仕掛人通信 vol 010

号外、ご来店された方にのみ特別な案内。
テレビでお馴染みのナベさんこと渡辺○○さんが
来店します。
○○(地域名)初めてのマグロの解体ショー。
ユーモア溢れた会話と、超破格値か、旨くいけば
タダで新鮮なマグロを提供。
こんな内容のチラシと、一割引の引換券を印刷
スーパーから、来店したお客様への手渡しと従業
員によるポスティング用チラシの注文でした。
テレビで有名なマグロ解体の渡辺なにがしさんと
急きょ契約が出来たから実施との話。
B4サイズ、カラーチラシ8千部を3時間で納品
しました。
当日は、いつもの2倍860万円強の売り上げ。
これは他店では出来ない独自性のある事、この地
域初めてな事。
本日、来店した方のみの企画の事。テレビでなじ
みの解体のプロである事。解体販売ではなく解体
ショーである事。
他店に先駆け、場所や商品が限定的であり、しか
もユニークに満ちている。(尤も、渡辺○○さ
んって知ってますか?何でも佐々木小次郎のモノ
ホシザオもどきの包丁を使うんですって。業界第
一人者って言われても、解体の有名人って初めて
聞きました。ナベツネさんでは読売新聞だし、ナ
ベサダさんはフルートだし、間違えてたらごめん
なさい)
よそとの決定的な違いこそ、最大のセールスポイ
ントをお店はよく知っているんです。「時間限定
法」。時間は、色々な活用法ができる。良くある
じゃないですか。
スーパーのタイムサービス。火曜日だから・・
夕方の空時間だから・・等、その時間のみの「限
定お得」
ただ、お店の都合で単純なタイムサービスは、お
サルの次郎だって、レッサーパンダの風太君だっ
て出来る、遣らないよりはましかな・・・・。
♪♪ 一休みさせて下さい。♪♪
インスタントコーヒーを発明したのは、何と日本
人。シカゴ在住の化学者・加藤サトリ。日本では
日の目を見ず、海を渡ったアメリカで発表された
んです。
この解体ショーは驚くなかれ、前日のお客の8割
も来店していたんです。今回はマグロ解体ショー
ですが、なにも特別な企画でなくてもいい、ただ
対応がとんでもなく早ければ、集客は簡単に出来
るんです。
スピードに限らずポイントは「限定」の「限定」
顧客を限定し、時間を限定し、地域を限定し、人
を限定する。
限定を重ねて徹底するだけで、売り上げは自動的
にアップできるんです。
今日は、売り上げアップは限定を重ねるなんて話
は二の次。本当は、当社印刷の超スピードぶりを
少し自慢したかったんです。だって、原稿をメー
ルで送ってもらい、FAXやメールや電話による
素早い、やり取りや確認。
結局受注して3時間でカラー印刷を納品しちゃっ
たんですから、凄いと思いません?
まぁ、自社の自慢話はあまり受けない。「凄いわ
ねぇ。さすがだわねぇ」って大袈裟に褒めてくれ
たのは、解体シューでマグロをジャンケンでただ
同然でせしめた、行きつけの呑み屋の女将だけで
した。
次号は、果物屋より売れたケーキ屋のイチゴ