なめらかできれいな音声・ビデオ映像を出力する制御方法

なめらかできれいな音声・ビデオ映像を出力する制御方法
QoE ベースビデオ出力方式 SCS による高品質ビデオ・音声伝送
技術分野分類
5104:通信・ネットワーク工学
技術キーワード
M:マルチメディア
産 業 分 類
E-30:情報通信機械器具製造業
フレームスキップ方式と誤り補償方式を組み合わせるとともに、人間の視覚と
聴覚の間に存在する相互作用を利用した、SCS(Switching between error
概
要
Concealment and frame Skipping)と称する新しいビデオ出力制御方式を
考案した(図)
。ビデオを対象とし、映像の特性に応じて制御方法を最適化す
名
古
屋
工
業
大
学
内
ることで、ユーザの体感品質(QoE)を高いレベルで満たすことを確認した。
従来技術・
競合技術
容
との比較
(優位性)
本技術の
有用性
受信した音声・ビデオ信号の品質を高める方法として、従来からフレームスキ
ップ方式と誤り補償方式がある。本方式は両者を組み合わせたことで、それぞ
れの方式を単独で用いた場合よりも、ユーザの QoE を高めることができる。
また、この方式は受信端末側での制御方式であり、ネットワーク側やサーバ側
での特別な制御を必要としない。
アルゴリズムが簡便であるため、オーディオ・ビジュアル受信機器に容易に実
装することができる。したがって、ネットワーク側やサーバ側での制御に比べ
て低コストでユーザ体感品質を高めることができる。
• フレームスキップ方式:空間品質を保持
:出力フレーム
:非出力フレーム
欠落が発生
:欠落のあるフレーム
欠落が発生
関連情報
QoEが最大となるように組み合わせ
•閾値40%の場合,誤り補償とフレームスキップの両方
I
P
P
P
P
P
P
P
I
(図・表・写真等)
時間
出力をキャンセル
出力をキャンセル
• 誤り補償方式:時間品質を保持
誤り補償前
I
P
P
I
以降のフレームは
出力されない
誤り補償後
周辺のマクロ
ブロックや前
出力フレーム
からの補間
時間
空間品質と時間品質の両方を考慮しQoEを最大化
:情報の失われた箇所
画像の乱れが発生!
SCS
Switching between error Concealment
and frame Skipping
低解像度のインターネット動画配信に適用できることはすでに確認済みであ
適用可能製品
る。さらに、携帯電話からテレビ、携帯情報端末まで、広範囲の家庭用マルチ
メディア機器に利用できる。
技術
氏名
シーズ
所属・役職
保有者
技術
窓口
シーズ
TEL/FAX
照会先
e-mail
■知 的 財 産
田坂 修二 名古屋工業大学大学院工学研究科 教授
布目 敏郎 名古屋工業大学大学院工学研究科 准教授
産学官連携センター
052-735-5627 / 052-735-5542
[email protected]
特願 2008- 89079、
「音声・ビデオ出力方式、音声・ビデオ出力方式実
現プログラム及び音声・ビデオ出力装置」、田坂修二、吉見光、布目敏郎
■試作品状況
無
提示可
提供可
作成日 2011 年 11 月 21 日
中部イノベ―ション創出共同体
産業技術の芽