イタリアで行った結婚式を母国でも有効にするために、国籍によって準備

イタリアで行った結婚式を母国でも有効にするために、国籍によって準備すべき必要な書類があります。
また、民事婚は市役所で、宗教的儀式は教会で執り行います。
お城で民事婚を執り行うことも可能ですが、それが出来るお城は少数です。
そこで、まず市役所で結婚を行い、その後、希望する場所で心に残るシンボリックな結婚式を行うという方
法があります。
イタリアでの結婚に必要な書類は以下に列挙しますが、法律がよく変わりますので、大使館で確認すること
をお勧めします。
新郎新婦のどちらもイタリア人でなく、イタリアに住んでいない場合、たいてい“NULLA
OSTA”(婚姻要件具備証明書)が必要となります。これはイタリアの法律下で結婚障害事由がないかを証明
するためです。証明書には以下の項目が書かれています。
・ 氏名
・ 出生地
・ 生年月日
・ 両親の氏名
・ 国籍
・ 居住
・ 戸籍
さらに外国人がイタリアで結婚が出来ることを証明するものが必要です。
認可証(証明書)を交付してもらえる機関は以下の通りです。
・ イタリアにある自国の領事館
・ 自国の関係当局(役所)
婚姻要件具備証明書を受け取った後、イタリアの県庁舎で証明書にある領事か大使の署名を認証する必要が
あります。
一方、イタリアに住んでいる外国人の場合は、以下の書類を準備して、お住いの(居住地域の)市町村の戸
籍課の婚姻届け窓口に申請することで、結婚式を先行することが可能です。
・ 有効な身分証明書
・ 母国の大使館で認証された出生証明書
・ 大使館、あるいは領事館が交付した認可証(婚姻要件具備証明書)
・ 収入印紙を貼った独身証明書と居住証明書
・ 結婚を執り行う教区司祭あるいは他の祭司に提出した申し込み用紙
決められた日にちに役所の戸籍課で、新郎新婦がそれぞれの立会人2名の下で、婚約の誓いを取り交わしま
す。
新郎新婦のどちらも外国人で、イタリア語が分からない場合は、手続きの際、また結婚式の際に必ず通訳者
の立会いが必要です。
婚約の後、二週間が経ってから、結婚の公示の証明書を受け取ります。それで、180日間の間に戸籍役場
に結婚の公示の証明書を提出し、結婚の日にちを決めます。
在外機関にもらった書類と結婚の公示に14,62 ユーロの印紙税が必要です。
カトリック教の結婚式の場合、必要な状況は次に述べられています。
・ 洗礼と堅信を受けたこと
・ カトリック教で結婚することは初めてであること
カトリック教の場合、民事婚と同時に執り行いますので、民事婚に必要な書類と在住する町の司教からの認
可証が両方必要です。
海外に住む場合、結婚式の2-3
ヶ月前に在住する町の司教にもらった認可証をイタリアで結婚する予定の町の司教に提出します。
カトリック教の結婚には6〜10ヶ月の結婚準備講座が必要となりますので、結婚式の一年間の前に神父様に
ご相談ください。
民事婚と宗教的儀式だけではなく、法的に有効ではないシンボリックな結婚式もできます。
シンボリックな結婚式の場合に、法律の手続きが必要ではありません。
イタリア語が分からない招待客のために、結婚式を行う方は様々な言語を使用することができます。
新郎と新婦はシンボリックな結婚式を行う方と相談し、カップルの好みに合う結婚式を決めていただきます
。