日本における性別役割分業 女性力と「育メン」現象の関係

日本における性別役割分業
─女性力と「育メン」現象の関係
石井クンツ昌子
はじめに
2012年の IMF 緊急レポート「女性は日本を(そしてアジアも)救えるか」が、そして2013
年9月の国連総会で安部首相がウーマノミクス(Womenomics=Women+Economics)の重
要性を指摘したように、わが国では女性の力が活用されることによる経済効果が大いに期待さ
れている。つまり、女性が仕事と家庭の両立をすることが可能な政策や職場環境を整えること
が日本の政府・企業において重要な課題となっているのだ。しかし、日本の現状を見てみると、
30代で「育児のために」離職する女性が多く、子育てが終わるとパート職などに復職するケー
スが多いために、女性の労働力率は未だ M 字型カーブを描いている。先進国の中で、このよ
うな M 字型の女性の労働力率は日本と韓国のみである。また、女性の収入、大学進学率、国
会議席数などは男性に及ばず、日本社会において、女性の就業、教育、政治参加はまだ男性よ
り劣っていることは明らかであり、そのために、女性が自分の力を発揮する機会と場所は少な
いといえる。
女性が自分の力を社会で思う存分発揮するためには、単に、女性だけの努力だけでは不可能
である。そこで、女性力を活用するためには、男性の家事・育児参加も進めていかなければな
らないと筆者は考える。よって、本稿では、女性力を活用するためには、女性のキャリア形成
と就業継続が可能な社会を作り上げることであり、そのために、男性の育児・家事参加はそれ
らを促す働きを持っていると考え、女性の就労と育メン現象の関連について考察する。
1.女性の就労と育メン
(1)婚活と育メン現象
わが国では晩婚化・非婚化が進み、結婚相手を探すことができない若者の存在が問題視され
ている。就活をもじった婚活(結婚相手を探す)という言葉が現れたのも、この背景があるか
らだ。約20年前の日本では、三高(高収入、高学歴、高身長)の男性が結婚相手としてもては
やされた。しかし、現代の「アラサー」
(30代)と「アラフォー」(40代)の女性にとってはこ
石井クンツ昌子、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授
17
れらの条件は低位であり(収入9位、学歴19位、身長20位)、1位と2位の条件は「価値観が
合う」と「金銭感覚の一致」である。また、現代では三低(低姿勢、低リスク、低依存)の男
性が結婚相手として求められている。低姿勢とは「レディファースト」、低リスクは公務員な
どの安定した職業、そして低依存とはお互いの生活の尊重であるという。同時に、三手(家事
や育児を手伝う、手を取り合う、手をつなぐ)を持つ男性も高く評価されていることからもわ
かるように、今や、育児を率先して行う男性、つまり「育メン」が女性からも求められている
ことがわかる。
(2)妻の就労と男性の家事・育児参加
それでは、夫の家事・育児参加、つまり育メン夫の存在が妻の就労とどのような関係がある
のだろうか。表1に「仕事と生活調査」2005年の結果を提示したが、家事と育児を夫が担当あ
るいは夫婦平等で行っているのは妻が正規雇用されている場合は32.1%で、非正規・派遣の場
合はその半分以下の14.6%である。反対に、非正規雇用あるいは派遣の妻の7割が家事・育児
は自分が担当していると回答しているが、正規雇用の妻の場合は37.7%である。これらの数値
からわかるのは、正規雇用の妻を持つ夫は家事・育児に参加している確率が高いということで
ある。
表1 妻の就業形態別 家事・育児分担(%)
90
80
85.4
正規
非正規・派遣
70
70.7
経営者、自営、内職など
60
50
37.7
40
32.1
30.2
30
20
10
14.6
14.6
9.8
2.4
0
夫担当・夫婦平等
親族担当
妻担当
出所:独立法人 労働政策研究・研修機構 「仕事と生活調査」2005年より作成
また、2003年の「生活設計と金融・保険に関する調査」の結果を見ると、フルタイム有職者
の妻を持つ夫の59.6%が主体的に乳幼児の育児に参加しているが、妻が専業主婦の場合は
29.8%と激減する。他の実証研究からも夫の労働時間が長いことが既婚女性の労働力を低下さ
せ、妻の就業継続を断念させる効果があること(阿部 2001)
、夫が早く帰宅することで、家事
18
により多く参加し、そのことが妻の正規就業を促進させていること(井口・西村・藤野ら
2002)、夫が平等な性別役割分業観を持っている場合に妻が正規就業を選択する確率が高いこ
と(藤野 2002)
、夫の家事・育児の協力度が高いと妻の就業率も高くなること(山上 1999)
などが明らかにされている。これらの結果をまとめると、夫の長時間労働は妻の就業継続に負
の影響があり、夫の育児参加は妻の就業継続に正の影響があることがわかるだろう。
(3)育児・介護休業法の改正
上記の様々な研究結果から夫の家事・育児参加は妻の就労を促す傾向にあることがわかった
が、日本政府も少子化の歯止めとして男性の家事・育児参加を奨励してきた。その一例として、
2010年6月の育児・介護休業法の改正があげられる。この改正の目的の1つは父親の育児休業
取得率の向上であることは以下の改正点から一目瞭然である。
①
母親が専業主婦であっても、父親が育児休業を取得することができる。
②
出産後8週間(母親の産後休暇中)に父親が育児休業をとった場合は、再度育児休業を取
得することができる。
(改正前は、育児休業は1人の子について、1回しか取得できなかっ
た。
)
③ 「パパ・ママ育休プラス」の導入:父母共に育児休業を取得する場合、子が1歳2ヶ月ま
で休業可能となる。
(改正前は、原則として子どもが1歳までだったが、この改正で、父
母が交代でとる場合はあるいは同時に取る場合であっても2ヶ月間延長が可能になった。
)
(4)育児休業取得率の男女差
前述したように、政府は男性の育児休業取得を推進しているが、その現状を見ると、未だ、
男女格差が大きいことがわかる。2009年以降の育児休業取得率のデータを見ると、女性の場合
は85.6%(2009年)
、83.7%(2010年)
、87.8%(2011年)
、83.6%(2012年)と80%代を推移し
ている。男性の場合は、2009年は1.72%、2010年は1.38%と1パーセント代であったが、2010
年の育児休業改正後の2011年には2.63%と過去最高となった。
しかし、これらの数値以外にも、男性と女性の育児休業取得期間を見ると、男女差が顕著で
ある。例えば、男性(表2)と女性(表3)の2010年の育児休業取得率を比較すると、女性で
一番多いのは10ヵ月∼12ヵ月で、32.4%が一年程度の育児休業を取得しているが、男性では
0.4%のみが同期間の育児休業を取っている。反対に、男性の育児休業期間で一番多いのは
81.3%の1ヶ月未満であり、その内訳をみると、5日未満が35.1%、5日∼2週間未満が
28.9%、2週間∼1ヶ月未満が17.3%と、短期間(5日未満)の育児休業取得者が圧倒的に多
いのがわかる。このような父親の短期間の育児休業を「なんちゃって育休」
(
「隠れ育休」とも
いう)と渥美(2013)は呼んでいるが、多くの場合は自己申告による育児休業であり、法が定
める育休を取らずに有給休暇を使って育児を行っている男性は少なくない。この背景にあるの
は、所得減少への不安や育児休業を「拒否」する雇用主へのペナルティが徹底されていないこ
となどがあげられる。
19
表2 取得期間別育児休業後復職者割合(男性)
(%)
90
80
81.3
2008年
70
2010年
60
50
35.1
40
28.9
30
17.3
20
7.2
5.3
0.5
3
6
8
10
12
18
24
3
6
8
10
12
18
24
36
か月以上
か月∼ か月未満
か月∼ か月未満
1
36
不明
0.4
か月∼ か月未満
0.3
か月∼ か月未満
0.3
か月∼ か月未満
1
か月∼ か月未満
2
か月∼ か月未満
日∼
2
週間∼ か月未満︶
︵
5
5
週間未満︶
︵
日未満︶
か月未満
1
︵
0
4.7
か月∼ か月未満
10
出所:2010年度「雇用均等基本調査」(厚生労働省)より作成
注:( )内集計は2010年度のみ。2008年度調査では1か月未満で集計した
表3 取得期間別育児休業後復職者割合(女性)
(%)
35
32.4
2008年
30
2010年
24.7
25
20
15
10.7
10
5
8.4
11.4
4.7
2
3
6
8
10
12
18
24
3
6
8
10
12
18
24
36
36
0.1
不明
1
0.3
か月以上
か月∼ か月未満
か月∼ か月未満
か月∼ か月未満
か月∼ か月未満
か月∼ か月未満
か月∼ か月未満
1
か月∼ か月未満
2
か月∼ か月未満
週間未満︶
2
週間∼ か月未満︶
5
3.7
0.8
︵
5
日∼
日未満︶
か月未満
1
0.3
︵
0
0.4
︵
1.5
出所:2010年度「雇用均等基本調査」(厚生労働省)より作成
注:( )内集計は2010年度のみ。2008年度調査では1か月未満で集計した
2010年から2011年にかけての男性の育児休業取得率の倍増は、このような短期の「なん
ちゃって育休」取得者を含むことが理由の1つであると推測する。しかし、この増加も一時的
なものであり、2012年の男性の育児休業取得率は0.74ポイント減少し、1.89%であった。
それでは、約3割の男性が育児休業を取得したいと思っているにもかかわらず、2012年の男
20
性の取得率は何故減ったのだろうか。この理由として考えられるのは職場の上司や同僚、家族、
友人などが男性社員の育児休業に対して根強い抵抗感を持っていることであり、男性社員が育
児休業を取ることを妨げる「パタハラ」
(パタニティ・ハラスメント)もあるという(渥美
2013)。石井クンツ(2013)も育休後に嫌がらせを受けた父親の経験を紹介しており、日本の
職場環境はファザー・アンフレンドリーな場合が多いことが明らかになっている。
育児休業に関してもう1つ興味深いデータは、男性の育休取得期間の二極化である。表4の
2005年「女性雇用管理基本調査」及び2008・2012年度「雇用均等基本調査」によれば、育児休
業を取得する父親の場合、1ヶ月未満が2005年の31.7%から2012年の81.3%と増加している。
また、3ヶ月以上の育休も2005年の1.5%から2012年の6.2%と上昇した。しかし、1∼3ヶ月
未満の取得者は2005年の65.8%から2012年の7.2%へと大幅に減少した。このことから、育児休
業を取得する父親は、コミットメントの低い「とりあえず取る派」とコミットメントの高い「育
メン派」に分けることができるというのが現状である。
表4 期間別の男性の育児休業取得率(%)
90
81.3
2005
80
2008
70
2012
65.8
60
54.1
50
40
31.7
28.1
30
20
12.5
10
7.2
1.5
5.6 6.2
0
1ヶ月未満
1∼3ケ月未満
3ケ月以上
5.3
0.9
不明
出所:平成17年度厚生労働省「女性雇用管理基本調査」
、平成20・24年度「雇用均等基本調査」
2.育メンを育てること・育メンがもたらすもの
(1)男性の家事・育児参加を規定する要因
これまで家族社会学を中心に、男性の家事・育児参加を規定する要因が検討されてきた。こ
れらの要因は主に時間的制約(夫の労働・通勤時間)、相対的資源差(収入、学歴、職業威信
などの社会資源の夫婦格差)、性別役割分業観(「夫は仕事、妻は家事・育児」の意識)
、家庭
内需要(末子年齢、子ども数)
、代替資源(同居親、夫婦以外の家事・育児従事者)
、妻の働き
21
かけ(夫の家事・育児をどの程度奨励するか)、父親のアイデンティティ(父親役割感)に分
類される(石井クンツ 2013)。つまり、労働・通勤時間が短い、夫婦の資源格差があまりない、
平等な性別役割分業観を持っている、末子年齢が低く、子ども数が多い、同居親がいない、妻
の働きかけが多い、父親としての役割観が強い場合に、夫の家事・育児参加の頻度が高いとい
うことである。日本の父親を対象とした多くの研究では、特に時間的制約と相対的資源差が父
親の家事・育児参加へ有意な影響を与えていることがわかっている(石井クンツ 2013)
。
(2)父親の子育て参加の家族への影響
それでは男性の家事・育児参加がもたらすものは何だろう。妻の就業継続やキャリア形成へ
正の影響を与えていることは前述したが、この他にも様々な父親の家事・育児「効果」がこれ
までの研究で明らかにされてきた。父親の育児・子育て参加についての研究でもっとも多いの
は子どもへの影響に関するものであり、発達心理学的なアプローチが多い(石井クンツ
2013)。これらの研究によれば、父親と遊ぶ機会の多い子どもは情緒性、社会性、自発性(中
野 1992)、そして独立意識(小野寺 1993)が高い。また、育児を積極的にする父親を持つ3
歳児は情緒的・社会的発達が良い(加藤ら 2002)
、父親とかかわりが多い幼児は友人を沢山
持っている(Ishii-Kuntz 1998)ことなどが明らかにされてきた。
妻や夫婦関係への影響としては、父親が育児に参加することにより、妻の育児不安やストレ
スが軽減され、その結果、妻の養育態度がポジティブになること(石井クンツ 2013)、夫婦関
係満足度が高くなること(木下 2004)がわかっている。更に、父親が育児や子育てをすると、
自分が成長したと感じることが多く、仕事に対する柔軟性が高まったことも報告されている
(石井クンツ 2006)
。
3.既婚女性の就業と男性の育児参加を促すための提案
これまで、女性のキャリア形成と就業継続に注目して、男性の家事・育児参加がどのように
関連しているのかを政府のデータと先行研究を基にして説明してきた。また、男性の家事・育
児参加を促す要因とその家族への影響についても概観した。ここでは、日本において、男性が
より家事・育児に参加すること、そして女性の職場における活躍を助長するための提案として
小中高レベルのカリキュラム(特に家庭科教育)の内容の充実、コミュニティ・サービスやフ
レキシブルワークの導入について述べる。
(1)家庭科教育とコミュニティ・サービス
女性のキャリア形成・就業継続や男性の家事・育児参加を促進するためには、まず伝統的な
性別役割分業観を変える意識的な改革が必要である。しかし、成人した男性や女性の考え方を
変えることは容易ではない。そこで、子どもの「社会化」のプロセスの中で男女共同参画の重
要性を教えることは必須であり、そのために小中高レベルでの家庭科教育に期待しうることは
22
大きいと考える。女性の経済的自立や男性の家庭内での役割について学ぶことが可能な科目は
家庭科教育であり、その内容を充実することが必要だ。例えば、育児に関する体験的な教育の
導入は家庭科教育の中で可能であろう。アメリカでは、コンピュータベイビー(コンピュータ
内臓の等身大の赤ちゃん人形)を使った育児体験を、特に男児に課すことにより、子どもたち
が父親の役割について実践的に習得することが可能である。実際、アメリカの健康科目(Health
Education)において、コンピュータベイビーを使用する課題を出したところ、それを経験し
た85%の高校生が育児の大変さを理解し、
「成人前に子どもを持つことは控えたほうがいい」
と考えるようになったという。
上記以外でも、家庭科教育にコミュニティ・サービスやボランティア活動も取り入れること
で、子どもの就業と家族役割に関する学びに貢献するだろう。例えば、ファザーリング・ジャ
パンが行なっている「ファザーリング・ホームステイ」はその良い一例である。このプログラ
ムでは、父親が積極的に育児を行っている家庭へ大学生を派遣して、男性の育児について直接
肌で学ぶことを目的としている。他にも、アメリカで行われているような働く女性が職場へ子
どもを連れて行く日(Bring Your Child to Work Day)を設定して、子ども(特に女児)に
働くことの意味や意義について体験してもらうことも可能だろう。このような体験的学習を盛
り込みながら子どもに男女共同参画について学ぶ機会を与えることで、男女平等意識も芽生え
てくるだろうと推察する。
(2)フレキシブルワーク
女性の継続就業と育メンの実践を可能にするもうひとつの提案はフレキシブルワークの導入
である。この働き方は先進国の大企業などで奨励されてきたが、わが国においては、まだ進ん
でいない。日本において、フレキシブルワークを阻害する要因は、第1に、労働時間重視の働
き方が根強く残っていることだ。近年、様々な電子機器や媒体を通して仕事を効率的にできる
ようになったために、必ずしも長時間労働でコストパフォーマンスがアップするとは限らな
い。とは言え、日本では労働時間が長いこと=きちんと仕事をしていることの方程式はあまり
変わっていない。第2に、わが国では face-to-face(対面)でビジネスを行うことが重要であ
ると考えられている。しかし、近年の SNS の普及により、従来の対面式労働環境の設定が必
要とされない場合も十分に考えられるために、仕事をする場所をフレキシブルに決定すること
は可能になってきている。この他にフレキシブルワークを阻害する要因として、専門性の軽視、
職場に求められることの同一性、上司・同僚の理解不足や不信感があげられる。
このような要因は本当に仕事の能率性や効率性を阻害しているのかを検討する必要がある
が、フレキシブルワーク(ホームワーキング、テレワーク、フレックスタイム、ジョブシェア
リング)の導入により、育児期の女性も働くことが可能な環境作りに貢献すると同時に、男性
に家事・育児参加ができる時間的な余裕を与えることにもつながっていくだろう。
23
おわりに
本稿では、女性力の発揮が男性の家庭内役割遂行と関連があるとして、女性のキャリア形成
及び就業継続と育メンの関係を明らかにした。女性が自身の力を発揮しながら働き続けること
ができる、そして、同時に男性の育児参加の願いが叶えられるためには、構造・意識両方の改
革が必要であると考える。意識改革としては、前述した家庭科教育の充実、そして男女共同参
画啓発事業の活発化、ロール(パーツ)モデル(働く女性、育児をする男性など)の提供など
が考えられる。さらに構造改革としては、フレキシブルワークの導入の他に、男性の家庭内役
割を重要視した働き方(長時間労働、有給未消化など)の見直しが必要となってくるであろう。
参考文献
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阿部正浩 2001 「労働時間と就業、結婚行動──就業機会の均等化の影響との関連で」高橋重郷編『少子化に
関する家族・労働政策の影響と少子化の見通しに関する研究』厚生科学研究政策科学推進研究事業 平成12
年度報告書,47-53.
井口泰・西村智・藤野敦子・志甫啓 2002 「雇用面からみた世代間利害調整」一橋大学 経済研究所編『経済
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石井クンツ昌子 2008 「父親と青少年期の子どもの発達─父親は子どもの社会性にどのような影響を与えてい
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石井クンツ昌子 2009 「父親の役割と子育て参加:その現状と規定要因、家族への影響」『季刊家計経済研究』
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24