開
始します。
swsrpmakeコマンドに-Cオ
プションまたは-Pオプショ
ンを指定して、コピーセッ
ションを開始します。
・ QuickOPCの場合
swsrpstartsyncコマンドでコ
ピーセッションを開始しま
す。
・ Storage Clusterコンティ
ニュアスコピー機能を
利 用 、 か つ 、 TFO ス
テ ー タ ス が "Active" の
ETERNUS ディスクアレ
イにコピーセッション
が存在する場合
swsrpmakeコマンドで
ECを一時中断(Suspend)
し、swsrpstartsyncコマ
ンドでECを再開します。
swsrpmakeコマンドにTオプションを指定し
て、コピーセッション
を開始します。
(f)コピーセッショ 『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「Storage Clusterコンティニュアス
ンの状態確認
コピー機能を復旧する場合」を参照して、コピーセッションの状態確認と復旧を行い
ます。
・ 復旧の際は、ペアとなっているボリューム間でイニシャルコピーが行われます。イニシャルコピーの所要時間の目安
は、「表9.5 イニシャルコピーの所要時間(物理容量が1TBのボリュームにおける目安値)」を参照してください。
- 207 -
9.4.3.1
ETERNUS ディスクアレイの故障
ETERNUS ディスクアレイを筐体ごと交換する場合の手順について説明します。
Primaryストレージを交換する場合
1. ETERNUS-AのTFOステータスが"Active"で運用中にETERNUS-Aが故障した際、Failoverモードが"Auto"の場合は、自動Failover
されます。Failoverモードが"Manual"の場合は、「9.4.2.4 手動Failover/Failback」を参照して手動Failoverを実施します。
2. ETERNUS-AのCAポートに接続されているファイバーチャネルケーブルを抜きます。
3. AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用して運用している場合は、AdvancedCopy Manager CCMの管理
サービスを停止します。
管理サービスの停止手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」の「(g)管
理サービスの停止」を参照してください。
4. 「9.4.3.6 Storage Cluster環境の削除」を参照して、TFOグループを削除します。このとき、ETERNUS-Bに設定されている
論理WWPN/WWNNを引き継ぐために、[WWPN引き継ぎ]をクリックしてTFOグループを削除します。
5. ETERNUS-Aを撤去します。
6. 撤去したETERNUS-Aと同様の業務ボリュームをETERNUS-Cに作成します。この時点では、業務サーバとETERNUS-Cを結
線しないでください。
7. ETERNUS-BをPrimaryストレージ、ETERNUS-CをSecondaryストレージとして、Storage Cluster環境を構築します。
8. 手順2で断線させたファイバーチャネルケーブルをETERNUS-CのCAポートに接続して、業務サーバとの結線を接続しま
す。
9. ETERNUS-BのTFOグループのフェーズが"Normal"になっていることを確認したあと、「9.4.2.4 手動Failover/Failback」を
参照して手動Failoverを実施します。
10. ETERNUS-BのCAポートに接続されているファイバーチャネルケーブルを抜きます。
11. 「9.4.3.6 Storage Cluster環境の削除」を参照して、TFOグループを削除します。このとき、ETERNUS-Cに設定されている
論理WWPN/WWNNを引き継ぐために、[WWPN引き継ぎ]をクリックしてTFOグループを削除します。
12. ETERNUS-BをSecondaryストレージ、ETERNUS-CをPrimaryストレージとして、Storage Cluster環境を構築します。
13. 手順10で断線させたETERNUS-Bと業務サーバの結線を、再接続します。
ETERNUS-CからETERNUS-Bへのイニシャルコピーが完了し、元の運用状態に戻ります。
14. AdvancedCopy Managerを運用している場合、AdvancedCopy Managerの環境を設定します。設定手順は、「表9.6
AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリ
ケーション管理機能を使用している場合」の、「(d)AdvancedCopy Managerの環境設定」を参照してください。
注意
手順4で、ETERNUS-Bに設定されているTFOグループを削除したあとは、ETERNUS-Aを再接続しないでください。WWPN/WWNN
の重複によるデータ破壊を起こす可能性があります。
Secondaryストレージを交換する場合
1. ETERNUS-Bを本製品から削除し、管理対象外とします。
2. AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用して運用している場合は、AdvancedCopy Manager CCMの管理
サービスを停止します。
管理サービスの停止手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」の「(g)管
理サービスの停止」を参照してください。
3. 「9.4.3.6 Storage Cluster環境の削除」を参照して、TFOグループを削除します。
4. 新たにSecondaryストレージとするETERNUS-Cを本製品に登録します。
- 208 -
5. ETERNUS-AとETERNUS-Cで、Storage Cluster環境を再構築します。
6. AdvancedCopy Managerを運用している場合、AdvancedCopy Managerの環境を設定します。設定手順は、「表9.6
AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリ
ケーション管理機能を使用している場合」の、「(d)AdvancedCopy Managerの環境設定」を参照してください。
参照
手順4と手順5は、「9.3 作業の流れ」の「図9.8 Primaryストレージだけで運用していたところにSecondaryストレージを追加
する場合」を参照し、Secondaryストレージで実施してください。
9.4.3.2
RAID故障
PrimaryストレージまたはSecondaryストレージでRAID故障が発生しているかは、以下の条件で確認してください。
・ Webコンソールで、装置ステータスが"Normal"以外である、かつ、
・ Webコンソールで、RAIDグループのステータスが"Broken"である
PrimaryストレージのRAIDが故障した場合
1. ETERNUS-AのTFOステータスが"Active"で運用中にETERNUS-AのRAID故障が発生した際は、Failoverモードが"Auto"の場合
は、自動Failoverされます。Failoverモードが"Manual"の場合は、「9.4.2.4 手動Failover/Failback」を参照して手動Failover
を実施します。
ETERNUS-AのTFOステータスが"Standby"で運用中の場合、この手順は不要です。
2. Failbackモードを"Auto"で運用している場合は、コピーセッションの状態を確認してからフェイルバックする必要があ
るため、"Manual"に変更します。
3. AdvancedCopy Managerを運用している場合は、故障したRAIDに属しているボリュームのコピーセッションを停止します。
コピーセッションの停止手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」また
は「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(a)コピーセッションの停
止」を参照してください。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合、かつ、自動Failoverした場合は、ETERNUS-Aのボリュー
ムのコピーセッションだけ停止させることができます。ETERNUS-Aのコピーセッションだけを停止する手順は、「表9.6
AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリ
ケーション管理機能を使用している場合」の、「(b)TFOステータスが"Standby"のコピーセッションの停止」を参照して
ください。
4. ETERNUS-Bにおいて、ETERNUS CLIコマンドを利用し、TFOペアを解除します。
5. ETERNUS-AのRAIDを保守します。
6. ETERNUS-Bにおいて、ETERNUS CLIコマンドを利用し、TFOペアを復旧します。
7. ETERNUS-BからETERNUS-Aへのイニシャルコピーが完了するのを待ちます。
Storage Clusterのオーバービュー画面で、TFOグループのフェーズが、"Failback Ready"になっていることを確認します。
8. AdvancedCopy Managerを運用している場合は、コピーセッションを開始します。
コピーセッションの開始手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」また
は「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(e)コピーセッションの開
始」を参照してください。
9. ETERNUS-AとETERNUS-Bで、コピーセッションの状態が一致していることを確認します。
コピーセッションの状態確認手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」
または「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(f)コピーセッションの
状態確認」を参照してください。
10. 「9.4.2.4 手動Failover/Failback」を参照して手動Failbackを実施します。
11. 手順2でFailbackモードを"Manual"に変更した場合は、"Auto"に変更します。
- 209 -
SecondaryストレージのRAIDが故障した場合
1. ETERNUS-BのTFOステータスが"Active"で運用中にETERNUS-BのRAID故障が発生した際は、「9.4.2.4 手動Failover/Failback」
を参照して手動Failbackを実施します。
ETERNUS-BのTFOステータスが"Standby"で運用中の場合、この手順は不要です。
2. AdvancedCopy Managerを運用している場合は、故障したRAIDに属しているボリュームのコピーセッションを停止します。
コピーセッションの停止手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」また
は「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(a)コピーセッションの停
止」を参照してください。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合、かつ、手順1で手動Failbackしていない場合は、
ETERNUS-Bのボリュームのコピーセッションだけ停止させることができます。ETERNUS- Bのコピーセッションだけを
停止する手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.7
AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(b)TFOステータスが"Standby"のコピー
セッションの停止」を参照してください。
3. ETERNUS-Bにおいて、ETERNUS CLIコマンドを利用し、TFOペアを解除します。
4. ETERNUS-BのRAIDを保守します。
5. ETERNUS-Bにおいて、ETERNUS CLIコマンドを利用し、TFOペアを復旧します。
6. ETERNUS-AからETERNUS-Bへのコピーが完了するのを待ちます。
Storage Clusterのオーバービュー画面で、TFOグループのフェーズが、"Normal"になっていることを確認します。
7. AdvancedCopy Managerを運用している場合は、コピーセッションを開始します。
コピーセッションの開始手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」また
は「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(e)コピーセッションの開
始」を参照してください。
8. ETERNUS-AとETERNUS-Bで、コピーセッションの状態が一致していることを確認します。
コピーセッションの状態確認手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」
または「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(f)コピーセッションの
状態確認」を参照してください。
9.4.3.3
RAID閉塞
PrimaryストレージまたはSecondaryストレージでRAID閉塞が発生しているかは、以下の条件で確認してください。
・ Webコンソールで、装置ステータスが"Normal"以外である、かつ、
・ Webコンソールで、RAIDグループのステータスが"No Disk Path"である
PrimaryストレージのRAIDが閉塞した場合
1. ETERNUS-AのTFOステータスが"Active"で運用中にETERNUS-AのRAID閉塞が発生した際は、「9.4.2.4 手動Failover/Failback」
を参照して手動Failoverを実施します。
ETERNUS-AのTFOステータスが"Standby"で運用中の場合、この手順は不要です。
2. Failbackモードを"Auto"で運用している場合は、コピーセッションの状態を確認してからフェイルバックする必要があ
るため、"Manual"に変更します。
3. AdvancedCopy Managerを運用している場合は、閉塞したRAIDに属しているボリュームのコピーセッションを停止します。
コピーセッションの停止手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」また
は「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(a)コピーセッションの停
止」を参照してください。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合、かつ、手順1で手動Failoverしていない場合は、
ETERNUS-Aのボリュームのコピーセッションだけ停止できます。ETERNUS-Aのコピーセッションだけを停止する手順
は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.7 AdvancedCopy Manager
- 210 -
のレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(b)TFOステータスが"Standby"のコピーセッションの停止」を
参照してください。
4. ETERNUS-Bにおいて、ETERNUS CLIコマンドを利用し、TFOペアを解除します。
5. ETERNUS-AのRAIDを保守します。
6. ETERNUS-Bにおいて、ETERNUS CLIコマンドを利用し、TFOペアを復旧します。
7. ETERNUS-BからETERNUS-Aへのコピーが完了するのを待ちます。
Storage Clusterのオーバービュー画面で、TFOグループのフェーズが、"Failback Ready"になっていることを確認します。
8. AdvancedCopy Managerを運用している場合は、コピーセッションを開始します。
コピーセッションの開始手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」また
は「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(e)コピーセッションの開
始」を参照してください。
9. ETERNUS-AとETERNUS-Bで、コピーセッションの状態が一致していることを確認します。
コピーセッションの状態確認手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」
または「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(f)コピーセッションの
状態確認」を参照してください。
10. 「9.4.2.4 手動Failover/Failback」を参照して手動Failbackを実施します。
11. 手順2でFailbackモードを"Manual"に変更した場合は、"Auto"に変更します。
SecondaryストレージのRAIDが閉塞した場合
1. ETERNUS-BのTFOステータスが"Active"で運用中にETERNUS-BのRAID閉塞が発生した際は、「9.4.2.4 手動Failover/Failback」
を参照して手動Failbackを実施します。
ETERNUS-BのTFOステータスが"Standby"で運用中の場合、この手順は不要です。
2. AdvancedCopy Managerを運用している場合は、閉塞したRAIDに属しているボリュームのコピーセッションを停止します。
コピーセッションの停止手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」また
は「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(a)コピーセッションの停
止」を参照してください。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合、かつ、手順1で手動Failbackしていない場合は、
ETERNUS-Bのボリュームのコピーセッションだけ停止できます。ETERNUS-Bのコピーセッションだけを停止する手順
は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.7 AdvancedCopy Manager
のレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(b)TFOステータスが"Standby"のコピーセッションの停止」を
参照してください。
3. ETERNUS-Bにおいて、ETERNUS CLIコマンドを利用し、TFOペアを解除します。
4. ETERNUS-BのRAIDを保守します。
5. ETERNUS-Bにおいて、ETERNUS CLIコマンドを利用し、TFOペアを復旧します。
6. ETERNUS-AからETERNUS-Bへのコピーが完了するのを待ちます。
Storage Clusterのオーバービュー画面で、TFOグループの動作状態が、"Normal"になっていることを確認します。
7. AdvancedCopy Managerを運用している場合は、コピーセッションを開始します。
コピーセッションの開始手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」また
は「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(e)コピーセッションの開
始」を参照してください。
8. ETERNUS-AとETERNUS-Bで、コピーセッションの状態が一致していることを確認します。
コピーセッションの状態確認手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」
または「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(f)コピーセッションの
状態確認」を参照してください。
- 211 -
9.4.3.4
不良セクタ
PrimaryストレージまたはSecondaryストレージで不良セクタが発生しているかは、以下の条件で確認してください。
・ ETERNUS Web GUIのオーバービューに以下のメッセージが表示されている
不良セクターがあります。ボリュームナビにて詳細を確認してください。
不良セクタ領域は、TFOステータスが"Active"の装置から"Standby"の装置にコピーすると復旧します。
「TFOグループ詳細画面」の[ボリューム]タブの[状態]カラムが"Active"以外の場合は、当社技術員(CE)に問い合わせてくださ
い。
Primaryストレージのコピー元に不良セクタが発生した場合
1. ETERNUS-AのTFOステータスが"Active"で運用中にETERNUS-Aに不良セクタが発生した際は、「9.4.2.4 手動Failover/
Failback」を参照して手動Failoverを実施します。
ETERNUS-AのTFOステータスが"Standby"で運用中の場合、この手順は不要です。
2. Failbackモードを"Auto"で運用している場合は、コピーセッションの状態を確認してからフェイルバックする必要があ
るため、"Manual"に変更します。
3. AdvancedCopy Managerを運用している場合は、不良セクタがあるボリュームのコピーセッションを停止します。
コピーセッションの停止手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」また
は「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(a)コピーセッションの停
止」を参照してください。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、ETERNUS-Aのボリュームのコピーセッションだけ
停止させることができます。ETERNUS-Aのコピーセッションだけを停止する手順は、「表9.6 AdvancedCopy Managerの
Copy Control Module機能を使用している場合」または「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使
用している場合」の、「(b)TFOステータスが"Standby"のコピーセッションの停止」を参照してください。
4. ETERNUS-Bにおいて、ETERNUS CLIコマンドを利用し、TFOペアを解除します。
5. ETERNUS-Bにおいて、ETERNUS CLIコマンドを利用し、TFOペアを復旧します。
6. ETERNUS-BからETERNUS-Aへのコピーが完了するのを待ちます。
Storage Clusterのオーバービュー画面で、TFOグループのフェーズが、"Failback Ready"になっていることを確認します。
7. ETERNUS Web GUIで対象LUNの不良セクタ情報を削除します。
8. AdvancedCopy Managerを運用している場合は、コピーセッションを開始します。
コピーセッションの開始手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」また
は「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(e)コピーセッションの開
始」を参照してください。
9. ETERNUS-AとETERNUS-Bで、コピーセッションの状態が一致していることを確認します。
コピーセッションの状態確認手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」
または「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(f)コピーセッションの
状態確認」を参照してください。
10. 「9.4.2.4 手動Failover/Failback」を参照して手動Failbackを実施します。
11. 手順2でFailbackモードを"Manual"に変更した場合は、"Auto"に変更します。
Secondaryストレージのコピー元に不良セクタが発生した場合
1. ETERNUS-BのTFOステータスが"Active"で運用中にETERNUS-Bに不良セクタが発生した際は、「9.4.2.4 手動Failover/
Failback」を参照して手動Failbackを実施します。
ETERNUS-BのTFOステータスが"Standby"で運用中の場合、この手順は不要です。
2. AdvancedCopy Managerを運用している場合は、不良セクタがあるボリュームのコピーセッションを停止します。
コピーセッションの停止手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」また
は「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(a)コピーセッションの停
- 212 -
止」を参照してください。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、ETERNUS-Bのボリュームのコピーセッションだけ
停止させることができます。ETERNUS- Bのコピーセッションだけを停止する手順は、「表9.6 AdvancedCopy Managerの
Copy Control Module機能を使用している場合」または「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使
用している場合」の、「(b)TFOステータスが"Standby"のコピーセッションの停止」を参照してください。
3. ETERNUS-Bにおいて、ETERNUS CLIコマンドを利用し、TFOペアを解除します。
4. ETERNUS-Bにおいて、ETERNUS CLIコマンドを利用し、TFOペアを復旧します。
5. ETERNUS-AからETERNUS-Bへのコピーが完了するのを待ちます。
Storage Clusterのオーバービュー画面で、TFOグループのフェーズが、"Normal"になっていることを確認します。
6. ETERNUS Web GUIで対象LUNの不良セクタ情報を削除します。
7. AdvancedCopy Managerを運用している場合は、コピーセッションを開始します。
コピーセッションの開始手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」また
は「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(e)コピーセッションの開
始」を参照してください。
8. ETERNUS-AとETERNUS-Bで、コピーセッションの状態が一致していることを確認します。
コピーセッションの状態確認手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」
または「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(f)コピーセッションの
状態確認」を参照してください。
9.4.3.5
片系運用
ファームウェア版数の更新などで、一時的に片系運用にする場合の手順について説明します。
Primaryストレージを保守する場合
1. Failbackモードを"Auto"で運用している場合は、"Manual"に変更します。
2. ETERNUS-AのTFOステータスが"Active"で運用中にETERNUS-Aを保守する場合は、「9.4.2.4 手動Failover/Failback」を参照
して手動Failoverを実施します。
3. ETERNUS-Aを保守します。
ETERNUS-Aを停止する場合、かつ、AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用して運用している場合は、
ETERNUS-Aを停止したあとに、AdvancedCopy Manager CCMの管理サービスを停止します。
管理サービスの停止手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」の「(g)管
理サービスの停止」を参照してください。
4. TFOグループの動作状態が、"Failback Ready"になっていることを確認します。
5. ETERNUS-AとETERNUS-Bで、コピーセッションの状態が一致していることを確認します。
コピーセッションの状態確認手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」
または「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(f)コピーセッションの
状態確認」を参照してください。
6. 「9.4.2.4 手動Failover/Failback」を参照して手動Failbackを実施します。
7. 手順1でFailbackモードを"Manual"に変更した場合は、"Auto"に変更します。
Secondaryストレージを保守する場合
1. ETERNUS-BのTFOステータスが"Active"で運用中にETERNUS-Bを保守する場合は、「9.4.2.4 手動Failover/Failback」を参照
して手動Failbackを実施します。
2. ETERNUS-Bを保守します。
ETERNUS-Bを停止する場合、かつ、AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用して運用している場合は、
ETERNUS-Bを停止したあとに、AdvancedCopy Manager CCMの管理サービスを停止します。
- 213 -
管理サービスの停止手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」の「(g)管
理サービスの停止」を参照してください。
3. TFOグループの動作状態が、"Normal"になっていることを確認します。
4. ETERNUS-AとETERNUS-Bで、コピーセッションの状態が一致していることを確認します。
コピーセッションの状態確認手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」
または「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(f)コピーセッションの
状態確認」を参照してください。
ファームウェア版数を更新する場合
1. Failbackモードを"Auto"で運用している場合は、"Manual"に変更します。
2. ETERNUS-AのPrimary TFOグループに対して、「9.4.2.4 手動Failover/Failback」を参照して手動Failoverを実施します。
3. ETERNUS-Aにファームウェアを適用したあと、ETERNUS-Aを再起動します。
4. ETERNUS-BのSecondary TFOグループに対して、「9.4.2.4 手動Failover/Failback」を参照して手動Failbackを実施します。
5. ETERNUS-BのPrimary TFOグループに対して、「9.4.2.4 手動Failover/Failback」を参照して手動Failoverを実施します。
6. ETERNUS-Bにファームウェアを適用したあと、ETERNUS-Bを再起動します。
7. ETERNUS-AのSecondary TFOグループに対して、「9.4.2.4 手動Failover/Failback」を参照して手動Failbackを実施します。
8. 手順1でFailbackモードを"Manual"に変更した場合は、"Auto"に変更します。
9.4.3.6
Storage Cluster環境の削除
Storage Clusterの環境を削除する場合、TFOグループを削除してください。
TFOグループを削除すると、Storage Clusterの運用は解除され、ボリュームの同期も解除されます。
なお、SecondaryストレージにフェイルオーバしたあとにPrimaryストレージを撤去する場合は、Storage Clusterの運用を解除
すると共に、Secondaryストレージのポートに対して設定されている論理WWPN/WWNNを解除せずに引き継ぐ必要がありま
す。その際は、[WWPN引き継ぎ]を指定してください。
注意
Primaryストレージが接続された状態では、[WWPN引き継ぎ]を指定しないでください。
TFOグループ削除の手順は以下のとおりです。
1. AdvancedCopy Managerを運用している場合は、コピーセッションの停止とAdvancedCopy Managerの環境を削除します。
コピーセッションの停止とAdvancedCopy Managerの環境削除手順は、「表9.6 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module
機能を使用している場合」または「表9.7 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」
の、「(a)コピーセッションの停止」および「(c)AdvancedCopy Managerの環境設定削除」を参照してください。
2. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
3. メインペインで、対象ETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
4. カテゴリーペインで、[Storage Cluster]をクリックします。
カテゴリーペインの項目が、Storage Clusterに関する項目に切り替わり、作成されているTFOグループが、メインペイ
ンに表示されます。
5. メインペインのTFOグループを1つ選択し、アクションペインで、[TFOグループ]の下にある[削除]をクリックします。
TFOグループ削除ウィザード画面が表示されます。
6. オプション選択・確認画面が表示されます。
SecondaryストレージでWWPN引継ぎを実施する場合は、[WWPN引き継ぎ]をクリックします。
- 214 -
7. 実行する場合は、[削除]をクリックします。
削除処理の完了後、FCポート一覧画面からWWPNの引継ぎ状況を確認します。手順は以下のとおりです。
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
2. メインペインで、Storage ClusterのSecondaryストレージとして設定していたETERNUS ディスクアレイの「名前」部分を
クリックします。
3. カテゴリーペインで、[接続性]をクリックします。
ポートタイプの一覧が、メインペインに表示されます。
4. メインペインで、タイプが"FC"の「ポート数」部分をクリックします。
FCポートの一覧が、メインペインに表示されます。[論理WWPN]カラムの中に値が表示されている、かつ、[TFOステー
タス]が"-"の場合、そのポートはTFOグループ削除時に、論理WWPN/WWNNを引き継いでいます。
9.5 Storage Clusterコントローラー
本節では、Storage Clusterコントローラーについて説明します。
9.5.1 提供機能
Storage Clusterコントローラーは、Storage Cruiserのエージェント機能の一部として、以下を実施します。
・ ETERNUS ディスクアレイの生存監視
・ 監視状態の表示
9.5.2 導入手順
Storage Clusterコントローラーを構築するための、導入手順を説明します。
以下の手順で導入します。
1. 監視対象装置の設定
2. Storage Clusterコントローラーの監視機能の有効化
3. エージェントの再起動
4. 監視状態の確認
監視対象装置の設定
監視対象とするETERNUS ディスクアレイの情報を、TFOConfig.iniファイルに設定します。
設定方法は、「A.12 TFOConfig.iniパラメーター説明」を参照してください。
Storage Clusterコントローラーの監視条件は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「Storage Clusterコントローラーの監視機能の上
限」を参照してください。
Storage Clusterコントローラーの監視機能の有効化
Correlation.iniファイルを編集し、Storage Clusterコントローラーの監視機能を有効にします。
設定方法は、「A.6 Correlation.iniパラメーター説明」を参照してください。
エージェントの再起動
設定を反映するため、エージェントを再起動します。
- 215 -
監視状態の確認
agtpatrolコマンドを使用して、監視対象にしたETERNUS ディスクアレイの監視状態を確認します。
コマンドの実行結果に監視対象としたETERNUS ディスクアレイのエントリーが出力されない場合の対処は、「13.2.4 agtpatrol
(監視状態表示コマンド)」の[注意事項]を参照してください。
9.5.3 運用手順
Storage Clusterコントローラーの運用中に実施する、以下の操作手順について説明します。
・ 監視対象装置の追加および削除
・ 監視対象装置のIPアドレスの変更
9.5.3.1
監視対象装置の追加/削除
監視対象装置の追加/削除は、以下の手順で実施します。
1. TFOConfig.iniファイルの編集
2. エージェントの再起動
3. 監視状態の確認
TFOConfig.iniファイルの編集
TFOConfig.iniファイルを編集します。編集内容は、以下のとおりです。
・ 監視対象装置の追加
監視対象とするETERNUS ディスクアレイの情報を追加します。
・ 監視対象装置の削除
監視対象から除外するETERNUS ディスクアレイの情報を削除します。
編集方法は、「A.12 TFOConfig.iniパラメーター説明」を参照してください。
エージェントの再起動
設定を反映するため、エージェントを再起動します。
監視状態の確認
agtpatrolコマンドを使用して、監視対象にしたETERNUS ディスクアレイの監視状態を確認します。
確認する内容は、以下のとおりです。
・ 追加の場合
コマンドの実行結果に、追加したETERNUS ディスクアレイのエントリーが表示されること
・ 削除の場合
コマンドの実行結果に、削除したETERNUS ディスクアレイのエントリーが表示されないこと
9.5.3.2
監視対象装置のIPアドレスの変更
監視対象装置のIPアドレスの変更は、以下の手順で実施します。
1. IPアドレスの変更
2. TFOConfig.iniファイルの編集
3. エージェントの再起動
4. 監視状態の確認
- 216 -
IPアドレスの変更
監視対象装置のIPアドレスを変更します。
TFOConfig.iniファイルの編集
TFOConfig.iniファイルを編集します。編集内容は、以下のとおりです。
・ 変更前のETERNUS ディスクアレイの情報を削除
・ 変更後のETERNUS ディスクアレイの情報を追加
編集方法は、「A.12 TFOConfig.iniパラメーター説明」を参照してください。
エージェントの再起動
設定を反映するため、エージェントを再起動します。
監視状態の確認
agtpatrolコマンドを使用して、監視対象にしたETERNUS ディスクアレイの監視状態を確認します。
確認する内容は、以下のとおりです。
・ コマンドの実行結果に、IPアドレス変更前のETERNUS ディスクアレイのエントリーが表示されないこと
・ コマンドの実行結果に、IPアドレス変更後のETERNUS ディスクアレイのエントリーが表示されること
- 217 -
第10章 管理対象装置の保守
10.1 障害発生時の画面と対処方法
ある装置で障害が発生するとWebコンソールのイベントログに障害内容が表示されます。
サポートレベルAおよびBの装置に障害が発生した場合、装置状態は"Error"または"Warning"に変更されます。"Error"およ
び"Warning"の基準は、それぞれの装置の定義によって異なります。また、障害によって影響を受けるアクセスパスが特定
できた場合は、そのアクセスパスの状態が"Error"に変更されます。
サポートレベルIの装置は、初期状態では、イベントログに障害内容が表示されません。また、装置状態も更新されません。
ただし、以下の条件をすべて満たす場合は、イベントログに障害内容の表示および装置状態の更新が可能です。
・ 対象装置がSNMPトラップをサポートしている
・ 手動組込み時に装置IPアドレスを指定している
・ SNMPトラップXML定義ファイルを作成している
参照
SNMPトラップXML定義ファイルの作成方法は、「A.5 SNMPトラップXML定義ファイル説明」を参照してください。
Webコンソールで、以下の順番で確認を実施し、必要に応じて対処してください。
なお、サーバノードのHBAおよびマルチパス以外のミドルウェアに障害が発生した場合は、イベントが報告されるだけで
す。障害の対処は、各ミドルウェアのマニュアルを参照してください。
ETERNUS ディスクアレイの状態が"Error"または"Warning"の場合
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
2. ディスクアレイ一覧画面のメインペインで、操作対象名をクリックします。
3. ディスクアレイ詳細画面のメインペインで、操作対象名をクリックします。
4. ETERNUS ディスクアレイの保守画面が起動します。ETERNUS ディスクアレイの故障対象部を特定してください。
故障部品の交換は、必要に応じて当社技術員(CE)に連絡してください。
なお、ETERNUS ディスクアレイのCE、DE、ポート、およびディスクの状態は、Webコンソールのカテゴリーペインで[コン
ポーネント]をクリックして確認できます。最新のCE、DE、ポート、およびディスクの状態を確認するには、ETERNUS ディ
スクアレイに対して[設定の再読み込み]を実行してから確認してください。
Storage Cluster機能を利用している場合は、「9.4.3 保守」を参照してください。
テープライブラリの状態が"Error"または"Warning"の場合
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[テープライブラリ]をクリックします。
3. テープライブラリ一覧画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
4. テープライブラリ詳細画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
5. テープライブラリの保守画面が起動します。テープライブラリの故障対象部を特定してください。
故障部品の交換は、必要に応じて当社技術員(CE)に連絡してください。
手動組込みディスクアレイの状態が"Error"または"Warning"の場合
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
- 218 -
2. カテゴリーペインで、[ディスクアレイ(手動)]をクリックします。
3. 手動組込みディスクアレイ一覧画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
4. 手動組込みディスクアレイ詳細画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
5. ディスクアレイの保守画面が起動します。ディスクアレイの故障対象部を特定してください。
故障部品の交換は、必要に応じて当社技術員(CE)に連絡してください。
アダプター(CA)交換をする場合は、「10.3.3 手動組込み装置の部品交換」の「手動組込みディスクアレイ、手動組込みテー
プライブラリのアダプター(CA)を交換した場合」を参照してください。また、故障部品の交換は、必要に応じて当社技術員
(CE)に連絡してください。
手動組込みディスクアレイの状態が"Unknown"の場合
・ ETERNUS NR1000 seriesの場合
ネットワーク環境やSNMP設定を見直してください。
上記を実施しても解消しないときは、ETERNUS SFシステムに登録されている対象装置の動作モードを確認してくださ
い。動作モードが誤っている場合は、対象装置をETERNUS SFシステムから一旦削除したあと、正しい動作モードで再登
録してください。動作モードの確認方法は、
『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ストレージ装置の表示」を参照
してください。ETERNUS SFシステムに登録する動作モードは、「5.2.7 手動組込み装置の登録方法」を参照してください。
・ 上記以外の装置の場合
ネットワーク環境やSNMP設定を見直してください。
手動組込みテープライブラリの状態が"Error"または"Warning"の場合
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[テープライブラリ(手動)]をクリックします。
3. 手動組込みテープライブラリ一覧画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
4. 手動組込みテープライブラリ詳細画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
5. テープライブラリの保守画面が起動します。テープライブラリの故障対象部を特定してください。
故障部品の交換は、必要に応じて当社技術員(CE)に連絡してください。
アダプター(CA)交換をする場合は、「10.3.3 手動組込み装置の部品交換」の「手動組込みディスクアレイ、手動組込みテー
プライブラリのアダプター(CA)を交換した場合」を参照してください。また、故障部品の交換は、必要に応じて当社技術員
(CE)に連絡してください。
ファイバーチャネルスイッチの状態が"Error"または"Warning"の場合
1. グローバルナビゲーションタブの[ネットワーク]をクリックします。
2. スイッチ一覧画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
3. スイッチ詳細画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
4. ファイバーチャネルスイッチの保守画面が起動します。ファイバーチャネルスイッチの故障対象部を特定してください。
故障部品の交換は、必要に応じて当社技術員(CE)に連絡してください。
SFPの故障などでポートがError状態にある場合、影響されるアクセスパスの状態が"Error"と表示されます。
アクセスパスを本製品のアクセスパス設定で定義している場合、ファイバーチャネルスイッチのゾーニング設定はWWPN
ゾーニングで定義されています。このため、ファイバーチャネルスイッチポート故障時には、他のファイバーチャネルス
イッチポートにファイバーチャネルケーブルをつなぎ変えて、そのまま運用できます。
「4.2.1.3 対処(FAQ)」の「装置がWarning表示される場合」も参照してください。
- 219 -
サーバノードの状態が"Error"または"Warning"の場合
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
3. 状態が"Error"のアクセスパスの物理経路を確認します。
経路上にError状態の装置が存在しない場合は、途中のファイバーチャネルケーブルが切断されていないかを確認して
ください。原因を特定できない場合は、当社技術員に連絡してください。
msdsm(Windows Server 2008以降のWindows operating systemに標準で組み込まれているマルチパスドライバ)を有効にしてい
るサーバノードでは、シングルパス(冗長構成になっていないアクセスパス)が存在する場合も、サーバノードの状態
が"Warning"になります。これは、msdsmの仕様で"Error"に該当するアクセスパスの情報がOSから消えてしまい、シングルパ
スと区別できないためです。アクセスパスをシングルパスで構成する場合は、msdsmを無効にしてください。
「4.2.1.3 対処(FAQ)」の「アクセスパスがError表示される場合」も参照してください。
アクセスパスの状態が"Error"の場合
マルチパスディスク制御で構成されているアクセスパスの場合、以下の手順を実施してください。
1. パスの状態の確保
現在のパスの構成および状態を確認してください。
2. 障害発生アクセスパス関連のI/O停止
3. 故障部品交換(故障部品交換が必要な場合)またはErrorの対処
故障部品の交換は、当社技術員(CE)に連絡してください。
4. 停止しているアクセスパスのI/O再起動
マルチパスディスク制御で構成されていないアクセスパスの場合、対象のボリュームを利用している業務に影響します。
業務を停止し、故障の対処を行ってください。故障部品の交換は、当社技術員(CE)に連絡してください。
HBA 交換をする場合は、「10.3.1.1 サーバノードのHBA交換」を参照してください。
ポイント
マルチパスディスク制御で構成されているアクセスパスの場合、アクセスパスをオフラインにすると、アクセスパスの状
態が"Error"になり、アクセスパスの障害内容を示すメッセージとして「Host Agent reports Access Path Status is degraded.」が
表示される場合があります。
その場合、アクセスパスをオンラインに戻すと、アクセスパスの状態が前のステータスに戻ります。
部品交換後の対処
部品交換後の装置に対して[設定の再読み込み]を実行し、現在の装置状態を確保してください。交換によって装置状態が復
旧した場合は、装置の状態表示がNormal状態に戻ります。
ETERNUS NR1000 seriesおよび手動組込みで登録した装置の状態は、自動的に復旧しません。装置の復旧完了後、以下の手順
で、装置の状態を正常に戻してください。
1. 手動組込み装置のアクションペインで[変更]をクリックし、手動組込み装置の変更画面に移動します。
2. 変更画面の「状態」リストで"Normal"を選択して、[変更]ボタンを押します。
10.2 サポート装置の交換
本製品に登録されている装置を交換した場合に、交換対象の装置に対し[設定の再読み込み]を行っても、新しい装置の情報
に更新されません。Webコンソールで交換対象の装置を一旦削除し、再度、装置を登録してください。
装置種ごとに必要な手順は、以下を参照してください。
- 220 -
10.2.1 サーバノードの交換
サーバノードを装置ごと交換する場合は、OSに応じて、作業を実施してください。
Solaris OS
本製品で新サーバノードを検出する前に、交換対象サーバノードのアクセスパスをすべて削除して、新たに新サーバノー
ドのアクセスパスを設定してください。
Solaris OS以外
以下の手順でアクセスパスを再設定してください。
1. 新サーバへのエージェントのインストール
新サーバを交換対象サーバと異なるIPアドレスで設定し、エージェントをインストールします。
新サーバを交換対象サーバと異なるIPアドレスで設定できない場合は、本製品で新サーバを検出する前に交換対象サー
バのアクセスパスをすべて削除して、新たに新サーバのアクセスパスを設定してください。
2. 新サーバを本製品へ登録
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. アクションペインで、[サーバ]の下にある[追加]をクリックします。
3. 新サーバを登録します。
サーバ一覧画面に新サーバが表示されることを確認してください。
3. アクセスパス削除
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
3. メインペインで、交換対象サーバのHBAで設定されているアクセスパスのチェックボックスをチェックします。
4. アクションペインで、[アクセスパス]の下にある[削除]をクリックします。
5. アクセスパスを削除します。
アクセスパス一覧画面で、交換対象サーバのHBAで設定されているアクセスパスが削除されていることを確認し
てください。
4. アクセスパス追加
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
3. アクションペインで、[アクセスパス]の下にある[追加(ETERNUS)]をクリックします。
4. アクセスパスを登録します。アクセスパスの定義は以下を選択してください。
- HBA: 新サーバに搭載されている HBA
- ポート: 交換対象サーバと論理結線されていたポート
- Affinity Group: 交換対象サーバに割り当てられていたアフィニティグループ
アクセスパス一覧画面で、新サーバに搭載されているHBAを使ったアクセスパスが作成されていることを確認し
てください。
5. 交換対象サーバを本製品から削除
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. メインペインで、交換対象サーバのチェックボックスをチェックします。
3. アクションペインで、[サーバ]の下にある[削除]をクリックします。
- 221 -
4. 交換対象サーバを削除します。
サーバ一覧画面で、交換対象サーバが削除されることを確認してください。
10.2.2 ETERNUS ディスクアレイの交換
ETERNUS ディスクアレイを装置ごと交換する場合は、以下の手順でアクセスパスを再設定してください。
なお、Storage Cluster機能を利用している場合は、「9.4.3 保守」を参照してください。
1. 構成情報の統一
1. 新装置のハードウェアの構成定義を、交換対象の装置と同じ構成にします。
2. 新装置に、交換対象装置とは異なるIPアドレスを割り当てます。
新装置を交換対象装置と異なるIPアドレスで設定できない場合は、本製品で新装置を検出する前に、交換対象装
置のアクセスパスをすべて削除して、新たに新装置のアクセスパスを設定してください。
2. 新装置を本製品へ登録
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
2. アクションペインで、[ストレージ]の下にある[追加]をクリックします。
3. 新装置を登録します。
ディスクアレイ一覧画面に新装置が表示されることを確認してください。
3. 新装置にライセンス登録
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
2. メインペインで新装置名をクリックします。
3. カテゴリーペインで、[システム]をクリックします。
4. メインペインで、ライセンスのチェックボックスをチェックします。
5. アクションペインで、[ライセンス]の下にある[登録]をクリックします。
6. ライセンスを登録します。
ライセンス一覧画面でライセンスの登録状況を確認してください。
4. アクセスパス削除
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
3. メインペインで、交換対象装置に設定されているアクセスパスのチェックボックスをチェックします。
4. アクションペインで、[アクセスパス]の下にある[削除]をクリックします。
5. アクセスパスを削除します。
アクセスパス一覧画面で、交換対象装置に設定されているアクセスパスが削除されていることを確認してくだ
さい。
5. アクセスパス追加
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
3. アクションペインで、[アクセスパス]の下にある[追加(ETERNUS)]をクリックします。
4. アクセスパスを登録します。アクセスパスの定義は以下を選択してください。
- HBA: 交換対象装置と論理結線されていたHBA
- ポート: 新装置に搭載されているポート
- Affinity Group: 新装置に作成した交換対象装置と同じアフィニティグループ
- 222 -
アクセスパス一覧画面で、新装置に搭載されているポートを使ったアクセスパスが作成されていることを確認
してください。
6. 交換対象装置のライセンス削除
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
2. メインペインで、交換対象の装置名をクリックします。
3. カテゴリーペインで、[システム]をクリックします。
4. メインペインで、ライセンスのチェックボックスをチェックします。
5. アクションペインで、[ライセンス]の下にある[削除]をクリックします。
6. ライセンスを削除します。
ライセンス一覧画面でライセンスの登録状況を確認してください。
7. 交換対象装置を本製品から削除
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
2. メインペインで、交換対象の装置のチェックボックスをチェックします。
3. アクションペインで、[ストレージ]の下にある[削除]をクリックします。
4. 交換対象の装置を削除します。
ディスクアレイ一覧画面から交換対象の装置が削除されることを確認してください。
8. 後作業
アクセスパス作成後、活性構成変更をサポートしていないサーバノードを再起動します。
活性構成変更をサポートしているサーバノードでは、OSやHBAドライバに対して、活性構成変更を指示するコマンド
の実行などが必要です。例えば、HBAドライバがFUJITSU PCI Fibre Channelの場合、chgfcctlまたはclchgfcコマンドを実行
する必要があります。
10.2.3 ETERNUS LT250/LT270の交換
ETERNUS LT250/LT270を装置ごと交換する場合、以下の手順でアクセスパスを再設定してください。
1. 構成情報の統一
1. 新テープライブラリのハードウェアの構成定義を、交換対象テープライブラリと同じ構成にします。
2. 新テープライブラリに交換対象テープライブラリとは異なるIPアドレスを割り当てます。
2. 新テープライブラリを本製品へ登録
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[テープライブラリ]をクリックします。
3. アクションペインで、[テープライブラリ]の下にある[登録]をクリックします。
4. 新テープライブラリを登録します。
テープライブラリ一覧画面に、新テープライブラリが表示されることを確認してください。
3. ゾーニング削除
1. グローバルナビゲーションタブの[ネットワーク]をクリックします。
2. メインペインで、スイッチ名をクリックします。
3. カテゴリーペインで、[ゾーニング]をクリックします。
4. メインペインで、交換対象テープライブラリのWWPNを使って構成されているゾーニングのチェックボックスを
チェックします。
5. アクションペインで、[ゾーニング]の下にある[削除]をクリックします。
- 223 -
6. ゾーニングを削除します。
ゾーニング一覧画面で、交換対象テープライブラリのWWPNで構成されているゾーニングが削除されていること
を確認してください。
注意
1対1のゾーニングでない場合は、他のセキュリティ設定が影響を受けないことを確認してください。
4. アクセスパス追加
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
3. アクションペインで、[アクセスパス]の下にある[追加 (その他)]をクリックします。
4. アクセスパスを登録します。アクセスパスの定義は以下を選択してください。
- HBA: 交換対象テープライブラリと論理結線されていたHBA
- ポート: 新テープライブラリに搭載されているポート
ゾーニング一覧画面で新テープライブラリのWWPNで構成されているゾーニングが作成されていることを確認し
てください。
5. 交換対象テープライブラリを本製品から削除
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[テープライブラリ]をクリックします。
3. メインペインで、交換対象テープライブラリのチェックボックスをチェックします。
4. アクションペインで、[テープライブラリ]の下にある[削除]をクリックします。
5. 交換対象テープライブラリを削除します。
テープライブラリ一覧画面から、交換対象テープライブラリが削除されることを確認してください。
6. 後作業
アクセスパス作成後、活性構成変更をサポートしていないサーバノードを再起動します。
活性構成変更をサポートしているサーバノードでは、OSやHBAドライバに対して、活性構成変更を指示するコマンド
の実行などが必要です。例えば、HBAドライバがFUJITSU PCI Fibre Channelの場合、chgfcctlまたはclchgfcコマンドを実行
する必要があります。
10.2.4 ファイバーチャネルスイッチ装置の交換
本製品に登録されているファイバーチャネルスイッチ装置(以降、“スイッチ”と略します)の交換に必要な手順を示します。
なお、交換前と交換後のスイッチの状態によって手順が異なります。
ETERNUS SN200 series、Brocade series、PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード、Brocade VDX
series、PRIMERGY コンバージドスイッチブレードの場合
・ 交換前と交換後のスイッチのモデルおよびIPアドレスが同一の場合
1. 閾値監視の設定内容を記録します。(閾値監視を実施している場合)
2. 装置交換後に、Webコンソールで「設定の再読み込み」を実施します。
3. 手順1で記録した設定内容を基に、閾値監視を開始します。(閾値監視を実施している場合)
・ 交換前と交換後のスイッチのモデルまたはIPアドレスが異なる場合
1. 交換対象スイッチに対する性能監視の停止(監視対象装置でない場合は不要)
閾値監視設定も行っている場合は、閾値監視を停止したあとで性能監視を停止してください。
- 224 -
1. グローバルナビゲーションタブの[ネットワーク]をクリックします。
2. メインペインで、交換対象スイッチ名をクリックします。
3. カテゴリーペインで、[性能管理]をクリックします。
4. カテゴリーペインで、[設定]をクリックします。
5. アクションペインで、[性能管理]の下にある[停止]をクリックします。
交換対象スイッチの監視状態が"Stop"になっていることを確認してください。
2. 交換対象スイッチを本製品から削除
1. グローバルナビゲーションタブの[ネットワーク]をクリックします。
2. メインペインで、交換対象スイッチのチェックボックスをチェックします。
3. アクションペインで、[スイッチ]の下にある[削除]をクリックします。
4. 交換対象スイッチを削除します。
スイッチ一覧画面に交換対象スイッチが表示されないことを確認してください。
3. 新旧スイッチの物理交換
装置の交換作業は、当社技術員(CE)に連絡し、装置の保守手順書に従って実施してください。
カスケード接続されていないスイッチを交換する場合で、そのスイッチの構成情報(configUploadファイル)が保存
されていないときは、手動でゾーニングの再設定が必要です。新スイッチを本製品に登録したあと、手順6のス
イッチゾーニングの設定を実施してください。
スイッチの構成情報(configUploadファイル)の詳細は、装置添付マニュアルを参照してください。
4. 新スイッチを本製品へ登録
1. グローバルナビゲーションタブの[ネットワーク]をクリックします。
2. アクションペインで、[スイッチ]の下にある[追加]をクリックします。
3. 新スイッチを登録します。
スイッチ一覧画面に新スイッチが表示されることを確認してください。
5. アクセスパスの状態の更新
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
3. アクションペインで、[アクセスパスの状態]の下にある[更新]をクリックします。
アクセスパス一覧画面で、アクセスパスの状態が更新されていることを確認してください。
6. スイッチゾーニングの設定
新スイッチには、本製品の管理対象であった交換対象スイッチに設定されていたゾーニング情報が存在しないた
め、交換後にはアクセスパスが定義矛盾(Changed)として表示されます。手動でゾーニングを再設定してくださ
い。
交換対象スイッチにゾーニングが設定されていない場合や、カスケード接続されているスイッチの場合、ゾーニ
ングの再設定は不要です。
構成情報(configUploadファイル)がある場合は、装置の保守手順書に従ってください。
注意
スイッチのゾーニング情報が以下の場合、交換の前後に関係なく、ゾーニングのアクセスパスが表示されません。
- 本製品管理上のHBA-CA間アクセスパス経路以外のゾーニング(HBA-HBA間、CA-CA間、HBA-UnknownFC間、CAUnknownFC間、UnknownFC-UnknownFC間)
これにより、スイッチ交換後も、HBA-CA間のようなアクセスパス定義矛盾のWarning表示がありません。
- 225 -
交換対象スイッチでHBA-CA間アクセスパス経路以外のゾーニングが設定されていた場合は、スイッチのWeb Tools
またはスイッチのCLIを利用して、ゾーニングを設定してください。
7. 新スイッチに対する性能監視開始設定(監視対象装置でない場合は不要)
1. グローバルナビゲーションタブの[ネットワーク]をクリックします。
2. メインペインで、スイッチ名をクリックします。
3. カテゴリーペインで、[性能管理]をクリックします。
4. カテゴリーペインで、[設定]をクリックします。
5. アクションペインで、[性能管理]の下にある[開始]をクリックします。
監視状態が"Monitoring"になっていることを確認してください。
閾値監視設定も行っていた場合は、再度、閾値監視設定を行ってください。
注意
構成情報をカスタマイズしている場合は、性能監視を開始する前に、構成情報設定ファイルの設定内容を確認し
てください。
詳細は、「A.9 構成情報設定ファイル説明」を参照してください。
CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)の場合
・ 交換前と交換後のコンバージドファブリックのファブリックIDおよびファブリック仮想代表IPが同一の場合
装置交換後に、Webコンソールで「設定の再読み込み」を実施します。
・ 交換前と交換後のコンバージドファブリックのファブリックIDまたはファブリック仮想代表IPが異なる場合
1. 交換対象コンバージドファブリックを本製品から削除します。
参照
削除方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「FCスイッチの削除」を参照してください。
2. コンバージドファブリックを再構築します。
1. 新旧スイッチを交換します。
2. コンバージドファブリックを再構築します。
装置の交換作業は、当社技術員(CE)に連絡し、装置の保守手順書に従って実施してください。
アクセスパスを設定している場合、手動でゾーニングの再設定が必要です。新たに構築したコンバージド
ファブリックを本製品に登録したあと、手順5のスイッチゾーニングの設定を実施してください。
3. 新コンバージドファブリックを本製品に登録します。
参照
登録方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「FCスイッチの登録」を参照してください。
4. アクセスパスの状態を更新します。
参照
更新方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「アクセスパスの表示」を参照してください。
- 226 -
5. スイッチゾーニングの設定
新コンバージドファブリックには、本製品の管理対象であった交換対象コンバージドファブリックに設定されて
いたゾーニング情報が存在しないので、交換後にはアクセスパスが定義矛盾(Changed)として表示されます。手動
でゾーニングを再設定してください。
交換前にゾーニングが設定されていない場合、ゾーニングの再設定は不要です。
注意
スイッチのゾーニング情報が以下の場合、交換の前後に関係なく、ゾーニングのアクセスパスが表示されません。
- 本製品管理上のHBA-CA間アクセスパス経路以外のゾーニング(HBA-HBA間、CA-CA間、HBA-UnknownFC間、CAUnknownFC間、UnknownFC-UnknownFC間)
これにより、スイッチ交換後も、HBA-CA間のようなアクセスパス定義矛盾のWarning表示がありません。
交換対象スイッチでHBA-CA間アクセスパス経路以外のゾーニングが設定されていた場合は、コンバージドファブ
リックのCLIを利用して、ゾーニングを設定してください。
10.2.5 手動組込み装置の交換
手動組込装置を装置ごと交換する場合、以下の手順でアクセスパスを再設定してください。
1. 新手動組込み装置を本製品に登録
- 手動組込みディスクアレイの場合
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[ディスクアレイ(手動)]をクリックします。
3. アクションペインで、[ストレージ]の下にある[登録]をクリックします。
4. 新手動組込みディスクアレイを登録します。
手動組込みディスクアレイ一覧画面に、新手動組込みディスクアレイが表示されることを確認してくださ
い。
- 手動組込みテープライブラリの場合
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[テープライブラリ(手動)]をクリックします。
3. アクションペインで、[テープライブラリ]の下にある[登録]をクリックします。
4. 新手動組込みテープライブラリを登録してください。
手動組込みテープライブラリ一覧画面に、新手動組込みテープライブラリが表示されることを確認してくだ
さい。
2. 手動組込み装置の交換後のアダプター(CA)を登録
- 手動組込みディスクアレイの場合
1. 手動組込みディスクアレイ一覧画面のメインペインで、手動組込みディスクアレイ名をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[ポート]をクリックします。
3. アクションペインで、[ポート]の下にある[追加]をクリックします。
4. 新ポートを登録します。
手動組込みディスクアレイのポート一覧画面に、新ポートが表示されることを確認してください。
- 手動組込みテープライブラリの場合
1. 手動組込みテープライブラリ一覧画面のメインペインで、手動組込みテープライブラリ名をクリックしま
す。
- 227 -
2. カテゴリーペインで、[ポート]をクリックします。
3. アクションペインで、[ポート]の下にある[追加]をクリックします。
4. 新ポートを登録します。
手動組込みテープライブラリのポート一覧画面に、新ポートが表示されることを確認してください。
3. ゾーニング削除
1. グローバルナビゲーションタブの[ネットワーク]をクリックします。
2. メインペインでスイッチ名をクリックします。
3. カテゴリーペインで[ゾーニング]をクリックします。
4. メインペインで、交換対象装置のWWPNを使って構成されているゾーニングのチェックボックスをチェックしま
す。
5. アクションペインで、[ゾーニング]の下にある[削除]をクリックします。
6. ゾーニングを削除します。
ゾーニング一覧画面で交換対象装置のWWPNで構成されているゾーニングが削除されていることを確認してくだ
さい。
注意
1対1のゾーニングでない場合は、他のセキュリティ設定が影響を受けないことを確認してください。
4. アクセスパス追加
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
3. アクションペインで、[アクセスパス]の下にある[追加 (その他)]をクリックします。
4. アクセスパスを登録します。アクセスパスの定義は、以下を選択してください。
- HBA: 交換対象装置と論理結線されていたHBA
- ポート: 新手動組込み装置に追加したポート
ゾーニング一覧画面で、新手動組込み装置のWWPNで構成されているゾーニングが作成されていることを確認し
てください。
5. 交換対象装置を本製品から削除
- 手動組込みディスクアレイの場合
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[ディスクアレイ(手動)]をクリックします。
3. メインペインで、交換対象手動組込みディスクアレイのチェックボックスをチェックします。
4. アクションペインで、[ストレージ]の下にある[削除]をクリックします。
5. 交換対象手動組込みディスクアレイを削除します。
手動組込みディスクアレイ一覧画面から、交換対象の手動組込みディスクアレイが削除されることを確認し
てください。
- 手動組込みテープライブラリの場合
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[テープライブラリ(手動)]をクリックします。
3. メインペインで、手動組込みテープライブラリのチェックボックスをチェックします。
- 228 -
4. アクションペインで、[テープライブラリ]の下にある[削除]をクリックします。
5. 交換対象手動組込みテープライブラリを削除します。
手動組込みテープライブラリ一覧画面から交換対象の手動組込みテープライブラリが削除されることを確認
してください。
6. 後作業
設定の変更後、活性構成変更をサポートしていないサーバノードを再起動してください。
10.2.6 Storage Clusterコントローラーの交換
Storage Clusterコントローラーを交換する場合は、Storage Cruiserエージェントの再インストールと、Storage Clusterコント
ローラーの再設定を実施してください。
また、交換対象のサーバがStorage Cruiserの管理対象サーバの場合は、「10.2.1 サーバノードの交換」を併せて実施してくだ
さい。
10.3 サポート装置部品の交換
本製品に登録されているサポート装置を交換するときに必要な手順について説明します。
装置種ごとに必要な手順は、以下を参照してください。
装置種
サーバノード
部品交換
・ HBA交換の場合
「10.3.1 サーバノードの部品交換」を実施してください。
・ その他の部品交換の場合
部品交換後に、[設定の再読み込み]を実施してください。
ETERNUS ディスクアレイ
ETERNUS LT250/LT270
部品交換後に、[設定の再読み込み]を実施してください。また、「10.3.2 ETERNUS
ディスクアレイ、ETERNUS LT250/LT270の部品交換」を参照してください。
ファイバーチャネルスイッチ
部品交換後に、[設定の再読み込み]を実施してください。
手動組込サーバノード
・ HBA交換の場合
「10.3.3 手動組込み装置の部品交換」を実施してください。
・ その他の部品交換の場合
部品交換後に、[設定の再読み込み]を実施してください。
手動組込ディスクアレイ
手動組込テープライブラリ
・ アダプター(CA)交換の場合
「10.3.3 手動組込み装置の部品交換」を実施してください。
・ その他の部品交換の場合
部品交換後に、[設定の再読み込み]を実施してください。
10.3.1 サーバノードの部品交換
本製品に登録されているサーバノードのHBA交換に必要な手順を示します。
- 229 -
注意
・ 作業の前に、Webコンソールのグローバルナビゲーションタブの[ネットワーク]を選択して、アクセスパス設定に関連
するファイバーチャネルスイッチにカスケードされているすべてのファイバーチャネルスイッチが正しく認識されてい
ることを確認してください。
一時的にカスケードから外れているファイバーチャネルスイッチが存在している状態でアクセスパスが変更されると、
以前のカスケード接続を簡単に復旧できない状態となります。この場合、一時的にカスケードから外れていたファイ
バーチャネルのゾーニング情報を、ファイバーチャネルスイッチのcfgClearコマンドなどで削除することで、再度カス
ケード接続が可能となります。
・ 本製品がサーバノードのHBA交換を認識できる基本条件は、以下のとおりです。
- サーバノードにエージェントがインストールされている
- サーバノードの同一スロット(物理ポート番号)上でHBAを交換する
- サーバノードが、本製品に登録されている
- 交換元のHBAに対して、アクセスパスが設定されている
・ 本製品でHBAのアクセスパス継承を行う場合、以下に注意してください。
- ゾーニングの設定は、1対1のWWPNゾーニングである必要があります。
以下のゾーニング設定を使用している環境ではアクセスパスの継承は行えません。
- ポートゾーニング
- 1対1でないWWPNゾーニング
- 以下の装置に対するゾーニングの設定は引き継ぐことができません。
- テープライブラリ装置
- ETERNUS ディスクアレイ以外のストレージ装置
- ホスト登録情報のホスト番号を引き継ぐことができません。ホスト名は引継ぎ可能です。
- ゾーニングが設定されていないアクセスパスに対して継承を実施した場合は、ゾーニングの作成をスキップして、
ホスト登録およびホストアフィニティ設定だけを実施します。
- FCルーティング機能を使用している環境でのアクセスパス継承について、FCルーティング機能で必要なLSANゾーン
は、本製品で正しく設定変更できません。
アクセスパス継承を行う場合は、事前に、サーバノード/ファイバーチャネルスイッチ/ストレージの各装置で、必要
なLSAN設定を手動で変更してください。
- VMware vSphere 4以降の場合は、アクセスパス継承後に以下のどちらかを実行してください。
- VMホストの再起動
- アクセスパス継承を行ったHBAに対してVMware Infrastructure ClientからRescanを実行
VMware Infrastructure Clientの操作は、「6.2.1 アクセスパスとは」の「VMware環境のアクセスパス」を参照してくださ
い。
10.3.1.1
サーバノードのHBA交換
サーバノードのHBAを交換する場合は、OSに応じて、作業を実施してください。
10.3.1.1.1
SolarisサーバノードのHBA交換
SolarisサーバノードでHBAを交換する場合、以下の手順で実施してください。
- 230 -
HBAを非活性で交換する場合
活性交換機能をサポートしていないサーバノードでのHBAの交換は、サーバノードをシャットダウンして行います。この交
換手順中に、再構成(reconfigure)モードでサーバノードの再起動またはシャットダウンをしないでください。reboot -rコマ
ンドやboot -rコマンドなどを実行すると、特殊ファイル名が変更されます。
1. サーバノードのシャットダウン
以下のコマンドを実行して、/reconfigureファイルが存在しないことを確認し、サーバノードをシャットダウンしま
す。
# ls /reconfigure
/reconfigure: No such file or directory
/reconfigureファイルが存在する場合は、以下の手順を実施してください。
a. 以下のコマンドを実行して、/reconfigureファイルを削除します。
# rm /reconfigure
b. lsコマンドを実行して、/reconfigureファイルの存在を再確認します。
c. 再構成(reconfigure)を行わずにシャットダウンします。
# /usr/sbin/shutdown -y -i0 -g0
/reconfigureファイルは、交換作業後に再作成してください。その後、サーバノードを再起動します。
2. HBAの交換
故障部品の交換は、当社技術員(CE)に連絡してください。
3. サーバノードの起動
サーバノードを起動します。
ここではアクセスパスは復旧しません。ストレージおよびファイバーチャネルスイッチに前のHBAの情報を基にした
ゾーニングが定義されているためです。
4. 本製品からサーバノードに対して[設定の再読み込み]を実施
5. アクセスパスの継承(セキュリティの再設定)
本製品で「10.3.1.2 HBA交換後のアクセスパス継承」を実行し、新しいHBA情報を基に、前のアクセスパスと同等にア
クセスできるゾーニング設定を、ストレージおよびファイバーチャネルスイッチに定義します。
6. サーバノードの再起動
再構成なし(reboot -r、boot -rなどは禁止)で、サーバノードを再起動してください。
# /usr/sbin/shutdown -i6
アクセスパスとマルチパスディスク制御のパスが復旧します。
HBAを活性で交換する場合
活性交換機能をサポートしているサーバノードでは、サーバノードをシャットダウンすることなく、HBAを交換できます。
活性交換方法は、装置のマニュアルを参照してください。
1. HBAの活性交換
装置のマニュアルを参照してHBAの活性交換を実施してください。
故障部品の交換は、当社技術員(CE)に連絡してください。
2. 本製品からサーバノードに対して[設定の再読み込み]を実施
- 231 -
3. アクセスパスの継承(セキュリティの再設定)
本製品で「10.3.1.2 HBA交換後のアクセスパス継承」を実行し、新しいHBA情報を基に、前のアクセスパスと同等にア
クセスできるゾーニング設定を、ストレージおよびファイバーチャネルスイッチに定義します。
10.3.1.1.2
Solarisサーバノード以外のHBA交換
Solarisサーバノード以外でHBAを交換する場合、以下の手順で実施してください。
HBAを非活性で交換する場合
活性交換機能をサポートしていないサーバノードでのHBAの交換は、サーバノードをシャットダウンして行います。
1. サーバノードシャットダウン
2. HBAの交換
3. サーバノードの起動
ここではアクセスパスは復旧しません。ストレージおよびファイバーチャネルスイッチに前のHBAの情報を基にした
ゾーニングが定義されているためです。
4. 本製品からサーバノードに対して[設定の再読み込み]を実施
5. アクセスパスの継承(セキュリティの再設定)
本製品で「10.3.1.2 HBA交換後のアクセスパス継承」を実行し、新しいHBA情報を基に、前のアクセスパスと同等にア
クセスできるゾーニング設定を、ストレージおよびファイバーチャネルスイッチに定義します。
6. サーバノードの再起動
HBAを活性で交換する場合
活性交換機能をサポートしているサーバノードでは、サーバノードをシャットダウンすることなく、HBAを交換できます。
活性交換方法は、装置のマニュアルを参照してください。
1. HBAの活性交換
装置のマニュアルを参照してHBAの活性交換を実施してください。
故障部品の交換は、当社技術員(CE)に連絡してください。
2. 本製品からサーバノードに対して[設定の再読み込み]を実施
3. アクセスパスの継承(セキュリティの再設定)
本製品で「10.3.1.2 HBA交換後のアクセスパス継承」を実行し、新しいHBA情報を基に、前のアクセスパスと同等にア
クセスできるゾーニング設定を、ストレージおよびファイバーチャネルスイッチに定義します。
10.3.1.2
HBA交換後のアクセスパス継承
HBA状態に応じてアクセスパス継承作業を実施します。
なお、HBAのアクセスパス継承を行う前に、「10.3.1.1 サーバノードのHBA交換」の各手順の、「本製品からサーバノードに
対して[設定の再読み込み]を実施」までの作業が完了している必要があります。
・ HBAの状態が"Changed"になった場合
「10.3.1.2.1 HBA交換後のHBA状態がChangedのとき」を実施
・ HBAの状態が"Changed"にならなかった場合
「10.3.1.2.2 HBA交換後のHBA状態がChangedでないとき」を実施
- 232 -
注意
HBAの状態が"Changed"になるかどうかは、HBA交換後にWebコンソールから[設定の再読み込み]を実施するまで特定できま
せん。
10.3.1.2.1
HBA交換後のHBA状態がChangedのとき
本製品は、エージェントがインストールされているサーバノードのHBAの交換を行った後、サーバノードに対して[設定の
再読み込み]を実行するとHBA交換を認識し、サーバ詳細画面のメインペインに表示されているHBAの状態を"Changed"に変
更します。HBA交換の自動認識は、ホストの同一スロット(物理ポート番号)に異なったWWPNのHBAが搭載されていること
で検出します。
このときのアクセスパス継承方法の流れを以下に示します。
ポイント
以下の操作を行う前に、「10.3.1 サーバノードの部品交換」の注意事項をお読みください。
1. 継承状態のHBAの確認
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. メインペインで、サーバ名をクリックします。
3. メインペインで、HBAの状態が"Changed"になっていることを確認します。
2. アクセスパス継承
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. メインペインで、サーバの「名前」部分をクリックします。
3. メインペインで、状態が"Changed"になっているHBAのチェックボックスをチェックします。
4. アクションペインで、[アクセスパス]の下にある[継承]をクリックします。
3. アクセスパスの継承確認
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
3. 交換先のHBAを使用して、アクセスパスが設定されていることを確認します。
10.3.1.2.2
HBA交換後のHBA状態がChangedでないとき
本製品は、HBAの状態を"Changed"にできない場合があります。以下の状況に応じて、作業を実施してください。
手動組込みサーバノードのHBA交換時
「10.3.3 手動組込み装置の部品交換」を参照してください。
上記以外の場合
以下の手順でアクセスパスを変更します。
サーバノード側の設定が必要な装置の場合は、手動でこの設定を実施する必要があります。
ポイント
操作を行う前に、「10.3.1 サーバノードの部品交換」の注意事項をお読みください。
- 233 -
1. 交換先HBAの検出
対象サーバの設定を再読み込みして交換先HBAの検出を行います。
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. メインペインで、対象サーバのチェックボックスをチェックします。
3. アクションペインで、[サーバ]の下にある[設定の再読込み]をクリックします。
2. 交換先HBAの確認
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. メインペインで、サーバ名をクリックします。
3. メインペインで、交換元と交換先のHBAが表示されていることを確認します。
3. アクセスパス変更
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
3. メインペインで、変更対象のアクセスパスのチェックボックスをチェックします。
4. アクションペインで、[アクセスパス]の下にある[変更]をクリックします。
5. アクセスパス設定を変更します。
4. アクセスパスの変更確認
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
3. 交換先のHBAを使用して、アクセスパスが設定されていることを確認します。
5. 後作業
設定変更後、活性構成変更をサポートしていないサーバノードを再起動してください。
10.3.2 ETERNUS ディスクアレイ、ETERNUS LT250/LT270の部品交換
ETERNUS ディスクアレイおよびETERNUS LT250/LT270は、アダプター(CA)などの故障部品の交換ではWWPNが変更されないた
め、アクセスパス継承の作業は不要です。
10.3.3 手動組込み装置の部品交換
手動組込み装置のHBAやアダプター(CA)、ドライブなどの故障部品の交換によってWWPNが変更された場合、本製品は自動
的に交換事象を検出できません。
装置の部品交換後に、以下の手順でアクセスパスの再設定を実施してください。
手動組込みサーバノードのHBAを交換した場合
1. 交換先のHBAの検出
対象サーバにHBAを追加します。
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. メインペインで、サーバ名をクリックします。
3. アクションペインで、[HBA]の下にある[追加]をクリックします。
4. 交換先のHBAを登録します。
- 234 -
2. 交換先のHBAの確認
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. メインペインで、サーバ名をクリックします。
3. メインペインで、交換前と交換先のHBAが表示されていることを確認します。
3. アクセスパス変更
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
3. メインペインで、変更対象のアクセスパスのチェックボックスをチェックします。
4. アクションペインで、[アクセスパス]の下にある[変更]をクリックします。
5. アクセスパス設定を変更します。
4. アクセスパスの変更確認
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
3. 交換先のHBAを使用して、アクセスパスが設定されていることを確認します。
5. 交換前のHBAの削除
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. メインペインで、サーバ名をクリックします。
3. メインペインで、交換前のHBAのチェックボックスをチェックします。
4. アクションペインで、[HBA]の下にある[削除]をクリックします。
5. 交換前のHBAを削除します。
6. 後作業
設定変更後、活性構成変更をサポートしていないサーバノードを再起動してください。
手動組込みディスクアレイ、手動組込みテープライブラリのアダプター(CA)を交換した場合
1. 手動組込み装置の交換後のアダプター(CA)を登録
- 手動組込みディスクアレイの場合
1. 手動組込みディスクアレイ一覧画面のメインペインで、手動組込みディスクアレイ名をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[ポート]をクリックします。
3. アクションペインで、[ポート]の下にある[追加]をクリックします。
4. 新ポートを登録します。
手動組込みディスクアレイのポート一覧画面に、新ポートが表示されることを確認してください。
- 手動組込みテープライブラリの場合
1. 手動組込みテープライブラリ一覧画面のメインペインで、手動組込みテープライブラリ名をクリックしま
す。
2. カテゴリーペインで、[ポート]をクリックします。
3. アクションペインで、[ポート]の下にある[追加]をクリックします。
4. 新ポートを登録します。
手動組込みテープライブラリのポート一覧画面に、新ポートが表示されることを確認してください。
- 235 -
2. ゾーニング削除
1. グローバルナビゲーションタブの[ネットワーク]をクリックします。
2. メインペインで、スイッチ名をクリックします。
3. カテゴリーペインで、[ゾーニング]をクリックします。
4. メインペインで、手動組込み装置のWWPNを使って構成されているゾーニングのチェックボックスをチェックし
ます。
5. アクションペインで、[ゾーニング]の下にある[削除]をクリックします。
6. ゾーニングを削除します。
ゾーニング一覧画面で、手動組込み装置のWWPNで構成されているゾーニングが削除されていることを確認して
ください。
注意
1対1のゾーニングでない場合は、他のセキュリティ設定が影響を受けないことを確認してください。
3. アクセスパス追加
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
3. アクションペインで、[アクセスパス]の下にある[追加 (その他)]をクリックします。
4. アクセスパスを登録してください。アクセスパスの定義は、以下を選択してください。
- ポート: 手動組込み装置に追加した新ポート
- HBA: 手動組込み装置と論理結線されていたHBA
ゾーニング一覧画面で、手動組込み装置のWWPNで構成されているゾーニングが作成されていることを確認して
ください。
4. 手動組込み装置の交換前のアダプター(CA)を削除
- 手動組込みディスクアレイの場合
1. 手動組込みディスクアレイ一覧画面のメインペインで、手動組込みディスクアレイ名をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[ポート]をクリックします。
3. メインペインで、交換前のポートのチェックボックスをチェックします。
4. アクションペインで、[ポート]の下にある[削除]をクリックします。
5. 交換対象ポートを削除します。
ポート一覧画面に交換対象ポートが表示されないことを確認してください。
- 手動組込みテープライブラリの場合
1. 手動組込みテープライブラリ一覧画面のメインペインで、手動組込みテープライブラリ名をクリックしま
す。
2. カテゴリーペインで、[ポート]をクリックします。
3. メインペインで、交換前のポートのチェックボックスをチェックします。
4. アクションペインで、[ポート]の下にある[削除]をクリックします。
5. 交換対象ポートを削除します。
ポート一覧画面に交換対象ポートが表示されないことを確認してください。
5. 後作業
設定変更後、活性構成変更をサポートしていないサーバノードを再起動してください。
- 236 -
10.4 サポート装置部品の増設
10.4.1 ETERNUS LT270 S2拡張筐体の増設
ETERNUS LT270 S2で拡張筐体の増設時にキャビネットスルーのレールを搭載する場合、基本筐体のドライブを取り外し、拡
張筐体に取り付けます。以下の手順でドライブのポートの変更、アクセスパスの再設定を実施してください。
1. ゾーニング削除
1. グローバルナビゲーションタブの[ネットワーク]をクリックします。
2. メインペインで、スイッチ名をクリックします。
3. カテゴリーペインで、[ゾーニング]をクリックします。
4. メインペインで、取り外すドライブのWWPNを使って構成されているゾーニングのチェックボックスをチェック
します。
5. アクションペインで、[ゾーニング]の下にある[削除]をクリックします。
6. ゾーニングを削除します。
ゾーニング一覧画面で、取り外すドライブのWWPNで構成されているゾーニングが削除されていることを確認し
てください。
注意
1対1のゾーニングでない場合は、他のセキュリティ設定が影響を受けないことを確認してください。
2. ドライブのポート削除
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[テープライブラリ(手動)]をクリックします。
登録されているテープライブラリが、メインペインに表示されます。
3. メインペインで、操作対象のテープライブラリの「名前」部分をクリックします。
4. カテゴリーペインで、[デバイス]をクリックします。
テープライブラリに登録されているデバイスが、メインペインに表示されます。
5. メインペインで、操作対象のデバイスの「名前」部分をクリックします。
デバイスの詳細が、メインペインに表示されます。
6. メインペインで、操作対象のデバイスのポートのチェックボックスをチェックします。
7. アクションペインで、[ポート]の下にある[削除]をクリックします。
情報確認画面が表示されます。
8. 情報を確認した後、画面右下の[削除]ボタンをクリックします。
3. 拡張筐体の増設
ETERNUS LT270 S2の拡張筐体の増設作業を実施します。
4. ドライブのポート追加
1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[テープライブラリ(手動)]をクリックします。
登録されているテープライブラリが、メインペインに表示されます。
3. メインペインで、操作対象のテープライブラリの「名前」部分をクリックします。
4. カテゴリーペインで、[デバイス]をクリックします。
テープライブラリに登録されているデバイスが、メインペインに表示されます。
- 237 -
5. メインペインで、操作対象のデバイスの「名前」部分をクリックします。
デバイスの詳細が、メインペインに表示されます。
6. アクションペインで、[ポート]の下にある[追加]をクリックします。
7. 必要な情報を入力した後、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。
情報確認画面が表示されます。
8. 情報を確認した後、画面右下の[追加]ボタンをクリックします。
ポイント
ポートを追加できるインターフェースタイプは、FCだけです。
5. アクセスパス追加
1. グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
2. カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
3. アクションペインで、[アクセスパス]の下にある[追加 (その他)]をクリックします。
4. アクセスパスを登録します。アクセスパスの定義は以下を選択してください。
- HBA: 交換対象装置と論理結線されていたHBA
- ポート: 搭載位置を変更したドライブのポート
5. 情報確認画面で情報を確認した後、画面右下の[追加]ボタンをクリックします。
6. 後作業
設定変更後、活性構成変更をサポートしていないサーバノードを再起動してください。
- 238 -
第11章 運用管理環境の保守
本章では、データベースの保守方法や問題が発生した場合の対処方法を記述しています。
11.1 マネージャーの保守
11.1.1 マネージャーの保守
11.1.1.1
障害調査資料の採取方法
本製品を使用しているシステムで問題が発生した場合は、「B.1 調査資料の採取」を参照して調査資料を採取してください。
11.1.1.2
マネージャーのバックアップ
運用管理サーバでのエラーに備えて、Storage Cruiserマネージャーの環境をバックアップ(保存)します。
すべての操作は、運用管理サーバで行います。
11.1.1.2.1
Solaris OS版/Linux版マネージャーのバックアップ
以下の手順に従って、Storage Cruiserマネージャーの環境を保存してください。
参考
手順内での表記について
・ $BAK_DIR は、バックアップ先ディレクトリです。
1. ETERNUS SF Manager Tomcatサービスを停止します。
以下のシェルスクリプトを実行してサービスを停止してください。
# /opt/FJSVesfcm/bin/stop-webservice.sh
2. バックアップデータを作成します。
バックアップ用ディレクトリを作成します。
# mkdir -p $BAK_DIR/Common
以下のコマンドを実行して、バックアップデータを作成します。<ポート番号>にはデフォルトの15432を、ポート番
号を変更している場合は変更後のポート番号を指定してください。<ファイル名>に指定したファイル名で、バック
アップデータが作成されます。
# /opt/FJSVesfcm/postgres/bin/pg_dump -U esfpostgres -C --attribute-inserts -p <ポート番号> -f $BAK_DIR/Common/<ファ
イル名> esfdb
プロンプトが表示され、入力待ちになります。以下のキーワードを入力してください。
master01!
3. 以下のシェルスクリプトを実行して、ETERNUS SF Managerのサービスを停止します。
# /opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh
- 239 -
注意
シェルスクリプトを実行すると、ETERNUS SF Manager Tomcatサービスがすでに停止している旨のメッセージが複数出
力されます。問題のないメッセージです。無視してください。
4. 性能管理機能に関するファイルをバックアップします。
性能管理機能を使用していない場合は、この手順は不要です。また、サブディレクトリやファイルがない場合は、
バックアップ不要です。
注意
性能管理機能に関するファイルが大量に存在する場合があります。ファイル量に応じて、バックアップ時間を見積
もってください。
バックアップ用ディレクトリを作成します。
# mkdir -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current
# mkdir -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/perfconf
# mkdir -p $BAK_DIR/var/opt/FJSVssmgr/current/perf
サブディレクトリとファイルを退避場所にコピーします。
# cp -p /etc/opt/FJSVssmgr/current/perf.conf $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/
# cp -Rp /etc/opt/FJSVssmgr/current/perfconf/* $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/perfconf/
# cp -Rp /var/opt/FJSVssmgr/current/perf/* $BAK_DIR/var/opt/FJSVssmgr/current/perf/
5. 容量管理機能に関するファイルをバックアップします。
サブディレクトリやファイルがない場合はバックアップ不要です。
注意
容量グラフに関するファイルが大量に存在する場合があります。ファイル量に応じて、バックアップ時間を見積もっ
てください。
バックアップ用ディレクトリを作成します。
# mkdir -p $BAK_DIR/var/opt/FJSVssmgr/current/thinprovisioning
# mkdir -p $BAK_DIR/var/opt/FJSVssmgr/current/flexibletier
# mkdir -p $BAK_DIR/var/opt/FJSVssmgr/current/nas
サブディレクトリとファイルを退避場所にコピーします。
# cp -Rp /var/opt/FJSVssmgr/current/thinprovisioning/* $BAK_DIR/var/opt/FJSVssmgr/current/thinprovisioning/
# cp -Rp /var/opt/FJSVssmgr/current/flexibletier/* $BAK_DIR/var/opt/FJSVssmgr/current/flexibletier/
# cp -Rp /var/opt/FJSVssmgr/current/nas/* $BAK_DIR/var/opt/FJSVssmgr/current/nas/
6. カスタマイズ可能なファイルをバックアップします。
存在しないファイルやディレクトリは、バックアップ不要です。
バックアップ用ディレクトリを作成します。
# mkdir -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current
# mkdir -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/eventmail
サブディレクトリとファイルを退避場所にコピーします。
# cp -p /etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/
# cp -p /etc/opt/FJSVssmgr/current/ssmgr.conf $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/
- 240 -
# cp -p /etc/opt/FJSVssmgr/current/trapop.sh $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/
# cp -Rp /etc/opt/FJSVssmgr/current/eventmail/* $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/eventmail/
7. SNMPトラップXML定義ファイルをバックアップします。
SNMPトラップXML定義ファイルをカスタマイズしていない場合は、この手順は不要です。
以下は、SNMPトラップXML定義ファイル 1_3_6_1_1588_2_1_1_1.xml をカスタマイズしていた場合の例です。この例と
同様に、カスタマイズしていたファイルを、1つずつバックアップしてください。
バックアップ用ディレクトリを作成します。
# mkdir -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/snmpth
ファイルを退避場所にコピーします。
# cp -p /etc/opt/FJSVssmgr/current/snmpth/1_3_6_1_1588_2_1_1_1.xml $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/snmpth/
8. 装置ポーリング設定ファイルをバックアップします。
装置ポーリング設定ファイルをカスタマイズしていない場合は、この手順は不要です。
以下は、装置ポーリング設定ファイル DP_config.xml をカスタマイズしていた場合の例です。この例と同様に、カスタ
マイズしていたファイルを、1つずつバックアップしてください。
バックアップ用ディレクトリを作成します。
# mkdir -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/devicepolling
ファイルを退避場所にコピーします。
# cp -p /etc/opt/FJSVssmgr/current/devicepolling/DP_config.xml $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/devicepolling/
9. ポーリングサービス設定ファイルをバックアップします。
ポーリングサービス設定ファイルをカスタマイズしていない場合は、この手順は不要です。
ポーリングサービス設定ファイル pollingService.xml をカスタマイズしている場合は、以下の手順でバックアップして
ください。
バックアップ用ディレクトリを作成します。
# mkdir -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/polling
ファイルを退避場所にコピーします。
# cp -p /etc/opt/FJSVssmgr/current/polling/pollingService.xml $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/polling/
10. コピーグループとコピーペアの定義に関するファイルを保存します。
アドバンスト・コピー機能を使用する場合だけ、この手順を実施してください。
バックアップ用ディレクトリを作成します。
#
#
#
#
#
mkdir
mkdir
mkdir
mkdir
mkdir
-p
-p
-p
-p
-p
$BAK_DIR/CCM/etc
$BAK_DIR/CCM/etc/db
$BAK_DIR/CCM/etc/db/cg
$BAK_DIR/CCM/etc/prop
$BAK_DIR/CCM/var/micc/database
サブディレクトリとファイルを退避場所にコピーします。
#
#
#
#
#
cp
cp
cp
cp
cp
-p
-p
-p
-p
-p
/etc/opt/FJSVccm/db/eternus.xml $BAK_DIR/CCM/etc/db
/var/opt/FJSVccm/micc/database/DeviceRegList.xml $BAK_DIR/CCM/var/micc/database
/etc/opt/FJSVccm/prop/user.properties $BAK_DIR/CCM/etc/prop
/etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc.alias $BAK_DIR/CCM/etc
/etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc_ext.alias $BAK_DIR/CCM/etc
- 241 -
# cp -p /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxcvolinf $BAK_DIR/CCM/etc
# cp -Rp /etc/opt/FJSVccm/db/cg/* $BAK_DIR/CCM/etc/db/cg
11. ライセンス管理データベースをバックアップします。
バックアップ用ディレクトリを作成します。
# mkdir -p $BAK_DIR/LM
以下のコマンドを実行してください。<ファイル名>に指定したファイル名で、バックアップデータが作成されます。
# /opt/FJSVesflm/bin/esflm backup $BAK_DIR/LM/<ファイル名>
12. レポーティング機能に関するファイルをバックアップします。(レポーティング機能を使用しているときだけ)
バックアップ用ディレクトリを作成します。
# mkdir -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVesfcm/conf/report
# mkdir -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVesfcm/conf/scheduler
# mkdir -p $BAK_DIR/var/opt/FJSVesfcm/report
サブディレクトリとファイルを退避場所にコピーします。
# cp -p /etc/opt/FJSVesfcm/conf/report/* $BAK_DIR/etc/opt/FJSVesfcm/conf/report/
# cp -p /etc/opt/FJSVesfcm/conf/scheduler/* $BAK_DIR/etc/opt/FJSVesfcm/conf/scheduler/
# cp -Rp /var/opt/FJSVesfcm/report/* $BAK_DIR/var/opt/FJSVesfcm/report/
13. ストレージ自動階層制御機能に関するファイルをバックアップします。
サブディレクトリやファイルがない場合は、バックアップ不要です。
バックアップ用ディレクトリを作成します。
# mkdir -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssast/data
# mkdir -p $BAK_DIR/var/opt/FJSVssast/data
サブディレクトリとファイルを退避場所にコピーします。
# cp -Rp /etc/opt/FJSVssast/data/* $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssast/data/
# cp -Rp /var/opt/FJSVssast/data/* $BAK_DIR/var/opt/FJSVssast/data/
14. QoS Managementオプション環境をバックアップします。(QoS Managementオプションを使用しているときだけ)
バックアップ用ディレクトリを作成します。
# mkdir -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVesfcm/conf/qos
サブディレクトリとファイルを退避場所にコピーします。
# cp -p /etc/opt/FJSVesfcm/conf/qos/* $BAK_DIR/etc/opt/FJSVesfcm/conf/qos/
15. 以下のシェルスクリプトを実行して、ETERNUS SF Managerのサービスを開始します。
# /opt/FJSVesfcm/bin/startesf.sh
11.1.1.2.2
Solaris OS版/Linux版マネージャーのバックアップ(クラスタ環境の場合)
クラスタ環境の場合は、以下の手順に従ってStorage Cruiserマネージャーの環境を保存してください。
1. マネージャーが属しているクラスタ業務をすべて停止します。
クラスタ業務の詳細は、『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の「クラスタ業務とローカル業務」を参照してください。
2. プライマリノードで、共用ディスクをマウントします。
- 242 -
3. ETERNUS SF Manager Postgresサービスを開始します。
以下のコマンドを実行して、ETERNUS SF Manager Postgresサービスを開始してください。
- Solaris/RHEL5/RHEL6環境の場合
/etc/init.d/startSFmanager start-postgres
- RHEL7環境の場合
/opt/FJSVesfcm/bin/startSFmanager start-postgres
4. プライマリノードで、「11.1.1.2.1 Solaris OS版/Linux版マネージャーのバックアップ」の手順2および手順4~手順14を
実施します。
5. ETERNUS SF Manager Postgresサービスを停止します。
以下のコマンドを実行して、ETERNUS SF Manager Postgresサービスを停止してください。
- Solaris/RHEL5/RHEL6環境の場合
/etc/init.d/startSFmanager stop-postgres
- RHEL7環境の場合
/opt/FJSVesfcm/bin/startSFmanager stop-postgres
6. 手順2でマウントした共用ディスクをアンマウントします。
7. マネージャーが属しているクラスタ業務をすべて起動します。
11.1.1.2.3
Windows版マネージャーのバックアップ
以下の手順に従って、Storage Cruiserマネージャーの環境を保存してください。
参考
手順内での表記について
・ $BAK_DIRは、バックアップ先ディレクトリです。
・ $INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。
・ $ENV_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」です。
・ $TMP_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「作業用ディレクトリ」です。
1. ETERNUS SF Manager Tomcatサービスを停止します。
Service Control Managerを開き、以下のサービスを停止してください。
- ETERNUS SF Manager Tomcat Service
2. バックアップデータを作成します。
エクスプローラなどで、以下のバックアップ用ディレクトリを作成します。
- $BAK_DIR\Common
以下のコマンドを実行して、バックアップデータを作成します。<ポート番号>にはデフォルトの15432を、ポート番
号を変更している場合は変更後のポート番号を指定してください。<ファイル名>に指定したファイル名で、バック
アップデータが作成されます。
$INS_DIR\Common\sys\postgres\bin\pg_dump -U esfpostgres -C --attribute-inserts -p <ポート番号>
-f $BAK_DIR\Common\<ファイル名> esfdb
プロンプトが表示され、入力待ちになります。以下のキーワードを入力してください。
- 243 -
master01!
3. 以下のバッチを実行して、ETERNUS SF Managerのサービスを停止します。
$INS_DIR\Common\bin\Stop_ESFservice.bat
注意
バッチを実行すると、ETERNUS SF Manager Tomcat Serviceがすでに停止している旨のメッセージが複数出力されます。
問題のないメッセージです。無視してください。
4. 性能管理機能に関するファイルをバックアップします。
性能管理機能を使用していない場合は、この手順は不要です。また、サブディレクトリやファイルがない場合は、
バックアップ不要です。
注意
性能管理機能に関するファイルが大量に存在する場合があります。ファイル量に応じて、バックアップ時間を見積
もってください。
エクスプローラなどで、以下のバックアップ用ディレクトリを作成します。
- $BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
- $BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\perfconf
- $BAK_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\perf
エクスプローラなどで、以下のファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のファイル
コピー先のディレクトリ
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\perf.conf
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のディレクトリ
コピー先のディレクトリ
$TMP_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\perfconf
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\perfconf
$TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\perf
$BAK_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\perf
5. 容量管理機能に関するファイルをバックアップします。
サブディレクトリやファイルがない場合は、バックアップ不要です。
注意
容量グラフに関するファイルが大量に存在する場合があります。ファイル量に応じて、バックアップ時間を見積もっ
てください。
エクスプローラなどで、以下のバックアップディレクトリを作成します。
- $BAK_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\thinprovisioning
- $BAK_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\flexibletier
- 244 -
- $BAK_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\nas
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のディレクトリ
コピー先のディレクトリ
$TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\thinprovisioning
$BAK_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\thinprovisioning
$TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\flexibletier
$BAK_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\flexibletier
$TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\nas
$BAK_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\nas
6. カスタマイズ可能なファイルをバックアップします。
存在しないファイルやディレクトリは、バックアップ不要です。
エクスプローラなどで、以下のバックアップディレクトリを作成します。
- $BAK_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\bin
- $BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
- $BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\eventmail
エクスプローラなどで、以下のファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のファイル
コピー先のディレクトリ
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\sanma.conf
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\ssmgr.conf
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\trapop.bat
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のディレクトリ
コピー先のディレクトリ
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\eventmail
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\eventmail
7. SNMPトラップXML定義ファイルをバックアップします。
SNMPトラップXML定義ファイルをカスタマイズしていない場合は、この手順は不要です。
以下は、SNMPトラップXML定義ファイル 1_3_6_1_1588_2_1_1_1.xml をカスタマイズしている場合の例です。この例と
同様に、ファイルを1つずつバックアップしてください。
エクスプローラなどで、以下のバックアップディレクトリを作成します。
- $BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\snmpth
エクスプローラなどで、以下のファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のファイル
コピー先のディレクトリ
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\snmpth\1_3_6_1_1588_2_1_1_1.xml
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\snmpth
8. 装置ポーリング設定ファイルをバックアップします。
装置ポーリング設定ファイルをカスタマイズしていない場合は、この手順は不要です。
- 245 -
以下は、装置ポーリング設定ファイル DP_config.xml をカスタマイズしている場合の例です。この例と同様に、ファイ
ルを1つずつバックアップしてください。
エクスプローラなどで、以下のバックアップディレクトリを作成します。
- $BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\devicepolling
エクスプローラなどで、以下のファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のファイル
コピー先のディレクトリ
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\devicepolling\DP_config.xml
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\devicepolling
9. ポーリングサービス設定ファイルをバックアップします。
ポーリングサービス設定ファイルをカスタマイズしていない場合は、この手順は不要です。
ポーリングサービス設定ファイル pollingService.xml をカスタマイズしている場合は、以下の手順でバックアップして
ください。
エクスプローラなどで、以下のバックアップディレクトリを作成します。
- $BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\polling
エクスプローラなどで、以下のファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のファイル
コピー先のディレクトリ
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\polling\pollingService.xml
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\polling
10. レジストリをバックアップします。
エクスプローラなどで、以下のバックアップディレクトリを作成します。
- $BAK_DIR\ACM\etc
エクスプローラなどで、以下のファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のファイル
コピー先のディレクトリ
$ENV_DIR\ACM\etc\swnode.ini
$BAK_DIR\ACM\etc
$ENV_DIR\ACM\etc\device.ini
11. コピーグループとコピーペアの定義に関するファイルを保存します。
アドバンスト・コピー機能を使用する場合だけ、この手順を実施してください。
エクスプローラなどで、以下のバックアップ用ディレクトリを作成します。
- $BAK_DIR\CCM\etc
- $BAK_DIR\CCM\etc\db
- $BAK_DIR\CCM\etc\db\cg
- $BAK_DIR\CCM\etc\prop
- $BAK_DIR\CCM\var\micc\database
エクスプローラなどで、以下のファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のファイル
コピー先のディレクトリ
$ENV_DIR\CCM\etc\db\eternus.xml
$BAK_DIR\CCM\etc\db
$TMP_DIR\CCM\var\micc\database\DeviceRegList.xml
$BAK_DIR\CCM\var\micc\database
- 246 -
コピー元のファイルが存在する場合は、エクスプローラなどで、以下のファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のファイル
コピー先のディレクトリ
$ENV_DIR\CCM\etc\prop\user.properties
$BAK_DIR\CCM\etc\prop
$ENV_DIR\CCM\etc\stxc.alias
$BAK_DIR\CCM\etc
$ENV_DIR\CCM\etc\stxc_ext.alias
$ENV_DIR\CCM\etc\stxcvolinf
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のディレクトリ
コピー先のディレクトリ
$ENV_DIR\CCM\etc\db\cg
$BAK_DIR\CCM\etc\db\cg
12. ライセンス管理データベースをバックアップします。
エクスプローラなどで、以下のバックアップディレクトリを作成します。
- $BAK_DIR\LM
以下のコマンドを実行してください。<ファイル名>に指定したファイル名で、バックアップデータが作成されます。
$INS_DIR\LM\bin\esflm backup $BAK_DIR\LM\<ファイル名>
13. レポーティング機能に関するファイルをバックアップします。(レポーティング機能を使用しているときだけ)
エクスプローラなどで、以下のバックアップディレクトリを作成します。
- $BAK_DIR\Common\etc\report
- $BAK_DIR\Common\etc\scheduler
- $BAK_DIR\Common\var\report
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のディレクトリ
コピー先のディレクトリ
$ENV_DIR\Common\etc\report
$BAK_DIR\Common\etc\report
$ENV_DIR\Common\etc\scheduler
$BAK_DIR\Common\etc\scheduler
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のディレクトリ
$TMP_DIR\Common\var\report
コピー先のディレクトリ
$BAK_DIR\Common\var\report
14. ストレージ自動階層制御機能に関するファイルをバックアップします。
サブディレクトリやファイルがない場合は、バックアップ不要です。
エクスプローラなどで、以下のバックアップディレクトリを作成します。
- $BAK_DIR\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data
- $BAK_DIR\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のディレクトリ
コピー先のディレクトリ
$ENV_DIR\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data
$BAK_DIR\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data
$TMP_DIR\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data
$BAK_DIR\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data
- 247 -
15. QoS Managementオプション環境をバックアップします。(QoS Managementオプションを使用しているときだけ)
エクスプローラなどで、以下のバックアップディレクトリを作成します。
- $BAK_DIR\Common\etc\qos
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のファイルを退避場所にコピーします。
コピー元のディレクトリ
コピー先のディレクトリ
$ENV_DIR\Common\etc\qos
$BAK_DIR\Common\etc\qos
16. 以下のバッチを実行して、ETERNUS SF Managerのサービスを開始します。
$INS_DIR\Common\bin\Start_ESFservice.bat
11.1.1.2.4
Windows版マネージャーのバックアップ(クラスタ環境の場合)
クラスタ環境の場合は、以下の手順に従ってStorage Cruiserマネージャーの環境を保存してください。
1. マネージャーが属しているクラスタ業務をすべて停止します。
クラスタ業務の詳細は、『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の「クラスタ業務とローカル業務」を参照してください。
2. プライマリノードで、共用ディスクをマウントします。
3. ETERNUS SF Manager Postgresサービスを開始します。
Service Control Managerを開き、以下のサービスを開始してください。
- ETERNUS SF Manager Postgres Service
4. プライマリノードで、「11.1.1.2.3 Windows版マネージャーのバックアップ」の手順2および手順4~手順15を実施しま
す。
「11.1.1.2.3 Windows版マネージャーのバックアップ」に記載されているディレクトリの表記は、以下のとおり読み替
えてください。
- $BAK_DIRは、バックアップ先ディレクトリです。
- $INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。
- $ENV_DIRは、共用ディスクにコピーした時の「環境設定ディレクトリ」です。
- $TMP_DIRは、共用ディスクにコピーした時の「作業用ディレクトリ」です。
5. ETERNUS SF Manager Postgresサービスを停止します。
Service Control Managerを開き、以下のサービスを停止してください。
- ETERNUS SF Manager Postgres Service
6. 手順2でマウントした共用ディスクをアンマウントします。
7. マネージャーが属しているクラスタ業務をすべて起動します。
11.1.1.3
マネージャーのリストア
運用管理サーバでエラーが発生した場合、Storage Cruiserマネージャーの環境をリストア(復元)します。
すべての操作は、運用管理サーバで行います。
11.1.1.3.1
Solaris OS版/Linux版マネージャーのリストア
以下の手順に従って、Storage Cruiserマネージャーの環境を復元してください。
マネージャーを再インストールしてリストアする場合は、インストールとセットアップをすべて完了させてから実施して
ください。インストールおよびセットアップの手順は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」
および「ETERNUS SF Managerのセットアップ」を参照してください。
- 248 -
参考
手順内での表記について
・ $BAK_DIRは、バックアップ先ディレクトリです。
1. Storage Cruiserマネージャーを再セットアップします。
ETERNUS SF Managerをインストールし、Storage Cruiserマネージャーとしてセットアップします。
インストールおよびセットアップ手順は、
『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」およ
び「ETERNUS SF Managerのセットアップ」を参照してください。
2. ETERNUS SF Manager Tomcatサービスを停止します。
以下のシェルスクリプトを実行してサービスを停止してください。
/opt/FJSVesfcm/bin/stop-webservice.sh
3. バックアップデータをリストアします。
以下のコマンドを実行します。<ポート番号>にはデフォルトの15432を、ポート番号を変更している場合は変更後の
ポート番号を指定してください。
/opt/FJSVesfcm/postgres/bin/psql -U esfpostgres -p <ポート番号> postgres
プロンプトが表示され、入力待ちになります。以下のキーワードを順に入力してください。
master01!
drop database esfdb;
\q
以下のコマンドを実行して、バックアップデータをリストアします。<ポート番号>にはデフォルトの15432を、ポー
ト番号を変更している場合は変更後のポート番号を指定してください。<ファイル名>は、バックアップデータ作成時
に指定したファイル名です。
/opt/FJSVesfcm/postgres/bin/psql -U esfpostgres -p <ポート番号> -f $BAK_DIR/Common/<ファイル名> postgres
プロンプトが表示され、入力待ちになります。以下のキーワードを入力してください。
master01!
4. 以下のシェルスクリプトを実行して、ETERNUS SF Managerのサービスを停止します。
/opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh
注意
シェルスクリプトを実行すると、ETERNUS SF Manager Tomcatサービスがすでに停止している旨のメッセージが複数出
力されます。問題のないメッセージです。無視してください。
5. 性能管理機能に関するファイルをリストアします。
性能管理機能を使用していない場合、および、性能管理機能に関するファイルをバックアップしていない場合は、こ
の手順は不要です。
リストア先ディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを削除します。
ただし、リストア先ディレクトリ自体は削除しないでください。リストア先ディレクトリ自体が存在しない場合は、
ディレクトリを作成してください。
- 249 -
rm -f /etc/opt/FJSVssmgr/current/perf.conf
rm -rf /etc/opt/FJSVssmgr/current/perfconf/*
rm -rf /var/opt/FJSVssmgr/current/perf/*
サブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。
cp -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/perf.conf /etc/opt/FJSVssmgr/current/
cp -Rp $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/perfconf/* /etc/opt/FJSVssmgr/current/perfconf/
cp -Rp $BAK_DIR/var/opt/FJSVssmgr/current/perf/* /var/opt/FJSVssmgr/current/perf/
6. 容量管理機能に関するファイルをリストアします。
容量管理機能に関するファイルをバックアップしていない場合は、この手順は不要です。
リストア先ディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを削除します。
ただし、リストア先ディレクトリ自体は削除しないでください。リストア先ディレクトリ自体が存在しない場合は、
ディレクトリを作成してください。
# rm -rf /var/opt/FJSVssmgr/current/thinprovisioning/*
# rm -rf /var/opt/FJSVssmgr/current/flexibletier/*
# rm -rf /var/opt/FJSVssmgr/current/nas/*
サブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。
# cp -Rp $BAK_DIR/var/opt/FJSVssmgr/current/thinprovisioning/* /var/opt/FJSVssmgr/current/thinprovisioning/
# cp -Rp $BAK_DIR/var/opt/FJSVssmgr/current/flexibletier/* /var/opt/FJSVssmgr/current/flexibletier/
# cp -Rp $BAK_DIR/var/opt/FJSVssmgr/current/nas/* /var/opt/FJSVssmgr/current/nas/
7. カスタマイズ可能なファイルをリストアします。
バックアップを採取していないファイルやディレクトリは、リストア不要です。
サブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。
#
#
#
#
cp
cp
cp
cp
-p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf /etc/opt/FJSVssmgr/current/
-p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/ssmgr.conf /etc/opt/FJSVssmgr/current/
-p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/trapop.sh /etc/opt/FJSVssmgr/current/
-Rp $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/eventmail/* /etc/opt/FJSVssmgr/current/eventmail/
8. SNMPトラップXML定義ファイルをリストアします。
バックアップを採取していないファイルは、リストア不要です。
SNMPトラップXML定義ファイルを退避場所からコピーします。
# cp -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/snmpth/*.xml /etc/opt/FJSVssmgr/current/snmpth/
9. 装置ポーリング設定ファイルをリストアします。
バックアップを採取していないファイルは、リストア不要です。
ファイルを退避場所からコピーします。
# cp -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/devicepolling/*.xml /etc/opt/FJSVssmgr/current/devicepolling/
10. ポーリングサービス設定ファイルをリストアします。
バックアップを採取していないファイルは、リストア不要です。
ファイルを退避場所にコピーします。
# cp -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/polling/*.xml /etc/opt/FJSVssmgr/current/polling/
11. コピーグループとコピーペアの定義に関するファイルをリストアします。
アドバンスト・コピー機能を使用する場合だけ、この手順を実施してください。
リストア先ディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを削除します。
- 250 -
rm
rm
rm
rm
rm
-rf /etc/opt/FJSVccm/db/cg/*
-f /etc/opt/FJSVccm/prop/user.properties
-f /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc.alias
-f /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc_ext.alias
-f /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxcvolinf
サブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。
cp
cp
cp
cp
cp
cp
cp
-p $BAK_DIR/CCM/etc/db/eternus.xml /etc/opt/FJSVccm/db
-p $BAK_DIR/CCM/var/micc/database/DeviceRegList.xml /var/opt/FJSVccm/micc/database
-p $BAK_DIR/CCM/etc/prop/user.properties /etc/opt/FJSVccm/prop
-p $BAK_DIR/CCM/etc/stxc.alias /etc/opt/FJSVccm/accc/etc
-p $BAK_DIR/CCM/etc/stxc_ext.alias /etc/opt/FJSVccm/accc/etc
-p $BAK_DIR/CCM/etc/stxcvolinf /etc/opt/FJSVccm/accc/etc
-Rp $BAK_DIR/CCM/etc/db/cg/* /etc/opt/FJSVccm/db/cg
12. ライセンス管理データベースをリストアします。
以下のコマンドを実行してください。<ファイル名>は、バックアップデータ作成時に指定したファイル名です。
/opt/FJSVesflm/bin/esflm restore $BAK_DIR/LM/<ファイル名>
13. レポーティング機能に関するファイルをリストアします。(レポーティング機能を使用しているときだけ)
レポーティング機能に関するファイルをバックアップしていない場合は、この手順は不要です。
リストア先ディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを削除します。
ただし、リストア先ディレクトリ自体は削除しないでください。リストア先ディレクトリ自体が存在しない場合は、
ディレクトリを作成してください。
rm -f /etc/opt/FJSVesfcm/conf/report/*
rm -f /etc/opt/FJSVesfcm/conf/scheduler/*
rm -rf /var/opt/FJSVesfcm/report/*
サブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。
cp -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVesfcm/conf/report/* /etc/opt/FJSVesfcm/conf/report/
cp -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVesfcm/conf/scheduler/* /etc/opt/FJSVesfcm/conf/scheduler/
cp -Rp $BAK_DIR/var/opt/FJSVesfcm/report/* /var/opt/FJSVesfcm/report/
14. ストレージ自動階層制御機能に関するファイルをリストアします。
サブディレクトリやファイルがない場合は、リストア不要です。
リストア先ディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを削除します。
ただし、リストア先ディレクトリ自体は削除しないでください。リストア先ディレクトリが存在しない場合は、ディ
レクトリを作成してください。
rm -rf /etc/opt/FJSVssast/data/*
rm -rf /var/opt/FJSVssast/data/*
サブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。
cp -Rp $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssast/data/* /etc/opt/FJSVssast/data/
cp -Rp $BAK_DIR/var/opt/FJSVssast/data/* /var/opt/FJSVssast/data/
15. QoS Managementオプション環境をリストアします。(QoS Managementオプションを使用しているときだけ)
リストア先ディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを削除します。
ただし、リストア先ディレクトリ自体は削除しないでください。リストア先ディレクトリ自体が存在しない場合は、
ディレクトリを作成してください。
rm -f /etc/opt/FJSVesfcm/conf/qos/*
サブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。
- 251 -
cp -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVesfcm/conf/qos/* /etc/opt/FJSVesfcm/conf/qos/
16. 以下のシェルスクリプトを実行して、ETERNUS SF Managerのサービスを開始します。
/opt/FJSVesfcm/bin/startesf.sh
11.1.1.3.2
Solaris OS版/Linux版マネージャーのリストア(クラスタ環境の場合)
クラスタ環境の場合は、以下の手順に従ってStorage Cruiserマネージャーの環境を復元してください。
マネージャーを再インストールしてリストアする場合は、インストールとセットアップをすべて完了させてから実施して
ください。インストールおよびセットアップの手順は、『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の「運用管理サーバ業務のカス
タマイズ」を参照してください。
1. マネージャーが属しているクラスタ業務をすべて停止します。
クラスタ業務の詳細は、『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の「クラスタ業務とローカル業務」を参照してください。
2. プライマリノードで、共用ディスクをマウントします。
3. ETERNUS SF Manager Postgresサービスを開始します。
以下のコマンドを実行して、ETERNUS SF Manager Postgresサービスを開始してください。
- Solaris/RHEL5/RHEL6環境の場合
/etc/init.d/startSFmanager start-postgres
- RHEL7環境の場合
/opt/FJSVesfcm/bin/startSFmanager start-postgres
4. プライマリノードで、「11.1.1.3.1 Solaris OS版/Linux版マネージャーのリストア」の手順3および手順5~手順15を実施
します。
5. ETERNUS SF Manager Postgresサービスを停止します。
以下のコマンドを実行して、ETERNUS SF Manager Postgresサービスを停止してください。
- Solaris/RHEL5/RHEL6環境の場合
/etc/init.d/startSFmanager stop-postgres
- RHEL7環境の場合
/opt/FJSVesfcm/bin/startSFmanager stop-postgres
6. 手順2でマウントした共用ディスクをアンマウントします。
7. マネージャーが属しているクラスタ業務をすべて起動します。
11.1.1.3.3
Windows版マネージャーのリストア
以下の手順に従って、Storage Cruiserマネージャーの環境を復元してください。
マネージャーを再インストールしてリストアする場合は、インストールとセットアップをすべて完了させてから実施して
ください。インストールおよびセットアップの手順は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」
および「ETERNUS SF Managerのセットアップ」を参照してください。
参考
手順内での表記について
・ $BAK_DIRは、バックアップ先ディレクトリです。
・ $INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。
- 252 -
・ $ENV_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」です。
・ $TMP_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「作業用ディレクトリ」です。
1. Storage Cruiserマネージャーを再セットアップします。
ETERNUS SF Managerをインストールし、Storage Cruiserマネージャーとしてセットアップします。
インストールおよびセットアップ手順は、
『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」およ
び「ETERNUS SF Managerのセットアップ」を参照してください。
2. ETERNUS SF Manager Tomcatサービスを停止します。
Service Control Managerを開き、以下のサービスを停止してください。
- ETERNUS SF Manager Tomcat Service
3. ETERNUS VASA Providerを停止します。
ETERNUS VASA Providerを使用している場合は、Service Control Managerを開き、以下のサービスを停止してください。
- ETERNUS Information Provider
4. バックアップデータをリストアします。
以下のコマンドを実行します。<ポート番号>にはデフォルトの15432を、ポート番号を変更している場合は変更後の
ポート番号を指定してください。
$INS_DIR\Common\sys\postgres\bin\psql -U esfpostgres -p <ポート番号> postgres
プロンプトが表示され、入力待ちになります。以下のキーワードを順に入力してください。
master01!
drop database esfdb;
\q
以下のコマンドを実行して、バックアップデータをリストアします。<ポート番号>にはデフォルトの15432を、ポー
ト番号を変更している場合は変更後のポート番号を指定してください。<ファイル名>は、バックアップデータ作成時
に指定したファイル名です。
$INS_DIR\Common\sys\postgres\bin\psql -U esfpostgres -p <ポート番号>
-f $BAK_DIR\Common\<ファイル名> postgres
プロンプトが表示され、入力待ちになります。以下のキーワードを入力してください。
master01!
5. 以下のバッチを実行して、ETERNUS SF Managerのサービスを停止します。
$INS_DIR\Common\bin\Stop_ESFservice.bat
注意
バッチを実行すると、ETERNUS SF Manager Tomcat Serviceがすでに停止している旨のメッセージが複数出力されます。
問題のないメッセージです。無視してください。
6. 性能管理機能に関するファイルをリストアします。
性能管理機能を使用していない場合、および、性能管理機能に関するファイルをバックアップしていない場合は、こ
の手順は不要です。
エクスプローラなどで、以下のリストア先ディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを削除します。
ただし、リストア先ディレクトリ自体は削除しないでください。リストア先ディレクトリ自体が存在しない場合は、
ディレクトリを作成してください。
- 253 -
- $TMP_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\perf.conf
- $TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\perf
エクスプローラなどで、以下のファイルを退避場所からコピーします。
コピー元のファイル
コピー先のディレクトリ
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\perf.conf
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\perfconf
$TMP_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\perfconf
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。
コピー元のディレクトリ
コピー先のディレクトリ
$BAK_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\perf
$TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\perf
7. 容量管理機能に関するファイルをリストアします。
容量管理機能に関するファイルをバックアップしていない場合は、この手順は不要です。
エクスプローラなどで、以下のリストア先ディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを削除します。
ただし、リストア先ディレクトリ自体は削除しないでください。リストア先ディレクトリ自体が存在しない場合は、
ディレクトリを作成してください。
- $TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\thinprovisioning
- $TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\flexibletier
- $TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\nas
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。
コピー元のディレクトリ
コピー先のディレクトリ
$BAK_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\thinprovisioning
$TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\thinprovisioning
$BAK_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\flexibletier
$TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\flexibletier
$BAK_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\nas
$TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current
\nas
8. カスタマイズ可能なファイルをリストアします。
バックアップを採取していないファイルやディレクトリは、リストア不要です。
エクスプローラなどで、以下のファイルを退避場所からコピーします。
コピー元のファイル
コピー先のディレクトリ
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\sanma.conf
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\ssmgr.conf
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\trapop.bat
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。
- 254 -
コピー元のディレクトリ
コピー先のディレクトリ
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\eventmail
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\eventmail
9. SNMPトラップXML定義ファイルをリストアします。
バックアップを採取していないファイルは、リストア不要です。
エクスプローラなどで、SNMPトラップXML定義ファイルを退避場所からコピーします。
コピー元のファイル
コピー先のディレクトリ
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\snmpth\*.xml
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\snmpth
10. 装置ポーリング設定ファイルをリストアします。
バックアップを採取していないファイルは、リストア不要です。
エクスプローラなどで、装置ポーリング設定ファイルを退避場所からコピーします。
コピー元のファイル
コピー先のディレクトリ
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\devicepolling\DP_config.xml
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\devicepolling
11. ポーリングサービス設定ファイルをリストアします。
バックアップを採取していないファイルは、リストア不要です。
エクスプローラなどで、ポーリングサービス設定ファイルを退避場所からコピーします。
コピー元のファイル
コピー先のディレクトリ
$BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\polling\pollingService.xml
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current
\polling
12. レジストリをリストアします。
エクスプローラなどで、以下のファイルを退避場所からコピーします。
コピー元のファイル
$BAK_DIR\ACM\etc\swnode.ini
コピー先のディレクトリ
$ENV_DIR\ACM\etc
$BAK_DIR\ACM\etc\device.ini
13. コピーグループとコピーペアの定義に関するファイルをリストアします。
アドバンスト・コピー機能を使用する場合だけ、この手順を実施してください。
エクスプローラなどで、以下のリストア先ディレクトリ配下のファイルを削除します。
- $ENV_DIR\CCM\etc\db\cg
また、以下のファイルが存在する場合は、削除してください。
- $ENV_DIR\CCM\etc\prop\user.properties
- $ENV_DIR\CCM\etc\stxc.alias
- $ENV_DIR\CCM\etc\stxc_ext.alias
- $ENV_DIR\CCM\etc\stxcvolinf
エクスプローラなどで、以下のファイルを退避場所からコピーします。
- 255 -
コピー元のファイル
コピー先のディレクトリ
$BAK_DIR\CCM\etc\db\eternus.xml
$ENV_DIR\CCM\etc\db
$BAK_DIR\CCM\var\micc\database\DeviceRegList.xml
$TMP_DIR\CCM\var\micc\database
コピー元のファイルが存在する場合、エクスプローラなどで、以下のファイルを退避場所からコピーします。
コピー元のファイル
コピー先のディレクトリ
$BAK_DIR\CCM\etc\prop\user.properties
$ENV_DIR\CCM\etc\prop
$BAK_DIR\CCM\etc\stxc.alias
$ENV_DIR\CCM\etc
$BAK_DIR\CCM\etc\stxc_ext.alias
$BAK_DIR\CCM\etc\stxcvolinf
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のファイルを退避場所からコピーします。
コピー元のディレクトリ
$BAK_DIR\CCM\etc\db\cg
コピー先のディレクトリ
$ENV_DIR\CCM\etc\db\cg
14. ライセンス管理データベースをリストアします。
以下のコマンドを実行してください。<ファイル名>は、バックアップデータ作成時に指定したファイル名です。
$INS_DIR\LM\bin\esflm restore $BAK_DIR\LM\<ファイル名>
15. レポーティング機能に関するファイルをリストアします。(レポーティング機能を使用しているときだけ)
レポーティング機能に関するファイルをバックアップしていない場合は、この手順は不要です。
リストア先ディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを削除します。ただし、リストア先ディレクトリ自体は
削除しないでください。リストア先ディレクトリ自体が存在しない場合は、ディレクトリを作成してください。
- $TMP_DIR\Common\var\report
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のファイルを退避場所からコピーします。
コピー元のディレクトリ
コピー先のディレクトリ
$BAK_DIR\Common\etc\report
$ENV_DIR\Common\etc\report
$BAK_DIR\Common\etc\scheduler
$ENV_DIR\Common\etc\scheduler
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のファイルを退避場所からコピーします。
コピー元のディレクトリ
$BAK_DIR\Common\var\report
コピー先のディレクトリ
$TMP_DIR\Common\var\report
16. ストレージ自動階層制御機能に関するファイルをリストアします。
サブディレクトリやファイルがない場合は、リストア不要です。
リストア先ディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを削除します。
ただし、リストア先ディレクトリ自体は削除しないでください。リストア先ディレクトリ自体が存在しない場合は、
ディレクトリを作成してください。
- $ENV_DIR\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data
- $TMP_DIR\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。
- 256 -
コピー元のディレクトリ
コピー先のディレクトリ
$BAK_DIR\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data
$ENV_DIR\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data
$BAK_DIR\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data
$TMP_DIR\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data
17. QoS Managementオプション環境をリストアします。(QoS Managementオプションを使用しているときだけ)
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ配下のファイルを退避場所からコピーします。
コピー元のディレクトリ
コピー先のディレクトリ
$BAK_DIR\Common\etc\qos
$ENV_DIR\Common\etc\qos
18. 以下のバッチを実行して、ETERNUS SF Managerのサービスを開始します。
$INS_DIR\Common\bin\Start_ESFservice.bat
19. ETERNUS VASA Providerを起動します。
ETERNUS VASA Providerを使用する場合は、Service Control Managerを開き、以下のサービスを開始してください。
- ETERNUS Information Provider
20. VMware vSphere Virtual Volumes環境をリストアします。
VMware vSphere Virtual Volumes機能を利用している場合だけ、以下の手順を実施してください。
a. ETERNUS ディスクアレイの[設定の再読み込み]
Webコンソールで、VMware vSphere Virtual Volumes機能を使用しているすべてのETERNUS ディスクアレイに対し
て、[設定の再読み込み]を実施します。
b. ETERNUS ディスクアレイから構成情報の取得
以下のコマンドを実行して、ETERNUS ディスクアレイからVMware vSphere Virtual Volumes機能に関する構成情報
を取得します。
$INS_DIR\Common\bin\esfadm esfdata restore -all
本コマンドの完了には時間がかかることがあります。
11.1.1.3.4
Windows版マネージャーのリストア(クラスタ環境の場合)
クラスタ環境の場合は、以下の手順に従ってStorage Cruiserマネージャーの環境を復元してください。
マネージャーを再インストールしてリストアする場合は、インストールとセットアップをすべて完了させてから実施して
ください。インストールおよびセットアップの手順は、『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の「運用管理サーバ業務のカス
タマイズ」を参照してください。
1. マネージャーが属しているクラスタ業務をすべて停止します。
クラスタ業務の詳細は、『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の「クラスタ業務とローカル業務」を参照してください。
2. プライマリノードで、共用ディスクをマウントします。
3. ETERNUS SF Manager Postgresサービスを開始します。
Service Control Managerを開き、以下のサービスを開始してください。
- ETERNUS SF Manager Postgres Service
4. プライマリノードで、「11.1.1.3.3 Windows版マネージャーのリストア」の手順4および手順6~手順17を実施します。
「11.1.1.3.3 Windows版マネージャーのリストア」に記載されているディレクトリの表記は、以下のとおり読み替えて
ください。
- $BAK_DIRは、バックアップ先ディレクトリです。
- $INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。
- 257 -
- $ENV_DIRは、共用ディスクにコピーした時の「環境設定ディレクトリ」です。
- $TMP_DIRは、共用ディスクにコピーした時の「作業用ディレクトリ」です。
5. ETERNUS SF Manager Postgresサービスを停止します。
Service Control Managerを開き、以下のサービスを停止してください。
- ETERNUS SF Manager Postgres Service
6. 手順2でマウントした共用ディスクをアンマウントします。
7. マネージャーが属しているクラスタ業務をすべて起動します。
8. 「11.1.1.3.3 Windows版マネージャーのリストア」の手順20を実施します。
esfadm esfdataコマンドはプライマリノードで実行してください。
11.1.2 運用環境の変更
11.1.2.1
運用管理サーバのIPアドレスの変更
『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「運用管理サーバのIPアドレスの変更」を参照してください。
11.1.2.2
サーバノードのIPアドレスの変更
サーバノードのIPアドレスを変更する手順は、以下のとおりです。
・ エージェントをインストールしているサーバノードのIPアドレスの変更
1. サーバノードで、システムのIPアドレスを変更します。
2. サーバノードで、サーバノードエージェントを停止します。
3. サーバノードで、setagtipコマンドを実行してサーバノードエージェントの起動IPを変更します。
4. サーバノードで、サーバノードエージェントを再起動します。
5. Webコンソールから、サーバノードのIPアドレス情報の変更を行います。
・ エージェントをインストールしていないVMホストのIPアドレスの変更
1. VMホストのIPアドレスを変更します。
2. Webコンソールから、VMホストのIPアドレス情報の変更を行います。
・ エージェントをインストールしていないゲストOSのIPアドレスの変更
1. ゲストOSのIPアドレスを変更します。
2. Webコンソールから、VMゲストのIPアドレス情報の変更を行います。
ポイント
対象のサーバノードにAdvancedCopy Managerエージェントをインストールしている場合は、『ETERNUS SF AdvancedCopy
Manager 運用ガイド』の「管理対象サーバのIPアドレスの変更」を参照してください。
11.1.2.3
運用管理サーバのサーバ名の変更
『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「運用管理サーバ業務/管理対象サーバ業務のサーバ名の変更」を参照
してください。
11.1.2.4
サーバノードのサーバノード名の変更
サーバノードのサーバノード名を変更する手順は、以下のとおりです。
- 258 -
・ エージェントをインストールしているサーバノードのサーバノード名の変更
1. サーバノードで、サーバノード名を変更します。
2. サーバノードで、サーバノードエージェントを停止します。
3. サーバノードで、setagtipコマンドを実行してサーバノードエージェントの設定を変更します。
4. サーバノードで、サーバノードエージェントを再起動します。
5. Webコンソールで、サーバノードについて[設定の再読み込み]を行います。
・ エージェントをインストールしていないVMホストのホスト名の変更
1. VMホストのホスト名を変更します。
2. Webコンソールで、VMホストについて[設定の再読み込み]を行います。
・ エージェントをインストールしていないVMゲストの仮想マシン名またはゲストOSのホスト名の変更
1. VMゲストの仮想マシン名またはゲストOSのホスト名を変更します。
2. Webコンソールで、対象のVMゲストを持つVMホストについて[設定の再読み込み]を行います。
ポイント
対象のサーバノードにAdvancedCopy Managerエージェントをインストールしている場合は、『ETERNUS SF AdvancedCopy
Manager 運用ガイド』の「運用管理サーバ業務/管理対象サーバ業務のサーバ名の変更」を参照してください。
11.1.2.5
運用管理サーバのポート番号の変更
sscruiseraのポート番号を変更する場合
sscruiseraは、標準でポート4917を使用します。
ポート番号を変更する手順は、以下のとおりです。
1. テキストエディタなどで、以下のファイルを開きます。
- Windows環境のマネージャーの場合
%SystemRoot%\system32\drivers\etc\services
- Solaris/Linux環境のマネージャーの場合
/etc/services
2. ポート番号を変更します。
ポート番号は、1024~65535の範囲で入力できます。なお、ポート番号を変更する場合は、5001~32768の範囲を推
奨します。
# <service name> <port number>/<protocol> [aliases...] [#<comment>]
#
sscruisera
4917/tcp
3. 手順1で開いたファイルを、保存して閉じます。
4. マネージャーを再起動します。
上記以外のポート番号を変更する場合
Windows環境のマネージャーの場合は『ETERNUS SF Express 運用ガイド』の「ポート番号の変更(Windows環境)」を、Solaris/
Linux環境のマネージャーの場合は『ETERNUS SF Express 運用ガイド』の「ポート番号の変更(Linux環境)」を参照してくださ
い。
なお、"Express"を"Storage Cruiser"に読み替えてください。
- 259 -
11.1.2.6
サポート装置のIPアドレス、SNMP設定、またはエンジンIDの変更
本製品に登録されているサポートレベル(AおよびB)装置のIPアドレス、SNMP設定、またはエンジンIDを変更する場合、次の
手順を実施してください。
サポート装置のIPアドレスを変更する場合
1. 各対象装置のIPアドレスを変更します。
2. 閾値監視の設定内容を記録します。(閾値監視を実施している場合)
3. Webコンソールから、対象装置のIPアドレスを変更します。(閾値監視を実施している場合、本操作により閾値監視が
停止されます。)
4. 手順2で記録した設定内容を基に、閾値監視を開始します。(閾値監視を実施している場合)
サポート装置のSNMP設定を変更する場合
1. 各対象装置のSNMP設定を変更します。
2. 閾値監視の設定内容を記録します。(閾値監視を実施している場合)
3. 『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「SNMP通信設定の変更」の手順1から手順6を実施します。(閾値監視を実施し
ている場合、本操作により閾値監視が停止されます。)
4. 手順2で記録した設定内容を基に、閾値監視を開始します。(閾値監視を実施している場合)
サポート装置のエンジンIDを変更する場合
1. 各対象装置のエンジンIDを変更します。
2. 『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「SNMP通信設定の変更」の手順1から手順4を実施し、[変更]ボタンをクリッ
クします。(本操作により対象装置からエンジンIDが取得され、本製品に反映されます。)
参照
各対象装置のSNMP設定に関しては、「第4章 環境構築」を参照してください。
注意
Linux版マネージャーにおいてSNMPトラップのコミュニティー名を変更する場合、「A.10 snmptrapd.confファイル説明」を参
照して、snmptrapd.confも設定変更してください。
11.1.2.7
クラスタシステム運用の変更(ノード名引継ぎ)
『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「運用管理サーバのIPアドレスの変更」を参照してください。
11.1.2.8
サポート装置の構成変更
サポート装置に以下を実施した場合は、設定情報の更新が必要です。
・ ファームウェアの更新
・ ハードウェア(ストレージ装置の場合、CM、CA、CE、DE、ディスク、ポート)の増設/減設による構成変更
・ 装置内の構成(ETERNUS ディスクアレイの場合、RAID Group、LogicalVolumeなど)の追加/削除/変更
設定情報の更新方法は、以下のとおりです。
- 260 -
・ 全ファームウェア版数のETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90、DX400 series、DX8000 series、およびファームウェア版数が
V10L40未満のETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く)の場合
- 当該装置について[設定の再読み込み]を実行して、対象装置の情報を更新します。
- 「7.2.9 構成情報の更新」を参照して、性能管理機能の構成情報を更新します。(性能管理機能の利用時だけ)
・ 上記以外の装置の場合
「7.2.9 構成情報の更新」を参照して、性能管理機能の構成情報を更新します。(性能管理機能を利用、かつ監視ボリュー
ム範囲に「部分」を指定していた時だけ)
11.1.2.9
サポート装置のパスワード変更
本製品に登録している以下の装置のパスワードを変更した後、次の手順を実施してください。
対象装置
対処方法
SN200(Brocade)ファイバーチャネルスイッチ
PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード
Brocade VDX series
PRIMERGY コンバージドスイッチブレード
VMware vSphere 4以降
Webコンソールで装置管理用のアカウント情報を変更
してください。
ETERNUS DX series
ETERNUS DX200F
上表以外の装置は、パスワード変更による本製品の対処は不要です。
11.1.2.10
運用管理サーバのSNMP通信プロトコルの変更
装置の障害監視をSNMPv1プロトコルだけで運用している運用管理サーバにおいて、以下の運用環境変更を行う場合は、運
用管理サーバでSNMPトラップデーモンの設定変更が必要です。
・ SNMPv3プロトコルで障害監視を行う装置を追加する場合
・ 障害監視を行っている装置の通信プロトコルをSNMPv1からSNMPv3へ変更する場合
Windows環境の場合
1. 以下の手順でStorage Cruiserマネージャーを停止します。
a. サービス画面を開きます。
- Windows Server 2012の場合
[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
- 上記以外のWindows環境の場合
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
b. "ETERNUS SF Manager Tomcat Service"を選択し、[停止]ボタンをクリックします。
2. 以下の手順でトラップ監視サービスを停止します。
a. サービス画面を開きます。
b. "SNMPトラップ監視サービス"を選択し、[停止]ボタンをクリックします。
3. 『ETERNUS SF 導入ガイド』の「Storage Cruiserマネージャーのセットアップ」の「SNMPトラップ設定(Windows環境の場
合)」の「SNMPv3プロトコルだけを利用して装置を監視する場合、またはSNMPv1プロトコルおよびSNMPv3プロトコ
ルを利用して装置を監視する場合」にある以下のどちらかの箇所を参照して、環境を設定してください。
- 「SNMPトラップを利用する他アプリケーション(Systemwalker Centric Manager、ServerView Resource Orchestratorな
ど)が同居しないとき」の手順2以降
- 261 -
- 「SNMPトラップを利用する他アプリケーション(Systemwalker Centric Manager、ServerView Resource Orchestratorな
ど)が同居するとき」の手順2以降
4. SNMPトラップデーモンの設定を変更したあとは、SNMPv3用のユーザー情報の登録、管理対象装置へのSNMPv3用の設
定が必要です。設定方法は、「3.1.2 SNMP通信の認証」の「SNMPv3」を参照してください。
Linux環境の場合
『ETERNUS SF 導入ガイド』の「Storage Cruiserマネージャーのセットアップ」の「SNMPトラップ設定(Linux環境の場合)」に
ある以下の箇所を参照して、環境を設定してください。なお、監視対象装置がIPv6アドレスを利用している場合、本設定は
不要です。
・ ETERNUS SF SNMPトラップ監視デーモンを利用する場合
SNMPトラップデーモンの設定を変更したあとは、SNMPv3用のユーザー情報の登録、管理対象装置へのSNMPv3用の設定が
必要です。設定方法は、「3.1.2 SNMP通信の認証」の「SNMPv3」を参照してください。
Solaris環境の場合
SNMPv3用のユーザー情報の登録、管理対象装置へのSNMPv3用の設定が必要です。設定方法は、「3.1.2 SNMP通信の認証」
の「SNMPv3」を参照してください。
SNMPトラップデーモンの設定変更は不要です。
11.2 [Solaris OS版]エージェントの保守
11.2.1 エラー時の対処
主な事例と対処法を示します。
・ 新たにHBAを追加してエージェントが環境エラーを検出した場合(交換時を除く)
HBA追加後にサーバノードが再構成モードで起動されていない可能性があります。その場合は、再構成モードで再起動
してください。
・ 新たにHBAドライバをインストールしてエージェントが環境エラーを検出した場合
ドライバインストール後、サーバノードが再構成モードで起動されていない可能性があります。その場合は、再構成
モードで再起動してください。
11.2.2 障害調査資料の採取方法
エージェントで問題が発生した場合は、「B.1 調査資料の採取」を参照して調査用の資料を採取してください。
11.2.3 運用環境の変更
11.2.3.1
サーバノードのIPアドレスの変更
「11.1.2.2 サーバノードのIPアドレスの変更」を参照して実施してください。
11.2.3.2
サーバノードのポート番号の変更
Storage Cruiserエージェントをインストールしている場合
ポート番号を変更する手順は、以下のとおりです。
1. ポート番号を変更します。
『ETERNUS SF 導入ガイド』の「Storage Cruiserエージェントのセットアップ」の「ポート番号の設定」を参照して、ポー
ト番号を変更します。
2. Storage Cruiserエージェントを再起動します。
- 262 -
手動組込みの場合
手動組込みしたサーバノードではポートを使用しないため、変更は不要です。
11.3 [Windows版]エージェントの保守
11.3.1 エラー時の対処
Windowsサーバノードのエージェントに関する主なエラーと対処方法を以下に記します。また、以降に記す障害は、イベン
トビューアまたはGUI画面からご確認ください。
マネージャーからエージェントが検出できない場合
・ マルチパス制御されているすべてのアクセスパスを誤って削除した場合は次のリカバリー手順に従ってください。
- 対象とするWindowsサーバノードを再起動してください。
アクセスパスが削除された対象のパスはマルチパス制御から外れ、またデバイスも認識しなくなります。
- 誤って削除したアクセスパス経路の各装置について[設定の再読み込み]を実行してください。
- 誤って削除したアクセスパスを設定しなおしてください。
・ Windowsサーバノードに接続されているデバイスの数が多い場合
Windowsサーバノードが認識するデバイスが多くなると、エージェントがレスポンス時間内に処理できなくて通信不可
になることがあります。その場合は接続構成を見直して、Windowsサーバノードに認識されるデバイスの数を減らして
ください。
環境によって違いはありますが、1台のWindowsサーバノードあたり100前後のデバイスに対してアクセスパスの設定が
可能、とお考えください。
画面と物理構成が違う場合
・ Emulex社製HBAからのアクセスパスが表示されなくなった場合
レジストリにあるドライバパラメーターのTopology値が誤っている可能性があります。
これは、ドライバを新たに再インストールしたり、Windowsで搭載されているHBAと違う(LP9802とLP1050のような)型
番のHBAを新規に搭載したりしている場合に、自動的にドライバが再インストールされ、レジストリの値がデフォルト
値に再設定されていることが原因です。
レジストリエディタで対象HBAのドライバパラメーターを確認後、値が誤っている場合は修正および当該Windowsサー
バノードの[設定の再読み込み]を実施してください。
ドライバパラメーターの詳細は、「4.1.2 Windowsサーバノード」を参照してください。
11.3.2 障害調査資料の採取方法
エージェントで問題が発生した場合は、「B.1 調査資料の採取」を参照して調査用の資料を採取してください。
11.3.3 運用環境の変更
11.3.3.1
サーバノードのIPアドレスの変更
「11.1.2.2 サーバノードのIPアドレスの変更」を参照して実施してください。
11.3.3.2
サーバノードのポート番号の変更
「11.2.3.2 サーバノードのポート番号の変更」を参照してください。
- 263 -
11.4 [Linux版]エージェントの保守
11.4.1 障害調査資料の採取方法
エージェントで問題が発生した場合は、「B.1 調査資料の採取」を参照して調査用の資料を採取してください。
11.4.2 運用環境の変更
11.4.2.1
サーバノードのIPアドレスの変更
「11.1.2.2 サーバノードのIPアドレスの変更」を参照して実施してください。
11.4.2.2
サーバノードのポート番号の変更
「11.2.3.2 サーバノードのポート番号の変更」を参照してください。
11.5 [HP-UX版]エージェントの保守
11.5.1 障害調査資料の採取方法
エージェントで問題が発生した場合は、「B.1 調査資料の採取」を参照して調査用の資料を採取してください。
11.5.2 運用環境の変更
11.5.2.1
サーバノードのIPアドレスの変更
「11.1.2.2 サーバノードのIPアドレスの変更」を参照して実施してください。
11.5.2.2
サーバノードのポート番号の変更
「11.2.3.2 サーバノードのポート番号の変更」を参照してください。
11.6 [AIX版]エージェントの保守
11.6.1 障害調査資料の採取方法
エージェントで問題が発生した場合は、「B.1 調査資料の採取」を参照して調査用の資料を採取してください。
11.6.2 運用環境の変更
11.6.2.1
サーバノードのIPアドレスの変更
「11.1.2.2 サーバノードのIPアドレスの変更」を参照して実施してください。
11.6.2.2
サーバノードのポート番号の変更
「11.2.3.2 サーバノードのポート番号の変更」を参照してください。
- 264 -
第12章 他ソフトウェア連携
この章では、Systemwalker Centric Managerや他運用管理ソフトウェアでの一元運用管理の方法について記述します。
12.1 Systemwalker Centric Managerとの連携
Systemwalker Centric Managerと連携することで、ストレージ機器をSystemwalker Centric Managerで集中監視できます。また、
画面連携によって、ストレージ機器の異常発生時の調査をスムーズに行えます。
注意
イベント連携は、OSのシステムログ/イベントログを経由せずに行われます。
12.1.1 Systemwalker Centric Managerと連携機能
イベント集中監視
Systemwalker Centric Manager運用管理クライアントの監視画面に本製品で管理している装置のアイコンを表示します。
本製品は、監視対象装置からSNMPトラップを受け取ると障害にかかわる事象だけを確保し、適切にデコードします。この
イベントをSystemwalker Centric Managerのイベント表示に連携させます。これで、Systemwalker Centric Managerで従来のサー
バノード管理と本製品のストレージ機器監視を統合可能になります。さらに、Systemwalker Centric ManagerのE-mail、ポケ
ベルなどの機能を利用することで、離席中でもサーバノード、ストレージ機器の障害監視が可能です。
Systemwalker Centric Managerから直接ストレージ機器を管理するより、設定が簡単でわかりやすい障害報告内容を実現しま
す。
異常発生装置のアイコンは、Systemwalker Centric Manager上では「×」で表示され、イベントにその異常内容が表示されま
す。イベントの内容を確認し障害を対処した後に、このイベントに対して「対処」を設定します。これで、「×」状態はク
リアされます。なお、「×」は障害復旧時に自動復旧(クリア)されません。
なお、本機能からSystemwalker Centric Managerに連携されたイベントは、メッセージに"SSC"と記述されます。
画面連携
Systemwalker Centric Managerの監視画面において、異常が起きたストレージ機器のノードのポップアップメニューから本製
品用に追加したメニューを選択し、起動します。これで、ストレージ機器の異常発生時の調査をスムーズに行えます。
- 265 -
12.1.2 前提バージョン
Systemwalker Centric Managerと本製品を連携させる場合の、Systemwalker Centric Managerの前提バージョンは以下です。
・ Solaris OS、Linux
SystemWalker Centric Manager GEE V11以上
SystemWalker Centric Manager-M EE/SE V11以上
・ Windows
SystemWalker Centric Manager-M EE/SE V11以上
12.1.3 事前準備
Systemwalker Centric Managerと本製品を連携させる場合の事前準備を示します。
・ Systemwalker Centric Manager連携の設定の前に、管理するストレージ装置を、本製品に登録してください。
・ 本製品に登録している装置について名前解決できるように、各装置のIPアドレスとホスト名を、運用管理サーバが参照
するDNSサーバに登録するか、運用管理サーバの/etc/hostsファイルに定義してください。
・ Systemwalker Centric Manager運用管理サーバと本製品の運用管理サーバが同一のDNSサーバで管理された環境か、それ
ぞれの/etc/hostsファイルの定義が同一でないと、ノード名を正しく検出できず、連携が正しく行われません。環境を確
認してください。
・ 本製品の運用管理サーバに、Systemwalker Centric Manager運用管理サーバまたはSystemwalker Centric Managerエージェ
ントが導入されている必要があります。
連携するには、そのサーバでSystemwalker Centric Manager運用管理サーバまたはSystemwalker Centric Managerエージェ
ントが稼働している必要があります。
12.1.4 セットアップ手順
Systemwalker Centric Manager運用管理クライアントで、以下の手順で実施してください。
運用管理クライアントでは、ローカルグループのAdministratorsグループに所属したユーザー名でログインしてください。
12.1.4.1
Systemwalker Centric Manager運用管理クライアントでの設定
1. Systemwalker Centric Manager運用管理クライアントで、ストレージ機器が存在するサブネットのノード検出を行いま
す。
2. ノードのポップアップメニューに画面起動方法を登録します。
Systemwalker Centric Managerのmpaplregコマンドを使用して、ストレージ機器のノードのポップアップメニューに、
本製品の起動手段を登録します。
以下に、追加するメニュー名を"ESC"、サーバノード名を"tama"とした例を示します。これらは環境に合わせて変更し
てください。
mpaplreg -a -m ESC -p tama -c "\"<Webブラウザの実行ファイルパス>\" \"https://ipAddress:portNumber/\""
- 266 -
- <Webブラウザの実行ファイルパス>には、以下を指定します。
- Internet Explorerの場合
iexplore.exeを絶対パスで指定します。
- Firefox の場合
firefox.exeを絶対パスで指定します。
- ipAddressには、運用管理サーバのIPアドレスまたはFQDN(Fully Qualified Domain Name)を指定します。
- portNumberには、インストール時に指定した「Webコンソールサービス(ETERNUS SF Manager Apache service)」の
ポート番号を指定します。デフォルトは、9855です。
mpaplregコマンドで指定する起動アドレス全体(-cオプションの値)をダブルクォーテーション(")で括ります。さらに、
起動アドレス(<Webブラウザの実行ファイルパス> https://ipAddress:portNumber/)を、「\"」と「\"」で括ります。
注意
・ 追加されたノードを、Systemwalker Centric ManagerがIPアドレスではなく「名前」で管理している場合、運用管理サー
バ側でこの「名前」と「IPアドレス」の関係を認識できる環境にする必要があります。名前が運用管理サーバ上の/etc/
hostsファイルかDNSに登録されていることを確認してください。運用管理サーバでこの名前とIPアドレスの関係が認識
できない場合、本製品からSystemwalker Centric Managerへのイベント連携ができません。
・ 新しいストレージ機器が追加されるたびに、この操作を行ってください。
・ イベントログ画面の状態項目に"Info"として表示されるイベントをSystemwalker Centric Managerに通知する場合、
Systemwalker Centric Mangerでは「重要度:一般」として扱われ、Systemwalker Centric Managerの監視画面に表示されま
せん。表示させる場合は、Systemwalker Centric Managerのメニューから[アクション]-[アクション定義]-[メッセージ
監視]を選択し、[重要度の設定]を行ってください。[重要度の設定]の詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュア
ルを参照してください。
・ 本製品の運用管理サーバの起動方法を変更した場合は、以下のコマンドで、登録したメニューを削除してから、再登録
してください。
[メニュー名が"ESC"の例]
mpaplreg -d -m ESC
・ mpaplregコマンドによるメニュー追加が正常終了したにもかかわらず、ノードのポップアップメニューに本製品のアイ
コンが表示されない場合は、以下のコマンドで登録内容を確認してください。
[メニュー名が"ESC"の例]
mpaplreg -v -m ESC
・ 手順完了後、運用管理クライアントでSystemwalker Centric Managerサービスを再起動して、監視エリア配下の「ノード
の検出」を再実施することで登録アイコンへの表示が変更されます。
・ mpaplregコマンドをバッチファイルから起動するときに、不正なパラメーターがあるとパラメーターエラー(swsag5101)
が発生します。
12.1.4.2
Systemwalker Centric Manager運用管理サーバと本製品の運用管理サーバが同
一サーバの場合の対処
Systemwalker Centric Manager運用管理サーバと本製品の運用管理サーバが同一サーバの場合は、Systemwalker Centric Manager
と本製品の両方で装置からのSNMPトラップを受け取って表示してしまいます。Systemwalker Centric Manager側で装置から
のSNMPトラップを直接受け取り・表示させない運用をする場合は以下の作業を行ってください。
- 267 -
本製品で管理している装置のSNMPトラップのSystemwalker Centric Manager側の受け取りを抑止する方法
Systemwalker Centric Manager運用管理サーバと本製品の運用管理サーバが同一のサーバノード上に存在するときは、本製品
で管理している装置のSNMPトラップのSystemwalker Centric Manager側の直接受け取りを以下の方法で抑止できます。SNMP
トラップは本製品で受付、デコードし、障害監視に必要なものだけをSystemwalker Centric Managerに通知するため、
Systemwalker Centric Managerが保持しているSNMPトラップ表示機能を動作させた場合に1つのイベントに対して複数の表示
がされたり、不要なSNMPトラップが表示されたりします。
参考
Systemwalker Centric Managerが保持しているSNMPトラップ表示機能も有効にする場合、この設定は不要です。
1. Systemwalker Centric Manager運用管理クライアントのシステム監視から[イベント]-[アクション定義]を選択します。
「イベント監視の条件定義」ダイアログボックスが表示されます。
2. 「イベント監視の条件定義」ダイアログボックスの[イベント]-[イベント追加]を選択します。
「イベント定義」ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を設定します。
ホスト名の特定
"特定しない"をチェックします。
- 268 -
監視イベント種別の特定
“特定しない"をチェックします。
エラー種別の特定
“特定しない”をチェックします。
通報番号の特定
“特定しない”をチェックします。
重要度の特定(SystemWalker Centric Manager 5.1以降の場合だけ)
“特定しない”をチェックします。
ラベルの特定
“特定しない”をチェックします。
メッセージテキストの特定
以下の値を、1つのイベント定義について1つ設定します。
個々の装置を管理する場合だけ記述が必要です。管理しない場合は記述不要です。
表12.1 メッセージテキスト一覧
装置
値
ETERNUS DX series
ETERNUS DX200F
enterprise:aplNetStorage\.1
または
enterprise:enterprises\.211\.4\.1\.1\.126\.1 (注1)
ETERNUS LT20 (SCSI)
enterprise:enterprises\.11\.2\.36\.1
ETERNUS LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/
LT60 S2 (SAS/FC)
enterprise:enterprises\.20884\.10893\.2\.101\.3
HP Surestore
enterprise:enterprises\.11\.2\.3\.9\.7\.1
enterprise:enterprises\.11\.2\.3\.9\.7\.2
ETERNUS LT200
enterprise:enterprises\.119\.1\.83\.1\.21
ETERNUS LT210/LT220/LT230
enterprise:enterprises\.119\.1\.83\.1\.1
enterprise:enterprises\.119\.1\.83\.1\.2
ETERNUS LT250
enterprise:aplNetStorage\.3\.5
または
enterprise:enterprises\.211\.4\.1\.1\.126\.3\.5 (注1)
ETERNUS LT260
enterprise:enterprises\.20884\.3
ETERNUS LT270
enterprise:aplNetStorage\.3\.2
または
enterprise:enterprises\.211\.4\.1\.1\.126\.3\.2 (注1)
ETERNUS LT270 S2
enterprise:aplNetStorage\.3\.6
または
enterprise:enterprises\.211\.4\.1\.1\.126\.3\.6
(注1)
ETERNUS NR1000 series
enterprise:enterprises\.789
Brocade ファイバーチャネルスイッチ
ETERNUS SN200 series ファイバーチャネル
スイッチ
PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブ
レード
Brocade VDX series
PRIMERGY コンバージドスイッチブレード
enterprise:enterprises\.1588\.2\.1\.1
- 269 -
装置
値
性能
エージェントトラップ
装置ポーリング
enterprise:aplSANMgr
または
enterprise:enterprises\.211\.4\.1\.3\.21 (注1)
Brocade ファイバーチャネルスイッチ、
ETERNUS SN200 ファイバーチャネルスイッ
チ、PRIMERGY ファイバーチャネルスイッ
チブレード共通
enterprise:experimental\.94 (注2)
ETERNUS VS850
enterprise:enterprises\.2\.6\.190
ETERNUS CS2000
enterprise:enterprises\.231\.2\.48\.2\.0
ETERNUS VX700 series
enterprise:enterprises\.211\.1\.21\.4\.1\.50
注1: Systemwalker Centric Managerが、"aplNetStorage"または"aplSANMgr"を認識できない場合に指定してください。
注2: 本製品でサポートしていない装置でも、このexperimental\.94のSNMPトラップを報告する装置があり、そ
れらの装置のイベントも抑制されるので注意してください。
3. 手順2で設定したイベントに対して[アクション]-[アクションの設定]を選択します。
「アクション定義」ダイアログボックスが表示されます。
[メッセージ監視]タブを選択し、以下の項目を設定します。
上位システムに送信
“しない”をチェックします。
- 270 -
ログ格納
“しない”をチェックします。
4. 手順1から手順3の操作を、「表12.1 メッセージテキスト一覧」のメッセージテキストについてそれぞれ行ってください。
ストレージ機器からSNMPの標準トラップがイベントとして報告される場合は、運用形態に合わせて、上記を参考に
SNMPの標準トラップを抑止してください。
12.1.4.3
設定確認テスト
管理装置がETERNUS DX series, ETERNUS DX200Fまたはファイバーチャネルスイッチの場合は、Systemwalker Centric Manager
連携が正しく設定できているか確認できる手順およびコマンドが用意されています。「5.3 管理状態確認テスト」を実施し
て正しく動作するか確認してください。
以下は、Systemwalker Centric Managerへのイベント連携時のSystemwalker Centric Managerの画面サンプルです。
12.2 Systemwalker Service Quality Coordinatorとの連携
Systemwalker Service Quality Coordinatorと連携することで、ストレージ機器およびファイバーチャネルスイッチの性能情報
を、Systemwalker Service Quality Coordinatorで利用できます。
連携の手順は、『Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド』または、『Systemwalker Service Quality Coordinator
使用手引書』を参照してください。
Systemwalker Service Quality Coordinatorと連携できる項目
ファイバーチャネルスイッチの場合
性能情報(単位)
ポート
送信および受信データ転送量(MB/s)
CRCエラー数
ETERNUS ディスクアレイの場合
性能情報(単位)
LUN
LogicalVolume
RAIDGroup
ReadおよびWrite回数(IOPS)
ReadおよびWriteデータ転送量(MB/s)
ReadおよびWriteのレスポンスタイム(msec)
Read、Pre-fetch、およびWriteキャッシュヒット率(%)
- 271 -
性能情報(単位)
ディスクドライブ
ディスク使用(ビジー)率(%)
CM
負荷(CPU使用)率(%)
注意
・ Systemwalker Service Quality Coordinatorのバージョンによって、管理対象となる性能情報が異なります。
・ ETERNUS DX400/DX400 S2 series, DX8000/DX8000 S2 seriesに対するCMの負荷(CPU使用)率は、ROEに対する負荷(CPU使用)
率を含みます。
Systemwalker Service Quality Coordinatorが収集した性能情報からETERNUS ディスクアレイのCMまたはCM CPUを
特定する方法
Systemwalker Service Quality Coordinatorが収集した性能情報のリソースIDに含まれる文字列"0x300nn"を基に、以下の対応表
から、対象のETERNUSディスクアレイのCMまたはCM CPUを特定してください。
装置名
ETERNUS DX60/DX60 S2
ETERNUS DX80/DX80 S2
ETERNUS DX90/DX90 S2
ETERNUS DX100 S3/DX200 S3
ETERNUS DX500 S3/DX600 S3
ETERNUS DX200F
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX400 S2 series
ETERNUS DX8000 series
ETERNUS DX8000 S2 series
リソースIDに含まれるCMまたは
CM CPUを示す文字列
CMまたはCM CPU
0x30010
CM#0
0x30011
CM#1
0x30012
CM#2
0x30013
CM#3
0x30014
CM#4
0x30015
CM#5
0x30016
CM#6
0x30017
CM#7
0x30010
CM#0 CPU#0
0x30011
CM#1 CPU#0
0x30012
CM#2 CPU#0
0x30013
CM#3 CPU#0
0x30014
CM#4 CPU#0
0x30015
CM#5 CPU#0
0x30016
CM#6 CPU#0
0x30017
CM#7 CPU#0
0x30018
CM#0 CPU#1
0x30019
CM#1 CPU#1
0x3001a
CM#2 CPU#1
0x3001b
CM#3 CPU#1
0x3001c
CM#4 CPU#1
0x3001d
CM#5 CPU#1
0x3001e
CM#6 CPU#1
0x3001f
CM#7 CPU#1
- 272 -
装置名
ETERNUS DX8000 S3 series
リソースIDに含まれるCMまたは
CM CPUを示す文字列
CMまたはCM CPU
0x30010
CE#0 CM#0
0x30011
CE#1 CM#0
0x30012
CE#2 CM#0
0x30013
CE#3 CM#0
0x30020
CE#0 CM#1
0x30021
CE#1 CM#1
0x30022
CE#2 CM#1
0x30023
CE#3 CM#1
12.3 そのほかの運用管理ソフトウェアとの連携
イベントをそのほかの運用管理ソフトウェアに対して連携できます。
連携にはShell/Bat連携機能を使用します。詳細は「6.3 イベント表示・連携」を参照してください。
- 273 -
第13章 コマンドリファレンス
本章では、コマンドの使用方法を記述しています。
本章のコマンドが出力する数値において、先頭に"0x"が付加されている場合は、16進数での数値です。"0x"が付加されてい
ない場合は、10進数での数値です。
13.1 マネージャーのコマンド
マネージャーのコマンドによる操作について説明しています。
13.1.1 運用環境管理のコマンド
マネージャーの運用環境を管理するコマンドについて説明します。
13.1.1.1
sanadmsh chtraprcvip (SNMPトラップ送信先IPアドレスの変更コマンド)
名前
sanadmsh chtraprcvip - SNMP送信先IPアドレスの変更
形式
Windows環境
sanadm chtraprcvip -h
sanadm chtraprcvip -all -oldip oldipaddr [-newip newipaddr]
sanadm chtraprcvip DeviceID -oldip oldipaddr [-newip newipaddr]
Solaris環境、Linux環境
sanadmsh chtraprcvip -h
sanadmsh chtraprcvip -all -oldip oldipaddr [-newip newipaddr]
sanadmsh chtraprcvip DeviceID -oldip oldipaddr [-newip newipaddr]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\sanadm chtraprcvip
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/bin/sanadmsh chtraprcvip
機能説明
運用管理サーバのIPアドレス変更に伴い、本製品登録装置からSNMPトラップ送信先である運用管理サーバの旧IPアドレス
を削除し、新IPアドレスを追加します。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合は
OSの管理者(root)権限が必要です。
各装置のSNMPトラップ送信先設定は各装置の管理ソフトウェアなどで変更できますが、本製品は、より簡単な方法として、
コマンドによる変更機能を提供します。
本コマンドは、SNMPv1を使用する装置に対してだけ有効です。
- 274 -
オペランド
DeviceID
装置を限定してSNMPトラップ送信先設定を実施します。以下の表に従って装置種別を指定し、その後で装置認識方法を
指定します。
装置種別
-host
-storage
-library
-switch
装置認識方法
以下のどちらかを指定します。
・ ip:装置のIPアドレス
・ sysname:装置に設定されているSNMPのSysName名
オプション
-h
コマンドの引数フォーマットのヘルプを表示します。
-all
本製品で管理している全装置に対してSNMPトラップ送信先設定処理を実施します。実行結果は、装置名と実行結果の順
で標準出力されます。運用管理サーバが複数サブネットに接続されている場合など複数のIPアドレスを持つ場合は、装
置に正しいSNMPトラップ送信先が設定されない場合があります。設定後、装置側のSNMPトラップ送信先設定が正しい
運用管理サーバのアドレスに設定されているか確認してください。
-oldip oldipaddr
oldipaddrに指定された運用管理サーバの旧IPアドレスを、管理装置のSNMP送信先アドレスから削除します。
-newip newipaddr
newipaddrに指定された運用管理サーバの新IPアドレスを、管理装置のSNMP送信先アドレスに追加します。
本オプション省略時は、運用管理サーバの新IPアドレスを自動設定します。ただし、複数のIPアドレスを持つ運用管理
サーバの場合を考慮し、本オプションを指定することを推奨します。
使用法
マネージャーのIPアドレス変更処理実施後、このコマンドを実行します。本製品が管理している全装置に対して一括で実施
する方法と、対象装置を選択し実施する方法があります。
対象装置は、SNMPトラップ送信設定が本製品から自動設定可能である装置です。
対象装置の状態がNormalである必要があります。
使用例
以下は、Solaris/Linux環境でのコマンド実行例です。
・ SNMPトラップ送信先設定を自動実行できるすべての管理対象装置に対して、SNMPトラップ送信先を変更します。
> sanadmsh chtraprcvip -all -oldip 10.10.10.10 -newip 20.20.20.20
・
・ sysnameが“host1”で定義されているサーバノードに対して、SNMPトラップ送信先を変更します。
> sanadmsh chtraprcvip -host sysname:host1 -oldip 10.10.10.10 -newip 20.20.20.20
13.1.1.2
swtraptest (ファイバーチャネルスイッチのSNMPトラップテストコマンド)
名前
swtraptest - SNMPトラップのテスト
- 275 -
形式
swtraptest ipaddr
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\swtraptest
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/bin/swtraptest
機能説明
本製品が正しくSNMPトラップを受信し、イベント表示、Systemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携できるかを確認す
るためのコマンドです。
運用管理サーバ内でファイバーチャネルスイッチの擬似SNMPトラップ(FC Portフォルト)を作成し、運用管理サーバ自身に
発行します。
本コマンドは、SNMPv1を使用する装置に対してだけ有効です。
オペランド
ipaddr
SNMPトラップの設定を確認するファイバーチャネルスイッチ装置のIPv4アドレスを指定します。IPv6アドレスは指定で
きません。
当該ファイバーチャネルスイッチは、本製品の管理対象装置であることが前提です。
オプション
ありません。
使用例
・ IPアドレスが11.11.11.11のファイバーチャネルスイッチに対して実行します。
> swtraptest 11.11.11.11
注意事項
・ ファイバーチャネルスイッチ以外の装置のIPアドレスを入力した場合でも、本コマンドは動作します。
その場合、指定したIPアドレス装置のイベントとして動作します。
・ 本コマンドでテストできるファイバーチャネルスイッチは、以下のとおりです。
- SN200 (Brocade)
- PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード
- Brocade VDX series、PRIMERGY コンバージドスイッチブレード
- CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)
・ 本コマンドで発行されるSNMPトラップのコミュニティー名はpublic固定となります。
13.1.1.3
grtraptest (ETERNUS ディスクアレイのSNMPトラップテストコマンド)
- 276 -
名前
grtraptest - SNMPトラップのテスト
形式
grtraptest ipaddr
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\grtraptest
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/bin/grtraptest
機能説明
本製品が正しくSNMPトラップを受信し、イベント表示、Systemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携できるかを確認す
るためのコマンドです。
運用管理サーバ内でETERNUS ディスクアレイの擬似SNMPトラップ(FANフォルト)を作成し、運用管理サーバ自身に発行しま
す。
本コマンドは、SNMPv1を使用する装置に対してだけ有効です。
オペランド
ipaddr
SNMPトラップの設定を確認するETERNUS ディスクアレイのIPv4アドレスを指定します。IPv6アドレスは指定できません。
当該ETERNUS ディスクアレイは、本製品の管理対象装置であることが前提です。
オプション
ありません。
使用例
・ IPアドレスが12.12.12.12のETERNUS ディスクアレイに対して実行します。
> grtraptest 12.12.12.12
注意事項
・ ETERNUS ディスクアレイ以外の装置のIPアドレスを入力した場合でも、本コマンドは動作します。
その場合、指定したIPアドレス装置のイベントとして動作します。
・ 本コマンドで発行されるSNMPトラップのコミュニティー名はpublic固定となります。
13.1.1.4
storageadm zone (ホストアフィニティとゾーニングの操作コマンド)
名前
storageadm zone - ホストアフィニティとゾーニングの操作
形式
storageadm zone add -storage cawwpn,affinitygroup -hba hbawwpn [-ipaddr ipaddr[,ipaddr]] [-hostrsp hostresponse] [-update
all] [-f [-s]]
- 277 -
storageadm zone delete -storage cawwpn,affinitygroup -hba hbawwpn [-ipaddr ipaddr[,ipaddr]] [-update all] [-s]
storageadm zone info [-ipaddr ipaddr[,ipaddr,...] [-check]] [-fast] [-csv] [-hex] [-hostrsp] [-tfo]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm zone
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm zone
機能説明
ストレージ装置のホストアフィニティとファイバーチャネルスイッチのゾーニングを、設定・削除・表示します。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合は
OSの管理者(root)権限が必要です。
ストレージ装置のCAのWWPNとアフィニティグループ、設定するHBAのWWPNをオペランドに指定することで、ストレージ
装置のホストアフィニティとファイバーチャネルスイッチのゾーニングを設定・削除します。また、設定されているホス
トアフィニティとゾーニングを表示します。
対象となるストレージ装置とファイバーチャネルスイッチは、本製品の管理対象装置である必要があります。
ストレージ装置のCAにStorage Clusterが設定されている場合、TFOステータスが"Standby"のWWPNは、ゾーニングを設定・削
除しません。
オペランド
add
ホストアフィニティとゾーニングを設定します。
delete
ホストアフィニティとゾーニングを削除します。
info
ホストアフィニティとゾーニングを表示します。
オプション
addオペランドのオプション
-storage cawwpn,affinitygroup
ホストアフィニティを設定するストレージ装置の、CAのWWPNとアフィニティグループ番号を指定します。
CAのWWPNは、16文字の16進数、または2文字ずつコロン(":")で区切った23文字の16進数で指定します。例えば、コ
ロンで区切る場合は、“11:11:11:11:11:11:11:11”のように記述します。
アフィニティグループ番号は、10進数または16進数で指定します。例えば、16番の場合、10進数では“-storage
1111111111111111,16”、16進数では“-storage 1111111111111111,0x10”のように記述します。
Storage Clusterが設定されている場合、cawwpnにはstorageadm zone infoコマンドで表示されるCA_WWPNを指定してく
ださい。
-hba hbawwpn
ホストアフィニティとゾーニングに設定するHBAのWWPNを指定します。
HBAのWWPNは、16文字の16進数、または2文字ずつコロン(":")で区切った23文字の16進数で指定します。例えば、コ
ロンで区切る場合は、“22:22:22:22:22:22:22:22”のように記述します。
- 278 -
-ipaddr ipaddr[,ipaddr]
ストレージ装置またはファイバーチャネルスイッチの、IPアドレスを指定します。両装置のIPアドレスを指定する場
合は、カンマ(",")で区切って指定します。IPアドレスの指定は、順不同です。
指定する装置
動作
ストレージ装置
-storageオプションで指定したストレージ装置のCAのアフィニティグ
ループにホストアフィニティを設定できる状態かを確認します。設定
できる状態のときだけ、ストレージ装置にホストアフィニティを設定
します。設定できないときは、コマンドが異常終了します。
ファイバーチャネルスイッチ
-storageオプションで指定したストレージ装置のCAと接続しているファ
イバーチャネルスイッチが属するファブリック内(カスケード接続して
いるすべてのファイバーチャネルスイッチ)に、-hbaオプションで指定
したHBA WWPNとのゾーニングを設定できる状態かを確認します。設
定できる状態のときだけ、ファイバーチャネルスイッチにゾーニング
を設定します。設定できないときは、コマンドが異常終了します。
両装置
それぞれの装置にホストアフィニティまたはゾーニングを設定できる
状態かを確認します。両装置とも設定できる状態のときだけ、ホスト
アフィニティおよびゾーニングを設定します。どちらか一方でも設定
できないときは、コマンドが異常終了します。
-hostrsp hostresponse
HBAが使用するホストレスポンス番号を指定します。
本オプション省略時は、ストレージ装置のDefaultホストレスポンスが設定されます。
-update all
設定完了後に本製品の管理情報を最新に更新する場合に指定します。
本オプション省略時は、本製品の管理情報が更新されません。情報を更新する場合は、infoオペランドを-fastオプショ
ンなしで実行してください。
本オプションは、設定数の少ない場合に有効です。複数の設定をまとめて実施したあとに情報を更新する場合は、
infoオペランドが有効です。
-f
ゾーニングが設定されていない状態のファイバーチャネルスイッチに、強制的にWWPNゾーニングを設定する場合に
指定します。
本オプションを指定する場合は、ファイバーチャネルスイッチのセキュリティ設定を確認してください。WWPNゾー
ニングを設定する場合だけ、指定してください。
以下の場合に本オプションを指定すると、本オプション省略時と同じ動作になります。
- -ipaddrオプションで、ストレージ装置だけ指定した場合
- ゾーニングを設定するファイバーチャネルスイッチに、ゾーニングがすでに設定されている場合
-s
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
本オプションは、-fオプションを指定した場合だけ指定できます。
deleteオペランドのオプション
-storage cawwpn,affinitygroup
ホストアフィニティを削除するストレージ装置の、CAのWWPNとアフィニティグループ番号を指定します。
CAのWWPNは、16文字の16進数、または2文字ずつコロン(":")で区切った23文字の16進数で指定します。例えば、コ
ロンで区切る場合は、“11:11:11:11:11:11:11:11”のように記述します。
アフィニティグループ番号は、10進数または16進数で指定します。例えば、16番の場合、10進数では“-storage
1111111111111111,16”、16進数では“-storage 1111111111111111,0x10”のように記述します。
- 279 -
Storage Clusterが設定されている場合、cawwpnにはstorageadm zone infoコマンドで表示されるCA_WWPNを指定してく
ださい。
-hba hbawwpn
ホストアフィニティとゾーニングを削除するHBAのWWPNを指定します。
HBAのWWPNは、16文字の16進数、または2文字ずつコロン(":")で区切った23文字の16進数で指定します。例えば、コ
ロンで区切る場合は、“22:22:22:22:22:22:22:22”のように記述します。
-ipaddr ipaddr[,ipaddr]
ストレージ装置またはファイバーチャネルスイッチの、IPアドレスを指定します。両装置のIPアドレスを指定する場
合は、カンマ(",")で区切って指定します。IPアドレスの指定は、順不同です。
指定する装置
動作
ストレージ装置
-storageオプションで指定したストレージ装置のCAのアフィニティグ
ループからホストアフィニティを削除できる状態かを確認します。削
除できる状態のときだけ、ストレージ装置からホストアフィニティを
削除します。削除できないときは、コマンドが異常終了します。
ファイバーチャネルスイッチ
-storageオプションで指定したストレージ装置のCAと接続しているファ
イバーチャネルスイッチが属するファブリック内(カスケード接続して
いるすべてのファイバーチャネルスイッチ)に、-hbaオプションで指定
したHBA WWPNとのゾーニングを削除できる状態かを確認します。削
除できる状態のときだけ、ファイバーチャネルスイッチからゾーニン
グを削除します。削除できないときは、コマンドが異常終了します。
両装置
それぞれの装置からホストアフィニティおよびゾーニングを削除でき
る状態かを確認します。両装置とも削除できる状態のときだけ、ホス
トアフィニティおよびゾーニングを削除します。どちらか一方でも削
除できないときは、コマンドが異常終了します。
-update all
設定完了後に本製品の管理情報を最新に更新する場合に指定します。
本オプション省略時は、本製品の管理情報が更新されません。情報を更新する場合は、infoオペランドを-fastオプショ
ンなしで実行してください。
本オプションは、削除数の少ない場合に有効です。複数の削除をまとめて実施したあとに情報を更新する場合は、
infoオペランドが有効です。
-s
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
infoオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr[,ipaddr,…]
指定したIPアドレスのファイバーチャネルスイッチのゾーニング情報、またはストレージ装置のCAに設定されている
ホストアフィニティ情報を表示します。複数のストレージ装置の情報およびファイバーチャネルスイッチの情報を表
示する場合は、IPアドレスをカンマ(",")で連結して指定します。
本オプション省略時は、本製品に登録されているすべてのストレージ装置とファイバーチャネルスイッチの情報を表
示します。
-check
-ipaddrオプションで指定した装置が、本製品に登録されているストレージ装置またはファイバーチャネルスイッチで
あるかを確認します。
また、情報を表示できる状態かを確認します。情報を表示できる状態のときだけ、指定された装置の情報を表示しま
す。情報を表示できないときや表示対象の装置ではないときは、コマンドが異常終了します。
本オプションは、-ipaddrオプションを指定した場合に指定できます。
- 280 -
-fast
本製品が管理する既存の情報からストレージ装置とファイバーチャネルスイッチの情報を表示する場合に指定します。
本オプション省略時は、本製品の管理情報を最新に更新したあと、ストレージ装置とファイバーチャネルスイッチの
情報を表示します。
本オプションは、addオペランドまたはdeleteオペランドで-update allオプションを指定して実行したあとに、情報を
表示する場合に有効です。
-csv
ストレージ装置とファイバーチャネルスイッチの情報をCSV形式で表示します。
本オプション省略時は、表形式で表示します。
-hex
ストレージ装置とファイバーチャネルスイッチの情報を16進数形式で表示します。ストレージ装置のアフィニティグ
ループ番号を16進数形式で表示します。
-hostrsp
HBAが使用するホストレスポンス番号とホストレスポンスのエイリアス名を表示します。
本オプション省略時は、表枠や列名を含め、ホストレスポンス番号とホストレスポンスのエイリアス名が表示されま
せん。
-tfo
Storage Clusterに関する以下の項目を追加で出力します。
- 応答WWPN
- TFOステータス
本オプションを-hostrspオプションと同時に指定すると、本項目はホストレスポンス情報の後に表示されます。
-hostrspオプションと同時に指定しないと、本項目はHBA_WWPNの後に表示されます。
使用例
・ ホストアフィニティとゾーニングを追加します。
> storageadm zone add -storage 1111111111111111,3 -hba 2222222222222222
・ ホストアフィニティとゾーニングを削除します。
> storageadm zone delete -storage 1111111111111111,3 -hba 2222222222222222
・ ホストアフィニティとゾーニングを表形式で表示します。
(出力対象に、CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)を含まない場合)
> storageadm zone info
<<< FC Switch Zone Information
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS)
-----------------------------Switch1(10.10.10.10)
>>>
ZONE_NAME
ZONE_WWPN
--------------- --------------------------------SNM_0001
1111111111111111;2222222222222222
SNM_0002
3333333333333333;4444444444444444
-------------------------------------------------------------------------------<<< FC CA Zone Information >>>
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS)
CA_WWPN
AFFINITY_GROUP HBA_WWPN
------------------------------ ---------------- --------------- ---------------E4000M300(10.10.10.11)
1111111111111111 3
2222222222222222
--------------------------------------------------------------------------------
・ ホストアフィニティとゾーニングを表形式で表示します。
(出力対象に、CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)を含む場合)
> storageadm zone info
<<< FC Switch Zone Information >>>
- 281 -
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS)
ZONE_NAME
ZONE_WWPN
ZONE_TYPE
FCoE_Forwarder
------------------------------ --------------- --------------------------------- ----------- -------------Switch1(10.10.10.10)
SNM_0001
1111111111111111;2222222222222222 WWPN_Zoning SNM_0002
3333333333333333;4444444444444444 WWPN_Zoning Switch2(10.10.10.12)
SNM_0003
5555555555555555;6666666666666666 WWPN_Zoning a
SNM_0004
7777777777777777;8888888888888888 WWPN_Zoning b
----------------------------------------------------------------------------------------------------------<<< FC CA Zone Information >>>
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS)
CA_WWPN
AFFINITY_GROUP HBA_WWPN
------------------------------ ---------------- --------------- ---------------E4000M300(10.10.10.11)
1111111111111111 3
2222222222222222
--------------------------------------------------------------------------------
・ ホストアフィニティとゾーニングをCSV形式および16進数形式で表示します。
(出力対象に、CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)を含まない場合)
> storageadm zone info -csv -hex
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS),ZONE_NAME,ZONE_WWPN
Switch1(10.10.10.10),SNM_0001,1111111111111111;2222222222222222
,SNM_0002,3333333333333333;4444444444444444
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS),CA_WWPN,AFFINITY_GROUP,HBA_WWPN
E4000M300(10.10.10.11),1111111111111111,0x0003,2222222222222222
・ ホストアフィニティとゾーニングをCSV形式および16進数形式で表示します。
(出力対象に、CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)を含む場合)
> storageadm zone info -csv -hex
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS),ZONE_NAME,ZONE_WWPN,ZONE_TYPE,FCoE_Forwarder
Switch1(10.10.10.10),SNM_0001,1111111111111111;2222222222222222,WWPN_Zoning,,SNM_0002,3333333333333333;4444444444444444,WWPN_Zoning,Switch2(10.10.10.12),SNM_0003,5555555555555555;6666666666666666,WWPN_Zoning,a
,SNM_0004,7777777777777777;8888888888888888,WWPN_Zoning,b
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS),CA_WWPN,AFFINITY_GROUP,HBA_WWPN
E4000M300(10.10.10.11),1111111111111111,0x0003,2222222222222222
・ Storage Cluster情報を含めたホストアフィニティとゾーニングを表形式で表示します。
(出力対象に、CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)を含まない場合)
> storageadm zone info -tfo
<<< FC Switch Zone Information
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS)
-----------------------------Switch1(10.10.10.10)
>>>
ZONE_NAME
ZONE_WWPN
--------------- --------------------------------SNM_0001
1111111111111111;2222222222222222
SNM_0002
3333333333333333;4444444444444444
-------------------------------------------------------------------------------<<< FC CA Zone Information >>>
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS)
CA_WWPN
AFFINITY_GROUP HBA_WWPN
TFO_WWPN
TFO_STATUS
------------------------------ ---------------- --------------- ---------------- ---------------- ---------E4000M300(10.10.10.11)
1111111111111111 3
2222222222222222 1111111111111111 Active
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
・ Storage Cluster情報を含めたホストアフィニティとゾーニングを表形式で表示します。
(出力対象に、CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)を含む場合)
> storageadm zone info -tfo
<<< FC Switch Zone Information
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS)
-----------------------------Switch1(10.10.10.10)
>>>
ZONE_NAME
ZONE_WWPN
ZONE_TYPE
FCoE_Forwarder
--------------- --------------------------------- ----------- -------------SNM_0001
1111111111111111;2222222222222222 WWPN_Zoning -
- 282 -
SNM_0002
3333333333333333;4444444444444444 WWPN_Zoning SNM_0003
5555555555555555;6666666666666666 WWPN_Zoning a
SNM_0004
7777777777777777;8888888888888888 WWPN_Zoning b
----------------------------------------------------------------------------------------------------------Switch2(10.10.10.12)
<<< FC CA Zone Information >>>
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS)
CA_WWPN
AFFINITY_GROUP HBA_WWPN
TFO_WWPN
TFO_STATUS
------------------------------ ---------------- --------------- ---------------- ---------------- ---------E4000M300(10.10.10.11)
1111111111111111 3
2222222222222222 1111111111111111 Active
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
・ Storage Cluster情報を含めたホストアフィニティとゾーニングをCSV形式および16進数形式で表示します。
(出力対象に、CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)を含まない場合)
> storageadm zone info -csv -hex -tfo
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS),ZONE_NAME,ZONE_WWPN
Switch1(10.10.10.10),SNM_0001,1111111111111111;2222222222222222
,SNM_0002,3333333333333333;4444444444444444
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS),CA_WWPN,AFFINITY_GROUP,HBA_WWPN,TFO_WWPN,TFO_STATUS
E4000M300(10.10.10.11),1111111111111111,0x0003,2222222222222222,1111111111111111,Active
・ Storage Cluster情報を含めたホストアフィニティとゾーニングをCSV形式および16進数形式で表示します。
(出力対象に、CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)を含む場合)
> storageadm zone info -csv -hex -tfo
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS),ZONE_NAME,ZONE_WWPN,ZONE_TYPE,FCoE_Forwarder
Switch1(10.10.10.10),SNM_0001,1111111111111111;2222222222222222,WWPN_Zoning,,SNM_0002,3333333333333333;4444444444444444,WWPN_Zoning,Switch2(10.10.10.12),SNM_0003,5555555555555555;6666666666666666,WWPN_Zoning,a
,SNM_0004,7777777777777777;8888888888888888,WWPN_Zoning,b
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS),CA_WWPN,AFFINITY_GROUP,HBA_WWPN,TFO_WWPN,TFO_STATUS
E4000M300(10.10.10.11),1111111111111111,0x0003,2222222222222222,1111111111111111,Active
注意事項
・ 本コマンドでは、ゾーニングが設定されていないファイバーチャネルスイッチに対して設定できません。本コマンドで
ファイバーチャネルスイッチのゾーニングを行う場合は、ファイバーチャネルスイッチを本製品に登録する前に、事前
に仮ゾーニングを作成してください。仮ゾーニングの作成方法は、「4.2 ファイバーチャネルスイッチ」の対象装置の
「設定」-「ゾーニング設定」を参照してください。
また、-fオプションを指定することで、ゾーニングが設定されていないファイバーチャネルスイッチに対しても、強制
的にゾーニングを設定できます。
ただし、仮ゾーニングの作成や、-fオプション指定による強制設定を行った場合、-fオプションで指定したゾーニング以
外のすべてのアクセスが遮断されます。そのため、対象のファイバーチャネルスイッチ環境の運用中は実施しないでく
ださい。ファイバーチャネルスイッチ環境導入後の運用開始前、または運用停止中に実施してください。
・ ファイバーチャネルスイッチのゾーニングは、指定したストレージ装置のCAと接続しているファイバーチャネルスイッ
チが属するファブリック内(カスケード接続しているすべてのファイバーチャネルスイッチ)で、最新ファームウェアを
搭載するファイバーチャネルスイッチに対して設定されます。
・ ファイバーチャネルスイッチとストレージ装置がファイバーチャネルケーブルで接続されている必要があります。接続
されていない場合、ファイバーチャネルスイッチのゾーニング設定は行われません。ファイバーチャネルケーブルを接
続後、コマンドを再実行してください。
・ 事前に、ETERNUS Web GUIで、ETERNUS ディスクアレイにゾーン設定(アフィニティグループの作成)をしておく必要があ
ります。
・ SN200(モデル250Mを除く)、Brocade(AP7420を除く)ファイバーチャネルスイッチ、PRIMERGY スイッチブレード、Brocade
VDX series、PRIMERGY コンバージドスイッチブレードだけ対応します。
- 283 -
・ 以下の場合、確認メッセージが出力されます。継続するときは"y"を、キャンセルするときは"n"を入力してください。確
認メッセージを抑止するには、-sオプションを指定してください。
- addオペランド指定時、-fオプションを指定して-sオプションを指定しなかった場合
- deleteオペランド指定時、-sオプションを指定しなかった場合
確認メッセージは以下のとおりです。
Are you sure? [y/n]:
・ CFX2000 series、PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)に対するゾーニング設定/削除
は、ゾーニングの適用が完了するのに時間がかかることがあります。storageadm zone addコマンドまたはstorageadm
zone deleteコマンドでホストアフィニティとゾーニングの設定/削除を実施したときは、storageadm zone infoコマンド(fastオプション指定なし)で装置にゾーニングが適用されたか確認してください。設定/削除内容が表示されない場合は、
しばらく待ってから再実施してください。
・ Virtual Volume用のホストアフィニティの操作はできません。
・ 指定されたHBAとCAについて、通常のホストアフィニティとVirtual Volume用のホストアフィニティの両方が設定されて
いる場合、通常のホストアフィニティだけを削除し、Virtual Volume用のホストアフィニティとファイバチャネルスイッ
チのゾーニングは削除しません。
13.1.1.5
storageadm iscsizone (ホストアフィニティの操作コマンド)
名前
storageadm iscsizone - iSCSIのホストアフィニティの操作
形式
storageadm iscsizone add -ipaddr ipaddr -storage {port_ipaddr,port_iscsi_name,affinitygroup | portID,affinitygroup} server {server_port_ipaddr,server_port_iscsi_name | server_port_iscsi_name} [-svalias server_alias] [-svname server_name]
[-svhostrsp server_hostresponse] [-check]
storageadm iscsizone delete -ipaddr ipaddr -storage {port_ipaddr,port_iscsi_name,affinitygroup | portID,affinitygroup} server {server_port_ipaddr,server_port_iscsi_name | server_port_iscsi_name} [-check] [-s]
storageadm iscsizone info [-ipaddr ipaddr[,ipaddr,…] [-check]] [-csv] [-hex] [-expand]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm iscsizone
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm iscsizone
機能説明
ストレージ装置のiSCSIのホストアフィニティを、設定・削除・表示します。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合は
OSの管理者(root)権限が必要です。
ストレージ装置のiSCSIポートのIPアドレスとiSCSIネーム、アフィニティグループ、設定するサーバのIPアドレスとiSCSIネー
ムをオペランドに指定することで、ストレージ装置のホストアフィニティを設定・削除します。また、設定されているホ
ストアフィニティを表示します。
対象となるストレージ装置は、本製品の管理対象装置である必要があります。
- 284 -
オペランド
add
ホストアフィニティを設定します。
delete
ホストアフィニティを削除します。
info
ホストアフィニティを表示します。
オプション
addオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-storage {port_ipaddr,port_iscsi_name,affinitygroup | portID,affinitygroup}
ホストアフィニティを設定するストレージ装置のiSCSIポートのIPアドレスとiSCSIネーム、アフィニティグループ番号
またはポートIDとアフィニティグループ番号を指定します。
アフィニティグループ番号は、10進数または16進数で指定します。指定例は以下のとおりです。
[10進数での指定]
-storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,3
[16進数での指定]
-storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,0x3
ポートIDは、ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90の場合はCM番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX400 series,
DX8000 series, DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series (DX8000 S3 seriesを除く), ETERNUS DX200Fの場合はCM番号と
CA番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX8000 S3 seriesの場合はCE番号(16進)とCM番号とCA番号とPort番号を連
結したものとなります。指定例は以下のとおりです。
[CM番号=1、CA番号=2、Port番号=1、アフィニティグループ番号=6を指定]
-storage 121,6
[CE番号=3、CM番号=1、CA番号=2、Port番号=1、アフィニティグループ番号=6を指定]
-storage 3121,6
-server {server_port_ipaddr,server_port_iscsi_name | server_port_iscsi_name}
ホストアフィニティを設定するサーバのiSCSIポートのIPアドレスとiSCSIネームを指定します。
iSCSIホストのIPアドレスを未設定に対応している装置の場合は、iSCSIホストのIPアドレスを省略して指定できます。
-svalias server_alias
ホストアフィニティを設定するサーバのiSCSIエイリアス名を指定します。
本オプション省略時は、エイリアス名が設定されません。
-svname server_name
ホストアフィニティを設定するサーバのホストのエイリアス名を指定します。
本オプション省略時は、以下のように動作します。
ストレージ装置
本オプション省略時の動作
ETERNUS DX60/DX80/DX90
ETERNUS DX S2 series
ETERNUS DX S3 series
ETERNUS DX200F
エイリアス名が自動で設定されます。
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
エイリアス名が設定されません。
- 285 -
-svhostrsp server_hostresponse
ホストアフィニティを設定するサーバのホストレスポンス番号を指定します。
本オプション省略時は、ホストレスポンス番号#0が設定されます。
-check
-serverオプションで指定されたサーバが、すでに-ipaddrオプションで指定されたIPアドレスの装置にホストアフィニ
ティ設定されているかを確認します。ホストアフィニティ設定されていないときは、処理を継続し、設定を行いま
す。ホストアフィニティ設定されているときは、エラーとなります。
本オプション省略時は、確認を行わず、処理を継続します。
deleteオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-storage {port_ipaddr,port_iscsi_name,affinitygroup | portID,affinitygroup}
ホストアフィニティを削除するストレージ装置のiSCSIポートのIPアドレスとiSCSIネーム、アフィニティグループ番号
またはポートIDとアフィニティグループ番号を指定します。
アフィニティグループ番号は、10進数または16進数で指定します。指定例は以下のとおりです。
[10進数での指定]
-storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,3
[16進数での指定]
-storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,0x3
ポートIDは、ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90の場合はCM番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX400 series,
DX8000 series, DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series (DX8000 S3 seriesを除く), ETERNUS DX200Fの場合はCM番号と
CA番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX8000 S3 seriesの場合はCE番号(16進)とCM番号とCA番号とPort番号を連
結したものとなります。指定例は以下のとおりです。
[CM番号=1、CA番号=2、Port番号=1、アフィニティグループ番号=6を指定]
-storage 121,6
[CE番号=3、CM番号=1、CA番号=2、Port番号=1、アフィニティグループ番号=6を指定]
-storage 3121,6
-server {server_port_ipaddr,server_port_iscsi_name | server_port_iscsi_name}
ホストアフィニティを削除するサーバのiSCSIポートのIPアドレスとiSCSIネームを指定します。
iSCSIホストのIPアドレスを未設定に対応している装置の場合は、iSCSIホストのIPアドレスを省略して指定できます。
-check
-serverオプションで指定されたサーバが、-ipaddrオプションで指定されたIPアドレスの装置にホストアフィニティ設
定されているかを確認します。ホストアフィニティ設定されていないときは、エラーとなります。ホストアフィニ
ティ設定されているときは、処理を継続し、設定を削除します。
本オプション省略時は、確認を行わず、処理を継続します。
-s
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
infoオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
指定したIPアドレスのストレージ装置のホストアフィニティ情報を表示します。複数のストレージ装置の情報を表示
する場合は、IPアドレスをカンマ(",")で連結して指定します。
本オプション省略時は、本製品に登録されているすべてのストレージ装置の情報を表示します。
- 286 -
-check
-ipaddrオプションで指定されたIPアドレスの装置が、本製品に登録されているストレージ装置か確認します。指定さ
れたIPアドレスのすべての装置が本製品に登録されているときは、処理を継続し、設定情報を表示します。指定され
たIPアドレスの装置が1つでも本製品に登録されていないときは、エラーとなります。
本オプション省略時は、確認を行わず、処理を継続します。
本オプションは、-ipaddrオプションを指定した場合だけ指定できます。
-csv
CSV形式で出力します。
-hex
アフィニティグループ番号を16進数で表示します。
-expand
ホストアフィニティの情報に以下を追加して表示します。
- IPv6リンクローカルアドレス
- IPv6コネクトIPアドレス
追加する情報は、ETERNUS SFシステムのバージョンレベルに依存します。ETERNUS SFシステムをバージョンレベル
アップすると、表示される情報が増える可能性があります。
本オプション省略時は、ホストアフィニティの一覧を表示します。
使用例
・ ホストアフィニティを追加します。
> storageadm iscsizone add -ipaddr 1.2.3.4 -storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storagesystem.e2000:0000000029,3 -server 172.16.4.198,eui.2222222222222222 -svalias alias2222 -svname name2222 -svhostrsp 2
INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ ホストアフィニティを削除します。
> storageadm iscsizone delete -ipaddr 1.2.3.4 -storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storagesystem.e2000:0000000029,3 -server 172.16.4.198,eui.2222222222222222
INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ ホストアフィニティを表形式で表示します。
> storageadm iscsizone info -ipaddr 1.2.3.4
<<< iSCSI CA Zone Information >>>
DEVICE NAME(IP ADDRESS)
PORT ISCSI CA
ISCSI CA
AFFINITY SERVER
SERVER
ID
IP ADDRESS
ISCSI NAME
GROUP
IP ADDRESS
ISCSI NAME
------------------------------ ---- --------------- ---------------- -------- --------------- ---------------DX60(1.2.3.4)
00 172.16.4.38
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 6 172.16.4.198
eui.2222222222222222
01 172.16.4.39
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 6 172.16.4.198
eui.2222222222222222
01 172.16.4.39
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 6 172.16.4.199
eui.3333333333333333
10
172.16.4.40
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 - - 11
172.16.4.41
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 - - E4000(1.2.3.5)
000 172.16.4.38
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e4000:0000000001 3
172.16.4.198 eui.2222222222222222
120 172.16.4.40
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e4000:0000000001 3 172.16.4.158
eui.4444444444444444
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
- 287 -
・ ホストアフィニティをCSV形式で表示します。
> storageadm iscsizone info -ipaddr 1.2.3.4 -csv
DEVICE NAME(IP ADDRESS),PORT ID,ISCSI CA IP ADDRESS,ISCSI CA ISCSI NAME,AFFINITY GROUP,SERVER IP ADDRESS,SERVER ISCSI
NAME
DX60(1.2.3.4),00,172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,6,172.16.4.198,eui.
2222222222222222
,01,172.16.4.39,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,6,172.16.4.198,eui.2222222222222222
,01,172.16.4.39,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,6,172.16.4.199,eui.3333333333333333
,10,172.16.4.40,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,-,-,,11,172.16.4.41,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,-,-,E4000(1.2.3.5),000,172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e4000:0000000001,3,172.16.4.198,eui.
2222222222222222
,120,172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e4000:0000000001,3,172.16.4.158,eui.4444444444444444
・ ホストアフィニティを表形式で追加情報を含めて表示します。
> storageadm iscsizone info -ipaddr 1.2.3.4 -expand
<<< iSCSI CA Zone Information >>>
DEVICE NAME(IP ADDRESS)
PORT ISCSI CA
ISCSI CA
AFFINITY SERVER
SERVER
ISCSI
CA LINK LOCAL IP ADDRESS
ISCSI CA CONNECT IP ADDRESS
ID
IP ADDRESS
ISCSI NAME
GROUP
IP ADDRESS
ISCSI NAME
------------------------------ ---- --------------- ---------------- -------- --------------- ------------------------------------------------------ --------------------------------------DX60(1.2.3.4)
00 172.16.4.38
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 6 172.16.4.198
eui.2222222222222222 fe80::128c:24d8:3016:250a:56ff:fe67:a524 2001:100a:ab13:cd24:ef3f:db72:fe11:cd21
01 172.16.4.39
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 6 172.16.4.198
eui.2222222222222222 fe80::128c:24d8:3016:250a:56ff:fe67:a525 2001:100a:ab13:cd24:ef3f:db72:fe11:cd22
01 172.16.4.39
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 6 172.16.4.199
eui.3333333333333333 fe80::128c:24d8:3016:250a:56ff:fe67:a525 2001:100a:ab13:cd24:ef3f:db72:fe11:cd22
10
172.16.4.40
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 - - 11
172.16.4.41
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 - - E4000(1.2.3.5)
000 172.16.4.38
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e4000:0000000001 3
172.16.4.198 eui.2222222222222222 fe80::254b:781a:4b35:c531:1a3d:198e:30c6 2001:100a:451f:fd32:230b:12ac:dd2a:a2e5
120 172.16.4.40
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e4000:0000000001 3 172.16.4.158
eui.4444444444444444 fe80::254b:781a:4b35:c531:1a3d:198e:30d5 2001:100a:451f:fd32:230b:12ac:dd2a:a289
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ ホストアフィニティをCSV形式で追加情報を含めて表示します。
> storageadm iscsizone info -ipaddr 1.2.3.4 -expand -csv
DEVICE NAME(IP ADDRESS),PORT ID,ISCSI CA IP ADDRESS,ISCSI CA ISCSI NAME,AFFINITY GROUP,SERVER IP ADDRESS,SERVER ISCSI
NAME, ISCSI CA LINK LOCAL IP ADDRESS,ISCSI CA CONNECT IP ADDRESS
DX60(1.2.3.4),00,172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,6,172.16.4.198,eui.
2222222222222222,fe80::128c:24d8:3016:250a:56ff:fe67:a524,2001:100a:ab13:cd24:ef3f:db72:fe11:cd21
DX60(1.2.3.4),01,172.16.4.39,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,6,172.16.4.198,eui.
2222222222222222,fe80::128c:24d8:3016:250a:56ff:fe67:a525,2001:100a:ab13:cd24:ef3f:db72:fe11:cd22
DX60(1.2.3.4),01,172.16.4.39,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,6,172.16.4.199,eui.
3333333333333333,fe80::128c:24d8:3016:250a:56ff:fe67:a525,2001:100a:ab13:cd24:ef3f:db72:fe11:cd22
DX60(1.2.3.4),10,172.16.4.40,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,-,-,-,-,DX60(1.2.3.4),11,172.16.4.41,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,-,-,-,-,E4000(1.2.3.5),000,172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e4000:0000000001,3,172.16.4.198,eui.
2222222222222222,fe80::254b:781a:4b35:c531:1a3d:198e:30c6,2001:100a:451f:fd32:230b:12ac:dd2a:a2e5
E4000(1.2.3.5),120,172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e4000:0000000001,3,172.16.4.158,eui.
4444444444444444,fe80::254b:781a:4b35:c531:1a3d:198e:30d5,2001:100a:451f:fd32:230b:12ac:dd2a:a289
注意事項
・ 設定を追加・削除・表示するストレージ装置は、本製品に登録されている必要があります。
- 288 -
・ 事前に、ETERNUS Web GUIで、ETERNUS ディスクアレイにゾーン設定(アフィニティグループの作成)をしておく必要があ
ります。
・ deleteオペランド指定時は以下の確認メッセージが出力されます。継続するときは"y"を、キャンセルするときは"n"を入
力してください。なお、-sオプションを指定した場合は、確認メッセージが出力されません。
Are you sure? [y/n]:
・ Virtual Volume用のホストアフィニティの操作はできません。
・ 指定されたHBAとCAについて、通常のホストアフィニティとVirtual Volume用のホストアフィニティの両方が設定されて
いる場合、通常のホストアフィニティだけを削除し、Virtual Volume用のホストアフィニティは削除しません。
13.1.1.6
storageadm perfdata (性能情報の操作コマンド)
名前
storageadm perfdata - 性能情報の操作
形式
storageadm perfdata export outDirName -ipaddr ipAddr [-date startTime[-endTime]]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm perfdata
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm perfdata
機能説明
ストレージ装置およびファイバーチャネルスイッチの性能情報を出力します。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合は
OSの管理者(root)権限が必要です。
性能情報を操作する装置のIPアドレスと日付を指定することで、装置の性能情報をCSV形式で出力します。
対象となる装置は、本製品の管理対象装置、かつ、性能監視を実施中または過去に実施していた必要があります。
サポート装置は、以下のとおりです。
・ ETERNUS DX series, ETERNUS DX200F
・ 性能監視をサポートしている、ファイバーチャネルスイッチおよびファイバーチャネルスイッチブレード
出力するCSVファイルの詳細は、以下のとおりです。
ファイバーチャネルスイッチのポート情報
項目
説明
ファイル名
PORT.csv
ヘッダー行
Date,PortX - Tx Throughput, PortX - Rx Throughput, PortX - CRC Error, ...
データ行
date,port0s,port0r,port0e, ... ,portNs,portNr,portNe
各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。date以降には、port数分の情報が
出力されます。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
port0s : date時点のPort0の送信データ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
- 289 -
項目
説明
port0r : date時点のPort0の受信データ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
port0e : date時点のPort0のCRCエラー数(10進数表記。単位はカウント)
portNs : date時点のPortNの送信データ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
portNr : date時点のPortNの受信データ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
portNe : date時点のPortNのCRCエラー数(10進数表記。単位はカウント)
ストレージ装置のCM性能情報
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX80 S2/DX90/DX90 S2, DX S3 series(DX8000 S3 seriesを除く), ETERNUS DX200Fの場合
項目
説明
ファイル名
CM.csv
ヘッダー行
Date, CM0xXX - CPU Use Rate, CM0xXX - Copy Remain, ...
データ行
date,CM00u,CM00r, ... ,CMNNu,CMNNr
各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。date以降には、CM数分の情報が
出力されます。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
CM00u : date時点のCM0x00のCPU使用率(10進数表記。単位は%)
CM00r : date時点のCM0x00のCMコピー残量(10進数表記。単位はGB)
CMNNu : date時点のCM0xNNのCPU使用率(10進数表記。単位は%)
CMNNr : date時点のCM0xNNのCMコピー残量(10進数表記。単位はGB)
ETERNUS DX400/DX400 S2 series, DX8000/DX8000 S2 seriesの場合
項目
説明
ファイル名
CM/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のCM番号。以下の例のように、0000から始まり、装置に搭載され
る最も若いCM CPU番号から昇順で振られます。
CM0x0 CPU0は0000、
CM0x0 CPU1は0001、
CM0x1 CPU0は0002、
CM0x1 CPU1は0003、
:
CM0x7 CPU0は000E、
CM0x7 CPU1は000F)
ヘッダー行
Date, CM0xXX:CPUX - CPU Use Rate, CM0xXX:CPUX(ROE) - CPU Use Rate, CM0xXX:CPUX - Copy
Remain
データ行
date,cpu,roe,remain
各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
cpu : date時点のCM0xXX:CPUXのCPU使用率(10進数表記。単位は%)
roe : date時点のCM0xXX:CPUXのROE使用率(10進数表記。単位は%)
remain : date時点のCM0xXX:CPUXのCMコピー残量(10進数表記。単位はGB)
ETERNUS DX8000 S3 seriesの場合
項目
説明
ファイル名
CM.csv
ヘッダー行
Data, CE0xXXCM0xXX - CPU Use Rate, CE0xXXCM0xXX - Copy Remain, ...
- 290 -
項目
データ行
説明
date,CE00CM00u,CE00CM00r, ... ,CENNCMNNu,CENNCMNNr
各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。date以降には、CM数分の情報が
出力されます。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
CE00CM00u : date時点のCE0x00CM0x00のCPU使用率(10進数表記。単位は%)
CE00CM00r : date時点のCE0x00CM0x00のCMコピー残量(10進数表記。単位はGB)
CE00CMNNu : date時点のCE0xNNCM0xNNのCPU使用率(10進数表記。単位は%)
CE00CMNNr : date時点のCE0xNNCM0xNNのCMコピー残量(10進数表記。単位はGB)
ストレージ装置のLogicalVolume性能情報
項目
説明
ファイル名
LogicalVolume/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のLogicalVolume番号)
ヘッダー行
Date, LogicalVolume0xXXXX - Read IOPS,
LogicalVolume0xXXXX - Write IOPS,
LogicalVolume0xXXXX - Read Throughput,
LogicalVolume0xXXXX - Write Throughput,
LogicalVolume0xXXXX - Read Response Time,
LogicalVolume0xXXXX - Write Response Time,
LogicalVolume0xXXXX - Read Cache Hit Rate,
LogicalVolume0xXXXX - Write Cache Hit Rate,
LogicalVolume0xXXXX - Prefetch Cache Hit Rate,
LogicalVolume0xXXXX - Read Cache Hit Rate(Extreme Cache),
LogicalVolume0xXXXX - Read Cache Hit Rate(DRAM + Extreme Cache),
LogicalVolume0xXXXX - Read QoS Delay Time,
LogicalVolume0xXXXX - Write QoS Delay Time
データ行
date,read,write,through-r,through-w,resp-r,resp-w,hit-r,hit-w,fetch,
hit-r-extreme-cache,hit-r-dram-extreme-cache,delay-r-qos,delay-w-qos
各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
read : date時点のRead回数(10進数表記。単位はIOPS)
write : date時点のWrite回数(10進数表記。単位はIOPS)
through-r : date時点のReadデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
through-w : date時点のWriteデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
resp-r : date時点のReadレスポンスタイム(10進数表記。単位はmsec)
resp-w : date時点のWriteレスポンスタイム(10進数表記。単位はmsec)
hit-r : date時点のReadキャッシュヒット率(10進数表記。単位は%)
hit-w : date時点のWriteキャッシュヒット率(10進数表記。単位は%)
fetch : date時点のRead Pre-fetchキャッシュヒット率(10進数表記。単位は%)
hit-r-extreme-cache : date時点のReadキャッシュヒット率(Extreme Cache)(10進数表記。単
位は%)(注1、注2)
hit-r-dram-extreme-cache : date時点のReadキャッシュヒット率(DRAM + Extreme Cache)(10
進数表記。単位は%) (注1、注2)
delay-r-qos : date時点のRead QoSディレイタイム(10進数表記。単位はmsec) (注3、注4)
delay-w-qos : date時点のWrite QoSディレイタイム(10進数表記。単位はmsec) (注3、注4)
注1: Extreme Cacheの性能情報サポート装置で機能が無効の場合は、"0"を出力します。
例: Extreme Cacheの性能情報サポート装置の場合(機能無効)
…,hit-r-extreme-cache,hit-r-dram-extreme-cache
…,0,0
- 291 -
注2: Extreme Cacheの性能情報非サポート装置の場合は、値を出力せず、カンマを詰めて出力します。
例: Extreme Cacheの性能情報非サポート装置の場合
…,hit-r-extreme-cache,hit-r-dram-extreme-cache
…,,
注3: Host-LU QoSの性能情報(QoS Delay Time)サポートの装置で機能が無効の場合は、"0"を出力します。
例: Host-LU QoSの性能情報サポート装置の場合(機能無効)
…,delay-r-qos,delay-w-qos
…,0,0
注4: Host-LU QoSの性能情報(QoS Delay Time)が非サポートの装置の場合は、値を出力せず、カンマを詰めて出力します。
例: Host-LU QoSの性能情報非サポート装置の場合
…,delay-r-qos,delay-w-qos
…,,
ストレージ装置のRAIDグループ性能情報
項目
説明
ファイル名
RAIDGroup/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のRAIDグループ番号)
ヘッダー行
Date, RAIDGroup0xXXXX - Read IOPS,
RAIDGroup0xXXXX - Write IOPS,
RAIDGroup0xXXXX - Read Throughput,
RAIDGroup0xXXXX - Write Throughput,
RAIDGroup0xXXXX - Read Response Time,
RAIDGroup0xXXXX - Write Response Time,
RAIDGroup0xXXXX - Read Cache Hit Rate,
RAIDGroup0xXXXX - Write Cache Hit Rate,
RAIDGroup0xXXXX - Prefetch Cache Hit Rate,
RAIDGroup0xXXXX - Read Cache Hit Rate(Extreme Cache),
RAIDGroup0xXXXX - Read Cache Hit Rate(DRAM + Extreme Cache),
RAIDGroup0xXXXX - Read QoS Delay Time,
RAIDGroup0xXXXX - Write QoS Delay Time
データ行
date,read,write,through-r,through-w,resp-r,resp-w,hit-r,hit-w,fetch,
hit-r-extreme-cache,hit-r-dram-extreme-cache,delay-r-qos,delay-w-qos
各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
read : date時点のRead回数(10進数表記。単位はIOPS)
write : date時点のWrite回数(10進数表記。単位はIOPS)
through-r : date時点のReadデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
through-w : date時点のWriteデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
resp-r : date時点のReadレスポンスタイム(10進数表記。単位はmsec)
resp-w : date時点のWriteレスポンスタイム(10進数表記。単位はmsec)
hit-r : date時点のReadキャッシュヒット率(10進数表記。単位は%)
hit-w : date時点のWriteキャッシュヒット率(10進数表記。単位は%)
fetch : date時点のRead Pre-fetchキャッシュヒット率(10進数表記。単位は%)
hit-r-extreme-cache : date時点のReadキャッシュヒット率(Extreme Cache)(10進数表記。単位
は%) (注1、注2)
hit-r-dram-extreme-cache : date時点のReadキャッシュヒット率(DRAM + Extreme Cache)(10
進数表記。単位は%) (注1、注2)
delay-r-qos : date時点のRead QoSディレイタイム(10進数表記。単位はmsec) (注3、注4)
delay-w-qos : date時点のWrite QoSディレイタイム(10進数表記。単位はmsec) (注3、注4)
注1: Extreme Cacheの性能情報サポート装置で機能が無効の場合は、"0"を出力します。
- 292 -
例: Extreme Cacheの性能情報サポート装置の場合(機能無効)
…,hit-r-extreme-cache,hit-r-dram-extreme-cache
…,0,0
注2: Extreme Cacheの性能情報非サポート装置の場合は、値を出力せず、カンマを詰めて出力します。
例: Extreme Cacheの性能情報非サポート装置の場合
…,hit-r-extreme-cache,hit-r-dram-extreme-cache
…,,
注3: Host-LU QoSの性能情報(QoS Delay Time)サポートの装置で機能が無効の場合は、"0"を出力します。
例: Host-LU QoSの性能情報サポート装置の場合(機能無効)
…,delay-r-qos,delay-w-qos
…,0,0
注4: Host-LU QoSの性能情報(QoS Delay Time)が非サポートの装置の場合は、値を出力せず、カンマを詰めて出力します。
例: Host-LU QoSの性能情報非サポート装置の場合
…,delay-r-qos,delay-w-qos
…,,
ストレージ装置のDisk性能情報
項目
説明
ファイル名
Disk/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のDE番号)
ヘッダー行
・ CEに搭載されているDiskの場合
Date, CE(DE0x00):DiskX - busy time, ...
・ DEに搭載されているDiskの場合
Date, DE0xXX:DiskX - busy time, ...
データ行
date,Disk0, ... ,DiskN
各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。date以降には、Disk数分の情報が
出力されます。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
Disk0 : date時点のDisk0のディスク使用率(10進数表記。単位は%)
DiskN : date時点のDiskNのディスク使用率(10進数表記。単位は%)
ストレージ装置のCA/CM Port性能情報
ETERNUS DX series(DX8000 S3 seriesを除く), ETERNUS DX200Fの場合
項目
説明
ファイル名
Port/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のCA/CM Port番号。以下の例のように、0000から始まり、装置に搭
載される最も若いCA/CM Port番号から昇順で振られます。
CM0x0 CA0x0 Port0は0000、
CM0x0 CA0x0 Port1は0001、
:
CM0x7 CA0x3 Port2は007E、
CM0x7 CA0x3 Port3は007F)
ヘッダー行
・ CA Portの場合
Date, CM0xX:CA0xX:PortX - Read IOPS, CM0xX:CA0xX:PortX - Write IOPS, CM0xX:CA0xX:PortX
- Read Throughput, CM0xX:CA0xX:PortX - Write Throughput
- 293 -
項目
説明
・ CM Portの場合
Date, CM0xX:PortX - Read IOPS, CM0xX:PortX - Write IOPS, CM0xX:PortX - Read Throughput,
CM0xX:PortX - Write Throughput
データ行
date,read,write,through-r,through-w
各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
read : date時点のRead回数(10進数表記。単位はIOPS)
write : date時点のWrite回数(10進数表記。単位はIOPS)
through-r : date時点のReadデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
through-w : date時点のWriteデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
ETERNUS DX8000 S3 seriesの場合
項目
説明
ファイル名
Port/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のCA Port番号。以下の例のように、0000から始まり、装置に搭載さ
れる最も若いCA Port番号から昇順で振られます。
CE0x0 CM0x0 CA0x0 Port0は0000、
CE0x0 CM0x0 CA0x0 Port1は0001、
:
CE0x3 CM0x1 CA0x3 Port2は007E、
CE0x3 CM0x1 CA0x3 Port3は007F)
ヘッダー行
Date, CE0xX:CM0xX:CA0xX:PortX - Read IOPS, CE0xX:CM0xX:CA0xX:PortX - Write IOPS,
CE0xX:CM0xX:CA0xX:PortX - Read Throughput, CE0xX:CM0xX:CA0xX:PortX - Write Throughput
データ行
date,read,write,through-r,through-w
各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
read : date時点のRead回数(10進数表記。単位はIOPS)
write : date時点のWrite回数(10進数表記。単位はIOPS)
through-r : date時点のReadデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
through-w : date時点のWriteデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
注: 対象のCA/CM Portのポートモードに応じて、ヘッダー行の各ポート名の末尾に以下の表記が追加されます。
ポートモード
FC
iSCSI
CA
-
(iSCSI-CA)
RA
(FC-RA)
(iSCSI-RA)
CA/RA
(FC-CA/RA)
(iSCSI-CA/RA)
ストレージ装置の稼働Disk数性能情報
項目
説明
ファイル名
ACTIVE_DISK.csv
ヘッダー行
Date, Total Disks, Active Disks
データ行
date,total,active
各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
- 294 -
項目
説明
total : date時点の装置全体の搭載ディスク数(10進数表記。単位はDisk)
active : date時点の装置全体の稼働ディスク数(10進数表記。単位はDisk)
ストレージ装置の消費電力性能情報(ETERNUS DX60/DX80/DX90, DX S2 series, DX S3 series, ETERNUS DX200Fだけ)
項目
説明
ファイル名
SYSTEM_POWER_CONSUMPTION.csv
ヘッダー行
Date, System Power Consumption
データ行
date, power
各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
power : date時点の装置全体の使用電力(10進数表記。単位はW)
ストレージ装置の温度性能情報(ETERNUS DX60/DX80/DX90, DX S2 series, DX S3 series, ETERNUS DX200Fだけ)
項目
説明
ファイル名
SYSTEM_TEMPERATURE.csv
ヘッダー行
Date, System Temperature
データ行
date, temperature
各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
temperature : date時点の装置の吸気温度(10進数表記。単位は℃)
ストレージ装置のNASシステム性能情報
項目
説明
ファイル名
NAS/System/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のCM番号)
ヘッダー行
Date, CM0xXX - CPU Use Rate, CM0xXX - CIFS Operations, CM0xXX - NFS Operations
データ行
date,CMuse,CMcifs,CMnfs
各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
CMuse : date時点のCM内CPU使用率(10進数表記。単位は%)
CMcifs : date時点のCM内CIFS処理数(10進数表記。単位はops/s)
CMnfs : date時点のCM内NFS処理数(10進数表記。単位はops/s)
ストレージ装置のNASボリューム性能情報
項目
説明
ファイル名
NAS/LogicalVolume/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のLogicalVolume番号)
ヘッダー行
Date, LogicalVolume0xXXXX - Read Throughput, LogicalVolume0xXXXX - Write Throughput
データ行
date,through-r,through-w
各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
through-r : date時点のReadデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
through-w : date時点のWriteデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
- 295 -
オペランド
export
指定した日付の性能情報をCSV形式で出力します。
outDirName
性能情報を出力するディレクトリを指定します。存在するディレクトリ名を絶対パスで指定してください。
性能情報は、outDirNameディレクトリ配下に、以下の構成で出力されます。
オプション
-ipaddr ipAddr
性能情報を出力する装置のIPアドレスを指定します。
出力対象となる装置は、以下の条件を満たす必要があります。
- 本製品に登録されていて、性能監視対象である、以下のどれかの装置
- ETERNUS DX series, ETERNUS DX200F
- 性能監視をサポートしている、ファイバーチャネルスイッチおよびファイバーチャネルスイッチブレード
性能監視の設定方法は、「7.2.2 性能管理指示」を参照してください。
- 296 -
-date startTime[-endTime]
出力する性能情報の開始・終了時刻を、それぞれYYYYMMDDhhmm形式で指定します。開始・終了時刻は、以下のよう
に、ハイフン("-")で連結する必要があります。
YYYYMMDDhhmm-YYYYMMDDhhmm
ハイフン("-")と終了時刻を省略すると、コマンド実行時刻が終了時刻となります。
開始時刻には、終了時刻よりも過去の時刻を指定する必要があります。また、開始・終了時刻には、2001年8月1日0時0
分よりも未来の時刻、かつコマンド実行時刻よりも過去の時刻を指定する必要があります。
本オプション省略時は、コマンド実行時刻の30分前が開始時刻、コマンド実行時刻が終了時刻となります。
使用例
Windows環境
- IPアドレスが10.101.12.13の装置の、2012年1月1日0時0分から2012年1月1日23時59分までの性能情報を、C:\workディ
レクトリに出力する場合
> storageadm perfdata export "c:\work" -ipaddr 10.101.12.13 -date 201201010000-201201012359
- IPアドレスが10.101.12.13の装置の、2012年1月1日0時0分から現在までの性能情報を、C:\workディレクトリに出力す
る場合
> storageadm perfdata export "c:\work" -ipaddr 10.101.12.13 -date 201201010000
Solaris環境、Linux環境
- IPアドレスが10.101.12.13の装置の、2012年1月1日0時0分から2012年1月1日23時59分までの性能情報を、/var/tmp/
workディレクトリに出力する場合
> storageadm perfdata export /var/tmp/work -ipaddr 10.101.12.13 -date 201201010000-201201012359
- IPアドレスが10.101.12.13の装置の、2012年1月1日0時0分から現在までの性能情報を、/var/tmp/workディレクトリに
出力する場合
> storageadm perfdata export /var/tmp/work -ipaddr 10.101.12.13 -date 201201010000
13.1.1.7
storageadm spindle (ディスク制御コマンド)
名前
storageadm spindle - ディスクドライブの制御
形式
storageadm spindle start -ipaddr ipaddr {-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] | -server} [-sync [-time timeout]]
storageadm spindle stop -ipaddr ipaddr {-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] | -server} [-sync [-time timeout]]
[-s] [-f]
storageadm spindle info -ipaddr ipaddr [{-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] | -server}]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm spindle
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
- 297 -
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm spindle
機能説明
ストレージ装置のRAIDを構成しているディスクドライブのスピンドル回転制御およびディスクドライブ本体の電源制御を行
います。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合は
OSの管理者(root)権限が必要です。
状態表示時にストレージ装置を指定した場合は、RAIDを構成しているディスクドライブのスピンドル回転状態およびディス
クドライブ本体の電源状態を表示します。
サーバを指定した場合は、サーバが使用するストレージ装置のRAIDグループ番号とボリューム番号を表示します。
ストレージ装置のIPアドレスおよびRAIDグループ番号をオペランドに指定することで、ストレージ装置のRAIDを構成してい
るディスクドライブの回転制御およびディスクドライブ本体の電源制御を行います。
サーバのIPアドレスを指定することで、そのサーバが使用しているストレージ装置のディスクドライブの回転制御および
ディスクドライブ本体の電源制御を行います。
対象となるストレージ装置およびサーバは、本製品の管理対象装置である必要があります。
オペランド
start
ストレージ装置のRAIDグループを構成するディスクドライブを起動します。
stop
ストレージ装置のRAIDグループを構成するディスクドライブを停止します。
info
ストレージ装置のRAIDグループのエコモード情報を表示します。または、サーバが使用しているストレージ装置の情報
を表示します。
オプション
startオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置またはサーバの、IPアドレスを指定します。
-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...]
起動対象のRAIDグループ番号を、16進数で指定します。
RAIDグループ番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。
-ipaddrオプションにストレージ装置のIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
-server
サーバが使用しているストレージ装置のディスクドライブを起動します。
-ipaddrオプションにサーバのIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
-sync
処理が完了する、または-timeオプションで指定した時間が経過するまで、復帰しません。
-time timeout
-syncオプション指定時のタイムアウト値(単位は秒)を、1~86400の範囲で指定します。
本オプション省略時のタイムアウト値は600秒です。
- 298 -
stopオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置またはサーバの、IPアドレスを指定します。
-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...]
停止対象のRAIDグループ番号を、16進数で指定します。
RAIDグループ番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。
-ipaddrオプションにストレージ装置のIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
-server
サーバが使用しているストレージ装置のディスクドライブを停止します。
-ipaddrオプションにサーバのIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
-sync
処理が完了する、または-timeオプションで指定した時間が経過するまで、復帰しません。
-time timeout
-syncオプションを指定した場合のタイムアウト値(単位は秒)を、1~86400の範囲で指定します。
本オプション省略時のタイムアウト値は600秒です。
-s
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
-f
関連するRAIDグループのディスクドライブを強制的に停止します。
infoオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置またはサーバの、IPアドレスを指定します。
-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...]
状態表示対象のRAIDグループ番号を、16進数で指定します。
RAIDグループ番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。
-ipaddrオプションにストレージ装置のIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
本オプション省略時は、指定したストレージ装置のすべてのRAIDグループ情報を表示します。
-server
サーバが使用しているストレージ装置のRAIDグループのエコモード情報およびボリューム番号を表示します。
-ipaddrオプションにサーバのIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
使用例
・ ストレージ装置のIPアドレスとRAIDグループ番号を指定して、RAIDグループを構成しているディスクドライブを起動し
ます。
> storageadm spindle start -ipaddr 10.10.10.10 -raid 0x0000,0x0001
・ ストレージ装置のIPアドレスとRAIDグループ番号を指定して、RAIDグループを構成しているディスクドライブを停止し
ます。
> storageadm spindle stop -ipaddr 10.10.10.10 -raid 0x0001
・ サーバを指定して、サーバが使用しているディスクドライブを停止します。
> storageadm spindle stop -ipaddr 10.10.10.20 -server
- 299 -
・ ストレージ装置のすべてのRAIDグループのエコモード状態を表示します。
> storageadm spindle info -ipaddr 10.10.10.10
<<< ECO Mode RAID Group Information >>>
RAIDGROUP_NUMBER(NAME)
MODE DISK_STATUS
CONTROL SCHEDULE
------------------------ ---- ------------------- ------- --------------0x0000(data1)
ON
Idle
OFF
External
0x0001(data2)
ON
in the boot process ON
01-NAME0001
0x0002
OFF Active
0x0003
Active
-------------------------------------------------------------------------
表示内容は、以下のとおりです。
項目
説明
RAIDGROUP_NUMBER(NA
ME)
RAIDグループ番号を、4桁の16進数で表示します。
RAIDグループ名がある場合は、RAIDグループ名を括弧内に表示します。
MODE
RAIDグループに設定されているエコモードの状態を表示します。
・ "ON": 有効(スピンドル回転を停止する)
・ "ON(power off)": 有効(ディスクドライブ本体の電源を切る)
・ "OFF": 無効
・ "-": 設定不可
DISK_STATUS
RAIDグループのディスクドライブの動作状態を表示します。
・ "Active": スピンドル回転の動作状態
・ "Idle": スピンドル回転の停止状態
・ "Power off": ディスクドライブ本体の電源の停止状態
・ "In the boot process": 起動処理中 (注1)
・ "In the stop process": 停止処理中 (注2)
CONTROL
RAIDグループに設定されているディスクドライブの制御状態を表示します。
・ "ON": 起動指示
・ "OFF": 停止指示
・ "-": 制御不可
SCHEDULE
RAIDグループに設定されているエコモードスケジュールを以下の形式で表示
します。External(外部制御)のスケジュール名は、"External"と表示します。
スケジュール番号(10進数)-スケジュール名(最大8文字)
注1: ディスクドライブのスピンドル回転またはディスクドライブ本体の電源の起動処理中
注2: ディスクドライブのスピンドル回転またはディスクドライブ本体の電源の停止処理中
・ サーバが使用するストレージ装置のRAIDグループ番号およびボリューム番号を表示します。
> storageadm spindle info -ipaddr 10.10.10.20 -server
<<< ECO Mode RAID GROUP information for Server >>>
IP_ADDRESS
RAID
MODE DISK_STATUS
CONTROL STOP
--------------- ------ ---- ------------------- ------- ---10.10.10.10
0x0000 ON
Idle
OFF
0x0001 ON
Active
ON
*
-----------------------------------------------------------<<< Disk use information on Server >>>
- 300 -
IP_ADDRESS
RAID
VOLUME
--------------- ------ -------------------------------------------------------10.10.10.10
0x0000 0x0000,0x0001,0x0002,0x0003,0x0004,0x0005,0x0006,0x0007,
0x0008,0x0009,0x000A,0x000B,0x000C,0x000D,0x000E,0x000F
0x0001 0x0010,0x0011,0x0012,0x0013,0x0014,0x0015,0x0016,0x0017,
0x0018,0x0019,0x001A,0x001B,0x001C,0x001D,0x001E,0x001F
-------------------------------------------------------------------------------
各列に表示される情報の見方は、以下のとおりです。
- <<< ECO Mode RAID GROUP information for Server >>> の情報
項目
説明
IP_ADDRESS
サーバが接続するストレージ装置のIPアドレスを表示します。
RAID
サーバが使用しているボリュームのRAIDグループの番号を、4桁の16進数で表示
します。
MODE
RAIDグループに設定されているエコモードの状態を表示します。
・ "ON": 有効(スピンドル回転を停止する)
・ "ON(power off)": 有効(ディスクドライブ本体の電源を切る)
・ "OFF": 無効
・ "-": 設定不可
DISK_STATUS
RAIDグループのディスクドライブの動作状態を表示します。
・ "Active": スピンドル回転の動作状態
・ "Idle": スピンドル回転の停止状態
・ "Power off": ディスクドライブ本体の電源の停止状態
・ "In the boot process": 起動処理中 (注1)
・ "In the stop process": 停止処理中 (注2)
CONTROL
RAIDグループに設定されているディスクドライブの制御状態を表示します。
・ "ON": 起動指示
・ "OFF": 停止指示
・ "-": 制御不可
STOP
指定したサーバが使用するディスクドライブの停止は指示されていますが、当
該RAIDグループのディスクドライブがほかのサーバから使用されている、また
はRAIDグループが以下のどれかの状態のため、停止できない場合に“*”を表示
します。
・ システムディスクを含むRAIDグループ
・ NAS用ディスク領域に設定したRAIDグループ
・ メインフレームボリューム、MVVボリューム、またはMVV Concatenationボ
リュームが登録されているRAIDグループ
注1: ディスクドライブのスピンドル回転またはディスクドライブ本体の電源の起動処理中
注2: ディスクドライブのスピンドル回転またはディスクドライブ本体の電源の停止処理中
- <<< Disk use information on Server >>> の情報
- 301 -
項目
説明
IP_ADDRESS
サーバが接続するストレージ装置のIPアドレスを表示します。
RAID
サーバが使用しているボリュームのRAIDグループの番号を、4桁の16進数で表示
します。
VOLUME
サーバが使用しているボリュームの番号を、4桁の16進数で表示します。
注意事項
・ ディスクドライブのスピンドル回転制御・ディスクドライブ本体の電源制御・状態表示を行うストレージ装置は、本製
品に登録されている必要があります。
・ エコモードの操作ができないRAIDグループがあります。「1.2.5 ストレージの省電力運用」の「エコモードの操作ができ
ないRAIDグループ」を参照してください。
・ RAIDグループの起動・停止の制御を実施するには、RAIDグループのエコモードをONまたはON(power off)にする必要があ
ります。手順は、「6.1.6 エコモードの操作方法」を参照してください。
・ サーバのIPアドレスを指定してディスクドライブの回転制御・ディスクドライブ本体の電源制御をする場合は、ストレー
ジ装置との接続変更を行わないでください。
・ 以下の状態のときは、サーバのIPアドレスを指定して、ディスクドライブの回転停止、およびディスクドライブ本体の
電源切断はできません。
- 停止するディスクドライブに共用ディスクが含まれているとき
共用ディスクを使用するすべてのサーバの状態を確認し、共用ディスクの停止可否を判断してください。停止可能
な場合は、-fオプションを指定してください。
- 停止するディスクドライブのRAIDグループに、ほかのサーバが使用しているディスクドライブが存在するとき
当該RAIDグループのディスクドライブを使用するすべてのサーバに対してサーバのIPアドレスを指定するか、-fオプ
ションを指定してください。-fオプションを指定する場合は、関連するすべてのサーバの状態を確認し、ディスクド
ライブの停止可否を判断してください。なお、サーバとRAIDグループは、1対1の構成を推奨します。
- 停止するディスクドライブのRAIDグループに未使用のディスクドライブがあるとき
-fオプションを指定して再実施するか、RAIDグループを指定して実施してください。
- 停止するディスクドライブのRAIDグループが「エコモードの操作ができないRAIDグループ」のどれかのとき
・ stopオペランドを指定しても、対象のRAIDグループに属しているボリュームがLUNコンカチネーション機能によって異
なるRAIDグループと連結している場合、ディスクドライブは停止されません。関連するすべてのRAIDグループのディス
クドライブを停止させる場合は、関連するすべてのRAIDグループを指定するか、-fオプションを指定してください。た
だし、関連するRAIDグループが「エコモードの操作ができないRAIDグループ」のどれかの場合は、ディスク制御はでき
ません。
・ stopオペランド指定時は以下の確認メッセージが出力されます。継続するときは"y"を、キャンセルするときは"n"を入力
してください。なお、-sオプションを指定した場合は、確認メッセージが出力されません。
Are you sure? [y/n]:
・ サーバが使用するストレージ装置の情報には、ディスク制御できるストレージ装置の情報が表示されます。ディスク制
御できないストレージ装置の情報は表示されません。ディスク制御できるストレージ装置とディスク制御できないスト
レージ装置を混在して接続している場合は、ディスク制御できるストレージ装置の情報だけが表示されます。
・ RAIDグループが以下の状態のときは、ディスクドライブが停止しません。
- ストレージ装置のコントローラーモジュールおよびディスクドライブのアクセス経路に関するモジュールに故障し
た部品があるとき
- RAIDグループを構成するディスクドライブが故障したとき
- アドバンスト・コピーのコピーデータがあるとき
- 302 -
- EC/RECのセッションがあるとき(コピーデータがないときを含みます。ただし、EC/RECをSuspend状態にしたときは、
停止します。)
- QuickOPC/SnapOPCのセッションがあるとき(コピーデータがないときを含みます。)
13.1.1.8
esfsnap (マネージャーの調査資料採取コマンド)
名前
esfsnap - マネージャーの調査資料の採取
形式
esfsnap -dir dirname [-all]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\Common\bin\esfsnap
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVesfcm/bin/esfsnap
機能説明
マネージャーの調査資料を採取するコマンドです。
コマンドを実行するには、OSの管理者権限が必要です。
マネージャーで何らかの問題が発生した場合に、調査資料を採取するために使用します。採取した資料は、当社技術員に
渡してください。
オプション
-dir dirname
調査資料を格納するディレクトリを、dirnameに指定します。
Windows環境の場合は、ドライブ文字から始まるフルパス名(70バイトまで)を指定してください。
Solaris/Linux環境の場合は、フルパス名を指定してください。
調査資料は、Windows環境では“esfsnap_”で始まるディレクトリに、Solaris/Linux環境では“esfsnap_”で始まるファイ
ルにまとめられます。本コマンド実行前に、dirnameに以下の空き容量があることを確認してください。
採取資料の種類
必要な空き容量
初期調査資料
40MB以上
詳細調査資料
80 + (2 * 装置登録台数) MB以上
-all
調査に必要なすべての調査資料を採取します。本オプションを指定すると、採取される資料の容量が大きくなります。
トラブルの初期調査(切分け)のために資料を採取する場合、本オプションの指定は不要です。
使用例
Windows環境
- 初期調査用資料を、D:\tempディレクトリに採取します。
> esfsnap -dir D:\temp
- 303 -
Solaris環境、Linux環境
- 初期調査用資料を、/var/tmpディレクトリに採取します。
> esfsnap -dir /var/tmp
13.1.1.9
esfadm esfdata (構成情報の操作コマンド)
名前
esfadm esfdata - 構成情報の操作
形式
esfadm esfdata backup -ipaddr ipaddr [-s]
esfadm esfdata restore -all [-s]
esfadm esfdata delete -all
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\Common\bin\esfadm esfdata
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVesfcm/bin/esfadm esfdata
機能説明
本製品が保存しているいくつかの構成情報について、ETERNUS ディスクアレイへバックアップ、または、ETERNUS ディスク
アレイからリストアします。また、装置削除されたETERNUS ディスクアレイに関する構成情報をリポジトリから削除しま
す。
オペランド
backup
構成情報をETERNUS ディスクアレイにバックアップします。
restore
構成情報をETERNUS ディスクアレイからリストアします。
delete
装置削除したETERNUS ディスクアレイに関する構成情報を削除します。
オプション
backupオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-s
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
- 304 -
restoreオペランドのオプション
-all
登録されているすべてのETERNUS ディスクアレイからリストアします。
-s
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
deleteオペランドのオプション
-all
装置削除したETERNUS ディスクアレイに関するすべての構成情報を削除します。
使用例
・ 構成情報をバックアップします。
> esfadm esfdata backup -ipaddr 10.10.10.10
Are you sure? [y/n]: y
esfadm00000 The command ended normally.
・ 構成情報をリストアします。
> esfadm esfdata restore -all
Are you sure? [y/n]: y
esfadm00000 The command ended normally.
・ 構成情報を削除します。
> esfadm esfdata delete -all
Are you sure? [y/n]: y
esfadm00000 The command ended normally.
注意事項
・ esfadm esfdata restoreコマンドは、本製品のリポジトリが壊れた場合やバックアップから復旧した場合に使用してくだ
さい。
・ esfadm esfdata backupコマンドは、ETERNUS ディスクアレイの障害によりETERNUS ディスクアレイに保存していた構成
情報が壊れた場合だけ使用してください。
当社技術員によるETERNUS ディスクアレイの保守の終了後、当社技術員の指示に従って使用してください。
・ esfadm esfdata deleteコマンドは、ETERNUS ディスクアレイを装置削除し、再利用することがない場合だけ使用してくだ
さい。メンテナンス目的など、一時的に装置削除している場合は使用しないでください。
・ 本コマンドは、VVOLメタデータとVVOLデータストアの構成情報を対象としています。
・ VMware vSphere Virtual Volumes環境では、作成されているVirtual Volumeの数により、処理に時間がかかることがありま
す。
13.1.2 ストレージ管理コマンド
ストレージ装置を管理するコマンドについて説明します。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合は
OSの管理者(root)権限が必要です。
コマンドと操作可能なストレージ装置の関係を、以下に示します。ストレージ装置は、本製品に登録されている必要があ
ります。
- 305 -
ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く)
ETERNUS DX S3 series
ETERNUS DX200F
ETERNUS DX60/DX60 S2
ETERNUS DX80
ETERNUS DX90
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
storageadm disk
○
○
storageadm raid
○ (注2)
○
storageadm volume
○
○
storageadm affinity
○
○
○ (注3)
○
storageadm port
○
○
storageadm iscsiport
○
○ (注1)
storageadm progress
○
○
コマンド名
storageadm ecomode
注1: ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80の場合、iSCSIモデル装置だけに対応しています。
注2: ecomodeオペランドは、ETERNUS DX200Fを未サポートです。
注3: 本コマンドは、ETERNUS DX200Fを未サポートです。
13.1.2.1
storageadm disk (ディスクに関するコマンド)
名前
storageadm disk - ディスクの操作
形式
storageadm disk info -ipaddr ipaddr [-csv]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm disk
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm disk
機能説明
本製品に登録されているETERNUS ディスクアレイのディスク情報を表示します。
オペランド
info
本製品に登録されているETERNUS ディスクアレイの搭載ディスクの詳細情報を表示します。
オプション
infoオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
- 306 -
-csv
ディスク情報をCSV形式で表示します。
本オプション省略時は、表形式で表示します。
使用例
・ ディスク情報を表形式で表示します。
> storageadm disk info -ipaddr 192.168.0.1
<<< Disk Information >>>
NUMBER DE
SLOT USAGE
STATUS
RGNO
SIZE DISKTYPE MOTOR
------ ---- ---- -------------- --------- ------ ----- -------- --------------0
0x00 0
System Disk
Available 0x0002 300GB SAS
Active
1
0x00 1
System Disk
Available 0x0001 300GB SAS
Idle
2
0x00 2
System Disk
Available 0x0002 300GB SAS
In the boot process
3
0x00 3
System Disk
Available 0x0003 300GB SAS
In the stop process
4
0x00 4
Data Disk
Available 0x0003 300GB SAS
Active
------------------------------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ ディスク情報をCSV形式で表示します。
> storageadm disk info -ipaddr 192.168.0.1 -csv
NUMBER,DE,SLOT,USAGE,STATUS,RGNO,SIZE,DISKTYPE,MOTOR
0,0x00,0,System Disk,Available,0x0002,300GB,SAS,Active
1,0x00,1,System Disk,Available,0x0001,300GB,SAS,Idle
2,0x00,2,System Disk,Available,0x0002,300GB,SAS,In the boot process
3,0x00,3,System Disk,Available,0x0003,300GB,SAS,In the stop process
4,0x00,4,Data Disk,Available,0x0003,300GB,SAS,Active
13.1.2.2
storageadm raid (RAIDグループに関するコマンド)
名前
storageadm raid - RAIDグループの操作
形式
storageadm raid add -ipaddr ipaddr -disk DE番号:スロット番号,DE番号:スロット番号[,DE番号:スロット番号,...] -level RAIDレベ
ル [-name エイリアス名] [-cm 担当CM | -assignedcm 担当CM] [-fr-consist ディスク構成] [-csv]
storageadm raid delete -ipaddr ipaddr -raidgroup RAIDグループ番号 [-f] [-s]
storageadm raid info -ipaddr ipaddr [-raidgroup RAIDグループ番号 | -expand] [-remote BOX-ID] [-csv]
storageadm raid ecomode -ipaddr ipaddr -raidgroup RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] -on [-type エコモード設定]|-off
[-s]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm raid
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm raid
- 307 -
機能説明
本製品に登録されているETERNUS ディスクアレイに対して、RAIDグループを作成・削除・表示します。また、エコモードの
ON/OFFを設定します。
オペランド
add
RAIDグループを作成します。
delete
RAIDグループを削除します。
info
RAIDグループの情報を表示します。
ecomode
RAIDグループのエコモードを設定します。
オプション
addオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-disk DE番号:スロット番号,DE番号:スロット番号[,DE番号:スロット番号,...]
ストレージ装置のDE番号とスロット番号を、コロン(":")で区切って10進数または16進数で指定します。
DE番号とスロット番号のペアを複数指定する場合は、そのペアをカンマ(",")で区切って指定します。例えば、2つペ
アの場合、10進数では“-disk 1:1,1:2”
、16進数では“-disk 0x1:0x1,0x1:0x2”のように記述します。DE番号とスロット
番号のペアは、必ず2つ以上指定してください。
-level RAIDレベル
RAIDレベルを指定します。RAIDレベルは、以下のように小文字で記述してください。
指定できる文字列
作成されるRAIDレベル
raid0
RAID0
raid1
RAID1
raid1+0
RAID1+0
raid5
RAID5
raid5+0
RAID5+0
raid6
RAID6
raid6-fr
RAID6-FR
-fr-consist ディスク構成
RAID6-FRのディスク構成を指定します。-levelオプションで"raid6-fr"を指定した場合、本オプションの指定が必須で
す。
指定できる文字列
ディスク数
RAID6-FRのディスク構成
(3D+2P)×2+1HS
11
RAID6(3+2)×2、HS×1
(6D+2P)×2+1HS
17
RAID6(6+2)×2、HS×1
(9D+2P)×2+1HS
23
RAID6(9+2)×2、HS×1
- 308 -
指定できる文字列
ディスク数
RAID6-FRのディスク構成
(12D+2P)×2+1HS
29
RAID6(12+2)×2、HS×1
(5D+2P)×4+1HS
29
RAID6(5+2)×4、HS×1
(13D+2P)×2+1HS
31
RAID6(13+2)×2、HS×1
(3D+2P)×6+1HS
31
RAID6(3+2)×6、HS×1
(4D+2P)×2+1HS
13
RAID6(4+2)×2、HS×1
(4D+2P)×5+1HS
31
RAID6(4+2)×5、HS×1
(8D+2P)×3+1HS
31
RAID6(8+2)×3、HS×1
-name エイリアス名
作成するRAIDグループのエイリアス名を指定します。
エイリアス名に使用できる文字は、半角の、英数字「A~Z、a~z、0~9」および次の特殊文字「!@#$%^&*()-= `_+|
~[]{};:'"./<>?」です。ただし、ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series, ETERNUS DX200Fでは「?」を使用でき
ません。スペースを含むエイリアス名を指定する場合は、-name "123 567"のようにエイリアス名全体をダブルクォー
テーション(")で囲んでください。
本オプション省略時は、以下のように動作します。
ストレージ装置
本オプション省略時の動作
ETERNUS DX60/DX80/DX90
ETERNUS DX S2 series
ETERNUS DX S3 series
ETERNUS DX200F
エイリアス名が自動で設定されます。
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
エイリアス名が設定されません。
-cm 担当CM
RAIDグループの担当CM番号を、以下のように2桁で指定します。
操作対象のストレージ装置がETERNUS DX8000 S3 seriesの場合は、本オプションを指定できません。
本オプション省略時は、自動設定(auto指定)されます。
ストレージ装置
担当CM
指定する文
字列
ETERNUS DX60/DX60 S2
ETERNUS DX80/DX80 S2
ETERNUS DX90/DX90 S2
ETERNUS DX S3 series (DX8000 S3
seriesを除く)
ETERNUS DX200F
CM#0
00
CM#1
10
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX400 S2 series
ETERNUS DX8000 series
ETERNUS DX8000 S2 series
CM#0
CPU#0
00
CM#0
CPU#1
01
CM#1
CPU#0
10
CM#1
CPU#1
11
:
:
- 309 -
備考
1文字目には、担当CM番号を記述しま
す。
2文字目には、常に0を記述します。
1文字目には、担当CM番号を記述しま
す。
2文字目には、1文字目に記述したCM
内のCPU番号を記述します。
ストレージ装置
担当CM
指定する文
字列
CM#7
CPU#0
70
CM#7
CPU#1
71
備考
-assignedcm 担当CM
RAIDグループの担当のCMの番号を"ce"+CE番号(16進数)+"cm"+CM番号の形式で指定します。大文字、小文字は問い
ません。
操作対象のストレージ装置がETERNUS DX8000 S3 seriesの場合だけ、本オプションを指定できます。
本オプション省略時は、自動設定(auto指定)されます。指定例は以下のとおりです。
[CE番号=0、CM番号=0を指定]
-assignedcm ce0cm0
[CE番号=1、CM番号=1を指定]
-assignedcm ce1cm1
[CE番号=2、CM番号=0を指定]
-assignedcm ce2cm0
[CE番号=3、CM番号=1を指定]
-assignedcm ce3cm1
-csv
作成したRAIDグループ番号をCSV形式で表示します。
本オプション省略時は、表形式で表示します。
deleteオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-raidgroup RAIDグループ番号
削除するRAIDグループ番号を、10進数または16進数で指定します。例えば、16番の場合、10進数では“-raidgroup
16”、16進数では“-raidgroup 0x10”と記述します。
-s
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
-f
RAIDグループ内にボリュームが存在する場合、ボリュームを削除してからRAIDグループを削除します。ただし、RAID
グループが以下のどれかの状態のときは、ボリュームを削除せず、コマンドがエラー終了します。
- RAIDグループ内のボリュームがマッピングされているとき
- OPEN以外のボリュームが存在するとき
- LUNコンカチネーションのボリュームが存在するとき
- ODX Bufferボリュームが存在するとき
infoオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-raidgroup RAIDグループ番号
詳細情報を表示するRAIDグループ番号を、10進数または16進数で指定します。例えば、16番の場合、10進数では“raidgroup 16”、16進数では“-raidgroup 0x10”と記述します。
- 310 -
-expand
RAIDグループの情報に以下を追加して表示します。
項目
説明
STRIPE_SIZE
RAIDグループのストライプサイズを表示します。
STRIPE_DEPTH
RAIDグループのストライプデプスを表示します。
FAST_RECOVERY_CONFIGURATION
RAID6-FRのディスク構成を表示します。
表示情報は、ETERNUS SFシステムのバージョンレベルに依存します。ETERNUS SFシステムをバージョンレベルアップ
すると、表示情報が増える可能性があります。
本オプションを指定した場合は、-raidgroupオプションを指定できません。
-remote BOX-ID
リモートサイトにあるETERNUS ディスクアレイのBox IDを指定します。リモートサイトにあるETERNUS ディスクアレ
イのRAIDグループ情報を表示する場合に指定します。
-csv
RAIDグループの情報をCSV形式で表示します。
本オプション省略時は、表形式で表示します。
ecomodeオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-raidgroup RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...]
詳細情報を表示するRAIDグループ番号を、10進数または16進数で指定します。例えば、16番の場合、10進数では“raidgroup 16”、16進数では“-raidgroup 0x10”と記述します。
複数のRAIDグループ番号を指定できます。
-on
指定したRAIDグループのエコモード設定をONにします。
-offオプションと同時に指定できません。
指定したRAIDグループのどれかでエコモード設定が不可能な場合は、設定できません。
-type エコモード設定
-onオプションを指定した場合、本オプションを指定可能です。
-onオプションを指定かつ-typeオプションを省略すると、ディスクドライブのスピンドル回転を停止させるエコモー
ド設定をONにします。
エコモード設定は、以下のように小文字で記述してください。
指定できる文字列
説明
motoroff
ディスクドライブのスピンドル回転を停止させるエコモード設定をONにします。
poweroff
ディスクドライブ本体の電源を停止させるエコモード設定をONにします。
-off
指定したRAIDグループのエコモード設定をOFFにします。
-onオプションと同時に指定できません。
-s
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
- 311 -
使用例
・ RAIDグループを作成し、作成したRAIDグループを表形式で表示します。
> storageadm raid add -ipaddr 1.2.3.4 -disk 1:10,1:11,1:12,1:13,1:14,1:15 -level raid5
<<< RAID ADD >>>
RGNO
-----0x0000
-----INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ RAIDグループを作成し、作成したRAIDグループをCSV形式で表示します。
> storageadm raid add -ipaddr 1.2.3.4 -disk 1:10,1:11,1:12,1:13,1:14,1:15 -level raid5 -csv
RGNO
0x0000
・ RAIDグループを削除します。
> storageadm raid delete -ipaddr 1.2.3.4 -raidgroup 16
Are you sure? [y/n]:y
INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ RAIDグループの情報を表形式で表示します。
> storageadm raid info -ipaddr 1.2.3.4
<<< RAID Information >>>
RGNO
NAME USAGE
LEVEL
STATUS
CM
TOTAL_CAPACITY FREE_CAPACITY
------ ---- ----------- ------- --------- -------- -------------- ------------0x0000
Open,System RAID5
Available
CM0CPU0 407775
0
0x0001
Open,SDV
RAID5
Available
CM1CPU0 410880
285440
0x0002
Open
RAID1
Available
CM0CPU1 136960
345367
------------------------------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ RAIDグループの情報をCSV形式で表示します。
> storageadm raid info -ipaddr 1.2.3.4 -csv
RGNO,NAME,USAGE,LEVEL,STATUS,CM,TOTAL_CAPACITY,FREE_CAPACITY
0x0000,,"Open,System",RAID5,Available,CM0CPU0,407775,0
0x0001,,"Open,SDV",RAID5,Available,CM1CPU0,410880,285440
0x0002,,Open,RAID1,Available,CM0CPU1,136960,345367
・ RAIDグループの詳細情報を表形式で表示します。
> storageadm raid info -ipaddr 1.2.3.4 -raidgroup 0x0000
<<< RAID Information >>>
RGNO
NAME USAGE
LEVEL
STATUS
CM
TOTAL_CAPACITY FREE_CAPACITY
------ ---- ----------- ------- --------- -------- -------------- ------------0x0000
Open,System RAID5
Available CM0CPU0 407775
0
NO
CONCATENATION NAME
TOTAL_CAPACITY ALLOCATED
STATUS
TYPE
CAPACITY
------ ------------- ----------- -------------- ------------- --------- ------0x0001 1/3
sample
102400
102400
Available Open
0x0001 2/3
sample
1024
1024
Available Open
Free
2048
2048
0x0004 1536
1536
Available Open
------------------------------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
- 312 -
・ RAIDグループの詳細情報をCSV形式で表示します。
> storageadm raid info -ipaddr 1.2.3.4 -raidgroup 0x0000 -csv
RGNO,NAME,USAGE,LEVEL,STATUS,CM,TOTAL_CAPACITY,FREE_CAPACITY,NO,CONCATENATION,NAME,TOTAL_CAPACITY,ALLOCATED_CAPACITY,
STATUS,TYPE
0x0000,"Open,System",RAID5,Available,CM0CPU0,407775,0,0x0001,1/3,sample,102400,102400,Available,Open
0x0000,"Open,System",RAID5,Available,CM0CPU0,407775,0,0x0001,2/3,sample,1024,1024,Available,Open
0x0000,"Open,System",RAID5,Available,CM0CPU0,407775,0,Free,-,,2048,2048,,
0x0000,"Open,System",RAID5,Available,CM0CPU0,407775,0,0x0004,-,,1536,1536,Available,Open
・ RAIDグループのディスクドライブのスピンドル回転を停止させるエコモードの設定をONにします。
> storageadm raid ecomode -ipaddr 1.2.3.4 -raidgroup 0x0000 -on
Are you sure? [y/n]:y
INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ RAIDグループのディスクドライブ本体の電源を停止させるエコモードの設定をONにします。
> storageadm raid ecomode -ipaddr 1.2.3.4 -raidgroup 0x0000 -on -type poweroff
Are you sure? [y/n]:y
INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ RAIDグループのエコモードの設定をOFFにします。
> storageadm raid ecomode -ipaddr 1.2.3.4 -raidgroup 0x0000 -off
Are you sure? [y/n]:y
INFO:swsag0001:Command terminated normally.
注意事項
・ deleteオペランドまたはecomodeオペランド指定時に-sオプションを指定しなかった場合、以下の確認メッセージが出力
されます。継続するときは"y"を、キャンセルするときは"n"を入力してください。
確認メッセージを抑止するには、-sオプションを指定してください。
Are you sure? [y/n]:
・ RAIDグループのエコモード設定において、エコモードのスケジュールが設定されている状態で実行した場合、下記の動
作となります。
- RAIDグループのエコモードをONに設定 → RAIDグループのエコモードスケジュールをエコモードONに上書き設定
- RAIDグループのエコモードをOFFに設定 → エコモードスケジュールがソフトウェア制御以外の場合はエラー
・ エコモードの操作ができないRAIDグループが指定された場合、コマンドがエラー終了します。
エコモードの操作ができないRAIDグループの詳細は、「1.2.5 ストレージの省電力運用」の「エコモードの操作ができな
いRAIDグループ」を参照してください。
・ -remoteオプションは、ServerView Resource OrchestratorのDynamic LUN Mirroring機能を利用している場合だけ使用できま
す。
・ テンポラリボリュームは不明ボリュームとして表示されます。
・ テンポラリボリュームが存在するRAIDグループからは、新たにボリュームを作成できません。
・ ODX Bufferボリュームは表示されません。
13.1.2.3
storageadm volume (ボリュームに関するコマンド)
名前
storageadm volume - ボリュームの操作
- 313 -
形式
storageadm volume add -ipaddr ipaddr -size ボリューム容量 -raidgroup RAIDグループ番号 [-name エイリアス名] [-csv]
storageadm volume delete -ipaddr ipaddr [-volume ボリューム番号[,ボリューム番号,...]] [-remote BOX-ID -remote-volume ボ
リューム番号 [-remote-force]] [-s]
storageadm volume format -ipaddr ipaddr -volume ボリューム番号[,ボリューム番号,...] [-s]
storageadm volume info -ipaddr ipaddr [-volume ボリューム番号,...] [-remote BOX-ID] [-csv]
storageadm volume nomapping -ipaddr ipaddr [-volume ボリューム番号,...] [-remote BOX-ID] [-csv]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm volume
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm volume
機能説明
本製品に登録されているETERNUS ディスクアレイに対して、ボリュームを作成・削除・フォーマット・表示します。
オペランド
add
ボリュームを作成します。
delete
ボリュームを削除します。
format
ボリュームをフォーマットします。
info
ボリューム情報を表示します。
nomapping
アフィニティグループにマッピングされていないボリューム情報を表示します。
オプション
addオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-size ボリューム容量
作成するボリュームの容量を、MB(メガバイト)またはGB(ギガバイト)で指定します。1GBは1024MBとします。例え
ば、1024MBの場合、MB単位では“-size 1024MB”、GB単位では“-size 1GB”と記述します。
-raidgroup RAIDグループ番号
ボリュームを作成するRAIDグループ番号を、10進数または16進数で指定します。例えば、16番の場合、10進数では
“-raidgroup 16”、16進数では“-raidgroup 0x10”と記述します。
- 314 -
-name エイリアス名
作成するボリュームのエイリアス名を指定します。
エイリアス名に使用できる文字は、半角の、英数字「A~Z、a~z、0~9」および次の特殊文字「!@#$%^&*()-= `_+|
~[]{};:'"./<>?」です。ただし、ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series, ETERNUS DX200Fでは「?」を使用でき
ません。スペースを含むエイリアス名を指定する場合は、-name "123 567"のようにエイリアス名全体をダブルクォー
テーション(")で囲んでください。
本オプション省略時は、以下のように動作します。
ストレージ装置
本オプション省略時の動作
ETERNUS DX60/DX80/DX90
ETERNUS DX S2 series
ETERNUS DX S3 series
ETERNUS DX200F
エイリアス名が自動で設定されます。
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
エイリアス名が設定されません。
-csv
作成したボリューム番号をCSV形式で表示します。
本オプション省略時は、表形式で表示します。
deleteオペランドまたはformatオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-volume ボリューム番号[,ボリューム番号,...]
削除またはフォーマットするボリューム番号を、10進数または16進数で指定します。
ボリューム番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。例えば、10番と16番の場合、10進数で
は“-volume 10,16”、16進数では“-volume 0xa,0x10”のように記述します。
-remote BOX-ID
リモートサイトにあるETERNUS ディスクアレイのBox IDを指定します。リモートサイトにあるETERNUS ディスクアレ
イのボリュームを削除する場合に指定します。
-remote-volume ボリューム番号
リモートサイトにあるETERNUS ディスクアレイから削除するボリュームの番号を、10進数または16進数で指定しま
す。複数のボリューム番号は指定できません。複数のボリューム番号を指定した場合は、最初の1つだけが使用されます。
使用中の可能性があるボリュームは削除できません。
-remote-force
リモートサイトにあるETERNUS ディスクアレイにおいて使用中の可能性があるボリュームを強制削除する場合に指定
します。
-s
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
infoオペランドまたはnomappingオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-volume ボリューム番号[,ボリューム番号,...]
出力するボリューム番号を、10進数または16進数で指定します。
ボリューム番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。例えば、10番と16番の場合、10進数で
は“-volume 10,16”、16進数では“-volume 0xa,0x10”のように記述します。
- 315 -
本オプション省略時は、すべての対象ボリュームを表示します。
-remote BOX-ID
リモートサイトにあるETERNUS ディスクアレイのBox IDを指定します。リモートサイトにあるETERNUS ディスクアレ
イのボリューム情報を表示する場合に指定します。
-csv
ボリュームの情報をCSV形式で表示します。
本オプション省略時は、表形式で表示します。
使用例
・ ボリュームを作成し、作成したボリューム番号を表形式で表示します。
> storageadm volume add -ipaddr 1.2.3.4 -size 1024MB -raidgroup 16
<<< Volume ADD >>>
NUMBER
-----0x0001
-----INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ ボリュームを作成し、作成したボリューム番号をCSV形式で表示します。
> storageadm volume add -ipaddr 1.2.3.4 -size 1024MB -raidgroup 16 -csv
NUMBER
0x0001
・ ボリュームを削除します。
> storageadm volume delete -ipaddr 1.2.3.4 -volume 16
Are you sure? [y/n]: y
INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ ボリュームをフォーマットします。
> storageadm volume format -ipaddr 1.2.3.4 -volume 16
Are you sure? [y/n]: y
INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ ボリューム情報を表形式で表示します。
> storageadm volume info -ipaddr 1.2.3.4
<<< Volume Information >>>
NUMBER NAME
TOTAL_CAPACITY STATUS
TYPE
CONCATENATION RGNO
ENCRYPT
------- -------- -------------- --------- ------ ------------- ------ ------Unknown
0
Available F6427G 0x0001 0x0001
100
Available SDV
0x0000 0x0002
425
Available Open
0x0002 Unknown
1166
Available MVV(G) 0x0001 Unknown
2332
Available MVV(G) 2
0x0001 0x0005
150
Available Open
0x0002 0x0006
4700
Available Open
3
0x0000,0x0002 -----------------------------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ ボリューム情報をCSV形式で表示します。
> storageadm volume info -ipaddr 1.2.3.4 -csv
NUMBER,NAME,TOTAL_CAPACITY,STATUS,TYPE,CONCATENATION,RGNO,ENCRYPT
Unknown,,0,Available,F6427G,-,0x0001,0x0001,,100,Available,SDV,-,0x0000,0x0002,,425,Available,Open,-,0x0002,Unknown,,1166,Available,MVV(G),-,0x0001,-
- 316 -
Unknown,,2332,Available,MVV(G),2,0x0001,0x0005,,150,Available,Open,-,0x0002,0x0006,,4700,Available,Open,3,"0x0000,0x0002",-
・ 未使用ボリューム情報を表形式で表示します。
> storageadm volume nomapping -ipaddr 1.2.3.4
<<< Volume Information >>>
NUMBER NAME
TOTAL_CAPACITY STATUS
TYPE
CONCATENATION RGNO
ENCRYPT
------- -------- -------------- --------- ------ ------------- ------ ------Unknown
0
Available F6427G 0x0001 0x0001
100
Available SDV
0x0000 0x0002
425
Available Open
0x0002 Unknown
1166
Available MVV(G) 0x0001 Unknown
2332
Available MVV(G) 2
0x0001 0x0005
150
Available Open
0x0002 0x0006
4700
Available Open
3
0x0000,0x0002 -----------------------------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ 未使用ボリューム情報をCSV形式で表示します。
> storageadm volume nomapping -ipaddr 1.2.3.4 -csv
NUMBER,NAME,TOTAL_CAPACITY,STATUS,TYPE,CONCATENATION,RGNO,ENCRYPT
Unknown,,0,Available,F6427G,-,0x0001,0x0001,,100,Available,SDV,-,0x0000,0x0002,,425,Available,Open,-,0x0002,Unknown,,1166,Available,MVV(G),-,0x0001,Unknown,,2332,Available,MVV(G),2,0x0001,0x0005,,150,Available,Open,-,0x0002,0x0006,,4700,Available,Open,3,"0x0000,0x0002",-
注意事項
・ 作成できるボリュームは、オープンボリュームだけです。
・ 作成したボリュームは、自動的にフォーマットを実施します。
・ deleteオペランドまたはformatオペランド指定時に-sオプションを指定しなかった場合、以下の確認メッセージが出力さ
れます。継続するときは"y"を、キャンセルするときは"n"を入力してください。
確認メッセージを抑止するには、-sオプションを指定してください。
Are you sure? [y/n]:
・ OPEN以外のボリューム番号を指定した削除はできません。
・ LUNコンカチネーションのボリューム番号を指定した削除はできません。
・ アフィニティグループにマッピングされているボリュームは、削除できません。
・ Thin Provisioning Volumeは作成できません。ただし、削除は可能です。
・ -remoteオプション、-remote-volumeオプション、および-remote-forceオプションは、ServerView Resource Orchestratorの
Dynamic LUN Mirroring機能を利用している場合だけ使用できます。
・ テンポラリボリュームは不明ボリュームとして表示されます。
・ テンポラリボリュームが存在するRAIDグループからは、新たにボリュームを作成できません。
・ テンポラリボリュームは削除できません。
・ Wide Striping Volumeは、作成・削除・フォーマットできません。
・ ODX Bufferボリュームは、作成・削除・フォーマット・表示できません。
- 317 -
・ NAS用ボリュームを表示しますが、他のボリュームと区別できません。NAS用ボリュームは、Webコンソールから確認し
てください。
・ 共有フォルダが存在するNASボリュームは、削除できません。
・ マウントされているNASバックアップボリュームは、削除できません。
・ NASボリュームとNASバックアップボリュームをフォーマットできますが、ボリューム異常時の復旧目的以外では実施
しないでください。
・ NASシステムボリュームは、削除・フォーマットできません。
・ Extreme Cache Pool用ボリュームは、作成・削除・フォーマットできません。
・ 重複除去で使用するコンテナボリュームは、削除できません。
・ 重複除去で使用するブロックマップボリュームは、削除・フォーマットできません。
・ Virtual Volumeの操作はできません。例外として、VVOLタイプが"Unknown"のVirtual Volumeだけは削除可能です。
なお、複数のVirtual Volumeを削除する場合、一括削除はできないため、1つずつ削除してください。
13.1.2.4
storageadm affinity (アフィニティグループに関するコマンド)
名前
storageadm affinity - アフィニティグループの操作
形式
storageadm affinity add -ipaddr ipaddr -volume ボリューム番号[,ボリューム番号,...] [-lun LUN番号] [-affinitygroup アフィニ
ティグループ番号] [-name エイリアス名] [-csv]
sbin/storageadm affinity delete -ipaddr ipaddr -affinitygroup アフィニティグループ番号 [-s]
storageadm affinity update -ipaddr ipaddr -affinitygroup アフィニティグループ番号 {-add -volume ボリューム番号[,ボリューム
番号,...] [-lun LUN番号[,LUN番号,…]] | -delete [-volume ボリューム番号[,ボリューム番号,...] | -lun LUN番号[,LUN番号,...]]}
[-s]
storageadm affinity info -ipaddr ipaddr [-affinitygroup アフィニティグループ番号] [-csv]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm affinity
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm affinity
機能説明
本製品に登録されているETERNUS ディスクアレイに対して、アフィニティグループを作成・削除・構成変更・表示します。
オペランド
add
アフィニティグループを作成します。
delete
アフィニティグループを削除します。
- 318 -
update
アフィニティグループの構成を変更します。
info
アフィニティグループの一覧情報を表示します
オプション
addオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-volume ボリューム番号[,ボリューム番号,...]
アフィニティグループに設定するボリューム番号を、10進数または16進数で指定します。
ボリューム番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。例えば、16番と17番と18番の場合、10進
数では“-volume 16,17,18”、16進数では“-volume 0x10,0x11,0x12”のように記述します。
-lun LUN番号,...
ボリュームに割り当てるLUN番号を、10進数または16進数で指定します。-volumeオプションで指定した数と同じ個
数を、指定した順番に指定する必要があります。
LUN番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。例えば、16番と17番と18番の場合、10進数では
“-lun 16,17,18”、16進数では“-lun 0x10,0x11,0x12”のように記述します。
本オプション省略時は、0から順に割り当てます。
-affinitygroup アフィニティグループ番号
作成するアフィニティグループ番号を、10進数または16進数で指定します。例えば、16番の場合、10進数では“affinitygroup 16”、16進数では“-affinitygroup 0x10”のように記述します。
本オプション省略時は、対象ストレージ装置内で作成可能なアフィニティグループ番号を自動的に割り当てます。
-name エイリアス名
作成するアフィニティグループのエイリアス名を指定します。
エイリアス名に使用できる文字は、半角の、英数字「A~Z、a~z、0~9」および次の特殊文字「!@#$%^&*()-= `_+|
~[]{};:'"./<>?」です。ただし、ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series, ETERNUS DX200Fでは「?」を使用でき
ません。スペースを含むエイリアス名を指定する場合は、-name "123 567"のようにエイリアス名全体をダブルクォー
テーション(")で囲んでください。
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90の場合、本オプションの指定が必須です。
ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series, ETERNUS DX200Fの場合は、本オプションを省略できます。
本オプション省略時は、以下のように動作します。
ストレージ装置
本オプション省略時の動作
ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く)
ETERNUS DX S3 series
ETERNUS DX200F
エイリアス名が自動で設定されます。
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
エイリアス名が設定されません。
-csv
作成したアフィニティグループ番号をCSV形式で表示します。
本オプション省略時は、表形式で表示します。
- 319 -
deleteオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-affinitygroup アフィニティグループ番号
削除するアフィニティグループ番号を、10進数または16進数で指定します。例えば、16番の場合、10進数では“affinitygroup 16”、16進数では“-affinitygroup 0x10”のように記述します。
-s
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
updateオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-affinitygroup アフィニティグループ番号
構成を変更するアフィニティグループ番号を、10進数または16進数で指定します。例えば、16番の場合、10進数で
は“-affinitygroup 16”、16進数では“-affinitygroup 0x10”のように記述します。
-add
アフィニティグループにボリュームを追加します。
割当て済みの、ボリューム番号またはLUN番号を指定した場合は、コマンドがエラー終了します。
-delete
アフィニティグループからボリュームを削除します。
マッピングされていない、ボリューム番号またはLUN番号を指定した場合は、コマンドがエラー終了します。指定し
たマッピングを削除するとマッピングが存在しなくなる場合も、コマンドがエラー終了します。
-volume ボリューム番号[,ボリューム番号,...]
アフィニティグループに追加、またはアフィニティグループから削除するボリューム番号を、10進数または16進数
で指定します。
ボリューム番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。例えば、16番と17番と18番の場合、10進
数では“-volume 16,17,18”、16進数では“-volume 0x10,0x11,0x12”のように記述します。
アフィニティグループから削除する場合は、本オプションと-lunオプションを同時に指定できません。本オプション
と-lunオプションのどちらかを指定して削除してください。
-lun LUN番号[,LUN番号,...]
ボリュームに割り当てる、またはボリュームから解除するLUN番号を、10進数または16進数で指定します。-volume
オプションで指定した数と同じ個数を、指定した順番に指定する必要があります。
LUN番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。例えば、16番と17番と18番の場合、10進数では
“-lun 16,17,18”、16進数では“-lun 0x10,0x11,0x12”のように記述します。
割り当て時の省略は、空いている番号のうち、小さい番号から自動的に割り当てます。
ボリュームからLUN番号を解除する場合は、本オプションと-volumeオプションを同時に指定できません。本オプショ
ンと-volumeオプションのどちらかを指定して解除してください。
-s
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
infoオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
- 320 -
-affinitygroup アフィニティグループ番号
詳細情報を表示するアフィニティグループ番号を、10進数または16進数で指定します。例えば、16番の場合、10進
数では“-affinitygroup 16”、16進数では“-affinitygroup 0x10”のように記述します。
本オプション省略時は、アフィニティグループ一覧の情報を表示します。
-csv
アフィニティグループ情報をCSV形式で表示します。
本オプション省略時は、表形式で表示します。
使用例
・ アフィニティグループを作成し、作成したアフィニティグループを表形式で表示します。
> storageadm affinity add -ipaddr 1.2.3.4 -volume 16,17,18 -lun 0,1,2 -affinitygroup 16
<<< AffinityGroup ADD >>>
NUMBER
-----0x0010
-----INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ アフィニティグループを作成し、作成したアフィニティグループをCSV形式で表示します。
> storageadm affinity add -ipaddr 1.2.3.4 -volume 16,17,18 -lun 0,1,2 -affinitygroup 16 -csv
NUMBER
0x0010
・ アフィニティグループを削除します。
> storageadm affinity delete -ipaddr 1.2.3.4 -affinitygroup 16
Are you sure? [y/n]: y
INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ アフィニティグループにLUNを追加します。
> storageadm affinity update -ipaddr 1.2.3.4 -affinitygroup 16 -add -volume 19 -lun 3
Are you sure? [y/n]: y
INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ アフィニティグループからLUNを削除します。
> storageadm affinity update -ipaddr 1.2.3.4 -affinitygroup 16 -delete -volume 19
Are you sure? [y/n]: y
INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ アフィニティグループの一覧を表形式で表示します。
> storageadm affinity info -ipaddr 1.2.3.4
<<< AffinityGroup Information >>>
NUMBER NAME
------ ------------0x0000 AG00
0x0001 AG01
0x0002 AG02
0x0003 AG03
-------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ アフィニティグループの一覧をCSV形式で表示します。
> storageadm affinity info -ipaddr 1.2.3.4 -csv
NUMBER,NAME
0x0000,AG00
- 321 -
0x0001,AG01
0x0002,AG02
0x0003,AG03
・ アフィニティグループの詳細情報(マッピング)を表形式で表示します。
> storageadm affinity info -ipaddr 1.2.3.4 -affinitygroup 16
<<< AffinityGroup Information >>>
NUMBER NAME
LUN
VOLUME VOLUME NAME
------ ------------- ------ ------- ----------------------0x0010 abcd
0x0000 0x0001 sample
0x0002 0x0004
----------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ アフィニティグループの詳細情報(マッピング)をCSV形式で表示します。
> storageadm affinity info -ipaddr 1.2.3.4 -affinitygroup 16 -csv
NUMBER,NAME,LUN,VOLUME,VOLUME NAME
0x0010,abcd,0x0000,0x0001,sample
0x0010,abcd,0x0002,0x0004,
・ 連結アフィニティグループの詳細情報(マッピング)を表形式で表示します。
> storageadm affinity info -ipaddr 1.2.3.4 -affinitygroup 16
<<< AffinityGroup Information >>>
NUMBER NAME
LUN
VOLUME VOLUME NAME
------ ------------- ------ ------- ----------------------0x0010,0x011 abcd
0x0000 0x0001 sample
0x0002 0x0004
----------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ 連結アフィニティグループの詳細情報(マッピング)をCSV形式で表示します。
> storageadm affinity info -ipaddr 1.2.3.4 -affinitygroup 16 -csv
NUMBER,NAME,LUN,VOLUME,VOLUME NAME
"0x0010,0x011",abcd,0x0000,0x0001,sample
"0x0010,0x011",abcd,0x0002,0x0004,
注意事項
・ deleteオペランドまたはupdateオペランド指定時に-sオプションを指定しなかった場合、以下の確認メッセージが出力さ
れます。継続するときは"y"を、キャンセルするときは"n"を入力してください。
確認メッセージを抑止するには、-sオプションを指定してください。
Are you sure? [y/n]:
・ updateオペランドの-deleteオプション指定時にアフィニティグループのマッピング情報が0個となる指定は、コマンド
がエラー終了します。
・ addオペランドまたはupdateオペランド時にアフィニティグループに設定できない以下のボリューム番号を指定した場
合は、コマンドがエラー終了します。
- ストレージ装置に存在しないボリューム番号
- OPENボリューム以外のボリューム番号
- LUNコンカチネーションボリュームの番号
- ODX Bufferボリュームのボリューム番号
- NAS用ボリュームのボリューム番号
- Extreme Cache Pool用ボリュームのボリューム番号
- 322 -
- 重複除去で使用するコンテナボリュームのボリューム番号
- 重複除去で使用するブロックマップボリュームのボリューム番号
・ infoオペランド指定時に連結アフィニティグループを表示する場合、-affinitygroupオプションに連結元アフィニティグ
ループを指定してください。
13.1.2.5
storageadm ecomode (エコモードに関するコマンド)
名前
storageadm ecomode - エコモードの操作
形式
storageadm ecomode on -ipaddr ipaddr
storageadm ecomode off -ipaddr ipaddr [-s]
storageadm ecomode info -ipaddr ipaddr [-csv]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm ecomode
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm ecomode
機能説明
本製品に登録されているETERNUS ディスクアレイのエコモードを、ON/OFFに設定および情報表示します。
オペランド
on
ETERNUS ディスクアレイのエコモードをONにします。
off
ETERNUS ディスクアレイのエコモードをOFFにします。
info
ETERNUS ディスクアレイのエコモードの状態を表示します。
オプション
onオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
offオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-s
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
- 323 -
infoオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-csv
ETERNUS ディスクアレイのエコモード状態をCSV形式で表示します。
本オプション省略時は、表形式で表示します。
使用例
・ ETERNUS ディスクアレイのエコモードをONにします。
> storageadm ecomode on -ipaddr 1.2.3.4
INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ ETERNUS ディスクアレイのエコモードをOFFにします。
> storageadm ecomode off -ipaddr 1.2.3.4
Are you sure? [y/n]:y
INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ ETERNUS ディスクアレイのエコモードの情報を表示します。
> storageadm ecomode info -ipaddr 1.2.3.4
<<< EcoMode Information>>
STATUS
-----ON
-----INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ ETERNUS ディスクアレイのエコモードの情報をCSV形式で表示します。
> storageadm ecomode info -ipaddr 1.2.3.4 -csv
STATUS
ON
注意事項
・ offオペランド指定時に-sオプションを指定しなかった場合、以下の確認メッセージが出力されます。継続するときは"y"
を、キャンセルするときは"n"を入力してください。
確認メッセージを抑止するには、-sオプションを指定してください。
Are you sure? [y/n]:
・ 装置のエコモード設定について、以下の場合はコマンドがエラー終了します。
- エコモードがONの場合に、エコモードをONにする処理を実行する
13.1.2.6
storageadm port (ポートに関するコマンド)
名前
storageadm port - ポート情報一覧の取得
形式
storageadm port info -ipaddr ipaddr [-tfo] [-csv]
- 324 -
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm port
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm port
機能説明
本製品に登録されているETERNUS ディスクアレイのポート情報を表示します。
オペランド
info
portの一覧情報を表示します。
オプション
infoオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-tfo
Storage Clusterに関する以下の項目を追加で出力します。
- 応答アドレス
- TFOステータス
-csv
ポート情報をCSV形式で表示します。
本オプション省略時は、表形式で表示します。
使用例
・ ポート情報を表形式で表示します。
> storageadm port info -ipaddr 1.2.3.4
<<< port Information >>>
PORT PORT NAME
STATUS
TYPE
AFFINITY PORT ADDRESS
SUPPLEMENT
ID
INFORMATION
---- ----------- --------- -------- -------- ---------------- ---------------000 CM0CA0Port0 Online
FC-CA
On
1234567890ABCDEE 001 CM0CA0Port1 Online
FC-CA
On
1234567890ABCDEF 100 CM1CA0Port0 Online
iSCSI-CA On
192.168.1.1
iqn.iscsi.name
101 CM1CA0Port1 Online
iSCSI-CA On
192.168.1.2
iqn.iscsi.name
-----------------------------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ ポート情報をCSV形式で表示します。
> storageadm port info -ipaddr 1.2.3.4 -csv
PORT ID,PORT NAME,STATUS,TYPE,AFFINITY,PORT ADDRESS,SUPPLEMENT INFORMATION
000,CM0CA0Port0,Online,FC-CA,On,1234567890ABCDEE,001,CM0CA0Port1,Online,FC-CA,On,1234567890ABCDEF,100,CM1CA0Port0,Online,iSCSI-CA,On,192.168.1.1,iqn.iscsi.name
101,CM1CA0Port1,Online,iSCSI-CA,On,192.168.1.2,iqn.iscsi.name
- 325 -
・ Storage Cluster情報を含めたポート情報を表形式で表示します。
> storageadm port info -ipaddr 1.2.3.4 -tfo
<<< port Information >>>
PORT PORT NAME
STATUS
TYPE
AFFINITY PORT ADDRESS
SUPPLEMENT
TFO ADDRESS
TFO STATUS
ID
INFORMATION
---- ----------- --------- -------- -------- ---------------- ---------------- ---------------- ---------000 CM0CA0Port0 Online
FC-CA
On
1234567890ABCDEE 1234567890ABCDEE Active
001 CM0CA0Port1 Online
FC-CA
On
1234567890ABCDEF 100 CM1CA0Port0 Online
iSCSI-CA On
192.168.1.1
iqn.iscsi.name
101 CM1CA0Port1 Online
iSCSI-CA On
192.168.1.2
iqn.iscsi.name
---------------------------------------------------------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ Storage Cluster情報を含めたポート情報をCSV形式で表示します。
> storageadm port info -ipaddr 1.2.3.4 -tfo -csv
PORT ID,PORT NAME,STATUS,TYPE,AFFINITY,PORT ADDRESS,SUPPLEMENT INFORMATION,TFO ADDRESS,TFO STATUS
000,CM0CA0Port0,Online,FC-CA,On,1234567890ABCDEE,-,1234567890ABCDEE,Active
001,CM0CA0Port1,Online,FC-CA,On,1234567890ABCDEF,-,-,100,CM1CA0Port0,Online,iSCSI-CA,On,192.168.1.1,iqn.iscsi.name,-,101,CM1CA0Port1,Online,iSCSI-CA,On,192.168.1.2,iqn.iscsi.name,-,-
注意事項
・ SASポートの情報は、表示されません。
・ ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80のSASモデル装置に対しては、コマンドがエラー終了します。
13.1.2.7
storageadm iscsiport (iSCSIポートに関するコマンド)
名前
storageadm iscsiport - iSCSIポートの操作
形式
storageadm iscsiport set -ipaddr ipaddr -port portID {[-portipaddr port_ipaddr] [-netmask port_netmask] [-gateway
gateway_ipaddr] [-isns iSNS_server_ipaddr] [-iscsi iscsi_name] [-alias alias_name] [-affinity {on | off}] [-ipv4 {on |
off}] [-ipv6localip local_ipaddr] [-ipv6connip connect_ipaddr] [-ipv6gateway v6gateway_ipaddr] [-ipv6 {on | off}]} [-s]
storageadm iscsiport info -ipaddr ipaddr [-port portID [-expand]] [-csv]
storageadm iscsiport ping -ipaddr ipaddr -port portID -target 確認対象IPアドレス [-count ping実行回数] [-csv]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm iscsiport
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm iscsiport
機能説明
本製品に登録されているETERNUS ディスクアレイのiSCSIポートの設定および情報を表示します。
コマンドパラメーターにストレージ装置のIPアドレス、iSCSIポートの設定情報を指定することで、iSCSIポートの設定および
設定されているiSCSIポート情報、ストレージ装置が接続しているiSCSIネットワークのIP到達状況を表示します。
- 326 -
オペランド
set
iSCSIポートの情報を設定します。
info
iSCSIポートの情報を一覧表示します。
-portオプションを指定した場合、指定したiSCSIポートの詳細情報を表示します。
-portオプションと-expandオプションを同時に指定した場合、iSCSIポートの拡張情報を表示します。
ping
ストレージ装置が接続しているiSCSIネットワークのIP到達状況を、pingを発行して確認・表示します。
オプション
setオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-port portID
iSCSIポートのポートIDを指定します。
ポートIDは、ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90の場合はCM番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX400 series,
DX8000 series, DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series (DX8000 S3 seriesを除く), ETERNUS DX200Fの場合はCM番号と
CA番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX8000 S3 seriesの場合はCE番号(16進大文字)とCM番号とCA番号とPort番
号を連結したものとなります。
-portipaddr port_ipaddr
iSCSIポートのIPアドレスを指定します。
-netmask port_netmask
iSCSIポートのサブネットマスクを指定します。
-gateway gateway_ipaddr
iSCSIポートのゲートウェイサーバのIPアドレスを指定します。
ゲートウェイサーバの設定を削除する場合は、以下のように指定します。
-gateway ""
-isns iSNS_server_ipaddr
iSCSIポートのiSNSサーバのIPアドレスを指定します。
iSNSサーバの設定を削除する場合は、以下のように指定します。
-isns ""
iSCSIポートのIPv4設定が無効の場合は、IPv4アドレスを指定できません。
iSCSIポートのIPv6設定が無効の場合は、IPv6アドレスを指定できません。
-iscsi iscsi_name
iSCSIポートのiSCSIネームを指定します。
iSCSIネームをデフォルトに戻す場合は、以下のように指定します。
-iscsi ""
-alias alias_name
iSCSIポートのエイリアス名を指定します。
- 327 -
-affinity {on | off}
iSCSIポートのセキュリティ設定を指定します。セキュリティをONにする場合は“-affinity on”、OFFにする場合は“affinity off”と記述します。
-ipv4 {on | off}
iSCSIポートのIPv4設定を指定します。IPv4設定を有効にする場合は“-ipv4 on”
、無効にする場合は“-ipv4 off”と記述
します。offを指定した場合、iSCSIポートからIPアドレス、サブネットマスク、およびゲートウェイサーバの設定が削
除されます。
“-ipv4 off”は、以下のオプションおよびオプションの値と同時に指定できません。
- -portipaddrオプション
- -netmaskオプション
- -gatewayオプション
- -ipv6 off
-ipv6localip local_ipaddr
iSCSIポートのIPv6リンクローカルアドレスを設定します。
-ipv6connip connect_ipaddr
iSCSIポートのIPv6コネクトIPアドレスを指定します。
IPv6コネクトIPアドレスの設定を削除する場合は、以下のように指定します。
-ipv6connip ""
-ipv6gateway v6gateway_ipaddr
iSCSIポートのIPv6ゲートウェイアドレスを指定します。
IPv6ゲートウェイアドレスの設定を削除する場合は、以下のように指定します。
-ipv6gateway ""
-ipv6 {on | off}
iSCSIポートのIPv6設定を指定します。IPv6設定を有効にする場合は“-ipv6 on”
、無効にする場合は“-ipv6 off”と記述
します。offを指定した場合、iSCSIポートからIPv6リンクローカルアドレス、IPv6コネクトIPアドレス、およびIPv6ゲー
トウェイアドレスの設定が削除されます。
“-ipv6 off”は、以下のオプションおよびオプションの値と同時に指定できません。
- -ipv6localipオプション
- -ipv6connipオプション
- -ipv6gatewayオプション
- -ipv4 off
-s
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
infoオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-port portID
iSCSIポートの詳細情報を表示します。
本オプション省略時は、iSCSIポートの一覧を表示します。
- 328 -
ポートIDは、ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90の場合はCM番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX400 series,
DX8000 series, DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series (DX8000 S3 seriesを除く), ETERNUS DX200Fの場合はCM番号と
CA番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX8000 S3 seriesの場合はCE番号(16進大文字)とCM番号とCA番号とPort番
号を連結したものとなります。
-csv
ポート情報をCSV形式で表示します。
本オプション省略時は、表形式で表示します。
-expand
iSCSIポートの情報に以下を追加して表示します。
- IPv6リンクローカルアドレス
- IPv6コネクトIPアドレス
- IPv6ゲートウェイ
追加する情報は、ETERNUS SFシステムのバージョンレベルに依存します。ETERNUS SFシステムをバージョンレベル
アップすると、表示される情報が増える可能性があります。
本オプションは-portオプションを指定した場合だけ、指定できます。
pingオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-port portID
iSCSIポートのポートIDを指定します。
ポートIDは、ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90の場合はCM番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX400 series,
DX8000 series, DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series (DX8000 S3 seriesを除く), ETERNUS DX200Fの場合はCM番号と
CA番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX8000 S3 seriesの場合はCE番号(16進大文字)とCM番号とCA番号とPort番
号を連結したものとなります。
-target 確認対象IPアドレス
IP到達状況を確認するサーバのIPアドレスを指定します。
-count ping実行回数
IP到達状況を確認するために発行するpingの実行回数を、1~10の範囲で指定します。pingが一度でも異常応答を返
した場合は失敗と表示されます。pingがすべて正常応答を返した場合は成功と表示されます。
本オプション省略時は、pingを1回実行します。
-csv
ポート情報をCSV形式で表示します。
本オプション省略時は、表形式で表示します。
使用例
・ iSCSIポート情報を設定します。
> storageadm iscsiport set -ipaddr 1.2.3.4 -port 000 -portipaddr 172.16.4.1
Are you sure? [y/n]: y
INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ iSCSIポート情報を表形式で一覧表示します。
> storageadm iscsiport info -ipaddr 1.2.3.4
<<< iSCSI Port Information >>>
PORT NAME
STATUS TYPE
AFFINITY ISCSI NAME
ID
IP ADDRESS
- 329 -
---- ----------- ------ -------- -------- --------------------- --------------00
CM0Port0
Online iSCSI-CA On
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029
01
CM0Port1
Online iSCSI-CA Off
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029
10
CM1Port0
Online iSCSI-CA On
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029
11
CM1Port1
Online iSCSI-CA On
iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029
------------------------------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
172.16.4.38
172.16.4.39
172.16.4.40
172.16.4.41
・ iSCSIポート情報をCSV形式で一覧表示します。
> storageadm iscsiport info -ipaddr 1.2.3.4 -csv
PORT ID,NAME,STATUS,TYPE,AFFINITY,ISCSI NAME,IP ADDRESS
00,CM0Port0,Online,iSCSI-CA,On,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,172.16.4.38
01,CM0Port1,Online,iSCSI-CA,Off,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,172.16.4.39
10,CM1Port0,Online,iSCSI-CA,On,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,172.16.4.40
11,CM1Port1,Online,iSCSI-CA,On,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,172.16.4.41
・ iSCSIポート情報を表形式で詳細表示します。
> storageadm iscsiport info -ipaddr 1.2.3.4 -port 00
<<< iSCSI Port Information >>>
PORT NAME
TYPE
IP ADDRESS
SUBNET
TRANSFER BANDWIDTH MTU AFFINITY HOST
HOST
ID
MASK
RATE
LIMIT
SIZE MODE
RESPONSE
RESPONSE
GATEWAY
ISNS ISNS SERVER
HOST
RESET RESERVE
SERVER IP ADDRESS
SPECIFIC SCOPE CANCEL AT
ISCSI NAME ALIAS NAME
NUMBER
NAME
MODE
CHIP RESET
---- ----------- -------- --------------- --------------- --------------- ------ --------------- ---------- ----------------- --------- ---- -------- ---------- ---------- -------- ----- ---------00
CM0Port0
iSCSI-CA 172.16.4.38
255.255.255.0
172.16.4.1
Off
iqn.
2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 cm0port0 Auto - - Off 0x000F hresp00F Normal Mode I_T_L Off
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ iSCSIポート情報をCSV形式で詳細表示します。
> storageadm iscsiport info -ipaddr 1.2.3.4 -port 00 -csv
PORT ID,NAME,TYPE,IP ADDRESS,SUBNET MASK,GATEWAY,ISNS SERVER,ISNS SERVER IP ADDRESS,ISCSI NAME,ALIAS NAME,TRANSFER
RATE,BANDWIDTH LIMIT,MTU SIZE,AFFINITY MODE,HOST RESPONSE NUMBER,HOST RESPONSE NAME,HOST SPECIFIC MODE,RESET
SCOPE,RESERVE CANCEL AT CHIP RESET
00,CM0Port0,iSCSI-CA,172.16.4.38,255.255.255.0,172.16.4.1,Off,-,iqn.2000-09.com.fujitsu:storagesystem.e2000:0000000029,cm0port0,Auto,-,-,Off,0x000F,hresp00F,Normal Mode,I_T_L,Off
・ iSCSIポート情報を表形式で追加情報を含めて詳細表示します。
> storageadm iscsiport info -ipaddr 1.2.3.4 -port 00 -expand
<<< iSCSI Port Information >>>
PORT NAME
TYPE
IP ADDRESS
SUBNET
GATEWAY
ISNS
TRANSFER BANDWIDTH MTU AFFINITY HOST
HOST
HOST
RESET RESERVE
CONNECT IP ADDRESS
IPV6 GATEWAY ADDRESS
ID
RATE
LIMIT
SIZE MODE
RESPONSE
MASK
RESPONSE
ISNS SERVER
ISCSI NAME ALIAS NAME
LINK LOCAL IP ADDRESS
SERVER IP ADDRESS
SPECIFIC SCOPE CANCEL AT
NUMBER
NAME
MODE
CHIP RESET
---- ----------- -------- --------------- --------------- --------------- ------ --------------- ---------- ----------------- --------- ---- -------- ---------- ---------- -------- ----- ------------------------------------------------ ----------------------------------------------------------------------------00
CM0Port0
iSCSI-CA 172.16.4.38
255.255.255.0
172.16.4.1
Off
iqn.
2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 cm0port0 Auto - - Off 0x000F hresp00F Normal Mode I_T_L Off
fe80::128c:24d8:3016:250a:56ff:fe67:a524 2001:100a:ab13:cd24:ef3f:db72:fe11:cd21 2001:1101:cfc1:b4d2:ef73:3f9c:
2d11:ca34
- 330 -
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ iSCSIポート情報をCSV形式で追加情報を含めて詳細表示します。
> storageadm iscsiport info -ipaddr 1.2.3.4 -port 00 -expand -csv
PORT ID,NAME,TYPE,IP ADDRESS,SUBNET MASK,GATEWAY,ISNS SERVER,ISNS SERVER IP ADDRESS,ISCSI NAME,ALIAS NAME,TRANSFER
RATE,BANDWIDTH LIMIT,MTU SIZE,AFFINITY MODE,HOST RESPONSE NUMBER,HOST RESPONSE NAME,HOST SPECIFIC MODE,RESET
SCOPE,RESERVE CANCEL AT CHIP RESET,LINK LOCAL IP ADDRESS,CONNECT IP ADDRESS,IPV6 GATEWAY ADDRESS
00,CM0Port0,iSCSI-CA,172.16.4.38,255.255.255.0,172.16.4.1,Off,-,iqn.2000-09.com.fujitsu:storagesystem.e2000:0000000029,cm0port0,Auto,-,-,Off,0x000F,hresp00F,Normal Mode,I_T_L,Off,fe80::128c:24d8:3016:250a:
56ff:fe67:a524,2001:100a:ab13:cd24:ef3f:db72:fe11:cd21,2001:1101:cfc1:b4d2:ef73:3f9c:2d11:ca34
・ iSCSIネットワークのIP到達状況を表形式で表示します。
> storageadm iscsiport ping -ipaddr 1.2.3.4 -port 00 -target 172.16.4.1
<<iSCSI Port Ping Status>>
PORT NAME
TARGET IP
RESULT
ID
ADDRESS
---- ----------- --------------- ------000 CM0CA0Port0 172.16.4.38
Success
---------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ iSCSIネットワークのIP到達状況をCSV形式で表示します。
> storageadm iscsiport ping -ipaddr 1.2.3.4 -port 00 -target 172.16.4.1 -csv
PORT ID,NAME,TARGET IP ADDRESS,RESULT
000,CM0CA0Port0,172.16.4.38,Success
注意事項
・ setオペランド指定時は以下の確認メッセージが出力されます。継続するときは"y"を、キャンセルするときは"n"を入力
してください。なお、-sオプションを指定した場合は、確認メッセージが出力されません。
Are you sure? [y/n]:
・ iSCSIポートの詳細表示を行う際に、ホストレスポンスのホスト固有モード(Host Specific Mode)にBS2000 Modeを設定して
いる場合、HOST SPECIFIC MODEには"Normal Mode"と表示されます。
・ iSCSIポートのIPアドレス、リンクローカルIPアドレス、コネクトIPアドレス、iSCSIネーム、iSCSIエイリアス名は、ほかの
iSCSIポート設定と重複して登録できない場合があります。詳細は、「6.1.5 接続性管理」に記載されている注意事項を参
照してください。
13.1.2.8
storageadm progress (進捗に関するコマンド)
名前
storageadm progress - 進捗情報の表示
形式
storageadm progress volumeformat -ipaddr ipaddr { [-volume ボリューム番号[,ボリューム番号,…]] | [-all] } [-csv]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm progress
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
- 331 -
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm progress
機能説明
本製品に登録されているETERNUS ディスクアレイの、ボリュームのフォーマット進捗情報を表示します。
コマンドパラメーターにストレージ装置のIPアドレス、ボリューム番号を指定することで、ボリュームのフォーマット進捗
情報を表示します。
オペランド
volumeformat
フォーマット進捗を表示します。
オプション
volumeformatオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-volume ボリューム番号[,ボリューム番号,…]
出力するボリューム番号を10進数または16進数で指定します。
ボリューム番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。例えば、10番と16番の場合、10進数で
は“-volume 10,16”、16進数では“-volume 0xa,0x10”のように記述します。
指定したボリュームのフォーマット進捗情報(フォーマット完了、未実施を含みます)を表示します。
指定したボリュームが存在しない場合、エラーにならず、そのボリュームの情報が表示されません。
本オプション省略時は、すべてのボリューム内でフォーマット中のボリュームの進捗情報を表示します。ただし、allオプション指定時は、フォーマット中以外(完了、未実施)の進捗情報を含めて表示します。
本オプションは、-allオプションと同時に指定できません。
-all
フォーマット中以外(完了、未実施)の進捗情報を含めて表示します。
本オプション省略時は、フォーマット中のボリュームだけの進捗情報を表示します。
本オプションは、-volumeオプションと同時に指定できません。
-csv
フォーマット進捗情報をCSV形式で表示します。
本オプション省略時は、表形式で表示します。
-volumeオプション、-allオプションの指定有無による表示内容は、以下のとおりです。
-volumeオプション
の指定
-allオプションの指定
あり
なし
あり
(指定できません)
指定したボリュームが表示対象となり、
フォーマット完了、未実施のボリュー
ムを含めて表示します。
なし
装置内のすべてのボリュームが表示
対象となり、フォーマット完了、未
実施のボリュームを含めて表示しま
す。
装置内のすべてのボリュームが表示対
象となりますが、フォーマット中のボ
リュームだけを表示します。
- 332 -
使用例
・ すべてのボリュームのフォーマット進捗情報を表形式で表示します。
> storageadm progress volumeformat -ipaddr 1.2.3.4 -all
<<< Volume Format Progress Information >>>
NUMBER NAME
TYPE
STATUS
PROGRESS
------- ---------------- ------ ----------------- -------0x0000 Volume0x0000
Open
Available
100
0x0001
Open
Available
70
0x0002
Open
Readying
0
0x0003
Open
Available
0x0004
SDV
Available
100
0x0005
SDPV
Available
100
---------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
・ すべてのボリュームのフォーマット進捗情報をCSV形式で表示します。
> storageadm progress volumeformat -ipaddr 1.2.3.4 -all -csv
NUMBER,NAME,TYPE,STATUS,PROGRESS
0x0000,Volume0x0000,Open,Available,100
0x0001,,Open,Available,70
0x0002,,Open,Readying,0
0x0003,,Open,Available,0x0004,,SDV,Available,100
0x0005,,SDPV,Available,100
注意事項
・ フォーマット進捗情報を表示するボリュームは、オープンボリューム、SDV、およびSDPVです。そのほかのボリューム
は表示されません。
・ フォーマットに失敗したボリュームの場合、「STATUS」は以下のどれかになり、「PROGRESS」は0~100となります。
- Broken
- Data Lost
- Not Ready
・ ODX Bufferボリュームは表示されません。
13.1.2.9
storageadm perfctl (性能監視に関するコマンド)
名前
storageadm perfctl - 性能監視の操作
形式
storageadm perfctl start -ipaddr ipaddr [-interval time]
storageadm perfctl stop -ipaddr ipaddr
storageadm perfctl status -ipaddr ipaddr
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm perfctl
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
- 333 -
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm perfctl
機能説明
ETERNUS NR1000F seriesに対して、性能監視を開始・停止、または性能監視状態を表示します。
オペランド
start
性能監視を開始します。
stop
性能監視を停止します。
status
性能監視状態を表示します。
オプション
startオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-interval time
性能の監視間隔(秒単位)を、10、30、60、300のどれかで指定します。
10、30、60、300以外の値を指定した場合は、以下の規則で監視間隔を設定します。ただし、負の値および2147483648
以上の値を指定した場合は、コマンドがエラーとなります。
指定した値
設定される監視間隔
time = 0
30秒
0 < time ≦ 10
10秒
10 < time ≦ 30
30秒
30 < time ≦ 60
60秒
60 < time
300秒
本オプション省略時は、30秒間隔で監視します。
stopオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
statusオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
使用例
・ 60秒間隔で性能監視を開始します。
> storageadm perfctl start -ipaddr 1.2.3.4 -interval 60
・ 性能監視を停止します。
> storageadm perfctl stop -ipaddr 1.2.3.4
- 334 -
・ 性能監視状態を表示します。
> storageadm perfctl status -ipaddr 1.2.3.4
<<< Performance Monitor Status>>
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS)
STATUS
INTERVAL[sec]
------------------------------- -------------------- --------------NR1000F(1.2.3.4)
Monitoring
60
-------------------------------------------------------------------INFO:swsag0001:Command terminated normally.
表示内容は、以下のとおりです。
タイトル
説明
DEVICE_NAME(IP_ADDRESS)
装置名とそのIPアドレスを表示します。
STATUS
監視状態を表示します。
・ "Monitoring": 正常監視中
・ "Stop": 性能監視停止
・ "Recovering": 通信不可などのためリトライ中
・ "Error": リトライでは解決できないエラーで停止。「B.1 調査資料の採取」
を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。
INTERVAL[sec]
性能監視間隔(秒)を表示します。
注意事項
・ ETERNUS NR1000F seriesは、本製品に登録されている必要があります。
・ 本コマンドは、ETERNUS NR1000F series (clustered Data ONTAP搭載)を未サポートです。
13.1.2.10
storageadm device (装置に関するコマンド)
名前
storageadm device - 装置の操作
形式
storageadm device unlock -ipaddr ipaddr [-s]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm device
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm device
機能説明
ストレージ装置のロックを解除します。
- 335 -
オペランド
unlock
ストレージ装置のロックを解除します。
オプション
unlockオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
-s
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
使用例
・ ストレージ装置のロックを解除します。
> storageadm device unlock -ipaddr 1.2.3.4
Are you sure? [y/n]: y
注意事項
・ 解除できるロックは、本製品の操作によるロックだけです。
・ ロックを解除するときは、本製品でほかの操作を行わないでください。
13.2 エージェントのコマンド
エージェント上のコマンドによる操作について説明しています。
13.2.1 setagtip (エージェント情報変更コマンド)
名前
setagtip - Storage Cruiserエージェント情報の変更
形式
setagtip [-i ipaddr]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Agent\bin\setagtip
($INS_DIRは、Storage Cruiserエージェントをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境、HP-UX環境、AIX環境
/opt/FJSVssage/bin/setagtip
機能説明
Storage Cruiserエージェントの情報を設定します。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux/HP-UX/AIX環境
の場合はOSの管理者(root)権限が必要です。
Storage Cruiserエージェントの起動IPアドレスを変更したいとき、またはホスト名を変更したときは、IPアドレスを指定して
情報を設定します。
- 336 -
オプション
-i ipaddr
運用管理サーバから通信できるサーバノードのIPアドレスを指定します。Storage Cruiserエージェントの起動IPアドレス
が、指定したIPアドレスに設定されます。また、Storage Cruiserエージェントが認識するホスト名として、指定したIPア
ドレスに対応するホスト名が設定されます。
本オプション省略時は、現在の設定情報を表示します。
IPv6アドレスを指定する場合は、グローバルアドレスを指定してください。
IPv6アドレスの表示形式について、WebコンソールはRFC5952に準拠してIPアドレスを表示します。このため、本コマン
ドで指定した内容と異なる場合があります。
使用例
・ Storage Cruiserエージェント情報を表示します。
> setagtip
・ Storage CruiserエージェントのIPアドレスを10.12.13.14に設定します。
> setagtip -i 10.12.13.14
注意事項
指定したIPアドレスからホスト名を解決できない場合は、以下のような結果が出力されます。指定したIPアドレスまたは
ネットワーク定義(hosts、DNSなど)に誤りがないか確認し、コマンドを再実行してください。
IP Address = IPアドレス : Host's Name is not found.
13.2.2 traptest (サーバノードエージェントのSNMPトラップテスト)
名前
traptest - SNMPトラップのテスト
形式
traptest [ipaddr]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Agent\bin\traptest
($INS_DIRは、Storage Cruiserエージェントをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境、HP-UX環境、AIX環境
/opt/FJSVssage/bin/traptest
機能説明
サーバノードエージェントから運用管理サーバへ正しくSNMPトラップが送信され、イベント表示、Shell/Bat連携できるか
を確認するためのコマンドです。なお、本コマンドでは、Systemwalker Centric Manager連携は動作しません。
このテスト用のSNMPトラップに対する振舞いを変更したいときは、エージェント用のSNMPトラップXML定義ファイル
(1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_2.xml)を編集してください。テスト用SNMPトラップではSpecific Trap Type番号として1番を利
用するため、SNMPトラップXML定義ファイルに定義されているSpecific Trap Type番号が1番の定義を変えることで振舞いを
変更できます。SNMPトラップXML定義ファイルは、「A.5 SNMPトラップXML定義ファイル説明」を参照してください。
- 337 -
オペランド
ipaddr
サーバノードが複数IPアドレスを保持している(ループバックIPアドレス、IPv4/IPv6デュアルスタックを含む)環境の場合
だけ、Storage Cruiserマネージャーが認識しているサーバノードのIPアドレス(Storage Cruiserエージェント起動IPアドレ
ス)を指定します。
IPv6アドレスを指定する場合は、グローバルアドレスを指定してください。
IPv6アドレスの表示形式について、WebコンソールはRFC5952に準拠してIPアドレスを表示します。このため、本コマン
ドで指定した内容と異なる場合があります。
オプション
ありません。
使用例
・ IPアドレスが11.11.11.11のサーバノードエージェントからSNMPトラップを発行します。
> traptest 11.11.11.11
注意事項
・ コマンドを入力したサーバノードに対してSNMPトラップ送信先アドレスが設定されていない場合は、以下のような結
果が出力されます。
Target Host Nothing
SNMPTrap error
・ コマンドを入力したサーバノードが登録されていない場合は、当該サーバノードを登録後、コマンドを再実行してくだ
さい。
・ コマンドを入力したサーバノードが登録済みの場合は、当該サーバノードの削除を実施後、サーバノードが登録されて
いない場合と同様の対処を実施してください。
・ 本コマンドで発行されるSNMPトラップのコミュニティー名はpublic固定となります。
・ 指定したIPアドレス形式に誤りがある場合は、以下のような結果が出力されます。正しいIPアドレスを指定して再実行
してください。
Invalid parameter: 入力したオペランド
SNMPTrap error
13.2.3 agentsnap (エージェントの調査資料採取コマンド)
名前
agentsnap - Storage Cruiserエージェントの調査資料の採取
形式
Windows環境
agentsnap -dir dirname [-all]
Solaris環境、Linux環境
agentsnap [-dir dirname] [-all]
- 338 -
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Agent\sbin\agentsnap
($INS_DIRは、Storage Cruiserエージェントをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssage/sys/agentsnap
機能説明
Storage Cruiserエージェントの調査資料を採取するコマンドです。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合は
OSの管理者(root)権限が必要です。
Storage Cruiserエージェントで何らかの問題が発生した場合に、調査資料を採取するために使用します。採取した資料は、
当社技術員(SE)に渡してください。
オプション
-dir dirname
調査資料を格納するディレクトリを、dirnameに指定します。
Windows環境の場合は、ドライブ文字から始まるフルパス名(100バイトまで)を指定してください。
Solaris環境の場合は、フルパス名を指定してください。本オプション省略時は、/var/tmpディレクトリ配下に資料が採取
されます。
Linux環境の場合は、フルパス名を指定してください。本オプション省略時は、/tmpディレクトリ配下に資料が採取され
ます。
調査資料は、Windows環境では“agentsnap_”で始まるディレクトリに、Solaris/Linux環境では“agentsnap_”で始まる
ファイルにまとめられます。本コマンド実行前に、dirnameに以下の空き容量があることを確認してください。
採取資料の種類
必要な空き容量
初期調査資料
10MB以上
詳細調査資料
30MB以上
-all
調査に必要なすべての調査資料を採取します。本オプションを指定すると、採取される資料の容量が大きくなります。
トラブルの初期調査(切分け)のために資料を採取する場合、本オプションの指定は不要です。
使用例
Windows環境
- 初期調査用資料を、D:\tempディレクトリに採取します。
> agentsnap -dir D:\temp
Solaris環境、Linux環境
- 初期調査用資料を採取します。
> agentsnap
13.2.4 agtpatrol (監視状態表示コマンド)
名前
agtpatrol - Storage Cruiserエージェントが監視しているストレージ装置の監視状態表示コマンド
- 339 -
形式
agtpatrol
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\ESC\Agent\bin\agtpatrol
($INS_DIRは、Storage Cruiserエージェントをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
機能説明
監視対象として定義されたストレージ装置の監視状態を表示します。
このコマンドでは、Storage Clusterコントローラーの運用中に、以下を確認できます。
・ 監視対象に指定した装置の情報が正しいか否か
・ 監視対象装置とStorage Clusterコントローラー間の通信状態
・ 監視対象装置の監視間隔
オペランド
ありません。
オプション
ありません。
出力情報
本コマンドで出力される情報は、以下のとおりです。
表13.1 agtpatrolコマンドの出力情報
タイトル
表示される内容
INTERVAL
監視対象装置の監視間隔(ミリ秒)が表示されます。
TARGET IP
監視対象のストレージ装置のIPアドレスが表示されます。
IPアドレスは、定義ファイル(TFOConfig.ini)に記載した形式で出力されます。
TARGET TFO GROUP
監視対象のTFOグループの情報が出力されます。
出力される情報の詳細は、「表13.2 TARGET TFO GROUPの出力情報」を参照してください。
TARGET TFO GROUPに出力される情報は、以下のとおりです。
表13.2 TARGET TFO GROUPの出力情報
タイトル
表示される内容
IP ADDRESS
監視対象のストレージ装置のIPアドレスが表示されます。
IPアドレスは、定義ファイル(TFOConfig.ini)に記載した形式で出力されます。
GROUP NAME
TFOグループの名前が表示されます。
TYPE
TFOグループの種別が表示されます。
Primary: Primary TFOグループ
Secondary: Secondary TFOグループ
PAIR IP ADDRESS
ペアとなる相手の、ストレージ装置のIPアドレスが表示されます。
IPアドレスは、定義ファイル(TFOConfig.ini)に記載した形式で出力されます。
PAIR GROUP NAME
ペアとなるTFOグループの名前が表示されます。
- 340 -
タイトル
表示される内容
STATUS
TFOグループの監視状態が表示されます。
Normal: 正常な監視状態
Unknown: 通信経路の切断などにより、装置情報を取得できない状態
INTERVAL
TFOグループに設定された、監視間隔(ミリ秒)が表示されます。
本項目の最小値が、監視対象装置の監視間隔になります。
UPDATE TIME
最後にStorage Clusterコントローラーからストレージ装置に通信した日時が表示されます。
使用例
監視状態を確認します。
> agtpatrol
注意事項
・ コマンドの実行結果に監視対象としたETERNUS ディスクアレイのエントリーが出力されない場合は、以下の対処を実施
してください。
- Storage Cruiserエージェントが起動しているか確認します。
停止している場合は、起動してください。
- Storage Clusterコントローラーの監視機能が有効になっているか確認します。
無効になっている場合は、監視機能を有効にしてください。
- TFOConfig.iniファイルに記載したETERNUS ディスクアレイのIPアドレスが正しいか確認します。
記載に誤りがある場合は、正しいIPアドレスを記載し、Storage Cruiserエージェントを再起動してください。
- TFOConfig.iniファイルに記載したETERNUS ディスクアレイと通信できることを確認します。
ETERNUSディスクアレイと通信できることを確認した後に、Storage Cruiserエージェントを再起動してください。
ネットワーク条件は、「3.1.1 ネットワーク条件」を参照してください。
13.2.5 setagtsnmp (エージェントのSNMP設定コマンド)
名前
setagtsnmp - Storage CruiserエージェントのSNMP設定
形式
Windows環境
powershell -ExecutionPolicy Unrestricted $INS_DIR\ESC\Agent\bin\setagtsnmp.ps1 -l
powershell -ExecutionPolicy Unrestricted $INS_DIR\ESC\Agent\bin\setagtsnmp.ps1 -t 1
powershell -ExecutionPolicy Unrestricted $INS_DIR\ESC\Agent\bin\setagtsnmp.ps1 -t 3 parameterFile
($INS_DIRは、Storage Cruiserエージェントをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssage/bin/setagtsnmp -l
/opt/FJSVssage/bin/setagtsnmp -t 1
/opt/FJSVssage/bin/setagtsnmp -t 3 parameterFile
- 341 -
機能説明
Storage Cruiserエージェントから送信するSNMPトラップを設定、または設定状態を表示します。
オペランド
parameterFile
SNMPv3のユーザー設定情報を記述したファイルを指定します。
ファイルは、「名前=値」の形式で記述したテキストファイルを指定します。
先頭カラムが#で始まる行はコメントとみなします。
本ファイルで設定するユーザー情報は、SNMPv3形式のトラップを送信する場合に使用されます。ETERNUS SF Manager側
に設定したトラップ受信用ユーザー情報と一致している必要があります。
表13.3 ファイルの指定形式
名前
値
user.name
SNMP通信用ユーザー名を指定します。
指定可能な文字列は、32文字以内の英数字記号です。ただし、ダブルクォーテー
ション(")および、シングルクォーテーション(')を除きます。大文字・小文字は区別
されます。
本パラメーターの指定は必須です。
authentication.protocol
認証アルゴリズムを指定します。
以下のどちらかを指定します。
・ MD5
・ SHA
本パラメーターの指定は任意です。認証を行う場合に指定します。
authentication.password
認証用パスワードを指定します。
指定可能な文字列は、8~64文字の英数字記号です。ただし、ダブルクォーテーショ
ン(")および、シングルクォーテーション(')を除きます。大文字・小文字は区別され
ます。
認証アルゴリズムを指定した場合、本パラメーターの指定は必須です。
privacy.protocol
暗号化アルゴリズムを指定します。
以下のどれかを指定します。
・ DES
・ 3DES
・ AES
・ AES192
・ AES256
本パラメーターの指定は任意です。認証アルゴリズムを指定した場合、かつ暗号化
を行う場合に指定します。
privacy.password
暗号化パスワードを指定します。
指定可能な文字列は、8~64文字の英数字記号です。ただし、ダブルクォーテーショ
ン(")および、シングルクォーテーション(')を除きます。大文字・小文字は区別され
ます。
暗号化アルゴリズムを指定した場合、本パラメーターの指定は必須です。
ETERNUS SF Manager側でデフォルト設定済みのトラップ受信ユーザー(esfagent)を使用する場合、認証アルゴリズムと暗
号化アルゴリズムの指定は不要です。
- 342 -
オプション
-l
現在の設定内容をCSV形式で表示します。
-t 1
SNMPv1形式のトラップを出力します。
-t 3
SNMPv3形式のトラップを出力します。設定情報は、parameterFile オペランドで指定された情報に従います。
使用例
・ 現在のSNMP設定内容を表示します。
> setagtsnmp -l
version,user.name,authentication.protocol, privacy.protocol
"3","esfagent","MD5","DES"
> setagtsnmp -l
version,user.name,authentication.protocol, privacy.protocol
"1",,,
・ エージェントが出力するSNMPトラップをSNMPv3形式(ユーザー名はesfuser、認証アルゴリズムはSHA、認証パスワード
はabcd@123)にします。
> setagtsnmp -t 3 parameter_file
#Parameter_fileの内容:
user.name=esfuser
authentication.protocol=SHA
authentication.password=abcd@123
13.3 マネージャーの起動と停止
Storage Cruiserマネージャーを起動/停止する方法について説明します。
13.3.1 サービスの起動と停止(Windows環境)
Windows環境において、Storage Cruiserマネージャーを起動/停止する方法について説明します。
13.3.1.1
SNMPトラップ監視サービスの起動と停止
運用管理サーバのSNMPトラップ監視サービスの起動/停止手順は、SNMPv1プロトコルだけを利用して装置を監視する場合
と、以下のどちらかの場合で異なります。
・ SNMPv3プロトコルだけを利用して装置を監視する場合
・ SNMPv1プロトコルおよびSNMPv3プロトコルを利用して装置を監視する場合
SNMPv1プロトコルだけを利用して装置を監視する場合
・ 起動方法
1. サービス画面を開きます。
- Windows Server 2012の場合
[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
- 343 -
- 上記以外のWindows環境の場合
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
2. SNMPトラップ監視サービスを選択して、[開始]ボタンをクリックします。
・ 停止方法
1. サービス画面を開きます。
- Windows Server 2012の場合
[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
- 上記以外のWindows環境の場合
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
2. SNMPトラップ監視サービスを選択して、[停止]ボタンをクリックします。
・ 起動確認方法
1. サービス画面を開きます。
- Windows Server 2012の場合
[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
- 上記以外のWindows環境の場合
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
2. SNMPトラップ監視サービスの状態が「開始」になっていることを確認します。
注意
上記のSNMPトラップ監視サービスは、OS標準のサービスです。ServerView AlarmServiceやServerView Resource Coordinator VE
などの他製品に影響するため、特別な事情がない場合は停止しないでください。
SNMPv3プロトコルだけを利用して装置を監視する場合、またはSNMPv1プロトコルおよびSNMPv3プロトコルを
利用して装置を監視する場合
『ETERNUS SF 導入ガイド』の「Storage Cruiserマネージャーのセットアップ」の「SNMPトラップ設定(Windows環境の場合)」
でETERNUS SF SNMP Trap Serviceを利用する設定を行っている場合、ETERNUS SF SNMP Trap Serviceの起動/停止方法は以下のと
おりです。
・ 起動方法
1. サービス画面を開きます。
- Windows Server 2012の場合
[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
- 上記以外のWindows環境の場合
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
2. ETERNUS SF SNMP Trap Serviceを選択して、[開始]ボタンをクリックします。
・ 停止方法
1. サービス画面を開きます。
- Windows Server 2012の場合
[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
- 344 -
- 上記以外のWindows環境の場合
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
2. ETERNUS SF SNMP Trap Serviceを選択して、[停止]ボタンをクリックします。
・ 起動確認方法
1. サービス画面を開きます。
- Windows Server 2012の場合
[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
- 上記以外のWindows環境の場合
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
2. ETERNUS SF SNMP Trap Serviceの状態が「開始」になっていることを確認します。
13.3.1.2
サービスの起動と停止
・ 起動方法
1. サービス画面を開きます。
- Windows Server 2012の場合
[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
- 上記以外のWindows環境の場合
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
2. “ETERNUS SF Manager Tomcat Service”を選択して、[開始]ボタンをクリックします。
・ 停止方法
1. サービス画面を開きます。
- Windows Server 2012の場合
[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
- 上記以外のWindows環境の場合
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
2. “ETERNUS SF Manager Tomcat Service”を選択して、[停止]ボタンをクリックします。
13.3.2 デーモンの起動と停止(Solaris環境)
Solaris環境において、Storage Cruiserマネージャーを起動/停止する方法について説明します。
13.3.2.1
SNMPトラップ監視デーモンの起動と停止
コマンドを実行するには、OSの管理者(root)権限が必要です。
・ 起動方法
以下のコマンドを実行します。
# /opt/FJSVswstt/bin/mpnm-trapd start
・ 停止方法
以下のコマンドを実行します。
# /opt/FJSVswstt/bin/mpnm-trapd stop
- 345 -
・ 起動確認方法
以下のコマンドを実行し、プロセスが存在するか確認します。
# /bin/ps -ef | grep nwsnmp-trapd | grep -v grep
13.3.2.2
デーモンの一括起動と停止
以下のデーモンを一括して起動または停止します。
・ 運用管理サーバデーモン
・ SNMPトラップ監視デーモン
コマンドを実行するには、OSの管理者(root)権限が必要です。
・ 一括起動方法
以下のコマンドを実行します。
# /opt/FJSVesfcm/bin/startesf.sh
・ 一括停止方法
以下のコマンドを実行します。
# /opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh
参考
SystemWalker/StorageMGR-M V5.1/V10またはSoftek SANView 4.1 CD-ROM Subディレクトリ配下のSAN管理マネージャーが導入
されている環境では、SNMPトラップ監視デーモンはSystemWalker/StorageMGR-M(Softek SANView 4.1 CD-ROM Subディレクト
リ配下のSAN管理マネージャー)の管理下にあるため、一括起動と停止の対象は運用管理サーバデーモンだけです。
注意
一括停止すると、AdvancedCopy Managerの操作もWebコンソールから実施できません。
13.3.3 デーモンの起動と停止(Linux環境)
Linux環境において、Storage Cruiserマネージャーを起動/停止する方法について説明します。
13.3.3.1
SNMPトラップ監視デーモンの起動と停止
運用管理サーバのSNMPトラップ監視デーモンの起動/停止手順は、管理対象装置のIPアドレスや装置の障害監視で利用する
プロトコルで異なります。
装置のIPアドレス
装置の障害監視で利用するプロトコル
SNMPトラップ監視デーモン起動/停止
手順
IPv4アドレスだけ
SNMPv1だけ
「OS標準のSNMPトラップ監視デーモ
ンの場合」を参照
IPv4アドレスだけ
SNMPv3だけ、またはSNMPv1および
SNMPv3
「ETERNUS SF SNMPトラップ監視デー
モンの場合」を参照
IPv4アドレスおよびIPv6アドレス
OS標準のSNMPトラップ監視デーモンの場合
コマンドを実行するには、OSの管理者(root)権限が必要です。
- 346 -
・ 起動方法
以下のコマンドを実行します。
- RHEL5またはRHEL6の場合
# /etc/init.d/snmptrapd start
- RHEL7の場合
# systemctl start snmptrapd.service
注意
ServerViewトラップ転送プログラムを使用している環境の場合は、snmptrapdデーモンとtrpsrvdデーモンを再起動してく
ださい。
・ 停止方法
以下のコマンドを実行します。
- RHEL5またはRHEL6の場合
# /etc/init.d/snmptrapd stop
- RHEL7の場合
# systemctl stop snmptrapd.service
注意
snmptrapdを利用している他製品に影響するため、特別な事情がない場合は停止しないでください。
・ 起動確認方法
- RHEL5またはRHEL6の場合
以下のコマンドを実行し、プロセスが存在するか確認します。
# /bin/ps -ef | grep snmptrapd | grep -v grep
- RHEL7の場合
以下のコマンドを実行し、サービスが起動しているか確認します。
# systemctl status snmptrapd.service
ETERNUS SF SNMPトラップ監視デーモンの場合
『ETERNUS SF 導入ガイド』の以下の箇所で、ETERNUS SF SNMPトラップ監視デーモンを利用する設定を行っている場合、SNMP
トラップ監視デーモンの起動/停止方法は以下のとおりです。
・ 「Storage Cruiserマネージャーのセットアップ」の「SNMPトラップ設定(Linux環境の場合)」
コマンドを実行するには、OSの管理者(root)権限が必要です。
・ 起動方法
以下のコマンドを実行します。
- RHEL5またはRHEL6の場合
# /opt/FJSVswstt/bin/mpnm-trapd start
- 347 -
- RHEL7の場合
# systemctl start startsc-snmptrapd.service
・ 停止方法
以下のコマンドを実行します。
- RHEL5またはRHEL6の場合
# /opt/FJSVswstt/bin/mpnm-trapd stop
- RHEL7の場合
# systemctl stop startsc-snmptrapd.service
・ 起動確認方法
- RHEL5またはRHEL6の場合
以下のコマンドを実行し、プロセスが存在するか確認します。
# /bin/ps -ef | grep nwsnmp-trapd | grep -v grep
- RHEL7の場合
以下のコマンドを実行し、サービスが起動しているか確認します。
# systemctl status startsc-snmptrapd.service
13.3.3.2
デーモンの起動と停止
コマンドを実行するには、OSの管理者(root)権限が必要です。
・ 起動方法
以下のコマンドを実行します。
# /opt/FJSVesfcm/bin/startesf.sh
・ 停止方法
以下のコマンドを実行します。
# /opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh
参考
『ETERNUS SF 導入ガイド』の以下の箇所でIPv6アドレスの装置を監視するための設定を行っている場合、SNMPトラップ監視
デーモンの起動・停止も同時に行われます。
・ 「Storage Cruiserマネージャーのセットアップ」の「SNMPトラップ設定(Linux環境の場合)」
注意
一括停止すると、AdvancedCopy Managerの操作もWebコンソールから実施できません。
13.4 エージェントの起動と停止
Storage Cruiserエージェントのサービス/デーモンを起動/停止する方法について説明しています。
- 348 -
13.4.1 サービスの起動と停止(Windows環境)
Storage Cruiserエージェントのサービスを起動/停止します。
・ 起動方法
1. サービス画面を開きます。
- Windows Server 2012の場合
[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
- 上記以外のWindows環境の場合
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
2. “ETERNUS SF Storage Cruiser Agent”を選択して、[開始]ボタンをクリックします。
・ 停止方法
1. サービス画面を開きます。
- Windows Server 2012の場合
[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
- 上記以外のWindows環境の場合
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
2. “ETERNUS SF Storage Cruiser Agent”を選択して、[停止]ボタンをクリックします。
13.4.2 デーモンの起動と停止(Solaris環境、Linux環境、HP-UX環境、AIX環境)
コマンドを実行するには、OSの管理者(root)権限が必要です。
・ 起動方法
以下のコマンドを実行します。
# /opt/FJSVssage/bin/sstorageagt
・ 停止方法
以下のコマンドを実行します。
# /opt/FJSVssage/bin/pstorageagt
13.5 レポーティング機能のコマンド
レポーティング機能のコマンドは、以下のとおりです。
コマンド名
説明
esfadm report collect
レポートの情報を収集します。
esfadm report create
レポートを作成します。
これらのコマンドの排他関係は、以下のとおりです。
esfadm report collectコマンドの実行中
esfadm report collectコマンド
を実行した場合
esfadm report createコマンドの実行中
×
○
(エラー。同じコマンドは同時実行でき
ず、エラー復帰)
(待ち状態。esfadm report createコマンド
完了後にesfadm report collectコマンドを
実行)
- 349 -
esfadm report collectコマンドの実行中
esfadm report createコマンド
を実行した場合
esfadm report createコマンドの実行中
○
×
(待ち状態。esfadm report collectコマンド
完了後にesfadm report createコマンドを実
行)
(エラー。同じコマンドは同時実行でき
ず、エラー復帰)
13.5.1 esfadm report collect (情報収集コマンド)
名前
esfadm report collect - レポートの情報の収集
形式
esfadm report collect -all [-test]
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\Common\bin\esfadm report collect
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVesfcm/bin/esfadm report collect
機能説明
Webコンソールからレポーティング機能を有効にしたストレージのレポート情報を収集して、情報蓄積ファイルに蓄積しま
す。
本コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合
はOSの管理者(root)権限が必要です。
オプション
-all
本オプションは必須です。
-test
レポート情報を収集するボリュームに対して、情報収集コマンドが正常に終了するかを確認します。このため、情報蓄
積ファイルにレポート情報は蓄積されません。
情報収集されるストレージを確認する場合や、異常時の対応後に正常に終了するかを確認する場合に、本オプションを
指定します。
出力情報
・ 収集したレポート情報を情報蓄積ファイルに蓄積
ボリュームに関する情報を情報蓄積ファイルに出力します。
・ コマンド実行画面にメッセージを出力
レポート情報が収集されたストレージ名を含むメッセージを出力します。
・ ETERNUS SFの操作履歴
操作に関する以下の情報を出力します。
- 350 -
出力項目
出力内容
日付
処理実行日時
ユーザーID
実行ユーザー
アクション
Collect Report Information (CLI)
状態
Submit、Start、またはComplete
結果
Success、Failed、またはWarning
対象
-
詳細
詳細情報
メッセージ
エラーメッセージ
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
・ 収集対象のストレージがStorage1とStorage2の場合
> esfadm report collect -all
esrpt00002 The storage information was collected. Storage=Storage1,Storage2
・ -testオプションを指定し、収集対象のストレージがStorage1とStorage2の場合
> esfadm report collect -all -test
esrpt00005 The report data does not collect for test command.
esrpt00002 The storage information was collected. Storage=Storage1,Storage2
注意事項
・ esfadm report createコマンドの実行中に本コマンドを実行すると、本コマンドは待ち状態となります。先に実行された
esfadm report createコマンドが完了すると、本コマンドの待ち状態が解除されて処理を継続します。
・ 本コマンドは同時実行できません。あとから実行したコマンドは、異常終了します。
・ 以下のどれかの場合は、情報収集時間だけを収集して正常終了します。
- すべてのストレージでライセンスがない
- サーバと接続(ホストアフィニティが有効)しているストレージがない
- Webコンソールでレポーティング機能を有効にしたストレージがない
・ 本コマンドが異常終了した場合、コマンドによって途中まで収集されたレポート情報は破棄されます。
(情報蓄積ファイルは、コマンドを実行する前の状態に戻ります。)
13.5.2 esfadm report create (レポート作成コマンド)
名前
esfadm report create - レポートの作成
形式
esfadm report create -start YYYYMMDDhhmm -end YYYYMMDDhhmm [-outputfile fileName]
- 351 -
コマンドパス
Windows環境
$INS_DIR\Common\bin\esfadm report create
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVesfcm/bin/esfadm report create
機能説明
オプションで指定した期間のレポート情報をレポートファイルに出力します。
また、ポリシーで設定された保存期間をもとに、情報蓄積ファイルの保存期間を超えた古いレポート情報を削除します。
(情報蓄積ファイルにレポート情報があれば、レポートファイルが出力されます。)
本コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合
はOSの管理者(root)権限が必要です。
オプション
-start YYYYMMDDhhmm -end YYYYMMDDhhmm
作成するレポートの期間をYYYYMMDDhhmmの形式(ローカルタイム)で指定します。startとendの期間は最大1年(365日、
閏年を含む場合は366日)です。秒数は0秒で扱います。
なお、夏時間が冬時間に切り替わる時間帯は、冬時間のローカルタイムの場合と夏時間のローカルタイムの場合があり
ます。本コマンドでは、その時間帯に指定されたローカルタイムは冬時間のローカルタイムとします。
- YYYYは西暦を表し、0000~9999を指定できます。
- MMは月を表し、01~12を指定できます。
- DDは日を表し、01~31を指定できます。
- hhは時を表し、00~23を指定できます。
- mmは分を表し、00~59を指定できます。
以下の場合は、エラーになります。
- startまたはendにコマンド実行日時よりも未来の日時を指定した場合
- endにstartよりも過去の日時を指定した場合
- 存在しない日時を指定した場合
-outputfile fileName
レポートを出力するファイル名を指定します。ディレクトリパスを含まない場合は、カレントディレクトリに格納され
ます。ディレクトリパスは、絶対パスおよび相対パスの形式に対応しています。
本オプションを省略した場合、カレントディレクトリに以下のファイル名で作成されます。
esfreport_manual_specified_YYYYMMDDhhmmss.xml
YYYYMMDDhhmmssはコマンドの実行日時
ファイル名に出力する実行日時は、ローカルタイムです。
出力ディレクトリに同名のファイルやディレクトリがすでに存在する場合は、エラーになります。出力ディレクトリ名
と出力ファイル名は、ASCII文字だけサポートします。
ファイル名が重複しないように、ファイル名に日時情報を設定することをお勧めします。
出力情報
・ 指定した範囲のレポート情報をレポートファイルに格納
レポートファイルの詳細は、「8.4 レポートファイルの構成」を参照してください。
- 352 -
・ コマンド実行画面にメッセージを出力
・ ETERNUS SFシステムの操作履歴
操作履歴として、以下の情報を出力します。
出力項目
出力内容
日付
処理実行日時
ユーザーID
実行ユーザー
アクション
Create Report (CLI)
状態
Submit、Start、またはComplete
結果
Success、Failed、またはWarning
対象
-
詳細
詳細情報
メッセージ
エラーメッセージ
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
・ 2012年2月1日8時30分から2012年2月1日17時30分までのレポートを作成します。
(2012年2月1日17時30分0秒までのレポート情報が対象となります。)
> esfadm report create -start 201202010830 -end 201202011730 -outputfile C:\report\201202011730.xml
esrpt00003 The report file was output. File=C:\report\201202011730.xml
注意事項
・ esfadm report collectコマンドの実行中に本コマンドを実行すると、本コマンドは待ち状態となります。先に実行された
esfadm report collectコマンドが完了すると、本コマンドの待ち状態が解除されて処理を継続します。
・ 本コマンドは同時実行できません。あとから実行したコマンドは、異常終了します。
・ レポートの指定期間内にレポート情報がない場合は、ヘッダー情報だけのレポートファイルを出力し、正常終了しま
す。
・ レポートの作成中にエラーが発生した場合、レポートファイルは作成されません。
・ レポートの作成中に一部のサーバでエラーが発生した場合、レポートファイルを作成せずに本コマンドが異常終了しま
す。
・ 本コマンドの実行中にETERNUS SF Managerが停止すると、不完全なレポートファイルが作成される場合があります。こ
の場合、コマンドを再実行し、レポートファイルを再作成してください。
・ 作成するレポートの期間内に構成情報が途中で変更された場合、レポート情報も構成情報が変更される前から変更され
た後の情報に変わります。
・ レポートファイルに出力される日時は、ETERNUS SFシステムのローカルタイムです。
・ -startオプション、-endオプションで指定する時間は、以下のとおり扱います。
- -startオプションで指定した時間(hhmm)は0秒で扱います。
- -endオプションで指定した時間(hhmm)は0秒で扱います。
以下の例のように、本コマンドで指定したレポートの期間の1回目の終了日時と2回目の開始日時で指定した2月1日17時
30分0秒が重なりますが、終了日時から開始日時を引いた期間は、それぞれ9時間と15時間です。
- 353 -
1回目のレポート期間(計9時間): 2012年2月1日8時30分0秒~2012年2月1日17時30分0秒
2回目のレポート期間(計15時間): 2012年2月1日17時30分0秒~2012年2月2日8時30分0秒
- 354 -
付録A カスタマイズ
本章において、数値の先頭に"0x"を付加している場合は、16進数表記です。数値の先頭に"0x"を付加していない場合は、10
進数表記です。
A.1
概略
マネージャーおよびエージェントの制御設定が、以下の定義ファイルの編集により可能となります。必要に応じてこれら
のファイルを編集してください。ただし、この章で説明していないパラメーターに関しては値を編集しないでください。
sanma.conf(定義ファイル)
ストレージ管理の詳細設定ファイルです。
ssmgr.conf(定義ファイル -関係管理用-)
ストレージ管理の主に関係管理用の詳細設定ファイルです。
perf.conf(性能管理定義ファイル)
ストレージ性能管理の詳細設定ファイルです。
SNMPトラップXML定義ファイル(障害管理定義ファイル)
このファイルを作成することにより、SNMPトラップを用いた障害監視対象や各環境に応じた処理方法などを細かく定義
できます。
Correlation.ini(エージェント定義ファイル)
エージェントの詳細設定ファイルです。
policy.conf(レポーティング機能のポリシーファイル)
レポーティング機能の詳細設定ファイルです。
TFOConfig.ini(Storage Clusterコントローラー設定ファイル)
Storage Clusterコントローラーの設定ファイルです。エージェントだけに存在します。
A.2
sanma.confパラメーター説明
ストレージ管理の詳細設定ファイルとして以下に格納されています。
マネージャーのOS種別
絶対パス名
Windows
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\sanma.conf
($ENV_DIRは、マネージャーをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」
です。)
Solaris OS、
Linux
/etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf
設定ファイルの反映方法
設定ファイルを変更した場合、Webコンソールで設定ファイルの更新を実施するか、マネージャーを再起動してください。
当設定ファイルの内容が本製品に反映されます。
カスタマイズ
LOGICAL_MANAGER_IP
運用管理サーバが論理IPアドレスと物理IPアドレスを保持するクラスタ構成の場合、論理IPアドレスを記述する必要があ
ります。このパラメーターには、IPv4形式のIPアドレスだけを指定してください。
- 355 -
例:
LOGICAL_MANAGER_IP="10.12.13.14";
このパラメーターは、装置登録時に障害監視対象装置へSNMPトラップ送信先アドレスを自動設定するために使用されま
す。詳細は、
「5.2.6 SNMPトラップ送信先の自動設定機能について」を参照してください。
LOGICAL_MANAGER_V6IP
運用管理サーバが論理IPアドレスと物理IPアドレスを保持するクラスタ構成の場合、論理IPアドレスを記述する必要があ
ります。このパラメーターには、IPv6形式のIPアドレスだけを指定してください。
例:
LOGICAL_MANAGER_V6IP="2001:db8::2:1";
このパラメーターは、装置登録時に障害監視対象装置へSNMPトラップ送信先アドレスを自動設定するために使用されま
す。詳細は、「5.2.6 SNMPトラップ送信先の自動設定機能について」を参照してください。
MANAGER_LAN_CARD_IP
運用管理サーバが複数のIPアドレスを持っている環境で、装置の検出や登録が失敗する場合に設定します。
クラスタ環境でこのパラメーターを設定する場合は、必ず先頭に論理IPアドレスを指定してください。
このパラメーターには、IPv4形式のIPアドレスだけを指定してください。
例:
MANAGER_LAN_CARD_IP="10.12.13.14,100.101.102.103";
MANAGER_LAN_CARD_V6IP
運用管理サーバが複数のIPアドレスを持っている環境で、装置の検出や登録が失敗する場合に設定します。
クラスタ環境でこのパラメーターを設定する場合は、必ず先頭に論理IPアドレスを指定してください。
このパラメーターには、IPv6形式のIPアドレスだけを指定してください。
例:
MANAGER_LAN_CARD_V6IP="2001:db8::2:1,2001:db8::2:2";
SET_SW_ZONING_ALWAYS
アクセスパス設定時、ポートゾーニングなどがされておりファイバーチャネルスイッチに対するゾーニング設定を追加
する必要がない場合、通常はファイバーチャネルスイッチに対してゾーニング設定を実施しません。このパラメーター
を"1"に設定すると、そのような場合でも、1対1のWWPNゾーニングを設定します(ただし、No Security状態時を除きます)。
例:
SET_SW_ZONING_ALWAYS=1; (デフォルトは0)
DISPLAY_SNMP_STANDARD_EVENT
装置からの装置共通SNMPトラップ(Cold Start Trapなど)の、イベントログへの表示/非表示を定義します。
表示するには"1"を、非表示にするには"0"を記述します。デフォルトは1(表示)です。
例:
DISPLAY_ SNMP_STANDARD_EVENT = 0;
A.3
ssmgr.confパラメーター説明
ストレージ管理の主に関係管理用の詳細設定ファイルとして以下に格納されています。
- 356 -
マネージャーのOS種別
絶対パス名
Windows
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\ssmgr.conf
($ENV_DIRは、マネージャーをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」
です。)
Solaris OS、
Linux
/etc/opt/FJSVssmgr/current/ssmgr.conf
設定ファイルの反映方法
設定ファイルを変更した場合、Webコンソールで設定ファイルの更新を実施するか、マネージャーを再起動してください。
当設定ファイルの内容が本製品に反映されます。
カスタマイズ
注意
ログファイルの世代数や最大容量を増やすと、メモリまたはディスク容量が不足し、運用が停止する可能性があります。
世代数や最大容量を変更するときは、十分なメモリ容量や動的ディスク容量を確保してください。
LOG_COUNT
システム共通のログファイル(log.*)の世代数を、10進数で指定します。
デフォルトは4です。
設定値が"4"の場合、4世代(log.0、log.1、log.2、およびlog.3)で循環します。
例:
LOG_COUNT = 5; (5世代にする場合)
ログファイルの格納場所
マネージャーのOS種別
格納ディレクトリ
Windows
$TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\log
($TMP_DIRは、マネージャーをインストールした時の「作業用ディレクト
リ」です。)
Solaris OS、
Linux
/var/opt/FJSVssmgr/log
LOG_LIMIT
システム共通のログファイル(log.*)の最大容量を、0~2147483647(単位: KB)の範囲で指定します。
デフォルトは、512(KB)です。
設定値が"0"またはマイナス値の場合、ログは出力されません。設定値が最大値より大きい場合、デフォルト値になりま
す。
例: 2MBにする場合
LOG_LIMIT = 2048;
ログファイルの格納場所は、LOG_COUNTを参照してください。
SYSTEMLOG_FACILITY (Solaris OS版マネージャーおよびLinux版マネージャーで有効)
システムログの出力先情報を持つファシリティ名を、デフォルト(daemon)から変更する場合に指定します。
指定するファシリティ名は、/etc/syslog.confファイルで定義されている必要があります。指定したファシリティ名とレベ
ルにより、ユーザーがシステムログの出力先を任意に変更できます。
syslog.confファイルの定義は、OSのオンラインマニュアルなどを参照してください。
- 357 -
A.4
perf.confパラメーター説明
ストレージ性能管理の詳細設定ファイルとして以下に格納されています。
マネージャーのOS種別
絶対パス名
Windows
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\perf.conf
($ENV_DIRは、マネージャーをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」
です。)
Solaris OS、
Linux
/etc/opt/FJSVssmgr/current/perf.conf
設定ファイルの反映方法
設定ファイルを変更した場合、Webコンソールで設定ファイルの更新を実施するか、マネージャーを再起動してください。
当設定ファイルの内容が本製品に反映されます。
参考
・ 性能管理では、設定ファイルを4時間に1回参照し自動的に本製品へ反映します。そのため、設定ファイルの内容を更新
後に、上記手順を実施していない場合も、設定内容を自動的に本製品へ反映します。
・ 性能管理で保持する性能データの日数を変更した場合、保持日数を過ぎた性能データを削除します。Webコンソールで
設定ファイルの更新を実施した場合、性能データの削除に時間がかかることがあります。
カスタマイズ
注意
・ 運用を開始したあと、本製品のプログラムが、perf.confファイルの、本書で説明していないパラメーターを追加/更新/削
除することがあります。このため、本書で説明していないパラメーターを編集/削除しないでください。
・ 保持日数を延長する場合、メモリまたはディスク容量が不足することで、運用が停止する可能性があります。保持日数
を延長する場合は十分注意し、メモリ容量および動的ディスク容量を確保してください。特に、PERF_DATA_KEEP_DAYS
に"0"を設定すると、性能情報を削除する処理が停止するため、定期的にメモリまたはディスク容量を確認してくださ
い。
・ ログファイル設定の世代数を増加させる場合、メモリまたはディスク容量が不足することで、運用が停止する可能性が
あります。世代数を変更する場合は十分注意し、メモリ容量および動的ディスク容量を確保してください。
・ 稼働Disk数・消費電力・温度の性能管理を行う場合、性能監視間隔内で性能情報を取得できない可能性があります。必
要に応じて性能監視間隔の見直しを行ってください。
PERF_DATA_KEEP_DAYS
性能データを保持する日数を指定します。保持日数を過ぎると自動的に削除します。
値を"0"に設定した場合は、削除しません。なお、保持日数には当日は含まれません。
デフォルトは7日で以下のように定義されています。必要に応じて変更してください。
PERF_DATA_KEEP_DAYS = 7;
LOG_ROTATION
性能関連のログファイル(perflog.*)の世代数を、10進数で指定します。
デフォルトは2です。"2の場合、perflog.0とperflog.1の2世代で循環します。
- 358 -
例: 5世代で循環する場合
LOG_ROTATION = 5;
ログファイルの格納場所
マネージャーのOS種別
格納ディレクトリ
Windows
$TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\log
($TMP_DIRは、マネージャーをインストールした時の「作業用ディレクト
リ」です。)
Solaris OS、
Linux
/var/opt/FJSVssmgr/log
ENABLED_ECO_MODE
稼働Disk数・消費電力・温度の性能管理の有無を指定します。稼働Disk数・消費電力・温度の性能管理を行う場合は"true"
を、行わない場合は"false"を指定します。デフォルトはtrueです。
例: 稼働Disk数・消費電力・温度の性能管理を行う場合
ENABLED_ECO_MODE = true;
ENABLED_PORT_ISCSI
ETERNUS ディスクアレイのiSCSIポートの性能管理の有無を指定します。iSCSIポートの性能管理を行う場合は"true"を、行
わない場合は"false"を指定します。デフォルトはtrueです。
例: iSCSIポートの性能管理を行う場合
ENABLED_PORT_ISCSI = true;
A.5
SNMPトラップXML定義ファイル説明
SNMPトラップXML定義ファイルを用いて、障害監視方法をカスタマイズできます。このファイルは、マネージャー側とエー
ジェント側で定義します。
マネージャー側のSNMPトラップXML定義ファイル
障害管理する各装置(サーバノードを含む)からSNMPトラップを受信した時のイベントログのメッセージ、Systemwalker
Centric Manager連携、Shell/Bat連携、外部スクリプト連携の動作を定義できます。ストレージシステムの運用環境に応じ
て、マネージャー側でのこれらの処理をデフォルトから変更したい場合にカスタマイズしてください。
このファイルを作成することで、サポートレベルIの装置も、サポートレベルAおよびBと同等の障害監視を実現できま
す。
エージェント側のSNMPトラップXML定義ファイル
エージェントのサーバノードに対する障害監視方法を定義します。エージェントの障害監視方法をデフォルトから変更
したい場合にカスタマイズしてください。
設定ファイルの反映方法
マネージャー側の設定ファイルは動的に本製品に読み込まれるため、特別な反映方法はありません。
エージェント側の設定ファイルは静的に本製品に読み込まれるため、反映するにはエージェントの再起動が必要です。
カスタマイズ
注意
・ XML定義ファイルに誤りがある場合は、イベントログに下記の形式でメッセージが出力されます。このとき、障害レベ
ルはInformationレベルで通知されます。また、Systemwalker Centric Manager連携・Shell/Bat連携も動作しません。
メッセージ形式:"XML parse error (detected trap: (SNMPトラップデータ文字列))"
- 359 -
・ Systemwalker Centric Managerに通知されるときのswsagコードは、一部の装置を除き、すべて4821となります。
・ SNMPトラップ処理をカスタマイズする場合は、カスタマイズディレクトリ内の定義ファイルを編集するようにし、イ
ンストールディレクトリ内の定義ファイルを編集しないでください。
マネージャーでのファイル名と格納場所
SNMPトラップXML定義ファイルは、装置ごとに作成され、マネージャーのインストール時、アップグレード時に以下の
ディレクトリに格納されます。
マネージャーのOS種別
絶対パス名
Windows
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\snmpth
($INS_DIRは、マネージャーをインストールした時の「プログラムディレクト
リ」です。)
Solaris OS、
Linux
/opt/FJSVssmgr/lib/snmpth
カスタマイズする際は、上記ディレクトリのSNMPトラップXML定義ファイルを以下のカスタマイズ用ディレクトリにコ
ピーし、コピーしたファイルを編集してください。
マネージャーのOS種別
絶対パス名(カスタマイズ用)
Windows
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\snmpth
($ENV_DIRは、マネージャーをインストールした時の「環境設定ディレクト
リ」です。)
Solaris OS、
Linux
/etc/opt/FJSVssmgr/current/snmpth
マネージャーの動作は、以下のようになります。
- カスタマイズ用ディレクトリにSNMPトラップXML定義ファイルがある場合
カスタマイズ用ディレクトリのファイル内容に従います。
- カスタマイズ用ディレクトリにSNMPトラップXML定義ファイルがない場合
インストールディレクトリ内のファイル内容(デフォルト)に従います。
ファイル名は、装置のトラップに含まれるエンタープライズコードの"."を"_"に置き換えたものです。
表A.1 マネージャー導入時に存在するSNMPトラップXML定義ファイル
装置種
ファイル名
SN200、Brocade、
PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード、
Brocade VDX series、
PRIMERGY コンバージドスイッチブレード
1_3_6_1_4_1_1588_2_1_1_1.xml
CFX2000 series、
PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレー
ド(10Gbps 18/8+2)
1_3_6_1_4_1_211_1_127_118_2.xml
ETERNUS DX60/DX80/DX90
1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_60.xml
ETERNUS DX80 S2/DX90 S2
1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_100.xml
ETERNUS DX60 S3/DX100 S3/DX200 S3
ETERNUS DX200F
1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_150.xml
ETERNUS DX60 S2
1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_101.xml
- 360 -
装置種
ファイル名
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_50.xml
ETERNUS DX400 S2 series
1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_100.xml
ETERNUS DX500 S3/DX600 S3
1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_150.xml
ETERNUS DX8000 S2 series
1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_102.xml
ETERNUS DX8000 S3 series
1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_152.xml
ETERNUS LT20(SCSI)
1_3_6_1_4_1_11_2_36_1.xml
ETERNUS LT200
1_3_6_1_4_1_119_1_83_1_21.xml
ETERNUS LT210/LT220/LT230
1_3_6_1_4_1_119_1_83_1_1.xml
1_3_6_1_4_1_119_1_83_1_2.xml
ETERNUS LT250
1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_3_5.xml
ETERNUS LT260
1_3_6_1_4_1_20884_3.xml
ETERNUS LT270
1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_3_2.xml
ETERNUS LT270 S2
1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_3_6.xml
テープ暗号化装置
1_3_6_1_4_1_2021_250_10.xml
Fibre Alliance MIBサポート装置
1_3_6_1_3_94.xml
ETERNUS NR1000 series
1_3_6_1_4_1_789.xml
ETERNUS VS850
1_3_6_1_4_1_2_6_190.xml
ETERNUS LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2 (SAS/
FC)
1_3_6_1_4_1_20884_10893_2_101_3.xml
ETERNUS CS2000
1_3_6_1_4_1_231_2_48_2_0.xml
ETERNUS VX700 series
1_3_6_1_4_1_211_1_21_4_1_50.xml
ETERNUS TR series
1_3_6_1_4_1_41456_1_1.xml
性能管理からのイベント
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_3.xml
Solaris OS版またはWindows版エージェントからのイ
ベントでマルチパス関係
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2.xml (注1)
Solaris OS版エージェントからのSafe/PRIMECLUSTER
GDS、GFSシリーズのイベント
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_2.xml (注1)(注2)
Solaris OS版エージェントからのマルチパス関係のイ
ベント
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_21.xml (注1)(注2)
Windows版エージェントからのマルチパス関係のイ
ベント
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_5.xml (注1)(注2)
Windows版エージェントからのMPIOのイベント
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_51.xml (注1)(注2)
Linux版エージェントからのETERNUS Multipath Driver
のイベント
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_3.xml (注1)(注2)
Linux版エージェントからのPRIMECLUSTER GDS、GFS
シリーズのイベント
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_31.xml (注1)(注2)
HP-UX版エージェントからのLVM(PV-Links)のイベン
ト
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_4.xml (注1)(注2)
HP-UX版エージェントからのHBAドライバのイベン
ト
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_41.xml (注1)(注2)
- 361 -
装置種
AIX版エージェントからのイベントでマルチパス関係
ファイル名
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_6.xml (注1)(注2)
注1: このファイルは「定義ファイルの形式」の「定義内容」のうち、動作定義(flag属性)のSystemwalker Centric Manager
連携(ただし、Shell/Bat連携の制御だけでSystemwalker Centric Manager連携はできません)、および外部スクリプト連
携1、外部スクリプト連携2のon/off設定だけ変更可能です。障害レベルおよびメッセージは変更できません。
注2: このファイルを更新する場合は、エージェントの同名ファイルと同じ内容に更新する必要があります。
上記以外の装置に対しても、装置のエンタープライズコードを基にXMLファイルを作成することにより、装置に対する
SNMPトラップ 処理が可能です。
エージェントでのファイル名と格納場所
SNMPトラップXML定義ファイルの格納場所は、以下のとおりです。
エージェントのOS種別
絶対パス名
Windows
$ENV_DIR\ESC\Agent\etc\snmpth
($ENV_DIRは、エージェントをインストールした時の「環境設定ディレクト
リ」です。)
Solaris OS、
Linux、
HP-UX、
AIX
/etc/opt/FJSVssage/snmpth
エージェントは、起動時にこのファイルを読み込んで動作します。このため、変更した内容をエージェントに反映する
には、エージェントの再起動が必要です。
ファイル名は、エージェントがマネージャーに発行するトラップのエンタープライズコードの"."を"_"に置き換えたもの
です。
表A.2 エージェント導入時に存在するSNMPトラップXML定義ファイル
サーバノード
Solaris OS
Windows
Linux
HP-UX
AIX
ファイル名(注)
監視対象
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_2.xml
Safe/PRIMECLUSTER GDS、GFSシリーズ
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_21.xml
ETERNUS Multipath Driver
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_22.xml
EMC PowerPath
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_23.xml
HITACHI JP1/HiCommand Dynamic Link Manager
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_24.xml
Sun MPxIO
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_5.xml
ETERNUS Multipath Driver
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_3.xml
ETERNUS Multipath Driver
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_31.xml
PRIMECLUSTER GDS、GFSシリーズ
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_4.xml
PV-LINK(LVMの機能)
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_41.xml
HBAドライバ
1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_6.xml
MPIO
注: このファイルを更新する場合は、マネージャーの同名ファイルと同じ内容に更新する必要があります。
定義ファイルの形式
定義内容
定義ファイルには、トラップのSpecific Trap Typeごとに、以下の項目について動作を定義します。
- 362 -
項目
内容
画面に状態変化の通知を表示する/しない
イベントログを出力する/しない
動作定義
Systemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携を行う/行わない
外部スクリプト連携1を行う/行わない
外部スクリプト連携2を行う/行わない
障害レベル
メッセージ
各イベント、Systemwalker Centric Manager連携通知のレベル
(Information/Warning/Error)
イベントおよびSystemwalker Centric Manager連携に出力するメッセージ
ノード階層
タグのノード階層は以下のようになります。
タグと属性の種類
SNMPTrapControlタグ
属性名
内容
name
装置名
ver
この定義ファイルのVersion
ExternalScript1タグ、ExternalScript2タグ(オプション)
外部スクリプト連携を利用するときにスクリプト名を定義します。ExternalScript1タグが外部スクリプト連携1、
ExternalScript2タグが外部スクリプト連携2になります。
ここで定義したスクリプトは、TrapTypeタグやConvertタグのflag属性で該当する連携bitをonにすることで実行され
ます。
ExternalScript1タグ、ExternalScript2タグは、TrapTypeタグ定義よりも前行に定義する必要があります。
属性名
name
内容
実行するスクリプト名(フルパス指定)
- 363 -
TrapTypeタグ
Specific Trap Type単位にそのトラップの解析動作を定義します。このタグで定義しないTypeのトラップは、解析処
理を行わず破棄されます。
属性名
type
内容
"ST" + Specific Trap Type番号(10進数)
イベント、Systemwalker Centric Manager連携、スクリプト連携、および
メール通知の動作を、2進数7bitで定義します。
0はoff、1はonと解釈されます。
bit6 … Informationイベントのメール通知 (注1)
bit5 … 外部スクリプト連携2
bit4 … 外部スクリプト連携1
bit3 … Systemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携 (注2)
bit2 … イベントログ出力
bit1 … (変更不可)
bit0 … 状態変化の通知
flag
例えば、Systemwalker Centric Manager連携だけをonにするには、
flag="0001000"と記述します。
なお、4bit分しか記述していない場合、bit4、bit5、およびbit6は0と解釈
されます。
例えば、flag="1111"は、flag="0001111"と同じ意味になります。
イベントおよびSystemwalker Centric Managerへの通知レベルを定義しま
す。
level
I … Information
W … Warning
E … Error
イベント、Systemwalker Centric Manager連携および外部スクリプト連携で
表示するメッセージを定義します。メッセージには、以下のパラメーター
を含めることができます。
%d … 10進数
%x … 16進数
%s … 文字列
msg
パラメーターを含めた分、ARGタグを定義する必要があります。
%に続く文字がd、x、s以外の場合、その%はそのまま表示されます。
注1: Informationイベントのメール通知を有効にする場合、または、WarningイベントおよびErrorイベントのメー
ル通知を無効にする場合に、onに設定します。
注2: エージェントのイベントはSystemwalker Centric Managerに通知されないため、エージェントの定義ファイ
ルではShell/Bat連携の制御だけとなります。
ARGタグ
ARGタグは、TrapTypeタグのmsg属性内で指定したパラメーターとトラップデータ内のVariable Bindingのインデッ
クスの対応を定義します。このARGタグは、msg属性内で指定したパラメーターと同じ数分定義する必要がありま
す。
属性名
index
内容
TrapTypeタグのmsg属性値に含まれるパラメーターのインデックス番号(0
~)
- 364 -
属性名
VBIndex
内容
トラップデータ内のVariable Bindingのインデックス番号(0~)
Convertタグ (オプション)
Convertタグは、トラップのINTEGERタイプのデータ値に対する文字列表現を定義します。このタグの定義は必須で
はありません。例えば、トラップデータ値0がステータスOKを示す場合、<Convert val="0" name="OK"/>と定義する
ことで、イベントメッセージに"0"ではなく"OK"という文字列を表示できます。
また、flag属性、level属性(オプション)の指定によって、TrapTypeタグのlevel属性で指定した障害レベルを変更し
て通知できます(msg属性に複数のARGがあり、それぞれのConvertタグにflag属性またはlevel属性がある場合は、最
後のARGのConvertタグの指定が採用されます)。
属性名
内容
val
トラップ内のINTEGERタイプのデータ数値(10進数)
flag (オプション)
イベント、Systemwalker Centric Manager連携、スクリプト連携、メール通
知制御(2進数7bit)
値は「TrapTypeタグ」を参照
level (オプション)
name
障害レベル'I' or 'W' or 'E'
TrapTypeタグよりも優先される
valに対応する文字列
定義に存在しない値を受信した場合は、そのまま数値表現で表示されます。
MSGタグ
MSGタグは、サーバノードエージェントが監視する監視キーワードを定義します。このMSGタグは、サーバノード
エージェントだけに有効です。
Windows版エージェントの場合: id属性、src属性、type属性で監視します(key属性は無視されます)。
Windows版以外のエージェントの場合: key属性で監視します(id属性、src属性、type属性は無視されます)。
属性名
内容
key
監視する監視キーワード(Windows版以外のエージェントの場合必須)
id
監視するイベントのイベントID(Windows版エージェントの場合必須)
src
監視するイベントのソース名(Windows版エージェントの場合必須)
line
VALタグを使用(監視イベントの部分文字列を通知情報に追加)する場合、
監視イベントの行数をline属性に指定する。1行の場合またはWindowsの
場合は、line属性を省略できる。
監視するイベントログの種類を指定する。(Windows版エージェントの場
合だけ有効)
type
・ System: システムログを監視する(省略値)
・ Application: アプリケーションログを監視する
監視キーワードを変更したい場合は、このキーワードを変更します。
監視キーワードには、正規表現を指定することもできます。
新たに監視する監視キーワードを追加したい場合は、TrapTypeタグ以降を追加します。この時、Specific Trap Type
番号が重複しないように指定してください。
- 365 -
VALタグ (オプション)
VALタグは、監視イベントから文字列を抽出して通知情報に追加する方法を定義します。このVALタグは、サーバ
ノードエージェントだけに有効です。
属性名
ref
内容
通知する情報に追加する値を( )で指定する。()内は正規表現で指定。
DTDによるID属性指定
SNMPトラップ制御ではTrapTypeタグのtype属性をID属性として検索するため、XML定義ファイルに以下のDTDの記述
が必要です。
<!DOCTYPE SNMPTrapControl[
<!ATTLIST TrapType type ID #REQUIRED>
]>
定義ファイルサンプル
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE SNMPTrapControl
<!ATTLIST TrapType type ID #REQUIRED>
]>
<SNMPTrapControl name="SW3800" ver=1.0">
<TrapType type="ST1" flag="111111" level="E"
<ARG index="0" VBIndex="0">
<Convert val="0" flag="000110" level="I"
<Convert val="1" name="sw-faulty"/>
</ARG>
</TrapType>
<TrapType type="ST2" flag="000111" level="E"
<ARG index="0" VBIndex="4"/>
<ARG index="1" VBIndex="0">
<Convert val="1" name="unknown"/>
<Convert val="2" name="faulty"/>
<Convert val="3" name="below-min"/>
<Convert val="4" flag="000110" level="I"
<Convert val="5" name="above-max"/>
<Convert val="6" name="absent"/>
</ARG>
</TrapType>
</SNMPTrapControl>
msg="Faulty reason: %d">
name="sw-ok"/>
msg="%s: is currently in state %d">
name="nominal"/>
例
ETERNUS SN200 series、Brocade seriesのFCポートOnline/Offlineトラップの抑止方法
ETERNUS SN200 series、Brocade seriesのFCポートOnline/Offlineトラップを抑止したい場合は、該当XML定義ファイルについて
下記の箇所を変更してください。
type属性が"ST3"の<ARG index="1" VBIndex="0">内の Convertタグの val="1"およびval="2"について、flag属性を"000000"に変更。
<Convert val="1" flag="000000" level="I" swsag="4203" name="Online"/>
<Convert val="2" flag="000000" level="I" swsag="4203" name="Offline"/>
A.6
Correlation.iniパラメーター説明
エージェントの詳細設定ファイルとしてサーバノードの以下の場所に格納されています。
- 366 -
エージェントのOS種別
絶対パス名
Windows
$ENV_DIR\ESC\Agent\etc\Correlation.ini
($ENV_DIRは、エージェントをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」で
す。)
Solaris OS、
Linux、
HP-UX、
AIX
/etc/opt/FJSVssage/Correlation.ini
設定ファイルの反映方法
エージェント起動時にファイルを読み込み動作します。
当ファイルの内容を反映するには、エージェントの再起動が必要です。
カスタマイズ
PollingTime
システムメッセージを監視する時間間隔を、秒単位で指定します。省略値は10秒です。
0(監視しない)~3600(1時間)
PollingTime=時間
HBAStatus (HP-UX版エージェント以外で有効)
HBAの状態情報を収集しない場合に指定します。省略値はONです。
HBAStatus=ON or OFF
- ON: HBAの状態情報を収集する
- OFF: HBAの状態情報を収集しない
Solaris OSおよびWindowsのStorage CruiserエージェントとSSCエージェントが混在するような環境においてHBAの状態を統
一したい場合などに、OFFを指定します。
HBAMask (HP-UX版エージェント以外で有効)
指定されたHBAポートを画面から非表示にします。
非表示にするHBAのWWPN(World Wide Port Name)を指定します。複数のHBAを指定する場合は、本パラメーターを複数指
定してください。
HBAMask=HBAのWWPN
物理結線がないHBAはWarning表示されますが、HBAが運用上未使用などの理由でWarning表示を回避したい場合などに
使用します。
Webコンソールですでに表示されているHBAを指定した場合は、Webコンソールで当該HBAを削除してください。削除し
ない場合、当該HBAが表示されたままになります。
StorageClusterController
Storage Clusterコントローラーの監視機能を有効にする場合に指定します。省略値はOFFです。
StorageClusterController=ON or OFF
- ON: 監視機能を有効にする
- OFF: 監視機能を無効にする
- 367 -
A.7
装置ポーリング設定ファイル説明
本設定ファイルを編集することで装置ポーリング機能におけるデフォルト動作をカスタマイズできます。設定ファイルに
はポーリング機能の動作を定義するファイルとイベント連携制御を定義するファイルの2つの設定ファイルがあります。本
ファイルはXMLで記述されています。
設定ファイルの反映方法
変更した内容は次回のポーリング動作時に自動的に反映されます(ポーリング停止中でも30秒ごとにマネージャーによって
本ファイルの内容がチェックされます)。Webコンソールで設定ファイルの更新を実行しても反映されないことに注意して
ください。
カスタマイズ(ポーリング機能動作設定ファイル)
注意
・ XMLファイルに誤りがある場合は、ポーリング動作ごとに以下のようなイベントメッセージが出力されます。このとき、
ポーリング機能はデフォルト設定で動作します。
メッセージ:"[Polling] XML File Format Error(XMLファイル名)"
・ 本設定ファイルは指定する項目がない場合でもファイル自体を削除しないでください。削除した場合は上記のサンプル
を基にファイルを再作成してください。
・ ポーリング機能動作設定ファイルをカスタマイズする場合は、カスタマイズディレクトリ内の設定ファイルを編集する
ようにし、インストールディレクトリ内の設定ファイルは編集しないでください。
設定ファイル名と格納場所
ポーリング機能動作設定ファイルは、マネージャーのインストール時、アップグレード時に以下のディレクトリに格納
されます。
マネージャーのOS種別
絶対パス名
Windows
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\devicepolling\DP_config.xml
($INS_DIRは、マネージャーをインストールした時の「プログラムディレクトリ」
です。)
Solaris OS、
Linux
/opt/FJSVssmgr/lib/devicepolling/DP_config.xml
ポーリング機能動作をカスタマイズする際は、上記ディレクトリに存在するポーリング機能動作設定ファイルを以下の
カスタマイズディレクトリにコピーし、コピーしたファイルを編集してください。
マネージャーのOS種別
絶対パス名(カスタマイズ用)
Windows
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\devicepolling\DP_config.xml
($ENV_DIRは、マネージャーをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」で
す。)
Solaris OS、
Linux
/etc/opt/FJSVssmgr/current/devicepolling/DP_config.xml
マネージャーは、カスタマイズディレクトリ内のポーリング機能動作設定ファイルが存在すれば、その設定ファイルに
従って動作し、設定ファイルが存在しなければ、インストールディレクトリ内のデフォルトの設定ファイルに従って動
作します。
設定ファイルの形式
設定内容
- 368 -
項目
内容
ポーリング間隔
ポーリング動作間隔(停止も含む)
ポーリング動作の対象外装置
ポーリング動作の対象外にする装置を設定
ノード階層
タグのノード階層は以下のようになります。
タグと属性の種類
Intervalタグ
属性名
内容
ポーリング動作間隔を秒単位で設定(10進数)
value
間隔の最小値は30秒で、30秒未満を指定した場合でも30秒として動作する。
また、"0"を指定するとポーリング動作を停止する。
Device/excludeタグ
Deviceタグには設定できる属性はありません。excludeタグは必要な数分設定できます。
excludeタグ
属性名
address
内容
ポーリング動作の対象外にする装置のIPアドレスを指定する。
IPアドレスには、IPv4形式またはIPv6形式を指定できます。
デフォルト設定値
以下は、各値を指定しない場合のデフォルト値です。
ポーリング間隔: 60秒
ポーリング動作の対象外の装置: なし
サンプル設定ファイル
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<PollingManagerConfiguration>
<Interval value="60"/>
<Device>
<exclude address="10.20.30.40"/>
<exclude address="10.20.30.50"/>
</Device>
</PollingManagerConfiguration>
カスタマイズ(イベント連携制御設定ファイル)
注意
・ 変更できる箇所は、ExternalScript1タグおよびExternalScript2タグのname属性値、およびConvertタグのflag属性値だけで
す。それ以外の箇所は、ポーリング機能が正しく動作できなくなる場合があるため、変更しないでください。
- 369 -
・ サーバノードエージェントのイベントはSystemwalker Centric Managerに通知されません。稼働状況の監視は、Systemwalker
Centric Managerの監視機能を使用してください。
設定ファイル名と格納場所
イベント連携制御設定ファイルは以下に格納されています。
マネージャーのOS種別
絶対パス名
Windows
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\snmpth
\1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_1.xml
($INS_DIRは、マネージャーをインストールした時の「プログラムディレクトリ」
です。)
Solaris OS、
Linux
/opt/FJSVssmgr/lib/snmpth/1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_1.xml
設定ファイルの形式
設定内容
項目
内容
外部スクリプト名定義
外部スクリプト連携を利用する場合にスクリプト名を定義する
画面に状態変化の通知を表示する/しない
イベントログを出力する/しない
動作定義
Systemwalker Centric Manager連携・Shell/Bat連携を行う/行わない
外部スクリプト連携1を行う/行わない
外部スクリプト連携2を行う/行わない
設定方法
- 外部スクリプト名定義
外部スクリプト連携を利用するときは、以下の定義行のname属性にスクリプト名をフルパス指定で定義します。
項目
定義行
外部スクリプト連携1
<ExternalScript1 name="c:\somedir\script1.bat" />
外部スクリプト連携2
<ExternalScript2 name="c:\somedir\script2.bat" />
- イベント連係動作の定義
設定ファイル内には事象に応じて以下の定義行があります。イベント連携動作の指定は各定義行のflag属性で設
定します。
事象
定義行
状態が正常に変化したとき
<Convert val="0" name="" level="I" flag="001111" />
状態が警告に変化したとき
<Convert val="1" name="" level="W" flag="001111" />
状態が異常に変化したとき
<Convert val="2" name="" level="E" flag="001111" />
通信不可に変化したとき
<Convert val="3" name="" level="WT" flag="001111" />
通信が回復したとき
<Convert val="10" name="" level="IR" flag="001111" />
flag属性は以下のようになります。
- 370 -
属性名
内容
イベント、Systemwalker Centric Manager連携、スクリプト連携の動作を、2進数
6bitで定義します。
0はoff、1はonと解釈されます。
flag
bit5 … 外部スクリプト連携2
bit4 … 外部スクリプト連携1
bit3 … Systemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携
bit2 … イベントログ出力
bit1 … (変更不可)
bit0 … 状態変化の通知
例えば、Systemwalker Centric Manager連携だけをonにするには、"001000"と記述
します。
A.8
ポーリングサービス設定ファイル説明
本設定ファイルを編集することで、ポーリングサービスが制御している以下の動作をカスタマイズできます。
・ シン・プロビジョニングプールの閾値監視
シン・プロビジョニングプールの閾値の監視間隔を変更できます。
デフォルト: 1時間(3600秒)
・ シン・プロビジョニングプール、TPV、およびNASファイルシステムの容量管理
容量情報取得の実行時間を変更できます。ただし、NASファイルシステムの情報は、指定時刻より10分程度早い時刻に
取得される場合があります。
デフォルト: 午前1時0分
・ TierプールおよびFTVの容量管理
容量情報取得の実行時間を変更できます。
デフォルト: 午前1時30分
本設定ファイルはXMLで記述されています。
設定ファイルの反映方法
設定ファイルを変更した場合、Webコンソールで設定ファイルの更新を実施するか、マネージャーを再起動してください。
当設定ファイルの内容が本製品に反映されます。
カスタマイズ
注意
・ 本設定ファイルは、指定する項目がない場合でも、ファイル自体を削除しないでください。
・ ポーリングサービス設定ファイルをカスタマイズする場合は、カスタマイズディレクトリ内の設定ファイルを編集する
ようにし、インストールディレクトリ内の設定ファイルは編集しないでください。
設定ファイル名と格納場所
ポーリングサービス設定ファイルは、マネージャーのインストール時、アップグレード時に以下のディレクトリに格納
されます。
マネージャーのOS種別
Windows
絶対パス名
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\polling\pollingService.xml
($INS_DIRは、マネージャーをインストールした時の「プログラムディレクトリ」
です。)
- 371 -
マネージャーのOS種別
Solaris OS、
Linux
絶対パス名
/opt/FJSVssmgr/lib/polling/pollingService.xml
ポーリングサービス設定ファイルをカスタマイズする際は、上記ディレクトリに存在するポーリングサービス設定ファ
イルを以下のカスタマイズディレクトリにコピーし、コピーしたファイルを編集してください。
マネージャーのOS種別
絶対パス名(カスタマイズ用)
Windows
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\polling\pollingService.xml
($ENV_DIRは、マネージャーをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」で
す。)
Solaris OS、
Linux
/etc/opt/FJSVssmgr/current/polling/pollingService.xml
マネージャーは、カスタマイズディレクトリ内のポーリングサービス設定ファイルが存在すれば、その設定ファイルに
従って動作し、設定ファイルが存在しなければ、インストールディレクトリ内のデフォルトの設定ファイルに従って動
作します。
設定ファイルの形式
設定内容
項目
内容
以下の動作間隔を指定します。
・ シン・プロビジョニングプールの閾値の監視間隔
また、以下を停止することも可能です。
ポーリングの間隔
・ シン・プロビジョニングプールの閾値監視
・ シン・プロビジョニングプール、TPV、およびNASファイルシステムの容量
管理
・ TierプールおよびFTVの容量管理
以下の実行時間を指定します。
ポーリングの実行時間指定
・ シン・プロビジョニングプール、TPV、およびNASファイルシステムの容量
情報取得の実行時間
・ TierプールおよびFTVの容量情報取得の実行時間
ノード階層
タグのノード階層は以下のようになります。
タグと属性の種類
Requestタグ
属性名
interval
内容
ポーリングの間隔を秒単位(10進数)で設定します。
間隔の最小値は30秒で、30秒未満を指定した場合でも30秒として動作します。
- 372 -
属性名
内容
最大値は9223372036854775秒であり、9223372036854775秒以上を指定した場
合でも9223372036854775秒として動作します。
ただし、9223372036854775807を超える値はエラーとなります。
0秒の場合、ポーリングは実行されません。
exectime属性を同時に指定した場合、ポーリングはデフォルトの値で実行され
ます。
ポーリングの実行時間を時(hh):分(mm):秒(ss)《例: 21:15:00》のフォーマットで
指定します。
exectime
時(hh)は0~23まで、分(mm)は0~59まで、秒(ss)は0~59まで指定可能です。
interval属性を同時に指定した場合、ポーリングはデフォルトの値で実行されま
す。
paramタグ
paramタグには設定できる属性はありません。
サンプル設定ファイル
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<PollingControl name="Default" ver="1.0">
<Request name="WatchAlarm" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchPoolAlarm"
interval="3600" />
<param key="Warning" value="pool status changed: Warning" />
<param key="Caution" value="pool status changed: Caution" />
<param key="Normal" value="pool status changed: Normal" />
<Request name="WatchCapacity" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchPoolCapacity"
exectime="01:00:00" />
<Request name="WatchTierPoolCapacity"
className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchTierPoolCapacity" exectime="01:30:00" />
</PollingControl>
例
シン・プロビジョニングプールの閾値監視間隔の変更方法
シン・プロビジョニングプールの閾値監視間隔を変更する場合は、下記の箇所を変更してください。
name属性が"WatchAlarm"のRequestタグについて、interval属性を変更してください。値を秒単位で指定します。30分間隔に
変更する場合は、interval属性を"1800"に変更します。
<Request name="WatchAlarm" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchPoolAlarm" interval="1800" />
シン・プロビジョニングプールの閾値監視を停止する場合は、interval属性を"0"に変更します。
<Request name="WatchAlarm" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchPoolAlarm" interval="0" />
例
シン・プロビジョニングプール、TPV、およびNASファイルシステムの容量情報取得時刻の変更方法
シン・プロビジョニングプール、TPV、およびNASファイルシステムの容量情報取得時刻を変更する場合は、下記の箇所を
変更してください。
name属性が"WatchCapacity"のRequestタグについて、exectime属性を変更してください。値を時(hh):分(mm):秒(ss)で指定し
ます。12時0分に変更する場合は、exectime属性を"12:00:00"に変更します。
- 373 -
<Request name="WatchCapacity" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchPoolCapacity"
exectime="12:00:00" />
シン・プロビジョニングプール、TPV、およびNASファイルシステムの容量情報取得を停止する場合は、exectime属性を削除
して、interval属性を"0"で追加します。
<Request name="WatchCapacity" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchPoolCapacity"
interval="0" />
例
TierプールおよびFTVの容量情報取得時刻の変更方法
TierプールおよびFTVの容量情報取得時刻を変更する場合は、下記の箇所を変更してください。
name属性が"WatchTierPoolCapacity"のRequestタグについて、exectime属性を変更してください。値を時(hh):分(mm):秒(ss)で
指定します。23時0分に変更する場合は、exectime属性を"23:00:00"に変更します。
<Request name="WatchTierPoolCapacity" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchTierPoolCapacity"
exectime="23:00:00" />
TierプールおよびFTVの容量情報取得を停止する場合は、exectime属性を削除して、interval属性を"0"で追加します。
<Request name="WatchTierPoolCapacity" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchTierPoolCapacity"
interval="0" />
A.9
構成情報設定ファイル説明
本設定ファイルを編集することで、性能管理機能上での対象装置の構成情報をカスタマイズ可能となります。
カスタマイズ可能である装置は以下のとおりです。
・ 性能監視をサポートしている、ファイバーチャネルスイッチおよびファイバーチャネルスイッチブレード
設定ファイルの反映方法
設定ファイルを変更した場合、対象装置の性能監視を開始するか、マネージャーを再起動してください。
当設定ファイルの内容が本製品に反映されます。
カスタマイズ
注意
・ カスタマイズした内容をデフォルトの内容に戻す場合、装置構成情報を更新する必要があります。
更新の手順は、「7.2.9 構成情報の更新」を参照してください。
設定ファイル名と格納場所
構成情報設定ファイルは、構成情報を変更したい装置ごとに作成する必要があります。
マネージャーのOS種別
絶対パス名
Windows
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\perfconf\IPアドレス.xml
($ENV_DIRは、マネージャーをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」で
す。)
Solaris OS
Linux
/etc/opt/FJSVssmgr/current/perfconf/IPアドレス.xml
- 374 -
ファイル名は、以下を指定してください。
装置に設定されているIPア
ドレス
ファイル名
IPv4アドレス
装置に設定されているIPアドレスの"."を"_"に置き換えたものです。
IPv6アドレス
[FCスイッチ一覧]に表示されるIPアドレスの":"を"_"に置き換えたものです。
[FCスイッチ一覧]を表示する手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「FCス
イッチの表示」を参照してください。
例
IPv4アドレスが"10.20.30.40"の場合
10_20_30_40.xml
[FCスイッチ一覧]に表示されたIPv6アドレスが"2001:0:0:1::1"の場合
2001_0_0_1__1.xml
port-baud-rate-X
ポートの番号をプロパティ名(port-baud-rate-X)のXの部分に指定します。
ポートの転送レートを、0~25(単位: Gbps)の範囲で指定します。
注意
- 転送レートが0に設定されたポートの性能監視・閾値監視は利用できません。
- 転送レートが0に設定されたポートのグラフ表示機能は利用できません。
- 転送レートが0に設定されている期間の性能値をグラフ表示した場合、性能値は0で表示されます。
- 指定された転送レートが、指定可能な転送レートの範囲外の場合、以下のように設定されます。
転送レート
説明
0より小さい場合
0Gbpsとして設定されます。
25より大きい場合
25Gbpsとして設定されます。
例
ポート1と2の転送レートを8Gbpsに設定する場合
port-baud-rate-1=8
port-baud-rate-2=8
ポイント
ファイバーチャネルスイッチのVEポートの最大転送レートは、デフォルト1Gbpsで設定されています。
FCIPトランキング機能、またはFCIPデータ圧縮機能を有効にし、VEポートに対して1Gbps以上の転送量が発生する場合、
VEポートの転送レートを変更してください。
また、設定する転送レートは以下の式を基に算出します。
- 375 -
転送レート = VEポートに設定した圧縮率 * VEポートに設定した帯域総数
例
VEポートの転送レートの算出方法
以下の環境の場合
- 圧縮率 (4:1)
- 0.5Gbpsの帯域のFCIPサーキットをVEポートに4本設定する
転送レート = 圧縮率(4:1) * 帯域総数(0.5Gbps * 4本)
= 4 * (0.5 * 4)
= 8(Gbps)
A.10
snmptrapd.confファイル説明
Linux版マネージャーでは、SNMPトラップによる障害監視のため、OS標準のnet-snmpパッケージに含まれるsnmptrapdの設
定ファイルsnmptrapd.confをカスタマイズします。
マネージャーのOS種別
Linux
絶対パス名
/etc/snmp/snmptrapd.conf
/usr/share/snmp/snmptrapd.conf
設定ファイルの反映方法
設定ファイルを変更した場合、以下の手順でsnmptrapdを再起動してください。
・ RHEL5またはRHEL6の場合
# /etc/init.d/snmptrapd stop
# /etc/init.d/snmptrapd start
・ RHEL7の場合
# systemctl stop snmptrapd.service
# systemctl start snmptrapd.service
注意
ServerViewトラップ転送プログラムを使用している環境の場合は、snmptrapdデーモンとtrpsrvdデーモンを再起動してくださ
い。
カスタマイズ
disableAuthorization
アクセス制御を無効にする場合、以下のように設定します。
設定がなければアクセス制御が有効になります。
disableAuthorization yes
- 376 -
注意
- /etc/snmp/snmptrapd.confと/usr/share/snmp/snmptrapd.confの両方を確認してください。
- 他製品からの要求がなければ、上記の「disableAuthorization yes」を/etc/snmp/snmptrapd.confに設定し、アクセス制
御を無効にしてください。
authCommunity
アクセス制御が有効な場合にカスタマイズできる項目です。
書式は以下の通りです。
authCommunity TYPES COMMUNITY [SOURCE [OID | -v VIEW ]]
TYPES: log,execute,net
COMMUNITY: 監視対象のSNMPトラップのコミュニティー名
TYPESフィールドには、log、execute、netを設定できます。COMMUNITYフィールドには、監視対象装置のSNMPトラップ
のコミュニティー名を設定します。なお、本製品では、SOURCE、OID、VIEWフィールドは設定しないでください。
以下のように設定します。
例:
authCommunity net public
authCommunity net SANMA
SNMPトラップのコミュニティー名がpublicとSANMA以外の装置を監視する場合は、authCommunityの記述を追加します。
例えば、commonというコミュニティー名の装置を監視対象とする場合は以下のように設定します。なお、publicとSANMA
の記述は必須です。
例:
authCommunity net public
authCommunity net SANMA
authCommunity net common
他製品によってすでにauthCommunity logやauthCommunity executeが設定されている場合は、TYPESフィールドにカンマ
区切りでnetを追加します。例えば、authCommunity execute publicが設定されている場合は以下のように設定します。
例:
authCommunity execute,net public
注意
/etc/snmp/snmptrapd.confと/usr/share/snmp/snmptrapd.confの両方を確認し、他製品によってauthCommunityが設定されて
いる方のsnmptrapd.confを編集してください。どちらにも設定がなければ、/etc/snmp/snmptrapd.confを編集してくださ
い。
forward
本製品では/etc/snmp/snmptrapd.confに必ず以下のように設定してください。
forward default unix:/var/opt/FJSVssmgr/trap_socket
設定例
アクセス制御が無効な場合
disableAuthorization yes
forward default unix:/var/opt/FJSVssmgr/trap_socket
- 377 -
アクセス制御が有効な場合
authCommunity net public
authCommunity net SANMA
forward default unix:/var/opt/FJSVssmgr/trap_socket
SNMPトラップのコミュニティー名がcommonの装置を監視する場合
authCommunity net public
authCommunity net SANMA
authCommunity net common
forward default unix:/var/opt/FJSVssmgr/trap_socket
authCommunity execute publicがすでに設定されている場合
authCommunity execute,net public
authCommunity net SANMA
forward default unix:/var/opt/FJSVssmgr/trap_socket
注意
snmptrapd.confをカスタマイズした後に、ServerView AlarmServiceなどのsnmptrapdを利用するアプリケーションをインストー
ル、アンインストールまたは設定変更を実施した場合は、snmptrapd.confのカスタマイズ内容が変更されていないかどうか
確認してください。
A.11
policy.confパラメーター説明
レポーティング機能の詳細設定ファイルとして下記に格納されます。
マネージャーのOS種別
絶対パス名
Windows
$INS_DIR\Common\etc\report
($INS_DIRは、マネージャーをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。
)
Solaris OS、
Linux
/etc/opt/FJSVesfcm/conf/report
設定ファイルの反映方法
esfadm report createコマンドの実行時に読み込まれるため、特別な反映方法はありません。
カスタマイズ
設定項目の書式
収集したレポート情報の保存期間を指定します。
初期設定は3か月(retention_period =0000-03-00)です。
esfadm report createコマンドを実行した日時を起点とし、"YYYY-MM-DD"の形式で保存期間を指定します。YYYY、MM、DD
は、どれか1つだけ指定可能です。
- YYYY: 保存期間を年数で指定します。指定できる年数は、0000~0010です。
- MM: 保存期間を月数で指定します。指定できる月数は、00~12です。
- DD: 保存期間を日数で指定します。指定できる日数は、00~31です。
2つ以上指定した場合、esrpt00221メッセージを出力してコマンドが異常終了します。
設定例
保存期間の指定により、以下のとおり扱われます。
- 378 -
・ ポリシーの設定
例1) retention_period =0001-00-00
例2) retention_period =0000-01-00
例3) retention_period =0000-00-01
・ コマンドの実行日時
2012年3月31日の8:00
・ 保存期間の取り扱い
例1) 2011年3月31日の8:00~2012年3月31日の8:00の1年が保存期間
例2) 2012年2月29日の8:00~2012年3月31日の8:00の1か月が保存期間
例3) 2012年3月30日の8:00~2012年3月31日の8:00の1日が保存期間
A.12
TFOConfig.iniパラメーター説明
Storage Clusterコントローラーの設定ファイルとしてサーバノードの以下の場所に格納されています。
エージェントのOS種別
Windows
絶対パス名
$ENV_DIR\ESC\Agent\etc\TFOConfig.ini
($ENV_DIRは、エージェントをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」です。)
設定ファイルの反映方法
エージェント起動時にファイルを読み込み動作します。
当ファイルの内容を反映するには、エージェントの再起動が必要です。
カスタマイズ
IP
監視対象とするストレージ装置のIPアドレスを指定します。
IPアドレスには、IPv4またはIPv6形式のIPアドレスを記載できます。
1行に1装置分のIPアドレスを指定します。監視対象装置が複数台ある場合は、台数分の行を記載します。
IP=監視対象ETERNUSのIPアドレス
注意
- IPv6アドレスは、グローバルアドレスだけをサポートします。
- 指定されたIPアドレスの形式が誤っていた場合は、その指定を無視して処理を継続します
- 同じIPアドレスが指定された場合は、エラーとせずに指定されたIPアドレスを監視対象とします。
- Storage Clusterコントローラーは、Windowsだけで動作します。Windows以外のOSでは、本パラメーターの定義を無視
します。
設定例
IPアドレスが1.1.1.1と1.1.1.10のストレージ装置を監視対象とする場合
IP=1.1.1.1
IP=1.1.1.10
- 379 -
付録B トラブルシューティング
ここでは、本製品を使用しているシステムで問題が発生した場合の対処方法および調査に必要な資料の採取方法について
説明します。
B.1
調査資料の採取
本製品を使用しているシステムで問題が発生した場合は、以下の資料を採取します。
初期調査資料
発生した問題の原因の初期切分けを行うのに必要な資料です。
資料のサイズは、電子メールなどで簡単に送付できるサイズです。
問題が発生した場合は速やかに採取し、当社技術員に連絡してください。
詳細調査資料
初期調査資料だけで原因を特定できることもありますが、発生した問題によっては、さらに多くの調査資料が必要にな
る場合があります。初期調査資料だけで原因を特定できなかった場合の詳細調査に必要な資料です。
当社技術員から依頼があった場合、採取した調査資料を渡してください。
注意
・ 時間が経過すると、調査に必要な情報が失われる可能性があります。問題が発生した場合は、速やかに調査資料を採取
してください。
・ 以下のファイルシステムに調査資料を採取する場合、ファイルシステムの空き領域が枯渇しないように注意してくださ
い。
OS種別
使用に注意が必要なファイルシステム
Windows
環境変数 TEMP に設定されているファイルシステム
Solaris OS、
Linux、
HP-UX、
AIX
"/"、"/var"、"/tmp"などのファイルシステム
実行するコマンドのオプションで採取先ディレクトリを指定する場合も、空き領域が十分にあることを確認してくださ
い。
・ 調査資料として、200KB~5MB程度(-allオプション指定時は、最大30MB程度)のファイルが作成されます。ただし、一時
的に5~30MB(-allオプション指定時は30~80MB)程度の空き容量が必要です。
どれも目安であり、資料を採取する環境によって変動します。
・ クラスタシステムの場合、クラスタシステムを構成している全ノードで調査資料採取コマンドを実行してください。
B.2
初期調査資料の採取
本製品を使用しているシステムで問題が発生した場合は、発生した問題の原因を早期に切り分ける必要があります。ここ
では、発生した問題の原因を切り分けるために必要となる調査資料の採取方法について説明します。
採取資料の特徴
発生した問題の切分けに必要な調査資料だけを採取するため、サイズが小さく、短時間で資料を採取できます。採取し
た資料は、電子メールなどで送付できます。
- 380 -
B.2.1
運用管理サーバ(Solaris OS)の場合
Webコンソールを使って初期調査資料をエクスポートします。
初期調査資料のエクスポートに失敗する場合、またはWebコンソールを使えない場合の初期調査資料を採取する手順は以下
のとおりです。採取した資料は、当社技術員に渡してください。
ポイント
運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、両ノードで資料を採取してください。
1. エラーが表示されている場合は、エラーコード(swsagXXXX)を記録します。
2. 作業を行うサーバにログインします。
ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。
3. esfsnapコマンドを実行します。
# /opt/FJSVesfcm/bin/esfsnap -dir dirName
資料を格納するディレクトリを-dirオプションで指定してください(-dirオプションは省略できません)。
B.2.2
運用管理サーバ(Linux)の場合
Webコンソールを使って初期調査資料をエクスポートします。
初期調査資料のエクスポートに失敗する場合、またはWebコンソールを使えない場合の初期調査資料を採取する手順は以下
のとおりです。採取した資料は、当社技術員に渡してください。
ポイント
運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、両ノードで資料を採取してください。
1. エラーが表示されている場合は、エラーコード(swsagXXXX)を記録します。
2. OSの管理者権限(root)でサーバにログインします。
資料の採取には、OSの管理者権限が必要です。
3. esfsnapコマンドを実行します。
# /opt/FJSVesfcm/bin/esfsnap -dir dirName
資料を格納するディレクトリを-dirオプションで指定してください(-dirオプションは省略できません)。
B.2.3
運用管理サーバ(Windows)の場合
Webコンソールを使って初期調査資料をエクスポートします。
初期調査資料のエクスポートに失敗する場合、またはWebコンソールを使えない場合の初期調査資料を採取する手順は以下
のとおりです。採取した資料は、当社技術員に渡してください。
1. エラーが表示されている場合は、エラーコード(swsagXXXX)を記録します。
2. Administratorsグループのユーザーでサーバにログインします。
資料の採取には、OSの管理者権限が必要です。
3. esfsnapコマンドを実行します。$INS_DIRは、マネージャーをインストールした時の「プログラムディレクトリ」で
す。
C:\> $INS_DIR\Common\bin\esfsnap -dir dirName
- 381 -
資料を格納するディレクトリを-dirオプションで指定してください(-dirオプションは省略できません)。
B.2.4
管理対象サーバノード(Solaris OS)の場合
初期調査資料を採取する手順は以下のとおりです。採取した資料は、当社技術員に渡してください。
1. 作業を行うサーバにログインします。
ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。
2. agentsnapコマンドを実行します。
# /opt/FJSVssage/sys/agentsnap [-dir dirName]
資料を格納するディレクトリを-dirオプションで指定できます。-dirオプションを省略すると、/var/tmpディレクトリに
格納されます。
B.2.5
管理対象サーバノード(Windows)の場合
初期調査資料を採取する手順は以下のとおりです。採取した資料は、当社技術員に渡してください。
1. Administratorsグループのユーザーでサーバノードにログインします。
資料の採取には、OSの管理者権限が必要です。
2. agentsnapコマンドを実行します。$INS_DIRは、エージェントをインストールした時の「プログラムディレクトリ」で
す。
C:\> $INS_DIR\ESC\Agent\sbin\agentsnap -dir dirName
資料を格納するディレクトリを-dirオプションで指定してください(-dirオプションは省略できません)。
3. Windowsのイベントログを採取します。
Windowsに標準に付属しているイベントビューアを起動し、「名前をつけて保存」機能を利用して、以下のイベントロ
グをファイル(ファイル名は任意)として採取してください。
- システムログ
- アプリケーションログ
B.2.6
管理対象サーバノード(Linux)の場合
初期調査資料を採取する手順は以下のとおりです。採取した資料は、当社技術員に渡してください。
1. OSの管理者権限(root)でサーバノードにログインします。
資料の採取には、OSの管理者権限が必要です。
2. agentsnapコマンドを実行します。
# /opt/FJSVssage/sys/agentsnap [-dir dirName]
資料を格納するディレクトリを-dirオプションで指定できます。-dirオプションを省略すると、/tmpディレクトリに格
納されます。
B.2.7
管理対象サーバノード(HP-UX)の場合
初期調査資料を採取する手順は以下のとおりです。採取した資料は、当社技術員に渡してください。
それぞれの手順でのファイルの採取は、cpコマンドなどを使用してください。
1. システムログを採取します。
以下のファイルを採取してください。
- 382 -
- /var/adm/syslog/syslog.log
- /var/adm/syslog/OLDsyslog.log (存在する場合だけ)
2. トレースログを採取します。
/var/opt/FJSVssageディレクトリ配下のすべてのファイルを採取してください(サブディレクトリ配下も含みます)。
3. 設定ファイルを採取します。
/etc/opt/FJSVssageディレクトリ配下のすべてのファイルを採取してください(サブディレクトリ配下も含みます)。
4. ルートディレクトリ"/"にcoreファイルが存在する場合は、そのcoreファイルを採取します。
B.2.8
管理対象サーバノード(AIX)の場合
初期調査資料を採取する手順は以下のとおりです。採取した資料は、当社技術員に渡してください。
それぞれの手順でのファイルの採取は、cpコマンドなどを使用してください。
1. トレースログを採取します。
/var/opt/FJSVssageディレクトリ配下のすべてのファイルを採取してください(サブディレクトリ配下も含みます)。
2. 設定ファイルを採取します。
/etc/opt/FJSVssageディレクトリ配下のすべてのファイルを採取してください(サブディレクトリ配下も含みます)。
3. ルートディレクトリ"/"にcoreファイルが存在する場合は、そのcoreファイルを採取します。
4. エラーログファイルを採取します。ログをデフォルトでないファイルに出力している場合は、そのファイルを採取し
ます。
例: /var/adm/ras/errlog
5. syslogメッセージを出力するシステム運用としている場合は、syslogファイルを採取します。
B.3
詳細調査資料の採取
初期調査資料だけで問題の原因を特定できなかった場合は、さらに詳細な調査資料が必要になります。
ここでは、問題の原因を特定するために必要となる詳細資料の採取方法について説明します。
採取資料の特徴
発生した問題の原因を特定するために必要となる多数の資料を採取できます。ただし、発生した問題の切分け用として
採取する初期調査資料よりサイズが大きくなります。
B.3.1
運用管理サーバ(Solaris OS)の場合
Webコンソールを使って詳細調査資料をエクスポートします。
詳細調査資料のエクスポートに失敗する場合、またはWebコンソールを使えない場合の詳細調査資料を採取する手順は以下
のとおりです。採取した資料は、当社技術員に渡してください。
ポイント
運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、両ノードで資料を採取してください。
1. 作業を行うサーバにログインします。
ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。
2. fjsnapコマンドまたはesfsnapコマンドを実行します。
通常は、fjsnapコマンドを使用して資料を採取してください。何らかの理由でfjsnapコマンドを使用できない場合は、
esfsnapコマンドを使用して資料を採取してください。
- 383 -
- fjsnapコマンド
# /opt/FJSVsnap/bin/fjsnap -a output
output には、資料を格納する出力媒体の特殊ファイル名(例えば、/dev/rmt/0)、または出力ファイル名を指定しま
す。
- esfsnapコマンド
# /opt/FJSVesfcm/bin/esfsnap -dir dirName -all
資料を格納するディレクトリを-dirオプションで指定してください(-dirオプションは省略できません)。
B.3.2
運用管理サーバ(Linux)の場合
Webコンソールを使って詳細調査資料をエクスポートします。
詳細調査資料のエクスポートに失敗する場合、またはWebコンソールを使えない場合の詳細調査資料を採取する手順は以下
のとおりです。採取した資料は、当社技術員に渡してください。
ポイント
運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、両ノードで資料を採取してください。
1. OS の管理者権限(root)で運用管理サーバにログインします。
資料の採取には、OSの管理者権限が必要です。
2. fjsnapコマンドおよびesfsnapコマンドを実行します。
fjsnapコマンドとesfsnapコマンドの両方を使用して資料を採取してください。何らかの理由でfjsnapコマンドを使用で
きない場合は、esfsnapコマンドだけを使用して資料を採取してください。
- fjsnapコマンド
# /opt/FJSVsnap/bin/fjsnap -a output
output には、資料を格納する出力媒体の特殊ファイル名(例えば、/dev/rmt/0)、または出力ファイル名を指定しま
す。
- esfsnapコマンド
# /opt/FJSVesfcm/bin/esfsnap -dir dirName -all
資料を格納するディレクトリを-dirオプションで指定してください(-dirオプションは省略できません)。
B.3.3
運用管理サーバ(Windows)の場合
Webコンソールを使って詳細調査資料をエクスポートします。
詳細調査資料のエクスポートに失敗する場合、またはWebコンソールを使えない場合の詳細調査資料を採取する手順は以下
のとおりです。採取した資料は、当社技術員に渡してください。
1. Administratorsグループのユーザーでサーバにログインします。
資料の採取には、OSの管理者権限が必要です。
2. esfsnapコマンドを実行します。$INS_DIRは、マネージャーをインストールした時の「プログラムディレクトリ」で
す。
C:\> $INS_DIR\Common\bin\esfsnap -dir dirName -all
資料を格納するディレクトリを-dirオプションで指定してください(-dirオプションは省略できません)。
- 384 -
B.3.4
管理対象サーバノード(Solaris OS)の場合
詳細調査資料を採取する手順は以下のとおりです。採取した資料は、当社技術員に渡してください。
1. 作業を行うサーバにログインします。
ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。
2. agentsnapコマンドを実行します。
# /opt/FJSVssage/sys/agentsnap [-dir dirName] -all
資料を格納するディレクトリを-dirオプションで指定できます。-dirオプションを省略すると、/var/tmpディレクトリに
格納されます。
B.3.5
管理対象サーバノード(Windows)の場合
詳細調査資料を採取する手順は以下のとおりです。採取した資料は、当社技術員に渡してください。
1. Administratorsグループのユーザーでサーバノードにログインします。
資料の採取には、OSの管理者権限が必要です。
2. agentsnapコマンドを実行します。$INS_DIRは、エージェントをインストールした時の「プログラムディレクトリ」で
す。
C:\> $INS_DIR\ESC\Agent\sbin\agentsnap -dir dirName -all
資料を格納するディレクトリを-dirオプションで指定してください(-dirオプションは省略できません)。
B.3.6
管理対象サーバノード(Linux)の場合
詳細調査資料を採取する手順は以下のとおりです。採取した資料は、当社技術員に渡してください。
1. OSの管理者権限(root)でサーバノードにログインします。
資料の採取には、OSの管理者権限が必要です。
2. agentsnapコマンドを実行します。
# /opt/FJSVssage/sys/agentsnap [-dir dirName] -all
資料を格納するディレクトリを-dirオプションで指定できます。-dirオプションを省略すると、/tmpディレクトリに格
納されます。
B.3.7
管理対象サーバノード(HP-UX)の場合
当社技術員から依頼された追加資料を採取し、採取した資料を当社技術員に渡してください。
B.3.8
管理対象サーバノード(AIX)の場合
当社技術員から依頼された追加資料を採取し、採取した資料を当社技術員に渡してください。
- 385 -
付録C 製品のバージョン確認方法
システムにインストールされているStorage Cruiserのバージョンを確認する方法について、記述しています。
ポイント
・ Storage Cruiserは、マネージャーとエージェントのバージョンが異なっていても運用できます。このため、Storage Cruiser
の使用環境を正確に把握するには、それぞれのコンポーネントのバージョンを調べる必要があります。
・ バージョン確認方法は、プラットフォームごとに異なります。Storage Cruiserのコンポーネントをインストールしている
システムのプラットフォームを確かめてから、該当するプラットフォームでの確認方法をお読みください。
C.1
Windowsでのバージョン確認方法
Windows operating systemにインストールされているStorage Cruiserのコンポーネントのバージョン確認方法は、以下のとお
りです。
1. Storage Cruiserのコンポーネントをインストールしているシステムにログオンします。
2. コントロールパネルから「プログラムと機能」画面を開きます。
3. プログラムを追加/削除できる画面で、Storage Cruiserのコンポーネントに対応するプログラム名を選択します。
Storage Cruiserのコンポーネントと、対応するプログラム名は以下のとおりです。
コンポーネント名
プログラム名
マネージャー
ETERNUS SF Manager
エージェント
ETERNUS SF Storage Cruiser Agent
4. 「プログラムと機能」画面に表示される製品バージョン情報を確認します。
C.2
Solaris OSでのバージョン確認方法
Solaris OSにインストールされているStorage Cruiserのコンポーネントのバージョン確認方法は、以下のとおりです。
1. Storage Cruiserのコンポーネントをインストールしているシステムにログインします。
作業がバージョン確認だけの場合、root(スーパーユーザー)権限は不要です。
2. 以下のコマンドを実行します。
- マネージャーのバージョンを調べる場合
# pkginfo -l FJSVssmge
- エージェントのバージョンを調べる場合
# pkginfo -l FJSVssage
3. pkginfoコマンドが出力した結果の、VERSION情報を確認します。
Storage CruiserのコンポーネントのVERSION情報は、xx.y.z形式(x、y、およびzは数字)で出力されます。このうち、xx.y
の部分が、指定したコンポーネントのバージョンとなります。
例えば、"16.2.0"と出力されます。
C.3
Linuxでのバージョン確認方法
LinuxにインストールされているStorage Cruiserのコンポーネントのバージョン確認方法は、以下のとおりです。
- 386 -
1. Storage Cruiserのコンポーネントをインストールしているシステムにログインします。
作業がバージョン確認だけの場合、root(スーパーユーザー)権限は不要です。
2. 以下のコマンドを実行します。
- マネージャーのバージョンを調べる場合
# rpm -qi FJSVssmge
- エージェントのバージョンを調べる場合
# rpm -qi FJSVssage
3. rpmコマンドが出力した結果の、Version情報を確認します。
Storage CruiserのVersion情報は、xx.y.z形式(x、y、およびzは数字)で出力されます。このうち、xx.yの部分が、指定した
コンポーネントのバージョンとなります。
例えば、"16.2.0"と出力されます。
参考
ご利用の製品バージョンによっては、Version情報が"14.0.0_40I32"のように出力される場合もあります。その場合で
も、バージョンは14.xの部分で判断してください。
C.4
HP-UXでのバージョン確認方法
HP-UXにインストールされているStorage Cruiserのコンポーネントのバージョン確認方法は、以下のとおりです。
なお、HP-UXで動作するStorage Cruiserのコンポーネントはエージェントだけのため、エージェントを対象に説明していま
す。
1. Storage Cruiserエージェントをインストールしているシステムにログインします。
作業がバージョン確認だけの場合、root(スーパーユーザー)権限は不要です。
2. 以下のコマンドを実行します。
# /usr/sbin/swlist | grep FJSVssage
3. コマンド実行結果が、以下のように出力されます。
# /usr/sbin/swlist | grep FJSVssage
FJSVssage
13.4.0
ETERNUS SF Storage Cruiser Agent
#
バージョン情報は、第2カラムに出力されます。第2カラムの値が13.4.n(nは任意の数字)であれば、最新バージョンで
す。マネージャーのバージョンと同じバージョンと判断してください。
C.5
AIXでのバージョン確認方法
AIXにインストールされているStorage Cruiserのコンポーネントのバージョン確認方法は、以下のとおりです。
なお、AIXで動作するStorage Cruiserのコンポーネントはエージェントだけのため、エージェントを対象に説明しています。
1. Storage Cruiserエージェントをインストールしているシステムにログインします。
作業がバージョン確認だけの場合、root(スーパーユーザー)権限は不要です。
2. 以下のコマンドを実行します。
# /usr/bin/cat /etc/opt/FJSVssage/version.dat
- 387 -
3. コマンド実行結果が、以下のように出力されます。
# /usr/bin/cat /etc/opt/FJSVssage/version.dat
version=15.1.0
#
Storage Cruiserのバージョン情報は、x.y.z形式(x、y、およびzは数字)で出力されます。
- 388 -
付録D ETERNUS VX700 seriesの性能監視
Storage CruiserでETERNUS VX700 seriesの性能を管理するツールの使用方法について説明します。
D.1
概要
Storage CruiserによるETERNUS VX700 seriesの性能監視の概要について説明します。
Storage CruiserのETERNUS VX700 series性能監視ツールは、Systemwalker Service Quality Coordinatorと連携して、ETERNUS VX700
seriesの性能情報を監視する機能を提供します。
本機能では、ETERNUS VX700 seriesから定期的に性能情報を取得し、Systemwalker Service Quality CoordinatorのPDB(Performance
Database)に保存します。PDBに保存したETERNUS VX700 seriesの性能情報は、Systemwalker Service Quality Coordinatorで管理
され、詳細表示画面、汎用レポート画面で確認できます。
D.1.1
サポートする性能情報
本機能がサポートするETERNUS VX700 seriesの性能情報は、以下のとおりです。
- 389 -
カテゴリ
ボリューム
(注1)
装置全体
(注2)
性能情報(単位)
説明
Read IOPS(IOPS)
1秒間に読込みできる回数です。
Write IOPS(IOPS)
1秒間に書込みできる回数です。
Readスループット(MB/s)
1秒間のデータ読込み速度です。
Writeスループット(MB/s)
1秒間のデータ書込み速度です。
I/Oリクエストの平均待ち時間(msec)
I/Oリクエストの平均待ち時間です。
I/Oリクエストの平均処理時間(msec)
I/Oリクエストの平均待ち時間です。
装置の全体容量(TB)
装置の全体容量です。
装置の使用量(GB)
装置の使用量です。
装置の使用率(%)
装置の使用率です。
作成済みボリュームの総容量(GB)
作成済みボリュームの総容量です。
作成済みボリュームの使用率(%)
作成済みボリュームの使用率です。
警告閾値(%)
装置の空き容量不足のときに警告する閾値です。
ゼロ初期化容量(GB)
削除したボリュームが使用していた領域のうち、未解放領域の容量
です。未解放領域は、ゼロ初期化後に解放されます。
異常Disk容量(GB)
ディスク異常が発生して使用できなくなっている容量です。
注1: ETERNUS VX700 series CLIの性能情報表示コマンド(show performance)で表示されるすべての情報をサポート。
注2: ETERNUS VX700 series CLIの容量情報表示コマンド(show poolinfo)で表示されるすべての情報をサポート。
D.1.2
システム構成
本機能は、Storage CruiserマネージャーとSystemwalker Service Quality Coordinatorマネージャー(またはエージェント)がイン
ストールされている運用管理サーバで利用します。本機能を使用するためのシステム構成例を、以下に示します。
- 390 -
図D.1 本機能を使用したシステム構成例
D.1.3
動作条件
本機能を使用するために必要な動作条件について説明します。
サポート装置
本機能がサポートする装置は、以下のとおりです。
装置名
ファームウェア版数
ETERNUS VX700 series
V10L20以降
ハードウェア条件
運用管理サーバは、Storage Cruiserマネージャーのハードウェア条件を満たす必要があります。Storage Cruiserマネージャー
のハードウェア条件は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」の「ハードウェア条件」を参照し
てください。
ソフトウェア条件
運用管理サーバは、以下の条件を満たすソフトウェアが必要です。
基本ソフトウェア
製品名
Windows Server 2008 R2
備考
-
必須ソフトウェア
- 391 -
ソフトウェア製品名
備考
ETERNUS SF Storage Cruiser
本バージョンレベルのETERNUS SF Storage
Cruiserを利用してください。
Systemwalker Service Quality Coordinator Manager V15.0.1以降
注
Systemwalker Service Quality Coordinator Agent V15.0.1以降
注
注: どちらか1つがインストールされている必要があります。
排他ソフトウェア
ありません。
インストールに必要な資源
本ツールをインストールするのに必要な資源について説明しています。
静的ディスク容量
本ツールを新規にインストールするには、インストール対象サーバのディスクに、以下の空き容量が必要です。
ディレクトリ名称
必要量
(単位: MB)
<本ツールのインストール先フォルダ>\vxPerf
28
説明
本ツール用のフォルダです。
運用に必要な資源
本機能を運用するのに必要な資源について説明しています。
動的ディスク容量
本機能を運用するには、インストール対象のサーバのディスクに、「静的ディスク容量」のほかに以下の空き容量が必要
です。
ディレクトリ名称
<本ツールのインストール先フォルダ>\vxPerf
\var
必要量(単位: MB)
4 + 管理対象装置台数
説明
各装置から取得した性能情報を一時的
に格納するための領域です。
メモリ容量
本機能を運用するために、インストール対象のサーバに512MBのメモリ追加が必要です。
D.1.4
本ツールの利用における注意事項
本ツールを利用における注意事項は、以下のとおりです。
・ 本ツールは、Systemwalker Service Quality Coordinatorのユーザーデータ管理機能を使用します。
監視条件設定ファイル(vxDevice.conf)で、レコードID(1、2)を定義しているため、ユーザーデータ管理のUDATA_1および
UDATA_2が"ON"になっていた場合は、既存のユーザーデータに本機能で採取した性能情報が追加されてしまいます。こ
のため、本ツールをインストールする前に、ユーザーデータ管理のUDATA_1およびUDATA_2が"OFF"であることを確認し
てください。"ON"になっている場合は、レコードIDを変更してください。
・ 本ツールでは、Systemwalker Service Quality CoordinatorのsqcPDBcload(ユーザーデータ入力コマンド)を定期的に実行しま
す。sqcPDBcloadコマンドは多重実行できないため、ユーザーがsqcPDBcloadコマンドを実行する場合は、本ツールを停
止した状態で実行してください。
- 392 -
・ Systemwalker Service Quality CoordinatorのPDBに格納したリソースデータの保持期間は、デフォルトで1週間です。保持
期間を超えると削除されます。詳細は、『Systemwalker Service Quality Coordinator 解説書』の「3.2.2 Manager」を参照し
てください。
リソースデータの保持期間を変更する場合は、Systemwalker Service Quality CoordinatorのsqcSetPDBManage(PDBの保持期
間変更コマンド)を実行してください。詳細は、『Systemwalker Service Quality Coordinator リファレンスマニュアル』の
「1.7.5 sqcSetPDBManage(PDBの保持期間変更コマンド)」を参照してください。
・ 本ツールは、管理監視対象の装置のIPアドレスがIPv4アドレスであることを前提としています。
・ Systemwalker Service Quality Coordinatorをアンインストールする場合は、本ツールもアンインストールしてください。
・ 本ツールの動作中に、ETERNUS VX700 series CLIを使用して、性能情報の採取開始コマンド(start performance)、性能情報
の採取停止コマンド(stop performance)を実行しないでください。実行した場合は、ETERNUS VX700 seriesの性能情報を採
取できないことがあります。
D.2
セットアップ
本ツールのセットアップとアンインストールについて説明します。
D.2.1
インストール
本ツールを新規にインストールする方法について説明します。
インストールの前に、以下の作業を実施してください。
・ 「ソフトウェア条件」に記載されているソフトウェアのインストール
・ 「ソフトウェア条件」に記載されている排他ソフトウェアがインストールされていないことの確認
・ インストール対象サーバのディスクに、「静的ディスク容量」に記載されている容量が空いていることの確認
上記作業のあと、以下の手順でインストールしてください。
1. 運用管理サーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
2. Storage Cruiserマネージャーのインストール先に格納されている本ツールを、インストール先フォルダにコピーしてく
ださい。本ツールの格納場所は、以下のとおりです。
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\etc\pkg\vx700\vxPerf.exe
($INS_DIRは、Storage Cruiserマネージャーをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
注意
vxPerf.exeをコピーするインストール先フォルダは、Storage Cruiserマネージャーのインストール先以外にしてくださ
い。Storage Cruiserマネージャーのインストール先に配置した場合、Storage Cruiserマネージャーのアンインストール
やバージョンアップで、本ツールはアンインストールされます。
3. インストール先フォルダに配置したvxPerf.exe(自己解凍形式)をダブルクリックして解凍してください。
ダブルクリックすると、vxPerf.exeを配置したインストール先フォルダ配下にvxPerfフォルダが作成されます。
4. 「D.2.2 初期設定」を実施します。
D.2.2
初期設定
インストール後に実施する初期設定について説明します。
D.2.2.1
監視対象装置の設定
管理対象となるETERNUS VX700 seriesを本機能に登録します。
設定手順は以下のとおりです。
- 393 -
1. vxencrypt.batコマンドを実行し、ETERNUS VX700 seriesにSSHログインするためのSoftwareロールのユーザーアカウント
およびパスワードを暗号化します。
ポイント
ユーザーアカウントおよびパスワードは、ETERNUS VX700 series GUIでSoftwareロールが設定されている必要がありま
す。
2. 監視条件設定ファイル(vxDevice.conf)に、監視対象装置を設定します。
設定内容は、「D.4.1 監視条件の設定(vxDevice.conf)」を参照してください。
3. vxcheck.batコマンドを実行し、手順1および手順2で設定した内容が正しいかチェックします。
D.2.2.2
Systemwalker Service Quality Coordinatorの設定
Systemwalker Service Quality Coordinatorに対し、ユーザーデータ管理を設定します。
設定手順は以下のとおりです。
1. 前提条件および詳細事項を確認します。
『Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書』の「第8章 ユーザーデータ管理」を参照して、前提条件および
詳細事項を確認してください。
2. ユーザーデータ定義を作成します。
『Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書』の「8.1 ユーザーデータ定義」に従って、ユーザーデータ定義
を作成してください。
「ボリュームの性能情報」および「装置の性能情報」の、2レコードの設定が必要です。監視条件設定ファイル
(vxDevice.conf)では、「ボリュームの性能情報」用にレコードID=1を、「装置の性能情報」用にレコードID=2を使用して
います。例えば、「ボリュームの性能情報」用にレコードID=1を、「装置の性能情報」用にレコードID=2を使用する場
合は、UDATA_1とUDATA_2を"ON"に設定します。
[MIDDLEWARE_CONF]
XML=ON
[SELECT_RECORDID]
UDATA_1=ON
UDATA_2=ON
UDATA_3=OFF
UDATA_4=OFF
UDATA_5=OFF
UDATA_6=OFF
UDATA_7=OFF
UDATA_8=OFF
UDATA_9=OFF
UDATA_10=OFF
UDATA_11=OFF
UDATA_12=OFF
UDATA_13=OFF
UDATA_14=OFF
UDATA_15=OFF
UDATA_16=OFF
UDATA_17=OFF
UDATA_18=OFF
UDATA_19=OFF
UDATA_20=OFF
3. 収集ポリシーの作成と適用を実施します。
『Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書』の「8.2 セットアップ」に従って、収集ポリシーの作成と適用
を実施してください。
- 394 -
参考
複数装置でのレコードIDの共有、装置ごとのレコードIDの設定の、どちらも可能です。
レコードIDを共有した場合は、Systemwalker Service Quality Coordinatorの汎用レポートのグラフで、共有した複数装置のデー
タを比較できます。
D.2.2.3
タスクの登録
本機能の起動コマンドをタスクに登録します。
登録手順は以下のとおりです。
1. Administrator権限を持つユーザーで、[スタート]-[すべてのプログラム]-[管理ツール]-[タスク スケジューラ]を選
択し、タスク スケジューラを起動します。
2. タスク スケジューラ画面で、[操作]-[タスクの作成]を選択します。
3. 「タスクの作成」画面の[全般]タブで、以下を設定します。
設定項目
名前
説明
「D.2.2 初期設定」で指定したタスク名を指定します。
セキュリティオプション 「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」のラジオボタンを
チェックします。
- 395 -
4. 「タスクの作成」画面の[トリガ]タブで、[新規]ボタンをクリックしたあと、[タスクの開始]を「スタートアップ時」
に設定します。
5. 「タスクの作成画面の[操作]タブで、[新規]ボタンをクリックしたあと、以下を設定します。
設定項目
説明
操作
「プログラムの開始」を選択します。
プログラム/スクリプト
「<本ツールのインストール先フォルダ>\vxPerf\bin\vxperf.bat」を指定します。
引数の追加(オプション)
"-start"を指定します。
- 396 -
6. 「タスクの作成」画面で、[完了]ボタンをクリックします。
D.2.3
起動
本ツールは、タスク スケジューラで起動します。
D.2.3.1
タスク スケジューラでの起動
タスクの登録を実施することで、本ツールは、OS起動時にタスクスケジューラから起動されます。
インストール直後は、以下の操作で起動します。
1. Administrator権限を持つユーザーで、[スタート]-[すべてのプログラム]-[管理ツール]-[タスク スケジューラ]を選
択し、タスク スケジューラを起動します。
2. タスク スケジューラ画面で、[タスク スケジューラ ライブラリ]-[VX_Perf]を選択します。
VX_Perf: 「D.2.2 初期設定」で指定したタスク名を指定します。
- 397 -
3. 「タスク スケジューラ」画面で、右ペインにある[選択された項目]-[実行]を選択します。
注意
・ 本ツールの起動に失敗した場合、「D.6.1 メッセージログ」が表示されます。
メッセージログファイルmsglog_0.csvにvxPerf82033メッセージが出力された場合は、以下の操作を実施してください。
1. Administrator権限を持つユーザーで、コマンドプロンプトを起動します。
2. vxclistop.batコマンドを実行して、ETERNUS VX700 seriesの性能情報採取を停止します。
3. 「D.2.3.1 タスク スケジューラでの起動」を参照して、タスク スケジューラで起動します。
・ 本機能は、以下のサービスの起動状況に影響を受けません。
- Storage Cruiserマネージャー
- Systemwalker Service Quality CoordinatorマネージャーまたはSystemwalker Service Quality Coordinatorエージェント
・ 同一サーバで本ツールが複数動作した場合、Systemwalker Service Quality Coordinatorの動作を保証できません。
D.2.4
停止
本ツールはコマンドで停止させます。
停止手順は以下のとおりです。
1. Administrator権限を持つユーザーで、コマンドプロンプトを起動します。
2. vxperf.batコマンドを実行します。
D.2.5
アンインストール
本ツールをアンストールする方法について説明します。
アンインストールの前に、必要な作業はありません。以下の手順でアンインストールしてください。
1. 運用管理サーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
2. 「D.2.4 停止」に従って、本ツールを停止します。
- 398 -
3. 以下の操作を実施し、タスクを削除します。
a. [スタート]-[すべてのプログラム]-[管理ツール]-[タスク スケジューラ]を選択します。
b. 「タスク スケジューラ」画面で、[タスク スケジューラ ライブラリ]-[VX_Perf]を選択します。
VX_Perf: 「D.2.2 初期設定」で指定したタスク名を指定します。
c. 「タスク スケジューラ」画面で、右ペインにある[選択された項目]-[削除]を選択します。
4. Systemwalker Service Quality Coordinatorに格納したデータを保管します。
手順5および手順6を実施すると、過去のデータを参照できなくなります。必要に応じて、データを保管してください。
保管手順は、以下のマニュアルを参照してください。
- CSV形式で保存する場合
『Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書(コンソール編)』-「3.2.4.1 共通操作」
- ファイルに出力して保存する場合
『Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書(コンソール編)』-「4.3.2.2 表示設定」
5. Systemwalker Service Quality Coordinatorに対して、ユーザーデータ定義を設定します。
a. 前提条件および詳細事項を確認します。
『Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書』の「第8章 ユーザーデータ管理」を参照して、前提条件お
よび詳細事項を確認してください。
b. ユーザーデータ定義を作成します。
『Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書』の「8.1 ユーザーデータ定義」に従って、ユーザーデータ
定義を設定してください。
すべてのETERNUS VX700 seriesに対して、設定したレコードIDに該当するデータをOFFに設定します。例えば、「ボ
リューム情報」のレコードIDが1、「装置情報」のレコードIDが2の場合、UDATA_1とUDATA_2を"OFF"に設定しま
す。
[MIDDLEWARE_CONF]
XML=ON
[SELECT_RECORDID]
UDATA_1=OFF
- 399 -
UDATA_2=OFF
UDATA_3=OFF
:
c. 収集ポリシーの適用を実施します。
『Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書』の「8.2 セットアップ」に従って、収集ポリシーの適用を
実施してください。
6. Systemwalker Service Quality Coordinatorに格納したETERNUS VX700 seriesの性能情報を削除します。
『Systemwalker Service Quality Coordinator リファレンスマニュアル』の「1.7.3 sqcPDBerase(データ削除コマンド)」に
従って、すべてのETERNUS VX700 seriesに対する性能情報を削除します。
削除時に指定するレコードID(UDATA_n)は、管理対象としてvxDevice.confファイルに登録している装置のレコードIDで
す。
7. ETERNUS VX700 seriesにSSHログインするためのユーザーアカウントおよびパスワードを暗号化したファイルを削除し
ます。
8. 本ツールのインストール先フォルダ配下を、すべて削除します。
D.3
保守
運用中に行う保守作業について説明します。
D.3.1
性能情報の確認
Systemwalker Service Quality Coordinator管理コンソール画面で、ETERNUS VX700 seriesの性能情報を確認する方法について説
明します。
ETERNUS VX700 series から取得した性能情報は、Systemwalker Service Quality Coordinator管理コンソール画面で確認します。
確認方法は、以下のマニュアルを参照してください。
・ 『Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書』-「8.4 表示」
・ 『Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書(コンソール編)』
装置から取得した性能情報は、Systemwalker Service Quality CoordinatorのPDBに「リソースデータ(10分)」として格納されま
す。このため、Systemwalker Service Quality Coordinator管理コンソール画面で確認する場合は、「リソースデータ(10分)」を
指定して確認してください。
Systemwalker Service Quality Coordinator管理コンソール画面の表示項目とETERNUS VX700 seriesの性能情報の対応は、以下の
とおりです。
性能情報
ボリュームの性能情報
管理コンソール画面で
の表示項目
表示内容
レコードID
監視条件設定ファイル(vxDevice.conf)で設定したレコードID
収集時刻
性能情報の収集時刻
リソースID
シリアル番号:ボリューム名
udntxt1
ストレージシステム名
udntxt2
シリアル番号
udntxt3
ボリューム名
udntxt4
activeなボリュームが存在するプロセッサユニット名
udndata1
Read IOPS
udndata2
Write IOPS
udndata3
Readスループット
- 400 -
性能情報
装置の性能情報
管理コンソール画面で
の表示項目
表示内容
udndata4
Writeスループット
udndata5
I/Oリクエストの平均待ち時間
udndata6
I/Oリクエストの平均処理時間
レコードID
監視条件設定ファイル(vxDevice.conf)で設定したレコードID
収集時刻
性能情報の収集時刻
リソースID
シリアル番号
udntxt1
ストレージシステム名
udntxt2
シリアル番号
udntxt3
警告閾値
udndata1
装置の全体容量
udndata2
装置の使用量
udndata3
装置の使用率
udndata4
作成済みボリュームの総容量
udndata5
作成済みボリュームの使用率
udndata6
ゼロ初期化容量
udndata7
Disk異常状態サイズ
注意
・ 「リソースデータ(10分)」として格納・画面表示しますが、性能情報は10分単位の情報でなく、設定された監視間隔単
位の情報です。
・ Systemwalker Service Quality Coordinatorの性能情報の日時情報は、ETERNUS VX700 seriesから取得した日時情報を表示し
ます。
・ Systemwalker Service Quality Coordinator管理コンソール画面に表示する性能情報が監視間隔でない状態が続く場合は、監
視間隔を見直してください。
・ Systemwalker Service Quality Coordinator管理コンソール画面に表示する性能情報がすぐに反映されない場合、監視間隔内
にSystemwalker Service Quality Coordinatorへ反映できていない可能性があります。<本ツールのインストール先フォルダ
>\vxPerf\var\temp\petfFolderName フォルダ配下にCSVファイルが溜まっていないか確認してください。CSVファイルが
溜まっている場合は、監視間隔を見直してください。
perfFolderName は、装置のIPアドレスの"."を"_"に置き換えた名前のフォルダです。
D.3.2
監視間隔の変更
運用中に監視間隔を変更する手順を以下に示します。
1. 運用管理サーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
2. 「D.2.4 停止」に従って、本ツールを停止します。
3. 監視条件設定ファイル(vxDevice.conf)に監視間隔を設定します。
設定内容は、「D.4.1 監視条件の設定(vxDevice.conf)」を参照してください。
4. 本ツールを起動します。
- 401 -
ポイント
・ 監視間隔は、すべてのETERNUS VX700 seriesで統一してください。
・ 装置1台あたりの処理時間は約10秒です。本機能とETERNUS VX700 seriesとの通信時間を考慮し、監視間隔(=(10秒+通信
時間)×登録装置台数)を設定してください。
D.3.3
監視装置の追加
運用中に監視対象装置を追加できます。
追加手順は以下のとおりです。
1. vxencrypt.batコマンドを使用し、ETERNUS VX700 seriesにSSHログインするためのユーザーアカウントおよびパスワー
ドを暗号化します。
SSHログインするためのユーザーアカウントおよびパスワードが登録済み装置と同じ場合は、本手順を実施不要です。
2. Systemwalker Service Quality Coordinatorに、監視対象装置を追加します。
設定手順は、「D.2.2.2 Systemwalker Service Quality Coordinatorの設定」を参照してください。
追加対象装置と登録済み装置が同じレコードIDの場合は、本手順を実施不要です。
3. 本機能に、監視対象装置を追加します。
監視条件設定ファイル(vxDevice.conf)に監視対象装置を追加設定します。設定内容は、「D.4.1 監視条件の設定
(vxDevice.conf)」を参照してください。
4. vxcheck.batコマンドを実行し、手順1および手順3で設定した内容が正しいかチェックします。
5. 「D.3.8 装置登録/装置削除の確認」を参照して、装置登録されていることを確認します。
D.3.4
監視装置の削除
運用中に監視対象装置を削除できます。
削除手順は以下のとおりです。
1. 本機能から、監視対象装置を削除します。
監視条件設定ファイル(vxDevice.conf)に設定されている監視対象装置の情報を削除します。設定内容は、「D.4.1 監視条
件の設定(vxDevice.conf)」を参照してください。
削除対象装置と監視を継続する装置が異なるレコードIDの場合は、手順4で必要となるレコードIDを記録しておいてく
ださい。
2. vxcheck.batコマンドを実行し、手順1で設定した内容が正しいかチェックします。
3. Systemwalker Service Quality Coordinatorに格納したデータを保管します。
手順4および手順5を実施すると、過去のデータを参照できなくなります。必要に応じて、データを保管してください。
保管手順は、以下のマニュアルを参照してください。
- CSV形式で保存する場合
『Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書(コンソール編)』-「3.2.4.1 共通操作」
- ファイルに出力して保存する場合
『Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書(コンソール編)』-「4.3.2.2 表示設定」
4. Systemwalker Service Quality Coordinatorに対して、ユーザーデータ定義を設定します。
なお、削除対象装置と監視を継続する装置が同じレコードIDの場合は、本手順を実施不要です。
a. 前提条件および詳細事項を確認します。
『Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書』の「第8章 ユーザーデータ管理」を参照して、前提条件お
よび詳細事項を確認してください。
- 402 -
b. ユーザーデータ定義を作成します。
『Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書』の「8.1 ユーザーデータ定義」に従って、ユーザーデータ
定義を設定してください。
削除対象装置に対して、設定したレコードIDに該当するデータをOFFに設定します。例えば、削除対象装置に対
する「ボリューム性能情報」のレコードIDが1、「装置性能情報」のレコードIDが2の場合、UDATA_1とUDATA_2
を"OFF"に設定します。
[MIDDLEWARE_CONF]
XML=ON
[SELECT_RECORDID]
UDATA_1=OFF
UDATA_2=OFF
UDATA_3=OFF
:
c. 収集ポリシーの適用を実施します。
『Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書』の「8.2 セットアップ」に従って、収集ポリシーの適用を
実施してください。
5. Systemwalker Service Quality Coordinator格納データを削除します。
なお、削除対象装置と監視を継続する装置が同じレコードIDの場合は、本手順を実施不要です。
『Systemwalker Service Quality Coordinator リファレンスマニュアル』の「1.7.3 sqcPDBerase(データ削除コマンド)」に
従って、削除対象の装置のレコードIDを指定し、Systemwalker Service Quality Coordinatorに格納したデータを削除しま
す。
6. ETERNUS VX700 seriesにSSHログインするためのユーザーアカウントおよびパスワードを暗号化したファイルを削除します。
なお、削除対象装置と監視を継続する装置が同じレコードIDの場合は、本手順を実施不要です。
7. 「D.3.8 装置登録/装置削除の確認」を参照して、装置削除されていることを確認します。
D.3.5
監視装置の情報変更
本ツールの動作中は、登録済みの監視装置の情報を変更できません。
変更する場合は、再度、監視装置の削除・追加を実施してください。
D.3.6
本ツールの動作状況の確認
本ツールの動作状況の確認手順は以下のとおりです。
1. Administrator権限を持つユーザーで、[スタート]-[すべてのプログラム]-[管理ツール]-[タスク スケジューラ]を選
択し、タスク スケジューラを起動します。
2. 「タスク スケジューラ」画面で、[タスク スケジューラ ライブラリ]を選択します。
3. VX_Perfタスクの状態を確認します。
VX_Perf: 「D.2.2 初期設定」で指定したタスク名を確認します。
- 403 -
- 本機能が起動中の場合の表示例
- 本ツールが停止中の場合または起動に失敗した場合の表示例
D.3.7
監視対象装置の確認
監視対象中の装置を確認する方法は以下のとおりです。
1. 監視条件設定ファイル(vxDevice.conf)を編集し、性能監視間隔以上の時間が経過してから、<本ツールのインストール
先フォルダ>\vxPerf\var\temp\monitoringIPList.datファイルを開きます。
- 404 -
2. 手順1で開いたファイルに、監視中の装置が記載されているか確認します。
10.20.30.40:60
10.20.30.50:60
ファイルの出力形式は、[監視対象装置のIPアドレス:性能監視間隔]です。
D.3.8
装置登録/装置削除の確認
装置登録または装置削除を確認する方法について、説明します。
1. 監視条件設定ファイル(vxDevice.conf)を編集し、性能監視間隔以上の時間が経過してから、メッセージログを確認し
ます。
- 装置登録を確認する場合
登録に成功した場合、メッセージログファイルmsglog_0.csvにvxPerf82051メッセージが出力されます。
vxPerf82051メッセージが出力されていない場合は、msglog_0.csvファイルを確認し、出力されているメッセージに
基づいて対処してください。
- 装置削除を確認する場合
削除に成功した場合、メッセージログファイルmsglog_0.csvにvxPerf82053メッセージが出力されます。
vxPerf82053メッセージが出力されていない場合は、msglog_0.csvファイルを確認し、出力されているメッセージに
基づいて対処してください。
2. 「D.3.7 監視対象装置の確認」を行います。
D.3.9
トラブルシューティング
トラブル発生時や問合せ時は、以下の情報と資料を当社技術員(SE)に提供してください。
・ 現象
・ 発生時刻
・ 操作手順
・ 再現の有無・頻度
・ 本機能の保守情報
以下のデータを採取してください。
- <本ツールのインストール先フォルダ>\vxPerf\etc
- <本ツールのインストール先フォルダ>\vxPerf\var
- 実行したコマンドの出力結果(コマンドプロンプトの標準出力、標準エラー出力)
・ Systemwalker Service Quality Coordinatorの保守情報
運用管理サーバの調査資料を採取してください。
D.4
設定ファイル
本機能の設定ファイルについて説明します。
D.4.1
監視条件の設定(vxDevice.conf)
監視条件設定ファイル(vxDevice.conf)に、ETERNUS VX700 seriesを監視するために必要な設定を行います。
本ツールは、vxDevice.confファイルに定義された全装置を対象に、指定された監視間隔で性能情報を採取します。また、本
ツールの起動時および装置からの性能情報採取時にvxDevice.confファイルを読み込んで、最新の設定内容を反映します。
- 405 -
ポイント
・ 本ツールの起動時にvxDevice.confの読込みに失敗した場合、本ツールは起動しません。
・ 運用中にvxDevice.confの読込みに失敗した場合は、設定前の状態で運用を継続します。
・ 本ツールの起動に失敗した場合は、メッセージログを出力します。
設定ファイルの絶対パス
<本ツールのインストール先フォルダ>\vxPerf\etc\vxDevice.conf
設定項目
設定ファイルは、各行が「項目名=値」の形式をした、テキストファイルです。
項目名
monitor_interval
値の型
半角数字
省略の
可否
不可
値の説明
監視間隔(30~1800秒)を指定します。指定する値は、装置に設定し
た監視間隔です。初期値は60です。
監視間隔は、全装置で同じになります。
monitor_index_ip
(注)
文字列
不可
監視対象装置の管理LANのIPアドレスを、IPv4形式で指定します。
monitor_index_user
(注)
文字列
不可
vxencrypt.batコマンドで作成したファイルの絶対パスを指定します。
monitor_index_recordid_vol
(注)
半角数字
不可
Systemwalker Service Quality Coordinatorのユーザーデータ管理で使用
するレコードIDを、1~20までの整数で指定します。Systemwalker
Service Quality Coordinatorでは、ここで指定したレコードIDのデータ
として、ボリュームの性能情報を表示します。
初期値は1です。
monitor_index_recordid_deviceと同じ値は指定できません。
monitor_index_recordid_device
(注)
半角数字
不可
Systemwalker Service Quality Coordinatorのユーザーデータ管理で使用
するレコードIDを、1~20までの整数で指定します。Systemwalker
Service Quality Coordinatorでは、ここで指定したレコードIDのデータ
として、装置の性能情報を表示します。
初期値は2です。
monitor_index_recordid_volと同じ値は指定できません。
注: indexは、装置ごとに異なる値を設定し、0~255までの整数(半角文字)を指定してください。連番でなくても問題あ
りません。
記述規則
・ monitor_intervalの設定が正しくない場合、監視間隔は60秒と認識します。
・ 項目名および値の大文字・小文字は、区別されます。
・ イコール文字(=)の前後には、半角空白文字を記述できません。
・ 空行および半角空白文字だけの行は、読み飛ばされます。
・ 行頭が"#"で始まる行は、コメント行として扱われます。
- 406 -
・ フォルダのパスに空白文字が含まれる場合(例えば、C:\Program Files)は、全体をダブルクォーテーション(")で囲む必要
があります。
・ 値がダブルクォーテーション(")"で囲まれている場合、"で囲まれた部分が設定値と判断されます。
・ 使用できる文字は、半角文字(文字コード: 0x20~7E)だけです。
設定例
設定例を以下に示します。
#
#
#
#
#
#
#
#
#
#
#
#
#
#
#
#
1台目の監視対象装置を登録する場合
monitor_0_ip: 監視対象装置の管理LANのIPアドレスを指定してください。
monitor_0_user:ユーザー情報暗号化コマンド(vxencrypt.bat)の-fileパラメーターに
指定した暗号化ファイル作成先ファイルを指定してください。
monitor_0_recordid_vol:レコードID 1が既に使用されている場合は、
空いているレコードIDを指定してください。
monitor_0_recordid_device:レコードID 2が既に使用されている場合は、
空いているレコードIDを指定してください。
2台目以降の監視対象装置を登録する場合
以下の4行の先頭の#を削除したものをコピーして、$ を任意の値(装置毎に異なる値)
に変更し、監視対象装置の情報を指定してください。
monitor_$_ip=
monitor_$_user=
monitor_$_recordid_vol=1
monitor_$_recordid_device=2
monitor_interval=60
monitor_0_ip=10.20.30.40
monitor_0_user=C:\vxPerf\user\encrypt
monitor_0_recordid_vol=1
monitor_0_recordid_device=2
monitor_1_ip=10.20.30.41
monitor_1_user=C:\vxPerf\user\encrypt
monitor_1_recordid_vol=1
monitor_1_recordid_device=2
D.5
コマンドリファレンス
コマンドの使用方法について説明します。
D.5.1
vxperf.bat (起動/停止コマンド)
名前
vxperf.bat -本機能の起動/停止
形式
vxperf.bat {-start | -stop}
機能説明
本機能を起動/停止します。
本コマンドは、Administrator権限で実行する必要があります。
- 407 -
オプション
-start
本機能を起動します。
-stop
本機能を停止します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
=1 : 異常終了
使用例
・ 本機能を起動します。
> vxperf.bat -start
・ 本機能を停止します。
> vxperf.bat -stop
D.5.2
vxencrypt.bat (ユーザー情報暗号化コマンド)
名前
vxencrypt.bat - ユーザー情報の暗号化
形式
vxencrypt.bat -user userName -password password -file fileName
機能説明
ETERNUS VX700 seriesにSSHログインするためのユーザーアカウントおよびパスワードを、暗号化ファイルへ保存します。指
定するユーザーアカウントおよびパスワードは、ETERNUS VX700 series GUIでSoftwareロールが設定されている必要がありま
す。
本機能は、本コマンドで作成した暗号化されたファイルからSSHログインのためのアカウントおよびパスワードを取得しま
す。
本コマンドは、Administrator権限で実行する必要があります。
オプション
-user userName
SoftwareロールのSSHログインアカウントを指定します。
-password password
SoftwareロールのSSHログインパスワードを指定します。
-file fileName
暗号化ファイルの絶対パスを指定します。
フォルダのパスに空白文字が含まれる場合(例えば、C:\Program Files)は、全体をダブルクォーテーション(")で囲む必要
があります。
指定した暗号化ファイルがすでに存在する場合は、上書きします。存在しないファイルおよびフォルダを指定した場合
は、暗号化ファイルを新たに作成します。
- 408 -
終了ステータス
=0 : 正常終了
=1 : 異常終了
使用例
> vxencrypt.bat -user vx_user -password vx_pwd -file "C:\Program Files\Fujitsu\vxPerf\encrypt"
D.5.3
vxclistop.bat (ETERNUS VX700 series性能情報採取の停止コマンド)
名前
vxclistop.bat - ETERNUS VX700 series性能情報採取の停止
形式
vxclistop.bat -ip ipAddress
機能説明
ETERNUS VX700 seriesの性情報採取を停止します。
本コマンドは、Administrator権限で実行する必要があります。
オプション
-ip ipAddress
性能情報採取を停止する、ETERNUS VX700 seriesのIPアドレスを指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
=1 : 異常終了
使用例
> vxclistop.bat -ip 10.20.30.40
D.5.4
vxcheck.bat (ユーザー定義チェックコマンド)
名前
vxcheck.bat - ユーザー定義内容のチェック
形式
vxcheck.bat
機能説明
vxencrypt.batコマンドで作成したログインユーザー情報と監視条件の定義ファイル(vxDevice.conf)の設定内容をチェックし
ます。
本コマンドは、Administrator権限で実行する必要があります。
オプション
ありません。
- 409 -
終了ステータス
=0 : 正常終了
=1 : 異常終了
使用例
> vxcheck.bat
D.6
メッセージログ
本機能が出力する、メッセージログについて説明します。
D.6.1
メッセージログ
メッセージログは、以下のログファイルを確認してください。
・ 格納先フォルダ
<本ツールのインストール先フォルダ>\vxPerf\var\log
・ 格納先ファイル
ファイル名
msglog_n.csv
(n は、0または1)
ファイルサイズ
3MB
世代数
イベントの種類
情報、警告、エラー
2
注意
・ メッセージログの、「ファイルサイズ」および「世代数」は変更できません。
・ ファイル内容を確認する場合は、読込み権限(read-only)で参照してください。
D.6.2
出力されるメッセージと対処方法
本機能が出力するメッセージとシステム管理者の処置について説明します。
[システム管理者の処置]に記載されている対処を実施しても問題が解決しない場合は「D.3.9 トラブルシューティング」を
参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。
vxPerf82001 Service is started.
メッセージの意味
本機能が起動しました。
システム管理者の処置
対処は不要です。
vxPerf82002 Service is normally stopped.
メッセージの意味
本機能を正常に停止しました。
システム管理者の処置
対処は不要です。
vxPerf82003 Service has been stopped due to error occurrence.
- 410 -
メッセージの意味
エラーが発生したため、本機能を停止しました。
システム管理者の処置
本メッセージの前に出力されたメッセージを確認してください。
vxPerf82011 Command execution is started. Command={0}
メッセージの意味
コマンドの実行を開始しました。
パラメーターの意味
{0} : ユーザーが実行したコマンド名
システム管理者の処置
対処は不要です。
vxPerf82012 Command execution is successful. Command={0}
メッセージの意味
コマンドを正常終了しました。
パラメーターの意味
{0} : ユーザーが実行したコマンド名
システム管理者の処置
対処は不要です。
vxPerf82013 Command execution has been failed. Command={0} ({1})
メッセージの意味
コマンドの実行に失敗しました。
パラメーターの意味
{0} : 本機能から実行されたSystemwalker Service Quality Coordinatorのコマンド名
{1} : 本機能から実行されたSystemwalker Service Quality Coordinatorのコマンドの標準出力/標準エラー出力
システム管理者の処置
Systemwalker Service Quality Coordinatorのマニュアルを参照して対処してください。
vxPerf82014 Command execution has been failed. Command={0} ({1})
メッセージの意味
コマンドの実行に失敗しました。
パラメーターの意味
{0} : ユーザーが実行したコマンド名
{1} : 誤った値が指定されたパラメーター名、または"The specified parameter is wrong."
システム管理者の処置
パラメーターに誤りがあります。パラメーターの数、名前、および値を確認してください。
vxPerf82015 Command execution has been failed. Command={0}
- 411 -
メッセージの意味
コマンドの実行に失敗しました。
パラメーターの意味
{0} : ユーザーが実行したコマンド名
システム管理者の処置
Administrator権限で実行してください。
vxPerf82021 Failed to read the file. {0}
メッセージの意味
ファイルの読込みに失敗しました。
パラメーターの意味
{0} : ファイル名
システム管理者の処置
以下を確認してください。
・ ファイルが存在すること
・ ファイルシステムが読込み禁止になっていないこと
・ ファイル内容に異常がないこと
vxPerf82022 Failed to write the file. {0}
メッセージの意味
ファイルの書込みに失敗しました。
システム管理者の処置
ファイルシステムが書込み禁止になっていないか、またはファイルシステムの容量を確認してください。
vxPerf82023 File data is invalid. {0}
メッセージの意味
ファイル内容が正しくありません。有効な定義があれば処理を継続します。
パラメーターの意味
{0} : ファイル名: key
システム管理者の処置
ファイル内容が正しいか確認してください。
・ keyが存在するか
・ keyの設定値が正しいか
・ keyがmonitor_index_ipの場合、IPアドレスが重複していないか
vxPerf82024 Failed to create the directory. {0}
メッセージの意味
ディレクトリの作成に失敗しました。
パラメーターの意味
{0} : ディレクトリ名
- 412 -
システム管理者の処置
Administrator権限で、メッセージに出力されたディレクトリへアクセスできるか確認してください。
vxPerf82025 Failed to acquire the registry key. {0}
メッセージの意味
レジストリキーの取得に失敗しました。
パラメーターの意味
{0} : 製品名
システム管理者の処置
メッセージに出力された製品をインストールしてください。
vxPerf82026 Failed to read the encryption file. {0}
メッセージの意味
暗号化ファイルの読込みに失敗しました。
パラメーターの意味
{0} : 暗号化ファイル名
システム管理者の処置
ファイル内容に異常があるため、vxencrypt.batコマンドで暗号化ファイルを再作成してください。
vxPerf82031 Performance monitoring is started.
メッセージの意味
性能監視を開始します。
システム管理者の処置
対処は不要です。
vxPerf82032 Performance monitoring is normally stopped.
メッセージの意味
正常に性能監視を停止しました。
システム管理者の処置
対処は不要です。
vxPerf82033 The performance monitor has already started.
メッセージの意味
性能情報の採取処理がすでに開始されています。
システム管理者の処置
監視間隔を変更する場合は、設定変更(監視間隔)を実行してください。
vxPerf82034 Unable to stop the performance monitoring.
メッセージの意味
性能監視を停止できませんでした。
- 413 -
システム管理者の処置
対処は不要です。
vxPerf82035 Failed to collect performance data from the specified device.
メッセージの意味
装置から性能情報を取得できませんでした。
システム管理者の処置
メッセージログを参照し、エラーが発生した装置のIPアドレスを確認してください。
エラーが発生した装置に対して、「D.3.9 トラブルシューティング」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連
絡してください。
vxPerf82036 Failed to update performance data to SQC. {0}{1}
メッセージの意味
PDBへの反映に失敗しました。
パラメーターの意味
{0} : ファイル名
{1} : 詳細情報(メッセージの詳細は、「対処」を参照してください)
システム管理者の処置
Systemwalker Service Quality Coordinatorのマニュアルを参照してください。
vxPerf82041 Unable to login. {0}
メッセージの意味
装置へのSSHログインに失敗しました。
パラメーターの意味
{0} : 装置のIPアドレス
システム管理者の処置
装置またはネットワーク環境に異常がないか確認してください。
vxPerf82042 Login name or password is incorrect.
メッセージの意味
ログイン名またはパスワードが間違っているため、装置にログインできませんでした。
システム管理者の処置
装置に設定したSoftwareロールのSSHログインアカウントおよびSSHログインパスワードを確認し、本機能に再設定して
ください。
vxPerf82043 Error occurred during the connection to the device.
メッセージの意味
装置との通信でエラーが発生しました。
システム管理者の処置
装置およびネットワーク環境に異常がないか確認してください。
vxPerf82044 Timeout occurred during the connection to the device.
- 414 -
メッセージの意味
装置との通信でタイムアウトが発生しました。
システム管理者の処置
装置およびネットワーク環境に異常がないか確認してください。
vxPerf82045 Failed to execute SSH command to the device.
メッセージの意味
装置へのSSHコマンドの実行に失敗しました。
システム管理者の処置
装置に異常がないか確認してください。
vxPerf82051 Device has been registered.
メッセージの意味
装置を登録しました。
システム管理者の処置
対処は不要です。
vxPerf82052 Failed to register the device.
メッセージの意味
装置の登録に失敗しました。
システム管理者の処置
本メッセージの前に出力されたメッセージを確認してください。
vxPerf82053 Device has been deleted.
メッセージの意味
装置を正常に削除しました。
システム管理者の処置
対処は不要です。
vxPerf82054 Failed to delete the device.
メッセージの意味
装置の削除に失敗しました。
システム管理者の処置
本メッセージの前に出力されたメッセージを確認してください。
vxPerf82055 Failed to update the polling time.
メッセージの意味
監視条件の定義ファイル(vxDevice.conf)に定義した監視間隔に誤りがあります。
システム管理者の処置
デフォルト値(60秒)を使用して処理を継続するため、対処は不要です。
vxPerf82061 Unexpected error has occurred.
- 415 -
メッセージの意味
予期しないエラーが発生しました。
システム管理者の処置
「D.3.9 トラブルシューティング」を参照して調査資料を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。
- 416 -
付録E システム内のスイッチ以外をStorage Cruiserで管理する
運用
Storage Cruiserが未サポートのスイッチを含むシステム構成のストレージやサーバを管理する場合の運用ポイントを説明し
ます。
・ Storage Cruiserがサポートしているすべての装置をStorage Cruiserに登録してください。
・ アクセスパス管理で利用できる機能に制限があります。詳細は以下を参照してください。
アクセスパスの管理
アクセスパスの設定/削除/継承
アクセスパス経路上のスイッチにログインし、ゾーニング情報を設定または削除してから、アクセスパスの設定/削
除/継承操作を実施してください。
アクセスパスの状態
アクセスパスの状態はStorage Cruiserで管理できません。ほかの管理ソフトウェアで管理してください。
Webコンソールでアクセスパスの状態を確認した場合、アクセスパスの状態は常に"Warning"になります。
- 417 -
付録F
SNMPv3プロトコルにおける暗号アルゴリズムの設定
暗号アルゴリズムに"AES192"または"AES256"を使用する場合は、以下の手順に従って、本製品の設定を行ってください。
1. Oracle Corporationのダウンロードサイトから、JCE管轄ポリシーファイル(無制限強度)を入手します。
- マネージャー環境(Windows/Solaris/Linux)またはエージェント環境(Windows/RHEL7)の場合
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jce-7-download-432124.html
- エージェント環境(Solaris/RHEL5/RHLE6)の場合
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jce-6-download-429243.html
2. 本製品を停止します。
- マネージャー環境(Windows)の場合
「13.3.1.2 サービスの起動と停止」の「停止方法」に従って、"ETERNUS SF Manager Tomcat Service"を停止してくだ
さい。
- マネージャー環境(Solaris)の場合
「13.3.2.2 デーモンの一括起動と停止」の「一括停止方法」に従って、Storage Cruiserマネージャーを停止してくだ
さい。
- マネージャー環境(Linux)の場合
「13.3.3.2 デーモンの起動と停止」の「停止方法」に従って、Storage Cruiserマネージャーを停止してください。
- エージェント環境(Windows)の場合
「13.4.1 サービスの起動と停止(Windows環境)」の「停止方法」に従って、Storage Cruiserエージェントを停止して
ください。
- エージェント環境(Solaris/Linux)の場合
「13.4.2 デーモンの起動と停止(Solaris環境、Linux環境、HP-UX環境、AIX環境)」の「停止方法」に従って、Storage
Cruiserエージェントを停止してください。
3. 以下のディレクト配下のファイル"local_policy.jar"および"US_export_policy.jar"を別名でバックアップしてから、手順1で
入手した同名のファイルに置き換えます。
環境
格納ディレクトリ
マネージャー環境(Windows)
$INS_DIR\Common\jre\lib\security
マネージャー環境(Solaris/Linux)
/opt/FJSVesfcm/JRE/lib/security
エージェント環境(Windows)
$INS_DIR\ESC\Agent\jre\lib\security
エージェント環境(Solaris/Linux)
/opt/FJSVssage/jre/lib/security
$INS_DIRは、ETERNUS SF ManagerまたはStorage Cruiserエージェントをインストールした時の「プログラムディレクト
リ」です。
4. 本製品を起動します。
- マネージャー環境(Windows)の場合
「13.3.1.2 サービスの起動と停止」の「起動方法」に従って、"ETERNUS SF Manager Tomcat Service"を起動してくだ
さい。
- マネージャー環境(Solaris)の場合
「13.3.2.2 デーモンの一括起動と停止」の「一括起動方法」に従って、Storage Cruiserマネージャーを起動してくだ
さい。
- マネージャー環境(Linux)の場合
「13.3.3.2 デーモンの起動と停止」の「起動方法」に従って、Storage Cruiserマネージャーを起動してください。
- 418 -
- エージェント環境(Windows)の場合
「13.4.1 サービスの起動と停止(Windows環境)」の「起動方法」に従って、Storage Cruiserエージェントを起動して
ください。
- エージェント環境(Solaris/Linux)の場合
「13.4.2 デーモンの起動と停止(Solaris環境、Linux環境、HP-UX環境、AIX環境)」の「起動方法」に従って、Storage
Cruiserエージェントを起動してください。
- 419 -