ニュージーランド短期英語研修プログラム実施報告書(2006

平成 18(2006)年度
第 1 回富山大学杉谷キャンパス
ニュージーランド短期英語研修プログラム
実施報告書
富山大学杉谷キャンパス
教養教育言語系教員グループ
もくじ
1. はじめに
2. ニュージーランド短期英語研修プログラム設立までの経緯
3. 渡航前準備プログラム
4. ユニテックプログラム概要
5. 参加者の感想
6. 引率教員の感想
7. 参加者事後アンケート概要
8. マスコミ報道事例
9. 今後の課題
10.
あとがき
1.はじめに
昨年度末,平成 19(2007)年 3 月 10 日から 3 月 31 日までの 3 週間,杉谷キャンパス医学科,
看護学科,薬学部の合計 14 名の学部生・院生が,ニュージーランド,オークランド市にある国立
総合ポリテクニック,ユニテック・ニュージーランド(Unitec New Zealand)の英語研修プログ
ラムに参加した.杉谷キャンパスの教養教育としては学部学生および院生を海外へ派遣するはじめ
ての企画であった.本企画の源流は,平成 15(2003)年 9 月,当時医科薬科大学時代にすでに実
施されていた国際医療研究会の短期海外医学研修旅行の拡充を図るための一環として構想された.
やがてその構想から離れ,医科薬科大学の学生を定期的に海外の英語プログラムに参加させる企画
の推進に本格的に取り組む運びとなった.
当初から目的は 2 つあった.ひとつは多忙な医療系カリキュラムの元で勉学に励む杉谷の学生に
異文化の中で過ごすひとときを提供し,世界に視野を広げる一助にしてもらうこと.そしてもう一
つは,これまで授業として学んできた英語を,コミュニケーションの手段として「使う」状況に自
らを置き,英語によるコミュニケーションの醍醐味を経験することで将来に向けて英語学習へ動機
づけてもらおうということであった.
本企画の実施までには,幾多の紆余曲折があったことは確かだが,その局面ごとに杉谷キャンパ
ス言語系教員グループで討議を重ね,解決策を見い出して来た.また,平成 17 年度医学部に採択
された「大学教育の国際化推進プログラム,海外先進教育実践支援,東西医学統合の医学教育の国
際化推進」事業の支援を受け,ユニテックを含むオセアニア地域 5 大学の英語教育機関を視察でき
たことは,本企画に大きな前進をもたらした.
ユニテック側には,英語プログラムだけでなく,富山大学杉谷プログラムという独自の企画を依
頼しておいた.これは,オークランド市内の医療施設を訪問し,またユニテックの整骨医療学科
(Osteopathy)の学生と交流する企画だった.結果的には,同じ医療系でも医学部と薬学部で将来の
目的が微妙に異なり,杉谷の学生全員が満足するためには改善すべき点も浮かび上がってきたが,
参加者各自がそれぞれの視点で何かを掴んでくれたことを望んでいる.
一方,英語プログラムでは,参加者全員が初日にクラス分けプレースメントテストを受け,
pre-intermediate から advance までの4つのレベルにうまく分散した.授業は月曜から木曜まで 1
回 110 分の授業が午前と午後に 1 回ずつ実施されたが,この授業は,ユニテックが留学生のために
正規に開講している授業に 3 週間合流するというもので,主としてアジア圏からの留学生とともに
英語を学んだ.
3 週間という決して長くはない期間に多くの経験をし,14 名の学生・院生は当初の目的を達成し
て無事帰国してくれた.この企画を通して学科と学年を越えた親睦が深まり,連帯感が形成された
ことも大きな副産物であった.ただ,やはり初回ということで,課題も浮かび上がってきたことも
確かである.
無事その初回の成果を収めた本企画には,関係各位から多くの支援を受けた.特に,当初学生の
派遣に対していくつかの懸念が派生する中で,折々に理解を示し,教員派遣の財政的支援を示して
いただいた倉石泰理事には深謝したい.また,本企画の下準備として,オセアニア地区への現地調
査を実現化していただいた鏡森定信理事の本企画取組みに対する理解にも感謝を申し上げたい.
2.ニュージーランド短期英語研修プログラム設立までの経緯
平成 15(2003)年 9 月:富山医科薬科大学国際医療研究会の短期海外医学研修旅行拡大の一環とし
て海外英語研修プログラムの実施可能性に向けた検討を開始
平成 16(2004)年 4 月:富山医科薬科大学学科目言語系教員グループ結成
平成 16(2004)年 9 月 30 日:富山医科薬科大学教養教育ワークショップで学科目言語系教員プログラ
ム計画発表.
平成 17(2005)年 4 月1日:富山医科薬科大学中期目標(68)に選定〔富山大学中期計画 105-760
へ継承〕
平成 17(2005)年 11 月 23∼25 日:海外先進教育実践支援「東西医学統合の医学教育の国際化推進プ
ロジェクト」によりメルボルン大学附属英語学校,シドニー大学附属英語学校視察
平成 18(2006)年 3 月 3∼10 日:海外先進教育実践支援「東西医学統合の医学教育の国際化推進プロ
ジェクト」によりアデレード大学附属英語学校,フリンダーズ大学附属英語学校,ユニテック・ニュ
ージーランド言語教育学部視察
平成 18(2006)年 5 月 17 日:教養教育教員会議にてニュージーランド海外短期英語研修プログラ
ム案承認
平成 18(2006)年 5 月 26 日:ユニテック・ニュージーランド言語学部長ニック・シャックルフォード
(Nick Shackleford)氏来学.プログラム概要説明および意見交換
平成 18(2006)年 7 月 6 日,7 日:第 1 回目ニュージーランド短期英語研修プログラム説明会
平成 18(2006)年 10 月 3 日∼5 日:第 2 回目ニュージーランド短期英語研修プログラム説明会
平成 18(2006)年 11 月 27 日:参加申込み締め切り,参加者 14 名確定
平成 18(2006)年 11 月 30 日:参加者第 1 回目オリエンテーション,顔合わせと日程説明
平成 18(2006)年 12 月 22 日:参加者第 2 回目オリエンテーション,グループ割,交流準備
平成 19(2007)年 2 月 2 日:参加者第 3 回目オリエンテーション,旅行保険,渡航前プログラム
平成 19(2007)年 2 月 23 日∼3 月 6 日:渡航前準備プログラム実施
平成 19(2007)年 3 月 10 日∼3 月 31 日:ユニテック・ニュージーランド短期英語研修プログラム
3.渡航前準備プログラム
平成 19(2007)年 2 月 23 日∼3 月 6 日
日
時
内容
担当
2 月 23 日 2:00-4:00pm
ニュージーランドの文化・背景知識①
レスリー・ライリー
2 月 27 日 2:00-4:00pm
ニュージーランドの文化・背景知識②
レスリー・ライリー
2 月 28 日 2:00-4:00pm
ニュージーランドの文化・背景知識③
レスリー・ライリー
3 月 1 日∼3 月 5 日
交流会用の準備(各グループで準備)
3 月 6 日 4:00pm∼
グループ発表
鎌
田,名
執
ニュージーランドの文化・背景知識についての講義
本学杉谷キャンパス外国語教育専任教員准教授レスリ
ー・ライリー氏によるニュージーランドの文化と背景知識に
関する講義を実施した.オークランド空港にあるオークラン
ド市の観光案内パンフレットを使用しながら,オークランド
現地での過ごし方,ニュージーランドの歴史と文化,ユニテ
ックのプログラム概要,ホームスティでのニュージーランド
人家族とのつきあい,研修旅行の観光地情報などを英語で講
義を受け,ニュージーランドについての知識を深めた.
交流会の準備
各班ごとにユニテックの学生との交流会用プレゼンテーションの準備と練習を実施し,最終日に
グループ発表を行った.発表テーマは,医学部班が「東洋医学について」,薬学部班が「日本の食
文化について」というテーマで準備を進めた.
ユニテックでは,整骨医療学科の学生の前で各班がプレゼンテーションを行い,好評を博した.
ユニテックでの発表風景(左医学部班,右薬学部班)
4.プログラム概要
派遣先教育機関
ユニテック New Zealand
(国立総合ポリテクニック)言語学部
Carrington Rd., Mt. Albert, Private Bag, 92025, Auckland,
New Zealand
旅行日程表:
平成 19(2007)年 3 月 10 日(土)出発 ∼ 3 月 31 日(土)帰国
3 月 10 日(土) 10:07 富山駅発 サンダーバード 20 号
10:19 高岡着・発(1 名高岡から乗車)
13:32 新大阪着
13:45 新大阪発 はるか 31 号
14:32 関西空港着(1 名関西空港で合流)
17:10 関西空港発 NZ−98便 クライストチャーチへ(機内泊)
3 月 11 日(日)
3 月 12 日(月)
3 月 30 日(金)∼
8:40 クライストチャーチ着
9:55 クライストチャーチ発
11:15 オークランド着
ホームスティファミリー出迎え合流
オークランド
ユニテック英語研修プログラムに参加
3 月 31 日(土)
10:45 オークランド発 NZ−97便(約 2 時間遅れ)
19:00 関西空港着(3 名は関西空港で解散)
19:46 関西空港発 はるか52号
20:36 新大阪着
20:57 新大阪発 サンダーバード 49 号
23:56 高岡着(1 名下車)
23:57 高岡発
0:10 富山着
プログラム内容:
3週間の滞在=英語研修(週4日)+体験研修(週1日)+自由行動
月
火
水
木
8:30-10:20
8:30-10:20
8:30-10:20
8:30-10:20
授業
授業
授業
授業
授業
授業
授業
授業
金
土日
自由行動
富山大学杉
3/17-18 ワ
谷キャンパ
自主学習・昼食 自主学習・昼食 自主学習・昼食 自主学習・昼食 ス交流プロ イトモ・ロト
ルアへの旅
グラム
行(オプショ
12:30-14:20
12:30- 14:20
12:30 –14:20
12:30 –14:20
ン)
授業時間帯は①8:30-10:20;12:30-14:20,②10:30-12:20;14:30 -6:20,③10:30-12:20;13:30-15:20
の3つのグループに分かれ,いずれかの時間帯に振り分けられる.上記表は①の時間帯の例.
Placement Test(クラス分けテスト)で学力を診断した後に,適切なクラスに分かれ,他の外国人
学生がすでに受講している授業に合流して受講.
ビデオ,コンピューターを使った英語学習(CALL),自習用教材施設などの施設も充実.
勉強方法についての現地 TA によるチュートリアルサービスあり(実際本学のかなりの参加者が利
用した).
金曜日の富山大学杉谷キャンパス交流プログラム:
1 週目:3 月 16 日(金)
2 週目:3 月 23 日(金)
9:00
ニュージーランド社会と ニュージーランドの医療制度
健康(講義)
規約と医療専門家について
10:00
ニュージーランドの救急医療
SIMLAB 訪問
について
11:00
Waitakere District
Health Consumer Code of
Hospital 訪問
Rights
12:30
SIMLAB 再訪問,看護学 Auckland City Hospital 訪問
1:30
-3:00p 科授業参観
m
3 週目:3 月 30 日(金)
整骨医療学科実習参加
Public Health 講義
各班による発表
Mercy/Ascot 病院訪問
・
(左)大学付属の Osteopathic Clinic.整骨医療学(Osteopathy)
はニュージーランドでは一つの代替医療分野の学問として認めら
れている.
参加者(平成 19 年 3 月時点)
1班
2班
3班
医
2年
高橋
志緒
薬
創薬1年
伊東
彩
医
1年
大澤
亮
医
2年
葉名
かおり
薬
2年
今田
葉子
医
3年
宮坂
大悟*
医
3年
田村
麻由子*
薬
2年
山田
華那
看
3年
樋口
麻衣子
医
3年
増田
知恵
薬
3年
杵渕
茉莉子
看
医
3年
宮崎
真希
薬
3年
横井
梓美*
院 1 年 杉本
奈央
*リーダー
参加経費
¥367,706 (滞在費,授業料,往復の交通費含む) 世界的な円安の影響を受け,当初案内してい
た NZ$=70 円から結果的には渡航時 1NZ$=82 円になった.
3.参加者の感想
3.1.英語プログラムについて
ユニテックの英語プログラムに参加して
医学科
4年
宮坂大悟
今回の短期英語集中研修では,私達はユ
ニテックの Intensive English Programme
に参加しました.本来,このプログラムは
10 週間をもって1term としているのです
が,私達は 3 週間だけ特別に受け入れても
らいました.クラス内での授業は,様々な
国々の生徒を対象に総合的な英語力
( Listening ・ Writing ・ Speaking ・
Grammar)の向上を目的とするものであり,
授業日程に関しては,月曜∼木曜日の
a.8:30∼10:20
12:20
12:30∼14:20,b.10:30∼
14:30 ∼ 16:20 , c. 10:30 ∼ 12:20
13:30∼15:20 の3つの時間割に分かれての受講でした.また,短期間の研修でも各学生には ID が
配布され,空き時間や放課後には自習用として,LL 教室をはじめコンピューターや視聴覚機器設
備また,チュートリアル制度を利用することができました.これがユニテックでのプログラムの概
要ですが,私の感想も含めもう少し細かく授業内容について報告したいと思います.
初日(毎週月曜日が入学日)に,Placement Test(クラス分けテスト)を受け,5 段階のレベル
に分かれて受講することになります.その日の午後より,各自のクラスに受け入れてもらい,授業
に参加しました.初日から約1週間が経過するまでは,英語での授業に慣れないこともあり,自分
がこのクラスのレベルに合っているのか悩み,クラスを変更してもらいたいとまで考えました.そ
れでも,授業を受け続けクラスメイトとも会話をすることが出来るようになると,積極的に授業に
参加しようという気も出てきました.
ユニテックでの授業を受けていて日本での授業と決定的に異なると感じたことは,学生が授業に
対して能動的であるということです.授業を担当してくれた先生達が,学生の発言がなければ授業
が進んでいかないように促してくれていることは確かですが,それでも学生が授業に対して積極的
であると感じました.その発言が間違っていようとも,そのフォローを先生がしてくれるために,
自分の考えに自信がなくとも発言だけはしてみようという気になります.これは授業に参加してい
る学生数が 15 人程度であり,少人数制のクラスであるために可能であるようにも感じています.
ニュージーランドでの生活やユニテックでの授業に対して精神的な余裕が出てくると,英語学習
に対しても意欲が出てくるようになります.そのような時に,この短期英語集中研修がユニテック
で良かったと思いました.その理由は,学生に対して自習用に視聴覚機器設備やチュートリアル制
度が整備されているためです.視聴覚機器設備については,映画や Listening 用教材が多数整備さ
れており,私は主に授業の空き時間に利用していました.また,チュートリアル制度については,
現地のボランティアの方が英会話の練習に付き合ってくれるというもので,これは学生の間で非常
に人気があるために,毎週月曜日の午前中には予約が
埋ってしまいます.私は 1 度だけでしたが予約を入れ
ることができ,ボランティアの方が様々な会話を誘導
してくれるため,会話の学習には非常に良い制度であ
ると思いました.
私達にとっての 3 週目は,ユニテックの Intensive
English Programme に参加している学生にとっては
各 Term の 9 週目に当たりました.プログラムの 10 週
目には Graduation Examination が実施されるため,私
英語学習個人チュートリアル予約表
達の最終週の授業は主に,このテストに向けた授業内容
となりました.110 分の授業のうち約半分ほどの時間を使って,Listening・Writing・Speaking・
Grammar といった内容の問題を,各分野別に模擬試験の形で受けました.それでも,残りの時間
は今までどおりの授業形態をとっており,非常に楽しみながら授業を受けることができました.ま
た,ニュージーランドでの生活やユニテックでの授業も 3 週目に入るとクラスメイトとの交友関係
も築くことができ,ユニテック内で実施される映画や学外での食事に一緒に出かけることもあり,
ユニテックの外にも視野を広げることで,ニュージーランドでの生活自体を英語学習の場とするこ
とができたと感じています.今では,この研修に対し,非常に貴重な体験をすることができたと嬉
しく思っています.是非,木村先生を始め先生方には今回のような短期英語集中研修を続けて企画
して頂けることを期待しています.
このプログラムに参加して学んだこと
今回の短期英語集中研修に参加するにあたり,私は特別に英語の学習をしていたわけではありま
せん.中学生の時より非常に長い期間に渡り,英語教育を受けてきたにも関わらず,話すことはお
ろか,聞き取ることもままならないのが現状です.このような現状のまま,短期英語集中研修に参
加し,強く感じたことは「リスニングができないと会話にならない」ということです.
私が Placement Test(クラス分けテスト)によって振り分けられたクラスにおいて,他のクラ
スメイトも特別に英語学習の到達度が高かったわけではありません.少なくとも,英語の文章を読
む能力,書く能力,獲得している単語数や文法は私もそれほど他のクラスメイトに劣っていたとは
感じませんでした.しかし,日本以外から来ている学生の多くがリスニングの学習到達度は私より
も遥かに高いレベルにあるということは確かでした.そしてなにより,英語圏で生活を送る上で,
英語の細かい知識よりも,他人からの問いかけに対してリスニングができ,それに対して瞬発的に
反応することが大事だと感じました.その反応が,言葉であれボディランゲージであれ,相手に意
思を伝えようとしているものであれば相手はそのことをわかってくれます.しかし,リスニングが
できなければ,私の意思に関わらずその反応が上手くできません.
言葉が通じなくとも,人間同士のコミュニケーションであることに変わりはありません.積極的
に接することで,相手の表情や全体的な雰囲気から多くのことを感じ取ることはできるし,相手も
感じ取ってくれていたように思います.それでも,やはり,リスニングの到達度はコミュニケーシ
ョンの質を左右すると強く感じました.今回の短期英語集中研修は,自分自身にとって今までの英
語学習を見直す良い契機になったと感じています.このように感じたことを無駄にしないように,
続けて英語学習をしていきたいと思います.
英語プログラムについて
医学科 4 年
増田知恵
この春にどこか海外に行ってみたいなと思っ
ていたちょうどその頃,このプログラムが初めて
の試みで企画されていることを知りました.今ま
でこういった大学の企画による海外研修はなか
ったため,まず人数が集まるか,ということから
はじまり,この研修が実現するのかハラハラした
のを覚えています.行く先はニュージーランド.
オーストラリアの隣の小さな国でどんなひとが
住み,どんな文化を持ち,どんな気候なのか,こ
の研修で知るまではこんなに詳しく知ることは
なかったように思います.行く前の事前授業はニ
ュージーランドの文化や気候,通貨の換え方,ホームスティで気をつけることなど必要と思われる
ことが学べ,ニュージーランドに行ってから大変役立ちました.やはり海外に行くことの醍醐味は,
英語の勉強や観光,ショッピングもあると思いますが,行った先の国のことを知ることが重要だと
思います.その国の人々の文化,歴史を知ることは英語を学ぶ上でも重要になると思います.この
報告書ではこの研修での学校の英語の授業について詳しく書こうと思います.
ニュージーランドのことを思い返すと学校,ホームスティでの出来事が次々に浮かんできます.
そのくらいやはりこの研修では学校,ユニテックで過ごしたことがとても大きな位置を占めていま
した.ユニテックという教育機関をあまり知りませんでしたが,各国から英語を学ぶために学生が
集まり,アジア人,インド人,ヨーロッパ人...と数多くの人種の人が学校内にはたくさんいて,と
ても自由な雰囲気でした.それぞれの国の人は母国語以外に英語を使ってお互いコミュニケーショ
ンを取り合い,英語が生きているのを実感しました.クラスは初めにレベル判定テストが行われ,
私たちは5つのレベルに分かれました.テストは TOEIC のような文法,文章穴うめのものと,指
示されたものを A4 用紙いっぱいに書く writing のものからなっていました.クラスは私たち以外
の日本人,中国人,韓国人などアジア中心で,人数はクラスによって5∼20人程度からなってい
ました.授業は2人の先生が交互に教えてくれました.ユニテックで使われている教科書とテキス
ト,さらに先生から渡された課題をもとに,文法,listening,reading,writing,さらに語彙を増
やすためのゲームをしたり,また授業のはじめには warming としてそれぞれの国の違いを英語で
紹介したりしました.私たちより長く滞在している学生はエッセイや自分の選んだ課題のプレゼン
テーションの準備,また期末にある大きなテストの準備に忙しそうでした.私のクラスではたくさ
ん宿題がでてホストファミリーと話す時間がなかなかとれなくなることもありました.しかしほか
のクラスは宿題は自由だったらしく,クラスでそれぞれだったようです.授業で強く印象に残って
いるのは先生方がとても面白く,授業が大変面白かったことです.授業は午前と午後で2時間ずつ
行われましたが,時間が過ぎるのはあっという間で先生の話に引き込まれていました.先生の話す
英語はとても聞き取りやすく,授業の構成,説明ともに素晴らしかったです.3週間は短いもので
したが,その中でこの学校の授業によって忘れていた文法の知識がもどり,長文をみても抵抗がな
くなったように思います.また英語の語彙や慣用句など表現の幅も広がり,英語がより身近なもの
ように思いました.ただ授業はどうしても文法中心のものになってしまい,私は speaking の授業
が受けられるのかなと思っていたので,少し残念でした.同じクラスの学生とも仲良くなり,私達
のクラスは韓国人,中国人,日本人から構成されていて,数週間の授業でしたがいろいろなことを
英語で話しました.お互いの文化を紹介したばかりでなく,昔の戦争の話,小泉元首相の靖国神社
参拝のことなど日本語でも説明が難しいことをなんとか英語で伝えようと頑張りました.また最後
にはみんなで街の方へ遊びにいって,韓国料理を食べ,韓国のカラオケに行き盛り上がりました.
他のクラスでもそれぞれ皆,他の国の友達をつくり,仲良くなっていたようです.
クラスでは英語のみならず色々なことを学びました.韓国や中国の人と話したとき,私はいかに
自分が昔,日本がした戦争や日韓,日中の問題を知らないかがわかり,恥ずかしく思いました.そ
して彼らはとても優しく,面白くて,一緒のクラスになれたことはとても幸運なことだと思いまし
た.私は今まで中国や韓国のことをあまり知りませんでしたが,彼らの話からいつか行ってみたい
なという興味が出てきました.
また学校内には英語における自分の欠点を克服するための施設があり,そこでは private lessen
という教師とマンツーマンで話せる教室や,レベル別の reading, listening, talking のテキストが
おいてあり,空いた時間はここに来て英語にふれて弱点を克服でき,多くの学生が利用していまし
た.
授業以外でもユニテックは警察や法律の話を聞く時間を作ってくれ,ニュージーランドで生活する
ために知っておかなければいけないことを知ることができました.そして最後にはフェアウェルパ
ーテイを開いて,最初から最後まで私たちを歓迎してくれました.
最後に,この研修で学んだことについて書こうと思います.この研修では英語はもちろん,それ
以上にニュージーランドという国についてそこにいる人々,気候,文化,歴史などを,実際ニュー
ジーランドという国について住むことで体感することができ,それが私が今回の研修で得た一番大
きなものです.そして中国や韓国の友人ができ,それらの国について少しでも知ることができたの
は予想していなかった収穫です.そういった他の文化を知ることで私たちの今住んでいる社会と比
較し,自分がいかに狭い社会の中で生活しているのか知りました.この研修は英語を学ぶためのプ
ログラムですが,海外に行くことはそれ以上の何かを得ることができると思います.というのも英
語はコミュニケーションの手段であり,何かをするための目的ではないからです.なので今後こう
いう研修が次も企画されることを期待しつつ,次に続く後輩達も何かしらそういったものをつかん
で,いい思い出をつくれる研修になればいいなと思います.そのためにユニテックの教育機関はと
てもいいものだと思います.
最後に,初めてのこの企画が成功するために尽力してくれた木村先生,濱西先生,ライリー,鎌
田先生,ユニテックの先生方に感謝したいと思います.
ありがとうございました.
英語プログラムについて
医学科
3年
葉名
かおり
私のクラスは Advanced でした.クラスの人数は,杉谷キャンパスから行った学生も含めて 5 人
でした.日本人は私と先輩の 2 人だけで,残りは韓国人が 2 人と中国人が 1 人でした.日本人が自
分 1 人だけだと,英語力はつくのかもしれませんが不安になると思うので,2 人いたことは良かっ
たと思います.人数が少なかったせいもあるのか,残りの 4 人全員と話すこともでき,お互いのこ
とを知ることができたので,クラスの雰囲気はとても良かったです.
クラスの雰囲気が良かった他の理由としては,先生や授業の仕方があると思います.クラスの先
生は 2 人いて,週の前半と後半で別々の先生が授業をします.授業内容は基本,テキストやワーク
ブックを使った文法がメインですが,2 人とも CM や新聞などを使い,実生活に即した単語を提供
しつつ,ユーモアを交えて楽しい授業をしてくれました.その中でも,前半を担当してくれた先生
はパワフルで話すのも早く,最初のうちは授業について行くのは無理なのではないかと思いました.
でも,先生が単語を解説してくれるときのジェスチャーや例え話が生き生きとしていて,この授業
についていきたいと思い,頑張ることができました.3 週間たった時には,皆と一緒に先生の冗談
を笑えるぐらいに聞き取れるようになったことが嬉しかったです.
授業の最初には,5 人を半分にわけて,毎回違うテーマで話をする時間がありました.話してい
ると,自分が当たり前と思っていたことが意外に違っていることがあって,ホームスティ先だけで
なく,学校のクラスでも文化の違いを実際に体感することができました.授業の途中で問題を解く
時にも,そのようにグループ分けになってやるこ
とがあって,その形式が,私たち 5 人が仲良くな
る手助けをしてくれたと思います.
最後の週には,クラスの友達と一緒に街に遊び
に行くことができ,とても楽しかったです.後悔
があるとすれば,もっと前からクラスの友達と遊
んでおけばよかったなと思ったことです.あと,
話は飛びますが,英語の勉強ももっと個人的にし
ていけば良かったなと思いました.とにかく,楽
しい時間をすごすことができました.ありがとう
ございました.
ユニテックの英語プラグラムに参加して
薬科学科
4年
横井梓美
英語プログラムについて
英語プログラムに関しては,クラスによって先生が違うことはもちろん,内容や学習法,宿題に
いたるまで様々なバリエーションがありました.私のクラスでは,日本人生徒の占める割合がさほ
ど多くはなかったため,授業中以外でもクラスの友達との交流は英語で行わなければならず,日常
会話の上達にとても役立ったと思います.異文化に触れることができたことに加え,様々な国なら
ではの英語のイントネーションを耳にすることができ,自身の発音をきれいにすることや,いかに
して相手のフレーズを聞き取るかの重要性を感じました.特に,先生が準備してあった文章を読ん
で相手に書かせるといった授業では,どの生徒も苦戦していました.
授業で取り扱われた文法に関しては,主に高校で習っていたものだったので困難はありませんで
したので,エッセイの宿題や小テストなどではあまり苦労しませんでした.ただ,宿題に出される
プリントやワークの宿題などは授業で取り扱ったものよりも少しレベルが高かったように思いま
す.授業後の自主学習を重視するといった観点からでしょうか.
スピーキングやロールプレイング式の意見交換では,ライティングとは違って大変で,日常会話
でもそうですが,思っていることがなかなか英語で伝えられないもどかしさを感じました.逆にほ
かの生徒たちはスピーキングになるとめっぽう強く,また自分の意見をしっかり持って発言してい
たように思います.
授業参加についてですが,受身の日本とは違って,疑問があればその場で聞く点,先生も積極的
に授業に参加する点においてとても新鮮で,勉強しようという熱が高まったように思います.英語
プラグラムに関しては期待していた通りでしたが自分の予想以上に熱心に勉強したように感じま
す.個人的には英会話をもう少し習えてもいいかとは思いました.
ホームスティとホストファミリーについて
私がニュージーランド生活を満喫できた1番の理由がホストファミリーと仲良くできたという
点だと思います.忙しい家庭のようでしたが,時間のある時は一緒にティータイムをとったり,子
供と遊んだりしてとても楽しい時間をすごせました.週末の誕生パーティーに参加したり,買い物
に連れて行ってもらったり,とにかく私の片言の英語でも理解しようと努めてくださって感謝の毎
日でした.毎日色々な人が訪問してきて名前を覚えきれないほどでしたが,心温まる生活でした.
また,ニュージーランドという国の生活スタイルや食文化に触れるにあたってホームスティはとて
もよい場になると感じました.さらに,私のホストマザーの職業がナースだったので,医療につい
ての話も聞くことができました.
杉谷交流会プログラムについて
プログラム的には杉谷キャンパスで企画をしただけあって,医療系の内容が充実していたと思い
ますが,私は薬学部なので医学部の生徒より基礎知識が少ない分授業内容や病院での仕事について
分かりづらい部分がありました.それでも,色々な施設訪問は意義のあるものだったと思います.
ただ,時間間隔が短くどたばたとした感じだったのでもっとじっくり取り組んでもいいかとは思い
ます.移動手段や集合場所などあまりきっちりと決められておらず困る場面がありました.また,
授業時間が少なく週末である金曜がまるまるつぶれてしまうことで,家族や友達との交流の場が少
なくなってしまったとも思いました.平日は学校・宿題で忙しいので週末のんびりできるのも悪く
はないと思います.授業に支障はでますが,ユニテックの形態であれば,金曜日ではない選択もよ
いかもしれません.
基本的に説明内容は難しく,相手の工夫がな
い限り理解するのは大変でした.ライリー先生
がいらした時に噛み砕いて説明してもらった時,
最終週の説明で字幕つきで映像を見せてもらえ
た時などはとても分かりやすかったと思います.
週末旅行について
週末が2回しかなかったので,参加をするか
どうか悩みましたが期待以上に楽しめたように
思います.オークランドから少し遠いところの観光名所を個人で回ろうと思ったら,海外が始めて
の私では1週目には不可能だと思われるので,企画としては十分だったかとおもいます.
個人的にはボブスレーのようなものをしたときに地元の子供たちがかなり悪質な嫌がらせをし
てきて,かなり不快な思いをしたことが心残りです.
英語プログラムについて
医学科
4年
宮崎
真希
私のクラスでは午前の部が 10:30∼12:30,午
後の部が 14:30∼16:30 の二コマの授業がありま
した.月曜から木曜まであります.金曜は午前の
部だけあるのですが,私たちは富山プログラムが
あるため出席しませんでした.
月曜から水曜までは教科書を使っていろいろ
なトピックについて先生が(もちろん英語で)話
したり,クラスの仲間と話し合ったりして授業が
進められていきます.木曜だけは別の先生で論文
などの書き方を中心に扱っています.この日はク
ラスの仲間と話し合うことはほとんどありませ
ん.先生が中心に話しそれに対する学生の答えや質問が授業中にある感じです.
授業は全て英語で,初めは疲れもあったせいかすぐに眠くなっていたけれど,徐々に慣れてきた
せいか眠くなることもなく,先生の話もある程度分かるようになっていくのが感じられました.
クラスメイトはほとんどがアジア系の人で中国,韓国,日本人で占められていました.クラスメ
イト約17人中1人がロシア人でした.英語のためのクラスなので,やはりネイティブの人はいま
せんでした.でも,みんな英語で先生と授業中ぺらぺら会話していて,すごいなぁと最初圧倒され
ました.けれど,だんだんみんなも勉強している人たちで,それぞれ一生懸命話しているんだなぁ
と分かり,私も下手ながら頑張って会話していこうと思いました.
この授業は私にとっていい刺激になりました.先生はとてもいい方で,優しくて話しやすい人で
した.私の英語で書いた日記を手直ししてくれたり,授業の後で話をしてくれたりしました.そし
て,何よりよかったことはいいクラスメイトと知り会えたことです.特に仲良くなったのは三人の
韓国人で,彼らとは昼食や午後のサブディナーとかも一緒に食べて,仲良くなっていきました.そ
のうちの1人とは特に仲良くなり,授業後にダウンタウンに連れて行ってくれたり,オークランド
の観光名所に連れて行ってくれたりしました.彼らのおかげでとても楽しめました.会話はもちろ
ん英語だったので,自分の英語力のなさを痛感し,言いたいことがもっとうまく言えたら・・・も
っとお話したい・・・と強く思うようになりました.
ユニテックはとても面白い大学でたくさんの人種とたくさんの言語があふれていました.それか
ら幅広い年齢層.みんないろんな夢をもっていて,どの人も同じではなかったです.私のクラスは
英語のクラスなので,特にその夢はまちまちで,その夢のために英語が必要と感じた人たちがいろ
んな国から一時的に集まって構成されたクラスだなぁと思いました.富山大はみんなが医療関係の
仕事に就きたいと思っている人たちの集まりなので,その違いがとても新鮮に感じられました.そ
れから出会いと別れが頻繁に繰り返される大学だなとも思いました.それは私がたった三週間のホ
ームスティで行ったから強くそう感じたのかもしれませんが・・・.英語のクラスには私たちみた
いに短期で参加する人も多くいるみたいです.私たちがこのクラスに入ったときにいた日本人二人
は私たちが日本に帰る前に帰ってしまいました.彼女たちとの別れからもそう感じました.他にも
クラスの友達や先生,あとはプライベートレッスンで相手をしてくれた先生や富山プログラムで出
会った人たち・・・.みんなとても話しやすくてフレンドリーな人たちが多かったです.
あと,ユニテックにはいろんな事情を抱えたいろんな国籍の人たちがいるためか,とても自由な
雰囲気がありました.お互いのことにそんなに日本ほど関心がないともいえるかもしれません.日
本ではもっと人の目を感じますが,ユニテックではそういうのを感じませんでした.みんな自由な
服装で自由なことをしている感じでした.そして,フレンドリーだったような気がします.私が出
会った人達はそうでした.新鮮に感じたせいか,そういう自由な雰囲気がとてもいいなと思いまし
た.
ユニテックの図書館には英語の教材もたくさんあり,テレビを見ながら英語を勉強することもで
きるようになっていました.私はあまりそこで勉強する時間がなかったのですが,豊富な教材はと
てもいいなと思いました.私はなんだかんだでニュージーランドではとても忙しかったです.いろ
んなところを見ておきたいと思ったから,授業時間外でいろんなところに行ったため,毎日過ぎて
いくのがあっという間で,とても充実したスティになりました.
このプログラムで学んだこと
まず述べたいことは,文化の多様性やいろんな人がこの世界には暮らしていることを実感したと
いうことです.日本以外の文化に触れて,また日本以外の国籍の人と会話して感じることはとても
多かったです.世界は広く,自分はその中の小さな1人でしかないこと,また,世界をもっと知り
たい,もっといろんな人と話したい,自分のことや日本のことももっと伝えたいと強く思いました.
そこから,英語の重要性を強く感じ,絶対に話せるようになりたいと思いました.今まで漠然と英
語の重要性は感じていましたが,それがもっと明確なものとなりました.
次に,実際話してみて,意外とコミュニケーションはとれるものだなとも感じました.英語はま
だまだつたないですが,大まかには思いは伝えられました.そして,あと少し文法と単語をおさえ
ていけば英語も話せるようになる気がしました.だから,毎日英語に触れるようにして,今度外国
に行く時はもっと上手く外国の人とコミュニケーションをとれるようになりたいと思いました.や
はり,実際に話すことはとてもいいことで,机の上で1人で英語の勉強をしているのとは全然違っ
てとてもいい刺激になりました.日本でもできれば英語にもっと触れていきたいと思いました.
出会った人達はとてもいい人達でみんなそれぞれの夢を持ってニュージーランドで生活し勉強
していました.私もいつかまた彼らに会ったときに,恥ずかしくないように,またもっと自由に思
いを伝えられるように,英語を学んでいきたいと思います.
英語と私とニュージーランド
薬学部
4年
杵渕
茉莉子
私は,今回のプログラムに参加した理由の中の1つに,英語能力向上がありました.中学生から
今日まで習っているはずの英語が,9年たった今でも満足に使うことができない自分を変えたかっ
たからです.実際英語圏のニュージーランドに行って,授業を受けてみて・・私の思ったことを以
下にまとめてみました.
①授業態度
私のクラスでは遅刻当たり前,無断欠席あり,授業中に携帯でメール,電話がなれば授業中でも
かまわず廊下で話す,椅子にもたれる・・・.
こんな状況でした.それにもかかわらず,先生
は平然と授業を進めていきます.まるでそれが
日常のことのように.日本ではない光景だった
ので,この授業態度はどうなのか?と疑問に思
いました.
しかし,このようなラフな授業環境だったか
らこそ,生徒は自由に発言ができ,他国の学生
とも気楽に話せ,笑いのある楽しい授業だった
のかもしれません.少なくとも私は,初めて楽
しい英語の授業を受けることができたと思って
英語プログラムのクラスメート
います.時々会話に,日本語,中国語,韓国語
をおり混ぜて話したり,教えあったりと英語以外にも学べることがあって,授業は本当に楽しかっ
たです.
②内容
私のクラスでは,2人ペアや小グループを作り,その中で,ならった構文を使ったり,文法を用
いて会話をしたり,時にはテーマが与えられて自由に話すこともありました.難しいことは1つも
ありませんでした.だからといって学ぶことが0だったわけでもありません.何気ない会話でも,
間違った文や発音をしていれば先生の訂正が入りやり直しをしたり,いかに相手にわかりやすく話
すかなど,コミュニケーションの練習になったと思います.
③レベル
初日にレベルを決めるためのテストを受けた
ため,自分の学力に合った授業を受けることが
でき,背伸びすることもなく,退屈をすること
もなく勉強できたと思います.私たちは3週間
という短い期間だったためクラス移動はありま
せんでしたが,普通は定期的にレベル分けのテ
ストを行っているそうです.韓国の友達は1番
下のクラスから私たちのクラスまで上がってき
たという話を聞きました.勉強意欲があり,実
力のある人にはどんどんやらせるという,大学
Osteopathy の学生との交流
のカリキュラムは気に入りました.
英語も含むプログラム全体を通して・・自分で点数をつけるとするならば,85点です.15点はど
こにいったのかというと,まず一つは,行きの電車で指定席なのにもかかわらず喫煙席であったこと.
私はタバコの煙やにおいが大嫌いで耐えることができないため,朝早めに出発し,自由席に並びました.
早い企画であったにもかかわらず,禁煙席の指定が取れなかったのは不満でした.交通手段に関しては
他にも,帰りの飛行機の出発が遅れ指定の電車に乗れなかったり,電車事故のため新しい路線を探した
りとハプニングもあって大変でした.
二つ目は,金曜の富山プログラムです.このプログラムは医,看の学生には有意義なものだった
かもしれませんが,薬学の私にとってはかなり退屈で興味の持てないものでした.内容は,病院の
中を見て回ったり,オステオパシーの学生さんと交流したり,ニュージーランドの医療施設を見学
したりするものでした.学生との交流は楽しく,学生生活や勉強の内容等の話はおもしろかったの
ですが,他の施設や病院の見学は,英語で説明を受けて内容は理解できるのですが,実際に将来病
院の中で働くわけではない私にとっては,どうしても興味を持つことはできませんでした.もし,
次回もこのようなプログラムを作るのならば,見学を増やすよりも,同じ立場の学生との交流を増
やしてほしいです.それか,自由参加にしたらいいと思います.私は,金曜日にみんなで富山プロ
グラムに参加するよりも,授業を受けていたほうがよかったと感じました.
最後の三つ目は,日本人が多すぎたことです.私は行く前に日本人は少ないと聞いていたため,
むこうで日本語を使う機会はほとんどないと思って出発しました.しかし実際行ってみると,大学
内では日本人がたくさんいて,日本語が飛び交
っていました.どうしても英語を話せるように
なりたかった私は,富山の友達には英語で話す
ように頼んだり,外国の友達と一緒にいるよう
にしましたが,やはり,他の日本人と話すとき
には日本語を使わざるを得ませんでした.英語
のみの生活を希望していたので,日本人の多さ
には驚き,少し残念に感じました.英語を本当
に身につけるためにいくなら,日本人のほとん
どいない大学を選んだ方がいいと感じました.
オークランド小児科において:この場所は,小
児科を訪れた子供たちがいざ手術や入院した
ときに安心させるために,待合室の中に設け
られたシミュレーション道具の一つです.
(金
曜プログラムで訪問した病院の1つ)
この三つの点は少し不満となった点ですが,他
の週末旅行やホストファミリーとの生活などは
思っていた以上に楽しく満足です.以上のことか
ら私は85点をつけました.もし,次回も同じよ
うな海外研修を企画するのであれば,少し参考に
してほしいと思います.
3.2.杉谷プログラム・週末ツアーについて
富山プログラム第一週目についての報告
医学科
4年
田村
麻由子
このプログラムでは,まずニュージーランドの健康問題についての講義を受け,ニュージーラン
ドの特徴として,移民が多く,様々な文化が混在していること,そして高齢化が進んでいることな
どがあることを知りました.
次に SIMLAB を見学させて頂きました.SIMLAB とは,医療者や医療系学生が実技の練習を行
える施設で,実際の手術室で使うような機械など,しっかりとした設備やスペースが確保されてお
り,とても良い環境だと感じました.
次に,Waitakere District Hospital へと向かいまし
た.ここで印象的だったのは,色々なエリアが異なる
色の壁から作られていたことです.ニュージーランド
では患者さんの人種も様々であり,英語が母国語では
ない方もたくさんいます.これは,例えば病院内の行
き先を説明したい時,
「赤色の壁に沿って歩いてくださ
い」と言えば簡単に理解できる,という工夫でした.
また,それぞれのエリアには右の写真にあるように,
ニュージーランドにちなんだマスコットが決められて
おり,これも病院内で迷わないようにするための工夫
でした.リハビリのための施設が外にあったり,全体的に明るい雰囲気の病院でした.
次に Private な医療機関を見学しました.この病院には,50 床の Hospital Beds と,40 床の Rest
Home Beds があり,利用者は 45 歳から 103 歳までが主でした.とても綺麗で,大きな窓が沢山あ
り開放的な雰囲気であったり,Activities Coordinator という役職の方が働いていて,誕生日や季
節の行事など様々なイベントをとても楽しく過ごせるように工夫されていました.ただし,この施
設に入るために家を売る方もいらっしゃることを聞き,経済的に裕福でないとこのような施設は利
用するのが困難であるという現状も見えました.
昼食を頂いた後,再び SIMLAB に戻り,看護科の授業を見学させて頂きました.この時間は CPR
(心肺蘇生法)の実習を行っていました.このプログラムに参加したメンバーの中でも特に看護科
の学生は,一度学習していたので良い復習となったようです.基本的には日本での方法と同じもの
でした.最後にニュージーランドの医療に関係する法律の講義を受け,この日のプログラムは終了
しました.
*ニュージーランドスタディツアーに参加して
私にとって,海外に観光以外の目的で滞在するというのは初めての経験で,今まで英語を9年間
程勉強してきましたが,初めて英語を「使う」ことの出来た3週間であり,とても有意義なもので
した.
ホームスティを通して,ニュージーランドの文化を垣間見ることができ,またナチュラルスピー
ドの英語に触れることが出来ました.家族間の会話を聞き取ることは難しく,自分の英語の未熟さ
を感じましたが,それでも英語を使わざるをえない状況におかれることで,次第に英語のフレーズ
が以前よりスムーズに出るようになったと思います.
文化の違いを知ることで,自分の価値観も広がりました.夫が当たり前のように家事や育児を手
伝う光景や,会話時の表現力や表情の豊かさが印象的でした.一方で日本の文化を客観的に見るこ
とで,その特徴や良さが見えました.例えば食事の際の「いただきます」「ごちそうさま」という
言葉がニュージーランドには存在せず,違和感を覚え,食べ物や料理を作ってくれた人に感謝する
という文化はとても良いものだと感じました.
またユニテックでの授業でも,英語で考え,答え,質問し,ディスカッションするという過程を
通して英語を使う練習が出来たのがとても良かったです.学習した文法は既に日本で習っていたも
のでしたが,英単語の意味を英語で説明したり,文法についても英語で理解するというプロセスは
日本ではほとんど出来ないことであり,この過程こそが英語を使うという本来の英語学習なのかも
しれないと感じました.クラスの中には,韓国や中国から来ている生徒が多くおり,それぞれの夢
に向かって熱心に勉強する姿に刺激を受けました.クラスの友達や先生など様々な人と出会い,会
話することが出来たのも,このツアーでのとても大きな収穫でした.
金曜のプログラムでは,ニュージーランドの医療を少し垣間見ることができ,見習いたい工夫も
いくつかありました.一方で保険の問題や経済的な問
題については問題点もあると感じ,今後学習していき
たいと思っています.
3週間と短い期間ですが,学生の間にしか中々でき
ないとても貴重な体験ができました.プログラムを企
画し,準備や引率をして下さった,木村先生,ライリ
ー先生,鎌田先生,濱西先生,そして現地のユニテッ
クのスタッフの方々にとても感謝しています.有難う
ございました.
二週目の杉谷プログラムに参加して
看護学科
4年
樋口
麻衣子
この日は,NZ Health System という題の講義をうけたり,その大学の学生と一緒に,血圧測
定の練習をしたり,オークランドで一番大きい病院,Auckland City Hospital の見学をしました.
どの項目でも,日本との違いを垣間見たり,ニュージーランドや,医療についての新たな発見があ
ったりして,とても充実した一日でした.
まず,授業では,ニュージーランドの保険や,提供されている医療についての講義をうけました.
講義といっても,日本の大学での講義とは違って,ただ,座って聞いていればいいのではなく,要
所要所で,先生が,質問を投げかけ,意見を求められます.また,ペアになってお互いにディスカ
ッションして,意見を言い合うという,とても刺激的な講義でした.
その講義の内容で印象に残っているのは,ニュージーランドの病院には,cultural service centre
があるということでした.これは,病院に来る,マオリや,アジア,パシフィック,日本人などの,
外国人のための,特別なサービスのことで,通訳を通して,ニュージーランドでその人が,どのよ
うな医療を望むかを聞き,その人が今まで受けてきたサービスに近づけることを目的としています.
日本人は,病院食として主食でお米をたべます.マオリの人は,出産後に胎盤を持ち帰り埋めたり,
中国人は出産後一ヶ月は病院にいるなど,医療現場でも,いろいろな文化の違いがあります.その
ような違いにうまく対応するために働いていており,今の時代にとても大切なサービスだなと思い
ました.日本について考えてみると,このようなサービスをやっている病院はほとんど無いと思い
ます.国際化で,さまざまな国の人が日本で生活している今,日本でもこのサービスが必要になっ
てくるのではないかと思いました.
また,ニュージーランドではすぐにお医者さんに見てもらうのではなくて,テレフォンサービス
の方が充実していて,先に電話サービスを受け,必要なら病院にくるということ,病院のカウンセ
ラーがいて,その人を介して医者を選ぶことができる,という日本との違いなどを知り,面白いな
と思いました.
次に,大学の学生と一緒に授業を受けました.そ
こでは,医学専門英語がバンバンでてきて,理解す
るのが大変だったけれど,実習で,一緒に血圧を測
りあったりして,地元の大学生と交流できてよかっ
たです.また,ここの授業では,生徒がわからない
所を気軽に質問していたり,生徒と先生間のコミュ
ニケーションがとても多くて,とても明るく,雰囲
気のよいクラスでした.
病院見学では,とてもきれいで,設備の整った病
院を見学することができました.特に小児科がすば
らしかったです.この病院では,小児病棟は,他の診療科とは別棟になっていて,そこに入ると,
もう別世界でした!ピンク,水色,黄色,オレンジなどの壁で,とてもカラフルで,カーテンは象
さんやお星さまなどで,とても可愛いのです.診察部屋でさえも,海や森をイメージした本物そっ
くりの壁画があったりして,子供にとって,すご
く落ち着く空間になっています.また,ここでは
威圧感をなくして,子供にリラックスしてもらう
ため,ナース服というものがなく,手術のとき以
外はみんなそれぞれの服を着ていました.そのた
め,ここはどこかの子供のための遊び場なのでは
ないかという感じがしました.
そして,外来には play room というものがあり,
とても良かったです.これは,子供のための待合
室のようなもので,患児本人や兄弟が使います.
そこは,ボランティアが運営していて,車,戦隊
もの,粘土,おままごと,おもちゃ,ぬいぐるみ・・・と,あらゆる遊具がそろっています.また,
そこでは,処置の方法や様子が書いてある絵や,手技を真似てやってあるぬいぐるみもあり,遊び
ながら治療について学ぶことができるようになっていました.
子供に,自分がこれから行う治療について教える時,人の形をしたぬいぐるみに髪を足したり,
目を書いたり,自分が好きなようにお人形作りをしてもらい,それに,今から行う手術や,治療状
態のサンプル人形を見せ,それを見ながら作って行
ってもらうことで,今からどんなことをやり,どん
な状態になるのかを知らせていくそうです.お人形
作りという行為から治療の様子を教えるなんて,と
ても面白いと思いました.
また,脳に障害を持った子に,これからの長い生
活に適応できるよう訓練してもらうための台所やお
風呂もあり,この病院では子供がどう感じるか,子
供の気持ちをすごくよく考えて運営されているなと
感じました.
この,二回目のプログラムを終えてみて,はじめは,ニュージーランドの医療についての講義や,
授業,病院見学で,英語や,話自体が理解できるかという不安もありましたが,よい経験になった
し,とても楽しめるものになったと思います.海外の制度や病院の姿勢を知ることで,日本の現状
について考える良い機会になるので,これからもやってみたらいいのではと思いました.
ユニテックの第3週目杉谷交流会プログラムに参加して
薬学部薬科学科3年
山田
華那
3 月 30 日は,杉谷交流プログラムの第3回目に参加しました.午前中は整骨学の生徒さんたち
とともに授業に参加させていただきました.実習を行いそのモデルとして私たちは参加しました.
骨盤の動きやその位置を知る授業で,日本の大学の講義のような形式ではなく,一人ひとりが授業
に参加しているという感じがあり,とても充実していました.質問があったらその場で学生のほう
からどんどん意見を述べているのが印象的でした.また実習で2人一組のパートナーを作り,実際
に骨盤の動きを確認したりしました.パートナーの相手はそれぞれユニテックの整骨学の学生さん
だったので,
英語でのコミュニケーションの
訓練にもなったと思います.整骨学の学生さ
んの中には日本語を話せる方もいて,
英語で
わからないところは日本語に通訳してもら
ったりと,
色々な面で交流することができま
した.
その後,Public Health の講義を聴きまし
た.
この講義では英語の授業のようにいった
んビデオを見てからどんな内容だったかを
聞かれたりして,ニュージーランドの
Public Health について知るとともに,英語
も学ぶことができてとても有益だったと思います.この講義のあとは私たちのプレゼンテーション
を行いました.どのグループのプレゼンテーションも向こうの学生さんに興味を持っていただいて
良かったと思います.私のグループは日本の食の文化について少し説明しました.ひなあられなど
は喜んでもらえたのでとても良かったと思います.
午後は喘息の患者さん専用の病院と私立病院を見学に行きました.私立病院の見学では驚くこと
ばかりでした.施設はとても充実していて,こんな病院なら私だって働いてみたいと思うほどでし
た.しかし一泊約5万円とかなり高い入院費を聞き,格差社会について考えさせられました.
1日を通して普段は体験できない様々なことができてとても充実していました.
WAITOMO CAVE & ROTORUA への旅行に参加して
医学科
2年
大澤
亮
3 月 17 日(土)の朝,ユニテックにホームステ
ィ先のホストに送ってもらうことから今回の旅
行が始まった.九州の高校生約 30 人と共に,観
光バスに乗り込みワイトモへと向かった.高校生
が僕らに気をつかってくれたのか,落ち着いた雰
囲気で約2時間バスに揺られると,ワイトモケー
ブに到着した.途中の休憩所で,ホーキーポーキ
ーという蜂蜜をカラメルにしたアイスを食べた.
流石に名物というだけあり,おいしかったです.
さて,ワイトモケーブだが,歩いたりボートに乗
ったりしながら,鍾乳洞や土ボタルを観光した.天井に輝く土ボタルの幼虫は無数の星の様であり,
一見の価値がある.また,鍾乳洞内で皆で歌(「翼をください」)を歌い,その音の反響を楽しんだ.
ワイトモの観光が終わり,昼食はバーベキューランチだった.ここでの食事はおいしく満足いく
ものであった.旅費が高価である理由が少し分かってきた.その後,ラビットハウスで兎の毛刈り
を間近で見学し,ロトルアへと向かった.ロトルアまで約2時間半と食後の休憩にはちょうど良い.
大きな湖が見え,独特の硫黄のにおいがすると,ロトルアに着いたことが実感できる.宿泊所であ
るホテルに到着し,しばし休憩時間があったので,天然温泉であるスパに入ることができた.ファ
ミリー用であるためか,硫黄臭のする日本のお風呂といった感じであった.今日の夕食は,マオリ
ヴィレッジへ行き,ハンギというマオリ料理である.ハンギは土中で野菜や羊肉を蒸す料理である
ようだ.僕らは,マオリヴィレッジまで陽気な運転手さんにバスで送迎してもらった.マオリヴィ
レッジでは,3M の宮坂さんが僕らの代表としてマオリ族の歓迎のショーに参加した.この後のマ
オリの踊りを含め,彼らのショーは全て迫力に満ちていた.自分の目で,オールブラックで有名な
「ハカ」の踊りを見れたことに大変満足している.もちろん,夕食のハンギも美味しく,また食べ
たいと思っている.その後,帰りのバスでは高校生の合唱を聞きながらホテルへと戻った.ちなみ
に,3月17日∼18日にかけてサマータイムが終わり,この日の夜だけが1時間長くなるという
貴重な体験ができた.
二日目の朝は6時半に起床し,7時半から美味しい朝食を頂いた.朝食がおいしいと1日が幸せ
な気持ちで始められ,とてもラッキーである.今日は午前中にサーマルワンダーランドという観光
地へ行った.ここには,数多くの熱泉があり,色彩・蒸気と飽きることなく見学できた.ただ,時
間の制約上,全てを見て回ることができず残念だった.参加メンバーは各々沢山の写真を撮り楽し
んでいるようであった.その後,ロトルア中心部まで戻り,ゴンドラに乗り山腹からの景色を楽し
んだ.ここでは,リュージュに乗ることができた.一見子供だましのように思えたが,何気に十分
楽しめた.この山腹のレストランで昼食を食べた後,アグリカルチャードームへと向かい,シープ
ショーを見学した.羊を直接触れるもよし,羊製品のお土産を買うよしと,各自充実した時間を過
ごせただろう.以上のように,様々な経験を楽しみ,オークランドへと戻った.今回の旅行を通し
て,日本では味わえない景色・文化を体験でき,僕らの感性も少しは豊かになったのではないだろ
うか.
3.3.ホームスティについて
ホームスティ
大学院看護学研究科 1 年
杉本
奈央
<ホストファミリー>
とても親切で,私が過ごしやすいように常に気を使って
くれ,楽しく時間を過ごす事ができた.ホストマザーはゆ
っくり丁寧に話してくれるので,コミュニケーションもと
りやすく,何でも話す事ができた.はじめはうまく英語で
会話する事ができなかったが,最後の週には,意思疎通が
図れるようになり,チーズケーキを作りたいとマザーに話
すと,家のオーブンの使い方,調理器具の使い方,材料の
手に入れ方などについて会話する事もできるようになった.
チーズケーキを作ると,家族みんなでお茶をしながら食べてくれ,
「lovely!」「nice!」と喜んでくれ,私も嬉しかった.
ホストファザーは,気さくな人で,朝起きる時,夜寝る時,家
を出る時,いつでも,声をかけてくれた.また,よく,一緒にテ
レビを見ようと声をかけてくれ,積極的に話しかけてくれた.た
だ,話すスピードが少し速く,また,訛りがあるのか単語が聞き
取れないことが多々あった.ファザーは車が趣味で,ガレージに
特別な車があり,その車について会話すると,最後の日に少しの時間だったが,車に乗せてくれ,
さらに街をドライブしてくれた.車についての会話は,車のパーツなどの専門的なことはよくわか
らなかったが,ニュージーランドは日本車が多いので,日本車の話については自分も理解する事が
でき,盛り上がって話す事ができた.
ホストファミリーの子供たちは 21 歳の男の子,14 歳の女の子,8 歳の女の子の3人いた.とく
に 8 歳の女の子はよく話しかけてくれ,学校の図工の宿題の手伝い,スケボーの遊び方,トランポ
リンの遊び方,ギターのひき方など,色々誘ってくれた.ギターは初めてで,なかなか難しく,8
歳の子はなるべく簡単な英語で教えてくれようとしてくれていた.14 歳の子はスポーツが好きで,
ラグビー,サッカー,テニスと活発に活動していた.友達と遊びにいったり,スポーツクラブに行
ったりすることが多かったため,ゆっくり話す機会もなかったが,アルバイトの広告配達があると
きには手伝いもかねて,一緒に配達していた.その時に,好きなスポーツや好きな音楽,日本で何
をしているかなどお互いについて会話する事ができた.し
かし,日本の文化がニュージーランドには多いと言っても,
日本独自の例えば漫才やお笑いなどについて説明する事が
困難だった.21 歳の男の子はあまり,話す機会もなく,今,
ニュージーランドで流行のインターネットゲームに夢中だ
った.それでも,挨拶を交わしたりすることがあり,もう
少し会話すればよかったと思った.
ホストファミリーは,モンティーという名前の犬を飼っ
ていて,この犬がかわいく,おもしろかった.モンティーはドッグフードが嫌いで,よく夕食が残
るとそれを食べていた.夕食が終わり皿を運ぶ時,皿の音が少しでもするとしっぽを振りながら後
をついてきて,残り物をねだるのがかわいかった.また,ソーセージ,肉が出た日は,食べ終わる
前からマザーやファザーの足元でしっぽをふりながら待っているのがおもしろかった.
<日常生活>
心配していたお風呂,洗濯,食事などの日常生活も不便に感じる事
がなく過ごせた.お風呂はシャワーで,シャワー時間はなるべく 10
分程度にと言われたが,シャワーできる時間は自分が好きな時に使っ
ても良いと言われ,自分は 10 時過ぎに使用する事が多かった.家に
はシャワーが2つあったため,家族で使用する時間が重なる事はなか
った.バスタオルも貸してもらう事ができた.洗濯は毎日するという
ことで,シャワー後,洗濯物をいれる箱に自分の洗濯物をいれておけ
ば,マザーが洗濯してくれ,次の日,または 2 日後には洗濯が仕上がっていた.洗濯物が縮んでし
まうこともなかった.食事はだいたい6時半∼7時の間で,ポテトが主食の日はチップス(フライ
ドポテト),ご飯の日は,ご飯の上に酢豚のような中華風のおかずが盛り付けてあるものが出され
た.食事の量はやや多めで,本当におなかいっぱいになった.基本的に家族とダイニングテーブル
で食事しているが,21 歳の男の子はいなかったり,コンピューターゲームをしてたりとわりと不
規則であった.食事時には必ず,テーブルクロス,ランチョンマットをひいて食事を行っていた.
フォークがうまく使えない時には,箸も貸してくれた.ポテト以外の野菜はにんじんやインゲン,
かぼちゃなど出されたが,焼いて出される事が多く,レタスなどの生野菜のサラダが出される事は
少なかった.また,魚料理が出る事はなかった.ニュージーランドの名物なのかわからないが,フ
フッシンチップ1というテイクアウトのファーストフードのような料理があり,たまに食卓に出さ
れた.魚のフライとチップス(フライドポテト)が山のように紙につつまれてテーブルに出され,
はじめはとまどったが,魚がおいしかった.学校のカフェテリアでも食べる事ができた.
<その他>
家は1階建てで,子供たちは各自の部屋を持っていたが,たぶん8歳の子の部屋を私が使わせて
もらっていた.用意された部屋は,机,ベッド,タンス,クローゼット,目覚ましなどが置いてあ
り自分の持ち物の管理が容易だった.
家は学校から徒歩で 10 分の距離にあり,近くに小さなスーパーマーケット,郵便局,銀行,バ
ス停があり,とても便利だった.放課後や休日は動物園,
博物館,教会,ダウンタウンに遊びにいった.ダウンタ
ウンは観光客が多く,おみやげを買うにはいい場所であ
ると思ったが,地元の人がショッピングを楽しむ場所よ
りは観光客向けな感じであった.それでも,買い物を楽
しむ事ができた.博物館はニュージーランドの先住民の
マオリ文化についての展示がされており,また,マオリ
1
fish’n chips: イギリス料理の fish and chips のこと(編集).
音楽のステージも見ることができた.
動物園は学校からも近く,行きやすいところだったが,平日に行ったせいか動物がいなかったり,
小屋にはいったきりになっていたりして少し残念だった.教会はステンドグラスがすごくきれいで,
木造建築で温かみがある建物で,厳かな雰囲気を感じる事ができた.
今回,初めての海外,ホームスティだったが,行く前は大きかった不安だったが,ホストファミ
リーや学校の先生,クラスメイトが親切で優しく,とても楽しく過ごすことができた.英語はやっ
ぱり難しく,なかなか上達できなかったが,なんとか意思疎通することができたと思う.ホストフ
ァミリーは本当に親切で温かく迎えてくれ,帰国するのが本当に悲しかった.ニュージーランドは
日本とよく似ていて,ホームスティするには適当な場所じゃないかと感じたが,英語のイントネー
ションが訛りがあると聞いていて,実際にホストファザーの英語が聞き取りにくかったので,標準
的な英語が聞けるようなステイ先も大事だと感じた.学校は楽しく,授業もおもしろく,学校の施
設も充実しているため,すごく勉強になったが,やはり文法中心よりも英会話をもう少し学びたか
った.ホームスティ先や,クラスメイトとの交流で英会話,コミュニケーションをとる事はできた
が,授業としてあるともっとよかったなと思った.全体的に,今回の研修はスケジュールがなかな
かきつかったような気がするが,興味深い内容で,また,学校も楽しく,ホームスティも楽しかっ
たので,自分の満足度は高いし,もし,機会があればまた参加したいと思った.ホームスティを行
う事で,英語の上達は期待していたほどではなかったが,英語に対する恐怖心や抵抗はなくなった
し,英語をもっと学びたいという意識が高まったと思う.今回,参加する事ができて本当によかっ
た.今後,今回学んだ事を生かし,さらに,英語の学習を深めていきたいと思う.
ホームスティとホストファミリーについて
創薬科学科
2年
伊東 彩
私のホームスティ先は学校からあまり近くはない
が近くに鉄道の駅やバスターミナルがあって交通の
便がよく,わりと大きなショッピングモールもあって
便利な場所だった.学校へは電車のほうが安くて速い
のでほとんど電車を利用した.電車は遅れることが多
いと聞いていたのだが,時間通りに来たり時刻表に書
かれた時刻より前に出発したりすることもあった.
ホストファミリーと一緒に過ごす時間はとても楽
しかった.私の泊まった家にはとても子どもたちが多
く,3歳から9歳までの元気いっぱいの子ども5人に毎日振り回されてばっかりだった.私の部屋
も遊び場となり,外出前の忙しいときになかなか出て行ってくれなかったときは,とても困った.
家の庭はとても広く,ネコを 2 匹にウサギを 2 羽飼っていて,公園のような感じだった.天気の
いい日は子どもたちと外で遊んだりもした.
家にはもう一人韓国からの留学生も住んでいて,その人もユニテックの生徒だったのでいろいろ
と話が合い毎晩一緒にしゃべることによって,英語の会話力がより向上したと思う.
このプログラムに参加してよかった点がいくつかある.一つは大学に通えたこと.もちろん個人
で留学することもできるのだが,今回はたくさんの仲間がいたから海外
へ行くのが初めての私にとってはとても心強かった.また,クラスの韓
国人や中国人の友達もでき,メールを英語で書かなければならないとい
ううれしい悩みが増えた.もう一つはホームスティができたこと.観光
やワーキングホリデーで,外国に行ってアパートを借りて生活するのも
よいのだが,それではこのようにたくさんの子どもたちと遊ぶ機会がな
かっただろうし,ニュージーランドの文化もあまり学べなかったと思う.
英語力をもっと磨いて,また再び行きたい.
2007,4,11
ホームスティについて
医学科
3年
高橋
志緒
私のホストファミリーは,親切で明るい家庭でした.ニュージーランドの食事はおいしいのか不
安だったけれど,ホストマザーの食事は本当においしくてヘルシーでした.食事の量は少なめで,
すごく早く終わってしまいました.ゆっくりとたくさん食べる私はいつも最後でした.ニュージー
ランドのヨーグルトの中に生薬で言うと大黄にあたるものがはいっているものがあり,おもしろい
と思いました.サラダにはアボガドが必ずはいるのもおもしろかったです.オウム貝がとてもおい
しかったです.
ホストマザーは明るくて私をちゃんと気にしてくれていたので,ありがたかったです.ホストフ
ァザーはラグビーのコーチでかっこよくて,少しマオリの血が混じっているのだと思います.最初
はキューイイングリッシュの発音が聞き取りにくかったので,あまり会話にならなかったけど,次
第に慣れてちゃんとコミュニケーションが取れるようになりました.息子が二人いたのですが,二
人ともフレンドリーでよかったです.特に次男は,人懐っこくてたくさん遊んでもらいました.ニ
ュージーランド対オーストラリアのラグビーの試合にも行き,とても楽しかったです(写真).
友達のホストファミリーの家に泊まりに行ったり,来てもらったりといったこともしました.ど
この家も親切で聞き取りやすいように会話をしてくれて,いい経験ができました.うちのホストフ
ァミリーとは家族構成や年齢が違っていて,おもしろかったです.友達も私もいろんな人との英会
話の練習になり,非常によかったです.もし,何人かで留学して,違うホストファミリーにお世話
になるなら,泊まり合いっこをすることをお勧めします.
生活は,朝が早くて夜もみんな 10 時には寝ます.店も 5 時には閉まるので,平日に買い物に行
くことは滅多に無いようです.食品などは週末に一週間分買って,冷蔵庫に入れておきます.金曜
日は冷蔵庫が空きます.私の家は,新興住宅地にあったので,きれいで広くて立派でした.海のす
ぐそばで,対岸にダウンタウンが見える,最高のロケーションでした.
心残りだったのは,一緒にビーチに行けなかったことです.ホストファミリーは私が帰る日を勘
違いしていて,帰った後の週末にビーチに行
く予定を入れていたので,行けませんでした.
いろんなところに連れて行ってもらったけど,
授業が終わるのが遅くて,何度か一緒に出か
ける機会を失っていたので本当に残念でした.
スピーキング力もそんなになかったので,感
謝の気持ちをちゃんと伝えられたかどうか分
かりません.もっと勉強してもっとコミュニ
ケーションがうまくできるようになりたいと
思いました.
とにかく,楽しかったのでよかったです.
楽しいホームスティ生活を終えて
薬学部
3年
今田
葉子
今回ニュージーランド研修でホームスティさせて
もらった家庭は,すごくいい家庭でした.
ホストマザーはもう大きい4人の子供がいて,みん
な家を出ていて,私を5人目の子供のように扱ってく
れました.水が貴重で水の利用に関して厳しく言われ
た家庭もあったようですが,うちはそうでもなく,洗
濯も週に2回してもらえました.
ホストマザーは勉強熱心な方で,毎日わかりやすい英語で話しかけてくれ,夕食後のTVは毎回
英語の字幕が出るように設定してくれ,
「聞き取れなかったら字幕で補いなさい.
」と言ってくれま
した.そして,会話で間違った英語を使った時は優しく訂正してくれ,学校の課題も見てくれ,毎
日夜には今日何をしたか聞いてくれ,話す習慣ができました.
また,家を出ている子供さんもよく遊びに来てくれ,一緒にDVDを見たり食事に出かけたりし
ました.
私にとってホストマザーは,本当のお母さんのようで,すごく居心地がよかったです.また,日
本人の留学生をよく受け入れているため,留学制度に理解もあり,何より3週間,大きな大きな優
しさで包んでくれました.
別れる時に,
「e-mail で連絡を取り合うことで英語を忘れず継続した勉強になる.
」と言われ,今
はほぼ毎日のように連絡を取り合っています.そして,またニュージーランドにホストマザーに会
いに行こうと思っています.
3週間という期間では,やっと英語で話すのに慣れてきたくらいで帰国することになり,うまく
英語習得することはできませんでしたが,この出会いが英語学習や今後の様々な考え方へ影響を与
えたことは間違いないと思います.
全体を通しては,クラスは写真の通り,どのクラスより1番仲のいいクラスだったと胸を張って
言えます.私たち日本人のために,孤島へのツアーを企画してくれ,クラスみんなで出かけた週末.
みんなの積極性にあふれた授業.授業前後の英語でのお喋り.昼食をクラスメイトのコリアンの子
に手料理をごちそうになったり.そして,他言語を遊びを交えて教えてもらったり….
授業は,日本の受身な授業とは正反対で,我が我がと発言し合い,積極性を身に着けることもで
きました.
金曜のプログラムは,先方の下見の無さ,多々
ある変更,詰まったスケジュール,高度な英語
(医療内容)によって少し疲れました.医療知
識のない薬学部の私にはつらいところもありま
した.しかし,学生との交流はよかったと思い
ます.
トータルでは,期間の短さと金曜プログラム
の改善があれば,私は完璧だと思います.
4.引率教員の感想
ニュージーランド語学研修について
—文化と集団の視点からー
日本語・日本事情
鎌田 倫子
1.
海外研修の異文化体験
教養の授業として私は「異文化理解」という科目を担当している.「異文化理解」とは様々な文
化の相違を理解して,異文化摩擦を克服する道を探ることである.異文化理解と関連して,今回の
研修について,文化と集団という観点から考えてみようと思う.
ニュージーランドの語学研修は,3週間という短い期間ではあったが,観光旅行ではなく,ホー
ムスティという形で実際の家庭に入り,ニュージーランドの社会を体験する得難い機会であったと
思う.初めての文化に接して,驚いたこと,嫌だったこと,困ったことなどがあっただろうが,そ
れがいわゆる異文化摩擦といわれるものである.
2.文化と摩擦
文化というと,週末旅行で行ったマオリ族の村のようなものをまず思い浮かべる人が多いが,そ
ういう衣食住,儀礼など「目に見える文化」の相違は興味深く,面白く感じられ,実はあまり異文
化摩擦にはならない.摩擦の原因は,どちらかというと考え方や価値観などの「目に見えない文化」
の方なのだ.
マオリ族の村に比べて普通のニュージーランドの生活は,生活スタイルや電化の程度なども日本
の生活と似ていて,ほとんど文化の相違はないように見える.しかし,事後アンケートの中には,
バスの止め方や料金の払い方についての戸惑いも見られたし,金曜プログラムの準備の仕方につい
て,教室変更などの連絡の悪さや,タクシーを拾って勝手に帰れと言われたことなどに驚きもあっ
たようだ.
ホームスティでも,事前に注意されていなかったら,食器の洗い方にショックを受けたかもしれ
ないし,シャワーの使い方では家族とトラブルになっていたかもしれない.水が大変貴重だという
現地の事情から,人々の水の使い方に関しての考え方(価値観)が日本と大きく違うからである.
このように一見似ているように見えて,考え方(価値観)が異なる時,摩擦は大きくなる.
例えば,日本の中でも,嫁姑のトラブルは結構大きな問題である.同じ日本人のことだし,人は
普通,他人も自分と同じように考えると思うものなので,子どもの育て方,お金や台所の使い方,
夫との関係,仕事に対する考え方などに違いがあった時,一層激しい違和感と摩擦を生むのである.
すなわち,異文化摩擦とは外国人との間ばかりでなく,同国人の間にもあるのであり,およそ人
と人が喧嘩や摩擦などのトラブルを起こすとき,それは当事者同士のものの考え方(価値観)の衝
突,つまり異文化摩擦なのである.
海外で暮らしていた帰国子女などが,帰国して日本の学校制度になじめないというのも,義務教
育で行かなければならない学校という制度の外見は似ていても,先生と生徒の人間関係や友人関係,
放任か世話を焼くかという教育に対する考え方など,目に見えない文化の部分が非常に異なるから
である.
逆に,長く外国で暮らしていた日本人はよく,きついとか,ずけずけものを言いすぎるという風
に日本の人に思われてしまうことがある.それは「言外の意味を察する」という日本的なコミュニ
ケーション・スタイルと「口に出さなければわからない」という欧米流のコミュニケーション・ス
タイルの摩擦である場合が多い.コミュニケーション・スタイルも文化の一つなのである.相手が
外国人なら文化の相違はある程度予想しているが,相手が日本人だと,文化の違いという風には考
えられず,あの人はきついという風に人格の問題と捉えられがちである.
ホームスティでも,家族とのコミュニケーションの仕方に戸惑った人もいたようである.ほとん
ど口をきいてくれずメモで指示されたとか,放っておかれたという感想も見られた.そういう家族
の態度についての受け止め方も様々で,冷たく感じた人もいれば,自主性を尊重してくれていると
受け止めた人もいる.欧米の家庭は個人主義であり,親も子供が大学生にもなったらあまり構わず
に放っておくというのが普通なのかも知れない.それに対して,日本の家庭は,生活スタイルは欧
米化していても,昔ながらの親密な家族関係や,いわゆる「察しの文化」を今も保っているのかも
しれない.日本と比べると,欧米の家庭は冷たく感じられるのではないだろうか.日本でホームス
ティをしたアメリカ人の大学生が,お母さんがうるさい,構いすぎるというのと逆の構図である.
しかし,文化というのは同国人であっても,各個人,各家庭で少しずつ違っているものだから,
ホームスティも組み合わせによって,うまくいったり,摩擦が起こったりという差があるのは,あ
る程度仕方がないのかもしれない.
摩擦を減らすためには,事前講習で文化摩擦についてより詳しく学び,心の準備をしておくこと
や,ホームスティの組み合わせ方にも配慮が必要かもしれない.あるいはまた,摩擦を通じて異文
化を体験する事も貴重な経験と言えるのかも知れない.
3.
メンバー集団
杉谷キャンパスで実施している海外研修には,国際医療研究会(国医研)の短期海外医学研修旅
行と個人で参加する海外医学研修がある.
国医研の短期研修は,海外の医療事情を知る目的で,学生が企画して,クラブのメンバーと行く
というタイプの研修旅行である.つまり,日本での人間関係,クラブという小さな社会をそのまま
持っていく研修旅行である.その対極には,旅行社などの企画による,様々な大学の学生が集まっ
て行く商業的な語学研修旅行や,医学実習を海外の大学で受ける個人参加の海外医学研修がある.
こちらは,少なくとも最初は単なる個人の集合である.
今回の語学研修はこの2つのタイプの中間的な性質をもつ研修旅行だったと言えるだろう.大学
も違う,見知らぬ他人の集合というわけではないが,よく知っている気の合った仲間という集団で
もない.さらに,語学のレベルによってクラスが細分化され,滞在先もそれぞれ別の家庭であり,
ひとつの集団としてのまとまりが研修中に生まれてくるわけでもない.社会とも言えず,個人の集
合でもない,少し中途半端な集団であったのかもしれない.このような集団で何か問題が起こった
時に有効に助け合うことができるだろうか.
語学研修を企画した語学 WG は,このグループを,できればクラブのような小さな社会として組
織したいと考えた.富山プログラムと事前講習会は単に事前知識を得ることや医療事情を見学する
ことのみを目的としていたのではなく,見知らぬ他人であった参加者を一つのチームにするための
活動としても位置づけていたわけである.しかし,事後アンケートの結果を見ると,富山プログラ
ムよりも週末の見学旅行の方が集団としてのまとまりを促す活動となっていたようである.
このような研修旅行にはどのような集団を組織するべきか,または,そのようなことを考えずに,
一人一人ばらばらな個人のままでよいのか.富山プログラムや事前講習の今後のあり方との兼ね合
いも含めて,考えてみる必要があるのではないかと思った.
帰路の引率を経験して
英語講座
濱西
和子
三週間の研修の最終週(3月26日出発∼31日着)に学生を迎えに行く役目を兼ねつつ,同時
にニュージランドの研修先の授業参観,教材研究や設備環境の見学,また杉谷キャンパスの学生に
特化したプログラムの参観や交流会参加,病院などの医療施設の視察を学生に同行して見学する目
的の為に当地に赴いた.
語学研修のクラスは当大学の学生達が上級から中級まで,各々のレベルに属していたので全クラ
スを見学することが可能であったし,レベルごとの教材の多様さや導入方法の工夫,熟練した教授
法などは大変参考になった.授業の一定の流れの中で参観者に配慮するのは,教師陣にとっては大
変迷惑なことと察しながらも,興味や関心の趣くままに長居してしまったことを詫びた次第である
が,語学教師の立場からは様々な視点から大変参考になった.
教材開発部門の専門スタッフに教材の収集方法と開発,レベル毎の分類法,映画,時事ニュース
などの豊富なビデオ教材やテープなどの整備について解説してもらい,いつでも自由に利用できる
設備と体制が出来ていることに大変感心し参考にもなった.また予約制で教師やボランティアと個
人的に対話出来るチュートリアルシステムを実施しており,学生にとっては大変有効な機会である
と感心した.
杉谷プログラム施行のために,医療施設との交渉や他の学部との調整がコーディネーターにとっ
て大変なことであったと察する.まず Public Health の講義は歴史から始まり,現代の当面する問
題など大変概念的で,かつ総論的な内容であったので,薬学,医学,看護の区別なく大変解り易く
参考になったのではなかろうか.
学生同士の交流では,レントゲン科の学生達との交流や整骨科の実践トレーニングの患者モデル
になった.また,最初の訪問先である,ユニテックを修了した人達が多く働いている整骨クリニッ
クでは,実際に治療中であったため,クリニック内を垣間見るだけにして,次の訪問先では地域看
護施設での喘息の子供達の家庭と学校との連携に協力する Community Nursing の役割などについ
て説明をしてもらった.また最後の私立 Ascot 病院の見学は,立派な環境設備を見て,健康保険加
入の問題や病院運営システム,医療格差の問題提議を学生達は考えさせられたのではなかろうか.
最終の金曜日のプログラムは一日中ハードであったが,最後にオークランドの全体を見渡せる公
園に連れて行ってもらい,美しい風景を見たときに初めて一息ついたことと思う.またその後のこ
ころ温まる Graduation Party に美味しい料理を戴きながら教師やスタッフとの歓談は忘れられな
い想い出になったのではなかろうか.今後,学生各自がこの異文化体験と語学研修が今後の人生の
様々な状況の中で生かされていくことを期待している次第です.最後に反省点を述べるとしたら,
私個人として,ニュージーランドに決定するときから不満に思っていた点であるが,クラスの学生
達は殆んどが中国,韓国,日本人の学生の構成であり,語学のクラスメイトとホームスティ以外の
人々とは交流する機会があまりないし,オークランドの市内までバスで片道30分ぐらいの所要時
間であり,かなり孤立した立地条件に位置しているように思えた.またオークランド大学を見学し
たが,やはり中国,韓国,ポリネシア諸国の学生が大半であった.個人的にはヨーロッパやアメリ
カ崇拝主義者ではないが,異文化体験としては語学習得と同時に多様な国籍の人々や同年代の大学
生との交流,美術館,音楽会などの文化的,歴史的恩恵に触れることも大変重要な条件でもある.
大学での講義を拝聴したり,図書館などの施設のある大学都市を形成している,ボストンやケンブ
リッジやオックスフォードなど大学附属の語学研修施設の選択も考慮しても良いのではないかと
思う.ユニテックの教師達の熱意や教授法は大変レベルの高い満足のするものであったことは確か
だし,スタッフの親切で大変な尽力に異義などは述べようもないが,やはり歴史や伝統や文化的な
背景から鼓吹される刺激は例えようのない人生の糧と思えるからである.今回は最初のステツプで,
今後の試行錯誤を重ねつつも,新しい取り組みに期待したい.
最後に,参加者全員が無事帰路につけたのは何よりの安堵の想いであった.
5.参加者への事後アンケート結果(学生に付された番号は学生のアンケート用紙番号)
Q.英語研修プログラムについての全体的評価
データ区間
とても不満
やや不満
どっちとも
ほぼ満足
とても満足
頻度
0
0
0
10
4
とや,ニュージーランドの情報を英語で教
えてもらえたのが良かったです.もしでき
れば,英語の学習を少し全体で出来たら心
の準備ができたかと思います.(学生 3)
・ 不明な点が多く,もう少し留学に関する詳
細な説明があったらいいと思った.
(学生 9)
Q.英語研修(1)クラス分けについて
Q.自身の英語の進歩を感じたか?
データ区間
全く感じなかった
あまり感じなかった
どっちとも
まあ感じた
よく感じた
頻度
0
1
1
11
1
Q.ホームスティについての全体的評価
データ区間
とても不満
やや不満
どっちとも
ほぼ満足
とても満足
頻度
0
2
1
6
5
Q.週末旅行についての全体的評価
データ区間
とても不満
やや不満
どっちとも
ほぼ満足
とても満足
頻度
0
0
0
5
9
Q.事前準備について
肯定的評価のみ
肯定的評価と改善点の指摘
改善点の指摘のみ
回答なし
3
5
4
2
代表的意見
・ 計画的にオリエンテーションを開いてくれ
て大変役に立ちました.(学生 1)
・ ニュージーランドの講義はよかったです.
(学生 4)
・ 役立ちました.事前に顔合わせができたこ
5
5
3
1
肯定的評価のみ
肯定的評価と改善点の指摘
改善点の指摘のみ
回答なし
指摘された改善点
リスニング試験を希望
他の留学生の問題(母語で会話,
マナーが良くない)
日本人が多い
5
2
1
代表的意見
・ レベルもあっていたし,クラスの人とも仲
良くなれました.(学生 4)
・ レベルはちょうど良かったと思います.ク
ラスに日本人が少なかったので良かったで
す.熱心な学生が多く刺激をうけました.
(学生 13)
・ クラスの学生が母国語(とくに中国語)を
使いすぎていると思った.(学生 9)
・ クラス分けは Grammar 中心のテストで分
けられていました.でも,日本人は特に
Grammar はできても,talking や listening
が下手なので,そっちも考慮してクラス分
けしたらいいと思います.あと,クラスに
5人の日本人がいたので,いろんな国籍の
人と一緒にしてみたかったです.アジア系
留学生中心のクラスでした.(学生 7)
Q.英語研修(2)授業内容・授業の進め方につ
いて
肯定的評価のみ
肯定的評価と改善点の指摘
改善点の指摘のみ
回答なし
11
2
0
1
代表的意見
・ essay, listening, speaking (discussion)
ともに,良い内容だった.(学生 2)
・ 良かったです.テキストを使いながらディ
スカッションなども多く取り入れて,良い
内容でした.(学生 3)
・ 完全参加型授業にすごく刺激を受け,楽し
かったです.(学生 8)
・ エッセイを書くことができるようになり,
自分の意見を書くことへの苦手意識が薄れ
てよかった.(学生 10)
・ 楽しく出来たし,クラスメイトともグルー
プワークで仲良くなれたしよかった.(学
生 11)
・ とてもよかった.ただ宿題は多すぎた.(学
生 4)
Q.英語研修(3)研修期間・授業時間について
肯定的評価のみ
肯定的評価と改善点の指摘
改善点の指摘のみ
回答なし
1
7
6
0
指摘された改善点
期間が短い
自由時間が不足(宿題が多い)
時間割の問題
8
6
1
・ 昼休み等に自習時間を十分できなかった
(日々の宿題が多く,それに追われてしま
った).(学生 2)
・ 宿題が多かった.放課後の自由時間の量を
増やして欲しかった.(学生 6)
Q.英語研修(4)図書館の教材,チュートリア
ル制度など学習支援の制度・環境について
肯定的評価のみ
肯定的評価(使用しきれなかったが)
改善点の指摘のみ
回答なし
9
4
0
1
代表的意見
・ 教師とは授業後良く相談等ができた.対応
も親切で良かった.(学生 2)
・ チュートリアルはとても良かったです.英
語学習の施設も自由時間に利用できて良か
ったです.(学生 3)
・ とても役立った.個別のコミュニケーショ
ン.(学生 5)
・ 無料 talking を予約して行いましたが,と
てもよかったです.30 分間も英語を話し続
ける機会を持つことで,英語に関して抵抗
がなくなってきました.(学生 7)
・ 図書館での communication lesson はとて
もよかった.けど,1回しか予約出来ず残
念.(学生 11)
・ 他にすることがあって,利用しなかったが,
いいと思う.(学生 14)
代表的意見
・ 授業の量はちょうどよいものだったと思う.
PM2:20 に放課になるため,遊びに行く時
間,自己学習の時間をもつことができた.
Q.富山プログラム(オリジナルの個別企画)に
(学生 12)
ついて
・ 期間:3∼4W がよい.授業時間:ちょうど
肯定的意見のみ
2
よい.自主学習:宿題が多い.昼休み,放
肯定的意見と改善点の指摘
5
課後:よかった.(学生 4)
改善点の指摘のみ
5
・ 3週間くらいしか時間は取れないから,し
回答なし
2
ょうがないけど,やっぱり3週間は短かっ
たです.やっと慣れた所で帰国でした.し
指摘された改善点
かも,私たちは金曜日に丸一日授業があっ
理解しきれない(英語・内容)
6
たし,自由時間が少なく感じました.自主
学習の教材が充実していて楽しかったです.
企画運営の不備
5
(学生 7)
医・看に内容が偏っている
2
・ 期間はやっぱり短いです.でもこれがいっ
講義の進め方
1
ぱいいっぱいの長さなのかもしれない.
(テ
日本でやった内容
1
ストや春休みの関係で)放課後などは私は
日数をかけすぎる
1
けっこう満足です.(学生 8)
事前準備の工夫
1
代表的意見
・ 私は,このプログラムに参加することがで
きて,とてもよかったと思います.どの先
生も少しゆっくり目に英語を話して下さり,
理解しやすかったし,ニュージーランドで
の医療について学ぶことで,日本との差や,
良い点,参考にしたいこと,日本はいいな
と思う点を発見できて,広い視野で日本の
医療についても考えることができたと思い
ます.特に Auckland City Hospital は良か
ったです!!小児科病棟がすばらしかった.
あと,プライベート Hospital の見学,普通
の病院の見学も,とてもおもしろかったで
す.ただ,地元の学生と血圧測定や整骨学
の骨の構造をさわって確かめたりする機会
があったので,事前に言ってもらえれば服
装(ジーパンではなく動きやすい服)に気
をつけて,もっと参加できたなと思います.
(学生 7)
・ 病院や施設の見学はあっという間で,なか
なか理解しきれなかったというのが本音で
す.正直,1つの所にじっくりと参加,見
学させてもらう方がよいと感じました.個
人的には Osteopathy の授業に参加させて
もらう体験は非常に勉強になりました.3
日間とも Osteopathy の授業に参加させて
もらえたらよいなあと思いました.
(学生 1)
・ ニュージーランドの医療を見ることができ
たのと,Osteopathy の学生と交流ができた
のがよかった.でも,これ以上病院見学と
かに行っても,あきるだけだと思った.(学
生 5)
・ 日程がよく変わったこともあり,プログラ
ムの準備不足を感じた.・病院見学では事
前に資料等が欲しい.その時その場所で英
語の説明を理解するのが難しい.・職員の
担当者が一方的にプログラムを進める形式
ではなく,参加者である自分達の中で知識
を共有できる時間が欲しかった.(学生 2)
・ 初日,送迎についての連絡が全くなく,帰
りは勝手に帰れと突然言われてびっくりし
た.23 日もタクシーを Get して帰れとか言
われてちょっとてきとうすぎると不満が多
かったです.とにかく全日,時間がなさす
ぎでした.もっと見たいところも多かった
です.23 日は引率の方も初めてのところで,
帰り際トラブルが少しあり,イライラされ
ていたのか「誰が一番英語をわかるの?」
とか「この子全く理解できてないわ!!」
など罵声をあび,すこしイラっときました.
日本だと,先方が下見をして臨むのが当然
なので,理解できませんでした.多々変更
もあり,バタバタしました.初日に発表が
あるかと思っていたら,結局つぶれ,そう
いう連絡も全然なく,困りました.あとは,
とにかく医療ワードと内容が少し高度だと
感じる場面が多くありました.もっと事前
に学習が必要です.あとは,少し医学・看
護よりで,もっと薬学要素が欲しいです.
(学生 8)
Q.ホームスティについて
肯定的評価のみ
肯定的評価と改善点の指摘
改善点の指摘のみ
回答なし
6
4
4
0
指摘された改善点
関係に不満
差がある
事前知識が必要
通学時間
4
2
1
1
代表的意見
・ ホストファミリーは皆,親切でたくさん私
に話しかけてくれたので,とても楽しい3
週間を過ごすことができました.(学生 6)
・ フレンドリーに接してくれて,楽しくすご
せました.学校よりも上達の場になったか
もしれません.文化を知る上で,生活に触
れられるのでよかったと思います.スティ
先のお母さんがナースだったので,医療に
ついても聞けてよかったと思います.(学
生 13)
・ 家族全体がステイの学生に慣れてしまって
いる感じを受けた.ただ,気づかい等は十
分にあり,居心地は良いものであった.・
14∼16 才の子ども達は,自分の英語力の不
足もあり,十分会話ができなかった.ただ,
彼らからスティの学生である自分と話すの
が面倒であると言った雰囲気を感じてしま
ったことは少しさびしく思った.それ以上
に自分が彼らをひきつけるものを発揮でき
なかった.(学生 2)
・ 個々色々な問題はあると思いますが,敢え
て言うとユニテックとホームスティ先の通
学時間が長いことが悩みでした.(学生 1)
・ 私のスティ先のマザーは家事はよくやって
くれる人だったが怖い人だった.用事があ
る時は手紙が置いてあり,私に話しかける
ことはほとんどなかった.何か理由は分か
らないし,私にも非があるのかもしれない
が,スティ先は私にとって居心地のいい場
ではなかった.(けれどこのニュージーラ
ンド留学はとってもとっても楽しかった)
(学生 14)
Q.週末旅行について
肯定的評価のみ
肯定的評価と改善点の指摘
改善点の指摘のみ
回答なし
7
5
2
0
指摘された改善点
・ 一緒に行った高校生が嫌だった.モラルの
かけらもなく,団体なのに集団行動が出来
ないグループだったため.(学生 11)
Q.滞在全般で困ったこと等について
12
2
0
改善点の指摘
特になし
回答なし
指摘内容
バスの乗り方に注意
紫外線対策が必要
薬が必要
レインコートが必要
リンスが必要
スーツケースの中身の選別(のため
の情報)が必要
企画面での準備徹底が必要
服が必要
2
2
2
2
1
1
1
1
代表的意見
・ 常備薬に解熱剤は必要だと感じました.
(学
生 1)
・ 雨が降った時は,スコールのように激しく
風も強いので傘がほとんど役に立ちません
でした.傘よりレインコートが役立ちます.
(学生 3)
・ 船に酔ったので,酔い止めが欲しかった.
歯痛も起きて,いたみ止めを飲んでいた.
薬は最低限必要だと感じました.UV 対策の
代表的意見
為に日焼け止めも必要でした.(学生 5)
・ 少し値段が高いと思いましたが,マオリ族
・ 自分で調べればよかったと思うし,オリエ
のショーなどの相場を知って納得していま
ンテーションに全部参加できなかったかも
す.盛りだくさんの旅行で非常に満足して
しれないですが,紫外線対策をもっとして
います.(学生 1)
おけばよかったと思う.サングラスや帽子
・ とても盛りだくさんな内容で,良い旅行で
は必要だなと思った.(学生 6)
した.2日間日本語ばかりの会話に戻って
・ [バスについて] 日本のバスみたいに,人が
しまったのは反省点です.(学生 3)
いると必ずとまってくれるなんてことはあ
・ 移動時間が少し長いと思います.ごはんは
りません.普通にちょっと近くにそのバス
全食おいしかったです.(学生 8)
が見えてて,人が手をあげたり,立って道
・ 全員が日本人だったので,普通のパック旅
路に寄る気配を見せなければ,普通にバス
行みたいな感じだった.楽しかったけれど
は近寄ることもせず,スルーしてゆきます.
あまり英語を話す機会がなかった.でも,
バスに乗りたい時は,そのバスがきたら必
同じ富大生と仲良くなれたのでよかった.
ず手を挙げる!!(学生 7)
(学生 10)
・ 全体的に満足していて,良かったと思うが, ・ 洗たくは一週間に一度という家庭や2日に
一度という家庭もあり,それなりに服を持
もう少しおみやげを買う時間も欲しかった.
ってゆくべきでした.(学生 8)
(学生 12)
高い
日本語ばかりになった
他の同行者に問題
自由時間をもっと
食事に不満
移動時間が長い
内容に若干不満
2
2
1
1
1
1
1
・ 初めてバスや電車に乗るとき,お金の払い
方に違いがあることにとまどった.(学生
10)
・ スーツケースの重さや手荷物,その内容に
ついてもっと詳しく知っておけばよかった.
重さについて大変苦労したので.おみやげ
でも日本から持っていけるもの,向こうか
ら持ち帰ってこれるもの,そういった情報
が欲しく,ホームスティを実際に行った人
の経験談を聞く機会があればよかったと思
う.(学生 12)
・ 日本文化が思っていたよりも浸透していま
した.日本製の車が多くて,移動手段の選
択肢は広かったと思いました.引率の先生
はいたものの,現地では自分達で行動しな
くてはならず,しっかりとしたアレンジメ
ントは自分達で組み立てて,相手側に要求
したり,説明しなくてはいけなかったので
たいへんでした.現地で携帯電話をもって
いなかったらピンチの場面もありました.
(学生 13)
・ リンスをもっていけばよかった.ステイ先
にはなかった.手に入れるのに何日か日が
あくので,もっていった方がいい.(学生
14)
Q.今回の催し物全般,特に富山プログラムと研
修先としてのユニテックに関して
肯定的評価のみ
肯定的評価と改善点の指摘
改善点の指摘のみ
特になし・回答なし
・
・
・
・
2
6
3
3
指摘された改善点
富山プログラムは縮小
富山プログラムに興味ない・英語だ
けでいい
富山プログラムは企画面での問題
があるだけ
ユニテックについての問題点
ユニテックで満足
・
4
・
4
1
0
5
代表的意見
・ (ユニテックに)特に限界は感じませんで
した.病気の見学や数々の先生方の講義に
より,とても充実していました.ニュージ
ーランドはオーストラリアと比べるとマイ
・
ナーな国なので,始めは,微妙かと思って
いましたが,期待以上に本当に楽しめたと
思います.(学生 7)
金曜の富山プログラムでは病院見学等に大
きく刺激を受けたものがあったが,それと
同時に,通常の金曜の授業にも出たいとも
思った.富山プログラムを半日にしても良
いのではないだろうか.ただ,これも医薬
を持たないポリテクだからという事ではな
いと思う.(学生 2)
英語プログラムはとても良く,問題なかっ
たです.杉谷プログラムでは,確かに医学
科の学生と交流することはできませんでし
たが,理解しやすいように良く工夫されて
いたと思います.医療のための留学なら,
ユニテックでは不十分ですが,最初から専
門分野の英語を理解するのはとても難しい
と思うので,ユニテックで語学を目的に留
学するのは意味があると思います.
(学生 3)
ユニテックで学べたことは良かったし,金
曜の病院見学も改変が多いことをのぞけば
よかったです.(学生 4)
富山プログラムは最初は楽しかったけど,
3日目はあきてしまいました.最終日とい
うこともあり,ダウンタウンに行ってみた
いなと思った.(学生 5)
医学科・薬学科がないということはその分
野に関する学びができないということにな
るが,その分,オステオパシーについて知
ることができたのでよかったと思う.専門
分野の学びも大切だと思うが,ホームステ
ィ,海外の学校での授業が初めてなら,も
っと英語に専念できプログラムでもよいと
思う.(学生 12)
正直なところ,医療系施設の訪問が,医学
か看護系の授業は薬学の私にとってはさっ
ぱりでした.基礎知識において医学部と差
がありすぎます.ただ,外国の医療現場を
見る,学生の授業に実際に参加するという
点は杉谷キャンパスらしいかとは思います.
刺激はうけられました.(学生 13)
正直,この短期間で医療薬学系交流プログ
ラムを導入する必要があるかどうかは疑問
が残ります.他の学生同様に金曜の授業に
参加し,クラスメイトとの交流を図る方法
もあると思う.また,金曜の午後は授業が
ないので,数少ない観光や交流の時間とし
て利用できるチャンスもなくなると思いま
す.(学生 1)
・ ホームスティもよかったが,寮やアパート
を借りた方が気楽でよかったかもしれない.
(学生 10)
Q.その他の感想・意見
肯定的評価
肯定的評価と改善点の指摘
改善点の指摘のみ
回答なし
3
3
3
5
指摘内容
感謝・良かった
人数は調度いい
他の富大生の行動の問題
引率の教員についての指摘
ホームスティについての問題
2,3日余裕が欲しい
日本語学習者との交換学習がいい
4
1
1
1
1
1
1
代表的意見
・ 今まで,杉谷キャンパスにはこのようなチ
ャンスがなかったので,このような留学の
チャンスを与えてもらい非常に感謝してい
ます.是非来年も続けてもらえたら嬉しく
思います.(学生 1)
・ ユニテックの提案で,日本語を学習してい
る留学生との exchange に参加させて頂い
たのがとても良かったです.今後も是非取
り入れて頂きたいです.(学生 3)
・ 今回,14 人で行きましたが,これくらいの
人数で調度良く,ニュージーランドで一緒
に過ごすことで,皆ととても協力できたし,
大切な仲間になりました.これ以上多すぎ
たり,逆に少なすぎても,よくないと思い
ます.あと,喫煙席は絶対やめたほうがい
いと思います.(学生 7)
・ ユニテックの学生,先生,共に出会った人,
話した人はとてもいい人達ばかりでした.
とても楽しめました.ただ,帰るのをあと
二日遅らして,観光できたらもっといい.
(学生 14)
・ とても充実した時間がニュージーランドで
過ごせました.もっと滞在したかったので,
期間を延ばしたらいいんじゃないかなと思
いました.行く前よりは話せるようになっ
たと感じていて,とても嬉しいです.この
プログラムを計画してくださった,木村先
生をはじめとする先生方,ありがとうござ
いました.(学生 6)
7.今後の課題
参加者の感想と事後アンケートからは,今回の企画に概ね好意的な結果が見られた.ただ,所属
する学科の特性によって感想に温度差があったことも事実である.その内容をまとめてみた.
1. 富山プログラムの検証
今回,ユニテック側に依頼したのは,医療施設への訪問と,ユニテック整骨医療学科学生との交
流であった.このうち,学生との交流に関して参加者からは一定の評価が得られており,継続の価
値はあると考えられる.一方,医療施設への訪問については,医学科,看護学科の参加者からの評
価が得られたものの,薬学部の学生からは改善の要望が上がっている.一つには,ユニテック側も
医療系学生の受け入れが今回初回であり,細部にわたる準備が行き届かなかったのかも知れない.
例えば,医療施設当日の移動に関する当日の情報がうまく参加に伝わらなかった場面もあり,困っ
たという声も聞かれた.また,企画した我々も,週 1 回の富山プログラムが不可欠の前提として企
画したところがあった.実際参加者の中には,3 週目に入ってようやく英語のクラスにも慣れ,新
しいクラスメイトも出来,最後の金曜日という時に富山のグループだけはクラスを休んで別のプロ
グラムに参加しなければならなかった,という感想も聞かれた.今後富山プログラムの頻度と内容
を再検討し,より効果のある方向へと修正していきたいと思う.具体的には,すでに第 2 回の実施
が決定している現在,平成 20(2008)年 3 月 8 日からのプログラムでは,富山プログラムはユニ
テック整骨医療学科の学生との交流をメインに据えた 1 回に限定する.この修正の検証を次回の報
告書で掲載したい.
2.派遣先をニュージーランド,ユニテックに選定したことへの検証
先にオーストラリアの諸大学(シドニー,メルボルン,アデレード,フリンダーズの各大学)を
視察した時,どの大学にも甲乙つけ難い水準の附属英語学校が存在した.加えて,本学のように医
学と薬学が共存する大学の交流相手として,医学部と薬学部が共存する単独の大学というのはシド
ニー大学が存在した.またオークランドにはオークランド大学という医学部と薬学部を持つ国立の
総合大学があり,視察の対象にする価値はあったかも知れないが,時間的制約の中で結果的に視察
の範囲には含まれなかった.今回,本学の学生を派遣するにあたり,果たして総合ポリテクニック
という教育機関が水準的に妥当かということをグループ内でも議論してきた.最終的に,日本人の
コーディネーターが常駐し,英語プログラムの質も高いことを確認して実施に踏み切ったわけであ
るが,今回の参加者からは,ユニテックの英語教育の質の高さを証明する結果が得られ,内心安堵
している.特に,英語教育部門のスタッフによる多様な教材の蓄積や,英語学習へのチュートリア
ル制度は,総合大学には見られない,実学重視のポリテクニックならではの設備・制度である.そ
して,短期英語プログラム参加者にも ID を発行し,自由に活用させてくれた点は高く評価できる.
時差や経費,そして何よりも英語プログラムの質の高さという諸要因を総合的に考えると,ユニテ
ックとの交流を重ねることに意義があると感じる.
3.ユニテックと富山大学との交流
次回以降,ユニテックとの学術的交流を継続していくことを当面の課題としたい.前述したよう
に,豊富な教材を開発し,世界各国からの英語留学生の受け入れを専門としているユニテック言語
学部は英語教育のノウハウの知見が蓄積されており,学ぶ点は多い.このノウハウは,杉谷キャン
パスだけでなく、共通教育の英語教育を考えた時,富山大学の英語担当教員にとって大きな示唆を
与える潜在力を持っているかも知れない.今後何らかの形でユニテックとの交流が発展し,相互に
意味のあるプロジェクトが立ち上がることを期待したい.
英語の勉強に励む留学生と地元外国人
英語教育教材
8.マスコミ報道事例
北日本新聞
平成 19(2007)年 7 月 16 日付朝刊
9.あとがき
この冊子を執筆している平成 20(2008)年 1 月現在,すでに次年度の参加者の渡航準備が大詰
めを迎えています.1 年前は手探りで進めていた準備も,今年は昨年の事例を参考にしながら進め
ることが出来るので,担当者にとっては仕事が格段にスムーズに進みます.第 2 回目の参加者は,
初回の 14 名から大幅に減って,5 名.小回りが効いて,引率はかなり楽にはなりますが,杉谷グ
ループのコホートとしての団結が昨年とどのように推移していくのか,その違いにも目を配りたい
ところです.また,第 2 回目のプログラムでは,初回の経験から,交流をユニテックの整骨医療学
科と看護学科学の学生との交流に限定する予定です.平成 20(2008)年 3 月 8 日に出発し,3 月
30 日に帰国予定です.
第 2 回目の学生を派遣する準備の中ですでに新たな課題も浮かび上がって来ました.それは,初
回の 14 名には支出された「杉谷(医薬系)キャンパス国際交流基金」からの補助金が今回の参加
者には支出されないという点です.本企画は年度末の春休みを利用するため,基金からの申請時期
(5 月∼6 月)にはまだ参加者数が確定していません.初回は担当教員が予約を申請し,国際交流
委員会の了承を受けましたが,第 2 回の場合,申請段階で他の海外プログラムに参加する学生の申
請数が前年を大幅に上回り,「未確定の企画への予算執行は困難」という結論に達したようです.
第 3 回目からは募集時期を前倒しし,交流基金締切時期(6 月)までに一定の参加者の具体的人数
を確定することも視野に入れる必要があるかも知れません.また,思い切って本企画を日本の夏期
に(ニュージーランドの冬期に)変更することで国際交流委員会からの補助金支給を目指すかどう
かを,これまでのニュージーランドでのプログラムの満足度が冬期に実施しても落ちないかどうか,
また,そもそも冬期実施が可能であるのかどうか,という点に絞って入念に検証する必要がありま
す.いずれも平成 21 年度の準備の課題になるでしょう.
*
*
*
本報告書は,本来ならもっと早く発行されるべきでした.諸般の事情から今日まで刊行が遅れた
ことを心よりお詫び申し上げます.また,本企画の更なる発展のために,是非関係各位からの建設
的なご意見を寄せていただければと思います.本企画に参加した学生・院生が,やがて杉谷キャン
パスに一つの海外英語研修の文化を形成をする時が訪れることを期待しています。
富山大学杉谷キャンパス教養教育言語系教員グループ
ニュージーランド短期英語研修プログラム企画 WG
木村
裕三(英
語)
鎌田
倫子(日本語・日本事情)
名執
基樹(独
語)
濱西
和子(英
語)
平成 19 年度第 1 回富山大学谷キャンパスニュージーランド
短期英語研修プログラム実施報告書
平成 20 年 1 月 26 日発行
編集
富山大学杉谷キャンパス教養教育語学系教員グループ
発行
富山大学杉谷キャンパス
〒930−0194
印刷
富山市杉谷 2630 番地