取付手順とメンテナンス

510J
取付手順とメンテナンス
カムフォロア
取付け
【カムフォロアの取付け】
重荷重で使用する場合には、スタッドの給脂穴
が負荷域に入らないよう取付ける必要がありま
す。給脂穴の位置はスタッドのつば側面にマー
クが表示してあります。
(図1参照)
なお、スタッド中央部の立穴は、回り止めまたは
グリース給脂用の給脂穴として使用します。
外輪と相手転動面が片あたりにならないようご
注意ください。
また進行方向に対しカムフォロア
が傾斜しないように組付けに注意してください。
荷重
荷重
図1 THKマークと給脂穴の位置関係
【偏心カムフォロアの取付け】
偏心調整はつぎの要領で行います。
(1)ス タ ッ ド を 取 付 穴 に 挿 入 し 、ナ ッ ト を ス
タッドが回る程度に軽く締込みます。この
スタッド径
φ 12mm以上の場合
e
スタッド径
φ 10mm以下の場合
e
とき荷重方向に対してスタッドのマークを
図2のように位置させます。
(2)スタッド頭部の六角穴を利用し、スタッド
を回転させて相手接触面とのすきま調整を
ナットを締付けます。このときナットの最
大 締 付 ト ル ク( B 1 9 - 1 6 表 1 参 照 )を こ
えないよう注意が必要です。
荷重
荷重
図2 偏芯方向の位置関係
B19-15
カムフォロア
行います。
(3)調整後スタッドが回らないようにしながら
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●スプリングワッシャの使用について
カムフォロアの固定にスプリングワッシャをご
使用される場合、スプリングワッシャにバリや
エッジがないことをご確認いただけますようお
願いいたします。バリ・エッジがありますと締結
した際にナットもしくは取付けブラケットが
ワッシャのバリ・エッジにより削られ、その削り
屑がスタッドねじ部に付着し、ナットを締結す
る際に障害となって締結不足やねじ部の破損の
原因となる場合があります。
●取付方法について
カムフォロアを取付ける際は、マイナスドライ
バー溝、六角レンチ側を固定してナットをスパ
ナで回してください。
マイナスドライバー溝、六角レンチ側を回した
スパナ
場合、カムフォロアのマイナスドライバー溝、六
角穴が破損する可能性があります。
六角レンチ
●スタッドの締付トルク
カムフォロアのスタッドは、軸受荷重による曲
表1 ねじの最大締付トルク
げ応力、および引張応力を受けるので、ねじの締
適 用 形 番
付トルクは表1に記載した値をこえないように
CF、CFN、CFH、CFT、CFS、NUCF
最大締付トルク
N・m
2.5
0.18
3
0.392
4
0.98
5
1.96
のある場合は、スプリングワッシャを用いるか、
6
2.94
あるいはJIS B 1181 3種の薄形ナットをダブ
8
7.84
ルナットとして用いるか、またはゆるみ止めの
10 10-1
16.7
きく特殊ナットを使用してください。
12 12-1
29.4
16
70.6
する必要があります。
振動、衝撃が作用し、取付用ねじのゆるむおそれ
18
98
20 20-1
137
24 24-1
245※
30 30-1 30-2
480※
注)※ は 標 準 材 質( 炭 素 鋼 製 )時 の 値 で す 。ス テ ン レ ス 鋼
製 を ご 使 用 の 場 合 は 、こ の 値 の 7 0 % ま で と し ま す 。
1N・mは0.102kgf・mです。
B19-16