「C F 千 果 」に切り換えて 大成功です

北海道
JAふらの
CF千果
ふらのミニトマト部会長の八巻さん。
北海道
北海道
・
札幌市
富良野
「ふらの鮮菜」ミニトマト
北海道の富良野といえば、ラベン
ダー畑で有名な観光のメッカ。農産
物も豊富で、タマネギ、ニンジン、
バレイショ、スイートコーン、メロ
ン、スイカ、カボチャ、ホウレンソ
ウ・・・e tc 。そんな食材の宝庫
にあって、確固たる地位を築くもの
にミニトマトがあります。メイン品
種である﹁千果﹂から、葉かび耐病
性がパワーアップした﹁CF千果﹂
へ切り換えられましたのでレポート
します。
ふらのはミニトマトでも
道内 位
J Aふらので取り扱われるミニト
マトは、平成 年度取扱量実績では
(編集部)
t 、面積にして1540 前
後。ここ 年間でも取扱量・面積と
20
も増加傾向です。例年
月上旬から
a
月上旬にかけての出荷で、基本は
6
3
ージキャラクターは﹁大地の魔法使
ニトマト出荷ケースに描かれたイメ
れています。品質重視のふらの産ミ
認定を受けるなど高い意識を共有さ
も、生産者全員がエコファーマーの
高い評価を受けています。環境面で
g パックの形態となります。
昼夜の温度差が大きいふらの産の
ミニトマトは糖度が安定し、品質は
11
か
ち
エフ
シー
さい
せん
選果ラインの「CF千果」
。まるでミニトマトの大河。
最盛期は1日2 000ケース以上が梱包される。
↑JAふらのミニトマトキ
ャラクター。カラダを元
気にしてくれる「大地の
魔法使い」。
「CF千果」に切り換えて
大成功です
39
2010. タキイ最前線 春号
い﹂
。 現在魔法使い役を担うのが、
124.80
118.82
88.9%
11.7
12.7
15.4
131.6%
﹁CF﹂を入れておいて
よかった
営農販売事業本部の中井さんと、
小野さんに、﹁CF千果﹂導入につ
いて伺いました。もともと﹁キャロ
ル7﹂から切り換えた﹁千果﹂は食
味に高い評価を受けていました。雪
解け水が土壌病害を洗い流す北海道
では自根栽培が当たり前で、土壌病
り返っても、盆明けからの終盤は葉
かびに悩まされました。高温から急
に温度が下がると危険信号で、言葉
にすると﹁ボッ﹂と吹き出るように
発生したといいます。
特に平成 年は雨が多く、例年な
ら葉かびに悩まされる天候なのに、
その心配がなくなり、前年の試作か
らも葉かびの発生は見ていないそう
です。一気に切り換えておいてよか
ったと、安堵の表情を浮かべておら
れました。﹁一昨年から特別栽培に
取り組んでいますが、基準をクリア
するには葉かび耐病性でないと難し
く、﹃CF千果﹄の発表がいいタイ
ミングで助かりました﹂。 最近は取
引先が環境面を重視しています。﹁特
ーズに進めるのに必須条件となって
きたといいます。
八巻部会長に聞く
年以上のミニ
での戸惑いはないとのことでした。
勢が強いかなと思う程度で、栽培面
比べると﹁CF千果﹂の方がやや草
員として導入を決断したといいます。
見て、これでいけると確信。部会役
試作した﹁CF千果﹂の草姿と味を
トマト栽培歴を持つ八巻さん、昨年
下ろされています。
換えて本当によかった﹂と胸をなで
ならどうなっていたか⋮﹂﹁今年切り
﹁CF千果﹂の導入については、
﹁雨の多かった今年、普通の﹃千果﹄
↑「CF千果」の生育を見つめる八巻さんとJA
ふらの小野さん。「CF千果」への切り替え
を決断し、先手の戦略を進める。
夏休みはミニトマトが大好きなお
孫さんたちが遊びに来ると、うれし
そうな八巻さん。﹁孫たちをはじめ、
消費者に安心して食べてもらうのに
特別栽培への取り組みは自然な流れ
です。部会としてもがんばっていき
たい﹂と、決意を話されました。
←斜め誘引奮闘中
←摘葉作業中。採光と通風を
図る。葉かび抵抗性がつい
てもこまめな管理は必要。
←一本仕立てで通常 月
に芯を止める。株間
㎝ 。追肥はグリーンバ
ックに注意して抑え気
味に管理。
!?
←1株当たり ・ ㎏ 、 パックの収穫が目安。 ←基本アイテムの200gパックは
反当たり2000本で、反収 ∼ t を確保
個入りで出荷。関東首都圏をメ
し、安定した価格を維持していきたいところ。 インに全国に出荷される。
40
H20
H18 H19
昨年から試作され全面導入となった
133.71
﹁CF千果﹂です。
114.0%
害の不安は多くありません。唯一、
別栽培﹂によって﹁特別価格﹂には
ならないものの、春先の商談をスム
←
「CF千果」はL級(13∼19g程度)と大きめが多い。
40 2010. タキイ最前線 春号
484,704
葉かび病の発生がウイークポイント
3
年、管理が楽な上、ボケ玉が
↑マルハナバチを導入して
出ない。
473,345
だったそうです。ここ ∼ 年を振
24
取扱量
販売高
平均販売単価
農協出荷面積
2
21
425,027
農協出荷面積(ha)
対H18
H20
H19
H18
128.3%
3,178,607 3,792,787 4,079,151
取扱量
(200g換算)
販売高
(千円)
平均販売単価
(200g)
10
16
ふらの農協ミニトマト推移