マーケットレポート (582KB)

2017年 1月
三菱UF J 信託銀行の
マーケットレポートをお 届 けします。
投資信託をお持ちのお客さまに、
昨今の投資環境についてご案内いたします。
皆さまの資産運用のお役に立てれば幸いです。
三菱UFJ信託銀行では、お客さまの長期的な資産形成をお手伝い
させていただきます。相場環境等につきまして、わかりやすくご説明
いたします。皆さまのご来店を心よりお待ち申し上げております。
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インフォメーションデスクにて承ります。
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P2017.1
投資環境の振り返り
( 10月∼ 12月)
1 世界の景気動向について
世界景気の見通しは、
トランプ氏の次期米国大統領当選を受け、大きく変化しました。米国は、
トランプ次期
大統領の大型経済政策期待を背景に、景気回復の見通しが強まっています。一方、新興国景気は、次期
大統領の保護貿易政策への懸念で、悲観的な見方が増えています。
3 10月以降の為替市場について
トランプ次期大統領決定後、
ドル円は急激な円安となりました。次期大統領の大型経済政策を期待した
資金が米国へ流入したため、
ドルは全面的に上昇しました。加えて、世界景気が低迷し、
リスクを嫌がる
資金の流入で円高が続いてきたドル円は、景気回復期待を受けて円安へ転じました。
為替相場の推移(2016年7月1日∼2016年12月14日)
(米ドル/円)
118
116
114
(ユーロ/円)
124
米ドル/円相場(左目盛)
円高
ドル安・ユーロ安
122
ユーロ/円相場(右目盛)
120
112
予想外の結果となった米国大統領選挙
11月8日に実施された米国大統領選挙は、
民主党クリントン候補優位の事前予想が外れ、共和党
トランプ候補当選という結果になりました。同日実施された議会選挙は、上下院とも共和党が多数を
占め、大統領の政党と上下院の多数政党が異なる
「ねじれ現象」
は解消されました。
110
118
108
116
106
104
114
102
円安
ドル高・ユーロ高
100
トランプ次期大統領が決まった直後は、
それまでの言動や移民規制などの政策が不安視され、
急激な
「ドル安
(円高)
・株安」
となりました。
しかし、
大統領と上下院間の
「ねじれ現象」
が解消され、
次期大統領
が大型減税や公共投資などの経済政策を遂行する環境が整ったことから、相場は、
景気回復を先取り
する形で
「長期金利上昇・
ドル高
(円安)
・株高」へ転じました。
このように経済政策への期待が先行していますが、実際にトランプ大統領が誕生するのは来年1月
20日であり、期待通りの政策が実施されるかは未知数です。選挙公約の中には、経済へ悪影響を
与える移民規制や保護貿易政策も含まれているため、実際の政策内容に注目が集まっています。
米国大統領選挙結果を受け、明暗が分かれた世界各国
トランプ次期大統領決定を受け、
恩恵を最も大きく受けたのは、
日本です。
「米国長期金利上昇・
ドル高」
を背景に円安が進み、
日本の株式市場は上昇し、景気回復期待も高まりました。一方、英国国民投票
のEU
(欧州連合)
離脱決定やトランプ氏の大統領当選など移民規制派勝利の流れを受け、
欧州では、
同じく移民規制を求める反EU派政党が来年の仏独選挙で勢力を伸ばすことが懸念されています。
トランプ次期大統領が保護貿易政策を実施した場合、輸出の減少による経済的打撃が想定される
新興国では、悲観的な見方が増えました。
2 10月以降の株式・債券市場について
トランプ次期大統領の政策期待で米国景気回復の見通しが強まり、
日米など先進国株式市場は上昇しま
した。一方、次期大統領の保護貿易政策に対する懸念を背景に、新興国株式市場は下落しました。世界
の債券市場は、米国の景気回復やインフレ上昇に対する見通しが強まったため、各国の長期金利が上昇
しました。このような景気回復期待の高まりを受け、
これまで政策金利を据え置いてきた米国中央銀行
(FRB)
は、
12月に約1年振りとなる引上げを実施しました。
当資料は、相場環境に関する情報をお知らせするために三菱UFJ信託銀行が作成した資料です。当資料に記載された内容、意見、予測等は特定の証券、
投資信託の売買を勧誘するものではありません。当資料の内容は信頼できる情報に基づき作成していますが、その正確性、安全性に責任を負うものでは
ありません。ここに示された意見などは当資料作成日現在の見解であり、予告なしに変更される場合があります。投資に関する決定はお客さま自身で判
断されるようお願いいたします。数値等の内容は過去の実績を示したものであり、将来の利回りを保証するものではありません。
98
7月
112
110
8月
9月
10月
11月
12月
出所:三菱UFJ信託銀行作成
ほっと
ひと息
「十二支」
と
「暦」
で占う、2017年の日本株式相場
新年を迎える中、
日本の株式市場では、
「 十二支」や「暦」
を用いた相場占いを目にします。
2017年は、十二支の「酉」年、西暦で
「7」の年。
それでは、
「 酉」年と
「7」の年に、
どのような相場が予想され
るのでしょうか?
相場格言で
「騒ぐ年」
と呼ばれる
「申」年の2016年は、
英国のEU離脱国民投票やトランプ次期大統領決定
など、思わぬ選挙結果に驚かされる1年となりました。引き続き
「騒ぐ年」
と呼ばれる
「酉」年の2017年も、仏独
選挙など
【図表1】
の政治スケジュールには注意が必要です。但し、
【図表2】
のように株式上昇の多い「酉」年
ですから、
「申」年の2016年と同様、
騒いだ後で上昇へ転じる可能性もあります。一方、
【図表3】
の
「7」
の年は、
1987年・1997年・2007年と3回連続でバブルが崩壊しました。
4回連続になるとは限りませんが、
もし相場が
急上昇した時は、
冷静になった方が良い年回りなのかもしれません。2017年はトランプ新大統領誕生という変化
の年になりますが、
相場だけでなく世界全般にとり、
良い変化となる1年になって欲しいものです。
【図表1】
2017年世界各国の主な政治スケジュール
(予定)
予定
1月20日
3月15日
3月頃?
4∼5月
8∼10月
国
米国
オランダ
英国
フランス
ドイツ
選挙と留意事項
トランプ大統領就任演説
(
「保護貿易」
政策が採られる可能性も)
総選挙
(反EU派
「自由党」
が第1党へ躍進する可能性も)
EUへ正式離脱を通告
(離脱条件交渉が難航する可能性も)
大統領選挙
(反EU派
「国民戦線」
党首が当選する可能性も)
総選挙
(メルケル首相の与党が議席を減らす可能性も)
【図表2】
「酉」
年の日経平均騰落率
1957年
1969年
1981年
1993年
2005年
2017年
主な出来事
南極昭和基地建設
人類初の月面着陸
アポロ11号、
レーガン米大統領就任
記録的冷夏で
「平成米騒動」
郵政解散総選挙で自民党圧勝
?
【図表3】
過去
「7」
の年の日経平均騰落率
騰落率
-13.6%
37.6%
7.9%
2.9%
40.2%
?
1957年
1967年
1977年
1987年
1997年
2007年
2017年
主な出来事
南極昭和基地建設
ツイッギー来日、
ミニスカートブーム
王選手、
通算756号本塁打達成
ブラックマンデー
アジア通貨危機
米国サブプライムローン・
ショック
?
騰落率
-13.6%
-11.6%
-2.5%
15.3%
-21.2%
-11.1%
?
※当資料は平成28年12月16日現在の情報に基づいて作成しております。
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